約 195,991 件
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/4219.html
pixivより、rekise氏画。 霖之助「そういえば、他の人間は先代を『博麗の巫女』と呼んでいたが、 余り霊夢の事を巫女とは呼ばない。 まともに仕事していないからであろう。自業自得だ。 だが、先代は、巫女としか呼ばれていなかったのだ。 名前も忘れてしまった」 同人弾幕STG作品『東方Project』の設定にのみ存在する人物。 その名称の通り、博麗霊夢の先代にあたる博麗の巫女である。原作では「そういう者が存在した」という事と、 「非常に優秀で巫女としての職務に忠実だったので、誰もが『博麗の巫女』としか呼ばず名前を忘れられた」 という事くらいしか語られていないが、例によって二次創作にて様々な設定やキャラ付けが為されている。 『東方茨歌仙』によれば、かつて先代の巫女が学問の神様である天神様(菅原道真)を博麗神社に勧請した事があったという。 しかし試験などが殆ど無い幻想郷では需要が低いのを失念していたようで、参拝客増加に繋がらず廃祀している (この話を霊夢から聞いた華扇は、先代の巫女も霊夢と大差ない間抜けっぷりだったのかと呆れた)。 また、先代に限らず「歴代の博麗の巫女」という括りだと、『求聞史紀』などでいくらか設定が語られている。 当然の事ながら「博麗の巫女」としての設定は基本的に現博麗の巫女である霊夢と共通する部分が多い。 博麗大結界の管理を担当し、幻想郷を見守りながら博麗神社で暮らしていた 博麗神社の賽銭が期待できないため異変解決を生業としていた 博麗大結界と幻想郷の維持のために、いかなる妖怪も博麗の巫女を倒す訳にはいかない 元来異変解決は博麗の巫女だけが行っていた(最近は異変解決の真似事をする者が出てきたが) 霊夢が博麗の巫女になる前の方が神社には信仰が集まっており、妖怪は近寄らなかったし、参拝客もそれなりにいた 歴代の博麗の巫女は全員霊夢より危機感がある 『東方儚月抄』の漫画版では射命丸文が、 「これはそろそろ新しい巫女を捜さなきゃいけない時期ってことか もう何度目になるのでしょう」 と呟いており、120年ほど前に博麗大結界が張られてからもそれなりに代替わりはあった模様。 例えば10歳で巫女になり30歳くらいで代替わりすると考えれば、単純計算で6回程度は代替わりが起こる (20歳くらいで代替わりと考えた場合は、12回程度の代替わりが起こる)。 しかし、引退ではなく死亡で代替わりがもっと起きた可能性もある (とある作品では霊夢が十六代目という表記があるため、120年という年月を考慮すれば大いにあり得る)。 霊夢より前の代は、大結界が張られてからは幻想郷の維持のために妖怪がおいそれと人間を襲えなくなり、 特に博麗の巫女を倒すわけにはいかず、妖怪は存在意義を失う事態に陥っていたが、 博麗の巫女が代替わりをせざる得ないような「何か」が起きてもおかしくはない。 尚、博麗の巫女は世襲制ではなく、霊験あらたかな人間の少女が新たに選ばれると思われる公式描写があるため、 彼女は別に霊夢の母や祖母にあたるとは限らない (先代巫女の娘や孫が偶然、適性が高かった可能性もあるが)。 そして、幻想郷の人間達は妖怪退治や魔を封じる事を生業としていた者達の末裔が多いと『幻想郷風土記』に書かれており、 それらの力の強い子が生まれやすいとも思われる事を明記しておく。 旧作設定にも合わせるなら博麗の血という要素もあるが、何代も続いてる巫女達の子孫が霊夢一人だけとは考えにくいので、 霊夢の先祖ではなく、先祖が同じなだけの遠い親戚という事も有り得る。 小野塚小町曰く「この世には二種類の巫女がいる。極端に短命な者と、極端に長寿な者だ」。 先代が既に死んでいるのなら前者に該当。どこかで生きているのなら、後者に該当してとても長生きする事だろう。 MUGENにおける先代巫女 原作には設定らしい設定が存在しないため、そのキャラは二次創作者によって様々である。 ハクレイムなどの霊夢改変キャラや他作品のそれっぽい衣装のキャラに役が回る事も多くある。 だが、役ではなくキャラとしての先代巫女としてはプレート氏が製作した「先代巫女」について紹介するに留める。 ■キャラクター設定 名前:不明(先代巫女…たぶん) 所属:博麗神社の巫女・幻想郷の管理者の一人 性別:女 肩書き:博麗の巫女・楽園の素敵な撲殺巫女・肩巫女 戦闘スタイル:臓器破壊+勘 好きなもの:不明 嫌いなもの:不明 特技:異変解決・『物事や概念を突き破る程度の能力』(相手の独自ルール(能力)すら無視できる) 趣味:不明 特徴:露出した肩・霊夢より大変恵まれた胸・横乳(けしからん) + その他の設定 霊夢の先代(恐らく)であり、同じく博麗の巫女。霊夢と血が繋がっているのかは不明。 霖之助がまだ違う名で、霧雨の店で修行していた頃の友人。 ただし現在の霖之助は、一定周期である妖怪達の記憶修正(忘却)によって彼女の事を忘れている。 彼女の巫女装束は霊夢同様霖之助お手製のもので、肩や横の胸囲が見える独創的なデザイン。 当時の霖之助の談によると「(一部の)発育が良いから作り直すのが大変」だったという。 一応、先代が小さい頃からの付き合いだが、どの様に知り合ったのかは不明。 霊夢ほどさばさばとした性格ではなく、里の人達との交流もよくしていたので、 現在の博麗の巫女より巫女らしかったとの事。その印象が強かったのか 霖之助も『巫女』という部分はまだ記憶にあるらしい(おぼろげだが)。 巫女らしいという評判とは裏腹に戦闘スタイルは、博麗拳術(自称)で敵をボコボコにするという原始的な戦い方。 現代の創作に登場する巫女の戦闘スタイルを想起すると違和感を覚えるかもしれないが、古来より神職と古武術の関係は深いので割とおかしくはない。 というか、創作における巫女の戦闘スタイルが、陰陽師や法師と混同されている事が多いのが違和感の原因であって、巫女的にはむしろ正しい。 ……正しいんだ! 彼女の代はスペルカードルールが存在していなかった為、このような戦闘スタイルになった。 だが戦闘センスは非常に高く、能力も相まってどんな敵であろうとも拳を当てる事ができる。 その戦い方からか、細々とした事が出来ず不器用であったとされる。 多くの妖怪や異変を退治・解決してきたが、巫女としての限界が近付いた時にスキマ妖怪が新たな博麗の巫女を選定、先代は巫女から引退した(らしい)。 その後の行方は判らず、里で平和に暮らしているとも、実は転生して再び巫女をしているとも言われている。 (以上、付属の解説から抜粋・改稿) プレート氏曰く、 「ネット上の先代巫女(の妄想)を集めてイメージしたものです。よって外見・設定など、私の妄想だけで出来たものではございません」との事。 また、各人の妄想に委ねるため設定は敢えて曖昧になっている。 しかしながら「どんな障害も拳で粉砕する巫女さん」というのはインパクト抜群だったらしく、 現在では『東方Project』が好きな人・東方を知らない人を問わずに幅広い人気を得ている (と言うか、当時の大きなお友達向けの魔法少女物だと「巫女=魔力で強化した(もしくは魔力を相殺しての)合気道や空手」と言うノリは、 「ステッキからビーム(基本)」「剣や槌。え、銃や大砲も?」との差別化として人気の設定だった)。 最近では「先代巫女」というとMUGENの先代巫女を思い浮かべる人も多いようだ( 参考元 )。 さらには同人誌での出番が少しずつ増えてきたり、有志によって大量のAAが作成されたりエロAAの数は本家キャラを抜いて第一位となったと、 着実にファンを増やしている模様。 黒髪ロング・脇・おっぱいの三種の神器を揃えた先代に古き良き巫女さんのイメージを感じ取る人が多いのだろうか。 当然だが、MUGENの先代巫女と全くキャラの違う「先代巫女」も多数存在している。 それらを批判したり、間違っているなどの見当違いの意見を押し付けたりしないように。 + プレート氏製作 プレート氏製作 現在の最新Verは2012年10月16日版。 ドットは霊夢の改変と思われるが、共通する面影を残しつつもほぼ別物となっている、非常に完成度の高いオリジナルキャラである。 その一撃の豪快さ、ドギツイヒットストップ、相手を画面外に吹き飛ばす演出から「女ジョンス」と言われるが、 近付く手段に乏しく、しかし近付かないと何もできないジョンスとは違い、優秀な接近手段や飛び道具を持ち、遠距離での立ち回りは優れているため、 その実は別物。 裏回りの手段が豊富でガツガツ背後を取りまくる、慣れればドラゴンボールみたいな戦いができるキャラ。 AIも搭載されており、中々に豪快な戦い方を見せてくれる。AI殺しな性能のため、化物喰いも期待できる。 + 詳しいキャラ性能 性能としては「スペルカードルールが制定される前の幻想郷の異変を解決していた」という設定通り肉弾戦(?)タイプ。 動きは遅いが破壊力は絶大なパワー型で、見た目に似合わぬ泥臭い戦い方をする。 霊力ゲージは全ての必殺技と超必殺技で使用する特殊ゲージ。ゲージ数は100。霊激は80、超必殺技は50、必殺技は20霊力を消費する。 そのため、考えなしに技を振り回しているとあっという間に霊力切れになってしまい非常に危険。 火力も攻撃範囲も非常に優秀だが、攻撃判定発生が若干遅めなので、昇竜拳などの無敵技を合わせられる相手や、 攻撃発生Fが速い相手にはやる事が限られてくる。 K-BLOODやレイレイなどと戦わせてみれば分かりやすいだろう。ガンガードから霊激や当て身しかできなくなる。 逆に言えば脱出手段に乏しいキャラに対しては無類の強さを誇る。 豪快な見た目とは裏腹に、近接戦闘では無駄打ちはせずダッシュで相手の背後に回る「博麗拳術『背面取り』」や、 当て身技である「博麗拳術『因果転掌』」を活用した慎重な立ち回りを求められる。 こう言われると弱く見えるかもしれないが、そのガード強制能力の高さから、中~長距離での立ち回りは非常に得意。 相手の牽制技を一気に制限できる優秀な技を多く備えている。 例えば、発生が早く相手との距離を詰められる上、密着でガードさせても有利なほどの硬直Fがあり、追撃もできる2A(スライディング)。 外しても地面の振動で相手をのけぞらせて、更にそこから攻撃も繋がる高空からの飛び蹴り。上空に一瞬で飛ぶので縦緊急回避的な使い方もできる。 「毛玉蹴り」は一瞬で端まで届き、背面ヒットで面白い事になる。ガード硬直が長いのでこれだけでお手軽遠距離固めができる。 そして『頭砕き』はリーチが長く発生も早いコマンド投げ。以前のようにガード硬直中も投げられる性能では無くなった。 「博麗拳術『地祇抉り』」で弾幕ならぬ岩幕を飛ばせば大抵の相手はガードをするしかない。根元ヒットで凄いダメージを叩き出す。 ステップは動作中無敵な上裏回りができ、更に背面取りもあるのでガードを揺さぶる能力は高い。 一方、スライディングは動作が長いので垂直ジャンプなどで読まれるとフルコンボを受ける (対になる選択肢として小ジャンプくらいなら落とせる5Bがあるが)、 毛玉蹴りは打点が高いのでバッタキャラに対しては有効だが冷静にしゃがまれると当たらず、全体フレームも57Fとやや長めである、 『頭砕き』はリーチは長いが発生21Fで見切れない速度ではなく、対の選択肢となる打撃が遅いので読まれやすい、 『地祇抉り』は岩をガードさせればF的には有利だがせいぜい数Fで、動作が派手(発動前に専用のエフェクトが出る)で前後の隙がかなり大きいので、 対戦相手の性能にもよるが、発生の早い技で岩を出す前に割り込む、前転や緊急回避で岩をくぐる、 ハイジャンプや二段ジャンプによって岩を引き付けてから無理矢理飛び越える、といった手段で意外と反撃可能なパターンが多いなど、 それぞれの動作には大なり小なり弱点があり、特に隙の大きさからピンポイントで読まれた場合のデメリットが大きいので、 技を多数持つオリジナル・アレンジキャラにありがちな「これだけあれば他の技は不要」といったタイプの壊れ技はない。 また、相性負けしにくいように発生で絶対に負けている相手に対しての対抗措置も備えている。まず前述した当て身。 そして下記の二つの喰らい抜け技である。 博麗拳術秘技『夢想天生』はライフ500からという始動条件に加えて15秒しか効果は持続しないという制限こそあるものの、 使用すると背後に移動する回避用ストックが3つ加算されるというもの。攻防を兼ね備えた秘技に相応しい強さ。 そして霊激はゲージ80消費で立ち喰らい限定とはいえ広範囲攻撃。霊撃?いいえ霊激です。攻撃できます。 1試合に3回までという制限こそあるものの、先程の夢想転生と加えれば最低6回は喰らいキャンセルする事ができる。 これらの技のお陰で相性負けもしづらく、しかし霊力回復速度の変更によって一方的な相性勝ちもしづらい。 ただボタンを押して殴るだけではなく、中~長距離での立ち回りを知り尽くし、補助的な技を使いこなし、 そこから初めてその設定通りの、泥臭くも豪快な一撃が活きてくる。高性能だが癖が強く、扱いがいがあるキャラ。 火力や根性値が凄まじく高かったり、ハイパーアーマーが標準装備と良い意味でぶっ飛んだキャラを作るプレート氏にしては珍しい、 攻防のリスクリターンが程よい手頃な強さのキャラだろう。 超必殺技に「夢想封印」もあるが、「地面を蹴って震動で態勢を崩した相手を捕まえ、連撃を叩き込む」 という非常に男らしい投げ技になっている。 また、博麗拳術秘技『臓器破壊』は「手を突き刺して臓器を破壊・活動を停止させ、相手のライフが徐々に減少する状態にする」 という超必殺技。徐々に減少するどころかどう考えても死ぬ気がするが、そういう演出だからしょうがない。 参考動画 2012年3月9日の更新では移動速度が下方修正されたが、代わりに新システム・新技・胸揺れが追加された。 + 新要素 新システム 霊拳 パワーゲージに応じて微量ながら攻撃力が上昇する。変化量は パワーゲージ1000~1999 1.05倍 パワーゲージ2000~2999 1.1倍 パワーゲージ3000以上 1.2倍 となっている。 新技 博麗拳術極技『夢想封滅』 3ゲージ・霊力80を消費するロック技。 蹴り上げがヒットする事で相手をロックし、画面内を跳び回りつつ空中で敵をフルボッコにする。 威力は大きいが発動条件が厳しく、また、即死というわけでもないため夢想封印二発の方が安定するという、 一種のロマン技である。 ちなみにこの技、プレート氏の製作した「クタニド」にカットインを提供しているジョイフル氏が、 ニコニコ動画で連載していた手書き劇場『東方幼霊夢』に登場する「かーちゃん」こと先代巫女が使った「夢想封印」の逆輸入であるとか。 夢想封滅を使用した動画(02 10から発動) また、カラーごとに性能が強化され、6Pカラーでは「攻撃力1.5倍 霊力回復速度アップ」 11Pカラーでは「攻撃力100倍 スーパーアーマー 霊力常時満タン 攻撃時20F無敵 全ての攻撃がガード不能」 と強化されていく。 「先代で強敵を倒したい時や、大会にレベルに合わせた強化等に使うといいでしょう」との事。 更に12Pでは神キャラ化(正確には準神)するが「神をも殴り倒す」がコンセプトであるため攻撃方法は肉弾戦から変わらない。 + 具体的な性能変化 全攻撃がProj化 ハイパーアーマー ライフが400以下だと400まで微量の自動回復 一部超必殺技が『背面取り』から繋がる 霊力ゲージ常時満タン 攻撃力が常に変動(一定ダメージ無効特性への対策) ランダムで岩石が敵に落ちる ライフ400からはダメージ50~500の間でないと減らない こんな性能だが、超回復・常時攻撃・八百長・混戦バグと言った神キャラ御用達の仕様の数々には勝てない。 あと凶悪当身系も無いので、当たり判定が無い相手にも相手の仕様が無い限り勝てない。 このモードでのみ『東方香霖堂』仕様の紫を召喚していろいろさせる、 「博麗拳術秘技『助っ人を呼ばざるを得ない』」を使用できる。 「ぶっちゃけ、神キャラ以下は瞬殺、それ以上には効果無し。つまり見る人を楽しませる演出技」と書かれている。 + 出てくるもの 黒い波動…地面に広がる波動。地面付近に判定が起こり、当たると長く仰け反らせる。 黒い柱…黒い波動の中心から上に放たれる衝撃波。 連続ヒットする。 岩石…高威力・大量・長い仰け反りでフルボッコ。 丸い毛玉…小パン並。役立たず。 四角い毛玉…当たると吹っ飛ばすのを除けば、丸いのと同じ。 鉄骨…ガー不で当たると吹っ飛ばす。威力も高め。 乙な看板…(・3・)な顔と「乙」と書かれた看板。ロック技で、当たると即死。 ただの本…当たるとパワーゲージがごっそり減る。威力は皆無。 名無し妖怪(通称朱鷺子)…当たると相手を少し左右に追尾。しばらくループする。 猫霊夢…毛玉以上に役に立たない。これのみ黒い波動の後ろに出るので出ても見付けにくい。 「黒い~」と「岩石」は絶対出るが、他はランダムであり、朱鷺子と猫霊夢は特にレア。 さらに熄癈人氏によって強化AIパッチが公開されている。 11P・12P強化やペナルティモード搭載など、本人曰く「やりすぎた」というほどまでに強化されているが、 強化無しでも当身を駆使した戦法で中々強い。凶~狂の大会に出すには十分である。 他にもキャラごとの特殊イントロが追加されている。 + プレート氏製作 心綺楼風 プレート氏製作 心綺楼風 2014年4月12日に公開された、『心綺楼』風ドットに描き換えた先代巫女。 性能面でも新必殺技に「彼方送り」「疾風撃ち」「座者抜き」「霊圧飛ばし」、 また新たに空中で使える必殺技として「鷹堕とし」「右左離し」「天裁」、ゲージ溜め、そして一撃技としてラストワード「武想滅塵」が追加された。 AIもデフォルトで搭載されている。 旧版と同様、こちらにも熄癈人氏によってAI 改変パッチが公開されている。 一部の記述が修正され、また高いコンボ精度で容赦の無い立ち回りを行ってくるようになる。 DisplayNameが"Previous generation Hakurei"になるので区別可能。 + 大会ネタバレ KOFごっこ2ndにて、ボス枠9人の1人として登場。 大会名通り『KOF』を模しており、通常枠が3人で1チームなのに対してボスは単独で1チーム扱い。 更に、ボスは通常枠チームを1回倒すごとにDEFが10ずつ下げられ、1度負けると即退場というルールである (なお、ボス同士の対戦になった場合は勝利数のみカウントされ、能力低下や退場はない)。 他の殆どのボスが1桁勝利数で退場していく中、彼女はただ1人圧倒的な強さで延々と勝利を重ね続けた。 能力低下がカンスト(Def-50)してもなお勝ち続け、視聴者からは「もう先代がラスボスでいいよ」と言われる始末。 {あまりの強さに本来のラスボスが(笑)扱いされかねないと焦った作者が見切り発車でラスボスを公開せざるを得なくなった程} そんな彼女も40戦目にして顔見知りから遂に引導を渡され、39連勝という記録を残して退場。 作者から「殿堂入り」の名誉称号を与えられた。 + ひろひろ氏製作 SD巫女 ひろひろ氏製作 SD巫女 2014年9月3日に公開された、新たな手描きドットの先代巫女。 性能はプレート氏製とは別物で、4ボタン制で接近戦特化のスタンダードな仕様。 必殺技に0.5ゲージ消費のEX版があり、また派生を持つ技も多い。 例外的な要素として、1.5ゲージ消費で使用出来る「先祖返り」は発生が遅いもののダメージが特大なロマン技。 AIは未搭載だが、熄癈人氏による外部AIが2014年12月24日より公開されている。 昇竜と投げで攻め立て、壁際で投げが通り次第アッパーからの「先祖返り」を決めてくる。 + 貧乳派氏 島村鰐氏製作 貧乳派氏 島村鰐氏製作 2020年8月時点でβ版(ver.0.9)。 貧乳派氏による手描きドットの高頭身先代巫女。非常にぬるぬる動く。 CNSは川崎忍・北条虎美などのあすか120%キャラや、日向義仲、月影なのはなどのオリジナルキャラを製作した島村鰐氏。 想定しているランクは並。 MUGEN先代巫女のイメージ通り岩をも砕く拳による攻撃が主体。 必殺技には全て「博麗拳術」が付き、「地砕き」「貫岩」「大地砕き」「面潰し」と実に物そ……力強い技名が揃っている。 システムは3ボタン制で、ダッシュ、バックステップ、大・小ジャンプといったスタンダードなもの。 特殊システムとしては攻勢防御が搭載されている。 通常技、特に弱攻撃のリーチが短く空振りし易いため使いこなすには少々慣れがいるが、 特殊技の3+強攻撃(キャンセルハイジャンプ)からのエリアル絡みのコンボのダメージ、さらには気絶値が非常に高く、 ワンコンボねじ込めば気絶リーチ、気絶にコンボを決めても気絶値が溜まるので追撃のコンボでまた気絶リーチ…と、 相手が何かを間違えれば瞬時にペースを破壊する暴力感が魅力。 立ち回りでは地面を殴って岩塊を隆起させ、追加入力で舞い上がった岩片を殴って飛び道具として飛ばす「地砕き」からの派生が特徴で、 コマンドによって正面への連打の他、散弾のように小片を撒き散らすなどバリエーションのある弾幕が張れる。 遠距離を岩弾幕で抑え込みつつ、萎縮したり掻い潜る事に集中し出した相手にこちらから突っ込み、 リターン強力な接近打撃を叩き込みに行くのが王道と言える。 動画が消されてる?気のせいでは? AIは未搭載だが、外部AIはAir氏、斑鳩氏、カサイ氏によるものが、性能改変パッチはDHQ氏によるものが存在する。 斑鳩氏のAIは2017年11月30日に公開されたもので、導入すると一部性能や仕様が改変される。 詳しい改変箇所は付属のテキストを参照されたし。 カサイ氏のものは2020年9月3日公開。 こちらにはボイスパッチと二次創作作品『東方幼霊夢』をモチーフとした専用ステージ「博麗神社」も付属している。 カサイ氏AI&ボイスパッチ プレイヤー操作 この他に、先代巫女をイメージした戦闘曲「心毀つ既往の拳」(しんこぼつきおうのけん)も存在。 プレート氏製先代巫女を代理公開している鳩氏の友人、有馬音泉氏による作曲である。 「MUGENの先代巫女」のイメージなので敢えて東方のBGMとは違う雰囲気で作曲されている。 「心毀つ既往の拳」が使用された動画(22 13~紹介) ストーリー動画でも霊夢関連で登場する事が多い。 そのまま先代の巫女だったり、母だったり、あるいは霊夢の新たな姿だったり。 勿論このキャラ自体に決まった本名など無いので、ストーリーごとに異なる様々な名前で呼ばれている。 出場大会 + 一覧 + 先代巫女 シングル オールスターゲージ増々トーナメント 神論外レジェンド杯 東方狂キャラ プチ大会 神未満シングルランセレトーナメント 東方凶悪キャラ全☆員☆集☆合トナメ 誰得?俺得!みこミコシングルトーナメント[巫女?] 神の門番選出大会 霊夢だらけのランダムトーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント HIGE11P前後ミニランセル大会 [レヴィアタン12P未満]狂・神境界線ランセレサバイバル うp主も参戦 狂下位前後トーナメント 集え!凶者ランセレバトル 狂下位以上狂中位付近ランセレバトル 神キャラ 混同大会外伝 狂でも拳ひとつで勝負せんかい!大会 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル 金グロ前後 狂下位上限シングルトーナメント HIGE10P前後ランセレ大会 どうせ勝つなら派手に勝てトーナメント 東方狂大祭 今度こそAI(愛)だよね!狂下位シングルトーナメント 幕末前後!ランセレトーナメント 筐体クラッシャーズ集合!台パンシングルランセレバトル2 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル 世紀末やきう杯!高野レン主催狂下位ランセレバトル 凶以下東方only大会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ 【途中交代式】HP引継ぎトーナメント 東方と男女タッグトーナメント【バランスは投げ捨てるもの】 神一歩手前ランセレタッグトーナメント 戦いごとにルールが変わる!!高性能タッグ大会 ゲージ増々タッグトーナメント 曲者揃いのランセレタッグバトロワ大会【強~狂級】 mugenオールスター?タッグファイト 第二回東方夢幻童空杯 新秋東方タッグ杯 東方狂キャラ タッグ大会 【よしお前ら】第2期このメンツで戦ってもらった【ケンカしろ】 陣取り合戦TAG番外編トーナメント 第4回遊撃祭 幻想郷お祭ランセレトーナメント 動物と一緒にタッグトーナメント 私に任せて!女頼りの男女タッグトーナメント【QG杯】 地獄の果てまでもっと!仲良し! 9条流!全部全画面攻撃サバイバルトーナメント! (ほとんど)自分の大会に出た男女タッグでリーグ大会 出雲でも金、嘉納でも金 友情の属性タッグトーナメント2 第二回幻想郷お祭ランセレトーナメント【タッグ】 神ベガの逆襲!!狂キャラランダムタッグトーナメント 滅茶苦茶レベルなタッグ大会 真お神杯凶下位~上位タッグバトル 友情の属性タッグサバイバル 強ランクタッグ 1R先取リーグトナメ 集大成!強ランク1R先取即席タッグサバイバル 一キャラで二度美味しい同キャラタッグ狂中位トーナメント ライダーor魔法少女と一緒の男女タッグ大会R(おまけ試合) チーム ありえん!チームトーナメント 続☆続【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント 東方作品別トーナメント 種族別3VS3チームバトル【ポンコツ杯】 陣取り合戦TAG番外編トーナメント 微妙?半凶不狂 4V4 小組對戰大會 狂?~神 チーム対抗戦 【リーグ戦】 都道府県対抗!全国一トーナメント 昨日の敵は今日の友 狂下位前後チームトーナメント 狂ったアンデルセン軍vsアーカード軍ランセレ大会 大将だらけのチームトーナメントII【世界樹杯】(Aブロック順位決定戦特別選抜チーム) その他 戦いごとにルールが変わる!!高性能タッグ大会 大乱闘!強以上際限無しトーナメント【強~神クラス】 冬の狂祭り!最狂キャラ決定戦 紙~論外クラス総勢1800人でランセレ大会 狂以上神以下 希望軍団vs絶望軍団 無理ゲー?挑戦大会 男女タッグでチーム対抗星取り合戦 ランセレパーティバトル 霊夢強奪戦 お前ら魔界でやれチームトーナメント Mugen Hex Battle II 論外未満 第四弾 希望vs絶望 無理ゲー!!挑戦大会 ランセレパーティバトル デビルサマナー決定戦 マシロ ミスト軍vs深淵蛟&CC蛟軍 MB紫Lunatic前後スキマ杯【狂】 FMN ‐幻想郷‐六大勢力対抗戦 ランセレバトルロワイアル【凶VS狂】 チームで駆け抜けろ!魔界サバイバルレース 禍たんくらい杯 第3次:ランセレバトルロワイアル【凶VS狂】 手書きキャラonlyトーナメント 武装VS非武装(笑)シングル&チーム&タッグ大会 閣下主催!クロス×フェスティバル 格ゲー~台パンありならチームでやればいい ポイント争奪戦 真・単騎無双VS数の超暴力 大会 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 メジャー&マイナーごちゃまぜ狂キャラ大会 エルクゥ未満ランセレバトル トップを狙え! チーム シングルトーナメント 凶下位~凶最上位付近ランセレタッグ&チームバトル【門番杯】 決闘しようぜ!お前カードな!大会 希望vs絶望 無理ゲー大会【エルクゥ未満~狂中位】 みんなで勝とう!乱戦!乱闘!!ランセレバトル!!! 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 東方真本異争 新参組 VS 秘密結社シャドルー 勝ち抜きトーナメント 新旧男女ペアオールスターUnlimitedトーナメント+1(おまけに登場 相方-ジョンス・リー) 更新停止中 6on6!クラスチェンジ杯 【オニワルド以上】ランセレ大会【鬼巫女零くらい】 年末年始だよ!ややランセレタッグバトルロイヤル アレンジ・オリ東方中心男女タッグトーナメント1.5 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 第三回俺の嫁婿がチョーサイコー!トーナメント 「仲間は拾った」ダンサバチームトーナメント 凍結 陣取り合戦TAG アレンジ・オリ東方中心男女タッグトーナメント 二人なら狂に並べる二人なら狂を越せる大会 【二人杯】 門番ぐらいまでランセル大会 東方キャラクター別対抗トーナメント 【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 裏【たぶんSMH未満】凶&狂キャラトーナメント Final 終・地獄門 第3回幻想郷サバイバル 削除済み 地上最強トーナメント 超弩級作品別Big Bangトーナメント キチガイ級神キャラシングルトーナメント 人間界軍vs魔界軍 人間界争奪ランセレ勝ち抜き決戦 手描き&アレンジキャラオンリー男女タッグ 神々のお遊び【神弱王決定戦】 よく分かる準神大会 幻想郷キャラコンセプトトーナメント 東方キャラ カラー別ランセレバトル 普通・世紀末入り乱れタッグトーナメント【成長付き】 作者別狂キャラチームバトロワ 男女対抗 凶・狂キャラチームトーナメント 理解したら負けトーナメント【狂・準神】 凶以下狂以上 改造も人力TASも無いなら…追加ルールしかないじゃない!大会 狂以上神未満チームトーナメント ゼットン前後ランセレサバイバル 上限ルガール2nd12P シングルNo.1決定戦 非表示 大魔法禁止バトルロワイヤル チーム対抗凶悪系サバイバル大会 クソゲーと無理ゲーが激突するシングルトーナメント 男女で良タッグ発掘トーナメント + 先代巫女(心綺楼風ドット) 【先代巫女(心綺楼風ドット)】 シングル 凶前後ランセレ大会! オリジナル 非公式 HCサバイバル 東方狂大祭 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル 夏のたわわな胸大会ミニ タッグ 真お神杯凶下位~上位タッグバトル ペットを大切にしない奴は死ねトーナメント 第2回 カオス山盛りタッグBATTLE ペットを大切にしない奴は死ねトーナメント愛情デカ盛りLOVEMAX! win 新MUGEN交流戦!ワイド画面でタッグトーナメント サム雷杯!狂キャラタッグ大会 凶者繚乱タッグバトル 傭兵&隠者たぶん前後ランセレタッグバトル Ellaお嬢ちゃん基準ランダムタッグバトル 大お神杯凶上位付近タッグバトル ヨハン&ゲーニッツ中心凶タッグバトル チーム シロップ対抗かき氷バトル 持ち味を生かせ! 狂ランク技vs術対抗戦 その他 GATTAIトーナメント 狂でも拳ひとつで勝負せんかい!大会Ⅱ MUGEN de BINGO 狂クラス 激闘以上殺戮未満 シングル大会 【狂中位・下位】 ボスハルク&DIO前後ランセレバトル 新章 第三回 希望vs絶望 無理ゲー大会【狂・神下位】 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトル バランス崩壊!弱者に虐殺・強者に罰を!大会 16x5 ~凶強戦線 戦々恐々~ たぶん永久vs即死トーナメント 北斗四兄弟前後!!世紀末!!最狂チームトーナメント RVSB 欲望の渦 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 三位一体 狂上位チームトーナメント 更新停止中 KOFごっこ2nd 凍結 ポイント争奪!MUGEN学園バトル 削除済み 世紀末台パン杯!!100円玉は投げ捨てるものトーナメント 出演ストーリー + 一覧 DIOの喫茶店 Lady Jack(主人公、オリジナル名「先代=ミコ=ジャック」) MUGEN STORIES INFINITY(魂のみ、オリジナル名「博麗霊華」) Reverse Night(オリジナル名「博麗 刻(はくれい きざみ)」。ハクレイムが代役だったが過去編10話より先代巫女で戦闘) R&Yの①日(真那) S&S ~ようこそ、古明地探偵事務所~(オリジナル名「博霊・御霊」) Tea Party of Witches (オリジナル名「ハクレイ」) Transfer Avengers(クロスオーバー「神様なんていらない」枠) あるくような速さで(鬼殺しの巫女) ヴァニラと奇妙な世界(撲殺の巫女) ウドン13(九大天王「夢想なる博麗霊夢」、霊夢の先代にあたる) 学生七夜の一日(オリジナル名「さきしろ=みこ」) 神様なんていらない(主人公・現役の博麗の巫女、オリジナル名「博麗ミコ」) 仮面ライダーMIOMEGA(オリジナル名「博麗雅夢」) クレスの借金返済計画(オリジナル名「博麗千」) 骨董屋の回想~朝の陽に流れ行く(オリジナル名「千代」) 混沌世界(オリジナル名「博麗霊那」) ザキレイネ(オリジナル名「命」) 失楽園(オリジナル名「博麗靈夢」) 師範とカニミソ(オリジナル名「零霧」) 東方異幻想(霊夢の母、オリジナル名「博麗想夢」) 東方先代録(主人公、オリジナル名「博麗霊華」) 東北文花帖:地下水路&どらごんズ(ベル様の野望と設定リンク) 宝石少女とツギハギのカミサマ(オリジナル名「博麗霊華」) とらいあんぐるデスティニー(オリジナル名「東風谷霊儚」) 七夜と椛と茜と学園モノ(霊夢の戦闘時スタイル) 七夜電光騎士戦記(霊夢本人) ベル様の野望 ~ミハエル喫茶店にようこそ~(巫女校長、オリジナル名「正夢」) 夢幻暁光奇譚(オリジナル名「博麗祀」) 八雲家の家庭の事情(オリジナル名「博麗明夢」) 八雲学園ケイ s雑談録(オリジナル名「博麗鈴華」) 幽香の農業王国物語(名無し、呼び名は「巫女さん」) 翼人は何を想う?(霊夢の成長した姿) プレイヤー操作 実況付きP操作 Tarie配信(216キャラ目操作キャラ、貧乳派氏&島村鰐氏製)
https://w.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/pages/260.html
神無月の巫女 エロ総合投下もの ちび姫子ちゃん 推定年齢4歳くらいのちび姫子と千歌音ちゃんがピクニックに出掛けるそうです。 「千歌音ちゃん、準備まだあ?」 姫宮邸玄関。小さい子犬の顔のリュックを背負った姫子がピョンピョン跳ねる。 「ごめんね、姫子。お待たせ」 姫子に急かされ早歩きで玄関へと向かう千歌音。 自分を見上げる姫子にしゃがんで目線を合わせて「はい、じゃあ帽子かぶって」と千歌音のお揃いのツバ付きの帽子を被せてやると姫子も嬉しそうにニッコリと笑った。 「じゃあ乙羽さん、行って来るわね」 「いってきまーす!」 「はい、お気をつけていってらっしゃいませ、お嬢様。それに来栖川のお嬢様も」 乙羽や大勢のメイドに見送られ、千歌音と姫子は親子のように手を繋いで出て行った 「ねえ姫子、リュックの中には何を入れてきたの?」 バス停へと向かう途中、小さなリュックに荷物をパンパンに詰めた姫子に聞いてみる。 昼食に食べるお弁当や飲み物、レジャーシート類は全部千歌音のショルダーバッグに入っている。 一体何を詰めてきたのか不思議だった。 すると姫子は口元に人差し指をあて楽しそうに千歌音を見た。 「ひみつぅw」 「えー?秘密なの?」 教えてくれない姫子に困ったように首を傾げても「うん、ひみつだよっ」と返される。 そんな楽しそうに言われてしまったら余計気になってしまう。 「どうしても?」 「どうしても!」 「じゃあ向こうに着いたら教えてくれる?」 「うん!」 そう約束し、笑顔の2人は手を繋ぎなおし更に歩いていった。 バスに乗って数時間、だだっ広い草原へと着いた2人。 少々早いがひとまず昼食をとろうとレジャーシートを一緒広げ、カバンの中から今朝早起きして乙羽と3人で一緒に用意したお弁当を取り出す。 姫子の好きなものがたくさん詰められたお弁当が美味しくて食も進む。 あっという間に食べ終え、後片付けをしている最中に姫子が千歌音のブラウスをちょいちょいと引っ張る。 「千歌音ちゃん、私お花の冠作りたい!」 目をキラキラさせ、白い花がたくさん咲いている方を指差す。 「ええ、いいわよ。いっておいで」 そう言ってやると姫子は「わあ~いw」とはしゃぎながら走っていった。 読書を楽しみながらそろそろお茶の準備でもしようかと考えていると、頭の上にぽふっと何かが置かれた。 何だろうと取ってみると、背後から声が。 「それ千歌音ちゃんの分ね」 頭の上に花冠をのせた姫子が笑う。 「ありがとう、とっても上手に出来たのね」 作ってくれた白い花冠を被りなおし笑顔を送る。 「千歌音ちゃん絵本に出てくるお姫さまみたい」 その笑顔に幼いながらにも少し頬を染めた姫子が言う。 「姫子も。本物のお姫様みたいよ」 千歌音にそう言われると嬉しいのと恥ずかしいのが混じったような笑顔になる。 その笑顔がまた姫子の可愛らしさを際立てる。 「そろそろお茶にする?」 「うん!」 そして2人はお茶の準備を始めた。 お茶を楽しんでいると姫子が目を擦りだした。 「眠くなってきた?」 朝もいつもより早かったせいか目をしょぼしょぼさせ小さく頷く姫子に腕時計を見てみると、そろそろ姫子の昼寝の時間である。 姫子からカップを取り「さ、少し寝ましょうか」と言って、姫子を横にさせた。 上着を掛けてやり、添い寝してやると姫子は瞬く間に夢の中へと行ってしまっていた。 すうすうと規則正しい寝息に可愛らしい寝顔、張りのあるぷにぷにのほっぺはいつもついつい突付いてしまう。 愛しくて小さな姫子を抱き締めるととても暖かく、頬を撫でる風の心地よさに千歌音もまた夢の中へと落ちていった。 それからしばしば、ふと千歌音は目を覚ました。 眠りについてからそう時間は経過はしていない。 しかし腕の中にいたはずの姫子がいなくて、姫子に掛けていたはずの上着は自分に掛けられていた。 「姫子…?」 どこに行ってしまったのだろうと体を起こす。 すると目の前にお絵描き帳を広げ色鉛筆を手にした姫子が「あ、お早う千歌音ちゃん」と気づいた。 「お早う姫子」 すると姫子の横にある口の開いた小さなリュックに気づいた。 「リュックに色鉛筆を詰めてたの?」 「うん、クレヨンもクレパスも持ってきたんだよ!」 がさごそとリュックの中からクレヨンとクレパスを取り出し「ほらっ」と見せてくれた。 屈託のない太陽のような笑顔。 こっちまで笑顔にならずにはいられない。 「何を描いてたの?」 「あのね、千歌音ちゃんの絵を描いてたの」 「私を?」 姫子に近づきお絵描き帳を覗き込むと、幼いにしては上出来なほど自分の寝顔が上手く描かれていた。 「上手ね、嬉しいわ」 笑ってよしよしと髪を撫でてやると姫子が笑顔で抱きついてきた。 「千歌音ちゃん大好き!」 大好きと言う言葉に高鳴る胸。ぎゅっと小さな体を抱き返してやる。 「私もよ、姫子」 思いを込め、小さな彼女の小さな額にキスをした。 巫女の運命とか関係ないw -- 姫子とお散歩中。 公園に行くと、大きなゴールデンレトリーバー発見。 「あ、見てみて千歌音ちゃん。大きいワンちゃんがいるよ」 動物好きの姫子に手を引かれ犬に近づく2人。 「わあ、可愛いねえ」 「…う、うん」 しゃがんでお座りしている犬の頭を撫でる姫子。 しかし千歌音は自分よりも体の大きな犬が恐くて姫子の後ろに隠れていた。 「大丈夫だよ、とても大人しいから」 そう言われ片方の手は姫子の服を握り締め、ビクビクしながら犬の頭に手を伸ばす。 すると触れる直前突然「ワンッ」と吼えられてしまった。 「…っ!」 驚いて慌てて手を引っ込め姫子の後ろに隠れる。 (やっぱり恐い…!) ぎゅっと目を閉じ恐くて震えている千歌音の肩を姫子は抱いてやりクスクスと笑う。 「違うよ恐くないよ、ワンちゃんは千歌音ちゃんと遊びたいんだよ。ほらっ」 おずおず目を開いて犬を見ると上機嫌そうに尻尾をパタパタと振りテニスボールを口に咥えていた。 そのまま犬は千歌音に近づき目の前でぽてっとボールを落とし、その場に再び座る。 「?」 テニスボールを拾い犬を見ると、期待に満ちた目で犬は千歌音を見ている。 「ほら千歌音ちゃん、あっちに向かってボールを投げてあげて」 「…う、うん。分かった」 犬と姫子を交互に見た後、姫子に言われるまま姫子の指差す方に向かってえいっ!と思い切りボールを投げた。 すると犬は飛んでいったボールを元気よく追いかけていく。 そしてボールを拾い軽快に千歌音の前まで戻ってきた。 「わあ、すごい…!」 「お利口さんだね、頭撫でてやると喜ぶよ」 感動しながら犬からボールを受け取り、笑顔の姫子の言う通りに再度犬の頭に手をやると吼えられることも無く撫でることができた。 「可愛いね、ワンちゃん」 「うん!」 ニコニコと笑う姫子に向かって嬉しそうに頷く千歌音。 すると犬が千歌音の白いマシュマロのような頬をぺろっと舐めてきた。 「きゃあ!はは、くすぐったい!」 恐怖心も消え引き攣っていた笑顔がすっかり綻んでいる。 楽しそうに笑い声をあげ犬とじゃれ合う千歌音の姿を姫子は目を細め満足げに見ていた。 -- 引っ込み思案で小さくても姫子優先の千歌音ちゃん妄想してみた。 小さいお嬢さんの口調って、大人の口調を真似する子しか近くに居なかったから変かも… ----- 「ふわぁぁ…一休みしようかな?」 姫子は小さく伸びをして読んでいた本を閉じた。 ついつい夢中になって、随分と時間が経っていたようだ。 昼食が終わった後、千歌音はピアノを習うと言うことで、姫子は自室に帰ってきた。 それからずっと聞こえていたはずのピアノ音が何時の間に聞こえなくなっている。 まだまだ幼い千歌音のことだから、そんなに長くレッスンの時間はないだろう。 しかし、終わった後に姫子の部屋に来ると言うはずなのに、来ていない。 続けてまた他の習い事をやっているのかもしれない。 「でも、そろそろお茶の時間だから、呼びに行こうかな?」 あのくらいの子供だったら、遊ぶほうに時間をとることが大事だし。 稽古事よりも大切なことも沢山ある。 姫子が教えてあげられるのは、人に甘えることくらいだけど。 千歌音が姫子に何か希望を言うことは、ほとんどない。 何かを聞くと「姫子お姉さんは?」と聞いて、こちらが希望を言うと「私もそれがいいの」 とはにかんだ笑顔で同意する。 遊ぶのも、姫子が見本を見せてから。 そうでなければ、一人で静かに本を読んでいる。 一言で言ってしまえば、子供らしくない。 余りに反応が大人びていて、思わず大学で育児の本や幼稚園の先生を目指す人のための教 育論なんか大量に借りて真琴にあきれられたくらいだ。 部屋には暖房が効いているが、廊下はそれほどでもない。 椅子にかけてあったカーディガンを羽織って、廊下に出ようとしたところ、目的の人がそ こに大きな本を抱えて立っていた。 「千歌音ちゃん?」 掛けたその声にほっとしたように、千歌音は顔を見上げた。 「姫子お姉さん…お仕事終わったの?」 姫子は視線を合わせるように膝を着いてから、千歌音がびっくりしないようにゆっくりと 抱きしめてその体が冷たいのに気がついた。 なかなか部屋から出てこない姫子の邪魔をしないように、出てくるのを待っていたのだろ う。 「ごめんね。気がつかなくて。待っててくれたんだよね」 その声に小さく千歌音がうなずいた。 こういうところは昔の千歌音とまったく変わらない。何でも姫子を優先してくれる。 それがちょっとだけ姫子には哀しい。 「あのね…絶対、お仕事の邪魔はしないから…おとなしくしてるから…姫子お姉さんのお 部屋に居てもいい?」 千歌音は読む本だと言って、大事そうに抱えていた本を姫子に見せる。 本当に小さなお願い事なのに、それをなんと言おうかと迷ってドアの前で立っていたのだ ろう。 そんなことは、幾らでも言ってもいいのに。もっと一杯わがままを言ってもいいのに。 「…駄目だよ、千歌音ちゃん」 姫子の言葉に、千歌音がしかられたように身体をこわばらせる。できるだけ優しく言った つもりだったのに、やっぱり怖がらせてしまったみたいで。 「私のお仕事は、千歌音ちゃんと一杯遊ぶことなんだから。お仕事取り上げちゃ駄目」 「…姫子お姉さん?」 「千歌音ちゃんの時間があるときは、私の部屋に来ること。一緒に遊んでくれること。約 束できる?」 千歌音がおひさまの笑顔と言い、一番好きだと言ってくれた笑顔を作って、眼をぱちくり している千歌音の頭をなでて約束させる。 姫子の言った言葉を、そのまま口に出して言い直して、やっと意味を理解したらしい千歌 音が先ほどの不安そうな顔から、満面の笑顔に表情を変える。 「うん。約束。絶対守るから」 今は約束することでしか、遠慮してしまって来てくれないだろうけれど。 でも、約束したからには千歌音は必ず守ってくれる。 少しずつ約束を積み重ねて、いつか約束がなくても居心地がいいから傍にいる。姫子の傍 にいたいといってもらえるようにしよう。 そう、もう一度心に決めて、まずは千歌音の冷え切った身体を暖めるべく、部屋の中に招 き入れた。 -- ちび姫子と千歌音ちゃんは一緒に入浴中のようです。 体を洗い頭をわしゃわしゃと洗ってもらいながら千歌音が留守中今日一日何をしてたか一生懸命話す姫子。 「でね、乙羽さんがね『好き嫌いはダメですよ』って言ったの」 「フフ、それで姫子はちゃんと椎茸食べれたの?」 「うん!」 得意げに頷く姫子が可愛いくて仕方がない。 「良く頑張ったわね、偉いわ」と褒めてやると満更でもなさそうに体をくねらせている。 ここで頭を流そうとシャワーを取り「目を閉じて」と言ってから泡を流した。 泡を全て流し終え紅茶色の髪を軽く絞ってタオルで束ねてやり、手を繋いで浴槽へと行く。 ちゃぷんと湯に浸かると広い浴槽なのに姫子は千歌音に抱っこを求めた。 千歌音は甘える姫子を軽々と抱き上げ、向かい合うように自分の体を跨らせる。 「でも何で今日は椎茸全部食べれたの?」 自分の首にくっついてた姫子に聞く。 普段も頑張って食べるのだがどうしても残してしまっていた。 千歌音も良くないな~と思いつつも、いつか食べれるようになるだろうとついそれを許してしまっていた。 すると、姫子は体を起こし千歌音と向き合う。 「だってね、『好き嫌いしてると千歌音お嬢さまのようにキレイになれませんよ』って」 その理由に千歌音は目を丸くしてしまった。 しかし真顔の姫子にすぐ表情を緩める。 「今でも十分姫子は綺麗よ」 そう言ってスベスベの肌を抱き締めた。 「お風呂でたらアイス食べる?」 「食べるー!」 楽しそうな大浴場の会話。 更衣室でスタンバイしてる乙羽は姫子が羨ましくて涙していた。 -- 千歌音ちゃんがちび姫子を寝かしつけるようです。 湯冷めしないうちに姫子をベッドに入れ、何冊か絵本を読んでやると姫子の目がとろんとしてきた。 ちょうど区切りも良く絵本を閉じ、「じゃ、電気消すわね」と枕もとの間接照明に手を伸ばすと「ねえ、千歌音ちゃん」と声を掛けてきた。 「私も大きくなったら千歌音ちゃんみたくキレイになれる?」 「え?どうしたの、今日に?」 上目遣いで聞いてくる姫子に首を傾げた。 「私ね、もっともっとキレイになってね、でね、大人になったらね―――」 眠気を堪えて一生懸命言う姫子にうんうんと相槌を打ってやりながら聞いてやる。 「――千歌音ちゃんのお嫁さんになりたいの」 ちっちゃい姫子からのプロポーズ。 思いもよらぬ告白に一瞬驚いたが、胸がきゅんとなり嬉しくて口元が綻ぶ。 「いいの?私で。姫子がお嫁さんにいける歳になる頃には結構な歳よ?」 恥ずかしそうに頬を染める姫子の前髪を指で掻き分けてやりながら尋ねる。 「私は千歌音ちゃんじゃなきゃやだ」 まっすぐ自分を見据え首を小さく振り答える。 「千歌音ちゃんは私がお嫁さんじゃいや?」 逆に心配そうに尋ねられてしまった。 嫌なわけあるはずもなく、ニッコリと笑う。 「いいえ、こんなに素敵なお嫁さんがきてくれるなんて嬉しいわ」 頬を撫でてやると姫子もニッコリと笑った。 「さ、もうお休み」 そう言って布団を掛けなおしてやると「お休みなさい」と言って姫子は目を閉じた。 寝つきの良い姫子はすぐ夢の中へ。 幸せそうな寝顔。 この子もまた記憶の片隅にあるかつての姫子と同じく、太陽のような輝きを放つ美しい女性に成長するのだろうと思う。 そしてその姿を目に浮かべるとその日が待ち遠しくて堪らなくなる。 しかしその反面今の姫子も子供らしくゆっくりでいいからスクスクと育ってほしいとも思う。 「好きよ、姫子」 そんな幸せを噛み締めながら、眠る幼い姫子の頬に口付けた。 甘ーーーい! -- ちび姫子の妄想は止まらない…。 屋敷も静まり返った夜更け。 仕事を終えた乙羽は自室でその日の仕事の日報を纏めていた。 すると、トントンとノックする音が。 「乙羽さん、入っても大丈夫かしら?」 「え?あ、はい。大丈夫ですよ、お嬢様」 千歌音の声にペンを止め、振り返ると千歌音が部屋へと入ってきた。 「どうなさいましたか?」 「ちょっと手伝ってもらいたいのだけど良いかしら?」 そして千歌音の後ろを連いて歩くと着いたのは厨房だった。 「え?ケーキ…ですか?」 こんな真夜中になんだろうと尋ねると千歌音の返事に驚いた。 用意された材料を見てみれば確かに所狭しとケーキの材料たちが。 「ええ、今日街に出て姫子に言われてしまったの。私と一緒に手作りケーキを作りたいって。 でも私お菓子作りはいつも乙羽さんに任せていたから、上手く作れるか不安で」 困ったように笑いながら乙羽と向き合う。 一瞬姫子という名にぴくっと反応するが、千歌音のその表情に「ああ、この方はいつもそうだ…」と、乙羽は思う。 「本当は1人で練習しようかと思ったんだけど…乙羽さんがいてくれた方が安心かなって」 表では文武両道、才色兼備の誰もが羨む完璧な人だと思われてる。 でも、その裏ではその期待に応える為に人目のつかないところで地道にコツコツと努力が出来る方なのだと。 「だから、手伝ってもらっても良いかしら?」 だから今回もあの小さな想い人の期待にこうやって私を頼りにしてきたのだろう。 それをとても誇らしく思える。 両手を合わせて恥ずかしそうにお願いする千歌音に、乙羽は我欲を捨て「はい、勿論です」と嬉しそうに頷いた。 翌日…。 「じゃあ、姫子ここにバニラエッセンス入れてくれる?」 「はーい♪」 仲良く肩を肩を並べてケーキ作りに励む2人を乙羽は影からじっと見守っていた。 我欲を捨てたとは言え、親子のような2人の後姿を見てるのは少々複雑な気分だった。 手際よく作っていき、厨房にスポンジケーキの焼けた甘い匂いが漂う。 千歌音がキレイにホイップクリームを塗り、姫子がフルーツを盛っていく。 最後に慎重に板チョコと動物の飴細工をのせようやく完成した。 「わぁーい!出来たぁw」 両手をあげ喜ぶ姫子。 そんな姫子を「良かったわね」と千歌音は頭を撫でてやる。 何事もなく無事に作り終え 、乙羽はため息をつきそっとその場から離れようとした。 すると「私乙羽さん呼んでくるー!」と姫子の声が。 慌てて偶然ちょうど厨房の傍を通り掛かったように振舞う。 「あ、乙羽さん!」 「あら、どうなさいましたか?来栖川様」 「こっち来て!こっち!」 グイグイと小さな手に引かれ厨房へ。 千歌音と目が合いちょっと気まずそうに苦笑いをするが、千歌音はニコニコと笑っている。 「見て見て!千歌音ちゃんと一緒に作ったの!」 さっきまで完成までを見守っていた2段重ねのケーキの前まで連れてかれ、「まぁ、とてもお上手に出来たんですね」と言おうと口を開いたがケーキを見た瞬間驚き口元を押さえた。 白いケーキにのせられた板チョコ。そこには…。 『いつもありがとう。乙羽さん』 とカクカクだが頑張って書いた痕跡のある姫子の字で書かれていた。 「千歌音ちゃんと一緒に乙羽さんのために作ったのぉ!」 ぴょんぴょん跳ねながら言う姫子。 予想してなかった自分へのサプライズに嬉しいのと驚いているのが合わさって思わず目頭が熱くなる。 すると千歌音がそっと言葉の出ない乙羽に近づき耳打ちをする。 「ごめんね乙羽さん、手伝ってもらったのに。姫子が初めて作るケーキは乙羽さんにって決めてたみたいなの」 「え?来栖川様が?」 「ええ」 千歌音が頷くと姫子が心配そうな顔で自分を見上げている。 「…乙羽さんケーキ嫌い?」 涙する乙羽に勘違いしてしまっているようだ。 乙羽は涙を拭いて「いいえ、大好きですよ」と返すと姫子の顔がぱあっと明るくなる。 手に用意していたフォークを渡し「食べてみて!」とお願いする。 乙羽はケーキの端っこをフォークで掬い上げ、ぱくりと口に含む。 噛めば噛むほど口の中に広がるクリームの味。 「おいしーい?」 千歌音に抱っこされ、わくわくしながら聞いてくる姫子。 昨晩千歌音に教えたとおりに作られたケーキ。美味しくないわけがない。 だけど、2人の気持ちの込められた分だけ甘みがましてとても美味しく感じる。 「ええ、とっても美味しいですよ」 -- ちび姫子が千歌音ちゃんに質問があるそうです。 自室で読書中。 乙羽に淹れてもらった紅茶を啜っていると、トコトコと小さな足音が。 「ねーねー千歌音ちゃん」 「ん?なあに?姫子」 姫子の呼びかけに読んでいた本を閉じ、姫子を抱き上げ自分の膝に置いた。 自分を見つめるくりくりした目に思わず笑顔になる。 「『けっこん』ってなあに?」 「え?結婚?」 驚く千歌音にこくんと姫子は頷く。 読んでいた絵本にでも書いてあったのだろうか? しばし窓の方を見ながら幼い姫子にも分かり易い言葉を言葉を考える。 「結婚はね、『好きな人とずっと一緒にいてください』ってお約束することよ」 そう向き合って言うと千歌音の言葉に姫子は「へえ~!」ときらきらと目を輝かせる。 「姫子は誰と結婚したい?」 そんな素敵な顔を見せられてはこう聞かずにはいられない。 すると姫子は両手をあげ「千歌音ちゃあん!」とすぐ答えた。 子供らしい素直な反応。 期待してたとは言え実際にそう言われ嬉しさの余り自分の頬が熱くなるのが分かる。 姫子が大きかろうが小さかろうが姫子は千歌音の大事な姫子に変わりない。 ああ、幸せだなぁ… そう千歌音が感動の海に浸っていると姫子は笑顔のまま話を聞いてとばかりに両手をぶんぶん振りだす。 「あと乙羽さんもー!」 「…え?」 姫子の言葉に一気に現実に戻された。 なぜ乙羽さんの名まで?そう思っていると姫子の暴走はさらに続く。 「あとマコちゃんも!」 満面の笑みで言う姫子。 おろおろと「あのー姫子…?」と声を掛けるが、幼女姫子は実に楽しそうである。 「あとねー、んとねー!」 「……」 指を折りながら一生懸命お友達の名前を挙げる姫子に千歌音完全に沈黙。 どうやら結婚は1人の人としか出来ない事を言い忘れてしまったせいで自分の好きな人の名前をいっぱいあげてるようだ。 「あとさんじぇすととねー。あれ?千歌音ちゃんどおしたの?」 「いや、いいのよ…優しい子に育ってくれて嬉しいわ」 自分の名前を一番に挙げてくれたとは言え、少々肩を落とす千歌音ちゃんなのでした。 頑張れ千歌音ちゃん!
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/4221.html
《巫女の試練》 装備魔法 「白魔導士ピケル」「黒魔導師クラン」にのみ装備可能。 装備モンスターの攻撃力は、お互いの魔法・罠ゾーンのカード1枚につき 300ポイントアップする。 装備モンスターがレベル5以上のモンスターを戦闘によって破壊したターン、 装備モンスターとこのカードを生け贄に捧げる事で、 「白魔導士ピケル」は「光の巫女-ピケル」を、 「黒魔導師クラン」は「闇の巫女-クラン」を 手札またはデッキから1体特殊召喚する。 part16-623 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mikoryu/pages/114.html
【巫女名】ネフェルティア=イチイタウイ 【出身地】エジプト(自称) 【身長】166cm 【体重】55kg 【年齢】不詳 【3size】94/62/90 【一人称】私(わたくし) 【血液型】不明 【好きな食べ物】ビール 【イメージカラー】夜空のような藍色 【アライメント】中立・中庸 【所属組織】『モノリス』 【最大シンクロ率】100% 【私服】黄金とラピスラズリの装飾で彩られた古代エジプト風の衣装、両腕にハヤブサの翼の刺青、涙を拭うハンカチ 【巫女装束】同上 腰まで届くビロードのように滑らかな青みがかった黒髪と褐色肌が特徴の女性。いつもメソメソと辛気臭く啜り泣いている。丁寧なですます口調で喋り、口癖のようの「可哀想過ぎます……」とよく呟いている。 常にあらゆるものに憐憫しており、特に巫女に対しては「決して終わらない不毛な戦いに身を削られている哀れな存在」と勝手に重い同情を向ける。 また被害者意識が強く、彼女の中で一番「かわいそう」なのは自分自身なので絶対に自らの非を認めようとせず相手に理不尽な糾弾を浴びせることに疑問や躊躇はない。 いつから巫女として活動しているのか不明。しかし現在世界から断絶状態にあるエジプトについて学会でも少数の学者にしか知られていない情報を何故か詳しく把握していたり、奪還に意欲を見せるなど浅からぬ因縁を伺わせている。 【神名】ネフティス 【権能】冥神葬送(ネベトフゥト・ドゥアトスナイル) ネフェルティアからこぼれ落ちた涙がナイル川の奔流となり敵を呑み込む。水中はこの世と冥界の境目となっており、催されている兄神オシリスの葬儀へ強制的に参列させて最終的に殉死させることで冥界に堕とす。 水面に脱出すれば逃れることはできるが水中では黒い水が重くのしかかって沈み続け、黒いジャッカルやアメミットを始めとする怪物や死霊が絶え間なく襲い来るので困難を極める。 【信仰度】少なくないエジプト奪還派から熱狂的な支持を受けている。
https://w.atwiki.jp/fujitora/pages/106.html
【登録タグ SAI お絵かき講座 ひぐらしのなく頃に ライナーガオー 動画 描いてみた】 【【描いてみた】神無月のひぐらし-リテイク-【ひぐらし+神無月の巫女】】 作者名:ライナーガオー コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/6war/pages/553.html
概要 巫女位とは、クレアムーンに存在する地位の1つで、主に内政に関わる役職。 後のクレアクライシスでも使用されていたが、その意味付けはクレアムーン時代と異なっている。 クレアムーン時代における巫女位 クレアムーン国は、同時代の他国と違い、政治に関してはまだ未発達な(悪い言い方をすれば、蛮族的な)呪術に頼った体制であった。 記録には、「巫女が神託を受けた」となっているが、これは、おそらくは占いの類であったと思われる。 後の研究により、クレアムーンの国政は、20名ほどで結成された神官が全てを受け持っていたことも判明した。 以上のことから、天候や吉凶といったことは巫女が占いで、税率や徴兵といった現実的なことは神官が会議で決め、それら全てを神威巫女が「神託を受けた」という形で民衆に発表した、と推測される。 神威巫女 全ての巫女の頂点に立つ、他国でいうところの国王的な地位。 物見巫女 聖都クレアにて、天候などを占う。 戦巫女 武将位の女性版、自ら武器をもって戦う者、知略をもって作戦をたてる者など、役割は様々であり、他国の「女将軍」に値する。 社巫女 各村(クレアムーンは都市のことを村と呼ぶ事が多い)に配置されている。人々の意見を聞き、中央へ報告、また中央から発表されたことを村人に伝える役目を持つ。他国でいう村長、領主に近い存在。 クレアクライシス時代における巫女位 アレシア連邦の一員だった時代を経て、クレアムーンには武将位を代々輩出することによって独自の実力を付けた一種の封建領主や、都市部に居住する外国人・商人などの新興勢力が出現した。また、第1次クレア独立戦争の敗北によって多数の神官・巫女が殺害された影響もあり、クレアムーン時代と比較して神官・巫女の政治的影響力は相対的に低下していた。 やがて、第2次クレア独立戦争前に行われた同国の政治改革によって、巫女位を持たない人物が同国の統治機構に参画することが公に認められるようになった。 神威巫女を頂点とする巫女位所有者の階層構造はそのまま残され、巫女位所有者の一部はクレアクライシスの統治機構に参画し、巫女位を持つ者はその宗教的権威と個人的素質(教養・人格など)によって尊敬を集めるなど、クレアムーン時代の巫女と連続性が保たれた面が存在する点には注意が必要である。しかし、クレアムーン時代の政治では大原則とも言えた「巫女位所有者=統治機構の一部」という図式が崩れたことの影響は大きく、クレアにおける巫女は「神託によって国を動かす存在」から「宗教的権威を持った女性のエリート集団」へと変質していくこととなる。 関連項目 武将位 クレアムーン クレアクライシス The End of ELEGY
https://w.atwiki.jp/jyugoya/pages/77.html
#blognavi ライト最終決戦第2弾 水の巫女VSイイコ より芝村氏のコメント抜粋 罠: ちなみに罠はありませんよー。 芝村@大絢爛舞踏祭 2005/12/16 16 43 カテゴリ [ブログコメント集] - trackback- 2006年03月12日 11 01 02 #blognavi
https://w.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/pages/238.html
神無月の巫女 エロ総合投下もの 幸せ家族計画 初めてのお留守番 「それじゃあ行ってきます。」 「乙羽さん、子供達の事お願いしますね。」 姫宮邸の大きな玄関の前で、姫子と千歌音を見送る乙羽と子供達。 「お嬢さま達の事は任せて、ごゆっくりなさって来てください。」 そう言って乙羽は2人に微笑みかけた。 「ありがとうございます、乙羽さん。雛子、千羽の事お願いね。」 「うん、行ってらっしゃい。お母さん、ママ。」 「千羽、おいで。」 姫子は見送りに来た雛子の後ろにいる千羽を呼んだ。 雛子の後ろで不安そうに隠れるその姿に、姫子はなおさら後ろ髪を引かれる思いだった。 千羽は寂しそうに、姫子のもとに駆け寄ってくる。 「乙羽さんとお姉ちゃんがいるから大丈夫だよ。いい子にしてたら、お土産も買ってくるからね。」 姫子は千羽の綺麗な黒髪を撫でながら、優しく微笑む。 「うん…」 千羽はか細い声でそう言うと首をこくりと頷かせた。 「さあお二人とも、そろそろお出にならないと。」 「そうですね…さあ、姫子行きましょうか。」 千歌音は腕時計を見て、姫子に声をかけた。 「うん…じゃあ行ってくるね。」 姫子と千歌音は三人に見送られながら姫宮邸をあとにした。 2人の姿が見えなくなり、乙羽は大きな扉を閉める。 「……?」 振り返った乙羽の視界に、千羽の顔が入る。 その顔はどこか寂しそうだった。 「…千羽、お姉ちゃんと遊ぼう!」 雛子もその様子に気づいたのか、千羽に明るい声で話しかけた。 「うん…」 雛子は千羽の小さな手をとって、2人のために用意された子供部屋に向かう。 乙羽は先ほどの千羽の様子が気になり、その後ろ姿をただ黙って見つめていた。 「……」 「…こ…姫子?」 「えっ、あ…何、千歌音ちゃん?」 千歌音に声をかけられ、姫子は慌てて顔を上げた。 どうやら、歩きながら考えごとをしていたらしい。 「そんなに気になる?あの子達の事。」 千歌音は少しばかり苦笑いしながら、姫子に問いかけた。 「あ…あのね…」 どうやら千歌音には、全てお見通しのようだ。 「千羽の事でしょう?」 「……うん。」 実は千羽にとって、今日が初めてのお留守番だった。 乙羽と雛子がついているから、安全の面では問題はないだろう。 しかし千羽はまだ幼いのだ。 普段は母親である姫子にくっついて、離れようとはしない。 容姿は千歌音にそっくりなのに、性格はまるっきり違う。 555 :幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22 16 35 ID cuqztI+m 554 続き 泣き虫で大人しく、人見知りが激しい千羽。 姫子は心配で仕方ないようだ。 「そうね…確かに心配ね。」 乙羽に預けていれば、何も問題ないだろう。 雛子だっているのだから。 だが、一つだけ心配が2人にはあった。 それは…。 「乙羽さんとは今日が初対面なのよね…」 「千羽、何して遊ぼうか?」 「……」 雛子は千羽に話しかけるが、先ほどからずっとこの調子だ。 部屋に用意された沢山の玩具や絵本は、姫宮邸に遊びに来る孫たちにと千歌音の両親が用意してくれたものだった。 普通の子供ならきっと喜ぶだろうが、千羽はいっさい見向きもしない。 「じゃあ…お庭で遊ぶ?」 「……」 千羽は黙ったまま、首を横に振った。 「う~ん…あ!じゃあ、お家の中でかくれんぼする?」 「…かくれんぼ?」 「うん、ここのお家なら広いし…ね。」 雛子は何度か姫宮邸に来て、ここで遊んだ事もある。 千羽が産まれたことで、最近は来ていなかったが。 「じゃあ、お姉ちゃんが鬼になるから千羽は隠れてね。」 「う…うん…」 「い~ち…に~い…」 雛子が壁に向かって目を瞑り数えだすと、千羽は慌てて立ち上がり部屋から出ていった。 千羽は小さな体でトコトコと走り、隠れられる場所を探す。 いくら家の中とはいってもこの広さだ。 部屋は数え切れないほどあり、入ろうとすると部屋には数人のメイド達が仕事をしている。 人見知りの千羽が入れるはずがない。 「どうしよう…お姉ちゃんに見つかっちゃう…」 千羽の心が再び落ち込んできたその時、どこからか微かに甘くいい匂いがした。 「…お母さんが作ったお菓子と同じ…」 それはどこか、母である姫子が作ってくれるお菓子と同じ匂いがした。 千羽は隠れることなど、すっかり忘れて匂いのもとを辿っていく。 すると、少しだけ開いた扉から僅かに明かりがもれていた。 千羽はそっと扉の隙間から部屋の中を覗き見ると、そこはどうやら厨房のようだった。 辺り一面に、甘い香りが漂っている。 そして厨房にはたった1人、千羽の見覚えのある女性が黙々と作業をしていた。 (あのひと…たしか、乙羽さんだったかな…?) 「さて…あとはケーキが焼けるのを待つだけ…?」 乙羽はひと通りの作業を終えると、扉の向こうから誰かの視線を感じて振り返った。 「誰です、そこで見ているのは…!千羽お嬢さま‥!?」 556 :幸せ家族計画 初めてのお留守番 ◆M2vRopp80w :2008/10/27(月) 22 43 51 ID cuqztI+m 555 続き 乙羽は驚いて、急いで扉を開ける。 「…!?ご、ごめんなさいっ…!」 そこには覗いていたのが気づかれたことに驚き、その場から逃げようとする千羽がいた。 「千羽お嬢さまっ…!」 乙羽が呼び止めると、千羽はゆっくりと振り返る。 その姿はまるで、いまから叱られるのを恐れている子供のようだった。 「よろしかったら、中に入ってご覧になられますか?」 乙羽は千羽に優しく微笑みかけた。 「あ…えっと…その…」 てっきり叱られると思っていた千羽は、戸惑っているのかモジモジしながらスカートの裾を握りしめている。 「さあ、どうぞ中へ…」 「…いいの?」 不安げな瞳をこちらへ向ける千羽。 「ええ、そんな事で怒ったりしませんから安心してください。」 乙羽がそう言うと少し安心したのか、千羽の表情がわずかに和らいだ。 「いないなぁ…どこに行ったんだろ…?」 雛子は先ほどからずっと千羽を探していたが、どこにも見当たらない。 姫宮邸に何度か来ている雛子には、見つけられる自信があった。 だが、どれだけ探しても千羽を見つけらない。 いったいどこに行ってしまったのか…。 「……?」 雛子がしばらく廊下を歩いていると、誰かの話し声が聞こえてきた。 長い廊下の先にある扉から、わずかに明かりがもれている。 雛子が急いでそこへ走っていくと、そこには…。 「千羽…!」 「あ、お姉ちゃん…!」 千羽は乙羽の側で椅子に座り、楽しそうに笑っている。 「‥な、何してるの?」 「乙羽さんがお菓子作ってるとこ見てたの…すごいんだよ!ほら、お姉ちゃんもおいでよ。」 千羽は、すっかりかくれんぼの事など忘れているようだった。 厨房のテーブルには焼き上がったばかりのケーキと、さまざまなトッピング用のフルーツなどが並べられている。 「わぁ…」 見たことがないような、楽しそうな笑顔を見せる千羽。 「乙羽さん、これは何に使うの?」 「ああ…これはですね…」 千羽は乙羽が作るお菓子に、夢中になって見入っている。 (そんな楽しそうな顔…私だって見たことないのに…) 2人で楽しそうに笑っている姿を、雛子は複雑な気持ちで見ていた。 「さあどうぞ、お召し上がりください。」 テーブルには、美味しそうな乙羽特製のケーキと紅茶が並べられている。 「いただきます。」 雛子と千羽は、できたてのケーキを一口ほおばった。 「おいしい…!お母さんのケーキと同じ味がする。」 それもそうだろう。 姫子と同じ味が出せるのは、作り方を教えた本人である乙羽だけだ。 母親を思い出させる乙羽のケーキは、先ほどまで沈んでいた千羽を魔法のようにあっという間に笑顔にさせた。 「ふふっ、ありがとうございます。まだ沢山ありますからね。」 自然と乙羽の頬も緩んでしまう。 容姿は幼い頃の千歌音にそっくりなのに、子供らしく笑顔を見せる千羽が可愛らしく思えた。 思えば、幼い頃の千歌音は我が儘も言わず、姫宮家の令嬢として恥ずかしくないように躾られていた。 ピアノや茶道、習い事も数多く普通の子供のように友達と遊ぶこともなかった。 そんな千歌音にも周りを唯一困らせた事があった。 それは姫宮邸の庭にある大きな木に登ることだった。 気持ちよさそうに村を眺める千歌音に、乙羽は憧れて一度だけ登ったが、降りる事が出来ず大騒ぎになった。 あれ以来、千歌音があの木に登ることは無くなってしまった。 もし自分が登らなければ、千歌音が唯一安らげる場所を奪うことはなかったのだろうか。 いまとなっては、千歌音にはそれ以上に安らげる場所ができたが‥。 「おいしいね、お姉ちゃん。」 「う、うん‥あ、千羽、ケーキついてるよ。」 「え?どこぉ‥」 雛子が千羽の口元についた、ケーキの屑を取ってあげようと手を伸ばしたが‥。 「千羽さま、ほら取れましたよ。」 乙羽はハンカチを取り出して、千羽の口元を拭いてやる。 「あ、ありがとう‥」 千羽は照れくさそうに、乙羽にお礼を言う。 「………」 雛子は伸ばしかけた手を、つまらなさそうに引っ込めた。 「ね、乙羽さんも一緒に遊ぼうよ。」 「え‥私もですか?」 「うん、ね。いいでしょ、乙羽さん。」 千羽はすっかり乙羽に懐いてしまったようだ。 「そうですね、仕事が終わったらいいですよ。」 「本当?絶対だよ。雛子お姉ちゃん、いいよね。」 「……しらない‥」 「えっ…」 「2人で遊べば…私…もう千羽の事なんてしらないっ…!」 雛子は怒ったようにソファーから立ち上がり、千羽を置いて部屋から出て行った。] 「お姉ちゃん…?」 千羽は雛子が怒ったことに戸惑った。 いつも千羽に優しくてくれる雛子が、千羽に怒るなんて。 千羽の顔からは笑顔が消え失せ、瞳には今にも溢れそうなほど涙を浮かべている。 「千羽、お姉ちゃんに何か悪いことしたかな…?」 「千羽お嬢さま…」 「…あっ!」 「どうかなさいましたか?」 千羽は突然、何かを思い出したように俯いていた顔を上げた。 「お姉ちゃんに、あやらなきゃ…!」 「ち、千羽お嬢さま…どちらに‥?」 千羽は慌てたように、雛子の後を追いかけた。 (私‥なんであんな事言ったんだろ‥) 長い廊下を歩きながら、雛子は落ち込んでいた。 自分でも信じられなかった。 大切な妹である千羽に、あんな事を言うなんて。 雛子が起こったのは、かくれんぼをすっぽかされたからではない。 自分の前で乙羽に笑顔を見せる千羽に対して怒ったのだ。 それは明らかに、乙羽に対してのやきもちだった。 (でも‥千羽が悪いわけじゃないのに…) 雛子は千羽が産まれた時、とても嬉しかった。 初めて出来た妹。 泣き虫でか弱い妹を、いつも守ってきたのは自分だ。 なのに乙羽はあっという間に、千羽の心を掴んでしまった。 それを見ていた雛子は、面白いはずがない。 とはいえ、千羽を傷つけてしまった事は間違いない。 (やっぱり、戻って千羽にあやまらなきゃ…) 雛子が足を止めて、千羽のもとに戻ろうとした。 「雛子お姉ちゃんっ…!」 「ち、千羽…!?」 突然聞こえた声に後ろを振り返ると長い廊下の向こうから、千羽が雛子のもとに一生懸命走ってくる。 「千羽っ…!」 おもわず雛子も千羽のもとに駆け寄ろうと走り出したその時…。 「千羽っ…走っちゃだめっ!」 「えっ、きゃあっ…!」 雛子しか目に入っていなかったのか、千羽は廊下にある棚にぶつかってしまった。 その振動で棚に飾られていた、高価そうな花瓶がぐらりと傾いた。 「あ…っ…」 「千羽っ…危ないっ!」 “ パリイィィン! ” 花瓶が割れたその音は、姫宮邸の廊下に大きく響いた。 「いまの音は…!?」 客間にいた乙羽は、その音を聞いて慌てて廊下に飛び出した。 「ごめんなさい、花瓶を割ったのは私です‥。」 乙羽の前で謝る雛子。 乙羽が音を聞き、駆けつけた時には廊下には割れた花瓶と側に立ちすくんだ雛子しか居なかった。 今は乙羽が事情を聞くため、客間に呼ばれていた。 広い客間には乙羽と雛子だけしか居ない。 「本当に雛子さまが割られたのですか?」 「はい‥」 乙羽はじっと雛子の瞳を見つめる。 容姿は姫子にそっくりな顔立ち、大きな瞳と紅茶色の髪、最近ますます姫子に似てきた雛子。 いつもはおてんばで明るい雛子の表情は、まるで大切な何かを守るように意志の強さが表れているのを乙羽感じた。 「雛子お嬢さま、それは…嘘ですね。」 「っ…嘘なんかじゃないよ…っ!」 「なら、どうしてそんなに慌てるのですか?」 「そ、それは…」 雛子の声がだんだんと小さくなっていく。 乙羽は、雛子の言っていることが嘘だと最初からわかっていた。 普段、嘘をついたことがない正直な雛子が嘘をつくとすぐわかる。 そんなところまで誰かにそっくりだった。 「本当だよっ…!本当に私がっ…」 「お姉ちゃんを怒らないでっ…!」 雛子が大きな声を上げて、乙羽に訴えていると千羽が部屋へ駆け込んできた。 「千羽っ…どうして‥!」 「千羽お嬢さま…」 「お姉ちゃんは悪くないのっ!花瓶割ったのは千羽なの…」 千羽は瞳に涙を浮かべて本当の事を全て話した。 「わかっていますよ、最初から‥」 「えっ…?」 雛子が嘘をついているのは、乙羽にはお見通しだった。 確かに雛子はおてんばだが、人を困らせたり嘘をついたことがない事は乙羽もよく知っている。 そんな雛子が嘘などをつけばすぐにわかった。 雛子が誰かを庇おうとしている事も。 「乙羽さん、千羽を叱らないで。私が千羽にあんなこと言ったから…」 「違うよっ…千羽がかくれんぼしてたのにお姉ちゃんのこと忘れてたから…」 互いに庇い合う2人を見て、乙羽は間違いなく千歌音と姫子の子供だと思った。 きっとあの2人も同じような立場なら、きっと互いに庇い合うかもしれない。 「確かに花瓶を割った千羽お嬢さまはいけませんね。」 「っ…」 「ですが、雛子お嬢さまも同じです。」 「お姉ちゃんは悪くないよっ…!」 「いいえ‥確かに雛子お嬢さまも悪いです。だって嘘をつかれたのですから。」 「嘘‥?」 「はい。雛子お嬢さまが千羽さまを庇おうとするお気持ちはわかります。ですが、それでも嘘をつくのはいけません。それは相手のためにもなりませんし、逆に大切な方を傷つけてしまうかもしれませんよ。」 乙羽の言葉を聞き、雛子は横にいる千羽を見る。 相手のためを思うなら、正直に本当の事を話さなければ相手も自分も傷つくはめになる。 現に千羽はいまにも泣き出しそうだ。 千羽のためにと思っていたことが、千羽を逆に傷つけてしまっていたかもしれない。 「嘘ついてごめんなさい…乙羽さん、ごめんね‥千羽。」 「ううん…千羽も。ごめんなさい、お姉ちゃん。」 雛子と千羽は笑いあった。 「あ…でも、どうしよう…花瓶。」 雛子が不安そうに乙羽に視線を向ける。 「そうですね、ちゃんと正直にご両親や旦那様方に謝られたら、きっと許してくださいますよ。」 普段、躾に厳しい旦那様や両親もきっと謝れば許してくれるだろう。 大事なのは気持ちの問題なのだ。 「ですが、お二人をご両親からお預かりしている身ですから…ちゃんと罰を受けていただかないと…」 乙羽は千歌音と姫子から、悪い事をしたらちゃんと叱ってほしいと言われていた。 保護者として、2人を躾るのは当然の役目だ。 「ば…罰…?」 「はい。そうですねぇ…どんな罰にいたしましょうか…」 乙羽は2人の様子を伺いながら、少しいじわるそうに考えた。 「う…」 「ふふっ…では、お二人にはこの家のお掃除を手伝ってもらいましょうか?」 「え…お掃除?それでいいの‥?」 「はい。」 たかが掃除とはいえ、この広い姫宮邸だ。 3人で掃除するのが大変な事は2人にもわかるはずだ。 雛子と千羽は互いに顔を見合わせる。 「よ…よしっ!千羽、掃除がんばろう。」 「うんっ、お姉ちゃんとがんばるっ。」 はりきる2人の様子が可愛らしくて、乙羽はクスッと微笑んだ。 「さあ‥お二人とも、お掃除始めましょうか。」 「はーい。」 3人の元気な声が客間に響く。 これなら夕暮れ頃にはきっと終わるだろう。 (きょうの夕食は腕をふるわないと…) 疲れてお腹をすかせるだろう2人のために、乙羽は夕食の献立を考える。 「乙羽さ~ん、早く、早く!」 「はい、いま行きますよ。」 2人に急かされながら、乙羽の声は楽しそうにはずんでいた。 「ちょっと遅くなっちゃったね。」 「そうね、子供達まだ起きてるかしら…」 姫宮邸への帰り道、辺りはもうすでに真っ暗だ。 姫子と千歌音は腕を組み、涼しい秋の夜風を感じながら仲むつまじく歩く。 「子供達、喜ぶかなぁ…」 姫子の手には、子供達のために買ったお土産が入った紙袋が下げられている。 「あと乙羽さんにもお礼言わなきゃね。」 「ええ。」 こうして2人きりで過ごせるのも、乙羽が子供達を預かってくれたおかげだ。 「あ…」 「まだ明かりがついてるわね、まだ起きてるのかしら‥?」 2人が歩いていると、見えてきた姫宮邸から明かりがついているのが見えた。 「ただいま帰りました。」 姫宮邸の玄関の扉を開け、中に入るが誰も来ない。 「……おかしいわね、いつもなら乙羽さんが出迎えるのに…」 他のメイド達はもう休んでいる頃だろうが、いつもこの時間帯は必ず乙羽は起きている。 姫宮邸のメイド長である乙羽はこの屋敷の責任を任されている。 乙羽はいつも、戸締まりの確認や見回りなどで夜遅くまで起きていた。 もちろん見送りや出迎えなどは一度も怠ったことはない。 「乙羽さん、居ないの?」 千歌音が中に進みながら、声をかける。 客間を覗くが、やはり誰も居ない。 「どうしたのかしら…?」 「もしかしたら、子供部屋かな?」 姫子は客間から離れた、子供部屋へ向かうと扉から、わずかに明かりがもれている。 「やっぱりここに…」 姫子はドアを小さくノックして、そっと扉を開けた。 「ただいま、みんな…‥?」 「姫子、どうしたの?」 子供部屋に後からやってきた千歌音は、入り口の前で扉を開けたまま立ち止まっている姫子に声をかけた。 「しーっ…」 「…?」 姫子は千歌音の方を向いて、口に人差し指をあてて静かにと促した。 「あ…」 何事かと千歌音が部屋を覗くと、雛子と乙羽、そして2人の間に千羽が挟まれるように3人とも眠っている。 「珍しいわね、あの乙羽さんが。」 「うん、もう少し寝かせてあげよう。」 2人はふふっと笑い合うと、3人に風邪をひかないように毛布をにかけてやった。 「おやすみなさい。」 「ご苦労さま、乙羽さん。」 子供部屋の明かりを消し、静かに扉をしめた。 川の時になって眠る3人。 その寝顔はとても幸せそうだった。 終わり。
https://w.atwiki.jp/kannnaduki-no-miko/pages/27.html
神無月の巫女 エロ総合投下もの 姫千歌   「千歌音ちゃん…!」 白昼堂々、交差点の真ん中で抱き合っているのに、人の目なんて気になりもしなかった。 姫子は千歌音の細い身体をぎゅっと力を込めて抱きしめなおした。 「姫子…ずっと、待っていたのよ」 耳元で千歌音の声が震える。ため息と同時に感情も吐き出してしまったような、そんな声に 背筋がゾクゾクした。 背中に千歌音の腕を強く感じる。 嬉しい。触れ合って居られる事が、ようやく巡り合えた事が、何よりも嬉しかった。 「千歌音ちゃん……おかえりなさい」 もう、姫子はすべてを思い出していた。 前世も、最愛の人の事も、どうしてそんな大切な事を忘れてしまったのかも。 肩に、こつんと千歌音の額を感じた。甘えるようなその仕草がなんだか可愛くて、嬉しかった。 「ええ、ただいま、姫子。…逢いたかったわ」 「千歌音ちゃ――あれ?」 姫子は千歌音の肩に手を置いて身体を離すと、千歌音を上から下までまじまじと見詰めた。 切れ長の瞳に、お人形さんのように整った綺麗な顔。柔らかそうな白い肌に、腰より長い 艶々の黒髪。 「姫子?」 「千歌音ちゃん――なんだか、縮んでない?」 くすり、と笑う千歌音は、確かに千歌音そのものだったのだけれど。 「同じ村に住んでたんだ…」 姫子は、千歌音に案内されて場所を移した豪邸の前で、呆然とため息をついた。 こんなに近くに住んでいたなんて。しかも、村で知らないものが居ないほど有名な姫宮家の お嬢様だったなんて。 「なのに、姫子ったら全然探し出してくれないのだものね」 千歌音が少し拗ねたように笑いながら、大きな門を開ける。しかしそれは千歌音にも同じ事が 言えるはずだった。 「千歌音ちゃんだって…」 私に気付かなかったんだから、おあいこじゃない。そう言おうと思ったけれど、千歌音の 楽しげな顔を見てやめた。それに、『探し出してみせる』と言ったのは紛れもなく姫子だったから。 「…でも、仕方ないわね。ちょっと遅れてしまって、同い年にはなれなかったのだもの」 「遅れてって――」 どういうこと?尋ねようとした言葉は、出迎えのメイドさんたちに遮られた。 「お帰りなさいませ、お嬢様。…そちらの方は?」 「ええ。こちらは来栖川姫子さん。私の大切なお客様よ。音羽さん、来栖川さんと大切な話が あるの。お茶は要らないわ」 言外に近寄らないように、と言い含めて千歌音は颯爽と屋敷の奥に歩き去っていく。音羽や メイドたちにぺこりと頭を下げると、姫子も千歌音に手を引かれて、その後に続いた。 カチャ、と部屋の鍵を回して、次の瞬間には姫子は千歌音を再び抱きしめていた。 「千歌音、ちゃん…!」 「あっ。姫子…」 首筋と腰に手を当てて、強く強く引き寄せる。艶々の黒髪に頬擦りして距離を詰めて、できる 事なら間に何も無い一つの存在になれたらいいのにと思った。 どんなに抱きしめあっても、触れ合っても、足りない。 再会できた喜びと、愛しさと、嬉しさが全身を満たしていく。同時に、想い人が近しい存在に なってはじめて、これまでの渇望が抑えきれないほどに表面に出てくるのを姫子は感じていた。 好き。 愛しい。 そんな言葉じゃ、全然足りない。 「姫……んっ」 少し身体を離してこちらを見上げてきた千歌音に、姫子は噛み付くようなキスをした。 再会した瞬間から、ずっとこうしたかった。 千歌音ちゃんとなら、誰になんて言われたって構わない。 そう思っていたのは――今でもそれは変わらないけれど――たしかに本当のこと。だけれど、 だからといって進んで見世物になる気も無かったし、そんな千歌音を誰にも見られたくないという 独占欲もあったから、ずっと我慢していたのだ。 触れ合った唇から、全身に喜びと感動が広がっていく。 ――本当に、確かに、千歌音ちゃんはここに居る。 唇を割って舌を差し入れると、熱い千歌音のそれがおずおずと応えて来た。 舌を絡めて、歯列をなぞって、歯茎の柔らかい部分を愛撫する。舌の付け根のあたりを くすぐると、姫子の服を掴む千歌音の手にぎゅっと力が入った。 甘い、唇。千歌音もそう感じてくれているのだろうか。 交換する唾液も甘くて、こくんと喉を鳴らして飲む千歌音に愛しさが募った。 唇の隙間から、角度を変えて口付けを交わすたびにいやらしい水音が部屋に響いて、 だんだんと気分が高まっていくのを感じていた。 目を開けて、唇を離す。 「んっ。…あ、は…ぁっ…。姫…子……」 千歌音がうっとりと姫子を見上げてくる。頬が上気していて、年下のはずなのに艶っぽかった。 こんな千歌音ちゃんを誰かに見せてあげるなんて、冗談じゃない。 念の為に、と姫子はカーテンを引いた。 「千歌音ちゃん…ずっと会いたかったよ。この四年間、ずっと待ってた。誰なのかも分からない けど、顔も覚えてなかったけど探してた。会えて、嬉しい…」 「私なんて、生まれてからずっと貴女を…姫子を待っていたのよ。月に居た時間も合わせたら、 二十年になってしまうわね」 待っていた時間が長いほうが想いが強い、なんて事はないと思うけど、なんだか得意気に 千歌音は言った。 「あっ、ずるい。それだったら私だって生まれたときから千歌音ちゃんを待ってたんだから、 二十年だよ」 そう言えば、千歌音ちゃんは今何歳なんだろう、と姫子は首を傾げた。 初めて会った時と同じくらいに見えて、だからかほとんど違和感が無い。最後に会ったあの 時のままだ。違和感を感じるとすれば、それは姫子が大人になってしまったからなのだろう。 「覚えていなかったくせに?」 「千歌音ちゃんだって、さっき全部思い出したはずでしょ?」 くすり、と笑いあう。 どうやって、千歌音がここに今存在しているのか。どうして今世でまた回り逢えたのか。 聞きたい事は、沢山あった。 言いたい事も沢山あった。会えなかった間の事、今の姫子のこと、千歌音への想い。 でも、そんな事より先に、今ここに千歌音が確かに存在しているという事を全身で確かめ たかった。 言葉より感覚で、確かな実感を得たかった。 「千歌音ちゃん…私、私ね…」 「姫子?」 「あの時言った事は、全部本当だよ。千歌音ちゃんが好きで、本当に愛してる」 「姫子…」 千歌音の瞳が濡れたように潤む。少し切ないような顔になって、眉根を寄せた。 「千歌音ちゃんをずっと待ってたの。もう、待てないの」 目を閉じて小さい声で姫子の名を呼ぶ千歌音の頬にそっと口付けて、唇で涙の筋を拭って いく。 「姫子…姫子…!」 まるであの別れの続きのように、千歌音が姫子の胸にしがみついて、涙を流す。 思い出した今となっては、その記憶は昨日の出来事よりも鮮明で近しいもので、だからこれは確かに、 あの離別の時の続きに他ならなかった。 「だから…良いよね?」 こくん、と頷く千歌音を確認すると同時に、姫子は千歌音の柔らかい唇を自身のそれで強く塞いだ。 夢中で唇を交わしているうちに、段々と脚に力が入らなくなってきたのを姫子は感じていた。 必死に口付けに応えてくれている少し年下の千歌音は、ぎゅっと姫子の服を掴んで、かろうじて 身体を支えている。 細くて今は姫子より少し小さい身体を抱え込んで、少し押すように歩いて移動すると、ベッドに ぶつかる。膝を折られた千歌音がポフ、と軽い音を立ててベッドに座り込んだ。 目を閉じていたから状況を把握できていなくて、びくっと身体を竦ませる千歌音が可愛いかった。 驚いて目を開けると唇を離して、立ち上がろうとする。 「ふぁ…っ?あ……姫子…っ」 「だめ」 その肩を軽く上から押さえて制止した。何事かを訴えようとした唇を姫子の唇で遮って、揉む ように啄んだ。 甘い。 さっきも思った事だけれど、唇が、ヒトの唾液が甘いなんて事が本当にあるなんて。 自分の唾液はいつも無味なのに、不思議だった。 「くぅ……ん、ん…んぅ…」 「千歌音ちゃん…」 そのまま肩に掛けていた手に力を込めて、ベッドの上に押し倒した。 「千歌音ちゃんの唇、すごく甘くて美味しいよ。千歌音ちゃん…」 形のいい紅い唇が唾液に濡れて艶っぽく輝いている。 「ぁっ…姫子…っ」 「ねぇ、千歌音ちゃん。千歌音ちゃんもそう思ってくれた?」 言って唇を啄む合間に、思い出していた。あの千歌音がオロチになったと告げてきた夜の事を。 千歌音もまた思い出したのだろう。苦しげに顔をしかめて、今にも泣き出してしまいそうだった。 「あ……そんな顔しないで、千歌音ちゃん。そんなつもりで言ったんじゃないの…ほんとだよ」 細い身体をぎゅっと抱きしめる。首筋に顔を埋めて、キスを散りばめていく。熱い吐息と切ない 喘ぎの合間に、千歌音の唇から言葉が漏れて、繰り返される。 『ごめんなさい』 どうして千歌音ちゃんは謝るんだろう。謝られる度に胸が切なく疼いた。 愛してる、って。 千歌音ちゃんとならこういう事したい、って。抱きしめて、キスしたいって。 あの時、ちゃんと伝えたはずなのに。 「ね…千歌音ちゃん。忘れちゃったの?」 「忘れてなんか…っ。私が姫子に何をしたか――」 「違うよ、千歌音ちゃん」 「えっ」 多分、勘違いしているだけなのだろうけど。もし、忘れているのなら。 ――もう一度、しっかり伝え直そう。今度は、疑う余地も無いくらいに。 「せっかくの綺麗なワンピースが、皺になっちゃうね」 胸のふくらみをワンピースの白い生地越しにそっと撫でる。 「んっ…!」 びくりと身体を強張らせて、千歌音が目を閉じた。凄く、初々しくて可愛い反応。 もっとそれを見ていたくて、手の平で柔らかく両胸を撫でさする。いちいち反応する千歌音が 可愛くて、ちょっと意地悪したい気分だった。 「くぅ…ん、はっ…あ、あぁっ…」 「千歌音ちゃん、やっぱり胸おっきい…」 二十歳になったというのに、結局姫子の胸はそれほどには育っていなかった。標準といえば 標準、ちょっと小ぶり。その程度だ。 それに対して千歌音は、記憶にあるのよりは若干小さいような気がしないでもなかったけれど、 やはり豊満な体つきをしていて、少し不公平だと思う。 と言っても、こうして触れてみたのは初めてだから、以前の正確な大きさなんて分からない のだけど。 指の腹で、胸の先端あたりを撫でてくすぐると、千歌音の唇から熱い吐息と甘い声が間断なく 漏れる。 服の上からもつんと硬くなってきているのが微かに感じ取れて、それを知ってしまえばもう 我慢できそうになかった。 千歌音の背を浮かせてワンピースの止め具を外していく。 「やぁ…、あん、姫…子…っ」 「優しくするから…任せて、千歌音ちゃん」 「姫子…っ、でも…私、私も」 「だめだよ、千歌音ちゃん。今は私のほうがお姉さんなんだから」 鎖骨にそって這わせていた唇で首筋にキスして回りながら、耳元で囁く。形のいい耳たぶを 甘く噛んで、舌先で耳の付け根をくすぐった。 お姉さん、って自分で言っていてもなんだか変な気分だった。確かに姫子のほうが年上だった けど、記憶が戻った今となっては、姫子も千歌音も精神的にはあの時のままなのに。 それでも、この四年間の経験と成長は姫子の中に確かに根付いている。 千歌音はどうなのだろう、と気になった。姫子は千歌音と出会ってからの日々をやり直した だけだったけれど、千歌音は生まれてからこの年頃になるまでを二回も繰り返したのだ。 やっぱり、両方とも記憶を持っているのだろうか。そうなると混じってしまって大変なんじゃ ないだろうか。 気になって尋ねると、意外にもあっさりと答えは返って来た。 「両方あるけど、変わらないわ。あ、んんっ…ちょっと、姫子…喋っている時くらい、やめっ…ぁ」 「変わらない?」 「くぅ…ん、……姫子と出会うまでは、どちらも同じような人生だったもの。…そうね、考えてみる と周囲の人たちの年齢とか、クラスメイトの顔ぶれとかは変わっているけれど…さして重要な事 ではないでしょう?」 以前の記憶はあるけど今世に比べてぼんやりしているから、気にも留めなかった、らしい。 というより、考える暇が無かっただけなんじゃないかな、と思った。なにしろ、記憶を取り戻した のはついさっきの事なのだから。 姫子も姫宮邸に来てようやく千歌音の家柄を思い出したところだった。 記憶が戻った今となっては、千歌音が姫宮のお嬢様である事なんて当然の事だと思えるのに、 知らされるまで思いつきもしなかったのだ。多分、そういうものなのだろう。言われないと、 何かがないと思い出さないような、そんな薄い記憶。 「ただ、姫子ともう学園生活を送れないのは、ちょっと寂しいわ。……姫子との日々だけは、 こんなにもはっきり覚えているのに」 「千歌音ちゃん…っ、私も寂しかったよ。千歌音ちゃんが居なくて、毎日寂しかった。 足りないのは分かるのに、何が足りないのか分からなくて、ずっと…」 「姫子…」 唇が重なる。深まるわけでもなく、ただ重ねあうだけ、触れ合うだけの柔らかいキス。 しばらくの後唇を離して、姫子は千歌音のスリップに手を掛けた。 「大好きだよ、千歌音ちゃん……だから、もっと、千歌音ちゃんをちょうだい」 目を閉じて微かに頷く千歌音に、愛情と感謝を込めてもう一度口付けた。 姫子の指が、千歌音の身体を柔らかく愛していく。 声を抑えきれない。まだ敏感な部分を触られたわけでもないのに、あられもない姿で いやらしい声を上げる自分の姿を頭の冷静な部分が見つめていて、恥ずかしかった。 しかし、それもすぐに考えられなくなっていく。 姫子の手はもどかしいくらいに優しくて、涙が出るくらい切ない。 ――どうして、こういう風にしてあげられなかったのだろう。 考えても仕方のない事。あの時はああするしか千歌音には残されていなかったし、 納得済みの行動だったはずなのに、そんな後悔が頭をもたげた。 こんな風に優しく愛して、姫子の『初めて』をもらって行きたかった。 泣かせることなく、苦しませる事なく。 それが、偽らざる千歌音の本音だった。 もしそうだったら、どんなに素敵だっただろう。 千歌音のしたことを姫子は許してくれたけれど、それで良いと言ってくれたけれど。 姫子は、ただただ優しく千歌音を感じさせようと頑張ってくれているのが分かる。 経験の無い千歌音が怖がらないように、辛くならないように。 安心させるように優しいキスと甘いキスを繰り返して、次第に千歌音の心と身体を柔らかく していく。開かせていく。 「ふぁ…あぁっ……!ひめ…こ…っ」 身悶える千歌音の腕を取って、姫子がワンピースとスリップとを身体から完全に取り去った。 近くにあった椅子に投げ掛けて、次は下着に取り掛かっていく。 何がなにやら分からないうちに下着もなくなってしまって、心許ない気分になった。 「恥ずかしい…」 「あっ、だめだよ、千歌音ちゃん。ちゃんと見せて」 姫子の手が、胸の前で組んだ千歌音の腕を取り払う。 うっとりと目を潤ませて、頬を紅潮させる姫子を見ていられなくて、恥ずかしくて、千歌音は 目を閉じて顔を背けた。 「千歌音ちゃん……すごく綺麗」 「や、やだ…っ」 耳も塞げればいいのだけど、姫子に両手を抑えられたままでそれは叶わなかった。 「いや?…でも、千歌音ちゃんのここ…」 姫子が千歌音の胸に顔を近づける。 「や…っ、み、見ないで…っ!」 姫子に、一糸纏わぬ姿を、まじまじと見られている。 生まれたままの姿を、素の千歌音を曝け出している。 それだけで、もう背筋を何か得体の知れない感覚が這い上がってくるのを感じていた。 以前は何度も一緒にお風呂に入ったりしていたのに、どうした事だろう。 姫子が胸の先に顔を近づけて、そこに頬擦りした。 「ゃん…っ!」 ピリピリとした何かが胸の先から伝わって、胸の奥に快感がわだかまる。お腹の下のほうが、 脈打っているのが分かる。 「ね?触ってみると分かるでしょ?…千歌音ちゃんのここ、固くなってる」 姫子が、嬉しそうに無邪気に笑う。 「そんなの、言わないで…っ」 「千歌音ちゃん…可愛い。千歌音ちゃん…」 熱に浮かされたように姫子が囁く。 「姫子のほうが…可愛――あっ、んっ」 胸の先に息を吹きかけられる。驚いて姫子を見ると、姫子はこっちを見ていなくて、ただ胸の 先をぼんやりと――頬を紅潮させて見詰めていた。 荒くなった吐息が千歌音のそれを刺激している事にも気付いていないのだろう。 唇を近づけて束の間逡巡すると、ちらりとこちらを見上げてきて、千歌音と目があうと慌てて 顔を離した。 「あっ、ち、千歌音ちゃん」 「姫子…。姫子の好きにして良いから」 ――私は貴女を好きにしたのだから。 触れるか触れないかの微妙な指遣いで、姫子の手が千歌音の全身を柔らかく愛撫していく。 もどかしいその刺激に集中して、感覚がより鋭くなっていく。 たまに敏感なところを指が通り過ぎると、ただ触れられただけなのにはしたない声を上げて しまって、でもそれを恥ずかしいと感じる余裕も既に無くて、千歌音はただ身悶えた。 姫子の唇が首筋から鎖骨、肩、脇腹と移って行って、キスの跡がそれに続く。時折舌で肌を 舐められて、その都度耳の奥がざわざわするような快感が起こった。 薄く紅い徴。 姫子に愛された、その証左が身体に散りばめられていく。 優しく付けられたそれはすぐに消えてしまいそうに薄くて、それが少し切ないような気もして、 でも季節柄誰かに見られるかもしれない事を考えると少し安堵していた。 優しい全身へのキスと、柔らかい指。愛撫の間にあるいは最中に、千歌音の名前を囁く甘い声。 そのどれもが千歌音に快感と感動を与えていく。 「っあ…あぁ…。んっ…姫子……」 「千歌音ちゃん……。…大好きだよ、千歌音ちゃん…」 姫子の舌が胸のふもとを舐めてくすぐる。 少し上につうっと舌を滑らせて、先端に到着する前にまた下りていった。 「んっ…」 新たな刺激への緊張と期待に強張っていた体から力が抜ける。姫子の唇はそんな事 お構いなしに胸から下りてお腹の方へと移っていった。 さりげなく内腿に這わされた手は、まるでまじないの文様を描くかのように膝の裏から 脚の付け根までを撫でさすっている。 反対側の内腿には、いつの間にか姫子の唇が移って、そこにもキスを散りばめ、愛していく。 「ん、…っふぁ、あっ…ぁん…!姫、子…っ」 「ん…。あ…千歌音ちゃんのここ……すごく綺麗」 唇を離した姫子がうっとりと言う。反射的に脚を閉じようとしたけれど、快感に腐抜けた身体には 力が入らなくて、姫子の手にあっさりと抑えられてしまった。反対に一層脚を広げられる。 何て格好をしているのだろう。 はしたないところを、姫子の眼前にいやらしく晒している。 息がかかるほどの距離で、姫子がじっと千歌音の女の子の部分を見詰めている。 羞恥と快楽に、そこがうごめいて震えているのが感じ取れた。 「――っ!」 姫子の指が、不意に敏感な突起に触れて、千歌音は高い声をかみ殺して喉を震わせた。 びくん、と身体が弓なりに反って背が浮く。お腹から膝くらいにかけてがじんわりと妙な感覚に 包まれていて、千歌音の女の子の部分がいやらしく脈動する。 これは―― 「あ…もしかして、千歌音ちゃん…軽くいっちゃった?」 言われて、悟った。 「くぅ、ふ…はぁ…んっ。…いやっ…恥ずかしい…」 ベッドのシーツを強く掴んで引き寄せる。ベッドから半ば剥がれたそれに身体を包んで、 姫子の目から隠れてしまいたかった。 「……っ!…ごめんね、千歌音ちゃん。……もう、私…我慢できない、かも…」 シーツの隙間から千歌音を抱きしめて、姫子が耳元で熱っぽく囁く。荒い息が耳から首筋を 絶えず温めていて、冷房は効いているはずなのにあついと思った。 姫子の手が、先ほどまでとは違って、性急に千歌音の身体をまさぐっていく。擦り付ける ように身体をこすり付けてきて――布の感触が裸の胸になんとも言えない刺激を加えた。 「あっ…!…ん、…姫子も、脱いでくれない…?」 一人だけ裸で居るのが恥ずかしかった、と言うのもあったけれど。 姫子ともっと触れ合いたかった。間に何も挟まない、素の肌と肌で、二人自身で。 姫子の身体を、見たかった。白くて柔らかい身体をしっかり覚えていたかった。 「えっ。あ…うん…」 本当は自分の手で脱がせたかったけれど、力も入らなくて手を出しかねているうちに、 姫子はさっさと洋服を脱いでしまった。 下着姿になって、それも外そうと背中に手を回す姫子の頬は赤い。やはり恥ずかしいのだろう。 慌てているのか、ホックを外すのに四苦八苦している姫子を眺めながら、千歌音は手を 伸ばして布越しに姫子の胸に触れた。そっと包み込んで撫でる。 「ぁん…っ!やだっ、ち、千歌音ちゃん?」 「あなたの身体、やっぱりとても柔らかいのね」 ちょっと懐かしいと思ってしまう感触。二人の運命が回り始めたあの日、あるいは千歌音が 姫子を苛んだあの日に感じた感触と、それはいささかの変わりも無かった。 「ただ、ちょっと大きくなったかしら」 「それでも、千歌音ちゃんよりは小さいから…恥ずかしいんだけど」 「可愛いわ、姫子…」 「千歌音ちゃん…」 姫子のショーツに手を掛けて、少しずづ下にずらしていく。 「んっ…!」 姫子がぎゅっと目を閉じて、恥ずかしげに顔を背けた。 次第に露になっていく姫子の秘所。 ショーツを膝まで下ろすと、其処とショーツとをつぅっと繋いでいたいやらしい糸が切れた。 「姫子も…こんなにしていたの?何もしていないのに?」 「やぁっ…!やだっ…千歌音ちゃん、そんな事言わないで…」 「姫子……」 感動だった。千歌音から触れられてもいないのに、姫子も感じてくれていたなんて。 「もうっ。…続き、して良いよね?千歌音ちゃん…」 こく、と頷く。恥ずかしい。 いちいち、許可を求めなくても良いのに。何をされても、文句なんて言うはずは無いのに。 さっさと自分のショーツを脱ぎ捨てた姫子は性急に千歌音が包まるシーツを剥ぎ取ると、 打って変わって優しく身体を重ねてきた。 「はぁ……っ」 「く、ふ…ぅ」 身体を重ねると、まるで最初から対であつらえてお互いが存在しているかのように、 ぴったりと合わさった。 離れがたいほどに、ぴったりと、しっとりと合わさって違和感が無い。 かかる身体の重みさえ丁度良いと思えるほどに。 二人は、ぴったりと合わさっていた。 姫子の腕の中で、千歌音の身体が快感に震えている。 切ない吐息に堪え切れなくなった喘ぎを混ぜて、可愛い声で啼いている。 全身へのもどかしい愛撫で酷く鋭敏になっているらしい千歌音の身体は、ほんの少しの刺激 でも過剰と思えるくらいに反応を返すから、見ている姫子のほうが堪らなくなった。 「千歌音…ちゃ……!」 胸の先を口に含んで、強く吸って、軽く噛んで、舌先で回すように転がす。もう片方の胸にも 手を這わせて、先端をこね回すように弄る。 空いた手は、身体を支えるのに使われている。でもそれだけじゃ物足りなくて、もっと触れ 合いたくて、千歌音の背中に回してすべすべの肌を撫で回していた。 姫子と同様、千歌音の月の巫女の徴は、もう其処には無いのだろうか。 「はぁ…あっ、ん…!くぅ…んっ……!ぁあ…っ姫子…!」 ――優しくしようと思っているのに。優しくしてあげる、ってさっき言ったばかりなのに。 姫子は、千歌音の美しく乱れる様に激しく欲情していた。 初めての感覚だった。 自分で触っているわけでもないのに、姫子の女の子の部分は熱く溶けていて、じわり、と いやらしい液体が溢れ出す感覚がはっきりと感じ取れた。 身体の中で荒れ狂っている激しい感情の波に身を任せて、千歌音に叩きつけてしまいそうに なる。 でも。 でも―― 理性と身体とが、相反する主張を繰り返していて、気が変になってしまいそうだった。 「はぁ…ぁっ…!千歌音…ちゃぁん…!」 細い身体に遠慮しながらのしかかって、引き寄せて全身を密着させる。胸と胸、お腹とお腹を すり合わせて、お互いの脚を絡めあった。 それでもまだ触れ足りない様な、そんな焦燥感。 欲望に任せて千歌音のすべてを奪ってしまいたい、そんな危険な渇望を誤魔化すために 必死で肌を求めた。全身を撫で回して、口付けて、手と唇の愛撫が訪れていないところなんて、 もうないくらいに。 「くぅ…ぅん…っ!姫子……お願いだから…っ」 「えっ?」 姫子が愛撫に熱中していると、千歌音が切ない声を上げて姫子の頭を抱え込む。悲痛な 響きに顔を上げて千歌音を見ると、閉じた両目から涙を流して泣いていた。 「千歌音…ちゃん?…ご、ごめん。ごめんね…痛かった?何か気持ち悪かった?」 慌てて身体を離した姫子の声は、自分でも可笑しくなるくらい掠れて狼狽していた。 なのに千歌音は首を左右に振ると、姫子の身体を抱きしめて引き寄せる。 耳元で涙に濡れた声で、言葉を紡いだ。 「お願いだから……そんなに、優しくしないで…」 「えっ。どうして?」 「っ…だって、私は姫子に、あんな風にしかしてあげられなかったのに」 「千歌音ちゃん?」 「辛いの…姫子が優しくしてくれるのは嬉しいけど、その…感じる度に…気持ち良くなる度に、 姫子にしてしまった事と比べてしまって、辛いの…っ」 「千歌音ちゃん……」 もう気に病まなくても良いのに。 そう言ってあげたかったけれど、きっと千歌音はそう言ったところで自分を責める事を やめたりはしないのだろう。 千歌音の頬を伝う涙を、唇で拭って目元を舐める。まぶたの上に口付けると、そこが びくりと震えたのが分かった。 「っあ…、姫…子……」 「ね、千歌音ちゃん。…私言ったよね、千歌音ちゃんのハンカチになるって。涙は全部 私が吸い取るから。悲しいならそれも一緒に吐き出して」 「姫子…っ」 一層溢れてくる千歌音の涙を拭う合間に、言葉を続けた。 「それにね…千歌音ちゃん。後で、私の『初めて』もう一回千歌音ちゃんにあげる」 「……!だって…っ」 千歌音の唇に手を当てて、言葉を遮った。 「千歌音ちゃん、知ってた?私、まだ初めてなんだよ。だから、もう一度やり直そう? …私も、千歌音ちゃんの『初めて』貰っちゃうんだから」 悪戯っぽく言って、微笑む。 ちゃんと自分は笑えているだろうか。心配する姫子をよそに、千歌音はしばらく姫子を 見詰めると、泣きそうな顔で、それでもちょっと口元を引き攣らせて笑ってくれた。 切なく寄せられた眉に潤んだ瞳で、こくりと微かに頷く不器用な笑顔が堪らなく愛しかった。 「姫子…」 本当は、あの夜千歌音に奪われた『初めて』だって、姫子にとって間違いなく大切な ものだった。 あの時は驚いて、どうして千歌音がそんな事をしたのか分からなくて、辛くて、身体と 心が痛くて。 オロチになった、と言う千歌音にショックを受けて、感じなかったけれど。 後から思えば、『初めて』が千歌音で良かったと、嬉しかったと思う。 他の誰にああ言う事をされても、きっとイヤだった。千歌音だから良かったのだ。 ――あれだって、大切な千歌音ちゃんとの思い出の一つなのに。 「――大好きだよ、千歌音ちゃん。だから、もう何も心配しないで…我慢しないで。千歌音 ちゃんが辛いと思うことも、千歌音ちゃんの全部が欲しい。私、欲張りかな?千歌音ちゃん…」 「姫子…私、姫子が好きなの。あなたが欲しいの」 「ありがとう、千歌音ちゃん。嬉しい」 でも、その記憶が千歌音を傷つけるだけのものであるならば、今は伝えなくていいと思った。 姫子にとって大切な『初めて』の思い出である事は変わりないけれど、そんなの、千歌音の 心の傷を抉るより重要な事じゃない。 いつか、千歌音と姫子がもっと大人になって、二人とも落ち着いたら。 その時に、笑いながら話せれば良いな、と思う。 好きな人と二回も『初めて』を経験したのって私くらいだよね、って。 凄く、素敵な事だよね、って。 「――だから、ね。千歌音ちゃん…その、させて?」 今更、と思いながら頬に血が上るのを感じる。 話している間に少し落ち着いたけれど、姫子の身体の芯はまだ熱く疼いていて、このまま では居られなかった。もっと千歌音を感じたかった。 千歌音もきっと同様だろう。先ほどまでの熱がもう冷めているとは思えない――と言うより、 思いたくなかった。 千歌音も頬を染めて俯く。 熱く唇を交わしながら白い内腿に手を這わせてくすぐるように撫で回すと、白い脚がびくりと 跳ねた。 「あっ!……姫子…ぉ」 「…っは、あぁんっ!」 身悶えする千歌音の身体が、姫子の胸にぶつかって先端を刺激する。背中を走って全身に 広がるような快感が姫子を襲って、あられもない声を上げてしまった。 「はぁ…っ!もう駄目…私、もう我慢できないよ、千歌音ちゃぁん…」 「んん…っ、我慢なんて、しなくて良いから…!お願い、もう、私……っ」 お互い、これ以上焦らすのも焦らされるのも耐えられそうになかった。 姫子は千歌音の唇を深く奪って、千歌音が応えてくるのを待たずに舌を絡めた。 「あふ…っ、んっ、んん…」 「んぅ…んふっ、はぁ…っ」 唇の間からいやらしい水音と吐息が漏れる。角度を変えて口付ける度に口の端から唾液が 伝って、千歌音の頬を流れた。 合わさった胸と胸からの刺激に意識を持っていかれそうになりながら、姫子はまだほとんど 触れていなかった千歌音の女の子の部分に指を這わせた。 「んっ!!ん、んんぅ…っ!」 いきなりの秘所への刺激に千歌音の背筋が反る。一層押し付けられて、胸が擦れる。 その堪らない快感に姫子は唇を離してしまった。 「はぁっ…千歌音ちゃん…っ」 唾液の筋を伝って首筋までを舐め取ると、今度は胸に唇を這わせて、赤ん坊のように其処を ひたすらに刺激した。 千歌音が苦しげに息を漏らして、それでも合間に姫子の名を繰り返す。 それが、ものすごく嬉しい。 千歌音の熱く蕩けた秘所に這わせた中指全体を使って、割れ目をゆっくりと上下になぞって いく。指の付け根あたりに、大きくなった突起の感触。 くちゅくちゅと絡みつく千歌音の蜜を秘所全体に塗りつけて、塗りこむように愛撫していく。 「はっ…!はぁっ、…っ!……ふぅっ」 千歌音の口からは荒い息とかすれた音だけが漏れている。口を開けたままで閉じる事を 忘れて、ちゃんとした声にならないらしいその喘ぎは、酷く扇情的だった。 もっと感じて欲しい。 もっと気持ちよくなって欲しい。 もっと乱れて、可愛い声を聞かせて欲しい。 どうやったら優しさとそれを両立させる事ができるのだろう。 もう、姫子は感情のままに千歌音を愛し始めていた。 初めてだから、年下だから、あんまり激しくしちゃいけないと思っていたのだけれど。 千歌音が感じてくれているから、もうなんでも良いと思った。 そう開き直ってしまえるくらいに、姫子は千歌音に酔いしれていた。 「千歌音ちゃん…っ」 胸から口を離す。唾液に濡れた両胸の先端はいやらしく輝きを放っていた。 唇を滑らせて、通りすがりにおへそに舌を差し込んで、姫子は千歌音の女の子の部分に 唇を近づけた。 「ああっ…!姫子…駄目っ…!」 そこだけは、と抵抗する千歌音の脚を押し開いて、間に顔を埋めた。 恥ずかしいのは分かるけれど、ここまで来て止めるつもりはなかった。 甘美な女の子の匂い。千歌音の蜜の匂いに誘われて、もう自制がきかない。 「んむ……んっ…んふぅ…ちゅ」 舌で割れ目を舐め上げて、とろりとした蜜を口に含む。 実際的には少し苦味のあるそれは、心情的には蕩けてしまいそうな程甘くて、美味しかった。 少し露出している上部の突起にキスをして、舌先で唾液と混じったその蜜をその部分にまぶす。 「きゃんっ!」 その途端、千歌音の全身が大きく跳ねた。 「千歌音ちゃん…可愛い。我慢しないで、もっとたくさん声聞かせて」 「や、だ…恥ずかし…っ」 「――じゃあ、そんな余裕なくしてあげる」 赤く充血した突起に軽く唇を当てたまま、囁いた。 姫子が喋る度、唇が動いて千歌音の一番敏感なところを刺激する。 手の甲を口元に当てて声を抑えた千歌音の身体は、素直に反応してびくびくと震えていた。 「ね…して欲しい事、教えて?何も言ってくれないと分からないよ…。千歌音ちゃん…私、 どうしたらいいのかな?」 「そんなの…言えない…っ」 左右に首を振って、千歌音は頑迷に口元に当てた手の力を緩めない。 あの千歌音がこんなに乱れて恥ずかしがって、身体まで桜色に染めている。 刺激に乱れる姿態が艶かしくて、顔を背ける仕草が堪らなく可愛くて、そそられる。 もっと意地悪してみたくなる。 「ずるいよ、千歌音ちゃん…。私だって、初めてで良く分からないから不安なんだよ。だから、 どうしたら千歌音ちゃんが感じてくれるか、教えて」 指先を入り口に当てて、ゆっくりとかき回しながら言葉を続ける。こぷ、と音を立てて其処 から千歌音の蜜が溢れ出した。 「ふぁ、ぅんん…っ!」 「あ、千歌音ちゃん…すごい」 唇で触れる突起が微かに震えているのが分かる。 塞がれた唇から漏れる吐息も細かく途切れ途切れになっていて、唇のすぐ下にある媚肉は 刺激を求めてひくついていた。 少しだけ挿し入れた指から伝わってくる体内の熱と締め付け、脈動。 もう、限界が近いのだろう。 このまま絶頂を迎えさせてあげたいという気持ちと、長引かせてもっともっと乱れる千歌音を 見てみたいという欲望が姫子の中でせめぎあっていた。 迷って、唇と手を離す。 「…ぁっ。姫…子……?」 いきなり刺激がなくなって驚いたのだろう。とろんとした瞳を開けてこちらを見る千歌音の 緩んだ腕を取って、口元からはずした。 「あっ」 「ね…千歌音ちゃん。声、出して…そしたら、いかせてあげられるから」 こんな言い方は卑怯だろうか。意地悪だろうか。 それでも、姫子は千歌音の声を聴きたくて。千歌音に何かを与えている証を感じたくて 仕方が無かった。 首筋に強く吸い付いて、紅い跡を残す。それを舌で舐めながら囁く。 「私も、このままじゃ辛いの。千歌音ちゃん…千歌音ちゃんがもっと欲しい。声が聴きたいの」 「ふあっ…あぁっ、…っ!……分かったから、お願い…もう…っ」 「苦しい?」 「っくぅ……身体が変なの…。私の身体では無いみたいに、思い通りにならなくて…。こんな 感覚知らなくて、気が狂ってしまいそう」 「うん…ちゃんと、いかせてあげる。だから、任せて千歌音ちゃん…」 「姫子…!」 「ん……」 千歌音の腕が姫子の首に回って、唇が触れる。もう今日何度目になるか分からない ディープキスで、お互いの唾液を交換して舌を絡めた。 「ふぅ…んん…っ、ぅ…んっく」 「んんっ…ん、はぁ…っ。千歌音ちゃん…ね、分かった?千歌音ちゃんの蜜の味…」 「いや…っ!そんな事言わないで…」 顔を背けてぎゅっと目を閉じる千歌音にもう一度口付ける。そんな仕草が、ますます 姫子を煽って行為を助長させると千歌音は気付かないのだろうか。 姫子はまた秘所への愛撫を再開させようと唇を下ろしていった。 「千歌音ちゃん…いくよ」 さっきと同じように千歌音の秘所に顔を埋める。 舌先を挿し込んで、蜜を掻き出すように動かすと、千歌音の腰が動きにあわせて控えめに 揺れた。 「ふぁ、あ、あぁあっ…!ん…ぁん、あ、あぁ…んっ!」 舌が奥まで届かない事がもどかしい。精一杯伸ばして上壁を舐め上げて、媚肉自体を唇で 揉むように啄む。 唇を上にずらして舌を抜く代わりに、指を一本じわじわと差し入れていく。 鼻先で敏感な突起を探り当てて、その下のほうからゆっくりと舌で舐め上げて頂点を くすぐった。 「ふぇ…っ、っく、ぁあ…っん、あ、ああっ…!は…ぁん!」 千歌音の唇から漏れる艶声に背筋がゾクゾクする。身体の芯が熱くて痛いほどに疼いて、 でも自分では触れないもどかしさに姫子は身を捩じらせていた。 空いている手で左右に押し広げると、敏感な突起は完全に露出した。舌をすぼめてその 付け根をぐるりと舐めて回る。ぐい、と恥骨に押し付けるように舌で潰すと、千歌音の背が 浮いて身体を強張らせた。 「あ、あぁ…っ、ふぁ……ああぁっ!」 声が高まっていく。悲鳴のようにも聞こえるそれには、まったく余裕が感じられない切羽 詰った響きがあった。 中に入れていた指を一旦引き抜いて、浅く挿しいれ直す。上壁を揉むように擦りながら、 敏感な突起を愛撫する舌の動きを激しく早くしていく。 吸い上げて、先端を舌でつついて、軽く歯を当てる。 と、千歌音の身体が反る。白い喉を震わせながら千歌音が脚を突っ張ったまま硬直して、 「――っ!!」 音になりきらない声を上げると、びくん、と大きく跳ねて千歌音は今度こそ深い絶頂に 達した。 愛しさと感動がこみ上げてきて姫子が身体を重ねると、無意識にしがみついてくる。 それが、震える全身が、いっそう愛しさを募らせた。 「千歌音ちゃん…。千歌音ちゃん…っ」 「…はぁ、あ…。あ、ふぅ…」 少し落ち着いたのか、熱いため息をついて千歌音がベッドに身体を沈み込ませる。 「千歌音ちゃん…」 その少し汗ばんだ身体をぎゅっと抱きしめて肌を密着させると、姫子の女の子の部分が ドクン、と脈打って、全身に波のように広がるのを感じた。 「くぅ…ん、んんっ!」 軽く達してしまったらしい。身体から力が抜けて、千歌音の上に重なった。 力の入らない腕をのろのろと姫子の背中に回して撫でてくれながら千歌音が不思議そうに 首を傾げた。 「姫子…も?」 「えと…その、千歌音ちゃんほどじゃないけどね」 何もされてないのに逝ってしまうなんて、顔から火が出るほど恥ずかしい。 感じやすくて淫乱だとか思われたくないな、と思いながら姫子は千歌音の隣に身体を 横たえた。 「千歌音ちゃん…すごく、素敵だったよ」 「ひ、姫子……」 「ホントだよ、千歌音ちゃん」 千歌音の手を取って、キスを一つ落とす。すべすべの肌に頬擦りして、姫子はうっとりと 目を閉じた。 そこそこ体に力が戻ったらしい千歌音が足元にあった毛布を引き上げて、姫子に掛けて くれる。 ひとつの布団に二人で包まって温めあうのは、なんだか気恥ずかしくて、でもすごく幸せな 気分だった。 さっきまでのような激しい感情は薄れていって、柔らかな幸福感に胸が満たされる。 「姫子……」 「千歌音ちゃん…大好き。年は離れちゃったけど、私たちこれから普通にただの大学生と ――中学生…として、一緒に居られるんだよね?」 身体を重ねて欠乏感が満たされると、お互いにまだ何も知らない事に気がついた。 再会してからの時間、ほとんど何も言葉を交わしていない。 否定しなかったところを見ると、千歌音は今中学生なのだろう。 「もうすぐ高等部に進級するのだけれどね」 「…千歌音ちゃんは、もう、どこにも行かないよね?巫女の運命なんて、オロチなんてもう 心配しなくていいんだよね?」 「……それは、私にも分からないわ。また今世で姫子と一緒に居られる、と言う事自体… それは、嬉しい事だけれど――イレギュラーなのだもの」 「そっか…千歌音ちゃんにも、分からないんだ…」 涙が一筋、頬を流れるのを感じた。 「姫子」 「ううん、大丈夫。先の事はまだ分からないけど――千歌音ちゃんと一緒なんだもん。 きっとまた頑張れるから」 首を振って、笑う。ちゃんと笑えていないのが、頬の引き攣り具合で自分でも分かった。 「姫子…」 千歌音の手が姫子の涙を拭って、優しく頬を撫でていく。 「分からない…けれどね、姫子…私、もうあなたと離れたりなんかしない。生まれ変わって、 来世でも、その次でも、ずっとよ」 「千歌音ちゃん…っ」 「姫子…。――久遠の時が流れても、二人の誓いは変わらない。あの空に輝く月のように、 二人の道を照らし続ける。いつまでも、どこまでも。世界が微塵の砂となっても、この愛だけは、 おわらない。愛してる。ずっと貴女を愛しているわ、姫子。 ――意志の力なくして、私は今ここに存在しえなかったのだと思うの」 言って、千歌音が柔らかく優しく微笑む。 「千歌音ちゃん、それって……」 ――『私のブレーメンラブ』 いつだったか千歌音にせがまれて何度か繰り返した、あの素敵な台詞。 その頃には千歌音が姫子を愛してくれていた事を考えると、あれは―― かあっ、と頬に血が上るのを感じた。それを誤魔化すように冗談っぽく笑って、姫子は頬を 撫でてくれる千歌音の手を取った。 「千歌音ちゃんったら、キザな台詞。…それに、気が早いよ」 「え?」 「来世も、その次も、の前にね…今の私たちのこれからは、まだずっと長いんだよ。 おばあちゃんになっても、千歌音ちゃんと一緒に居るんだから」 嬉しかった。 あの時は何の気なしに言った姫子の台詞を、千歌音が鮮明に覚えてくれている事が。 芋づる式に些細な出来事を思い出すにつれ、あんなにも愛されていたのだと知れて嬉し かった。 今頬を伝うのは、不安や悲しみの涙じゃない。 そんな気持ちが無いと言えば嘘になるけれど、それよりも喜びが大きかった。 千歌音が笑う。おかしそうに、嬉しそうに笑ってくれる。 「そうね…姫子の言う通りだわ。先のことばかり見ていては、足元に躓いてしまうわね」 それからは、二人の今の事と、これからの事を話し合った。 お互いの現在の生活、些末な日常の出来事、やりたい事。 一通り喋りつくして、お互いの『今』を知って、ほっと息をついた頃に千歌音が言った。 「それじゃ、姫子はうちに下宿なさい。姫子の――女の子の一人暮らしは、危ないわ」 「えっ、でも、だってそんな悪いよ…」 別に住んでいる家が壊れたわけでもないのに。下宿する理由なんて、何も無いのに。 ――それに、千歌音ちゃんのおうち…しいたけが…。 「あら、私と一緒に居てくれるのではなかったの?」 「千歌音ちゃん……」 いきなりの提案に戸惑う姫子に、千歌音が悪戯っぽく笑いかける。 「これからは、毎日一緒よ」 「ん…」 お互いの瞳にお互いを映しながら、言葉を交わす。 こんな距離に、ずっと居られるなら。他の事なんてどうでもいいと思えた。 「うん、千歌音ちゃん。うん。ずっと一緒に居ようね」 頷きながら、予感がしていた。 それは、決して悪いものではなかった。 ――愛と波乱としいたけに満ちた、幸せな日々の予感。
https://w.atwiki.jp/mixiswordsword/pages/117.html
闘巫女・逆神紅霊 (HR) タアァァァァァ!!! 世に害をなす悪鬼悪霊!! ここに来たるは逆神の巫女なり!!さぁご覚悟いたせ!! もうこの世に貴公らの居て良い場所は無いと知れ!!!この神力、とくと思い知れ!!! 闘巫女・逆神紅霊+ (HR) タアァァァァァ!!! 世に生まれし悪鬼悪霊!! ここに来たるは逆神の巫女なり!! 祓われる準備は出来たか!! もうこの世に貴公らの棲みて良い場所は無いと知れ!!! この神力、悪を滅すためにあること冥土で思いだせ!! 闘巫女・逆神紅霊++ (HR) タアァァァァァ!!! 世に生まれし悪鬼悪霊!! ここに来たるは逆神の巫女なり!!あなた方は一体どこから来て何のために居るのです!! この世に居場所が無いことなど百も承知でしょう!! さぁ、我が神力は尽き果てぬこと思い知れ!! 闘巫女・逆神紅霊+3 (HR) タアァァァァァ!!! 世に生まれし悪鬼悪霊!! ここに来たるは逆神の巫女なり!! 我が名は逆神に伝わる伝説の巫女姫、紅麗様より頂いた!! この神力、貴公らが相手にできるほど安くは無い!! とくと思い知れ!! 闘巫女・逆神紅霊+4 (HR) タアァァァァァ!!! 世に生まれし悪鬼悪霊!! ここに来たるは逆神の巫女なり!!紅麗様…私と同じ名のご先祖様…貴方もこうやって百千万の悪を祓って居られたのですか…!!それでも私は紅麗の名において必ず殲滅戒める!!!