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肉体的なものであれ、精神的なものであれ、既にありとあらゆる痛みを経験してきたつもりだ。 それなのに、何故だろう――これまでの何れとも異なる、この感覚は。 トーキョーN◎VAは重苦しい空気に満ちていた。 じわりと湿り気を帯びた温い風が、汗ばんだ首筋のあたりにいつまでも漂っている。 IANUSの埋め込まれた人間であれば、その心地悪さをすぐにDAKが感知してくれるのだろう。 一向に動く気配の無い空調に目をやり、溜息をついた。 ここ最近の無理が祟ったのだろうか、今朝方から身体が重い。 疲労感がたまれば体調を崩す、まるで人並で当たり前な因果関係が、妙に嬉しい。 このまま休んでいれば、誰かが心配してくれるのだろう、いつものように。 ゴウシュウにメールを投げると、即座にベッドへと横たわる。 幸か不幸か、その時点では気付けずにいた。 異変がその体内で、ゆるやかに進行していたことに―― トーキョーN◎VA The Axleration 疼痛のマトリクス かくて運命の扉は開かれた。 ●PC1:後藤ゴウシュウ コネ:緑雨 ●PC2:春野ひなた コネ:子日友愛 ●PC3:千種千尋 コネ:我が子 戻る
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翌日。 チョントゥー医師の好意で、診療所で一泊させてもらい、さあいよいよデラスカバリスカ山脈を縦断する地下大洞窟への入り口へ向け出発となるわけだが、あいにくガフンダルの天気予報は完全に外れ、未明から大雨になってしまった。バケツをひっくり返した大雨という例えがあるけれども、そんな生易しいものではなく、浴槽に溜めておいた水を一気にぶちまけたような土砂降りだ。 真紅をはじめ、ガフンダル、チョントゥー、パイソンはみな一様に呆然と空を見上げていた。 「なにこれ。土砂降もいいとこじゃん!このインチキ天気予報師!」真紅は、診療所の外へ出るなりそう叫んだ。とともに、ガフンダルをきっとひと睨みするのも忘れない。 「ふん。ゴメラドワルめ。とうとういらぬちょっかいを出してきおったわい」ガフンダルは、真紅に睨まれているのを一切気にしていないように、ニヤニヤとしながらそうつぶやいた。 「なに?そしたらこの雨はゴメラドワルの仕業ってこと?」 「まあそうでしょうね。私もこのマリーデルで暮らして5年ぐらいになるけど、あんなにきれいな夕焼けが見えた翌日に、これほどの大雨になったことなんて一度もなかったわ。そもそもほら、雨雲がこの町の上あたりだけにしかないじゃない」チョントゥーが際限なく雨が落ちてくる真っ黒な空を見上げて溜息をつきながら、さりげなくガフンダルを擁護する。 「ふん。小賢しい真似をしおって。まあ挨拶代わりというところかな」 「そうよ。この程度の雨で私たちがへこたれると思ったら大間違いよ。大体馬車があるんだし。あれ?ガフンダル。馬車はどこ?」真紅があたりをキョロキョロと見回しながらガフンダルにたずねた。 「昨日、近隣の商家と交渉して、馬車を借用させてもらうよう話はつけてある。この診療所まで届けてくれる手はずになっているのだが。この雨だ。少しばかりもたついておるのかもしれんな」 ガフンダルがそういったとき、通りの向こうから、水しぶきを上げながら馬車が近づいてきた。 「ねえ。あれじゃない?」真紅が馬車のほうを指差してガフンダルにたずねた。 「ふむ。おそらくそうじゃろうな。おーい。こっちじゃ」ガフンダルは手を上げて御者に合図を送った。 ガフンダルの合図に気がついた御者は、馬車の速度を緩めて、真紅たちの前で停車させた。御者はといえばレインコートのようなものを頭からかぶっていたが、かわいそうなほどにずぶ濡れになっている。 馬車は四頭立てで、幌つきの割と大きなものだった。一人は御者台に乗るから、残りの三人なら、中でゆっくりでできそうだ。ごろんと横になって休むこともできそうである。というか、三人が乗るには大きすぎるといってもいい。御者台の上には、申し訳程度の庇しかなく、今日の雨ではなんの役にも立ちそうにないが、幌の中ならば何とか雨を凌げそうだ。 「雨の中ご苦労であったのう。タイニー・ジョン」 タイニー・ジョンと呼ばれた御者は、かぶっていたフードを脱いで顔を出した。まだ真紅より年下に見える男の子である。 「ガフンダルの旦那、本当にこんな雨の日に出発するんですか?」タイニー・ジョンは見るからに不服そうな顔をしている。こんな土砂降りの時に馬車を回させておいて、出かけなければ承知しないぞという憤りが表情にそのまま表れていた。 「もちろんじゃよ、タイニー・ジョン。我々はちと急ぐ旅でな。雨天決行というやつだ」そういいながら、ガフンダルがタイニー・ジョンにいくらかの小銭を握らせると、彼は一気に相好を崩し、「へ。悪いね」といいながら、しっかり金額を勘定している。 「無駄遣いせぬようにな」 「わかってるよ。いっぱいお金を貯めて、将来商売するときの元手にするんだ」タイニー・ジョンは胸を張って誇らしげにそういった。 ― ふーん。しっかりしてるんだこの子。商人の子供なのね。ワテはあきんどだすってやつね。さっきガフンダルが、商家と交渉して馬車を借りたとかなんとか言ってたから、そこの子供かな - 「ガフンダルの旦那、お父さんからの伝言だよ。くれぐれも荷物をよろしくって」 「わかっておる。それでは父上によろしく伝えておいてくれ」ガフンダルがそう言うと、タイニー・ジョンは、フードをかぶりなおし、ガフンダルから貰った小銭をしっかり握り締めて雨の中を走り去っていった。 「ねえガフンダル。あの男の子、荷物をよろしくとかなんとか言ってたけど、なんのこと?」不審そうに真紅がたずねた。 「ああ。あの男の子はな、ワシが馬車を借りた商人のビック・ジョンのところの次男坊でのう。将来父親のような立派な商人になるといって、現在修行中なのじゃ。まあちょっとすれたところもあるが、おおむね良くできた子じゃよ」 「ちょっとガフンダル。質問と答えが食い違ってるわよ。ワタシが聞いたのは、あの男の子が、荷物をどうこう言ってたのはなに?ってことよ。もしかしてガフンダル、怪しげな取引したんじゃないでしょうね」真紅はぐいぐいとがガフンダルに詰め寄った。 「ああ、そのことか。それはまあ、おいおいわかることじゃによって。さ。急いで荷物を馬車に積み込んで、出発の準備をするのじゃ」と、真紅の追求をのらくらとかわすガフンダルの号令に従って、チョントゥーとパイソンは、自分の荷物を馬車に積み込み、乗り込み始めた。仕方なく真紅も、自分の鞄を持って馬車に乗り込もうと、幌をめくって馬車の中を覗いてみた。 「なにこれ!?めちゃめちゃ狭いじゃない!荷物がいっぱい積んであるわよ!」 「わははは。すまぬルビイ。ビッグ・ジョンに馬車を借りたいと申し出たところな、アリャネーで商売をやっている彼の長男、リトル・ジョンに荷物を届けてくれるなら、只で馬車を貸してやるといわれたのじゃ。しかもここまで馬車を返却しにくる必要もなく、長男のリトル・ジョンのところへ置いてくればよい。どうじゃ?悪い条件ではあるまい」ガフンダルが得意げにそう言った。 「で?時給はいくら?」 「へ?」 「だから、時間給いくらで引き受けたのって聞いてるのよ。3ペノン?5ペノン?」 「どういうことじゃ?」 「だって、荷物をアリャネーまで運ぶんでしょ?馬車で。要するに仕事を頼まれたんじゃない?馬車を只で貸してくれるなんて当たり前じゃん、そんなの。ガフンダル、アンタその、ビッグ・ジョンのおっさんにまんまと騙されて、只働きさせられようとしてんのよ」 「あ」 「あ。じゃないっての。ほんとにお人よしなんだから」真紅は心底呆れているようである。 「まあいいじゃないかルビイ。これで俺達も助かるし、ビッグ・ジョンも只で荷物を運べるんだ。お互いいいことなんだから」パイソンが諭すように真紅に言葉をかけると、「ま、パイソンがそういうならいいけどね・・・」と、一発でおとなしくなってしまった。 「まあ、荷物は穀物や豆類らしいから、ちょうどいいクッションになるわい。でもつまみ食いしちゃ駄目だぞ。生だからのう」 「しないわよ」 真紅たちが騒々しく出発の準備をしているのを聞きつけて、町の人々がわさわさとやってきた。真紅がデラスカバリスカ穴ネズミのカピチューを取り戻してやったナデシコが母親を連れている。ナデシコの肩にはカピチューがちょこんと乗り、両手でしっかりと、男の子の人形を抱きしめている。母親が、真紅たちに向かって静かに目礼する。 「ルビイのおねえちゃん。どこかへ行っちゃうの?いっちゃやだ」ナデシコは今にも泣き出しそうになり、駆け出して真紅にしがみつく。肩からカピチューを振り落とそうが、男の子の人形を地面に落とそうがお構いなしであった。 「ねえナデシコちゃん。ルビイのお姉ちゃんは、ちょっとそこらへんまで、悪いやつをやっつけに行くのよ。そして、大勢の人を助けるの。ナデシコちゃんの大切なカピチューを取り返したみたいにね。だから、そんなこと言ってルビイのお姉ちゃんを困らせてはいけないのよ。はい、お人形。かわいそうでしょ。落としたりしちゃあ」ナデシコの様子を見て、既に自分もウルウルしている真紅に代わって、チョントゥーがナデシコをたしなめた。 「そうなの」ナデシコはなんとか聞き分けたようだった。 「たいした人気だな。ルビイさんとやら。このヒマワリちゃんからあんたの話を聞いて、まさか女の子に、ゴメラドワルの輩を打倒するなどという、大それたことができようはずはないと思ったが、あんたならもしかしてやりとげるかもしれんなあ」ヒマワリに車椅子を押してもらって、エヌシーも診療所の軒先まで見送りにやってきた。 「よし。ではそろそろ出発するぞ。御者はワシがやる」ガフンダルはそういって、なにやらブツブツと怪しげな呪文を唱えて、自分の体に粉をパラパラとふりかけ、御者台にあがり、手綱を握った。不思議なことに、ガフンダルには雨粒が当たっていないようだ。ガフンダルに促されて、真紅も馬車の中に乗り込む。 「じゃあ、ヒマワリさんに、ナデシコちゃん。えーっと、それから、エヌシーさんも元気でね」真紅は、勤めて陽気にバイバイと手を振る。入れ替わりに、中からチョントゥーが顔を出して、「ヒマワリ。後のことは頼んだわよ。貴女ならできるからね」と声をかける。 「う。うわかりましたですぅー」と気丈にも答えるヒマワリ。 「さあ行け!」ガフンダルが一声かけると、ヒヒィーンと四頭の馬が一斉にいななき、馬車がゆっくりと走り出した。 「いざ、デラスカパリスカ山脈の麓、アリャネーへ!」 ヒマワリ、ナデシコ、エヌシーに見送られて、真紅たちの乗った馬車は、滝のように降り続く雨の中に消えていった。 火の山(9)に続く
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※ 「帰ったようだな田所カッコマン。いや、天才高校生パイロット・田所正男(たどころ まさお)!」 基地に舞い戻った最強無敵ロボ・ネクソンクロガネを出迎えたのは、男っぽい口調で話す女性だった。年の頃は二十半ば。切 れ長の眼をした、目の覚めるような美人である。 「ただ今凱旋しました。いやはや、博士の造ったこのネクソンクロガネはすごいロボットですよ」 固定具を外してヘルメットを脱ぐと、きりりと凛々しい爽やかフェイスが露わになった。高校生・田所正男。それが、つい先 刻に巨大ロボットを操縦して悪の機械怪獣を粉砕した、時のヒーロー・田所カッコマンの素顔だった。 「当然さ。隕石から発見された謎の物質ネクソニウムと鉄の合金、超ネクソン黒鋼をぜいたくに使用したからね」 豊かな胸を張る彼女は、若きはぐれ研究員・龍聖寺院光(りゅうせいじいん ひかる)だ。ちなみにこの欲張りネームは偽名 である。 「フッ、この最強無敵ロボと、抜群の操縦センスを持つキミが揃えば、悪のロボットなど物の数ではないさ……」 近年、さる悪の組織から技術的なノウハウが流出したことで、世界では巨大ロボットによる犯罪が散発していた。 ネクソンクロガネは、そのような事件に迅速に対応するために市民団体“E自警団”が製造した、最強で無敵のスーパーロボ ットなのだ。 「ええ。必ず、悪のロボットから世界の平和を守り抜いてみせますよ……」 ドックに巨躯を休める最強無敵ロボ・ネクソンクロガネの雄姿を仰ぎ、決意を新たにする田所正男だった。 ※ 一方その頃。 「くやしい、くやしい、くやしいのじゃお!」 悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男は喚き、地団太を踏んでいた。皺だらけの目元には、涙も滲んでいたかもしれない。 白衣の裾が上下し、煤が撒き散らされる。 「何ですか? 騒々しい」 研究所には似合わない可憐な少女の声が、老博士の耳に滑り込んだ。 彼の背後、木製の引き戸がガタピシと悲鳴を上げる。 悲鳴を上げるだけで、一向に開く気配はない。木は生き物である。悪山研究所内の部屋を行き来できるかは、その日の温度と 湿度に掛かっているのだ。 よく知る声の主に、老人はみるみる相好を崩した。 「おお我が娘エリスよ」 「孫娘です」 静かに訂正してから、悪山エリスは探るように言葉を紡いだ。 「……思ったよりもお元気そうで」 態度こそいかにも素っ気ないが、そこには確かな親愛の情が感じられた。隣町に住んでいる彼女は、週に二度ほどのスパンで 気まぐれに研究所を訪れる。祖父の生活を心配してのことだった。 孫娘エリスのことを、悪山は目に入れても痛くないほど可愛がっている。世間からは言うに及ばず、親類からも白眼視されて いる悪山にとって、彼女だけは唯一の味方だった。 「なに、思わぬ邪魔が入ったが、リベンジの準備はあらかた終わっている! あとは実験中の新装備・ワルリフレクチブシール ドだけじゃ!」 悪山は偉そうにふんぞり返り、ラジカセのスイッチを押し込んだ。懐かしさを感じさせるメロディが、街外れの研究所に郷愁 を誘う。 『ワルレックス~今こそ甦れ~』 作詞・作曲・歌/悪山悪男 子ども時代の愛読書 恐竜図鑑を開いてみたよ チラノサウルスはこの頃はまだ しっぽを引きずり仁王立ち 目まぐるしく変わるジョーシキ ついていけないときもあるけど 今も昔も変わらない 一番強くて怖いやつ みんなの憧れ ワルレックス お誕生日 ねだる孫に 恐竜図鑑を買ってあげたよ チラノサウルスはイマドキはもう 体を寝かせて疾く駆ける 息もつかせずシンセツ発表 ついていこうと猛勉強 でも 今も昔も変わらない 一番ギラギラカッコイイ ピカレスクヒーロー ワルレックス 「ワルレックス改、完成! さっそく出撃じゃ!」 「ご自愛を」 半ば呆れた孫娘のエールに魂を燃やし、悪のマッドサイエンティストは新たな機械怪獣をブイブイと発進させる。 あと半世紀は生きていそうだった。 ※ 「え? またですか?」 「またなんだよ……」 施設の食堂で注文した担担麺を啜っていた田所正男は、予期せぬ出撃要請に瞠目した。もちろん、いついかなるときであって も戦いに赴く心構えは出来ている。 しかし、コストも馬鹿にならない巨大ロボット犯罪は、まだそれほど頻繁には発生していない。ましてやまだ数時間しか経過 していないのに、同一個人からのリベンジがあるなど普通は信じない。 「しかし、悪山悪男とはさっき戦いましたよね?」 「つい三時間前にな。もう一体造っていたんだろうか」 麗しのはぐれ研究者は、こめかみを押さえていた。顔には疲労の色が濃い。 「とにかくあの元気すぎるジジイは、私の最強無敵ロボ・ネクソンクロガネとの一対一をご所望だ。ちょちょいと行って木っ端 微塵にしてきてくれ」 「……了解! 田所カッコマン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネで出撃します!」 勇んで席を立つ田所正男の顔は、既に戦士のそれになっていた。 ※ 遠吠え! 咆哮! 雄叫び! それは、地獄から響く怨嗟の声にも聞こえた。 機械仕掛けの暴君竜。中生代において猛威を振るったという爬虫類の王だ。 皮膚の鱗を赤銅色の重装甲に置換して現代に甦った、旧き地上の覇者の威光。 ワルレックス改。 悪のマッドサイエンティスト・悪山悪男こだわりのメカ恐竜だ。 「リベンジじゃあ! あの黒いロボットを呼べ! 早くしなければ、この高層ビルヂングでドミノ倒しじゃ!」 ワルレックス改の頭に合体したワルヘッドで恫喝する悪山悪男。一般市民が慌てふためくさまを眼下にしても、彼の鬱憤は少 しも晴れない。 (やはりネクソンクロガネ! あいつを八つ裂きにしない限りは!) 屈辱を反芻し、悪山悪男の頭の血管がぶち切れそうになったときだった。 「貴様も懲りない男だな! 悪のマッドサイエンティスト、悪山悪男!」 澄んだ若者の声に遅れること数瞬、空の高みより降臨する巨大な物体。膝駆動の絶妙なタイミングのために着地はやわらかい。 だが、動くだけで一帯の大気を揺さ振るだけの嵩を持っている。 「最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ、推参!」 それは、ヒトと近しい四肢を持つスーパーロボットだった。 光沢のある黒の重装甲は、どこか雑木林の甲虫に似ている。黄金の装飾は地平線を浮き彫りにする夜明けの陽射し。 カメラの眼には、悪の心胆を寒からしめる凄み。 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネの勇姿だった。 宿敵の登場に、悪山悪男の顔面に刻まれた皺が一斉に深みを増す。笑ったのだった。 「ククク……! 現れたな最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! 飛んで火に入る夏の虫じゃ!」 「お前呼んだんだろ!!」 思わず叫ぶカッコマンを完全スルーして、悪山悪男は高らかに戦いのゴングを鳴らした。 「ミュージックスタート!」 『悪(ワル)の天才 悪山悪男』 作詞・作曲・歌/悪山悪男 ※ラララ サイエンス ララララ サイエンス ラララ サイエンス ララララ サイエンス 電波 音波 光波 重力波 寄る年波 年季の入ったボディだけれど まだまだカクシャク またメカ造るよ 積もり積もった恨みを晴らし 富と名声掴むためにも 挫けやしないさ 孫にも小遣いあげたいの(おじいちゃんだいすき!) ※くりかえし 電子 原子 量子 重力子 愛しの絵梨子(エリス) 年季の違うブレーンだからさ 一生ゲンエキ 街をお騒がせ 冷たく当たった世間を見返し 自信とプライド取り戻すためなら 怯みやしないさ 孫にもいいとこ見せたいの(おじいちゃんかっこいー!) ※くりかえし ある時は 戦闘的マッドサイエンチスト またある時は 新感覚アーチスト そしてまたある時は 夕暮れロマンチスト しかしてその実体は 悪(ワル)の天才 悪山悪男 「サイエンス!!」 決着はついた。 装甲から煙を噴きながら倒れ伏す最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ。ワルレックス改の全身を覆うワルリフレクティブシール ドが、金属粒子ビームのベクトルを捩じ曲げ、再帰性反射。そっくり撥ね返った最強無敵の破壊力が、ネクソンクロガネを襲っ たのだ! 「くっ! この前の怪獣とはまるで別物だ……! なぜっ!?」 歯ぎしりの音は、ヘルメット越しにも聞こえるほどだった。 「それはな若造」 年寄りの脳裏に花咲く、孫娘の微笑み。 「愛じゃよ」 もちろん悪山の活動は学会への私怨に端を発している。だがしかし、孫娘エリスの気を惹きたいという想いがあることもまた 確かなのだ。 「なるほど愛か……っ! だが! それならば俺だって!」 汗ばんだ掌で操縦桿を握り直し、ヒーローが戦意を奮い立たせる。ネクソンクロガネの内蔵兵器の中でも最大の威力を誇る、 ネクソンクロガネビームが通用しないというのに! 『だめだカッコマン、今は撤退するんだ』 「博士!?」 彼の無謀を静止したのは、はぐれ研究員・龍聖寺院光(偽名)からの通信だった。 「俺に、逃げろというのですか!」 『ヒーローは、……ヒーローは最後に勝てばいい!』 若き天才の唇は、悲壮に引き締められていた。口にした言葉を、自らに言い聞かせているようにも聞こえた。 (そうか、悔しいのは俺だけではない) 絶対の自信を持っていた最強無敵ロボ・ネクソンクロガネが、わずか二度目の交戦で最大の苦境に立たされたのだ。 「了解しました……っ」 黒い機体が、躊躇いを振り切るように転進する。それが、カッコマン田所正男が初めて経験する敗走だった。 「ぶわはははははははははは! この世に悪人の種が尽きた試しはないのだ!」 遠ざかっていく巨人の背中を痛快げに見逃しながら、悪山悪男が高笑いを響かせる。台詞は前回の意趣返しなのだろう。 「そんな……」 街に立つ善良なる人々の表情は、いずれも暗く沈んでいた。 希望を見失ったように、一人の男性が膝から崩れ落ちる。 「なんてことだ……ネクソンクロガネが、負けた……?」 呆然とした彼の言葉が、皆の気持ちを正しく代弁していた。誰かの溜め息が漏れる。 正義の味方の敗北。衝撃の事実は、たちまち街中を駆け巡った。 ……いいや! まだだ! 諦めるな! ボクらがネクソンクロガネの最強無敵伝説を信じる限り! 立ち上がれ! 田所カッコマン! そして甦れ! 最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ! つづく ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
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一覧 ver2.1から取得経験値が以下のように変更されました。 初級: 50→100 (+50) 中級:100→150 (+50) 上級:150→200 (+50) 合計(通常):2700→4200 (+1500) ただし、クリア済の場合は余剰分の経験値を得ることはできません。 通常 タイトル 達成条件 制限時間(秒) 操作制限 経験値 備考 P初級:攻撃を当てろ! 勝利 30 プレイヤー 100 自HP少/一撃で倒せる L初級:攻撃を当てろ! 勝利 30 ロジック 100 P初級:15秒間逃げろ! 勝利 15 プレイヤー 100 敵HP少/ダメージを与えられない?/一撃でやられる L初級:15秒間逃げろ! 勝利 15 ロジック 100 P初級:特殊技を当てろ! 勝利 30 プレイヤー 100 自HP少ない/打撃無効/特殊で一撃 L初級:特殊技を当てろ! 勝利 30 ロジック 100 P初級:負けろ! 敗北 15 プレイヤー 100 敵HP少/一撃でやられる L初級:負けろ! 敗北 15 プレイヤー 100 P初級:ガードを崩せ! 勝利 30 プレイヤー 100 敵防御力低/ガードを崩す必要はない L初級:ガードを崩せ! 勝利 30 ロジック 100 P中級:vs.初期影くん 勝利 30 プレイヤー 150 L中級:vs.初期化くん 勝利 30 ロジック 150 P中級:15秒間逃げろ! 勝利 15 プレイヤー 150 敵HP少/ダメージを与えられない/一撃でやられる L中級:15秒間逃げろ! 勝利 15 ロジック 150 P中級:打撃技で倒せ! 勝利 30 プレイヤー 150 自HP少/互いに一撃 L中級:打撃技で倒せ! 勝利 30 ロジック 150 P中級:負けろ! 敗北 15 プレイヤー 150 敵HP少/一撃で倒せる/一撃でやられる L中級:負けろ! 敗北 15 ロジック 150 P中級:ガードを崩せ! 勝利 30 プレイヤー 150 自HP少 L中級:ガードを崩せ! 勝利 30 ロジック 150 P中級:10秒で倒せ! 勝利 10 プレイヤー 150 自HP少/敵初期スタミナ0 L中級:10秒で倒せ! 勝利 10 ロジック 150 P中級:特殊技で倒せ! 勝利 30 プレイヤー 150 自HP少/敵HP30%(?)/打撃無効 L中級:特殊技で倒せ! 勝利 30 ロジック 150 P中級:引き分けろ! 引き分け 10 プレイヤー 150 試合終了時に残りHPが同じor同時にHPが0になるとクリア L中級:引き分けろ! 引き分け 10 ロジック 150 P上級:特殊技で倒せ! 勝利 60 プレイヤー 200 打撃無効 L上級:特殊技で倒せ! 勝利 60 ロジック 200 P上級:完勝しろ! 勝利 60 プレイヤー 200 自HP少/一撃でやられる L上級:完勝しろ! 勝利 60 ロジック 200 合計 4200 期間限定 タイトル 達成条件 制限時間(秒) 操作制限 経験値 備考 エイプリルフール限定P 引き分け 15 プレイヤー 50 4月1日限定/フェイクが手に入る エイプリルフール限定L 引き分け 15 ロジック 50 4月1日限定/フェイントが手に入る 陰影闘技の日限定L 勝利 1 ロジック 500 9月13日限定/敵HP120%/縮地が手に入る 合計 600
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やっぱり避ける方が先です! 「ハァッ!」 私は左手で敵の足を狙い拳をはなった。 ゴッ! 命中した瞬間、鈍い音がした。 これで相手がバランスを崩れるは…ず…。 「………破壊…する」 「エッ…」 ドグシュ! ………そんな…。 相手の足を殴ったら普通バランスを崩すはずです。 なのに敵のハウリンはピクリともバランスを崩さなかった。 そして私は…ソード・オブ・ガルガンテュアで攻撃された。 胸に突き刺されたソード・オブ・ガルガンテュアは深く刺さっていて、私は完全に動けなくなりました。 痛い。 痛いです、ご主人様。 助けて、ご主人様。 ごめんなさい、ご主人様。 「アンジェラスー!気をしっかりもて!!頼む!!!」 あぁ、ご主人様が大声で私の事を心配してくれてる。 嬉しいです。 でも、ごめんなさい。 もし、あそこでご主人様の言う通りにしてればこんな結果には…。 「待ってろよ!今から筐体をぶち壊して、お前を助けてやるからな!!」 あれ、ご主人様が鼻声になってる。 あ…よく見るとご主人様は涙を流しています。 ご主人様が涙を流してる所を久し振りに見ました。 …そういえば、あの時にもご主人様は泣いてましたね。 だんだん瞼も重くなってきました。 もう駄目なのかな…私。 ああぁ、だんだん寒くなってきました。 寒い。 寒いです、ご主人様。 抱いて暖めて、ご主人様。 ごめんなさい、ご主人様。 「おい!?逝くな!俺を置いていくのかよ!!たのむから生きてくれ!!!」 「…ご、ご主人様。ごめんなさい」 「ごめんなさいって…おい、ヤメテくれよ!?そんな縁起でも無い事言うなよ!」 「ご主人様…一言しか…言わないのでよく…聞いてくださいね…」 「聞きたくない!聞きたくない!!」 「私…ご主人様の事…九年前から好きでした。…愛してます」 「アンジェラス、お前!」 「さようなら…ご主…愛しのマスター…」 「アンジェラスーーーー!!!!」 そして…大好きで愛してるマスターの顔を見ながら私はゆっくりと…瞼を閉じた。 BUT END
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「こりゃ珍しい。このスレでの勝負は超絶鬼畜競技ばかりだと思っていろいろと準備してたんだが、今回は楽勝だな」 「魔理沙……これでも僕は半妖だ。こういったシンプルな競技だとどうしても僕が有利だよ」 「何言ってんだ香霖。これはただの力比べじゃないぜ」 そんなこんなで両者が向かい合って競技開始となったが、開始と同時に霖之助が両手を高めの位置で構える。 「くっ……そう来たか……」 一見は大した効果があるように思えないが、魔理沙と霖之助にはかなりの身長差があるため、手の位置が高くなると魔理沙が霖之助を押すには背伸びをする必要がある。 そして、背伸びをするということは重心が高くなるということであり、それはバランスを崩しやすいということである。 これにより、魔理沙は迂闊に攻められなくなった。 「このままお見合いを続けるのもどうかと思うし、僕の方から攻めるよ」 言うが早いか、霖之助は長身ゆえのリーチを活かし、体制を崩さない程度の力加減で何度も手を突き出す。 まともに押し合うのは不利と判断した魔理沙は、攻撃をかわしながら霖之助が攻撃に体重を乗せる瞬間を待つ。 しかし、有利な条件を崩す気などないのか、霖之助は一向に腕だけでの攻撃を繰り返す。 「このままだとジリ貧だぜ……」 「魔理沙。逃げてばかりでは勝てないよ」 「調子に……乗るなっ!」 次々と繰り出される牽制じみた攻撃をかわしながら、魔理沙は霖之助の突きに合わせて手を上に逃がし、霖之助の腕が伸び切る瞬間を狙って叩き下ろす。 「おっ?」 伸ばした腕を落とされた霖之助はそのまま前のめりにバランスを崩し、魔理沙を押し倒す形で倒れこんだ。 勝者:魔理沙 「その程度で倒れるなんて、運動不足の証だぜ」 下敷きになりながら魔理沙が言う。 「何言ってるんだい? 全部計算通りだよ」 「お、おい! マジかよ? さっさと離れろ変態!!」 「日頃から店の品物を盗られてるんだ。これぐらいの見返りはあっても……」 『そこまでよ!!』 その後数日にわたり、香霖堂は臨時休業となったとか……。 そこまでよ 男キャラ 霖之助 魔理沙
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モンスター図鑑:ばんてふ 基礎ステータス HP MP ATK DEF MEN AGI 弱点 耐性 経験値 賞金 ドロップアイテム 至高の桑の実 (*1) 攻撃技 通常攻撃 ムエンゴ(全体攻撃↓) 出現場所 最終部:ユリシーズ東の森 解説 こちらの攻撃力を下げるデバフ技を使ってくる。 攻撃力を上げるバフ技が非常に少ないため、一度下げられてしまうと苦戦を強いられることとなる。 しかし他は通常攻撃のみなので単体だと撃破に多少がかかるくらいで脅威とはならない。他の敵と出現した時が真価を発揮するだろう。 元ネタ 横浜DeNAベイスターズの現一軍監督の三浦大輔のこと。詳しくはこちら。 長年横浜のエースとして活躍したが三浦が登板する試合は援護点が少ない事が多く、例年夏場に調子を崩すこともあってキャリアハイは12勝に留まっている。通算でも172勝に対して184敗であるがセイバーメトリクスでの指標では並み居る200勝達成投手と遜色ない数値が出ているため一流の先発投手であることが伺える。 ブログにアップされる自撮り写真は毎回三浦が右下に収まるという構図になっており、モングラはこれを踏襲して必ずウインドウの右側に出るようになっている。
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名前 関 和子 性別 女 年齢 26 分類 無能力者 属性 無 趣味 和算 職業 数学者 苦手 蜘蛛、ムカデ、ゴキブリなどなど… 【能力名】 【ピタゴラスの夢】 無能力者。ただし天才的な数学的才能とスーパーコンピューター並みの演算能力を持つ。 身体能力:常人未満 初期装備:研究の手伝いの助手一人(身体能力とかは常人) キャラの概要 アカデミー大学院理学部数学科准教授兼同校非常勤講師。 理学部数学科第三研究室所属。 現在自身の研究の傍ら、臨時講師としてアカデミー本校の高等部中等部の数学の教鞭を取る。 容姿や性格 地味で落ち着いた服装に黒縁メガネ、長髪。 性格は偏屈で、マイペース。滅多なことではそのペースを崩すことはない。非常に理性的かつ冷静で、あまり感情を表に出すことはしない。 なによりも物事の『論理性』を重視する。理屈っぽく、物事を筋道を立てて合理的に考える癖がある。 反面、その論理的思考によって導き出された計算がズレるとうろたえがち。また、どこか子供っぽいところがある。 世間知らずなところもあり、数学者としては優秀だが、教員には余り向いてない模様。なお、仲のいい助手が一人いる。 ……ちなみに、分かりにくいが結構な巨乳だったりする。
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主に笑える、役立つコードを載せます 名無しをキックできる _C0 NANASI KICK _L 0x801C2BA0 0x00050150 _L 0x00000043 0x00000000 フリーズ兵無効 ※フリーズする事もあるようです。 ホスト以外は使用しないで下さい。 _C0 FRREEZHEI MUKOU _L 0x201C2BE4 0x00000031 _L 0x201C2BF4 0x00004141 _L 0x201C312C 0x00000001 _L 0x201C2AA0 0x41414141 _L 0x201C2FDC 0x00000001 _L 0x201C2E88 0x00001001 それぞれのパーツが・・・・・ お勧めの兵士 カニンガム ※COMM BASEでのみ _C0 ATAMA _L 0x1126AF8A 0x0000FFFF _C0 HIDARI KATA _L 0x1126B22A 0x0000FFFF _C0 HIDARI HIZA _L 0x1126B48E 0x00000000 _C0 HIDARI ASIKUBI _L 0x1126B4EE 0x00000000 _C0 MIGI ASI _L 0x1126B34A 0x0000FFFF _C0 MIGI HIZA _L 0x1126B3AA 0x00000000 _C0 HIDARI ASI _L 0x1126B46A 0x0000FFFF ※ゲームのバランスを崩すコードは載せません。
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目次 クシャダマ クショック クシャダマ 基本データ 図鑑No. 0 タイプ こおり、どく たかさ おもさ ぶんるい くしゃみポケモン とくせい ふゆう 進化 Lvでクショックに進化 図鑑 クシャダマの くしゃみに あたると たちまち さむけが つよくなって かぜを ひいてしまう。 技 概要 ・雪原エリアでたまに出現する。耐久は高くないが、相手のペースを崩す技をよく覚える。 ・モチーフは風邪。 ・名前の由来はくしゃみ+くす玉。 ゲーム中での性能 ・ クショック 基本データ 図鑑No. タイプ こおり、どく たかさ おもさ ぶんるい くしゃみポケモン とくせい ふゆう 進化 Lvでクシャダマから進化 図鑑 ふくすうの クシャダマが あつまって しんかした。 たまに くしゃみで なだれを おこすので ちゅうい。 種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計 60 75 55 95 75 95 455 技 れいとうビーム、こごえるかぜ、こおりのつぶて、ダストシュート、ヘドロウェーブ、だいばくはつ、ぼうふう、シャドーボール、ぎんいろのかぜ、いたみわけ、おきみやげ、かなしばり、くすぐる、ちいさくなる、どくびし、ねをはる 概要 ・ ・モチーフは風邪。 ・名前の由来ははくしょん+ショック。 ゲーム中での性能 耐性 4倍 2倍 炎地エ岩鋼 0.5倍 草氷毒虫 0.25倍 0倍 ※特性「ふゆう」のため、地面タイプの技が無効。 ・霰の天候、毒、どくびしが効かないため、HPを保ちやすい。 技構成のサンプル 技:特性: 努力値:自由 持ち物:自由