約 3,146,338 件
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4400.html
唯「えっ」 梓「付き合い始めて一年くらい経つのに何もないってどうなんですか」 唯「付き合ってないけど」 梓「例えばの話ですよ」 唯「例えないでよ」 梓「出会ってから一年くらい経つのは事実ですよね」 唯「うん」 梓「いろいろありましたよね、軽音部に入ってから」 唯「うん」 梓「しょうもない部に後輩が入ってきて嬉しかったですよね?」 唯「あの時はね」 梓「合宿したり、演奏したり、いろんなとこに出かけたり」 唯「いろいろあったよね」 梓「もう付き合ってるようなものですよね」 唯「無理があるよ」 梓「でも今後の可能性も考えておかないと」 梓「私たちの未来にはどんな可能性だってあるわけじゃないですか」 唯「付き合わないからね?」 梓「付き合い始めて一年も経ってたらキスくらい済ませてるもんじゃないですか」 唯「そうかもね」 唯「まず付き合ってないんだけどね」 梓「キスどころかその先までしちゃっててもいい頃合いじゃないですか」 梓「後輩に何を言わせてるんですか、もうっ」 キャッ 唯「何を言ってるのか聞きたいのは私のほうだよ」 梓「じゃあ唯先輩の中で『付き合う』ってどういうことですか?」 唯「うーんと、付き合ったことないからよくわかんないけど」 梓「じゃあ私とも付き合ってるかもしれないですよね?」 唯「まずお互いの気持ちが大切だと思うんだよね」 梓「そこは何も問題ないじゃないですか」 唯「そこが一番の問題なんだよ」 梓「放課後には毎日顔を合わせてますし」 唯「部活でね」 梓「海辺の別荘で外泊したことだってありますし」 唯「部活でね」 梓「もう付き合い始めのカップルと何が違うって言うんですか」 唯「何もかもだよ」 唯「2人きりならまだしも、軽音部の中での話だよね」 梓「私は2人きりのつもりでいますから大丈夫ですよ」 梓「四捨五入したら2人も5人も同じじゃないですか」 唯「もうむちゃくちゃだ」 梓「じゃあ百歩譲って、仮に付き合ってたとしますよね」 唯「それはちょっと」 梓「たとえ話なのにさっきから何イライラしてるんですか?生理ですか?」 梓「生理なんですか?」 唯「そういうとこだよ、イライラされてる原因」 梓「いいですか、私たちはかれこれ二年近く一緒にいるわけですよ」 唯「放課後の数時間くらいだけどね」 梓「もはや付き合ってるようなもんじゃないですか」 唯「それじゃ私はクラスメイト全員と付き合ってる事になっちゃうよ」 梓「女子高だし、周りもそういうのを受け入れてくれると思いますよ」 唯「そういう心配してるんじゃないんだけどなぁ」 梓「ほら、律先輩と澪先輩なんて公認のカップルみたいに扱われてるじゃないですか」 梓「私たちみたいに」 唯「私たちは断じて違うけどね」 梓「私だってああいう風に周りから公認扱いされたいんですよ」 唯「あの二人は本当に付き合ってるけどね」 梓「えっ?」 唯「えっ?」 梓「あの人たち、本当に付き合ってるんですか?」 唯「隠しきれてないよね」 梓「ガチで?」 唯「たぶん」 梓「聞いてなかったんですけど」 唯「なんで見てて気づかないの」 梓「ムギ先輩も知ってるんですか?」 唯「鼻血がすごかった」 梓「いつからですか?」 唯「だいぶ前から」 梓「私と唯先輩が付き合い始める前から?」 唯「まず私たちは付き合ってないけどね」 梓「唯先輩」 唯「あずにゃん後輩」 梓「交配」 唯「私そろそろ帰っていい?」 梓「じゃあそろそろセックスします?」 唯「ド直球だね」 唯「なんなの?」 梓「下手な小細工より効果的ですからね」 梓「軸のブレないバックスピンはストレートという名の変化球と言われていて」 唯「だが断る」 梓「じゃあもし私が何かの病気で長くないとしたらどうします?」 梓「恋人の最期の願いだったとしても断るんですか?」 梓「どうしてもセックスしてくれないんですか?」 梓「セッションはできてもセックスはできないって言うんですか!?」 唯「先が短い人はそんな必死にがっついてこないと思うよ」 梓「なんたって不治の病ですからね」 唯「頭の?」 梓「心臓とかの」 唯「心が病んでるってこと?」 梓「例えばの話ですよ」 唯「すでに気がふれてるように見えるけど……」 梓「まあ恋という病なんですけどね」 唯「うわあ」 梓「そういう目で見ないで下さい」 唯「私が言いたいよ」 梓「じゃあ唯先輩は誰かを好きになったことないんですか」 梓「付き合いたいとか、キスしたいとか思える人がいなかったんですか」 梓「初恋はいつだったんですか」 梓「初潮は?初めて買った下着のサイズは?」 梓「スリーサイズは?初体験はまだですよね?」 梓「どうも怪しいなぁ」 梓「ちょっと調べさせてもらいまぶっ ゴッ 梓「……ちょっとそのギター、そっちに置いといてもらえませんか」 唯「せっかく練習しようと思ったのに」 ジャラン 梓「ギターは人を傷つける道具じゃないんですよ」 唯「攻撃は最大の防御っていうから」 梓「覆い被さろうとしたとき危ないじゃないですか」 唯「そんな宣言されたらなおさら手放せないじゃないですか」 梓「そういえばギターのくびれっておっぱい乗せるのにちょうどよさそうですよね」 唯「くびれもおっぱいもない人には関係ないから気にしなくていいよ」 ジャガジャン 梓「………」 梓「唯先輩はときどき蝶のように舞って蜂のように刺してきますよね」 梓「さては下の口もキツキツなんですか?」 唯「私もう帰っていいかな」 梓「なんでさっきから早く帰りたがるんですか!?」 唯「残っててもロクなことがないし」 梓「そこまではっきり言わなくても」 唯「よく考えたら残ってる理由もないし」 梓「早く帰ったってどうせロクな事しないじゃないですか」 梓「愛しい後輩と過ごしたほうが楽しいですよ絶対」 唯「いいかげん勉強しておかないと」 梓「初夜の?」 唯「受験の」 梓「こんな時間までだべってた人に受験勉強とか言われても説得力がないんですよ」 唯「誰のせいでこんな時間になったと思ってんの」 唯「部室で現実逃避しようと思ったらこの始末だよ」 梓「じゃあこうしましょう」 梓「この参考書の中から出題しますから、不正解だったら服を一枚ずつ 唯「じゃあ戸締りはお願いね」 梓「ちょっ、もし正解したら私が脱ぎますから!」 唯「なんでその条件で引き止められると思ったの」 梓「ご褒美を与えればやる気になってくれると思って」 梓「いろんな意味で」 唯「憂が買ってくれた護身術の本、どこにやったかな……」 ガサゴソ 梓「数学のノートの下に入ってましたよ」 唯「勝手にカバンの中あさらないでって何回言えばいいの?」 梓「怒った顔が見たかったんです」 唯「荷物を物色されてる時の対処法とかもあったかな……」 梓「それは護身術というよりストーカー対策では」 唯「まったくだ」 唯「あれ、本がなくなってる」 梓「さっきゴミ箱の中に置いておきましたよ」 唯「なに捨ててくれてんの」 梓「妙な技を覚えられたら手こずりそうじゃないですか」 唯「………」 梓「まあ手でこするという意味では結果的に同じで 梓「ちょっ、なに勝手に帰ろうとしてるんですか」 ガシッ 唯「もうトンちゃんと話してなよ……」 梓「ある研究者の話だと、女は男の6倍えろいって言うじゃないですか」 唯「何を研究してる人なの、それ」 梓「女性は恋をするとキレイになるって言いますけど、 性行為によって女性ホルモンの分泌があれこれしてキレイになれるんですよ」 梓「一回くらい試してみたらいいじゃないですか」 唯「そういえば私の妹なんだけどさ」 梓「私の話聞いてました?」 唯「憂っていうんだけど」 梓「知ってますよ、いま妹の話はいいんですよ」 唯「うちの親がね、となりに『人』がきたとき『優しく』なれるようにって付けた名前なんだけどさ」 梓「何回か聞いたことあります」 唯「あれ、ガセらしいよ」 梓「だったらどうだって言うんですか」 梓「関係ない話はいいんですよ」 唯「私ね、実は憂なんだよ」 梓「もう騙されませんよ」 唯「ちょっと騙された振りしてよ」 梓「斬新ですね」 唯「梓ちゃん、お姉ちゃんに下ネタばっかり言ってると嫌われるよ」 メッ 梓「クオリティがひどい」 唯「憂だよ」 梓「本物の憂は自分のことを 憂だよ なんて言わないんですよ」 唯「本物の憂だよ」 梓「唯先輩」 梓「頭いい子がアホの子のフリをするのは簡単だと思うんですけど、 その逆はとても難しいとおも痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ」 ギチギチギチ 唯「嬉しそうに痛がるのやめてよ……」 梓「唯先輩、将来の事とかちゃんと考えてるんですか?」 唯「急に現実を突きつけてこないでよ」 梓「天然ぶってヘラヘラしてても可愛くて許されるのは10代までですよ」 唯「そういえば軽音部に入る前もそんなこと考えてたなぁ」 唯「やりたいことを見つけたくて」 梓「ヤりたい子」 唯「何かしなきゃって思いながら」 唯「何をすればいいんだろうって思いながら」 梓「ナニを」 唯「このまま大人になっちゃうのかなって思いながら」 梓「大人に」 唯「そこで軽音部に入ろうと思って 唯「人の話聞いてる?」 梓「それで、そのヤりたい子とやらは見つかったんですか?」 梓「私ですか?」 唯「なに考えて生きてるのか問いただしたいのは私のほうだよ」 梓「そりゃ唯先輩のことを考えて生きてますよ」 唯「うわぁ」 梓「いや、本気で心配してるんですからね!?」 唯「うーん、まあ大学で何か見つけるよ」 梓「大学とかそういう話じゃなくて、私との将来をどう考えてるのかって話ですよ」 唯「私はあずにゃんの将来のほうが心配だよ」 梓「ちょっと恋人の振りしてみてくれませんか」 唯「ちょっと恋人いたことないからわかんない」 梓「恋人気分をシミュレートしてみましょうよ」 唯「今まで楽しかったよ、あずにゃん」 梓「別れ話のシミュレートはいいんですよ」 唯「別れ話ならさわちゃんのほうが詳しいと思うよ」 梓「誰が別れ話の相談をしたんですか」 唯「大人だし」 梓「思い出浸る大人のような甘美な贅沢はまだちょっと遠慮したいんですよ」 唯「No Thank you なのはこっちのほうだよ」 梓「でも放課後に2人きりで残ってるなんて珍しいですよね」 唯「たまたまみんな帰っちゃったからね」 梓「誰もいない部室で2人きりなんて、まるで恋人のようですね」 唯「だから付き合ってないんだってば」 唯「まだ」 梓「だから例えばの話だって……」 梓「……え?」 おわれ 戻る
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/3054.html
amazonで探す @楽天で #書道ガールズ!!+わたしたちの甲子園 を探す! 映画 2010.05.15 公式HP wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/2912.html
律 「しかし唯と梓が付き合うことになるとはなー」 唯 「えへへ・・・」 澪 「二人ともいつから好きだったんだ?」 唯 「それがなんとお互いに一目惚れだったのです!だから同時に好きになったんだよねー♪」 梓 「違いますよ」 唯 「え・・・えぇーっ!あずにゃん一目惚れだったって言ってたじゃん!?」 梓 「一目惚れだったのはホントです。でも唯先輩は私が入部しに部室にいった時ですよね? 私は新歓ライブで唯先輩を見た時から好きだったので私のほうが先です」 唯 「うぅ・・・ずるい・・・じ、実は私もその時ステージ上から客席のあずにゃんを見て・・・!」 梓 「間違いなく嘘でしょうけど・・・まあいいですよ。なら私も訂正します。新歓ライブの前日に 友達とこっそり部室を覗きにいって唯先輩を見た時から好きでした!」 紬 「あらあら梓ちゃん、そんなことしてたのねー」 唯 「・・・・・・き、気づいてたよ・・・!」 梓 「!?」 唯 「あずにゃんが部室を覗いてたこと、実は私気づいてたんだよ!可愛い子が覗いてるなーって 思ってその時から好きだったんだよ!」 梓 「くっ・・・実はさっきのは嘘です!その前に先輩方着ぐるみでビラ配りしてましたよね? ニワトリの着ぐるみの中の人に運命を感じたんです!その時好きになっちゃったんです!」 唯 「うぅ・・・」ガクリ 律 「・・・・・・決まりだな・・・梓の勝ちだ・・・」フッ 澪 「なにが?」 ニワトリの着ぐるみの中の人に運命を感じたあずにゃんさんスゲェ・・・ -- (鯖猫) 2013-04-23 23 41 25 なにが?www -- (名無しさん) 2014-04-26 13 29 17 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/bijinnnimotetai/pages/31.html
メニュー トップページ
https://w.atwiki.jp/ankachaos/pages/33.html
アタシ ブルマ 生業? 盗賊 まぁ頭領 相棒? まぁ 当たり前に いる てか いない訳ないじゃん みたいな 相棒は 普通 てか 姉さんって呼ばせて あげてる みたいな 付き合って5ヶ月 相棒の名前 ナミ 歳? 18歳 多分 顔? まぁ普通 人より目はデカイかな? 性格? まぁ普通 アタシが 変な女と 付き合う訳ないし みたいな そんなことより なんか 気が付いたら 知らない場所に いたんだけど しかも 殺し合えとか? マヂ意味不 する訳ないじゃん そんなの てか とりあえず このゲーム? 潰すから よろしく みたいな とは云うものの――。 今現在彼女に具体的な行動指針がある訳ではない。 だが、もし仮に。 仮に彼女が稀代の天才発明家であったのならば、或いはその頸にある忌々しい爆弾を解除しこの島から離脱という選択肢も有り得たのであろうが。 残念ながらそう物事が上手く運ばないのがこの世の常である。 【G-2/一日目・深夜】 【名前】ブルマ@CROSS EPOCH 【状態】健康 【持ち物】ディパック(基本支給品一式、不明ランダム支給品1~3)、 【思考】このゲームを潰す 14 温泉イズマイン 時系列順 16 点呼する孤島 14 温泉イズマイン 投下順 16 点呼する孤島 GAME START ブルマ [[]]
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/18743.html
あたしたまご【登録タグ CD CDあ あ みへき クヌースP クヌースPCD 全国配信 初音ミク 曲】 作詞:みへき 作曲:クヌースP 編曲:クヌースP 唄:初音ミク 曲紹介 作詞にPrismatic PolynicaのMihequi(みへき)氏、アートワークになのえ氏を迎えたファンタジックな楽曲。 KarenTレーベルよりダウンロード販売が行われている。 KarenT配信 前作 今作 次作 アンラッキー・ガール あたしタマゴ 暗闇のスキャナー 流通:配信 発売:2011年10月26日 価格:¥150 レーベル:KarenT ジャケットイラスト:なのえ iTunes Storeで購入 曲目 あたしタマゴ (feat. 初音ミク) 歌詞 ユメをみた ユメをみた 遠い遠い遥かな暗闇から あたしの気持ちに触ってくる なにか温かいもの 遺伝子が呼ぶよ たったひとつの感情で あたし タマゴ ちゃんとあっためてね 今は タマゴ まだ出れないから あなたの腕の中であたためて あなた仕様に生まれ変わるから ユメをみた ユメをみた あの日あなたに出会えた瞬間から あたしの気持ちに触ってくる なにか愛おしいもの 心が求め合うよ たったひとつの感情で あたし タマゴ すべてくるまれて 今は タマゴ 大事に守ってる あなたの腕の中であたためて あなた仕様に生まれ変わるから ユメをみた コメント とっても癒される音楽だよ(o^o^o) -- 名無しさん (2011-11-02 01 06 34) いい曲なのかが分からない -- 名無しさん (2013-03-04 19 48 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sommerbraut/pages/140.html
シナリオ 未完成なわたしたちの冒険 開始時期 第2ターン マスター 金華山鹿之介 舞台 画廊ミサンセーヌ 美術館
https://w.atwiki.jp/akadama/pages/253.html
僕 古泉一樹です 歳? 16ですよ まぁ今年で17ですけどね 彼氏? まぁ 当たり前に います…ね てか いない訳ないでしょう? みたいな 彼氏も彼女も 普通 てか 僕が付き合って あげてる みたいな なんか 僕彼女いたんですけど なかなか時間費やせないし 飽きた みたいな んでまぁ 今の彼氏 出会ったんですよ 露骨に言えば 乗り換えた みたいな ほっといても泣かないし 前の彼女より セックスが 相性いいですしね まぁ 僕にしたら 別に女の子でも 良いんですけど 抱かれる側も悪くないかな みたいな 今の彼氏だって 僕が 前の彼女 なんか冷たくて とか 言っただけでさ 俺なら そんな思いさせない だって みなさん言う事 同じなんですが 学校で 習ったんですか こういう風に 言いましょう みたいな バカみたい だから 僕が全部 主導権 みたいな フラレた事? ある訳なくないですか? 僕が
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/22612.html
新あたしンち DVD-BOX vol.1 発売日:5月25日 ★vol.1は初回生産特典として全巻収納BOX付き! vol.1 2が収納できる全巻収納BOXを付属。さらにジャケットイラストは、 原作者・けらえいこによる構成・ラフを、シンエイ動画が描き下ろし! DVD4枚組・13話収録のボリュームに、特典映像として、 vol.1にはノンテロップOP「Let's Go! あたしンち」を収録! ここを編集 2015年10月放送開始。あたしンちの続編。プライムビデオが配信開始。新作にあたしンちNEXTがある。 https //www.animax.co.jp/special/atashinchi/ 監督 小倉宏文 原作 けらえいこ シリーズ構成 上田信治 キャラクターデザイン・総作画監督 大武正枝 美術監督 氣賀澤佐知子 色彩設計 山崎大輔 撮影監督 牧野真人 編集 中葉由美子、藤本理子 音響監督 大熊昭 音響効果 新井秀徳 ミキサー 小沼則義 アシスタント・ミキサー 山本寿 音楽 多田彰文、中村博 アニメーション制作 シンエイ動画 脚本 けらえいこ 清水東 うえのきみこ 田嶋久子 福島直浩 絵コンテ 小倉宏文 志賀翔子 西野理恵 鈴木大司 吉村愛 内山まな 鳥羽明子 ありえゆうき 岩田義彦 高柳哲司 中村憲由 小平花子 美月輝 前園文夫 安藤貴史 パクキョンスン 佐藤元 中野彰子 小林一三 吉沢俊一 今泉賢一 鍋島修 演出 小倉宏文 ありえゆうき 鈴木大司 内山まな 片貝慎 岩田義彦 安藤貴史 志賀翔子 きみやしげる 牧野友映 吉沢俊一 中村憲由 西野理恵 麦野アイス 今泉賢一 たかたまさひろ 作画監督 大武正枝 岩永大蔵 西野理恵 澤田裕美 尾鷲英俊 はしもとかつみ さくましげこ 岡本武史 渡辺はじめ 坪山圭一 佐藤元 小島秀人 岡昭彦 スタジオルナ 前田康成 中野彰子 今泉賢一 千葉茂 プライムビデオ:新あたしンち 母『強気で!』/ユズ、サングラスかけたい/母、新兵器が好き 再生時間:23 分 初公開日/初回放送日:2015年10月6日 ■関連タイトル 新あたしンち DVD-BOX vol.1 原作コミック あたしンち 1 アニメ新あたしンち 1 帰って来たタチバナ家♪ アニメDVDあたしンち傑作コレクション うちのお母さん見てビックリしないでね!! あたしンち コミック 全21巻完結セット Kindleまとめ買い あたしンち rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/jisakurowa2nd/pages/111.html
あたしが殺した(後編) ◆CUPf/QTby2 ……あたしは無力だ。 超能力も運動神経も料理の腕も、今はまったく使い物にならない。 特別な能力があっても、人とは違うことが出来ても、 こんなときに役立てられなきゃ意味がないのに。 この首輪を嵌められたときも、抵抗ひとつ出来なかった。 鉄の塊で命を脅かす蝶野に対して、文句ひとつ言えないまま、 今、蘭子に殺されようとしている。 でも、なんだろう。何かを忘れているような気がする。 何か、とても重要なことを。何か、とても恐ろしいことを。 でも、それが何なのかが分からない―― ………… …… 自分の名を呼ぶ凛華の声、ベランダの向こうから聞こえる声が、 桜にはまるで別世界の物音のように感じられた。 体が動かない。蘭子にのしかかられ、身動きを封じられてしまった。 抵抗はした。持ち前の柔軟性を利用して、関節技から何度も逃れた。 しかし、怪我を負った腕を狙われては、どうすることも出来なかった。 激痛のあまり声も出せず、ただ身悶えているうちに、こうして自由を奪われた。 「ふぅん、これが桜の支給品……」 ぼんやりと狭くなった視界の片隅で、上機嫌な蘭子が デイパックの中からペンのようなものを取り出したのが見えた。 彼女が漁っていたデイパックは、桜から奪い取ったものだ。 彼女は既に勝者の顔で桜の所持品を貪っていた。 「あたし、こんなの初めて見た。ねぇ桜、これは何?」 「説明書、入ってる……」 「あたし、そういうの読みたくない。桜が説明しなさいよ」 「……ガラスを切る道具……」 「これが? 刃なんてついてないじゃない」 「刃で切るんじゃない……。表面に傷を付けて、割れやすくする……」 「面倒だわ。ガラスを割りたいなら、殴ればいいのよ」 パンがないならケーキを食べればいいじゃない、 とでも言いたげな蘭子の様子に、桜は思わず失笑しそうになる。 桜への支給品は、破壊のための道具ではない。創造のための道具だ。 ガラスや鏡を任意の形にカットすること。そのために用いる道具だった。 とはいえ、単体では使い物にならない。液体油が必要なのだそうだ。 しかし、先ほど入った住宅には、植物油の一本もなかった。 たとえ創造のための道具でも、このような場に持ち込まれては、 そして蘭子の手に落ちては、凶器にしかなり得ないだろう。 けれども蘭子はさしたる興味も示さずに、 鉄のペン軸を思わせるそれをデイパックの中に戻した。 「ってゆーか、蝶野もセンスない。ケータイくらい持たせればいいのに」 「……外部に連絡、されたくないんだろ……」 「小心者。誰かが来る前に決着つけるもん」 「……おまえ、何怒ってんだよ……」 「だって……」 蘭子がクスクスと笑い出す。唇の両端が釣り上がる。 掘りが深く、それでいて幼い顔立ちが、みるみる悪意に歪んでいく。 「ケータイがあれば、桜の姿を荻矢に見せてあげられるもん」 「……おい、なんでアイツの名前が出てくるんだよ……」 「だって荻矢、桜のことが好きなんだもん」 「そんなわけ、ないだろ……」 悪質な冗談の類いにしか思えない。しかし、言葉に力が入らない。 鹿狩瀬荻矢とは友達同士、彼が自分を異性として見ているなんて有り得ない。 一体こんな自分のどこがいいのか。付き合いは悪いし、女らしくもないし、 大体、可愛い子ならクラスにいくらでもいるのに。有り得ない。絶対ない。 それに、蘭子よりも自分の方が、鹿狩瀬については知っている。 だから「そんなわけない」と言い切れる。蘭子の話は間違っている。 そう思っているはずなのに、胸の鼓動が激しくなる。 「桜、知らなかったんだ。いつも一緒にいたのに、気付かなかったんだ。 荻矢って、桜の前では態度が全然違うのに。 あんなにあからさまなのに、桜は何も気付かなかったんだ」 蘭子の無邪気な笑い声が、桜の胸に突き刺さる。 そんなわけない、と言いたかった。 おまえに鹿狩瀬の何が分かるんだ、と言いたかった。 しかし言えない、彼について知らなかったのは自分の方だと思えてならない。 ……鹿狩瀬には、不可解な一面があった。 たまに、言動が一致しなくなる。わけのわからないことで不機嫌になる。 どうして鹿狩瀬がそうなのか、桜にはどうしても分からなかった。 でも、蘭子の言葉が真実だと仮定すると、不可解な言動の謎が解ける。 乾いた大地に水がしみ込んでいくように、納得が桜に浸透する。 ――そうか、鹿狩瀬はあたしのことを……。 え、でも待て、待って、そうだとしたらあたしって相当無神経じゃないか! あたし、鹿狩瀬の内心を知らずに、そういうのはおかしいとか言いまくってた。 鹿狩瀬が不機嫌になる理由も知らずに。なんでおまえはそうなんだ、とか。 どうしよう。あたし、相当嫌なやつだ。鹿狩瀬に嫌な思いをさせてたんだ。 あたし、どうしよう。どんな顔をして鹿狩瀬に会えばいいんだ……。 鹿狩瀬になんて言って謝ればいいんだ……。っていうかこれって、え、あ、 あたし、鹿狩瀬と付き合うことになるの? どどどどどうしよう……。 蘭子がまた、笑っている。楽しそうに笑っている。 人の苦悩がそんなにおかしいのか、と普段の桜なら抗議するだろう。 しかし今の彼女には、黙って暗がりに視線を落とすことしか出来ない。 「あはは、その顔。ケータイがないのがホント残念。 テレビ電話で荻矢に見せてみたいのに。 動画に撮って、時間差で送りつけるっていうのも面白そう。 でも、もっと楽しそうなのは、やっぱり――」 蘭子は少しだけ腰を浮かせ、桜のスカートをたくし上げた。 そのまま下着に手をかけると、一気に膝までずり下ろす。 下半身に流れ込む外気の冷たさが、桜の意識を現実に戻した。 「な……、何考えてんだ、この変態!」 「だってパンツが邪魔なんだもん。パンツが邪魔で入れられないんだもん」 「……は?」 「物干し竿。桜のアソコに入れるの。奥の奥の奥まで刺し込むの」 「アホか! 入るわけないだろ変態!」 「入るよ。死んじゃうけどね」 再び蘭子の体重が桜の身体を圧迫する。動けない。 右手はまったく使い物にならず、左手はそんな利き腕を庇うのに精一杯。 蘭子は大ぶりの物干し竿を片手で自在に操っている。 金属製の竿の先端を覆うプラスチックのキャップが陰部に触れる。 「このまま串刺しにして殺してあげる」 「や、やめろ!」 「ケータイがないのがホントに残念。荻矢に見せてあげたいのに。 大好きな桜の処女喪失から死まで、みんな見せてあげたいのに。 荻矢、どんな顔するかな。大好きな桜をあたしに取られて。あはは」 「おまえ、頭おかしいだろ!」 「あはは、桜はママにならなくていいのに、どうしてそんなに怒ってるの? 桜はママにならなくていいのに。子宮をぶち抜いて殺してあげるのに」 「嫌だ、やめ、やめて……」 狂ってる。殺される。桜はとっさに左手を伸ばす。 手が届けば、物干し竿に指が触れさえすれば、超能力を発動出来る。 超能力で操った不安定な磁力を金属にぶつけ、発熱させることが出来る。 そうすれば、蘭子は熱さに耐えかねて、ステンレスの凶器を手放すだろう。 だが、届かない。上半身を押さえつけられていて。蘭子の体が邪魔をして。 「暴れないで! 入らないじゃない!」 蘭子は桜の胴に肘鉄を打ち込み、竿の先端を強引にねじ込もうとする。 けれども挿入には至らない。蘭子には正確な場所が分からないのだろう。 あらぬ方向に力がかかり、不自然な痛みに桜は思わず悲鳴を上げる。 純潔こそ保たれてはいるものの、蘭子の横暴は、先を丸めた棒で 神経の寄り集まった皮膚に穴を開けようとしているも同然だった。 痛みから逃れたい一心で、桜は本能的に手を動かす。 ――金属が……、何か、金属さえあれば……。 自分に覆い被さる蘭子の視線が、顔と下腹部を往復している。 幼く形の良いその口元が、再び歪み、釣り上がる。 クソ、あたしが痛い思いをするのがそんなに楽しいのかよ。 悔しくて腹立たしくて仕方がない。あたしはこんなやつに殺されるのか。 嫌だ。絶対に嫌だ。まだ鹿狩瀬に謝っていないのに。桜はあがいた。 しかし、いくら手を伸ばしても、何ひとつとして掴めない。 喜びに歪んでいく蘭子の口元が忌々しい。 数センチ下には、黒い首輪が見えるのに。この差は一体何なんだ。 自分と同じ、鉄の首輪で、蝶野に命を握られている者同士なのに―― ――鉄の、首輪……? そうだ! 考えるよりも先に手が動く。見えない力を操りながら。 指先が蘭子の首輪に触れる。冷たい鉄に高熱を与える。 これで助かる。助かるはずだ。だが、蘭子の表情は変わらない。 笑いながら桜を見下ろし続ける。どうして? まさか、この首輪には通じない? 胸の奥底に冷たい何かがゆっくりと浸透していく。それは絶望だった。 もうダメだ。桜の気力が萎えていく。あたしは、本当に、無力なんだ。 心の底からそう思いそうになったとき、蘭子の身体がのけぞった。 「ああッ、熱い! 熱い、なんなのこれ!」 蘭子が床を転げ回る。悲鳴を上げ、罵声を吐き、両手で首をかきむしる。 髪や肌や肉の焦げる不快な匂いが桜の鼻腔にうっすらと絡みついてくる。 どうしよう。桜は恐怖に凍りつく。どうしよう。蘭子から視線を外せない。 どうしようどうしよう。何も考えられない。どうしようどうしようどうしよう。 今しがた自分が殺されそうになったことすら、遠い昔の出来事のようだ。 これまでにないスピードで心臓が早鐘を打っているのが分かる。 自分の血液が全身を流れる砂嵐のような音まで聞こえる。 蘭子がゆっくりと起き上がる。耳障りな悲鳴を上げながら。 己の頭を乱暴に揺さぶり、ぐるぐると回転させながら。 蘭子は足をもつれさせながら部屋の中を行き来する。 熱を打ち消そうとするかのように、頭を、体を、何度も壁に叩きつける。 淡い色の大きな目が、乱れた赤毛の合い間で光る。その目が再び桜を見た。 「くぅ、桜……、こんな首輪、ブッ壊してやる!」 蘭子は両手で首輪を掴み、力任せに引っ張った。 肉の焼ける音がする。甲高い電子音が鳴り響く。死の予兆が鼻腔にまとわりつく。 蘭子がガラス戸を突き破り、ベランダの柵に背を打ち付ける。 それでも彼女は両手を首輪から離さない。電子音がひときわ高く響く。 「ママ! ママ、あたしの首輪を外して、ママ!」 その刹那、蘭子の首輪が爆発し、ちぎれた血肉が宙に舞った。 鎖骨から上を失った体が何度か跳ね上がり、崩れ落ちる。 まるで壊れたポンプのように、鮮血をあたりに噴き出しながら。 桜は動けない、声も出せない。 恐怖に凍りついたまま、死体から目を反らせない。 この“殺人”を法で裁くことは、困難を極めるに違いない。 脅迫されて殺し合いを強いられるという特殊な状況下での、正当防衛。 加えて、超能力という非科学的な手段。 超能力で磁場を操って首輪を発熱させ、首輪内の基盤や配線を壊し、 爆発に至らしめたことを立証するなど、まず不可能だろう。 だから、法的には『白』だ。 桜が蘭子を殺したという証拠は存在しない。 しかし、激しく脈打つ心臓の鼓動が、何よりも雄弁に語っている。 一人の人間を、その未来を、この世から消した事実の重さを。 その重みに、自分が恐怖していることを。 たとえ法が見逃しても、自分の中から罪が消えることはないのだと、 耳を聾さんばかりに早鐘を打ち続ける自身の脈動が告げていた。 【女子二十番:嵐崎・キャラハン・蘭子 死亡】 【残り30人】 □ ■ □ 血の雨が降っている。二階のベランダから、蘭子の血が地に滴り落ちる。 付近の植え込みには、血肉や歯、そして赤毛が絡まっている。 さかさまになって鎮座する顔、口から下を失った蘭子の頭部だ。 見開かれた淡い色の瞳は、虚空を見据えたまま微動だにしない。 凛華はTシャツの上に羽織っていた薄手のカーディガンを脱ぐ。 遊びを我慢して家業を手伝い、欲しいものを我慢して小遣いを貯め、 ようやく買った憧れのアパレルブランド物、お気に入りの一着だった。 しかし、惜しんでなどいられない。凛華はその場に身を屈め、 熱を失った蘭子の首輪をカーディガンで包み込む。 破損した鉄の輪には人間の肉片が付着しているが、さほど気にならなかった。 ……不動院凛華は猟奇的なものを好む類いの人間ではない。 クラスメイトだった蘭子の凶行や死にはショックを受けているし、 生徒に殺し合いを強いる蝶野に対しては憤ってもいる。 ただ、彼女はグロテスクなものに対する耐性が人より少しだけ強かった。 それは、両親の経営する動物病院の手伝いをすることで得たものだった。 怪我を負い、病を患う動物の姿を通じて凛華は知った。 生命とは決して美しいものだけで成り立っているわけではない。 表皮に覆われているグロテスクなものすべてが あるべき形で機能して初めて、健康でいられる。普通でいられる。 そして、表皮の向こう側と真正面から向き合う人々のお陰で 自分たちは快適に、そして便利に生きられるのだ、と。 だから、今は、それを知っている自分が皆のために動かなければ。 それが、ひとりでも多くの級友と共に生還することに繋がるのだから。 そう信じているからこそ、首輪の回収にも迷いはなかった。 凛華は桜や秋乃のもとへ戻るべく、リビングのガラス戸を開ける。 鍵を破ったのは、彼女自身だった。 内鍵付近のガラスを庭石で砕き、そこから手を入れて開錠した。 空き巣がよく使う手口、テレビの防犯番組で知った方法。 誰のものかも知らない家に、凛華は土足で上がり込む。 いつ何時、どのような場所から外に出る羽目になるかも分からないから 靴は体から離さない。桜や秋乃にもそうさせている。 凛華は彼女たちの待つ洋間のドアを開ける。 しかし、そこにいたのは桜のみ。秋乃の姿は見当たらない。 ――八十島さん、トイレかしら……? 確認しようと思ったが、尋ねても答えはないだろうと考え直す。 桜の様子は、凛華が出て行く前と比べて何も変わっていなかった。 ソファの上で膝を丸め、虚ろに宙を眺めている。 短くカットした黒髪は乱れ、肩を包むタオルケットは今にも滑り落ちそうだ。 しかしそれも自然な反応だと凛華は思う。 蘭子の死んだ部屋に踏み込んだとき、桜の下半身は裸だった。 デリケートな問題なので詮索は避けたが、その場の状況から、 蘭子の仕業であることは明白だった。 変態、やめろなどと蘭子を罵る桜の声は、外にいた自分たちも聞いている。 その上、蘭子のデイパックから見つかった個別支給品の矢は、 桜の腕に刺さっていたものとまったく同じだった。 つまり桜にしてみれば、自分を傷つけ、生命と貞操を脅かした相手が 不可解かつショッキングな形でこの世から消えた、ということになる。 自分を極限まで追い込んだ相手を一撃で粉砕する理不尽な力が存在し、 しかもその殺人装置は自分の首にも密着していて、いつ発動するか分からない。 助かって良かった、の一言で簡単に片付く話ではないだろう。 桜には、休息が必要だ。とはいえ、生き延びなければ、 ここから生還しなければ、その休息も無意味になる。 だから、無理をしてでも前を、上を向かなければならない。 聞いていないかも知れない、と思いつつ、凛華は事務的に報告する。 「嵐崎さんの首輪は回収したわ」 桜の瞳がわずかに揺れた。 自分の言葉に桜が反応した、という事実に、 凛華はかすかな希望を見出す。 「……ベランダの様子は下からも見えたわ。 嵐崎さん、力ずくで首輪を外そうとしていた。爆発の原因は多分それね。 蝶野先生は何も言っていなかったけれど、この首輪、 無理に外そうとすれば爆発する仕組みになっているのだと思う」 「……あ……」 桜がか細い声を出した。普段とは別人のような、弱々しい声だった。 桜はゆっくりと顔を上げ、虚ろな視線を凛華に向ける。 唇が震えた。何か伝えたいことがあるのだろうか。凛華は待つ。 乾いた唇がゆっくりと開く。しかし、そこから漏れるのは空気のみ。 桜は凛華から視線を外し、また、宙に視線を彷徨わせる。 ――仕方ないわ。今は私が希望を作るしかない……。 そう自分に言い聞かせ、凛華は先ほどの続きを話す。 「……強引に外そうとすれば、爆発する。 それってつまり、首輪を外すには所定の手順が必要ってことよね。 逆に言うと、その手順が分かれば私たちの首輪も外せる……。 宗一が……あ、穂積君のことだけど、分かるわよね? 穂積君は機械に詳しいの。自分でゲーム機を修理したりしてたわ。 だから、穂積君と合流すれば、首輪もどうにか出来ると思うの」 桜が再びこちらを見た。良かった、私は希望を生み出せた。 強張っていた自分の表情が穏やかになっていくのが分かる。 胸に灯った希望を桜にも伝えたくて、凛華はそっと微笑んだ。 「もう大丈夫よ、有栖川さん」 桜は唇をわななかせ、頭をかすかに横に振った。 凛華には分からない。何を訴えたいのだろう。何を否定したいのだろう。 桜は何故、こんなにも辛そうな、悲しそうな顔をするのだろう。 彼女は言葉を発する代わりに涙を一筋、静かに流した。 【B-4 住宅内/一日目・黎明】 【女子二番:有栖川桜〈ありすがわ・さくら〉】 【1:あたし(達) 2:お前(ら) 3:お前(ら)、名字、下の名前呼び捨て(ら)】 [状態]:右腕を負傷(外傷、静脈損傷、骨に軽いヒビ:止血処置のみ)、 全身に打ち身・擦り傷(軽度)、ショック、精神的疲労(大) [装備]: [道具]:基本支給品、オイルカッター、オイル注入用のスポイト [思考・状況] 基本思考:どうしよう…あたし… 0:蘭子を殺したことは墓まで持って行かなきゃ… 1:鹿狩瀬に謝りたい… 2:どんな顔で鹿狩瀬に会えばいいんだ… 3:多聞、春日、神楽(警戒対象)にも、あたしは…? [備考欄] ※激痛のため、右腕の自由が利きません。 ※骨にひびが入っているため、腕が腫れています。 ※超能力で発熱させるには、対象に直接触れる必要があります。 【女子十六番:不動院凛華(ふどういん・りんか)】 【1:私(達) 2:あなた(達)、名字+さんor君 3:皆、名字+さんor君(達)】 [状態]:健康、グロ耐性(強) [装備]:軍用クロスボウ [道具]:基本支給品、骨洞芙蘭のカツラ 嵐崎・キャラハン・蘭子の首輪(破損、爆発済み) クロスボウ専用の矢(10or11/12) [思考・状況] 基本思考:一人でも多くのクラスメイトと共に生還する。 0:有栖川桜をしばらく休ませる。 1:桜が落ち着いたら二人でB-6の診療所に向かう。 2:嵐崎・キャラハン・蘭子の首輪を調べる。 3:宗一がいれば、首輪の構造も分かるのに… 4:隣家の二階の電気、消した方が良さそうね… 5:八十島さん…トイレにしては長いわね。 [備考欄] ※有栖川桜に超能力があることは知りません。 ※蘭子の首輪の爆発は、無理に外そうとしたことが原因だと考えています。 ※クロスボウは、威嚇(自衛)の目的で所持しています。 ※幼馴染の穂積宗一のことは下の名前で呼びます。 ※有栖川桜の腕に刺さっていたクロスボウの矢を所持しているか否かは 後続の書き手の方にお任せします。 [共通備考] ※隣の住宅の二階の一室にUSBフォルダが放置されています。 また、その部屋の明かりは点けっぱなしになっています。 ただし、部屋の扉は施錠されており、 家具によってバリケードが築かれているので、 ベランダからでないと侵入は困難です。 【支給品紹介】 ●オイルカッター 任意の形状にガラスをカットするための工具。オイルを注入して使う。 大きさはボールペンサイズ、金属製で重みがある。 作中で蘭子が「刃なんてついてないじゃない」と言っていたが、 実際には回転式の小さな刃(数ミリ程度)がついている。 ガラスは表面に傷を付けると、わずかな衝撃で簡単に割れる。 その性質を利用した工具だが、無論、シンプルな形状のほうがカットしやすい。 ●骨洞芙蘭のカツラ 女子高生テロリスト・骨洞芙蘭が通学時に着用しているカツラ。 髪型は、黒髪ボブカット。髪質は、癖のないストレート。 特殊な効果や仕掛け等があるか否かは不明です。 □ ■ □ 自分の立てる足音が、やけに大きく感じられる。 闇夜に響く柔らかな靴音が不安を掻き立て、孤独をあおる。 走っても走っても、その音を振り払うことは出来ない。 走れば走るほど、その音は自分を追い詰める。 それでも走らずにはいられない。理屈ではない。怖いのだ。 ガラス戸を突き破ってベランダに転げ出た蘭子の頭が吹き飛ぶのを見た。 首輪が突然爆発したのだ。誰も、スイッチなど押していないのに。 それどころか、蘭子はずっと、蝶野の命令に従っていたのに。 何故だろう。何が起きたのだろう。怖くて怖くて仕方がない。 ある日突然何の理由もなく爆発するような制御不能の危険物が 自分の首に巻きついている。嫌だ。怖い。誰か助けて! そう叫びたいが、それは言えない。助けてくれる人すら怖い。 どうして凛華は平気でいられるんだろう。 どうして凛華はあんなグロテスクな死体の近くに行けるんだろう。 顔色ひとつ変えず、当たり前のように行動出来るなんて。 もしかして凛華は人の死に、無残な死に慣れているのだろうか。 もしかして凛華は既に人を殺しているのだろうか。 あんなに冷静でいられるなんて、凛華には殺人鬼の素質が―― ――違う! なんてこと考えるの。しっかりしろ、私の頭! 凛華は私を助けてくれたのに。殺人鬼のはずなんて、ない……。 頭では、そう思える。けれども恐怖が心を覆う。 首輪が怖い。凛華が怖い。蝶野先生が分からない。 先生は大人で物知りで正しい人だと思っていたのに、どうして! 明かりの消えた見知らぬ町を秋乃はひとり、疾走する。 とにかく遠くに行きたかった。何もかもすべてを捨て去りたかった。 息が苦しい。肺が冷たい。それでも秋乃は走り続ける。 身体の痛みがこの恐怖を塗り潰してくれることを期待して。 【B-5 住宅街/一日目・黎明】 【女子十九番:八十島秋乃〈やそじま・あきの〉】 【1:私(達) 2:下の名前呼び捨て(達) 3:皆(皆)】 [状態]:恐怖、不安、混乱、精神的疲労(中) [装備]: [道具]:基本支給品 [思考・状況] 基本思考:殺し合いの撃破。 0:蘭子の首輪が突然爆発したことを誰かに伝えたい。 1:この恐怖を誰かに分かってほしい。 2:不動院凛華に対する恐怖。 3:蝶野先生…どうして… 4:ここから逃げたい… [備考欄] ※麗山への復讐を蝶野がしたがっているのではないかと考えています。 投下順で読む Back あたしが殺した(前編) Next Slaves and Masters 時系列順で読む Back あたしが殺した(前編) Next Slaves and Masters 022 あたしが殺した(前編) 不動院凛華 022 あたしが殺した(前編) 嵐崎・キャラハン・蘭子 死亡 022 あたしが殺した(前編) 有栖川桜 022 あたしが殺した(前編) 八十島秋乃 024 利用する者される者