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『やっぱりキミは、神童じゃなくて〝凡人〟だったんだね』 ―――と、“とある教師”は笑い飛ばした。 Profile “太古のルーン文字を綴る神童” 「…過去は覆らない、だが未来は変えられる。」 Name ヴァン・ローライト( Vaan・lawlight) sex 男 Race 人間 Personality 努力家で勤勉だが融通が聞かなくて若干ナルシスト。 Age 30歳前後 Birthday 5月5日 Height/Weight 177cm/63kg Hobby 掃除、読書、清書 like ハンバーグ、甘味、お酒 Dislike 嘘、トマト、辛味 Belong ネポック高等部教師 容姿 hair 髪型:真ん中に分けられたワンレングス髪色:暗い灰みかかった栗色 eye 形:やや吊眼気味の丸眼瞳の色:黒 point 双瞼の下に濃い隈 clothes 皺の無い新品同様の上下スーツ。出張や特別な日にはロープを纏う魔術師スタイル。 [Parameter] 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 C D B+ A C- Ability 魔術 太古に伝わりし叡智と奇跡【付与魔術《ルーン文字》】 破壊力-C スピード-B 射程距離-A 持続力-C 精密操作性-A 成長性-― 太古に伝わりし特殊な文字列《ルーン文字》扱い様々な媒体に付与したり直接、放出が可能な魔術。同時に付与出来るのは2つまでで肉体に付与させる事も可能だが、使う度に消耗していく制限がある。主に主戦力とするルーン魔術は『火』『加速』『麻痺』『治癒』『魔祓い』の5種だがその他のルーン魔術も使える。 Battle Style) 数々のルーン魔術で敵を牽制しつつ、様々な媒体にルーン文字を付与し遠近攻撃を与えるトリッキーな魔術師。ルーン文字特有の描く際に隙が招じてしまう為に近接攻撃に弱く、それを補う為にこれまで培った戦闘技術や経験を駆使して闘う。ヴァン・ローライト自体、身体は頑丈では無い為に相手の行動を一手、二手先を読みながら攻撃を受けずに、混合したルーン文字や搦め手などで様子を伺いながら攻撃を付与させる事が鍵となる。 Summary { {数十年前にネポック魔法学校に在籍した元生徒で『“神童”』と謳われた程の魔術の才能の持ち合わせた現教師。かつて学生時代に、悪魔に唆され魔の深淵に魅了され堕ちかけた所を恩師に紙一重で救われ、その原因で恩師を喪い、その後、波乱万丈の生活を送りつつ恩師と同じ道を歩みたいと志願し魔術協会の誘いを蹴り教員となり、今現在十数年間勤務している。 Personal belongings― 蛇杖 杖の頭部には二翼の装飾があり、柄には二匹の蛇が逆方向に巻きついている。かなり堅くて滅多な事では壊れない。 キノコのクッキー 豪雪の村 グレイシア にてネレイネ=クナップハウザーに貰ったキノコのお菓子。本人曰く勿体無くて食べられないらしい。 空っぽの法玉 大勲章 系統樹の種の討伐を協力し行い特別な報酬を授かった。 大勲章は部屋に飾られ保管されており、法玉は火の魔力が込められており常備している。 friend [部分編集] +生徒編Ⅰ "エリシア・クローディア" 図書館で出会った不思議な子。 『彼女の“才”は俺が惚れる程のモノで、鍛え上げれば立派な魔術師になるだろう。が、それ以外の道を辿るのも悪くは無いんじゃないか?ま、将来有望の子だな。』 イロピア・テセフィル 一緒に掃除した女子生徒。 『何だかんだで、よく目をする機会がある様な気がするな。彼女の剣戟は見事なモノだと評価するが、熱くなり過ぎて冷静を欠いてはいけない。』 "アーニャ" 優雅に紅茶を嗜む女子生徒。 『夜の見廻り中に、紅茶匂いに誘われ共に相席をした、話してみると堅物みたいな雰囲気など微塵も無くて、良い意味で普通の生徒だったな。』 "ナイア・ナイア=レンブラント" 校庭で出会った穴堀ガール 『最初は校庭を荒らす輩が居ると思ったが、話を聞いてる内に埋めたものを探しているらしく手伝おうとしたら一人でやりたいと拒否されたので傍観する事に。…別に、尻尾とか興味とか無いので勘違するな!』 "シャミル・キャラミット" 本を黙々と読んでいた少女 『年甲斐なく恋愛について語ってしまったが…まぁ、たまには童心に却るのも悪くはない。雪の村で大活躍したとパトリシアに聞いた時は正直驚いたが、最近の活躍を見ているとキミは会った頃より成長しているようだな。』 "チャイルズ・チャールストン" 図書館にて出会った自称天才。 『天才を語るのは少し時間が掛かるかもしれないが、神童たる俺をいつか追い越すと述べた瞳は、自信に満ち溢れ本当に達成してくれるんではないかと思わせてくれる生徒だな。』 [部分編集] +生徒編Ⅱ "バーラント・アントン" 生意気な生徒。 『実技試験、豪雪の村、系統樹の種、SBRやらで色々顔を会わせ、半ば腐れ縁みたいな感じだが俺に対する態度は変わらんのは気のせいか…? ま、生意気な生徒だが、お互い軽口を言い合える今の関係も正直嫌いではないな。』 "フレズベルク" 着ぐるみ纏いし謎の少女。 『軟禁されてから随分と怠慢な生活を送っていた様だが、それは置いといて色々謎が多い生徒だな。ステラさんの指導の元で農業部?を始めて楽しい学校生活を送っていて何よりだ。 "[[]]" 鍛練励む少女と犬(?) 『魔導書を片手に召喚魔術に励んでおり、良い心掛けだと感心せざる終えないな。少々抜けてる面があるようだがそれも個性だろう。 brしかしあの魔導書・・・俺の杞憂であれば良いのだが。』 [部分編集] +教師編 “ヘスティ・ブラッドロータス" 学生の頃からお世話になっている先生。 『かなりの変わり種だが、生徒の事を人一倍考えている人だな。…たぶん。尊敬はしているし憧れてはいますが酒癖の悪さと俺を弄るのは止めていただけませんかねぇ…!? 』 “ロイコ・クローディア" 元教え子の教育実習生 『教え子が教育実習生とは月日早いモノだと実感させられる。風の噂を聞く限り、教師として親身に生徒と向き合っていると聞くが、元教え子として俺も鼻が高いぞ。…え?裸踊りしたヤツが何を言ってるって?…ナンノコトヤラ。』 “ステラ・メディオーリ" ネポックを長年支え続けるドS教師。 『いい加減子供扱いは勘弁ですが、この人からみたら俺はクソガキ何だろうか…? この学校で一番怒らせてはいけないと第六感が告げる。ステラさんは天然無自覚というか…何と言えばいいのやら。』 “ジャン=D・ホロウ" 不真面目な教師。 『…彼ぐらいなフランク教師だと、さぞ生徒には人気なのだろうが、俺には到底真似は出来ん。お互いの性格はまるで水と油だ──が、教師としてでは無く一人の人間としては俺は嫌いではない。』 [部分編集] A man who was once known as the prodigy──。 [部分編集] +閲覧する。 ―――とある上流貴族の家の長男として生まれ、その家の跡取りとしての幼き頃から厳しい教育を受けることになる。彼の名は“ヴァン”姓は“ローライト”。幼き頃から魔術の才に彼は深く寵愛され、その愛は“呪い”にも等しい程に・・・“唆かし”“囁き”“狂わす”。これは、かつて神童と呼ばれた男の話を綴った懺悔譚である。少年の頃から武術、杖術、学問、貴族のマナー等と多種に渡る『指導』を受けて育ってきた彼は、常に安息の日は無く恐怖の日々を贖っていった。彼が神童と呼ばれれたのは齢〝七歳〟の頃である。ローライト家の血統は特別秀でたモノでも無く。世間の記憶にも薄れる程の無名の貴族と呼んでもいいだろう。ーーーしかし〝ヴァン・ローライト〟〝一人例外〟を除いて。 ―――月日は経ち、彼の寵愛された才能は、本人が手が付けられない程に体内で〝魔力〟が暴走し始め、身体を蝕み、蹂躙していく…。『“やぁやぁ、キミがヴァン君だね?話はキミのお父様の伺っているよ。…むむっ、成る程成る程…。”』『ま、〝及第点〟って所だねではキミのお父様との約束通り、キミを一から鍛え直して上げるよ。』不意に漆黒の宵闇に紛れ、寝室に訪れた訪問者。彼女は、まるで〝魔女〟の様な格好で口角を三日月型に曲げ薄ら嗤う。暫く惚けに取られていると魔女が億劫そうに手を翳し、燦然と文字列が踊る様に浮遊する。『あぁ、これは〝ルーン文字〟〝といって、特殊な魔術サ。なんだい?興味があるのかい。…キミのお父様と〝ベルちゃん〟は旧知の仲でね。頼まれたら断れない関係なんだよねー』『うんにゃ、説明するのも面倒臭いし、現地に着いたら教えてあげるよ。〝ヴァン君〟with〝ベルちゃん〟inネポックの旅~そんな楽し気な声音とは裏腹に文字列が無慈悲に身体を包み込み声を出す暇も無く、---世界 が暗 転 す r 。 {―――まだ綴られていない…
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619 :ライスイン:2014/05/02(金) 17 01 47 1943年1月 東京・夢幻会会合場所 「漸く大勢を立て直せましたね。」 「あれから毒ガス攻撃は一切なしか。報復と定期便が効いたな。」 「追い詰められたらやらかしそうですが・・・。」 「その時には”神の炎”が完成しているよ。」 「連合各国も反撃に移るそうです。」 「日米露三国同盟~落日の欧州」14 1943年1月1日、連合は年明けと同時に防御から反撃へと移行した。 一連の毒ガス攻撃以降は防御に徹し、その間に被害の回復と新兵器の実戦配備、そして同盟の植民地攻略を行っていた。 スーダン等のアフリカ中央部の英植民地は北アフリカでの敗北と制海権の損失による補給途絶を受けて駐留英軍は同地を放棄し 南アフリカまで撤退。フランス領マダガスカルは補給の途絶や原住民の反乱に加え、援軍の望みも絶たれて脱出すら不可能になった為 自分達から連合に降伏を申し出た。 ベルギー領コンゴ等は日米の軍事顧問団による指導や援助及び工作で成立した現地住民による解放軍が質・量共に現地ベルギー軍を 圧倒。凡そ1ヶ月ほどの戦闘で全土を解放した。この時に今までの苛烈な支配への反動で多少の過激な行為(※1)が発生してしまっていた。 シエラレオネやゴールドコースト、スペイン領サハラはリベリアを拠点にした米軍によりアッサリと陥落。スペインが併合した南部の 旧ポルトガル植民地も占領したマダガスカルを拠点にした連合軍に上陸されて風前の灯となっていた。 南アフリカ共和国では本国からの補給途絶により武器も満足に供給出来なくなった英軍及び南アフリカ軍は圧倒的多数の黒人反政府軍 に敗北を重ねていた。また白人住民の大半も投降ではなく武器を持っての抵抗を選択した為、悲劇が多数発生した(※2)。 そして追い詰められた英軍・南アフリカ軍は逃げ出した白人住民と共に南部のケープタウンに立て篭もり(※3)、徹底抗戦することになった。 620 :ライスイン:2014/05/02(金) 17 02 21 そしてイタリア領エリトリア・ソマリアでは周辺の植民地攻略で完全孤立した現地の同盟軍を艦隊やエジプト等からの航空支援を受けた 駐留イタリア軍が奮闘しほぼ独力で奪還に成功していた。これは完全孤立や補給所の襲撃、工作による食中毒や下痢の大発生(※4)などで 現地の同盟軍が極端に消耗していたからであるが、他にもイタリア系の同盟軍将兵の寝返りや”撃墜した同盟軍高官の夫人・令嬢”(※5)からの 情報提供。更には一部の部隊が行った 「降伏すれば収容所で毎日紅茶が飲めるぞ。」 「わが国のピザ・パスタ料理や日本の糧食を食べられるぞ。」 といった呼掛けに応じた英軍将兵の集団投降も要因の一つであった。 インドでも首都ニューデリーで決戦を挑もうとした英軍・国民議会派だが完全包囲されたお陰で食糧事情が悪化。そんな状況下で行われた 強制徴収で抵抗した市民に英軍・国民議会派が発砲し多数の死者が出たことで市民が暴徒化。そんな中で潜伏していたボース派が市民に武器を配りながら 各所で破壊を工作を実施。それを合図に攻撃を開始した日本軍(朝鮮王国軍1個師団含む)・ボース派によりあっけなく陥落。 英軍は司令部を中心にして残された戦車などを使って日本軍到着まで持ちこたえて投降したが国民議会派はそれに失敗。警備兵に裏切られた挙句に 暴徒に捕まってしまい、ガンジー以下の国民議会派幹部は市内の電柱に吊るされてしまった。 そして肝心の反撃は3箇所、イタリア・トルコ・ロシアにて始まった。 まずロシアではオデッサ・キエフ・ミンスク・サンクトペテルブルクの線から最新装備で固めた300個師団にも及ぶロシア帝国軍が 航空支援の下、一斉に進撃を開始。新型であるT34/85やJS2、SU100等の強力な装甲戦力を多く揃えたロシア側に対して同盟軍はお寒い状況だった。 補給は滞りがちで冬季装備も不足、おまけに毒ガスや略奪のお陰で占領地の住民を完全に敵に回し、パルチザンの活動も酷くなっていた。 それに新装備のほうも辛うじてティーガー1を200両近く送り込んだがそれでもJS2に対しては優位とは言えず、また各軍集団に対して分散して 配備された為、戦局には殆ど寄与していなかった。また真の主力である4号戦車だが未だ半数以上をF1までの旧式が占めている状況だった。 ロシア軍の攻撃は完全に奇襲となり、油断していた同盟軍は敗走した。しかし一部のドイツ軍部隊は総統閣下の死守命令もあり頑強に抵抗したが質・量共に 圧倒的なロシア軍を前にして次々と消滅していった。 反撃開始から1ヶ月経過する頃には同盟軍は100キロ以上も後退。しかも死守命令のお陰でホトやバルク、クライストにクルーゲといったドイツ軍の名将が 次々とヴァルハラに召されて行った。 次にトルコ戦線ではイスタンブールから出撃したトルコ軍50個師団(アラブ各国の援軍及び義勇兵含む)がギリシャ各地を次々と占領。 日米から供与された戦車を先頭に進撃するトルコ軍に対してギリシャ軍及び同盟軍(※6)は戦えば必ず負けて後退を重ね続け、僅か1月で 全土を制圧されてしまった。またトルコ軍のアテネ占領時に軟禁されていたギリシャ国王だが解放されて直ぐに戦犯として逮捕され、イスタンブール へ連行された。またギリシャ政府だが全土を占領されてからはドイツに亡命、自由ギリシャとして付き従った自由ギリシャ軍5個大隊(総兵力)を率いて 同盟側で戦争を継続する事になった。 そしてイタリア戦線では米軍とロシア・イタリア軍団(アフリカ軍団から改称)の増援を受けたイタリア軍がゆっくりではあるが順調に進撃。 凡そ1ヶ月ほどで毒ガス攻撃前の防衛線までを回復。同時にコルシカ島も占領していた。 621 :ライスイン:2014/05/02(金) 17 03 00 その間、同盟各国の海軍・空軍の動きは不活発だった。 反撃を開始した連合軍地上部隊への攻撃や防空任務で磨り減り、辛うじて生産した新型機(※7)も定期便からの本土防空で消耗。 そして無茶な開発命令による混乱や植民地損失による資源輸入の途絶による生産減少もあり、開発・生産は遅れていた。 海軍もドイツ海軍は主要軍港を潰されて建造中の艦が全て破壊され、艦艇の修理機能も完全に損失。 おかげで現時点で生き残っていた艦隊全てを英国スカパフローに移していたが移動中に機雷と潜水艦により損失を出していた(※8)。 フランス海軍は地中海で生き残っていた艦艇全てをブレストに移そうとはしたが移動中に米機動部隊に捕捉され文字通り全滅。 スペイン・ギリシャ・ベルギー・ルーマニア・ブルガリアの海軍は既に消滅し、主力の筈の英海軍も機雷除去が進まず、燃料不足もあり 港に引き篭もっている状態だった。 また英国本土の状況だが植民地からの食料・資源の輸入が途絶えて飢餓が始まりつつあった。辛うじてフランスから輸入は出来ているが それも通商破壊の影響で滞りがちだった。この影響で学校の校庭やゴルフ場、各家庭の庭や空き地、更にはバッキンガム宮殿の敷地内といった ありとあらゆる場所が畑と化していた。会社の倒産や個人の破産も相次ぎ経済は極度に悪化。しかし困窮した人間が次々と(食事目当てに)志願した お陰で陸軍及び郷土防衛隊(※9)だけは兵力を大幅に拡張できていた。 ※1:ベルギー兵士に対するオーバーキルや抵抗を続けた市民に対する処刑など。但し支援元の日米の影響やそれらへの配慮からか女子供は抵抗しない限り 丁重に保護されていた。 ※2:自らの土地や資産を守ろうとした為と劣等人種などに降伏できるかという白人優越主義的なプライドもあり、女性だけでなく子供まで銃を手に取り 抵抗した。この為、虐殺だけでなく性犯罪も多数発生し、戦後に混血が増える理由の一つとなった。 ※3:「第2のアラモ」や「白人世界の自由の砦ケープタウン」を呼称していた。但し兵力は1個師団前後で重装備は殆ど無かった。 ※4:調理師に化けた多数のイタリア工作員による反攻。下剤だけでなく腐った食材なども使われた。 ※5:イタリア軍兵士による”特殊工作”の成果。なお”撃墜された同盟軍高官の夫人・令嬢”の殆どは戦後に祖国へ帰還せず、自らを”撃墜した” イタリア兵と結婚(再婚)した。 ※6:ギリシャ駐留の同盟軍は殆どが治安維持目的の東欧諸国軍で戦車はFT17や1・2号しか保有しておらず、ギリシャ軍もそれまでの戦闘で消耗しており 戦車は殆ど保有していなかった。 ※7:Me109G・Fw190D(独)、タイフーン・テンペスト・ファイアフライ(英)。フランスは開発が大幅に遅れ、輸入やライセンス生産を検討中。 ※8:装甲艦リュッツォー、アドミラル・グラーフ・シュペーを機雷で損失。戦艦バイエルン、バーデンは機雷で損傷した所を米潜水艦アルバコアに撃沈。 無事にスカパフローに逃げ込めたのはビスマルクだけとなった。 ※9:本土防衛の為に編成された民兵組織。主な武装は備蓄されていた旧式装備の他、ホームガードパイクに手製の手榴弾や猟銃など。 中にはブラウンベスなど博物館から出してきた様なマスケットまで用いられていた。 次話:「日米露三国同盟~落日の欧州」15
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自衛隊 / 阪神教育事件 +クチコミ検索〔警察予備隊〕 #bf +ブログサーチ〔警察予備隊〕 #blogsearch +ニュースサーチ〔警察予備隊〕 【最新国防ファイル】陸上自衛隊第1師団 東京など1都6県を防衛警備 - ZAKZAK 編集後記:1357号|週刊金曜日公式サイト - 週刊金曜日 最有力は? 2021年「今年の車」を大予想!! 10傑も実力車揃いで大混戦必至(ベストカーWeb) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自衛隊は合憲か違憲かを問うた恵庭事件(写真=共同) - 日本経済新聞 トヨタ ランドクルーザーは悪路になるほど活き活きする頼もしい相棒 - Webモーターマガジン - motormagazine.co.jp 警察マニアだけが知る、 細かすぎる覆面パトカーの見分け方 - ベストカーWeb 日本に強力な軍事力がなければ拉致問題は解決しない - auone.jp 首相、殉職自衛隊員の追悼式に出席(写真=共同) - 日本経済新聞 米高校の教科書に「韓国人は激しい民主主義で竹島領有権を主張」の記述、韓国団体が修正要請へ - ニコニコニュース 「日本版CIA」をつくろうとした政治家・緒方竹虎(nippon.com) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 防衛費2%超で補うべき日本の「知られざる弱点」 - auone.jp 【ぴいぷる】俳優・寺田農「面白い作品は全部出たい」 規模が小さい、監督が無名は関係なし 主役は演じ、脇役は想像して肉付け - ZAKZAK 警察予備隊訴訟、憲法判断せず - 日本経済新聞 [社説]国民審査投票に意思込めよう - 日本経済新聞 【国家の流儀】台湾、朝鮮半島有事の日米共同対処に反対!? 立民の安全保障政策の問題点「安保法制の違憲部分を廃止します」 - ZAKZAK GRの名は伊達じゃない! 新型ランクルGR SPORTの「最新技術」が圧巻の内容だった(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大人気のトヨタ「ランクル」には2種類あり! どっちがいい?(マイナビニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース まさに機能美といえるデザインがカッコイイ! ネオクラシックなクロカン車3選 - くるまのニュース 警察予備隊は警察なのか軍隊なのか - 日本経済新聞 紙面でたどる信州・日本・世界③(戦後から昭和30年代まで)|信毎web - 信濃毎日新聞 早すぎたデジタル迷彩!? 七色の61式戦車が誕生したワケを“生みの親”に聞いた(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 2005年9月14日 在外邦人の投票制限は「違憲」、最高裁が立法不作為認める - 日本経済新聞 アウトドアの王者「ランクル」! 新型に「EV」や「ハイブリッド」が設定されなかった「もっともな理由」とは(Auto Messe Web) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 圧倒的実力を支える「壊しきり」とは? ランクルが世界中から愛される理由 - ベストカーWeb アフガン政権崩壊から1週間 ~今後日本がするべき「2つのこと」(ニッポン放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 世界随一の信頼性! 日本車でもっともご長寿な「歴代ランドクルーザー」の凄さとは(WEB CARTOP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 陸自61式戦車 1度も戦わぬ一方で果たした役割とは 旧陸軍の「遺産」を繋げ未来へ(乗りものニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 日本で売ってないランクル70が海外では現役な訳 - 東洋経済オンライン 砂川最高裁判決の2つの顔 - 日本経済新聞 トヨタ ランドクルーザー 70周年、ライブイベント 8月1日配信 - レスポンス アメリカ同時多発テロで自衛隊初の「戦争支援」 小泉官邸で見た混乱と決断 - 論座 いざ五輪、機動隊の本領発揮…「同じ釜の飯」は食えず - 読売新聞 日本の国益最大化における憲法9条の役割 【政経電論】 - 政経電論 「ランドクルーザー」進化の裏に自衛隊 三菱に2度敗けたトヨタ 知られざる「戦い」の歴史 - 乗りものニュース 豪雪の救世主「陸上自衛隊の雪上車」なぜ雪に強いのか 使い勝手が向上した納得の理由 - 乗りものニュース 占領期最大の恐怖「公職追放」:朝鮮戦争でマッカーサー解任、進むパージ解除(5) - Nippon.com 【書評】『三島由紀夫事件 50年目の証言 警察と自衛隊は何を知っていたか』 - 産経ニュース 防衛法制のネガリスト方式への変更【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】 - Reuters Japan 【解読】混乱の中、発足 警察予備隊70年 くもりなき自衛隊の位置づけを 特別記者・石井聡 - 産経ニュース 「不許可」覆した自衛隊初の災害派遣 現場からの直訴 国を動かす (2020年8月2日) - エキサイトニュース 自衛隊の前身「警察予備隊」の創設から70年…その知られざる誕生秘話 - 現代ビジネス 「存在」だけでいい・「災害派遣と軍事」分けて意識…「自衛隊」このままでいいのか? - 読売新聞 朝鮮戦争70年、変質した日本の安保環境 米国の「ただ乗り論」に対抗するには:朝日新聞GLOBE+ - GLOBE+ 日本人サイズにマッチ 自衛隊誕生を支えた米軽戦車「チャフィー」銀幕でも「名演技」 - 乗りものニュース <あのころ>警察予備隊が保安隊に 都心を記念行進 - 47NEWS 警察予備隊の発足時から今も続く憲法改正の動きと米国の影|日本外交と政治の正体 - 日刊ゲンダイ ランクルが牽引!? トヨタが世界有数の自動車メーカーになったキッカケとは - くるまのニュース 戦後73年、吉田茂の「軽軍備国家論」から考えるもう一つの敗戦 - 現代ビジネス 自衛隊前身の警察予備隊創設へ【1950(昭和25)年7月8日】 - トウシル 災害出動が予想されるので4ヵ月遅れの11月1日が自衛隊記念日(饒村曜) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 個人 徹底解説:自衛隊は今まで何をしてきたか 自衛隊の歴史を読み直す(1)~終戦から創設まで(1/4) - JBpress コラム:日本が「平和主義の衣」を脱ぐ日 - ロイター 主張/自衛隊発足60年/「時代の大うそ」またつくのか - しんぶん赤旗 【軍事情勢】戦車はトラクターと呼べても特車にあらず - SankeiBiz ● 警察予備隊〔Wikipedia〕 ★ 占領期、3年超の機密往復書簡が発見…警察予備隊「同意」を伝達 「産経ニュース(2014.9.7 06 37)」より (※mono.--前半往復書簡発見の経緯は略、詳細はニュース記事で。) / 「吉田首相は、警察力強化に全面的に同意する」 注目されるのは、自衛隊の前身、警察予備隊創設など安保構想を先取りするやりとりがあることだ。中将は米国内での講演を通じて、共産主義者による騒乱に対処するため約15万人規模の警察軍創設を主張。24年3月には陸軍省顧問に就任、首脳らにも進言した。 鈴木氏は23年11月23日付で、同年4月に大阪や神戸で発生した在日朝鮮人による騒乱事件を例に「現行の警察力ではそのような事態に十分対処できない」という吉田茂首相の不安を記し、「彼(首相)は、日本の警察力を強化すべきだというあなたの見解に全面的に同意する」と伝えた。 当時、マッカーサー元帥は「非軍事化」の占領方針に反するなどとして警察軍創設案に反対だったが、陸軍省でも検討が進められ、25年7月、朝鮮戦争への駐日米軍投入で生じる軍事的空白を埋めるため元帥自ら7万5千人の警察予備隊創設を指令するに至った。 「国民は米国による防衛を望んでいる」 鈴木氏はまた、講和後の安全保障に関する日本側の認識を問う中将に25年4月18日付で機密メモを送付。「国民の大多数は米国による防衛を望んでいる」と米軍駐留への世論の支持を伝えた。鈴木氏の残したメモには、事前に吉田首相や西村熊雄条約局長に相談したとの記述がある。 一方、中将は「米国には日本の助けが必要であり、両国の安全は切り離せない」(同8月25日付)という吉田首相宛てメッセージを託した。翌年1月の講和交渉開始を控えて、再軍備に慎重姿勢の首相に自衛努力を促したとみられ、鈴木氏は翌月「首相に伝えた」と報告した。(肩書は当時) ◇ 大阪、神戸の朝鮮人騒乱事件「朝鮮人学校閉鎖」の文部省通達に反対する朝鮮人ら約7千人のデモが昭和23年4月24日、大阪府庁を包囲し一部が暴徒化。神戸でも朝鮮人らの集団が兵庫県庁に押しかけ、岸田幸雄知事らを軟禁し閉鎖の撤回を要求。翌25日、神戸地区の占領軍が非常事態を宣言。検挙者には日本共産党員もいた。現場に急行したアイケルバーガー中将は「不法行為」と非難声明を出した。 鈴木九萬 明治28年茨城県生まれ。東大法学部卒。大正10年外務省入省。昭和12年宮内省御用掛(昭和天皇の通訳)。15年駐エジプト公使。日米開戦で9カ月の抑留生活を送り、17年交換船で帰国。20年横浜終戦連絡事務局長。GHQ(連合国軍総司令部)から直接軍政・軍事裁判所設置・米軍B円軍票発行の布告を事前入手しその阻止に貢献。駐豪大使、駐伊大使を歴任し36年退官。62年死去。 ロバート・アイケルバーガー(1886~1961年) 1942(昭和17)年以降、米陸軍第1軍団司令官、第8軍司令官としてニューギニアなど南西太平洋諸島、フィリピンでの対日戦を指揮。45年8月横浜に進駐し、本土の各地に展開した占領軍を指揮した。48年離任・帰国後は講演や執筆を通じ、日本の再軍備を主張した。49~50年ヴォルヒーズ陸軍次官の対日顧問。54年大将に昇任。
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登録日:2011/04/09 (土) 02 53 49 更新日:2023/12/26 Tue 11 54 03NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 うみねこ うみねこのなく頃に おっぱい ひかさん わたしはだぁれ? ゲームマスター コングラチュレーション ジャンケンのグー ツンデレ ビーチェ ベアト ベアトリーチェ ベアトリーチェェェェェ ヤス リーチェ 人気投票1位 保護人格? 多重人格もどき 大原さやか 妾 姉ベアト 巨乳 幻想 悪役令嬢 愛がなければ視えない 戦人の嫁 永遠の淑女 無限の魔女 犯人はヤス 紗音 蝶 金 金髪ボイン 顔芸 顧問錬金術師 魔女 黄金 黄金の蝶 黄金の魔女 だからこそ妾がいる…!!さぁ右代宮戦人、跪け。そして永遠の忠誠を誓って妾の靴を舐めるがいい…ッ!! 妾を認めれば全ての謎に決着がつく。妾の力をもってすればどのような密室も生み出せ、そして打ち破れる!! 戦人ァ、力ある者に屈服する悦びに身を委ねたくはないィィ?? そなたは妾の一番のお気に入りの家具にしてやるよ。そなたを愛して愛して、灰になるまで妾の玩具にしてやるよ…。 くっくくくくくひっひひひひひひひひひひひゃっひゃひゃっはっははははーっははっはっはっはっはっはっはッ!!! 『うみねこのなく頃に』の登場人物。 CV 大原さやか 「黄金」にして「無限」の称号を持つ魔女。 1人を“無限に”殺す力を持つ。 episode1の「お茶会」にて初めてその姿を現す。 一人称は「妾」。 「本作で起こる殺人事件は自分が魔法によって直接、もしくは間接的に起こしたものだ」と主張しており、 それを納得しようとしない戦人との間で推理ゲームを行っている。 既に人間の域を逸脱し、悪魔のように人間に召喚されては対価と引き換えにその力を貸し与えているという。 金蔵との契約で右代宮に富を与えたということで「右代宮家顧問錬金術師」を自称している。 六軒島の広大な未開の森の主として右代宮家で語り継がれてきた存在であり、今なお外界から隔絶された六軒島に不穏な気配を漂わせている。 高圧的かつ我侭な性格で、魔女たちの中でも一際残忍であると言われている。 自分を敬わない者には攻撃的な感情を露にし、激しい罵りの言葉を浴びせる。 しかし、一部のニンゲンに対しては手助けの魔法を施したり、慣れ親しもうとするなど好意的な一面を見せることも多く、 時には子供のように我侭を言うなど非常に気まぐれで起伏の大きい内面もある。 episode3では演技ではあるがツンデレを見せた。 好きなものは紅茶とアイスクリームで、嫌いなものは退屈と、自分を否定する者。 その実体は「ニンゲンの誰かではなく、この世界のルールが擬人化した存在」とされているが、 幻想浸食の進行によって六軒島に顕現し、眷属や魔女の家具を従えて物語を引っ掻き回す。 ゲーム板では赤文字を使って、真実を語ることができる。 赤文字で宣言した言葉は一切の疑いようのない真実であり、証拠の提示が必要ない。 episode1からepisode4のゲームマスターであり、episode4ラストにて戦人の青き真実により敗れ、 最後の謎である「戦人以外の全員が死亡した状況で戦人以外の何かが戦人を殺害する」を出題し生きることを放棄する。 以下ネタバレ episode5では、自らの意思で動くことすらおぼつかない生ける屍のような状態になる。 その後は黄金郷でワルギリア、戦人に見守られながら生きていたが、 終盤ドラノールに殺された戦人の下に自らの足で駆け寄り、涙を浮かべながら消滅する。 なおここで消滅したのはゲームマスターであったメタ世界のベアトリーチェであり、ゲーム盤の駒としての彼女はその後も度々登場する。 以下ネタバレ 『うみねこのなく頃に』という作品においてベアトリーチェと呼ばれる女性は複数存在する。 ベアトリーチェ・カスティリオーニ 金蔵に黄金を与え、生涯にわたって金蔵を虜にした言わば初代ベアトリーチェ。 サロ共和国の高官の娘で、ムッソリーニの側近である父親と共に日本に亡命するため、潜水艦に乗ってイタリアから日本へとやって来た。 航行中の事故により父親と乗組員の大半を亡くし、艦体に深いダメージを受けた潜水艦は命からがら「六軒島」の基地へ辿りつく。 生き残った乗員のうち英語を使えるのが彼女のみだった為、同じく六軒島の日本人の中で唯一英語が使える金蔵と二人で通訳を務めるうちに金蔵と親しくなる。 やがてイタリア軍と六軒島の守備隊との間で黄金を巡って殺し合いが勃発。 最終的に金蔵とベアトリーチェだけが生き残った。 戦後は小田原の別荘に匿われ、金蔵との間に子供を授かる。 しかし、産後の肥立ちが思わしくなく、出産からほどなくして死亡した。 なお、PS3版では設定が少々異なり、六軒島に到着した時点で既に妊娠していた。よってPS3版の「九羽鳥庵のベアトリーチェ」は金蔵の血は引いていない。 九羽鳥庵のベアトリーチェ 金蔵とベアトリーチェの間に生まれた娘で六軒島の森の奥にある「九羽鳥庵」という隠れ屋敷に軟禁されていた。 物心ついたときから、金蔵に「黄金の魔女」として九羽鳥庵で育てられた。 しかし、彼女自体は魔法も使えず、屋敷から出ることもかなわず、「自分は何者なのか」「魔女ではないのではないか」というアイデンティティに悩んでいた。 1967年、九羽鳥庵に迷い込んだ楼座により、外の世界の存在を教えられ脱出を決意。 楼座につれられて森を抜けようとした道程で、誤って海岸沿いの崖から転落して死亡。 転落時点で実父である金蔵に凌辱されて妊娠しており、後のヤスを身体に宿していた 黄金の魔女ベアトリーチェ ゲーム盤の六軒島で惨劇を引き起こした魔女。 『うみねこのなく頃に』という作品においてただ単に「ベアトリーチェ」と呼ぶ場合は彼女を指す。 episode7で元々は、右代宮家の真の当主・ヤス(別世界の理御)が思い描いた魔女のイメージを核に、 熊沢が語っていた悪食島(かつての六軒島)の怪談や、使用人の間で広まった六軒島の屋敷の怪談など、 様々な「人が畏れる不可思議な存在」の要素が合わさって作りだされた存在であると判明。(姉ベアト) 当初はクレルと同じ外見であったが、金蔵が「ベアトリーチェ」の肖像画を掲示したことでそれを取り込み今の姿となった。 episode8では、戦人のゲーム盤の駒として黄金郷を守るため奮闘し、真実を求める2人の魔女と死闘を繰り広げた。 ある人物の心の中で魔法が肯定された世界においては、戦人によって1986年の六軒島から連れ出されるが…。 姉ベアト EP6に登場。 容姿が同作に登場する魔女ベアトリーチェ(ベアト)に酷似しているが、性格や設定にベアトとは異なる要素が見られる。 ミニスカートにブレザーと活動的な服装をしており、髪を下ろし、ロングヘアーをなびかせている所も特徴。 大富豪右代宮家の屋敷で怪事件を巻き起こすことに日々を費やしているらしく、その性格と行動原理は右代宮家で語られるベアトリーチェを思わせる。 しかし、かつて魔女ベアトが興味を示していた親族右代宮戦人には全く関心を持っていない。 蜘蛛の巣が苦手という弱点がある。 妹ベアト EP6に登場。 作中では登場に際しての事情から、『雛ベアト』とも呼ばれている。 容姿そのものは魔女ベアトと同一だが、魔法は一切使用できず、大人しく繊細な性格をしている。 姉ベアトとは異なり蜘蛛の巣は平気なようだ。 くっくっくっくっ…妾は追記・修正する者には寛大であるが、そうでない者には残酷であるぞ…? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] うみねこって原作とか知ってないとワケわからんな。つまりどういうことなんだってばよ。 -- 名無しさん (2015-03-09 07 41 58) 漫画版は割と分かりやすいぞ。とりあえずEP7とEP8だけ読めばいい -- 名無しさん (2015-04-02 22 15 40) 名前の由来はベアトリーチェ・チェンチかな? -- 名無しさん (2015-05-07 15 31 08) だろうね。あとダンテの『神曲』に出てくる永遠の淑女ベアトリーチェも入ってる -- 名無しさん (2015-11-26 07 39 41) なんか雛ベアトが恐ろしいほどかわいく愛しく思えて仕方ないのだが、自分は魔女幻想におかされてしまったのだろうか(汗 -- 名無しさん (2016-07-05 12 49 24) ↑人格的にはロリ紗音みたいなものだからね、しょうがないね -- 名無しさん (2016-07-05 21 14 55) 漫画版のConfession of the Golden witch読んだ後だとPS3版の「 九羽鳥庵のベアトリーチェ 」は金蔵の血は引いていないっていうのは物語りの根幹にかかわる改悪だったな -- 名無しさん (2016-07-05 23 49 09) ↑同感だか、全年齢版の家庭用ゲームで近親相姦ネタは今のご時世だとヤバすぎたという判断もわからなくはない -- 名無しさん (2016-10-24 22 31 06) 物凄い雑な説明をするのであれば犯人は三重人格でその内一つがベアトって感じだろうか -- 名無しさん (2017-02-16 02 38 14) EP5までのベアトリーチェとEP6からのベアトリーチェは記憶と人格を受け継いでるだけで基本別人なんだよな -- 名無しさん (2017-03-24 13 53 59) ベアトリーチェて永井豪関連作品じゃ『神曲』しか出てない(ダンテ並感) -- 名無しさん (2018-12-03 14 51 24) 名前 コメント
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死恐怖症。 タナトフォビア。 死そのもの、またはそれに関連した事柄に対する恐怖症の俗称。 意識の喪失による無。 死に伴う孤独や痛み。 理不尽で悲惨な死。 生や死そのものの不可解さ。 死ぬことによる他人からの忘却。 身近な誰かの死。 これらについて病的な恐怖心を滲ませる人間は、タナトフォビアに羅患している可能性があるとされる。 彼ら、彼女らにとって人生は絶望の旅路だ。 どんなに楽しい時間を過ごしていても死の影が常に付きまとう。 集合体や高所への恐怖症とは違い、解放されることはない。 何年後、遅くても何十年後には必ずやってくる恐るべき「おしまい」を恐れながら生きていくしかない。 ◇◇◇ 努力することは素晴らしい。 努力しないで現状に文句を垂れる者は浅ましい。 金。 社会保障。 愛。 幸福。 足りない足りないとほざく有象無象の何と惨めなことだろう。 しかし、しかしだ。 世の中には、ほんの一定数だが、いる。 努力する、しないではなく。 そもそも、努力すらさせてもらえない人間が。 未来はいつだとて閉ざされ、一筋の希望も見えやしない。 立って外に歩き出そうにも、物理的な障害があるから叶わない。 そんな中で希望を抱こうとすれば、痛みと苦しみが笑いながらやってくる。 そんな、世界に嫌われているとしか思えないような人間が、この世には確実に存在する。 九條未咲という少女もまた、その一人だった。 鎖に繋がれて、いつでも薄暗い部屋の中で一人きり。 犬用の餌皿に乱暴に盛り付けられた食事と一日一杯の水だけで体の健康を維持する暮らし。 体を壊せばおしまいだ。 殴られ、罵られ、放置されて死んでしまう。 だから未咲は体を猫みたいに丸め、温めて必死に祈る。 どうか、風邪だけは引きませんように。 病気だけは、しませんように。 神さま、わたしはまだ死にたくありません―― そう。 彼女は、世界に愛されていなかった。 運命に、蛇蝎のごとく嫌われていた。 ◇◇◇ ……その日は、いつもより少し「しつけ」が長かった。 きっかけは、少女の母親が旦那を問い詰めたことだった。 女の旬を過ぎてなお変わらない嫉妬深さを持つ彼女は旦那のメール履歴を漁り、浮気の証拠を発見して突き出したのだ。 何しろただでさえ遊び人、浮気性な男だ。 これまでにもこんなことは何度もあった。 浮気がバレて、母親が激怒して、父親が何か口を返して大喧嘩になる。 大抵その皺寄せは少女に来るところも、ずっと変わらない。 ただ、ひとついつもと違うのは。 今日は――最初から父親の方も虫の居所が悪かったことだ。 問い詰められた父親は母親に拳を振るった。 一も二もなく、顔面を殴り飛ばした。 そこから始まるのは、物を投げ合い、口汚い暴言を飛ばし合う地獄絵図。 喧嘩の激しさがいつもより上なのだから、当然、来る皺寄せもそれだけ大きくなる。 母が、父が。 かわるがわる現れて、少女を殴り、蹴り、辱めた。 おまえのせいだと。 おまえみたいな陰気な娘がいるのが悪いと。 それに対し少女は謝るだけだ。 自分の正当性なんて、聞き入れられるとはとっくに思っていない。 いや、それ以前に。 自分が正しいという考えさえ、ずっと昔にどこかへ置き去りにしてしまった。 殴られ、叩かれ、意識は時折火花を散らして飛んでいく。 その度に寝ていると咎められ、蹴り起こされてはまた同じことを繰り返す。 少女には、もはや冷静な頭なんてものは残っていなかったが―― 同年代の子供に比べてただでさえ発育の悪い彼女なのだ。 このまま嬲られ続けていれば、今日こそは保たなかったろう。 何せ終わる兆しが一向になく、どんどん振るわれる手足の勢いは増している。 掴まれ、投げ飛ばされるようになったらいよいよだ。 鈍器で殴りつけられるようになったらそろそろだ。 頭を直接床にぶつけられるようになったら、もうすぐだ。 「その時」は近いと、未咲にもなんとなく分かった。 生物としての直感だった。 それがあるなら、生物としての本能も当然ある。 いや――それどころか彼女の本能は、常人のものよりずっと上であった。 虐げられて痛め付けられ、あらゆる希望と尊厳を奪われてもなお。 それだけは明確に、変わることなく少女の中にある。 少女は空っぽだ。 九條未咲は人形だ。 それでも。 人形は一つだけ、願いを持っていた。 死にたくない。 生きていたい。 どんなに不運でも、生きていられればいい。 死ぬのはこわい。 どんな痛いことよりも、死ぬことだけがこわい。 声をあげようにも意味のある声が出せない。 暴れたくても手足が竦む。 結果、聾者のように意味の通らない呻き声をあげるだけ。 ――神さま、神さま、どうかわたしを助けてください。 わたしは死にたくない、死にたくないんです。 それだけなんです、生きていたいんです。 だって死ぬのはこわいから。 死んだ後に何があるのかなんて誰にもわからない、天国や地獄が本当にある保証はどこにもありません。 おそろしい血の池で溺れるのも、金棒を持った鬼に叩かれるのも我慢できます。 でもなにもない暗闇で動けないまま放っておかれるのは耐えられません。 だから、だから、だから、だから! どうか助けてください、わたしをひとりにしないで! その声に、しかし散々少女を嫌っている天の神が応えることはなく。 怒りに肩を震わせている父親は、ゆっくりと硝子の灰皿を振り上げた。 あれで殴られれば、未咲の脆い骨など軽々と砕かれてしまうだろう。 加えて狙いは頭部。 言わずと知れた人体の急所。 絶望に顔を染め、逃げようと足を動かすが足は鎖で繋がれている。 もうだめだ。 もう、どうにもならない。 筆舌に尽くしがたい恐怖に震えながら、最後の抵抗として目をつぶる。 そして未咲は、神さまを恨んだ。 たとえ自分がこれからどこに行くにしろ、どこにも行かないにしろ、ずっと恨み続けてやる。 子供じみた、だからこそ何より強い想いを発して。 父の手に握られた灰皿が、その小さな頭にゆっくりと迫り…… 「■■■■■■■■」 少女の目の前で――その首が胴を離れた。 飛び散る飛沫が煤けた服を久々の水気で染めていく。 怒りの形相を浮かべたままの首が畳の上に落ちる。 それからやや遅れて、首から上をなくした父の体が崩折れた。 「……え……?」 その先に、見慣れない男がいた。 右の手首から先を父の血でべっとりと汚して、全身も未咲と同じく返り血に塗れた青年。 錆びついた槍と泥や煤で汚れた鎧を纏った、美しいのにどこか「ズレた」見た目の騎士だった。 顔は狂ってしまっているかのように口元だけ笑顔を浮かべている。 いや、事実狂っているのだろう。 何故なら正気の人間に、こんな目はできない。 騎士の目に宿る瑠璃色は、静かなる狂気の光で満ちていた。 突然静かになったことを不審に思ってか、襖を開けて母親が顔を覗かせる。 そこに、騎士は無言で携えた槍を突き出した。 母親もまた、何が起こったかすら分からないまま、絶命。 眉間に大穴を開けて、間抜けに口を半開きにして無様に死んだ。 「■■■■■■■■」 時間にして、たった二十秒ほど。 たったそれだけの時間で、何年にも渡り九條未咲を苛んできた「地獄(かてい)」は完膚なきまでに崩壊した。 九條家の人間は今や、未咲しかいない。 暴力と暴言に始まり、あらゆる悪意を向けてきた両親は一瞬にして殺された。 この――おぞましい騎士の手で。 底知れない妄執を香らせる美丈夫によって、ゴミのように命を絶たれた。 それを見て、未咲はおずおずと口を開く。 殺された父と母。 その死体を交互に一度だけ見て、震えを押し殺して声を発した。 「かみさま、ですか?」 「■■■」 違う、といったように聞こえた。 「■■、■■■■■■」 何を言っているのかは理解できないが―― 未咲にはひとつ、わかったことがある。 この人はきっと、いい人ではない。 しかし、自分を助けてくれる。 自分を死から遠ざけてくれる。 永遠に、近づけてくれる。 ……それを証明するように、 九條未咲の手の中には、 小さな翼付きの指輪が握られていた。 ◇◇◇ 九條未咲は、歴史に詳しくない。 義務教育をまともに受けていないのだから当然だが、それだけに彼女は自分のサーヴァント……『バーサーカー』を本物 の騎士なのだと疑いもせずにそう信じ込んだ。 しかし、それは誤っている。 部分的に見れば当たっているが、真実はその真逆だ。 バーサーカーは騎士ではない。 騎士を名乗り、自分を騎士と信じ、その末に天寿を全うした「妄信の怪物」。それが彼だ。 ついぞ自身の在り方を正しく見つめることなく、妄想症(パラノイア)に身を委ね続けた奇人。 彼の活躍を記した前後編の小説は、かの聖書の次に世界中で多く読まれたという――彼はまごうことなき精神異常者であ りながら、世界中の誰からも深く愛された。 弱者から奪わず、常に自分が信じるままの高潔な騎士であり続けた男。 精神を病んでいながら、深い見識と様々な技術で立ちはだかる問題を解決してのけた彼。 錆びた槍と煤けた防具、痩せた駄馬と一人の臣下だけを連れて果てない旅に出た滑稽で幸福な愚か者。 彼は風車を巨人と呼んで突撃し、地平線に数え切れないほどの大軍勢を見た。 そんなもの、実際にはどこにもいないにも関わらず。 けれどそれは、彼にとってはれっきとした真実の世界なのだ。 ゆえに彼は狂戦士(バーサーカー)。 狂気にして正道を成す、矛盾したピエロ。 彼はかつて、自らの名をこう名乗った――「伝説の騎士」ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャと。 だが、それは偽りの名である。 彼の真実はアロンソ・キハーナという下級貴族で、間違っても騎士などではない。 その現実さえ逞しい妄想でねじ曲げて、今彼は此処にいる。 助けを求めた一人のか弱い幼娘の願いに応えて、 虚弱な体を彼女の「信じる気持ち」で武装して、ドン・キホーテは仔雲の地に召喚された。 「わたしね、生きたいの」 血の臭いがまだ辛うじて届いていない、九條家のリビング。 ソファに腰かけたバーサーカーの膝上にちょこんと座って、未咲は彼に自分の願いを口にした。 「死にたくない。ずっとずっと生きていたい」 永遠。 永遠だ。 終わらない寿命がほしい。 それは年相応の願望ではとてもなく、しかしタナトフォビアの患者としては当たり前の願いごとだった。 一生抱え続けなければならない恐怖から解放される、そのどれほど幸福なことか。 「だから、たすけてください」 バーサーカーの顔を見上げる。 乾いた血飛沫を、つたない指先で剥がして。 「わたしに、永遠(ずっと)をください」 バーサーカーは意味の通る言語は発さない。 だが彼は、この「伝説の騎士」は、少女の懇願にゆっくりと首を縦に降った。 彼は強い。 夢見た姿なのだから当然だ。 しかし本来なら、さしもの彼も自分の妄想だけでは人類史に名を残した英雄達に比べれば弱小の半端者止まり。 このように高ランクの狂化を施すことで、どうにか中級サーヴァントとして運用できる程度の三流英霊。 にも関わらず、今のバーサーカーは上級サーヴァントに匹敵するステータスを得ていた。 ドン・キホーテは妄想の産物。 アロンソ・キハーナの夢見る気持ちから生まれた架空の騎士。 それだけに、彼の強さは信じる思いの強さに依存する。 九條未咲は、自分を助けてくれた彼に強い信頼の念を捧げていた。 ――軟禁同然で虐げられ続ける毎日と、 ――間近に迫った死の運命から救い出してくれた、 ――神さまよりずっと優しい無敵の騎士。 その信頼が、何よりバーサーカーを強くする。 ドン・キホーテは九條未咲の最後の希望。 だから強い。どこまででも強くなる。 今まで何一つ掴めなかった幸薄の少女に、望むだけの永遠をやるために。 ――騎士道物語『ドン・キホーテ』は、此処に再開された。 【クラス】 バーサーカー 【真名】 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ(アロンソ・キハーナ) 【出典】 ドン・キホーテ 【性別】 男 【属性】 混沌・善 【身長・体重】 190cm・80kg 【ステータス】 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力E 幸運A 宝具C+++ (本来のステータス) 筋力C 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運A 宝具C+++ (スキル「妄信の怪物」によるステータス) 筋力A 耐久A 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具C+++ (宝具『騎士道物語』によるステータス) 【クラススキル】 狂化:B 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。 【保有スキル】 妄信の怪物:EX 自らを別な存在と信じ込む余り、自己を物理的に変革させる究極のパラノイア。 揺るがぬ妄想を以って人々に希望を与え、正義を執行し、その旅路を世界中に知られた彼の場合ランクは規格外。 自身の筋力、耐久、敏捷のステータスを1ランクアップさせる。 またこのスキルはAランクの「精神汚染」も兼ね備えており、狂化スキルと相俟って彼の精神に干渉することは極めて困難 となっている。 伝説の騎士(偽):A 「妄信の怪物」に由来する自己強化スキル。 何かを守るために戦う時、誉れある戦いに臨む時、筋力、耐久、敏捷に更なるバフが施される。 Cランク相当の「無窮の武錬」スキルを始めとした様々な戦闘系スキルも内包しており、彼の戦闘能力はこのスキルに裏打 ちされたものである。 専科百般:B かつて正真の貴族をも驚愕させた、狂人とは思えないほどの深い見識や技術の数々。 戦術・学術・隠密術・暗殺術・詐術・話術・その他総数32種類に及ぶ専業スキルについて、Cランク以上の習熟度を発揮で きる。 とはいえ今回はバーサーカーで召喚されているため、実質的に使用できるスキルの数はそこから多少減る。だが隠密・暗殺 術を用いたアサシンの真似事、狂いながらも的確に駆使する戦術や学術に基づいた対応力など、彼は持てる才能を聖杯戦争 の中で存分に発揮してのけるだろう。 【宝具】 『騎士道物語(ドン・キホーテ)』 ランク:C+++ 種別:対己宝具 レンジ:- 最大補足:1 ――彼に伝説はない。それどころか、彼は正当な騎士ですらない。 妄想と憧れだけで遍歴の旅を繰り広げ、その活躍を世界中の人間に愛された、人類史上最も幸福な精神異常者。 そんな彼が魅了され、絶えず抱き続けた底なしの妄想が昇華された対己概念宝具。またの名を、自己改変・世界侵食宝具。 彼の活躍を強く望み、信じる者がある限り、彼は決して挫けない。進み、ねじ伏せ、夢見た騎士道を実現させる。 「妄信の怪物」「伝説の騎士(偽)」という二つの虚構で徹底的に支えられた戦闘技能は宝具の効果で更に高められ、彼の 武芸は人類史に名高き無双の戦士達と比べても何ら遜色のない領域にまで達している。宝具の効果は信じる強さと状況に依 存し、誰かを守る時に最大となる。 更に真名解放を行うことで、一時的にだが自身の脳内に存在する幻想風景を外部に投影することができる。 風車の巨人、地平を埋め尽くす大軍勢、背筋も凍るおぞましい魔竜。 生半なサーヴァントでは、彼の見る過酷な世界を生き抜くことなど出来はすまい。 【武器】 錆び付いた槍と防具一式。 愛馬ロシナンテは今回は置いてきている。 ライダーのクラスで召喚されると、ステータスは落ちるがロシナンテも同伴で呼び出されるらしい。 【人物背景】 本名、アロンソ・キハーナ。 世界中で聖書の次に読まれたという小説、「ドン・キホーテ」の主人公。 しかし当聖杯戦争では彼はれっきとした実在の人物であり、その勇ましくも滑稽な旅路をミゲル・デ・セルバンテスが書き 留め、出版したという設定。 彼は当初、何の変哲もない下級貴族の男だった。 が、当時の欧州で大流行していた騎士道物語と出会ってから、彼は変わる。 自らをドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャと名乗り、まるで自身が本物の騎士であるかのように振る舞い始めたのだ。 そう――アロンソ・キハーナは物語に没頭するあまり、重篤な妄想症(パラノイア)に取り憑かれてしまったのである。 痩せ馬に跨って各地を駆けた彼は時に笑い者にされたが、不思議と彼には尊敬と友情が集まった。 本来彼はスキルの存在を踏まえても三流以下の弱小サーヴァントで、狂化を施してようやく使い物になるレベルの存在だ。 にも関わらず今回これだけのスペックを持つサーヴァントに仕上がっているのは、ひとえにマスターの境遇が大きい。 虐げられ、辱められ、あらゆる未来を幼くして奪われた悲運の童女。 彼女は「ドン・キホーテ」以外の希望を知らない。だから、誰より彼を強く信じる。 信じる想いがある限り、信じる想いから生まれた妄想の騎士は無敵。 最後の希望は斯くして立ち上がった。 【特徴】 藍色の瘴気を全身に帯びた、長身痩躯の美丈夫。常に口元に笑顔を浮かべている。 本来彼は壮年の男だったとされるが、そこはこの手の妄想の常、顔立ちが美化されている。仕方ない。 金髪を腰の下ほどまで長く伸ばし、瞳には美しくも狂気的な瑠璃色の光が煌めいている。 【サーヴァントとしての願い】 騎士としての本分を尽くす。 【マスター】 九條未咲(くじょう・みさき) 【武器】 なし 【能力】 なし。体力がなく、虚弱で、幸が薄い。 【特徴】 身長136cm、体重34kg。夕焼け色の瞳を持つ。 灰髪ショートヘアで頭頂部には二本のアホ毛があるのが特徴。 襤褸布のように煤けた上下の寝間着姿。 【人物背景】 十三歳の少女。本来なら中学生だが、学校には通っていない。 一人称「わたし」、二人称「あなた」「君」「◯◯さん・くん」。 遊び人の父親とヒステリー持ちの母親のもとに生まれ、双方のストレスの捌け口として使われ続けてきた。 ほぼ軟禁同然の形で虐待されてきたため、実年齢より言動がいくらか幼い。 バーサーカーにより両親は既に殺害され、ようやく真の意味での自由を手にすることとなる。 永遠に幸せに生きたい。彼女の願いはただそれだけ。 幸せになるため努力することすら許されなかった籠の中の鳥は、妄想の騎士により連れ出された。 抱える病みは『タナトフォビア』。死を恐れ、忌む。死にたくない。生きていたい。それがすべて。 【マスターとしての願い】 幸せに、永遠に生きたい
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第五話「バケツ兜の騎士」(時代:1067年 秋)より登場のNPC イクネウモン 殺戮者。邪眼竜(バジリスク)とも言われる、悪竜。見たものを石化させるという恐ろしい邪眼を持つとされる。姿は鶏の翼と八本足を持つ全長5mの巨大な蛇。かつてケルファーレン公国で暴れまわっていたが、岩塩鉱山におびき出され、閉じ込められた。そのまま忘れ去られていたが、岩塩鉱を掘り当てていたルートストランドの民によって上半身が解放されてしまった。残りを解き放つべく、マスターであるフラウティスを呼び寄せようとする。 なお、一説によるとベイレムーヴァの眷属といわれている。 視界全てを攻撃対象とする石化の視線で一行を大いに苦しめるが、死闘の末、ヴェデットの放つファミリア、エトワールに魔眼を潰され、倒された。 死後ベイレムーヴァによって、魂と魔印を水晶の中に封印された後、回収された。 ジュール バケツ兜の騎士。バケツ型の兜でなく本当にバケツを被っている。正体は豚人であるが、心優しく、それが故に故郷を追われた。白鳥人の乙女に導かれて人の世界に入ったが、豚人であるが故に人里を追われてしまう。それでも優しい心を失う事はなかった。攻撃から逃れる為に拾ったバケツを兜代わりにし、顔を隠して旅をしている。 ルートストランドの岩塩鉱山で寝泊りしていた所、坑道の奥で鉱夫たちがイクネウモンを掘り当ててしまい、石化させられたのを見てしまう。何とか対処すべく自力で坑道を塞ぎ、「悪い豚人」のふりをして人が立ち居らないように追い立てていた。 追いたてにも関わらずジュールを信じたヴェデットの説得により、真相を明かす。竜への恐怖から戦う事を恐れていたが、一行の説得で「騎士」として竜退治に加わる。その右腕には、アリューシャがマティアスから預かった青のリボンが巻かれていた。 聖痕をもたぬ身でありながら、ガード役として体を張ってイストワールへの攻撃を防ぎ、聖痕者に劣らぬ働きを見せた。 戦いの後はイストワールの推挙でヒルデガルドの一行に加わる。その後ケルファーレンにて「バケツ兜の騎士」の姿を見たものは居ないが、狼人の傭兵シドの率いる傭兵団「流離いの白狼団」に、青のリボンを右腕に巻いた正体不明の騎士が居たという伝承が、ケルバーで伝わっている。 ダイン ミンネゼンガー公国に仕えるドワーフのデクストラ。アリューシャの師匠にして親代わりの存在。 貧しさの故の口減らしとして丁稚奉公に出されたアリューシャの才能を見出し、デクストラとしての技術を叩き込む。厳格だがアリューシャの事は心の底から心配しており、ジュールの正体がオークと知った時、頑なに同行を禁じようとした。最後はアリューシャの説得に負けて送り出すが、彼が帰ってくるまで寝ずに待ち続けた。 フラウティス アルターハーフェンの市長、ニクラウス・ベルトフリッツを騙る男。痩せ型で眼鏡を掛けた二十代後半の青年。 正体はかつてのイクネウモンのマスター、フラウティスの転生者。イクネウモンの目覚めにより己の前世を思い出し、イクネウモンを解き放とうと企む。ちなみに現在のフラウティスは詐欺師であり、手配されていた。ニクラウスを騙って投機話を持ちかけ、支度金と称して大金を騙しとる手口を主とする。 なお彼自身はイクネウモンのマスターだが、何の力も無いエキストラである(笑)彼が使ったように見せかけた奇跡は実際にはイクネウモンの力である イクネウモンが倒された後呆然としていた所に、ベイレムーヴァが現れ、代償を支払うよう迫られる。当然用意していない為逃げ出そうとした所を、ベイレムーヴァによって黄金の彫像に変えられ、魔神の財宝としてそのままお持ち帰りされた。 ベアトリクス・フラウエンロープ マティアスの母の実家の縁者であり、マルレーネの姉代わり。当然マティアスの秘密も知っている。1067年時点での、マティアスの側近。20歳前後の凛とした風情の女騎士。 第六話では、70年のリューデスバーゲンのトーナメントに準優勝するも、その腕前かつマティアスの信任厚い側近である事をユリウスから疎まれ、辺境の警備隊長の閑職に飛ばされる。ユリウスの騎士としての誇りを重んじない政策に憤りを感じ、マティアスを解放するべく人質に取られているマティアスの母カトライアを救出しようと画策、ウニオンの本拠ケルファーレン公国に、単身赴く。 生年:1047年生まれ(1071年で24歳)。銀色の長髪(ポニーテールで纏めている)美人だが気が強く、貧弱な男は嫌い。好みのタイプは漢らしい男。長身で170cmある。 その一方、自分に女らしさが無い事がコンプレックスとなっている。その反動で、実は可愛い物に目が無い。特にぬいぐるみ集めを趣味としていて、彼女の秘密の小部屋はぬいぐるみ類が所狭しと並んでいる。この趣味を知っているのは、家のものを除けばマティアスだけである。 一応、彼氏がいる。(国境警備の時に知り合った副官。先祖が騎士だった地元の郷士出身。190cmを超える巨漢) PCらの活躍により、囚われの家族とザイオンにて再会を果たす。 ベイレムーヴァ 公式NPC。10柱の魔神王の1柱。かつてはトリエル湖の白竜ディングバウ同様、天の御使いとして地上に降りた竜だったが、堕落し、魔神になった。勢力としては中立派に属し、この世の財宝を集める事を目的とする。強欲を司る魔神。その姿は黄金の竜だが、顕現するときは竜と人との混ざった秀麗な青年の姿をする事もある。 邪眼竜イクネウモンは眷属であり、イクネウモンの力を借りたフラウティスに代償の財貨を要求するも、フラウティスが逃げ出すと怒りから彼を黄金の彫像に変える。その後、イクネウモンを倒した一行を褒め称え、力と引き換えに自身との契約を唆すが、拒否された為引き上げた。 第六話「壊れた操り人形」(時代:1071年 冬)より登場のNPC アルノー・フラウエンロープ ベアトリクスの父にしてフラウエンロープ家当主。爵位は男爵。妻を人質に取られ、自身もユリウスから送られてきた、目付け役のフランツに監視されていた。救出の為屋敷に忍び込んだメイベルの手引きにより、ザイオンに逃亡。助け出された妻や娘と再会を果たす。 カトライア マティアスの母親。1040年生まれ(1071年の段階で、32歳)。先代公ループレヒトの侍女として仕え、手がついてマティアス(マルレーネ)を産む。が、生来大人しめの性格であり宮廷の羨望と嫉妬の視線に堪えられず、体調を崩して宮廷を辞去した。縁戚であるフラウエンロープにマルレーネを預け、静養する日々を送っていたが、マルレーネを擁立しようとするユリウスに身柄を抑えられ、ユリウスの領地であるエヒターブルク領シュッテルトガルド城に軟禁されていた。 病弱だがマルレーネの身を案じている。かつて行き倒れのKを救った事がある。 救出を志願したKの手引きにより、ザイオンに逃れる。その地で娘と再会を果たす。 “混成獣(キュマイラ)”スワニルダ 闇の眷属。ルイーゼ付のクレアータの侍女。コッペリア、フランツ同様、マリエン配下の監視役。命あればルイーゼを殺すように言い付かっている。細身の黒いショートヘアの美女だが、攻性化すると背中から機械の翼の生えた筋骨隆々の姿に変貌する。 戦闘狂であり、拳にて魔法も剣も受け流す技量を持つ。「最強の騎士」ヴァレリアと一進一退の死闘を繰り広げる。あまたの攻撃を防ぐも、ついに耐え切れず、Kの言霊魔術によって呪殺される。強敵との戦いに充足したのか、最後は満足そうに笑って崩れ落ちた。 “毒使い”マリエン 表向きはミンネゼンガー公国宮廷女官長。眼鏡をかけ厚ぼったい服を着ている。裏の社会では毒使いの二つ名で知られている妖艶なる美女。ユリウスと昵懇の中であり、公国を牛耳る事を画策している。アウグスト・フォーゲルヴァイデとも繋がりがあるのか、マイグレークヒェンとマティアスの婚約を画策した時、ミンネゼンガー側の連絡役をする。 マティアスの縁者三人が逃げ出した事を知ると、ユリウスの意向を汲んで先回りしてマティアスを薬で眠らせ拉致した。 第八話では、敗れたユリウスを救いに現れ、連れ去ろうとする。アリューシャがユリウスに止めを刺すと、不敵な笑みを浮かべて遺骸のみ持ち去った。 実は殺戮者にして闇の眷属。魔神アリディアの信徒である。第九話でついに本性を現し、アリディアの力を借りてユリウス伯を甦らせる。だが、それはバハムード弐式を完成させる為の方便であり、バハムードが完成した直後、用済みになったユリウス伯を再度殺し、バハムードを乗っ取った。 その後バハムードの威力を確かめる為に、エヒターブルクの城を破壊する。が、PCらの介入により人的被害を抑えられ、加えて内部に侵入されてバハムードを破壊されると激怒。PCらを抹殺すべく、ゾンビに変えた伯爵や機械兵を引き連れて現れる。距離を選ばぬ無数のダーツ投擲戦法と毒の塗ったナイフ二刀を駆使する独自の暗殺術であわやの所まで一行を苦しめるが、ヴェデットの放ったエトワールの捨て身の一撃で、遂に斃された。 死後、その遺骸と魂を、帰依していた魔神アリディアに回収された。 “黒雷犬(ブラックドック)コッペリア 殺戮者。カトライア付侍女。毒使いマリエンの直属の部下であり、カトライアがマティアスの手に落ちそうになったら殺すように言い付かっている。実はクレアータであり、とある魔神の眷属でもある。金髪だが釣り目のキツイ印象を受ける美女。 雷の元力使いで、雷撃で怯んだ所を残り二人のクレアータが追い討ちを掛けるコンビネーションを駆使する。しかし「最強の騎士」ヴァレリアの牙城を崩しきれず、彼女のソードブレーカーの一撃で倒された。 “錬成術師(モルフェウス)”フランツ 闇の眷属。フラウエンロープ家の執事のクレアータ。毒使いマリエンの部下であり、ユリウスから送られてきた目付け役。命があればアルノーを暗殺しようとする。赤い髪の端正な面立ちの男。錬金術による爆弾投擲術を駆使する。 本来は遠間からの投擲攻撃をする戦術を得意とするのだが、一瞬で間合いを詰められた為、間合いを取る羽目に。その為十分な攻撃が出来ないまま、Kの呪殺魔法の前に斃れた。 ルイーゼ・フラウエンロープ ベアトリクスの母にしてフラウエンロープ夫人。マティアスにとって育ての母でもある。フラウエンロープ家が不穏な動きをしないようにと、ユリウスの人質に取られる。現在はユリウスの領地であるエヒターブルク領アーベルク城に軟禁されていた。 他の人質を奪還され警戒を強めたスワニルダによって殺されかけるが、ヴァレリアとアリューシャの活躍により救い出される。その後ザイオンに逃亡し、夫や娘と再会を果たす事になる。 第七話「雷の系譜」(時代:1071年 初春)より登場のNPC クリストフ=ライヒェナウ 最後の公爵フランツの弟ヨーゼフ子爵の子(ヴィッツにとっては従兄弟)。1051年生まれ。金髪にオッドアイが特徴(ヴィッツと異なり、左は緑だが右目は赤茶色)。実は公国滅亡の後、間もなく死亡しており、今の彼はクリスティナが変装している。 クリスティナ=ライヒェナウ クリストフの双子の妹。1051年生まれの20歳。兄と同じオッドアイ(クリストフと異なり、右目が緑で左目が赤茶色)。公国滅亡の後、縁者や旧臣の下を転々とした後、修道院で静かに過ごしていた。 既に亡くなっていた双子の兄クリストフの代わりに1年前、ライヒェナウ家再興運動が盛り上がりつつあった旧ハウトリンゲン領に、再興の旗印として迎え入れられる。 パツール 公式NPC(雑誌掲載)。ブレダの濡竜将の一人であり、騎馬弓兵隊を率いる一軍の将でもある。ヴェデットにガイリングからの書状を届け、しくじった時に旧派残党を一網打尽にするために弓兵隊を率いてスフォルツヘグンに迫る。 ヴェデットがクリストフの死亡を告げた為、引き下がった。 ホルス=ヴァッデンラルド 反乱軍の軍師を務める自称旧派司教。殺戮者。正体はブレダの密偵であり、司祭ですらない。領主マグヌスを影で操っている。 クリストフを祭り上げ、反乱を唆し、一斉蜂起に乗じてライヒェナウ家の残党をあぶり出し、一網打尽にしようとする。 ヴィッツの演説で公国残党の反乱が鎮まった為、一同の抹殺を図る。が、ヴィッツの放った浄化の炎によって焼かれ、倒れた。 マグヌス=カルロフ スフォルツヘグンの領主にして新派祭司。セッション中には明らかにしていないが、Kの実家を滅ぼした時に一軍を率いていた。商人上がりで税収にしか興味のない男。ただしその分計算高い。居住権と引き換えに人頭税を旧派に課したので、旧派信者に強く恨まれている。 ヴィッツの演説で公国残党の反乱が鎮まった為、ホルスと共に殲滅を図るが、ホルスが討ち取られたため降伏した。 第八話「二人の公爵」(時代:1071年 春)より登場のNPC カーネイジの欠片 公式NPC。殺戮者にして闇の眷属。10年程前にとある英雄の一行によって斃された魔神「カーネイジ」の断片が、聖痕を得て殺戮者と化したもの。幾つかが世に出回っており、その都度悲劇を巻き起こしている。 その内の一振りを、ユリウスが放浪時代に手に入れ、いざと言う時に使えるように隠し持っていた。 剣圧で嵐を巻き起こし、全体を巻き込む強力な一撃を放つが、最強の騎士ヴァレリアの鉄壁の牙城を崩すことは出来ず、力尽きて折られた。 テオドーラ司教 公式NPC。司教都市リューデスバーゲンの聖界諸侯。旧派真教の司教だが現実主義者であり、税収の元となる商人を寄せ付けなくなる事から新派弾圧には消極的。 伯爵とマティアスの対立には表向き伯爵に味方するものの、マティアス陣営の通行を黙認し、事実上中立を保った。 なお、よぼよぼの年寄りの風を装って現れたが、実年齢は1016年生まれの55歳。(セッション中はマスターが勘違いしていた)一行が立ち去った後、本来のカクシャク然とした姿を見せる。喰えないオバサン 第九話ではマルレーネの即位式に介添え役として登場。公国諸侯を代表して、臣下の礼を取った。 第九話「騎士の国の夜明け」(時代:1071年 初夏)より登場のNPC ゴットフリート・ヘルベル ユリウス伯がバハムード弐式を開発する為に各地から呼び集められた、錬金術師の一人。年齢は二十代後半位で、ギルドには所属しないはぐれの錬金術師。元は永久機関となりえるクリスタルエンハンサーの開発の為と偽られ、率先して開発陣に加わっていたが、その実人の負の感情、断末魔を至上のエネルギーとして動く代物を開発させられていた事に気付き、思い悩む。その内に機動実験で開発陣が人身御供に捧げられて行くのを見て、恐怖心から脱走。辛くも毒牙を逃れるが、自分達の所業とその末路を見てしまったことにより気がふれてしまった。 リンが教誨師として懺悔を受け、己の罪を告白。やや落ち着きを取り戻した。 バハムード弐式 殺戮者にして闇の眷属。少し特殊な扱いをするエキストラ。全長262m、全高38mの巨大な機械仕掛けの竜。かつて、マルボーロという錬金術師がによって対魔神兵器として作られながらも殺戮者と化し、ハイデルランドの地で暴れまわったバハムードの後継機。その設計図を放浪時代のユリウスが入手し、自領の廃城の地下工房で密かに作らせていた。 動力炉として、水晶思念波増幅装置「クリスタルエンハンサー」を搭載。これは人の負の感情をエネルギーに変換する代物で、特に死の瞬間に出る念を至上とする。つまり人を殺すことでエネルギーを得る、という代物。最初の機動実験で、ゴットフリードを除く開発陣の錬金術師全員が人身御供に捧げられた。アリューシャ曰く、「人をくべる炉」。 完成後にユリウスを殺したマリエンによって動かされ、エヒターブルクの城を破壊する。が、内部に侵入した一行によってクリスタルエンハンサーを破壊され、断末魔の咆哮を上げて崩壊していった。 第十話「クレナイノハナ」(時代:1071年 夏)より登場のNPC ガリカ 殺戮者にして闇の眷属。元はジョセフィーネが育てたピンクのバラ、ローゼガリカの花。実はファミリアでありジョセフィーネを主としていたが、彼女が死んだ折に闇に堕ちた。 元が植物故か、人の死を理解できず、彼女は眠っているだけで薔薇の花が沢山咲けば目覚めると思い込み、誰もいないフェルゲンの都で一人薔薇園を育てていた。 どんなに頑張っても紅い薔薇の花を咲かすことが出来なかったので、思い悩んでいたところを、彼女に目をつけた魔神メローディアが人の血で紅く染まるリンゲルローゼの花の種を渡す。 ジョセフィーネ 元フォーゲルヴァイデ家お抱えの庭師一族の娘。本人も庭師見習いとして、旧王都フェルゲンの本家の屋敷で働く。薔薇園、特に紅い薔薇を沢山咲かす事を夢見、いずれはローゼンブルクで本格的に修行しようと考えていた。 1064年の火竜ロヴレンドの襲撃の際、火に撒かれて死亡。享年14歳。 一番最初に咲かす事の出来たピンクのガリカの花を大切にしており、花を火から庇って焼死する。遺骸はガリカが庭園に埋めた為、見つからなかった。 メローディア 公式NPC。10柱の魔神王の1柱。闇の鎖に魅入られ、最初に堕ちたアルカイの一人であり、全ての魔神の頂点に立つ帝王シャハスの妃である。天より自分達を追放したアーを憎み、アーの創った世界を破滅させようと暗躍する原蛇派に属する。長である夫のシャハスが救世母マーテルによってその身を砕かれてからは、原蛇派のリーダー、女王として君臨。シャハスを甦らせるべく「蛇の車輪」の回収を裏で進めている。 魔神ではあるが、豊穣を司る異教の女神として信奉される場合もある。(無論正真教としては異端の教えであり、排除の対象)顕現する時は獣の下半身と無数の乳房を持つ女性の上半身の姿、若しくは黒衣を纏った絶世の美女の姿で現れる。但し何れの場合でも、姿に似合わぬしわがれた老女のような声であるという。 主を失い堕ちて一人延々と庭園の世話をしていたガリカに目をつけ、リンゲルローゼの種を与える。このリンゲルローゼはメローディアの呪術が込められており、自身で獲物を求めて枝葉を伸ばし、種を植え付ける性質を持つ。これにより不運な旅人や野生動物が餌食となり、廃都に真紅の薔薇の花が咲き乱れる事になった。ガリカが倒されると、咲き乱れたリンゲルローゼの花々諸共、収穫した。 “湧水姫”リューネ 別キャンペーン「剣の叙事詩」に登場したNPC。河人族の王ヴォーゲンの娘で、年齢は(71年の段階)で26歳。「叙事詩」で想いを寄せた人物が天に召された為、贖罪の為に真教に帰依し、巡礼の旅を行なっている。 旅の途中で、廃都フェルゲン近郊に差し掛かった折、リンゲルローゼの異常繁殖に気付く。聖痕者としての使命感から様子を探ろうとした矢先に攻撃を受け、通りがかったアレックスに助けられた。傷を負った自分に代わり、アレックスに異常繁殖の調査を依頼した。 想いを寄せた人物と同じ因果律をもつアレックスに、何らかの宿命を感じたようで、別れ際に行く末を案じた。 第十一話「月に吼える男」(時代:1060年 春)より登場のNPC “大ミミズク”エーリッヒ・ヘリクセン 賞金稼ぎギルド「禿鷲の巣」のギルドマスター。海千山千の賞金稼ぎたちを束ねる威厳を持つ、50代位の男性。 かつて、エーリッヒ王子(エリック)の側近として仕えていたという過去を持つ。(但し公表はしていない)その為“スローハンド”エリックを影ながら支援し、ブルーダーシャフトの大兄を追う事を、禁じていた。その為、最大の賞金首を見逃している形となり、一部の賞金稼ぎの不満の元になっていた。これが原因でファブリ伯派の造反劇が起きることになる。 ファブリ伯が倒れた後は、再び「禿鷲の巣」を纏め上げる事に尽力した。 ファブリ伯エーリッヒ 殺戮者。数百年の間君臨する伝説の賞金稼ぎ「ガウナー」として裏の世界で君臨していた。 エリックの立ち居地を奪うべく、偽の誘拐事件をでっち上げ、賞金首として追い込む。 消耗戦に持ち込んで仕留めようとしたが、姫と一緒に王都に戻ってきた事を知ると、口封じを兼ねて自ら抹殺しようと出向く。魔鎧に身を包んだ暗殺術を駆使するが、返り討ちに合い、数百年の長い生の終焉を迎えた。 マルガレーテ・フォーゲルヴァイデ エステルランド王妃。類まれなる美貌と歌の技量で、歌姫からヘルマン王の寵姫、そして正妃へとのし上がった。新興貴族の為、王が溺愛するヒルデガルド王女を手駒にしようと画策している。 ヒルデガルドがエーリッヒ王子を名乗る者に浚われると激怒。フォーゲルヴァイデの密偵であるイストワールに「エーリッヒ王子」捜索と抹殺を命じた。 戯曲「水車小屋潰しの三人娘」のアーデルのモデルとされる。後にヒルデガルドが偽名でアーデルを名乗るのも、これが由来となっている。 “リトルローズ”シャロン 「禿鷲の巣」ケルバー支部の受付を勤める看板娘。お下げが特徴的な明るい闊達な女の子。ギルドマスターの居場所を知っており、ヴェデットに伝える。
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「――きて……ちゃん」ユサユサ 京太郎「んん……」 「――起きて、京ちゃん」ユサユサ 京太郎「んぁ……咲?」 咲「おはよ、京ちゃん」 京太郎「……なんで?」 咲「なんでって、毎朝のことだよね」 京太郎「……そうだっけ?」 京太郎(毎朝のこと?) 京太郎(あれ……いつもは目覚ましか母さんに起こされてたような) 咲「じゃあ、はい。いつもの」 京太郎「い、いつもの?」 咲「うん……したいって言ったの京ちゃんだよ?」 京太郎「したいって、なにを?」 咲「だから、おはようのキス! もう、言わせないでよ……」 京太郎(どうしよう、全く身に覚えがない) 京太郎(これじゃまるで恋人同士……) 京太郎(俺の記憶が混乱してるのか?) 京太郎(こいつが嘘ついてたら絶対ボロ出すし……) 咲「あ、でも舌入れたらダメだよ? 学校行けなくなっちゃうし」 京太郎「し、舌だって?」 咲「そ、そんなにしたいんだったら、いいけど……」モジモジ 京太郎「きょ、今日は体調悪いからっ」 咲「あ、どこ行くの!?」 京太郎「な、なんだったんだ?」 京太郎「咲のやつ、悪い物でも食ったのかよ」 京太郎「寝間着のまま外に飛び出してきちゃったけど……」 「あ、見つけました」 京太郎「あれ、小蒔? どうしてここに」 小蒔「もう、探したんですよ? 起きたらお布団の中からいなくなってますし」 京太郎「悪い悪い……って、あれ?」 小蒔「さぁ、帰りましょうか」 小蒔「――あなた」 京太郎「あ、あなた?」 小蒔「? どうかしたんですか?」 京太郎「不思議そうな顔すんなよ、俺がおかしいみたいじゃないかっ」 小蒔「実際おかしなこと言ってます。だって、私たち夫婦の契を交わしました」 京太郎「夫婦の契!?」 小蒔「はい、初めてはホテルのベッドで……」ポッ 京太郎(身に覚えがないパート2!) 京太郎(こいつもかよ!) 京太郎(捕まったらヤバそうな雰囲気しかしねー!) 京太郎「じゃ、じゃあ俺ちょっと用事があるから……」 小蒔「……女の人、ですか?」 京太郎「いや――」 小蒔「霞ちゃんや春たちだったらまだ許せます」 小蒔「でも、それ以外の女性だったら私――」 小蒔「――その方が羨ましくて妬ましくて……なにするかわかりませんよ?」ニコッ 京太郎「え、なっ――足が……!」 小蒔「ふふ、わかってもらえたんですね」 京太郎(なんだこれ、何かに押さえつけられてる!?) 京太郎(また過保護な神様か!) ――キキーッ! 衣「きょうたろー、こっち!」 京太郎「――っ、体が動く……!」 衣「早く!」 京太郎「くそっ」 小蒔「あ――」 バタンッ キキーッ! 京太郎「ふぅ、助かった……」 衣「大丈夫?」 京太郎「ああ、なんとかな……」 衣「うん、これも偏にハギヨシの運転技術のおかげだ」 京太郎「ともかく、ありがとな」ナデナデ 衣「えへへ、褒められた」 京太郎「一体二人ともどうしちまったんだかな」 衣「まったくだ! きょうたろーは衣の伴侶だというのに!」 京太郎「……あん?」 衣「だって、ずっと傍にいるって約束してくれた。家族になるって」 衣「衣のこと、泣かせないって」 京太郎(またこれかよ!) 京太郎(なんだこいつら、どっか別の世界から電波受信してるんじゃないだろうな!) 京太郎(くそ、車の中じゃ逃げ場がない……!) 衣「ともかくこれで安心だ」 衣「今は衣がいるし、ハギヨシもいる」 衣「このまま屋敷まで帰ろう」 京太郎(ヤバい、そこまでいったらもう出られない予感しかしない) 京太郎(どうにかして車を止めないと!) 京太郎「ぐっ、いたたたたたたっ!」 衣「きょ、きょうたろー?」 京太郎「腹が……今すぐトイレ行かないとヤバい!」 衣「なんだそんなことか。大丈夫、衣がちゃんと処理してあげるから!」 京太郎(全然大丈夫じゃねーっての!) 京太郎(汚物の処理とか愛が大きすぎだろ!) 京太郎(どうする、このままじゃ一生屋敷に軟禁……冗談じゃない!) ハギヨシ「二人とも、捕まってください!」 キキーッ! 京太郎「あいたっ」 衣「あうっ」 「京太郎くん、早く降りて!」 京太郎「ありがたい!」 衣「きょうたろー、待って!」 京太郎「ここまで来たら大丈夫か?」 京太郎「……助かったよ」 豊音「いえいえ、困ったときはお互い様だよー」 豊音「私も京太郎くんのピンチにいてもたってもいられなかったから」 京太郎「そうか……ん?」 京太郎(俺のピンチに? どうやってそれを察した?) 京太郎(それに、なんの脈絡もなくここに来てるって、もしかして) 京太郎(……違うかもしれないし、確認だけはとっておくか) 京太郎「なあ、姉帯」 豊音「なに?」 京太郎「今日はいきなりどうしたんだ? こっち来るなら連絡くれよ」 豊音「ごめんね? 京太郎君にも秘密にしておきたかったから」 京太郎「なんだ、サプライズのつもりか?」 豊音「えへへ、実はね?」 豊音「京太郎くんを、連れて帰っちゃおうかなって」 京太郎「……やっぱりかー」 豊音「えっとね、京太郎くんを連れて帰って、結婚してね?」 豊音「それからそれから、ちょっと恥ずかしいけど……子供作ったりとか」 豊音「そしたら私たちもお父さんやお母さんみたいになれると思うんだ」 京太郎「そ、そうか……」ダラダラ 豊音「きゃっ、言っちゃったよー!」 京太郎「じゃあ、ちょっと腹痛いからトイレ行ってくるよ」 豊音「うん、私はここで待ってるね?」 京太郎「それじゃ」タタッ 京太郎「危なかった……」 京太郎「あいつが素直なやつで助かった」 京太郎「まぁ、見つかったらなにされるかわからないけど」 京太郎「……考えないようにしよう」 京太郎「にしても、喉渇いた。汗かきすぎたか?」 「あれ、お兄さんやないですかーぁ」 京太郎「――っ」 憩「? どうして身構えとるんですか?」 京太郎「お前、もしかして俺に会いに来た?」 憩「自意識過剰ですかーぁ?」 京太郎「いや、違うならいいんだ」 京太郎(そうだよな、こいつとは東京で一回会ったっきりだし) 京太郎(俺の考えすぎか……) 憩「見たところお疲れみたいですけど」 京太郎「ああ、ちょっと朝からハードで……」 憩「ふむ……飲み物、いりますかーぁ? 私の飲みかけでよければ」 京太郎「ん、もらう。正直喉カラカラでさ」チュー 京太郎(生き返るー) 京太郎(あーもう、こいつが天使に見えてきた) 京太郎(格好と相まって白衣の天使?) 京太郎(癒される……気が抜けて体の力が――) 京太郎「――あれ?」ガクッ 憩「薬、効いたみたいですねーぇ」 京太郎「く、薬?」 憩「心配はいらへんですよーぉ? ちょーっと力抜けるだけですから」 京太郎「ちょっ――」バタッ 憩「んしょ、お兄さん重いですねーぇ」 京太郎「な、んで、こんな……」 憩「えー? 決まっとるやないですかーぁ」 憩「お兄さんのこと、欲しくて欲しくてたまらないんですよーぅ」 憩「気にせずじっとしてていいですよーぉ? 優しく、優しくしますからーぁ」 京太郎「か、考え、なおせ……」 憩「お兄さん初めてですかーぁ? うちもですよーぉ」 京太郎「くっ……」 京太郎(万事休すか……!) 京太郎(意識が、遠くなって――) 京太郎「――はっ!」 京太郎「今のは……夢?」 京太郎「はは……だよな、現実のわけないだろ」 京太郎「もう朝かー、全然休んだ気がしないな」 「あ、起きてたの?」 照「はい、お水」 京太郎「ああ……ありがとう、照ちゃん」 照「うなされてたみたいだけど、大丈夫?」 京太郎「なんかすごい夢見てさ……てか、照ちゃんはなんでここに」 照「なんでって……ここ、私たちの家だよ?」 京太郎「家、俺たちの?」 「ママー、お腹空いたー!」 照「料理の途中だから下に降りてるね」 京太郎「あ、ああ……」 照「京ちゃん、大好き」チュッ 京太郎「家、子供……」 京太郎「はは、これも夢、だよな?」 つづくわけがない 最後におまけ 「……私たちの出番がない!」 「そーだそーだ! 慰謝料が発生するよコレ!」 京太郎「いや、そもそもお前らのこと知らないし」 「あわっ!? あんなことしたくせに! 責任取れー!」 「あ、生涯賃金の半分支払ってくれるなら許してあげてもいいよ?」 京太郎「だから知らねえつってんだろうがっ」 おしまい
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メロー・バルニコフ 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 メロー・メジドヴィチ・バルニコフ (ロシア語 Меллоу Междович Барников、アディゲ語:БарнӀык Мэллъоу Мэждо ыкъор、ロシア語ラテン翻字 Mellou Mezhdovich Barnikov、1976年11月4日 - )は、北カフカスの政治家、元劇作家、元著作家。北カフカス第7代大統領。 メロー・バルニコフ Меллоу Барников2022年 撮影 北カフカス連邦 第7代 大統領任期 2022年6月10日 - 出生 1976年11月4日(46歳)ソビエト連邦 ロシア・ソビエト社会主義共和国 マイコープ(現アディゲ共和国)政党 無所属、国民の友(2019 - )出身校 ロストフ国立大学(現南部連邦大学)前職 劇作家、著作家配偶者 スヴェトラーナ・バルニコワ宗教 イスラム教スンナ派署名 略歴 1976年、ソビエト連邦・ロシア社会主義共和国南部、アディゲ自治州の主要都市マイコープに生まれる。 現在のロシア連邦・ロストフ州に位置するロストフ国立大学(現南部連邦大学)で経済学の学位を取得し、経済学者への道を進もうとしたが、結局劇作家の道へ進んだ。 その後、北カフカス紛争終結後に帰還した地元でキャリアを積み劇団を組織し、自身も俳優として活動した。2003年に発表された戯曲『雪解け水』は国内外で有名になり、主に旧ソ連諸国ので上映された。並行して、著作家として執筆業にも注力し、アディゲ語の書物をロシア語に翻訳するなどを行った。 2006年9月、発表した戯曲『首のない鳥』が政権を批判したとして逮捕され、同年12月に投獄された。2008年2月に釈放されたものの、当局により創作活動は禁止され、監視がつく中で半ば自宅軟禁のような生活を送った。 2010年に創作活動を再開し、反体制派の文化人の一人とみなされるようになった。 2019年7月に政党『北カフカス行動党』を劇団の同僚と共に立ち上げた。党名は翌年3月に『国民の友』と改名された。 2020年4月に連邦最高議会選挙では多くの候補を自党から擁立。政府による逮捕以降、政治的アウトサイダー・また反露派とみなされていた彼はポピュリストとして人気を誇り、選挙では同党から過半数以上の議員を選出する大勝利を収めた。但しバルニコフ自身は2022年の大統領選挙に出馬する意向であったため、あくまで議員としての出馬はしなかった(北カフカス憲法では大統領と連邦最高議会議員は兼任できない)。 2022年の大統領選挙に出馬し、68.16%の得票率で当選した。 2022年6月10日、第7代北カフカス連邦大統領に就任した。 呼称 アディゲ語読みはメロー・バルニク(アディゲ語では姓は名の上にくるため、厳密に言えばバルニク・メロー)。名はメロウ、姓はバーニコフもしくはバルニクと呼ばれることも多い。 日本では「バルニコフ大統領」という表記が多い。 来歴 生い立ち 1976年11月4日、ロシア・ソビエト社会主義共和国(当時)のマイコープにアディゲ人として生まれた。父のメジド・バルニコフはソヴィエト科学アカデミー会員の地質学者で、母はエンジニアだった。父の仕事の関係で、幼少期の3年間をロシアのカザンで、4年間をウクライナのドネツクで過ごした。更に9歳のころにはロシアのロストフ・ナ・ドヌに移り、以降長きにわたって同地で暮らすことになる。祖父のラムザンは共産党員であったが、大粛清に巻き込まれ親戚の多くを失った。 子供の頃から芸術に興味を示し、10代後半にはロストフ州の劇集団『RAMT』の演出に度々参加した。学業面ではロストフ国立大学で運輸経済学を専攻し、大学卒業後経済学者を目指すものの修士号取得に失敗。以前から興味があった劇作家の道を選んだ。 歴史的にチェルケシアと呼ばれた地域出身のために母語はアディゲ語。ただし両親の教育方針もあってロシア語にも堪能で、幼少期よりロシア語とアディゲ語の2言語を操ることができた。政界進出以降、公の場ではロシア語を話すことが多くなったが、場合によっては通訳を介さず英語で話すこともある。 劇作家としての活動 「雪解け水(英語版)」も参照 2002年に撮影された写真 1996年に大学卒業後、ロストフにてRAMTの下で演出家として働いた。翌年からは劇作家としての地位を与えられ同劇団に作品を提供した。 1998年にRAMTでの職を辞し、情勢が安定した祖国北カフカス連邦に帰国した。同年より故郷マイコープの劇団『アスラニ』で劇作家として勤務し、同時に著作業も開始した。アスラニ時代、彼は持ち前の明るい人柄と創作の才能を生かし、アディゲ共和国立楽隊指揮者(当時)で、指揮者として当時から名高かったトゥガン・ソヒエフや、後に劇団の同僚かつ政治家として内務大臣となるマゴメド・アリエフらと人脈を築いた。アスラニ時代の代表作は『枯れた嘶き』が挙げられる。 著作家としてはシェイクスピアなど演劇の歴史に関する著作を多く行ったほか、アディゲ語の書物をロシア語に翻訳する翻訳業も多く行った。 2001年にアリエフらと共に劇団『ロボドニ』を創設、代表となった。同時に、役者としてもそこで活動した。ロボドニは当初より高く評価され、自ら演劇を上映しただけでなく、各地の劇団にも脚本を提供し、更にテレビ方面にまで手を伸ばすほど成長した。2003年に代表作『雪解け水』は大ヒットを飛ばし、全国の劇場で上演されたのみならず、各テレビ局もこぞって放映権を獲得した。海外では主に旧ソ連諸国に広がり、時のロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンは「多くの感動的で華やかな宝石も、この作品には比肩しうることなどあり得ない。」と絶賛した(皮肉なことに、バルニコフとプーチンは政治家としてのちに対立することとなる)。 政府批判と逮捕 創作活動と並行して、バルニコフは不安定な状態が続く北カフカス社会への問題提起も行っていた。強権的な手法で民衆を弾圧し、ロシアに追従を強めるランキン政権には否定的で、知名度を持つロシアでの反発を恐れず、度々これを批判していた。 2006年8月、バルニコフは戯曲『首のない鳥』を発表した。この戯曲は同年9月3日に上映されたが、劇中で当時の北カフカス連邦大統領セルゲイ・ランキンや首相キリル・ポノマレフ、国営テレビの司会者だったヴェーレ(レフ・スヴェーレフ)らを「狂った鳥の頭」、「ロシア領北カフカスの総督」、「北カフカスのゲッペルス」などと揶揄したことが話題となった。この表現は政府による言論統制と、与党北カフカス人民党の一党独裁への反対として盛り込まれた。これは大きな反響を呼び、批評者の中には「勇気の作品」と高く評価する者もいた。しかし上映の2週間後の17日、バルニコフの影響力の大きさを危惧した北カフカス国家治安部隊(ミリツィヤ)に、バルニコフは逮捕された。 バルニコフは「個人への根拠なき悪評の流布」と「国家の安定を著しく失わせる行為」によって有罪と宣告され、12月にマイコープ刑務所に投獄された。翌年4月には釈放されたものの、8月に再び逮捕。再度の投獄ののち翌年2月に釈放されたが、当局から要注意人物としてマークされた。 彼は当局より2年間の活動禁止を言い渡され、ミリツィヤから監視を受けつつ半ば自宅軟禁のような生活を送った。当時について、バルニコフは「灰色の日々」と述べている。 2010年に活動禁止が解除され、ロボドニに再び復帰。彼は復帰するやいなや当局に監視される日々を描いた『開かれた檻』を出版し、これが国内で大反響を呼んだ。以降、バルニコフは優れた劇作家としてのみならず、反政府派の知識人の代表とみなされるようになった。 政界へ 「国民の友」も参照 新党結成 国民の友 Друг народа 党首 オクサナ・プロホロワ創立 2019年7月30日 旧名 北カフカス行動党(ПДСК)本拠所在地 クラスノダール政治的立場 中道、反露、反汚職、欧州統合主義連邦最高議会 60/110地方の首長 159/68,399公式サイト Drug_naroda2022 随筆『開かれた檻』の流行によって、国民の間ではバルニコフを権力への反抗者として、現実の大統領選挙への出馬を期待する動きが起きた。2010年の復帰後よりバルニコフはより政治色を強め、2015年反政府デモでは反政府団体「全カフカス人民連合」の支援を公にしていた。北カフカス大統領府長官でバルニコフの友人・ロボドニの法律顧問弁護士であったイヴァン・コンドラチュクによれば、「彼(バルニコフ)は出馬を最後まで決めかね、2019年の大統領選挙では不出馬に終わった。彼は最後まで悩んでいた。」と、バルニコフ自身は政界進出に乗り気でなかったようである。 2019年7月22日、バルニコフは政界進出を発表し、翌年の連邦最高議会選挙に参加する意思を表明した。7月30日にはアリエフやコンドラチュク、オクサナ・プロホロワらロボドニの同僚と共に新党「北カフカス行動党」を創立した。議会選挙までの間に、この政党にはのちの外務大臣エヴフィミヤ・ティマコワらが入党した。 2020年の連邦最高議会選挙には過去最多となる21党もの政党が乱立しており、有力政党が与党の北カフカス人民党と、南部で強勢を誇る輝く祖国党、貧困層からの支持を集める北カフカス共産党に、カフカス地方の平和のため党という、北カフカス政界の混沌を現した状態となった。そうした中、バルニコフは密かに権力闘争で内部崩壊の危機にあったカフカス地方の平和のため党党首のルスラン・マフメドフと会談。カフカス地方の平和のため党を北カフカス行動党に合流させ、新党「国民の友」を作ることで合意し、大量の有力な候補者を確保した。結果的に国民の友党は実質二党を兼ねる状態となり、選挙で60議席という過半数以上を占める圧勝を収めた。 但し、憲法の規定により議員と大統領の兼任ができないことから、バルニコフ自身は2022年の大統領選挙を見据えて出馬は見送った。議会において事実上の与党となった国民の友党は反ロシア・民主化政策を推し進め、2021年8月にはあらゆる言論規制の撤廃が議会で可決された。 大統領選挙 北カフカス大統領選挙の決選投票の勢力図。緑がバルニコフ勝利地域、赤がコルニエンコ勝利地域。バルニコフは東部と南部で得票率が高い。 詳細は「2022年北カフカス大統領選挙」を参照 2021年12月、バルニコフは期待に応えて翌年2022年の大統領選挙への出馬を表明した。 内政面では最優先に「反汚職」を掲げ、税金の浪費を止めることを公約している。外交面では旧来の極端なロシア追従外交に反対し、ロシアへの武器供与の即刻停止を公約している。 2022年の4月に行われた調査では、輝く祖国党のイリヤ・メリコフに次ぐ9%の支持を獲得して現職のクヴァーリンを上回った。選挙戦本番直前でクヴァーリン大統領が暗殺される事件が起きると、後任のボリス・イーギンが巻き返しを図ったが、それを上回る勢いで草の根での支持が広がって最有力候補に躍り出た。次いでイーギンは失言事件を起こし、選挙戦から脱落した。2022年5月25日、第一回投票で北カフカス共産党のヴィタリー・コルニエンコ(15.8%)、メリコフ(10.2%)の両名を大きく引き離してバルニコフが28.1%の得票を得た。単独過半数には届かなかった事から、決選投票で2位のコルニエンコと争う形となった。 決選投票では『首のない鳥 2』と題して、支持者に投票を呼び掛けるキャンペーンを行った。相手候補のコルニエンコが共産党党首であったことから、バルニコフは「祖国の赤化」の危機感を煽り立てた。決選投票を前にしてもバルニコフ支持の勢いは留まらず、むしろ勢いを増して日を追うごとにコルニエンコとの差を付け、世論調査での支持率は50%以上に達すると見られている。6月4日、投票日を翌日に控えて臨んだコルニエンコとの生中継討論会で、バルニコフは勝利を確実にしたと言われる。コルニエンコがバルニコフを「人種差別主義者」と非難し、わざとウクライナ語で討論を始めると、バルニコフはドネツク時代に身に着けた流暢なウクライナ語を披露しスタジオを驚かせた。 6月5日、出口調査の段階でバルニコフが60%以上を得票し、圧倒的な大差を付けて大統領に選出される事が確実となり、コルニエンコは敗北を宣言した。イングーシ自治州とクラスノダール共和国のみでコルニエンコ氏に敗北したが、それ以外のすべての共和国で勝利した。 大統領就任 2022年クリスマスの演説にて 2023年北カフカス独立記念日にて、妻スヴェトラーナと娘と共に 2022年6月10日、大統領就任。北カフカスの政治史では、往々にして新たな大統領は就任後しばらく自派が少ない議会に手を焼いていたが、2020年連邦最高議会選挙で国民の友党は過半数を占めていたため、バルニコフは議会を最初から味方につけることに成功した。 圧倒的な支持の下で、バルニコフは国政改革を断行。国務大臣を総入れ替えし、就任から2日後にはリュドミラ・ゴリコワ検事総長の辞任を要求するなど徹底的に前政権色の払拭を行った。前々から公約に掲げていた汚職対策としては、議会に汚職対策委員会(ФАК)を設置し、オリガルヒの規制を行った。バルニコフ政権下で議員の免責特権は廃止され、汚職疑惑があった議員数名について告発が行われた。 このような政策は西側諸国から一定の評価を受け、2022年11月にはアメリカ合衆国国務省が北カフカスについて「未だ未熟ではあるものの、法律主義や経済において健全化がなされようとしている」と評している。 このように良好な出だしを切ったように見えたバルニコフだったが、早々にロシア問題に足を取られることとなる。7月9日にバルニコフは前政権が承認していたロシアへの重火器提供を中止し、既に提供した重火器のうち未使用のものについてロシアに返還を呼びかけた。しかしこの呼びかけはロシア政府から反発され、拒否されたのみならず国内の親ロシア派、とりわけ北カフカス人民党に猛反発を受けた。 11月2日、ロシアとの国境検問所にて、ロシア連邦軍への動員を逃れるために入国しようとしたロシア人男性ら4人がチェチェン人の国境警備兵に射殺される事件(モテリ・ポリャナの銃撃事件)が発生すると、バルニコフはロシア政府の賠償を求める抗議に直面した。バルニコフは検察が発表していた、「被害者は銃を持っており、発砲しようとしたため警備兵が自衛として発砲した」という見解を支持し、賠償に応じない姿勢を示したため、ロシアから猛烈な抗議を受けた。2023年1月5日に親ロシア派の武装した集団が連邦最高議会を占拠し、バルニコフら政府関係者と議員が議会中で包囲される事件が起きた。バルニコフは無事だったものの議員3人が死傷し、大量の死者を出す騒乱となった。 このような状況の中でもバルニコフは反ロシア政策の推進を止めず、2023年中にウクライナ侵攻においてロシア軍の補給線となっているタマン半島の封鎖を検討するなどしている。 ソユーズ通信の2022年の調査では、北カフカス国民のうち32%がバルニコフはロシアへの強硬策を撤廃するべきだと考えていることが明らかになった。政権支持率はほぼ横ばいではあるものの、民族主義者層から支持を集める一方でロシア系住民などは不支持の傾向が強まっており、明らかな分断がみられる現状である。 政治問題 詳細は「灯火党#政治問題」を参照 クルド難民問題やQアノン問題などを追うルポライターの林賢治やアメリカの政治専門紙ザ・ヒル、独紙ビルトは、北カフカス政府と民族主義的で極右イスラーム原理主義勢力である灯火党等の、「過激思想組織」の存在と関係性をホワイトウォッシュ化する北カフカス政府(バルニコフ政権)のプロパガンダに関して警告している。灯火党はアメリカ合衆国国務省にテロ組織認定を受けているが、バルニコフ政権は同団体に対して規制などを講じておらず、自由に活動しているのが現状である(ただしこのようなことはバルニコフ政権に限った話でなく、クヴァーリン政権やマフメドフ政権でも起こっていた)。 民族主義者の強硬派として目される元軍人のシャミル・バサエフを国防大臣に任命したことは、ロシア政府およびジョージア政府の猛反発を招いた(バサエフは北カフカス紛争と、アブハジア紛争で戦歴がある)。ロシアのテレビ司会者であるウラジーミル・ソロヴィヨフは、「これ(バサエフが国防相に任命された事)は北カフカスが極端な民族主義に走ろうとしているゆるぎない証拠だ」と述べている。なお、北カフカス内務省管轄下の北カフカス国家親衛隊に属する連隊「シャミール連隊」の指揮官を務めているのは、シャミル・バサエフの息子のヌリ・バサエフである。 外交姿勢 アメリカとの関係 ロシアの圧力にさらされる中、アメリカ合衆国からの支持を仰いでいる。かつてのマフメドフ政権のように、バルニコフは北カフカス連邦が北大西洋条約機構(NATO)の一員となることを希望し、アメリカに接近する外交を行っている。2022年9月に訪米し、ジョー・バイデンアメリカ合衆国大統領と会談を行った。会談の中で、バイデンは北カフカスのNATOへの「将来的な加盟」を支持した一方、「国内の不安定な情勢と未熟な統治機構」のために即座加盟は困難を極めると発言したと報じられた。 ロシアとの関係 もともとはロシアに長く住んでいたこともあって強固な反ロシア派ではなく、マフメドフやシュトーケンら他政治家に比べればかなりの穏健派としてとらえられていた。しかし、親露派政権への反対やロシアからの圧力の反動で強硬化せざるを得なくなったとされている。バルニコフはヴォルゴグラード条約の結果として国内にロシア軍が駐留することは「動かしようのない事実」として容認する一方、「北カフカスの国土をロシアの広大な軍事基地にしてはいけない」とも述べている。 2022年6月30日にはロシア連邦のプーチン大統領と電話会談を行ったが、詳しい内容は明らかにされていない。 中国との関係 貿易額は急速に増大しており、2022年において、輸出入とも中国が最大の相手国となっている。国交樹立23周年に当たる2022年10月には、習近平国家主席(党総書記)と祝電を交換した。 2022年12月、中国企業に買収されていた多数の軍需企業を国有化した。 逸話 クバン・スタジアムにて クラスノダールに本拠地を置くサッカーチーム「FCクバン・クラスノダール」の熱狂的ファンであり、休暇の際には必ず観戦を行っている。 「ミーム文化」の愛好家であり、個人のツイッターアカウントではよくミーム画像を交えてジョークを飛ばしている。 劇作家時代、演劇批評をしたことがあり、その際アレクサンドル・タラソフの演劇を公に酷評した。一方のタラソフはロボドニの公演でおおっぴらにヤジを飛ばすなどの挑発を行った。このことからタラソフとは犬猿の仲であり、現在に至るまで和解をしていないという。 『首のない鳥』で「北カフカスのゲッペルス」と揶揄したテレビ司会者のヴェーレとは2015年に和解している。以降、彼等は友人として度々SNSに露出している。 現在ロボドニの代表を務めているエフィム・アブリコーソフとは大親友であり、家族ぐるみの付き合いがある。 家族 妻スヴェトラーナとの間に、一男一女をもうけた。 著書 開かれた檻 ウィリアムの戯曲哲学 1995年 - ドネツクでの19歳 関連項目 北カフカス 北カフカスの大統領 スヴェトラーナ・バルニコワ
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19 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 15 12 49 2年前から事情があって大トメと暮らしてる その時揉めて旦那に絶縁宣言されたのに 先日うちにトメがいきなりきた 最初は無視してたけど、ピンポンピンポンうるさく娘が怖がったので出たら トメ「孫ちゃ~んばあばですよ~」 私「はっ?ばばあ?」 トメ「ばばあじゃなくてばあばよ!孫ちゃんはどこ?会いにきたのよ~」 私「○○(娘)~ばあばが遊ぼうって言ってるよ~(部屋にいる娘に向かって言った)」 トメ「孫ちゃ~んばあばよ~」 私「はっ?うちにばあばはすでにいます 娘は今からばあばと一緒に仲良く遊ぶんで、ばばあは帰ってもらえます? あと明日も明後日もずっとばあばと遊んでますからばばあ邪魔しないで下さいね」 トメ「だから私がばあばでしょ!私の孫でしょ」 私「だからばあばはいますってば ただのばばあには怖くて娘に会わせられないので、ばばあは二度と来ないで下さいね」 とばばあを強調して言った後ドアを閉めた 外で何やら言ってたけど「警察呼ぶぞばばあ。帰ればばあ」 と言ったら帰っていきました 旦那に絶縁宣言されたくせにくるな! ばばあ連呼してDQNだけど、すっきりした~ 長文&乱文スンマソ 20 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 15 20 09 19 その2年前を詳しく聞きたいんだな。 じゃないとただのDQN報告になってしまうんだな。 22 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 15 23 42 モツカレー。早口言葉みたいだな。 ばばあがばあばと言って来たが、お前はばばあでばあばじゃないと言って ばばあ出てけとか追い返した。 アバババババ。 23 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 15 26 25 絶縁家庭にアポなしで訪問してしつこいピンポン攻撃な時点でDQNだし。 挨拶もまともにしないでいきなり孫孫言い出すのもDQNだし。 ただのDQN報告ってことはないと思う。 2年前の話も聞きたいけど。 27 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 15 57 03 19です 2年前ちょうど娘を出産直後 「女なの?役立たずねえ」 と言われて旦那が怒って私と娘には二度と会わせないで絶縁 ただ旦那は小さい時から可愛がってくれた祖母(大トメ)に会いに時々行ってたんです(ウトメと同居) 急に休みになり平日の昼間に義実家に行ったら 祖母は3畳くらいの納戸に鍵かけられて監禁状態 ウトメが虐待してたんですよね… 祖母は認知症になっててよくわからなかったみたいで 普段は日曜日に旦那が行くので、その時だけは納戸から出してちゃんとしてたらしく 旦那もしばらくだんなもきづかなかった 旦那から祖母を引き取りたいと土下座された時はびっくりしましたが 引き取る事になり祖母を迎えに行ったら ありとあらゆる暴言を吐かれまして… 旦那も絶縁に至りました 22 確かに早口言葉みたいでしたw 29 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 16 08 29 大トメさん、今はひ孫と仲良く暮らしてるんだね。よかった。 31 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 16 14 30 28 ひ孫と暮らすうちにシャキーンとしてきたのかも。 32 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 16 19 30 19 しばらく娘さんと外で遊ぶときに気をつけたほうがいいかも。 家にいるからいいけど、外だと逃げこむところがあまり無いから。 大きくなったら学校帰りとかにも気をつけたほうがいいよ。 保育園や幼稚園に預けるときは母親以外の人が迎えに来ても 決して帰さないでくださいって頼んだほうがいいと思う。 認知症の大トメさんを監禁するぐらいだから、小さい子供に対しても何するかわからないよ。 母親から奪ってしまえばこちらのものなんて斜め上のことを考えるかもしれない。 住所も連絡先も知らせないで引っ越すのが一番かもしれないけどね。 33 :19:2007/03/05(月) 16 24 02 うちにきてなんやかんやで騒がしいのがいい刺激になったみたいで 祖母は2年前より言葉もしっかりしてるんで、介護と言えるほどの事はしてないんです ご飯食べたの時々忘れたりはしますが、徘徊とかはしませんし 娘はめちゃめちゃ可愛がってくれて 娘はばあば大好きです ばばあは嫌いでしょうがw 34 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 16 26 55 ばあば、良かったね! ばばあは早く逝った方がいいね! 35 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 16 50 30 34 ばばあは早く逝った方がいいね! 爽やかすぎて、なんかワロタ 36 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 17 02 11 ありとあらゆる暴言て…。 だって自分のトメを息子夫婦が引き取ってくれるならいいじゃないかと思うけれど。 …あれか、遺産がらみか。 37 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 17 22 09 「自宅で親を介護する娘(嫁か?)」の看板をおろしたくない、 周りからの自分の評価が大事なだけだと思う。 39 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 17 31 42 「虐待していた事実を認めたくない」だと思う。 ただなぁ。他のことはともかく、認知症の介護はなぁ。 実際 19が引き取った後もそんな必要なかったんだから この場合は純然たる虐待だったんだろうけど、 家族の前でだけひどく激しい症状の人もいるから、 もし監禁や軟禁してしまっていても、それだけで責めるのは場合によるなぁ。 44 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 18 19 52 年金目的かもよ。 20万以上貰ってる人もいるからねぇ。 金だけ貰って介護は放置もしくは虐待。 52 :19:2007/03/05(月) 19 42 49 トメが今更きたのは多分お金だと思います 大トメは大ウトが戦争なくなったので恩給(って言うんですかね?)と自分の年金をもらってるし ウトが3月で定年なはずなので、焦ってるんだと思います 貯金なんてないだろうし 大トメとトメの関係は私はあまり知らないんですが、旦那が言うにはほとんど大トメが面倒見てくれたらしく 旦那はトメとは昔から折り合いが悪いです トメがもうこないとは限らないんで、今は引っ越しを検討中です 大トメの環境をあんまり変えたくなかったけど仕方ないかな… 53 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 20 02 26 やっぱりトメの狙いは金か… 逃げてー!! 60 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 20 55 10 もうやってるだろうけど、成年後見人なんなきゃヤバいね 61 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 21 18 07 あ、そうか。成年後見人制度があるんだ。 でも財産の管理はそれでいいとしてもやっぱりセコムに入るか引越ししたほうがいいと思う。 金が絡んでいるんだったら危機管理として常に最悪のことを考えて行動したほうがいいよ。 62 :19:2007/03/05(月) 21 21 18 旦那と相談した結果やっぱり近いうちに引っ越しする事にしました 早速明日から本格的に物件探します 認知症に引っ越しってあんまりよくないみたいですが トメがまた来て揉めるよりは落ち着くし安全だろうし 63 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 21 23 14 ガンガレ!! 65 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 21 39 23 うちの祖母、4年前に亡くなったけど、恩給・年金合わせて40万近く もらってた。大往生で86歳だった。 71 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 22 02 00 年金だけじゃなく、義実家の土地建物も、 大トメ名義のような気がする。 だとしたら、引っ越しても、ウトメは必死で追跡してくるんじゃないかな。 72 :19:2007/03/05(月) 22 20 38 義実家は大トメ名義だったみたいですが、いつの間にかウト名義に変更されてるみたいです 恩給+年金で結構な額なんですが、 旦那が通帳確認したら、毎回振り込みされた日に全額下ろされてたそうです 私にしたら毎月よくこんなに使えるなあって感じです ウトはトメに逆らえないみたいで、大人しい印象しか私にはありません トメがかなり強烈な人ですが… ただ2人共お金にだらしなくてパチンコが大好きが共通点です 旦那がしっかりしてるのはウトメが育てないで、大トメが育てたから&反面教師かなあ 74 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 22 25 22 72 今通帳のお金はどうなってるの? 今もまだウトメがおろしてるならお金には困らないんじゃない? 76 :名無しさん@HOME:2007/03/05(月) 22 27 42 74 今は旦那さんが管理しているんでは? だからトメ突撃になったんじゃないかと。 77 :19:2007/03/05(月) 22 29 15 振り込み先を変えたので今は大トメの手元にあります 管理はちょっと難しいねで旦那がしてますが NEXT→144
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地球をアイスピックでつついたとしたら、ちょうど良い感じにカチ割れるんじゃないかと言うくらいにに冷え切った朝だった。いっそのこと、むしろ率先してカチ割りたいほどだ。 自宅のベッドから発せられている甘美な誘惑を全力で振り切り、通学のための身支度を済ませようと、一階の洗面台に向かった。 鏡の前に立ち、鏡面世界の自分に対面を果たす。うっし。本日も男前だ。朝の光で自慢の金髪が輝いていやがる。 そして真冬の水道水を顔面にかけた。 「くはあ!冷てー!」 身震いするほど凍てつく冷水のおかげで、眠気覚ましの効果は抜群だ。 「さてと。お母さんが起きる前に朝飯を作んねーとな」 確か冷蔵庫に卵が大量にあったから、オムレツでも作るか。 「いただきます」 俺特性であるフワとろオムレツと目玉焼きをテーブルの上に配膳をし、母親と共に手合わせる。 「わるいね。本当なら私が作るべきなんだろうが」 「いいさ。お母さんは昨日遅かったわけだし。早起きくらいどうってことねーよ」 我が家は母親と俺の二人暮らしなので、母親が仕事で遅いときは、こうやって俺が朝飯を作ってやっている。 父親はどうしたって?俺が中坊の時に死んじまったよ。 「よしよし。本当に良い子だね、お前は。見た目ヤンキーなのに」 ヤンキーは関係ないだろ。これでも進学校に通っている、れっきとした真面目高校生だ。 朝食を終え、俺にとって大切な日課である紫煙を堪能していた時、微かな機械音が居間に流れているのを感じた。 携帯電話を手に取り、ディスプレイに目を通す。一体誰だよ。こんな朝っぱらから。 『着信 ハル』 あの女が人の迷惑を顧みないのは、いつものこんだが、勘弁して欲しいものだ。他にイタ電相手がいないのか?俺もだが。 『出るのが遅い。せっかくこのあたしがかけてやってるんだから、1コールで出なさい』 「おかけになった電話番号は、現在、電波の届かない所にございます」 とりあえず切っておいた。理由?なんかイラッときたからだよ。 『……なにしてんのよ?あんまりふざけると死刑にするわよ』 「で、こんな朝からなんのようだ?涼宮ハルヒさん」 電話口に現れたのは、朝から不機嫌エンジン全開な涼宮ハルヒである。 彼女との出会いは、桜がとっくに散り、映画業界陰謀短期集中型一過性休日集合週間なる別名「ゴールデンウィーク」が過ぎたあたりの、日本晴れの日だった。 その日、俺は退屈な学業を終え、早々と帰宅に勤しんでいると、駅前の大通りにて、涼宮ハルヒが頭の悪そうなアホヤンキーにからまれていたのだ。 今思い返せば退屈なだけだったと思う。 暇つぶしと下心が7:3くらいの心境で、躊躇うことなくそのアホヤンキーをぶっ飛ばしていた。 「なに?正義の味方きどり?寒いわ」 この言葉が彼女の第一声である。恩着せがましく聞こえるだろうが言わせてくれ。それは無いだろ。 「別に。ただの暇つぶし。他意は……ちょっとしかない」 それだけ聞くと、涼宮ハルヒは長髪を翻し、まるで俺の事など記憶からデリートしたかのように、その場を去っていた。お互い第一印象は良い方ではなかったと思う。 だが、話はここで終わりではない。 その後も、俺達は幾度となく様々な場所でこいつと顔を会わせるようになった。ある時は学校の学食で。ある時は、たまたま入ったコンビニで。 まあ、お互い目立つからな。顔を覚えちまうと、どうも目に付くようだ。 最初こそ無視しあっていたが、そんな偶然を一ヶ月も共用していると、何だかバカらしくなり、気がついたら話しかけてた。 多分、お互い退屈してたんだろ。街で出会った同級生。俺と涼宮ハルヒの関係を言葉で表すとこんな物だろ。 『ちょっと、聞いてるの?返事くらいしなさいよ』 「聞いてるよ。今日学校サボるから足になれだろ?勘弁してくれ。こう見えて、俺はヘタレでビビリの小心者なんだ。学校サボるなんて恐れ多いことできるか」 『そのツラで何を今さら。どうせ便所で煙草フカしながら話してんでしょ?だからあんたは背が低いのよ。古泉君みたいに健康的に生きなさい』 「お前は俺の母親か」 『は?ふざけてんの?』 この女はなんでこんなケンカ腰なんだ?もう少しフレンドリーに話せよ。ツラはいいのに。もったいない。 『いーい!?あたしは光陽園駅にいるから、つべこべ言わずにとっとと来なさい!』 勘弁してくれと言いたい。しかしこの状況では、かけ直しても出ないだろう。なにより電話代の無駄である。どうせ無料通話分だろうが。 しかしどうもしっくり来ない。涼宮ハルヒがワガママで自己中心的な言動を取るのはいつもの事だが、いままで相手の状態を考慮せずに突っ走ることはなかった。 涼宮ハルヒが無理難題を言うときは「今ならあたしの言う事を聞いてくれる」と、考えてないようで考えているのだ。俺と古泉一樹くらいしかわからんだろうが。 煙草を携帯灰皿に捨てて、深ーく深呼吸。やれやれ、気にならんわけじゃないしな。冬休みが近い今日ぐらい、サボっても問題ないだろう。表向きはそれなりに品行方正な学園生活を送っていたわけだし。 襲撃みたいに唐突な電話を切り、煙草を吸い終えると、父親の眠る仏壇に手を合わせた。あー、とりあえずいってきまーす。お父さん、サボることは内緒にしといてくれよ。 光陽園駅前は朝の通勤ラッシュでごった返していたが、その美しい黒髪は見る者全てを魅了してやまなかった。これでもうちょっと素直ならな。 乗ってきた中型バイクを光陽園駅の入り口で仁王立ちをする涼宮ハルヒの前に横付けに停車した。 「遅い」 いや、ロボットみたく言われたことしかできないような美人は魅力的ではない。涼宮ハルヒはこのくらいでちょうど良いのかも。 「道が混んでいたんだよ」 その上、バイクってのは構造から言って、風を全身に受けなきゃならないから、冬はあまり走りたくない。 しかし、カエルを捕食する蛇のように睨みつける涼宮ハルヒの目は、いつもより陰りが見える。寝不足か? 「だったらもっと早起きしなさい」 「お前の予定を予言して早起きしろってか?俺は超能力者じゃねーぞ」 「あたりまえじゃない。超能力者なんか、そう簡単に現れるわけないでしょ」 だろうね。「実は僕は超能力を使用できまして、世界平和のために日夜戦っています」なんてことがいきなりおこるか。 大体、そんな世界平和組織が、一般人に話を持ってくるわけが無い。仮面を被った昆虫人間が所属する組織よろしく、内部で秘密厳守な命令でも下っているさ。多分。 「で、俺は制服姿のお前を、どこに連れて行けばいいんだ?」 サボるならもっと目立たない格好で来いよ。まぁ、こいつの場合は目立つから制服脱いでもあんまり変わらんだろうが。 「あんたも制服じゃない」 俺は母親を悲しませたくないだけだ。結構無理して進学校に通わせてくれている母親に「学校サボる」なんて言えなかった。これでも罪悪感は感じているんだよ。 「あたしも家からそのまんま出てきたから、仕方ないのよ」 急な思いつきか。急なのは今に始まったことじゃないが、考えずな行き当たりばったり行動なんて珍しい。 周りにはそう思えるだろうが、彼女は頭の回転と行動力が異様に早いだけ。早すぎて常人には着いていけないのが現状である。 「別に今さら見つかってもいいわよ。成績は良いから、学校側は黙認するだろうし」 そうでしたね。一学期の期末試験は学年トップでしたね。俺は……まぁ中盤より上くらいだ。 「それじゃあとっとと行くわよ」 「どこへ?」 男性のように豪快に股を開いてシートに跨る涼宮ハルヒに聞いてみた。 「あんたはあたしの指示通り走行すればいいの」 涼宮ハルヒに予備のヘルメットを渡し、グリップを回す。 メタル色のマフラーから排ガスが漏れる。それでは交通法規を守って出発進行。 バイクを走らせること数時間。ダラダラと寄り道しながら着いた場所は、西宮南部に面した大阪湾が一望できる丘だった。 「で、ここに何の用だ?まさか寒中水泳でもしたくなったとか言うなよ」 「そんなわけないでしょ」 シートから降りて、減らず口と共にヘルメットを投げ返してきた。 すると、彼女はその場にしゃがみこんでジッと海を見始めた。一体なにがしたいのか。 「……理由なんかないわよ。ただ、なんとなく海が見たかっただけ」 俺のほうを見ずに、抑揚無い言葉で話し始めた。 「いや、無いわけじゃないわ。知ってるでしょ?あたしん家が、あんまり上手くいってないことくらい」 前に聞いたことがある。涼宮ハルヒの両親は、ここ数年ほど、離婚の話で盛り上がっているとかな。 「原因は……まぁあたしなんだけどね。小学生の時くらいまでは優等生で通ってたあたしが、中学に上がった途端、奇妙奇天烈な行動ばかり起こしたから。 そのせいで二人とも責任のなすりつけ合いになって……バカよね。別に二人のせいなんかじゃないのに」 なんでこんなにいたたまれない気分になるのだろうか?とりあえずポケットから煙草を取り出し、場繋ぎのためにも火を灯すことにした。 「あたしは別に後悔なんかしてない。あたしの人生だもん。好きに生きるわ」 「……してない「つもり」だった?」 「……うん。今朝、起きたらママと親父がケンカしてたのよ。しかも、察する限り一晩中寝ないで。どんだけ言い足りないのよ。 それ見てたら、「このまま自分のやりたいように好き勝手生きてもいいの?」って思っちゃって……」 なるほどね。なぜ俺「だけ」が彼女の思いつきに付き合わされた理由がわかった。なぜなら涼宮ハルヒの狭い交友関係の中で、俺だけが片親だからだ。 十代後半くらいの子供だったら、大多数は両親揃っているはずだ。 でも俺は違う。俺は母親と二人暮らしってことに関しちゃ嫌気はさしていないが、困っていないわけでもない。 そして涼宮ハルヒは、家庭に問題を抱えている。それも自分のせいで。 お互い特殊な家庭を持つ身の上であり、俺なら黙って話を聞くぐらいはしてくれると思ったんだろう。 「ハル。俺は聖人君子なんかじゃない。だから「お前の気持ちはよくわかる」なんてことは言わない。つーか言えない」 だって俺は「涼宮ハルヒ」じゃないからな。 「だから理解できる努力をする。話したいことが他にもあるんだろ?」 話してもらうだけでいい。 聞くだけでいい。 今の俺の役割は、彼女を理解すること。それだけだ。 理解した上で、どうにかするのは俺の役目じゃない。誰の役目かって?さぁな。こいつを無償の愛で愛せるような聖人君子くんだろ。 その後は日が暮れるまで、涼宮ハルヒの一人話が繰り広げられた。内容は……特に思い出すほど重要な事柄ではなかった。他愛もなさすぎて語る必要も無いね。 俺と涼宮ハルヒが光陽園駅に戻ってきた頃には、肌寒い冬の夜空が頭上に広がっていた。おぉおぉ。みんな寒そうに歩いてやがる。 「はい、到着」 「寒い。あんた、あたしに風引かせるつもり?」 自分で命令しといてめちゃくちゃ言ってやがる。そんな短いスカートでバイクに跨る君が悪い。ついでに言うとバックミラーには何度か写ったぞ。君の下着が。あぁ、はしたない。 「死ね」 結構な言い草である。 「それじゃあ俺は帰るぞ。じゃあな」 「ふん。じゃあね」 涼宮ハルヒから受け取ったヘルメットをシート下のトランクにしまい、エンジンキーを回す。グッドバーイ涼宮ハルヒ。 「ずいぶんと遅くなっちまった」 バイクを法廷速度を時速五キロメートルほどオーバーで、気持ーち早めに走らせ、月が支配する世界を疾走していた。今日の晩飯は何かな~と。 呑気な事を考えていたせいか失念した。交通法規の大原則は、歩行者優先であると言うことを。 「なっ!?」 眼前の十字路を横切る人影にフラッシュライトが当たり、その顔が、一瞬だけ驚愕に目を見開いた。 アスファルトをこするタイヤの音。 摩擦熱のせいで焦げ臭い。 道路に投げ出せれた長い黒髪。 「……ハァ……ハァ……」 咄嗟の出来事のわりに、上手く反応できたのは神の気まぐれかもしれない。謎の人影に衝突する瞬間に片足でブロック塀を蹴り飛ばし、なんとかバイクの軌跡を逸らすことができた。 「てめぇ!こんな夜道でいきなり飛び出してくんじゃねーよ!もう少しで潰れたガマガエルみてーにするところだったじゃねーか!」 バイクから降り、飛び出した人影の襟首を吊るし上げる。この制服は北高のセーラー服だな。小学生じゃねーんだから、いきなり飛び出すんじゃねーよ! と、ここでその人物の顔が月明かりに照らし出された。 「ごめんなさいね。ちょっとボーっとしてたわ」 かなりの美人がそこにいた。それこそ涼宮ハルヒとタメを張れるくらいの超絶美人女子高生のな。 「……ったく、勘弁してくれ」 こんだけの美人が謝っているんだ。怒る気も失せた。少々名残惜しいが、彼女の襟から手を離すことにした。 すると手を離した瞬間、この轢きそこなった彼女は、マジマジと俺の顔を覗き込んできた。なんのつもりだ?生憎俺は君の幼馴染でも生き別れた兄貴でもねーぞ。多分。 「ん……なんでもないわ。お構いなく」 いや、構うわ。はっきり言って良い気分はしない。 「ふーん……そう、それじゃあね」 満足したのかどうかは知らんが、彼女は手の平をヒラヒラと振りながら、眼前の宵闇へと溶けていった。 もしもこれが月曜九時の恋愛ドラマなら、今頃バックコーラスが大音量で流れているだろう。そしてここから恋が始まかもな。 だけど彼女の微笑は、そんな恋愛ドラマには似つかわしくない程に酷く不気味で、それこそ生気の無い、能面やマネキンが口元を無理矢理歪めたようだった。 「……っくそ。なんなんだ、この寒気は」 体中の血管が根こそぎ吹雪に晒されたような欝感覚。もしかしたら背後に雪女かなんかがいて、耳元に氷の息吹でも吹きかけているのかもしれない。もちろんただの比喩だが。 交通事故未遂と寒波のせいで、中も外も冷やしてしまった俺だが、慣れ親しんだ自宅の玄関を開き、なんとか安堵の吐息を漏らせた。 「ただいまぁ~、なぁ聞いてくれよ。実はさっきそこで交つ……お母さん?」 唯一の家族である母からの返事が返ってこない。 おかしいな。今日は仕事が休みだから家にいるはずなのに。昼寝でもしてるのか?つっても、もう夜だが。 「……お母さん?出かけてるのか?」 今にも幽霊が飛び出てきそうなほどに静かで不気味な狭い廊下を歩き、リビングの扉を開く。 「なんだよ。いるじゃないか。「おかえり」くらい言ってくれよ」 母は電灯も点けずに、リビングの食卓の上でうつ伏せで突っ伏していた。 その姿を見て、こんなに寒いのに何故か汗がダラダラと流れ落ちる。 しかも俺の足が母に一歩一歩近付くことに、体内の発達した直感力と、卓越した危機察知能力がレッドアラートで警鐘を鳴らしている。そう、その姿はまるで……。 「……おい!?お母さん!?」 そこにあったのは、ナイフではらわたを抉り出された母の遺体だった。 「つまり自宅に帰って来た時には、既に母親が亡くなっていたと」 「……はい」 俺よりいくらか歳を取ったくらいの若い女性刑事が、凛とした言葉で遺体の状況を聞いてきた。 現在の時刻は22時15分。本格的に胃が給料の支給を求めている。 だが残念ながら口が食物を受け入れてくれそうも無いため、胃袋にはもう少し我慢してもらおう。 リビングにて母の遺体を発見した俺だが、なぜか頭だけは恐ろしいほどに冴え渡っていた。 誰がどう見ても死んでいるのがわかる。よって119番ではなく、速攻で110番。10分後には制服警官数人に、若い女性刑事と初老の男性刑事が家にいた。 母の死因は腹部を鋭利なナイフで切り裂かれたことによる失血死らしい。即死ではなく、数分間は意識があったようで、惨い殺しだったと警官が語るのを聞いた。 そして今は「簡単な取調べ」を受けるために、火サスではお馴染みの取調室にて、半軟禁みたいなことをされている。 「オーケー。それではもう一度聞くわね。君は母親の死亡推定時刻、どこで何をしていたのかしら?」 女性刑事の瞳が、探る様に鈍く煌いた。 「何度も言わせないでください。光陽園学院には行かず、サボって遊んでいました」 女性刑事は手元の紙にボールペンを走らせた。 まさか俺が母親を殺したと疑っているのだろうか? ……無理も無いよな。気分は悪いが、アリバイだって「サボって遊んでいた」なんて曖昧だし、最近は真面目に学校に通っていた。 それを今日いきなり学校を休み、その日にこんな事件が起きたんだ。俺が警官なら絶対疑う。 「それではそのアリバイを証明することはできるかしら?」 「……はい。その時一緒に遊んだ友達が」 そこまで発言した瞬間、取調室の扉が勢い良く蹴り飛ばされた。 「ちょっと!あんたのママが死んだって本当なの!?」 取調室の扉に暴行を働いた少女こそ、俺のアリバイを証明する人物です。もう少しおしとやかに登場できないのか?パンツ見えそうだぞ。 「うっさい!それより本当なの!?」 涼宮ハルヒの瞳が、驚くほどに無の光を放った。どんな顔をしていいのか分からないのだろう。 「ご覧の通りだ。母親は殺されて、俺は取調べを受けている」 つーかよく来てくれたな。確かに証言のために呼んだが、正直あまり期待はしてなかったよ。 「あたしだってこのくらいの分別はつくわよ」 そうかそうか。これで俺はこの取調べから解放されるな。そう思ってありふれたパイプ椅子に腰を下ろし、涼宮ハルヒが口を開くのを待ち望んだ。 だが、 「ハルヒ!」 またも取調べ室に突撃してくる人物がいた。それも二人。取調べ室ってのは、こんなにも騒々しい物なのか? 「親父にママ!?なんでここにいるのよ!?面倒だから黙って出てきたのに!」 そう言えば前に一度だけ涼宮ハルヒの家にお邪魔した時、この二人を見たことがあった。どこかで見たと思ったが、両親だったか。 父親は呼吸を荒くしながら涼宮ハルヒの方を睨みつけている。だが対照的に、母親の方は目元をハンカチで拭いながらメソメソと泣いている。 おいおばさん。なんであなたが泣いてるんだよ。泣きたいのはこっちだ。 「まさかお前が警察にご厄介になるなんて……恥ずかしくないのか!?」 「ちょっと親父!なに勘違いしてるのよ!?あたしじゃなくてこっちの」 「言い訳は聞きたくない!」 めちゃくちゃなオヤジだな。聞きたいのか聞きたくないのかどっちだよ。混乱してんじゃねーよ。 「まったく!お前はいつからこんな子に育った!こんなガラの悪そうな少年と仲良くなったり、最近は帰りも遅いじゃないか!」 「そんなの関係ないでしょ!あたしが誰と連もうかあたしの勝手よ!」 「大体ハルヒがそうなったのも、お前の育て方が悪かったからだ!だから市立じゃなくて光陽園にしかいけないんだ!」 「わ、私のせいだって言うのですか!?あなたが家庭を顧みることができたらこんな」 「うるせぇっ!」 怒号と共に、目の前の無機質なアルミ机が吹き飛び、室内にいた全ての人間が俺を注視する。 「こんな警官に見られた場所でワーワー喚きやがって!恥ずかしくねーのかよ!?」 ふざけた抜かしてんじゃねーよ!子供が大切だと思うなら、こんな場所で口喧嘩なんかするな。 「おら、もう結構だ。とっとと家に帰って家族会議でも離婚調停でも何でもしてくれ。ハッキリ言って迷惑だ。消えろ」 ここに警察がいなかったら、絶対にこのクソオヤジに飛び蹴りの一つでもかましていたはずだ。友人の親?知るかよ。 「あんたらは親ですらない。親だったら子供の気持ちを汲んでやれよ」 もううんざりだ。どうにでもなれ。 「彼女を帰していいのか?君のアリバイを証言する人物だろ?」 女刑事は「何考えてるんだこいつ」と怪訝な表情で俺を見据えている。 どうでもいいよ。だって俺は無実だし。アリバイ証明なんか必要ないね。 「そうか。ではもう一度初めから聞かせてもらえないか」 「なんでもどーぞ……と言いたい所ですが、そろそろトイレに行かせてくれませんか?本気で漏らしそうなので」 プチ軟禁状態にされて数時間もイスから動いてねーんだ。そろそろ水分抜かな、恥ずかしい事態になりそうだ。 「それもそうだな。ここで小休止を取ろう。新川、彼をトイレまで案内してやってくれ」 「かしこまりました。森警視」 監視付きかよ。勘弁してくれ。 トイレ内部はそれなりに清潔さを保たれており、これなら落ち着いて用を足せる。 「って、見られて喜ぶ性癖は無いのですが」 見られて無けりゃな。 「それは失礼。だが、取調べ中の人間から視線を外すわけにはいけませんので」 勘弁してくれ。そんな風に放尿シーンをジッと見られては出せるもんも出せない。この初老刑事は、何故こんなにも実直なのだろうか。 「逃げたりしませんよ。つーか逃げられません。だってここは三階ですよ?」 トイレの窓の外には月が世界を照らしており、十二月らしい寒風が吹き荒れている。こんなところからどうやって逃げろって言うんだよ。 うんざりな取調べとは言え、逃げてなんになる。そりゃ拘束緊迫軟禁プレイなんて勘弁して欲しいが、大体逃げたりしたら俺が加害者として断定されそうでだ。 ここはうんざりな取調べに、うんざりするほど付き合うくらいしか逃げ道はないのさ。 「新川警部、鑑識から報告がありました」 トイレの外で、三十代前後くらいの男性が声を張ってきた。 この声は多分、俺の家にやって来た制服警官の一人だ。胸元に名札があって、田丸(裕)とかって書いてあったな。 「失礼、少しここを離れますので、用が済みましたら呼んでください」 へいへい。と軽い口調で返事をしておいた。 こんなトイレから脱出困難なことくらい新川警部にもわかっているのだろう。じゃなきゃこうも簡単に目を離してくれるはずがない。 「……悪いな新川警部。俺にはここでノンビリしてる時間なんかないんだ」 トイレの窓を全開にし、寒波を顔面に浴びる。っへぷし! 鼻をすすって窓の下を見ると、一つ下層のトイレの窓が視認できる。さらに目を凝らせば、同じく最下層の窓も。 「さすがに窓は閉ってるな……あ~仕方ない」 制服のシャツの袖を二つに破る。これを簡易式バンテージにして…… 「一つ間違えたら重傷。間違えなくても軽傷。勘弁してくれ」 溜息を漏らしながらも、窓から外へと身を乗り出し、柔い手すりを掴む。そういやなんかの映画で、こうやって懸垂トレーニングをしてる筋肉マンがいたっけ。 「さぁて、男をみせろ。頼むから間違っても笑いを見せるんじゃねーぞ。絶対に笑えない事態になる」 呼吸を整え、自分なりにタイミングを計り……アン、デゥ、トゥルワ! 手すりから一思いに手を離し、飛び下り自殺まがいの荒芸をした。 「うるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 最下層のトイレの窓を握り拳が捕える。 窓ガラスが飛び散り、腕に小さなガラスが突き刺さったが、何とかトイレ内部の壁を掴むことができた。 ギリギリ成功である。あと一瞬遅かったら、鉄筋コンクリート相手に正拳突きをブチ込むところだった。 ハードなスタントモノマネのせいでガラスが突き刺さった箇所から血が流れ出ているが、今はそんなことどうだっていい。 手すりから手を離し、無事とは言い難いが警察署の敷地内に脚を踏ん張ることができた。 署内から騒がしい空気が感じられたため、一目散にその場から駆け出すべきである。 出血箇所を手で押さえながら、全力疾走。とにかくここから離れないと。 繁華街のビルに、パトカーのサイレンがやかましく反響している。 「バーカ。そんな小回りの効かないパトカーで、俺が捕まるかよ」 裏路地と裏道を渡り歩き、廃ビルと工事現場を抜け続けたおかげで、今のところはこちらに追いつく気配は無い。 あのまま警察に任せて取調べを受けてるべきだったかもしれない。 だけどな、殺されたのは俺の母親なんだぜ?それなのにそのまま丸投げなんかできるか。 「警察なんかに任せられるか。俺が絶対に母親を殺した野郎を捕まえる」 学ランの裏ポケットからタバコを取りだし、火を灯す。 「覚悟しろよ殺人鬼。世の中には絶対に喧嘩売っちゃならない相手がいるってことを教えてやるよ」 煙を吐き、気分が高揚してから携帯電話のダイヤルをプッシュしていく。 「もしもし、俺だ。ちょっといいか?」 受話器の奥で、電話相手の溜息が聞こえてきた。こんな夜分遅くに電話かけてスマンとは思ってるよ。だがな、お前しか頼れる奴がいないんだよ。 「やれやれ。と言うべきですかね」 「だから悪かったと言ってんだろうが。古泉」 笑顔が癖の男には珍しく、厄介なことに巻き込まれたと言わんばかりにウンザリしているのは古泉一樹である。 涼宮ハルヒと僅かに交流を持てた頃、古泉一樹と出会った。五月と言う中途半端な時期に転校してきたことから、彼女に「謎の転校生」と呼ばれている。一体どこの国基準で謎なんだか。涼宮王国か?ハルキングダムか? それ以来涼宮ハルヒは事あるごとに古泉一樹を財布にし、色々場所や施設へと連れまわした。それって世間一般的にはカツアゲと言う行為なんだぜ? いや、カツアゲとは言わんか。なぜならこいつは涼宮ハルヒにベタ惚れしているからな。言うならば、双方合意の上のデートもどきである。両方困ってなければいいか。 「今、とても失礼なこと考えていますよね?」 さぁ?なんのことだか。 「まったく。いくら取り調べが嫌だからと言って、三階から飛び降りるなんて馬鹿ですよ。見てくださいよ。この血だらけの包帯」 ああ、血も滴るいい男だな。って、ごめんなさいごめんなさい。シリアスパートに戻すので、110番を押さないでください。 「僕の両親がカナダに出張していたから良い物を……もう少し自分の身を大事にしてください。死ぬ気ですか?」 「死ぬ気なわけねーだろ。死ぬ気でなんかしようとする奴は死ぬだけだ」 ああでもしなきゃ逃げられなかったからな。 すると古泉一樹は「ああこの馬鹿には何を言ってもダメだ」と悟ったのか、無言のまま包帯や消毒薬を片していった。 「……なぁ、ところでお前の両親は元気してるか?」 古泉一樹が救急箱を片す所を見ながら、なんとなく聞いてみた。いや、聞かずにはいられなかったと言うべきか。 「……えぇ。先日カナダから電話がありましたので。正月には一時帰国をすると」 そうか。と答え、古泉一樹から借りた毛布を被り、上質なソファーに身体を休める。 「家に入れてくれてありがとな。明け方には出てくから、それまで辛抱してくれよ」 この寒空で野宿なんかしたら死んでしまう。かと言ってホテルに泊まる金も無い。だからこうやって信頼できる奴の家に転がり込むぐらいしかできなかった。 古泉一樹は良い奴さ。容疑者であり逃亡者である俺を「友人だから」と言う理由だけで上げてくれた。 だからこそ甘えるのは一晩だけだ。彼にも迷惑がかかるし、俺が気にする。 「それでは僕は自室に戻ります。おやすみなさい」 一人暮らしにはもったいないくらい広いリビングの灯りが落ち、青白い月の光が俺の身体を照らす。 「……畜生……お母さん……なんで死んじまったんだよ……」 毛布と暗闇が顔を隠してくれるからいいが、嗚咽だけはどうにもならない。ひょっとしたら、自室で寝ている古泉一樹にも聞かれているかもしれない。 でも、今まで必死に我慢してきた涙が、ここに来てダダ漏れだしてしまった。 人間である以上、死は避けられない。 だけど……こんな終わり方、唐突すぎるだろう! 俺はまだ母親に甘えたいんだ!生んでくれてありがとうって言ってないんだ! ちくしょう。畜生。チクショウ。 止まらない。どうやら俺は自分が思っている以上にヘタレでカッコ悪いガキのようだ。 毛布の中で母親と歩んできた記憶の逆流に呑まれ、結局一睡もできなかった。 第二章へ続く