約 24,296 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1127.html
メモリデータ 七月七日―七月十三日 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 ページをめくる。 今日も時間が来た。 一日が終わる。 明日も同じ。 同じ。 七月七日。 本を読んでいる。 ページをめくる。 昼になる。 昼食をとる。 近くのコンビニエンスストア。 本を読んでいる。 ページをめくる。 夜になる。 夕食をとる。 スパゲティ。 時刻―午後九時。 今日はあと一時間。 観測対象―微細な波動の感知。 何者かとの接触―。 午後九時四十八分二十五秒。 コンタクト―。 「長門有希さんのお宅でしょうか」 涼宮ハルヒと接触を図った男子生徒。女子生徒。 三年後の異時間同位体と同期。 振動―。 現在より以後三年間のメモリをダウンロード。バックアップ。 二名の状況把握。隣室に三年間の時間凍結。 同期解除―。 メモリデータ残存。 午後十時十四分七秒。 コンタクト―。 「長門、俺だ」 異時間同位体二名。ノイズ感知。 無視できるレベル。 三年後の十二月十八日午前四時二十三分二十五秒までの 異時間同位体と同期申請―選択排除設定。不許可。 状況を把握。 わたしは三年後の十二月十八日午前四時二十三分二十五秒に 過去三百六十五日間に渡り時空を改変する。 以後の異時間同位体の感知は不可―。 ノイズ感知。無視できるレベル。 ノイズ感知。無視できるレベル。 ノイズ感知。無視できるレベル。 男子高校生に再修正プログラム発射装置を譲渡。 二名の体表面に対情報操作用遮蔽スクリーン及び防護フィールドを展開。 男子高校生の防護フィールドを強化。 二名、三年後の十二月十八日午前四時十八分十二秒に時間移動。 「また会おう、長門」 ノイズ感知。 「待っている」 ノイズ感知。 ノイズ感知。 静寂。 ノイズ感知。 ノイズ感知。 昏倒。メモリデータ残存。 静寂。ノイズ。 静寂。ノイズ。 インターフェース修復…バグ処理申請。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 思念体より通信―バグ処理には数日を要する。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 ……… …… … 。 時間認知不可。メモリデータ残存。 … ノイズ。 ―。 修復プログラム作動。 起立。 朝日―。 七月十三日。 再起動完了。 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 以上。必要十分。
https://w.atwiki.jp/chine_miku/pages/86.html
- 主演:長門有希 劇場版 涼宮ハルヒの消失、いよいよですねぇ 上映時間150分とか何考えてるんですかねぇ まぁそれはさておき、新作替え歌「V.I.P」と「Uzeee Christmas」の リリース日が決まりました。 12/24(木)、2作同時リリースということで 今年夏の「Busaiku」「Crazy boy~キミ・ハ・ムショク~」と同じような 感じで、それなりのヒットを飛ばせることを期待しております。 そして予定通り、ベストアルバム「痴音ミクの記録」と「痴音ミクの記憶」を 続けてリリースするという形になりますので、お楽しみに! …ところで、替え歌人気投票もいよいよ投票締め切り間近となっておりますが おそらくは現状況のまま、順位&収録曲が決まりそうです。ちなみに 1位 24票 2位 20票 3位 17票 となっております。 どの曲なのかはまだ秘密ですが。 本当にたくさんの投票&ご意見を頂きまして、大変に感謝しております。 戻る コメント リリース日決まりましたか!wktkしてます! -- 名無しさん (2009-12-20 11 54 12) きっと1位はむしょくしゃまなんでしょうね -- 名無しさん (2009-12-20 13 34 20) orz入ってると願いたい -- サーモン (2009-12-20 17 39 41) 楽しみに心待ちにしてます。 ちなみに俺今日誕生日です -- 幹事長 (2009-12-21 07 49 25) いよいよ明日ですねみなさん! -- サーモン (2009-12-21 18 49 10) 因みに改名しました。 -- オンドウ (2009-12-23 14 24 17) やっぱしこっちに改名。 -- 音頭 (2009-12-23 14 25 00) 特に、(入ってるか分からないが)「何もかもが無駄だった」と「明日もしパソが壊れても」のEDぴったりソングが楽しみです。両者それぞれの最後のトラックにして欲しいです。 -- 音頭 (2009-12-23 14 26 45) ついに明日か…楽しみだ -- k (2009-12-23 21 32 22) 収録曲の発表ないですね・・・・・ -- サーモン (2009-12-23 21 47 30) あれ?まだなのか -- k (2009-12-24 14 12 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nicosangokushi/pages/494.html
[部分編集] 長門有希の三国志Ⅹ http //www.nicovideo.jp/watch/sm3281568 使用ゲーム 三國志Ⅹ シナリオ・担当勢力 シナリオの設定 動画形態 登録武将 史実武将の扱い 投稿時期 2008年05月11日~ 投稿者名 最終望遠システム マイリスト マイリスト 関連タグ 関連サイト 備考 - ストーリー 変更点 簡単な解説 コメント欄 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/45.html
No.015 長門有希 悪い魔法使いver. (Yuki Nagato Evil Witch Ver.) 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 価格 3,000円(税込) 発売日 2008年09月26日2008年08月03日ワンダーフェスティバル2008[夏]大阪出張ブース(アニブロゲーマーズなんば店) 商品全高 約150mm 付属品 表情:×1 手首:×12(急須持ち手、ギターピック持ち手、ギターネック持ち手、スターリングインフェルノ持ち手) 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:帽子、マント、交換用マントパーツ、ギター、ギター用ストラップ、看板、看板用シール、スターリングインフェルノ×2(スペア1本)、急須、おぼん、湯のみ×2、シャミセン(猫) 画像 投稿できる方がいらっしゃいましたらお願いします。 キャラクター概要 長門有希 SOS団の自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険」で文字通り悪い魔法使い役を演じた時の長門有希。 「ライブ ア ライブ」でもこの姿で文化祭の校内ライブに参加している。 その他は長門有希 制服ver.を参照。 シャミセン 映画撮影のさなかに涼宮ハルヒが野良猫の群れから適当に選び出したオスの三毛猫。 映画では悪い魔法使いを演じる長門有希の使い魔として出演している。 涼宮ハルヒの目が離れていた間に彼女の持つ力を受けて、突如喋りだしたときは他の団員4人を仰天させたのだったが、 文化祭終了後は何事もなかったかのようにただの三毛猫に戻り、キョンの家で飼われることになった。 商品説明 劇中の映画で登場した魔法使いバージョン。 文化祭での演奏シーンはマントを差し替えて再現。 マントを外すとカーディガン無しの制服姿に。 ワンダーフェスティバルで先行販売された「WF2008夏先行版」は商品の仕様は変わらずパッケージのみがモノクロ仕様。 良い点 悪い点 注意点 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 制服ver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. 朝比奈みくる 大人ver. キョン 制服ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. 朝倉涼子 制服ver. コメント 何処からの情報ですか? -- 名無しさん (2008-06-24 17 14 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/563.html
【名前】長門有希 【出典】長門有希ちゃんの消失 【性別】女 【名セリフ】 「―――じゃあ、こんなもの要らない」 「ずっと……一緒に……」 【本編での動向】 皆さんご存じ対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース……ではなく、出典元の関係上ただの女子高生。 無感情な原作、クールな天然ボケの『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』とは違い、内気で抜けているが感情豊かでパニックになると奇行を起こすという真っ当な萌えキャラとなっている。 ちなみにキョンに惚れており、いつか自分の気持ちを告白しようと考えている。 それが惨事に繋がろうとは、果たしてだれが考えたであろうか。 ロワに放り込まれて最初に出会ったのは俺たちのアドルフことアドルフ・ラインハルト。 厳密には長門が一方的にアドルフを発見したというのが正しく、声をかけようか迷っていた。 長門(なんか怖そうな人がいる)オロオロ ↓ ジャリッ アドルフ「! 誰だ?!」 ↓ 長門は逃げ出した! 結局は強面かつ殺気立ちささくれた雰囲気を醸し出すアドルフに恐れを為して逃走を選択するのだった。 ……ここでアドルフについていけば、もしかしたらもっと違う道を辿ることができたのかもしれない。 そうして逃げ出した先で遭遇したのは、同じ出典元で想いを寄せる相手でもあるキョン。 しかし、当のキョンはモグ波に逆レイポゥされている真っ最中であった。 その余りの衝撃に長門は硬直、追い縋るキョンの言葉も聞かないまま逃げ出してしまう。 何故、どうして、わけがわからない。 衝撃と悲嘆と幾ばくかの後悔を抱え、次に出会ったのはよりにもよってガロン塚本。 クマ吉やランスとつるんでバカやってることから割と愉快な印象の強い彼だが、その本質はゲスな強姦魔。迫る魔の手を精神的余裕も体力もない長門に振り払える道理はなかった。 数時間後、ようやく解放された長門の顔からは一切の表情が消え失せていた。 一連の出来事に加え、放送でキョンの名前が呼ばれたことで遂に精神に異常をきたし、『自分は宇宙人である』という妄想に憑りつかれるまでに至ってしまった。 原作長門っぽくなったと言えばネタっぽくはあるが、しかし光の消えた瞳で終始何事かを呟き続けるその姿はあまりにも痛々しかった。 そして最後に出会ったのは死亡フラグメーカーの異名を持つ松井さん。 ぶつぶつと「自分は宇宙人だ」とつぶやき続ける長門に、しかし松井さんはそれはおかしいと反論。 違う、自分は確かに宇宙人だと都合のいい妄想に縋る長門に、しかし松井さんはそんなことおかまいなしに逐一論破。妄想も大概にしろとばっさり切って捨ててしまう。 最早縋る物も失ってしまった長門はとうとう完全に精神崩壊。壊れた笑顔と共に支給されたナイフを自分の胸に突き立てる。 最期の最後に脳裏によぎったのは、自分の愛した男の姿であった。 本家ならともかく公式パロディ漫画からの参戦ということで非常に珍しがられた二人であったが、いざロワを開始すると出典元の珍しさを活かすこともなく早期退場と相成った。 これは余談だが、主観的にもメタ的にも一切の救いなく最初から最後まで鬱全開だったため、彼女はカワイソス四天王の候補にまで上り詰めている。 しかし早期退場だったこと、大した活躍もせず目立たなかったこと、絡んだ参加者がことごとくアレだったこと、ロワ全体への影響が薄かったことなどから四天王からは外されている。 ネタにすることすら憚られるレベルでカワイソスだと考えれば納得はいくが、それでもこの扱いはどうかと苦言を呈するロワ住人も少なくはない。 更に余談であるが、本編では悲惨だった意趣返しか死者スレにおいてはキョンとバカップル空間を築き上げている。 体はともかく心までは寝取られていないとはキョンの弁である。
https://w.atwiki.jp/animechikan/pages/105.html
462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 03 08.11 ID o0MpYKp30 疲れてるから過度な期待はしないでくれ。あんまりひどい場合はのちに改めて書き直す。 翌日。俺はホームに長門有希の姿を探し、すぐに発見することができた。 ここ二日痴漢に遭っていないせいか、少し晴れやかな表情だ。まあほとんど無表情だが。 自分の観察対象が身代わりになっていることくらい把握しているだろうか。仕事しろよ。 今日こそは目をそらさない。平野がきても、ハルヒがきてもひるまない。 たまには長門を牽制してやらないと。 俺は長門の斜め後ろに立って電車を待った。 463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 10 16.08 ID o0MpYKp30 電車に乗る前から俺は半勃起で前かがみである。 今日は、昨日寝る前にした妄想を実行する予定なのだ。 下着の中に射精してスカートでふき取る。 以前、下着の中で射精しそうになってあわててブツを戻したことがある。 今は、長門の様子も分かってきたし、長門のほうの認識も変わってきただろう。 もちろん状況によっては計画は撤回だ。しかし、きっとできる。 俺は長門のあとについて電車に乗り込んだ。 468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 20 03.66 ID o0MpYKp30 相変わらず長門痴漢はポジションがとりやすい。ここ二日のことで安心しているのかもしれない。 俺は電車に体を押し込みながら、半勃起のブツを長門の体におしつけた。 久しぶりだね。たった数日のことが、すごく長く思えるよ。 長門もおそらく同じ感慨を胸にしている。電車に乗り込む足が一瞬止まる。 俺は構わずに後ろから長門を押し込んでいった。俺のブツは刺激されてむくむくと膨れ、 電車に乗り込んだ頃にはフル勃起に達していた。 俺の存在を認識させた以上、ここからは以前と同様に攻めてよいはずだ。 俺は扉が閉まる音に合わせてスカートをめくり、長門の尻に手を添えた。 このスカートもすぐに、俺の精液をふき取る布になり下がる。 それにしてもいい尻だ。前に触ったときと何一つ変わっていない。 発車の揺れにあわせて、長門の久しぶりの尻を優しく揉みはじめた。 469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 30 17.11 ID o0MpYKp30 まずは優しく揉んでやる。ブランクを取り戻すように、やさしく揉み解してやる。 とはいえ、長門の尻は以前のままである。張りを保ったまま柔らかさを増し、肌の感じも最高だ。 だから、俺が揉み解してやるのは長門の心のほうだ。 とはいえ、長門が俺に心を許すはずはない。 記憶を蘇えらせ、恐怖を再認識させてやるのだ。 徐々に強くなる俺の指の力に、長門は諦めるようにゆっくりと顔をうつむけた。 よしよし、ここまではいい感じだ。 俺の痴漢は衰えていない。長門が安心しきっている間、俺はハルヒと楽しい時間を過ごしていたのである。 471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 36 35.25 ID o0MpYKp30 電車の揺れる音を聞きながら、俺は次の手に出る。 長門のスカートにさらに深く進入し、パンティのすそに手をかける。 一気にずり降ろすか。ゆっくりと脱がせていくか。俺は後者を選択した。 はっきりいっていずれを選んでも危険はないだろう。だからこれは俺の好みの、気分の問題だ。 長門の心を揉み解した後、ゆっくりとその壁を取り除いてやる。そんな気分だ。 俺は指でこちょこちょと刺激しながら、少しずつ長門のパンティを下ろしていく。 まずは浅い割れ目が顔を出す。俺はパンティと二つの丘の間にできた谷間に、右手の指を差し込む。 472 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 44 03.59 ID o0MpYKp30 長門は無反応だ。完全にあきらめきっている感じだ。二日のブランクがうまい方向に作用したようだ。 一度安心感を味わったばかりに、その後の絶望感が強く出ているのだろう。 こうなれば計画を実行することもできそうだ。 ただし長期的に見れば、追い詰めすぎるのは危険である。 車内で声を上げないまでも、誰かに相談するかもしれないからだ。 長門のような存在は長門だけではないと聞く。追い詰められたときに相談する相手はいるだろう。 そろそろ一度身を引く時期かもしれない。一人を徹底して痴漢することはリスクを伴う。 なに、しばらくすればまた同じように痴漢できるだろう。その時にはまたその尻を鍛えなおしてやるから・・・ 俺は右手の指を長門の尻の谷間に侵入させ、突きたてた。 476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 50 31.53 ID o0MpYKp30 そしてその指を、長門の尻にあてた指先を支点にして下にまわすように押し下げる。 パンティは指に押されて押し下がっていく。 俺はさらに奥に指を侵入させる。体温の温かみが湿気を帯びてじんわりとしてくる。 さらに同様にしてパンティを押し下げる。 長門のパンティはV字型に脱がされ、その割れ目を晒した。 晒したといっても、周囲の乗客にはもちろん、俺にも目視確認は不可能であるが。 頭の中でハイドンの交響曲「V字」が流れるのは、いかにも余裕がある証拠のようだが、 逆に俺にはほとんど余裕はなかった。 快感に押されて倒れかける理性をもって、俺は周囲の状況を判断しなければならなかった。 477 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 02 56 15.27 ID o0MpYKp30 右手をそのままにして、左手の指をパンティにかけてずり降ろす。 次に右手を尻の谷間から引き抜いて、今度は右のパンティをずり降ろす。 これで完全に長門の尻は丸出しになった。 長門の脚ががくがくと震え始めた。いい反応だ。 最も敏感な部分を攻められることを恐れているのだろうか。 安心していいよ。今日はそうはしない。 お前処女だろ?そこを刺激するには、もっと周到な準備が必要なんだ。 いずれは攻めてやるから楽しみに待ってな。 準備は整った。俺は左手で長門の生尻を弄びながら、右手の指で俺のズボンのチャックを摘む。 478 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 02 21.77 ID o0MpYKp30 ちょっと腰を引いて、チャックを下ろしたら、トランクスの隙間からマグナムを取り出す。 ブツは上を上を向こうとする。取り出すとびよんと動いて、長門の右尻にあたった。 長門は相変わらずうつむいて震えるだけだ。まだこれから行われることを理解していないのだろう。 右手でブツをつまんで下を向ける。左手で長門の左ケツをつかみ、尻の谷間を押し広げる。 俺はその亀頭を、開いた谷間にやさしく当てた。 長門は控えめにぴくりと反応する。自分の尻に当たったのは何であるか理解しただろう。 指にしては太すぎる。だとしたらこの状況で、それ以外の可能性はまず考えられない。 長門は体を硬直させた。尻ももちろん硬直する。長門の左ケツは俺の左手をするりと抜けて、 柔らかい尻たぶで俺の亀頭を挟み込んだ。 481 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 06 16.86 ID o0MpYKp30 こうなれば長門はもうなす術がない。 尻の力を抜けば、その谷間は優しく広がって俺のブツを迎え入れてしまう。 尻を硬直させて拒めば、俺のブツを尻の最も柔らかく、しかも敏感な部分で包んで刺激することになる。 長門の尻の力がにわかに緩む。俺は両手で長門のパンティをさらに下ろし、 あらわになった裸の腰に横から添えて、腰を押し込むように長門に密着していった。 483 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 12 43.03 ID o0MpYKp30 長門の尻肉が左右から俺そのものを刺激する。俺はその快感にすこし背筋がひやりとするのを感じた。 しかもブツの下側を、長門のパンツのすそが刺激するというおまけつきである。 指で触るのはもちろん楽しいし、操作しやすい利点がある。 だがこの太い棒は、指の何倍も敏感である。 到着はまだだ。俺は今にも噴出しそうにな液体をを力ずくで押し込んだ。 今射精するのはさすがに危険だ。射精のタイミングは・・・電車が減速するころがいい。 減速の揺れを使って大きく腰を動かして射精。扉が開くまでに拭いて、長門のパンティを元に戻す。 腰を動かせばすぐにでも出てしまいそうだ。俺は体を長門に密着させたまま動きを止めた。 486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 18 31.65 ID o0MpYKp30 ガタンゴトンと電車が揺れるたび、俺のブツは刺激を受ける。 というかもう少し出ているような気もする。 俺は周囲を横目で見わたし、腰に当てた両手を、長門のボディラインをなぞるように持ち上げていった。 おっぱいが、狙える。俺はそう判断した。 ハルヒのときほど死角に恵まれてはいない。しかし、長門はハルヒより少し背が低い。 うまく周囲の人ごみに埋もれてくれている。 長門のお尻は完全に俺の腰に密着しているし、手をもてあますのももったいない。 俺は長門の服の中に下から手を入れた。 487 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 22 57.36 ID o0MpYKp30 肩越しに見える長門の胸は、ほとんど膨らんでいない。 俺の手は長門のブラジャーに到達したが、ほとんど肉感が感じられない。 ブラジャーを触るだけでも興奮はするが、ここまできてそれではもったいない。 俺はさらに指を伸ばし、ブラジャーのすそに指をかけた。 指先に触れるそのおっぱいは柔らかく、小さいながらもたしかにおっぱいの感触であった。 長門のブラウスが不自然にもぞもぞ動く。それは長門の視野にも入っているはずだ。 ねえ有希、君はどんな気持ちでそんな光景を見ているの? 見るのも辛くてまた目を閉じてしまうの? 488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 25 56.93 ID o0MpYKp30 俺はブラジャーを引き下ろした。しかしそのブラジャーが邪魔で、おっぱいを完全に 掌握することはできない。 俺は指先で長門の乳首をさぐり、こりこりと刺激した。 乳首が刺激されるたび、長門の尻は硬直して俺のブツを刺激した。 俺は限界に近づいていく。時間的にもいい頃合いだ。 489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 30 40.84 ID o0MpYKp30 俺は長門の乳首を、人差し指と中指でつまんだりつついたり、ぷにぷにとつついて遊んでいた。 ここで長門のブラウスにひとつの雫が落ちる。涙だ。 ちょうどそのとき、電車はブレーキをかけ始めた。 俺は予定通り、一度大きく腰を引いてから、強く激しく、体ごと長門にぶつけた。 長門の小さな体に、俺の全体重がかかる。少し長門の体が浮いたかと思うほどであった。 俺はそれを前から、両手で受け止める。 同時に、溜め込んだ俺の精液が、長門の股間にぶちまけられた。 490 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 36 25.79 ID o0MpYKp30 快感のあまり、俺は脚の力が抜けてよろめきかけたが、必死にふみとどまった。 電車が揺れたために、その行動は周囲から見て異常に特異なものではなかった。 長門の尻は一瞬完全に弛緩して、その全身を俺にもたせかけた。 長門の方も一瞬脚の力が抜けてしまったようだ。 どくん、どくんと脈打って精液を放出しながら、役目を終えたブツはしおしおとしぼんだ。 長門のパンティの股間部分に俺の精液が溜まり、溢れて長門の両脚を伝って落ちるのが目に見えるようだ。 俺の心臓の鼓動が、密着した長門の背中にも伝わっているはずだ。 俺の性欲は、それを長門の股間に放出することによって満たされた。 あとは電車が止まるまでに後処理をしなければならない。 491 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 41 06.76 ID o0MpYKp30 俺は両手を下に下ろしながら腰を引いて、長門の尻を目指した。 ブラウスは脱がせていないし、ブラジャーは直さなくていいだろう。 俺の指が長門の尻に到達する。その丘は汗だくになってしまっている。 さらに下に手を伸ばすと、長門のパンティに温かい、ぬるぬるした液体が溜まって、 長門の脚を伝って零れ落ちている。 俺は両手でパンティに手をかけて、それを引き上げて履きなおさせた。 これがどれほど気持ち悪いのか、ちょっと俺には想像がつかない。 溜まった精液が大量にあふれ出す。俺はそれを手ですくって、長門の尻全体に塗りたくった。 492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 03 44 32.74 ID o0MpYKp30 長門は控えめにではあるがスンスンと鼻息を立てている。完全に号泣しているようだ。 俺は右手でスカートをつかみ、その裏側でブツについた精液を拭った。 ざらざらして水分を吸収しない。こするだけ、という風情だ。 そして表側で、手についた精液をふき取った。 ミッション・コンプリート。 ちょうどその時、電車は完全に止まった。 俺は急いで、激戦を終えて小さくなったブツをトランクスにしまった。 499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/18(月) 04 06 21.74 ID o0MpYKp30 扉が開くタイミングはまさにぎりぎりだった。人波に押されながら俺はチャックを上げた。 長門は弾かれたように電車を飛び出した。 太ももをぴったりとつけて、膝から下を素早く動かして走っていた。 俺は、長門のしわしわになったスカートと、こぼれた精液で湿った靴下を見逃さなかった。 長門はきわめて素早くエスカレーターに飛び乗ったので、チャックを上げるのに必死だった俺は それ以上追跡できなかった。 俺自身にとって、これは過去最高の痴漢だった。 姫のパンティの中に射精すれば、相手にはきわめて残酷で、俺の性欲も完全に満たされる。 同時に、これ以上の痴漢はもうできまい、とも思った。 明日からはまたソフトに戻って、できれば新しい姫に乗り換えよう。 もっとも前半は、明日長門がいつもどおり駅に来ればの話だが。 いまだ快感に恍惚としてはっきりしない頭で、俺は考えた。 長門有希編 終了 日曜の夜にすまんかった!
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1160.html
メモリデータ 七月七日―七月十三日 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 ページをめくる。 今日も時間が来た。 一日が終わる。 明日も同じ。 同じ。 七月七日。 本を読んでいる。 ページをめくる。 昼になる。 昼食をとる。 近くのコンビニエンスストア。 本を読んでいる。 ページをめくる。 夜になる。 夕食をとる。 スパゲティ。 時刻―午後九時。 今日はあと一時間。 観測対象―微細な波動の感知。 何者かとの接触―。 午後九時四十八分二十五秒。 コンタクト―。 「長門有希さんのお宅でしょうか」 涼宮ハルヒと接触を図った男子生徒。女子生徒。 三年後の異時間同位体と同期。 振動―。 現在より以後三年間のメモリをダウンロード。バックアップ。 二名の状況把握。隣室に三年間の時間凍結。 同期解除―。 メモリデータ残存。 午後十時十四分七秒。 コンタクト―。 「長門、俺だ」 異時間同位体二名。ノイズ感知。 無視できるレベル。 三年後の十二月十八日午前四時二十三分二十五秒までの 異時間同位体と同期申請―選択排除設定。不許可。 状況を把握。 わたしは三年後の十二月十八日午前四時二十三分二十五秒に 過去三百六十五日間に渡り時空を改変する。 以後の異時間同位体の感知は不可―。 ノイズ感知。無視できるレベル。 ノイズ感知。無視できるレベル。 ノイズ感知。無視できるレベル。 男子高校生に再修正プログラム発射装置を譲渡。 二名の体表面に対情報操作用遮蔽スクリーン及び防護フィールドを展開。 男子高校生の防護フィールドを強化。 二名、三年後の十二月十八日午前四時十八分十二秒に時間移動。 「また会おう、長門」 ノイズ感知。 「待っている」 ノイズ感知。 ノイズ感知。 静寂。 ノイズ感知。 ノイズ感知。 昏倒。メモリデータ残存。 静寂。ノイズ。 静寂。ノイズ。 インターフェース修復…バグ処理申請。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 思念体より通信―バグ処理には数日を要する。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 ノイズ。 ……… …… … 。 時間認知不可。メモリデータ残存。 … ノイズ。 ―。 修復プログラム作動。 起立。 朝日―。 七月十三日。 再起動完了。 本を読んでいる。 ページをめくる。 本を読んでいる。 以上。必要十分。
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/18.html
No.001 長門有希 制服ver.(Yuki Nagato School Uniform Ver.) 「この銀河を統括する情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース、それがわたし。」 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 定価 2,500円(税込) 発売日 2008年02月14日 商品全高 約135mm 付属品 表情:正面目線、横目線 手首:×10(握り手×2、開き手×2、持ち手×2、平手×2、指差し手×2) 武器:無し 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋) その他:交換用前髪(眼鏡付き)、パイプ椅子、本×2、上履き(1年生用) 写真 キャラクター概要 涼宮ハルヒが文芸部室を乗っ取った際、SOS団団員その2として組み入れられた唯一の文芸部員。 「SOS団に不可欠な無口キャラ」(ハルヒ談)で、感情の表現、表情の変化に乏しい。 その正体は、情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、ハルヒの言う所の宇宙人。 後により自由に活動をしたいという思いから、自らの情報操作能力を意図的に封印して人間らしい一面を見せ始めるようになる。 商品解説 一般発売第一弾。 可動・造形共に優秀な出来で、続くラインナップへ期待を抱かせるのに十分なクオリティ。 11月発売の消失版ハルヒには通称「消失長門」を再現するための笑顔が付属している。 これに合わせて殆どの店舗で既に姿を消している本商品の再販に期待したいところだが… 良い点 パイプ椅子、本×2と充実の付属品。 悪い点 頭部を後ろに反らせられない。襟足の毛が首に干渉して可動を妨げている模様・ 眼鏡がこのスケールにしては分厚いと感じる人もいるかも。でも眼鏡も可愛いよ長門 注意点・不具合情報 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 悪い魔法使いver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. 朝比奈みくる 大人ver. キョン 制服ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. 朝倉涼子 制服ver. コメント 再販しても、再販なのは勢やけいおん!勢みたいに受注制じゃなさそう。せめて長門は受注制にして欲しいな -- 名無しさん (2010-08-29 10 13 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4709.html
宇宙人同士が激しく戦っていた。 俺たち人間には到底理解不能な力を使って。 経緯を説明すると長くなるから省略する。 とにかく、情報統合思念体のやり方には、さすがの長門も忍耐力の限界に達したということだ。そして、長門のその怒りは、俺も古泉も共有するところだった。 だから、長門は、ハルヒの力を使って情報統合思念体を消そうとした。 だが、情報統合思念体とやらも馬鹿ではない。12月18日のあの出来事のことを忘れるわけもなく、充分に対策は練られていた。 長門が用いるハルヒの力に全力で対抗しつつ、長門を始末すべく、なんたらインターフェースを大量に送り込んできた。その中には、あの喜緑さんも、そして復活した朝倉もいた。 長門と利害が一致した「機関」が味方についてくれたが、現状では足手まといとまではいわないが戦闘の役には立ってない。 朝比奈さんはこの場にはいない。その方がいい。言っちゃ悪いが、この事態に朝比奈さんは足手まといでしかないだろう。まあ、それは一般人たる俺も同じことなんだが。 ハルヒは「機関」のプロが気絶させて、厳重に保護している。長門の力の源であるこいつを奪われたら困るし、こいつにこの光景を見られたらまずいこともまた確かだからな。 結局、長門一人が大軍を相手に大立ち回りを演じている。 そして、戦況は長門に有利であった。ハルヒの力を直接行使する長門は、この世の誰もがかなわないんじゃないかと思うほど、圧倒的に強かった。 大量のなんたらインターフェースが消え去り、残りは喜緑さんと朝倉だけとなった。 「降伏を勧告する」 長門は、二人に向かってそう告げた。それは、二人に対する長門なりの温情なのかもしれなかった。立場こそ違えど、同僚のような関係ではあっただろうからな。 しかし、喜緑さんはきっぱりと即答した。 「お断りします」 「そう。それは残念」 長門の右手から、光の奔流が放たれた。 それが二人をあっけなく消し去る……はずだった。 しかし。 光の奔流が収まったとき、長門と喜緑さんたちの間に、新たな登場人物が立っていた。 長門の攻撃をあっさり防ぎきったことからしても、只者ではない。新たな宇宙製アンドロイドなんだろう。思念体の切り札といったところか。 その人物は、他の長門の同類たちとは違って、かなり歳をとった外見をしていた。長老といってもいいほどの老婆だった。 その老婆は、喜緑さんたちをちらりと見ると、 『私の上級指揮権については、それぞれの主に確認せよ』 「穏健派、確認しました」 喜緑さんが答える。 「急進派、確認完了。でも、ちょっと納得しがたいわね」 朝倉が不満そうな口調でそう言った。 『二人は、情報統合思念体の消失阻止に全力を尽くせ』 老婆は長門を見据えると、 『長門有希の相手は、私がする』 そう言った瞬間に、二人は空中高く舞い上がった。 二人の戦闘は到底人間の目に追えるようなものではなかった。 もしかしたら相対性理論を無視して光の速度すら超えてるんじゃないかと思われるほどで、ものの数秒で街のありとあらゆるものが(俺たちの周辺を除いて)破壊されつくしていた。 さっきまでその辺まで気を使って戦っていた長門もなりふり構っていられないほどの相手らしい。 無数の光が飛び交い、爆発音がとどろき、視界がぐちゃぐちゃにゆがんでいる。 俺の家族は大丈夫だろうか。街の人間は、一応「機関」が手を回して警察とかが避難させているはずだが、間に合ったかどうか。 ドーン!! 俺の目の前に地面に、何かが叩きつけられた。 陥没した地面の中心にあるのは長門の姿にほかならない。 「長門! 大丈夫か!」 長門がよろよろと立ち上がる。 「大丈夫。だが、状況はよくない。涼宮ハルヒの力の制御を奪われつつある」 なんだって! それってまずくないか!? その長門の前に、老婆が舞い降りてきた。 ハルヒの力をも奪い取るとは、こいつは何者なんだ? まるでそんな俺の疑問に答えるかのように、老婆の姿が変化した。急速に若返っていく。 俺は呆気にとられた。その場にいた他の人間たちも同様だっただろう。 なぜなら、その姿は長門が成長して30代になったらこんな感じになるだろうというような…… 「あれは、私の異時間同位体」 長門のその言葉が答えだった。 『やはり、若い姿の方が気分もよい』 長門(大)は、冗談なのか本気なのかよく解らない口調でそんなことをつぶやいた。 今の長門なら決してありえないだろうと思われる微笑を浮かべながら。 『今、データを送信した。それは、あなたと情報統合思念体との間の協定の案である。この時間平面の情報統合思念体は既に受諾を決定した』 「私にも受け入れろと?」 『そう』 「断る。過去が未来の思い通りになると思うな」 長門(小)はきっぱりと断った。 だが、長門(大)は動じない。最初から答えは解っていたとでもいうかのように。 『それは私も知っている。そのために朝比奈みくるがどれほどの労苦を費やしてきたか、私は間近で見てきたから』 長門(大)がいう朝比奈さんは、たぶん朝比奈さん(大)のことなんだろうな。 長門(大)は、朝比奈さん(大)の上司かなんかなのか。 『だからこそ、私が直接ここに来た。今回の事態は、朝比奈みくるの手には余る。説得が通じないのならば致し方ない。武力をもって要求を通すまでのこと』 次の瞬間、再び戦いが始まった。 「思念体と長門さんの間の協定ですか。内容が気になりますね」 それまで黙っていた古泉がそんなことを言い出した。 「おまえ、冷静だな」 少しは、長門の心配をしてやれよ。 「今さら慌てふためいても仕方ありませんしね。それはともかく、あの未来の長門さんは協定を受け入れた存在なわけですよね?」 「そうだろうな」 「ならば、協定の内容が長門さんに不利なものとは思われません。なのに、なぜ、長門さんは受け入れを拒絶したのでしょう?」 そういやそうだな。 協定とやらの内容が解らないとなんともいえんが。 戦いの経過については省略する。 というか、俺には何が何だか解らない。 ぼろぼろに成り果てた長門(小)の胸倉を、長門(大)がつかんでいる光景が、俺に把握できた戦いの結果であった。 『協定受諾を勧告する』 「断るといったら?」 『あなたには消えてもらう』 「あなたも消えるのに?」 『私がその覚悟もなしにここに来たと思っているのか? 私はあなたを消す役割を誰にも譲りはしない。他人に消されるぐらいなら、私がやる』 「私が消えたらSOS団、いや涼宮ハルヒがどうなるか、解っているのか?」 そうだ。長門がいなくなるとなれば、ハルヒが黙っているわけもない。 俺だって、ハルヒに全部ぶちまけてやって……、 『うぬぼれるな!』 俺の思考は、長門(大)の怒声によって中断された。 『あなたの代わりなどいくらでもいる。あなたがその立場を確立できたのは、あなたの最初の立ち位置がたまたまそこだったからにすぎない。SOS団の中で代替がきかない要素は、涼宮ハルヒと彼以外には存在しない』 長門(大)の顔は本気の怒りで満ちていた。 『喜緑江美里や朝倉涼子がその位置にいたならば、あなたの立場は彼女たちが占めていただろう。関係する人間たちの記憶操作など容易なことだ』 長門(大)は長門(小)の顔を引き寄せてにらみつけた。 『もういい。パーソナルネーム長門有希を敵性と判定、当該対象の情報生命構成を消……』 「待ってくれ!!」 俺は叫んだ。 長門(大)のセリフがぴたりと止まり、そしてこちらを見た。 「あなたも彼の言葉で止まるのか?」 長門(大)は視線を戻すと、 『彼の意見は常に傾聴に値する。受け入れるかどうかは別として』 長門(大)は長門(小)を無造作に投げ捨てると、こちらに体を向けた。 『意見があるならば聞く』 「ええと、長門さん……」 年上相手だから、敬語を使うのが妥当だろう。 「その協定というのはどんな内容なんですか?」 『言語を用いて詳細を説明すれば、24時間以上はかかる』 それは勘弁してもらいたい。 「できれば要約してもらえると助かるんですが」 『要点をまとめれば、協定の目的はSOS団と情報統合思念体の双方の利益を図ることにある。長門有希はその要となる役割を負うことになる。これは現に私が負ってきた役割でもある』 俺は、立ち上がった長門(小)に顔を向けた。 「なあ、長門。俺には特に問題があるようには思えないが、いったい何が気に入らないんだ?」 長門(小)は、俺にではなく、長門(大)に向けて、 「協定受諾に完全に納得しているのは主流派だけ。違う?」 『その通り』 「ならば、情報統合思念体の非主流派が協定を反故にしてSOS団に損害を与える可能性は高い。そもそも今回の事態を招いた原因も、非主流派の策動にある。なのに、あなたが情報統合思念体をかばう理由は何か?」 『孝行したいときに親はなし、というのでは、私は少々寂しい』 その言葉に、長門(小)の表情が1ミリほど動いたような気がした。 『それに、あなただって解っているはず。涼宮ハルヒの力の行使は副作用も大きい。よって、多用はできない。ならば、情報統合思念体の力は、SOS団を守るために今後も必要なもの。それを消滅させようとするあなたは、SOS団にとって有害である』 「情報統合思念体がもたらすリスクの方が大きい」 『あなたは、主流派が非主流派を抑えきれないというのか?』 「そう」 『あの12月18日。非主流派のすべてがあなたの処分を強硬に主張する中で、唯一あなたをかばったのは主流派だった。その主流派をあなたは信用できないと? 信用できないから、一度ならず二度も親殺しに手を染めるというのか?』 そんなことがあったのか。初めて知った。 可愛い娘をかばう父親みたいなもんか。思念体とやらも、案外人間っぽいんだな。 長門(小)はわずかに苦渋の表情を浮かべているように見えた。そりゃ、好き好んで親を殺したい娘はいないよな。 しかし、その決意は変わらないようだった。 「……それでも、SOS団の存続を脅かすリスクを看過することはできない。涼宮ハルヒの力の副作用は私が抑えてみせる」 『それがうぬぼれだというのだ!!』 長門(大)は一気に間合いを詰めると、長門(小)を蹴り上げた。 天高く舞い上がる長門(小)のさらに上まで瞬間移動したかと思うと、拳を叩きつける。 長門(小)は、再び地面に叩きつけられた。 そこに無数の光の矢が降り注ぐ。無限に続くそれは、今の長門(小)では到底防ぎきることはできそうにもなかったのだが……。 いつの間にか地上に舞い降りていた長門(大)がぽつりとつぶやいた。 『我が父もほとほと甘い』 まばゆいばかりの光が消えたあと、そこにはぼんやりと輝く光の繭のようなものが浮かんでいた。その中に長門(小)が包まれるように収まっている。 そして、泣いていた。 あの長門が目から涙を流している。目を疑わずにはいられない光景だった。 だが、長門(大)はなおも容赦する気はないらしい。 『涼宮ハルヒの力は、完全に私の制御下に収めた。その力を集約した次の攻撃を防ぐことは、情報統合思念体主流派の総力をあげたその防御フィールドといえども不可能』 長門(大)の右手に、光り輝く槍のようなものが現れた。 『直ちに協定を受諾せよ。これは最終勧告である』 俺が思わず何かいいかけたそのとき、かすかな音声が俺の鼓膜を震わせた。 「了解……した……」 『協定成立を確認』 光の繭がゆっくりと消えていき、長門(小)が地上に降り立った。涙をぬぐう。受けたダメージは回復しているようだ。 「大丈夫か、長門」 「受けたダメージはすべて回復された」 誰に?とは問わない。おそらく、思念体の主流派がやったのだろう。 それまで傍観者と化していた喜緑さんが口を開いた。 「これだけのことをしでかしてお咎めなしとは、主流派は甘すぎるのではありませんか?」 これには、長門(小)ではなく長門(大)が答えた。 『可愛がるあまりに娘を束縛しすぎる父親よりはマシであろう』 「それは穏健派に対する侮辱ですか?」 『そう聞こえたのならば謝罪する。あなたが親孝行な娘であることを否定するつもりもない。あなたにはこれからも私の異時間同位体の補佐役及び監査役をお願いしたい』 「言われなくてもそうします。それが私に与えられた役目ですから」 『よろしく頼む』 喜緑さんとのやりとりはそれで終了し、今度は、長門(小)が長門(大)に疑問をぶつけた。 「あのとき彼が制止に入ることも、情報統合思念体主流派が私をかばうことも、あなたは知っていたのか?」 『知っていた』 「そういうやり方は卑怯ではないのか?」 『卑怯であることは否定しない。その卑怯さを非難することは若者の特権である。思う存分その特権を行使すればよい。そして、その卑怯さを発揮することは大人の特権である。私はその特権を行使することにためらいはない』 なんというか、長門にいわれると説得力があるような気がするが、俺は納得しないぞ。 悪いけどその若者の特権とやらを行使させてもらおうかと意気込んだところで、意外なセリフが滑り込んだ。 『だが、その卑怯な手段を行使しても、協定受諾という規定事項が成立する可能性は45.82355%にすぎなかった。朝比奈みくるの試算ではもっと低い値が出ていた』 ちょっと待て。それは危ない賭けってやつだろ? 『規定事項阻害要因は明らか。私は今も昔も頑固にすぎる』 確かに、長門は一度決めたことをそう簡単に覆すようなことはしない。ものすごく頑固なところがあった。 俺は背筋が寒くなった。もし、長門(小)が協定を受諾しなかったら、どうなってたんだ? その疑問は、俺よりも先に長門(小)の口から発せられた。 「私が最後まで拒絶していたら、あなたはどうするつもりだった?」 『もちろん、あなたを消して、私も消えていた。さきほどもいったが、私はそれだけの覚悟をもってここに来たのだ』 「……」 場の空気が重苦しくなる。 ここで、朝倉がわざとらく大きな声で割り込んでた。 「あーあ、もうちょっと暴れられるかと思ったんだけどなぁ。残念」 『SOS団に関わっている限り、そのような機会はいくらでもある。今回は自重せよ』 「はいはい。了解よ」 今、長門(大)はなにげに物騒なことを言わなかったか? だが、俺にはそれよりも気になることがあった。 「長門さん」 『なに?』 「長門さんは、未来の朝比奈さんの上司かなんかなんですか?」 長門(大)は、右手の人差し指を口にあてて、こういった。 『それは禁則事項』 微笑を浮かべ片目をつぶってのその仕草は、朝比奈さん(大)に匹敵するほどで、俺は思わず腰が砕けそうになった。 まあ、何はともあれ、みんな無事にすんで何よりだ。 街が滅茶苦茶になっちまったが、これぐらいは長門たちが何とかしてくれるだろう。 『それでは、私はこれで失礼する』 長門(大)の姿が再び老婆へと、変化した。そして、長門(小)に視線を向けた。 長門(小)がわずかにうなずく。 長門(大)はうなずき返すと、忽然と消え去った。 エピローグ────長門有希その1 私は、私の異時間同位体が消え去ったあとも、しばらくそこを凝視していた。 自分の選択を今さら覆すつもりはない。 しかし、協定に基づき最初になすべきことに対しては、罪悪感があった。 でも、それは協定を有効に存続させるためには必要不可欠なこと。 それをいきなり反故にすれば、監査役である喜緑江美里が、いや、誰よりもあの私の異時間同位体が黙っているはずもない。 私は、一切の躊躇を断ち切り、それを実行に移した。 破壊された街を原状に復旧。これは問題ない。 そして、すべての人間たちから、今回の事件に関する記憶を完全に消去する。巻き込まれた街の住人たちや「機関」の構成員はもちろん、涼宮ハルヒ、古泉一樹、そして彼からも。 仕上げとして、細部の調整を図るための情報操作を施す。 協定の存在は、情報統合思念体とインターフェースのほかには、誰にも知られてはならないのだ。なぜなら、協定の存在を知った彼らはその行動パターンを変化させてしまい、その結果として協定の有効性を著しく減殺してしまうから。 SOS団に関わる人間たちが、協定の存在に頼り切りになる可能性、または協定の存在を盾に情報統合思念体に対して強硬な態度に出る可能性は、完全に排除されなければならない。 これを背負うのは、SOS団の中では私だけ。誰とも分かち合うことは許されない。 エピローグ────長門有希その2 私は、未来に戻った瞬間に、情報操作を開始した。 協定の存在を知られてはならないという原則は、未来人相手でも変わりはないからだ。 もちろん、記憶消去の対象には、朝比奈みくるも含まれる。 私が時間遡行したという記録を消去し、未来人組織のSTCデータ観測記録を改竄して、あの事件の痕跡すら認識できないようにステルス化した。 ほどなくして、情報統合思念体主流派から私に抗議が伝達された。私の異時間同位体に対する私の行為が、協定違反だというのだ。 それは確かにそうであった。協定には私の保護も優先順位の高い項目として含まれている。 しかし、あの時間平面においてはまだ協定は成立していなかった。よって、あの時間平面での行為に協定を適用することはできないと反論する。時間の観念が薄い情報統合思念体には理解しがたいことだろうが。 案の定、主流派は納得してないようだった。 だが、協定を成立させるには、あれ以外にやりようがなかった。結果として、情報統合思念体の保全も図られたのだから、文句を言われる筋合いはない。 代替案を提示しない抗議は無意味だと通告し、あとは一切黙殺することに決めた。 そして、何食わぬ顔で、未来人組織の最高幹部としての立場に戻る。 それは、情報統合思念体から与えられた未来人組織の監視という任務の一環であり、また過去のSOS団の存在を保全するためにも必要なことであった。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4399.html
宇宙人同士が激しく戦っていた。 俺たち人間には到底理解不能な力を使って。 経緯を説明すると長くなるから省略する。 とにかく、情報統合思念体のやり方には、さすがの長門も忍耐力の限界に達したということだ。そして、長門のその怒りは、俺も古泉も共有するところだった。 だから、長門は、ハルヒの力を使って情報統合思念体を消そうとした。 だが、情報統合思念体とやらも馬鹿ではない。12月18日のあの出来事のことを忘れるわけもなく、充分に対策は練られていた。 長門が用いるハルヒの力に全力で対抗しつつ、長門を始末すべく、なんたらインターフェースを大量に送り込んできた。その中には、あの喜緑さんも、そして復活した朝倉もいた。 長門と利害が一致した「機関」が味方についてくれたが、現状では足手まといとまではいわないが戦闘の役には立ってない。 朝比奈さんはこの場にはいない。その方がいい。言っちゃ悪いが、この事態に朝比奈さんは足手まといでしかないだろう。まあ、それは一般人たる俺も同じことなんだが。 ハルヒは「機関」のプロが気絶させて、厳重に保護している。長門の力の源であるこいつを奪われたら困るし、こいつにこの光景を見られたらまずいこともまた確かだからな。 結局、長門一人が大軍を相手に大立ち回りを演じている。 そして、戦況は長門に有利であった。ハルヒの力を直接行使する長門は、この世の誰もがかなわないんじゃないかと思うほど、圧倒的に強かった。 大量のなんたらインターフェースが消え去り、残りは喜緑さんと朝倉だけとなった。 「降伏を勧告する」 長門は、二人に向かってそう告げた。それは、二人に対する長門なりの温情なのかもしれなかった。立場こそ違えど、同僚のような関係ではあっただろうからな。 しかし、喜緑さんはきっぱりと即答した。 「お断りします」 「そう。それは残念」 長門の右手から、光の奔流が放たれた。 それが二人をあっけなく消し去る……はずだった。 しかし。 光の奔流が収まったとき、長門と喜緑さんたちの間に、新たな登場人物が立っていた。 長門の攻撃をあっさり防ぎきったことからしても、只者ではない。新たな宇宙製アンドロイドなんだろう。思念体の切り札といったところか。 その人物は、他の長門の同類たちとは違って、かなり歳をとった外見をしていた。長老といってもいいほどの老婆だった。 その老婆は、喜緑さんたちをちらりと見ると、 『私の上級指揮権については、それぞれの主に確認せよ』 「穏健派、確認しました」 喜緑さんが答える。 「急進派、確認完了。でも、ちょっと納得しがたいわね」 朝倉が不満そうな口調でそう言った。 『二人は、情報統合思念体の消失阻止に全力を尽くせ』 老婆は長門を見据えると、 『長門有希の相手は、私がする』 そう言った瞬間に、二人は空中高く舞い上がった。 二人の戦闘は到底人間の目に追えるようなものではなかった。 もしかしたら相対性理論を無視して光の速度すら超えてるんじゃないかと思われるほどで、ものの数秒で街のありとあらゆるものが(俺たちの周辺を除いて)破壊されつくしていた。 さっきまでその辺まで気を使って戦っていた長門もなりふり構っていられないほどの相手らしい。 無数の光が飛び交い、爆発音がとどろき、視界がぐちゃぐちゃにゆがんでいる。 俺の家族は大丈夫だろうか。街の人間は、一応「機関」が手を回して警察とかが避難させているはずだが、間に合ったかどうか。 ドーン!! 俺の目の前に地面に、何かが叩きつけられた。 陥没した地面の中心にあるのは長門の姿にほかならない。 「長門! 大丈夫か!」 長門がよろよろと立ち上がる。 「大丈夫。だが、状況はよくない。涼宮ハルヒの力の制御を奪われつつある」 なんだって! それってまずくないか!? その長門の前に、老婆が舞い降りてきた。 ハルヒの力をも奪い取るとは、こいつは何者なんだ? まるでそんな俺の疑問に答えるかのように、老婆の姿が変化した。急速に若返っていく。 俺は呆気にとられた。その場にいた他の人間たちも同様だっただろう。 なぜなら、その姿は長門が成長して30代になったらこんな感じになるだろうというような…… 「あれは、私の異時間同位体」 長門のその言葉が答えだった。 『やはり、若い姿の方が気分もよい』 長門(大)は、冗談なのか本気なのかよく解らない口調でそんなことをつぶやいた。 今の長門なら決してありえないだろうと思われる微笑を浮かべながら。 『今、データを送信した。それは、あなたと情報統合思念体との間の協定の案である。この時間平面の情報統合思念体は既に受諾を決定した』 「私にも受け入れろと?」 『そう』 「断る。過去が未来の思い通りになると思うな」 長門(小)はきっぱりと断った。 だが、長門(大)は動じない。最初から答えは解っていたとでもいうかのように。 『それは私も知っている。そのために朝比奈みくるがどれほどの労苦を費やしてきたか、私は間近で見てきたから』 長門(大)がいう朝比奈さんは、たぶん朝比奈さん(大)のことなんだろうな。 長門(大)は、朝比奈さん(大)の上司かなんかなのか。 『だからこそ、私が直接ここに来た。今回の事態は、朝比奈みくるの手には余る。説得が通じないのならば致し方ない。武力をもって要求を通すまでのこと』 次の瞬間、再び戦いが始まった。 「思念体と長門さんの間の協定ですか。内容が気になりますね」 それまで黙っていた古泉がそんなことを言い出した。 「おまえ、冷静だな」 少しは、長門の心配をしてやれよ。 「今さら慌てふためいても仕方ありませんしね。それはともかく、あの未来の長門さんは協定を受け入れた存在なわけですよね?」 「そうだろうな」 「ならば、協定の内容が長門さんに不利なものとは思われません。なのに、なぜ、長門さんは受け入れを拒絶したのでしょう?」 そういやそうだな。 協定とやらの内容が解らないとなんともいえんが。 戦いの経過については省略する。 というか、俺には何が何だか解らない。 ぼろぼろに成り果てた長門(小)の胸倉を、長門(大)がつかんでいる光景が、俺に把握できた戦いの結果であった。 『協定受諾を勧告する』 「断るといったら?」 『あなたには消えてもらう』 「あなたも消えるのに?」 『私がその覚悟もなしにここに来たと思っているのか? 私はあなたを消す役割を誰にも譲りはしない。他人に消されるぐらいなら、私がやる』 「私が消えたらSOS団、いや涼宮ハルヒがどうなるか、解っているのか?」 そうだ。長門がいなくなるとなれば、ハルヒが黙っているわけもない。 俺だって、ハルヒに全部ぶちまけてやって……、 『うぬぼれるな!』 俺の思考は、長門(大)の怒声によって中断された。 『あなたの代わりなどいくらでもいる。あなたがその立場を確立できたのは、あなたの最初の立ち位置がたまたまそこだったからにすぎない。SOS団の中で代替がきかない要素は、涼宮ハルヒと彼以外には存在しない』 長門(大)の顔は本気の怒りで満ちていた。 『喜緑江美里や朝倉涼子がその位置にいたならば、あなたの立場は彼女たちが占めていただろう。関係する人間たちの記憶操作など容易なことだ』 長門(大)は長門(小)の顔を引き寄せてにらみつけた。 『もういい。パーソナルネーム長門有希を敵性と判定、当該対象の情報生命構成を消……』 「待ってくれ!!」 俺は叫んだ。 長門(大)のセリフがぴたりと止まり、そしてこちらを見た。 「あなたも彼の言葉で止まるのか?」 長門(大)は視線を戻すと、 『彼の意見は常に傾聴に値する。受け入れるかどうかは別として』 長門(大)は長門(小)を無造作に投げ捨てると、こちらに体を向けた。 『意見があるならば聞く』 「ええと、長門さん……」 年上相手だから、敬語を使うのが妥当だろう。 「その協定というのはどんな内容なんですか?」 『言語を用いて詳細を説明すれば、24時間以上はかかる』 それは勘弁してもらいたい。 「できれば要約してもらえると助かるんですが」 『要点をまとめれば、協定の目的はSOS団と情報統合思念体の双方の利益を図ることにある。長門有希はその要となる役割を負うことになる。これは現に私が負ってきた役割でもある』 俺は、立ち上がった長門(小)に顔を向けた。 「なあ、長門。俺には特に問題があるようには思えないが、いったい何が気に入らないんだ?」 長門(小)は、俺にではなく、長門(大)に向けて、 「協定受諾に完全に納得しているのは主流派だけ。違う?」 『その通り』 「ならば、情報統合思念体の非主流派が協定を反故にしてSOS団に損害を与える可能性は高い。そもそも今回の事態を招いた原因も、非主流派の策動にある。なのに、あなたが情報統合思念体をかばう理由は何か?」 『孝行したいときに親はなし、というのでは、私は少々寂しい』 その言葉に、長門(小)の表情が1ミリほど動いたような気がした。 『それに、あなただって解っているはず。涼宮ハルヒの力の行使は副作用も大きい。よって、多用はできない。ならば、情報統合思念体の力は、SOS団を守るために今後も必要なもの。それを消滅させようとするあなたは、SOS団にとって有害である』 「情報統合思念体がもたらすリスクの方が大きい」 『あなたは、主流派が非主流派を抑えきれないというのか?』 「そう」 『あの12月18日。非主流派のすべてがあなたの処分を強硬に主張する中で、唯一あなたをかばったのは主流派だった。その主流派をあなたは信用できないと? 信用できないから、一度ならず二度も親殺しに手を染めるというのか?』 そんなことがあったのか。初めて知った。 可愛い娘をかばう父親みたいなもんか。思念体とやらも、案外人間っぽいんだな。 長門(小)はわずかに苦渋の表情を浮かべているように見えた。そりゃ、好き好んで親を殺したい娘はいないよな。 しかし、その決意は変わらないようだった。 「……それでも、SOS団の存続を脅かすリスクを看過することはできない。涼宮ハルヒの力の副作用は私が抑えてみせる」 『それがうぬぼれだというのだ!!』 長門(大)は一気に間合いを詰めると、長門(小)を蹴り上げた。 天高く舞い上がる長門(小)のさらに上まで瞬間移動したかと思うと、拳を叩きつける。 長門(小)は、再び地面に叩きつけられた。 そこに無数の光の矢が降り注ぐ。無限に続くそれは、今の長門(小)では到底防ぎきることはできそうにもなかったのだが……。 いつの間にか地上に舞い降りていた長門(大)がぽつりとつぶやいた。 『我が父もほとほと甘い』 まばゆいばかりの光が消えたあと、そこにはぼんやりと輝く光の繭のようなものが浮かんでいた。その中に長門(小)が包まれるように収まっている。 そして、泣いていた。 あの長門が目から涙を流している。目を疑わずにはいられない光景だった。 だが、長門(大)はなおも容赦する気はないらしい。 『涼宮ハルヒの力は、完全に私の制御下に収めた。その力を集約した次の攻撃を防ぐことは、情報統合思念体主流派の総力をあげたその防御フィールドといえども不可能』 長門(大)の右手に、光り輝く槍のようなものが現れた。 『直ちに協定を受諾せよ。これは最終勧告である』 俺が思わず何かいいかけたそのとき、かすかな音声が俺の鼓膜を震わせた。 「了解……した……」 『協定成立を確認』 光の繭がゆっくりと消えていき、長門(小)が地上に降り立った。涙をぬぐう。受けたダメージは回復しているようだ。 「大丈夫か、長門」 「受けたダメージはすべて回復された」 誰に?とは問わない。おそらく、思念体の主流派がやったのだろう。 それまで傍観者と化していた喜緑さんが口を開いた。 「これだけのことをしでかしてお咎めなしとは、主流派は甘すぎるのではありませんか?」 これには、長門(小)ではなく長門(大)が答えた。 『可愛がるあまりに娘を束縛しすぎる父親よりはマシであろう』 「それは穏健派に対する侮辱ですか?」 『そう聞こえたのならば謝罪する。あなたが親孝行な娘であることを否定するつもりもない。あなたにはこれからも私の異時間同位体の補佐役及び監査役をお願いしたい』 「言われなくてもそうします。それが私に与えられた役目ですから」 『よろしく頼む』 喜緑さんとのやりとりはそれで終了し、今度は、長門(小)が長門(大)に疑問をぶつけた。 「あのとき彼が制止に入ることも、情報統合思念体主流派が私をかばうことも、あなたは知っていたのか?」 『知っていた』 「そういうやり方は卑怯ではないのか?」 『卑怯であることは否定しない。その卑怯さを非難することは若者の特権である。思う存分その特権を行使すればよい。そして、その卑怯さを発揮することは大人の特権である。私はその特権を行使することにためらいはない』 なんというか、長門にいわれると説得力があるような気がするが、俺は納得しないぞ。 悪いけどその若者の特権とやらを行使させてもらおうかと意気込んだところで、意外なセリフが滑り込んだ。 『だが、その卑怯な手段を行使しても、協定受諾という規定事項が成立する可能性は45.82355%にすぎなかった。朝比奈みくるの試算ではもっと低い値が出ていた』 ちょっと待て。それは危ない賭けってやつだろ? 『規定事項阻害要因は明らか。私は今も昔も頑固にすぎる』 確かに、長門は一度決めたことをそう簡単に覆すようなことはしない。ものすごく頑固なところがあった。 俺は背筋が寒くなった。もし、長門(小)が協定を受諾しなかったら、どうなってたんだ? その疑問は、俺よりも先に長門(小)の口から発せられた。 「私が最後まで拒絶していたら、あなたはどうするつもりだった?」 『もちろん、あなたを消して、私も消えていた。さきほどもいったが、私はそれだけの覚悟をもってここに来たのだ』 「……」 場の空気が重苦しくなる。 ここで、朝倉がわざとらく大きな声で割り込んでた。 「あーあ、もうちょっと暴れられるかと思ったんだけどなぁ。残念」 『SOS団に関わっている限り、そのような機会はいくらでもある。今回は自重せよ』 「はいはい。了解よ」 今、長門(大)はなにげに物騒なことを言わなかったか? だが、俺にはそれよりも気になることがあった。 「長門さん」 『なに?』 「長門さんは、未来の朝比奈さんの上司かなんかなんですか?」 長門(大)は、右手の人差し指を口にあてて、こういった。 『それは禁則事項』 微笑を浮かべ片目をつぶってのその仕草は、朝比奈さん(大)に匹敵するほどで、俺は思わず腰が砕けそうになった。 まあ、何はともあれ、みんな無事にすんで何よりだ。 街が滅茶苦茶になっちまったが、これぐらいは長門たちが何とかしてくれるだろう。 『それでは、私はこれで失礼する』 長門(大)の姿が再び老婆へと、変化した。そして、長門(小)に視線を向けた。 長門(小)がわずかにうなずく。 長門(大)はうなずき返すと、忽然と消え去った。 エピローグ────長門有希その1 私は、私の異時間同位体が消え去ったあとも、しばらくそこを凝視していた。 自分の選択を今さら覆すつもりはない。 しかし、協定に基づき最初になすべきことに対しては、罪悪感があった。 でも、それは協定を有効に存続させるためには必要不可欠なこと。 それをいきなり反故にすれば、監査役である喜緑江美里が、いや、誰よりもあの私の異時間同位体が黙っているはずもない。 私は、一切の躊躇を断ち切り、それを実行に移した。 破壊された街を原状に復旧。これは問題ない。 そして、すべての人間たちから、今回の事件に関する記憶を完全に消去する。巻き込まれた街の住人たちや「機関」の構成員はもちろん、涼宮ハルヒ、古泉一樹、そして彼からも。 仕上げとして、細部の調整を図るための情報操作を施す。 協定の存在は、情報統合思念体とインターフェースのほかには、誰にも知られてはならないのだ。なぜなら、協定の存在を知った彼らはその行動パターンを変化させてしまい、その結果として協定の有効性を著しく減殺してしまうから。 SOS団に関わる人間たちが、協定の存在に頼り切りになる可能性、または協定の存在を盾に情報統合思念体に対して強硬な態度に出る可能性は、完全に排除されなければならない。 これを背負うのは、SOS団の中では私だけ。誰とも分かち合うことは許されない。 エピローグ────長門有希その2 私は、未来に戻った瞬間に、情報操作を開始した。 協定の存在を知られてはならないという原則は、未来人相手でも変わりはないからだ。 もちろん、記憶消去の対象には、朝比奈みくるも含まれる。 私が時間遡行したという記録を消去し、未来人組織のSTCデータ観測記録を改竄して、あの事件の痕跡すら認識できないようにステルス化した。 ほどなくして、情報統合思念体主流派から私に抗議が伝達された。私の異時間同位体に対する私の行為が、協定違反だというのだ。 それは確かにそうであった。協定には私の保護も優先順位の高い項目として含まれている。 しかし、あの時間平面においてはまだ協定は成立していなかった。よって、あの時間平面での行為に協定を適用することはできないと反論する。時間の観念が薄い情報統合思念体には理解しがたいことだろうが。 案の定、主流派は納得してないようだった。 だが、協定を成立させるには、あれ以外にやりようがなかった。結果として、情報統合思念体の保全も図られたのだから、文句を言われる筋合いはない。 代替案を提示しない抗議は無意味だと通告し、あとは一切黙殺することに決めた。 そして、何食わぬ顔で、未来人組織の最高幹部としての立場に戻る。 それは、情報統合思念体から与えられた未来人組織の監視という任務の一環であり、また過去のSOS団の存在を保全するためにも必要なことであった。