約 2,967,717 件
https://w.atwiki.jp/switchsoft/pages/1788.html
Return of the Obra Dinn ADV テキスト 2,250円(税込)2.0GB ある保険調査官の体験をモノトーンで描くアドベンチャーゲーム 時は1802年。200トン以上の交易品を積んだ商船「オブラ・ディン号」が、ロンドンから東方に向けて出港した。 その6か月後、同船は予定されていた喜望峰への到達を果たさず、消息不明扱いとなった。 そして今日、1807年10月14日早朝のこと。オブラ・ディン号は突然、ファルマス港に姿を現す。帆は損傷し、船員の姿も見えない。 これを受け、東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官が、ただちにファルマス港に派遣された。 同船内を直接調べ、損害査定書を作成するために――。 「Return of the Obra Dinn」は、探索と論理的推理で展開する、一人称視点の謎解きミステリーアドベンチャーゲームである。 メーカー 3909 配信日 2019年10月18日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 対応言語 日本語, 英語, ポルトガル語, スペイン語, フランス語, ドイツ語, イタリア語, ロシア語, 韓国語, 中国語 レーティング CERO D 暴力 オブラディン号はショップのスクショ見て気になったらそれ以上プレイ動画やレビュー見ずに買って一気に遊べ -- 名無しさん (2019-10-25 07 56 47) 凄く気になってるんだけど推理ゲー風? それともパズルゲー風? 過去に何があったのか見れる時計を持った主人公が 死体が60ある船で、その死体の名前、死因、殺人なら犯人を船を捜査しながら一つずつ埋めていくゲーム 答え合わせが3人ごとにあるので総当たりのパズルゲーにしようと思えばそうなる -- 名無しさん (2019-10-25 07 57 08) 基本的には物語を読み進めていくAVG 物語を終えたところで一応クリアにはなる 最後に評価を貰えるのだが当たり人数によってたぶんエンディング変わると思う 推理とかは 518の通り 死因は物語を見てたら大体わかるが名前は状況その他から 自分で考えて答えを出す必要がある(名前は名簿の中から選ぶ) -- 名無しさん (2019-10-25 07 57 41) オブラディン8時間22分でクリア 取り敢えず、2-2のムービーは(スキップでも)音を消した方がいい... ゴア表現もあるので、苦手な人は注意 難易度的には、推理ではなく、数独的なパズルのほうが近い 確定ポイントや仮置きで、なんとかなるレベル -- 名無しさん (2019-10-25 07 58 10) 周回要素はない...んじゃないかな...? 基本的には一本道 だけど時間軸を無視した導線になっているので、一本道さは感じない 章が終わると、プレイヤーの好きな順序でプレイすることが出来る -- 名無しさん (2019-10-25 08 11 29) たぶん完全クリアしたけど総当たりだとキツイと思うよ それよりは一つ一つの場面を隅々まで見てヒント発見した方が楽しいゲームだと思う ある人物の死亡場面の脇で他の生存者がしてることが後々手掛かりになったり なので推理ゲーよりだと感じた ただモブっぽい乗組員たちの名前はある程度総当たりになってしまったな -- 名無しさん (2019-10-25 08 11 52) オブラディンの身元特定が無理ゲー過ぎる -- 名無しさん (2019-10-25 08 12 19) オブラディン、なんか理不尽だなあ いまいち見分けのつかない上にイラストとは全然似てない顔を いちいち全部判別して覚えてないと身元特定できないよ -- 名無しさん (2019-10-25 08 12 29) 「この被害者は過去のどこそこの場面にもいましたよ」が身元特定のヒントになってるはずなんだけど まず顔が判別付かない -- 名無しさん (2019-10-25 08 12 45) ZLで人物にカメラズーム + Xで自動的にイラストに紐付けてくれる機能使っても無理なのか? 3Dモデルで判別付かなくても 極端な話この機能使ってるだけでイラスト画面に情報集約できて大半の特定は容易だったけど -- 名無しさん (2019-10-25 08 13 08) オブラディン中国人どれかわからないから仮置きしてたら安否確定しちゃった 職種ごとの「不明」だけでなく国ごとの「不明」も選択肢に欲しかったな あと船外で残留思念でジャンプしなければ到達しないところで間違った人選んじゃって選び直しってのが面倒 それ以外の不満は全くない 読み込みも早くて快適だしみんな遊んでほしいわ -- 名無しさん (2019-10-25 08 13 28) オブラディン面白いし雰囲気もいいんだけど一通り船内回ったら次どこに行くか分からなくなるな -- 名無しさん (2019-10-25 08 13 41) ○~◎:Return of the Obra Dinn \2250 ttps //www.youtube.com/watch?v=x3nRD6nejVA 死者の死亡の瞬間を見る事が出来るサイコメトリーな懐中時計を駆使して 行方不明船で起こった事件の全容を解き明かしていくミステリーアドベンチャー ビジュアルは全編モノトーンで描写 作品の雰囲気作りでもあるが 殺害描写が過度にショッキングにならない為の緩衝措置でも有るのだと思う BGMは、時に不穏に、重厚に、衝撃的に各シーンを彩り 作品に良く馴染んでいる印象 プレイヤーは、手帳の名簿、スケッチと懐中時計のワンシーンから得られる情報を元に 乗員の特徴や生活背景にまで深く頭を巡らせて この人物は誰なのかを推理し、埋め合わせて行く事となる -- 名無しさん (2019-10-25 09 51 33) 船で何が起こったのかも、興味の対象ではあるが この推理ADV要素こそが本作の肝であり 人物の行動、特徴を掘り下げて行くほど その世界観に没頭していくと感じる自分が居た ここにどれだけのめり込めるかで、本作のプレイヤー評価は分かれる 自分は一周プレイして概ね満足したので、 完クリは攻略サイトを参考に済ませる事にした プレイ時間は6時間 自力で完全クリアを目指すならその倍は見積もってもいいと思う じっくりとゲームを遊び、世界観に浸り頭を巡らせたい人におすすめしたい作品 積みゲー消化に追われている人は興味と値段に相談のうえで -- 名無しさん (2019-10-25 09 51 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/taka18r/pages/53.html
vol.4⑥Return クリスマス・イヴのディナー。高層ビルのレストランで夜景を見ながら『君の瞳に乾杯』なんて、高校生の身ではできるはずもない。といって、そこらのラーメン屋では味気なさすぎだ。 ぼくたちは順番待ちの列に30分並んで洋食レストランに入った。ぼくはハンバーグステーキのディナーセットとカルボナーラ・スパゲティを、晶良はオムライスのセットを食べた。 食後のコーヒーを飲んでいると、頬杖をついた晶良が話しかけてくる。 「ことしはいろいろあったなぁ」 「そーだね」 「去年はアンタが受験で、デートどころじゃなかったもんね」 「うん。あっ、晶良さん、受験勉強は?」 その話には触れるな、そう言われると予測する。が、 「自分なりにね、しっかりやってるから、きっと大丈夫だと思う。人知は尽くしたから、あとは天命を待つわ」 表情に自信がにじんでいる。 「さすが。やっぱり晶良さんはすごいや」 「へへへ。まっかせなさ~い、って言いたいところだけど、ほんとはね…」 晶良は紅茶を口に運んでから、つぶやくように言った。 「自信なんてない、よ。でもね、自分を信じなければ、ほかに頼れるものなんてないでしょ」 それはそうだと思うが、自分には決定的に自信が欠けていた。 思えば、ザ・ワールドで"黄昏"の謎を追っていたときも自信なんてなかった。ただ、とりあえずいいと思えることからやっていただけだ。そうすることでしか前に進めなかったから。 結果として、すべてがうまくいった。解決の決め手となったのは腕輪だった。 その腕輪は最終局面を前に、クビアという強敵と引き換えにして失われた。それでも最後の敵、コルベニクを倒すことができた。 腕輪に代わるものがあったかと問われれば、否と答えるしかない。しかし、腕輪がなくなったからといって、あきらめるわけにはいかなかった。やるしかなかった。 あきらめない気持ち。前向きな気持ち。失敗を恐れない気持ち。それがいかに大事か、思い知ったはずだった。 いま、再び腕輪を失って、ぼくはうろたえていた。 目の前にいる晶良は微笑んでいるというのに、ぼくの心はネガティブな影に支配されようとしていた。そのとき、晶良がぼくの目を射抜くように見つめていった。 「アタシさ、笑ってるアンタが好き。アンタの笑顔を見てると、なんか安心するんだ。だから──」 いまのぼくにできるのは引きつったつくり笑いが精いっぱいだ。 「もっと自信を持ってほしい」 悩みの核心をずばりと突かれ、ぼくはテーブルのコーヒーカップに目を落とした。そこに答えはなかった。当たり前だが…。 「そりゃぁさ、自信過剰なのはダメだけど。頼りないのはもっといやだな」 「うん…」 (わかってるよっ、わっかってる…けど) 晶良に授かった自信は、その晶良の存在の大きさゆえに揺らいでいた。 「アンタ…」 晶良の声に影がさした。 「アンタ、なんか変だよ。ん~、こないだのウチの高校の文化祭のときから」 心当たりは、大ありだった。なつめとの密会を目撃した翔子に脅され、言われるままに関係を持ってしまった。そして腕輪の喪失──。 晶良という恋人がいる。そのことからくる自信が呼び込んだ悪夢だった。 自信を持つことで悪い結果を生んでしまったいま、再びぼくに自信は戻るのだろうか。 恐る恐る顔を上げ、晶良を見た。そこにはいつものやさしい晶良がいた。しかし、期待とはうらはらに晶良の言葉は冷たいものだった。 「だぁーかぁらっ。そんな捨てられた子犬みたいな目で見るなっつーのっ!」 「ご、ごめん」 うろたえるぼくを突き放すように晶良は言う。 「アタシはね。我慢するのやめたの。そんだけ」 「晶良さん…」 ぼくはどうしたらいいんだろう? 「ねぇ。アタシたちって恋人同士、だよね? アタシ、思ったんだ。なんでも言い合えるのが恋人同士なんだなって。うん。文和と千春ちゃんを見てたら、そー思った」 「ぼくは…。…そーだね。ぼく、言いたいことがあっても我慢してた…かも」 「ん~? なに、アンタ。アタシに対してなにか我慢してるってぇのぉ!?」 「げっ…。い、いや、べ、べつに、その…」 じたばたするぼくを見て、晶良はとてもおかしそうだ。 「あ~ぁ、せめてあのときの半分でも自分に素直になればいいのに…」 「えっ!? 晶良さん、いま、なんて? あのとき、って?」 口を滑らせた晶良が我に返って頬を染める。 (ま、まさか、セックスのときって意味なんだろうか?) 「アタシってば…。い、いくら恋人同士だって、言っていいこととそーでないことってあるよね」 まして人前では、そのとおり。目だけ動かして周囲をうかがっていた晶良だが、だれにも聞かれた様子はなく、ほっと息をついた。 (やっぱり。…でも、セックスしてるときは自分に素直、ってゆーか、なんの迷いもためらいもない…気がするなぁ、ぼくって) 晶良の言うとおりだと思ったら、もやもやが晴れていく気がした。いろいろなことを経験して、成長したのはセックスだけ。中身は子供のままだ。だが、いまはその事実を受け入れられる。 (まだ高校1年生だもんね、ぼく。そんなにすぐに大人になれるわけない。ゆっくりと歩いていこう。そう、晶良さんと) 晶良の失言のおかげで(あとで、あれはぼくがあまりにも暗かったからワザと言ったのっ! と強調されたが…)、ぼくは暗黒のネガティブ・ゾーンから脱けだせた。 「ありがとう」 「なにがよ?」 「いろいろ」 「そお」 これからも自信たっぷりというわけにはいかないだろう。普通にしていられること、それが大事なのではないかと考えた。 「やっと、アンタらしい目に戻ったね」 晶良がうれしそうに言う。 「晶良さん。これからもよろしく」 「急にどうしたの、あらたまっちゃって。ふふふ。うん。こちらこそ、よろしくね」 ほんとうにうれしそうな晶良の笑顔。これまでしてきたことを悔いつつ、自分の胸の奥底に死ぬまでしまっておこうと決意した。 「ほかに好きな人ができたのかって思ってた」 晶良が真顔になって言う。 「そんなこと! あるわけないよ。ぼくには晶良さんしか見えないよ」 「こらっ、声、大きいって」 今度は何人かがこちらを見てくすくす笑っている。ぼくたちは真っ赤になった顔を下に向けて、そそくさと席を立った。 外はもう真っ暗、いや街並を彩るイルミネーションがまぶしいほどの存在感を放つようになっていた。空気は冷たかったが、つないだ手から伝わる晶良の体温が心まで温めてくれるかのようだ。 「立ち直りが早いのって、アンタのいーところ、だね」 「えっ、そんなことないよ。ぼくって結構引きずるほうだよ」 「ふぅ~ん。そうは見えないけど、アタシに気ぃ使ってたりする?」 「う~ん。まぁね。晶良さんに心配かけたくないし」 どこに向かうでもなく夜の街を歩いていた。ずっと晶良と一緒にいたかった。その気持ちは晶良も同じだと思えた。 「あんまり無理しないよーにね。アタシってば、いっつもだれかの心配してるみたいだしぃ」 冗談めかして言ってくる晶良の心づかいが身に染みる。 「ありがとう。晶良さんにはほんとに感謝してる」 「あっ、だめだめ、シリアスは。ねっ、ずっと笑っていて」 「それじゃあ、変な人みたいじゃん(笑)」 やっと軽口をたたけるようになった。晶良もうれしそうだ。 「ねっ、何に悩んでたかは聞かないけど…。さっきは、なんで立ち直れたの?」 不安を隠すように、わざと明るく聞いてくる晶良。ぼくは前を向いて答える。 「晶良さんのおかげ、だよ」 「もぉ。はぐらかさないで。ちゃんと答えて」 今回はごまかせそうにない。照れくさくて答えにくいんだけど…。 「自信…」 「そっかっ。自信、持てたんだ、自分に」 「いや…」 「えっ!? 違うの?」 晶良の手に力が込められる。受験勉強漬けでテニスラケットはしばらく握ってないはずなのに、ぼくの指が軋んだ。痛みをこらえて話す。 「まあ。自信は…あんまり持てそうにない、かな」 「ふぅ~ん。ま、しょーがないか。そこがアンタのいいとこ、かもね」 晶良のほうに顔を向ける。満面の笑顔が迎えてくれる。ぼくは歩みを止め、冷えた空気を胸いっぱいに吸い込んで、晶良に向き直った。そして答える。 「わかったんだ。何かを見たくなければ、目を開けばいいって──」 「意思の力で、ただ意思の力だけで、ぼくは自分を押さえつけようとしてたんだ。でも、それは、怖くてしようがなくて、不安でしようがなくて、寂しくてしようがないからだったんだ…」 言葉が震えながらこぼれ出てくる。自分の弱さを恋人に見せるのはつらかった。でも、晶良なら、きっと受け止めてくれると信じてもいた。 「アタシは、ここにいる」 ぼくの目をしっかり見すえて晶良が言いきった。やさしい眼差しながら力強さがあった。 「うん」 「だから、ね。これからも一緒に歩いていこ、ずっと」 うれしかった。涙がこぼれそうになり慌てて上を向いた。 「あっ、あれ…」 かすんだ視界に光の波が飛び込んできた。 「ん~、なに?」 ぼくの視線を追って晶良も顔を上げた。 「わぁ…」 いくつもの超高層ビルに『クリスマスツリー』が浮かび上がっていた。光のページェントだ。 そして、雪が舞い降りてきた。 「ホワイトクリスマス! すてき」 「メリークリスマス、晶良さん」 心はじんわりと温まっていく。でも、雪が舞うだけに寒さが染みてきた。 「う~、さむ。ねぇ、晶良さん。あったかいもの、飲まない?」 「アタシ、ココアがいいなぁ」 角にあった自動販売機が目に入り、ぼくたちはそこで缶のココアを買って飲んだ。一口飲んだところで晶良が、 「あ、そーだ。出がけにこれ届いたんだけど、アンタのところにもきた?」 思いだしたように聞いてくる。 「なに?」 晶良がバッグから封筒をひっぱり出す。のぞき込むと『東京プリンセス・ホテル』のマークとロゴの入った封筒が目に入った。 「なにが入ってるの?」 そう聞くぼくに晶良は、 「まだ開けてないんだ。ちょっと待って」 言うなりビリビリと封筒を破って中のものを取り出した。 まず出てきたのは1枚のCDだった。それから定形サイズの封筒が1通。その中には便箋にしたためられたお礼状と、さらに小さい封筒が入っていた。 「ん~。なになに。…えっと」 ──速水晶良様 そのせつはお世話になりました。 おかげで弊社のブライダル・コーナーは大変な好評をたまわっております。 (正直、ビックリするほどの人気です!) あのとき、撮影させていただいたときに頼まれました写真データ、そして作品をお送りさせていただきます。時間がかかりましたことをお詫びします。でも、そのぶん腕によりをかけました。 きっと、ご満足いただける仕上がりになっていると自負しております。 なお、同封させていただいたのは、弊社のささやかな御礼です。 ご笑納いただければ幸いです。 (待ってるからね!) CDはいま、ここで見られない。でも、ぼくには思いだしたくない記憶として、東京プリンセス・ホテルのポスターがあった。 「待ってるからね! って…どーゆう意味だろう…」 晶良は便箋をじっとにらみつけ考え込んでいる。 「ねぇ、晶良さん。小さい封筒にはなにが入ってるの?」 「ん~。ちょっと待ってて」 閉じられていなかった封筒を開けて晶良が取り出したのは、 「ん…っと。『結婚式披露宴(60名様)半額券』だって…」 「えーっ。それって、いくらになるんだろう」 「わかんない。けど、かなり高額よね」 「そーだね。あっ、それじゃあ、待ってるから、って、ぼくたちのこと?」 晶良が驚いたように顔を上げる。 「これ、アタシの名前が入ってる。ほら、ここ。『速水晶良』って…」 「ほんとだ。金券ショップとかにはもっていけないね」 「んなこたぁしないけど。それより、これと同じもの、きっとあんたのところにもきてると思うんだ」 はっとする。 「じゃあ、もし、将来ぼくと晶良さんが結婚したら、披露宴はタダでできちゃうってこと?」 「わぁ~っ」 晶良は目をきらきらと輝かせている。 結婚なんて考えたこともない。ずっと先のことだとしか思えない。それが、いきなり現実的なものとなって飛び込んできたのだ。こんなサプライズはこれまで経験したことがなかった。 ボー然としていたぼくの横で、うつむいた晶良のつぶやきが聞こえた。 「…待ってる。アタシも待ってる」 「えっ!?」 「なるべく早くね」 「う、ん」 照れくさい。結婚は意識したけれど、それが現実のものとなるのはまだまだずーっと先の話だ。法律的には最低でもあと2年は待たなければならない。 照れ隠しに口を滑らせる。 「でもさ、この半額券、別々に使ってもいいんだよね?」 晶良がぼくよりいいひとを見つけたとき、そうなるだろうという悲観的な考えを言ったつもりだった。ところが、 「なに言ってんのっ。アンタ。アタシ以外の女とこの半額券、使うつもりぃ?」 あまりの剣幕にたじろぐ。 「い、いや、そんなつもりはこれっぽっちもないけど…」 「けど? けど、なによぉ」 目が釣り上がっている。怖い。 「ぼくよりいい男はいっぱいいるし。ぼくじゃ晶良さんにふさわしく」 ない、は言えなかった。晶良がぼくの言葉を制して言う。 「アタシにはアンタが一番いい男なのっ。それがわからないから情けなくなるんだってば」 うれしかった。自分で思い悩んでいたのでは絶対に出ない答えが思いがけなく得られたのだ。 「うん。ありがとー」 「それにね。ふさわしくないって思ってんなら、ふさわしい男になってよね」 晶良も照れくさくなったのだろう、プイと横を向いてしまう。 「ごめん。ぼく、頑張る」 ちらちらと横目でぼくの様子をうかがっていた晶良は、頑張るという言葉にようやく満足したようで、 「ん。しっかりしてくんなきゃだめだぞ。世界の勇者さん」 「もう勇者じゃないよ。でも、もし勇者になれるとしたら、晶良さんだけの勇者になるよ」 じっとぼくを見つめていた晶良になにか言われるかと思ったが、晶良はくるりと背を向け、 「いこっ!」 と言って、ぼくの手をとって歩きだした。 「早くCD、見たいなぁ」 スキップでもしそうなほど明るい晶良。 「晶良さんのウエディングドレス姿、きれいだったぁ」 目を閉じて思いだす。 「なんか、恥ずかしくなってきたぁ。アンタは見ちゃだめっ」 「えーっ!? ひどいぃ。ぼくだって見たいよ。でも、自分の写真は照れくさいなぁ」 駅へ向かってふわふわと歩いていたぼくたちは、 「ちゅいっすっ!」 という大きな声に思わず足を止めた。 さっきも見たストリート・ライヴがいままた始まろうとしていた。雪が舞うなか、先ほどよりも露出度を大幅アップしたサンタクロース姿のレイチェルが、少ないギャラリーに笑顔を振りまいていた。 「少し…見ていっても、いいかなぁ?」 晶良は早く帰りたそうだったが、すぐに笑顔でぼくの手をとってほとんど最前列にまで進んだ。 「この先、すっごく有名になったりして」 晶良は片目をつぶって話しかけてきた。 「ははは」 乾いた笑いがぼくの口からこぼれる。そのとき、ステージに足を引きずった相方が登場。先ほどくらったレイチェルの上段まわし蹴りのダメージが残っているのは明らかだ。 「ちぃ~すっ」 という掛け声も全然ハリがない。ボケ役のはずのレイチェルがつっこむ。 「どないしたんや?」 「お、おう。いや実はな、知的なしゃべくり漫才がウリのオレに向かってドツキ漫才を仕掛けた女がいてな…」 「ほぉ~。さよか」 うまくボケてるじゃないか、と思ったそのとき。レイチェルと目が合った。 「…なんや。ずいぶんいい顔になったやないか」 ニッコリと笑んで話すレイチェル。 「いい顔って…、あのなぁ。オマエの蹴りのせいで男前が台無しじゃ」 話がうまくつながっている。レイチェルはぼくと手をつないでいる晶良に一瞥をくれ、 「やっぱり相方がいいと、男はしっかりするもんやねぇ」 自分で言って自分でうんうんと納得している。 きっと、いつもとペースが違うからなのだろう、相方が戸惑っているのがよくわかった。とはいえ、そんなことがわかるのはぼくひとり。少ない観衆は…ウケていた! 「ったりまえだろっ! オマエがうまくボケられんから、オレが身を挺してだな、ドツかれてやったんだってば。…ほんとに、わかっとるんかい」 一度つかんだウケの波を離すまいと相方がさらなるツッコミをブチかましていく。 レイチェルは、というと──。 「パートナーちゅうのは運命のひとや。せいぜい大事にせな、あかんよ」 お構いなしだ。 (ありがとー、レイチェル。ぼくと晶良さんを祝福してくれてるんだね) 主導権を奪われたままの相方は開き直ったようにバク転を決め、ファイティングポーズをとった。 「っしゃあぁぁ。そんなら最後まで付き合ってやろーじゃないかっ。ドツキ漫才のスタートだっ!」 さらに盛り上がるギャラリー。笑い声につられた人が足を止め、観客の輪はかなり大きくなっていた。どんな展開になるのか、ドキドキしてきた。ところが、 「あかんっ。あかんのや」 踏み込んだ相方がずっこける。観客はまた爆笑。 「な、な、な、なんでだぁぁぁ」 そっと右手を自分のお腹にあてたレイチェルは、その手に視線を落としてつぶやいた。 「赤ちゃんが、おるんや」 「えぇっ? え────っ!」 驚いて変なポーズをとる相方。予想し得ない展開に観客もどよめいている。 「オ、オ、オレの…、オレの子供か?」 相方は漫才そっちのけでレイチェルに問いかける。それを聞いたレイチェルが怒声を響かせ、回し蹴りを放った。 「どアホーっ! ったりまえやろぉ。アンタの子ぉや!」 不意を衝かれたわりには見事な十文字受けで蹴りを受け止めた相方が、上ずった声でさらに質問を浴びせる。 「オ、オ、オマエ。だって、春先にコーコーセーを食った、とかって自慢してたじゃないかぁぁぁ」 「だからアンタはアホやっちゅーねん。あたしが浮気で妊娠するなんてヘマするわけないやろっ。それになぁ…、春にヤって妊娠しとったら、いまごろはこーやろぉ」 お腹のところで大きな山を撫でるように手を動かしたレイチェルが、 「ハっ!」 気合一閃。いきなり踵落としを繰り出した。クリーンヒット。 「ぐえっ」 カエルが踏み潰されたようなうめきをもらし相方は崩れ落ちた。 観客たちは笑っていいのか戸惑っている。それは晶良もぼくも同じだった。 (これって…、もう漫才じゃなくなってるよね。どーなっちゃうんだろー?) レイチェルは相方を抱き起こし、背中に膝を立てて活を入れた。 「うぐぅ」 うめくようにして息を吹き返した相方がのろのろと立ち上がるのを待って、レイチェルが静かに告げた。 「アンタの子ぉや。…な。納得したら、言うこと、あるやろ」 「あぁ」 姿勢を正した相方がレイチェルの両肩に手を置き、まっすぐに目を見つめて言った。 「愛してるぜ。これから、オレたちは夫婦ドツキ漫才で再出発だ。なぁ、け、け、結婚…しよう!」 とんでもないオチだと思った。あっ気にとられていた観客のなかから、ぽつりぽつりと拍手が鳴りだし、それはすぐに耳が痛くなるほど大きくなった。 「いいぞぉーっ!」 この寒さのなかで、なぜかアロハシャツを着たオジさんが両手を口にあてて声援を送っている。それにつられてまた万雷の拍手が鳴り響いた。 「よぉ…言うてくれた…なぁ。あたし、うれしいわ」 相方はレイチェルの肩を抱き寄せ、ぼくらの頭上の遥か先を指差し、言いきった。 「さあ! オレたちの新居に行こうな」 「あんたぁ」 目から星を飛ばすレイチェル。彼女にちらりと視線を送り相方が決めゼリフを放つ。 「あの先の公園の、ダンボールハウ…ぐぇっ!」 レイチェルの肘打ちが相方の水月の急所をとらえていた。前のめりに倒れた相方の頭のまわりを星と月が回っていた。 「お亡くなりや…。ほんまに、しょーもない。こりゃ苦労しそうやわぁ。ふぅ」 レイチェルは肩に相方をかついで舞台のソデに下がっていった。ぼくも晶良も、それに観客たちも、あっけにとられていた。 「終わったんだよね、これ。ね、いこっか?」 晶良に袖を引っ張られ、 「あ、うん。そーだね」 ぼくたちは駅に向かって歩きだした。 しばらく歩くと、道の端にアクセサリーを売っている露店が見えた。 (あそこって、前に千春にペンダントを買ってあげた…) 「ちょっと見ていこうか?」 ぼくの提案に晶良は素直に同意した。 「アクセって、あんまり興味なかったな~」 「なかった、ってことは、いまはあるの、興味?」 「うん。ちょっと気になりだしたかな。でも、受験勉強の"代償行為"なのかな」 はにかむ晶良がかわいい。 (なんにしても、晶良さんがきれいになるのは、ぼくもうれしいよ) これから化粧を覚え、おしゃれになって、どんどん美しくなっていくであろう恋人を想う。 「指輪かぁ」 晶良のつぶやきで現実に引き戻される。慌てて指輪が並べられている台に視線を移動した。 ある指輪に釘付けになった。手を伸ばしてその指輪を取り、目の前にもってきて凝視する。 「似てる…」 「ん~。なになに。なにに似てるって?」 晶良が真剣に指輪に見入るぼくを不思議そうに見ながら聞いてくる。 「腕輪…。ザ・ワールドの腕輪のデザインによく似てるんだ、これ」 晶良に指輪を手渡す。晶良は目の高さに指輪をもっていってじっと見て言った。 「へぇ、そーなんだぁ。光ってたりしてたんでカイトの腕にあるのはわかったけど、アタシたちには見ることができなかったんだよね、腕輪。ふ~ん。こーゆーのだったんだぁ」 きらきら輝く晶良の瞳を見て、ぼくは決めた。 「どうかな? これをクリスマスプレゼントにしたいんだけど。だめかな」 「だめなんてことない。アタシもこれがいい」 店のお兄さんが怪しい日本語でサイズはOKか? と聞いてくる。すると、晶良が左手をぼくに突きつけた。 「え…っと。どの指に?」 「決まってるでしょ」 戸惑うぼくに、じれったそうに言う晶良。困る。 (と、言われても…) 晶良は無言で薬指を動かし、たまにする命令口調で言った。 「この指!」 ぼくだって知ってる。女性が左手の薬指にする指輪の意味。 店のお兄さんが突然歌いだす。 「パパパパ~ン、パパパパ~ン、パパパパ~ン、パ~ン、パーパ、パパ~パパッ、パンパ~パ、パ、パッ」 結婚行進曲だ。ぼくと晶良は同時にお兄さんをにらみつけた。顔から火が出そうだ。お兄さんは知らんぷりをして結婚行進曲の続きを口笛で吹きながら背中を向けてしまった。 指輪に視線を戻した晶良がはっきりと言う。 「アタシ…、これ、ほしい!」 「うん。わかった。あのぉ、これ、ください」 お兄さんは顔中で笑い、サンキューを連発して金額をぼくに告げた。それから、指輪に2人の名前を入れるか? と聞いてくる。 「あ、お願いします」 と晶良。お兄さんは紙切れをぼくに渡し2人の名前を書かせた。それから慣れた手つきで指輪の裏側にアルファベットで2人の名前を刻んだ。 指輪をお兄さんから受け取った晶良は大事そうにバッグの奥にしまい、 「あのぉ。これと同じものをもう一つ、ほしいんですが…。ありますか?」 さらなる売り上げに満面笑みのお兄さん。ちょっと待てとポーズで晶良に伝え、後ろに置いていたバッグから同じデザインの指輪を取り出した。 晶良は、サイズOK? という質問に首を振り、 「これはペンダントにしてほしいんですが、できますか?」 とリクエストする。晶良の希望を理解したお兄さんは右手の親指を突き立て、胸をドンとたたいて指輪をペンダントに改造する作業にかかった。 3分もかからずに細かいチェーンがつけられた。しかも2人の名前も入っている。晶良はお金を払ってペンダントを受け取ると、ぼくを促してお店から離れた。 駅のすぐそばまで無言で歩いていた晶良が急に立ち止まる。とうせんぼするようにぼくの正面に立ち、かったばかりのペンダントを差し出す。 「はい。アタシからのクリスマスプレゼント」 「ありがとう、晶良さん。すっごくうれしいよ」 「アウラがくれた腕輪には負けるけどね」 「そんなことないよ」 「いつもつけてなくてもいいから。でも、あたしと会うときは絶対つけること」 「うん。わかった」 ペンダントを首にかける。晶良はニッコリと笑み、 「似合ってるよ」 と、はにかんだ声で言ってくれた。 あの腕輪にそっくりの、いまはペンダントトップになった指輪を見ながら、ぼくは思う。 ぼくにとって腕輪は、子供から大人への通過儀礼だったのだ、と。 そして、ぼくは指輪に誓う。 (いつかきっと晶良さんにふさわしい男になってプロポーズするんだ) 雪はいつの間にか降るのをやめていた。そのぶん空気は冷たくなったようだったが、不思議と寒さは感じない。むしろ心の底から温かさが湧き上がってくるようだ。 ふと視線を感じて顔を上げる。晶良がじっとぼくのことを見つめていた。 「あ、ごめん。ちょっと考えごと、してた」 「うん」 なにも聞かず、ただ微笑んでいる晶良。少し間を置いて、いかにも照れくさそうに消え入りそうな声でつぶやく。 「あのね。もう一つ、プレゼントあるんだ」 「え、なに、かな?」 それは、一生続くプレゼント。 「アタシのことね、これからは、さん付けしなくていいよ。晶良って…呼んでいいよ」 うれしくって、ドキドキして、すぐに反応できなかった。目を閉じて深呼吸を一度。再び見開いた目には期待に瞳を輝かしている晶良が飛び込んできた。 これから、ずっと、そう呼ぶことになるだろう。お正月に晶良の家に行ったとき、そう呼べるかはちょっと自信がないけれど…。 もう一度、深呼吸。 街中に、いや世界に響け、と思った。 心の中で『愛してる』とつぶやいてから、ぼくは叫んだ。 「晶良っ!」 <完>
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3534.html
「フフフ・・・・ああ、楽しみですよ」 復讐する力を完全に蓄え、仮面の下では怪しげな笑みを浮かべる空気王。 「今なら出来ますね、私のとっておきのあの技が」 そして、奇妙なポーズを取り、呼吸を整える。 邪魔する者がいないかどうか、確認しもう一呼吸置く。 「チャージ!!「チャージなどさせるものか!!」・・・なっ・・・!?」 しかし、再び邪魔をさせられた、あの赤鬼のせいで。 勢いよく現れた赤鬼は空気王を蹴り飛ばし、再びポーズを決める。 「俺、再び参上!! ……って、アレ? あの仮面野郎はどこだ!」 ……尤も蹴り飛ばした勢いが強すぎたために空気王はまたぶっ飛ばされた。 その場には赤鬼―――モモタロスしか残っていなかった。 【三日目・21時50分/新惑星・東京都】 【モモタロス@仮面ライダー電王】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:主催者を倒す! 1:仮面野郎(空気王)への借りを返す 2:……って、なんで俺がここにいるんだ? 3:だが、あの仮面野郎にはチャージさせない! 一方、その頃吹っ飛ばされた空気王は… 「……んっ、ここはどこだなんだ? 私は一体、今まで何をしていたんだ? そうだ、ピンクはどこだ!」 闇化が解けた挙げ句、記憶までぶっ飛んでいた。 「……んっ、靴紐が切れてしまっている ピンクに何かあったのか、急がなければ!」 【空気王@テイルズオブデスティニー】 【状態】記憶喪失、萌玉による強化 【装備】ユーゼスの仮面、斬魄刀『鏡花水月』@ブリーチ、ソーディアン・イクティノス(ヒビ有り)@TOD、拳銃(1/6) マサムネ、イージスの盾@サガ2GOD、稽古着、アイスソード、ブロンズアーマー 天鎖斬月 【道具】支給品一式×5、ガラハドの服 【思考】基本:聖杯戦争で優勝して空気キャラ脱出 1:ピンクとの合流を目指す。 2:何、気にすることはない ※闇化は解除されました。 ※今までの記憶を失いました(時系列的には笑点のピンクと組んだ所以降の記憶全てです) ※マサムネは「どんな人物が使っても同じ攻撃力」「相手の防御力を無視」の刀です。
https://w.atwiki.jp/modernwarfare3/pages/80.html
ブリーフィングダイナミック訪問 ジョブズの遺産 ボサソ港 ワラーベの屋敷 嘘は言ってない 待ち伏せ ニコライ・ハインド・ダウン 砂嵐 墜落現場 脱出 ブリーフィング SAS Intel Officer O.C., we ve got a caller with a lead on the chemical attacks. Says he ll only speak to you. O.C.、化学攻撃の手掛かりがあると言う電話が。 あなたにしか話さないそうです。 (*1) Baseplate Identify yourself. 何者だ。 Price Mac. It s John. Mac。 Johnだ。 Baseplate We put a lot of names on the clocktower this week, lad. 今週は大勢の名を時計台に刻む事になったよ。 Price It was Makarov. The bastard slipped through my fingers in Sierra Leone. What does MI6 know? Makarovだ。 奴をシエラレオネで取り逃がした。 MI6は何を掴んでいる? Baseplate You re on everyone s shit-list, John. There s no way I could get you clearance. お前はみんなの厄介者リストに載ってるんだ、John。 情報を与える訳には。(*2) Price Don t give me that! 茶化すな! Price You still owe me for Prypiat. I m calling it in. プリピャチでの借りがまだあるだろう。 返してもらう。 Baseplate Easy, son. 落ち着け。 Baseplate Alright. We ve traced the delivery freighter to an outfit in Bosaso, Somalia. よし。 運送屋の貨物船を辿ったら、ソマリアのボサソにある組織に行き着いた。 Baseplate It s run by a nasty piece of work named Waraabe. Waraabeという犬畜生が仕切ってる。 Baseplate My hands are full with the bleeding at home, so you re on your own. Good hunting. 祖国の惨状で手が塞がっていてな、お前達だけでやれ。 健闘を祈る。 Soap What s the security look like? 警備はどんな感じです? Price Strictly second division. Local triggermen guard the compound. 正しく2流だな。 屋敷を守っているのは地元のゴロツキどもだ。 Soap We ll stick out like bollocks on a bulldog. Stealth s not an option. 俺達はブルドッグの金玉みたいに目立つ。 ステルスは選択肢から外れる。 (*3) Price Then we ll just have to kick in the front door. では正面扉を蹴破るしかないか。 Price Tell Nikolai to ready his men. Nikolaiへ部下を用意するよう伝えろ。 ダイナミック訪問 "Return to Sender"October 8th - 09 30 20YuriTaskforce 141 - DisavowedBoosaaso, Somalia“返送”10月8日 – 09:30:20Yuriタスクフォース141 – 非公認ソマリア、ボーサーソ (Price Just move quickly and we can slug Waraabe before he bolts.) 迅速に行動すれば、Waraabeを逃がさずに拷問できる。 (Soap The sandstorm s moving in fast! We ll only have one shot at this.) 砂嵐が接近中だ! 一回きりのチャンスだぞ。 (Price Bravo Team, take point through the gate!) Bravoチーム、先頭でゲートを突破だ! Soap Nikolai, soften em up! Nikolai、奴らを削いでくれ! Nikolai Missiles away. ミサイル発射。 Price Targets ahead. Engage! Engage! 前方に目標。 撃て! 撃て! Soap Slot these bastards fast! 敵を殺せ! Price Waraabe s compound is at the end of the road! Move! Waraabeの屋敷は道路の端にある! 急げ! Price They re targeting us with mortars! 迫撃砲で狙って来るぞ! Soap Nikolai, we need air support! Nikolai、航空支援が必要だ! Nikolai Moving into position now. 攻撃態勢に入る。 ジョブズの遺産 Remote Turret Sequence ACTIVATE 遠隔銃塔シークエンス起動 Soap Yuri, you ve got control. Light em up. Yuri、お前が操作しろ。 撃ちまくれ。 Soap Kills confirmed. キル確認。 Soap Multiple kills confirmed. 複数のキルを確認。 Soap Keep putting rounds down. そのまま撃ちまくれ。 Soap 5 down. 5人倒した。 Soap Good effect on target. Vehicle destroyed. 命中だ。 車輌を破壊。 Price Confirmed kill. Nice work. キル確認。いいぞ。 Soap Targets destroyed. Well done, Yuri. 目標を撃破。 よくやった、Yuri。 Soap At least 3 kills confirmed. 少なくとも3キルを確認。 Soap 8 plus kills. 8キル以上。 Nikolai Good kills. Very good kills. グッド・キル。 ベリー・グッド・キル。 Nikolai Nice shooting, Yuri. Keep it coming. 命中だ、Yuri。 この調子だ。 Nikolai Targets down. Keep it up. 目標を倒した。 続けろ。 Nikolai Multiple kills. キル多数。 Nikolai That was too close. 今のはかなり際どかった。 Nikolai That almost hit me! もう少しで被弾した! Nikolai Their aim is getting better. 奴らの狙いが正確になってきてる。 Nikolai I hope my luck holds out! 俺のツキが続けばいいが! Nikolai More hostiles coming out of the buildings! 新手の敵が建物から出て来るぞ! Nikolai I ll come back for another pass. 戻ってまたパスをする。 Nikolai I ll fly back for another pass. 戻ってまたパスをする。 Nikolai Maneuvering around for another run. 旋回してまた掃射する。 Nikolai Coming back for another strafing run. 戻ってまた機銃掃射する。 Nikolai Swinging around to make another pass. 旋回してまたパスをする。 Nikolai Circling back for another pass. 旋回してまたパスをする。 Nikolai Price, the remote gun is online. Price、遠隔機銃が使えるぞ。 Nikolai I m in position for another pass. パスの態勢に入った。 ボサソ港 Price Don t get pinned down! Waraabe s just ahead! 釘付けにされるな! Waraabeはすぐ先だ! Soap Technicals coming in from the North! テクニカルが北から来るぞ! Price Let s go! We have to get Waraabe! 行くぞ! Waraabeを捕らえる! Soap Sweep under the docks! 桟橋の下を掃討しろ! Soap Target building in sight! Watch for crossfire! 目標の建物が見えた! 十字砲火に注意しろ! Price Come on, let s get to the target building! 急げ、目標の建物まで行くぞ! Nikolai Additional forces closing in! 増援が接近中! Soap Move! Move! Let s find Waraabe. 行け! 行け! Waraabeを見つけるぞ。 Price Lay down covering fire so we can move up the road! 俺達が道路を前進できるよう、掩護射撃しろ! Soap Bloody hell, those MGs are tearing us apart. くそったれ、あのMGにやられちまう。(*4) Price Yuri, use the remote gun to take out those nests. Yuri、遠隔機銃を使ってあの銃座を排除しろ。 Price Bravo team, secure the perimeter. Yuri, Soap, let s find this bastard. Bravoチーム、外周部を確保しろ。 Yuri、Soap、野郎を見つけるぞ。 ワラーベの屋敷 Price Echo team, we re entering the target building. Echoチームへ、我々は目標の建物に入る。 Team Two Leader Nikolai, prep for exfil. Echo team is standing by. Nikolai、撤収準備を。 Echoチームは待機中。 Price Clear left. 左クリア。 Soap Clear right. 右クリア。 Price Watch those corners. 角に注意。 Price Contact front! 前方に敵! Nikolai Possible visual on Waraabe. 2nd floor balcony. Waraabeらしき姿を視認。 2階のバルコニーだ。 Team Two Leader Copy that. Possible on Waraabe, 2nd floor. 了解。 Waraabeらしき姿、2階。 Price Bravo-1, get in position. Bravo 1、位置に着け。 Bravo Leader Flanking now. Multiple hostiles entering second floor room. 側面に移動中。 多数の敵が2階の部屋に入った。 Price Waraabe s office is just ahead. Waraabeのオフィスはこの先だ。 Price That s the door to his office. あれが奴のオフィスのドアだ。 Price All right, weapons tight. We need him alive. よし、ウェポンズ・タイト。 奴は生け捕りにする。(*5) 嘘は言ってない Price Gasmasks on. ガスマスク装着。 Price Look familiar? 見覚えあるよな? Waraabe No! No! Please! よせ! よせ! 頼む! Price Where s Makarov? Tell me and it s yours. Makarovはどこだ? 教えればくれてやる。 Waraabe Our contact was a man named Volk! We never met Makarov! 俺達の相手はVolkって男だ! Makarovに会ったことはない! Soap Where s this Volk? Time is running out, mate. そのVolkはどこだ? 時間が無くなって来たぞ。 Warrabe Paris! He oversaw the delivery in Paris! パリだ! 奴はパリで引き渡しの監督をしてた! Price Right, then. This is for the boys at Hereford. よし、では。 これをヘリフォードの後輩達に捧げる。 Waraabe Wait! 待て! Price Nikolai, Waraabe broke! We have what we need. Ready for exfil. Nikolai、Waraabeが吐いたぞ! お目当ての情報が手に入った。 撤収準備を。 Nikolai Almost there. The LZ looks clear but that sand storm is moving in fast. もうすぐで着く。 LZはクリアなようだが、あの砂嵐が接近してる。 Price We see it. Meet you in 20 seconds. 見えている。 20秒後に落ち合う。 Soap That storm is massive. あの嵐はデカいな。 Price The last thing we need is to get caught in that. Let s move. あれに捕まるのだけは何としてでも避けたい。 急ぐぞ。 Soap So you think Waraabe was telling the truth about Volk? WaraabeはVolkについて本当の事を言ってたと思いますか? Price He was telling the truth. I d bet Makarov s life on it. 奴は本当の事を言っていた。 Makarovの命を賭けるぞ。 Price We ll start... 俺達は… 待ち伏せ Soap Sniper! スナイパーだ! Soap Ambush! 待ち伏せだ! Price Nikolai, get out of there! Nikolai、離脱しろ! Price Take cover! 隠れろ! Price Contact right! Contact right! 右に敵! 右に敵! Soap Spread out! 散開! Price Get outta the open! 広場から離れろ! Soap On the rooftop! 屋上だ! Price Nikolai, change of plan! Head to the secondary LZ! Nikolai、作戦変更だ! 予備のLZへ向かえ! Nikolai That sand storm is coming in fast. I won t be able to touchdown once it hits. あの砂嵐が接近してる。 あれが来たら着地はできんぞ。 Price Just be there. いいから行け。 Price We ve got to push through to the secondary LZ before the storm hits. Let s move! 嵐が来る前に予備のLZまで突破するぞ。 急げ! Nikolai Price, the winds are getting stronger. Price、風が強くなってきた。 Price Just hold on, Nikolai. We re on the way. いいから待ってろ、Nikolai。 向かっている。 Soap Contact front! Look out! 前方に敵! 危ない! Nikolai Multiple enemies are closing in. 複数の敵が接近中。 Price More of them on the roof! 屋上に新手だ! Soap Keep pushing through! 突破しろ! ニコライ・ハインド・ダウン Price The LZ is close. Keep moving! LZは近い。 進め! Price Nikolai, the LZ is in sight. Nikolai、LZが見えた。 Soap The wall! Watch out! 壁が! 気を付けろ! Nikolai Move fast. I don t know how much longer I can fly in this storm. 早くしろ。 この嵐ではあとどれくらい飛行できるか分からん。 Price We need to push to the top floor. Let s move. 最上階まで突き進む。 急げ。 Price First floor clear! Move! 1階クリア! 行け! Price Watch it! 気を付けろ! Nikolai Starting my approach to the LZ. LZへのアプローチを開始する。 Price We ll meet you at the top, Nikolai. 一番上で落ち合うぞ、Nikolai. Soap Second floor clear! Keep moving! 2階クリア! 進め! Price Nikolai, we re at the LZ. Where are you? Nikolai、LZに着いた。 どこにいる? Nikolai Almost there. もう少しだ。 Nikolai The site is too hot! I can t land! 現場は敵の攻撃が激しい! 着陸できない! Price Yuri, get on the remote turret and thin them out. Yuri、遠隔銃塔で奴らを根絶やしにしろ。 Nikolai I m hit! I m hit! 被弾した! 被弾した! Price He s out of control. 制御が利いてない。 Price We ve gotta get off this roof! 屋上から離れるぞ! Price Go! Use the ropes! 行け! ロープを使え! Soap Jump! 跳べ! 砂嵐 Price Nikolai? Nikolai? Price Nikolai, do you copy? Nikolai、聞こえるか? Soap What the bloody hell are we going to do now? これから一体どうします? Price Echo Team, Nikolai s Bird is down and sandstorm is on top of us! We need emergency exfil! Echoチーム、Nikolaiのヘリが墜落し、こちらは砂嵐に巻き込まれた! 緊急の脱出手段が必要だ! Echo Team Roger. We ll contact you when we get a fix on Nikolai. 了解。 Nikolaiの位置を確認したら連絡する。 Price C mon, lads! We ve got to reach Nikolai before Waraabe s men do! 急げ! Waraabeの手下より先にNikolaiの許へ行くぞ! Price Vehicle coming through! Stay low and keep moving! 車輌が来る! 目立たずに進め! Soap I can t see two feet in front of me. 2フィート先も見えやしない。 Soap Hostile dead ahead. 真正面に敵。 Price Take em out! 排除しろ! Soap We re clear. クリアだ。 Price We gotta move. 行くぞ。 Price Echo Team, what s your status? Echoチーム、そちらの状況は? Echo Team We ve located Nikolai s chopper. It s a half click south of your location. Nikolaiのヘリの位置を特定した。 そちらの位置から南に半キロだ。 Price Get down! 伏せろ! Soap They must have found Nikolai. 奴らはNikolaiを見つけたに違いない。 Price Move out. 移動だ。 Soap They know we re here! こちらの存在がバレた! Soap That was easy. 楽勝だったな。 Team Two leader Price, we ve reached Nikolai, but we re under heavy fire! Price、Nikolaiの許に着いたが、激しい攻撃に晒されている! Price Hang on, we re almost there! 頑張れ、もう少しで着く! Soap Look like they re heading for Nikolai. 奴らはNikolaiの方へ向かっているようだ。 Price Drop em! 殺れ! Soap We re clear. クリアだ。 墜落現場 Soap There s Nikolai s chopper! Nikolaiのヘリだ! Price Echo Team s pinned down! Let s move! Echoチームが釘付けにされてる! 行くぞ! Price Echo Team, we re approaching your position from the south! Echoチーム、南からそちらの位置へ接近する! Echo Team Copy that! 了解した! Price Good to see you, mates! Where s the convoy? 会えて嬉しいぞ! 車輌隊はどこだ? Echo Team We ve got two vehicles 50 meters to the northwest! 2台の車輌が北西50メートル先にある! Price All right! Yuri, grab Nikolai! Everyone else, suppress and fall back! よし! Yuri、Nikolaiを運べ! 他は全員、制圧しながら後退だ! 脱出 Price Echo-2, we ve got Nikolai! We re heading to the exfil point! Echo 2、Nikolaiを見つけた! 脱出地点に向かう! Price Move out! 移動だ! Soap Follow me. 付いて来い。 Echo Team Echo-2, we re approaching the exfil point! Echo 2、脱出地点に接近中だ! Price Come on, Yuri! 急げ、Yuri! Soap There s Echo Team! Echoチームだ! Echo Team Let s go! They re just past the ridge! 行こう! この坂のすぐ先だ! Price Yuri, this way! Yuri、こっちだ! Soap We have to keep moving! 急ぐんだ! Price Let s go! Come on! 行くぞ! 来い! Price We gotta move. 移動するぞ。 Price Move out. 出発だ。 Echo One Leader Glad you made it! 無事で良かった! Soap So if Volk s in Paris, how are we getting there in the middle of a bloody war? Volkがパリにいるんなら、どうやって戦争のド真ん中へ行くんです? (Price We can t. But I know who can.) 俺達にはできん。 だができる奴を知ってる。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/463.html
Painful Return ◆ew5bR2RQj. 水銀燈には姉妹の中で自身が一番強いという誇りがあった。 自他共に認める尊大な性格である彼女だが、この点に関しては自信過剰などではない。 他の姉妹に比べ、自身に与えられた能力が圧倒的に攻撃向きだからだ。 代表的なのが自由自在に空を飛び回れる黒翼であり、制空権を得ることができるだけで大きなアドバンテージになる。 それに加えて剣の精製など、彼女が所持する能力は多彩に及ぶ。 過去には結託した真紅たちに敗れたこともあったが、一対一では決して負けない。 むしろ他の姉妹を切り捨てる覚悟があるからこそ、アリスに一番相応しいのは自分であると考えていた。 だから殺し合いに放り込まれた際も、彼女の優勝を目指す方針は変わらない。 参加者はアリスゲームの十倍近くであり、未知の力を使う人間もいた。 だからスザクや月のような下僕を作り、常に自分が有利であるよう努めた。 桐山のような強敵はいたけれど、決して勝てない相手ではない。 だから優勝も遠くはないと、そう思っていた。 そしてそれが、あまりにも傲慢な考えだったと思い知らされた。 シャドームーンを相手にしては、どんなに小細工を駆使しても敵わない。 生き残った参加者を総動員しても、あの悪魔を倒すことなどできないだろう。 自分たちに出来るのは、シャドームーンが処刑を下すのを待つだけだ。 突風に煽られ、一本だけ残った右脚が揺れる。 左脚は木っ端微塵に粉砕され、もうこの世の何処にも存在しない。 破壊されたパーツが無い以上は、右眼の時のように修復することは不可能だろう。 そもそも回復能力を持っている狭間とは決別した。 もう二度と地上を歩くことはできない。 誇りを失い、矜持を失い、そこにいるのは壊れた人形(ジャンク)だった。 「……あれは……」 ぼやける視界に、一台の車が映る。 車には二人の男が乗っていて、一人は痩躯で一人は筋肉質。 既にこちらに気付いているようで、痩躯の男が警戒心を顕にしているのが伺えた。 後藤との戦闘を終えた後、彼女は市街地へと向かった。 数時間前の放送で、多くの参加者が市街地にいると分かったからだ。 僅かに顔を見せていた太陽も完全に姿を消し、二度目となる夜が帳を下ろしている。 生活感のない無機質な建築物が建ち並ぶ中、黒翼を広げながら進み続ける水銀燈。 道中で誰も会わないのは人数が減ったからなのか、それとも生き残った参加者が集団となっているからなのか。 結果として、彼らと遭遇するまで他の誰とも会うことはなかった。 「貴方達」 車の前に堂々と姿を現す水銀燈。 彼女の行動を読んでいたのか、車は徐行しながらやがて停止する。 「……貴女は水銀燈さんですね?」 助手席に座る痩躯の男に名前を呼ばれる。 面識のない男に名を呼ばれ、思わず首を傾げてしまう。 「どうして名前を知っているのかって顔ですね、翠星石さんから話は伺ってます」 小煩い妹の名前を出され、彼女は納得した。 同時に情報源が翠星石であることから、良い方向に伝わってはいないだろうことも察する。 「そう、なら私がどんな性格かも知っているでしょう」 「ええ、詳しく聞いています、貴女なら絶対に優勝を目指すだろうと」 「翠星石の癖に私のことよく理解してるじゃない……でももうどうでもいいわ」 溜め息を吐くように、水銀燈は言葉を漏らす。 「……どういうことですか?」 「言葉のままよ、私はもうどうでもいいの」 市街地へ向かっている間、ずっと考えていたことがある。 それは今後の身の振り方だ。 売り言葉に買い言葉という形で後藤とは戦ったが、今までのように優勝を目指してどうなるのか。 どれだけの策を弄しても、シャドームーンに勝つことはできない。 ならば、優勝を目指す全ての行為は無意味ということになる。 優勝が不可能となれば、もはや目の前に道はない。 残されているのは、シャドームーンから下された命令だけだ。 「騙し討ちを狙ってるのなら無駄ですよ、私は騙されません」 返ってきた素っ頓狂な言葉に、水銀燈は思わず嘲笑を浮かべる。 どうせ行き着く先は同じであり、故に男の姿はあまりにも滑稽に映った。 「あの娘にはよっぽど嫌われてたのね、でもホントにどうでもいいの……どうせあの子も、貴方達も、私もみんな死ぬんだから」 「……どういうことですか?」 「シャドームーンって知ってるかしら?」 その名前を出すと、今まで口を結んでいた筋肉質の男の身体が強張る。 痩躯の男の反応はないが、少なくとも筋肉質の男の方は会ったことがあるようだ。 「そっちの男は会ったことあるみたいね、なら私の言ってることが分かるでしょう?」 シャドームーンの強さは圧倒的であり、一度でも目にすれば巨大な恐怖として心の根に巣食う。 男がそれを思い出し、小刻みに震えている姿が見えた。 「私はもう行くわ。もう会うことはないでしょうけど、死ぬまで無駄に頑張ってなさい」 皮肉を口ずさみながら、車の側面を通って立ち去ろうとする水銀燈。 「貴女はどうするんですか?」 そんな彼女の耳に、痩躯の男から質問が投げかけられた。 「さあ、どうするんでしょうね」 まるで他人事のように答える水銀燈。 自分自身の未来であるが、どう動くにせよ行き着く先が死であることに変わりはない。 結果が決まっている以上、残された過程など本当にどうでもよかった。 「……貴女は、生きるのを諦めるつもりですか?」 カッと身体の内側が熱くなっていく。 自分が既に生きることを諦めているのは、薄々分かっていた。 しかしそれを認めてしまえば、自分はただの人形と何も変わらなくなる。 だから必死に気付いていないフリをして、自らを誤魔化し続けてきた。 それを目の前にいる男は、簡単に突き崩してきたのだ。 「貴方、何様のつもり?」 家屋の影に隠れていた人形が飛び出し、目の前に停車する車へと突撃していく。 何かあった場合に備えて、予め人形を待機させていたのだ。 その手には鎌を握らせているため、彼らの命を刈り取ることなど容易い。 自らの真横を人形が通って行く風を感じながら、彼女は冷めた視線を送る。 もし自分を怒らせなければ、もう少し長い間生きていられたのにと。 「え?」 だが、その予想はあまりにも意外な形で裏切られる。 人形は車内に侵入したところで、動くのを止めてしまったのだ。 「……なにやってるの? 早く攻撃なさい」 苛立ちを覚えながら命令するが、やはり人形は動かない。 歯軋りしながら再び命令しようとして、それよりも早く筋肉質の男の声が轟いた。 「上田次郎人形! 何故ここに!?」 「は?」と間抜けな声が漏れる。 痩躯の男も口を半開きにして、何が何だかわからないと言いたげに隣に座る男を見ている。 そうして筋肉質の男を観察している内に、彼女はあることに気付いた。 上田次郎人形と筋肉質の男。 この二人の顔は、あまりにも似過ぎている。 ボサボサの黒髪と立派な口ひげ、地味な色合いの服装と同じく派手でないメガネ。 観察すればするほど、上田次郎人形と筋肉質の男は似ている。 ここまで来れば、答えは分かるだろう。 上田次郎人形は筋肉質の男をモデルに作られている。 つまり筋肉質の男こそ、上田次郎なのだ。 ローゼンメイデンは人形を動かすことができるが、決してマリオネットのように操ることができるわけではない。 あくまで人形の魂を表面に呼び起こし、一時的に動けるようにしているだけである。 そもそも操るという表現はおかしく、人形はあくまで自分の意思で行動しているに過ぎない。 大抵の命令ならば聞き入れてくれるが、最終判断を下すのはその人形自身だ。 ここまで語れば、もう説明する必要はないだろう。 寝食を共にし、誰に会う時でも紹介を欠かさず、外出する時も常に一緒。 上田次郎人形は持ち主である上田次郎から山よりも高く海よりも深い愛を注がれている。 自分自身を模した人形ということもあり、もはや上田次郎人形は上田次郎本人と一心同体と言っても過言ではない。 そんな上田次郎人形が、どうすれば上田次郎本人を攻撃できるというのか。 『なぜベストを尽くさないのか』 「なぜベストを尽くさないのか!!」 上田次郎人形の声に合わせて、上田次郎本人が高らかに声を上げる。 狭い車内で叫んだせいか、痩躯の男が心底迷惑そうに耳を塞いでいた。 「何なのこれ……」 自分の理解の斜め上を進んだ光景に、水銀燈は呆然としてしまう。 「あの、水銀燈さん」 「……何かしら」 結果として、彼女は完全に毒気を抜かれてしまった。 先程まで抱いていた怒りは、完全に霧散してしまっている。 その隙を見抜いてか、痩躯の男は水銀燈に再び話し掛けてきた。 「初めに申し上げておきますが、私はこのバトルロワイアルからの脱出を考えてます 殺すのも殺されるのも嫌ですし、それに私は人の命を弄んでいるV.V.を許せません だからこの殺し合いを止めて、最終的にはV.V.を逮捕します」 Lの言葉はあまりにも荒唐無稽だった。 様々な経験を積んでいる彼女だが、それでもV.V.の持つ力の規模に想像が及ばない。 力の出処に心当たりが無いわけでもないが、それよりも前にもっと大きな障壁があった。 「貴方、本物のお馬鹿さん?」 だから、こんな言葉を放ってしまう。 「殺し合いから脱出? V.V.が許せない? 逮捕する? 蛮勇もここまで来ると笑えるだけね、一体貴方一人に何が出来るっていうの? それに忘れてないかしら? V.V.よりも前に大きな壁があることを」 大きな壁――――言うまでもなくシャドームーンのことだ。 脱出するにしろ、優勝するにしろ、シャドームーンは必ず障害になる。 そしてその障害はあまりにも強大過ぎて、取り除くことは不可能。 つまりここに連れてこられた時点で、既に詰んでいたのだ。 「分かってます。しかし私は諦める気はありません、いつかは立ち向かわなければならないと思っていました」 表情を一切変えないまま宣言する痩躯の男。 あまりに恐れ多い言葉に、水銀燈は思わず激昂してしまう。 「いい加減にしなさい! アレはこの私が力を尽くしても傷一つ与えられなかったのよ! それなのにただの人間の貴方に一体何が出来るのよ!」 痩躯の男からは何も力を感じない。 普通の人間に比べれば鍛えられているが、それでもスザクには大きく劣る。 確実に自分よりは『下』の存在なのだ。 「ええ、確かに私には貴女方のような特別な力はありません ですが、誰にも負けない世界一の名探偵の”頭”があります」 水銀燈の怒鳴り声とは対照的に、痩躯の男の声は静かである。 だが決して声量が小さいわけではなく、凛とした透き通った声は確かに彼女の耳に届いていた。 「……そうやって自分の頭の良さを過信して、私の下僕――――夜神月は死んだわよ」 認めるのは癪であるが、夜神月の頭脳が自分よりも数段優れていたのは事実だ。 通用しなかったとはいえ、彼の展望台を崩壊させる作戦に舌を巻いた。 自分達が持ち得る攻撃手段では、間違いなくあれが最高の威力だっただろう。 「ッ……月君と一緒にいたんですか!?」 ここで初めて痩躯の男が平静を崩した。 否定する必要も無いため、「ええ、そうよ」と肯定の意を示す。 「水銀燈さん、その事について詳しくお伺いできますか?」 「はあ? 嫌に決まってるじゃない、面倒臭い」 当然のように拒否する。 理由は挙げたらキリが無いが、一番の理由はやはり面倒臭いからだ。 そもそも彼に説明する理由は無いのだ。 「ならば情報交換という形にしましょう、我々が持つ情報をお教えします その代わり、月君についてお伺いしたい 貴女に損はさせません、ですのでお話を聞かせていただけないでしょうか?」 自分が拒否すると最初から分かっていたのか、矢継ぎ早に取引を持ち掛けてくる痩躯の男。 その態度が夜神月に似ていて、何処となく不愉快な気分にさせられた。 そもそも優勝を諦めている以上、全ての情報は交換材料にならない。 そんなことは痩躯の男も分かっているはずだ。 (そういうこと、ね……) 奥歯をギリッと噛み締める。 確かに優勝を諦めているのは事実だが、それを口にした訳ではない。 言葉にして認めてしまえば、自分は本当にローゼンメイデンでは無くなってしまう。 だから外面だけでも取り繕わなければならないのだ。 優勝を諦めていないフリをする以上、この情報交換は応じなければならない。 痩躯の男の言う通り、こちらに不利は無いのだから。 「……分かったわ」 そこまで計算して情報交換を持ち掛けたのなら、見事としか言いようがない。 痩躯の男は相当の頭脳の持ち主であり、同時に相当の性悪だ。 「でも、後悔しないことね」 「……どういうことですか?」 ただ、情報交換をするだけでは面白くない。 せっかく人間の戯言に興じるのなら、少しくらい面白味があってもいいだろう。 「私の話を聞いたら、二度とあの悪魔に立ち向かおうなんて思わなくなるわよ」 絶対の自信を持つこの男の鼻っ柱を折ってやりたい。 シャドームーンに立ち向かうなどと大言壮語を宣った男に、死ぬほどの後悔を味わわせてやるのだ。 「そうですか、でもその前に一つだけいいですか?」 「いいわよ……というより私も多分同じ事を思ってると思うわ」 互いに目線を合わせながら、じろりと横を向く。 『なぜベストを尽くさないのか』 「なぜベストを尽くさないのか!!」 そこにいるのは、この話し合いの間ずっと叫んでいた上田次郎の姿。 二人は同時に肩を竦めると、深い溜息を吐きながら言った。 「いい加減静かにしてください」 「いい加減黙りなさい」 二人の声が一秒の差もなく同時に重なった瞬間だった。 ☆ ☆ ☆ 「大体こんなところよ……」 長話を終え、水銀燈は肩の力を抜く。 話し合いが長丁場になることが予想されたため、彼らは近場にあった民家へと移動していた。 既に太陽は落ちているが、外敵に発見される可能性を考慮して照明は点けない。 外から街灯の灯りが漏れているため、視界が完全に奪われるということもなかった。 「建物の崩壊に巻き込まれても無傷ですか……」 痩躯の男――――Lが神妙な顔をして呟く。 自己紹介された時はふざけているのかと思ったが、名簿にその名前があるのを思い出して押し黙った。 彼の本名に興味など無いし、得た情報がそれなりに有益なものであったのも事実だ。 桐山和雄が実は殺し合いに乗っていて、既に死亡していたことには驚きを隠せなかった。 他にもスザクや自分の情報がかなり出回っていたことや、後藤がシャドームーンに匹敵する危険人物であったこと。 今までずっと森林部にいたため、市街地の情報を得ることができたのは僥倖である。 ――――最もそれを活かす機会はもう無いのだが。 「これで分かったでしょう、自分がどれほど愚かだったのか」 一方で彼女は夜神月と出会ってからの出来事、特にシャドームーンとの戦闘を詳しく話した。 自らの醜態を語るのは非常に屈辱的だったが、何故か抵抗感は無かった。 おそらくその理由は、シャドームーンの下した「自身の危険性を喧伝すること』という命令に沿っているから。 ここで拒否するということは、それはシャドームーンの命令に背くことを意味する。 シャドームーンの恐怖が骨身に染み込んでいるため、体と心がそれを許さないのだ。 「シャドームーン……」 震えた声でその名を呟いたのは上田だ。 彼も一度シャドームーンと邂逅しており、命からがら逃げ出してきたと言う。 先程までの無駄に自信に溢れた巨体が、今は小動物のように見えた。 「月君が……そうですか」 だが、Lの反応は別のものである。 水銀燈や上田と違い、あくまで注目しているのは夜神月。 まるでシャドームーンが気にならないと言っているようで、苛立ちを覚えざるを得なかった。 「そんなに夜神月が気になるのかしら? そんなに大した男にも見えなかったけどぉ……」 だからあえて否定の言葉を述べる。 そうして弱いものを嘲笑うことで、少しでも屈辱を晴らすのだ。 「月君はルパン三世、田村玲子の二人と一緒にいたくなさそうだったんですよね?」 Lの反応は相変わらず淡白なものだった。 面白味のない態度に舌打ちしつつ肯定すると、彼は再び考え込む素振りを見せる。 そして意を決したかのように、そっと口を開いた。 「水銀燈さん、少々長い話になるんですが聞いていただけますか」 水銀燈の顔を覗き込むように話し掛けてくるL。 役に立たない長話などに価値はなく、当然のように拒否しようとする。 そうして前を向いて、吸い込まれそうな程に深い瞳に気圧されてしまった。 表情に変化はないので分かりづらいが、Lの態度は先程と全く違う。 その瞳を例えるとしたら、親の仇の情報を得ようとする子供のようだった。 「……手短に話しなさい、私は無駄話はしたくないの」 「ありがとうございます、なるべく手短に話します」 そうしてLが語り出したのは、彼の知っている夜神月についてだ。 彼の世界での夜神月の正体は、名前を書くだけで人を殺せるデスノートを用いて犯罪者を裁く大量殺人犯・キラ。 Lはそれを阻止する探偵であり、水面下で戦いを繰り広げていた。 だが夜神月はその知略を用いて警察を欺き、言葉巧みにキラ対策本部に侵入。 ついにはLを殺害した―――― 「にわかには信じ難い話ね」 一笑に付す水銀燈。 確かに月の頭脳があれば、他人に取り入るくらいは容易いだろう。 だがデスノートの存在が眉唾だし、何より月にそんな度胸があったとは思えない。 展望台から離脱した直後、彼は殺人を許さないと言った。 それらの態度が全て演技で、本心では優勝を目指していた可能性もゼロではない。 だが、もしそうだとしたらルパン三世の死を悲しんでいたことも演技になる。 彼がトイレに行く時、自分は「早く戻ってこないと殺す」と告げた。 にも関わらず、最終的には自分が迎えに行く羽目になった。 殺し合いに乗ると公言している自分に対し、そこまでの演技をするのはいくらなんでもリスクが高過ぎるのではないだろうか。 それにルパンの死を悲しむその様は、多くの死を経験してきた者のものには見えなかった。 「そうですか……では最後に一つだけお伺いします」 「何かしら」 「貴女から見て、夜神月は悪人に見えましたか?」 ここに来て、Lの質問は非常に抽象的なものになった。 今までは肯定か否定で答えられるものばかりだったが、これは違う。 主観的な回答以外を述べることができず、決定的な答えを出せる訳ではない。 そもそもLのの述べたことが正しければ、彼の中で夜神月は完全に悪人であるはずだ。 しかし、そんなことは関係ない。 今まで以上に真剣味のあるLの両瞳は、言外にそう告げていた。 「……私からはそう見えなかったわ」 水銀燈から見た夜神月は、頭でっかちのただの男子高校生だ。 断じてLの言うような大量殺人犯・キラなどではない。 「そう、ですか……ありがとうございます」 謝礼と同時に、Lは深い溜息を吐く。 今の回答にどのような影響を与えたのか図りかねるが、彼には意味のあるものだったらしい。 彼女にはまるで関係のない話ではあるが。 「これで話は終わりかしら?」 「ええ、私からの質問は終わりです」 「そう、無駄な時間を過ごしたわ、じゃあ精々残りの余生を――――」 長話がようやく終わり、水銀燈は民家を出て行こうとする。 「何か勘違いされてませんか? 私が終わったのは質問だけですよ」 それを引き止めたのは、Lの言葉だった。 「今度は何かしら、私はもうあんた達と交わす言葉なんて無いんだけど」 明らかに苛立ちの篭った口調。 これ以上無駄話が続くのならば、ここで二人とも殺してしまおうか。 そんな赤黒い思考が、心の奥底から湧き出てくる。 「いえ、ここからは水銀燈さんにとっても有益な話だと思います 私からの”提案”を聞いてもらえますか?」 先程の重苦しい口調とは打って変わって、当初の淡々とした口調に戻っている。 「……聞くだけ聞いてあげるわ、でももしそれがつまらない話だったら――――私が殺してあげる」 黒翼を広げ、威嚇するように飛び上がる。 空中からなら何処へ逃げても黒羽で狙い撃つことができるだろう。 今まで会話に参加してなかった上田が、露骨に怯えているのが見て取れる。 「ひっ、Lさん、い、今からでも謝った方がいいんじゃないのか」 「絶対に大丈夫です、どうしても怖かったら私の後ろに隠れていてください」 Lがそう言うと同時に、目にも見えぬ速さで彼の背後に隠れる上田。 しかしその巨体では完全に隠れることができず、上から丸見えであった。 「アハハハハ! バッカみたい、どうせ隠れても無駄なのに さぁ、話しなさい、貴方の”提案”とやらを!」 上田を思いっきり嘲笑した後、Lを上空から見下ろす。 強気な態度を取っていても、きっと心の底では怯えているに違いない。 命が惜しいのなら、無様に這い蹲って許しを請いてみろ。 心の底でそう見下しながら、彼女は地上へと視線を移す。 そして、その目を疑った。 (なんで、そんな目が出来るの?) まるで怯えていない。 命が危険に曝されているにも関わらず、Lは屹然とした目で彼女を見上げていた。 「では水銀燈さん、単刀直入に申し上げます」 「シャドームーンを倒すため、我々と協力していただけませんか?」 世界が、凍り付いた。 上空にいた水銀燈と隠れていた上田が、同時にLの方に視線を投げる。 呆けた様子で、その口をぽかんと開けていた。 「……悪いけど聞こえなかったみたい、もう一度言ってもらえないかしら?」 「わ、私も聞こえなかった、済まないがLさん、もう一度――――」 「シャドームーンを倒すため、我々と協力してもらえませんか?」 幻聴ではなかった。 最初は聞き間違いかと思ったが違った。 目の前にいる男は、本気でこう言ったのだ。 ――――シャドームーンを倒す、と。 「……ふざけてるのかしら?」 「ふざけてなんかいませんよ、私は本気で言ってます」 彼の顔は相変わらず無表情であり、そこから真意を伺うことはできない。 しかし今までのやり取りの中で、彼は一度も冗談を言わなかった。 「あ、あんた、私の話聞いてたの? あんな化け物倒せるわけないじゃない!」 柄にもなく取り乱してしまう水銀燈。 それほどにまで、Lの言葉は衝撃的だった。 「確かに今までの話を聞く限り、シャドームーンは我々の想像を絶する強さを持ってます ですが、絶対に倒せないということは有り得ません」 絶対に倒せないということは有り得ない。 目の前であの悪魔を見た彼女には、到底それを信じることができない。 「キラ事件の説明で登場したデスノートを覚えてますか?」 Lがデイパックから一冊のノートを取り出す。 表紙が黒で塗り潰されており、見たこともない文字が踊っていた。 「まさか、それ……」 「ええ、これがデスノート――――その偽物です 上田さんが持っていたものなのですが、中身を見たら説明書が入ってました」 みなみの支給品を分配している時、Lが上田のデイパックの開いた口からこれを発見した。 最初は驚いて中身を見回したが、真ん中辺りのページにこれが偽物であることを示す小さな紙が挟み込まれていたのだ 本来の支給者である前原圭一がこれを読んだ時、彼は異常な精神状態にあった。 翻訳書を先に見つけたことも重なり、説明書の存在に気付かなかったのである。 「馬鹿にしてるのかしら……?」 本物のデスノートであれば、シャドームーンを殺すことができたかもしれない。 天国へ辿り着いたと思ったら、一瞬で地獄に叩き落される。 今の水銀燈の心境はまさにそれだった。 「確かにこのノートは偽物です、しかし私はこれのおかげで一つの仮説に辿り着きました」 「仮説……?」 「はい、例え話になりますが、もし水銀燈さんに本物のデスノートが支給されたらどうしますか?」 もしデスノートが支給されたらどうするか。 そんなこと考えるまでもない。 「参加者全員の名前をノートに書いて殺すわ、そうすれば楽に優勝できるもの」 名前と顔を知っていなければならない等の障害はあるが、それで相手を確実に殺せるなら安いものである。 ノートの存在を知っている者は二名しか居ないため、止められる可能性も皆無に近いだろう。 「貴女ならそう答えると思ってました。 なら今度は上田さんにお尋ねしますが、今の水銀燈さんの答えを聞いてどう思いましたか?」 話の中心が今まで蚊帳の外にいた上田へと移り変わる。 唐突に焦点を当てられた上田は困ったような素振りを見せるが、答えを口にするまでそう時間は掛からなかった。 「そうだな……いくら私が空手、柔道、相撲の申し子と云えど、そのノートに抵抗するのは難しい 何せ私はあまりにも有名過ぎて、全国的に名前と顔が普及してしまっているからな」 大分無駄な修飾が加えられているが、それでもデスノートに抵抗するのが難しいと言っている。 それほどまでに、デスノートは強力な支給品なのだ。 「そこなんです。デスノートは支給品としてあまりにも強力過ぎる。 それこそ支給された者がそのまま優勝候補になってしまうくらいに、これではいくらなんでも不公平だと思いませんか?」 「確かにそうね、でもそれが何の関係があるの?」 「私はシャドームーンにも同じ事が言えると思っています 確証を得ているわけではないですが、おそらくこの場にデスノートは配布されていません そしてもしシャドームーンがこの会場の誰よりも強いのだとしたら、最初から優勝が決まっているようなものですよね?」 「そうね、でもそんなことまであのV.V.って奴が考えるかしら?」 「はい、そこが私の絶対の自信の源です」 そう言うと、Lは一呼吸置いて二の句を継いだ。 「おそらくですが、V.V.はこのバトルロワイアルを一種のゲームのようなものだと思っています ゲームである以上、必ずクリアする方法が隠されているはず そして同時に、V.V.はこのゲームを通じて何かを知ろうとしている その知ろうとしている何かこそが、シャドームーンを倒す鍵になるのではないでしょうか」 Lの目が槍のように鋭くなる。 その表情を見て、水銀燈は思わず生唾を呑み込んだ。 「……正気なの?」 「紛れもなく正気です、先程の放送でV.V.は”誰にでも優勝するチャンスはある”と言いました 嘘が嫌いと断言している以上、我々にもまだチャンスは残されているはずです」 Lの言葉は理に適っている。 それこそ、一度諦めかけた心に再び光が差し込んでしまうくらいに。 「それは……そんなことは……あんたがまだあの悪魔を見ていないから言えるのよ! 次郎もアレに会ったなら分かるでしょう? あんなもの……あんなもの倒せるわけない!」 僅かに差した光を、銀色の闇が覆い尽くす。 絶対の恐怖の前には、この程度の希望など蝋燭の先に灯った小さな火と同じだ。 「……水銀燈くんの言う通りだ、私にはあれが倒せるとは思えない」 虚栄心に溢れた態度は鳴りを潜め、心の底から怯えた男の姿がそこにはある。 あの上田をここまで変えてしまうほどに、シャドームーンの与えた恐怖は彼らの根幹に根付いているのだ。 「確かに私はシャドームーンに会ったことはありません でも、だからこそ、まだその恐怖を知らない私が立ち向かわなければならないんです」 「そんなことを……そんなことを言えるのは――――ッ!」 「なら、貴女は生きるのを諦めるんですか?」 最初に出会った時と同じ質問。 だが、今度は反論することも攻撃することもできない。 全身の震えが収まらず、何も行動を起こすことができないのだ。 「私は一度死んでいる身ですが、それでもまた死ぬのはとても怖い まだやり残したこともありますし、こんなところで死にたくないです だから水銀燈さん、私達が生き残るのに協力してください。お願いします」 深々と頭を下げるL。 意味が分からない、訳が分からない、何を言っているのか分からない。 彼女の数百年の人生の中でも、この瞬間ほど理解の及ばない状況は存在しない。 今の彼の姿は、水銀燈の常識を超越したものだった。 「……一度逃げ出した私が役に立つと思うの?」 「思ってるから誘ってるんです、一度戦った方のお話は何よりも役に立ちます」 「い、今まで私が何してきたか知ってるの? 貴方達に話してないこともいっぱいあるのよ!」 「分かってます、しかし罪を問い質すのも責めるのも後で出来ます」 「ッ……もし、もしアレを倒したとして、その後に私が貴方を殺すとか考えないの?」 「その可能性を承知で誘ってるんです あくまでシャドームーンを倒すまでの協力関係、それでは駄目ですか?」 何を言っても無駄だった。 予め全ての答えを用意してあるかのように、詰問してもすぐに答えが返ってくる。 思い付きで放った言葉など、まるで意味を為さない。 目の前には二つの道があった。 両方ともその先に待ち構えているのは地獄。 一つは誇りを捨て、恐怖から逃げ、僅かに残された命を怯えながら過ごす道。 もう一つは恐怖に立ち向かい、誇りを取り戻し、僅かに残された命を燃やし尽くす道。 どちらを選ぶのが正解か、そんなことは分かっている。 しかし、恐怖がそれを許さない。 網膜に焼き付いた銀色の鎧が、翡翠の双眸が、深紅の刀身が、迸る光線が、上下する突起による足音が、彼女に間違った選択肢を強制する。 目の前に広がっている二つの道は運命の分かれ道だ。 最初に道を選んだ時、彼女は失敗した。 そして、今も選択の時が訪れている。 おそらくこれが最後だろう。 どの道を選んだにしても、後は進んでいくしかない。 「わ、私は……私は――――」 ――――嫌よ、もう戦いたくなんてない。 そう言おうとして、寸前で言葉が詰まった。 ここで逃げれば、自分は本当に壊れた人形(ジャンク)になってしまう。 シャドームーンに誇りを踏み砕かれてから数時間は地獄のようだった。 ここに来て、ようやく気付くことができた。 確かにシャドームーンは怖いが、自分が本当に恐れているのはそれではない。 自分が本当に恐れているのは、ローゼンメイデンの誇りが汚されることだったのだ。 誇りを取り戻したいのなら、選ぶ道は――――決まっている。 恐怖から脱却する時は、今なのだ。 「……私の、負けよ」 限界まで溜め込んだ空気を吐き出すかのような溜息を吐く水銀燈。 そして上空から降り立ち、Lの目前まで移動する。 「シャドームーンを倒すまで、協力するのはそこまでよ」 そして、一歩踏み出した。 「……本当に世界一の名探偵なの貴方? 私には世界一のお馬鹿さんにしか見えないわ」 「そんなことを言われたのは貴女が初めてです」 「そう、全くいい度胸してるわよ、私を一つの戦力として扱うなんて、貴方も、夜神月も」 自嘲気味に笑みを浮かべる水銀燈。 そうでもしていないと、とてもではないが平静を保てそうになかった。 「Lさん、本気なのか? 今からでも考え直した方が……」 「上田さん。言い忘れてましたが、死ぬのってとても痛いですよ」 「え?」 「死ぬ時は痛みなんて感じないって言われてますが、あんなのは嘘っぱちです とっても痛いですし、死んだ後もしばらくはそのままなんです、私も痛くて涙が出ちゃいました」 「……本当なのか?」 「ええ、本当です」 Lがニヤリを笑いながらそう言うと、上田は閉口してしまった。 本気で死ぬ際の激痛を案じているようで、Lが嘘を言っている可能性にはまるで気付いていないようである。 何とも単純な男だ、と水銀燈は思わず笑ってしまった。 「ッ……」 不意に視界が歪む。 黒翼に乱れが生じて地面を踏んでしまうが、片脚では身体を支えられずに倒れそうになる。 だが、その寸前にLが彼女の身体を支えたため事無きことを得た。 「大丈夫ですか?」 「……勝手に触らないで、不快よ」 罵声を飛ばしながら、彼女は再び黒翼を広げて浮遊する。 「ちょっと疲れただけよ……」 バトルロワイアルが始まって以来、彼女は一度も大きな休憩を取っていなかった。 ローゼンメイデンの活動時間が短いことも相俟って、限界が訪れたのである。 「上田さん、あの鞄を出していただけますか?」 Lに指示を下された上田が、デイパックから大きなトランクケースを取り出す。 革張りの表面に金色の薔薇が彫刻された豪華絢爛な一品であった。 「私達の鞄じゃない」 「そのようですね、貴女方はこれを使って休むと説明書に記されていたので」 これはローゼンメイデンの鞄であり、基本的に彼女達はここで眠る必要がある。 数日程度ならば他の場所でも問題ないが、あまりにも期間が嵩むと精神を維持できなくなってしまうのだ。 「これを使ってください、貴女が休んでいる間は上田さんが責任をもって管理します」 「そうだ、どんな偉人でも休息を取ることは必……私が持つのか?」 「お願いします、私はお箸も重たい物を持ったことがないので」 目の前で繰り広げられるやり取りに、思わず水銀燈は肩を落としてしまう。 こんなことで本当にシャドームーンを倒せるのだろうか。 先程僅かに差し込んでいた光が、今はあまりにも頼りなく見えた。 「なら少し眠らせてもらうわ。次郎、しっかりと運びなさい」 嘲りながら命令し、鞄の口を開ける水銀燈。 せっかく協力してやるのだから、このくらいの我儘は許してもらわなければ困る。 「上田次郎人形が必要なら私に言うがいい、特別に貸してやろう」 「……結構よ」 覗き込むように提案してきた上田を一蹴し、水銀燈は鞄の中に寝転がる。 そうして鞄の口を閉じ、やがて寝息を立て始めた。 ☆ ☆ ☆ 桐山を倒してからしばらくした後、Lと上田はゆっくりと行動を開始した。 カズマとみなみにチェリー、そして桐山。 三人と一匹の遺体を、少し歩いた先にある民家へと運び込んだ。 もはや馴れた作業だったのに酷く疲労感を覚えたのは、きっと気のせいではないだろう。 そうして今度はみなみの遺品を分配し、中にあった車で先へと進んだ。 特に当てがあった訳でもないが、目的は真司や翠星石と合流するためである。 水銀燈に会ったのは、その途中であった。 (月君……) そこで夜神月の最期を知る事ができた。 ずっと気になっていたことがある。 支給品を整理している際、ニンテンドーDS型詳細名簿の拡張パーツを発見した。 早速それを当ててみると、最初の時よりも情報量が増えていた。 そして、その中に一つ気になる情報があった。 各参加者がこの場所に連れて来られる直前の時間が、新たに記載されていたのである。 見覚えのない年号等もあったが、一番気になったのは夜神月の時系列だ。 そこにあった日付は2003年11月28日。 新宿通り魔の犯人である音原田拓郎が死亡した日、つまり月がデスノートを拾ったと思われる日だ。 これが正しければ、月が自分を知らなかった理由も頷けるだろう。 あの時点では、まだキラ事件は表立ってなかったのである。 だが、そんなことは問題ではない。 これに気付いた時、Lは恐ろしい仮説に辿り着いてしまった。 この仮説が正しいかは分からないし、おそらく永遠に分かる時は来ない。 もしもの話だ。 ――――もし夜神月がここに連れて来られたのが、デスノートを拾う前だとしたら。 (私はとんでもないことをしてしまったことになる……) デスノートを拾う前から来ていたとしたら、彼はキラでも何でもない。 日本一優秀で人一倍負けず嫌いのただの男子高校生だ。 ここに至るまで、自分は散々夜神月が危険人物であるという情報を散布している。 もしも彼がその情報に撹乱され、結果的に首を締める形になったのだとしたら。 夜神月を殺したのは、エル・ローライトということになる。 (私は……) この答えは永遠に分からない。 彼に会った人物は水銀燈以外全員死亡し、彼女もその答えを知らない。 いくらエルが天才でも、何もないところから答えを導き出すことはできない。 だから悩み続けるしかない。 由詑かなみを外出させてしまった時のように、南光太郎を失った時のように。 「Lさん、決まったことにケチを付けるが……水銀燈君を本当に仲間に引き入れてもいいのか?」 ハンドルを握り締めながら尋ねてくる上田。 水銀燈の話が事実なら、シャドームーンと後藤が同時に市街地へ進軍していることになる。 一刻も早く真司達に合流する必要があると判断し、彼らは既に車で出発していた。 「翠星石君とは仲が悪かったようだし、それに今まで何をしていたのかを知らないのだろう?」 「ええ、だから彼女が起きたらしっかりと聞くことにします それと翠星石さん達の説得は私に任せてください きっと物凄く反発されるでしょうけど……でもこれが私に出来る唯一の仕事ですから……」 どれだけ傷ついたとしても、エルが止まることは許されない。 止まればその分だけ、また犠牲者が出るのだから。 【一日目 夜中/Fー8】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]ゼロの剣@コードギアス [支給品]支給品一式×4(水と食事を一つずつ消費)、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス、 角砂糖@デスノート、情報が記されたメモ、S&W M10(5/6)、S&W M10の弾薬(18/24)@バトル・ロワイアル、 首輪(魅音)、シアン化カリウム@バトルロワイアル、イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に 包帯@現実×5、高荷恵の傷薬@るろうに剣心、女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、DS系アイテムの拡張パーツ(GBA)、才人の不明支給品(0~1) [状態]肋骨折、疲労(小) [思考・行動] 0:真司達と合流する。 1:協力者を集めてこの殺し合いを止め、V.V.を逮捕する。 2:シャドームーンを倒す 3:水銀燈が起きたら、改めて彼女の話を聞く 4:大量の死者を出してしまったことに対する深い罪悪感。 [備考] ※詳細名簿に追加された情報は連れて来られた時系列以外未定です、次の方にお任せします。 ※水銀燈が話したのは夜神月に会ってからの話だけです。 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]君島の車@スクライド [支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)、予備マガジン3本(45発)、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、 情報が記されたメモ、浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(1~3)、銭型の不明支給品(0~1) [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 [思考・行動] 1:Lに協力する。 2:シャドームーンを倒す……? ※東條が一度死んだことを信用していませんが、Lが同じ事を言うのでちょっと揺らいでます。 【水銀燈@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式×6(食料以外)、しんせい(煙草)@ルパン三世、手錠@相棒、双眼鏡@現実、 首輪×2(咲世子、劉鳳)、着替え各種(現地調達)、シェリスのHOLY隊員制服@スクライド、 黒の騎士団の制服@コードギアス 反逆のルルーシュ、農作業用の鎌@バトルロワイアル、上田次郎人形@TRICK 前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 三村信史特性爆弾セット(滑車、タコ糸、ガムテープ、ゴミ袋、ボイスコンバーター、ロープ三百メートル)@バトルロワイアル 剣心の不明支給品(0~1)、ロロの不明支給品(0~1) [状態]睡眠中、疲労極大、右目にヒビ割れ、右眼周辺に傷、、左脚欠損、強い恐怖 [思考・行動] 0:眠る。 1:シャドームーンを倒すまではLに協力する。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※nのフィールドに入ろうとすると「入ろうとする意思そのものが消されてしまう」ようです。 ※Lが話したのは彼が知っている危険人物についての情報だけです。 【ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン】 稲田瑞穂に支給。 高級そうな作りの大きな鞄であり、ローゼンメイデン達はここで眠る必要がある。 なおローゼンメイデン達は、これを飛行時の道具として使用することもできる。 ただしこれ自体に飛行能力がある訳ではない。 【DS系アイテムの拡張パーツ(GBA)@その他】 平賀才人に支給。 DS系アイテムの情報量を増やしたり、性能を上げたりすることができる。 なおこれはGBAカセット型であり、今は亡きダブルスロットを使用する。 時系列順で読む Back 2nd STAGE Next 世界を支配する者 投下順で読む Back SAMURAI X Next 世界を支配する者 146 夢 L 156 再会 上田次郎 151 doll dependence syndrome 水銀燈
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/1280.html
大邪Return!マッド・チェスト・ロマノフ UC 闇 (7) 進化クリーチャー ナイト/ダークロード/ハンター 6000 ■超無限墓地進化-自分の墓地にあるクリーチャー1体以上 ■このクリーチャーが破壊されるとき、かわりに自分の墓地にある呪文を2枚、好きな順番で山札の下に置いてもよい。 ■W・ブレイカー ホワイト 「!」つければいいってもんじゃねーだろ・・・ -- 木原 (2012-01-26 17 15 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki3_lemon/
welcome to Lemon @ Wiki Return ! このページはFF11をプレイしているLemonが管理するHPです。 もそもそと自分なりに資料まとめてみたりと好き勝手してます。
https://w.atwiki.jp/japanesehiphop/pages/4118.html
Format Title Artist Label Model Number Release Press 12 RETURN OF THE BUDDHA BROS. BUDDHA BRAND 76RECORDS 7600006-1 1999/--/-- - 1.21.139.33-1521121614.jpg Side Track Title Produce A 1 RETURN OF THE BUDDHA BROS. DEV LARGE 2 RETURN OF THE BUDDHA BROS.(Inst) DEV LARGE B 3 ILL伝導者 feat.NIPPS DEV LARGE 4 ILL伝導者(Inst) DEV LARGE PERTAIN CD 病める無限のブッダの世界 ― BEST OF THE BEST (金字塔)
https://w.atwiki.jp/free-gaming/pages/48.html
+メニュー 概要 ダウンロード ゲーム名 Dungeon Master - Return To Chaos リリース日 1987 開発元 George Gilbert 公式サイト http //ragingmole.com/RTC/ 使用ゲームエンジン Custom Engine ジャンル RPG マルチプレイ/シングルプレイ シングルプレイ OS Windows 概要 オリジナルは1987年にAmigaで発売された作品 ダンジョン内の時間がリアルタイムに流れるため、 安全地帯で休息しているつもりでも急に襲われるなんてことがあります。 クラシックなRPGやってみたい方は是非 ダウンロード ダウンロード
https://w.atwiki.jp/noahknight/
「Return To ターニの帰還」のリプレイ格納場所です。 ログは http //www41.atwiki.jp/ogasawara-game/pages/100.html こちらご参照ください。 作業手順 メンバー登録 まずページ右上の「このウィキに参加」ボタンを押して、メンバー登録をお願いいたします。 以下の作業手順を考えております。 ページ構成決定 (文)キャラクター紹介テキスト入力 (技)キャラクター絵挿入 (文)ログテキスト入力 (技)ログに挿絵挿入(ゲーム前・後は不要、1ゲーム最低1絵必要、1ページ1絵以上あるといいなあ…) ページデザイン(色替えやイラスト配置場所)調整 提出 wikiは1ページ毎の容量が定められてますので、挿絵作業前にテキスト入力作業をお願いしたいです。 誰がどの作業にあたるかは要調整。 従軍ライター(敬称略) よんた 九音・詩歌 従軍絵師(敬称略) たまき 豊国ミルメーク 星月典子 ページ構成案