約 106,074 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/391.html
それでもボクは分からない ◆mCVwtAkLB6 放送が間近に迫る時刻。 H-7のトンネル付近を人間の男女二人と猫二匹の集団がエリア中心部を目指し、禁止エリアを大きく迂回するように進んでいた。 この舞台の中央部に行くのならば北上するのが最善であり、最低でも北東に進めば禁止エリアを避けられるはずというのに この集団が真東に進んだのは何故か? その答えは簡単だ。地図上では禁止エリアのラインは明確であるが現実の舞台に線引きがされているわけではなく、 森という目印のない場所ではコンパスを見ながら斜め45度を刻んで進むわけにはいかず、禁止エリア付近に近づいて万が一の事態に 陥るのを避けるために、多少遠回りでもトンネル付近まで移動した後に北上するという提案をはやてがしたためだ。 故にその提案に承諾した一行はトンネルの手前まで進んでいた。 「ねえみんな、本当に出てちゃっていいの?」 その集団の内の一人であるミーは、先を歩く二人と一匹に何度繰り返したのか分からない問いを投げかける。 彼からすれば、中央部などという殺し合いに乗った参加者達が集まるという危険極まりない場所には行きたくはない。 温泉でゆっくりと事態が好転するのを待つのが一番堅実だからだ。 「エリア中心部に行かねばならん」 「エリア中心部に行かなあかんねん」 「この俺が世界の中心に行くのは当然だろう」 だがミーの思いとは裏腹に、マタタビ達はあくまで中央に行くつもりだ。 まるで危険なことなど無いという様子で。 ――――どうしようかな? このまま付いていくべきか、それとも温泉に一旦戻るべきか、ミーはどうするかを悩む。 この面子から離れるのは簡単だ。自分のことを半ば無視するかのように歩く面子に対し、立ち止まればいい。 だがその場合はマタタビと離れることになる。せっかく出会えた知り合いと離れることになるのは、面白くない。 とはいえ、人間二人に何の義理もない以上は無償で手伝うのも癪だ。 ミーはそんなふうに悩みながらも彼らに付いていく。だが、答えを出す前に思考を中断させる遠雷の如き声が周囲に響き渡った。 『さて、二度目の放送を行う』 螺旋王による放送が始まり、ミーは硬直し足を止めその内容を聞き取ろうとした。 いくら自身の戦闘能力が高いとはいえ、禁止エリアに入り首輪の爆発で死んでしまうという未来には陥るつもりはない以上は 最初の放送と同様に聞くべきだろう。そう考える彼は、筆記用具を用意しようとした。 「って、みんなどこ行くのさ!?」 だがミー以外の面子は放送など関係ないとばかりに先へと進んでいく。 まるで、放送の内容よりも先へ進むことが大切だと言わんばかりに。 「放送はどうするの!?」 放送が禁止エリアのことに触れミーが叫ぶ中、彼らは歩みを止めない。 止めることなどない。それはルルーシュが彼らに掛けたギアスによる力が原因だ。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 その言葉を最優先させたためにマタタビ達は、放送の内容をメモすることなく記憶に留めるだけにしているのだ。 そんなある種の異空間を形成し、ギアスが掛かった者達とギアスが掛からなかった者との温度差が発生する集団に、死者達の名が告げられる。 『アイザック・ディアン アルフォンス・エルリック 泉こなた エリオ・モンディアル 木津千里 玖我なつき クロ ジャグジー・スプロット パズー パルコ・フォルゴレ 風浦可符香 マース・ヒューズ 間桐慎二 ムスカ ヨーコ ロイド・アスプルンド 以上、十六名』 その集団において、螺旋王の放送に反応したのはたった一匹だけであった。 「クロが!?」 ミーだけが放送で呼ばれた死者達の名に反応する。それはこの殺人舞台にとっては正常な反応である。 彼にとってクロは敵であり、厄介者であり、友人であり、ライバルであったのだから。 自他共に認める最強のサイボーグ猫が逝くわけがない。親友ゴーの作ったサイボーグがこんな簡単に逝くわけがない。 その思い故に、クロの実力を知るミーにとっては彼の名が放送で呼ばれるなどと心の底では信じてはいなかった。 だが、嘆く彼を無視しマタタビ達は先へ先へと進んでいく。 まるで放送では知っている者達の名が呼ばれていないというように。死者がでても何の憤りなど無いというように。 それはミーの目には不自然な光景に見えた。何故彼は放送を聞き、取り乱さないのか。 ミーは取り乱すほど落ち込んではいなかった。クロという猫の死は親友ゴーと比べれば絶望するほどの影響はなかった。 故に彼の冷静な部分が叫ぶ。なぜマタタビは、クロの名を呼ばれても冷静でいられるのか。 己が知るマタタビならば、ライバルの死に何らかの葛藤を抱くなずだというのに。 自分よりもこの放送に影響がでなければいけないはずなのに。 「待てよ、マタタビ!?」 ミーの叫びにマタタビの足が止まり、続いて他の二人の足も止まる。 「クロの名前が呼ばれたんだぞ! お前は何も感じないのか!? お前達は何も感じないのか!?」 感情的になった彼の声が辺りに響き渡り、マタタビ達の耳朶を振るわせる。 殺人舞台に連れ込まれたことによるストレスや怒りが込められた怒声がミーから発せられる。 故に接点が少ないはやて達にまで怒りが及ぶ。 「キッドと決着をつけられぬのは残念だが、それよりも成すべきことがある」 「クロちゃんにエリオ君、パズー君が死んでもうたのは悲しいけど、それよりもやることがあんねん」 「悲しい、俺の乗客達が俺の世界から失われたのは悲しい話だ。だがそれよりもやることがある」 三者三様にそれぞれの悲しみの弁を訴える。 聞くだけならば屍を乗り越え、生ある者を助けようとする言葉に聞こえるだろう。 だが違った。ミーにとっては違った。一見すれば、悲しみを浮かべるような表情がまるで悲しみを切り取っただけの能面に見えた。 「お前達……本当に悲しんでいるのか? 本当に何かを感じ……」 故にミーは自分の疑問を三人に訴える。 背筋の寒くなるような感覚を押さえつけ、感情を丸出しにして訴える。 「うるさい。邪魔だ」 だがミーの言葉は最後まで紡がれることなど無かった。 マタタビがまるで散歩に出かけるように近づき、その爪でサイボーグのメタルボディーを引掻いたのだ。 「なっ、なんでっ!!」 思いがけない事態にミーは驚愕し、思考を停止させる。 それは彼のメタルボディーが僅かながらとはいえ傷付けられたからではなく、 マタタビという友人と思っていた相手に傷付けられたという精神的衝撃によるものだった。 故に次の手を打つという判断が遅れた。それが彼にとって致命的な隙をもたらす。 「俺の世界を邪魔する貴様は排除する」 ミーの背後から男の声が聞こえ、同時に何かが彼の後頭部を掴む。 掴まれたミーからは見えないが、それはクレア・スタンフィールドの右手だ。 数秒間ショックの抜けないミーの隙を暗殺者『葡萄酒』は見過ごさない。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 ルルーシュのギアスが掛かり、ミーを害を与えてくる邪魔者と判断したクレアは彼を掴みながらある地点に向かって疾走する。 だがミーとて、黙って捕まえられているだけでいるつもりはない。 クレアに捕まえられてから数秒でショックから立ち直り、獣の本能に従い己を掴む背後の敵の腕に、鋼の爪を容赦なく突き立てる。 ミーの爪はクレアの右腕に深々と突き刺さり、筋肉が切り裂かれ血が溢れる。 そして腕の力が抜けミーはクレアの魔手から逃れられる、はずだった。 「そんな!?」 ミーが悲痛な叫びを上げる。通常人間の筋肉は傷つけられれば、激痛により力を込めることなど出来ない。 腕に深々と爪が突き立てられた以上は、クレアがミーの体を掴み続けることなどできない。 だがクレアの手は緩むことなくミーの体を離さずに保持しつづける。 本当に傷付いたのかを疑う程に、クレアは息一つ乱してはいない。 痛みも相当あるなずなのに、蚊に刺されるよりも些細な反応しか見せてはいなかった。 「このぉ!?」 ミーは悪態を突きながら、さらに爪を深くまで埋めようとする。 だが爪はクレアの腕に喰いこんだまま、さらに深く埋めることも、引き抜くこともできない。 両腕を自由にしようとするミーをあざ笑うように、鍛えられたクレアの筋肉がミーの爪を固定する。 「この、この、この、この、この、この、この、この、この、この、この、このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ミーはもがく。生き残るため足掻く。こんなわけの分からないことで死んでしまうわけにはいかない。 親友ゴーを残して逝くわけにはいかない。だが、爪は決してクレアの腕から抜けることはなかった。 そんな足掻くミーをあざ笑うが如く、クレアはトンネル内に入り彼の体を壁面へと押し付ける。 「ガッ!」 押し付けられたミーの口から悲鳴混じりの息が出る。 だが制限されているとはいえ、彼の体は壁に押し付けられた程度で破壊されない。 クレアの腕力ではミーを破壊することはできない。 その事実はクレアにとっても承知のことである。 いくら彼とて素手で金属を千切ることなどできない。 見た目だけで金属の体と分かるミーを素手で解体できるとは考えなかった。 ならば、どうやって殺せばいいのか? 答えは単純だ。どの様に硬い物質であっても、例えダイヤモンドっであっても硬質な物質に擦られれば表面から削れていく。 ならば金属質な外観を持つ相手であっても削れないことはない。 クレア・スタンフィールドはそう信じる。信じるが故に、迷わずに機械猫の体をトンネルの壁面に押し付けながら駆け抜ける。 ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ 「ヴぁぁぁッァァッァァッァァァッァァァァッァァ――――――――――――ッ!!」 トンネル内に悲鳴と金属が削り取られていく音が響き渡る。命が削られていく音が生まれては消えていく。 鋼鉄の体が、耳が、目が、腕が、腹が、見るも無残に削り取られていく。 激痛がミーの思考を神経を圧迫し、痛みだけが彼を支配する。 その地獄は彼にとって永遠と思える刻まで続き、唐突に終わった。 右腕は千切れ、前頭部が半壊し、目からはコンピュータらしき物が除くことにによってミーの地獄は終わる。 クレアの手にはミーと呼ばれていた残骸が残された。その腕には既に、突き刺さっていた爪が抜けている。 ミーの残骸はピクリとも体を動かすことはない。誰の目にも、壊れて動かない玩具に見えた。 彼はしばらく握っていたその残骸を眺めていたが、ゴミでも捨てるかの如く放り投げ、トンネル内に金属質な物がバウンドする音が数回響く。 「邪魔者は排除した」 そう呟くクレアは、トンネルから出るためにその場を後にしようとした。 彼にはやらなければいけないことがある。 『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 その使命を果たすために行動しなければならない。ミーを排除したのもその一環でしかない。 使命を果たすために、最善の手は打っても余計な行動をするつもりなどないのだ。 故に一刻も早く、はやて達の元に戻ろうとする。 背後で残った片腕を胸へと忍ばせようとするミーに気づかずに。 ミーは生きていた。制限されているとはいえ、サイボーグの頑丈さ故にぎりぎりのところで命を繋いでいた。 だがもはやその命は風前の灯火だ。彼自身も長くは持たないと思えるほどに、眠い。 おそらくは頭脳部分の制御回路の一部を破壊されたのだろう。 左手がなんとか動き、目と耳にノイズ混じりの情報が入るだけで、他の機能が完全に死んでいる。 意識が永遠の眠りに就く。だけれども、最後まで足掻く、生き足掻く。ゴーの望みを果たすために生き足掻きたい。 そのために自分にできることは何か? 決まっている。螺旋王の邪魔をすることだ。そのために奴の思惑に乗った人間を殺す。 殺し合いに乗ったクレア・スタンフィールドを殺さなければいけない。 残された命でできることなどそれしかない。故に腹の中に入れている包丁を取り出そうとする。 最後までゴーのために生き足掻くにはそれしか残されてはいない。 全ての元凶をクレアだと思い込むミーにはそうすることしか出来ない。 「クレアさん、置いて行かんといてえなぁ」 トンネル内で反響する女の声が聞こえてくる。それと共に複数の足音が聞こえ、ランタンの光が見える。 どうやら他の人間も追ってきたらしい。急がなければいけない、気づかれれば終わりだ。増援が辿り着く前に決めなければいけない。 焦るミーは左腕を震わしながらもポケットに入れ、力が全く入らない手で中の包丁をしっかりと掴む。 そして、命の全てを振り絞るかのように、包丁を投擲する。投げた包丁はクレアの後頭部を目指し直進する。 死に体とは思えぬ必殺の一撃。避けられるはずがない。 「喝采してくれ、初めてやって初めて出来た。……努力したんだよ。なあ?」 投げられた包丁を振り向きもせずに左手でパシリと掴みながら、裸の男―――――クレアは透き通るような声で呟いた。 「……あっ……がっ!」 ミーの全壊した口から驚きの声が漏れる。彼は、まさか避けられるとは思えなかった。 はたして如何にして、クレアはミーの一撃を見切ったのか? その答えは単純である。暗闇の中で己を見つめるはやての瞳に映るミーの姿を見ることで、自分に迫る包丁を見切ったのだ。 クレアは努力することで、車掌としての、暗殺者としての高い視力を手に入れた。 その目は走るフライングプッシーフット号の上で狙撃手の指の動きを暗闇の中で見切ることが出来るほどだ。故にミーの投擲を避けることなど造作もない。 「ひやひやしたぞ」 ミーの方に振り向くクレアから賞賛の言葉がでる。 だが死に逝く彼にとっては侮辱にしかならない。死者に鞭打つ言葉にしかならない。 「どいてクレアさん。邪魔者にはきっちり止めを刺さんと」 やってきたはやてがクレアより前に出て、ミーに向けてサブマシンガンを構える。 凶行を止めることなく微笑を浮かべたまま、まるで悪を滅ぼす正義の味方のように銃を向ける。 はやてと共にやって来たマタタビすら止めようとしない。 その光景を片目で見ていたミーには分からない。何故二人と一匹が自分を殺そうとするのか理解できない。 何故クレア・スタンフィールドが殺し合いに乗ったのか。 何故八神はやては自分に銃を向けるのか。 何故マタタビはクロの死に動じずに、自分を見殺しにしようとするのか。 いくら考えても最後まで理解することが出来ない。 味方が何一ついない状況に陥っても、それでもミーには分からない。 ルルーシュ・ランペルージがギアスを掛けたことを知らないミーには、彼らがギアスの効果により暴走したことなど理解できない。 だが、たった一つだけ分かったことがある。 損傷により動くことができず、銃を向けられる自分に未来はない。 ――――ゴー君、ごめん。ボク帰れない。 H KMP7が火を噴き、何発もの弾丸がミーの体を貫く。装甲が剥げ内部が露となった彼には耐えられない。 はやてが全弾を撃ちはなった後には、彼らの目の前にもう二度と動きはしない壊れた鉄屑だけが残された。 【H-7トンネル内/一日目/日中】 【八神はやて@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 [状態]:健康、強い決意、上下下着無し(下はタイツのみ着用)、ギアス [装備]:H K MP7(0/40)+予備弾40発@現実 [道具]:支給品一式、トリモチ銃@サイボーグクロちゃん、レイン・ミカムラ着用のネオドイツのマスク@機動武闘伝Gガンダム 読子の支給品一式と拡声器、支給品一式(食料:缶詰)、テッカマンエビルのクリスタル@宇宙の騎士テッカマンブレード 血に染まったはやての下着(上下) [思考] 基本思考:力の無いものを救い、最終的にロージェノムを逮捕する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:クレアの求婚に困惑。人生で一度も体感したことのないような変な気持ち。 3:慎二の知り合いを探し出して、彼を殺した事を謝罪する。 4:戦う力のない人間を救う。 5:北上してデパートへ行って下着を入手。 6:読子達にデイパックを返したい [備考] ※ムスカを危険人物と認識しました ※シータ、ドーラの容姿を覚えました。 ※モノレールに乗るのは危険だと考えています。 ※言峰については、量りかねています。 【クレア・スタンフィールド@BACCANO バッカーノ!】 [状態]:疲労(少)、右腕負傷、自分への絶対的な自信、全裸(下半身にバスタオルを巻いている)、ギアス [装備]:セラミックス製包丁@現実 [道具]:支給品一式、マタタビの目玉入り瓶@サイボーグクロちゃん、フライング・プッシーフットの制服 [思考] 基本:脱出のために行動する、という俺の行動が脱出に繋がる。はやてと結婚する。 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:はやてを守りつつ彼女とともに行動。 3:モノレールとやらに乗ってみたい。 4:名簿に載っているのが乗客なら保護したい。 5:はやての返事を待つ。 【マタタビ@サイボーグクロちゃん】 [状態]:健康、ギアス [装備]:大工道具一式@サイボーグクロちゃん、マタタビのマント@サイボーグクロちゃん [道具]:支給品一式、メカブリ@金色のガッシュベル!!(バッテリー残り95%) [思考]: 1:『エリア中心部に行き、他の参加者に接触し、使えそうならば我々の仲間に誘う。我々に害を為すようなら排除する』 2:クレア・はやてからさっきの言葉の真意を問い質す。 3:リザを待てないので、リザと接触したい。 4:暇があれば武装を作る。 【ミー@サイボーグクロちゃん 死亡】 [道具]:支給品一式、世界の絶品食材詰め合わせ@現実、アニメ店長の帽子@らき☆すた 【残り56人】 時系列順で読む Back ヴィラルシャマルの事情 Next CrazyBoys 投下順で読む Back ヴィラルシャマルの事情 Next CrazyBoys 135 黒の騎士団 八神はやて 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 クレア・スタンフィールド 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 マタタビ 183 被験者は自身が元凶である可能性について語れない 135 黒の騎士団 ミー
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2546.html
第2部 「ミッドナイトブルー」 第10話 「night-10」 巨大な航空母艦型MMSのツラギの姿がはっきりと眼前に写る。 ツラギは左舷に備え付けてある大小さまざまな火砲でシュヴァル目掛けて対空射撃を開始する。甲板にいる砲台型や悪魔型もライフルや大砲で攻撃を行う。 急降下するシュヴァルの周りで砲弾が炸裂し、機関砲弾が装甲を貫く、シュヴァルは満身創痍になりながらも最後の駄目押しで、リアパーツの2門の素粒子砲を放った。 シュヴァル「うおおおおお!!」 ビッシュウウウン!! 青白い光がまっすぐにツラギの後部のスクリュー、舵部分に命中する。 ズズウウン・・・ 一瞬、グラリとツラギの巨体がひるむが、さして目に見えるようなダメージは食らっていない。 金川「ツラギ!損傷報告」 ツラギのマスターである金川がマイクを掴んで確認を取る。 ツラギ「左舷後方に命中!第2舵が破損、被害は軽微」 ナターリャ「ふん、バカめ・・・その程度で空母型神姫が沈むものか!」 ドンドンドンドン!! ツラギの艦橋ブロックに搭載されている連装機関砲が放った機関砲弾がシュヴァルのエンジンを貫いた。 シュヴァル「ぐっあ・・・エ、エンジンが!」 ボウウン!! 真っ黒な煙を吐いて、シュヴァルの体がバランスを崩してツラギの甲板に突っ込む。ツラギの甲板に叩きつけられるように不時着するシュヴァル。 シュヴァル「ぐああああ!!」 不時着のショックでシュヴァルの装甲がバラバラに砕け散り、脚部があらぬ方向に曲がる。 ツラギ「敵機!甲板に落着!」 悪魔型のニパラが強化アームでシュヴァルの頭部を鷲掴みにし、頭部に砲口を突きつける砲台型のルーシ。 ニパラ「ひゃはははっは!!捕まえたぜェ!!」 ルーシ「よくも好き勝手散々暴れまくりやがって」 シュヴァル「う・・・・ぐ・・・」 ニパラ「頭部を握りつぶしてCSCを抉り出して砕いてやる」 ナターリャ「待て!!」 ナターリャが弱ったシュヴァルに近づくと、もったいぶった言い方であざ笑う。 ナターリャ「敵ながらたった一人で私の指揮する機動MMS艦隊にここまで立ち向かったのだ。ここは天晴れと賞賛すべきだろう」 シュヴァル「ぐ・・・・」 ニパラはぐいとシュヴァルの頭部を無理やりナターリャに向けさせる。 ニパラ「ナターリャ将軍、どうするつもりで?」 ルーシ「へっへへ、ネットで公開しましょうよー夜帝の装甲や武装をひん剥いて、二度とふざけたことが出来ないように辱しめてやるんだ」 戦闘爆撃機型のマレズが甲板に降りてシュヴァルに機関砲を向ける。 マレズ「ヒュー、こいつなんだかんだいってけっこう可愛い顔してんじゃねえか、へっへへ」 ナターリャ「よく頑張ったが、オマエのおおげさな伝説も今日までだ!!!何が夜帝だ!!ふざけるな・・・夜のステージなら最強?それも今日までだ!!いいか、ネットのみんなにこういうんだ『私は敗北主義者です。優秀なナターリャ将軍の指揮する機動MMS艦隊に敗れた惨めな敗北者です』とな!!」 ナターリャは興奮して唾を飛ばす。 ツラギは艦橋から惨めに羽交い絞めにされているシュヴァルを見てニヤニヤしている。 シュヴァルは顔をうなだれて、ひくひくと体を振るわせる。 マレズ「おいおい、どーしたァ?あまりに惨め過ぎて怯えてるのか?」 ニパラ「うひひひ、八つ裂きにしてバラバラに砕いてやるぜ」 ナターリャ「まずは許してくださいと喚いて、情けないサレンダー宣告をもらおうか!!私の負けですってな」 シュヴァルはぶつぶつと何かつぶやく シュヴァル「・・・か・・・め・・・」 ナターリャ「どうした、何か言いたいことがあるなら言ってみたまえ、最後だ。何を言ってもいいぞ」 ニパラがぐいっとシュヴァルの顎を掴んで顔を向けさせる。 シュヴァルの顔は硝煙で薄汚れていたが、目は爛々と黄金色に光り生気に満ち溢れていた。シュヴァルはニヤニヤと笑いながら口を開く。 シュヴァル「・・・チェスと将棋の違いって知っているか?」 マレズ「は?」 ニパラ「へ・・・なんだ?」 唐突にまったく意味の分からないことを言うシュヴァルに周りは下卑た笑いをやめる。 ルーシ「チェスと将棋の違いだとォ?」 ナターリャは真顔で答える。 ナターリャ「一般的にだが・・・大きな違いは、チェスは取った駒を使うことはできないが、将棋は取った駒を味方の駒として使うことが可能だが・・・それがどうした?」 シュヴァルはふっと顔を歪ませる。 シュヴァル「ナターリャ、あんたはチェスが得意なんだって?このゲームをチェスに見立てて、私を狩ったつもりになっているが、それは大きな間違いだ。負けたのはあんたの方だ」 ルーシ「てめえッ!!!何を分けわかんないこと言ってやがるんだ!!このヤロウ!!」 ルーシはライフルの銃底でシュヴァルの柔らかいお腹を殴りつける。 シュヴァル「がはっ」 ズン・・・ズズン・・・ 上空で低い爆発音が鳴り、甲板が徐々に赤く明るくなってくる。 ナターリャ「・・・・・」 ナターリャはあることに気がつき、ゆっくりと真上を見上げる。 シュヴァルとの戦闘で被弾し操舵不能に陥っていた重巡洋戦艦型MMSの「マキシマ」がゆっくりと炎に包まれ小規模な爆発を繰り返しながら一直線に自分たちがいる空母型のツラギに降下してくる。 野木「姿勢安定装置を作動しろ!」 マキシマ「スタビライザー全損!!こ、高度が維持できません!だ、ダメです!!堕ちます!!」 遠くから重巡洋戦艦型のヴィクトリアがチカチカと発光信号を送ってツラギに退避命令を出している。 ヴィクトリア「至急、進路変更サレタシ、両艦は衝突ス」 金川が発光信号を見てツラギに指示を出す。 金川「ツラギ、至急進路変更だ!!おもかじ!」 ツラギ「あう・・ああ・・・か、舵が聞きません!!さきほどの攻撃で舵がァ!!」 ツラギはパクパクと口を開けて恐怖に引きつった顔を晒す。 シュヴァル「あんたの駒、使わせてもらった。所詮あんたは駒を駒としか見てなかったんだ」 ナターリャ「!!」 ナターリャは目を見開き、落下してくるマキシマの燃え盛る巨体を凝視する。 ニパラ「あ・・・うあああ・・」 ルーシ「ひ、ひいい!!何をしているんだ!舵を切れ!!」 マレズ「ぶつかるぞ!」 燃え盛るマキシマは必死で発光信号を発する。 マキシマ「我、操舵不能、我、操舵不能」 シュヴァル「このゲームはおまえの負けだ。ナターリャ。武装神姫の戦いはチェスほど単純じゃない」 シュヴァルがフッと笑う。 ツラギ「そ、総員退艦ッーーー」 ヴイイイイーンヴィイイーーーーン・・・ サイレンを鳴らすツラギ。 マレズ「うわあああああ!!」 ルーシ「に、逃げろ!!!」 ニパラ「ぎゃあああああああああああ!!」 恐怖で叫び声を上げながら逃げようとする甲板にいる神姫たち。 ナターリャはシュヴァルに向かってパチパチと拍手をする。 ナターリャ「ハラショー!!!すばらしい!!これは私の負けだな、さすがは夜帝だ・・・私の得意分野であるチェスにも勝利した。完璧だ・・・君のような武装神姫と一緒に滅ぶことが出来るとはうれしいよ」 シュヴァルはちらりと燃え盛るマキシマを見てつぶやく。 シュヴァル「あんたは逃げないのかい」 ナターリャ「間に合うものか・・・」 ゴオゴゴゴオオオ・・・ 燃え盛る巨大なマキシマの船体は突き刺さるようにツラギの甲板に墜落し、ツラギの格納庫にまで突き刺さり、内部の燃料や弾薬庫に火が引火し、強烈な大爆発を起す。 グッワッツワアアアアアアアアアアアアアアアアアーーン!!! 真っ赤な炎で出来た巨大なキノコ雲がツラギから立ち上り、強烈な爆風を引き起こす。 □将校型MMS 「ナターリャ」 SSSランク「演算」 撃破 □航空母艦型MMS「ツラギ」 SSランク 二つ名「アタックキャリア」 撃破 □重巡洋戦艦型MMS 「マキシマ」 SSランク「ワルキューレ」 撃破 □悪魔型MMS 「ニパラ」 Sランク 撃破 □戦闘爆撃機型MMS 「マレズ」 Sランク 撃破 □砲台型MMS 「ルーシ」Aランク 撃破 □夜間重戦闘機型「シュヴァル」 SSSランク 二つ名 「夜帝」 撃破 撃破のテロップが筐体に流れる。 呆然と大爆発を眺める、戦闘機型のアオイとツクヨミ。 アオイ「おい、俺たちの帰るところがなくなったぞ」 ツクヨミ「俺に言うなよアオイ」 重巡洋戦艦型のヴィクトリアがマスターの野木に報告する。 ヴィクトリア「マキシマ、ツラギと衝突し爆沈す、ツラギにのっていた神姫の生存はなし、ナターリャ将軍は爆死しました」 野木「つまり、このゲームの勝敗は?」 ヴィクトリア「敵の夜帝、シュヴァルの撃破を確認、されどこちらの指揮官であるナターリャ将軍が戦死されたので、この勝負は引き分けです」 野木「引き分け?冗談じゃない。私たちの負けだ。こちらは17体もの神姫がいたが、生き残ったのはお前を含めて3体のみ・・・奴は1個機動MMS艦隊を潰滅しやがった」 夜神はスーツから煙草を取り出し、火をつけて深く煙草の煙を吸い込む。 筐体の周りは真っ暗で煙草の火だけが赤く燃えている。 夜神「・・・・」 夜神は煙草についた赤い炎の灯火を、じっと見つめる。 じわじわと赤い明かりを失っていく煙草の火・・・・ 煙草の火が消えるとあたりは濃いブルーの闇に包まれる。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>第11話 「night-11」 前に戻る>第9話 「night-9」 トップページに戻る u
https://w.atwiki.jp/dng9th/pages/115.html
『記憶力が貧弱で、逆方向にしか働かないの』 体育館裏に、男女が二人。 一人は、首元に布切れを巻き付けた男。 もう一人、女の側の風体は異様。 金色の髪、金色の目、金色の服、金色の鞄――全身を偏執的にまで黄金に染め上げた少女、衿串亅(えりくし すぺりおる)。 「……手紙をくれたのはキミか、両津君。 どうした?キミとボクはろくに話をしたこともないだろう」 両津流雨。衿串亅のクラスメートとはいえ、二言三言交わした程度の仲だ。 野暮ったく巻かれたスカーフを手放さない、陰気な男。その程度の認識でしかない。 「えっと、その……おれ……衿串の事ずっと見てて、その……」 「……その……知りたいんだ! 衿串の事」 空気が変わった――彼女は直感する。 彼は、本気だ。 衿串亅は姿勢を正し、彼を正眼にしかと見据える。鞄を握る手にも、自然と力が篭る。 「……全部、聞きたいんだ! あの技、何処から誰から知ったか――」 風にたなびくスカーフが、彼の顔を包む。 弱々しげな表情を覆い隠し、直後――ぎちぎちとした、異音。 面を隠し、冷たい目元だけを見せる男、両津流雨。 「――洗いざらい吐いて貰う。その後に貴様を殺す」 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ 感情の死んだような、氷の声。 両手首から先は、鋭く尖る巨大針に変じている――彼の能力『カップルニードル』の産物だ。 「成る程、部活熱心(ちょうきょうずみ)かい。道理で親睦会じゃ能力伏せてた訳だ」 「我々の目は欺けない。貴様の武技――手芸術……いや、陶芸の秘奥」 「おいおいよしてくれよ、両津クン。ボクは告白かと思ってときめいたってのに、そんな――」 軽口は布石――既にその場に衿串亅の姿は無く、彼の懐に潜り込んでいる。 「――期待外れが、あるかい!」 ふつ、と風切る音。 手に持っていた鞄が、いつの間にか巨大な鍵のような得物へと変じている。 二度の空中転を打ち、その一撃から逃れる両津。 鞄だったものから吐き出された内容物が、ばらばらと宙を舞う。 「ああもう、折角の黄金が黄土色に犯されてしまうじゃないか」 両津流雨は応えない。 着地と同時に踏み込み、恐ろしい速度で突撃。 亅も迷わず前に踏み込む。 鍵型の金色戦斧を構え、下段から振り上げる。 両津は大きく仰け反ってそれをかわすと、片手を地面に突き刺す。 奇怪な姿勢のまま、もう片腕が奇襲的に伸び迫る! 咄嗟に掲げた武器防御を、針はあざ笑う。 衝突寸前で二股に避け、斧を迂回。がら空きの側面を衝く! 「報いを受けろ、"邪悪な簒奪者(ダークスティール)"!」 両の脇下に鋭く向かった鉄の針は、悪趣味な金色の専用制服を刺し貫く―― 「おいおい、ただでさえ薄い胸を狙わないでくれよ」 ――事叶わず、尖端が欠け折れる! 「そんな"しみったれた鉄(ダークスティール)"じゃ、ボクはオちないぜ」 本来、金は非常に柔らかい金属である。武具としては不適切な程に。 だが、彼女、衿串亅の認識は違う。 金こそ、最強の金属。最強の前には、硬いも柔らかいも意味をなさない――! その幼稚な信奉こそ、彼女の真の能力、『金牢完遮』。 金を至高へと押し上げる力。 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ 彼女は猫をあしらった純金の髪留めを解き、手遊びを始める。 そのままくるくるとその場で回転を繰り返す。 ほどけた長髪が靡き、細やかな縞模様の残像を描く。 残像は軌跡に、軌跡は道筋に、道筋は実体に――! 視界が純なる金に染まる。 そして、急制動。 髪がくしゃくしゃと乱れる。 暫くするとすとん、と収まり、辺りに金の糸が舞う―― 髪と近い細さのそれは、髪そのものではなく、引き延ばされた純金糸。 「おめかししてみたのだけど、どうかな、両津クン?」 両津は応えない。 既に飛び撒かれた金糸により、全身をボロボロに刻まれた状態で、意識朦朧と佇むのみだ。 自身に纏わせるつもりではなく、最初から攻撃を狙った行動だったのだ。 回転による防具の縫製術と誤認し、阻止機動をとった彼は、見事に虚を衝かれた形になる。 「見惚れて言葉も無しかい、いけずだな……まあいいさ」 物言わぬ重症体を尻目に、衿串亅は踵を返した。 「出来れば無関係と報告してくれたまえ。キミの先輩にでも来られたら困るからね。 レッサー位階だろうキミならともかく、グレーター級と相伴あずかるなんて御免だよ、ボクは」 「――なれば、そうさせて貰おう」 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ 「……おやおや、容赦無いね」 頭上から響く、冷涼なる声。 屋上から姿を現したのは、人間サイズのぬいぐるみ人形。 間抜け顔のぼろ人形と侮ることなかれ。これはあからさまに手芸の産物なのだ! 恐らくは、衿串亅の実力を凌駕するほどの使い手。 そして、彼女の立ち回りも割れているとみるべきだろう。 人形は勢いよく飛び降り、音もなく着地する。 「後輩の逢瀬を覗き見なんて、野暮な真似じゃないのかい?」 「……邪なる売女にたぶらかされる様を、看過は出来まい」 「そいつはあれかい、耽美な感じのやつかい。さしずめボクは泥棒猫、ね。 大丈夫、ボクはそこそこ理解のあるつもりだよ、その手の」 言葉とは裏腹、衿串は全力で逃げる手立てをシミュレートしている。 脳内で無数の手段が悉く潰され、次、次の策を――! 「……逃げ切られぬ事実の否定は結構だが、それよりは辞世の句を考える事を勧めよう」 「やっぱりそうなるかね、嫌だな色気の無い」 遅ればせながら、知る。最早逃げ道などは無い。手芸者がそう告げたのだから。 押し黙る衿串。にじり寄る縫製人形。 ――カツ、カツ そこに分け入るは、静謐を破る、靴音。 全くの偶然ではあったが、その闌入者こそが、運命を完全に変えたといえよう。 ――彼女の名は、魔山アリス狂終絶哀・闇。 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ――魔山アリス狂終絶哀・闇。 かつて、学園最強の名を恣にし、現在の希望崎にもその名と籍を残す歴代最強存在。 彼女が、その重い口を開く。 「己の法(アルカイド)は己で決める。そして背信(コキュートス)に呑まれぬ事。 それは己の生き方(レーゾンデートル)を己で決める事に繋がる――」(止めて下さい、そんな物騒な……!殺しとかダメですよ怖い) 「邪魔をしないで頂きたい。我々は貴女に干渉しない、貴女も我々に干渉してくれるな」 それまで構っていた女を無視し、人形は答えた。 「あなたがそれを知るのは遅すぎた。人にとって、斯様な愚問(エニグマ)が解せないとは……」(ど、どうして分かってくれないの……?) 「手を引け、と? その女を傘下にお加えか、狂終絶哀猊下。食えぬお人だ」 「私に出来る事はこんな事だけ。 還りなさい。再び、父祖(ユミル)へ。母胎(ギンヌンガ・ガップ)へ。 こんなに悲しくなった事は初めて……」(帰ってくれないかな……怖くて泣きそう) 「……」 押し黙った着ぐるみが、決断する。 「……我々とて、これ以上に荒立ては望まん。そなたと事を構えては英語弁論部への備えも儘ならぬ」 人形は両津の体を掻き抱くと、煙のように消え去った。 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ ボクを、衿串亅を救ってくれたのだ。 あの魔山アリス狂終絶哀・闇が、他ならぬ魔山アリスが。 ボクのような存在(まよいねこ)を救ってくれたのだ! それが如何なる気紛れの産物であろうと、それが何だというのだ! 「ボク、は……」 気付かずに、涙が流れていた。歓喜の涙だ。 貴なる御手が、亅の頬に触れる。美麗なる指先が肌を伝い、優しく滴を拭い去った。 彼女と、目が合う―― ふっと魂の呑まれたように、衿串亅は気を失った。 「お休みなさい、良い夢(アーマゲドン)を」 ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝ 教室に響く、かしましい声々。 一人の少女の席に数人の少女が集まり、質問攻めを行っている。 「エリちゃん両津君に告られたっての本当なの? 噂になってるけど……」 「どうなの? もう付き合ってたり?」 「おやおや、秘密にしておこうと思っていたのだけど……参ったね」 尋ねられた少女は、肩を竦めるような仕草を見せ告げる。 「折角だけど、彼のお話は袖にさせてもらったよ」 「わー勿体無っ!両津君クールで人気なのにー」 「何で蹴っちゃったのー?もしかして……心に決めた人がいるとか!」 「えー、エリちゃんそうなのー?誰誰、クラスの子?」 鳴り響くチャイム。 「ほらほら、席に着いた方がいいぜ。次が何の授業か、忘れたわけじゃあるまい」 「あ、やばいやばい!」 慌てたように席に駆け戻る女子達。 「まあ、収穫はあったさ」 開いていく扉を見つめながら、衿串亅は独りごつ。 「――素敵な人を見つけたからね」 教室に登場した国語教師の姿を認めると、彼女はひそかに破顔した 。 GK評:3点 斧部VS手芸部夢の対決!決まり手はほとんど斧関係ないけど。 いいですねーこういうの。こういうの大好きです。 戦闘も展開も緊迫感があって実にグッド。 ま、魔山先生「狂終絶哀猊下」って呼ばれてんのか……。
https://w.atwiki.jp/brutalanimal/pages/15.html
日は既に西に傾き、辺りは次第に燈色から藍色に染まっていく。 街には既に人影は無く、ばたんばたんと扉を閉める音が寂しく響いていた。 人が火を起こし、自らの思うがままに使えるようになってからどれ程の時が経とうと、夜の恐怖を克服する事は出来ないままである。 夜は依然として魔物のものだった。 コボルトが畑を荒らし、オークの群れが人を襲い、グールが腐臭を撒き散らしながら街を徘徊する。 高い城壁で周りを囲んでいる大きな街ならともかく、首都とは程遠い田舎の街ではそれが当たり前の光景だった。 不作の年は城壁の石積みをして生計を立てたものだ。と、男は窓に頬をつき、暗くなった街を見ながら感慨深げにため息をついた。 人狼の遠吠えが聞こえる。 そしてようやく今日が満月の夜である事に男は気付き、慌てて、痛む身体に鞭打ちつつも夕食の準備を始めた。 支度を終え食卓に料理を並べた。いつもは二人分作るのだが、今日は一人分だけだ。だからといって過程が楽になる訳でもない。 むしろ、裏の山で取れたマムシやら何やらの苦く毒々しい食材で作られたそれらの料理は、苦行といっても相違なく、男にとっても好ましいものではなかった。 一刻も早くこの飯をたいらげなければ。男は悪臭に耐えつつ料理を食べていく。少し涙ぐんだ。何度口にしようとも不味いものは不味い。 どんどんどんどん。 マムシを丸々一匹胃に収めた所で木のドアを連打する音が聞こえてきた。男の歯がガタガタと音を立てているのは、三十回噛むと健康に良いとか、そういう事では決してない。 どんどんどんどんどんどんどんどん。 扉まで走るものの、乾いた音はいっこうに鳴り止まない。 その音と同じ、いやそれ以上の速さで男の心臓は鼓動していた。脂汗が頬をつたり、背中がぞっと寒くなる。 どんどんどんどんどんどんどんどんどんどんどんばきゃっ。 ついに悲劇は起こってしまった。 魔物がそこに立っていた。 かわらない毎日 「ちょ、おまっ、ドア、またかっ」 男は、二つに割られて床に転がっている木片と、吹き抜けとなった我が家の入り口を見て、どもりにどもった。何度目にしようとも驚くものは驚く。 扉を買い換えるのも馬鹿にはならない。起こってしまった悲劇を前に男の視界は涙で歪んだ。 非難の声を上げようとして、ドアを壊した本人の方を見たがそこに姿は無く、気付けば天井が正面に見えた。押し倒されていたのだ。 「ね、ちょっと、お、落ち着いて、ほら、ここ玄関ですよ? せめて、寝室まで、いや居間まで行きませんか? ご、ご近所さんに覗かれちゃいますよ?」 目に涙を溜めて懇願する男。既に半泣きである。 「知るか」 と冷たい答えが返ってきた。 仮に、もし誰かに覗かれていたなら誰もが男女が逆だろうと突っ込まずにはいられないであろう光景がそこにはあった。 成人を迎えている大の男を押し倒したその者の姿は、年端も行かぬ幼い女だった。長い金色の髪が床に垂れ、その顔は名のある職人が作る人形よりも美しかった。 それだけならまだしも、その姿は只の子供とは違っていた。甲殻類のハサミに人の皮が被さっている、そんな印象を抱かせる手が両腕に備わっていた。 あと、その姿はまさしく幼女であるのに、無駄に胸がでかかった。 一般女性と比べても十分大きく、その大きさは男が初めに少女と会った時、その手よりもまず胸に注目した程である。男が助平なだけだが。 少女は男の言葉に耳を傾けず、その唇を貪った。ちゅぷちゅぷと舌を絡ませあう音がこだまする。 「んっ、むぁっ、んぅっ、んっ、ぷはぁっ、だまれ、農民」 仰向けに倒れる男の胸に、むにゅむにゅとした柔らかい感触が伝わる。 以前に城下町で見たメロン位の大きさのその胸をすりつけ、幼い子が口の端から唾液を垂らすその姿はとても背徳的であった。 少女は膝で男の肉棒をこねこねと手馴れた様子で弄り遊び、 「なんだかんだいって、体は正直だな、この変態」 「んなっ、こんな、事されたら誰だって、うっ」 罵りあざ笑う少女。男は真っ赤になって反論するが、その声は顔に乳房を押し当てられた所為で途中で遮られてしまう。 「むぐっ、んっ、」 「ほら、何、ひぅっ、くちごたえ、してる? ふぅっ、お前はだまって、んぁっ、私にほーししてればいいんだから、あぁんっ、はぁっ」 桃色の乳首を舐められ少女は息を荒げるが、その口調は変わらず尊大なままだ。しかしその顔は、男を熱っぽく見つめて媚びる様に微笑んでいた。 男は罵られながらも、柔らかい胸を揉みしだき、乳首を指で引っ張ったり、その感触を十分に楽しんでいた。 「ふぁっ、あぁっ、ぅあっ、お前も、だいぶ、うまくなってきたな、んんっ、どうせ、いつも私のむねをいじる事を、かんがえているんだろ、すけべっ、」 すると少女はにやりと笑い、更に言葉を紡いだ。 「そんな変態は、こんなのよりも、こっちの方がいいんだろ?」 男の顔から胸を離し、屹立する男の肉棒に腰を下ろした。 「はぁあっ、ふぅっ、はっ、あっ」 金色の髪がランプに照らされてきらきらと輝き、ふくよかな胸は形を変えながら上下に規則正しく揺れている。 足をM字に開き、腰を動かす幼い少女の姿は煽情的で、単純に美しいと男は思った。 「呆けた顔して、ふふ、そんなにきもちいいのか?」 「は?ち、ちが」 「そんな事言いながら、ほら、腰が動いてるぞ」 気付かぬ内に動いていた腰を見て、もうだめかも分からんねと。そう男はため息をついた。 「……もうお婿に行けないわ」 「おむこ? 何だそれは。んぁっ、まぁ、お前のことだから、ふぁっ、やらしい言葉なのだろうが、んんっ、ぷちゅっ、にゅぅっ」 繋がりながら少女はまた口付けをしていく。顔をぺろぺろと嘗め回す姿は犬のようで、男はその位従順なら言う事はないんだけどなぁと少し思った。 「……」 じーっとこちらを睨む少女。 「今、何か、私に、しつれいなことを、かんがえただろ」 凄みを利かせたところで、彼女の整った顔は、なんら怖くない。男は何だかにやにやしてしまった。 それが悪かった。 「お前はほんとに、もうっ。こうしてやるっ、このっ、このっ」 「うわ、やめ、あいたっ、ぶっ、だっ、」 そして少女は先程よりも激しい勢いで腰を振り始めた。大きな胸が、たゆんたゆんと男の顔を叩いていく。 「あぁんっ、ふぁっ、ほら、どうだ農民? ああっ、気持ちいいか? はぁっ ふぅんっ」 少女の嬌声を聞きながら、男は限界が近い事を悟った。 おとこは すべての せいしを ときはなった! ぼうそうした せいしが ばくはつをおこす! 「え? だ、だめっ、ひゃあぁあ!!」 どくどくと脈を打つ肉棒の感覚に少女は絶頂に達し、そのまま男の胸に倒れ掛かった。 そして一言、 「はやい」 と呟いた。 その言葉に男の肉棒は再び勢いを取り戻す。 「これで終わりと思うなよ、謝ったってもう遅いからな!」 と叫んで、今度は逆に男が少女を押し倒した。 ◇◇◇ 「だ、だめぇっ、」 少女の声が響く。 夜は明け始め、もうすぐ朝になろうかという時間。男と少女はなおも交わり続けていた。 「もう、勘弁してください。……」 「まだ、やるんだから、全然満足してないんだから」 この日の朝とある街のとある家では、扉の外れた入り口の奥で股間を曝け出して放心して倒れている農民の若者の姿が見られたという。 やどかり、と呼ばれるその人ならざるものは、その名の由来である甲殻類の生物と同じように、いつの間にか民家に住み着き、いつの間にか去っていくのだという。 詳しくは分かっていないが、住み着いた家を自分の縄張りとし、その縄張りの中にあるものを自らの所有物として守る性質があるらしい。 満月の夜に発情状態になる事から人狼の亜種ではないかと疑う人もいる。 人に好意的なその姿は偽りで、いつかこちらに牙を向くと怯える人もいる。 かと思えば、そのハサミの如く奇妙な形をした手以外は人と変わらぬ様に見える為に、魔物と戦う為に人が進化適応していったのではないかと言う人もいる。 人や農作物を魔物から守るというその性質から、豊穣の神の使いだと崇める人もいる。 「ほら、あーん」 「……」 「どうせその手じゃ食べられないでしょ? ほい、あーん」 「いや、自分でくえる! わ、私を誰だと思ってる!」 「やどかり様です。ありがたや。はい、あーん」 「大体そんな事、一度もしてこなかったじゃないか。もしかして、怒ってるのか? いや、放っておいてすまなかった。このとおり」 「……別にそんな事ないですよ。何人の人に笑われようと、そんな事で怒らないですよ。僕は」 「まったく。……股間の物と同じで心も小さい奴だのう」 「ちょ! おまっ! さっさと食えよ!」 結局の所全ては憶測の域を出ず、何も分からずじまいである。 (かわらない毎日/了) 知恵熱へ
https://w.atwiki.jp/niconico2nd/pages/489.html
三国時代の戦闘裁判 ◆KX.Hw4puWg 「「あれ病院じゃないの?」」 「…!見えてきたで馬岱!病院や!」 「あぁ、そうみたいだな…」 肩を貸して歩く馬岱と貸す藤崎、そしてゆっくりは、しばらく歩いた後に見える病院らしき建物に、藤崎の足の速度が早くなる。 「なぁ、馬岱」 「…なんだ」 「お前、元の場所でもあんなん感じだったんか?」 「まぁ、時たまあったが…それがどうした?」 「いやぁ、過酷やなぁ、て」 「過酷?そんなもの、詰んで実況が終わったりしてしまうのに比べたらまだまだ…」 「まだまだ?」 (…あ、あれ?なんでだ、今自然に出たぞ?意味は分からないのに、言葉は分かるのに、どうして… あ…確か、どっかの動画サイトで見たんだよ…そう、確か――ニコニコ…) 「なぁ、馬岱!馬岱!?」 藤崎の言葉に馬岱はハッ、とし藤崎の方へ顔を向け、「大丈夫だ」と小さく呟く。 「…馬岱、顔色悪いで、大丈夫か?」 「大丈夫だから、心配するなと言っているだろう…」 「そ、そうやったな、すまんすまん」 頭をかきながら藤崎と馬岱、そして少し遅れた場所にゆっくり二匹の視界の中の病院は徐々に近づく。 そんな時、放送を知らせる音が鳴り響いた。 ◇◆◇◆◇◆ 「そんな…トキ…」 「もう半数を切ったのか、早いな…藤崎、トキって誰だ?」 「俺の進むべき道を示してくれた奴や…あいつが居なかったら多分俺はここにおらんわ」 「それほどなのか?」 「まぁ、そういうことや。でも落ち込む時間は無いしな。トキにも、カズヤにも月にも糸色…いや、俺と同じ心を持って死んでいった奴等に申し訳無いしな」 「…そうか」 味気ない返事を聞いた後、藤崎の歩む速度が更に早くなったのを馬岱は肌ごしに感じたのであった。 ◇◆◇◆◇◆ 「なんと…もう半数を切ったとは…」 放送を聞いた賀斉は、この殺し合いのペースの早さに驚いていた。 別世界から連れてきた自分達を虫を潰すかの様に死んでいく様を見るのは、あの男女から見ると非常に滑稽で、見世物としては最高だろう。 だが、それで死んでいった仲間達の命をあざ笑うのは許さない。 今、その中の二人、越前とクラッシャーが放送で呼ばれたのだから、そう思うと怒りを通り越し、呆れをも感じる。 そもそも賀斉は越前が死んだ事は分かっていた事だったが、彼はクラッシャーがあの卑怯な男に理不尽に殺されて死んだ事は勿論知る訳が無い。 「…これで剣崎殿に何があったかを知るのは今のところリン殿だけ、か… 早めに合流したいのだが…む、あれは?」 少し離れて苦悩していた賀斉が顔を上げた瞬間見えたのは、片方は肩を貸してもらっている二人の青年と、何かの石か何かが跳ねてついて来ている姿だった。 「よく見てみれば…片やあの青年、満身創痍では無いか…行った方が良いのだろうか、ううむ…」 少し考えた後、賀斉は答えを出す。 「情報が足りないというのもありまするが…接触してみるとするか…それがしの剣もありますしな… 呂布は一旦後に回すとして、早急に殺し合いを終わらせる為、そしてDIO殿とサンレッド…殿の正体の真相を知る為にも、まだまだ知らない事が多すぎますからな…それに…」 (今DIO殿の方へ行かせるのは…少々危険な気がしてなりませぬからな…仮に病院に入るとしても、それがしが居なければどうなることやら…) そう決めた賀斉は彼等の方へと走り出した。 ◇◆◇◆◇◆ 「ふん、敵はおらんのか…つまらんな」 苛立ちを押さえる標的を探す為に、呂布は再び歩いていた。 その方向は奇しくも藤崎達とは別の方向…先程の五角形の惨劇の方向である。 「…こっちは戦の匂いがするからな…まったく、ようやく楽しみになってきたわ…!」 戦場で鍛え上げた方向感覚を若干肉の芽効果で取り戻したのだろうか。珍しく呂布、萌え呂布では無い。 「まぁすべてはDIO様の為…な、はずなんだがな…確か。先程でも言っていた通り潰す相手がもう半数を切ったらしいし…」 そう言ってはぁ、と呂布はらしくない溜め息をつく。 呂布らしくないといえばそうなのだ。そもそも呂布は溜め息が似合わない男の一位を争う様な男な訳だし、創作作品でも呂布が考えこむシーンは多々あれど、溜め息をつくシーン等はあまり無い。 それもまた…DIOによる洗脳による影響なのかは定かでは無い。 そしてそれを知るよしもなく、空の太陽はほぼ沈みかかっていた。 ◇◆◇◆◇◆ 偶然にも、同出典の、だが違う世界の武将が、この病院のあるC-4エリアに集った。 だが神はまだ彼等三人を会わせる事を許さない。 彼等はまた会う事はあるのか?はたまた無いのか? そうして彼等の戦いの運命は、ここからまた、始まる。 【C-4 病院付近/一日目・夜】 【藤崎瑞希@現実】 [状態]さらなる決意、パンツレスラー、、脛に軽い刺し傷(鱗粉付き)、足に痺れ、罪悪感 [装備]なし [道具]支給品一式、金属バット@現実、ショートカッター(残り0枚)@ドラえもん [思考・状況] 基本思考:主催者の目論見を粉砕し跪かせる 0:馬岱に理解はできへんけど…… 1:まずは病院へ行き、医療品を獲得した後、その後図書館に戻り、自分を襲ったやつを懲らしめる。 2:全てはチャンス 3:参加者を救う 4:受け継がれた意志を持って、闘う 5:馬岱を信頼……? ※ダイイングメッセージからビリーを殺したのがドナルドだと思っています。 ※馬岱から教唆をラーニングしました。 ※記憶が戻りかけています 【馬岱@呂布の復讐】 [状態] 右目喪失 腹部と足にポテトによる怪我 右腕に火傷 その他全身に小さな傷 満身創痍 [装備] 鍬@吉幾三、三国志大戦カード(群雄SR馬超)@三国志大戦 [道具] 基本支給品 [思考・状況] 1:病院へ向かう 2:藤崎を襲ったやつは相手にしない……? 3:藤崎を守る気はない。奇襲された場合は盾か囮にする。 4:殺し合いに乗って、自分の力を試す 5:弱い奴からは情報を聞きたい。断ったら… 6:もうちょいまともな武器が欲しい 7:ブロリーとは遭遇したくない 8:藤崎を信頼……? ※参加者の多くの名前を見た覚えがあることに気が付きました。ニコ動関連の知識の制限は実況者達等に比べて緩いようです。 ※藤崎のダイイングメッセージに関する考察を聞きました。 ※徐々に記憶制限が解けてきた様です 【ゆっくり霊夢、ゆっくり魔理沙@ゆっくりしていってね】 [装備?] 偽起爆リモコン@オリジナル [道具] ※ゆっくり魔理沙の頭に偽起爆リモコンが刺さっています。命に別状はありません。 【賀斉@101匹阿斗ちゃん】 【状態】肉体疲労(中)、精神疲労(大)、無力感、若干濡れてる、眠気、兜未装着 【装備】MEIKOの剣@人柱アリス 【持物】基本医療品、基本食糧、包丁@現実 【思考・行動】 基本思考:仲間を増やしてゲームを倒し、脱出する。 1、某は…… 2、あの二人が悪人かを知りたい。 3、リン殿達から剣崎殿の死の真相を聞き、剣崎殿の仇を討つ。 4、翠星石のような娘が欲しかった… 5、DIO殿…貴殿を信じて良いのですな? 6、何はともあれあの二人に話を聞く。 7、何処かで少し寝たい。【備考】 ※剣の花びらは視界を遮る恐れがあるようです。 ※賀斉はどこかの明治時代の人と違って普通に日本語が読めます。でも最近の物(携帯電話等)は分からないと思います。 ※F-5からA-5に来たのではと気付きました。 【C-4 病院近辺/1日目・夜】 【呂布@iM@S演義】 [状態]腹部に打撲 、全身謎の液体まみれ、足と腹部に傷、肉の芽による洗脳状態、苛々 [装備]竹槍状の鉄パイプ、イージス@FF11 [道具]基本支給品×2(食料・水-1) 三国志大戦カード(UC董白)@三国志大戦、 葉団扇@東方project 包丁@現実 射命丸文のカメラ@東方projectサバイバルナイフ@現実 果物ナイフ@現実 拳銃(0/6予備弾24)@デスノート スナック菓子×3 飴×3袋 [思考・状況] 基本思考:DIOの為に参加者を減らす。 1:何を苛ついているんだ、俺は? 2:とりあえず、次に見つけた相手で苛々を解消させる。 3:術師には負けない。 4:チルノ、馬岱、メタナイト、ブロリー達とはまた会ったら決着を着ける。 5:いずれ主催者も殺す。【備考】 ※イージスは意思を持っていますが、封印されているのか本来の持ち主でないためか言葉を発しません。 ※斬馬刀は破壊されました。 ※塚モールで呂布がわずかに破壊活動を行いました。 ※肉の芽の洗脳力が低下している可能性があります。ただし方向感覚は若干戻っているかもしれません。 sm195 ドナルドのディシプリン 時系列順 sm197 DEATH CARD GX sm195 ドナルドのディシプリン 投下順 sm197 DEATH CARD GX sm183 吾敢殺汝! 藤崎瑞希 sm207 夜は続くよいつまでも sm183 吾敢殺汝! 馬岱 sm207 夜は続くよいつまでも sm176 猛獣注意 賀斉 sm207 夜は続くよいつまでも sm176 猛獣注意 呂布 sm206 とある悪魔の自縄自縛
https://w.atwiki.jp/visualize/pages/102.html
紹介文よろ メインキャラ 笑う犬(92レンジャー) サブキャラ
https://w.atwiki.jp/sisisi/pages/710.html
あくどい感出したかった。あざ笑い〜〜〜〜〜^p^ダーク系の色ってなんか好きです^p^とくにピットですが!((((( そしてポポの腕組みが間違えちゃって死んだ件^p^p^ -- とらポコ (2009-04-07 22 10 45) 上手いぃいぃいいぃいいい!!!よし久しぶりなんで描きますね(ってもう描いてんだけどねww -- (´・ω・) (2009-04-07 23 22 13) アイクラのあざ笑いかぁ…w結構腹黒ww ダーク系はええですね!ダークリンクもほれてしまいますw おお!?描いたんですか!捜索開始( -- (^ω^) (2009-04-08 00 33 42) サーセンwwww邪魔が入りました(昨日夜w)なのでこれからつづき描こうと思いますwww あと空白さん…なんか…なんか…ありがとうございます(何なんだよww -- (´・ω・) (2009-04-08 16 15 12) こういうアイスクライマーもなかなかいい! -- 帰ってきたプリム君 (2009-04-08 16 31 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/930.html
笑う犬 出演者 コーナー森っ子カブタン その他 コメント 『笑う犬』(わらういぬ)とはフジテレビが放送した1998年から始まった『笑う犬の生活』から2003年の『笑う犬の太陽』まで放送し2008年から特別番組として放送しているバラエティ番組である。本項ではそれら全ての番組を取り扱う。略称「笑犬」(わらいぬ)。 出演者 ダイノーズ:内村光良(ウッチャンナンチャン) トリデプス:南原清貴(ウッチャンナンチャン) バクーダ:名倉潤(ネプチューン) キマワリ:堀内健(ネプチューン) ニョロボン:原田泰造(ネプチューン) ブラッキーorゼクロム:中島知子(オセロ) ウソッキー:大木淳→ビビる大木 バリヤード:大内登(ビビる) ミミロップ:ベッキー プクリン:優香 ピクシー:遠藤久美子 コーナー プラスル&マイナン:テリーとドリー ダーテング×6:はっぱ隊 オノノクス:黄金ナット グルトン→アメタマ:ホリケンサイズ コータス:機関車ナーマス デデンネ:ニコニコプンスカハムえもん 森っ子カブタン へラクロス:カブタン キャタピー:イモゾー マグカルゴ:でんでん ベラカス:フンスキー ストライク:カマやん ビビヨン:クミチョー ビークイン:チクリン エクスレッグ:バッタモン アイアント:アリゴロー ランドロス:じっちゃま その他 ルカリオ:犬のキャラクター コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 コーナー ウインディorニョロボン:てるとたいぞう ユキメノコ:リング 呪いのビデオ ミルタンク:ミル姉さん Milky Video Channelを意識するなら場所はポケウッド推奨 ヒノアラシ:大嵐浩太郎 ダストダス:校長と教頭 メタモン:4階家具売り場 変身先はワタッコorマイナンorオドリドリ(ぱちぱちスタイル)、オオタチ、ビビヨン等にするのが良い。 カメール:アナウンサー学校 ヤドラン×2:ユキオとひろし ナマズン:ナマズ フーパ(いましめられしすがた):魔法のランプ エルレイド:ハンサム侍 ボーマンダ:デスラー ノクタス:歌謡スナック2丁目 エレキブル:トラ男 -- (ユリス) 2020-08-22 18 37 45 草案 バオッキー:名倉潤(ネプチューン) ヤナッキー:堀内健(ネプチューン) ヒヤッキー:原田泰造(ネプチューン) -- (名無しさん) 2020-08-17 21 09 11 草案 ブラッキーorゼクロム:中島知子(オセロ) サーナイト:遠山景織子 -- (ユリス) 2012-07-24 21 56 36
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/472.html
【名前】笑う影(ブラックスマイル) 【性別】不明 【年齢】不明 【職業】不明 【特徴】全身が真っ黒で笑っているような三日月の口だけが見えている 【好き】不明 【嫌い】不明 【特技】影の中に溶け込める、体を様々な形に変えられる 【趣味】笑うこと 【詳細】 様々な人間の笑い声と共に現れる影の怪人で人間を捕食する存在 笑い声は人間が飲み込まれるたびに増えていく 影の中でしか存在できない 【備考】 「フフフ」「ハハハ」「クスクス」「ホホホ
https://w.atwiki.jp/y256/pages/216.html
「栗田ミキオ様が勝ちで、佐木ハルキ様が負けでよろしいですね」 大会受付の係員はパソコン画面に情報を入力し、スコアシートをミキオたちに返す。 1回戦の試合も各所で決着がつき始め、会場内は人の往来が増えたように感じられた。 「今の受付嬢カワイイな、とか思ったでしょ」 1回戦の相手に会釈をして大会受付を離れたミキオに、着いてきたナツキが得意げにそう言った。 「…鋭いな」 「なんか最近、ミキオがグッと来るポイントがわかってきたかも☆」 「知るか」と返して、ミキオはまだ決着がついていない対戦を観戦しようと歩き始める。 赤単色vs捲土ツヴァイ、緑ウィニーvs緑ウィニー…様々な対戦が眼下を流れていく。 やはり大きい大会はいいな、とミキオは頷いた。 「あ。MFの」 赤単色vs赤単色の対戦を観戦していたミキオに誰かが声をかけた。 その軽い声の主がすぐには思い浮かばず、ミキオは声がしたほうを見る。 相手の姿を認めるのと同時に「あ」と声を上げる。誰が来たのだろう、とナツキは彼の後ろから除き見る。 「…KING!」 諏訪部睦月が「やぁ」と手を上げて立っていた。 第32(38)話 決闘者達 「シード権選手だから、午後から参戦するんだと思ってたぜ」 睦月にそう言いながら時間を確認するミキオ。 シード権とは、午前中の2戦を不戦勝で突破できる権利で、ショップ大会で成績の良いプレイヤーに与えられるものだ。 COOPの大会で連続優勝中だった睦月がそれを持っているのは想像に難くない。 「あー、あれかぁ。権利くれるって言ってたけどボクは辞退したよっ」 思い出すように睦月はさらっと言い、一回戦の結果…「勝ち」が記入されたスコアシートを出して見せた。 ミキオはそれを見て目を丸くする。 「1回戦から出場しても負けないと思うしねっ。それに、いろんな相手と戦えたほうが面白いよ」 睦月は「でしょ?」とミキオの顔を見る。 身長は彼のほうが随分小さいが、妙な自信と威圧感がある。 「おもしれぇ。待ってろ、お前と当たるまで勝ち進んでやるぜ!」 「うん、ガンバッテ」 ひらひらと手を振る睦月。 勝ち点が同じプレイヤー同士が当たる対戦形式であるため、勝ち進めば進むほど彼と当たる可能性は高くなる。 2人はそれだけ交わし、別れた。 ××× 「それでは2回戦の組み合わせを発表します」 タンサンも合流し、発表された組み合わせを確認する3人。 それぞれ自分の席を確認して歩き出した。 「あ、オッサン☆」 自分の席に着いたナツキは、隣の席に座っていた谷本総矢を確認してそう声を上げる。 谷本とは遠征したときに一度対戦しており、青デッキについてアドバイスを受けたことがあった。 「第一声がそれはないんじゃないかな、射勢ちゃん。この席ってことは…1回戦は勝ち?」 「うん!相手が事故ってくれた」 ラッキーでしょと、笑うナツキ。 その時、彼女らの席のほうに一人の少年が歩いてきた。 姉さんや武志くらいの年に見える少年で、黒い髪に『常勝』と書いてある鉢巻をしていた。 「お」 ナツキは自分の対戦者かな、と顔を上げる。 が。予想は外れ、その少年は谷本の向かい側に座った。どうやら彼の対戦相手らしい。 「変な格好」 「こらこら…」 率直な感想を口にするナツキを、眉を上げながらなだめる谷本。 そこで今度は、ナツキの向かいの椅子が音を立てて引かれる。 今度こそ対戦相手が来た!と向き直ったナツキは、相手の顔を見て「あー!」と叫ぶ。 「ん?あぁ、君か」 向かい側に座った対戦相手は…ストライプが入ったダークグリーンのスーツを着込み、整った顔に不釣合いなサングラスをつけた男。 真理と対戦した、あのミスターハタドーだ。 「名前が漢字だったからわかんなかった。ミスターなんちゃらって偽名だったのね」 うぅむと唸るナツキに谷本は「当たり前だろ…」と苦笑した。 そこで司会が2回戦開始をコールする。 「それでは2回戦、ガンダムウォー、レディィイ、ゴー!!」 倍くらいの差があるその2つの拳が出される。 じゃんけんに勝ったナツキが先攻だ。 「ウチのターン、ホワイトベース隊を配備。ターン、エンド」 「青!前回、君のデッキは拝見してはいなかったな…こちらは、緑基本Gを配備」 「そっちは今日も緑紫でしょ?」 頷いてターンを終了するハタドー。 ナツキは青基本Gを、ハタドーは紫基本Gを出し2ターン目を終えた。 「青基本Gを配備。ターン、エンド」 「破壊工作をヴァリアブル。そう言えば、彼女は元気かな?使用人の」 3枚目の国力を出してターンを終えたハタドーは、思い出したようにそうナツキに聞く。 前回、真理との対戦はハタドーが一方的に放棄するという形で幕を下ろしたのだった。 「うん☆リベンジなら今度にしてよね」 「そうだな、ターン終了だ」 ナツキの台詞にハタドーは少し笑い、ターンを終えた。 相変わらず、黒いサングラスで目の表情は読み取れない。 真理との戦いではサキガケが目立つデッキだったな、とナツキは思い返す。 「青Gを配備。ターン、エンド」 「私のターン、紫基本Gを配備」 緑2枚に紫2枚…サキガケのコストは満たせないので事故かな?とナツキは頷く。 だが、ハタドーはそれをあざ笑うかのごとく、ユニットカードを1枚表にした。 「マスラオを配備!」 「ます…らお?」 ハタドーは頷きカードを見せる。 マスラオはドラマチックブースター『乱世を生きる漢たち』で登場した緑紫の00ユニット。 戦闘配備と速攻・強襲を持ち、さらにダメージを受けている敵軍ユニットを本国に戻すテキストを持ったカードだ。 「サキガケと何が違うわけ?」 ナツキはマスラオのカードを返しながら、首をかしげる。 同じ戦闘力と似たようなバウンステキストからそういう印象を受けたらしい。 「その言葉、今は甘んじて受けよう。…戦闘フェイズ、マスラオを地球に出撃させる!」 「6ダメージ受けるよ」 「ターン終了だ」 ナツキはターンを開始する。 4ターン目にユニットを配備できなかったが、手札は悪くない。このターンから反撃開始だ!と5枚目のGカードを配備した。 「ユニコーンガンダムをプレイ!」 まだ少ない捨て山ではなく、十分な枚数がある本国から、慣れた手つきで箱をセットする。 むしろ最初から決めていたようにも見える。 「戦闘フェイズに入るよ」 ユニコーンガンダムの上に伏せられたカード。 もう1枚の手札…箱。そして、それは”可能性”のカード。 「姫様…この箱を開ければ、ユニコーンガンダムは無二の力を発揮するでしょう」 手に入ったこのカードを使うと決めたとき、真理はそう言った。 「ですが、それは…デッキのカード全てが”いっぺんに”姫様の手に委ねられるのと同じ力」 このカードの真価、それを生かすも殺すも使い手のナツキ次第だということを真理は言った。 数ヶ月前まで初心者だった自分にそれを使えるのかと問われれば…どうだろう。とナツキは考える。 真理…。でもウチ、開けるよ。 ナツキは一拍置いて、そのカードを表にした。 「換装宣言、ユニコーンガンダム(デストロイモード)!」 「…!?」 谷本が見たという彼女の構築には無かったカード。 単純に所持していなかっただけとは聞いていたが…ここでか。とハタドーはニヤリとする。 隣で対戦していた谷本も、思わずそのカードを見る。 「規定、宇宙エリアに出撃!」 「6国力を満たしていないそのカードは”拝見テキスト”が無効になっている状態。この6点は受けよう」 ユニコーンガンダム(デストロイモード)が持つ、手札を見てユニットを奪取するテキストを指してそう言ったハタドー。 ナツキは「よし」とユニコーンを帰還させ、ターンを終了した。 カードを引いたハタドーは、ユニコーンガンダムに怯む事無く3枚目の緑Gを配備する。 「そちらは”出揃った”ようだな。こちらも、このカードで場は成立する…高機動型ゲルググ(マサヤ・ナカガワ機)を配備!」 ハタドーはカードを配備し、そのまま戦闘フェイズを宣言した。 そのカードも戦闘配備を持つため、すぐに攻撃が可能だ。 「宇宙にナカガワゲルググ、地球にマスラオを出撃させる!」 「ユニコーンガンダムに再換装☆」 「よかろう。脅威のサーチ能力だ」 ナツキはパッと笑い、本国のカードをサーチする。 箱はもちろん裏向きでセットされる。 「防御は出ないよ!どっちにも勝てそうにないしね」 「ならば、ダメージ判定ステップ規定前。宇宙エリアのナカガワゲルググのテキストでユニコーンガンダムに2ダメージを!」 高機動型ゲルググ(マサヤ・ナカガワ機)は、自軍ユニットが持つ宙間戦闘の合計値ぶんだけ敵軍ユニットにダメージを与えることができるユニット。 ダメージを与えた敵軍ユニットをマスラオで本国の上へ戻すことができるため、相性がいいのだ。 「配備エリアに戻るサキガケとは違い、このマスラオは本国に戻った敵軍ユニットに直接手を下す!バウンス対象は、もちろんダメージを受けたユニコーン!」 ハタドーは箱がセットされたままのユニコーンを指差す。 ナツキは自分の手元にあるそのユニットを見て、小さく首を振る。2つに結んだ髪がそれに合わせて静かに揺れる。 潔く本国に戻す気はなかった。彼女の手に委ねられているものは…。 「カットイン、箱…勇猛果敢をプレイ!」 ナツキは音を立てて箱を表にする。青には珍しい敵軍ユニットを手札に戻すコマンドだ。 ハタドーは目を見開き、口元に意味深な笑みを浮かべた。 「甘く見ないでよ。あんたが相手にしてるのは…ウチのデッキ全部なんだからさ!」 つづく 前へ / 第2期TOP / 次へ txt Y256 初出:mixi(10.06.10) 掲載日:10.06.10 更新日:10.06.11