約 1,546,842 件
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2311.html
男は雨に濡れた両手でかすがの頬を挟んで何か呟いたが雷に掻き消された。 離せと言うつもりで開いた口を男の口が塞ぐ。 撥ね除けようとする心とは裏腹に男の首に自分から腕を絡ませてしまった。 最後の一滴で満たされた水盆から滴が零れる様に、口付けだけで二人は堕ちた。 稲光が縺れ合う姿を鮮明に浮かび上がらせる。 闇の中現れては消える残像を網膜に焼き付けながら、二人は互いを傷付け合い 傷を舐め合った。 男の体温が虚ろな肌を埋めて行く。 身体の芯から込み上げる熱い波に溺れ掛け、かすがは主の面影を抱いたまま 男の背に爪を食い込ませた。 驟雨と共に与えられた慰めは雨と共に去った。 月明りが腰巻一枚で横たわるかすがを薄く照らす。 絡めた腕も与えた乳房も繋げた所も、全て酷く穢れた気がした。 何故――今更ながらその思いが胸に去来する。 何故抱かれてしまったんだろう。 何故あいつは抱いたんだろう。 何故こんなに苦しいのに、また逢いたいと思うんだろう――。 かすがは指先で左肩の赤い印をなぞる。 ――空いてる時もし雨が降ってたらまた来るよ 別れ際、男がそう言って残して行ったモノだ。 二度と来るなと言う言葉は遂にかすがの口から出なかった。 その夜以来雨が降ると二人は共犯者になり、全てのしがらみを振り切って 夜の底へと堕ちて行く。 深く堕ちる度かすがの胸は痛んだが、同時に齎される強い甘さに耽溺した。 いつの間にか雨が止んでいた。 月は出ていないのか辺りは真っ暗で微かに木々の葉が風に戦ぐ音がする。 他に聞こえて来るのは自分を捕えて離さない男の鼓動と息遣いだけだ。 かすがは自分達だけが夜の底に取り残された様な錯覚を覚えた。 静寂の中ポツリと呟く。 「お前と居ると身と心が分かたれて行く」 「一緒に戻れば楽になれるさ」 「………」 「火照りを鎮めるだけの交わりがそんなに辛いならな」 事も無げに言う男に眉を吊り上げた。 「出来ない事を言うな」 そう答えると男がくっくっと喉を鳴らす。 「お前だって俺を傷付けてる癖に」 何時も冗談半分のこの男が傷付く事などあるのだろうか。 「惚れた女が他の男を想ってるのは結構辛いんだぜ? まして抱くなら尚更ってね」 「……なら、何で?」 男はかすがの柔らかい髪をゆっくり掬い上げる。 「誰かさんはお前のこんな姿を知らない――それで薄っぺらな自尊心を 満足させたいのかもな」 「フン、物好きなこと」 「お前だって同じだろ?」 再び男は髪を掬い上げる。かすがはその手を捉え頬擦りした。 男の親指が唇を愛しげになぞる。 「確かにお前と体を重ねる度に傷付く」 唇に這う指を軽く吸った。 「でもこの痛みが無いのは堪えられない」 「……悪い子だ」 獰猛さを含んだ低い声に甘い被虐感を味わいかすがの背が粟立つ。 今夜は少し深く堕ち過ぎたらしい。 溺れる月3
https://w.atwiki.jp/aaa333/pages/16513.html
コメよろしくお願いします!! -- アキ (2010-08-15 17 41 38) 前作では荒らしが来たので、今回はそれ以外でお願いします!! -- アキ (2010-08-15 17 44 04) アキs大丈夫^^そういうのは荒らしはきにすんな!! -- 誰かさん (2010-08-15 22 05 07) ありがとうございます!初心者なので心強いです! -- アキ (2010-08-16 16 51 26) キモス -- 名無しさん (2010-08-16 17 19 23) そういう事、言わないでください! -- アキ (2010-08-16 17 32 21) ホントですよ!!!ヒドイな!!!アキs気にしたらダメですよこんなの「さびしい」「かまってもらいたい」人がすることですから!!! -- GIN (2010-08-16 17 34 29) でも、アキs荒らしはこないでみたいな事かいたら逆に荒らしが来てしまいますよ!! -- GIN (2010-08-16 17 36 17) それはアキsが悪いですね。 -- GIN (2010-08-16 17 37 59) はい・・・。今度から気をつけます!アドバイス?ありがとうございます!! -- アキ (2010-08-16 17 40 11) えっ!?これ偽GINですよ!!アキs気をつけて!!! -- GIN (2010-08-16 17 41 28) このマネしやがってこのくそGINがやぁ!!ユクシつくなやぁ! -- GIN (2010-08-16 17 42 47) わかった!偽GIN、お前さびしいんだな? -- GIN (2010-08-16 17 43 53) お前がくそGINやゎ!! -- GIN (2010-08-16 17 44 43) GINさん、喧嘩をうるようなことは言わない方がいいと思います。 -- 夢 (2010-08-16 17 46 41) そうだったんですか!?気をつけます! -- アキ (2010-08-16 18 08 43) うーん、喧嘩と言うより追い出そうとしたのですが・・ちょっと度が過ぎましたかねww -- GIN (2010-08-16 18 23 35) じゃあ偽GINやめよう!!!喧嘩?はおしまいで・・荒らしもやめてください -- GIN (2010-08-16 18 24 32) 私も初心者です!がんばってください!! -- マロン (2010-08-16 18 32 49) GINsありがとうございます!そうですね!もうおしまいにしましょう! -- アキ (2010-08-16 18 37 37) マロンsも初心者なんですか?はいっ!がんばります。マロンさんも頑張ってください!! -- アキ (2010-08-16 18 38 46) はいっっ!私もがんばります^^よかったら友達になりませんか? -- マロン (2010-08-16 18 46 21) こんな私でよければ!よろしくお願いします!! -- アキ (2010-08-16 18 50 27) いいんですか!?ありがとうございます! -- マロン (2010-08-16 18 55 21) 私も絵かいてみたんですが・・・どうですか?ももこです。 -- マロン (2010-08-16 18 58 28) ぶwwwwwwwwwwwwwwwwwwへたくちょ -- kiyoko (2010-08-17 10 15 52) 123456789 -- 名無しさん (2010-08-19 11 22 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/486.html
625 2010/03/03(水) 23 36 13 ID Dwu8E02U0 .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ! ゚-゚ノ!)) (((~)/)) 〉 _____(つ日と)____ 、 ゚-゚ ノノ / \ ___\l=:ノ) \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i<複数の女性と愛人関係にあった事が判明し…  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| |サイテーね このジャガーウッズという男 .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ!#゚-゚ノ!)) (((~)/)) 〉 そうだな _____(つ日と)____ 、 ゚-゚ ノノ / \ ___\l=:ノ) \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| | 一体どれだけ大勢の女の人の心を 弄べば気が済むのかしら .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ!#゚-゚ノ!)) (((~)/)) 〉 そうだな _____(つ日と)____ 、 ゚-゚ ノノ / \ ___\l=:ノ) \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|大体奥さんが一人いればそれで充分じゃない どうして色んな女の人に手を出すのかしら .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ!#゚-゚ノ!)) (((~)/)) 〉 …そうだな _____(つ日と)____ 、 ゚-゚ ノノ / \ ___\l=:ノ) \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| |………ほーんと、 誰かさんみたいな男ね… .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ!#^-^ノ!)) (((~)/)) 〉 ………そ _____(つ日と)____ 、 ゚-゚ ノノ / \ ___\l=:ノ) \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| | お、俺は! .'^y'⌒⌒ヾヽ 今はゼシカ一筋だぞ! .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ イヤマジで!! (.(ヾ!#^-^ノ!)) ()/))川 〉 _____(つ日と)____ 、 ;ノノ∞ / \ ___\l=:ノ)《 \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| | 今は、ね… .'^y'⌒⌒ヾヽ .))!#八~゙リ(〈 〃⌒ミヽ (.(ヾ!#^-^ノ!)) ()/))川 〉ゼ、ゼシカさ~ん… _____(つ日と)____ 、 ;ノノ∞ / \ ___\l=:ノ)《 \※ \______|i\___ヽと.ノ! ヽ\ ※ ※ ※|i i|.====B|i.ヽソ \`ー──-.|\.|___|__◎_|_i‐  ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄| \| |
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/2688.html
京太郎「ケツドライヤー猫のびっくり顔ねえ・・・」 京太郎「ふっふっふ、これはこれは」 清澄高校麻雀部 咲「こんにちは~あれ?京ちゃんだけ?」 京太郎「おう、そうみたいだな(本当は今日休みなんだけどなぁwまんまときやがったな)」 咲「二人だけじゃ麻雀できないね・・・」 京太郎「そうだな・・・なにかないかな(あそこに咲を誘導するにはどうすれば?)」 咲「あ、あのさ・・・京ちゃん・・・もしよかったら、ほ、本屋さんに」モジモジ 京太郎「ん~?もっかい言ってくれ(しかしその体勢になってくれるのか?)」 咲「・・・はあ、いいよもう・・・バカ」 京太郎「よくわからん奴だ・・・ああ、そうだ咲。そこの机の下に点棒がはいちまってな・・・手が入らなくて。悪いが取ってくれないか?」 咲「えー!相変わらず変なところで抜けてるよねえ京ちゃんは」 京太郎「ほう、いつも迷子になって涙目の誰かさんを助けているのは誰だったかなあ?(よしっいける!)」 咲「迷子じゃないよ!泣いてないし!!」 京太郎「はいはい、わかったよ。それより早く拾ってくれ」 咲「もう!」 京太郎(準備完了!!) 咲「えーっとこっちかな」ヨツンバイ 京太郎(!スカートが長いだとぉ!!ちぃ咲め、インハイ以降、文学少女キャラきどりでミニをやめたのか!) 京太郎(どうする?やりなおすか?しかし2度目は怪しまれるだろう。スカートをめくるか?) 京太郎(ダメだそんなことしたら目的を果たす前に気づかれる、っていうか咲に殺される) 京太郎(しかたがない、目標は変わってしまうが目的はある程度果たすことは可能!ならば実行するまで・・・) 咲「うーん、もっと奥なのかなあ?」 京太郎(おうおう咲さん・・・いい尻に育ったじゃねーか・・・仮にも女の子がそんなはしたないカッコしちゃあいけないぜ。まあオレがさせたんだけどなw) 咲「京ちゃん、なんか見つからないよ?本当にこの下なの?」 京太郎「ああ、そこであってるもっと探してみてくれ(い、いかん!急がなければ!ドライヤーの風力と有効な角度を算出して・・・よしっ) 咲「あ、あったこれだね」 京太郎(戦闘開始だぁ)ポチ ゴォーーー スカートメクレー 咲「ひゃぁ!」ゴン 京太郎「よっしゃ~~!悲鳴いただきました~!」 咲「いたい~頭打った・・・」 京太郎「だ、大丈夫か?」 咲「大丈夫かじゃないよ!!高校生にもなってスカートめくってくるなんて最低だよ!!」 京太郎「お、俺はスカートなんかめくってないぞ?四つん這いになってた咲の尻にドライヤーの風を当てようとだな」 咲「はあ!?一緒だよ!もうどうしてそんな馬鹿なこと思いつくの?中学のときから全然かわってないじゃない!」 京太郎「直接手を出していないだけ成長しただr」 咲「このばかっ変態っ」ベシッ 京太郎「ぶへっ」 咲「もうなんでこんなにバカなの・・・真剣に麻雀してるときとかはかっこいいのに(ボソッ)」 京太郎「ふぇ?なにかいったのか?」 咲「し、知らないよ変態京ちゃん!」ダッ 京太郎「あ、咲かばん忘れてるぞ・・・まあ届ければいっか・・・ふっふっふ次は誰にしようかねえ」 カンッ
https://w.atwiki.jp/cavc/pages/53.html
1992年TV出演データ ラジオ出演データ TV出演データ 番組名 放送局 放送日 放送された曲 備考 CHAGE with FRIENDS CHAGE CHAGE CHAGE SBS静岡放送 '92.01.25 MULTI MAXのテーマ(PV) / WINDY ROAD(PV) / SAY YES(PV) / 僕はこの瞳で嘘をつく(PV) / けれど空は青(PV) / LOVE(PV) CHAGEがMCの特別番組,中島みゆき等、旬のアーティストのPVを紹介 第6回 日本ゴールドディスク大賞 NHK '92.03.07 SAY YES / 僕はこの瞳で嘘をつく / BIG TREE 第6回日本ゴールドディスク大賞6部門(7受賞)独占受賞。 ミュージックステーション テレビ朝日 '92.04.10 LOVE SONG / WALK SOUND ARENA フジテレビ '92.04.15 SAY YES / LOVE SONG 夢の競演、チャゲ&飛鳥VSハウンドドッグ 熱唱、アルフィー・ドリカム・美穂・静香 ミュージックステーション テレビ朝日 '92.05.01 遠い街から MULTI MAX出演 SOUND ARENA フジテレビ '92.05.20 遠い街から MULTI MAX出演 ウッチャンナンチャンのやるならやらねば! フジテレビ '92.06.06 ウッチャンナンチャン扮するチャケ 矢飛鳥のコーナーの最終回にCAの二人が登場。ライブ中にウンナンの二人が飛び入りするハプニングの模様など ミュージックフェア'92 フジテレビ '92.06.21 SAY YES / WALK / if 工藤静香と共演 MJ -MUSIC JOURNAL- フジテレビ '92.10.14 特集『CHAGE&ASKAは現代の演歌なのか!?』 MUSIC QUEST '92 フジテレビ '92.10.18 CHAGEゲスト 音楽旅行 フジテレビ '92 SAY YES / WALK モナコ音楽祭受賞コメント 曲はSAY YESツアーより FNS歌謡祭'92 フジテレビ '92.12.01 no no darlin / GUYS ロンドンからの中継 SUBARU X'mas Presents Chage Aska 世界にMERRY X'MAS フジテレビ '92.12.13 WALK / no no darlin' / 世界にMerry X'mas アルバム『GUYS』のロンドンレコーディング風景や、PV撮影の様子などが放送され、この番組のために収録した歌も披露された。 流行歌最前線 アナログ衛星第2 '92.12.25 世界にMerry X'mas 赤坂 泰彦,松任谷由実,坂本 九,鈴木聖美withラッツ&スター ラジオ出演データ 番組名 放送局 放送日 放送された曲 備考 SUBARU SOUND SPECIAL Part3 BIG TREE TOUR FINAL TOKYO-FM '92.05.30 太陽と埃の中で / DO YA DO / TRIP / SAY YES / 僕はこの瞳で嘘をつく / 終章(エピローグ) / はじまりはいつも雨 / けれど空は青 / Love is alive / 遠い街から / 誰かさん~CLOSE YOUR EYES~ / LOVE SONG / モーニングムーン / ロマンシングヤード / WALK / BIG TREE BIG TREE TOUR最終日の模様
https://w.atwiki.jp/schoolmate/pages/34.html
2008年7月2日 ケンからダブルデートの誘いを受けた翌日。 さっそく愛に聞いてみた。 あ「いいよー。行こっ」 即答だった。 正直、意外だったので、二の句を継げずに若干のタイムラグがあった。 俺「……え、いいの?」 あ「行くつもりで誘ったんじゃないの?w」 いやまぁそうなんだけどさ。 こうもあっさりOKを出されるとは思っていなかったんだよ。 俺「勉強を放り出して遊んでいていいのかなぁ……とか」 あ「思わないw」 俺「ああ……そうw」 あ「だって、せっかくの夏休みだよ。たまには遊びたいよ」 確かに受験生という建前上、大っぴらに遊ぶことができないためデートもあまりできてなかった。 二人で一緒に勉強することは多かったので、2日に1回くらいは会っていたけど。 しかし、デート場所がプールということにもう少し抵抗あるかなと思っていたな。 俺の考えすぎだったかな。 あ「……あー、そういうこと、ね」 あ「学校の水泳の授業の時、誰かさんにチラチラと見られているから、今さらだと思うよw」 俺「ゴホッ、ゴホッ!」 むせた。 ちょっとまて。 飲み物を口に含んでいたら、間違いなく噴き出していたところだぞ。 そんなの仕方ないじゃないか。 プールの対岸にスクール水着を着ている好きな女の子の姿があれば、男として見ないわけにはいかないだろ?なぁ兄弟? むしろ、見て見ぬ振りをする方が失礼だと思うぞ、俺は! ……と、そんなことは口にも出せず、うろたえる俺。 バレていたのね……。 あ「見られている方としては、結構分かるもんだよ」 そういうものなのか。 見られるという経験がないから(当たり前だけどw)分からない感覚だ。 ん?でも、おかしくないか? 俺は視力が良くて、両目とも1.0以上はあるんだけど、それでもプールの向こう側にいる人影の中から愛を探すだけでも精一杯だったぞ?(経験談) 愛は普段の生活では裸眼だけど、勉強する時は眼鏡をかけるようにそれほど視力は良くない。 それなのに、俺が見ているかどうかなんて分かるものなのか? あ「えっ……」 俺「…………」 あ「…………」 俺「…………」 あ「……プール楽しみだねw」 俺「誤魔化しきれてねえよ!w」 あ「えーw」 結局カマをかけてきたのか、それとも俺の視線が気になったのかはうやむやにされて分からなかった。 とにかく、愛からOKが出たわけで、これで俺も心配ごとなく遊びに行ける。 ケンにそう伝えたところ、優からもOKが出たらしい。 あとは当日に変な緊張をしなければいいなと、それだけが不安の種だった。 ―――――――――――― こんばんは。 ゆっくりでいいよという言葉に甘えて、もはや月1更新です。 前回の続きってことで、愛に承諾を得るときの話です。 web拍手のコメントでよく愛と上手くいっているのかどうか聞かれますが、心配されるようなことはありませんよw 特別大きな喧嘩などもすることもなく、平和な関係だ。 どちらも高校卒業後忙しくて、ようやく新しい環境に慣れてきたかなってところだね。
https://w.atwiki.jp/heyasan/pages/37.html
963 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/02/11(月) 15 25 33.40 ID CbtEKxTsO 家「ねぇ…男」 男「なんだ」 家「今までいろんなことがあったわよね」 男「そうだな」 家「お正月にはお餅をついて春になると屋根から川沿いの桜並木でお花見して…」 男「……夏は暑い日が続いてほんとまいったぜ。でもお前が俺の家でいてくれたおかげでなんとか乗り切れたんだよなぁ…」 家「男が毎日打ち水してくれたからだよ……雨以外知らなかった私が冷たい水が気持ちいいなんて………男が来てくれたから…」 男「っそういえば秋には驚いたぜ。お前の庭にもみじの絨毯ができた時にはなにごとかと思った……木があったわけでもないのになぁ」 家「…あれは丘の上にある木から毎年風に乗ってくるの。……男が子供みたいにはしゃいで庭にでるまでいつも気にもしなかったんだからねっ…フフフ」 964 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/02/11(月) 15 26 54.99 ID CbtEKxTsO 男「そうなのか?きれいじゃんかー でも冬の雪掻きはほんと危なかったな」 家「私が玄関だけでいいって言ったのに男が張り切って屋根にのぼるからよ」 男「だって家も肩こるだろ?お世話になってるんだからそれくらいするさ。肩たたきみたいなもんだよ」 家「そのあと風邪で寝込んだ誰かさんを看病させられたけどね」 男「すまんかった」 家「フフフ」 965 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/02/11(月) 15 28 56.43 ID CbtEKxTsO 男&家「「………」」 男「いろいろあったなぁ」 家「ほんと…いろいろあったわねぇ……」 966 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/02/11(月) 15 29 42.12 ID CbtEKxTsO 男「まだまだよろしくな」 家「こちらこそ……ちゃんとお掃除してくれないと地震の時ふんばってあげないんだからっ」 男「勘弁してくれよ」 男&家「「……」」 男&家「あのさ」「あのね」 男「む。そっちからどうぞ」 家「あ、うん。あのね……大好き………だよ///」 男「片思いだったらどうしようと思ったぜ」 Fin 968 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/02/11(月) 15 34 22.04 ID CbtEKxTsO ↑の最後どっちがいいかな 男「まだまだよろしくな」 家「こちらこそ……ちゃんとお掃除してくれないと地震の時ふんばってあげないんだからっ」 男「勘弁してくれよ」 男&家「「……」」 男&家「あのさ」「あのね」 男「む。そっちからどうぞ」 家「あ、うん。あのね……大好き………だよ///」 男「片思いだったらどうしようと思ったぜ」 家「えっ チュ」 Fin
https://w.atwiki.jp/bzalbum/pages/28.html
女「・・・・・・グスン」 男「泣いてるの?」 女「泣いてない」 男「泣いてるの?」 女「・・・グスン泣いてなんか・・・ないわよ」 男「話してみたら?」 女「ヤダ」 女「私の失敗で・・・みんなが・・・」 男「何だその事か。そんなにせめないで あなたg」 女「別にあんたに話してるんじゃなくて独り言なんだから入ってこないで!」 男「あ、ごめん・・・」 女「明日みんなになんて言おう・・・」 男「今日は今日、明日は明日!どうやったて毎日は過ぎるんだし、そろそろ小さな胸をはったっていいんじゃないk」 ボコッ! 女「小さな胸言うな!」 男「痛た・・・ごめんなさい。」 女「グスン・・・私があの時ちゃんと気づいてれば・・・」 男「(独りにしてあげた方がいいのかな・・・?)」 男「じゃあ・・・俺行くね。ごめんね邪魔しちゃって」 男「・・・」 男「あの・・・裾、放してくれない?」 女「あんたがいないと私一人で独り言言ってるみたいでヤダからここにいて」 男「いや一人でするから独り言なんでしょ」 女「・・・・・・グスン」 男「はいはいわかったよ」 男「で、何でまだ裾放してくれないの?」 女「あんたが逃げないように、ずっとつかんでるからね///」 ガサゴソ… 男「なあ」 女「何よ・・・・・・・プッ 何その顔!」 男「やっと笑った!どう?笑えば悲しみちょっと減るでしょ?」 女「ボソありがと・・」 男「え?」 女「独り言に入ってこないでって言ったでしょ///!それよりあんたそっちの顔の方がハンサムだよ」 男「んじゃ俺これから毎日この顔で過ごすか」 女「変な冗談よしてよ!私毎日あんたの顔見れないじゃない」 男「毎日俺のこと見てたの?」 女「そ、そんなわけないでしょバカ////」 キュゥゥゥゥ~ 女「///」 女「ちょっとあんた雰囲気察しなさいよ」 男「いや今の俺じゃないし・・・」 女「私のわけないでしょ!」 男「ホント、プライドが高いんだな・・・」 女「いけない?」 男「でも、そんな姿 きれいだよ」 女「バカ///だから雰囲気察しなさいって言ってるでしょ!」 男「そうだな・・・。 じゃあ、どこかおいしいもの食べに行きましょうか!ちゃんとした雰囲気なところで」 女「え・・・///」 男「これはお腹の空いた誰かさんへのおせっかいか、それとも恋の告白なのか。 あなたの都合いいようにとってくれていいよ」 女「しょうがないわね///ついてってあげるわよ」 男「よし、じゃあ行こうか」 女「・・・手、出しなさいよ」 男「え?」 女「勘違いしないで!あんたが誘ったんだから、途中で逃げられないようにするだけなんだからね///」 男「はいはい」 女「ボソ男の手・・・暖かい」 男「なんか言った?」 女「だから独り言に入ってこないでって言ったでしょ!」 男「今のは俺のことじゃないの?」 女「ち、違うわよ///でも、私のこと、うるさく思わないでよね」 泣いて泣いて泣きやんだら ~fin~
https://w.atwiki.jp/battleroyale/pages/351.html
060 悲しい話その2 私は、♂プリと♂シーフに自分がしようとしていることを説明しようとして、ふと思った。 悪夢の中では……。 首輪をしているということは、相手=GMに話が聞こえるということである。 そういえば、夢の中では突然襲われたといっても過言ではない。 話が聞こえるはずなのに。 あの悪夢の参加者はどうしていたのだろうか……? そう思うと、説明することができなくなってしまった。 自分の悪夢の話しをすれば、良い意味でも悪い意味でも私に対する態度は、更に変わるだろう。 今は説明する時期ではない。 今後、きっとそれができる時期が来る。 「とりあえず……移動しませんか?」 私が言えたのは、その一言だけだった。 「おう、どっちに進む?」 「このまま海岸線を南に向かうか、林の中を更に進むかですが……どちらがいいでしょう?」 地図を広げてコンパスを隣におく。 「南に向かうと集落跡があるみたいですが…」 「僕としては集落跡はやめといたほうがいいと思います」 「ん? なんでまた?」 ♂プリが不思議そうに♂シーフをみた。 「集落跡ってことは、隠れる場所が多いですよね? ってことは奇襲されないとは限らないし。 できればそれなりに見通しがいいところがいいです」 「お前……意外と頭良いんだな」 「まあ、盗作ローグ志望だったんで。それなりに勉強してます。誰かさんと違って」 「ほーーーう? 俺の頭が悪いとでも言いたそうな言い方だな、おい」 ♂シーフのあたまにうめぼしをかましながら、♂プリは言う。 「いたたたた、誰もそうだとはいってないじゃないですか、痛いってば、離してくださいよー」 「クスクス……じゃあ、西に向かいましょう?」 荷物をまとめて、ついでに♀WIZは未開封だった青箱を開けた。 「マフラー…?」 ひっくり返してみると、スロットにトカゲのカードがさしてある。 「フリルドラカード挿しってことは……クローキングマフラー?」 壁際でのみだが、クローキングできる代物だ。 「へー。結構いいもの出たんだな」 「とりあえず、使うことががないといいんですけどね」 マントをはずして華奢な肩を露出させると、♀WIZはマフラーを身につけた。 無論、♂プリと♂シーフはその肩と仕草に視線が釘付けである。 そう、男は悲しい生き物なのだ。 ♂プリースト 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-修道女のヴェール(マヤパープルc挿し)、でっかいゼロピ、多めの食料、赤ポーション5個 外見特徴-逆毛(修道女のヴェール装備のため見えない)、怖い顔 備考-殴りプリ 、♀WIZ・♂シーフと同行 ♂シーフ 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-青箱(未開封)、多めの食料 外見特徴-栗毛 備考-ハイディング所持 、♂プリ・♀WIZと同行、盗作ローグ志望でちょっと頭が良い ♀WIZ 現在位置-(F2) →南西(E3)に向かう 所持品-ロザリオ(カードは刺さっていない)、クローキングマフラー 外見特徴-WIZデフォの銀色 備考-LV99のAGIWIZ、GMに復讐、♂プリ、♂シーフと同行 戻る 目次 進む
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1867.html
* 自然界のゆっくりの生態系のひとコマみたいな短編 ぬる虐め * ゆうかスペック高め れいむとまりさは酷い目に それでもよろしければ楽しんでね ころころ転がって競争したり、姉妹や両親にすーりすーりしたり、 おっきなお父さんまりさに帽子のふちでたかーいたかーいして貰ったり、かくれんぼや鬼ごっこしたり、 背の低い雑草が生え揃ったその草原は、ゆっくりたちの絶好の遊び場。 今日も沢山の子ゆっくり姉妹が仲良く楽しく遊んでいた。 「ゆっゆぅ~ん、れいむのおちびちゃんたち。とてもゆっくりしているよー」 おかあさんれいむは、目を細めて上機嫌の子供たちを見守っている。 此の一家、最近になって麓の森から丘陵へ移り住んできた群れの一員である。 おかあさんれいむとおとうさんまりさ、そしてちびれいむとちびまりさが四匹ずつで計十匹の大家族。 おもいきっておひっこししてほんとうによかったよ。 おかうさんれいむは本当にそう思った。 以前住んでいた麓の広葉樹林は、狸や狐、蛇、犬、鳥、鼠などゆっくりの天敵が数多く棲息しており、常に気の休まる間もなかった。 ゆっくりの総数に比して余りにも少ない良質の餌場を巡ってゆっくり同士が絶えずいがみ合い、 棲むのに適した広い巣穴も滅多になく、梅雨や台風の度にゆっくりたちは壊滅的な打撃を受けていた。 そんな全然ゆっくり出来ない生活に嫌気がさしたれいむとまりさは、思い切って近くの丘陵へと移住して来たのだ。 八匹の子ゆっくりを連れてのお引越しは大変な冒険だったが、幸いにも一匹も欠ける事無く、新しいおうちへと辿り着いた。 ゆっくり一家を待ち受けていた其処は、期待にそぐわぬ素晴らしいゆっくりぷれいすだった。 外敵は少ないし、雨や風から身を守るのに適した大きな洞窟が無数にある。 岩場や表土が剥き出しの場所も多く、取れる食べ物がやや少ないのが唯一の不満だったが季節は春。 普段は苦い多年草の雑草なども、今の季節は青々とした若草も多く、贅沢を云わなければ充分食べられた。 「ゆんゆんゆゆ~ん」 「ゆっくちー」 子供たちの楽しげな歓声に、れいむとまりさは目を合わせてそっと微笑んだ。 「ゆうぅ~ん、れいむのおちびちゃんたち、かわいいよぉ」 体の大きなお母さんれいむには、体中に沢山の傷が在る。 その傷は全て子供たちを守ろうとして付いた云わば勲章。 だから子供たちは、皆、優しい両親に信頼をよせて、とても慕っていた。 幸せな家族の生活。きっと何時までも続くんだと皆が信じることができた。 沢山遊んだ後は、お気に入りの場所で一家揃って日向ぼっこ。 燦々と降り注ぐ陽光に皆、ご機嫌。ぽかぽか陽気がとても体に気持ちいい。 「ゆぅ、おなかすいたよぉ」 家族と一緒に日向ぼっこはとてもゆっくり出来るけど、其れで空腹が満たされる訳でもない。 ずっと遊んでいてお腹のへった長女れいむが、何か食べられる物はないかと周囲を見回した。 「ゆっ、ゆゆゆぅ?」 道の向こうからやってくるのは、見た事もない美しいゆっくりだった。 見事な緑の髪にお母さんよりも立派な躰。そして髪にとても大きくて美味しそうな花をつけていた。 「ゆゆっ!」 れいむは驚きの声を上げた。 なんて美味しそうなお花だろう。黄色くて大きくてまるでお日さまみたい。そうだ!食べさせて貰おう! ぽよんと道に飛び出した。一緒に気づいた一番下の可愛い妹も付いてくる。 「ゆっくりちぇいっちぇね!」 「ゆっくちー!」 冷やかな声で応える緑の髪のゆっくり。 「……はい、はい。ゆっくり」 れいむ姉妹は、ニコニコしながらその大きなゆっくりを見上げる。 「おいししょーなおはにゃさん。れいみゅにちょーだいね!」 「おはなちょらーいにぇ!」 ぴこぴこ 妹と一緒にもみあげを動かしさせながら微笑んで、精一杯の可愛さをあっ☆ぴーるする。 こうすればおかーさんは何時も目を細めて、れいむの云う事を何でも聞いてくれるのだ。 なのに、向日葵の飾りのゆっくりはチラッと横目で見ただけで、無視して通り過ぎようとした。 「まっちぇね!きゃわいいれいむにおはなさんむーしゃむーしゃさせてね!」 「させちぇね!」 慌てたれいむはご飯を逃がすまいと一生懸命、お花さんをつけたゆっくりの前に回り込む。 気づいたお母さんれいむも、おちびちゃんに応援の声を送っていた。 「ゆっ!?ゆうかはいじわるしないでおちびちゃんたちにさっさとおはなさんをあげてねっ!」 と、緑の髪のゆっくりは今度は微かに不快そうに眉根を寄せ、冷たく輝く紅い瞳で子れいむ姉妹を見下ろした。 「……ゆぅ」 何を考えているのか全く窺う事の出来ない物静かな紅い瞳にじっと見つめられ、 子れいむは心中に怯みを覚えたが、食欲がなけなしの勇気を後押ししたのか辛うじてその場に留まった。 「何で貴方にお花を上げないといけないの?」 「れいみゅ、きゃわいくっちぇごめんにぇ」 「ぎょめんにぇ」 精一杯、もみあげをぴこぴこ。れいむ姉妹はお花を貰おうと一生懸命。 「れいみゅきゃわいいでしょ?だきゃら……」 「全然、可愛くないわ」 「……ゆっ?」 まるで理屈になってないれいむの要求は、だが真正面から否定された。 冷たい声にれいむの体に動揺が走る。姉妹の揉み上げのぴこぴこ運動が止まった。 「お花のほうがずっと綺麗で可憐よ。いえ、比べるのが失礼ね。寧ろ貴方たちは『醜い』わ」 「ゆゆっ?」 「ゆいっ?」 れいむの体の芯がすっと冷える。今まで感じた事無いような寒さにも似た不快感が体を掛け抜けた。 今まで家族の暖かい愛情に包まれて育ってきたれいむ。こんな酷い言葉を今まで掛けられた事なんてなかった。 れいむの激しい動揺にも気づかないのか、或いは気づいていても如何でもいいのか。 緑の髪の綺麗なゆっくりは、冷酷な言葉をれいむに叩きつけ続ける。 「貴方は薄汚れて、そこら辺に幾らでも転がってる塵みたいなれいむの『幼虫』じゃない」 「ゆっ?」 「此の向日葵はとても綺麗なのに、如何して『醜い』『塵れいむ』の『幼虫』に上げなきゃいけないの?」 「……ゆっ」 「まったく意味が無いわ。馬鹿ね。死になさい」 「…………ゅ」 緑髪をしたゆっくりは、静かに酷い言葉を紡いでれいむ姉妹にそう言い聞かせた。 淡々とした口調には悪意も敵意も無く、ただ己の信じている事実をそのまま告げたと言う風情があった。 少なくともれいむの目の前にいる凄く綺麗な緑髪のゆっくりにとって、今告げた事は本音なのだろう。 多少なりとも感受性らしきものを持っていた子れいむは、相手の本音をそのまま感じ取ってしまった。 だから、凍りついた。物凄い悪意にぱくぱくと口を開いたまま何も云えなくなった。 とても綺麗で清潔で大きなゆっくりに、とても酷い言葉を掛けられて、子れいむの頭は真っ白になっていた。 近くで聞いていた両親や他の姉妹たちも同じだった。 「ゆっゆっゆっ……れいみゅがぎょみ?れいみゅはようちゅうしゃん?」 涙ぐんで、向日葵の髪飾りのゆっくりの言葉をそのまま繰り返す。 「ええ、貴方たちには全く価値が無い。貴方もあまあまとそこら辺の雑草を交換しないでしょう?」 むしろ優しいとさえ云える声で掛けられる酷い言葉。子れいむの全身に悪寒の震えが広がっていく。その震えはすぐに姉妹全員に伝染していった。 「理解したら道を開けてね?潰してもいいんだけど、『害虫』に触れるのも嫌だから自分でどいて頂戴」 「ゆっ、ゆうかはなにいってるの?!れいむのおちびちゃんはこんなにゆっくりしてるでしょおお!」 狼狽から立ち直った母れいむが、ゆうかに喰ってかかる。 父まりさも怒った口調でゆうかを攻撃する。 「ゆうかはみるめないの?ばかなの?しぬの?」 「まえにいたむれのありすもぱちゅりーもれいむのあかちゃんをみてとてもゆっくりしているねっていってくれたんだよっ!」 ゆうかはそんな両親に冷やかな視線を向けた。 「きっと褒める所のない汚い赤ちゃんだから、他に云いようがなかったんでしょうね」 「……ゆっ?!」 「ぱちゅりーもありすもこんな醜い取り柄のない子を見せられて、きっと困ったでしょうね」 「ゆぎぃっ?!」 「普通、綺麗なら綺麗、可愛いなら可愛いと伝えるもの。 赤ちゃんが、ゆっくりしているねですって。当たり前じゃない。ゆっくりなんですもの 取り柄がない赤ちゃんを褒める時は、取りあえずゆっくりしているねが無難なのよ。 ああ可笑しい。貴方、それを真に受けたの?」 「……ゆっぎぎぎぎぎ」 父まりさは歯軋りしたが、こんなに大きくて強そうなゆうかが相手では勝ち目がない。 悔しそうに睨み付けるのが精一杯だった。 「いじわるなゆうかはさっさとどっかいってね。ゆっくりできないよ!」 結局そう吐き捨てるのが精一杯だった。 「云われなくても……邪魔よ」 「ゆぴぃ!」 ゆうかに小突かれた長女れいむ、痛みに甲高い悲鳴を上げてころころ草むらへと転がっていく。 そこで母れいむが切れた。 「ゆがああ!もうかんべんできないよぉお!!いじわるなゆうがはじねぇえ!!」 母れいむは、歯を剥き出しにした鬼のような表情でゆうかへと飛び掛った。 「おきゃーしゃん!」 子供たちが顔を輝かせる。 そうだ。おかあさんがいた。あったかくてやさしくてとてもつよいおかーさん。 こんなゆっくりできないことをいうゆうかは、きっとおかーさんがせーさいしてくれるよ。 「とりけせぇえええ!!れいむのおちびちゃんはがいちゅうじゃないぃい!! とてもゆっくりとしたかわいいおちびちゃんだぁ!!」 ゆうかはちょっと力を溜めると、母れいむの突進に真正面から体当たりした。 どむっと云うおおよそゆっくり同士の体当たりでは発生しない激しい音と共に弾き飛ばされた母れいむは、 三メートルもごろごろ地面を転がると、切り株に当たって漸く止まった。 「ゆっ……ゆぐうう」 口の端から泡を吹き出し、完全に目を回している。 「れっ?……れいむぅううう!!」 顔面蒼白になったまりさが目を点にして叫んだ。 「……面倒ね」 緑の髪のゆっくりは心底面倒臭そうに溜息を洩らすと母れいむに近づいていく。 「やめちぇね?おきゃあしゃんをいじめにゃいでにぇ」 「まりちゃおきょっちぇるんじゃよ。ぷきゅー」 立ちはだかる子供たちの声を無視して緑の髪のゆっくりがふっと音も無く飛んだ。 重い音と共に母れいむの上に着地する。 ぶじゅッ!!ぽん! 子供たちが濁声で絶叫した。 「ゆぁあああ、なにじてるのぉおお??!!!」 「ゆびゃああっ!!おきゃあしゃあああんのおめめがぁああ?!」 「ゆびぃいい!きょわいいいい!!」 母れいむの右目は軽く飛び出し、口とまんまんとあにゃるから餡子が吹きだしていた。 「……ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 母れいむが重症のゆっくりに特有の例の痙攣を始める。 それでも緑の髪のゆっくりは随分と手加減していた。半日も経てば目も覚めて動けるようになるだろう。 長女れいむはあれほど陽気な顔をしていたのに、脅えた顔をして言葉を繰り返していた。 「……れいみゅはごみ……れいみゅはがいちゅう……」 よっぽどショックだったのだろう。まだぶつぶつと呟いている。 此れは此れで面白いので放置して、ゆうかは残った子供たちとまりさに視線を転じた。 「あっあっあっ」 恐ろしいゆうかに睨まれて、揃っておそろちーちーを盛大に噴出する子ゆっくり姉妹。 子れいむの一匹など、姉まりさのしーしを背中に浴びて己の体が溶けかけているのにも気づかず震えていた。 「おちょーしゃん。おきゃあしゃんがぁああ!」 「おちょーしゃん、たちゅけちぇええ ゆっくりできないよぉおお!」 「掛かってこないの?」 泣き叫ぶ子供たちを前に、ゆうかの明白な挑発にもまりさは動けない。 まりさは優しくて誠実だったけど臆病だった。そしてそれを自分でも知っていた。 自分より一回りも大きなれいむが一撃で叩き伏せられてしまったのだ。 まりさがゆうかに掛かっていても、かなう筈ないと諦めてしまっていた。 れいむや家族を愛しているのに、戦いたいと思うのに、まりさの体は竦んで動けない。 「そう……臆病者ね。なら、其処で見てなさい」 へたれまりさの目の前で、残った子供たちがゆうかに散々小突きまわされていく。 ピンポン玉のように転がりながら、甲高い悲鳴を上げ、助けを求め続ける子ゆっくりたち。 「ゆべっ!!……ゆびっ!!……」 「びぎぃ!!おとーしゃ……」 「いじゃ!おとーしゃん」 「ぴぽっ!ぱぽっ!」 「ゆげっ!!たちゅけちぇ!」 「ゆぼっ!!ゆっがああっ!!」 時々、軽く噛んだり、圧し掛かったり、揉み上げや帽子の一部を噛みちぎったりして、ゆうかは遊んでいる。 「へたれいむのおかーさんはぱちゅりーより弱いわ。くずまりさのおとーさんは臆病者で貴方たちを見捨てた。 両方、屑ね。屑の親もやっぱり屑なのね。」 ゆうかは言葉のメスを巧みに操りながら、子ゆっくりたちの心をずたずたに切り裂いていく。 「ゆぎぎぎぎっ!」 その光景を歯軋りしながら、まりさは見続けるしかなかった。 まりさの頬から溢れ出た涙が滴り落ちて地面へ大きな滲みを作っていく。 「おちょーしゃぁん!……みちぇないじぇたちゅけちぇ!」 最後までまりさは、動けなかった。 幸い、ゆうかはお腹が空いていなかったのか、気まぐれで慈悲を掛けたのか。一家の命までは取らなかった。 傾き始めたお日様が、西の山の稜線に差し掛かる頃、ようやく一家は解放された。 「ずびばぜんでじだぁああ、ゆるじでくだざい」 結局は散々痛めつけられた親まりさも、そして親れいむも、ぺたんぺたんと間抜けな擬音と共に土下座を繰り返している。 「次に見かけたら、殺すわよ」 緑の髪のゆっくりは退屈そうに呟くと、再び来た道をすーりすーりと這いずって去っていった。 残されたのは卑屈に命乞いをした両親を呆然として見つめる子れいむと子まりさだった。 「……ゆぅー……ゆっ……ゆぅ……」 親れいむと親まりさ。そして子れいむたちと子まりさは全身ボロボロとなり、心はそれ以上に痛めつけられていた。 体のあちこちに無惨な噛み跡が付いており、突き飛ばされた跡は紫色の無残な痣となってぱんぱんに腫れあがっている。 れいむの揉みあげは両方引き抜かれ、まりさの帽子は大穴が開き、子供たちの髪には所々十円禿の噛み跡が残っている。 痛みを堪えながら巣穴へずーりずーりと戻っていくゆっくり一家。 朝はあんなに楽しくてゆっくりしていたのに、どうして今はこんなに悲しくてゆっくり出来ない気持ちなんだろう。 「おきゃーしゃん……れいみゅはごみにゃの?」 「ちがうよぉ、れいむのおちびちゃんはせかいでいちばんゆっくりしたかわいいこだよぉ」 長女れいむのおどおどした問いかけに、母れいむは精一杯の愛情をこめたすーりすーりで応えた。 「ゆっゆっ?」 母れいむは懸命にすーりすーりを続けた。 お母さんの頬はとても暖かくて、柔らかくて、長女れいむはまるで凍ってしまった餡子が解けていくように感じた。 「ゆっくち、ゆっくちぃ」 笑いだす長女れいむ。他の二匹の子ゆっくりたちも心温まる光景にきゃっきゃっと機嫌を直した。 「おきゃーしゃん、まりしゃにも!まりしゃにもすーりすーりしちぇ!」 「れいみゅもしちぇ!」 ぽよんぽよん跳ねる可愛い子供たちの笑顔を見て、母れいむは胸の奥底がじんわりと暖かくなるのを感じた。 ああ、この子たちを守れるのは自分だけなんだ。自分が折れる訳にはいかない。 はやく辛い事は忘れて、楽しいことだけを記憶して生きていこう。 泣いた烏がもう笑うを地で行く感情の移り変わりの早さだが、そうでもないと野生のゆっくりは生きていけない。 良くも悪くも、其れがゆっくりの生き方だった。 「やめちぇね?まりちゃにいちゃいこちょしないじぇね?」 「ゆゆぅ、れいみゅおいしきゅないよ?ゆうかはこっちこないじぇね」 足を噛み砕かれ、逃げる事も目を逸らす事も出来なくなった子ゆっくりたちがゆうかの前でぶるぶる震えていた。 庭園で花に水をやり、害虫駆除を済ませ、土を耕したら、もう夕方に差し掛かっていた。 今日は此れから餌集めと巣の改築もする予定だったのに。 ゆうかは、遅めの昼御飯を摘まみながら、昼間のれいまり一家との出会いを思い返して微笑んだ。 うん。でも、道草は食ってしまったけれど、今日は美味しい子ゆっくりも五匹も手に入ったし悪くないかな。 「ゆんやぁあああ、きゅらいよぉおおお!!きょわいよぉおおお!!」 「ゆああっ!まりちゃ!はなしちぇね?れいみゅおこっちぇるよ?」 ゆうかの口の中で必死に泣き叫び、互いを呼び合う子ゆっくり姉妹。 今は雪解けの季節。 どうせあの一家を殺しても、その縄張りが空けば別の若いゆっくりの番が移り住んで来る。 それならトラウマを植え付け、精々、自分に関わらないようにする方がまだ多少は効率がいい。 多分、無駄だろうけれど。 ゆうかはアンニュイな溜息を洩らした。 どれだけ言い聞かせて、痛い目に会っても、三日もすれば再び同じゆっくりが草原にやって来る。 三日前も、一週間前も、十日前も、ゆうかはゆっくりたちと同じようなやりとりを繰り返していた。 ゆっくりたちは、ゆうかの花を要求したり、花を食い荒らしたり、巣に乱入しておうち宣言したり、 その度に群れの数は減り、最初は七家族居たのが、今はあの一家だけで在る。 覚えていないのか、懲りないのか。本当に不可解な不思議饅頭である。 何で独り立ちしたばかりの若いゆっくりたちって、あんなに愚かなんだろう? 私も、一歳の時はあんなものだったのだろうか? それほど覚えている訳ではないが、もうちょっと慎重に行動していたような気がする。 或いは、辛いことを覚えていては生きていけないほど身も心も脆弱な生き物であるゆっくりが、 自分の身を守る為に発達させた自己欺瞞能力なのかもしれない。 「いじゃい、やめちぇ、ちゃべないじぇえええ」 「いぎぃっ れいみゅのあんよがぁあ」 舌先で子ゆっくりたち転がしたり甘噛みして、反応を見ながら獲物の恐怖と絶望の感情を楽しむ。 だけどそんなゆうかも、時々はほんのちょっと、ほんのちょっとだけ、 楽天的で能天気なゆっくりたちの生き方が羨ましくなったりもしていた。 私の本性も、ゆっくりということかな。 或いは、人間や妖怪も偶にはゆっくりしたいなんて考えたりするのかしら。 自分より遥かに高等な種族のことなど理解できるはずもないが、そんな想像をゆうかは良くする。 「ゆぎぃっ、ゆふっ、きゃらだぎゃ!れいみゅのきゃらだがどげでぎだぁあ!」 「だじでっ!ごごがらだじでぇ!まりちゃなんにもわりゅいことしちぇないのにぃ!」 腹の中で生きながら溶けていく子ゆっくりの踊り食いを堪能しながら、ゆうかは考える。 ゆっくり絶滅してくれないかなぁ……ああ、私もゆっくりか。 埒もない空想をしていても意味がない。やるべき事は多々在るのだ。 今日も此れから、餌を取り、ついでに肥料となる落ち葉や枯草を集めて廻らなければならない。 「やじゃあ、れいみゅ れいみゅ じにだぐないよぉお ゆんやぁああああ!」 「ゆっぐじぃ!まりちゃゆっぐぢじだいぃ!ゆっぐぢじだいぃいい!」 枝の剪定と巣の改築は、明日に回そう。 最近では、数年後の収穫を目指して庭園に木苺やグミの苗を庭園に植えていた。此れからますます忙しくなる。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 「……ゅ……っ……ゅ……」 お腹の中で最後までもがいていた末っ子れいむが、段々と言葉が不明瞭になり、体が弱々しく死の痙攣を始める。 子ゆっくりの断末魔の痙攣をお腹の中で楽しみながら、ゆうかは気合いを入れなおした。 さぁ、明日もゆっくり頑張ろう。