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90 名前:70の中の人 投稿日:2006/09/05(火) 14 14 34.01 diOvdz540 殴り飛ばす音一つ。殴り飛ばされる音一つ。俺の目の前に、倒れる男が一人。 浅城「終わりか。」 男「チッ・・。てめぇ!」 だが、立ち上がる瞬間に、もう一度、足でそいつの腹を蹴り飛ばした。それで終わりだ。 見下すようにして、相手を見下ろす。 男2「ま、待て!浅城!」 声がした。そういえば、もう一人。仲間らしき奴がいるらしいが、そんな事を知る由も無いし、興味も無い。 ただ、睨みつけるだけで終了だ。相手は竦みあがって、動けなくなるはず。 あぁ、それでももし、立ち向かってくるのなら。 ─鈍い音。 男2「ぐぁっ・・・」 そいつの顔面を思い切り、殴り飛ばした。 浅城「こうなるだけだ。」 俺の名前は、「明日葉 浅城」(あしたば あさき)。 学生だ。年齢は15歳。 後、─不良。 先ほども喧嘩を吹っかけてきた奴を殴り飛ばした。 この地域では結構、強い方だと思われている。実際に、勝てた回数の方が負けた回数より大きい。 家族構成は、父、母、妹で俺を含めて四人家族だ。最も家なんかに殆ど帰らないが・・・。 浅城「ん?」 ボーっと歩いていれば、懐が震えている。どうやら、携帯電話が原因のようだ。俺は、携帯電話を取り出せば、その画面を見た。 画面の名前は知り合い。いや、友人の一人。友人といえるほど親しいかはわからないが。 91 名前:70の中の人 投稿日:2006/09/05(火) 14 15 27.95 diOvdz540 浅城「誰だ?」 友人A「浅城さん!大丈夫ですか!?」 いきなり、何を大丈夫といわれても何の事かさっぱりだ。 浅城「何がだ?」 友人A「え?あぁ、路地裏で数人に囲まれてたって・・・」 あぁ、そのことか。その事なら、ついさっき終わったばかりだ。 だから、在るがままに言葉を告げる。 浅城「終わった。」 友人A「え?!終わっ・・・・」 ─プツッ 言い終われば電話を切った。相手が何を言いたかったのかわからないが、言う前に切ってしまったのでもう関係ない。 まぁ、興味も無いが。 こんな俺だが、今、重大な人生の機転を迎えようとしている。一般の男子から言わせればの話だがな。 それは、16歳の誕生日が明後日である事、 ─俺が童貞であるという事だ。 どうやら、最近、TS症候群というのがあるらしい。詳しくは知らないが、16歳までに、童貞を捨てないと、 自分の体が女体化してしまうって言う馬鹿げた症状らしい。 浅城「女体化ねぇ・・。」 正直、俺は男であろうと女であろうと気にもしない。あまり、人間関係というものにも興味がなかったから、友達も少ないわけで、 自分の体がどちらであろうと、俺自身は、きっと変わらないだろうと思っていた。 実の事を言えば、俺は、男という今までの体から、女に変わる事なんて、心の底では信じていなかったのだ。 それに、本当に成るかどうかは、明後日に分かる。 浅城「帰って寝るか。」 俺はこの時、あまり気にはしていなかった。自分の体が本当に女になる事なんて、全く気になっていなかったからだ。 394 名前:91の不良 投稿日:2006/09/06(水) 02 41 01.25 kNCCgAom0 投下します。 ─帰宅。家に帰ってきた。今日は帰る気になったからだ。家のドアを空ける。 浅城「─ただいま」 無言で入ろうとしたのだが、なぜか、声に出てしまった。 正直、会話するつもりなどない。だが、目の前に居る人物を見れば、そうは言っていられない。 尊「あ、兄貴─?」 浅城「・・・あぁ、御前の兄貴だ」 何故、こんな台詞が第一声なのかはわからないが、まぁ、別に何を言おうと俺の勝手だ。 ちなみに、目の前にいるのは「明日葉 尊(あしたば みこと)」。血の繋がった妹だ。 尊「昨日ぶり─?」 浅城「そうだったか?」 何時帰ってこようが、俺の勝手だと思う。そう思いながら、妹を見下ろした。 妹は俺より身長が低い。別に低いから何だと言ってしまえば終わりだが・・。 尊「そういえばさ」 浅城「あ?」 妹との会話も、面倒くさくなってきたので早く切り上げようとしたら、妹は俺に対して、変な事を聞き出した。 尊「兄貴って童貞?」 何故、今聞くのか。それを考えてみる。多分、思い当たるふちは一つだけだ。 ──そういえば、誕生日近いんだっけか。 395 名前:91の不良 投稿日:2006/09/06(水) 02 43 33.06 kNCCgAom0 浅城「あぁ」 俺はあっけなく答えた。隠す必要も無い。 尊「え?!あ、そうなんだ」 妹が驚いている。 俺は女と付き合っているようにでも見えたのだろうか? 浅城「別に付き合ってるやつなんか居ないからな」 尊「え?!居ないの!?」 俺と付き合おうと思う奴なんているのだろうか。いや、俺自身が付き合おうという気が無い。 実際、女子と話すことも無い。男子ですらあまり話さないんだから、それも当たり前だ。 尊「あのさ。兄貴って・・。誕生日、近いよね?」 浅城「まぁな」 尊「このままだと、やっぱり、女になっちゃうのかな?」 浅城「さぁな」 うちの家族は、女体化に対して、あまり意識が無いのだろうか。家族も心配するような事は無いと思う。 目の前にいる妹の視線も、少しだけ興味津々のように見える。 それに、実際にクラスメイトでも女になった奴はいるらしいが、俺にとって、そんな事は─。 浅城「どうでもいい。俺は寝るぞ」 尊「え?!あ、うん。でも寝る前に、えっと、お父さんに会わなくていいの?」 浅城「親父?別にいいだろ」 396 名前:91の不良 投稿日:2006/09/06(水) 02 46 09.08 kNCCgAom0 俺の親父は、俺のことを好ましく思っているのか思っていないのかすら、わからない人間だ。 昔から、俺にも尊にも干渉しなかった奴だ。仕事も何をしているのか。俺は知らない。 俺は、尊と会話を終わらせれば、自分の部屋に入る。家族に結局、挨拶はしなかった。 部屋に入っても、電気をつける事はしなかった。部屋の手取りは、窓からの少しの光で、大体、把握できる。 やることも無いので、寝巻きに着替えて、ベットの上に寝転がった。 誕生日が近い。それと同時に俺の体は女になる。 実際、女になったところで、何が変わるのだろうか。おれ自身、男という事に関して何も思っていないので、 女になったところで同じだろうと。今はただ、そう、思っていた。 そんな事を考えながら、俺は目を閉じた。眠りはもうすぐだ。
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初音ミクに歌い手たちが挑むようです 作者:awayuki 使用ツール:RPGツクール2000 シリーズ総数:(現在)3 シリーズリスト:マイリストなし みっくみくになった世界から、人々を救う(?)ために 「歌ってみた」タグで有名な歌い手たちが立ち上がる。 敵キャラが全て初音ミク(バリエーション多数)で、BGMもミク曲が使用されている。 ゲームの大きな特徴として歌唱システムというのがあり、 戦闘中、仲間の一人が歌う事によりBGMがその歌に切り替わり、歌唱中のキャラは動けなくなるが その他の仲間が、歌唱中の楽曲に関する技を使用できるようになる。 初期メンバーのいさじ、ゴム、ろいどの他に、ようやく新キャラが加わった時点で しばらく更新はストップしている。 独特なシステムや世界観を持つだけに、うp主の復帰が待ち望まれる。 [RPGツクール]初音ミクに歌い手たちが挑むようです(修正版)
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澪「うーん…」ムク 澪「眠い…起きなきゃ…」 澪「唯に早く会いたい。ちょっと早いけどもう行こう」 澪(これから4人とどうやって接していこう?二人でいるときは問題ないんだけど…)トコトコ 紬「澪ちゃんおはよう!」 澪「ムギ!おはよう。偶然だな」 紬「うん。朝一番に澪ちゃんに会えてうれしい!」 澪「私も」 澪(朝一番に唯に会いたいって言ったけど…まぁムギでも嬉しいからいいか) 紬「学校一緒に行こう?」 澪「あ…ごめん。わたし、ゆ…用事あるから先に行ってて」 紬「そう、残念。じゃぁ先に行くね」 澪「ああ。後で」 澪(唯、遅いなー…) 律「澪?」 澪「あ、律」 律「おはよ。何してんだ?」 澪(唯待ってるとか言えないよな…なんて言おう????) 律「ま、いいや。先行ってるぞ」トコトコ 澪「あ…」 澪(律、普通だったな…昨日のこと気にしてるの私だけなのかな?) 澪(いつ言おう?今日の放課後はムギと曲作りするし…) 澪(夜かな?…そういえば律におはよう言えなかった…学校着いたら言えばいいかな?) 澪(…唯遅いよ…) 澪「完全に遅刻だ。走っても間に合わない」 澪「唯どうしたんだろう。…事故にあったとか?どうしよう、唯!」ダッ 唯「澪ちゃーん」タタタ 澪「唯!!」 唯「ごめんね。寝坊しちゃって」 澪「馬鹿唯!」ギュ 唯「澪ちゃん!?」 澪「唯が来なかったから不安になって…事故にあってたらどうしようとか…よかった」 唯「ごめんね」ナデナデ 澪「…ばか」 唯「澪ちゃんのこと考えてたら昨日寝れなくて、えへへ」 澪「私も唯のことずっと考えてたよ」 唯「嬉しい。…もう遅刻だね、ごめん」 澪「いいよ。たまには。折角だしのんびり行こうか」 唯「うん!」 澪「なぁ唯」トコトコ 唯「何?」トコトコ 澪「腕くんでいい?」 唯「え?」 澪「いや、駄目ならいいんだ」 唯「駄目じゃないよー。ただびっくりしちゃっただけ。はい、どぞ!」 澪「うん…」キュ 唯「えへへ、恋人みたいだね」 澪「唯は私の恋人だ!」 唯「うん、今だけでも嬉しい。学校遅刻してよかった。澪ちゃんとこうやって堂々と腕くめる日なんてないと思った」 澪「唯…」ナデナデ 唯「もうちょっとこうしてたいな…」 澪「さぼっちゃおうか…」 唯「澪ちゃん大胆」ケラケラ 澪「遅刻してきた奴が言うなー」 唯「ごめんごめん。ねぇどこ行く?」 澪「そうだな…この時間にあいてる店ってなかなかないよな?」 唯「MAXとかカラオケなら24時間だよね」 澪「じゃぁカラオケいこうか」 唯「いくいく!!」 … 澪「店員さん変な顔してたな」ガチャ 唯「変な顔って澪ちゃん、それ失礼!」ケラケラ 澪「そういう意味じゃない!制服の高校生が朝からカラオケ来てたから訝しげな顔してたってことだよ」 唯「あー食べ物頼んでもいい?」 澪「話逸らしたな…朝ごはん食べてなかったのか?」 唯「急いでたから」 澪「じゃあMAXにしとけばよかったな?」 唯「ううん、カラオケのほうが楽しいし、澪ちゃんといちゃいちゃ出来るもん!」 澪「いちゃいちゃって…唯、ごめんね。昨日のこと。私無神経だから…」 唯「私こそごめん。私、自分で思ってるよりも、澪ちゃんのこと好き過ぎるみたい」チュ 澪「ん…」 唯「ね?カラオケのほうが良かったでしょ?」 澪「ふふ、そうだな」 唯「大好き澪ちゃん」チュ 澪「唯…」チュ 唯「…」ペロ 澪「え!?」バッ 唯「澪ちゃん?ごめん、嫌だった?」 澪「嫌っていうか、びっくりしちゃって…ごめん、トイレ行ってくる!」ダッ 澪(びっくりした!!!!!あれって、舌だよね?すごい柔らかくて、ざらざらしてて…) 澪(離れてなかったらどうしてたんだろ?そのまま舌入れられて…それってディープキス?だってまだ高校生だよ!?) 澪(ああああ!!!!もうどんな顔して戻ればいいか分かんない!!!) 澪「あれ?メール来てる…ムギからだ」 紬《どうしたの?》 澪「あー…なんて返せばいいんだろう?一度会ってるから…言い訳が思い浮かばない」 澪「…もういいや。返さなくて。唯のとこ戻ろう」 澪(戻って?さっきの続き?いやいや、高校生だってば!!!!だけど…最近の高校生ってそれが普通なのかな?) 澪(普通ってどこまでが?もっとすごいことしちゃうの?いやいやいやいや違うって。でも密室だし) 澪「あーん!!!」バタバタ 澪「ただいま!」 唯「おはへひー!」モグモグ 澪「へぇロコモコなんてあるんだ、この店」 唯「ね。知らなかったよ。はい」グイ 澪「なに?」 唯「あーんだよ」 澪「え、えと…」 唯「食べちゃうよー」ヒョイ 澪「食べる食べる!あーん!」 唯「いい子だね」グイ 澪「おいひい」モグモグ 唯「うん、おいしいねー」 澪「ハンバーグ好きなんだよ」 唯「じゃぁ今度作ってあげる!」 澪「唯が?」 唯「憂が!」 澪「なんでだよ!」ケラケラ 澪(よかった。さっきの変な雰囲気じゃない。楽しい!!!!!!) 唯「あ、さっき携帯見たらムギちゃんからメールきてたよ」 澪(嫌な空気来ました!!!!楽しくない!!!!!!もう疲れた…) 澪「ムギなんだって?」 唯「今日どうしたの?風邪かな?澪ちゃんも休んでるみたいだけどなんでか知ってる?朝あったから元気なのは知ってるけど…もしかして唯ちゃんと澪ちゃん今一緒にいる?」 澪「…」 唯「澪ちゃんのとこにも来てるんじゃない?」 澪「来てた。どうしたのって」 唯「なんて返したの?」 澪「まだ返してない。唯は?」 唯「まだだよ」モグモグ 澪「はぁ…」 唯「はい」グイ 澪「あー」パク 唯「どうしよう」 澪「んー」モグモグ 澪(めんどくさいなぁ…唯も律も梓もいるから…もうムギはいいかな…何で私ムギと付き合ってるんだろ?) 唯「めんどくさい?」 澪「何で!!!??」 唯「澪ちゃん分かりやすいんだってば」ケラケラ 澪「…うん、なんかドロドロする感じ嫌いだし…」 唯「…別れれば?」 澪「うーん、でも今日の部活終わった後約束あるしなー。あ、ごめん…唯の前で他の子のこと…」 唯「いいよ。今澪ちゃんの一番近くにいるのは私だもん」ピト 澪「…唯が一番だよ」ギュ 唯「澪ちゃん」 澪「…」ビク 唯「さっきの続きしてもいい?」 澪「…うん」 唯「顔上げて」 澪「うん」グイ 唯「…」チュ 澪「ん…」 澪(またキスしちゃった。でも唯ならいいや。決めた) 唯「…」ペロ 澪(唇舐められた!あれ?私はこのときどうすればいいの?私も舌出すのかな?あれ?じゃぁ唯はどこ舐めるの?) 唯「ん…」グイ 澪(うわあ!!!!舌入ってきた!!!!あーあーあーあーあ!!!!!!) 澪「んん…」 唯「…」ツン 澪(今私の舌に触れたよ!!!えっとえっと、私も舌動かしたほうがいいのかな?絡ませたりとか…えええい!!) 澪「…」レロ 唯「…」レロ 澪(なんかすごいイヤらしい…学校さぼって他の子と内緒で唯とこんなことしてるなんて…) 唯「ん…」パッ 澪「はぁ…」 唯「今の息の仕方色っぽい」 澪「な、何言ってるんだよ!!」 唯「澪ちゃん、もう一回…」チュ ピロロロピロロロ 澪「電話?…」チュ 唯「澪ちゃんでなくていいの」 澪「いいよ…」チュ 唯「…ん」 ピロロロ… 澪「唯ー」ギュウ 唯「澪ちゃんは甘えん坊だね」ナデナデ 澪「唯だって」 唯「うん、澪ちゃん好きだもん」 澪「う…唯はよくそんな恥ずかしいこと普通に言えるな…」 ピロロロピロロロ 唯「誰からだろ?出ていいよー」 澪「悪い…あ…ムギからだ」 唯「…」 澪「…」 唯「出ないの?」 澪「どうしよ…」 唯「貸して」ピッ 澪「あ」 唯「もしもし」 唯「…うん……唯だよ……そうそう」 澪(何話してんのかな?あーもう駄目だ人生終了だよ。でもこれでムギとのこと清算できたんならラッキー?) 澪(いや、相手傷つけてラッキーな訳がないだろ!!!唯にも迷惑かけちゃったし…あーもう何してんだ私) 澪(あーどうしよーどうしよー!!!!!) 唯「終わったよ澪ちゃん。はい携帯」 澪「ありがとう」 唯「…」 澪「…」 唯「…内容聞かないの?」 澪「…うー…」 唯「大丈夫だよ。学校行く途中で澪ちゃんと会って、具合悪そうだから家連れてきて休ませてる、って言ったから」 澪「そっか…ありがと」 唯「澪ちゃん…どうするの?ムギちゃんのこと」 澪「…」 唯「学校行こう?」 澪(唯さっきからずっと黙ってる…なんか気まずい)トコトコ 唯「…」 澪(嫌だなこの感じ…話題探さなきゃ) 澪「ゆ、唯!憂ちゃんの作るハンバーグって美味しいの?」 唯「うん」 澪「そうか!」 唯「…」 澪(広げろよおお!!!!コミュニケーションはキャッチボールだぞ!!!!) 澪「…」 唯「澪ちゃん」 澪「はい!なんでしょう!」 唯「ムギちゃんと別れて」 澪「え?」 唯「ムギちゃんと別れて」 澪「えと…」 唯「ドロドロした感じ嫌いなんでしょ?ムギちゃんと今別れないと面倒なことになりそうじゃない?」 澪「確かに…今日の感じは嫌だけど…」 唯「このまま続けてたらきっと澪ちゃん嫌な思いしちゃうよ。苦しんでる澪ちゃん見たくない」 澪「唯…」 唯「だから、ね?」 澪「分かった。ムギと別れる」 唯「うん。そのほうがいいよ。今日約束あるんでしょ?その時がいいと思う」 澪「うん」 澪(なんて切り出そうかな…出来る限り傷つけないように…部活辞めるとか曲作らないとか言い出さないかな?) … 唯「おはよー!」ガラ 律「おはよーって唯!もう3限始まる時間だぞ?」 唯「ちょっとヤボ用で、あはは」 澪「おはよ」 律「…澪。唯と一緒だったのか?」 澪「ああ。具合悪かったから唯が看病してくれたんだ」 唯「そうなんだー。もうすっかり良くなったみたい。よかったね」 律「そっか」 紬「おはよう澪ちゃん、と唯ちゃん」 唯「おはよう」 澪「おはよ」 紬「澪ちゃんもう具合大丈夫なの?昨日メールしてた時には大丈夫って言ってたのに…夜遅くまで付き合わせちゃったからかな?ごめんね」 澪「ムギのせいじゃないよ」 律「へぇ…ムギとメールしてたんだ」 澪(ムギ昨日のこと言うなよ…律が変な眼で見てくるだろ!!!!) 先生「席着いてー」ガラ 澪「先生着た!早く席に着かなきゃな!」ダダっ 澪(先生来たから助かったけどこれからどうすればいいんだー???3限終わりの休み時間、昼休み、5限…よりによって体育かよ…) 澪(気まずい。あれから唯もあんまり笑ってないし…) 澪(寝たふりして乗り切ろうかな…) 澪「…」パタ 先生「秋山寝るな!」 澪「すみません!」ガバ 澪(寝るタイミング間違えた!!!!あ、唯笑ってる…へへ) 4
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#blognavi ゆきちゃん:今日は、明日の仕事の準備等あるのに、遅くまで話し合い付き合ってくれてありがとう。そして、サークルのことを大切に考えてくれてありがとう。おかげで、いろんなことを決めることができました。今日話し合った忘年会や合宿、みんなもだけど、自分たちが本当に楽しめる良いものにしていきましょう。そして、いつまでも、俺の最高の友達でいて下さい。 てっちゃん:いつも、てっちゃんは、最後まで俺に付き合ってくれるようね。バドのサークル始めた時も、テニス始めた時も、いつも賛同してくれる。本当に感謝しているよ。ありがとう。俺が、サークルのことや彼女とのことで悩んでる時に、話聞いてくれるよね。そして、いつもなだめてくれる。俺は、そんなてつにいつも感謝しています。俺は、いつでもてつのために何かしてあげたいと思ってる。だから、何かあれば言って下さい。てつの力になります。今日は夕食は一緒しなかったけど、来週は、男二人で夕食しながら語り合おう!!これからも、よろしく。 カテゴリ [感謝?] - trackback- 2005年11月13日 21 51 01 #blognavi
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「おはよう」 私は先に起きていた彼に挨拶をする。 ちょうど彼は寝起きのティータイムだったらしい。 もっとも彼はコーヒー派なので、コーヒーブレイクといった方が正しいのだけれど。 私の挨拶に、彼は何も言わずこっちに軽く頭を下げてくるだけ。 普段の彼ならそんな省略はしないけれど、この時間だけは別だ。 私と彼が恋人になって、真っ先に取り決めたこと。 それは朝起きてからのお互いの目覚めの儀式は邪魔しないという、単純明快なものだ。 私は緑茶で、彼はコーヒーで一日を開始する。 なので私より起きるのが早い彼は直火式のメーカーでコーヒーを作るついでに私用のお湯も沸かしておいてくれる。 そして私はそのお湯で緑茶の準備をし、彼とともに朝の穏やかな時間を過ごすのだ。 でも、今日は。 「ん?どうしました、尭深さん?」 「ちょっとね。…ねぇ。私もコーヒー…一杯もらえるかな?」 別にコーヒー派に鞍替えをしたというわけではない。 ただ、私たちが付き合うようになったきっかけは…丁度、一年前。 彼が、緑茶で共に朝を過ごしてみたいと…そう言ってくれたからだ。 彼は一瞬驚いたあと…こちらまで嬉しくなるような笑顔で、 「もちろん、大歓迎ですよ」 こう言ってくれた。 この日の朝はいつも以上に幸せな時間が流れたことは、言うまでもない。 カンッ
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明日は来ないのかなコテ雑 450 名前:あたし可愛い ◆JSEYL6kJ/H67 [] 投稿日:2011/03/03(木) 22 35 11.32 ID sN1qI7ap0 →1 #12568;ん #12568;ん 名前 コメント すべてのコメントを見る もどる ■
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63 名無し募集中。。。 2008/08/02(土) 20 04 44.04 0 アレだな ガキさんを救いにいく時、れいなは行かないわけだ 从*` ロ´)<裏切りものはゆるせないっちゃ で、敵のアジトで皆が苦戦してる時、相手を殴り倒すわけだ 川*’ー’)<れいな、あんたガキさんのこと… 从*` ロ´)<許せないから、殴りにきたっちゃ、って 馬鹿だ俺w ↓ Resonanted... ↓ 「れーなたちを裏切ったヤツなんか、助けになんか行けんやろ!!!」 ガキさんの居場所がわかった。 あたしたちは、仲間を取り返すためにすぐにでも行動しようとしていた。 でも、れいなだけが頑なに拒んだ。 確かに、ひとつずつ判明した事実はあたしたちにとって驚愕の事実。 実は、ダークネスのスパイだった。 あたしたちの行動は、逐一報告されていた。 その上であたしたちの前から姿を消す時、メンバーの記憶を消していた… はっきり言って「騙されていた」のだから、れいなの気持ちはわからなくはない。 でも、ガキさんが大事な仲間であることは、やっぱり変わりのない事実。 ガキさんが1枚だけ遺していた写真。 リゾナンターのメンバーの中心で笑顔の写真。 一度に蘇ったガキさんとの記憶。ガキさんがいたから、みんなもがんばれた。 良き相談役として、良きお母さんのようなあたたかい眼差しで、みんなと一緒になって… 「ガキさんがスパイだったとか、そんなの関係ないでしょ!? れーなだって、ガキさんとあんなに仲良かったじゃない…!」 「うるさい! あんな平気な顔してれーなたち騙しとったなんて腹立つけん!!!!」 エリがれーなを抑えようとするけど、全然耳を貸そうともしない。 「もう間に合わない! 急がんと…」 みっつぃが視た未来。 その時間まで、あとわずか。 「れーな!」 「行かん! れーなは絶対に行かん!」 どうしても聞き入れないれいなを残し、7人で目的地に向かう。 しかし、れいな抜きの戦いは予想以上に苦しかった。 直接の攻撃が出来るメンバーの人数が圧倒的に足りない。 ここに、れいなのあの素早さと武術があれば、どれだけ楽になったか… そして、さゆの治癒、エリの風の力が、れいなの能力で増幅されていれば… 一人、また一人と膝をつき力尽きていく。 ガキさんは目の前にいる。 あたしたちが現れたことに驚いて、そして涙を流したガキさん。 『助けて』という心の声が、あたしたちメンバーに届く。 それはあたしが精神感応の能力者だからじゃない。 ガキさんの心の声に「共鳴」しているからだ。 それなのに、こんなところであたしたちは終わっちゃうの…? 「うりゃあああああああああああああああああ!!!!!!」 雄叫びと共に現れ、華麗に舞うように敵を蹴散らす見慣れたシルエット。 怒りに燃えた一人の戦士が、その拳を叩きつける。 「ガキさんを返せええええええええええ!!!!!!!」 れいなの叫びがあたしたちに届く。 きっと、ガキさんにも。 「みんな、もうちょっとだけ頑張ろうか…!」 れいなはあたしたちに目を向けると、右手を高々と突き上げた。 呼応するように腕を突き上げると、まばゆい光が敵をかき消していった…… 「…ごめんね、みんなを騙すことになって…」 「でもガキさんにはリゾナンターの心があるんや。 だから、みんなにも心の声が届いたんやよ」 ガキさんは何度も頭を下げた。 でも、心はひとつ。もう離れることはない。 「…悪いのはガキさん…やなくて、そんなことさせるダークネスやけん」 れいなは不機嫌そうな顔で吐き捨てると、ガキさんの目の前に歩み寄る。 そして数秒立ち止まって何かを考えたあと、キッとガキさんを見据えて… 「…でもやっぱ許せんから、ガキさんのこと殴っちゃる!」 れいなが大きく拳を振りかざすから、あたしたちは止めに入ろうと慌てた。 でも、れいなはガキさんの頭を小さく小突いただけだった。 「…ガキさんのバカぁーーーーーーー!!!!」 ガキさんにしがみついて大声を上げて泣くれいなの背中を、 ガキさんもまた泣きながら優しく撫でていた。 あたしたちはそんな二人を、やっぱり笑顔で見つめていた。
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【登録タグ O muhmue 曲 鏡音リン】 作詞:muhmue 作曲:muhmue 編曲:muhmue 唄:鏡音リン 曲紹介 ピアノメインのダンスポップです(*´∇`*)(作者コメ転載) この曲は、ベビースターラーメンを食べながら作ったという。 歌詞 例えばこの世界には あなたしかいなかったら 私だけが側にいて ずっと見守ってあげたい 異なる次元の彼方に 二人が引き裂かれても 私ならきっと見つけ出せるわ 闇に彷徨うあなたを Ah 時が二人だけの物ならば 現在(いま)この時を止めて抱き合おう 終わらない旅の途中 閉ざされたドアがあっても 二人が奏でる鍵が 未来を見せてくれた 流れる時に身を任せたままじゃ明日の色は モノクロームで泣きそうだから 二人で時を動かそう Ah 時が永久(とわ)に続くものならば 何万年先でも愛し合おう Ah 時が二人だけの物ならば 現在(いま)この時を止めて抱き合おう Ah 時の鍵を手に掴みたいよ 時空を超えて想いどこまでも コメント 名前 コメント
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支援会話集 ティアモ×セレナ 親子支援C 支援B 支援A 親子 支援C 【ティアモ】 ねぇ、セレナ。 未来のこと、教えてくれない? 【セレナ】 そんなこと聞いてどうするのよ。 もう同じことは起こらないわよ。 【ティアモ】 それでも、近いことが起こる 可能性は高いんでしょ? 【セレナ】 そんなの知らないわ。 【ティアモ】 …セレナ、なにか怒ってる? 【セレナ】 べつに怒ってなんかないわよ。 変な勘繰りはやめてよね。 【ティアモ】 そう? ずっと怖い顔してるから。 なにかあったのかと思って。 【セレナ】 あんたが未来のことなんて 思い出させようとするからでしょ! あたしは同じことなんて 二度と起こって欲しくないの!! 【ティアモ】 あ…ごめん。つらいことが たくさんあったんだよね… あたし、無神経だった。 本当にごめんなさい。 【セレナ】 わ、わかればいいのよ。 【ティアモ】 じゃあ、なにか違うお話を しましょうか。 【セレナ】 べつに話すことなんてないけど? 【ティアモ】 でも、あたしはあなたに 聞きたいことがたくさんあるわ。 お願い。少しだけあたしの わがままに付き合って。 【セレナ】 …し、仕方ないわね。 ちょっとだけよ。 【ティアモ】 えぇ、ありがとう。 【セレナ】 あ、お礼に今日の配給の果物、 あたしによこしなさいよね。 【ティアモ】 ふふ、わかった。 支援B 【ティアモ】 はい、今日の果物。 いい色のりんごね。 【セレナ】 あ、ありがと。 で? 今日はなにが聞きたいの? 【ティアモ】 うーん…そうねぇ。 少し気になっているのは どうしてセレナが最初に選んだのが 天馬騎士じゃなかったのか、ということね。 【セレナ】 母さんと同じ道なんて 死んでもごめんだったからよ。 【ティアモ】 寂しいこと言うのね。 【セレナ】 あのねぇ、なにをやらせても完璧な人と 比べられる身にもなってよね。 まったく、冗談じゃないわ。 みんなに慕われて頼られて きれいで華やかで頭がよくて…。 【ティアモ】 あはは、大絶賛ね。 【セレナ】 あ…べ、べつにあたしが 言ったわけじゃないんだからね。 【ティアモ】 じゃあ、セレナにとって、 あたしはどんなお母さんだったの? 【セレナ】 そ、そりゃあ自慢の…って、違う! 娘を捨てた薄情な母親よ! 【ティアモ】 …ごめんなさい。 【セレナ】 ちょっ…な、泣かないでよ! う、嘘に決まってるでしょ! そんなことちっとも思ってない! 優しくて自慢の母さんだったわよ! あぁ、もう! 恥ずかしいこと言わせないでよね! 【ティアモ】 ふふ、ごめん。 でもうれしいな… そんな風に思ってくれてたのね。 【セレナ】 し、知らない! 【ティアモ】 あ…行っちゃった。足の速い子ね… 絶対、あたしより速いわね、あれは。 …実はあたしが走るの得意じゃないことは 秘密にしておこう、うん。 支援A 【ティアモ】 あぁ、残念。今日の配給には 果物はなかったみたいね。 【セレナ】 え、そうなの? 【ティアモ】 これじゃあ、セレナと お話しできないわね。 【セレナ】 あ…ど、どうしてもって言うなら、 付き合ってあげてもいいわよ。 【ティアモ】 じゃあ、どうしても。 【セレナ】 仕方ないわね。 なんの話しがしたいの? 【ティアモ】 今日はね、お話しじゃなくて、 あなたと約束をしたいの。 【セレナ】 なによ、約束って。 【ティアモ】 これから、あたしたち二人が 共に築いていく未来の約束。 あたしたちはもう二度と、 どんなことがあっても 悲しい別れをしないと 約束しましょう。 【セレナ】 もし…約束を破ったら? 【ティアモ】 この約束に、もしもはないわ。 【セレナ】 絶対に? 【ティアモ】 えぇ、絶対に。 【セレナ】 ………… ……じゃああたし、母さんに 甘えちゃってもいいのかな… 【ティアモ】 え…もちろんかまわないけど… どうして急に? 【セレナ】 …急にじゃない。 ずっと思ってたことだよ…だけど… 今よりもっと母さんを好きになって、 でっまたいなくなっちゃったら… 今度こそあたし…耐えられないから。 もう、ひとりは嫌だから…だから…。 【ティアモ】 そう…それで今まで、 心を開いてくれなかったのね… 【セレナ】 ごめん…一度甘えたら、 戻れなくなっちゃうから… 【ティアモ】 ううん、いいの。 ありがとう、セレナ。 こうして本音を聞かせてくれて とてもうれしいわ。 これからは、たくさん甘えてね。 【セレナ】 母さん…!
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夜。 平沢家。 憂「…………へ?」 憂はその言葉の意味が、わからなかった。 憂「……どういうこと?」 唯「だから! 私ね、あずにゃんとカップルになったんだよ!」 憂「……………………嘘」 唯「ほんとだよ!」 唯「今日、告白してくれたの! 『唯先輩のこと、大好きです』って! 私、OKしちゃったよ」 唯はえへへー、と幸せそうに頭をかく。 憂(嘘嘘嘘嘘嘘!!! ありえない!) 憂(なんで梓ちゃん? なんで私じゃないの? 告白したって……、私がお姉ちゃん好きなこと、梓ちゃん知ってるはずなのに……) 憂(そうか……) 憂(横取り、された…………) 憂(あの泥棒猫……おとなしそうな顔しやがって……) 憂(………………………………小ざかしい)ギリリッ 唯「憂! 包丁をなんでそんなに強く握り締めてるの!? こわいよ!」 憂「え、ああ。なんでもないよ。それより、ご飯もう少しで出来るから、待っててね」 唯「う、うん……」 憂「あ、お味噌汁が沸騰してる! 火止めなきゃ!」 憂は火の元をとめようと――。 唯「今度、デートする約束してるんだー」 ぐゎら ぐゎら ぐゎら …… と、なべの蓋がおちた。 煮えくり返った。 煮えたぎっている味噌汁が、なべの外に出ようとしている。 憂(……………………デート?) 憂(あの女、そこまで手を回して…………) 沸騰しきった味噌汁が、なべの外に押し出される。 憂(………………悔しい) 憂(なんで、梓ちゃんが…………) 唯「ごはんまだー?」 憂「…………あ」 ようやく、味噌汁が駄目になっていることに気づく。 憂「作り直さなきゃ…………」 憂ははあ、とため息をついた。 *********************************** 翌日、学校 梓「憂、おはよう」 憂「…………………………」 梓「? どうしたの?」 憂「話しかけないで?」 梓「え? 何で?」 憂「…………………………」 梓「あー、わかった。好きな人とられて悔しいんでしょ」 憂は歯噛みした。 梓「ごめんねー。うふふ」 憂「…………チッ」 梓「へえ。憂が舌打ちするの、始めてみたよ」 憂「黙れ」 梓「はいはい」 何だか馬鹿にされてるようで、憂は机に突っ伏した。 梓「あら。いじけちゃった?」 憂「……………………」 梓「………………子供みたい」 憂「……………………」 梓に殺意を覚える。 その感情を、必死に押しとどめる。 憂(殺しちゃ駄目。お姉ちゃんが悲しんじゃう) 憂(お姉ちゃんが幸せならいいの。梓ちゃんと付き合っても) 憂(お姉ちゃんが、幸せなら……) 憂(…………寂しい) 憂(…………何で、何で、なんでなんでなんで!?) 憂(…………何で、私じゃないの?) 純「おはよー」 梓「あ。純、おはー」 純「おやぁ? 梓、ご機嫌ですな。何かあった?」 梓「えへへへ。ちょっとね」 純「何々?」 梓「ひみつー」 純「えー、教えてよー」 梓「やだー」 憂はその二人の会話を聞きながら、そっと眼を閉じた。 総てが夢だったらいいな、そう思いながら。 夜 平沢家 唯「今日はね、デートする日にち決めたんだ」 憂「…………そうなんだ」 唯「うん! 今週の土曜日!」 憂は思い出す。たしか、今日は水曜日だ。あと3日後か。 憂「…………楽しみ?」 唯「うん! だって、初めてのデートだもの!」 憂「…………そっか」 憂(お姉ちゃんが、楽しめたらそれで…………) 憂(お姉ちゃんが、お姉ちゃんが、幸せなら…………それ、で…………) 唯「あれ? 憂どうして泣いてるの?」 憂「……へ?」 憂は目を擦る。 涙が付く。 憂「本当だ。私、泣いてる……」 唯「大丈夫?」 憂「……うん。気にしないで」 唯「う、うん…………」 何で泣いてるのだろう。 憂(お姉ちゃんが幸せなら、笑わなければいけないのに) 本当に、何で泣いてるのだろう。 土曜日! 唯は早朝から家を出た。 憂一人が、家に残った。 憂「……暇だな」 憂「お姉ちゃん、楽しんでくるかな」 憂「お姉ちゃん、梓ちゃんと仲良くやれるかな」 憂「お姉ちゃん………………」 憂「…………何か、家が広くなったみたい」 憂「お姉ちゃんが、修学旅行行ってるみたいだよ」 憂「…………暇だな」 憂「ういー、アイスー」 憂「………………」 憂「何やってんだろ、私」 憂「……………………寂しいな」 呟くと同時、頬に暖かいものが伝った。 憂「…………このごろ、泣いてばかりいるなぁ」 憂「どうしちゃったんだろ、私」 憂「お姉ちゃんが幸せなら、それでいいのに…………」 憂「何で、こんなに悲しいのかな?」 答える声は、もちろんない。 憂の独白は、えんえんと続いた。 同日、夜 唯「ただいまー! うい!」 憂「お姉ちゃん、お帰り」 唯「じゃあ、荷物ここに置いとくね」 憂「…………え?」 唯「あずにゃんに誘われたんだよー。明日も休みだし、私の家に泊まっていきませんかって」 唯「じゃ、行ってくるねー!」 憂「ま、待って!」 憂の制止を無視して、唯は梓の家へ向かう。 ぱたん、と玄関のドアが閉まる音がした。 憂「…………お姉ちゃん」 その呟きは、決して誰にも聞こえない。 唯の置いていった、お土産の入っている袋が、くしゃり、と音を立ててくずれた。 中から出てきたのは、可愛らしい人形。 憂はそれを一瞥した後。 思いっきり、蹴り飛ばした。 人形が、玄関と衝突する。 憂は息を荒げる。 憂(お姉ちゃんが、幸せなら…………っ) 憂は壁を殴りつけた。 どめりっ、という音がして、壁が拳大に凹む。 憂(………………梓ちゃんに、バージンまで奪われるんだね) 憂(もういい) 憂(もうわかった) 憂(こんな家、出てってやる) 憂(もうお姉ちゃんにも未練はない) 憂(こんな家、出てってやる!) 憂(お姉ちゃんなんか、もう知らない!) 憂(もう、本当に、知らないんだから!) 完全に、頭に血が上っていた。 憂は何の準備もせず、着の身着のまま家から飛び出した。 同日、街中 行くあてはなかった。 ただ、放浪しているうちに、自分の家への帰り道がわからなくなった。 憂(まあ、いっか) 憂(もう、帰らないんだし) 憂(明日、帰ってきたら驚くだろうな、お姉ちゃん) 憂(何しろ、私がいないんだもの) 憂(餓死しちゃうんじゃないかな? あはは!) 憂(ははは…………) 憂(………………はあ) 憂(どこに行こう) 憂のお腹が、ぐうと鳴る。 憂(何か、食べたいな) 憂(あ) 憂(お財布、持ってきてないや) 憂(どうしよう…………) 憂は自販機の前を通りすぎようと、――――思わず自販機の前で、足が止まった。 憂(飲みたいな…………) 憂(お金、ないしな…………) 憂(私が、餓死するんじゃないかな、はは、そんな) 憂(…………やだよぅ) ?「何飲みたいの?」 突然、背後から声をかけられて驚いた。 サイドテールの人が、いた。 桜高の制服を着ている。リボンの色から三年生だ、とわかった。 憂「え?あ、あの?」 ?「飲みたいんでしょ?」 憂「あ、はい」 ?「どれ?」 憂「え、いいんですか?」 ?「うん。おごりだよ」 憂「え、じゃあ、コーラで……」 ?「うん。わかった」 サイドテールの人はお金を入れて、『コーラ』を選択し、下の取出し口からコーラを手に取った。 ?「はい、あげる」 憂「あ、ありがとうございます」 憂はコクコクとコーラを飲む。 と、視線に気づいた。 憂「何ですか?」 サイドテールの人が、憂を見てくるのだ。 ?「え、いや、何か似てるなーって」 憂「誰にですか?」 ?「私のクラスのね、平沢唯って子。知ってる? 知らないよね」 憂は驚いた。まさか、唯のクラスメートとは思わなかった。 憂「……知ってます」 言うのはすこし、躊躇ってしまった。 ?「え、本当?」 憂「はい。だって――」 憂「私、妹なんです」 ?「あ、もしかしてういちゃんっていう子?」 憂「知ってるんですか?」 ?「うん。唯ちゃんがね、よく出来た妹だって、いっつも言ってるよ」 ?「へー君がういちゃんかー。なんて漢字書くの? ういって」 憂「憂慮の憂です」 ?「へー。あ、私は瀧エリって言うんだ。エリって言ってね」 憂「は、はい……エリ、さん」 エリ「エリだけでいいよ、ま、いっか。それより、唯ちゃん家って、こっちだっけ?」 憂「いえ、もっと向こうです。どこにあるのかは、わかりませんけど」 エリ「えー? じゃあ、何でこんなとこに……、道に迷ったの?」 憂「そ、それもありますけど……」 エリ「けど?」 憂「私、家出してきたんです」 エリ「家出!?」 憂「は、はい」 エリ「親御さん心配してるんじゃないの?」 憂「いえ。両親はめったに帰ってきませんし……お姉ちゃんもいません」 エリ「泥棒入っちゃうよ」 憂「……いいんです。あんな家」 エリ「駄目だよ。家族ってのは大切にしなきゃ」 憂「……………………」 エリ「多少、嫌なところがあってもさ、それを認め合って、そして付き合っていくんだよ。それが家族でしょ」 憂「…………お姉ちゃんが」 エリ「お姉ちゃんが?」 憂は家出した理由を話した。 唯に対する鬱屈と、梓への嫉妬を語った。 エリ「……そんなのが、家出の理由?」 憂「そんなのって……」 エリ「そんなのはそんなのだよ。ただの我が侭じゃない」 憂「…………そうかも、しれません」 エリ「お姉ちゃんが――唯ちゃんが幸せならいいんでしょ?」 憂「…………はい」 エリ「なら、なおさら喜ばなきゃ。バージン卒業! ってことでお赤飯でも炊いて上げなよ」 憂「………………」 エリ「少なくとも、憂ちゃんが家出してたら、誰も幸せになれないよ」 エリ「皆、悲しむだけだよ」 憂「………………はい」 エリ「家まで、送ってってあげようか?」 憂「…………いいんですか?」 エリ「うん。いいよ」 憂「……ありがとうございます」 エリ「気にしないで。まず、桜高に向かおうか、そこから唯ちゃん家に行こう」 憂「…………はい」 エリ「あれ、憂ちゃん泣いてるよ?」 憂「え?」 エリ「ほら、可愛い顔なんだから、泣き顔は似合わないよ」 エリは憂の目元をぬぐう。 やわらかくて、あったかい。そんな指先の感触が、憂の頬を赤らめさせた。 2