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【名 前】霧山 サキ 【読 み】きりやま さき 【種 族】いっぽんただら 【二つ名】不可解なる山伏 【能 力】霧を操る程度の能力 【スペカ】霧符、濃霧、山伏 【生息地】妖怪の山 【友好度】極高 【危険度】低 【説明】 妖怪の山に住むとされるいっぽんただらの妖怪。 しかし、その姿は現代的でとても太古の妖怪とは思えない。 だが、妖怪の山のメンバーは彼女の存在を知らず、知っているのはタスク、神奈子、諏訪子、天魔の4人だけである。 現在、彼女はこの山の中腹を任されている。 神奈子や諏訪子とも仲が良いようだ。 だが、彼女を知らないのは彼女がいつも霧でいるため。 なので大昔から妖怪の山にゆかりのある者か神様でないと見れない …はずだった。 しかし、タスクが山を訪れた時、自分からその姿を見せた。 その容姿は魔導師のような服をまとい、足は片足がいつも霧に包まれており、背中にはいっぽんただらを思わせる藁のマント、そして身体の周りに霧が発生している。 彼女の作りだす霧は神聖な真水なので電気などの不純なものも通さない。 彼女自身戦いは好きではなく誘われてもほとんどのものを断ってしまう。 しかし彼女の実力は大きく、恐ろしく、また美しいという。 しかし、これは伝承にすぎず唯一戦って生きていられたタスクでさえも口を開こうとしない。 結局いまだかつて不明の存在である。 サキのスペルカード
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早苗「さてっ、新年ですよあけおめですよ! 皆さんどんな初夢を見ましたか、主にシンさん絡みで」 魔理沙「エラいまた直球だな」 妹紅「見たことは確定してるのか」 鈴仙「神社ほっぽっちゃって大丈夫なの」 幽香「というかまず貴女から話すべきではないかしら」 早苗「聞こえません! というわけでー、まずは魔理沙さんから言ってみましょうか」 魔理沙「ちょ、なんだその無茶ぶり!? ………まあいいけど。なんせ、すっごい夢だったからな!」 妹紅「ほう」 鈴仙「む」 幽香「へ、へえ………」 早苗「わーたのしみー………嘘くさっ(ボソッ」 魔理沙「ホントひどいなこの腋は!? ま、まあいいぜ、どんな夢だったかって言うと―――」 魔理沙「寒いぜシン、なんか暖かいものくれよ」 シン「暖かいものって………どうせホットミルクだろ。蜂蜜はたっぷりだったな、ほら」 魔理沙「おお、暖まりそうだぜ………ん~、おいし」 シン「そりゃなにより」 魔理沙「にへー。お礼に私の頭を撫でさせてやるぜ」 シン「おお、そりゃあすごいお礼だな。じゃ、ぐりぐり~」 魔理沙「え、えへへ………なんかくすぐったいぜ」 シン「ぐりぐり~」 魔理沙「にへー」 魔理沙「と、まあこんな夢をだな……ってなんだよなんでみんな頭抱えてるんだよ!?」 早苗「………魔理沙さん、敵に塩を送るのもなんですけど。そんなんだからシンさんと進展ないんですよ」 妹紅「気付け、奴の態度が完全に妹に対するそれだってことに」 鈴仙「そこで満足しちゃう辺りがしょせん白黒なのよ」 魔理沙「なんだこのみなごろし!?」 幽香「………これですごい、って、じゃあ私、どれだけ破廉恥………(ブツブツ」 魔理沙「ん、なんか言ったか幽香?」 幽香「い、いえ、何も言ってないわよ、本当よ?」 早苗「ふむ。では次は幽香さん、お願いします」 幽香「は、ハァ!? 何言ってるのよ貴女、私があんなのの夢なんか、み、見るわけないでしょ」 早苗「そういわずに一つ、同じ緑髪のよしみで」 幽香「なによその訳わかんない理由!?」 妹紅「諦めなよフラワーマスター、どうせ全員話す流れだ、私も腹を括ったよ」 鈴仙「私なんか自慢しちゃいたいくらいよ」 幽香「くぅ………いや、でも………」 幽香(私の初夢、って―――) 幽香「電気ぐらい、消しなさいよ」 シン「―――すいません、幽香さんがあんまりに綺麗なもんで」 幽香「………ふ、ん。言っとくけど、リードしろなんて言うんじゃないわよ、出来ないから」 シン「はは、多分俺も無理です………だから、無理だって思ったら言って下さいね?」 幽香「止めてくれるの?」 シン「が、頑張ります」 幽香「ン………言わない、わよ。お前が………貴方が、いつもみたいに優しければ、止めてなんて言ったり、しません」 シン「…………決意を、揺らがせないでください。頑張れなくなるから」 幽香「え? 何言って………きゃあっ!?」 幽香「言えるかぁっ!!」 魔理沙「うわっ、なんでいきなり大声出してるんだ!?」 早苗「う、うーん、そこまで言いたくないなら無理に言うこともないかなあ?」 鈴仙「なんか詰まんない結果ねえ。あ、嘘ウサ、睨まないで欲しいウサ」 妹紅(こりゃエロい夢だったな、あの反応からすると) 幽香「次よっ、次々! さっさと次を始めなさいよ!」 早苗「え、ええ………じゃあ次は」 鈴仙「じゃあ私いくよー。私の初夢は………ふっふっふ」 魔理沙「お、おう」 鈴仙「シンとものっそい、ラブラブな夢だったよ。なんかもー、バカップルって感じで愛し合ってた!(ドヤッ」 魔理沙「お、おー! な、なんかすごいな、なあ幽香!」 幽香「ラブラブでバカップル、って、なにそれ、すご……」 鈴仙「具体的な内容はちょっと忘れちゃったけど、もうすごかったんだから!(ドヤヤッ」 早苗「むむむ……正直期待してませんでしたが、意外なダークホースでしたね、って、妹紅さんどうしたんですか頭抱えたりして」 妹紅「いや………おいイナバ、お前その眼鏡絶対外したりするなよ、正夢になったら困るからな」 鈴仙「これが嫉妬って奴なのね………ふふん、すっごい優越感よ今」 妹紅「あーもうそれでいいから、嫉妬したから。だから絶対外すなよ、お前の師匠からも言われてるけど特にシンの前では絶対」 早苗「………? なんか随分鈴仙さんの眼鏡にこだわりますね、何かあるんですか?」 妹紅「黙秘する、正直思い出したくない。さて、次は私がいくか」 魔理沙「むぅ、今度は妹紅か。なんてったって蓬莱人だからな、どんなスゴイ初夢が来るのか……」 妹紅「私の初夢はな――」 シン「俺とお前って、一生最高の友達だよなっ!(超いい笑顔)」 妹紅「え、あ、うん、ソダネ………」 シン「どうかしたのか、妹紅? 何か困ってるんなら言ってくれよ、友達だろ俺達」 妹紅「あー………うんなんかもうどうでもいいや夢っぽいからさっさとさめないかなー」 妹紅「……………以上だ」 幽香「嫌すぎる夢ね………」 魔理沙「その、元気、出せよ………」 鈴仙「なんていうか、その、ゴメン………」 早苗「………正夢にならないと、いいですね?」 妹紅「奴の場合言いかねんと言う危惧はある」 魔理沙「ああ、なんか表情まで想像ついた」 妹紅「ええいいつまでしんみりしてるんだ、ほら風祝、あんたで最後だろ!」 早苗「え、私、私ですか? あはは、実はですね」 魔理沙「私達に言えないぐらいすごい夢でも見たのか?」 早苗「いえ、そうではなく………実は」 早苗「シンさん絡みどころか、初夢すら見てなかったりするんですよね?」 「「「空気読めアラジンシン!!」」」 おまけ・1 白蓮「やはりアス×シンだと思うのです、ヘタレ攻めと挑発に見せかけた弱気受けは教義に追加してもらいたいぐらい」 神子「いいえ、それは違います。やはりキラ×シンでしょう、多少病み合っているぐらいがちょうどいい」 白蓮「………では、レイ×シンは?」 神子「依存しあうのもまた、新たな欲望と言えるのかもしれません。逆に聞きますが、貴女にとってキラ×シンとは?」 白蓮「鬼畜攻めと誘い受けです、それ以外に何があると」 神子「なるほど、それもまた確かに欲ですね。素晴らしい………!」 諏訪子「んー、なんか分かるなあ。確かにシンは掘られて泣いてナンボだし」 白蓮「直球ですね、しかし真理なのかもしれません。ぎゃんぎゃん泣かせたいですね」 神子「シンを泣かせるレイ、もしくはキラ………くそっ、ここまで聞いているのに想像が出来ないなんて!」 諏訪子「あーうー。こんな話してたら私のゴンブトなミジャクジ様で美少年をれいぽぅしたくなっちゃうじゃあないか。どうしよう、神奈子」 神奈子「……………………………………ハア、ソウデスカ」 諏訪子「どったの神奈子、発情した?」 神奈子「それはお前だ、というか、帰らせてくれないか? これ以上酔っ払いのたわごとに付き合いたくないんだが」 諏訪子「えっ、突き合う? ナニと? ナニで?」 神子「おねショタですか……………それもまた素晴らしい欲望ですよ」 白蓮「そんなものは邪道です、何故それがわからないのですか」 神奈子「腐敗臭が酷いな………とにかく帰るぞ諏訪子、帰ったら」 諏訪子「ずっこんばっこん?」 神奈子「オンバシラステークのつもりだったが、オンバシラバンカーだ」 ナズーリン「………ところで、さっきから聞いていたのですが。シンは、なんでしたっけ、攻め? というものではないでしょうか?」 白蓮神子諏訪子「「「それはない」」」 ナズーリン「えー」 白蓮「彼は総受けよ、総受けが攻めだなんていけないことよ、ナズ」 神子「ええ、確かに。彼は総受けです、それは決して変わらない事実」 諏訪子「奴ぁれいぽぅされてヒィヒィ泣くのがお似合いだよ、いい意味で」 ナズーリン「…………きっと、優しくいぢめてくれそうなのになあ」 神奈子「もうなんでもいいからいい加減帰らせてくんないかなー」 おまけ・2 キラ「………なにか、守矢神社と命蓮寺と神霊廟を滅ぼさなきゃいけない気がする」 シン「なんですか唐突に!?」 キラ「人の名前で掛け算する奴は死ねばいいんだよ。まあそれはともかく、初夢を見た」 シン「はあ」 キラ「なんか富士山で鷹になって茄子に追いかけられる夢だったよ」 シン「最悪の夢見ですね。実は俺も変な夢を見たんですよ」 キラ「へえ、どんな?」 シン「なんかアンタから「僕とアスラン、どっちが大事なの!?」って迫られる夢」 キラ「正気に戻るんだシン」 シン「胸倉掴むんじゃねえ!? ていうか俺悪くないですよね!?」 キラ「くっ、何が何でも正夢にだけはしてたまるか!?」 シン「そうですね、こうなったらここで夢の上書きをしてしまいましょう、絶対正夢にならないように」 キラ「シン……………」 シン「キラさん………」 シン「死ねぇっ!!」 キラ「全☆滅だ!!」 ド ワ オ
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作品一覧 作品一覧(プチ) 作品一覧 タイトル 作品集 サイズ ジャンル 主要キャラクター 備考 稗田さんちの阿求さん 39 博麗さんちの霊夢さん 39 桃色幻想郷縁起(分類文芸、娯楽書) 39 人形師と少女 39 春萌えて夏の盛りは一時ぞ秋に実りて、冬に死ね 39 霊夢主義 40 博麗幻想郷 40 発狂した永遠 40 永遠の苦行。不死の幸福。半獣の懊悩。 40 永遠亭精神衛生悪化阻止失敗 40 今この時を永遠に 40 西行幽明郷 40 十六夜咲夜の門番考察 前 41 十六夜咲夜の門番考察 後 41 Very very sweet Cookie 41 腐れ爛れた夢現の狭間で 前編 41 腐れ爛れた夢現の狭間で 後編 41 蓬莱人 稗田阿求 前編 42 蓬莱人 稗田阿求 後編 42 メランコリック 前編 43 シリアス メディスン、霊夢、紫、 メランコリック 後編 43 シリアス メディスン、霊夢、紫、 少女の現 前編 44 シリアス アリス、魔理沙、霊夢、パチュリー、永琳 少女の現 後編 44 シリアス アリス、魔理沙、霊夢、パチュリー、永琳 血描写有り 東方の地に風が吹く 前編 44 シリアス 早苗、神奈子、諏訪子 東方の地に風が吹く 後編 44 シリアス 早苗、神奈子、諏訪子 空に咲く華 前編 47 空に咲く華 後編 47 現創の九 前編 58 100kb 現創の九 中編 58 77kb 現創の九 後編 58 49kb 獣の見る夢 74 思念考~卵の中の幻想郷~前編 76 思念考~卵の中の幻想郷~後編 76 作品一覧(プチ) タイトル 作品集 サイズ ジャンル 主要キャラクター 備考 ちるのの プチ15 『山なし』東方『オチなし』白書『意味なし』 プチ16 夢オチ プチ16 春度高めて世は美し プチ17 女神の包容力とはつまり胸である 風神録地獄変 プチ19 お前の正月で宇宙がやばい プチ23 死して屍拾うもの在り プチ23 残酷型閉鎖精神解放選択肢 プチ59
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早苗8 うpろだ1447 「お世話になりました」 荷物をまとめ、守矢の神社の玄関でそう告げたとき、神奈子も諏訪子もなにやら怪訝そうな顔をしていた。 視線の先を確認してみても、着慣れた服と少ない荷物をまとめたカバンがあるだけで、他に変なところはない。けれど再びあげた視線には、やはり怪訝そうな二人の顔が並んでいた。 「いや○○、あんたいいの? しばらくといわずここにいてもいいんだけど」 「そうそう、別に急に出て行くことなんてないんだよ?」 腕を組み、考え込むように呟く神奈子と、同じく首をかしげている諏訪子。 何故二人ともそんなことを言うのか。少し考えて、答えに思い当たった。 心配してくれているのだ。『外の世界に帰ります』などと急に言い出した自分を。 「こっちに迷い込んでから三ヶ月近くもお世話になっちゃいましたけど。ありがとうございました。楽しかったです」 ぺこりと一礼し、大きく息を吸う。それだけで、気持ちは穏やかになった。 外の世界に疲れてあてもなく樹海に迷い込んだ自分。気がつくと辺りの景色は一変し、見たこともない凶暴な化け物が次々と襲い掛かってきた。恐怖でただ逃げ惑い、ついに追い詰められてしまったが、気がつくと化け物は消えていた。彼女達に救われたのだ。 そうしてみたこともない神社に住み込むこと三ヶ月。いい経験ができたとは思っている。けれど、それももう終わりにしなければならなかった。 「一応護符も持ちましたんで、妖怪に襲われることはないと思います。……じゃ、行きますね」 少しだけ名残惜しさを感じながら、再度二人に礼をする。 「うーん。しょうがないねぇ。せめて後一日いれば宴会開いてやれるんだけどねぇ。挨拶もまだなんじゃないか」 「何より早苗に――」 「失礼します」 その先の言葉が発せられるより早く、カバンをひっつかんで玄関を出た。 境内には落ち葉がつもり、時折吹き抜ける風がそれらを舞い上げている。そんな光景を見ていると、胸に僅かな痛みが走った。それは秋の風と相まった肌寒さとなって体を揺さぶってくる。けれど足は止めなかった。 思い返せば先ほどの光景。おそらく残された二人は唖然としていることだろう。少し悪いことをしたか、そんな風に考えながら、鳥居をくぐる。 途中、僅かにかき集められた落ち葉と、投げ捨てられた箒が目に入ったが、あえて見ぬふりをした。 「そう、思い残すことはなにもない。帰るんだ」 誰にでもなくぽつりと呟いた言葉は、秋の空に吸い込まれて消えていく。それでも、自らの心を落ち着かせるのには十分だった。 誰に言うでもなく、「よし」と呟いて気合を入れる。そうして、山の反対側、幻想郷の中心とは違う方角に向かって歩いていった。 ※※※ 「別れよう」 そう言った時、境内の掃除をしていた早苗は動きを止め、驚きの表情と共にこちらを見つめてきた。 なんで、といいかけた口が途中で止まり、すぐに寂しそうな笑みに変わる。 「え、ええと……いやですねぇ○○さん。急に冗談でおかしなことをいいだすなんて……」 冗談だと判断したのだろう。それも当然だ。急にこのようなことを言われて、真正面から受け止められる人間はそう多くない。 けれど、それは残酷な事実だった。 「おかしなことじゃない」 「え……」 緩みかけていた表情が、再び凍りついた。 「なん……で?」 「俺、お前のこと、好きじゃなかったんだよ」 早苗の時間が完全に停止する。その顔から血の気が引いていくのが解ったが、引くことはできなかった。 「なんていうか、勢いでさ。ついお互いに告白しあってオーケーとかしちゃったけどさ……」 すぅ、と息を吸い込み、一気にまくし立てる。 「間違いだったんだ。別れよう」 その言葉は思いのほか簡単に、口から漏れていた。 これで終わりだ。そんな事実だけがぽっかりと穴の開いた心に残り、虚しさを全身に募らせていく。 「え……あ……」 早苗の口から、言葉にならない音が漏れた。 次にくるのは罵倒の言葉か失望の言葉か。思わず身を硬くしたが、呆然とした早苗は、ただ口を開けたままこちらをみつめているだけだった。 恐らく、現実を受け止められていないのだろう。 「……早苗」 促した言葉に、早苗の体がびくりと震えた。 「いや……です」 か細く、途切れそうな声で、拒絶の意思が返る。 「早苗……」 「嫌です!!」 そこで、今まで溜まっていたものが全て爆発した。 早苗の握っていた箒が、甲高い音を立てて石畳に叩きつけられる。 普段の姿からは想像もできないほどの大声が境内に響き、思わず身を引きそうになったが、なんとか堪えた。 ここで逃げるのはいけない。それこそ最悪である。責任は自分にあった。 「私覚えてます……貴方がきてから一ヶ月と半分の夜です! ずっと一緒にいる、って言ってくれたじゃないですか! 約束してくれたじゃないですか……」 つっかえながらも、その思いを吐き出す早苗。だが、最後のほうは言葉になっていなかった。 がっくりと肩を落とし、うつむいたまま小刻みに肩を揺らしている。 できることならすぐにでも抱きしめてやりたかった。嘘だといってやりたかった。 でも、それは許されなかった。 「……早苗、恋じゃなかったんだ」 早苗の体がびくりと跳ねる。そのこぶしは硬く握り締められ、指がうっ血したような色に染まっている。 「俺の勘違いなんだよ……幻想郷に来て、慌ててて、ほら、吊り橋効果っていうだろ?」 自分は慌てていたのだ。混乱していたのだ。そうジェスチャーで示し、早苗に伝える。 それでも、早苗は目を瞑り、まるでいやいやをするかのように小刻みに頭を揺らしていた。 「なぁ……」 辺りに沈黙が降りる。 その問いかけから、どのくらいの時間が経っただろうか。 急に、早苗が動いた。 「わかり、ました……」 虚ろな目が閉じられ、背が向けられる。 「早苗」 思わず伸ばしそうになった手を引っ込め、搾り出すように呟く。 その呼びかけに、今まさ歩き出そうとしていた小さな体が止まった。 「幸せに、な」 「――っ!!」 直後、猛烈な風が境内を吹きぬけた。 舞い上がった落ち葉が渦を巻き、完全に視界を埋め尽くす。 その直前、駆け出す早苗の目に光るものが見えたのは気のせいだったのか。 気がつけば舞い上がった葉は地面に落ち、石畳の上に投げ出された箒だけが悲しそうに転がっていた。 ※※※ 昼でも太陽が届かない薄暗い小道を歩き、目的地を目指す。 出発前、神奈子に聞いた話では、この先にある結界が薄くなっているとのことだった。 『歩いていれば自動的に向こう側にいけるでしょうよ』 怪訝そうな表情をしたままそう呟いた神奈子の顔が脳裏に浮かび、僅かに名残惜しい気持ちになる。けれど、もう戻れなかった。 「今頃外はどうなってるかな……ひょっとしたら死亡届出されてたりして……」 半分自殺するつもりで樹海に入った以上、捜索願が出されていても不思議ではない。もし生きてもどったらどうなるのだろうか。そんな他愛のない事を考えながら、足を進めた。 「でも、楽しかったよな」 一歩、また一歩と足を進めると、浮かんでくるのは外の世界のことではなく、短い間だけ過ごした幻想郷のことだった。 神奈子、諏訪子、そして早苗と過ごした忙しい日々が脳裏を走り、口元に僅かな笑みが浮かぶ。 「最初は慣れなかったんだっけな。周りは妖怪ばかりだし、あの二人も神様とか言っててどっか人間離れしてたし」 一番最初に神社に招かれた時は、驚きと戸惑いの連続だった。 フレンドリーに接してくる妖怪にどう接していいのかもわからなかったし、その中に神様がいると知ったときには度肝を抜かれたものだ。 実際、取って食われるかもしれないと思っていたことは否定できない。 「でも、案外早く馴染めたよな……早苗の、おかげだ」 だが、そんな差を埋め、間を取り持ってくれたのが早苗だった。 おかげで多くの妖怪と話すことが出来、親しくなれたのだと思っている。彼女の協力が無ければ、たった三ヶ月で幻想郷中を見て回ることなど不可能に近かった。 「そういえば、あいつも外の人間だったんだっけな……」 早苗もまた、外から来た人間だった。 いつかの宴会で聞いた、幻想郷に来た理由。 『私、もっと沢山の経験をしたいなって、思ったんです』 それは、早苗の『夢』だった。外での日常から離れ、幻想郷というまったく新しい土地で生きていくことを選んだ少女。 神奈子も諏訪子も信仰のためだけにこちらに来たわけではない。彼女達もまた、早苗のことを大切に思っていた。だから二重の幸せがあったことだろう。 早苗の夢は叶っていたのだ。 「俺が来るまでは」 握り締められたこぶしが、軋んだ音を立てる。それでも、足だけは変わらずに前に進んだ。 助けられて、一緒に生活して、いつの間にか早苗のことが好きになっていた。彼女が外の人間だったからなのかはわからない。けれど、当時はそんなことはどうでもよかった。ただ一緒にいられればよかったのだ。 それは、早苗も同じだったらしい。結局、気がつけば一ヶ月半の後、互いに告白して付き合うことになっていた。 「でも、よくなかった」 それが大きく変わったのは、守矢神社に外来人が住み着くようになってから早苗の生活が大きく変わったと、妖怪から聞かされた時だ。 その妖怪に、悪気などこれっぽっちもなかっただろう。だが一連の騒動を引き起こした本人だけは、気が気でなかった。実際、早苗はべったりだったのだから。 外来人とずっと共にいれば、その分幻想郷で自由に、多くの新しい経験をする機会は失われてしまう。 自分がいることで、大好きな人の夢が阻まれる。 「そんなこと、許されるはずがないじゃないか」 歩みが止まった。 好きだった。 嫌いになんてなるはずがなかった。 ずっと一緒にいたかった。 けれど、こうしなければならなかった。 それが、彼女の――早苗のためだと誰よりも知っていたからだ。 「そうだよ……」 拳を握り、歯を食いしばる。 「こうしなきゃいけないんだよ」 足を踏み出す。 一歩、また一歩と、徐々に速度を上げ、ただひたすら目的地に向けてひた走る。何も考えないように、足と手だけを動かして。 流れた一筋の涙が、鼻筋を伝ってあごに流れる。 「ちくしょう……」 直後にもれた嗚咽は、言葉にならないうちに潰れて消えていった。 ※※※ 森を抜けた先は、小さな草原になっていた。 ひざくらいまで伸びたススキのような草が、穏やかな風に揺られて左右に揺れている。それらが茜かかった夕日に照らされている様は絶景というにふさわしかったが、今はそんなことを気にかけている余裕はなかった。 「はぁ、はぁ、はぁー……」 張り裂けそうなほどの鼓動が全身を叩き、視界が激しく明滅しているかのような眩暈が襲ってくる。 思わず、やばい、と思った時には、草原の真ん中の辺りで盛大に倒れこんでいた。 全身を震わせ、大きく息を吐く。わき目も振らずにここまで全力疾走してきたおかげで、顔は汗でいっぱいだった。それに加えて、今は涙と鼻水までついている。 「はっ、だせぇな俺も」 考えていないようで、ずっと早苗のことを考えていた。 何度も何度も後悔し、振り向きそうになりながら走ってきた。その結果がこれだった。 「やっぱ、だめだ。好きだよ。クソ……」 ふらふらと立ち上がり、空を見上げる。 「俺は、早苗が、大好きなんだよぉぉ!!」 そして、夕日に向かって思いっきり叫んだ。 結局、最後まで嘘なんてつけなかった。 それが情けなくて、どうしようもなかった。 「はは、だせぇ」 草原に腰を落とし、沈み行く夕日を見つめる。 「タオル……」 とりあえず顔をふこう。そう考え、引き寄せたカバンをさぐる。 だが、肝心のタオルが見当たらなかった。神社に忘れてきたのかと思ったが、思えば身一つで幻想郷にやってきたのだから当然だった。 「俺……どこまでもダメだな」 一つため息を吐き、空を見上げる。 「はいどうぞ」 と、気がつくと、そんな掛け声とともに目の前にタオルが差し出されていた。 「お、助かった。ありがとう」 ちょうど良かった。そんな考えが頭をよぎり、タオルを手に取る。涙と鼻水で濡れた顔をふくと、どこか懐かしいような香りが鼻腔をくすぐった。 「あれ、これ早苗の――て、おあ!?」 見上げれば、そこに早苗がいた。まるでいつもと変わらず、笑顔を張り付かせたままで。 一つ叫んだ後、のけぞるように倒れ、草原を転がる。それで距離は少し離れたが、混乱した頭はしばらくおさまりそうもなかった。 「な、な、なんで――」 「神奈子様に教えてもらいました。こっちの結界がゆるいと、○○さんに教えたそうで」 そう言った早苗の顔に、神社での悲しみの色はなかった。 「い、いや、そうじゃなくて――」 なんでここにいるのか。なんでついてきたのか。 言いたいことは決まっていたが、訊けなかった。言葉がでなかった。 顔が真っ赤になり、しどろもどろでわけの分からない嗚咽だけが漏れる。 「なんでここにいるか、ですか?」 「イエスイエス!」 「それは確かめたかったからですよ」 小さく微笑んだまま、早苗が一歩、足を踏み出してくる。思わず起き上がって駆け寄りたい衝動にかられたが、すんでのところで押さえ込んだ。 「あの時、○○さんは辛そうでした。だから、本当は別の理由があるんじゃないかって」 もう一歩。だんだんと早苗が近づいてくる。 「だ、だめだ。きちゃだめだ」 「――どうしてですか? さっき思いっきり叫んでたじゃないですか」 どうやら完全に聞かれていたらしい。けれど、今引くわけにはいかなかった。これは早苗のためなのだ。 「お前の夢ってなんだよ。幻想郷で、外の世界で出来なかったことをやろうとしたんじゃないのか? そんな経験は、俺がいたんじゃできなくなっちまう」 早苗の歩みが止まった。 「……○○さん。だからあんなこと――言ったんですか?」 「そうだ。お前はこの幻想郷で、新しいことを沢山経験しなきゃいけないんだ。それができるんだ!! こんなダメな男おっかけてないで――」 「ダメなんて言わないで下さい!!」 その叫びに、全身が固まった。 「私が自分で選んで、自分で好きになった人です。ダメだなんて言わないで下さい」 「早苗……」 「確かめたかったとか、嘘です」 今まで笑顔を保ってきた早苗の表情が、歪んだ。 「○○さんに告げられた時は悲しくて、切なくて、どうしようもなくて――でも受け入れないといけなくて」 拳を握り締め、搾り出すように告げる。 「私は貴方と一緒にいたかった。気がついたら、追いかけてた……離れたくなかった」 「……ごめん」 「でも、私は○○さんが幻想郷を出ることを、止めたりしません」 早苗が目をあげ、じっとこちらを見つめてくる。 「私が、貴方の傍に行きます。幻想郷の外でも、中でも、どこまでもついていきます。それが、私の夢、望んだことなんですから」 胸の鼓動が大きくなった。 今まで押さえつけていた感情が怒涛の如くあふれ出し、頭と心を埋め尽くしていく。 「だから、ずっと一緒にいてください」 そこにきて、今までずっと押しとどめていた意思の結界が、跡形もなく崩壊した。 もう、我慢できそうもなかった。 「はは……馬鹿だな俺……結局、一人で暴走して……」 ふらふらと立ち上がり、早苗を見つめる。 「そんな○○さんも嫌いじゃないですよ」 早苗も、じっとこちらを見つめていた。 ふらつく体で足を進める。 「ごめんな。酷いこと言ったし、待たせちまったし……」 「いえ、私も余計なことを言ってしまったかもしれません。でも――」 その笑顔が、涙で歪んだ。 「少しだけ、泣かせて下さい……」 そこから先は、互いに言葉にならなかった。 体が動く限り全力で走り、早苗に駆け寄ってその小さな体を抱きしめる。 「早苗……ごめん……」 「○○さん、○○さん……○○さ……ん」 泣きじゃくりながら名前を連呼してくる早苗。その暖かさを感じながら、もう二度と繰り返すことはしないと、固く心に誓った。 彼女を幸せにすること。それが己に出来る、最善のことなのだから。 ※※※ 「おーおー。とんでもないバカップルだわ」 「ねー、だから言ったじゃない。問題ないって。神奈子は心配性だねぇ」 守矢の神社、縁側。そこでお茶を飲みながら神奈子は手のひらサイズの鏡を覗き込んでいた。 映っているのは、黄金色に染まった草原と、一組の男女。どちらも己がよく知っている人間だ。それが今、熱い抱擁を交わしている。 なるべく意識しないようにはしようとしていたが、これだけ見せ付けられると妬けないはずもなかった。 「さて、じゃあ準備しましょうか」 つとめて平静を装いながら、鏡を裏返す。 すぐそばでごろごろしていた諏訪子が不思議そうに見つめてきたが、無視して次の言葉を紡いだ。 「宴会よ。早苗と○○のお祝い。まぁ間違いなく帰ってくるでしょうし」 「え? 早苗と○○のお祝い+自分の失恋パーティじゃなくて?」 「……諏訪子」 意識しないようにしていたのに、直接指摘されると気分がよいものではない。 とはいえここで諏訪子に弱いところを見せるのも嫌だったので、神奈子は開き直ることにした。 「そうよ。悪い? 私は○○が好きだったけど、早苗のほうが遥かに愛されてたみたいだし」 「んー、いや別に」 ごろごろ転がった諏訪子がぴょこんと跳ね起きる。 「じゃあ、早苗と○○お祝い+二柱神残念でしたパーティだね」 「あんた……」 「じゃ、私は逃げる」 「あんたも○○のこと好きだったんじゃない!!」 そのまま走り去る諏訪子に向けて、精一杯大声で返してから、もう一度鏡を見た。 これからはもっと忙しくなるだろう。それでも楽しい日々が帰ってくることは間違いない。 「さて、宴会宴会」 各方面での宣伝もかねて、天狗でも呼ぶか。そんなことを考えながら、神奈子はその場を後にする。 最後に見た鏡の中には、いつまでも抱き合う幸せそうな二人が、確かに映っていた。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ90 「こんちわ早苗さん。相変わらず元気そうで何より」 「はいこんにちわ、○○さん。お陰さまで。今日は一体どうしたんです?」 早朝にも係わらず、何所からともなく俺、守矢神社に参上。まあ空からな訳だが。この神社立地条件悪すぎるんだよ……。 飛べる理由? 無事にここまで来れる理由? 素敵マジックアイテムと早苗さんが顔を利かせてくれたおかげです。 さて、突然の客にも礼儀正しく笑顔で挨拶してくれる早苗さん。ほんとよく出来た子だ。どこかの紅白に見習ってもらいたい。 「ちょっと早苗さんと世間話でも、とね」 「ふふっ、わざわざこんな所までありがとうございます」 ああ、ちなみに俺と彼女の関係であるが、同年代の友人、といった感じである。 同じ「外」出身者故、共通の話題も少なくなく、年が近いという事もあり、彼女との気楽な会話は結構楽しい。 勿論最初は向こうが現人神とかいう大層な人らしいんで、愚鈍な凡人らしく畏まってみたりした。 でもよく考えたら魑魅魍魎が跋扈する幻想郷で現人神くらい可愛いもんだ。と即断。素で応対する事を決意。 当の早苗さんはいきなり180度変わった俺の態度に俺に数瞬面食らったようだったが、何がお気に召したのかすぐに破顔していた。 以来紆余曲折を経て、親友以上恋人未満といった感じの交友関係を築いている。もう一歩先に行きたいと思わないでもないが。 ああ、そうだ。今日はそのもう一歩先に進む為に此処まで来たんだっけ。 いつも通り適当な雑談を交わし、タイミングを見計らって話しかける。 「早苗さん早苗さん、ちょっとお願いがあるんだけどいいかな」 「お願い?」 「そう。早苗さんにしか頼めないお願い」 「私にしか頼めないお願い!? お任せください○○さん! この東風谷早苗の力を以ってすれば、そこら辺の異変は即解決ですよ!」 なんか今日の早苗さん、妙にテンション高いな……。 最近地下に潜ったとかいう霊夢に対抗心でも燃やしてんのかね。 「いや、異変の解決じゃないよ。もっとプライバシー的な事」 「プライバシー、ですか……それでも気にしないで何でも言っちゃってください。私と○○さんの間柄じゃないですか」 まだ何の話かも言ってないのに太陽のような笑顔で快諾する早苗さん。 聞くだけならタダとはいえ、ホント可愛いなあオイ。 でもこの場合、気にするのはむしろ俺の方だと思うんだ。 「じゃあお言葉に甘えて……」 「はい、どうぞ」 「早苗さんさ、学校の制服ってこっちに持ってきてる?」 「学校の制服ですか? そりゃまあ、ありますけど。それがどうかしました? ……あ、えっと……い、幾ら○○さんのお願いでも、公開生着替えなんかしませんよ?」 俯きながらモジモジと指を合わせ始めた。何か盛大に勘違いしてるな。 恐るべし天然巫女早苗さん。普通に萌える、ってそうじゃない。 なんだよ公開生着替えって。彼女でもない人にいきなりそんな事頼む奴は変態すぎだろう。いやちょっとは見たいけどさ! 流石は学校の通信簿に「人の話はちゃんと最後まで聞きましょう」と点けられていたらしい早苗さんだ。 これはちょっと仕返しせねばなるまい……。 「腋見える巫女服着てるのに?」 「うっ……これは、その、ほら、アレですよ。仕事着ですから! いやらしい目で見たりしちゃいけないんです!」 俺のちょっと意地悪な指摘に今自分がどんな格好をしているのか思い出したらしく、真っ赤になってうろたえはじめた。 視線から隠そうと必死に腋を絞めるその姿は小動物を連想させ、否が応でも嗜虐心と保護欲を抱かせる。 しかし慣れとは恐ろしい。今や何の抵抗もなくこの格好をしているのだから。 今の彼女がもし「外」でこの格好のまま外に出れば、所謂「その筋の人」としてドン引きされる事請け合いだろう。某所を除けば。 ……脱線しすぎだな。これだから天然って奴は恐ろしい! 結婚してくれ! 「もう、巫女服の事はどうでもいいじゃないですか! それで、私の制服がどうかしました?」 「着て欲しい。早苗さんとデートする時に」 「駄目っ! 幾ら○○さんの頼みでも、まだ私達(ゴニョゴニョ)だってしてないじゃないですか! そういうのはもっとお互いを知り合ってからじゃないと(ゴニョゴニョ) ……ってはい? 公開生着替えじゃないんですか?」 「早苗さんが普段俺の事をどう思ってるのか良く分かったよ。 いや、別にいいんだけどね? うん、これっぽっちも気にしちゃいないから!」 「……め、面目ないかぎりです。で、公開生着替えじゃないなら一体なんなんです?」 「お願いだから人の話はちゃんと聞いてくれ……」 ジト目で睨むと所在なさげに縮こまってしまった。その姿は(ry あと早苗さん。涙目で目を逸らさないでほしいな。かえって萌えるから。 「ふう……。だから着て欲しいんだ。制服。早苗さんの。早苗さんとデートする時に」 「…………」 無言。あれ、地雷踏んだ? マジで? 呆然とこっち見てるんだけど! くそっ! 時期尚早だったか! 「……で」 「……早苗さん?」 「で、ででっでででデートでででですか!? わわわわわわ私と!? くぁwせdrftgyふじこlp」 ……うわあ。 なんか凄いテンパってる。 「あー、早苗さん?」 「……デート。私と、デート? ○○さんと……?」 「駄目かな?」 「(ええはいいつでもなんでもばっちこいですよ制服着用なのがちょっと気になりますがまあこの大事の前に服装など瑣末な問題に過ぎません っていうか私は貴方と初めて会った時からこの時が来るのを今か今かと待ち続けてたんですよまさしく一日千秋ってやつですね にもかかわらず○○さんったら私が幾らモーションかけてもまったく反応してくれやがらないもんですからね泣きますよ それとなく胸当てた時完全スルーされたのは女の矜持とかプライドとかなんとか砕かれちゃって三日はご飯が喉を通りませんでしたとも 最近は○○さんは男色の気でもあるんじゃないかと心配になってた所ですああでもやっぱりいざこうやって誘われると凄く嬉しいです○○さんありがとうございます)いえ、私なんかでよければ喜んで!」 凄い気迫でOKされた。 素直に嬉しいのでここは喜んでおこうと思う。 ……いやっほおおおおおおおおおおおおおうう!!!!!!!! ─────────────────────────────────────────────────────────── 新ろだ142 じゅーじゅー…ぐつぐつ… 肉の焼けるにおいが香ばしい。 あめ色に変わる野菜の煮える音が心を躍らせる。 秋も深まる守矢神社、その居間にて。 そこにはテキパキと調理する巫女を尻目に鍋を覗き込んですっかりアホの子になる一人と二柱がいた。 そう、今日の晩御飯は早苗謹製のすき焼きだ! 最も、俺たちがここまではしゃぐのには訳がある。 俺たちにとって、なんと牛肉を食べるのは一月ぶりなのだ。 なぜなら、この守矢神社の経済状況は非常に厳しい。 まあ、こんな妖怪の山の上まで人間が賽銭を入れに来るはずがないので当然である。 そしてこの幻想郷において、牛肉はあまりメジャーな食材ではなく、とても高価な食材である。 山の妖怪達に信仰が広がりつつあるとはいえ、供物は魚や野菜、穀類ばかり、稀に野鳥類の肉があるくらいだ。 結果、毎日の食事はメタボリックの欠片もねえヘルシーさを誇っていた。 …いや、そりゃ早苗の料理は美味いよ、美味いけどな…? でも外来人かつ健康な若い男性である俺はたまには肉の塊に齧り付きたくなるわけで… そんなわけで、俺は鍋を前に小躍りせん勢いだった。 最もそれは肉食獣の神様二柱も同じようで… 「早苗~まだ~?」 「もう少し待ってくださいね、諏訪子様」 「あーうー、この香り、待ちきれないよう」 すっかり臨戦態勢に入った諏訪子様の構えた箸が鍋の上を旋回している。 確かに、すき焼きのこの香りは殺人的だと思う。 かくゆう俺ももう我慢の限界である。 今にも鍋に襲い掛からんとする箸がうずく。 「ちょっと諏訪子、はしたないわよ」 そういいつつ鍋をずらす神奈子様。 鍋が諏訪子様の箸の射程から外れた。 「そんなにがっつかないで少しは落ち着きなさい」 そういって窘める神奈子様だが、何気に鍋を自分の方に引き寄せてないっすか? しかも妙ににやついてるような気が… 「そうそう諏訪子様、フライングは厳禁だぜ。神奈子様も」 そうはさせじと釘を刺す俺。 平静を装って鍋を真ん中に戻す。 いまチッとか聞こえたような気がしたがきっと気のせいだ。 「でもそういう○○も人のこといえないんじゃない?」 すっかり見透かしたような諏訪子様が突っ込んでくる。 「もう我慢の限界って顔してるけどなあ?」 そういって隣からしなだれかかってくる諏訪子様。 そのいたずらっぽい視線に俺は察した。 これはあれか、乗っかれということだな…! 「ああ、俺はもうこの欲望を抑えきれない」 ずっと右手を押さえつけていた理性がもはや限界に達しようとしている。 俺は諏訪子様をじっと見つめて言った。 「○○…」 諏訪子様もそんな俺を熱っぽい眼で見つめる。 「○○…そんなに食べたいんだったら…私は、いいよ…?」 いつも陽気な諏訪子様がはにかみながら、上目遣いでかすれる様にささやく。 …その様子に、枷は砕け散った。 「ああっ、女神さまっ!」 鎖から解き放たれた獣となった俺は、がおぉぉと諏訪子様に襲い掛かった。 「きゃー、○○にたーべーらーれーるー!」 あくまでも悪乗りして嬌声をあげる諏訪子様。 すき焼きを散々お預けを喰らって欲望の権化と化した我が右手は、そこにある『肉』を貪り尽くさんとし… ごぅっ!! その瞬間、室内のはずなのに確かに風が吹いた。 一瞬にして固まる俺と諏訪子様。 ギギギと首だけで振り返ると、そこには全身から気流を渦巻かせた早苗がいた。 「お 行 儀 が 悪 い で す よ お 二 人 と も」 「は、はひ、ごめんなさい…」 「や、やだな早苗、冗談だよぅあはは…あははは…」 こ、怖えぇ… 乾いた声で返事をし、すごすごとコタツに戻る俺たち。 うん、早苗を怒らすのはヤバイ。 素敵な守矢神社ライフを送るために必須な教訓が、また一つ俺の心に刻まれた。 「もう…ほら○○さん、出来ましたよ」 「おっ、ありがとう」 早苗がため息をつきつつ椀に取り分けてくれる。 肉を溶き卵につけ、いざ今こそ口へ…! ブッラボオオオォォォォ!! こいつはすばらしいぞぉぉぉぉ!!!! 俺の魂が絶叫を上げる。 俺は思わずPKを決めたサッカー選手のように天を仰いでガッツポーズをしていた。 「ちょ、ちょっと○○さんどうしたんですか…?」 早苗が驚いて尋ねてくるが、俺はそれどころではない。 脂の甘み、肉の旨み… ああ牛肉…これが夢にまで見た一月ぶりの牛肉だ…! 「あぁ…ありがとう早苗。ありがとうやっぱり早苗は料理の天才だ…」 自分でも何を言ってるか分からないがとにかくあふれ出る感謝の心をぶちまけながら次々と口に運ぶ。 早苗が若干引いてるような気がするがそんなの関係ねぇ! あっという間に椀を空にしてしまった。 「早苗、おかわり!」 椀を天高く突き上げる俺に呆れながらも受け取る早苗。 「もう、そんなにがっついちゃお行儀が悪いです」 「いやぁ、早苗のすき焼きが余りに美味いからつい…」 「そんなこと言っても何も出ませんよ…? でも喜んでもらえてよかったです」 苦笑しながらもまんざらではなさそうな早苗。 頬がかすかに染まってるのがくそう可愛いぞこいつめ! 「そんなに焦らなくてもお鍋は逃げませんから…あら?」 新たによそってくれる早苗だが、戸惑いの声と共に止まってしまった。 ??? 俺もつられて鍋の中を覗き込んでみる。 するとそこには …白菜…ネギ…豆腐…人参…シイタケ…しらたき… ……あれ? 肉 が な い ッ ッ ! な、なぜだ? さっき俺が鍋に大量に肉を投入したはずだ。 そんなにすぐになくなるはずが… 「いやー…もぐもぐ…やっぱり早苗の…ぱくり…すき焼きは最高だねえ…はぐはぐ…いくらでも食べれちゃうよ…もぐもぐ…」 ふと左隣を見ればその椀にうず高く積まれたあめ色の恋人。 あ ん た の せ い か ッ!! 俺の殺意ギンギンの視線に気付いたのか、諏訪子様がニヤリと笑った。 「おや~? ○○も食べたいのかなぁ? 仕方ないなあ、食べさせてあげよう」 そういって口に牛肉を半分くわえ、こっちにほれほれ~と突き出してきた。 …… OH! なんて甘美な誘惑…! 今にもむしゃぶりつきたい気分だぜ! …でもな諏訪子様、学習はしたほうがいいと思うんだぜ? 「す わ こ さ ま? ○ ○ さ ん?」 ホラネー? …って俺もですか!? いや俺は今回は誘惑に耐えましたよ! 俺はいつも早苗ひとすじd ………… アッー! そして愛しの緑の容赦ない怒りが俺と諏訪子様に炸裂するのだった…トホホ… 5分後、やっと俺と諏訪子様は早苗のお説教から解放された。 くそぅ…俺は何も悪くないのに… まあここは気を取り直してすき焼きを堪能せねば。 鍋に肉を投入しようとして大皿に箸を伸ばす俺たちだが、カツンという音と共に皿に箸が弾き返される。 あれ…? 思わず顔を見合わせる俺と諏訪子様。 そして再び視線を大皿へ向け… 「ああっ!」 その悲痛な声を上げたのは果たして俺か諏訪子様か。 も う 肉 が な い ッ ッ !!! ば、ばかな…!? さっき見たときはまだ大量に肉があったはずだ…! ハッとして神奈子様を見ると、そこには楊枝を手に茶を飲むお姿が。 「久しぶりのすき焼きは最高ね。堪能したわ」 …… て め え の せ い か あ ッ ッ!!! 俺たちの殺意MAXの視線に気付いたのか、神奈子様がニヤリと笑った。 「あら? 貴方達は楽しめなかったのかしら? こんなに美味しかったのに」 ええ、おかげさまでね。 その言葉に俺の怒りの波動が噴出せんとするが、その前に諏訪子様が臨海を突破したようだ。 「神奈子みたいな年増はそんなに脂を摂らないほうがいいんじゃないの? 肉よりも野菜のほうが身体にいいと思うけど?」 きゅうしょにあたった! こうかはばつぐんだ! 諏訪子様の強烈なボディーブローが神奈子様に激しくめり込んだ。 しかし神奈子様も負けてはいない。 仰け反りながらもクロスカウンターを繰り出す。 「…確かに諏訪子は色々と肉が必要のようねぇ。でも必要のない所ばかり膨らんでるんじゃない? そんな事だから早苗にとられるのよ」 かなこくんの強烈なボレーシュート! おおっと! すわこくん吹き飛んだぁぁぁー!! …ってか最後のはどういう意味だろう。 「ほう…面白いことを言ってくれるじゃない神奈子」 俺が最後の言葉の意味を考えてる間に諏訪子様が怒気を立ち昇らせながらゆらりと立ち上がった。 「あら、久しぶりにやるのかしら? 確かに食後に運動は必要ねえ。健康的な体型を維持するためにも」 神奈子様も挑発しながら立ち上がる。 ぴっきいいぃぃぃん! あ、やばいこれは空気が変わった。 おろおろする早苗を尻目に二柱の視線が交錯し… …決闘準備(Border Of Duel)… 開始(Start)!! 次の瞬間、二人が障子を吹き飛ばして庭に飛び出し、いつもの弾幕ごっこが始まったのだった。 居間に残され、呆気にとられる俺たち。 庭から爆音が響いてくる。 山坂と湖の権化 VS 土着神の頂点 かつて神話に唄われた、諏訪大戦が今ここに再現しているのだ。 …ただしその原因はすき焼きの肉が原因だが。 うわっ! アホらしい! あまりのスケールの小ささに悲しくなっていると、横で早苗がはぁぁぁぁと海よりも深いため息をついた。いや、幻想郷に海はないけどな? それにしても早苗には苦労かけるねぇ。 …まあほとんどの原因は俺と諏訪子様だがそれは内緒だ。 「…お二人はもう放って置いて私たちはお鍋の続きを食べましょう」 早苗はそういって再び鍋に火を入れる。 「あれ、でももう肉は残ってないんじゃ…?」 そう、そういえば結局俺は最初の一杯分しか肉が食えなかったのだ。 冷静に思い返すと再び絶望の悲しみに包まれる。 そうしていると、早苗がコタツの脇から包みを取り出した。 「うふふ…こんなこともあろうかと少し残してありました。じゃん!」 早苗がいたずらっぽく微笑みながら包みを開く。そこには…! 「うおおおぉぉっ! 肉っ! お肉ッッ!!」 宝石のように赤く輝く牛肉が鎮座していた。 「ほら、落ち着いてください…。今焼きますから」 アホのようにはしゃぎまわる俺を苦笑しつつなだめつつ、早苗は肉を焼き始めた。 そう、もう邪魔者(?)はいない。ここからは俺と早苗のターンだ! そうして、俺は早苗のすき焼きを心行くまで満喫したのだった。 「ふぃーー ああ喰った喰った。ご馳走様」 「はい、お粗末さまでした」 すき焼きのあとのうどんは最高だと思いますはい。 これを喰ってこそ最後が締められるというものだ。 「はい、どうぞ○○さん」 早苗が茶を注いでくれる。 うーん、気がきくぜ流石は早苗。 ごくごくごく、ぷはーと一気に飲み干す。 うむ、我ながらおっさんくさいぜ。 それにしても、今更といえば今更だが俺には一つ疑問に思っていた事があった。 「なあ、早苗」 「はい、なんですか?」 「今月、結構家計厳しいんじゃなかったっけ? なんで今日はこんなに奮発を?」 そう、先ほど言ったとおり守矢神社の家計は非常に厳しい。 俺が里の行事の手伝いに行ったり、早苗が神事を執り行ったりするものの、今月は依頼が少なかったのだ。 早苗が家計簿を眺めて眉をしかめる姿を見るの珍しいことではなかった。 「そ、それは…」 何故か早苗は言いづらそうだ。 こちらをちらちらと上目遣いに見ながら頬を染めている…? 「それはですね…今日は○○さんが私たちと暮らし始めてからちょうど一年だからです…」 そう言われて思い出す。 そういえば、去年、俺が幻想郷に迷い込んだのは紅葉の綺麗な秋だった。 そして、守矢神社に辿り着き、紆余曲折あって早苗たちと一緒に住む様になったのはこれくらいの頃だったはずだ。 そうか、あれからもう1年が経ったのか。 それにしても、俺自身がすっかり忘れていたのに早苗はちゃんと覚えていてくれたんだな… すっかり感慨深い気持ちになる。 「○○さん、これからもずっと私と一緒に居てくれますか…?」 そんな俺を見上げてはにかみながら問いかける早苗。 あ、うんこれはキた。 「きゃっ!」 驚きの悲鳴を上げる早苗。 俺は自分でも無意識のうちに早苗を思いっきり抱きしめ、押し倒していた。 目の前に真っ赤になった早苗の顔がある。 「もちろんだ。ずっと一緒に生きよう、早苗」 この一年間、早苗たちと過ごした毎日は輝かんばかりに素敵な日々だった。 俺は、これからもこの腕の中の大切な人と人生を送って行きたいと心から思った。 顔を近づけると、早苗が瞳を閉じる。 俺も眼を閉じ、唇を近づけ… 「すとおおおおおおおぉぉぉっぷ!! そこまではまだ許してないわよッッッッ!!!」 無粋な神奈子様の声に遮られた。 「どうどう、お父さん落ち着いて」 「誰がお父さんかっ!」 なだめようとする諏訪子様にヒートアップする神奈子様。 俺たちはすっかり興を殺がれ、顔を見合わせて苦笑した。 そうだ、早苗とキスできなかったのは心残りだが、それはまた後でいくらでもできる。 俺たちはこれからもずっと一緒に暮らしていくんだからな。 …まあ、まずは暴れ狂う神奈子様を何とかせねば… 俺は早苗の手を握ると、二人で神奈子様を鎮めにかかった。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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……ふぅ、大体こんなものでしょうか。 ん? はい、どうぞ? ああ、ありがとうございます……もうそんな時間ですか。 そうですね、では少し休憩するとしましょうか。 ん……美味しいですね、この羊羹。 程良い甘さがなんとも……はい? ああ、それですか? 少し幻想郷縁起に載せる人物を追加しようと思いまして。 ええ、その資料はそのためのものです。 いいえ、妖怪じゃありません、人間の方です。 いえ、只の人間ですよ? 外の世界から来たことを除けば、空を飛んだり魔法を使うことも出来ない一般人です……しいて挙げるとすれば、逃げ足が物凄く速いことぐらいでしょうか。 なんでそんな人を載せるのかって? 確かに彼は、我々人間の間では無名です。 ですが、人間以外の間ではとても有名な人なんですよ。 現在、名の有る人外達が対立していることはご存知ですか? ……そうですね、あれだけ大っぴらにやっていれば知る気が無くても知ってしまいますね。 その人外の方達、正確には……紅魔、西行寺、八雲、永遠亭、風見、伊吹の鬼、天狗、閻魔、魔界、そして洩矢の神々。 どれもこの幻想郷では知らぬ者は居ない程の方達ばかり。 この方達の対立の原因が、彼なんです。 ええ、私も驚きました。 何故これほどまでに強大な力を持った方達が、こんな、なんの変哲も無い只の一般人を奪い合うのかと…… 答えは単純にして明解。 所謂、恋の多角関係というものです。 はい呆けないでください、気持ちは分かりますけど。 残念ですけどこれ本当なんです。 紫様にお会いした時に、直接聞きましたから。 彼のことを話す時の彼女は、正に恋する乙女といったところでしょうか。 幾ら強力な妖怪と言えども心は少女、ということですかね。 おや? 誰かいらっしゃったみたいですね。 ……あら、これはこれは。 貴方も大変ですねぇ……離れが空いていますから、どうぞそちらへ。 ……彼も相変わらず大変みたいですね。 え? ああ、貴女は会ったことが無かったんでしたっけ? 偶に痴話喧嘩から逃げて、此処に匿って貰いに来るんですよ。 まあ、相手をするには分が悪すぎですからねぇ…… それでですね、何故彼女達が彼に惹かれたのかが気になった私は、彼についての情報を集めたんです。 ええ、あなたの予想通り、烏天狗の彼女からです。 彼についての情報が欲しいと言った時の彼女の形相と言ったら……もう凄かったですよ~。 いつも笑顔で好奇心旺盛な彼女の顔から笑みが消えて、一瞬無表情になった後、突然般若のような顔になって睨みつけてきましたからね。 もう殺意剥き出し、殺す気満々。 あの時、あと数秒理由を話すのが遅れていたら……私、今この世に居ないんじゃないでしょうか? いやはや、恋をするとああも変わるものなんでしょうかねぇ…… まあ、すぐに誤解を解いて資料をお借りすることは出来たのですが、その後がまた大変でした……言わなくても分かりますよね? 彼との出会いから始まり、彼に恋をした時の心境、寝顔を覗き見た時の胸の高鳴りなど、その他色々と…… 資料の恩が有るとはいえ、流石に惚気話を半日は辛かったです…… ま、その話はこれくらいにしておいて……で、それがこの資料です。 大半が彼女の私的な資料でしたが、先程なんとかまとめることが出来ました。 この資料によると、どうやら彼は彼女達以外の人外からも好かれているみたいなんですよ。 例に挙げると湖の氷精や夜雀、宵闇の妖怪などですね。 彼女達も彼のことを慕っているみたいです。 ですが彼女達の場合、幼さも相まってか恋愛感情ではなく純粋な好意だと思われます。 優しい人ですからね、女性や子供には特に。 それに相手が人間だろうが人間以外だろうが差別しない。 そこに皆さん惹かれたんじゃないでしょうか? そういう事には疎そうな方達ですからねぇ……恋に落ちたらラブラブ街道一直線!みたいな感じでしょうか? ……すみません、忘れてください。 なんにせよ、もてる男は辛いってことですね。 ま、彼に自覚がないっていうのが、そもそもの原因なんでしょうけど。 朴念仁とは良く言ったものです。 え? 何故彼が誰にも捕まらないのか、ですか? そうですね、理由を挙げるなら二つ。 一つ目は、彼に出来るだけ被害を与えたくないため。 想い人ですからね、怪我などは避けたいのでしょう。 相手に嫌われること、相手を傷つけること程、辛いことはありませんから。 なら何故争っているのかって? そんなの、ライバルは一人でも少ない方が良いからに決まっているじゃないですか。 そして二つ目は、彼を守護する者がいるためです。 ええ、それはもう、とびっきりの守護者が。 幻想郷最高クラスの彼女達も、本気になった彼女と戦うのは不利と分かっているのでしょう。 ですから彼の傍に彼女が居る場合は滅多に彼に近づかない、もとい近づけないという訳です。 当然、捕まえるなんてもってのほか。 彼女が彼の傍を離れるまで我慢するしかないんです。 ……と言っても、あの二人は大抵一緒に居ますから、捕まえるチャンスなんて滅多に無いんですけどね。 守護者ですか? 貴女も良く知っている人物ですよ? というか、この幻想郷で知らない人はまず居ないでしょう。 ほら、あそこの神…………ん? また誰か来たみたいですね? ……あら、これはいつも御苦労様です。 彼ですか? こちらには来ていませんよ? ええ、本当に。離れになんて居ませんよ? いえいえ、どういたしまして。 はい、それでは。 ……ふぅ。 え? 彼の居場所を教えて良かったのか、ですか? 被害は少しでも減らしたほうが良いでしょう? ……ふぅ、御馳走様でした。 さてと、一息入れたところでそろそろ作業を再開しましょうか。 ええ、ありがとうございます。 では、また夕御飯の時に。 …… ………… ……………… さて、そろそろでしょうか…… 『何処かに出かける時は私を呼べっていつも言ってるでしょうがこの馬鹿ーーーーーーっ!!!!』 『わかった! わかりました! 今度から気をつけます! だから……』 『心配ばかりかけさせるなーーーーーーっ!!!!』 『ギャーーーーーース!!!』 <チュドォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!> ……後で離れの修理を頼んでおきましょうか。 さてと、執筆執筆…… 『幻想郷縁起』 英雄伝・追記 「異邦人・○○」 外界から来た青年で、誰に対しても差別なく接する優しい性格の人物である。 その対象は人外にも及び、よく氷精や宵闇の妖怪、夜雀などと遊んでいるのが目撃されている。 能力はこれと言って保有していない、いわゆる一般人である(しいて言えば、逃げ足が物凄く速いことだろうか) だが、一般人だからといって甘く見てはいけない。何故なら彼の周囲には最上級の危険が山程あるのだから。 彼という人間は、何故か妖怪・その他、人外の者達に好かれてしまう体質(もしくは人柄)であるらしく、その影響(注:1)は甚大であり、 常に彼女達から注視されているのである(注:2) なので、彼に接触する際には不貞を働かぬよう注意が必要だ。 もし不貞を働いた時、その先に待っているものは、死、のみである(注:3) 彼自身、そのことを不満に思っているらしく、最近では若干改善されたようである(注:4) しかし、彼女達が何故そのようなことをしているのかを理解していない模様(注:5) 幻想郷に来た当初は村に住んでいたのだが、周囲の環境が変わったため、現在はその現状を見かねた巫女の計らいによって、 博麗神社にて生活をしているらしく、巫女と一緒のところが度々確認されている(注:6) 時折、様々な場所で彼と巫女の喧嘩(というより私刑?)が見られるが、見かけた場合は速やかに退避するのが得策であろう。 触らぬ神に祟り無し、である。 (注:1) 所謂恋の病。 強大な力を持つ者故、そのような事柄には不慣れであったのだろう。 突然湧き出した感情に戸惑いながらも彼女達は現在、彼に対して求愛活動真っ最中である。 ちなみに、今起こっている人外達の対立はこのことが原因。 恋は盲目と言うが、少しは程度というものを知って貰いたいものである。 (注:2) 主な例として、紅魔館の面々、西行寺の亡霊嬢とその庭師、八雲一家、永遠亭、風見幽香、伊吹の鬼、烏天狗と白狼天狗、 閻魔とその死神、魔界神、洩矢神社の神々などが挙げられる。 (注:3) 特に女性は要注意。 女性の嫉妬というものは、どの種族にも存在するものだが、いかんせん相手が相手。 (注:4) だが油断は禁物である。 (注:5) 朴念仁とは彼の為にある言葉であろう。 (注:6) 巫女との関係は現在調査中。 これは私見だが、もしや巫女も彼に好意を抱いているのではなかろうか? ……ふぅ、こんなところでしょうか。 では、これを清書に…… あ、お帰りですか? え? ああ、いえいえ、そんなお気になさらずに、いつものことですから。 はい、はい……ええ、わかりました。 それでは、また、お気をつけて。 お大事に~。 10スレ目 572 ─────────────────────────────────────────────────────────── 穏やかな日差しが窓から射しこむ。 俺は気持ちの良い暖かさのせいでついウトウトとしていた。 ガンガン! その眠気を吹き飛ばすような音が玄関の方から聞こえてくる。 おそらく来客だろう。 そう思った俺は玄関の方へ行き、扉を開けた。 「また、来てやったわよ! ○○!」 そこにいたのは、バカ四人+保護者。 偉そうに腕を組むチルノ。 チルノの態度に申し訳なさそうにしている大妖精。 相変わらず、何を考えているのかわからないルーミア。 蝶やら蜂やらいろんな虫を侍らせたリグル。 俺が出てきたのに、気にせず歌っているミスティア。 「ホント、いつもと変わらないよな」 「すみません、○○さん……」 「いや、君のせいじゃないよ」 「何で大ちゃんが謝ってんのさ?」 「お前は少しは遠慮ってもんを覚えろ、このバカ」 「むきー! バカって言った方がバカなんだぞ!」 「はいはい。じゃ、中に入れよ」 五人にそう告げ、俺は家の中へと引っ込んだ。 五人が俺の家に来るのはこれが初めてではない。 いや、実を言うと何回目かすら覚えてない。 まぁ、それぐらい多いってことだ。 俺は外の世界にいたとき、小説家の真似ごとをしてた。 だからこっちに来てから、外の世界にあった物語とか、自分で作った小説なんかを話したり書いたりした。 それを目の前の連中にもやったところ、どうやら大ハマリしてしまったらしい。 それ以来、こいつらは俺の家に入り浸っているってわけだ。 「それで、この前はどこまで話したっけ?」 机の上にいろんなお菓子を置きながら聞く。 「実は主人公の相棒が敵だった、ってとこまでだよ」 リグルが答えてくれた。 「ああ、そこか」 一息吸い、五人の方を見る。 皆が皆、真剣に聞こうとしてくれている。 これほど真剣だと、こっちも熱が入るってもんだ。 「じゃあ、始めるか。『そいつの言葉に俺は衝撃を隠せなかった』……」 「『そして、主人公は新たな任務につく。仲間達とは別れることになったが、それでも彼は寂しくはなかった。 だって、彼らの間にはちゃんとした絆があるから』……。おしまいっと」 充足感を感じながら、彼らの方を見る。 興奮冷めやらぬ、といったところであろう。 これなら甲斐があったというものだ。 いや一人だけ、チルノが何やら難しそうな顔でうつむいている。 腹でも壊したか? そう思った瞬間、何を決意したのか急に顔を上げた。 「ねぇ、○○……」 その言葉にはいつもの元気さはなかった。 「○○は……どこかにいなくなったりしないよね?」 しんみりとした声でつぶやく。 その途端、周りの空気が急激に重くなった。 全く、このバカは本当に空気が読めないな。 なんて軽くおちょくってやろうとした瞬間、ミスティアが口を開いた。 「外の世界に帰ったりとか……しない、よね……?」 不安げな声だった。 見れば他の四人も一様に泣きそうな悲しい顔をしていた。 いや、大妖精などは既に涙が見えている。 「はぁ……」 大きな溜息を吐いてしまう。 本当に俺って愛されてんだな。 少なくとも、ここにいて欲しいと思われる程には。 俺は立ち上がり、チルノの髪をくしゃくしゃにしてやった。 「な、何すんのさ!」 「やかましい。帰る気があるならとっくに帰ってるわ」 それは俺の偽らざる本音だった。 つまるところ、俺は幻想郷が、こいつらのことが気に入ってしまったんだ。 そう、外の世界よりも。 「だから、そんな顔すんな。お前らにはそんなのよりもバカっぽい顔のが似合う」 「むー、バカじゃないもん……」 目の前でチルノがうめいているようだが無視する。 「さーてと、こんなにいい天気なんだから外で遊ぼうぜ」 「「「「……うん!」」」」」「……はい!」 ようやくこいつらの顔に笑顔が戻った。 やっぱ、何だかんだで俺はこいつらのこういうところが好きなんだな。 「じゃ、戸じまりするから先に出てろ」 そう言い、キッチンの方へ火が止まっているか確認しに行く。 ホント。俺って恵まれてんなぁ。 こんなにいい奴らに囲まれて。 思わず笑ってしまいそうだった。 「火元はオッケーっと。じゃ、行きますか」 俺は満ち足りた気分で、あいつらの待つ外へと、その足を踏み出した。 12スレ目 549 うpろだ846 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「十三、十四、十五……これくらいかな」 早苗さんが大豆の数を数えている。 もう節分なので、皆豆を食って無病息災やら願うということだ。 「八坂様は大豆いくつ召し上がられますか?」 「バケツ一杯」 「なら俺は二杯で」 「じゃあ私は三杯」 「早苗、やっぱり四杯にして」 「「どうぞどうぞ」」 「おま、謀ったなコワッパーズ」 背中のオンバシラを叩きつけながら神奈子様が言う。 ズドーンと良い音を立てるオンバシラと、 直後鈍い音を立てて神奈子様の延髄に叩きこまれる早苗さんの蹴りの対比は非常に怖い物があった。 「皆さんバケツ何杯分も豆がありませんよ」 ずれた袴を直しながら早苗さんが言う。 「いや本当に作らなくても良いよ」 「そうね、それより酒のほうが良いわね」 「……いっとく?」 くいっとグラスを傾ける仕草をしながら諏訪子様が言う。 「でも発泡酒より麦酒のほうがいいわね」 「よーし、それなら蔵から出してこようか」 意気揚々と蔵に行く二柱、大してこちらの一柱は頭を抱えている。 「はぁ……、○○さんはいくつですか?」 「二十三頂戴」 「はい二十三……あれ? 今二十三歳ですか?」 「そう、今年二十四になる」 「じゃあ今年本厄ですね。厄除けは……まだですね」 「うん、まだだね。ここじゃやってないし、ここ以外には行ってないし」 「ほうほう○○は今年が大厄か」 神奈子様が麦酒片手にやってくる。 「それじゃきっちり厄払いしておかないとね」 つまみに何かの干物を齧りながら諏訪子様が来る。 「それでは今から厄払いしましょうか? もう結構遅い時間ですが」 「うん、俺は構わないけど」 「それじゃあ早苗、準備のほうはお願いね」 普段妙なことばかりやっている神様なのだから、お祓いも随分妙なことになるのだろう、 そう思っていたがそういうことは無く、粛々と神事は進められた。 でも神奈子様の膝の上に諏訪子様が座るのは無しだろ。 「それでは最後にこのお神酒を飲んでください」 中に少しの透明な液体の入った小さな椀を渡される。 ぐっとやるまでも無く、少し傾けただけで中身はすぐに空になった。 「おおいい呑みっぷり。じゃあ、その意気でこっちも行こうか」 そういって神奈子様がもう一つ、漆塗りの盃を差し出してくる、角隠しをして。 「えー神奈子様、この盃はどういった意味を持つ物なんでしょうか」 「もちろん固めの盃だ。三々九……」 途中まで言うと神奈子様の手の中の盃は諏訪子様に取られ飲み干されてしまった。 「ちょっと何するのよ諏訪子!」 「一人で抜け駆k……し……」 諏訪子様も途中で言を止める。その目の前には…… 「鬼っ子じゃ、鬼っ子がおる!」 「まずいぞ、いつにも増して袴が青くなっている! あれは攻撃色だ!」 「ま、待つんだ早苗さん! 話し合おう! そ、そうだ。飴を――飴を上げるから!」 「どうして八坂様は最後まできちんと締められないんでしょうね……」 酷く怒気を孕んだ笑顔を見せる早苗さんがいた。 (神奈子、何とかしなさいよ) (何とかってどうすりゃいいのよ) ひそひそと皆で相談する。実際には生贄を選んでいると言ったほうが良いのだが。 (なんか早苗さんの頭に角が見えてきたよ) (角……よし、その角隠してしまおう) (いや比喩だから、喩えだから。意味ないですよそれ) (よし手伝うよ。○○、早苗ちゃんの気を引いといて) (やるの!?) 言いながら○○を押し出し、その後ろに陣取る諏訪子。 それより数瞬遅れて動き出す神奈子。 「OK、落ち着くんだ早苗さん。まず落ち着いて、その大幣っぽいものを下ろすんだ」 「落ち着いています、私は十分に冷静です。さあ、そこをどいてください」 「そんな物を振りかぶっちゃいけない、ああ絶対にいけないんだ」 早苗にクリンチしつつ、冷静になるよう声をかける。しかしあまり意味がない。 「早苗ちゃん落ち着いて!」 そんな時に真後ろから諏訪子が突進しつつ説得に来る。 全く慮外の行動だったため○○は為す術無く、早苗を下に巻き込む形で地面に倒れる。 かろうじて腕を下に敷くことが出来、早苗を下敷きにすることは避けられた、 しかし妙な体勢なのと、上に諏訪子が乗っかっているため一度腕を抜かなければ立つことが出来ない。。 「早苗さん、とりあえず一旦そこから退いて。あと諏訪子様降りて」 「え、ああはい、分かりました」 驚いたせいか落ち着きを取り戻し、体を上に引き摺りながら出す早苗。 対して諏訪子は背中の上で寝たまま、動く気配は無い。 その時―― 「隠したー」 テンション高く、角隠しを早苗にかぶせる神奈子。 「神奈子ー、もう終わっちゃってるよー」 それに突っ込む諏訪子。うなだれる神奈子。 「八坂様、これはどういうことです?」 そして追求する早苗。 「え、それは」 「つまり、私と○○さんの結婚を認めてくれる、と言うことですね」 「違うよまだ何も言ってないよ」 「でも、角隠しを直に被せたというのはそういう事なのではないですか?」 「いやその理屈はおかしい」 結婚を認めさせようとする早苗と認めまいとする神奈子。 普通は嫁の父と婿のすることだが、ここでは嫁とその母役のすることらしい。 「早苗さん、いいから早く脱出して。あと諏訪子様降りて。もう腕痛い」 震える腕で体を支える○○。 ここで力尽きれば事態はより訳の判らない方向に進むことは必至なので、その点に関しては彼は必死だ。 「えいっ」 しかし掛け声と共に早苗が○○の腕を引き倒す。 支えを失った体は当然早苗の上に倒れ、伸し掛かり、押し倒す。 「早苗さん何するのん」 「押し倒されちゃいました。これは責任とって貰うしかありませんね」 「早苗…恐ろしい子!」 ○○は非難の声を上げるが早苗は聞かず、むしろ体を抱きしめ離さずにいる。 そして何故か神奈子は慄いている。 「よし……早苗、そこまで言うなら結婚を認めましょう」 ○○の意思は全く無視して話が進んでいく。 別に早苗さんを迎えるのに不服があるというわけではなく、むしろ願わしいことであるが。 「でもその前に私を娶ってもらいましょう」 「!」 「そして私も娶ってもらいましょう!」 「!?!」 眼前で神奈子様が、背中の上で諏訪子様が言う。 「というわけで早苗、式の準備を」 「神奈子ー、そこら辺は霊夢に頼んだほうが良いんじゃない。早苗ちゃんも出るんだし」 「んーそうか。そうだね。じゃあ明日依頼してくる」 「神奈子様、着物はやっぱり白無垢なんですか? それともウェディングドレス?」 「着物は考えてなかったねえ。明日一緒に里で仕立ててもらおうか」 「そうなると時間結構かかりますね」 「いいじゃない。その間に色々考えてようよ」 「あれ、また俺ハブられてる?」 ○○のぼやきを聞く者は誰もいない。 「いや、結婚するとかはいいんだけどさ、こういう決め方はどうなのかなあ」 「なに暗い顔してるのよ。かわいいお嫁さんが三柱いるのよ」 「……かわいい?」 神奈子様が首に腕を回して言ってくるが、諏訪子様がそれを笑い飛ばす。 それを機に両者威嚇を始め、早苗さんに鎮圧される。 「まあこれでいいのか」 騒がしい彼女らが好きなのだから、求婚も結婚も騒がしいほうがいいのだろう。……一柱例外もいるが。 これからもずっと振り回されることになるんだろうな、と思いつつ○○は銚子の酒を飲み干した。 12スレ目 636 うpろだ861 ─────────────────────────────────────────────────────────── その時俺は風呂に入っていた。事件はその時起こった。 「○○一緒に入ろー」 突然諏訪子様が風呂場の床を持ち上げて入ってきたのだ。 「!? ??!?」 俺がうろたえるのも無理はないはずだ。 そんな俺を尻目に諏訪子様は平然とこう言ってきた。 「そんなにびっくりしないでよ。ちょっとお風呂場の床をもう一枚作っただけだから」 「え? どういうこと?」 「だから、」 床に手を伸ばし何かを引き上げ下を指差す諏訪子。 「床は『2枚』あったッ!」 「はぁ?」 「さっき○○が乗っていたのは私が作った偽物よ」 「ど……どうやって?」 「このくらい私の力を使えばどうってことないわ」 と、胸を張って答えてくる諏訪子。 眼鏡が無いから良く見えなかったが、確かに普段より浴槽の縁が低かった気もする。 ううむ、諏訪子様の作戦勝ちか。 「というわけで入れてねー」 「駄目ですって諏訪子様、もう入りきりませんよ」 「へへ、このお湯を被っちゃえば、もう入れざるをえないよ。温まらないとだし」 そういって浴槽脇のケロヨンを手にする諏訪子様。しかし俺はあの桶で湯など汲んでいない! 「ヒィッ!」 ああ、やっぱり水だったのか。両肩抱いて震えてるよ。 「お願いだからちょっと入れて。温まらせて……」 仕方がない。ここで入れなければまさしく外道である。 端に寄って、反対側に入れる分のスペースを作る。 しかし諏訪子様はそんな配慮は何のそので、股の間に割り入ってくる。 これは危ない。この配置は危ない。 耐えろ俺のケロちゃん。くれぐれも舌を伸ばさないでくれ。 「はーあったかいねー」 「そーですねー」 正直言ってそれどころではない。 「いい気持ち。歌の一つでも歌いたい気分」 「そーですねー」 「かーえーるーのーうーたーがー」 「輪唱はしませんよ」 「かーえーるーのーうーたーがー」 「どっから!?」 浴室を見、天井を見、諏訪子を見る。 しかし諏訪子様は私も知らないという風に首を振る。 きょろきょろともう一度見回していると、ふと気づいた。 窓に! 窓に!! 「諏~訪~子~、何抜け駆けしてるの!」 窓にすごい不機嫌そうな顔の神奈子様が! 「もう怒った。私も一緒に入る」 「やめて」 言うや否や猛然とダッシュする神奈子様。 それを引き止めようとして全く止められなかった俺。 「早いところ上がりましょう」 幸い体も髪も洗ってある。まだ暖まりきっていないが背に腹は代えられない。 風呂から上がって寝巻きに着替えてしまえば、闖入者は増えないだろう。 「上がる必要は無いよ」 「?」 諏訪子様が妙なことを言う。風呂から失せないと事態の収拾は無理だろうに。 恐らくは神奈子様乱入風呂釜崩壊早苗さん大激怒ルートだろう。 そう思っていると突如水の中に何かが出来た。 「『坤を創造する程度の能力』! いま水から風呂の底を作ったッ!」 「なッ!」 「これに隠れて神奈子をやり過ごすッ!」 遠くからドンドンという床を踏み抜かんばかりの疾駆音がする。 早く隠れろと腕を引かれ、水中に顔も体も全く没する。 水に潜れない俺が、だ。 「ぬうっ。諏訪子め何処に消えた」 何処の戦国武将かと思うような声で神奈子様が言う。 俺は板二つに挟まれて、水中で身動き取れない状態になっている。 体の下には諏訪子様。上には板越しに神奈子様。 そして俺のオンバシラはエクスパンド済み。 加えて泡で居場所がばれるので、うかつに息も吐けない。 「上がったのかな。早苗に聞いてみるか」 神奈子様がそう漏らし、俺もほっとして息を漏らしてしまう。 泡は掴むことも出来ず、板の隙間を通り抜け面に上り、 「そこかーッ!」 無情にも居場所をばらしてしまう。 神奈子様が掛け声と共に振り下ろした足は板の端、頭のあるほうとは反対側を踏み、 どうやら諏訪子様が立てていた膝を支点にきれいに宙返りをして、神奈子様にクリーンヒットしたらしい。 ゆっくり崩れ落ちる神奈子様と、勝ったとばかりに両腕を掲げる諏訪子様、 どたどたと音を立てながらこちらに向かってくる早苗さん。 十中八九最悪だ。 「どういうことですかッ!」 見られたのは床に大の字で寝ている神奈子様と、裸で抱き合う俺と諏訪子様。 そして散乱した浴室と風呂の床。 事態の把握など出来るはずも無い。 「○○さんは私だけを愛してくれるんじゃなかったんですか」 なんでだ。あとそっちからか。 「あの日布団の中で愛しているのは早苗だけだって言ったのは嘘だったんですかッ!」 「いや言ってねえよ。大体一緒に寝たこと無いでしょう」 早苗さんが残念そうな顔をして一瞬の間が開く。 既成事実でも作るつもりだったか、それとも言質を取りたいのか。 「それで、何でこんな風になっているんですか?」 「ワカラナイ」 「判らないじゃないでしょう。なら○○さんと諏訪子様、先に入っていたのはどちらなんですか」 「シラナイ」 「それならこの床は何なんですか」 「コムギコカナニカダ」 叩かれました。 「本当に○○さんは目を離すとすぐに騒動を起こしますね」 早苗さんが言い、横で神奈子様と諏訪子様が頷く。 俺は皆の対面で正座させられ、この家族? 会議の主役に仕立て上げられている。 あれあれ悪いの全部俺なんですか? 「だが待って欲しい。乱入したのはそこなお二方なのだから、自重していれば事件は防げたのではないか」 ……。 「まあ何にせよすぐ騒動を起こすと言うことで」 早苗さんごまかすな。 「これはあれですね、皆でいつも監視していないとということで」 「そうだね、それじゃ当番決めようか」 「日曜はみんなではいるの?」 「それじゃあお風呂場も大きくしてもらわないといけませんねえ」 「露天風呂ならすぐ作れるよ」 これはあれか? しっとマスクが来る様な事態か? 工事屋の代わりに工兵の杉本君が来るのか? 「あの……みんな落ち着いて」 「私お風呂の順番後のほうがいいなあ」 「諏訪子、風呂で何する気よ」 「何って……いろいろよ」 「こやつめハハハ!」 「ハハハ」 だめだこいつら、早く何とかしないと。 「それじゃあ○○さん、諏訪子様が露天風呂を御造りになられるそうなので、外に行きましょうか」 俺の蛇がもたねえ。 12スレ目 476 ─────────────────────────────────────────────────────────── リグル「見て!カブトムシ形とクワガタ形を作ったの!」 ○○「妙にリアルでキモイぞ」 みすちー「はい鰻チョコ!」 ○○「いらない」 慧音「あ、あの、これ・・・」 ○○「なにこれ歴史書?すごいチョコの匂いがってインクがチョコかよ!食えるかよ!!」 てゐ「はい○○!愛情たっぷり手作りチョコだよ!」 ○○「アーモンドチョコ形消しゴム懐かしいな」 鈴仙「は、はい、○○、これ・・・」 ○○「この滑らかな流線型は座薬ですね」 永琳「はい、どうぞ」 ○○「なんかカプセルはみ出してるぞ」 輝夜「○○、私のが一番おいしいわよね?」 妹紅「燃えろー!」 輝夜「ああ!私が愛情こめて作らせたブリリアントドラゴンチョコレートが!!」 ○○「人に作らせたのかよ」 妹紅「あああ私のも溶けちゃったああ」 輝夜「バーカwwwwwwww」 ○○「うわああっちいい水!水ー!!」 12スレ目 482 ─────────────────────────────────────────────────────────── れみりゃ「ぅー」 ○○「……どうした? お腹でも痛いのか?」 れみりゃ「○○、ほかのひととはなしてばかりであそんでくれない……」 ○○「うわ、ごめん! そんな約束してたっけ」 れみりゃ「おままごとするってやくそくしたのに……」 ○○「今! 今からやろう!」 れみりゃ「……! じゃあ、れみりゃがままで○○がぱぱね」 ○○「OK、把握した」 れみりゃ「それでね、それでね、こどもがふらんどーるね!」 ○○「……!」 フラン「パパ、お外で私と遊んでー?」 ○○「おま、いつから……」 れみりゃ「ちがうもん、ぱぱはままといちゃいちゃするの! ねー?」 ○○「ね、ねー?」 フラン「ふーん、じゃあ私もパパとイチャイチャする!」 フラン s「「「イチャイチャだー! イチャイチャだー!」」」 ○○「いやちょっと待て二人だけならわかるけどなんで五人になってrうあわはああああああ」 ○○はスカーレット姉妹にもみくちゃにされました。 12スレ目 571 ─────────────────────────────────────────────────────────── なんだか凄く困った事になっていた……。まぁ、見ようによっては羨ましいかもしれないが 「ねぇ、どっちが好きなの?ハッキリしなさいよ!私なの?妹紅なの?」 「お前が大声だすから可哀相に○○がビビってるじゃない。殺すよ、輝夜……」 俺がビビってるのはそんな理由じゃない となんか陽気な雰囲気が流れるいつもの神社での宴会の中、右に居られるは永遠亭のニート姫こと輝夜。 左で殺気剥き出しなのは近所の竹林に住んでる妹紅。 あれだ、こんな状況になったのは宴会で「○○さんっていっつも妹紅さんか輝夜さんといますよね~、一体どっちが本命なんですかぁ?」 と酒の入ったどこかの馬鹿天狗に聞かれたからだ。 ちなみにその馬鹿天狗はとっくの昔に姿を消した。流石幻想郷最速を名乗るだけはある、最低だ。 抑止力になろうはずの永琳さんは意外にも既に酔いつぶれていて慧音さんも今夜は寺小屋の野外授業で生徒さん達と星を見に行っていない。 二兎にはもう何の期待もしてないしギャラリーは見て見ぬ振りするか酒の肴にしている 「うるさいわね、嫉妬は見苦しいわよ妹紅、私と○○の仲を邪魔するならあなたこそ死んでもらうわ」 「あ゛?誰と○○の仲だって?お前こそ私と○○の絆の深さに入る余地なんかないんだよ」 何か知らんがどんどんヤバい方向に……。誰かに助けを求めなくては……。 ふとこっちを見ていた霊夢に視線を送ったら目があったが少しばつの悪そうな顔をして霊夢は目を逸らした。 あ、無理?無理なの? 「じゃあ、本人に聞いてみるってのはどうだ?」 「あなたにしてはいい考えね妹紅。聞いてたわね、○○?」 「あ、あのさ、二人とも落ち着いて……。せっかく宴会の席なのに、な?」 「「いいから、どっち?」」 マズい、マズすぎる……。どっち選んでもちぬ、確実に死んでしまう。 「そ、そんなすぐには決めらんないっていうか……」 A.実は輝夜の事が…… B.実は妹紅の事を…… C.君達二人とも僕の可愛いにゃんこさ ここは普通に考えてC以外だろ、でもどれ選んでも死にそう。 「…優柔不断ね、○○は」 「○○は優しいんだよ、お前みたいな箱入りと違ってな」 「何ですって!?」 どんどんヤバい方向に流れていく気がしたその刹那、俺は急に冷静になり目を閉じる。 周りの喧騒が徐々に聞こえなくなっていく。 こんなどさくさで言うのも気が引けたが、閉じた闇で見えたのは確かに、確かに笑ってたのは彼女だった。 「俺が好きなのは---」 二人とも途端に黙り、俺のことを不安と期待を込めてまじまじと見る。 当たり前だ、きっと俺が彼女達の立場でもこんな感じになるに決まってる……。 【A.実は輝夜の事が……】 「え……、うそ……」 と輝夜は信じられないような顔をして呆けていた。 「あぁ~あ、失恋かぁ。全く○○は女泣かせだな」 「ごめん、妹紅…。」 「謝んないでよ、私が余計惨めになるじゃない、…でもね、○○そこまで腹括ったんだ」 そこで一区切りすると妹紅は不意に耳打ちして宙に舞った。 「それじゃあたしはお邪魔みたいだからね、慧音のとこにでも行くよ」 「あ……、妹紅」 と今更のように輝夜が妹紅の事をたどたどしく目で追う。 「何シケたツラしてんのよ幸せ者。○○の気持ち粗末にすんじゃないよ、○○が好きなのはお前なんだからな」 そういうと妹紅は三日月が照らす薄闇の中へと消えていってしまった。 「ねぇ、○○。私の事好きだって言ってくれたのよね、確かに」 妹紅が消えていった方を見ながら輝夜は俺に背を向け言う 「あぁ、俺は輝夜のことが好きだよ。ごめん、こんな勢いだけで言って」 と後ろから輝夜に手を廻してそっと呟いた。少しビクッとなる輝夜に慌てて手を解く 「うぅん……、良いの別に。それよりもっと○○の話が聞きたい」 そういって輝夜は引っ込みかけた俺の手を引く。その白く美しい手に思わず俺は見とれる。 「ねぇ、○○……、私何で貴方が妹紅でなくて私を選んだのか、わからないの」 「輝夜……」 「いや、あのね、○○のこと嫌いとかそんなんじゃなくて……○○、ホラ、妹紅と仲良しだし、その……○○は妹紅を選ぶと思ったから……」 「俺は輝夜の事が好きだから、じゃ駄目なのか」 「…だめ。私恐いのよ。からだの痛みだけならいくらでも耐えられるけど心のはそんなに強くないから……、言葉が欲しいのよ」 顔は見えないが輝夜の肩が小刻みに揺れていたので輝夜を一層強く抱き寄せ童を安心させるような感じで語りかける。 「輝夜……」 輝夜は一瞬ビクッとしたがすぐに体を預けこっちを向いた。心なしか輝夜の頬はほんのり朱に染まっていた 「○○……、ちょっと、」 「嫌か?」 「嫌じゃない、嫌じゃないけど……見られてるじゃない、恥ずかしいのよ////」 「輝夜のさ、そういう可愛らしい所が好きなんだよ」 「ばか……、もう知らないわ」 と輝夜は体を俺に預けてきたのでしっかりと抱き止めてやる。 「輝夜、好きなんだ、俺とずっといてくれ」 「……じゃあコレ飲んでよ……」 輝夜は懐からおずおずと不思議な色をした液体の入った小瓶を取り出す 「ずっと私を愛して、文字通り永遠に……」 しばらく静寂があった、そして互いが互いを見据えて…… 「輝夜……、」 「ごめんね、意地悪だったね」 「違うって、」 「うぅん、いいの忘れて!永琳が言ってたの、いつか貴方と共に歩んでくれる人が!きっと来るって! でも私、私○○に私の理想ッ、押し付けて安心しようとしてたッ!」 輝夜はパニックを起こし自暴自棄になっていた。眼には涙が溜まり始め顔はくしゃくしゃに……。 違う、俺が見たいこいつの顔は、そんなんじゃないッ! ー大切にしてやりなよ、○○ー 俺は泣きじゃくる輝夜から瓶を引ったくりそのまま垂直一気に飲み干した。 一瞬、あたりがシンとした。汗にぎり観ていたギャラリーは勿論、輝夜も声が出ないようで口をパクパクさせて目を見開いていた。 「もう泣かなくていいから、笑っておくれ」 「貴方、本当に馬鹿ね……」 輝夜はそう言ってクスクス笑いながら拳を作りトン、と俺の胸を叩いた 「あぁ、筋金入りの大馬鹿さ」 その瞬間神社は大歓声に包まれた。 弾幕を花火替わりにする奴、激励してくれる人妖問わずの友人たち、「ついでに神社だ、結婚しちまえ!」と茶化す白黒魔砲使い 酔いつぶれて「末永くお幸せに~ぃ」とベロンベロンの永琳さん なんか褌の裾噛み締めて睨みつける古道具屋の店主 そしてもう一度輝夜を見る 「後悔なんかしないしさせない、俺と共に永い道を歩んでいこう」 「クサすぎるわよ…。でも嬉しい、愛してるわ○○……」 翌日の文々。新聞は言うまでもなくスポーツ新聞並みの下世話な見出しと共に即日完売だった -完- 【B.妹紅が好きなんだ】 「……ばか、○○の馬鹿ァーーーッ!」 そう言って輝夜は泣きながら夜の闇に消えていった かける言葉はない、自分から絶望を与えておいて慰めを考えるなんて愚の極みだ。 「○○、てっきり私は輝夜だと思ってたんだけどなぁ」 「おれは妹紅の事が好きなんだ、輝夜が好きなのはあいつの人柄が好きで」 「男女の関係では見れないのか?」 と少し悲しそうな目で俺を見る妹紅。俺には少し引っかかるものだった。 「私は○○の事は好きだ、だけどもっと入れ込んでる奴がいるのも知ってる。だから今回は諦めと焚き付けを込めて天狗と芝居を打つつもりだったんだけどな、はは、参ったな」 妹紅は肩をすくめて苦笑した 総てのからくりがわかった。俺と輝夜の関係を深めようとして、そして言葉通りにとらえるなら妹紅は自分の意志を殺してまで取りはからってくれたのだ。 予想外は俺の答えだけ……。 「でも、それでも俺は……」 「今更輝夜とくっつけようとしても無駄そうだね、でも、私は○○の気持ちを素直に受け入れられないよ」 「なんでッ!?」 妹紅は俯きながら話す 「ホラ、○○は私にとって弟みたいな感じなんだよ。 それに輝夜と○○をくっつけようとしたのに私が○○を横どりしたら今までの関係が壊れるんじゃないかって思う。」 妹紅は辛そうに時々目を瞑りながら淡々と語っていた。 傍目から見ても仲が悪そうに見えてもお互い永年付き合ってきた縁なんだという事は解っていた。 「でも、それでも俺は妹紅の事が好きなんだ。ちっちゃい頃から妹紅お姉ちゃんと遊んでもらってた頃から、……初恋なんだと思う」 「○○、初恋は散るものなんだよ。そして過去は色褪せていくものなんだ」 と妹紅は俺を悲しみを含んだ瞳でみる。瞳がもうやめてくれと言っているようだった。 でも関係ない、俺はここで伝えきれなかったらきっと後悔する。周りの奴らに後で馬鹿にされても構わない、妹紅に呆れられても構わない、後悔だけは……、したくなかった。 「あの時だってそうだった、俺の父さんと母さんが妖怪に殺されたって聞かされた時誰よりも早く俺の所に来てくれた」 「……」 「俺のことを抱きしめて泣いてくれたんだ、それまで堪えてた涙を俺は出してオンオン泣いたよ。 泣きつかれて眠ってしまった俺を慧音さんに預けて無力な俺のために怒ってくれた」 「○○、それは、「憧れ」だよ……」 「俺は嬉しかったよ、朝起きたらその妖怪がつけてたっていう呪い道具を握りつぶした妹紅が俺の前に現れた時には……、俺はその時誓ったよ」 「あぁ、そうだな……。『つよくなる!』って言ったな、そしてお前は強くなったよ、そして真っ直ぐに育った」 「それから村のみんなに支えられながら一人で暮らしてたけどしょっちゅう妹紅も慧音さんと一緒に俺の様子を見に来てくれた」 「心配だからに決まってるだろう」 「いつからか俺の中じゃ『憧れの妹紅お姉ちゃん』、じゃなく『いつか一緒に肩を並べたい妹紅』になっていたんだ……」 「なぁ……、○○、私はお前よりずっと生きるんだ。お前が先に死ぬと、きっと泣くだろう……。今だってそうだ。もっと親密になったらもっと悲しくなる……。 だから夫婦にはなる気は、無い。ありがとう○○、お前は普通の人間と幸せになるんだ。意味もなく人外に交わるな、一人暮らしし始めた時いったろ?」 「それでも俺は、妹紅の事を好きでい続けたい、妹紅が迷惑だって言ったって!妹紅が俺のこと嫌いだって言ったって!」 きっと蓬莱の薬を俺が飲もうとしても妹紅は俺のことを止めるだろう、だから俺は人でありながら妹紅をずっと慕って死んでいこうと思う。 言いたい事は総て言った、気持ちの細微は伝えられないだろうけど伝わったはずだ。 「妹紅、それでも好きなんだ」 そういった瞬間、妹紅は一筋の涙を流した。 「ばか、ワザとお前を拒絶したのに……。好きな気持ちを、隠しきれないじゃないか、心底惚れてしまったじゃないか!」 「え……、それじゃあ」 「あぁ、お前の求愛に答えてやるよ。お前が死んでも、お前は私の中で生き続ける。……そう考えることにしたよ」 「妹紅…」 妹紅は顔を朱に染めながらはにかんだ笑顔を俺に見せた。 「よろしく頼むぞ、○○」 その時神社中から拍手と大歓声があがった、見てた側も緊張してたのか?というか初めっから見られていたと考えると……照れる 「まったく……、お前は。今じゃ人妖問わず好かれてるんだな」 と妹紅は周りのどんちゃん騒ぎを傍目に笑った 「この神社を介して大分人付き合いが広がりましたが」 と苦笑を漏らしながら返す 「そっか、お前色になら染められてもいいな……」 「え?妹紅今何か言った?」 「いや、何でもないぞ。至って何でも無い!」 凄く気になるが慌ててる妹紅の姿が妙に滑稽でどうでも良くなった 「妹紅さ~ん、どうでした~?」 とその時どこかに行ってた天狗の新聞記者が戻ってきた 「ん~、あれだ。手伝ってもらってなんなんだがな……、こうなった」 と妹紅は俺の腕に抱きついてきた 「うわっ」 「何だよ、恥ずかしがることはないだろ。人生短いんだ、遠慮する事はない」 「あの……、そういう展開になっちゃったんですか」 と文は驚きながら撮り終えたカメラをしまった。それはもちろん新聞で使うんだろうな、止めても無駄そうだからスルーすることにした。 「何はともあれめでたいんだ、今夜は付き合ってくれ文」 俺は杯を手に文にも酒を勧めた。 「えぇ!交際決定後にすぐ浮気ですかッ!?」 「馬鹿か?○○は一杯付き合えって言ってるんだよ、大体浮気は私が許さない」 「ですよね~、そういうことなら私もいただきましょう。酔いつぶれる覚悟は出来ていますか?私は出来ていますよ」 「「「よーーし、今夜は呑み明かすぞぉ!おーーーーーー!」」」 こうして今宵も幻想の夜は更けていく、今宵俺は幸せを感じながら祝杯を挙げた。 ~Fin~ 【C.君達二人とも僕の可愛いにゃんこさ】 「オーケイ!俺は来るもの拒まずさ、二人ともカマン!」 やっぱこれしかねぇよ!円満にこの場を収めるにはこれしかない!! バキ!ドカ!ボキゴキ!グシャ! 「最低、女の敵ね。なんていうか求愛してきた貴族にこんなのいたわ」 「○○、おまえがそういう考えの持ち主だったとは思わなかったよ」 そういって二人はどこかにいってしまった・・・。なぜだ、何がいけないんだ……。 そんなとき誰かの影が俺に落ちた。ふと顔を挙げてみると裸一貫のふんどし姿の霖之助さんが優しく微笑んでいた。俺は泣いていた 「もう、女なんか信じられない……」 「共に逝こうか?漢の道へ、辛く険しい茨の道だけどね、ははっ」 そういって霖之助は手を差し出した、その優しくすべてを包み込んでくれる笑顔に思わず高まってくる気持ちがそこにはあった。 「霖之助さん/////」 「もっとフランクにこーりん、でいいよ」 俺達はまだこの男坂を登り始めたばかりだ ~終~ 12スレ目 812 うpろだ890 ─────────────────────────────────────────────────────────── ワイワイ ガヤガヤ 「おーい、これどこに置けばいいの?」 「それは向こうにセットしてくれ」 「おいしそうな匂いがするお酒だね~~」フラフラ 「飲むなら式が終わってからにしなさい」 「ねぇ妖夢」 「なんですか幽々子様」 「これだけご馳走が並んでるんだから一つぐらい食べてもいいわよね?」 「駄目です、もう少し我慢してください」 「妖夢のいけず~~~」 「リリカ、メルラン今日は賑やかな曲でいくよ」 「こんなこともあろうかと結婚式用の曲を用意しておいたかいがあったねルナ姉」 「なんだかやる気が出てきたわ」 今、俺の目の前では結婚式の準備が行われている ちなみに花婿は俺だ 俺なんかの為に知りあい総出で式の準備をしてくれるのは素直に嬉しい しかし一つ問題があってその問題は…… 「霊夢、おめでとう、とりあえず言いたい事は一つだけ、幸せになりなさい」 「当然じゃない…………ありがとう、紫」 「いいなーいいなー私も白無垢着たいなー」 「ふふふふ、それにはまず相手を探さないと駄目よ橙」 「はーい」 「わ、わわわわ私は橙がお嫁に行くなんて反対だぞ!あと500年は早い!」 「綺麗だね早苗、私も鼻が高いよ」 「そんな、八坂様……恥ずかしいですよ////」 「本当のことだよ、ねぇ?諏訪子」 「うんうん、本当に綺麗だよ早苗 それにしても結婚式かー、懐かしいな 私もあの人と結婚する時は国を挙げての盛大な結婚式を挙げたんだよ」 花嫁が二人いるということだ 「……何でこんな状況になってるんだろう」 確か事の発端は約3時間前、なんのたわいの無い世間話から始まったんだ ~約三時間前~ 「そういえば霊夢さんはどうするんですか?」 「なによ唐突に」 「跡継ぎのことですよ、幻想郷での結婚年齢適齢期がいくつか分からないですけど 霊夢さんって私と同い年ぐらいですし、そろそろお婿さんとって跡継ぎとか考えないといけないと思いますよ」 「跡継ぎねー、正直考えた事無かったわね、まあ婿のあては一人いるけど そういう早苗こそどうなのよ、私が跡継ぎ考えないといけない年齢なら早苗だってそうでしょ」 「私はちゃんと考えてますよ お婿さんになってくれそうな人もいますし」 「…………私の勘なんだけどもしかして早苗と私の言う婿って同一人物なんじゃない」 「…………恐らくそうでしょうね、最初に言っておきますけど私は譲りませんよ」 「私だって譲る気なんかさらさら無いわ」 「どちらも譲る気がない、かといってお互い心当りは一人しかいない となると最後の手段ですけどこれしかありませんね」 「そうね、私たちの婿になってもらうしかないわね」 「そういうわけですからお願いしますね○○さん」 「…………はぁ?」 俺には関係ない話だと思ってのんびりと聞いてたら何を言い出すんだこいつらは ってか俺が二人の婿?行き成り過ぎて脳が処理できん 取り合えず……逃げるか ○○は逃げ出した 霊夢の攻撃 夢符「封魔陣」 ○○は捕まった 神社から脱出しようとした俺に霊夢が封魔陣を放ちあっけなく拘束された 「ちくしょー!放せー!」 「大人しくしたら解放してあげるわよ それより、紫、いるんでしょ」 ニョキッ 「はいはーい、よばれてとびでてじゃじゃじゃじゃーん」 「どうせ話し聞いてたんでしょ?それなら言いたい事分かるわよね」 「式の準備でしょすぐにでも皆に知らせて準備させるわ」 「ありがとう」 「おい!結納とかいろんなことすっ飛ばしてなんでいきなり式なんだよ! ってかまだ俺は納得してないぞ!」 「大丈夫ですよ○○さん、「嫌よ嫌よも好きのうち」って言うじゃないですか」 全然大丈夫じゃあねー!ってかなにいってんだこの青腋巫女 くそぅ!このままでは人生の墓場×2に行き着いてしまう なんとかしてこの封魔陣から抜け出さないと 「私らの巫女じゃ不満だと?」 「いい度胸してるね○○」 …………このこの威圧感はまさか 「式の準備を今から急ピッチでするからこれ以上人手は割きたくないんだよ だから、大人しくしてなさい、分かった?」 「逃げようとしたら問答無用で タ タ ル ヨ 」 この目は本気だ、俺が少しでも逃げようとすれば確実に祟られる 殺されはしないだろうがどんな目に合うか分かったもんじゃない 「イ、イエス、マム」 「よろしい、それじゃあ準備が整うまでそこで大人しくしててね 逃げちゃ……嫌だよ?」 嗚呼、こりゃ逃げれんわ ~現在~ 現在も着々と準備が進められて終わるもの時間の問題だ 「本当にどうしようか……」 結婚するのに絶対に嫌だって訳じゃない あの二人こと好きだし 正直な所婿の話が出たときは表面的にはどうでもいいと思ってたが内心では結構あせってた だから二人が俺を婿にしたいと言ってくれた時は素直に嬉しかった、でも…… 「俺に二人を幸せにできるのか?」 何の力も無い俺が二人を幸せにできるのかと聞かれたら正直自信が無い 「……こういうのをマリッジブルーって言うのか?」 なんか違う気がしないでもないが大体合ってるだろう 「覚悟を決めろ、前を見ろ、最初から無理だと決め付けてたら何もできない」 そうだ、今更うだうだ言っても仕方が無い 「覚悟は決めたようね、それならそろそろ式を始めてもいいかしら?」 「うぉ!?紫さん、後ろからいきなり声をかけないでください それにまだ俺服を着替えてませんよ」 「そういうことなら」 パチンッ! 紫さんが指を鳴らすと俺のジーパン、シャツ、コートの格好がたちまち袴姿になった 「さ、ここからは貴方のステージよ、頑張ってらっしゃい」 「はい、ありがとうございます」 紫さんに頭を下げ準備ができてる霊夢と早苗に向き直り 「霊夢!早苗!二人とも絶対に幸せにするからな!」 「お願いします」 「当然よ」 未来がどうなるかは分からない、だけど俺は二人といっしょに生きていく 12スレ目 818 うpろだ891 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「○○、ちょっといいか」 庭の掃き掃除をしている時に神奈子様に呼び止られ、そのまま呼び寄せられるままに納屋のほうへ向かう。 「なんでしょう。何か御用ですか」 「うん、今日は14日だろう。受け取って欲しい、オンバシラポッキー」 「なんだこりゃあ」 それはポッキーというにはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。 それはまさに木塊だった 「それは外箱だ。ちゃんと中身がある」 「そりゃそうですよね。さてどんなのでしょ」 アジャスターケースのような外箱をあけると、数本の棒のようなものがあった。 それは長く、とても長く身の丈程はあろうかと言うほどで、太さも親指より大きそうだ。 「ポッキー、ですよね……。大きすぎやしませんか?」 「ご当地ポッキーだって大きいんだし、これくらいいいじゃないか」 けらけらと鷹揚に神奈子様は笑うが、食べるほうはそれどころではない。 なにせ重いうえに長いのだ。端から食べればチョコレートのかかっていない所にはどうやっても届かない。 しかも太いので大口開けなければ口に入らない。それか齧りとるしかない。 とりあえずチョコレートの付いているほうの端から食べ始める。 コーティングされたチョコレートは意外にも柔らかく厚みもあり、ポッキーと言うよりはフランといったほうが良い。 中のプレッツェルも大きいながら火が通っていて、生ということは無くサクサクしている。 「あ、結構おいしい。でかいから大味かと思ったのに」 「結構とは何だ。でもまあ、気に入ったようでよかったよ」 ――5分後―― 「疲れた……しかも喉が渇く」 「流石に大きすぎたかね」 四半分程度食べきったところで顎が痛くなってきた。 これがもっと細ければ満腹するまで食べられるのだろうが、 大口開けて齧りつかなければならないのだから、どんどん口がつらくなってくる。 「残りはおやつにします」 「それじゃ、後でみんなで食べましょう」 「何を食べるの?」 脇から不意に諏訪子様が現れる。心なしか今日は帽子が大きい気もするが、きっと気のせいだろう。 「諏訪子様どうなさったんですか? 普段はこちらまで来られませんのに」 「んー二人がここに入るのが見えたから、つけてきたんだけどね、」 「尾行せんでください」 「面白い神奈子が見れたよ」 瞬間、神奈子が動く。 左足を大きく出し、右掌底を諏訪子に叩き込もうとする、が、敢え無くガードされる。 「神奈子ったら、いつ反対側に齧りつこうかってずっと見てたのよ」 本当に面白そうに諏訪子が笑う。対して神奈子は顔を抑えてうずくまってしまっている。 「初心な乙女みたいにずっと見てて、見てるこっちが恥ずかしかったわ」 恥ずかしいのか不覚と思っているのかは分からないが、神奈子は返事もせずに、地面にへたり込んでしまった。 なにせ普段とまるで違う神奈子の姿であるから、このまま囃し立てるのが続けばいずれ噴出してしまいかねない。 それでなくても当事者の片割れなのだから、助け舟程度に話を遮っておく。 「えー諏訪子様、それで何用ですか」 「そうそう、これを渡そうと思ってね」 と言うと、おもむろに帽子を取りその中を探る。 幾らかして中から手を出すと、その手には数個のカラフルな卵が握られていた。 「諏訪子、なにそれ?」 「それよりあの帽子の構造のほうが気になるんですが」 立ち直った神奈子が訊く。 「これはあれよ、外国のお祭りで使う、トースターだかコンスタンタンだか……」 「イースターエッグ? ですか?」 「そうそれ。中に何か入ってるから、いいものが入ってたら幸せになれるよ」 何か色々とごちゃ混ぜになっている気がするがまあいい。それより気になったことがある。 「山葵とか入っていませんよね」 「空籤無し、当たりのみだよ」 「それならひとつ」 「ひとつと言わず全部持ってっちゃっていいよ」 「それじゃ私もひとつ」 神奈子様もひょいと一つ摘み上げ、自分とほぼ同時に口に放る。 食べていると違和感がした。口から取り出してみると紙がある。 「大吉?」 「当たり。いいことあるよ」 「辛いッ!」 「神奈子も当たり~」 「山葵じゃなくて辛子ですか」 「ううん、ウィスキー。ストレートで」 ウィスキー? 戦車戦? うん、違うな。 「ウィスキーボンボンは原液使わないでしょう、というかどうやって入れたんですか?」 あれは糖蜜か何かに溶かし込むようにして作ったはずだ、と言うか液じゃあ取扱いが面倒すぎる。 「シリンジでチューっと注入したの、結構いっぱい」 「何故そんなことを……」 「バレンタインだしバランタインを使ってみようと思って」 駄目だこの神様。早くなんとかしないと。 「ま、それより次行っちゃって」 軽い感じでまた手渡してくるが、こちらはオンバシラポッキーのこともあり、すでにおよそ満腹である。 「諏訪子様、すみませんがもう満腹な物で……」 「えーもう食べてくれないのー」 「……それじゃもう1個だけ」 上目使いに潤んだ目は反則だろ常考。 結局、更に2個ほどのエッグを食べたあたりで神奈子様が復活した。 普段なら水無しストレートの一杯ぐらいなら30秒あれば余裕で復活しているのに、 今回大分時間がかかったということは、よっぽど見られたことが堪えたのだろうか。 ちなみにエッグの中身は指輪と鶉の卵だった。 「諏訪子、中に入ってゆっくり話をしましょう」 そう言った神奈子様の声にも表情にも生気は無く、顔も幾らかやつれた風に見えた。 釣られて俺も中に入る。寒明けを迎えたとはいえ、山の上にある神社はやっぱりまだまだ寒いのだ。 「あ、○○さん。結構時間かかってましたね。そんなに汚れてましたか?」 中に入ると、すぐに早苗さんが声をかけてきた。 「いやそれとは別件で」 後ろを親指で示しながら答える。示す先には本殿に向かう神奈子様と諏訪子様がいる。 「何かあったんですか?」 「ちょっと込み入ったことが。これから話し合いだそうな」 「……長引きそうですね」 「きっとそうだろうね」 心配そうに見つめる早苗さんに答える。そこには暗鬱な表情を浮かべる神奈子様がいた。 手を洗い、炉辺で暖をとっていると早苗さんに呼ばれた。 呼ばれた先には濃厚なチョコレートの匂いが漂っている。 正直、またチョコか……という思いで歩を進めていると、 卓の上に鍋とビスケットや果物の類が置いてある皿が見えた。 「チョコレートフォンデュ?」 「はい。先日、秋の神様からドライフルーツをたくさん頂きましたので、それを使ってみようと」 隠れて見えなかった皿には干し芋や干し柿、レーズンに干しりんご、更に栗まである。 「早苗さん、干し芋とかレーズンは違うんじゃないの?」 「一緒に貰いましたし、まあ物は試しです」 意外にチャレンジャーなところのある早苗さん。いや、ゲテモノ趣味か? しかしレーズンの食べにくさはきっとエクストリーム級だろう。 「今何か失礼なこと考えませんでした?」 「イイエソンナコトアリマセン」 女の勘は鋭い。気をつけなければ。 しかしもはやチョコレートの一欠けも腹に入る隙は無いと言うのに、更にこんな物が用意されている。 およそ苦行僧に近い心境で椅子に座る。 「早苗さん、さっきいろいろあってお腹一杯なんだけど」 「えー、じゃあどれくらいでお腹空きます?」 「1時間くらいかな」 不満そうな声を上げるが、猶予の時間をとってくれる早苗さん。 その間にどっか逃げてしまおうかとか考えている駄目な俺。まあ止めておいたほうが無難だけど。 20分ほどしたら小腹が空いたので甘栗をつまみ食いしたら怒られた。 代わりにレーズン食べてなさいと口に放り込まれたが、私はレーズンは好物なのだよ早苗さん。 ……すいません、自分で食べますから、一粒ずつ口に入れるの止めて下さい。 大体1時間過ぎたあたりで、チョコレートを溶かし始めようと、早苗が動き始める。しかし、 「直接火にかけるのはまずくない?」 「やっぱりですか。でもお鍋のままで湯煎も難しいでしょう」 「まあやりにくいだろうけど、大鍋に入れれば何とかならないかな」 「そうですねえ……ああよさそうなのがありました」 そういって早苗さんが持ってきたのは、昔外で使った道具。 そして一般家庭にはまずないであろう道具。 「なぜウォーターバスがこんなところに……スターラーまで」 こうして疑問に思っている間に早苗さんは着々と準備を進めていく。 もう既にウォーターバスに水を入れ終え、スターラーの上に置き、鍋を入れようとしている。 「早苗さん、鍋の下に敷くものがないとスターラーバーに当たるよ」 「あーそうですね。なにかいいものは……」 「四隅に置ければなんでもいいでしょ」 「積み木で平気ですか?」 「溶けたり駄目にならないなら大丈夫だろうけど……」 だから何でそんな物があるんだよ。 かくしてスターラー、ウォーターバス、アルマイト鍋の訳の分からない三段重ねが完成する。 鍋の中身はチョコレートなので真っ茶色だが、それがオイルバスを思い出しどうにも食欲をそそらない。 それを知らない早苗さんは竹串やらフォークやらを持ってきて食べる気満々で座っている。 「○○さん、どうぞ」 俺に対面に座るように示す。 卓を見ると鉢に蓮華が備わっているが、これは根本的に違うような気がする。 食べてみると存外意外なことがあった。 干し芋にチョコレートは意外と合うし、甘栗とはなおさらだった。 果物類とはもともとの組み合わせなので、言うまでも無い。 「○○さん、はいどうぞ」 早苗さんがチョコレートをつけた栗をこちらに差し出してくる。 これは食えということか。 一瞬逡巡するが、ずっとこのままというわけにもいくまいと思い、一息に食べてしまうことにした。 咀嚼する俺を早苗さんがニコニコと見ているが,何か悪い予感を俺の第六感が告げている。 「じゃあ○○さんも」 早苗さんが口をあけて待っている。これは俺にやり返せという事か。 そう思い脇の大皿を見ると、まずバナナが目に付いた。 いや、これはちょっと……ねえ。 「酸っぱいのと甘いのがちょうどいいですねえ」 よく蜜柑を選んだ俺。バナナだったら今頃命は無かったぞ。 そんなやり取りを何度か繰り返しているうちに、こもっていた神奈子様達が出て来た。 神奈子様は大分すっきりした表情、対照的に諏訪子様は幾らかげんなりした風だ。 ナニシテタカナンテシラナイヨ。 チョコレートを囲む卓に二柱が加わり、場は混沌の限りを極める。 「ああ! 甘栗がやられた!」 「落ち着け! 諏訪子、あんたは干し柿食え」 「チョコが減ってきたよ」 「シシカバブ投入」 いいながら、神奈子様がオンバシラポッキーのチョコを削ぐように鍋に入れていく。 「さなえー空いてるところで熱燗あっためていい?」 「あ、私のもおねがい」 場の雰囲気はもはやチョコレートでは無く酒の臭いが支配的になっている。 「結構あったのにもう無くなってきてる」 「まだドライフルーツはありますよ。はいあーん」 出されて思わず食いついてしまったが、今非常に軽率なことをしたように思える。 他二柱の目つきが鋭くなったからだ。 「はい口あけて」 諏訪子様が膝の上に座って、さっきのチョコエッグを口元に押し付けてくる。 「続いていきましょう。あーんして下さい」 早苗さんも肩にしだれかかって干し柿を口に押し当てている。 さっきバナナ食わせとけばよかった。 「やらないか」 神奈子様はもう押し付けてくるのはチョコでなく、酒とかになっている。 もはや脱出するには全て食べ切るより他ないのだろう。 さて誰から食ってやろうかしら。 12スレ目 936 うpろだ907 ─────────────────────────────────────────────────────────── さて、俺は今、窮地に立たされている。 目の前にはチョコが二つ。 どっちもトリュフチョコだ。 何が問題かと言えば、二つとも、唇に咥えられていること。 「…」 「…」 やめてくれ妹紅も慧音もそんな潤んだ目で俺を見るな… どちらかに視線を少し動かすと、片方の目に涙が溜まる。 かといって少し距離を置こうとすると、両方の目に涙が溜まる。 「…二人とも、目を閉じろ。」 素直に閉じる二人。 俺は一気に二人を抱き寄せて、その唇とチョコを同時に奪った。 「ま、○○、どういうことだ!」 「…お前、優柔不断にも程があるだろ!」 だが、二人のその顔は、少し、安堵の相が見えた。 「どっちかを選べと言われても俺には無理だ! どっちかと離れると考えただけで、心臓が止まりそうだ! だから両方を選んだ! 俺は二人を愛している!」 我ながらむちゃくちゃだ。ただの馬鹿だ。だが本心だ。 「…ぷっ…」 え? 「…あ、あっはっはっはっはっはっはっはっはっ!」 え?え? 「○○、お前がそういうのは分かっていたよ。」 「私達も、同じ気持ちだったから…」 そう言うと、二人は俺の頬にキスをした。 「「不束者達ですが、よろしくお願いします」」 「ああ、って途中色々すっ飛ばしてそこですか!?」 12スレ目 949 ───────────────────────────────────────────────────────────
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初諏訪子3↑デッキ 回り方を覚えるために大会で出てみた。 感想:いろいろと間違って覚えていた事が多かった。 またそれによりデッキ構築が微妙に酷い気がする。 今後は修正していくつもり Leader Lv3 洩矢 諏訪子 Lv1 八坂 神奈子 2x パターン避け 1x 開宴「二拝二拍一拝」 3x 土着神「七つの石と七つの木」 2x 土着神「ケロちゃん風雨に負けず」 2x 土着神「宝永四年の赤蛙」 3x 「諏訪大戦 ~ 土着神話 vs 中央神話」 3x 祟符「ミシャグジさま」 3x 祟り 2x 神遊び 3x 手長足長さま 2x ネイティブフェイス 2x 明日ハレの日、ケの昨日 3x 神祭「エクスパンデッド・オンバシラ」 2x 筒粥「神の粥」 3x 神符「水眼の如き美しき源泉」 2x 侵略 2x 君臨
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紅魔館緊急対策本部にて パチュ大佐「このままでは幻想郷があの邪神に征服されかねないので ジャンプゲート&スキマ経由で大佐と神主をよんだわ」 大佐「大佐ことシュバルリッツ・ロンゲーナだ」 神主「神主ことZUNです、勝てば酒が飲めると聞いて」 魔理沙「流石、パチュリー格が違うぜ」 パチュ大佐(これで勝負方法がガチ弾幕or飲み比べならば大佐と神主の勝ちは確定…) 535 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2008/09/29(月) 22 28 16 ID xusxkrgs0 飲み比べ パチュ大佐(勝ち確定ね…!) スピリタスで 一同(神主除く)「工工エエエエ(´Д`)エエエエ工工」 大佐「許されざる反逆行為といえよう」 神主「…」 パチュ大佐「度数96度って…」 魔理沙「もはや飲み物でもなんでもないな…」 一方妖怪の山では… 静葉が神奈子や諏訪子をも超える神になっていた 信者A「静葉様!(首領蜂ュ隊によって規制されました)して下さい!!」 信者B「静葉様!(首領蜂隊によって規制されました)して下さい!!」 早苗「静葉様!(諏訪子によって規制されました)して下さい!!」 神奈子「静葉様!(諏訪子によって規制されました)して下さい!!」 以下略のような状況になっていた 諏訪子「欝だ、死のう」 乗っ取られた神社の影で諏訪子はふとこう思うのであった… さて、肝心のジャッジだが予想に反してなんと静葉が勝ってしまった その理由はこうである 勝負開始10分前… 静葉「今回の勝負、負けてくださったら神徳で無限にお酒差し上げますよ」 神主「よろしい、ならば負けよう」 静葉(計画通り…) しかし一方の大佐はというと 静葉「もし負けてくださったら私の神徳であなたの計画を成功させることも出来ますが…」 大佐「だが断る」 流石大佐である 結局、 神主が試合放棄してしまい 残った大佐一人では勝つことが出来ず静葉の勝ちとなったのであった… と言いたいところだが、 この話には続きがある 翌日になって参加者全員および試合会場にいた人全員が 大佐と神主の勝ちと言ったのである 試合内容を収めたビデオにも 確かに神主がものすごい勢いでスピリタスを飲む様子が記録されている それに勝ったはずの静葉も 「神主と大佐には敵わない」とインタビューで答えている また試合結果にも神主と大佐の勝ちとなっている いったい何故?まさか… 小悪魔「ジャンプゲート使って過去改竄余裕でした^^;」 後日談… 小悪魔「ということで私が過去改竄したので大佐と神主の勝ちとしておいて下さいね(はあと)」 魔理沙「パチュリー…、静葉うんぬんよりこいつをどうかしろ…」 パチュリー「これはこれで非常に便利なのでパス」 魔理沙( ´・ω・`)ショボーン… パチェ大佐 パチュリー 大佐 小悪魔 神主 静葉 飲み比べ 1対2
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博麗 霊夢 霧雨 魔理沙 秋 静葉 秋 穣子 鍵山 雛 河城 にとり 犬走 椛 射命丸 文 東風谷 早苗 八坂 神奈子 洩矢 諏訪子
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ダンジョン攻略 稼ぎ 宝箱 強敵攻略 ボス攻略 経験値補正 負け惜しみ コメント ダンジョン攻略 実際には七合目を超えた所からがstage12なのだが、そこからは短いので池stageと分割統合している。 池からはデスザッパーや竜巻など厄介な特技を使う敵が出てくるようになる。 一列の陣形で攻略している場合はデスザッパーに特に注意。加護の奇跡などで対策するか一列ではない陣に変更しておこう。 逆にさとりでラーニングできれば頼もしい技となる。 山頂付近までくるとショートカットで出口まで戻れる。以降は出てくる雑魚敵も変化しないため、今まで通りに攻略すればいい。 倒れている橙に話しかけると4人陣形「式神攻撃陣」を覚えられる。 稼ぎ +... 八合目-Sから九点の滝-Tではゆっくりシスターズ×2のシンボルが高確率で出現するため、レベル上げには絶好のポイントである。 ワープポイント(魔方陣)からとても近いというのも稼ぎやすさに拍車をかけている。 ただし、ゆっくりシスターズ×2は高確率で先制攻撃をしかけてくるので、効率よく稼ぎたい場合は必ず文に警戒を習得させる必要がある。 確実な倒し方は、1ターン目に咲夜のプライベートスクウェアに対して文の天狗の応援を発動し、先制で時を止める戦法。 時間停止中は咲夜のジャックザリッパーなどの複数攻撃技で攻め、倒しきれなかった場合も次のターンで文が幻想風靡を使えばまず仕留められる。 さらに白蓮のコマンダースペル、魔神復誦を使えば2体それぞれに1ダメージを与えることができるので成功率がより増す。 なお、倒した敵シンボルの復活条件に関してはFAQ参照。 宝箱 +... ここまでの宝箱をすべて集めると 宝箱回収回数 234 (211+23) 宝箱回収率 42.4%(無印ver 56.7%) 大蝦蟇の池-J 烏の羽 シルバートレイ(Mから) 大蝦蟇の池-K 蟲毒の呪術服 オリハルコンの欠片(蟲毒の呪術服の直ぐ左の木陰) ルーンの杖 大蝦蟇の池-L 妖精の槍(蓮の道北端の木陰) 精霊の欠片 大蝦蟇の池-M 鋼鉄(Jから) 未記入の巻物(〃) 賽銭箱(Lから) 大蝦蟇の池-N(Rから 下に行くと近道開通) 妖怪の鎧 裁縫針 五合目-O 妖怪山の岩石 つけもの石 五合目-P 発明のネタ(左側) 地球の盾(〃 上の木陰) 六合目-Q アグニの指輪 妖怪山の岩石 アダマンタイトの欠片(「妖怪山の岩石」の宝箱の右下の木陰 宝箱と岩の中間点あたりの下に) 七合目-R マンイーター 鳳凰の羽 八合目-S ウンディーネの指輪 大気の盾(南西端の木陰) 敵から得られる装備(stage11とかぶる物は割愛) 魔紋の鎧(清瀧権現) 素早い指輪Ⅱ(波山) 知力の指輪Ⅱ(木ノ葉天狗) 器用な指輪Ⅱ(手長足長) マッスルベルトⅡ(地震鯰) 強敵攻略 +... 手長足長 レッグスルーで転倒させ、無呼吸連打のコンボをしてくる。HPが低いとだいたい即死。最悪三匹が同時出現し、コンボで三名ピチュる、ということもよくある。 無呼吸連打の攻撃対象の判定が厄介。ターン開始時に最もHPが低いキャラクターを狙うため、魔法使い系のメンバーにとっては天敵となる。もちろん、鳳凰天舞の陣やアリスの蓬莱人形は効果がないが、アリスのパラルを使えば何とか耐えられなくもない。リトルレギオンも有効。それでもHPの成長率が最低のパチュリーやパーマネント付与のために戦闘に参加していることの多いさとりには危険極まりない相手。 しかし、先手を取って石化や即死、大混乱などにしてしまえば無力。もしくは、後衛が死んでも問題なく戦えるなら割り切るのも手。 支配・魅了の成功率が高いので聖を連れて行けば怖くない。ラーニングや囮としてさとり(HPはメンバー最低になるように調製)を入れ、霊夢の二重結界で防御する、という手もある。 木ノ葉天狗 竜巻、バーストヒットともに複数にダメージを与えてくる鬱陶しい存在。素早さ・回避も高いので、倒しきれないとジリ貧になりがち。何より、竜巻の転倒にはまってしまうと何も出来ずに壊滅状態に陥る危険性すらある。 とはいえ、状態異常の類には弱く、HPもさほど高くないのでどんどん攻めていきたい。 相手が使うと厄介な竜巻も、こちらが使えれば強力な技になる。確率は高くないが、ラーニングする価値は高い。 清瀧権現 防御とHPが高く、ベノンザッパーやデスザッパーを連発してくる。耐性を上げて臨むことを忘れないようにしよう。 こちらもやはり石化、即死、支配などが効くので、そうなってしまうと大したことなかったりもする。さとりや聖をうまく使おう。 デスザッパーは現段階では貴重な即死技なので、余裕が出てきたらラーニングすることをオススメする。次のボスでも役に立つ。 ドラゴン強打の剣25のドラゴンファングストライクや槍13のドラゴンウェイブも有効。 古戦場の火 今ダンジョン最悪の相手といっても過言ではない。数ターンもするとその強力な地相回復効果で手がつけられなくなってしまう。 更に、灼熱や呪い、そして魅了の技を使う。この魅了が最悪で、こちらが動けない間に地相がどんどん火に傾いてしまうのだ。 仲間割れや呪いの効果も相まってなかなか攻撃することが出来ず、パーティがどんどん崩壊していく。アタッカーがやられたらもう勝てない。 即死や石化等は効かず麻痺や大混乱が有効。 純粋に弱点である水属性で殲滅しない限り相当厳しい戦闘が待っている。このため、地相対策にパチュリーを入れるか、さとりや魔理沙に水属性で攻めてもらうのがいいだろう。そうしないとキツい。 逆に、水属性の攻撃が可能であればただの雑魚になるが、高確率で混入している輪入道に転倒させられてしまうことも多いので、油断は禁物。 敵のほぼ全てが石化や即死などに弱いため、さとりや聖が育っていれば一気に楽になる。 即死は咲夜や妖夢が筆頭だが、即死斧を装備させた文もかなりいい働きをする。 逆に、全体的にHPが高い敵が多いので、効率的な戦い方が出来ないとかなり苦戦を強いられる。 道中も長いのでこまめに補給に戻ることを心がけよう。 また、拳修練3習得・ダマスカスナックル装備の妹紅がマッハパンチを使用すると、高確率で大混乱を与えることが出来る。 アクセサリで速度を上げて、毎回先制して決めるようにすると、非常に楽になるので覚えておくと良い。 ボス攻略 +... 諏訪子 Lv 48 物攻 140 命中 150 速度 170 HP 12000 物防 80 回避 50 神霊 25 MP 1999 魔攻 71 誘発 0 再生 0 EXP 1977 魔防 80 抵抗 50 地相 地 200 火 ● 水 ● 地 ● 雷 ● 魔 ● 光 ● 闇 ● 斬 △ 突 △ 殴 △ 種族 異神 装備武器 牙 装備盾 - ドロップ - 能力 能力 属性 対象 備考 ラーニング アシッドストーム 水 敵全体 防御下降付与 Lv1,5% 衝撃波 地 敵単体 転倒付与 砂嵐 地 敵全体 盲目付与 脱力 地 敵全体 脱力付与 Lv50,1% 洩矢の鉄の輪 地 敵単体 麻痺付与、連続攻撃 1~4、偶数Tのみ 神奈子 Lv 48 物攻 190 命中 120 速度 130 HP 18000 物防 200 回避 0 神霊 25 MP 1999 魔攻 76 誘発 0 再生 0 EXP 1977 魔防 120 抵抗 50 地相 光 200 火 - 水 - 地 - 雷 ◎ 魔 - 光 ◎ 闇 ▲ 斬 ● 突 ● 殴 ● 種族 異神 装備武器 鈍器 装備盾 - ドロップ - 能力 能力 属性 対象 備考 ラーニング 主砲 殴 敵大拡散 パワークラッシュ - 敵拡散 防御下降付与 Lv1,5% 力溜め - 自分 力溜め付与 ぶちかまし - 敵大拡散 『力溜め』後、次ターン使用。転倒付与 Lv20,5% エクスパンデットオンバシラ 殴 敵一列 転倒付与、奇数Tのみ お天水の奇跡 - 味方全体 HP回復、HP半分以下で使用 行動パターン +... 諏訪子 通常攻撃,衝撃波,脱力,アシッドストーム,砂嵐をランダムに使用 偶数ターンのみ洩矢の鉄の輪が追加。 神奈子 通常攻撃,主砲,パワークラッシュをランダムで使用 奇数ターンのみエクスパンデッド・オンバシラが追加。 HP50%以下でお天水の奇跡が追加。 通常の行動に加え毎ターンランダムで力溜めを使用。次ターンは必ずぶちかましを使用。 特殊防御 +... 諏訪子 除外 ★ 即死(大) ★ 割合 ★ スタン ◎ 睡眠 ☆ 麻痺 ☆ 行動制限 ☆ 精神操作 ★ 全低下 ◎ 能力下降 ○ 神奈子 除外 ★ 石化 ★ 割合 ★ スタン ◎ 睡眠 ☆ 麻痺 ☆ 行動制限 ☆ 精神操作 ★ 全低下 ◎ 諏訪子は物理結界12%,魔法結界12% 神奈子は物理結界25%,魔法結界25% どちらも永続/瞬間自動治療25% 編成・陣形 【フリーファイト or サンシャインランチ】 咲夜、妖夢、早苗、アリス、聖 指揮官:妹紅 普通に戦うと、神奈子が使用頻度こそ高くないものの『お天水の奇跡』をHPが9000近く残った状態で使うので 運が悪いと倒しきるのは至難の業。 HP計算して『コロッセオ・ワールド』使って多重補助かけて…と、不可能ではないだろうが狙うのは困難。 神奈子には即死が低確率で通るので、さとりのデスザッパーや咲夜や金のマトックを装備したキャラ等、即死攻撃が可能なキャラの誘発を高めて即死狙いも有効。 さとりの邪眼であれば基本確率が高く抵抗を無視する事も出来るので眼に25P振る余裕があればこれが最適。 1ターン目にキラー・ワールドから順に発動する事が出来るとより確実。 諏訪子には石化が効くため、こだわりがなければ攻略に関してはかなり楽。 諏訪子は自動治療があるが、石化は回復しないので問題無い。 (残暑2.04辺りから石化も自動回復するようになったが、石化中は攻撃されないのでやはり石化は有効。) 手段としては聖の漆黒の病魔がベスト。 ラーニング済みで且つトラウマに振るPOWが余っていれば石化ブレスも有効。 コカトリスの鶏冠を持っているのであれば忘れずに装備させよう。 これらの方法を使うのであれば陣形をヒュプノティックバレットにしておくと成功率が底上げできる。 ちなみに両者には地味ながら咲夜のパーフェクトスクウェア,デフレーションワールドによる停止も高確率で通る。 経験値補正 補正 400% 300% 200% 150% 100% 75% 50% 45% 40% 30% 25% 10% Lv 1~13 14~18 19~23 24~28 29~37 38 39 40 41 42 43~48 49~ 負け惜しみ +... 道中 霊夢:山頂までの道は長いわ。焦らずじっくり敵を見極めて対策よ。(stage11と同じ) にとり:頂上に近づくほど敵が強くなってくね。さすが妖怪の総本山って感じだよ。 魔理沙:たまに滅茶苦茶強い雑魚が混じっているな。そういう連中向けに装備品調製がいいかもしれないぜ。 ボス戦 魔理沙・早苗:二人とも強すぎだぜ(です)…… これは一筋縄じゃいかないな(ですね)。 霊夢:強い二人には足止めしかないわね。何か有効な状態異常はないのかしら? 早苗:あんまり勝てない場合は、ヤケクソで何でも試してみるしかないですね。 stage11 妖怪の山← →stage13 玄雲海 コメント 神奈子は即死武器で殴る。諏訪子は石化が入る。以上でおk -- 名無しさん (2010-08-20 04 36 02) もみちるの前の左下にある宝箱の左にもうオリハルコンの欠片 -- 名無しさん (2010-08-21 23 55 27) 妖怪の山6合目-Qno -- 名無しさん (2010-08-24 10 33 19) 妖怪の山6合目-Qの宝箱の右下の木の影にアダマンタイトの欠片 -- 名無しさん (2010-08-24 10 34 17) 大蝦蟇の池-Kの蟲毒の呪術服左側にオリハルコンの欠片 -- 名無しさん (2010-08-24 22 51 11) 大蝦蟇の池-Lの蓮の右上の木の下に妖精の槍 -- 名無しさん (2010-08-25 00 43 09) かなすわに沈黙とか相当成功率低い気がするが。即死は簡単に決まるけど -- 名無しさん (2010-08-28 21 19 08) 稼ぎポイント確実じゃないみたい。山頂付近の敵を殲滅したけど、ゆっくりシスターズは出てこなかった -- 名無しさん (2010-09-09 15 29 34) ↑どこのポイントでもそうだが高確率で出るってだけで出ないこともある -- 名無しさん (2010-09-09 18 34 25) ↑じゃあ必ずってとこ修正しといたほうがいいんじゃ? -- 名無しさん (2010-09-09 18 48 36) 普通に戦ってもかなすわにかてますよー アリスでうまくかばうといけます -- 名無しさん (2010-09-11 07 22 05) ゆっくりシスターズ、ごくまれに先制しないこともあるみたいです -- 名無しさん (2010-09-13 16 13 30) 諏訪子に呪いが入ることを確認 -- 名無しさん (2010-09-15 23 22 22) ぶちかましを木の葉隠れで対処していた俺って一体・・・orz -- 名無しさん (2010-09-16 14 08 51) わざわざプライベートスクウェア使わなくてもパーフェクト殺人ドール→風神少女→ブレイジングスターでもゴリ押し可 -- 名無しさん (2010-09-16 19 18 17) ↑ゆっくりの倒し方? -- 名無しさん (2010-09-16 19 20 10) ゴリ押しの方法自体は色々あるだろう。ただ、プライベート使った方が確実性が高いのは言うまでもない -- 名無しさん (2010-09-18 02 05 51) ボス倒した後チェンに話しかけると陣形GET確認 -- 名無しさん (2010-09-20 09 14 13) お天水の奇跡使用条件まだ何かない?自分はアリス咲夜早苗他2人死亡で即死などの状態異常すら無しの攻撃だけで神奈子落としたんだが・・・ -- 名無しさん (2010-09-21 11 42 31) 自分も攻撃要員魔理沙のみで魔法撃ち続けたらお天水使われずに倒せた。運がよかっただけなのか? -- 名無しさん (2010-09-21 21 19 13) ゆっくりにプライベート使ってもそのターンに逃げられたんですが効かなくなったのかな? -- 名無しさん (2010-09-25 13 29 16) ↑1.06時点では利くよ。なにかしくったんじゃない? -- 名無しさん (2010-09-28 01 21 48) 開始1ターン咲夜のパワーディレクションで加奈子即死。諏訪子はグレートメイド装備で剣の風もらった咲夜がP殺人ドールで瞬殺。稀に見る楽なBOSSだった。 -- 名無しさん (2010-10-02 22 21 13) まぁ運が良かっただけだな、決して即死が効きやすいわけじゃないし -- 名無しさん (2010-10-02 22 31 18) 神奈子&諏訪子、能力低下のバラエティ入れてもターン終了時に高確率で回復されるんだけど、沈黙とかのパーマネントだと大丈夫なのかね? -- 名無しさん (2010-10-03 01 54 42) お天水の奇跡3回まで使用を確認。こりゃ力押しだと奇跡封じない限り運頼みっぽい・・・ -- 名無しさん (2010-10-04 12 42 16) 2人とも大混乱が効いたけど成功率はかなり低いです。即死を狙ったほうがいいわ。 -- 名無しさん (2010-10-09 23 52 05) 咲夜のキラーワールドからのPディレクションで神奈子ほぼ即死。5回やって全部成功した -- 774 (2010-10-10 16 53 50) 10個ほど↑ 橙からは戦う前(会ってすぐ)でも取得可 -- 名無しさん (2010-10-10 17 30 32) ゆっくりシスターズ×2は 警戒→天狗の応援→Pスクウェア→フルムーンリベンジで確実(ダメージが2×3ならばの話) -- 七資産 (2010-10-11 10 52 04) ゆっくりシスターズ×2は九天の滝-Tよりも八合目-Sに高確率で出る模様 -- 名無しさん (2010-10-11 11 35 21) ゆっくり×2 先制せずを確認 -- 名無しさん (2010-10-11 16 41 11) ゆっくりを倒すなら文の空戦をMAXにすると不意打ちを防げるから楽 -- 名無しさん (2010-10-12 21 29 45) いや、たまに防げないことがあるらしいよ、私は確認したことないんだけれどそう主張する人がいる -- 名無しさん (2010-10-12 22 09 27) ver1.07ではまだだけど1.05の時にゆっくりに防げない時があったよ -- 名無しさん (2010-10-13 22 00 12) 主張とか、人がいるとかじゃなくて単に事実。1.07でも同様 -- 名無しさん (2010-10-14 12 00 12) 自分で確認してないことをいきなり事実って書けるヤツの方がおかしくね?w -- 名無しさん (2010-10-14 14 08 09) といっても相当前からの常識で確認済みの人間多すぎるしなぁ。仕様かどうかは謎だけどゆっくりに発動しない事があるくらい普通にやってれば分かるでしょ -- 名無しさん (2010-10-15 02 20 09) てかそんな状態なのに何でだれもバグ情報に記載しないんだか…だから治らないんじゃないの? -- 名無しさん (2010-10-15 09 28 35) このボスからお勧めメンバーや陣形ないのね、頼ってただけに寂しい -- 名無しさん (2010-10-22 00 12 10) 残暑2.04でボス挑戦したけど諏訪子の石化が普通に治癒する件 -- 名無しさん (2011-02-06 13 41 04) 諏訪子に立ち絵か無く涙した -- 名無しさん (2011-02-11 22 29 41) 咲夜必須かと思ってカンニングしてみたら即死って…下らねえ…真面目に考えて損した -- 名無しさん (2011-02-12 02 32 56) うわぁ…本当に効いちゃったし…泣きたい -- 名無しさん (2011-02-12 02 44 33) 2.04から始めたけれど、完全警戒たまに発動しないの確認 2.06にしてからは未確認 使用なんじゃないかな -- 名無しさん (2011-02-22 15 03 10) ごめん仕様ってかこうとした -- 名無しさん (2011-02-22 15 03 51) 「風のカオス ティアマット」という、とても強いが即死&石化に弱いボスがいた事を思い出した -- 名無しさん (2011-03-03 00 03 55) オリハルコンの欠片は2個手に入るんですか? -- 名無しさん (2011-03-03 18 17 44) 一個じゃね? -- 名無しさん (2011-03-19 23 09 32) 手長足長ってHP一番低い人を延々とアリスがかばってればなんとでもならない?パラルの出番はない気がするんだが -- 名無しさん (2011-04-05 13 08 23) 大蝦蟇の池-Nってどこだ… -- 名無しさん (2011-05-02 11 26 05) ↑山とチルノ戦魔方陣繋ぐショートカット部分。山経由して戻ってくる形になる。 -- 名無しさん (2011-05-02 11 47 14) ↑↑↑無呼吸連打は一番HP低い奴。で無呼吸連打と別に通常攻撃などをしてくる=2番目にHP低い奴に通常攻撃=1番HP低くなる=無呼吸連打のタゲチェンジって場合があるからじゃない? -- 名無しさん (2011-05-02 11 53 12) 咲夜妖夢まず諏訪、霊夢回復、白蓮 神奈に攻撃↓守↓ダークソード、ウエポンブレス 早苗 hp,攻,守,回避 upで平均lv38で成功法撃破可能 -- 名無しさん (2011-09-05 23 42 30) キラーワールド使って咲夜の即死攻撃と金マトック併用で簡単に神奈子は死ぬ。あとは加護の風で攻撃力上げて妖夢の永劫斬と殺人ドールで諏訪子に1ターン5000ダメぐらい通るよ -- 名無しさん (2011-11-21 21 59 34) ↑加護の風じゃなくて剣の風だった。連投スマソ -- 名無しさん (2011-11-21 22 03 19) ボスなのに即死と石化が通る二柱ェ・・・ ガチで戦う場合は装甲板、化け猫、クッション、虹レガ(有ればカシナート)を持たせたアリスを先頭に置いて毒盾陣形 蓬莱と和蘭を切らさないようにすればぶちかましもEPOも安定する 指揮官を聖にして瀟洒なメイド服+グレートメイド装備の咲夜さんが殺人なり雪月花なりを叩き込めば固い加奈子様にも火力を期待できる……かも 平均33Lvで撃破 -- 名無しさん (2011-11-26 16 28 00) 聖の闇付与とウエポンブレスで神奈子に対しては結構な攻撃力になる -- 名無しさん (2011-12-23 21 01 42) 咲夜即死で雑魚もピチュってきていたので加奈子に即死入ったのにはびびった。諏訪子石化入ったのか・・諏訪子のみがんばって初一回戦ボス勝ち。 -- 名無しさん (2012-01-08 15 27 32) ボスに状態異常が入るって斬新でいいな。普通のゲームってボスは絶対無効だからな。戦略性があって面白い。 -- 名無しさん (2012-01-12 02 42 33) 即死効くっていうからキラーかけて斬った。一発で蒸発してワロタ -- 名無しさん (2012-04-30 11 33 14) 即死石化封印でやったら、諏訪子はともかく神奈子が強かった。力溜めぶちかましが風神木の葉隠れのディレイ中とかに食らうと壊滅する。お天水は1回使われた。どっちも毒耐性ないから猛毒入ると多少楽になる -- 名無しさん (2012-08-15 20 34 42) 1週目は普通に倒したが、2週目だし即死石化でいったら1ターンで両方無力化でシュールすぎて笑った -- 名無しさん (2012-11-18 02 21 56) 石化使わずに、一ターン目で二人まとめて倒してもいいのよ? -- 名無しさん (2012-11-21 18 07 51) キラーワールド使って咲夜の誘発ガン上げして殺そうと思ったら、妖夢が決めおった・・・どういうことなの -- 名無しさん (2013-12-16 21 44 21) ゆっくりシスターズx2はゲーム起動して8戦闘目に100%出現するっぽい。(7戦闘全部逃げで8戦目出現回数5回中5回出現)なのでボス前ワープ出したら後は延々とゲーム起動→8戦闘目で撃破→ゲーム終了で効率化出来る。 -- 名無しさん (2014-03-29 22 12 18) 咲夜のキラワ使って即死系の技使いまくれば神奈子ワンパン -- 綿月 (2016-12-08 17 49 58) 即死石化毒禁止でやったけど、早苗でHPその他底上げすれば攻撃は耐え切れる。諏訪子は物理が通るから速攻で倒せるけど、神奈子はお天水と地層回復がキツイ。味方はメディテがあれば粘れるけど、ボスってMP尽きる事あるんだろうか? -- 名無しさん (2016-12-11 14 23 31) ボスもMP切れあるよ。別のボスだけど9999削り切った。 -- 名無しさん (2016-12-12 01 27 19) 条件は判らないけど一度もお天水使われずにそのまま普通に倒しきれた。多分運だと思うけど、何度かやり直してたらできた。ただ攻撃力半端ないので、霊夢で毎ターン全体回復と早苗で防御系底上げは無いと持たない -- 名無しさん (2016-12-28 08 53 17) 力溜めは霊夢か早苗で解除できる。ぶちかましで2桁ダメージしかくらわなくなる -- 名無しさん (2018-06-30 22 04 58) 名前 コメント
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関係あるとみられるもの 八坂神奈子・洩矢諏訪子(東方風神録ほか) 所在地 長野県岡谷市川岸上1丁目(JR岡谷駅から徒歩15分程度。洩矢神社からJR線を横断する歩道橋と天竜川を越えて徒歩10分程度) 藤島神社 諏訪の国譲りの伝説については幾つかの説があるが、その中の一つとしてこの藤島神社と天竜川を挟む対岸の洩矢神社の地を 外来の神・建御名方命と土着神・洩矢神の両陣営の対峙した場所としているものがある(ただし双方とも度々遷座をしていて元の場所ではない)。 藤島神社は、建御名方命の諏訪入りの地とされ、市指定の史蹟にもなっているが、洩矢神社が本殿と敷地をしっかりと残しているのに対して、 藤島神社は県道の脇の一角に祠を残すのみとなっている。 両陣営の対峙した場所という謂れの為か、祠は県道に背を向けて天竜川の向こうにいる洩矢神社に視線を向けている。周囲は印刷会社の 敷地であるが、その視線の通る場所だけは建物も建てられておらず、視界を妨げないようにされている。 東方Projectでは、洩矢神社と併せて洩矢諏訪子のスペル『諏訪大戦~土着神話vs中央神話』の元ネタと考えられる 建御名方命と洩矢神の戦いにまつわる地と推定され、この藤島神社は八坂神奈子側の陣営という見方ができる。 注意事項(必読) 近隣は住宅と会社が存在する場所であり、また洩矢神社から当社に行くルートは住宅地の中を突き切ることになので、 移動に際しては迷惑にならないよう気を付けましょう。 祠しか残っておらず、普通に歩いていると見落としかねないので、事前に場所を確認しましょう。 名前