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09年に民主労働党の本田前代表を中心に結成された政党。結成には、民主労働党の中堅・若手議員、地方の党、政治改革党、無所属議員一部が参加した。4月には村下派が合流し、平労連が新党民主会議への支持切り替えを発表した。7月の衆院選後では大勝し改革推進党、水田改革党が合流した。未来栄光党・社民連合党等と連立内閣を樹立している。 概要 代表者 村上 志郎(党代表) 副代表者 福田 竜太郎(幹事長) 成立年月日 1994年4月1日 本部所在地 〒000-0000 新都府水田区7丁目1-1 都市開発機構水田再開発ビルディング 衆議院議員数 206人 参議院議員数 69人 党員・党友数 約161万人 政治的思想・立場 保守・自由主義・平和主義 機関紙 民主会議新聞 シンボル 主な党役員 党代表 村上 志郎 幹事長 福田 竜太郎(改革推進党) 選挙管理委員長 渡邉 晴子(水田改革党) 政策調査会長 宇多 馬広(水田改革党) 副幹事長 羽鳥 三夫 佐伯 正仁 岸 進(改革推進党) 国会対策委員長 黒田 順三郎 顧問 伊井 政治 古川浩二
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平和主義国の大手新聞社。平和主義国で最古の新聞社で、大都会グループによって設立された。大都会グループ系列だが独立色が強く、大都会グループ出身の役員は少なく生え抜きがほとんどである。設立発起人に政治家がいたことから政治面が充実している。保守系の新聞社に思われがちだがリベラル系のところもあり、中道系の新聞社と考えられている。 種類 株式会社 市場情報 非上場 本社所在地 〒002-0005 新都府東区伊達町4丁目5-1 業種 情報・通信業 事業内容 新聞・出版・ブロードバンド事業など 代表者 正岡 和夫 資本金 35億円 売上高 1,000億129万円(連結) 従業員数 5,121人(連結) 主要株主 自社 20% 大都会銀行 15% 大都会システムズ 13% 社員持ち株組合 7% 大都会新聞文化振興基金 4% 大都会新聞信用組合 3% 役員持ち株組合 3% 主要子会社・関連会社 大都会新聞コンピュータテクノロジー(情報処理事業) 50% 大都会スポーツ新聞(スポーツ新聞事業) 100% 大都会英字新聞社(英字新聞事業) 100% DNN新聞社(ネット新聞事業) 80% 大都会新聞販売(新聞販売) 51% 大都会新聞印刷(印刷) 100% 大都会新聞オフィス(保険代理店事業) 60% 大都会新聞観光(旅行代理店事業) 60% 大都会新聞会館(ホールの運営・管理) 100% 大都会新聞出版(出版事業) 100% 民和科学出版社(出版事業) 30% 新総合メディア研究所(コンサルティング事業) 30% 学校法人大都会メディア学園
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少女は呻く 神なる血統をその身に宿し 「邪神」を封ずる神社の巫女である少女は呻く 「邪神」と呼ばれる力をその身に宿す母体とするために「調整」されようとする少女 神聖な力に守られたその身はそのままでは邪神を降ろすことはできない。 だから、彼らは少女の力を削ぐために暴虐を尽くす。 青と赤、聖気と邪気を宿すと伝えられるその瞳は、絶望に曇ろうとしていた。 「たすけ・・・て」 艶のある黒い髪はくすみ、一房の銀髪が悪夢に揺れる。 神社の大黒柱に磔にされた少女は、「邪神」を降ろす贄となるのであろうか。 PCは学校の同級生や学校の先生といった少女、響=B=ハリエットと関わりのある人間で固めるとよい。 学校に何日も登校してこない(狂信者に神社に磔にされている。) 父親に連絡をすると「病気だ」の一点張りで何の情報も渡そうとしない、どんな病気なのかすら教えてくれず、詳しく聞こうとすると声を荒げて話を打ち切るなど、いつもとは全く違った様子である。 最終的には彼女が神を降ろされる前に陰謀を阻止するのが目的となる。 シナリオを作るにあたって 狂信者によって暴行を受け、その身を邪神を降ろす贄として利用されようとしている少女。 狂信者を誰にするかで、降臨する邪神を変えることも可能です。(インスマウスの住人を狂信者にしてクトゥルフ、等。) 少女、響は神社に捕えられています。PCたちはプリントを届けに行くなどで神社に行かせ、よどんだ空気と普段見かけない怪しい風体の人間などを描写して不信感を煽りましょう。 本殿の奥などから響と思われる悲鳴なんぞを聴かせるのもアリと言えばアリです。 父親は基本的に役に立たないものとして、PCたちに自分たちで解決しなくてはならないという事実を指摘するとよいでしょう。 情報を入手する場所としては響に旧い古文書などがたくさんある倉があるという話を聞いた、などとするとよいでしょう。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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平和主義国の政党。経済重視の姿勢で構造改革を押し進めてきたが、近年は職業訓練施設の整備や社会保障の充実など格差問題の解消も進めて与党としての地位を固めた。しかし、加藤首相が示した行財政改革刷新計画を巡り党本部と地方組織との対立が激化したことで支持母体の反感を買い09年の衆院選では敗北し野党に転落した。 概要 代表者 加藤 一郎(総裁) 副代表者 広川 和幸(幹事長) 成立年月日 1994年4月1日 本部所在地 〒000-0000 新都府水田区4丁目3-10 衆議院議員数 201人 参議院議員数 105人 党員・党友数 約128万人 政治的思想・立場 保守・自由主義・平和主義 機関紙 平和自由日報 シンボル 主な党役員 総裁・選挙対策委員長 岸本健三郎(山崎派) 幹事長 岡平純子(岡平派) 幹事長代理 河原 紀夫(無派閥) 政策調査会長 村田茂(安原グループ) 総務会長 馬場由紀夫(細川派) 国会対策委員長 猪野涼(旧林田グループ) 派閥 派閥名 代表者 人員 備考 国民政策研究会(広川派) 広川和幸 72人 激しすぎる構造改革に批判的。 新中央政治連合(山崎派) 山崎和久 40人 ベテラン議員が多い。 改革ネットワーク(岡平派) 岡平純子 54人 若手議員、女性議員が多い。 新生研究会(田口派) 田口智宏 27人 地方出身の議員が多い。 国際政治連盟(宇多・岸本派) 宇多義盛・岸本健三郎 27人 国際派の議員が多い。 21世紀民政会(村田派) 村田茂 26人 大胆な行政改革等を主張している。 明光連盟会(細川派) 細川裕 21人 野党とも強いパイプを持つ議員が多い。 未来経済の会(佐々木派) 佐々木大学 15人 構造改革に積極的。 平和政策協会(安原グループ) 安原三夫 5人 無所属出身者が多い。上層部とは距離を置く議員が多い。 新戦略会議(下田グループ) 下田善則 5人 タカ派が多い。 二・三十会(旧林田グループ) 空席 5人 若手議員が多い。 他、無派閥。 党本部 結党後、しばらくは水田区内のオフィスビルに構えていたが手狭なことから97年に現在地に本部ビルを建設した。建物は10階、地下2階建てで、地下1階は駐車スペースとなっている。以前は、オフィスビルが立地していたが95年に老朽化のため取り壊され党が購入するまでは有料駐車場として活用されていた。 前内閣 内閣総理大臣 加藤 一郎 内閣官房長官 羽田 吉雄 行政管理大臣 山崎 和久 財政大臣 佐藤 加奈子 外務大臣 井上 薫 法政大臣 岸本 健三郎 経済通商大臣 田口 弘 農林水産大臣 住田 誠一 国土開発大臣 山田 信夫 健康保健大臣 金井 真二郎 教育文化大臣 豊田 勤 環境保全大臣 村田 真 国土防衛庁長官 久保田 賢治 警察庁長官 横井 勇 情報通信庁長官 水野 修 科学技術庁長官 田村 恵理子 災害対策庁長官 赤井 末男 内閣府特命担当大臣 坂東 春子(福祉政策) 渡部 亮輔(国民生活) 飯塚 康夫(経済財政政策) 藤原 公男(行政改革) 国務大臣(無任所) 青山 善司 豊田 勤(教育文化大臣)は未来栄光党、飯塚康夫(内閣府特命担当大臣経済財政政策担当)は民間からの起用。
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平和主義国の大手新聞社。国内最大の経済新聞である「帝国経済新聞」の発行で知られる。新聞だけでなく、経済関連の書籍にも強く、著名な経済雑誌や経済書籍を数々発行している。多角化に力を入れ、不動産事業など数々の事業を手がけていたが不採算子会社を多数抱えるなど問題が発生し、事業の売却を進めた。その結果、売上が200億円減少したが利益が倍増している。 種類 株式会社 市場情報 非上場 本社所在地 〒002-0004 新都府東区東区池乃阪町1丁目1-19 平和主義国メディアタワービル 業種 情報・通信業 事業内容 新聞・出版事業など 代表者 米沢 米輔 資本金 10億円 売上高 998億9,710万円(連結) 従業員数 5,009人(連結) 主要株主 社員持ち株組合 13% 自社 11% 米沢米輔代表取締役 10% 帝経商工調査 8% 米沢政子前代表取締役 6% 堀川泰祐取締役 6% 帝経奨学金基金 5% 主要子会社・関連会社 帝経メディアシステム(情報処理・ネット新聞事業) 100% 帝国経済新聞東部販売 60% 帝国経済新聞西部販売 60% 帝国経済新聞北部販売 60% 帝国経済新聞南部販売 60% 帝国経済新聞映像サービス(ネット新聞事業) 100% 帝経出版(出版事業)100% 株式情報新報(出版事業) 40% 帝経文化サービス(文化振興事業) 100% 帝経経済研究所(コンサルタント事業) 70% 帝経商工調査(信用調査事業) 30%
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平和主義国2位の航空会社。80年に特殊会社の平和主義国航空が民営化され誕生した平和国民航空を1000億円で買収し、国内線を大幅に拡充した。またアメリカ、ヨーロッパ向けの航路を多数開設している。しかし、アジア向けへの航路が少なく、原油高による燃料サーチャージの影響を受けて収益が悪化しており、アジア向け航路の拡大・新設、欧米向けの航路の縮小・廃止を進めている。 種類 株式会社 市場情報 新証1部 本社所在地 〒000-0001 新都府中央区大町5丁目1-8 首都センタービルディング 業種 空運業 事業内容 定期航空運送事業 代表者 佐藤隆 資本金 1002億0,210万円 売上高 9,890億4,100万円 従業員数 19,881人 主要株主 箱庭下総中央銀行 8% 新都電鉄 6% 欧州系航空会社 5% 栄光生命保険 3% ハブ空港 新都空港 準ハブ空港 新都国際空港 保有機台数 139機 本拠地 新都府あおぞら市 主要子会社・関連会社 首都エアーラインアジア 100% 首都エアーラインホテル 100% 首都エアーライン食品 100% 首都エアーライン整備 100% 首都エアーライングランドサービス 100% H Cクレジットカード 30% 首都エアーライン商事 100% 首都エアーラインクリーンサービス 100% 首都エアーライン情報システム 51% 首都エアーラインスタッフ 51% 首都エアーライン予約システム 100% C Pエアーライン(平和陸運との合同出資) 49%
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イェスカ思想 歴史 [表示] ・ユエスレオネ革命 潮流・派閥 [表示] ・イェスカ哲学・イェスカ主義・イェスカ右派・武力革命論・新イェスカ主義・イェスカ主義倫理学・反革命的イェスカ主義 概念 [表示] 革命 人物 [表示] ターフ・ヴィール・イェスカフィシャ・ステデラフターフ・フューザフィスターフ・ヴィール・ウォルツァスカイユターフ・ヴィール・エミリアレシェール・アルヴェイユターフ・ヴィール・タリェナフシルキン・ユノア 著書 [表示] ・革命序説・ファールリューディア宣言・教法学的社会主義とその理論・やさしい正しいイェスカ主義・「民会」の限界とそれに対する代替案の提案・イェスカのために・普遍主義的クハンテールと主体的統一のイェスカ主義復興・イェスカたちの行方イェスカ言行録 組織 [表示] 国際組織・国際蒼色機関・国際イェスカ主義政党連盟ユエスレオネ・ユエスレオネ人民解放戦線・ユエスレオネ共産党・ユエスレオネ社会党・ユエスレオネ社会党ステデラフ・イェスカ派(IDLT)・ユエスレオネ統一社会党・ユエスレオネ連邦人民戦線・ファルトクノア社会行動党・ファルトクノア共産党・デュイン社会民主党ハタ王国・王国共産党・王国共産党ハフルテュ派(HAGID-H)・王国共産党解放派(HAGID-IT)・王国社会党南サニス・統一解放戦線・統一共産党・国教会教法会議・イェスカ思想連合党PMCF・ヴェフィス社会党学生運動・連邦革命的学生同盟・ユエスレオネ中央大学イェスカ主義研究会・ユエスレオネ中央大学アレス学派教法学研究会・旧共産党大学教法学研究会・アイン・イェスカ主義学生同盟・天神大学イェスカ主義研究会・イェスカ主義学生同盟改革派・イェスカ主義学生同盟労協派大宇宙・イェスカ主義マーカス革命党・イェスカ主義産業労働党「連帯」・エメルダ・イェスカ党・ルリスティア勤労民草党・アポラ・イェスカ主義行動党・国民民主戦線/イェスカ主義政治グループ・闘争的人民武装戦線 関連項目 [表示] ・ユエスレオネ連邦・南サニス連合王国カラムディア・ハタ社会主義王国 イェスカ思想のテンプレート 反革命的イェスカ主義(理:fentexolanasch jeskavera)とは、イェスカ哲学における革命(xol)に対抗するあり方を志向することが社会問題の解決につながると主張するイェスカ主義の派閥。 目次 概要 理論 概要 第三政変が終了し、学生運動などが沈静化すると従来の思想潮流の捉え直しが始まる。学生運動を通過した世代の一部は、それまでの「反革命」自体が顧みられずに単純概念と誤解の結果として破棄されていることに注目し、「反革命」を重要視した。 理論 主にリパラオネ思想における他者を他者でなくさせようとする全ての力であるところのレティンノを中心に、イェスカが解いた社会変動の自然的な運動である「革命」はヴェルテール的な第一原因となっている神という第一原因的な主体が我々のような「私」(irfel mi)として規定される主体たちに対する暴力を振るっているものであるとして、「私達」(irfel miss)間の関係としての「社会」(irfel missisi aval)の問題はそのような暴力が構成しているとする。 このため、「私達」は革命という自然的運動に対して対抗することで、社会問題を解決することに近づくことが出来るとする。 反革命的イェスカ主義者のスローガンとして「神に反逆せよ!」(mosnatters el irfel tonir!)が有名である。
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【彼の主義】 「最近変な妖怪が出るようになったらしいわね」 話題を切り出したのは、七色の人形遣いことアリス=マーガトロイド。 いつものように、売買を終えた後の雑談をしていたときのことだ。 「変なと言われても、僕の知り合いでまともな妖怪はむしろ少ない気がするんだが」 「……まさかその中に私も入っているんじゃないでしょうね?」 「おや、君は魔法使いであって妖怪ではないと思っていたんだが、まさか普通ではないという自覚でもあるのかい?」 「く……」 ニヤリと笑う霖之助。 どうも最近こんなふうにからかわれることが増えたような気がする。 いかにも苦々しく思ってますと言わんばかりの顔をするアリスを見て、霖之助はその笑顔を優しいものへと変えた。 「冗談だよ。むしろ僕にとっては君ほど褒めるに困らない性格の知り合いこそほぼ皆無だ。 僕の主観を君が信用できるかどうかはまた別の話だがね」 からかわれてばかりかと思えば、こうして手のひらを返したかのように褒めてきたりもする。 正直怒っていいのか喜んでいいのか複雑な心境だ。 まあ、こういう掛け合いのできる友人は往々にして得がたいものだし、多少は大目に見るとしよう。 「私が言ってるのは性格がどうのこうのという話じゃないわよ。 その妖怪は見た目が人間なら種族を問わず襲い掛かってくるらしいの。多分、幻想郷では新参なんでしょうね。 霖之助さんはまさしく人間にしか見えないんだし、大して強くもないんだから気をつけなさいよ」 「おや、心配してくれるのかい?」 「だっ、誰がよ!? この店がなくなったら不便だって言ってるの! 何で私が霖之助さんの心配なんて!」 「僕のことを、とは一言も言ってないんだがね?」 「今の言い方なら誰が聞いたって霖之助さんのことに聞こえるわよ!」 前言撤回。霖之助の評価をやや下方修正することにして、アリスはぷんすか怒りながら帰っていった。 「さて……」 アリスが店から出ると、霖之助は様々な道具を取り出して占いを始めた。 「今日これから、か」 別人のように鋭い目つきでその結果を見ると、霖之助は店の奥へと向かうのだった。 「まったく、最初に会ったときはもっと優しかったくせに、最近どんどん意地が悪くなってるんじゃないの? って違う! これじゃ霖之助さんに優しくして欲しいみたいじゃない!」 香霖堂を飛び出したアリスは、自宅へ戻る道中で最近の霖之助の態度について考えていた。 「まあ、そりゃ私だって優しく接して欲しくないわけじゃないんだけど。 でもあの態度はつまり、私との関係が軽口なんかじゃ壊れないって思ってるわけだし、そう考えたら私だってまんざら でも……。 ああもう何言ってんだろ。早く帰ろう」 そんなふうにぼやきながら歩いていると、背後から何かがつけてきている気配がすることに気が付いた。 足を止めてあたりを見回しても何もいない。だが、何かがアリスを観察しているように思えて仕方がないのだ。 勘違いであればいいが、楽観視していて本当に襲われたら洒落ではすまない。 「まずいわね、こんなときに……」 今日は買い物だけ済ませてすぐに帰るつもりだったため、上海以外の人形は連れてきていない。 もしこちらを見ているのが件の妖怪だとすれば、今戦うのは少々心もとなかった。 家に向かって足を速めるアリスだが、何かの気配は遠ざかるどころかどんどん近づいてくる。 走り出したアリスの背後、やや上のほうから、ガサッ、ガサッ、という音が聞こえだした。 どうやら木の枝から枝へと飛び移っているらしい。 おそらく逃げきれはしないし、家に着いたところで鍵を開ける余裕など与えてくれはしないだろう。 アリスはここで迎撃しようと腹を括った。 足を止め、周囲を警戒するアリス。 敵もこちらの雰囲気が変わったことに気付いたらしく、気配を消して様子を伺っている。 そんな状態がいつまでも続くかと思われたが、敵は早々に痺れを切らしたらしい。 ガサッと言う音に反応したアリスの目に、飛び掛ってくる大きな影が映った。 咄嗟に身を引いてかわすと、地響きと共に着地したソレと目が合う。 「猿!?」 そこには黒い毛に覆われた、身の丈2メートル程の大猿がアリスを睨みつけていた。 狒々(ヒヒ)。猿の姿をした、もしくは年老いた猿が変化した妖怪である。 獰猛でよく人を襲い、特に女性が餌食になることが多い。 本来の大きさは約3メートル。この狒々は力が弱いか成り立てのどちらだと思われる。 標準より小さいとはいえ、動きは早いし力も強いだろう。 アリスと目を合わせたのは一瞬のことで、狒々はすぐに木々の間へと飛び込んでいった。 逃げたわけではない。予想以上に反応のよいアリスを強敵と認め、全力で命を取りに来るつもりだろう。 追いかけようかとも考えたアリスだが、森の中は狒々の土俵だ。ここで待ち受けたほうがいいだろう。 スペルカードを展開する時間はおそらくない。 さっきの動きから考えて、間に合うかどうかは5分5分だ。賭けに出るにはあまりに分が悪い。 狙うなら、さっきのような着地の瞬間。攻撃をかわすと同時に弾幕を打ち込んでやる。 普段のような拡散する弾幕ではなく、魔理沙のマスタースパークのように一撃の威力を重視して魔力を練る。 念のため上海にも同様の魔法を準備をさせ、アリスは周囲の様子を伺った。 アリスを追いかけてきたときとは違い、狒々は完全に気配を消している。 となれば、頼るべきは聴覚だ。やつが飛び出してくる瞬間、茂みを抜ける音が必ず聞こえる。 耳に神経を集中させ、ひたすら待ち構えるアリス。 いつでも反応できる状態を保つというのは、想像を絶する集中力を要する。 どのくらい待ち続けただろうか、集中力の限界が近いアリス。 その耳が、草木の揺れる音を捉えた。 バッ! と音の方向を見たアリスの目に移るのは、ただ森の姿のみ。 呆気にとられたアリスの右、警戒の薄れた瞬間を突いて狒々が飛び出してきた。 「なっ!?」 まさかこちらが音を頼りにしていることを見抜いていたとは。最初の音は石か何かを投げた音か。 敵を甘く見ていた自分に歯噛みしつつ、迫り来る狒々に魔法を放とうとするアリス。 (ダメだ! 間に合わない!) 虚を衝かれた分、こちらの動きがわずかに遅い。どう足掻いても敵の爪が先にこちらの体に達するだろう。 だからと言って諦めるのは論外だ。間に合わなくてもせめて一矢報いてみせる! 手の届く位置まで来た狒々が右腕を振りかぶる。 次の瞬間襲って来るであろう衝撃に歯を食いしばりつつ、アリスは用意していた魔法を放った。 ズドン!!! 森中に響くような轟音。 だが、アリスの体に痛みはない。 狒々の爪は、アリスの体まで後数ミリというところで停止しており、その胸には大きな風穴が開いていた。 「間に……あった……?」 ペタン、とその場に腰を下ろすアリス。 とたんに暴れだす心臓を抑えつつ、湧き上がる違和感について考えた。 おかしい。どう考えても狒々の爪はあと20センチは進んでいたはずだ。 そういえば、狒々が手を振りかぶった瞬間、わずかに動きが鈍ったような気がした。 通常であれば気が付かない、ほんのわずかな硬直。 原因が何かはわからないが、あれがなければアリスも無事ではすまなかっただろう。 「……いいや、考えても仕方ないし。とにかく、怪我がなくてよかったぁ」 はしたないとは思ったが、地面に大の字になって横たわるアリス。 はあ~っ、と息を吐いてから見ると、狒々はゆっくりと崩れ落ち、そのまま動くことはなかった。 どうやら完全に絶命したようだ。ならば、今は帰って休もう。短い戦いだったが非常に疲れた。 よろよろと立ち上がり、自宅へと向かうアリス。 そんなアリスの姿を、一羽の烏がじっと見つめていた。 すう、と視界が森から室内へと変わる。 霖之助は式神との視界共有を終了させ、軽く安堵の息を吐いた。 香霖堂の地下に作られた隠し部屋。その床に描かれた直径3メートルほどの魔方陣の上で、霖之助は座禅を組んでいた。 この陣は、東洋魔術と西洋魔術を組み合わせた霖之助のオリジナル。 簡単に言うと大掛かりな魔力増幅器にして隠蔽装置。 先ほど狒々の身に起こった不自然な硬直は、この陣を介して霖之助がかけた呪によるものだった。 「危ないところだった。まだまだ彼女も甘いな……」 狒々との戦いぶりを見て、アリスをそのように評する霖之助。 魔理沙やパチュリーにしてもそうだが、どうも彼女たちはスペルカードルールに慣れすぎている。 最近の幻想郷がいかに平和とは言っても、正々堂々と襲ってくる敵ばかりとは限らないというのに。 今回はたまたまアリスの運勢を占った霖之助が陰ながら手を貸すことにしたが、次も上手くいく保証はどこにもない。 「弾幕は火力。弾幕はブレイン。弾幕は属性。確かに間違ってはいない」 彼女たちの特性と弾幕勝負の性質を考えれば、これらは正しい理念だ。 だが、と霖之助は眼鏡を押し上げる。 「"魔法"は……秘匿性だよ」 彼(相手)を知り、己を知れば百戦して危うからず。よく知られる孫子の言葉だが、これにはまだ続きがある。 『彼を知らずして己を知れば一勝一負す。彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず敗る』 自分自身のことがよくわかっていても、相手の情報が全くなければ勝率はせいぜい5割である。 自分のことも相手のこともわからないようでは、勝つことなど到底できはしない。 言い換えれば、たとえ自分自身を知り尽くした熟練のものが相手でも、こちらの内情を一切知らせなければ5分以上の戦いが見込めるということだ。 この言葉に従い、霖之助は己が魔法使いであることを徹底的に隠し通してきた。 この部屋もあらゆる手段で持って隠蔽してあるし、使う術にしても、古今東西の魔術から秘匿性が高いものばかりを選んでいる。 己の内情はおろか、己が敵であることすら悟らせずして敵を倒す。これが魔法使いとしての霖之助の信念だ。 アリスを助けるにしても、直接狒々の息の根を止めるなり、もっと簡単な方法はいくらでもあった。 それでもあのようにややこしい方法をとったのは、ひとえに自分が魔法使いだと悟られぬため。 魔法も使えぬ貧弱な半妖を装っておけば、無用の争いに巻き込まれることはないからだ。 今回の狒々のように無差別に襲ってくる輩でも、こちらを侮っているなら不意をつくなり煙に巻くなりどうとでもできる。 その代わり、彼女たちが得意とする派手な弾幕ごっこはまるで専門外になってしまった。 おそらく八雲紫あたりは気付いているだろうし、勘のいい霊夢もどうだか分かったものではないが。 地下室の入り口を完璧に隠すと、霖之助は店番を再開すべく定位置に座った。 数日後。 「というわけで大変な目にあったわ。 とりあえず誰彼構わず襲い掛かるような妖怪はいなくなったから、安心していいわよ霖之助さん」 「それはありがたいね。お礼に今度は、心ばかり割り引きさせてもらおうか」 「……随分素直ね。逆に不気味だから遠慮しておくわ」 どうやら、アリスの考える霖之助像はあまりよろしくないようだ。 苦笑しつつ、霖之助は少し真剣にアリスに声をかけた。 「それはさておき、アリス」 「何よ?」 「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。君に怪我がなくて本当によかった」 しばし呆然と霖之助を見ていたアリスだが、見る見るうちに顔が真っ赤になっていく。 「な、何よいきなり!? わかったわ! どうせ常連がいなくなったら店の儲けがどうとかってことでしょ!? 女の子が大変な思いをしてきたってのに、仕方ない人ねまったく!」 「そうだね、僕の店の帰り道で妖怪に襲われたなんて噂が立つのはよろしくない。 経営維持に協力感謝するよアリス」 それを聞いて、怒りつつも嬉しそうだったアリスの顔に影が降り、動きもぴたりと止まった。 ゴゴゴゴゴ、という効果音が聞こえた直後、 「あ、あんたって人はぁぁーー!!!」 ムキー!と憤るアリス。 それをのらりくらりとかわす霖之助は、実に活き活きとした表情を浮かべるのだった。 おまけ、というか別ルート? 「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。君に怪我がなくて本当によかった」 しばし呆然と霖之助を見ていたアリスだが、見る見るうちに顔が真っ赤になっていく。 「な、何よいきなり!? わかったわ! どうせ常連がいなくなったら店の儲けがどうとかってことでしょ!? 女の子が大変な思いをしてきたってのに、仕方ない人ねまったく!」 「そうじゃない。店云々じゃなくて、君とまたこうして話ができることが嬉しいんだ」 「あう……」 更なる追撃に声が詰まるアリス。その様子を彼方から覗く影があった。 「アリス……。色を知る年かッッッ!!!」 いろいろとごめんなさい。
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「株主主義」堀江氏はことあるごとに言い続けた。今までの日本では「会社は誰のものか」など、ほとんど議論されていなかった。結論から言うと堀江氏の主張は正しいと思う。僕が4,5年前からずーっと不思議に思っていた事だった。飲食店は心のこもったサービスや、料理が一番大切な事は言うまでもない。細かなサービス、お客さんのニーズにこたえるには、はるかに個人店のほうがやりやすい。それならばナゼ大手のほうが、個人店より圧倒的にお客さんが来るんだろうか?大多数のお客さんは便利さやイメージのほうが優先される。コンビ二やファーストフードはまさに典型的な例だろうと思う。便利さやイメージ、認知度等を作るには結構な資金がかかるので、株価を上げ、たくさんの人に株主になってもらわなければならない。資金が集まれば集まるほど、会社は強くなる。株価が上がれば、社員も当然良くなる仕組みになっている。堀江氏は「会社は株主のもの」とはっきり言う。この考え、仕組みは僕はあまり好きではないが、商法でも株式会社の利益は株主のものと明記されているし、世の仕組みがそうなっている以上堀江氏の考えは合理的だし、正しいと思う。次回は堀江氏のもうひとつのキーワード「シナジー効果」について勝手に書かせていただきます。
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これ放射能ばら撒いて魔法協会は核を防げなかったと喧伝したほうが魔法師の存在意味を失うだろう。 - 2016-11-16 20 26 54 さすがに電撃編集者が止めるんじゃない? - 2016-11-16 21 59 11 魔法の存在自体が人間にとって悪としているのだから、役に立たないことを理由に魔法を否定する主張は出来ないでしょ。それって裏を返せば「魔法は役に立つなら認めるべき」って主張になっちゃうし (2018-05-23 20 26 57) 自作自演は発覚したときに致命的な結果を招く。そんな事したら人間主義関連の人間があらゆる勢力から物理的に消されるだけだな。 (2018-10-25 23 38 23) 殺人事件を魔法師の仕業に見せ掛けて、「見ろ!やはり魔法師は人類に害でしかない!」と喧伝したほうが効率良いんじゃね - 2016-11-17 20 18 33 作者は困ると敵に大亜連合を呼び出してた。けど、それも続かなくて代わりに安パイにネタを提供してくれる存在になったのがコレ。なんでもかんでも反魔法師主義一本槍で通すと飽きる。 - 2018-01-29 01 18 30 人間に許されてるから使えるわけで、奇跡でもなんでもないって科学的にも証明されてるわけで何言ってるのかわからん集団だよな (2018-10-26 02 56 28) まだブルーコスモスのほうが説得力あった。 (2018-10-26 02 57 18) ものすごくわかり易い人達だがね。要は君たちの大好きな嫉妬が根底にあるわけじゃん。人間主義もブルーコスモスも一緒だよ。教義は単なる装飾。自分にない力を持っているのが妬ましい。目障りだ。排斥しよう。を突き詰めていった結果の一例でしょうよ。 (2018-10-26 05 02 02) ブルーコスモスは遺伝子操作を倫理的に否定しているだけ。人間主義は能力を否定している。全然違うよ (2018-10-26 17 01 12) 魔法師開発も遺伝子操作と薬物による強化の産物なのですが…。 (2018-10-27 04 46 52) 遺伝子操作を否定してないだろ。だから説得力が無い (2018-10-27 15 02 11) 元々魔法師人口自体が少ない上、成人を過ぎれば大半が力を失うもの、極端な話持って生まれた才能の違いでしかないけど、感情から来る対立だから馬鹿みたいに優遇されている現状では折り合いもつけ難いだろうね。だから優遇止めたら世代が変わる毎に下火になっていく程度のものだろうね。 (2018-10-26 05 12 29)