約 106,076 件
https://w.atwiki.jp/shinshindun/pages/76.html
このページは幻想魔法図書館の広間、書庫で見つかる書物の内容についてまとめたページです。 オダヤ地方 エリア 内容 実績 冒険出力日 オダヤ街道 王都を囲む白亜の城壁が一直線に続き、それに沿って街道が真っ直ぐ伸びている。美しく整備された街道は、王国の繁栄を象徴しているかのようだ。 <名所:白亜の大路> 2021/11/30 シズカ丘陵 一面に広がる畑に麦が実り、黄金色に輝いている。風を受けて揺れる穂は、まるで黄金色の海のようだ。 <名所:黄金色の麦畑> 2021/12/06 ラッカー峡谷 鬱蒼と生い茂る緑と崖の入り組む地形で、ここだけが唯一開けた景色を見ることができる、峡谷の隙間。遥か遠方に、天高く聳える霊峰が見える。 <名所:遠望の霊峰> 2021/12/01 ミカゼナ海岸 暮れの時間に訪れると、水平線に沈む美しい夕陽を拝むことができる。赤く輝く太陽は、まるで海原に燃える不死鳥の炎のようだ。 <名所:水平線の夕陽> 2021/12/07 薬草の山 リスタル湖から流れ落ちる滝には、微量の水晶が含まれている。水晶は陽の光を浴びてキラキラと光り、滝自体がきらめいているようにも見える。 <名所:きらめく滝> 2021/12/11 クラキ墓所 クラキ墓所が棄てられて尚、人々はそこに眠る魂を鎮めん為に祈りを捧げる。墓所の入り口に突き立てられた銀の剣は、彼らの祈りの証である。 <名所:鎮魂の剣> 2021/11/22 ヘビデ洞窟 洞窟の奥に広がる美しい鍾乳洞。滴った水は小さな地底湖を作り出す。そこに生命の鼓動は見えず、ただ泰然とした時の流れが横たわっているだけである。 <名所:鍾乳洞> 2021/11/15 メリケ湿地 湿地の奥、海岸へと抜ける道の先に見えるのは、ひっそりと棄てられた巨大な灯台。人が棲まない筈のその大灯台に火を灯すのは、一体何の意思なのか。 <名所:棄てられた大灯台> 2021/12/03 リスタル湖 リスタル湖に生える巨大な水晶。それを狙ってゴブリンやコボルド、人間達が日夜争っている。しかし彼らは知らない。湖面から突き出た水晶が、文字通り氷山の一角に過ぎないということを。 <名所:湖底の大水晶> 2021/12/03 ルトゲアの薔薇園 迷い込んだ道の先に、一際大きく咲く真紅の大輪。それは薔薇園を覆う一面の茨の主か、それとも茨の騎士達に囲まれた彼らの姫君か。 <名所:真紅の大輪> 2021/12/11 トジン海崖 一切の生命を受け付けぬような、険しい波によって切り立った崖。先端に立って底を覗くと、まるで死の使いが手招きしているかのような錯覚を覚える。 <名所:断崖の岬> 2021/11/03 幽霊屋敷 その鏡は何も映さない。自分も、今も、現実も。ただその奥に見えるのは、もう一枚の不気味な鏡。 <名所:映らない鏡> 2021/12/02 幽霊屋敷・鏡面 大蛇の大穴 大穴の奥深く、黄金で出来た場違いな門が建つ。その扉が開かれる時は、果たして来るのだろうか。 <名所:黄金の門> 2021/07/28 奈落の黄金殿 黒き沼 遠方、沼を抜けた海沿いに、海竜のものと思しき巨大な骸が打ち上げられているのが見える。精霊の光に照らされ、今にも動き出しそうだ。 <名所:海竜の骸> 2021/11/05 海竜の骸 カゲト灯台 リザードマン達が英雄を祀ったのであろう、雄々しきリザードマンの石像。彼らがここで彫ったのか、持ち込んだのか、あるいは―― <名所:英雄の像> 2021/10/20 オキノ海域 エリア 内容 実績 冒険出力日 ナキナモ島 島の中央に聳える高い山。炎の精霊が好み、この島が温暖な気候となっているのは。必ずしも暖かい西風だけの影響ではないだろう。 <名所:眠れる山> 2021/12/08 幽霊船バッドラック号 幽霊船の頂、朽ちたマストの先に青き焔が灯っているのが見える。不穏に揺らぐその焔は、伝承に聞く船乗りの守り手か、冒険者をあざ笑う邪霊のいたずらか。 <名所:青き焔> 2021/12/07 海賊島ラジマ・タカ 洞窟の奥深く、青の満ちる湖の底に大量の財宝が見える。果たして、あの財宝に辿りつくことができる者はいるのだろうか……? <名所:海中の財宝> 2022/03/18 モリノ地方 エリア 内容 実績 冒険出力日 リンド林道 花の季節になると、リンド林道の並木道はきらびやかな姿へと変貌する。花びらは風に舞い、蜜を求めて小鳥達が集う様は、さながら大自然の舞踏会のようだ。 <名所:絢爛の並木道> 2021/11/29 タイボックの森 タイボックの森は遥か古、文明が生まれる前より存在したと伝えられている。木々の寿命は果てしない。天を衝くようなこの大樹は、一体いつからこの地に根差していたのだろう。 <名所:古の大樹> 2021/12/10 ヤマノ山道 巨獣のねぐら それは、洞窟と呼ぶにはあまりに巨大な空洞。どこまでも広がる闇は全てを飲み込む。あるいは、その洞窟の主でさえも。 <名所:暗闇の大空洞> 2021/12/05 轟きの山 星降る丘・前庭 - - - 星降る丘・星門 「星の魂」へと通ずる門。世界と運命の狭間、過去と未来への扉。世界の真理に最も近いその門をくぐるのは、人の身では到底耐えられないことだろう。 <名所:星門> 2022/05/08 トレッタ廃鉱・坑道 - - - トレッタ廃鉱・深部 深淵に続く地の底、松明の灯りでほんのりと銀色の何かが光っているのが見える。目を凝らすと、それは銀の噴き出る泉であった。 <名所:銀の泉> 2022/11/09 雷の天廊 どこまでも伸びる天空の路。どこまでも続く階段。遥か上空、遥か彼方、天を覆う雷雲の向こう側、確かに城らしき影を垣間見たような気がした。 <名所:天空の城> 2021/11/06 ホーマ地方 エリア 内容 実績 冒険出力日 ホーマの霊林 森にせせらぐ、虹色の小川。しかし不用意に近づけば色のないただの小川に戻ってしまう。虹が見られるのは、妖精達に見つからないようにそっと垣間見た時だけなのだ。 <名所:虹のせせらぎ> 2021/12/10 お菓子工場・倉庫 - - - お菓子工場・厨房 延々とココアが噴き出してくる泉。誰が作ったのか、中はどうなっているのか、冒険者達には到底想像もつず、その甘い香りと夢広がる光景ににただ圧倒される。 <名所:ココアの泉> 2021/11/10 ドラゴンバレー ドラゴンバレーの底近くで巨大な龍の彫像を発見した。一体誰が何の為に、この邪悪な龍の像を彫ったのだろう。――きっと、この世界のものではないのだろう。 <名所:暗黒龍の彫像> 2021/11/21 幻想魔法図書館・広間 - - - 幻想魔法図書館・書庫 無限に続く、長い長い本棚。世界の全ての本がここに眠ると云われるが、それを証明することは、生きている人間にはきっと不可能なのだろう。 <名所:無限回廊の本棚> 2022/11/19 ヒェス地方 エリア 内容 実績 冒険出力日 シバレル山脈 太陽の熱で少しずつ溶けてゆく雪が針葉樹を滑り落ち、その衝撃で回りの雪も落として小さな雪崩を引き起こす。美しくも危険なヒェスの景色。 <名所:雪解けの針葉樹林> 2022/12/16 ゴエルコ氷原 ゴエルコ氷原の中心に広がる山上湖。表面は厚い氷に閉ざされているが、その内側では魚や巨大な影が泳いでいる。 <名所:ゴエルコ氷湖> 2022/11/11 霊峰ヒェス・ギーネ・中腹 霊峰ヒェス・ギーネ・山頂 ガラム地方 エリア 内容 実績 冒険出力日 廃村ゴスタ キルフ旧道 ガラム古戦場 廃都カシナ・ガラム かつて旧都時代に築かれたウェルド王国の城塞・カシナ城。半壊して尚、かつての荘厳さが伝わるようである。しかし奇妙なことに、城は内部から崩れている。これは何を意味するのか……? <名所:カシナ城> 2022/09/04 プトレ王国 エリア 内容 実績 冒険出力日 珊瑚の海道 紅色の珊瑚が枝を伸ばし、洞窟内に所せましとコロニーを形作っている。それは暗闇に咲き誇る花園のようで、前を通る人々の足を確実に止めるほどに美しい。 <名所:珊瑚花> 2022/12/09 ツスギ砂漠・荒野 - - - ツスギ砂漠・砂丘 砂が風を受けて波を形作る。それは黄金の海原のようで、そこに息づく命たちもまた、母なる海のそれらと近いように見える。 <名所:黄金の波> 2022/12/15 王家の谷 歴代の太陽王らしき像が並んでいる。面影は少しずつ違うが、まるで姉妹の様に似通っている。女王の転生が本当だとしたら、同じ人物で違いはないのだろうか。 <名所:太陽王の像> 2022/12/18 不死鳥の霊廟
https://w.atwiki.jp/dgrpss/pages/371.html
「うぷぷぷぷ、おはようございまーす!」 起き抜けに見るモノクマの姿ほど、不快な気分にさせるものはない。 「…勝手に就寝中の女子の部屋に入るなんて、良識すらもないのかしら?」 「いいじゃん、そもそも監視カメラで全国放送中なんだよ?」 それを言えば身も蓋もない、と思いつつも、寝ぼけた眼を擦る。 時計を確認すれば、午前四時半。 早朝と言えないこともないが、こんな時間に起こしに来るなんて、嫌がらせ以外の何物でもないだろう。 「…それで?」 不機嫌を隠さず、私は大柄な人形を睨みつける。 「何か用事があって、この部屋を訪れたんでしょう?」 「うぷぷ…コレコレ」 モノクマがどこからともなく取り出したのは、一枚の硬貨。 「じゃじゃーん、モノクマメダルー!」 「……」 「あれあれ、食いつき悪いなぁ。霧切さん一人だけモノモノマシーンやってないみたいだからさぁ」 何かと思えば、そんな用事か。 いや、モノクマにしてみれば、用事自体はどうでもいいのだろう。 ただ嫌がらせに、適当な用事をでっちあげて、私を叩き起こすのが目的なのだ。 「せっかくだから、メダルを分けてあげるよ。これで一人だけ仲間外れにされずに済んだね」 「メダルゲームだなんて幼稚な真似、興味ないの」 「メダルゲームじゃないよ、ガチャガチャだよ」 「大差ないわ。用件は終わり?なら、さっさと出て行って」 付き合うのも馬鹿馬鹿しい。 適当にあしらうと、モノクマはメダルを残して部屋から唐突に消え失せる。 まだ眠気の覚めやらぬ私は、もう一度ベッドに潜り込んだ。 ――――― 「モノモノマシーン?」 恒例の朝食会がてらに今朝の出来事を伝えつつ、私は苗木君に尋ねる。 「ええ。モノクマは皆やっていると言っていたけれど…あなたたち、本当にあんな子供だましに手を出しているの?」 メダルの文様からして、今回の事件の黒幕が用意したものだろう。 それに平気で手を出せるなんて、なんとも危機感のないことだ。 「うーん…でも、結構面白いよ、アレ」 と、能天気に返され、思わず気が抜ける。 「結構面白い景品も出てくるしさ。隠されているメダルを探し出すのも醍醐味だし」 「……まあ、あなたがいいのなら、口を出すつもりもないけれど」 本当に、抜けている少年だ。 話せば話すほど、毒気を抜かれてしまう。 まあ、そんな彼だからこそ、私も話したいと思ってしまうのだけれど。 「霧切さんはやらないの?」 「ああいう子供じみた遊びには、興味ないのよ」 苗木君をモノクマと同様にズバッと切り捨てて、私は食堂を後にした。 部屋に戻り、軽くシャワーを浴びて、午後の予定を立てる。 現段階で探索できるところは探索し尽くしてしまったし、やることも限られている。 かといって、体を動かしたり娯楽に興じる気にもなれない。 結局私は、何かを調べている時間が一番落ち着くのだ。 バスタオルに体を包んでベッドに腰掛け、ふとその枕元に目が行く。 一枚の硬貨が、鈍い輝きを放っていた。 「……」 探索する場所がない以上は、私も娯楽に興じるべきなのかもしれない。 子供だましと馬鹿にはしたけれど、全く興味がない、と言えば嘘になるし。 それに、あのマシーンから何か新たな手掛かりが掴めれば儲け物だ。 そうと決まるや否や部屋着に着替え、一枚のコインを握り締めて部屋を後にした。 購買部まで足を早め、誰にも見られていないことを確認し、中に入る。 「…なんとも趣味の悪いデザインね」 私を出迎えたボックスにそう吐き捨てて、早々にメダルを投入した。 こんな子どもっぽい遊びに興じているところを誰かに見られたら、明日以降の私の沽券に関わってしまう。 ガチャリ、ゴトン。 重々しい音がして、ガラスケースの奥にこぶし大のカプセルが落ちてくる。 恐る恐る手を伸ばして、半透明のカプセルを取り出した。 「これは…こけし?」 出てきたのは、黒く塗りつぶされた瞳の気味の悪い人形。 何の変哲もない置物。 正直、拍子抜けだ。 あの黒幕のことだから、もっと趣味の悪いものを入れてくるとばかり思っていたのに。 ふと見ると、こけしの底にスイッチが付いている。 ダイヤルを回すことで電源を入れるタイプの…「強・中・弱」とメモリが付いている。 なんだろう、と思いつつもメモリを回すと、 ヴ、ヴ―――――ン と、頭頂部が重い振動を始めた。 「……」 やってくれた。 「動くこけし」とは、そういうことか。 一応、知識としては持っている。 これが一体何のために、どういう用途で用いられるのかということは。 けれど、不純異性交遊がどうのこうの言っていたのは何だったのか。 こんなもの、神聖な学び舎に持ち込んで。 ジョークとしても低俗すぎて、言葉も出ない。 さて、この低俗な玩具をどうしてくれようか。 このままここに放置して、他の人の目に触れさせるわけにもいかない。 朝日奈さんあたり、見ただけで卒倒しそうだし。 そうして、手の中の憎らしいこけしを睨みつけて、 「あれ、霧切さん?」 「!?」 はたして、一番この現場を見られたくない人物が現れた。 「苗木君……なぜ、あなたがこんなところに?」 「? いや、モノクマが『購買部に行けば面白いものが見られる』って言ってたんだけど…」 モノクマ…! 「…黒幕の言動に従うなんて、ホントにあなたは…馬鹿正直ね」 「あ、うん…ゴメン」 「謝る必要は…ないけど…」 人のことは言えない。 まんまと私も、罠にはめられた訳だ。 考えてみれば、モノモノマシーンの景品も黒幕が用意しているんだ。 私が景品を引くのに合わせて中身を変えるなんて、造作もないことだろう。 咄嗟にこけしを背に隠すも、苗木君は目ざとく私の挙動に気付く。 「あれ、何を隠したの?」 「…なんでも、ないわ。あなたが気にする必要のないものよ」 「えー、そう言われると気になっちゃうな」 苗木君は、まるで同級生とじゃれあうように、楽しそうに私に迫ってくる。 こっちはそんな楽しく戯れてる場合じゃないのよ…! 「…モノクマの言う『面白いもの』はないわ。部屋に戻りなさい」 「え?でも、」 私が隠したものがそうだろう、と追及しようとしたのだろうが、 「――三度目はないわよ。大人しく戻りなさい、いいわね?」 「う、……はい」 次は口じゃなくて拳が出るぞ、という剣幕で迫れば、渋々彼も頷いてくれる。 聞き分けの良い少年で助かった。 そもそも背中にコレを隠したままで、接近戦は分が悪い。 「…わかってくれればいいのよ」 ふ、と頬を緩める。 さすがに私が悪いのに、こんなに邪険に追い払うのは申し訳ない。 悪意がないことを、せめて伝えてフォローしてあげなければ。 「ごめんなさい、悪気があってあなたを遠ざけているわけじゃないの」 「っ……!?」 「ただ、どうしても他の人には見られたくなかった…苗木君?」 「…、……」 「あ、の…霧切さん」 苗木君の様子が、目に見えて急変した。 額に冷や汗が吹き出し、熱でもあるかのように耳まで真っ赤に染まってる。 嫌な予感がする。 「それ…隠してたやつ、出てる…、と思うんだけど…」 彼の視線の先。 背中に隠していたはずの、私の右腕―― もはや邪悪な玩具にしか見えないこけしの顔が、宙を見つめていた。 ぶわ、と、寒気が背中を駆け抜けて、 次の瞬間、燃えるような熱さが頬に宿る。 「ち、がうのよ、苗木君、これは、」 想像し得る中で、最悪のケースが起こってしまった。 一番見られたくない相手に、一番見られたくない姿を、見られてしまったんだ。 こんな道具を持ってうろついて、まるで痴女じゃないか。 弁解しなければ。私はふしだらな女じゃない、これは黒幕にはめられたのだ、と。 そう思っているのに、上手く口が動いてくれない。 「あ、僕、その、ごめんなさい!」 「違う、違うの…落ち着いて苗木君、あなたは誤解しているわ…」 純朴な少年は、顔を真っ赤にして、両手をブンブンと振る。 私の言い分も、まるで耳に入っていないようで、 「いや、大丈夫! わかってるから、絶対誰にも言わないし、このこともすぐ忘れるから!!」 「あ、待っ…」 完全に混乱状態の苗木君は、目を白黒させながら購買部を飛び出していった。 私と共に購買部に残されたのは、静寂と、 「……」 ヴ――――ン、と、スイッチをつければ重い振動で私をあざ笑う、大人のこけしだけだった。 「許さない……」 こけしよりも遥かに激しく戦慄きながら、 「絶対に、許さないわ…黒幕…!!!」 死にそうなほどの恥辱と惨めさで、私は床に崩れ落ちた。 こけしの行方は、誰も知らない。
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/189.html
それは常軌を逸した戦いだった。 破壊の極みをこの世に呼び覚ますサイコキネシスを操る少年、クリフ・ギルバート。 荷電粒子砲『ブリューナクの槍』を放つARMS『マッドハッター』に身を委ねるキース・シルバー。 本来が長距離戦闘向きである『ブリューナクの槍』にとって、人間の子供という小さい的は 非常に狙いづらいものだったが、シルバーはあえて荷電粒子を収束させずに放つ。 そうすることで拡散されたプラズマエネルギーは、容赦なく医療セクション内を蹂躙していた。 もはや、そこは地獄の底のごとき光景と成り果てていた。 理性の箍の外れたクリフが撒き散らす悪意が建築構造物を片っ端から粉砕し、 その上に降り注ぐ拡散ビームの雨が瓦礫の山を溶解させていく。 シルバーの熱線はクリフの服すらも焦がしてはいない。無意識の防御本能ゆえか、 クリフの周囲にはサイコキネシスの膜が張り巡らされてあらゆる異物を弾いていた。 そのクリフの攻撃──それはとても攻撃と呼べないようなもので、ただ彼の暴走する 超能力が広範囲すぎるゆえにシルバーに届いているだけであったが──は、 最終形態を発現させて全身ナノマシンの塊となった『マッドハッター』に致命傷を与えるに至らなかった。 どちらも譲らず、引かず、己の全てを叩きつけるような死闘を繰り返している。 魔王の牙が怪物を噛み砕くのが先か、軍神の業火が少年の身を焼くのが先か──それはそういう戦いだった。 「ククク……ハハハハハハ! 素晴らしいぞ! クリフ・ギルバート!! なるほど、これがサイコイネシスか!」 シルバーは嗤っていた。髑髏の奥底に潜む二つの光が、爛々と輝きを増していた。 その哄笑など聞かぬげに、クリフはぶつぶつと聞き取れない言葉を口から漏らしている。 異様な光景だった。 その戦闘領域には人間などどこにもいなかった。 そこには世界の暗黒と一体化した獣と、無慈悲な殺戮機械がいるだけであった。 「う、うう……」 キース・レッドは自分が境界線に立っていることを痛烈に自覚していた。 今、目の前で暴れている二匹の怪物は、彼にとっての明確な未来予想図だ。 レッドの行く道は修羅の道だ。この世界には敵しかしないと断じ、立ちふさがるもの全てを排除する道だ。 その先に待っているものが、それだ。 すなわち、人の心を忘れた獣か、血の通わぬ機械か。 後に戻る道は無い。そんなものは生まれたときから存在しない。 キースシリーズとしてこの世に生を受けたときから、それは決定済みの事項だ。 ならば、自分はどっちになるのか──獣か、機械か。 このままどっちつかずで立ち尽くしていられたらどんなに楽かと思う。 迷う時間はあまりなかった。 両者の戦闘は加速度的にエスカレートしており、死そのものであるバトルフィールドは容赦なく拡大している。 知らず、レッドは壁際まで後ずさっていた。背後に立ちふさがる壁は、レッドに逃げることを許可していない。 そしてまた、建物を支える壁の一つが崩れ落ちる。 さらに広くなったエリアに転がる瓦礫の隙間に、レッドは信じられないものを見た。 「セピア!?」 とっくに避難していると思っていたキース・セピアが、地面に座り込んでいたのだ。 その膝にはなにか小さいものを抱えていた。 「レ、レッ──」 轟音が響き、一塊の天井が落盤を起こす。どん、と腹にくる震動の後には、わずかな静寂が訪れる。 その隙間を縫うように、小さな、か細い声がいやにはっきりと聞こえた。 「にいさん」 セピアの膝の上の小さいものが口を利いた。ものではなく人だった。 その言葉こそが獣と人を決定的に分かつ一言、獣を人たらしめる言霊ででもあるかのように、 この空間に逆巻く念動力の激流が一瞬で消えた。宙を飛び回っていたコンクリートは糸の切れたように次々と落下し、 力場に閉じ込められていた粉塵が晴れたことで辺りは光を取り戻す。 「ユーゴー!?」 クリフが叫んだ。 さっきまでは半ば閉じられていた目は、しっかりと見開かれていた。その瞳には形ある意志が宿っていた。 獣はもういない。彼は人間だった。それはつまり── 「血迷ったか、クリフ・ギルバート! サイコキネシスを解くとはな!」 人を殺すのは機械だということであった。 戦闘の恍惚に完全に没入しきっていたシルバーにとって、クリフの精神の回復などなんの意味もなかった。 本来の正常な状態に復帰したことを、逆に「血迷った」となどとエラー扱いしていることからも、それは明白だった。 『マッドハッター』は両手を合わせ、十の爪をクリフに向けた。プラズマ化されたエネルギーがそれらの中心点に集まる。 それは中天に輝く太陽か、或いは夏に咲く花に似ていた。 クリフの絶体絶命の瞬間に、妹が声にならない声を上げる。 「やめて」 事実、それは声にならないもので、ただ喉を鳴らしただけでしかなかった。 だがそれでも、ユーゴー・ギルバートの切実な願いはこの場の全ての者に届いた。 「にいさんを、いじめないで。たったひとりの、にいさんなんです。 いつまでも、いっしょに、たすけあっていくって、ちかったんです」 今度は口すらも動いていなかった。それなのに、彼女の声はどんどん大きくなっていく。 それはまるで、直接心に語りかけてくるかのように。 「黙れっ!」 怒気を露わに、シルバーが吼える。 「娘……戦いの邪魔を……するな!」 臨界寸前だった『ブリューナクの槍』の砲口がユーゴーに、そしてセピアに向けられる。 「や──」 やめろ、と飛び出しかけたレッドをあざ笑うように、それは放たれた。 加速されて異常な熱を蓄えたエネルギーの奔流が注がれる。 眩い光がレッドの目を灼き、視界がホワイトアウトする。 視力が正常に戻ったとき、そこにはなにもなかった。 「あ、ああ──」 それは誰の声だったか。レッドのものだったかも知れない。クリフのものだったかも知れない。 次の瞬間には、今度こそ地獄から呼び込んだような壊滅的なサイコキネシスが膨張する。 全てが無に帰そうとしている世界は漆黒に染まり、その暗闇に抱かれてレッドは意識を失った。 なにか胸のむかつくような悪夢から覚めて、レッドは身を跳ね起こす。 そこはベッドの上で、無機質な病室の中だった。 妙にリアルな夢だったはずだが、それは朝靄のように掻き消えてもう思い出せない。 その代わりに、目を背けることのできない現実を思い出す。 「セピア!」 答える声はない。 あれが夢だったなら、あの記憶が現実でなくて、今がいつもの不本意な朝の始まりだったら、 「なーに、レッド」と間抜けな声が返ってくるはずだった。 茫然自失となりかけたレッドだったが、がちゃりという音とともに開かれたドアから入ってきた者を見て、 「セピア……」 目を真っ赤に泣き腫らしたキース・セピアと、彼女に手を引かれるユーゴー・ギルバートの姿があった。 「レッド! レッドレッドレッド!!」 三メートルはあろうかというドアからベッドまでの距離を、セピアはたったの二歩で飛び越えてレッドに体当たりした。 「し、死ぬかと思った……怖かった……怖かったんだから!」 レッドはそれを最初、「キース・セピアが死にそうな目に遭って恐怖を覚えた」という意味だと思ったが、 どうやらそういうことではないらしく、 「わたしの『ニーベルングの指輪』でも、レッドの『グリフォン』が反応しなくて、だからもうレッド死んじゃうのかって──」 そこから先は言葉にならなかった。セピアはレッドの肩に顔を押し付け、わんわん泣き出したのだ。 「あー……」 レッドもレッドでなんと言ったらいいか分からず、ただ「オレがなんとも思ってないことでお前が泣いてどーする」 と、そういう言葉を何度も飲み込みながら黙ってセピアの頭頂部を眺めてながら彼女の泣きやむ時を待っていた。 「──で、なんでお前らは生きてるんだ」 もっと別の言い方があるような気もしたが、他に言い方も思いつかなかったので直截に訊く。 セピアはユーゴーと顔を見合わせて、ちょっと微妙な顔をした。 「僕だよ」 いつ現われたのか、病室の隅に一人の少年が立っていた。 そいつを見て、レッドもまた微妙な顔になる。 「グリーン……」 「この間の借りはこれで返したからな」 澄ました顔でグリーンがそう言うのへ、 「誰も頼んでねーよ」 「なんだって? おいちょっと待てよレッド……仮にも僕は君の命の恩人──」 一触即発の空気が流れかける寸前、 「やめなさい、二人とも」 病室の入り口にはキース・バイオレットが立っていた。そお顔は、いつもよりも厳しいものだった。 「兄弟喧嘩をしている場合じゃないでしょう。今は一刻を争う事態なのよ」
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5161.html
前ページ次ページ虚無と狼の牙 虚無と狼の牙 第十七話 ジョンストンはレキシントン号の真下に竜騎士部隊を展開させた。先行した巡洋艦四隻撃墜の原因が、下からの狙撃であったことを踏まえての策である。 「例のトリステイン貴族といい、艦長といい、全くの腰抜けどもめ。この私自らが戦い方を教えてくれるわ!」 鼻息を荒くしてジョンストンは威勢よく啖呵を切った。ボーウッドは苦笑いを浮かべながら、ジョンストンの後姿を見つめる。その二人の傍らで、ワルドはどこか冷ややかな笑いを浮かべている。 「事実上更迭された割には、随分と余裕ですな、ワルド子爵?」 平然とした様子のワルドに、ボーウッドは訝しげな様子で話しかけた。 「なに、面白いものがみれそうですからな」 「面白い?」 「……まずは相手の手の内を知る、これは戦いの基本でしょう」 ワルドは目の前のジョンストンの後姿を見て、鼻で軽く笑った。 ウルフウッドとデルフリンガーは森の街道を抜けた。目の前にあるのはタルブの平原、そしてその中央に浮かぶのは―― 「相棒、見えたぜ、あれがレキシントン号だ」 デルフリンガーの言葉にウルフウッドはゆっくりと目標を見上げる。竜に乗った騎士が十人ほど、戦艦の下を旋回している。 「さてと、ここからが正念場だ、相棒。もう逃げも隠れも出来ないぜ」 「正面突破や、行くで」 ウルフウッドはアクセルを全開に回した。彼の乗ったバイクが平原へと躍り出る。 レキシントン号を守っていた竜騎士の一人が慌てて甲板に現れた。 「司令官殿。目標の人物と思われる男が姿を現しました」 「よし。馬鹿な男だ。先ほどまでの不意打ちのようにうまくいくと思うなよ。全竜騎士に告ぐ! これより目標に向かって全軍攻撃を開始、目標を打ち倒せ!」 威勢よく命令を出すジョンストンをワルドは冷めた目で見ていた。 ――具体的なことは何も告げずに、何が指示だ。 ワルドは目の前の上官の愚かさを心の中であざ笑う。おそらくは、竜騎士隊は何も出来ないままに全滅するだろう。しかし、それは彼らが弱いということではない。 手の内の分からない相手に無策に突っ込めば、そのような結果になるのは火を見るよりも明らかなのだ。 「見たところ、ただの平民のようだな。どんな手を使ったか知らぬが、竜騎士部隊を相手ではおそらくは生きて帰れまい。馬鹿め」 馬鹿は貴様だ――ワルドは心の中で呟いた。 「よし! では、竜騎士部隊よ、いっせいにヤツに魔法を浴びせよ! 骨すらも炭に変えてくれるわ!」 大げさに身を翻して、指示を出すジョンストン。 ――馬鹿め。 ワルドは船から身を乗り出しながら、その様子を眺めていた。あの男に魔法が通じないことは先刻承知している。 「なっ」 案の定の展開だ、ワルドは一人笑う。目の前で口を開けて呆然としているジョンストンの姿が滑稽で仕方がない。 ウルフウッドはデルフリンガーで大きさ数メイルはある炎の弾を切り裂くと、パニッシャーで狙いをつけて、竜騎士を二機撃ち落した。 「ば、馬鹿な! 何をやっているのだ! 真面目にやらんか! もっと魔法を! 魔法を浴びせかけよ!」 ――まともな状況判断も出来ない愚か者め。自分に実戦経験がないから、戦況を正確に把握できないのだ。 ワルドははね付き帽子を目深にかぶって、慌てふためく背後のジョンストンの姿をあざ笑う。 戦場においてもっとも重要なのは、正確かつ迅速な判断だ。間の抜けた上官の指示に馬鹿正直に従って、意味のない特攻を繰り返させられている竜騎士たちは、ワルドにとっては心底憐れむべき対象でしかなかった。 案の定、魔法をデルフリンガーで切り払われると、ほぼ同時に今度は三機の竜騎士が撃墜された。 「何をやっているのだ、この馬鹿者共めが! こうなれば、全員突撃! 突撃を仕掛けよ!」 ワルドは小さく胸で祈る仕草をした。ボーウッドはそんなワルドの様子を忌々しそうににらみつける。 状況的に竜騎士の全滅は必至だ。ワルドはその状況を上からのんびりと眺める。 ウルフウッドの使う銃の破壊力は確かに恐ろしい。銃としての性能はハルケギニアの常識をはるかに上回っている。 しかし、いくら破壊力があるといっても、あの銃弾であれだけ簡単に戦艦を撃沈できるとは思えない。なにか、隠し玉があるはずだ。 ――さぁ、見せてもらうか。君の手の内を。 竜騎士隊が全滅した頃合を見計らって、ワルドはゆっくりとフライの魔法で空へ浮かび上がった。 $ 「相棒、これでやっかいなのは全部撃ち落したぜ!」 相手竜騎士の炎の魔法をことごとく打ち消したデルフリンガーが嬌声を上げた。 ウルフウッドは無言のまま頷くと、レキシントン号の真下へと切り込んでいく。 そこには占領行動に出でいた兵士たちもいたが、ウルフウッドの前にあっさりと竜騎士団が全滅したのを目の当たりにして、彼らは蜘蛛の子を散らすように逃げ始めていた。 「ちらほら、敵さんの姿が見えるけれどもよ、どうする?」 「んなもん、いちいち相手にしとったらきりないわ。目標は相手の戦艦のみや。それさえ落としたら、後はこっちの連中がなんとかするやろ」 「了解だぜ、相棒」 そうは答えたものの、ウルフウッドはどこか腑に落ちないものを感じていた。例のワルドの存在だ。 ウルフウッドはワルドが今回の一件に絡んでいるとにらんでいたが、それにしては事があっさりと進みすぎている。 ――随分と、大人しいやないか。何を企んどる? 「相棒! 今だぜ」 デルフリンガーの声で一旦思考を止めたウルフウッドは、まっすぐにパニッシャーをレキシントン号に向けて構える。 例のガンダールヴのルーンのおかげだろうか、本能的にどこを打ち抜けば艦を落とせるかが、わかる。 「これで、終いや」 引き金を引いた。ランチャーがまっすぐにレキシントン号の腹へと向かって、飛んだ。 $ 地面から突き上げてくる衝撃に、ボーウッドとジョンストンは甲板で宙を舞った。甲板に体を打ちつけたボーウッドは鈍い声を上げる。 「ぐっ、な、なんだ? これは、爆弾か?」 状況を把握できないままに、ボーウッドは立ち上がった。慌てて、船から身を乗り出し、下を覗き込む。そこではどす黒い煙がもうもうと昇っていた。 「馬鹿な、こんな芸当が出来るとは……。確かに、これでは先行した巡洋艦が撃ち落されたのも頷ける」 ハルケギニアにおいて、戦艦を撃ち落すのは、艦隊戦による大砲の応酬もしくは竜騎士による近接戦闘と相場が決まっている。だが、しかし今回のケースはそのどちらにも当てはまらない。 基本的にこのような戦艦は竜騎士による火の魔法に対して固定化の処理を行っているものだが―― 「物理的な衝撃と、強力な火炎を併せ持つ攻撃など、聞いた事がないぞ……」 呆然とするボーウッド。彼は、自分たちの見通しの甘さを後悔した。 「こ、これは一体どういうことだ、ボーウッド!」 青ざめた表情でジョンストンがボーウッドに詰め寄った。 「……閣下。火の回りが早い。この船は墜ちます。脱出の用意を」 「このレキシントン号が落ちるというのか!」 「ええ、その通りです」 ボーウッドは冷静に事態に対処する。こうなってしまった以上、後に残った選択肢はいかに被害を少なくするかしかない。 「ちょ、ちょっと待て、ボーウッド! こ、これでは私にどうクロムウェル宰相に申し訳しろというのだ、え? わが国最大の艦隊を、たった一人に沈められたなどと」 「残念ですが、それが現実です」 「ふざけるな、わ、私は認めないぞ! 全員で消火活動に当たれ! 船員の退避など認めん!」 「往生際が悪いですぞ、ジョンストン司令官」 ボーウッドとジョンストンが振り返った先で、ワルドがゆっくりと甲板に着地した。 「往生際、が悪い、だと? ワルド子爵! そもそも竜騎士隊を任せた貴様がもっとしっかりしておれば、このようなことにはならなかったのだぞ!」 「お言葉ですが、手の内も分からぬ相手に無策に突っ込んでいくばかりでは、いかに歴戦の兵士といえども、勝てませぬ」 「き、貴様、私を愚弄するのか!」 「事実を申したまでのことです」 ワルドの言葉に逆上したジョンストンは杖を引き抜いて、ワルドへと向けた。その様を見たワルドはすばやくジョンストンの懐にもぐりこむ。 「司令官殿。こういった場合には、最高責任者が艦と運命を共にするというのが、軍人の美学ですぞ」 「わ、ワルド、貴様、自分が何をしたかわかっているのか……」 力なく開いたジョンストンの口から、血があふれかえった。ワルドの杖が彼の胸に深々と突き刺さっている。 「せめて、家名を汚さぬよう、この船と運命を共にするが良かろう」 ワルドはジョンストンの体を右足で押し出すように蹴りだした。ジョンストンの体が傾いた甲板を転がっていく。 「ワルド子爵、貴様何を考えている?」 「無能な司令官と共に心中するのは、あなたとて本意ではありますまい。ところで、その杖を仕舞っていただけますかな? 貴殿に危害を加える意図はありませぬゆえ」 ワルドに向かって杖を構えたままのボーウッドに対して、ワルドは悠然と笑ってみせる。 「貴様、わざと、いやわかっていたな? こうなることを?」 「さぁ、軍人にとっては上官の命令は絶対ですからな。それはあなたとて同じこと」 「……どうするつもりだ?」 「この船を落とした男を葬り去る。そのために一つ艦隊が消えてしまったわけですが、十分にトレードオフすると思いますがね」 「いくらスクエアの貴様とはいえ、戦艦を一人で撃ち落すような男に勝てるのかね?」 「相手の手の内がわかれば、あとは対応するだけですからな」 「まさか貴様は相手の手の内を見るためだけに、一つの艦隊を犠牲にしたというのか! 貴様は正気か!」 「いたって正気ですよ、艦長殿。ヤツはどうしてもこの手で殺さねば――収まりがつきませぬ」 ワルドはにやりと笑う口笛を吹き、風竜を呼んだ。 ボーウッドがくるりと背を向けるワルドに声を掛けようとしたとき、一人の兵士が慌てて、甲板に躍り出てきた。 「か、艦長! ダメです! 火の回りが速すぎて、消火が間に合いません!」 「ええい、本艦はもうだめだ! 総員に退避命令を出せ!」 兵の声に振り向いて大声で答えたボーウッドは、慌ててワルドに視線を戻そうとした。しかし、ボーウッドが甲板へと上がってくる兵の声に気をとられた隙に、すでにワルドは飛び立った後だった。 $ 「終わったな、相棒。残党狩りは正規軍の奴らに任せて、俺たちはずらかるとしよーぜ」 デルフリンガーがのんびりした調子で声を掛ける。煙に包まれたレキシントン号がゆっくりと高度を下げていた。しかし、ウルフウッドは上空を見据えたまま、動かなかった。 「いや、まだや」 「あん?」 「まだ、一番厄介なヤツが残っとる」 ウルフウッドの視線の先、そこには風竜にまたがるワルドの姿があった。 「やぁ、使い魔くん。久しぶりだね」 「……随分のんびりとした登場やな。オンドレの船、もうすぐ沈むで」 「もったいないけど、仕方ないさ。おかげで、いいものが見られたからね」 ワルドの言葉にウルフウッドは舌打ちをした。手の内を見られたこともそうだったが、それ以上にそれだけのために艦を一つ犠牲にする精神が気に食わなかった。 「あの後、焼け跡からキミの死体が見つからなかったときは、本当に驚いたよ。あの出血でまさかとは思っていたけど、本当に生きているとはね」 「そらご期待に応えられんで悪かったな。どうやら、ワイ、地獄からは嫌われてるみたいやねん」 にらみつけるウルフウッドを見ながら、ワルドはくくっと喉の奥で笑い声を上げた。 「まさか。僕はむしろ感謝したい気分だったよ。こうして、ちゃんと君を自分の手で殺せることにね!」 挨拶代わりにウィンドブレイクを放つワルド。ウルフウッドはそれをデルフリンガーで横なぎに払い捨てる。 「今日は君一人かい? ご主人様はどうした?」 「あんな何の役にも立たん小便くさいガキ、置いてきたわ」 「それは残念だ、彼女にもぜひともお礼がしたかったのだけれどもね!」 ワルドは三つ続けざまにウィンドブレイクを放った。まっすぐに風の塊がウルフウッドに向かう。 「学習能力がないんか、オンドレは?」 ウルフウッドはそれらをデルフリンガーで簡単に払った。魔法を吸収できるデルフリンガーの前では、ウィンドブレイクなど物の数ではない。 「何、ただの準備運動さ。本番は、これからだよ」 おもむろにワルドは杖を持ち上げた。そして風の塊を放ち、レキシントン号の窓を叩き割る。 「?」 ワルドのとった行動にウルフウッドはとっさに身構えた。その様子を見て、ワルドは満足そうに笑う。 「君のその剣、吸収できるのは魔法だけだったな」 「相棒、やべえ!」 デルフリンガーの声が響くやいなや、ウルフウッドはバイクから飛び降りる。 「身軽になったか。いい判断だ。だが、これだけの数、貴様には避けきれまい!」 ワルドが再び杖を振るった瞬間、風に巻き上げられて数百本の矢が窓から飛び出してきた。巻き上げられた矢は、まっすぐにウルフウッドに向かって飛んでくる。 「相棒! オレは魔法力は吸収できるが、魔法力を受けて加速した物体を止めることは出来ないぜ!」 「わかっとるわ!」 無数の矢が竜巻の様にウルフウッドを取り巻いて旋回する。そして、 「串刺しになるがいい」 ワルドが杖を振るった瞬間、それらがいっせいに襲い掛かって来た。 「くっ」 ウルフウッドはパニッシャーとデルフリンガーを振り回して、襲い掛かる矢を払い落としていく。パニッシャーとデルフリンガーの重量を活かした衝撃の前に、放たれた矢は次々と散っていく。しかし―― 「なるほど、見事なものだ」 ワルドが感嘆の声を上げた。 「あれほどの矢を放って、たったの三本しか刺さらないとはな」 ウルフウッドは矢の刺さった左足をかばうように身を屈めたまま、悠然と風竜にまたがるワルドの姿を視界に映す。 三本の矢は左足のふくらはぎ、背中、そして右肩に刺さっていた。傷口から静かに血が滴り落ちる。 $ 「にらみつけているだけで、撃っては来ないのかい?」 ワルドが余裕の表情でパニッシャーを杖で指した。 「くそったれが。今日はまた、随分と饒舌やないか」 ウルフウッドが吐き捨てるように言った。 「相棒、こいつはまずいぜ」 デルフリンガーの言葉をウルフウッドは無言で受け流した。 この距離から狙撃しても、ワルドの風の防御壁のおかげで弾丸は当たらないだろう。唯一活路を開く道としては、接近戦に持ち込むことだが ――風竜にまたがって空中にいるワルド相手に接近戦に持ち込むのは不可能に近い。 「お得意の遍在いうのは使わへんのか?」 「悪いが、そんな安っぽい挑発には乗らない。前回は下手に遍在なんかを使ったせいで、魔法力が切れて、あんなピンチになったわけだからね」 ワルドは余裕で笑う。 「そちらこそ、例の船を落とした切り札でも使ってみたらどうだい? きれいに君に打ち返して差し上げよう」 ワルドは心底愉快そうな笑い声を上げた。前回不覚を取った相手を、今度は完膚なきまでに追い詰めている。それはとてつもない快楽だった。 「さてと、先ほどはガンダールヴらしい人間離れした動きだったね。けど、傷だらけの体で、次同じ攻撃を受けて、はてさてどこまで耐えられるかな?」 ワルドゆっくりと杖を振り上げた。再び風の魔法が、レキシントン号の窓から大量の矢を運び出す。 「相棒、次は本当にまずいぜ! どっかに身を隠すところを探せ!」 「アホ。無理や。こんなだだっ広い平原、どこに隠れろっちゅうねん」 半分あきらめたような口調のウルフウッド。 「相棒! お前さん、大人しくハリネズミになる気か!」 「アホか……」 ウルフウッドは自分の周りを取り囲む無数の矢を見ながら呟いた。 この状況で活路を開く方法があるとしたら、それはたったの一つだけだ。この矢の中にあえて飛び込んで、防御を度外視して、この矢の嵐を抜けて銃弾を打ち込む。 賭け、だ。この魔法を使っている間、ワルドは風の防御壁を張れないと仮定しての。 ウルフウッドはパニッシャーを盾にして、矢の中へ飛び込んだ。 「何?」 しかし、彼の予測は大きく外れた。矢は彼を避けるように後ろに広がったのだ。 「まさか……」 「くくっ。残念だったね。これくらい精密に矢を操ることが出来るのだよ、私は」 ワルドが悠然と笑う。パニッシャーを盾にして飛び込んだため、ウルフウッドの背中はがら空きだった。 ――終わりか。 ウルフウッドが歯噛みして、あきらめかけた、その瞬間、彼の身の回りを炎が包んだ。その炎は蛇のようにウルフウッドの周りを一周すると、全ての矢を飲み込み焼き尽くした。 $ 「ウルフウッド君。無茶は困りますぞ、全く」 ウルフウッドはゆっくりと声の方向を振り向く。 そこには見慣れた顔――コルベールが腰に杖を当てて、立っていた。 「センセ。あんた、なんでこんなとこに」 ウルフウッドの言葉にコルベールは柔らかく笑って答える。 「……貴様、何者だ?」 勝負に水を差されたワルドが低い声で、コルベールに尋ねた。 「別に名乗るほどのものでもないですよ。グリフォン隊隊長のあなたのように地位のある人間ではないのでね」 そして、コルベールは再びワルドへ向かって杖を構えた。 「もっとも、母国と自分を信じてくれていた人間を裏切るような輩に、名乗るべき名前はないというのが本音ですがね」 コルベールの挑発に対して、ワルドは無言だった。そして、ゆっくりとワルドはコルベールの能力を分析し始める。先ほどの魔法から推測するに、おそらくは火のトライアングルクラス。厄介なヤツが戦場に現れた。 「って、なにやっとんのや! このハゲッ!」 と、唐突にウルフウッドがコルベールの頭を思い切りしばいた。 「なっ?」 あまりにも予想外の事態にワルドの動きが止まる。コルベールの頭に見事に赤い跡が出来た。 「あんた、じょうちゃんの面倒を頼んだやろ! それがなんで、こんなとこにおんねん!」 「いたた。人の頭を気安く叩いてくれますね……。大体、あなただって偉そうなことを言っていたくせに、そもそも大ピンチだったじゃないですか」 コルベールは頭を押さえながら反論した。 「うっ」 痛いところを付かれてウルフウッドは黙り込む。 「全く、人の頭を気安く……。大丈夫ですよ。ミス・ヴァリエールはちゃんと安全なところに隠れてもらっています」 「……ほんま頼むで」 「ええ。彼女を、こんな血なまぐさい世界に引きずり込むわけにはいきませんから」 そして、ウルフウッドはすばやくコルベールの前に立ちはだかり、ワルドの放ったウィンドブレイクをデルフリンガーでなぎ払った。 「まったく油断もすきもない奴やで」 不意打ちに失敗したワルドが小さく舌打ちをする。おそらく、コルベールともウルフウッドとも一対一で戦えば、ワルドは勝てるだろう。しかし、それが二人同時なら――わからない。 ワルドにとってはせめて今の不意打ちででも、コルベールは倒しておきたかった。 「センセ。あんた、二度と人に向けて魔法は放たへんのと違たんか?」 ワルドの動きを見据えながら、ウルフウッドがコルベールに声を掛けた。 「あれは魔法で人を傷つけたくない、という意味ですよ」 「なら、なぜ戦場に出てきた?」 「自分の友人が危険な目に遭っているのに、それを見過ごすのは、魔法で人を傷つけることと同じ。違いますか?」 「友人……な」 ウルフウッドはコルベールの言葉を反復して、小さく笑った。 「なにかおかしいですか?」 コルベールは不思議そうにウルフウッドを振り返る。 「いや。そうか、ワイは、センセの友達、やったんやな……」 「ウルフウッド君?」 「いや、なんでもない」 ウルフウッドはパニッシャーとデルフリンガーをゆっくりと構えた。アホみたいな話やで、と小さく呟いた。 「センセ、この戦いが無事終わったら、酒奢ったってもええで?」 「あいにく、収入のない君にたかる気はないですよ」 「そうかい」 「ええ。――ただ、お酒を飲むという案には賛成です」 「ほな、ちゃっちゃっと終わらせたろか!」 ウルフウッドはパニッシャーを振り回すようにして、銃口を開いた。その背後でコルベールが杖を構える。 「……調子に乗るなよ」 二人の様子を見て、ワルドが苦々しげに呟いた。 前ページ次ページ虚無と狼の牙
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/25030.html
登録日:2013/11/09 (土) 01 54 31 更新日:2022/08/13 Sat 16 55 03 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 あざの耕平 たくましい女キャラ スロースターター ライトノベル 作家 小説家 幼なじみ 徳島県 濃い男キャラ 衝撃のあざの耕平 阿波市 あざの耕平(こうへい) ライトノベル作家。徳島県阿波市出身。元兼業作家。 1976年1月28日生まれ。 ファンからの愛称は「あざのん」、または「あざのさん」 【来歴】 第9回ファンタジア長編小説大賞において、『霧の都の吸血鬼』で最終選考に残る。 その後『月刊ドラゴンマガジン』誌上で行われた第1回龍皇杯に『Dクラッカーズ』で出場(『月刊ドラゴンマガジン』1998年9月号掲載)するが、優勝は逃す。 (ちなみにこの際の優勝は榊一郎のスクラップド・プリンセス) その後1999年1月に、富士見ファンタジア文庫より『ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト』でデビュー。 そして2000年11月に、富士見ミステリー文庫から『Dクラッカーズ』を出版。富士ミスを支える人気シリーズとなる。 Dクラッカーズ完結後は、2004年7月から富士見ファンタジア文庫より『BLACK BLOOD BROTHERS』を出版。 2006年にBLACK BLOOD BROTHERSがアニメ化される。この際にDクラッカーズが富士見ファンタジア文庫より新装版として出版される。 またこのアニメ化の際に勤めていた書籍取次会社を辞めて専業作家となる。 2009年にBLACK BLOOD BROTHERSが全11巻で完結。 それから1年後の2010年5月、富士見ファンタジア文庫にて新シリーズである『東京レイヴンズ』をスタートさせる。 2013年に東京レイヴンズがアニメ化される。 【作風】 長編シリーズは基本異能力バトルがメイン。悪魔、吸血鬼、陰陽術など作品によって使われる要素は様々。 話が進むごとにキャラクターが多くなり群像劇になることも。そして大抵のキャラクターに見せ場があるので総力戦がガチの「総力」戦となることもしばしば。 敵味方問わずにどのキャラクターも自らの思いに従い、しっかりと動いているので敵勢力も魅力のあるキャラクターが多い。 スロースターター しっかりと土台を作ってから盛り上げるタイプの作風のため、序盤は設定やキャラ配置がメインとなるために盛り上らないと言われることが多い。 しかし1度エンジンがかかってからはもう止まらない。配置していた伏線が爆発し、キャラクターたちが動き出し、急速的な盛り上がりを見せる。 そのため「3巻でエンジンがかかり、7巻でブレーキが壊れる」というのがファンの間で共通認識となっている。 男キャラが濃い 男キャラの方が戦闘でメインになるのは当たり前、酷いときは男キャラの方が萌えるということも。中でも中年以上のオッサンキャラの活躍は多く、人気が高い。 もちろん女キャラも人気がないわけではなくしっかりと魅力的である。「かっこいい」、「たくましい」など読者からも評されている。…アレ? …「主人公(男)はヒロイン、メインヒロイン(女)はヒーロー」も読者の共通認識の一つとなっている。 というか長編シリーズ3作品全てがこれに当てはまっているのだが…。 【評価】 土台作りが完了した中盤からの熱い展開、大人たちがしっかりと活躍する、シリアスなだけではなくテンポの良いコメディも書ける、 物語をしっかりと畳み完結させる、など実力派として評価が高く、知名度は高くないものの話をしっかりとまとめれるという信頼と実績から熱いファンは多い。 初シリーズのDクラッカーズがドラッグをテーマにしていたため、ネットでは『あざの耕平ジャンキー説』がささやかれていたことがある。 (当然あとがきで否定している) また話を続きが気になるいいところで終らせることが多い。(つまりドS)そのため次の巻が出るまで読者は悶々とすることになる。 BBB6巻と東レ8巻のあとがきで切れさせられた人も多いと言う。 そしてDクラと東レで幼馴染をメインにすえたストーリーを書いているため、ラ板の幼馴染は禁止!スレでは度々話題に上がる。 破壊力の高い幼馴染ヒロイン(Dクラの方は男)を生み出し、話の中核部分が『幼馴染』という要素を有効的に活用しているため、 スレ住民からは『衝撃のあざの耕平』の二つ名を与えられ恐れられている。 【作品一覧】 富士見ファンタジア文庫 ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト(1999/01)※『字野耕平』名義。 2013年11月に「あざの耕平」名義で『ブートレガーズ BOOTLEGGERS』に改題した新装復刊版が出版。 BLACK BLOOD BROTHERS 東京レイヴンズ 富士見ミステリー文庫 Dクラッカーズ ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン GA文庫 神曲奏界ポリフォニカ・ダン・サリエル・シリーズ 冥殿「アニヲタwikiの真髄が何だかご存知だろうか?」 冥殿「答えは、『追記・修正』です」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 乙! あと作中のテーマも結構共通してるよね。社会とそこから疎外されてる者たちとか。 -- 名無しさん (2013-12-20 01 30 31) ティム・バートンもそんな感じのスタイルらしいなぁ -- 名無しさん (2014-01-05 04 43 23) もっと評価されるべきだと思うわ -- 名無しさん (2014-02-01 21 18 02) 女の子の心理描写が上手すぎるってことで、女性疑惑が流れてたとか何とかw -- 名無しさん (2014-02-03 02 54 34) 東レからはちゃんと萌えも描けてるだろ、他ラノベと比べて男キャラが目立ってるのは相変わらずだけど -- 名無しさん (2014-08-03 01 08 22) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7987.html
415: ナイ神父Mk-2 :2022/05/19(木) 00 20 24 HOST p506199-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp 憂鬱スパロボ アポカリプス 86惑星編 時系列色々 セリフネタ その2 「誰が此処迄やれって言ったよ?」 「いや、だってあんな桶を兵器と言い張られるのは我慢できなくて…」 「だからって、シュレッダー鋼やハドロン砲組み込んだ機動KGF作る奴が有るか!」 「作りたいから作った。反省はしているが後悔はry」 連合の技術者間でのやり取りの一部。 連合を含む各国の兵器開発者の間で絶賛大不評を得たフェルドレス「ジャガーノート」を兵器として認めたくないという技術者は多数に上っていた。 その為、その中の一部が近いコンセプトの機体開発に挑戦。86惑星に提供されているギアス系世界の技術をベースにハドロン砲等野心的な兵器を搭載しているも、結果的には機動KGFとでも言うべき兵器が完成する事となり、ごく一部のエース向け機体となっている。尚、ギアーテ連邦程の技術が有れば生産は可能な模様。 「しかし、技術大尉は良いご友人をお持ちの様で…」 「あの悪魔見たいな対応でそう思うなら、頭修理に出した方が良いんじゃない?」 「いえいえ、本当に悪魔なら表ではこれまで通りの対応しつつ各国へ向けての証拠固めでも行っていた事でしょうね…」 「そこまで行けば人でなしだと思わよ?」 「そうでしょうかね?ああ、人でなしと言えば…コレは恐らく大尉を気遣っての事だと思われますが…」 「?」 「このまま共和国が政治的に追いつめられるとすると『次の豚』には技術大尉が選ばれる可能性が高いと言う公算が立てられて居ます。」 「!?」 「悩むのも良いですが行動は早めた方が良いかと…」 アンリエッタ・ペンローズ技術大尉とリーガルリリーの会話の一部。 連合ではこれまでの共和国の行動から各国の武力行使も考慮に入った避難を浴びた場合、スケープゴートを選ぶ可能性が高いと目しており、その対象にはハンドラーやレイドデバイス関係者が選ばれる物と考えられていた。 その為、アンリエッタ・ペンローズ技術大尉は経歴からもその筆頭と見做され、レーナの警告以外にも連合から直接警鐘が鳴らされている。 416: ナイ神父Mk-2 :2022/05/19(木) 00 21 20 HOST p506199-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp 「アーマイゼみたいにチョコマカと!」 「!後ろに回られたぞ!砲塔を回と…」 『7号機撃破判定!』 「アサルトライフルなら正面を抜かれる事は無いですが、バズーカやグレネードなら装甲の弱い部分は抜かれますな」 「上手く使えれば歩兵の上位互換と出来るやも…」 「待て、あれだけ使えたのは熟練のパイロットの技量があってだ。パイロット育成はどうする?」 KMFとフェルドレスの模擬戦を確認したギアーデ連邦の軍人たちの会話の一部。 ギアーデでは装甲服部隊とフェルドレス部隊による戦線構築によって構成されていたが、戦線に置ける装甲服部隊の損耗等は問題視されていた。そうした現状に対して、連合は歩兵戦力の代替としてKMFの提供を提案する。 しかし、未知の兵器に対して効果を疑った連邦は主力であるフェルドレスとの模擬戦闘を実施第五世代機KMFとの戦闘の結果、単純火力と装甲では上回っている物の運動性とより近距離での戦闘に於いては脅威であり、歩兵の発展戦力としての運用が期待できるという物であった。 「実際の所、仮にあのデストロイガンダムと呼ばれた戦力が我々に向けられたとして勝てるのかい?」 「軍としては全力を尽くして防衛に当たります!」 「僕が聞いているのは勝率だよ?」 「…レギオンから取得した80㎝レールガンを使用すれば或いは…」 「手元に無い物を言われても困るよ、それに…我々に大盤振る舞いしたって事は向こうにはアレに対する対抗手段も有るんじゃ無いかな?」 「…」 「力が無いってのは辛いものだね…」 ギアーテ連邦内に於ける会話の一部。 連合が出したデストロイの戦闘力は、改めて各国に対して連合と言う存在の力を見せつける事となった。 同時にこれに対する対抗手段の模索も行われるも、現在示される情報はどれもが絶望的な数値を示す事となっており、各国は対話による対応の模索を行う事となる。 「しかし、ELSと言いましたか?浸食攻撃は凄まじい物が在りますね…」 「実はアレは攻撃では無いのですよ」 「は?」 「彼等は本来融合によって他者との理解を行おうとします。つまり、本来は彼らのあいさつなのですよ」 「なっ…」 「接触当時は我々も攻撃と勘違いしたのですが、彼等からすると握手して皮膚の細胞が死滅している程度にしか思わなかった訳ですね」 「」 連合と86惑星住民との会話の一部。 ELSと言う完全な非人型異星人の存在は、一部を除く各国にも驚きを齎しており、各国の生物学者や或いは科学者たちの興味を大きく引く事になる。 しかし、こうした更なる戦力の存在は各国の軍部から見れば連合との戦力の差を強く意識させる結果となっている。 417: ナイ神父Mk-2 :2022/05/19(木) 00 22 21 HOST p506199-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp おまけ 夢幻会が何を恐れたか 連合が何を恐れて居たかに関しては惑星86でのサンマグノリア、殊更シンの周辺をオカルト的に見た場合余りに見立てに近かった事が上げられます。取り敢えずとしては普遍的無意識における強い死の内包やら或いは無数の死を望む声他、夢幻会目線としては魂を備えたと言えるだけの機械と今の状況に成った元凶の一族の少女或いはそれと関係する女帝。コレだけでは無く彼自身が死に向かって歩いて行く様等がP3の主人公に重なるのではないかという物でした。そして、コレに寄って連合の出現が恐れた物が… ニュクス:出典ペルソナ3シリーズ 概要 月誕生時の一説であるジャイアントインパクト説による成立の際に激突した存在とされる。当時の死と言う物を有さなかった生物に死と言う概念を付与した。その際にニュクスの破片の一部を生物は逃さない様に自らの精神の中へと封印、コレにより生物には寿命が産まれた他ニュクスの欠片を逃さない為に精神と言う檻が複雑化、結果的に知的生命体を成立させる事となる。P3本編前の時間軸に置いてとある組織は生物が精神の檻に閉じ込めたニュクスの欠片である「シャドウ」と呼ばれる存在を寄り合せるという実験を行いデスと言う死を象徴する存在を生み出してしまい紆余曲折を経てその存在はP3主人公の中に封印されその後彼が封印された土地にかえって来る事で物語は始まる。そして、その後復活したニュクスはP3主人公の歩んできた旅路の答えとして起こした奇跡に封印されて再度眠ることに成る。この決戦の際に現れたニュクスの本来の肉体は通常とは異なる異相に存在する月その物であり完全各政治には全生物に死が齎される形となる。 エレボス:出典ペルソナ3シリーズ P3本編の後の時間軸に置いて発覚した事であるが現在のニュクスその物に人類を滅ぼそうとする意志などは無く、又出現時に死をまき散らす事も意図したものでは無い。では何がニュクスを呼び出すかという事の答えがこの存在である。知的生命体の死への興味が普遍的無意識に堆積して一種の概念存在と成った物と言える。コレが接触する事こそニュクス出現の原因と成り得る物であった。その為、死を望む意識を拡大させ得る共和国の行為等と合わせて連合のオカルト勢力は共和国に寄る状況の悪化を警戒させる事となる。 夢幻会が本当に恐れた物 ニャルラトホテプ;出典ペルソナ2シリーズ 概要 人類の普遍的無意識内に於けるネガティブマインド領域の擬人化、完璧な人間を求めて対立するポジティブマインドと議論を続けてきた見守ることを選ぶポジティブマインドよりも寄り積極的に人間を破滅させる介入を行うため、2シリーズでは人類を一度滅亡に追い込んだ。擬人化存在としては2シリーズで討滅されているが領域その物が消滅した訳では無く単に裏に回っただけである事から再び出現する可能性も存在し得る。因みにニャルラトホテプを打倒しようとする意志その物も実はネガティブマインドに分類される為、出現する貌の中には打倒される自分をあざ笑う個体も居る等可なり面倒。 418: ナイ神父Mk-2 :2022/05/19(木) 00 23 25 HOST p506199-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp 以上です。WIKIへの転載は自由です。取り敢えず昨日話したネタに関してと86関連のセリフネタをば…
https://w.atwiki.jp/dmmadultgame/pages/18.html
鬼の戯れ_あざみ SR 風 ??? ??? 強制_あざみ SR 風 26 全昇大の術 5427 4288 2730 全昇中の術 SP版 2014年07月キラーカード ダブル射精_あざみ SR 風 26 全昇大の術 5193 4900 2130 全昇中の術 SP版 2014年10月キラーカード 至福の時_あざみ SR 風 26 18000 13100 11600 42700 暴風の呪符 4541 3299 2914 ??? 鬼の指導_あざみ SR 風 23400 18800 10800 53000 ??? ??? SP版 2015年05月赤鬼姫キラー ご褒美_あざみ SR 風 21600 16100 11700 49400 ??? ??? SP版 2015年06月週間レイド報酬 鬼顔射_あざみ SR 風 23700 18700 11300 53700 ??? ??? SP版 2015年09月お月見ガチャ 下僕の部屋_あざみ SR 風 26 21800 15500 12300 49600 ??? 5500 3907 3095 旋風の呪符 SP版 2015年09月十五夜イベント報酬 [[]] SR 風 ??? ??? 筆アナル_あざみ SR 風 ??? ??? SP版 2015年12月週間レイド報酬 ビリビリ_あざみ SR 風 26 21400 15700 12000 49100 魔結界 5399 3941 3009 魔結界 SP版 2016年02月赤鬼姫パネル報酬
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16525.html
木の葉が枯れ落ち、凍える季節の中に暖かな彩を演出する商店街 行き交う人々をあざ笑うかのような風が吹く ビュュウウウウ 「・・・っ!」 温もりを求め身を竦ませながら歩く二人 「さ、寒いわねっ」ブルブル 「は、はいっ」 「・・・けほっ」 「だ、大丈夫ですか・・・むぎ先輩?」 不安な表情の瞳に彼女は答える 紬「大丈夫よ、あずさちゃん」 梓「・・・」ホッ 紬「もう大丈夫だから、心配しないでね」 梓「は、はい・・・」 まだ不安が拭えない顔を冬の冷たい風が吹き飛ばす ビュュウウウ 紬「・・・っ!」 梓「さ、寒いです!」 紬「がちがち」ブルブル 梓「そこまで寒いんですか?」 紬「お店を出る前にお冷を一気飲みしたの」 梓「どうしてそんなことを・・・」 紬「喉の渇きを潤す為よ」キラン 梓「・・・温かいお茶の方がよかったのでは?」 紬「あずさちゃん、ごめんね」 梓「な、なんで謝るんですか」 紬「たくさん心配かけたものね」 梓「ま、まぁ、いいじゃないですか。心配していたというより・・・勇気付けられていたんですから それより、みなさんが来る前にはやく準備しましょう!」 厳しくも暖かい時間の中に――― 紬「・・・うん!」 ―――二人はいた ―――――梓の部屋 紬「お邪魔しま~す」 梓「どうぞ~」 紬「おぉ~、ここがあずさちゃんの皇室なのね」 梓「皇室は日本に一つしかないですよ。さ、座ってください」 紬「あっ、キーボード!」 梓「あー、一応そのぅ・・・」 紬「うふふ、弾いていいかしら」 梓「体温めないんですか? コタツに入ってください」 紬「そうね。卒業写真は無いの?」 梓「中学校のです・・・よね?」 紬「もちろん」キラン 梓「・・・無いです。押入れの奥深くで眠ってます」 紬「小学校のは?」 梓「同様です」 紬「そこの押入れね」キラン 梓「違います。どうぞ、座ってください」 紬「了解よ」 梓「少し落ち着いてくださいね」 紬「うふふ、唯ちゃんも同じ行動するわね」 梓「・・・うわ、想像つく」 紬「・・・あら?」 梓「どうかしたんですか?」 紬「温かくない・・・」 梓「点けてすぐには無理です。徐々に温まるんです」 紬「そ、そうなのね」 梓「そうですね、向こうにはコタツがありませんから」 紬「あら?」 梓「今度は何ですか?」 紬「あれって・・・」 梓「・・・? あ、はい。そういうことです」 紬「・・・」ジー 梓「まさか、同類だとか思ってないですよね」 紬「お、思ってないわよ?」 梓「目が泳いでますよ。・・・いいですけど」 紬「今は?」 梓「純に預かってもらってます。しばらくしたら来るんじゃないですかね」 紬「いい事思いついちゃった」 梓「?」 ――・・・ 紬「みんな遅いのね・・・」 梓「退屈ですよね、テレビでもつけましょうか?」 紬「ううん。それよりお話をしましょう」ニコニコ 梓「・・・はい。なにか飲み物用意しますけど」 紬「いいのよ。揃ってからにしましょう」 梓「・・・そうですか」 紬「あずさちゃんがみんなに連絡をしてくれたのよね・・・?」 梓「そうです。みなさんが揃う機会ってあまりないですから」 紬「も、もしかして・・・みんな日にちを間違えたんじゃ・・・」ゴクリ 梓「今日大晦日ですよ? いくらなんでも」 ピンポーン 紬「・・・よし」モゾモゾ 梓「どうしてコタツの中に隠れるんですか・・・って、熱いですよ!?」 紬「大丈夫よ」モゾモゾ 梓「・・・あ、誰か来たんだった」スッ ヒョコ 紬「スイッチオフにしてください」 梓「・・・」ポチッ 紬「・・・内緒ね」モゾモゾ 梓「テンション高いのかな・・・」 スタスタ ピンポーン 「あーずにゃーん!」 梓「うわ、玄関先で名を呼んでる!」 「あーそーぼー!」 ガチャ 梓「やめてください!」 「うぉおおお! あずにゃああん!」ダキッ 梓「うっ!」 「久しぶり~」スリスリスリスリ 梓「・・・はぁ、いい加減にそういうの・・・」 「どういうの?」 梓「いえ、なんでも。さ、入ってください」 「邪魔するよぉー!」 梓「こっちもテンション高いんですね」 「ん?」 梓「ふふ、なんでもないです」 「ぬぉ、キーボード!」 梓「うんうん。まったく同じで安心します」 「あずにゃんの卒業写真がみたいな」 梓「無いです。座ってください・・・飲み物何がいいですか?」 「むぎちゃんの紅茶をくださいな」 梓「・・・それだと私が動けないじゃないですか」 「そろそろ来るんでしょ? 待ってようよ、それよりおこた~!」ササッ 梓「あ・・・」 「ふんふふん~♪ あったかあったか・・・くないよ?」 梓「スイッチが入ってないんです・・・。節電してるんで・・・」 「おこたの意味無いよ!?」 モゾモゾ 「そういえばむぎちゃんは・・・ぬっ!?」 梓「・・・」 「中にネコにゃんがいるのかな?」ペラッ 紬「みゃ~」 「おぅ・・・むぎちゃん・・・」 梓「む、むぎ先輩がネコの声を・・・」 「びっくりしたよ・・・」 紬「うふふ。唯ちゃん秋以来ね」 唯「・・・うん」 梓「・・・」 紬「・・・唯ちゃん?」 唯「秋からそんなに時間経ってないけど・・・っ」グスッ 梓「・・・!」 紬「うん・・・」 唯「その前の時間が長かったよ・・・っ」 紬「・・・うん。ありがとう、唯ちゃん」 唯「あ、違うんだよ! えっと、久しぶりにむぎちゃんの紅茶が飲めるな・・・って・・・」 紬「分かったわ!」フンス! 梓「台所自由に使っていいですから」 紬「ありがと~」シャランラ 唯「・・・えへへ、嬉しいね」 梓「・・・」 ――・・・ 唯「ふぃ~・・・」マッタリ 梓「ふにゃ~」ノンビリ 紬「このあと雪が降るらしいわ」 唯「積もったら雪合戦しようか」 梓「頑張ってください。見てますから」 唯「一緒にやろうよ」 梓「遠慮します。ですから、そういうのは」 唯「ガーン」 梓「それ口にしたら格好悪いですよ」 紬「一緒にはしゃぎましょう?」 梓「そうですね。やりましょう」 唯「」ガーン ピンポーン 唯「おや、誰か来たよ」 紬「誰かしら、予想しましょう」 梓「え・・・放置ですか・・・」 唯「アイドルの突撃訪問! 今回は中野あずにゃんの家に参りました!」 梓「どうしてアイドルが一般人の名を知っているんですか!」 唯「打ち合わせしたんだよ」 梓「突撃じゃないじゃないですか」 ピンポーン 紬「こんばんは、お昼のニュースです」 梓「こんばんはって言いましたよ」 紬「今回は中野さん宅の前から読み上げます」 梓「その放送がニュースになりますよ」 紬「先日未明、木星を襲撃した隕石の群れですが」 梓「隕石の群れってなんですか」 ピンポーン 梓「あ、はーい!」 唯「待って!」ガシッ 梓「な、なんですか?」 唯「危険な香りがするよ」 紬「そうよ。この匂い・・・」クンクン 唯「ラベンダー・・・」 紬「ハーバル・・・」 梓「意見が割れましたね。って、どっちも癒しじゃないですか」 ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン ピンポン 紬唯「「 りっちゃんだ 」」 梓「・・・」 律「はやく開けろよな」プンスカ 梓「・・・はい」 律「なにしてたんだよー?」 梓「えっと・・・。特には・・・」 律「? なんだ、まだ誰も来てないのか・・・お、こったつ~♪」 梓「・・・」 律「はぁー、寒さで凍えた体を暖めることができねえな~。なんでだよ!?」 梓「それが・・・その・・・。・・・テンション高いですね」 律「梓、さっきから変だぞ・・・? なんだ、スイッチオフじゃねえか」ポチ 梓「あ!」 「きゃっ!」 「あつっ!」 律「え、えぇ?」ペラ 紬「みゃ、みゃ~」 唯「りっちゃん! スイッチオフにして!」 律「いや、出て来いって・・・」 梓「・・・」 紬「りっちゃ~ん」 律「むぎ・・・」 紬「お久しぶりね~」ニコ 律「う・・・うん・・・っ」 紬「うふふ、ありがとう」 律「もうお礼は聞いたからいいんだよ!」 紬「足りないわ~」 律「っ・・・!」 唯「あずにゃん・・・」 梓「・・・」シーン 唯「あれ?」 梓「・・・なんですか?」 唯「わたしたちも秋以来久しぶりの再会なんだよ?」 梓「そうですけど・・・。憂に会ってるから、そんな感覚は・・・」 唯「感動なんてないんだね・・・ひっく・・・」シクシク 梓「今年も残り8時間ですね~」 唯「話題を変えちゃだめだよっ!」 紬「りっちゃん、世界中の写真をとってこなかったの?」 律「ん? あぁ、想い出のフィルムは無限ですからね」キリ 梓「意味が分かりませんよ、それにパクリじゃないですか」 律「ばれたか」ウシシ 唯「誰が言ってたの?」 紬「うふふ」 律「あとは、澪か・・・?」 梓「いえ、もっと来ると思いますけど・・・どうですかね。みなさん忙しそうですから」 紬「そうね~・・・。あ、りっちゃんも紅茶飲むかしら」 律「うん。頼む」 紬「はいは~い」 唯「・・・」 梓「・・・」 律「・・・やべえ、嬉しい」 ――・・・ 律「ほっ」 唯「りっちゃんから幸せの溜息がこぼれました」 梓「ふふ・・・」マッタリ 紬「・・・あ、見て」スッ 唯「おぉ、雪ですな・・・」 紬「・・・妖精みたいね」 律「よせやいよせやい」テレテレ 唯「・・・」ズズーッ 梓「・・・」 紬「・・・こ、こほん」 律「このノータッチっぷりも久しぶりだな」ズズーッ ピンポーン 梓「あ・・・」 律「みんな戦闘配置につけっ!」 唯紬「「 おー! 」」 2
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/924.html
わらうもり【登録タグ わ 本 泉井小太郎 詩集】 笑う森 著者:泉井小太郎 本紹介 サンプル コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/twinkletimeprecure/pages/65.html
第15話「紡のお見舞い。それは舌の不満と胃の不快を組み合わせたまったく新しい・・・」 決定タイトルは「気分はモヤモヤ? はるかさんのユーウツっ!!」 ある日のあゆむクラス、突然はるかが学校を休む そういえば最近元気が無い様子だったような… あゆむと紡は、今日の家庭科の調理実習で作った料理を持って、帰りがてらはるかの所へお見舞いに行こうと決める そして放課後、はるかの家のある時見神社へと向かう2人 紡は自分の作った料理に自信たっぷりの様子、だがあゆむの顔は青ざめている… そしてはるか宅へ到着、ラグが言うにははるかは病気というわけでは無いようだが この間の一軒(14話)以来、なぜか心がモヤモヤして晴れずどうにも元気が出ないのだと言う そんな時はおいしい料理が一番、と紡はお見舞いの料理を差し出す はるかはその心遣いに少し元気を取り戻し、料理を口にするが恐るべきその味に気を失ってしまう あゆむ達が帰った後、心配するラグをよそにはるかは気晴らしに神社を散歩する するとお婆ちゃんとはぐれて迷子になった少女と出会い はるかはその子と一緒にお婆ちゃんを探すことに その少女は初めは不安げな様子だったが、そのうちお婆ちゃんの事を語り始める はるかはその言葉から家族の絆と言うものを感じ取り 「自分にはこんな風に想い合い、待っていてくれる家族はいない…そうか、自分は寂しかったんだ」 と、モヤモヤの理由に気づく そうするうちにお堂の前で手を合わせているお婆ちゃんの姿を発見 無事に再会できたことを喜ぶ一同 お婆ちゃんはこれも神様に孫の無事をお祈りしたおかげだ 神様はいつもちゃんと私達を見ていて、助けてくださる、と言う するとそこへガイが登場、そこにあった狛犬をヤッテラにし少女を人質に取ってしまう 「神頼みなどくだらん!そんなに大切なものなら己の力で取り戻してみろ!」 とあざ笑うガイ、孫の名を叫ぶお婆さん お婆さん達が見ている前で変身はできない… そこではるかは自分があの子を取り返してみせる、と生身のまま向かって行き うまくヤッテラをかく乱し少女を救出すると、お婆さん達を逃がし、本堂へ避難させる 家族を引き裂こうとした幹部に対し、怒りに燃えるはるか 「なんだかんだと悩むよりも!今の私がやるべきことはあいつらを倒すこと!」 そこへあゆむ達も駆けつけ3人は変身 あゆむと紡、そして身近すぎて気づかなかった ラグという存在のありがたさに気づいたはるかは完全復活! そして戦闘終了、はるかは隠れていた2人を迎えに行く 2人からお礼を言われ、微笑むはるか そして改めて、タイマアークと戦う決意を固め、仲間たちに感謝するのだった 出撃幹部 ガイ 狛犬ヤッテラレッカー 第15話アイデアノート 11/02/10 15話が”お見舞い”か紡の料理ベタってまだバレてない状態だよね調理実習とかと絡めるといいかも 調理実習とかと絡めるといいかも学校を休んだはるかさん調理実習ではるかさんに差し入れを作って持っていこう!と言う流れになるあゆむ達(CM)CM明け、ものすごく微妙な表情ではるかさん家に向かうあゆむといつも通りのつむぎん… うろ覚えなんだけどつむぎんの料理に「料理で釣れると思ってるの」とか言って食って更に不幸になるはるかさんそこへあゆむがお爺ちゃんの中華料理店に連れてってご馳走はるか、つむぎんに「料理ってこういうのを言うのよねぇ」とか言ってた記憶が・・・ はるかさんが未だツンデレだった頃か…懐かしい今のはっちゃけ系だと素直に感動、食って悶絶という感じかも知れない 落ち込んだはるかでちと小ネタあすみが来てフォローしてくれる「自分より強いのなんていくらでもいるってあたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」はるか「プリキュアになって負けたから悔しいんじゃない・・・ん?なんであんた千代国宝しってるの?」あすみちゃん口笛吹いてとぼけるはるかあすみの出自に疑問を持つなんてな あたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」相撲題材の回とか面白そうだな。 あたしだって千代国宝(未来の世界の横綱)に勝てるなんて思わないし」四股名だけ見ると大横綱の風格があるな・・・それはさておきはるかさんは現代に3人目のプリキュアがいないからじゃああたしが3人目になって一緒に戦う!ってなったはずだからあすみんのことを”出てこない現代のガーネット”じゃないか?って疑う方向も考えられるよ 11/02/18 アンニュイはるかさん 16話がテストなこと考えるとはるかさん家に行く時に「学校のプリントも持ってかないとねー」みたいな会話が有りそう 後調理実習ではるかさんへの差し入れを作ろう!みたいな案も お見舞いで訪れた2人に対して、思わず心の内を漏らしてしまうはるか。 思わぬ返答に戸惑うあゆむとつむぎん 何だか分からないけど寂しくてたまらない、でも外で家族連れとか見たくない…みたいな感じかなぁ 帰るべき場所(家族の待つ我が家)が無い事で塞ぎ込んでしまったはるかさんをどう上手く導いていくかだよね・・・ はるかさん自身も理由がわからないのでとりあえずベッドにもぐり込んで出てこないとかでも良いかもあゆむとつむぎんはそういうはるかさんの感情を整理してやるような話の進め方になりそう 帰るべき場所(家族の待つ我が家)が無い事自分の世界(未来)に帰りたいと思うのかもしれないなあで、あゆむ達がどうして?と聞くと良く分からないけど帰りたくてしょうがない…みたいな話に どう云う切っ掛けで立ち直るのか?って部分も大事以前に出てたタイマアークに対して「未来に帰る、帰らないより悪い奴を放っとく方が我慢できないわよ!!」みたいに威勢よく啖呵を切って欲しいかも 威勢よく啖呵を切って欲しいかも家族の仲を引き裂こうとしたタイマアークの作戦に、はるかさんの怒りが大爆発。・・・こんな感じだろうか。 敵はプリキュア以外の人を狙っていて家族がバラバラになりそうに(連れ去られそうになる?)!それを見たはるかさんが衝動的に動いて…とか熱いかも ふらっと外に出たはるかさんが小さな女の子と仲良くなって…とかどうだろうちょっと尺的に辛いかな 仲の良さそうな人々を見たくもない・・・な気分で家で不貞寝してるのかな授業参観を仮病で保健室で過ごすとかいうのもあったよな はるかさんは寂しさを認めるのかそれとも寂しいとかなんとか言ってる場合じゃないわというような割り切りをするのか一気に解決する話でもないだけに落としどころは色々有り得る要ははるかさんらしい立ち直りはどんなか、ということ 個人的には自分は寂しかったんだ、と気付くのがこんかいかなぁと思ったり で、元気を取り戻したはるかさん最後にそのままになっていた?つむぎんの「おみまい」を食べて悶絶、でシメ? お見舞い はるかさんにお見舞いは何時炸裂するのか?個人的には立ち直った後が良い気がするがずびずびいいながら頑張って食べる姿もいいなぁと思ったり そもそもどういう食いものなんだっけ? たしか七草粥とかよもぎ饅頭とか自然食品みたいなのがはるかの好みでそれに合わせて作ってみたつもりがはるか悶絶だったような 「えほっえほっ」とむせ込むはるか、心配そうに見つめるつむぎん。ちなみにメニューはヨモギ団子と、つくしの天ぷら。 つ「自然な風味をそのまま生かしてみたんです」 >つ「自然な風味をそのまま生かしてみたんです」外へと駆け出してうずくまる2人つ「自然な風味を生かしすぎましたね・・・」あ「草食動物じゃないんだから・・・」 この後あゆむが「つむぎんには任せておけないよ!」と言い、はるかさんに甘~い煮込みうどんを作ってしまう目を白黒させるはるか あゆむ特製:チョコレートうどん(!!!)試食後、持っていた食器をガチャンと落としてそのまま後ろへと倒れるはるかさん。 あ「あれ~?なんで?」つ「今日は2人とも帰った方が良さそうですね…」 お見舞いにいってはるかも紡も現状より更に落ち込む落ち込んだ後で浮かび上がる・・・というのがよいかなつ「過去の料理は最悪だったなんて思われたまま帰すわけにはいかないわ」は「あんな料理しか作れない娘にまで心配かけちゃどうしようもないからね」 初めて口にした瞬間、顔色が変わって固まるはるか良く分かってない紡不思議に思ったあゆむが試しに…次の瞬間、慌てて紡と飛び出すあゆむ…残されたはるか、目を剥いたままゆ~っくりダウン ふさぎこんでるはるかを案じてる紡・あゆむにラグがはるかの好物は・・・なんて教えて元気付けてと頼んだりすると精霊も話に参加してこれてよいかも 1回目は実習でつくったやつ、2回目はリベンジなのでラグにリサーチして…みたいな展開か ラグがこう申し訳なさそうにはるかが怒っちゃって…みたいに謝りに来る2人は逆にごめんね、と謝ってラグにはるかさんが好きな物を聞く…と言う流れかな 第15話の基本構成 15話は2つの流れで進行した方が面白いかもね1つははるかさん中心2つ目はあゆむぎ中心で、お料理リベンジに励む