約 3,146,310 件
https://w.atwiki.jp/namata-kame/pages/236.html
ハローのみんなとここで歌うのはこれが最後。 そう思うとやっぱり少し寂しい。卒業していった先輩たちもこんな気持ちだったのかな。 開演直前、スタンバイしながらそんなことを考えていると「真野ちゃん」と後ろから肩を叩かれた。 振り向くと同じくこれが最後の冬ハローとなる田中さんが立っていた。 「あんまり色々考えてたらいいステージが作れんけん、何も考えんと楽しもう!」 まるであたしの気持ちを見透かしたかのような田中さんの笑顔。 そう。ソロデビューしたての頃、不安いっぱいだったあたしに「何かあったら相談に乗るけん」と一番にアドレスを教えてくれたのも田中さんだった。 「はい!楽しみましょう!」 あたしは田中さんと笑いあい、初めてかもしれないハイタッチをかわした。 Hello!Project誕生15周年の記念ツアーでもある今回の冬ハロー。 中野最終公演は最初のハロコンで1曲目に歌われた『Good Morning』から始まった。 ユニットごとに順番にステージに登場し、ハローのフルメンバーで歌ういつものスタイル。みんなで歌えることを素直に楽しんでいる自分がいた。 そして各ユニット最新ナンバー披露のコーナー。ステージに登場してハローでのラストシングルとなる『NEXT MYSELF』を歌い始めたあたしは、会場で声援を送ってくれるファンのみんなに目を向けた。 マノフレだけじゃなく、他のユニットのファンの人たちの中にも赤いサイリウムを振ってくれている人がいる。 このあったかさがハローの良さなんだよね。それに…。と、後ろで踊ってくれているハロプロ研修生の子たちにもさりげなく視線を走らせる。 こうして研修生のみんなと一緒にステージに立つことも、ハローを卒業したらもうないかもしれない。 つい感情が入り過ぎてしまった。自分を何とか抑えながら、2コーラス目を歌い始める。 そう。いつも通りに。と思ったその時、会場から歓声が湧き上がった。 何だろう?と思いつつも歌い続けていると、ふいにあたしの声に誰かの声が重なった。 久し振りに聴く歌声。そして近づいてくる気配ですぐに分かった。彼女、リンリンだと。 やがて隣に並んだリンリンと歌いながらアイコンタクトをとる。「おかえり」「ただいま」と。 もうありえないと思っていたことが実現したのにびっくりしすぎて、かえってパニックにならずにすんだ。 ただ、間奏に入る前の歌詞があたしとリンリンの状況にはまりすぎていて思わず涙が零れそうになった。 だから歌詞になぞらえるようにさり気なく2階席を見上げたけど、うまく誤魔化せたかな。 歌い終えてリンリンと一緒に袖に捌けると、亀井さんとえりぽんが笑顔で出迎えてくれた。 「どう?びっくりしたっしょ?」 いたずらっぽく笑ってあたしをつつく亀井さん。にこにこしながらそれを見守るえりぽん。 ああ、あたしはこんなにいい先輩と後輩に恵まれて幸せだな。そう思ったら、堪えていた涙が一筋ぽろっと頬を伝った。 リンリンが慌ててあたしの肩を抱いて、 「恵里菜どうした?ダイジョブ?そうだ!オリジン弁当食べたら元気出るから一緒に食べよ!」 なんて言うもんだからあたしは泣き笑いになって「もぉ!今本番中でしょ!」とリンリンの頭をぽんとたたいた。 ライブがすべて終わって、リンリンと二人移動の車に乗って帰ることになった。 会えなかった時間を埋めるように、車の中ではずっとしゃべり続けていた。 やがてあたしが乗る路線の駅に着くと、リンリンも一緒に車を降りてきた。 「リンリン、ホテルこの辺なの?」 この辺にホテルなんてあったっけと思いながら訊くと、リンリンは不思議そうな顔をした。 「え?今日は恵里菜の家に泊まるよ?」 あまりにも当たり前のように言うから、ああそうだっけと納得しかける。 「ちょ、ちょっと待って!あたしんち?」 慌てるあたしの肩をぽんぽんとたたいてリンリンがなだめる。 「リンリンの家は恵里菜の家。恵里菜の家はリンリンの家。だから日本にいる時はリンリンは恵里菜の家に帰る。バッチリです!」 「何それぇ。意味わかんないよ」 仕方なく笑いながらツッコむと、リンリンがふっと寂しそうな顔になりぽつりとつぶやいた。 「リンリン、次はいつ恵里菜に会いに来られるか分からないから、ね」 不意打ちの言葉にぐっとこみ上げてきて涙が出そうになった。 すかさずリンリンが「あ、また恵里菜泣いちゃう?」と茶化す。 あたしはリンリンの方に向き直り、笑って首を振った。 「もう泣かないよ。リンリンに会えなくても。だって、離れてても心は繋がってるでしょ?」 あたしとリンリンは顔を見合わせて笑いあい、手をつないで歩き始めた。 あたしたちの家に向かって。 リンリン編AFTER STORY vol.2『あたらしいあたし』・完
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/967.html
あたしのかたち【登録タグ あ じゃむまんじゅう(pom) ぱむ 曲】 作詞:じゃむまんじゅう(pom) 作曲:じゃむまんじゅう(pom) 編曲:じゃむまんじゅう(pom) 唄:ぱむ 曲紹介 ぱむのメッセージソング。 今回もPVがかわいい。 歌詞 テレビとか ラジオとか ステキなカタチが いっぱい きこえて あふれそう もう これいじょう あたらしい ステキなカタチを うみだす なんて ムリじゃないかな? でも… うまれたばかりの あたしには なにをみても まぶしくて なにをしても たのしくて これは だれとも おなじじゃない おもい じぶん だけの いとしい カタチ だれかと にてたり ちがっていたり するけど ひとのかずだけ ちょっとずつ ちがう カタチ あふれるほどの ステキが すでに あっても でつくしちゃった なんて そんなの ありえないよね! ただ… うまれたばかりの あたしには どんな(ひかりも)いろも (すごく)あざやかで どんな (ふわり ふわふわ)おとも やわらかで ウレシイも カナシイも クルシイも タノシイも ぜんぶ(きっと) あたしの(なかの) ココロを とおり あたし だけの カタチを えがく だれかと にてても ぜんぜん ちがってたとしても おもってたより そぼくで あじけなくても つたえてみなくちゃ なんにも はじまらないし ごちゃごちゃ こねずに そのまま うたってみるね♪ でも… たんじゅんな まんまには しておけないわ しっかり そだてたい あたしのカタチを ねぇ? あなたにも あるんでしょ? ステキなカタチが あたしに つたえて みせてほしいな いっしょに うたおう うたを うたおう (動画内歌詞より転載) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/3406.html
わたしたちも音楽道、はじめました! わたしたちも音楽道、はじめました! 発売日 2017年6月21日 レーベル ランティス デイリー最高順位 1位(2017年6月25日) 週間最高順位 3位(2017年6月27日) 月間最高順位 11位(2017年6月) 年間最高順位 90位(2017年) 初動売上 5319 累計売上 7467 収録内容 曲名 アーティスト タイアップ 視聴 1 I Found My Way 西住みほ(渕上舞) ガールズ&パンツァー キャラソン 2 Queen of Quality Season ダージリン(喜多村英梨)&オレンジペコ(石原舞) 3 OK! GO AHEAD! ケイ(川澄綾子) 4 Nuovo Armati Paradiso アンチョビ(吉岡麻耶) 5 великая Катюша カチューシャ(金元寿子) 6 叭喇撃突ケ響 西絹代(瀬戸麻沙美) 7 Tärkeintä elämässä ミカ(能登麻美子) 8 Wonderland-go-round 島田愛里寿(竹達彩奈) 9 Mein Weg und Dein Weg ~私の道、お前の道 西住まほ(田中理恵) ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 6/27 3 新 5319 5319 2 7/4 ↓ 1014 6333 2017年6月 11 新 6333 6333 3 7/11 797 7130 4 7/18 337 7467 関連CD 音楽道、はじめました!
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/1103.html
−Side N− 今日も楽屋には笑い声が絶えない、そんな素敵な日常。 私達の最近の流行りはかしゆかいじめ。 もちろん、それは愛情の裏返しなんだけどさ。 ついこの間もかしゆかのスカートめくりがプチ流行してあ〜ちゃんと二人で大爆笑。 かしゆかは先生に泣きついてたけど。 K『あ〜ちゃんまでめくってたでしょ!?』 A『のっちにそそのかされて……。』 N『そそのかしてない、ないっ。』 あ〜ちゃんだって楽しそうにしてたじゃんっ。 おかしくてまた笑ってしまう。 二人といるといつも笑いが絶えない。 私はなんて素敵な日常を当たり前に過ごせているのか、 ふとした時に幸せを噛み締めてみる。 N『とりあえず、ごめんかしゆか。』 K『いや、全然感情こもってないから。しかもとりあえずって。』 A『のっち、ダメじゃろそんなんじゃ。』 K『いや、あ〜ちゃんもやらかした本人だから。』 二人から愛されてるなんて美味しいポジションだよ、かしゆか。 K『もーっ、あたしで遊ぶのやめてよぉ。』 A『ムリ。』 N『ミートゥー。』 A『ミートゥーってっ。しかもモロ日本語っ。』 こっち見てゲラゲラ笑ってるあ〜ちゃんにつられて私もかしゆかもゲラゲラ笑う。 K『ミートゥ〜。』 ふざけて私の真似をするかしゆかにまたあ〜ちゃんがゲラゲラ笑って、私もまた笑う。 多分あ〜ちゃんも私もさ、甘やかしたいんよかしゆかを。 でもかしゆかさぁ、素直じゃないじゃん? 強がりじゃん? ストレートな表現は照れてはぐらかすじゃろ? だから私たちもストレートには甘やかさんのよ。 照れたような拗ねたような、その顔がみたくていっつもいじわるしてしまう。 でもさ、私もあ〜ちゃんもさ、 かしゆかが大好きだからさ。 それだけは忘れないでいてね。 あ〜ちゃんは私の太陽で、 かしゆかは私にとって海見たいな感じ? じゃあ私は、 空になって二人を包みこみたい。 あ〜ちゃんには、いらん。って言われるかな? かしゆかには、気持ちわるっ。って言われるかな? でも、私はそんな二人が大好きです。 握ったこの手は離さないよ。 −Side K− 最近、のっちがなんだか強気。 強気、って言うよりあたしにたいして態度がでかい。 昔はさ、あたしより身長も小さくてモジモジしてて引っ込み思案でさ、ホント可愛かったのに…。 最近は可愛くない。 むしろどんどんかっこよくなってる。 どれだったか忘れたけど、なんかの雑誌ののっちのコメント。 心を許した人にはいじわる。 のっちの好きなあの歌の歌詞、あきれた顔が見たくて。 自分を歌詞で表すと、少しいじわる。 ………。 なんでその標的があたしなんよっ。 もうっ! まんざらでもない自分もなんなん?! あ〜ちゃんもあ〜ちゃんで、一緒になってあたしをいじって楽しんでるし。 あたしはいじられキャラじゃないですよー?? A『あれウザイよね。』 N『うん、ウザイ。』 ちょっと!? うん、わかってる。 ウザイのはわかってる。 でもホントは二人に相手にして欲しいんだもん。 せっかく三人でいるのにさ、案外バラバラに好きな事して過ごしてるじゃん? ちょっとつまんないんだよね、実は。 だから相手して欲しくてさ、 でも付き合い長いからちょっかいのかけかたもさ、ストレートじゃ恥ずかしいんだよね。 こんだけずっと一緒におっていまさら相手にして? なんて素直には言えんじゃろぉ。 うん、あたしは言えんわ。 でも多分二人にはバレてんだよねぇ。 あ〜、恥ずかし……。 O.A観てみたら、 ごめんなさいって気持ちと、バレてて恥ずかしい気持ちと、ちゃんとわかってくれてる嬉しさと、が入り交じった複雑な顔してた。 あ〜ちゃん、あなたの事ならどんな事でも受け止めるよ。 のっち、いつもあたしとあ〜ちゃんを支えてくれてありがとう。 ずっと三人で歩いて行けるよう、あたしも頑張るから。 だから、この手を握ってて。 −Side A− かしゆかって小悪魔って言われてるみたいだけど、あたしたちには小悪魔どころか小さい子供みたいなんよね。 昔はちょっとお姉さんな感じがしてたけど、最近は落ち着きない小動物みたいな可愛さが際立ってる気がするんよ。 あとそれとさ、肝心なところではあたしたちに素直に頼れない不器用な性格、あ〜ちゃん知っとるんじゃけぇ。 けど素直に頼ってね、 なんて言っても言う事きかんじゃろ? じゃけぇ、のっちと二人でツンデレ街道まっしぐらなんよね。 だってゆかちゃん、素直に甘やかされたら気持ち悪がるあまのじゃくさんじゃけぇね。 手のかかる子ほど可愛いもんよね。 まぁのっちはどう思うとるか知らんけど。 のっちものっちで、最近逞しくなっとる気がする。 ええ事じゃ。 仲の良さは変わらんのに関係性は微妙に変化しとる。 変わらないものも変わって行くものも、 あたしたちは当たり前の様に受け止め、流して、 毎日を生きてるけどこれでいいのかな……。 N『あ〜ちゃん?』 K『大丈夫?』 二人があたしを現実(いま)へと引き戻す。 A『…大丈夫だよ。』 最近、のっちがお気に入りのウィンクで返す。 N『ぬはっ!不意打ちだよ、それっっ!!』 でも好きでしょ?のっち。 K『あ〜ちゃん?』 あぁ、やっぱりこの人ははぐらかされてはくれないか。 A『ほんまに大丈夫よ。』 うん、大丈夫。 強がりとかやせ我慢なんかじゃなく、 二人がいれば大丈夫なんよ。 かしゆかがフワリと笑って頭を撫でてくれた。 ?? かしゆかの手に被らないところに軽い衝撃が。 ポンポン と、のっちが優しくあたしの頭に手を。 あぁ、優しい人たちに囲まれて、 あたしはなんて幸せなんだろ。 気付いたら ポロポロ、 涙が流れていた。 N『あ、あ〜ちゃん?!』 K『よしよし。』 別に弱ってる訳じゃない。 別に強がってる訳じゃない。 ただ、幸せを感じたら涙が溢れてきただけ。 A『……、嬉し泣きって甘い味がするんじゃね。』 三人ならきっと平気。 だから手を取り合って歩いて行こうね。 (完)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/24327.html
だれでもいいからつきあいたいとかいってるやつとはつきあいたくない【登録タグ CUL VOCALOID た にとぱん 初音ミク 曲 替え歌 殿堂入り】 作詞:にとぱん 作曲:卓球少年 アレンジ:にとぱん 唄:初音ミク(ミク版)、CUL(CUL版) 曲紹介 卓球少年の「誰でもいいから付き合いたい」のアンサーソング。 歌詞 (初音ミクバージョン) 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ キモいよレンくん ウザいよレンくん 不潔よレンくん 生理的に無理なの 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ あ~、マジキモい マジ無理 これだから童貞っていつまでたっても童貞なのよ 誰でもいいから付き合いたい? 誰でもいいからセクロスしたいの間違いでしょうが 言っときますけど、そんな男には一生抱かれたくありませんから さっさと消えろチンカス野郎がっ!! も~、どいつもこいつもキモ過ぎて転調しちゃう! 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ (CULバージョン) 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ どんまいレンくん 失言レンくん ぶっちゃけレンくん あんまり 絡みない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ ミクさんの罵倒だと思った? 残念!CULちゃんでした! 私はあなたが誰と付き合おうと知った事じゃないんだけど 何より許せないのがここの映像に私がいないじゃないの 誰でもいいとか言っておきながら私は眼中に無いわけ? そういう適当なところって本当に… ちょっとまだ話は終わってな(ry 転調しちゃう! 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくない 誰でもいいから付き合いたいとか言ってる奴とは付き合いたくないよ コメント 作詞作曲者の名前悩みましたが原曲の方にしておきました。問題ある場合は修正お願いします。 -- 投稿者 (2013-01-25 22 02 56) いつの間にアンサーソングがw 素晴らしい! -- みんと (2013-01-25 22 31 35) うん?… なんだこの曲… -- 名無しさん (2013-01-25 22 34 08) 女性の気持ちを考えると、正論だと思う。少々言い過ぎだとは思うけどね。 -- 竜奇 (2013-01-25 22 42 53) 確か、CULバージョンもあったな。 -- 名無しさん (2013-01-25 23 47 56) アンサーソングなんてあったんだ -- りょーん (2013-01-26 00 29 24) ギャアアアアアアアアアレンが思いっきりdisられてんぞぉぉぉお(;Д;) -- レン廃 (2013-01-26 11 55 50) タイトル長ぇwレンくんがさらに可哀そうなことにww -- 名無しさん (2013-01-26 12 00 10) うんwwwなんかもううんww(( -- ただのミク (2013-01-26 17 00 30) こんなのもあったのか…!! -- 莉桜 (2013-01-26 17 05 58) 正論だがwレンくんが終わっちゃうww -- 凬千 (2013-01-26 18 03 22) ミク、言い過ぎだw -- ちーぼー (2013-01-26 18 19 33) タイトルで笑ったwww正論www -- 名無しさん (2013-01-26 18 35 45) 何だか夢を見させていて欲しかった・・・・・ -- 名無しさん (2013-01-26 20 27 48) 吹いたwwwwwwwww ミクちょっと言いすぎwwまぁ、正論だけどね!!動画見るとき、曲名うつの大変だったぁ 管理人さん乙です!!! -- 名無しさん (2013-01-26 21 36 24) 待て!!サムネのミクの様子からするとこれはツンデレ女子の発言ww……多分。← -- 名無しさん (2013-01-27 00 32 37) ですよね~w -- suikaman (2013-02-01 17 47 02) ミクは「誰でもいいから付き合いたい」じゃなくて「お前と付き合いたい」って言ってほしかったんだよな!なんというツンデレ! -- 名無しさん (2013-02-01 18 04 00) レン君不憫だなwww -- 名無しさん (2013-02-01 18 32 57) チ◯カス野郎wwwww -- 名無しさん (2013-02-01 18 42 12) レンドンマイ。ミク言い過ぎ注意 -- ゆめ巫女 (2013-02-01 20 50 40) セクロスwwwwww← -- かやまる (2013-02-20 12 45 27) うん、、、レン君ドンマイすぎるwwww -- IAらふ** (2013-03-02 22 30 14) キモ過ぎて転調しちゃう♪がツボ(笑) -- 名無しさん (2013-03-23 18 11 06) ミクwwwwwそうだけどwwwwwたしかにそうだけどwwwwレンかわいそうwww -- 由愛 (2013-03-23 19 25 07) レン君大丈夫かぁぁぁ -- オレ (2013-03-30 15 27 57) ま、正論だねww -- 名無しさん (2013-04-13 19 15 36) その苦笑いの意味は・・・コレかあっΣ(´д` ) -- 花音 (2013-06-07 00 47 02) レンくん…カワイソ。 -- ANだ〜BAI (2013-06-13 07 19 13) これ、原曲より好きぃ~ww -- ユズハ (2013-07-30 08 04 52) レンww -- 名無しさん (2013-07-30 08 45 30) レンくん…大丈夫さ!レン廃の私たちがついている!←←でもまあ、正論w -- 名無しさん (2013-08-24 20 28 03) 亞北ネル版でないかな? -- 0137NEXT (2013-09-07 17 24 14) セクロスwwぶほおww -- 名無しさん (2013-09-07 18 19 40) ぶふぉ -- 名無しさん (2013-11-18 13 01 18) 笑った -- いそべえ (2013-12-01 11 50 30) いぃいいいいいい -- う¨ (2014-02-08 17 50 51) ばくわろりんこ( ^∀^) -- 名無しさん (2014-03-14 20 42 25) ・・・oh -- 5$の火種 (2014-03-14 21 30 59) ミクはツンツンツンツンツンデレだな CUR、おまえは私かっ -- ちゃこ (2014-03-14 21 47 58) でもがくぽだったら良くね?カイトとかwww -- 愚か者 (2014-03-17 22 17 32) ミクさんはツンデレなんだね!そしてCULwww絡みないわなwww -- 名無しさん (2014-05-15 22 20 00) なwwwwこんなのあったのかwwwwやべぇレンくんドンマイだなwwww -- SAI (2014-06-01 09 00 54) まあね…そうだよね…うん。 -- 正☆論 (2014-06-01 12 02 46) この曲でミク嫌いになった。 -- 名無しさん (2014-08-01 20 23 11) ミク…元々高くない好感度が下がったぞ。レンキュン私がもらう! -- 詩ノン (2015-12-13 01 09 10) この曲おもしろいww 「誰でもいいから付き合いたい? 誰でもいいからセクロスしたいの間違いでしょうが」確かにww -- にとぱんさんナイス (2015-12-13 13 10 30) ↑3 落ち着け。 ぶっちゃけ言えばvocaloidは歌わせる為の道具に過ぎない。だからミクがレンの事をこういう風に思っているっていう設定は何処にも無い。それにミク曲に人生を変える様な感動曲は無限にある。だから、今回は大目に見てあげて -- 名無しさん (2015-12-25 23 52 07) 正論だなw -- ゆめうさぎ (2016-08-25 17 53 55) ツンデレ可愛すぎやろ。。。 -- book koss (2018-06-23 20 58 07) ミクの方は完全脈なしだよな。ツンデレなら分からんけど。と言うかCULwww -- 名無しさん (2018-06-24 07 32 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/5811.html
憂「やっぱりそうだよね…」 純「憂のお姉ちゃん、梓にべったりだよね」 憂「お姉ちゃんは可愛いのが好きだから」 純「本当にそれだけ?」 憂「う、うん(お姉ちゃん…)」 憂(最近お姉ちゃん、私に抱きついてこなくなったんだよね…) 梓「憂」 憂「なに?梓ちゃん(それってやっぱり……)」 梓「私、よく唯先輩に抱きつかれるんだけど、なんでだろ?」 憂「それは梓ちゃんが可愛いからだよ~(……梓ちゃんがいるからだよね)」 梓「そうなんだ」 憂「私も梓ちゃんに抱きつきたくなるよ~」 梓「ふ~ん、そうなんだ」 憂「うん(私もお姉ちゃんの気持ちわかるかな)」 梓「憂なら抱きついてもいいよ」 憂「え、いいの?」 梓「…」コク 憂「じゃあ、ちょっとだけ…」ギュ 梓「ん……」 憂「……ありがと、梓ちゃん(猫みたい……)」 梓「いえいえ、憂ならいつでも歓迎だよ」 純「あー憂、憂!」 憂「なに?純ちゃん」 純「憂のお姉ちゃんは付き合ってるよ」 憂「え…誰と?」 純「梓と」 憂「お姉ちゃんと梓ちゃんが付き合ってる?」 純「そう」 憂「やっぱりそうだよね…」 純「憂はそれで良いの?」 憂「な、なにが?」 純「お姉ちゃんが盗られちゃったんだよ?」 憂「私は…お姉ちゃんが幸せなら、それでいいから…(これでいいんだよね)」 憂「はぁ…」 憂(ため息何回目だろ…) 憂(私ってこんなにお姉ちゃんを……) 憂(今、こんな気持ちでお姉ちゃんと会ったら…) 唯「ただいまー!」 ガチャ 唯「うい~」タタタ ギュッ 憂「っ、だ、だめっ」バッ 唯「ぇ……」 憂「……(ドキドキドキドキ)」 憂「あ…ごめんね、お夕飯作ってるから…」 唯「ぅぃ……」 …… 憂「はぁ…」 梓「どうしたの憂?悩み事?」 憂「ううん、なんでもないよ」 梓「そう…」 梓「好きな人でもいるの?」 憂「え!?い、ない、けど…」 梓「もしかして、その人って憂の近くにいる?」 憂「……」コクッ 梓「誰かな?」 憂「え、でも、梓ちゃんは…」 梓「友達だから親友だからとか関係ないよ!大事なのは気持ち!」 憂「そう……だよね……」 憂(今日は部活が無い日だからお姉ちゃん早く帰ってくるんだよね) 憂(おやつを作ってお姉ちゃんに食べてもらおう!)ガチャ ヒラッ 憂(紙…? ……ってラブレター?) 憂(私宛……、中身見てもいいよね…)キョロキョロ ペラ 憂「」ジー 憂「っ(うわぁ…本当にラブレターだよぉ)」 憂「……でも名前書いてない…」 唯「う、ういー!」 憂「!?(や、やばい)」ササッ 唯「」ジー 憂「……」 唯「あれ…?」 憂「あ、お姉ちゃんも今帰り?」 唯「へ?うん、そうだよ」 憂「……」 唯「」ジー 憂「…?」 唯「」ジーー 憂「お姉ちゃん?」 唯「あれ…?」 憂「え?」 梓「唯せんぱーい」タタタ 唯「っ!」 憂「ぁ」 梓「どうしたんですかこんなところで」 唯「えーっと、あ、憂とお話してたんだよ!」 憂「……」 梓「そうなんですか、三人で帰りませんか?」 唯「ぇ、あ、うん、いいよね憂?」 憂「いいよお姉ちゃん」 梓「じゃあ帰りましょう」 梓「そう言えば唯先輩、最近私に抱きついてこないですね」 憂(へ?…付き合ってるんだよね?)ジッ 唯「あ、暑いからねー、そういう時もあるよー」 梓「憂もアレ以来抱きつかないね」 唯「アレ…以来…?」 憂「え、ぁ、梓ちゃん何言ってるのー」 唯「あずにゃんばいばーい!」 憂「梓ちゃんまたね」 梓「いつでもいいですからね、それでは」 唯「?」 憂「?」 ガチャ 唯「ただいま~」 憂「ただいま」 憂(私はこうやって妹としてお姉ちゃんの傍にいれるんだもん、贅沢はいらない) 唯「」ジッ 憂(だから、この気持ちは大事にしまっておこう) 唯「…」ソー ヴーーーーヴーーー!! 憂「?」 唯「ふぇっ?あ、あずにゃんからだ」 唯「もしもし」 梓『いつでもいいですからね、……ツーツーツー』 唯「……」 憂「どうしたのお姉ちゃん?」 唯「さぁ…」 唯「憂は、私があずにゃんに抱きつくのってどう思ってる?」 憂「楽しそうだなぁって……思う」 唯「……」 憂「……それと……ちょっとだけ…ちょっとだけ嫌かも」 唯「ぇ……それってもしかして」 憂「ま、待ってお姉ちゃん言わないで……」 憂「お姉ちゃん、梓ちゃんと付き合ってるんだよね…」 唯「ふぇ?付き合ってないよ」 憂「あれ?でも…(純ちゃんがそう言ってたよ)」 唯「あずにゃんは可愛いよ、うん、すごく、でもね違うんだよ、そう言うのじゃないの」 唯「それに、私にはもう……」ジー 憂「お姉ちゃん……?」 唯「うい、抱きしめていい…?」 憂「前は訊かずにしてきたよね…?」 唯「だって…」 憂「いいよ(そっか、この前…)」 唯「うい…」ソー 憂「……」 唯「ご、ごめん憂、深呼吸させて」スーハー 憂「う、うん…?」 唯「あー治まらないよ…」 憂「どうしたの?」 唯「さっきからずっと心臓ドキドキするんだよぉ…助けてうぃ…」ギュ 憂「っ……そ、それは……」 唯「ういはどうなの?私だけ…?」ギュゥゥ 憂「えっと……少しだけするかな(心臓止まりそうだよぉ…)」 唯「明日の土曜日、あの広い公園行かない?」 憂「じゃあお弁当作ろっかな」 唯「やったぁ~憂のお弁当~」 憂(あれ?もしかしてこれってデート…?) 純「ごめんね憂、ジャズ研の手伝いしてもらって」 憂「また手伝えることがあったら言ってね」 純「ありがと………にしても最近機嫌いいよね、憂」 憂「そうかな?」 純「そうだよ、それってやっぱり唯先輩のおかげだよね?」 純「この前の土曜日一緒に公園にいたし、仲良い……だけじゃない気がするし」 憂「ぅ……」モジモジ 憂(今日一日中ずっとお姉ちゃんのこと考えてた……) 憂(お姉ちゃんに会いたい…) 唯「あー!ういー!」 憂「お姉ちゃんっ」 唯「う~い~」ダキッ 純「お幸せに~」テクテク 唯「今帰りなんだ?」 憂「ちょっとジャズ研のお手伝いしててね」 唯「初めてだよね、こうやって放課後に会うの」 憂「そう言えばそうかも…」 唯「ね、ねぇ……憂の教室行こ?」 憂「?……うん」 唯「憂の席どこー?」 憂「ここだよ」 唯「じゃあ座って、私はその隣の席」 カタンッ 唯「こうやって机をくっつけて……っと」 憂「お姉ちゃん…」 唯「」ジー 憂「……(お姉ちゃんの顔見れない…)」 唯「憂、机見てないでこっち向いてよ」 憂「う、うん」チラ 唯「」ジー 憂「っ」 唯「……えへへ、恋人同士みたいだね」 憂「そ、そうかな?(お姉ちゃんの恋人…)」 憂(夕暮れに染まる教室にお姉ちゃんと二人っきり……) 憂「なんか綺麗だね…」 唯「…………ぅ、憂も」 憂「おねぇちゃん、その台詞恥ずかしいよ…」 唯「憂が先に言ったよね…?」 憂「そういう意味じゃ……」 唯「ぇ……違うの?」ジッ 憂「……そういう意味です(本当かわいい…)」 唯「ねぇ憂……もっと近付いていい?」 憂「え、でも机はもうくっついてるよ?」 唯「……床に座ろ?」 憂「床に?………うん」ペタン 唯「では失礼します、……んしょ」ギュ 憂「うわぁ……凄く近い……(お姉ちゃん良い匂いする……)」 唯「……まだ遠いよ」ギュゥゥ 憂「……(ぁ…だめ……頭がボーっとして……)」 唯「」ギュゥゥゥ 唯「うぃ…」 憂「お姉ちゃん…( )」 唯憂「」 唯「うい、そろそろ帰ろっか」 憂「あのねお姉ちゃん……、すごく恥ずかしいんだけど聞いてくれる…?」 唯「な、なに?」 憂「腰抜けちゃって立てない…」 唯「」 憂「えへへ……」 唯「うぃ…可愛すぎるよぉ…」ギュゥ チュッチュ…… 唯「おっはよー、あっずにゃーん!」 憂「おはよう梓ちゃん、あ、紬さんもおはようございます」 梓「おはよう……、唯先輩…憂……」 紬「」ニヤリ 唯「なんかラブラブだね二人とも」 梓「」 紬「」ニヤリ おしまい 戻る
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/160.html
「何、この主人公。一度に二人とつきあうとかあり得ないし。 はっきりしろ、っての!」 「そうね。」 「まったくだわ。」 あたしのセリフに相槌を打った一人目は新垣あやせ。学校の友達。 二人目が黒猫。こっちはオタク趣味の友達。 変な組合わせだけど、これがこの連休初日にあたしの部屋にいる お泊り会のメンバーで、そしてその中で行われたゲーム鑑賞会の 全メンバーだった。 何でこんなメンツになったかと言うと、ひとえにあたしの勘違い によるダブルブッキングだった。 でも、そんな事を知らずにウチに来てくれた二人のどちらかとか、 両方を追い返す、なんてことは、絶対にしたくないし、できれば これを機に友達同士になってもらえたら、なんて下心もあって、 二人をなだめながら、お泊り会の実施とあい成ったワケ。 で、今、あたしの部屋のPCでは、どこぞのハーレムギャルゲの 修羅場寸前のシーンが、微妙な空気の中で絶賛放映中。 あんまり接点のなさそうなあやせと黒猫だけど、あたしを含めて いまちょっと共通認識っぽい発言になって、ちょっと安心できる 雰囲気。 ・・・だったと思ったんだケド? 「でしょ?あんた達もそう思うよね?・・・って、あ、あれ?・・・二人とも どうしたの?」 「ねえ桐乃。さっきの感想もう一度言ってくれるかな?」 「え?か、感想?」 「そう。そのゲームの主人公に対する感想」 「え・・と、一度に二人とつきあうとかありえ・・・・・・」 「あら?どうしたのかしら?早く続きを聞かせて頂戴」 「・・・・・・ありえなくもない・・かな?うん、そういうのもアリだと思う」 「桐乃、さっきと言ってることが違うよ?」 「それに、なぜ視線をそらしているのかしら?」 あんたら、ひょっとして、この桐乃ちゃんを批判しようってワケ? 「い、い、いつも言ってるじゃん! こっちも、あっちも、どちらも 諦めないのがあたし! どっちか欠けると、それはもう、あたしじゃ ないって!」 「桐乃・・・。さっきこのパソコンから聞こえて総ツッコミ受けてた セリフにそっくりだよ?」 「と言うか、誰もあなたを批判してはいないわ。直接には、ね。」 あんたたち、あたしにそんなコト言うっての? 「・・・もういい! あたしは、あたしのポリシーでトモダチを決めて 付き合うから! いまの、こんな、チョーシのいい、二股かけるあたし とでも付き合えないような人とは、サヨナラするしかないじゃん!」 ひどいコト言ってる自覚はあるケド、これがあたしの本心だから。 「桐乃・・・。そんな。わたしは・・・この、泥棒猫さえいなければ、 桐乃とふたりでずっと楽しく」 「あら泥棒呼ばわり有り難う。気に入ったわ。で、あなたはその泥棒猫 から一体何を盗む気なのかしら?」 「盗むんじゃありませんよ。還して貰うんです。」 「そこのビッチのこころは、誰か他人のものじゃないと思うのだけれど。 ・・・あなたのその思い込みは、いずれ他人を巻き込んで何か大ごとを 起こしてしまうでしょう。いえ、もう起こったのだったかしら?」 「く・・・。ちゃんと、収まるべきところに収まりましたよ! ご忠告 有り難うございます! それよりあなたも、偉そうにおっしゃるくらい ですから、まさか自分本位の妄想か何かで周囲をかき回したりしてない でしょうね!?」 「な・・・。」 あやせも、黒いのも、やっぱり簡単に打ち解ける事ができず、お互いに 痛い部分を探り合って、どんどん深みにはまり込んでいくあたしたち。 「あやせも、あんたも、落ち着いて・・・仲良くしなさいよ! 大体、 なに、この超居心地の悪い空間! あたしもうだめ、ちょっとコンビニ 逝ってくるから、あんたら頭冷やしてて」 ドアを荒っぽく後ろ手に閉めたあたしだったけど、さすがにいまのは ちょっとあり得ない。 それは解ってる。けど、いまのあたしにはどうにもできない。 横目であいつ-兄貴の部屋のドアを見る。 あいつも今晩、どこか泊りに行って留守って聞いてたけど、あいつなら、 こういう時に、どうするんだろ? あいつのやり方は解らない。思い付かない。 でも、あいつなら、きっと何とかする。 あたしは今閉めたばかりの部屋のドアをもう一度開け、そのまま無言で グッズ収容棚から適当なアニメのブルーレイを見繕い、プラスチックの ケースからディスクを取出しプレーヤのトレイに置く。 「これでも見て、ちょっとした事で永遠に仲間が欠ける寂しさでも想像 してなさいよ。・・・それから、勝手に帰るのは無しだかんね?」 「ちょっと、桐乃!」 「あなた、何するの!」 あたしは、あやせと黒猫、二人をあるもので縛り付け、勝手に帰ったり できないようにして、コンビニに出かけた。 二人の好きなデザートと夜食を仕入れるために。 ------------ 「・・・どうしましょうか」 「はぁ。こういう事をされたら仕方ないわね。あの娘は、ロングの髪の 手入れを、どれくらい手間なものと考えてるのかしらね?」 「ええ。桐乃もそこそこ長いですけど、染めてますし、手間で言うと、 わたしたちほどじゃないでしょうね。」 「そうね。でも、普通、こんなことは考えないわ。・・・仲の良くない 友達の後ろ髪同士を結んで、強制的に一緒に居させる-なんて事は。」 「あはは、桐乃、普通じゃないところ結構有りますから。」 「ふふふ、どう見えるのかしらね、あの子のベッドの上で、背中合せに 体重を預け合って動けない、私たちは。」 「・・・仲悪いようには見えないでしょうね。」 「ねぇ、私、さっきも言ったのだけれど、あなたの事は嫌いではないわ。」 「そんな。だってわたし、いきなりあなたの事、泥棒猫呼ばわりしたん ですよ? やっぱり年上の余裕ってやつですか?」 「違うわ。歳だってそんなに違うわけではないし、それは、あなたの、 真正面から私に向き合おうとする姿勢でしょう? なかなかいないのよ、 そういう人は、ね。」 「そんな事を言われたら、わたしだって、一人で拒絶し続けるなんて、 馬鹿馬鹿しくてやってられないですよ。」 「そう言えば・・・さっき『これでも見とけ』とあの子が言っていたの、 『あの花』のようね?」 「え、なんですか、『あの花』って・・・その、黒、猫、さん。」 「そこのディスクケースの中身よ。『あの日見た花の名前を僕達はまだ 知らない。』というアニメね。私はあまり視聴しなかったのだけれど、 幼馴染みグループから永遠に欠ける事になった一人をめぐる、罪の意識、 友情や成長がテーマの良作だったと聞いているわ。」 「ふうん。あの、わたしアニメとか、全然詳しくなくて。その、えっち じゃない、文学的なのもあるんですね?」 「・・・あなたの友人は、アニメをどんなものと説明しているのかしら。」 ------------ あの二人、ちょっとは、落ち着いて話の出来る間柄になってくれたかな。 あいつとあやせのお気に入り限定メニューを探してたら、コンビニやら 百均のハシゴになって、結構遅くなっちゃった。 でも、ブルーレイ1枚入れといたから、ちょっとは時間、持つよね。 と、自分の部屋に帰ってきたあたしは、ドアの中の様子に愕然とした。 なんとなれば、あたしの大事な黒髪一号と黒髪二号が、あたしのベッド の上でなんと抱き合って眠っていたからだ。 いや、一瞬でここまで仲良くなっちゃわれると、今度はあたしが疎外感 受けるんですケド-。 しかも、なんかすごい、絵になってるしー。 ま、二人とも、どこかお人形さんっぽいイメージのある美人な子だけど。 あたしが開けたドアの音や空気の流れで、二人が目をこするようにして 目覚め始める。 「う? 桐乃、帰ってきたの?」 「あれ、桐乃?」 そう口にしながら、二人は、すごく不自然な動きで、それぞれに上体を 起こしたので、あたしは突っ込む。 「どしたの、変な動きして? てか、ふたり、ひょっとして目覚めたの? 引くよあたし、引く時は!」 「あのねぇ、あなたがしたんでしょう? 奇麗なあやせと私の後ろ髪を 一緒にくくりつけて。」 「そうだよ、桐乃。寝返りを打ったりしたら、大変なことになるから、 こうしてずっとくっついてたんだよ、おねぇさまと。」 ・・・・・・ 「あやせ」? 「奇麗なあやせ」って言った、今? いや、それよりもっと聞き捨てならないセリフがあった気がする。 「おねえさま」? ひいっ。 ベッドの上では、長い黒髪同士を結ばれ、超仲良さそうな先輩と後輩が 肩を寄せ合っている、どこかで見たようなシーンが展開されていた。 「桐乃。あなた、またケースと中身を間違って入れていたでしょう? 『あの花』ではなくて『その花』が入っていたわよ。」 「わたしすごく感動しちゃった。桐乃、続編とかあるの?」 「その花」? 「その花」って何だったっけ? あ、あの絵が超キレーに見えたんで買ってみた、えっちな百合ゲームが 原作の? ・・・た、たしか、 「その花びらにくちづけを」 「黒猫さんスーパーモード fin」
https://w.atwiki.jp/wixi/pages/664.html
放課後の教室。 あたしは、クラスメイトの稲井 啓太郎(いない けいたろう)に呼び出されて ぼんやりと夕日を眺めていた。何の用かは、聞いてない。 こんな、誰もいない教室に二人っきりだなんて、あいつは人をなんだと思っているんだ。 そりゃあ、あたしは目つきは悪いし背は無意味に高いしガサツだしオマケに一部の下級生からは 同性愛のケがあると思われているらしいけど、あたしはユリ目ユリ科に属する多年草の一種じゃないし、 性別は一応雌である。『もしかして告白!?』なんて、甘酸っぱいことを考えなかったわけではない。 ええ。考えましたよ。そりゃあね。あたしだって花も恥らうオンナノコですから。 そういう、枕を抱えてごろんごろん転がるような1ページに、何?憧れ?みたいなもんは、ありますよ。 でもね、冷静になって考えてみるとね。そういうの、ありえないんですよ。 だって、あたしは―――P子だから。 そう。あたしはみんなからP子と呼ばれる女。もちろん本名じゃない。これはあだ名だ。 本名は大杉(おおすぎ)―――言いたくない。勘弁して欲しい。恥ずかしい。 あたしの両親はいわゆる………その、世間一般の常識とは少しばかりズレてるというか、 自由な人たちだったらしいので、赤ちゃん―――つまり、あたしのことだが―――が生まれたとき、 世の理に中指を立てるような恥ずかしい名前を採用したのだ。 こんな名前を付けられたせいであたしがどれほど迷惑を被ったかわかりゃしない。 もし両親が生きていたなら襟を掴んで吊るし上げてがっくんがっくん揺さぶってやるところだけど、 その両親は赤ちゃんのあたしがやっと立てるようになった頃交通事故で亡くなってしまった。 よって、両親の記憶はあたしにはほとんどない。 親が死んでしまったあたしだけど、あたしは幸せなことに独りというわけじゃない。 あたしはじいちゃんとばあちゃんに引き取られてそれなりに健康に暮らしている。 じいちゃんとばあちゃんは大好きだ。できるなら、じいちゃんとばあちゃんの子供に生まれたかったくらい。 それなら、こんなヘンな名前は付けられなかったろうし―――。 ………素敵な彼氏だって、いるはずだし。 ああ、そうだ。あたしは今まで男の子と付き合ったことがない。 なんというか、想像できないのだ。 あたしが男の子とお付き合いしている光景が。 だって、恋人同士っていったらお互いを名前で呼び合ったりするものだろう。 それまで苗字で呼んでいたものが、敬称無しの呼び捨てで名前を呼び合う。 そんなことが。できるはずがない。恥ずかしすぎて死ぬ。むしろ殺す。呼んだら殺す。オマエヲコロス。 と、いうわけで、そんなことを気にしていたらいつの間にか男の子が寄り付かなくなってきて、 目つきがどんどん悪くなってきて、背とかもにょきにょき伸びちゃって、 気が付いたら男の子より女の子にもてるようになっていた。 おまけに友人たちに次々と彼氏が出来始め、休日とか誰とも遊べなくてちょっと悲しくなってしまう。 気が付いたら14連鎖でサンダーしてたり。はぁ。 あたしだってね。そりゃあ欲しいですよ。彼氏。ええ。 でも………ねぇ。あーあ。 なんか、失敗してるなぁ。あたしって奴ぁ。 机に突っ伏して、大きく溜息を吐いた。 そんな時である。がらら、と教室の扉が開いた。 顔を向けると、そこに立っていたのはあたしを呼び出したクラスメイト。 仲間内からはKタローと呼ばれる男の登場だった。 っていうか、呼び出しておいて遅れるとはどういう了見だ。 「遅いぞKタロー」 「うむ。緊張しすぎてお腹が痛くなってな。トイレに篭っていたら時間が過ぎていたのだ」 文句を言うあたしに、当然の如く、といった偉そうな態度で返すKタロー。 パッと見て不遜とも取れるほど自信満々なのはこいつの特徴だ。 でもそれが中身にまで及んでいないのは少し喋ればすぐわかる。 それが証拠に台詞の内容は全然偉そうじゃないし。と、いうか弱そうだし。 あたしは少し拍子抜けした。なにが告白だ。シチュエーションに酔いやがって。馬鹿じゃないか? こいつはKタローで、しかも相手はあたしだぞ。どこをどう押せば告白が出てくるんだ。 我ながら恥ずかしいったらありゃしない。 きっとKタローの顔が真っ赤なのも、夕日に染められているからに決まっている。………うん。 「で、何の用?」 「うむ。そのだな―――」 Kタローは、Kタローには珍しい、少しばかり俯いて言いよどむと、 キッと顔をあげ、ずんずんと近づいてきた。 何だろう。っていうか止まれそこで。近い。近い。近いってば。 「大杉」 「な、なんでしょう?」 思わず敬語になるあたし。Kタローの迫力に気圧されてしまう。 Kタローは茹ダコのように真っ赤になった顔で、鼻先と鼻先がくっつくかのような距離で、 数秒間あたしを睨み付けたあと―――言った。 「お前が好きだ」 目を瞬かせる。 今、なんと言った。 こいつ―――え?あたしが……なんだって? す、き………? その言葉はゆっくりと、ゆっくりと鼓膜から脳味噌に到達し、その瞬間にあたしの顔面を真っ赤に染め上げ、 そして、あたしは―――。 ☨☨☨ あめんぼあかいなあいうえお (水馬赤いなあいうえお) うきもにこえびもおよいでる (浮藻に小蝦も泳いでる) かきのきくりのきかきくけこ (柿の木栗の木かきくけこ) きつつきこつこつかれけやき (啄木鳥こつこつ枯れ欅) ささげにすをかけさしすせそ (大角豆に酢をかけさしすせそ) そのうをあさせでさしました (その魚浅瀬で刺しました) たちましょらっぱでたちつてと (立ちましょ喇叭でたちつてと) とてとてたったととびたった (トテトテタッタと飛び立った) なめくじのろのろなにぬねの (蛞蝓のろのろなにぬねの) なんどにぬめってなにねばる (納戸にぬめってなにねばる) はとぽっぽほろほろはひふへほ (鳩ポッポほろほろはひふへほ) ひなたのおへやにゃふえをふく (日向のお部屋にゃ笛を吹く) まいまいねじまきまみむめも (蝸牛ネジ巻まみむめも) うめのみおちてもみもしまい (梅の実落ちても見もしまい) やきぐりゆでぐりやいゆえよ (焼栗ゆで栗やいゆえよ) やまだにひのつくよいのいえ (山田に灯のつくよいの家) らいちょうさむかろらりるれろ (雷鳥寒かろらりるれろ) れんげがさいたらるりのとり (蓮花が咲いたら瑠璃の鳥) わいわいわっしょいわゐうゑを (わいわいわっしょいわゐうゑを) うえきやいどがえおまつりだ (植木屋井戸換へお祭りだ) ――――――演劇部発声練習『あめんぼの歌』より ☨☨☨ 「あれぇ?P子。今日はお弁当なんだ」 昼休みである。 学食にも行かずに突っ伏していると、不意に声を掛けられた。 顔だけあげてそっちを見る。そこにいたのは机の向きをがたがたと変えて 簡易テーブルを作っている女の子のグループ。その中の一人、原衛(はらえ)というクラスメイトだった。 あたしはひらひらと手を振って、ぞんざいに返事をする。 「まぁね」 「だったら一緒に食べようよ。一人飯ってアンタ、それでも女か?女はつるんでナンボでしょうや」 めちゃくちゃなことを言っている。放っておいて、と言うこともできたが、 原衛という女はこういうことを周囲への建前ではなく厚意で言えるようなヤツであり、 しかも突っぱねたら突っぱねたで余計な心配を掛けてさらに付きまとわれるのは明白だったので、 あたしは連中の仲間に入ることにした。実際、お腹すいてたし。 あたしは溜息をつきながら向かい合う机のひとつの席につく。 今日のご飯はおにぎりだ。ばあちゃん特製。 食欲はあんまりなかったから出かけにコンビニでパンでも買っていこうと思ったのだけれど、 格好つかないことに財布の中がだいぶ寂しいことになっていたのだ。 「……Pちゃん、おにぎりだけなんだー?」 「男らしいな。P子」 「うっさいな。ほっといて」 食欲がない―――調子が出ない。ここ一週間ほどそんな状態が続いている。 風邪じゃあない。あたしは自慢じゃないが、医者の世話になったのは 生まれてこの方出生の時だけっていうような健康体だ。 それが、こんな。おにぎり二つしか喉を通らないほど弱っているなんて。 原因はわかっている。Kタローのバカのせいだ。あいつが、変なことを言うから―――。 ………………。 今思い出しただけでも顔が熱くなる。 放課後。夕日の教室。真っ赤に染まったKタローの顔。そして、告白。 告白……。 「う、うう………」 ぷしゅう、と頭が茹で上がるのを自覚する。ええい、なんなんだ。あいつは。 訳がわからない。あたしは―――ヘンな名前で、自分のこの名前が嫌いで、 でも、あいつはあんなにまっすぐな目をしてあたしの名前を呼んで。 ………嫌い、なのに。 それに、このあたしのどこに惚れたっていうんだ。 自慢じゃないが無愛想だし、目つき悪いし、身長だって無意味に高いし、かといって スタイルがいいわけじゃないし。可愛い服見つけても全然似合わないから結局いつもジーンズだし。 ゲーマーだし。この前枝毛三本も見つけたし。それから―――。 ………ええと、自分でも悲しくなるくらいに惚れる要素がなかった。 とにかく、こんなあたしを好きだって?訳がわからない。不気味だ。 「どうしたのー?Pちゃん」 などと苦い顔をしていたら、サンドイッチをもきゅもきゅと 頬張っていた仲居戸(なかいど)が顔を覗き込んできた。 「調子悪いのー?」 「まさか。赤葉。P子はね、出生以来医者にかかったことがないっていうような健康体だよ? どーせおにぎりじゃ物足りないんでしょ」 「黙れ原衛」 ギロリと睨みつける。 原衛は笑い、そして一転してはぁ、とため息をついた。なんなんだ。 「あたしもさー、呪々のから揚げが恋しくてさ。くそぅ、小岩井のヤツめ。あたしの呪々を返せっていうのよ」 「あー」 行儀悪くお箸を咥えたままヨヨヨとくずおれる原衛に、なにやらコクコクと頷く仲居戸。 呪々……というと黒妻か。 確かあの娘は料理が得意で、信じられないことにお弁当を自分で作っていたはず。 あたしも前に摘んだことがあるけど、なるほど冷めても美味しい、 どこに出しても恥ずかしくないっていうかお金取れるんじゃないかっていうような出来だった。 ………そういえば黒妻はどこ行ったんだろう。黒妻はちびっこくて大人しくて、 いつも原衛とセットになっているような娘である。朝見かけた覚えがあるから休んではいないようだけど、 そういえばこのグループに参加していないのはヘンだった。 「ところで、その黒妻は?」 「呪々?さぁ。中庭じゃない?」 「………なんで?」 確かに中庭で食べる生徒もこの学園には多いけど、あそこは芝生なのでシートを広げなきゃならない分 面倒くさいし、なによりカップルが多いために普通の生徒は寄り付かない。 あそこで男女が一緒にお弁当を食べることがこの学園の生徒たちの間では 『恋人になりましたよ宣言』だという暗黙の了解があるほどだ。 したがって、独りもんであるところのあたしには少し太陽が眩しい場所である。 黒妻も同様。あの闇属性があんな危険地帯に迷い込んだら 連中の石破ラブラブ天驚拳に当てられて消滅するんじゃあるまいか。 「あれぇ、Pちゃん知らないのー?呪々ちゃん、小岩井くんと付き合い始めたんだよー」 ―――などと考えていたら、仲居戸がにっこりと柔和な顔を綻ばせた。 ………………………………………あ、そうなん? 初耳だったので少し驚いた。黒妻は誰かに告白されたり告白したりするタイプじゃないと思っていたから。 いや、中身は普通だってことは知ってるし、よく見れば結構可愛い顔してるんだけど。 その、何だ。オーラ的に? 「まぁ、呪々が嬉しそうだったから別にいいんだけどさ。 ひとりもん同盟が減ったのはこっちとしては痛いわけですよ」 「あー」 「あー、じゃない。赤葉はいいわよねぇ。幼馴染みだっけ?そんな便利なイキモノがいてさぁ」 「え。で、でもでも、クロが幼馴染みじゃなくっても、あたしはクロを好きになったと思うよ?………えへー」 「ぐぁあ、しまったノロケられたぁ!P子、塩持ってきて塩!」 しかし……そうかぁ。黒妻がねぇ。男の子と付き合ってるんだ。 ………………男女交際、かぁ。 あたしはもやもやと想像の霧を膨らませた。 休みの日には駅前とかに待ち合わせして。待った?いや全然待ってないよ、とかお約束な会話して。 見慣れた制服姿とは違う私服姿にドキドキしちゃったりなんかして。 まずは映画とか見ちゃって。薄暗い中、手を握る―――ううん、 そっと重ねるだけで映画どころじゃなくなっちゃって。 その後、ファーストフード店でハンバーガー食べながらさっきの映画の感想とか話して。 でも、手を握った辺りでにドキドキして途中で二人して黙っちゃったり。 で、恋人らしく改めて手を繋いで、てくてくショッピングを楽しんだり。ゲームセンターに入って対戦したり。 UFOキャッチャーで思いのほか大きいぬいぐるみをGETして少し持ち運びに困って。 遊んで小腹がすいたら喫茶店に入って大きなパフェを二人で食べたり。 暗くなって―――公園で休んでいこうか、なんて。気が付いたら周りはカップルだらけで、 ああそういえばあたしたちもカップルだったね、なんて少し笑って。 周りの真似して、キス、くらい―――。 Kタロー。 「きぁあぁぁあああああああああああああ!!!!」 ぼん、と音がしたようだった。 あたしは真っ赤になって、慌ててその想像……妄想?のピンクのもやをばたばたとかき消す。 何を考えているんだあたしはッ!Kタローとはまだそういう関係じゃなくてですね。 いや『まだ』っていうか、それはいずれそういう関係になるって意味じゃなくて! つまりは、あたしはその。ああああ。何なんだ、あたしはッ!あたしはP子だぞ? P子がそういうの、ダメだろう!常識的に考えて! 「………何?どうしたの」 はっと気が付くと、原衛たちがびっくりした顔であたしを見ていた。 あたしは小さくなって、なんでもない、と返す。本格的にヘンだ。それもこれも全部Kタローのせいだ。 ええい、責任取れ。いや、そういう意味じゃなくて。 「P子、調子悪いなら保健室、行く?」 「Pちゃん無理しない方がいいよー?」 うう、なまじこいつらいい娘だから居心地悪い。そういうんじゃないのだ。 あたしはわたわたと手を無意味に動かした。ここは何か話題を変えて場を乗り切るべきだろう。 だけどもあたしは自分で思うより相当てんぱっていたらしく、 「そ、そういえばKタロー、最近学校休んでるけどどうしたんかね!?」 見事に墓穴を掘った。 そう―――それもあたしの懸念のひとつ。 Kタローは最近、というかあたしに告白してきたその翌日から学校に来ていないのだ。 あたしは別にKタローを振ったわけじゃないし、いやまぁそりゃあウヤムヤにはしてしまったけれど ………そんなにショックを受けるのだろうか?あたしが原因だったとして、の話だけど。 そして時期的に考えてあたしが原因なのはまず間違い無さそうだけど。 「そういえばKタローくん、ずっと休んでるよね。どうしたんだろ?」 「んー、前に男子が話してるの聞いたんだけど、Kタロー、家に篭ってずっと滑舌練習してるらしいよ」 「………カツゼツ?」 なんだそれは。 聞き覚えのない言葉だったので、あたしは思わず聞き返した。 「演劇とかでさ、台詞を噛まないでハッキリ言えるようにする練習だよ。 早口言葉とか。発声練習とか。それを延々繰り返してるだって」 「………なんで?」 「知らないわよそんなの」 Kタロー、訳がわからない。あたしに告白してきたと思ったら家に篭って演劇の練習? どう考えても奇行としか思えない行動だ。この学園には確かに奇人変人が多いけど、 Kタローはそっち側の人間じゃなかったはず。 ………もしかして。もしかするとだが。あたしはとんでもなく悪いことをしたんじゃないだろうか。 人が奇行に走るとき。その人の身に何か起きたんじゃないかと思うのが自然な考え方だ。 そして、その『何か』にあたしは嫌ってほど心当たりがある。いや、あたし自身は 気が付いてないけど―――気が付いてないだけで、人を傷付けてしまうことだってよくあることだろう。 あたしみたいなガサツで、他人の細やかな心の機微に疎い人間ならなおさらだ。 あの日。夕日の教室で。Kタローに好きだと言われた。その対応が、間違ったものだとしたら? そのせいでKタローはショックの余り家に引きこもって毎日早口言葉で一日を 浪費するような人間になってしまったのかも知れないのだ。 ………相当嫌だなそんな一日。 「………あの、さ」 あたしはおずおずと、切り出した。 原衛と仲居戸がきょとんとしてそろってこっちに顔を向ける。 うう、言いにくい。でも、この娘たちは基本的に善人だ。ちょっとヘンなところはあるけど。 それに原衛はおせっかいで相談ごとには慣れているだろうし、仲居戸は彼氏持ち。 きっとあたしの話を真摯に聞いてくれるだろう。多分。 ☨☨☨ 拙者親方と申すは、お立合いの中にご存知のお方もござりましょうが、お江戸を立って二十里上方、 相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を登りへおいでなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、 ただ今は剃髪なされて円斎と名乗りまする。元朝より大晦日までお手に入れますこの薬は、 昔ちんの国の唐人外郎と云う人わが朝へ来たり、帝へ参内の折から、この薬を深く籠めおき、 用ゆるときは一粒ずつ、冠のすき間より取り出だす、依ってその名を帝より「とうちんこう」と賜る。 すなわち文字には、「頂き、透ぐ、香い」と書いて「とうちんこう」と申す。ただ今はこの薬、 ことの外世上に弘まり、ほうぼうに似看板を出し、いや小田原の、炭俵の、さん俵のといろいろに申せども、 平仮名をもって「ういろう」と記せしは親方円斎ばかり、もしやお立ち合いの中に、 熱海か塔の沢へ湯治においでなさるか、または伊勢参宮の折からは、必ず門違いなされまするな。 お登りならば右の方、お下りなれば左側、八方が八つ棟、表が三つ棟玉堂造り、 破風には菊に桐のとうの御紋をご赦免あって、系図正しき薬でござる。 イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、ご存じない方には、正身の胡椒の丸呑み、白河夜船、 さらば一粒食べかけて、其の気味合いをお目にかけましょう。 先ずこの薬をかように一粒舌の上にのせまして、腹内へ納めますると、イヤどうも云えぬは、 胃、心、肺、肝がすこやかになりて、薫風喉より来たり、口中微涼を生ずるが如し。 魚鳥、茸、麺類の喰い合せ、其の他、万病速効あること神の如し。 さて、此の薬、第一の奇妙には、舌のまわることが、銭ゴマがはだしで逃げる。 ひょっと舌がまわり出すと、矢も楯もたまらぬじゃ。 (……以下略) ――――――演劇部発声練習『ういろう売り』より ☨☨☨ 「………それで?」 夕日の教室での出来事を話したあと、原衛たちはずいっと身を乗り出してきた。 そう。 原衛たちにはうっかり告白の流れを丸々喋ってしまったけど、肝心なのはここからだ。 あたしが取った行動ひとつで、Kタローが奇行に走った理由がわかるかもしれないのだから。 Kタローに告白されて、あたしは―――。 「―――Kタローを殴って、逃げた」 「なんで!!!?」 昼休みの教室に原衛たちの、というか原衛の絶叫が響き渡った。 何事かと教室にいたクラスメイトたちがこちらを向く。 あの時はいいのが入ったなぁ。この拳がKタローの頬にめり込み、一瞬間を置いてから衝撃が弾けて Kタローの身体がくるくる回りながら机の列に突っ込んでいくシーンなんて昔のカンフー映画みたいだった。 多分、あんなにいいパンチはこれからの人生でもそうそうないだろう。 でも、だって。あれは仕方なかったんだ。 「………恥ずかしかったし」 「馬鹿か――――――ッッッ!!!?」 がっしゃーん、と想像のちゃぶ台をひっくり返す原衛。 そんなこと言われても。 あたしは想像の秋刀魚やら味噌汁やらを頭からかぶったまま小さくなった。 だって、男の子から告白なんてされたことなかったんだし。 しかも相手が毎日顔合わせてるクラスメイトのKタローだったし。あたしはP子だし。 「いやー、Pちゃん。最後のは理由になってないんじゃないかなー」 「全部理由になっとらんわ!告白したら返事に拳て!そりゃKタローも引きこもるわ!」 ………いや、いやいやいや。返事じゃないぞ。アレはいわゆるひとつの照れ隠しというやつでして。 「いらないから!そんな攻撃的な照れ隠しいらないから!普通に振られるよりキツいわ!」 「………ふ、振った覚えはない……よ?」 そう、そうだ。 あの時は返事なんかする余裕はなかったし、翌日寝不足の頭で学校に来てみたらKタローは休みだったし。 ―――それから、ずっとKタローは学校に来ていない。 原衛情報だと家に篭って奇行に走っているみたいだけど。 ああ、そうだ。あたしはKタローを振ったわけじゃないのだ。 「殴った時点で振ったも同然だってヴぁ」 呆れたように溜息をつく原衛。そこに仲居戸が小首を傾げて、 「じゃあ、PちゃんはKタローくんとお付き合いするのー?」 と、独特のどこか気の抜けた口調で言った。 「………………………………………」 途端、硬直するあたし。 そうだ。告白された時点でもう、付き合うか付き合わないかの二択しかなく、 そして振っていないということは、Kタローが彼氏になるということになるんだ。 Kタローが。あたしの。彼氏に。 あたしの。 P子の? 「………いやぁ、それは」 「なんだ、結局振るんじゃない」 「………うぅ」 Kタローはいいやつだ。……と、思う。 考えてみたら、同じクラスにいながらあたしはKタローのことをほとんど何も知らないに等しかった。 ますますなんでKタローがあたしを好きだと言ってきたのか謎は深まるばかりだ。 でもKタローとクラスの男子とふざけあってるのはよく見る。 無邪気で、楽しそうで、男の付き合いってやつはあたしには時々、すごく魅力的だ。 友達も多いみたいだからヤな性格はしていないんだろう。 そりゃあ人間なんだから長所も短所もあってしかりだろうけど、 それを言うならあたしだってそうそういい娘じゃないし。っていうかP子だし。 あたしは頭を抱えた。どうしよう。 男の子と付き合うなんて、そんな大事件があたしの身に降りかかってこようとは まさか思いもしなかったからどうしていいかわからない。 ああ、なんてこった。Kタローが学校に来ていないのをいいことに、 あたしはずっとその問題を保留にしてきてしまったのだ。 Kタローはクラスメイトだ。それ以上でもそれ以下でもない。恋人?彼氏?冗談。 あたしは人を好きになるってことがどんなことかもよくわかっていないP子なんだぞ。 そんなあたしが、Kタローの彼女をできるのか―――そんなの、考えてみなくってもわかるってもんだ。 いや、でもなぁ……。 「わからないんだったらさ」 うんうん唸っているあたしを見て、原衛がぼそりと呟いた。 「付き合ってみればいいじゃん。そもそもアンタ、付き合うってよくわからないんでしょ? Kタローと付き合ってみて、一度経験してみればいいじゃん。彼女ってヤツをさ。 Kタロー、あんたを好きだって言ってくれてるわけでしょ?幸せなことだと思うよ。それって。 それに彼女になったからって絶対キスとかしなきゃなんないってワケじゃないんだしさ。でしょ?赤葉」 「………うーん、てゆーか考えてみたらあたしとクロって幼馴染みだから昔っから知り合いなんだけど、 ちゃんとカノジョにしてもらったのはえっちしてからなんだよねー」 ………超不安。 というか、虫も殺せなさそうな顔して何してやがりますかこの女は。 ぽわぽわしてる娘だと思ってたのにヤることはヤってんのかっ!あんまり知りたくなかったよそんな情報。 まぁ、それは置いといて。原衛の言うことももっともだと思う。 あたしだって―――その、何だ。青春のナニガシに興味がないわけじゃないんだし? 「………でも、あたしはP子だしなぁ……」 「だーかーらーさー」 原衛がだぁあ、と天井を仰いで、 「P子だからなんだっていうのよ。あんたはね、ヘンなところで自信なさすぎ。あんたはあんたなんだし、 そんなイジイジしてたらあんたに惚れたっていうKタローも浮かばれないでしょ?」 死んでない。 それに、自信があろうがあかろうがあたしがP子なのは疑いようのない事実なわけで。 「………あたしがなんでP子って呼ばれてるか、原衛だって仲居戸だって知ってるでしょうが」 P子というあだ名は―――関係ないかも知れない。むしろP子と呼ばれるあたしは、まだP子でいられる。 問題は、あたしが何故P子と呼ばれているのか……そこにあるわけで。 あたしは、自分の名前が嫌いだ。ヘンだし。長いし。言いにくいし。 恋人っていうのは、友達より、もしかしたら家族より、あたしの内側に入ってくる人になるのだろう。 そんな関係の男の子に、あだ名ではなく本名で呼ばれる。 それはあたしの中にあるテンプレート的な恋人関係の行動になっている。 マンガやアニメの主人公に憧れるような、幼い願望とも言っていい。でも、それはきっと大切なことなのだ。 それを、あたしは容認できるのだろうか。 ―――あたしは、自分の名前が嫌いだ。 「P子……」 「Pちゃん……」 傍から見たら、きっとつまらないコンプレックス。 でもそれは、あたしが一生背負わなければいけない問題でもある。 『ポンポコピー子』 ――――――嫌だな。 「P子」 沈んでしまったあたしの愛すべきあだ名を、原衛は強く、呼んだ。 「あんたさ。やっぱりKタローと付き合うべきだよ」 ………? 何を言ってるんだろう、原衛は。 そりゃあ原衛にとっては他人事だからいいけどさ。あたしは当事者ですからね。 そうそうお菓子を買うみたいに手軽にはいかないのだ。 「そうじゃないよ。Pちゃん。わかんないかな。Kタローくんは―――」 「赤葉」 何か言おうとした仲居戸を、首を振って止める原衛。 何?Kタローがなんだというんだ。 あたしは気になって、伏せていた顔をあげた。 「大杉」 そこには。 学校をずっと休んでいたはずのKタローが。 まるで、あの日の再現みたいなまっすぐな眼で、あたしを見つめていた。 「………あ、え?」 頭が真っ白になる。 あれ?なんだこれ。幻?いやいや、教室のあちこちからざわざわと声がする。 Kタローだ。本物の。随分と久しぶりだった。やっと学校に来たみたい。 でも、なんで?なんで今。このタイミングで。 いやいやそれはいい。まだ頬に湿布が張られている。ああ、やっぱりあのパンチはいいところに入ったのか。 っていうかこいつ、部屋に篭って滑舌練習してたんじゃなかったのか?それはもういいのだろうか。 Kタローはしばらく無言であたしの顔を見てから、口を開いた。 「俺はお前に殴られてから、考えた。何故俺は殴られたのかと。 好きだというチープな台詞がいけなかったのか?単純に俺のことが気に食わなかったのか? だが俺はお前ではない。答えはわからなかった」 以前と変わらない、偉そうな口調。でも、響きが違う。よく通るいい声になっていた。 ホントに家に篭って滑舌練習してたのか。馬鹿じゃないか、こいつ。 というか。 そもそもなんで。なんでKタローは滑舌練習なんかしてたんだ。 まるで、まるで―――。 とてつもなく長くて言いにくい誰かのヘンな名前を、 すらすらと言えるようにするための練習だというかのように。 「そしてこう考えることにしたんだ。俺が殴られたのはきっと、苗字ではなくファーストネームで 告白しなかったからだと!!そして淀みなく大杉の名を呼べたときこそ、 大杉の心の呪縛を解き放ち、堂々と胸を張って大杉に好きだと言えるのだと!!」 「エスパーかお前は」 握り拳をつくって吼えるKタローに、原衛のツッコミが入る。 ………本当、なんでそんなしあさっての方向に答えが出るのかわからない。 どうなってるんだ、こいつの頭は。 殴られたショックで脳味噌がズレたとしか思えない。殴ったのあたしだけど。 本気の本気でそんなくだらない理由に行き着いて、そんなくだらないことのために学校を休んで、 家に引きこもってアナウンサーも驚きの練習をしていたというのか。 そんなに本気で。 こんな、あたしなんかの為に。 馬鹿じゃないのか。むしろ馬鹿だろう。 でも、それは。今まであたしが知らなかった馬鹿で。 あたしの胸の奥で、不覚にも何かがぎゅぅっ、と締め付けられてしまった。 そしてKタローは言った。あたしの忌まわしい―――両親が長く、幸せに暮らしていけるようにと 願いを込めてつけてくれた、大嫌いな名前を。 「寿限無寿限無五劫の擦り切れ 海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 やぶら小路の藪柑子 パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長子」 ――――――ああ。 あたしの名前――――――。 「……俺と、付き合ってくれ」 ずっと大嫌いだったあたしの名前。 それが、こんなにも。 心に、響いて。 あたしは―――。 Kタローを殴って、逃げた。 「ええええぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇぇえええええぇぇぇぇぇえええ!!!?」 教室中から絶叫があがる。 あたしの拳は違うことなくKタローの湿布の上、つまり前回殴った場所に食い込み、 Kタローの顔面を陥没させたかと思うと一気に弾け飛んでKタローを身体ごと吹き飛ばしていた。 Kタローがくるくると綺麗に回転して机の列に突っ込んでいく。 それを最後まで見届けることなく、あたしは走り出した。 「ちょ、ぴ、P子!?むしろポンポコピー子!!」 後ろから原衛の焦ったような声が聞こえた気がした。 でも気がしただけだ。今のあたしにはそんなことに構っている余裕はない。 胸が熱い。顔が熱い。 身体中、火照って仕方がない。 なんだこれは。なんなんだこれは。猛烈に恥ずかしい。苦しい。 でも、嫌じゃない。それがまたわからない。 あたしは走った。 きょとんとしている生徒たちを、教師たちを追い越して。 あたしは走った。 どこへ向かっているのか、ぐちゃぐちゃの頭ではわからない。 「胸が熱いのは走ってるせい……!顔が熱いのも走ってるせい……!」 そう自分に言い聞かせ。 どこまでも、あたしは走った。 あたしの名前はハートにDQN~新ジャンル「DQNネーム」青春伝~ 完
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50198.html
登録日:2022/01/09 Sun 13 21 22 更新日:2024/09/16 Mon 22 22 48NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 15年秋アニメ あたしンち けらえいこ ほのぼの アニメ ギャグ ギャグ漫画 シンエイ動画 ハッピーライフ 家族 新あたしンち 日常系 東京都 西東京市 母、みかん、ユズ父、Let's Go! 概要 『新あたしンち』はけらえいこ氏の「あたしンち」を原作とするアニメ。 2002年~2009年までに放送されていた無印版「あたしンち」の実質第二期。 ANIMAXで2015年10月から2016年4月まで初めて放送され、現在もBS朝日を中心に不定期に放送されている。 東京都西東京市田無に住まう立花家の日常を描くコメディという大まかな設定は無印版と変わらない。詳細は「あたしンち」参照。 しかし多くの変更点があり、無印とはほぼ別物と言える作風となっている。 本項では無印版との変更点を中心に記述し、無印版を「旧」、新あたしンちを「新」と表記する。 全体的な変更点 本来の特徴であった日常生活に潜むリアリティを緻密に描く作風から、演出、構成、セリフなど全てが漫画的にデフォルメされた作風となった。 キャストのほとんどは「旧」から続投しているが、清水(しみちゃん)は担当声優が引退していたため変更された。 ストーリー 原作者のけらえいこ氏を始め、「旧」とは異なる脚本家が多く参入。 原作者曰く、より原作に近い作風となっているとのこと。 特に第3話はドタバタ要素が強く、ゴキブリ1匹を退治するためだけに冷却殺虫剤を使って大騒ぎで 家中を氷漬けにした。 「あたしンち」の世界観として見ても現実味が薄く「旧」ではとても考えられない展開であるが、この回の脚本は原作者のけらえいこ氏。 こうしたリアリティから逸脱した過剰演出は賛否両論であるが、後年に制作された「NEXT」にも多少引き継がれている。 「旧」では一回分の放送で2話+おまけの放送が主だったが、「新」では一回に3話放送するようになった。 色が鮮やかに 彩度が濃くなり、他のアニメの色彩のように鮮やかになった。これは色彩設計の人が交代したことによるものであり、「NEXT」でも引き続き2代目の人が担当するようになった。 序盤まではキャラやオブジェクトの端(ハイライト部)が白く塗り残されているという独自の特徴がある(*1)。途中からエアブラシ処理によるぼんやりとしたハイライトに変わった。 演出の変更 キャラクターのリアクション、感情表現が大きくなる、漫符(*2)が多用されるなど漫画的なデフォルメ色の強い演出になった。 特に目の表情は、「〇 〇」「三 三」「 」と他作品でもよく見られる記号的な表現がされるようになった。 空想の演出だが、長い妄想を見せられたり、唐突にミュージカルを始めたり、いきなり知らない人が現れたりするなど、戸惑いがちな演出もある。 また、母が水鉄砲を持つと眉が太くなって目つきが鋭くなったり、マサルさんと空条承太郎と剣桃太郎が混ざったようなフィギュアが登場したりするなど、ほんの少しパロディ要素も増した。 BGMの総入れ替え 「旧」で使われていたBGMは全て新規のものに変更された。パッパポッポポ…パッパポッポポ…(オチの笛) BGM自体が流れない無音の時間も増えた。 等身が少しアップ 原作や「旧」ではメインキャラクターは2等身がメインだったが、2.5~3等身が多くなっている。 5等身などのそれ以上の等身のモブが登場する機会も増えた。 大地監督時代の最初期の「旧」の演出のリスペクト 「…」のテロップで表される沈黙や、家の外から見えていた「小桃」の看板の復活、場面転換時などに「あたしンち」のコールと共にアイキャッチが頻繁に挟まるなど、「旧」最初期を彷彿させる演出がある。 アイキャッチでも様々な演出や映像が楽しめるが、少々テンポが悪く尺稼ぎだと指摘されることもある。 登場人物 変更点が目立つキャラクターを中心に記述する。 元からテンションが高めだった藤野や水島、川島などはほとんどキャラがブレていない。 母 CV.渡辺久美子 半魚人のような外見をしたみかんの母。主人公格。 内弁慶かつケチで自分勝手な性格から、賑やかで明るいおばちゃん、といったキャラになった。 「旧」では晩のおかずを筆頭に子ども達に理不尽を押し付ける場面が目立ったが、「新」でのおかずは普通であり、家族を気遣う温和さも持つように。 多くのキャラのリアクションが大胆になっているが、母は特に顕著。声量に口数、動きも増えて「旧」以上にやかましくなった。 OPの「今日は天気だハイテンション」の歌詞を文字通り体現した性格となっている。 その影響か「旧」初期のように声が高いがそれよりも声色は若々しい…という今までになかった声質になっている。 加えてふざけるときなどには声が裏返ってケロロ軍曹のようになることが結構あり、賛否両論。 立花みかん CV.折笠富美子 主人公である白目の女子高生。かわいい。 ものぐさなままではあるが、その不注意さで他人に迷惑をかけることは大幅に減った(ないとは言っていない)。 OPをはじめにやけに赤面したりプルプル震えたりするデフォルメされた愛らしい描写が増えた。 また、岩木への恋愛描写が増加した。頭がカビたハゲ?知らない子ですね… 立花ユズヒコ CV.阪口大助 年相応の中学生らしいみかんの弟。 妄想する量が他に比べてやや多く、こっそり夜食を作る回では一人で何役も演じて居酒屋ごっこを脳内で行っていた。 これらの妄想癖や中学二年生であることから、厨二病のような描写が目立つ。 大声で叫ぶツッコミがほぼ完全に志村新八になることもある。 父 CV.緒方賢一 無口で無表情でミステリアスなみかんの父。 発言、表情が少し豊かになり、人間らしさが増した。 しかし、母とは 人助けで結婚した ということが明かされるエピソードなど、常軌を逸するスタイルは健在。 友人や店主たちと居酒屋で語らう父専用エピソードが78話中3話と多めの割合で出てくる。 所有車は原作及び「旧」では青いゴルフIIに似た車だったが、「新」では黄緑のマーチ(2002年式)に似た車になった。 なお、後作の「NEXT」では再びゴルフII準拠に戻っている。 ナスオ CV.大塚みずえ ナスの形の顔をしたユズヒコの友人。 なぜか身長が伸び、ナス色のスマートフォンやナスの形の筆箱を持つなど、ナス要素が強調されるように。 最大の特徴として、「旧」でも少し見られたウザい一面、具体的には人をおちょくる、空気を読まない箇所が特に目立つようになった。 中でもそれがよく現れているのが第14話「ユズたち、映画に行く」。 道中でことあるごとに発した「でも〇〇だったりして~」というネガティブな発言が続けて現実になってしまい、ユズヒコたちから煙たがられる。 山下 CV.鉄炮塚葉子 ユズヒコの同級生の女子。赤いカチューシャをした、川島と同じくゆずぴファンクラブメンバー。 「旧」での川島の行動を少し離れた立場から見守る保護者のような立場は失われ、川島と同じテンションでユズヒコに萌えるようになった。 従来の落ち着きようが好きだった彼女のファンからは批判が多いが、「旧」との違和感を頑張って無視すればデレのギャップに萌えることができる…かもしれない。 なお、川島の取る行動の方が大胆なのは変わらず、頻度は減ったが山下が川島にツッコむという構図は未だに散見される。 一応原作からある描写だからか「NEXT」でも引き続きユズヒコに萌える設定で描かれている。 大和田マチ子 CV.渡辺菜生子 母の友人。通称「ホホエミさん」。 顔付きが大きく変わった上に、「旧」時代の物を言い出せない内気さと虚言癖はなくなり、常識人になった。 むしろボウリング大会に母達を誘ったり、水島へのサプライズプレゼントを提案したりと積極的な場面が多い。 主題歌 Let's Go!あたしンち/ザ・タチバナーズ(OP) 冒頭のサビを持つ「旧」のEDでも使用されていたOP曲。 映像は原作の各単行本の表紙、裏表紙の挿絵が基となっており、ファンからは概ね好評。 ろっか・ばい・まい・べいびい/細野晴臣(ED) 放送時から40年以上前の曲がまさかの選出。 主要キャラたちがいる異質な空間の一枚絵が横スクロールしていくシンプルなものだが、川島や石田がいるのに山下と須藤の姿はない。 余談 地味な変更点だが、立花家のテレビがアナログから薄型デジタルテレビに 冷蔵庫が右開きから両開き仕様の物に、ナスオやしみちゃんなど一部の人物がスマートフォンを所有していたりと時代に合わせる形で変更が加えられている。前者は買い替え話が描かれなかったのが残念な所ではある。 KAT-TUNやPerfume、須賀健太氏がゲスト声優として出演する。 KAT-TUNとPerfumeは本人たちに似た旅館客のモブ役、須賀健太氏はユズヒコの所属する野球部の先輩の大野役として出演した。 中でもKAT-TUNは4人での最後のテレビ出演となった。 初放送終了時、公式から「レンタルや動画配信サービス等視聴する人がたくさんいればまた再開できる」という旨のツイートがあった。 おっきな夢 追記のため 頑張って 追いかけて ちっぽけでも 修正でも 泣かないで 乗り越えて 陽気な一日を過ごしましょう 母、みかん、ユズ父、Let's Go! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 無印とは違って話のサブタイトルに「っ」が付かなくなったのは何でだろう?…というか、無印のサブタイトルに「っ」がよく付いてたのがよく分からないけど -- 名無しさん (2022-03-23 20 19 54) 原作者が関わってるこっちのがなんか評価微妙っていう -- 名無しさん (2022-05-26 23 10 53) 新しいnextはどうなるのか… -- 名無しさん (2024-06-06 14 15 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kana-memo/pages/178.html
かなくんスナイパーがついにレンジャー様に転職です! おめでとうございまーっす(>ω<)♪ なんか更にカッコよくなった感じだねー★ モスコでレベル上げをしていたーとのことなので、 港の復帰地点までお出迎えするのです(`・ω・´) おかえりーです★ 狩りお疲れさまでした(っ=ω=)っ且 アルベルタ港の北の方に、レンジャーへ転職する機械があるそうです。 あ、この赤いポストみたいなヤツだねー(=ω=) 転職の前に、スキルポイント振っておいたり、ファルコン君を解除したり... そういえばレンジャーになると、もうファルコン君は飛ばないのだよね~ これまでたくさんの狩りで飛んでくれて活躍してくれましたー お世話になりましたー(=人=) 元気でね~★ しばし、別れを惜しむわたしたち(=ω=) さて、かなくんの準備が完了して、いよいよ転職! おおー! なんかカンロクがついてカッコイイ感じ(>ω<)♪ 転職おめでとーっ! 転職完了後は、家に戻ってスキル振ったり、ステータス振ったりして、 次の冒険に向けていろいろチェックです★ これからもたくさんの冒険が待ってますからね~(=ω=) わたしたちの次の冒険、さっそく楽しみです★ 2011年 10月 9日