約 3,140,881 件
https://w.atwiki.jp/mugenwars/pages/303.html
二つ名:幼剣の勇者 名前:アニマート・ロウクワッドフィールズ 詳細: とある孤児院で育ち、勇者となった瞬間から成長が止まってしまったがあこがれの勇者になったため張り切って魔王退治へと赴く。そんな始まりから幾年、そろそろ大人になりたくて困っている 愛称:アニ 一人称:ワタシ 二人称:キミ、ヌシ、〇の魔王 年齢:12歳(?) 身長:143cm 体重:31kg ◆能力 身体能力の向上 子供の姿ながら魔王と渡り合えるくらいに身体能力が向上しています。 風の子 風の寵愛。彼女に向かい風が吹くことはなく、風が行く手を阻むことはない。 越えられぬ刻の対岸 女神の御業。「大きくなったら勇者になる」という願いを持っていたが、女神様に対し駄々をこねたため肉体年齢を留められて大きくなれなくなってしまった。アニはその経緯を憶えていない。 ◆武器とか装飾 ▼結晶の刃 「秘密のほら穴」の石室に突き立っていた剣。 実は所持者の時間を喰らい成長する妖剣、刻限ノ頂(コクゲンノイタダキ)。時間を喰われると加齢速度が数倍に跳ね上がる。 肉体の加齢が止まっているアニが持ったため少々不具合が生じている。 アニはこのことを知らないが旅を続けて少しづつ大きくなっている刀身にちょっぴり嫉妬している。 いくつかの形態があり現在は途上形態。魔王を打倒するための秘密の剣だと思っているため、普段は何でもないショートソードを得物にしている。 形態の名称と特徴 途上形態:暁……透き通った藤色の刀身の小太刀。短い。大体切れる。 通常形態:亭午……透き通った薄緑の刀身の太刀。短めの太刀。鉄も切れちゃう。 覚醒形態:宵……透き通った橙の刀身。大太刀。一振りで海を割り、空を裂く。 極滅形態:丑三……宇宙のような途方もない黒い刀身。刀身というか柄のついた棒状の何か。切れない。触れたものを終わらせる。 ▼何でもないショートソード ワイズチェリーいちばんの腕前を自称する、若手鍛冶師ミスミオが旅立つアニマートのために打った剣。無骨で美しくはないが切れ味は抜群。柔らかトマトもこの通り!まさにWA☆ZA☆MO☆NO。 ▼初挑戦のお守り アニが初めて織ったアースマ織り作品。模様がなんか違くて売り物にならない。風がアニのことを愛する要因となった。 ◆その他 出自:北方の国の都の名門マディスン家。アニはある理由から遠く離れた東方の国イーストウッドに捨て置かれ、ロウクワッドフィールズ孤児院のシスターに拾われた。 マディスン家:脈々と続いてきた音楽一家。 ある理由:マディスン家に伝わる古い習わし。双子は不吉の象徴で家が滅ぶとされていた。片方を殺すことでさらなる繁栄が約束されるとも。 ◆関連人物 助けてくれた勇者 アニの憧れている顔も名前も知らない勇者様。手掛かりは髪が長かったことと青か緑の輝き。 クラリス ロウクワッドフィールズ孤児院のシスター。アニの名づけ親。もとは都の大教会で女神の教えを学んでいて、聖歌隊のピアノ伴奏を担当していた。 本人は公的な場では行儀良くしていたつもりだけど、その素行、手癖の悪さから矯正と称して僻地の孤児院に左遷された……というのは昔の話。隠居したセレステに代わり今では立派に勤めを果たしています。 グラン アニの親友。アニよりいくつか歳が上の男の子。読書が好き。外で遊ぶのも好き。アニの勇者修行を手伝う。親の虐待のため孤児院で暮らしていた。 キャロライン ワイズチェリーの上役の娘。昔は父親の手引きで相談役をしていたが、現在は街長としてワイズチェリーの代表をしている。 ステラおばさま 孤児院に手作りの焼き菓子を届けてくれる肝っ玉おばさま。未亡人。七人の子供がいるが、みんな都に行って帰ってこない。 その他ワイズチェリーの人たち:酒場の主ジョン、鍛冶屋の息子ミスミオなどなど ◆やっつけた魔王 なんかモブい魔王ズ 決して雑魚ではないけど大したことなかった魔王たち。一括りにしてるけど徒党を組んでいたわけじゃないよ。 蹄の魔王(わふこ創作) 足は蹄、上半身は人型、牛頭の魔王。自分の世界で城を築き組織を為して妃とともに静かに暮らしていた。 聖界侵攻の意志はまるでなく平和を愛する魔王である。 体長は幼剣の勇者二人分。炎の魔法が得意で圧倒的な体躯のパワーよりも詠唱速度と魔力コントロールに自信を持っている。 忘の魔王(わふこ創作) 揺さぶりや魅了といった精神攻撃が得意な魔王。イケメン。記憶に空白を挟み込み失わせる。 ・技 「空白」:手、腕で空を切る動作を目視した者の記憶領域に空白を挟み込む。 ・説明 挟み込むのは空白だけ。別の記憶や命令を植え付けることは忘の魔王単体ではできない。 空白には侵食段階があり、重ねられ続けた者は最終的に心肺停止で死に至る。(記憶を失った状態なのでリスポンするのにめちゃ手間がかかる?) ・第一段階:短期記憶、エピソード記憶 ・第二段階:意味記憶 ・第三段階:手続き記憶 ※挟み込む空白はブロックの消えないテトリスのようなイメージ。しかし忘の魔王はピッタリ埋めていく性格ではないのでところどころ穴が開く。 ◆イーストウッド国 ピルズベリー 貿易の盛んなイーストウッドの都。広い。 ワイズチェリー ピルズベリーの南の中ほどに位置する小さな街。さらに南下するとファイナプールの街がある。 ファイナプール イーストウッド最南の街。温暖な気候で年中野菜や果物が取れるため土地が痩せはじめている。観光名所の湖は聖界五湖に認定されている。 ロウクワッドフィールズ孤児院 ワイズチェリーのはずれにある小高い丘より小高い所にある孤児院。 みはらし丘 ワイズチェリーと孤児院の間にある丘。ここからの見晴らしもさることながら他の高所からもよく見えるのだ。この丘は。 ▼名産品 葡萄酒 他の産地の物と比べて少し苦みがある。今も昔も変わらぬ味わい。 アースマ織り イーストウッド伝統の織物。敷物、壁掛け、用途はさまざま。テーマは太古の儀式に使われていた印なのだとか。 ◆旅の目的 ①魔王退治 グラン曰く、魔王は魔王のお城にいる!……と思う。いやほら、英雄譚にもそう書いてあったでしょ!? ②大人になる方法 ホントは女神様の仕業だけどアニは知らないので。えぇ、はい。果たして見つかるのでしょうか。 ③謎の文字の解読 「秘密のほら穴」の隠し部屋に書かれた文字。運べるように書き写しました。グランが何日もかけてやってくれたそうです。一晩じゃ無理だよね。部屋中びっしりだもの。 20/9/8 関連のお話 幼剣の勇者①---名付けの親--- 幼剣の勇者②---憧れの勇者--- 幼剣の勇者④---王都への道--- 幼剣の勇者⑤---幼剣の事情--- 幼剣の勇者⑧---ひと欠片の記憶--- 勇者の断片①---吟遊詩人の男--- 勇者の断片②---何者かの手記---
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/18935.html
登録日:2012/05/14(月) 21 25 56 更新日:2024/06/07 Fri 19 36 05 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 GGG OP ガガガ 主題歌 勇者シリーズ 勇者王ガオガイガー 勇者王ガオガイガーFINAL 勇者王誕生! 地球温暖歌 楽曲 歌わずにはいられない 歌詞の大半が“ガ” 田中公平 神曲 米たにヨシトモ 遠藤正明 『勇者王誕生!』はアニメ『勇者王ガオガイガー』及びそのシリーズのOP曲。 作詞:米たにヨシトモ氏(同アニメ監督) 作曲:田中公平氏 歌手は【アニソン界の若獅子】こと遠藤正明氏であり、遠藤氏の当たり曲。 TVシリーズ第1話のサブタイトルにもなっている。 ■概要 言わずと知れた熱血ロボットアニメ「勇者王ガオガイガー」を象徴する一曲。 それを製作するにあたって米たに監督が「アニメ本編と一体化した歌」を考えたのが始まり。 作曲の田中氏と監督、その他大勢のスタッフの協力により本曲は完成した経歴を持つ。 特徴は、なんと言っても「アニメソング」らしいストレートな熱い歌詞。 本作が放送されていた97年当時は歌詞と番組の内容が全く関係ないようなタイアップの主題歌も珍しくなかった中で、 「サイボーグ」「超人合体」「ディバイディングドライバー」「ゴルディオンハンマー」など数々のキーワードをふんだんに盛り込んである。 「勇者王ガオガイガー」は視聴率などは割と不遇な方であったが、 遠藤氏の力強い歌声による「ガガガ、ガガガ」の連呼は当時の少年達の耳に強烈なインパクトを残し、「あの主題歌だけは知ってる」という者も少なくなかった。 尚、当初の予定では『ガ』の数を400個を想定して歌詞を作ろうとしていたらしい(実現していたら大変なことになっていたことだろう)。 また、この曲はいわゆる詞先(歌詞を先に製作し、それに曲を付けるという順序)で作られている。 そのせいもあり、七五調のシンプルで堅実な歌詞に反して「どうしてこの歌詞にこんなメロディを付けようと思ったんだ」と言いたくなるほど複雑な音程やリズムになっている。 素人がカラオケで歌いこなすには難しい曲である(*1)。 実際、オリジナルの歌手である遠藤正明も初めてこの曲を紹介されたときはあまりの難しさに頭を抱え、 作曲者の田中公平も「どうしても歌いこなせる歌手が見つからなかったら、仕方ないから自分で歌おう」と思っていたという(*2)(*3)。 歌詞は3種類が存在。「TVアニメVer.」、後述するOVA「神話Ver.」、覇界王「御伽噺Ver.」の3つである(プロトタイプであるデモテープを含めれば四種類だが遠藤氏が歌っていないので割愛)。 歌詞が似ていることや、コーラスが付いた別バージョンがあるなどで非常にややこしく、 歌っている遠藤氏はライブでこの曲を歌う際、歌詞を間違えることがある(まぁお約束みたいなモノなのでそこはご愛嬌)。 ちなみに後述するアルバムの時点で遠藤氏は「そろそろ止めましょう」と告げていたという。残念だが、増えるんだなぁ、これが この曲は 俺が歌う為に生まれて来たのだと思う この曲は 俺にしか歌えないのだと思う そんな 宿命さえ感じる しかし いったい いくつ俺は ヴァージョン違いの歌詞を おぼえるのだろうか? 余談だが、同じタカラ版権で主人公がサイボーグのロボットアニメ、 『鋼鉄ジーグ』の主題歌も歌詞の約8割がバンババンとダンダダンで埋め尽くされた熱血ソングだったりする。 ■各バージョン ■勇者王誕生! TVシリーズで使用されたバージョンであり記念すべき第一号。通称「無印」。 『ガ』の数は124個。 曲の歌詞、映像はともに本編の内容にマッチしており、今OPを見ても十分にカッコいい。 ただし一部が猛烈に点滅するので真っ暗な場所で見るのはお勧めしない。 通信カラオケのDAMでは映像つきで収録されているので、勇者なら歌おう。 高らかに歌い上げられている「ディバイディングドライバー」が必殺技でも武器ではなく、市街地の被害(と、作画の手間)を減らすための道具であることは有名。 田中氏も「作曲の時点ではどんなものか全く解らないまま遠藤さんに叫ばせました」とのこと。そして歴史は繰り返す 他には、スタッフの大半が「ゴルディオンハンマー」を「ゴールデンハンマー」だと思ってたらしい。 実際金色になるけど。 番組前半では1番、後半からは2番の歌詞のTVサイズが使用された。 映像もそれに合わせて一新されている。 このOP映像の変更は話が進むにつれ少しずつ行われており、全部で8種類存在する。 最終回で1番の歌詞、ラスボスの新規カットを加えた最初期の頃の映像に逆戻りしたのは、燃える要素のひとつ。 ■勇者王誕生!~神話(マイソロジー)ヴァージョン~ 続編OVA「勇者王ガオガイガーFINAL」に使用されたバージョン。 作中に合うように前半は『闘う勇者王』、後半は『新たな勇者王』が登場するなど、 歌詞の変更やイントロのアレンジ等があり、以降の派生ヴァージョンはこれをベースにしている。 ちなみにOPとして使われたのはOVA 第2話から第6話まで。 第1話では挿入歌としての使用、7話は後述の究極、8話はピアノバージョンが使用されている。 さらにTV放送する際は、後述する「集大成ヴァージョン」にこれまたOP枠をもっていかれた。 前半モチーフのガオファイガーも作中ではやや扱いが悪い点もある。というか唯一「ぼくらの勇者王」になれなかった…… 『ガガガォ、ファイティング、ガオガイガー』と歌うとかっこよく歌える。 ■究極神話(きゅうきょくマイソロジー)ヴァージョン 『神話ヴァージョン』の後半歌詞に「GGG少女歌激部隊」によるコーラスが付いているのが特徴。 監督曰く『子供番組っぽさを出したかったから』とのこと。その目論見は大成功していると思う。 OVA第7話OPとして使用された際はネタバレを防ぐため、後半歌詞の最終兵器の部分はカット。 映像の方も、代わりにジェネシックとガオファイガー(とガオガイガー)が握手する絵に変更された(CD版ではきちんと聴けるためご安心を)。 ■完璧絶叫(パーフェクトぜっきょう)ヴァージョン 『無印』と『究極神話』をフルで繋げ、さらに「絶叫」の名の通り、勇者ロボ全部の武器や必殺技などのセリフを取り入れた究極の勇者王ソング。 要所要所で凱兄ちゃんや勇者ロボが熱くシャウトしてくれる。 「ディバイディングドライバー」の辺りも使っている本人が叫んでいる。 カラオケではCROSSOやDAM等の機種には入っているため歌うことは可能。 ただし、2曲分の長さなので8分以上ある上、「メイン」「コーラス」「セリフ」のパートがあるため最低3人はいないと歌えない。 まぁ、勇者である諸君なら歌えるであろう(きっと……) 実はCDで聞くと、歌詞よりセリフの方が音量が大きい。ちなみにベターマンのあの人も登場する。 ???「勇者なら歌え!!!」 ■集大成神話(ギャザリングマイソロジー)ヴァージョン こちらは通常の『神話ヴァージョン』に「スリージーズ2005」(アニメ出演者達)コーラスとパーカッションが入っているもの。 サビが始まるとどこからともなく「ガガガガガガガガガ…」というコーラスが聞こえてくるため、これまでにない迫力がある。 全曲中コーラスを含めると『ガ』の数が一番多い曲。offボーカルでも歌として成立できる気がする。 第一話ではネタバレ全開の画像を使用した特別版が流れ、また公式MADともいうべき特典動画もある。 ガオファイガーからジェネシック・ガオガイガー……そして四体のガオガイガーによるヘルアンドヘヴン。 最後を締めるのは一号ロボ『ガオガイガー』という、一号ロボを大切にしたいという願いが存分にこもった動画となっている。 ……一体レプリジンがいるとか突っ込んじゃダメ ちなみに初代勇者王誕生!の女性バックコーラスが歌詞変更されてない部分だけ流用されている。 例えば『舞い上がれ』の『上がれ』に勇者王誕生!の『立ち上がれ』の『上がれ』を流用している他、 『闘う勇者王』に『ぼくらの勇者王』の勇者王を流用している。 ■-extra- 『FINAL』のサウンドトラックvol.1に収録されたボーナストラック。歌詞はテレビ版と共通。 歌手はベターマンのED『鎮 -requiem-』で知られる※mai。当時の宇多田ヒカルと新人賞を争った(嘘)とも言われ、 米たにヨシトモ監督が「健康のため聴きすぎに注意」と警告するほどの歌唱力は必聴(上手いとは言っていない)。 なお、※とかmaiとかついているが、米たにヨシトモとは一切関係が無い(大嘘ォ)。 「歌ってみた」とか「職権濫用」とかは言ってはいけない。 ■ピアノソロ・ヴァージョン 日本人ピアニスト「島健」氏の演奏によるヴァージョン。 OVA最終話に使用されたヴァージョンであり、物語の最後を締めくくった。 さて、多くの種類が存在する本曲であって視聴するのは大変そうだが、 2005年に発売された「ガ王~勇者王誕生!10連発!!~」を購入すれば全曲聴けた(カラオケ版等を除く)ので心配は無用だ。 また、謎の吟遊詩人の歌う「-extra-ヴァージョン」など変り種もあるため聴いてみる価値ありである。 カラオケ版にナレーションの小林氏による歌唱指導のセリフが付いた「歌唱指導ヴァージョン」なるものも存在。 最初は息継ぎの指示など無難なことを言っているが、段々と「酸素を1000リットル補給せよ」などと無茶ぶりを淡々と要求し、最終的には自分も歌い出すというなかなかシュールな出来栄えとなっている。 歌唱力よりも腹筋が鍛えられるかもしれない。 ちなみにプロトタイプである作曲家の田中公平氏が歌うデモテープ版も存在。貴重な作曲者本人の歌声を聞くことができる。 一部の歌詞が異なっており、特にディバイディングドライバーがプロテクトシェードになっているというのは面白い。 「空、間、湾、曲・・・プロテェーク・シェエエエエエエエエエエド!!」 ……「全曲聴けた」という事で、実はその後に発表されたヴァージョンも存在する。 ■パチンコ Ver. SanThreeのパチンコ『CR勇者王ガオガイガー』で新たなバージョンが登場した模様。 具体的にどこが変わったかは、パチンコを打ったことがないのでわかりません(苦笑) アニメは描き下ろしのようだ。 ■Present of the Voice Ver. 遠藤正明のアルバム『Present of the Voice』に収録されたヴァージョン。 歌っている本人すら想像出来なかったまさかのアコースティックアレンジ。 ■御伽噺(ジュブナイル)ヴァージョン 「御伽噺」と書いて「ジュブナイル」と読む。 『覇界王 ~ガオガイガー対ベターマン~』の漫画版第1巻特装版同梱ドラマCDにショートバージョンが収録され、 その後、フルバージョンが『ベターマン』のBlu-ray BOX特典CDに収録された、いわば『ガオガイガー対ベターマン』のOPとしての「勇者王誕生!」。 『ガ』の数は109個。 『FINAL』のバックコーラスを全部盛りにしたような「お祭り感」がコンセプトで「究極神話」と「集大成神話」のコーラスが使用されており、 1番の場合は主に、歌詞の一部がガオガイゴーに変わっているほか、天海護や戒道幾巳、ベターマンの主題歌を意識した歌詞(*4)、 「勇者王誕生!」派生バージョンで初めてJジュエルとヘル・アンド・ヘブンが歌詞に採用される、などの違いがある。 なんかどう考えてもネタバレ枠としか思えない歌詞がフルバージョンにはあるのは内緒 大体、本編のネタバレでした カバー ■勇者王誕生!パラパラVer. 石田燿子が歌うパラパラバージョン。 ■勇者王誕生!-神話ヴァージョン-ユーロビートVer. 石原慎一が歌う『神話ヴァージョン』をユーロビート調にアレンジしたもの。 これはこれでいい曲なのだが、特撮作品で熱い歌を歌っていた石原氏が歌っているためか「普通に歌っているバージョンも聞きたかった」という声もある。 ■いでよ ガイアレオン 『トミカヒーロー レスキューファイアー』の挿入歌でガオガイガーとは一切関係ない。 だが、同じ遠藤正明氏が歌っているうえ、ガイアレオンのモチーフがライオン。 さらに歌詞に『ガ』や『ガガガ』が存在するため、良くネタにされる曲。 最後に監督より一言。 勇者なら歌ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 個人的に神話ヴァージョンは一番は集大成、二番は究極が好き。 -- 名無しさん (2013-07-14 00 33 01) 作曲者の田中公平氏本人が歌った試作品のデモテープはバリエーションのひとつに入らないのかな?(ちなみに、田中氏はボーカリストとしての訓練も受けた経験があるため歌は結構上手い) -- 名無しさん (2013-07-14 02 21 12) 田中さん、キングゲイナーの仮歌も歌ってたよな。歌手としても食っていけそう -- 名無しさん (2013-09-09 23 51 03) 一度、完璧絶叫を一人で歌おうとやってみたけど、無理でした… しかも喉が酷い事になった… 俺は勇者になれない… -- 名無しさん (2013-11-03 03 00 09) デモテープだとプロテクトシェードなんだよなwディバイディングドライバーもそうだが、無印一番の武装は全部武器じゃねぇのか -- 名無しさん (2013-11-03 07 02 14) ガガガガガガガイアレ~オ~ン♪ -- 名無しさん (2013-12-04 12 56 59) 集大成神話ヴァージョンを最初に聴いたときの衝撃が忘れられない… -- 名無しさん (2014-07-25 23 07 33) 監督も何気に歌上手いんだよな(笑) -- 名無しさん (2014-11-23 15 11 06) 最初は通常、集大成神話ヴァージョンは最後に聞いた方がいい気がする。 -- 名無しさん (2015-10-18 11 55 21) 「歌詞は普通に七五調なのに曲は違っててなんか歌いにくい」って誰かが言ってたな -- 名無しさん (2015-12-23 19 17 23) 5つ↑、確かに武器じゃないよな。ディバインディングドライバーは武器として代用出来なくは無いかもだけど基本的に闘技場を作る装備だし、プロテクトシェードは盾、スパロボでスターガオガイガーの追加武器として扱われているガトリングドライバーも実は武器じゃないからな(BXでようやく本来の使われ方になったが武器欄がヒジョーに寂しい事に・・・・・) -- 名無しさん (2016-05-09 07 21 06) ガで加速ってのがニコ動に有るけど、タグ通りに腹筋が光になるw -- 名無しさん (2016-10-28 09 21 07) いつかガガガ対ベターの御伽噺(ジョブナイル)ヴァージョンもいつか作られて欲しいなぁ。一番の装備シャウトはヘルアンドヘブンとか -- 名無しさん (2017-02-04 19 28 49) ↑そういえばヘルアンドヘブンはガオガイガーを代表する技だけど完璧絶叫ヴァージョンくらいでしかないのか。まあ、ヘル・アンド・ヘブンって叫びにくい気もするけど -- 名無しさん (2017-02-04 19 44 55) ちなみにヘルアンドヘブンは歌詞に無い。後ゴルディオンハンマーも(歌詞製作時点ではどんな武器か知らなかった事もあるが)実際は「鋼鉄粉砕」ではなく「物質昇華」 -- 名無しさん (2017-11-01 15 51 23) 楽譜を見るとシャープだらけ。都合七回も転調する。そのため大概ガガガッで音を外す -- 名無しさん (2018-02-01 09 50 04) 破界王編も加わるとガオガイゴーの歌詞も加わるんだよね、そして2番(通した仕様なら6番)はあるのか・・・ -- 名無しさん (2019-08-02 12 30 24) 2つ↑、ガオガイゴーがヘルアンドヘブンを担当するみたいだ -- 名無しさん (2019-08-02 12 31 08) 空間歪曲ディバイディングドライバー、鋼鉄粉砕ゴルディオンハンマー、剛腕爆砕ブロウクンファントム、神罰降臨ゴルディオンクラッシャー、超力結集ヘルアンドヘブンってところか。後はゴルデイオンダブルハンマーか -- 名無しさん (2019-08-15 11 40 47) 超全一体ゴルディオンアーマー……絶対この世にまだ存在してねぇ…… -- 名無しさん (2020-02-14 21 40 20) 1話のサブタイトルでもある -- 名無しさん (2020-02-22 22 06 15) 勇者なら歌えええッ!!!て監督なんだ・・・ -- 名無しさん (2020-09-06 01 25 42) ゴルディオンアーマーやファイナルガオガイガーをネタバレだろ!と思っていたが、二番の歌詞が全部ジェネシックとの最終決戦以降のネタバレとか想定してなかったわ…w -- 名無しさん (2021-02-03 21 46 31) スリージーズ2005って声優さん達なの!? -- 名無しさん (2021-10-24 19 45 33) 「ガ」で加速する勇者王誕生 って動画があるけど、最終的に曲が崩壊して腹筋が光になるw -- 名無しさん (2022-01-23 18 08 05) ↑3 Gフィンガー「解せぬ」 -- 名無しさん (2022-02-03 15 01 14) 七五調のおかげで「ギザギザハートの子守歌」や「にっぽん昔ばなし」と歌詞・メロディを入れ替えて、ある程度歌えちゃったりする -- 名無しさん (2023-06-10 15 27 46) ↑3今見てきたが、ほんとにガしかいってねえのがよくわかる、初っ端からどんどん音速で駆け抜けてったよ(褒め言葉)やっぱ凄えな勇者王() -- 名無しさん (2024-05-26 13 29 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/1373.html
そこは、深い、深い、人里離れた森の奥。その場所を知る人間はその場所を「聖なる森」と呼んでいた。百年前に魔王を倒した勇者が使っていた聖剣が安置されているという事実が、その場所が聖なる森と称されるゆえんだった。 その森の最深部、聖剣の元に俺がたどり着いたのは、獣道のような道を藪を掻き分けながら丸2日経った頃だった。 「ん……あったあった、あれかー、聖剣」 石の台座に突き刺さっている聖剣が姿を現した。誰が手入れしているわけでもないのに台座の付近には大きな植物が茂ることも無く、かつ聖剣の刃にサビのひとつもうかがえない。自分の腰に帯びている剣も名剣のはずだったが、その剣を見た瞬間にかすんでしまうほど聖剣は神々しかった。 「よし……」 この聖剣を手に入れ俺は魔王を倒すんだ。と意気込んで台座の正面へ歩み、俺は聖剣の柄をぐっと握り締めた。手の中に妙なぬくもりのある聖剣。光っているわけではないのだがどこか眩しい、そんな不思議な感覚。 「っ……」 腰に力を入れて、一息に剣を台座から抜き放った。鉄と石の擦れる音は一瞬で、抵抗もなく抜けた剣を俺はしげしげと眺めた。これがあれば魔王も倒せる。今までの相棒だった腰の剣に手を伸ばし、ご苦労様と外したところですぐ左に妙な気配を感じて顔を上げた。 「つぎの勇者はおまえか?」 「あぁ」 突然そこに現れたのは、妙に高価そうな金色の繊維で編まれたローブに身を包んだ少年だった。年の頃は俺と同じぐらいだろう。筋骨隆々とまでは言わないが大柄なそいつは、めんどくさそうに頭をぼりぼりと掻いていた。俺は生返事だけを返しておく。 「じゃ、また魔王退治? しっかし人間も魔族も飽きないな~」 少年は眠そうにあくびをひとつしてローブのフードを脱いで、たった今聖剣を腰に帯びた俺をじろじろと見てきた。 そこでふと、聖剣には守護精霊が居るという話を思い出した。聖剣の行く末を見守る守護精霊、名前からしてその辺に居る小型精霊の類かと思っていたがまさか人間サイズとは予想外だった。 「えっと、聖剣の守護精霊……だよな?」 「そう。俺、聖剣の守護精霊」 「は、はぁ……」 俺はなんとなく妙なおまけがついてきた聖剣を再度眺めて、少し気の抜けた返事を返した。するとおもむろに近づいてきた守護精霊は俺の背中を少し強めに叩き、正面に回りこんで言った。 「はいはいしゃんとする! どうせやることは魔王を倒すだけなんだ」 「魔王を倒すだけって……あんた簡単に言ってくれるなよ!?」 俺の使命、天命とも呼べる目的を“だけ”と言われ、頭に血が上りそうになる。守護精霊といったってたいしたことが出来るわけじゃないだろう、と荒げた声のまま言葉をぶつけた。 「簡単簡単。ちょいちょいーっと経験積んで魔王城行って魔王倒してはい。しゅーりょー」 俺の怒りのこもった声を聞いても悪びれることなく軽いふうに守護精霊は言った。 「ってことで、早く森を出るぞ」 「ちょ……待て、お前、そんな簡単な問題じゃな――」 いきなり俺と肩を組み、そのまま守護精霊は森を出ようと俺を急かした。なんなんだこいつは。あの残虐非道、強靭強大な魔王を打ち倒すのは並大抵のことじゃないんだぞ。そう思った瞬間、妙な感覚に襲われた。 一瞬視界がぼやけ、妙に動悸が激しくなったかと思えば、どこか思考がぼやけるが、すぐにそれも収まった。 「――いんだぞ大体、お前は魔王の恐ろしさを知らないからそんなことが言えるんだっ!」 俺の心の中をその甲高い声が代弁してくれた。と思ったら自分の口からその甲高い声は出ていた。 何なんだコレは、幻術の類か。 それになぜだか息苦しくなり、着ている甲冑が倍の重さのように感じた。まさか敵が!?と、回りを見渡しても誰も……。 「あ」 すぐ隣から聞こえた声。間の抜けたその声は守護精霊の声だ。表情も間の抜けたものになっている。 「まさか……お前、童貞?」 「あ、ああ……そうだけど」 そんな無礼なことを聞いてくるのを聞いて、頭にきながらも正直に返事をするあたり自分は律儀だった。そしてその返事をした声は女の声だった。 もう間違いない。俺は女の声、いや、女になっていた。 「……このヘタレ野郎」 「待てよ、俺、何で女になってるんだ!?」 ヘタレと言われたことについては反論する気も起きず、ただ現状俺より詳しそうな目の前の守護精霊に問うだけだった。 「実はこの世界、15歳のとき童貞の男は…女になるんだ」 「15……って、で、でもそんなことがあるはずが……俺はそんなことになった奴を見たことはおろか聞いたこともないぞ!」 あまりに荒唐無稽な話だった。だが守護精霊は声を荒らげる俺を気にもとめず説明を続けた。 「それは簡単。お前さんの先祖に聞いたが、この世界の人間は13歳までには大抵妻を娶るんだってな。若い盛りに夫婦生活が無いなんて、ありえないだろ?」 「だ、だからって……」 それは、勇者の家計に代々伝わるある掟を、今までの勇者が破っていたという証明だった。ショックのあまり頭を落とす。 「大体、お前勇者の癖になんで童貞なんだよ」 「家の掟に『勇者は魔王を倒すまで無垢であれ』というのがあるんだ……俺は、それを守っていた」 「嘘だろ……お前の家の勇者達、先代も先々代もそれ以上前もどっかのお姫様や、宿屋の娘やパーティーの僧侶とか、よろしくやりまくってたぞ……聖剣を手に入れてからだけでも」 先代たちがそんなに掟を破ってふしだらな行為に及んでいたなんて、と俺は衝撃を受けた。勇者という自分の使命を疑いたくなったが、そこを疑ってしまっては俺の人生は一体なんだったのだろうかと虚しくなってしまうだけなので無視する。 そして、俺はある重大な事実に気づいた。 「このままじゃ、魔王なんて倒せないぞ……」 とある鍛冶屋街で手に入れた自慢の黒鎧が重すぎて動けないのだ。筋力が落ちたどころの騒ぎではない。試しに一歩踏み出そうと足を 上げようとした瞬間のことだった。 「ぅわ!」 「おっと」 バランスを崩し転びそうになったところを守護精霊に支えられ助けられた。なんだか癪に障る。 とりあえず防具を肩当から外していき、簡素な布の服のみになると、改めて自分が女になったことがわかる。 頭ひとつ分は低くなった身長、妙に細くなった腕や腰回り、柔らかくなった足に、胸にある圧倒的な脂肪……乳房。それと顔を覆う長髪、鼻につく匂いまでどこからどう見ても女だった。 そこまで確認して、守護精霊を睨みつけて俺は言ってやった。 「ありがとう。で、さっきお前何て言った? 『ちょいちょいーっと経験積んで魔王城行って魔王倒してはい終了』……だっけか」 「あ、あー。こりゃ、時間掛かりそうだなぁ」 ばつの悪そうな顔をして頭を掻く守護精霊を横目で見ながら先ほどまで腰に帯びていた聖剣も一度外し、再び持ち直してみるとずしりと重く、とても扱えそうにない。構えようと切っ先をあげると腕が震える。こんなことでは、ゴブリンとも渡り合えそうに無い。 「聖剣、重くて構えることすらできないし、剣も無理、防具も無理、魔法も……」 呟いていて気づいた。肉体は弱体化してしまったが、魔法は使えるはずだ。取り合えず思いつくままに呪文を唱えてみる。 「ラ○デイン」 俺の言葉に呼応するように突如雷雲が轟き曇天になり、天から一筋の光が目の前の木に降り注いだ直後、爆音が俺の耳を打った。俺は事前に耳を塞いでいたが、静まってみると隣に居た守護精霊はひっくり返っていた。 「わーお、すごい威力。前はギ○モみたいな小さい雷雲しか呼び寄せれなかったのに」 「……やってくれるな」 若干声を震わせながら彼は起き上がった。意外とタフだ。きっと守護精霊だから人間と同じようにはいかないのだろう。 「でも、魔法だけじゃ……魔王を倒すことはできない」 威力の上がった魔法。しかし俺は絶望していた。剣ひとつ満足に振れない体で魔王と渡り合えるか? そんなことは言うまでもなかった。 「おっと、忘れてもらっちゃ困る。今手に入れた聖剣があれば魔王なんて楽しょ――」 「聖剣を扱えない勇者に価値なんてないっ!!」 俺はその場に崩れ落ちた。こんなどこぞの姫様のような細腕でどうにか出来る魔王なぞ存在しない。もう俺は存在価値も無いのだ。やれることは一刻も早く次の子孫を産み、育て上げることだけだった。地面に叩きつけた拳、ひ弱な皮膚は裂け血がにじむ。鈍いその痛みは罪の償いにもならないだろう。噛み締めた唇から血の味がした。 「お、おい……落ち着けよ!」 「うるさい!」 気遣うように近づいてきた守護精霊を片腕で振り払うように押しのける。すると地面に転がる聖剣が目に入り、さらに後悔に駆られた。 「お前、そんな簡単に諦めるな。勇者だろ! 聖剣は、持ち主に応じて姿を変える!」 守護精霊がそう俺に告げた時だった。聖剣のあった場所にはいつの間にか、細身のマシェットが転がっていた。マシェットは茂みなどを歩くときに使う木払いの刃物。長さも60cmほどで少々心もとない。 だが、それでも。それを拾い上げ握ってみると先ほどと同じ、聖剣を握った感覚があった。 「これ……は?」 「これがお前の聖剣だな……確かに聖剣には見えない貧相さだけど、女でも扱える」 その剣は、こぢんまりとしていたものの、やはり聖剣なのか威厳はあった。軽く振ってみると、先程とは違い剣にいなされることもなく綺麗に振ることができた。 「はは……憧れの聖剣がこんなナイフもどき……残念だ」 そう言いつつも。嬉しかった。先程の喪失感もどこ吹く風と消えていく。 「贅沢いうなよー。使えるだけでよかったと思ってくれ」 守護精霊は自慢げにそう言った。その頭を小突いてやる。 「いてっ! なにするんだよ!」 「うるさいバカ、こんな機能があるなら最初から言えよバカ」 「バカって言うな、普通抜いた瞬間変わるんだよ!」 「じゃあ自慢げに言うなバカ!」 そんな小突き合いをしばらくして、俺はまた気づいた。 「待て、これじゃ、勇者が居なくなってしまわないか」 「はぁ?」 「よく考えてみろ。女になっただなんて誰が信じると思う? きっと魔物の仕業だとされて俺は良くて牢屋行き、悪ければ火あぶりの刑だ」 と、自分で言っていて恐ろしくなりつつも、ふと俺は閃いた。 「いやまてよ、そうだ……こんなところにいい勇者様がいるじゃないか」 俺は守護精霊を眺めつつ、近くに転がっている防具も見て。 「よし、そのローブ俺によこせ。代わりにお前はその鎧着ろ」 「おい、待て、俺が勇者!? そんなの無理に決まって……」 慌てる守護精霊のローブを引っ張りながら俺は説明を続けた。 「どうせもう大都市を回るわけでもない。その辺の村やましてや魔族の領土に入ったら人間に会うかも怪しい。勇者がどんな顔してようがバレない」 「わかった、わかったから! 自分で脱ぐからちょっと待て!」 守護精霊は俺の目を見て観念したのかそう言って、おもむろに金のローブを脱いだ。その下からは金の腰巻だけになった少年の体が出てくる。俺はあまり気にせず、渡された金のローブを受け取る。すると絹をも超えるような滑らかさの布地に舌を巻いた。 「うお、なんだこのローブ。めちゃくちゃさらさらじゃねぇか、お前これを渡したくなかったんだな!?」 「どこの精霊が好き好んで人間の鎧なんか着たがるかよ」 ぶちぶちと不満そうに文句を垂れる守護精霊を横目に俺は先程からうっとおしい自分の髪と格闘していた。とりあえず聖剣で散髪するのは気が引けたので道具袋の中の、へんな塔で拾った使いみちの分からない糸で髪を後ろでひとまとめにする。だぼだぼになった元のぬののふくを適当に紐で縛ってサイズを調整してから、金のローブを纏った。ついでに拳の傷を薬草とボロ布で巻いておく。 「ほら着たぞ。こんなので勇者に見えるのか?」 「見える見える、ほら剣も持って、これで立派な勇者だ」 「そ、そうか? しっかし、長年守護精霊やってるがこんな役割は初めてだな」 まんざらでもなさそうな守護精霊を適当に調子に乗せておく。どこからどう見ても勇者その人だ。悔しいがやはり守護精霊だけあって品格がただよってやがる。とりあえず俺は聖剣を腰に差し、道具袋を掴んで持ち上げようとして、持ち上がらなかった。 「よし“勇者様”この道具袋持って」 「はぁ? なんで俺がそんなこと……」 守護精霊がまた文句を垂れるので、袋から財布だけ抜き取りながら手短に説明する。 「重くて持てないからだよ。それに今からそっちが勇者、俺が守護精霊だ。そんなもの持って労働している姿なんてイメージに合わないだろう?」 「単に楽したいだけじゃないのか?」 「いいから、少しでも早く魔王を退治してお役御免になりたいんだろうお前?」 「はぁ……しょうがないなぁ」 しぶしぶ守護精霊は荷物を担いだ、それを見てから俺はもと来た道の方へ歩きながら今更ながらの自己紹介をする。 「俺はリアン。勇敢かつ誠実な勇者だ」 と、自分が自己紹介をしてからまだ守護精霊の名前を聞いていないことに気づいた。 「守護精霊、お前には名前はないのか?」 そう聞くと、守護精霊は少し悩むように首をかしげてから言った。 「んー、名前なんてないんだ。歴代の勇者は普通に『精霊』とか呼んでたから」 「そっか。まあこれからは俺の名前を使ってくれよ。勇者リアン様」 「俺がリアンになるのはいいが、そっちはどうするんだ?」 「ナイラでいいよ。普通に綴りの逆読みだからひねりが無いかもしれないけど」 そういうことで、俺は新たなる名前を得た。故郷にいる両親には、魔王を倒してももう会うことはできないだろう。俺は一抹の寂しさを感じながら守護精霊改め、リアンに話しかけた。 「とりあえず、この森を抜けて近くの村へ行こう。聖剣があるとはいえ、このまま魔王城を目指したところでどうにもならないだろうし。策を練らないと……」 「わかった。それはそうとして、この道具袋重すぎないか?」 「気のせいだろ、たいしたものは入ってないよ」 嘘だった。実はこの道具袋王様の支給品の中では最も役立つもので、何でも大量に入る魔法の道具袋。しかし重さは減らしてくれないので、俺の性格もたたってかものすごい重量になっているのだが、それを捨てていくワケにもいかない。俺はとぼけることにして。先を急いだ。 「それよりナイラ……ナイラ?」 「あ、あぁ。何だ?」 「口調、直さないと後々不便じゃないか?」 「えぇ……いいだろべつに」 「良くない。せっかく女になったんなら最悪女の武器を駆使することも考えろ。俺にこんなことさせておいて自分だけ楽するのは無しだぞ」 背後の荷物を指し示しながら恨みげにリアンは俺をジト目で見てくる。その気迫に押されて俺はしょうがなく、応じておくことにした。 「……ちっ、しょうがねぇなぁ」 「言い直し」 「……わかったよ。しょうがないね」 「よろしい」 かくして俺たちはひとまずの目標として近隣の村を目指すこととなった。魔王を倒すにはまだまだ遠い道のりであるが、その道のりを確実に一歩、俺たちは踏み出したのだった。 <つづく>
https://w.atwiki.jp/yukiyuna/pages/395.html
第1話「乙女の真心」勇者部人形劇 勇者部活動 いつもと違うお茶会 第2話「ろうたけたる思い」風へのプレゼントは 夏凜と子猫 うどんをプレゼン! 第3話「風格ある振る舞い」夏凜の誕生日 歌のテスト 第4話「困難に打ち勝つ」満開の後遺症 勇者部、帰還 第5話「神の祝福」ジェスチャーで! 女子の恋?バナ 海の楽しみ 第6話「愛情の絆」私の希望 友奈と東郷 園子の決断 第7話「貴方に微笑む」園子の帰還 園子の編入 勇者部の文化祭 第1話「乙女の真心」 勇者部人形劇 勇者部活動 いつもと違うお茶会 第2話「ろうたけたる思い」 風へのプレゼントは 夏凜と子猫 うどんをプレゼン! 第3話「風格ある振る舞い」 夏凜の誕生日 歌のテスト 第4話「困難に打ち勝つ」 満開の後遺症 勇者部、帰還 第5話「神の祝福」 ジェスチャーで! 女子の恋?バナ 海の楽しみ 第6話「愛情の絆」 私の希望 友奈と東郷 園子の決断 第7話「貴方に微笑む」 園子の帰還 園子の編入 勇者部の文化祭
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3007.html
第十二章-第一幕- 解決する疑問、新出した疑問 第十一章-第三幕- 第十二章-第二幕- 新たにフローベール、バスク、 そして天馬ベアトリスと馬のヴィッセルを加えて、 勇者軍主力部隊は重要拠点のひとつである バイオレット・ヴィレッジへと向かった。 この拠点が重要拠点に指定される理由はいくつかある。 ジャパニーズ・チルドレンと呼ばれる旧時代の 『日本』という国の国民の直系の子孫達が残るという、 旧文明のわずかな残滓が残っている事による。 分かりやすく言えば文化遺産だとか 天然記念物だとかそういう扱いなのだ。 更に加えて、エドウィン=ストレンジャー総帥の時代に 勇者軍に加わったバイオレット・ヴィレッジ村長、 バイオレット=アーリア及び その子孫が住む村という事になるのも理由の一つ。 加えて言えばアーリア家は、かの有名な 『十三英雄』の家系の一つであり、 『十三英雄』自体も勇者軍とは協力・同盟関係にあったことからも、 決して無視していい土地ではないと言える。 そうした文化的な諸々をさておいても、 ここにはフレイデッド・タワーという 観光名所兼訓練施設があり、歴代村長の考えるユニークな仕掛けは 勇者軍予備役や、サブメンバー昇格したての人間の訓練に 著しく好影響を与えているという実利的な意味合いも含まれている。 ただの一つの村に過ぎなかったバイオレット・ヴィレッジの 地位をここまで向上させたのも、それによって狙われるのも…… そう、良くも悪くも勇者軍と関わったことによると言っていい。 そして、そのバイオレット・ヴィレッジを統括するのが バイオレット=アーリアの息子、ワイマール=アーリアなのだが、 もちろん彼は村長職が忙しいので、出撃は不可能。 しかし彼には息子の名義で育てている一人の男がいる。 そんな情報がここ最近、勇者軍の間で有名になっていたのだ。 ゼクウ=ユウキ少佐。現在19歳で男性。 バイオレット=アーリア前村長の補佐官にして夫、ラング=ユウキが 第二子を儲けられなかった事により、彼の意思で、 彼のクローン体として生まれた人間である。 もちろん今更ラングの息子というわけにもいかなかったので、 戸籍上はワイマールの甥で、 かつ養子という扱いにされているようである。 ……という情報とにらめっこしているジルベルトだったが、 彼にはもう一つの思案もあった。 (レイリアさんとエイリアさんと、猫達に共通点――あるのかなあ?) どうしてもそれが気になってしょうがなかった。 「なあに? ジルベルト君。お悩み?」 と、ソニア。 『レイリアさん達と猫が同列視されてる理由が分からないのー』 ジルベルトの問いには、いきなりバスクが身を乗り出した。 「うーん、推論でしかないですけど、あれじゃないですかね。 レイリアさんとエイリアさんって人は会った事無いですけど、 猫は遺伝子調整動物だからって狙われたんだったら、 敵は遺伝子工学を敵視してるんじゃないでしょうか」 この推論に、全員ぴたりと足を止める。 「……猫達はそれで説明がつくとしても、 レイリアさんとエイリアさんは 別に遺伝子調整を受けて生まれたわけじゃないわよ?」 「それに彼女達の扱うナノ・マシンは医療工学技術であって、 遺伝子調整技術とは何の関係も無いのでは……?」 と、ルシアとメイベルがとりあえずツッコミを入れておく。 「……いえ、そうとも言えないですよ。ナノ・マシンはそれ自体が 遺伝子調整を可能とする可能性を持っています。 要するに遺伝子の配列の直接操作ですね。 もし敵がそれも嫌っているとしたら、納得はいきます」 すると、キョウカも頷く。 「そう言えば勇者軍もDNAクローン体の培養を 認可していますし、惑星アース国際平和機構も、 遺伝子操作技術を否定はしていません。 国際法で明文化しない限り、 それは肯定しているのと同じですから」 なるほど、と全員が頷く。そしてそれにフローベールが続く。 「だったらアーム城と惑星アース国際平和機構は攻めておいて、 妖精の森に特定の相手へのピンポイント攻撃を 行ったという理由も分かります。陽動部隊はともかく、 レイリアさん達だけが狙いなら、いないと分かれば、 無理に妖精王の城を狙う必要もありませんし」 「どうやら間違いないようだな」 ふんっ、と得意げに鼻を鳴らすバスク。 急に不安げに飼い猫のあんみつを抱き寄せるメイベル。 「どうしましょう……せっかく早産を乗り越えて一匹、 生き残ったのに、そうやって寄ってたかって 殺されてしまいそうだなんて……可哀想……」 ソニアが思案して、名案を思いついた。 「名案と呼べるかどうかは分からないけど、 いちいち守るのも厳しいから、キョウカ王妃に 預かってもらいましょう。キョウカ王妃と同位置の 一箇所にまとめておけば、守る際の手間は激減するはず。 理論上は生存率がこれでかなり上昇するはずよ」 「あ、そうですね!」 メイベルが喜ぶ。 「ふふ、それにこの六人がいるのなら、 そう負けたりしないのでしょう? なぜなら勇者軍はそれ自体の個が一騎当千なのですから。 六人いるのなら、六騎当六千ですよね」 どこか頼もしげにしょうもない事をのたまうキョウカ王妃。 「六騎当六千って……また随分と大きく出ましたね」 半ば呆れてフローベールがツッコむ。 「これは私のセリフではございませんわ。ジル君。 あなたのお母上が、昔、似たような事を言っていました」 (ふーん) 自分の知らない母の一面を垣間見て、 ジルベルトは神妙な面持ちになる。 そんな顔を見て、キョウカはまた笑うのだった。 そしてまた進軍は再開するが、しばらく歩いていると、 明らかにキョウカ王妃の息が荒くなってくる。 どうやら相当に疲労が溜まっているようだ。 「……キョウカ王妃、大丈夫ですか?」 「す、すみません……少々……SPに持たされた荷物が重くて……」 キョウカはこの旅が始まる前に、SPに荷物を持たされていた。 本来彼女が持つべき専用品であり、彼女を守る盾―― アースシールド。惑星アースの名を冠する最高峰の盾である。 惑星アース以外にも各惑星の最高責任者を守るための防具が 各惑星に点在しているのだが、 アースシールドはそのうちの一つである。 彼女が脱出に成功したのも、このアースシールドがあればこそだった。 だが、盾としては破格の防御力の代償に、かなりの重量があり、 旧時代の人間と同じ程度の体力しか無いキョウカの膂力では、 持ち上げて運ぶだけでも恐ろしいほどの重労働だった。 本来は自分が使わなきゃならない防具だからと、頑張る姿を見て、 勇者軍メンバーも敢えて持つのを止めるようには言わずにいたが、 あまりにしんどそうで見ている方が辛い。 というより放置していたら、あと数十分もあれば昏倒するであろう。 「メイベル、持ってあげなさい」 「はい。貸して下さい、キョウカ様」 ルシアの指示で、アースシールドを受け取るメイベル。 流石はアースシールドより遥かに重い重量の鎧を 軽々と着こなすメイベルである。 さっさと持ち上げると、通常の盾同様に 前に構えて見せた。見事である。 「ふぅ~……文字通り肩の荷が降りましたわ」 キョウカはめいっぱい伸びをして、解放感に身を任せる。 「メイベルさん、やっぱりそれはあなたに預けます。 イザという時は、それでみんなを守って下さいね。 いっそその方が、私自身も安全でしょうから」 「はい」 メイベルの鉄壁の防御が更に厚くなった。真紅の雌鹿は 鉄壁を超越して、今ここに絶壁と化したのである。 「色が気に入らないですね……」 と、メイベルはどこから取り出したのか、ラッカースプレーで 勝手に元々青いアースシールドを着色し始めるが、 どうも着色料は一切固着しないらしく、 塗料を無駄遣いしただけに終わったのは余談である。 足取りも軽くなった中、勇者軍は更に バイオレット・ヴィレッジを目指し北上を続けた。 と、いきなりその目の前に黒装束…… 否、忍者装束の人物が姿を現した。 発見から接近まで、コンマ約6秒。ジルベルトの眼前に出てきた。 そして鎌を取り出してやはり即座にジルベルトに斬りかかる。 「!」 ジルベルトは前回の戦いの後、結局まだ捨てていなかった、 効力の切れたプラズマブラスターの書を 瞬時に盾にするために放り投げ、身を引く。 さくっ。 プラズマブラスターの書に鎌がさっくりと刺さった。 命拾いをしたようだ。最後の最後まで役に立つ魔道書である。 無言で臨戦態勢に入るジルベルト。剣を抜いた。 次いでフローベール、ソニア、ルシア、 バスク、メイベルの順に構える。 だが、敵かもしれないニンジャは 特にそれ以上攻撃は加えなかった。 「良」 とだけ言い残し、勝手にニンジャはその場から立ち去った。 どうやら様子見ついでにからかわれたのだと、 今更に気付くジルベルト。 『強かった~……』 「ジル君、お知り合いですか?」 と、びっくりした状態から やっと正気を取り戻したキョウカ王妃が尋ねる。 『知らない。けど敵意は感じなかった。 良くかわした、見事だ、って思ってたみたい』 と、メールでジルベルト。 「なるほど、だから『良』なのね。 さっぱり意味分からなかったけど」 「フローベール、俺達は遊ばれているのか?」 「知らない。試されたのかもしれないけどね」 謎のニンジャは引き上げたが、 とりあえずバイオレット・ヴィレッジはもうすぐ。 これ以上足を留めるわけにもいかなかった。 いよいよゼクウ=ユウキとの対面が待ち構えているのだから。 勇者軍は急がなければならない。来たるべき敵の襲来に備えて―― <第十二章-第二幕-へと続く>
https://w.atwiki.jp/lvagatter/pages/22.html
勇者について 職業のステータス ステータス 初期値 最大値 LV 1 99 体力 12 1188 攻撃力 10 990 防御力 12 1188 すばやさ 11 1089 回復力 12 1188 うんのよさ 11 1089 火属性 0 0 水属性 0 0 地属性 0 0 光属性 2 198 闇属性 0 0 転職に必要なステータス 影響力:100 いさましさ:100 すばらしさ:100 なだかさ:100 ゆるぎなさ:100 合計500点(ランク11) ===攻撃スキル=== スキル名称 硬直時間 攻撃補正 命中補正 会心補正 属性 体勢補正 コンボ補正 炎撃 01 44 1.4 1.4 1.2 火 無し 無し エクサスラッシュ 02 00 1.5 1.3 1.5 無 無し 無し 雷撃 01 30 1.3 1 1.3 光 無し 無し ===回復スキル=== スキル名称 硬直時間 効果補正 体勢補正 コンボ補正 効果 勇者スマイル 01 32 1.2 無し 無し 回復 瞑想 01 08 1 無し 無し 回復 修正前のスキル(~2016-02-14) + ... ===攻撃スキル=== スキル名称 硬直時間 攻撃補正 命中補正 会心補正 属性 体勢補正 コンボ補正 炎撃 01 45 1.2 1 1.1 火 無し 無し エクサスラッシュ 02 00 1.5 1 1.5 無 無し 無し 雷撃 01 30 1.1 1 1.2 光 無し 無し ===回復スキル=== スキル名称 硬直時間 効果補正 体勢補正 コンボ補正 効果 勇者スマイル 01 35 1.2 無し 無し 回復 瞑想 01 20 1 無し 無し 回復 ===ログ一覧=== + ... 炎撃 @You は剣を振り上げた! 斬撃の先に炎が吹き上がる!! エクサスラッシュ @You の攻撃! 「エクサスラッシュ!!」 雷撃 @You の斬撃に雷光がほとばしる! 勇者スマイル @You は勇者らしく微笑んだ! 瞑想 @You は瞑想した! ===取得可能なステータス=== + ... あらっぽさ いさましさ おとこらしさ かいがいしさ かがやかしさ かしこさ かっこよさ きざっぽさ けだかさ こうごうしさ こころづよさ すがすがしさ すさまじさ すばらしさ そこはかとなさ たぐいなさ たくましさ たのもしさ ちからづよさ ちゅういぶかさ てごわさ とうとさ なさけぶかさ なだかさ はなばなしさ はらぐろさ はんぱなさ ほこらしさ まばゆさ やさしさ やんごとなさ ゆるぎなさ 影響力 持久力 集中力 新規項目の報告はコメント欄にお願いします。 99レベルまで推定314,478文字 ※ ネタバレ回避のため白い文字で書いています。反転させて見てください。 補足 必要ステータスが極めて高く、その全てを転職要件にまで引き上げることは非常に難しい。 そして、それに見合う高い性能を誇る。攻撃・守備・回復について最高峰の性能が発揮でき、また、硬直時間も比較的短いため、向かうところ敵無しといえよう。 しかしながら、れべるあがったーが現在の稼動を2015年5月10日に始め、同月24日にこの職業が登場してから、同年7月20日現在まで勇者はひとりとして出現していない。 公式@lvagatterからの7/20時点ソース …いなかったのだが、2015年7月27日、ついに勇者要件を満たしたプレイヤー「さんきちさん(@sankiti0630)」が登場し、理論上の存在だった勇者が手に届きうる範囲になった。※現在はアカウント名を変更しておられます。 推察の域ではあるが、修行場の実装によりステータスの取得および勇者要件の達成が可能になったのではないかと考えられる。 最終レベルまでの経験値は推定314,478文字。そんだけ稼ぐ連中どう考えても廃人の領域か。 そんな勇者も今や100人を超え、また勇者に並ぶ職業も大幅に追加された。 転職に必要なステータスを稼げる職業も大量に追加されたので、つぶやいていればそのうち転職できるようになるだろう。その点ではなりやすい職業の一つなのかもしれない。 スキルの上方修正も相まって、コンボ補正やバフがないことを差し引いても、Twitterで戦う分にはかなりの威力を発揮するであろう。 勇者に限ったことではないが、安定してクエストを周回したいなら、追加スキルも含めて装備の選び方が重要になってくる。 + 廃人の領域 勇者要件は「影響力」「いさましさ」「すばらしさ」「なだかさ」「ゆるぎなさ」の100点以上取得。 それをステータス一覧などのデータを参考にすると 影響力…下級職だけでは70から80点程度、しかしランクの低い上級職を埋めれば100点は見込みあり いさましさ…下級職で50点程度見込める。船乗りでさらに取得して100点の見込みあり すばらしさ…魔法系の職業を中心に多く見られるため、おおよそ7種類ほどの職業をカンストさせれば100点の見込みあり なだかさ…取得難。下級職ではろくに点数がとれず、芸人が主力の稼ぎ。勇者要件取得難民(とでも呼ぼうか?)が苦戦するとしたら、なだかさかゆるぎなさ。 ゆるぎなさ…取得難。下級職をすべて埋めても見込みで60点、上級職では転職要件の厳しい賢者が取得しやすいものの、それ以外の船乗りや毒舌芸人では取れるとはいってもたいした数にならない。賢者完成がほぼ前提。 というように、まずは賢者の要件「すけべったらしさ:50」「すさまじさ:100」「そこはかとなさ:70」「たぐいなさ:100」「はんぱなさ:80」を目指すことになる。 その賢者要件も すけべったらしさ…無職や遊び人などでどうにか稼ぐ。割と厳しい。40後半で止まったら修行場も視野に。 すさまじさ…下級職中心に取れるが100点集めるのには苦労する。出やすい職業を狙ってカンストしまくるしかない。 そこはかとなさ…賢者案件では出やすいので省略。必要点数的にもカンストしまくれば勝手に貯まる。 たぐいなさ…魔法系の職業で取得しやすい。下級職でしっかり集めてから上級職の弓使いなどを狙おう。100点だが、獲得はまだ比較的そこそこな程度。 はんぱなさ…取得だけなら多数の職業でザックザック見つかっているため簡単。しかし、80点貯めるまでには時間がかかる。具体的には魔法使い、芸人、船乗り、忍者、弓使い、侍、毒舌芸人に報告があり、いずれも10点以上の期待値が見込め、うち魔法使いと弓使い、侍は取得点数も大きめに出るかもしれない。 と、賢者要件は勇者と比べたら取りやすい。とはいえ賢者要件取得難民も少なからずいるのだが…。 ここまでを概して言うと 勇者の取得には、賢者の取得が可能なくらいのやり込みが必要 と言い切れる。んでもって各職業…下級職ぜんぶと、上級職のうち船乗り、弓使い、毒舌芸人、吟遊詩人、ギャンブラー、忍者、侍、賢者を無事にカンストできたとしよう。 下級職をカンストさせるまでの経験値文字数は 240,976 文字 1722 上記のうち侍と賢者以外の上級職をカンストさせる場合、さらに 500,905 文字 3578 そこに侍と賢者がそれぞれ 143,995 文字 1029 254,326 文字 1817 合計すると 1,140,202 文字 8145 さて、「文字」の右についている青色の数字、何だと思いますか? これは~、その「文字数」を~、140で割った数なんです~。端数は切り上げてますから、つまり…えっと…。 …まあ、たかだか4桁、5桁のTweet数を「廃人」と呼ぶのはどうかと思う、でしょうが、もう一つ考えていただきたいと思います。 れべあがに勇者が実装されてから、3ヶ月未満でこれを達成した人間が、最低でも9人は居るということです。 追記 + 勇者難民の皆様へ 勇者案件を達成するための方法一覧 レベルアップ編 以下の職業で、対応するステータスの取得が確認あり。詳細と更新はステータス一覧を元に。 獲得点数は一例で、各れべるあがったらーの運次第ではもっと得点できる場合も、逆にほとんど取れない場合も。 いさましさ(100):下級職一部、武道家(30点)、船乗り(30点) すばらしさ(100):下級職一部、魔法使い、踊り子(35点)、力士(15点) なだかさ(100):下級職一部、芸人(10点)、侍(50点)、力士(30点) ゆるぎなさ(100):下級職一部、船乗り(15点)、毒舌芸人(20点)、力士or兵士(15点)、黒騎士(20点) 影響力(100):下級職一部、魔法使い、商人(30点)、踊り子(20点)、芸人(5点) 修行編 全ステータス数は現在158種類と推定。単純に考えて0.6パーセントの獲得率で、なおかつ獲得点数は2ないし4点。 言うまでもないとは思うが、メダルの消費速度をよくよく考えてから実行していただきたい。あと合計20点欲しい、というときに修行に賭けるのは無謀かもしれないから。 とくに現在メダルをある程度保持していなければ、ふくびきやギルドをはじめとする今後のイベントの参加に乗り遅れてしまう可能性がある。つまり更なるレベルアップ等のステータス獲得チャンスをふいにしているかもしれない。 コメント これ解禁してない職業もカンストしてないとなれないのかな - 名無しさん 2015-07-03 09 47 26 参考までに吟遊詩人まで☆99埋した際の一例を掲載しておきます。 t.co/wyZJJr3y07 - 名無しさん 2015-07-05 10 04 08 勇者経験値を暫定で30万文字以上と表記。実際は32xxxxくらいなのかな・・・? - 名無しさん 2015-08-08 12 51 06 7/27勇者出現! - てんつん。 2015-07-27 23 47 14 最終レベルまでの必要経験値は314,478文字でした。 - 名無しさん 2015-08-17 13 23 51 3ヵ月で8000ツイートは何もおかしくないと思うんですけどねえ…… - 名無しさん 2015-08-28 10 17 47 全部140文字使い切って8000ツイートだからね…一言ツイートだったらそれこそ10万ツイート必要になる可能性もある - セリス 2015-09-16 22 21 22 公式がお知らせに書いていたとはいえ、他人のユーザー名を勝手にwikiに載せるのってどうなんだ。 - 名無しさん 2016-04-07 00 50 06 名前
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3067.html
第二十九章-第二幕- 民政部の真意(前編) 第二十九章-第一幕- 第二十九章-第三幕- 勇者軍主力部隊は、アンノウン・ベビーの説得に 半分成功しかけたものの、アンノウン・ベビーの知能の問題で 惜しくも逃走されてしまう。そこに民政部兵士の報告を受けた ヴェルファイア首相以下、民政部幹部六名が登場した。 「さて、それでは先陣を切らせてもらうか、突撃だ、行け」 ヴェルファイア首相は、自ら先陣を切る。 愛竜コモドが唸りをあげ、またしても突撃してくる。 「来るか! 騎兵と動物は退けーッ!」 ヴァジェスの指示で一部の味方を退却させようとしたが、 そうはいかない、とばかりに次はレオンハルトと、 その愛馬であるエルトリオンが動く。 「悪いが多対一を大人しくやるつもりもないのだよ。 乱戦に付き合ってもらうぞ、勇者軍!!」 エルトリオンが退いた騎兵部隊へ向かって突っ込む。 それを合図に、残り四名も一斉に動き出した。 「ちぃっ、最初から乱戦に持ち込む腹か!」 コンラッドがミミックマンの攻撃を捌きながら愚痴を垂れる。 ミミックマンはコンラッドを模倣しきっている。 「乱戦が自分達だけの得意技と思うんじゃねぇ!」 相変わらずの見事なモノマネである。挙動まで同じだ。 「気持ち悪いんだよ、その技ッ!」 「ならば、こういうのはどうだっ!」 ミミックマンは瞬時にリゼルへと化けてみせる。 「姿はモノマネですが、 こういうオリジナルもあります! ロスト・マジック! バスターキャノン!」 「何ぃっ!?」 バスターキャノン。失われし魔法の一つ。 無属性魔法同士を掛け合わせる事で、 より柔軟性に長けた魔法として放つ術である。 バスターは単体低威力魔法。キャノンは単体中威力魔法。 つまりバスターキャノンとは、中威力のまま、 低威力魔法並みに牽制と乱射が出来てしまう魔法なのだ。 それ故に魔力の消耗も激しいはずだが、彼の得意技のようでもある。 「コンラッドさん、退いて!」 そこにフローベールとバスクが乱入する。 「騎兵のモノマネは出来ないはず!」 「そこがお前の弱点なのは分かってる!」 コンラッドが別の方面へ攻撃対象を切り替え、 二人同時に仕掛けようとしたが、ミミックマンは動じない。 「サウザンドビジョン!」 ミミックマンが猛烈に分身し、その全てが別個のモノマネをする。 驚異的という他無い魔技であった。しかも騎兵が混じっている。 前回の弱点は払拭されていたようだ。 「えっ、何!?」 「分身! 実体があるのか!?」 実体は無かったようだが、分身の群れから本物が躍り出る。 どうやったのか知らないが、ペガサスまでモノマネ済みだ。 「一身是槍・雀蜂の舞!」 「一身是槍・雀蜂の舞!」 フローベール、ミミックマン、本物と偽者の同じ技が 真正面からぶつかり合う。スピードが速すぎて常人には理解不能だ。 「あうッ!」 「そこだ!」 続いてバスクに化けてそのままフローベールを追撃にかかる。 「俺のデータにはお前の技も入っている。通用しない!」 バスクの口調で騎乗したまま襲い掛かるミミックマン。 「そうはいくか! 今こそ俺の技の真価の発揮される時!」 バスクは棒を握り、下馬して縦方向へ回転しながら突撃した。 「何っ!?」 ミミックマンはその鮮やかな動きに見惚れた。 あわよくば自分のものにしようと欲をかいたのだ。 それが、間違いである。 どががッ! 数発ほど縦回転の攻撃が決まり、そのまま着地することなく、 バスクは棒を垂直に突き立て、そのまま横回転を始めた。 ずがががッ! 反動と勢いで棒を回転しながら昇って行くバスク。 頂点に達したところで棒を引っこ抜き、 そのまま大きく横になぎ払いで叩きつける。 「究極! 縦横無尽撃!」 ずがんッ! 「がっは!」 ミミックマンは大きく吹き飛び、起き上がれなくなった。 「凄い……」 フローベールも驚いたが、これが地下で学んだ技なのだろう。 それを納得し、すぐさま次の戦いへ動こうとする。 だが、バスクは騎乗するなり、いきなり横転する。 「バスク!?」 フローベールが手を貸そうとすると、ベアトリスも横転した。 「ブービートラップ!?」 ギースが察知し、すぐに罠の解除に向かう。 「ゼクウ、ギースの援護を!」 セシリアの指示でゼクウが援護に向かう。 だが、そのゼクウに手斧が飛んできた。 「愚!」 ゼクウはその斧を素手で白刃取りしてみせる。 手裏剣を叩き込むと、そこからフィアナ=マーベルが出てきた。 迷彩の得意な女幹部である。随分と久しぶりだ。 だが、フィアナは更に迷彩をかけて動いてくる。 肉眼ではほとんど確認不能なレベルなのは相変わらずだ。 「はははは、インビジブル・トラップを食らいなよ!」 ゼクウが激して動こうとした瞬間、転倒する。 いつの間にか、新たな罠が仕掛けられているのだ。 どうやら迷彩のまま動いて、気付かれぬ間に罠を仕掛けている。 それに引っ掛かり次第、得意の手斧が飛んでくるという技だ。 見れば、シエルなど他数名も引っ掛かっている。 「地上からでは埒が明きません。ヴァジェスさん!」 イシターがヴァジェスを呼ぶ。 「ドラグーン化を解くんだな、分かったぜ!」 ヴァジェスはワイバーン形態に戻る。 すると、イシターがひょいとその上に乗っかってきた。 「おい、ドラゴンナイト気取りか!?」 「いい策を思いついたんです。説明は後! 上へ!!」 「お、おう!」 ヴァジェスはイシターを乗せて飛翔。 空中に踊り出ると、イシターの指示が飛ぶ。 「合図で、レーザー・ブレスを! 今!!」 「がぁぁぁぁッ!」 ヴァジェスのレーザー・ブレスと同時に、 イシターはミスト・ブレスを吐く。 猛烈な霧が周囲にたちこめ、それをレーザーが加熱。 ずどがぁぁぁぁぁぁぁぁん! フィアナがいると思しき周辺で大規模な水蒸気爆発。 「いました、そこです! ヴァジェスさん!」 「おうよ!」 意図がようやく読めたヴァジェスはそのまま突貫。 槍から棒へ持ち替えたイシターが騎乗したまま殴打。 フィアナはようやく戦闘不能に陥ってくれた。 その頃にはようやく、罠から味方が脱出をし始めていた。 「ふう、ようやく片付いたか」 一息ついたヴァジェスとイシターだったが、そこに ミサイルが叩き込まれ、まともに被弾するヴァジェス。 「ぬぐぁッ!?」 「ヴァジェスさん!? 一旦下がりましょう、このままでは!」 「分かってる、くそっ!」 仕掛けてきたのは『ホークマンEXエディション』に搭乗している メロウ=クミンだ。ミサイルも機体からのものである。 「二名、離脱。次のターゲットはどこ?」 冷静に次の目標を探すメロウ。目に付いたのは 懸命にシエルを救助中のジークと、ライナス、リュミエルの三名だ。 「仕掛ける」 それだけ言うと、メロウは機体の高度を下げ、 一気にライナスへと襲い掛かる。ヒートランスだ。 「カオスリキッド、発動!」 ライナスはすぐに反撃態勢に入り、ヒートランスを一刀両断。 「やる」 すぐに距離を取り、メロウはアサルトライフルを 三点バースト射撃にしてライナスを狙い撃ちにする。 「くっ、こう距離を取られてちゃどうしようもないわ!」 リュミエルも反撃の術を持たない。 「支援に入るわ!」 ルシアが弓での応射を行う。だがメロウはすぐに背中の バックパックから何らかの武器を取り出した。 「ワンバウンドミサイル、投擲」 ホークマンEXの腕がミサイルを地面に叩きつける。 バウンドした直後、点火してミサイルが襲い来る。 それまでの軌道が無茶苦茶で、撃ち落とすのは無理だった。 「させない!」 リュミエルが必死に防御結界で防護。 ルシアにかろうじて反撃の隙を作らせてやった。 だが、ワンバウンドミサイルが次々と叩き込まれる。 リュミエルの防御結界も限界に近い。 「疾風剣!」 が、ライナスが前に出てワンバウンドミサイルを切り刻む。 これにより、リュミエルの負担が大きく軽減された。 「今だ!」 「今よ!」 二人の声援を受け、ルシアはボイルドアーチを準備。 すぐさま狙いを絞り、精密射撃で叩き込む。 「ボイルドアーチ!」 動力ケーブルらしきものを正確に撃ち抜いたのか、 ホークマンEXエディションはパワーが無くなり、墜落。 「敗北ね」 あくまでも冷静なまま、メロウは速やかに脱出した。 これで、メロウも戦闘不能になったに等しい。 敵は残り三名、しかし勇者軍も多数の負傷者を出している。 乱戦は多大なる混乱を生み出しつつ、推移する―― <第二十九章-第三幕-へ続く>
https://w.atwiki.jp/pokefantasy/pages/79.html
【分類】パーティ 【プレート攻略】あり 自称勇者のトンデモリーダーを筆頭に、 各地で人助けしたりタンス開けたりダンジョン探索したり大暴れ。 ボケツッコミの激しく飛び交うお騒がせパーティ。 どーも、勇者パです!! パーティメンバー 【ラグラージ♂コビハ】 人助けとタンスを開けることが趣味の自称勇者。18歳。 まさか本当に世界が崩壊へ向かっていることなど露知らず、 「アルセウスを手に入れて世界を救うのはこの俺だッ!!」と言って世界中を旅している。 親:MISO 【ドクロッグ♂ギルフォード】 胡散臭いゴザル口調で喋る亜人。18~25歳? 空腹で倒れていた所を助けてもらい、パーティに加入することを決意。目指すは立派なニンジャ。 親:羊羹 【ガーメイル♂メイ】 人々へ道を示す救道師の卵。19歳。 元はナザ国のとある教会出身だがひょんなことから一行と出会い 彼らが心配になって付いて来た。パーティ内の突っ込み&ストッパー担当。 親:壱屋 【ニューラ♀ベリル】 偶然を装いパーティに参入、プレートを狙っている謎の組織のスパイ。16歳。 盗みをしている所をパーティと遭遇、なんやかんやで最後のメンバーとして参入した。 何かあると口は出るし手も出るが、パーティの暖かさに心が揺らいでいる。 親:ゆっこ
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3057.html
第二十六章-第一幕- 逆撃の勇者軍 第二十五章-第三幕- 第二十六章-第二幕- ライナス、リュミエルと合流後、 ザン共和王国民政部ライディング・アーマー、 『ホークマンEXエディション』に搭乗するメロウ=クミンを 撃退後、進路を崩壊したヴェール・シティへと向けた 勇者軍主力部隊であった。 「……水路の見取り図をもらったのだが、 随分と長々と続く下水道だな。 こんな所まで来ることになるとは思わなかったぞ」 と、いきなりジークはぼやいた。 こちらは勇者軍主力部隊からやや離れた距離にいる、 ジークと愛馬エンテ、それにシエルと、 彼女が一時的に保護しているバスクの愛馬、 ヴィッセルの編成で動く遊軍であった。 彼等はあれ以降、ジークの治療もそこそこに、 必死に見取り図を入手し、そこを辿って下水道の 最終到達点の一つであるヴェール・シティに向かっていた。 もし流れに流れてくるならこの位置にいる可能性があったし、 そうでないならないで、いよいよ地下への突貫も考えなくては ならないだろう、と二人は考えていたからである。 無論、ヴェール・シティが壊滅状態なのは知っていたが、 地下にある下水道まで丁寧に破壊し尽されているとは 到底思えなかったし、事実シェルターに民間人も 篭ったままだと聞くので、行く価値はあるはずであった。 「ねえヴィッセル。お前のご主人を見つけないと、ね?」 「ひひぃぃん」 シエルが優しく問いかけてやると、ヴィッセルは応じた。 ここしばらくの旅で、随分シエルにも懐いてくれた。 傷を治療してやったのが大きかったのかもしれないが。 「……しかし、気になる」 「何がよ?」 ジークは頭をばりばり掻いて悩みだした。 「民間人だ。確か勇者軍メンバーが救援に入ったおかげで、 無事に退避できた者がほとんどのようだが、 例の『FSノア49』とやらが撤退した後でも 民間人が出てきたというニュースはとんと聞かない」 「復興計画を立てに行った人も民間人じゃないらしいしね。 それは確かに気にならなくもないかしら」 そして、二人はヴェール・シティの入り口に立った。 と、いきなり人型機動兵器の襲撃を受けた。 「例のエリミノイドとやらか!?」 ジークは斧を早速構える。 「なるほど……答えは単純だったわけね。 完全制圧されてるから、篭るより他、手は無いってこと?」 シエルは乗馬しながらの戦闘は出来ないので、 ヴィッセルを少し遠くへ退避させ、徒歩で戦闘準備をする。 その間の攻勢はジークが上手く防いでくれている。 どうやら怪我もすっかり治っているようだ。 「うむ、数が多いようだな。不利か?」 斧が思ったより通らないのを見て、ジークがぼやく。 「不利ね。主力部隊がもうじき来る、とも聞いたけど、 ここからお兄ちゃんにテレパスが届くかしら……? まあ、本人がアンテナを立ててないと意味無いけど」 シエルは駄目もとで念じようとした。 (シエルー! ちょっと待ってー! 今行くのー!) なんと、向こうから送られてきた。 今までは受信しか出来なかったはずなのだが。 (これは……お兄ちゃんの能力が……肥大化しているの?) しかし、これで勝機は充分にある。 「ジーク! お兄ちゃん、すぐ近くまで来てるみたい。 少しの間だけ、凌いでちょうだい! フォローを!」 「良かろう。任せろ!」 意気軒昂のジークが大暴れを始める。 「プラズマブラスター!!」 シエルも攻撃呪文で援護を始めた。 ほどなくして、ジルベルト率いる主力部隊が駆けつけた。 「シエルぅー!」 何やらメイベルのスカーレット・アーマー並みに ごつい鎧を着た兄らしき者がばたばた走ってきた。 続くのはライナス、ユイナ姫など多数の人員。 何故か見慣れない妖精族までいる。 「お兄ちゃん! よね?」 (手伝うのー!) 練習用に使っていたボールをサイコキネシスで動かす。 実戦で使うのは初だったが、撹乱の役に立つはずだ、と確信し、 ジルベルトは強く念じる。 (念動集中!) ボールは素早く、鋭い軌跡を描いて動き回る。 不規則に動くそのボールを、エリミノイドが追いかける。 「サイコキネシス!? いつの間にそんな技を!」 シエルも、ジークも驚愕した。 彼女達の知っているジルベルトはそこまで有能ではなかった。 マキナ戦役のことは聞いていたが、こうもまざまざと 成長ぶりを見せつけられるとは予測もしていなかった。 「ふはははははははは! そう来たか! 流石は我が兄貴殿だ! ならば我々も張り切るか! ひとつやるとするぞ、シエル!!」 「ユニゾンアタックね。即席だけど、いいわ! プラズマバスター!!」 とりあえず電撃魔法をジークに浴びせるシエル。 ジークはそのプラズマバスターを全て受け止め、 体内で自分のパワーとする。敵陣の真ん中に立ち、 即席のユニゾンアタックを最大出力で炸裂させる。 「ボルトコンダクション・バスターショット!!」 通常のボルトコンダクションは敵に直接電流を 流し込む技だが、それが長射程を帯びた。 敵陣を一直線に貫き、多数のエリミノイドを破壊する。 「バスターショットって何よそれ!?」 シエルが訊いてくる。 「ソニアが奥技のアレンジをしてみせたと 報告書にあったのでな。真似をしてみた!」 「ああ、そういう事ね」 あっさりとシエルは納得した。 「ひょっとして、私が何か流行を作ったのかしら?」 「かもね」 嬉しそうなソニアをルシアは軽くスルーした。 「野郎に続け! 俺等も遅れを取るな!」 コンラッドの指示で、全員がいつも通りに暴れる。 既に勝手知ったるエリミノイド程度では、 本気を出した勇者軍の相手ではなかった。 「…………!」 ライナスが、端末への通信に気付いた。 『こちらライナス=ジーニアス! 誰だ!?』 『俺だライナス! テディ=カレンだ!! 戦闘中で忙しいようでちょうど良かった。 近くへ来ているので加勢をさせてもらおう!』 『近くにいるのか!? それは助かる!! ちょうど君を迎えに行こうと考えていたところだ!』 『なら願ったり叶ったりだな。 ドルカス、ヴァジェスと一緒に行くぞ、待ってろ!』 『君が来る前に終わらせてがっかりさせてあげるよ! せいぜい急いで来ることだね、テディ!』 このタイミングに嬉しい増援である。 完全制圧された影響なのか、エリミノイドの数が いつもより遥かに多い。どうやらあらかじめ 相当の数のエリミノイドが配備されていたらしく、 これでは待ち伏せに遭ったに等しいと言える。 シエルとジークが加わったとはいえ、楽ではなかった。 「って、見て下さい、あれ、あれ!」 フローベールが指差す空には浮遊円盤。 FSノア49ではない。サイズ的にかなり小さいからだ。 絵に描いたような空飛ぶ円盤だ。どうやらあれも FSノア49に配備されている兵器なのであろう。 実際に浮遊円盤は、機銃をもって攻撃してきた。 「増援!? いや、これも配備済みのものか!」 ここに来ての新兵器にコンラッドも驚いた。 制圧した都市に対して、ここまでの周到な設備を 投入してくるとは、誰も予想していなかったからだ。 「これはただの無差別破壊ではないですね。 例えて言うなら……いえ、例えなくても、侵略でしょう」 ユイナ姫が持論を述べた。恐らく正解だろう。 だが、FSノア49にそんな明確な目的があったとは 誰も想像していなかった。それだけに盲点だったのだ。 久々に対面したシエルとジークを加えて、 ようやくFSノア49の目的を掴み取った勇者軍主力部隊だが、 テディ、ドルカス、ヴァジェスの到着までは、 どうやら物量差によるジリ貧を強いられそうであった。 既にただの瓦礫の山であるヴェール・シティの中で、 味方しか守るものの無くなった戦いは、 果たして希望を生む事が可能となるのか。 その結論は、勇者軍の手に今、委ねられている。 たとえ、民政部の真意がどこにあろうとも―― <第二十六章-第二幕-へ続く>
https://w.atwiki.jp/houseofhero/pages/3136.html
第三章-第二幕- 現れる敵 第三章-第一幕- 第三章-第三幕- 勇者軍の内輪揉めは膠着状態に陥りつつあったが、 それでも過激な攻防が繰り広げられていた。 (ただし、クロカゲとポメは除く) 「どうした! その程度か!?」 マリーの槍が凄まじい勢いでロバートを攻め立てる。 「手前ェ、こっちが本気じゃないと知っててわざと!」 「貴様が剣を持っていないのが悪い!」 「俺が使いたがらないのを知っていてその態度かよ!」 「それを慢心というのだ、悔いろ!」 「ぬぐぉッ!?」 マリーの槍がロバートの腕に突き刺さる。 派手に振り回されて、地面に叩きつけられた。 「カオスリキッドを使っていないだけありがたく思え!」 「こ……の……!」 反抗してはみるが、武器の質の差は歴然としている。 素直に敗北を認めるしかないところだった。 エナもウォルフ王子に押し切られつつあった。 どうしてもカウンターアタックに偏りがちなエナを、 ウォルフ王子は攻撃的な攻めで押し切りつつあった。 「ううッ!」 「ふむ、まあこんなものでしょう。 むしろよくそこまで凌ぎ切ったものです。 素直に、賞賛に値します……ね!」 どんッ! 「きゃうッ!?」 斧の柄で殴打され、大きく転倒するエナ。 「エリックさん、大丈夫ですか!?」 すぐさまエリックの援護へ向かうウォルフ王子、 ロバートを倒したマリーもそちらに向かう。 「えっ、二人ともやられてるッスか!?」 突然の事態にびっくりするレオナ。 「そこまでだ、レオナ!」 「エリックから離れるんだ!!」 ウォルフ王子と、マリーが出てきた。 更に、そこら辺から適当に、ポメを抱いたクロカゲも現れる。 エリックを数に含めなくても三対一、あまりにも不利だ。 「くっ、万事休す……ッスね!」 ナノマシンも打ち止めだ。まだ放射量のコントロールが 上手にいかないので、全部使い切ってしまった。 補充にはそれなりの時間がかかってしまう。 両手を挙げて武器を捨てるレオナだった。 「ギブアップするッス。だからド突かないで欲しいッス」 「勝負あったな」 一応の治療を受けたものの、ロバートは不機嫌顔、 エナに至っては泣きそうである。 それを懸命にレオナが宥めていた。 「まあなんだかんだ言っても信賞必罰とは言うし、 出来ればほとぼりが冷めるまでは、私としては ロブ達には謹慎していてもらいたいが、どうだろう?」 「…………それは、お前の本意か?」 「いいえ、全然?」 あっけらかんとした顔でウォルフ王子が答える。 「なら別にいいじゃねぇか」 「それでも一応世間体というものがありますからね。 出来る事なら世間が大人しくなる数十日だけでいいから、 やはり大人しくしておいてもらいたいところです」 「くだらねぇ」 唾を吐き捨てるロバート。行儀が悪い。 「ロブ、貴様!!」 マリーが詰め寄ろうとするが、そこまでだった。 ざんっ! 一同が座っている場所に大剣が叩き込まれる。 気配らしい気配はほぼ無かった。 にも関わらず、勇者軍一同は見事な回避を見せた。 「何だ、貴様は!」 ロバートが怒鳴るが、相手は答えない。 強い青の原色がやたらと目立つ鎧を着た騎士だった。 勇者軍一同には見覚えが無い相手だ。 「……答えんな。とにかく一時休戦でどうだろう、ロブ?」 「エリックのおっさんが言うんじゃ、しゃあねえ!」 見たことのない敵を相手に、 かつての追う者、追われる者が意思を一致させた。 <第三章-第三幕-へ続く>