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薄汚れた古アパートの六畳間、最低限の荷物を詰めた段ボールの列、バネの堅いベッド それが、マキナ沙羅の部屋を表す言葉の全てだ いつか誰かに聞いた「部屋は住人の心象風景だ」という言葉を思い出す (狭量で冷徹で汚れきって…本当に、私そのものみたい) カーテンから漏れる街の灯に背を向け、流しのグラスに生温い水道水を注いだ 手にしたピルケースから5種類7個の錠剤を取り出す (避妊、免疫抑制、免疫強化、精神安定、能力抑制) 錠剤の効能を一々確認するのは、まだ幼かった時分の習性だ (あの頃は、よく飲み間違えてたっけ…) 拒絶反応の重い鈍痛と副作用の猛烈な嘔吐感を思い出し、しばし懐かしさに浸る 「あれから、もう一年ですかぁ…」 思えば、随分と自分も変わったものだ カンパニーにいた当時は、過去を振り返るどころか現在の自分を省みる余裕すら無かった 人工培養で造られた出来損ないの兵士が相手の実弾訓練 薬物と手術による強化実験 正規兵の慰安の為の奉仕活動 毎日のノルマは、どれか一つでも失敗すれば命に関わった 初めて手足を千切られた時の脳が焼けるような痛み 自分の身体と心を他人の指先ひとつで弄り回される恐怖 暴力で組み伏せられ、苦痛と快楽を強要される嫌悪感 血涙さえ枯れた果てに、彼女は人でなくなった 「…それにしても、これ以上無いくらい傷物ですねぇ私って…」 思わず苦笑して、そういえば苦笑いもつい最近まで忘れていたと笑みを深める (あの頃は、死ぬ事なんて何とも思ってなかった…) 「今は、死ぬのは嫌ですねー…」 思い浮かぶ、ここ一年で出会った人々の顔 (アリスちゃんやデスメタルさん、花子さん、田中のおじさん…) それから、と心の中で呟く 「…次郎さんと会えなくなるのは、寂しいです」 マキナの中の次郎は、いつもあの日の姿だ 炎に照らし出された血塗れの顔 突きつけられた鋼鉄の冷たい感触 そして、刀より先に自分を貫いた鬼気迫る眼差し 彼を想うだけで、心が千々に乱れる 声と視線を交わす度、胸が震える こんな事になるなど、一年前には想像もつかなかった 「私、弱くなってますよね…」 かつて、自分の心は機械だった 名前通りの殺戮機械 死線に踊る『双子機関』 それが今では錆び付き、ギシギシと悲鳴をあげる始末 (…遠からず、死ぬでしょうねぇ私) それでも、この一年が無ければ良かったとは決して思わない 皆がくれた日々、マキナを人間に変えてくれた魔法の時間 今を愛おしく想うほど、未練は尽きず積もっていく 「せめて後少しだけ… 本当の名前を思い出すまで」 そして、願わくば彼に名を呼んで欲しい 儚い望みは開けはなった窓から夜風に乗り、星一つ見えない空に溶けた 『MachineHeart』end
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「ねぇ、悟史くんは聞いたことあるかな?――かな?」 悟史の後ろに、ピタリと張り付くようにして少女が立っていた。 カナカナというもの悲しげなひぐらしの声音で彩られた通学路から、少しそれた脇道に二人はいた。 「な、なんのことかい?レナ。」 悟史が喉をヒクリと動かして答えた。 直前まで少女―レナは悟史と向き合っていたはずだった。 それが、瞬き一つの合間に悟史の背後に回っていたのだった。 「足音。」 レナがぼそりとくぐもった声で答えた。 その吐息が首筋に触れただけで、悟史はヒヤリとしたものを感じた。 まるでメスを使ってステーキを切り分ける無神経な医者に手術を任せるような、 薄氷の上でコサックダンスを踊り狂うような、判然とした恐怖だ。 「足音だって?足音が聞こえるのかい?」 しかし、悟史にはレナの言葉に心あたりがあった。 レナに背後を取られた瞬間から失っていた感覚を、手のひらに集める。 ギチリと握ったその先には、バットの質感がはっきりと感じられた。 「そう。ヒタヒタってね、ついてくるんだよ?」 レナは耳たぶに口付けするように囁いた。 「でも、振り返ってもだぁれもいないの。」 「レナも‥‥なのか?」 頭だけ振り向いた悟史の目と、レナの澄んだ青い瞳が交差する。 いつしか、ひぐらしの鳴き声が止んでいた。 「『レナも』ってことは、悟史くんもなんだね?その足音の正体、何か理解るかな?‥‥かな?」 「足音の‥‥正体?」 レナに気づかれない程度に、悟史が体重を片足に預けた。そしてバットを握り直す。 「うん。悟史くんも信じてるよね?オヤシロさま。」 背中に押し当てられた豊かな胸越しの鼓動が、悟史には足音のように感じられた。 「は、はは。オヤシロさまなんて、いるわけないじゃないか‥‥」 自分でも白々しいと感じるその返答と同時に、悟史は小さな覚悟の火を灯した。 「――嘘だよね?本当はいるってわかってるんでしょ? そうじゃなきゃッ!!!私の、悟史くんの後ろからついてくる足音は何なのッ!!!」 「僕だよ。」 「――え?」 一瞬鷹のように鋭くなったレナの視線が、呆気にとられた丸へと転じた。 悟史がその隙を見逃すわけもなく、体重を預けた軸足を中心にぐるりと体を回転させ、 遠心力をともなった鉄の塊りをレナの横腹目掛けて横薙ぎにした。 何が起こったのかわからないといった表情のレナだが、咄嗟のバックステップで難を逃れる。 「流石だね、レナ。」 しかしそれを読んで一歩半踏み込んだ悟史が、返す刀でまたもバットを横薙ぎにした。 それがステップ後の硬直で止まっていたレナの左横腹に過たずミチリと食い込んだ。 「がぁっ!!」 女の子らしからぬ悲鳴を上げて、レナはその場に崩れ落ちた。 「その足音だけど、きっと僕だ。僕がレナの跡をつけていたときの音だよ。」 「ゲホッ‥‥ はぁ はぁ、そんなわけ、はぁはっ、ないよッ!!」 「あぁ、姿が見えなかったことを言ってるのかい?そんなの、尾行の基本じゃないか。」 横腹を庇う様に手を押し当てているレナの、逆の横腹をつま先で小突く。 「怯える君は、とても美しかった。」 いつの間にか逆転した立場に、レナは鈍痛に耐えることでしか抗えなかった。 「ねぇレナ、君は人形をどう思う?」 腹部の鈍痛に身を折って耐えるレナの傍らに悟史が屈み込んだ。 「人形は抵抗をしないから御し易いっていうのが一般的な認識だと思うんだ。 でもね、僕は何も言わずにこちらを見つめ返す、あの瞳が何よりもおぞましい物だと思うんだ。」 「‥‥‥」 「だから人形はやめた。口で目ほどに物を言ってくれる人間が一番なんだ。」 滔々と語り出した悟史が、静かにレナのセーラー服の裾に手を伸ばした。 そして一息に、肋骨があらわになるところまで引き上げた。 「うん。この温もりがいいんだ。ビスクドールのような貫徹した冷たさも捨てがたいけど、やはり人肌には敵わない。」 先ほどまでバットを握っていた汗ばんだ指が、線を引くように肋をなぞる。 レナの表情に羞恥の色が混じり、同時に嫌悪の歪みも見せだした。 「やめて‥‥ こんなの悟史くんじゃないよ!」 「うるさいなぁ」 ぎちり、と肉が潰れる音がした。 「ぎゃあぁああぁぁ!!」 「え?」 レナの絶叫に逆に悟史が驚く。 悟史がしたのはレナの脇腹をつねるという子どもじみた動作、ただそれだけだ。 しかし少女の柔肌を潰すには、バットを振って鍛えられた男の握力は十分すぎた。 「ひぁッ‥い、痛い‥」 「あぁごめん、ごめんよレナ。痛かっただろう、どうも加減がわからなくなってるみたいなんだ。 でも、僕に口答えをしたレナだって悪いんだよ?君は僕の生きる人形だってのに、そんなのダメじゃないか。」 あくまでも優しい声で、しかし最後は狂気を混めた声で釘をさした。 「さ、悟史くん‥‥どうしちゃったの?驚かせちゃったならレナ謝るよ!だから――ひぐッ!!」 今度は、スカートの中の太ももがもじりで穿たれたように爪の進入を許した。 「言ってるはしからそんなんじゃ、立派な人形になれないよ?」 太ももにあてがわれた手がそのまま下着を剥ぎ取り、滑らかな肌を人形の髪を梳くように撫でた。 「――っ!」 レナは腰を捩ってスカートで股間を隠そうとするが、腹部の鈍痛がそれを妨げる。 悟史の視線に晒され、羞恥に溢れたそこは不随意にヒクヒクと震え水気を増していった。 「この反応も人形には無いものだね。人形は着せ替えられようと、全裸にされようと全く動じないんだ。」 「んっ!や、やめて、お願い!」 三度の抵抗に悟史のイライラも募ったのか、舌打ちをすると秘所を弄っていた手がへその下へとズンと食い込んだ。 「えぁッ!?ぐっ‥‥!そんな‥‥大事なとこを‥‥!!あれ‥?」 その時、レナの中に一つの疑念の火が灯った。悟史が狙う部位の共通点に思い当たったのだ。 「んーここはマズかったかな?でも、人形は赤ちゃんなんて産まないんだから問題ないよ。」 灯った疑念の火はやがて炎となり、悟史の言葉一つ一つを思い出すうちにメラメラと手がつけられない程に燃え上がった。 レナの推測が正しいのだとすると、それはレナの許容値を優に越していた。 「悟史くん、レナはお人形さんじゃないよ?」 「まだそれを言うのかい?僕にあまり暴力をふるわせないでおくれ。人形を傷つけるのは趣味じゃないんだ。」 人形を嫌悪しながら人間を人形扱いしようとする行為の矛盾に悟史は気づかない。 「ううん、気づきたくないんだよね?」 「え?何か言ったかい?」 レナの双眸がすっと鷹のように鋭く、鷲のように深みを持った色に転じた。 「レナの跡をつけてた足音は誰?」 「僕だよ。」 「じゃあ、沙都子ちゃんを虐待したのはだぁれ?」 「――――。」 「あれれ?答えられないの?おかしいなぁ、なんでだろ?だろ? 答えろッ!!悟史!!!」 優位を保っていたはずの悟史の顔が一瞬にして蒼白になった。 「なんで叔父さんだよって即答できないのかな?かな?ねぇ、答えてよ。」 まるで目から色を吸い取ろうとしてるかのごとき眼光に悟史が怯む。 「くっ‥‥、いつから気づいてた‥‥」 悟史が観念したようにポツリと呟いた。 嫌な推測が的中した形となったレナは、哀れみの視線を投げかける。 「最初は、沙都子ちゃんがお弁当箱を落として錯乱しちゃったあの時かな。」 沙都子が弁当箱を落としただけで何かに怯えたように泣き喚き、ついには嘔吐したあの日のことだ。 「あそこには守ってくれる悟史くんがいたはずなのにあの怯え様、どこかおかしいと思ったんだ。 でもね、こう考えたら得心がいったの。あそこにいたのは怒るこわーいお兄さんだったのならって。」 悟史が無言で続きを促す。 「仲のあまり良くない叔父さんとの仲を取り持ってくれるお兄さんしか頼ることのできない沙都子ちゃんは、 しかしお兄さんから虐待を受けていたのでした。それでもお兄さんを頼るしかないかあいそうな沙都子ちゃん。 そんなジレンマとストレスが積もりに積もったらどうなるのかな?かな?」 ずんとコブシがレナの腹部にめり込んだ。 それは権力者が異論を力で揉み消すような荒業だった。 「知ったような口を!!」 「けほっ‥‥ぐぅ、、これが、二つ目のヒントだよ‥」 レナのその年にしては大きめの胸から、ブラジゃーが剥ぎ取られた。 股間を見られたときから立ったままの乳首がひやりとした外気に撫でられる。 「腹部への殴打も!つねりも!太ももへの爪も!全部普段は服に隠れる部位なんだよ!」 「うるさい!うるさい!」 レナのマウントポジションをとり、悟史は胸を荒く揉みしだく。 意識してか否かは定かでないが、爪が食い込みところどころ血の玉が浮いている。 「あくぅっ!これは、普段から沙都子ちゃんにやり馴れてるってことだよね!?」 ぎゅむりと、乳首が悟史の全力でもって潰された。激しい痛みと快感が一瞬レナの脳を支配した。 「やれやれ‥‥とんだ名探偵がいたもんだなぁ!そうさ!僕がやったのさ!」 勢いと共にガチャガチャとベルトを外すと悟史は自らの男性器を解き放った。 そして爪の伸びた人差し指をダーツの投擲のようにストンとヘソの中央へと突きたてた。 下腹部にくると思った異物感が突如腹の中へと出現しレナの脳に至る痛みが警報を鳴らす。 「んあぁあ!イぎかはぁッ!!」 「ここだって繋がる場所、もとい繋がってた場所なんだ!」 鋭い爪で肌を貫通した指が、腹のなかでウネウネと動きまわり、その動きに連動して苦悶の吐息が漏れる。 豆腐の中に熱から逃れようとするドジョウのような、遠慮容赦のない侵入だ。 「それともやっぱりこっちがいいかな?はは、しっかり濡れてるじゃないか! まさかとは思うけど、腹の中を蹂躙されて興奮したなんてことはないよな!?」 準備が既に整っていることを確認した悟史は、性器に性器をあてがい一気に腰を突き出した。 本日二度目の異物が体を貫く感覚にレナは声も出せずに、酸素を求める金魚のように目を見開いて口をパクパクさせる。 「うん?血が出てるってことは、初めてだったのか。あはは!記念に後ろの穴もいってみようか!? 初めての日に同時に3つの穴を攻められるなんて享楽の極みじゃないか!」 言うと、躊躇わずに空いた方の手で肛門をたしかめ、一気に指を突き入れた。 これで都合3つの穴が同時に塞がれたこととなる。もっとも一つの穴はもともと塞がっていたものだが。 舗装されていない土の道路には、汗と血とよくわからない液体が散乱していた
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【検索用 たうんたいむ 登録タグ 2023年 SPIKE VOCALOID すりぃ た よしだなすび 曲 曲た 殿堂入り 田本雅浩 鏡音レン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:すりぃ 作曲:すりぃ 編曲:すりぃ Mix マスタリング:田本雅浩(TOKYO LOGIC公式) イラスト:SPIKE 映像:よしだなすび 唄:鏡音レン 曲紹介 自己責任で 曲名:『ダウンタイム』 すりぃ氏の21作目。VOCALOID曲としては20作目。 歌詞 (YouTubeコメント欄より転載) ダウンタイムダウンタイム 変わるアタシの ココロ カラダ プログラム 嗚呼 痛い 痛いよママ 嫌い?嫌い?嫌われない? 腫れ上がるこの唇 開かない右目の穴 いらないいらないモンキー でもアナタはとってもビューティ ほらおめかしまかせて頂戴 さあ ナナナナナナ なりたいなりたいキャンディー この世界は欲しがるキューティ あの言葉が今でも鈍痛 さあ ナナナナナナナ ダウンタイムダウンタイム 変わるアタシの ココロ カラダ プログラム ダウンタイムダウンタイム だけどワーニンワーニンデイ キズが開くサイン ダイヤのような 輝きには 潜む正体不明の痣 ところで今流す涙 誰のためよ アタシは誰? ダウンタイム 嗚呼 痛い 痛いよパパ 偉い?偉い?お利口でしょ 自分じゃもう気付けないの 「最後の手段なのよ」 その感覚麻痺するミュージック 切れ込みから異物はoh! SICK! 憧れなのキラキラホリック さあ ナナナナナナ アナタはとってもビューティ その言葉が聞こえるジャンキー でも本当は真面目な苦労人 さあ ナナナナナナナ ダウンタイムダウンタイム 変わる世界の 視線 ノイズ アップデート ダウンタイムダウンタイム 今はロンリーロンリーデイ サナギなのよ ダウンタイム ダウンタイムダウンタイム 変わるアタシの ココロ カラダ プログラム ダウンタイムダウンタイム だけどワーニンワーニンデイ キズが開くサイン 夢見る理想 なれるのなら 痛みなんて 愛しさに 麻酔が切れ 戻るリアル 鏡の中 アタシは誰? ダウンタイム コメント 追加乙です -- 名無しさん (2023-01-29 06 54 44) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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第4幕 ―― 爆煙 生じた轟音/大地を揺るがす衝撃=本来ならば気づけないほど極小――常に駆動する動力と二脚という不安定な機体に乗っていれば尚更。 しかし今――敵のマゲイアに足を載せて砲口を振り下ろした〈33式小機〉を駆る董(ドン)が、すぐに悟る。 「なんだ今の? 地震か?」 敵を足元にしながら、周囲を見渡すべく頭部を動かす――山の上部で起こり始めている異変=広大な雪が大きくズレ始めているのを発見。 下方へズレた雪がさらに下の雪を押し出す/押し出された雪がさらに下を……その速度と範囲が見る見る広がる/微細だったはずの音がどんどん大きく近くなる/動き出した雪が斜面の凹凸に巻き上がる/水蒸気どころではない白煙へ変貌=景色全てを飲み込む。 巨大な雪の波――堆積していた雪=尋常ではない重量=ただ単に流れ落ちるだけが、その重量により全てを潰すほどの災害そのものとなって接近――下=自分たちへ、降りかかる。 「やべぇ!」 咄嗟に上昇するべくスラスターを点火/跳躍に大地を踏み込む――一度屈んだその瞬間に、足をすくわれて転倒=一斉に揺れるコクピット内――まるで子供に振り回される玩具の如く縦横無尽に内壁のあちこちへ全身をぶつける。 目に見えるよりも早く……既に到達していた雪崩の流動が、足元の雪を崩していたことに気づけないまま、猛烈な勢いのまま去来する白の暴力に飲み込まれる全て=機体・視界・制御……全長十メートルはあろうはずの鋼鉄の巨体=今となっては為す術なく転がるしかできない鉄くずの塊。 内壁を幾度となく叩く雪の轟音――いつ突き破って自分の体を食い破らん化物へ変貌するかわからない/すぐ外から自分を虎視眈々と狙う死神のノック音が内壁から董の心臓にまで狙いを定めている。 上下・左右・前後――その全てをしっちゃかめっちゃかにかき乱される/座席に固定するべきベルトが意味を成さず/全身に襲い来る鈍痛=ひたすら耐える/歯を食いしばる/三半規管の悲鳴を堪え/頭を打った鈍痛に遠のく意識を、レバーごと握りしめる。 「董! 生きてるか?」――遠くから薄ぼんやりと聞こえるドグジンの声=どこか安穏としている声音が、脳内に煩わしく響く。 どこか微睡みに似たぼんやりした意識/体中のあちこちが痛いはず=しかし痛い箇所がなんとなくわかるが大して痛みを感じず――それよりも先行して全身を包み込む気怠さ=脳から吹き出されたアドレナリンの作用――重たい瞼を開く=画面を埋め尽くす真っ白=カメラアイに付着した雪――それですら妙に眩しく感じる……目元を覆い隠そうとした右手に違和感=妙な生暖かさ。 眼前にかざし、指先を真っ赤に染める液体を視認=思わず嘆息「ふ、ざ、けんなよ」――舌に痛み=いつの間にか噛んで切っていた。 「おお、生きてたか董。すぐに動け、今見たこともない機体が……」 「うっさいなァ」――ドグジンの喚声=内容を聞き取れる余裕なし/だが頭蓋をけたたましく反響する声が妙に煩わしい。 まだ自分が〈33式小機〉を駆っている自覚あり/自分が飲み込まれて雪崩に飲まれていない奴などいないだろうと憶測――どうにか機体を立ち上がらせるべく操縦/機体がまだ動くと理解――表示枠を確認/ほぼ全身に警告表示=損傷していない箇所を探すのが億劫なほど/左腕部を埋め尽くす赤=雪崩に紛れてもげたと判断。 「さっすが、技仙だなァ……機体の質が違う」「当たり前だ。雪崩程度でぶっ壊れる機体じゃねぇ」 起き上がった機体=衝撃にふらつくのを自動制御装置(オートバランサー)がアシスト=関節部が不器用な振動と駆動音を上げながら静止――衝撃にカメラアイの雪が落ちる/景色が一変。 すぐ眼前=馬鹿デカい馬上槍を振り絞る鈍色の巨人。 「ァ?」 対処の暇なし/対応しようと頭が働く余地なし/えっ、ていうか、こいつ誰? ――まで頭が巡った次の瞬間=画面を突き破ってコクピット内へ侵入した巨大な銀色の円錐――擦れる金属の悲鳴/轢き潰される内部電子機器の数々/飛び散る火花――顔の真横数センチを通り抜けて座席を貫通――金属がひしめく内壁を容易く引き裂く尋常ではない膂力――驚いている余地なし/目の前の景色がまた一変したことにただただ瞠目。 また衝撃音と共に宙を舞う感覚/状況を表示するべき画面=尽く壊滅――だが感覚で察知=機体ごと、宙に投げ出されている。 「ハッ!」――ようやっと理解を取り戻した董=鼻で笑う/まだ自分が死んでいない自覚=まだ痛みを感じれるだけの余裕がある認識……まだ自分が戦えると過信/眉間から口の端まで垂れた自分の血を舐める=鉄の味に目を覚ます。 画面が潰れた――槍さえ抜き取れれば、空間が新たな視界となる確信=ようやく、ドグジンの通信へ返答「まだ死んじゃいねェからよォ! すぐにこの野郎を――」 爆発音=ドグジンへ届いていた董の声が途中で断絶。 雪崩から逃げ切ったドグジンの画面上――董の駆る〈33式小機〉に突き立てられた槍そのものの炸裂/ひび割れた装甲の隙間から噴出される火焔/濛々と立ち上る黒煙。 「董!」――ドグジンの絶叫=もはや董の安否を確認するまでもない=内部での爆発に巻き込まれて生き残れるはずもない。 さほど大きくない爆発=〈33式小機〉の原型らしきものだけ残されている/胴部だけ妙に膨れ上がった黒焦げ/地面に叩きつけられる=両足が容易く潰れてぺしゃんこに……黒煙を吹くだけのガラクタとなって横たわる。 視線を移す――董の機体を一撃に屠った、鈍色の人型兵器。 今まで戦場にあったどの兵器よりも巨大――テウルギアだと推察。 それが何なのか……出撃前に情報は入っていなかった=本社が未然に予知できなかった、異質な存在(イレギュラー)。 むしろそれ以前の問題=アルセナルとSSCNのマゲイアのみと知らされていた/ドグジンの推測で浮上した、第四の勢力たる狙撃手など聞かされていない。 さらに増えたテウルギア――どの勢力かも不明/見たこともない=聞かされていないことばかり「ここで何が起こっている?」 鈍色の巨人がこちらを向く――極めて無機的な頭部/ひしめき合う装甲の連なり/屈強な筋肉を思わせる太い手足――何より武装の類が一切見えない、ただの人型だという異質さ。 作戦として上々であったはず=睨み合う二勢力へ介入――混戦を誘い出して双方を叩き潰せる絶好の機会だったはず。 現状――三機のうち二機が消滅=ドグジン一人のみ=いつの間にか圧倒的な劣勢となっていたことに今更気づく。 浮かぶ脂汗。 董が一撃に死んだ/同じ〈33式小機〉に乗る自分では同じ末路を辿るだろう未来しか見えない=思わず唾棄「クソッ。これはもう撤退しか……」 ――唐突に、コクピット内に訪れるアラート=仲間からの新たな通信「増援だと?」更なる状況に変化にまたも置いてけぼりにされていることを思い知る/ニヤリと笑う「聞いてねぇが……まだマシだな」 レーダー上に表示される緑色のアイコン=灰色の雲を突き破る巨大な輸送機を知覚。 舌なめずり/じりじりとテウルギアから距離を置く=いつでも逃げ出せる体勢に。 「頼むぞぉ……俺は、まだ死にたくねぇからな」
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アメリカのマーベルコミックの人気シリーズ『X-MEN』に登場するヒーロー。 初出は1985年の『New Mutants #29』。 上半身がごつくて下半身が細く、髪の毛はほとんど無い。両目のゴーグルがトレードマーク。 本名はグイド・カローセラ(「グイード」と表記される場合もあり)。身長213cm。体重340kg。 ニューヨークのラインベックにて、イタリア人労働者の両親の下に生まれる。 だが、両親は落ちてきたスペースデブリのせいで死んでしまい、叔父夫婦の元で育てられる。 生まれつきのミュータントだったようで、小学校でバスに撥ねられたことで能力が完全に開花した。 その後、遺産が無くなったことでボディガードとして働き始めるが、紆余曲折あってX-Factorsに入った。 「M-Day」の後も力を維持していたが、J・ジョナ・ジェイムソンを庇って死亡。 死者蘇生能力を持つミュータント、ライラ・ミラーに蘇生されるが、魂までは蘇らなかった。 一時的に地獄の王を務めていたが、後に復活してニューミュータンツに協力した。 能力は、名前通りの非常に強力なパワーが一番に目立つ。 その腕力はハルクに匹敵するほどで、スタミナも同じぐらいに優れている。 また、物理エネルギーを吸収して自分の腕力に転化する能力も持っている。というか、こっちが本来の能力。 相手が強ければ強いほど自身の攻撃力も上がる強力な能力だが、受けたエネルギーは90秒以上保持しておけず、それが過ぎると体の中で暴発する。 彼の「上半身がごつくて下半身が細い」体型も、バスに撥ねられた時の運動エネルギーが体を歪めたせいである。 性格は見た目によらず繊細で、あまり他人に本心を見せない。 自分の能力の反動で常に全身に鈍痛が走っているが、よほど親しくないとそうと察せないほどである。 ミュージカルの喜劇役者や舞台コメディアンとしての才能もあり、ニューヨーク大学から舞台芸術の学士号ももらっている。 欧米においてはコメディアンというのは、かなりのインテリでないと務まらない事が多く(チャップリンやモンティ・パイソンはその典型である)、 被差別対象のミュータントであるにも拘らず学士号が取れたというのは、彼が見た目通りの脳筋ではないということの証拠だと言える。 MUGENにおけるストロングガイ McCready氏、GokuSSJ4氏、Buyog氏、DG氏らによる共同製作のMUGEN1.0以降専用キャラが存在していた。 Buyog氏のサイト及び「Scruffydragon Team」にて代理公開されていたが、現在はサイト消滅により入手不可。 操作方法は『MVC』風の6ボタン方式で、チェーンコンボやアドバンシングガード、エリアルレイヴが可能。 やはりと言うかパワーキャラであり、投げ技や突進技はあるが飛び道具の類は持っていない。 超必殺技の「Touchdown」はブロッキングされると即座に投げに移行するという素敵な性能である。 また、独自の要素として「キネティックバー」が搭載されており、ダメージを受けると増えていきダメージを与えると減る。 増えるごとに攻撃力が上がっていき、最高で5段階(攻撃力200%)までパワーアップする。 出場大会 海外製作AIだけのランセレ大会 X-MEN最強ミュータント決定戦
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#blognavi 本日のお相手は「浦安鉄筋家族」さんです! 戦場は「湿地の戦場」! 「浦安鉄筋家族」さんとは4月に戦っております。 そのときは初っぱなにグリ姐様が崩御されたりして苦戦しながらもその後復活した姐様が復讐の般若となって敵さんをバッタバッタと薙ぎ払い、最終的には大差で勝っております^^ 今回も同じ展開になるのかドキドキワクワクであります! さて今回の戦闘に参加する我ら楽園のメンバーは12名! 6人PT×2を作って準備完了です! さあ開始です! いつものように補助をかけまくったらいざ出陣! みんなでズンズン進んでいきます! いや~一本道ってのは楽で良いですね^^ とりあえずマップ中央の橋まで来ましたよ! 敵さんは・・・まだ来られていないようですね・・・ ではこちらから仕掛けてみますか!! みんなでワイワイガヤガヤと敵陣へ殺到していく我ら楽園軍団! おっ! あそこに見えるのは敵さんに相違ございません! というわけでいざ尋常に戦闘開始であります!! うおおおおおおおおおお!! グリ姐様が一気に4名の敵さんを撃破!! やはりアレでしょうか!? 前回倒されたことをまだ根に持っておいでなのでありましょうか!? 容赦ない鬼の所業と言えましょう…! 恐ろしいです姐様…!! これは我々もがんばって活躍しないと後でお仕置きされてしまいかねませんよ…! そんな恐怖のグリ姐様を目の当たりにした我ら楽園の強面さんズも必死になって敵さんを倒していきます…!! 敵さんを追いかけてどんどん倒していきます! きっとそうせざるを得ないのです…! 私はというと、グリ姐様を追っかけて懸命にヒーリング作業を行っております…! 万が一にもここで姐様がお亡くなりになったら……想像しただけで体から魂が飛び出してしまいそうであります…;; いま、我ら楽園のみんなを支配しているのは恐怖であります…!! しかしそのおかげで我ら楽園の点数はぐんぐん上昇! 一気に6000点差にまで点差を開けることに成功です! ぬぅおっ!? 私が相変わらずヒーリング作業に専念していたらいきなり激しい痛みが脇腹にっ!! イダッイタタタッ!! 私の脇腹にグサグサと槍を突き立てておられる敵さんがおりますよ…!! はっきり言って痛いです!激痛です!鈍痛です!! しかしここで死んだらあとでどうなるか……;; 死ぬわけには参りません!! 赤汁をがぶがぶ飲みながらも必死にPTヒール連発あるのみでありますっ!!! そんな私の苦労もあって(結局死なずにすみました^^)、その後も我ら楽園のペースで戦況が推移していきます! 最終的には敵さんをみんな倒すことに成功! 見事な殲滅勝ちをものにしたのでございます^^ なお、この物語は一部フィクションです(グリ姐様のくだりとか^^;) 真に受けちゃいけませんよ! (ペモ) カテゴリ [ギル戦] - trackback- 2006年06月28日 23 13 55 #blognavi
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「COOLだろ?こちらが騒ぎの張本人様…って訳さ」 俺の肩に手を置きながら、やはりどこか冗談めかして、政宗殿が告げた。 「なっ…!何故にその張本人を連れてこられたのですか!?」 理解しかねるとばかりに、その"張本人"を指差して、小十郎殿が政宗殿に食って掛かる。 「Ah?分かんねーか?こいつが俺のSweetだからに決まってんだろ。Do you understand?」 異国語で意味は分からなかったが、しれっと言ってのけた政宗殿の言葉を聞き、小十郎殿は俺を指差したまま、言葉も出せずに、金魚のようにパクパクと口を動かした。 と、 ドンドンドンドンッ と、閉じたばかりの門を、激しく打ち叩く音がした。 「開門されたし!伊達ご当主殿!!」 武田勢が、もう追いついて来たようだった。 先程の光景を全身で思い出し、毛も逆立つ程に戦慄する。 隣では小十郎殿が同じように身構えていた。 「チッ、もう追いついてきやがったか。休む暇さえ与えちゃくんねぇな」 舌打ちを打っていながら、対して政宗殿に焦った様子は見受けられない。 「どうしてこう厄介事を持ち込まれるのですか!」 どうなさるおつもりです!と、小十郎殿がその厳しい表情を益々厳しくした。 「いいからお前はコイツ連れて、裏からすぐに発て」 言って、乗ってきた白毛の手綱を、小十郎殿の手に握らせる。 「発てって…どこに!?」 手綱を握り締めたまま、門へ向かおうとする政宗殿を追って、小十郎殿が食い下がった。 「お前にやった白石城があるだろうが」 「今すぐにですか!?」 小十郎殿の困惑と焦りは尤もだった。馬を乗り継いで夜通し走らせたところで、江戸から白石まで丸一日はかかる。 問答を繰り返している間際にも、ドンドンッと、再び門を叩く音が響く。 政宗殿の瞳に、「二度も言わすな」と殺気すら籠った光が宿った。 それ以上の問答を無駄だと悟ったのか、小十郎殿が数歩下がって「は…」と短いいらえを返す。 「ご帰還お待ち申し上げます」 それだけ言うと、小十郎殿はくるり、と踵を返して俺を連れて行こうと肩に手を掛けた。 「政宗殿…!某も戦えまする!」 振り払う様に政宗殿の後を追おうとしたが、思いの外強い小十郎殿の力に、押さえ付けられる。 「小十郎!」 政宗殿が、振り返りもせず小十郎殿の名を呼んだ。 「はっ!御免!」 何を、と言う間もなく、みぞおちに鈍痛が走る。 呻く事もできずにそのまま小十郎殿の腕へ倒れ込むと同時に、徐々に視界が闇へ閉ざされていった。 「戦の時代は終わったんだぜ?幸村…」 最後に、その言葉だけが俺の耳に残った。 花魁49
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企業情報 [#r54091fb] 企業概要[#a10354fa] 所有車両[#a10354fa] 旅客車両 [#a10354fa] 貨物車両 [#a10354fa] 子会社・名所一覧[#a10354fa] 子会社 [#a10354fa] 名所 [#a10354fa] 軍事情報[#a10354fa] 所有車両 [#a10354fa] 所有兵器 [#a10354fa] 住民の所有車両 [#a10354fa] 出来事・歴史[#r54091fb] 出来事・歴史 [#v7f42fae] 企業情報 タイトル 位置づけ うp主 開発都市名(使用マップ名) マイリスト 最初回 最新回 【A列車で行こう7】チート鉄道株式会社が行く ライバル会社 ねここーもり ● ● 6回 社名 チート鉄道株式会社 略称 チー鉄 資本金 3000億円(全額ニコ鉄から横領) 決算 非公開 売上高 企業秘密 代表者 代表取締役社長兼将軍 ねここーもり 業種 陸運業 事業内容 鉄道輸送・遊園地経営・デパート経営・人材派遣 設立 謎 本社所在地 国家機密 営業キロ 測定不能 主要役員数 無限(影武者を含む) 企業概要 ニコ鉄グループに見放されたチー島を本拠地とし、ニコ鉄から横領した莫大な資金と強力な軍隊を持つ将軍が率いるぼったくり鉄道会社。初音市からいろいろな手法で住民を招待している。横領が公になり刺客が幾度も送り込まれたが、いろいろな武器を駆使し危機を乗り越えてきた。反ニコ鉄派の支持者多数。 沿線の自治体や政府に多大な影響力を持つ。 所有車両 旅客車両 CTT19系ぼったくり通勤電車 貨物車両 CCT07系超高速貨物列車 子会社・名所一覧 子会社 邪馬台電気デパート 最新(?)の家電やおもちゃ(拳銃)を低価格で販売。会員募集中。 鈍痛デパート ブランド品を格安で購入できる。オリジナルブランドクレジットカードに入会すると抽選でアメリカ製の外車をもらえる。 トカチ国際空港 チー島の玄関口。初音市から多数の住民を招待。軍民共用空港。 名所 ホイール3000 直径3000mの世界最大の観覧車 東方スタジアム 軍事情報 所有車両 90式自家用車 将軍の自家用車。武装付。 AH−64D自家用ヘリ 将軍の自家用ヘリ。武装付。 87式車 某国の友人からもらった車。対空機関砲付。 03式車 某国の友人からもらった車。対空誘導弾付。通称、「花火」 タイコンデロガ級 巡視船 イージスシステム付。 ニミッツ級 病院船 航空機付。 M1A1パトカー 203mm催涙弾砲 所有兵器 RPG−7 将軍の中東みやげ。 大陸間弾道花火 LGM−30ミニットマンW87弾頭。シベリア人材派遣のお礼。 住民の所有車両 九七式中戦車チハ 空港建設反対デモ参加中に大破。 出来事・歴史 出来事・歴史 NDF航空機墜落事件 トカチ国際空港建設反対デモ 雑居ビル砲撃事件 その日の出来事などはチー島ニュース速報で報道される。 ちなみに、ニュース番組はここそっくり。
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16:限りなく屑を超越した何か 「う…ぐ」 長谷川祐治は意識を取り戻す。 下半身に冷たい風が当たるのを感じ、目をやると、自分は下半身を露出していた。 意識を失う直前の事を思い出そうとする。 「確か……俺は……そうだ、蝶の羽根持った女を追っ掛けて、捕まえてそして……」 大方思い出した所で、段々と怒りが祐治の心にわいてくる。 とても不純かつ下劣な怒りが。 「畜生! 誰だ、俺の邪魔しやがった奴は!? 駄目だ……分からねぇ、後頭部殴りやがって、痛……」 鈍痛が残る後頭部を押さえる祐治。 そして押さえた手を見ると手の平に赤い液体が僅かに付着しているのが見えた。 紛れも無く自分の血液である。 「糞っ!! もしこれやったのが女だったら、滅茶苦茶にして、奴隷にしてやる」 「…聞いた通り過ぎて笑えてくるよ」 祐治の耳に入った少女と思しき声。 それは祐治のすぐ背後から聞こえた。 女の声に反応して祐治は後ろを振り向いた、そして、黒い銃口が目の前に来る。 その黒い穴から眩い光が放たれ――――長谷川祐治の意識が再び消える。 今度は、恐らく永久に覚める事は無い――彼の額には穴が空き、後頭部から熱い鉛玉が突き抜け、 雑草の緑を真っ赤に染めたのだから。 「貴方のような女性の敵は、悪いけど寝ててね永遠に……」 右手に9mm拳銃を携えた少女、◆meUMrrZs9oは長谷川祐治の死体を見下ろしながら言った。 (倒れている人がいると思ったら、あの長谷川祐治だったなんて……気絶していて良かった。 下手をしたら私が国分由貴や寺島雪菜のように……想像したくない。 あ……包丁……こいつの持物かな……デイパックの中に何か入ってないかな) 祐治のデイパックを漁る◆meUMrrZs9o。 しかし見付けた物はガムテープのみだった。 「しょぼい…まあ、何かに使えるかも」 具体的に何に使えそうなのかは思い付かなかったが、◆meUMrrZs9oは包丁とガムテープを自分のデイパックに押し込んだ。 周囲を見渡し、確認出来る限り人影は見えない事を確かめる。 そして足早にその場から立ち去った。 【長谷川祐治@◆VxAX.uhVsM氏のオリキャラ 死亡確認】 【残り 43人】 【早朝/F-6田圃】 【◆meUMrrZs9o@非リレーロワスレ書き手】 [状態]健康 [装備]9mm拳銃(8/9) [持物]基本支給品一式、9mm拳銃弾倉(2)、文化包丁、ガムテープ [思考・行動] 基本:殺し合いからの脱出。危険人物は可能な限り始末する。 1:他書き手さんの捜索。 [備考] ※◆ymCx/I3enU、◆VxAX.uhVsM、◆6LQfwU/9.Mのオリキャラの情報を持っています。 015:愛なんてものはバーベキューで食らえ 目次順 017:三匹を斬る GAME START 長谷川祐治 死亡 005:LOTUS ◆meUMrrZs9o 025:叶うならば――――
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「首を…はねる…? ちょっと待て!アンタ、何言って…」 澄みすぎていて何も映しはしない瞳から目を逸らし、 眼下に見降ろした毛利の姿を見て思わず息を飲んだ。 白い着衣を染め上げていくかのように、 太ももの怪我とは別に股の辺りからもじわじわと血が滲んでいる。 そう…あの日毛利は、合戦のさなか突如酷く重い月経に見舞われていた。 だから船戦を早々に切り上げようとし、厳島に布陣した際も 「これは策である」と本陣から部下を遠ざけ… たった一人で腹部を蝕む鈍痛に耐えていたのだ。 「……………」 毛利が不自由な身体で両足を摺り寄せるようにして、 未だ広がり続けている出血の痕を必死に俺の視線から隠そうとしている。 もちろん俺は慌てて顔を逸らし毛利を視界に入れないようにしたが、 そんな俺を一瞥すると毛利は自嘲気味な冷笑を漏らした。 「クッ…ククッ…。戦場においても女は斬らぬ… 否、例え総大将であろうとも所詮女など斬る価値も無し…と申すか…」 「そっ…そうじゃねぇよ!」 「ならば早う、我が首を刎ねよ!!」 「……っ!!」 哀願にも酷似した、悲痛な叫び。 だがそれに応える事が出来る筈も無く…俺はとっさに碇槍を放り投げると、 肩に引っ掛けていた羽織の両袖を、毛利の腰の辺りにきつく結びつけた。 そうして毛利の下腹部から膝までをすっかり羽織で覆い、 何事かと瞳を瞬かせた毛利を抱き上げようとした時だ。 -毛利の援軍の弓兵達が本陣に駆け込んできた。 「もっ…元就様!!??」 「おう!アンタ等、丁度良かった…休戦だ休戦!!! アンタ等んトコの総大将が怪我して…」 「貴様等、何をしておる!!速やかに戦を続行し、我もろともこの男を射殺すのだ!! この男は敵軍の総大将…長曾我部元親ぞ!!」 「なっ…!!」 その場に居た全員が、毛利の怒号に凍りつく。 …この女、こんな状況で何言ってやがる!? 「駄目だ!休戦だっ!! 毛利の手当てが先だ!!」 「ならぬ!戦を続けよ!! 今此処で長曾我部を討つのだ!!! えぇい貴様等、何故我の命令通りに動かぬ!! まさか我ではなく、敵の総大将の命令に従うと申すか!!」 このままじゃ、埒があかねぇ。 そう思った刹那、毛利が苦悶に顔を歪める。 そして二度三度大きく体が震えると、ついにそのまま…毛利は意識を手放した。 「…何故誰も…我が命令に従わぬ…。 そうか…我…が、女だから…」 意識を手放す寸前に、毛利の口の端から細く漏れた自虐の言葉。 そいつが耳に飛び込んできて、俺は反射的に毛利を抱きしめていた。 バカ、違ぇよ。 誰もアンタの言う事を聞かなかったのは、アンタが女だからじゃねぇ。 ここに居る誰もが、アンタを大切に思ってるからだ。 なのに何でアンタには、それが解らねぇ…。 毛利にだけ聞こえるように耳元でそう呟いたが、 既に失神している毛利には届かなかったろう。 それでも、言わずには居られなかった。 元親+ザビー時々元就(♀)5