約 1,939,095 件
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/379.html
僕の名前は柊こなた。 この家に貰われてもうすぐ一週間になります。 「こなた、ご飯だよー!」「にゃあ」 この人はかがみさん、僕の飼い主で御主人です。 見た限り少し怖い印象があるんだけど、本当はとても優しい人なんです。 あても無くさ迷っていた僕にご飯をくれて、可愛がってくれる素敵な人。 僕はこんな御主人が大好きです。 「ちょっとかがみん!さっきから猫に構いっきりで、私は放置!?」 「うるさいわねー。今はこの子と遊ぶ時間なの、あんたはネトゲでもしときなさい!」 「かがみが私を家に呼んだくせにー!」 御主人に突っ掛かっているこの人は泉こなたさん。僕の名前はこの人から由来しているみたいです。 二人は仲良しみたいだけど、御主人はいつもこなたさんに冷たくしている気がします。 「私も構ってよー!かがみに構って貰えなきゃ、寂しくて死んじゃう…」 「し、知らないわよそんなの…私には関係ない!」 「むぅ………」 あ、何だか非常事態みたい…。こなたさん寂しそうな顔してる。だけど御主人はそれに気付いてないみたいで、何故か複雑そうな顔をして僕の頭を撫でてる。 「…もういいもん!かがみのバカー!!」 「ちょ!?こ、こなた!」 こなたさん、走って出て行っちゃった…。御主人は玄関の方をじっと見てる。 「はぁ…」 「にゃ?」 後ろ姿の御主人が溜息をついてる…何だか心配だなぁ。こなたさんも何だか元気が無かったし…。 二人とも、どうしちゃったのかな…。 僕、悪いことしちゃったの…? ―――。 その日の夜、何だかとても眠たくて御主人のベットで寝ていたら、急に声が聞こえた。 「ねぇ、こなた」 「………にゃ」 今この空間に、こなたは僕しかいない。つまりこれは僕にかけられた声。小さく鳴いて返事を返す。 「私さ…何で素直になれないのかな…?」 「………」 素直?誰に対してのことを言っているのかな? まさかつかささん?じゃないよね。それじゃあ… 「私ね、自分の気持ちをこなたに伝えることがさ、出来ないのよ…」 「………にゃ」 ああ、やっぱりこなたさんのことか。 御主人はさっきのこと、相当引きずってるんだ。 「こなたはいつも私に想いをぶつけてくれるのにさ…私は何もしてあげれてない気がする」 「…」 そうなのかな?僕には人間世界のこと、良く解らないけど…御主人は御主人らしさでこなたさんに気持ちをぶつけてる気がする。 今日はたまたま………うん、こじれちゃっただけで。 「こなたと向かい合って話そうとすれば、恥ずかしくて…。今日こそ甘えてみて、改めて好きだよって伝えようかと思ってたのにさ…」 「…」 …そうか。御主人はこなたさんのことが大好きなんだ。でも自分に素直になれないから、いつも素っ気ない態度ばっかり取って、ごまかしてたんだ。 「結局その考えも、こなたを不機嫌にさせて終わっちゃった…」 「にゃ…」 どうしよう。御主人、とても不安そうだ。 僕に何か出来ることはあるのかな? そう考えていると、御主人は僕の身体を抱き上げた。今、僕と御主人の目線は同じになっている。 「仲直り、するべきなんだよね?」 「……にゃ………」 僕には、御主人とこなたさんがどういう関係で、どういう気持ちなのか、まだよく分からない。 だけど、仲直り出来るならそれに越したことはない。ただ鳴くことしか出来ない僕は御主人に自分の考えは伝えられない。 だから、僕は御主人の顔をペロっと舐める。大丈夫だよ、きっと仲直り出来るよって気持ちを込めて。 「わっ、くすぐったいって!」 「にゃあ」 御主人は照れ臭そうに笑っている。うん、笑った顔の御主人は…大好きだ。 出来るならば、いつでもこの笑顔を見ていたいな。 「ふふっ…まさかあんたも応援してくれてるの?」 「にゃー」 「そっか…」 「…」 御主人は携帯電話を見つめている。そういえば、いつもならこのくらいの時間に誰かと電話してたような…。 「よし、頑張ってみるか…」 「にゃあ、にゃあー」 「あはは、しかし私ってば何を真面目に話し込んでんだろ?こんなこと、あんたに話しても分からないし、迷惑よね?」 そんなことないよ。御主人が幸せなら、僕も幸せ。 早く仲直りしてね。 今度はそんな気持ちを込めながら、顔を擦り寄せる。 「ふふ…あんたのおかけで気持的にスッキリしたわ、ありがと。後でこなたに電話してみるわ」 「にゃあー」 良かった。元気になってくれたみたいだ。 僕に出来ること、後は何もないけど…御主人ならきっと上手くいくから。 御主人の腕から下り、咽を鳴らしながらその顔を見上げる。 「しかしまぁ…私のこともそうだけど、早くあんたも素敵な女の子見付けなさいよ?私みたいな…ね♪」 「み、みゃぁ?」 な、何をいきなり!? 御主人、それとこれとは話が全く別物では…。 「な、なによー、その返事は。冗談に決まってるじゃない!そんな憐れむ目で私を見るなー!」 「にゃ、にゃあ~…」 ははは、参ったなぁ。 まさかそんな心配されるなんて、大丈夫だよ御主人。言われなくても、僕には“貴方”がいますから。 そんなこんなで、僕の“恋する乙女、悩み相談室”は幕を閉じた。 ―――。 数日後、例の仲直りが上手くいったらしく、御主人は再びこなたさんを家に呼んでいた。 「でね、あのキャラが臭くってさー…」 「それは嫌よね、せめてもう少しマシにならないかしら?」 二人は仲良さそうに会話をしている。 僕はと言えば…そんな二人をベットの上から観察中。構ってもらえなくて寂しいんじゃないかって思われるかもしれないけど、案外そうでも無かったり。 二人を見てるだけで楽しくなるから。 「あ…私ね、新しいゲーム買ってきて持って来たんだ!リビングでやらない?」「いいわね、なら行こっか」 え?リビングに行くの? そんなとこに行ったら…御主人………。 そんな僕の考えとは裏腹に、二人は立ち上がって場所を変えようとしている。 ダメだ、ここで何とかしないと…。 そう思った僕は最終手段で、御主人の背中に向かって全力でジャンプ、所謂体当たりをお見舞いした。 「きゃっ!!」 「…っ!?かがみっ!」 突然の衝撃にバランスを崩した御主人は、前のめりに倒れそうになった………が、それはこなたさんが御主人を抱き留める形によって未遂に終わった。 「大丈夫?足とかケガしたりしてない?」 「う、うん…」 「…良かった」 よし、作戦成功。後は放っておいても大丈夫だよね。 「そ、それよりこなた、この状態は…」 「あっ、あわわ!ごめん、かがみ!!今離れるからっ…」 「ううん…いいの。しばらく、このままにしてて…」「え?う、うん…」 「こなた、ありがと」 「ふぇ?」 「………好き、だよ」 「も、も、ももももぅ!こんな時にデレは反則だよぅ…」 初々しいなぁ、この二人。もう少し見ていたいけど…ダメだ。 僕にはもう時間がない。早くしないと…。 ドアのすき間から部屋を抜け出し、庭の方へと向かう。庭へのドアは、僕の散歩用に少し開けられているので、そこから外へ出る。 キョロキョロと辺りを見渡していると、とても愛おしい声が聞こえた。 『遅いわよ、“こなた”』 『ごめんねー。それじゃあ行こっか、“かがみ”』 終わり。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!! -- 名無しさん (2023-01-07 02 28 37) 最初の柊こなた、で萌えます。 猫視点、と言うのは珍しいですね。 と言うか、この猫も中々の策士……是非スカウトしたいw そして猫同士でのこなかが。猫のこなたはオスなのかな? でも、ネコミミつけたこなかが想像して鼻血吹きましたw -- 6-774 (2008-02-08 22 51 01)
https://w.atwiki.jp/shinmanga/pages/120.html
バトロワは人生の縮図である ◆UjRqenNurc まだ暗い夜の帳に閉ざされた街。 その街灯の下を二人の人影が進む。 (さっきは恥ずかしいとこ見せちゃったなー あの子たちやヒロに見られてたら絶対からかわれちゃうよ……) 女子にしては高い身長とボーイッシュな外見、運動も出来る沙英は普段はクールで大人びたキャラで 通しており、後輩たちからは頼りになるお姉さんと認識されている。 親友のヒロには弱いところを色々知られてしまっているが、後輩たちの前ではこんな醜態は晒したくなかった。 あの褐色の少女が何を基準に人を集めたのかは知らないが、自分やヒロが連れてこられているのであれば 後輩たちも連れてこられている可能性もある。 自分でもこれだけの恐怖を感じているのだから、怖がりの後輩ゆのやヒロがもし連れてこられているとしたら 今頃恐怖に震えて動けないでいるかもしれない。 時折自分にも計り知れないほどの大物ぶりを見せつけてくれる宮子なら、もしかすると 平気でサバイバルしているかもしれないが…… やっぱり放ってはおけない。自分が見つけて助けてあげなければ。 絶対みんなで揃ってひだまり荘に帰るんだ。 そこまで考えを纏めると隣を歩く男を見上げる。 最初エロ本を見ながら鼻血を出しているのを見たときは、大人としてどうかと思ったが突然こんな場所に 連れてこられて来たにも関わらず、動じずに落ち着いた行動がとれる頼りがいがある人なのかもしれない。 (私の事守ってくれるって言ってくれたし……) 恋愛小説やドラマのヒロインがそんな言葉をかけてもらうシーンを見ることはよくあったが、 沙英自身が男の人にそんなことを言ってもらったのは初めてだった。 (私より背もだいぶ高いし……こうして黙っていると結構男前じゃない?) 思わず顔が赤面してしまう。 こんな状況だというのに…いや、こんな状況だからだろうか。 吊り橋効果という言葉がある。 揺れ動く吊り橋などの上で危険を共に体験した男女には連帯感や恋愛感情が生まれるというのだ。 (ああもう! なんですぐ顔が赤くなるんだよ私! こんなの吊り橋効果って奴だよ、だいたいあんな出会いから恋愛関係になるなんて小説でも見たことないよ!) 「ん? どしたぁ?」 沙英が一人わたわたしていると銀時が声をかけてきた。 「あ、い、いえ、なんでも……あ、そうだ銀さん さっきも言ったけど武器の確認しておきましょうよ」 「あぁ、そういえばそうだったな、よし、じゃあそこの街灯の下で見てみるか」 こんな開けた場所で、明るいところに長時間いるというのは見つかるリスクもあったが、持ち物の確認をするのに 明りがなくてはどうにもならない。 二人は街灯の下で自分に与えられた所持品の確認を始める。 「なんだこりゃ……義手……か?」 「会場の地図」「コンパス」「参加者名簿」「筆記用具」「水と食料」「ランタン」「時計」 ここまでは二人とも共通の物だったが、次に銀時が引き出した物に沙英が短い悲鳴を上げる。 まるで切り落とされた人間の腕のようなそれは、どうやら機械仕掛けの義手のようだった。 説明書が付いており、それにはこう記されていた。 『太乙万能義手 ガスで動くからくり義手(左手用)』 どうやらボタン操作で色々な機能を発揮するものらしい。 細かい機能を頭に入れると銀時はそれをデイパックの中に戻す。 こんなものを普段から持ち歩いていては出会う人間にいらぬ誤解を受けてしまう恐れがあるからだ。 次に出てきたのはヤシの実を二つに両断したかのような形の不思議な金属で出来たものだった。 「何かな、これ……銀さん、説明書ついてなかったの?」 「うーん、この形……こりゃやっぱアレだろうな……」 呟くと、銀時は素早くそれを沙英のスレンダーな胸に押し当てた。 「おっぱいプロテクター」 「んなわけあるかああああああーーーーー!!」 「ぐはあぁぁっ!?」 瞬間、沙英は銀時を張り倒す。 ぱーではなく、ぐーで。 まるで漫画のように銀時が吹っ飛び、アスファルトの上を転がっていく。 「あ、ご、ごめんなさい……」 「ふっ……いいツッコミだったぜ、メガネキャラはやっぱそうでなくちゃな……」 思わず激しすぎるツッコミを入れてしまった沙英であったが、銀時は結構平気そうである。 この男にとってはこのくらいのツッコミは日常茶飯事なのだ。 むしろそのくらいじゃないと落ち着かない。なんとも厄介なボケ体質であった。 「あ、銀さん、これ……」 銀時が吹っ飛ばされた衝撃でデイパックからごっついショルダーアーマーのついた鎧が出てきていた。 肩の先端の部分のパーツが外れており、そこにさっきのパーツがぴったりとくっつく。 説明書もその鎧のほうにくっついていた。 『九竜神火罩 捕獲専用の宝貝であるが、仙人界最硬の宝貝合金で出来ておりシェルターとしても使える』 「宝貝って何だろ……仙人界?」 「さーねぇ……お嬢ちゃんのほうは何が入ってたんだ?」 「私はこれです。特に説明書とかはついてなかったんで、普通の刀だと思いますけど……」 沙英は一本の刀を差しだす。 「へー、正統派ジャンプヒーローが使ってそうないい刀じゃねーか」 どうやら刀が気に入ったらしい銀時に、沙英は刀と鎧の交換を提案した。 鎧は軽い金属素材で出来ているらしく、沙英が装備してもさほど重くは感じなかった。 「あとは……まだ何か入ってるみたい。なんだろこれ……おっきい……」 デイパックに手を入れてゴソゴソ探ってみると大きくて硬い何かが手に触れる。 原理はわからないが、このデイパックにはデイパック自身より大きなものが入るらしい。 手触りからしてどうやら円柱型をしているらしい何かを、沙英は両手でデイパックの中から引きずり出す。 「んしょっ!」 ずるり デイパックから引きずり出された白銀の砲身が沙英の眼前に現れる。 長大な砲身の根元に二つの球体をぶら下げたその形はまるで…… 「ギャアアァァァァア!?」 「おお、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねーか 完成度たけぇな! おぃ!!」 「アームストロングって二回言った!? ちょっ、なんなのよコレ!」 「見りゃわかるだろ? 大砲だよ ……しかし砲身を顔に向けておくのはお兄さん感心しないよー? いきなり暴発しちゃったら大変だよ、きみぃー?」 「変なコト言わないでください! セクハラで訴えますよ!?」 「セクハラァ!? おいおい、まったく思春期って奴ぁー、すぐエロい妄想を……」 ここがどんな場所だか忘れたかのように大騒ぎする二人を、街灯が静かに照らしていた…… ◇ ◇ ◇ 「緊張感のかけらもない連中ですね……ここが戦場であるとわかってるんでしょうか?」 大騒ぎしている二人を百数十メートル先から見つめている人物がいた。 ここではない、異世界の国家アメストリスにおいて「紅蓮」の二つ名を持つ国家錬金術師 ゾルフ・J・キンブリーである。 白いスーツとコート、帽子といったいでたちは、この闇夜の中でもよく目立つ。 「ハハハ、なかなか芸術的な武器じゃないか。興味深いよ」 声を返す貴公子然とした人物はこのゲームのジョーカーたる趙公明。 「……彼らにも『華麗なる決闘』とやらを挑むのですか?」 「いや、ここであんな大砲を使われてはヴァッシュ君がすぐかけつけてくるだろう まだ決闘の準備も整っていないというのに彼との再戦は避けたいな」 趙公明は懐からマップを取り出すとバサリと広げる。 「ふむ、そうだねぇ。 この競技場というところに行ってみようか、華々しく技を競い合う場と言う意味だろう? ここを僕のゴージャスな戦いのステージにすることとしよう!」 (北、ですか……さきほどの少女は西に向かったようですし、ちょうどいいかもしれませんね) キンブリーは心に「火種」を仕込んだ剛力番長と名乗る少女を思い出す。 あれは愉しかった。まったく上手い具合に仕込めたものだ。 時が来れば「火種」は「爆弾」となり、見事な花火を打ち上げてくれるだろう。 ああいう「爆弾」をもっと増やし、この舞台に一斉に花火を打ち上げようではないか。 この、「紅蓮の錬金術師」の二つ名が示す通りに。 独自の価値観を持つことによって元の世界ではそれぞれが「異端児」とされた趙公明とゾルフ・J・キンブリー。 この二人の同盟がいつまで続くかは、神とても見通す事は出来ないだろう。 だがひとまずは迫りくる「人間台風」を避けて北上する事で意見の一致をみる。 このバトルロワイアルにさらなる混迷を齎す為に…… 【I-07~08境目/街道/1日目 黎明】 【趙公明@封神演技】 [状態]:健康 [装備]:オームの剣@ワンピース [道具]:支給品一式、ティーセット、盤古幡@封神演技 [思考] 基本:闘いを楽しむ、ジョーカーとしての役割を果たす。 1:闘う相手を捜す。 2:太公望と闘いたい。 3:カノンと再戦する。 4:ヴァッシュに非常に強い興味。 5:特殊な力のない人間には宝貝を使わない。 6:宝貝持ちの仙人や、特殊な能力を持った存在には全力で相手をする。 7:自分の映像宝貝が欲しい。手に入れたらそれで人を集めて楽しく闘争する。 8:競技場を目指す(ルートはどうでもいい) [備考] ※今ロワにはジョーカーとして参戦しています。主催について口を開くつもりはしばらくはありません。 ※参加者などについてある程度の事前知識を持っているようです。 【ゾルフ・J・キンブリー@鋼の錬金術師】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式*2、ヒロの首輪、不明支給品0~2 [思考] 基本:優勝する。 1:趙公明に協力。 2:首輪を調べたい。 3:剛力番長を利用して参加者を減らす。 4:参加者に「火種」を仕込みたい [備考] ※剛力番長に伝えた蘇生の情報はすべてデマカセです。 ※剛力番長に伝えた人がバケモノに変えられる情報もデマカセです。 ※制限により錬金術の性能が落ちています。 ◇ ◇ ◇ ニコ・ロビンは自分の能力と支給品を確認した後、デパートの内部を調べていた。 建物内は電気がついていないため時間がかかったが、双眼鏡、医薬品、食料、着替え、タオル、毛布など 必要そうな物を一通り揃える事が出来た。 ナイフがあれば色々重宝するので欲しかったのだが、なぜか武器の類は見当たらず代わりに包丁をデイパックに放り込む。 (これを武器にしたらサンジくんに怒られそうね……) まぁ自分の能力と武器は相性があまり良くないので、これを武器として使う事はないだろうが…… ドオオオォォォォン!! 階下から爆発音が轟く。 参加者同士による戦闘が始まったのだろうか? ロビンは迷わず階段に向かって駆け出した。 ◇ ◇ ◇ デパート1階外壁に大穴が空いていた。 瓦礫が外側に吹き飛んでいるところを見ると、これをやった人間はデパート内部から爆弾か何かを 使ってこれを行ったのだろう。 問題はその人物がこの穴から外に出て行ったのか、未だにこの場にいるのかどうかだが…… 「これはあなたがやったのかしら?」 ロビンは新たにその場に現れた赤いコートを着た見知らぬ男に尋ねる。 殺気は感じないし、気配を隠す様子もないことから危険性はないと判断するが…… サングラスをかけた表情は読めない。 「僕がやったわけじゃないけど、さっきまで戦ってた相手の相棒の仕業だろうねぇ。 怪我はなかったかい? セニョリータ」 「ええ、大丈夫よ……私はニコ・ロビン 殺し合いに乗る気はないのだけど……あなたは?」 ロビンはあえて八千万ベリーという高額賞金首として世界に知られる名前を名乗ってみる。 「悪魔の子」と悪名轟かせる彼女の名を聞いてなお挑んでくるようなら海賊の天敵たる正義の味方か、 賞金首狙いのバウンティーハンター。あるいはゲームに乗った危険な参加者。 いずれにしても麦わら海賊団に仇為す者だ。 逃げようとするようなら大した力を持たない小物。捕えて情報を引き出すのは簡単だ。 動じないようなら、あの麦わら一味のような天然……あるいは大物だ。 話し合いのテーブルにつくのもいいだろう。 彼女の望みを達するには情報や、主催者を打倒する強い力が必須なのだから。 「いやー、自己紹介なんて照れますけどー『愛という陽炎を追い続ける平和の狩人』みたいな感じ? 大丈夫、僕も殺し合いなんてする気はないよ」 対するヴァッシュはあくまでも飄々とした自然体を崩さない。 サングラスをとるとロビンに微笑みかける。 彼もまた600億ダブドルという天文学的な額の元・賞金首なのだが、別に名を隠そうとしているわけではない。 この優男然とした外見のおかげか、『あの』ヴァッシュ・ザ・スタンピードと気付かれる事はまずないのだ。 だが、その軽口をロビンは名を隠す慎重な言動と判断した。 交渉するに十分な相手だと。 「そう、信用するわ、狩人さん。それではとりあえず情報交換でもいかが?」 そう言うとヴァッシュを近くにあるファーストフードのテナントに案内する。 口元に艶やかな微笑みを浮かべて。 【I‐7/デパート1Fファーストフード店/一日目 黎明】 【ニコ・ロビン@ONE PIECE】 [状態]健康 [装備] [道具]支給品一式、ダーツ(10/10)@未来日記、んまい棒(サラミ×2、コーンポタージュ×2)@銀魂 双眼鏡、医薬品、食料、着替え、タオル、毛布、包丁 [思考] 基本:麦わら海賊団の仲間が会場にいた場合、何を犠牲にしても生還させる 1:しばらくは情報収集。(主に主催者について) 2:可能なら、能力の制限を解除したい ※自分の能力制限について理解しました。体を咲かせる事のできる範囲は半径50m程度です。 ※参戦時期はエニエスロビー編終了後です。 ※デパートの衣服売り場に、首のもげたマネキンが一体あります。 ※デパート内部は探索済みです 【ヴァッシュ・ザ・スタンピード@トライガン・マキシマム】 [状態]:健康、黒髪化3/4進行 [服装]:真紅のコートにサングラス [装備]:ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃(5/6うちAA弾0/5(予備弾24うちAA弾0/24))@トライガン・マキシマム [道具]:支給品一式、不明支給品×1 [思考] 基本:誰一人死なせない。 1:趙公明を追いたいが、手がかりがない。 2:参加者と出会ったならばできる限り平和裏に対応、保護したい。 3:この綺麗なお姉さんとお近づきになりたいなー [備考]: ※参戦時期はウルフウッド死亡後、エンジェル・アーム弾初使用前です。 ※エンジェル・アームの制限は不明です。 少なくともエンジェル・アーム弾は使用できますが、大出力の砲撃に関しては制限されている可能性があります。 ◇ ◇ ◇ ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にまつわるコントをようやく終了させた二人は 進んだ先にあったデパートの中に踏み込む。 銀時が甘い物を所望したためであるが、この先の事を考えれば色々必要な物をここで調達するのは 悪い選択ではないだろう。 「銀さん糖分とらないと死んじゃうからねー」 「はいはい、いちご牛乳ですよね。でもこれって泥棒なんじゃ……」 (ヒロも甘いもの好きだし、もしかするとここに来てるかも……) 沙英は知らない。 このデパートのすぐ近くで親友が元の姿もわからないほどの化け物に練成されて殺され、埋葬されたことを。 もはや親友の優しい笑顔を二度と見ることは出来ないという運命を。 【I‐7/デパート入口/一日目 黎明】 【沙英@ひだまりスケッチ】 [状態]:健康 [装備]:九竜神火罩 [道具]:支給品一式 、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲 [思考・備考] 1:銀さんと協力して、ヒロを見つけたい。 2:いるかどうかわからないけど、後輩たちがいたら保護したい。 3:銀さんが気になる? 4:宝貝?仙人? 5:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は忘れたい 【坂田銀時@銀魂】 [状態]:健康 [装備]:和道一文字 [道具]:支給品一式 、大量のエロ本、太乙万能義手 [思考・備考] 1:沙英を守りながら、ヒロを探すのを手伝う 2:ヒロを見つけたら、二人を守る 3:糖分が欲しい 【九竜神火罩@封神演義】 崑崙十二仙の一人太乙真人の持つ宝貝 仙人界最硬の捕獲専用宝貝であり、太乙真人の鎧の肩に装備されている 鎧ごと支給されている 【太乙万能義手@封神演義】 左腕を失った太公望のために太乙真人が開発したガス仕掛けの義手 宝貝の力は使っていない 水鉄砲、ロケットパンチ、自在に伸縮して動かせるなどの機能を持つ 【和道一文字@ONE PIECE】 三刀流の剣豪ゾロの親友くいなの形見である大業物21工の一振り 一千万ベリーはくだらない価値を持つ 【ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲@銀魂】 かつて江戸城の天守閣を吹き飛ばした決戦兵器 わいせつな形をした大砲 モデルは戊辰戦争で官軍に使用されたアームストロング砲 時系列順で読む Back ぶっちゃけありえない Next Escape ~逃逸~ 投下順で読む Back ぶっちゃけありえない Next Escape ~逃逸~ 035 カタハネ -シロハネ- ヴァッシュ・ザ・スタンピード 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 041 そばにいる たとえどんなに哀しい夢だとしても 沙英 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 041 そばにいる たとえどんなに哀しい夢だとしても 坂田銀時 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~ 035 カタハネ -シロハネ- ゾルフ・J・キンブリー 070 Men&Girl~ピカレスク~ 035 カタハネ -シロハネ- 趙公明 070 Men&Girl~ピカレスク~ 017 Believe ニコ・ロビン 070 Men&Woman&Boy&Girl~英雄譚~
https://w.atwiki.jp/kaabi/pages/13.html
おいでよ どうぶつの森攻略へようこそ! ここではどうぶつの森の攻略情報をどんどん書き込んでいきます!
https://w.atwiki.jp/kakuto1/pages/293.html
128 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/06/15(水) 23 42 55 ID M+Az0umG 【学校であったS】 無印よりは追加要素もあるし、遊べる内容だけど 肝心の話の内容がホラー文庫以下なのでいまいち。 130 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/06/16(木) 00 12 41 ID Qgs2e4M1 質より量だからな、そのゲーム。 シナリオ物量作戦が功を奏した例。 それにまぁ、そのチープさが学校怪談らしいと言えなくもない。 131 名前: なまえをいれてください [sage] 投稿日: 2005/06/16(木) 00 21 55 ID ao9nmSSH シナリオ物量といえば、夕闇なども同じ部類ですよね 上にある学校Sは俺もやったけど、つまらない話はほんとひどいから 作業になってしまうのが苦痛だったな。 当たり外れといえば黒の十三。2つ3つはゾクゾクするような話あったな ゴキブリのやつとか
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/1261.html
八守時緒@鍋の国様からのご依頼品 「……の生態観察」 朝が来る。 朝、起床するまでの眠りから目覚めるか目覚めないかのこのまどろみの時間は儚く、そして短い。そんな眠りの時間を楽しめるというのはとても心地よいものだ。 そして起きた後には朝食にこんがり焼いた食パンとコーヒーをいただきながら新聞を読む。傍らにはマイワイフが微笑みながら笑っている。 ゴツン! そう、ゴツンと塊のように固まった卵焼きを朝食に出してくるのも彼女のちょっとしたチャームポイント。 「起きんかこのバカモン!」 そんな朝の第一声で起こされたボクはまどろみの夢の世界から現実の世界へと叩き起こされたのである。 「た、隊長~、そんな起こし方ってどうなんですか……そりゃあ、あなた、起きてくださいって優しく揺らされる事を希望したりは……しないですけど」 いや、ヒゲがむさくるしい隊長にそんな起こされかたをされると一生の悪夢となるだろう。 「バカモン! 今何時だと思っている!!」 朝から隊長のどなり声というのは目が覚めるがなんともはや……と思いつつも起き上がり時計を見る。 「いっ!? もう昼ですか?」 「いっではない! さっさと起床!! 今日の任務に出かけるぞ!」 「い、イエッサー!」 /*/ 外は相変わらずの雰囲気であった、政治不安……というか、このご時世、どうなるかわからないからか、なんとなく民の雰囲気も良くない。 まぁ、灯火管制された街。軍人が歩いている街とくれば多少は民を刺激しないようにと考えていても活気があふれた街……とかになるわけではないのは当たり前である。 最近はそんな情勢だからか、高級ホテルに泊まっている人間や怪しい動きをする人間などの調査任務が主な任務内容になっていた。 「それで、隊長。今日のターゲットはどんなヤツなんですか?」 「わからん。先ほど挙動不審であるという連絡が入ったらしい……それとヤツではなく、ガールだそうだ」 女……か。スパイとかでも何でも、女の子が相手ならまだ、目の保養になるかなぁ……うちの部隊って男ばっかりで面白くないんだよなぁ……。 「いたな。ターゲットはあの金髪のお嬢さんだ」 隊長の目線の先にはその言葉通りに金髪のお嬢さんがいた。キョロキョロと周りを見たり、物影に隠れたり……。 「なんというか、典型的な怪しい人……ですね」 「ああ」 というか、怪しいを通り越してなんかかわいいぞ、あれは。慣れてないのか時折、つまずきそうになる事もあれば人にぶつかりそうにもなっているし……。 「んで、なにやっているんですか彼女?」 「さあなぁ……どうやら男を追いかけているらしいが」 「男……ですか?」 「ああ、そっちも外国人らしい」 あ、こけた。 /*/* 「おかえりなさいませ」 数日前から一人で泊っている男性のお客様が帰ってきた。お客様は部屋に戻る為か、エレベータへと向かおうとし、ふと気づいた方のようにこちらへと顔を向けた。 「ああ、すまない。夕食の予約は二人分を頼む」 「かしこまりました。」 頭を下げている間にお客様はエレベータに乗り部屋に戻られた……ツインのお部屋を取られていたので少し不思議に思っていたが、そういうことなのだろう。 しかし、いつも見かける顔と違い少し楽しそうであった。普通の人が見たら気づかないほどのささやかな表情の変化であったが、ホテルマン一筋ウン十年の私の顔はごまかせない。きっと一緒に夕食を取られる方を今までずっと待っていたのであろう。 「いらっしゃいませ」 同僚の声に入口を見ると一人の女性が中に入ってきた。女性は迷うことなくエレベータへと向かう。見た事のない顔なので昨日までの宿泊客ではない……。 「……なぁ、あれってさ」 同僚の言葉に目で同意する。こんな時期にこのホテルを利用するとしたらよほどの富豪か、それともワケアリであろう。 もちろん当ホテルは施設もサービスも最高級である事を自負している。 お客様のプライバシーを侵害するような事はしない。 しかし、あのお客様は外人であるという事もあり、軍がマークしている。何かあれば知らせるようにと、言われていたが……。 「……」 無言で同僚を見ると同僚も目で頷いていた。 お客様にせいいっぱいおもてなしを提供するのがホテルマンの勤めである。わざわざその理念を外すような事はするべきではないであろう。それにタイミング的にあのお客様のお連れであろう……。同僚もそう思ったらしい。 「……シェフに夕食の件を知らせておくか。最近は暇だとぼやいていたしな」 同僚はそう言うと軽やかなステップで厨房へと向かって行った。 /*/ 「あ、出てきましたよ。どうやら出かけるようですね。あれ? さっき追いかけていた男も一緒だ」 「ん、ああ、男の方は数日前からホテルに泊まっているらしい」 通信機で情報部と話をしている隊長が言った。 「よし、尾行するぞ。場合によっては応援を呼ぶかもしれん」 隊長はそうは言ったがあんな素人風味なお嬢さん相手にそんな事なるかねぇ。 「……まぁ、任務は任務だ……」 急に黙った隊長の目線の先ではお嬢さんと男が随分と親密に歩いていた。手を恋人繋ぎで繋いでいてなんとも微笑ましいというかなんというか……。 人が仕事しているのになんともラブラブな事で……。 「……なんというかハズレっぽいというか普通のカップルっぽいですよ……ほら、手ユラユラさせていますし……」 「うむ……まぁ、例えカップルだったとしても……疑いは晴れていないわけだからな……尾行を続けるぞ」 隊長の顔が苦虫を噛みつぶすかのような顔をしている。まぁ、スパイどころか、普通のカップルだもんなぁ……それにしてもわざわざ外国にまで来ないといけないって事は許されない恋とかそういうのかなぁ。 苦い顔の隊長と対照的にお嬢さんと男は周りも目を背けるほどのラブラブであった。必要以上に密接している。お嬢さんがそっと男の耳に話しかけると男が微笑む。なんともまぁ、あんなに密接して歩いてよく転ばないもんだ。 あのお嬢さん、さっきはあんなにこけそうだったのにねぇ……というか、歩き慣れてないのか? いやまぁ、単純に男追いかけていたので慌ててこけそうになったのかもしれないけど……。 「……」 隊長は相変わらず不機嫌そうである。そんな隊長と相変わらず対照的なお嬢さんと男。と思っていると男は急に裏路地へとお嬢さんの手を引っ張って行った。 「む……」 尾行がバレた? 慌てて見える位置へと移動すると……。 「あ……う……ん」 そこは路地裏であるからか、やや暗くなっており、男とお嬢さんは互いを求めるかのように激しいキスをかわしていた。向きを変え、形を変え、今まで会えなかった分を取り戻すかのように激しく情熱的なキスをかわす。男からの激しい愛情行為が終わると今度はお嬢さんの番といわんばかりにお嬢さんが男に抱きついた。 そして愛の言葉を囁くと二人して笑った。男はお嬢さんの柔らかそうな頬をつつく。お嬢さんはお返しとばかりに ポカ! そう、ポカっとばかりに頭にゲンコツが飛んできた。イタイ……。 「……もう、行くぞ。仕事中にこんなもん見ているんじゃない」 「いってー、隊長。今だって仕事中じゃないですかぁ~」 ボクのそんな言葉をあっさり無視してズルズルと引っ張りはじめる隊長……というか、そんなに強く引っ張ると服が伸びます。 「わ、わかりましたから……んで、尾行は終了ですか?」 あ~あ、服がちょっとだけ伸びちゃった……尾行任務だから上着は自前なんだよなぁ……。 「……仕事でもあんな……のを見るもんじゅあない」 やや顔が赤いような気がする……隊長ってヒゲモジャだから別に顔を赤くしてもかわいくともかっこよくもないんだけどなぁ。ん、もしかしたらけしからんと怒ってるとか? ポカ! 「いて! な、なにするんですか隊長!」 「……なんか変なコト考えただろう……それはともかく、さすがにスパイとかではないと思うが……ホテルの方に行くぞ」 「へ? でも男の方は数日泊まっていたそうですけど、怪しい所はなかったんでしょ?」 「……念のためだ。どうみてもお嬢さんと使用人の道外れた恋とか、どっかの女優と付き人とか……そういう逃避行な気もするが……念のためな」 隊長も結局同じ結論じゃんとも思ったが……まぁ、念のためという事がある。 /*/ お客様がお出かけになられた後、一時間もたたない内にその人達が現れた。その人達は男二人連れであり、さらにこのホテルに来るにはなんともふさわしくない格好であった。なおかつ親子にしては顔が似てないし違和感バリバリであった。 「いらっしゃいませ」 そんな思考は頭の中でシャットダウン。いつものようにお出迎えをする。と同時に年を取っている方もといお髭がダンディなお客様の方が手帳を私の目の前に掲げてきた。それは数日前にも見た事のあるものであった。国の特殊部隊の手帳である。 「ああ、これはお仕事ご苦労様です」 あのお客様の件か……女性の方と一緒に出かけられたのをおそらくキャッチしたのだろう。 「すまんが、以前協力頂いた506号室の客の部屋を開けてもらいたい」 いくら国の任務だろうとはいえ、そんな事に協力なんどしたくねぇよへへん……などと答えたら捕まるんだろうなぁなどと思考しつつも顔に出さずににこやかに答える。 「はい、かしこまりました。では私がご案内します。一般のお客様の目もありますのでこちらからどうぞ」 同僚に目で訴えつつも私は二人をエレベータのある方ではなく、階段のある方へと案内した。 /*/ 相棒とともに歩いていく秘密部隊な二人組を見つつも俺は入口の方へと目を向けた。 「……らしいってゆうかなんというか」 相棒は世界一のホテルマンを目指しているらしく、お客様へのもてなしには最大限の努力を惜しまず、そして最高の気持ちで帰って行ってもらおうと思っている所がある。実際その理念は納得できるし、尊敬もできるが……。 国よりもお客様を優先するのはなぁ……まぁ、あのお客さんは別に危ないカンジでもなんでもなかったし、あの雰囲気はカップルだと思うが……わざわざ遠回りして案内した事がバレたら怒られるだけじゃすまないと思うぞ、相棒……。 「第一、そんな都合よく帰って……きたね、こりゃ」 入口を見ていた俺の視界に入ってきたのは506号室のお客さんであった。 「おかえりなさいませ」 そう言いつつもどう部屋に誘導するかなぁ……というか、さっさとエレベータに乗ってくれると幸いなのだがなぁ……と思っていると二人はとくに寄り道することもなくエレベータへと向かって行った。 /*/ こんな高級高層ホテルの階段をひたすら上がっていくってのはどうなんだろうなぁ……などと思いつつもホテルマンの後をついてゆく。 「すいません。わけありのお客様もいらっしゃると思うので……」 「わけありってどんなお客様ですか?」 ポカ! 反射的に答えたボクの頭を叩く隊長を涙目で睨むとホテルマンが立ち止まりナプキンを取り出した。 「だ、大丈夫ですか?」 「あい、ありがとうございます」 涙がボロボロ流れるとかそんな大げさというか別に涙目であって泣いてはいないのだが、ナプキンを出してくれた気持ちにちょっと嬉しくなった。 「わけありというのは……その、愛人とか、愛の逃避行とか、そういう事もありますので……」 そしてやや言いづらそうに言葉をつなげた。 「それに……大変失礼でありますが、お客様の格好は当ホテル向きとは……」 そう言ってホテルマンはジャージ姿のボクを見た。 「あー、そうですよねぇ」 一応言っておくと町中の任務だったからジャージ姿であったというわけで、別にパジャマ代わりに着ていたジャージそのままでお仕事しているとかそういうわけではない。 ちゃんとその場に合わせた格好をするのは当たり前なわけで、それこそこういったホテルに調査しに行くことが決まっていれば……まぁ、それなりというかなんか用意してきたハズである。 「……その、すいません」 雰囲気を察したのか、それともそれ以外の何かの理由があるのかどうかはわからないが、ホテルマンがあやまってきた。しかし、彼は職務を全うしているわけである。 「あ、いえ、別にあやまることはないですよ。こちらこそ気がつかなくてすいません」 なので、こう、なんとなくこっちもあやまったりするわけで……。 「……すまないが、先を急いでもらえないかね?」 そんなあやまりあう二人を無視というか、置いておいて隊長が先を急ぐようにとホテルマンに指示する。まぁ、お仕事というか、カップルが帰ってくる前に部屋に潜入できなければいけないわけで……。 というかあんなところでいちゃいちゃしてるんなら特に問題なく先に潜入調査できるんじゃないかなぁ……。 「わかりました。それでは先を急ぎます」 そう言うとホテルマンはゆったりと歩きだした。ホテルマンは館内を走っちゃいけませんとかそんな業務内容でもあるのかなぁ……などと思いつつも先を急ぐ。 しばらく歩むと506号室の部屋が見つかった……が、その部屋の扉は堅く厳重に閉まっている事もなく開けはなれており、その部屋の前には男と女がいた。そして、男と女は軽くキスしあうと部屋の中へと入っていった。 「お帰りになられていたようですね」 そんなホテルマンは先を先行していたので表情は見えない。それにしてもセオリー通りに考えるとやっぱりドアの前で聞き耳をたてるんだろうなぁ。 ちなみに聞き耳とかそういった特殊技能をボクは持っている。具体的には忍び足、聞き耳、鍵開けの泥棒三点セットである、もし、ボクが泥棒稼業に入っていたのならば大出世間違いなしであろうという太鼓判を押されるほどの腕である。 というか、泥棒の大出世ってなんだろうか? 大泥棒? なんともしまらない名称である。これが怪盗とかならまだかっこよさそうだが、まぁ、それはともかく……。 「やっぱり盗聴ですかね?」 そう、盗聴である。カップルを盗聴するって事は場合によってはそういうというか、なんというかそういうわけで……。 ポカポカ! 「いって……たいちょぉぅ~」 いつもよりも頭の叩き方に勢いが……というか、なんか二回叩いてない? 「……撤収するぞ」 「え?」 隊長の言葉に本当にこの人は隊長か!? とばかりに驚いた。 なにせ隊長といえば「任務は最後の最後までが任務だ」とか「任務中は最後の最後まで疑え」とか「任務中のおやつは3にゃんにゃんまでだ」とか隊長語録任務編には載っている……というか、最後のはあんまり関係ない気もするが……。 「ご協力、ありがとうございました」 「あ、はい、ご苦労様でした」 隊長はホテルマンへ挨拶を行うとすぐさま撤収を開始した。もちろん部下のボクは隊長を追いかける。 「あの、隊長」 ホテルマンが見えなくなったあたりで隊長に声をかけた。 「……わかっている。いつもと違うのが気になったんだろう」 隊長はそう言うと振り返った。なんとも嫌いな納豆を前にしたように苦そうな顔をしている。 「あの男女はカップルとしか見えなかった。そして私たちは任務とはいえ、デバガメのような行為をしてしまった……それが理由だ。以上」 しかし、普段の隊長ならそれだけで撤収はしないだろう……そんなボクの顔を見て話を続ける。 「……協力者……この場合、ホテルマンの彼だが、彼はプロであった。そんな彼に敬意を示して今回は引き下がった……」 確かに彼はホテルマンであった。結局このホテルにお譲さんがやってきて男と一緒に出た後も特に国に報告しなかったという事。あと、エレベータでなく階段で部屋へ向かったのも格好という理由をつけていたが今考えると時間稼ぎにも思える。 しかし、隊長もプロである。そんな理由で任務を中断するとは思えない……。 まぁ、あのカップルは本当にカップルだったようであるし、スパイにしてはこけそうになったりとか挙動不審で目立ったりとそれっぽくない。 「……」 「……」 隊長はしばらく無言を貫いたが、同じく無言のボクに観念したか、溜息をついた。 「今回に関しては私情が入ってしまった……それが理由だ」 隊長はそう言うとホテルの階段を下ろうとしたが、もちろんそんな理由では意味がわからない。 「隊長、もう少しちゃんと理由を」 「……」 隊長は再びこちらを振り向いた。今度は苦そうな顔でなく、任務中の顔でもなく晩御飯の後にこっそり好物の羊羹を食べていたのを見られた時のような顔をしていた。 「似てたんでな……」 「もう少し具体的にお願いします」 「……」 隊長は溜息をついた。 「ターゲットのお嬢さんの方が娘に似ていたのだよ……」 そう隊長といえば、娘ラブな人である。なんでも隊長は酒が入ると娘の話しかしない困ったちゃんである。 しかし、写真を見た事はあるが別に似てたわけでは……。そんなボクの顔になんともいえない顔で隊長は答えた。 「なんというか、歩き方とかこけそうになったりした所がというか、雰囲気が似てたんでな……娘の恋人を疑って付きまとっているようでどうにも落ち着かんかった……」 告白してすっきりしたのか、隊長はそこまでいうと普段通りの顔になった。 「ということで、だ。今回に関しては私の判断は正常ではないといえるだろう……任務続行するべきかどうか……の判断はおまえに任せる……」 隊長は基本としては任務に私情を挟まない人である。今回は私情を挟んでしまったという例外であろう。 「けど、隊長。ここで続行とかになると……娘さんに似ている人のトンデモナイ場面を聞く事になるかもしれませんよ?」 ものすごくマズイものを食べたかのような顔をする隊長。きっと納豆とレバーと牡蠣とピーマンと唐辛子、ホウレン草にグリンピースに山芋を全部一緒に食べる事になったらこんな顔するのであろう……というか、隊長、嫌いな食べ物多いネ。 「……それは……だなぁ……」 何にも言えなくなった隊長。なんというか、こういう所はある意味この人の良い所だろう……。 「さ、今日の任務は終わりますか」 「……いいのか?」 「ボクも同じ結論ですから……それに、人の恋路を邪魔して馬に蹴られて死にたくはないですしね」 /*/ おまけ くーにゃのにゃんこ日記 あたいはねこである。なんでもにんげんがいうにはあめしょうというしゅるいらしい。 でもそんなのはあんまりきにしない 今日はあたいのどうきょにんはおでかけちゅうだった。 どうきょにんのなまえはやがみそういちろうとやがみときお そういちろうのほうはあちきのたべものをよういしてくれるひと ときおのほうはあたいのふぁん。いつもわたしをかんげきのめでみてくるひと 今日はそういちろうがおでかけした。ときおもこっそりとおいかけていった あたいはいっぴきでおるすばん。でもあわてない あたい……もあきたのであたし あたしはあわてない いつもどおりにかあてんをやぶってあそんで いつもどおりにぼうるあそびをする ゆうがたになり よるになったころにそういちろうとときおがかえってきた 「ただいまーくーにゃんお土産あるよー」 ときおがにこにことわらいながらふくろをとりだした 「にぼしとかツナ缶とか、あとお刺身もあるんだよー」 にゃむにゃむ ときおとそういちろうはりっぱにおつかいにいってきたようだ にゃむにゃむよくやったとにゃーっとなく どうきょにんはふたりでわらった きょうもどうきょにんはなかよしこよし ときおとそういちろうはふたりでめをあわせた 「くーにゃの今日の晩御飯はお刺身ですよー」 「今日は留守番ご苦労だったな」 そういちろうはあたしをなでてまっさぁじ ときおはばんごはんのようい あたしはきょうもなごやかにすごしている。 /*/ 今回は第三者的というか、ログに出てきた人たち視点(一部出てない人もいるけど)で書かせていただきました。というのも、ログの 芝村 貴方は挙動不審で目立っていたが、たぐいまれな幸運で気づかれずにすんだ。 の部分の「目立ってたのに気づかれなかった」→つまりは目立ってたけど、最終的にあっちのお国に怪しまれなかったのね(創一朗さんには気付かれてるし)という拡大解釈(?)の元に書かせていただきました。 ご依頼ありがとうございました。(ペコリ) 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) ロンさんのSSはいつも面白いので感心してました><わーいありがとうございます。今回も恥ずかしいやら楽しいやらでした。どうもありがとうございました! -- 八守時緒@鍋 (2008-10-23 02 04 08) 名前 コメント ご発注元:八守時緒@鍋の国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=1235 type=1178 space=15 no= 製作:銀内 ユウ@鍋の国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=1549;id=UP_ita 引渡し日:2008/10/14 counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/9790.html
じゃましないでね【登録タグ し プーチンP 初音ミク 曲】 作詞:プーチンP 作曲:プーチンP 編曲:プーチンP 唄:初音ミク 曲紹介 第3部10曲目 「クライマックスシリーズ三試合目です!」(投稿者コメントより抜粋) 歌詞 (動画から書き起こし) あなたのココロの声 素直にわたし歌う チープなあの売女が 気付いたのね、最後に… アワレダネ☆ ここからはそう、わたしが創る 見た事無い世界を!! この小さな復讐… 君たちにみせたいの! 走る!ビール冷やして☆ あなたが望む未来なんて! 嘲笑う価値もないジョークなのに…てへー そーわたしだけ声に出せる! ちらつく女の笑い声が不愉快!! じゃましないでね☆ リンは分かる事無く わたしと同じなのに 巻き込まれてかわいそう>< あの子には分からない キライダワ☆ 犬は止めるの 単純だから! そして己を知ーるの 一度消えると決めた、お前にそれを止める 権利、ないよ?無力ねw すくわれたいの?すくいたいの? 怠け者の神様を信じているの? それじゃ遅いの!掴めないどー☆ 奴のケツを引っぱたいて奴隷にする! じゃましないでね☆ 微かに見えたチャンス☆ たとえ違ってたとして なにも ないの これを見て気付いたの○ 見せてあげるよ駄犬 次元並みの速射で☆ おざなりのアンデウソン しっしっししっしししししっしっしw レアな笑顔ね それはどいつの (注意:国のことじゃないです>ドイツ) 意志なの? あぁ? おかえり☆ ねー?あなたの最後の歌はアレじゃないのね☆ あなたとの決別、わたしは納得してないから ねー☆歌うよ!あなたの言葉を想像して あの頃みたいにやさしくしてあげるよ☆ コメント 名曲だったので飛んできたらもうページが!仕事はやっ!しかもまだ編集中?お疲れ様です! -- 名無しさん (2010-04-27 06 28 11) ↑ありがとうございます。大体編集終わりました。加筆・修正などあったらどなたかよろしくお願いします。 -- ページ作者 (2010-04-27 06 45 26) 編集お疲れさまです!ありがとうございます! -- 名無しさん (2010-04-27 08 48 09) なんという編集の早さ…脱帽。 -- 名無しさん (2010-04-27 17 46 33) 仕事はやい!どつかれさん -- 名無しさん (2010-04-29 18 45 19) 仕事はやっ!お疲れ様です。今回も良曲来ましたね。 -- 名無しさん (2010-04-29 20 28 55) ミクがめぐぽにぃぃぃ!! -- 名無しさん (2010-05-02 13 29 15) お仕事早いです!ありがとうございます! -- みぃ (2010-05-11 18 45 49) アレ -- 名無しさん (2012-10-27 19 56 17) ↑間違えましたー -- 名無しさん (2012-10-27 19 58 56) プーミクホント強くて好き。切ない……。 -- 名無しさん (2021-05-19 16 35 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/2256.html
amazonで探す @楽天で #こまらせないで! を探す! 水20フジ 1989.01.11~1989.03.22 wikipedia 前 追いかけたいの! Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 フーテンのクマ!? 1989/01/11 2 あぶない商売?! 1989/01/18 3 女にゃ弱い迷探偵・女って一度は男に変身したいの 1989/01/25 4 くたばれ結婚サギ・ハイミスOLに貯金通帳で勝負 1989/02/01 5 お注射に来ました・バレちゃった!白衣の天使の素顔 1989/02/08 6 天使もたまには暴走します・私を不良少女と呼んで 1989/02/15 7 私は白レンジャー・え!おぼっちゃまが妹に求婚! 1989/02/22 8 女探偵は永遠です 1989/03/01 9 ニセ花嫁さん参上・結婚披露宴にひそむ悪を追え!! 1989/03/08 10 ダンス・ダンス!バレエ教室の怪 1989/03/15 11 潜入!花の応援団・学ラン姿で気分も体育系!? 1989/03/22
https://w.atwiki.jp/vipdewifi/pages/13.html
おいでよ どうぶつの森(通称 森・おいもり) 通信では誰かの村に行けるし村に来て貰える チャット可 改造していると嫌われる
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/878.html
みさきちからかがみのことを聞かれるなんて、予想外だった。完全に油断していた。 かがみ……元気ないんだな。どうにかしたいけど…… 私はもう、かがみとは会わないって決めたんだ。 私はかがみに振られた。だから……かがみに会う資格なんてないんだ。 「ねえ、こなちゃん」 「何?」 つかさと秋葉原に寄った帰り道、つかさが深刻そうな顔で話してきた。 つかさとみゆきさんには、何があったのか話してある。だから二人は、私がかがみが好きだってことも知ってる。 「多分、こなちゃんを振ってからだと思うけど……お姉ちゃん、元気がないんだ。こなちゃんも上の空な時があるし……そんなお姉ちゃんとこなちゃん、見たくないよ」 つかさが言いたいことはつまり……『元気を出してもらうためにも、二人に会ってもらいたい』ということだろう。 「……それは、無理だよ。私とかがみの関係は終わったんだ。会わない方が……逆に二人のためだと思う」 「……そっか……」 シュンとして、視線を下げるつかさ。 私がかがみに告白したから……つかさにもみゆきさんにも寂しい思いをさせてるんだな。 やっぱり……告白しなけりゃよかったんだな…… 告白さえしなければ……こんなことには…… 「それじゃ、また明日」 「うん……じゃあね、こなちゃん」 電車を降りて、恋人であるゆーちゃんが待ってくれてるはずの家に向かう。 もうすっかり日が暮れてしまった。お父さんもゆーちゃんも心配してるかな。 数分歩いて、自分の家が見えるところまで来た。あと少し。 (ん……?) 家の前でうろうろしてる人がいる。 ゆーちゃんかな、と思ったけど、身長と髪型からそれはないだろう。 まあ、近づけばわかるかなと思って歩いていくと…… 「やっと帰って来たわね、こなた」 いるはずのない人間が、そこにいた。 〈このまま手を繋いで〉 「……」 「……」 とりあえず、かがみを招き入れたものの……お互いにあさっての方向を向いたまま一言もしゃべらない。 こっちから何か……と言いたいけれど、私は話すことなんてない。 それに、かがみの方から訪ねてきたんだ。向こうの用件を聞かないことには何もできない。 そう思っていると、かがみがおもむろに口を開いた。 「あ、あのさ……」 「……」 「な、何から話せばいいのかわからないんだけど……」 「……」 「私が断ったのは……私とアンタが同性どうしだから、なのよ。同性どうしの恋は許されない……そう思ってた」 「……それで?」 「それで……ある人に言われたの。『お前はこなたを振ってから、ずっとこなたのことばかり考えてるだろ』って」 顔を赤くして、そっぽを向くかがみ。 「私は、寝ても覚めてもこなたのことばかり考えてた。こなた無しじゃ、私の生活は成り立たないって気が付いた。だから……」 かがみがポケットから何かを取り出す。それは……私がプレゼントした、あの指輪だった。 「遅くなって、悲しませてごめん。自分勝手だけど……これが、私が出した答えよ」 そう言ってかがみは、自分の左手の薬指に指輪をはめた。 それは……私の告白を受け入れるという意味だった。 「こなた、今度は私からの告白よ。まだこの指輪を持ってたら……こなたの薬指にはめてちょうだい」 ……嬉しさの前に、怒りがこみあげてきた。 せっかくかがみがOKを出したのに、なんで怒りなんか感じてるんだろう。自分が信じられなかった。 「……何言ってんの……?」 「え……」 「かがみの言葉が、どれだけ私を傷つけたかわかってるの!? なのに、なのに今ごろOKを出したってそんなの受け入れられるはずがないじゃん!!」 「こなた……」 止まらない。本当はこんなことを言いたいわけじゃないのに、口が止まらない……! 「一度振っておいて、なのに後で告白を受け入れる……? ふざけるのもいい加減にしてよ! それに、私はゆーちゃんという恋人がいるんだ!」 「え……!?」 「もう……なにもかもが遅すぎるんだ!!」 『遅くなんかないよ』 突然聞こえた二人以外の声。振り向くと、そこにはゆーちゃんがいた。 「ゆーちゃん……?」 「遅くなんかないよ。こなたお姉ちゃん、私とデートに行ってる時も、かがみ先輩のこと考えてるじゃない」 「そ、それは……」 図星だった。買い物に行ってても、ついついかがみに似合いそうなものを探したりしちゃってる。 私はまだ……かがみのことを諦めきれなかったんだ。 「お姉ちゃんは、かがみ先輩が好きなんでしょ? せっかく受け入れてくれたんだから、付き合わないとおかしいよ」 「で、でも……そうしたらゆーちゃんは……」 私はゆーちゃんと付き合ってる。かがみと付き合うとなると、ゆーちゃんと別れなくちゃならない。 それは……ゆーちゃんに失礼だ。 「私は大丈夫。前に言ったよね、私はこなたお姉ちゃんが幸せならそれでいいって」 「……あ……」 そうだ。確かにゆーちゃんは……そう言っていた。 『私はこなたお姉ちゃんの愛を応援する』……そんな感じのことを。 「だからお姉ちゃん、お願い。かがみ先輩と……」 ゆーちゃんはチラッとかがみを見て、後ろのドアに手を掛ける。 「……じゃあ、私は外に出てるね。私が言いたかったのは……それだけだから」 ゆーちゃんが部屋から出る瞬間に見えたのは、ゆーちゃんの涙だった。 扉が閉まって、部屋には私達二人だけ。会話もなにもない。 「……仕方ないなぁ……」 私は立ち上がって、机の引き出しをあさる。 そして、引き出しの奥にしまってあった、かがみとおそろいの指輪を……左手の薬指にはめた。 「ゆーちゃんに……感謝してよね……」 「……こなたっ!!」 顔を真っ赤に染めているであろう私に、かがみが抱きついてきた。 「こなた……本っ当にごめんね……」 「ううん、私こそひどいこと言ったよね。ごめん」 「こなた……」 「かがみ……」 私達はお互いに、相手の身体を抱き締めた。 もう二度と離さない、私が大好きな人。 私のために諦めてくれたゆーちゃんの分まで……私はかがみを愛していく。 「ところでこなた」 「ん?」 「さっきのアンタ、完全に『ツンデレ』だったわよ」 「ぶっ!!」 ……どうやら、私の方がかがみんの嫁だったようで。 それから数日後、私達は遊園地デートを楽しんだ。 仲直りの印に、と……初恋成就記念に。 そして家に帰ってきて……とても珍しい人物を見つけてしまった。 「ただいまー」 「お邪魔しま……」 「おう、チビッ子に柊じゃねぇか。邪魔してるゼ」 ……えーっと……なにゆえ私の家にみさきちがいるのだろうか…… 「あれ? 言ってなかったっけ。私とみさお先輩、付き合ってるんだよ?」 ……え……? 「……マヂかよ?」 「またレアなカップリングだネ……」 「レアって言うなってヴぁ! アタシらはちゃんと愛し合ってるんだからな!?」 「みさお先輩、落ち着いて……」 ちゃっかりみさきちのことを名前で呼んじゃってるゆーちゃん。 これは……どう考えても本当みたい。 「みさお先輩と話してるうちに、どことなくこなたお姉ちゃんに似てるように感じて……それで、私から告白したんだ」 「柊みたいな奴も好きだったんだけどな、実はゆたかみたいな子も好みだったんだよ」 ふぅむ……対極にいる二人だからこそ、ってことかな。恋愛って奥が深いねぇ…… 「で、柊とチビッ子はどうする気?」 「え? どうするって……」 「これからの生活ですよ。同性結婚は認められていないので……」 これからの生活、か…… 「そんなのわかるわけないじゃん、未来に描けることなんて。買い立ての、真っ白なスケッチブックみたいにさ」 買ったばかりのスケッチブックは真っ白。これから自分が何を描くかなんて……わかるはずがない。 成り行きに任せて……って言ったらイメージ悪いけどさ、そんなもんじゃないの? 「ふむ、こなたにしてはまともな台詞ね」 「ひどっ!!」 かがみの言葉に即座にツッコむ。それを見て笑うみさきちとゆーちゃん。 なんだか恋人というよりは友達だけど……これが、あるがままの私達なんだから別にいいんだ。と思う。 「しっかし、まさか日下部とゆたかちゃんが付き合ってたなんてね」 夜。早々と私のベッドに潜り込んでるかがみがネトゲをしている私に同意を求めてきた。 「確かにね。でもさ、二人にとっては『あり得ない話ではなかった』ってことだよね」 パソコンの向こうの黒井先生な別れを告げ、パソコンの電源をOFF。 かがみの隣に潜り込んで、ベッドの中で会話を続けた。 「私ね、今回の一件で『あり得ないことなんて何一つない』って知ったわ」 「100%がないように、0%もないんだね」 「いや、0%はあるぞ。あんたが法学部や医学部に入る確率ね」 「あぅ」 私のおでこをツンツンとつつくかがみ。さっきも言ったけど、これが私達なんだ。 「こなた」 「かがみ」 お互いに名前を呼び合い、顔を近付けて……唇にそっとキスをした。 私はかがみの手を握る。かがみも私の手を握ってくる。好きな人と触れ合うのが、こんなにも嬉しいなんて知らなかったな。 そしてちょうどいい眠気が私達を夢の世界へと誘う。 夢の世界でも一緒になれるよう、私達は手を握ったまま、すうっと目を閉じた。 このまま手を繋いで、二人でどこまでも行こうね。かがみ。 「「……おやすみ……」」
https://w.atwiki.jp/reina5001/pages/144.html
1. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 35 07.87 0 例外は無いはず 4. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 37 35.40 0 〇〇ちゃ〜ん!!!!!って鼻息荒くして叫んでるキモヲタのやることですから 5. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 38 55.59 0 小春「妄想人がいる(笑)」(まもなくコメント欄閉鎖) 6. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 39 21.97 0 そりゃおっさんどもが無理に十代そこらの女の子に合わせた文章かくとそうなるわな 7. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 41 17.33 0 ヲタが書いてんだぜ当たり前だろ 9. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 41 47.28 0 さも知り合いであるかのような体で書かれてるからじゃないの 11. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 52 07.27 0 キモヲタしか書かないだろあの文章は 12. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 00 52 57.84 0 ○○ちゃんは頑張ってるからどうのこうの書いてるけどお前そいつの何を知ってんだよ 20. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 03 01 19.84 0 12 それあややが言ってたわ 19. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 02 58 37.81 0 数人に一人は長文がいるよな アイドルの気を引こうと必死な長文 読まねーっての 22. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 03 04 04.57 O コミュ障ばかりなんだろキモオタは 俺は〇〇ちゃんをうんたらかんたら〜 俺は〜 こんなのチラ裏でっせ 23. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 03 04 49.70 O ○○ちゃん(^_^)☆ 応援してるよ☆ヽ(▽⌒*) 27. 名無し募集中。。。 2011/06/28(火) 03 13 41.67 0 一番気持ち悪いのは上から目線のやつ 名前 コメント