約 1,228,860 件
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1752.html
――翌日 憂「お姉ちゃーん。朝だよ起きてー」 唯「むにゃむにゃ、あと10分…」 憂「もー、遅刻しちゃうよー」 憂(とりあえずは、よく眠れてるみたい) 憂(それにしても…) 憂「あんな可愛い寝顔のお姉ちゃんが、人を殺めたなんて…」 ――昼休み・唯の教室 唯「りっちゃんも、澪ちゃんも、ムギちゃんもいない…」 唯「ムギちゃん、やっぱり何かあったのかな」 姫子「唯ー。いつもの4人…じゃなくて3人いないなら一緒にご飯食べない?」 唯「…いいや。食欲無いから寝てる」 姫子「そう…」 「ギャァァァァァァッァァァッァァッァァアアアアアアアアア!!!!!!」 姫子「!?」 唯「廊下から悲鳴!?…しかもこの声まさか…」 唯「ま、まさかあずにゃん!?」ダッ こんにちは、平沢唯です。 廊下はひどいパニックでした。青ざめて立ち尽くしている人、必死に逃げ惑う人。 まるでゴジラの映画みたい!あははは、なんか楽しくなってきたよ!!! …そんな楽しい時間も、いつかは終わるのです。 そう、けいおん部の3年間のように……。 梓「」 純「」 憂「……」 唯「……憂?」 目の前には血の海と、あずにゃんと純ちゃんの生首。 そして、まるで生きているかのように2本の足でしっかりと廊下に立っている、顔の無い胴体が2つ。 さすが憂。最小限のダメージしか与えずに殺るとは…… 唯「う、ううう憂!?なんで!?なんでなんで!?!?」 憂「ごめんねお姉ちゃん」 唯「な、なに謝ってるの!?」 憂「実は…」 憂「和ちゃんを殺したのは私なの」 唯「…え?う、う嘘だよね?」 憂「ホントだよ。私がお姉ちゃんに嘘つくと思う?」 唯「え、え、え…」 憂「そしてもちろん純ちゃんと梓ちゃんを手にかけたのも私。あと…」 憂「澪さんと律さんも昨日殺したんだ」 唯「み、澪ちゃんを…?」 憂「うん、昨夜お姉ちゃんと帰るときにお姉ちゃんが見てない隙に」 唯「そ、そんな…」 唯「で、でもりっちゃんは!りっちゃんは私がころs」 憂「お姉ちゃんはしゃべらないで!!」 唯「!?ぁぅぁぅ……」 憂「澪さんと同じく、昨日帰る前に確認したら生きてたから、殺したんだ」 唯「な、なんでっ!?なんでみんな殺しちゃったの!?!?」 憂「それはえっと…」 唯「…」 憂「えーっと、なんでかっていうと…」 唯「…憂?」 憂「…!?そう!和ちゃんを殺したのが私だって気付いていたから!!ばらされないために殺したんだ!!」 唯「そ、そんなぁ……」 憂(ほっ…) 唯「…和ちゃんは?」 憂「え?」 唯「和ちゃんはなんで殺したの!?」 憂「そ、それは…」 唯「…」 憂「お、お姉ちゃんのストーカーだからだよ!!!」 唯「っえ?」 憂「だって考えてみてよ?幼稚園からずっと一緒なんておかしいよ!!」 唯「いや、同じ学区だからそこまで珍しくは…」 憂「いやおかしいの!!そもそもあのメガネ!なんで下ブチのみなの!!下心がメガネにも表れてるよ!!!」 唯「憂…」 唯「憂…見損なったよ!」 憂「…ぅっ」 唯「そんな勘違いで和ちゃんを殺すなんてっ!」 唯「そんな妹だったなんて…」 唯「もう、もう、もう…」 唯「憂は私の妹じゃないよ!!!!!!」 憂「…!?」 唯 「 憂 の 喉 ウ イ ィ ィ ィ イ ン ! ! ! ! ! 」 こんばんわ、平沢憂です。 正直、お姉ちゃんの技はよけようと思えば避けれました。 でも、その時の私には避けようなんて考えは一切浮かびませんでした。 この軌道……私の技じゃない!! これはお姉ちゃんのオリジナル技!!!! 一体どんな技なんだろう? そう思って私は攻撃を受けてみました。 お姉ちゃんは私の喉に両手を突き刺し、まるでふすまを開けるかのように…そう ウィィィィィィイインっと!! 私の喉を引き開いたのです!!!! …気付いた時には、もう私は動くことができませんでした。しゃべることも。 別にお姉ちゃんに反撃しようとは思いませんでした。 ただ、言い残したことがあった。 お姉ちゃん、今までありがとう…… そして もうちょっと、もうちょっとだけ…… お姉ちゃんと一緒に生きたかったなぁ…………… ―――――――――――― この日、一つの残虐かつ凶悪な事件に終止符がうたれた。 犯人は、平沢唯と、その妹平沢憂。 平沢憂は「お姉ちゃんをとられる」という理由で真鍋和を殺害。 そしてその真相を知った秋山澪、田井中律、中野梓、鈴木純を口封じのため殺害。 そして、その真相を知った平沢唯は、真鍋和やその仲間の復讐のため、平沢憂を殺害。 この事件は世間に大きなショックを与えた。 女子高生による連続殺人といういまだかつてない残虐性。 そして、被害者と犯人がそれぞれ部活仲間、クラスメイト、あげくは姉妹という悲劇性。 マスコミは連日ニュースの大部分を使い、この事件を扱った。警察はこれで事件は解決したというが、いまだに謎は多く残る。 最大の謎は、凶器の不在。 事件の関係者で唯一の生き残りである平沢唯は「自分の素手で殺した」と供述しているものの、残された遺体の傷は素手での犯行では不可能なほどの状態であり、 また、平沢唯は軽度の知的障害があると認定されており、供述の信ぴょう性は低いとされている。 「真鍋和と平沢唯が事件当日に一緒に下校していた」という目撃証言もあり、果たして平沢憂は真鍋和にも手をかけたのかどうかも疑問視されているのである。 果たして真相は一体… ―――――――――――完―――――――――――――――― ―――後日談―――― 桜ケ丘高校卒業式であるこの日、一人の少女が久しぶりに学校に姿を現した。 あの事件の隠されたもう一人の関係者である、琴吹紬だ。 紬は琴吹家の政治力・財力でマスコミや警察を封じ込め、一般人には「血のけいおん部」のもう一人の生き残りであることを知られずに済んでいる。 紬「あらあら」 紬「みんな一緒に卒業しようって言ってたのに…」 ガチャッ さわ子「琴吹さん、久しぶりね…」 紬「さわ子先生…」 さわ子「…フロリダに留学していたとは言え、事件の事は聴いてるのよね?」 紬「…はい(普通に近所にいたんですけどね)」 さわ子「…あんなにみんな仲良かったのに」 紬「ホントに…その通りです」 さわ子「…くよくよしててもしょうがないわよね」 紬「その通りです。私がここに来たのも、みんなと卒業を祝うためですし!」 さわ子「…そうね!きっと唯ちゃん澪ちゃんりっちゃんも、どっかから私たちを見てるわ!!」 さわ子「盛大に4人の卒業を祝いましょう、琴吹さん!!」 紬「…あの、」 さわ子「ん?なぁに、琴吹さん?」 紬「な、なんで先生は私を愛称で呼んでくれないんですか!?」 さわ子「…え?」 紬「聞いた話だと、これまで先生は私のことを『ムギちゃん』と呼んだことは無いそうです!たったの1度も!!」 さわ子「…え、そんなこと無いんじゃ」 紬「いーえ、無いんです!たしかな筋からの情報です!!」 さわ子「ぅう…そ、それを言うなら琴吹さんだって私のことを『さわちゃん』って呼んでくれないじゃない!?」 紬「そ、それは…///」 さわ子「琴吹さんが呼んでくれないから、私も愛称で呼ばないの。それが大人の意地ってもんよ!!」 紬「…わ…ゃん」 さわ子「ん?」 紬「さ、さわちゃん!!///」 さわ子「こ、琴吹さん……」 紬「私はさわちゃんって呼びました!だから、こ、琴吹さんじゃなくって…」 さわ子「……はぁ、しょうがないわねぇ。ムギちゃん」ナデナデ 紬「さ、さわちゃん//」 さわ子「そんなこと気にしてたの?まったくやっぱり子供ねぇ」 紬「さ、さわちゃん!」 さわ子「今度はなぁに?」 紬「むぎゅぅぅぅううう!ってしていいですか?」 さわ子「よくわからないけど、いいわよ」 紬「い、いいんですか///じゃあ」 むぎゅぅぅぅぅううううううう!!!!!!!!! さわ子「こらこらムギちゃん、苦しいわよ?」ニコニコ 紬「も、もうちょっとだけ!!」むぎゅぅぅぅうううう さわ子「しょうがない子ね。…寂しかったの?」 紬「…」 さわ子「…むぎちゃん?」 紬(……今だ!!) 紬 「 さ わ ち ゃ ん さ わ さ わ 」 さわ子「ひゃぃいいいいんっ!?」ビクンッ こんばんわ、琴吹紬です。 見ててくれたかしら、唯ちゃん。うふふふ♪ 私にはやっぱり『さわちゃんの喉ガチャーン』は習得できませんでした。 身体的にも、精神的にもあの技を使うのは無理です。 だから、私は私の一撃必殺を身につけました。 いつか私も唯ちゃんと、みんなと一緒の所に逝った日には、唯ちゃんにも試してあげるから待っててね。 あ、対唯ちゃんにはどんな技名がいいのかしら? 逝くまでに考えとくね♪ ―――完――――― 戻る
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/825.html
9月某日 夜 泉家。 「お姉ちゃん、ちょっと相談したいことがあるんだけど」 「なに?ゆーちゃん。恋と勉強以外なら何でも相談に乗るよ?」 「あのね、今月の12日、みなみちゃんのお誕生日なんだ。でね、その日の放課後、みんなでみなみちゃん の家に行ってお誕生会することになったんだけど、プレゼント、何を持っていけばいいかなぁ?ずっと 考えてるんだけど、いいのが思いつかなくって……」 「ふーむ……。まあ、まだ日はあるし、明日までに考えてみるよ」 「ありがとう、お姉ちゃん」 9月12日 朝 泉家。 「ゆーちゃん、おはよー。いよいよ今日だね」 「うん。……でも、緊張するなぁ。」 「大丈夫だって。心配しなくても、みなみちゃんなら絶対喜んでくれるって。ほら、『お金で買えない価値 がある』とか、よく言うじゃん?」 「うーん、そ、そうだけど……」 ここでそうじろう、こなたの耳元で、小声でこなたに尋ねる。 「おい、こなた、本当に『あれ』を……?」 「うん。……なにお父さん、最初あれだけ賛成しておきながら、今さらよせ、とか言うつもり?」 「いや、そうじゃない。―――こなた、お前も行くんだろ?だったら、……是非、なんらかの記録を…!」 「はいはい、わかりましたよ。しょーがないなー、お父さんは」 夕方 糖武線(都内方面行き)車内。 「疲れたー。やっぱり駅ダッシュなんてするもんじゃないね」 「そうですね。人も多くて危ないですし」 こなたとみゆきは、二人で岩崎家へと向かっていた(柊姉妹は今回不参加)。受験も近いということ で、3年生は、1・2年生より1時間多く授業があったため、1年生ズとは、別移動になった。 「ところで、泉さんは、何かプレゼントなど用意されたのですか?」 「いや、私は一応ゆーちゃんの付き添い、って形だし。まあ、長門のコスプレ衣装でも買ってきて、 着させてみるのもいいかも、とは思ったけど、さすがに自重したよ。似合うとは思うんだけど」 「は、はぁ……?」 こなたとみゆき、岩崎家に到着。 「遅くなってしまってすみません。もう皆さんおそろいですね」 「学校からみんな一緒に来たんですから当たり前デース」 「じゃ早速始めようではないか。我々(埼玉組)にはあんまり時間が残されてはいないのだ」 「昼休み中になんとか終わりにしないといけないんデスネ?」 このパティの発言に、意味を理解できないみなみ、ゆたか、みゆきはきょとんとしていた。 ローソクの火が消え、部屋が一旦真っ暗になった後、すぐに部屋の電気が点いた。 「みなみちゃん、お誕生日おめでとう!」 「ありがとう…」 「みなさん、遠慮せずに食べてくださいね」 テーブルの上には、今までローソクが刺さっていたケーキのほか、出前の寿司や、鶏料理などが並ぶ。 「いただきまーす!」 その声とともに、各人思い思いの料理に手を伸ばす。 「このおスシ、とってもおいしいデスネ!」 「ほんと、いいネタ使っているッスね!」 そんな中、なんだか辛そうな顔をする人が約一名。 「みゆきさん、どうしたの…?」 「す、すみません。―――お、思ったより、ワサビが……!」 そんなこんなでみんなのお腹もふくれたところで、そろそろプレゼント・タイムということに。 そしてこなたにとっては、それはミッション開始を示すものであった。 みゆき、ひより、パティがそれぞれみなみにプレゼントを渡した。が、ここではその部分は省略。 最後に、ゆたかの番となった。 (お、お姉ちゃん……、やっぱり緊張するよぉ) (大丈夫だって、ゆーちゃんならできる!) こなたと目でこんなことを言い合った(?)あと、ゆたかは覚悟を決め、みなみの前に立った。 ここでこなた、自分の携帯のムービーモードを起動し、急いで容量設定などを行い始めた。 プレゼントを渡すべくみなみの前に来たはずのゆたかだが、その手にはそれらしいものはなかった。 「ゆたかはいったい何をプレゼントするつもりなのでしょうネ?」 「さあー、私にもさっぱり……」 皆が見守る中、ゆたかが口を開いた。それと同時、こなたは立ち位置を変え、撮影スタート。 「あ、あのね、みなみちゃん。わたし……、いろいろ考えたんだけど、いいプレゼントが思いつかなくて、 ……その、こんなこと言うと、変に思われるかもしれないけど、でも、あの……、……わ、わたしが、 わたしからのみなみちゃんへのプレゼントっ!わたし、みなみちゃんとこれからもずっといい友達で いたい、って思ってるから、だから、わたしを、受け取ってください!」 全世界が、停止したかのように思われた。 ……というのはうそぴょーんで、実際には「停まって」などいない。確かに無音状態でこそあったものの、 各人の表情等はしっかりと変化していた。そして、その無音を破ったのはみなみ。 「…うん。…ありがとう、ゆたか」 「う、……受け取ってくれる?みなみちゃん」 「もちろん」 次の瞬間、岩崎家は急に騒がしくなった。 こなたの、ゆーちゃんGJ!という叫び声。パティの歓声。みゆきの、どう反応していいか分からない、 といった感じのオロオロした声。そして、何かが崩れ落ちるような音。 「た、田村さん、大丈夫!?」 「わたし、小早川ゆたかは、世界中の誰よりも、岩崎みなみを愛しています」 「ゆたか…」 あー、だめッス……。自重しろ、自重しろ私…… でも、生であんな光景見て、自重するほうが無理ってものッスよ。泉先輩、あなたは大変な爆撃機に 給油してしまいました……。 でも、その爆撃の犠牲となれるなら、ほ、本望ッス… 「あー。こりゃ激しいね。まあ、ひよりんのことだし、すぐ復活するでしょ。」 「で、でも……」 「…田村さん、少し、私のベッドで休む?」 その言葉を聞いた瞬間、ひよりはこなたの予想通り、瞬時に復活した。 「いやいやいやお気遣いなく。もう大丈夫ッスからっ!そ、それよりもうこんな時間ッス!私達は そろそろ帰らないと。帰って今のを原k……いやいや宿題とかしなきゃいけないッスから」 「そうですね、ではそろそろお開きにしましょうか」 「おー、そうだね。明日も学校だし、そろそろ帰りますかね。あ、でも、ゆーちゃんはせっかくだから 泊まっていくといいんじゃないかなー?お父さんには私から言っとくから」 「え、えぇっ!? 私も帰るよーっ!」 こうして、みなみの誕生会は幕を閉じたのであった。 【fin】 コメントフォーム 名前 コメント 笑えたわw GjGjw -- 名無し (2010-03-07 21 04 04)
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/1153.html
397: 名無しさん (ワッチョイ 808d-8301) :2019/07/27(土) 00 28 45 ID 6o/NZRhQ00 ダンス好きのアライちゃん 森の開けた場所で一匹のアライちゃんがダンスをしていた アライちゃん1「ちっぽのだんしゅ♪ちっぽのだんしゅ♪かーいいだんしゅ♪」シッポフリフリ アライちゃん2「すごいのりゃ♪おねーちゃかっこいいのりゃ♪」 アライさん「お姉ちゃんのダンスは凄いのだ!大きくなったら天下を取れるのだ!」 数日後 アライちゃん1「ちっぽのだんしゅ♪かーいいだんしゅ♪ふわふわちっぽ♪」シッポフリフリ アライちゃん2「おねーちゃすてきなのりゃ♪のりゃ?なんかきのーよりちっぽがおおきくてふわふわなのりゃ」 アライちゃん1「ふははーあらいしゃんのどりょくのたまものなのりゃ!」ピカピカガイジガオ アライさん「おチビ達ー!ご飯とってきたのだ!」 アライちゃん1「ごはんなのりゃ!!いっぱいだんしゅしたからおなかぺこぺこなのりゃ」ガツガツムシャムシャ アライさん「お姉ちゃんはアライさんの自慢なのだ、沢山食べて大きくなるのだ」 数週間後 アライちゃん1「ちっぽのだんしゅ♪ふわふわだんしゅ♪あらいしゃんのだんしゅ♪」シッポフリフリ アライちゃん2「もーだんしゅみるのあきたのりゃ、ほかのあそびしたいのりゃ」 アライさん「おチビ達ー!ご飯とってきたのだ!」 アライちゃん1「ガツガツクチャクチャ!!、まだたりないのりゃ、いもーちょのぶんよこしゅのりゃ」 アライちゃん2「ぴぃ!ごはんとっちゃいやなのりゃぁ!!」 アライさん「お姉ちゃん、ワガママ言ったらダメなのだ!仲良く食べるのだ!」 アライさんの注意を無視し、妹から奪ったご飯を貪るアライちゃん 更に数週間後 アライしゃん1「しっぽのだんす♪あらいしゃんのだんす♪すてきなだんす♪」シッポフリフリ アライさん「お姉ちゃんも踊ってばかりいないでお手伝いするのだ!少しは妹を見習うのだ!」 アライしゃん1「うぅ、でもだんすしたいのら!だんすしないとおかしくなりそうなのら!」 ダンス好きのアライちゃんはすでにアライしゃんと呼べるサイズにまで育っていたが、未だに四つん這いで尻尾を振っていた よく見ると毛並みは悪く体は痩せていて手足も細い、だがそれに反して尻尾は異様に大きくふわふわとしている アライしゃん2「ごはんとってきたのらー♪」 アライしゃん1「!!、よこすのら!!さいきんたべてもたべてもおなかすくのら!!」 一方、今帰ってきたアライしゃん2はしっかりと二足歩行し、肉付きも良く、立派に成長している その妹を渾身のヨチヨチ歩きで突き飛ばし食料を強奪するアライしゃん1、だが食べる前にアライさんに張り倒され妹の隣に倒れる アライさん「せっかくご飯見つけてきた妹になんてことするのだ!」 アライさん「遊んでばっかりでご飯だけ食べるなんて許せないのだ!反省するまでご飯抜きなのだ!」 アライさんは倒れているアライしゃん2を助け起こすとアライしゃん1を置いて巣穴に戻っていった アライしゃん1「のらぁ~、あらいしゃんわるくないのら…」 398: 名無しさん (ワッチョイ 808d-8301) :2019/07/27(土) 00 31 37 ID 6o/NZRhQ00 その日の夕方 アライさん「お姉ちゃん、少しは反省したのだ?」 アライしゃん1「だんす!だんす!しっぽの…、のらぁぁぁ!!もうだんすはいいのらぁぁ!!つかれたのらぁぁぁ!!!」シッポブンブン 放っておいたアライしゃん1の様子を見に来たアライさん、その目に映ったのは大きな尻尾を一心不乱に振る娘の姿 アライさん「いい加減にするのだ!!全然反省してないのだ!!おまえは不良なのだ!!ゴクツブシなのだ!!」 アライしゃん1「ちがうのら!!しっぽがかってにうごくのら!!あらいしゃんわるくないのだ!!!」 アライさん「まだ言うのだ!!この嘘つき!!不良娘!!ゴクツブシ!!アホ!!バカ!!ガイジ!!この!この!この!」 アライさんは足元の小石を拾うと、怒りに任せてアライしゃん1をメッタ打ちにする アライしゃん1「いたいのらー…おかーしゃんひどいのらー…」 アライさん「もーお前なんか知らないのだ!!許してほしかったらごちそう持って土下座しに来いなのだ!!」 顔中を腫らし血まみれのアライしゃん1を残すと、アライさんは後も見ずに去っていく その日の深夜 アライさん「のだー…すぴー」 アライしゃん2「のらー…すぷー」 「「あ痛!!」」 巣穴で寝ていた所を叩き起こされたアライさん親子、犯人はすぐに分かった アライしゃん1「しっぽがとまらないのらぁ!!たすけてほしいのらおかーしゃん!!」シッポブンブン アライしゃん2「できそこないのおねーちゃが、かてーないぼーりょくにはしったのら!!かてーのききなのら!!」 アライさん「寝込みを襲うとは卑怯千万なのだ!ぶっ殺してやるのだぁぁぁぁ!!!!」 アライさんは荒れ狂う尻尾に鋭い牙を突き立てる、が、尻尾の動きは止まらない、逆に持ち上げられて巣穴の壁に叩きつけられる アライさん「のだぁぁぁ!!あ、頭が割れるのだあああ!!」 アライしゃん2「おかーしゃん!!しっかりするのら!!」 アライしゃん1「のらああああああああ、のああああああああ」ブンブンブンブン プチッ 母親の様子を全く気にすることなく、奇声を発しながら尻尾を振り続けるアライちゃん1、その尻尾が根本からスルリと抜けた 同時に糸が切れたようにアライしゃん1が崩れ落ちた。尻尾のあった場所から謎の液体を流し、時折痙攣している アライしゃん2「なんなのらこれ!?キモいのら!!こ、こっちにちかづいてくるのら!?」 アライしゃん2「のらっ!!…ぐぇぇぇぇぇ!?く、くるしいの…ら……ゲボッ」ミシミシバキバキ 大蛇のようにうごめく尻尾に巻き付かれ、締め上げられるアライしゃん2、骨が砕ける音と共に口と肛門から赤黒い液体が噴出する アライさん「ヒィィィィィ、おばけなのだ、しっぽのおばけが出たのだああああ!!!」 怯えたアライさんは娘を見捨て、糞尿を漏らしながら逃げようとするが、先程叩きつけられた衝撃が残っているのかアライちゃんのように這いずることしか出来ない アライさん「来るな!!来るななのだ!!誰か助けるのだー!!アライさんの危機なのだー!!フェネックー!!!!」 尻尾はアライさんの背後から首に巻き付くとそのまま一気に締め付ける、窒息するよりも先に首の骨が折れたのかアライさんはがっくりとうなだれ動かなくなった これは近年発見され「アラサイト」と名付けられた新種の寄生生物である。 その名の通りアライさんの尻尾に寄生し、宿主から栄養を奪って成長する、やがて成体になると宿主を殺して分離し しばらく行動を続けた後アライさんが好む香りを発して捕食され、食べた全員に広まっていくようだ 現在ヒトや他の生物に対する影響の調査と共に、何らかの有効な活用方法の研究が急ピッチで進められている。 アライさん「おっきなふわふわを見つけたのだ!とっても美味しそうな匂いがするのだ!みんなで食べるのだ」 アライちゃん1「おにくなのりゃ♪ごちそーなのりゃ♪」 アライちゃん2「おにくなんちぇひしゃしぶりなのりゃ♪はやくたべちゃいのりゃ♪」 アライちゃん3「のりゃ?このかたちどっかでみたことあるのりゃ?」 終わり アライさんのssへ戻る
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/577.html
「契約したばっかのころは、鶏冠石何にもできなかったよなぁ」 「そもそも私に仕事をさせるなんて有り得ないことですわ」 「でも今はちゃんと必要最低限のことはするようになってるじゃん」 「そ、それは……お姉さまが……やれって……」 「鶏冠石ってお姉ちゃんっ子だったのか」 「?? お姉ちゃんっ子?」 「お姉ちゃんが大好きってこと。そういえばペリドットさんとかの言うことは素直に聞くよな」 「別にべったりじゃありませんっ! ただ目上の方に対する敬意で――」 「だれもべったりなんて言ってないじゃん」 「……」 「……」 「と、とにかく違いますわ」 「わ、わかったよ」
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11394.html
憂「なぁに?お姉ちゃん」 唯「こっちこっち」ポンポン 憂「???」トコトコ 唯「うーいー」ギュー 憂「ひゃっ」 梓「!?!?」 梓「そんな・・・し、姉妹で・・・」アセアセ 唯「うーいーうーいー」ギュゥゥゥ 憂「ど、どうしたのお姉ちゃん?」 唯「えへへ、あずにゃんのお勉強だよー」 憂「これがお勉強・・・?」 梓「う、憂もなんでじっとしてるの!?はやく離れないと出来ちゃうよ!!?」 憂「え?何が出来ちゃうの?」 梓「何って・・・赤ちゃんが・・・赤ちゃんが出来ちゃうよぉっ」カーッ 憂「赤ちゃん・・・?」 唯「憂、いいからいいからーぎゅーってしよ?」ギュー 憂「よくわかんないけど、わかったよお姉ちゃん」ギュー 梓「にゃぁぁぁあぁあぁ!?憂まで!!!!」 梓「憂がそんなえ、え、えっちな子だったなんてっ」カーッ 憂「えぇ!?なんで!?」 唯「ほら、あずにゃんよく見てー」ギュー 梓「そんにゃっ・・・赤ちゃんが出来る瞬間なんてはじゅかしくてみれまへんっ!!!」グルグル 唯「見ないと勉強にならないでしょー・・・しかも赤ちゃんは出来ないし・・・」 憂「梓ちゃん顔真っ赤だし、赤ちゃんとか・・・どういうこと?」 唯「実はね、かくかくしかじかまるまるうまうまなんだー」 憂「そ、そうなんだ・・・」アゼン 梓「まったく・・・姉妹揃ってとんでもないです!」プンプン 唯「ねぇあずにゃん、私たち抱き合ってたけど赤ちゃん出来てないでしょ?」 梓「そ、それは確かにそうですけど・・・」 憂(出来ててもすぐにはわからないよ梓ちゃん・・・) 唯「ということは、抱き合っただけじゃ赤ちゃんは出来ないってことになるでしょ?」 梓「う・・・でもお父さんが・・・」 唯「お父さんはきっと、あずにゃんを男の人に取られたくなかったんだよ」 唯「現にあずにゃんは男の人に近づかないでしょ?」 梓「はい・・・」 唯「私もあずにゃんに男の人に取られちゃうのは嫌だけど・・・女の子同士じゃ赤ちゃんは出来ないんだよ」 梓「・・・本当ですか?」 唯「うん」 梓「信じて・・・いいんですか?」 唯「うん」 梓「じゃ、じゃぁどうすれば赤ちゃんは出来るんですか?」 唯「えーと・・・受精すれば赤ちゃんが出来るよ」 梓「じゅせい・・・?」 唯「男の人から出るものを、女の人の中に入れると出来るんだって!」 憂「お、お姉ちゃん大胆・・・///」 唯「この際恥ずかしがってられないよ!あずにゃんにちゃんと教えないと!」 憂「そ、そうだねお姉ちゃん・・・!」 梓「その・・・男の人から出るものを飲むと出来ちゃうんですか」 唯「うーん・・・飲むっていうか・・・下のお口で飲むっていうか・・・」 梓「し、下のお口?」 憂(どうしてお姉ちゃんが隠語をっ!?) 唯「ま、まぁ詳しくは知らなくてもいいの!とりあえず男の人に近づかなければ赤ちゃんは出来ないの!」 梓「男の人に近づくと出来ちゃうんですね・・・」 唯「うん、まぁその覚え方で間違いないよ」 梓「絶対・・・ですか?本当に信じますよ?」 唯「もちろんだよ、あずにゃんに嘘なんかつかないよ!」 梓「わかりました・・・私、唯先輩を信じます!」 唯「あ、あずにゃん!」 梓「唯先輩!」 憂「お姉ちゃん・・・よかったね・・・梓ちゃんも・・・」ウルウル 憂「それじゃぁ私は部屋に戻るね、今夜はゆっくりしていってね」 唯「うん、ありがとう憂!」 梓「付き合せてごめんね」 憂「ううん、解決したみたいでよかったよ」 唯「さて、あずにゃん・・・ここからが実践だよ!」 梓「えぇ!?まだやるんですか!?」 唯「これからあずにゃんには・・・」 梓「・・・」ゴクリ 唯「一晩中、私に抱きついててもらいます!」 梓「・・・へ?」 梓「なに言ってるんれひゅか!?」カーッ 唯「その名の通りだよ」フンス 梓「ひ、一晩中唯先輩に・・・やっぱり赤ちゃんが」 唯「こら!それはさっき出来ないって言ったでしょ?」 梓「うぅ・・・でも心の準備が・・・もし出来たらって・・・」 唯「んもう、じゃぁもしもだよ?もしあずにゃんとの間に赤ちゃんが出来たら、私が責任取る!!」 梓「へっ?せ、責任って・・・」 唯「あずにゃんと結婚するんだよ!」 梓「結婚・・・ええええええええええ!?おかしいですおかしいですダメです絶対おかしいです」アセアセ 唯「お、落ち着いてよあずにゃん!」 梓「す、すいません・・・」 唯「あずにゃんは私と結婚するの、嫌?」 梓「嫌じゃないです、嫌じゃないですけど・・・女の子同士じゃできません!」 唯「それは知ってるんだ・・・」 唯「確かに本当に結婚は出来ないけど、事実婚っていうのがあるんだよ!」 梓「事実婚・・・」 唯「だから、ね?今夜は一緒に抱き合おう?」 梓「・・・は、はいっ!」 唯「よしよし、あずにゃんはいい子だねー」 梓「もうっ、子供扱いしないでください!」 唯「あはは、ごめんごめん」 唯の部屋 唯「さぁ、あずにゃん!おいで!」ポンポン 梓「ほ、本当に抱きつくんですか・・・?」 唯「私に二言はないよ!」フンス 梓「うぅ・・・帰りたい・・・」 唯「んもー、こっちだってば」グイッ 梓「にゃんっ!?」 ポスッ 梓「な、何するんで」 ギュゥゥゥ 梓「!?あっ、あっ、赤ちゃ」 唯「ほら、赤ちゃんは出来ないよー」ナデナデ 梓「ふにゃぁ・・・」トロン 唯「あずにゃんあずにゃん」ギューナデギューナデ 梓「ゆい・・・せんぱ・・・」 唯「あずにゃんもぎゅってして?」 梓「はい・・・」ギュ 唯「もっとぎゅーって」ギュー 梓「ゆいせんぱいっ・・・!」ギュー 唯「ふふ、あずにゃんにぎゅってされるの初めてだね♪」 梓「ふわふわで・・・あったかくて・・・すっごく気持ちいいです・・・」 唯「いつも暴れてたもんねー」 梓「やぁ・・・それは言っちゃだめですっ・・・」 唯「ごめんごめん」 梓「唯先輩がこんなに気持ちいいなんて・・・なんだか眠く・・・」トロン 唯「このまま寝ようよ、あずにゃん」 梓「は・・・い・・・」 唯「おやすみ、あずにゃん」 梓「おやすみなさい、ゆいせんぱい・・・」 zzz 次の日、学校 唯「あーずにゃん♪」ダキッ 梓「あ、唯先輩おはようございます」 唯「おはよー」スリスリ 梓「唯先輩ばっかりぎゅってしてずるいので私もやってやるです!」ギュー 唯「むむむ、負けないよ!」ギュゥゥゥ 梓「こっちだって!」ギュゥゥゥゥゥ 律「なぁ・・・澪」 澪「あぁ・・・ムギ」 紬「えぇ・・・2人とも」 律澪紬「この1日で何があった・・・?」 唯「あーずにゃん♪」ギュー 梓「唯先輩♪」ギュー おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/25438/pages/953.html
ぶしつ! 梓「こんにちは~って、まだ誰も来てない」 梓「ん?」 和「すぅ、すぅ」 梓「あれ、真鍋先輩だ。なんでけいおん部の部室に?」 和「ゆぃ、そこはだめぇ」 梓「どんな夢見てるんだろう……」 梓「気持ちよさそうに寝てるし、起こしちゃ悪いよね」 梓「自分で起きるのを待とう、先輩達もまだ来てないし」 梓「暇だなぁ、先輩達も遅いし。一体何やってるんだか」 梓「真鍋先輩、メガネ掛けたまま寝てる」 梓「フレーム歪んじゃうし、外してあげよう」 梓「いや、これは決して先輩のメガネに興味があるとか掛けてみたいとか」 梓「そういうんじゃなくて、純粋な親切心から外してあげるんですよ」 梓「って、誰に言い訳してるんだ私」 梓「そして結局掛けてしまった」 梓「似合ってるかな? ていうかこれ地味に度がキツ……」 梓「真鍋先輩ってかなり視力が悪いのかな?」 梓「う~ん、自分じゃ似合ってるかどうか分かんないなぁ」 梓「いや、だからって別に見せる人も「遅れてごめ~ん!」 梓「!?」 梓「もう、遅刻ですよ」 唯「ちょっと小テストの点数が悪くて再テストを受けさせられてまして~」 律「まったく、唯はダメダメだな」 澪「お前も再テスト、受けてたんだろうが」 律「そうだっけ? てへぺろっ」 澪「その仕草、可愛いどころかイラっとくる」 梓「はあ、それでムギ先輩と澪先輩はお二人に付き添ってたから遅れたと」 紬「そうなの、ごめんね梓ちゃん。すぐお茶入れるね」 梓「あ、いや、別に謝らなくても、っていうか練習より先にお茶ですか」 唯「んん~。あずにゃん、そのメガネどうしたの?」 梓「えっ? あっ、は、外すの忘れてた……」 澪「あれ、それって和のメガネじゃないか?」 梓「そ、そうなんです、実は真鍋先輩がってちょっと唯先輩!」 唯「メガネ掛けたあずにゃんも可愛いよ! キュートだよ!」 梓「にゃあ、ゆ、唯先輩、もっと抱きついて下さい」 律「ほら、唯、そろそろ離して……やれ?」 唯「あ、あずにゃん?」 梓「えっ、あ、あれ、今私!?」 紬「梓ちゃん、今何て言ったの? ワンモアプリーズ!」 梓「ちょ、ち、違うんです! 唯先輩が良い匂いがして抱き着かれるととっても良い匂いがして」 梓「もっと抱きついて欲しいと思ってるんです!!」 律「何も違わないな」 澪「梓……大胆だな」 唯「いやぁ、そんなに言われちゃうと流石に照れますなあ」 梓「うわあああああああ!!」 和「……もう、アンタ達、煩い」 唯「あれ? 和ちゃんだ~、どしたの?」 和「どうしたもこうしたも、あれ、何だか良く見えないわね」 梓「あっ、す、すみません! これっ!」 和「あら、梓ちゃん……よね?」 梓「すみません、フレームが曲がっちゃうと思ったので、勝手に……」 和「そうだったの、ありがとう」 和「ていうか、何をそんなに騒いでたの?」 紬「今ね! 梓ちゃんがね! 唯ちゃんにね!」 律「ムギ、興奮し過ぎ」 梓「だから違うんですよ、冗談っていうか、さっきのは気の迷いというか」 唯「え~、そうなの?」 澪「冗談には聞こえなかったような気が」 律「そもそも和、なんでウチの部室に?」 和「あ、そうそう。律、あんたまた書類出してなかったでしょ」 律「え、嘘!?」 和「これ」 律「あ、あ~、こんな書類も、あった、ような?」 澪「り~つ~……!」 律「私が悪かったです叩かないで!」 紬「じゃあその書類の為に?」 和「そう、それでここに来て」 和「誰も居なかったからしばらく待ってたんだけど」 和「天気が良いからウトウトきちゃって、気付いたら寝ちゃってたのね」 澪「毎回面倒掛けてごめんな、和」 和「別に良いわよ、いつものことだから」 律「あんた……ええ人や……」 唯「ねーねーみんな」 律「どーしたー、ゆい?」 唯「あずにゃんが顔を真っ赤にして頭を抱えてうずくまったまま動かないよ?」 梓「恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいこのまま消えてしまいたい」 澪「まあ、あれだけのことを言えばそれはそうかも」 紬「自分に素直になるって、素晴らしいことよ、梓ちゃん!」 梓「うぅ~……」 和「自分に素直……?」 澪「どうした、和?」 和「ねえ、梓ちゃん、もしかして私のメガネ、掛けたの?」 梓「つい、掛けてしましました。勝手にごめんなさい……」 和「なるほど、そういうことだったのね」 唯「和ちゃ~ん、1人で話を進めないで~」 和「梓ちゃんが唯に抱きつかれて、私は唯先輩が大好きです! と大声で言ったのね」 梓「そんなこと言ってません!」 和「その時、梓ちゃんは私のメガネを掛けていたのね?」 唯「そうだよ~、メガネを掛けたあずにゃんも可愛かったよ!」 和「そう……やっぱりね」 澪「どういうことなんだ、和?」 和「つまり、梓ちゃんは私のメガネを掛けたことで、自分の気持ちに正直になってしまったのよ!!」 「……」 唯「へえ~、凄いね!」 澪「いやいやいやいや」 紬「和ちゃんも冗談なんて言うのね」 和「実はこの赤いメガネはね、真鍋家に代々伝わるメガネだそうなの」 律「って、何か語りだすし」 和「このメガネを掛けた者はね、自分の思ったことを全て口に出してしまうのよ」 和「幼い頃の私は、自分の気持ちを上手く表せない子だったの」 和「言いたいことをハッキリ言えなかったり、そのおかげで友達も出来なかった」 和「皆が遊んでいる時に、私も混ぜて! って言えないような、そんな子だったわ」 和「そんな時、私の両親がこのメガネをくれたのよ」 和「このメガネを掛けていれば、自分に正直になれたわ」 和「そしてこのメガネのおかげで勇気を出せた私は、友達も出来て」 和「平沢姉妹とも仲良くなれたのよ」 唯「和ちゃん、私、初耳だよ!」 和「言ってなかったから」 律「じゃあ、そのメガネを掛けたから、梓はあんなことを口走ってしまったと」 和「そういうことね」 梓「そう、だったんですか……!」 澪「そうなるとさっきの梓の言葉は全部、梓自身が思っていることを?」 和「そうなるわ」 梓「にゃああああああああ!! あああああ!!」 紬「大変! 梓ちゃんが発狂してる!」 律「それにしても、これは面白いことを聞いてしまったな」 澪「おい、律」 律「和ちゃ~~んメガネお借り致しますわよん」 和「ちょ、律!」 律「唯、梓を抑えろ!」 唯「りょ~かい」 梓「にゃああああ辞めて下さいぃいいいい」 ~中略~ 紬「梓ちゃんって、私のことそんな風に思っていたのね。嬉しいけど恥ずかしい……」 澪「梓は私のパンツに興奮して……うう」 唯「ほえ……」 律「唯すら放心するほどの衝撃的な言葉の数々が梓の口から次々と」 梓「もうお嫁に行けないです……」 憂「こんにちは~、って皆さんどうされたんですか?」 唯「あ~、憂だ~!」 憂「お姉ちゃんだ~!」 律「出会ってすぐに抱きつく姉妹とは」 紬「相変わらず仲が良くて微笑ましいわ」 澪「憂ちゃん、どうしたんだ?」 憂「実は今日、私誕生日なんですけど」 律「えっ、そうなの!?」 唯「そうだよ~、今日はお家でお祝いなんだよ」 澪「憂ちゃん、おめでとう」 紬「おめでとう、憂ちゃん♪」 律「おめでとう!」 梓「私は朝言ったけど……、改めておめでとう、憂」 憂「わあ、皆さん、ありがとうございます!!」 澪(無理やりぶっこんできた感があるけど……黙っておこう) 憂「話を戻すとですね」 憂「折角だから、お姉ちゃんが好きな物を作ってあげたいなあと思って」 憂「何が食べたいかメールをしたんですけど」 梓「どうして自分の誕生日に姉の食べたいものを……」 憂「えへへ~、それでメールが返ってこないので直接聞きに来ちゃいました」 律「なんて姉馬鹿な妹だ……」 憂「そんな褒められても~」 梓「褒めてない褒めてない」 和「この声は、憂? ちょっと律、いい加減メガネ返して……」 憂「あれ? 和ちゃ、和さんも居たんだ。メガネは?」 和「いや、律に取られて、憂、誕生日おめでとう」 律「このタイミングで!?」 憂「ありがとうございます!」 梓「真鍋先輩、これ!」 憂「梓ちゃん!」 梓「先輩達に無理矢理……うう」 憂「?」 律「なあゆいや」 唯「なんだいりっちゃん」 律「憂ちゃんに誕生日プレゼントはあげるのか?」 唯「う~ん、欲しい物を聞いたんだけど」 憂『気持ちだけで十分だよ、お姉ちゃん! ありがとう!』 唯「って……」 律「じゃあ、和からメガネを貸して貰うのはどうだ?」 唯「?」 澪「なるほど、そういうことか」 唯「そういうことって、どういうこと?」 梓「憂に真鍋先輩のメガネを掛けて貰うってことですよ」 唯「え~、なんで?」 紬「和ちゃんのメガネは、自分の気持ちに正直になれるんでしょ?」 紬「だから、そのメガネを掛けて貰っている状態で憂ちゃんに欲しいものを聞けば」 紬「憂ちゃんの欲しい物が分かるんじゃないかしら?」 律「そそ、そういうこと」 唯「! そ、そっか! みんな天才だよ!」 唯「という訳で和ちゃん、もっかいメガネ貸して!」 和「ちょ、ゆ、唯!? もう、いい加減生徒会室に戻らせて……」 唯「そして憂! これを掛けるのだー!」 憂「和さんのメガネを?」 唯「そう!」 憂「どうして?」 唯「お姉ちゃんからのお願い!」 憂「お姉ちゃんのお願いなら、掛けるよ~」 澪「流石憂ちゃんだな……」 梓「おお、憂も結構メガネ似合うね」 憂「そうかな~、ちょっと恥ずかしいな」 紬「可愛いわよ、憂ちゃん」 憂「ありがとうございます、紬さん」 和「ボヤけてなにも見えない……」 唯「さて、憂、誕生日プレゼントに欲しい物は!?」 憂「え、突然どうしたのお姉ちゃん」 唯「い~い~か~ら~」 憂「前も言ったけど気持ちだけで十分で、欲しい物は……お姉ちゃん」 唯「へ?」 律「……ん?」 梓「憂、今なんて?」 紬(こ、これはもしかして……) 憂「え、ああ、あれ? いや、だからね、私欲しい物なんて、お姉ちゃんが」 憂「私は、お姉ちゃんが、平沢唯が欲しいです!」 唯「うううっ、憂!?」 澪「ああっ、ムギが鼻血を噴き出して倒れた!」 律「あ~、いやまあ予想出来なくは無かったけど」 憂「えええええ、わ、私なんで!? お姉ちゃん、これは違うの!」 梓「うんうん」 憂「どーして梓ちゃんは優しい微笑みで私の肩に手を置くの!?」 和「あああああ早くメガネ返して!!」 澪「和がキャラ崩壊してる!?」 唯「憂、その、私なんかで良ければ幾らでも貰ってくれれば……」 憂「お姉ちゃん……!」 澪「こっちはこっちで2人だけの世界に入ってるし!」 律「いよいよ収集が付かなくなってきたな」 澪「お前のせいだろ!!」 セイダロ‐ セイダロ‐ セイダロー (エコー) よくじつ! ぶしつ! 梓「さくやは おたのしみ でしたか?」 唯「いやあ、えへへぇ」 梓「えっ、まさか本当に!?」 唯「じょ、冗談だよ!」 律(ホントに冗談なのか……?) 紬「みんな、お茶が入ったわよ」 律「おっ、サンキュームギ! ……ん?」 澪「ムギ、そのメガネ……もしかして」 紬「和ちゃんから借りてきちゃいました!」 紬「みんないつもいつも私ばかりにお茶入れさせて良い御身分ね!」 紬「どうせみんな私のこと、お菓子を持ってきてくれるお茶汲み係位にしか思ってないんでしょ?」 紬「これからもお茶汲み係として、皆と仲良くさせてね!」 紬「な~んて、実はこれ、昨日買ってきた偽物でね」 紬「って、あれ……?」 梓「ムギ先輩、ごめんなさい、これからは私がお茶入れるようにします……」 紬「梓ちゃん!?」 唯「た、たまには私がお菓子持ってくるよ!」 紬「唯ちゃん!?」 澪「ムギ、そんな風に思ってたのか……気付いてやれなくてごめん」 紬「澪ちゃん!?」 律「む、ムギ! 今度家に来てくれよ、またご飯御馳走するからさ!」 紬「りっちゃん!?」 紬「どうしてこうなっちゃうの!?」 おしまい あとがき 毎年憂ちゃんの誕生日には憂ちゃんメインのSS書いてるので今年も書きました。 展開が急なのは見逃してください>< 最近はけいおん!SSもめっきり見なくなって淋しいね……。 取り敢えず、最後に 憂ちゃん、誕生日おめでとう!! 皆さんも憂ちゃんSS書いて良いんですよ(チラッチラッ 戻る
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/550.html
前へ 今日は放課後のことを考えると授業中も上の空で全く頭に入らなかった。 午後3時すぎ、ホームルームが終わるやいなや高校を飛び出して、向かうはいつもの学園の通学路。 下校時間に何とか間に合った。帰り始めた学園の生徒さんたちがちらちらと通り過ぎる。 だが、生徒さんが次々通り過ぎていくその中に、待てども待てども舞ちゃんはやってこなかった。 もう帰ってしまったのだろうか。いや、そんなことはないはず。ずっと待ち伏せ(!)していたのだから。 間違いなく、まだ舞ちゃんは通っていない。 むなしく時間だけが過ぎてゆく。気持ちはあせるばかりだ。 舞ちゃんへの誕生日プレゼント。明日じゃダメなんだ、今日渡せないと意味がない。 もうすっかり暗くなってしまった。万事休すか。 そこへ神様のお助けか、向こうから一人の知っている生徒さんが歩いてきた。 逆光のシルエットの中から登場した長身の生徒さん。外套を羽織ったその制服姿は、息を飲むほど美しかった。 歩いてきたのは舞ちゃんのお姉ちゃんだった。 かくなる上は、お姉ちゃんに託すしかない。 だが、そのあまりの美しさに僕が声などかけていいものか逡巡する。 が、もうこれが最後のチャンスなんだ。逃す訳にはいかない。 決意と実行。僕は意を決して、美人の上級生に話しかけた。 「は初めまして。あ、あのこれ今日が、た誕生日だと聞いたので、う受け取ってください」 「え!? ええ?? なんで今日が誕生日だって知ってるんですか?」 緊張のあまり噛みまくりだ。うまく舌がまわらない。 そして、超絶美人さんに問い詰められて完全にテンパった。 「いや、あの、おじょ、ある人に聞きまして。こ、これ誕生日のプレゼントなんですけど、是非あの渡したかったんですけど、会えなくて・・・ お、お願いします」 「そうですか・・・ ありがとうございます」 お姉ちゃんはとまどいながらもニカッと笑って受け取ってくれた。何て爽やかな人だろう。 間近でお姉ちゃんを見ることができたのだが、お姉ちゃんはきりっとした美人さんで本当に美しい。 姉妹だけあってふたりとも目力が似てるなあ。舞ちゃんも力強い感じの目をしてるけど、お姉ちゃんはやさしさの中に意志の強さを感じる目をしていて、さすがに大人っぽい。 こんな人が将来僕のお義姉さんになるなんて本当に(ry プレゼントを小脇にかかえて歩いていくお姉ちゃんは後ろ姿も凛々しかった。かっこいい人だなあ。 後から考えてみたら、舞ちゃんに渡して下さいということを言い忘れてる・・・ でも、「誕生日プレゼントです」ということは伝えられたから、今日が誕生日の妹に渡して欲しいものだとは伝わっただろう。 大仕事を終えた心地よい達成感を感じつつ、足取りも軽く家路についたのだ。 今日はいい1日だった。 「お、おじょじょ、お嬢様! 遅かったじゃないですか!心配してたんですよ」 「舞と寄り道して2人でクレープを食べてきたの。美味しかったわ」 「お嬢様!下校時に寄り道することは禁止されています! まぁ、今日だけは特別ですよキュフフ」 「あー! 舞美ちゃんどうしたのそれ! ポッチャマのぬいぐるみ、いいなー」 「学校の帰りに貰ったんだよ。誕生日だからって」 「舞美は本当にファンの人が多いよね。学外の人からもプレゼント貰うとは大した人気者だね」 「ねー、これ舞にちょうだい」 「あら、それは舞美さんが頂いたプレゼントなのよ?」 「いいじゃん、お姉ちゃんは別にポッチャマとかどうでもいいでしょ」 「まぁ、舞。プレゼントというものはね、贈る方のお気持ちなのよ」 「まぁまぁ、お嬢様。舞の大好きなぬいぐるみなんですから。じゃあこうしよう、私のものだけど普段は舞の部屋に置いておいて舞の自由にしていいってことにしよう。ね、これでいいでしょ。お嬢様」 「ウフフ、舞美さんは本当に舞には甘いのね」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7779.html
憂「もういっかい…」 和「…甘えん坊ね」 ちゅっ 憂「んー…」ぎゅっ 和「……」なでなで 憂「和ちゃん」 和「うん?」いいこいいこ 憂「…すき」 和「……!」ドキッ 憂「だいすき」ぎゅうーっ 和「あ…うん。私も好きよ?」ニコッ なでなで 憂「ちがうもん」 和「………」 憂「ばか」 和「…憂にバカなんて言われたの初めてね」 憂「うん」 和「私バカかしら?」 憂「おばかさん」 和「おばかさんか…私より唯のが似合いそうな言葉だけど…私のがおばかさんなのね」 憂「そうだよー」ぎゅーっ 和「じゃあ憂は甘えん坊さんね」 憂「…ちがうもん」 和「じゃあ降りる?」 憂「やだ」 和「ほら」 憂「私は和ちゃんにしか甘えないからちがうのー」 和「………」かぁ 憂「てれてる」 和「…照れてない」 憂「てれやさんだ」 和「………」ぎゅーっ 憂「あ……」かぁ 和「憂も照れ屋さんね」 憂「……ふんっ」ぎゅーっ 廊下 紬(かわええええええええええええええ!) 唯「」 律「見てるだけであっつい…」 梓「えぇ…」 澪「はははは恥ずかしいよな!」 律澪梓(……でもちょっと羨ましい) 憂「あっついね」 和「そうね」 憂「…離れたい?」 和「憂がいやなんじゃない?」 憂「和ちゃんにきいてるの」 和「……このままでもいいよ」 憂「…ふふっ」ぎゅーっ 和「……」かぁ 憂「ちゅー」 和「……」ちゅっ 憂「ふふー♪」ぎゅっ 和(あー…また暑くなった)カァッ 廊下 律「あー!あっついあっつい!!!」 梓(憂がこれ以上ないってくらい甘えてる…) 憂「重くない?足へいき?」 和「平気よ」 憂「ほんと?」 和「えぇ」 憂「…ほんとは重いけど私のためにがまんしてる?」 和「してないわよ」 憂「ほんとは重いけど私とこうしていたいからがまんしてる?」 和「…ちがうわよ」 憂「てれた」 和「ちがう」 憂「てれやさんっ♪」ぎゅーっ 和(……甘えんぼさん) 憂「ねぇ」 和「うん?」 憂「さっきなんでばかって言ったかわかる?」 和「………」 憂「おばかさんなふりして乗り切る?」 和「…っ」 憂「それでもいいよ?」 和「………憂」 憂「…なぁに」 和「……少し待ってくれないかしら」 憂「え…?」 和「憂とこういう風に抱きしめあうことはすごく嬉しいわ」 憂「……」 和「憂とその…キスするのも嫌じゃないし…ドキドキする」 憂「…うん」 和「でも今までそういう目で見たことはなかった…と思うの」 憂「……思う?」 和「憂のこと可愛いと思うし…好きよ。さっきも言ったとおり生徒会にも本当に入ってほしいって思ってたし一緒にいると癒されるわ」 憂「…うん」 和「でも…女同士だからすごく曖昧なの」 憂「………うん」 和「妹みたいな好き、なのかそれとも恋愛的な意味でそうなのか…」 和「だから少しだけ時間…ほしいな」 憂「うん。わかった」 和「いいの?」 憂「うん。だって私も最初そう思ったもん」 和「最初?」 憂「……和ちゃん好きになったとき」 和「あ……」カァッ 憂「だからね待つのは全然いやじゃないよ?」 和「そっか」 憂「っていうよりうれしい。和ちゃんが和ちゃんで」 和「?」 憂「ちゃんとまじめに考えてくれてた」 和「それは…まぁ」 憂「和ちゃんはやっぱり私の思ってたとおりの和ちゃんだね」 和「思ってた通りの?」 憂「こういったらこういってくれるんじゃないかなーって」 和「……じゃあ全部お見通しだったの?」 憂「んー…そんなことはないよ。だってやっぱり不安だったもん」 憂「気持ち悪いとか思われて口もきいてもらえなくなるのかなって」 和「…そんなことするわけないじゃない」 憂「うん…普段ならちゃんと分かるんだけどね。乙女心は複雑なの」 和「あら…じゃあ私乙女心が理解できてないのかしら?」 憂「うん」 和「即答なのね…」 憂「おばかさんだもんね」ふふっ 和「…はいはい」 憂「ねぇ」ぎゅーっ 和「うん?」なでなで 憂「私和ちゃんと同じ大学目指そうかなぁ…」 和「え?本気?」 憂「うん…」 和「唯は?」 憂「んー…お姉ちゃんも大事だけど………」 憂「一緒にいたいんだもん…」ぎゅうっ… 和「っ…」ドキッ 和「う、憂が唯より優先してくれるなんて光栄ね」 憂「うん…だいすき…和ちゃん…」ぎゅうっ… 和「っ…」かぁ 唯「だめーーーーーーーー!」バァン!!! 和憂「!?」バッ 和「ゆっ唯!?」 憂「おっお姉ちゃん…」 廊下 律「えっ!?あいついつの間に復活してたんだ!!!?」キョロキョロ 紬「平沢ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 律澪梓「ひぃっ!!!?」 唯「認めませんよ!お姉ちゃんは!!!!!」 和「か、帰ってきてたの?」 律「あー…和」 和「えっ律!?」 澪「ごめん…」 和「澪まで!?」 紬「ぎいいいいいいいいいい!」 和「む…ってこわっ!なに!?」 梓「ムギ先輩落ち着いて!スーハースーハー…」ぽんぽん 憂「梓ちゃん!?」 梓「あ……」 憂「み、見てた…?」 梓「………」カァッ 憂(いやあああああああああ!)カァァァァッ 和憂「…………」カァァァッ 律(うわっ真っ赤だ…悪いことしたな…) 澪「………」モジモジ カァァァァァァァッ 律「お前はなんで二人より赤くなってんだよ」 梓「はい、スーハースーハー…」 紬「スーヒュッースーハッー…」 唯「何なんですか!何なんですかもう!!!!!」 和「ちょっ…落ち着きなさいよ…」 唯「これが落ち着いていられますか!!!!!」 憂「お姉ちゃん…」 唯「大事な大事な妹がお姉ちゃんのいない間に変な虫連れ込んで…!」クッ 和「ちょっと失礼なこと言わないでちょうだい」 梓(憂がシスコンなんだと思ってたけど実は唯先輩のがシスコンなんだ…) 紬「ヒュッ…ハヒッ…」 梓「あぁはい。ゆっくり落ち着いてースーハースーハーですよー」ぽんぽん 和「だいたい私は唯に呼ばれてきたのよ?」 唯「うっ…」 和「というかなんでこんなに遅くなってるの?」 唯「うぅっ………うるさーい!!!」がぁっ 律「おぉ唯がキレた」 澪「完全な逆ギレだけどな」 律「しかも『がぁっ』って全然怖くないしな」 梓「スーハー…スーハー…」 紬「スーハー…スーハー…」 梓「そうそうその調子ですよー」 律「ムギはなんなの?」 澪「過呼吸」 和「うるさいってあんたね…」 憂「……」オロオロ 唯「うぅー…!だって憂は私にあんなに甘えてきたことないのに!!!和ちゃんだって私にあんな表情見せてくれたことないのに!!!」 律(あぁー…ヤキモチか。確かに可愛い妹と大事な親友がいっぺんに自分の知らない世界にいったら嫌だな) 唯「憂は和ちゃんになんかあげないんだからね!!!」 律「おいおい…」 唯「憂はずっとお姉ちゃんと一緒にいるよね?」うるうる 憂「え…えーっと…」チラッ 和(困った子ね…)チラッ 唯「!い…今和ちゃんの方見た…」 憂「えっ!?」アセアセ 唯「しかもアイコンタクトした…!」 唯「ううっ…」グスッ 唯「和ちゃん!!!!!!」キッ 和「……なによ」 唯「めっ!!!!!!!」 憂「!こらっ!」 唯「あうっ…!」ビクッ 澪(わ…憂ちゃん怒鳴るとこ初めて見た) 憂「人にめっしたらだめでしょ!?めっ!!!!」グッ 律(なんのこっちゃ) 唯「!!!あううう!ごめんなさい!!!」ビクビク 律(あ、やっぱり怖いのか) 唯「うぅ…」グスグス 憂「ご、ごめんねお姉ちゃん…怒ったりして…」 律「あんなの怒ったうちに入らないよ。澪が怒ったほうがもっと怖いぞ?なぁ?」 澪「う、うるさいっ!」ごちっ 律「だっ!?」 紬「ゆ、ゆいちゃん…」ぜぇぜぇ… 梓「無理してしゃべっちゃダメですよ」 唯「ムギちゃんどうしたの!?」 紬「私のことは気にしないで…それより…聞いて…」ぜぇぜぇ… 唯「う、うん…」 紬「人の恋路は…邪魔しちゃだめ…」 唯「!……うん」グスッ 紬「特に…百合の恋は…だ…め…」バタンッ 唯「むっムギちゃん!?」 紬「」 唯「ムギちゃあああああああああん!」ワアアアアン! 律「泣くな!唯!」 唯「りっちゃん…」 律「ムギは…ムギは犠牲になったのだ…己の欲望のために…!!だから…泣くな!!!」 唯「分かった…!私もう泣かないよ!!!」 律「唯!」ガシッ 唯「りっちゃん!」ガシッ 梓「はい、スーハースーハー」 紬「ヒュッ…フッ…ヒュウッ」 和(一気に騒がしくなったわね…) 憂「……」ちょいちょい 和「…ん?」 憂「……」ちゅっ 和「えっ…!」ドキッ 憂「えへへ…」にこー 和「……」カァァァッ 唯「あああああああああああ!!!!!」 律澪(人目を気にしろよ…) 紬「ハヒュッ!フヒッ!フーッ!!!」 梓「はいはいスーハースーハー」 おわり 戻る
https://w.atwiki.jp/tainakasatoshi/pages/63.html
聡「姉ちゃん~アイス~」 律「さっき食べたからもうないよ」 聡「え!?姉ちゃん食べたのかよ!」 律「あれ聡が買ってきたの?ごめんごめん」 聡「いや買ってきたのはお母さんだけど…俺が食べようと思ってたんだから俺のなんだよ!」 律「そんなの早い者勝ちだろ~」 聡「暑いよ~姉ちゃんのせいだからな!」 律「わかったよ~ほら500円やるからアイス買ってきて。あたしのも分も」 聡「マジで!姉ちゃん愛してる!」 律「現金なやつだなぁ」 聡「あのさ~…お菓子も…買ってきていい?」 律「ふふ、いいよ。好きなの買ってきな」 聡「やったぁ!じゃあ姉ちゃんのお菓子も買ってくるね!」
https://w.atwiki.jp/83452/pages/2079.html
梓「今日は珍しくはかどりましたね」 律「さわちゃんにも聴かせてやりたかったぜ~」 唯「あずにゃん! かっこよかったよぉ~!」ガバッ 梓「わっ! ちょっとちょっと唯先輩!」 紬「うふふ」ポワー 澪「私達も梓に負けていられないな」 梓(練習後の澪先輩、艶っぽくてドキドキしちゃう) 唯「むー、あずにゃん! 澪ちゃんばっか見て!」 梓「なっ、言い掛かりはやめるです!」 唯「いやらし~」シシシ 梓「何ですかもー!!」 唯「うおぅ! あずにゃんがエキサイト!」 澪「あんまり梓をからかうなよ、唯」 唯「だってあずにゃん見てると、嗜虐心がそそられるんだもん」 律「あ~、分かる分かる」 梓(えっ、いじめ!?) 紬「違うよ。梓ちゃんがかわいいから」 梓「こっ、心の中を読まないで下さいムギ先輩っ!」 律「今日の帰り、どっか寄って行くの?」 唯「私は和ちゃんと約束してるからパスね~」 律「おー、おー、相変わらず仲がおよろしいこって」 唯「えへへ~、妬いてるのりっちゃん?」 律「ははっ、ちょっとなぁー」 唯「しょうがないなぁ、りっちゃんの寂しんぼ!」ギュー 律「わはは! ゆ、唯分かったって! あんがと!」 梓「澪先輩、良かったら本屋に付き合ってもらえませんか?」 澪「ん? 別に構わないけど」 律「私も付いて行ってやるぞ梓」 梓「えっ、いや……」 律「何だ~? 私は邪魔か? お邪魔虫か?」 梓「いえ……」(まさにその通りです) 紬「りっちゃんは私と帰りましょ!」 律「ムギ? いや、みんな一緒で――」 紬「りっちゃんは私と二人で帰るの嫌?」 律「バッカやろ! そんな訳ないだろー!」 紬「うふふ、良かった」 梓(ナイスですムギ先輩! 感謝します!) …… 唯「和ちゃ~ん待ったぁ?」 和「待ったわよ」 唯「ごめんなさい!」ギュウー 和「別に怒ってないわ。私が待たせたりする事もあるからね」 唯「うんそうだね」スリスリ 和「……ちょっと唯、お尻はセクハラよ」 唯「和ちゃんのお尻好きー、えへへ~」 和「お尻好きー、じゃないの」グニー 唯「ごへんにゃひゃいのどょかひゃん」 和「全くどうしてこの子は、こう人を触りたがるのか」 唯「だって和ちゃんが好きなんだもん」 和「私だって唯が好きよ? でも高校生にもなって――」 唯「私の事分かってるでしょ、和ちゃんは」 和「はぁ。そうね、唯らしさを否定するつもりはないわ」 唯「それでこそ和ちゃんだよ~、えへへ!」 和「でもこれじゃ、まるで私の身体目当てみたいで」 唯「いかんですか?」 和「やっぱりそうなの!?」ガーン 唯「まるで麻薬だよ、和ちゃんの身体は」 和「いやらしい言い方はやめて!」 唯「いやらしいのは和ちゃんの身体だよ」 和「そんな……」 唯「ほら、ここが気持ちいいんでしょ?」フニフニ 和「き、気持ちよくなんかない」カァッ 唯「口ではそう言ってても、身体は素直――」 和「いい加減にしなさい」グニー 唯「ひゃい」 …… 梓「いやー、今日は寒いですねぇ澪先輩!」 澪「そうだなー」 梓(うぅ、二人きりだと緊張して上手く喋れないよう) 澪(あっ、前から自転車来る)グイッ 梓「みっ、澪しぇんぱいっ!?」カァッ 澪「悪いな梓、突然に」 梓「いっ、いえ! ありがとうございます!」 澪「ははっ、かわいいやつ」ナデナデ 梓「……」ボッ 澪「おっ、たい焼き屋があるぞ梓」 梓「ああ、あそこのたい焼きおいしいんですよね」 澪「へぇ、一つ買ってみようかな」 梓「私は本を買うのでいいです」 澪「そっか。じゃあ半分こにしよう」 梓「えっ!?」 …… 澪「買ってきたぞ。はい梓の分」 梓「ご、ごちそうになるです、澪先輩」ドキドキ 澪「本当だ。おいしいな、このたい焼き」 梓「はい」(いつもよりずっとおいしい……) 澪「ケチ臭いかも知れないけど好きなんだ」 梓「えっ、何がです?」 澪「半分こにするのがさ」 梓「わっ、私も!」 澪「ははっ、そっか。良かった」 梓(澪先輩とたい焼き半分こなんて夢みたいです) …… 律「ムギ、ちょっとスーパー付き合ってよ」 紬「うん。何か買うの、りっちゃん?」 律「お菓子を買い溜めるんだ。コンビニとかより安くていいんだぜ~」 紬「そうなんだ~」 律「ああ。油断すると弟に食われちまうけどな」 紬「うふふ、大変ねぇ」 律「ん――あれ唯か? もう私服?」 紬「憂ちゃん!」 律「えっ、憂ちゃん?」 憂「あっ、紬さん、律さん。今お帰りですか?」 律「おお、本当に憂ちゃんだ」 憂「えへへっ、間違えました?」 律「ああ。やっぱり髪下ろしてると唯そっくりだな~」 紬「私は間違えなかったよ」 憂「紬さん流石です」 律「何か悔しいぞ、おい」 紬「それで憂ちゃんはどこ行くの?」 憂「晩御飯の買い物です」 律「私らも丁度スーパー行く所だよん!」 憂「じゃあ一緒に行きませんか?」 律「おー、行こう行こう!」 紬「うふふ、楽しそう!」 憂(律さんとも、もっと仲良くなれるかなぁ) 紬「大丈夫よ、憂ちゃんなら!」 憂「つ、紬さん!?」 律「ん? 何の話~?」 紬「うふふ、憂ちゃんがりっちゃんと話したそうにしてると思って」 律「あはは、そうなのぉー?」 憂「いえ、あの……はい」 律「いーよ、いーよ! どんどん来てよ!」 憂「……」カァッ 律「何か奥ゆかしくてかわいいねえ」 紬「私もそう思う」 律「唯とは全然タイプ違うよな~」 憂「お姉ちゃんから、律さんの事は良く聞かされます」 律「本当? 嬉しいねー」 憂「たまに反射光が眩しいそうです」 律「えっ、テカッてますか!?」サッ 憂「やっぱりノリがいいですね~、律さんは」 律「あっ、騙したなコンニャロ~!」 憂「えへへっ、ごめんなさい!」 紬「うふふ」ポワポワ スーパー 律「聡はポテチ食った手で、平気で漫画読むんだぜ~」 憂「それは許せませんね」 律「だろ~? 何度も注意してんのにさぁー」 憂「その点、お姉ちゃんは物を大切にしますからね」 律「あはは、憂ちゃんマジ唯を愛しちゃってるねぇ~」 憂「はいっ!」 律「う~、私も憂ちゃんみたいな妹から愛されたいぞっ!」 紬「私も~」 憂「私もお二人の事、すごく素敵だと思うし好きですよ」 律「あぅ、今すごくキュンとした」ドキッ 紬「憂ちゃんったら……」ポッ 憂「えへへっ、でもお姉ちゃんが一番ですけど」 律「このこの~! 私も贔屓しなさい!」ペシペシ 憂「あはは、どうしようかな」 紬「私はりっちゃんに贔屓されたいの♪」 律「そっかあ? 人気者は照れるねぇー!」 憂「……」 …… 律「名残惜しいけど、お別れだなー」 紬「明日学校で会えるじゃない」 律「ははっ、だなー」 憂「紬さん、ちょっといいですか?」 紬「どうしたの?」 律「何だよ、私はのけ者かー?」 憂「そんな所です」 律「ちぇっ、じゃあ若い二人に任せてババアは消えますよーだ」 憂「り、律さん、他意はありませんよ~」 律「ははっ、こっちもだって。じゃあね!」タタッ …… 紬「……憂ちゃん? 一体――」 憂「もしかして紬さんは、律さんの事が好きなんじゃないですか?」 紬「えっ? も、もちろん好きよ」 憂「……」 紬「軽音部のみんなや、憂ちゃんを好きというのと一緒で」 憂「そうですか……」 紬「――ごめん、ウソついちゃった。うふふ」 憂「じゃあ、やっぱり恋愛感情で?」 紬「うん。憂ちゃんにはかなわないな」 憂「告白するんですか?」 紬「ううん、今のままで満足だから」 憂「本当に?」 紬「――本当はね、報われないって分かってるから」 憂「……」 紬「憂ちゃんだって、そうでしょ?」 憂「――私達、似た者同士かも知れませんね」 紬「でも今のままで満足っていうのも、あながちウソじゃないのよ」 憂「紬さん……」 紬「少しの間でも、好きな人のそばにいられるだけで、素敵な事だと思うもの」 憂「私もです」 紬「だから自分の思いが届かないからって、その人を逆恨みしたりしたくないの」 憂「私も……」 紬「いつか離れる事になっても、その人の幸せを祝福出来る自分でありたい」 憂「はい、紬さん」 紬「ふふっ、奇麗事かしらね? 言い訳かしらね?」 憂(この人はもう一人の私だ)ポロッ 紬「憂ちゃん、どうして泣くの?」スッ 憂「紬さんが、紬さんも」 紬「あら? うふふ」 憂(お姉ちゃん私、紬さんに出会えて良かったです!) おしまい 戻る おまけ