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改行ズレ/画像ヌケ等で読み辛い場合は、ミラーWIKI または図解WIKI をご利用ください 右派(the Right)・左派(the Left)の分類から外れる様々な思想のまとめ <目次> ■1.このページの目的 ■2.中間派の概要 ■3.言葉どおりの中間派◆辞書による説明1:「中間派」 ◆辞書による説明2:「中道派」 ◆辞書による説明3:「第三の道」 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想◆辞書による説明1:「便宜主義」 ◆辞書による説明2:「功利主義」 ◆辞書による説明3:「結果主義」 ■5.その他多様な思想◆辞書による説明1:「無政府主義」 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 ◆辞書による説明3:「共同体主義」 ■6.ご意見、情報提供 ■1.このページの目的 右派・左派に簡単には分類できない様々な思想(ここでは便宜的に「中間派」と呼ぶ)について、概念的な整理を行います。 ■2.中間派の概要 ※中間派を更に内容から3分類します。 内容 キーワード 言葉どおりの中間派 右派と左派の中間に位置することを自認するもの ①中間派(centrist)、②中道派(middle-of-the-road, middle-roader)、③第三の道(the Third Way) 価値・原則ではなく結果を重視する思想 結果重視であり、一定の価値・原則に基づいた思想ではないもの ①便宜主義(opportunism)、②功利主義(utilitarianism)、③結果主義(consequentalism) その他多様な思想 独自の思想内容を保持するが、右派・左派の分類には該当し難いもの ①無政府主義(anarchism)、②自由至上主義(libertarianism)、③共同体主義(communitarianism) ※②自由至上主義(libertarianism)は右派の思想と見なされる場合が多いが、どちらかというと左派的な①無政府主義(anarchism)との関連性が強いことと、ノージックの主張がJ.ロックの社会契約説に則った構成をとっておりハイエクのいう「設計主義的合理主義」に該当することから、中間派に分類する方が収まりがよい。 ※なお、ハイエクをリバタリアンと説明しているサイトがよくある(例えばWIKIPEDIA)。彼の思想がリバタリアン達の思想に大きな影響を及ぼしているのは確かだが、しかし上述のとおりハイエクは「設計主義的合理主義」を厳しく排撃しており、彼をリバタリアンに含めるのは無理である。 ※下図では、便宜主義で中間派を代表させているが、自由至上主義・共同体主義その他、上に挙げた諸思想は全て下図の黄色の領域に位置すると理解して欲しい。 ※サイズが合わない場合はこちら をクリック ※政治的スタンス5分類・8分類について詳しくは 政治の基礎知識 参照。 ■3.言葉どおりの中間派 ◆辞書による説明1:「中間派」 (1) オックスフォード英語事典(centristの項)より抜粋翻訳 穏健な政治的見解を保持している人。 (2) コウビルド英語事典(centristの項)より全文翻訳 中間派の政策または政党は、過激ではなく穏健である。 ◆辞書による説明2:「中道派」 (1) オックスフォード英語事典(middle-of-the-roadの項)より抜粋翻訳 極端を避けること。穏健。 (2) コウビルド英語事典(middle-of-the-roadの項)より全文翻訳 貴方が、誰かの見解や政策が中道(middle-of-the-road)だと記述するとき、貴方は、彼らが右翼でも左翼でもなく、なおかつ過激派でも全くないことを意図している。 ◆辞書による説明3:「第三の道」 (1) オックスフォード英語事典(the Third Wayの項)より抜粋翻訳 2つの極端に対する代替案と見なされるあらゆるオプション、特に左翼でも右翼でもなく、中間的で合意に基づいた政治的アジェンダ(協議事項)をいう。 (2) コウビルド英語事典(the Third Wayの項)より全文翻訳 「第三の道」(という言葉)は、極端に右翼的でもなく、極端に左翼的でもない政治的信条・原則の一揃いの組み合わせを言い表す場合に使用される。 ※「第三の道」という言葉は、18年間続いた英国のサッチャー メージャー保守政権に対抗して、ブレア党首が、new Labour(新しい労働党)の政策スローガンとして唱えたもので、確かにブレア以前の労働党の取っていた強度の社会民主主義政策(=社会主義)と、サッチャー以降の保守党の新保守主義(=再興自由主義)政策の間という意味で「第三の道」であるが、その実質はアメリカ民主党の「リベラリズム」に近いもの、つまり「中間」ではなく「リベラル左派」に近い政策だった。 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想 ◆辞書による説明1:「便宜主義」 (1) コウビルド英語事典(opportunismの項)より全文翻訳 もし貴方が、誰かの振る舞いをオポチュニズムと呼ぶとき、貴方は、彼らを自身の行為が正しいか間違いかを考慮することなしに起こり得る全ての機会を金銭や権力を得るために利用している、と批判しているのである。 ◆辞書による説明2:「功利主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 行為は、それが行為者だけでなく影響を受ける全ての人々をも含めて、幸福を最大化する傾向がある場合に、正しいとする倫理的原則である。 そのため、功利主義者は、行為の内的性向や行為者の動機ではなく、行為の結果に焦点を合わせる(結果主義 consequentalism を見よ)。 古典的功利主義は快楽主義(hedonist)である。しかし快楽(pleasure)以外の(または快楽に加えて)諸価値を採用することも可能である(観念的功利主義 ideal utilitarianism)。 あるいは、もっと中立的に、そして経済学の一般的バージョンで言うと、合理的か、または(何らかの)知識に基礎を置いたものに見えるならば、全てのものは価値がある、と見なすことが出来る(選好的功利主義 preference utilitarianism)。 功利最大化の検証は、単独の行為によって直接に適用される(行為功利主義 act utilitarianism)か、または、行為ルールのような道義的評価に相応しい何らかの他の対象を通じて行為に対して間接的にのみ適用される(ルール功利主義 rule utilitarianism)とする。 ジェレミー・ベンサムの『道徳と法の原理序説』(1787年)とジョン・スチュアート・ミルの『功利主義』(1863年)は功利主義の主要な声明書である。 (2) オックスフォード英語事典(utilitarianismの項)より抜粋翻訳 有益であり多数の利益となる行為であれば、それは正しいものである、とする信条。 何はともあれ、幸福を増進する行為は正しいものであり、最大多数の最大幸福ということが行為の第一の案内役であるべきだ、とする信条。 功利主義の最も有名な唱道者は、ジェレミー・ベンサムとJ.S.ミルである。 功利主義は、①行為の動機や内的性向ではなくて、その結果に焦点を合わせていること、②異なる諸個人の幸福を比較することの不適切さ、③正義や平等などの概念に基礎を置く諸価値に留意することが欠落していること、を批判されている。 (3) コウビルド英語事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 功利主義とは、道義的に正しい行動の流れとは、最大多数の人々の利益を産み出すものである、とする理念である。 ◆辞書による説明3:「結果主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(consequentialismの項)より全文翻訳 倫理学で、行為はそれらの結果に基づいて正しいか間違いかの判断を下すべきである、とする信条。 結果主義の一番単純な形式は、古典的 classic(または快楽主義的 hedonistic)功利主義 utilitarianism である。それは、ある行為の快楽の総量がそれが世界に与える苦痛を上回って最大化されるかどうかによって、正しいか又は間違っているか分かると主張する。 「観念的功利主義(ideal utilitarianism)」として知られるG.E.ムースの結果主義は、美と友情を快楽と同様に、個人の行為が、その最大化を目指すべき内的善(intrinsic goods)と見なしている。 R.M.ヘアーの「選好的功利主義(preference utilitarianism)」によれば、例えどんな選好であるにせよ、その選好や要求が最大限に充足されるならば、それらの行為は正しい、とされる。 結果主義者達は、また、①各々の個人の行為は、その結果に基づいて判断されるべきか、またはそれに代わって、②行為の一般ルールがそのように判断されるべきであり、個人の行為はそれが一般ルールに調和しているか否かという点のみ判断される、とすべきかに関して、内部で(見解の)相違がある。 ①前者を「行為功利主義者(act utilitarian)」といい、②後者を「ルール功利主義者(rule utilitarian)」という。 義務論的倫理学を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(consequentialismの項)より抜粋翻訳 (哲学)行為の道義性はもっぱら、その結果によって判断される、とする信条。 ■5.その他多様な思想 ◆辞書による説明1:「無政府主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(anarchismの項)より全文翻訳 あらゆる形式の政治的権威は不必要であり望ましくないと考え、個人や集団の自発的な協力と自由な連携に基づいた社会を唱導する政治理論。 この言葉は、現在は無政府主義の定礎者と見なされているピエール・ジョセフ・プルードンが『所有とは何か』(1840年)で採用するまでは軽蔑的にのみ用いられた。 無政府主義者ミハイル・バクーニンは第一インターナショナルでカール・マルクスと衝突し、1872年に第一インターナショナルは解散したが、バクーニンの支持者達はスペインやイタリアなどのラテン系諸国で労働者組織の管理力を掌握し続けた。 政府のない社会への以降には暴力革命が必要だと信じていた初期の無政府主義者達さえも、移行の必然性(※注:マルクスによる共産主義社会への移行の必然性の主張のことと思われる)には不同意だった。 1880年代末に勃興したアナルコ-サンディカリズム(無政府主義的急進労働組合運動)は労働組合(Syndicats)(の力)を強調し、国家を麻痺させるゼネストを呼びかけた。 19世紀と20世紀には無政府主義はまた、英国のニュー・ァナークやアメリカのブルック・ファームといった実験的共同体を産み出した。 スペイン内戦の初期の期間に無政府主義者達の民兵は東部スペインの大半の部分を事実上管理し、彼らはそこに数百の無政府主義的集合社会(anarchist collectives)を樹立した。 無政府主義は、1930年代にファシズムの組織的な運動に鎮圧されたが、1950年代と60年代にアメリカと欧州の公民権運動と学生運動へのその影響を通して再登場した。 1970年代の急進的な環境運動もまた無政府主義的な理念に鼓舞されたものである。 1999年に始まった、無政府主義者に先導された世界銀行や国際通貨基金(IMF)に反対する街頭デモは、それまでになかった知名度を獲得し、新たな無政府主義グループ・定期刊行物・インターネットサイトなどを産み出した。 無政府主義者の主題は、沢山の20世紀の芸術家・作家・音楽家達によって省察された。その中にはパブロ・ピカソ、アメリカのビート運動の詩人達、スペインのシュールリアリスズム映画制作者ルイス・ビュンナー、アメリカ人作曲家ジョン・ケージが含まれる。 (1) オックスフォード英語事典(anarchismの項)より抜粋翻訳 あらゆる政府の廃止と、武力や強制に頼らず自発性と協力に基づく社会を組織することへの信念。 無政府主義の信条に基づく政治的動力または運動(a political force or movement)。 (3) コウビルド英語事典(anarchismの項)より全文翻訳 無政府主義とは政府の法や権力は、自由に協働する人民によって置き換えられるべきだとする信条である。 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(libertarianismの項)より全文翻訳 個人の自由を強調する政治思想。自由至上主義者は、各個人は、自己の行動が他人の自由を侵害しない限り、完全な行動の自由を保持すべきだと信じている。 自由至上主義者の政府に対する不信は、19世紀の無政府主義(anarchism)に起源を持つ。典型的な自由至上主義者は、所得税やその他の政府の課税ばかりでなく、社会保障(social security)や郵便サービスのような他の多くの人々が有益だと思っているプログラムにも反対する。 アメリカでは彼らの見解はしばしば伝統的な政党間の境界を横断する(例えば、自由至上主義者はほとんどの共和党支持者と同じ様に銃規制に反対するが、ほとんどの民主党支持者と同じ様に禁止薬物の合法化を支持する)。 自由至上主義者の間で愛好されている人物はヘンリー・デビット・ソローとアイン・ランドである。 (2) オックスフォード英語事典(libertarianismの項)より抜粋翻訳 市民生活に対する政府の介入を最小限のもののみとすることを唱導する極端な自由放任の政治思想。 その支持者は個人の道徳は政府の扱う事柄ではなく、それゆえ麻薬使用や売春のような異論もあるところではあるが参加者以外の誰も害さない活動は不法とされるべきではないと信じている。 自由至上主義者は無政府主義者と主張内容を共有しているが、但し自由至上主義者は一般には、より一層政治的権利と関連付けられる(主としてアメリカ)。自由至上主義は伝統的な自由を社会的正義に結びつける配慮が欠落している。 (3) コウビルド英語事典(libertarianの項)より全文翻訳 1 リバタリアンであったり、またリバタリアン的な態度の人とは、人々は自分が望むままのやり方で考えたり振る舞う自由を持つべきだという理念を信じ、また支持している人である。(= リベラル) 2 自由至上主義者とは自由至上主義の見識を持つ人である。(= リベラル) ◆辞書による説明3:「共同体主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(communitarianismの項)より全文翻訳 ①政治生活の実行、②政治制度の分析・評価、③人間のアイディンティティと安寧幸福の理解、に関する共同体(community)の重要性を強調する政治・社会思想。 共同体主義は1980-90年代に、ジョン・ロールズ等の思想家による理論的リベラリズムに対する明白な反対思想として興起した。 共同体主義者によれば、リベラリズムは非現実的なほどに原子化した抽象的個人という概念に寄りかかっており、また自由と自律といった個人的価値に余りにも重要性を置き過ぎている。 共同体主義の主要な代表者には、アミタイ・エツィオーニ、マイケル・サンデル、チャールズ・ティーラーが含まれる。 なお、集産主義を参照のこと。 (2) オックスフォード英語事典(communitarianismの項)より抜粋翻訳 1 小規模な自治的共同体に基礎を置く、社会組織に関する理論または制度。 2 共同体に対する個人の責任と、家族という単位の社会的な重要性を強調するイデオロギー -... ※サイズが合わない場合はこちら をクリック ■6.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
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従軍慰安婦の正体へ戻る <目次> 「日本軍は慰安婦を強制連行した。なぜなら、『強制連行していない』という証拠はないからだ。」 「日本軍は慰安婦を強制連行した。証拠が見つからないのは、証拠を燃やしたり隠したりしているからだ。」 「『白馬事件(別名 スマラン事件)』といってオランダ人女性を強制連行した事件があった。確かな証拠がある。」 「強制連行を命じる国家・軍の文書が無いから強制連行も無いだって?じゃあ、北朝鮮による日本人拉致だって命令書なんか無いじゃないか。」 「強制連行を命じる国家・軍の文書が無いから強制連行も無いだって?それはネオ・ナチが『ヒトラーがホロコーストを命じた文書は無い』と主張しているのと同じじゃないか。」 「日本軍は慰安婦を強制連行した。なぜなら、『強制連行していない』という証拠はないからだ。」 米国政府は 宇宙人を すでに捕まえている。 なぜなら、 捕まえていないという 証拠はないからだ。 ネス湖には ネッシーが いる。 なぜなら、 いないという 証拠はないからだ。 フリーメイソンが 世界を 牛耳っている。 なぜなら、 牛耳っていないという 証拠はないからだ。 日本軍は 朝鮮人女性を 強制連行した。 なぜなら、 強制連行していないという 証拠はないからだ。 これは、オカルトの論理です。 「存在しない」という事を証明する事を、科学哲学では「悪魔の証明」と言います。そのため、裁判においても、罪を告発する側(原告)にのみ、「罪が存在する事を立証する責任」があり、罪を告発される側(被告)は「罪が存在しない事を立証する責任」はありません。この事を「挙証責任(きょしょうせきにん)」、あるいは「証明責任」と言います。 このような理由から、これがオカルトの論理だと言えるのです。 「日本軍は慰安婦を強制連行した。証拠が見つからないのは、証拠を燃やしたり隠したりしているからだ。」 米国政府は 宇宙人を すでに捕まえている。 それが表ざたにならないのは、 エリア51に 隠しているからだ。 ネス湖には ネッシーが いる。 ネッシーが捕まらないのは、 すでに 死んでいるからだ。 フリーメイソンは 世界を 牛耳っている。 それが表ざたにならないのは、 マスコミを操って 自分の事を報道させないからだ。 日本軍は 朝鮮人女性を 強制連行した。 証拠が見つからないのは、 証拠を 燃やしたり隠したりしているからだ。 これも、先ほどの論理と同じです。「悪魔の証明」や「挙証責任」の観点から、到底このような論法は信じられません。 「真実は神のみぞ知る」なんて事を良く聞きます。私たち人間は「時空」を飛び越えられません。だから、「史料」という名の手がかりを基にして、歴史を知らなければならないのです。だから、「史料がどうしても見つからない」からと言って、「史料が燃やされた・隠された」というのは、ただ駄々をこねて時間稼ぎしているだけに過ぎません。 よって、この論法もオカルト論理といえます。 「『白馬事件(別名 スマラン事件)』といってオランダ人女性を強制連行した事件があった。確かな証拠がある。」 「責任はどこにあるか」も合わせてお読みください。 この事件は日本軍の軍人がオランダ人女性を強制連行したという確かな事件です。しかし、この軍人が強制連行した動機は「国家・軍の命令」ではありません。したがって、国家に動機責任はないのです。この軍人達は事件後、日本軍から処罰は受けませんでした。しかし終戦後にオランダが「バタヴィア臨時軍法会議」にかけて死刑に処しました。 すでに処罰が下ったわけですから、法的には解決した事件です。 日本国憲法第39条 において「 二重処罰の禁止 」の原則が定められていますし、死刑になっていますから、あの世から軍法会議に参加することはできません。また、日本政府は道義的責任として2億5500万円をオランダ人女性に支払いました。 犯罪を犯した軍人に対する管理責任はありましたが、白馬事件の責任をこれ以上国家が負う必要はありません。事件の経緯について詳しくは「白馬事件について」をご覧ください。 「強制連行を命じる国家・軍の文書が無いから強制連行も無いだって?じゃあ、北朝鮮による日本人拉致だって命令書なんか無いじゃないか。」 まず、論点のすり替えです。「祖国統一のための分工事業組織指導要綱」という文書に日本人拉致の指令が書いてあります。ジャーナリストの加藤昭氏が『WiLL』2004年4月号の誌上にて、全文公開しています。よって、北朝鮮による日本人拉致を命じる文書は確かに存在します。 「強制連行を命じる国家・軍の文書が無いから強制連行も無いだって?それはネオ・ナチが『ヒトラーがホロコーストを命じた文書は無い』と主張しているのと同じじゃないか。」 これも、論点のすり替えです。ナチスの文書では、「死ぬ」「殺す」という言葉を避け、婉曲的、暗示的にかかれています。ナチスは反ユダヤ主義という差別を明確に掲げていましたが、日本では「反朝鮮主義」というような物は一切ありません。アドルフ・ヒトラーは1939年1月30日にドイツ帝国議会でこのような演説を行っています。 本日、私はいま一度預言者となろう。もしヨーロッパ内外の国際的ユダヤ人資本家が諸国を再度の世界戦争 に陥れることが成功したら、その結果は地球のボリシェヴィキ化やそれによるユダヤ人の勝利ではなく、ヨー ロッパのユダヤ人の絶滅である。 はっきり、こう言っているのです。しかし、大日本帝国の政治家が堂々と国会で「朝鮮人を強制連行して慰安婦にせよ」というような事は言っていません。よって、ネオ・ナチの主張と我々の主張は異なります。 従軍慰安婦の正体へ戻る
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ムス「なあアグリアス」 アグ「ん、どうしたムスタディオ」 ムス「いや、ひとつふたつお前さんに訊きたいことがあるんだけどさ。 アグリアスはお姫様のことを様付けで呼んでるよな」 アグ「オヴェリア様のことか?」 ムス「そうそう。それでさ、そのお姫様の友達って、ラムザの妹なんだっけか?」 アグ「ああ、アルマ様のことだな。ラムザがベオルブ家の人間だと知ったときは驚いたな」 ムス「そこ! そこなんだけどさ」 アグ「?」 ムス「お前、ラムザは呼び捨てなのに、妹には様付けなんておかしいと思わねえ?」 アグ「…! い、言われてみれば…確かにそうだが、あの時ラムザは身分を隠していた わけだからな。今更になって様付けするのも余所余所しくておかしくないか?」 ムス「そりゃそうだけど、以前俺が姫様と話をしたときお前が俺の態度を怒ってたのに、 自分がラムザと話すときは違うもんで、ちょっと納得いかねーって思ってたのさ」 アグ「うぬぬぬ…では私もラムザに様をつけて呼ばねばならんのか?」 ムス「別にそうしろってわけじゃねーよ、俺だってラムザは呼び捨てにしてるしな。 逆にさ、ひょっとしてラムザの妹ってラムザよりずっと偉い人なのか? とか思ったりもしてさぁ」 アグ「…つまり、ラムザが普段からアルマ様を『アルマ様』と呼んでいるような間柄だと?」 ムス「そんな感じだな。じゃなきゃ辻褄が合わないんだけど、それはそれで道義的にどうよ? って話になるから混乱しちゃっててなー。ま、アグリアスもおかしいって思うんなら、 俺がおかしいって話もないわけだな」 アグ「ラムザが妹君に様をつけて呼ぶ…確かにおかしな話だな」 ラム「……!」 ムス「貴族より偉い人っつったら王様とか女王様とかだよなー」 アグ「そうだな。アルマ様が女王でなければありえない話ではあるな」 ラム「…れを…」 ムス「あ、ラムザ」 ラム「…なぜそれを…」 アグ「?」 ラム「なぜそれをアグリアスさんが知ってるんですかあああ!?」 アグ「!?」 ムス「!?」 ラム「うわぁあぁぁあ、僕の秘密の花園の趣味がばれたああああ!! 僕の秘密が知られたからには捨て置くわけにはいきません! そう、除名! 今すぐ除名です! ジョメイってうまい? ピキャーーーーーーー!!?」 ムス「うわぁぁ! ラムザが壊れたー!!」 アグ「お、お、落ち着けーーーー!!」 アグ「──という夢を見たんだが、私はこれから貴公をなんと呼べばよいだろう」 ラム「(なんでそこまで知ってるん…じゃなくて)僕はそこまで変態じゃありません(ガクガクブルブル」 ムス(ラムザ、顔色が悪いぞ。…風邪か?) ラッド(ラムザいいなあ、妹と女王様プレイかあ) アグ「いや、すまん、変な夢を見たものでな…夢の中のムスタディオに思わぬ冷静な分析を されたもので、多分混乱してたんだろう。それでだ、貴公が変態かどうかは別にして 私は今後お前を呼び捨てでいいのかどうかが訊きたいんだが」 ラム「はぁ…しかしそれは僕に言われましても」 アリ「どうしたんですかアグリアス様? いつになく困った顔をなさって」 アグ「おおアリシア、いいところに。実はかくかくしかじか」 アリ「なるほど。やはりラムザさんはそういうご趣味をお持ちで。予想通りなので全く驚きませんが」 ラム「違います違いますそっちじゃないですそうじゃなくて」 アリ「冗談ですよ(しれっ」 ラム「 orz 」 アグ「アリシア、あまりラムザを困らせてやるな。それよりお前の意見を訊きたい」 アリ「呼び名ですか? 別にお好きに呼べばよろしいんではないかと。 私とアグリアス様も、部下と上官という立場はいまや形骸化し意味を成さないわけですが、 私自身が未だにアグリアス様とお呼びするように、呼びたいように呼べばよろしいでしょう。 ときにアグリアス様は、今の私の呼び方に何かご不満がおありでしょうか」 アグ「む、むう…べ、別に困ったことはない…。が、言われてみれば、未だに様付けというのも 変と言えば変か…」 アリ「相変わらず変なところが真面目ですね…(まあ、そこがいいところでもあるんだけど」 アグ「…どうしたアリシア?」 アリ「いえ別に。で、ラムザさんをなんと呼ぶかについてはお任せします。 ただ、アグリアス様がラムザさんに様付けするのであれば私もそれに倣いますが」 アグ「へ?」 アリ「今ならばラムザ様も私の上官にあたりますから。よろしいですねラムザ様?」 ラム「えっ!? いや、その、僕は…」 アリ「あら、首筋に糸くずが。ラムザ様、ちょっとだけ動かないでください」 ラム「あ、は、はい…って、なんでそんなにまじまじと見てるんですか」 アリ「いえ、ラムザ様を間近から拝顔したことが無かったので、つい」 ラム「え、あ、あはは…」 アグ「………」 アリ「ときにラムザ様、本日のご予定ですが」 ラム「あ、ええ、ええっと…」 アグ「ストップ! ストーップ!! 駄目! やっぱり駄目! アリシア! 様付けは駄目だッ!」 アリ「なんで涙目なんですかアグリアス様。冗談ですよ、冗談。ねー、ラムザさん」 ラム「あ、う、うん…」 アグ「ラムザ。なんで貴様はそんなに露骨に残念そうにしているのだ」 ラム「そ、そ、そんなことないですよ!?」 アグ「声が裏返っているぞ! 嘘をつくな!」 アリ(くっくっくっく、もめろもめろ、とか言ったりして) ムス(なんだなんだ、ラムザはそんなに風邪をごまかしたいのか?) ラッド(アリシアってSだったんだハァハァ) 多分続かない
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アライメント(属性)について: D Dの世界において、個々のキャラクターの大雑把な倫理観や人生観を表す指標。 善と悪、秩序と混沌はD D世界では単なる哲学上の概念ではなく、世界の有り様を決める現実の力なのである。 善・中立・悪と、秩序・中立・混沌の組み合わせから成る以下の9種類の属性が存在している。 現実の善悪というのは抽象的で曖昧な物で、おそらく絶対的な物とは言い難いだろう。 しかしD Dにおいてグッド(善)とイーヴル(悪)は確かに存在する、明確に定義されたものである。 その定義は単純に言えば「自分の良心に従い、同時に他者への思いやりを持っているか」だといえる。 どんな勢力に属しているかとか、どんな信仰を持っているかとかいったことは一切関係がない。 見知らぬ人が困っていたら無視せず、真っ先に見返りを考えたりもせず、当然の事として直ちに手を差し伸べられる者が、D Dでは善なのである。 悪であっても友人ならば尊重したり助けたりすることはあろうが、見知らぬ他人でも尊重することができるかが善との分かれ目だといえる。 ローフルイービル(秩序にして悪): アライメントがローフルイービルの者は、自らに課せられた規制や行動規範の範囲内で私腹を肥やしたり他人から搾取をする利己主義者である。 彼らは伝統や忠誠、秩序は重視するが、自由や尊厳、人命などは軽んずる。 法や約束を破ることを嫌うのは、それらに従うことで自らの身や立場を守る必要があるというのがその一因である。 あらかじめ交わした契約を破らない範囲内で何通りかの選択が可能なら、彼らはその中で最も自分にとって利益があるものを選択する。 また、規則や契約を自分に都合よく曲解することも厭わない。 悪人ではあっても、「無抵抗な者は殺さない(なるべく)」「女子供には危害を加えない(自分の手では)」などの行動規範らしきものを持っている者も多い。 彼らはそうすることによって、無秩序なごろつきどもと自分達とは別格であると自惚れている。 あの手この手で領民を搾取する無慈悲な領主、上司の命令を盾に殺しを楽しむ兵士などはこのアライメントに属する。 権力中枢がローフルイービルの共同体には往々にして厳格で一握りの権力者に都合のいい法体系があり、殆どの者は厳しい罰を恐れるがゆえにそれに従っている。 他作品ではスターウォーズのボバ・フェットや、Xメンのマグニートーなどが秩序にして悪の無頼の例とされている。 秩序にして悪の属性を代表する来訪者はデヴィルである。 またD D世界における一般的なコボルドのアライメントでもある(ディーキンは当然この属性ではない)。 ローフルイービルとは秩序立った、計画的な悪行を意味する。圧政者。 ローフルニュートラル(秩序にして中立): アライメントがローフルニュートラルの者は、法や伝統、自らの戒律などに従って行動する。 彼らは自律を最上として特定の規範や主義に従って生きるか、法と秩序による万人の統治を至上とし、効率が良く安定した政治を求める。 中にはマニュアル人間に過ぎない者もいるが、真に理想的な秩序にして中立とは、弱者の叫びにも私利私欲の誘惑にも惑わされない鋼の意志の持ち主である。 あらかじめ交わした契約を破らない範囲内で何通りかの選択が可能なら、彼らはその中で最も厳密に字義通りの契約に従っていると思われるものを選択する。 戒律を遵守する修行僧、厳格な裁判官などはこのアライメントに属する。 権力中枢がローフルニュートラルの共同体には往々にして厳格で融通の利かない法体系があり、法は文字通りに守らねばならない。 他作品ではジェームズ・ボンドなどが秩序にして中立の無頼の例とされている。 秩序にして中立の属性を代表する来訪者には、フォーミアン、イネヴァタブル、モドロンなどが挙げられる。 ローフルニュートラルとは信頼でき、名誉を守り、善悪のしがらみによって信念が揺るがされることがないことを意味する。裁定者。 ローフルグッド(秩序にして善): アライメントがローフルグッドの者は、絶えず邪悪と戦い続けるだけの信念と規律心の持ち主である。 彼らは真実を語り、約束を守り、不正に対しては声高に異を唱え、悪事をはたらいた者が裁きを受けずにのさばっているのを見過ごしておかない。 邪悪な者に対しては容赦無く鉄槌を下し、罪無き者は己の身を犠牲にしてでも守る。 また悪人でも悔悟の意志を示す者には贖罪の機会を与えようとし、降伏した者には私刑を下すことなく法の裁きに委ねる。 あらかじめ交わした契約を破らない範囲内で何通りかの選択が可能なら、彼らはその中で最も契約に関わる全員に対して公平で利他的なものを選ぶ。 慈悲深く賢明な王、清廉潔白なパラディンなどはこのアライメントに属する。 権力中枢がローフルグッドの共同体には往々にして厳格で万民の利益を重んじる法体系があり、殆どの者は進んで法に従っている。 他作品ではインディアナ・ジョーンズ、ディック・トレイシー、バットマンが秩序にして善の無頼の例とされている。 秩序にして善の属性を代表する来訪者はアルコンである。 ローフルグッドとは名誉と慈愛の心の尊重を意味する。求道者。 ニュートラルイービル(中立にして悪): アライメントがニュートラルイービルの者は、自らを危険に晒さぬ範囲で利己に走り、それによって傷つくものには目もくれない。 彼らは秩序をどうとも思わず、法や伝統、規律などに従うことで自分たちが向上するなどとは微塵も思っていない。 かといって彼らがカオティックイービルの者のように短絡的であったり好戦的であったりすることはない。 あらかじめ交わした契約があればそれを破るよりも守る方が利益になると感じている間は従い、そうでなくなれば平然と破棄する。 自らの欲望のためなら強盗も殺人もためらわぬ悪党、金次第で雇い主を裏切る不実な傭兵などはこのアライメントに属する。 権力中枢がニュートラルイービルの共同体では人々は往々にして抑圧と屈従の中にあり、悲惨な未来に直面している。 中立にして悪の無頼の例としてはXメンのミスティークなどが挙げられる。 この属性を代表する来訪者はユーゴロスである。 ニュートラルイービルとは名誉無き、傾倒無き悪行を意味する。悪人。 トゥルーニュートラル(真なる中立): アライメントがトゥルーニュートラルの者は、善と悪、秩序と混沌のいずれについてもこだわりをもたない。 彼らは周囲への影響や信頼がおけるという観点から悪よりは善の方を好むが、かといって積極的に善を広めようとも支持しようともすることはない。 あらかじめ交わした契約があればとりあえずは無難に従い、後は状況を見て判断する。 平凡な暮らしを送る多くの一般人、学究に没頭し世俗のしがらみに興味を示さない研究者などはこのアライメントに属する。 他方で、一部のトゥルーニュートラルの者はこういった消極的な中立ではなく積極的に中庸を推し進めるべきだという考え方に基づいて行動する。 彼らは善、悪、秩序、混沌のいずれもを危険な極端としてとらえ、長期的観点からの中庸を主張する。 2つの勢力が戦っているのなら、彼らは不利な方に加勢し、そちらが優勢になれば今度はもう一方に加勢して常に均衡を保たせようとする。 あらかじめ交わした契約を守るか破るかは、そうすることによって中庸の状態を保てるかどうかということが判断基準となる。 万物の調和を何よりも重視する自然崇拝者、凡人には理解しがたい超越的な思想家などはこのアライメントに属する。 動物などの道義的な判断ができないクリーチャーもこのアライメントに属する。 人食いの虎は善悪の同義を判断する能力がないのだから悪ではなく、忠実な犬や気ままな猫も道義的には秩序や混沌に属するわけではない。 トゥルーニュートラルの権力中枢が共同体に何らかの影響を与えることは稀で、権力者は権力の行使よりむしろ個人的目的を追求する方を好んでいる。 他作品ではララ・クロフトなどが真なる中立の無頼の例とされている。 真なる中立の来訪者としてはリルマニが知られている。 トゥルーニュートラルとは偏見や衝動に影響されない自然体を意味する。中立。 ニュートラルグッド(中立にして善): アライメントがニュートラルグッドの者は、自身の為しうる限りの善行を行なう。 彼らは人助けに尽力し、通常は君主や判事などに協力するが、これらに背くことになったとしても負い目を感じることはない。 助けを求める者達の声に応じて清濁を併せ呑み、常に最善を尽くそうとする。 あらかじめ交わした契約があればそれを守る事が他の人々の利益になると感じている間は従うが、逆に害になると思えば破棄する事もためらわない。 おおらかで善良な領主、慈悲深く融通が利く司祭などはこのアライメントに属する。 ニュートラルグッドの権力中枢は共同体の人々が困っていれば助け、それ以外では滅多に住民に影響力を行使しようとはしない。 他作品では怪傑ゾロ、スパイダーマンなどが中立にして善の無頼の例であるとされる。 中立にして善の属性を代表する来訪者はガーディナルである。 ニュートラルグッドとは手段の適法性にこだわることのない善行を意味する。慈善家。 カオティックイービル(混沌にして悪): アライメントがカオティックイービルの者は物欲・私怨・破壊的衝動の命ずるがままに行動する。 彼らは短気で怒りっぽく、攻撃的で、行動を予測するのが難しい。 計画性に乏しく、集団に属していたとしても組織としては脆いものである場合が多い。 カオティックイービルの者同士は武力などで強制されない限り、基本的に協力し合うことはない。 長として彼らを束ねる者がいたとしても、その座は力や策謀によって権力を奪われるまでの話である。 あらかじめ交わした契約など彼らには関係なく、気まぐれと欲望に従って平気で破壊し、寝首を掻く。 良心の欠如した連続殺人鬼、復讐や殺戮の手段ばかりを模索する危険な発狂者などはこのアライメントに属する。 カオティックイービルの権力中枢は常に人々を思いもよらぬ恐ろしい目にあわせるので、共同体の住民は絶えず怯えて暮らしている。 混沌にして悪の無頼の例としてはピッチブラックのリディックなどが挙げられる。 混沌にして悪の来訪者はデーモンが知られている。 カオティックイービルとは美しい物、命ある者の抹殺のみならず、それらの存在に必要な秩序までもの破壊を意味する。破壊者。 カオティックニュートラル(混沌にして中立): アライメントがカオティックニュートラルの者は個人主義者であり、規制や束縛を嫌い堅苦しい伝統などに反抗する。 とはいえ彼らは他者を開放しようと奮闘するグッド系の者や他者を抑圧しようと画策するイービル系の者達ほど積極的に無秩序を推し進めるわけではない。 また、言動が全くの気まぐれによるとは限らず、石橋があれば叩いて渡る者の方が叩いて壊したり下の川へ飛び下りたりする者よりは多いだろう。 あらかじめ交わした契約など彼らには関係なく、その行動はダイスを振って決めたような気まぐれなものである。 機転を活かして諸国を放浪する芸人、快楽主義の奔放な博打打ちなどはこのアライメントに属する。 カオティックニュートラルの権力中枢は何を始めるか予想しにくく、共同体にどんな影響を与えるかはその時々によって異なる。 混沌にして中立の無頼の例としてはパイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウ船長などが挙げられる。 混沌にして中立の来訪者はスラードが知られている。 カオティックニュートラルとは社会の束縛からの自由と善悪的な偏りの無さを意味する。自由人。 カオティックグッド(混沌にして善): アライメントがカオティックグッドの者は、自らの良心の命ずるがままに行動し、他人の期待や反応などはほとんど気にかけない。 彼らは善や正義を重視しつつも、自身の基準で善悪の判断をするために社会の規範などにそぐわない言動も多く、法や規制などには背を向ける。 権威を振り翳したり暴力を振るって他人を脅し、いう事を聞かせようとするような輩には我慢がならない。 あらかじめ交わした契約など彼らには関係なく、過去の文面に従った形式的な判断よりも自身の良心に従う事を選ぶ。 悪党から得た金を密かに民衆に返す義賊、挑戦心あふれる善良な辺境の開拓者などはこのアライメントに属する。 カオティックグッドの権力中枢は困っている者を助け、共同体の住民へ影響力を行使する必要がある場合でも自由の制限には反対する。 混沌にして善の無頼の例としてはかの有名なロビン・フッドなどが挙げられる。 混沌にして善の属性を代表する来訪者はエラドリンである。 カオティックグッドとは自由な精神と善なる心との組み合わせを意味する。叛逆者。 本作における登場人物のアライメント(確定済みの者のみ): ディーキンは《創造の言葉》を使用しているのでいずれかの善であり、バードなので秩序ではない。 シエスタはパラディンなので秩序にして善である。 ルイズはシエスタによれば悪ではない。
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「武部氏二男に3000万円 堀江前社長が指示」 民主指摘 根拠なし、自民猛反発 武部氏も完全否定 民主、黒塗りメール公表 「武部氏二男に3000万円 堀江前社長が指示」 民主指摘 民主党の永田寿康氏は十六日の衆院予算委員会で、自民党の武部勤幹事長の二男に対しライブドア前社長の堀江貴文被告が選挙コンサルタント費名目で三千万円を振り込むよう指示したと受け取れるメールを「根拠」として武部氏と二男らの参考人招致を求めた。武部氏は「そういう事実はない」と完全否定し、自民党は逆に永田氏への追及姿勢を強めている。 永田氏が予算委で示したメールには「おそくても(昨年八月)三十一日できれば二十九日までに、〇〇さん宛てに三千万円を振り込むように手配してください。項目は、選挙コンサルティング費で処理してね。(略)堀江」と記されている。永田氏は「〇〇」が武部氏の二男と指摘したうえで、公選法上、問題があると指摘した。 公選法では選挙運動費用が制限されている。広島県選管によると、堀江被告が昨年、立候補した衆院広島6区では、選挙運動の支出金額の上限は二千四百二十一万七千四百円。送金が事実であれば約五百八十万円上回ることになる。選挙応援の報酬として現金を支払った場合は、公選法違反の買収に当たる。 しかし、東京地検の伊藤鉄男次席検事はこの日、「メールの存在および指摘された事実関係について、当庁では全く把握していない」と異例のコメントを発表。これを受け、自民党国対幹部は疑惑を否定した上で、「(永田氏に対する)懲罰動議は当然出るだろうが、それだけでは済まない」と反発した。 根拠なし、自民猛反発 武部氏も完全否定 民主党の永田寿康氏がライブドア前社長の堀江貴文被告と武部勤自民党幹事長の二男の関係を追及し、民主党が攻勢を強めた。だが、武部氏は「事実無根」と真正面から否定し、自民党側の反発は強まる一方だ。 「(親子は)別人格とはいえ、非常に親しい親族に対して、堀江ブラックマネーが提供されたということであれば、政治的に非常に重い問題になる」 永田氏は衆院予算委員会後に会見し、政治的、道義的な側面から徹底追及する考えを示した。民主党も全面的にバックアップし、武部氏と二男のほか、堀江被告、前ライブドア取締役の宮内亮治被告、平松庚三ライブドア社長の五人の参考人招致を求める方針だ。 前原誠司代表は代議士会で「確度の高い情報だ。公党の幹事長が、私利私欲で公認並み(の選挙支援)を与えたということで、許すことができない話だ」と強調。「新たな情報も含め、党を挙げて追及をしていく」と語気を強めた。 民主党は米国産牛肉問題に加え、ライブドアや耐震偽装、防衛施設庁の官製談合事件を「四点セット」として政府・与党を批判してきたが、最近は追及材料の入手に苦しみ、沈滞ムードが漂っていた。それだけに「(永田氏の質問は)衝撃的な質疑で、大変重大な問題だ。今日は第一弾だ」(野田佳彦国会対策委員長)と勢いづく。 若手からも「ここからがまさに攻め時だ。先兵に立って攻めの質問を行う」(三谷光男氏)などと積極姿勢が相次いだが、当の永田氏は十六日夕の民放番組で「多少、戸惑いが、不安がないといえばウソになる」と発言をトーンダウンさせた。 一方、自民党は猛反発。予算委の直後こそ「事実なら武部氏の責任にとどまらず小泉政権の求心力が失われ、政局になりかねない」(閣僚経験者)と当惑する声もあったが、その後、武部氏の全面否定や東京地検の異例の発表などが出ると、民主党への攻勢が一気に強まった。 細田博之国対委員長は「永田氏に立証責任がある。根拠と理由を示さないのは法の世界では通用しない」と批判。武部氏側は、二男の銀行口座を調べた結果、入金は確認できなかったとして、十七日、口座記録を予算委に提出する構えだ。 武部氏は同日午後、首相官邸で小泉純一郎首相に対し「まったくの事実無根」と説明。首相は記者団に「根拠のないことを公の場で民主党議員が言うのはおかしい。あまりガセネタを委員会で取り上げるのはおかしい」と言い切った。 民主、黒塗りメール公表 国会は十七日、武部勤自民党幹事長の二男へ三千万円を振り込むよう、ライブドア前社長の堀江貴文被告がメールで指示したとされる「送金メール問題」の真偽をめぐり、自民、民主両党が激しい攻防を展開した。自民党は「立証責任は民主党にある」として、この問題を国会で取り上げた永田寿康氏の懲罰動議も提出。民主党は夜になって野田佳彦国対委員長が急遽(きゅうきょ)記者会見し、メールの写しの公表に踏み切った。 衆院予算委員会は「金融・ライブドア事件」に関する集中審議を行い、小泉純一郎首相は「事実に基づいた証拠を(民主党が)出してない段階では、ガセネタだと信じてもおかしくない」と述べ、メールの信憑(しんぴよう)性に重ねて疑問を表明。「ガセネタでなければ責任をとるか」と迫る民主党側に対し、「常に責任をとる気持ちで政治運営を行っている」と断言した。 野田氏は会見で、「メールの存在自体が疑われたので公表に踏み切った」と説明。「国政調査権を発動し(メールの真偽を)調べるべきだ」とも主張し、自信を示した。だが、党が公表したメールの写しは、送信者や受信者の項目など計九カ所が黒く塗りつぶされているうえ、永田氏は、メールは入手した時点で一部黒塗りだったとしている。 一方、武部氏は党役員連絡会で「二男本人と(二男が経営する)会社のすべての銀行口座について、(通帳が)提供され、第三者によって確認したが、指摘のような事実は見つからなかった」と、改めて“疑惑”を否定した。
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シリーズ最新作『宴』では、待望のプレイヤー武将として登場した松永久秀。 今回は、そんな松永のアレコレをお聞きしてみた! 以上がタイトル及び導入部。 --松永がシリーズに登場したのは、『英雄外伝(HEROES)』からでしたね。 山本:そうですね。同作を製作するとき、新キャラをひとりしか作る余裕がなかったんです。 じゃあ誰を作ろうか……と、すごく悩んで選んだのが松永でした。 史実の松永って、あくまで自分の価値観の上に生きた人物ですよね。 それが、「まるで子どもだな」と感じたんです。 子どもがそのまま大きくなったような、純粋さ故の怖さ。 何を言っても通じないような彼の空恐ろしさが、新たな敵役にふさわしいと考えたんです。 『英雄外伝(HEROES)』は、B2のアペンドディスクに該当するものである。 要は、B2版『猛将伝』であるが、この件に関しては悪質な商法を真似るなとの声が、 ファン層の間からも出ているようである。 当然の話であるが、相手の商法の悪質さを批判したのであれば、 その商法を踏襲することはビジネス面では兎も角、道義的には否定されねばなるまい。 しかし、そのような声は少なく、被害者面をする場合の方が遥かに多いというのはどういうことであろうか。 話を本題に戻そう。 注目すべきなのは、「ひとりしか作る余裕がなかった」との発言であろう。 比較対象とすべき『戦国無双2 猛将伝』では、六名(*1)の追加があったことを考えると、 この内実は相当お寒いものがある。 ましてや、後発のリリースである以上は、当然ながら先行作を越えねばなるまい。 既にこの時点で、カプコン側はBへ割くリソースを相当渋っていたのではなかろうか。 それは、上層部からの評価の低さの表れでもある。 続けよう。 「悩んで選んだ」とあるが、何故ここで松永久秀なのか。 御存知の通り、B2の時点(これはB3の時点でもだが)で、松永久秀に関する武将は極限られる。 容易に挙げられるであろう足利将軍家や三好家の面々、筒井家の面々や島左近も存在しない。 精々が織田信長くらいであろうが、「敵役」と言う意味では重複の印象を免れ得まい。 それ以上に問題となるのは、そもそも歴史物を製作する、或いは考える上において、 「敵役」の概念を設定することそれ自体であろう。 敵役を設定すること自体は物語全体を設計するうえで選択肢の一つとなるのは確かであるが、 それは弊害がかなり伴われるものであることもまた論を俟たない。 第一に、物語の展開が単調になりがちであること。 第二に、物語内部の価値観の多様性が喪失されがちであること。 特に後者の問題は致命的であろう。 歴史物においては複数以上の勢力や立場があるのは大前提であり、 その内実を考え、説得的に描写しなければならないからである。 だが、「敵役」を設定すること自体が、そのような多様性を根本的に喪失させしまう。 それ以上に、この様な安易な設定を作ること自体が、公式の側の素養や蓄積を疑わせるものであると言えよう。 --シリーズ定番の悪役になりましたね。 山本:ものすごく欲深く悪い部分と、かっこいい部分を両立できたんじゃないかと思っています。 ただ欲望を持っただけのキャラだと普通の悪者に終わってしまいますから(笑)。 定番と言う割には、まだ二~三作にしか登場していないという現実を忘却しているらしい。 事実、本インタビューは、従来の物に比べて半分程度の分量しかない=それだけ語る内容が無いのだから。 それ以上に、自画自賛は止めておいた方が良かろう。 --史実の松永についてはほかにどのような印象を受けましたか? 山本:すごい才能の持ち主。 堺奉行を務めていたりと、ものすごく頭もいい。 最後の爆発も強烈ですが……平蜘蛛は遺してほしかったですね。 実物をすごく見たかった(笑)。 ここはある意味では素朴な感想の羅列であろうし、引用者自身は特筆すべきことはないと感じる。 --彼のアクションは爆発が多いですね! 山本:当然、爆発を使うキャラにはしたかったんです。 でも、慌てて火薬をつけるんじゃなくて、あくまで雅に、凛とした態度を崩さないようにしています。 『宴』での松永のBASARA技は、彼が通り過ぎた場所をすべて火の海にするというものですが、 それは彼の「通り過ぎたことには興味がない」という性格とアクションを融合させたものなんです。 松永久秀が爆発を使うのは、史実での彼の最期が爆死であったことから、ある意味では当然の発想といえる。 ところで、本インタビューの頁は、テーマとなった人物のCGイラストが背景を飾っているのが通例である。 そこに描かれている松永の姿は、異常に太い豊齢線のために不気味なまでのにやけ顔である。 そこには、凛とした=凛々しくも引き締まった態度はどうにも看取出来ない。 なお、後半に挙げられているBASARA技の内容は、既に『戦国無双3』の北条氏康の無双奥義・皆伝との類似が指摘されている。 --『宴』でのストーリー面でのポイントは? 山本:松永の物語では、松永の価値観に焦点を当てています。 今までは物を欲しがっていましたが、今回は彼の風流な面や物以外への価値観が出ていると思います。 彼本人の物語もそうですが、天海シナリオでもかなり活躍していますので、是非確認してみてください。 物を欲しがるような価値観の人間が、風流を説いても説得力は絶無であろう。 風流とは、およそ俗世の物欲を遠ざけた趣を愛好するところにあるのだから。 一応、風流(ふりゅう)という古典的な意味合いでならばまだ分かるのだが… ところで、小十郎と言い、天海といい、どうして理解しやすい人間関係を作れないのであろうか。 『戦国BASARA』の松永久秀はこんな武将! 己の欲望に忠実 お宝大好き 片倉小十郎と因縁あり 『宴』で初のプレイヤー武将に! 特に付言するところは無い事実の羅列である。 反面、それ故に創作上のいい加減さが露呈してしまっていると言える。 「悪いけどかっこいいって、すごいことですよね。 その悪とかっこよさの両立ができたキャラだと思っています」 頁中央に配置されたコメント。 ここでもやはり自画自賛である。 山本Dのお気に入りとの話はどうやら本当の事であるらしい。
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右派(the Right)・左派(the Left)の分類から外れる様々な思想のまとめ <目次> ■1.このページの目的 ■2.中間派の概要 ■3.言葉どおりの中間派◆辞書による説明1:「中間派」 ◆辞書による説明2:「中道派」 ◆辞書による説明3:「第三の道」 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想◆辞書による説明1:「便宜主義」 ◆辞書による説明2:「功利主義」 ◆辞書による説明3:「結果主義」 ■5.その他多様な思想◆辞書による説明1:「無政府主義」 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 ◆辞書による説明3:「共同体主義」 ■6.ご意見、情報提供 ■1.このページの目的 右派・左派に簡単には分類できない様々な思想(ここでは便宜的に「中間派」と呼ぶ)について、概念的な整理を行います。 ■2.中間派の概要 ※中間派を更に内容から3分類します。 内容 キーワード 言葉どおりの中間派 右派と左派の中間に位置することを自認するもの ①中間派(centrist)、②中道派(middle-of-the-road, middle-roader)、③第三の道(the Third Way) 価値・原則ではなく結果を重視する思想 結果重視であり、一定の価値・原則に基づいた思想ではないもの ①便宜主義(opportunism)、②功利主義(utilitarianism)、③結果主義(consequentalism) その他多様な思想 独自の思想内容を保持するが、右派・左派の分類には該当し難いもの ①無政府主義(anarchism)、②自由至上主義(libertarianism)、③共同体主義(communitarianism) ※②自由至上主義(libertarianism)は右派の思想と見なされる場合が多いが、どちらかというと左派的な①無政府主義(anarchism)との関連性が強いことと、ノージックの主張がJ.ロックの社会契約説に則った構成をとっておりハイエクのいう「設計主義的合理主義」に該当することから、中間派に分類する方が収まりがよい。 ※なお、ハイエクをリバタリアンと説明しているサイトがよくある(例えばWIKIPEDIA)。彼の思想がリバタリアン達の思想に大きな影響を及ぼしているのは確かだが、しかし上述のとおりハイエクは「設計主義的合理主義」を厳しく排撃しており、彼をリバタリアンに含めるのは無理である。 ※下図では、便宜主義で中間派を代表させているが、自由至上主義・共同体主義その他、上に挙げた諸思想は全て下図の黄色の領域に位置すると理解して欲しい。 ※サイズが合わない場合は こちら をクリック ※政治的スタンス5分類・8分類について詳しくは 政治の基礎知識 参照。 ■3.言葉どおりの中間派 ◆辞書による説明1:「中間派」 (1) オックスフォード英語事典(centristの項)より抜粋翻訳 穏健な政治的見解を保持している人。 (2) コウビルド英語事典(centristの項)より全文翻訳 中間派の政策または政党は、過激ではなく穏健である。 ◆辞書による説明2:「中道派」 (1) オックスフォード英語事典(middle-of-the-roadの項)より抜粋翻訳 極端を避けること。穏健。 (2) コウビルド英語事典(middle-of-the-roadの項)より全文翻訳 貴方が、誰かの見解や政策が中道(middle-of-the-road)だと記述するとき、貴方は、彼らが右翼でも左翼でもなく、なおかつ過激派でも全くないことを意図している。 ◆辞書による説明3:「第三の道」 (1) オックスフォード英語事典(the Third Wayの項)より抜粋翻訳 2つの極端に対する代替案と見なされるあらゆるオプション、特に左翼でも右翼でもなく、中間的で合意に基づいた政治的アジェンダ(協議事項)をいう。 (2) コウビルド英語事典(the Third Wayの項)より全文翻訳 「第三の道」(という言葉)は、極端に右翼的でもなく、極端に左翼的でもない政治的信条・原則の一揃いの組み合わせを言い表す場合に使用される。 ※「第三の道」という言葉は、18年間続いた英国のサッチャー メージャー保守政権に対抗して、ブレア党首が、new Labour(新しい労働党)の政策スローガンとして唱えたもので、確かにブレア以前の労働党の取っていた強度の社会民主主義政策(=社会主義)と、サッチャー以降の保守党の新保守主義(=再興自由主義)政策の間という意味で「第三の道」であるが、その実質はアメリカ民主党の「リベラリズム」に近いもの、つまり「中間」ではなく「リベラル左派」に近い政策だった。 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想 ◆辞書による説明1:「便宜主義」 (1) コウビルド英語事典(opportunismの項)より全文翻訳 もし貴方が、誰かの振る舞いをオポチュニズムと呼ぶとき、貴方は、彼らを自身の行為が正しいか間違いかを考慮することなしに起こり得る全ての機会を金銭や権力を得るために利用している、と批判しているのである。 ◆辞書による説明2:「功利主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 行為は、それが行為者だけでなく影響を受ける全ての人々をも含めて、幸福を最大化する傾向がある場合に、正しいとする倫理的原則である。 そのため、功利主義者は、行為の内的性向や行為者の動機ではなく、行為の結果に焦点を合わせる(結果主義 consequentalism を見よ)。 古典的功利主義は快楽主義(hedonist)である。しかし快楽(pleasure)以外の(または快楽に加えて)諸価値を採用することも可能である(観念的功利主義 ideal utilitarianism)。 あるいは、もっと中立的に、そして経済学の一般的バージョンで言うと、合理的か、または(何らかの)知識に基礎を置いたものに見えるならば、全てのものは価値がある、と見なすことが出来る(選好的功利主義 preference utilitarianism)。 功利最大化の検証は、単独の行為によって直接に適用される(行為功利主義 act utilitarianism)か、または、行為ルールのような道義的評価に相応しい何らかの他の対象を通じて行為に対して間接的にのみ適用される(ルール功利主義 rule utilitarianism)とする。 ジェレミー・ベンサムの『道徳と法の原理序説』(1787年)とジョン・スチュアート・ミルの『功利主義』(1863年)は功利主義の主要な声明書である。 (2) オックスフォード英語事典(utilitarianismの項)より抜粋翻訳 有益であり多数の利益となる行為であれば、それは正しいものである、とする信条。 何はともあれ、幸福を増進する行為は正しいものであり、最大多数の最大幸福ということが行為の第一の案内役であるべきだ、とする信条。 功利主義の最も有名な唱道者は、ジェレミー・ベンサムとJ.S.ミルである。 功利主義は、①行為の動機や内的性向ではなくて、その結果に焦点を合わせていること、②異なる諸個人の幸福を比較することの不適切さ、③正義や平等などの概念に基礎を置く諸価値に留意することが欠落していること、を批判されている。 (3) コウビルド英語事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 功利主義とは、道義的に正しい行動の流れとは、最大多数の人々の利益を産み出すものである、とする理念である。 ◆辞書による説明3:「結果主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(consequentialismの項)より全文翻訳 倫理学で、行為はそれらの結果に基づいて正しいか間違いかの判断を下すべきである、とする信条。 結果主義の一番単純な形式は、古典的 classic(または快楽主義的 hedonistic)功利主義 utilitarianism である。それは、ある行為の快楽の総量がそれが世界に与える苦痛を上回って最大化されるかどうかによって、正しいか又は間違っているか分かると主張する。 「観念的功利主義(ideal utilitarianism)」として知られるG.E.ムースの結果主義は、美と友情を快楽と同様に、個人の行為が、その最大化を目指すべき内的善(intrinsic goods)と見なしている。 R.M.ヘアーの「選好的功利主義(preference utilitarianism)」によれば、例えどんな選好であるにせよ、その選好や要求が最大限に充足されるならば、それらの行為は正しい、とされる。 結果主義者達は、また、①各々の個人の行為は、その結果に基づいて判断されるべきか、またはそれに代わって、②行為の一般ルールがそのように判断されるべきであり、個人の行為はそれが一般ルールに調和しているか否かという点のみ判断される、とすべきかに関して、内部で(見解の)相違がある。 ①前者を「行為功利主義者(act utilitarian)」といい、②後者を「ルール功利主義者(rule utilitarian)」という。 義務論的倫理学を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(consequentialismの項)より抜粋翻訳 (哲学)行為の道義性はもっぱら、その結果によって判断される、とする信条。 ■5.その他多様な思想 ◆辞書による説明1:「無政府主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(anarchismの項)より全文翻訳 あらゆる形式の政治的権威は不必要であり望ましくないと考え、個人や集団の自発的な協力と自由な連携に基づいた社会を唱導する政治理論。 この言葉は、現在は無政府主義の定礎者と見なされているピエール・ジョセフ・プルードンが『所有とは何か』(1840年)で採用するまでは軽蔑的にのみ用いられた。 無政府主義者ミハイル・バクーニンは第一インターナショナルでカール・マルクスと衝突し、1872年に第一インターナショナルは解散したが、バクーニンの支持者達はスペインやイタリアなどのラテン系諸国で労働者組織の管理力を掌握し続けた。 政府のない社会への以降には暴力革命が必要だと信じていた初期の無政府主義者達さえも、移行の必然性(※注:マルクスによる共産主義社会への移行の必然性の主張のことと思われる)には不同意だった。 1880年代末に勃興したアナルコ-サンディカリズム(無政府主義的急進労働組合運動)は労働組合(Syndicats)(の力)を強調し、国家を麻痺させるゼネストを呼びかけた。 19世紀と20世紀には無政府主義はまた、英国のニュー・ァナークやアメリカのブルック・ファームといった実験的共同体を産み出した。 スペイン内戦の初期の期間に無政府主義者達の民兵は東部スペインの大半の部分を事実上管理し、彼らはそこに数百の無政府主義的集合社会(anarchist collectives)を樹立した。 無政府主義は、1930年代にファシズムの組織的な運動に鎮圧されたが、1950年代と60年代にアメリカと欧州の公民権運動と学生運動へのその影響を通して再登場した。 1970年代の急進的な環境運動もまた無政府主義的な理念に鼓舞されたものである。 1999年に始まった、無政府主義者に先導された世界銀行や国際通貨基金(IMF)に反対する街頭デモは、それまでになかった知名度を獲得し、新たな無政府主義グループ・定期刊行物・インターネットサイトなどを産み出した。 無政府主義者の主題は、沢山の20世紀の芸術家・作家・音楽家達によって省察された。その中にはパブロ・ピカソ、アメリカのビート運動の詩人達、スペインのシュールリアリスズム映画制作者ルイス・ビュンナー、アメリカ人作曲家ジョン・ケージが含まれる。 (1) オックスフォード英語事典(anarchismの項)より抜粋翻訳 あらゆる政府の廃止と、武力や強制に頼らず自発性と協力に基づく社会を組織することへの信念。 無政府主義の信条に基づく政治的動力または運動(a political force or movement)。 (3) コウビルド英語事典(anarchismの項)より全文翻訳 無政府主義とは政府の法や権力は、自由に協働する人民によって置き換えられるべきだとする信条である。 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(libertarianismの項)より全文翻訳 個人の自由を強調する政治思想。自由至上主義者は、各個人は、自己の行動が他人の自由を侵害しない限り、完全な行動の自由を保持すべきだと信じている。 自由至上主義者の政府に対する不信は、19世紀の無政府主義(anarchism)に起源を持つ。典型的な自由至上主義者は、所得税やその他の政府の課税ばかりでなく、社会保障(social security)や郵便サービスのような他の多くの人々が有益だと思っているプログラムにも反対する。 アメリカでは彼らの見解はしばしば伝統的な政党間の境界を横断する(例えば、自由至上主義者はほとんどの共和党支持者と同じ様に銃規制に反対するが、ほとんどの民主党支持者と同じ様に禁止薬物の合法化を支持する)。 自由至上主義者の間で愛好されている人物はヘンリー・デビット・ソローとアイン・ランドである。 (2) オックスフォード英語事典(libertarianismの項)より抜粋翻訳 市民生活に対する政府の介入を最小限のもののみとすることを唱導する極端な自由放任の政治思想。 その支持者は個人の道徳は政府の扱う事柄ではなく、それゆえ麻薬使用や売春のような異論もあるところではあるが参加者以外の誰も害さない活動は不法とされるべきではないと信じている。 自由至上主義者は無政府主義者と主張内容を共有しているが、但し自由至上主義者は一般には、より一層政治的権利と関連付けられる(主としてアメリカ)。自由至上主義は伝統的な自由を社会的正義に結びつける配慮が欠落している。 (3) コウビルド英語事典(libertarianの項)より全文翻訳 1 リバタリアンであったり、またリバタリアン的な態度の人とは、人々は自分が望むままのやり方で考えたり振る舞う自由を持つべきだという理念を信じ、また支持している人である。(= リベラル) 2 自由至上主義者とは自由至上主義の見識を持つ人である。(= リベラル) ◆辞書による説明3:「共同体主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(communitarianismの項)より全文翻訳 ①政治生活の実行、②政治制度の分析・評価、③人間のアイディンティティと安寧幸福の理解、に関する共同体(community)の重要性を強調する政治・社会思想。 共同体主義は1980-90年代に、ジョン・ロールズ等の思想家による理論的リベラリズムに対する明白な反対思想として興起した。 共同体主義者によれば、リベラリズムは非現実的なほどに原子化した抽象的個人という概念に寄りかかっており、また自由と自律といった個人的価値に余りにも重要性を置き過ぎている。 共同体主義の主要な代表者には、アミタイ・エツィオーニ、マイケル・サンデル、チャールズ・ティーラーが含まれる。 なお、集産主義を参照のこと。 (2) オックスフォード英語事典(communitarianismの項)より抜粋翻訳 1 小規模な自治的共同体に基礎を置く、社会組織に関する理論または制度。 2 共同体に対する個人の責任と、家族という単位の社会的な重要性を強調するイデオロギー -... ※サイズが合わない場合は こちら をクリック ■6.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
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登録日:2012/03/18(日) 12 59 40 更新日:2023/06/21 Wed 16 38 04NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ギネス記録保持項目 ペド ペルー 人体の不思議 幼女 驚異 リナ・メディナとは、ペルーのポーランジェ出身の女性。生年は1933年。 33歳の時にラウル・フラードと言う男性と結婚。ちなみに、この時には既に息子(28)がいた。 37歳の時にラウルとの間に二人目の子供を授かるが、45歳の時、一人目の息子、ヘラルドを、骨髄の病気で亡くしてしまった(享年40)。 しかしその後は、さしたる波風も無く、ペルーの貧民街にて夫と共に暮らしており、現在は89歳。 高齢ながらもいまだに健在である。 追記・修正は、この普通のおばあさんの長寿と健康を祈りつつお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- さて、お気付きだろうか? このおばあさんが33歳で結婚した時、息子は28歳。 更に、45歳で死に別れた時には40歳であった。 養子縁組等では無く、彼女と息子ヘラルドは、れっきと血が繋がった親子である。 つまり、彼女はなんと弱冠5歳の時に子供を出産しているのだ。 そう。 彼女こそがギネスの最年少出産記録保持者である。 ■リナの妊娠、出産 当時の彼女を知る人間は、「彼女は産まれてから8ヶ月くらいから胸が膨らんだ」と述べており、この前後からおそらく既に初潮も始まっていたとされる。 彼女は黒人の血を継いでおり、元々、黒人の少女とは成熟が早いものだが、 それを差し引いても、生後一年足らずでほぼ完全な性成熟を遂げるのは、世界的にも異例であった。 そして、4歳の時から腹が膨らみ、腫瘍を疑った両親は病院を受診。そこで、彼女の妊娠が発覚した。 このニュースに世界中は驚いた。 そして、5歳の時、帝王切開により(流石に自然分娩はできなかった)、2.7キログラムの男の子を出産。彼は、医師の名前を取り「ヘラルド」と名付けられた。 その後、リナとヘラルドは「姉弟」として育てられた。 リナの方も、母親としての顔よりも、年相応に無邪気に駆け回り遊ぶ姿を見せていた。 ヘラルドがリナを母親と知るのは、彼が10歳の時である。 前述通り40歳でこの世を去ったヘラルドだったが、この死が超低年齢出産による早世だったかは明かされていない。 このエピソードは余りにも現実離れしている事から作り話説も出たが、当時の記録や写真を最新技術で鑑定した結果でも「真実」だと裏付けられている。 そして、前述通り、リナは現在も健在である。 なお、道義的に問題であることや、「このギネス記録に挑戦しようということそのものが倫理的にアウト」という判断からか、現在のギネスブックからはこの項目自体が抹消されている(犯罪行為系のギネス記録も同様)。 そのため、この項目名は実は正確とは言えない(正確には「元ギネス記録保持者」である)。 ■父親は? さて、一番の問題である父親についてだが、実は現在に至るまで不明である。 リナ自身がヘラルドの父親について頑なに話さないからである。 当時、リナの父が最有力容疑者として逮捕されたが、証拠不十分で釈放されている。 リナが子供の父親を明かさない理由はわからないが、「幼すぎて覚えていない」説が有力である。 どちらにしろ、真実は未だに闇の中である。 ちなみに、5歳とは現地に倣った数え歳であり、日本基準ならなんと4歳である。つまり、3歳で妊娠した事となる…。 追記・修正は、幼女に手を出さないと誓ってからお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 確か今はギネス記録から削除されてるんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2013-08-13 15 19 10) しんじられねぇ -- 名無しさん (2013-08-22 22 52 24) ロリペドなんて屁でもねぇwいくらなんでも引くわ。 -- 名無しさん (2013-08-22 23 04 20) 俺はロリコンだが流石にわかる…やっちゃダメだ -- 名無しさん (2013-08-23 02 48 50) お、おまわりさ~ん!? -- 名無しさん (2013-11-23 17 57 21) YES ロリータ‼︎ NO タッチ‼︎ -- 名無しさん (2015-02-07 22 53 56) いやまずなんで妊娠できるんだよ、妊娠というより双子が取り込まれるやつの亜種なんじゃね -- 名無しさん (2017-02-16 17 49 41) 数え年なのは初めて知った。夢の続きを見せてもらった気分だ。参考にする。 -- 名無しさん (2017-09-25 07 20 15) このケースは帝王切開だけど自然分娩での最年少ギネスもあった気がする。 -- 名無しさん (2017-09-25 18 31 58) ↑3 いや、複数の医師が確認しているので間違いなく妊娠していたんだそうな。最初診察した医師も嘘やろ!?ってなって他の医師にも確認してもらったし -- 名無しさん (2021-05-14 14 50 41) ↑2調べてみたら1934年にソ連(現在はウクライナとなっている地域)で6歳の件が自然分娩での最年少みたいなんだけど、赤ん坊はすぐに亡くなった(死産だったのか出産後に死亡したのかはわからなかった。)みたいだから、人によっては意見が分かれるかも。 -- 名無しさん (2021-08-29 00 48 46) ↑2 でも1930年代だし誤診の可能性もないか?当時、上の方のコメントみたいな封入胎児のことも、よく分かってなかっただろうし。 -- 名無しさん (2022-12-31 16 42 56) ↑「当時の記録や写真を最新技術で鑑定した結果でも「真実」だと裏付けられている。 」って書いてあるけど… -- 名無しさん (2022-12-31 17 08 23) 名前 コメント
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本書を書いた時には、社会主義という言葉は、はっきりと、生産手段の国有化と、それによって可能になり、必要ともなる中央集権的経済計画化を意味していた。・・・今日において社会主義とは、もっぱら課税という手段を通じて広範囲な所得の再配分を行なうことを意味しており、また福祉国家という制度のことを意味するようになってきている。・・・この福祉国家という形態においては、本書で警告したような事態は、もっとゆっくりとした、間接的な、不完全な形でしか現れないだろう。けれども・・・究極的な結果はここで警告したようなものになっていくだろうと、私は確信するものである。 ~ F.A.ハイエク『隷従への道』(1944年)の1976年版への前書き 左派(the Left)・左翼(left wing)のまとめページ <目次> ■1.このページの目的 ■2.左派・左翼・アカとは何か◆辞書による説明1:「左派」 ◆辞書による説明2:「左翼」 ◆辞書による説明3:「アカ」 ◆(要約)左派には3種類ある ■3.極左(ultra-left)とは何か◆辞書による説明1:「共産主義」 ◆辞書による説明2:「マルクス主義」 ◆辞書による説明3:「弁証法的唯物論」 ◆辞書による説明4:「ヘーゲル主義・ヘーゲル哲学」 ■4.左翼(left-wing)とは何か◆辞書による説明1:「社会主義」 ◆辞書による説明2:「社会民主主義、社会民主制」 ◆辞書による説明3:「集産主義」 ■5.リベラル左派(liberal)とは何か◆辞書による説明1:「福祉国家」 ◆辞書による説明2:「リベラル」 ◆辞書による説明3:「J.ロールズ」 ◆辞書による説明4:「社会契約」 ◆辞書による説明5:「自然法」 ◆辞書による説明6:「人権」 ■6.左翼を生み出した思想◆辞書による説明1:「啓蒙思想」 ◆辞書による説明2:「理性主義(合理主義)」 ◆辞書による説明3:「決定論」 ◆辞書による説明4:「一元論」 ■7.まとめ(左派・左翼思想の系譜) ■8.参考:「自由」と「隷従」を分かつ西洋思想の2つの流れ ■9.参考図書 ■10.ご意見、情報提供 ■1.このページの目的 左派・左翼について、概念的な整理を行います。 ■2.左派・左翼・アカとは何か ◆辞書による説明1:「左派」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(leftの項)より全文翻訳 政治に関して、一般的に、①平等主義(egalitarianism)と、②政治的・経済的生活の主要な諸機構の人民または国家による管理(popular or state control of the major institutions of political and economic life)、とに結びついた政治的帯域(political spectrum)の一角。 この言葉は、フランス革命時の議会で、社会主義者の代表達が、議長席の左側に陣取った1790年代に由来する。 左派は、 ①富裕者や貴族階級のメンバーを含む伝統的なエリート達(traditional elites)の利益に対して敵意を持ち、 かつ、 ②労働者階級(working class)の利益に対して好意を持つ傾向がある。(プロレタリアートの項を見よ) 1 彼らは、社会福祉(social welfare)を政治の最重要目標とみる傾向がある。 2 社会主義(socialism)は、世界の殆どの国々で、左派の標準的なイデオロギーである。 3 共産主義(communism)は、いっそう急進的な左派のイデオロギーである。 (2) オックスフォード英語事典(leftの項)より抜粋翻訳 急進的(radical)、革新的(reforming)、または社会主義的(social)な見解を好む集団または政党。 (3) コウビルド英語事典(leftの項)より全文翻訳 社会主義の政治的理念を支持する人々を左派(the left)という。 彼らは、しばしば右派(the right)つまり資本主義と保守主義の政治的理念を支持する人々と対比される。 ◆辞書による説明2:「左翼」 (1) オックスフォード英語事典(left-wingの項)より抜粋翻訳 1 政党または政治体制のうち、急進的(radical)、革新的(reforming)、または社会主義的(social)な部分。 2 サッカー・ラグビー・ホッケーの競技場でチームの左側をいう。 (2) コウビルド英語事典(left-wingの項)より全文翻訳 1 左翼の人々は、社会主義的(socialism)に基礎を置く政治的理念を保持している。 2 人々の集団、特に政党としての左翼(the left wing)は、その他のメンバーに比較して社会主義により近い信条を持つメンバーによって構成されている。 ◆辞書による説明3:「アカ」 (1) オックスフォード英語事典(redの項)より抜粋翻訳 (インフォーマル)(主として軽蔑的に)①共産主義者、または②社会主義者(特に冷戦期にソ連邦に関して用いられた)。 「白(white ※注:反革命・王党派を表す色)」と対語である。 (2) コウビルド英語事典(redの項)より抜粋翻訳 貴方が、誰かが「アカ(a red or a Red)」であると言う時、貴方は、彼らが①共産主義者、または②社会主義者、または③左翼理念の持ち主、である事実を嫌悪(不承知 disapprove)しているのである。 ◆(要約)左派には3種類ある ※要約すると、左派には次の3種類がある。(ブリタニカ百科事典(leftの項)のピンク色部分、コウビルド英語事典(redの項)参照) 内容 キーワード 極左 共産主義(communism)即ち、いっそう急進的な左派のイデオロギーを支持する立場 ①共産主義、②マルクス主義、③弁証法的唯物論、④ヘーゲル主義 左翼 社会主義(socialism)即ち、左派の標準的なイデオロギーを支持する立場 ①社会主義、②社会民主主義(社会民主制)、③集産主義 リベラル左派 社会福祉(social welfare)を政治の最重要目標とする立場。左翼理念の持ち主 ①福祉国家、②リベラリズム、③J.ロールズ、④社会契約、⑤自然法、⑥人権 ※サイズが合わない場合は こちら をクリック ※政治的スタンス5分類・8分類について詳しくは 政治の基礎知識 参照。 ■3.極左(ultra-left)とは何か ◆辞書による説明1:「共産主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(communismの項)より全文翻訳 全ての資産の所有権は共同体にあり、その利益は各人の必要に応じて全員に分配される、と提唱する政治理論。 この理論は、主としてカール・マルクスとフリードリッヒ・エンゲルスの業績である。 彼らの『共産党宣言』(1848年)は、“プロレタリアート(無産階級、労働者階級)独裁”即ちマルクスの言う処の「社会主義」という過渡期について特記している。「共産主義」は最終段階であって、そこでは階級の区別だけでなく組織立った国家-マルクスによれば不可避的に抑圧の道具であるもの-すら克服されるという。 この(社会主義と共産主義の)区別は、間もなく見失われ、“共産主義者(という言葉)”は最終的なゴールよりも政党名に適用されるようになった。 ウラジミル・イリイチ・レーニンは、プロレタリアートは、共産主義(への道)を案内するプロの革命家を必要とするのだ、と主張した。(レーニン主義を見よ) ヨシフ・スターリン版の共産主義(スターリン主義を見よ)は、多くの点で全体主義と同義語となっている。 毛沢東は支那の共産主義革命で、都市のプロレタリアートよりも、貧農達を動員した。(毛沢東主義を見よ) 西欧共産主義(eurocommunism)はソ連邦の崩壊(1991年)によって支持者の殆どを喪失した。 「共産主義政党」「弁証法的唯物論」「第一インターナショナル」「第二インターナショナル」を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(communismの項)より抜粋翻訳 全ての資産は共同体によって所有され、各人は各々の必要に応じて奉仕し、また受益する、とする社会機構に関する理念または制度。 最も身近な共産主義の形態は、1917年のロシア革命の後で樹立されたボルシェヴィキ(ソ連共産党の前身)である。そして、それは旧ソ連と東欧の同盟国、また1949年以降の支那、そしてキューバ、ベトナム、北朝鮮といった幾つかの発展途上国で実施された制度を表す言葉として理解されている。 共産主義の形態では、資本主義制度が打倒された後は、国家は衰退し消滅していくものとされている。 しかし実際には国家は共産主義社会のあらゆる局面を管理するものとして肥大化した。 東欧の共産主義は、①人々の経済的期待に沿うことに失敗したこと、②政治的生活の上で、もっと民主的な制度への移行、③ソ連邦を解体に導いた増大していくナショナリズム、を背景として1980年代末から1990年代初めにかけて崩壊した。 (3) コウビルド英語事典(communismの項)より全文翻訳 共産主義とは全ての人々は平等であり、労働者は生産手段を管理すべきだ、とする政治的信条である。(≠資本主義 capitalism) ◆辞書による説明2:「マルクス主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(marxismの項)より全文翻訳 カール・マルクスとフリードリッヒ・エンゲルスによって開発されたイデオロギーであり、社会経済的理論(socioeconomic theory)である。 共産主義の基本的イデオロギーであるそれ(マルクス主義)は、全ての人々は彼らの労働の果実を享受する資格を持つが、資本主義的経済体制つまり社会を二つの階級-①無産労働者(nonowning workers)と②不労所有者(nonworking owner)-に分化させる体制によって、そうすることが妨げられている、と捉えている。 マルクスはその帰結的状況を「疎外(alienation)」と呼んだ。そして彼らは労働者が自身の労務の果実を再取得する時、疎外は克服され、階層分化も消滅する、と言った。 歴史に関するマルクス主義理論は、階級闘争を歴史の駆動力と措定する。それは資本主義を、最も近時の最も決定的な歴史的段階-最も決定的とは、即ち、この段階においてプロレタリアートは遂に団結して立ち上がるだろうから-と考えている。 1848年の欧州の諸革命(※注:フランス2月革命に刺激を受けてドイツ連邦諸国やイタリア地域・オーストリア帝国の諸民族居住地などで多発した自由主義・国民主義運動「諸国民の春」のこと)の失敗と、実践的であるよりは分析的な方向性を持つマルクス主義理論を精巧化させる必要性の増大は、レーニン主義や毛沢東主義などの(より実践的な理論の)採用を導いた。20世紀末期のソ連邦の崩壊と、支那による自由市場経済の多くの要素の採用は、マルクス主義が妥当性を持つ経済的・政治的理論としては終了したことを刻印したように思われる。しかしながらマルクス主義は、①市場資本主義への批判、②歴史的変化の理論、としての関心を持たれ続けている。 「共産党宣言」「弁証法的唯物論」「社会主義」「スターリン主義」「トロツキー主義」を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(marxismの項)より抜粋翻訳 カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによる政治的・経済的理論であり、後に彼らの追随者によって共産主義の基礎を形成するために発展させられたもの。 マルクス主義の核心は、経済的諸要因によって社会変化を説明する点にある。 マルクス主義によれば、生産手段は、政治的・思想的な上部構造に影響を及ぼしそれらを決定する経済的基盤を提供する。 マルクスとエンゲルスは、プロレタリアートによって資本家が革命的打倒を受けること、そして究極的には無階級の共産社会が達成される、と予言した。 (3) コウビルド英語事典(marxismの項)より全文翻訳 マルクス主義とは、カール・マルクスの著作に基礎を置く政治的意思であり、相違する社会階級間の闘争の重要性を指摘するものである。 ◆辞書による説明3:「弁証法的唯物論」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(dialectical materialismの項)より全文翻訳 カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスの著作を通じて、そして後にはゲオルグ・プレハノフ、ウラジミル・イリイチ・レーニン、ヨシフ・スターリンによって表明された哲学的アプローチであり、共産主義の公式的な哲学である。 ヘーゲル哲学から借用されたその核心的教義は、あらゆる歴史上の生成・変化・発展は相容れない2つの対照物の闘争の帰結である、とする点である(哲学用語で言うと、テーゼはアンチ・テーゼと対立し、その結果、ジン・テーゼ(総合)に帰結する、ということ)。 特に階級間闘争-片方に資本家と土地所有階級あり、他方に無産労働者階級と貧農がある、その両者の闘争-が歴史の大動力を生み出す。 史的弁証法の法則は非常に強力であり、個々の指導者達はせいぜい歴史の結果(little historical consequence)に過ぎない。 (弁証法的唯物論は)起源としては主として社会的・経済的・政治的領域で作用するものとして構想されたのだが、20世紀にはその原理は科学の領域にまで拡張され、ソ連邦の科学に主要な影響を及ぼした。 マルクスとエンゲルスは彼らの哲学的見解を、主として論証法(polemics)と簡易な歴史研究の一連の流れとして表明したのであり、そこには弁証法的唯物論の組織だった主題提示(exposition 詳細な解説)は示されていない。 (2) オックスフォード英語事典(dialectical materialismの項)より抜粋翻訳 マルクス主義理論(ソヴィエトの共産主義者の公認思想として採用された)であり、政治的・歴史的事件は社会的諸力の闘争の帰結であって、かつ、論理的な諸矛盾とそれらの解決の連続物と解釈される、とするもの。 闘争は物質的必要によってもたらされる、とみなされる。 ◆辞書による説明4:「ヘーゲル主義・ヘーゲル哲学」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(hegelianismの項)より全文翻訳 G.W.F.ヘーゲルの思想体系から発展した多様な思想運動。4段階に識別できる。 1 最初の段階は、1827-50年の期間のドイツにおけるヘーゲル学派によって構成されている。学派は3つの流れに分岐している。 1. 右派または「旧ヘーゲル学派」は、①福音主義的正統信仰(evangelical orthodoxy)と②保守的政治方針(conservative political policy)とに対するヘーゲル哲学の適合性を持ち上げることに注力した。 2. 左派または「青年ヘーゲル学派」はヘーゲルの理性と現実との一体化(への志向)を革命的文脈で解釈した。 3. 中央派は、ヘーゲルの体系をその起源と趣旨に立ち返って解釈することを好んだ。 2 第二段階(1850-1904)は、通常、新ヘーゲル学派と呼ばれており、中央派の業績が優勢な役割を演じた。 3 ヴィルヘルム・ディルタイがヘーゲルの青年期の未公開の作品を20世紀初めに発見した後、ドイツでは更に別の潮流が起こった。この第三段階、即ちヘーゲル・ルネッサンスはヘーゲル哲学の起源に関する再構成に重点が置かれた。 4 第二次世界大戦後の第四段階において、欧州でのマルクス主義研究の再興は、マルクス主義に対するヘーゲルの遺産(the Hegelian heritage for Marxism)の真価を最終的に前面に押し出した。 (2) オックスフォード英語事典(Hegelの項)より抜粋翻訳 ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリードリッヒ(1770-1831)。ドイツ人哲学者。 『論理学』(1812-16年)でヘーゲルは弁証法的理由付けの3段階のプロセスを描き出した。それはマルクスが彼の弁証法的唯物論の基礎としたものである。 ヘーゲルは、①歴史・②理念の進化・③人間の意識、は全て何らかの絶対者(the Absolute)または唯一神(God)が自身を認識していく観念的・弁証法的プロセスを通じて展開される、と信じた。 ■4.左翼(left-wing)とは何か ◆辞書による説明1:「社会主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(socialismの項)より全文翻訳 ①私的所有(private property)と②所得分配(distribution of income)は、社会的管理に従属する(subject to social control)とする社会的有機体の体制(system of social organization)のこと。 「社会的管理(social control)」という言葉は広く多義的に解釈することが可能であるため、社会主義は、 1 国家主義者(statist)から自由至上主義者(libertarian)まで、また、 2 マルクス主義者(Marxist)からリベラル左派(liberal)までの範囲に及ぶ。 この言葉は最初、メンバー全員の精神的・肉体的な安寧幸福のために非競争的な労働に従事する人々の強制的ではない共同体を強調したシャルル・フーリエ、アンリ・ド・サン=シモン、ロバート・オーウェンらの信条を描写するために用いられた。(「空想的社会主義 utopian socialism」を見よ) カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスは、社会主義を資本主義から共産主義への過渡期の段階と認識し、彼らが(フーリエ、サン=シモン、オーウェンらの)社会主義の諸運動の中で有益であることを発見した内容を、彼らの“科学的社会主義(scientific socialism)”を開発するのに流用した。 20世紀においてソ連邦は厳格な中央集権的社会主義の第一の模範であったが、その一方で、スェーデンとデンマークは非共産主義の社会主義で著名だった。 「集産主義」「共同体主義」「社会民主主義(社会民主制)」を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(socialismの項)より抜粋翻訳 1 社会的有機体に関する政治的・経済的理論(a political and economical theory of social organization)であり、①生産・②分配・③交換の手段は、その全体を共同体によって所有されるか規制されるべきだ、と提唱するもの。 2 その理論に基づく政策またはその実行のこと。 3 (マルクス主義理論では)資本主義の打倒と、共産主義の実現の間の過渡的な社会状態。 「社会主義」という言葉は、無政府主義(anarchism)・ソ連邦の共産主義・社会民主主義(social democracy 社会民主制)という大きく隔たった複数の立場を記述するのに使用されてきた。しかしそれは、経済市場での無制限の労働に対する反対(という立場)を必然的に含意している。 19世紀末以来、殆どの欧州諸国で興起している社会主義の諸政党は一般に、社会民主制(social democracy)に傾斜している。 (3) コウビルド英語事典(socialismの項)より全文翻訳 社会主義とは、全ての人々が国家の富から利益を享受する平等な機会を持つ体制を創出すること、を一般的な目的とする左翼的な政治原則の一つの組み合わせである(a set of left-wing political principles) 社会主義の下では、国家の主要な産業は通常、国家によって所有される。 ◆辞書による説明2:「社会民主主義、社会民主制」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(social democracyの項)より全文翻訳 確立されている政治的プロセスを用いて、資本主義から社会主義への社会の平和的な進化的移行(a peaceful, evolutionary transition of society from Capitalism to Socialism)を唱導する政治的イデオロギー(political ideology) それはマルクス主義の唱導する社会革命(social revolution)を拒絶する。 社会民主主義は、1870年代のドイツの政治運動として始まった。 エドゥアルド・ベルンシュタインは1899年に、資本主義はカール・マルクスが、その中に見出した弱点(失業や過剰生産を含む)の多くを克服しつつあり、普通選挙は平和裏に社会主義的な政府を導くだろう、と論じた。 1945年以降、社会-民主的な諸政府(social-democratic governments)が、西ドイツ(「社会民主党」を見よ)・スェーデン・英国(労働党の下に)で政権を握った。 社会-民主的思考(social-democratic thought)は、次第に、(国家所有でなくとも)国家による規制が、①経済成長と②所得の公平な分配を確実に行う上で十分である、と見なすようになった。 (2) オックスフォード英語事典(social democracyの項)より抜粋翻訳 民主的手段によって達成される政治の社会主義体制(a socialist system of government) (3) コウビルド英語事典(social democracyの項)より全文翻訳 1 社会民主制(social democracy)とは、①社会的公正(social justice)と②平等(equality)は市場経済の枠内で達成可能である、とする政治体制(a political system)である。 2 社会民主国(a social democracy)とは、社会民主制が存在する国家のことである。 ◆辞書による説明3:「集産主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(collectivismの項)より全文翻訳 個々人が所属するグループ(例えば、国家・国民・民族集団・社会階級)に、中心的な重要性を帰属させるあらゆるタイプの社会的組織(social organization)。 集産主義は、おそらく個人主義(individualism)と対照的である。 ジャン-ジャック・ルソーは、近代において最初に集産主義を論述した思想家である(1762年(『社会契約論』))。 カール・マルクスは、19世紀における最も強力な集産主義の唱道者であった。 共産主義、ファシズム、社会主義は、おそらく全て集産主義的システムと呼ぶのが相応しい。 共同体主義(communitarianism)、キブツ、モシャヴを参照の事 (2) オックスフォード英語事典(collectivismの項)より抜粋翻訳 1 各々の個人が所属する集団に、個人を超える優先権を付与する行為形態または原理。 2 国家(state)または人民(people)による土地(land)及び生産手段(means of production)の所有を意味する政治的原理またはシステム。 (3) コウビルド英語事典(collectivismの項)より全文翻訳 集散主義とは、国家の産業とサービスは国家(state)または国家の全ての人民(all people in a country)によって所有され、管理されるべきだ、とする政治的信条である。社会主義・共産主義はともに集産主義の一形態である。 ■5.リベラル左派(liberal)とは何か ◆辞書による説明1:「福祉国家」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(welfare stateの項)より全文翻訳 国家が、市民達の経済的・社会的な安寧幸福(the economic and social well-being of the citizens)の保護と促進に関して、鍵となる役割を演じる、とする政治的概念(concept of government) (福祉国家が)基礎を置く原則は、①機会の平等、②富の公平な分配、③良好な生活の最小限の用意が欠落している人々に対する公的責任、である。 この言葉は、多様な経済的・社会的有機体の形態に対して用いることが出来る。 福祉国家の基本的な提供物の一つは社会保険である。それは恩恵が大いに必要とされる時節に供給されることを目的としている(例:老齢・疾病・失業) 福祉国家は、また通常、①教育、②健康サービス、③住宅、の公的な供給を包含する。 多くの欧州諸国では、包括的な健康保険と国家助成金支給による大学水準の教育が一般的となっているのに比べると、アメリカ合衆国の公的供給は展開されている範囲がより小さい。 中央計画的な経済を持つ国々では、福祉国家はまた①雇用と②消費者価格の管理をも包含する。 殆どの国々は、少なくとも福祉国家に関連した何らかの方策を制度化している。英国では1948年に包括的な社会保険が採用された。アメリカ合衆国ではニューディールやフェアデールといった社会的-立法プログラム(social-legislation programs)は福祉国家の原理に基礎を置いている。 スカンジナヴィア諸国は、個人に対して生活のあらゆる側面に関する国家的扶助を供給している。 (2) オックスフォード英語事典(welfare stateの項)より抜粋翻訳 1 国家が、市民、特に金融的・社会的必要に迫られている人々に、交付金・年金その他の恩典によって健康と安寧幸福の保護を引き受ける制度。英国における近代福祉国家の設立は、1942年のベヴァリッジ報告によってその路線が敷かれた。国営の健康サービス・国営の保険スキーム(仕組み)の設立といった、その報告の提案は、1948年に労働党政権によって実施された。 2 そうした制度を実行している国家のこと。 (3) コウビルド英語事典(welfare stateの項)より全文翻訳 英国や他の幾つかの国において、福祉国家とは、政府が健康や教育などの無料サービスを供給し、例えば老齢や失業や疾病によって労働することが出来ない人々に金銭を付与する制度をいう。 ◆辞書による説明2:「リベラル」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(liberalismの項)より全文翻訳 政治的および経済的ドクトリン(理論・信条)であり、①個人の権利・自由、②政府権力の制限の必要性、を強調するもの。 1 リベラリズムは、16世紀欧州の戦争(30年戦争)の恐怖に対する防御的リアクションとして発生した。その基本理念は、トーマス・ホッブズとジョン・ロックの著作の中で公式な表現を付与された。この両者は、至上権は究極的には被統治者の同意によって正当化され、神権ではなく仮想的な社会契約によって付与されると唱えた。経済分野では、19世紀のリベラル(自由主義者)達は、社会での経済生活に対する政府介入の撤廃を強く要求した。アダム・スミスに従って彼らは自由市場に基礎を置く経済システムは、部分的に政府にコントロールされた経済システムよりも、より効率的であり、より大きな繁栄をもたらすと論じた。 2 欧州と北米の産業革命によって発生した富の巨大な不平等その他の社会的問題への反動として、19世紀末から20世紀初めにかけてのリベラル(自由主義者)達は、市場への限定的な政府介入と、無料の公共教育や健康保険などの政府拠出による社会的サービスの創出を唱えた。アメリカ合衆国では、F.D.ルーズベルト大統領により企画されたニュー・ディール(新規まき直し)計画により、近代ないし進歩的リベラリズム(modern liberalism)は、①政府の活動領域の広範な拡張、そして、②ビジネス活動の規制の増大、として特徴づけられた。第二次世界大戦後、社会福祉の一層の拡張が、イギリス・スカンジナビア諸国・アメリカ合衆国で起こった。 3 1970年代の経済的不振(スタグネーション:不況とインフレの同時進行)は殊にイギリスとアメリカ合衆国において、自由市場を選好する古典的な自由主義の立場(classical liberal position)の再興を導いた。 4 現代リベラリズム(contemporary liberalism)は、①不平等の緩和、②個人の権利の拡張、を含む社会改革に依然関心を寄せ続けている。 (2) オックスフォード英語事典(liberalの項)より抜粋翻訳(※liberalismは派生語扱い) (政治的文脈で)個人的自由、自由交易、漸進的な政治的・社会的改革を選好する(形容詞)。 語源(ラテン語) liber(=free (man):自由(人))。原初的語感は「自由人として適格な(suitable for a free man)」 ⇒つまり「自由人=奴隷でないこと」 (3) コウビルド英語事典(liberalismの項)より全文翻訳 1 ・リベラリズム(liberalism)とは、革命ではなく、法改正によって社会的進歩を漸進的に行う、とする信条である。 2 ・リベラリズム(liberalism)とは、人々は多くの政治的そして個人的な自由を持つべきである、とする信条である。 以上の辞典による説明は、かなり内容が不明瞭であるが、まとめると「リベラリズム」という言葉は、次の4つの段階あるいは種類・区分をもってその意味内容を拡張ないし変化させてきた、ということになる。 リベラリズムの段階・種類・区分 時期 意味内容 1 古典的リベラリズム(classical liberalism) 16世紀~19世紀 ①個人の権利・自由の確保、②政府権力の制限、③自由市場を選好…消極国家(夜警国家) 2 ニュー・リベラリズム(new liberalism) 19世紀末~20世紀 経済的不平等・社会問題を緩和するため市場への政府介入を容認→次第に積極的介入へ(積極国家・福祉国家・管理された資本主義)社会主義に接近しているので社会自由主義(social liberalism)と呼ばれ、自由社会主義(liberal socialism)とも呼ばれた。 3 再興リベラリズム(neo-liberalism) 1970年代~ スタグフレーション解決のため自由市場を再度選好。 2 を個人主義から集産主義への妥協と批判し、個人の自由を取り戻すことを重視 4 現代リベラリズム(contemorary liberalism) 現代 ①不平等の緩和、②個人の権利の拡張、を含む社会改革を志向1970年代以降にJ.ロールズ『正義論』を中心にアメリカで始まったリベラリズムの基礎的原理の定式化を目指す思想潮流で、①ロールズ的な平等主義的・契約論的正義論を「(狭義の)リベラリズム」と呼び、②それに対抗したR.ノージックなど個人の自由の至上性を説く流れを「リバタリアニズム(自由至上主義)」(但し契約論的な構成をとる所はロールズと共通)、③また個人ではなく共同体の価値の重要性を説くM.サンデルらの流れを「コミュニタリアニズム(共同体主義)」という。 補足説明 2 ニュー・リベラリズム(new liberalism)と 4 再興リベラリズム(neo-liberalism)は共に「新自由主義」と訳されるので注意。もともと 1 古典的リベラリズムに対して修正を加えた新しいリベラリズム、という意味で、 2 ニュー・リベラリズム(訳すと「新自由主義」)が生まれたのだが、世界恐慌から第二次世界大戦の前後の時期に、経済政策においてケインズ主義が西側各国に大々的に採用された結果、 1 に代わって 2 がリベラリズムの代表的内容と見なされるようになり、 2 からnewの頭文字が落ちて、単に「リベラリズム」というと 2 ニュー・リベラリズムを指すようになった。ところが、1970年代に入るとインフレが昂進してケインズ主義に基づく経済政策が不況脱出の方途として効かなくなってしまい、市場の自律調整機能を重視する 1 の理念の復興を唱える 3 ネオ(=再興)・リベラリズムに基づく政策が1980年前後からイギリス・アメリカで採用されるようになった。そのため今度は、 3 を「新自由主義」と訳すようになった。 上記のうち「リベラル右派」に該当するのは、 1 古典的リベラリズム、及び 3 再興リベラリズムである(薄青色部分)。 また「リベラル左派」に該当するのは、 2 ニュー・リベラリズム、及び 4 現代リベラリズムのうちロールズ的な平等主義的・契約論的正義論である(ピンク色部分)。 ◆辞書による説明3:「J.ロールズ」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(Rawls, Johnの項)より全文翻訳 (1921年2月21日メリーランド州ボルチモアで誕生-2002年11月24日マサチューセッツ州レキシントンで死去)アメリカの政治哲学者。 彼はコーネル大学(1962-79年)、そして後にはハーヴァード大学で教授した。彼は主に政治哲学と倫理学の著述を行った。 彼の『正義論(A Theory of Justice)』(1971年)は20世紀の政治哲学の代表作として広く認知されている。この著作や他の著作でロールズは民主的社会に適合した正義の概念(a conception of justice)の開発を追求した。 彼は、全体の幸福の最大化を強いる功利主義は、リベラルで民主的な諸価値の中核である自由(freedom)と平等(equality)を保護するには不適切であると信じていた。 ジャン-ジャック・ルソーとイマヌエル・カントに習って、ロールズは社会契約(social contract)という理念を強く主張した。彼は平等な権利という立場で行動する自由な人々の間の仮想的合意の結果としての正義(justice as a hypothetical agreement among free persons)を記述した。 公平で偏見のない合意を確実にするために、ロールズは(社会契約の締結を目指す)一行(parties)に“無知のヴェール(覆い)(veil of ignorance)”、つまり、一行は自分達や他人達についてのどんな特定の事実(例:彼らの才能・社会的階級・富・宗教・その他の諸価値)も、更には歴史や彼らの社会に関する事実さえも知らない、という状態を平等に課すという想定をした。 この“原初状態(original position)”からロールズは、自由な人々は、リベラルで平等主義の正義の観念(a liberal egalitarian conception of justice)、即ち“公正としての正義(justice as fairness)”に合意するだろうと強く主張した。 この観念は2つの原理から構成されている。 1 思想や結社の自由などの特定の基礎的な自由は、非常に重要であり、貧民の経済的充足や福祉改善といった他の社会的諸価値よりも優先される。 2 当局の任務や地位は機会の平等という条件の下に、全ての人々に開かれている。 (2) オックスフォード英語事典(Rawlsの項)より抜粋翻訳 ジョン(1921-2002)。アメリカ人哲学者。 彼の著書『正義論』(1971年)と『政治的リベラリズム』(1993年)は、偏見のないことを確実とする条件の下で合理的な人々が選択する公正な社会の基礎的な仕組みを考察した。 ◆辞書による説明4:「社会契約」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(social contractの項)より全文翻訳 治者(the ruler)と被治者(the ruled)の間の現実的あるいは仮想的な契約。 この観念の起源となる着想は、神とアブラハムとの間の聖書にある誓約から派生したものと思われる。しかし、それはトーマス・ホッブズ、ジョン・ロック、ジャン-ジャック・ルソーの著作と最も緊密に結びついている。 1 ホッブズは、主権の絶対的権力は仮想的な社会契約によって正当化される、と論じた。そこでは人々は、契約が為される以前に存在すると措定されている“自然状態(state of nature)”の中では欠落している平和と安全の保証と引き換えに、主権者に全面的に服従することに合意する。 2 ロックは、治者(the ruler)はまた私有財産と思想・言論・信仰の自由を保護する義務を負っていると信じていた。 3 ルソーは、自然状態では人々は好戦的ではないが理性と道徳が未発達であり、個人的自由を放棄することによって彼らは被統治者(the governed)の“一般意思(general will)”に基づく法制度の中で政治的自由と市民的権利を獲得する、と考えた。 社会契約の理念は、アメリカ革命やフランス革命の担い手達、そしてそれらに続いた成文憲法の作成者達に影響を与えた。 (2) オックスフォード英語事典(social contractの項)より抜粋翻訳 例えば、国家を守るために幾つかの個人的な自由を犠牲にすることによって、社会の諸便益のために協同する、ある社会の構成員の間の暗黙の契約のこと。 社会契約の理論は、トーマス・ホッブズやジョン・ロックやジャン-ジャック・ルソーといった理論家達の間で、①政府の起源と、②被服従者の義務を説明する方法として有名になった。 ◆辞書による説明5:「自然法」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(natural lawの項)より全文翻訳 法理学(jurisprudence)と政治哲学(political philosophy)に関して、社会ルールや実定法からではなく自然から派生した(とされる)全ての人類に共通する権利または正義の体系(a system of right or justice)である。 この概念はアリストテレスを先駆者とする。彼は“自然に適ったもの”が必ずしも“法に適ったもの”と同一ではないと考えた。 ストア派、キケロ、ローマ法学者、聖パウロ、聖アウグスティヌス、グラティウス、聖トマス・アキナス、ジョン・ドン・スコット、オッカムのウィリアム、フランシスコ・スアレスによって、様々な形で自然法の存在が主張された。 近代において、ヒューゴ・グロティウスは、例え神が存在しなくとも自然法は肯定される、と主張した。そしてトーマス・ホッブズは自然法を“理性によって発見された一般ルールの規範であり、それによって人間は自身の生活にとって破壊的な行為を禁止されている”と定義した。 ホッブズは、①仮想的な“自然状態”から理性的に演繹される法(=自然法)の複雑な体系と、②治者と被治者との間の合意による社会契約とを対比する試みを行った。 ジョン・ロックは、ホッブズから距離を置き、自然状態を自由で平等な人々が自然法を遵守する初期の社会として記述した。 ジャン-ジャック・ルソーは、①自己保存と②同情という“理性に先立つ”2つの原理によって行動付けられた孤立の中で美徳を保持する野生人(a savage)を措定した。 アメリカ独立宣言の著者達は、平等と他の“自明の”“奪うことの出来ない”諸権利を唱導する前段で、わずかに「自然の法」について短く言及しているに過ぎない。 フランス人権宣言(人間と市民の諸権利の宣言)は、自由・所有・安全そして圧制への抵抗を“時効のない自然の諸権利”であると主張した。 自然法の概念に対する関心は、19世紀に劇的に凋落した。それは部分的にはジェレミー・ベンサムや他の功利主義の提唱者達の懐疑的な攻撃の結果である。それ(自然法への関心)は20世紀の半ばに第二次世界大戦中のナチス体制によって犯された犯罪という脚光を浴びて復活した。 自然法(natural law)と自然権(natural rights)に対する懐疑は依然として強烈であるが、後代の著者達は自然権ではなく人権(human rights)を不可避的に語るようになった。 (2) オックスフォード英語事典(natural lawの項)より抜粋翻訳 1 全ての人間の行為の基礎と見なされている不変の道徳的原則から構成されるもの。 2 自然現象に関連して観測される法則。観測される法則を集合的に言う。 ◆辞書による説明6:「人権」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(human rightsの項)より全文翻訳 人間であること自体によって個人に帰属する権利。 この言葉は、それ以前に用いられた「自然権(natural rights)」即ち、中世の末以来ギリシャ・ローマの自然法概念に結びついた言葉に代わって、第二次世界大戦の後、広く使用されるようになった。 今日理解される所では、人権は、人間を取り巻く環境や歴史の多様性を反映して、広範な多様性を持つ諸価値や潜在的な諸能力を表現するものとされている。 それら(人権)は、①普遍的(universal)であり、あらゆる地域の全ての人間に適用されるもの、と考えられ、そしてまた、②基本的(fundamental)であり、本質的または基礎的な人間の要求を表すもの、と考えられている。 人権は歴史的には、人権の3つの“世代”として知られる時期に分類されてきた。 1 市民的・政治的諸権利という最初の世代は、啓蒙思想と英国・アメリカ・フランスそれぞれの革命とに結びついており、①生命(life)と自由(liberty 不羈=拘束されないこと)の諸権利、②言論(speech)と信仰(worship)の自由(freedom)の諸権利を内包している。 2 経済的・社会的・文化的諸権利という第二世代は、無規制の資本主義の餌食となることに対する19世紀半ばからの叛乱と結びついており、①労働(work)の権利、や②教育(education)の権利を内包している。 3 最後に、連帯(solidality)の権利という第三世代は、第二次世界大戦後(に登場した)発展途上の新興・脱植民地諸国の政治的・経済的渇望と結びついており、①政治的自己決定(political self-determination)と、②経済開発(economic development)に関する集団的諸権利(collective rights)を内包している。 1948年の「人間の諸権利の普遍的宣言 the Universal Declaration of Human Rights」(いわゆる世界人権宣言)の採択以降、人間の諸権利の保護のための多くの条約や協定が、国連の支援の下に締結されてきた。そして幾つかの地域的な人権法の諸制度(regional human rights law)が打ち立てられた。(※注: 1953年の欧州人権条約に基づく諸制度などを指す) 20世紀末に旧ユーゴスラビアやルワンダでの深刻な人権侵害やその他の犯罪を訴追するための特別国際犯罪法廷が召集された。 2002年に設置された(常設の)国際犯罪法廷は、人間性に対する犯罪、大量虐殺という犯罪、戦争犯罪の訴追について授権されている。 (2) オックスフォード英語事典(rights of manの項)より抜粋翻訳 全ての人間に正当に帰属していると考えられる諸権利。人間の諸権利。 この文句は1789年にフランス国民議会で採択され、1791年のフランス憲法前文で使用された「人間と市民の諸権利の宣言 the Declaration of the Rights of Man and of Citizen」(いわゆるフランス人権宣言)に結び付けられている。 (3) コウビルド英語事典(human rightsの項)より全文翻訳 人間の諸権利とは、全ての人々が保有すべきだと、多くの社会が信じている基礎的な諸権利である。 ■6.左翼を生み出した思想 ◆辞書による説明1:「啓蒙思想」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(enlightenmentの項)より全文翻訳 17-18世紀の欧州の知的運動であり、神・理性・自然・人間に関するその諸理念は、混ざり合って一つの世界観を構成し、芸術・哲学・政治の革命的な進展を鼓舞した。 啓蒙思想の核心は、理性の活用と称賛だった。 啓蒙思想家達にとって、受け継いだ権威は、それが科学であろうと信仰であろうと、束縛されることのない精神による精査に服するものだった。 科学と形而上学において、演繹と帰納という論理は、包括的な新しい宇宙観(a sweeping new cosmology)の創出を可能とした。 理性的な信仰の探求は、(啓蒙思想家を)理神論(Deism)に導いた。理性を信仰に適用したことによるさらに一層急進的な産物は懐疑論(Skeptism)・無神論(Atheism)・唯物論(materialism)である。 啓蒙思想は、ジョン・ロック、トーマス・ホッブズといった人々による近代の世俗的な心理学的・倫理学的理論を産み出し、それはまた急進的な政治理論の発生をもたらした。 ロック、ジェレミー・ベンサム、J-J・ルソー、モンテスキュー、ヴォルテール、トーマス・ジェファーソンといった人々は全て、権威主義的な国家への建設的な批判と、自然法に基礎を置く社会的有機体のメタ形式の概要を描き出すのに貢献した。 啓蒙思想の後世への継続的な遺産の一つは、人類の歴史は全体としては進化の記録である、という信念である。 (2) オックスフォード英語事典(enlightenmentの項)より抜粋翻訳 (啓蒙)17世紀末から18世紀にかけての欧州の知的運動であり、伝統ではなく理性と個人主義を強調した。 それは、デカルト、ロック、ニュートンといった17世紀の哲学者の影響を非常に強く受けており、その代表的人物は、カント、ゲーテ、ヴォルテール、ルソー、アダム・スミスなどである。 ◆辞書による説明2:「理性主義(合理主義)」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(rationalismの項)より全文翻訳 理性(reason)を、知識の主要な源泉であり判断材料(chief source and test of knowledge)である、とみなす哲学的見解。 理性主義は長期間に渡って、経験主義(empiricism)つまり、全ての事実問題に関する知識(knowledge of matters of fact)は究極的には感覚的経験(sense experience)から派生し、かつそれによって判断されなければならない、とする信条のライバルであり続けている。 この信条(経験主義)に対抗して、理性主義は、理性を、①確実性と②一般性の両方について、感覚的認知(sense perception)の到達できる範囲を超えて真理(truths)を捉えることが出来る能力であると考えている。 「自然の光明 natural light」の実在を強調することで、理性主義はまた、神秘的な経験であれ神の啓示であれ直観であれ、秘儀的な知識を唱導する諸体系のライバルであり、また、理性の代わりに生物学的・感情的または意思的・無意識的または実存的などの多様な非理性主義に反対し続けている。 (2) オックスフォード英語事典(rationalismの項)より抜粋翻訳 宗教的信仰や感情的反応よりも、理性と知識に、意見と行動の基礎を置いている実践のあり方またはその原理。 (哲学)経験よりも理性が知識の確実性の基礎である、とする理論。 (神学)理性を、信仰の究極的な権威として取り扱う実践のあり方。 (3) コウビルド英語事典(rationalismの項)より全文翻訳 理性主義とは、人々の生活は感情や宗教的信仰ではなく、理性と論理に基礎を置くべきだ、とする信条である。 ◆辞書による説明3:「決定論」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(determinismの項)より全文翻訳 哲学で、人間の意思決定を含む全ての出来事は、先行的に存在している諸原因によって完全に決定されている、とする信条。 伝統的な自由意志問題は、「道義的責任は決定論の真理と両立するのだろうか?」という問いから発生している。 それ(道義的責任)とは両立しない、と信じる人々の中で、(1)決定論の真理を信奉する幾人かは、自分の行為の道義的責任を負える人は誰もいない(そして、それゆえ犯罪行為の懲罰は正当化されない)、と結論づけている。しかし、(2)道義的責任の存在を信奉する幾人かは、決定論は偽である、と結論づけている。 道義的責任は、決定論と両立すると信じている人々は、両立論者(compatibilist)と呼ばれている(「両立論 compatibilism」を見よ)。 ピエール-シモン・ド・ラプラスは18世紀の古典的決定論の形成に責任がある。 ラプラスにとって世界の現在の状態は、以前の状態の影響であり、かつ、それに続く状態の原因である。 もし万一、精神が、どの瞬間にも①全ての法則と②自然界の全ての力と③全ての構成物の各々の位置を運動量を知ることが可能だとしたら、精神はそれゆえ、あらゆる存在物の確実な未来と過去とを知ることができるのだが(それは不可能である)。 (2) オックスフォード英語事典(determinismの項)より抜粋翻訳 (哲学)人間の行為を含む全ての出来事は、究極的には意志の外にあるとみなされる諸原因によって決定される、とする信条。 幾人かの哲学者は、決定論は、個々の人間は自由意志を持たず、彼らの行為は道義的責任を問い得ない、という含意を持つもの、と認識している。 (3) コウビルド英語事典(determinismの項)より全文翻訳 決定論とは全ての行為や出来事は、他の行為や出来事・状態などの結果であり、従って人々には何を行うかという選択が事実上不可能である、とする信条である。 ◆辞書による説明4:「一元論」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(monismの項)より全文翻訳 形而上学で、世界は本質的に一つの実体であるか、または唯一の種類の実体を内包している、とする信条 一元論は二元論(Dualism)・多元論(Pluralism)の両方に反対している。 一元論の例として、①唯物論(Materialism)、②汎神論(Pantheism)、③形而上学的観念論(metaphysical Idealism)がある。 なおベネディクト・ド・スピノザを見よ。 (2) オックスフォード英語事典(monismの項)より抜粋翻訳 1 (哲学)特定の領域に関する実体(existence)例として、事物と精神、あるいは神と世界の間の実体、の識別または多元性を否定する理論または信条である。 2 唯一の至高の存在が実在する、とする信条である。多元論(Prulalism)と対比せよ。 ■7.まとめ(左派・左翼思想の系譜) (1) 啓蒙思想(enlightenment) 17-18世紀欧州で発生し、左派・左翼思想を生み出した思想運動。その内容として以下の4つが重要である。 1 理性主義(rationalism) R.デカルト(1596-1650)、理性からの演繹により、唯一の合理的世界を設計できるとする思想(設計主義的合理主義)。 2 一元論(monism)・決定論(determinism) B.スピノザ(1632-77)、P-S.ラプラス(1749-1827)、ヘーゲル主義やマルクス主義の決定論に重大な影響を及ぼした。 3 近代自然法論(natural law) H.グロチウス(1583-1645)、中世的・神学的自然法から、理性からの演繹による近代自然法へと変化した。 4 社会契約論(social contract) T.ホッブズ(1588-1679)、J.ロック(1632-1704)、J-J.ルソー(1712-78)、社会契約により世界をリセットするとする思想。 (2) 集産主義(collectivism 集団主義) 近代ではJ-J.ルソー『社会契約論』で初めて主張され、ヘーゲルを経て極左(マルクス主義)・極右(ナチズム)両方に重大な影響を及ぼした。 1 共産主義 K.マルクス(1818-83)、集産主義の極地を為す思想。 2 マルクス主義 マルクス主義の「弁証法的唯物論」は、「ヘーゲル左派」から発展した典型的な決定論である。 3 社会主義 ①ソ連型(ストック(資産)を国有化するタイプ)と、②スェーデン型(課税によって所得の大半を国家が吸収し再配分するタイプ。フロー(入出金)の社会化。高負担高福祉)がある。 4 社会民主主義(社会民主制) 暴力革命ではなく平和的な社会主義への移行を唱える立場であるが、その本質は社会主義であることに変わりはない。 (3) リベラリズム 19世紀末に起こったニュー・リベラリズム(社会主義的リベラリズム)及び、1970年代以降の現代リベラリズム(平等論的リベラリズム) 1 福祉国家 欧州諸国で社会主義の代替手段として大規模に実施され、アメリカや日本でも採用されている所得再配分政策。 2 現代リベラリズム J.ロールズ(1921-2002)、福祉国家の理論的基礎を提供した政治哲学者と見なされている。なおロールズの本心は「事後の所得再配分」ではなく「事前の資源再配分」であり、この理解は厳密には間違いである。 3 人権 近代自然法論と社会契約論から生まれた「自然権 natural rights」を言い換えたもの。 ※啓蒙思想の主流は、デカルトやルソーなどのいわゆる大陸合理論(設計主義的合理主義・価値一元論)だが、それ以外に真正自由主義(保守主義)を産み出した思想の系譜(批判的合理主義・価値多元論)もある(下記参照)。 ■8.参考:「自由」と「隷従」を分かつ西洋思想の2つの流れ ※矢印(→・↓など)は影響関係 価値多元論(批判的合理主義) 価値一元論(設計主義的合理主義) 古代~中世 無知の自覚・ソクラテス 中世ゲルマン法の伝統・マグナ-カルタ キリスト教的自然法論 理想国家論・プラトン ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 16~17世紀 モラリストの懐疑論・パスカル コモン・ロー司法官/法律家・コーク 近代自然法論・グロチウス → 社会契約論1(君主主権)・ホッブズ ← 理性主義(一元論、決定論を含む)・デカルト・スピノザ ・モンテーニュ ・ブラックストーン ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・マンデヴィル ・ペイリー → 社会契約論2(国民主権)・ロック ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・ヘイル ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 18世紀 スコットランド啓蒙派・ヒューム・A.スミス ↓ ↓ 社会契約論3(人民主権)・ルソー フランス啓蒙派・ヴォルテール・百科全書派 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ フランス革命以降 近代保守主義・バーク ↓ フェデラリスト・ハミルトン ↓ 功利主義・ベンサム ドイツ観念論・カント 空想的社会主義 無政府主義 ↓ ・マジソン ↓ ・J.S.ミル ・フィヒテ ・サン-シモン ・バクーニン 19世紀 歴史法学派 ↓ ↓ ・スペンサー ・ヘーゲル ・フーリエ ・プルードン ・トックヴィル ・サヴィニー アメリカ的保守主義 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・メイン ・マーシャル ↓ 人定法主義 フェビアン社会主義 新ヘーゲル主義(プラトン的理想主義) ヘーゲル右派(民族重視) ヘーゲル左派(唯物論重視) ↓ ↓ ・ケント ↓ ・オースチン ・S.ウエッブ ・グリーン ↓ ↓ ↓ ↓ ・ショウ マルクス主義・マルクス ・エンゲルス ・第一インター ・アクトン ↓ ・ケルゼン ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 20世紀 ↓ ・シュミット リベラル社会主義(ニュー・リベラリズム)・ホブハウス ↓ ナチズム・ヒトラー・ローゼンベルク マルクス-レーニン主義・レーニン 西欧マルクス主義・グラムシ 修正社会主義(社会民主主義)・ベルンシュタイン ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・ケインズ ↓ ・第三インター ・ルカーチ ・第二インター 第二次大戦以降 現代保守主義・オークショット 再興自由主義・ハイエク・ポパー → リバタリアニズム(自由至上主義)・ノジック ・ベヴァリッジ → 平等論的リベラリズム・ロールズ・ドォーキン コミュニタリアニズム(共同体主義)・サンデル・ウオルツァー ・コミンフォルム ・フランクフルト学派 ・コミスコ 価値多元論(value-pluralism)⇒人々を「自由」に導く思想 価値一元論(value-monism)⇒人々を「隷従」に導く思想 個人主義(individualism) 集産主義(collectivism:集団主義) 歴史・伝統重視の思想 集産主義ではないが理性による究極的価値への到達を説く思想 ※個人主義(individualism)がなぜ歴史・伝統重視の思想につながるのかの説明は 「個人主義」と「集産主義」 参照 ※価値多元論(I.バーリンの用語)は、批判的合理主義(critical rationalism:K.R.ポパーの用語)に重なる。 ※価値一元論(I.バーリンの用語)は、設計主義的合理主義(constructivist rationalism:F.A.ハイエクの用語)に重なる。 -... ※サイズが合わない場合は こちら をクリック ■9.参考図書 『開かれた社会とその敵』(全2巻)K.R.ポパー著(1945) 第一部:プラトンの呪文第二部:ヘーゲル、マルクスとその余波2冊本だが、論旨明快で読み易い。プラトンから始まり、ヘーゲルを経てマルクスに至る全体主義思想を厳しく論駁した必読の名著。 ■10.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 ■左翼や売国奴を論破する!セットで読む政治理論・解説ページ 政治の基礎知識 政治学の概念整理と、政治思想の対立軸 政治思想(用語集) リベラル・デモクラシー、国民主権、法の支配 デモクラシーと衆愚制 ~ 「民主主義」信仰を打ち破る ※別題「デモクラシーの真実」 リベラリズムと自由主義 ~ 自由の理論の二つの異なった系譜 ※別題「リベラリズムの真実」 保守主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ ナショナリズムとは何か ケインズvs.ハイエクから考える経済政策 国家解体思想(世界政府・地球市民)の正体 左派・左翼とは何か 右派・右翼とは何か 中間派に何を含めるか 「個人主義」と「集産主義」 ~ ハイエク『隷従への道』読解の手引き 最速!理論派保守☆養成プログラム 「皇国史観」と国体論~日本の保守思想を考える 日本主義とは何か ~ 日本型保守主義とナショナリズムの関係を考える 右翼・左翼の歴史 靖國神社と英霊の御心 マルクス主義と天皇制ファシズム論 丸山眞男「天皇制ファシズム論」、村上重良「国家神道論」の検証 国体とは何か① ~ 『国体の本義』と『臣民の道』(2つの公定「国体」解説書) 国体とは何か② ~ その他の論点 国体法(不文憲法)と憲法典(成文憲法) 歴史問題の基礎知識 戦後レジームの正体 「法の支配(rule of law)」とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 立憲主義とは何か ※概念/理念定義、諸説紹介 まとめ 「正義」とは何か ~ 法価値論まとめ+「法の支配」との関係 正統性とは何か ~ legitimacy ・ orthodoxy の区別と、憲法の正統性問題 自然法と人権思想の関係、国体法との区別 「国民の権利・自由」と「人権」の区別 ~ 人権イデオロギー打破のために 日本国憲法改正問題(上級編) ※別題「憲法問題の基礎知識」 学者別《憲法理論-比較表》 政治的スタンス毎の「国民主権」論比較・評価 よくわかる現代左翼の憲法論Ⅰ(芦部信喜・撃墜編) よくわかる現代左翼の憲法論Ⅱ(長谷部恭男・追討編) ブログランキング応援クリックをお願いいたします(一日一回有効)。 人気ブログランキングへ
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改行ズレ/画像ヌケ等で読み辛い場合は、ミラーWIKI または図解WIKI をご利用ください 右派(the Right)・左派(the Left)の分類から外れる様々な思想のまとめ <目次> ■1.このページの目的 ■2.中間派の概要 ■3.言葉どおりの中間派◆辞書による説明1:「中間派」 ◆辞書による説明2:「中道派」 ◆辞書による説明3:「第三の道」 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想◆辞書による説明1:「便宜主義」 ◆辞書による説明2:「功利主義」 ◆辞書による説明3:「結果主義」 ■5.その他多様な思想◆辞書による説明1:「無政府主義」 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 ◆辞書による説明3:「共同体主義」 ■6.ご意見、情報提供 ■1.このページの目的 右派・左派に簡単には分類できない様々な思想(ここでは便宜的に「中間派」と呼ぶ)について、概念的な整理を行います。 ■2.中間派の概要 ※中間派を更に内容から3分類します。 内容 キーワード 言葉どおりの中間派 右派と左派の中間に位置することを自認するもの ①中間派(centrist)、②中道派(middle-of-the-road, middle-roader)、③第三の道(the Third Way) 価値・原則ではなく結果を重視する思想 結果重視であり、一定の価値・原則に基づいた思想ではないもの ①便宜主義(opportunism)、②功利主義(utilitarianism)、③結果主義(consequentalism) その他多様な思想 独自の思想内容を保持するが、右派・左派の分類には該当し難いもの ①無政府主義(anarchism)、②自由至上主義(libertarianism)、③共同体主義(communitarianism) ※②自由至上主義(libertarianism)は右派の思想と見なされる場合が多いが、どちらかというと左派的な①無政府主義(anarchism)との関連性が強いことと、ノージックの主張がJ.ロックの社会契約説に則った構成をとっておりハイエクのいう「設計主義的合理主義」に該当することから、中間派に分類する方が収まりがよい。 ※なお、ハイエクをリバタリアンと説明しているサイトがよくある(例えばWIKIPEDIA)。彼の思想がリバタリアン達の思想に大きな影響を及ぼしているのは確かだが、しかし上述のとおりハイエクは「設計主義的合理主義」を厳しく排撃しており、彼をリバタリアンに含めるのは無理である。 ※下図では、便宜主義で中間派を代表させているが、自由至上主義・共同体主義その他、上に挙げた諸思想は全て下図の黄色の領域に位置すると理解して欲しい。 ※サイズが合わない場合はこちら をクリック ※政治的スタンス5分類・8分類について詳しくは 政治の基礎知識 参照。 ■3.言葉どおりの中間派 ◆辞書による説明1:「中間派」 (1) オックスフォード英語事典(centristの項)より抜粋翻訳 穏健な政治的見解を保持している人。 (2) コウビルド英語事典(centristの項)より全文翻訳 中間派の政策または政党は、過激ではなく穏健である。 ◆辞書による説明2:「中道派」 (1) オックスフォード英語事典(middle-of-the-roadの項)より抜粋翻訳 極端を避けること。穏健。 (2) コウビルド英語事典(middle-of-the-roadの項)より全文翻訳 貴方が、誰かの見解や政策が中道(middle-of-the-road)だと記述するとき、貴方は、彼らが右翼でも左翼でもなく、なおかつ過激派でも全くないことを意図している。 ◆辞書による説明3:「第三の道」 (1) オックスフォード英語事典(the Third Wayの項)より抜粋翻訳 2つの極端に対する代替案と見なされるあらゆるオプション、特に左翼でも右翼でもなく、中間的で合意に基づいた政治的アジェンダ(協議事項)をいう。 (2) コウビルド英語事典(the Third Wayの項)より全文翻訳 「第三の道」(という言葉)は、極端に右翼的でもなく、極端に左翼的でもない政治的信条・原則の一揃いの組み合わせを言い表す場合に使用される。 ※「第三の道」という言葉は、18年間続いた英国のサッチャー メージャー保守政権に対抗して、ブレア党首が、new Labour(新しい労働党)の政策スローガンとして唱えたもので、確かにブレア以前の労働党の取っていた強度の社会民主主義政策(=社会主義)と、サッチャー以降の保守党の新保守主義(=再興自由主義)政策の間という意味で「第三の道」であるが、その実質はアメリカ民主党の「リベラリズム」に近いもの、つまり「中間」ではなく「リベラル左派」に近い政策だった。 ■4.価値・原則ではなく結果を重視する思想 ◆辞書による説明1:「便宜主義」 (1) コウビルド英語事典(opportunismの項)より全文翻訳 もし貴方が、誰かの振る舞いをオポチュニズムと呼ぶとき、貴方は、彼らを自身の行為が正しいか間違いかを考慮することなしに起こり得る全ての機会を金銭や権力を得るために利用している、と批判しているのである。 ◆辞書による説明2:「功利主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 行為は、それが行為者だけでなく影響を受ける全ての人々をも含めて、幸福を最大化する傾向がある場合に、正しいとする倫理的原則である。 そのため、功利主義者は、行為の内的性向や行為者の動機ではなく、行為の結果に焦点を合わせる(結果主義 consequentalism を見よ)。 古典的功利主義は快楽主義(hedonist)である。しかし快楽(pleasure)以外の(または快楽に加えて)諸価値を採用することも可能である(観念的功利主義 ideal utilitarianism)。 あるいは、もっと中立的に、そして経済学の一般的バージョンで言うと、合理的か、または(何らかの)知識に基礎を置いたものに見えるならば、全てのものは価値がある、と見なすことが出来る(選好的功利主義 preference utilitarianism)。 功利最大化の検証は、単独の行為によって直接に適用される(行為功利主義 act utilitarianism)か、または、行為ルールのような道義的評価に相応しい何らかの他の対象を通じて行為に対して間接的にのみ適用される(ルール功利主義 rule utilitarianism)とする。 ジェレミー・ベンサムの『道徳と法の原理序説』(1787年)とジョン・スチュアート・ミルの『功利主義』(1863年)は功利主義の主要な声明書である。 (2) オックスフォード英語事典(utilitarianismの項)より抜粋翻訳 有益であり多数の利益となる行為であれば、それは正しいものである、とする信条。 何はともあれ、幸福を増進する行為は正しいものであり、最大多数の最大幸福ということが行為の第一の案内役であるべきだ、とする信条。 功利主義の最も有名な唱道者は、ジェレミー・ベンサムとJ.S.ミルである。 功利主義は、①行為の動機や内的性向ではなくて、その結果に焦点を合わせていること、②異なる諸個人の幸福を比較することの不適切さ、③正義や平等などの概念に基礎を置く諸価値に留意することが欠落していること、を批判されている。 (3) コウビルド英語事典(utilitarianismの項)より全文翻訳 功利主義とは、道義的に正しい行動の流れとは、最大多数の人々の利益を産み出すものである、とする理念である。 ◆辞書による説明3:「結果主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(consequentialismの項)より全文翻訳 倫理学で、行為はそれらの結果に基づいて正しいか間違いかの判断を下すべきである、とする信条。 結果主義の一番単純な形式は、古典的 classic(または快楽主義的 hedonistic)功利主義 utilitarianism である。それは、ある行為の快楽の総量がそれが世界に与える苦痛を上回って最大化されるかどうかによって、正しいか又は間違っているか分かると主張する。 「観念的功利主義(ideal utilitarianism)」として知られるG.E.ムースの結果主義は、美と友情を快楽と同様に、個人の行為が、その最大化を目指すべき内的善(intrinsic goods)と見なしている。 R.M.ヘアーの「選好的功利主義(preference utilitarianism)」によれば、例えどんな選好であるにせよ、その選好や要求が最大限に充足されるならば、それらの行為は正しい、とされる。 結果主義者達は、また、①各々の個人の行為は、その結果に基づいて判断されるべきか、またはそれに代わって、②行為の一般ルールがそのように判断されるべきであり、個人の行為はそれが一般ルールに調和しているか否かという点のみ判断される、とすべきかに関して、内部で(見解の)相違がある。 ①前者を「行為功利主義者(act utilitarian)」といい、②後者を「ルール功利主義者(rule utilitarian)」という。 義務論的倫理学を見よ。 (2) オックスフォード英語事典(consequentialismの項)より抜粋翻訳 (哲学)行為の道義性はもっぱら、その結果によって判断される、とする信条。 ■5.その他多様な思想 ◆辞書による説明1:「無政府主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(anarchismの項)より全文翻訳 あらゆる形式の政治的権威は不必要であり望ましくないと考え、個人や集団の自発的な協力と自由な連携に基づいた社会を唱導する政治理論。 この言葉は、現在は無政府主義の定礎者と見なされているピエール・ジョセフ・プルードンが『所有とは何か』(1840年)で採用するまでは軽蔑的にのみ用いられた。 無政府主義者ミハイル・バクーニンは第一インターナショナルでカール・マルクスと衝突し、1872年に第一インターナショナルは解散したが、バクーニンの支持者達はスペインやイタリアなどのラテン系諸国で労働者組織の管理力を掌握し続けた。 政府のない社会への以降には暴力革命が必要だと信じていた初期の無政府主義者達さえも、移行の必然性(※注:マルクスによる共産主義社会への移行の必然性の主張のことと思われる)には不同意だった。 1880年代末に勃興したアナルコ-サンディカリズム(無政府主義的急進労働組合運動)は労働組合(Syndicats)(の力)を強調し、国家を麻痺させるゼネストを呼びかけた。 19世紀と20世紀には無政府主義はまた、英国のニュー・ァナークやアメリカのブルック・ファームといった実験的共同体を産み出した。 スペイン内戦の初期の期間に無政府主義者達の民兵は東部スペインの大半の部分を事実上管理し、彼らはそこに数百の無政府主義的集合社会(anarchist collectives)を樹立した。 無政府主義は、1930年代にファシズムの組織的な運動に鎮圧されたが、1950年代と60年代にアメリカと欧州の公民権運動と学生運動へのその影響を通して再登場した。 1970年代の急進的な環境運動もまた無政府主義的な理念に鼓舞されたものである。 1999年に始まった、無政府主義者に先導された世界銀行や国際通貨基金(IMF)に反対する街頭デモは、それまでになかった知名度を獲得し、新たな無政府主義グループ・定期刊行物・インターネットサイトなどを産み出した。 無政府主義者の主題は、沢山の20世紀の芸術家・作家・音楽家達によって省察された。その中にはパブロ・ピカソ、アメリカのビート運動の詩人達、スペインのシュールリアリスズム映画制作者ルイス・ビュンナー、アメリカ人作曲家ジョン・ケージが含まれる。 (1) オックスフォード英語事典(anarchismの項)より抜粋翻訳 あらゆる政府の廃止と、武力や強制に頼らず自発性と協力に基づく社会を組織することへの信念。 無政府主義の信条に基づく政治的動力または運動(a political force or movement)。 (3) コウビルド英語事典(anarchismの項)より全文翻訳 無政府主義とは政府の法や権力は、自由に協働する人民によって置き換えられるべきだとする信条である。 ◆辞書による説明2:「自由至上主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(libertarianismの項)より全文翻訳 個人の自由を強調する政治思想。自由至上主義者は、各個人は、自己の行動が他人の自由を侵害しない限り、完全な行動の自由を保持すべきだと信じている。 自由至上主義者の政府に対する不信は、19世紀の無政府主義(anarchism)に起源を持つ。典型的な自由至上主義者は、所得税やその他の政府の課税ばかりでなく、社会保障(social security)や郵便サービスのような他の多くの人々が有益だと思っているプログラムにも反対する。 アメリカでは彼らの見解はしばしば伝統的な政党間の境界を横断する(例えば、自由至上主義者はほとんどの共和党支持者と同じ様に銃規制に反対するが、ほとんどの民主党支持者と同じ様に禁止薬物の合法化を支持する)。 自由至上主義者の間で愛好されている人物はヘンリー・デビット・ソローとアイン・ランドである。 (2) オックスフォード英語事典(libertarianismの項)より抜粋翻訳 市民生活に対する政府の介入を最小限のもののみとすることを唱導する極端な自由放任の政治思想。 その支持者は個人の道徳は政府の扱う事柄ではなく、それゆえ麻薬使用や売春のような異論もあるところではあるが参加者以外の誰も害さない活動は不法とされるべきではないと信じている。 自由至上主義者は無政府主義者と主張内容を共有しているが、但し自由至上主義者は一般には、より一層政治的権利と関連付けられる(主としてアメリカ)。自由至上主義は伝統的な自由を社会的正義に結びつける配慮が欠落している。 (3) コウビルド英語事典(libertarianの項)より全文翻訳 1 リバタリアンであったり、またリバタリアン的な態度の人とは、人々は自分が望むままのやり方で考えたり振る舞う自由を持つべきだという理念を信じ、また支持している人である。(= リベラル) 2 自由至上主義者とは自由至上主義の見識を持つ人である。(= リベラル) ◆辞書による説明3:「共同体主義」 (1) ブリタニカ・コンサイス百科事典(communitarianismの項)より全文翻訳 ①政治生活の実行、②政治制度の分析・評価、③人間のアイディンティティと安寧幸福の理解、に関する共同体(community)の重要性を強調する政治・社会思想。 共同体主義は1980-90年代に、ジョン・ロールズ等の思想家による理論的リベラリズムに対する明白な反対思想として興起した。 共同体主義者によれば、リベラリズムは非現実的なほどに原子化した抽象的個人という概念に寄りかかっており、また自由と自律といった個人的価値に余りにも重要性を置き過ぎている。 共同体主義の主要な代表者には、アミタイ・エツィオーニ、マイケル・サンデル、チャールズ・ティーラーが含まれる。 なお、集産主義を参照のこと。 (2) オックスフォード英語事典(communitarianismの項)より抜粋翻訳 1 小規模な自治的共同体に基礎を置く、社会組織に関する理論または制度。 2 共同体に対する個人の責任と、家族という単位の社会的な重要性を強調するイデオロギー -... ※サイズが合わない場合はこちら をクリック ■6.ご意見、情報提供 ↓これまでの全コメントを表示する場合はここをクリック +... 以下は最新コメント表示 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 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