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登録日:2009/06/01 (月) 12 22 08 更新日:2024/06/10 Mon 23 17 13NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 00 MS アーマードトルーパー ガンダム ガンダム00 ケンズィー・テラオカノフ ザクポジション シルエットマシン セルゲイ・スミルノフ ソーマ・ピーリス ティエレン ロマンあふれる長距離射撃型 人類革新連盟 公式で棺桶 寺岡賢司 棺桶 漢の機体 漢の為のMS ←女が乗っても 量産機 鉄人 霊子甲冑 高機動型もロマン満載 『機動戦士ガンダム00』に登場する機体。 形式番号 MSJ-06II 頭頂高 18.1m 本体重量 121.3t 装甲材質:Eカーボン 動力:バッテリー 所属:人類革新連盟 主な搭乗者 セルゲイ・スミルノフ ソーマ・ピーリス ミン 人革連一般兵 カタロン一般兵 金田正太郎 【概要】 『機動戦士ガンダム00』に登場する量産型MS(モビルスーツ)。 「ティエレン」は「鉄人」の中国語読み。 なお、アクセントは「ティエレン」ではなく「ティエレン」。 MSJ-04 ファントンの後継機として、23世紀末頃から人類革新連盟(人革連)の主力MSとして運用されていた。 設計者は、人革連の主任設計士ケンズィー・テラオカノフ。遊んでるな寺岡さん。 作中の別陣営の機体が飛行能力を重視して細身の機体を開発しているのに対し、このティエレンはEカーボン製の重装甲に覆われた武骨な超重量機である。 鈍重な分、パワーと防御性能では極めて優れている。 ユニオンリアルドやAEUヘリオン等と違い、バイザー(正確にはセンサー素子)が無く、横方向に可動域の広いモノアイカメラが露出している点も特徴と言える。 【機体解説】 あらゆる局地に対応出来るポテンシャルを持つ機体であるが故にバリエーションが凄まじく多いので、本項では地上型を中心に、全バリエーション機の共通項に触れる。 色々と面白い特徴がある機体だが、まずは扱う人間の視点から特異性に触れていくこととする。 まず、コクピットを人体が快適と思える温度に保つ、だのという生温い思想はこの機体には存在しない。 コクピット内はほぼ真空の無酸素状態にして、酸素チューブ付のヘッドディスプレイを装着し、網膜投影で情報を得る。 一昔前のSF物の四角い宇宙服着た宇宙人っぽさがある意匠。 しかも、直立姿勢でしか操縦出来ない。終始立ちっぱでものっそい揺れるMSを運転する訳である。 一応コクピットを換装することは出来るが、量産機でそんなことはいちいちやらない。 閉所恐怖症の人間なら余裕で発狂出来る、満員電車なぞ天国に思える空間である。 直立という時点で察しがつくだろうが、、上からパイロットを吊り下げるようにして搭乗させるので、大気圏内では自分独りでは緊急時には機体から離脱することすら困難。 エコノミー症候群とは無縁だよ!健康的だね!! その過酷さもあってか、この機体での連続戦闘時間は30分。最大でも1時間程度と言われている。 ……これだけを見ると、金のかかった拷問器具に見える。 作中では、ユニオンやAEUの兵士から「生きた棺桶」等と揶揄される始末。 が、あくまで負の側面を敢えて論じてみただけで、見方を変えれば物凄く合理的かつ優秀なMS。 別にパイロットに嫌がらせをする為に存在する無駄な機体という訳ではなく、汎用性と耐久性を重視した結果である。 ―――BC防護がパイロットスーツのみなんてヤバい?……一体何言ってるのか理解出来ないな。 まず、ヘッドディスプレイは眼球と頭部で特定の動きをとることでコマンド入力が出来る。 加えて、局部センサーから得られる情報がダイレクトに網膜に写る分、確実に情報が脳に伝達され易い。 これは、未熟なパイロットにとっては特に、不意の情報の取りこぼしが少ないというメリットになる。 パイロットを常時直立させて居住性を無視することで、コクピットの容積を抑えつつ設計を単純化出来る。 その分だけシステム周りは堅固にし易く、予め真空にしてしまえば状態維持も楽。 宇宙空間では大惨事になるコクピットへの亀裂等による気圧変化の心配が無くなる。 例え宇宙空間でビームサーベルでコクピットハッチを切り裂かれ、鼻先数センチをビームが掠めようが、酸素も無いのでコクピット内部で爆発が生じ、それでパイロットが負傷したり、という心配も無い。 高度でデリケートな技術を多用しない分デバイスも堅固で、惨事にはなり難く生存率はそれなりに高い。 何より、 「そのまま未調整で放り込んでもあらゆる環境に簡単に対応させられるくらいに、適応力と整備性が高い」点は他の陣営には無い絶大なメリット。 恐ろしく重い分自重に耐えられるだけの防御・耐久力があり、どんな無茶な超重量兵装だろうと後付でも搭載可能。 他陣営の機体より何年分も長く運用された結果としてノウハウも蓄積されており、単純明快かつ頑強な機構のお陰もあって 「故障率は他陣営に比べ40%も低く、整備に要する時間は1/5程度」 これは驚異的な数値である。 ジャングルや砂漠等の過酷な環境での戦局が長期化した場合、これらは勝敗の決定打として響いてくるので、本機が機動兵器として如何に優れモノかが分かるだろう。 なお、飛行能力も無い(バリエーション機も飛行能力は高くない)本機は、2304年頃にはユニオンフラッグの配備もされて最早完全に時代遅れで勝ち目の無い機体、と思われがちだが実はそうでもない。 リニアライフルでもフルチャージショットでなければティエレンの分厚い装甲を貫通して致命打を与えるのは難しく、プラズマソードでもティエレンの腕でさえ両断するのは困難。 特にパワーの面では、フラッグはガンダムエクシアが軽く振り払っただけで弾き飛ばされるのに対し、ティエレンは関節が壊れるくらいの最大出力で握撃をかませば、エクシアでも容易に振りほどけない程の馬鹿力を発揮する。 このように迂闊に接近戦を挑めばフラッグ等であっても返り討ちに遭い、遠距離戦に徹すれば基本的にはフラッグ等が有利なものの決定打を入れるのはなかなかの手間。決して油断が許される相手ではない。 プロレス染みたガチムチファイトを地で行く機体である。 2312年頃にはGN-Xが普及したが、この機体は適応力と整備性の高さ故に拠点防衛・警備用として広く愛用されている。 基本的な運用法は、まずこの機体が敵の襲撃を持ちこたえ、その間に緊急信号を受けた近場の迎撃部隊のGN-Xが駆けつけるまでの時間を稼ぐ、といったもの。 それ以外には、出力制限をかけて民間用の大型パワーローダーの代用品としても払い下げられた。 余談だが、スタッフの寺岡氏によれば、この機体を開発したケンズィー・テラオカノフ氏は、2314年頃には引退して、民間用重機開発等を手掛けつつ、悠々自適に過ごしているとのこと。 旧式モデルとして『MSJ-05ティエレン』という機体も存在するが、設定のみ。 ユニオンやAEUの機体には無い無骨さ、泥臭さが人気。 このティエレンの魅力は何を隠そう戦車でありロマン溢れるメカ、これに尽きる。 フラッグやイナクトのような、戦闘機を思わせる大空を飛び交うメカもいい。 だが、地上にドシーンドシーンと堪らん音を響かせズシーンズシーンと重っ苦しく歩くティエレンは、正に重量感を感じさせてくれるメカなのである。 例え動きが遅くても、ガンダムにフルボッコにされても、やたらやられ方がカッコ良くても、戦術と頭数で立ち向かい後一歩まで追い詰めた勇姿は「量産機最高!」なファンを大いに喜ばせた。 最新・オーバーテクノロジーの塊の主役側を追い詰める旧世代量産機……なんとも熱い、熱いではないか。 【武装】 他の陣営がビーム兵器の開発を進めて順次試作品を投入する中、この機体は実用性を重視して実弾のみを採用している。 200mm×25口径長滑腔砲 主に右腕に装着する本機の主武装。 「200mm×25口径長」とは、砲の口径が200mm、砲身の長さが200mm×25=5mということを表している。 徹甲弾・超脱装弾筒付翼安定徹甲弾・榴弾・対空散弾・照明弾・ロケットアシスト弾(薬莢以外にロケットを搭載した飛距離延長重視の砲弾)と、現代に通ずるような非常に多岐に渡る弾薬を、この武装一つで扱えるメリットがある。 同軸に併設されている12.7mm機関砲は発射から約2000mの距離で主砲弾道と同期するようになっており、それぞれを同時発射して2発それぞれの着弾点から目標距離を算出する。 30mm機銃 左胸に内蔵された6銃身の実弾機関砲。 口径が小さく主に対人制圧・対空・牽制用の武装。 他の陣営にも同様の武装はあるが、本機の場合は右胸の外部電源供給で稼働している。 シールド 大体の場合は両肩と脚部に一つ、計三つ装着されている分厚いEカーボンの盾。 他のMSより鈍重な上に移動手段が足のみの本機は、万一脚部の関節を破壊された際には、堅牢な戦闘兵器から正真正銘の棺桶へとジョブチェンジしてしまう。 そのため、特に脚部シールドはこの機体にとって火器以上に不可欠である。 流石に両足につけると邪魔だからか、左足(上記の200mm×25口径長滑腔砲を装着した腕とは逆の足)に装着する。 シールド上部には銃身を固定出来るくぼみが有り、片膝をつくことで盾で防御しつつ安定した狙撃を行える。 カーボンブレイド 超硬度Eカーボン製の格闘用兵装。 ジャマダハル(某ドラクエのドラゴンキラーを想像すると分かり易い)の刀身が横方向に伸びたような刃物。 これは切れ味よりは重さで叩き斬る類の武装。 洗練された刀とは違って武骨ではあるが、その分扱い易さや頑丈さはピカ一で現場での評価が高い。 ・550mmミサイルランチャー 見た目は弾頭と装着したRPG-7にダブルカラムの10連装マガジンをつけたような代物。 (実際には発射原理が全く異なる代物だが)そうした事情から兵士達からは「バズーカ」の愛称で親しまれていた。 砲身後部をスライドすることで、弾頭や射程を調整出来る便利な火器。 だが、誘導兵器であったがためにレーダー妨害の所為で有効な兵器ではなく、劇中で活躍の場は無かった。 【劇中の活躍】 初登場は1stシーズン第2話(バリエーション機の宇宙型は第1話で登場済)。第3話や第11話等にも登場。 ガンダム相手には自慢の装甲も紙同然であり、あっさり蹴散らされることが多かった。 だがエクシアとの可動域や機動性等の性能の違いを独特の演出で描写する重要な役割を担ったり、性能は低いがそれだけに粗野な魅力を持つ量産機として魅力を発揮している。 因みに、実際に視聴した人間にとっては地上型の印象が強いが、宇宙型や高機動型等の方が出番自体は多かったりする。 2ndシーズンでは第一線を退いたが、基地の警備をしている派生機が確認出来た。 カタロン仕様の青いカラーリングの機体も登場しているが、アロウズのGN-XⅢに対してはほぼ無力だった。 また、全領域対応型も登場。空気読まない馬鹿息子にやられたけど。 また、2ndシーズンに登場するアヘッドは言わばティエレンにガンダムの技術を組み込んで生まれた機体で、デザインや技術的な繋がりが見て取れる。 詳しくは項目にて。 【バリエーション】 MSJ-06II-A 地上型 MSJ-06II-LC 長距離射撃型 MSJ-06II-AC 対空型(ツーウェイ) MSJ-06II-C 高機動型 MSJ-06II-C/B 高機動B型 MSJ-06II-C/BT 高機動B指揮官型 MSJ-06II-E 宇宙型 MSJ-06II-ET 宇宙指揮官型 MSJ-06II-ED 天柱防衛型(ジィーチュー) MSJ-06II-SP 超兵型(タオツー) MSJ-06YV-B 全領域対応試作型(チーツー) MSJ-06V-A 全領域対応型 MSJ-28 市街地用無線操縦型 詳しくはティエレンのバリエーションの項目を参照されたし。 【ガンプラ】 このティエレンにおいて最も重要な要素といっても過言ではないのは、プラモデルだろう。 地上型、宇宙型、宇宙指揮官型、タオツー、全領域対応型がHG GUNDAM 00で発売。 このティエレンは配色は忠実であるが、可動域が広く原作通りがっちりしたデザインのため、模型化してもポージングをさせ易い。 そして何より、とても弄り易い。 装甲部の各パーツは大き目かつ直線的。(タオツーと全領域対応型を除いて)ABS樹脂パーツも使われていないため、塗装は勿論の事、他のプラモの利用も含めた改造の自由度も高い。 モビルスーツの中でも特にミリタリーチックなデザインのため、ダメージ加工やウェザリングも程よくマッチする。 モデラーにとって実に遊び甲斐のあるキットだろう。 そして、地上型のみ1/100サイズでも発売された。3000円と他の1/100シリーズに比べてやや高価だが、各部にシボ加工やディテール等が追加され、(新規設定である)バズーカも付属していて完成度は高い。 戦車のような現代兵器とMSの融合とでも言ったティエレンを、メカディテールと質感を高めるシボ加工によって再現し、二重構造による強い関節によってこのサイズでも様々なポージングに対応している。 アクションベース接続用パーツもあるが、浮かせなくても飾れる程の安定性がある。 同スケールのパイロットと歩兵のフィギュアも付属。しかもコクピットハッチが開閉(差し替え式)し、パイロットフィギュアを乗せることができる。 1/100というサイズも相俟って、もはや簡易MGと呼んでいいのではないか(ちょっと言い過ぎか?)と言える程に、重厚なこのMSの魅力を再現している。 ランナーを変えることで他のバリエーション機も発売出来そうだが、今のところその予定はない。 ティエレンのプラモデルはとても作り易いので、入門用としてもお勧め。機会があれば手に取ってみると良いだろう。 エクシアにアイアンクローかます等、見せ場はあったにも関わらず立体化されない高機動型涙目。 追記・修正は3時間ぶっ続けでティエレンを操縦した後にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ティエレンの装甲はフラッグのライフルのフルチャージクラスの威力がないと貫通出来ないくらい頑丈らしい -- 名無しさん (2013-12-05 21 45 47) エクシアの顔面もぎ取ろうとしたりヴァーチェに斬りかかろうとしたりフラッグに負けないくらい活躍してる -- 名無しさん (2013-12-05 23 41 57) 高機動型一番好きだけど、もうガンプラじゃ出ないだろうな(泣) -- 名無しさん (2014-06-09 23 22 08) 宇宙用、両足のスラスターがどう見てもペットボトルロケット……(水を噴射して推進するから間違ってはないが) -- 名無しさん (2014-06-09 23 30 35) フラッグとイナクトとあわせると、あえて「お互い滅ぼせない」装備と能力なんだよな。ティエレンは飛べないし、フラッグ・イナクトは貫通させるのが難しい。00のファーストシーズンはゼロサムゲームが延々続いているという世界観の象徴なのかも・・・ -- 名無しさん (2014-06-25 20 25 17) すげえ…タグに三つも『ロマン』てある…。なんてロマンに満ちた機体…。オリ改造機で出して下さいよトライさん! -- 名無しさん (2014-11-12 18 43 22) フラッグイナクトとはタイマンならチャージタイム稼がれて負けるが物量上タイマンしないからな。対空型と組むことでフラッグイナクトと互角に -- 名無しさん (2015-03-22 10 56 25) コクピット周りの正面装甲は戦艦大和の主砲弾の直撃にも一発までなら耐えるという -- 名無しさん (2015-05-08 17 34 10) 今更なんだけど、なんでパイロットに正太郎いるのwww「鉄人」は「鉄人」でも28号の方じゃないだろ! -- 名無しさん (2015-05-08 17 39 54) そのくせ、ターティエレン17の南三郎はいないというw -- 名無しさん (2015-05-19 12 33 34) 旧型ティエレンの型番は「MSJ-05」ではなく「MSJ-06」だぞ。MSJ-06旧ティエレン→MSJ-06IIティエレン→MSJ-06III全領域型ティエレンという流れだったはず -- 名無しさん (2018-02-06 18 34 58) >空気読まない馬鹿息子 これいる? -- 名無しさん (2018-03-26 16 57 51) 何で旧ティエレンはどの媒体でも登場しないんだろうな。アンフ以上の欠陥機だったから? -- 名無しさん (2019-10-29 03 10 12) 相談所の項目議論スレの去年のレスの通りに、本項目に「ティエレン地上型」の本文を移植統合しました。 -- 名無しさん (2021-01-23 23 39 00) MSJ-28 市街地用無線操縦型はいいも悪いもリモコン次第なわけだな -- 名無しさん (2023-06-08 15 01 47) 宇宙戦なのに被弾する気がないからとか甘えたこと言ってパイロットスーツ着ようとしないDQNパイロットどもを乗せたい機体 -- 名無しさん (2024-06-10 23 17 13) 名前 コメント
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【名前】ペンドラゴン 【性別】男 【所属】魔術 【能力】霊装『施術鎧』、『ブリテン島の十三の宝』 【能力説明】 『施術鎧』 かつて英国の騎士に支給されていた鎧型の霊装。 現在の騎士団は洗練された肉体強化魔術によって鎧の加護を必要としないため採用されていない。 本来の性能は『装甲に魔力を通す事で、装着者の運動能力を二〇倍に高める』というもの。 しかし専門の霊装職人による補修を受けていないために随所に経年劣化が見られ、力を半分引き出すのが精一杯。 言わば蔵の奥にしまわれる骨董品を実用品として使い続けているようなもの。 『ブリテン島の十三の宝』 騎士ペンドラゴンが蒐集(コレクション)し、完成(コンプリート)を目指す十三の霊装。 英国の伝承に伝わる、古の神々が人々に与えたという十三の宝具。彼はその完成を悲願とし、英国全土の僻地にまで足を運び『素材』を蒐集している。 No.01『アーサー王の透明マント』Collected. 身に着けたものを透明にさせるマント。大人一人をすっぽり覆い隠せる程度の大きさ。 No.02『ブラン=ガラッドの角笛』Uncollected. 飛竜召還用の媒体、召還主との契約が必要。契約内容は召還主への定期的な生贄や、膨大な魔力を要求する事が多いとされる。 No.03『モルガンの馬車』Uncollected. 妖精モルガン(もしくは女神モドロン)が作ったとされる戦車。 No.04『ティドワル=ティドグリドの砥石』Collected. 武器全般と、武器に付与された力を修復する機能を持つ砥石。上記の施術鎧にも修復を施しているが、それでも機能を完全に回復するには至らない。 No.05『クリドゥノ=アイディンの絞首縄』Collected. 首を縛られると二足歩行が出来なくなる縄。イギリス清教が所有するレプリカよりも完成度が高く、対象を屈服させる事が出来る。 No.06『クリドゥノ=アイディンの大釜』Uncollected. 死者を蘇らせる事が出来ると言われる奇跡の釜。不老、性転換も可能らしい。 No.07『パダルン=レドコウトの外套』Uncollected. 魔力の籠った外套。伝承でも名前が語られる程度で、詳細は不明。 No.08『リゲニズの壺・皿』Uncollected. 壺に入れたものは腐らず、皿に盛れば温度調節が自在に出来るとされる。美食家の間では至宝とされている。 No.09『ライヴロデズのナイフ』Collected. 所有者の魔力を注ぐ事でエネルギー刃を生むナイフ。量産化に成功しており、主に投擲武器として使用する。 No.10『グウェンドライのグウィンズブイル板』Collected. 十三の宝の中でも一際特異な物品で、伝承通りに解釈すればジェットスケートボードと形容せざるを得ない。最高速度は時速300kmそこそこ。 No.11『グゥイズノ=ガランヒルの篭』Uncollected. デルヌウィンとも呼ばれる。古代遺産の眠る宝箱で、風化せず、物を永久保管することが可能。 No.12『エリネドの指輪』Collected. 所有者の魔力を注ぐ事で身体能力を向上させる指輪。施術鎧との競合を避けるために併用は出来ない。 No.13『カリバーン』Collected. 伝説に名高きアーサー王の剣。『ブリタニア列王史』において、アーサー王は四七〇人のサクソン兵を一刀の下に斬り捨てたとされる。 ペンドラゴンが再現したレプリカは範囲攻撃に特化しており、斬撃の軌跡に沿った衝撃波が扇状に五〇m先まで届く。 しかし彼曰くこの剣は未完成であるらしく、オリジナルに近付けようと調整を繰り返している。最近はファガットの持つ『硬き稲妻の剣』に興味を示しているようだ。 なお中世に発展を遂げたアーサー王伝説の中でカリバーンも多様化したものの、エクスカリバー系の伝承は邪道であるとして取り入れる気はないらしい。 【概要】 魔術結社『革命者の王冠』に所属する齢七〇前後の老練の魔術師。魔法名は『王国を奪い還す者(Regnum682)』。 第一戦力である『第一紅蓮騎士部隊』の千人長を補佐する幹部の一人。常に英国式の騎士甲冑で完全武装しているので、所属部隊は千人長以上に『らしい』と評されている。 ただし性格は一言で表すなら『狂人』。完全にネジが飛んでいる訳ではなく『半狂人』が正確だが、度々常人には理解し難い行動に走る事がある。 自身を魔術師ではなく『騎士』と称して憚らず、気持ちの昂りが最高潮に達すると『王』を名乗る事もある。 彼の終生の悲願は「『ブリテン島の十三の宝』を掌中に収め、その力を以て侵略者に奪われた祖国を奪還する事」らしいが、普段の奇言奇行ぶりからまともに取り合う者はいない。 その正体はかつて英国王室に仕えた騎士であり、現在の『騎士団』に改組される以前の十三騎士団においては騎士団長の一人にも数えられた傑物。 ウェールズ出身の伝統的なブリトン人の末裔という素性を伏せて王室に仕えていたが、ある時任務で訪れた大英博物館での出来事が彼の人生を大きく変えた。 彼が指揮する騎士団に与えられた任務は、『血の祭壇』に収められた宝物に宿る『古代王の亡霊』の怒りを鎮める事。古い記録によると、その作戦で彼は亡霊に憑依され気が触れたとされる。 狂人と化した彼は王室から貸し与えられた施術鎧を纏ったまま大英博物館より姿を晦ませ、その後の捜索も空しく消息は不明。カーテナからの力の供給を断つべく騎士派から除名された。 実際の所、彼の中で長年燻り続けていた『アングロ=サクソン人系の現王室への隷属』という現状への鬱憤が、『亡霊の怨嗟の念』という都合の良い切っ掛けを元に別人格を形成したというのが真相。 つまり彼は元来『解離性同一性障害』であり、心の奥底に眠っていた潜在的な人格が無数の『古代王の亡霊』として区画化されたのである。 騎士団出奔後は『古代王の亡霊』が語る膨大な叡智に導かれ、水面下で現王室の転覆・ブリトン人王国の再興を悲願に掲げ、そのために必要な霊装『ブリテン島の十三の宝』の蒐集に乗り出す。 この頃より歴代のブリテン王が冠した称号『ペンドラゴン』を称するようになる。その名は『竜の頭』を意味し、『騎士の長』、『偉大な騎士』、『王』などの意味合いを持つ。 その後半世紀近くを英国内の『素材』蒐集に費やしたものの、成果は芳しくなく集まったのは半分ほど。彼はこの原因を、アングロ=サクソンの圧迫により海を渡って大陸に移住した祖先の手で、残りの『素材』がブリテン島から持ち出されたのだと推測。 『革命者の王冠』に所属した理由というのも、既に英国内の『素材』は蒐集し尽したと判断した末に、蒐集の版図を全世界に広げるためである。 【特徴】 古木のひび割れた表皮の如き深く刻まれた皺と、カイゼル髭が特徴的な白髪の老人。しかし普段から全身を騎士甲冑で覆っているため、その素顔を見た者は少ない。 すらりと背が高く180はありそうだが、腰が曲がっているため実際の身長より低く感じる。施術鎧は全体的に傷んでおり、彼がこれまで潜り抜けてきた戦場の過酷さを物語っている。 【台詞】 一人称は「私」「吾輩」「余」「予」「我」「儂」等、二人称は「卿」。ちなみに他人からは「ペンドラゴン卿」と呼ばれない限り基本的に反応しない。 「吾輩の名はペンドラゴン。かつて大ブリテン島を統治した偉大なる竜王なり。今は故あって異民族の王にその座を追われた身なれど、何時の日か必ずや祖国を奪還してみせようぞ!」 「ファガットよ、卿の『剣』を少し調べさせてはくれぬか? 何、無論タダでとは言わん。儂の『ナイフ』と交換でどうじゃ? む、それは昨日貰ったとな。はてそうじゃったかのう」 「卿ら、光栄に思うが良いぞ。このペンドラゴンが宝剣『カリバーン』の紫電一閃、その美しさを網膜に焼き付けて花と散る事の誉れをな―――ッ!!」 【SS使用条件】 ご自由に
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side nocchi 2月14日。いよいよ学園祭当日。 昨日の前夜祭が終わった後、あたしたちは一度だけ中田先生と合わせをした。 その時の感じだと好感触。きっとお客さんを巻き込んで楽しめるだろう。 おとといあたしが帰ってからゆかちゃんとあ~ちゃんに何があったのかは分からない。 だけど、明らかに変わっていた。うまく説明できないけど、凄くいい感じに仕上がっていた。 「のっち、おはよっ!」 いつものことながら晴れやかな笑顔のゆかちゃん。今日もさわやかだねぇ。 いつもよりも歩いてる姿から軽やかな感じを受けた。 日差しを受けたゆかちゃんのサラサラな長い髪の毛がキラキラしてる。眩しい。 後ろから走って来たあ~ちゃん。 「おはよー!」 あたしの前でピタリと止まる。ふわりと甘い香りがした。 いつも以上にはつらつとした表情を見せるあ~ちゃん。楽しみにしてたんだね。 「ほら!早く行かにゃあもうすぐ開店時関よ!」 しまった!模擬店のオープン時間が迫ってる。 歌の出番は午後イチだけどそれまではウェイトレスをやらなきゃいけない。 あ~ちゃんはあたしとゆかちゃんの手をぎゅっと握ると猛ダッシュした。 足が速いあ~ちゃんにはついていくのでも精一杯。必死で後についていかなきゃ行けない。 でも、あたしはそれをイヤだと思う事は無いし、むしろ あたし今青春してる! とか思う。 その瞬間があたしにとっての最高で、そのまま時間を止めたくなってしまう。 だけど、時間は確実に流れていくから、あたしはその瞬間を網膜に、脳に、強く焼き付ける。 「大本、西脇、樫野!遅い!!」 いきなり中田先生のお叱り。 教室に飛び込むと、雰囲気はすでに立派なディスコ。 あたしがお茶を吹いたあの暗幕もバッチリ貼ってあった。 飲み物などのセッティングももうすべて終わっていて、後は中田先生とあたしたちの頑張り次第。 ターンテーブルもセットされていて、そこには緊張でガチガチの中田先生の姿があった。 「あ~ちゃん、のっち、これ着けて。」 ゆかちゃんにエプロンを差し出されて急いで着けた。若干丈が短かったけど、まぁ我慢。 「午前中はあんまり気張らんと頑張ろう!」 「おー!」 あ~ちゃんのかけ声であたしたちはそれぞれの持ち場についた。 時間がやって来た。2日間だけディスコへと変貌する教室。ギラギラの照明のスイッチが入る。 開店時間が来ると同時にドアが開いた。中田先生が挑発的なビートを刻み始める。 待っていたお客さん達がなだれ込む。結構忙しそう。これはガンバらにゃいけんね。 お客さんは自由に踊りまくっていた。飲み物のオーダーも多かった。 午後は踊るのに、午前中だけでへとへとになりそうなくらい動いた。 中田先生は、ワケわかんないおっきいサングラスかけて、すごい怪しかった。 でも、いつものなんだか頼りない感じが無くて、カッコ良く、上手くやっていた。 そして、午前の部が終了。昼休みは生徒の昼食時間があるので、一時的にBGMだけの時間になる。 あたしたちの向かいの教室では、バレンタインに絡めてカフェなんかもやっていた。 チョコを大々的に売ってる。そういえば今年も二人にはチョコあげたいなぁ。 あたしはそのカフェに入って散々悩んだあげく、ゆかちゃんには苦みが強めのビターを、 あ~ちゃんにはミルク多めのスイートを買った。 午後のあたしたちのパフォーマンスが終わったらプレゼントしよう。 約束の時間。あたしたちはそれぞれ昼食をとって、教室に集まった。 3人それぞれお互いに制服を整えた。 ゆかちゃんは髪の毛を後ろで結って、あ~ちゃんは髪にお気に入りのコサージュをつけていた。 最高の姿をお客さんに見せるためだ。あんなに遅くまで毎日練習した。 いじめかと思うような水野先生の気合いの入った指導にも頑張ってついていった。 高校生活の最後に最高のステージを三人で作りたい。それだけだ。 二人もきっと同じ気持ちだと思う。 「緊張する。」 ゆかちゃんがポツリと呟いた。あ~ちゃんが笑う。 「じゃ、気合い入れよう。 いい?大丈夫、こんなに頑張ったんじゃけぇ。頑張るぞっ!」 「おぅ!」 あたしとゆかちゃんはテンション高く返事した。なんか大丈夫そう。不思議な安心感に包まれた。 「準備いいか?」 中田先生がこっちに来た。先生はすっかり慣れて来たみたいでさっきの緊張は消えたようだ。 「はい。」 先生はあたしたち一人づつの目をゆっくりと見た。 「うん。お前らが頑張ってたのはわかってるし、もし本番でミスしても俺はなにも文句無い。 変な頼みを引き受けてくれてありがとう。感謝してる。」 中田先生が笑った。同士を見るような目暖かくて優しい目。 あたしたちは手をつなぐと、目を閉じてステージに立った。 ギラギラの照明に目が眩むけど、確かにステージを強く踏みしめた。 目をゆっくりと開ける。そこにはずっと想像の中だけにあったお客さん達の顔があった。 <side kashiyuka 目の前に広がるお客さん達の笑顔。期待に満ちた表情の小さい子供もいてあたしは嬉しくなった。 あ~ちゃんが繋いだ手をほどくと、マイクのスイッチを入れた。深呼吸が聞こえた。 「みなさん、こんにちはー!早速ですが自己紹介します。西脇綾香、あ~ちゃんです!」 あ~ちゃんが笑ってこっちを見る。あたしの番だ。目線のバトンを受け取った。 「樫野有香、かしゆかです!」 今度はあたしがのっちにバトンを渡す。のっちは変な顔で笑った。 「大本彩乃、の... のっちです!」 うわ、噛んだ。お客さんから笑いが起きる。まぁのっちらしいしOKか。 そして、あ~ちゃんがびしっと締める。 「短い時間ではありますがよろしくお願いします!」 あたしは中田先生の方を見た。 目が合った気がした。サングラスで目が見えないから分からないけど、たしかにニッと笑った。 先生に対する絶対的な信頼があったから、こんな提案を受け入れて、今ここに立っている。 あたしは先生をいじり続けたから伝わってるか分からないけど、本気で感謝してる。 大好きで、大切で、他の何にも変えられない二人と一緒に最後の学園祭をやらせてくれたこと。 この日のために何日も寝ないでパソコンに向かってくれた事。 最高の先生、お願いしますよ。 あ~ちゃんは、何事かを話し続けていた。お客さんの反応も上々。 ミニライブのMCのような物だから、あ~ちゃんにはうってつけの仕事のように思う。 あ~ちゃんがあたしとのっちに目配せする。中田先生はもうゴーサインを出していた。 「では聞いてください。チョコレイト・ディスコ」 キラキラしたイントロが流れ始める。多幸感に溢れたメロディー。 あたしたちの高校生活もすごくキラキラしてたんだろうなぁ。この曲に何か近い物を感じた。 そして、歌が入る。二人とも楽しそうな表情。 サビの振り付けが可愛い。手をくるくる動かしてピョンピョン跳ねる。 一番が終わった頃から、隣のカフェからカップル客が入ってくるようになった。 この曲の歌詞の内容がバレンタインだから反応するのもまぁ当たり前かな。 終盤に差し掛かると、あ~ちゃんがお客さんを煽り始めた。 「みんな、一緒におどってくださーい!」 あ~ちゃんの呼びかけに答えるようにお客さんが手を動かしだす。 ♪~チョコレイト・ディスコ 教室中にいる人たちでサビを大合唱。みんな踊りながら歌ってる。嬉しそうに。 お客さんの表情が鮮明に分かるほど強い照明。お客さんの笑顔が輝いてる。サイコー。 曲が終わっても、あたし達がはけても、まだ会場は盛り上がっていた。 最高のステージで、最高のメンバーで、最高のパフォーマンスを見せた事。 間違いなくあたしの高校生活で一番最高の思い出になった。 ステージを降りたあたしたちは一昨日と同じように言葉も無く寄り添った。 「写真撮ろう。」 あたしが何故急にそんなことを言ったのかは自分でもよくわからない。 でも、その時間をただそのまま流してしまうのがもったいなくて、 その瞬間を切り取ってずっと心の奥深くにしまっておきたいと思ったんだ。 その時の写真の中のあたし達の笑顔はこの3年間が凝縮されて詰まっていた。 最高の一枚。二人とも、ありがとう。
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84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 15 17 30.04 ID KIdabiJeO [6/24] 男に女装させてみたかなみさん 女「ここをこうしてこうして……よし、出来た」 男「……」 女「なかなか可愛いじゃないの、タカシ」 男「可愛い訳あるかぁ! なんで俺女装なんかさせられてんの!?」 女「私が興味あったんだから、あんたが被験者になるのはとーぜんよ」 男「突然呼び出して人に女の格好させた理由がそれかいっ」 女「そうよ。あんたは私のおもちゃなんだから」 男「おもちゃになった覚えはねぇ。帰るぞ」 女「えっ、その格好のままで?」 男「着替えてからに決まってるだろ!!」 女「あら、そう。残念ね」 男「全っ然残念じゃねぇ……」スル 女「あ、待った。着替える前に写真撮らせなさいよ」 男「嫌だよ! 死んでも撮らせるか!」 女「じゃあ、あと五分で網膜と記憶に焼き付けるから、それまで我慢なさい」 男「……まぁ、記録に残らないだけマシか。早くしろよ」 女「うん……」ジーッ 男「ハァ……」 女「……んふふ」ニコ~ 男「何ニヤニヤしてやがる」 女「ううん、ただ単に可愛いなぁと思っただけ」ツンツン 男「お前、変な趣味に目覚めちゃいないだろうな……」 その後、物陰待機していた友ちゃんに写真を撮られていたことを知り、愕然とするタカシであった…。 86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 15 38 47.61 ID KIdabiJeO [7/24] 男に女装させてみたちなみさん 女「……」パフパフ 男「あの、ちなみさん。まだすか?」 女「うるさい……気が散る……黙って……」 男「はい……」 女「……出来た……はい、鏡……」 男「うわ、これが俺かよ。化粧とかそれっぽくなってんのが逆にムカつくわ」 女「……遊びに行く約束破った……タカシが悪いんだからね……」ポカポカ 男「だからって女装はないんじゃ……」 女「……自業自得……タカシはここまでしないと……反省しない……」 男「そりゃ今回のことは俺が悪かったけどさ」 女「……なんか……私より可愛くなってる気がする……」 男「ねーよ。いやマジで勘弁して」 女「……タカシに……嫉妬する日がこようとは……」 男「お前それ、自分で勝手に女装させて勝手に言ってるだけだからな?」 女「……許せない……罰としてタカシは……その格好で一緒にお出かけすること……」 男「しねーよ!?」 女「……しかし……すでにタカシの服は……どこかへ隠されている……」 男「え?(キョロキョロ)……うわマジだ。こいつ何しやがる」 女「……さぁ……私の要求を呑むのだ……タカシ……」ニヤリ 男「くっ……この悪魔めが」 その後、出かけた先でタカシだけナンパされて余計にむくれるちなみさんであった…。 88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 16 01 44.60 ID KIdabiJeO [8/24] 男に女装させてみたかつみさん 男「入っていいぞ……」 女「ん。どれどれ?」ガチャッ 男「……」 女「ぎゃははははっ、なんだよタカシ。お前けっこう女の格好似合うじゃん」 男「超屈辱的だ。いっそ死にたいぜ……」 女「まぁまぁ、ただの罰ゲームなんだから深く思い悩むな」 男「うぅ……こんな姿、他の奴には見せられねぇよ」 女「しょうがねぇ、そこまで言うなら家の中だけで許してやっから」 男「本当だろうなぁ? 映像に残したり、写真撮ったりするのも禁止だぞ?」 女「俺は今だけ楽しけりゃそれでいいんだよ!」 男「わーったよ、信用するよ……けど、よくこんなフリフリの服すぐに用意できたな」 女「え? あー、っと……う、うちの母ちゃんが昔買ってきてよぉ」 男「あぁ、なるほど。つまりこれはお前の所有物なのか」 女「ち、ちげーよ!! 私が自分でそんなフリフリした服買う訳ないだろ!?」 男「別にそういうつもりで言ったんじゃないけど……もしかして本当は、自分で買ったのか」 女「……うるせぇな。私が女っぽい服買っちゃ悪いかよ」 男「ならこれは、俺が着るよりかつみが着た方がいいだろ」 女「だから似合わないんだってば。私みたいに線が太いのが着たら、せっかくの可愛い服が台無しだ」 男「そうか? むしろ骨太でも線が隠れるから、お前向きだと思うけど」 女「……そう、かな?」 男「本当は着てみたいから買ったんだろ? 素直になれよ」 女「その格好で格好つけても全然締まらないな」 男「うるせぇ、自覚しとるわ」 その後、フリフリキラキラした服をタカシに着させられ、真っ赤になりながら満更でもなさそうなかつみさんであった…。 91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 17 08 58.90 ID KIdabiJeO [9/24] 男に女装させてみたお嬢 女「なんて素敵なのかしら! よく似合っていてよ、タカシ」 男「……あの、これは?」 女「私、以前から宝塚に興味がありましたの。ですからタカ シも、私に協力して然るべきではありませんこと?」 男「ヅカと女装は180度違うからな!? あっちは男装だから!」 女「そんな細かいことを気にしていては始まりませんわよ?」 男「俺から言わせりゃ始まる前にすでに終わってる気分だけどな!」 女「さて、タカシの着付けも終わったことですし、そろそろ本番と参りましょうか」 男「本番? まだなんかやんのか……?」 女「そう。私の本命は女装に非ず。これを見て瞠目なさい!」バッ 男「それは……黒タキシード?」 女「そうですわ! これを着て出かけるのが私の最終目標でしたの!」フンス 男「じゃあ一人でやれよ! 俺を巻き込むな!」 女「あら、私先ほど、『宝塚に興味がある』と仰いましたわよね? 男型一人で宝塚を演出出来ると、思っておいでなのかしら?」 男「……まさか、自分がその格好したいがために俺に女装を強要したのか?」 女「もちろんですわ!」 男「お前馬鹿だろ! いや、誰がなんと言おうと俺がお前を馬鹿だと呼んでやるよ!」 女「なんですって!? タカシのクセに私を馬鹿呼ばわりなんて、生意気ですわ!」 その後、自宅から勝手に父のタキシードを持ち出したのがバレて、大目玉を食らうお嬢であった…。 96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 17 51 58.43 ID KIdabiJeO [10/24] 男に女装させてみた纏さん 女「……ふむ、これでよいかの」 男「……げぇ」 女「主、なかなか和装が似合うておるではないか。白粉も肌に映えておる」 男「こんなん俺じゃねぇ……ゲロゲロだぜ」 女「ほほほ、儂に借りた本を汚したからじゃ。次からは気をつけねば、女装では済まさぬぞ」 男「はぁ……けどやっぱり和服って通気性良くないな。よく毎日こんなん着てられるわ」 女「慣れじゃよ、慣れ。儂は主のような軟弱者と違うて、鍛えられておるからの」 男「あっちい~……」パタパタ 女「これ。大和撫子たる者が、胸元をさらけ出すような真似をするでない」 男「俺は大和撫子じゃねぇし。立派な日本男児だし」 女「主のどこが日本男児なんじゃか。よし、良い機会じゃ。主のその怠惰な心根、儂が正してくれよう」 男「いいよそこまでしなくて。早くいつもの格好に戻らせてくれ」 女「ぐだぐだ言うでない。背筋はしゃんと伸ばさぬか!」ピシッ 男「いてっ……」 その後、纏さんの大和撫子講座は一時間ほど続き、帰るころにはすっかりしゃなしゃなしたタカシの姿が見られたそうな…。
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単純ヘルペスウイルス(HSV) 攻 防 じ 召 転 分 口腔粘膜(1型):小児期にヒトヒト感染。90%以上が不顕性で三叉神経節に潜伏感染する。 再活性化時に口唇周囲に小水疱を反復発症。 性器(2型):性行為感染。性器ヘルペス発症後仙骨神経節に潜伏し反復発症。 産道感染により新生児ヘルペス(脳炎、肝炎、ITP、死亡率高い)を合併することも。 アシクロビル点滴静注。 突発性発疹(6、7型):6か月から2歳の乳幼児。急激な高熱、口蓋垂起始部の粘膜疹と その後の麻疹、風疹様の皮疹。発熱時に熱性痙攣を伴うこともあるが予後良好。 水痘ヘルペスウイルス(VZV) 攻 防 じ 召 転 分 初感染は水痘。2~8歳に空気感染で発熱とともに躯幹から全身に小紅斑、 水疱化し2~3週間で瘢痕を残さず治癒する。合併症として脱髄性疾患(急性散在性脳脊髄炎ADEM)。 ウイルスは三叉神経などの感覚神経節に潜伏感染し、成人後の細胞免疫低下時に再活性化。 感染神経支配領域に非対称性の帯状ヘルペスとして発症する。神経痛を伴う。アシクロビルで治療。 サイトメガロウイルス(HCMV) 攻 防 じ 召 転 分 核内で増殖、フクロウの目、巨細胞封入体症。 胎児期の感染で出生時低体重、小頭症、網膜炎、肝脾腫、頭蓋内石灰化など。 成人の初感染でEBウイルス様の症状。 日和見感染で肺炎、肝炎、腎炎、髄膜炎など重篤。 ガンシクロビルの維持療法が有効である。 EBウイルス(EBV) 攻 防 じ 召 転 分 伝染性単核球症。唾液を介して感染するKissing disease。 咽頭からBリンパ球に感染してIgM産生の増加と反応性にTリンパ球の増殖(異型リンパ球)。 発熱、咽頭痛、全身性リンパ節腫脹、肝機能障害。 対症療法のみ。アンピシリンなどのペニシリン系抗生物質投与により発疹が誘発される。 ヒトT細胞白血病ウイルス 攻 防 じ 召 転 分 成人性T細胞白血病(ATL)。 母乳を介して感染し、数十年の潜伏期間の後に感染したCD4陽性リンパ球が腫瘍性増殖を起こし、 臓器浸潤による肝脾腫、リンパ節腫脹、皮疹などを起こす。 免疫不全による日和見感染、液性因子による高Ca血症などを認める。 HAM:HTLV-1キャリアの成人発症。慢性髄膜炎、排尿障害。知能や上肢は障害されない。 HAU:HTLV-1ぶどう膜炎。飛蚊症、霧視、視力低下。 HIV 攻 防 じ 召 転 分 性行為、血液製剤、経胎盤感染。CD4陽性T細胞を傷害する。 CD4陽性リンパ球が200/μLを下回るとAIDSを発症する。 血漿中のHIV-RNA量が確定診断となる。 HAART療法:ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬とプロテアーゼ阻害薬の併用による治療。 ニューモシスチス肺炎の予防・治療にST合剤とペンタミジン。 サイトメガロウイルスの感染治療・予防にガンシクロビル。 Kaposi肉腫はヒトヘルペスウイルス8型による。 ムンプスウイルス 攻 防 じ 召 転 分 飛沫感染。発熱と有痛性耳下腺腫大。 合併症として無菌性髄膜炎、膵炎、精巣炎(成人)、卵巣炎。 弱毒生ワクチンの接種で予防する。妊婦が感染しても胎児は大丈夫。 麻疹ウイルス 攻 防 じ 召 転 分 空気感染後1~2週間の潜伏期の後に発症。発熱後にカタル症状。頬部粘膜にKoplik斑、 一度解熱し再び発熱する2峰性。色素沈着を残して消失。中耳炎、肺炎、脳炎、数年後のSSPEなどが合併症。 γグロブリンが感染予防や軽症化に有効である。 ヒトインフルエンザウイルス 攻 防 じ 召 転 分 カモが全ての亜型を持つ。 HAやNAのアミノ酸に変異が蓄積し抗原性が変化する連続抗原変異と 異なる亜型との遺伝子再集合により生じる不連続抗原変異があり、 後者はパンデミックの原因となる。 アマンタジン:A型のM2タンパクの水素イオンチャネルの選択的阻害薬。 水素イオンの流入阻止により脱殻が行われず感染が成立しない。 ザナミビル、オセルタミビル:A型、B型のNAタンパクのNA活性を阻害する。 シアル酸が分解されずウイルス粒子の放出が阻止される。細胞内のウイルスはそのまま。 インフルエンザワクチンはその年流行すると予測されるウイルス株の不活化ワクチン。 鶏卵を用いて作られるので卵アレルギー禁忌。 ラッサ熱ウイルス 攻 防 じ 召 転 分 西アフリカに局在し自然宿主のチチネズミ や患者の排泄物から感染し、4~10人に1人がラッサ熱を発症する。 人畜共通感染症である。 ヒトパルボウイルスB19 攻 防 じ 召 転 分 伝染性紅斑(りんご病)の原因。飛沫感染。 微熱とともに顔面の蝶形紅斑や大腿部のレース状皮疹。 赤血球の前駆細胞に感染し増殖するため溶血性貧血では無形性クリーゼを合併。 妊娠初期に感染すると胎児水腫に。 パピローマウイルス(HPV) 攻 防 じ 召 転 分 腫瘍化に関与する遺伝子が発動し、 皮膚には尋常性疣贅、STDとして尖圭コンジロームをきたす。 産道感染により新生児の喉頭乳頭腫。 アデノウイルス 攻 防 じ 召 転 分 プール熱:おもに3型による。夏季にプールで集団感染。発熱、咽頭炎、結膜炎、リンパ節腫脹。 7型により肺炎を合併して重症化する。 ロタウイルス 攻 防 じ 召 転 分 レオウイルス科。「気道と腸管から分離される疾患と関係が不明確な孤児ウイルス」から。 経口感染と経気道感染があり、冬季の胃腸炎の最大の原因となっている。 ノロウイルス 攻 防 じ 召 転 分 カリシウイルス科。カリシとはcupを意味するラテン語から。 粒子表面にカップ状のくぼみを持つ。 4つの属に分類され、病原性があるのはノロウイルス属とサポウイルス属。 いずれも急性ウイルス性胃腸炎の原因となる。 牡蠣、空気感染、嘔吐。 ポリオウイルス 攻 防 じ 召 転 分 咽頭、腸管粘膜で増殖しリンパ節を経由して血中に入り、中枢神経に達する。 主に運動神経細胞の破壊が起こり、急性弛緩性麻痺(AFP)となる。 AFPの発症率は感染者100~150人に1人の割合。 日本脳炎ウイルス 攻 防 じ 召 転 分 ベクターはコガタアカイエカ。日本以外のアジア地域で流行。 大部分は不顕性感染で終わるが、約300人に1人が発症し、 急激な高熱と意識障害、神経症状を呈し、約半数は後遺症を残す。 優秀なワクチンが存在する。 風疹ウイルス 攻 防 じ 召 転 分 患者のエアロゾルの吸入により上気道から感染。 上気道炎症状とともに頸部リンパ節腫脹と顔面から頸部、四肢へ広がる発疹。 数週後に急性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の合併。 先天性風疹症候群として、心血管奇形、白内障、緑内障、小眼球症、聴力障害など。 生ワクチンによる予防。 アルファウイルス 攻 防 じ 召 転 分 東部ウマ脳炎ウイルスはトリと蚊で感染環が形成されており ヒトやウマは終宿主。チクングニヤウイルスは蚊とヒトが感染環を形成する。
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前ページ次ページZONE OF ZERO あれからルイズは簡単に医師の問診を受け、問題なしと診断され、朝食前には退室できることとなった。 しかし仮に問診ではなく魔法まで用いた精密検査をしていたなら、大騒ぎになっていた事だろう。 ジェフティのコア、そしてADAと融合したルイズの体内はかなり変質しており、 半OF人間と言っても過言ではないくらいなのだ。 しかし現状、ルイズはそこまで事態の深刻さは把握していなかった。 医務室で彼女の使い魔を名乗る声、「ADA」から、恐らくは自身の有用さについて 説明を受けたが、正直半分も理解する事は出来なかった。 理解できたのは、ADAに実体が無い事。 現状、殆ど何も出来ないという事。 つまりは役立たずであるという事。 ルイズが自らの中で下した結論を率直に告げると、ADAは沈黙した。どうやら拗ねてしまったらしい。 その後、医師と入れ替わるように件の儀式の監督教師であったコルベール師が病室に入って来た。 考えるまでも無く使い魔に関する件だろう。 ルイズは心底不安気に左手のルーンを見せて、ADAの事を説明した。 「――と、言う訳なのですが……」 「……ふぅむ。これは全く前例の無い事象だね」 しきりに首をひねるコルベールだったが、ルイズよりは思考が柔軟そうであると判断したADAが声を発した後、状況は一変した。 最初は飛び上がるほどに驚き、警戒を露わにしていたコルベールだったが、 ADAと言葉を交わすにつれ次第にその声には熱が篭り、最後には感極まって叫びだした。 「素晴らしい! 全く以って信じられん!! いや実に素晴らしい!!」 どうやら彼はADAの意味不明の言語を多少なりとも理解できているようだ。 ルイズにはさっぱり理解出来ず、半ば置いてけぼりな感が漂っていたのだが、 とりあえずコルベール師はADAを使い魔と認めてくれたらしいと判断し、その点だけは心底安堵した。 そして実際にコルベールはルイズの使い魔を十二分に評価し、太鼓判を押してくれたのだった。 始祖ブリミルと女王陛下に祈りを奉げ、朝食を摂ろうとして、ルイズは視界の端に妙なものを認めた。 それは数字だった。中空にぼんやりと蒼く輝く数字が、幾つも浮かび上がっている。幾つかは何となく覚えのある数字だ。 疲れているのか、或いは寝ぼけているのかと目をこすってみても、数字は変わらずに浮かび上がったままだ。 その数字の存在にはルイズ以外の誰も気付いていないらしい。 腑に落ちないながらも、気にしない事にして、改めて食事の為にナイフとフォークを取り、鶏肉を切り分けて口へ運んだ。 そして良く噛んで飲み込んだ瞬間、浮かんでいた数字の幾つかが、僅かに上昇した。 「――え?」 そこでようやくルイズはその覚えのある数字が何を表すものかに、思い至った。 それはルイズの身長、体重、スリーサイズといった身体的なデータだった。 特にアルファベット一文字で言えばBの数値は、あまりに切ないものであったため、逆に深く記憶してしまっていたのだ。 しばし呆然としていたルイズだが、すぐに心当たりには思い至った。 「ちょっとADA! これ貴女の仕業ね!?」 『はい。その通りですが、何か問題でも?』 ADAに悪気があった訳ではない。 その朝っぱらから豪勢に過ぎる食事に健康を損なう可能性を見て取ったADAは、 自己診断によって得たバイタルデータをルイズの網膜に直接投射して、常時、健康状態を把握できるようにしたのだ。 ルイズには理解できなかったが、身長や体重スリーサイズ以外にも、 血圧や体脂肪、血糖値や合計摂取カロリーに至るまで、実に完璧に網羅されていた。 「余計なお世話よ! 今すぐ消しなさい!!」 公共の場で、いきなり大声で叫びだした(ように見えた)ことにルイズが気付くのは、5秒後のことであった。 結局、いつもより朝食を軽めに済ませたルイズは、教室の中、不機嫌そのものの顔つきで、自分の机についていた。 事情を知らない周囲の生徒は、ルイズの左手に浮かぶルーンを見ると、 何やらひどく痛ましそうな顔をして周囲の者とひそひそと囁き合った。 「無事だったのか……」とか、 「気の毒だが、今度こそクビだな……」とか、 「もうあの爆発は見れないのか……」とか聞こえてくる。 いつもなら真っ先にからかいの声を上げる、ツェルプストーやかぜっぴきまでが、遠巻きに、気遣うように見守っていた。 ぶっちゃけ余計にムカついた。 だが、誤解を解こうとルイズ席を立ちかけたところで、教員がやって来た。 女性教員のシュヴルーズは、ひととおり新入生の使い魔を見て成功を称えると、 一人誰も従えていない(ように見える)ルイズに声をかけた。 「それから、ええと、ミス・ヴァリエール? 貴女に関してはミスタ・コルベールから話を伺っています。 随分風変わりな使い魔を召喚したようですね? ミスタが教員室で大層興奮なさっていましたよ」 「――え」 それを聞いた周囲の生徒が騒ぎ出す。 「失敗じゃなかったんですか!?」 「ゼロのルイズが一体どんな使い魔を喚び出したっていうんだ?」 「でも使い魔のルーンは……」 ルイズの召喚の儀式には皆、立ち会っている。 あの、あまりにも膨大なエネルギーが何なのかはわからなくとも、『とんでもないモノだ』という事くらいわかる。 儀式が失敗でないというなら、一体、彼女は何を呼び出したというのか……? やにわに騒がしくなった教室に、シュヴルーズ師が魔法で場を沈静させる。 「はいはい、もう授業の時間ですよ。彼女の使い魔に関しては私も良く存じ上げませんが、 姿は見えずとも確かに存在するようです。 興味があるなら、後で個人的にミス・ヴァリエールに尋ねてごらんなさい。では――」 そして授業が始まった。 錬金の実技に指名され、周囲の反対の声を黙殺してルイズが 壇上に進むと、突如ADAの声が脳内で聞こえてきた。 『警告。成功率ほぼ0パーセント。貴女の魔力には他者のそれとは異なる要素が見受けられます。 原因が特定できるまで、正規の魔法を行使すべきではありません』 無論それで止まるルイズではない。ADAの台詞の中に何か引っかかる部分があったような気はしたが、 自分の得体の知れない使い魔にまで駄目出しを出されて、ルイズは更にヒートアップした。 そして教壇の上、殆どの生徒が避難するのを尻目に、 ルイズは杖を掲げ、拳大の石ころに向け、詠唱を開始した。 その瞬間、閃光が教室を埋め尽くし――そして収束した。 生徒達が恐れ、そして既に慣れてしまっていた爆発は、いつまでたってもやって来ない。 恐る恐ると、生徒が少しずつ机の下や教室の外から戻ってくる。 ――そして見た。 詠唱の姿勢のまま硬直したルイズの左手のルーンが蒼く輝き、紫電を放っているのを。 やがて発光と放電は徐々に弱まり、収まった。 シュヴルーズ師はどうやら閃光のショックで気を失っているようだ。 ルイズを含め、誰にとっても想定外の現象に静まり返る中、突如、不思議な響きを持つ可憐な声が聞こえてきた。 『対象の完全消滅を確認。昇華でも転移でもありません。原因――特定出来ませんでした』 「だ、誰だ!?」 立て続けに起こる怪現象に一部を除き、再度パニックを起こす生徒達。 そこでルイズが我に返り、自分の使い魔を問い質す。 「……ADA? あんたが何かやったの?」 『ベクタートラップによる圧縮空間を生成。爆発の衝撃を封じ込めました』 またも意味不明の言葉だったが、今回は前半はともかく、後半は理解できた。 と、そこでルイズは、生徒達が左手に話しかける自分に、怪訝な目を向けているのに気がついた。 しかし、どうしたものかと考えるまでもなく、左手が光り、ADAが周囲に聞こえるように声を発した。 『おはようございます。私は当メイジルイズの使い魔、独立型戦闘支援ユニットADAです』 ――――新たな技能『シールド』を取得しました。 前ページ次ページZONE OF ZERO
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Non-hereditary SCD OPCA(MSA-OPCA type) OPCA=olivo pontine cerebellar atrophy MSA=multiple system atrophy SCDの1/3がMSA-OPCA type 1)S S 40~60歳 小脳症状から初発 歩行障害,失調性歩行 進行とともに上肢の失調,眼振,緩徐言語,断綴言語 2~5年後にSNDのパーキンソニズム(SND=striatonigral degeneration) 筋固縮,動作緩慢,立ち直り反射障害,振戦,自律神経系症状,仮性球麻痺 2)Dx,DDx 小脳失調あり,家族性なし,MRI,CTにて橋底部の著明な萎縮 晩発性小脳皮質萎縮症は橋底部の萎縮なし 症候性小脳萎縮症(アルコール,癌,フェニトイン,甲状腺機能低下)では画像や病歴や生化学検査で鑑別 遺伝性SCDで家族歴が不詳の場合は難しい.特にSCA3/MJD,DRPLA遅発成人型(不随意運動,橋被蓋萎縮)との鑑別 3)治療 著効するものなし. TRH注射がある程度有効. パーキンソニズムには抗パーキンソン薬→効果は期待できない 起立性低血圧→ShyDragerに準じて 晩発性小脳皮質萎縮症Late cortical cerebellar atrophy;LCCA 小脳失調が主症状,病理的に小脳皮質と下オリーブ核の変性,橋底部は保たれている(cf.MSA-OPCA type) 遺伝タイプはSCA5,6,10で」弧発型をLCCAと定義する. 1)S S 30~74歳 失調性歩行が初発症状,wide-based,体幹の動揺 進行すると上肢の失調症状,緩徐言語が出現.錐体外路徴候は(-) DTRは+から++ 2)Dx,DDx 上部虫部の萎縮あり,橋底部にはなし MSA-OPCA typeは橋底部の萎縮あり. 二次性cortical cerebellar atrophyとの鑑別はとくにアルコールが難しい.アルコール性は上肢の失調性症状なく指鼻試験は上手で飲酒歴がある. DTR亢進の時は大孔付近の腫瘍,Chiari奇形,頭蓋底陥入症,延髄腫瘍などと鑑別.これらではdown beat nystagmusが出ることも. adrenoleukodystrophyで小脳失調と錐体路徴候が出ることも.副腎機能,白血球極長鎖脂肪酸測定. 3)治療 MSA-OPCA typeに準じる 二次性cortical cerebellar atrophy 1 アルコール性小脳変性症 2 抗てんかん薬フェニトインなどによる薬剤性小脳変性症→他にリチウムや5-FU 3 内分泌疾患に伴う小脳失調→甲状腺機能低下症など 4 paraneoplastic cerebellar degeneration;PCD→抗Yo抗体など Hereditary SCD SCA1(spinocerebellar ataxia 1) 東北北海道に多く西日本に少ない. 6p22-23 SCA1gene→ataxin-1 CAG tripletで表現促進現象,父由来優位 1)S S 30~40歳 小脳失調,DTR亢進,害元金麻痺,嚥下障害 進行するとamyotrophy 錐体外路症状(動作緩慢,固縮,ジストニー) 2)Dx,DDx 家族歴で疑われれば遺伝子診断. 出身地も重要. SCA2,3と鑑別 SCA2 キューバHolguin地方,日本では少数 12q23-24.1→ataxin-2 CAG repeat 1)S S 成年期に小脳失調で発症 緩徐眼球運動とDTR低下あり,眼振はまれ,感覚優位の末梢障害も 進行期には痴呆,錐体路徴候・筋萎縮,顔面・舌の攣縮,舞踏様運動など 2)Dx,DDx SCA1,3との鑑別 SCA3/Machado-Joseph disease(MJD) アゾレス諸島だけでなく日本や欧米でも頻度の高い病型 14q24.3-32.1→MJD1 CAG repeat 病理的には小脳歯状核,赤核,GPi,ルイ体,SN,pontin nucleus,橋被蓋,gracile cuneate nucleus,motor cranial nerve nucleus,脊髄ではClark柱神経細胞,脊髄小脳路,脊髄前角運動神経細胞が障害される. 臨床型から4型に分類される(タイプⅠⅡⅢⅣ) 1)S S びっくり眼,外眼筋不全麻痺(眼球運動障害あり,瞳孔異常はない),全身の筋萎縮はあるがALSのような高度の筋力低下はない.開眼障害.舌と顔面にfasciculation-myokymia,手足と顔面にジストニー タイプⅠ 20~30歳で発症 錐体・錐体外路症状,びっくり眼,眼振あるが外眼筋麻痺なし タイプⅡ タイプⅠとⅢの中間で最も頻度が高い,眼振はないがslow saccadic タイプⅢ 40~60歳発症 緩徐進行性の小脳症状と末梢神経障害,眼振と外眼筋麻痺と複視 タイプⅣ 少ない レボドパ反応性のParkinsonismと末梢神経障害 2)DDx SCA1,2が鑑別. SCA4 ユタ州.日本では報告なし. 16q 病理では小脳と脊髄後索に病変. 1)S S 小脳失調,錐体外路徴候,感覚神経軸索変性, SCA5 リンカーンの従兄弟の家族 11c番染色体にSCA5geneがあるとされるが未同定. poly-Q 母親からの促進現象あり 1)S S 成年期,失調性歩行が初発.他に臨床症状は一般に認めない. MRIで小脳萎縮あるが脳幹萎縮なし 2)DDx SCA6と鑑別,SCA6は頻度が高く,遺伝子同定されている. SCA6 Hereditary cortical cerebellar atrophy(HCCA)の半数を占める. 西日本ではもっとも多いタイプ,東日本ではSCA3に次いで. Holms型皮質性小脳萎縮症と分類されていたもの. α1A電位依存性Caチャネル遺伝子(CACNA1A)のC末近くのCAGリピートの異常伸長だが比較的少ないリピート. 表現促進名ははっきりしない.purkinje細胞に特に発現. CACNA1遺伝子はリピート以外の変異では家族性片麻痺性片頭痛,反復発作性失調症の原因となっている. 1)S S 成人発症,平均45歳,純粋小脳変性症. 歩行失調が初発であることが多い.他に四肢の失調,構音障害,水平性注視眼振,書字障害, 2)Dx,DDx MRIで小脳に限局した萎縮.発症年齢.リピートは比較的少ない. 純粋小脳変性症を呈するSCA5,10,11,16が鑑別にあがる. SCA7 3p12-13にSCA7gene CAGリピート 表現促進 欧米に多くアジアに少ない 1)S S 乳児期から高齢まで。平均は20~30歳、緩徐進行性。 黄斑・網膜変性と小脳失調、緩徐眼球運動あるが、眼振少ない。まれに舞踏病様不随意運動、精神障害。 MRIでは小脳と脳幹の萎縮。 病理でPurkinje細胞、顆粒細胞、歯状核、橋核、下オリーブ核に神経脱落。 2)DDx 小脳失調と黄斑変性を進行性視力障害を認めた場合はSCA7を強く疑う。 有効な治療方法なし。 SCA8 13q21 SCA8gene,CTGrepeat? 1)S S 18歳~65歳 構音障害、不安定歩行、緩徐進行。 MRIで小脳虫部と皮質の萎縮、脳幹部intact SCA10 メキシコのみ。 22q13-qter,intron9 pentanucleotide repeat 1)S S 14~44歳、小脳症状と痙攣。血液、肝臓、心臓にも異常を認めることも。 SCA11 British 15q14-21.3 gene未単離 小脳症状、水平方向性眼振、四肢失調 SCA12 5q31-33,CAG repeat 5歳~55歳、小脳症状、上肢振戦、頸部振戦 進行例で痴呆やパーキンソニズム SCA13 フランス 19q13.3-13.4 gene未単離 4歳~61歳 幼児発症では焦点発作や知的障害 SCA14 日本 19q13.4-qter gene未単離 27歳以下で失調とミオクローヌス、39歳以上で純粋な小脳失調。 SCA16 8q22.1-24.1 gene未単離 20~66歳 純粋な小脳失調、頭部の振戦 SCA17 日本 TATA-binding protein遺伝子内のCAGリピートの異常伸長。 19~48歳 パーキンソニズム、体幹・四肢のジストニーあり、眼球運動障害なし MRIで小脳と大脳の萎縮 DRPLA
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第478話:姦客責(カンキャクセキ) 作:◆E1UswHhuQc (ボール……?) 行き着いた考えに疑問を持ち、おそるおそる視線をふたたび正面へと向ける。 と。 「え……?」 それは赤い軌道を描きながら、ボールのように転がっていく。 それはこちらの足下まで転がり、赤い液体をまき散らしながら止まった。そっと拾う。重い。 それはこちらに掴まれた後も、暗闇の中でもよく映える赤をぽたぽたと垂らしている。 それは、 ・ ・ ・ ○<アスタリスク>・5 介入する。 実行。 終了。 ・ ・ ・ 「はあああああああっ!」 だがその思考は、憎悪に満ちた男の叫びによって遮られた。 反射的に声の方へと頭を上げ、しかしすぐに目をそらす――刹那。 その一瞬に目に入った光景が、網膜に焼きついた。 憎悪と殺意で振るわれた刃が宮野の頭頂部から股間までを一気に ・ ・ ・ ○<アスタリスク>・6 介入する。 実行。 終了。 ・ ・ ・ ──すべて投げ出してやめてしまいたい。 ここに放り込まれた直後抱いた思いが、ふたたび脳裏をよぎった。 「はあああああああっ!」 だがその思考は、憎悪に満ちた男の叫びによって遮られた。 反射的にそちらを見て、不思議なことが起きた。 宮野の首が肩の上から落ち、点々と床を転がって足元に ・ ・ ・ ○<アスタリスク>・7 介入する。 実行。 終了。 ・ ・ ・ 「く──」 宮野の指先から放たれる不気味な光が魔法陣を描き、そこから黒い触手が顔を出す。だが遅い。 「はあああああああっ!」 咆哮と共に、すべての不快感を叩きつけるような刃が、横薙ぎに振るわれた。 斬られた感触すらない。 達人の技でもって切断された頭部が宙を飛び、一瞬だけ茉衣子と目が合い ・ ・ ・ ○<インターセプタ>・3 <自動干渉機>、もう一度だけ。 ・ ・ ・ (ボール……?) 行き着いた考えに疑問を持ち、おそるおそる視線をふたたび正面へと向ける。 と。 「え……?」 それは赤い軌道を描きながら、ボールのように転がっていく。 それはこちらの足下まで転がり、赤い液体をまき散らしながら止まった。そっと拾う。重い。 それはこちらに掴まれた後も、暗闇の中でもよく映える赤をぽたぽたと垂らしている。 それは、 ・ ・ ・ ○<インターセプタ>・4 <自動干渉機>が正常に作動しない。 やはりわたしは造られた存在で、<自動干渉機>も同じなのだろう。 ならば。 わたしが彼らを『助けたい』と思う気持ちも、造り物なのだろうか。 そうだとしたら―― 「わたしがそれをやることに、何の意味があるのです?」 「あなたはそれを成したいのでしょう? <インターセプタ>」 「その欲求が造り物だとしても、ですか? “イマジネーター”さん」 「そんなことが、あなたの世界を妨げる理由になるの?」 「わたしの……世界?」 「そう。あなたの心はあなたの世界。心こそが、たった一つの真実」 「それすらもが造り物なのですよ?」 「造り物なのは当然のことでしょう。造られなければ、存在し得ない。同じ造られた物に真作と贋作の区別もない。それはどれもが等価で、当人にとっては真実なのだから」 「……私は――」 助けたいと、思います。 例え偽者でも、わたしの世界のあの二人を、助けたいと思います。 <年表干渉者>として。 例え死んでしまっても、助けたいと思います。 ・ ・ ・ ○<アスタリスク>・8 終了する。 実行。 終了。 ・ ・ ・ 繰り返し映る、彼の死。 視点が変わっても、時間が変わっても、場所が変わっても、宮野秀策の死は変わらない。 何度も映った。夢の中で宮野の死亡がリプレイされる。 正常でない<自動干渉機>による干渉が、本来残らないはずの記憶として残る。 夢として。 夢として残った記憶が連鎖的に夢を作る。悪夢を作る。 宮野が死んだ悪夢が繰り返される。 (ああ――) 首を斬られた。胸を斬られた。触手ごと斬られた。 (い――や……あ――) 袈裟懸けに斬られた。逆袈裟に斬られた。頭頂から両断された。胴体を薙ぎ払われた。 (ああああああああああああ) 両腕を落とされ両脚を断たれ眼球を抉り大腸を引き摺りだし心臓を斬り破り脊髄を砕かれ脳髄を掻き回された。 (ああああああああああああ!!) 殺されたのは宮野秀策。白衣の。厄介な。班長。 殺すのは黒衣の騎士。名前? アシュラム。怖い。黒。薙刀。恐怖。死。 何で死ぬ? 主。騎士の主。女。怖い。命令で。試す。試して。試された。死んだ。 (あ……あ……あぁ…………!) 何で試された? 頼み。救って欲しい。相良宗介。千鳥かなめ。吸血鬼。しずく。しずく? (あ……あなたが……あなたさえ……!) 夢が――覚める。 起き上がろうとして、足に力を込めた。磨耗した感覚が床の存在を足に伝えるのを確認して、膝を曲げる。 床に寝ていたらしい。脱力した腕に力を入れて、肘から順に起こしていく。 背中の触感が消えた。起き上がってきているらしい。 重力による枷を億劫に感じながら、無理矢理に起き上がった。 湿った黒髪が顔にかかる。暗い視界が狭められた。 暗闇のような視界の中に、宮野は居ない。彼の声も響かない。 悪夢は――醒めない。 息をついた。闇を祓うかのように呼気が流れる。 放置されたロッキングチェアが、暗闇の重さにキィィと軋んだ。 思考が停まる。動きが停まる。 傍らにいる彼女を――彼女の生きている様を見たくなく、顔を俯かせたまま胸中で呟く。 (あなたさえ、いなければ) その思考の正しさを、噛み締める。彼女が来なければ、宮野は死ななかった。 しずくが、来なければ。 「茉衣子さん!」 嬉々とした声音が、耳に響く。 見たくもないものが視界に入った。しずく。宮野秀策の死因。 あなたがこなければ。 視線を合わせるようにして、それは言ってきた。何が嬉しいのか、やや大きな声量で、 「体、大丈夫ですか? 痛いとか寒いとかありませんか? ここには暖房設備がないので、移動しないとどうしようもないんですけど、大丈夫ですか? 一応体は拭かせてもらったんですけど……あっ、すいません! 起きたばっかりなのに、いろいろ言っちゃって。まだ落ち着いてませんよね」 煩わしい。 視線を逸らす。と、それが何かを持っていることに気付いた。 反射的に手を伸ばし、奪い取る。 「あっ、すいません。返しますね、エンブリオさん」 何を言っている。 これは宮野のものだ。返すというならば宮野に返せ。 アナタガコナケレバ生きていたはずの、宮野に返せ。 『よお、気分はどうだ?』 暗鬱とした感情が、渦を巻いている。 顔をあげた。こちらを覗き込むように見ている顔がある。 何で笑顔を浮かべている。何で生きている。彼は死んだというのに。何でアナタは。 十字架を握る手に力を込め、光明寺茉衣子は感情を吐き出した。 「アナタ、ガ、コナ、ケレバ」 がつりと。 響いた音と感触は、爽快なものだった。 【E-5/小屋内部/1日目・17 30頃】 【光明寺茉衣子】 [状態]:腹部に打撲(行動に支障はきたさない程度)。疲労。やや体温低下。生乾き。 精神的に相当なダメージ。両手と服の一部に血が付着。 [装備]:なし [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml) [思考]:死ねばいいのに。 【しずく】 [状態]:右腕半壊(自動修復中・残り1時間)。 激しく動いたため全体的にかなり機能低下中(徐々に回復) 精神的にかなりのダメージ。 [装備]:ラジオ(兵長・力の使いすぎで一時意識停止状態。数時間で復帰) [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分・水2000ml) [思考]:茉衣子は大丈夫だろうか ※『クラヤミ』に続きます。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第477話 第478話 第479話 第474話 時系列順 第458話 第474話 しずく - 第474話 光明寺茉衣子 第507話 第474話 兵長 第507話 第474話 エンブリオ 第507話 第477話 インターセプタ 第572話
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――PM11 45……。 「えっ、えっ、えっ? か、河川敷にいるよ?」 目で見たまんまの情報を口にする女性がいた。 陰気、と言う言葉は彼女の為にある、と思うしかない程、見た目の雰囲気が暗かった。その上、幸も薄そうだ。今まで生きていて、胸を張ってよかったと言える事が10個もないようなオーラだ。 化粧にもオシャレにも頓着した事が、生涯の内に一度としてなさそうな、日陰者の具現のような女。顔立ちだけは、服に拘り然るべき化粧をすれば、相当変わるであろうに、実に惜しい。 名を、『東山コベニ』と言った。御年20歳。デビルハンターの仕事を辞し、ブラック・バイトを仕方がなかったって奴だと言う形でバックれ、現在無職である。 そもそも、何故自分は此処にいるのか、コベニは理解してなかった。 自らに全く責も因もなく、ただただ不幸、それだけの理由で世界の全てから切り離され、拒絶されてしまった女性だった。 正直な話、元居た世界で何が起こって、その起こった事が原因で何がどう進展したのか、コベニは全然理解していないのだ。 気付いたら、デンジと言う名の少年は、記憶の中のチェンソー姿の超人をずっと兇悪かつ凶暴に、そして強そうな姿に進化させたような姿の悪魔になっていた。 気付いたら、マキマと言う名の女性が、思い描いて実現させようとしている世界の姿を、岸辺と言う名前の五十男に説明された。 何が何だか、解らない。コベニからすれば、一日の間に百年分、世界中の社会情勢が一気に加速したような感覚であった。理解が追いつく筈もない。 ただ、間違いなく言える事があったとすれば、自分はもう、あの部屋から一生出る事がないのだろうと言う実感だった。 コンクリートの打ちっぱなし、エアコンもなく、天井はないから電気配線やダクト、排水パイプが剥き出しで、置いてある調度品は、 今日日のアイパッドと大差ないインチ数のブラウン管テレビと一人用の椅子のみ。其処が、先程までコベニが居た部屋なのだった。 地下階である故にジメジメしていて、湿気も強く、その上地下鉄からも近いのかたまに音もうるさい。 洗濯物なんて部屋干しでしか出来ないだろうし、そもそも洗濯機もないのにどうやって洗濯するのだろうと言う疑問が先に来る。 酷い場所だった。倉庫の方がまだマシなのではないかと、比較するべき対象が思い浮かばない位だった。 だが最早、コベニとデンジ、岸辺の居場所はあそこしかないのだ。文字通りの千里眼、彼女の正体を考えれば納得の地獄耳。マキマの恐るべき知覚範囲から逃れるには、あんな場所しかなかった。 箱詰めに縁がある女性だった。永遠の悪魔の腹の中に閉じ込められた事をコベニは思い出していたが、状況はアレと同じか、それ以上に最悪だ。 あの時はデンジを差し出せば、と言う最低限の希望があったが、マキマの件はそれがない。姿を見せれば、殺しに来る。完全な詰みだ。 希望も前途も夢もない、そんな場所で体育座りして塞ぎ込んでいる内に、眠気の方が先に来て、眠ってしまい――。 起きたら、この場所にいた。河川敷を通る鉄道の高架下で、周りを見渡すと、荒川土手と言う名前の付いた看板が目に入った。東京都の荒川であるらしい。足立や葛飾、板橋など多くの23区を流域とする河川だ。 「っ……!!」 コベニは青ざめた顔で辺りを見渡す。 そもそもコベニらがどうして、あんな狭いコンクリの打ちっぱなしの部屋にいたのかと言うと、外に出ていればマキマに居場所を特定されて殺されるからに他ならない。 そんな理由があったから、あんな場所で身を縮こまらせていたと言うのに、これでは何の意味もない。しかも見ると、デンジも岸辺も周りにいない。 完全に、殺してくれの意思を言外に表明している以外の何物でもなかろう。こう言う時にテンパるのが、コベニの弱点であった。 仕事の性質上早死になんて当たり前、戦闘で命を落とすのもそうだが悪魔の要求する代償を支払えずに亡くなるなんて事も当たり前。 岸辺のように五十近くまで現役を貫けられるのが、デビルハンターとしては奇跡の領域なのだ。 そんな過酷な職業を選んでいながら、今までコベニが生き延びられてきたのは、実力以上にラッキーの面が大きい。死にかけた局面も多々あったが、その分水嶺を常に、ラッキーと、なりふり構わぬ土下座と謝罪で切り抜けてきた。 今回はもう、それは通用しない。 実際の役職の高さの面でも、実力の面でも、マキマと言う女性は雲の上の住人だった。コベニが彼女と話す機会は絶無に近かったと言っても良い。 それでも、解る。あの女性は此方に謝意も誠意も一切通用しない。コベニの謝罪など、蟻の命乞いでしかないだろう。踏み潰した所で何の感慨もわかないし、そもそも命乞いが聞こえているのかすら解らないのであるから。無慈悲に、コベニを蹴散らす事など容易に想像がつく。 「どーしょ、どーしょ……!!」 マキマが何処からか現れてくるんじゃ、と言う不安から、上下左右に忙しなく頭を動かすコベニの様子は、誰がどう見たって不審者のそれであった。 普通に歩いてくるのか、それとも頭上から降りてくるのか。解らないが、神出鬼没な彼女の事だ。何なら、川の底からぬぅーっと…… ――突然のフラッシュ!! 「わぁっ……!!」 何も光源に類する物がないにも関わらず、目の前で流れる夜の荒川の上空十m辺りで、音と熱とを伴わぬ、光の奔流が爆発した。 反射的に体を蹲らせるコベニ。目を瞑るのが遅れたせいか、網膜が光に焼かれ、凄まじくチカチカしていた。 「お? あ? ん? お、オマエか? オマエ、俺を呼んだな? 呼びやヶったな?」 違う――、男の声。マキマではない。いや、だからと言って彼女の配下じゃないとは限らない。 岸辺から聞いたが、今の彼女には、手足とも言うべき都合の良い『イヌ』が何人もいると言うじゃないか。もしかしたら、それなのかも知れない。 「呼んでないですウウウゥゥゥ……!!」 蹲った体勢から、流れるような動作で土下座へと移行するコベニ。 「はん?」 「私なんか殺しても何も面白くないし、昨日菓子パンとかしか食べてないから絶対食べてもおいしくないですからあああぁぁぁ……みの、みみ、見逃してくださいい悪魔さん魔人さんんんんんぅぅぅぅ……」 プライドの欠片もへったくれもない、渾身の命乞いを受け、目の前にいるであろう推定悪魔ないし魔人は何を思っているのか。 「へ、ははは、ハハ、ハハハ。お、オ、オマエ。俺が何なのか、言ってみな? オン?」 その人物は、やや吃音が入っているらしかった。何なのか、と言われても解らない。 「強い悪魔の方ですうううううう」 なのでコベニは強いと言う事を強調して媚びた。 「ひ、ハハ。あ、あ、く、悪魔か。聞こえ方は、悪い感じはし、ねぇが……。や、やっぱダメだわ」 「ひぃん……」 「お、お、俺に殺されたくないんだろ? ないよな? あとついでに、あく? まじ? そいつらからも殺されたくないから、頼りもしたいんだろ? したいよな?」 「はいいいいいいぃぃぃぃぃ」 何とか助かりそうだ、と。視力が回復したコベニが顔を上げて―― 「なら、なら、俺の事をよ、親しみと尊敬を込めて――」 その姿を、見た。 「――『ヱドロ』さんって呼べよおおおおオオォオオォォオオオオォォォオオオォォォン!?!!!?!?!?!??!?!?」 荒川の水面に、如何なる力を用いてか、男は浮いていた。いや、水面に立っている。靴底からそれ以上、沈んでいない。 『FAIT』と刻まれたはちがねを巻き、茶色のマントを羽織る金髪の男で、その双眸は光を当てた高純度のルビーのように赤く光り輝いていた。 ヱドロを名乗る男は、獰猛な笑みを浮かべてコベニの方を見ている。二十代にも十代後半にも見える。若い男性の顔であった。 彼の、ヱドロの人となりについてはコベニは全然解らないが、アクしかない程、個性の強そうな男なのは、間違いなさそうであった。 「え、え、え? え……エドロ、さん?」 「ヱ!! 次間違ったら死、死な?」 「ひいいぃ……」 発音を訂正する英語教師だ。巻き舌っぽく言えば良いのか、とコベニは思った。 「え、エ……ヱ……ヱドロさん……?」 「へ、ヘハ、ヘハーァハハハ!!!!!!! お、オマエ、合格!!」 笑みを強めてヱドロが叫んだ。嬉しそうな感じが、声にも表れている。 水面を歩きながら、ヱドロは此方に近づいて行く。少し身構えるが、あれ?、とコベニは思いなおす。 少し落ち着いた瞬間、頭の中に、異物とも言うべき情報が、まるで既に学習済みの知識のように堂々と居座っている事に気づいたからだ。 界聖杯(ユグドラシル)、聖杯戦争、サーヴァント、宝具……。明らかに初めて聞く単語の数々なのに、自分はその意味を知っている。 そして、ヱドロの方を見ると、彼を指し示す奇妙な文字列が、網膜に浮かび上がってくるのだ。 その文字列から判断するに、岸に上がったヱドロのクラスはセイバーで、彼こそが、コベニのサーヴァントであるらしかった。 「せ、セイバー?」 「俺のクラス、って奴か? メイジってクラス、ね、ねぇらしいからよ? このクラスになった」 辺りを見渡しながら、徐々に此方に近づいて行くヱドロ。 「お、オイイィ?」 「は、ハイ……?」 「お、お、お姫様は……此処が、ハウスなンですか?」 「え、えーっと……」 この世界の東京には先程やって来たばかりなので、この世界で何をして過ごせば良いのか、コベニは解らない。 なので、頭の中で思い浮かべられる記憶を探してみるが……ない。如何やら彼女は、この世界では流浪の民、ホームレスであるらしかった。 「多分……?」 「マジか? 悪いけどよ、俺、ど、どっかのワンコロメイジみてぇによ? 河川敷なんかに住むような品のない真似、出来ねンだわ」 「でも、家ないし……」 「探せばいいだろ?」 「はい?」 そう言ってヱドロは高架下から出、土手を登っていく。 彼に慌てて付いて行くと、「お、良い感じのもの、あるじゃん?」とヱドロが呟くのを聞いた。 目線の先には、首都高の高架橋の下、その道路に面した場所にある駐車場付きのコンビニエンスストアがあった。 降りて行き、その敷地内に足を踏み入れるヱドロ。コンビニの中に入る、のではなく。駐車場に止められている、赤い車体が特徴的な大型バイクへと近づいて行くではないか。 これでもコベニも車の免許を持っている為、排気量位の知識は頭に入っている。750㏄は超えているだろう。その上車体は艶やかで、雨染みも水垢もない。手入れも良くしているらしかった。 「乗れよ」 「えっ」 予想外の言葉に間抜けな反応のコベニ。 「ひ、人の……」 「い、良いバイクじゃねぇか。これお姫様のなんじゃないか?」 なんか昔似たような会話を交わした事がある気がするのをコベニは思い出したが、あの時は自分の車なのに他人が所有権を主張していた筈だった。 「鍵……」 「こまけぇんだよおおおおおオオォオオォオオオオォオオォン!?!!!!?!!??? 乗れ!!」 いきなりキレ始めたヱドロは無理やりコベニの襟を掴み、猫のように持ち上げ、バイクの席どころか荷物を入れる為のリヤボックスの上に座らせてしまう。 其処は座らせる所じゃないと突っ込むよりも早く、ヱドロはシートに座る。勿論キーがない為エンジンスタートすら出来ないが――。 何の力を用いたのか、バイクは特有の、腹に来るような排気音をマフラーから放出し始めたではないか。……そして、防犯の為の、不正な手段でエンジンを始動させた時になるブザー音も、我を主張し始めた。 異変に気付いた、バイクのオーナーが慌ててコンビニエンスストアから飛び出してくるのと、凄まじい速度でヱドロの駆るバイクが駐車場から出て行ったのは、殆ど同時であった。 肝心のコベニは、前のめりになりながらヱドロの首に手をまわし、脚に力を込めてリヤボックスにしがみついて、涙目になりながら振り落とされないように頑張っていた。 「すっぜ、引っ越し……」 ハンドグリップを勢いよく握りながらそう静かに呟くヱドロ。スピードメーターの針は、180kmを振り切っていた。 「すっぜ、殺戮……」 道交法上日本のどの公道私道でも出しては行けない速度でバイクをぶっ飛ばしていながら、次々と邪魔となる車を神業染みたドリフトで回避して行く。 「ひいいいいいぃぃいいいぃぃぃ!?」と、耳元でコベニが情けない声を上げて、振り落とされないようにしがみ付いてくる。 「――獲っぜ……、界聖杯(ユグドラシル)……!!」 その勢いのまま、ヱドロは高速道路を利用する為のインターチェンジに移動する。 「ヘエッヘヘヘヘ、ヘヘヘハハハハハハハハハ――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!」 狂った哄笑を上げながら、ヱドロは料金所のETC車専用入り口に突っ込み、そのまま高速道路へと乱入。 速度超過の故に赤く光るオービスが、彼とコベニを真っ赤に照らす。それは、これからの彼らの前途を象徴する、血のようにも見えたりも、見えなかったりもした。 【クラス】 セイバー 【真名】 ヱドロ@メイジの転生録 【ステータス】 筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具C 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 対魔力:C 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。 騎乗:D+ 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。特にバイクが上手い 【保有スキル】 メイジ:EX ― † 前 世 覚 醒 せ よ † ― Mystic Aurapower Generating Evolseed、これらの頭文字を合わせてメイジである。 前世で振るっていた異能に覚醒した者であり、現代の科学利器の力に頼る事なくして、超常の力を発現させる者。 メイジだからと言って、魔術のような能力を振るう訳ではなく、異能によっては、自己の身体に変異を起こして肉弾戦を試みる者もいる。 セイバーはメイジと呼ばれる存在の中でも特級の実力と能力を持ち、一般のメイジは勿論、彼らの中でも特に抜きんでた実力の持ち主のメイジであっても、彼我の実力差に絶対的な隔たりがある程。 セイバーがメイジとして発揮出来る能力は、因果・運命の操作と調律、と言う神霊の振るう権能に等しいそれ。 相手の潜在能力を強制的に引き出させる事は勿論、通常絶対に入り込む事が出来ない時空間の狭間への移動も可能。 但し、能力で操作・調律可能な限界は不明で、聖杯戦争にサーヴァントとして呼ばれた現在では、能力の使用には魔力が必要となっている。 またこの能力の故に、サーヴァントのステータスは意味がなく、現在のセイバーのステータスは、この能力を使わなかった場合の素の状態である。能力を用い、此処から際限なくステータスを上げる事が可能。 精神汚染(兇):B+ 戦場において発揮される異常な精神性。マスターを含めあらゆる対象との正常な意思疎通が困難となり暴走する。 残虐性が強化され、敵を殺しつくすか己が死ぬまで戦い続ける。同ランクまでの精神攻撃を無効化する。 【宝具】 『宿命装具・調停狂剣(アーティファクト・ガドリグゼラム)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:4 セイバーが振るうとされる、メイジの武器であるアーティファクト。それが宝具となったもの。 工具箱のようなものから十徳ナイフのように様々な形状の刃が飛び出している、と言う奇形のような武器であり、この、どうやってそもそも扱えば良いのかと言う武器を、 セイバーはいとも簡単に振るう事が出来る。相手の防御力を無効化する性質を秘めており、宝具としてはそれだけだが、それ故に、メイジとしての能力で強化された暴力的なステータス、 それによって跳ね上がった威力の一撃を直に叩き込まれるので、一撃一撃がカスっただけで大ダメージと換言しても良いレベルとなる。 【weapon】 【人物背景】 絶対者、調停者、因果運命の調律者、因果歪曲の調律者。 その強さを呼び表す通り名を無数に持ち、そしてその実力通りの強さを誇る狂いメイジ。 その前歴も、前世も一切不明であり、唯一解っている事は、並のメイジなど話にもならない程の純粋な身体能力と、神の権能に等しい能力を持っていると言う事だけである。 【サーヴァントとしての願い】 ない。ただ、何かの役に立つかもしれないので、聖杯としての願いを叶える機能そのものが欲しい。 【マスター】 東山コベニ@チェンソーマン 【マスターとしての願い】 手に入るなら、家族から切り離された、普通の生活が欲しい 【weapon】 【能力・技能】 身体能力: デビルハンターとして稼いでいた経験がある為か、身体能力が高い。……と言うより、高すぎる。 契約している悪魔の影響か、それとも素の能力なのか解らないが、人智を遥かに超えた悪魔及びその契約者を相手に、普通に立ち向かっているばかりか、 相手の身体の部位を持っていた包丁で斬り落とせるなど、人を止めた領域に片足を突っ込んでいる。尤も、引っ込み思案であがり症の為か、覚悟が決まってないとベストのパフォーマンスは発揮できない。 契約悪魔・???: 詳細不明。公安所属のデビルハンターであった以上、何らかの悪魔と契約していたようだが、恥ずかしいからその正体を内緒にしていた。 【人物背景】 嘗て公安所属のデビルハンター部隊に属していた、デビルハンターの一人。 風俗かデビルハンターのどちらかの二択で後者を選び、余りにも頭のおかし過ぎる仕事(と言うよりコベニの所属していた職場だけが突出しておかしかっただけ)だったので辞職。 その後類稀な運の悪さでブラックバイトに就職し、色々あってバックれて現在無職である。 デンジがマキマを倒す為に部屋を出て行ったその後、入れ違いで聖杯戦争の舞台にやって来てしまったらしい。ロールはホームレス。ヱドロくんが住まい探しを頑張ってます。 【方針】 帰りたい……。