約 2,015 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3068.html
歳末の大宴会も終わり、今年も残すところあと二日となった。後は年越し宴会を待つのみだ。 まどろっこしいからいっそのこと三日連続正月含めてぶっ通しで宴会やろうよ、というアル中チ ビ鬼の提案は一蹴されている。開催会場の設営者が直々に「いやよ」の一言と見事な三白眼で断っ たのだ。そりゃ当然だ。一週間も延々騒ぎ通した挙句、博霊神社には何の見返りも無いのだから。 しかし、年越し宴会の開催は、皆の熱心な説得により開催される運びとなった。これには鬼も喜 んでいたので、ある程度の満足は得られたのだろう。博霊の巫女による最大限の譲歩だったのだろ うが、彼女は宴会の開催決定にうんざりした表情をしていた。 俺は、その年越し宴会のための鋭気を養うため、早々に帰路についている。今頃は三次会になだ れ込むところなのだろう。しかし、俺は年越し宴会で倒れるわけにはいかないのだ。しっかりと体 力を戻さねば、新年を昏倒した状態で迎えることになる。そんな一生の汚点を抱え込むわけにはい くまい。かなりの人数に引き止められたものの、必死に断りの文句を並べ立て、何とか解放しても らえたのだ。年越し宴会ではひどい目に遭わされそうだという確信もこのとき生まれた。そうなれ ば、酔った勢いを装って、あのチビ鬼の瓢箪を踏み割ってやろう。いっぺん泣きを見せてやらねば ならないのだ。もっとも、そういいながら実行に踏み切ることは無いだろう。 酔いを醒ますように、涼やかな夜風が吹く。今日は幸運なことに雪は降っていない。地面にはし っかりと根雪が積もり足場は悪いが、横殴りの雪が降るよりはましだ。酔いがさめる所の話ではな くなってしまう。 確かな足取りを保ちながら、家路を急ぐ。酔いが醒めてくるとともに、冬の寒さが身体の節から 沁みてくる。これは早く家について焼酎かなにかで寝酒に興じるのがよいだろう。もう一度身体を 暖めてからのほうが、俺の場合寝付きが良くなるのだ。 我が家への道のりもあと少しとなってくるころには、自然と俺の歩みは速くなる。寝酒を夢見な がら歩を進めていくうち、俺は妙な違和感に気づいた。 ――家に、灯かりが付いている。 俺は、まだ酔っているのかと自分に呆れながら、もう一度我が家の窓を見る。 ――台所の方が、やはり、明るくなっている。 再度、括目する。 ――居間の窓が割れていた。 三度、括目する。 ――何かが、室内で蠢いている。影が上下に揺れていた。 「不味いだろ……」 自然と呟きが漏れ、嫌な予感が脳裏を過ぎる。何者かが、俺の家の中でなにかをしている。この 状況を楽観視できる人間がいるなら、俺はすぐさまそいつをどこかの滝壺に突き落とそうじゃない か。骨は、白狼天狗の椛ちゃんが拾ってくれるだろう。 とりあえず、俺は現実から目を背けてはいけない。家の中に居るのが、喩え夜盗だろうと妖怪だ ろうと、立ち向かわねばならないのだ。我が家を守るには一所懸命。それ相応の努力労力を惜しん ではいけないのだ。 俺は深呼吸を何度もし――それでも心臓は落ち着きを取り戻さなかった――、決心を固め、玄関 の戸を、音を立てぬように引いた。 土間を通り過ぎ、静かに下足を脱ぐ。扉の隙間から、薄暗い居間で何かが飛び跳ねているのがわ かった。新種の妖怪だろうか。それとも気の狂った盗人だろうか。そのどちらとも判別は付かなかった。 意を決し、居間の扉を蹴り開けて、直ぐ脇にある電気のスイッチを入れた。 卓袱台の上に何かが在る――否、居る。“そいつ”は、跳躍運動をするように飛び跳ねながら、 百八十度反転し此方を向いた。 「――ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!」 どこかで見たような面をした饅頭のような柔らかさをもった生首が、気色の悪い顔でそう言った。 実に愉しそうな動きで、そう言った。 俺は、“そいつ”から視線を外さぬように後退し、再び居間の扉を閉めた。 ○ 居間からは、まだゆっくりコールが聞こえてくる。拍子抜けしてしまった士気をもう一度上げる ために、深呼吸をした。 噂に聞いたことはあったが、実際に見るのは初めてであった。 『ゆっくりれいむ』 それが、居間に居座っていた饅頭に付けられた名前だ。 博霊の巫女の顔とよく似てはいるが、巫女本人とは何の縁も関係も無いとのことだ。 完全に生首であるその全貌。そこはかとない苛立ちを覚えさせるその表情。その視線に捕らえた ら、人妖問わずゆっくりしていくことを望むという奇怪な習性。中身は餡子などが詰まっていると いう、まさに饅頭そのもののような性質を持っているのが、先ほど相見えたゆっくりれいむである 。他にも、『ゆっくりまりさ』、『ゆっくりれみりゃ』、『ゆっくりふらん』といったように、幻 想郷に住む妖怪や魔法使いなど、よく似た饅頭状の生物、通称“ゆっくり”の存在が明らかになっ てきている。台所の方でも何かが蠢いていたことから、どうやら他の“ゆっくり”も乱入している ようだ。 多くの評判に拠ると、ちらりと見たくらいの内は、そのもちもちとした顔つきと目が可愛らしく て庇護欲が沸いてくるものの、じっと見つめているうちにその半開きの口と表情の全体的なバラン スに腹が立ってくる、とのことだった。中身にたっぷりと詰まっているのは、大半が餡子であり、 これがなかなかの美味らしい。そのための加工所まで出来たという。 確かに、俺も今一瞬見た限りでは、ぽよんぽよんと楽しそうに跳ねている様子は見ていても可愛 いと言えるかもしれないし、和んでしまうかもしれない。 だが、同時に我が家の居間に広がっていた“惨状”もしっかりと視界に捉えた俺は。ひとつの確かな結論を導いた。 間違いない。 間違いなく、今、こいつらは―― ――調子に乗っている。 外にある納屋から得物を持ってきた俺は居間に通じる戸の前に一口大の饅頭を置き、ゆっくりれ いむの横幅と同じくらいに開放した。饅頭は、貰い物として近所から受け取ったものだが、生憎俺 は和菓子系統の甘いものがあまり好きな方ではないのでそのまま放っておいたものだ。はっきり言 って、食べられる状況ではない。辛うじてカビがあまり生えていないものを選んでおいた。 「ゆ! おまんじゅうさん、そこでゆっくりしていてね! れいむがたべてあげるよ!」 居間から嬉しそうな声が聞こえた。間もなくして、グシャ、ビリッという音も聞こえてきた。先 ほどは“ゆっくり”にだけ視線を取られたが、恐らく卓袱台に置き放してあった食器や本の類が壊 されていたのだろう。やはり、こいつらは調子に乗っている。 やってくる。ゆっくりとした動きで影が近づいてきた。 ――勝負は一瞬で決まる。 気色の悪い顔の半分が引き戸から見えた瞬間、反動をつけて引き戸を一気に閉めた。 「ゆっ!?」 『プビュッ』 扉に腹立たしいほどにやわらかい感触が伝わる。ゆっくりの身体がぶにょっ、と形を変え、口は 火男(ひょっとこ)のような形になった。同時に口から中身の餡子が少し飛び出した。扉を完全に 引き開けると、ゆっくりれいむは床に力なく転がった。しかし飛び出した餡子は全体の三パーセン トほどだろう。これくらいで死ぬとは思っていないが、死なれては困る。俺はゴム手袋をつけて気 絶したゆっくりれいむを捕まえると、こぼれた餡子を中に入れてから丁度いい大きさの水槽に逆さ まにぶち込んだ。蓋は強力なテープで幾重にも貼り止め、ダンボールで周囲を覆った。 興味本位で、ゆっくりれいむから飛び出した餡を回収する。甘ったるい香り。指先に乗った分だ け味見してみると、意外なことに、甘味の嫌いな俺でもおいしいと思えた。なるほど、餡菓子の元 になり人気を博すのも理解できる。 ○ ゆっくりれいむと“遊んであげたい”欲望には打ち勝ちがたいものがある。玄関の下駄箱の上に 水槽ごと放っておいたが、早くも目を覚ましたゆっくりれいむは何やら叫んでいる。出してほしい ようだが、そうはいかない。コーヒーセットなどが入った食器棚の中身をひっくり返しておいて、 生きて住処に帰れると思っていただいては困ると言うものだ。これだけの食器を集めるまでに、何 度香霖堂に通ったと思っているのだろうか。ゆっくりれいむとは数年間を懸けて償ってもらうとす る。ゆっくりたちに住処はあるのか気になるところでもある。あるならば、一度足を運んでみたい ものだ。その理由は、ここで語る必要はないだろう。 さて、今、俺の目の前の床下に居るのは、頭を(全身を、のほうが正確なのだろうか)ぺしゃん こにし、餡子をだらしなく零して、ピクリとも動かなくなったゆっくりまりさである。もはや、こ れは数分前まで飛び跳ねるように動き、「ゆっくりしていってね!」と気色悪い顔で言っていたと は思えない状態になっていた。 唐突にストーリーが動いたため、動揺している方がいらっしゃるであろうことも加味し、今起こ ったことを詳細に告げるべきだろうと思う。 居間から台所に続く扉を開けた瞬間、扉を弾き飛ばすような勢いで身体を突っ込んできた者がい た。それが、ゆっくりまりさだった。 「ゆっくりしていってね!」 心にも思っていない言葉を投げかけると、ゆっくりまりさは俺の足にへばり付く様に飛び跳ねな がら、「ゆっくいひへいっへへ!!」と御決まりの文句をのたまった。 先ほどのゆっくりれいむと比較しても、このゆっくりまりさは随分と挑発的な顔つきに見える。 上目を見ているからなのかもしれないが、見ようによっては偉そうに踏ん反り返っているようだ。 しかも唇の端がやたらと上がっている。ゆっくりの中には、まあ可愛らしい(と言われているがそ れほどでもない)顔つきのものと、完全に人間をバカにしているような表情をしているものがいる らしい。このゆっくりは後者のゆっくりなのだろう。 ただ、ゆっくりの多くは、自分が入った家に住んでいたもの概要がそのときに誰も居なかったか らという理由で自分のものだと言い張るらしい。このゆっくりまりさにその兆候は見られないが、 しかし、その下膨れの頬はさらに膨らみ、滑舌も非常に悪かった。何かを口に含んで話しているの がすぐに判った。 「ま、まって! まいさにらにしゅるの!! ゆっくいしてね!! あなひへへ!! ゆっくいへ きないならどっかきえへね!!」 何も訊いていないはずなのだが、ゆっくりまりさを捕まえた瞬間、そいつはそう言った。これは 何かをやっていたに違いないと思い、ゴム手をつけた右手を口に突っ込んでかき回した。 「ゆ、ゆっふりやっへね!」 訳の判らないことを言ったので左手でぶん殴った。その感触はあまりに柔らかく、全身に戦慄の ようなものが走った。そして、右手にゆっくりには有り得るはずのない固い感触があったので、そ れを捕まえて取り出した。猶もやかましいゆっくりは、向かい側の壁に投げつけた。ゆっ、と言い ながら床に伏せた。というか、転がった。 手の中にあるのは桃の缶詰めだった。顔面饅頭は缶詰の蓋を開けることは出来ないため、缶をそ のまま飲み込んで味わっていたようだ。これでも美味しかったのだろうか。氷精並に頭も弱いらし い。いや、チルノでも缶切りくらいは使えるだろう。というか、使えていてほしいものだ。 気持ちの悪い体液に塗れた桃缶をゆっくりまりさに投げつけた。 「ゆっ!」 ぼぅよん、と身体を震わせながら痛みに耐えているらしく、その醜い目は次第に潤み始める。缶 詰は眉間に当たったのだが、この饅頭にも痛覚はあるのだと実感した。 「おじさんなにするの!! それはまりさのものだよ!! どうしてかってにとるの!! どろぼ うはよくないよ!!」 何を言うのだろうかと思えば、逆切れだった。そして、ついに自分のもの発言、いいようによ っては“ジャイアニズム発動”と相成ったわけだ。何を言ってやってもこの不細工バカ饅頭には理 解できないと決定づけた俺は、一跳びにゆっくりまりさの転がっているところへ走った。そして、 俺の全然ゆっくりでない動きに怯んだところを捕まえ、小刻みに震わせるように揺すった。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 最初は混乱したような表情を浮かべていたが、次第に熱を帯びたように逆上せた視線を揺らし、 頬を赤く染まりはじめる。小刻みに揺することで発情するということは、広く公にされて久しい情 報である。 ――感じさせてどうするのか? これは、あくまでも“餌”に過ぎない。 「ゆゆゆふふぅ、ゆゆゆゆうぅ……、ゆっ!!?」 生意気にも、随分と感じていただいたようなので、ゆっくりまりさを床に強く放り捨てる。快感 に身を委ねすぎていたせいか、耐性を立て直せずにまりさは顔面から床に衝突した。すぐさま、ゆ ゆゆといいながら俺を見上げる。 「もっとゆっくりしていってよー!」 もっとしてほしかったのだろうか、俺の足元で顔を真っ赤にして飛び跳ねている。物足りないあ たりで止めておいたのだ、その反応は当然と言える。 しかし、このときゆっくりまりさは、自分の欲望に正直になり過ぎであり、俺の右手に握られて いる納屋から引きずってきた得物の一つである棘付き鉛バットの存在を失念していたことで、自ら の死期を大幅に近くした。 「もっとゆっく……、ゆゆ!? ゆゆゆゆゆべべっ!!?」 我が家に轟音が響いた。 飛び跳ねた瞬間を見計らって、渾身の力を振り絞って鉛製の棍棒を振り下ろした。棍棒が床に接 触したとみるや、床は木っ端微塵に弾けた。ガリガリと床を削りながら棍棒を床に引き上げると、 その下では最初のような状況になっていたというわけである。総重量七十キロだ。饅頭如きがこの 重さに耐え切れるわけが無い。 しかし、こうしてしまってから俺は気づいてしまった。後処理が非常に面倒だ。このままにして いては、床下に夥しい黴が繁殖してしまう。いくら床を修理しようが、黴なんぞの生命力は末恐ろ しいもので、俺は数年後にアレルギー症状を起こしながらくたばってしまう。 「……嗚呼」 何のことは無い。 ――後でゆっくりれいむに処理してもらおう。共食いなんて容易いことだろう。 ○ 最後の砦になってくれるのだろうか、この台所の扉。 ゆっくりまりさが腐り始めるまえに台所の異変を解決しなくてはならないが、どうもその気がし ない。完全にやる気がしないわけでは無いのだが、あの気色の悪い饅頭のさらに気色の悪い屍を見 た後だからだろう、俺はゆっくりたちとの関わりあいを持ちたくないのかもしれない。 しかし、先ほどから「うー、うー」という妙に愉しそうな奇声が、扉を閉めているのに聞こえて くる。その奥にゆっくり何某が居るのは間違いなく、きっと台所をめちゃめちゃにして楽しんでい るのだろう。そもそも、台所から撤退して貰わないと、俺は飢え死にしかねない。 俺は指向を変え、裏の勝手口から潜入することにした。先ほどの“地響き”のために、もしかす ると居間側の扉近くには居ないかもしれない。奇襲をかけてみるのも、ひとつの方法だ。 俺は勢いよく勝手口を開いた。 ――その瞬間。 「うー!?」 扉に柔らかい感触があった。それに気づく間もなく叫び声が聞こえ、反対側の壁に何かがぶつか った。ぶつかったのは実際には見ていない。だが、その方角にある食器棚のガラスの引き戸が割れ る音が聞こえた。 中を見る。俺は絶句するしかなかった。 最惨劇は台所で起きていた。 水は出しっぱなし。冷蔵庫は開けっぱなし。中身はぐちゃぐちゃ。食器はすべて粉々。鍋やフラ イパンの類は辺り一面に散らかり、俺が暇さえあれば読んでいた料理本はビリビリに引き裂かれて いた。そのすべてに、よだれのような体液がこびりついていた。 ――犯人は誰だ? 食器棚の陰でうーうー唸っているゆっくりの正体を見るため、そっと近づいた。 「うー……!」 ゆっくりれみりゃだった。 頭から本人そっくりな羽を生やし、本人そっくりにカリスマ性の無さそうな顔をしている。しか し、こいつは、紅魔館付近で見られるゆっくりれみりゃと違って顔がやたら大きいものだった。別 の見方をすれば、胴体がまだ成熟しきっていないともいえる。恐らく、まだ幼体なのだろう。背中 の黒い翼は、おまけと言ってもいいくらいに小さい。これでは、この豚まんの身体を支えながら飛 行することは不可能だろう。 「おにーしゃん!! れみりゃにょぶっでぃーんは!? ぶっでぃーんはやくちゃべちゃいどー! !」 いきなり阿呆丸出しなことを言う。 んなもんねえよ。俺は洋菓子の甘味がこの世で一番嫌いなんだ。 俺の胸の中は、あっというまに、殺意で満たされた。 今日の宴会で、実は俺とレミリア・スカーレットは少々揉めていた。以前から鼻持ちならなかっ たのだが、ここにきて不満が爆発してしまったのだ。 理由は単(ひとえ)に、レミリアの傍若無人ぶりだった。 いつもは咲夜にすべての世話を遣らせるくせに、今日に限って、レミリアは咲夜を制し仕事をさ せなかった。年末だから、いつも甲斐甲斐しく世話をしてくれるメイド長を休ませてあげようと考 えていたのだろう。 その心意気は、買ってあげてもよい。そう思う。 だが、その代りに、平時咲夜がすべき仕事のすべてを俺に押し付ける、そういう道理は存在しな いのにも関わらず、それを俺に遣らせるのは理解できなかった。酒を注げ。料理を取れ。肩を揉め 。宴会芸をしろ。 最初のうちは、俺も然程厭ではなかったのだが、一時間以上も常識知らずの“お嬢様”の面倒を 見ていると腹が立って来るのは自明だ。主従関係、眷族関係のどちらでもない者が、延々を終わる こと無い命令に従っていられるはずが無いのだ。 途中俺を可哀想に思ったのか、咲夜はレミリアを止めようとしたのだが、そんなことで考えを変 更するほどの一般常識をレミリアは持たない。あれは、どれだけ自分にカリスマがあると《勘違い 》しているのだろうか。そもそも、十六夜咲夜がレミリアを持ち上げるから、あいつの傍若無人ぶ りには拍車を掛かっているのだが、咲夜には《そちらの感情》があるためその自覚はないのだろう。 酒も入り、普段は有り得ないのだが、完全に自我を失ったように激高した俺はレミリアと少々の 口喧嘩をしてきたのだ。 これだけは覚えている。俺はしっかりと言ったことばがある。 『《妹の出涸らし》の癖に調子に乗ってるんじゃねぇよ』 その一言で、レミリアは最初からゼロのカリスマ性をマイナスにした。 最後には咲夜や霊夢に宥められ、何とか事なきを得たものの、苛立ちが完全に霧散することは無い。 そんな折に、現れたゆっくりれみりゃは、実に運が無かったといえる。脳内で厳かな合掌をする。 「うー!! うー!! にゃんにもないけじょ、ここはおもちりょいかりゃ、れみりゃのべっそう にしちぇあげりゅんだどー!」 楽しそうにぽよぽよとジャンプするように踊ると、背中の薄汚い羽根で飛び始めた。といっても “Fly”ではなく“Jump”だ。椅子、机と順々に上がりながら飛び跳ねる。がしゃんと音を立てて 台所の照明が割れ、俺の足もとに飛び散った。 何が別荘だ。お前には洞窟で充分だ。ゆっくりふらんにでも襲われてしまえ、《妹の出涸らし》の癖に。 「う゛ー!?」 俺は、むんずとゆっくりれみりゃを鷲掴みにした。勿論、こめかみあたりに青筋を浮かべそうに なるのを必死になって抑え込み、笑顔で。だが、ただならぬ黒い思惟を見たのか、それでもゆっく りれみりゃは戦慄したようだ。 「君はゆっくりれみりゃだったよね。ゆっくりしていくのかい?」 テーブルにれみりゃを置きながら優しく聞く。敢えて。 そうすると、ゆっくりれみりゃは気色の悪い笑顔でうーうーと言い始めた。そしてにんまりと笑 って黙り込んだ。この次に、こいつが言うことは一つだけだ。そして俺が次に取る行動も一つだけ だ。 「う」 「――ゆっくり死ね!!」 俺は『うー、うー、うあうあ』と喜ぼうとしたゆっくりれみりゃの顔面(こいつには小さいなが らも身体があるからこの表記で大丈夫だろう)に鉄拳を捻じ込む。ゆっくりれみりゃの背中には、 先ほど自分でぶつかり落としたガラス製照明器具がある。それが刺さるように深く、深く。 三十秒はそのままの状態を保つ。 解放してやると、しばらく無表情を保ったゆっくりれみりゃだったが、堤が決壊したように瞳が 潤みだす。背中の方からも、肉汁と思しき液体が染み出した。 「……! ……!!」 声も立てずに無様な表情で涙を流しながら、身体をびくびくと震わせはじめた 。 「……!!?」 腹立たしい表情ゆえに、俺は我慢することを辞めた。ゆっくりれみりゃの頬に手を当てる。摘む 。徐々に力を込め、摘んだ部分が白色になったあたりでれみりゃの表情が歪みはじめ、涙が滝のよ うに流れはじめた。こいつのどこにそこまでの水分があり、涙腺がどこにあるか、などは関係ない 。朽ちはて腐り逝くまで弄り倒してやろうじゃないか。 ちぎれそうなのだろう。ゆっくりれみりゃは必死に逃れようとするが、そんな行動は到底無駄な もので、こんな腐れ饅頭なんぞの力が人間様に敵うはずがないのだ。 しかし、それにしても。 ――よく伸びる。 搗き立ての生餅のようによく伸びる。手を放したら元に戻るのか、と思っていたら、餅と同様に 伸びたままだった。 今度は頬の端を引っ張っていた右手を顎あたりに、左手をこめかみ付近にあてがい、再び伸ばす 。 「おお~、伸びる伸びる」 だんだん楽しくなってきた。もっちりと伸びていくれみりゃの皮の心地よさと、そのたびに泣き 喚くれみりゃの泣き声に、すっかり己を忘却してしまった。気がつけばゆっくりれみりゃの顔はス ライムのように原型をなくしていた。 「……!」 満面の笑みで見つめてやると、れみりゃは、何ということだろうか、俺を睨みつけてきた。恨み をこめた穢れた目で、俺を睨み付けて来た。 完全に、堪忍袋の緒は切れていたと思っていたが、俺の腸の中にはもうひとつ堪忍袋があったよ うで、今度はそちらが爆発した。下等畜生のくせに何たるザマだ。 俺はゆっくりれみりゃの頬を強烈に抓ったままで大手を振りながら風呂場へ向かう。伸びきった ゴムのような身体は扱いにくかったが、途中でわざとらしく、れみりゃの眉間を机の角に強打させ た。道中、聞き苦しい声で「あ゛―――!! ざぐや~、ざぐや~!!」と、訳のわからないこと を叫び始めた。あまりにも喧しく憎たらしかったので、流し台の下から包丁をだし、れみりゃの目 の前で光らせた。殺される、とゆっくりブレインでも理解できたのか、その瞬間は静かになった。 見るからに凶器であるそれに戦慄したのだろうが、別にゆっくりなんぞは包丁を餡で汚さずとも殺 めることは可能だ。 風呂場に入り、湯を浴槽に張る。河童のにとりから貰った『のび~る上水管・ボイラー付きバー ジョン』のおかげで、あっというまに浴槽いっぱいに水が張った。いつも俺がアイディアを提供す れば数週間でそれを具現してくれるからたいしたものだ。にとりも俺の持つ大量のアイディアには 感謝しているようだから、“Give Take”は成立しているようだ。次の機会には、ゆっくりを痛 めつけるためだけのアイテムを嘆願しようか。アイディアは全て、青狸が暗躍する漫画からの拝借 だが。 俺はれみりゃを浴槽にぶち込んだ。ただし全体を入れると死んでしまうのでそれは避けておいた 。そして、水の中で先ほど伸ばしていた皮をちぎった。 「う゛あ゛~~~!!! う゛あ゛~~~!!!」 赤い肉汁が浴槽にあっという間に広がっていく。子供だから生焼けなのだろうか。れみりゃは予 想通りに泣き喚く。ゆっくりたちは、俺の予想していたのとほとんど変わらない反応を見せてくれ るので面白い。非常に虐待甲斐がある。 ここで俺は再び納屋に向かった。れみりゃは力の限りを使って喚いていたためか、水の中から逃 げ出す様子は無かった。ただ、水から顔を辛うじて出しながら喘いでいた。 納屋から二つ目の水槽を出してきて玄関に置き、風呂場へ戻る。肉汁を垂れ流しながら泣いてい るれみりゃを引き上げ、そのままの足で再び玄関に向かった。肉汁を垂れ流し、これ以上家を汚さ れては叶わないので、風呂場横に置いてあった残飯入れ用のゴミ袋を取り出し、それに入れた。 ふとその脇を見れば、蕎麦打ち用の麺棒が置いてあった。ひとつ閃きが舞い降りてきた。 袋の中で手負いの身体を必死に捩って抜け出そうとしているれみりゃの頭であろう辺りを強烈に 殴り飛ばす。怯んだのか気絶したのか判じ切れないものの、動きが止まる。触診のように胴体の位 置を確認すると、麺棒を押し付けて転がした。 「むぎゃああああああああああ!! ざぐ、ざぐ、ざぐううううう!!」 変な声が響く。 粗方遣り終えると、もう一枚ゴミ袋を取り出して中身をそちらに移し変え、先ほどよりもギュウ ギュウに縛った。れみりゃは痙攣するのが精一杯のようで、袋は微細動だけを繰り返している。 玄関の扉を開けると、黄色い、かつ気色の悪い声が響き渡る。 「おにいさん! はやくだして! おうちかえる!!」 ゆっくりれいむが必死に救出を願っている。ダンボールで水槽ごと目隠しをされその中で逆さま になったままで、涙を頭の天辺へと垂らしているのだろう。れみりゃの泣き顔のように汚く、気持 ち悪いのが容易に予想できる。 ところで、こいつの言う処の《おうち》とはなんだろうか。もしかしたら、此処、つまりは俺の 家のことを言っているのかもしれない。だとしたら、こいつの命は無い。というか、俺の家なら既 にこのゆっくりれいむは帰宅しているではないか。 先ほどのゆっくりれみりゃを袋ごとぶち込み、再び蓋を閉める。少し落ち着いて《ゆっくりした 》ところで、遠巻きにゆっくりれいむの入った水槽を見つめる。 凄まじい。凄まじいまでの光景だ。 ガラスの表面にへばりつく様なゆっくりの皮。もちもちとした丸みを帯びた身体は、巣層の輪郭 に合わせるように角張っている。 ここでゆっくりれいむにとって幸運ともいえることは、ゆっくりれみりゃが、自分の後ろの水槽 に居るものが何であるのか把握できていないことだった。ゆっくりれみりゃは、他のゆっくり―― と雖も自分より弱い立場のものだけ――を食べる習性があると言う。ガキ大将宜しく、レミリアそ っくりだ。そんなところまで似なくてもいいのでは、とも思う。しかし、今その天敵は黒いゴミ袋 に入れられて、しかも深い傷を負っていてほとんど叫ぶ力もない。 「ぅ……。うう? う”―――!! ざぐやあああああ!!」 目が覚めたのだろうか。黒いゴミ袋から、ゆっくりれみりゃの絶叫が漏れ出てくる。れいむのほ うに目を遣ると、顔色――もとい、皮色が悪くなって行く瞬間だった。 「お、おに”ーさん! そのだかぢはいっでるどっでだでぃ!!?」 鼻づまりのような聞き苦しい声が震えている。『その中に入ってるのって何?』と、確認のため に訊いて来たのだろうから、俺は懇切丁寧な解説を送ってやる。この反応から察するところ、れい むとれみりゃには面識が無いのだろう。 「ああ。この中に入っているのは、ゆっくりれみりゃの子供だよ。子供って言ってもそんなに小さ くはないから、……そうだね、君くらいなら軽く、ペロリとやっちゃうんじゃないのかな?」 「ゆ”――!! ゆっぐりじだい、ゆっぐりじだいどに゛――!! でぇ、おに゛いざん、だずげ でよ――!!」 冗談である。身体を潰され衰弱しているチビれみりゃがゆっくりれいむを食べることなど、出来 るようには思えない。だが、れいむは、袋の中身はゆっくれれみりゃであることしか知らず、それ が大人であるのか子供であるのかの判断は、まあ出来ないだろう。 逆さの状態で泣き喚く様は、実に愉快なものだ。ゆっくりは横柄な性格ながら、命に危険が迫る のを確認すると、途端に猛烈な勢いで命乞いをすると聞く。それはかなり凄絶なものだ。絶望の度 合いが大きくなれば大きくなるほど、必死になる。自己中心の志向を持つものには、そう言う傾向 がある。 「おに゛―ざん、おでがいだがら!! でいぶはばだだべだでだぐだいどでぃ!!」 すげえ必死。もはや笑える。そもそも、何と言っているのやら。自分の名前も巧く発音できてい ない。でいぶって、デーブ大久保か? ただ日がな一日飛び跳ねて、隙あらば人ン家に忍び込んで好きなだけ食い物を食い荒らし家財装 具をめちゃめちゃにする、生産性の欠片も無い下らない一生に何の未練があるのやら。それはゆっ くりになってみないと分からないのかもしれないが、人間とゆっくりの間には決して越えることの できない壁のような立場の差が存在している。そんなことは不可能だ。 ゆっくりは、人間に虐げられる。ただそれだけのために、生を受けし者だ。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/706.html
歳末の大宴会も終わり、今年も残すところあと二日となった。後は年越し宴会を待つのみだ。 まどろっこしいからいっそのこと三日連続正月含めてぶっ通しで宴会やろうよ、というアル中チ ビ鬼の提案は一蹴されている。開催会場の設営者が直々に「いやよ」の一言と見事な三白眼で断っ たのだ。そりゃ当然だ。一週間も延々騒ぎ通した挙句、博霊神社には何の見返りも無いのだから。 しかし、年越し宴会の開催は、皆の熱心な説得により開催される運びとなった。これには鬼も喜 んでいたので、ある程度の満足は得られたのだろう。博霊の巫女による最大限の譲歩だったのだろ うが、彼女は宴会の開催決定にうんざりした表情をしていた。 俺は、その年越し宴会のための鋭気を養うため、早々に帰路についている。今頃は三次会になだ れ込むところなのだろう。しかし、俺は年越し宴会で倒れるわけにはいかないのだ。しっかりと体 力を戻さねば、新年を昏倒した状態で迎えることになる。そんな一生の汚点を抱え込むわけにはい くまい。かなりの人数に引き止められたものの、必死に断りの文句を並べ立て、何とか解放しても らえたのだ。年越し宴会ではひどい目に遭わされそうだという確信もこのとき生まれた。そうなれ ば、酔った勢いを装って、あのチビ鬼の瓢箪を踏み割ってやろう。いっぺん泣きを見せてやらねば ならないのだ。もっとも、そういいながら実行に踏み切ることは無いだろう。 酔いを醒ますように、涼やかな夜風が吹く。今日は幸運なことに雪は降っていない。地面にはし っかりと根雪が積もり足場は悪いが、横殴りの雪が降るよりはましだ。酔いがさめる所の話ではな くなってしまう。 確かな足取りを保ちながら、家路を急ぐ。酔いが醒めてくるとともに、冬の寒さが身体の節から 沁みてくる。これは早く家について焼酎かなにかで寝酒に興じるのがよいだろう。もう一度身体を 暖めてからのほうが、俺の場合寝付きが良くなるのだ。 我が家への道のりもあと少しとなってくるころには、自然と俺の歩みは速くなる。寝酒を夢見な がら歩を進めていくうち、俺は妙な違和感に気づいた。 ――家に、灯かりが付いている。 俺は、まだ酔っているのかと自分に呆れながら、もう一度我が家の窓を見る。 ――台所の方が、やはり、明るくなっている。 再度、括目する。 ――居間の窓が割れていた。 三度、括目する。 ――何かが、室内で蠢いている。影が上下に揺れていた。 「不味いだろ……」 自然と呟きが漏れ、嫌な予感が脳裏を過ぎる。何者かが、俺の家の中でなにかをしている。この 状況を楽観視できる人間がいるなら、俺はすぐさまそいつをどこかの滝壺に突き落とそうじゃない か。骨は、白狼天狗の椛ちゃんが拾ってくれるだろう。 とりあえず、俺は現実から目を背けてはいけない。家の中に居るのが、喩え夜盗だろうと妖怪だ ろうと、立ち向かわねばならないのだ。我が家を守るには一所懸命。それ相応の努力労力を惜しん ではいけないのだ。 俺は深呼吸を何度もし――それでも心臓は落ち着きを取り戻さなかった――、決心を固め、玄関 の戸を、音を立てぬように引いた。 土間を通り過ぎ、静かに下足を脱ぐ。扉の隙間から、薄暗い居間で何かが飛び跳ねているのがわ かった。新種の妖怪だろうか。それとも気の狂った盗人だろうか。そのどちらとも判別は付かなかった。 意を決し、居間の扉を蹴り開けて、直ぐ脇にある電気のスイッチを入れた。 卓袱台の上に何かが在る――否、居る。“そいつ”は、跳躍運動をするように飛び跳ねながら、 百八十度反転し此方を向いた。 「――ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!」 どこかで見たような面をした饅頭のような柔らかさをもった生首が、気色の悪い顔でそう言った。 実に愉しそうな動きで、そう言った。 俺は、“そいつ”から視線を外さぬように後退し、再び居間の扉を閉めた。 ○ 居間からは、まだゆっくりコールが聞こえてくる。拍子抜けしてしまった士気をもう一度上げる ために、深呼吸をした。 噂に聞いたことはあったが、実際に見るのは初めてであった。 『ゆっくりれいむ』 それが、居間に居座っていた饅頭に付けられた名前だ。 博霊の巫女の顔とよく似てはいるが、巫女本人とは何の縁も関係も無いとのことだ。 完全に生首であるその全貌。そこはかとない苛立ちを覚えさせるその表情。その視線に捕らえた ら、人妖問わずゆっくりしていくことを望むという奇怪な習性。中身は餡子などが詰まっていると いう、まさに饅頭そのもののような性質を持っているのが、先ほど相見えたゆっくりれいむである 。他にも、『ゆっくりまりさ』、『ゆっくりれみりゃ』、『ゆっくりふらん』といったように、幻 想郷に住む妖怪や魔法使いなど、よく似た饅頭状の生物、通称“ゆっくり”の存在が明らかになっ てきている。台所の方でも何かが蠢いていたことから、どうやら他の“ゆっくり”も乱入している ようだ。 多くの評判に拠ると、ちらりと見たくらいの内は、そのもちもちとした顔つきと目が可愛らしく て庇護欲が沸いてくるものの、じっと見つめているうちにその半開きの口と表情の全体的なバラン スに腹が立ってくる、とのことだった。中身にたっぷりと詰まっているのは、大半が餡子であり、 これがなかなかの美味らしい。そのための加工所まで出来たという。 確かに、俺も今一瞬見た限りでは、ぽよんぽよんと楽しそうに跳ねている様子は見ていても可愛 いと言えるかもしれないし、和んでしまうかもしれない。 だが、同時に我が家の居間に広がっていた“惨状”もしっかりと視界に捉えた俺は。ひとつの確かな結論を導いた。 間違いない。 間違いなく、今、こいつらは―― ――調子に乗っている。 外にある納屋から得物を持ってきた俺は居間に通じる戸の前に一口大の饅頭を置き、ゆっくりれ いむの横幅と同じくらいに開放した。饅頭は、貰い物として近所から受け取ったものだが、生憎俺 は和菓子系統の甘いものがあまり好きな方ではないのでそのまま放っておいたものだ。はっきり言 って、食べられる状況ではない。辛うじてカビがあまり生えていないものを選んでおいた。 「ゆ! おまんじゅうさん、そこでゆっくりしていてね! れいむがたべてあげるよ!」 居間から嬉しそうな声が聞こえた。間もなくして、グシャ、ビリッという音も聞こえてきた。先 ほどは“ゆっくり”にだけ視線を取られたが、恐らく卓袱台に置き放してあった食器や本の類が壊 されていたのだろう。やはり、こいつらは調子に乗っている。 やってくる。ゆっくりとした動きで影が近づいてきた。 ――勝負は一瞬で決まる。 気色の悪い顔の半分が引き戸から見えた瞬間、反動をつけて引き戸を一気に閉めた。 「ゆっ!?」 『プビュッ』 扉に腹立たしいほどにやわらかい感触が伝わる。ゆっくりの身体がぶにょっ、と形を変え、口は 火男(ひょっとこ)のような形になった。同時に口から中身の餡子が少し飛び出した。扉を完全に 引き開けると、ゆっくりれいむは床に力なく転がった。しかし飛び出した餡子は全体の三パーセン トほどだろう。これくらいで死ぬとは思っていないが、死なれては困る。俺はゴム手袋をつけて気 絶したゆっくりれいむを捕まえると、こぼれた餡子を中に入れてから丁度いい大きさの水槽に逆さ まにぶち込んだ。蓋は強力なテープで幾重にも貼り止め、ダンボールで周囲を覆った。 興味本位で、ゆっくりれいむから飛び出した餡を回収する。甘ったるい香り。指先に乗った分だ け味見してみると、意外なことに、甘味の嫌いな俺でもおいしいと思えた。なるほど、餡菓子の元 になり人気を博すのも理解できる。 ○ ゆっくりれいむと“遊んであげたい”欲望には打ち勝ちがたいものがある。玄関の下駄箱の上に 水槽ごと放っておいたが、早くも目を覚ましたゆっくりれいむは何やら叫んでいる。出してほしい ようだが、そうはいかない。コーヒーセットなどが入った食器棚の中身をひっくり返しておいて、 生きて住処に帰れると思っていただいては困ると言うものだ。これだけの食器を集めるまでに、何 度香霖堂に通ったと思っているのだろうか。ゆっくりれいむとは数年間を懸けて償ってもらうとす る。ゆっくりたちに住処はあるのか気になるところでもある。あるならば、一度足を運んでみたい ものだ。その理由は、ここで語る必要はないだろう。 さて、今、俺の目の前の床下に居るのは、頭を(全身を、のほうが正確なのだろうか)ぺしゃん こにし、餡子をだらしなく零して、ピクリとも動かなくなったゆっくりまりさである。もはや、こ れは数分前まで飛び跳ねるように動き、「ゆっくりしていってね!」と気色悪い顔で言っていたと は思えない状態になっていた。 唐突にストーリーが動いたため、動揺している方がいらっしゃるであろうことも加味し、今起こ ったことを詳細に告げるべきだろうと思う。 居間から台所に続く扉を開けた瞬間、扉を弾き飛ばすような勢いで身体を突っ込んできた者がい た。それが、ゆっくりまりさだった。 「ゆっくりしていってね!」 心にも思っていない言葉を投げかけると、ゆっくりまりさは俺の足にへばり付く様に飛び跳ねな がら、「ゆっくいひへいっへへ!!」と御決まりの文句をのたまった。 先ほどのゆっくりれいむと比較しても、このゆっくりまりさは随分と挑発的な顔つきに見える。 上目を見ているからなのかもしれないが、見ようによっては偉そうに踏ん反り返っているようだ。 しかも唇の端がやたらと上がっている。ゆっくりの中には、まあ可愛らしい(と言われているがそ れほどでもない)顔つきのものと、完全に人間をバカにしているような表情をしているものがいる らしい。このゆっくりは後者のゆっくりなのだろう。 ただ、ゆっくりの多くは、自分が入った家に住んでいたもの概要がそのときに誰も居なかったか らという理由で自分のものだと言い張るらしい。このゆっくりまりさにその兆候は見られないが、 しかし、その下膨れの頬はさらに膨らみ、滑舌も非常に悪かった。何かを口に含んで話しているの がすぐに判った。 「ま、まって! まいさにらにしゅるの!! ゆっくいしてね!! あなひへへ!! ゆっくいへ きないならどっかきえへね!!」 何も訊いていないはずなのだが、ゆっくりまりさを捕まえた瞬間、そいつはそう言った。これは 何かをやっていたに違いないと思い、ゴム手をつけた右手を口に突っ込んでかき回した。 「ゆ、ゆっふりやっへね!」 訳の判らないことを言ったので左手でぶん殴った。その感触はあまりに柔らかく、全身に戦慄の ようなものが走った。そして、右手にゆっくりには有り得るはずのない固い感触があったので、そ れを捕まえて取り出した。猶もやかましいゆっくりは、向かい側の壁に投げつけた。ゆっ、と言い ながら床に伏せた。というか、転がった。 手の中にあるのは桃の缶詰めだった。顔面饅頭は缶詰の蓋を開けることは出来ないため、缶をそ のまま飲み込んで味わっていたようだ。これでも美味しかったのだろうか。氷精並に頭も弱いらし い。いや、チルノでも缶切りくらいは使えるだろう。というか、使えていてほしいものだ。 気持ちの悪い体液に塗れた桃缶をゆっくりまりさに投げつけた。 「ゆっ!」 ぼぅよん、と身体を震わせながら痛みに耐えているらしく、その醜い目は次第に潤み始める。缶 詰は眉間に当たったのだが、この饅頭にも痛覚はあるのだと実感した。 「おじさんなにするの!! それはまりさのものだよ!! どうしてかってにとるの!! どろぼ うはよくないよ!!」 何を言うのだろうかと思えば、逆切れだった。そして、ついに自分のもの発言、いいようによ っては“ジャイアニズム発動”と相成ったわけだ。何を言ってやってもこの不細工バカ饅頭には理 解できないと決定づけた俺は、一跳びにゆっくりまりさの転がっているところへ走った。そして、 俺の全然ゆっくりでない動きに怯んだところを捕まえ、小刻みに震わせるように揺すった。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 最初は混乱したような表情を浮かべていたが、次第に熱を帯びたように逆上せた視線を揺らし、 頬を赤く染まりはじめる。小刻みに揺することで発情するということは、広く公にされて久しい情 報である。 ――感じさせてどうするのか? これは、あくまでも“餌”に過ぎない。 「ゆゆゆふふぅ、ゆゆゆゆうぅ……、ゆっ!!?」 生意気にも、随分と感じていただいたようなので、ゆっくりまりさを床に強く放り捨てる。快感 に身を委ねすぎていたせいか、耐性を立て直せずにまりさは顔面から床に衝突した。すぐさま、ゆ ゆゆといいながら俺を見上げる。 「もっとゆっくりしていってよー!」 もっとしてほしかったのだろうか、俺の足元で顔を真っ赤にして飛び跳ねている。物足りないあ たりで止めておいたのだ、その反応は当然と言える。 しかし、このときゆっくりまりさは、自分の欲望に正直になり過ぎであり、俺の右手に握られて いる納屋から引きずってきた得物の一つである棘付き鉛バットの存在を失念していたことで、自ら の死期を大幅に近くした。 「もっとゆっく……、ゆゆ!? ゆゆゆゆゆべべっ!!?」 我が家に轟音が響いた。 飛び跳ねた瞬間を見計らって、渾身の力を振り絞って鉛製の棍棒を振り下ろした。棍棒が床に接 触したとみるや、床は木っ端微塵に弾けた。ガリガリと床を削りながら棍棒を床に引き上げると、 その下では最初のような状況になっていたというわけである。総重量七十キロだ。饅頭如きがこの 重さに耐え切れるわけが無い。 しかし、こうしてしまってから俺は気づいてしまった。後処理が非常に面倒だ。このままにして いては、床下に夥しい黴が繁殖してしまう。いくら床を修理しようが、黴なんぞの生命力は末恐ろ しいもので、俺は数年後にアレルギー症状を起こしながらくたばってしまう。 「……嗚呼」 何のことは無い。 ――後でゆっくりれいむに処理してもらおう。共食いなんて容易いことだろう。 ○ 最後の砦になってくれるのだろうか、この台所の扉。 ゆっくりまりさが腐り始めるまえに台所の異変を解決しなくてはならないが、どうもその気がし ない。完全にやる気がしないわけでは無いのだが、あの気色の悪い饅頭のさらに気色の悪い屍を見 た後だからだろう、俺はゆっくりたちとの関わりあいを持ちたくないのかもしれない。 しかし、先ほどから「うー、うー」という妙に愉しそうな奇声が、扉を閉めているのに聞こえて くる。その奥にゆっくり何某が居るのは間違いなく、きっと台所をめちゃめちゃにして楽しんでい るのだろう。そもそも、台所から撤退して貰わないと、俺は飢え死にしかねない。 俺は指向を変え、裏の勝手口から潜入することにした。先ほどの“地響き”のために、もしかす ると居間側の扉近くには居ないかもしれない。奇襲をかけてみるのも、ひとつの方法だ。 俺は勢いよく勝手口を開いた。 ――その瞬間。 「うー!?」 扉に柔らかい感触があった。それに気づく間もなく叫び声が聞こえ、反対側の壁に何かがぶつか った。ぶつかったのは実際には見ていない。だが、その方角にある食器棚のガラスの引き戸が割れ る音が聞こえた。 中を見る。俺は絶句するしかなかった。 最惨劇は台所で起きていた。 水は出しっぱなし。冷蔵庫は開けっぱなし。中身はぐちゃぐちゃ。食器はすべて粉々。鍋やフラ イパンの類は辺り一面に散らかり、俺が暇さえあれば読んでいた料理本はビリビリに引き裂かれて いた。そのすべてに、よだれのような体液がこびりついていた。 ――犯人は誰だ? 食器棚の陰でうーうー唸っているゆっくりの正体を見るため、そっと近づいた。 「うー……!」 ゆっくりれみりゃだった。 頭から本人そっくりな羽を生やし、本人そっくりにカリスマ性の無さそうな顔をしている。しか し、こいつは、紅魔館付近で見られるゆっくりれみりゃと違って顔がやたら大きいものだった。別 の見方をすれば、胴体がまだ成熟しきっていないともいえる。恐らく、まだ幼体なのだろう。背中 の黒い翼は、おまけと言ってもいいくらいに小さい。これでは、この豚まんの身体を支えながら飛 行することは不可能だろう。 「おにーしゃん!! れみりゃにょぶっでぃーんは!? ぶっでぃーんはやくちゃべちゃいどー! !」 いきなり阿呆丸出しなことを言う。 んなもんねえよ。俺は洋菓子の甘味がこの世で一番嫌いなんだ。 俺の胸の中は、あっというまに、殺意で満たされた。 今日の宴会で、実は俺とレミリア・スカーレットは少々揉めていた。以前から鼻持ちならなかっ たのだが、ここにきて不満が爆発してしまったのだ。 理由は単(ひとえ)に、レミリアの傍若無人ぶりだった。 いつもは咲夜にすべての世話を遣らせるくせに、今日に限って、レミリアは咲夜を制し仕事をさ せなかった。年末だから、いつも甲斐甲斐しく世話をしてくれるメイド長を休ませてあげようと考 えていたのだろう。 その心意気は、買ってあげてもよい。そう思う。 だが、その代りに、平時咲夜がすべき仕事のすべてを俺に押し付ける、そういう道理は存在しな いのにも関わらず、それを俺に遣らせるのは理解できなかった。酒を注げ。料理を取れ。肩を揉め 。宴会芸をしろ。 最初のうちは、俺も然程厭ではなかったのだが、一時間以上も常識知らずの“お嬢様”の面倒を 見ていると腹が立って来るのは自明だ。主従関係、眷族関係のどちらでもない者が、延々を終わる こと無い命令に従っていられるはずが無いのだ。 途中俺を可哀想に思ったのか、咲夜はレミリアを止めようとしたのだが、そんなことで考えを変 更するほどの一般常識をレミリアは持たない。あれは、どれだけ自分にカリスマがあると《勘違い 》しているのだろうか。そもそも、十六夜咲夜がレミリアを持ち上げるから、あいつの傍若無人ぶ りには拍車を掛かっているのだが、咲夜には《そちらの感情》があるためその自覚はないのだろう。 酒も入り、普段は有り得ないのだが、完全に自我を失ったように激高した俺はレミリアと少々の 口喧嘩をしてきたのだ。 これだけは覚えている。俺はしっかりと言ったことばがある。 『《妹の出涸らし》の癖に調子に乗ってるんじゃねぇよ』 その一言で、レミリアは最初からゼロのカリスマ性をマイナスにした。 最後には咲夜や霊夢に宥められ、何とか事なきを得たものの、苛立ちが完全に霧散することは無い。 そんな折に、現れたゆっくりれみりゃは、実に運が無かったといえる。脳内で厳かな合掌をする。 「うー!! うー!! にゃんにもないけじょ、ここはおもちりょいかりゃ、れみりゃのべっそう にしちぇあげりゅんだどー!」 楽しそうにぽよぽよとジャンプするように踊ると、背中の薄汚い羽根で飛び始めた。といっても “Fly”ではなく“Jump”だ。椅子、机と順々に上がりながら飛び跳ねる。がしゃんと音を立てて 台所の照明が割れ、俺の足もとに飛び散った。 何が別荘だ。お前には洞窟で充分だ。ゆっくりふらんにでも襲われてしまえ、《妹の出涸らし》の癖に。 「う゛ー!?」 俺は、むんずとゆっくりれみりゃを鷲掴みにした。勿論、こめかみあたりに青筋を浮かべそうに なるのを必死になって抑え込み、笑顔で。だが、ただならぬ黒い思惟を見たのか、それでもゆっく りれみりゃは戦慄したようだ。 「君はゆっくりれみりゃだったよね。ゆっくりしていくのかい?」 テーブルにれみりゃを置きながら優しく聞く。敢えて。 そうすると、ゆっくりれみりゃは気色の悪い笑顔でうーうーと言い始めた。そしてにんまりと笑 って黙り込んだ。この次に、こいつが言うことは一つだけだ。そして俺が次に取る行動も一つだけ だ。 「う」 「――ゆっくり死ね!!」 俺は『うー、うー、うあうあ』と喜ぼうとしたゆっくりれみりゃの顔面(こいつには小さいなが らも身体があるからこの表記で大丈夫だろう)に鉄拳を捻じ込む。ゆっくりれみりゃの背中には、 先ほど自分でぶつかり落としたガラス製照明器具がある。それが刺さるように深く、深く。 三十秒はそのままの状態を保つ。 解放してやると、しばらく無表情を保ったゆっくりれみりゃだったが、堤が決壊したように瞳が 潤みだす。背中の方からも、肉汁と思しき液体が染み出した。 「……! ……!!」 声も立てずに無様な表情で涙を流しながら、身体をびくびくと震わせはじめた 。 「……!!?」 腹立たしい表情ゆえに、俺は我慢することを辞めた。ゆっくりれみりゃの頬に手を当てる。摘む 。徐々に力を込め、摘んだ部分が白色になったあたりでれみりゃの表情が歪みはじめ、涙が滝のよ うに流れはじめた。こいつのどこにそこまでの水分があり、涙腺がどこにあるか、などは関係ない 。朽ちはて腐り逝くまで弄り倒してやろうじゃないか。 ちぎれそうなのだろう。ゆっくりれみりゃは必死に逃れようとするが、そんな行動は到底無駄な もので、こんな腐れ饅頭なんぞの力が人間様に敵うはずがないのだ。 しかし、それにしても。 ――よく伸びる。 搗き立ての生餅のようによく伸びる。手を放したら元に戻るのか、と思っていたら、餅と同様に 伸びたままだった。 今度は頬の端を引っ張っていた右手を顎あたりに、左手をこめかみ付近にあてがい、再び伸ばす 。 「おお~、伸びる伸びる」 だんだん楽しくなってきた。もっちりと伸びていくれみりゃの皮の心地よさと、そのたびに泣き 喚くれみりゃの泣き声に、すっかり己を忘却してしまった。気がつけばゆっくりれみりゃの顔はス ライムのように原型をなくしていた。 「……!」 満面の笑みで見つめてやると、れみりゃは、何ということだろうか、俺を睨みつけてきた。恨み をこめた穢れた目で、俺を睨み付けて来た。 完全に、堪忍袋の緒は切れていたと思っていたが、俺の腸の中にはもうひとつ堪忍袋があったよ うで、今度はそちらが爆発した。下等畜生のくせに何たるザマだ。 俺はゆっくりれみりゃの頬を強烈に抓ったままで大手を振りながら風呂場へ向かう。伸びきった ゴムのような身体は扱いにくかったが、途中でわざとらしく、れみりゃの眉間を机の角に強打させ た。道中、聞き苦しい声で「あ゛―――!! ざぐや~、ざぐや~!!」と、訳のわからないこと を叫び始めた。あまりにも喧しく憎たらしかったので、流し台の下から包丁をだし、れみりゃの目 の前で光らせた。殺される、とゆっくりブレインでも理解できたのか、その瞬間は静かになった。 見るからに凶器であるそれに戦慄したのだろうが、別にゆっくりなんぞは包丁を餡で汚さずとも殺 めることは可能だ。 風呂場に入り、湯を浴槽に張る。河童のにとりから貰った『のび~る上水管・ボイラー付きバー ジョン』のおかげで、あっというまに浴槽いっぱいに水が張った。いつも俺がアイディアを提供す れば数週間でそれを具現してくれるからたいしたものだ。にとりも俺の持つ大量のアイディアには 感謝しているようだから、“Give Take”は成立しているようだ。次の機会には、ゆっくりを痛 めつけるためだけのアイテムを嘆願しようか。アイディアは全て、青狸が暗躍する漫画からの拝借 だが。 俺はれみりゃを浴槽にぶち込んだ。ただし全体を入れると死んでしまうのでそれは避けておいた 。そして、水の中で先ほど伸ばしていた皮をちぎった。 「う゛あ゛~~~!!! う゛あ゛~~~!!!」 赤い肉汁が浴槽にあっという間に広がっていく。子供だから生焼けなのだろうか。れみりゃは予 想通りに泣き喚く。ゆっくりたちは、俺の予想していたのとほとんど変わらない反応を見せてくれ るので面白い。非常に虐待甲斐がある。 ここで俺は再び納屋に向かった。れみりゃは力の限りを使って喚いていたためか、水の中から逃 げ出す様子は無かった。ただ、水から顔を辛うじて出しながら喘いでいた。 納屋から二つ目の水槽を出してきて玄関に置き、風呂場へ戻る。肉汁を垂れ流しながら泣いてい るれみりゃを引き上げ、そのままの足で再び玄関に向かった。肉汁を垂れ流し、これ以上家を汚さ れては叶わないので、風呂場横に置いてあった残飯入れ用のゴミ袋を取り出し、それに入れた。 ふとその脇を見れば、蕎麦打ち用の麺棒が置いてあった。ひとつ閃きが舞い降りてきた。 袋の中で手負いの身体を必死に捩って抜け出そうとしているれみりゃの頭であろう辺りを強烈に 殴り飛ばす。怯んだのか気絶したのか判じ切れないものの、動きが止まる。触診のように胴体の位 置を確認すると、麺棒を押し付けて転がした。 「むぎゃああああああああああ!! ざぐ、ざぐ、ざぐううううう!!」 変な声が響く。 粗方遣り終えると、もう一枚ゴミ袋を取り出して中身をそちらに移し変え、先ほどよりもギュウ ギュウに縛った。れみりゃは痙攣するのが精一杯のようで、袋は微細動だけを繰り返している。 玄関の扉を開けると、黄色い、かつ気色の悪い声が響き渡る。 「おにいさん! はやくだして! おうちかえる!!」 ゆっくりれいむが必死に救出を願っている。ダンボールで水槽ごと目隠しをされその中で逆さま になったままで、涙を頭の天辺へと垂らしているのだろう。れみりゃの泣き顔のように汚く、気持 ち悪いのが容易に予想できる。 ところで、こいつの言う処の《おうち》とはなんだろうか。もしかしたら、此処、つまりは俺の 家のことを言っているのかもしれない。だとしたら、こいつの命は無い。というか、俺の家なら既 にこのゆっくりれいむは帰宅しているではないか。 先ほどのゆっくりれみりゃを袋ごとぶち込み、再び蓋を閉める。少し落ち着いて《ゆっくりした 》ところで、遠巻きにゆっくりれいむの入った水槽を見つめる。 凄まじい。凄まじいまでの光景だ。 ガラスの表面にへばりつく様なゆっくりの皮。もちもちとした丸みを帯びた身体は、巣層の輪郭 に合わせるように角張っている。 ここでゆっくりれいむにとって幸運ともいえることは、ゆっくりれみりゃが、自分の後ろの水槽 に居るものが何であるのか把握できていないことだった。ゆっくりれみりゃは、他のゆっくり―― と雖も自分より弱い立場のものだけ――を食べる習性があると言う。ガキ大将宜しく、レミリアそ っくりだ。そんなところまで似なくてもいいのでは、とも思う。しかし、今その天敵は黒いゴミ袋 に入れられて、しかも深い傷を負っていてほとんど叫ぶ力もない。 「ぅ……。うう? う”―――!! ざぐやあああああ!!」 目が覚めたのだろうか。黒いゴミ袋から、ゆっくりれみりゃの絶叫が漏れ出てくる。れいむのほ うに目を遣ると、顔色――もとい、皮色が悪くなって行く瞬間だった。 「お、おに”ーさん! そのだかぢはいっでるどっでだでぃ!!?」 鼻づまりのような聞き苦しい声が震えている。『その中に入ってるのって何?』と、確認のため に訊いて来たのだろうから、俺は懇切丁寧な解説を送ってやる。この反応から察するところ、れい むとれみりゃには面識が無いのだろう。 「ああ。この中に入っているのは、ゆっくりれみりゃの子供だよ。子供って言ってもそんなに小さ くはないから、……そうだね、君くらいなら軽く、ペロリとやっちゃうんじゃないのかな?」 「ゆ”――!! ゆっぐりじだい、ゆっぐりじだいどに゛――!! でぇ、おに゛いざん、だずげ でよ――!!」 冗談である。身体を潰され衰弱しているチビれみりゃがゆっくりれいむを食べることなど、出来 るようには思えない。だが、れいむは、袋の中身はゆっくれれみりゃであることしか知らず、それ が大人であるのか子供であるのかの判断は、まあ出来ないだろう。 逆さの状態で泣き喚く様は、実に愉快なものだ。ゆっくりは横柄な性格ながら、命に危険が迫る のを確認すると、途端に猛烈な勢いで命乞いをすると聞く。それはかなり凄絶なものだ。絶望の度 合いが大きくなれば大きくなるほど、必死になる。自己中心の志向を持つものには、そう言う傾向 がある。 「おに゛―ざん、おでがいだがら!! でいぶはばだだべだでだぐだいどでぃ!!」 すげえ必死。もはや笑える。そもそも、何と言っているのやら。自分の名前も巧く発音できてい ない。でいぶって、デーブ大久保か? ただ日がな一日飛び跳ねて、隙あらば人ン家に忍び込んで好きなだけ食い物を食い荒らし家財装 具をめちゃめちゃにする、生産性の欠片も無い下らない一生に何の未練があるのやら。それはゆっ くりになってみないと分からないのかもしれないが、人間とゆっくりの間には決して越えることの できない壁のような立場の差が存在している。そんなことは不可能だ。 ゆっくりは、人間に虐げられる。ただそれだけのために、生を受けし者だ。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/508.html
歳末の大宴会も終わり、今年も残すところあと二日となった。後は年越し宴会を待つのみだ。 まどろっこしいからいっそのこと三日連続正月含めてぶっ通しで宴会やろうよ、というアル中チ ビ鬼の提案は一蹴されている。開催会場の設営者が直々に「いやよ」の一言と見事な三白眼で断っ たのだ。そりゃ当然だ。一週間も延々騒ぎ通した挙句、博霊神社には何の見返りも無いのだから。 しかし、年越し宴会の開催は、皆の熱心な説得により開催される運びとなった。これには鬼も喜 んでいたので、ある程度の満足は得られたのだろう。博霊の巫女による最大限の譲歩だったのだろ うが、彼女は宴会の開催決定にうんざりした表情をしていた。 俺は、その年越し宴会のための鋭気を養うため、早々に帰路についている。今頃は三次会になだ れ込むところなのだろう。しかし、俺は年越し宴会で倒れるわけにはいかないのだ。しっかりと体 力を戻さねば、新年を昏倒した状態で迎えることになる。そんな一生の汚点を抱え込むわけにはい くまい。かなりの人数に引き止められたものの、必死に断りの文句を並べ立て、何とか解放しても らえたのだ。年越し宴会ではひどい目に遭わされそうだという確信もこのとき生まれた。そうなれ ば、酔った勢いを装って、あのチビ鬼の瓢箪を踏み割ってやろう。いっぺん泣きを見せてやらねば ならないのだ。もっとも、そういいながら実行に踏み切ることは無いだろう。 酔いを醒ますように、涼やかな夜風が吹く。今日は幸運なことに雪は降っていない。地面にはし っかりと根雪が積もり足場は悪いが、横殴りの雪が降るよりはましだ。酔いがさめる所の話ではな くなってしまう。 確かな足取りを保ちながら、家路を急ぐ。酔いが醒めてくるとともに、冬の寒さが身体の節から 沁みてくる。これは早く家について焼酎かなにかで寝酒に興じるのがよいだろう。もう一度身体を 暖めてからのほうが、俺の場合寝付きが良くなるのだ。 我が家への道のりもあと少しとなってくるころには、自然と俺の歩みは速くなる。寝酒を夢見な がら歩を進めていくうち、俺は妙な違和感に気づいた。 ――家に、灯かりが付いている。 俺は、まだ酔っているのかと自分に呆れながら、もう一度我が家の窓を見る。 ――台所の方が、やはり、明るくなっている。 再度、括目する。 ――居間の窓が割れていた。 三度、括目する。 ――何かが、室内で蠢いている。影が上下に揺れていた。 「不味いだろ……」 自然と呟きが漏れ、嫌な予感が脳裏を過ぎる。何者かが、俺の家の中でなにかをしている。この 状況を楽観視できる人間がいるなら、俺はすぐさまそいつをどこかの滝壺に突き落とそうじゃない か。骨は、白狼天狗の椛ちゃんが拾ってくれるだろう。 とりあえず、俺は現実から目を背けてはいけない。家の中に居るのが、喩え夜盗だろうと妖怪だ ろうと、立ち向かわねばならないのだ。我が家を守るには一所懸命。それ相応の努力労力を惜しん ではいけないのだ。 俺は深呼吸を何度もし――それでも心臓は落ち着きを取り戻さなかった――、決心を固め、玄関 の戸を、音を立てぬように引いた。 土間を通り過ぎ、静かに下足を脱ぐ。扉の隙間から、薄暗い居間で何かが飛び跳ねているのがわ かった。新種の妖怪だろうか。それとも気の狂った盗人だろうか。そのどちらとも判別は付かなかった。 意を決し、居間の扉を蹴り開けて、直ぐ脇にある電気のスイッチを入れた。 卓袱台の上に何かが在る――否、居る。“そいつ”は、跳躍運動をするように飛び跳ねながら、 百八十度反転し此方を向いた。 「――ゆっくりしていってね!! ゆっくりしていってね!!」 どこかで見たような面をした饅頭のような柔らかさをもった生首が、気色の悪い顔でそう言った。 実に愉しそうな動きで、そう言った。 俺は、“そいつ”から視線を外さぬように後退し、再び居間の扉を閉めた。 ○ 居間からは、まだゆっくりコールが聞こえてくる。拍子抜けしてしまった士気をもう一度上げる ために、深呼吸をした。 噂に聞いたことはあったが、実際に見るのは初めてであった。 『ゆっくりれいむ』 それが、居間に居座っていた饅頭に付けられた名前だ。 博霊の巫女の顔とよく似てはいるが、巫女本人とは何の縁も関係も無いとのことだ。 完全に生首であるその全貌。そこはかとない苛立ちを覚えさせるその表情。その視線に捕らえた ら、人妖問わずゆっくりしていくことを望むという奇怪な習性。中身は餡子などが詰まっていると いう、まさに饅頭そのもののような性質を持っているのが、先ほど相見えたゆっくりれいむである 。他にも、『ゆっくりまりさ』、『ゆっくりれみりゃ』、『ゆっくりふらん』といったように、幻 想郷に住む妖怪や魔法使いなど、よく似た饅頭状の生物、通称“ゆっくり”の存在が明らかになっ てきている。台所の方でも何かが蠢いていたことから、どうやら他の“ゆっくり”も乱入している ようだ。 多くの評判に拠ると、ちらりと見たくらいの内は、そのもちもちとした顔つきと目が可愛らしく て庇護欲が沸いてくるものの、じっと見つめているうちにその半開きの口と表情の全体的なバラン スに腹が立ってくる、とのことだった。中身にたっぷりと詰まっているのは、大半が餡子であり、 これがなかなかの美味らしい。そのための加工所まで出来たという。 確かに、俺も今一瞬見た限りでは、ぽよんぽよんと楽しそうに跳ねている様子は見ていても可愛 いと言えるかもしれないし、和んでしまうかもしれない。 だが、同時に我が家の居間に広がっていた“惨状”もしっかりと視界に捉えた俺は。ひとつの確かな結論を導いた。 間違いない。 間違いなく、今、こいつらは―― ――調子に乗っている。 外にある納屋から得物を持ってきた俺は居間に通じる戸の前に一口大の饅頭を置き、ゆっくりれ いむの横幅と同じくらいに開放した。饅頭は、貰い物として近所から受け取ったものだが、生憎俺 は和菓子系統の甘いものがあまり好きな方ではないのでそのまま放っておいたものだ。はっきり言 って、食べられる状況ではない。辛うじてカビがあまり生えていないものを選んでおいた。 「ゆ! おまんじゅうさん、そこでゆっくりしていてね! れいむがたべてあげるよ!」 居間から嬉しそうな声が聞こえた。間もなくして、グシャ、ビリッという音も聞こえてきた。先 ほどは“ゆっくり”にだけ視線を取られたが、恐らく卓袱台に置き放してあった食器や本の類が壊 されていたのだろう。やはり、こいつらは調子に乗っている。 やってくる。ゆっくりとした動きで影が近づいてきた。 ――勝負は一瞬で決まる。 気色の悪い顔の半分が引き戸から見えた瞬間、反動をつけて引き戸を一気に閉めた。 「ゆっ!?」 『プビュッ』 扉に腹立たしいほどにやわらかい感触が伝わる。ゆっくりの身体がぶにょっ、と形を変え、口は 火男(ひょっとこ)のような形になった。同時に口から中身の餡子が少し飛び出した。扉を完全に 引き開けると、ゆっくりれいむは床に力なく転がった。しかし飛び出した餡子は全体の三パーセン トほどだろう。これくらいで死ぬとは思っていないが、死なれては困る。俺はゴム手袋をつけて気 絶したゆっくりれいむを捕まえると、こぼれた餡子を中に入れてから丁度いい大きさの水槽に逆さ まにぶち込んだ。蓋は強力なテープで幾重にも貼り止め、ダンボールで周囲を覆った。 興味本位で、ゆっくりれいむから飛び出した餡を回収する。甘ったるい香り。指先に乗った分だ け味見してみると、意外なことに、甘味の嫌いな俺でもおいしいと思えた。なるほど、餡菓子の元 になり人気を博すのも理解できる。 ○ ゆっくりれいむと“遊んであげたい”欲望には打ち勝ちがたいものがある。玄関の下駄箱の上に 水槽ごと放っておいたが、早くも目を覚ましたゆっくりれいむは何やら叫んでいる。出してほしい ようだが、そうはいかない。コーヒーセットなどが入った食器棚の中身をひっくり返しておいて、 生きて住処に帰れると思っていただいては困ると言うものだ。これだけの食器を集めるまでに、何 度香霖堂に通ったと思っているのだろうか。ゆっくりれいむとは数年間を懸けて償ってもらうとす る。ゆっくりたちに住処はあるのか気になるところでもある。あるならば、一度足を運んでみたい ものだ。その理由は、ここで語る必要はないだろう。 さて、今、俺の目の前の床下に居るのは、頭を(全身を、のほうが正確なのだろうか)ぺしゃん こにし、餡子をだらしなく零して、ピクリとも動かなくなったゆっくりまりさである。もはや、こ れは数分前まで飛び跳ねるように動き、「ゆっくりしていってね!」と気色悪い顔で言っていたと は思えない状態になっていた。 唐突にストーリーが動いたため、動揺している方がいらっしゃるであろうことも加味し、今起こ ったことを詳細に告げるべきだろうと思う。 居間から台所に続く扉を開けた瞬間、扉を弾き飛ばすような勢いで身体を突っ込んできた者がい た。それが、ゆっくりまりさだった。 「ゆっくりしていってね!」 心にも思っていない言葉を投げかけると、ゆっくりまりさは俺の足にへばり付く様に飛び跳ねな がら、「ゆっくいひへいっへへ!!」と御決まりの文句をのたまった。 先ほどのゆっくりれいむと比較しても、このゆっくりまりさは随分と挑発的な顔つきに見える。 上目を見ているからなのかもしれないが、見ようによっては偉そうに踏ん反り返っているようだ。 しかも唇の端がやたらと上がっている。ゆっくりの中には、まあ可愛らしい(と言われているがそ れほどでもない)顔つきのものと、完全に人間をバカにしているような表情をしているものがいる らしい。このゆっくりは後者のゆっくりなのだろう。 ただ、ゆっくりの多くは、自分が入った家に住んでいたもの概要がそのときに誰も居なかったか らという理由で自分のものだと言い張るらしい。このゆっくりまりさにその兆候は見られないが、 しかし、その下膨れの頬はさらに膨らみ、滑舌も非常に悪かった。何かを口に含んで話しているの がすぐに判った。 「ま、まって! まいさにらにしゅるの!! ゆっくいしてね!! あなひへへ!! ゆっくいへ きないならどっかきえへね!!」 何も訊いていないはずなのだが、ゆっくりまりさを捕まえた瞬間、そいつはそう言った。これは 何かをやっていたに違いないと思い、ゴム手をつけた右手を口に突っ込んでかき回した。 「ゆ、ゆっふりやっへね!」 訳の判らないことを言ったので左手でぶん殴った。その感触はあまりに柔らかく、全身に戦慄の ようなものが走った。そして、右手にゆっくりには有り得るはずのない固い感触があったので、そ れを捕まえて取り出した。猶もやかましいゆっくりは、向かい側の壁に投げつけた。ゆっ、と言い ながら床に伏せた。というか、転がった。 手の中にあるのは桃の缶詰めだった。顔面饅頭は缶詰の蓋を開けることは出来ないため、缶をそ のまま飲み込んで味わっていたようだ。これでも美味しかったのだろうか。氷精並に頭も弱いらし い。いや、チルノでも缶切りくらいは使えるだろう。というか、使えていてほしいものだ。 気持ちの悪い体液に塗れた桃缶をゆっくりまりさに投げつけた。 「ゆっ!」 ぼぅよん、と身体を震わせながら痛みに耐えているらしく、その醜い目は次第に潤み始める。缶 詰は眉間に当たったのだが、この饅頭にも痛覚はあるのだと実感した。 「おじさんなにするの!! それはまりさのものだよ!! どうしてかってにとるの!! どろぼ うはよくないよ!!」 何を言うのだろうかと思えば、逆切れだった。そして、ついに自分のもの発言、いいようによ っては“ジャイアニズム発動”と相成ったわけだ。何を言ってやってもこの不細工バカ饅頭には理 解できないと決定づけた俺は、一跳びにゆっくりまりさの転がっているところへ走った。そして、 俺の全然ゆっくりでない動きに怯んだところを捕まえ、小刻みに震わせるように揺すった。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」 最初は混乱したような表情を浮かべていたが、次第に熱を帯びたように逆上せた視線を揺らし、 頬を赤く染まりはじめる。小刻みに揺することで発情するということは、広く公にされて久しい情 報である。 ――感じさせてどうするのか? これは、あくまでも“餌”に過ぎない。 「ゆゆゆふふぅ、ゆゆゆゆうぅ……、ゆっ!!?」 生意気にも、随分と感じていただいたようなので、ゆっくりまりさを床に強く放り捨てる。快感 に身を委ねすぎていたせいか、耐性を立て直せずにまりさは顔面から床に衝突した。すぐさま、ゆ ゆゆといいながら俺を見上げる。 「もっとゆっくりしていってよー!」 もっとしてほしかったのだろうか、俺の足元で顔を真っ赤にして飛び跳ねている。物足りないあ たりで止めておいたのだ、その反応は当然と言える。 しかし、このときゆっくりまりさは、自分の欲望に正直になり過ぎであり、俺の右手に握られて いる納屋から引きずってきた得物の一つである棘付き鉛バットの存在を失念していたことで、自ら の死期を大幅に近くした。 「もっとゆっく……、ゆゆ!? ゆゆゆゆゆべべっ!!?」 我が家に轟音が響いた。 飛び跳ねた瞬間を見計らって、渾身の力を振り絞って鉛製の棍棒を振り下ろした。棍棒が床に接 触したとみるや、床は木っ端微塵に弾けた。ガリガリと床を削りながら棍棒を床に引き上げると、 その下では最初のような状況になっていたというわけである。総重量七十キロだ。饅頭如きがこの 重さに耐え切れるわけが無い。 しかし、こうしてしまってから俺は気づいてしまった。後処理が非常に面倒だ。このままにして いては、床下に夥しい黴が繁殖してしまう。いくら床を修理しようが、黴なんぞの生命力は末恐ろ しいもので、俺は数年後にアレルギー症状を起こしながらくたばってしまう。 「……嗚呼」 何のことは無い。 ――後でゆっくりれいむに処理してもらおう。共食いなんて容易いことだろう。 ○ 最後の砦になってくれるのだろうか、この台所の扉。 ゆっくりまりさが腐り始めるまえに台所の異変を解決しなくてはならないが、どうもその気がし ない。完全にやる気がしないわけでは無いのだが、あの気色の悪い饅頭のさらに気色の悪い屍を見 た後だからだろう、俺はゆっくりたちとの関わりあいを持ちたくないのかもしれない。 しかし、先ほどから「うー、うー」という妙に愉しそうな奇声が、扉を閉めているのに聞こえて くる。その奥にゆっくり何某が居るのは間違いなく、きっと台所をめちゃめちゃにして楽しんでい るのだろう。そもそも、台所から撤退して貰わないと、俺は飢え死にしかねない。 俺は指向を変え、裏の勝手口から潜入することにした。先ほどの“地響き”のために、もしかす ると居間側の扉近くには居ないかもしれない。奇襲をかけてみるのも、ひとつの方法だ。 俺は勢いよく勝手口を開いた。 ――その瞬間。 「うー!?」 扉に柔らかい感触があった。それに気づく間もなく叫び声が聞こえ、反対側の壁に何かがぶつか った。ぶつかったのは実際には見ていない。だが、その方角にある食器棚のガラスの引き戸が割れ る音が聞こえた。 中を見る。俺は絶句するしかなかった。 最惨劇は台所で起きていた。 水は出しっぱなし。冷蔵庫は開けっぱなし。中身はぐちゃぐちゃ。食器はすべて粉々。鍋やフラ イパンの類は辺り一面に散らかり、俺が暇さえあれば読んでいた料理本はビリビリに引き裂かれて いた。そのすべてに、よだれのような体液がこびりついていた。 ――犯人は誰だ? 食器棚の陰でうーうー唸っているゆっくりの正体を見るため、そっと近づいた。 「うー……!」 ゆっくりれみりゃだった。 頭から本人そっくりな羽を生やし、本人そっくりにカリスマ性の無さそうな顔をしている。しか し、こいつは、紅魔館付近で見られるゆっくりれみりゃと違って顔がやたら大きいものだった。別 の見方をすれば、胴体がまだ成熟しきっていないともいえる。恐らく、まだ幼体なのだろう。背中 の黒い翼は、おまけと言ってもいいくらいに小さい。これでは、この豚まんの身体を支えながら飛 行することは不可能だろう。 「おにーしゃん!! れみりゃにょぶっでぃーんは!? ぶっでぃーんはやくちゃべちゃいどー! !」 いきなり阿呆丸出しなことを言う。 んなもんねえよ。俺は洋菓子の甘味がこの世で一番嫌いなんだ。 俺の胸の中は、あっというまに、殺意で満たされた。 今日の宴会で、実は俺とレミリア・スカーレットは少々揉めていた。以前から鼻持ちならなかっ たのだが、ここにきて不満が爆発してしまったのだ。 理由は単(ひとえ)に、レミリアの傍若無人ぶりだった。 いつもは咲夜にすべての世話を遣らせるくせに、今日に限って、レミリアは咲夜を制し仕事をさ せなかった。年末だから、いつも甲斐甲斐しく世話をしてくれるメイド長を休ませてあげようと考 えていたのだろう。 その心意気は、買ってあげてもよい。そう思う。 だが、その代りに、平時咲夜がすべき仕事のすべてを俺に押し付ける、そういう道理は存在しな いのにも関わらず、それを俺に遣らせるのは理解できなかった。酒を注げ。料理を取れ。肩を揉め 。宴会芸をしろ。 最初のうちは、俺も然程厭ではなかったのだが、一時間以上も常識知らずの“お嬢様”の面倒を 見ていると腹が立って来るのは自明だ。主従関係、眷族関係のどちらでもない者が、延々を終わる こと無い命令に従っていられるはずが無いのだ。 途中俺を可哀想に思ったのか、咲夜はレミリアを止めようとしたのだが、そんなことで考えを変 更するほどの一般常識をレミリアは持たない。あれは、どれだけ自分にカリスマがあると《勘違い 》しているのだろうか。そもそも、十六夜咲夜がレミリアを持ち上げるから、あいつの傍若無人ぶ りには拍車を掛かっているのだが、咲夜には《そちらの感情》があるためその自覚はないのだろう。 酒も入り、普段は有り得ないのだが、完全に自我を失ったように激高した俺はレミリアと少々の 口喧嘩をしてきたのだ。 これだけは覚えている。俺はしっかりと言ったことばがある。 『《妹の出涸らし》の癖に調子に乗ってるんじゃねぇよ』 その一言で、レミリアは最初からゼロのカリスマ性をマイナスにした。 最後には咲夜や霊夢に宥められ、何とか事なきを得たものの、苛立ちが完全に霧散することは無い。 そんな折に、現れたゆっくりれみりゃは、実に運が無かったといえる。脳内で厳かな合掌をする。 「うー!! うー!! にゃんにもないけじょ、ここはおもちりょいかりゃ、れみりゃのべっそう にしちぇあげりゅんだどー!」 楽しそうにぽよぽよとジャンプするように踊ると、背中の薄汚い羽根で飛び始めた。といっても “Fly”ではなく“Jump”だ。椅子、机と順々に上がりながら飛び跳ねる。がしゃんと音を立てて 台所の照明が割れ、俺の足もとに飛び散った。 何が別荘だ。お前には洞窟で充分だ。ゆっくりふらんにでも襲われてしまえ、《妹の出涸らし》の癖に。 「う゛ー!?」 俺は、むんずとゆっくりれみりゃを鷲掴みにした。勿論、こめかみあたりに青筋を浮かべそうに なるのを必死になって抑え込み、笑顔で。だが、ただならぬ黒い思惟を見たのか、それでもゆっく りれみりゃは戦慄したようだ。 「君はゆっくりれみりゃだったよね。ゆっくりしていくのかい?」 テーブルにれみりゃを置きながら優しく聞く。敢えて。 そうすると、ゆっくりれみりゃは気色の悪い笑顔でうーうーと言い始めた。そしてにんまりと笑 って黙り込んだ。この次に、こいつが言うことは一つだけだ。そして俺が次に取る行動も一つだけ だ。 「う」 「――ゆっくり死ね!!」 俺は『うー、うー、うあうあ』と喜ぼうとしたゆっくりれみりゃの顔面(こいつには小さいなが らも身体があるからこの表記で大丈夫だろう)に鉄拳を捻じ込む。ゆっくりれみりゃの背中には、 先ほど自分でぶつかり落としたガラス製照明器具がある。それが刺さるように深く、深く。 三十秒はそのままの状態を保つ。 解放してやると、しばらく無表情を保ったゆっくりれみりゃだったが、堤が決壊したように瞳が 潤みだす。背中の方からも、肉汁と思しき液体が染み出した。 「……! ……!!」 声も立てずに無様な表情で涙を流しながら、身体をびくびくと震わせはじめた 。 「……!!?」 腹立たしい表情ゆえに、俺は我慢することを辞めた。ゆっくりれみりゃの頬に手を当てる。摘む 。徐々に力を込め、摘んだ部分が白色になったあたりでれみりゃの表情が歪みはじめ、涙が滝のよ うに流れはじめた。こいつのどこにそこまでの水分があり、涙腺がどこにあるか、などは関係ない 。朽ちはて腐り逝くまで弄り倒してやろうじゃないか。 ちぎれそうなのだろう。ゆっくりれみりゃは必死に逃れようとするが、そんな行動は到底無駄な もので、こんな腐れ饅頭なんぞの力が人間様に敵うはずがないのだ。 しかし、それにしても。 ――よく伸びる。 搗き立ての生餅のようによく伸びる。手を放したら元に戻るのか、と思っていたら、餅と同様に 伸びたままだった。 今度は頬の端を引っ張っていた右手を顎あたりに、左手をこめかみ付近にあてがい、再び伸ばす 。 「おお~、伸びる伸びる」 だんだん楽しくなってきた。もっちりと伸びていくれみりゃの皮の心地よさと、そのたびに泣き 喚くれみりゃの泣き声に、すっかり己を忘却してしまった。気がつけばゆっくりれみりゃの顔はス ライムのように原型をなくしていた。 「……!」 満面の笑みで見つめてやると、れみりゃは、何ということだろうか、俺を睨みつけてきた。恨み をこめた穢れた目で、俺を睨み付けて来た。 完全に、堪忍袋の緒は切れていたと思っていたが、俺の腸の中にはもうひとつ堪忍袋があったよ うで、今度はそちらが爆発した。下等畜生のくせに何たるザマだ。 俺はゆっくりれみりゃの頬を強烈に抓ったままで大手を振りながら風呂場へ向かう。伸びきった ゴムのような身体は扱いにくかったが、途中でわざとらしく、れみりゃの眉間を机の角に強打させ た。道中、聞き苦しい声で「あ゛―――!! ざぐや~、ざぐや~!!」と、訳のわからないこと を叫び始めた。あまりにも喧しく憎たらしかったので、流し台の下から包丁をだし、れみりゃの目 の前で光らせた。殺される、とゆっくりブレインでも理解できたのか、その瞬間は静かになった。 見るからに凶器であるそれに戦慄したのだろうが、別にゆっくりなんぞは包丁を餡で汚さずとも殺 めることは可能だ。 風呂場に入り、湯を浴槽に張る。河童のにとりから貰った『のび~る上水管・ボイラー付きバー ジョン』のおかげで、あっというまに浴槽いっぱいに水が張った。いつも俺がアイディアを提供す れば数週間でそれを具現してくれるからたいしたものだ。にとりも俺の持つ大量のアイディアには 感謝しているようだから、“Give Take”は成立しているようだ。次の機会には、ゆっくりを痛 めつけるためだけのアイテムを嘆願しようか。アイディアは全て、青狸が暗躍する漫画からの拝借 だが。 俺はれみりゃを浴槽にぶち込んだ。ただし全体を入れると死んでしまうのでそれは避けておいた 。そして、水の中で先ほど伸ばしていた皮をちぎった。 「う゛あ゛~~~!!! う゛あ゛~~~!!!」 赤い肉汁が浴槽にあっという間に広がっていく。子供だから生焼けなのだろうか。れみりゃは予 想通りに泣き喚く。ゆっくりたちは、俺の予想していたのとほとんど変わらない反応を見せてくれ るので面白い。非常に虐待甲斐がある。 ここで俺は再び納屋に向かった。れみりゃは力の限りを使って喚いていたためか、水の中から逃 げ出す様子は無かった。ただ、水から顔を辛うじて出しながら喘いでいた。 納屋から二つ目の水槽を出してきて玄関に置き、風呂場へ戻る。肉汁を垂れ流しながら泣いてい るれみりゃを引き上げ、そのままの足で再び玄関に向かった。肉汁を垂れ流し、これ以上家を汚さ れては叶わないので、風呂場横に置いてあった残飯入れ用のゴミ袋を取り出し、それに入れた。 ふとその脇を見れば、蕎麦打ち用の麺棒が置いてあった。ひとつ閃きが舞い降りてきた。 袋の中で手負いの身体を必死に捩って抜け出そうとしているれみりゃの頭であろう辺りを強烈に 殴り飛ばす。怯んだのか気絶したのか判じ切れないものの、動きが止まる。触診のように胴体の位 置を確認すると、麺棒を押し付けて転がした。 「むぎゃああああああああああ!! ざぐ、ざぐ、ざぐううううう!!」 変な声が響く。 粗方遣り終えると、もう一枚ゴミ袋を取り出して中身をそちらに移し変え、先ほどよりもギュウ ギュウに縛った。れみりゃは痙攣するのが精一杯のようで、袋は微細動だけを繰り返している。 玄関の扉を開けると、黄色い、かつ気色の悪い声が響き渡る。 「おにいさん! はやくだして! おうちかえる!!」 ゆっくりれいむが必死に救出を願っている。ダンボールで水槽ごと目隠しをされその中で逆さま になったままで、涙を頭の天辺へと垂らしているのだろう。れみりゃの泣き顔のように汚く、気持 ち悪いのが容易に予想できる。 ところで、こいつの言う処の《おうち》とはなんだろうか。もしかしたら、此処、つまりは俺の 家のことを言っているのかもしれない。だとしたら、こいつの命は無い。というか、俺の家なら既 にこのゆっくりれいむは帰宅しているではないか。 先ほどのゆっくりれみりゃを袋ごとぶち込み、再び蓋を閉める。少し落ち着いて《ゆっくりした 》ところで、遠巻きにゆっくりれいむの入った水槽を見つめる。 凄まじい。凄まじいまでの光景だ。 ガラスの表面にへばりつく様なゆっくりの皮。もちもちとした丸みを帯びた身体は、巣層の輪郭 に合わせるように角張っている。 ここでゆっくりれいむにとって幸運ともいえることは、ゆっくりれみりゃが、自分の後ろの水槽 に居るものが何であるのか把握できていないことだった。ゆっくりれみりゃは、他のゆっくり―― と雖も自分より弱い立場のものだけ――を食べる習性があると言う。ガキ大将宜しく、レミリアそ っくりだ。そんなところまで似なくてもいいのでは、とも思う。しかし、今その天敵は黒いゴミ袋 に入れられて、しかも深い傷を負っていてほとんど叫ぶ力もない。 「ぅ……。うう? う”―――!! ざぐやあああああ!!」 目が覚めたのだろうか。黒いゴミ袋から、ゆっくりれみりゃの絶叫が漏れ出てくる。れいむのほ うに目を遣ると、顔色――もとい、皮色が悪くなって行く瞬間だった。 「お、おに”ーさん! そのだかぢはいっでるどっでだでぃ!!?」 鼻づまりのような聞き苦しい声が震えている。『その中に入ってるのって何?』と、確認のため に訊いて来たのだろうから、俺は懇切丁寧な解説を送ってやる。この反応から察するところ、れい むとれみりゃには面識が無いのだろう。 「ああ。この中に入っているのは、ゆっくりれみりゃの子供だよ。子供って言ってもそんなに小さ くはないから、……そうだね、君くらいなら軽く、ペロリとやっちゃうんじゃないのかな?」 「ゆ”――!! ゆっぐりじだい、ゆっぐりじだいどに゛――!! でぇ、おに゛いざん、だずげ でよ――!!」 冗談である。身体を潰され衰弱しているチビれみりゃがゆっくりれいむを食べることなど、出来 るようには思えない。だが、れいむは、袋の中身はゆっくれれみりゃであることしか知らず、それ が大人であるのか子供であるのかの判断は、まあ出来ないだろう。 逆さの状態で泣き喚く様は、実に愉快なものだ。ゆっくりは横柄な性格ながら、命に危険が迫る のを確認すると、途端に猛烈な勢いで命乞いをすると聞く。それはかなり凄絶なものだ。絶望の度 合いが大きくなれば大きくなるほど、必死になる。自己中心の志向を持つものには、そう言う傾向 がある。 「おに゛―ざん、おでがいだがら!! でいぶはばだだべだでだぐだいどでぃ!!」 すげえ必死。もはや笑える。そもそも、何と言っているのやら。自分の名前も巧く発音できてい ない。でいぶって、デーブ大久保か? ただ日がな一日飛び跳ねて、隙あらば人ン家に忍び込んで好きなだけ食い物を食い荒らし家財装 具をめちゃめちゃにする、生産性の欠片も無い下らない一生に何の未練があるのやら。それはゆっ くりになってみないと分からないのかもしれないが、人間とゆっくりの間には決して越えることの できない壁のような立場の差が存在している。そんなことは不可能だ。 ゆっくりは、人間に虐げられる。ただそれだけのために、生を受けし者だ。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/erem42gxzo/pages/243.html
前 第1441話~第1450話 ツイッター(FINAL FANTASY S)より 第1451話 第1452話 第1453話 第1454話 第1455話 第1456話 第1457話 第1458話 第1459話 第1460話 第1451話 (2016年10月23日投稿、2017年1月4日掲載) 出てきたるはマインドフレア・・・!? 「貴様・・・ジゲニームじゃないな・・・!!」 「ほう・・・よく見抜いた・・・!われら一族がすべてを支配するときがついにきたのだ」 「きてないぜ!」 「ククク・・・きておる・・・ジゲニームを無理やり復活させ孫と思い込ませ操り」 「操り」 「やっかいだった猿宙を壊滅させつぎは地球のばんだ・・・ここを拠点とすればすばらしい力を得られる!」 「やらないぜ!貴様なんぞここでおしまい!」 「さてどうかな・・・時の力を得たわれらの・・この迫力に勝てるかな・・・?」 グゴゴゴッゴゴ!!マインドフレアが巨大化していく・・・!? 「で・・でかい・・・!これはやばいかもしれん」 「そうだ・・・貴様こそこれで終わりだ・・!さあ死ね!」 「待つでごわすーーーー!!!!!」 戦闘中だがベリュルたちの前に何者加賀立ちふさがった・・?!! 「お前は・・・色即是空!?まさか生きていたのか!」 「どうやらおいどんは・・・役に立たないみたいでごわす・・・だがこの戦闘だけはみなの盾になるでごわす!!」 「たのむぜ盾!」 そしてはじまるマインドフレア戦!今までない恐ろしいBGMが鳴り響く・・・! テケテテテーーンテーーーン!テケテテテーーンテン! 「己こしゃくな・・貴様・・・猿宙人だな・・・?」 テッテッテッテテッテッテッテテッテッテッテテッテッテッテ 「なにがでごわす・・・おいどんは・・・兵器次元人でごわす・・!」 テーーテレレレーレーレーレー 「ふ・・記憶がないのか・・・まあいい・・・ジゲニームはもう用済み・・さあしねしねしね!」 フレアとかやってくるが、10回に1回ぐらいはまあ色即是空が身代わりとしてダメージを受けてくれるから助かる 「おいどんは地球の盾となりやでごわす!」 ふと気づくと激闘は続いていた・・ 「おのれ地球人め・・しぶとい・・・!このままではやられる・・・」 「そうだ!このままではやってしまうぜ!覚悟しろ!」 そしうて一定以上ダメージを与えた・・・すると 「いいかん・・・このままでは本当に・・・こうなったら・・秘技・・!マインドブラスト!!!!!」 ドチューーーン!!!いやな光線がベリュルたちを襲う!!!! 「やばい!なんかやばいぞこの技!」 「あぶないでごわす!!!!ぐあああああああドチュウウウウン!!!!!」 「色即是空ーーーーーー!!!あ・・ああああ・・」 「チュルチュル・・・はあはあ・・・これで元気になったぞ・・・脳みそうまいわい・・・」 「色即是空の頭が・・ぺらぺらに・・・・!色即是空の・・・・・!」 のうみそをすいとられた! 第1452話 (2016年10月23日投稿、2017年1月5日掲載) 色即是空ののうみそがからっぽ!? 「お・・おいどんの・・・のうみそが・・・・」 「はあはあ・・・われら一族はのうみそを喰らい生き続ける種族・・・これはうまい・・ぺちゃくちゃ」 「なんてひどい!色即是空ののうみそをかえせ!!!」 「もう食べた・・ふふこれで体力前回・・おや・・・ここれは・・うぐぐぐ」 マインドフレアが苦しみだした・・!? 「な・・なんだ・・・?」 「こののうみそは・・・まさか・・・貴様・・・伝説の・・・スーパー猿宙人・・・・まさ・・か・・まずいこれは」 「なんだろう大丈夫かな」 「やば・・力があふれすぎて・・パーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!」 マインドフレアは・・なんと破裂してしまった・・・!!! 「色即是空ののうみそがすごかったのか・・?とびちってしまってるが・・」 「お・・おいどんののうみそ・・・」 色即是空はとびちったのうみそを集め自分の元にもどした 「ふう・・・危機一髪だったでごわす・・・では拙者は兵器次元にかえるでごわす・・では!」 色即是空は去っていった・・ 「まあこれでゴリラ案件は一件落着になったってことかな・・・おや何か落ちているぞ?」 「これは・・・なにかしら・・・」 そこには不思議な水晶球が落ちていた・・・ 「なんだろう?わからないときはママにききにいこうぜ!」 そして一同は次元科学科に向かうことにした・・・ 「あらあなたたちお帰りなさい!どうしたの?」 「ねえこれなに」 ベリュルは水晶を差し出した・・・ 「これは・・・水晶・・・!」 ふと気づくと水晶の秘密・・・ 「いいったいどういうアイテムだというのだ!装備できないしなにかなと」 「この水晶は・・・次元よりさらに上のパワーが秘められているわ・・・」 「なになに」 「いい?1.2.3.5.7.11これが素数でいう1.2.3.4.5の並びにすると見えてくる法則があって、残りは端数でたとえば4は2と2なの・・・」 「ふうん」 「そして端数は厳密には数ではないの・・・・はなくそのようなものよ」 「なるほど」 「そしてその力を利用できるのが次元・・・この水晶はさらにその上をいっている・・・!」 「なにができるの」 「この水晶は・・・どうやら強い願いをかなえることができるみたいね」 「まじか!武器!魔法!お金!」 「ただ・・これがかなえられる願いは魂の願い・・・」 「なんで」 「さまよえる魂を救う水晶ね・・あなたがたこれをいったいどこで・・それよりさまよえる魂の心当たりない?」 「うーん」 さまよえる魂・・・ 第1453話 (2016年10月23日投稿、2017年1月6日掲載) さまよえる魂・・? 「うーんなにかないかな・・・占いマシーン知らない?」 「ピピッ・・・一次元・・・無念の魂眠る場所・・・志半ば・・・」 今のがヒントだ! 「うーんよくわからないな・・・」 だがプレイヤーはわかっているはずであるのでいってみよう・・・ 「プレイヤーにつれられてきたのは・・・この0次元への入り口がある崩壊所だが・・・」 もうわかったであろう・・・・ 「そういいえば魂を救う水晶は戦闘中に使えるみたいだね何があるんだろう」 ここの雑魚のエンカウントはタカミネソウル、フジムラゾンビ、イイヅカヘッド、イイヅカハンド、アイスムラギシである 「まさか・・・こいつらを助けろというのか!ただの雑魚じゃないとでもいうのか」 この水晶を持ってここでエンカウントするとそれぞれのモンスターが何か言う・・・ 「イイヅカヘッドだ・・!こいつを救うのかな・・・」 「・・・まんじゅう・・・たべたい・・・・ああ・・もっとまんじゅうを・・・」 「やめとくか」 使っても効果ないぞ 「アイスムラギシだ!こいつはどうだろう」 「・・・オレに未練はない・・・・」 「だめか・・・むっイイヅカハンド!これはどうだろう・・・」 「スイッチ・・・もっと押したい・・・スイッチ・・・」 「だめっぽいな・・・フジムラゾンビだ!これだろう!」 「・・カネ・・・もっとカネを・・・カネさえあれば・・・」 「やめとこ」 ここまでは意味がない 「そして・・・256回に1回ぐらいエンカウントするタカミネソウル・・・レアモンスターだがこいつはどうだ・・・!」 「仇・・・まだうっていない・・チチの仇・・・シドを・・・滅ぼすまで・・・」 「こいつだ!!!」 ふと気づくとタカミネソウルに水晶をつかってみた・・・! 「シュイイイイイーーーーーーーーーン!!!!!!・・・・すると・・・魂が人間みたいなのになった・・!」 「僕は・・・タカミネ・・・・父の敵を討ちにここにきたが・・・なぜか爆発で死んだ・・」 「まじか怖いな」 「僕の仇・・・君に託す・・・・このクリスタルの力を・・・・・」 シュイイイーン・・・クリスタルに宿る全裸の力・・・・海手家の力を手に入れた・・・・! 「後は任せた・・僕は雑魚モンスターにもどる・・・ウオオオオオシネエエエ!!!!」 ここからは普通に雑魚かするので安心しよう 「さて新しいジョブを手に入れたけどどうしよう・・・そういや無性に0次元がきになるな入り口があるし・・」 「そろそろ銀の王にもういちどあってみましょう・・・マインドフレアのこと知ってないかしら・・・」 「そうだな!ちょっとよっていくか!」 0次元へ尋ね者・・・ 第1454話 (2016年11月20日投稿、2017年1月7日掲載) 0次元のお花畑に着いた・・・ 「グースカ・・・ううん・・」 「おう銀のやつすっかり寝てやがるぜ!おきろーおーい!」 「ううん・・・なんだ・・・・・うーん・・・貴様らはベリュル!またきたのか・・!」 「これからどうすればいいのだ!」 「知らぬ!バナナ文書は解読したのか?・・・ヘックショイ!」 「どうしたのだ!」 「わからん・・・花畑の中で寝ているうちに・・鼻がむずむず・・さあさっさと帰った!」 追い出されてしまった・・ 「なんて薄情なやつだ!さてそれよりバナナ文書どうしよう」 「はっそういえば古代図書館本館に行く予定だったはずよ!」 「そうだった」 そして一向は古代図書館本館のあるシュップパにたどり着いた・・・ 「さて・・・おや町が大きくなっている気がするすいませんその辺の人どうしてですか」 「うん、古代図書館本館にさらに隠し部屋がみつかって書物が見つかって観光町として発展していったのさ」 「ほう隠し部屋だと・・!」 そうときいては黙っておれず、古代図書館本館に向かおうとしたが・・・ 「おや・・?なんだかいいにおいだな・・・」 周りは飲食店が立ち並ぶ商店街で人がにぎわっていた 「武器屋とかはなさそうだけど・・・このにおいは焼肉!」 「もうこんなときに・・・そういえばおなかが・・・」 「ダンナーザよだれ」 「もう!いいから・・・しかたないわね、お昼ご飯にしましょう」 「わーい!焼肉焼肉!」 一向はにおいにつられて焼肉屋に入ることになったここからしばらくPTチェンジができないぞ・・! 「へんな肉じゃないだろうな・・・」 ふと気づくと焼肉屋の中へ・・・ 「うお煙すごい!でも喚起ちゃんとしてるっぽい」 「いらっしゃいませ!奥の席にどうぞ!!」 つれられておくの座席に座る一行・・・そしてメニューを見た 「へえ、いろんな肉があるんだな!牛肉、豚肉、鶏肉もあれば」 「魚肉、タトゥーの肉、スライム肉(意外とうまい)、なんらかの肉、機械肉など・・・ちょっと最後のほうは厳しいわね・・・」 「色々な需要にこたえているのだろう!お客さんもいろんなのいるし人間じゃないのもいっぱいいるぜ」 「まあここは普通にいきましょう・・まずは飲み物を」 「オレンジジュース!」 するとカウンターの奥から何者加賀のぞいていた・・ 「ククク・・・また愚か者がきたか・・・」 ベリュルと焼肉と・・・ 第1455話 (2016年11月20日投稿、2017年1月8日掲載) 焼肉屋~いずれ肉取れ骨となる~ 「じゃあすきなの注文してね、私はビール!」 「ロウはジュースにしなきゃだめだぜ!!」 「いいもんねじゃコーラ!」 「よしでは・・・俺はカルビとウィンナー!!」 ベリュルの前にカルビとウィンナーが配達され、炭火で焼き始めた・・・ 「ジューっといい音と煙・・そして表面の赤みがうっすらと茶色くなってきたところで裏返す・・・」 再びジューっと音を立て煙があがり、油がパチパチとはじける肉の表面から香ばしい煙がただよってきた・・・ 「少し焦げるぐらいが男の味、好みだ・・そして・・焼きあがったはじける肉をタレにつけ・・ご飯の上に乗せる」 するとタレがご飯にしみこみ、香ばしいタレと肉のハーモニーがおりなす美食の肉ライス! 「まずは一気にほおばる・・・そして俺のエクスカリバー(歯)で噛み砕く・・・!」 斬りさかれた肉汁が口の中いっぱいに広がり、茶色いタレの中和したご飯と肉の弾力が二重に舌を刺激せしむ 「一噛みするたびに無限の広がりを見せる肉汁と焼肉のタレのコンビネーション・・・そう、こういうのがいいのだ・・」 噛み砕いた肉とご飯を喉の奥に旅をさせよう 「そして次の肉・・いやウィンナーを試してみたい・・かるくナイフで切れ込みを入れるそしてジュー・・・」 激しい煙が襲い掛かる!しかしそれを跳ね除け、ウィンナーを裏返すとエビのように反り返り、皮が飴色に焦げていく・・ 「これも少し焦げるぐらいが好みだ・・・この焼き具合に隠された秘密・・そう歯ごたえ・・・!」 少しこげた皮に焼肉のタレにつけて口に導入・・・想像してみよう最初の一噛みだ・・! 「パキャッ・・・!ジュワーー・・・ドロ・・そうこれだ・・!ウィンナー独特の肉汁とタレが織り成すイルミネーション・・・」 口の中を幸せとタレのほんのりとした辛さの肉汁がミックスナイズされ幸せの洪水が襲い掛かる! 「負けてなるものか・・まけずにまた噛み砕く・・・!パキャッジュワーー・・」 ウィンナーに勝利のファンファーレ・・そしてカルビとウィンナーが絶滅しかけたころ・・ 「カルビとウィンナー追加お願いするのだ!3人前ぐらいいけそう!」 「はーい!」 「ベリュル他のも頼みなさいよ、野菜とか!」 「よくわかんないのださんかくとかしかくとか・・・」 そしてまた襲い掛かるカルビとウィンナーの群れ・・・ ふと気づくとカルビとウィンナーの連合王国第二陣~鳳凰~が襲い掛かってきた・・・ 「次は二枚一度・・ダブルアブルチャレンジ・・・・容赦なく襲い掛かるこいつらに俺は挑戦する!」 「いちいち騒がないで食べなさい」 「うん」 そして腹いっぱい食べて8万ギルぐらいハライお店を出た・・・ 「食べ過ぎたわね・・・ちょっと酔いも・・・あらあ・・・」 「もう動けないのだ・・」 ここはいるリーダーやPTによってイベントが変わるので注意ステータスとマテリアがボスと連戦したぐらいの成長はする 「ロボだったら100万ギルぐらいかかってかもな」 「今はいなくてよかったわね・・・あらあ・・・」 「さて食べるものも食べたし・・おや?このにおいは・・?」 その先には焼き鳥屋があった・・・ 「いってみましょう・・・!」 焼き鳥屋の恐怖・・・ 第1456話 (2016年11月20日投稿、2017年1月9日掲載) 焼き鳥屋~チョコボの炎~ 「いいにおいね・・・炭火焼き鳥よ」 「ももう食べられないのだ・・ダンナーザ・・・」 「いいからあ!せっかくきたんだからあ!ベリュル!」 ひっぱられ中に入った・・ 「屁いらっしゃい!なんにいたしやす!?」 「じゃあ・・まず、ももとさえずりとお・・ねぎまにレバーぼんじり出刃さき軟骨で!」 「ねえ頼みすぎじゃ・・メリアナニーやロウもおなかいっぱいのはずなのだ・・・」 「私たちはまだ大丈夫よー観光地、おなかと共にありけりってね!」 「うう・・・じゃあ俺皮!」 ここは注文は各自が勝手にやるのでプレイヤーは選べない例によってロボは連れて行くのはやめておこう成長もしないコントはみれるが 「タレと塩と・・・あと味噌もあるのね・・・しょうゆも・・・てんぷらもあるのね斬新だわ」 「いろんなタイプの焼き鳥があるんだな・・・でももう食べられない・・」 「まだ3本しか食べてないじゃなあい!店員さん、ベリュルにもう10本追加ね!ね、食べられるわよねえ!」 「うへ・・う、うんなのだじゃあ皮10本!」 「そうそう、じゃあベリュルが食べるなら私もお仕方なくう・・・つくねにすなぎも5本ずつおねがいね!全部の味でえ!」 「へい!」 「でもここのお肉おいしいのだ、いったいなんの肉なのだ」 「地鶏の塩チョコボでっせ!世界一美味しい鳥といわれてまっせ!生でも生きたまま食べられるという!」 「へえすごいや・・・」 すると窓の外から何者加賀のぞいていた・・・ 「こやつら・・・絶対許すことはできない・・・」 しかしそんなこととも露知らず、焼き鳥を食べ続けた一行食べるのが好きな人はどんどんステータスが上がるぞ 「も・・もう無理なのだ・・ダンナーザ・・・」 「そそうね・・・さすがにそろそろでましょうか・・」 「では12万ギルでっせ!まいど!」 「ちょっとまつんだ・・・俺の代金も払ってもらおう・・・」 ふと気づくと後ろから全身マント男に因縁を付けられた・・・ 「何者!?あんたたちの代金なんて払う気はないわよ!自分が食べた分は自分で払いなさい!」 「貴様らが払うのは・・われらの仲間の命代だ・・!マントをバッ」 「こっこいつはチョコボ人間グルンドライン!顔がチョコボで体が人間の指名手配のお尋ね物!」 「俺は仲間が食べられるのが許せぬ!仲間の恨み共々・・死ね!」 倒してお店を出た一向・・ 「う・・うごけないのだ・・」 「そ、そうね・・さすがに食べ過ぎたわね・・・ちょっとそこの公園で座って休みましょう・・・」 公園のベンチで小一時間休んでいると・・・・ 「あら・・?甘そうなにおいがしてきたわ・・・これはケーキ?」 ダンナーザのうるうるとする目線のさきにはケーキの看板をかかげたデザート屋があった・・・ 「いってみましょう・・・!」 デザート屋の恐怖・・・ 第1457話 (2016年11月20日投稿、2017年1月10日掲載) デザート屋~甘き悪魔のささやき~ 「ねえ・・もうおなかいっぱいなのだ・・・」 「甘いものの腹よ!さあはいりましょう!」 「へいらっしゃい!メニューをどうぞ!なんにいたしやす!?」 「そうねえ・・・あらこのカスタードクリームデコレーションチョコレートバニラアイスケーキおいしそうね!」 「へい!クリームをすべてカスタードにし、チョコレートをまぶしてバニラをして冷やしたケーキでがす!」 「じゃあそれと・・・フルーツジュース果実まるごと入りフルーツポンチ風味ババロアインと・・・」 「ねえダンナーザそんなに食べたらしんじゃうのだ!」 「このぐらいなにを・・男の子でしょ!じゃあベリュルには・・・」 「むむりなのだ・・!」 「仕方ないわね!情けない!じゃあこの無限ガムでも食べてなさい!」 「なにこれ」 「味が永遠になくならないガムよ・・これならおなかも膨れないでしょ」 「そりゃいいアイデアなのだ!ムシャムシャ」 1時間後・・・ 「じゃあ次は・・・パイナップルステーキと・・・ポテトチップスバニラ味と・・・・」 「ムグムグ・・・味が全然なくならないのだ・・・」 1時間後・・・ 「じゃあ次は!ロウも選んでいいわよ」 「わーい!じゃあこのダイスケマンチョコと・・・前世マンキャンディーと・・・」 「それっておまけ目当てじゃない・・・」 「えへへ」 「ムグムグ・・・あ・・あごが・・・」 「ベリュルはおとなしくガム食べてなさいね」 1時間後・・・ 「あー食べた食べた・・さすがにもう無理ね・・・」 「あ・・あご・・・あ・・あが・・ペッ!あが・・」 「さあ出ましょう!」 ここもキャラによってステータスの伸び具合が違うぞ 「ギルをたくさんとられるけど、ロボ以外はむしろとられたほうがたくさん成長している証拠なのね!」 一言で言うとボーナスステージみたいなもんだ!どんどん成長しよう!ギルがなくても物を売られるだけなので安心 ふと気づくとデザート屋をでていた・・あたりはすっかり夜になっていた 「あ・・あが・・・」 「ベリュルなにしてるの・・・あら?いいにおい・・・これはカレー?そろそろ夕食時ね!」 「あ・・む・・あが・・むり・・・」 「あらベリュルもおなかすいてよれよれね・・・においはあのカレーやさんからねいきましょう!」 するとベリュルたちの後ろからなにものかがつけていた・・・ 「観光客か・・?フフ・・羽振りがよさそうだ・・・」 さてダンナーザたちの目の前にはおいしそうなカレーのフィギュアを掲げたお店があった 「じゃあこんばんはカレーで締めとしましょう!」 カレー屋の恐怖・・・ 第1458話 (2016年11月20日投稿、2017年1月11日掲載) カレー屋~辛きコクとマグマの揺らぎ~ 「ま・・まだ焼肉と焼き鳥が胃に・・あとガムであごが・・・」 「そんなの後にしなさい・・・ああいいにおい!」 「へいらっしゃい!当店はトッピングが自由なのが売りのカレーです!さあ選択してください!」 「そうねえ・・じゃあ私はウィンナーとうずらとほうれん草とじゃがいもとにんじんとたまねぎと目玉焼き!」 「ひっ・・」 「ベリュルどうしたの?早く頼みなさい!みんな頼み終わったわよ」 「おれはお茶・・・」 「もう私たちに遠慮してどうするの・・・じゃあ私が選んであげるわ!」 ダンナーザはメニューを取り上げたここで選択肢が出るぞ 「自分で決めるよか、・・・か、どうしよう・・・」 自分で決めるとトッピングが選べるぞ!トッピングにはあがるステータスなどがかいてあるのだ値段も相応だが・・・ 「・・・」 「もうはやくきめないなら私が選ぶわ!ベリュルは・・ロースカツ、ステーキ、ビーフカツ、チキンカツ、コロッケ、メンチカツね!」 「・・・」 そしてカレーが4人分運ばれてきた・・! 「わあいいにおい!ルーはぐつぐつ熱いけど、ご飯は熱すぎずちょうどいい食べ熱さよ!」 「ここのカレー店、トムランの9つ星をもらうぐらいすごい店なんですって!」 「まあ!エリアセスがいたら料理覚えてもらえたのに・・・どうしたのベリュルおとなしいわね」 そしてここでもステータスアップ!がんがん強くなるぞ!あえてあげにくいキャラを入れて育てるのもありなイベントだ 「ごちそうさま!ベリュルもちゃんと食べたわね」 「・・・」 「まいど!18万ギルとなります!まいどーまたどうぞー」 全員満足し、お店を出た・・・すると 「おい、ねーちゃんたち・・ヘッヘッヘ・・・」 ふと気づくとヘッヘッヘ・・・ 「なにかしら?」 振り向くと・・・鎖の服を着て、ちょんまげモヒカンをしたスーツ姿の連中が20名ほど立っていた・・・ 「こいつら・・チンピラね!」 「ヘッヘッヘ・・・観光地だからと夜に出歩くとは甘い連中だ・・・!さあ金をだしな!ついでにつきあってもらおうか!」 「いい女ですぜ!しかも金ももっているときた!今夜は大もうけですぜ!」 「俺たちゃシュップパの夜盗賊団、ゲルゲルゾンドスよ!さあ覚悟!」 チンピラが襲ってきたが倒したまあ弱すぎるがベリュルがほぼうごかないことぐらいに注意 「ば・・ばかな・・・こいつら・・・強すぎる・・ギャベッ」 「無事全員死んだわね・・・」 「だ・・ダンナーザ・・早く宿で・・・休む・・」 「そうね・・・でも運動したから小腹がすいたわ・・・あら?このにおいは・・・ラーメン?」 ダンナーザの視線の先にはラーメン屋の屋台が立っていた・・・ 「さあ宿をとるまえに最後の食事(チャレンジ)ね!」 「・・・」 ラーメン屋の恐怖・・・! 第1459話 (2016年11月20日投稿、2017年1月12日掲載) ラーメン屋台~細きレイピアの乱れ舞い~ 「へいらっしゃい!どうも見ていやしたぜ!ゲルゲルゾンドスを壊滅させてくれやしたね!」 「ああ、さっきの連中?ゴミみたいなもんよなんてことないわ」 「ああ美しい強い娘さんたちこそラーメンがお似合い!さあなんにいたしやしょう!」 「じゃあ・・・私は軽く麻婆豆腐麺のの大盛りにしましょう!ベリュルは?」 「水」 「体調悪いの?もうちょっと戦ったぐらいであなたは・・」 「水でいいのだ・・・」 「はいはい、じゃあベリュルにはお子様ラーメンおねがいね」 「へい!まいど!」 「・・・」 そして一向はその日最後の食事をし、意気揚々とシュップパホテルへ宿泊したのであった・・・ 「まあ豪華なホテルね・・・」 「観光地でこれだけ宿泊客がいればそりゃ儲かるわね・・・でも・・・古代図書館本館の隠し部屋が気になるわ・・」 「そうね・・ホテルの人に聞いてみましょう・・ボーイさん何か知らないかしら?」 「ああ・・隠し部屋には信じられない書物がたくさんあって人々が押し寄せてるんだ!」 「どんな書物かしら?」 「失われし魔法や、技術、過去の魔物のことや、地球に眠る隠されたお宝の地図など」 「お宝だと!ダンナーザ隠し部屋にいこうぜ!」 「明日ね!今日はもう遅いから休むのよ」 「それがいいと思います・・よるは隠し部屋の奥から魔物が出てくるので基本的にみな夕方には出てきますよ」 「ますます妖しいのだ!」 「夜に行った人もいますが、誰一人として帰ってこないのです・・いえ一人いましたが・・」 「帰ってきたやつがいるだと!」 「はい・・首だけ・・・奥からころころと転がってきて・・・」 「なっ」 「ですのでお昼に行くことをお勧めします・・」 ふと気づくとホテルの一室・・・ 「うーん・・もう食べられないわ・・・うーん・・・」 ダンナーザたちが幸せそうな寝言の中、ベリュルはむくりとおきだした・・・ 「お宝と訊いてから眠ることもできないぜ・・・こうなったらいくしかないぜ!おなかいっぱい過ぎて死にそうだし・・うごかないと・・」 ここからPTを変えられるというか、強制的にベリュルにされる・・・ 「よーしいっちょいってみっか!」 深夜の丑三つ時・・・ベリュルは古代図書館本館へむかった・・・ 「人が誰もいないな・・・幽霊でそう・・・帰ろうかな・・・」 「あの・・」 「ギャッ!!!!!!!!!!」 ベリュルはうずくまったが・・・ 「ねえ、ベリュル・・・」 聞きなれた声に面を上げると・・・ 「グ・・グレップル!きてたのか」 「うん・・・夜に一人は危険なのよ・・それに怖がるかとおもって一緒にいこうかと・・」 「これならオバケなんて怖くないぜ!さあ古代図書館本館へレツラゴーだぜ!」 潜入!古代図書館本館の真実と恐怖・・・ 第1460話 (2016年11月20日投稿、2017年1月13日掲載) 古代図書館に潜入だ 「夜は人がいないな・・・うわさによると夜入ると死ぬらしい・・・暗くてなんか出そうだな」 ベリュルはグレップルの後ろにしっかりついていった 「隠し部屋はどこかしら・・・あ目印があるわ」 「どれどれ・・ここからさき隠し部屋・・なんと本棚の本が隠して奥に扉!」 本棚をどけて奥の扉に入った・・・ 「ここが・・・図書館隠し部屋・・!」 「すごいおどろしいわね・・・苦しそうな紫の顔がうっすらとあちこちとんでるわ・・・」 「ヒイ!」 ベリュルは顔を手で隠してしまった・・さあここからが大変だ 「亡霊が襲ってくるわ!亡霊レディ、図書館ののろい、館長ゴースト、うらみのつらみなどおばけばっかり!ベリュル・・・?」 戦闘に入るとベリュルが顔を隠しているため、もうもくとおなじ状態以上になるぞ絶対に治らない 「命中率が半減よ!もう!」 まあそういうハンデがあっても大丈夫なぐらいの強さの雑魚だけどたまにデスしてくるけどそして進んでいった・・・ 「あら・・?次の扉があるわ!そのまえに一冊の本があるわ・・・」 「グレップル読んで」 「えーと・・・スイカ太郎・・?絵本かしら・・・むかーしむかし・・・」 グレップルは絵本をベリュルに読み聞かせ始めた・・・ ~~~~ここからグレップルの絵本読み聞かせ~~~~ むかーしむかしあるところにおじいさんとおばあさんが・・・ 「爺さんは山にいく」 「ばあさんは川に行く」 おばあさんが川に行ってのんびりしていると川の上流からなにかが流れてきました・・・・ 「どんぶらこどんぶらこ」 「あらまあこれはおいしそうなスイカだこと・・・もってかえって食べましょう確か上流にはスイカ畑があったはずじゃ」 おばあさんはスイカをいただき、おうちにもって帰りました・・・するとスイカがピクピクうごきだしました 「おおあばさんやなんと元気なスイカじゃろう」 「さぞかし甘いことでございましょう・・・ではこのナギナタで・・・デヤッ!」 おばあさんがスイカを一刀両断すると・・・中から血が噴出しました ふと気づくとおばあさんは返り血を浴びて真っ赤になっておりました・・・ 「じいさんやこれはどういうことじゃ・・・」 「スイカの中になにかおるようじゃ・・・こっこれは・・・・」 そこには少年のお侍さんが真っ二つにされて死んでいました・・・ 「どういうことじゃ・・・!」 「説明しましょう・・・」 するとそこにはスイカ畑の主のおじいさんがニコニコしてたっておりました・・・ 次 第1461話~第1470話
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/7947.html
2015年1月25日(日) 北多摩日帰りツーリング 旅行記一覧 > 2015年1月北多摩(1/25) 2014年度旅行記■2014年4月奥多摩トレイルライド2014-04-13■2014年4月毛呂山トレイルライド2014-04-29■2014年5月奥多摩トレイルライド2014-05-04■2014年5月筑波2014-05-10■2014年7月籠坂峠・河口湖2014-07-06■2014年7月帰省トレイルライド2014-07-21■2014年8月成木・名栗2014-08-15■2014年8月乳頭温泉郷・角館2014-08-302014-08-312014-09-01■2014年9月鴨川■2014年9月八王子2014-09-29■2014年10月仙台2014-10-252014-10-26■2014年11月毛呂山トレイルライド2014-11-22■2014年12月毛呂山トレイルライド2014-12-21■2015年1月奥多摩トレイルライド2015-01-12■2015年1月名栗トレイルライド2015-01-18■2015年1月北多摩2015-01-25■2015年1月内房2015-01-31■2015年2月奥多摩トレイルライド2015-02-212015-02-22■2015年2月毛呂山トレイルライド2015-02-28■旅行記一覧 ←2015-01-18 | → 走行距離:約31km 獲得標高:約100m 天気:晴れ 気温:7~11度(10:40~15:50) 気象庁 府中 2015年1月北多摩の装備 すべての写真(フォト蔵) 日帰りツーリング。 一緒に行く安藤が胃腸炎からの病み上がりとのこと。 今日のコンセプトは、近場で、のんびりサイクリングロードを走って、武蔵野うどんを食べる。体と胃腸にやさしそうなプラン。 10時吉祥寺駅集合。 ほんとは自走で行こうと思ったけど、ギリギリになりそうだったので、輪行してった。 そしたら安藤は自走で遅刻。俺も走ってくれば良かった。 吉祥寺を出発し、境浄水場の脇を通って、多摩湖自転車道。 この自転車道はこれから向かう多摩湖と境浄水場を結ぶ水道管上を通ってる。 多摩川や荒川のサイクリングロードと違って、住宅街の中を通っているから、近所のママチャリは散歩の人が多くて、ロードで飛ばすような道じゃない。 のんびり走る。 多摩湖自転車道沿いにある小平ふるさと村。 旧小平小川郵便局舎。 小平市には丸ポストが多いらしい。 旧神山家住宅主屋。 四角く刈り込まれた屋敷林がインパクト大。 間口が広いのは、土間に馬屋が取り込まれているから。 江戸時代初期、小平を開拓した当初の住宅の復元。 旧小川家住宅玄関棟 ちょうど12時頃、きくやに到着。 雑誌に「ここを食わずして武蔵野うどんは語れない」とあり、前から気になっていたお店。 つけ麺うどん天付肉汁LL。 がっしりした歯ごたえでうまい。 2玉多いかなと思ってたけど、うまくてもう1玉追加してしまった。 きくやから少し移動して、正福寺へ。 住宅街の中にあるお寺だけど、都下唯一の国宝建造物のある歴史あるお寺。 国宝の正福寺地蔵堂。 陽射しがぽかぽかして気持ちよく、しばらく境内に腰掛けてた。 病み上がりの安藤、早くももう、あとたいして走れない宣言。 とりあえず多摩湖へ出発。 この辺り、住宅街だし、高い山も無いので、ダムがある雰囲気が一切無い。 ダムの下にある、狭山公園。 林の先に堤体が見えた。 村山下ダムの導流部。 村山下ダムの堤体を走る。 天端に上ってきた。 多摩湖。 上着と短パンとザックとアークテリクスだらけ。 お金持ちー。 日本一美しい取水塔。 自称してた。 確かに、ドーム屋根やレンガ、付け柱や窓の装飾など美しい。白いトラス橋と橋脚もかっこいい。 大正14年竣工。 ダムの親柱。 ダムに親柱って建てるんだ。 上が黒いのは大東亜戦争中に爆撃対策でコールタールが塗られていたため。 再び多摩湖自転車道。湖の周囲を回っている。交通量はあまり多くない。 村山上ダム。 多摩湖は二つのダムからできていて、上下2段に分かれてる。 両側に高さが違うダム湖が見れて面白い。 多摩湖沿いから下って、野山北公園自転車道。 ダム建設用鉄道の廃線跡で、地下には多摩川からの導水管が通っている。 病み上がりの安藤が疲れたーと言っているが、人が全然いなくてさびしい雰囲気なので、とりあえず走る。 御岳トンネル。 廃線跡らしい、馬蹄形のトンネル。 赤堀トンネル 横田トンネル 補修工事中で通行止め。 そして、ここらで安藤が疲れたと言うので終了。25kmしか走ってないけど。 最寄の武蔵砂川駅へ向かう。 文明堂東京の工場があって、文明堂壹番館という直売所があったので寄ってみた。 ケーキを食べながら、今後の計画についておしゃべり。 2月に日帰りツーリングでお昼ご飯を作る、デイキャンプツーリングをする。 3月は1泊ツーリング。伊豆のいすずはま荘に行きたいけど、電車移動時間がかかるのがネック。原点回帰の房総か。 安藤、体をしぼってトレイルライドに復帰する。 武蔵砂川駅から輪行。 安藤とは逆方向なのでここでお別れ。 旅行記一覧 > 2015年1月北多摩(1/25) 2014年度旅行記■2014年4月奥多摩トレイルライド2014-04-13■2014年4月毛呂山トレイルライド2014-04-29■2014年5月奥多摩トレイルライド2014-05-04■2014年5月筑波2014-05-10■2014年7月籠坂峠・河口湖2014-07-06■2014年7月帰省トレイルライド2014-07-21■2014年8月成木・名栗2014-08-15■2014年8月乳頭温泉郷・角館2014-08-302014-08-312014-09-01■2014年9月鴨川■2014年9月八王子2014-09-29■2014年10月仙台2014-10-252014-10-26■2014年11月毛呂山トレイルライド2014-11-22■2014年12月毛呂山トレイルライド2014-12-21■2015年1月奥多摩トレイルライド2015-01-12■2015年1月名栗トレイルライド2015-01-18■2015年1月北多摩2015-01-25■2015年1月内房2015-01-31■2015年2月奥多摩トレイルライド2015-02-212015-02-22■2015年2月毛呂山トレイルライド2015-02-28■旅行記一覧 ←2015-01-18 | → タグ 2015年 2015年1月 2015年1月25日 小平市 旅行記 日帰りツーリング 東京都 東大和市 東村山市 武蔵村山市 武蔵野市
https://w.atwiki.jp/sponsoracjapan/pages/11612.html
テレビ朝日系列 テレ朝系ローカルセールス テレ朝系ローカルセールス 2023年12月30日(土) @EX テレビ朝日 + ... 共通事項 絨毯の上に TANEKANA 以外カラー表記 8時00分~10時00分 帰れマンデー見っけ隊!! 傑作選 1’00”…小林製薬(0’30”扱い) 0’30”…東京建物 10時00分~14時00分 芸能人格付けチェック!2023 特別編【2024お正月SPはGACKTに悲劇】 10 01-11 29(特別セールス) 0’30”…小林製薬、東京建物(PT) ANNニュース 0’30”…ヨドバシカメラ、阪急阪神不動産 12 11-13 56 0’30”…ビックカメラ 14時00分~17時30分 ザワつく!大晦日 傑作選 14 02-14 43 0’30”…小林製薬、MIXI 17時30分~18時00分 ANNスーパーJチャンネル 0’30”…大塚商会、住友不動産グループ、ABLIC(エイブリック)、ソニー銀行 18時00分~23時40分 アメトーーク年末SP 1運動神経2さんま3家電4大賞…千鳥かまいたち出川 20 56-20 59 0’30”…TAKENAKA(竹中工務店)、Kowa(PT) 23時40分~24時40分 しくじり先生SP【狩野英孝】損失総額150億円パチスロ企業から学ぶトラブル解決術 0’30”…TAKENAKA(竹中工務店)、YOSTAR(PT) @ABCテレビ + ... 7時00分~8時00分 高校野球スペシャル2023 甲子園が聴いた声 全社絨毯の上にカラー表記 0’30”…mikiHOUSE、Joshin、セキスイハイム近畿、NTT西日本、EDION(エディオン)、小林製薬(PT) 8時00分~9時45分 マグロに賭けた男たち 大晦日 俺は負けない![再] 全社絨毯の上にカラー表記 8 49-? ?? 0’30”…東京建物、アサヒ飲料 9時45分~10時45分 東野幸治は移住したい 55歳がゆったり趣味生活の地探しへ!▽条件は友達と○○!?[再] 全社絨毯の上にカラー表記 0’30”…小林製薬、アサヒ飲料 10時45分~11時45分 東野幸治は移住したい 56歳がゆったり趣味生活の地探しへ!▽高級魚&絶品みかん 全社絨毯の上にカラー表記 0’30”…アサヒ飲料、小林製薬 12時00分~16時00分 ポツンと一軒家 4時間スペシャル[再] 全社絨毯の上にカラー表記 0’30”…東京建物、LEGOLAND JAPAN RESORT、アサヒ飲料、NTT西日本、小野薬品 16時0分~17時30分 林修 伊沢拓司の今日から大人。in神戸 師弟2人ツウな旅…絶品ピザ 肉汁ステーキ[再] 全社絨毯の上にカラー表記 0’30”…アサヒ飲料、東京建物、小林製薬 17時30分~18時00分 ANNスーパーJチャンネル 絨毯の上にカラー表記 0’30”…EDION(エディオン) 23時40分~24時40分 勝手に!漫画アワードNEO【MCニューヨーク】マヂラブ野田 モモコグミの漫画(秘)話 全社絨毯の上にカラー表記 1’30”…コミックシーモア 0’30”…小林製薬、EDION(エディオン)、UNIVERSAL STUDIOS JAPAN(PT) 24時40分~24時50分 ANNニュース(夜) 絨毯の上にカラー表記 0’30”…アサヒビール 24時50分~25時50分 しくじり先生SP 全社絨毯の上に表記 1’00”…UNIVERSAL STUDIO JAPAN(0’30”扱い・クレジット順は2番手・CC0’30” + 本編0’30”) 0’30”…アサヒビール※(CC扱い)、アサヒ飲料※、プレサンスコーポレーション、小林製薬※ 25時50分~28時05分 映画「火花」 絨毯の上に プレサンスコーポレーション 以外カラー表記 26 11-27 00 0’30”…SHKライン、yamato(大和工業グループ)、Acecook、井澤金属、プレサンスコーポレーション 27 00-27 44 0’30”…LEGOLAND JAPAN RESORT、小林製薬、Kowa(PT?) @HTB北海道テレビ + ... 6時00分~8時00分 イチモニ!SP 2023 ご当地"推しニュース"GP 絨毯の上にカラー表記 0’30”…ヨドバシカメラ 8時00分~9時30分 マグロに賭けた男たち 天国と地獄 悲運の漁師SP[再] 8 05頃 0’30”…AISIN(アイシン精機・PT) 10時00分~14時00分 芸能人格付けチェック!2023 特別編【2024お正月SPはGACKTに悲劇】 0’30”…BRIDGESTONE(PT)、ほくでんグループ(PT) 14時00分~17時30分 ザワつく!大晦日 傑作選 0’30”…RALSNET(PT)、小林製薬(PT) 17時30分~18時00分 ANNスーパーJチャンネル ノンスポンサー 24時50分~27時20分 ハナタレナックス傑作選 年末だ!人気企画を一気見しようSP! 絨毯の上にカラー表記 24 50-25 20部分 0’30”…トーホウリゾート 25 20-25 50部分 0’30”…Häagen-Dazs(PT) 25 50-26 20部分 0’30”…SHOP CHANNEL(PT) @KFB福島放送 + ... 10時00分~14時00分 芸能人格付けチェック!2023 特別編【2024お正月SPはGACKTに悲劇】(ABCテレビ) 絨毯の上にカラー表記 前半 0’30”…福島民友新聞社 ANNニュース ノンスポンサー 後半 ノンスポンサー 14時00分~17時30分 ザワつく!大晦日 傑作選 0’30”…CJ Monmo シティ情報ふくしま(PT)(0’15”×2) 17時30分~18時00分 ANNスーパーJチャンネル 絨毯の上にカラー表記 0’15”…株式会社 ローズ・ビルサービス 23時40分~24時35分 陣内智則のニッポンの酒〜酒とつまみとほろ酔いトーク〜 全社絨毯の上にカラー表記、提供クレジットは各局送出 前半 0’30”…JT、GungHo、朝日新聞、MITSUBISHI ELECTRIC、Yakult、タカラトミー(PT)、Manda(万田発酵・PT) 後半 0’30”…foove(NTTスマートコネクト・PT)(番組コラボCM)、パチンコからしま湯本(PT)(0’15”×2) @NBN名古屋テレビ(メ~テレ) + ... 18時00分~23時40分 アメトーーク年末SP 1運動神経2さんま3家電4大賞…千鳥かまいたち出川 番組専用の絨毯の上にカラー表記 23時台中盤(23 25-23 33・右下表示) 0’30”…クラシスホーム、TikTokLite、三井アウトレットパーク ジャズドリーム長島、一建設、アサヒビール、UNIVERSAL STUDIOS JAPAN(PT) @KKB鹿児島放送 + ... 10時00分~14時00分 芸能人格付けチェック!2023 特別編【2024お正月SPはGACKTに悲劇】 10 02-? 0’30”…財宝、NEO、鹿児島トヨタ、IchimaruGroup(PT)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11332.html
登録日:2012/01/03(火) 17 46 31 更新日:2024/02/12 Mon 01 22 34 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 アトリーム人介入項目 ケチャップ デミグラスソース ホワイトソース 料理 洋食 洋食屋 腹が減る項目 食べ物 食文化 洋食とは、日本料理の分野であり、日本国外にその源流を持つ料理の事である。 起源とその流れは二つ存在する。 一つは、明治の文明開化の際、イギリス人を相手に生まれた西洋料理の料理人たちが、その後に独立し、日本各地に広まって行ったもの。 もう一つは、日本海軍が、イギリス海軍の料理を参考にして発展し、それが一般庶民にも浸透していったというものである。 めしまずで有名なイギリスだが、日本人の魔改造技術により、皆、とても美味しいものに仕上がっている。 ???「いやあ、グレートブリなんとかの料理は美味しかったですねえ」 これらの料理は、日本の伝統技術によって生まれた和食と区別され、いつしか洋食と呼称されるようになった。 というより、洋食に対して和食という言葉も出来たので、それ以前に和食と呼ばれるカテゴリは厳密には存在しなかったといえる。 そして現在、洋食は、元になった西洋にも存在しないようなものも多く存在する料理として人気を博している。 濃厚で油の強い傾向にある事から、子供向けの料理であると思われているが実は、恥ずかしながらに洋食大好きという大人も多いはずだ。 想像してみてほしい。 昭和や大正を思わせるレトロで小粋なレストランの扉を開けた時、漂ってくる香り…。 デミグラスソースだろうか?それともミートソース? はたまた、ケチャップの焦げた香りか…。 そして、手渡されたメニューには、熱々なハンバーグやスパイシーなカレー、じっくり煮込んだビーフシチュー、甘酸っぱいオムライスなどの写真がずらり…。 どれにしようか迷う、そんな幸せなひと時を味わえるはずだ。 そして、迷った末に、シェフこだわりの洋食が、テーブルに運ばれた時の恍惚感と言ったら…。 あとは…実際に洋食屋で味わおう。 ■主な洋食 ◆ハンバーグ ドイツのハンブルグのタルタルステーキが源流だが、今や日本人にも馴染み深い。 ひき肉を使ってやわらかジューシーに仕上ているので、子供からお年寄りまで楽しめる。 ◆カレーライス 今や日本の国民食のスパイシーな憎いやつ。 イギリスから伝わったものだが、当のイギリスより食べる頻度は高い(イギリスでは米を滅多に炊かないから。イギリスでもカレーには米を合わせる)。 具材をじっくり煮込み、少し醤油を垂らして、一晩寝かせたら…。もうたまらない。 ビーフシチューやハヤシライス、更には肉じゃがなどにも派生した、海軍の味である。 ◆豚カツ フランス料理のカットレットが源流だが、もはや、和食とすら言っていいだろう。 ジューシーに揚げられたサクサクの衣に、肉汁ジュワリなお肉が、ああ、たまらない。 余談だが、目の粗い日本独自のパン粉はそのまま「panko」として海外で売られてたりする。 ◆エビフライ 起源については諸説あるが、パン粉で海老を揚げてしまうという料理は、まず他の国では見られない。 いつのまにか名古屋名物になった。 ◆ドリア グラタンの下に飯を入れて焼いた料理。 イタリアのドリア一族のために横浜のコックが開発した。 耐熱容器に入れた飯に、ホワイトソースやベシャメルソース、ミートソースなどをかけて、チーズを乗せて焼くと…。 焦げたソースにとろけるチーズ、香ばしく焼けたご飯が…。ああ…。 ◆ナポリタンスパゲティ 直接ケチャップで味付けして炒めたパスタというのは、本場イタリアにも存在しない。 ケチャップはケチらずたっぷりと使おう。 口の周りをベタベタにして食べるのが一番美味しいのです。 ◆コロッケ フランスの料理のクロケットが源流だが、クロケットはクリームコロッケに近いもので、ほくほくのじゃがいもコロッケは日本オリジナル。 ソースかケチャップをたっぷりかけてほおばろう。 ◆オムライス ケチャップライスを卵で包んでしまいました。 洋食屋のまかない料理が源流である。 甘酸っぱいケチャップライスをまろやかに包む卵…。 子供の頃に好物だった方々、実は今も大好きだという人、恥ずかしがらずに挙手 ノ ◆ハヤシライス 炒めた牛肉と玉ねぎをドミグラスソースや赤ワインに煮込んだソースをライスにかけたもの。 カレーと比較されることが多いものの、野菜や肉の旨味が凝縮されたソースの深いコクとライスの組み合わせはカレーに勝るとも劣らない。 追記、修正は、和食もいいけど洋食も大好きなあなたがお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 一度でいいから「たいめいけん」と「明治の館」に行ってみたい、でも家の財政では・・・・。バイトをしてももったいないと親は貯金に回してしまう。 -- 名無しさん (2013-10-02 21 43 00) エビフライは日本オリジナルの筈。たっぷりの油の中に入れて揚げる調理法は日本ならではとの事。 -- 名無しさん (2013-10-03 00 39 20) ごちそうさんの店はやっぱたいめいけんがモデルかww -- 名無しさん (2013-10-03 09 46 03) とんかつが和食って自然すぎて騙されそうになるけどいざ日本古来の食文化に照らし合わせると不自然にもほどがあるw -- 名無しさん (2013-10-03 11 38 32) タンポポオムレツって伊丹監督の「たんぽぽ」が元とは知らなかった。 -- 名無しさん (2013-10-03 11 54 58) これらを少量ずつ皿にもってプリンを添えると「お子様ランチ」 -- 名無しさん (2014-02-14 18 42 51) 洋食の一つの定義に米でも食べやすい味というのがあったな -- 名無しさん (2014-05-11 03 40 54) ご飯に合うというのは最高だね。 -- 名無しさん (2014-05-11 09 50 33) 中華そばも来日した中国人が作ったのが元だけどオランダ料理やポルトガル料理ってそんなに定着してないよな?天ぷらは和食だしカステラはデザートとも違うし。 -- 名無しさん (2015-05-24 23 07 59) ↑天ぷらに似たものはポルトガル含めあっちこっちにあって起源が定かじゃないからなあ…今の天ぷらが日本で発達したのは確かだけど、どこかから伝来したものか独自のものかあやふやだ。 -- 名無しさん (2016-11-01 23 59 45) ポルトガルの天ぷらってフリッターじゃね?九州じゃさつま揚げを天ぷら呼びするし -- 名無しさん (2016-11-03 02 11 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/4533.html
登録日:2011/12/12(月) 22 43 37 更新日:2024/06/20 Thu 13 43 26 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 (0M0) みんな大好き スパゲッティ スパゲティ トマトソース パスタ ベーコン入れると美味い ミートソース ミートソーススパゲティ 安定感 挽き肉 料理 服に付かないよう注意←落ちない… 洋食 玉ねぎ 腹が減る項目 至高の存在 食べ物 麺類 ミートソーススパゲティとは、日本で最も普及しているパスタ料理である。 イタリアのボロネーゼと混同されるが、正確には別物。 ボロネーゼは、肥満の街、ボローニャで産まれたパスタ料理であり、トマトは最後の風味付け程度に使われるのみなのに対して、 ミートソースはトマトピューレで素材を煮込んで作る。 また、ボロネーゼは、タリアテッレ(平麺パスタ)に和えるのが普通。現在はイタリア国内でもスパゲティに和える事もあるが、これは海外からの影響である。 ボロネーゼの方が、トマトの酸味が強い。 日本のミートソースは、じっくり煮込んであるので、その分、挽き肉の旨味がしっかりと引き出され、トローンとした触感が楽しめる。 ニポンジンならミートソースやろー。 ミートソースは、アメリカに渡ったボロネーゼが形を変え、更に日本に来た料理である。 ここまで日本に広まったのは、メーカーによる缶詰商品の影響が強いと言われる。 家庭でも簡単に作れるので、本場イタリアでは、ボロネーゼが「マンマの味」であるように、ミートソースが「お袋の味」と言う人もいるかもしれない。 給食に出てきたと言う人もいるだろう。 妙に柔らかいソフト麺にかかる、赤いミートソース…。 あんまり美味しくて、ソースだけ食べてしまい、後は味の無いソフト麺だけを食べる…。 これもまた青春か。 ■大まかな作り方 それほど難しい工程はないものの、ちゃんと作ろうとすると結構面倒で手間がかかる。コゲとの戦い。 食材を長時間炒めたり煮込んだりする必要があるため、原則その場を離れることができず、しばらくトイレに行け手が放せなくなる。 手抜きで時間短縮のために煮込む時間を削るなら、トマトの酸味を抑えるためにズルをして砂糖やみりんなどを加え、甘味で酸味を中和する手もある。 (飴色にすることが前提だが)タマネギの量を増やすことでも同様の効果が得られる。 1.湯を沸かす よくたっぷりのお湯で茹でろと言われるが、プロならともかく、家庭ではあまりこだわらなくてもよい。 お湯を少なめにすればそのぶん濃い茹で汁が得られるので、後々ソースを乳化させるために使うことを考えれば、 あえて少なくしても一向に構わないというか、むしろ多少少ないほうが望ましいくらい。 塩の量はおすまし(お吸い物)の濃さが基本。 麺および茹で汁にしっかりと味がついていれば、ソースの塩加減も調整しやすくなる。 2.ソフリットを作る ソフリットとはタマネギ、ニンジン、セロリを飴色タマネギ(オニオンペースト)の要領で、とにかく焦げないように注意深く炒め揚げしたもの。 使う油はバターまたは(ピュア)オリーブオイル。味がない素材の風味を殺さないサラダ油やグレープシードオイルでも問題ない。このへんは好みで。 量は適当目分量で構わないが、基本的にはひき肉と野菜(の総量)を同量にして作る。 各野菜の比はレシピによって異なるが、タマネギ ニンジン セロリ=2 1 1や1 1 1という人もいれば、 タマネギ ニンジン セロリさえ守れば全然アバウトでおkという人までさまざま。 また、ニンジンとセロリは必ずしも入れなくてもよい。 ただしタマネギだけは必須で、甘さとコクを出すだけならタマネギだけでも構わないといえば構わない。 タマネギが茶色く色づき、各野菜の"かさ"(体積)が減り、シャキシャキ感がなくなればおk。軽く塩を振っておくと水分が出やすくなる。 水分を飛ばし野菜の旨味を濃縮することとソースに馴染みやすくすることが目的なので、面倒だが時間をかける価値はある。(30分~1時間程度) 事前に冷凍しておいたものを炒める、レンチン後に炒めるなどするとかなりの時短になる。(10分~20分ほどで仕上がる) 一応、一から火にかけた場合と比べて、若干だが味・風味・食感は変わるが、どうせ煮込むんだからわからんて。 ある程度までは中火で炒めてもいいが、最後のほうは弱火でも油断するとすぐコゲる。トイレに行きたくなっても行けない。 3.ひき肉を焼く 塩・胡椒で下味をつけてから焼く。焼き色を肉の両面にしっかりつけるのがポイント。 このとき、肉をひっくり返すとき以外は極力肉に触れてはならない。 押したり引っかき回したりすると肉から肉汁が漏れて油の温度が下がり、焼き色がつきにくくなる。 肉汁をコゲ焼き色で閉じ込めるようなイメージ。 焼き色がついたら赤ワインをぶっ込んで煮詰め、アルコールと水分を飛ばす。 量は適当で構わないが、多過ぎると飛ばすまでに時間がかかる。 水の音がなくなり油の音だけになるまできっちりやる。でないと酒臭くなってしまう。誤って入れ過ぎると面倒臭い。 ワインを飛ばした後は、少量の水を入れ、底にこびりついたコゲ肉とワインの旨味をヘラで削ぎ落としつつ水に溶かし込み、鍋に加えるとよい。 そのままフライパンで作る場合は、トマト缶を入れる段階でコゲ旨味を回収してもよい。 4.ソースを作る フライパンor鍋にバターor(ピュア)オリーブオイルを入れ、刻んだorすりおろしたニンニクを炒める。油の量はニンニクが浸る程度。 色がついたら2.と3.を入れて(ホール)トマト缶を投入。あればローリエを投入。その他ハーブ類も入れるならここで。 ただし香りが飛びやすいものについては仕上げの段階でかけること。ちなみに"追いオリーブ"なる手法でEXVオリーブオイルを仕上げに使うのも同じ理由。 それから、これまた長いこと煮詰めて水分をきっちり飛ばす。 この工程には水分のほか酸味を飛ばす意図もあり、煮込み方が甘いと酸味が残りやすい。酸っぱさは砂糖等で誤魔化しが効くが水っぽさは誤魔化せない。 ヘラにくっついて落ちなくなる程度までひたすら煮込む。だいたい15~30分はかかる。面倒臭い。 タマネギほどではないが、油断すればやはりコゲる。トイレに行くタイミングがつかみづらい。 作り置きのトマトソースや市販のトマトソースを使う場合は、2.と3.と馴染ませて温めるだけでおk。必要なら多少煮込んでもいい。 5.パスタを茹でる どちらかというと太めの麺と相性が良い。冒頭で挙げた平麺系やリングイネ等の麺とよく合う。 (味付け次第ではあるが)主張の強いソースなので、あまりにも細い麺を使うとソースに負けてしまいがち。 袋に書いてある茹で時間よりも1分程度早めに上げるのが基本。麺の硬さはお好みで。 煮込み時間を削ったせいでソースの水分量が多い場合には、ある程度までなら水分を麺に吸わせることで誤魔化す調整することもできる。 このとき、ザルは使わずに直接ソースに麺を移すといい。 ただのものぐさに思えるかも知れないが、麺についた茹で汁を落とさずにそのまま加えることでソースの乳化に利用する。 あとはソースに絡めて、最終的な麺の硬さと塩加減は茹で汁を加えることで微調整する。 6.皿に盛る EXVオリーブオイルを回しかけて完成。やんなくてもいいけど。 ■ミートソースに入れると美味しいもの ◆チーズ パルミジャーノ・レッジャーノを使うのが常道であり王道。 (できればおろし器を用いて)出来立てアツアツのパスタにこれでもかというほどたっぷりとかけるとよい。 しかしナチュラルチーズとなると手が届かないほどではないとはいえ、日本では結構いいお値段をしているので財布に優しくない。日欧EPAに期待。 お手頃なクラ○トのエセパルメザンチーズでも十分食える。特に質より量にこだわるのであれば。 ラザニアやドリア等のソースに使うならスライスチーズでもある程度は代用が利く。 いくらチーズとはいえ、ベビーチーズは使い勝手が悪く(筆者は)あまりおすすめしない。もし使うなら適当にカットしておいたほうがいいだろう。 ◆キノコ類(マッシュルーム、しめじ、エリンギ等) これまた定番の具材。 食用のキノコ類の多くにはグルタミン酸という旨味成分が含まれているため、肉のイノシン酸と合わせることで旨味の相乗効果が得られる。 なお、味の素の主成分であるグルタミン酸は、トマト、チーズ、バター、固形スープにも含まれている。 余談だが、グアニル酸は乾燥キノコ類(ほぼ干し椎茸と言って差し支えない)に多く含まれる旨味成分で、生キノコには含まれていない。 グアニル酸はドライトマトにも含まれているため、余ったのがあれば適当にソースに加えておいてもいい。 ◆ベーコン 挽き肉に忍ばせるように入れてみましょう。旨味とコクが出ます。挽き肉との触感の落差が気になる人は、味だけ出たら取り出すのも良いかも。 もちろんちゃんと食べてね。 ◆オレガノ 香り付けの香草。 ブーケガルニにしてもいいが、めんどくさい方は、これ一択で充分。 香りがついたら、ソースをまさぐって取り出そう。 ◆ナスビ ミートソースと最も相性の良い素材と言われる野菜。 みずみずしいナスは、ミートソースの旨味を吸い込みやすく、独特のクセにも良く合って、絶品。 ただし、ソースが水っぽくなるので、量は考えよう。 ◆ブラックオリーブ 丸ごとでも輪切りでもみじん切りでも如何様にでもすればいい。ブラックオリーブが嫌いという人以外はとりあえず入れておけばいい。 ソースの味をさほど邪魔しない具材なので入れても不味くはならない。入れろ。…入れなさい。……ぜひ入れてみてください。 ◆果実類(チャツネ、ジャムなども含む) 隠し味としてソースに入れることにより、砂糖を直接加えるよりも露骨ではないやさしい甘さとフルーティーな味わいをプラスできる。 砂糖や飴色タマネギと同様にトマトやうっかりして入れ過ぎたワインの酸味を低減させまろやかにする効果がある。 (すりおろし)リンゴや梨、バナナ、パイナップル等を使ったレシピも存在する。 入れる量によっては、果実の香りが芳醇に感じられ全然隠れてないがこれはこれでおいしい。 無論、好みが分かれる組み合わせなので、苦手な人は無理に入れなくても一向に構わない。 ◆味噌 これも隠し味要素。旨味の塊である味噌は入れるだけでコクが増す。 入れるときはあらかじめ水またはワインであるいは面倒なら煮汁をすくって溶いておくとスムーズに混ぜられる。 煮込む過程で味噌独特の風味が飛ぶので、ミートソースの風味を損ねることはない。 どうしても味噌風味で食べたければ仕上げに"追い味噌"でもしたらいい。つかそれもうミートソースじゃなくて肉味噌パスタになってそうだが。 欲張ってあまり入れ過ぎないのがミソ。なんちって。 ※追記募集 追記、修正は、ミートソースをおかわりしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 俺の大好物。 -- DCD (2013-11-12 13 02 13) トマトはミキサーにかけてじっくり煮込んで水分飛ばした物を使うと美味さが増す 気がする -- 名無しさん (2013-11-12 13 04 50) 橘さんの好物 -- 名無しさん (2013-11-12 22 57 25) (#0M0)「コレクッテモイイカナ?」 -- 名無しさん (2014-01-01 18 11 17) |M0)←この項目は橘さんに監視されています -- 名無しさん (2014-01-01 18 14 46) 平麺はタリアテッレじゃね? -- 名無しさん (2014-01-01 19 14 15) ↑↑橘さん+パスタだとどうしても苺のあれが橘ァッ! -- 名無しさん (2014-01-02 00 21 43) ↑この一皿で黙らせます -- 橘ありす (2014-02-02 19 53 49) ベーコンの人はすごかった -- 名無しさん (2014-02-02 20 08 04) ホントニウマインデスカ!?Σ(OwO) -- 名無しさん (2014-03-14 02 21 05) これとナポリタンは鉄板。 -- 名無しさん (2014-03-14 09 37 11) おお・・・俺の大好物じゃないか・・・母の作るコレは最高だった -- 名無しさん (2014-06-14 01 47 12) ↑4 何でもかんでもベーコンに結びつける強引さが気持ち悪かったなあの人。ベーコン>その他だから、すこぶる間違いが多いし。 -- 名無しさん (2014-06-16 19 02 35) ↑誉め言葉 -- 名無しさん (2014-07-18 00 07 07) 味っ子でもミートソースに茄子使ってたな。 デカイ茄子を薄く切ってパスタを束ねて食べやすくしてたな。 …水分が沢山出そうだけど、大丈夫だったのかな? -- 名無しさん (2014-07-18 01 02 04) みじん切りにしたピーマンと人参、ひき肉を入れる我が家 -- 名無しさん (2014-09-20 22 14 29) タバスコとチーズをたっぷりかけて喰う。旨い -- 名無しさん (2014-09-20 22 29 05) 子供の頃に好きだった料理第二位。一位はカレー。 -- 名無しさん (2014-09-20 23 03 17) 昔はコレを食べるのが憧れだったが今はナポリタンに立ち返った。 -- 名無しさん (2014-11-27 22 23 15) とても美味しいがカロリーが・・・。一皿でもランニングを結構しないと消費できない。 -- 名無しさん (2014-11-27 22 31 51) これに野球ボールサイズのミートボールが入ってれば、もう最高 -- 名無しさん (2015-07-26 23 16 21) みんなは、ファフナーの一騎が作るミートソースと、仮面ライダーカブトの天道が作るミートソース、どっちが食べたい?w 自分は一騎。無難な気がするw -- 名無しさん (2015-07-27 09 19 47) 給食 センター の 都合で -- 名無しさん (2016-09-28 11 54 22) ↑ 送信ミスorz 給食センターの都合ですでに麺とあえられてるのが残念だった -- 名無しさん (2016-09-28 11 55 26) 冷凍のでも、意外と美味しいんだよな。 -- 名無しさん (2017-08-17 17 07 07) 白ごはんにかけた後スライスチーズ乗せてチンして食べる。美味いけど「いかにもデブの食べ物」って感じでちょっと罪悪感がある -- 名無しさん (2018-07-14 03 45 48) ↑要するにドリア? -- 名無しさん (2018-07-19 02 10 35) タグに潜むダディャーナザンw -- 名無しさん (2018-07-19 08 24 15) 味噌!そういうのもあるのか… -- 名無しさん (2019-09-09 15 41 43) ちょっと線消し多すぎない?読みにくい -- 名無しさん (2019-10-26 20 16 57) 打ち消しの多さが料理の奥深さと大変さと手抜きの方法の多さを示してて良いね -- 名無しさん (2019-10-26 21 49 26) 徳川様が食べたってまじ? -- 名無しさん (2024-06-20 13 43 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/134.html
アメリカ、コロ○ド州ウィラ○ッテ。 人口53594人。 特産物特になし。 目立つのは大きなショッピングモールのみ。 この何の変哲も無い街が突如として厳重な情報規制の下、完全に封鎖された。 やぁ、俺はフランク。 フリーのジャーナリストさ。 この街ははじめて来るんだが、なにやらスキャンダルの匂いがする。 ということで、ヘリをチャーターして空から侵入する事にしたんだ。 ギャグが好きなパイロットのおっさんと軽い談笑をしながら街の様子をフィルムに収めようとしたとき、俺は唖然とした。 なぜかって? そりゃそうさ、生首が跳び回ってるんだぜ? 「おい、なんだあれは……」 さっきまでつまらんギャグを抜かしていたパイロットのおっさんもちらちらと街に目をやる。 俺はとっさにカメラを構えてズームした。 すると、タクシーの上に一人の人間らしき物体が必死で生首を振り払う。 息を呑んで写真を撮っていると、ついに生首が人間のズボンの裾をひっぱり、地面に引きずり降ろした。 そこに群がるようにして生首がジャンプする。 そこから先は見ていない、たぶん人間は死んでいるだろう。 「おい、あそこもだぜ!」 おっさんが指差した方向をみると、工場か何かの屋上に、女性らしき物体が生首に囲まれていた。 逃げ道をさがして走り出すが、その行く手を生首にさえぎられてしまう。 ついに逃げ場をなくした女性、どうするのか見守りながらカメラを構える。 「なんてこった」 俺は思わず声を漏らす。 逃げ場がなくなり追い詰められた彼女は、なんと屋上から飛び降りたのだ。 あの高さなら多分死ぬか重度の骨折だろう。 たとえ骨折だけだったとしても、生首に襲われてしまう。 その時、このヘリと似た音が背後から鳴り響いた。 「ヘイ!軍隊さんのおでましだ!」 おっさんが慌てて操縦するため、俺は危うく振り落とされそうになる。 「どうする!?」 「……、あそこに降ろしてくれ」 俺が指差したのはショッピングモールの屋上だった。 「正気か!?」 「いいから、72時間後に迎えに来てくれ」 結局、俺は屋上に飛び降り、ヘリを見送った。 たぶん、あのおっさんなら大丈夫だろう。 俺はズボンについた土ぼこりを払い、立ち上がると目の前にプレスリーみたいな服を着た男が立っていた。 「その目で確かめるがいい。ここは、地獄だ」 そう言って立ち去ってしまった。 よく分からないがここが安全な場所ではない事くらいは知っている。 大丈夫、なんとかなるさ……。 ■■■ 一日目。 ショッピングモール入り口に行ってみると、そこは生存者達が多数いた。 モール内の店からありったけのものを取り出し、生首が入ってこないようにバリケードを作っている。 俺はその様子もカメラに収めた。 「ゆっくりしていってね!」 そとからはそう聞こえる。 意味不明だ。 「ねぇあなた、私の愛犬のマドンナちゃんを見なかったかしら?」 カメラで撮影していると、変なおばさんが俺に話し掛けてきた。 「いや……」 「そう」 残念そうな顔をすると、再び愛犬とやらの捜索にでかけた。 そういやモールの奥に行こうとしたらシャッターがかけられていて中にいたじいさんに怒られた。 その時。 「おい婆さんなにしてる!」 振り返ると、あの時のおばさんがバリケードを放り投げて出口へ向かっていた。 バリケードがなくなったことによって少し扉が開く。 「ゆっ!とびらがひらくよ!」 「もうすこしだね!」 なんかよく分からんがこいつらはとにかく中に入りたいらしい。 「マドンナちゃん!」 おばさんはそんな事気にせずに出口に突っ込む。 どうやら愛犬がみつかったらしい。 外に。 「やめろって言ってんだ、おい!」 周りの生存者の制止を無視しておばさんは扉を開けてしまう。 「ひらいたよ!」 「おばさんありがとう! ゆっくりしんでね!」 ゆっくりゆっくり五月蝿いのでとりあえずあの生首はゆっくりと名づける事にした。 出口がゆっくりで埋め尽くされて行く。 逃げ惑う人々、俺はそれを写真で撮る事を忘れない。 「こっちだ!」 階段越しに黒人の男が俺に叫んだ。 しかし、目の前はゆっくりだらけ。 下手をすれば押しつぶされるかもしれない。 「だぁらっしゃあああああああああああああああああっ!!」 俺は意を決してゆっくりに突っ込む。 「ぶぎゅっ!」 「ゆ゛っぐべぇ!」 「どお゛じでぞん゛な゛ごどばぎょうげおあうあぐおあ!」 五月蝿いがとりあえず踏み潰して走る。 ぶちゅぶちゅつぶすたびに悲鳴を上げるので、ちょっと俺のサディスティックな面が出てきた。 「おらおらおらおら!」 プロレスでいうスタンピングでゆっくりを捻りつぶす。 「ゆ゛ぐえ゛ぁっ!」 目玉を飛び出し、中身が飛び出た。 思わず口に入ってしまい、あわてて吐き出そうとする。 が、 「あ、あめぇ~~っ」 思わずうまさにうっとりしてしまう。 「おいこらなにやってんだ」 黒人に正気に戻されて俺は慌てて階段を上った。 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」 ゆっくり達はモール内を行進する。 圧倒的な量に思わず俺は息を飲んだ。 「ほら、こっちだ!」 黒人は俺をひっぱり、俺はカメラを撮りながら引きずられていった。 男にひきずられて来たところは警備室だった。 ダクトなどが入れ込み、そう簡単にゆっくりたちが入れないようなつくりになっていた。 まぁここからは説明が面倒なのですっ飛ばす。 とりあえず黒人のほかにプロポーションの良いナイスバディな女と少ない生存者がいた。 んで俺は他の生存者を助けに行くことになった。 ダクトをこじあけて。 もちろんだがナイスバディな女はカメラに収めた。 オー、ファンタスティック! ■■■ 一日目のお昼くらい。 あらためてモールに来ると、ものすごい事になっていた。 なんというか、一面ゆっくり。 「ゆっくりしていってね!」 「うん、ゆっくりするよ!」 「ゆっくりだね、わかるよ、わかるよー」 「ちーんぽ!」 あと、うっさい。 おばさん教師が怒って叫んだときみたいに耳がキンキンする。 俺はとりあえず生存者をさがす。 「おじさん? おじさんはゆっくりできる人?」 オジサン? オジサンってなんだ、英語でおk。 ゆっくり、と名づけたのはこいつ等が共通(一部除く)して叫んでいるからだが、ほかの言葉は何を言っているか分からない。 ニュアンス的には日本語かなにかだろうか。 「何を言ってるんだお前等」 一応言葉は通じるらしく、俺の言葉に首(というか体)をかしげた。 「おじさんなにいってるかわからないよ!」 「わからないおじさんはでていってね!」 飛び跳ねて俺にアタックを仕掛けてくる。 大してダメージは無かったが、他のゆっくりたちも襲ってきた。 「しね! ゆっくりしね!」 ちりも積もればなんとやらで、こいつらが集まるととてつもなく熱い。 以前ハチは敵を倒すためにおしくらまんじゅうをすると聞いた事があるが、その類だろうか。 見た目が饅頭だしたぶんそうだろう。 「うるせえええええっ!」 俺は体を回転させてゆっくりたちを吹き飛ばす。 「ゆ゛っ!」 「ゆ゛う゛うううっ!」 吹き飛ばされたゆっくりは壁に当たって破裂した。 中から黒っぽいものが溢れている。 「どお゛じでごん゛だごどずる゛の゛! お゛じざん゛どばゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛!」 仲間がやられたのを見ると、皆だみ声になって俺に叫ぶ。 非難されているのだろうか。 あとで外国語わかる奴に聞くか。 「スタンピーンッグ!」 「ゆぶぁ!」 「わ゛がっ」 俺はとりあえず回りのゆっくりを踏み潰してから捜索に戻った。 お、生存者一名はっけーん。 なんだ、子供か。 よく生きていたなと思いながらも近づく。 「お譲ちゃん、ここは危ないからちょっとおじさんと一緒に来てくれないかな」 なんか言ってて犯罪者まがいのことを言ってる気がしたが気にしない。 「うー?」 振り返ると俺はおもわず飛び退いた。 体があるのに顔はあのゆっくりたちと似ている。 違うのは羽が生えてるのと体があるところか。 「お、お譲ちゃん、お名前は?」 恐る恐る話し掛けてみると、そいつは胸の辺りに手を置いて名乗った。 「れみ、りあ、うー☆」 うー、の部分で俺に手を差し伸べる。 相当電波入っているな、親が薬でもやっていたのだろうか。 とりあえず俺はその子の手を掴んだ。 「や゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ごわ゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 いきなり泣き叫ぶ。 また外国語かよ。 「うっせ、こいつうっせ!」 この声に気づいてゆっくりが来てしまうかもしれない。 この時を俺はまず彼女を落ち着かせる事を考えたよ。 「ちょっとだまるんだ!」 ぱちん、と軽くはたく。 パニックを起こしてる人間にはこれがちょうど良い。 だが、俺はこいつを『人間』と認識してる自体が間違いだった。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 さらに大きな声を上げて喚きたてる。 俺は必死になってそいつをなだめる。 「ご、ごめん! 頼むから泣かないでくれ」 「ぶぁーが! ざぐや゛に゛い゛づげでや゛る゛!」 だみ声になって俺を指差し、負け惜しみのような事を言う。 そのだみ声になってようやく俺はこいつがゆっくり種の一匹だという事に気づいた。 「くそっ!」 さっきからまともに取り合ってた自分が少し恥ずかしくなり、そばにあったマネキンの足で殴りつける。 「びゃびっ!」 奇妙な音を立ててそいつの額が割れる。 だが、そこから流れるのは血ではなく肉汁だった。 とりあえずそれを写真に撮る。(パーフェクツ!) いちいちそいつと呼ぶのも面倒なのでさっき自分から名乗っていた……たしかれみりゃだったかな? そう呼ぶ事にした。 「このっ! おらっ!」 「びっ! ざっ! っぐ! う゛!」 叩くたびに声をあげ、それが弱くなる。 そのとき、ふと俺の頭にあることが浮かんだ。 (こいつ……さっき肉汁を飛ばしたよな?) 頭から覗かせている肉の塊を指で救ってみる。 「い゛ぐっ」 びくりと体を震わせたが、それっきり動かない。 俺は恐る恐るそれを口に含んだ。 「oh...yeah!」 自然と体力が上がった気がする。 こいつは意外といける。 ゆっくり達は強暴だが、食料としては使えるかもしれない。 ついでなので、れみりゃの頭を食った時の瞬間を写真に収めた。(エクセレン!) 俺は、れみりゃがいた店をでて捜索を再開する。 しばらく歩いていると、ガンショップを見つけた。 その店の周りにゆっくりたちが興味心身に見ている。 扉は鍵がかかっているらしく、ゆっくりたちは入れない。 どうやら知能はあまり無いようだ。 俺はゆっくりを蹴散らして店をノックする。 「おじさんなにするの! ゆっくりできないならどっかいってね!」 何か言ってるが無視をする。 すると、店の奥のカウンターからおっさんが一人顔を出した。 「ヘイ! 俺はあんたを助けに……」 次の瞬間、おっさんが銃を構えたので俺は急いで飛び退いた。 逆に、ちょうど俺に飛びかかろうとしたゆっくりが、銃の餌食となった。 「ゆ゛べえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 一瞬で体中穴だらけになり、ゆっくりは中身をぶちまけながら吹っ飛んだ。 「お゛があ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 物陰から小さなゆっくりたちがそのゆっくりに近づく。 もしかしてこいつは小さい奴の親なのだろうか。 だとしたらこいつらは今も繁殖しているのか。 「ここから出て行け! もう誰も信じられるか!」 「おいおい、落ち着いてくれ。 俺がこいつらにみえるか?」 問答無用で銃声が返ってくる。 慌てて避けたが、ショットガンの散弾が俺の頬を掠めて赤い線を作った。 それより後ろの小さなゆっくり達のほうが被害がすさまじい。 「ぎゅえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 「お゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛ぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!」 出口に近かった子ゆっくりが、もろに散弾を浴びて砕け散る。 それを見て涙をながしながら生き残った方が擦り寄った。 (涙出るんだなこいつら) とりあえず物陰に隠れて泣いてるゆっくりの写真を撮る。(グーッド) しかたなく、俺はおっさんを倒す事にした。 俺はちいさなゆっくりを捕まえる。 「お、おじさんなにするの!?」 何か叫んでいるが意味がわからないので無視。 俺はそれを思い切りカウンターへ投げ込んだ。 「!!」 とっさの反応でおっさんはゆっくりを撃ち抜く。 「ゆ゛っぐり゛っ!!」 その隙を狙って俺は店内に入り、おっさんを蹴り飛ばす。 吹っ飛ばされたおっさんは、当たり所が悪かったのか気絶してしまった。 俺はとりあえずライフルと拳銃を手に入れ、弾薬をポケットにありったけ詰め込む。 ちなみに拳銃はシグザウエルP226だ。 ライフルは古風なガーランド、大戦中のライフルだ。 他にも銃は欲しかったが、あまり贅沢はできないので他の生存者のためにハンドガンをもう一丁持って店を出た。 「う……うう……」 ガンショップの店主が目を覚ます。 店は荒らされたままで、窓が砕け散っていた。 フランクの姿はない。 「ちくしょうめ、今度あったら……ん?」 不意に、足元に異様な感触を味わう。 下を見れば、ゆっくりの死体が苦悶の表情で踏み潰されていた。 「うわぁ!」 慌てて飛び退けると、勢い余ってしりもちを付く。 その時、店主の目の前にゆっくり達が姿を現した。 皆怒ったように膨れている。 「おじさんはわるいひとだよ!」 「ゆっくりをいじめたおじさんはわるいひと!」 「わるいひとだね! わかるよわかるよー!」 「ぢーんぽっ!」 群れているゆっくりを見て、慌てて店主は銃を取ろうとするが、ゆっくりのタックルで地面に叩きつけられる。 さらにその上にゆっくりたちが乗っかり、仲間を呼ぶ。 するとさらに廊下から大量のゆっくりたちが集まり、店主の上に乗っかった。 「う、うあああっ……!」 べち。 情けない音と共に、店主は圧死した。 餡子を大量に含んだ体を膨らませることによって、ゆっくりの体重は桁外れに上がるのだ。 そしてそれを隠れてみていたフランクはそっと写真を撮った。(ファーンタスティック!) ゆっくりデッドライジング2
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/573.html
作成中です・・・ ページ:1 2 作品 ■▲▼ トソカシ 394 名前:トソカシ[] 投稿日:02/07/16 12 41 ID lHo7fsJQ 褐色の衣 ジャグジャグ 水色のきゃべつ パキパキ 特性ソースは 鼻をつく護摩の薫り 芥子は己の役目を忘れ 堕落している さて このトソカシを食べるために 今 何かが足りないことに 気づいているだろう 甘蝦の肉感 粘りつく 繊維の襞々 哄笑しながら飛び込む 肉汁の海! 潜り込む肉の言葉で それが もしトンカツに変身したなら 歴史に名を残すほどの ラッキーだ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ くわえポッキー 395 名前:くわえポッキー[sage] 投稿日:02/07/16 12 54 ID ??? ポッキー くわえ煙草みたいにすると 旅に出たくなるよね 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ アイアン・マン 416 名前:アイアン・マン[] 投稿日:02/07/16 22 39 ID 6yUGNE+v お前の白くて冷たい 首筋を 俺の紅潮した 欲望が 三本の燃える指となって 駆け降りる お前の白い項(うなじ)に 頚動脈を 掘り当てた 性欲の炎が 転化して 食欲のドラゴンが生まれた日 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ その日からというもの 俺(ドラゴン)は 目につく物凡てを 食いまくった 犬や猫はもちろん食った 電信柱も歩きながらつまんだ 雲を長い舌でからめ取って ちゅるりと吸い込んだ 胃袋が無限なのではない 消化してしまえば また腹が減るのだ 俺を退治しにやって来た 鋼鉄の巨人も 腹が減っていた キリのない食欲についての悩みを 俺達ニ体は 話しあい お互い 自殺することに決定した 鋼鉄の巨人は 高熱の鉄板で己を焼き 俺は太陽まで飛んで それに巻きついた ドラゴンのバーベキュー 意識が戻ると 俺は彼女を抱いて 横たわっていた 彼女の裸体が 太陽のように熱くて 俺は彼女の項から 急いで手を離した 俺は鋼鉄の巨人に まんまと騙されたのだろうか あいつめ 今頃 世界を救った英雄気取りか あいつだって 車を食うくせに ビルを噛るくせに 鉄条網のうどんを啜るくせに 世界を壊すことが仕事のくせに ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 日常 421 名前:日常[sage] 投稿日:02/07/17 02 52 ID ??? なんとなく、暇潰しにと、表面を磨いてみたり、する。 どうしたい訳でもないけれど、冷蔵庫へ出し入れを繰り返してみたり、する。 ただぼんやりと、お手玉なんぞしてみたりも、する。 そのうち段々愛情が沸いて来たりするけれど、 くちびる寄せたって、やっぱりなんも言わないし、気持ちもよく分からない。 で、気がついたら夕食の後に出て来たりして、少し哀しくなったりも、する。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 変態味覚宣言 422 名前:変態味覚宣言[sage] 投稿日:02/07/17 07 48 ID ??? わからないんだよ ご飯を口に含みながら 牛乳で流し込む それを許せる お前の味覚がわからない なあ それって気持ち悪くはないのかい 口腔内で攪拌される飯粒と牛乳 白と白は溶け合い絡み合いながら やがて食道から胃へと ねっとり嚥下される うげっ 想像するだけで吐きそうなんだよ お前の事は好きだけど お前の味覚は許せない ご飯には牛乳 その感性がだめなんだ もう限界さ これで終わりにしよう たかが食べ物のこと なんて言うなよ これは一生の問題だからな ご飯に牛乳なんて・・・ ふっ ご飯にはコーラ これに決まってるだろ 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 星型のケーキ 425 名前:星型のケーキ[sage] 投稿日:02/07/17 10 52 ID ??? 皺だらけの手が帽子をのける 下から現れるだんまり 背広はハンガーに戻され また一年の眠りにつく カフスが外されめくれるワイシャツ 腕の毛で拭う紅い顔 恐らく唇の上 薄く感じている 塩 陰の落ちるダイニング 腰掛けるあなたの 目の奥に 鮮烈な光 白十字 夏草の緑に とり残され 眠る 戦友の名前 傷口はかさぶたすら剥がれ落ち 開くことも滲むこともしない 鈍い痛みが時折 忘れた頃にぶり返す オーブンの音で あなたと私は我にかえった 部屋中に流れ出すバニラ 膨らんだ スポンジケーキ 何年前だったか あなたが初めて入れ歯にした年 私はクッキーを ケーキに変更する事にした 丸に刃を入れて切り取る 丁寧に作る 星型 見かけによらず甘党のあなた 年に1度 この日だけ はけで塗る メイプルシロップ あなたのプライドの 色 あなたの大切な 星の And where is that band who so vauntingly swore “黄色い猿”の一群を 火炎放射で追いつめた話 That the havoc of war and the battle s confusion 太平洋で船を沈められ 遺品もない2番目の兄のこと A home and a country should leave us no more? 息子に孫に武勇を 正当性を叫んで 揮う Their blood has wash d out their foul footsteps pollution. けれど本当に説き伏せたいのは 慙愧に囚われた影 No refuge could save the hireling and slave 手に 目に 背に 残されたままの“あの時” From the terror of flight or the gloom of the grave せり上がる黒を塗りつぶし 唱える正義 脆い興奮 And the star-spangled banner in triumph doth wave 星の勲章にすがって その肯定を救いにして立つ O er the land of the free and the home of the brave 50年が経過しても ケーキをどうぞお義父さん 星の形をした お友達の分までどうぞ 勇ある者に輝ける星 一緒に再生される苦味を グラニュー糖で打ち消して 楽しかった話でもして下さい ほおばりつつ あなたにこそ相応しい ケーキをどうぞ お義父さん 426 名前:星型のケーキ[sage] 投稿日:02/07/17 10 52 ID ??? 注)アメリカ合衆国国歌Star-Spangled Bannerの3番挿入 訳:あの軍隊はどこへ消えた 我らを自慢気に罵倒した者たちは この大混乱の戦争が戦闘の生む混乱が ふるさとと祖国に もはや何も残さないと 彼らの血は洗い流される 彼らの足跡に残る穢れも 傭兵や奴隷には逃れる場所などない 恐怖からも 怯懦からも そして 薄暗い墓地からも 星条旗よ 勝利に はためけ 自由の祖国の空に 勇者のふるさとに 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ