約 245,174 件
https://w.atwiki.jp/fireemblemheroes/pages/21.html
☆4 鉄の斧 威力6 射程1 鋼の斧 威力8 射程1 キラーアクス 威力7 射程1 奥義が発生しやすい(発動カウント-1) 星影 奥義カウント4 与えるダメージ1.5倍 凶星 奥義カウント3 与えるダメージ1.5倍 SP200 守備の覚醒1 ターン開始時、自分のHPが50%以下なら守備+3 SP40 守備の覚醒2 ターン開始時、自分のHPが50%以下なら守備+5 SP80 守備の覚醒3 ターン開始時、自分のHPが50%以下なら守備+7 SP160 切り込み 自分から攻撃した時、戦闘後、自分と敵の位置を入れ替える ☆3 鉄の斧 威力6 射程1 鋼の斧 威力8 射程1 キラーアクス 威力7 射程1 奥義が発生しやすい(発動カウント-1) 星影 奥義カウント4 与えるダメージ1.5倍 SP100 守備の覚醒1 ターン開始時、自分のHPが50%以下なら守備+3 SP40 守備の覚醒2 ターン開始時、自分のHPが50%以下なら守備+5 SP80 切り込み 自分から攻撃した時、戦闘後、自分と敵の位置を入れ替える
https://w.atwiki.jp/yasakoro/pages/53.html
お知らせ Top >お知らせ よ う こ そ !! 『12人の優しい殺し屋』Wikiへ [mixiコミュにご参加の皆さんへ] こちらのWikiでは、mixiと連動し【『12人の優しい殺し屋』FC】にご参加いただいている方は、mixi承認でログインができるようになりました ⇒mixi承認とは? mixi OpenIDを利用してログインできる方法です 今mixiにログインしている状態なら、簡単にログインが出来ます [ログイン方法] ・ページの右上にある「mixi承認でログインする」と言う項目をクリック ・別画面で同意書の画面が表示されるので、同意のボタンをクリック (左側ふたつのどちらかで) ・同意をすると、メンバーログインが可能に [メンバーログインの利点] ・メンバーしか見ることの出来ないページを読むことが出来ます ・ログインする事によって、編集可能なページを編集する事が出来ます ★ 新企画!! メインであった携帯コンテンツからの撤退は、かなり衝撃的なニュースでした でも、このままで終わらせるのはもったいないっ!! だから、『12人の優しい殺し屋』の新しいカタチを模索しながら、みんなで創っていきませんか? 現在のところ、小説、イラスト等の方面での企画、および投稿というカタチでの参加を、広く一般的な方々まで広げてみよう!と言う事で、新Wikiを作成する予定です お知らせなどは、 こちら の方でご覧ください 【『12人の優しい殺し屋』FC】 mixi内にあるコミュニティです 2月20日現在、メンバー数は34名 このコミュにご参加の方だけ、mixi承認でログインが可能です 簡単登録で、mixiにアカウントをお持ちの方なら誰でも加入が可能です❤ 新装開店した『side R』と共に【『12人の優しい殺し屋』FC】にも参加してみてね^^ Top >お知らせ ※Next Page!! メンバー専用“お知らせ”ページ ↑メンバーの方はこちらもご覧ください ★メンバーからみなさんへ メンバーの方で、みなさんにお知らせしたいことがありましたら、こちらをご利用ください 入手した『12人の優しい殺し屋』情報、見つけたBlogやサイトなどなど、『12人の優しい殺し屋』および『12人の優しい殺し屋 side R』に関連する事なら何でもOK❤ なお、mixiユーザーならコミュ内でmixiのトピを作成する事も可能です ※mixiコミュニティ⇒ 【『12人の優しい殺し屋』FC】 ※なお、こちらへの書き込みは一般の方も目にします メンバー限定のお知らせは こちら のページからどうぞ ★お名前はコミュ参加名でお願いします 既存情報ですが、現在、『12人の優しい殺し屋』関連の漫画が2つあります ・『月刊プリンセス』 ・『月刊コミックブレイド・アヴァルス』 春からは、もうひとつ新連載が始まります -- (カノン) 2009-02-20 17 11 12 『月刊コミックフラッパー』の6月号から新連載がスタートしますね! 主人公は飛鳥勇気さん 漫画家さんが漫画家の漫画を書くのね~^^ -- (カノン) 2009-04-10 02 08 54 名前 コメント すべてのコメントを見る ♠『12人の優しい殺し屋』関連以外、声優さんに関する情報などはこちらへどうぞ^^ あなたの記入したコメントは、こちらのページに記録されます❤ 名前 コメント すべてのコメントを見る ★お名前はコミュ参加名でお願いします Top >お知らせ
https://w.atwiki.jp/yasakoro/
ようこそ!! 『12人の優しい殺し屋』Wikiへ こちらは、 コナミがお送りする『12人の優しい殺し屋』に関するWikiです。 今までにないカタチ――『12人の優しい殺し屋』は、そんなコンテンツ。 なぜなら、今までのように、一方的に配信というカタチではないから。 視聴者である私達が、その作成に参加できる!! それが、新しいカタチ……。 FEMMES SAVANTES会員になれば 公式Webサイトでの投稿や、素材の使用も出来るように モノを書くのが好きな人は、参加してみてはいかがでしょうか? 当Wiki メニュー ※右側(下部を除く)と同 【12人の優しい殺し屋】 トップページ 『12人の優しい殺し屋』とは? PersonaXII お知らせ 『12人の優しい殺し屋』CALENDAR みんなで繋がろ!『12人の優しい殺し屋』関連サイト&Blog!! 【side R】 『side R』で ひとときお付き合いください 『12人の優しい殺し屋』公式Webサイト http //12x.i-revo.jp/ FEMMES SAVANTES会員証 会員名;カノン ©2008-2009 12×男 ©2008-2009 Konami Digital Entertainment ※このWikiの編集に参加してくださる方を募集しています! なってみたいなと言う方、下記のMailフォームでご応募ください。 ★ ご応募はこちらから 【お知らせ】 ★mixiでカノンが運営しているコミュに参加している方はmixiアカウントにてメンバーログインができるようになりました❤ コミュニティ名は 『12人の優しい殺し屋』FC あなたがもしもmixiに参加しているのならば、コミュにも参加してみませんか? mixiのアカウント所有者なら、どなたでも参加できます ★ただいま、『やさころ・マイミク』募集のトピを作成しております 同じファン同士、いろいろ語り合うのもいいかも❤ ★PersonaXIIの面々のリレー小説企画を企画中❤ 参加者とそれぞれの投稿を募集中です 詳しいことは、特設ページの企画会議所をご覧ください♪ ※こちらのWikiもどうぞ^^ ★ 『12x男』(私設Wiki) ※みんなで繋がろう! 『12人の優しい殺し屋』関連サイト!! 参加サイト&Blog様を募集中です。運営なさっている方はご参加ください^^ ★ みんなで繋がろう!! 新企画!! みんなで創ろう! 『12人の優しい殺し屋』二次創作WORLD♪ ※ mixi やこちらの @Wiki などで参加者を募集しております^^ どちらでも、随時受付けております ログイン 上へ
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/276.html
二人の黒い殺し屋 ◆ew5bR2RQj. 「だから本当に知らねぇって言ってんだろ!」 「そんなハズないじゃないですか、世間知らずとかそういうレベルじゃないですよ!」 蛍光灯から送られる人工的な光を浴びながら、二人の男達が口論をしている。 一人の名を次元大介、もう一人の名をロロ・ランペルージと言った。 今の彼らがいるのは警察署の中にある、来客用の椅子が大量に並べられた待合室。 そこで彼らは適当な椅子に腰をかけ、情報交換という名目で会話を行っていた。 しかし今の彼らが行っているのは情報交換ではなく、ただの口論。 どうして彼らは口論を行うことになったのだろうか。 そもそも彼らはどうして会話をすることになったのだろうか。 それを知るには、少々時間を巻き戻さなければならない。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 園崎詩音が走り去った後、警察署前には彼ら二人だけがとり残されていた。 彼女が走っていった東方面では、轟々と火柱が立ち上っている。 夜空を切り裂く火柱を、淡々と見つめる黒ずくめの男達。 いや、ロロは男と呼ぶには幾分か若すぎるか。 彼ら二人の年齢差を考慮した場合、一番近い組み合わせは親子だろう。 格好や生い立ちも何処と無く似ていたため、見る人によってその印象はより強くなる。 そんな二人組が爆心地を見つめる光景は、異様なシュールさを匂わせていた。 その微妙な雰囲気は二人にも伝染していて、彼らから戦意を奪い取っていた。 なし崩し的に彼らは行動を共にすることになり、次元の発案で警察署内に入署。 その後の関係を円滑に進めるためと、まずは自己紹介をすることになった。 「僕は……ロロ・ランペルージと言います」 「ほぉ、外人さんか、俺は次元大介だ、よろしくな」 この部分だけであれば、彼らの自己紹介は何の問題もなく終わっただろう。 問題は、ロロが発した次に言葉にある。 「イレブンか……」 「イレブン、なんだそりゃ?」 イレブンとはロロ達が住む世界で使われている単語であり、意味は日本人を指す。 そこでは日本が神聖ブリタニア帝国との戦争に敗れ、属領とされている。 支配された日本は名前の変更を余儀なくされ、同じように日本人の名称も変わった。 それは常識以前に、知っていなければおかしいことなのだ。 「ふざけてるんですか? 日本人のことですよ」 「お前の国では日本人をそう呼ぶのか、変わったとこだな」 だがそれは、あくまでロロ達にとっての常識なのである。 次元は文字通り住む世界が違うため、日本人がイレブンと呼ばれてることなど知らない。 さらに言えば日本がブリタニアとの戦争に負けた事実も知らず、そもそもブリタニアという国すら知らない。 根本的な部分から違っているため、ロロの持つ常識は次元には通用しないのだ。 「いい加減にしてくださいよ、もう。日本……エリア11でもそう呼ばれてるでしょ」 「いいや、それも初めて聞いたな。本当に変わったとこだなぁ、お前さんはどこ出身だ?」 「……僕はブリタニア出身ですよ、まさかこれも知らないとは言いませんよね?」 「知らねぇな」 「次元さん、さっきの爆発の時といいちょっと不謹慎すぎますよ、今は冗談を言ってる場合じゃないはずです」 「いや、だからな、冗談じゃなくて本当に知らねぇんだよ、大体こんなの面白くもなんともないだろ」 「ええ、全く面白くないです、だからもうやめてください」 「だから本当に知らねぇって言ってんだろ!」 「そんなハズないじゃないですか! 世間知らずとかそういうレベルじゃないですよ!」 こうして冒頭部分に戻るのである。 周囲に人が居ないためか、二人の口論はさらに苛烈していく。 基本的に人間という生物は、自らの常識を否定されることを嫌う。 二人もその例に漏れず、半ば意地になっていたのだった。 「……このままじゃ埒が明かないぜ、おい坊主、お前のいう常識ってやつを教えてくれよ」 だが次元は僅かながら冷静さを取り戻し、口論を続けても埒が明かない事に気づいた。 「いいですよ、世間知らずの貴方に教えてあげます、まずは――――」 そう言って口を開いたロロから与えられた情報は、次元に衝撃を与えた。 神聖ブリタニア帝国、エリア11、イレブン、KMF、サクラダイト、黒の騎士団。 どれも馴染みのない単語ばかりであるが、ロロからすれば常識のようである。 逆にロロにとっても、次元の態度は衝撃的だった。 現代に生きる以上、これらの単語は全て知っていて当然なのだから。 さらに次元からそんな物は一つも存在しないと聞かされ、その衝撃は大きく膨らんだ。 (おいおい、これじゃあまるで……) ロロが異常なほどの妄想癖を持っていて、自らの妄想を真実だと思っている場合もある。 むしろその可能性の方が、よっぽど現実的であろう。 だがもしも彼の言うことが真実だった場合は、導き出される解答は一つしかない。 (世界が二つあるとでもいうのかい?) 次元の住む世界と、ロロの住む世界。 二つの地球が存在するということだ。 「リフレイン漬けになったなってことは……」 「俺は薬なんか使っちゃいねーよ、ほら、腕見てみろよ」 そう言って、腕を捲くる次元。 程よく筋肉に包まれたその腕には、注射針の痕など一つも無い。 「ホントだ……」 「だから言っただろ、どうやら俺たちは想像以上に面倒なことに巻き込まれてるようだぜ……」 次元はトレードマークである帽子を深く被り、心底面倒くさそうにそう呟いた。 その後も彼らはパラレルワールドについての考察を続けたが、結論が出ないため中断。 ある程度の情報が集まってから、再度考察するということで手打ちにした。 それで次に行ったのが、知り合いについての情報交換だ。 「じゃあえーっとルルーシュ、C.C.、ジェレミア、咲世子は大丈夫で、スザクって奴が危険なのか」 「はい、スザクは運動能力が非常に高いので気をつけてください」 「おうよ、気をつけとくぜ、わざわざありがとな」 次元に気付かれないように、口元を吊り上げるロロ。 スザクを知る者に彼が危険人物かと問えば、大半が疑問を浮かべるだろう。 だがロロにとってスザクは邪魔者であり、可能な限りは抹殺してしまいたい人物だったのだ。 最も、ルルーシュはそんなこと望んでいないのだが。 「ん、そういや……」 その時、思い出したようにデイパックを漁り始める。 中から名簿を取り出し、食い入るように見始めた。 「どうかしたんですか?」 「なぁ、このルルーシュって奴とお前さんの苗字一緒だよな? ひょっとして……」 「はい、僕の兄さんです」 心無しかロロの表情は、先ほどの二割増ほど明るくなっている。 そこから彼が、兄であるルルーシュを敬愛しているのだと伺えた。 「じゃあよぉ、一つ聞きてえんだけどいいか?」 「なんですか?」 「あの時にお前の兄貴は何をしようとしてたんだ?」 刹那、空気が変わる。 「…………ッ!?」 全身を切り刻まれたかのような錯覚に襲われる次元。 それは過去に何度も味わった感覚。 一流の殺し屋が、標的に定めた時に放つ殺気そのものだ。 「あの時とは?」 無表情で訪ねてくるロロ。 機械的なその顔からは、先ほどから感じていた友好的態度など微塵も見受けられない。 「え? ほら、アレだ。なんつったっけ? そうそうV.V.って奴が顔見せた時に突っかかってただろ? お前の兄――――」 「分かりません」 切り捨てるように言い放つ。 「え、本当かぁ?」 「だから分からないって言ってるじゃないですか、しつこいですよ」 明確な拒絶。 これ以上踏み入るのならば容赦しない 口には出していないが、はっきりとそう告げていた。 「お、おう、スマねぇな」 「分かってもらえたのならいいです、 そうだ、ちょっとここの探検をしてきますね、ひょっとしたら兄さんがいるかもしれませんから」 席を立ち、奥の方へと去っていくロロ。 規則的な足音を奏でるその背中を、次元は見つめ続ける。 一分ほど経過して完全に見えなくなった後、ふと溜息を吐いた。 (……ったく、危ない小僧だぜ) 心中で舌打ちをする次元。 主催者のことなど、ロロには他に聞きたいことが山ほどあった。 だが会話は失敗してしまい、情報を聞き出す機会を失ってしまった。 (ルパンには劣るにしても……それなりに会話術も身につけてると思ったんだけどな) あの態度から考察すると、おそらく彼は何かを知っていて隠している。 つまりルルーシュは、何らかの特殊能力を持っているのだろう。 (まぁ異世界があるんだからあってもおかしくないか) あの時のルルーシュの行いから察するに、彼の能力は死ねと命じた相手が実際に死ぬ能力だろうか。 一流の殺し屋も真っ青の能力である。 (もし会ったら警戒した方がいいだろうな……兄といい弟といい恐ろしい兄弟だぜ) ロロの態度を考えると、与えられた情報を全て鵜呑みにはしない方がいいだろう。 仲間だと教えられた連中も、無条件で信頼するのは避けるべきだ。 ひょっとしたら主催者と繋がっている奴がいるかもしれない。 (食えない連中ばかりだな……) 思考を中断した次元は、煙草を吸うためライターを取ろうとポケットに手を突っ込む。 だがそこにはライターは入っておらず、指先が底を突くだけだった。 「……そういや武器は全部没収だったんだったな」 火を起こせるライターは、武器になると判断されたのだろう。 ヘビースモーカーから火の元を奪うなど、酷いことをしたものだ。 「ライター探さねぇとな……あそこでいいか」 付近に手頃な部屋を見つけた次元は、気怠げに立ち上がる。 そして両手をスーツのポケットに突っ込みながら、その部屋へと歩いていった。 次元の入った部屋は、灰色の外壁に包まれた一般的な事務所のような所だ。 いくつもの机が向かい合わせで並んでおり、その上は綺麗に何も置いていない。 本来ならば大勢の警察官が居るはずの施設にも関わらず、この部屋からはまるで生活臭を感じさせなかった。 「うーん……見つかんねぇなぁ」 端から所有者がいないと分かっているか、遠慮なく机を漁る次元。 一つずつ引き出しを開け、何も入っていないのを確認したら閉じる。 これを何度も繰り返したが、ライターどころか鉛筆一本すら出てこない。 探索は完全に難航していた。 「お、こいつは!」 適当に開けた引き出しの中から、ようやく物体が姿を見せる。 それは次元にとっても馴染み深い、一丁の小型拳銃。 名をレミントン・デリンジャーといい、全長は十二センチ程。 その小型さ故に、携帯性と隠匿性に優れた代物だ。 「……予備の弾薬はねぇようだな」 次元は同じ机の引き出しを漁るが、弾薬らしき物は見当たらない。 この銃の欠点は、一度に二発しか装填できないこと。 予備の弾薬が見当たらない以上、現在装填されている弾薬を使い切れば終わりなのだ。 (だけどせっかく見つけた銃だ、ありがたく使わせてもらうぜ) 弾薬が少ないとしても、喉から手が出るほど欲しかった拳銃だ。 レイピアだけでは心許ないし、これを使わない手はない。 弾薬に関しても、一撃必中を心掛けていれば問題ないだろう。 次元にはそれを可能とする技術と経験があるのだから。 「ふぅ……さて、ライターライター」 拳銃をポケットに仕舞い、本来の目的物であるライターを探し始める。 そうしてまた何度も机を探るが、目当ての物は一向に見つからない。 机は何十台もあるのに、引き出しの中は殆ど空なのだ。 色々な物が詰め込まれた引き出しを、虱潰しに探すよりはマシかもしれないが。 しかしいくら探しても、ライターが姿を見せることは無かった。 「はぁ……はぁ……ちくしょう、これじゃあ煙草が吸えねぇじゃねーか」 壁に背中を押し付け、うな垂れる次元。 その時にタイミング良く、彼の腹の音が鳴る。 「腹まで減ってきやがった……」 何十もの机の引き出しを探索する作業は、予想以上に彼の心身に負担を掛けていたのだ。 次元は何か食料になる物はないかと、辺りを見回し始める。 デイパックの中のパンだけでは、少々味気ないと思っていたのだ。 (はぁ……やっぱりねぇか、このパンだけで満足するしか――――) 諦めの情が沸き上がり、傍に置いたデイパックに手を掛けようとした瞬間。 「あ、あれは!?」 目の前の机の下から、ある物を発見した。 それから十分後。 デイパックを右肩に掛けたロロが、次元のいる部屋へと入ってくる。 そして机に座っている次元を見つけ、呆れたように問いかけた。 「……なにしてるんですか?」 「見りゃ分かんだろ、カップ焼きそば食ってんだよ」 見せつけるように白い容器を掲げ、割り箸を中に入れる。 ソースによって橙色に染色された麺を絡め、自らの口の中へと啜る次元。 口に入れた麺を味わい深く噛み締め、胃袋へと送り込む。 そして再び割り箸に麺を絡め、ロロの前へと差し出した。 「食うか?」 「いりません!」 「冗談だよ、そこにたくさんあったから一つ食ってけ、給湯室はすぐそこにあるからよ」 次元は先ほど机の下から発見したダンボールを指差す。 誰かが買い溜めていたのだろう、その中には大量のカップ焼きそばが入っていたのだ。 「……じゃあ一個頂きますね」 そそくさとカップ焼きそばを取り出し、部屋を出て行くロロ。 彼も空腹だったのだろうか、カップ焼きそばを持ちながら去っていく姿はどこか和ましかった。 「出来上がりました」 数分が経過し、ロロは湯気の上がる容器を持ちながら戻ってくる。 そして同封されていた割り箸を割り、次元と同じように麺を食べ始めた。 「そういやよ……お前さんはなにか見つけたのかよ?」 「ええ、一応。兄さんは居ませんでしたけど」 「そりゃあ残念だったな、で、なにが見つかったんだ?」 次元がそう尋ねると、ロロは食事を中断してデイパックの中から黒い物体を取り出す。 「なんだそりゃ、カツラか?」 ロロが取り出したのは、黒髪で七三分けのカツラ。 何の変哲もない、普通のカツラだ。 「……使えんのか? それ」 「変装くらいには使えるんじゃないですか? 他にもありますよ」 カツラをデイパックに仕舞い、今度は一枚のカードを取り出すロロ。 「何だそれは?」 「カードですよ……どう使うかはわかりませんが、次元さんは知りませんか?」 「知らねぇな」 「そうですか……僕が見つけたのはこれだけですね、次元さんは何か見つけましたか?」 カードをデイパックに戻し、途中だった食事を再開するロロ。 少量の麺を容器の中から掬い出し、口の中へと放り込む。 彼は表情を変えることなくそれを咀嚼し、そのまま飲み込んだ。 「……俺が見つけたのはそのカップ焼きそばだけだ、お互いに大した収穫は無かったな」 残り少なくなった容器の隅から、キャベツを摘み出す次元。 彼が銃の存在を隠した理由は、やはり先ほどのロロの態度が原因だ。 もし裏切られた場合に、銃の存在を知られていると抵抗しづらくなる。 万が一銃を無力化されたりなどしたら、笑い話にもならないだろう。 「…………」 「…………」 情報交換が終わり、二人の会話の種がなくなる。 元々彼らは仲良く雑談をする関係でも無いため、これは当然の結果だった。 「あ、そういえば……」 のだが、急にロロが声をあげる。 「ん、どうした?」 「次元さんは竜宮レナか園崎魅音って人に会ってませんか?」 「いや、会ってねぇが……そいつらがどうかしたのか?」 突然の質問の意図が分からず、首を傾げる次元。 「これを見てください」 再び食事を中断したロロは、デイパックから二つ折りにされた紙を取り出して次元に渡した。 「なになに……私、前原圭一は――――」 ロロが次元に渡した紙は、圭一の記したメモ。 そこには先ほどロロが告げた、レナと魅音という名前が記されていた。 「おっかねぇメモだな、こりゃ。確かこの二人って名簿に名前が書いてあったよな?」 「ええ、ついでに前原圭一も書いてありますよ、ほら」 律儀にもロロは自らの名簿を取り出し、前原圭一の名前を指差す。 「お、悪いな……って、ん? お前さんの名簿、俺のと順番が違うな」 「え、そうなんですか?」 驚きから目を丸くするロロに、今度は次元が自らの名簿を見せつける。 「あ……本当だ、なんででしょう?」 「さぁな」 次元の言う通り、二つの名簿は順番が違っていた。 次元の名簿に記されている順番はあいうえお順。 対するロロの名簿は、それぞれの知り合い順で構成されていた。 「ここは分からねぇことが多すぎるな、いちいち気にしてたら埒が明かねぇ」 「そうですね……今は目の前の問題だけを見た方が懸命だと思います」 配布されている名簿の順番の違いに、互いの常識の不一致。 そもそも何故V.V.は、バトルロワイアルなど開催したのだろうか。 疑問は山積みなのだが、そのどれもが解決するには情報が足りなすぎた。 「とりあえずそのメモに書かれた連中には気をつけとくよ、何かの参考になるかもしれねぇ、そのメモとお前さんの名簿をコピーしてもいいか?」 「構いませんよ、どうぞ」 ロロは自らに配布された二枚の紙を次元へと差し出す。 それを受け取った次元は、ゆったりと立ち上がり同室内にあった印刷機へと向かっていった。 「あ、すいません、ついでに次元さんの名簿もコピーしていただいていいですか?」 「あいよ」 次元が印刷機に辿り着くと同時に、ロロも要望を出す。 幸い次元は自らの名簿も持っていたため、二度手間にはならなかった。 「コピーしてきたぜ、ほらよ」 手際よく印刷を終えた次元は、行く時と同じ歩調で戻ってくる。 そして圭一のメモとロロの名簿に加え、コピーした自分の名簿の計三枚をロロへ手渡した。 「ありがとうございます」 形式的なお礼と事務的な態度で、三枚の書類を受け取るロロ。 それらをデイパックの中に押し込み、彼は容器の中の最後に残った麺を飲み込んだ。 「ご馳走様でした、次元さんはもう食べ終わりましたか?」 「とっくにな」 そう言われたロロは次元の容器を見るが、焼きそばはなく僅かなソースだけが付着している。 次元は印刷に向かう直前、名簿について話している辺りで既に完食していたのだ。 「俺の方が早く食い始めたし……それに呑気に飯なんて食ってられる状況でもないだろ」 「……そうでしたね」 次元の言葉で、ロロは僅かながら緊張感が薄れていたことを戒める。 ここは戦場とそう変わらない、いや戦場よりももっと悪質な場所だ。 頼れる味方は一人もおらず、周囲は敵だらけ。 暗殺者は単独任務が得意とはいえ、この状況下で生き残れる保証はない。 (……兄さん) この状況下でも思い出すのは、やはり頼れる兄の顔。 今まで幾度も逆境を打ち破ってきた兄ならば、このバトルロワイアルを絶対に破壊してくれる。 彼の中では、不思議とその確信があった。 「これからお前さんはどうするんだ?」 「僕は爆発があったところに向かおうと思ってます」 自分の今の最優先事項は、一刻も早く兄と再会することだ。 現状で兄への手掛かりは一つも無いが、巨大な爆発など如何にも兄が好みそうな作戦である。 実際に彼がいるかは分からないが、それでも向かうべきだとロロは判断していた。 「やっぱりか、俺もそっちに向かおうと思ってたんだ、そこまで一緒に行かないか?」 「……ええ、いいですよ」 一瞬だけ逡巡した後、ロロは首肯する。 本音をいえば次元とは別行動を取りたがったが、こういう輩はおそらく拒否しても付いてくるだろう。 それに冷静に考えると、次元は危険人物ではない上に実力もある。 兄の元へと連れていけば、役立つ駒になってくれるかもしれない。 そう考えると、次元と行動を共にするのも悪くないように思えた。 「じゃあ早く行きましょうか、一秒でも早く兄さんに逢いたいですし」 「そうだなぁ、俺もこんなとこに長居したくねぇしな」 意見の一致した二人は素早く荷物をまとめ、デイパックを肩に掲げながら立ち上がる。 そうして食事をした部屋を出て、そのまま警察署からも出て行った。 次元は相棒を探すため、ロロは兄を探すため。 朝焼けが戦場を監視する中、爆心地へと進んでいった。 ――――だが、彼らは知らない。 次元の相棒であるルパン三世は、彼らの決めた方向と真逆にいることを。 そしてロロの兄であるルルーシュ・ランペルージは、既にこの世を去っていることを。 もしロロが兄の死を知った時、どう動くのだろうか。 それは、今からそう遠くないうちに分かる。 この戦いの支配者が告げる、無情な放送によって。 【一日目早朝/Hー9 警察署前】 【次元大介@ルパン三世(アニメ)】 [装備]レミントン・デリンジャー(2/2)@バトルロワイアル [支給品]支給品一式、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、庭師の如雨露@ローゼンメイデン、レイピア@現実、 前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に、知り合い順名簿のコピー [状態]健康、満腹 [思考・行動] 1:V.V.を殺して、殺し合いを止める。 2:ロロと一緒に遊園地へと向かう。 3:ルパン達を探す。 4:頃合を見て、ロロからV.V.の情報を聞きたい。 5:ロロを完全には信用しないため、ロロから与えられた情報も半信半疑。 6:煙草吸いてぇな…… [備考] ※庭師の如雨露をただの如雨露だと思っています。 ※ギアス世界の情勢を知りました(ただしギアスについては知りません) ※ギアス勢の情報を入手しました、スザクのみ危険人物だと教えられています。 【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]サバイバルナイフ@現実 [支給品]支給品一式、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0~1 カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 [状態]健康、満腹 [思考・行動] 1:一刻も早くルルーシュと再会する。 2:次元と一緒に遊園地に向かう。 3:1を達成後、ルルーシュを守り、脱出を目指しているのなら協力する。 4:ルルーシュの役に立ちそうな参加者は生かすが、邪魔になりそうなら殺す。 5:竜宮レナ、園崎魅音は発見次第殺害、残りのひぐらし勢は警戒。 6:ギアスの使用はできるだけ控える(緊急時は使う) [備考] ※ルパン勢の情報を入手しました。 ※警察署内にはカップ焼きそば@仮面ライダー龍騎がたくさんあります。 【レミントン・デリンジャー@バトルロワイアル】 原作では月岡彰に支給された銃。 作中の描写通り非常に小さく携帯性に優れるが、ニ発しか装填することができない。 【カードキー】 プラスチックでできたカード、用途は一切不明。 【カツラ@TRICK】 劇中にて矢部謙三が使用しているカツラ。 何の変哲もないただのカツラである。 ちなみに本人の前で、このことを言ってはならない。 【知り合い順名簿】 ロロに配布された名簿で、他の参加者に配布された名簿とは順番が違う。 何故ロロにこの名簿が配布されたかは不明。 時系列順で読む Back 無知 Next BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(前編) 投下順で読む Back 無知 Next BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(前編) 046 三竦み 次元大介 072 Ultimate thing(後編) ロロ・ランペルージ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12958.html
登録日:2010/11/18 (木) 12 39 51 更新日:2024/01/31 Wed 17 49 17NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 卑しい項目 姉弟 悲恋 房中術 殺し屋 海洋 海華 職コロ 職業・殺し屋。 近親相姦 『職業・殺し屋。』15話16話に登場した、アジアの闇組織の殺人集団の双子。 中国武術の護身器「流星錘」の達人である毒使いの姉、海華(ハイフォア)と殺人拳法の使い手の弟、海洋(ハイヤン)のコンビ。 893の白泉組が5000万円でボディガードに雇った。 幼い頃に火事で身寄りを失い物乞いとなっていたところを組織に拾われ、殺人術を叩き込まれる。 しかし優しすぎた海洋はそれに不向きで師匠に暴行を受けるが、自分をかばう海華の血を見て、感情を殺し言葉を失い、姉のために殺人者となる。 その後初潮を迎えた海華は海洋と近親相姦の関係となるが、組織の女は長に処女を捧げなければならないという掟に背いたため、猛毒をまぶした避妊具を身に着けた男達に三ヵ月犯されるという罰を受ける。 多くの女が命を失ってきた罰だったが、耐え切れば弟も生かすという約束のため執念で生き延び、結果全身が毒となる。 全身毒なので海華とセクースしたら死ぬが、同じく鍛錬を重ねた海洋のみ海華を抱ける。 白泉組関係者の皆殺しの逆オークションの落札者グループにより、代頭・森本鉄男以外は殺害されるが、海姉弟に返り討ちされたことで依頼は未達成、オーナー啓の判断で蜘蛛と蟷螂に引き継がれる。 夜討ちで組員を次々惨殺する二人の前に海姉弟が現われ、激闘を繰り広げる。 しかし、傍観していた森本が、姉弟もろとも蜘蛛と蟷螂を重機関銃で撃つ。 その銃撃から海華を護る為、海洋は自ら盾となり全身に銃弾を浴びる。 蟷螂は逃げ切れたものの、蜘蛛は脇にかすり倒れる。 そこで森本は海華に房中術で蜘蛛を殺すこと、要するに、ヤリ殺せと命ずる。 渋々従う海華は殺しでいきり立つ蜘蛛のブツをくわえるが… 「さあ挿ったわよ、お前は私の毒に冒され死ぬのよ!死ぬのよぉぉ!」 「え…何?コイツ…大きくなってる、私の腟で…そんな、どんどん固く…太く!まるでこいつ…化け物!!」(ズクズクゥン) 「蜘蛛には毒は効かない。君はボクを殺せない」 強すぎる上に毒無効というチートすぎる蜘蛛にビビった森本は再び銃を構えるが、姉を守るべく立ち上がった海洋の最期の拳で吹き飛ばされ、持っていた爆弾が誘爆し、わずかな生存者と共に爆死。 死の間際に言葉を取り戻した海洋は、海華に自由に生きて欲しかったと告げ、胸一杯の愛に謝罪と感謝を述べると息を引き取った。 その後、姉弟は炎の中に消えた… 後日、蜘蛛は海華は弟の言葉で生きていることを信じ、蟷螂は毒女にハメられたブツを調べるとの名目で蜘蛛を押し倒したところでオチとなる。 追記修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 猛毒避妊具つけてる男も死にそうだが、そいつらは訓練で克服してるのか? -- 名無しさん (2014-03-28 15 46 46) ↑同じこと考えた。てか、男じゃなくて器具をぶちこまれてなかった? -- 名無しさん (2014-07-05 11 51 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/poketetsunovel/pages/188.html
「白き闇・黒き光 ~殺し屋物語~(しろきやみ・くろきひかり ~ころしやものがたり~)」とは、ポケモンノベルにて掲載されている作品である。作者は風鈴。連載中の作品であり、プロローグ含め現在第5話(2011年4月6日時点)。話数の数え方は『章』。 このページは調査内容の参考になる可能性はあるものの、まだ書きかけの項目です。Wikiを大きく、より使いやすくするため、加筆、訂正などをして下さる協力者を求めています。 жжжжжж目次жжжжжж 概要 世界観 あらすじ 登場人物主要人物 その他の登場人物 データ 関連項目 リンク жжжжжжжжжжжжжжж 概要 世界観 あらすじ 登場人物 主要人物 その他の登場人物 データ 2011年4月4日連載開始 プロローグ 消えたチャンピオンと現れた殺し屋 第一章 有氷 第二章 少女 第三章 思い 第四章 朝日 関連項目 風鈴 リンク ポケモンノベル作品ページ
https://w.atwiki.jp/yasakoro/pages/23.html
個人Webサイト Top>みんなで繋がろ!個人サイト&Blog!!> Navigation >個人Webサイト 個人Webサイト ★個人サイトの定義 ・作成および運営が個人である事。原則、非営利サイト。 ・作成などを業者に依頼しているようなものは、推薦しかねます。 あくまでも個人的なサイトと言う事でお願いします。 ・個人的な趣味でやっているようなサイト様は大歓迎です。 ※ご注意!! ★非営利なため、アフィリエイトを盛大にやっているようなサイトはご遠慮願います。 ★アダルト系のサイトもご遠慮ください。 ■『12人の優しい殺し屋』Only ◆『12人の優しい殺し屋』応援サイト バナー サイト名 内容 管理者名 ひとこと ◆『12人の優しい殺し屋』関連Novel s&イラスト・サイト バナー サイト名 内容 管理者名 ひとこと ■『12人の優しい殺し屋』もやってます ◆『12人の優しい殺し屋』も応援してるよサイト バナー サイト名 内容 管理者名 ひとこと ★編集メンバーになりたい方はこちら!! Blogはこちらから SNS&コミュはこちらから ↓ここからも行けるよ↓ 各カテゴリへNavigationBlogSNSやコミュ 上へ ★お絵かき……してみる? 現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。 ★コメントはここから♪ 名前 コメント すべてのコメントを見る 上へ Top>みんなで繋がろ!個人サイト&Blog!!> Navigation >個人Webサイト ●こちらもどうぞ^^ 『12×男』(私設Wiki)へ 上へ
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/275.html
二人の黒い殺し屋 ◆ew5bR2RQj. 「だから本当に知らねぇって言ってんだろ!」 「そんなハズないじゃないですか、世間知らずとかそういうレベルじゃないですよ!」 蛍光灯から送られる人工的な光を浴びながら、二人の男達が口論をしている。 一人の名を次元大介、もう一人の名をロロ・ランペルージと言った。 今の彼らがいるのは警察署の中にある、来客用の椅子が大量に並べられた待合室。 そこで彼らは適当な椅子に腰をかけ、情報交換という名目で会話を行っていた。 しかし今の彼らが行っているのは情報交換ではなく、ただの口論。 どうして彼らは口論を行うことになったのだろうか。 そもそも彼らはどうして会話をすることになったのだろうか。 それを知るには、少々時間を巻き戻さなければならない。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 園崎詩音が走り去った後、警察署前には彼ら二人だけがとり残されていた。 彼女が走っていった東方面では、轟々と火柱が立ち上っている。 夜空を切り裂く火柱を、淡々と見つめる黒ずくめの男達。 いや、ロロは男と呼ぶには幾分か若すぎるか。 彼ら二人の年齢差を考慮した場合、一番近い組み合わせは親子だろう。 格好や生い立ちも何処と無く似ていたため、見る人によってその印象はより強くなる。 そんな二人組が爆心地を見つめる光景は、異様なシュールさを匂わせていた。 その微妙な雰囲気は二人にも伝染していて、彼らから戦意を奪い取っていた。 なし崩し的に彼らは行動を共にすることになり、次元の発案で警察署内に入署。 その後の関係を円滑に進めるためと、まずは自己紹介をすることになった。 「僕は……ロロ・ランペルージと言います」 「ほぉ、外人さんか、俺は次元大介だ、よろしくな」 この部分だけであれば、彼らの自己紹介は何の問題もなく終わっただろう。 問題は、ロロが発した次に言葉にある。 「イレブンか……」 「イレブン、なんだそりゃ?」 イレブンとはロロ達が住む世界で使われている単語であり、意味は日本人を指す。 そこでは日本が神聖ブリタニア帝国との戦争に敗れ、属領とされている。 支配された日本は名前の変更を余儀なくされ、同じように日本人の名称も変わった。 それは常識以前に、知っていなければおかしいことなのだ。 「ふざけてるんですか? 日本人のことですよ」 「お前の国では日本人をそう呼ぶのか、変わったとこだな」 だがそれは、あくまでロロ達にとっての常識なのである。 次元は文字通り住む世界が違うため、日本人がイレブンと呼ばれてることなど知らない。 さらに言えば日本がブリタニアとの戦争に負けた事実も知らず、そもそもブリタニアという国すら知らない。 根本的な部分から違っているため、ロロの持つ常識は次元には通用しないのだ。 「いい加減にしてくださいよ、もう。日本……エリア11でもそう呼ばれてるでしょ」 「いいや、それも初めて聞いたな。本当に変わったとこだなぁ、お前さんはどこ出身だ?」 「……僕はブリタニア出身ですよ、まさかこれも知らないとは言いませんよね?」 「知らねぇな」 「次元さん、さっきの爆発の時といいちょっと不謹慎すぎますよ、今は冗談を言ってる場合じゃないはずです」 「いや、だからな、冗談じゃなくて本当に知らねぇんだよ、大体こんなの面白くもなんともないだろ」 「ええ、全く面白くないです、だからもうやめてください」 「だから本当に知らねぇって言ってんだろ!」 「そんなハズないじゃないですか! 世間知らずとかそういうレベルじゃないですよ!」 こうして冒頭部分に戻るのである。 周囲に人が居ないためか、二人の口論はさらに苛烈していく。 基本的に人間という生物は、自らの常識を否定されることを嫌う。 二人もその例に漏れず、半ば意地になっていたのだった。 「……このままじゃ埒が明かないぜ、おい坊主、お前のいう常識ってやつを教えてくれよ」 だが次元は僅かながら冷静さを取り戻し、口論を続けても埒が明かない事に気づいた。 「いいですよ、世間知らずの貴方に教えてあげます、まずは――――」 そう言って口を開いたロロから与えられた情報は、次元に衝撃を与えた。 神聖ブリタニア帝国、エリア11、イレブン、KMF、サクラダイト、黒の騎士団。 どれも馴染みのない単語ばかりであるが、ロロからすれば常識のようである。 逆にロロにとっても、次元の態度は衝撃的だった。 現代に生きる以上、これらの単語は全て知っていて当然なのだから。 さらに次元からそんな物は一つも存在しないと聞かされ、その衝撃は大きく膨らんだ。 (おいおい、これじゃあまるで……) ロロが異常なほどの妄想癖を持っていて、自らの妄想を真実だと思っている場合もある。 むしろその可能性の方が、よっぽど現実的であろう。 だがもしも彼の言うことが真実だった場合は、導き出される解答は一つしかない。 (世界が二つあるとでもいうのかい?) 次元の住む世界と、ロロの住む世界。 二つの地球が存在するということだ。 「リフレイン漬けになったなってことは……」 「俺は薬なんか使っちゃいねーよ、ほら、腕見てみろよ」 そう言って、腕を捲くる次元。 程よく筋肉に包まれたその腕には、注射針の痕など一つも無い。 「ホントだ……」 「だから言っただろ、どうやら俺たちは想像以上に面倒なことに巻き込まれてるようだぜ……」 次元はトレードマークである帽子を深く被り、心底面倒くさそうにそう呟いた。 その後も彼らはパラレルワールドについての考察を続けたが、結論が出ないため中断。 ある程度の情報が集まってから、再度考察するということで手打ちにした。 それで次に行ったのが、知り合いについての情報交換だ。 「じゃあえーっとルルーシュ、C.C.、ジェレミア、咲世子は大丈夫で、スザクって奴が危険なのか」 「はい、スザクは運動能力が非常に高いので気をつけてください」 「おうよ、気をつけとくぜ、わざわざありがとな」 次元に気付かれないように、口元を吊り上げるロロ。 スザクを知る者に彼が危険人物かと問えば、大半が疑問を浮かべるだろう。 だがロロにとってスザクは邪魔者であり、可能な限りは抹殺してしまいたい人物だったのだ。 最も、ルルーシュはそんなこと望んでいないのだが。 「ん、そういや……」 その時、思い出したようにデイパックを漁り始める。 中から名簿を取り出し、食い入るように見始めた。 「どうかしたんですか?」 「なぁ、このルルーシュって奴とお前さんの苗字一緒だよな? ひょっとして……」 「はい、僕の兄さんです」 心無しかロロの表情は、先ほどの二割増ほど明るくなっている。 そこから彼が、兄であるルルーシュを敬愛しているのだと伺えた。 「じゃあよぉ、一つ聞きてえんだけどいいか?」 「なんですか?」 「あの時にお前の兄貴は何をしようとしてたんだ?」 刹那、空気が変わる。 「…………ッ!?」 全身を切り刻まれたかのような錯覚に襲われる次元。 それは過去に何度も味わった感覚。 一流の殺し屋が、標的に定めた時に放つ殺気そのものだ。 「あの時とは?」 無表情で訪ねてくるロロ。 機械的なその顔からは、先ほどから感じていた友好的態度など微塵も見受けられない。 「え? ほら、アレだ。なんつったっけ? そうそうV.V.って奴が顔見せた時に突っかかってただろ? お前の兄――――」 「分かりません」 切り捨てるように言い放つ。 「え、本当かぁ?」 「だから分からないって言ってるじゃないですか、しつこいですよ」 明確な拒絶。 これ以上踏み入るのならば容赦しない 口には出していないが、はっきりとそう告げていた。 「お、おう、スマねぇな」 「分かってもらえたのならいいです、 そうだ、ちょっとここの探検をしてきますね、ひょっとしたら兄さんがいるかもしれませんから」 席を立ち、奥の方へと去っていくロロ。 規則的な足音を奏でるその背中を、次元は見つめ続ける。 一分ほど経過して完全に見えなくなった後、ふと溜息を吐いた。 (……ったく、危ない小僧だぜ) 心中で舌打ちをする次元。 主催者のことなど、ロロには他に聞きたいことが山ほどあった。 だが会話は失敗してしまい、情報を聞き出す機会を失ってしまった。 (ルパンには劣るにしても……それなりに会話術も身につけてると思ったんだけどな) あの態度から考察すると、おそらく彼は何かを知っていて隠している。 つまりルルーシュは、何らかの特殊能力を持っているのだろう。 (まぁ異世界があるんだからあってもおかしくないか) あの時のルルーシュの行いから察するに、彼の能力は死ねと命じた相手が実際に死ぬ能力だろうか。 一流の殺し屋も真っ青の能力である。 (もし会ったら警戒した方がいいだろうな……兄といい弟といい恐ろしい兄弟だぜ) ロロの態度を考えると、与えられた情報を全て鵜呑みにはしない方がいいだろう。 仲間だと教えられた連中も、無条件で信頼するのは避けるべきだ。 ひょっとしたら主催者と繋がっている奴がいるかもしれない。 (食えない連中ばかりだな……) 思考を中断した次元は、煙草を吸うためライターを取ろうとポケットに手を突っ込む。 だがそこにはライターは入っておらず、指先が底を突くだけだった。 「……そういや武器は全部没収だったんだったな」 火を起こせるライターは、武器になると判断されたのだろう。 ヘビースモーカーから火の元を奪うなど、酷いことをしたものだ。 「ライター探さねぇとな……あそこでいいか」 付近に手頃な部屋を見つけた次元は、気怠げに立ち上がる。 そして両手をスーツのポケットに突っ込みながら、その部屋へと歩いていった。 次元の入った部屋は、灰色の外壁に包まれた一般的な事務所のような所だ。 いくつもの机が向かい合わせで並んでおり、その上は綺麗に何も置いていない。 本来ならば大勢の警察官が居るはずの施設にも関わらず、この部屋からはまるで生活臭を感じさせなかった。 「うーん……見つかんねぇなぁ」 端から所有者がいないと分かっているか、遠慮なく机を漁る次元。 一つずつ引き出しを開け、何も入っていないのを確認したら閉じる。 これを何度も繰り返したが、ライターどころか鉛筆一本すら出てこない。 探索は完全に難航していた。 「お、こいつは!」 適当に開けた引き出しの中から、ようやく物体が姿を見せる。 それは次元にとっても馴染み深い、一丁の小型拳銃。 名をレミントン・デリンジャーといい、全長は十二センチ程。 その小型さ故に、携帯性と隠匿性に優れた代物だ。 「……予備の弾薬はねぇようだな」 次元は同じ机の引き出しを漁るが、弾薬らしき物は見当たらない。 この銃の欠点は、一度に二発しか装填できないこと。 予備の弾薬が見当たらない以上、現在装填されている弾薬を使い切れば終わりなのだ。 (だけどせっかく見つけた銃だ、ありがたく使わせてもらうぜ) 弾薬が少ないとしても、喉から手が出るほど欲しかった拳銃だ。 レイピアだけでは心許ないし、これを使わない手はない。 弾薬に関しても、一撃必中を心掛けていれば問題ないだろう。 次元にはそれを可能とする技術と経験があるのだから。 「ふぅ……さて、ライターライター」 拳銃をポケットに仕舞い、本来の目的物であるライターを探し始める。 そうしてまた何度も机を探るが、目当ての物は一向に見つからない。 机は何十台もあるのに、引き出しの中は殆ど空なのだ。 色々な物が詰め込まれた引き出しを、虱潰しに探すよりはマシかもしれないが。 しかしいくら探しても、ライターが姿を見せることは無かった。 「はぁ……はぁ……ちくしょう、これじゃあ煙草が吸えねぇじゃねーか」 壁に背中を押し付け、うな垂れる次元。 その時にタイミング良く、彼の腹の音が鳴る。 「腹まで減ってきやがった……」 何十もの机の引き出しを探索する作業は、予想以上に彼の心身に負担を掛けていたのだ。 次元は何か食料になる物はないかと、辺りを見回し始める。 デイパックの中のパンだけでは、少々味気ないと思っていたのだ。 (はぁ……やっぱりねぇか、このパンだけで満足するしか――――) 諦めの情が沸き上がり、傍に置いたデイパックに手を掛けようとした瞬間。 「あ、あれは!?」 目の前の机の下から、ある物を発見した。 それから十分後。 デイパックを右肩に掛けたロロが、次元のいる部屋へと入ってくる。 そして机に座っている次元を見つけ、呆れたように問いかけた。 「……なにしてるんですか?」 「見りゃ分かんだろ、カップ焼きそば食ってんだよ」 見せつけるように白い容器を掲げ、割り箸を中に入れる。 ソースによって橙色に染色された麺を絡め、自らの口の中へと啜る次元。 口に入れた麺を味わい深く噛み締め、胃袋へと送り込む。 そして再び割り箸に麺を絡め、ロロの前へと差し出した。 「食うか?」 「いりません!」 「冗談だよ、そこにたくさんあったから一つ食ってけ、給湯室はすぐそこにあるからよ」 次元は先ほど机の下から発見したダンボールを指差す。 誰かが買い溜めていたのだろう、その中には大量のカップ焼きそばが入っていたのだ。 「……じゃあ一個頂きますね」 そそくさとカップ焼きそばを取り出し、部屋を出て行くロロ。 彼も空腹だったのだろうか、カップ焼きそばを持ちながら去っていく姿はどこか和ましかった。 「出来上がりました」 数分が経過し、ロロは湯気の上がる容器を持ちながら戻ってくる。 そして同封されていた割り箸を割り、次元と同じように麺を食べ始めた。 「そういやよ……お前さんはなにか見つけたのかよ?」 「ええ、一応。兄さんは居ませんでしたけど」 「そりゃあ残念だったな、で、なにが見つかったんだ?」 次元がそう尋ねると、ロロは食事を中断してデイパックの中から黒い物体を取り出す。 「なんだそりゃ、カツラか?」 ロロが取り出したのは、黒髪で七三分けのカツラ。 何の変哲もない、普通のカツラだ。 「……使えんのか? それ」 「変装くらいには使えるんじゃないですか? 他にもありますよ」 カツラをデイパックに仕舞い、今度は一枚のカードを取り出すロロ。 「何だそれは?」 「カードですよ……どう使うかはわかりませんが、次元さんは知りませんか?」 「知らねぇな」 「そうですか……僕が見つけたのはこれだけですね、次元さんは何か見つけましたか?」 カードをデイパックに戻し、途中だった食事を再開するロロ。 少量の麺を容器の中から掬い出し、口の中へと放り込む。 彼は表情を変えることなくそれを咀嚼し、そのまま飲み込んだ。 「……俺が見つけたのはそのカップ焼きそばだけだ、お互いに大した収穫は無かったな」 残り少なくなった容器の隅から、キャベツを摘み出す次元。 彼が銃の存在を隠した理由は、やはり先ほどのロロの態度が原因だ。 もし裏切られた場合に、銃の存在を知られていると抵抗しづらくなる。 万が一銃を無力化されたりなどしたら、笑い話にもならないだろう。 「…………」 「…………」 情報交換が終わり、二人の会話の種がなくなる。 元々彼らは仲良く雑談をする関係でも無いため、これは当然の結果だった。 「あ、そういえば……」 のだが、急にロロが声をあげる。 「ん、どうした?」 「次元さんは竜宮レナか園崎魅音って人に会ってませんか?」 「いや、会ってねぇが……そいつらがどうかしたのか?」 突然の質問の意図が分からず、首を傾げる次元。 「これを見てください」 再び食事を中断したロロは、デイパックから二つ折りにされた紙を取り出して次元に渡した。 「なになに……私、前原圭一は――――」 ロロが次元に渡した紙は、圭一の記したメモ。 そこには先ほどロロが告げた、レナと魅音という名前が記されていた。 「おっかねぇメモだな、こりゃ。確かこの二人って名簿に名前が書いてあったよな?」 「ええ、ついでに前原圭一も書いてありますよ、ほら」 律儀にもロロは自らの名簿を取り出し、前原圭一の名前を指差す。 「お、悪いな……って、ん? お前さんの名簿、俺のと順番が違うな」 「え、そうなんですか?」 驚きから目を丸くするロロに、今度は次元が自らの名簿を見せつける。 「あ……本当だ、なんででしょう?」 「さぁな」 次元の言う通り、二つの名簿は順番が違っていた。 次元の名簿に記されている順番はあいうえお順。 対するロロの名簿は、それぞれの知り合い順で構成されていた。 「ここは分からねぇことが多すぎるな、いちいち気にしてたら埒が明かねぇ」 「そうですね……今は目の前の問題だけを見た方が懸命だと思います」 配布されている名簿の順番の違いに、互いの常識の不一致。 そもそも何故V.V.は、バトルロワイアルなど開催したのだろうか。 疑問は山積みなのだが、そのどれもが解決するには情報が足りなすぎた。 「とりあえずそのメモに書かれた連中には気をつけとくよ、何かの参考になるかもしれねぇ、そのメモとお前さんの名簿をコピーしてもいいか?」 「構いませんよ、どうぞ」 ロロは自らに配布された二枚の紙を次元へと差し出す。 それを受け取った次元は、ゆったりと立ち上がり同室内にあった印刷機へと向かっていった。 「あ、すいません、ついでに次元さんの名簿もコピーしていただいていいですか?」 「あいよ」 次元が印刷機に辿り着くと同時に、ロロも要望を出す。 幸い次元は自らの名簿も持っていたため、二度手間にはならなかった。 「コピーしてきたぜ、ほらよ」 手際よく印刷を終えた次元は、行く時と同じ歩調で戻ってくる。 そして圭一のメモとロロの名簿に加え、コピーした自分の名簿の計三枚をロロへ手渡した。 「ありがとうございます」 形式的なお礼と事務的な態度で、三枚の書類を受け取るロロ。 それらをデイパックの中に押し込み、彼は容器の中の最後に残った麺を飲み込んだ。 「ご馳走様でした、次元さんはもう食べ終わりましたか?」 「とっくにな」 そう言われたロロは次元の容器を見るが、焼きそばはなく僅かなソースだけが付着している。 次元は印刷に向かう直前、名簿について話している辺りで既に完食していたのだ。 「俺の方が早く食い始めたし……それに呑気に飯なんて食ってられる状況でもないだろ」 「……そうでしたね」 次元の言葉で、ロロは僅かながら緊張感が薄れていたことを戒める。 ここは戦場とそう変わらない、いや戦場よりももっと悪質な場所だ。 頼れる味方は一人もおらず、周囲は敵だらけ。 暗殺者は単独任務が得意とはいえ、この状況下で生き残れる保証はない。 (……兄さん) この状況下でも思い出すのは、やはり頼れる兄の顔。 今まで幾度も逆境を打ち破ってきた兄ならば、このバトルロワイアルを絶対に破壊してくれる。 彼の中では、不思議とその確信があった。 「これからお前さんはどうするんだ?」 「僕は爆発があったところに向かおうと思ってます」 自分の今の最優先事項は、一刻も早く兄と再会することだ。 現状で兄への手掛かりは一つも無いが、巨大な爆発など如何にも兄が好みそうな作戦である。 実際に彼がいるかは分からないが、それでも向かうべきだとロロは判断していた。 「やっぱりか、俺もそっちに向かおうと思ってたんだ、そこまで一緒に行かないか?」 「……ええ、いいですよ」 一瞬だけ逡巡した後、ロロは首肯する。 本音をいえば次元とは別行動を取りたがったが、こういう輩はおそらく拒否しても付いてくるだろう。 それに冷静に考えると、次元は危険人物ではない上に実力もある。 兄の元へと連れていけば、役立つ駒になってくれるかもしれない。 そう考えると、次元と行動を共にするのも悪くないように思えた。 「じゃあ早く行きましょうか、一秒でも早く兄さんに逢いたいですし」 「そうだなぁ、俺もこんなとこに長居したくねぇしな」 意見の一致した二人は素早く荷物をまとめ、デイパックを肩に掲げながら立ち上がる。 そうして食事をした部屋を出て、そのまま警察署からも出て行った。 次元は相棒を探すため、ロロは兄を探すため。 朝焼けが戦場を監視する中、爆心地へと進んでいった。 ――――だが、彼らは知らない。 次元の相棒であるルパン三世は、彼らの決めた方向と真逆にいることを。 そしてロロの兄であるルルーシュ・ランペルージは、既にこの世を去っていることを。 もしロロが兄の死を知った時、どう動くのだろうか。 それは、今からそう遠くないうちに分かる。 この戦いの支配者が告げる、無情な放送によって。 【一日目早朝/Hー9 警察署前】 【次元大介@ルパン三世(アニメ)】 [装備]レミントン・デリンジャー(2/2)@バトルロワイアル [支給品]支給品一式、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、庭師の如雨露@ローゼンメイデン、レイピア@現実、 前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に、知り合い順名簿のコピー [状態]健康、満腹 [思考・行動] 1:V.V.を殺して、殺し合いを止める。 2:ロロと一緒に遊園地へと向かう。 3:ルパン達を探す。 4:頃合を見て、ロロからV.V.の情報を聞きたい。 5:ロロを完全には信用しないため、ロロから与えられた情報も半信半疑。 6:煙草吸いてぇな…… [備考] ※庭師の如雨露をただの如雨露だと思っています。 ※ギアス世界の情勢を知りました(ただしギアスについては知りません) ※ギアス勢の情報を入手しました、スザクのみ危険人物だと教えられています。 【ロロ・ランペルージ@コードギアス 反逆のルルーシュ(アニメ)】 [装備]サバイバルナイフ@現実 [支給品]支給品一式、前原圭一のメモ@ひぐらしのなく頃に、不明支給品0~1 カツラ@TRICK、カードキー、知り合い順名簿 [状態]健康、満腹 [思考・行動] 1:一刻も早くルルーシュと再会する。 2:次元と一緒に遊園地に向かう。 3:1を達成後、ルルーシュを守り、脱出を目指しているのなら協力する。 4:ルルーシュの役に立ちそうな参加者は生かすが、邪魔になりそうなら殺す。 5:竜宮レナ、園崎魅音は発見次第殺害、残りのひぐらし勢は警戒。 6:ギアスの使用はできるだけ控える(緊急時は使う) [備考] ※ルパン勢の情報を入手しました。 ※警察署内にはカップ焼きそば@仮面ライダー龍騎がたくさんあります。 【レミントン・デリンジャー@バトルロワイアル】 原作では月岡彰に支給された銃。 作中の描写通り非常に小さく携帯性に優れるが、ニ発しか装填することができない。 【カードキー】 プラスチックでできたカード、用途は一切不明。 【カツラ@TRICK】 劇中にて矢部謙三が使用しているカツラ。 何の変哲もないただのカツラである。 ちなみに本人の前で、このことを言ってはならない。 【知り合い順名簿】 ロロに配布された名簿で、他の参加者に配布された名簿とは順番が違う。 何故ロロにこの名簿が配布されたかは不明。 時系列順で読む Back 無知 Next BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(前編) 投下順で読む Back 無知 Next BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(前編) 046 三竦み 次元大介 072 Ultimate thing(後編) ロロ・ランペルージ
https://w.atwiki.jp/yasakorobl/pages/2.html
◆メニュー トップページ みんなで作ろう! サイト・ルール キャラ設定図鑑 投稿Novel s リンク s ★ ◆閲覧カウンター 合計: - 今日: - ◆リンク 『12人の優しい殺し屋』 公式Webサイト 関連Wiki 『12人の優しい殺し屋 Wiki』 『12人の優しい殺し屋』Novel's 『12人の優しい殺し屋』投稿-夢小説 『12人の優しい殺し屋』CROSS×BORDER mixi 12人の優しい殺し屋 12人の優しい殺し屋・FC! @Wikiリンク @wiki @wikiご利用ガイド [編]
https://w.atwiki.jp/warfriends/pages/43.html
クリティカルチャンス 3% 爆発規模 3 命中度 70% 連射速度 545/分 射撃速度 30 最大レベル 25 Lv レベルアップコスト レベルアップ時間 攻撃 弾倉 リロード 武器パワー 射撃ダメージ 弾薬合計 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25