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菊月夜 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)淹《い》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)藩|酒井《さかい》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JISX0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#歌記号、1-3-28] ------------------------------------------------------- [#6字下げ]一[#「一」は中見出し] 「珍しい到来物があったのでね。茶を淹《い》れてきましたよ」 若いはした[#「はした」に傍点]に茶道具を持たせて、そういいながらはいって来た母親のようすを見たとき、信三郎《しんざぶろう》はすぐになにかはなしが出るなと思った。珍しい菓子というのは砂糖漬けの杏子《あんず》だった。「あなたがお帰りだというので、疋田《ひきた》さまから届けてくだすったんですよ、絢子《あやこ》どののお手作りだそうです、召上ってごらんなさい」 「珍重なものでございますね」信三郎は、いわれるままに摘んでみた。しんなりとした歯ごたえの下から強い杏子の香が匂い、酸味と甘さの溶け合った、密度のこまかい味が舌の根までひろがってゆく、まさしく珍重というべきであるが、武家の質素な生活に慣れている者には、うまい、と思うよりさきに、贅沢《ぜいたく》だという感じのほうがつよくくる。――こういう味に狎《な》れてはいけない、理屈ではなく、そういう警戒をすぐに感ずるのだ。信三郎は一つ摘んだだけで壺の蓋をした。 「もっと召上れ……」 「いえもうけっこうです、茶をいただきましょう」 「あなたへといってくださったのだから召上がればよいのに、ではここへ置いておきますからね……」 「疋田どのがわたくしへというのですか」 彼は不審そうに母を見た。疋田はこの鶴岡藩|酒井《さかい》家の重職のいえがらである。こちらは八百石の郡代で身分も違うし、これまで物を贈答するほど親しかったとはかつて聞いたことがなかった。それでも父の佐垣藤左衛門《さがきとうざえもん》は郡代だし、兄の市九郎《いちくろう》は書院番にあがっているから、どちらかへ贈り物ならまだしもわかる。けれども信三郎は二十三歳になるが部屋住であり、しかも幕府の法制を勉強するため江戸邸に四年いて、つい四五日まえに帰藩したばかりだった。重職の家から、息女てづくりの菓子を名ざしで贈られるなどとは、考えも及ばぬことだったのである。 「……ええ」母親はなぜか眩《まぶ》しそうに眼叩きをしながら頷《うなず》いた。「この頃は絢子どのも、ときどきここへおみえになりますよ、老職のご息女とは思えないおしとやかな気質で、眉つきお眼もとのそれはお美しいかたです……」 「ご馳走さまでした」信三郎は茶碗を置いた。「少し書き物がございますから……」話題が見当のつかぬほうへ外れてゆくので、彼はそういいながら机のほうへ向き直ってしまった。 数日して仕事の予備報告をするために、彼は奉行役所へ出頭した。四年かかったけれど、幕府の法制の研究は完成したわけではない。もう二年ばかり延期を願うつもりでいたところを、急に国許《くにもと》から呼び戻されて帰ったのだった。それゆえ彼は、予備報告をしたらそれを機会に、また研究継続を願い出る考えだったのである。……奉行役所支配は安倍孫太夫《あべまごだゆう》だった。提出した調書は受け取ったが、継続の願いは「いずれお上へ伺ったうえで」というだけで、あまり期待のできそうもないようすだった。 「本調書はできしだい呈上いたしますが、完全なものとは申上げ兼ねますので、ぜひもうしばらく継続させていただけますよう、あらかじめお願い申しておきます」信三郎は、諄《くど》いと思いながらそう念を押して役所を出た。すると二の丸の桝形《ますがた》のところで、父の藤左衛門と会った。父も役所から退出したのだそうでいっしょに下城したが、大手の辻《つじ》まで来るとふと思いついたように、 「……ちょうどよい、おひきあわせしておくから同道しろ」そう云って道を少し戻り、疋田|兵庫助《ひょうごのすけ》の屋敷へはいっていった。うむを云うひまはなかった。――いったいどういうお考えなのだろう、信三郎には父の気持がわからなかった。なんのための訪問かも解しかねて、客間へとおされてからも心がおちつかず、ひどく手持ちぶさたに坐っていた。……兵庫助は病弱らしい痩身《そうしん》で、まだそれほどの年齢でもないのに、鬢《びん》のあたりは白いものを交えていた。 「これが信三郎と申す、二男でございます……」藤左衛門がそういって紹介すると、兵庫助はしけじけとこちらを見て微笑した。江戸の話を所望されたが、四年のあいだ御城と屋敷とを往復したばかりでまったく見物あるきなどをしていないため、これという話題もなく話は一向にはずまなかった。そのあいだにひとりの美しく着飾った娘が、しずかに茶菓の接待をした。母親にでも似たのであろうか、まる顔の血色のいい頬につつましく笑窪《えくぼ》が浮いて、俯眼にしたながい睫毛《まつげ》の下から眩しそうな、いかにも羞《はじ》らいを含んだ眸子《ひとみ》が覗《のぞ》いていた、――これが絢子というむすめだな、信三郎はすぐにそう気づいた。そして贈られた菓子と、今日の訪問とのあいだに、彼には内密でひとすじの糸が繋《つな》がれているということを、そのときはじめておぼろげに察したのであった。 [#6字下げ]二[#「二」は中見出し] 疋田家の婿にというはなしが出たのは、それから五日めのことだった。きりだしたのは母親である。信三郎はむしろ微笑しながら母の眼を見まもった。 「……けれど松谷《まつたに》のほうはどうなるのですか、松谷とまえに約束があると覚えていますが」 「あなたは、松谷がどうなったかご存じないのですか……」 「あらましは江戸で噂《うわさ》を聞きました、権太夫《ごんだゆう》どのが狂死して、ご家族は追放になったと、それだけは聞いています」 「それをご承知なら、もうあの約束のことは心配なさらなくとも……」 「いやそれは違いますよ」信三郎はしずかに頭を振った。「たとえ権太夫殿が狂死し遺族がご追放になったとしても、小房《こふさ》どのとわたくしとの約束は四年まえからのことで、それとは関係がないと思います」 「それは、そのとおりです……」母親はしずかに頷いた。「武士と武士との約束でもあり、小房どのに罪があったわけではないのですから、……お父上もわたくしもそのつもりで、ご追放と聞いたときすぐ小房どのをこちらへお引取り申すつもりでした、けれどそれがだめだったのです」 おなじ家中で納戸奉行を勤めていた松谷権太夫には、男子がなく、小房という娘がひとりいた。すぐれて美貌だというほどではなかったが、魅力のある顔だちと怜悧《れいり》な気質とでなかなか評判が高かった。四年まえ、信三郎が江戸へ出ることにきまるとすぐ、小房とのあいだに縁談がまとまり、彼の任務が終って帰藩したあかつきには入婿するという約束ができたのである。……ところが去年の春のはじめだった。権太夫は城中でとつぜん発狂し、抜刀して奥殿へ踏みこもうとした。おどろいて制止しようとする小姓組の者をも二人ばかり傷つけたうえ、なお暴れるのでやむなくとり詰めて討ち果してしまった。重臣の高力忠左衛門《こうりきちゅうざえもん》は、ただちに老職評定をひらき、即決で『死体とり捨て』『遺族放逐』という処分をきめた。そのとき藩主の酒井|忠義《ただよし》はまだ幼少で江戸屋敷にいたから、いちおう御裁可を待つべきではないかという者もあったが、高力忠左衛門が即決を主張してやまぬため、処分はその場できめられてしまった。……忠左衛門は先代|摂津守忠当《せっつのかみただとう》の寵臣《ちょうしん》で、現在なお権勢ならぶ者なき位置にあったし、また藩法にも、――城中で抜刀|狼藉《ろうぜき》した場合は重科、家族は放逐という明らかな掟《おきて》があるので、誰にも即決に反対することはできなかったのである。 「……御裁決を聞くとすぐ」と母親はいたましげに続けた。「お父上が松谷どのへ使をおやりになったのです。けれどもそのときもう家はすっかり片付いていて、小房どの親子はいずれかへたち退いたあとでした」 「…………」 「そしてその夜でしたよ、使の者が手紙を届けて来たのですが、――思いがけぬできごとのため婚約も果せぬ始末となった、縁談は無きものにしたいから、そういう文面だったのです」 「こちらに迷惑をかけまいという心遣いですね……」信三郎は暗然と眼を伏せた。「よくわかりました、しかし疋田とのはなしは、少し考えさせて頂きます」 「それはいずれ父上から、改めておはなしがあるでしょうけれど……」 そういって母親は、心のこりそうに立っていった。信三郎はいろいろの感慨に胸を塞《ふさ》がれた、彼は小房に二度しか会っていないが、陶器のように艶《つや》つやとした頬と、こちらを見るときぱちぱちと目叩きする上眼づかいの賢そうな眸子とは、いまでもかなり鮮やかな印象としてのこっている、……あの眸子は、いまどこでなにを見ているだろう、今でもあのように目叩きをするだろうか、不幸はいつも思い設けぬところに起る、ずいぶん身を戒しめ要慎をしていても、それは不意にやってきて人を掴《つか》む、その運命をひき裂いて谷底へとつき墜とす、あの人はどんな気持で不幸に堪えようとしているだろう、その力があるだろうか。信三郎はできることなら探し求めて会い、心から慰め励ましてやりたいという衝動をするどく感ずるのだった。 父からはなしのあるまえに、重臣のひとり安倍孫太夫に招かれた。孫太夫は重臣のいえがらであるがまだ三十歳で、二年まえに江戸から国詰となり、奉行役支配の席にいた。屋敷は三ノ曲輪にあったが、そのときは鵜渡川畔の別墅《べっしょ》へ招かれたのである。話は意外にも疋田との縁談だった。 「じつは、拙者が仲人をひきうけているのだ」 信三郎は、いったいこれはどうしたことかと思った。 「わたくしごとき者の縁談に、ご老職までがそのように仰せられる、これにはなにか仔細《しさい》があるのでございますか、それとも単純な縁談なのでございますか」 「仔細はある……」孫太夫は坐り直した。 [#6字下げ]三[#「三」は中見出し] 「いま鶴岡藩が、いろいろな意味で大改革をおこなうべき時期に当面していることは、そこもとも知らぬわけではあるまい」孫太夫はそう云いだした、「……これは摂津守さま御代からの懸案であったが、御他界とともに内外の事情が複雑となり、そのうえ権勢をもって政治を私する一味があるため、改革はむしろ改悪のかたちにさえ傾きつつある、このままではいかん、断じてこのままではいかんのだ」 その言葉の意味は、信三郎にもよくわかった。権勢をもって政治を私するというのは、高力忠左衛門をさすのであろう、複雑な事情というのは、家督問題だ。……先代摂津守忠当が死んだあと、老臣の一部には嗣子忠義を廃して、分家の長門守家から養子を入れようという説が出た。そのとき高力忠左衛門が独り忠義家督を主張して養子説を粉砕し去った、禍根はすでにそこにあったのだ。すなわち摂津守の寵臣である高力とその系統を除かなければ、鶴岡藩政の改革はできない状態だった。そのために分家から養子を入れようとしたのであるが、手段が拙劣だったので失敗に帰し、却《かえ》って忠左衛門の威望に圧力を加える結果となった。彼は先代の寵臣だったばかりでなく、現主君|左衛門太夫《さえもんだゆう》忠義を擁立した人間として、今や十五万石の政治をがっちり掌握していたのである。 「……こう云えばわかるであろう、当面の問題は高力どの一統を除くことだ。政治改革はそのことが実現したうえでなければ手がつかぬ。まずなによりも高力どのを除くことがさきなのだが、これは非常に困難なことであり、うっかりすると御家督問題の失敗を繰返すことになる」 「……しかしその困難というのは、どういう点なのですか」 「高力どの一統の罪条が明白でない、とりあげれば箇条はいくらもあるが、決定的な条件となるものはなく、明敏な高力どのの弁舌にかかればみな申開きが立つであろう、問題はこれこれの罪状があるからというのではなく、高力一統の存在そのものが政治の癌《がん》なので、理由のいかんにかかわらぬところに困難があるのだ」 「……してその打開策はあるのですか」 「そこもとが疋田家へ入る、今のところこれが唯一の策だ」 「……仰せの意味がよくわかりません」 「新しい人間が必要なのだ」孫太夫は、力をこめていった、「……高力一統の勢力は、十年ちかい年代を経て、その根は深くかつ広い、現在重臣の席にある者はみな、大なり小なりその勢力の影響をうけている、これでは断乎たる手段をとることはできないのだ、彼らの影響をうけたことのない人間、まったく新しい人間が起って斧をとらなければならぬ、しかも高力どのの犀利《さいり》明敏を凌《しの》ぐだけの資質が必要だ、これは申すまでもないだろう」 「…………」信三郎は、じっと相手の眼をみまもった。孫太夫もその眼を見かえしながら、突込んでくるような調子で云った。 「……そこもとの名が出たのは去年の秋だった、佐垣信三郎という名は、すべての者に双手をあげさせたのだ、問題は身分上の資格だ、それには疋田どのが迎えようと申し出た、あとはそこもとの覚悟ひとつでことがきまる、……仔細というのはこれだけだが、そこもとの意見はどうか」 藩政改革がさし迫った課題であることも知っている、その癌《がん》が高力一統の勢力であることも間違いはない、少壮気鋭の者のなかには、――忠左斬るべし、という激論さえあるくらいだ、したがって孫太夫の説くところに疑問はないが、はたして衆望を担って起つちから[#「ちから」に傍点]が、自分にあるや否やは重大な問題である。 しかし彼がその点を反省するよりまえに、孫太夫がずばりと切りこんだ。 「……そこもとにも思案はあろう、だがことは早きを要するのだ、藩家のためにおのれを棄ててくれ、まかり違えば死んでもらわねばならぬが、そのときはわれらも生きてはいない、成否は当ってからのことだ、一命を棄てる覚悟でひきうけてくれぬか」 「……明日お返辞を申上げます」信三郎は面をあげて、こう答えた。 彼は、こういうとき兄がいてくれたらと思った。心はきまっていたが、できることなら兄からひとこと助言がほしかった。しかし、兄は江戸詰だし、ことがことだけに親しい友にも語れなかった、――だが助言など頼まぬほうが本当だろう、おれにはおれの能力だけのことしかできない、その能力をだしきってやってみよう、成敗は天のものだ、はじめから一身も名も棄てれば遅疑することはない、よし! 信三郎はそう思いきめ、明くる日孫太夫を訪ねて承知の旨を伝えた。 疋田へ入婿のゆるしが江戸から来たのは六月はじめのことで、その月二十日に婚礼の式があげられた。諸事倹約の布令の出ているときで、客は両家の近い親族に限られ、祝宴もきわめて質素なものだった。そして盃《さかずき》のはじまる頃から、戸外はしずかな雨になっていた。 [#6字下げ]四[#「四」は中見出し] 宴が果て客たちが帰り去って、新婚の寝間へ案内された信三郎は、金屏をめぐらした美しい褥《しとね》を前にして、窮地へ追い詰められた者のように息を詰めた、……雪洞《ぼんぼり》の光をうつした金屏の表にまざまざとうかぶ俤《おもかげ》がある。心ではふり捨てたと信じながら、その部屋の美しく清浄な色彩を前にすると、どうしようもない感情が胸にあふれ、かなしい人の身の上があらためて切なく思いやられるのだった、――みれんな、彼はそう自分を叱りつけ、心を鎮めようとしてじっと雨の音に聞きいった。 したくを直した絢子が、安倍夫人に手をひかれてはいって来た。安倍夫人が新夫婦の未来を祝って去ると、あとは二人だけが燭《しょく》を中にして相対した。軒をうつ雨の音の、一つ一つを聞きわけながら、信三郎はしだいに心の苦しさを抑えかねてきた、すると絢子が囁《ささや》くようなこえで、 「……もうしばらくご辛抱をおねがい申します」そう云った、「家人が寝鎮まりましたら、わたくしあちらへまいりますから……」 信三郎はちょっとその意味を解しかね眼をあげて新妻を見た、美しく化粧をした絢子の顔は紙のように白く、双眼にはいっぱい涙が溜《たま》っていた。 「……わたくし、松谷の小房さまとお親しくしておりました」涙の溢《あふ》れそうな眼で信三郎を見あげながら、絢子は切なげな口ぶりでしずかに云った、「わたくしのような者には、もったいないほどの良いお友達でございました。あのようなご不幸なお身の上になって、この朝夕をどうしていらっしゃるかと思いますと、……わたくし申上げようのない悲しい気持でございます」抑えかねた嗚咽《おえつ》を隠すようにしばらく面に袖を当てていたが、すぐにまた言葉をついだ、「……今宵の祝言をあなたさまがどのようなお気持でご承知なさいましたか、それもおぼろげにはお察し申しております、ご心配くださいますな、わたくしは決して、……決して」 そのあとは、続かなかった。信三郎は、烈しく心をうたれた、ここにも自分を棄てようとする人がいる、乙女の身としていちど祝言の盃を交わせば、もはやその一生は動かすことができない、しかも絢子は初めからまことのめおと[#「めおと」に傍点]になる望みを捨て、信三郎を必要な位置にすすめるためにその盃を執ったのだ。――武士の女《むすめ》だ、信三郎はそう思った、しかしそれは彼にとって、二重の苦しみであった。これほどの遠慮をそのまま受けてよいかどうか、けなげな覚悟であるだけに、それをそのまま受け取ることがはたして正しいかどうか、若い彼には新しい重荷が加えられた感じである。しかしむろん今それが重大ではない、重荷が二重になったとしても、まずなすべきことがあるのだ。 「……よくわかりました」信三郎は感謝をこめていった、「なにも申上げずにご厚志を受けましょう、すべてはことが終ったあとに……」 「はい」絢子は堪えがたそうに頭を垂れ両手をついた、華燭の宵をこめて、雨はなおしとしとと降りしきっていた。 月が変ると彼は重臣の列に加わり、大目附の職についた。大目附は格違いであるが、新任の重職として特に兼務を命ぜられたのである。監察権はすでに彼の手にはいった。安倍孫太夫を中軸とする重臣たちの手から、高力系の秕政《ひせい》の調書がつぎつぎと集ってくる。このあいだに彼自身は大目附の記録を調査し、疑問に当ると年次を十年までさかのぼって克明に検討した。しかしこれらの調べから得たものはほとんど取るに足らなかった。一つ一つを取れば私曲の歴然たるものが、つきつめてゆくと巧みに遁《に》げみちが備わっている、甲を捉《とら》えると乙に繋がり、それがさらに丙へ続いてすべてを消し去ってしまう。どこにも遁げみちがあり、抜け穴が作ってあった。……信三郎は舌を巻いた。人間のすることには必ずどこかに失策を遺すものだ、十年にわたって詳細に検討されれば、いかなる人間も無垢《むく》ではあり得まい、ことに政治にはその時その時の方向と目的があるもので、後から批判して欠くるところなしというものでは決してない、信三郎としては必ず発見するであろう失策の例から、高力政治の真実を掴もうと思ったのであるが、完全に隠蔽《いんぺい》された私曲の数々をみて慄然《りつぜん》とした。それは『奸曲《かんきょく》』という感じだった、――個々の理由ではなく、その存在することがいかんのだ、孫太夫はそういったが、信三郎にも今こそ、高力除くべしという決意が動かすべからざるものとなった。 ある日彼は、町奉行役所へゆき、裁判記録をとりよせてみずから精査した。疑わしいものは囚人を呼び出して訊問《じんもん》した。四五日そういうことがあってから、こんどはじかに牢舎《ろうしゃ》を見にゆき、囚人と記録の照合をはじめた。 「……なにかご不審があるのでございますか」 町奉行はかなり狼狽したようすだった。信三郎はさりげなく、 「いや大目附としての心得のためだから……」 そういって照合を続けていった。 [#6字下げ]五[#「五」は中見出し] 牢舎のしらべを終ろうとしているときだった。病囚溜りに一人の異様な人間のいるのをみつけたので、足を停めると、「狂人でござります」という。狂人をどうして牢舎へ入れて置くのか、不審に思って覗いていると、「……御老職の屋敷へ忍び込んで盗賊をはたらこうと致したのです」奉行がそばからそう説明した。……狂人は襤褸《ぼろ》に包まれていた。むぐら[#「むぐら」に傍点]のように茫々と乱れた髪の下から、するどく光る野獣のような双眸でじっとこちらを見まもっていたが、とつぜん嗄《しゃが》れた声で、 [#ここから2字下げ] ※[#歌記号、1-3-28]……信夫《しのぶ》の浦を朝|漕《こ》ぐ小舟 さし寄せよ 夜こそ訪ひ来ね 君をおきてあだし心を わがもたばや……。 [#ここで字下げ終わり] そう俗歌のひとふしを唄いだした。 「やかましい、しずかにせぬか」奉行がどなりつけるのをしおに、信三郎はそこを離れ、奉行役所へ戻った。彼は『信夫の浦』という俗歌を知っている、それは古調の風俗うたで、佐垣家の老下僕がよく口にしたのを聞き覚えた、しかし狂人の唄ったのとは少し違うのである、――信夫の浦を朝漕ぐ小舟、さし寄せよ、というまではおなじであるが、そのあとは、――我さへ乗りてな、信夫の 信夫の浦を見むや というのだった、『……夜こそ訪ひ来ね』とはまるで聞いたことのない文句である。 その夜八時を過ぎてから、信三郎はなんの前触れもなく牢舎を叩いた。役人は大目附の不意の検察にびっくりしたが、信三郎は「御用の筋による内密の調べだ」といい、病囚溜りへ案内させた。そして「この者に内密の訊問があるから」といって役人を遠ざけ、手燭を取って格子の間近へ寄った。狂人は房の片隅に身を辣《すく》め、おどろな髪の蔭から光る眼でこちらを瞶《みつ》めている。 「……おれは、大目附疋田信三郎と申す者だ」彼は狂人に向ってそう呼びかけた、「今日そのほうの唄った俗歌に、夜こそ訪い来ねという文句があった、なにか申すことでもあれば云うがよい、ここにはおれ一人だぞ」 「…………」狂人はなにか物音でも聞きすますように、しばらくじっと息をひそめていたが、やがてもぞもぞと身を起し、格子のそばへと這《は》い寄って来た。そして膏《あぶら》と垢《あか》で汚れた茫髪をかきわけ、小さな棒状に巻いた物をとり出して、黙って信三郎に渡した。披《ひら》いてみると、『斬奸覚書』という文字がいきなり眼へとびこんできた。そして次に、――高力忠左衛門討果し申候こと私怨《しえん》にこれ無く……という文字がみえたので、信三郎はあとは読まずに巻き戻してふところへ納《しま》った。狂人はじっとこちらを見上げている。 「……そのほうこの書状を何者から預かった」 「……ご本人から預かりました」 そう答える声を聞いて、信三郎はびっくりした。今までの嗄がれ声ではない、かすれてはいるが正しく女だ、女の声なのである、彼は思わず身を跼《かが》めた。 「そのほうは誰だ、女だな」 「…………」 「申せ、そのほうは何者だ」そう云いながら手燭をつきつけると、狂人はその光を避けるもののように面を外向けた。信三郎はその横顔を見た、横顔から衿《えり》あしへのなめらかな線を見た、彼はあっと息をのんだ。 「……小房どの、あなたか」 「あかりを……」消えいるような声でそういった、――あかりを、醜い姿を恥るのであろう、信三郎は手燭をうしろに置き、そこへ片膝《かたひざ》をついた。 「話してください、人が来るといけません、必要なことだけなるべく手短にいってください」 小房はこちらへ向き直り、面を見られたくないのであろう、深くうなだれたまましずかに語りだした。――松谷権太夫は、発狂したのではなかった。高力系の秕政と私曲を見かねて、城中に忠左衛門を斬ろうとしたのである。少壮気鋭の人々が『忠左討つべし』といっているが、若い者はさきざき御役に立つ人間だ、自分はすでに老年に及んでいるから、忠左を斬って死んでも御奉公に不足はない、そういう覚悟のうえで斬奸状《ざんかんじょう》を認《したた》め、万一の場合に写しをとって小房に与え、後事の指図をして登城したのである、それからの仔細はわからない、けれど失敗して逆に高力系の手にかかり、発狂者として斬られたことは、結果の示すとおりである。小房は母親とともに、身の危険を察していち早く城下をたち退いた。二人は酒田の港の裏町に隠れて時期の来るのを待っていたが、心の痛手と境遇の激変がこたえたものであろう、母親は去年の秋の末に病歿《びょうぼつ》してしまい、小房はただ独りのよるべなき身となった。……むろんそんなことで心は挫《くじ》けはしなかったが、藩の情勢が少しも変らず、高力系の手がひそかに自分を捜索していて、いつ彼らに捉るかわからないありさまだったので、ついに意を決し、父に代って忠左衛門を討つべく、身を※[#「にんべん+扮のつくり」、第3水準1-14-9]《やつ》して高力邸へ忍び込んだのであった。 [#6字下げ]六[#「六」は中見出し] 「まことにお恥かしゅうございますが、父と同様わたくしも仕損じました、それで狂人を装いまして、命だけはとりとめ、この牢舎につながれていたのでございます」小房はちょっと息をついて云った。 「ここへ押籠《おしこ》められて半年あまり、もうだめか、もう死のうか、幾たびそう思ったか知れませぬ、けれどもわたくしが死んでは父の志も無になり、母上にもどんなにか無念におぼしめしましょう、いいえ、それより御家の奸をそのままにしておく不忠はのがれられません、……命のつづく限りは生き延びて、よき折のくるのを待つのが道だ、そう存じまして耐え忍んでまいりました、佐垣さま、おわかりくださいますでしょうか」 佐垣という姓が、ぐさと彼の胸を刺した。しかしその痛みを押し隠して、 「よくわかりました。拙者が大目附を拝命したのも、じつは高力どの処分のためなのです。いろいろ聞いて頂くべきこともありますが、精《くわ》しいことはいずれ申上げましょう、今宵はこれでおわかれします、間もなくここからお出し申しますから」 「わたくしのことならお捨ておきくださいまし、それより一日も早く高力どのを……」 深くうなだれたままそこまで云うと、小房はすばやく牢の片隅へ身をひそめてしまった。……早く去ってください。この醜い姿を見ないでください、そういう気持がいたましいほどよく感じられる。 「……小房どの、心を堅固に、もうしばらく辛抱していてください、わかりましたか」 信三郎は声をひそめてそう呼びかけ、手燭を取ってしずかにそこを去った。 その翌日彼は小姓組の者を三人、大目附役所へ呼びだして、半刻《はんとき》ほど訊問した。彼らは城中で権太夫を討ち果した者たちであるが、高力系の勢力の強大さを信じているとみえ、三人ともむしろ昂然《こうぜん》と事実を述べた、――とつぜん老職に斬りかかったので、発狂にまちがいなしとみたから討ち止めたのである、彼らはそう云った。 ――奥殿へ乱入しようとしたというのは。「ご老職が刃をくぐって奥殿へのがれようとなすったのを、権太夫が追って踏み込もうとしたのでござる」 ――権太夫は『斬奸状』を持っていたはずであるが、それはどう始末をしたか。「なにか知らぬが書状ようの物があった、それはご老職が裂き捨てられたと記憶する」 それだけで充分だった。たとえ遺恨の刃傷にしても喧嘩《けんか》は両成敗である、それを発狂として討ち果し、なお斬奸状を破棄し、即決で重科の処分をした。これだけで充分に切腹の罪は免れない。信三郎は三人の口書をとり、そのまま拘束した。それから孫太夫を訪ねた。そこでひそかに同志の重臣を集め、江戸へ密使を出した。相手が相手だけに水も洩らさぬ手配が必要だったのだ。……こうして周囲の準備がととのったところで、信三郎は牢舎にいる小房を大目附役所へ移し、正面から高力忠左衛門に召出し状をつきつけた。忠左衛門はまだなにも知らなかったようだ。それで召出し状を見てもかくべつ重大には思わず、――病中なれば追て本復のうえ、と答えてきた。思う壺である、――これでよし、信三郎はひそかに会心の笑をもらし、中二日おいて堂々と高力邸へのりこんでいった。 信三郎は半刻ちかく待たされた。そして出て来た忠左衛門は、客を下座に、おのれは悠然と床を背にして坐った。六十に近い年齢とはみえぬ精悍《せいかん》な肉体をもち、眉の濃い、唇の厚い、意志そのものといった相貌である、生麻の帷子《かたびら》の着ながしで袴《はかま》も着けていない、おそらく酒を呑んでいたのだろう、横鬢から額へかけて赤くなっているし、ときどき無遠慮に酒気を吐いた。 「まだ残暑がきついのう」彼は坐るとすぐにそう云った。「なんの用じゃな」 信三郎は黙っていた。 「さきごろ召出しの使がまいったようだが、その用件かな」 「…………」 「どうしたんじゃ、舌でも痺《しび》れたか」 じろっとこちらへ眼を向けたとき、信三郎はしずかなこえで、 「高力忠左衛門、座が高いぞ」と云った。忠左衛門はくっと眼を細めた。大きく瞠《みひ》らいたよりも鋭く、蛇のような感じのする眼つきだった。……老人は十年にわたって不動の権勢をにぎり、かつてなにものにも頭を下げたことがない、すべての者が彼の頤使《いし》に従い、鞠躬《きっきゅう》としてその命を待った、ひとたびその眼でねめつけられれば、あえて面をあげ得る者は一人としてなかった、しかし、今、ほとんど見知らぬ青年ともいうべき疋田信三郎、孫にも近い若き大目附が、眼をあげて彼を見据え、姓名を呼び捨てにし『座が高い』と罵ったのだ、彼は怒るよりもむしろ唖然とした、その面上へ信三郎は大喝をあびせたのである。 「上意だ、高力忠左衛門、下におろう」 [#6字下げ]七[#「七」は中見出し] 不動の位置が砂のごとく崩壊する、忠左衛門はその音が聞えるように思った。権力とか威勢とかいうものはひとつの状態であって、本質の価値に因るよりも周囲のつくりあげる場合のほうが多い、高力忠左衛門がながいあいだ不動の権勢をにぎっていたのは、彼自身の実力というよりも、それが許されたる状態だったというべきであろう、その状態の頽れる時がきたのだ。信三郎の一喝は誤りなく的を射て、忠左衛門の確信の均衡をやぶった、――わが前に眼をあげ得る者なし、と信じていた頭上に、痛棒がうちおろされたのである。 老人は立って下座についた、信三郎は上座に直ると、かたちを正して歯切れよくずばずばと云った。 「……去る万治二年春、城中において、松谷権太夫こと斬奸の趣意をもってそのほうに対し刃傷に及びしところ、腹心の者どもを呼び催してこれを討ち果し、権太夫所持の斬奸状をひそかに破棄し、一存をもって老職評定を開き、お上の御沙汰をも待たず即決にて重科に極めたる始末、その身重職にありながら上をはばからず専断私曲の致しかた不届き至極に付き、追て沙汰あるまで謹慎を申付くるものなり」 聞いているうちに、忠左衛門はさっと蒼《あお》くなった。そして、けんめいに威儼《いげん》を保ちながら「……その御達しは上意によるか、それとも大目附よりのものか」と反問した。「……いずれにもせよかかる重き御達を口上にて承わる例はない、御達状を拝見しよう」 「そのほう老耄《ろうもう》したな忠左衛門」信三郎は冷やかに答えた。「口上にて謹慎を申付くるのは大目附の慈悲だ、やがてお墨付の御達状がまいるであろう、そのときは切腹はまぬかれぬぞ、……さよう心得て後事の始末をしておくがよい」 信三郎は座を立った、忠左衛門は眼でそれを見送ったが、その眸には、早くも窮境打開の道を捜す必死のもがきがあらわれていた。玄関へ出るまで、そこにもここにも家士たちの不安そうな顔がみえ、また脅やかすような姿勢が眼についた、信三郎はそれらの者も一人ひとり眺めながら、しずかに式台へとおりた。 忠左衛門の暗躍は、数日つづいた。江戸へも人をやったようである。しかし要所要所にはすでに釘《くぎ》を打ち楔《くさび》が入れてあった。それが高力系の根を切り糸を断った。つくりあげた状態というものは均衡が破れると崩壊し去る。不動なるべき忠左衛門の頭上に、監察の一撃がうち下ろされたとき、すでに彼を中心とする権勢の座はばらばらになったのだ。高力系に属する者で、早くも寝返りをうとうとするあわただしい動きが始った。信三郎は黙って見ていた、――もがくだけもがいたら、それでとるべき手段に気づくだろう、そう思ったのである。信三郎としては裁決されるまえに自殺してもらいたかったのだ。 江戸から墨付が到着した。忠左衛門は大目附へ召喚され、改めて松谷権太夫始末のことが審問にかけられた。忠左衛門は過去の秕政がとりあげられるだろうと思い、それなら申開きがたつと信じていた、しかし審問は権太夫の件だけで『斬奸状破棄』と『狂人と申しくるめ』たことと『専断に裁決した』という三条が譴責《けんせき》の的だった。証拠として小房の持っていた斬奸状覚書が呈示され、また小姓組三人の口書があった、――こんなことくらい、と歯牙《しが》にもかけなかったものが、今や彼の首の根をとって押えたのである。はじめ安倍孫太夫ら同志の重臣たちは、高力系の人物すべてに糾弾を加えようとしたが、信三郎はあくまで忠左衛門一人の処分を主張した、忠左衛門を除けばあとは骨抜きだということがわかっていたからだ、そしてついにその説を押しきったのであった。 評定所において忠左衛門が切腹を命ぜられる日だった。信三郎は大目附役所の一室に引取ってある小房をたずねた。……小房はもう※[#「にんべん+扮のつくり」、第3水準1-14-9]した姿ではなかった、疋田の絢子から送られた衣服を着け、髪も櫛《くし》けずって、あの頃の清楚な小房にかえっていた。 「久しぶりでお眼にかかります」信三郎は相対して坐ると、感動を抑えた声でしずかにそう云った。 「……御一家の御不幸についてはなにも申しますまい、あなたのご健固がせめてもの祝着です、ご苦労だったでしょう」 「ありがとう存じます、あなた様にもこのたびはお骨折りでございました、お望みどおりに納りましたそうで、おめでとう存じます」 「あなたのお蔭です、いや本当です、……ご尊父が忠左衛門を斬ろうとなすった事実、斬奸状の写し、この二つが無かったら手の着けようがありませんでした、ご尊父が死んでくだすったお蔭です、あなたが牢舎の苦しみに耐えてくだすったお蔭です」 「それでは父の死がお役に立ったのでございますか……」小房の眼にふつふつと涙が溢れてきた、 「わたくしのことなどはともかく、父の死がお役に立ったのでございますか、……うれしゅうございます、それで父も瞑目《めいもく》いたしましょう、信三郎さま、うれしゅうございます」 [#6字下げ]八[#「八」は中見出し] 小房は面を掩《おお》って噎《むせ》びあげた。信三郎はややしばらく泣くままにさせておいたが、やがて、 「……今日これから、評定所において忠左衛門が切腹をします、小房どの、そのおりあなたに介錯の役を勤めてもらいたいのです、表向きには許されませんが、老職がたの諒解《りょうかい》を得ておきました。どうか支度をしてください」そう云って小房の眼を見た。小房はその言葉を解しかねるように、じっと信三郎の顔を見まもっていたが、ようやく意味を覚ったらしい。 「……ありがとうございますが、それはご辞退を申しとう存じます」と云った。 「どうしておいやだと仰《おっ》しゃる……」 「おぼしめしはよくわかります、父の恨をひと太刀酬わせてくださる、……ありがとうございますけれど、父は私の怨で死んだのではないと存じますし、わたくしも父の仇という気持はございません、そういう気持をもってはならないと存じます、ご親切はもったいのうございますが、ご辞退を申します」 「……まさしく」信三郎はふかく頷いた。「仰しゃるとおりです、よくそこまでお考えになった、失礼ながらおりっぱだと思います、そこでもう一つお話があるのですが、……」 小房の眼がふと狼狽の色をみせた。信三郎がなにを話しだそうとしているかすぐにわかったのだろう、面を伏せながら慎ましく遮《さえ》ぎるように口を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]んだ。 「……なんのお話かは存じませぬけれど、できることならまた次に伺いとうございます、今はなにやら心が紊《みだ》れておりますから」 「そうですか、では高力どの切腹の検分が済んでから改めて申上げることに致しましょう、どうかしばらくお待ちください」 そういって信三郎が立ったとき、小房はふとなにか思いだしたように、 「信三郎さま……」と呼びかけた。彼はふり返った。小房はその顔をじっと熱いまなざしで見まもっていたが、すぐ淋しげに唇で笑い「……いいえ、あとでまたお眼にかかりましたときに……」そう云ってしずかに会釈をした。いかにも淋しげな笑いであり心|惹《ひ》かれる言葉だった。たとえていえば、秋雨に濡れわたる芒の繁みのなかに、一つだけひっそりと咲く桔梗《ききょう》の花ででもあるかのような、あわれにかなしい姿だったのである。 忠左衛門切腹の検分が終り、家族国払いの始末が済むと、信三郎はふたたび大目附役所へ戻った。しかし小房はすでにいなかった。下役の者たちもいつどこから出ていったか知る者はなかった。――どうしたのだろう、彼は不審に思い、すぐに屋敷へ帰ってみた、まえに絢子から衣類を贈ったので、その礼にでも寄ってはいないかと思ったのだ。小房は寄ってはいなかった。しかし居間へはいると絢子が一通の手紙を持って来た。 「……小房さまから、ついさきほど、このお手紙が届きました」という、絢子の眼は泣いていた。信三郎は手にとってみたが、自分の宛名ではないので戻し、――そちらで読んでくれ、と云った。絢子はすでにいちど読んだのであるが、ふたたび披いて低く抑えた声つきで読みはじめた。久濶の辞から衣服の礼へと、美しい筆はよどみなく、次のような文章へと続いていた。 [#ここから1字下げ] 「……大目附お役所へ移りましてより間もなく、佐垣さまとあなた様との御縁談をお伺い申しそろ、まことにまたとなき御縁、心からなる御祝着申上げまいらせそろ。世の人の評判とりとめなきは、常ながら、心得がたきことのふと耳に入り候まま、不躾《ぶしつ》けながらひと筆申上げたきことのござそろ。さきごろ佐垣さま御入婿の仔細は、高力どの御譴責のための御身分|拵《ごしら》えにて、まことは佐垣さまにもあなた様にもめおと[#「めおと」に傍点]の契りはお心になしとやら、ひとつには小房という者へのご遠慮もあることと、ひそかに噂する声の耳につき申しそろ、根なしごととは存じ候えども、万に一つもさようのことの候わばかなしくそろ。かねてあなた様には申上げ候ように、わたくしと佐垣さまとのあいだに縁談のありしことはまことにござそろ、さりながら父の死につぐ一家追放の仰せを蒙《こうむ》りしおり、わたくしがたより縁組のことはき[#「はき」に傍点]とお断り申し、佐垣さまとわたくしとはまったくかかわりなき身と相なり申しそろ、小房こそ不幸の者よとおぼしめし候や、いないなさようにはござなくそろ、父の死は御主家のお役に相立ち、わが身は父の遺志の果されし始末を見届け申しそろ、武家に生れ人の子と育ちてこれに越すよろこびはこれなく、人もしこの本望に恵まることあれば、一生を捧《ささ》ぐるとも悔あるまじく存じそろ、この上になんの望みの候うべきや、ただ僧門に入り、御家の万代と亡き父母の冥福《めいふく》を祈るこそ身のねがいにござそろ、……ぐちらしくは候えども、お美しき絢さま、お心のすぐれておやさしきあなた様にこそ、佐垣さまとの御縁組は似合わしく存じそろ、絢さまのほかにはいやいや、絢さまなればわたくしもおなじよろこびをもって千秋のおん祝い申上げそろ、くれぐれも申上候、祝言の盃は神明も照覧せさせたまうものにて、かりそめにも違《たが》うことゆるされまじく、小房の心をもお汲《く》みわけありて、末ながき御栄えのほど祈りあげまいらせそろ……」 [#ここで字下げ終わり] 自分のゆくえは捜さないようにと、結びの言葉までは読むことができず、絢手は面を掩って噎びあげた。理をつくし情もつくした文章だった。悲しげな文字はどこにもない、凛《りん》とした心の美しく澄みきったさまがよく表れているけれども、それが却って二人の胸を刺した。その澄みきった筆つきの裏に、どれほどの苦しさ悲しさが秘めてあることだろう、さりげなく走らせた文字の一つ一つは、おそらく涙で濡れているに違いない、……信三郎はふと面をあげた、すでに黄昏《たそがれ》の深くなった廊下を、しずかに近づいて来る足音が聞えたのだ。見ると若いはした[#「はした」に傍点]の一人が白菊の花束を捧げてしずかにそこへ膝をついた。 「申上げます、ただいまどこやらの使いの者が、この花束をお届け申しにまいりました」 「どこからの贈り物だ」信三郎がそういうよりさきに、絢子が立っていって花束を受取った、――使の者は贈り主の名を知らず、ただことづかってきたと云ってたち去ったという。はした[#「はした」に傍点]をさがらせて、信三郎と絢子はその花束を見まもった、……雪のように清浄な白菊である、むせるほど香の高い大輪の花の中から、一枚の短冊が出てきた。 [#2字下げ]心おきなくゆく道や菊月夜[#地から2字上げ]智信《ちしん》 智信とは小房の名であろうか、 「……あなた」絢子はたまりかねたように、思わずあなたと呼び双手で顔を押えた。 「この人の心をあだにしては済まぬ」信三郎は妻の嗚咽《おえつ》を聞きながら云った、「……絢子、あらためて盃をしよう、この花の主のためにも、それが正しい道だとは思わないか」 「はい……」絢子は涙で濡れた眼をあげた。二人はしかと顔を見合わせた、そのとき庭のあたりで誰かの低い声が聞えた。 ――おお月が出た。 底本:「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社 1983(昭和58)年10月25日 発行 底本の親本:「講談雑誌」 1944(昭和19)年10月号 初出:「講談雑誌」 1944(昭和19)年10月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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ロール・プレイング その3から オヤジ じいさん、天下の往来で、幾何学の証明なんてするな。流行ったら、どうする気だ? 古代アテネを襲った、プラトンの幾何学公害を知らねえのか? 暇にあかして自由民がこぞって砂浜に出かけて図形を描きまくったから、アテネ市街じゃ砂ぼこりで目を開けたれなかったんだぞ。 老人 言ってる事の半分は分からぬが、これを証明だと一見して見抜きおった。どこから来た? オヤジ ぶっちゃけ、こことは別の世界からだ。 老人 なるほど。 オヤジ いや、そこはつっこめ。話が続かん。 老人 ご客人、茶などどうかね? いろいろ話をしたいが、老人の相手は嫌かね? オヤジ 好きか嫌かでいえば、嫌だ。だが、今は選択肢を選んでる場合じゃなさそうだな。 老人 急いでいるのかの? オヤジ おれが、じゃなく、世界がな。 老人 さて、息災にみえるがの。 オヤジ おれには、あんたがそう思っているようには見えん。何者だ? 老人 さあ。この世界の外に思いを馳せる者、とでもしておこうか。 オヤジ そっちにゃ用がない。この世界については知らないのか? 老人 さて、どう答えればいいのか? オヤジ おれ達は、この世界で何をすればいいか、そいつを教えろ。 老人 そういう問いには一生をかけて答えるもんじゃ。 オヤジ ああ、そっちの問いには、おれたちの世界で体を張って答えてやる。だが、まずはこの世界だ。何が起こってる? 何故、俺達を呼んだ? 老人 わしには誰かをどうにかする力なぞない。あったにしても願い下げじゃ。 オヤジ 観想者って訳か。やれやれ、じいさん、昼間に人間を探すランプは持ってないのか? 老人 確かに東と西が騒がしいようじゃがの。東の塔の巫女が、何年ぶりかの宣託したそうじゃ。それで王は、西の谷の巫女に使いを出した。 オヤジ めんどくせえな。 老人 東の巫女が告げぬことには、西の巫女は何も答えんのだから仕方がない。 オヤジ どういうチェック&バランスだ? どうせ、ご神託は「世界の危機」だろ? だってのに悠長な事だ。 老人 ひとりで駆けても、周りの者がついて来れぬ。 オヤジ ふん、なるほどな。王様も重臣や民草を説得するには時間がかかるってか。 老人 それに準備もな。 オヤジ もう一度、聞くぞ。俺達に何をさせたい? 老人 まだ、わからん。買いかぶるな。人よりいくらか知れることがあるとはいえ、わしもこの世界に属する者に過ぎん。 オヤジ あんたはどこまで知っていて、どう考えてるのか、聞いてるんだ。 老人 わからんと言っておろうが。「俺達」と申したな。老いぼれの世迷い言が聞きたいなら、しばらくその口を閉じておれ。わしに言える事は、この世界はかつての世界とは異なっておるということだけじゃ。だが、巧妙に改変されておる。多くのものは、その違いに気付いてはおらん。当事者を除いては。 オヤジ 当事者? 誰だ? 老人 わしが知るのは、王と東の巫女だけじゃ。だが、大方、西の巫女も違っておろう。二人の巫女は対になる故。 オヤジ 入れ替わりでもしたか? たとえば外から来た者と。 老人 うむ。あるいはそうかもしれん。王にも東の巫女にも、切れ目のない、この世の記憶がある。だが、それに加えて、別の世界の記憶、こちらは切れ切れだが、後からつけ加わったと、わしは考えておる。 オヤジ ああ、それなら話が通る。 老人 何か心当たりがあるのか? オヤジ いいや。だが、外から来てるのが俺達だけじゃないなら、その方がわかりやすい。あとは敵だな。とりあえず王様とやらと会うか。じいさん、口を聞け。 老人 あいにくだが、そうもいかん。これでも世を捨てた身じゃからな。 オヤジ そんなのが天下の往来で、これ見よがしに図形なんか書くな。 老人 あわてるな。こっちへ。 オヤジ なんだってんだ? 老人 少ないが路銀じゃ。ただし偽金じゃが。 オヤジ 金ですらないぞ。なんかの安い合金だろ? 老人 王の顔は圧してないが、王許金貨より流通量は多い。わしら懐疑論者はどの街にもいて、裏の稼業を手広くやっておるのでな。受け取り手があるなら貨幣は人の間を巡って行く。 オヤジ 裏の稼業って?」 老人 暗殺からもぐりの医者、無認可の学校までじゃ。 オヤジ 懐疑論者にしては、世長けてるな。迫害されてるのか? 老人 表向きはの。おまえがいう幾何学とやらを教えることがいかんらしい。 オヤジ じいさん、あんた? 老人 往来で、これ見よがしにああしておれば、外の者かどうか、すぐにわかるじゃろ? やれやれ、今日は牢屋で寝ずにすみそうじゃわい。だが、もっと早くに来ても良くはなかったの? ロール・プレイング その5へ
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【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】劉備 玄徳 【性別】男性 【身長・体重】172.5cm・70kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具A 【クラス別スキル】 対魔力:B 魔術発動が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法を以ってしても、傷つけることは難しい。 騎乗:A 騎乗の才能。 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。 【固有スキル】 魔力放出:E 武器、ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事で能力を向上させるスキル。 高祖劉邦は赤竜の子とされ、その末孫である劉備にもこのスキルを保有するが、 効果は微々たるものでしかない。 カリスマ:B 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分だといえる。 戦闘続行:A 戦闘から離脱する能力。 また、敗戦において自軍領地まで生きて辿り着く能力。 仕切りなおし:C 戦闘から離脱する能力。 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。 【宝具】 『禍福逆向く電光の脚(的盧)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ2~10: 最大捕捉15人: しもべが乗れば客死し、主が乗れば刑死するという凶馬。 しかし、脚は電光がはじけるように速く、人が追いかけても追い付くことができなかったという。 これ自体が不運を招き寄せる呪詛を纏った魔獣であり、常人が乗ればたちどころに不幸を呼び寄せてしまう が、 劉備はこの不運を逆転させ、逆に幸運を呼び寄せる事が出来る。 騎乗中は幸運の値がワンランク上昇し、さらにST判定の成功率が二倍になる。 真名発動によって電光を纏って10メートル以上を跳躍。魔力による加速、急降下によって敵を粉砕する。 【Weapon】『雌雄一対の剣』 三国志演義にて、劉備が所持するとされる双剣。 漢王室の末裔という出自を証明するものとされるが、史実では特に名のある剣は所持していない。 一つの鞘に二つの剣を納めるという一風変わった武器で、 鞘に納まった状態では一振りの剣にしか見えず、敵を欺く効果も期待できる。 【解説】 俗に蜀漢と称される、三国鼎立の一角を担った国の皇帝。 中山靖王劉勝の末裔。その事は祖父の劉雄、父の劉弘が漢王朝の官吏である事からも確かである。 幼少時は父を失って困窮し、筵売りとして暮らしていた劉備だが、 15歳になると劉備の才能を見抜いた伯父の支援で盧植の私塾で学問を学ぶ事となる。 しかし、劉備はあまり真面目な生徒ではなく、 乗馬や闘犬、音楽を好み、兄事する公孫サンと共に豪侠と好んで交わったという。 結果、劉備の周囲には多くの若者が集まる事となり、諸国を巡っていた豪商から支援される事もあった。 黄巾の乱がはじまると、関羽、張飛などといった面々と義勇軍を結成。 戦果を挙げて官職を得るも、役人と問題を起こし、官を棄てて逃亡する。 以降、各地を転戦しながら流浪した劉備は、紆余曲折の末に劉表の下に身を寄せた。 この頃、出会ったのが伏龍と名高い諸葛亮であり、 彼の天下三分の計によって、劉備は戦略の方針を得たという。 北部の覇権を固めた曹操が南下をはじめると、 劉備は孫権と同盟を結び、赤壁の戦いにて曹操を破る。 この戦勝に勢いを得た劉備は蜀の地を攻め取り、押しも押されぬ大勢力に成長。 漢中の戦いでは仇敵曹操を打ち破り、漢王朝の開祖である劉邦と同じく漢中王を名乗る。 しかし、劉備の全盛期はここまでだった。 孫権に背後を突かれた重臣関羽の敗死と領土の喪失に激怒した劉備は、 大軍を率いて孫権に戦いを挑むも、陸遜の火計によって夷陵に敗れる。 この戦いで家臣や兵力を損耗した劉備は、何とか孫権と同盟を結ぶも、 失意から病を悪化させて死亡した。 敗戦が多かった事から不当な評価を受ける事は多いが、 劉備は三国時代有数の将であり、同時代において方々で高い評価を受けている。 敗れたのは同時代の一流相手であり、その敗北でさえ、陸遜以外を相手取った際は、軍に対する致命傷を避けている。 生還能力という点では超一流の英雄と言えるだろう。
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「ばかばかへんたい!」 列伝 基本スペック 基本能力値 コメント 列伝 ムクガイヤ魔術師団筆頭で闇の賢者。暗黒魔術と召喚術を求めたため魔女と呼ばれた。 ムクガイヤに抜擢されると研究に没頭し、魔王ルーゼル召喚に成功したが、封印には失敗する。 ムクガイヤが王座に就くと、魔術研究の傍らブレア方面の抑えを任された。 ルートガルト崩壊後はサーザイトらを支えたがイオナ国崩壊以後の足取りは不詳。 冥王と戦う大悪魔の側で彼女の姿を見たという噂もある。 なお後世には「次々と所属国家を滅ぼしていった魔女」と伝わる。 基本スペック 名前 ヨネア 肩書き S1~S4→ムクガイヤ魔術師団(闇の賢者) S5~S7→魔女(闇の賢者) 種族/性別 人間族/女性 クラス メイガス 雇用種族 無し Lv.30→悪魔族(女性のみ) 雇用クラス 無し Lv.30→デビル リッチー 特殊雇用 初期勢力 S1→ルートガルト国上士(Lv.5)S2→ルートガルト国重臣(Lv.5)S3→ルートガルト国重臣(Lv.10)S4→ルートガルト国重臣(Lv.13)S5→イオナ国上士(Lv.15)S6→イオナ国上士(Lv.18)S7→ラザム同盟上士(Lv.20) 個人スキル 初期→闇魔法BLv.10→魔霊召喚Lv.20→闇魔法A 魔霊召喚ⅡLv.25→闇魔法S マジックⅡ 必殺スキル エクスプロージョン イリュージョン(LV.25で通常技に) ニースルーを呼ぶ(S7) リーダースキル 闇 アシストスキル 基本能力値 HP 300 MP 150 攻撃 10 防御 10 魔力 120 魔抵抗 100 素早さ 80 技術 60 HP回復 0 MP回復 25 移動力 140 移動型 飛行 exp_mul 125 召喚可 10/LV.40% 初期耐性 火 毒 水 麻痺 風 幻覚 土 混乱 光 沈黙 強い 闇 激強 石化 強い 神聖 恐慌 死霊 微強(S7のみ) 即死 強い 弓矢 吸血 微弱 城 魔吸 強い 解呪 無敵 ドレイン 強い 一般ユニットより高い能力値は青字で記載 コメント ルーガルトのメイガス。デビル系人材を雇える唯一の人間ユニット。 -- 名無しさん (2009-09-10 05 18 43) 最初は雇うときに変なことを言う謎の魔術師、という感じだったが、更新により電波っ子になった。 -- 名無しさん (2009-09-17 01 38 19) 闇魔法を使いこなし、必殺技を二つ持ち非常に強力な魔術師ではあるが、 肉体的には例に漏れず非常に打たれ弱いので注意が必要。 CPUが騎士団との戦闘で頓死させてるのを良く見る。 -- 名無しさん (2009-09-17 07 43 48) どMホイホイ -- 名無しさん (2009-09-26 17 52 10) ルーゼルにとっては貴重な悪魔系人材を取られていくので もっとも危険な相手とも言える -- 名無しさん (2009-10-01 16 26 44) 立ち絵がかわいい! -- 名無しさん (2009-10-01 18 58 54) ラクタイナと合わせて雇用できれば、魔王軍を完全に吸収できる。 -- 名無しさん (2009-10-01 21 33 05) 何気に撤退セリフも細かく変わっている い、いい加減にしなさい!→いいかげんにしろーーー→うるさい、うるさい、うるさーい! -- 名無しさん (2009-10-01 22 53 41) 闇の賢者であり四賢者と同格・イオナの対的存在 ただの魔術団筆頭だった原作より破格の出世である -- 名無しさん (2009-10-07 10 42 19) 雇用の広さ、必殺技が二つあると魔術師の中でも相当の上位クラスだが 難易度ルナではニースルー共々よく死ぬ。中盤で生き残っていれば僥倖。 -- 名無しさん (2009-10-07 16 16 30) アイコンだとミニスカなのに・・・・ -- 名無しさん (2009-11-08 22 31 05) うるさい、うるさい、うるさーい! -- 名無しさん (2009-11-08 22 31 59) 彼女が召喚できるティアマットは、魔王軍に対しては数体だけでも耐性ゆえになかなか死なず、かなりの時間稼ぎになる。 -- 名無しさん (2009-11-09 00 15 02) 彼女とゾーマは人材をよく雇うために 強力な部隊になってしまう事が多々ある。 -- 名無しさん (2009-12-01 15 53 17) そして頃合いを見て独立する。ムクガイヤの事はどう思っているのだろうか? -- 名無しさん (2010-01-05 23 42 45) 戦闘時セリフもパロネタになっている。かわいい -- 名無しさん (2010-01-06 12 02 48) 更新により、顔絵がついた。 -- 名無しさん (2010-02-13 18 36 10) 顔絵では目に星が入り、かなり電波っぽさが増したが そもそも幼女なのは今更だし、何よりかわいいので問題はない -- 名無しさん (2010-02-13 22 43 48) s6の所属がオステアからハルト国に移住。パルスザンの魅力(?)、恐るべし。 -- 名無しさん (2010-02-26 23 37 19) 最近ではOP、隠居endやらを追加されるなど愛されるキャラ。パルスザンも紳士だし(ry -- 名無しさん (2010-03-22 17 40 21) さりげに、OP、event、endなどちょくちょく変更されている。 当初はファーレンを彷彿とさせるヨネアばあさん(一部のイメージです)も登場したが今となっては幻。ネタコースまっしぐら。 -- 名無しさん (2010-03-22 23 07 50) どの辺がネタなの? -- 名無しさん (2010-03-22 23 40 25) 更新によりイリュージョンに魔吸効果が追加されたため、何千というMPでデスを連射してくるようになった。 -- 名無しさん (2010-03-26 03 26 42) 移動タイプも最近から飛行になっておりどこでも使いやすい。 -- 名無しさん (2010-03-29 15 15 29) ニースルー憑きになると光と闇が合わさり最強に見える -- 名無しさん (2010-03-29 19 26 59) 移動タイプが飛行になり、移動スピードも微妙に強化。これでナイトの突撃も怖くない!というわけにはいかないのであった -- 名無しさん (2010-03-29 22 02 48) 呼び出すニースルーはヨネアと同レベルで人材補正もある 新魔法も役に立つが、魔力400でのオールヒールも役に立つ -- 名無しさん (2010-03-29 23 15 05) 終盤の主人公とでも言うべき存在 -- 名無しさん (2010-03-29 23 26 08) マジシャン系では最強候補の一角。イリュージョンでMP数千台→地形を利用して敵前衛から逃げながらデス連打のコンボは凶悪 -- 名無しさん (2010-04-12 23 44 10) ヨネアにニースルーが憑依することで光と闇があわさり最強に見える -- 名無しさん (2010-04-12 23 49 32) 星幽ニースルーのエンジェルダストを過信してリチムクをディスペル圏内に捉えるとメテオストライク辺りで狩られる。 -- 名無しさん (2010-05-19 02 17 46) エンジェルダストはブラッドファイアや深きもののダークブレスとかが地味に防げず、となると、オールヒールで止まりやすい。 リチムクが居なければ何とかなるが、これらを避けつつ攻撃位置指定しなければならず、気を使うので結構ポーズ連打の戦いとなる。 対リチムクは1戦で殺すことを考えず何戦かかけて護衛を削ぐとよい。リチムクがぼっちになったら落下系を避けながらシャイニングⅡで戦おう。 -- 名無しさん (2010-05-19 07 28 23) 獲得経験値が与ダメ依存なので魔吸→即死コンボに頼り過ぎるとレベルが上がらなくなる。 デス修得以降はステータスが上がるだけなのが救いではあるがやはり経験値テーブルはクソ重いのでデスペナは避けたい。 -- 名無しさん (2010-05-20 23 44 34) 観戦してると必ずと言って良い程離反する。 -- 名無しさん (2010-07-19 02 39 55) 顔絵かわいすぎる!! そして必殺2つあるから、なかなか使える。 -- 名無しさん (2010-07-24 22 49 48) OP追加、ニースルーと再開後に思い出イベント×2(エピソードは2つずつで計4つ)追加。思い出のトリガーはターン経過のみ。 -- 名無しさん (2010-08-16 09 36 05) 戦闘開始直後に混乱させたら、エクスプロージョンで敵が大変なことになっていた。 -- 名無しさん (2010-08-18 21 23 28) ヴァーレンのストーリーは彼女に始まり彼女に終わる -- 名無しさん (2010-08-18 22 01 48) エクスプロージョンは0距離の威力が凄まじいからな。敵陣の真ん中なんてまず撃てないけど、その手があったか! -- 名無しさん (2010-08-19 07 25 40) リッチームクガイヤ倒すとエンディング?が見れる -- 名無しさん (2010-08-21 03 36 57) S6では開幕出奔してオステアに仕え直すのが鉄板。 どこかしらに仕えてLv25以上にすると強力闇魔法を覚え、建国後が非常に楽になる。 キャラ性能からして幹部になるのは容易なので、ついでに陪臣をいくらか手に入れよう。 ニースルーを仲間にするイベントはルートガルド城で起こる。 -- 名無しさん (2010-09-08 00 39 07) 魔王軍にとっての天敵その1(主に人材的な意味で) 同時に魔王軍にとって必要不可欠な人材でもある(主に人材的な意味で) -- 名無しさん (2011-03-02 21 29 35) 必殺技だったイリュージョンが通常技に変化した? 何発も打てるのはいいね -- 名無しさん (2011-05-21 23 09 40) イリュージョン乱発が怖すぎる 味方がことごとく混乱していく様はまさに地獄絵図 -- 名無しさん (2011-05-27 22 29 50) いつのまにかS6ヨネアに専用BGMができてたんだね -- 名無しさん (2011-06-03 01 18 45) マジシャン系では最強の一人ではあるが、後半のシナリオでは闇系に特化している彼女は微妙に使えない。 -- 名無しさん (2011-12-29 16 41 02) 召喚するニースルーのエンジェルダストをアストゥールのものに差し替えたら面白かった。 あのダストって使用者の周囲にギリギリ当たり判定ないのね?攻撃が当たらずソルジャーに殴り殺されてた。 -- 名無しさん (2011-12-29 22 16 51) エンジェルダストに差し替えたらヌルゲー過ぎるだろ -- 名無しさん (2011-12-30 00 20 51) ヌルゲーなんだけど多少火力抑えて差し替えた上でリチムク含むニャル軍団を一部隊で撃破とかして遊んだ。 そんなに火力なければそれなりの難易度にはなるし新鮮だったよ -- 名無しさん (2011-12-30 13 35 46) s6人材プレイが無理 ニースルー仲間にしてオステアで頑張ろうとしてもアルナスにボッコボコにされて速攻で滅亡 なんとか生き延びてもまったく戦功が上がらず何も出来ないまま死霊無双 主にアルナスのせい -- 名無しさん (2012-01-09 22 13 46) ニースルーのダスト盾にディスペルじゃダメなん?アルナスは同盟無いからむしろ弱そうだけど -- 名無しさん (2012-01-09 23 50 16) なんかラザムがいつの間にかいい感じにリチムク追い詰めてたから即放浪して雇ってもらった。 最後の戦いだけ参加してホルスに殴り殺してもらってクリアできた。 これでよかったのか… -- 名無しさん (2012-01-10 00 46 01) リチムクが勝手に死んでもクリアになるから参加できて何より。s6ニースルーゲット後は…… 戦功は大国に仕官して死霊軍相手にすると一戦で重臣になれたりもする。 死霊以外はイリュージョンか、デスかドレインの引き撃ち。デザナイ相手ならイリュージョン置いとけばかなりマスターに貢献できるし結構削り殺す。 リチムクには陪臣なしでは手が出なくなった。前はサシなら勝てたけど。 -- 名無しさん (2012-01-10 01 15 01) ヨネアの曲クラシックだと思うのですが、何ていう曲でしょうか ご存じの方教えてください。 -- 名無しさん (2012-04-16 19 20 52) 更新で悪魔(女性のみ)しか部下に出来なくなってしまった -- 名無しさん (2012-07-12 00 54 50) CV釘宮 -- 名無しさん (2012-07-12 04 25 06) ↑そういう個人の脳内ボイスの押しつけはよくないぞ -- 名無しさん (2012-07-12 13 44 54) ↑↑そういやヨネア人材プレイ実況動画でCV釘宮で音声付いてたな -- 名無しさん (2012-07-12 13 54 59) ルオンナル、セレンを凌駕する真性かもしれない -- 名無しさん (2012-08-25 04 42 53) 押し付けではなく、セリフに釘宮ネタが多いという意味だと思う -- 名無しさん (2012-08-25 15 39 17) ムクガイヤ魔術師団幹部のひとり。特に厄介なのが代名詞イリュージョン。回復手を持たない勢力にはまさに悪魔の子である。 -- 名無しさん (2012-10-25 00 33 39) 更新でS6のオステアのOPに登場、死亡フラグが立った 異伝だが -- 名無しさん (2012-11-24 00 26 49) S6でイベント起こすのってどうやるの? ニースルー仲間になっただけなんだが・・・ -- 名無しさん (2013-01-23 15 23 48) ヨネアの人材プレイでないと簡易メッセージが出るだけ。 -- 名無しさん (2013-01-23 22 42 06) 一般雇用がなくなってからS1人材プレイが非常にやり辛くなっている。 味方ナイトや部下がいないなどで戦功が稼ぎにくく、人操作時は毎ターン戦功1000上昇が なくなるため下手すると開始3ターン目で一般に格下げされその後はグダグダになってしまう。 なお勢力プレイで人材Aの配下にヨネアを置いて静観、人材Aで再プレイしてもヨネアは 陪臣ではなく一般扱いになるため彼女経由で悪魔を陪臣にすることはできない。 -- 名無しさん (2013-01-24 04 18 55) 殲滅力の高さは作中屈指で、他の賢者勢と比べても別格の強さ。そもそもステータスの時点で頭ひとつ抜けている。 レベルが上がればクロウボールを展開し、密集している敵にイリュージョンを撃ちこむだけで大軍が溶けていく。 雇用面でも人間と悪魔の結節点であるなど、セレンも引くレベルのバランスブレイカー。 弱点は耐性持ち人材とラスボス勢力。CPUなら速すぎて突出して死ぬこともある。 「戦いは数だよ兄貴!」というプレイスタイルを楽しみたい人にとっては、小憎らしいライバルである。 -- 名無しさん (2013-02-05 21 31 35) さすがにセレンよりバランスブレイカーってことはないだろ -- 名無しさん (2013-02-05 21 45 23) 相手による。トカゲとか顕著 -- 名無しさん (2013-02-05 22 05 49) 相手によるからセレンほどではないと思うんだがなあ 青竜剣はどの勢力でも脅威だけど、イリュージョンは耐性ある相手には関係ないし トカゲはイオードの弓かソルソーンの竜巻旋風剣で即退場させれるし -- 名無しさん (2013-02-05 22 22 34) イリュージョンは普通にエルフでやってるから無意味。 逆に毒魔法とかは鬱陶しいけど、シャイニング弾幕で防げるし。 若干レベル離れているとエクスプロージョンと黒龍波がルートガルトは怖い。 紙装甲だから、割りと簡単に処理できる肝する。 -- 名無しさん (2013-02-05 22 35 12) そりゃ相手する側なら強キャラでも大概どうにかはできるだろう -- 名無しさん (2013-02-05 23 19 54) じゃあ自分で操作してセレンより上ってこと? -- 名無しさん (2013-02-05 23 46 50) 少なくとも殴り勝ちはするな -- 名無しさん (2013-02-05 23 59 14) そうか、やりようによってはそんなに強いのか 久しぶりにヨネアでプレイしてみよう -- 名無しさん (2013-02-06 00 10 32) まあ敵として出てくる分にはセレンのがうざいな ヨネアはなんだかんだ潰しやすいし -- 名無しさん (2013-02-06 09 37 13) 強いっちゃ強いけど頭ひとつ飛び抜けるほどの強さはないな -- 名無しさん (2013-10-01 02 37 39) セレンADV中にリリエンクロイツァー建国したけど、一回交戦したら即滅んだ… 「うおっ!魔王軍とレオームまで取り込むのかよ!?やべぇ!」 ↓ 「滅亡しました」 ↓ (゚Д゚)……は? 誰か解説求む… -- 名無しさん (2013-10-27 17 20 31) エルフの天敵だな。エクスプロージョン一発で半壊させられるわ。 こっちレオームや海賊だと位置指定して攻撃するだけでいい感じに罵ってくれるボーナスキャラ。 -- 名無しさん (2013-10-27 17 55 52) 久しぶりにVer.UPしたらLv.30まで悪魔が雇えなくなってた。まあ無茶苦茶だっしな -- 名無しさん (2013-11-25 15 48 18) エクスプロージョン、イリュージョン連発の強さが際立つが、 マジックⅡとクロウボールorティアマット召還可能なのもポイント 移動タイプが飛行なので放っておくと突出して死ぬので注意 マジックⅡで魔力強化して召還もして突出しないように操作してスキル指定でイリュージョンしてあげよう -- 名無しさん (2013-12-16 10 10 50) あぁレベル上がってクラスチェンジしたら雇用できるようになるのか ずっとできないわけじゃないんだな -- 名無しさん (2014-01-05 23 28 08) 人材プレイでも勢力プレイでも怖い一人 CPU操作のため大抵の強人材はレベルが足りてないことがあったり必殺技のからうちができたりするが ヨネアはレベル25になった瞬間から連発できるようになるうえにイリュージョンの飛距離と範囲が広いためCPU操作であっても猛威をふるう 基本的に最強クラスのキャラほどの脅威はないが、状況によっては最強クラス一人ぶんよりも仕事をしてくることがある 足が早いので前に出てきた所を潰すか別部隊でごり押ししてでも倒すべし 逆に味方に引き込めばかなりの利点。耐性持ちの集団以外なら勝てない戦を勝てる戦に変えてくれることもしばしば -- 名無しさん (2014-02-20 17 25 29) コイツが敵軍にいて対処法も知らず適当に戦うともれなく苦戦を強いられる コイツとサルステーネのセットは悪夢で、前衛後衛から広範囲ステ異常必殺をばら撒かれ非常にウザイ イリュージョンのエフェクトが見える前に優先的に弓とかで倒しときたい -- 名無しさん (2014-02-20 18 52 45) CPU同士の対戦ではヨネアがいるだけで二倍の戦力差をひっくり返してることがよくある ヨネアは普通に強いけどそれ以上にイリュージョンが無茶苦茶強い。幻覚で近接の攻撃能力が半分になり、遠距離ユニットはゴミと化す。混乱の指示不可のせいで戦線が崩壊する マジシャンモンクがいても仕事が二倍になるし困る -- 名無しさん (2014-04-15 19 03 15) 人材プレイが面白い 機動力とブラッドサックと召喚数10のおかげで魔術師なのに大軍を相手にできる -- 名無しさん (2014-05-13 20 43 03) 素の魔力が高いうえにマジックIIも使える魔力お化け。単体で4桁行っててビックリ。 ただし闇魔法の使い手としてはリッチーやダークエルフよりも技術が低い。 -- 名無しさん (2014-06-18 10 35 11) 一般を部下におけないせなのかは知らんけど、CPUだと一人で春の陪臣祭りを開催している 重要人物(雇用能力的に)を拾われ涙する時も少なくない、シャイトックとかつれてかないでまじで -- 名無しさん (2014-07-28 18 14 33) 銀の夜明け団とかオサレ -- 名無しさん (2014-08-29 09 58 24) 戦争引き起こした張本人の一人なのにこいつだけなんの責任もとってないんだよな ハルト民など非軍人の大量虐殺もおこなってるわけで最後まで生きてるのはどういうわけか -- 名無しさん (2015-03-07 21 31 44) ティアマット召還が消えた Lv10までいかないと召還を使えない Lv20になると破格の強さのクロウボール先生を召還できるようになるので そこまで育てたい lv25になるとイリュージョンとマジックⅡを使えるようになり、単純にかなりの戦力アップになる 多分戦ってて一番印象に残るキャラクター -- 名無しさん (2015-11-04 11 47 14) 賢者はS魔法使える代わりに魔力は一般と同じという感じで調整されてるなか賢者で設定魔力120というお方 ただしS闇魔法はダメージ系ではないのでどれだけ魔力が高かろうと関係ないのできちんとそこは考えられている -- 名無しさん (2017-04-24 21 40 50) 更新で立ち絵グラフィックが馬鹿でかく表示されるようになった -- 名無しさん (2017-09-11 14 16 27) 立ち絵事態はいいんだが、頻繁に表示されると鬱陶しい -- 名無しさん (2017-09-15 08 12 36) スクリプトいじったりして大きくならないようにできる? -- 名無しさん (2017-09-30 02 59 03) 人間女性と悪魔女性の混成部隊ができる唯一のキャラ。 男性でもなぜかホルスとオルジンは部下にできる。ラクタイナはできない。 -- 名無しさん (2018-05-28 08 16 23) 後半はコンフュージョン連発おばさんになるポニ -- 名無しさん (2020-05-14 10 54 41) 初期の10年以上前のバージョンから安定して強い -- 名無しさん (2023-04-27 00 49 01) サルステーネと並んでCPUで陪臣を雇いまくる人材筆頭 ルートガルト周辺の経済値が高く資金が潤沢だからだろう -- 名無しさん (2023-06-23 09 00 35) いつの間にかタグなんて項目が出来ていて、くぎゅうううなんて項目が入っている。 -- 拡張専門で本体あまりやらない人 (2023-06-23 12 04 27) ニースルーと仲が良いのはファーレントゥーガ時代から。 ちなみにゾーマもファーレントゥーガのイベントでヨネアが『私の友達』として紹介している。友人じゃなくて友達というあたりがファーレントゥーガっぽい -- 名無しさん (2023-10-24 18 14 49) 名前 コメント
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能力が高いし適性も優秀 おまけに親愛による援護も期待できる優秀な人 ただ後半のシナリオでしか出番が無いのと特技が使えないのが残念 -- (名無しさん) 2010-04-23 23 27 09 こちらが援護する側ならいいが、自分がされる側なら、正直援護は期待しないほうがいい。 親愛武将の中に文官が2人もいるから。 -- (こうそん) 2010-04-24 12 51 28 統率と知力は高いが、武力が低くやや決め手にかける。それでも後半シナリオでは一線級の能力。 兵科は槍よりも、弩を育てていく方が使い勝手が良くなるだろう。戟を上げて盾役にするのもいい。 弩Sになれば乱射+精妙で技巧P稼ぎも出来る様になる。武力と合わせて育てていきたい。 -- (名無しさん) 2010-04-25 10 55 05 鄧艾とともに「忘年の交わり」の由来になった人。 鄧艾・姜維ほどではないがトータルに優れているばかりでなく友人も皆優秀。 英雄集結などのシナリオでも十分使える。 -- (関羽大好き) 2011-01-07 10 27 39 知力が高いので機略や詭計あたりに特技を書き換えるのもいい。 -- (名無しさん) 2011-03-23 19 23 41 忘年の交わりってこいつのほうが年下なのか 逆だと思ってた -- (名無しさん) 2011-07-03 19 20 10 ↑そりゃあ、“超”重臣の子と成り上がり者なんだから、逆はありえんて。 -- (名無しさん) 2011-07-04 22 18 24 舅の文字の意味は現在は妻の父を表しますが正史の三国志が書かれた頃は母親の兄弟・従兄弟を指します。 陳羣の妻は荀彧の娘ですから荀顗は陳泰の母方の叔父です。妻は荀顗の娘というのは誤りです。 -- (某) 2011-09-16 22 08 25 魏軍の名将と言えば簡単に言い表せる とりあえず特技「精妙」を利用し土塁を弩で破壊しまくり とっとと「S」にして支援部隊の道を歩ませよう…技巧後の槍奇襲でも良いが -- (名無しさん) 2012-04-22 02 23 19 賈充を嫌悪してないのが意外 -- (名無しさん) 2013-01-17 06 40 50 能力も適性もとても高水準。水軍以外は何でもできる。 魏後半では押しも押されぬ主力である事は勿論、集結シナリオにあっても一線をはれる。 「精妙」は土塁を使うならばそのままでいいが、それ以外だとやや使いにくいので書き換えるのも手。 知力の高さから「明鏡」などはそれほど必要としないため、「築城」あたりをつけるのがいいだろう。 -- (名無しさん) 2014-03-20 21 39 57 魅力を少し削って、その分を知力と適正に回した強化型曹真。だが一番強化してほしかったところは強化されていない。適正Sが馬から槍に移っているのもイマイチ。 単独出撃できる武力はありがたいが、S7曹丕では武力育成の需要が大きいので、適正と特技が微妙なのもあって武力が微妙なままになりがち。当然槍Sを活かせる特技が回ってくる日はさらに遠い。 「何でも出来るけど何をやってもパンチ力に欠ける」ということになりがちなので、勢力全体を見て育成計画はきちんと考えておこう。 -- (名無しさん) 2015-02-23 01 52 15 父親の名前に恥じぬ能力はさすが。好意関係も嬉しい限り。ただ気になるんだが、司馬師や司馬昭と本当に親愛というか親しかったのかな? 皇帝を殺した時は暗に批判していたし。 -- (名無しさん) 2016-10-18 15 59 52 正史では陳泰は司馬師・司馬昭と親友で、司馬昭には特に信頼されており、司馬懿のクーデターにも協力している。 司馬昭に相談をうけて皇帝を殺した賈充の処刑を進言したが、蜥蜴の尻尾切りで司馬氏政権への批判を躱そうとしたように思える。 ただそこで司馬昭が渋ったので意見対立した。例えば彼の祖父である荀彧も元は曹操と親密だったわけで、仲間うちで意見の相違が起きることは普通にあるだろう。 -- (名無しさん) 2016-10-18 22 18 54 うむ、陳泰自身に司馬氏批判の意図はないと思う ただ皇帝殺害による反司馬氏勢力が出ること、皇帝殺害という武断的処置を やったのが陳泰には「もっと他にいいやり方があっただろう」的な意味で我慢できなかったんだろう -- (名無しさん) 2016-10-20 01 20 49
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ライバート 列伝 基本スペック 基本能力値 考察 列伝 内治8 統率10 外交9 探索9 信仰3 ドゥネ=ケイスの残党を再建したオークの魔導士。 オークとしては類まれなほどの魔力、知性、理性を持ち、オーク達の間にトロールを配置し、トロールを徹底的に士官として教育、彼らの恐怖でオークの脱走を防ぐなど、運営や戦術に関する知識も高い。 元々はドゥネ=ケイスの虜囚(そもそも、ドゥネ=ケイスが捕虜を取ることそのものが稀な事である!!)であった人間の王族により養育されたエリートだとも言われているが真相は闇の中である。 彼はまた、巫女の召喚術を真似、オーブに魔神ライ=ホーを降臨させるなど類まれな天才であることは間違いない。まずはイーズの統一を目指し、王都カハンを再び追われたウィンダリア残党の追撃を指揮下部隊に命ずる。 台詞 雇用時 人間共と共に戦うのならば協力しよう。 退却時 クッ、こんな寄せ集めの兵ではな…… 撃破時 私は、こんなところで死すべき存在ではない! 待機時 +... 下準備は入念に 斥候からの情報はまだか 増援を投入準備 士官は作戦を確認しろ 前進時 +... 進撃 行け、隊を乱すな! 魔神王よ、$我に力を! 互角時 +... 列を乱す者は構わん、食糧にしろッ! 踏み潰せッ! 戦列を維持せよ 石が無いだと! その辺に落ちているのを投げろ! 優勢時 +... 敵を逃がすな! 取り囲め! 殲滅しろ! 禍根を残すな! 略奪に熱をいれすぎるな 適度に痛めつけろ 剥ぎ取り何ぞ終ってからやれ! 劣勢時 +... フン、雑兵共め この一戦で戦争の趨勢は決まらんよ 逃げるな 逃げずに戦え 雑兵どもで戦線を維持しつつ、本隊は後退だ 必殺技 +... 魔神『ライ=ホー』召喚 加減はしない…… ライ=ホーよ、契約を履行せよ…… 基本スペック 性別 不明 肩書き オークの魔導士 種族 オーク クラス オークソーサラー 雇用種族 オーク 雇用クラス オークレギオン オークソーサラー オーク トロール 特殊雇用 なし 初期勢力 S1=ライバート部 S4=ネ=ドゥネ=ケイス 初期階級 S1=マスター S4=重臣 旗揚げ時勢力名 ライバート部 旗揚げ時雇用可兵科 オークソーサラー オーク トロール 初期レベル S1=10 S4=18 保有スキル 魔神『ライ=ホー』召喚 カタパルト建設Ⅱ 初期汎用スキル 暗黒魔法C 精神魔法B火魔法C・水魔法C・風魔法C・地魔法C・天魔法Cから1つ 習得汎用スキル なし 必殺スキル 魔神『ライ=ホー』召喚 カタパルト建設Ⅱ 付与可能スキル なし リーダースキル 技術UP(25%) 素早さUP(15%) 移動力UP(25%) 訓練効果アップ(4) 召喚スキル 魔神『ライ=ホー』召喚 精神魔法A その他・備考欄 「同種族同クラスの雇用は可能(メンバーにはできない)」とあるが、普通にオークソーサラーをメンバーにできる 初期状態ではドゥルグアントが陪臣にいる 基本能力値 HP 4000 MP 300 攻撃 20 防御 40 魔力 60 魔抵抗 40 素早さ 40 技術 50 HP回復 5 MP回復 5 移動 120 移動タイプ 荒地 召喚数 1 召喚レベル 50 exp_mul 126 耐性 斬撃 突撃 打撃 弓矢 火 水 風 地 天 暗黒 精神 解呪 神聖 0 0 0 0 0 -2 0 -2 0 0 0 +5 0 毒 麻痺 幻覚 沈黙 混乱 石化 恐慌 即死 吸血 魔吸 ドレイン +1 0 -2 -2 -2 0 -1 -2 0 -2 -2 考察 全般 ライバート部のマスター。混沌側の主人公ポジション。 全体的にステータスが高く、クラスも強力、魔神も召喚可能と非の打ちどころのない強さ。 更に配下にトロールとオークソーサラーを雇えるため、一部隊で敵主力と十二分に戦える。 一部隊で強化魔法を全て使えるよう雇用時に調節しよう。 MP回復が非常に高いため、因縁のあるダンジョン突破で得られる嘆きの経典は相性抜群。 操作方法 前線に立ってもなかなかやられないのでトロールを率いて前線で魔法を撃てる。 自動操作でも十分に働いてくれる。『ライ=ホー』は盾として優秀。 オススメ陪臣・兵科・指揮官 トロールとオークソーサラーを4対3ぐらいで雇い、強化魔法を全て補えるようにすると一部隊で無双できる。 トロールのユニットが大きすぎるため操作が難しいが強化魔法をしっかりかければよほどのことが無い限り自動でも大丈夫だろう。 敵対時対処法 『ライ=ホー』は大精霊と比べると攻撃性能に劣るため、巫女ほどの脅威は感じない。 ただ巫女と比較すると本人が固い上に前に出てこないため、倒しづらい。 素直に『ライ=ホー』自身となぐり合った方が被害を抑えられるケースも。 コメント欄 名前 コメント
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服部半蔵の章・第四話「小田原討伐」 服部半蔵の章・第四話「小田原討伐」あらすじ 戦況(解説者 徳川家康) 勝敗条件 武将データ イベント ミッション 撃破効果 アイテム配置 攻略アドバイス ☆猛将伝&Zの変更点 無双演武一覧 あらすじ 上田の合戦で、 真田の強さを知った家康は 重臣・本多忠勝の娘・稲姫を 真田信之に嫁がせ、 真田家と縁を結んだ。 その頃、秀吉は九州を制圧。 奥州の伊達家も膝を屈し、 もはや抵抗勢力は 北条家のみとなっていた。 秀吉は持てる兵力を総動員して、 北条の居城・小田原城を包囲する。 そして、 この戦には半蔵を始めとする 東西の忍びが集結していた。 天下統一の 総仕上げとなる戦の中で、 最高峰の忍び同士がぶつかり合う。 戦況(解説者 徳川家康) 秀吉殿が北条を討たば、天下統一がなる。 我ら徳川も、その手助けをするぞ。 だが、小田原城は堅城、なかなか落ちぬ。 半蔵、当初の予定通り、城内に潜入して 守将・北条氏邦を倒し、道を開いてくれ。 また、秀吉殿が失われては泰平はならぬ。 豊臣本陣に迫る敵は、 必ず、討ち果たさねばなるまい。 この一戦で、いよいよ乱世が終わる。 半蔵、頼りにしておるぞ。 勝敗条件 勝利条件 北条氏康の撃破 敗北条件 豊臣秀吉と徳川家康いずれかの敗走 武将データ 豊臣軍 備考 北条軍 獲得 備考 豊臣秀吉 総大将 北条氏康 なし 総大将 ねね 甲斐姫 装備品 ミッションNo.4の撃破対象 加藤清正 撃破効果No.2発動で効果あり 北条氏政 素材 徳川家康 敗北条件撃破効果No.3発動で効果あり 北条氏直 巻物 服部半蔵 プレイヤー 北条氏照 素材 稲姫 北条氏房 素材 真田幸村 北条氏邦 素材 ミッションNo.1の撃破対象 くのいち 北条氏規 巻物 ミッションNo.2の撃破対象 堀秀政 北条氏光 素材 垪和康忠 装備品 撃破効果No.2の撃破対象 伊東政世 素材 壬生義雄 素材 撃破効果No.4の撃破対象 上田憲定 素材 小笠原康広 巻物 千葉直重 素材 成田氏長 素材 山角定勝 装備品 撃破すると南西門が開門 皆川広照 素材 撃破効果No.3の撃破対象 松田憲秀 素材 笠原政堯 装備品 撃破効果No.1の撃破対象 風魔小太郎(分身)×2 装備品/素材 ミッションNo.1達成後出現ミッションNo.3の撃破対象 風魔小太郎 素材 ミッションNo.4発生時に出現 イベント あらすじの後、ムービー「忍び凧」が流れる。 ミッションNo.1~3達成で鷲による小田原城侵入イベント発生。 侵入後、小田原城の各郭が開門。 山角定勝を撃破すると小田原城南西門が開門。 ミッション 番号 内容 備考 No.1 徳川軍を小田原城内へ進軍させるため、北条氏邦を撃破せよ! 達成後、小田原城東門と小田原城西門が開門風魔小太郎が二人出現各々豊臣秀吉と徳川家康へ進軍開始 No.2 豊臣本陣周囲の敵武将を撃破せよ! 両ミッションは同時に発生発生時、北条氏光と北条氏規が豊臣本陣へ進軍開始両ミッション達成後、鷲による小田原城侵入イベントが発生 No.3 風魔小太郎をすべて撃破せよ! No.4 甲斐姫を撃破せよ! 発生時、風魔小太郎の本体が出現達成後、天守東門と天守南門が開門豊臣軍が総攻撃開始 撃破効果 番号 内容 効果 備考 No.1 撃破数が200以上で笠原政堯を撃破 三の丸東門が開門 No.2 豊臣軍の武将数が6人以上の状態で垪和康忠を撃破 加藤清正らの進軍速度が一定時間上昇 No.3 コンボ数が200以上で皆川広照を撃破 徳川家康の防御力が一定時間上昇 No.4 開始から10分以内に壬生義雄を撃破 防具を獲得 アイテム配置 携帯道具 壱 団子 団子 団子 大盛御飯 大盛御飯 大盛御飯 弐 団子 団子 当世具足 当世具足 霊鏡 荒御霊 参 団子 戦草鞋 霊鏡 陣太鼓 蒔絵印籠 蒔絵印籠 攻略アドバイス レア武器獲得ステージ。→レア武器獲得のポイントを見る 撃破効果には直接関係ないためあまり書かれていないのだが、とにかく秀吉が敗走しやすい。 ミッションNo.2では風魔+北条×2の攻撃を1人で受けている。横にいるねねの体力は満タンであることがほとんど。 その後は総大将らしく本陣に残っている…かと思いきや残っているのはねねであり、秀吉は甲斐姫のほうへ進軍していく。迷惑極まりない。 陣太鼓も団子も秀吉のために使うことを考えておいたほうがよい。 また、せっかく出てきてくれた本物の風魔には悪いが、ミッションでも開門条件でもないのでピンチだと思ったら無視を推奨。 ☆猛将伝&Zの変更点 無双演武一覧 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 伊賀越え 小牧長久手の戦い 上田城の戦い 小田原討伐 大坂の陣
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毛利元就-忍従の果てに- 基本情報 フレーバーテキスト 未進化 + ++ 最終 セリフ集 参加イベント 参加ログインストーリー エキストラコンテンツ 基本情報 毛利元就 毛利元就+ 毛利元就++ [謀神]毛利元就 能力値 能力値 能力値 能力値 スキル 権謀術数の極み 関連家臣 [甘えすぎ注意] 乃美大方[毛利に招きたい] 那須与一 フレーバーテキスト 未進化 安芸の郡山城城主、毛利弘元の次男として生まれる。やがて隠居した弘元に代わり長男の興元が10代目の当主となるがこれが若くして死去、更には興元の息子もわずか9歳で亡くなってしまう。動揺する毛利の重臣達は元就を世継ぎとして推薦し、ここに後の謀神と呼ばれる12代目当主、毛利元就が誕生する「私に白羽の矢が立つと言うなら謹んでお引き受けしよう、それが父上や母上、兄への弔いとなろう」 + 次男ながらも優秀な子供であった元就は権力争いを避けたい父親の意向から、本家より離れた場所で育てられる。だが、両親に先立たれて以後は後見の立場となった井上氏により所領や城を奪われ、幼いながらも苦しい生活を強いられる。この幼少時の過酷な体験が元就の精神を鍛えあげ、後に大成する基盤となった「許すまじ井上……その驕慢な振舞い、いつの日か必ずや後悔させてくれるぞ!」 ++ 元就が毛利を継ぐ際も権力争いが勃発した。近隣で大きな力を持つ尼子経久がこの御家騒動に関与したとされるが、元就は以後見事な手腕を見せる。尼子家からの脱却や新たな武家との同盟締結、毛利を蝕む身内の粛清と、矢継ぎ早に諸問題を処理し、毛利家の地盤固めに奮闘する「今は耐え忍び、家中の混乱を治める時ぞ……忍耐強さに関しては幼少より鍛えられているのでな」 最終 後年の元就は政治の場と戦の場で結果を残し続け、その最たるものが厳島の戦いと呼ばれる戦である。数の上で圧倒的に劣る毛利を勝利に導くべく、情報戦を仕掛け疑心暗鬼を誘い、敵の密偵を逆に利用、部下に偽の内応書を送らせる、第三勢力の買収、元就はあらゆる手段を講じた。結果、手にした勝利は毛利の更なる躍進へと繋がった「謀多きは勝ち、少なきは負ける、全てはこの掌上にあり……」 セリフ集 マイページ(未進化) まだ世継ぎがおらぬのか?妖魔とは危機感に欠ける生き物だな人間の心、命とは共に移ろいやすく儚い物なのだ……孝行したい時に親は無しと言うが、それは妻にも当てはまるのだろうなお主の落ち着き払った態度は元春の奴にも見習わせたいものだ マイページ(中途進化) 出鱈目な年月を生きるお前達から見れば人の世とはさぞ滑稽であろう妖魔の戦いとは力押しが多いのだな……私が入れ知恵してやろうか?隆元は功を焦り過ぎるのが気掛かりだ、お主の欲の無さが奴にもあれば…隆景は思慮深すぎる所がある、お主程度には気楽に構えても良いのだがあいつも出来た妻だが肌を晒し過ぎでな……お主からも言ってやってくれあいつも妙な術に凝っていてな、私の力になりたいそうだが……謀神などとはまことむず痒き呼び名だ、私としては止めさせたいのだ立場も環境も全く異なる我らだからこそ、こうして語り合えるのであろう マイページ(最終進化) 私が愚痴をこぼせるなど、あいつとお主くらいのものだあいつの術も磨きがかかってきてな、もう馬鹿に出来ぬ程だ連中、能や芸を磨く暇があれば他にやるべき事もあろうに我が知才を血生臭さから遠き場所で活かせればと、夢を見る時があるついぞ私には友と呼べる者が居なかったが、この地でようやく巡り合えたか立場も環境も全く異なる我らだからこそ、こうして語り合えるのであろう人間の世に天下太平が訪れる時など、巡ってくるのであろうか……謀神などとはまことむず痒き呼び名だ、私としては止めさせたいのだ統率力と謀略に優れし者が戦を制する、心しておけよ妖魔とは何とも気持ちが良い連中だ、時として眩しく思う時すらある バトル開始 奴らの頭上に矢の雨を降らせよ!いずれ私の布石が身を結ぶ、無理に前に出る必要はないぞ敵軍は混乱著しい、打って出るべきは今この時を置いて他に無し!異界の友人よ、お主の望みを果たすべくこの策を授けよう 進軍時 毛利の弓の技、とくとその身に刻め!どうだ、謀略のみの男ではないだろう?適度に体を動かすのは頭の働きにも繋がるのだこの戦場は私が支配した、命が惜しくば降伏せよ 参加イベント イベント名 参加ログインストーリー 青臭い生き方 エキストラコンテンツ +...
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■アイマス戦記『秀吉』 - 『信長の野望・天下創世PK』 ●登場キャラ:アイマスキャラ水瀬伊織 高槻やよい 秋月律子 三浦あずさ 星井美希 如月千早(山本千早) 音無小鳥 天海春香 菊地真 萩原雪歩 双海亜美・真美 ●登場キャラ:織田家・那古野衆→木下家織田信長 木下藤吉郎秀吉 木下小一郎秀長 前田利家 前田慶次さん(前田利益) 丹羽長秀 池田恒興 森可成 村井貞勝 蜂須賀正勝 前野長康 増田長盛 佐久間信盛(のワのさん) へいはちろーとこへーた 竹中半兵衛 九鬼嘉隆 那古野勝泰 関盛信 本多正信 ●登場キャラ:織田家・清洲衆→反木下派林秀貞 柴田勝家 滝川一益 佐々成政 河尻秀隆 ●登場キャラ:川中島編武田信玄 長尾景虎 山本勘助 武田勝頼 真田昌幸 宇佐美定満 矢崎平蔵 ●登場キャラ:その他史実キャラ松永久秀 松平元康 石川数正 本多重次 今川義元 庵原之政 長野稙藤 下間頼廉 北条氏康 北条氏政 足利義輝 鈴木重秀 ■アイマス戦記『秀吉』 - 『信長の野望・天下創世PK』 時は戦国 これは戦乱の時代を 己が命を燃やし駆け抜けた 群雄たちの物語である 人をたらすが女もたらす、我らが紳士にして名君・木下秀吉の天下統一物語。 ベースはタイトルにもある通り「信長の野望 天下創世PK」。 ただしゲームプレイ場面は少なく(あっても静止画)、大部分はノベル形式で展開される。 コメディ部分も多々あるが根本はシリアス。 戦場の展開図の分かりやすさや状況説明の丁寧さは視聴者に好評を博している。 「おまけ劇場」も人気が高く、「おまけが本編」になることもあるとかないとか……。 (というか、実際におまけだけの回もありました) 作者の日吉丸Pは、この作品がデビュー作となるが、 硬軟の織り交ぜが絶妙なストーリーや、新作うpの速さなどで今後も期待が持てるPである。 アイマス戦記「秀吉」第1話 アイマス戦記「秀吉」 マイリスト ここでは「アイマス戦記『秀吉』」におけるアイマスキャラおよび史実に存在する武将の解説をしています。 オリジナルキャラおよび作中に登場する用語については其の弐を、主要な合戦については其の壱を参照してください。 ●登場キャラ:アイマスキャラ 水瀬伊織 織田家中で代々重臣を務めた水瀬家当主。足軽組頭→侍大将 木下藤吉郎と同格なのが気に入らないのか、初登場の際は馬で跳ね飛ばした上に罵詈雑言を浴びせまくる……のだが、ツンデレっぽいそぶりも見せている。 前田慶次からは「デコ助」と呼ばれる。 当初清洲では無役だったが(柴田勝家や林秀貞ら重臣の嫌がらせとも)、秀吉の機転により編成中だった旗本大将として表舞台に立つ事になる。 的確かつ、柔軟な用兵は親譲り。 清洲の反乱鎮圧後は旧柴田勢を預かり、一軍の大将として木下家の中核となる。三河攻略後は清洲における総責任者に就任。 強気な態度は取るもののおだてには弱いため、操縦されやすい一面も。 合戦においては先鋒を任されることが多く、当人もその事を誇りにしている。故に、他の武将が先鋒を任されたり、真っ先に活躍したりすると途端に不機嫌になる。 本多正信の建言を受けて、諜報網を整備する事を決定する。 実は家中において、秀吉と半兵衛の実力を一番理解している存在。秀吉の神速振りを正確に計測したり、主従の変態言語が、実はかなり後ろ暗いことの相談も含まれていることなどを洞察している。 ◆能力 政治:60 統率:78 知略:74 教養:85 特技:鼓舞 挑発 突撃弐 高槻やよい 尾張中村の土豪・高槻茂弥志之介の娘。 木下藤吉郎のことを「日吉お兄ちゃん」、小一郎のことを「小竹お兄ちゃん」と幼名で呼ぶ。改名したことを伝えても、呼び方は変わらなかった。 藤吉郎に付いて、見識を広めることになった。 大名になった秀吉の小姓となるが、「日吉お兄ちゃん」は変わらず。 その後、伊織と並んで那古野城守備隊の指揮を執ることとなる。 指揮はまだまだ拙いが、戦果を上げる事より生存を重要視する堅実派。 戦場以外でも簡単に命を散らそうする者には、たとえ相手が秀吉であっても異を唱える。 やよいの放つ「やよ癒しゾーン」の前では、これまで敵対してきた者ですら癒してのける力がある。 慶次に礼法を習っている。後に利家から軍学を学ぶ。軍学はやや苦手で、軍議でも三行で解説してもらう場面がよく出てくる。 さり気に物凄い人材ホイホイ。ある意味秀吉の資質を受け継いでいる。 清洲反乱後、伊織の後を受け旗本大将に抜擢される。 秋月律子 足利将軍家家臣。 おまけ劇場「慶次さん言行録」にて初登場。尾張領内で野武士に絡まれたところを慶次に助けられた。 慶次の器量を見込み、足利家に務めるよう説得している。 その後、秀吉一行が上洛した際に本編にも登場。小一郎とは苦労人同士で何かと気が合う模様。さり気に旗が立ちまくってるようなw いつの間にか皆に「りっちゃん」と呼ばれるようになってしまった。この名が後世に残ることは嫌な様子。 対三好包囲網を作成すべく努力するが、三好の謀将、松永久秀に察知され、永禄の変を引き起こすことになる。 永禄の変以降、武田家に仕官。今川と木下家の争いの結末を最初から見抜いており、信玄を唸らせる。 現在の武田を、「人材的には最も優れた家だが、地政学的に見てジリ貧状態」であることを見抜き、状況を打開できる唯一の方策である駿河侵攻を行わない場合、退転する事も視野に入れている。 結局、武田家が天下取りを達成する事が不可能であると判断し、本願寺との盟約を成立させる事を条件に退転する許可を得た。 美濃に寄った途中、朝倉家が戦略の一貫性がないことに着目して、朝倉家による三好討伐を執り行うべく方策を練ることになる。 三浦あずさ 足利将軍家家臣。公家の名門・三条家につながる三浦家の娘。 没落貴族から将軍家に取り立ててもらったため、公家としての特別扱いを嫌っている。 秀吉が上洛した際は、小一郎たちの案内役を任されたが……どうみても人選ミスです。本当に(ry 将軍義輝とは相思相愛の仲であり、義輝の役に立つべく尽力したが、それが三好の怒りを買い、結果、義輝と死別すると言う悲劇にあう。 永禄の変の後、実家が信玄の正室である三条家と所縁があったことから、武田家の客将となり、文武に励んでいる。 武田家退転後、尾張木下家に仕官する予定であったが、様々な事情から、美濃斉藤家家臣の安藤守就の客分となっている。 木曽川の合戦では、客将として進言をするも、悉くが半兵衛の読みの内であり、斉藤家の衰運を止める事はできなかった。 星井美希 旅芸人一座の鉄砲使い。 おまけ劇場「信長さま黒日記」に登場。 一町(約110m)先のサイコロを狙撃できる凄腕の鉄砲使いだが、体術もこなせる。 本作での外見はいわゆる「覚醒美希」。ただし怒りが頂点に達すると、逆覚醒する。 必殺技に「火滅覇目波(実際は種子島での狙撃。ただし、逆覚醒時はエネルギー波を撃てる)」などがある。 逆覚醒以来、はにー(信長)に首ったけ。 信長いわく「魔眼の射手」 如月千早(山本千早) 武田家家臣・山本勘助の養女。武田四郎(勝頼)の近習。 赤子の時に両親を喪っていた所を勘助(美化)に「摩利支天の子」だと解釈され、以後彼の娘として育てられる。 小さい時から兵法書や木刀などが遊び道具で、孫子を子守唄にして、木刀持つと泣き止む。 気が付いてみたら男勝りの姫武将になってましたw 尾張の内乱の結果を正確に言い当て、勘助や謀将真田幸隆を驚愕させる。 勝頼のことを第一に想い、勝頼も千早を大いに信頼し、互いに兄妹(精神的には姉弟?)のような絆を持つ。 川中島合戦では勝頼の勇と千早の智が見事に噛み合い、劣勢からの逆転に成功する。 口調が厳しく、味方家臣にも容赦ない言葉をかける。信玄曰く「抜き身の名刀」とは言い得て妙。 勝頼の成長を喜ぶ反面、同時に勝頼との結び付きが弱まっているように感じて不安を覚えている。 対長尾戦での戦略の一環として蘆名・本願寺とでの包囲網を提案するなど、武田の戦略に影響力を発揮させているが、そのことが一部重臣層から警戒される事になる。 父である山本勘助の進言により、1年間勝頼の下を離れ、信玄の下で学びながら、山本家の次期当主としての研鑽を積む事になる。 1年後、山本家当主となり勝頼の下に向かうが、千早の代わりに付き従っていた真田昌幸と、嫉妬心から対立してしまう。 音無小鳥 三好家家臣・松永久秀の部下。 元々は三好家の家臣だったが、主君・長慶の前で妄想を繰り広げて罷免。才能を惜しむ久秀に召抱えられた。 実力はあるが、仕事中にもあらぬ妄想を繰り広げるのが欠点。しかも、ボンバーマン曰く日増しに悪化しているらしい。久秀も、もはや「ダメ無し」としか呼ばない。 婿取りにかける執念は凄まじく、サイガ人・鈴木重秀でさえ小鳥に目を付けられたときにビビってしまったほど。 信長いわく「沈黙の災厄」 おまけ劇場を跳び越えて本編にも登場している。 天海春香 おまけ劇場「信長さま黒日記」に登場。元大和筒井家の重臣の娘。「お嬢」と呼ばれる。 父が一向宗に帰依したことで背信を疑われ追放される。 謀反人とされてしまった農民や小坊主たちと共に石山本願寺に向かおうとしていた。 一向宗の教えを真摯に受け、いたって前向きな事から多くの人に慕われている。 油断すると、名前が「モブ春香さん」になってしまう。 歌を嗜むが、その実力は「勢いで歌ってみた」や「音程が来い」の札(タグ)がつくレベル。 +以下ネタバレ注意 後に豊臣家五大将に就任することになる。後世の評価として「将に将足る器を持つ」とされる。どこの高祖ですかw 菊地真 越後長尾家家臣。宇佐美定満の配下。 明朗快活で、定満などの他の家臣からも可愛がられている。武力に長け脳筋、という安心の真スペック。 川中島合戦にて初陣を飾る。 定満を討たんとする武田勝頼に立ちはだかるも、勝頼に口説か…もとい、勝頼の説得に戦気を削がれてしまう。この件で大いに勝頼に興味を持ち、敵なのに「勝頼様」と呼んでしまう。天然ジゴロが天然ジゴロにやられたんですね、わかります。 川中島合戦後、定満に「将としての器がある」と買われ、宇佐美勢五十騎の将となる。 萩原雪歩 北条家家臣。 内向的、自虐的な性格は変わらずだが、内政や外交の手腕は北条氏康も認めている。 元々は武蔵にいたが、長尾家の侵攻があった際に山賊に追われていたところを氏康に保護された。 お茶のことには真剣で、雪歩の淹れるお茶(通称「ゆきぽ茶」)は家中はおろか武田家でも評判が高い。 長尾家の真とは面識あり。しかし現状では敵同士であるため、戦う覚悟がある旨を(無理した様子だが)氏康に告白している。 双海亜美・真美 伊勢と伊賀の国境沿いを根拠地とする、賊を退治する集団「とかち党」の党首、唐嘉智坊の養女。 元々、赤子の頃に山中に捨てられたのだが、唐嘉智坊に拾われて、以来、養女として過ごしている。 相変わらずのネーミングセンスで、五郎左を「ゴロちん」那古屋を「ウホッち」呼ばわりである。 丹羽の説得に応じて木下家に雇われる事に。尚この時、変態主従は幼女加入の気配を察知した狂喜乱舞したが・・・ ●登場キャラ:織田家・那古野衆→木下家 織田信長 織田家当主→旅芸人一座の看板芸人? ちゅうに病という不治の病のため、弟(にでっち上げた秀吉)に家督を継がせ、出奔。 後におまけ劇場「信長さま黒日記」の主人公として再登場する。 必殺技として「覇王炎殺黒龍波(実際は種子島での狙撃)」などがある。 本願寺の坊官・下間頼廉との闘いを経て、一時的に本願寺に協力をすることに。 自称「覇に征く黒天の孤王」。そのため美希から「はにー」と呼ばれる。 木下藤吉郎秀吉 織田家家臣→織田(木下)家当主。足軽組頭→大名。口が上手く、人たらしの名人。 伊織の罵倒に過剰反応するM紳士。 やよいの一挙手一投足にも過剰反応を見せ、「旗が立った」とのたまう。 かと思いきや、嫌われている・嫌っている相手であっても悪い所より良い部分を持ち出す人間が出来た人物でもある。 思わぬ出来事で信長から家督を譲られ、尾張太守として戦国大名としての一歩を踏み出すことになる。 女性に対しての発言は痛いが、戦国の世を終わらせる理想に燃え、政治・戦略・人心掌握に確かな手腕を発揮する。 +以下ネタバレ注意 理想である「正義の軍」を木下家全体に理解させるため、北伊勢攻めで軍法を破った小一郎を敢えて諸将の面前で面罵し罰しようとする。その後小一郎の元を訪れ、号泣する。史実どおり家族想いの一面も見せる。 木下小一郎秀長 藤吉郎の弟。織田家に仕官した兄藤吉郎の強引な勧めで故郷・中村を離れて兄と行動を共にする。 いささか女心に疎く、「旗潰し」の異名を持つ。 地味な風貌から、伊織にはそのまま「地味男」と呼ばれる。一応当人も気にしているようでイメチェン(顔グラは革新グラ)したりもしたが、やよいと小姓組以外気付いてもらえなかった。 やよいに変な虫(おもに兄貴)がつかないよう、目を光らせている。 大名になろうとする秀吉の決意を知り、一生付き従う事を決心する。 ……が、秀吉が自重しない場合は鉄拳制裁も辞さない。後に「ゲージ溜め」を会得し、ゲージMAXになると超必殺技(ex.龍虎乱舞)を炸裂させる。ゲージが溜まり始めると流石に秀吉も自重する様子。 村井さん、丹羽さんと並ぶ木下家の良識トリオの一人。 初陣では寡勢ながら、滝川一益等の猛将相手に奮戦。清洲勢の鎮圧後、清洲城主として旧林勢を預けられ木下家筆頭格になる。 天下を目指し明確な指標を持つ兄の姿に自らの不甲斐なさを痛感し、伊勢攻めでは当初留守居だったが出陣を申し出る。 掴み所が無い秀吉の心中を把握している数少ない一人で、自らの宣言に迷う兄に献策する賢弟の鑑。 +以下ネタバレ注意 北伊勢攻めでは、先に秀吉が出した略奪、焼き討ちの禁を破り国境の橋を焼き落とす。 その際評定の面前で秀吉に面罵や轟打され、手討ちにされる所をやよいの助命嘆願により橋の修復と謹慎処分になる。だが、実際は秀吉が理想とする「正義の軍」、すなわち上下関係無く軍規を護り、天下万民の軍勢を喧伝するための苦肉の策であった。 史実同様、かなりの仕事を抱えており、利家からもその点で秀吉に苦言をするが、それは、どこか自分に自信が持てないでいる秀長に自信を持たせ、最終的には自らの後事を託せるだけの存在になって欲しいとする秀吉の期待によるものであった。 現状を打破する為に、尾甲相新三国同盟を構想し、塩と火薬の優先販売を手土産として、武田との相互不可侵の交渉を成立させた。 木曽川の戦いでは、偶然にもあずさと対峙することになり、追撃戦の機会をみすみす失う行動を取る。 北条家との外交交渉では、その誠実さ洞察力。何より息のあったツープラントン攻撃を成功させた事から、氏康の信頼を得、尾甲相新三国同盟締結を成功させるに至る。 前田利家 藤吉郎の親友。前田家当主。 『槍の又左』の異名を持つ。幼名が犬千代なので、伊織からは「バカ犬」と呼ばれる。 織田家家臣だったが、信長の勘気に触れ、寺院に逼塞している。 某少年雑誌での「算盤親父」やBASARAなゲームの「裸の野生児」のイメージは皆無で、若輩ながらある種の威厳を漂わせている。史実では若かりし頃は自尊心が強い派手好きの傾奇者であり、後世の遺品等にある黄金色の鎧兜はその名に相応しい。 秀吉の覚悟を目の当たりにし、親友として共にあろうと決意。前田家一同で助勢する。 反乱鎮圧後、伊織と並ぶ家臣団の中核となる。面倒見が良く家中でも人気者。 調練後、佐久間信盛とこへーたの組み合いを見て少年二人に確かな資質を見出し、やよいとへいはちろーとこへーたの師を買って出る。 木下家では秀長らと並んで良識派の代表格として、新規採用の竹中半兵衛の寵愛振りを危惧して諫言もしている。 戦場においては、木下軍中核として重きを成している。村井貞勝がいない場合は、彼に代って「うぉっほん!」の役を務める。 普段は重臣として秀吉に接しているが、2人きりの時は『親友』として秀吉に忠告をするのを惜しまない好人物である。 三河攻略後、秀吉の命を受け、元康切腹の介錯を勤めた。 前田慶次さん(前田利益) 織田家家臣。前田利家の兄・前田利久の養子。そのため利家の甥に当たる。 謙虚な黄金の鉄の塊の傾奇者。人の話を全く聞かない上、独特な話し方をする。「おいィ?」が口癖。 キャプションや自称では常に「(前田)慶次さん」。当項目でも「さん」付けだがどこもおかしくない。キャプションが「前田利益」のときは「さん」付けなし。だが自称は「慶次さん」のまま。 言動はアレだが基本的には好漢。傾奇者に絡まれていた伊織とやよいを助けた。 おまけ劇場「慶次さん言行録」では、野武士に絡まれていた律子を助けた。 自信過剰な物言いだが、その言動に相応しい実力も持ち合わせる。 また本来は誰よりも自由を愛する性格ながら、養父利久を大切に想っている事から窮屈な家臣務めをしている非常に義理堅い面を併せ持つ。 清洲の反乱時には前田勢先陣として正に漫画さながらの活躍を見せる。あっちと違い叔父の利家とも仲は悪くない。 秀吉の護衛として上洛した際、京の空で信長とバトルを繰り広げ、互いをライバルとして認め合った。 利家配下である友人・奥村助右衛門を訪ねた際、ひょんなことから荒くれ者部隊の大将に祭り上げられる。ただ、大将にも拘らず一騎がけの武者の気分が抜けていない為、利家から反省を促される。 信長いわく「血に彩られし魔槍」 丹羽長秀 織田家家臣。那古野城城代。那古野城の家臣のまとめ役であり、戦力の差がある清洲との対立に悩んでいる。 当初から木下兄弟のことは評価しており、特に(上司に苦労している意味で)境遇の近い小一郎に肩入れしている。 秀吉本人から中立を保って欲しいとの願いを受けるが、彼こそ尾張の未来を託するに値すると確信、池田恒興・森可成と共に木下家に忠誠を誓う。 以後も上洛や遠征をする秀吉の名代として、家中の重鎮として尾張の統治に精を出す。 木下家の良識トリオの一人。 伊勢攻略後、秀吉の命により伊勢統治の最高責任者に抜擢される。 池田恒興 織田家家臣。信長とは乳兄弟。 旗本大将になった伊織の模擬戦を見学していたが、彼女の副官になったことで釘宮病に感染した模様。 清洲勢との戦いで当初中立だったが、秀吉に助勢。 時が経つほどに釘宮病が悪化している。その酷さは、池田家家臣団が完全に匙を投げてしまったほど。 森可成 織田家家臣。 やよいの要領を得ない命令に放って置けなくなる。 清洲勢との戦いでは当初中立だったが、秀吉に助勢。 その後やよいに傾倒して彼女の言葉が「我が天命」とまでなる。 村井貞勝 織田家家臣。織田家きっての能吏で、秀吉を主として認める一人。 公私をキッチリ分ける厳しい人柄で同時にやよいの才能を認める大人な人。 自由人が多い木下家において「うぉっほん!」「…困ったものだ」が口癖。口癖や苗字、木下家での役割から「銀河英雄伝説」のムライ参謀長をイメージする視聴者が多数。 木下家の良識トリオの一人。咳払い一つで場の空気を変えるスキルを持つ。ただしやよいが絡むと、その良識に疑問符がついているような・・・ 能吏としても外交官としても前線で戦う武将以上の胆力でこなす武士(もののふ)。 蜂須賀正勝 蜂須賀党頭領。 一時期、秀吉を配下としていたことがある。 講談や太閤記では野盗の親分とされているが、実際は蜂須賀郷を拠点とする国人領主である。 清洲反乱時には後方撹乱や奇襲による滝川勢の撃破で勲功第一となる。 伊織からは「不良中年」と呼ばれている。 どっかの骸骨を部隊章にしている大酒呑みな人の声がするが、気のせいである(CV:神谷明)と思いきや、日吉丸Pもコメントで言っている通り「超時空要塞マクロス」のロイ・フォッカー少佐がキャラのモチーフになっている。 前野長康 正勝の義弟。秀吉とは顔見知り。 言動は荒っぽいが気はいい男。改まった場や敬語はちょっと苦手。 秀吉の伊勢攻略の傍ら、対三河戦での調略を実行に移していた。 増田長盛 清洲城下にいた浪人。力仕事はからっきしだが、事務や計算は自信あり。というか、史実じゃ五奉行だものねぇ… やよいの助けもあって、村井貞勝の補佐役を務めることになった。 まだまだ若輩で経験不足なせいか敵地での使者は慣れていない。 最近は信盛と組む事が多く、結構ストレスを溜めている。 上司である村井さんが三河に行ったので「これで楽になれる」と思ったのもつかの間、伊織が総責任者として赴任した事で、彼の淡い目論見はもろくも崩れ去った。 正信曰く「独創性はないが実務能力は合格」「怠け癖と向上心がないのが欠点」と、実に的確な評価を下している。 佐久間信盛(のワのさん) 織田家家臣。元清洲衆。本来は同格の柴田勝家に顎で使われる。 「信盛は黙ってて!」 清洲反乱時には城で留守居を命じられていたが、事前の蜂須賀党による諜略で木下家に寝返る。 名前が時折(のワの)になり、秀吉ややよいから「のの……信盛(さん)」と呼ばれることもしばしば。 一応空気が読める。 モブキャラ扱いされたり、槍の稽古でこへーたに吹っ飛ばされたり、碌な目に合わない。 撤退戦における防御は、伊織が認めるほどの粘り強さを見せるが、それ以外は機動が遅く、伊織との模擬戦でも連戦連敗している。 木曽川の戦いの前哨戦では、見事な遅滞防御戦を展開し、木下家勝利の立役者となったのだが、活躍は見事に割愛されたw へいはちろーとこへーた 三河の浮浪少年。半ば追い剥ぎまがいの事をしていたが、やよいの「お姉ちゃんの家(木下家)に来る?」との誘いでやよいに付いていく。 その際、やよいの主である秀吉にも忠誠を誓う。何故か顔グラが柴犬。 やよいに連れられ、清洲城の見学に来ていた所で調練をしていた利家からの申し出を受け、彼を師匠としてやよいと共に武芸や軍学を学ぶ事になる。 以後秀吉の小姓として評定にも顔を出す。 真面目モードのときは、口調や顔グラも猛々しい武者のものになる。だが「やよいお姉ちゃん」は変わらず。 +以下ネタバレ注意 その正体は徳川四天王の本多平八郎忠勝と榊原小平太康政。家康マジで涙目w史実では忠勝(へいはちろー)は秀吉の再三の勧誘でも固辞し、康政(こへーた)は秀吉を弾劾する檄文を書いて10万石の懸賞(米1石=現在の約10万円で換算すると100億円д ゜゜)を掛けられるほど、双方とも秀吉と因縁がある。ある意味凄いタナボタw その後、利家の弟子として「いずれは木下家の柱になる」と太鼓判を推される。10年以上も遅い入りの賤ヶ岳七本槍マジに涙目w 竹中半兵衛 元斎藤家家臣。 「麒麟児」と称されるほどの智略に秀でるものの実績がなく、当主・斎藤義龍との折り合いも悪いため不遇を囲わされていた。 安藤守就からは目をかけられ、縁談を持ちかけられているがすげなく断っていた。 秀吉が半兵衛に興味を持ち、自ら赴いたところお互いの器量(笑)を見抜き意気投合。木下家の家臣となる。 本人の性格にも問題あり。登用前はセリフの雰囲気から、新たなるちゅうに病患者かと思われたが……? +果たしてその実態は? 残念ながら、秀吉とタメを張る変態紳士でした。しかも美○女萌え。半兵衛オワタwしかも時が経つごとに、秀吉と手話で変態(もののふ)会話をしたり、やよいの3行説明の役を狙ったりと、もはや末期である。 裸足袋や超ミニ浴衣などの萌え衣装を伊織ややよいに着せようと苦心中。まさに才能の無駄遣い! 池田恒興、森可成に目をつけられている(某のいおりんorやよいタンに手を出すな!的な意味で)。 ただし、乱世を終結させたいという願いも持っており、本来の軍師としての役目も怠りはない。 前線に出るのではなく「前線の将兵が全力を出せる状況を創る」という軍師の本分を忘れていない。 戦略、戦術面において縦横にその才覚を振るう傍ら、同僚のスキルアップをさり気なくお膳立てするなど、人材育成にも余念がない。 松平元康の事を「天の時さえあれば天下を取れた人物」と評価する傍ら、元康の存在が木下家にとって災いでしかないとして、斬首を進言した。 当人曰く「戦は副業」。お前はどこの中日の左腕だw 九鬼嘉隆 元長野家家臣。九鬼水軍頭領。 世渡り上手であり、秀吉の北伊勢攻めの際にも長野家の敗北を予感し、その後の身の振り方を考えて行動していた。 自分や配下の家族を人質に取られており、長野家を裏切ることはできなかった。 長野家滅亡後、秀吉に自らと水軍を売り込む気満々であったが、逆に秀吉からの「海の諸事すべてを任す」「実力を示せるなら人質不要」という破格の条件に感じ入り木下家に下る。 那古野勝泰 元尾張斯波家家臣→QSH(急に斯波家が滅んだので)浪人→元長野家家臣。 「ウホッ」という口癖から分かるとおり、男色の紳士。利家に心ときめかせている。 長野家滅亡後は木下家に下るも、利家の隣の席はまだまだ遠い様子。(´・ω・`)ウホーン 又左一途かと思いきや、最近は五郎左にも胸をときめかせる辺り、紳士道に磨きをかけている。ピヨ助と話し合いそうだな、こいつ。 関盛信 元長野家家臣。 当家の不利を承知でありながら、最後の最後まで木下家に抵抗した忠臣。 滅亡後も木下家に下ることを良しとせず斬首を望んだが、やよいの一喝により助命放免された。 その後、南伊勢の北畠家を頼る。しかし木下家の脅威を説いても受け入れられずに悩むこととなる。 北畠家滅亡後に、やっと木下家家臣に。そしてあっさりと、やよいゾーンにハマってしまうのであった。しかしハマり方が尋常でなかったため、同じく北畠家から木下家家臣となった鳥屋尾満栄とともに、村井貞勝にきつくマークされてしまう。 本多正信 元松平家家臣。 武辺者の多い松平家において唯一と言っても良い謀将であり、また主君元康とは君臣の間柄を超えた「友」。 今川に従属している状況には終始否定的であり、主君の才知を生かすためにも木下家との同盟を元康に進言するも否決される。元康や主だった重臣の妻子が人質になっているため、元康が躊躇した。 その為、単身木下家に使者として赴き、木下家から同盟許諾の回答を持って、元康や家臣団を説得するよう目論むも、秀吉から「家臣団の意思統一→元康の意思決定→木下家への交渉」でなければ、絶対に纏まらないと拒絶され、このまま戻っても裏切り者として処断される為、木下家に留まる事になる。正信自身は元康を説得できれば何とかなると考えたのだが、秀吉は「元康の威を借りたもの」として感情的な反発しか生まれず、結果的に失敗に終わると判断した。 また秀吉も正信の投降理由に疑念を抱いており、秀長に身柄を預けている。 実際、正信の投降理由はあくまで木下家の中で松平家を残すためのものであった。 主君元康を自害させてしまった自責から、酒びたりの毎日を過ごしていたが、伊織の言葉を受け、伊織付きの参謀として手腕を振るう事になる。 清洲赴任後は、斉藤と今川の同盟を見抜いたり、諜報網作成を伊織に進言したりと、その才を無駄なく発揮している。 ●登場キャラ:織田家・清洲衆→反木下派 林秀貞 織田家家臣。筆頭家老で清洲奉行。 反秀吉派で、清洲の土豪の協力を仰ごうとするが…… 話が進むほどに人望も立場も無くしてしまっている。まぁ自業自得なわけですがw 柴田勝家 織田家家臣。清洲奉行。 史実通り反秀吉派の筆頭。 清洲反乱で首謀者になるが、秀吉の戦略に一日で破れ一族郎党揃って尾張追放となった。 その後伊勢長野家に迎えられるが、警戒されて客分としての扱いしかも監視付きである。 秀吉の北伊勢への調略で伊勢を追われる。 林秀貞に比べると、滝川一益たちからの人望も得ている 伊勢より放浪後は、明智光秀共々松永久秀配下となっている。 滝川一益 織田家家臣。 佐々成政 織田家家臣。 伊勢より放浪した後は武田家に仕官。鉄砲に詳しい事から重用されている。 一方で、空気が読めないのは相変わらずで、伊織が武田に使者に赴いた時は空気の読めない発言を連発。信玄の怒りを買って謹慎させられることになる。 河尻秀隆 織田家家臣。 ●登場キャラ:川中島編 武田信玄 武田家当主。ご存知御館様。 チート的采配はここでも健在。女好きな面もあるが、木下家の紳士に比べたらまだまともな武将。信玄の紳士分はしっかりと遺伝されており、勝頼のフェミニストぶり、五郎のショタ紳士ぶりにそれがうかがえる。 日吉丸Pは「重度の武田贔屓」と語っており、武田家全体にプラス補正がかかっている……かもしれない。 律子をして「万全の体制を敷いてから行動に移す」と評され、大怪我をすることはないが、その代償として一気の飛躍はないと判断される。 今川家の凋落振りに、もはや盟友になり得ないとして見切りをつけ、木下家と結ぶ事を今後の方針として決定した。 長尾景虎 越後長尾家当主。ご存知軍神。「上杉謙信」を名乗る前での登場。 敵の闘気が見える、自らを毘沙門天と名乗る、など常人離れした感覚の持ち主。そこ、「ちゅうに病っぽい」て言わないw しかし毘沙門天の自称はハッタリではなく、並の兵では近づくこともままならない凄まじいオーラを持つ。 山本勘助 武田家家臣。武田軍の軍師を務める。 両親を喪った千早を養女として育てる。姫武将となった千早には「悪いところばかり似てしまった」と少し後悔。 川中島合戦では濃霧を利用した「啄木鳥戦法」を進言。しかし、宇佐美定満に策を読まれピンチを招くことになる。 信玄と諏訪御料人の子である勝頼を、信玄の後継ぎに、と願っている。 義信派の策謀をかわす為、わざと義信派の意見を受諾しつつ、裏では真田家との盟約を為し得たり、娘である千早に自身の知りえる能力を伝授させようとするなど、数々の布石を打っている。 武田勝頼 信玄の庶子。通称は「四郎」。 近習の千早に大いなる信頼を寄せており、その様は兄妹(精神的には姉弟?)のよう。しかし、このことで視聴者に死亡旗を立てられてしまう。勝頼を案じて思いつめる千早には「自分のために死ぬのではなく、自分とともに生きよ」と諭す。それ、何てプロポーズ? 義信派の策謀で千早と分けられそうになった時は、「人は城」の故事を出して断り、面目を上げることになる。 初陣となった川中島合戦では千早の進言で別働隊からの単独行動をとる。結果、見事に敵の側背から陣を突き崩し、一躍勇名を挙げた。その一方で、長尾景虎の威圧に一歩も動けず、現在の自分では遠く及ばない事を悟った。 その後、かの長野業正が待ち構える上州箕輪城も攻略成功。 攻めるだけでなく引き際も弁え、千早の諫言にも素直に耳を傾ける、器量の大きい若武者。太郎義信マジ涙目。 一発で真を女子と見抜き、「女子は慈しむべきもの」と語る(本来の意味での)紳士でもある。 真に対して美しいというなど、まさかの天然ジゴロの気もあり。ちーちゃんとの修羅場旗が立った? 上述の通り見事な若大将振りを発揮し、信濃衆はおろか、甲斐衆の中でも人気が高いのだが、このことで義信派や、信濃衆の台頭を喜ばない甲斐衆から敵意の的となっており、奥信濃戦線に飛ばされる事になる。 真田昌幸 幸隆の三男。ご存知チートパパ。若いけど。 信玄の近習として初登場。川中島の合戦でも戦況を的確に読み、才能の片鱗を見せる。 信玄の近習となる千早に代わって、勝頼に付き従って奥信濃戦線へ赴く。 この動画でも相変わらずの頭の冴えを見せ、千早の出番を奪うことも。 千早いじりに目覚めており、勝頼と千早の関係を眺め2828している。その一方で、勝頼の信頼を一身に受ける千早に嫉妬し、そんな自分もまた千早に惹かれている素振りを見せるなど、内心複雑なようだ。 宇佐美定満 長尾家家臣。長尾軍の軍師を務める。 勘助を終生のライバルと目し、信玄・勘助の打倒に燃える。 川中島合戦では濃霧を用いた勘助の策を逆手にとり、序盤からの猛攻に成功。しかし…… 余命がないことを悟り、次代への種を撒くことを使命と感じている。 武田の越後包囲網を見破り、それへの対処策を講じるが、全ては信玄の想定範囲内であった。 矢崎平蔵 長尾家家臣。宇佐美定満の配下。 真の良き兄貴分。先輩として真に助言をする。語尾に「ごんす」をつけている。 元々は甲斐の農民だが、武田信虎に想い人を殺され、武田への復讐心で長尾家に仕えた。 真の天然な行動によってまっこまこにされてしまっている。 定満には「将器なし」とされるも、兵としての経験の豊富さを買われ真の副将を務めることに。がんばれ平蔵P! ●登場キャラ:その他史実キャラ 松永久秀 三好家家臣。 108式ある焙烙球の使い手。 主君・長慶に対する思いは複雑な模様。 信長と美希を手下にしようとする。 三好三人衆をけしかけて、将軍義輝を謀殺する事に成功するが、重臣達の離脱を防ぐ事はできなかった。 三好三人衆の無能さに完全に匙を投げており、勝家と光秀と言う良将が配下に加わったことも相まって、三将に代わって石山攻めの総責任者になることを目論んでいる。 松平元康 今川家家臣。史実では後に「徳川家康」を名乗る。 アイマス架空戦記ではネタキャラとして描かれることが多いが、ここでは至ってまともなキャラ。日吉丸Pは「アンチ家康」と語っており、彼の扱いに苦慮した様子であった。 今川家においては、彼を謀反人視する勢力も多く、忍従の日々を過ごしている。 おまけに木下家に青田買いまでされてしまい、その上謀略神まで木下家に降ってしまい史実以上に踏んだり蹴ったりである。 木下家との戦では、目付け役の今川勢の無能さに徹頭徹尾振り回され、大敗を喫してしまう。 駿河に残してきた人質達の命を守る為、敢えて徹底抗戦の道を選ぶが、同時に、どれだけ多くの家臣たちを生き延びさせる事ができるかが自分に残された役割であると判断している。 岡崎城で決死の防戦をするが、劣勢は覆らず、自分を慕ってくれる家臣たちのために、自らの命と引き換えの降伏条件を受諾した。 戦後、秀吉に『三河の宝』である家臣団を託した後、自刃。 石川数正 松平家家臣。西三河衆の旗頭。 主家を守ろうとする為に、敢えて木下家と通じていたが、結果的には西三河衆の大半が秀吉の調略にかかってしまい、木下家と松平家との和平どころか、情勢を悪化させる事になってしまった。 当人もそのことを気にしており、対尾張攻めでは、秀吉から貰った金で編成した鉄砲隊で交戦するも、伊織の騎馬隊に手もなく打ち破られた。 合戦終了後、本多正信とともに元康への降伏の使者として説得したが、受け入れられる事はなかった。 本多重次 松平家家臣。 めんどくさい三河武士団の中でも、最もめんどくさい男。鬼作左の異名を持ち、史実のエピソード見ればどれもこれもが・・・ そのあまりのめんどくささは、やよ癒しゾーンですら、殆ど効果がないという、驚きのめんどくささである。もっとも、二回目のやよ癒しゾーンの前には屈する事になったが・・・ 二度と三河の者が大国に翻弄されない為に、秀吉の直臣となって、元康の遺言を守るか監視すると宣言。旗本の副将となりやよいを補佐する事になる。 今川義元 今川家当主。 天下取りの野望に燃え、近々上洛の軍を起こすことを考えている。 息子である氏真に経験を積ませる為に、わざと評定にも顔を出さないなど、後継者育成にも余念がない。 師であり頼れる右手でもあった雪斎が病没したことに愚痴を零している。 家中の火種になっている松平家については、既に切り捨てる事を決意しており、松平大敗の報にも眉1つ動かさなかった。 半兵衛をして「構想力に関しては海道一の弓取りにふさわしき存在だが、惜しむらくはそれを実行できるに足る人材が現在の今川家中にはない」と評された。事実、木下家の三河侵攻で後手後手に回った家臣団に嘆きの連続であった。 結局、自らが陣頭指揮にたって木下家への調略を開始し、秀吉・半兵衛と互角の戦いをするが、部下の無能ぶりに足を引っ張られてしまい、最早凋落振りに歯止めがかからない状況である。 庵原之政 今川家家臣。 国営放送の某番組で一躍有名になった人。当然、何かあるたんびに身体が震える。 松平勢の軍監として派遣されるが、徹底的に松平勢の足を引っ張り、ぶちぎれた元康に殴り飛ばされる。 その後、木下勢の侵攻に慌てた鵜殿に見捨てられる形で岡崎城に留め置かれたが、このことで覚醒し、以後、元康に協力的な態度をとる。 木下勢の降伏勧告が行われた時は、「自分達は松平勢には迷惑をかけない」として、元康の判断に制約をつけるようなことはしなかった。 長野稙藤 元長野家当主。名前の読みは「たねふじ」。 木下家の電撃の北伊勢攻めに全く対応できず、わずか13日で敗戦。長野家を滅亡させてしまった。 滅亡後は息子の藤定共々、南伊勢の北畠家に逃げ落ちた。 下間頼廉 本願寺坊官。 京を追われた旅芸人一座を呼び寄せた際、一向宗を信じて来訪した春香たちを快く迎える。 その際、どんな逆境でも前向きな春香に「感動した!!」と保護を申し出る。 美希には「つるりん」とあだ名されてしまう。ハゲちゃうわ! +以下ネタバレ注意 旅芸人一座を招待したその真意は鉄砲の扱いに長ける信長と美希を引き入れるためとも取れる発言が・・・ 旅芸人一座を人質として、信長と美希を招聘せんとするも失敗。信長との直接対決を申し出る。 彼もまた、気を攻防に巧みに使う「力」の持ち主であった。 信長との対決は引き分けに終わり、一時的であるが彼らの協力を得ることに成功する。 信長いわく「厳格なる破壊者」 北条氏康 北条家当主。 軍略は信玄らに一歩譲るものの、内政のチートぶりで関東の雄として君臨。が、雪歩がらみになると、常識人枠から一気にお笑い枠に転落する事に。 ゆっくりでも着実な成果を挙げることを良しとしている。戦乱を忌み乱世の終結を目指す。 真面目で苦労人だが、雪歩の淹れたお茶にほっこりする様子も見せている。 「雪歩はわしが育てた」というのを自慢している。 北条氏政 氏康の次男。 北条家の残念な息子。雪歩に自重せず、その度に氏康の制裁を食らい画面外に駆逐されている。最終的には、氏康と秀長によるクロスボンバーをまともに食らうことになった。 名前とセリフの枠があるのに顔グラがない、という放置のされっぷりに定評がある。 足利義輝 足利十三代将軍。剣豪将軍とも呼ばれる。 地に落ちた幕府の権威を復活するべく、三好包囲網の作成を指示するなど、精力的な活動家。 その一方で、律子を「りっちゃん」と呼んでみたり、あずさの事を大切に思うなど、(本当の意味での)紳士ぶりも見せる。 前述した三好包囲網によって、三好の怒りを買ってしまい(中心人物は松永久秀)、30倍の戦力差で御所に攻めいれられることになる。剣豪将軍の名にふさわしく、50名以上を斬り捨てるも、戦力差は圧倒的であり、最後はあずさの笑顔を思いながら、燃え盛る御所の奥深くで自刃して果てた。 鈴木重秀 鉄砲を駆使する傭兵集団・雑賀衆の中心人物。他作品では「鈴木孫一」「雑賀孫市」と呼ばれることもある。 雑賀衆は好戦的且つ戦いに関してはシビアで、下間頼廉などからは「戦闘民族・サイガ人」呼ばわりされるほど。ちなみに秀重以外のサイガ人の画像はかなりアウト(ト○ヤマ先生的な意味で)。 自称「サイガの誇り高き王子」……なのだが、美希には「玉子」と呼ばれている。 うっうー、サイズが満杯になりました。分割しなくちゃですが、「史実キャラ」と「オリキャラ&用語集」でいいでしょうか? -- 木下家編集衆其の壱(仮) (2009-08-28 23 29 27) それでよろしいのではと思います。(分割作業下手なんでお願い致す) -- 木下家編集衆祖の弐(仮) (2009-08-29 00 12 19) 本文、メニューともに分割・修正(ついでに加筆)しました。不足や間違いがありましたら指摘よろ→に候 -- 木下家編集衆其の壱(仮) (2009-08-29 00 47 19) またサイズが一杯になりそうです。分割作業は下手なので、誰かお願い出来ませんか? -- 木下家編集衆其の参(仮) (2010-09-26 13 38 58) 名前 コメント
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セーナの敗北、それはユグドラルのみならず世界に衝撃を与えた。もはや5年前の戦振りを奇跡と断じる者も現われて、特に旧バーハラ貴族の間からは傭兵を掻き集めて平穏を乱そうとするものもいる。とりわけ彼らが未だに割拠するバーハラではセーナ敗北を知って騒然となっている。5年前からヴェルトマー本家から分かれる感じで新しいバーハラ家を建てたアゼル・アーサー親子はこの変化を敏感に感じ取り圧倒的な兵力を背景にして貴族衆を抑えようと務めるも、なかなか貴族衆の反発も激しく統治に支障が出てきている有様である。 またユングヴィ家でもまたまた悲劇が起きた。ラケルの弟ルカが突如としてシアルフィ家に参画して反セーナ派を標榜したのだ。ルカといえば5年前の戦いでセーナによってその才をようやく開花させた弓騎士であり、セーナには恩こそあれ恨みなどないはずであった。彼がシアルフィに走った理由は彼のみぞ知る。 バーハラの苦境、そしてユングヴィ家の分裂は他のヴェスティア諸家に動揺を与えた。フリージの奇襲戦でセーナを救う活躍をしたフィーリアだったが、ここまで戦火が大きくなってしまえば迂闊な行動はフリージ家にとって死活問題になってしまう。フィーリアが背負っているのは母イシュタルが苦闘の末に遺したフリージ家である。そこにはどうしてもセーナへの親近感よりも保身が先に立ってしまうのだ。そしてそれはヴェルトマーのグスタフも同じであった。シアルフィ傘下に入ったとはいえ、家格だけで言えばシレジア家よりも上位にあると言える。現在ロートリッターこそシレジアにいるものの、グスタフ自身はヴェルトマーにてユグドラルの動静を見守るつもりでいた。この2家が慎重姿勢を取ったことでドズルのジョセフも軽挙な行動を取ることができなくなった。新しく領土に加わったエバンスだが、ここは5年前の虐殺がいまだに根を引いており、ヴェスティア領といえども動員は不可能な状況である。今回のセーナの戦い方次第ではようやく交渉のテーブルに付き始めた和解が崩れかねないこともある。新興帝国ヴェスティアはわずか5年目にして未曾有の大危機に陥っていた。 一方ナディア率いるイザーク軍に国を侵されているシレジアはヴェスティアほどの苦境には陥っていなかった。確かにレヴィングラードより東のザクソン城、リューベック城こそ落とされたものの、王都レヴィングラードは世界に名だたる巨郭である。しかもシレジア山脈を背にして設計されており、周囲には山脈中にあるものも含めて6つの城砦が防衛網に組み込まれている。セーナ同様に押しの強い性格のナディアだが、セティ・ライト親子が智嚢を絞って組み込んだレヴィングラード防衛網にはさすがに迂闊には仕掛けられなかった。 実はレヴィングラード防衛網だけでなく、シレジア全体が巨大な城と捉えることができるのだ。まずレヴィングラードをシレジアという城の本丸とすると、レヴィングラード城砦群はそれを守る内の城壁となる。そしてレヴィングラードに程近いザクソン城とシレジア城が外側の砦になり、シレジアの外れにあるセイレーン城、トーヴェ城、リューベック城を外郭とみなしており、ナディア軍はただ一方向から斬り込んでいるでいるに過ぎないのだ。シレジア山脈の北側に位置するトーヴェ、セイレーン両城への侵攻は現実的ではないが、天馬騎士を配備しているためにあちらから攻撃してくることは可能だ。先の戦でセイラに深手を負わせたとはいえ、未だに配下の天馬騎士は牽制くらいはできる。またそれだけではなく、シレジア城には未だ無傷の最強の天馬騎士フィー率いる天馬騎士団が残っていたのだ。おそらく世界でも有数の接近戦も十分にこなせるほど戦闘能力の高い天馬騎士団であり、それで機動力もハンパない。大きく迂回してザクソン・リューベックを奪回するだけでなく、イザーク本領をも脅かす恐れもあった。しかしシレジアに向かうにも不用意にレヴィングラードに近づいてしまったために身動きがとれずにいる。下手に軍を動かすとライトに察せられて、行軍で乱れる隊列に突っ込まれる恐れがあるのだ。今彼女に出来るのは側面を晒されながらも世界随一の要害レヴィングラードを落とすしかないのだ。ナディアは思わず、うなった。 それに対するライトは先日のフリージ奇襲戦の知らせが届いてきた。一部始終を聞いてライトは憤った。 「ナディアは実の兄であるクリードをも踏み台にしたのか!」 全てはセーナをヴェスティアから引きずり出すための謀略であったのだ。しかし敵を討つためならこういう謀略をライトも仕方ないとは思うだろう。だがライトが憤ったのは兄クリードをもその謀略の生贄に捧げたことだ。 まずナディアは兄クリードを立たせるためにライトの不義を讒言して、クリードの暴走を煽り、見事にリューベック城急襲へと導いた。ここでライトは取り戻すべく軍勢を進めてクリードに対峙するが、この戦いが次なる大戦の引き金を引くことを本能的に感じたライトは攻撃を躊躇。対するクリードも想像以上に素早いライトの反応に妹に謀れたと感じ始め、疑心暗鬼に陥って動けなくなる。ここでナディアはクリード軍の後ろに移って、両者を刺激。特にクリードには無言の圧力を加え、ついにライト、クリード両雄の衝突を実現させる。北面に位置したセイラ率いる天馬騎士団の存在が不気味だったが、ライトが勝負を焦ったためにこの部隊をも動かしたためにライト軍はクリード軍に圧勝するものの隊列を大きく乱した結果、ナディア軍に付け込まれてすぐに大敗した。そしてそれを知ったセーナがナディアを恐れた挙句にヴェスティア城を飛び出して、シグルドの伏兵にあって大敗を喫したというのが今回の謀略の全てであった。逆を言えば、ナディアにとってそれ以上の成果、つまりシレジアの滅亡は望んでいなかったのだが、そのことまではライトも気づかなかった。 「許さん」 ライトとて5年前の大戦でセーナの傍でリーベリア大陸でその戦略眼を養って、その結果セーナ、ナディアに比肩するマリアンを討ち取っている。それだけにライトにも譲れない矜持というものがあり、兄殺しを行ったナディアを許すことは出来ないでいる。そしてその激情がナディア怖しの感情を打ち砕いた。 「南門を開け!『テルシアス』出撃だ!父上と伯母上にも援軍を要請せよ。」 ライトは難攻不落のレヴィングラードに篭らずに、ナディアと野戦で雌雄を決することになった。 次々と南門から出てくるシレジア軍の動向にイザーク軍の方こそ動揺が広がった。すぐにナディアは配下の騎士を集めて軍議を開いた。 「何ゆえ敵が難攻不落のレヴィングラードを飛び出てきたのでしょうか?」 重臣筆頭のアラニスが開口一番にナディアらに尋ねた。イザーク典型の素軽いスピードが売りの剣士であり、頭もキレる。しかしそれゆえにライトの行動が愚挙にしか見えずにその真意が捉えられないのだ。 「やはり我々を打ち破る秘策を用意しているのだろう。そうでないと、あの難攻不落の要害を出る理由がない。」 アラニスと双璧をなすナディアの重臣の一人、ラシディが返した。彼は二刀流の剣士であり、ナディアの剣の師でもある。若干謀略とか奇策には疎い部分もあるが、固い頭なりに懸命に思案を重ねるところが諸将に好感を与えている。しかしやはり固い頭ではやはりライトの考えはわからないでいる。他の諸将もこういったやり取りは苦手な無骨者ばかりであってどうも口が重い。こうも彼らの渋い顔が並ぶとナディアが思わず苦笑してしまう。 「ナディア様、そう笑わずに指揮して下さいよ。」 もういい年をしているラシディの言葉についにナディアが吹き出した。もともとナディアの軍議もセーナのものと似ていて明るいのだが、無骨者ばかりだけあって明るいのはナディアとアラニス、ラシディの三人だけで、彼らで明るくしていたのだ。しばらくは腹を抱えて笑っていたナディアだが、時を増して渋くなる重臣たちの顔を見てようやく我に返る。 「もともとシレジアは放置して帰ろうとは思ったけど、ちょっとレヴィングラードを見ておきたかったから来たのだけど、もしかしたらそれ以上のものが入るかもね。」 それ以上とは言うまでもなくレヴィングラードであり、大きい意味でいえばシレジアをも指す。しかしアラニスが難色を示す。 「しかし欲を深くして上手くいった例などありませんぞ。」 「そこが思案のしどころね。確かに欲望で滅びた例も少ないわ。もう少し情報を得てから結論を出しましょう。ライトもすぐには攻めてこないでしょうし。」 そういって雑談話に花を咲かせる。数十分して新しい知らせが入ってきた。それらを整理してナディアが続ける。 「ライトは先の戦いで使用した鉄騎兵なる部隊と風魔道士を組み合わせた方陣を形成し、そしてシレジアへ向かって使いを派遣してセティとフィー兄妹に援軍を要求したらしいわ。」 「方陣といえば防御に適した陣形ですな。城を出て防御陣形とは納得がいかない話だ。」 「おそらく方陣に攻撃を集中させて、その側背をシレジアの援軍が突くという戦術ではないでしょうか。」 アラニスとラシディの言に諸将も納得気な表情で頷くが、ナディアは賛成しなかった。 「そんな簡単な戦術で私を打ち破れると思うのかしら?」 決してナディアは自身を誇張したりはしないが、この言葉から少なくともライトよりは上に見ているようだ。するとラシディがツルりとした頭を撫でながら大げさに自嘲する。 「それもそうですな。いやいや、この禿頭があの皇帝陛下の考えていることとを思いつくわけはないですな。」 これには周りのものも笑いを無理に押し殺した表情をするしかなかった。 「レヴィングラードには鉄騎兵と風魔道士のみだけど、この二つが上手く噛み合えば想像以上の防御力が発揮するはず。下手すれば私たちが彼らの方陣に取り込まれて各個撃破されることも十分あるわ。」 この時のナディアの推測は的確に的を射ていた。だが答えを知らない彼らはその弱みも見出している。 「ちょっと待ってください、そうなるとシレジアからの援軍の役割は何ですか?」 「そこがわからないわね。おそらく私たちを打ち破った時の追撃に使うのか、どちらにしても主戦力ではないと思うわ。」 「ではこのままシレジア軍と雌雄を決すると。」 「兄を討ったままイザークに帰っても寝覚めは悪いわ。どうせならもらえるものはもらっておくわ。」 その一言で将兵は戦へ向けて心を切り替えた。いよいよナディアとライトの戦いは不可避となったのだ。 その日は互いに陣形を整えただけで小競り合いもなく、平穏のまま終わった。だがすでに戦機は熟しているのは両軍の知るところである。 翌日の日の出と共にレヴィングラードの戦いは勃発した。イザーク軍の戦法を務めるラシディが鋭い勢いをもってライト率いるシレジア軍テルシアスに切り込んだ。テルシアスはテルシオとも呼ぶ、方形陣であり一部のものからは『絶対防御陣形』とさえ言われているほどの守りの陣形である。まずこのラシディの手勢を最前線に出ていた風魔道士隊のエルウインドが襲い掛かった。テルシアスに参加している風魔道士は皆、エルウインドを標準装備していたのだ。この一斉射でラシディ勢は多くの者が吹き飛ばされたものの、その鋭鋒はまだ鈍っていない。このまま風魔道士隊に突っ込もうとした時、俄かに標的が後退した。怪訝に思ったもののラシディからすれば好都合である。すぐに突撃を再開させてテルシアスに突入しようとした。だがライトとてそうやすやすと突入を許すほど甘くはない。すぐに鉄騎兵を繰り出してラシディ隊へぶつけた。素軽い攻撃を得意なイザーク兵だが、鉄の鎧に身を隠して斧槍ハルバートを振り回す鉄器兵にはさしものイザーク兵も苦戦した。先のザクソンの戦いでも鉄騎兵は活躍したのだが、今回は前以上に組織だった抵抗を示していた。実は開戦前にライトからこう厳命されていたのだ。 「テルシアスの形を少しも乱すな。これが少しでも乱れれば、シレジアは滅びると思え。」 温厚なライトにしては厳しい言葉に諸将は気を引き締めた。それがまだまだ経験こそ浅い鉄騎兵を今回の組織だった守備に繋げられたわけである。 それからも前線の鉄騎兵、後方の風魔道士を配置したテルシアスはガッチリと敵の鋭鋒を受け止めていた。それはラシディ率いるイザーク本隊が突入してきても変わりはない。何しろ鉄騎兵は兵の疲労を考慮して、後方に待機する鉄騎兵との入れ替えを行う戦法・車懸かりをこのテルシアスに導入している。基本的に車懸かりは攻撃用の陣形なのだが、このように守備にも利用できることをライトは証明したのだ。対するイザーク軍はひたすらテルシアスに総攻撃をしており、疲労は溜まる一方であった。錐も使いすぎれば穿つ能力は薄れると同じように、斬り込むイザーク軍の攻勢も弱くなってきた。 「そろそろだな。」 そう言ってライトはセーナから借りたオーガヒル諜報衆を統べるフィードにレヴィングラード周辺に張っていた防諜網を解かせた。すでにライトの秘策は炸裂していたのだ。 「申し上げます!」 ナディアの本陣に急報が走り込んできた。 「どうしたの?!」 問うナディアにその使者が驚くべき内容が伝えられる。 「リ、リューベック城がロートリッターの猛襲を受けて、陥落寸前です。」 これも想定内の事態なのだが、精鋭ロートリッターという言葉に思わずナディアは驚いた。ザクソンの戦いでロートリッターがいたのを目の端に捉えていたのだが、このレヴィングラードの存在感の大きさがナディアの脳から彼らの存在を打ち消していたのだ。そんなナディアにさらなる衝撃が襲う。 「さらにシレジアのフィー天馬騎士団がザクソン城を強襲。セティ率いる風魔道士隊も加わって、陥落しました。」 ナディアがレヴィングラードに集中していた間にライトはシレジアという巨大な城を取り返すべく、動いていたのだ。しかもフィー天馬騎士団にセティ風魔道士隊を輸送させてレヴィングラードを大きく迂回、そのままザクソン城に乗り込んで城兵を圧倒したのだ。即座に状況を把握したナディアは決断した。 「このままでは持たない。」 まだ己の精鋭は無傷なのでそれを殿にして撤退しようと立ち上がった時、新たなる知らせが前線から舞い込んで来る。 「方陣が前進を始めました!」 何という勝負勘かとナディアはうなったが、すぐにその真実を悟った。ライトの傍にはオーガヒル諜報衆がいたことを思い出したのだ。レイラと結婚したことで表向きはヴェスティア傘下になっているのだが、肝心のセーナとライトが夫婦であるために双方のためにフィードは気にせずに動けたのだ。そしてその能力の高さも認めていた。 (しばらく静かだと思ったのは防諜されていたせいね。私の完敗だわ。) そう思うも打ちひしがれている場合ではない。己のミスで味方を窮境に陥れているのだ。 「すぐに前線を撤退に移らせなさい。殿軍は私たちが務めます。」 これ以上シレジアにこだわっていても兵站が寸断されているイザーク軍に勝機はなかった。 前進してくるテルシアスの重圧を受けながらもナディア率いる神速剣士団は殿として奮起してレヴィングラードをついに脱出。ザクソン城下では突出してきたフィー天馬騎士団の追撃を受け、これを支えたラシディがその命を盾にしてイザーク軍の撤退を助け、リューベック城下では城を奪取したヴェルトマーの精鋭ロートリッターにグスタフの意向がようやく届いて模様眺めに走ったために無事に通過することができた結果、イザーク軍は甚大な被害を出しながらも撤退に成功した。しかしナディアの師ラシディが死に、そして兄クリードを生贄に捧げてまで欲した真の勝利をナディアはついに得ることはできなかった。 ナディアの敗北はすぐにヴェスティアにも届いて、セーナを大いに驚かせた。レヴィングラードに行ったことのないセーナだが、その要害堅固は聞いているものの、機略縦横なナディアなら十分に攻略できると踏んでいたのだ。だからこそ自身が援軍に出て痛い目に合ったわけなのだが、それからセーナは世間のライト評を思い出した。 『剣のセーナ、盾のライト』 つまり攻撃に対して鬼神をも驚かせる神算を繰り出すセーナに対して、ライトは守りでそれに匹敵する実力を持っていると見られていたのだ。そしてその『盾』はイザークの『剣』をへし折り、ついにその実力をユグドラルに見せ付けた。 これを聞いてライトに負けられぬと、ヴェスティアにある『剣』もついに動く。相手はユグドラルの軍神と名高いシグルド率いるシアルフィ軍だ。すでにヴェスティア宮殿を囲まれて数日は経つが、まだ遠巻きに囲んでいるために十分に身動きは取れている。そうなると虫が収まる『剣』ではなかった。先の戦の雪辱を晴らすべく、ついに『剣』はヴェスティア宮殿という『鞘』から抜かれて軍神に斬りかかる。