約 106,073 件
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/924.html
わらうもり【登録タグ わ 本 泉井小太郎 詩集】 笑う森 著者:泉井小太郎 本紹介 サンプル コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16525.html
木の葉が枯れ落ち、凍える季節の中に暖かな彩を演出する商店街 行き交う人々をあざ笑うかのような風が吹く ビュュウウウウ 「・・・っ!」 温もりを求め身を竦ませながら歩く二人 「さ、寒いわねっ」ブルブル 「は、はいっ」 「・・・けほっ」 「だ、大丈夫ですか・・・むぎ先輩?」 不安な表情の瞳に彼女は答える 紬「大丈夫よ、あずさちゃん」 梓「・・・」ホッ 紬「もう大丈夫だから、心配しないでね」 梓「は、はい・・・」 まだ不安が拭えない顔を冬の冷たい風が吹き飛ばす ビュュウウウ 紬「・・・っ!」 梓「さ、寒いです!」 紬「がちがち」ブルブル 梓「そこまで寒いんですか?」 紬「お店を出る前にお冷を一気飲みしたの」 梓「どうしてそんなことを・・・」 紬「喉の渇きを潤す為よ」キラン 梓「・・・温かいお茶の方がよかったのでは?」 紬「あずさちゃん、ごめんね」 梓「な、なんで謝るんですか」 紬「たくさん心配かけたものね」 梓「ま、まぁ、いいじゃないですか。心配していたというより・・・勇気付けられていたんですから それより、みなさんが来る前にはやく準備しましょう!」 厳しくも暖かい時間の中に――― 紬「・・・うん!」 ―――二人はいた ―――――梓の部屋 紬「お邪魔しま~す」 梓「どうぞ~」 紬「おぉ~、ここがあずさちゃんの皇室なのね」 梓「皇室は日本に一つしかないですよ。さ、座ってください」 紬「あっ、キーボード!」 梓「あー、一応そのぅ・・・」 紬「うふふ、弾いていいかしら」 梓「体温めないんですか? コタツに入ってください」 紬「そうね。卒業写真は無いの?」 梓「中学校のです・・・よね?」 紬「もちろん」キラン 梓「・・・無いです。押入れの奥深くで眠ってます」 紬「小学校のは?」 梓「同様です」 紬「そこの押入れね」キラン 梓「違います。どうぞ、座ってください」 紬「了解よ」 梓「少し落ち着いてくださいね」 紬「うふふ、唯ちゃんも同じ行動するわね」 梓「・・・うわ、想像つく」 紬「・・・あら?」 梓「どうかしたんですか?」 紬「温かくない・・・」 梓「点けてすぐには無理です。徐々に温まるんです」 紬「そ、そうなのね」 梓「そうですね、向こうにはコタツがありませんから」 紬「あら?」 梓「今度は何ですか?」 紬「あれって・・・」 梓「・・・? あ、はい。そういうことです」 紬「・・・」ジー 梓「まさか、同類だとか思ってないですよね」 紬「お、思ってないわよ?」 梓「目が泳いでますよ。・・・いいですけど」 紬「今は?」 梓「純に預かってもらってます。しばらくしたら来るんじゃないですかね」 紬「いい事思いついちゃった」 梓「?」 ――・・・ 紬「みんな遅いのね・・・」 梓「退屈ですよね、テレビでもつけましょうか?」 紬「ううん。それよりお話をしましょう」ニコニコ 梓「・・・はい。なにか飲み物用意しますけど」 紬「いいのよ。揃ってからにしましょう」 梓「・・・そうですか」 紬「あずさちゃんがみんなに連絡をしてくれたのよね・・・?」 梓「そうです。みなさんが揃う機会ってあまりないですから」 紬「も、もしかして・・・みんな日にちを間違えたんじゃ・・・」ゴクリ 梓「今日大晦日ですよ? いくらなんでも」 ピンポーン 紬「・・・よし」モゾモゾ 梓「どうしてコタツの中に隠れるんですか・・・って、熱いですよ!?」 紬「大丈夫よ」モゾモゾ 梓「・・・あ、誰か来たんだった」スッ ヒョコ 紬「スイッチオフにしてください」 梓「・・・」ポチッ 紬「・・・内緒ね」モゾモゾ 梓「テンション高いのかな・・・」 スタスタ ピンポーン 「あーずにゃーん!」 梓「うわ、玄関先で名を呼んでる!」 「あーそーぼー!」 ガチャ 梓「やめてください!」 「うぉおおお! あずにゃああん!」ダキッ 梓「うっ!」 「久しぶり~」スリスリスリスリ 梓「・・・はぁ、いい加減にそういうの・・・」 「どういうの?」 梓「いえ、なんでも。さ、入ってください」 「邪魔するよぉー!」 梓「こっちもテンション高いんですね」 「ん?」 梓「ふふ、なんでもないです」 「ぬぉ、キーボード!」 梓「うんうん。まったく同じで安心します」 「あずにゃんの卒業写真がみたいな」 梓「無いです。座ってください・・・飲み物何がいいですか?」 「むぎちゃんの紅茶をくださいな」 梓「・・・それだと私が動けないじゃないですか」 「そろそろ来るんでしょ? 待ってようよ、それよりおこた~!」ササッ 梓「あ・・・」 「ふんふふん~♪ あったかあったか・・・くないよ?」 梓「スイッチが入ってないんです・・・。節電してるんで・・・」 「おこたの意味無いよ!?」 モゾモゾ 「そういえばむぎちゃんは・・・ぬっ!?」 梓「・・・」 「中にネコにゃんがいるのかな?」ペラッ 紬「みゃ~」 「おぅ・・・むぎちゃん・・・」 梓「む、むぎ先輩がネコの声を・・・」 「びっくりしたよ・・・」 紬「うふふ。唯ちゃん秋以来ね」 唯「・・・うん」 梓「・・・」 紬「・・・唯ちゃん?」 唯「秋からそんなに時間経ってないけど・・・っ」グスッ 梓「・・・!」 紬「うん・・・」 唯「その前の時間が長かったよ・・・っ」 紬「・・・うん。ありがとう、唯ちゃん」 唯「あ、違うんだよ! えっと、久しぶりにむぎちゃんの紅茶が飲めるな・・・って・・・」 紬「分かったわ!」フンス! 梓「台所自由に使っていいですから」 紬「ありがと~」シャランラ 唯「・・・えへへ、嬉しいね」 梓「・・・」 ――・・・ 唯「ふぃ~・・・」マッタリ 梓「ふにゃ~」ノンビリ 紬「このあと雪が降るらしいわ」 唯「積もったら雪合戦しようか」 梓「頑張ってください。見てますから」 唯「一緒にやろうよ」 梓「遠慮します。ですから、そういうのは」 唯「ガーン」 梓「それ口にしたら格好悪いですよ」 紬「一緒にはしゃぎましょう?」 梓「そうですね。やりましょう」 唯「」ガーン ピンポーン 唯「おや、誰か来たよ」 紬「誰かしら、予想しましょう」 梓「え・・・放置ですか・・・」 唯「アイドルの突撃訪問! 今回は中野あずにゃんの家に参りました!」 梓「どうしてアイドルが一般人の名を知っているんですか!」 唯「打ち合わせしたんだよ」 梓「突撃じゃないじゃないですか」 ピンポーン 紬「こんばんは、お昼のニュースです」 梓「こんばんはって言いましたよ」 紬「今回は中野さん宅の前から読み上げます」 梓「その放送がニュースになりますよ」 紬「先日未明、木星を襲撃した隕石の群れですが」 梓「隕石の群れってなんですか」 ピンポーン 梓「あ、はーい!」 唯「待って!」ガシッ 梓「な、なんですか?」 唯「危険な香りがするよ」 紬「そうよ。この匂い・・・」クンクン 唯「ラベンダー・・・」 紬「ハーバル・・・」 梓「意見が割れましたね。って、どっちも癒しじゃないですか」 ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン 紬唯「「 りっちゃんだ 」」 梓「・・・」 律「はやく開けろよな」プンスカ 梓「・・・はい」 律「なにしてたんだよー?」 梓「えっと・・・。特には・・・」 律「? なんだ、まだ誰も来てないのか・・・お、こったつ~♪」 梓「・・・」 律「はぁー、寒さで凍えた体を暖めることができねえな~。なんでだよ!?」 梓「それが・・・その・・・。・・・テンション高いですね」 律「梓、さっきから変だぞ・・・? なんだ、スイッチオフじゃねえか」ポチ 梓「あ!」 「きゃっ!」 「あつっ!」 律「え、えぇ?」ペラ 紬「みゃ、みゃ~」 唯「りっちゃん! スイッチオフにして!」 律「いや、出て来いって・・・」 梓「・・・」 紬「りっちゃ~ん」 律「むぎ・・・」 紬「お久しぶりね~」ニコ 律「う・・・うん・・・っ」 紬「うふふ、ありがとう」 律「もうお礼は聞いたからいいんだよ!」 紬「足りないわ~」 律「っ・・・!」 唯「あずにゃん・・・」 梓「・・・」シーン 唯「あれ?」 梓「・・・なんですか?」 唯「わたしたちも秋以来久しぶりの再会なんだよ?」 梓「そうですけど・・・。憂に会ってるから、そんな感覚は・・・」 唯「感動なんてないんだね・・・ひっく・・・」シクシク 梓「今年も残り8時間ですね~」 唯「話題を変えちゃだめだよっ!」 紬「りっちゃん、世界中の写真をとってこなかったの?」 律「ん? あぁ、想い出のフィルムは無限ですからね」キリ 梓「意味が分かりませんよ、それにパクリじゃないですか」 律「ばれたか」ウシシ 唯「誰が言ってたの?」 紬「うふふ」 律「あとは、澪か・・・?」 梓「いえ、もっと来ると思いますけど・・・どうですかね。みなさん忙しそうですから」 紬「そうね~・・・。あ、りっちゃんも紅茶飲むかしら」 律「うん。頼む」 紬「はいは~い」 唯「・・・」 梓「・・・」 律「・・・やべえ、嬉しい」 ――・・・ 律「ほっ」 唯「りっちゃんから幸せの溜息がこぼれました」 梓「ふふ・・・」マッタリ 紬「・・・あ、見て」スッ 唯「おぉ、雪ですな・・・」 紬「・・・妖精みたいね」 律「よせやいよせやい」テレテレ 唯「・・・」ズズーッ 梓「・・・」 紬「・・・こ、こほん」 律「このノータッチっぷりも久しぶりだな」ズズーッ ピンポーン 梓「あ・・・」 律「みんな戦闘配置につけっ!」 唯紬「「 おー! 」」 2
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/660.html
619 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/05(木) 10 39 45.79 ID uw+f53AGP [2/2] それはある日の晩のことだ。 寝る前に歯磨きをしようと思って洗面所に向かったらそこには桐乃がいた。 自分の前髪をつまみ上げ、んーと唸るように鏡を見つめている。何やってんだ?こいつ 「お前、何やってんの?」 「ひっ!あ、あんたか。あんまりびっくりさせないでよね!」 おいおい、勝手に驚いたのはお前だろうが。何で俺が悪者になっちまうんだよ。 「そりゃ悪かったな。で、何やってんの?」 「あんたに関係なくない?」 あーはいはい。聞いた俺が悪かったよ。 少し前に比べれば返事が帰ってくるだけましなんだろうが、 こんな返事が返ってくるなら無視されたほうがよっぽどましだと思うのは仕方ないと思うんだがどうだろうか。 「へいへい。そーだな。俺には関係ないね」 「むっ、なによその言い方。なんかムカつくんだケド」 「お前が関係ないって言ったんだろうが。こう言う以外にどう言えってんだ」 「それはそうだケド……もう少しつっこんでくれたっていいじゃん。そうすればあたしだって……」 「あん?なんだよ。聞こえねえぞ」 「……ちっ、何でもないわよ。そろそろまた染め直さなきゃって思ってただけだし」 「染め直す?」 「あ……」 つい口が滑ってしまったとでも言うように口に手を当てる桐乃。 ああ、なるほど。既にデフォルトと化していてついつい忘れそうになるが、そういえばこいつ髪染めてたんだっけ。 それで髪の毛の染まり具合を確認していたと。ご苦労なこった。 それにしても……髪、か。 「なあ」 「なに? あたしそろそろ部屋に戻りたいんですケド」 「お前、髪の色戻したりとかしねえの?」 「はあ? 何言ってんのあんた。あたしはこの色が気に入ってんの。今更戻すとかありえないし。 仕事だってこの色でやってんだから変えたら仕事できなくなるじゃん。それぐらいもわかんないの?」 くあーー! なんでこうも腹の立つもの言い方しか出来ないのかねこの妹は! ちょっと聞いてみただけじゃねえか。なんでこうも悪し様にいわれなくちゃならんのだ。 「あ、それとも何? もしかして戻してほしいとか? うわ、キモ! 妹を自分好みにしようとか超キモイんですケド。 そういうのやめてくんない? すっごい迷惑だから」 「誰もそんなこと言ってねえだろうが!」 「はいはい、そーいうことにしといてあげるわよ。このシスコン!」 俺をあざ笑うかのようにそう言い残して桐乃は洗面所を出て行った。 はあ、とため息を一つついてから当初の目的だった歯磨きを敢行する。 シャコシャコと歯を磨きながら考えるのは、桐乃の髪の毛のこと。 別に、今更昔のような髪に戻してほしいとかそういうのは別にねえんだよな。 ただなんとなく、昔の髪のことを思い出しただけだ。 桐乃も中学に上がるまでは当然髪なんざ染めてなかった。 中学に上がって、ある日突然髪の色が変わっていた時は素直に驚いたもんだ。 その頃には既に俺達の冷戦は始まっていて、特に言及することはなかったが、今になって思えば―― 「俺、わりとあいつの黒髪、好きだったんだよな……」 まあ、そんなことを今更言ったところで既に手遅れなわけだが。 もちろんあいつにそんなことを言うつもりもさらさらない。 髪を戻したところで昔が返ってくるはずもないし、仮に戻したとしてもむしろ違和感があるだけだろう。 なんだかんだというが、今のあの髪も嫌いじゃない。むしろ今のあいつには似合ってると思うし。 だから別に、どうということはないのだ。 「はっ、俺らしくもねえ。昔を懐かしむとか俺はそんなキャラじゃねえっての」 さっさとうがいしてして部屋に戻って寝るか。 ガラガラと口をゆすいで最後に口元を洗う。水を出す量が多くて少しうるさかった。 だから俺は気付かなかったのだ。洗面所の近くから、駆けるように遠ざかっていく足音に。 それから三日後のこと。 朝飯を食いにリビングに下りてきたら見知らぬ黒髪の美人がいた。 いや、見知らぬわけじゃないが、あまりの事態に俺の頭がついていかずにそう捉えてしまったらしい。 恐る恐る俺は、その黒髪の女に声をかけた。 「き、桐乃?」 「……なによ?」 「ど、どうしたんだ?その髪」 「……別にどうだっていいじゃん。あんたには関係ないでしょ」 「それは、そうだけど……」 「あら京介、おはよう。さっさと席つきなさいよ。朝御飯にするから」 「あ、おう」 お袋に言われて席につくも、どうしても桐乃の髪から目が放せない。なんだってこいつ、急にこんな… 「……キモ。何見てんのよ。鳥肌立つからそのいやらしい目やめてくんない?」 「だ、誰が!」 「言い訳すんな。さっきからずっとあたしの髪の毛ばっかり見てるくせに」 「そ、そんなことないぞ……?」 やべえ、我ながらなんて説得力のないいいわけだ。 「ああ、それ?桐乃がね、今使ってたヘアカラーないからちょっとかして欲しいって桐乃に頼まれてね。あたしが貸して上げたのよ〜」 「お袋が?」 「そうなのよ。桐乃にしては珍しいこともあるわね〜って思ったけど、たまにはいいわね。昔の桐乃思い出すみたいだわ」 そう言ってニコニコと笑うお袋。隣の親父も、なんとなく懐かしそうな顔をしているような気がしなくもない。 桐乃を見てみれば、不満そうな照れくさいような、そんな複雑な顔をしていた。 ま、その後すぐにキッとにらまれて顔をそらしちまったけどよ。そこ、ヘタレって言うんじゃねえ。 そんなちょいとしたサプライズがあった朝食も終わって今は夕方。 台所で麦茶を飲んでいたところに桐乃が帰ってきた。 「ただいま」 「おう、お帰り」 声をかけるものの、俺を一瞥するだけでそれ以上は何もない。……のがいつもの俺たちなのだが 「ねえ」 「? なんだよ」 珍しいことに桐乃のほうから声をかけてきた。 髪の毛は当然ながら朝見た黒髪のままであり、いつもとは全然違う印象を受ける。 「あんたは……」 あんたは、なんだよ? その先は? もごもごとその先を言いづらそうにする桐乃にどことなく居心地の悪さを感じる。 なんだ、このくすぐったくなるような感じは。 「あんたは、こっちのほうがいいの?」 「は?」 「だから、あんたはこっちの……黒いほうがいいのかって聞いてんの!」 「それは、髪がってことか?」 「それ以外に何があるってのよ!」 「いや、そうだけどな……」 なんだ、この状況は。これではまるで桐乃が俺の好みを聞いてきてるみたいじゃないか。 いや、ありえん。それはないだろ。だとすればなんだ? この質問の意図は。 「な、なんでそんなこと聞くんだよ」 「なんでって、それは……」 「前にお前あの色が気に入ってるって言ってたじゃねえか。それだったらそんなこと聞く必要ねえだろ?」 「それは、そうだけど……」 どうしたって言うんだろうなこいつは。今日に限って何でこんなことを聞いてくるんだか。 「まあ、お前の質問に答えるなら……ぶっちゃけ俺はこっちのほうが好みだ」 「……そ、そりゃそうよね。あんたいっつもエロゲーでも黒髪の子とかからやってるし?」 まて、なんでお前が俺のエロゲの攻略傾向しってんの?俺そういうのみせた事ないよね!? ていうかお前、何でそんなションボリしたようになっちゃうわけ? 「でもまあ……どっちのほうがいいかと聞かれれば…前のほうがいいんじゃね?」 「え? でもあんたさっき…」 「ありゃあくまで俺の好みって話だろ。それとこれとは別だ」 「だったら……」 「なんつーかなあ……前のほうが桐乃らしい」 「あたしらしい?」 「おう」 そうなんだよな。確かにこの黒髪の桐乃は可愛いと思う。あえて言わなかったが、ぶっちゃけ俺的にジャストミートと言っていいだろう。だって言ったら絶対にシスコン呼ばわりされるし。 でもそれとは別に、これは桐乃じゃないっていうのがあるのも確かなんだよ。 よくよく考えてみれば、桐乃と話すようになったのはあの髪の時の桐乃で、そんな桐乃とずっと過ごしてきたんだよ。兄妹として。 だからかね。いくら目の前が俺にとって好みの外見をしてても違和感を拭えないのは。 ま、そういうことだ。だから俺はたぶん、前のほうが似合うって思ったんだろうな。 「今のお前もいいけど、やっぱいつもの桐乃のほうが落ち着くわ。だからさっさと髪の色戻してくれ」 「……そっか。あーあ、あんたもったいないことしたわね。 今このままにしといてくれって言ったらあんたの願い叶ったかもしれないのに」 「うっせえよ。その気もないのに嘘ばっかりいってんじゃねえ」 「やっぱりわかる?」 「あたりまえだろ。俺を誰だと思ってんだ」 「シスコン」 「お前の兄貴だ!」 はあ、まったく。結局こうなるんじゃねえか。 ちいっとばかし残念だが、ま、仕方ねえ。それにこんな桐乃がずっと傍にいたら落ち着かないったらありゃしねえ。だからよかったんだよ。これでな。 一通り俺をからかって満足したのか、笑いながら桐乃は 「じゃあ、兄貴の要望もあったし、染料も買ったし髪の毛染めてくるから。あ、染めたら一番に見せてあげてもいいよ?」 そんな事を言った。 思わず見ほれる俺を置いて桐乃はリビングを後にする。その去り際に 「……たまにはこういうのもいいかもね」 と言い残して。 その後、定期的なスパンを置いて黒髪の桐乃が見かけられるようになるのだが、それは別の話だ。 -おわり- -------------
https://w.atwiki.jp/twinkletimeprecure/pages/65.html
第15話「紡のお見舞い。それは舌の不満と胃の不快を組み合わせたまったく新しい・・・」 決定タイトルは「気分はモヤモヤ? はるかさんのユーウツっ!!」 ある日のあゆむクラス、突然はるかが学校を休む そういえば最近元気が無い様子だったような… あゆむと紡は、今日の家庭科の調理実習で作った料理を持って、帰りがてらはるかの所へお見舞いに行こうと決める そして放課後、はるかの家のある時見神社へと向かう2人 紡は自分の作った料理に自信たっぷりの様子、だがあゆむの顔は青ざめている… そしてはるか宅へ到着、ラグが言うにははるかは病気というわけでは無いようだが この間の一軒(14話)以来、なぜか心がモヤモヤして晴れずどうにも元気が出ないのだと言う そんな時はおいしい料理が一番、と紡はお見舞いの料理を差し出す はるかはその心遣いに少し元気を取り戻し、料理を口にするが恐るべきその味に気を失ってしまう あゆむ達が帰った後、心配するラグをよそにはるかは気晴らしに神社を散歩する するとお婆ちゃんとはぐれて迷子になった少女と出会い はるかはその子と一緒にお婆ちゃんを探すことに その少女は初めは不安げな様子だったが、そのうちお婆ちゃんの事を語り始める はるかはその言葉から家族の絆と言うものを感じ取り 「自分にはこんな風に想い合い、待っていてくれる家族はいない…そうか、自分は寂しかったんだ」 と、モヤモヤの理由に気づく そうするうちにお堂の前で手を合わせているお婆ちゃんの姿を発見 無事に再会できたことを喜ぶ一同 お婆ちゃんはこれも神様に孫の無事をお祈りしたおかげだ 神様はいつもちゃんと私達を見ていて、助けてくださる、と言う するとそこへガイが登場、そこにあった狛犬をヤッテラにし少女を人質に取ってしまう 「神頼みなどくだらん!そんなに大切なものなら己の力で取り戻してみろ!」 とあざ笑うガイ、孫の名を叫ぶお婆さん お婆さん達が見ている前で変身はできない… そこではるかは自分があの子を取り返してみせる、と生身のまま向かって行き うまくヤッテラをかく乱し少女を救出すると、お婆さん達を逃がし、本堂へ避難させる 家族を引き裂こうとした幹部に対し、怒りに燃えるはるか 「なんだかんだと悩むよりも!今の私がやるべきことはあいつらを倒すこと!」 そこへあゆむ達も駆けつけ3人は変身 あゆむと紡、そして身近すぎて気づかなかった ラグという存在のありがたさに気づいたはるかは完全復活! そして戦闘終了、はるかは隠れていた2人を迎えに行く 2人からお礼を言われ、微笑むはるか そして改めて、タイマアークと戦う決意を固め、仲間たちに感謝するのだった 出撃幹部 ガイ 狛犬ヤッテラレッカー 第15話アイデアノート 11/02/10 15話が”お見舞い”か紡の料理ベタってまだバレてない状態だよね調理実習とかと絡めるといいかも 調理実習とかと絡めるといいかも学校を休んだはるかさん調理実習ではるかさんに差し入れを作って持っていこう!と言う流れになるあゆむ達(CM)CM明け、ものすごく微妙な表情ではるかさん家に向かうあゆむといつも通りのつむぎん… うろ覚えなんだけどつむぎんの料理に「料理で釣れると思ってるの」とか言って食って更に不幸になるはるかさんそこへあゆむがお爺ちゃんの中華料理店に連れてってご馳走はるか、つむぎんに「料理ってこういうのを言うのよねぇ」とか言ってた記憶が・・・ はるかさんが未だツンデレだった頃か…懐かしい今のはっちゃけ系だと素直に感動、食って悶絶という感じかも知れない 落ち込んだはるかでちと小ネタあすみが来てフォローしてくれる「自分より強いのなんていくらでもいるってあたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」はるか「プリキュアになって負けたから悔しいんじゃない・・・ん?なんであんた千代国宝しってるの?」あすみちゃん口笛吹いてとぼけるはるかあすみの出自に疑問を持つなんてな あたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」相撲題材の回とか面白そうだな。 あたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」四股名だけ見ると大横綱の風格があるな・・・それはさておきはるかさんは現代に3人目のプリキュアがいないからじゃああたしが3人目になって一緒に戦う!ってなったはずだからあすみんのことを”出てこない現代のガーネット”じゃないか?って疑う方向も考えられるよ 11/02/18 アンニュイはるかさん 16話がテストなこと考えるとはるかさん家に行く時に「学校のプリントも持ってかないとねー」みたいな会話が有りそう 後調理実習ではるかさんへの差し入れを作ろう!みたいな案も お見舞いで訪れた2人に対して、思わず心の内を漏らしてしまうはるか。 思わぬ返答に戸惑うあゆむとつむぎん 何だか分からないけど寂しくてたまらない、でも外で家族連れとか見たくない…みたいな感じかなぁ 帰るべき場所(家族の待つ我が家)が無い事で塞ぎ込んでしまったはるかさんをどう上手く導いていくかだよね・・・ はるかさん自身も理由がわからないのでとりあえずベッドにもぐり込んで出てこないとかでも良いかもあゆむとつむぎんはそういうはるかさんの感情を整理してやるような話の進め方になりそう 帰るべき場所(家族の待つ我が家)が無い事自分の世界(未来)に帰りたいと思うのかもしれないなあで、あゆむ達がどうして?と聞くと良く分からないけど帰りたくてしょうがない…みたいな話に どう云う切っ掛けで立ち直るのか?って部分も大事以前に出てたタイマアークに対して「未来に帰る、帰らないより悪い奴を放っとく方が我慢できないわよ!!」みたいに威勢よく啖呵を切って欲しいかも 威勢よく啖呵を切って欲しいかも家族の仲を引き裂こうとしたタイマアークの作戦に、はるかさんの怒りが大爆発。・・・こんな感じだろうか。 敵はプリキュア以外の人を狙っていて家族がバラバラになりそうに(連れ去られそうになる?)!それを見たはるかさんが衝動的に動いて…とか熱いかも ふらっと外に出たはるかさんが小さな女の子と仲良くなって…とかどうだろうちょっと尺的に辛いかな 仲の良さそうな人々を見たくもない・・・な気分で家で不貞寝してるのかな授業参観を仮病で保健室で過ごすとかいうのもあったよな はるかさんは寂しさを認めるのかそれとも寂しいとかなんとか言ってる場合じゃないわというような割り切りをするのか一気に解決する話でもないだけに落としどころは色々有り得る要ははるかさんらしい立ち直りはどんなか、ということ 個人的には自分は寂しかったんだ、と気付くのがこんかいかなぁと思ったり で、元気を取り戻したはるかさん最後にそのままになっていた?つむぎんの「おみまい」を食べて悶絶、でシメ? お見舞い はるかさんにお見舞いは何時炸裂するのか?個人的には立ち直った後が良い気がするがずびずびいいながら頑張って食べる姿もいいなぁと思ったり そもそもどういう食いものなんだっけ? たしか七草粥とかよもぎ饅頭とか自然食品みたいなのがはるかの好みでそれに合わせて作ってみたつもりがはるか悶絶だったような 「えほっえほっ」とむせ込むはるか、心配そうに見つめるつむぎん。ちなみにメニューはヨモギ団子と、つくしの天ぷら。 つ「自然な風味をそのまま生かしてみたんです」 >つ「自然な風味をそのまま生かしてみたんです」外へと駆け出してうずくまる2人つ「自然な風味を生かしすぎましたね・・・」あ「草食動物じゃないんだから・・・」 この後あゆむが「つむぎんには任せておけないよ!」と言い、はるかさんに甘~い煮込みうどんを作ってしまう目を白黒させるはるか あゆむ特製:チョコレートうどん(!!!)試食後、持っていた食器をガチャンと落としてそのまま後ろへと倒れるはるかさん。 あ「あれ~?なんで?」つ「今日は2人とも帰った方が良さそうですね…」 お見舞いにいってはるかも紡も現状より更に落ち込む落ち込んだ後で浮かび上がる・・・というのがよいかなつ「過去の料理は最悪だったなんて思われたまま帰すわけにはいかないわ」は「あんな料理しか作れない娘にまで心配かけちゃどうしようもないからね」 初めて口にした瞬間、顔色が変わって固まるはるか良く分かってない紡不思議に思ったあゆむが試しに…次の瞬間、慌てて紡と飛び出すあゆむ…残されたはるか、目を剥いたままゆ~っくりダウン ふさぎこんでるはるかを案じてる紡・あゆむにラグがはるかの好物は・・・なんて教えて元気付けてと頼んだりすると精霊も話に参加してこれてよいかも 1回目は実習でつくったやつ、2回目はリベンジなのでラグにリサーチして…みたいな展開か ラグがこう申し訳なさそうにはるかが怒っちゃって…みたいに謝りに来る2人は逆にごめんね、と謝ってラグにはるかさんが好きな物を聞く…と言う流れかな 第15話の基本構成 15話は2つの流れで進行した方が面白いかもね1つははるかさん中心2つ目はあゆむぎ中心で、お料理リベンジに励む
https://w.atwiki.jp/wossanlabo/pages/16.html
1回戦 A~C組 D~F組 準決勝 決勝 第1回東方勝抜雀 準決勝 A組 参加者:草刃(A組1位) 彼方(C組2位) くぼっち(F組1位) 野獣と化した先輩(E組2位) 草刃の起家でスタートした準決勝A組は、さながら野獣と化した先輩の独壇場となった。 第1局は野獣と化した先輩が6巡目に、それを追いかけてくぼっちが7巡目にリーチをかけ合う展開。 草刃の捨てた大妖精を仕留めたのは野獣と化した先輩。オールペア6400点で上々のスタートを切る。 親が彼方に移った第2局でもこの流れは変わらない。 第1局より早い4巡目に野獣と化した先輩がリーチを仕掛ければ、再びくぼっちが追っかけリーチを仕掛ける。 そして軍配はまたも野獣と化した先輩へ。12000点を彼方から直撃で、一気に得点を伸ばしていく。 2局続けて親からの直撃と、後半を睨んでという意味ではこれ以上ない展開。 野獣と化した先輩が独走態勢に入っただけに、何とか2位を確保して望みをつなぎたい他の3人。 親が野獣と化した先輩に回って迎えた第3局、意地を見せたのはここまで無傷のくぼっちだった。 3巡目に椛を切ってリーチを仕掛けると、これを草刃がすかさずポンして天狗を作る……が、その直後の捨て牌がくぼっちの当たり牌。 1・6ボスの1200点と、手自体は大きいものではないが、くぼっちがこれで2位争いでさらに優位に立つ。 第3局終了時 野獣と化した先輩:38400 くぼっち:21200 草刃:12400 彼方:8000 オーラスの親はくぼっち。事と次第によっては、首位を走る野獣と化した先輩に追いつけるか……と思われた。 何とか反撃したい下位勢からは、草刃が三妖精をポンして食い下がる。くぼっちに直撃すれば逆転2位の望みもあったはず。 しかし、大量リードで最早無理をする必要が無かった野獣と化した先輩は落ち着いていた。 ダマで待っていたオールペア(4ペア)4000点を彼方から直撃し、悠々と逃げ切りを果たしたのだった。 最終結果 草刃 彼方 くぼっち 野獣と化した先輩 12400 4000 21200 42400 決勝進出第1号は野獣と化した先輩。終始先手を取り続け、場の流れを支配しての圧勝劇であった。 2位に食い込んだくぼっちはワイルドカード枠での決勝進出に望みをつないだが、貯金はわずかに1200点、果たして……? 下位に沈んでしまった草刃と彼方は、共に親番で野獣と化した先輩に振込。草刃は抵抗を見せるも、野獣と化した先輩の猛攻の前に何も出来なかった。 B組 参加者:をっさん(B組1位) オトリ(A組2位) EX幼女の靴下(E組1位) ( 鴉)(D組2位) オトリの親で開戦した準決勝B組。最初に仕掛けたのはをっさんであった。3巡目リーチと早めのアタックである。 しかし、それをあざ笑うかのようにアガりを勝ち取ったのはEX幼女の靴下。 オールペア2400点をダマで待っており、これを( 鴉)からもぎ取って流れをグイッと引き寄せる。 そして自らの親を引き寄せた第2局、EX幼女の靴下の無双が始まる。 まずは再びダマテンに構え、2巡目という速攻でこいしをロン。再び( 鴉)からの当たりは6000点。 第2局1本場は( 鴉)の食い仕掛けや、をっさんのリーチをジッと耐え忍んで流局へと持ち込む。 そして2本場になったところで、再びEX幼女の靴下が動く。 3巡目にリーチをかけると一発でツモ。本場ボーナスを加えて4200点は1400オールと、後続の差を着々と広げていく。 さらに3本場になっても勢いは止まらない。 オトリの4ボスポン、をっさんのリーチを尻目に、5ボスで鳴いていたEX幼女の靴下がオトリからメリーを引っ掛ける。 ミュージックコレクションをつけて2700点を獲得、またもジワリと差を広げた。 なんとかこの状況を打破したい他の3人、動いたのは先ほどの振り込みで3番手に転落したオトリだった。 三妖精を食い仕掛けていくと、( 鴉)の捨てたチルノで当たり。 妖精大戦争を完成させた上に、非想天則も乗せるという渾身の単騎待ちが成就。一挙に13200点を積み重ねた。 箱割れになってしまった( 鴉)も第3局に迎えた親番でなんとかしたいところ。 しかし、先に動いたのはをっさん。3巡目にこの試合4度目のリーチを仕掛ける。 ところがなかなかアガれないまま、流局。EX幼女の靴下もネコ科動物を鳴いていったがこちらも実らず。 1本場になっても思うように攻められない( 鴉)とは裏腹に、オトリ・EX幼女の靴下が積極的にリーチをかけていく。 結局、( 鴉)が耐え切れずにこいしで振込。オトリがオールペアをアガって6700点を獲得し、ついに首位が入れ替わった。 第3局終了時 オトリ:35800 EX幼女の靴下:35300 をっさん:18600 ( 鴉):-9700 オーラスはをっさんが親。ここまで4度のリーチが実を結んでいないが、5巡目に5度目のリーチを仕掛ける。 アガれば逃げ切りのオトリがDS-LEVEL5を食い仕掛けるが、ここはをっさんの執念が勝る。 早苗をツモって4・5ボスの3600点で1200オール。大逆転に向けて望みをつなぐ。 そして1本場、4巡目にリーチを仕掛けていった。 だが、そんな一縷の望みは直後に粉々に砕かれることとなる。 直後の5巡目に追っかけリーチをかけたのはEX幼女の靴下。そして、( 鴉)の捨てたメディスンを仕留める。 永遠亭・文花帖-LEVEL4・6ボス・6ペアと乗りに乗った手は、32300点という特大の一発となり、ケリをつけたのだった。 最終結果 をっさん オトリ EX幼女の靴下 ( 鴉) 22200 34600 66400 -43200 TOPで決勝進出を決めたEX幼女の靴下は5度のアガり。最後の特大手が注目されがちだが、振込0と攻守にわたって安定感抜群であった。 最後に2位転落のオトリ。親を流されて苦しい状況から一時は首位を奪還するところまで持ち直し、ワイルドカード枠への望みを繋いだ。 をっさんは6度リーチをかけるなど果敢に仕掛けていったが、実を結んだのは1度だけ。振込こそなかったが、決定力不足が響いてここで脱落。 草刈り場になってしまった( 鴉)。ことごとく捨て牌が裏目に出てしまい、本来の実力からは程遠い悔いの残る結果になってしまった。 C組 参加者:daigetsu(C組1位) 方解石(B組2位) かぐやてんてー(D組1位) 朱里(F組2位) 朱里の起家で始まった準決勝C組は、方解石が先制リーチをかけたところから場が動き始める。 この方解石が6400点をツモあがって、まずは快調な出だしとなる。 第2局ではdaigetsuがリーチをかけ、すかさず朱里が追いかけていくという展開に。 このリーチ合戦はdaigetsuが朱里に振り込んだ形で決着、4000点を朱里が手にして開幕局での親被りの分を取り返し、2番手に浮上する。 第3局もリーチ合戦。 方解石が速攻を仕掛けると、まずはdaigetsuが追いかけ、さらにここまで音無しのかぐやてんてーも満を持して動き始める。 だが、唯一この荒れ場に加わらなかった朱里がダマでのツモアガり。 1600点という軽い手ではあったが、2番手の朱里がここで後続との差を広げてオーラスへと突入した。 全体的にまとまった展開で迎えたオーラス。ここでTOPに立つ親の方解石の十八番が炸裂する。 持ち味である速攻を仕掛けると、これが一発ツモという願っても無い形となって結実。 一気に点数を44000点まで伸ばして首位通過をほぼ手中に収めた。 方解石が頭一つ、二つ分抜け出して2位争いに焦点が絞られたオーラス1本場。 各人僅差の中にひしめき、誰にでもチャンスがある中で抜け出してきたのはここまで音無しのかぐやてんてー。 軽めの手だったが、ツモアガりでしっかり残り2人を上回り、ワイルドカードへの望みをつないだ。 最終結果 daigetsu 方解石 かぐやてんてー 朱里 12500 41900 22300 3300 得意の速攻がハマった方解石が堂々のTOP通過。親で迎えたオーラスの一発ツモで相手の戦意をくじいてみせた。 最後に2位に浮上したかぐやてんてー。じっくりと戦況を見据え、落ち着いた打ち回しが光ったが、方解石の勢いは止めきれずに僅かな貯金に留まる結果に。 3着のdaigetsuは積極的に仕掛けたもののヤキトリで終戦。第2局のリーチ合戦に敗れて流れを失ってしまったか。 2度アガりながらも、朱里は4着で終えてしまった。比較的軽い手に留まってしまい、火力の差で涙を飲んだ。 ワイルドカード 各組1位の野獣と化した先輩、EX幼女の靴下、方解石の決勝進出が確定。 残り1枠を各組の2位で最も高得点だった者が勝ち取ることになった。 A組2位 くぼっち 21200 B組2位 オトリ 34600 C組2位 かぐやてんてー 22300 この結果、オトリが決勝進出となった。
https://w.atwiki.jp/bzspirit/pages/215.html
笑う犬(わらういぬ)とは、フジテレビのバラエティ番組。1998年に『笑う犬の生活』として放送を開始し、2003年の『笑う犬の太陽』までシリーズとして放送。2008年以降は特別番組として不定期に放送されている。 B'zにまつわるコント B'z同好会 勧誘(2002年5月19日放送) |様々なサークルから入部勧誘されるベッキーに、稲葉浩志の格好をした原田泰造が、B'zの楽曲を歌いながら「B'z同好会」へ勧誘する。 原田が「僕は君だけを入部させたい」と歌うも断られベッキーは去ってしまい、「また、BAD COMMUNICATIONだったね」と歌う。 コント中、松本孝弘の格好をした堀内健(松本君)は一言もしゃべっておらず、原田に「何で君一言も喋らないんだよ」とツッコまれる。 図書館(2002年6月2日放送) |図書館でB'zの「ultra soul」を聴きながら勉強していたベッキー。背後からB'z同好会の二人が近づき、勧誘を行う。 「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」や「Liar! Liar!」、「Easy Come, Easy Go!」などを歌って勧誘を行うも、またもや断られる。 部室(2002年8月25日放送) |詳細がわかる方は追記をお願いします。 ハンサム侍 悪事を働くブサイク三兄弟(長男:南原清隆、次男:原田泰造、三男:名倉潤)を内村光良扮するハンサム侍が斬り捨てるという時代劇風コント。BGMがB'zの曲であり、第1回は「Liar!Liar!」。その他にBGMとして用いられた曲に「BAD COMMUNICATION」「もう一度キスしたかった」「LOVE PHANTOM」「孤独のRunaway(Mixture Style)」「juice」「さまよえる蒼い弾丸」など。 番組タイトル 笑う犬の生活-YARANEVA!!- 笑う犬の冒険-SILLY GO LUCKY!- 笑う犬の発見 Go with flow! 笑う犬の情熱 Gonna go crazy! Funky Dogs 笑う犬の太陽 THE SUNNY SIDE of Life 笑う犬2008秋 笑う犬2010寿 笑う犬2010~新たなる旅~ 笑う犬のアーリータイムス(総集編) 笑う子犬の生活(兄弟番組) 関連商品 笑う犬の冒険 スーパーベストVol.4ゲストコントスペシャル 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ymst/pages/117.html
【作品名】 学校の怖い話 笑う目篇 【名前】 笑う目 【大きさ】 成人男性の目並み 【攻撃力】なし 【防御力】目並み 【素早さ】なし 【特殊能力】どこにでもワープできる。 【戦法】 ワープ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kzap/pages/15.html
ヴィリエカード 名前 ランク 属性 MAXレベル 攻 体 コスト 信頼度 技 効果 ビックリ!少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1100 2530 4 2 ゆずれない少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1120 2464 4 2 警戒少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1140 2397 4 2 逆ギレ少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1160 2330 4 2 気にくわない少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1180 2264 4 2 駄々っ子少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1080 2596 4 2 偉ぶる少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1060 2663 4 2 落ち着かない少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1040 2730 4 2 硬直少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1020 2796 4 2 シリアス少女 ハルナ C ヴィリエ 10 1090 2563 4 2 参上!魔装少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1320 3120 7 2 おびえる少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1340 3054 7 2 料理対決少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1360 2987 7 2 爆弾少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1380 2920 7 2 いじける少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1400 2854 7 2 呆然少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1300 3186 7 2 目を見張る少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1280 3253 7 2 自称天才少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1260 3320 7 2 ビンタを張られた少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1240 3386 7 2 失意の少女 ハルナ UC ヴィリエ 20 1310 3153 7 2 料理の鬼軍曹 ハルナ R ヴィリエ 30 1700 4120 12 3 結界割(中) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(中) 料理作り少女 ハルナ R ヴィリエ 30 1720 4054 12 3 ヒールミスト(中) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(中) 元気な少女 ハルナ R ヴィリエ 30 1740 3987 12 3 結界割(中) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(中) ハイテンション少女 ハルナ R ヴィリエ 30 1760 3920 12 3 ヒールミスト(中) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(中) ポニーテール少女 ハルナ R ヴィリエ 30 1680 4186 12 3 結界割(中) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(中) メッチャ自称天才少女 ハルナ R ヴィリエ 30 1650 4286 12 3 ヒールミスト(中) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(中) 料理が得意な少女 ハルナ SR ヴィリエ 40 2150 5290 18 4 結界割(大) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(大) 魔力喪失少女 ハルナ SR ヴィリエ 40 2230 5090 18 4 ヒールミスト(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) 変身少女 ハルナ SR ヴィリエ 40 2310 4890 18 4 結界割(大) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(大) 水着の少女 ハルナ SR ヴィリエ 40 2390 4690 18 4 ヒールミスト(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) 襲われる少女 ハルナ SPR ヴィリエ 50 2540 5875 22 5 結界割(大) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(大) 夢見る少女 ハルナ SPR ヴィリエ 50 2650 5600 22 5 ヒールミスト(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) はしゃぐ少女 ハルナ SPR ヴィリエ 50 2140 6875 22 5 ヒールミスト(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) [狂喜乱舞]魔装少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 2110 4830 19 4 ローリングソバット 攻撃時に自身の攻アップ(小) [得意げ]祭好き少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 2300 4355 19 4 ローリングソバット 攻撃時に自身の攻アップ(小) [熱視線]見上げる少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 2010 5080 19 4 たたき上げラリアット 攻撃時に自身の攻アップ(中) [甘えん坊]ゲームに熱中!少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 2420 4055 19 4 ローリングソバット 攻撃時に自身の攻アップ(小) [紅潮]見つめる少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 1890 5380 19 4 たたき上げラリアット 攻撃時に自身の攻アップ(中) [モジモジ]言動不一致少女 ハルナ MR ヴィリエ 45 2340 4255 19 4 ローリングソバット 攻撃時に自身の攻アップ(小) [ポニテ]幼妻 ハルナ SMR ヴィリエ 55 2810 5570 26 5 たたき上げラリアット 攻撃時に自身の攻アップ(中) [狼狽]一糸まとわぬメガネッ娘 ハルナ SMR ヴィリエ 55 2300 6845 26 5 あばれる 攻撃時に自身の攻アップ(大) [あられもない]エプロン少女 ハルナ SMR ヴィリエ 55 2610 6070 26 5 たたき上げラリアット 攻撃時に自身の攻アップ(中) [奇跡]夢にまで見た存在感 ハルナ SMR ヴィリエ 55 2510 6320 26 5 あばれる 攻撃時に自身の攻アップ(大) [挑発]水着少女 ハルナ SPMR ヴィリエ 65 2640 7745 31 6 ガートブレイクコンボ 攻撃時に自身の攻アップ(特大) [真剣]スク水少女 ハルナ SPMR ヴィリエ 65 3100 7345 31 6 あばれる 攻撃時に自身の攻アップ(大) [威嚇]ネコ娘 ハルナ SPMR ヴィリエ 65 2950 6970 31 6 ガートブレイクコンボ 攻撃時に自身の攻アップ(特大) どこまでも突っ走る少女 ハルナ R ヴィリエ 30 2010 3345 12 3 結界割(特大) バトル開始時に味方のヴィリエのキャラの攻アップ(特大) 気のきく教師 大先生 C ヴィリエ 10 1150 3120 5 2 見下ろす教師 大先生 C ヴィリエ 10 1170 3040 5 2 神出鬼没教師 大先生 C ヴィリエ 10 1190 2960 5 2 見上げる教師 大先生 C ヴィリエ 10 1210 2880 5 2 冷静な教師 大先生 C ヴィリエ 10 1230 2800 5 2 たたずむ教師 大先生 UC ヴィリエ 20 1350 3800 8 2 見守る教師 大先生 UC ヴィリエ 20 1330 3880 8 2 見つめる教師 大先生 UC ヴィリエ 20 1310 3960 8 2 見上げる教師 大先生 UC ヴィリエ 20 1290 4040 8 2 驚異の魔力教師 大先生 UC ヴィリエ 20 1360 3760 8 2 お茶目な教師 大先生 R ヴィリエ 30 1750 4720 13 3 出る攻撃力は打つべし(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの攻ダウン(大) 照れる教師 大先生 R ヴィリエ 30 1770 4640 13 3 出る防御力は打つべし(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) 余裕の教師 大先生 R ヴィリエ 30 1790 4560 13 3 出る攻撃力は打つべし(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの攻ダウン(大) 教え子をかばう教師 大先生 R ヴィリエ 30 1810 4480 13 3 出る防御力は打つべし(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(大) 魔法をかける教師 大先生 SR ヴィリエ 40 2300 5510 19 4 出る攻撃力は打つべし(大) バトル開始時に相手の現世のキャラの攻ダウン(大) くつろぐ教師 大先生 SPR ヴィリエ 50 2200 7920 23 5 出る防御力は打つべし(特大) バトル開始時に相手の現世のキャラの体力ダウン(特大) [上機嫌]見つめる教師 大先生 MR ヴィリエ 45 2110 5660 21 4 チュド~ン 攻撃時に相手の左側のキャラ2体を攻撃 [紅潮]ほほ笑む教師 大先生 MR ヴィリエ 45 2040 5940 21 4 ドラゴンクリムゾン 攻撃時に相手の右側のキャラ2体を攻撃 [赤面]はにかむ教師 大先生 MR ヴィリエ 45 2460 4260 21 4 チュド~ン 攻撃時に相手の左側のキャラ2体を攻撃 [羞恥]シャイな教師 大先生 MR ヴィリエ 45 2260 5060 21 4 サンダーエボルシオン 攻撃時に自身の攻アップ(大) [過激]メガネッ娘 大先生 SMR ヴィリエ 55 2660 6710 28 5 豆腐の角 攻撃時に自身の攻アップ(特大) [温和]ネコ娘 大先生 SPMR ヴィリエ 65 3020 7540 33 6 ダブル 攻撃時に相手をランダムで2回攻撃 スパルタ教育 大先生 R ヴィリエ 30 1870 4240 13 3 出る攻撃力は打つべし(特大) バトル開始時に相手の現世のキャラの攻ダウン(特大) 極悪少女 京子 C ヴィリエ 10 1250 2600 5 2 不意を突く少女 京子 C ヴィリエ 10 1270 2534 5 2 口の減らない少女 京子 C ヴィリエ 10 1290 2467 5 2 狂気に駆られる少女 京子 C ヴィリエ 10 1310 2400 5 2 恐れる少女 京子 C ヴィリエ 10 1330 2334 5 2 ほほ笑む少女 京子 C ヴィリエ 10 1230 2666 5 2 立ちはだかる少女 京子 C ヴィリエ 10 1210 2733 5 2 たたずむ少女 京子 C ヴィリエ 10 1190 2800 5 2 にらむ少女 京子 UC ヴィリエ 20 1390 3446 8 2 満身創痍少女 京子 UC ヴィリエ 20 1460 3213 8 2 気絶した少女 京子 UC ヴィリエ 20 1470 3180 8 2 せせら笑う少女 京子 UC ヴィリエ 20 1490 3114 8 2 驚愕少女 京子 UC ヴィリエ 20 1510 3047 8 2 おびえる少女 京子 UC ヴィリエ 20 1530 2980 8 2 せめぎ合う少女 京子 UC ヴィリエ 20 1550 2914 8 2 見つめる少女 京子 UC ヴィリエ 20 1450 3246 8 2 本性を現した少女 京子 R ヴィリエ 30 1810 4313 13 3 生体の宝珠 バトル開始時に味方の冥界のキャラの体力アップ(特大) あざ笑う少女 京子 R ヴィリエ 30 1790 4380 13 3 吸血忍者の力解放 バトル開始時に味方の吸血忍者のキャラの攻アップ(大) 挑発する少女 京子 R ヴィリエ 30 1770 4446 13 3 生体の宝珠 バトル開始時に味方の冥界のキャラの体力アップ(特大) 魔装少女で吸血忍者の少女 京子 R ヴィリエ 30 1840 4213 13 3 吸血忍者の力解放 バトル開始時に味方の吸血忍者のキャラの攻アップ(大) 余裕の少女 京子 SR ヴィリエ 40 2400 5125 19 4 吸血忍者の力解放 バトル開始時に味方の吸血忍者のキャラの攻アップ(大) 逢い引き少女 京子 SPR ヴィリエ 50 2800 5710 23 5 魔力解放 バトル開始時に味方の魔装少女のキャラの攻アップ(特大) [ドギマギ]慌てる少女 京子 MR ヴィリエ 45 2260 4740 20 4 ツイントルネード 攻撃時に相手の両端のキャラ2体を攻撃 [照れ隠し]うつむく少女 京子 MR ヴィリエ 45 2350 4440 20 4 ツイントルネード 攻撃時に相手の両端のキャラ2体を攻撃 [羨望]見上げる少女 京子 MR ヴィリエ 45 2160 5073 20 4 ツイントルネード 攻撃時に相手の両端のキャラ2体を攻撃 [本性]冷笑する少女 京子 MR ヴィリエ 45 2460 4074 20 4 ツイントルネード 攻撃時に相手の両端のキャラ2体を攻撃 [非情]メガネッ娘 京子 SMR ヴィリエ 55 2760 5980 27 5 ファイヤーボール 攻撃時に相手をランダムで2回攻撃 [魔性]ネコ娘 京子 SPMR ヴィリエ 65 3090 6903 32 6 ファイヤーボール 攻撃時に相手をランダムで2回攻撃
https://w.atwiki.jp/83452/pages/17679.html
31 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 19 37 08 ID .Z0Ao/iU0 無心になって文章を書き進めた私は次の日、二年生の教室に忍び込んだ。 一人増えたぐらいで誰も気づかない。誰も“認識”していないのだから、私が見えるわけがない。 監視すべき対象は二人いる。澪先輩と、和先輩。 澪先輩がどこまで“認識”したのかはわからない。 だが、私と違ってこの世界にしっかりと存在している澪先輩が、私の側につくわけがない。 だから、とりあえずこの空間から引き離した。 ファンクラブに隔離させたおかげで、あの人は和先輩どころか誰とも話すことができない。 ならば、和先輩だ。 私は適当な人物を装う。クラスメイト……えっと、13ぐらいでいいかな? 手遅れにならないうちに和先輩の“設定”を書き換えて、さもなくば説得して私の側に、クラスメイト13「ねえねえのどっちー、ちょっとトイレいこ?」和「あら? 一年生の教室はここじゃないわよ」クラスメイト13「……え」 その目が、まっすぐに私を“認識”しきっていた。 32 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 19 37 42 ID .Z0Ao/iU0 凍り付いた。息がつまる。 気づかれた? そんなはずない、先輩方が、私の存在なんかに気づくはずがない! 私の身体はすでに薄くなって透明な存在となって百年の孤独に沈んだはずなのに――和「というかあなた、誰なのよ? 桜ヶ丘高校では見たことないんだけど」 眼鏡の奥の二つの双眸が私を射抜く。 顕微鏡で私の心の中まで覗かれているみたい。読まれているみたいに。 極めつけのイレギュラー。私に気づく人なんて、あの人だけでも十分なのに・・・!茜「・・・三浦茜っていいます。桜高の一年生です。デビちゃんって呼んでくださいね!」 なんとかそう言い返してやった。もう指が震えて、言葉も浮かばない。 33 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 07 01 ID .Z0Ao/iU0 ◆ ◆ ◆茜「・・・つまりあなたは、どうしたって一年後には唯先輩から引き離されます」 二人きりの生徒会室で、桃色の髪の女の子がそう言った。 どことなく得意げに、まるで子供に道理を教えてやるかのように。 実際、三浦さんは私よりも背格好の高い人だったから、 電源の切れたディスプレイに映り込む二人を見ても、どう見ても私の方が年上とは思えなかった。 三浦さんの言ったことのすべてを理解できたわけではない。 彼女自身も、この世界の仕組みのすべては把握できていないらしい。 ただ、彼女が“書き手”であり、私たちの行動を書いていたこと。 そして私が“認識”、つまり“読み手”として必要な素質を持ってしまったこと。 それだけは、どうやら確定事項らしい。和「……でも、私たちに“原作”があるとして、そうなるとは限らないじゃない」 無理に言い返すと、彼女に鼻で笑われた。 思わず声を荒らげそうになって……彼女の目に気づく。 何もかも諦めてしまったような、ずっとひとりぼっちだったような。 彼女の境遇を聞いて、単に同情しただけかもしれないのだけど。 34 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 07 46 ID .Z0Ao/iU0 茜「さっきググってみてわかったでしょう? この世界はもともとマンガとアニメなんです」和「でも、私たちがこんな話をしてる描写なんてどこにも、」茜「そりゃそうですよ。私を含め、今の私たちを“書いて”いるのは、また別の人なんですから」 彼女の話を聞く限り、この世界の神様=“原作者”にあらがうことはできない。 そして三浦さんは言う。和先輩も、“書き手”になりませんか、と。和「……いやよ。そんな、神様みたいなことはしたくない」茜「そうですか? 唯先輩や憂ちゃんといくらでも仲良くできるんですよ?」 それに、と三浦さんは付け加える。茜「再開した原作で、和先輩の存在感だってどんどん失われてってるらしいじゃないですか」 35 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 08 53 ID .Z0Ao/iU0 それはあざ笑うような声ではなく、むしろいたわるような、なぐさめるような声。和「……バカにしないで。未来のことなんて、どうなるか分からないじゃない」茜「ぶっちゃけ私や和先輩だけ“認識”能力を身につけたのも、存在感が薄いからだと思うんですよ。 メタ視点っていうんですけど、ほら、『ゆるゆり』の赤座あかりだってメタネタが」和「そんなことは聞いてないわ! 私は、あなたみたいに人を駒みたいに――」茜「はぁ。交渉決裂ってことですか」 次の瞬間、私は生徒会室の壁に突き飛ばされた。 36 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 21 09 ID .Z0Ao/iU0 あ、そういえば私、父親が傭兵やってるって設定あるんですよね。 私の首をしめながら、今度は本当に笑ってそう言う。 だから私がそれなりに力強くても、キャラ崩壊じゃないですよね?茜「もう分かってるんでしょう? 私たちはみんな、登場人物でしかないんです。 語られなければ、描かれなければ、この世界はどんどん薄まって消えていくだけです」茜「……いい加減、勝手に目覚めてキャラ崩壊とかはじめるのやめてください。迷惑なんですよ」 そう言って、私の喉を締め付けて、くるしい、息が、茜「さようなら、和先輩」?「――そっちこそ、人間をバカにするのもいい加減にしてくれないかな。デビちゃん」 はっ、と手が離れた隙に三浦さんを蹴飛ばす。 声の主に思わずにじり寄る。三浦さんがこっちをにらむ。声の主が咳き込む私の背中をなでた。茜「な、なんであなたが……!」 37 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 33 19 ID .Z0Ao/iU0 澪「なんでって、今日の“日常風景”。ファンクラブの描写、なかったでしょ?」和「げほっ、かはっ……み、みお……!」 なにか声をかけようにも咳き込んでしまって、横隔膜が痛くて言葉が出てこない。 そんな私を澪はずっと支えて、背中をさすってくれている。茜「私の設定だと、澪先輩に、こんな勇気なんて、」 きっ、と睨み付けた三浦さんの台詞を澪が制した。澪「デビちゃん。人間はロボットじゃないんだから、成長だってするんだよ?」 最初にダメダメだった唯だって、いまやHTTのギターボーカルなんだ。 私だって人前に出る勇気もなかったけれど、みんなのおかげでなんとかやってこれている。 突き飛ばされたままへたりこむ三浦さんが表情を変える中、澪はそう言い聞かせる。澪「和、唯、ムギ、梓、それに律。みんながいたら、私だって弱虫のままじゃいられないよ」茜「……あははは。この期に及んで律澪ですか? やっぱ鉄板カプですねー」 デビちゃん。悪いけど、人間は成長する生き物なんだ。 だから……“書き手”を、そろそろ辞退してくれるかな。 澪は、あくまでもやさしく三浦さんをそう諭した。茜「――あなたたちに、私の気持ちがわかるもんか!!」 38 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 52 20 ID .Z0Ao/iU0 澪「……」和「……」茜「……ええ分かってましたよ。私と和先輩じゃ格がぜんっぜん違うなんてこと。 私は、モブにすらなりきれないただのボツキャラです」澪「デビちゃん、それはあなたを好きな人に失礼なんじゃ…」茜「いいですよ。次に来る“書き手”さんに譲りましょうか」 三浦さんは私たちに携帯電話を投げつける。 表示された画面……どこかの掲示板だろうか?―――――――――――――――――――――――――――――――― 1 名前:いえーい!名無しだよん![] 投稿日:2012/05/05(土) 00 02 56 ID BWlSYryo0 [1/5] 和(無事2年生に進級できた私だけど唯とクラスが離れちゃったわ) 和(幸い澪が同じクラスだからお昼の相手に困ることはないけど) 和(ひとりで寂しいランチタイムを過ごすはめにならなくてよかったわ) 和「澪、お昼食b 「キャー!!!生秋山さん!!秋山さんよ!!」 「すごーい!!!動いてるぅー!!!」――――――――――――――――――――――――――――――――茜「今の私たちを操っているのは、この掲示板に書かれた文章です。 いいですよ、好きなように書いて。物語を完結させてください」 成長、できるものならしてみてくださいよ。自由意志とやらがあるのなら。 三浦さんが私たちをそう挑発する。 澪が介抱してくれたおかげで、だいぶ咳は弱まっていた。澪「和、大丈夫? とりあえず続きは私が――」和「いいわ。今回だけよ」 私は投げつけられた携帯電話を拾い上げる。 棒切れみたいに使い古された携帯は、どこかリレー競技のバトンのようにも見えた。 39 : ◆6P3ORP3Fjs 2012/05/06(日) 20 52 45 ID .Z0Ao/iU0 乱文しつれいしましたそれでは次の方、お願いします 和「澪、お昼食べよう」 5
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/391.html
それでもボクは分からない ◆mCVwtAkLB6 放送が間近に迫る時刻。 H-7のトンネル付近を人間の男女二人と猫二匹の集団がエリア中心部を目指し、禁止エリアを大きく迂回するように進んでいた。 この舞台の中央部に行くのならば北上するのが最善であり、最低でも北東に進めば禁止エリアを避けられるはずというのに この集団が真東に進んだのは何故か? その答えは簡単だ。地図上では禁止エリアのラインは明確であるが現実の舞台に線引きがされているわけではなく、 森という目印のない場所ではコンパスを見ながら斜め45度を刻んで進むわけにはいかず、禁止エリア付近に近づいて万が一の事態に 陥るのを避けるために、多少遠回りでもトンネル付近まで移動した後に北上するという提案をはやてがしたためだ。 故にその提案に承諾した一行はトンネルの手前まで進んでいた。 「ねえみんな、本当に出てちゃっていいの?」 その集団の内の一人であるミーは、先を歩く二人と一匹に何度繰り返したのか分からない問いを投げかける。 彼からすれば、中央部などという殺し合いに乗った参加者達が集まるという危険極まりない場所には行きたくはない。 温泉でゆっくりと事態が好転するのを待つのが一番堅実だからだ。 「エリア中心部に行かねばならん」 「エリア中心部に行かなあかんねん」 「この俺が世界の中心に行くのは当然だろう」 だがミーの思いとは裏腹に、マタタビ達はあくまで中央に行くつもりだ。 まるで危険なことなど無いという様子で。 ――――どうしようかな? このまま付いていくべきか、それとも温泉に一旦戻るべきか、ミーはどうするかを悩む。 この面子から離れるのは簡単だ。自分のことを半ば無視するかのように歩く面子に対し、立ち止まればいい。 だがその場合はマタタビと離れることになる。せっかく出会えた知り合いと離れることになるのは、面白くない。 とはいえ、人間二人に何の義理もない以上は無償で手伝うのも癪だ。 ミーはそんなふうに悩みながらも彼らに付いていく。だが、答えを出す前に思考を中断させる遠雷の如き声が周囲に響き渡った。 『さて、二度目の放送を行う』 螺旋王による放送が始まり、ミーは硬直し足を止めその内容を聞き取ろうとした。 いくら自身の戦闘能力が高いとはいえ、禁止エリアに入り首輪の爆発で死んでしまうという未来には陥るつもりはない以上は 最初の放送と同様に聞くべきだろう。そう考える彼は、筆記用具を用意しようとした。 「って、みんなどこ行くのさ!?」 だがミー以外の面子は放送など関係ないとばかりに先へと進んでいく。 まるで、放送の内容よりも先へ進むことが大切だと言わんばかりに。 「放送はどうするの!?」 放送が禁止エリアのことに触れミーが叫ぶ中、彼らは歩みを止めない。 止めることなどない。それはルルーシュが彼らに掛けたギアスによる力が原因だ。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 その言葉を最優先させたためにマタタビ達は、放送の内容をメモすることなく記憶に留めるだけにしているのだ。 そんなある種の異空間を形成し、ギアスが掛かった者達とギアスが掛からなかった者との温度差が発生する集団に、死者達の名が告げられる。 『アイザック・ディアン アルフォンス・エルリック 泉こなた エリオ・モンディアル 木津千里 玖我なつき クロ ジャグジー・スプロット パズー パルコ・フォルゴレ 風浦可符香 マース・ヒューズ 間桐慎二 ムスカ ヨーコ ロイド・アスプルンド 以上、十六名』 その集団において、螺旋王の放送に反応したのはたった一匹だけであった。 「クロが!?」 ミーだけが放送で呼ばれた死者達の名に反応する。それはこの殺人舞台にとっては正常な反応である。 彼にとってクロは敵であり、厄介者であり、友人であり、ライバルであったのだから。 自他共に認める最強のサイボーグ猫が逝くわけがない。親友ゴーの作ったサイボーグがこんな簡単に逝くわけがない。 その思い故に、クロの実力を知るミーにとっては彼の名が放送で呼ばれるなどと心の底では信じてはいなかった。 だが、嘆く彼を無視しマタタビ達は先へ先へと進んでいく。 まるで放送では知っている者達の名が呼ばれていないというように。死者がでても何の憤りなど無いというように。 それはミーの目には不自然な光景に見えた。何故彼は放送を聞き、取り乱さないのか。 ミーは取り乱すほど落ち込んではいなかった。クロという猫の死は親友ゴーと比べれば絶望するほどの影響はなかった。 故に彼の冷静な部分が叫ぶ。なぜマタタビは、クロの名を呼ばれても冷静でいられるのか。 己が知るマタタビならば、ライバルの死に何らかの葛藤を抱くなずだというのに。 自分よりもこの放送に影響がでなければいけないはずなのに。 「待てよ、マタタビ!?」 ミーの叫びにマタタビの足が止まり、続いて他の二人の足も止まる。 「クロの名前が呼ばれたんだぞ! お前は何も感じないのか!? お前達は何も感じないのか!?」 感情的になった彼の声が辺りに響き渡り、マタタビ達の耳朶を振るわせる。 殺人舞台に連れ込まれたことによるストレスや怒りが込められた怒声がミーから発せられる。 故に接点が少ないはやて達にまで怒りが及ぶ。 「キッドと決着をつけられぬのは残念だが、それよりも成すべきことがある」 「クロちゃんにエリオ君、パズー君が死んでもうたのは悲しいけど、それよりもやることがあんねん」 「悲しい、俺の乗客達が俺の世界から失われたのは悲しい話だ。だがそれよりもやることがある」 三者三様にそれぞれの悲しみの弁を訴える。 聞くだけならば屍を乗り越え、生ある者を助けようとする言葉に聞こえるだろう。 だが違った。ミーにとっては違った。一見すれば、悲しみを浮かべるような表情がまるで悲しみを切り取っただけの能面に見えた。 「お前達……本当に悲しんでいるのか? 本当に何かを感じ……」 故にミーは自分の疑問を三人に訴える。 背筋の寒くなるような感覚を押さえつけ、感情を丸出しにして訴える。 「うるさい。邪魔だ」 だがミーの言葉は最後まで紡がれることなど無かった。 マタタビがまるで散歩に出かけるように近づき、その爪でサイボーグのメタルボディーを引掻いたのだ。 「なっ、なんでっ!!」 思いがけない事態にミーは驚愕し、思考を停止させる。 それは彼のメタルボディーが僅かながらとはいえ傷付けられたからではなく、 マタタビという友人と思っていた相手に傷付けられたという精神的衝撃によるものだった。 故に次の手を打つという判断が遅れた。それが彼にとって致命的な隙をもたらす。 「俺の世界を邪魔する貴様は排除する」 ミーの背後から男の声が聞こえ、同時に何かが彼の後頭部を掴む。 掴まれたミーからは見えないが、それはクレア・スタンフィールドの右手だ。 数秒間ショックの抜けないミーの隙を暗殺者『葡萄酒』は見過ごさない。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 ルルーシュのギアスが掛かり、ミーを害を与えてくる邪魔者と判断したクレアは彼を掴みながらある地点に向かって疾走する。 だがミーとて、黙って捕まえられているだけでいるつもりはない。 クレアに捕まえられてから数秒でショックから立ち直り、獣の本能に従い己を掴む背後の敵の腕に、鋼の爪を容赦なく突き立てる。 ミーの爪はクレアの右腕に深々と突き刺さり、筋肉が切り裂かれ血が溢れる。 そして腕の力が抜けミーはクレアの魔手から逃れられる、はずだった。 「そんな!?」 ミーが悲痛な叫びを上げる。通常人間の筋肉は傷つけられれば、激痛により力を込めることなど出来ない。 腕に深々と爪が突き立てられた以上は、クレアがミーの体を掴み続けることなどできない。 だがクレアの手は緩むことなくミーの体を離さずに保持しつづける。 本当に傷付いたのかを疑う程に、クレアは息一つ乱してはいない。 痛みも相当あるなずなのに、蚊に刺されるよりも些細な反応しか見せてはいなかった。 「このぉ!?」 ミーは悪態を突きながら、さらに爪を深くまで埋めようとする。 だが爪はクレアの腕に喰いこんだまま、さらに深く埋めることも、引き抜くこともできない。 両腕を自由にしようとするミーをあざ笑うように、鍛えられたクレアの筋肉がミーの爪を固定する。 「この、この、この、この、この、この、この、この、この、この、この、このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ミーはもがく。生き残るため足掻く。こんなわけの分からないことで死んでしまうわけにはいかない。 親友ゴーを残して逝くわけにはいかない。だが、爪は決してクレアの腕から抜けることはなかった。 そんな足掻くミーをあざ笑うが如く、クレアはトンネル内に入り彼の体を壁面へと押し付ける。 「ガッ!」 押し付けられたミーの口から悲鳴混じりの息が出る。 だが制限されているとはいえ、彼の体は壁に押し付けられた程度で破壊されない。 クレアの腕力ではミーを破壊することはできない。 その事実はクレアにとっても承知のことである。 いくら彼とて素手で金属を千切ることなどできない。 見た目だけで金属の体と分かるミーを素手で解体できるとは考えなかった。 ならば、どうやって殺せばいいのか? 答えは単純だ。どの様に硬い物質であっても、例えダイヤモンドっであっても硬質な物質に擦られれば表面から削れていく。 ならば金属質な外観を持つ相手であっても削れないことはない。 クレア・スタンフィールドはそう信じる。信じるが故に、迷わずに機械猫の体をトンネルの壁面に押し付けながら駆け抜ける。 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ 「ヴぁぁぁッァァッァァッァァァッァァァァッァァ――――――――――――ッ!!」 トンネル内に悲鳴と金属が削り取られていく音が響き渡る。命が削られていく音が生まれては消えていく。 鋼鉄の体が、耳が、目が、腕が、腹が、見るも無残に削り取られていく。 激痛がミーの思考を神経を圧迫し、痛みだけが彼を支配する。 その地獄は彼にとって永遠と思える刻まで続き、唐突に終わった。 右腕は千切れ、前頭部が半壊し、目からはコンピュータらしき物が除くことにによってミーの地獄は終わる。 クレアの手にはミーと呼ばれていた残骸が残された。その腕には既に、突き刺さっていた爪が抜けている。 ミーの残骸はピクリとも体を動かすことはない。誰の目にも、壊れて動かない玩具に見えた。 彼はしばらく握っていたその残骸を眺めていたが、ゴミでも捨てるかの如く放り投げ、トンネル内に金属質な物がバウンドする音が数回響く。 「邪魔者は排除した」 そう呟くクレアは、トンネルから出るためにその場を後にしようとした。 彼にはやらなければいけないことがある。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 その使命を果たすために行動しなければならない。ミーを排除したのもその一環でしかない。 使命を果たすために、最善の手は打っても余計な行動をするつもりなどないのだ。 故に一刻も早く、はやて達の元に戻ろうとする。 背後で残った片腕を胸へと忍ばせようとするミーに気づかずに。 ミーは生きていた。制限されているとはいえ、サイボーグの頑丈さ故にぎりぎりのところで命を繋いでいた。 だがもはやその命は風前の灯火だ。彼自身も長くは持たないと思えるほどに、眠い。 おそらくは頭脳部分の制御回路の一部を破壊されたのだろう。 左手がなんとか動き、目と耳にノイズ混じりの情報が入るだけで、他の機能が完全に死んでいる。 意識が永遠の眠りに就く。だけれども、最後まで足掻く、生き足掻く。ゴーの望みを果たすために生き足掻きたい。 そのために自分にできることは何か? 決まっている。螺旋王の邪魔をすることだ。そのために奴の思惑に乗った人間を殺す。 殺し合いに乗ったクレア・スタンフィールドを殺さなければいけない。 残された命でできることなどそれしかない。故に腹の中に入れている包丁を取り出そうとする。 最後までゴーのために生き足掻くにはそれしか残されてはいない。 全ての元凶をクレアだと思い込むミーにはそうすることしか出来ない。 「クレアさん、置いて行かんといてえなぁ」 トンネル内で反響する女の声が聞こえてくる。それと共に複数の足音が聞こえ、ランタンの光が見える。 どうやら他の人間も追ってきたらしい。急がなければいけない、気づかれれば終わりだ。増援が辿り着く前に決めなければいけない。 焦るミーは左腕を震わしながらもポケットに入れ、力が全く入らない手で中の包丁をしっかりと掴む。 そして、命の全てを振り絞るかのように、包丁を投擲する。投げた包丁はクレアの後頭部を目指し直進する。 死に体とは思えぬ必殺の一撃。避けられるはずがない。 「喝采してくれ、初めてやって初めて出来た。……努力したんだよ。なあ?」 投げられた包丁を振り向きもせずに左手でパシリと掴みながら、裸の男―――――クレアは透き通るような声で呟いた。 「……あっ……がっ!」 ミーの全壊した口から驚きの声が漏れる。彼は、まさか避けられるとは思えなかった。 はたして如何にして、クレアはミーの一撃を見切ったのか? その答えは単純である。暗闇の中で己を見つめるはやての瞳に映るミーの姿を見ることで、自分に迫る包丁を見切ったのだ。 クレアは努力することで、車掌としての、暗殺者としての高い視力を手に入れた。 その目は走るフライングプッシーフット号の上で狙撃手の指の動きを暗闇の中で見切ることが出来るほどだ。故にミーの投擲を避けることなど造作もない。 「ひやひやしたぞ」 ミーの方に振り向くクレアから賞賛の言葉がでる。 だが死に逝く彼にとっては侮辱にしかならない。死者に鞭打つ言葉にしかならない。 「どいてクレアさん。邪魔者にはきっちり止めを刺さんと」 やってきたはやてがクレアより前に出て、ミーに向けてサブマシンガンを構える。 凶行を止めることなく微笑を浮かべたまま、まるで悪を滅ぼす正義の味方のように銃を向ける。 はやてと共にやって来たマタタビすら止めようとしない。 その光景を片目で見ていたミーには分からない。何故二人と一匹が自分を殺そうとするのか理解できない。 何故クレア・スタンフィールドが殺し合いに乗ったのか。 何故八神はやては自分に銃を向けるのか。 何故マタタビはクロの死に動じずに、自分を見殺しにしようとするのか。 いくら考えても最後まで理解することが出来ない。 味方が何一ついない状況に陥っても、それでもミーには分からない。 ルルーシュ・ランペルージがギアスを掛けたことを知らないミーには、彼らがギアスの効果により暴走したことなど理解できない。 だが、たった一つだけ分かったことがある。 損傷により動くことができず、銃を向けられる自分に未来はない。 ――――ゴー君、ごめん。ボク帰れない。 H KMP7が火を噴き、何発もの弾丸がミーの体を貫く。装甲が剥げ内部が露となった彼には耐えられない。 はやてが全弾を撃ちはなった後には、彼らの目の前にもう二度と動きはしない壊れた鉄屑だけが残された。 【H-7トンネル内/一日目/日中】 【八神はやて@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:健康、強い決意、上下下着無し(下はタイツのみ着用)、ギアス [装備]:H K MP7(0/40)+予備弾40発@現実 [道具]:支給品一式、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん、レイン・ミカムラ着用のネオドイツのマスク@機動武闘伝Gガンダム 読子の支給品一式と拡声器、支給品一式(食料:缶詰)、テッカマンエビルのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード 血に染まったはやての下着(上下) [思考] 基本思考:力の無いものを救い、最終的にロージェノムを逮捕する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:クレアの求婚に困惑。人生で一度も体感したことのないような変な気持ち。 3:慎二の知り合いを探し出して、彼を殺した事を謝罪する。 4:戦う力のない人間を救う。 5:北上してデパートへ行って下着を入手。 6:読子達にデイパックを返したい [備考] ※ムスカを危険人物と認識しました ※シータ、ドーラの容姿を覚えました。 ※モノレールに乗るのは危険だと考えています。 ※言峰については、量りかねています。 【クレア・スタンフィールド@BACCANO バッカーノ!】 [状態]:疲労(少)、右腕負傷、自分への絶対的な自信、全裸(下半身にバスタオルを巻いている)、ギアス [装備]:セラミックス製包丁@現実 [道具]:支給品一式、マタタビの目玉入り瓶@サイボーグクロちゃん、フライング・プッシーフットの制服 [思考] 基本:脱出のために行動する、という俺の行動が脱出に繋がる。はやてと結婚する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:はやてを守りつつ彼女とともに行動。 3:モノレールとやらに乗ってみたい。 4:名簿に載っているのが乗客なら保護したい。 5:はやての返事を待つ。 【マタタビ@サイボーグクロちゃん】 [状態]:健康、ギアス [装備]:大工道具一式@サイボーグクロちゃん、マタタビのマント@サイボーグクロちゃん [道具]:支給品一式、メカブリ@金色のガッシュベル!!(バッテリー残り95%) [思考]: 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:クレア・はやてからさっきの言葉の真意を問い質す。 3:リザを待てないので、リザと接触したい。 4:暇があれば武装を作る。 【ミー@サイボーグクロちゃん 死亡】 [道具]:支給品一式、世界の絶品食材詰め合わせ@現実、アニメ店長の帽子@らき☆すた 【残り56人】 時系列順で読む Back ヴィラルシャマルの事情 Next CrazyBoys 投下順で読む Back ヴィラルシャマルの事情 Next CrazyBoys 135 黒の騎士団 八神はやて 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 クレア・スタンフィールド 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 マタタビ 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 ミー