約 586,298 件
https://w.atwiki.jp/sega-chainchronicle/pages/402.html
コスト 異名 名前 タイプ 職業 武器 成長 所属 初期ATK 初期HP 限界ATK 限界HP MAXATK MAXHP スキル(消費マナ) アビリティ1 アビリティ2 絆アビリティ 20 死霊の魔神 ラスフィア 魔法使い Demon 魔 普通 魔神 2670 1520 5270 3420 8670 6520 ライフエミッション(2) 魔神の回生力 ソウルペネトレイト 回生力 20 真理の魔神 ハティファス 魔法使い Demon 魔 普通 魔神 2580 1440 4780 3440 8580 6240 イグノランス(3) 魔神の波動 幽遠の智慧 魔神の天運 20 渦潮の大魔導師 ヘリシティー 魔法使い Magician 魔 普通 大海 2900 1700 7500 4500 9500 6500 ヴォルテックス(3) 呼応する大海原 封印されし魔力 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 19 大海の知恵者 サーポ 魔法使い Magician 魔 普通 海風の港 2260 1120 6780 4250 8780 6250 竜神の怒り(2) 急がば回れ 乙姫の加護 乙姫の贈り物 18 残されし欠片 ハティ 魔法使い Magician 打 普通 旅人 2800 3000 6700 5500 8700 7500 石板大回転(2) 真理の石片 石板の共鳴 石版打撃術 18 次期生徒会長 クラウディア 魔法使い Magician 魔 普通 賢者の塔 2620 1420 7020 4220 9020 6220 パッションスペル(1) 秘めた才能 カリスマの家系 マナの昂ぶり 18 旅する魔法使い ウィルベル 魔法使い Magician 魔 普通 旅人 2200 1800 5500 4500 8700 6900 シークレットアーツ(3) オールレンジソード 精霊の力&魔法耐性 精霊の力 18 黄泉還りし王女 シェスメト 魔法使い Princess 魔 湖都 1480 880 5600 3600 9000 6000 インバラトゥーラ(1) 太古の魔法 目覚めし最古の王女 溢れ出る魔力 17 魔法学園生徒会長 フィリアナ 魔法使い Magician 魔 普通 賢者の塔 2680 1480 6650 4210 8650 6210 アルディスペル(2) 生徒会長の自信 カリスマによる戦略 生徒会指導 17 スイーツ魔法戦士 シューレ 魔法使い RuneFencer 魔 普通 賢者の塔 2200 1350 6610 4480 8610 6480 ブラウニーカット(2) マジカルコンポート モグモグ ひとくちあげる 17 副都の相談役 ブルワリー 魔法使い Bartender 魔 普通 副都 3100 1800 6750 4050 8750 6050 アイスクラッシュ(2) 癒しの雫 フルアップマジック link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 17 研究する犬娘 チワ 魔法使い Magician 魔 普通 迷宮山脈 2140 1400 6540 4000 8540 6000 フォイヤーヴェルク(2) 義勇軍のマスコット 真紅と群青の炎 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 17 闇癒す魔導師 ファルベ 魔法使い Magician 魔 副都 2100 1450 6550 4200 8550 6200 シーセン・ハイト(2) 艶花の包容力 彩りを灯す者 愛情のおすそ分け 16 万象の魔導師 アルドラ 魔法使い Magician 魔 普通 副都 2000 1200 6400 3800 8400 5800 ユニヴェール(3) 剣術の心得 マナの天分 万象の理 16 魔法兵団師団長 ヴェルナー 魔法使い Magician 魔 普通 賢者の塔 2700 1450 6400 3700 8400 5700 ヴォルケーノ(2) 戦闘狂 破壊の愉悦 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 16 魔法兵団師団長 カティア 魔法使い RuneFencer 斬 普通 賢者の塔 2600 1650 6300 3900 8300 5900 ソードスペル(2) 剣術の心得 守る者のために 剣術の手ほどき 16 魔法兵団隊長 ユニ 魔法使い RuneFencer 斬 普通 賢者の塔 2500 1500 6200 3770 8200 5770 アブソリュートゼロ(2) 魔法戦士の戦闘技能 貫通魔法 氷の刻印 16 氷の魔導人形 イスレム 魔法使い Magician 魔 普通 迷宮山脈 2540 1570 6480 3800 8480 5800 アイスストーム(1) 氷の武器 凍結 永遠氷 16 海賊令嬢 ミスティ 魔法使い Magician 魔 普通 旅人 1900 1300 6100 3600 8100 5600 紅き情熱の唄(3) 強気 お宝好き link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 16 魔王 魔法使い Demon 魔 普通 旅人 2000 1200 6300 3800 8300 5800 魔王の戦闘指揮(2) 家計簿 学士の教え link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 16 砂の精霊使い メフルナーシュ 魔法使い Dancer 魔 普通 湖都 2200 1200 5750 3450 7750 5450 精霊の舞(2) 精霊の囁き 真理への導き link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 16 稲妻の魔神 アエル・グルン 魔法使い Demon 魔 普通 魔神 1700 1400 5500 3300 8500 6300 ブルーレンブリッツ(3) 魔神の再生力 竜魂の解放 竜魂の伝播 16 少女の敵の敵 ロビン 魔法使い Priest 魔 普通 旅人 6320 3900 8320 5900 チャームロリータ(2) 楽しい折檻 少女の魅力 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 16 “腹ぐろ眼鏡” シロエ 魔法使い Enchanter 魔 普通 旅人 1900 1400 6100 3700 8100 5700 ソーンバインド・ホステージ(2) アストラルバインド 全力管制戦闘 全力管制援護 16 実践付与術師 フラウ 魔法使い Magician 魔 普通 副都 1960 1310 5740 3420 7740 5420 プラスインパルス(1) 溢れるアイディア お騒がせ付与魔法 最後方攻撃支援 16 九尾の少女 イナミ 魔法使い Sorcerer 魔 普通 精霊島 2450 1150 6000 3600 8000 5600 ルクルフレイム(1) 狐火 九尾の妖力 九尾の助力 16 不幸少女 ソリティー 魔法使い Magician 魔 普通 副都 2000 1350 7650 5500 リバットブルー(2) 不運の力 誰かを幸せに 不幸のお守り 16 元気いっぱい錬金術士 エスカ 魔法使い Alchemist 魔 普通 旅人 1940 1240 6240 3440 8240 5440 エーテルスピア(2) 錬金術士の知恵 私たちの約束 錬金術士の心得 16 魔法兵団隊長 エフィメラ 魔法使い RuneFencer 魔 賢者の塔 2160 2000 7850 6000 エアリアル(3) 大鎌使いの戦闘技術 高効率破壊戦闘 破壊戦闘技術 14 候補生 カレン 魔法使い RuneFencer 斬 晩成 賢者の塔 1350 980 6000 3800 8000 5800 フレイムソード(1) 応急処置 誤った素養 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 14 候補生 イザベル 魔法使い Magician 魔 晩成 賢者の塔 1280 890 6270 3750 8270 5750 ブリザードニードル(1) 強気 マナの素質 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。 14 候補生 チアリー 魔法使い Clown 魔 晩成 賢者の塔 1200 840 6100 3500 8100 5500 トリックマジック(2) ムードメーカー 奇術の奥義書 奥義書の写し
https://w.atwiki.jp/dragonquest_ix/pages/14.html
レア度未確定です。 戦=戦士、僧=僧侶、魔=魔法使い、武=武道家、旅=旅芸人、 バト=バトルマスター、パラ=パラディン、魔戦=魔法戦士、レン=レンジャー、賢=賢者 名称 攻撃力 職業 レア レシピ 聖なるナイフ 18 戦 僧 魔 武 盗 旅 バト ☆☆☆☆☆ ブロンズナイフ×1 せいすい×3 どくがのナイフ 24 戦 僧 魔 武 盗 旅 バト ☆☆☆☆☆ 聖なるナイフ×1 どくがのこな×2 どくどくヘドロ×1 バラフライダガー 38 戦 僧 魔 武 盗 旅 バト ☆☆☆☆☆ どくがのナイフ×1 どくがのこな×3 ちょうのはね×3 どくばり 1 戦 僧 魔 武 盗 旅 バト ☆☆☆☆☆ まじゅうのツノ×1 どくどくヘドロ×3 アサシンダガー 54 戦 僧 魔 武 盗 旅 バト ☆☆☆☆☆ シーブスナイフ×1 どくばり×1 よるのとばり×2
https://w.atwiki.jp/ebnetwork34/pages/21.html
Falken あるときは家政婦…? 基本情報 JOB;カバリスト LV 76 / 36 ♀ 種族;天 2nd 自己紹介 生い立ち 魔法戦士に憧れて… 自己紹介文 2ndなのにレベルが5thより低かったり… 好き;憑依したまま会話…ときどき乱獲。 嫌い;人見知りなところ(´・ω・`) 2007-02-23 Ver-1.0α-2.14 名前 コメント すべてのコメントを見る この画像、気に入った!><b(3月5日現在) -- (えりく) 2007-03-06 01 02 25 なんとなくコメントを立ててみる(・ω・)b -- (Falken) 2007-02-23 01 16 35 .
https://w.atwiki.jp/hayate_tcg/pages/374.html
SPB1-31(SR) Bカード カードタイトル:花菱美希 パワー:2000 アドヴァンス:制服x1 ジョブ:制服 学生 iluus:小玉有起 DS:3 PS:2 「制服」の『瀬川泉』か「制服」の『花菱美希』か「制服」の『朝風理沙』が場にでた時、あなたのデッキの1番上のカードを見て、デッキの1番上か下に戻す。 よし、景気付けに一発撃ってみるか 自衛隊シリーズその2。 不要なカードを下に送ることで、デッキの回転を良くすることができます。 他の自衛隊や魔法戦士シリーズと合わせて使いましょう。
https://w.atwiki.jp/hayate-tcg/pages/546.html
SPB1-31(SR) Bカード カードタイトル:花菱美希 パワー:2000 アドヴァンス:制服x1 ジョブ:制服 学生 iluus:小玉有起 DS:3 PS:2 「制服」の『瀬川泉』か「制服」の『花菱美希』か「制服」の『朝風理沙』が場にでた時、あなたのデッキの1番上のカードを見て、デッキの1番上か下に戻す。 よし、景気付けに一発撃ってみるか 自衛隊シリーズその2。 不要なカードを下に送ることで、デッキの回転を良くすることができます。 他の自衛隊や魔法戦士シリーズと合わせて使いましょう。
https://w.atwiki.jp/src_review/pages/841.html
シナリオタイトル:【機動戦士ガンダムSTRIKE0F】 作者:ワハク氏 まずreadmeの確認から。 いや、普段は何も見ないでいきなりシナリオはじめちゃうんですけどね、この人の場合構えておいて損はないかなって。 さて、見る限りオプション、バトコンに加えてシナリオ内ローカルの特殊能力まで解説がある。実に親切だ。動かさないとわかんないタイプの俺にすら見るだけでバランス死んでそうと思わせるのは置いといて。 まあ置いといて、登場作品を確認しておこう。 『魔法少女リリカルなのはシリーズ』 知ってる。ある程度キャラも知ってるが視聴したことはない。 『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』 連ザ大好きー。原作も一通り見てます。 『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』 名前は聞いたことあるよ。 『コードギアス』 名前は知ってるよ。見たことはない。主役くらいは分かる。 『エスカレイヤー』 上に同じく。 『マナケミア~学園の錬金術師たち~』 タイトルしか知らないよ。 『バンプレストオリジナル』 スパロボ大好きー。 『魔法戦士スイートナイツ2』 ? 『魔法戦士シンフォニックナイツ』 ? 『Angelical Pendulum』 ? 『魔法少女きららとさらら』 ? 『ToLoveる』 ジャンプ漫画だよね。 『eXceed 3rd』 ? 『THE GOD OF DEATH』 ? 『機動戦士ガンダム00』 前半は見てたよ。 こんなところです。まあ大半は知らないか知らないに等しい。なので変な突っ込みしてるかもしれないけど見逃してちょ。 ということで気合を入れて行ってみようか! プロロー…… ごめん、いきなりやめていい? だめ? いや、ノリで踏んだのを後悔してきたというか。 すごい軽いノリで00の第一話やられてゲンナリ斎。これ気にしたら始まらない? そうですよね、ごめんなさい。逝って来ます。日本語崩壊もしてないし耐えよう、このくらいは。 ストーリーは00をなぞりつつギアスを絡める感じで進んでいくんだが、全編にわたってノリが軽く、根本の設定や世界観が作者氏オリジナルが過ぎるため、わざわざ他の作品のキャラでやる必要性は感じない。 ついでに言うならSEED系キャラなんかいる意味がないような。ストーリーに絡むわけでなし、中盤ぽっと出てきて即ご退場。専用機で舞い戻ってくるのかと思えばフェードアウトしたままだし。 まあそれはともかく、途中からだんだん意味不明だった部分が明かされてくるのだがどうも前作、前々作を遊んでないと事情が分からないような。まあ続き物だからしゃーないといえばしゃーないんだが…… とりあえず把握した範囲だと、昔の戦争のおかげで世界の魔力が枯渇しそうで、それをどうにかするためにごちゃごちゃやってるんだってさ。 で、その辺の話が出てきたあたりから妙にシリアスに決め(ようとし)はじめるのだが、ノリの軽さ自体はまったく変わっていない(のでまったく決まってない、寒いやり取りにしかなってない)。見てて疲れる。 あ、そうそう、四話くらいから微妙に日本語壊れ始めてくるんで注意してね。 BGMについてはサントラ持ってたらmp3にしてぶっこんでねという究極の手法。そのせいか添付されているmidiは少なく、どこかで聞いたというかどこでも聞いてると言うか、とにかく単調な印象。 サントラがあれば違うんだろうけど、リストに上がってるのは一枚も持ってないし仕方ない部分かもしれないけど、サントラがあれば印象が変わるだろうか? いや、サントラ持ってるようなファンは受け付けられない可能性のほうが高いだろうけど。 キャラクターはどいつもこいつも無敵超人過ぎる。ドラマがあるわけでもなんでもなく、とにかく出来るヤツというだけ。出切るとか変換すんなクサレIMEめ。 まあそんな連中ばかりなので最後まで盛り上がりません。ラスボスもなんか因縁あるっぽいんだけど前作か前々作の話みたいで意味不明だったし。 データはもう言わなくていいかな? 見れば分かることだけど後期ユニット、防御不能かつ反撃不能で再L16がデフォなんだ。ラスボス? ずっと俺のターンでした。 戦闘も爽快インフレバトルってワケでもないし、ただ単に敵を潰す作業が続くだけなのよねー。これでマップ兵器かSPがあればもう少し戦略に幅が出て違ってくるんだけど、本当にただひたすら潰すだけなんで。 ごめんなさい、最後の方スーパーサイフラッシュ入れました。 全体としては、まあ、波長が合う人には面白いんじゃないの? といった感じ。ストーリーは垂れ流しでBGMは単調でキャラはどいつも口調が違うだけで戦闘は作業で、それで波長が合う人がいるなら見てみたいけど。 分かってて踏んでこのダメージ、玄人にもお勧めできないシナリオでした。 あとこれはないわ。 「対装甲ロングレンジビーム砲」というパイロットが見つかりません 117 118 Attack Args(1) Args(2) Args(3) Args(4) 119 中盤でネームド倒す順番間違うと出てくるみたいだけどもう何話だったかすら覚えてない。ちなみに倒した相手はシンかルナマリアだったような気がする。
https://w.atwiki.jp/hayate-tcg/pages/547.html
SPB1-32(SR) Bカード カードタイトル:朝風理沙 パワー:4500 アドヴァンス:制服x1 ジョブ:制服 学生 iluus:裕龍ながれ DS:5 PS:1 このカードが場に出た時、「制服」の『瀬川泉』と「制服」の『花菱美希』があなたの場にあるならば、3ライフ得る。 空に生きるのも悪くないかもな 自衛隊シリーズその3。 先行して陸、海を出していれば、3ライフ回復できるので自衛隊の中でも最後に出しましょう。 効果を使った後は、タンケンジャーや魔法戦士の要因として使えば良いでしょう。
https://w.atwiki.jp/shiftup_rpg/pages/64.html
パーティーのメンバー。 元は神殿の町に住んでいた。 帝国城内(イベント後は左下の家)で会話し、10000Gを渡すことで仲間にできる。 初期職業:パラディン 転職可能職業:戦士,魔法使い,僧侶,弓使い,格闘家,魔法戦士,パラディン,賢者,スナイパー,バトルマスター,ゴッドハンド,マジカルスター 初期レベル:20 初期装備:ミスリルの剣,ミスリルの兜,ミスリルの鎧,ミスリルの盾 属性:光 北西の町では右上の方にいる。 初期職が唯一初めから上位職であり、そこそこ強い初期装備を揃えてはいるが、 クロウと出会える段階で1万Gを用意するのは不可能ではないがなかなか困難である。 一応育成すれば当然最終的には他のキャラと同等の強さには育つ。
https://w.atwiki.jp/isouzousya/pages/67.html
タカオミ 男性 まじないの部族 好きなもの 魚 初期レベル37 レベル1時の能力 HP 110 MP 50 SP 50 力 30 頑強 15 魔耐 10 知力 30 精神 30 器用 10 素早さ 5 運 15 魅力 5 スキル 突風のまじない 隆起のまじない 真・かまいたち 〔攻撃力 突上昇〕 〔攻撃力 地上昇〕 〔攻撃力 風上昇〕 通常プレイでも『○○ウェポン』系のスキルを覚えさせれば魔法戦士として運用する分にはまあまあ強く、 低レベル縛りならスキル次第では一線級のパワーアタッカーとして非常に優秀なおじさん ただしアタッカーとして運用するなら低い器用さをどう埋めるかが課題となる。
https://w.atwiki.jp/tpc-document/pages/293.html
Chapter13「風竜再び」 船を修理するためにフレイたちがこの浮島に降り立ってから半日ほど過ぎた。 オットーとセッテが集めてきた木材や金属の材料をフレイとクルスが魔法で加工して形にしていく。 船体はあちこちが割れたり焼け焦げたりしていた。ムスペルスで受けた何者かの手による、燃え盛る岩石の魔法――メテオによる損傷だ。魔導船にはあらかじめ障壁を張っていたにもかかわらず、それを突き破られて被害を受けてしまっていた。セッテが張ったのはあくまで耐熱障壁。魔法の作用によるものとはいえ、物理的に飛んでくる岩石を受け止めるには至らなかったのだ。 大地の魔法は自然に作用する魔法。船を形成している材料もまた自然を加工したものであるため、フレイやクルスはそれを自由に変容させられる。損傷部分を剥がし取ると、先ほど集めた材料から用意した新しい部品と取り替えていく。 マストや船体の基幹部分などは部品が大きすぎて、この島で拾い集められるような材料ではどうにもならない。こういったものは船の専門家でなければ手を出せないので、材料から木版や鉄板を精製して接ぎ当てる程度の修理に留まった。 魔導船の動力は操舵主の魔力であるため、動力部分に関しては損傷による心配は不要だ。つぎはぎだらけではあるが、このくらい修理しておけば、少なくとも航行上は問題ないし、損傷部分から傷みが広がって船が空中分解してしまうようなこともないだろう。それに自分たちの手でできそうな修理はこの程度が限界だということもある。 ある程度、修理を終えたところで日も暮れてきたので、フレイたちは船の中で休眠を取って夜を明かすことにした。 「兄貴ぃ、おれおしっこ」 「うーん。それぐらい勝手に行けよ。いちいち起こすんじゃない……」 夜中に目を覚ましたセッテは足早に船を降りると、近くの茂みの中に駆け込む。 空は薄っすらと明るくなってきている。夜明けが近いらしい。 「ぶるるっ。ふぅー、今朝は冷えるっすねぇ」 夜明け前のこの時間帯はとても静かだ。夜明け前にはもう目を覚ました鳥の鳴き声がチュンチュンと聞こえてくるものだが、ここら一帯は雲海よりも高い位置にあるため鳥もほとんど見かけない。だから静寂の一言に尽きる。 じょろじょろと用を足す音だけが耳に届く。今日もよく出る。健康な証だ。 「はぁー、腹へったなぁ。でもおれ料理は素焼きとかしかできないし、兄貴もまだ起きてこないし、二度寝するかなぁ」 なんてことを考えていると、ざわざわと森の木々が揺れた。空は晴れ渡っているが、風がでてきたようだ。もしかしたら天気が崩れるのかもしれないと思い早く船に戻ろうと歩き出すと、 ――ドスン! と重い衝撃。メキメキと木々をへし折りながら、どうやら何か大きなものが森に落ちたようだ。 一体何事かと枝葉をかき分けて様子を窺いにいったところで、まだ少し寝惚けていた頭が一気に覚醒した。 「セッちゃん……!?」 目の前に現れたのは、以前ファントムトロウやヴァルト襲来のときに助けてくれたあの火竜。セッテにとっては親友ともいえる存在。だが現れたセルシウスは傷だらけで、まさに満身創痍という言葉がぴったりだった。 「こんなにボロボロになって……誰にやられたんすか! 何があったんすか!?」 セルシウスは何かを言いかけたが、その言葉は弱々しくてうまく聞き取れないままに風の向こうへと消えた。そしてそのまま意識を失って、どすんとその場に身体を横たえてしまった。 「これはただ事じゃない。す、すぐに助けを呼んでくるっすからね!」 慌てて船へと戻るとすでに起きていたクルスに事情を説明し、まだ眠っていたあとの二人をたたき起こしてセルシウスのもとへと戻る。 その惨状を見て、クルスは深いため息をついた。 「なんということじゃ……。これはなかなかひどいのう。何があったのかを知るよりもまず手当てが先だ。まずはこやつを安全な場所へ運ばねばならん。とりあえずセルシウスを運ぶのを手伝え。さすがに私だけではちと骨が折れる」 セルシウスは火竜の中では比較的若いほうだが、それでも竜の姿に戻ったクルスよりもずっと大きい。直接持ち上げて運ぶのは四人がかりでも難しいだろう。 「わかった。それなら僕に考えがある」 古い書物や昔話なんかで読んだり聞いたりしたことがある、とフレイは話し始めた。まだ機械も魔法もなかった頃、古代の人々は大きな建造物を建てるため、その材料となる石の柱などを運ぶ際に、地面に丸太を並べてその上を転がしていくことで重い材料を運んでいたのだという。そしてその原理を応用して生まれた機械がベルトコンベアだ。 古代人たちの知恵は馬鹿に出来ない。機械や魔法も無かった時代でも彼らは様々なことをやってのけたのだ。その努力と工夫は称賛に値するものだろう。そんな彼らの知恵にあやかってセルシウスを運ぶことにした。 原理は丸太と同じだが魔法ならもっと簡単だ。フレイはクルスと力を合わせて大地に祈り、呪文を詠唱する。地面の一部がぷくっと膨れたかと思うと、セルシウスの真下にある地面が隆起し、その巨体を持ち上げた。あとはベルトコンベアと同じ要領で、進みたい方向に地面の膨らみをスライドさせていくだけだ。 セルシウスはひどく負傷していた。これはただの怪我ではない。誰かに襲われたと見るのが自然だろう。 ここでその何者かに見つかると厄介だ。フレイたちは敵の目につかないように森の中に船を下ろしていたが、それと同じ理由で船の近くにセルシウスを運んだ。 「フレイ様、どうしましょう。セッちゃん大丈夫っすかねぇ……」 「僕たちの中で回復魔法は……誰も使えそうにないか。困ったな」 そんな頭を抱える二人にクルスは言った。 「直接的な回復にはならんが、応急処置ぐらいはできる。セッテ、お主は炎が使えるのじゃろう。その炎の魔力を分け与えてやれば、たとえ微量ではあっても火竜のこやつにとっては、気付け程度にはなるはず。そのあとはセルシウスの自己治癒力次第になるがの。さあ、手伝ってやるから、私の言うようにやってみよ」 「おお、それは本当っすか! おれ、炎使いでよかったぁ~」 セッテとクルスが二人、セルシウスの前に並んで呪文詠唱を開始する。 やがて柔らかな火の玉がぽっと現れる。火の玉は次々と生み出されていき、それらが一箇所に集約していくと、白く輝く不思議な炎となった。 炎で傷を癒すとはなんとも奇妙な話だが、それはセルシウスが火竜であるからこそ可能な芸当だ。 白い炎がセルシウスの身体を包み込む。 かと思われたが、突如として荒れ狂うような暴風が彼らを襲った。 とっさに竜の姿に戻ったクルスが、その身体を盾にして風からセルシウスや仲間たちを庇ったが、この暴風のせいでせっかくの白い炎はかき消されてしまった。 ようやく風が治まる頃には、周囲の木々は根こそぎなぎ倒されており、先ほどまで森があった一面は一瞬のうちに荒地に変わってしまっている。 「くっ……。ただの風じゃないな。誰っすか、邪魔をするのは!」 セッテが見上げる上空には、見覚えのある風竜の姿があった。 「あっ! おまえはこの前の……! えっと、ヴァルちゃん? だっけ」 「いかにも、オレ様は第五竜将ヴァルト様だァァァ!」 しかしヴァルトは、セッテやセルシウスには目もくれずに、真っ先にクルスのほうをにらみつけた。 「よう、ジオクルス……。この前は少し油断したが、もう同じ手は食わねェェェ。飛べないおまえに勝ち目などないのだからなァァァ!!」 クルスは船を庇うようにヴァルトの前に立ちはだかっている。 奴の起こす突風の威力は周囲の荒れ様をみれば明らか。せっかく修理した船をまた壊されてしまってはたまらない。オットーとフレイもクルスの背後にいたことでなんとか突風を凌ぎ切ったようだ。 船や仲間に防風障壁をオットーが張るその横でフレイは怪訝な顔をしていた。 「なぜここがわかった? ここは地図に載っていない島だ。偶然見つかったにしては早すぎる」 「がははは! 馬鹿め。おまえたちは監視されているんだぜェェェ! どこへ隠れようと無駄だ。どうやらトロウの奴にはお見通しのようだからなァァァ」 「なっ……監視だと。一体どうやって!」 「オレ様がそう易々と教えるとでも思ってんのかァ? それよりもフレイ、おまえには逆に教えてもらうことがある。おまえ竜姫をどこへやったァ? 素直に話したほうが身の為だぜェェェ?」 「竜姫? 一体何のことだ」 フレイには竜姫と言われて思い当たる節がまったくなかった。 ふとクルスのほうを見るが、私ではないとクルスは首を横に振る。どこへやったのかと聞かれているのだから、目の前にいるクルスではないのはごもっともか。 「あくまでシラを切るつもりかァァァ?」 「知らないものは知らない。知らないのだから答えようもない」 「フン……ならば力ずくで聞き出すしかねえなァァァ!!」 ヴァルトは上空で激しく羽ばたいた。すると翼からは猛烈な風の渦が生み出されて、こちら目掛けて一直線に迫って来る。 ただの風と侮るなかれ。超高速で発せられた風は、大気との摩擦で一瞬の真空状態を生み出す。その真空が皮膚を斬り裂き傷つける斬撃となる。いわゆる、かまいたちの原理だ。 だがヴァルトの起こしたそれは、ただのかまいたちとは規模がまるで違う。それは大地を呑み込み岩をひっぺがし、折れた枝を巻き込んでさらなる殺傷力を得る。 「ほう、私に勝ち目がないじゃと? この程度の攻撃で言ってくれる」 クルスが無詠唱で大地の障壁を展開させる。岩や枝は壁に弾かれて落ちた。 倒れた木々が飛ばされて空の向こうへと消えていったが、オットーの防風障壁のおかげで激しい風圧もこんどは平気だ。 「そちらがそのつもりなら、僕たちも黙っていない。応戦するぞ!」 「任せておけ。今回は船の上ではない。地の利はこちらにある。あやつも襲撃するなら場所を選ぶべきじゃったのう」 「王子、護りは私にお任せを。同じ風が相手なら相殺できます」 前回ヴァルトと戦ったときとは違って、この浮島には土も植物も豊富だ。ここならフレイやクルスの大地の魔法は真価を発揮することができる。媒体が多いほどに大地の魔法は力を増すのだ。 「おっと、言い忘れていた。今回もオレ様が一人だとは限らないぜェェェ!?」 ヴァルトが合図すると同時に、その背後からは白い影が飛び立ち、上空からこちらに迫ってくる。それは鳥のような翼を持ち、蹄のある四肢をもって空を駆ける。 「天馬だと!?」 翼ある馬、天駆ける馬。またの名をペガサスという。 ユミル国には城下街を警備するエインヘリアルや、王城に仕える王宮魔道士のほかにもいくつかの兵団があるが、そのうちのひとつにヴァルキュリアと呼ばれる一団がある。 ヴァルキュリアは今は亡き王妃が指揮していた部隊であり、女性だけで構成されている。彼女らは付呪(エンチャント)された魔法武器を手に、天馬を駆るのが特徴だ。 王妃が亡くなってからは、その指揮権はフレイの姉であるフレイヤに移ったとされているのだが……。 「なぜ天馬がここに!? まさかフレイヤ様までトロウの手に落ちたのでは……」 最悪の想像が脳裏によぎる。 それはフレイにとって大きなショックだったが、それ以上に驚いているのはオットーだった。その表情は愕然としており、顔色もよくないように見える。 「オットー、大丈夫か」 「す、すみません王子。実の弟であるあなたのほうが、もっと辛いとわかっていながら私は……」 「無理はしなくていい。君にとって姉上が特別な存在なのは僕もよく知っている。きっと誰よりも姉上のことが心配なはずだ」 天馬の上には二人の人影が見える。 そのうち前にいるほうの影が手に持っている槍を頭上に掲げると、激しい雷(いかづち)が降り注ぎ、フレイたちの足元の大地をえぐった。 どうやら敵意があるのは間違いないようだ。 「我こそはヴァルキュリアが一人、ブリュンヒルデと申す! フレイヤ様の命により、おまえたちを捕らえに来た。覚悟していただこう!」 天馬の上の槍を持ったほうの影が名乗りを上げた。 フレイヤの命令で動いているということは、やはりフレイヤもニョルズ王と同様にトロウの支配下に落ちてしまったと考える他なさそうだ。 その事実をフレイは悔しそうに噛み締め、一方オットーはそれを聞かされて軽くめまいを感じているようだった。 「おのれトロウめ。陛下に飽き足らずフレイヤ様まで……」 「兄貴、しっかりするっすよ! フレイヤ様を取り戻すためにも、おれたちが闘うしかないんすから。そんなんじゃ、王女に相応しい男になれないっすよ!」 「わ、わかってる。少し驚いただけだ」 さらにもう一人。天馬に乗っていたもう一人がそこから飛び降りると、大地を震わせながら着地する。太く逞しい腕とがっしりとした体格の大男で、その手には長剣が握られている。 「そして我輩はヴォルスタッグなり。雇われの身なれど、受けた報酬の分はきっちりと働くのが我が主義よ。うぬらに恨みはないがこれも仕事ゆえ。諦めて降伏するか、さもなくば痛い目に遭ってもらう。覚悟せい!」 こちらはどうやら傭兵らしい。 魔法が一般的なものとして広まるこの世においても、誰にでも得手不得手があるように、魔法が使えないような者もいる。魔法が扱えなければ、就ける仕事も限られてくるので、そういう彼らはエインヘリアルのような兵士や肉体労働などに従事することになる。傭兵もそういったもののひとつだ。 上空からは雷槍を構えたヴァルキュリアが一人、地上からは剣を振り回す傭兵が一人。そして前方には巨体の風竜が一頭、立ち塞がる。 「ふん。どうもお主は臆病者のようじゃなぁ? お供がいないと一人では怖くて戦えないと見える。竜族が聞いて呆れるのう!」 そんな状況をクルスが鼻で笑ったが、ヴァルトも黙ってはいない。 「勘違いすんなァ? あいつらはトロウの奴が勝手に寄越しただけだ。だがオレ様はおまえとの決着をつけたいと思ってる。だからあいつらとフレイたちが遊んでる間にケリつけようじゃねェかァァァ! こんどは横槍は無用だぜェ」 「なんとでも言うがよいわ。お主のような小童に遅れを取るほど私は甘くないぞ。そこまで言うなら、少ぉーしだけ本気を出してやろうかの」 「あァん? このオレ様が小童だと。おまえトシいくつだァ?」 「レディに年齢を尋ねるとは、礼儀のなってないやつじゃのう!」 そう言うなり、突然クルスを中心として砂嵐が巻き起こり始めた。 それは上空にまで届き、砂が目に入ってヴァルトの視界を奪う。前が見えなくなり態勢を崩した瞬間を見逃さず、続けてクルスは大地より何本もの太いツルを生えさせると、それらはヴァルトの脚や尾、首、そして翼に巻き付いて自由を奪う。 「うげッ……!?」 そしてそのままツルを引き寄せて、勢いよく地面に叩きつけた。さらに隙を与えず、ヴァルトの顔に何重にもツルを巻き付けて追い討ちをかける。 「どうじゃ、動けまい。息ができまい。このまま尖った岩を隆起させてお主の腹を貫いてやってもよいのじゃぞ? 降参するならまいったと言え」 なんて言いながらも降参させるつもりなどはない。 顎がツルに縛られているのだから、まいったなどと言えるわけがないのだ。 ダメ押しでさらにツルを巻き付けて締め上げる。もはや絡み合ったツルの塊で、ヴァルトの姿はほとんど見えていない状態だ。 このまま窒息させることもできるし、ツルごと地面に引き込んで生き埋めにすることもできる。あるいはツルを成長させて木の養分にしてやろうか。 竜族の常識とは、強い者こそが正義だ。 弱ければ殺されても文句は言えない。死にたくなければ強くあれ。 火竜のように過激なものもいれば、地竜のように人間に対しては調和を望むものもあるが、竜どうしの間においては情けも容赦もない。それがあたりまえなのだ。 もしフレイだったら「何も殺すことはない」と、攻撃の手を緩めていただろう。そして反撃されて逆に殺されてしまうのが容易に想像できる。 だがクルスならここでトドメを刺しておくべきだと考えるだろう。そもそも、ヴァルトは敵であり追手なのだ。ここで見逃がせば、自分たちの居場所をトロウに報告するだろうし、いずれまた再び攻撃を仕掛けてくるはず。見逃しておくメリットがない。 「悪く思うでないぞ。先に手を出してきたのはお主のほうじゃからな」 クルスはツルを締め上げてトドメを刺すことに決めた。 強く念じて、ツルを引き絞るように身体に力を入れる。 ――が、なぜかうまく力が入らない。いくら念じても、先ほどまでは自由に操れていたツタはまるで反応しなくなっている。 よく見ると、ツルがヴァルトを拘束しているその中心から茶色く変色し始めているではないか。 そして次の瞬間には、自力でツルを引き破ってヴァルトが脱出してしまった。 「なんじゃと!」 どうしてかわからない、といった顔で狼狽するクルスに向かってヴァルトが言った。 「風を操る魔法というのは空気を操ることと同じでなァ。植物ってのも呼吸をして生きてるらしいぜェ。じゃあ植物が窒息したらどうなると思う?」 酸素がない状況でも光と二酸化炭素があれば、植物は光合成で酸素と養分を生み出し、それを使って生きていることができるだろう。しかし、それも長くもつものではなく、体内に蓄えられていたものが枯渇すれば、やがて死んでしまう。 ヴァルトは風の魔法を応用して、クルスのツタから空気を奪って枯らしてしまったのだ。さらに、その奪った空気を摂取することで自身は呼吸することができる。 「つまり真空でもない限り、オレ様を窒息させるのは無理な話だぜェェェ?」 「ぬぅ……。お主、見かけによらず、思ったよりも頭を使えるようじゃな」 「たしかにオレ様は魔力のコントロールは苦手だが、ここはこの前と違って空中じゃないから、魔力を使い果たして墜落することもない。つまり今回は何の心配もなく全力が出せるってわけだァァァ!」 「地の利があるのはこちらだけではない、というわけか」 「わかったなら続きといこうじゃねェか。こんどはこっちから行くぜェ!」 再びヴァルトが攻撃を開始し、クルスがそれを受け止める。 風が荒れ狂い、大地が唸り、竜どうしでのぶつかり合いが始まった。 一方で、人間どうしの戦いもすでに始まっていた。 上空からはブリュンヒルデの魔槍によって雷が雨のように降り注ぎ、しかし上にばかり気をとられていると、ヴォルスタッグの剣撃が襲ってくる。 雷は魔法で防ぐこともできるが、フレイたちのうち誰一人としてこれに対抗する術をもっていなかった。雷は光の魔法に属し、そして耐電防壁もまた光に属する。 彼らに扱えるのは、大地と風と火だけに限られる。 「これ、ちょっとやばいっすよ。どっちも一発でも食らったら致命傷っす!」 「くそっ、避けるのが精一杯だ。せめてどちらか一方だけでも止められたら……」 敵の数を減らして確実に相手の戦力を削ぐのは、基本的な戦術のひとつだ。 天馬は上空から降りてくる様子がなく手を出し辛い位置にいる。となれば、まず倒すべきは傭兵のほうだ。 重い剣を振り回しているのだから、相手は素早くは動けない。隙を突くのは難しくない。それに剣と魔法なら、リーチの差でもこちらが有利のはずだ。 しかし、雷の雨がその隙を突かせまいと邪魔をする。 魔法の弱点は、呪文の詠唱に集中しなくてはならないことだ。 攻撃として十分な威力を維持したまま呪文を省略できるほどの実力は、まだフレイたちにはない。どうしても魔法の発動には時間がかかってしまう。 ブリュンヒルデの槍のような魔具を使えば呪文を唱える必要もなく、まさに雨のように込められた魔法を乱発することもできたのだが、そう都合よくそういったものを持っているわけでもない。 「くっそー! 炎の剣(レーヴァテイン)を落としたのが悔やまれるっす」 「剣……。そうだ、僕は一応だけど剣術も学んでいる。ここは僕があの傭兵を食い止めるから、その間に二人は天馬のほうをなんとかしてくれ」 フレイが勇んで一歩踏み出す。 だが、従者として主の背中に隠れることなどできないとオットーが反対する。 「本来なら我々が盾となって王子を守るべきなのに、王子自ら矢面に立つなんて、そんな危険なことをさせるわけにはいきません」 「いや、オットー。心配してくれるのはありがたいけれど、城を飛び出した時点で危険は承知の上だ。それに他にいい方法も思いつかない。今はこれしかないんだ」 「ですが……!」 まだためらっている様子のオットーに、それならばとフレイはこう続けた。 「だったらこう考えてくれ。背中に隠れるんじゃない、背中を守るんだ。僕があの傭兵に集中できるように、君が僕の背中を守って欲しい」 「そうっすよ、兄貴! フレイ様を信じるっす! 主君を信じるのも従者の務めだってよく自分でも言ってたじゃないっすか。心配はいらないっすよ。フレイ様は、兄貴が思っているよりも強いお方だ。おれが言うんだから間違いないっす!」 セッテの後押しも加わって、心配性の兄はようやく首を縦に振った。 「わかりました。王子とセッテの言葉を信じましょう。ですが決して無理はなさらないように! すぐにあのヴァルキュリアを止めて加勢いたしますので」 「大丈夫っす。あんなやつ、おれたちが秒で片付けてやりますよ」 「ああ。二人とも、期待している」 三人は拳を突き合わせて互いの決意を確認すると、二手に分かれてそれぞれの戦うべき相手に向かって戦う構えを見せる。 背後で二人が駆け出していくのを感じながら、フレイも地面を蹴って傭兵ヴォルスタッグのほうへと駆け出した。 相手は身の丈大きな厳つい男だ。力はもちろん、剣を生業としている傭兵に技でも敵うとは思っていない。あくまで今は時間を稼ぐことが作戦だ。 王子の嗜みとして、基本的な剣術は学んでいるつもりだ。だから勝てなくとも、なんとか攻撃を受け流して、少しの間ぐらいは耐え抜けるはず。 フレイはそう考えていたが、この作戦には大きな穴があった。 実力差でも認識の甘さでもない。もっと根本的な、大きな見落としが。 「遅れはしたが、剣を交えるならこちらも名乗らせてもらおう。僕の名はフレイ、ユミル国の王子だ。ヴォルスタッグと言ったか。僕がおまえの相手だ」 腰には護身用の短剣を差している。敵の剣よりリーチで劣っているが、あくまで時間を稼ぐのが目的なので、攻撃をかわすのが基本になるし、いざ危ないと思ったときに受け止められればそれでいい。それに、もしものときには魔法もある。 そのつもりでフレイは腰に手をやったが――そこでフレイの顔が蒼ざめた。 そこに短剣はなかった。 忘れてはいないだろうか。 それはユミル国を経ってすぐのこと。前回ヴァルトに攻撃されたときのことだ。 あのときはセルシウスが現れてヴァルトを追い払ってくれた。そして、そのままフレイとセルシウスは互いに手を取り合う目的で同盟を結んだ。 そのときに誓いの証としてセルシウスは火竜の鱗を送ったが、フレイはそのお返しとして、肝心の護身用の短剣を譲ってしまったのではなかったか。 (しまった。すっかり忘れていた……!) あのときは、旅の目的は戦いに行くことじゃないから必要ない、と簡単に手放してしまったのだ。しかしあくまで護身用は護身用。たとえ使わなかったとしても、持っていることにこそ意味がある。ないのであれば、どうしようもない。 「ほう、小僧自らが相手をしてくれるか。大した自信である。ならば我輩もそれに全力をもって応えるのが礼儀というものよ。いざ参らん!」 だが、もう名乗りまで上げてしまった。傭兵のほうもすでにその気で、腰を落として剣を構えている。 「ま、待ってくれ! すまないが少し待ってくれないか。準備がまだ……」 「待ったなし、問答無用だ。一度始めた戦いを無闇に中断するのは礼儀に反する。うぬも男子なれば、男に二言はないはずだ。さあ、構えよ!!」 その構える剣がないのだが、言ったところで当然待ってくれるはずもない。 「どうした。来ないのならこちらから行くぞ。覚悟せい!!」 痺れを切らした傭兵は、剣を振り上げて迫ってきた。 もはや考えている時間も、焦っている暇もなかった。 (な、なんとかやるしかないのか。剣のプロ相手に、しかも丸腰で……!) Chapter13 END 魔法戦争14