約 345,906 件
https://w.atwiki.jp/910moe/pages/2054.html
番長×生徒会長 すっかり暗くなった学校からの帰り道、僕は少しだけ遠回りをして土手の道を通る。 いつも取り巻きのような連中に囲まれている彼が、たまに、そこに一人でいることを知っているからだ。 いた。 何をするでもなく、少年はうっすら雪の積もった河川敷を眺めている。 「よう、会長さん」 音に気付いた彼が振り向き、声を掛けられて、僕は自転車を降りた。 「こんなところに座っていたら冷えるだろう」 「別に」 「…僕を待っていた?」 「俺に会いに来たんだろ?」 あっさりと返される。顔色ひとつ変えない彼に、こっそり舌打ちする。 「随分遅いお帰りなんだな」 「生徒会の仕事で」 「こんな時間までよくやるもんだな。…ゴッコ遊びみたいなモンをさ」 「……まるで」 「あん?」 「いや、」 「言えよ」 「…まるで、君らのやっていることは、ゴッコ遊びじゃないような言い草じゃないか」 伸びてきた腕に胸元を掴まれ、引き寄せられる。だが息が詰まる程の強さではない。 「喧嘩ごっこだと、そう言いたいのか?」 「怒るなよ、つっかかってるわけじゃないんだ」 そう言いながらも、彼が本気で怒っているわけではないのは分かっていた。 「仕方ないじゃないか。君がどうかは知らないけどさ、社会の真似事をするのが学生ってもんだろ。何か、ゴッコじゃないことってあるか」 顔を背けるのを我慢してまっすぐ見返していると、彼はふんと鼻から息を抜いた。 胸元を掴んでいた手が離れ、顎の辺りへと移動する。頬を撫でられて、僕は呟く。 「これだってそうだろ。ゴッコだ」 「黙れよ」 終始余裕のあった彼が、さっと眉をひそめる。 急に何だっていうんだ。本気の不機嫌を感じて僕は肩をすくめた。 初日の出
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/3276.html
■白刃取り 世界樹の迷宮Ⅱに登場するブシドーのスキル。自分に来る攻撃を一定の割合で無効化する。 刃に限らず魔物の突撃だろうが炎や雷だろうが全て無効化する。前提はやや重いが無駄になりにくいステータス強化なのも悪くない。 ブシドーは前衛職なのに耐久力が低いので、相手の攻撃を無効化できるのは非常にありがたい。 実体の無さそうな攻撃も白刃取りするブシドーさん、パネェっす。 イメージ的には『バキ』の「前羽の構えッ!?」「マ・ワ・シ・ウ・ケ……見事な」 はっきり思い出せないけど、柏手で色々吹っ飛ばす人が昔なんかにいたような・・・ 何処ぞのシミュレーションで猛威をふるった。 「ブレス白羽取りィーーーッ!」「美しい!」 残念ながら無属性には発動しない模様。 ↑もし核熱とか止められたら超人類だったな 去れ永久にはかわせたような 銃弾は白羽取れるがカウンターは受けられない…別ゲーの話 我に従え→しゃきーん☆ 昔どこぞの仮面のニンジャマスターが「光線白刃取りィ〜!」とかやってた 白刃取りだけでなくパリングみたいに刀で弾いたりもしてそう。ブレスとかは 白刃取りで剣を奪えないのだろうか 刀を咥えたブシ男「これぞ真剣白歯取り、なんちゃって」 ↑舌が切れて首討ちならぬ『舌打ち』ってか?つまらんこと言いやがって、ちっ! これのおかげで 夜幼子戦のブシドーの生存率が高い 今更だが、回避じゃなくてパリィ。 白刃取りってレベルじゃねーぞ! 「火薬を詰めた子犬を投げ入れ炎を四散させた故」「押すか引くかしなければ斬れぬ 安泰じゃ」「石で出来た狩衣故 燃えぬ」 無形の力も白刃取るのは極意到達者っぽくて良い感じ。 剣豪イメージにも合っているし以降の作品でも欲しかったスキル コメント
https://w.atwiki.jp/yaruopokenaru/pages/409.html
, ¨  ̄¨ ─ - 、 / 、─ \ / / ゝ、 ヽ / i 彡/ \ヽ\ヽ! |! | / ` ゝ、 \ヽ |! l.∨ 寸tッk ri_リ | |ス f゙´ l b, ゝ', l∧ l l ! 〔!ヽ. -=ッ′', l ', l l ! | へ /リ从! r‐、 リ!从l___>ー‐ ___ { \( ___ / 〕 / \ ,. ─ ム | ̄//r ,.ィつ ー/ \ / Υ ̄¨>|._//<¨ ̄ ̄ヽ i \ / |r 二 / i下 ヽ二ヽ/ | \ / / // |! \ | \ / / ∠ 〃 |! ヽ | } / / /___,|r─‐一´ ! l l l マ ∨乙_) | ‐──/ l ヽ 〉〉// l // ̄ ̄_] \ \ //∧ `ー┬─f__f \. \ ヽ/// ', / ヽ \ 113スレ目(115日目)に登場。リッシ湖の畔のボート小屋の付近にいた、鞭を持っていた女性。 ボート小屋を睨みつけていたが、舌打ちをしてどこかへ行ってしまった。 御剣怜侍の友人の検事。まだやる夫と面識はない。 134スレ目(185日目)、イッシュ地方・ホドモエシティの舟渡・ウンディーネで正式登場。 ウンディーネが襲撃されていたことを聞きつけ応援に現れたようだが、すでに事件は解決した後であった。 ところが、そこに居合わせたやる夫のことを犯人と誤解して鞭で襲い掛かってくる(この時愛野アイが叫んだことで名前判明)。 誤解が解けた後やる夫に許してもらい事なきを得たが、別れた後念のために調査しようと内心で思っている。 155スレ目(234日目)、アリシア・フローレンスの友人で、彼女からの依頼でイッシュ地方のウンディーネの様子を度々確認にきているらしい。 アリシアは「厄介な人たち」に狙われており、ウンディーネが買収にあいそうになった時も助けになったという。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/50417.html
【検索用 はいふりっとへいへ 登録タグ VOCALOID かごめP は 彩 曲 曲は 鏡音リン 雲丹】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:雲丹 作曲:雲丹 編曲:雲丹 絵:彩(Twitter) マスタリング:かごめP 唄:鏡音リン 曲紹介 『乱されず生きていたいです』 曲名:『ハイブリッドベイベ』(はいぶりっどべいべ) EP『2U22 EP』収録楽曲。 歌詞 (PIAPROより転載) 震えるハートの解体新書 探し求め履き潰すエヴリデイ 割に送る日々は低血糖 ダラリと伸びたガム様の虚無を噛む 大事件と天災の洗礼よ その狭間から零れ落ちた雑種 為す術なければ受け流せ 無抵抗の型でもって解脱 ハイブリッドベイベ 明後日向いて 歩いていると思われがちですが ハイブリッドベイベ 来世向いて 歩いているもんで お構いなく 襲い掛かる日々の耐心書 夜な夜な求め彷徨うハイカロリー 五感誑かせ溢れるコンテンツ 幸せのサブスク月々いくら 先走る天才の先例よ 背後から拾い集めた雑種 持て余す絶望の書き損じ 人並みの不幸は間に合ってるんで (No thank you…) ハイブリッドベイベ そっぽ向いて 歩いていると云われがちですが ハイブリッドベイベ 目を逸らして 歩かなきゃ進めない こんな世界です ラッタッタッタラッタッ 失敗したって死にゃしない ラッタッタッタラッタッ だから残酷なんだ ラッタッタッタラッタッ 成功したってゴールじゃない ラッタッタッタラッタッ 乱されず生きていたいです ハイブリッドベイベ 我が道を 歩いていると舌打ちされますが ハイブリッドベイベ 群れていたって 呆気なく捨てられる そんな世界です ハイブリッドベイベ そっぽ向いて 歩いていると云われがちですが ハイブリッドベイベ 目を逸らして 歩かなきゃ進めない こんな世界に誰がした? ラッタッタッタラッタッ 失敗したって死にゃしない ラッタッタッタラッタッ だから残酷なんだろ ラッタッタッタラッタッ 成功したってゴールじゃない ラッタッタッタラッタッ 乱されず生きていたいです 乱されず死んでいきたいです コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/libre/pages/37.html
. MizLy*clubマスター MizLy* 自由なクランを作ってくれた。 なんかすごい人。 強い人。変態AIM。 オフィサー 式武者 癖は溜息。ハァハァ M1ガーランドを愛しています(一瞬で3発叩き込むくらい) 凡人、ただひたすらに凡人 桜 クランで一番口が悪いのはこいつ。 暴言厨。 Everyday舌打ち(*・ω・) ちっちっちっちっちっちっちっちっちっ(#^ω^) 俺だよ撃つなよ 常に眠気Maxな暇人。 スカイプで繋ぐvcは俺だよの家である。 杓子 突撃厨。 Everyday雑魚(゚Д゚≡゚Д゚) ただし、移動速度はクラン1 山田夜業 どんな武器でもガラクタにしてしまう人。(耐久度的な意味で) 暇なときに味方にいたずらをする事多し THEネタ要因、完全に戦力外です(笑)。 へんちゃい 変態。毎日が発情期。 時々無駄にAIMがやばくなる おにゃの子とたっくん逃げてー! アンノウンX うちのクランの唯一の一般人! しかしここんところくすんできて・・・! M4使いでヘッドカンカン抜くプロ。最近はParaに浮気ちゅ(ry 肉の棒。(^ω^) じょんすみすぅ 脱衣要員。 何かあったらじょんすみが脱ぎます。 何もなくても脱ぎます。 脱げよたっくん^q^ xBeeTaN*Hx たぶんうちのくらんで最年少? 昔のクランでお世話になってたけどもろもろありうちのクランに入隊。 発狂系男子だったがうちのクランでは聞き専になってしもーた(´・ω・) マスターの意志を受け継ぎEBRを購入したが・・・!? メニィ メニィさんも昔のクランで一緒だったが野良戦で我がクランに勧誘→入隊。 人見知りのつっこみ要員。 G3A3で鍛えたこともありFGの使い手。 最近はぐろーざ使ってるのを良く見ますがね( ω ) .適当にかきまつた。 各自編集したり付け加えたりしておいてくださーい。 さくらい
https://w.atwiki.jp/kanjihome/pages/49.html
【喃】 総画:12画 音訓:ネン、ナン、ダン、のう 字義:①人に呼びかけるときにいう語。のう。 ②しゃべる。口ごもってしゃべる。 なんなん【喃喃】 小声でつまらないことをいつまでもしゃべり続けるさま。 【喩】 総画:12画 音訓:ユ、たと(える)、さとす 字義:ほかの例を引いて、ある意味・内容をさとらせる。たとえ。 【喇】 総画:12画 音訓:ラチ、ラツ、ラ 字義:らっぱ。 らっぱ【喇叭】 楽器の一つ。 【喨】 総画:12画 音訓:ロウ、リョウ 字義:音が響き渡るさま。 りょうりょう【喨喨】 音の明るく澄んで鳴り響くさま。「―たるトランペットの響き」 【嗚】 総画:13画 音訓:ウ、オ、ああ 字義:悲しんだり泣いたりする声。また、悲しみ鳴くこと。 おえつ【嗚咽】 声をつまらせてなくこと。むせび泣き。「遺体にすがって―する」 【嗅】 総画:13画 音訓:ク、キョウ、か(ぐ) 字義:においをかぐ。 きゅうかく【嗅覚】 臭いを感じる感覚。 【嗟】 総画:13画 音訓:サ、シャ、あ、ああ、なげく 字義:①舌打ちの音。 ②嘆く。 えんさ【怨嗟】 うらみ嘆くこと。「―の声 【嗄】 総画:13画 音訓:シャ、サ、(か)らす、(か)れる、(しゃが)れる 字義:声がかすれる。 かれる【嗄れる】 声がかすれる。しわがれる。また、声が出なくなる。「歌いすぎでのどが―・れる」 【嗜】 総画:13画 音訓:ジ、シ、たしな(む)、たしな(み) 字義:愛好すること。 しこう【嗜好】 ある物を特に好み、それに親しむこと。好み。主に飲食物についていう。「―が変わる」「日本人の―に合う」 【嗤】 総画:13画 音訓:シ、わら(う) 字義:ばかにしてわらう。あざわらう。
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/5598.html
■展開床 世界樹と不思議のダンジョンに登場するダンジョン内の床ギミック。 踏むと通路にいる仲間を部屋の中に表示されている範囲内に自由に配置できる。 赤ポテチ こちらも何度か踏むことで琥珀床と同じ効果を得られる。ちなみに公式動画では「明太子味のポテチ」と言われていた。 モンスターが部屋に密集している可能性があるで 展開床から周囲一マスにPTメンバーを好き勝手に配置できるのは便利。ただ、ぶっちゃけ踏みまくって壊してTP回復したほうがいい気がする。 探索砦の床が赤いのでそこにこれがあっても分かりづらい 下ボタンで位置をいちいち切り替えるより、普通に場所指定させて欲しかった。 メンバーを配置したい状況に限って無い罠。 踏み壊しても琥珀床と違ってFPは回復してくれない。TPの回復量自体は琥珀床よりずっと多いが。 展開? ただのTPタンクだろ? 遠すぎなければワープの罠で飛んでった仲間も合流させる事ができる、事もある 踏み壊すとPT全員のTPが5回復する。そしてそっちの方がメインと化している現状 ↑名前のわりにTP回復目的の方が有用なので仕方がない。 赤ポテチの使い方がよく解らず早々に食ってしまう ピザポテト 4人で踏んでも壊れないと舌打ちして引き返す程度の存在感 この床の上で挑発をしてから展開を選択できる。第8迷宮突破してから初めて気付いた。展開は1回の行動扱い、と。 ワープの罠で離れた仲間をこれで呼ぶ場合、孤立した側からでは呼べなかったが、残された側からは呼べた。恐らく、近くにいる人数が多い方に引き寄せられるのだと思われる。 梅味のポテチと思った俺は異端なのか…? カラムーチョ派ならここに コメント(※500文字まで)
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/1134.html
有栖学園中央に位置する場所には、巨大な時計塔が存在する。 有栖学園建設当初に一番最初に作られた時計塔である。 何百回と補修され存在するこの巨大な時計塔は、もはやすでに有栖学園のシンボルでもある。 それは、表世界でも裏世界でも…… そんな時計塔の下に一人の少年が居た。 ボサボサの頭をした少年は、時計塔を見上げる。 現在、時計塔は補修中で時計塔事体は見えないが、それでも時計塔の背に見える月は綺麗だった。 「こんな所でボサッとしてていいのかな? 少年」 時計塔を見上げていた少年は、掛けられた言葉に瞬時に声の主が方へと振り向く。 少年は、少々の焦りを覚えた。 気づかなかった。 声の主は、白いコートを着た男で少年と同じ様にボサボサの頭をしていた。 男の口元には笑みが浮かんでいる。 「アンタ……」 「僕かい? 僕は……何と言えばいいのかな?」 男の口調に少年は不思議な苛立ちを覚えた。 少年は、何が起こっても良い様にと思考を切り替える。 少年は、不思議な苛立ちを覚えていた。 その苛立ちの原因はわからない。思考を切り替えた今もその苛立ちの感覚は残る。 「そうだな……僕は……君の、君たちの敵だ」 男は、笑みを浮かべた。それは不快な笑みで実に相手を蔑んだ笑みだった。 少年は跳ぶ。笑みを浮かべた男へと…… しかし、男は慌てた様子も無くその白いコートの内側に手を突っ込みとあるモノを取り出した。 「さぁ、がんばっておいで……愛しい娘」 それは人形。 その色は黒く紅く。紅く紅く黒く朱い。 少年は、驚いた。 その男が人形を取り出した事にではない、その人形の容姿を見てだ。 その人形の容姿は、少年には実に身近な人物そのものだった。 少年は、短く舌打ちをした後、片手で印を組む。 それは、召喚の印であり少年の相棒である人形を召喚するだけのモノ。 「来い……ロスヴァイセ」 戦乙女九姉妹の一人の名前を持つ人形。 少年が創り出し少年と共に戦う人形。 『何ダ、マスター。御用事カイ?』 「あの人形を頼む」 『ヘイヘイ』 ロスヴァイセと深紅と呼ばれた人形が肉薄し己の獲物を手にぶつかり合う。 『オ前、名前何ダ?』 『私は……私は深紅。深き紅の深紅』 『良イ名前ダナ! 良イ名前ダ! コンナ場所デ無ケレバナ! 茶デモシタカッタ!』 『そうね。そうね。実に残念ね? 貴女と美味しい紅茶でも飲みたかったわ』 ロスヴァイセの大太刀と深紅の杖が、幾度と無く衝突し甲高い金属の音と鈍い音が響く。 ロスヴァイセは笑う。上機嫌に。 深紅は笑う。役立てる事に。 二つの少女人形は笑いあいながら戦う。 「君の人形。僕の人形。どちらが勝つかな?」 「さぁ? その前にお前を倒せば終わりだと思わない?」 少年は、右手から黒く実体無い不安定な剣を男に向けて振るった。 男は、笑いながらソレを回避し少年に向けその手を振るう。 何も持っていない男の手。しかし、少年は背筋に走った悪寒と共に男の手の直線状から横に跳んだ。 少年の後ろから聞こえたのは、何かの倒壊音。 「糸か!」 「あれ? 一発で分かったのかい? すごいな」 男は、相変わらずの笑みを浮かべたまま頬を掻いた。 男が使ったのは糸。それも見えないぐらいに極細で凶悪なほど鋭利な糸。 少年は眼を細め男を睨み付ける。 笑う男と睨む少年。 無言の時間。沈黙の時間が流れた。 「おや……どうやら、深紅と君に人形の戦いが終わった様だね?」 「…………」 男の言葉に、少年はロスヴァイセと男の人形深紅が戦っている場所を見る。 ソコには、お互いの獲物に貫かれあう二体の少女人形。 そして笑いあう二体の少女人形。 『相打チッテェ奴カ』 『そうね。そうね。相打ちだわ』 『ケケケ。今度ハ御茶デモシヨウゼ?』 『そうね。そうね。いつか御茶でもしましょう?』 二体の少女人形達は、そんな事を言い合いながらお互いの体からお互いの獲物を引き抜く。 引き抜いたと同時に二体の少女人形はその場に倒れ付した。 男は、自分の人形である深紅に歩み寄り深紅を抱き上げた。 「酷い姿になったね? 深紅」 『ごめんなさい。お父様』 少年も同じように自分の人形であるロスヴァイセに歩み寄り見下ろす。 無論、男の事を警戒し忘れはしない。 「酷い様だな? ロスヴァイセ」 『ケケケ。久々ニ良イ戦イダッタゼ? マスター。先帰ラァ』 ロスヴァイセはそう言うと、その場からかき消えた。 少年は、改めて男を見る。 「あー、今日はコレぐらいにしておこうかな? ねぇ?」 「知るか。お前と僕はまだ戦えるだろう?」 「んー、そうだね? でも、そう急ぐことじゃないと思わない?」 男は、笑いながらそう言う。 「なぁに……本当に戦(や)り逢うのは、また今度でね?」 「…………」 男の言葉を聴きながら、少年は右手に黒い不安定な剣を握る。 しかし、それは次に男から掛けられる言葉に霧散し少年を驚かせ、男は消えてしまうのだった。 「また会おう。桜田JUM君?」 気がつけば男の姿は無い。 少年……JUMは、舌打ちした。苛立ちと共に。
https://w.atwiki.jp/nicorap_lyric/pages/608.html
完成された人間はつまらない なんて口にしてみたら、「見たことあるんですか?」 と笑われた。君への皮肉のつもりだったのに、 生憎、伝わらなかったみたいだ。 知らないくせに、と舌打ちを添えて呟いて、 僕とは違う地を見据えて歩き出す。 知ってるよ。完全な人間。 もう何年も一緒なんだから。(一緒なんだから。) 自分にないものを見つける度に、悔しい思いをした。 僕の目の前で障害を押し倒して、君はそれを容易く得る。 比べて僕が得るのは、 ポケットに入るような安くちっぽけな部品。 完成には程遠く、喉の奥でほどけ零れそうになる 妬みの言葉を必死に抑えて、 涙を流し同情を誘う。 誰が見てもそんな僕は、未完成人間。 どうやったら君の様に。 僕だって完成されたいのに。 そうだった部品が足りない。 何処に落ちているのかな。 どうやったら君の様に。 僕だって完成されたいのに。 そうだった部品が足りない。 何処に落ちているのかな。 僕の気持ちが解らないの? 僕の気持ちが解れないの? 傷付いた殻は剥がれ、内臓をこんなにも曝け出しているのに。 知ってた? 君の下に滴る血は僕のもので、 敷いてた絨毯に染みてた。 よく見てみなよ。 部品が欲しい? そんな歳になっても完璧な自分が解れない? そこまで馬鹿じゃないよね。 くだらない嘘が、あぁ鬱陶しい。 未完成とは違う。君は醜いモノを視界に入れたくないだけ。 君とは違う未完成人間を―― どうやって どうやって どうやって どうやって (物足りない) 物足りない 物足りない 物足りないよ まだまだ どうやって どうやって どうやって 満たせばいいの まだ足りない まだ足りない まだ足りないの あらあら こうやって こうやって やるんだって 教えてあげたいけど Lyric by ノベル Track by GUMI
https://w.atwiki.jp/immensus/pages/53.html
現れた気配に、武井も久保も気を取られた。だが、それは女も同じだったようだ。二人の人影に、全員の動きが一瞬だけ鈍った。 しかし、女はまさに一瞬で立て直していた。はっと気付いたとき、女は久保を間合いに取り込んでいたのだ。 しまった。だが、女は久保の放った牽制のワン・ツーを避けただけで、一撃をくわえようとはしなかった。 なぜ。思いかけたとき、地を滑る金属音がした。視界の端を、銃が滑っていった。久保が持っていた銃である。女が、地に落ちた銃を、足で蹴り飛ばしたのだ。 そちらに意識を向けることは、それ以上できなかった。もう目の前に女がいる。久保との位置。前後を挟む格好にはなっていない。 女から来た。首筋に寒いものが走る。とっさに腕でかばったが、思わぬ衝撃がきた。 手刀である。見えなかったが、間違いない。ここにきて新手。 右足の付け根辺りに、痺れるような痛みが走った。思わず体が折れ、二歩よろける。気を取られたところを、蹴られたのだ。久保が、短く声をあげた。 顔を上げて体勢を立て直したとき、女は久保の大振りな拳をかわしていた。 舌打ちしたくなる。久保は、殴り合いが専門というわけではない。女もそれを判っている。どこで気付いたのか、そこまでは考えないようにした。 こちらが間合いを詰めた瞬間、女は久保の脇に回りこんだ。久保の反応よりもはやく、女は久保の胴に一撃入れたようだ。 久保が邪魔になった途端、女は背中を見せた。そのまま、コンテナの隙間に突っ込んでゆく。 藤本。すぐに判った。 「久保っ」 言うだけで、駆けた。仕留めることに意識を集中させすぎていた。女の目的は藤本なのだ。そして、自分たちはそれを回避するために女をマトにしている。 コンテナの間に入って数秒したところで、女は右に消えた。追って入ったところで、左に。さらに左。 今度は隠さずに舌打ちした。ここのコンテナは、四台四方の縦二段、つまり八台ごとに空間を持たせてあるのか。 追って曲がったところで、右。左。右。次第に距離が空いてゆく。ふと、頭に疑問がよぎった。 女が右に曲がったのが見えた。もう、コンテナ二台分離されている。走っていると、コンテナを強く叩くような音が数回聞こえた。 曲がった先に、女はいなかった。 「武井」 「上だ」 向こうから現れた久保に叫んだ。 「まさか」 久保が言いながら、腰から銃を抜いた。コンテナは縦に二つ積まれているのだ。たしかに、本当にこれをよじ登れるのか。それも、短時間でだ。 だが、いきなり消えたのは事実だ。それにあの女である。 「ないとは言えん」 注意しておくに越したことはなかった。 久保と手振りでやりとりし、足音を消しながら動くことにした。上と横。人影はない。 こんなことをする必要がない。さっきよぎった疑問は、はっきりしたものになってきた。藤本を追うなら、こちらを振り切って走ればいい。 最初から、藤本ではなく、我々を狙ってここに来たということか。だが、向こうはここの土地勘などないはずである。この区画に入ってから決めた、ということだろうか。 眉に流れてきた汗を、グローブの甲で拭った。 息を潜めていると、思い出したように暑さを感じる。それでなくても、あんな女が相手である。背中はとうに、汗にまみれている。 今いる場所では、コンテナが蔭になって陽射はないが、空気に熱が伝わり始めている。 次の隙間まで来た。陽射が顔を焼く。横。同じ歩調で、久保も来ていた。 ふいに、地面に影が走った。上。黒っぽい、足が二本見えた。やはり上。前方のコンテナに飛び移ったのだ。だが、足音はしなかった。 「どういう歩き方をしているんだ、あいつ」 久保が、眉間に皺を寄せた。どうやら同じことに気付いたらしい。空のコンテナの上で、足音を消す。できるだろうか。考えかけたが、今はどうでもよかった。 上に意識を集中したまま、久保に進む合図をした。こちらから姿が見えないということは、向こうもこちらの姿を確認していない、ということだ。 次の隙間。狙うとしたら、そこか。不意打ちという可能性もある。次までに何もなければ、そこが狙い目だ。 足音を殺しながら進む。女。少しも、こちらからは姿が見えない。どうするつもりなのか。 狙いは我々でもないのではないか、という気がしてきた。もし、あの場所を離れるのが目的だったとしたら。 二人の人影。男女だったが、カップルではなさそうだった。女のほうは、あの空間に飛び込んできたようでもあった。 もし、二人が女の仲間であったとしたら。分散するだろうか。 ありえる、と思った。全員が同じような化け物でも、女だけが突出しているにしても、集団になるメリットはあまりないだろう。 次の隙間に来た。今度は、久保が先に着いていた。コンテナの上へ銃を向けている。 その背後に、人影が見えた。