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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの もうひとつの神無月(仮題)その2 「お酒は飲める?」 演奏が終わると彼女はテーブルの上に用意されていたカクテルを勧めてくれた 「乙羽さんの…あのメイドさんの自信作なのよ おいしいから試してみて」 お酒は苦手だ 滅多な事がない限り口にはしない 体質に合わないらしくすぐに顔が真っ赤になってしまうから でも断る勇気もなく、この穏やかな雰囲気を壊したくない私はグラスに口をつけた 甘い、なんだか心地良い甘さ…ジュースのようだ 「わぁ、おいしい…」 私は無意識のうちに声を発していた 「良かった…やっと笑顔を見せてくれたわね」 彼女が微笑む 「昨日もそうだったけれど、泣いてばかりだったからあなた…」 「笑顔、ステキよ 笑ってる顔の方がずっと似合ってるわ」 顔が熱い…アルコールのせいか彼女の言葉のせいか 何を言葉にしていいかわからなくて一気にカクテルを飲み干した やけ酒ってこういうものなのかな…ぼんやりとそんな事を考えていた私の前に二杯目のカクテルが注がれた 「図書室でも…あなた、寝ながら泣いていたわ」 「千歌音ちゃんって、何度も寝言で言ってた…」 そうか、あの時に見られていたんだ また顔が熱くなる 「余計なお世話だとは思うけれど…きっと会えるわよ うん、会える だから元気出してね」 ああ…神様には恨み言は沢山あるけれど、この優しさを再び彼女に与えてくださった事は感謝しなければならない 私は二杯目のカクテルを飲み干した 「大丈夫?顔赤いわよ…ゆっくり飲まないと酔っ払っちゃうわよ」 「いいんです…幸せだったら…」震えて声にならない声 私は三杯目のカクテルを口にしていた 「え?何?」 「思い出して…また苦しむなら…忘れたままでいい…ひとりじゃないならそれでいい」 頭がグラグラしてきた 「もう泣いて欲しくない…から」 なんだか意識が遠のいていく 「もう…私たちを縛り付けてた鎖なんてないんだよ だから安心してね…」 その日の私の記憶はそこで途絶えた ここは…前世で姫宮家に居候していた時に私の部屋だった場所だ 天井の模様も照明器具も見覚えがある 私は天蓋付のベットの上で目覚めていた 頭が痛い…私は昨夜の記憶を辿る (そうか…あのまま酔っ払って意識を無くしてしまったんだ…) カーテンの隙間から差し込んでくる陽射しが眩しい 私はのろのろと起き上がると、カーテンを全開にした もう陽は高く昇っていた (何やってんだろう…私ったら また迷惑かけちゃった…) とりあえず急いで身支度を整え(とはいえ、昨日の格好のまま寝かされていたから着替えをしたわけでもなく) 階下に降りてみた 食堂で人の動く気配がしている 「あの…」躊躇いがちに声をかけてみる 「おはようございます来栖川様 ご気分はいかがですか?」 乙羽さんが振り向いた 「二日酔いのようでしたら、お薬を用意いたしますが…お食事はどうなされますか?」 「い、いえ…」 「あの、その、ご迷惑かけちゃったみたいで…本当にすみませんでした」 私は頭を下げた 「仕事もあるので、本当にもう失礼します…それで…」 私は彼女に姿を探した 「あの…」 「お嬢様ならお出かけになってます 午後までお戻りにはならないと思いますが」 乙羽さんは私の心を見透かしたかのように言う 「それまでお待ちになりますか?」 「い、いえ…とんでもない…あの、また改めて御礼に伺います よろしくお伝え下さい」 何度となく頭を下げた後、私は逃げるようにして姫宮邸を後にした 自分の記憶が無くなった後、どんな醜態を晒してしまったか知るのが怖かったという思いもあったからだ 「はぁ…本当に何やってんだろ、私」 深い溜息をついて見上げると、そこには10月の高い空が広がっていた 私はあの突然の来訪者、「来栖川姫子」の存在を本当は知っていた それはぽっかりと抜け落ちていた空白の記憶にゆっくりと浮き上がってくるように… 二週間前にお嬢様と対面した時から私の記憶は徐々に甦っていたような気がする 姫宮千歌音様…館で初めてお迎えした時に私の胸に小さな痛みが走った (初めてじゃない…このお方は…) この二週間余り、お嬢様の側にお仕えして私の疑念は確信へと変わっていった 前世でお嬢様の身に起こった哀しい出来事…何故そうなったのか私には解るわけもなかったが、あのお方が自らの存在を消し去っても何かを必死に守ろうとしていた事には気づいてしまっていた 来栖川姫子…そう、あの子の存在 お嬢様とあの子の間には、他の誰にも立ち入る事の出来ない強い絆がある 私はそれを知っている… おそらく来栖川姫子の記憶も覚醒しているのであろう あのお嬢様に接する態度を見ればすぐにわかる 愛しい主人に構ってもらいたくて必死になって尻尾をふり続ける子犬のようだ 取材というのは口実で、お嬢様に会いたくてここにやって来たのであろう しかし、お嬢様には…記憶がないようだ これは幸いな事なのであろうか? そう、幸いと思う事にしよう お嬢様の為にも、私の為にも… 私はお嬢様に忠義以上の好意を抱いていたから…それは愛情といっても差し支えない この現世ではお嬢様は姫宮家を継ぐ大事なお方 近い将来、婿養子をとりこの家を守っていかなければならない その為に今、お付き合いをしている良家の子息がいらっしゃる 私の役目は陰ながらお嬢様の支えになる事… どんな時にでも… 「来栖川さん…帰ってしまったの?」 午後、予定よりだいぶ早い時間に館に戻られたお嬢様は残念そうに言った 「ケーキ買ってきたのよ 一緒に食べようと思って…」 ケーキならわざわざ買ってこなくともいつでも用意できるのに…お嬢様はあの子を気にしている 無意識のうちに何かを感じているのか?私の心は揺れた 「仕事でお忙しいようで…一応、お引き留めはしたのですが」 私は嘘をついた 引き留めなんてしなかった むしろ早く帰ってくれと願っていたから 「それより…一条様とはいかがでしたか?こんなに早く戻られるとは思っていなかったものですから」 私は自分の中に芽生えている醜い心を誤魔化すかのようにお嬢様に笑顔で話しかける 「別に…ただ会って、他愛も無い話ししてきただけよ」 お嬢様はティーカップを持ったまま窓辺に立った 「お父様の顔を潰さない為に…これも義務だから…」 「お嬢様…」 何でそんなに哀しい顔をされるのだろう やはりあなたの心の奥底には… 「暇ね…少し馬の遠乗りでもしてこようかしら」 「うーっ、どうしよう このままじゃ記事なんて書けないし」 姫宮邸を出てから私は村のあちこちを廻ってみた しかしこれといったネタにありつけるわけもなく、頭を悩ましていた ここ数ヶ月、休みもほとんど取らずに仕事をしてきたので編集長からは「遅い夏休みだと思っていいから一週間くらいゆっくりしてきていいよ」と言われていたけれど … でも仕事は仕事だ 何とか結果を残さなくてはせっかくの編集長の厚意を無にする事になる 「ハァ、お腹も空いたな…昨夜もほとんど食べてないし」 お店も見当たらないし、一度駅の方まで戻ろうかな? 幸いな事にすぐ近くにバス停があった 「嘘っ…あと30分もバス来ないの??」 私がこの村を出てから四年余り…街の暮らしにすっかり慣れていた私にとって、この村の相変わらずの不便さに戸惑うばかりだった 仕方なくベンチに腰を掛けてバスを待つ事にした ニャーニャー… 「?」足元から聞こえてくる小さな鳴き声 ベンチの下を見ると白い子猫が震えていた 「わぁ、可愛い…」 私はそっと抱き上げた 「捨てられちゃったの?可哀想に…」ふわふわとした暖かい感触 自然と笑みがこぼれてくる 「あなたもお腹空いてるの?私もだよ…待っててね 駅に着いたら何か食べさせてあげるから…一緒に行こう」 (バスに乗せて怒られないかな?鞄の中に暫く押し込んでおいて…) そんな事を考えていた矢先… 聞こえてくる馬の蹄の音 「何?馬??」 土煙を上げて疾風のように近づいてくる影 そのけたたましい音に驚いたのか、腕の中の子猫が道に飛び出してしまった 「駄目!!危ないっ」 私は無我夢中で子猫を後を追っていた けたたましい嘶き 黒い影が覆いかぶさって時、私は馬に踏み潰されたと思った… 「!!」 時が止まったように思われた 飛び込んだ自分の下で動く暖かな存在に気がついた時、子猫も私も無事である事を知った 「来栖川さん!?」馬から降りて私の元に駆け寄ったその人は、紛れもなく「私の愛しい彼女、姫宮千歌音」だった 「ち、ちかね…」似合いすぎる乗馬服に身を包んだ彼女は、私を抱き起こしてくれた 「びっくりしたわ…急に飛び出してくるから」 「ご、ごめんなさい…」 「血が…怪我してる」 子猫を庇って転んだ拍子に手を擦りむいたらしい 鮮血が流れ出ていた 彼女は白いハンカチを出すと傷口に巻いてくれる 「怪我をさせてしまったわ…ごめんなさいね」 「い、いいえ…悪いのはこっちだから…」 「早く手当てをしましょう バイキンが入ったら大変だわ さぁ…」 彼女は私に手を差し出す 「うちに行きましょう」 「でも…」私は手を伸ばす事が出来なかった また迷惑を掛けるし、彼女の側に居れば辛くなるだけだ 「こんなの大した怪我じゃないし…本当に大丈夫ですから」 「それに、その…この子もいるし…」 私は腕の中で震えている子猫を彼女に見せた 「じゃぁ尚更ね…ねこちゃんも一緒に行きましょう」 彼女の鼓動が伝わってくる…私は背後から抱きかかえられるようにして馬に乗っていた 体が上下に動く度に、豊かな胸の柔らかさも否応なしに感じられてしまう 確か前も…前世でもこんな記憶はあった (ソウマくんのところへ連れて行って!!)彼女の心も知らずに無神経なお願いをしたものだ あの時、彼女はどんな思いで馬を走らせていたのだろうか? (ごめんね…千歌音ちゃん…) 火照る頬に10月の風が心地良く感じられた午後だった アメノムラクモを復活させたあの日、私は手に怪我を負った 今、あの時と同じように優しく手当てしてくれる彼女がいる 自ら手当てをするという彼女の言葉に乙羽さんの表情は強張っていたように見えた 「痛くない?…ごめんなさいね、怪我させてしまって」 息がかかるほどの距離…長く美しく伸びる指が優しく私の手を包んでいた 何だかもうそれだけで怪我なんて治ってしまうように感じられる 「お詫びに夕食にご招待するからゆっくりしていって」 「そんな…これ以上迷惑はかけられないし…」 「迷惑なんかじゃないわ」彼女は救急箱の蓋を閉めて言う 「最初に会った日に言ったでしょう?私ね日本には知り合いなんてほとんどいないの だから友達もいないし…毎日が退屈…ひとりで摂る食事も寂しいわ」 (ひとり?寂しい?…千歌音ちゃんあなたは恵まれた生活の中で幸せに生きてるんじゃないの?) 長い睫毛を伏せて寂しそうに語る彼女を見て私の心は痛む あぁ、そんな顔を私に見せないで…今すぐにでもあなたを抱きしめてあげたくなる… ほんの少し手を伸ばすだけでその願いは叶うというのに… 「それにその子にも…ご飯食べさせてあげなきゃ」 彼女は私の隣で丸くなっている子猫に優しい眼差しを向けた 「ね、その子の為にもそうして」 私はただ小さく頷く事しか出来なかった 「本当に可愛いわね」 たっぷりとミルクと子猫用の餌を貰ったその猫は食事のお茶を飲む彼女の腕の中でじゃれついていた 「ねぇ、この子どうするの?あなたが飼う?」 そうか、拾ってきたのは良いがその後の事なんて全く考えていなかった 「どうしよう…うちのアパート、ペット禁止だったんだ…」迂闊だった 「いいわよ、うちで飼ってあげるから」 思いがけない彼女からの申し出 「但し条件つきよ」 「条件?」 「そう…時々はこの子の様子を見に来てあげて…それが条件」 (それってまたここに…来てもいいって事?猫の事を口実にして千歌音ちゃんに逢えるって事?) 「どう?」 「あ…はい…」混乱したままその言葉だけが先に出ていた 「良かった 契約成立ね」彼女は嬉しそうに子猫を抱き上げた 「良かったわねヒメコ…仲良くしましょうね」 「!?」 「フフ、名前…貰っちゃった ちょうど雌だし「ヒメコ」って名前、可愛いものね この子にピッタリだと思うの…嫌だったかしら?」 気のせいか彼女の頬が赤くなっている気がした 「い、いえ…嫌なんかじゃ…」それ以上に私の顔は茹で蛸のように赤くなっているはずだけど… 「その…ヒメコの事…宜しくお願いします」 「後でお風呂に入って綺麗にしましょうね…可愛いリボンもつけてあげるわ」 この猫のヒメコは幸せ者だと思った これから先ずっと、優しい彼女の元で愛情を注いでもらえるのだから そう思うと何だか嬉しいんだか哀しいんだかわからなくなってくる… コンコン… 「失礼します」ドアがノックされ乙羽さんが顔を出した 「来栖川様に…面会の方がいらっしゃっていますが、どうされますか?大神神社の「大神ソウマ」様だと申されてますが…」 「ソウマ君が?」何でここに居る事がわかったのだろうか? ともかく私は彼女に中座する非礼を詫び、玄関先まで出てみる事にした 「申し訳ないのですが、当館は旦那様がいらっしゃる時以外は男子禁制ですので、お知り合いの方でも中に入れる事は出来ませんのでご了承ください」 私はその乙羽さんの言葉に従い、玄関の外に出た 「よう、久しぶりだな」 少し照れ笑いをしてポーチに立つその人は、確かに大神ソウマくんであった 「神社に来てた近所のお婆さんが『姫宮の令嬢が街から来てる女の子と一緒に馬に乗ってた』って言ってたからさ… たぶん来栖川の事じゃないかなって思ってさ」 「それで逢いにきてくれたの?」 「昨日カズキ兄さんから来栖川が来たって聞いてさ、またうちに寄ってくれるんじゃないかと待ってたんだけど…」 「結局、おまえ来なかったし…その、少しは…心配してたんだぞ」 ソウマ君は咳払いした 「昨夜はどこに泊まったのかなって…兄さんの話じゃ暫くこっちに滞在するみたいだって言ってたし、こんな田舎じゃろくな宿泊施設なんてないだろう? まさか、野宿でも…なんてね」 「訳あってここに泊めてもらったの…ごめんね、心配させて」 ソウマくんも変わらず優しいな、と思ったら自然と笑みがこぼれてきた 「そうか…そうならいいんだ」 それから私たちは庭にある東屋でお互いの近況について語り合った ソウマくんは大学卒業後、大手企業に就職したものの、会社の体質に疑問を感じたった三ヵ月で退社してしまったと笑いながら言った 「俺、そもそも都会の暮らしなんて肌に合わなかったんだよなぁ 大学の時も何となく勉強して何となく恋愛して、いつしか目的も失っちゃってさ… 今は…こっちに戻ってきて良かったと思ってるんだ 教職に就きながら神社の手伝いして…いずれは神社を継ごうと思ってるんだ 俺…ここの村で生きていく事にしたんだ」 「そうなんだ…一流の大学出て一流の会社に就職して、もったいないような気もするけれど、でも…ソウマくんらしいかも ふふっ」 何だか学生の頃に戻ったような時間が流れていく 「来栖川…おまえ…」 「何?」 「その…逢えたのか?おまえを待っててくれる人ってのには」 ソウマくんは夜空を見上げて言った 「うん…逢えたよ」胸に痛みが走った 「そうか…逢えたのならいいんだ 良かったな」 「…」 「?幸せなんだろ」 「うん…その人が…大切なその人が幸せに生きてきてくれたから…私はそれで幸せ 例え…私の事を思い出してくれなくても…今はそれでいいと思えるようになったの…」 声が震えてくる 「来栖川…おまえ…」 「バカだって思うでしょ?でもいいの…その人は昔、大きな運命の流れに呑まれて、とても哀しい想いをして、ひとりで寂しい時期を過ごしてきた… だからもう二度と同じ事繰り返して欲しくないっ 幸せに笑って生きていて欲しいのっ…その為なら、私、我慢する、出来るって誓ったの… その人の幸せを想いながら大好きな気持ちを忘れずに、ひとりでも生きていく、生きていける… ごめんね、変な事言って…何言ってるのかわかんないよね…」 私はそっと目尻を拭った 「本当に…バカだよ おまえって…」 「そんな人生でいいのか?これから先の長い人生、そんな想いを抱いたままひとりで生きていくっていうのか?」 ソウマくんは突然、私の手を取り力強く握りしめた 「俺じゃ力になれないのか?やっぱり俺じゃ駄目なのかっ来栖川!!」 「ソウマくん…」 私はマコちゃんからも大神君を振るだなんてバカだと言われ続けた 本当にバカな話しだと自分でも思う でも…でもやっぱり駄目だ… 「来栖川さん…」 振り向くといつの間にかそこに彼女が立っていた 瞬間的に私はソウマくんの手を振り払う 何だかドキドキしてしまう 彼女は猫のヒメコを抱いたままゆっくりと私たちに近づいてきた 「お話し中に悪いのだけれど…あなたのお仕事のことで大事な話しがあるのを思い出したから」 「あっ…じゃあ、俺」ソウマくんはバツが悪そうに頭を掻いた 「悪かったな、来栖川…その…また神社の方にも顔を出してくれよな じゃあ、またな」 ソウマくんは彼女に軽く会釈した 「お邪魔しました」 「ごきげんよう…」 やっぱりソウマくんの記憶の中からも彼女の存在は消えていた 無表情に去っていくソウマくんの後姿を見送る彼女…何だか、怖い… 「あの…」 私は躊躇いがちに彼女に声をかける 「仕事のことって…」 「ごめんなさいね、お話し中だったのに…忘れるといけないと思ったから」 ニッコリと笑う彼女 「乙羽さんから聞いたのだけれど、うちの敷地内に古い祠があるらしいの そこには何やら古文書も奉られているらしいわ それってあなたの取材に役に立つのではないかと思うの…見てみる価値はあるかも」 「そうなんですか…」 「今日はもう暗くなってしまったから無理だけど、明日の朝、行ってみない?私もお供するわ」 「ありがとうございます…でも…」 「そうなさい…だから今晩も泊まっていってね 遠慮しなくていいから」 こういうのをなし崩し的に…とでも言うのであろうか? 正直、こんな状態のまま彼女の側にいるのは辛い…けれどもそれと同時に彼女の側にいられるだけで幸せだと感じてしまう自分がいる事も確かだ そんな心の葛藤があるまま、結局、私は彼女の言葉の通り、またその日を姫宮家で過ごす事になってしまった →もうひとつの神無月(仮題)その3
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 転生後 夏のプレゼント ◆M2vRopp80w氏 人通りが多い街の通りを歩くと、うるさいくらいに鳴き響く蝉の声と日差しに照りつけられ熱されたアスファルトが、姫子に真夏の季節が訪れた事を感じさせる。 眩しいくらいの太陽の光に目を細めた。 今日は大学の授業が午前中までだったので、必要な物を買って帰ろうと街へ寄った。 しかしこの暑さでは日射病になりかねない。 姫子は早く買い物を済ませ、家に帰ろうと思った。 その時だった。 一瞬、通り過ぎた店に振り返りショーウィンドウを覗くと一着のワンピースに目を奪われる。 色は淡い水色で、デザインはシンプルだが清楚で爽やかな印象のワンピースだった。 姫子は真っ先にそのワンピースが似合うであろう人物を思い出す。 (素敵なワンピース…きっと千歌音ちゃんに似合うだろうな…そうだ!) 姫子は何かを思いつくと店の中に入って行った。ちょうど数日前にバイト先からボーナスを貰ったばかりだった。 値段は少しばかりしたが、どうしてもそのワンピースを手に入れたかった姫子は店の定員に声をかけた。 「すみません、あのワンピースを下さい。」 姫宮邸に帰りついたのは夕暮れ時だった。 姫子が門の前にあるインターホンを押して名前を言うと、大きな門が自動で開く。 邸に入ると大勢のメイド達が出迎えてくれた。 「お帰りなさいませ、来栖川さま。」 「ただいま帰りました、あの…」 先頭に立って出迎えてくれたメイド長の乙羽に、姫子が尋ねようとしたその時、ちょうど階段からその人物が降りて来た。 「お帰りなさい、来栖川さん。」 まだ帰って来たばかりだったのか、制服姿の長い黒髪の美少女が姫子に気づき、笑顔で階段を駆け降りてくる。 「ただいま、千歌音ちゃん。」 嬉しそうな少女に姫子も自然と笑顔になる。 姫宮千歌音。 この姫宮家の一人娘で、姫子の愛する想い人。 長い黒髪に、すらりとした細い身体、彫刻のように美しい顔立ち。 まだ幼いはずの千歌音はどこか大人の女性のような艶やかさと色気を感じさせた。 「もうすぐ夕食の時間だから一緒に食べましょう?」 「うん、分かった。じゃあ着替え来るね。」 姫子は自分の部屋に戻り服を着替える。 姫子には懐かしいこの部屋は、あの前世の頃と全く変わっていない。 千歌音と再会してまだ数ヶ月。 姫子が街の交差点で、同じ貝のネックレスをしている少女と出会ったあの日、姫子は全ての記憶を取り戻した。 抱きしめた少女は姫子の事を一切、覚えていなかった。 それが千歌音だった。 記憶は無かったが、千歌音も漠然とたった一人の想い人を待っていたらしい。 姫子が同じ貝を着けている事に、千歌音も何かを感じ取っていた。 そんな二人が惹かれ合うのには時間はかからなかった。 いまでは想いが通じ、再び恋人同士になった姫子と千歌音。 先月から居候し始めたのも、千歌音からの提案だった。 両親が居ないひとり暮らしの姫子に、良かったら姫宮邸に住まないかと言われ、一瞬躊躇したが千歌音とまた一緒に過ごせる事が嬉しくてお世話になる事にした。 姫宮邸は男子禁制だが姫子が女である事と、千歌音と顔見知りである事で何とか承知して貰えた。 あの時の千歌音の嬉しそうな顔は今でも覚えている。 コンコンとドアのノックがした。 「はい、どうぞ。」 「失礼致します。来栖川様、お食事の用意が出来ましたのでどうぞ一階の方へ。」 夕食の知らせを乙羽が告げにきた。 「ありがとうございます。すぐに行きますから。」 私服に着替え、一階に降りダイニングルームへ向かうと既に千歌音が座って待っていた。 「お待たせ千歌音ちゃん。」 「いいえ、じゃあ食事にしましょう。」 テーブルの上を見ると、最近何故だか椎茸が入った料理が多いような気もするが…。 (前にも椎茸が沢山入ってたような気がするんだけど…) 夕食を食べながら、姫子と千歌音の会話は楽しく弾んだ。 夕食もお風呂も済ませ部屋で過ごしていると、千歌音が姫子の部屋へやって来た。 千歌音を部屋に呼んだのは姫子だった。 「あ、千歌音ちゃん。ちょっとここに来てもらえるかな?」 「…なぁに?」 不思議そうに首を傾げる千歌音の前に、大きな紙袋を差し出す。 「はい。」 「…私に…開けてみていい?」 「もちろん。」 千歌音が紙袋から箱を取り出し、中を開けると水色のワンピースが入っていた。 「これ…」 「あのね今日街に行った時、このワンピースを見かけて千歌音ちゃんに似合うんじゃないかって思って…気づいたら買っちゃった。」 「でも…私…誕生日でも、特別な日でも無いのに…いいの?」 「うん、千歌音ちゃん。着てくれる?」 「………うん。ありがとう姫子さん。」 照れくさそうに頬を赤らめ、はにかみながらお礼を言う千歌音。 まだ記憶を取り戻していない千歌音は、姫子の事をこう呼ぶ。 これでもやっと下の名前で呼んでくれるようにはなったのだが。 「それとね千歌音ちゃん、お願いがあるんだけど…」 「お願い…?」 「千歌音ちゃん、もうすぐ夏休みでしょ?あの、もし良かったら…デートに行かない?」 「デート?姫子さんと…」 それを聞いて、千歌音はさらに顔を赤く染めて下を俯く。 「あ…そっか、千歌音ちゃんは夏休みでも部活とか、お茶会とかあるよね。忙しいよね、ごめんね無理言って…」 少し気まずくて姫子が背を向けると、手をキュッと握られた。 「千歌音ちゃん…?」 「…行きたい。」 小さな声で呟いた千歌音は、今度は顔を上げて姫子を見つめる。 「姫子さんとデートに行きたい。」 「いいの…?」 「うん…。」 こくりと千歌音が頷いたのを確認した姫子は、嬉しくて頬を少し染めた。 「これ…デートに着て行ってもいいかしら?」 「うん…!きっと似合うよ。」 姫子は実はそのつもりで買って来たのだが、千歌音には秘密にして置いた。 きっと数日後に見るワンピースを着た千歌音は、誰よりも綺麗だろうなと姫子は思った。 その夜、千歌音がもうそろそろ眠りに就こうとした頃だった。 遠慮がちに小さくコンコンとノックする音がした。 (こんな時間に…?誰かしら…) 「どうぞ。」 声をかけるが返事が返ってこない。 一向にドアを開けてくる様子もないので、千歌音が不思議に思いながら静かにドアを開けると、そこには姫子が立っていた。 「姫子さん?」 「ちょっと…いいかな?」 とりあえず部屋の中に姫子を招き入れた。 「ごめんね、もう寝るところだったんでしょ?」 千歌音はもうネグリジェに着替えていた。 見れば就寝するところだったのがわかる。 「ええ…それよりどうしたの?こんな時間に…」 「……あのね、最近千歌音ちゃん…何か私に隠してない?」 姫子が尋ねると、千歌音の表情が一瞬だけ変わったのを見逃さなかった。 「あ…何か困った事とか、悩みがあるんだったら何でも話して欲しいの。ほら、千歌音ちゃん色々大変でしょ?」 「……何も。」 「え?」 「何もないわ…悩みも特にないし、毎日忙しいけれど…もう馴れているし。」 「そっか…」 (でも、千歌音ちゃん何か隠してる…私に言えない事なの…?それとも乙羽さんにだったら話せるの?) 姫子は不意に、あの時乙羽と一緒に楽しそうに笑っていた千歌音の笑顔を思い出した。 「そういえば、千歌音ちゃん最近乙羽さんと一緒に居る事…多いよね?」 「……っ!」 その時、千歌音の肩ビクッと揺れた。 明らかに狼狽したのがわかる。 「千歌音…ちゃん?」 「……」 何故かその場で、千歌音は黙り込んでしまった。(どうして?どうして何も言ってくれないの…?千歌音ちゃんやっぱり…乙羽さんと…) 姫子はきゅっと唇を噛み締める。 胸が痛い、苦しい、それは明らかに姫子の嫉妬だった。 乙羽の前で見せていた笑顔も、あのワンピースも姫子の隣で見せて欲しかったのに。 それなのに…。 姫子の心の奥に抑えきれない何かが破裂しそうだった。 「あ…あの、実はね…乙羽さんに…」 長い沈黙の後、ようやく千歌音が口を開くと後ろからドアのカギを閉めたような音がした。 「えっ…?」 そして今度は、部屋の照明まで消えて真っ暗になった。 暗くなった部屋を、わずかな月明かりだけが照らしてくれている。 「姫子さん…?」 千歌音が振り返ろうとすると、後ろからギュッと抱き締められた。 「あっ…」 「千歌音ちゃん…」 姫子は、千歌音が離れないように力を込めてさらに身体を密着させた。 「あのっ…姫子さ…ん」 突然の事に慌てた千歌音は姫子の方へ顔向けた。 「どうし…んっ…!」 不意に唇が塞がれて、千歌音は言葉を発せなかった。 姫子はキスをしながら千歌音を正面に抱き寄せてくる。 「ん……ぁ…っ」 何度も角度を変えながら口づけをする。 息継ぎも出来ないほどのキス。 姫子が舌で千歌音の唇を何度か舐めると力が抜けたのか、千歌音の唇がわずかに開いた。 躊躇うことなくそこに舌を入れる。 柔らかくて甘い口づけに酔ってしまいそうだった。 「…はぁ…ちゅ…んっ」 千歌音が姫子の背中に腕を回し、ギュッと服を握りしめる。 立っていられないのだろう。 姫子より少し小さな身体が腕の中で震えている。 「千歌…音ちゃ…ん…」 唇を離さないまま、姫子はすぐ側の窓際まで千歌音を抱きかかえ壁に押さえつけた。 「んっ…はぁ…っ」 ようやく解放された唇から、つうっと糸が引いた。 千歌音の肩が揺れている。 姫子の胸元に頭を寄せ、呼吸を整えているようだ。 「ひ…姫子さん…どうしたの…」 千歌音はいつもの姫子とは違う様子に、少し怯えているように見えたが頬は赤らんで上気している。 それがより一層、姫子の欲情を湧き上がらせた。 何も言わず姫子はネグリジェの上から千歌音の脚に触れてくる。 「あっ…やっ…!」 千歌音が姫子の手首を掴んで止めようとしたが、逆に姫子に掴まれ押さえられた。 「じっとしてて」 それだけ言うと、ネグリジェの裾を捲り上げ直に細い脚に触れてくる。 「……っ!!」 あまりにも急な求め方に、千歌音は怖くなって身体を固くした。 姫子はお構いなしに千歌音の耳にもキスをしてくる。 「んっ…や、くすぐった…い」 くすぐったくて身をすくめ抗議するが、姫子は止めてはくれなかった。 窓から差し込む月明かりが、千歌音の白い脚を照らした。 美しくてすらりと長い脚を姫子は優しく撫でる。 「姫子…さ…」 唇は首筋を這い、右手は脚を撫で、左手で腰を引き寄せる。 千歌音の深い湖のような瞳が、視点が合わず段々と虚ろになっていく。 脚を撫でていた手は千歌音の腰を撫で、いつの間にか胸元にたどり着いていた。 幼い千歌音の胸は前世の時までではないが、中学生にしては豊かだった。 姫子は、柔らかくて弾力があるそれをゆっくりと揉み始めた。 「やぁっ…」 姫子の耳元に千歌音の吐息がかかる。 おもわずゾクッとして千歌音の首筋を強く吸った。 唇を離すと紅い痕がついた。 「痕…残っちゃうね。」 姫子はそれを承知でつけたのだ。 肌の露出が多いこの季節にわざと見えるように、しかも一番見えやすい首筋につけた。 まるで千歌音は自分の恋人である証のように…。 「そんなの…誰かに見られたらっ…」 「見せてあげればいいよ、だって千歌音ちゃんは…私の恋人でしょ?」 「やん…っ!」 不意に姫子が、千歌音の胸の先端をネグリジェの上から指で摘んだ。 衣服の上からでも固くなっていくのがわかる。 「……んっ!」 千歌音は恥ずかしくて、じっと見つめてくる姫子の顔から自分の顔を逸らした。 だが、姫子の手が服の中に入り込んでくる。 千歌音はハッと息を飲んだ。 姫子の掌が直に胸に触れる。 「千歌音ちゃんの…大きい…胸って揉んでいると大きくなるんだって。」「え…っ?」 姫子が何故か唐突にそんな事を口にした。 「まさか…千歌音ちゃん、誰かに触らせたりとかしてないよね…?」 「なっ…そんな事、あるわけ…ないっ!」 ムキになって抗議する千歌音に姫子はさらに問いただす。 「本当に?例えば…乙羽さんとか…?」 「わ、私は…乙羽さんにだって、何でそんな事…」 千歌音の黒い瞳が滲む。 泣き出してしまいそうなか細い声。 姫子は千歌音をいじめたいわけではなかったが、あまりにもその姿が愛しくて、ついそんな事を言ってしまう。 「じゃあ、証明してくれる?」 「証明…?」 「千歌音ちゃん…私の事好き?」 千歌音は疑われたくないのか素直に頷く。 「それなら私を好きだって証明して」 姫宮邸の庭は広くて、周りの近所から屋敷の中はほとんど見える事はない。 その点では安心だった。 ましてや夜なんてほぼ見えないだろう。 まさか姫宮邸の窓から、一人の美少女が淫らな姿を晒しているなんて、きっと誰も思うはずがない。 「……っ」 曇りひとつも無い、大きな窓に手をついて涙を浮かべた千歌音の姿が窓に映る。 月明かりに照らされた千歌音の肌が、白く浮き上がりさらに美しく見えた。 姫子は後ろから千歌音を抱きしめ、千歌音の胸を愛撫している。 優しく、もどかしく、だが時々指で固く尖った先端を刺激してくる。 「千歌音ちゃん、綺麗…」 「やっ…もう、やめ…て」 潤んだ瞳で訴えられても、今の姫子には何の効果もない。 逆に姫子を燃え上がらせるだけだ。 「千歌音ちゃん…証明してくれるんじゃなかったの?」 「でもっ…こんなの…」 いくら何でもこんな体制は千歌音には恥ずかしかった。 もう深夜を回っている。 誰にも見られる心配は無いだろうが、千歌音は安心出来なかった。 「大丈夫…もうみんな寝てるよ…」 「あっ…駄目っ!やあぁ…っ」 姫子の指がショーツの中に侵入してきた。 熱を持ったように熱いそこに触れると、クチュッと濡れた音がした。 「感じてくれてるんだね、千歌音ちゃん…嬉しい。」 千歌音が窓に視線をやると、頬を染め嬉しそうに千歌音を見つめる姫子が映っている。 窓に映った二人の視線が合わさった。 まるでお日様のように優しい眼差しに、千歌音は視線を逸らす事が出来ない。 窓に映った姫子が目を細めた瞬間、千歌音の中に姫子の指が入ってきた。「…ぁ…」 「熱い…」 千歌音の身体が強張った。 姫子の指が千歌音の体温に包まれる。 そこは温かくて溶けてしまいそうなくらい心地良かった。 「はぁっ……姫子さ…ん?」 しばらく中に入れたまま、一向に動き出さない姫子の指。 わずかに不服を持ったような千歌音の声の呼びかけに、姫子はある提案をした。 「ね…千歌音ちゃん、自分で動いて見せて…」 「えっ…?」 「自分で腰を動かすの。千歌音ちゃんが、ね…」 姫子が空いている手で千歌音の腰を撫でた。 言葉の意味を理解した千歌音は、顔を真っ赤に染める。 「いやっ…!そんなの出来ないっ…」 子供のように嫌々と首を横に振る。 「じゃあずっとこのままだよ。」 声はこんなにも優しいのに、どうして姫子はこんな意地悪な事をするんだろう? 千歌音が姫子に抱かれたのはこれが初めてではない。 初めて抱いてくれた時は、あんなにも優しくしてくれたのに…。 自分自身に、いつもとは違う形で熱い想いをぶつけてくる姫子。 例えどんなに酷い事をされても千歌音は姫子を受け入れてしまう。 「千歌音ちゃんは私の事嫌い…?」 窓に映っている意地悪な姫子は、どこか悲しそうにも見えて千歌音の胸の奥を締めつけた。 「……っ」 姫子が嫌いなはずがない。 千歌音はそんな姫子を見たくなかった。 姫子が悲しむくらいなら、自分が耐えればいい。 そう思った。 千歌音は唇を噛みしめ、ゆっくりと腰を動かした。 「あ、っ…」 声を出すのが恥ずかしくて、さらに唇を噛む。 千歌音の耳にも聞こえるほど、クチュクチュと濡れた音がする。 窓はギシギシと軋み、千歌音の腰が淫らに動く。 「ひ…め…姫子さ…っ!」 千歌音は虚ろな瞳で姫子の名を呼ぶ。 千歌音に求められている事が、姫子は何より嬉しかった。 「千歌音ちゃん」 急に姫子が指を動かし始めた。 千歌音の奥まで突き上げるように。 「あっ…もう…っ…」 はらはらと大粒の涙を流す千歌音。 姫子の指が容赦なく千歌音を責めたてる。 そして…。 「――あっ!」 千歌音が身体を大きく震わせた。 膝の力が抜け、倒れそうになった千歌音を姫子が抱きとめる。 「千歌音ちゃん、千歌音ちゃん…」 姫子は千歌音を愛しそうにぎゅっと抱きしめ、何度も名前を呼ぶ。 「…姫…子、さん」 (私は…この人が好き…) 千歌音は姫子に応えるように、力が入らない腕で姫子をぎゅっと抱き返した。 「……っ…」 しばらくずっと二人で、その場に座り込んだまま抱き合っていると姫子の微かな泣き声が聞こえた。 「……姫子さん?」 千歌音が身体を離して姫子の顔を見上げると、姫子が泣いていた。 「どうして…どうして泣いてるの?」 姫子が泣いているのを見て、千歌音は胸が痛んだ。 「私、私のせい…?何か姫子さんを泣かせるような事した…?」 「違うの。千歌音ちゃんのせいじゃない。千歌音ちゃんは何も悪くないよ…悪いのは…」 そう、悪いのは自分だ。 千歌音の記憶が無いからと、勝手に不安になって嫉妬して、千歌音のせいではないのに…。 千歌音を無理やり抱いてみても、結局最後は虚しさが残るだけだ。 前世では千歌音を苦しめ、悲しませていたのは自分なのに。 きっと今では姫子の方がもっと千歌音の事を愛している。 姫子はこんな自分勝手な自分の気持ちに嫌悪したのだ。 姫子が黙って泣き続けていると、突然ふわりと柔らかな感触に包まれた。 「ち…千歌音ちゃん…!?」 姫子は千歌音に抱きしめられていた。 慰めるように姫子の頭を優しく撫でる千歌音。 「泣かないで…貴女が泣くと私も悲しくなる…。」 「千歌音ちゃん…」 千歌音は姫子の涙を細長い指で拭ってくれた。 千歌音の瞳には今にも溢れそうな涙が浮かんでいる。 「あのね、私…千歌音ちゃんと乙羽さんの仲に嫉妬してた。千歌音ちゃん、乙羽さんと一緒にいる時すごく楽しそうにしてたから…。それにずっと千歌音ちゃんに避けられてるような気がして…」 「それは…その…違うの。」 千歌音は少し口ごもり、姫子から視線を逸らした。 「……え?」 「…あのね」 千歌音は立ち上がり、クローゼットの中から箱を取り出してきて姫子の前に置いた。 「これ…何?」 「開けてみて…」 姫子が箱を開けてみると、中には淡いピンクのワンピースが入っていた。 「千歌音ちゃん…これ…」 「あのね、乙羽さんに頼んで用意してもらってたの…姫子さんのワンピース…」 「私の…?じゃあ…」 「その…姫子さんとお揃いにしたかったの。デートに着ていくワンピースを…だから、その…姫子さんには前日まで内緒にしていてって…乙羽さんに頼んでたの。」 千歌音はそう言うと顔を赤くして恥ずかしそうに俯いてしまった。 「それじゃあ…あの時避けられてた気がしたのは…」 「本当は早く渡したかったけれど、その…姫子さんを驚かせたくて…」 千歌音の声が段々と小さくなっていく。 「ほ、本当はお揃いなんて子供っぽいんじゃないかって不安で…だから乙羽さんに頼んでどういうのがいいか相談…してたの…」 最後の方は消え入るような小さな声で、真っ赤になりがながら千歌音は本当の事を話してくれた。 「だから…それ受け取ってくれる?」 姫子は不安そうに見つめてくる瞳を、真っ直ぐに見つめ返した。 「もちろん…だって、千歌音ちゃんが私のために用意してくれたんだもん。嬉しい…ありがとう千歌音ちゃん。」 にっこりと姫子が笑うと安心したのか、千歌音も笑顔になった。 (そういえば…あの別れの時、千歌音ちゃんと約束したっけ…) 姫子は思い出していた。 前世の別れの時、姫子と千歌音はわずかに残された時間の中で、お揃いの服を着てお出かけしようと約束をした事を。 (でも千歌音ちゃん、記憶は戻ってないみたいだし…) もしかして心の奥底で、覚えていてくれたのだろうか?あの時の約束を…。 「それと千歌音ちゃん…さっきはごめんね。酷い事をして…」 「ううん…もう気にしないで。」 千歌音は優しく微笑んでくれた。 姫子は嬉しくなって、千歌音を再び抱きしめる。 「大好き…千歌音ちゃん。」 「…私も、私も姫子が好き…」 「…?千歌音ちゃん、いま姫子って言った?」 「えっ…」 「私のこと、姫子って言ってくれたよね。」 喜んで嬉しそうな笑顔を向けてくる姫子に、千歌音は顔を赤くした。 「私そんなこと…」 「嘘、いまちゃんと言ったよ。」 「…し、しらないっ…!私そんなこと言ってない!」 千歌音は、嬉しそうな姫子になんだか少し悔しくてムキになる。 姫子はそんな千歌音も愛しく思った。 (でも…いまは記憶が無くてもいい…だっていまはこうして千歌音ちゃんと同じ気持ちだから…) もしかしたら千歌音がこの先、いつか思い出す時が来るかも知れない。 その時は、前世の思い出を二人で沢山話そう。 「お休み千歌音ちゃん…」 「お休みなさい姫子…」その夜、二人は同じベッドで寄り添って眠りについた。 あの前世の夜よりも、幸せな気持ちに包まれて。 終わり。
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【巫女名】エウフィミア=バイコヤーニ 【出身地】ギリシャ 【身長】153cm 【体重】45kg 【年齢】20 【3size】74/56/76 【一人称】私 【血液型】A型 【好きな食べ物】キュケオーン 【イメージカラー】日没直前の空のような紫 【アライメント】中立・中庸 【所属組織・グループ】オリュンポス 【最大シンクロ率】82% 【私服】グレーのパーカー、タータンチェックのスカート、黒タイツ、星と三日月の髪飾り 【巫女装束】深い紫のフード付きローブ、十字架型の杖 ミステリアスな雰囲気を纏うライラック色の癖っ毛をミディアムショートで整えたスレンダーな体型の女性。前髪を伸ばし、私服や巫女の状態であってもフードを目深に被っているのでその双眸を拝むことのできる機会は少ない。 内気かつ恥ずかしがり屋な性格で小さな声で囁くように喋り、何かあれば特に自分に非が無くとも「ごめんなさい」と謝罪を連呼している。似た気質のコリンナ=アタナシアディスとは、宿す神性の関係もあってかお互いにシンパシーを感じている。会話は少ないが部屋の隅っこに並んで読書をしている光景をよく目にする。 身体は細身だが地味に『オリュンポス』の中ではかなりの健啖家。そして食い意地も張っており、事務所や楽屋の冷蔵庫に持ち主の名前が書いていない食べ物があれば問答無用で胃の腑に収めてしまう。周囲も呆れて、もはや「書いていなかった方が悪い」という不文律がまかり通ってしまっている。 【神名】ヘカテー 【権能】冥路照らす魔貌の月(ヘカトス・フェンガーリネ) 多くの魔女の師匠を務めた伝承に違わない優れた魔術の使い手。特に火にまつわるものと疑似魂魄の使い魔を操る死霊術を得意とする ヘルメスと同じく三界を自由に行き来していた逸話から、拘束や障害物に対して突破することに補正がかかる。 見上げるような巨人すらも一瞬で炎上させる松明を持つ。対象を燃やし尽くすまで消えることはない。 勝負における運を引き寄せる。大局を一気に左右するにまで影響を及ぼすことはないが、拮抗していた場合は勝利するための「あと少し」を掴み取ることができる可能性を齎す。 【信仰度】ギリシャ神話における夜と魔術を司る女神。オリュンポス十二神には数えられていないが、知名度はまったく劣らず広くに渡って信仰されている。意外と武闘派。
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風船巫女コパミ 登場弾 第38弾 復活の炎・前編 レアリティ UR 属性 光 種族 ヒューマン アビリティ じたばた パワー 3900 持ちすぎた。 ミメイアと行動していたがはぐれてしまい、追いつくために風船を使用したコパミ。 空中移動により目的地へ近づいていたが雲断ちの忍ガイが風を斬ったことで思わぬ方向へ飛ばされてしまった。 風船の空気が抜けないと着地することも出来ないため困っている。 別バージョン 名前 登場弾 がんばり巫女コパミ 第3弾 エネミーコレクション 奇跡の巫女コパミ 第6弾 魔界の侵攻 コパミと邪龍 第9弾 龍王の閃光 迷子の巫女コパミ 第12弾 異世界の誘い 神変の巫女コパミ 第19弾 英雄の帰還・前編 ミメイアとコパミ 第26弾 支配された死界 風船巫女コパミ 第38弾 復活の炎・前編 別バージョン(スペシャル・スターター) 名前 登場弾 がんばり巫女コパミ(ST) スターターパック第1弾 始動 名前 コメント すべてのコメントを見る
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がんばり巫女コパミ 登場弾 第3弾 エネミーコレクション レアリティ UR 属性 光 種族 ヒューマン アビリティ 天雷の光 パワー 3900 幼い巫女。がんばって悪を祓う。 『忍の里』出身の巫女見習い。 世代が違うため雑魚の者ガイとの面識は無い。 孤児であり両親のことは覚えていない。 強い光の力をその身に宿しているが本人はまだ気付いていない。 一人前の巫女になるため、最近出現したという怪異・猿樹メンデスを祓いに行く。 武器はお祓い棒と清めのお札。 ツクバにライバル視されているが気付いていない。 別バージョン 名前 登場弾 がんばり巫女コパミ 第3弾 エネミーコレクション 奇跡の巫女コパミ 第6弾 魔界の侵攻 コパミと邪龍 第9弾 龍王の閃光 迷子の巫女コパミ 第12弾 異世界の誘い 神変の巫女コパミ 第19弾 英雄の帰還・前編 ミメイアとコパミ 第26弾 支配された死界 風船巫女コパミ 第38弾 復活の炎・前編 別バージョン(スペシャル・スターター) 名前 登場弾 がんばり巫女コパミ(ST) スターターパック第1弾 始動 名前 コメント すべてのコメントを見る
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【巫女名】ミスト=ウーデゴール 【出身地】ノルウェー 【身長】154cm 【体重】45kg 【年齢】15 【3size】85/57/81 【一人称】ワタクシ 【血液型】O型 【好きな食べ物】アップルパイ 【イメージカラー】赤 【アライメント】秩序・中庸 【所属組織・グループ】@sGarls 【最大シンクロ率】69% 【私服】クマの頭を模したフードのついた白コート、清楚なモスグリーンの厚手ワンピース 【巫女装束】よく熟した林檎のように鮮やかな赤のステージドレス、林檎を入れたバスケット、首から下げた銀の胡桃のネックレス 抜けるような空のように青い瞳と明るい茶髪が特徴のぽやぽやとした雰囲気の少女。 お人好しかつ無邪気に加えて世間知らずなので騙されやすい性格。のんびりとしたお嬢様言葉で喋る。 元貴族の資産家階級出身だったが地元がドラゴンに襲われた際、両親は元領主の務めを果たすべく私財を投げ売って復興に尽力したため資産が底をつき家は完全に没落。裕福な生活を失いながらも周囲の人々から感謝されて満足そうに笑う二人を見て、彼らのような優しく気高い人間なりたいと思い巫女に志願した。 【神名】イドゥン 【権能】停老の果実(ジ・イモータリティ・トゥー・トワイライト) フレイヤに並ぶとされる美貌を誇った女神。アース神族に不老を齎す黄金の林檎を管理していたとされる。 そのため神話に違わず黄金の林檎を生み出す能力を持つ。食した者に不老不死を与え、如何なる傷を負ったとしても即座に再生して命を繋ぐ。しかし所詮は仮初めの効果であり、一定時間が経つと因果の巻き戻しによって不老不死状態の内に受けたダメージがそっくりそのままフィードバックされる。勿論死亡するほどのものであったならば解けた瞬間に絶命してしまう。そのため都合の良い無敵モードではなく、ダメージを一時的に無視できるだけの無茶を通す手段でしか無い。 また、製造するのに時間がかかる。具体的には1人分を捻出するのに丸2週間を要する貴重品なので迂闊に乱用はできない。因みに味は無駄に強い渋味と酸味で甘味が死んでおり、不快なシャバシャバとした食感が喉越しを悪くする。つまりはとても不味い。 武に纏わる伝承に乏しいので直接的な戦闘能力は低い。精々ソールヴァイが手解きした初歩的なルーン魔術を駆使する程度。そのため今のところはグループ内では純粋な後方支援要員に徹している。 【信仰度】北欧を中心に人気を博している
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Permanent Card 阿羅耶識 1F/1C -/-/- ドロー+1 ≪このキャラクター≫は分類・霊能者を得る。 ≪このキャラクター≫は勢力・阿羅耶識のファクターを1つ持つ。 No.2200 Rarity UC Illustrator 宮下未紀 Expansion 絶神の戦車 カード考察 SagaIIでは2F0Cで精神ダメージを受けない巫女服、 SagaIでは1F1C巫女装束でパワーカード1枚刺しの巫女装束だったが今回はこのようになって収録された。 精神ダメージを無効化し自分で戦うための巫女服に比べて (その時点で阿羅耶識であれば精神ダメージとバトル外ダメージを無効化する玄武巫女“阿武 巳弥”がいたが) このサイクル全般に言えることだが、補給線として考えるとドローとファクターが1増えるため実質軽ブレイク的な運用が出来るだろう。 しかも、分類を問わないという点では軽ブレイクに勝っている。 ただし、セットしたキャラクターが除去されると同時に除去されてしまい、コストを含めて最低3枚の損失となるため、そこで軽ブレイクに劣っている。 総合的に見ると分類を得る能力を少しでも生かせなければ、軽ブレイクを優先した方がよいだろう。 とはいえ阿羅耶識は展開が苦手な勢力である。また耐久力が高くシールド持ち等も多いためこのサイクルのカードとは相性がよい勢力といえる。 阿羅耶識を中心としたデッキで使うならドロー+1と阿羅耶識ファクターで補給を支えるカードといえる。 使うなら、なるべくシールド持ちにセットしたいところ。 しかし何よりこのカードの意味は好きなキャラクターに巫女コスプレをさせられる点であると思われる。 その効果は巫女ステラが大人気を博したことによって実証されたといってよいだろう。 地味に男性キャラクターにセットすることでトランスヴェスタイトする事ができるのも見逃せない。 サイクル 絶神の戦車に収録された「ドロー+1、特定の分類、その勢力のファクター」を得る、アンコモンのパーマネントカード ネコミミメイド 巫女衣装 執事服 キングタイガー 飛行機械 なりきりアンドロイドセット
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Break Card 極星帝国 4F/3C モンスター♀/霊能者♀/スキャナー♀ 5/5/4 このキャラクターがアタック目標にアタックした場合、≪このキャラクター≫の攻撃力に+10して判定する。 No.0736/0751 Rarity R/RPF Illustrator 末弥純 Expansion 金色の閃姫 カード考察 エルナトはおうし座(金牛宮)ベータ星。
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ナコルル 陣営 ボイドビジター 英雄タイプ 敏捷型 職業 レンジャー メインロール 爆発アタッカー スキル 必殺技 疾走 流転胸撃刃 完全版 前方の敵を転倒させ、ターゲットに付与されている全てのシールドを破壊し攻撃力×520%のダメージを与えるこのダメージは防御力と無敵効果を無視する。 Lv.1 前方の敵を転倒させ、ターゲットに付与されている全てのシールドを破壊し攻撃力×460%のダメージを与えるこのダメージは防御力と無敵効果を無視する。 Lv.2 ダメージが攻撃力×490%に増加 Lv.3 ダメージが攻撃力×520%に増加 スキル カムイ リムセ 完全版 前方範囲内の敵に3回攻撃を仕掛ける。1回ごとにつき攻撃力×210%のダメージを与え、使用中のスキルを中断させる。追加でダメージの40%を吸収。 Lv.1 前方範囲内の敵に3回攻撃を仕掛ける。1回ごとにつき攻撃力×190%のダメージを与え、使用中のスキルを中断させる。 Lv.2 ダメージが攻撃力×200%に増加 Lv.3 追加でダメージの40%を吸収 Lv.4 ダメージが攻撃力×210%に増加 パッシブ シチカプ アム 完全版 後列の敵一体が必殺技以外のスキルを使用すると、ママハハがその敵を襲撃し、ナコルルの攻撃力×220%のダメージを与え、2秒間スタンさせる。4秒に1回発動可能。 Lv.1 後列の敵一体が必殺技以外のスキルを使用すると、ママハハがその敵を襲撃し、ナコルルの攻撃力×220%のダメージを与え、2秒間スタンさせる。6秒に1回発動可能。 Lv.2 発動間隔が5秒に短縮 Lv.3 発動間隔が4秒に短縮 スキル カムイ ムツベ 完全版 戦闘中HPが初めて70%以下、40%以下になるとそれぞれ発動するナコルルがママハハに掴まり最も弱っている敵に突進し、攻撃力×320%のダメージを与える。ママハハにぶら下がり中、ナコルルは攻撃を受けず、合計で攻撃カx400%のHPを継続的に回復する。 Lv.1 戦闘中HPが初めて70%以下、40%以下になるとそれぞれ発動するナコルルがママハハに掴まり最も弱っている敵に突進し、攻撃力×280%のダメージを与える。ママハハにぶら下がり中、ナコルルは攻撃を受けず、合計で攻撃カx400%のHPを継続的に回復する。 Lv.2 ダメージが攻撃力×300%に増加 Lv.3 ダメージが攻撃力×320%に増加 専用装備/宝刀・チチウシ 段階 専用装備スキル 強斬り 初期 通常攻撃がクリティカルヒットすると敵をノックバックさせ、1.5秒間スタンさせる。 +10 戦闘中、通常攻撃の速度が20%上昇 +20 戦闘中通常攻撃の速度が40%上昇 +30 スタン時間が3秒に増加 家具スキル/大自然の助っ人 家具 専用スキル 3/9 スキル「カムイムツベ」の発動条件が最大HP30%のHPを失った時になり、1度のバトルで3回まで使用できる。 9/9 スキル『カムイムツペ』の発動条件が最大HP30%のHPを失った時になり、1度のバトルで5回まで使用できる。 入手方法 駐在傭兵(疑似的な入手)
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【巫女名】レメディオス=アリサバラガ 【出身地】メキシコ 【身長】172cm 【体重】68kg 【年齢】19 【3size】92/62/95 【一人称】ワタシ 【血液型】A型 【好きな食べ物】タコス 【イメージカラー】ライトゴールド 【アライメント】秩序・善 【所属組織・グループ】『第六の太陽(ネクスト・サン・シバルバー)』 【最大シンクロ率】92% 【私服】赤いチューブトップ、デニム生地のホットパンツ、金の円盤の耳飾り、ビーチサンダル 【巫女装束】アステカの戦士風の民族衣装、黒曜石のアクセサリー多数 クセの強い黒髪とネコ科の肉食獣のように筋肉質で無駄なく引き締まった肉体が特徴の女性。 ラテン系らしく陽気な性格であり、眩しい笑顔が印象的。 一方で正義感が強く、麻薬カルテルとの抗争で殉職した警察官だった父親の遺志を継いでドラゴンとの戦いがない時は犯罪者を取り締まる日々を送っている。 【神名】トラウィスカルパンテクートリ 【権能】厄災よ振り注げ、曙の主の命ずるまま(ヴェヌス・デル・ルスルビア) 手持ちのアトラトル(投矢器)から空に向かって光の矢を撃つと、放たれた矢が満点の星空のように無数に枝分かれして降り注ぎ対象を殲滅する。 一本一本が病、老い、死、不幸などの「災い」が込められており、初撃で生き残れたとしても周囲のフィールドには呪いが充満し敵対者には絶え間なく不利が強いられ続ける。 尚、破壊神故か権能を用いない素の肉弾戦でも結構強い。 【信仰度】中南米を中心に高い人気を博している