約 1,257 件
https://w.atwiki.jp/justicerowa/pages/155.html
「Lights! Camera! Action!」◆JR/R2C5uDs 人が。 人が。 人が、舞っていた。 人が。 人が。 次々と倒れ、或いはくずおれ、ただ物言わぬ物体と化していった。 四十二人が死に、四十六の死体が出た。 人が。 人が。 人が、これからまた、次々と死んでゆく。 赤い薔薇を、散らすように。 少女が走り去るのを見送って良かったのかどうか。 ニナ・フォルトナーの心には戸惑いが残っている。 ドイツ全州で起きた、「中年夫婦連続殺人事件」 の被害者の養女。 失われた過去。 呼び覚まされた"赤い薔薇の屋敷"での悪夢。 全ては、幼き日に別れた双子の兄、ヨハンの中の怪物によるもの。 ヨハンを怪物に育てた過去に纏わるもの。 なまえのないかいぶつ。 彼女は決意した。 全てを終わらせるために、兄を、自らの手で殺すことを。 決意した、はずだった。 目が覚めたとき、ニナは自分が死んでいない事を改めて確認した。 記憶を掘り起こし、足跡を追い、遂に出会った兄ヨハンを、彼女は殺せなかった。 かつて幼かった頃に"赤い薔薇の屋敷"に連れられて、そこで経験したこと。 それをニナは兄に話した。何日も何日もかけて話した。 何人もの人が、人が、人が、赤いワインを飲み、次々と、舞い踊るように斃れ、死んでいった事を。 それを聞き続けたヨハンは、ニナになった。いや、ニナがヨハンとなった。彼の記憶の中では。 ヨハンはその記憶を、自らの物として記憶してしまったのだ。 ニナが体験したこと、見たものを、自らの記憶である、自らの体験であると、そう思いこんでしまった。 なまえのないかいぶつ。 ヨハンが立ち去ってから、ニナは、自ら手にした銃で、自らを撃とうとした。 ヨハンを怪物にしたのは私だ。幼き日に、彼に与えてしまった記憶こそ、ヨハンが怪物なったはじまりなのだ。 そのとき、ドクター・テンマが現れ、ニナを止めようとし…。 撃った記憶もない。撃たなかった記憶もない。 しかし、死んでいない。死なず、何処にいたのかと言えば、何処とも知れぬ部屋の中だ。 辺り一面が鏡と、モニターに覆われている。 あの山小屋ではない。もちろん病院等の施設でもない。 人が、人が、人が、ざわめき、うごめき、そこかしこに漂っている。 アナウンス。何者かが言う。『実験に協力して貰う』。 そして、今、此処だ。 深夜、と言える程に暗い時間帯。 明かりはほとんど無く、無人の街。 命の気配のない街並みを見れば、あまりドイツらしく思えない。些か色合いが濃く、鮮やかで、どちらかというと南の色調。 洒落た石張りの街路に、所々に鮮やかな緑の生け垣。 そしてニナが居るのは、その一角のカフェテリアの中だった。 足元に置かれているバッグを、あまり意識のはっきりしないまま開ける。 水と食料。いくつかの包み。手帳。 中を開くと、地図、名簿、マニュアル……。 何だ、これは? いったい何が起きているのか? "赤ん坊"や、チャペックの組織? いや、彼らにもはやこんな大きな力は残っていないはず。 まして、彼らの妄執は、こんな実験などを今更必要とはしていないはずだ。 既に、選別された怪物、彼らが王と掲げるべき人物、ヨハンは居るのだから。 分からない。何もかもが分からない。 分かるのは、名簿にある数人の名前。何より、兄、ヨハンの存在。 そして、手にしている、冷たい金属。 確認する。 それ、はしっかりと手に握られる。 それ、は死をもたらすものか。 それ、は助けをもたらすものか。 或いは。 足音がしたのは、そのときだ。 歩く、というより、走る。 目的があるのか、一直線に近づいてくる。 反射的に、ニナはカフェテリアの奥、カウンターの後ろに隠れる。 しかし視界は広く、全面ガラス張りの窓から、表の通りを見渡せる位置。 走る靴音は、確固としたリズムですぐに近づいてくる。 少女だった。 ニナよりも若い、まだローティーンの様に見える少女。 彼女は、こちらに気付いた風もなく、真っ直ぐに道を通り過ぎ、そのまま去っていった。 少女が走り去るのを見送って良かったのかどうか。 ニナ・フォルトナーの心には戸惑いが残っている。 こんな事態で、事前に「殺し合え」等と言われ、しかもその手段足る武器まで与えられている。 状況は知りたい。話もしたい。しかし、信頼に足るかどうかは、また別の話だ。 ニナは、走り抜けた少女を引き留める事を躊躇した。 それは単に、状況からくる恐れだけではない。 目。 迷い無く、一直線に走るあの少女の目。 まるで空洞のようなその目に。 無明の混沌を落とし込んだかのようなその目に。 言いようもない恐れを抱いたのだ。 ぼくをみて ぼくをみて ぼくのなかのかいぶつが こんなにおおきくなったよ 息が荒くなり、心拍数が上がっているのが自分でも解る。 と同時に、果たしてあの少女が本当に走り去ったのか。 それを確かめずには居られない。 一歩。さらに一歩。 ニナはゆっくり、そして慎重に歩を進め、カフェの開けた窓へと近づく。 そのとき、だった。 「pusy cat baby、仔猫ちゃん、どうしたいそんなこわぁ~い顔しちゃって?」 ニナは、反射的に引き金を引いた。 ◆◆◆ 「聞いたか?」 「ああ、聞こえたぞ、衛宮上級生」 拙い、と士郎は歯噛みする。 最初に聞こえたのは、高笑いだった。 笑い、というべきか、怪音声とでも言うべきか。 それが笑い声だと分かったのは、一度それを耳にしていたからだ。 最初に居た、あの部屋、あの空間で、アナウンスの声に異議申し立てをしていた男の声。 決して相容れぬ事のない響き。そう、"邪悪な"響きだった。 聞こえたのは微か。決して近くではないが、遠くもない。 このコロッセオの周辺、何れか近くに彼の男が存在しているかもしれない事にいやな予感がする。 士郎はめだかと視線を合わせ、確認し合う。 おそらく、と、おおよその見当をつけ、走り出した。 地図によるとこの辺りの市街地は放射状に街路が延びているが、細かい路地が多く複雑である。 下手に横道に逸れると、簡単に方向感覚を失い、迷いかねない。 広い道にあたるまで、直線で進むのが順当だろう、としたあたりで、今度は銃声と、ガラスの割れる音がした。 拙い、と士郎は歯噛みした。 音は、その横道の奥からだった。 二人がそこにたどり着いたとき、走り去る一つの影と、仰向けに横たわる男の姿があった。 角にあるカフェテラスの、通りに面した大きなガラス窓は割れて飛び散り、ここで何らかの問題が起きたであろう事は一目瞭然。 何らか? 違う。 殺し合いだ。 誰かがこの男を撃ち、逃げ去ったのだ。 士郎が走るより先に、めだかが駆け寄った。 紫のスーツ、緑の髪。遠目に見ても異様な風体。 しかし、近づく度に感じられるこの違和感は何だ? 大股に近寄る士郎の目に、白面痩躯で、異様に引きつったような口元の男の顔が見える。 その口が、奇妙に歪み、 「黒神、待っ……」 HA HA HA HA HA HA HA HA HA HA! 笑った。 二人の前で、男はくるっと足を振り上げて、ばね仕掛けのようにぴょんと立ち上がる。 そのまま、踵で2回転ターンをして、軽くタップを踏んでから、バっ、と二人に向き直った。 「遅いじゃねぇか、善良なるポーイスカウト&ガールスカウトの諸君。 今のはなかなか良いシーンだったぜ? なんてったってこのジョーカー様が、何処の誰とも分からねぇ小娘に… Bang! Bang! 撃ち殺されるなんて名場面が見れたんだからな!」 そう言って、再び大声で笑う。 確かに、ジョーカーと名乗ったこの男のスーツの腹に、銃創と思える穴が空いている。 しかし、死んで居るどころか、血の一滴すら見えない。 「貴様、無事なのか?」 めだかは顔色も変えず問う。 距離が近い、と、士郎が危惧するが、意にも介さないようだ。 「無事ぃ?」 けたたましい笑い声をピタリと止め、白面の男は聞き返す。 「無事かぁ? だってェ!? おい、待て、待て、待て、待て、違うだろ? 今は、そうじゃねぇよ。 無事ぃ? 違うだろ、何言ってんだ?」 まくしたてる。 「笑うところだろうが!? まるで俺がハズしたみてーなリアクションとってんじゃねぇよ! 畜生、タイミングか!? おまえらが遅すぎたからか!?」 激しく怒鳴り出す。 先程までの躁状態とも言える高笑いと、一転した怒り様に、流石のめだかも眉根をしかめた。 士郎は再び警戒する。いや、警戒するというのは少し違う。むしろ、恐れというのに近いかも知れない。 危機や戦いに対する恐れ、ではない。士郎はそう言う場で怖じるタイプではない。 異質さ。噛み合わなさ。端的に言えば、狂気。 その片鱗への、畏怖。 ぴたり、と。またジョーカーの表情が止まる。 「はぁ~~~~~……。 やぁ~~~~~っぱなぁ~~~~~………」 溜息と共に、肩を落としてそう呟く。 「殺っちゃうっしかねぇなぁ~~~♪」 懐に、手を伸ばした。 士郎の認識よりも、めだかの速度は速かった。 厳密には、速いのではない。早い、のだ。 一つに、反応である。 ジョーカーが手を懐に入れるよりも、懐に手を入れようとする動きを、察知して対応した。 そしてもう一つは歩法だ。 それは剣道においては基本も基本の足運びであるが、それを黒神めだかの身体能力ですれば、ただの動きとはならない。 傍目の認識能力を、遙かに超える。 「貴様が無事なのは善哉。 だがその了見は頂けんぞ?」 めだかの左手が、ジョーカーの右手をがっしと掴み、動かない。 「…早いねぇ、お嬢ちゃん♪」 動かない、というより、動けないようだ。 ジョーカーの、痩せた、枯れ枝のような体躯で、この体勢を覆せるとも思えない。 ・ ・ ・ 「貴様も」 めだかが言葉を続ける。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「かつては純粋で冗談の好きな、愛らしい子どもであったに違いない」 突然の言葉に、士郎がやや面食らう。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「しかし不幸な環境と成育過程の愛情不足で、そのような不埒な言動をする捻れた性根に育ってしまったのだろう」 ジョーカーは口元を下げ、聞いている。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「私が、失われた幼年期の分、貴様に存分に付き合ってやろう」 言い切った。 士郎が、あまりの成り行きに言葉を失う。 常々、何かにつけてお人好しだと言われている自分ではあるが、この対応、この発言は、それにしても士郎の想定の範疇を超えていた。 だが。 「…なんで、ワカったんだ……?」 小さくか細い呟き。 「そうよ、俺ぁちっちぇえ頃からよ。いつも冗談を言っているようなガキだったさ」 ジョーカーの反応は、さらに士郎の想定の範囲を二重三重にも超えていた。 「貧乏暇無しとはよく言うが、俺のオヤジは違っていて、いつも飲んだくれちゃあオフクロや弟や、俺のことも何かってえとぶん殴る。 そりゃあヒデェもんさ。俺たちゃ青あざの無ェ日はなかったもんだ」 途方に暮れたような、何かを懐かしむような、不思議な表情を見せる。 「そんなオヤジが機嫌良くなるのは、俺が何か巧いギャグをやったときだけだ。 まあ、3回に2回はぶっ飛ばされたけどよ。でも、笑いってのは人を変える。俺ぁそう信じたね」 押さえられていた右手が、抵抗するでもなく力が抜けてゆく。 「けどな、あるときオヤジが、今までに無いくらいに怒って帰って来たんだよ。賭け事に負けたのか、仕事がまたクビになったのかぁ分からねぇ。 それでも、今まで以上にヤバいってのはすぐ分かったぜ」 視線が、めだかを越えた遠い空を彷徨っている。 「俺は、なんとかオヤジを笑わせよう、そうすりゃ機嫌も治るって、そう思って、ズボンのベルトをハズして、駆け寄りながら、ずでーっ…てな。 コケてみせたんだよ。こいつは、オヤジのお気に入りのギャグだった」 再び笑う。しかしそれは先程までの狂気に満ちたそれとは違う。まさに子どもの頃のような、あどけない微笑みだった。 「でも、その日は違った。それを見たオヤジは益々怒って、拳で俺をしたかに殴った。俺は意識を失って、気がついたら病院のベッドの上さ。 そんで、聞かされたんだよ。 オフクロと…ちっちゃなトミーが、オヤジに殴り殺されちまったって話をよ……」 その言葉が終わるかどうか。 めだかが、ビクリと痙攣した。 「おぉ~~~っと、動くなボーイスカウト」 駆け出しそうになる士郎を、ジョーカーが留める。 左手に、小さな銃に似た道具を持っていた。 「こいつは、えー…何て名前だったかな~~。 まあ名前なんてどうでもいいやな。 説明書きによるとな。 首輪に関しての機能を借り受けできるってーモノらしい」 ひらひらと手を振って、それを見せる。 「今この娘っ子に、電気ショックを与えたのも、その一つだ」 めだかは、立ったまま痙攣し、動けない。 「そんでこっちを押すと…」 士郎の頭に、最悪の予感が過ぎる。 「や、やめろ……!」 再び、めだかが激しく痙攣した。 「あ、同じボタン押しちまったぜ! 押すと電圧が上がる仕組みだな、こりゃ!」 おどけた口調で返す。 「ま、とにかく、よ」 軽やかな足取りで、半ばスキップをするように歩く。 「今、俺はいつでも娘っ子の首輪を爆発できるってわけだ。Boom,Boom,Boom! ってな」 ボタンを押すような、押さないような、そんな仕草を士郎へと見せつける。 「嘘をつけ…! そんな都合の良いもの…」 そんなものを主催者が渡してくるわけがない。 そう思う。 誰が考えても、これはそう考える。 そんなものがあっては、あまりに簡単すぎる。 「そうそう。そんなに都合は良かぁない。 まず、ターゲットの首輪をロックオンするのに、かなり近づかないといけねえ。 それと、1km離れれば、ボタンを押しても何ともならねぇ」 ロックオン。 そのために、敢えてめだかに攻撃するそぶりを見せて、近づかせたというのか? 「何れにせよ、今は"詰み"って状態だよなぁ~~~、娘っ子は~~~~」 歯噛みをする士郎。 ジョーカーの言うことが何処まで真実かは分からないが、今の情況は拙い。 迂闊にも、手には何も武器はなく、この距離を一気に詰めて、確実にあの装置を奪う、というのは、容易ではない。 「だが、今は押さない」 ジョーカーが、その装置を握ったまま、手をポケットにしまう。 いつでも押せる状態。しかし今は押さない、という。 「何故押さないか? さあ、考えろ。 A.俺様は実は凄く善人で、人殺しなんかしたくないから。 B.俺様は、美味しいものは一番最後に取っておく主義だから。 C.俺様は実は女の子には優しいから」 今度は真剣そうな、それでいて人を馬鹿にしたような表情を作りながら、続けて問う。 「D.………プロデューサーとして、おまえらに命令することがあるから」 ◆◆◆ 引き金を引いたのは、全くの事故だった。予期せぬ暴発。 殺意があってのものではない。 しかし、既にセーフティーロックを外して、いつでも撃てるように構えていた事に、言い訳は効かない。 「どう…しよう……」 何のために、あんな厳しい訓練をしてまで、銃の扱いを覚えたというのか。 これじゃまるで、始めて銃を手にしたずぶの素人ではないか。 自省をしている場合ではない。とにかく、この人の具合を確かめねば、と駆け寄ったそのとき、 「グフッ…」 男が、口元を押さえて咳き込んだ。 ニナは些かに混乱し、覗き込む程に近寄る。 「あ~~…だめだ、やっぱり俺は死ぬ、もうどうしようもない…これが俺の運命ってもんだ…」 「そんな…」 兄、ヨハンを殺すこと。怪物となり、ドイツ各地で人々を操り、多数の人間を殺し、破滅へと追いやってきたヨハンと自分の運命に、自ら決着をつけること。 それを心に決め、そのための訓練までした。 覚悟を決めていたはずだった。自分はこの手で、人を殺すのだ、兄を殺すのだと。 しかし、見も知らぬ誰かを、出会い頭に誤って殺すこと。 その覚悟までは、出来ていなかった。 「気にするな…お嬢ちゃん、こいつぁ事故だ、アンタが悪いんじゃねぇ…。俺はこうなる運命だったんだよ…」 顔を白く塗りたくった道化が、月明かりを浴びてそう囁く。 「だが…憐れな道化の頼みを、一つだけ聞いてくれ…」 ニナは、そのか細く小さな声に耳をば立てる。 「バットマン…あいつを探して、ここに連れてきてくれ……。憐れな道化が、此処で死んだと、伝えてくれ……」 「バットマン…そいつを探し出して、コロッセオまで連れてこい」 士郎に向かい、そう言い放つ。 「誰だ、それは…?」 「ん? ん? ん~~~? 俺が思うに、そいつはおまえらの同類だ。 頭がイカレていて、何かと他人の世話を焼いて、イチイチ首を突っ込んでは、物事をつまらなくしやがる。 この俺が! 最高のショーを計画して! 盛大な笑い死にパーティーをセッテイングしても! あの野郎はノコノコ現れちゃあ、全部ぶちこわしにするのサ! HA! 優れたコメディアンってのは、いつだって洒落の分からねぇ野郎に邪魔されるもんなんだよ! ええ、そうだろう?」 士郎はこの言葉の意味を、素早く正確に理解した。 つまりバットマンというのは、正義の味方なのだ。 「その…人を探すのね? けど、でも、あなたも…」 助けなければ。この男はまだ死んでいない。なんとか、なんとか出来るかもしれない。 傷口を確かめようと、手を伸ばすが、止められる。 「足音が…聞こえる。銃声を聞きつけて、誰かが来る…。 こんな…ところを見られたら…お嬢ちゃんが危ない……。 ここは……ひとまず………」 ニナの脳裏に、先程の少女のことが過ぎった。 まるで空洞のような目をした少女。 無明の混沌を落とし込んだかのような目をした少女。 その一瞬の躊躇、その一瞬の逡巡に、さらに道化の言葉が滑り込む。 「お嬢ちゃんも、逢いたいヤツはいるだろ?」 ◆◆◆ 軽快に、ダンスのステップを踏むように、道化は屋根の上を歩く。 楽しげな、或いは今にも鼻歌でも歌い出しそうな風情だ。 「バァ~ッツ! 楽しいなァ、ええ、楽しいじゃねぇかよ、このイカレたゲームも、なかなかよ」 そう囁くジョーカーは、腹のあたりを軽く撫でさする。 けばけばの原色、色鮮やかな服の内側にあるのは、赤い胴当て。 ジョーカーの支給品の一つであったが、ジョーカーがこれを着込んだ最大の理由は、防弾防刃耐火性能を求めて、ではない。 これが、バットマンのサイドキック、ロビンのものだという点だ。 ロビンのチュニックを着込んでバットマンに見せびらかして、からかってやろうという、それだけの理由だった。 ただ思いの外、早いうちに、本来の役目を果たしたのだが。 そして、もう一つの支給品。 『カーラーコントローラー』と書かれていた、小さな装置。 首輪に関する一部権限を貸し与えられるというもの。 これが、黒神めだかの首輪に強烈な電気ショックを与えたものだ。 ただし、ジョーカーが士郎達に話した説明には、嘘がある。 ひとつは、これには首輪を爆発をさせる機能は、ない。 この装置が首輪を通じて出来る事は、3つある。 一つは、「首輪を4つまで、ロックオン出来ること」 逆に言うと、ロックオン出来ていない首輪に関しては、何も出来ない。 士郎にした説明のうち、「ロックオンするためにはかなり近づかなければならない」というのは本当だ。 ロックオンボタンを押した際に、接近して、きちんと方向を合わせておかないと、信号が届かない。 もう一つが、実際に使って見せた、「首輪の持ち主に強烈な電撃を浴びせる」 事だが、これに関しても嘘をついた。 実際には、1kmの射程範囲ではではない。 これもまた、ロックオン同様、数メートル程の近距離である必要があるのだ。 従って、この装置を使って誰かを殺そうとする場合、まずかなり近くに寄ってロックオンをし、さらには電撃でショックを与え、とどめに射撃武器を使う、という、非常に面倒くさい手順が必要になる。 実は一番有用な使い道は、最後の一つなのだ。 トレーサー機能。 ロックオンした首輪の持ち主がその時点で何処に居るかを追跡出来、さらには心拍数等の身体データを参照したりするなど、様々な情報を得られる。 駆けつけたときの二人の反応から、ジョーカーは黒神めだかと衛宮士郎が、「ヒーロー」側の人間だと察知した。 ならば、この装置を試してみるのには丁度良い。 案の定、それは当たった。 めだか本人や、同行していた士郎が、厄介なスーパーパワーを持っていたり、同行者の生死などおかまいなし、という手合いであったら逃げるしかなかったが、結果としてはおおむね問題なし。 このゲームをディレクションするのに相応しいキャストだったようだ。 先に銃を暴発させたニナに対しては、「自分の死をバットマンに伝えて欲しい」と伝言をした。 めだかと士郎には、「コロッセオで決着をつけるように呼び出せ」と伝えた。 コロッセオ。 古代ローマの闘技場を摸した巨大建築物。 こんな面白げなものが、真ん中にあるのだから、利用しない手はない。 いや、こここそ、自分がプロデュースする殺戮ショーのステージに相応しいではないか。 ジョーカーはそうも考える。 色んな奴らに、色んな嘘を吹き込んで、バットマンや、或いはバットマンの様なヒーロー気取りと、悪党共を一カ所に集めてやろう、と。 そしたら、奴らがどんな間抜けなアドリブを見せてくれるのだろうか? と。 仕込みに仕込んだギャグも良いが、時には即興のリズムに乗せたステージも悪くはない。 勿論自分なりの仕込みを考えてはおきたい。おきたいが、それはそれ。何よりもキャスティングも重要だ。 カーラーコントローラーに表示される情報を見る。 名前は黒神めだか。ジャパニーズのティーンエイジャー。 一緒にいた男の方はロックオンしていないため、情報は見れない。 しかし、手に取るように分かる。 お人好しの正義漢。殺し合い等という舞台に、似つかわしくない連中で―――だからこそ、是非ともキャスティングしたい連中。 ジョーカーは月を見上げて、高らかに笑う。 「ライツ! カメラ! アクション! 悪くねぇ、全然悪くねぇぜ、このショーの幕開けは」 ◆◆◆ ニナは走っている。 何処とも目当てはなく、ただ闇雲に走り続けている。 混乱と恐慌と、疑念。 ヨハンと会い、そして殺そうとするが適わず。 自分を撃ち、死のうとしたが、それも適わず。 いつの間にか見知らぬ街に連れてこられ、誤って人を撃ち殺してしまった。 彼は本当に死んだのだろうか。 本当にヨハンはこの場所にいるのだろうか。 ドクター・テンマに逢わなければ。 バットマンを探さなくては。 あの少女はいったい何者で、何を目指していたのだろうか。 駆けつけようとしていた足音の主から逃げて良かったのだろうか。 あまりに多くの事が立て続けに起き、あまりに多くの事が変わってしまった。 ニナは走り続ける。 何処とも目当てはなく、ただ暗闇の奥、さらに奥へと向かって。 黒神めだかは、ただそこに立ち続けていた。 ジョーカーは二人に「命令」を与えると、今度は右手に持った奇妙な銃からワイヤーを発射し、それを使って近くの建物の屋根へと去っていった。 甲高い笑い声だけを残し。 「黒神…」 声を掛ける士郎に、力はない。 己の迂闊、己の無力故、彼の危険な男をみすみす逃がすことしかできなかった。 これが、自分だけの事であれば良かった、とは思う。 自分の首輪を爆破させると脅されたのであれば、まだやりようはあった。 しかし、めだかの命を、一か八かの賭けに使うことは出来ない。 「……衛宮…上級生」 近寄るが、めだかの吐き出す声からは、それでも恐れや不安の色はない。 「私は、怒っているぞ……」 あれほどの、傍目に見ても強烈な電撃を浴びせられても、めだかは悲鳴も上げなければ膝をつきもしなかった。 彼女の芯にある炎が、彼女を屈させなかったのだ。 しかし……。 ジョーカーの弁によれば、彼の男の1km以内にいれば、めだかはいつでも殺されてしまう。 また、もう一つ、二人がここに到着する前に立ち去った人物が居たことも気に掛かる。 結果、ジョーカーは銃弾を受けても尚死んではいないバケモノだったが、おそらくは彼を殺そうとして銃を撃った者も又、この近くに居るかもしれない。 士郎も、めだかも、この奇怪な実験に呼び出され、初めて出会った者同士が共に正義を求める人間だったから良かったものの、すぐ側には同様に、銃で人を殺そうとする者、それを受けても死なず、またさらには首輪を爆発させる装置で人を操ろうとする者も居たのだ。 ジョーカーによる「ロックオン」。 銃を撃った人影。 探すべきバットマンという「正義のヒーロー」。 行動に起こさねばならない。 しかし、気丈に振る舞っているめだかではあるが、あれだけの電撃を浴びて、体力も消耗しているはずだし、何より自分達の準備が不足していたのも感じる。 いずれにせよ、二人はただ暗闇の奥、さらに奥へと向かって、足を踏み出さねばならない。 【E-6/市街・屋根の上:深夜】 【ジョーカー@バットマン】 [属性]:悪(Set) [状態]:健康 [装備]:アンカーガン、ロビンのチュニック [道具]:基本支給品、カーラーコントローラー(1/4ロックオン済み) [思考・状況] 基本行動方針:このゲームをとびっきりのジョークにプロデュースする。 1:とりあえずゴッサムタワーにでも向かう。 2:他に面白そうなヤツがいたらちょっかいをかけて、「バットマンをコロッセオにおびき出す伝言」をしてみる。 3:バッツ(バットマン)をからかって遊ぶ。 4:面白そうな、使えそうなヤツは、ロックオンしてみる。 [備考] ※黒神めだかを「ロックオン」済み。 ※ロビンのチュニック@バットマン バットマンの相棒、ロビンの防具。 ケブラー繊維を用いた三重構造の防弾仕様で、表面は優れた耐火性を誇るノメックス生地。 ※カーラーコントローラー@オリジナル 近距離にて装置を向け、ロックオンボタンを押すことで、首輪を4つまで、「ロックオン」する事が出来る。 「ロックオン」した首輪の持ち主に関して、現在地や名前その他のプロフィール、健康状態など、装置で様々な情報が確認できる。 近距離において、その首輪の持ち主を一時的に行動不能に出来るだけの電撃(或いは他の何か)を浴びせることが出来る。 【E-6/市街・路地裏:深夜】 【ニナ・フォルトナー@MONSTER】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康、混乱 [装備]:ハンドガン [道具]:基本支給品一式、不明支給品0~2 [思考・状況] 基本行動方針: 1:落ち着く 【E-6/市街・カフェテリア前:深夜】 【黒神めだか@めだかボックス】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康、電撃による体力の消耗 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止める 1:衛宮上級生と行動を共にする 2:ジョーカーを追うべきか? 謎の人影を確認すべきか? バットマンを探すべきか? [備考] ※第37箱にて、宗像形と別れた直後からの参戦です。 ※ジョーカーの持つ装置により、「ロックオン」されているため、現在地他多くの情報が筒抜けになっていますが、本人は気付いていません。 ※ジョーカーの持つ装置により、「ロックオン」されているため、1kmの範囲内では、ジョーカーによって電撃、または首輪の爆発をさせられる、と聞かされています。 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康、若干の困惑 [装備]: [道具]:基本支給品、不明支給品1~3 [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止める 1:めだかと行動を共にする 2:ジョーカーを追うべきか? 謎の人影を確認すべきか? バットマンを探すべきか? [備考] ※参戦時期は後続の書き手さんにお任せします。 時系列順で読む Back 20世紀中年 Next 悪ノ王 投下順で読む Back 20世紀中年 Next 悪ノ王 宣戦布告だ 黒神めだか 理性と感情の差異 衛宮士郎 Crazy Wonderland ジョーカー 王と道化師 実験開始 ニナ・フォルトナー 記憶の欠片
https://w.atwiki.jp/dangerousss4/pages/348.html
裏第二回戦SS・港湾その2 ある時代、ある国の港町。 弓なりを描く海岸線には数十の漁船が繋がれ、打ち寄せる黒い波に小さく揺れる。 静かな夜。静かな海。 漁船の1隻――その甲板にて、月を仰ぐ影が1つ。 赤い髪でシャツにベスト、ハンチングにスチームゴーグルを乗せた少年。ゴーグルといい右手の時計といい提げた革鞄といい、年齢の割にアンティークな意匠で統一されている。古い冒険小説から飛び出してきたかのような装い(スタイル)だ。 名を雲類鷲ジュウ。今宵この地に招かれた、『迷宮時計』所持者の一人である。 『学童。現在、夜の11時23分です。深夜徘徊は悪い子、悪い子です。早くお家に帰りりりりりり――』 迷宮時計――と同化した『PTA』人工知能――の口やかましい忠告に、ジュウはいつも通り耳を貸さず、ただ黙って月を見る。 見事な満月だった。 ジュウのいた2034年の世界には月が無い。迷宮時計の『巻き戻し』が起こってすぐ、消失してしまった。 原初よりこの星を見守ってきた夜の女王が空から消えた。それは後に起こる、重力バランスの変化による地球環境の激変を抜きにしても、終末を象徴する出来事であった。 その月がこの世界、この空には存在する。しかしそれを見上げるジュウの胸に去来するのは、久々に見る月への感慨では無かった。 ――デカすぎる。 空に貼り付いている月は、ジュウの記憶にあるそれの数倍の大きさだった。 月の直径は地球の約4分の1とされているが、これでは地球よりも大きくなってしまう。 この世界にも何かしらの異常事態が起こっているのか、と思う一方で、その異様な巨大さに対し、ある種朴訥な感想も抱いていた。 ――漫画みてえだな……ん? 思うと同時、気づいた。 月の上に浮かんだ黒い影。 鋭い目つきを更に険しくして見あげる中、影はどんどん大きくなる。地上へと落ちてきている。 その影が何であるかに気づいた時、ジュウはその場を跳び退いていた。 流星!! ブラボー脚!! 虚空に雄々しく浮かんだ技名。 まさに流星の如く高速落下してきた男の蹴りが刺さると同時、木造の船体は容易く大破していた。 大きな水柱があがり、飛沫に砕けた木切れが舞い散る。 隣の船に跳び移ったジュウは転覆しそうになる船体の上でどうにかこうにか体を支えた。 「お前が跳ぶ時に甲板が不自然に砕けてたな。アレがお前の能力か?」 水柱が晴れると、男がジュウを見上げて尋ねた。 筋肉質な体躯に坊主頭。如何にも格闘魔人といった風体だ。 何故かペンを咥えたその男は如何な重心制御によるものなのか、水に浮いた木切れの上に片足で爪先立ちし、沈むことなくそこに佇んでいる。 梶原恵介(本名:山本智樹) 男の名が、先ほどの技名と同じく宙に浮かんで見えた。 迷宮時計所持者、その1人の名だ。 「さぁな。オメーの迷宮時計、くれるんなら教えてやるよ」 「じゃあ無理だ……見て学ぶしかないか」 船上のジュウと、海面の山本、いやさ梶原。両者が共に沈黙し、響くは波の音だけ。夜の静寂が再び場を支配する。 梶原を見下ろしながら、ジュウは思案していた。無論、如何にしてこの男を倒すかを、だ。 梶原恵介――その時は「山本智樹」――も折笠ネルも調べた限りでは該当人物が見当たらなかったが、眼前の梶原は明らかな格闘魔人だ。 魔人能力『くたばれPTA(キング・メーカー)』で大量の「メーター」を取り付け、破裂させて殺す。その道は諦めざるを得ない。ジュウの格闘能力は魔人としては並である。素手の打撃で梶原に大きなダメージを与えるのは至難だろう。 ならば――。 『学童学童。11時25分です。早くお家に帰りりりりりり――』 空気を読まずに喚きだした『PTA』。それを遮るかのように仕掛けたのは、梶原だった。 ふおぅっ 梶原は膝の筋力のみで軽やかな、しかし大きな跳躍を見せ、ジュウの乗る漁船へと一足で跳び乗った。 ジュウは梶原が跳ぶと同時に甲板を蹴り、縁のギリギリのところまで退く。しかし隣の船へ逃げようとはしない。あくまでこの船上で迎え撃つ構えであった。提げていた鞄を放し、自由になった右手を腰に挿したピストル――PTAの雑魚から鹵獲したものだ――へと伸ばす。 甲板の縁に足を乗せた梶原はそのまま一蹴りし、ジュウのところまで跳ぼうとした。 が。 『くたばれPTA』!! 縁の、梶原には死角となる位置に浮かんだ古めかしい意匠のメーター。その針がデタラメな速さで回転すると、梶原が足をかけた木材が瞬時に膨張し、破裂。 「うぉっ!?」 足下の爆発力を加速に使えるのは能力を熟知したジュウだけだ。足場が突如爆ぜた梶原は当然のように体勢を崩し、甲板へと前のめりに倒れ込む。 ジュウは右手でピストルを抜き、流れるように梶原へ銃口を向けた。『おばさん』には「アンタの腕じゃ脅しにしかならない」と言われたピストルだが、持ってきたのは正解だった。彼が射的センス0とはいえ、この距離でこの無駄に大きな的だ。当たらぬはずが無い。 ――フルオートで8発。くたばれ。 ジュウが引き金に指をかけた、その瞬間。 ぬらり ――何? 倒れるかに見えた梶原の上体はその実、前方へと滑り込むように動いていた。最初に姿勢が崩れたのは不意を突かれてのことだが、梶原は留まろうと踏ん張るどころか敢えて脱力し、筋力で無く重力のエネルギーを利用する形で “倒れながら歩いた”のだ。 決して速くは無い。が、戦闘においてはその遅さが“起こり”の見えない動きと相まって敵の虚を突くこととなる。 『餓狼伝』北辰館トーナメント編において、天才空手家・姫川勉はこれと似た歩法でプロレスラー・長田弘の反応を許さず間合いに踏み込み、正拳一発で顎を撃ち抜いている。 一瞬呆気にとられたジュウが間合いに入られたことを悟り、今度こそ引き金を引くより先、梶原の左の虎拳がジュウの右手を打って高く跳ね上げ、ピストルを弾き飛ばしていた。 直後、上体に合わせ股を大きく開いた梶原の、右の下段突きが水月へとめり込んでいた。 身体がくの字に折れ曲がり、甲板から20cm程浮く。 「う゛……あ゛」 打たれたジュウはそれらしく、苦悶に顔を歪めるふ(・)り(・)を(・)す(・)る(・)。 幼少からの投薬実験で培われた超魔人級の耐久力。ダメージが皆無でも無いが、単発でこの程度なら問題なく耐えられる。 そして……梶原が誘いに乗って「差し出してくれた」右腕に、ジュウはそっと左掌を添えた。 「っ!?」 「――気づくの遅えよ。貰ったぜ」 手の甲に「メーター」。針が高速で回ると共にジュウの左手が歪に膨れ上がる。 ジュアッ!! 掌に空いた縦一文字の傷口(ふんしゃこう)から鮮血が超高圧で迸った。 零距離で放たれた血の斬撃は梶原の右腕を斬り裂き、ジュウの掌と同じ、赤い線を引いた。ただしジュウのそれとは違い、こちらはただの傷、切断面だ。「迷宮時計」の描かれた手首がずるり、と線を境に落ちる。 「……っ」 皮一枚で垂れた自分の手首を見つめ、梶原は苦痛よりも呆然とした表情を浮かべている。 それを前にし、ジュウは。 ――ああ、痛ぇ……この技やっぱ、痛ぇ……。 ――だが、もう二発。 次は右手からも撃つ……と、ジュウは両手を突き出して構え、隻腕となった梶原に狙いを……。 ――ん? ジュウの視線は、既に斬り落とした梶原の右腕へと向いていた。首や胸でなく、何故かもはや用のない右腕を狙う自分がいた。 自分の行動が理解できなかった。 しかし、見てしまうのは当然であった。梶原の右腕には、視線誘導の集中線が引かれ、見ること、意識することを強いられていたのだから。 「なん……がっ!!」 両手から放たれた赤い斬撃が今度は右腕を外した直後――意識外からの衝撃がジュウの右顔面を叩いていた。 「ブーメランテリオス!!」 FIRE! 星雲を背景(バック)に放たれた梶原の左フックがジュウを捉える。 『リングにかけろ』の主人公・高嶺竜児の「ウイニング・ザ・レインボー」に次ぐスーパーブローである。 その威力に宙へ打ち上げられたジュウの身体は夜空に長い長い弧を描き、海岸線沿いに立ち並んだ漁師小屋の遥か向こう側へと吹き飛んでいった。 「ふぅー……」 ジュウが遠方へ落ちていくのを確認すると梶原は肩を落とし、深く息を吐いた。右腕を落とされた直後に車田漫画パンチは体力・漫画力共に消耗が激しい。 「『片腕という個性(オリジナル)』とか言ってる場合じゃねえな……」 梶原は右腕の切断面を見つめ、呟いた。 勝てば戦闘によるダメージは全て治癒するのだが、もしも澤がこれを見れば『梶原さんwwwwwどんだけ元ネタに忠実なんスかwwwwwww』などと煽ってくるのが目に見えている。思わず脳内で“煉獄”を撃っていた。 「しかしなんだあのガキ……何機能特化型だよ。かっこいいじゃねえかあの技」 やはり名前は『茨の十字』なのか、でも一直線だしな、などとブツブツ呟きながら、梶原は腕と手首を繋ぐ皮を千切るとシャツの袖を裂き、腕をキツく縛って止血する。『スーパードクターK』などに学んだやり方だ。 しかし無論、切断された腕をこの場で繋ぐ術など心得てはいない。ここからは隻腕で戦わねばならない。梶原は右手首を海に捨て、魚の餌にした。 止血を終え、梶原は港にあがる。直後、自分に刺さる視線に感づいた。 「……いつから見てた、アンタ?」 声の主に背を向けたままそう問いかける。遅れてそちらを見やれば、その人物が漁師小屋の陰から姿を現した。 「君と彼が睨み合っていたあたりかな。邪魔しては申し訳ないと思って」 「は、親切にどうも」 現れたのは若い女だった。 目立つ外見(ナリ)をしている。 かっちりと着込んだ――下はミニスカートだが――軍装にコートを羽織り、腰には軍刀らしきものまで佩いている。 女は「23:55」と書かれた紙切れを一枚掲げ、名乗った。 「僕は折笠ネル。『欠片の時計』所持者だ」 当然に、2人目の所持者。梶原は「その紙切れ時計なのかよ」と一瞬思ったが、自分も迷宮時計が落書きなのを澤に笑われたことがあるので突っ込まなかった。代わりに判明した、1つの事実を口に出す。 「じゃあさっきのが雲類鷲ジュウ、か」 「そういう君は山本智樹」 「いや、梶原恵介だ」 「え?」 善通寺戦に引き続き、迷宮時計が伝えたのは、やはり本名であった。 「ウルワシ製薬の狗には些か興味があったんだが、あんな拳を貰ってはね。梶原君、ここからは僕と君の一対一というわけか」 「――そうだな」 ジュウの異様な耐久力を知る梶原は内心死んだことを確信してはいなかったが、それを言っても事態は好転しそうにないどころか言ってはいけない情報に思えたので、とりあえず頷いておいた。 ざわ・・・ざわ・・・ その場の空気がざわついた。というか、実際そんな音がした。 折笠の背後で影が蠢く。影の一部であったそれらが、折笠に続いて月光の下へと次々に転(まろ)び出たのだ。 それは蛙……の形をした折り紙だった。恐らく百匹は下るまい紙の蛙達はぴょんぴょんと跳ねて傅くかの如く折笠の周囲に集まり、そして一斉に鳴き声をあげ始めた。 ゲコゲコゲコゲコゲコゲコグワッグワッグワッグワッゲコゲコゲコゲコゲコゲコグワッグワッグワッグワッ 百の蛙の大合奏が夜の静寂を塗り潰す。そんな中2人が普通に会話出来たのは、梶原が互いの台詞をフキダシで表示したからだった。 戦闘という緊迫感の中に程よい可愛らしさを添える蛙ちゃん達を見回して、梶原は問いを投げかける。 「折り紙……アンタ手芸者って奴か? 随分折ったな」 「待ち時間、暇だったからね。そういう君は何だい? この能力、まるで――」 「漫画家だ俺は。魔人能力は『G戦場ヘヴンズドア』、世界をコミカライズする力」 折笠の言葉を遮る形で、梶原が宣言する。それと共に梶原の眼光と咥えたペン先。3つがギラリと輝いた。 「そうか。なら君の漫画は、作者死亡で打ち切りだね。僕の力、お見せしよう――」 「ほう……」 折笠は先程見せつけた紙切れをす……と掲げる。欠片の時計(紙切れ)。それが突如……一輪の花へと変わっていた。 梶原の表情に微かな驚きが浮かぶが、折笠は澄ましたまま続ける。 「手品じゃないよ。ただ折っただけ。力を見せるのはここからさ。 ――折形『忍夜(しのびよる)』」 ゲコゲコゲコゲコゲコゲコグワッグワッグワッグワッグワッグワッゲコゲコゲコゲコゲコゲコグワッグワッゲコゲコゲコゲコゲコゲコグワッグワッグワッグワッグワッグワッ 蛙の合唱はいっそう喧しくなり、擬音がフキダシすら掻き消さんばかりにコマを埋める。そして、鳴いていた蛙たちがその場を動き出さんとしたところで――。 ベタ!! 梶原の『G戦場ヘブンズ・ドア』が世界を黒一色に塗り潰す。 ベタ塗りされた世界は梶原の世界。無明の中に響く蛙声(あせい)。その中で、折笠の涼しい声がした。 「折形『椿説』」 ゲコパパゲコパパゲコパパゲコパパゲコパパグワッパパパグワッパパグワッパパパパパゲコゲコパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!! 乾いた破裂音が無数に生じ、それは蛙の声と重なり、すぐさま掻き消した。圧倒的な「銃声」の群れ。 蛙も銃も鳴くのをやめると、世界に光が戻った。といっても夜闇の中だが。 月光が照らす大地に、全身を血に染めた梶原がうつ伏せに倒れていた。 「お疲れ様。みんな」 梶原を見下ろした折笠は顔をあげ、向こうにいる者達に声をかけた。 そこにいたのはたくさんの小さな紙人形――俗に言う「奴さん」の歩兵隊。その手には折形『椿説』、即ち紙鉄砲が握られている。彼らに撃てるよう小さく折って、自然威力も控えめだが、それでも一度にこれだけ喰らえばひとたまりもないだろう。 蛙の群れに視線を引きつけ、奴さん達を背後へ回りこませる。その際生じる紙の擦れる音は、蛙の鳴き声が掻き消してくれる。極々単純。子供でも考えそうな策ではあるが、それが今こうして敵の1人を討ったのだ。 「……」 無言のままに見下ろし、倒れた梶原へ手にした造花を手向けようとする。しかし。 ――まだ、終わってはいないか。 所持者同士の戦いが継続中であることを、手の中の迷宮時計(はな)が教えてくれる。 それは自分以外の所持者が生きているという証だ。 100m以上先まで吹き飛んでいった雲類鷲ジュウ、紙鉄砲の斉射を受け、血まみれで眼前に伏す梶原恵介。2人のいずれか、或いはいずれもが。 どちらにしても、トドメを刺さねばならない。 ――まずは、君から。 折形『椿説』。迷宮時計から花へ、花から紙鉄砲へ姿を変える。そしてそれを振り上げた……その時、脚に激痛走る。 「っ!?」 折笠の膝から下が収まった編み上げのブーツ、その革を貫いて、ペンが脛に突き刺さっていた。 梶原が咥えていたペンである。 ペン先の強度もさることながら、そもそも何故刺さっているのかと言えば、当然。 「フンッ!!」 血だらけのはずの梶原はまるで傷などないかの如く、振り上げた左掌を地面に叩きつけ、その力を以って勢い良く倒立。下から蹴り上げる。『修羅の門』より陸奥圓明流(むつえんめいりゅう) “弧月”!! 折笠はその場で大きく仰け反り、蹴りを回避。 が、梶原の足技は止まらない。 右踵を折笠の左肩へ打ち下ろし、左足で紙鉄砲を持った右手を弾く。 「くっ! 何故無事に……?」 「さあ、自分で考えな! ただ――」 梶原はベタ塗りの中、自身をSDサイズにデフォルメすることで銃弾の雨を回避。力尽きたかのようにベタを解き、「血飛沫」で鮮血に染まった姿を晒すことで死を演じていた。銃撃を初めの数発は喰らっていながらも早急に対応できたのは、梶原が背後からの攻撃を予測していたからに他ならない。では何故予測していたかと言えば――。 「漫画家相手に張るにゃあ『伏線』が露骨過ぎたな!」 蛙は折形『しのびよる』、つまりそういうことだった。 問いに答えながらも、梶原は高速で次の技へと移行する。 左手で折笠の右足首を掴み、体を支える。同時、彼女の白い首筋に梶原の太い両脚が蛇の如くに絡みつき、極めにかかった。首の付根に掛けた左足を「作用点」、第7頚椎に当てた右足を「力点」に。 漫拳オリジナルアーツの1つ。腰の捻りと魔人脚力、梃子の力で頚椎を圧し折る殺人技――頸木螺鋏(くびきねじばさみ)。 「ぐっ……あ゛」 加圧に耐えかね、折笠の頚骨が悲鳴をあげた。折笠は呻きながらも逆手で腰の軍刀を抜き、梶原の脚を斬ろうとする。 異変が起きたのは、その時だった。 「っ」 「!?」 2人の眼前で、漁師小屋が瞬時に風船のごとく膨張した。 梶原には見覚えのある「異変」である。それを起こす少年が存命なのも想定の範疇だ。それで尚、頚椎の破壊まであと僅かというところで梶原が思わず脚を緩め、折笠が抜刀する手を止める程に、その異変は危険なものと映った。 膨張した小屋がすぐさま破裂。材木がはじけ飛ぶ中、梶原は脚を解き、ハンドスプリングで折笠から離れる。間一髪で救われた折笠はしかし、爆ぜた家屋の向こうの光景に目を奪われていた。 建物の壁に貼り付いた人影。その壁には無数のメーターが浮かび、そして瞬時に悍ましく膨張、破裂!! ゴオアッ!! 破裂の勢いがその者の身体を前方、折笠へと向けて撃ち出した。 その者とは即ち――雲類鷲ジュウ。 「『楼門』!!」 砲弾のごとく迫るジュウに対し、折笠のコートの内から数十の折り鶴が一斉に飛び立ち、肉の壁となって進路を塞ぐ。 が。 ドパパパパパパパパパパパパパパパッ!! ジュウの身体に触れるや否や、それらも全てメーターが浮かび、膨張、破裂。カウンター気味に斬り上げた折笠の愛刀『加州折笠信文』もまた。武闘派魔人の梶原や折笠さえ変化を視認出来ぬ速さで。 触れる物一切が砕け散る。鶴も愛刀も砕かれれば、ジュウが最後に触れるのは、当然。 「あっ」 べったりと伸びた少年の掌が折笠に触れる。突き飛ばされたその身体に、瞬間、多数のメーターが浮かび上がった。 「くたばれ」 ジュウの口から死の宣告が漏れると同時、細くたおやかな折笠の肢体は宙に投げ出されたままの姿勢で歪に膨満、そして。 「……っ」 銃で撃たれた果実の如く皮が裂け、「内容物」が弾け飛ぶその様に、敵である梶原も思わず顔を顰める。 飛び散った血肉が二人や周囲の建物、折形の軍勢に降り注いでべったりと赤く汚した。 「折笠ネル、か……殺った」 1人を殺し、血肉のシャワーを浴びて尚、少年の殺意は絶えることがない。頬が砕け、口と頭頂からは折笠のものでない夥しい血を流しながら、梶原へ向ける双眸は血走っていた。 裂けた衣服から覗くその体表には無数のメーター。 「――『くたばれ迷宮時計』」 その言葉、感情が今の彼の原動力であり、深化した魔人能力の名前でもあった。 ・・・ 雲類鷲ジュウの魔人能力『くたばれPTA』を人間に使用した場合、最初はその人間の精神を抑圧から解放、魔人ならば魔人能力が強化される。開放された精神エネルギーの成せる業である。 しかし人間の抱えるあらゆる抑圧から解放できるものだろうか。 呼吸をせねばならないことを抑圧と感じる人間がいたとして、彼は呼吸をやめられるだろうか。 何にも変え難い至上命題、行動原理の根本が抑圧も兼ねていたならば、それから解放することは出来るものだろうか。 具体例は誰かと言えば、それは即ち――能力者当人、雲類鷲ジュウである。 『このようなところで寝てはいけませんんんんん。野外泊は悪い子悪い子悪い子子子子』 ――うるっせえ……。 吹き飛ばされて落下した先、暫し意識を失っていたジュウは、PTAに起こされて目を覚ました。 梶原のパンチの桁外れの破壊力。更に脳天からの落下。ジュウの耐久力をもってしても脳に受けたダメージは重篤だった。 頭痛が激しい。吐き気がする。実際吐いたようで、上着は吐瀉物で汚れていた。 だがまだ戦いは続いているはずだ。自分は生きている。戦わねばならない。 『午前11時32分。帰宅帰宅。大バツです。学童』 指先の痺れる手で体を起こし、震える膝で立ち上がる。 人工知能のクソ喧しい忠告に逆らい。 迷宮時計のクソ忌々しい命に従い。 いつもは叩きつけて壊してやるところだが、今はそうしない。余裕が無いのもあるが、それが何の意味も無い、手淫にも等しい反抗ごっこだと、現実をつきつけられそうだったからだ。 「あの野郎は、どうなった……殺してやる、殺してやる……」 PTAへのレジスタンスを掲げ、戦う雲類鷲ジュウ。 彼はPTAのみならず、あらゆる支配への叛逆を標榜し、生きてきた。それは信条などでは無い。性であった。生来のものか、或いは刷り込まれたのかは定かで無いが。 だのに今、彼は確実に時計に支配されている。 敗けて消費される者達はもちろん、勝ち残り、『欠片』を揃え、全てを手にする者でさえ、所持者達は迷宮時計というシステムの奴隷、歯車に過ぎない。 物理法則にさえ従属を拒む彼が、況や明らかな作為に拠って構築された機械仕掛けの悪魔に。 だが一方、最も大きな歯車となることが、世界が救われる、あの子供達を護れる唯一の道なのだ。 雲類鷲ジュウは許せない。父親が。PTAが。迷宮時計が。それに縋らねばならぬ自分が。 『支配されることに逆らい、自分が支配する』『支配対象を護るため、迷宮時計に支配される』――欠片の時計に手を伸ばしたあの瞬間から、並び立つ二つの至上命題が彼の心を苦しめていた。 自身の能力による解放のカタルシスとも、彼は常に無縁で戦ってきた。 「フゥー……フゥー……」 鋭い双眸を血走らせ、尖った歯を軋らせて、ジュウは空を仰いだ。 変わらずそこには月が貼り付く。あの世界には無い月が。 「くたばれ、雲類鷲ジュウ……くたばれ、迷宮時計」 瞬間、彼の体表に無数のメーターが現れ、針が回転を始めた。メーターに表示される圧力は、即ち彼の精神の内圧(エネルギー)。 解放されることのない衝動。そのマグマの如き、密度と熱量が、彼の魔人能力に 二度目の覚醒(ACT2)を齎したのだった。 ・・・ 「ふんっ!!」 ジュウが強く大地を踏みしめる。 直後、ジュウの体表に浮かんでいた数多のメーター。それらが全て消え失せ、ジュウと梶原――互いを取り囲むよう、周囲の大地にメーターが半径10mの円を描いて出現。 「何?」 メーターが打込まれた大地の点は一瞬で細く長い形に隆起し、ドーム状に空間を覆うと互いに絡み合う。 この大地の檻を成す「格子」をジュウはいつでも爆破することが出来る。梶原にとっては脱出不可能の牢獄であった。 「――刑務所に続きここでもデスマッチかい」 梶原は周囲を見回し、ジュウへと向き直って笑みを浮かべるが、その顔には冷や汗が伝っていた。 船上で戦った時とは明らかに能力の規模が違う。 ここまで温存していたのか、或いはここに来て能力が進化したのか。 「う゛っ」 ジュウが表情を歪め、呻き声を発する。 大地へと打込まれ、消失したはずのジュウのメーター。それがまた体表に浮かんでいる。変化はそれに留まらない。メーターの浮かんだ部位がところどころ瘤の如くに膨満しているのだ。先程の折笠ほどではないが、明らかに異常に。 この機を、梶原は当然逃さなかった。左手を強く引いて腰に溜め、捻りと共に掌底を放つ。 『TOUGH』より覇生(はぎゅう)流体術“風当身”!! 掌圧が撃ち出した空気弾がジュウへと飛ぶ。 「ぐっ……!」 ジュウは更に大地を踏みしめる。メーターが出現。膨満。 ジュウの前に土の防壁が形成され、風当身はそれを砕くのみに終わる。 「ちっ……」 防がれたが、2つ、わかったことがある。やはりジュウの「この状態」には相当なリスクがあるらしい。勝手に体にメーターが浮かんで、放置すれば恐らくは、自身が折笠のようになる。 雲類鷲ジュウを1つの圧力機器とするなら、彼の安全弁はとうに壊れていた。限界を無視して高まり続ける熱と圧力。だからこその高出力であり、それを攻撃で外に逃さねば、彼自身もそう長くは保たない。 そしてそれは、ジュウが相当なハイペースで攻撃を続けねばならない、ということを意味する。 ダダダダダダダダンッ!! ジュウがその場で足踏みを繰り返すと、悍ましい数のメーターが梶原の進路を塞ぐように現れた。 「ぐっ……」 前の地雷、後ろの檻。逃げ場は。 「せいりゃっ!!」 足下が爆ぜるより一瞬先に跳躍。放物線を描きながらジュウへと迫り、斜め45度のドロップキック!! だがそれを見透かしていたのか、ジュウは滞空する梶原へと掌を向ける。今度は縦一文字の傷では無い。小さく引き絞られた丸穴であった。 放たれる赤い閃光!! 迫る梶原へと一直線に飛び、串刺しにせんとする。 が。 「ライダアアァッ卍キィック!!」 梶原は宙で身を捻り、血のビームを回避。さながらライフル弾の如く飛び、地上のジュウへと突き刺さった。 「ゲブゥッ!!」 血を吐き、その衝撃に何故か後ろへ吹き飛ぶジュウ。『ライスピ』のようにはいかなかった。 ジュウは自身が築いた土の壁に背から激しく叩きつけられるが、衝突の瞬間に接触面が深く凹み、ダメージを和らげる。 壁に身を埋めたまま、ジュウは口を開く。 「……今のは、結構効いた。が……」 キックの反動で後方に跳び、着地した梶原。その足下には、既に十分な数のメーターが設置されていた。梶原の蹴りが迫る間、レーザーによる迎撃に平行して仕掛けていたのだ。 「くたばれ」 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!! ドーム内の大地が一斉に爆ぜ、内部で凄まじい轟音が反響する。更に、ドームを構成する土壁までもがその状態からさらに形を変え……。 ドオアッ!! ドームが激しく爆散しながら崩落。もうもうとした土煙の中、その場には底部に無数の穴が穿たれたクレーターが出来上がっていた。 その中心にて、土壁に守られ、無傷のジュウが佇んでいた。 その左こめかみにピタリ、と当てられた掌底。 漫画的エフェクトの煙に身を潜め、間合いを詰めた梶原が今、最後の一撃を入れようとしていた。 「喝ッ!!」 浸透勁。 掌から打込まれた勁力が頭蓋骨を突き抜け、脳を激しく揺さぶる。 その威力に、既に2度受けている脳へのダメージと相まって、ジュウは意識を手放し、昏倒した。 ――何故? 意識を失う刹那、ジュウはそう言いたげに目を見開いた。 「漫画の主人公はな、爆発じゃ死なねえの」 膝から崩れて失神しているジュウを、梶原は見下ろし、そう、身も蓋も無い答えを述べる。 ――まあ、嘘だけど……。 全身からの大量出血――今度はスパッタリングでは無い――に、臓器の損傷。到底立ってはいられない、意識を保ってもいられないダメージ。 それでは何故、最後の一撃を入れられたかと言えば……限界からの一歩、更に向こうへ(plus ultra)を可能とするのが、漫画的ハッタリの力だから。 直後、梶原もまた急速に意識が遠いのていき、その場にどうと倒れる。 雲類鷲ジュウ、梶原恵介。共に意識を失った2人だが、この時点では互いに存命であった。そして、致命傷を負っている梶原は、恐らく数分で死んでいただろう。だが……。 誰も見る者のない、荒れ果てた静かな港に、甲高い合成音声が響いた。 『学童学童午前0――野外泊、悪い子悪い子危険な状態。体内圧力が危険域に達しています。今すぐメメメメメ――』 ・・・ 2034年、東京都内。ウルワシ製薬ビル屋上。 黒髪の少年が、1人空を見上げていた。 月の無い夜空は酷く暗い。 月を、世界を取り戻すために、『ウルワシ兄弟』の長兄、ジュウは異世界へと赴いたのだ。 「ジュウ……」 口に出して呼んだことは一度も無い、彼の名前。 月の無い空の下、その響きは誰にも届くことなく、深い闇に溶けて消えた。 このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/parallelparadox/pages/80.html
佐倉翔也。 彼の人物像は見る相手の立場等によって著しく異なっており、彼がどういう人間であるかを一言で説明するのは難しいと言わざるを得ない。 彼は幼き頃は妹にとっての良き兄であり、それより数年後は『空色死銘』と称される無認可の何でも屋でもあり、情け容赦のない復讐鬼でもあった。 情状酌量の余地はあるものの、非合法に受けた仕事と内容に関する犯罪行為すべてを数え上げれば軽い罰則で済まないことに弁解の余地はないと思われる。 しかし彼は復讐に我を忘れる場にあってさえ、家族を守ろうとする優しい死神であった。 並の者では決して得られぬ程に強い守護の意思。 これは民警として活動を行うにあたって得難い才であり、復讐を終えた彼がその意思を社会に還元するというのならそれを減ずる行いは避けるべきと思われる。 よってここに、彼に罪科を負わせることなく民警隊員として受け入れることを提案するものである。 ~八雲乙葉の『佐倉翔也に関する免罪嘆願書』より抜粋~ 「これはまた、懐かしいものが出てきたな……」 十年以上前に書いた嘆願書――――その写しを見つけ、書類整理をしていた乙葉は僅かに目を細めた。 今になって思えば、当時はつくづく無茶ばかりしていたものだ。 自分とて民警史上に残りそうな大騒動をしでかした直後だというのに、裏社会で名を馳せていたほどの逆心者を免罪した上で隊に加えようとしたのだから。 幸い団長を始めとして同部隊の隊員はこぞって協力してくれたし、乙葉のもう一つの立場のこともあってその要望は無事通ったわけだが……その後しばらくは周囲の視線が痛かったことを覚えている。 「なんじゃニヤニヤしおって。そんなに面白いことが書いてあるのかや?」 同じく書類整理に悪戦苦闘していたホロがめざとく見つけ、問いかけてきたので無言で紙を渡してやる。 「どれ……なんじゃ、あやつが入ったころぬしがせっせと書いておったやつかや。なにがそんなに面白いんじゃ?」 上から下までざっと目を通し、内容を理解すると同時に当時を思い出したのかホロは呆れたような息を吐くが、乙葉としては苦笑するしかない。 別に乙葉も書類自体やそれにまつわる記憶が面白かったわけではなく、 「なに、最初の『彼がどういう人間なのか~』のくだりが少し、な」 それだけでホロは察したのか、なるほどという顔で同じように苦笑する。 「確かにあれじゃな。今のあやつなら一言で表すのに実に適切な言葉があるからの」 「まったくだ。誰だって言うだろうな、佐倉翔也を一言で表すなら――――」 「大変です!」 乙葉の言葉を遮って扉が吹き飛びそうな勢いで開き、その向こうには息せき切った青年が立っていた。 「夕馬か、何があった?」 その様子からただ事でないことだけは話を聞くまでもなく分かった。 乙葉とホロは緊急出動用に用意してあった装備をそれぞれ手に取り、身につけていく。 しかし、 「隊長が……隊長がっ……」 「翔也が!?」 藤島夕馬――佐倉翔也が隊長を務める4番隊隊員の言葉に思わずその手を止め、 「娘さんがイジメられたって、キレて学校に殴り込みに行きました!!」 続く言葉に盛大にずっこけた。 佐倉翔也。3●才。 どこから誰がどう見ても、問答無用の超弩級大親馬鹿、である。 道路が抉れていた。 街灯が砕けていた。 塀が崩れていた。 ――――街が、蹂躙されていた。 サイレンが鳴り響き、しかし疾駆するはずの車両は抉られた大穴や積み上がった瓦礫の前で立ち往生している。 奇跡的に怪我人は出ていないようだが……それも二次災害が起こってしまえばどうなることやら、である。 「……ふむ、まるで神話の獣が暴れたあとじゃな」 「積極的に人を襲っているわけじゃないのが救いか……くそっ、始末書程度じゃすまないぞこれは」 遙か天空を駆けるホロとその背にまたがる乙葉の目に映る光景は、まさに神話級の迷走魂魄が暴走した後の様子に酷似していた。 かろうじて正気が残っているのか、人をはねることこそ無かったようだが―――― 「本気で駆けただけで街を破壊するとはの。やれやれ、つくづく非常識なことじゃ」 「そうしないための歩法くらい身につけているはずなんだがな……」 ――――それを使わぬ程に我を忘れているというのなら。 「最悪、力ずくになるか……」 「むぅ、やはりわっちもやらねば駄目かや?」 「ああ……出来れば避けたいところだがな」 心底面倒くさそうな口調のホロに、乙葉は苦い口調で答える。 例えば乙葉一人が格下相手に戦うならば、相手がどれだけいようと周囲に被害を及ばさずに済ます自信がある。 だが相手が翔也とあっては乙葉一人での無力化は難しく、直接戦闘タイプの翔也とホロが結界の張られていない場所で争うとなると……想像したくもない。 「人に手出しさえしてなければどうにか出来る。まずは無理矢理にでも落ち着かせて――――」 「ふむ……ぬしよ、残念じゃが言わねばならぬことがある」 音速を超える飛行と会話の最中、乙葉の視力ではまだ豆粒ほどにしか見えぬ目的地をホロの鷹の目が捉える。 そしてその口調は、まるで末期ガンの患者に病状を告知しなけらばならない医師のように沈んでいた。 「ああ、とても聞きたくないが……なんだ?」 「人が倒れておる。警備員らしきものが十名じゃ」 「……………………」 「…………………………………………」 沈黙する二人だったが、目的地は見る見るうちに近づいていく。 やがて乙葉の目にも警備員が倒れ伏す様子が映り――――おそらくは素手の翔也の足下にすら及ばなかったせいだろう、怪我をした様子がないことにほんの少しだけ胸をなで下ろす。 ――――が。 「ぱぱぁ……ひっぐ……」 「どどどどどどどどうした椿ぃっ!?」 「ひっぐ……っぅ……イジめらえたぁ……うええええええん!」 「………………うん、後でパパが一緒に遊んでやるからちょっと待ってろよ」 ――――イマ、ソイツラコロシテクルカラヨ? 錠を外し、スーツに着替え、スーツの中には暗器やら銃器など詰め込んで。 「って阿呆かあぁぁぁっ――――――――!!」 伝わってきた翔也の思考に絶叫し、ホロが制止する間もなくその背から飛び降り、 「いいからガキを出せってんだよコラガタガタぬかしてっとまずはテメェかぶげらぁっ!?」 その勢いのまま翔也の後頭部にドロップキックをぶちかまして地面にめり込ませ、 「おま、おま、お前というやつは、いったい何を考えているんだこの大馬鹿者ぉぉぉ!!」 翔也の胸倉つかんで引きずり起こし、バババババババッと絶え間のない往復ビンタを繰り出して、 「あああああああああの、ど、ど、ど、どちら、さま、で?」 「この馬鹿の身内ですっ!」 ドン引きしながらも辛うじて問いかけてきた教師に間髪入れずに返答し、 「お、乙ねぇっ!? 離せ、こいつらは俺の娘にぐはぁっ!?」 佐倉渚(旧姓:牧内渚)と共同開発したファントムペインの応用、メモリーペインで過去に経験した内臓ごと腹を抉られた際の記憶を痛覚限定で“共感”させ、 「いてえいてえ――――だが俺の椿への愛はこれぐらいじゃごぼぇっ!?」 足りなかったかと反省し、腕を折られて180度ほどゴリゴリ捻られた記憶を追加し、 「あくまでいたっ! 離さねぇっていうならぼへぇっ!?」 まだ足りなかったかと、傷口を焼いて塞いだ時の記憶も追加して、 「いつだったか」 「励起するな馬鹿!」 魂魄励起してレジストしようとした翔也の首をやばい角度まで回して無理矢理気絶させた。 「…………」 「……………………」 「……なんじゃ、一人で十分ではないか」 冷たい空気が流れる中、ホロが呟く。 どこからかドナドナが聞こえてくる気がした。 「申し訳なかった。本当に――――」 あの後。 警備員が叩きのめされた時点で警察に通報した教師がいたらしく、すぐに駆けつけたパトカーに気絶した翔也を放り込み、拘束具で縛りあげて独房にぶち込んで。 「言われたとおり捕縛結界と反転封陣の二重封印かましておいたけどよ……意識戻った途端ガン睨みしてきやがったぞ。よく飼ってやがるなあんな危険人物」 「重ね重ね申し訳ない……あれでも普段は優秀な隊員なんだ。ただ少し娘のこととなると頭がおかしくなってしまうだけで……」 取調室で乙葉は平謝りの真っ最中だった。 「まあまあ、阿笠くんその辺で。八雲さんも頭を上げてください。幸い怪我人は出ませんでしたし、直接被害に遭われた警備の方達にも大事はありませんでした。それに佐倉君にはウチもたびたび協力してもらっているわけですから――――」 「いや課長、そいつは分かってます。分かってるんですがね……一般人にどう説明しろってんですか!?」 そう言って阿笠は机に積まれた紙の山を掌で叩く。 それは今回の騒動で寄せられた苦情やら被害届やら――――おおよそ30cmに及ぼうかという書類の山だった。 「あそこの警備主任は俺の知り合いでしたから、後で説明するって言ってなんとか被害届を取り下げさせましたがね。こっちはどうにもなりませんよ! しかもあの野郎、毎度の事ながら始末書書く気が皆無ときた!!」 書類仕事は嫌いなんだよ、というのが本人の談――――相当駄目な大人である。 「いや、今回はなんとしてでも書かせる。被害届と請求はこっちに回してくれていいし、学園への説明も私が行く。だから今回ばかりは……」 必要ならば土下座も辞さないと、机に擦り付けんばかりに頭を下げていた乙葉が立ち上がったところで、 「ぬしよ、大変じゃ!」 扉をぶち破ってホロが飛び込んできた。 重厚な扉が蝶番ごとひしゃげて吹き飛び、壁にぶつかって騒々しい音を立てる。 「ああっ、てめえなんつーことしやがる! そのドアは塗り直したばっかなんだぞ!」 「ええい、それどころではないわ! あやつめ、わっちが団長に連絡をしている隙に拘束を引きちぎって逃げおった!」 ぶちり 「じゃから、ぬし、よ……」 なおも言いつのろうとしたホロの言葉が尻すぼみに消えていく。 阿笠もその上司も、立ち上がろうとした姿勢のまま凍り付いていた。 動くなと。 本能が全力で危険信号を発していた。 誰もが動きを止めた中、時計の秒針が一回転するほどの時間が過ぎる。 「…………ふ」 声が聞こえた。 それは顔を伏せた乙葉の、つり上がった唇から漏れていた。 「ふふ、ふふふ、ふっふっふっふっふ」 口元は笑っている。 その声も笑っている。 だというのに何故だろう、その場に居合わせる三人の身体からは冷たい汗が噴き出して止まらなかった。 「そうか……そう来るか翔也……人がなんとか穏便に済まそうというのに、お前はそれが気に入らないというわけか……」 ニゲロニゲロと声がする。 ニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロニゲロ―――――――― 三人が動かない足を叱咤し、なんとか部屋から出ようとしたところで乙葉が顔をあげた。 「ホロ、団長に再連絡」 一分前がまるで嘘だったかのように、乙葉の顔に表情は無かった。 怒りも、悲しみも、憎しみも。 何もかもを捨て去ったような完璧な無表情だった。 「1番から5番まで手空きは全員甲種装備で集結。4番は私に付けて残りの指揮は3番隊隊長に一任。作戦内容は――――」 そこまで言って乙葉はニコリと笑う。 目だけが決して笑っていない笑顔で宣言する。 「――――――――人狩り(マンハント)だ」 警察署の屋上に佇み、乙葉は目を閉じて知覚の網を広げる。 距離にして半径300メートル程度の能力範囲。目標が未だそのような近くにいるとは始めから思っていないし、事実そういった反応はない。 だが。 「行け、我が同志」 その一言で、範囲内にいた人間以外の生命体の意志が上書きされる。 犬が。猫が。鳥が。虫が。 『佐倉翔也を見つけ出す』という意志の元、一斉に動き始める。 「なんとしてでも見つけ出せ……あの馬鹿に今日こそは特大の灸を――――」 言いながら乙葉は、知覚範囲に覚えのある気配を感じて目を開く。 意識を二つに分割――――片方で端末にした動物達から絶え間なく送られてくる情報の処理を続行。 もう片方の意識で視線を屋上の扉へ向けた途端、扉が開き民警の戦闘服に身を包んだ四人の男女がなだれ込んできた。 「八雲隊長!」 「来たか……お前達、やることは分かっているな?」 「はいっ!」 藤島夕馬。山川大輔。日向つくし。代水あとり。 翔也直属の部下、銃器級の4人組は乙葉に向き直り、それぞれ口を開く。 「今日こそ……今日こそは…………」 夕馬は闘志を燃やし、己が心器――――明鏡を見つめる。 「佐倉隊長をぶちのめすんスね? 勢い余って殺っちゃいますっていうか殺す!」 大輔は目を血走せ、荒々しい力を漏らす。 「八雲サンがいるなら勝ち目も――――あははは、アタシの靴を舐めさせてあげるわ!」 天照の神術士であるつくしは、天照大神もヒくような高笑いをし、 「隊長はんの言ってたとーり、つくしはんは滅茶苦茶サドなんやなあ……」 ぴーひゃらひゃー、とホイッスルを吹きながらあとりが感想を吐いた。 4番隊隊長、佐倉翔也――――部下からの人望はあまり無いらしかった。 「結構。行くぞ」 2ランク差がある相手に怯む様子がないのは、果たして翔也の教育の成果と言うべきか。 無謀ではある。だが脅えて使い物にならないよりはマシだと判断し、乙葉は頷いて踵を返す。 放った“目”の一つが、翔也の痕跡を発見していた。 「地下下水道……ですか」 「ああ、空からの目を警戒したのだろうな。匂いが続いている」 開けた跡のある裏路地のマンホールの前。 それを発見した犬の頭を撫でながら乙葉は能力をカット。共感状態から解放された犬は戸惑ったように辺りを見渡していたが、やがて不思議そうな顔をしながら去っていった。 「行くぞ」 「「「「はいっ!」」」」 汚いだとか臭いだとか泣き言を言う軟弱者はいない。 マンホールの蓋をこじ開けて乙葉は飛び降り、躊躇うことなく4人もそれに続く。 「うわ、さすがに暗い……」 水路横の通路に降り立った藤島夕馬が辺りを見渡して口を開く。 光源はぽつぽつと点在する作業用の灯りのみだ。足を踏み外したら下水に落ちかねないとあって、次々と降りてきた4人は自然とすり足気味になる。 そんな中、ひとり乙葉は常と変わらぬ足取りで暗闇に向かって歩を進め――――歩みを止めた。 「八雲隊長?」 「静かに」 短い制止の声に4人は押し黙る。 静寂が流れ――――なかった。 カサコソと、ガサガサと生き物の立てる音がする。 「動くな。決して声を立てるな。この悪食共にかかったら数分で骨も残らんぞ」 「――――――――っ!?」 暗闇の中で幾十、幾百の瞳がギラリと光った。 鼠だ。それも一匹や二匹ではない。 群れを成して次々と暗闇から飛び出してきたそれらは、まるで津波のような音を立てて走り去っていく。 その数は軽く百を超え――――合間に存在する黒く光る虫も合わせれば、千を超える大群となって恐怖のあまり声も出ない4人の足下をすり抜けていく。 「探せ。追いつめろ。そして――――食らえ」 乙葉は駆けていく群れの背中を見送り、4人に向き直る。 「ふぅ、さすがにこの数だと少しキツいな……と、なにを固まっている」 「や、八雲サン……今のって……」 皆がばっきばきに硬直している中、かろうじて日向つくしが口を開く。 「攻撃色を強くしただけでさっきと一緒だ。ほら、ぐずぐずしてないで奴らの後を追うぞ」 「いえ、そうじゃなくて……ミッ○ー君の間で黒く光ってたのは……」 「明言してほしいのか?」 「…………ゴメンナサイ。やっぱいいです」 この人だけは絶対敵に回してはいけない。 決意を新たに、4人は群れを追う乙葉に続いて走りだすのだった。 「さっきから疑問に思ってたんですけど、隊長はここを使ってどこに出ようとしてはるんでしょう?」 「学園の敷地内に繋がっているルートがあるからな。今までの道順からして直接そこに出るつもりだろう」 「って、隊長も乙葉ねぇさんもこの迷路みたいな下水道を把握してるんでっか!?」 てっきり鼠達の後を追っているだけだと思っていたあとりは驚愕の声を上げる。 「ああ。この仕事を長くやっていると、地下に潜る必要が一度や二度は出てくるからな」 それが比喩的な意味か、実質的な意味かはさておき。 「なんというか、ごっついでんなー。ウチには真似できそうもありませんわ」 「知っていて損になることでもないからな……例えば、そこだ」 そう言って乙葉は前方の分岐を目で示し、 「そこを曲がればあとはほぼ一直線だ。直進すると少し複雑になるが、結果的に距離は短くなる」 「隊長はどっちに行ったんでっか?」 「曲がったようだな……しめた、奴らが接触したぞ」 干渉用に伸ばしていた糸が次々と断絶されていくのを感じ、乙葉は群れが翔也に追いついたのだと悟る。 時間にすれば3分も保たないだろうが―――― 「夕馬、大輔、お前達が先頭になって奴らが全滅する前に追いつけ。私は最短のルートを使って先回りする。手は出さなくて良い、私が翔也の前を塞ぐまで時間を稼ぐんだ」 「は……い?」 「ちょっと――――どういうことですか!」 「まさか仕掛けるなと? ならば何故、わざわざ我等を呼び寄せたのですか?」 次々とあがる不平の声。 日頃の恨み辛みを発散させられると意気込んできた彼らとしては、至極当然な意見のつもりらしいが―――― 「あの馬鹿……まだこいつ等の前で本気を見せていないのか……」 ここに来て未だそのような発言が出るということは、そういうことなのだろうと乙葉は自分を納得させる。 「――――好きにしろ」 持ち駒が次々と減っている最中としてはこの問答の時間も惜しい。 僅かばかり譲歩し――どうせ結果は目に見えているのだ――乙葉は4人を置き去りに速度を上げ、分岐路を直進した。 記憶を頼りにいくつかの分岐を駆け抜け、曲がり、学園に繋がる最短ルートを走破し、 「……よし、上手くやってるようだな」 先のルートとの合流地点に到着。気配が後方にあることに満足して、翔也を挟み撃ちにすべく逆走を開始。 ほどなくして、積み重なった死骸と鮮血の中で佇む翔也と、その向こうに立つ3人が見えてきた。 何故かあとりの姿がなかったが、勘の良い彼女のことだ。一人逃げたのかもしれない。 普段だったらありえないことだが、それくらい翔也から発せられる雰囲気は剣呑で、その殺気に容赦はなかった。 「ちっ……そういうことかよ。俺様の可愛い部下共を囮に使うたぁなかなか外道な真似してくれるじゃねぇかよ、乙姉」 間合いより遥かに遠く、互いの声がなんとか届く距離で乙葉はその足を止める。 「人聞きの悪いことを言うな。私が命じたのは足止めだけ、仕掛けようとしたのはそいつ等の判断だ。余程人望が無いらしいな?」 「ふん、そんなクソの役にも立たないモンいるかよ。んなことより乙姉、そこに立つって事はアンタも俺の敵ってことでいいんだな?」 「愚問だな。まさか害獣駆除を押しつけただけとでも思ったか? お前をこの手で止めるためなら手段を選ぶつもりはないぞ」 そう言うと乙葉は巨大な拳銃を引き抜く。 「邪魔は来ない、一対一だ。いつかの決着を付けようか、佐倉翔也」 「はっ――――いいぜ八雲乙葉。そっちが本気だってんなら、こっちも手加減は無しだ」 翔也の手の中の心器が形状を変え、大鎌より遥かに戦闘に適した形――――刀へと変化する。 「修正してやるぞこの愚弟っ!」 「やれるモンならやってみやがれ馬鹿姉っ!!」 乙葉が銃を乱射しながら突っ込み、翔也はその全ての弾丸を切り払い、打ち落とす。 「おおおおおおっ!」 「はあぁぁぁっ!」 切り終わりの隙にその間合いより更に内側に入り込もうとする乙葉に、翔也は刀の軌道を無理矢理変えてそれを阻む。 狙いは首筋。 峰を返した刀で打ち据えて気絶させるべく―――― 「――――っ!!」 驚愕の声は果たして誰のものか。 完全に死角からの攻撃だったにも関わらず、乙葉は正確にその一撃を銃口で受け止め、そのまま発砲。 刀が跳ね上がり、銃口が翔也を向く。 弾丸が発射される刹那、しかし瞬時に引き戻された刀が銃身を弾きその照準を外す。 後は繰り返しだ。 目にも留まらぬ速さで、互いに振るう拳銃と刀は致命的な一撃の寸前に、手首を、肘を、銃身を刀身を軽く弾かれギリギリで外される。 「刀と、拳銃で……チャンバラ?」 「隊長格の人外ぶりは知ってるつもりだったけど……」 「ていうか、八雲サンって偽身能力者じゃなかったの?」 完全にギャラリーとなっていた3人が思い思いに呟いたとき、弾けるように乙葉と翔也が距離をとった。 荒く息を吐いている乙葉とは対照的に、毛一筋ほどにも息の乱れていない翔也。 そこには2人の純粋な戦闘力の差がハッキリと現れていた。 佐倉翔也は直接戦闘に特化した心器能力者だ。 いくら共感能力で乙葉が攻撃を先読みしても、偽身能力者の身ではおのずと限界があった。 「5回……チャンスが、あったな。何故止めた?」 「うち3回は確実に囮だったろ。『魔獣』の乙姉とやるつもりはねぇよ」 しかも翔也は微塵の油断もしていない。 乙葉の手札を知る故に対処法と対策も分かっており、それをしてのける実力が翔也にはあった。 「確実に一撃で気絶させてやる。汚れるくらいは大目に見ろよ?」 「出来るものならな。言っておくが翔也、私は――――」 翔也は抜き打ちの構えをとり、乙葉は両足に魄啓を集中させ、 「――――嘘つきだぞ?」 突撃するかと思われた乙葉が大きく横に飛びのき、空いた空間を人間大の何かが凄まじい勢いで飛来して翔也に向かう。 「でえぇぇぇっ!?」 抜刀。切断。 運動エネルギーを“狂わせ”られたそれは、勢いを完全に消失させて翔也の足下に落ちた。 ごろりと転がるそれは―――― 「氷? ってまさか――――!」 「第二射用ー意」 暗闇の奥、乙葉の後方から間延びした声が聞こえる。 「一対一で勝てると思うほどお前を過小評価してないよ――――夕馬達は目くらまし。実は私こそが、時間稼ぎの囮だ」 壁にぴったりと張り付いた体勢で乙葉が言う。 そして、 「ふぁいあー」 再び間延びした声が聞こえ、再度飛来する氷の弾丸。 「ひゃっほーーーう!」 「WAooooo――――――!!」 「こんの、馬鹿翔也ー!!」 しかもその中には、翔也にとって見覚えがありまくる隊長格の同僚達(兵器級+~神話級)が混じってたりした。 おまけに誰も彼もが共鳴同化したり神術兵装を纏ったりの完全戦闘モードで。 この手で止めるとか邪魔は来ないとか一対一だとか。 「この、大嘘つきがあぁぁぁぁ――――っ!!」 恨みの籠もった絶叫と悲鳴が下水道に木霊するのだった。 そして数分後。 鼠やらなんやらの死骸であまりにも酷い惨状だったので、とりあえず全員地下からは脱出して。 「まったくもう……いくらなんでも、一般人の子供に手を出したりしたら庇いきれないって分かってる?」 隊長格数名の能力と結界で身動きを封じられた翔也を見て、団長こと藤宮静――実動班総隊長――は頬に手を当てながらやれやれと息を吐いた。 高位能力者であればあるほど、能力を悪用した犯罪に対する罰則は大きい。 ましてや法を守る立場である民警隊員がそれを行ったとあれば、社会的批判という意味でもただでは済まないだろう。 だというのに―――― 「はっ、知ったことかよそんなの。犯罪者上等じゃねえか、椿の為なら俺は迷わず手を汚すぜ」 反省の色が全くないどころか、一般隊員とあわせて総勢30名の囲いを今すぐにでも破る気満々の翔也だった。 実際、拘束を解けばすぐにでも実行しそうな雰囲気だ。静が問うように乙葉を見ると、疲れた顔をして頷いていた。 「どうする? 渚ちゃん呼んで記憶改竄してもらうしかないかしら?」 そう言って静は携帯を取り出すが、 「いえいえ、それには及ばへんですよー。ウチが愛の力で隊長を止めてみせますさかい」 それを阻むように声を上げたのはひょっこりと現れたあとりだった。 皆のいぶかしげな視線を受けながら、何かを隠すように手を後ろに回したあとりは翔也の前に進み出る。 「あぁ!? 寝ぼけたこと言ってんじゃねえぞあとり。誰が何と言おうと――――」 『……そっか、お父さんはわたしより椿の方が大事なんだ』 あとりの後ろから聞こえてきた声に、翔也の口が凍り付いた。 「堪忍しておくれやす。愛する隊長と同じ職場にいられへんようになるなんて、ウチには耐えられんとですわー」 よよよ、と嘘らしく泣き崩れるあとり。前に回した手には通話状態の携帯電話が握られており、声はそこから聞こえていた。 『わたしにもお母さんにも会えなくなっちゃうのに、椿のためならそれでもいいんだ。うん……わかってたよ、本当は、お父さんはわたしのことなんてどうでもいいんだって』 「か、かっ、かかかっ、かもめ!?」 思い切り動揺しつつ、翔也はテメエこの野郎なんてことしやがるとばかりに電話の持ち主を睨み付ける。 あ、ちなみに事情は全部説明済みですーとか朗らかに言ってくる顔に本気で殺意を覚えるが、 『椿の方が素直だし、可愛いもんね。どうせわたしは2番目なんだよね。椿さえ幸せならそれでいいんだよね』 「ち、ちがうぞかもめっ! パパはかもめも同じくらい大事だぞっ!!」 『じゃあ…………どうするの?』 もう一人の娘――母親は佐倉つばめ――の声に翔也は動きを止める。 この場の全員を振り切る、あるいは機会を待って椿をいじめた子供に『思い知らせて』やった場合、今度こそ乙葉達は本気で敵に回るだろう。 当初はそれでも構わないと思っていたわけだが、そうすると逃亡生活か刑務所暮らしとなるわけで、椿やかもめと自由に会うことは出来なくなる。 そしてそれが椿のためにやったことだとすると、それはかもめの言葉の肯定となってしまうわけで―――― 「うう……あああ…………」 『ねえ、どうするの?』 「……ごめんよ椿……パパはお前もかもめも同じくらい大事なんだ……」 ガックリと膝をついた状態で項垂れる翔也。 超弩級大親馬鹿佐倉翔也。愛娘のためなら手段を選ばない彼が、もう一人の愛娘のため敗北が決定した瞬間だった。 今日のMVP――代水あとり 決まり手――――「かもめちゃんカモン(サモン・ザ・ヤンデレ風味美少女)」 「大穴キタ――――――――!!」 「マジか!? いるのか賭けてたヤツ!?」 「ちっくしょう、佐倉の根性無しがーーー!!」 「――――誰だ、根性なしって言った奴ぁ。今すぐDLチケット三枚以上買ってこないと黒箱に突っ込むぞ?」 紙吹雪が舞い、辺りの一般隊員からは怒号と嘆きの声が連鎖する。 翔也が冷静に悪口を拾い上げてたりするが、まあそれはさておき。 「…………何事だ?」 「誰が佐倉を止めるか賭けてたんですよ。本命は八雲隊長、対抗は佐倉の嫁さんとつばめちゃんだったんですけど、まさか代水が来るとは……これは親の総取りかな?」 乙葉が手近な隊員を捕まえて聞くと、あっけらかんとした表情で答えが返ってきた。 故人曰く――――人は慣れる生き物である。 こんな馬鹿な騒動も慣れてしまえば日常になるのだな、と乙葉は一体こんな事が何度あったのか思い出そうとして……頭が痛くなったので止めた。 かくして第十三次、親馬鹿翔也の大暴走~~彼方より愛を込めて~~は一応の決着を見ることとなる。 めでたくなしめでたくなし。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/3261.html
ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future- 【すとりーとふぁいたーすりー さーどすとらいく ふぁいとふぉーざふゅーちゃー】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 アーケード(CPシステムIII)ドリームキャストプレイステーション2Xbox 販売・開発元 カプコン 稼動開始日 【AC】1999年5月 家庭用移植(各税別) 【DC】2000年6月29日/5,800円【PS2】2004年7月22日/3,800円【Xb】2004年10月28日/4,800円 レーティング CERO 全年齢対象 配信 【PS3】2011年8月23日/1,500円【360】2011年8月24日/1,200MSP 判定 良作 ポイント 『ストIII』シリーズの完成形春麗の帰還キャラバランスはそこまで良くない ストリートファイターシリーズ 概要 システム キャラクター ゲームバランス 評価点 賛否両論点 問題点 総評 家庭用移植 余談 参考執筆:ストリートファイターIII -NEW GENERATION-、ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK- 概要 人気格闘ゲーム『ストリートファイターII』の続編である『ストリートファイターIII』シリーズの3作目。通称3rd。 本シリーズは「CPS-3(CPシステムIII)」という高性能基板を生かした、ディズニーのアニメを彷彿とさせるようなヌルヌルと非常によく動くドット絵のアニメーションが特徴。 その前作『2nd』は『ストIII』1作目のバージョンアップ版といった位置づけだったが、本作は前作から全く別物と言えるほどの改修が加えられ、ゲームとしての完成度が飛躍的に高まった。 シリーズの人気キャラ・春麗など5人が新たに追加され、使用キャラは合計19人。 システム 『ストII』と同じく、移動に使うレバーと弱中強のパンチ・キックで構成された6ボタンを使用。 ここでは『1st』『2nd』で初登場したシステムも併せて触れ、それらの『3rd』における動向を主に解説する。 本作で完成を見た革新的システム「ブロッキング(Parry)」 『ストII』及び『ZERO』シリーズでは、防御行動はレバーを自キャラ後方に入れる「ガード」のみだったが、『ストIII』シリーズではそれに加え、敵の攻撃に合わせて前または下にレバーを入れることで発生する攻撃的防御「ブロッキング」が登場した。無印『ストIII』『2nd』とバージョンアップを重ねるたびにブロッキングにも改修が加えられ、本作では駆け引きを補助する決定版として理想的な仕様に仕上げられている。 ブロッキングに成功すると、飛び道具系の技を除く相手の技硬直が延長される。こちらのブロッキング動作は通常技や必殺技で即座にキャンセルが可能なため、絶好の反撃チャンスとなる。 被弾位置(上中段・下段)に対する防御方向の対応はガードより厳しい。ガードであれば下段ガードで中段以外は防げるが、ブロッキングは基本的に、上中段攻撃には上段(レバーニュートラル経由で前)、下段攻撃には下段(レバーニュートラル経由で下)という対応になっている(*1)。 入力にガード要素が含まれないため、失敗すると敵の技が直撃する。ブロッキングの受け付けはキャラの状態/入力の長さによって変動するが、基本の地上ブロッキングで5~10フレーム+未成立時は約1/3秒(20フレーム前後)の再受付不能時間があるため、必ず「技を受ける直前の瞬間」を狙わないと成功せず、高いリターン相応の高いリスクを持っている。 空中ガードは存在しないが、ブロッキングは空中でも可能。対空技をブロックして反撃に転じることも可能なので、飛び込む側にも迎撃側にも読みが必要になる。 迎撃側なら、昔ながらの昇竜拳が正解になる場合もあれば、「ブロッキングをスカすため通常は対空にならない打点の低い攻撃を出す」が正解になる場合もあり、「手を出さずに引き付けてから垂直ジャンプし攻防を入れ替える」が正解になる場合すらある。 このため、本作の対戦では「飛び込む側が何も技を出さずに(≒ブロッキングを仕込んでいる)着地、そこから投げる」「迎撃側も何も技を出さず、着地を狙って投げる(≒投げ抜けを仕込む)」といういわゆる「すかし」が、上級者同士でも割合見られる。 『3rd』では強制ガード継続がなくなった代わりに「ガードブロッキング」が可能となり、ガード中でも次の攻撃に対するブロッキング入力が認められるようになった。決めれば一気に反転攻勢に出られるが、本来なら防戦に努める場面からの切り返しを狙う行動であり、受付時間は僅か2フレームと、通常よりさらにリスクが高まっている。成功するとキャラが赤く光る(通常のブロッキングは青発光)ため、攻撃側にも敵がハイリスクな賭けを制したことが伝わる。押し込まれた局面で決めるこの「赤ブロ」は、超上級者の対人戦の隠れたスパイスともなっている。 ブロッキングには、必殺技のケズリダメージを受けず、さらにSAゲージがガードしたときよりも多めに溜まるという特性もある。このため、あと一発のケズリで決着という局面でも、双方が上手いほど優勢な側には緊張感、劣勢な側には大逆転の希望が残され、「本当に終わるまで分からない」戦いを演出してくれる。 小技にすら反撃のチャンスをもたらすブロッキングの存在により、本作は操作スキルだけでなく、読みや誘いといった駆け引きでも高度なスキルが求められる作品となった。 「攻撃せずにブロッキングを仕込んだ前進や前ジャンプでプレッシャーを掛ける」「小技のブロッキングを狙っているだろうタイミングに出の遅い大技を仕掛けて直撃を狙う」など、仕様を理解したプレイヤー同士の戦いでは、あらゆる行動で駆け引きが展開されている。 本作は格闘ゲーム界屈指の長期稼働タイトルとなったが、それだけの支持を集めた理由の多くはブロッキングが担っている。当時のプロデューサー曰く「ブロッキングを超えるシステムが思いつかない」というほど画期的なシステムであり、本作以降の格ゲーには、他社製品であってもブロッキングを模したシステムが多く搭載されることとなった。 もう一つの防御の要、投げ抜け「グラップディフェンス」 弱P+弱Kの同時押しで通常投げの判定が発生する。投げ判定が相手に触れてから投げが成立するまでに短い猶予があり、この時間内に仕掛けられた側も通常投げを入力していた場合、相手を振りほどいて投げを阻止する「グラップディフェンス」が発生する。いわゆる投げ抜けである。 ブロッキングの存在によって打撃のリスクが低くない本作では、通常投げがかなり強めに調整されている。ガード・ブロッキングを簡単に破れる投げの重要度は非常に高く、「投げゲー」と呼ばれる事もあるほど。その投げをかわすグラップディフェンスもまた極めて重要で、地味ながらブロッキングに並ぶ防御の要となる。 ブロッキングを見越した投げ、それに対する投げ抜け…といった読み合いも避けて通れない。例えば、飛び込みながら相手の対空に対してブロッキング、着地と同時に投げを入力、それに対して相手の空中打撃に対してブロッキング、相手の着地に投げを入力、結果グラップディフェンスが発生、というのはよく見る光景であった。 別種の技の判定がぶつかると上位レベルの技が勝つ「技レベル」という内部設定があるが、強弱の設定は概ね「弱攻撃<中攻撃<大攻撃<必殺技<スーパーアーツ 投げ」であり、投げの判定は最上位にある。ストIIやZeroシリーズでは、投げ判定と打撃では打撃が勝つのが通例だったが、本作では投げが超必殺技以外の打撃を吸って決まる。このため、投げ対策としてはグラップディフェンスがほぼ唯一の手段になる。 なお、本作の通常投げはレバーを上下に入れていると発生せず、しゃがみながら弱PKを押すとしゃがみ弱パンチを出しながらグラップディフェンス判定が発生する。単に「グラップディフェンス」と言う場合は、この「しゃがみグラップディフェンス」を指すことが多い。 投げ抜けに失敗しても投げ失敗という隙だらけのモーションを出さず攻撃しつつ投げ抜けができるため一見ローリスクだが、本作には先述したブロッキングが存在しており、この操作を読まれてブロッキング(*2)される可能性もまた存在する。 しゃがみガードを崩す「リープアタック」 中パンチボタンと中キックボタンの同時押しで繰り出す、その名の通りの少し跳びつつの攻撃。相手のしゃがみ攻撃を回避しながらしゃがみガードできない中段技を繰り出すが、威力は低い。 ストIIからのお約束でしゃがみガードを使えばほとんどの打撃を防御できるが、本作ではしゃがみ中にヒットした技はダメージが1.25倍になり命中時の硬直時間がわずかに伸びる仕様があり、しゃがみガード安定の伝統に一石が投じられている。しゃがみヒット時限定でつながる連続技もあるため、そのリスクは決して低くない。 一歩進んだ挑発「パーソナルアクション(PA)」 強パンチと強キックの同時押しで使える、いわゆる「挑発」的な動作。従来と違うのは動作後に特殊効果が発生する点。 大半のキャラのPAは、使用後に出す技のダメージやスタン値を強化する。技ダメージ+スタン値回復量を強化する複合タイプや、長押し入力で強化量が伸びるようなものもある。防御力(ダメージ軽減率)を強化するQ、姿を消すトゥエルヴといった、試合の要になるような変わり種も。 一部キャラのPAは攻撃判定も持つ。ダメージはいずれも微弱で判定も小さく、ほとんどの場合攻撃としての実用性は限りなく低いが、ダッドリーやショーンのものは起き攻めに使用できるなど実用的なものもある。 戦い方を決める「スーパーアーツ(SA)セレクト」 使うキャラを決めた後、3種類のスーパーアーツから1つを選択する。いわゆる超必殺技だが、攻撃技のみだったスーパーストリートファイターIIXやZeroシリーズのスーパーコンボとは異なり、一部にHP回復や攻撃力強化といった必ずしも攻撃をしないものも含まれている。 スーパーアーツは技の内容だけでなく、ゲージ1本あたりの長さ、ゲージをストックできる本数も異なる。 スーパーアーツゲージは攻撃、被弾(直撃のみ。ガードすると増えない)、ブロッキングなどで溜まる。攻撃による増加量が高く、手数が少なく固まりがちだと溜まりにくくなっている。 ゲージを一定量消費して必殺技の強化版である「EX必殺技」を使うこともできる。 基本的には「高威力のアーツはゲージが長くストックが少ない」「低威力のアーツはゲージが短くストックが多い」という調整になっている。勝負を懸ける決め技として前者を選択するか、EX必殺技も多用して柔軟に戦うために後者を選択するかはプレイヤー次第。 ただし、特殊な性能のアーツは短めのゲージ1本になっていることもある。ユンの「幻影陣」やリュウの「電刃波動拳」など。 こうした手持ち技を選択する要素は『スパIV』の「ウルトラコンボセレクト」や『ストV AE』の「Vトリガーセレクト」に加え、『ストV CE』の「バージョンセレクト」など、後のシリーズでも形を変えながら導入されている。 第二の体力ゲージ「スタンゲージ」 旧シリーズでは隠しパラメータだった気絶値が体力ゲージ下に表示されるようになった。攻撃を受けるとスタンゲージの赤いバーが伸び、ゲージ満杯まで伸びるとスタン(ピヨり)に陥る。可視化されることでより具体的な駆け引きが可能になり、読み合いの幅が広がった。 牽制やダメージソースとして使いやすいしゃがみ技は、全体的に与える気絶値が少なくなっている。 キャラによって気絶値の許容量と、相手に与える気絶値の傾向(大きな気絶値を与える技の有無など)が異なる。投げ技のバリエーションである掴み締め技(ユリアンの「デストロイクロー」等)や、リュウ・ユリアン・ネクロの電撃系の攻撃などは与える気絶値が大きめ。 キャラクター 『ストリートファイターIII』シリーズでは、1作目のサブタイトル「ニュージェネレーション」の示すとおり、多くのキャラクターが一新されている。 ここでは『1st』『2nd』で初登場した分もまとめて解説する。 + キャラクター紹介 アレックス 『ストIII』シリーズ主人公。顔と両肩に稲妻のようなペイントを施した金髪巨躯のアメリカ人青年。格闘スタイルはレスリング。 モチーフはカプコン製プロレスゲーム『マッスルボマー』の主人公アレクセイ・ザラゾフと言われている。 大柄なパワータイプのキャラクターで、技のダメージは全体的に高め。体格の割に機動力も低くはない。素早い動作の突進技である「スマッシュエルボー」や「エアスタンピート」、軌道が低く飛び込みやすいジャンプを持ち、接近手段は豊富。ただし飛び道具は持たない。 上記の突進技は全てタメ技であり、操作も比較的簡単な部類。高めでまとまったパラメータや簡単なコンボも加わり、初心者向けとされる。 地上通常技の取り回しが悪いため、差し合いになるとやや苦しく、ラッシュ力にも少々難がある。タメ技とブロッキングの相性も悪く、ゲームに慣れるにつれて痒い所が増えてくる。 主人公としての認知度は高いとは言えない。 『1st』『2nd』ではキャラクター選択時の初期カーソル位置に置かれなかった、体格から投げキャラと思われがちだったなどの要因がある(*3)。 『III』シリーズ3作目の本作にして、ようやく1Pカーソルの初期位置がアレックスになった。EDではリュウにパーフェクトでラウンドを取られるという仕打ちを受けるが。 『ストIV』に『ストIII』のキャラクターが続々参戦を果たしても彼にはお呼びがかからなかったが、『タツカプ』への参戦を経て遂に『ストV』のSEASON1の追加キャラクターに抜擢された。 ユン・リー 中国拳法の達人である香港育ちの少年。目深に被った帽子が特徴。後述するヤンの双子の兄でもある。 『スパIV AE』などシリーズの代表として外部出演も多く、ある意味『ストIII』でもう一人の主役と言える存在。 踏み込み突きの「絶招歩法」や飛び道具を潜れる「鉄山靠」といった突進技、ジャンプの軌道を変えられるダイブキックの「雷撃蹴」、使いやすいターゲットコンボを初めとした比較的簡単な連続技など、軽快な動きと手数の多さが持ち味。 対戦ダイヤグラムでは春麗と並ぶ「2強」の一角。 2強の一角たる実力を支えるのは、本体に分身を追随させ攻撃を多段化するSA「幻影陣」。『ZERO』シリーズで猛威を奮ったオリジナルコンボを彷彿とさせるこの技は、効果中に繰り出すあらゆる技にSAと同等の技レベル(前述)を付与し、相手の暴れも叩き潰しながら攻めを押し付けられる。さらに短いゲージ1本で回転が早い。 あまりにも高性能なため、「本作は対戦バランスが悪い」という批判の根拠の一つになっている。 ヤン・リー ユンの双子の弟で、兄曰く「スネちゃま」なヘアーが特徴(*4)。 初代ではボイスが違う以外はユンと同じキャラクター性能を持つコンパチキャラクター(*5)だったが、『2nd』で独立したキャラクターになり性能が大きく差別化された。 このためヤンが実質『2nd』からの新キャラクターと扱われることもあるが、同時にユンも『1st』から一部の技が一新されて使用感が変わっている(*6)ため、「『2nd』から明確にユンとヤンという2人のキャラクターに分離した」と表現した方がより正確。 『2nd』で連続入力可能なオリジナル必殺技「蟷螂斬」が追加され、ユンに比べてノーゲージの状態でもラッシュ力が高い。対戦ランクでは上位陣に属するが、SAの性能差でユンに水を空けられている。 『スパIV AE』にユンと兄弟揃って参戦。 ダッドリー ヘビー級ボクシングのチャンピオンである黒人の英国紳士。口髭、ドレスシャツ、サスペンダーというトラッドな装いにグローブを装着している。このグローブは午後のティータイムにも薔薇の手入れ中にも外されることはない。 ボクサーであるため蹴り技は持たず、通常技も必殺技も全てパンチになっている。全体にリーチは短めで下段技も少ないが、ダメージやスタン値は高く、コンボ性能も高い。 フットワークも軽く、間合いに入って追い詰めた時の爆発力は現2強すら凌駕するため、ユリアン・まことと合わせて「3凶」に数えられる。 いぶき、まことと共に『スーパーストリートファイターIV』に出演している。 いぶき 忍者学校に通う女子高生。某くの一と違って忍装束に身を包み露出度は低め。 モチーフはエイリアンVSプレデター (AC)のリン・クロサワとされている。 空中飛び道具の「苦無」、スライディングからの打撃投げ「首折り」、攻撃力を持たない移動技の「霞駆け」や「築地越え」など様々なタイプの必殺技を持ち、特殊技も豊富。さらに空中投げも持つ。 技バリエーションの豊富さは全キャラクター屈指で、忍者らしく機動力も高いが、ガードを崩す能力が低い。さらに総合的な耐久力が最低クラスであるため、豊富な技を的確に使い分け、なおかつ慎重に立ち回れる上級者向けのキャラクター。 早い時期から『ポケットファイター』に参戦、『スパIV』や『ストV』などにも参戦しており、外部出演回数ならユンと並んで『ストIII』キャラクターでは多い。 エレナ ケニアの名家の令嬢。いぶきとは逆に、褐色の肌にビキニと健康的な出で立ち。 カポエイラの使い手で、その構えを再現したニュートラルポーズは非常に動きがよく、上下だけではなく前後にも、さらに丁寧な事に喰らい判定までも微妙に動いている。ドット絵の枚数はなんと約1700枚に及ぶとか(*7)。 ダッドリーとは対照的に、ほぼ全ての技が長い脚から繰り出す蹴り技になっている。 性能の傾向も対照的で、やや大振りながら長いリーチを活かした牽制・差し込みに優れる。中距離から積極的に下段中段のガードを揺さぶりに行けるのも長所。一方で連係・コンボ能力はやや低く、攻めが単発に終わりがちなのが玉に瑕。 ヒューゴーとともに『ストリートファイター×鉄拳』『ウルIV』に参戦。 オロ 齢140を越えるブラジルの仙人。手加減のため片腕を隠して戦っている(*8)。どことなくリュウの行く末を思わせるような佇まい。 必殺技には念力を発射する飛び道具の「日輪掌」と対空アッパーの「鬼ヤンマ」が揃い、一見するとオーソドックスだが、実際には癖のある通常技、全キャラ唯一の2段ジャンプ、使い慣れて初めて発揮できる高いコンボ能力、しゃがみ時の特異な判定の小ささなど、一見様お断りな要素が多い。 SAにも念力でオプションを呼び寄せる「天狗石」など変わったものが揃っている上に、同時押し発動でさらに性能が尖る。 後に『ストV』のダルシムストーリーや公式小説を経て、SEASON5にて追加キャラクターとして参戦した。このプレイヤー版は『ストIII』シリーズと違い両腕を出している。 ネクロ ゴムのように伸びる身体と放電能力を得た改造人間。改造の影響か白い肌と人間離れした見た目を持つが、れっきとしたロシア人で本名はイリア。 スタッフによるとエヴァンゲリオン初号機がモチーフだとか。 『ストII』のダルシムと同じく、動きは緩慢だがリーチが長い。そのためダルシム同様の対応型戦法が可能だが、素早い動作の突進技なども持ち、接近戦の手札もそれなりに多い。また、技のスタン値が平均的に高めで、上半身から電撃を放つ「電磁ブラスト」などの電撃攻撃は特に高く、大きな爆発力も秘める。 ヒューゴー 『2nd』から登場。全キャラクター随一の巨体を誇るドイツのプロレスラー。ドイツ人なのに英語で「I m No.1」と言っていることは突っ込んではいけない。 『ファイナルファイト』の強モブである「アンドレ」と同一人物という設定だが、実在したフランスのプロレスラーのアンドレ・ザ・ジャイアントに露骨に似せたキャラクターであるため、肖像権の問題で改名された(*9)。 アレックスと対戦すると、ラウンド開始前に間近で睨み合うというプロレスファンにはたまらない演出が入る(*10)。 巨体・鈍重・投げ系必殺技複数装備という、正統派の投げキャラ。SAではレバー2回転投げの「ギガスブリーカー」も選択可能。それ自体がハンデと言える巨体から繰り出す技はその多くが凄まじく大振りで、中・大の地上技はキャンセル必殺技に繋げられるものが一つもない。ザンギエフを筆頭とするカプコン歴代投げキャラの中でも一際尖っており、使いこなすには相当な精進が必要。 魅力はやはり全キャラクター屈指のパワー。必殺技始動のコンボにそれなりにバリエーションがあり、いずれも破壊力は相当なもの。体格にふさわしく耐久力(体力量とスタンゲージ量、スタンゲージ回復力)もトップクラス。 エンディングでは普段険しい顔ばかりのリュウなどが満面の笑みを浮かべている貴重なシーンが見られる。全員集合の大団円的様相から「作中で一番のハッピーエンド」などとも。 セコンドとして、やはりファイナルファイト出身のポイズンを連れている。後にポイズンとタッグを組んで、『ストリートファイター×鉄拳』へ出演した。さらに両者は『ウルIV』でも共演している。 ユリアン 『2nd』から登場。ストIIIの最終ボス「ギル」の弟。ボディモデルはギルと同じで、兄同様に筋肉隆々かつふんどし一丁。世界を影から操る秘密結社の副総統であり、性格は極めて傲慢。一人称は「余」である。 通常技、必殺技とも、概ねギルの技をスケールダウンさせたものを持つ。ノーゲージでは突出して強力な技は持たず、状況に合わせた技を選択しながら立ち回ることになる。 小技がやや遅く背が高い(座高も高い)ため密着間合いで不利になりがち。さらに中・大の通常技にキャンセル可能なものが少ないうえ、ノーゲージコンボの条件が「密着からの打ち上げ始動」「必殺技の空中ヒット始動」などと厳しい。さらに突進技「チャリオットタックル」や奇襲技「バイオレンスニードロップ」がタメ技であり、ブロッキングとの共存がやや困難。 目立つ短所は多いながら、対戦ではダッドリー、まことと並ぶ「3凶」に数えられる。その地位を支えるのが、設置型飛び道具SA「エイジスリフレクター」を駆使した連係とコンボ。最大2つまで出せるエイジスを相手にガードさせて動きを封じ、上下の択攻めからのコンボで体力をもぎ取るのが主な勝ち筋となる。 主流である「旧基板」と呼ばれるバージョンの基板であれば、完全なガード不能連係も可能。 エイジスは飛び道具の反射も可能で、相手の協力がなければまず見られないものの、反射弾を組み込んだ10割コンボも開発されている。 エイジスへの依存度が高いため、結果的にSAゲージ依存度も高い。ゲージを溜めるまでいかに凌ぐかが課題となる。 『ストV』へSEASON1の追加キャラクターとして参戦。デフォルトではスーツ姿だが、隠しコマンドで専用イントロとともにふんどし一丁になる。 まこと 『3rd』での新キャラクター。土佐弁で喋る空手少女。 小柄なためリーチが短く牽制合戦に弱い、歩きが非常に遅いなどの強い癖を持つが、高速の前ダッシュや「突進正拳突き疾風」による瞬発力の高さは全キャラクター屈指で、攻撃の威力&スタン値も高い。 追撃可能なコマンド投げ「吊るし喉輪・唐草」などを軸とした至近距離での択攻めを得意とし、一旦相手の懐に入れば抵抗すら許さず叩きのめすことも可能。扱いづらさの陰に圧倒的な爆発力を秘め、ダッドリー、ユリアンと共に「3凶」の一角に数えられる。 背中側の真上に突きを繰り出す対空技「直上正拳突き吹上」、自身のガード封印と引き換えに攻撃力を1.75倍にするSA「丹田練気・攻めの型」など、破壊力以外の性能を切り捨てたようなロマン技も持つ。『3rd』からの新キャラクター勢は、基本的にどこかピーキーな性能を持っている。 『3rd』の新キャラクターでは唯一『スーパーストリートファイターIV』で再登場している。 レミー 『3rd』での新キャラクター。家族を顧みなかった格闘家である父への怒りから、格闘家という人種そのものを憎むフランス出身の美青年。あまりにも詩的な(通常技含む)技名の数々と、勝ち台詞の「なんなんだアンタ」が有名。 『ストII』のガイルと同じような飛び道具と対空技を持つ溜めキャラ。しかし本作では、「飛ばせて落とす」戦法やタメ技の操作と、根幹システムであるブロッキングの相性がかなり悪い。 「何物をも顧みず鍛錬に打ち込む格闘家の在り方を否定するが故に、自身は一切のトレーニングを行わず、恵まれた素質だけで戦っている」という設定を持ち、攻撃力・体力量・スタンゲージ量といったパラメータが軒並み低水準。 スキの少ない飛び道具を牽制・攻めの基点として使いつつ、少しずつダメージを積み重ねる戦いになるが、慎重に動かなければあっという間にリードを奪い返されてしまう。 上記の性格も合わせ、シナリオ面ではある意味「闘いの中に己を見出そうとする」アレックス・リュウのアンチテーゼ的な位置付けにいると言える。 通常技の判定や取り回しはそこそこ良好で、初心者のいわゆるガチャプレイ・暴れプレイにはそれなりに向いていたりする。 トゥエルヴ 『3rd』での新キャラクター。ネクロの改良・量産型という設定で、その真っ白い身体の形状を自在に変える能力を持つ。PAで透明化する、SA「X.C.O.P.Y.」で対戦相手に変身する(*11)など、奇天烈な技を多く持つ。 全キャラで唯一の空中ダッシュ「滑空」を持ち・頭上からの裏回り・めくり・フェイントの即着地などで敵を翻弄するのが基本の立ち回り。通常技にも変わった判定やテンポのものが複数あり、他キャラとは全く異なるセオリーで戦うことが可能。 唯一無二の戦いが可能な一方で、攻撃力や防御力といったパラメータは総じて低め。ジャンプと滑空が攻めの起点になる関係で、忙しい割に攻撃密度が低くなりやすいという欠点も。さらに、腰を据えた牽制戦・差し合いに使える技が少なく、コンボも高難度または低威力となかなか厳しい。 忙しく飛び回りながらもブロッキングやコンボを確実に決めていく腕が求められるが、全体的に攻撃力の高い本作では、一度ブロッキングされたり隙を突かれたりするだけで、積み上げてきたリードがあっさり粉砕されることもしばしば。 名前と外見から元ネタは『ウルトラセブン』のスペル星人だと言われているが、その元ネタ自体が非常にデリケートな存在の為に公式から明言はされていない(*12)。 Q 『3rd』の新キャラクターにして隠し中ボス。鉄仮面を被りトレンチコートを着た謎の大男。その身長はヒューゴーに匹敵する。正体はCIAにすら不明。 元ネタは70年代の特撮ヒーロー『ロボット刑事』だと思われる。 技の威力と耐久力(体力量・スタンゲージ量・スタンゲージ回復力)がトップクラス。しかもPAにラウンド終了まで防御力アップの効果があり、最大の3段階まで達した際の硬さは目を見張る。 高いパラメーターの代償として、鈍重な上に通常技の性能が総じて低い。特殊技(レバー入れ通常攻撃)と通常技の変化もかなり大きく、まずはキャラクター自体の理解が求められる。素材の良さを引き出すために基礎の熟練を要するタイプのキャラクター。 春麗(チュンリー) シリーズ並びに格ゲー界の看板ヒロインたる女刑事。見た目は『ストII』の頃と同じだが、設定上年齢は30歳を超えており、口調や声のトーンは従来に比べてかなり落ち着いている。 飛び跳ねながら「やったー!」とはしゃぐ勝ちポーズは健在。スタートボタン長押しで顔が上気するという裏技まで仕込まれている。 プレイヤーの待望の声によって鳴り物入りで参戦が決まったキャラクターであり、広告媒体での露出も盛んだった。OP・EDでの扱いも手厚く、待遇的には『3rd』の主人公と言っても過言ではない。 通常技の動きは従来から大きく変わったが、必殺技はお馴染みの「百裂脚」「スピニングバードキック」「気功拳」と従来どおり。速い足に差し合いの強さといった春麗らしさを損なうことなく、扱いやすい強キャラに仕上げられている。使い勝手のよいSA「鳳翼扇」も含め欠点のない能力で、ユンと並ぶ「2強」に輝く。 リュウ 『ストII』シリーズの主人公。赤い鉢巻にボロボロの胴着の求道者という基本的なキャラクターはそのままに、年齢を重ねたことで威厳を増している。 波動拳による牽制こそ機能しにくいが、『ストII』での扱いやすさは据え置き。本作ではコンボに使える新必殺技「上段足刀蹴り」を新たに習得した。通常技も使いやすく、連続技は単純で短いながら高威力。地上で根本の発生瞬間をヒットさせると非常に威力の高い「真・昇龍拳」、限界までタメれば相手を一撃でスタンに追い込めるガード不能の飛び道具「電刃波動拳」など、ロマンと実用性を兼ねたスーパーアーツも持っている。 体力量やスタンゲージ量、スタンゲージ回復力、移動速度は平均的な値。素直な技の数々と相まって目立った短所は持たない反面、尖った攻め手も持たないため、対戦ランク上位陣に比べるとややラッシュ力で後れを取る。 決定打になるSA/EX技の使い勝手が良すぎるだけに、ゲージ依存度は高い。供給と使途が悩ましいキャラでもある。 ケン・マスターズ リュウとは同門である永遠のライバル。金髪に赤い道着がトレードマークの二枚目。 リュウと同じ技を多く持ち、耐久力や移動速度もリュウと同等。『III』シリーズでは足技が強化され、長めの中段攻撃である「稲妻かかと割り」などの優秀な新技が追加された。小足からのコンボなど至近距離での攻め手も豊富で、本作の対戦ランクにおいてはリュウに大差を付けることとなった。 特に、本作で初登場となった蹴りの連撃を繰り出すSA「疾風迅雷脚」は、威力は低めだが小足からでも繋がる上に短いゲージ3本と、全SAでも屈指の使い勝手を誇る。小さなチャンスにも有意なリードを奪うことができ、本作のケンの強さを底上げしている。 そつのない優秀なキャラクターであり、かつては上記のユン・春麗と並んで「3強」と呼ばれていたが、研究が進むにつれ、2強ほどの圧倒的に強い攻め手がないことからランクを落とすこととなった。 ショーン・マツダ まだまだ未熟なケンの押しかけ弟子。黄色い胴着が特徴。 ケン/リュウの下位互換的な存在で、いわゆる「道着の中足」など師匠らと同じ技も持つが、発生フレームなどの細かい性能が悪くなっている。必殺技やSAに至ってはほぼ師匠らの劣化版。ケン/リュウより早い基本動作、攪乱に使えるオリジナル技「ショーンタックル」など、僅かだが見所もある。 『2nd』ではトップクラスの強キャラだったが、師匠を余裕で食ってしまえるその性能が目についたか、本作ででは竜巻旋風脚「トルネード」がヒット/ガードどちらでも反撃確定など見るも無残に弱体化された。 その弱さを揶揄して「ショーン(´・ω・`)」などとも呼ばれたりする。 『2nd』で追加されたボーナスステージ(本作では二番目に配置)は、ショーンが投げるバスケットボールをブロッキングすると言う内容である。それまでのスコア評価が高いと、本編での強さが嘘のように雨あられとボールを投げてくる。 豪鬼(ゴウキ) 拳を極めし者。『2nd』では隠しボスであり、プレイアブルキャラとしても特殊コマンドまたは基板設定で解禁される仕様だったが、本作では通常キャラとなった。 3種のSAのほかに、SAゲージMAX時に発動できる特殊SA2種(おなじみ「瞬獄殺」と『2nd』のEDで披露した「金剛國裂斬」)を持つ。一方でギルと同様にEX必殺技を持たない。 技の性能はおおむねリュウ/ケンの強化版。さらに空中から撃ち下ろす「斬空波動拳」、急降下蹴りの「天魔空刃脚」、前ジャンプに似た動作の移動投げ技「百鬼襲」といった空中からの攻め手も豊富で、ジャンプしているだけでも相手に択攻めのプレッシャーを掛けられるなど、攻撃面での総合力はトップクラス。 その代価として、体力とスタンゲージ量が全キャラ中最低。ワンミスが敗北に直結するため、攻めの強さに溺れない慎重さが求められる。 ギル 『ストIII』シリーズのボスキャラクターで、世界を影から牛耳る秘密結社の総統。ユリアンの兄であり、彼よりも強力な超能力を持つ。弟と同じくふんどし一丁だが、身体は右半身が赤、左半身が青に塗り分けられ、右向き時は攻撃に燃焼、左向き時は氷結効果が付随する。 おおむね、燃焼はダメージ微増、氷結はダウンや硬直時間延長の効果になる。飛び道具必殺技は性能と共に技名も変化し、右向き時は「パイロキネシス」、左向き時は「クリオキネシス」となる。 カプコンのボスキャラだけあって技性能も攻撃力も露骨に高く、CPUも非常に強い。さらに反則的な性能のSA3種を持ち、ボスキャラ特権でそのすべてを一戦で使用可能。一方で、豪鬼同様にEX必殺技は持たない。 SAは被KO時に一度だけ体力を全回復して復活する「リザレクション」、空から無数の火炎弾と氷弾を降らせる「メテオストライク」、本作で追加されたブロッキング不可能の全画面攻撃「セラフィックウィング」の3種。 アーケード版ではプレイヤーは使用不可。据置機では使用できる。 ちなみに据置機のシステムディレクションで確認できるが、ギルのSAはすべてゲージMAX専用になっている(ALL SAなどで2本ゲージに設定した場合は2本溜める必要がある)。 ヒューゴーのエンディングでは笑顔で周りに手を振っていたりするなど、「それにしてもこの天帝ノリノリである」な場面も。 使用不可なボスキャラクターとあって外部出演はほとんどなかったが、『ストV』にSEASON4の追加キャラクターとして参戦。こちらは最初からふんどし一丁。 ゲームバランス 本作では近~中距離での技の打ち合いが駆け引きの中心となっている。 遠距離から飛び道具をただ撃っただけでは簡単にブロッキングされ、ゲージを溜められてしまう。つまりブロッキングの存在が知られると、飛び道具は『ストII』のようにローリスクで相手を動かすための役割はほぼ果たせなくなり、相手の行動を予測し自分が次にどう動くか…という攻めるための布石としての意味合いが強くなっていく。 鋭いジャンプや早いステップ、隙の少ない突進技などを持った、近づく手段に長けるキャラが多い事に加え、飛び道具系の技の隙も全体的に大きい。ジャンプ中でもブロッキングで防御可能になったため、『ストII』の基本だった「飛ばせて落とす」は読み合いを制してこそ成立する戦法となり、「待ち」による対処は難しくなっている。 近づいてからの攻め手は実に豊富。隙の少ない打撃による攻めの継続から、打撃と投げの二択や中下段でのガード崩し、相手のブロッキングを読んでブロッキング不能の投げ技を仕掛ける、ジャンプや牽制技の差し込み、相手の反撃を読んでブロッキングを狙う…など、取れる動きは多彩。ストIIでの魅力とされた間合いの駆け引きも当然絡んでくる。 通常投げにはグラップディフェンス、打撃にはガードまたはブロッキングという抑止力がある。相手の意識がどこに向いているか、自分の動きが偏ってないか意識しながらうまく立ち回る必要があるのがこのゲームの魅力にして難しさである。 防御側も技の発生時間や技をガードした後のお互いの硬直時間、技をガードした後の投げ無敵時間と投げ抜け猶予時間、ブロッキング判定が行われる時間など、極めていくことで1/60秒単位の時間を管理しながらの防御が組み立てられていく。そうしたニーズに十分応え得る作りこみが成されているのは特筆すべき点であろう。 ダウンしても「クイックスタンディング」という行動で若干移動しながらタイミングを前倒しして起き上がることが可能で、読み合いは目まぐるしく行われる。全体的に攻撃力も高いためラウンドは比較的短時間で終わり、テンポの良い試合展開となっている。 スーパーアーツがヒットした場合のみクイックスタンディングが不可能だが、攻撃側は流れを活かして次の攻めの展開へ移行、防御側は一息ついてから次の防御に望める。 ブロッキングの存在をフィーチャーするような作りになっているのも特徴的。 「ノーゲージで使える無敵技」が本作ではかなり希少。またガードブロッキングの存在により強制連続ガードが消えたことで「連続技の1発目をガード、連続ガード中にコマンドを連続入力(*13)しておいて、連続ガードが途切れた瞬間無敵技で割り込んで反撃」という甘えたガードリバーサルは3rdでは出来ない。攻め込んでくる相手に対しては否応なくブロッキングかグラップの択一を迫られる。 相手の攻撃を読んでのブロッキング、そこからの最大反撃を決めての勝利は見映えが非常に良く、快感もひとしおで虜になるプレイヤーも多い。有名な動画「背水の逆転劇」(後述する余談を参照)のような名シーンも数多く生み出された。 これまでのシリーズで非常に強かった飛び道具系の技はブロッキングの存在を抜きにしても明らかに弱体化しているなど、ハメ技対策は練られている(*14)。 評価点 駆け引きを重視したゲーム性 トーンを抑えたグラフィックや演出、キャラの一新により、無印『ストIII』の段階で「地味」との評価は受けていたが、『2nd』『3rd』と改修が重ねられ、ブロッキングを軸とした攻防の奥深さが認知されるにつれて、本作はようやく評価を高めていった。 本作リリース当時、格ゲー界はすでに成熟期にあり、多くの玄人プレイヤーが生まれていたが、そうした上級者が盛んに腕を競ったことも本作の特徴。一見地味な本作が、派手な演出も目まぐるしい高速バトルも経験してきた玄人衆を熱くさせたのは、対戦ゲームの精髄たる「駆け引き」を存分に繰り広げられるゲーム性とブロッキングの調整にあった。 キャラ間の格差は大きく決して褒められたものではないが(後述)、ブロッキングの存在によりチャンスを作り出す読みがあればキャラを選ばず勝てるゲームとも言われており、現に動画サイトでも見られるようにQやヒューゴーといった扱いの難しいキャラでトップクラスのプレイヤーの扱う強キャラ相手に(もれなく劇的な展開を伴って)勝利を収めるという職人プレイヤーも存在する。 グラフィック面 キャラドット絵の滑らかさが印象的なストIIIシリーズだが、本作はヒットスパークなど汎用エフェクトの書き込みにもすさまじい枚数を使っている。2Dドットの格闘ゲームとしては今でも非常に評価が高い。 キャラの書き込みは単にビジュアル的に見映えがする、というだけではなく、良質なプレイ体験にも大きく貢献している側面がある。キックの際に伸ばした足の爪先に至るまで丁寧に描かれるだけでなく、それに合わせて当たり判定も極めて精密に整合性を保っている。結果として通常技に至るまで予備動作や後隙がナチュラルな動作を示すからこそ、例えば豪鬼の「天魔空刃脚」やユンの「雷撃蹴」を紙一重の差で喰らったりブロッキングできたりしても、理不尽さを感じず納得できるのだろう。 演出面 キャラの声や効果音は前作に比べて好評を受けている(特にブロッキングやスーパーアーツ関連のエフェクト)。また対戦後の勝利台詞も中々に練られており、没入感を深くさせるのに一役買っている。 シングルプレイの仕様 かなり地味な要素ではあるが、シングルプレイでは対戦相手を2人の候補者から任意で選べる(ただしラスボスのギルとその前のライバルキャラは固定で、Qは条件を満たさないと出現しない)これによりある程度苦手な相手を避けられるため、初心者でも入門しやすくなっている。(ラスボス・ギルのCPUに問題があるため、クリアしやすいかと言えばそうではないが…) 賛否両論点 キャラクター一新の功罪 無印では『ストII』『ZERO』シリーズからの続投キャラや関連キャラがほぼ存在せず「シリーズなのに知ってるキャラがいない」という点で不評だった。リュウやケン、『2nd』で豪鬼、本作で春麗が再登場したのもそれが理由である。 カプコン東京支社長が某マイナーゲーム雑誌のインタビューで、『1st』の時点で「『ストII』のキャラは登場させない予定だったが、最初に何をすれば解らないプレイヤーのためにリュウとケンを出した」と語っている。 また岡本吉起氏も、「リュウとケンが居なければストリートファイターじゃない」とスタッフを説得していたという。皮肉にもこのせいで、新主人公のアレックスが主人公と認識されなくなることになってしまったのだが。 『3rd』の盛り上がりの一端は、図らずも「満を持して参戦」の形となった春麗が支えた面もある。一方で『ストIII』出身勢にも後々まで高い人気を集めたキャラがおり、これらは後の『ストIV』『ストV』『VSシリーズ』等でプレイヤー層を厚くすることにも繋がった。総じて、キャラ一新には功罪いずれの側面もあったと言える。 背景や演出は前作(『1st』『2nd』)に比べてやや地味になっている。 BGMも前作までのお洒落なBGMからビート重視で、地味な印象を持たれることに。ただしラウンドごとにBGMがシームレス変化していく点は好評で、どちらが優れているかは一概には言いがたい。どちらが好みかもプレイヤーによって分かれるところではある。 問題点 キャラバランスの悪さシステムがこれまで述べた通り高い完成度を誇る一方で、登場キャラクター数が多いため仕方のないことではあるが、キャラバランスは良いとは言えない。いかにブロッキングによる可能性が僅かに残っているとはいえ、キャラ間の戦力には大きな格差がある。根強い支持を受けた本作では、多数のプレイヤーが長期にわたって攻略・研究を続けた結果、その差は絶対的となっており覆す事が非常に難しい状況に至っている。 特に強いとされているのは本作で晴れて復活した、シリーズ人気ヒロインの春麗である。 スーパーアーツ「鳳翼扇」は高威力・発生早い・移動距離長い・さらにストック2本といい事尽くめであり、おまけに追い討ちが可能な上、直後に視認しにくい択攻めを仕掛けることができる。これにより春麗の高い地上戦能力がさらに高められ、非常に強力なキャラに仕上がっている。『2nd』まででも、いぶきのスーパーアーツ「破心衝」がこの鳳翼扇と同じ性能を持ち猛威を振るっていたが、こちらは「3rd」では他のスーパーアーツと入れ替わる形で削除されている。 春麗本体はEX必殺技の性能が低く攻撃力が低めという弱点があるが、この鳳翼扇の存在がその弱点を完全に覆い隠している状態である。 ついでに本作の仕様を利用した「スライド投げ」を利用すると通常投げの間合いがかなり広がり、なんと「ヒューゴーのムーンサルトプレスより1ドット短いだけ」までに至る投げキャラでもある。通常投げなのでグラップこそされるが、迂闊な打撃を投げで吸う選択肢を常に意識させられるのも強力。 他にも際立って強いとされているのはスーパーアーツに「幻影陣」を選んだユン。 このSAは『ZERO3』に存在するオリジナルコンボのような効果を短時間だけ得られるもので、相応にゲージは短いが回転率が良く、それでいて高いダメージを見込める。さらにスーパーアーツは基本的に投げ以外の技に打ち勝つ性質を持つが、幻影陣の効果時間中は全ての攻撃にそれが適用され、技の判定が大幅強化される。つまり、ゴリ押しが出来てしまう。 上述の2キャラは現在の対戦評で「2強」と位置づけられている。以前は「3強」として扱いやすく総合力に長けるケンも数えられていたが、突出した要素が無いことから次点に落ち込み、2強と3凶の間に位置している。この現在の情勢を如実に示す結果として、大型格闘ゲーム大会の日本版「EVO Japan」の2024年大会にて本作が種目に選ばれた際にトップ6に残ったのは鳳翼春麗と幻影ユンの使い手のみだった。(優勝はユン使い) ハマった際の圧倒的爆発力で旧3強をも喰いうるダッドリー、まこと、ユリアンは「3凶」に数えられている。これらの次点に豪鬼、ヤンと続いていくのが定説。 以上で紹介した「2強」とケン、「3凶」と豪鬼、ヤンの計8名が本作の上位キャラとされる。 逆に弱いとされるのはレミー・トゥエルヴ・ショーン、次点にQ。 これらは「弱みを堅実にカバーできる上級者でも厳しい」ほど不利な性能で、それら以外の中堅は「強みはあるが攻め切るのに苦労する」といった調整になっており、上位キャラとの地力の差は大きい。 キャラ差の大きさが生んだいわば「怪我の功名」として、中堅・下位のキャラを使いこなして勝利するプレイヤーを「職人」と讃える文化が普及した点がある。本作で職人プレイヤーとして名を上げたのち、格ゲー界で息の長い活動を続けているプレイヤーも存在する。 基本性能の高い春麗やユン、ケンは初心者向けのキャラとも言える。本作で初めてシリーズに触れる層に対する救済措置、対戦格闘ゲームの楽しさを知ってもらう為の配慮とも言えるだろう。 (あくまで勝ちを求めるという前提ではあるが)上位キャラの多くはスーパーアーツが実質一択となっている。 春麗の鳳翼閃、ユンの幻影陣、ケンの疾風迅雷脚、ユリアンのエイジスリフレクターはガチ対戦ではほぼ固定。 一応エレナとリュウは3種とも選択されることもあるが、それ以外の各キャラ毎に1つずつ、選ばれる理由の無い死にSAが混ざっている。 ちなみに全キャラが上記のような各々の最強SAを除外した上でダイヤグラムを取った場合、かなりバランスが良くなったりする。それでもショーンとトゥエルヴはキツいが…。 通称「SGGK(*15)(*16)」という強力・有利すぎる仕込み操作が存在する。 様々なゲーム仕様を利用し「通常技空キャンセルブロッキング仕込み通常投げ」を行うテクニックの総称で、簡単に言えば「相手が手を出せばブロッキングし仕込んだ技がヒット(そこから最大反撃が可能)」「相手が手を出さなければ投げる」という現象が起こる。 この仕込み技は使っているかどうかが非常に分かりにくいため、大会ルールなどで禁止にすることも難しい。 さらに、先に上げられた上位キャラほどこの「SGGK」と相性が良い傾向にあるため、格差を増長する一因にもなってしまっている。 業務用基板で「旧基板」と呼ばれるバージョンには様々なバグが存在する。 中でも致命的なのは「ケン対まことでケン側がレバーニュートラル投げでKOするとフリーズする」というもの。 これらのバグを修正したバージョン(通称 新基板)も作られているのだが、現在3rdが稼動している店舗で使われている基板はほぼ全てバグフィックス前の旧基板。 なぜかというと、飛び道具に対するガード入力は相手の位置ではなく弾の位置が基準になる、という旧基板の仕様を使った「自キャラと弾速の遅い飛び道具で敵を挟んで行うガード不能連係」がプレイヤー間で容認されているため。ユリアンのいわゆる「エイジスハメ」はこれを利用している。 なお、この状況でもブロッキングは可能。ただし、飛び道具と相手が任意のタイミングで仕掛けてくる攻撃を両方、前後に連続でブロッキングしなければならず、凌ぐのは極めて困難。エイジスハメも厳密には「ハメ」ではないが、多段の判定が発生するエイジスと中下段の択攻めが可能なユリアン本体の攻撃をブロッキングで捌き切るのは、現実的にはまず不可能だろう。 これを受けてか家庭用移植版のシステムディレクションには「挟み撃ちガード不能連係が出来るか」という設定項目が存在する。 ライトユーザーフレンドリーなシングルプレイモードではあるが、ラスボス・ギルのCPUは完全に壊れており、超反応と反則的なSAを繰り返す。キャラによっては特定の技(昇竜拳や絶掌歩法など)を繰り返すだけで勝てるが、それらを持たないキャラの場合、例え中級者であってもエンディングまでたどり着くのは難儀する。 キャラ紹介の欄で記載した「リザレクション」は、発動から間もなく技をあてれば早期に回復を中断させる事ができるがタイミングは難しく、失敗するとあっという間にギル側の体力が全回復してしまう。 総評 無印 ~『2nd』の不評もあって、当初は評価が芳しくなかったが、現在では格闘ゲーム史上の最高傑作に推す声も高い。 カプコン開発陣自身も「格闘ゲームは『3rd』で全て作り切った」と語るほどである。 その勇姿はゲームセンター激動の20年を駆け抜けてなお、未だ冷めやらぬプレイヤーの『3rd』に対する熱が物語っている。 現在でも攻略は進み、都心部のゲーセンでは高いレベルでの対戦が繰り広げられており、その対戦動画は高い閲覧数を記録している。 これほど古い対戦格闘ゲームが、ノスタルジーの意味合いではなく現役の対戦ツールとして愛され、プレイヤーの研鑽の対象となり続けている例は他にない。 2014年1月に行われた第12回クーペレーションカップ(*17)では、事前エントリーだけで80チーム400人以上が参戦、2019年の第17回には102チーム510人が参加と更に増加という実績がその証左であろう。 家庭用移植 2000年にドリームキャスト、2004年にプレイステーション2とXboxに移植された。 「システムディレクション」という細部仕様を弄くれるマニアックな追加要素があるほか、ボス専用だったギルが使用できるのが特徴。 Xb版は『ストリートファイターアニバーサリーコレクション』のタイトルで『ハイパーストリートファイターII』とのカップリングでリリース。 発売当初はBGM設定を"ORIGINAL"にするとヒューゴーステージに異常が発生するという不具合があったがすぐに修正版が出され交換対応となった。 さらに2011年8月にはPS3/360で『ONLINE EDITION』としてダウンロード販売が開始。 HD対応の画質リメイクが行われ、対戦動画をYouTubeに配信出来るようになった(サービス終了済)。 DLCとしてカラーやBGMを『1st』『2nd』のものにすることも可能。ギルも使用できる。 2018年にシリーズ30周年記念作品として発売された『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』にも本作が収録されており、オンライン対戦にも対応している。 こちらは『1st』『2nd』も共に収録されているが、いずれもアーケード版準拠のため残念ながらギルは使用不可…と思われていたが、『3rd』まで続けて存在するバグ技の利用によって『2nd』『3rd』にてギルが使用可能になる事が2022年に発見され、次いで2023年に『1st』でも使用する方法が発見された。 当然、移植元である本家アーケード版でも使用可能ということになるが、ギルを使うためにはフリープレイ限定かつやや面倒な操作が必要という縛りがあるため、対戦バランスに影響するものではなく、あくまでもお遊び的な範疇に留まっている。 トウェルブのスペルミスやブロッキングの仕様から初期基板の移植だが、ケンまことのN投げフリーズは修正されているハイブリッド仕様となっている。 余談 春麗について 『1st』では出場しなかったので(*18)復活希望者が多かった。その為、まだ出回っていなかった『2nd』初公開時のAMショーで『3rd』発売決定と同時に彼女の参戦までムービー込みで発表された。 デザイン担当者は初代『ストII』で春麗をデザインした安田朗(AKIMAN)氏であり、凄まじいこだわりを持って作成されていた。開発初期から全キャラ中一番進捗が遅く、最後まで調整が行われ難儀したという逸話がある。 『3rd』を販売する条件が「彼女を出す」であり、さらに従来のファンからのクレームが非常に多かったので結果的に強くせざるを得なかったとのこと。 今は亡きアーケードゲーム雑誌『ゲーメスト』に『ストIII』シリーズのコミカライズ版『STREET FIGHTER III RYU FINAL -闘いの先に-』が連載していた。 後に『ストIV』などのセービングアタックのモーションのモチーフになったといわれる「風の拳」や、本作に登場しないサガットとのラストバトル等、アツいオリジナル展開を盛り込んだ名コミカライズである。 タイトルどおりリュウが主人公で、主人公のアレックスは最後のシーンにしか登場しない、いわゆる『3rd』作中までの裏を描いた作品と言える。 が、雑誌収録版ではよりによって最終回での最後の締めとなるリュウの「確かめてみろ!」となるべきセリフが、「確かみてみろ!」と非常に情けない誤植をされてしまった(当然ながら単行本では修正されている)。 ゲーメストはこれに限らず非常に誤植が多いことで有名だった雑誌で、現在でも「ザンギュラのスーパーウリアッ上」「インド人を右に」と並び、ゲーメスト三大誤植としてネタにされることが多い。 ちなみに本漫画は連載開始時にも「中平正彦先生執筆!」とするところを「中平正彦宣誓執筆!」と誤植しており、「誤植に始まって誤植に終わった漫画」と言われている。 後に『ストIV』や『ストV』の汎用勝利セリフに(もちろん誤植じゃない「確かめてみろ!」の方が)使われていたり、2009年にゲーメスト誤植Tシャツのラインナップとして「確かみてみろ!Tシャツ」が商品化されるなど、今でもネタとして根強く残っている。 背水の逆転劇について 上述した背水の逆転劇というのは、2022年現在も『ストリートファイター』シリーズのプロプレイヤーとして活躍しているウメハラ(梅原大吾)氏が2004年世界大会EVOの準決勝で実際に起こした逆転劇のことを指している。ウメハラ氏を、ひいては今作を語る上では絶対に欠かせない出来事として、また今作のブロッキングシステムのドラマティック性を如実に表した好例として今でも語り継がれている。 最終ラウンドかつ体力残り1(必殺技をガードしても負け)のウメハラ氏操るケンが、削りKO目的で出された多段ヒットする春麗のSA・鳳翼扇を全てブロッキングで凌ぎ、最終段を空中ブロッキングで取った上で溜まったゲージも使ってのSAコンボを叩き込み逆転勝利というもの。 ブロッキングに目がいきがちではあるが、直前のジャスティン氏は後述する配信対戦とは違い左右移動や攻撃空振りによるフェイントでタイミングを絞らせないようにしており、それを見切ったウメハラ氏はしっかり最大ダメージのコンボで反撃をして逆転している。後の検証により、このときの春麗の体力は他のコンボではKOできない量だったということが判明している。 この試合中継は動画サイトなどで検索すると見つけることができる。実際にすごい戦いなので興味のある人は見てみよう。 この一件及び「鳳翼扇の全段ブロッキング」は「ウメブロ(ウメハラブロッキング,Daigo ParryもしくはそのままDAIGO)」もしくは「レッツゴージャスティーン(*19)」、あるいはそのまま「Evo Moment #37」としてミーム化している。 ONLINE EDITIONのトライアルモードのブロッキング上級編にも「あの瞬間をもう一度/Evo Moment #37」という、この時ケンが決めたコンボをブロッキング部分から再現させる課題が最後を飾っている。 これによって逆転負けを喫したプロプレイヤーであるJustin Wong(ジャスティン・ウォン)氏は数年ほどこのエピソードを引きずったとのことであるが、2022年現在は自身の動画でネタにしているほどには立ち直っている。 2022年の配信対戦にて、試しにぶっ放した鳳翼扇を見事全段ブロッキングから全く同じコンボでKOされて「DAIGOされた!!やらせじゃないって!」と叫ぶ動画をWong氏自らが投稿している。その後もウメブロされるか試している対戦配信動画を数本投稿しており、その中では鳳翼扇を打つ際、「レッツゴージャスティーン!!」と自分で叫ぶというファンサービスをしたことも。 一方でウメハラ氏は3rdのゲームバランス及びブロッキングのシステムはあまり好きではないということを自身の配信等で公言している。 そのためかとある大会ではダッドリー使いのこくじん氏(現こくにぃ)に「そういうゲームじゃねえからこれ!!」と身内ノリであるものの、伝説の煽りを受けている。 ブロッキングよもやま話。 + 長くなるので格納 元々『III』の企画が進む中、本シリーズのプロデューサー/ディレクターの1人である貞本友思氏(*20)は「本物の格闘技の中で再現したい物を入れてみようと思い、例えばジャッキー・チェンが攻撃を受ける際に捌くとか弾くというのをやってみたかった。 後は起き攻めや画面端とか難しいと言われていたことを何とかしたかったし、攻められっぱなしって言うのも何とかしたいという考えもあり、『たとえ偶然でも弾ければ一矢報える』みたいなのが体感できればと思って導入を決めた(*21)。」旨を述べている ちなみにブロッキングの操作は当初「レバーを後ろに入れる」という直前ガードの仕様(*22)だったが、開発中のテストで社内の若いメンバーや格闘ゲーマーから「それは簡単すぎる」と反発があり、代案を求めたところ「前ならやる。そっちで作らせてほしい」というので「作ってもいいけど、難しかったら後ろにすること」と言う約束で作らせた。 その結果、スタッフ内では「レバー前入れ」のほうが好評となってしまい、そちらを前提に調整が進む事になった。初級者救済のために考えていたものがかなり尖った物になってしまったが、蓋を開けてみれば結果的に良い方向に受け入れられたということからわからないものである。 参考執筆:ストリートファイターIII -NEW GENERATION-、ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK- 本作の前バージョンにあたる作品。『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』(通称『1st』)は1997年2月に、そのバージョンアップ版にあたる『ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK-』(通称『2nd』)は1997年10月に稼働開始した。 使用可能キャラは『1st』は10人、『2nd』は4人の追加キャラ(ヤン、ヒューゴー、ユリアン、豪鬼)を加えた14人。『2nd』には隠しボスとして真・豪鬼が存在する。 『1st』『2nd』と『3rd』とでステージの背景グラフィックやキャラクターボイスが全く異なっている。(*23) 『1st』『2nd』の対戦結果表示画面でのボロボロになった敗者側を大きく映す構図は『3rd』以前のストIIIならではのもの。 『1st』→『2nd』でBGMのアレンジが行われた他、各種UIやゲージのデザインが変更されている。『1st』は全体的にシンプルだったが、『2nd』では凝ったデザインに変更されている。 『3rd』とのシステム面での主な違いは以下の通り。 空中ブロッキングがレバー前と下の2方向あり、入れた方向によって成功した際の移動方向が異なる。 投げのコマンドが『ストII』シリーズと同じく相手の近くでレバー前または後+中or強パンチまたは中or強キック。投げスカりモーションはなく、また『1st』では投げ抜けが存在しない。 リープアタックのコマンドがレバーを2回下に入れてからパンチまたはキックボタン。 『1st』ではEX必殺技が存在しない。 『1st』では数多くの永久コンボが存在していたり、レバーを入れて別方向にレバーを入れた時のブロッキング不成立時間が設定されていなかったため「ファジーブロッキング」と呼ばれる常時ブロッキング受付状態を作り出すことができる(『2nd』では空中のみ可能)などシステム・キャラ両面で調整不足が露呈している。 『2nd』では新システムの追加や以上の問題点の改善が行われたが、「発生0Fスーパーアーツ」と呼ばれる仕様の存在で非常に窮屈な立ち回りが要求されるゲーム性になっている、キャラクターバランスも通常使用が可能な豪鬼が強すぎるなど同年代の格闘ゲームほどの調整をしきることはできず、出回りの悪さもあって対人戦が全国的に盛り上がることはなかった。 キャラクターバランスとしては『1st』『2nd』共にユン、いぶき、ショーンが最上位とされている。 幻影陣が相変わらず強力で3rdでも猛威を振ったユンや、3rdで廃止された超強力スーパーアーツを持っているいぶきはともかく、師匠のケンを差し置いて最上位に君臨しているショーンは調整ミスだったのか、3rdでは「見習いキャラ」という側面を強く念入りに弱くされた結果となった。 2ndではこの3名の上に豪鬼がいるという認識だが、『スパIIX』と同じく禁止キャラ扱いとされている。 家庭用版ではドリームキャストで『ストリートファイターIII ダブルインパクト』として『1st』『2nd』のセットの移植版が発売された。また、『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』にも『1st』『2nd』が収録されている。
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/1360.html
僕の考えたトレーナー ,.=- 、 / // ∧ 〈 《/ //》 /, /心、 ∨Yー'/ /∧‐=ニ´=ゞ-'ミヽ.∧ /∨ ̄ / ー '´ / `ヾ¬ミ /. / ,i { i _ /」_ ト、 `ヽ /. / . -‐'八 ト、.;_」{ ` ノ ^}、 }i } /. / /. l ヽゝY{_,ハ`ヽ( ,ニムイリ リ /⊆ヽ' /( l \ゞ゚'′ ん} 〉厶ィノ' ' {_ヽ. } )ヘ l l ヾ゛__ '`゚',,「{ く V. 〉/| V| 八 .∨_У 八 ヽ. /. /' / _人 (‐-\ } } ,.< ヽ ハ /. /`/ \ `ヽ )ハ ノ≧´; ∠); i} / ,/(_/ !. Y/. }'\(0_{ ∠刈 / 《_V| ! /. /`Y7 ;;( `ー=┐ | ',. { / 三、j | 込) \ .`ヽ `ー-ミ,| ',. 〈 { ー、jソ .「 ̄ ̄`ヾ´ ̄`ヽ /{ 、 } \_ )ノ l l } / 、 } } /ゝ-, ' l / / /‐- / 〈 / , ^ . 」_ ノ 、/ ィ / 「 ̄ } ; ≠ ,.ヘ 〈 } 厂\ |__ 〈,/ / } l l 〈 \ | >‐- ヽ._ / ,′ { ヽ 、 ヽ Lニ=≠ | / { ヽ \ 【名前】アンリエッタ・ド・トリステイン(AA出典:『ゼロの使い魔』より「アンリエッタ・ド・トリステイン」) 【トレーナーステータス】 指示:C+= 平均的な指示力。その中でも特に高い。 育成:C+= 平均的な育成力。その中でも特に高い。 統率:AA+= 非常に高い統率力。「水」タイプに付与できる『絆』の数が1つ多い。 能力:B+= 『役割』に連動して水を纏う固有を持つ。 【固有ポテンシャル】 『流麗なる水の王気』… アンリエッタ・ド・トリステイン固有ポテンシャル。 「水」タイプの味方の『役割』の発動時、 5Tの間味方を「アクアリング」状態にする。 【サポーター】 ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 .∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 │|l l ニニ∧ニニ l l │|l l ニニ∧ニニ l l │|l l ニニ∧ニニ l l │|l l ニニ∧ニニ l l .│|l l ニニ∧ニニ l l .│|l l ニニ∧ニニ l l ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 .∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 ∧,ィ´ ̄ ̄ ̄`ヽ、 │|l l二二二二l l │|l l二二二二l l .│|l l二二二二l l │|l l二二二二l l .│|l l二二二二l l .│|l l二二二二l l │|L,| l l l l |_」 │|L,| l l l l |_」 .│|L,| l l l l |_」 │|L,| l l l l |_」 .│|L,| l l l l |_」 .│|L,| l l l l |_」 │| ヽ__ .ノ │| ヽ__ .ノ │| ヽ__ .ノ │| ヽ__ .ノ │| ヽ__ .ノ .│| ヽ__ .ノ lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| lニニl∠l└r‐ | ̄ ̄| (⌒)__イ.‐┴‐| | (⌒)__イ.‐┴‐| | .(⌒)__イ.‐┴‐| | (⌒)__イ.‐┴‐| | (⌒)__イ.‐┴‐| | .(⌒)__イ.‐┴‐| | ム'゙∨` \/ ム'゙∨` \/ ム'゙∨` \/ ム'゙∨` \/ ム'゙∨` \/ ム'゙∨` \/ /─/|─┤ /─/|─┤ /─/|─┤ ./─/|─┤ /─/|─┤ /─/|─┤ (___」.(___) (___」.(___) (___」.(___) (___」.(___) (___」.(___) (___」.(___) 【名前】アンリエッタ親衛隊(AA出典:『汎用AA』より「兵士」) 統率:A+= 卓越した統率力。追加任命は『トップバッター』。 【サポート効果】 『女王守護する水精霊騎士隊』… アンリエッタ親衛隊のサポート効果。 味方の「水」技の威力を強化(1.2倍)する。 【フィールド効果】 ◆《 ノモセジム・大湿原 》 ノモセジムフィールド効果。 「水」タイプ以外のポケモンの「速」を低下(0.8倍)する。 【手持ちのポケモン】 . '二, ,二=' ,へ、____ ____,ヘ 二 ,二二, ,二 \ '二,_____,.二=, .{ニニ\二二ニ=/ニニ‐-二二二= ,二 _=_ '-=ニニ=-' ∠二二二,-‐‐- .二二ニ‐- ,二 _ニ_=.  ̄ _ -=ニニ,-‐‐-'′ \二二ニ‐- ,二 _二_=._. -=ニニ二/ \二二ニ‐- ,二 _二_= "' _. ニニニ二/ i ト, \二二ニ‐- ,二 _二_=‐ "' _ ノニニ_iノ | | ヽ. \二二ニ‐-‐ニ二=-‐ '. >'´ニニ/ ハ ├ー、 'i,二二二ニ=‐-、. _______}>=‐-ノ | _以- i{ 八} \| 'i,二二二ニ=-‐’/ .//} | { \ノ{/ ノィ云ミik ! 'i, ̄ ̄ ̄\ / / / | |ィ云ミ 乂ソノ} | 'i, \ ____________{ { / ∧ i人乂ソ ∠ノイ 'i,\ \ / { ∨ ⊂ニ][__> ' ノ^7 }i \ \/ _,>=‐--‐'⊂ニ] \ ー ゙ / / }i \ \ _, ゛ i} 、 ⊂ニ]. 个 。.,_ _,. i({___∥ j{ \ \, ゛ _i} \_ ⊂ニつ } \  ̄ [//.. ∥ \ \ ,.<二二>、___,.つ-<}. }\_/ / 〃 \ ∠二二二二{i \ / i! ー=彡 // /__ \ 八____> ,∧ i} ー=彡`/ / 'i,________ / \ ∥ ー=二_/\ 'i, \ { ∨ \__∧ 'i, ヽ_∧ \ / 'i 'i, i} \_,rik, \ / } 'i, } }} \ \ / ri/ 'i, | }}  ̄ ̄  ̄ ̄ ∧ 'i, 【名前】マリー・アントワネット(AA出典:『Fate/GrandOrder』より「マリー・アントワネット」) 【タイプ】みず/くさ 【特性】てんねん… 相手の「防/特防/避」の上昇(強化)を無視する。 【もちもの】 【技x6:うたひめのアリア、はなふぶき、スピードスター、うまのり、キングシールド、てんしのキッス】 こうげき:B ぼうぎょ:A 「うまのり」… 物/闘/100/85/単/○/「とんぼ」効果。 とくこう:B とくぼう:C すばやさ:A+ 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『館のヌシ』… 自身と同じタイプの技で受けるダメージを半減する。 『輝星』… 「アンリエッタ」がトレーナーの時、自身の能力が減少(低下)しない。 『仏王妃の流麗』… 自身が「アクアリング」状態の時、自身の「水」技のタイプ一致補正を2倍にする。 『仏王妃の美声』… 自身が「アクアリング」状態の時、自身の「音」技が相手の「まもる」等の技を貫通する。 『仏王妃の衣装』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『ギロチン・ブレイカー』… 自身の「速」の種族値を「A+」まで上げる。 相手の「攻」の上昇(強化)を無視する。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対虫回避』… 敵陣に「虫」ポケモンがいる時、相手の「虫」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対虫耐性』… 敵陣に「虫」ポケモンがいる時、相手の「虫」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対虫反撃』… 敵陣に「虫」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『カウントアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「避」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『ヌシの特権』… 自身の「体」種族値が少し上がる。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『百合の王冠に栄光あれ』… マリー・アントワネット専用ポテンシャル。 1/試/先行 自身の攻撃技に「とんぼ」効果を付与し、技の優先度を+1する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz /`ヽ .// .-、 l ,>-‐< / l.Pヽ ハ / \ .ヽ-‐\ ̄ ̄フ -‐‐-、 /ヽ 〉 / ○ ハ ヽヽ‐-><彡 ヽ >-‐ニニ ‐--、ニ/ \ -{i!i!i!i} l ヽ○ } /´,,ィ-‐-、 `ヽ .\ \乂iノ / l`ヽ l / / 〃i!i!i!i!i.} l ハ‐、__ / lヽ./ ./ 乂i!i!iノ / ノ l l´ ̄`Y´ ̄/ ヽ三ノ\.、 l , イ /l l l | ./ .\ \ 、__、 ヽ、,,,_,,, イ __//ニ二` 丶、 |_,,ィl. . . .`丶、__ノ ヽ\..\ _,,-‐''゙゙´l l /三三 ミ>‐-<彡、__. .∧`‐-rヽ } `>‐-r'゙´;;;;ヽ l l/`\ヽ \二ニ/彡/ヽ`ヽ. .∧ //リリ / ∧;;;;;;;;ヽ ノ ヽ l _`゙゙´ / ヽヽ. .∧ // ∧___/ / l´ \´/\ ヽ l. .∧ / /. . . . ./ / //. . . .ヽ、 \ ヽヽ ∧. ///. . . . ./ / // `丶、∨_ ∧. .ヽ.// l. . ./\, ィ-‐‐l ./ __ハ ///l. . .l`ヽ__ }. .ヽ´ ̄ ̄ ハ ///l. . .l /. .\ ハ ∨.∧. .人_l / \ ハ_ . ∨∧‐--' l {‐--‐‐´ ̄` ‐‐‐--‐‐ ´ ̄`ーハ ハ ` 【名前】ジェムナイト・アクアマリナ(AA出典:『遊戯王』より「ジェムナイト・アクアマリナ」) 【タイプ】いわ/みず 【特性】がんきょう… 相手の技が急所に当たらない。 体力が満タンの時、必ず耐える。 【もちもの】 【技x6:ストーンエッジ、アクアブレイク、シールドチャージ、まもる、てっぺき、ステルスロック】 こうげき:B- ぼうぎょ:AA とくこう:D とくぼう:C+ すばやさ:D- 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『海騎士の大盾』… 「まもる」等の技が貫通(解除)されない。 『海騎士の剣盾』… 自身の「防」が上がった時、中確率で自身の「攻」が上がる。 『海騎士の研磨』… 自身の「防」が上がった時、中確率で自身の体力を1/4回復する。 『デュエルモンスター』… 自身(相手)が攻撃を行っていない時、相手(自身)の技のダメージを緩和(強化)する。(0.9倍/1.1倍) 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草反撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『万能薬』… 1/試/自動 「まもる」等の技で相手の技を無効化した時、自身の任意の能力値を上げる。 『エキスパンション(岩)』… 「怯み」状態にならない。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8) / ヽ、 _ _ ヽ、_ 〈ニニニニ} / /il/` ' ., ' ヽ、 `ー{ニjI斗 {ヽ / /il/ . , ' ヽ、 _ ,。s z }! Vム / /il/ ., ' ,.'≧ー / }! Vム i }ili' , ' ,.'il/ /_____ >ー - 、 {i マム i ,ィ}ili! ./ ,ィf/ /-xs、 ` ヽ`´ `ヽ、 マil i、 }il/}! / /≧sィ /s,、' , \\ ー - ― _ / /}il } iヽ/ }!/ / / ヾ、 , ィ/ニニ〉、、 ヽi 、 / ,.。s≦´ ,ゝ' / .}il i{∧ V'}! /jI二z___ ',゚´ /ニニ/=-〉`ー‐},ニ 、 ./´ ,ィfニ′ }i| i{', `ヽi,ゝ-< ___/ リ ,.'ニニ/ニ ' 、__ノ V/i∧ / .,.' ,。 }i! /∧! リ 〉 ,ィf斧=-/゚´ィ≧s。 V/∧___/ー< }i! i} / /ニニ=//ニニニニ≧s、!ニニヽ/ }i! }/ ` 、 / ./ニニ=//ニニニニニニニニニニV/ リ { i/ ,。イ>-゚´、/ニニニニニニニ>'゚´ `ヽ、 ヽ、 _,。<//,。- 、_ ,。s ≦ ヽ,ニニ/ __ \ }= ニ/ ,。イ Vi/ / ≧s、 ``< _ /ニ=-{._/ _,。ィ ノ }/ ./ _ }! ` 、 {ニニ=/ /` ー tz≦ .}、_./´ i ノ/ , ゝー<` 、 {ニニ=!/ニニニニ〉 / ' / i____f≧s 、_,ィー‐‐ `ヽ {ニニニニニニニ/ } i // /`ヽ/ ヽ Vニニニニニニ∧ i,/ ̄__,ィ゚´`ヽ/ i }、 ヽニニニニニ/ i ヽ、 /イ /ニニ 、 ` <ニニ/ , ``ヽ、 / '_/ニニニ∧ ヽ/ / \, / ,イ´ }ニ>‐、=-}! 【名前】ツェッド・オブライエン(AA出典:『血界戦線』より「ツェッド・オブライエン」) 【タイプ】みず 【特性】かぜつかい… 自身の「飛」技の威力を強化(1.5倍)する。 【もちもの】 【技x6:ちのやり、アイアンランス、サンダーランス、みきり、こころのめ】 こうげき:A ぼうぎょ:C 「ちのやり」… 特/水/50/100/単/×/必ず急所に当たる。 とくこう:B とくぼう:D すばやさ:B 【ポテンシャル】 『エースキラーγ』… 敵陣に『エース』がいる時、自身の「速」を2倍にし、『エース』の「速/避」の上昇(強化)を無視する。 『ハーフ』… 人間と「マーメイド」の混血の『変種』 自身と同タイプの技のダメージを半減する。 『半魚人の斗流』… 技「ちのやり」が相手の防護特性を無視する。 『半魚人の付与』… 技「ちのやり」に「飛」タイプを付与する。 有利な相性で判定する。 『半魚人の歩法』… 自身の体力が回復した時、味方と任意交代する事が出来る。 『ヴァンパイアキラー』… 相手が『ヴァンピリック』の時、自身の『キラー』が必ず発動する。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草迫撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『チャレンジ』… 敵陣に『エース』がいる時場に出ると、T終了時まで自身の技の優先度を+1する事が出来る。 『エキスパンション(水)』… T開始時に中確率で自身の状態異常を治癒する。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『斗流血法・シトナベ』… ツェッド・オブライエン専用ポテンシャル。 1/試/先行 自身の技に「おいうち」効果を付与し、相手に「必中」させる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz _ (__) _ .,∧、 _ (__) .r-‐i'''''''''''i''''‐-、 _ o| o! .o i o !o (__) .|\__|`‐´`‐/|__/| ○ |_, ─''''''''''''─ ,、 / ○ _/_(・) (・) \___ ,. -‐∠ヽ ̄ ヽ_‐---‐_ク ,.-、 ̄ ̄ ̄ヽ ,⊃ rュ  ̄ ̄  ̄ _ ( ( rュ ,.-、 |i  ̄つ  ̄)  ̄ // -‐ ' `ー───-----‐'( rュ ______厂 ̄ \____/ 【名前】はぐれメタルキング(AA出典:『DragonQuest』より「はぐれメタルキング」) 【タイプ】みず 【特性】りゅうたいきんぞく… 相手の「ノ/草/氷/飛/超/虫/岩/龍/鋼/妖」技が「こうかいまひとつ」になる。 【もちもの】 【技x6:なみのり、のしかかり、とける、ちょうはつ、あらいながす、すてゼリフ】 こうげき:C- ぼうぎょ:A- とくこう:C- とくぼう:A- すばやさ:B- 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『逸鋼鉄王の硬水』… 自身が攻撃を行っていない時、相手の技の威力を緩和(0.67倍)する。 『逸鋼鉄王の敗走』… 相手の攻撃技を受けた時、味方と任意交代することが出来る。 『逸鋼鉄王の逃走』… 自身の介在する任意交代時、相手の技の「おいうち」効果を受けない。 『ドラゴンクエスト』… 相手が「龍」技を繰り出す時、中確率で相手より先に行動する。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対電回避』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対電耐性』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対電反撃』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『エキスパンション(水)』… T開始時に中確率で自身の状態異常を治癒する。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『ひとりぼっちの鋼メンタル』… はぐれメタルキング専用ポテンシャル。 味方と交代して場に出た時、 相手の攻撃を受ける時、相手の能力(技)の上昇、強化、状態変化を無視する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 人 \ _ / \ (\ \``丶、 ( (⌒ . \ \ . \ .、 . ∨| _ _ | . . . . \ ヽー\} | | ,、丶 / ,、丶'` /-―………… | \_. ノ r ノミ∨ノ |____ / ' / ' / ,、丶`´ 人 ―== 弋㍉¨´< / /| '/ / / ' \ /__ ノ⌒ヽ)___ 'ノ i . |/ { / / / /-―――ァ ⌒7/;/ ; ⌒´  ̄ ̄ノ .八 / , . /. / / / / / ' /;/ . _ア'" // ̄/7} / ' / /. イ / ̄ ̄ ̄/ ,. -――‐ァ / ; / //⌒7 /| |/ . .{ , / =-‐…………< / {/ イ / イ | | ィ _| / / 孑'{ { 〈_〈_〈_ (⌒>-< _ -―…… 斗匕 --- . / //. |/ / / Y-----=7 人 > -=======- }/  ̄ ̄\ _ ノ⌒ ⌒ | i----- /―ァ-‐/ / 7-=彡リ ' /{ / / -―‐ \人/⌒ ア ̄ \>'". . . . . . . . \ ---- ,  ̄ ̄ ̄/ , -―=7 / /{ / , / / / i | ` < / /. . . . . . V---{ . 乂__ ノ'" ̄ ̄{ (/{ ' { ' /〈 〈 斗ャ七 >'". . . . . . . / ) ミ--_ . . . . . /乂ノ∨ ∨ 人 / ァ. . . . . . . / / / / 、-_ .. } . . . _/ ∨ {/⌒〈_ /. . . . / / / / `、-_{ . . . . . . . { . ./ { 八 ノ⌒>ミ ノ. . . . / / / / / / \-_ _/( ノ_ / /⌒ヽ >―⌒7 / / / / / / 【名前】タマミツネ(AA出典:『モンスターハンター』より「タマミツネ」) 【タイプ】みず/フェアリー 【特性】ぬめぬめ… 直接技を受けた時、相手の「速」が下がる。 【もちもの】 【技x6:ハイドロポンプ、せんすい、ムーンフォース、エナジーボール、あらいながす、みかづきのまい】 こうげき:C ぼうぎょ:A とくこう:B とくぼう:A すばやさ:C 【ポテンシャル】 『二枚看板』… 自身の全能力値を強化(1.33倍)し、技が急所に当たりやすくなる。(C+1) 『森のヌシ』… 「草」「虫」技で受けるダメージを半減する。 『天眼』… 相手の攻撃を受けた時、相手のデータを解析する。 『泡狐竜の泡玉』… 自身の「水」技に「10割:速-1」の追加効果を付与する。 『泡狐竜の滑走』… 相手の「速」が下がった時、中確率で相手を強制交代させる。 『泡狐竜の石鹸』… 相手の「速」が下がった時、中確率で相手の特性を消去する。 『エリアチェンジ』… 相手の攻撃を受けた時、味方と任意交代する事が出来る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対毒回避』… 敵陣に「毒」ポケモンがいる時、相手の「毒」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対毒耐性』… 敵陣に「毒」ポケモンがいる時、相手の「毒」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対毒反撃』… 敵陣に「毒」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『ツートップ』… 味方の『エース』が「瀕死」状態の時、自身に対し味方の『アシスト』が発動する。 『ヌシの特権』… 自身の「体」種族値が少し上がる。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8) zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『妖艶なる水の舞』… タマミツネ専用ポテンシャル。 相手の「炎」技の威力を半減し、自身の「水」技の威力を2倍にする。 「火傷」状態にならない。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz _,.z≦歹′ _,..z≦二ニ ´ 、 / |二ニ ′ マ\ _ -‐イ ヽ /.lニ ´ マ =\ l\ ,ィ l } ...ー´.../´ ,.イ マ二=\ l.....\ / } |_..-‐´ ...........//.../ ヽヘ/..\ノ........}、 、 _ィ /.... .... .................../ マ二、...............\|.\ { ‐ ´ | |_/.... ........./ ` ___ ..............\ { ‐ ´ /......................... .. .......(___ マ_ ....................l tー< /....................... .... ..................../ ` ( ̄ ̄) ........ ...ヽヘ ∧ /....,ィ.......................... .. ......._ ‐ ´ }, 彡―ヘ .. ...、 、 ∧_ ,、_,、 / l...//...................... ...../ ノ  ̄ 、 \ | ヽ_ノ }´ ∧/ ノ/i ツ..................... ............./ ⌒ー7 ( 、_.....フ `ヽ 」 {ノ{_ //i i(.............................................`> ´ ̄`ー< У^ーj_..-┴=´)-‐ァ´{ >' /i i i i i|..... .........._ ‐ ´ `ー/ _.ィ´...._ . . ... ( ヽ_>´_,z≦i i i i iツ ......../ _ _厶..゚../ /_ -―┴=ア´ ̄)_ヾi i i i i i 〔 .........................> /_f´ ̄_ィ7 //_ -ーt__´ / ヽ∨i i i i i/ ..../ ̄ ´ Y´_.ノ i}ノ ノハー、i i iY´ ̄、__ノ. Vi i 「.......... ム ,, ヽ′ ノ ̄}′ ) {_i i _)_ ヽ }i i i ) , -イム、 / / ⌒¨´ \ /―-ミ .、__ノ /i /´, マニム、_/`V′ _,zzt_、 ヽ /i iツ‐')イ、 `¨ー┴¨´ _ノ´ ̄``''ミー' /i /⌒Y マム-、 r(_,z≦>、_ノ /iツ、 /` マ二ヽ 」ir‐´ ̄``''<.. /i { `(_´  ̄ ー┴-----―┴━''¨ ̄ ̄ 【名前】オケアヌス(AA出典:『セブンスドラゴン』より「オケアヌス」) 【タイプ】みず/ドラゴン 【特性】あめふらし… 場に出た時、5Tの間天候を「雨」に変化させる。 【もちもの】 【技x5:なみのり、ドラゴンダイブ、どくづき、かみなり、どくどく】 こうげき:A ぼうぎょ:B とくこう:B とくぼう:C すばやさ:C 【ポテンシャル】 『アヴェンジャー』… 死に出しで場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『水帝竜の強酸』… 天候が「雨」の時、自身の「水」技に「10割:毒」の追加効果を付与する。 『水帝竜の龍眼』… 天候が「雨」の時、自身の「龍」技が相手に「必中」する。 『水帝竜の輪廻』… 天候が「雨」の時、場に出たT終了時に味方と任意交代する事が出来る。 『モナーク』… 死に出しで場に出たとき、ランダムで相手の能力を下げる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対妖回避』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、相手の「妖」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対妖耐性』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、相手の「妖」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対妖迫撃』… 敵陣に「妖」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『リベンジヒール』… 死に出しで場に出た時、中確率で自身の体力を1/4回復する。 『エキスパンション(龍)』… 「体力」の種族値が少し増加する。 『アクアルビー』… 自身が「アクアリング」状態の時、相手の「こうかばつぐん」の技の威力を半減する。 『オンティーヌティアー』… 「アクアリング」状態による回復量が増加する。(1/16→1/8)
https://w.atwiki.jp/99772200/pages/188.html
# 火力は原作再現とかするとイカレるのでそれなりに抑え目に。 # データ的優先順位は # ゲームバランス>原作再現>ネタ # として組んであります。 # 2006/9/12 ハジ戦まで拳が使えなかったので佐山初期版追加 # 2007/10/1 鹿島、ハゲ、四吉の武装に変更。性別指定の抜けを修正。一般装備の風見にも小型シールド付加。 # 2007/10/2 鹿島と熱田に弱点=神をつける。軍神と剣神なので。 # 2007/10/16 出雲にも弱点=神、四竜兄弟に弱点=竜、ついでに調整。 #======================================== #=============Low-G==================== #=============全竜交渉部隊================= #======================================== #=================佐山・御言================= 佐山御言(初期) 佐山御言, さやまみこと, (終わりのクロニクル(佐山御言専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3500, 120 特殊能力 性別=男性 武器クラス=剣 短剣 銃火器 装備個所=腕 3400, 130, 800, 80 BACA, AHEAD_SayamaMikotoU.bmp 直蹴り, 800, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +5, 突 蹴り, 1000, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +10, 突 後ろ回し蹴り, 1300, 1, 1, -10, -, 20, 105, AAAA, +20, 突 #2006/6/12 コンビネーション、ラッシュの接・連属性を外して調整。 #2006/9/12 攻撃に後ろ回し蹴り追加 佐山御言 佐山御言, さやまみこと, (終わりのクロニクル(佐山御言専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3500, 120 特殊能力 性別=男性 換装=佐山御言(ムキチ) 武器クラス=剣 短剣 銃火器 装備個所=腕 3400, 130, 900, 90 BACA, AHEAD_SayamaMikotoU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +15, 突 蹴り, 1100, 1, 1, +15, -, -, -, AAAA, +0, 突 コンビネーション, 1300, 1, 1, +5, -, 10, 110, AAAA, +5, 突 後ろ回し蹴り, 1400, 1, 1, -10, -, 20, 105, AAAA, +15, 突 ラッシュ, 1500, 1, 1, +10, -, 30, 120, AAAA, +10, 突 佐山御言(ムキチ) 佐山御言, さやまみこと, (終わりのクロニクル(佐山御言専用)), 1, 2 陸, 4, M, 6500, 120 特殊能力 合体技Lv0=ゲオルギウスの合撃 新庄運切(ワムナビ) 性別=男性 身体強化の符 格闘武器=ムキチの木刀 換装=佐山御言 3400, 180, 900, 90 BACA, AHEAD_SayamaMikotoU.bmp 概念破壊, 900, 1, 1, +20, -, 10, -, AAAA, +30, 魔突無中除 ゲオルギウス(+), 1200, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 魔突 水の刃, 1400, 1, 1, +10, -, 10, -, AAAA, +10, 魔武冷凍L2 コンビネーション, 1400, 1, 1, +5, -, 10, 110, AAAA, +5, 突 後ろ回し蹴り, 1500, 1, 1, -10, -, 20, 105, AAAA, +15, 突 ラッシュ, 1600, 1, 1, +10, -, 30, 120, AAAA, +10, 突 ゲオルギウスの合撃, 3000, 1, 3, +10, -, 50, 130, AAAA, +20, 無格合 # 最終決戦仕様です。 # ムキチによる疲労回復はうまい表現が思いつきません。 #2006/7/1 修理費を3500/6500に変更。 #2006/9/12 概念破壊は殴って行っているので攻撃力変更。 #2006/10/27 ゲオルギウスを突に。格闘武器指定してるし剋武に巻き込まれるようなものでもないので。 #==================新庄・運切============= 新庄運切 新庄運切, しんじょうさだぎり, (終わりのクロニクル(新庄運切専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3500, 120 特殊能力 迎撃武器=Ex-St 攻撃属性=H B (気力Lv2) 追尾設定=追尾設定 意志を強く持てば弾丸がホーミングする。;気力120以上で「B」属性武装に「H」属性付加。 3000, 140, 900, 75 CACA, AHEAD_ShinjouSadameU.bmp 格闘, 700, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 拡散射撃, 1200, 1, 4, +15, -, 5, -, AA-A, -10, B散共L1 Ex-St, 1200, 1, 4, +10, -, 5, -, AA-A, +5, B共L1 十六連射, 1500, 2, 4, +0, -, 25, 105, AA-A, +0, B共L1 蓄積弾, 1500, 1, 3, -15, 8, -, -, AABA, +10, B実 根性砲撃, 1800, 2, 4, -10, -, 50, 110, AA-A, +0, BAL1共L1 運切の砲撃, 2000, 2, 4, +0, -, 60, 120, AAAA, +10, B無AL2共L1(2nd-G概念) # Ex-Stは作中でちょくちょく性能変わってますが、これは最終決戦時のものです。 # 武器クラス=銃火器, 装備個所=腕 #蓄積弾一気撃ち, 2100, 1, 1, -10, 1, -, 130, AABA, +15, B空接射斉共L2 #↑はお好みで。使用するときは蓄積弾に共L2属性を付加しといてください。 新庄運切(ワムナビ) 新庄運切, しんじょうさだぎり, (終わりのクロニクル(新庄運切専用)), 1, 2 陸, 4, M, 6500, 120 特殊能力 合体技Lv0=ゲオルギウスの合撃 佐山御言(ムキチ) 迎撃武器=Ex-St 攻撃属性=H B (気力Lv2) 追尾設定=追尾設定 意志を強く持てば弾丸がホーミングする。;気力120以上で「B」属性武装に「H」属性付加。 3000, 190, 900, 75 CACA, AHEAD_ShinjouSadameU.bmp 概念破壊, 0, 1, 1, +20, -, 10, -, AAAA, +30, 魔突無中除 ゲオルギウス(-), 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 魔突 拡散射撃, 1200, 1, 4, +15, -, 5, -, AA-A, -10, B散 Ex-St, 1200, 1, 4, +10, -, 5, -, AA-A, +5, B 十六連射, 1500, 2, 4, +0, -, 25, 105, AA-A, +0, B 蓄積弾, 1500, 1, 3, -15, 8, -, -, AABA, +10, B実 根性砲撃, 1800, 2, 4, -10, -, 50, 110, AA-A, +0, B 運切の砲撃, 2000, 2, 4, +0, -, 60, 120, AAAA, +10, B無(2nd-G概念) ゲオルギウスの合撃, 3000, 1, 3, +10, -, 50, 130, AAAA, +20, 無合 # 最終決戦仕様です。 # ワムナビとゲオルギウスの相乗作用によって放熱が瞬時に行われます。 # 阻止Lv10=豪熱の竜 !精 50 0 130 # ↑はお好みで。ワムナビの使いたちによる自動防御=擬似分身です。 #2006/7/1 修理費を3500/6500に変更。追尾設定の特殊能力を追加。 #===================出雲・覚=================== # 第三形態、最終形態はシナリオの進行如何でDisable推奨。 # 終盤ではアイテムの身体強化の符を装備させると良いでしょう。 # 第三形態を複属性に。 出雲覚(一般装備) 出雲覚, いずもかく, (終わりのクロニクル(出雲覚専用)), 1, 2 陸, 3, M, 3400, 180 特殊能力 弱点=神 性別=男性 アーマーLv2=加護 !精 4400, 150, 1200, 60 CACA, AHEAD_IzumokakuU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +0, 突 光刃, 1100, 1, 2, +0, -, 10, -, AACA, +0, 格実BP 機殻剣, 1200, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +10, 武 光撃剣, 1500, 1, 1, +5, -, 20, 100, AAAA, +0, 武B #おおむね捏造形態。概念核解放後あたりの設定で作ってますので、機殻剣を #V-Sw, 1200, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +10, 武 #に変えても良いと思います。 #2006/7/1 光刃にP属性 出雲覚 出雲覚, いずもかく, (終わりのクロニクル(出雲覚専用)), 1, 2 陸, 3, M, 6400, 180 特殊能力 弱点=神 性別=男性 アーマーLv2=加護 !精 4400, 200, 1200, 60 CACA, AHEAD_IzumokakuU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +25, -, -, -, AAAA, +0, 突 V-Sw, 1400, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +10, 魔武 第二形態, 1700, 1, 2, +0, -, 20, 105, AABA, +0, 魔格実BP 第三形態, 2000, 1, 3, -10, -, 50, 120, AAAA, +15, 魔複浄 最終形態, 2400, 1, 2, +10, -, 100, 140, AAAA, +10, 魔武格浄JL2P # 最終形態を以前に戻す。 # 出雲は加速持ってるので4Qよか2Pの方が使いやすいだろうし # 刃の長さについてはJL2で再現してる。長射程は他に譲るべき。 # あと気力150はマトモに使えないレベルなんで(140でもアレだけど)。 # 2006/6/24 第二形態のEN消費-5 # 2006/7/1 第二形態の仕様を変更。光刃飛ばしてるのは全部第二形態と判断。 # ついでに最終形態のEN消費+10して100に。 大久保(AHEAD) 大久保, おおくぼ, 終わりのクロニクル(出雲覚専用), 1, 1 陸, 3, L, 6400, 180 特殊能力 弱点=神機 格闘武器=V-Sw 7000, 230, 1500, 80 BACA, AHEAD_OkuboU.bmp キック, 1400, 1, 2, +25, -, 10, -, BAAA, +0, 風格P パンチ, 1500, 1, 1, +10, -, -, -, AAAA, +10, 突 第三形態, 1700, 1, 3, -10, -, 50, 110, AAAA, +15, 魔複浄 ビーム砲, 2500, 2, 5, +10, -, 90, 120, AA-A, +10, 魔B # イベント用 # キックは音速衝撃波をぶつける方が主体ということで。 # ビーム砲は出雲の射撃が低いんで数値ほど強くはないはず。 # 色々調整。 # 拡張巨大基準的に、ウルトラマンと戦えなくもないレベルに。 #===================風見・千里=================== #G-Sp2は概念核武装なので一応魔武で。 #X-Wiはタケコプター形式です。イベントによりDisableしてください。 #G-Sp2の加護はイベントまでDisable推奨。ハイパーモードも序盤はDisableで。 #G-Sp2の盾は防御装備として微妙なのでオミット。 #必要ならば #武器クラス=銃火器, 装備個所=腕 #でどっかからアサルトライフルとか引っ張って来ましょう。 # 神焉竜・真大神槍をM兵器に変更、そのかわり連発できないようにしました。 # シールド追加。文中で明示されており、使用頻度も高いので無いのも不自然かと。 # 風見は第二形態まででも劣化ブギーレベルの性能があるわけでー。 # その上でシールドまでつけるとなると、生存力が高すぎるかと。 # 防御選択でシールド発動すればダメージ四分の一になるわけですから。 # つけるとしても小型シールドのS防御Lv3~4程度にとどめておくべきかと。つか第三形態じゃシールド使えないんでは? # あと神焉竜と真大神槍は以前のに戻すべきかと。実用に耐えるレベルじゃなくなってます。 # 上の人とは別ですが、提案。 # もっとスーパー系寄りで組みません? 必ずしも作中で高速描写だったからって、超高運動性をつけなきゃいけないわけでなく。 # 前衛バリバリで暴れまわってる風見が非戦闘員に近いHP,機殻装備なのに一般人並の装甲というのもちと切ないです。 # 作品イメージとしても、ある程度耐えてくれるほうが似合いますし。 # それに川上ワールドにおける超高速とか超破壊力って、マジンガーやゲッターロボのカタログスペックに近いものがあると思うんですよね。 # 他作品と共闘する時にぶっちぎってしまうような数値与える必要はないのではないかと。 # 列強クラス狙うこと自体はありだと思いますが。 # どうせ火力と速度は譲れず、できれば耐久も欲しいとなると、一点特化よりも総合力で勝負したほうが無難です。 # 回避やや抑え目にしてHPと装甲増加、ってことでしょうか。うーん。 # 出雲が完全なスーパー系ってことで、風見はなるべくリアル系で行きたいと思ってるのですよね。 # バリバリ前衛といっても回避系の前衛ですし。リナ・インバースだってかなりHPや装甲は抑え目です。 # 耐久力あげるにしても、HP3400、装甲900ぐらいまでが限界だと思います(無論回避をある程度下げての話ですが)。 # 火力はパイロット能力低め設定ですので、大丈夫かなあ、と。 # どうせならサイバスター系の能力値を目指したらいいじゃないでしょうか? #2006/6/15 #ヨルス戦ではシールド持ってなかったので削除しました(一般装備)&(第三形態) #それから指摘されたシールドを小型シールドに変更しました。 風見千里(一般装備) 風見千里, かざみちさと, (終わりのクロニクル(風見千里専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3200, 180 特殊能力 X-Wi 小型シールド 性別=女性 格闘強化Lv1=G-Sp2の加護 3000, 140, 700, 95 AACA, AHEAD_KazamiChisatoU.bmp 機殻槍, 1200, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 武 槍砲, 1400, 1, 4, +0, -, 10, -, AACA, +0, B #ヨルス戦想定。概念核解放後の設定なら、機殻槍を #G-Sp2, 1200, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 武 #に変えても良いかと思います。 # ヨルス戦ではシールド持っていませんでしたが # S防御技能が無駄になるのものアレなので、持ってるときは持ってると判断して一応つけておきます。 # 状況によりDisableしてください。 風見千里 風見千里, かざみちさと, (終わりのクロニクル(風見千里専用)), 1, 2 陸, 4, M, 6200, 180 特殊能力 X-Wi 小型シールド 性別=女性 ハイパーモードLv2=第三形態 風見千里(第三形態) 格闘強化Lv1=G-Sp2の加護 3000, 190, 700, 95 AACA, AHEAD_KazamiChisatoU.bmp G-Sp2, 1300, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 魔武 第二形態, 1500, 1, 4, +0, -, 10, -, AACA, +0, 魔B 風見千里(第三形態) 風見千里, かざみちさと, (終わりのクロニクル(風見千里専用)), 1, 2 陸, 5, M, 6200, 180 特殊能力 X-Wi 性別=女性 変形=第三形態解除 風見千里 ノーマルモード=風見千里 格闘強化Lv1=G-Sp2の加護 3000, 190, 700, 115 AACA, AHEAD_KazamiChisato(G)U.bmp G-Sp2, 1300, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 魔武変 第二形態, 1500, 1, 4, +0, -, 10, -, AACA, +0, 魔B変 大神槍, 1900, 2, 5, +10, -, 60, 120, AAAA, +0, 魔追M投L1 第三形態突撃, 2000, 1, 2, +15, -, 40, 125, AABA, +20, 魔突攻格P 真大神槍, 2500, 1, 5, -10, -, 100, 140, AAAA, +15, 魔追 # X-Wiがないと制御とか難しそうなので、この形態ではX-WiはDisableしない方が良いです。 # 画像名変更。Gはガングニール。 # 2006/6/24 武装調整。テキトーに火力計算しましたが、2万ぐらいは出せるっぽいです。 # 2006/7/1 神焉竜の名称を大神槍に。大神槍、真大神槍に追属性。 # 大神槍の気L1、真大神槍の尽属性撤廃。真大神槍のEN消費+20。 # 2006/10/20 真大神槍をM属性に変更、火力下げて消費を上げて尽・AL属性を追加 # 2006/10/27 真大神槍の仕様を戻す。 # 既に使いやすいMAP兵器があるのにこれ以上MAP兵器をつけても。ぶっちゃけ使いづらい。 # あと尽とかAとか、そういう設定はないのでつけません。 #=================================================== #=====================1st-G======================== #=================================================== #===================ブレンヒルト=シルト================ ブレンヒルト=シルト(グラム) ブレンヒルト=シルト, (終わりのクロニクル(ブレンヒルト=シルト専用)), 1, 2 空陸, 4, M, 3700, 120 特殊能力 性別=女性 格闘武器=『短剣』と書いたグラム 換装=ブレンヒルト=シルト ブレンヒルト(死神) パイロット能力付加= quot;S防御Lv4 quot; エネルギーシールドLv0=『盾』 2900, 220, 700, 85 AACA, AHEAD_BlenhirtShirt(Fight)U.bmp 『短剣』グラム, 1200, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +0, 魔武 『速射砲』, 1200, 1, 2, +10, -, 5, -, AACA, -10, 銃B魔P 『機関銃』, 1300, 1, 3, +0, -, 10, -, AACA, +0, 銃B魔連L5 『重機関銃』, 1500, 1, 3, +0, -, 15, -, AACA, +0, 銃B魔連L10 『重連追尾円弾陣』, 1700, 1, 3, +0, -, 60, 110, AAAA, +0, 魔M投L1連L10 『八八ミリ砲』, 1800, 1, 1, -20, -, 30, 100, AAAA, +25, 接銃魔射 『竜砲』, 2100, 2, 4, -10, -, 60, 110, AACA, +25, 魔B === 『加速』, 状態Lv1=移動力UP 再行動, -, 1, -, 110, - #風見戦だが最終決戦仕様としても可。概念核解放後は死神形態へどーぞ。 #とりあえず発射してるのは光弾なのでB属性、概念核パワーなので魔属性も付加。 #=================================== #===============2nd-G============= #=================================== #==============熱田雪人============== 熱田雪人 熱田雪人, あつたゆきひと, (終わりのクロニクル(熱田雪人専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3900, 160 特殊能力 弱点=神 性別=男性 武器クラス=剣 短剣 大剣 装備個所=腕 アーマーLv4=刀剣耐性Lv4 武 4000, 150, 1000, 85 BABB, AHEAD_AtutaYukihitoU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +0, 突 === 歩法, 付加Lv1=ステルスLv2 付加Lv1= quot;攻撃属性=忍 武 突 接 quot; 再行動 解説= quot;ステルスLv2付加、「武突接」攻撃に忍属性付加。行動非消費 lt;1T gt; quot;, 0, -, 20, 100, - # 歌, 10, 1, 3, +30, 1, -, 100, AAAA, +0, 音精固浸脱M全 # アイテムで剣を装備させてください。 # 登場時:7STARS 2nd-G交渉時:フツノ # 詩乃襲撃時:メス 飛場戦時:試作型クサナギ # 八号救援時:試作型クサナギ改 最終決戦時:クサナギ #===============鹿島昭緒=============== 鹿島昭緒 鹿島昭緒, かしまあきお, (終わりのクロニクル(鹿島昭緒専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3000, 180 特殊能力 弱点=神 性別=男性 武器クラス=剣 短剣 大剣 装備個所=腕 アーマーLv5=刀剣耐性Lv5 武 3600, 140, 900, 70 CABB, AHEAD_KashimaAkioU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +0, 突 軍神の威, 1100, 1, 1, +0, -, 10, 100, AAAA, +20, 突魔剋武劣L3S機 === 歩法, 付加Lv1=ステルスLv2 付加Lv1= quot;攻撃属性=忍 武 突 接 quot; 再行動 解説= quot;ステルスLv2付加、「武突接」攻撃に忍属性付加。行動非消費 lt;1T gt; quot;, 0, -, 20, 100, - # アイテムで剣を装備させてください。 # とはいえ基本的には戦闘しない人ですが。 # 2006/6/12 格闘の攻撃力を+100、命中を20に。ついでに運動を-5。 # 2006/7/1 機甲破壊を軍神の威へ名称変更して仕様変更。移動力+1。 # 2007/10/1 装甲破壊、武器破壊を含めて軍神の威、ってことで。 #===================================== #===========6th-G==================== #===================================== #===========ロベルト=ボルドマン========= ロベルト=ボルドマン ロベルト=ボルドマン, (終わりのクロニクル(ボルドマン専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3200, 100 特殊能力 性別=男性 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 佐山御言 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 新庄運切 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 風見千里 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 出雲覚 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 飛場竜司 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 飛場美影 合体技Lv0=ハゲフラッシュ ダン=原川 合体技Lv0=ハゲフラッシュ ヒオ=サンダーソン 合体技Lv0=ハゲフラッシュ リール=大樹 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 大城一夫 合体技Lv0=ハゲフラッシュ 大城至 合体技Lv0=ハゲフラッシュ SeinFrau 4200, 140, 1000, 60 BACA, AHEAD_HageU.bmp ハゲフラッシュ, 0, 1, 5, -5, -, 40, -, AABA, -10, 合消失L1気L2 機殻剣, 1200, 1, 1, +15, -, -, -, AAAA, +0, 武 拳銃, 1200, 1, 2, -10 6, -, -, AABA, +0, 銃P アサルトライフル, 1300, 1, 3, -15, 8, -, -, AABA, +0, 銃 ヴィーマ, 1400, 1, 1, -10, -, 5, 110, AAAA, +20, 武魔 雷光衝撃波, 1800, 1, 3, +10, -, 20, 120, AABA, +0, 雷魔 # ハゲフラッシュは使わせたいキャラにアイテムの方を装備させてください。 # ボルドマン本人は使えません、というか使っても意味がありません。仕様です。 # 全竜交渉部隊以外のキャラでも使いたい場合は # 合体技Lv0=ハゲフラッシュ パイロット名称 # を能力に追加してください。 # 2006/7/1 ヴィーマ、雷光に魔属性。雷光の威力+100。アサルトライフルの射程を1~3に。 # 2007/10/1 ヴィーマ、雷光を調整。本気入れないと使わない、ってことで。 #=================================================== #=====================7th-G======================== #=================================================== # 各自の固有概念については、再現がしにくいものは基本的にイベント再現としてください。 # あんまややこしいのはゲーム的に使いづらいので。 # 基本的に敵仕様です。味方時は没個性なので。 #===================長男・一光====================== 7th-G概念核一光 一光, いっこう, (終わりのクロニクル(一光専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4000, 160 特殊能力 弱点=竜 性別=男性 ブースト=攻撃力最大の概念 阻止Lv1=無限複製 !精 切り払い 5 4100, 140, 1000, 85 BABA, AHEAD_IkkouU.bmp 格闘, 1000, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +0, 突 青竜刀・無列, 1300, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 武 衝撃波, 1500, 1, 3, +0, -, 5, -, AABA, +0, 風 攻撃力無限大, 1800, 1, 1, +10, -, 30, 110, AAAA, +20, 魔武 # ブースト付加。無限複製の仕様変更。『幾らでも破壊して相殺できる』というのが強みだと思われるので。 # 衝撃波+200。 #===================次男・二順====================== 7th-G概念核二順 二順, にじゅん, (終わりのクロニクル(二順専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4000, 160 特殊能力 弱点=竜 性別=男性 身体強化の符 ジャンプLv1=神行符 5 特殊効果無効化=撹乱 4200, 140, 1100, 90 BABA, AHEAD_NijunU.bmp 格闘, 1200, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +0, 突 加速打撃, 1400, 1, 1, +15, -, 5, -, AAAA, +10, 突 連続打撃, 1600, 1, 1, +10, -, 20, 105, AAAA, +10, 突連L6 # 神行符がアイテムと仕様違うのは仕様です。 # 暗行符についてはオミット。 # 全体的に火力を上昇。 #===================三男・三明====================== 7th-G概念核三明 三明, みつあき, (終わりのクロニクル(三明専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4000, 160 特殊能力 弱点=竜 性別=男性 4000, 150, 1000, 80 BABA, AHEAD_MituakiU.bmp 無理解の概念, 0, 1, 6, +50, -, 50, 100, AAAA, +50, M全識無魔低攻低防低運低移不止撹 格闘, 1000, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +0, 突 小太陽, 1400, 1, 3, +0, -, 15, -, AACA, +0, 魔火 #天地戯画・一丸, 2000, 1, 3, +0, 1, -, -, AAAA, +0, 魔無浸殺 # 巻物取り込みはもはやイベント用だと開き直りましょう。 # 無理解の概念はこのぐらいはっちゃけた方が集団戦闘で楽しそうでしょうか。 #===================四男・四吉====================== 7th-G概念核四吉 四吉, よんきち, (終わりのクロニクル(四吉専用)), 1, 2 陸, 4, M, 4000, 160 特殊能力 弱点=竜 性別=男性 大型シールド=生殖攻殻『大聖』 反射Lv1=真逆の概念 全 S防御 5 100 4100, 180, 1100, 80 BABA, AHEAD_YonkichiU.bmp 格闘, 1000, 1, 1, +30, -, -, -, AAAA, +0, 突 空間破裂, 1400, 1, 3, +10, -, 10, -, AAAA, +10, 魔 空間破裂 lt;MAP gt;, 1400, 2, 3, +0, -, 40, 110, AAAA, +0, 魔M全 生殖攻殻『大聖』, 1600, 1, 2, +0, -, 10, 100, AAAA, +10, 魔武格P 大聖の一撃, 1900, 1, 2, +0, -, 40, 110, AAAA, +20, 魔武格P # 四分の一とはいえ概念核ですんで、大聖を魔武に。 #==================================== #=========Low-G==================== #=========UCAT==================== #==================================== # GOAHEAD状態は基本的にDisable推奨です。イベントで気力上昇とかやってください。 #===========趙羽===================== 趙羽 趙・羽, ちょうう, (終わりのクロニクル(趙羽専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3200, 140 特殊能力 性別=男性 変形技=強化符多重使用 趙羽(GOAHEAD) 3500, 140, 900, 80 BABA, AHEAD_ChoUU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 投げ飛ばし, 1100, 1, 1, +0, -, 10, -, AAAA, -10, 突KL1 疾走突撃, 1100, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 震脚, 1400, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1600, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 === 強化符多重使用, 再行動, 0, 1, -, 140, 変 # 強化符多重使用はDisable推奨。 趙羽(GOAHEAD) 趙・羽, ちょうう, (終わりのクロニクル(趙羽専用)), 1, 2 陸, 4, M, 3200, 140 特殊能力 性別=男性 多重強化符 ホバー移動=重力制御の符 HP消費Lv1=符の反動Lv1 ノーマルモード=趙羽 必要技能=気力Lv140 合体技Lv0=正中線直撃弾 中国UCAT銀輪部隊(GOAHEAD) 3500, 140, 900, 80 AABA, AHEAD_ChoUU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 投げ飛ばし, 1100, 1, 1, +0, -, 10, -, AAAA, -10, 突KL1 疾走突撃, 1100, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 震脚, 1400, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1600, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 正中線直撃弾, 1900, 1, 2, +20, -, 40, 140, AAAA, +25, 突格合P # GOAHEAD状態=最終話超強化モード。 # 重力制御符も併用するので空中適応Aに。 # 2006/6/12 重力制御符→ホバー移動として追加。 #============日本UCAT=========== 鳥取UCAT砂丘連隊 鳥取UCAT砂丘連隊, とっとりゆーしーえーてぃーさきゅうれんたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 5, L, 2500, 70 特殊能力 弱点=機 性別=男性 地形適応=オフロード仕様 林 山 低木 岩 丘 パイロット愛称=鳥取UCAT隊員 パイロット読み仮名=とっとりゆーしーえーてぃーたいいん 3000, 100, 800, 70 CACB, AHEAD_TottoriUcatU.bmp 突撃, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 ボウガン, 1100, 1, 2, +0, 8, -, -, AACA, +0, 木実格P 火炎放射器, 1300, 1, 1, +10, 4, -, -, AA-A, -10, 火射 静岡UCAT富士連隊 静岡UCAT富士連隊, しずおかゆーしーえーてぃーふじれんたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2200, 70 特殊能力 性別=男性 身体強化の符 地形適応=山岳用装備 林 山 低木 岩 丘 パイロット愛称=静岡UCAT隊員 パイロット読み仮名=しずおかゆーしーえーてぃーたいいん 3000, 100, 1100, 60 BABB, AHEAD_ShizuokaUcatU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 疾走突撃, 1000, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 突進, 1200, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 山梨UCAT富士連隊 山梨UCAT富士連隊, やまなしゆーしーえーてぃーふじれんたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2200, 70 特殊能力 性別=男性 身体強化の符 地形適応=山岳用装備 林 山 低木 岩 丘 パイロット愛称=山梨UCAT隊員 パイロット読み仮名=やまなしゆーしーえーてぃーたいいん 3000, 100, 1100, 60 BABB, AHEAD_YamanashiUcatU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 疾走突撃, 1000, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 突進, 1200, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 #============独逸UCAT=============== 独逸UCAT術式航空部隊 独逸UCAT術式航空部隊, どいつゆーしーえーてぃーじゅつしきこうくうぶたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 空陸, 4, M, 2800, 70 特殊能力 性別=女性 パイロット能力付加= quot;術Lv1=(術式) quot; パイロット愛称=独逸UCAT隊員 パイロット読み仮名=どいつゆーしーえーてぃーたいいん 2800, 100, 700, 75 AACB, AHEAD_GermanWitchUcatU.bmp 箒, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 光弾, 1200, 1, 2, +10, -, 5, -, AACA, +0, 魔BP 威力の線, 1400, 2, 4, -10, -, 15, -, AAAA, +10, 魔 # 2006/7/1 光弾、威力の線に魔属性。 #==========米国UCAT========== 米国UCAT装甲兵団 米国UCAT装甲兵団, べいこくゆーしーえーてぃーそうこうへいだん, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2800, 70 特殊能力 弱点=機 性別=男性 大型シールド 追加移動力Lv1=スケート 地上 パイロット能力付加= quot;S防御Lv2 quot; パイロット愛称=米国UCAT隊員 パイロット読み仮名=べいこくゆーしーえーてぃーたいいん 3200, 100, 1300, 60 CACB, AHEAD_AmericaArmorUcatU.bmp 格闘, 900, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 加速突撃, 1300, 1, 2, +0, -, 10, 100, AAAA, +10, 突攻格PKL1 #============中国UCAT=========== 中国UCAT隊員 中国UCAT隊員, ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2200, 70 特殊能力 変形技=強化符多重使用 中国UCAT隊員(GOAHEAD) パイロット愛称=中国UCAT隊員 パイロット読み仮名=ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん 2800, 100, 800, 70 BABB, AHEAD_ChinaUcatU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 疾走突撃, 1000, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 震脚, 1300, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1500, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 === 強化符多重使用, 再行動, 0, 1, -, 140, 変 # パイロットはUCAT汎用兵(ザコ)とかで。面倒なので作ってませんが。 中国UCAT隊員(GOAHEAD) 中国UCAT隊員, ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2200, 70 特殊能力 多重強化符 ホバー移動=重力制御の符 HP消費Lv1=符の反動Lv1 ノーマルモード=中国UCAT隊員 パイロット愛称=中国UCAT隊員 パイロット読み仮名=ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん 必要技能=気力Lv140 2800, 100, 800, 70 AABB, AHEAD_ChinaUcatU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 疾走突撃, 1000, 1, 2, +0, -, 10, 110, AAAA, +10, 突攻格PKL1 震脚, 1300, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1500, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 # 2006/6/12 重力制御符→ホバー移動として追加。 中国UCAT銀輪部隊 中国UCAT銀輪部隊, ちゅうごくゆーしーえーてぃーぎんりんぶたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 5, L, 5200, 70 特殊能力 部隊ユニット 変形技=強化符多重使用 中国UCAT銀輪部隊(GOAHEAD) パイロット愛称=中国UCAT隊員 パイロット読み仮名=ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん 5500, 170, 800, 65 BABB, AHEAD_ChinaGinrinU.bmp ブレーキングターン, 1400, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, -20, 突KL1 震脚, 1700, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1900, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 === 強化符多重使用, 再行動, 0, 1, -, 140, 変 # 部隊ユニットですので趙より攻撃力高めです。 中国UCAT銀輪部隊(GOAHEAD) 中国UCAT銀輪部隊, ちゅうごくゆーしーえーてぃーぎんりんぶたい, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 5, L, 5200, 70 特殊能力 部隊ユニット 多重強化符 HP消費Lv1=符の反動Lv1 ノーマルモード=中国UCAT銀輪部隊 パイロット愛称=中国UCAT隊員 パイロット読み仮名=ちゅうごくゆーしーえーてぃーたいいん 必要技能=気力Lv140 合体技Lv0=正中線直撃弾 趙羽(GOAHEAD) 5500, 170, 800, 65 AABB, AHEAD_ChinaGinrinU.bmp ブレーキングターン, 1400, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, -20, 突KL1 震脚, 1700, 1, 1, +10, -, 20, 100, AAAA, +15, 突 超震脚, 1900, 1, 1, +0, -, 40, 110, AAAA, +25, 突 正中線直撃弾, 2200, 1, 2, +20, -, 40, 140, AAAA, +25, 突格合P # 正中線直撃弾の威力が趙より300高いですが、パイロット性能&部隊ユニット効果によりあまり変わりはないかと。 # なにせ符の反動でHP消費しますので。 # チャリなのでホバー移動はナシで。 #=========南アフリカUCAT================ 南アフリカUCAT隊員 南アフリカUCAT隊員, みなみあふりかゆーしーえーてぃーたいいん, (終わりのクロニクル), 1, 2 陸, 4, M, 2400, 70 特殊能力 性別=男性 パイロット愛称=南アフリカUCAT隊員 パイロット読み仮名=みなみあふりかゆーしーえーてぃーたいいん 3200, 100, 900, 70 CACB, AHEAD_SouthAfricaUcatU.bmp 格闘, 800, 1, 1, +20, -, -, -, AAAA, +10, 突 火炎放射器, 1300, 1, 2, +10, 6, -, -, AA-A, -10, 火P [[@wikiへ http //kam.jp" META HTTP-EQUIV="Refresh" CONTENT="0; URL=http //esthe.pink.sh/r/]]
https://w.atwiki.jp/junkotimes/pages/25.html
【20才になったぼくへ 四年2組 榛名 颯】 文責:榛名 颯 20才になったぼくへ 四年2組 榛名 颯 おとなのぼくへ。 どうして学校で同じ作文を書いたのに家でこれを書いているかというと、先生に見られる作文ではくわしい家のことが書けないからです。 20才になったぼくへの手紙なのに、10才のぼくをちゃんと書けないのはもったいないと思ったので、本番の長い手紙を書くことにしました。 嵐兄からは、情報を記録にしてのこすのは危ないと教わったので、ぜったい見つからないところにかくしておくことにします。 10才のぼくの夢は、お兄ちゃん2人と同じ仕事をして、2人のことを一番近くで守る人になることです。 どうしてそう思うのかというと、小さい頃のぼくはとても泣き虫でした。 ものすごく人見知りで、家族以外の人を見ればお兄ちゃん達の背中にかくれて出てこなくなるので、けんさの時はぼくだけすごく時間がかかりました。 注射になれた後でも、それが男のお医者さんだとぼくがにげるから、しんさつの時は女のお医者さんにしてもらわないといけませんでした。 5歳ごろに一度だけ担当のお医者さんに強く言い返したときは、それだけで周りをびっくりさせたぐらいでした。 神足通についてしらべる時も、壁とか足場のない空気の上を歩くのがすごく怖くて、天井にはりついて泣きながらだだをこねて、ずっと降りてきませんでした。 色々なことをやらされる訓練そのものは大丈夫になっても、こわいことにチャレンジするような、高いところを移動する訓練になった時はとたんにダメになりました。 ぼくらみたいに変なことができる人は、おとなになったら悪い妖怪ともたたかうことがあるから、強くなっておかなくちゃいけないんだと何度も教わったけど、ぼくは一日でも長く、そんな日が来なかったらいいと思ってました。 テレビに出ている正義のヒーローはかっこよかったけど、自分がそんな風にするのは、殴られたりけられたりすると考えただけでぞっとしました。 それに昔のぼくは、力を使うのもすごく下手でした。 『立ちたいと思った場所には空気の上でも立てる』ということは、逆に言えば、『立ちたいという集中がとぎれたら、力も切れてしまう』ということになります。 家でも、壁をとことこ歩いている時にテレビ番組が目に入ったら、そっちを気にしただけですぐに床に落ちてしまったり、少し気が散っただけで天井から落ちてしまいます。 打ちどころによってはすごく危ないので、訓練のとき以外は力を使うことを禁止にされました。 外で遊ぶ時も、木のぼりや公園の遊具で遊ぶとどうしても力を使いたくなるけど、それもダメでした。 ぼくは人見知りで弱虫のくせに、すぐに色んなものにきょうみを持ってしまうので、木にのぼったネコをおいかけて引っかかれて落ちてケガをしたり、あずまやの上にとまっている小鳥をさわりたくて屋根にのぼったら、鳥がとびたったのにびっくりして受け止めてもらったこともありました。 だからぼくは、家の人がいっしょでないと外に行くこともできませんでした。 ぼくの力は、ぼくの事しか操れないけど、その代わりぼくの事だけはいつでも殺せてしまうからです。 父さん母さんは、力のことがバレる以外ではきびしく怒らなかったし、できないと言えば訓練もゆるいものにするように頼んでくれました。 ただ、世の中のほかの子はこんな訓練なんか通わないと聞いて、ぼくもそうしたいと言うと、『ふつうの子みたいなことを言うんじゃないよ』って笑いながら言われました。 ふつうの子って何なのかを聞いたら、『危ない目にあわないように、守らなきゃいけない人たち』だそうです。 その理くつだと、ぼくらは危ない目にあっていい人になると思ったけど、小さかったぼくはそれを言葉にできませんでした。 その頃のぼくは、お父さんとお母さんの研究が何のためのものか、よく知りませんでした。 『あやかしや異能の私設情報機関』という言葉はよく聞いていたけど、6歳ぐらいまでのぼくには、とてもむずかしい言葉だったからです。 でも、ぼくに説明する時の父さんと母さんは、ほこらしげでした。 『あやかし』という言葉がくっついているのは、『あやかしの血が混ざった人が参加している』ことと、『あやかしが関わる仕事をする』ことの、ふたつがあること。 もともとは、サムライがたくさん戦争をしていた何百年も前の時代に、戦ったり情報を持ってくることに役立てるからと、あやかしの血を入れていた忍者の一族から始まったこと。 あやかしが人間の中でくらすことが当たり前になった今では、『悪い会社から大事な情報をたのまれて盗んでくる』とか『異能がなければ解決できない事件をそうさする』とかでかつやくしていること。 そのためにも、不思議な力を研究して人間もあつかえるような力にすることを大事だと思っていること。 でも、だれにでもあつかえるような力ではないから、各国で『ちょうほう』とか『こくえき』とかに関わるごく一部の人に定着させることがだいじで、あやかしの力が人に知られることはさけたいこと。 (人体実験をやっている組織と国がつながるのはおかしいと今なら聞き返せるけど、どうやら間に色んな人を通してそうと分からないよう情報を流しているようです) ほかの国でも『いのうのスパイ』を飼っている人たちがいて競い合っているから、実は影で国の危機からたくさんの人の命を守っていること。 お父さんお母さんの話を聞いていると、人知れず歴史の影でかつやくしてきた正義の味方!みたいな言い方でしたが、しょうじき話を盛っているんじゃないかとぼくは思っていました。 たぶん2人は、うそをついているつもりはなかったと思います。 でも、サンタさんのことを話すときと同じ顔をしていたから、きっと子どもが夢を見やすいようにイイ所だけ話しているんだってことはなんとなく分かりました。 でも、嵐兄と楓兄は、本当に大かつやくしていました。 2人とも、ぼくがおぼえているころには、もう優秀な天狗の力の継ぎ手として、仕事場からおむかえが来ては出かけていました。 2人ともまだ未成年で、まだ楓兄は小学生だったけど、情報機関である以上は、『未来が読めれば解決できること』や『心が分かって操れたら何とかなること』はたくさんあって、2人の力はその分野でだれよりも飛びぬけていたので、休みの日にはどこか遠い地方へ出張に連れ出されることもありました。 父さん母さんも、2人をじまんの息子と言っていました。 楓兄の心を操る力のおかげで『いなくならないで済ませられる人やあやかしがすごく増えた』と言われてたのを聞いたことがあります。 ぼくは、ちがいました。 みんな、おとなの優しさでぼくを『落ちこぼれ』とは言わなかったけれど、家族以外からそう思われているのはすぐに分かりました。 『この子はしょうらい苦労しそうだなぁ』みたいな同情は、ダメな子だとバカにするより分かりやすく伝わるからです。 マンガみたいとか忍者みたいだと言われるのが、本当は好きじゃないです。 見た目だけで、役にたたなくて、他にほめるところがないから、みんな気をつかってそう言うからです。 お兄ちゃん達は、ぼくを一度もそんな風に見ませんでした。 ぼくがちゃんとできなくて泣いているときも、頭をなでて『大丈夫だよ』ってなぐさめてくれる2人が、とても好きでした。 だから、ひそかに怒っていました。 最初は、周りからていねいに扱われて、『スパイ』とか『ぼうちょう』だとか何でもないように仕事に行く2人をかっこいいと思いました。 でも、だんだん皆がおとなのくせにお兄ちゃんを頼りきりにしているようで、2人の力ありきでモノを考えているようで、見ているのがいやな感じになりました。 そんなに、ありがたがるなら、おそれるような目で見なければいいのに。 楓兄は、ぼくの知られたくない心を読んでしまうと、『ごめん』と謝ります。 謝らなくていいって、ぼくはいつも言います。 なんで楓兄が謝らないといけないのか、ぼくには分かりません。 知りたくもないことを知らされてしまう楓兄のほうが、しんどいに決まっています。 嵐兄は、ときどき楓兄をつれてこっそり夜中に家を出ていました。 楓兄が、父さんと母さんのイヤな心の声を聞きすぎないように連れ出していたのもあったようだけど、それだけでも無いようでした。 たぶん、上司の人にも言えないような未来を知ってしまって、それをこっそり変えるために、自分にできることをしていたんじゃないかと思います。 未来を1人だけ知ってしまったからには、自分が何とかしないといけない。 嵐兄の心を読める楓兄は、それに付いて行く。 そんな人生を、2人はずっと続けています。 たくさんの人の役に立つ仕事をしている2人が、『秘密を知られる怖い子たち』という目で見られる。 何もできなくて同情されるぼくが、ゆるい訓練をするだけで、その訓練でも失敗すれば2人からかばってもらって、外に遊びに行くだけでも一緒にいて守ってもらう。 世の中はぜんぜん不公平だと思いました。 2人のためにできることは何でもしたい、何でもできると思っていたけど、それでもだめな子のまま、ぼくは小学生になりました。 入学してすぐに、ぼくの人生ぜんぶを変えるようなことが起こりました。 △▼△ 子どもの話をしよう。 自分のことがこの世で一番嫌いだった子どもの話だ。 自分の異能を、『このそうびは呪われていてはずせない』だと思っている子どもの話だ。 子どもの両親は、普通の親だった。 少なくとも、家での親としての働きぶりを見ていれば、世間的には優等生の親に見えるだろう。 共働きであるにも関わらず子どもの三食はきちんと用意し、子どもの生活ぶりや学校でのこと、体調などはきちんと気に掛ける。 父兄参観や運動会などの学校行事には、手作りのお弁当を携えて駆けつけ、気立てのよい人たちだと他の保護者からの評判もいい。 普通に家事をこなし、普通にだんらんの席を囲み、普通にクリスマスのプレゼントにあれがいいこれがいいと必死に悩む。 そして、普通に息子たちを愛していて、普通に息子たちの幸せを願う。 ただ、その幸せの形が『選ばれた力を宿した息子たちが、世界のための優秀な歯車になる』という一択しか頭になかっただけだ。 いつも兄2人を見送る側だった子どもは、やがて不安に襲われるようになった。 いつか、兄2人が危険な目に遭って帰ってこられなくなる日が来るのではないか。 そんなことが無いとは、いくら考えても否定できなかった。 たくさんの人を助けているということは、その分だけたくさんの悪い人を邪魔して恨まれていることになる。 それに兄達を送迎役に任せる時の両親は、『くれぐれもよろしくお願いします』と神妙な顔をしている。 『力を持った者に、役目を果たすための教育ができる家は幸せだ』とか『痛い目に遭ったとしても修行だ』という持論の両親でも、息子にやらせていることが危ないとは分かるらしい。 だから2人が帰ってくる時は、いつも不安がどっと安心にとって替わり、嬉しいのに切ない気持ちになる。 ある夜。 例によってこっそり抜け出した兄達を、追いかけることにした。 自分の力があれば壁を歩いて隠れることも近道することもできるから、兄達が何をしているのか、危ないことが無いのか確かめられると思った。 結果は、たちまちにはぐれた。 次兄の心読みに引っ掛からないように距離をおけば、どうしたって走る速さで引き離された。愚かだった子どもは、はぐれて初めてそのことに気付いた。 わんわん泣いていたところを、顔を真っ青にした兄達に保護されて、自分がいかに迷惑で、足手まといに過ぎないかを思い知っただけだった。 仮に兄達が危なかったとしても、自分はその場に駆け付けられない。 自分はどこまでも弱いという現実が、心に悔しいという爪痕を残した。 後で分かったのは、兄達はまちがいなく、その夜に未来を変える行動をしたことだ。 なぜなら、翌日に起こったことが、誰にとっても『イレギュラー』の事件だったからだ。 変わったきっかけは、些細な事でしかなかった。 その日は中等部が短縮授業で早く終わる日だったので、次兄が末っ子を初等部まで迎えにきて一緒に帰る約束をしていた。 だが、初等部の授業が終わっても、兄は迎えに来なかった。 中等部まで出向くのも一つの手ではあったが、体格の大きい中学生がゴロゴロいる校舎に出向くのは怖かったので、次兄にメールを送ってから図書室でヒマを潰すことにした。 後で分かったことだが、イレギュラーで迷子の弟を夜中に探し回った緊張の糸が切れて、次兄は珍しく帰りの学活で寝落ちしたらしい。 たったそれだけの事を、次兄がずっと悔やんでいることを子どもは知っている。 普段はあまり行かない図書室は、スクールバスが出た直後であり、たまたま司書も留守にしていた。 それが不幸中の幸いだった。 不幸中の不幸だったのは、たまたま手に取った子ども向け科学の本に、『万有引力の法則』というモノが何なのか、書かれていたことだ。 一年生にしては早熟ながら、子どもは初めて『地面に足がついているのは、地面に引っ張られているからだ』と理解した。 そこで、発想の転換が訪れた。 それまで、『神足通』とは足を置いた場所に貼りつける力だと思っていた。 だが、それなら靴下や靴を履いていれば、能力が使えなくなるはずだ。 ひょっとして、自分の力は、『足場にしたい地点に、引力を発生させる力』なんじゃないのか? その仮定にたどり着いた子どもは、ひょいっと片足を持ち上げて、天井の方へ向けた。 たとえ足を置いていなくても、天井に着地したいという風に意識して力を使ったらどうなるか興味がわいてきて『学校や屋外で使うな』というルールをその時は忘れた。 それが暴走の引き金になった。 重たいものが壁に激突するような大きな音が聞こえて、それが自分の身体が天井まで打ち上げられた衝撃音だと遅れて気付いた。 背中がつぶれたように肺が絞められて、息ができない。 遅れて、激痛がやってきた。 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 痛覚がそれまで感じたことも無いほどのシグナルを発した次の瞬間、体を取り巻いていた重力がかき消えて、逆方向への落下が始まる。 直後、また床にたたきつけられたところで子どもの記憶は途切れている。 事の発端は、子どもが生まれてしばらくして、地面を這うことができるようになり、能力が発現したての頃にさかのぼる。 子どもが7歳の時にたどり着いた仮説を、大人たちはその時点で既に考え尽くしていた。 そして、疑問が呈された。 本来の『神足通』という異能ではあり得ない形で発現している。 六神通とは決して烏天狗だけに限った異能ではなく、様々な文献に書かれている。 思いどおりのところに至り、思いどおりに姿を変え、思いどおりに外界のものを変えることのできる超人的能力。身如意通。 そのような過去に観測された神足通と比べて、あまりにも使い勝手が悪すぎる。 少なくとも、生来の烏天狗が集中力を切らして落下したり、『足を置いた場所でしか力を操れない』という例は一度もない。 それは遺伝子が移植されるにあたって完全に想定外の結果であり、移植そのものには何ら不備もないことだったが、力が発現してみれば、原因を推測するのに時間もかからなかった。 単純に、遺伝子を植えただけでは同じにならないあやかしと人間の体の違いであり、より単純に言えば、翼を持った生き物かそうでないかの差だった。 たとえあやかしでも、生き物の身体である以上は使い勝手がいいように進化したり退化したりをする。 自前で飛ぶための翼を持っているし、重力や風力を操れる団扇も使える生き物が、ことさら『移動するための神通力』をメインエンジンとして用いる必要はない。 烏天狗の移動手段は、あくまで翼と団扇を主に使ったものにすぎず、『神足通』は、いざという時に接地して身を守ったり、急な方向転換を果たすための補助機能にまで退化しているのではないか。 榛名颯に発現した異能は、すなわち本来は単体で操る力ではない。 翼と併用しなければ、いつ落下死してもおかしくない力である。 のみならず、自身の重力のみ操るという根幹の部分を制御できなかった場合、天井の無いところであれば生身のまま大気圏外まで放り出されるリスクがある。 常に機体に穴のあいた飛行機。 もしくはフットブレーキもサイドブレーキも取り付けられていないエンジンブレーキだけの自動車を運転するような危険に近い。 可能性の上では、いつ能力に殺されてもおかしくない。 両親は嘆いたし悔いた。 それは『最後の最後まで可能性を調べ上げ、違う条件で移植を行うべきだった』という後悔であり『子どもの体に手をつけなければよかった』という後悔ではないところが、両親が両親たるゆえんだったが。 そして、子どもにはそれを伏せていた。 もし自覚すれば、それを契機として悪い想像を現実に再現しないとは限らないからだ。 目覚めたのは両親の職場の入院室のベッドの上で、周囲はかなりの大騒ぎになっていた。 治療を尽くされて包帯やガーゼで覆われた体で、事情のすべてを悲しい顔の母親から聞かされた。 人間でも妖怪でもないとはこういうことかと、理解が身体の底にすとんと落ちた。 人間であり妖怪『でもある』ではなく、どっち『でもない』と表現されたことがある理由。 あやかしならば、力が暴走することはあっても、最初から使うことが体を危険にさらすような体の機能はない。 自分の身体には、生物として半端で、最初から危険な異物がくっついている。 いつ訪れるか分からない余命宣告と、知らなかったのが自分だけだったと聞かされた時にどんな気持ちだったのか、彼は思い出せないでいる。 ただ、血相を変えて駆け付けてきた次兄が、末っ子と眼を合わせたとたんに卒倒してまた大騒ぎになったので、愛する弟の心を把握した次兄が許容値を超えるほどには酷い状態だったことは確かだ。 しかし、本当の絶望は、その後に待っていた。 △▼△ 次兄が介抱されて一息ついてから、母親は子どもを安心させるように告げた。 それでもあなたは空に落ちたりしないから、心配することはない、と。 なぜなら、あなたのことは嵐お兄ちゃんが守ってくれるから。 『事の発端』の話には、続きがあった。 当然、事が分かれば子どもの命をどう守るのかという話になる。 たとえ実用には向かない力だったとしても、結果的に『自然交配では決して発現しない能力者』という世界で一人きりのモデルケースが生まれてしまったことには違いない。 人命としても症例としても失われてしまうにはあまりに惜しく、成長経過は要観察の扱いとなった。 母親は直接的な言い方をしなかったけれど、要は窓も何もない密室で、監禁して育てるつもりだったらしいことは想像がつく話だった。 幼いうちは何かの拍子に壁から転落死するかもしれず、日常生活を送ることにさえ危険が伴う。 大人ができるだけ見守るとしても、理論上いきなり空に落下して死ぬかもしれない子どもを外で遊ばせることは、容認できないという意見が多数を占めた。 両親だって子どもにそのような人生を送ってほしくはなかったので、家庭でもきちんと安全に育てると反論したけれど、『明日がどうなるのか』という証明が誰にもできない以上、自由にさせることはできないという主張が優勢だった。 何もなければ、そうなっていた。 「――だったら、『明日の保証』があればいい」 どうやってか割り込んできた、まだ小学生の少年と、もう一回り幼い少年の2人が、子どもの一生を救った。 そう言い放ったのが榛名家の長男だったことで、大人たちは驚いた。 彼に、そこまではできないはずだと、誰もがそう思っていた。 まさか、『弟がその日やけどをするかどうかまで分かる』ほどの力を持っているとは誰もが思わなかった。 2人ともが、その時まで、自らの能力を過少申告していた。 『実用化するには難しい』と思われる程度にまで力を小さく偽り、普通の子どもと大きくは変わらない毎日を送っていた。 兄達は、弟が生まれる前から賢かった。 自分の能力を正確に申告していれば、自分にどのような未来が待っているのか悟っていた。 彼らの異能は当人にしか見えないものだから、見えた結果を偽って報告したところで嘘だという証明はできない。 何より烏天狗の遺伝子を受けた子どもは兄が初めてだったのだから、他の症例とも比べようがない。 嘘発見機の類を使われたり、次兄ではなくとも心を読む異能を使われてしまえばすぐに見破られる嘘ではあったが、そのような手段を使われように長男は細心の注意を払っていた。 まだ受け答えを覚えたばかりの幼児が自分の将来を見越した上で嘘をつくわけがないという先入観も利用して、決して証拠をつかまれないように立ち回っていた。 次男も能力を使って長男の思惑を読み取り、それに右にならえをした。 こと意思疎通という点において、長男と次男はたいそう相性が良かった。 当然、長男が過少申告を露呈するとなれば、次男のそれも露呈するのは時間の問題となる。 たとえ絶対の未来予測でなくとも、『普通の生活ができる』という仮の保証さえあれば、優勢だった意見を覆すことはできるようになる。 2人の兄がどういうことだと問いただされる代わりに、末っ子の明日は保障された。 そして、母親には愛情と善意があった。 兄のおかげで今日も明日も守られているとなれば、末っ子が負い目を感じるだろうと、心から心配した。 末っ子のおかげで、怠け者だったお兄ちゃん2人が、良い子になったことを教えてあげれば、この子も安心するだろうと考えた。 兄達は絶対に隠しておきたかったはずなのに、2人がかわいそうだと子どもは思う。 全てを伝えられたことで、末っ子は絶望を知った。 兄達が危険にさらされるのも。 兄達が力を目当てにされるのも。 兄達が親の言うままに仕事をしているのも。 兄達が、もしかしたら人に言えないやましい仕事に従事するのも。 兄達が予知した未来を座視して、見て見ぬふりをする生き方ができなくなったのも。 周りが兄達を見る視線に、能力を使われる恐怖だけでなく『なにをやらかすか分からない』という警戒が含まれていたことも。 もしかしたら兄達に有り得たのかもしれない、大人たちを上手くやり過ごしつつ長じては然るべき機関に保護してもらい普通に生活する未来がなくなったのも。 兄達から、楽な人生を奪ったのは。 原因を作ったのは榛名颯だった。 呪いのような力を植え付けたことについて、親を恨んだことは無かった。 自分が死にかけるような異能になったことは不本意だが、少なくとも自分で決められる機会をもらえたとして『兄達を守るための力が欲しいか』と聞かれたら、やはり移植手術を希望しただろう。 異能がなければ兄達を追いかけるスタートラインにさえ立てないのだから、異能者にされたこと自体に恨みごとはない。 だが、兄達に一生外せない『天眼通』と『他心通』という呪いを植え付けたことは恨んだ。 にもかかわらず、日常においては情を抱かざるをえない程度には『いい親』であり、息子たちのことを職場でベラベラと報告するせいで意図せず息子たちの監視役を果たしていることになり、正面からの親子喧嘩もできない、そんな関係も恨めしかった。 何より、兄達のお荷物になるべくしてなった自分のようなものを産み落としたことを、心から恨んだ。 どうして大好きな兄2人は、自分のことなんかを好いてくれていたのか、本当に分からなかった。 兄達は己の背負っているものについて、弱音を吐いたことなど一度も無い。 それどころか、大丈夫じゃない場所にいるのは自分たちなのに、いつも弟が大丈夫かどうか気に掛ける。 どれだけの愛情があれば、そんなに優しくなれるか、分からなかった。 子どもでごめんなさい。 弱くて怖がりでごめんなさい。 普通の子みたいでごめんなさい。 迷惑で足手まといな奴が、2人の弟でごめんなさい。 いっそ本当に落ちて消えてしまいたくなったけど、兄達のやったことが無駄になるから消えることもできない。 母を追い出した病室でそこまで思いつめたところで、長男が病室に駆け込むように入ってきた。 高等部の制服のまま、どうやらイレギュラーが発生した件についての質問責めを振り切ってきたらしく大きく肩を上下させ、その動悸がはっきり伝わるほど強く抱きしめられる。 その時に交わした言葉は、当人同士だけしか知らない。 だが、一番上の兄は、二度目も弟を救うのにどうにか間に合った。 泣くだけ泣いて、立ち直るために決意と脅迫観念が生まれた。 早く大人になる。 自分のことでは泣かない。 兄達から心配されない自分になる。 お前のせいじゃないと何回も言い聞かされて、それでも弱い自分を好きになれないなら、『好きになれるような自分』になる。 守られるだけではなく守れる自分になれたら、きっと『自分が嫌いだ』と考えることで兄達を悲ませることもなくなるだろう。 △▼△ ほんとは、もっと強い力がほしかったなぁ。 もしお兄ちゃんと同じ力をもらっていたら、それはそれで2人を心配させたかもしれないけど。 でも、もっとべんりで、みんなの役に立てるような、そんな力がほしかった。 だけど、無いものをほしがっても仕方ないって何回も考え直して、みんなの前では怖いものなしの末っ子でいることにします。 自分にできることを伸ばすしかないから、あれからずっと、人間の部分を鍛えてきました。 暴走してからしばらくは、普通に歩くことも上手くいかなかったから小児ぜんそくということにして半年間、ふつうに生活できるように練習しました。 床とてんじょうぜんぶに広げたマットとサポーターを用意してもらったけど、三ケタは転んだし、軽く四ケタはかべやマット付きのてんじょうや床や、色んな所にたたきつけられたり落ちたり着地に失敗して苦労したけど、そのかいあって暴走はなおりました。 どこかで外出するたびに行き先をメールしなくてよくなったのは最近のことです。 じゅんちょうに中学にあがれば、外で自由に能力を使えるようにして、夜とか見えないところでなら外で訓練してもいいそうです。 今では飛んでいる時に刃物でさされても集中を切らさない自信があるし、ただ移動に使えるだけの力だけでは任務のときに活かせないから、歩法とか、びこう術とか、かくれ方とか、逃走術とか、とうちょう器の見つけ方とか、聞きこみの仕方とか、人間かんさつを活かすやり方とか、いろいろなことを勉強しています。 本当は武術もおぼえたかったけど、それは『自分を大切にできるまでダメ』と言われたので、おそわれた時のとっさのごしん術をおぼえるだけにしています。 もちろん、学校生活を楽しまないと、閉じこめられずにすんだかいがないから、友達と遊んだりする勉強するのは、できるだけ両立しています。 兄ちゃん達の前では、『お兄ちゃんにすぐたよる弟』のほうが安心させられるから、わざと2人にたよれるときはそうして、べたべたと甘えたりもしています。 わざとだってバレてるかもしれないけど、それでもたよる習慣がつくなら、きっとたよらないよりは安心してくれると思うし、大好きなのは本当だからうそではないです。 色々暗いことも書いたけど、今のぼくは幸せです。 お兄ちゃん達はすごく甘やかしてくれて、何か一つ新しく覚えるたびに家族みんなが喜んでくれます。 たまに『家族』の中から父さん母さんを外して考えるときはあるけれど、それでもぼくの兄2人は、世界一の家族だと思います。 20才のぼくへ。 ちゃんと一人前になって、2人の見ている未来を、教えてもらえるようになりましたか? ちゃんと家族を守れて、神足通のことも好きになれましたか? 10才のぼくは飛ぶことが好きになってきたけど、飛ぶしかできない力のことはまだ好きじゃないです。 でも、父さん母さんが言うように天狗様がぼくの中にいるのなら、ずっといっしょにいる相手からきらわれたらかわいそうだから、好きになりたいです。 お兄ちゃん達が本当に危ないことになる前に一人前になれるのか、ときどき不安だけど、もっとがんばって、2人を助けるのにまにあわないといけません。 一人前になって、『もう力を使ってもぜったいに死んだりしない』ことが証明できないと、嵐兄がどんな未来を見ているのか教えてもらえません。 2人が何の仕事をしているのかちゃんと知るためにも、もっともっとがんばります。 もし一人前になれるなら、ぼくは相手があやかしでも、正義の味方でも、誰とでもたたかうと思います。 もしも、大事な人を守れるんだという自信ができたら。 その時は、普通じゃないぼくにも、自分が不幸にした人達に守られているだけのぼくにも、すごく弱くて失敗したら死んでしまうかもしれないぼくにも。 ただの友達よりも仲がいい親友とか、恋人とか。 家族以外で、だれかを好きになってもいいと、思えるようになるかもしれません。 おとなのぼくに、そういう人でもいたらぼくはうれしいです。
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/1334.html
僕の考えたトレーナー/(呉島貴虎案2) // / / / / / / / / // / ハ ,、、、 _,、ィ / // / / / / ∨// / / // / // ,、-‐-、_/ }ー√ ̄\ /⌒Y // / / / // / / / / / / /;′/ } 「¨/ // { / / /// / / / / // / / / / / / / //7 乂_//>ミ、/__ . ィ゙/ // / /∥ / / / / ///′ | / / /'// \//…Vハ / / / ニ彡/ / /__// / / // ! | / { ///! |口| |/| )/} // / / /  ̄7 _ / / //ィ |.. しノ `¨´ |//| __|\ //////Λ / =彡/イ / ; ィ=-=ニ辷_ ;;、彡イ,,.、j / '''"´ ∨/\___/// ̄ア / / // ;;ノ /// ヾゝー′  ̄,、≠=、// \////////>―く 彡イ / / / / / / ノ { `''′; ' `¨¨¨¨7´ ヽ / //// //イ . , 八イ _/⌒¨´イ/ //( . |イ/ _,,、、ィ'" ̄__/>―彡///) ))iト . 、 ノ―< / >=彡イ/〈 イ \ - _- _ノ / / l \ \`、 、 `¨ノ¨ / / l \\ \、 厂 ......、 / / |\ \\ \ ,. ` ー=イ \/ / |、 \ \`/)y、 ,.. /| |⌒| ', 【名前】呉島貴虎(AA出典:『特撮/仮面ライダー/平成ライダー/15鎧武』より「呉島貴虎」) 【トレーナーステータス】 指示:C= 平均的な指示力。 育成:C= 平均的な育成力。 統率:AA= 『天賦の才』によりアップしている。 能力:B= 忌まわしき森の『固有』 【固有ポテンシャル】 『ようこそヘルヘイムの森へ』… 呉島貴虎固有ポテンシャル 味方の『役割』発動時、「もりののろい」による追加行動を得る。 【ブリーダー】 / / | l| ヽ \ ヽ 、 l ヽ. / / | | |ヽ ヽ \ ', ヽ| ;. / ! .l | | \ ヽ \ l | ヽ .| | ! | | | | \ .ヽ \ ヽ ', . l |. | | . | | | |ヽ .ヽヽ ヽ ヽ | .|ヽ | | l ト、 |ヽ . | | . \ .ヽト、 . ヽ \ | | |l l∨ . |ヘ ト、 、 |\ |ヽ |ヽ . | _厶斗、 ヽ | l .|. Ⅳ | ハ 伐 弋テミ、ヽ_.\_斗ァ弋テス Ⅵ リ .; |. ', .N .小、´ ̄ ̄=ニ|f'lf^Yヽ= ̄ ̄` ノ! /}|/|. | | ト |.  ̄ ̄ ̄ ̄" |.ー'|ー'l ̄ ̄ ̄ .|/リリ. トい r-、 . | | | lン /. レヘ__ Y ヽ. ' || | | ./ノ|! l小 ヽ. \. ヽ| | l __ / / |/ト、\. \___| | Y {|/! (^)ヽ |. \ヾ、\ー| ヽ l ∨ \ \. \゙、 `ー' . | | \ `ー<ソ | ハ. | ,|ヽ、 丶 | !∧ |. __,r/ | . ヘ \ l |ヽフ777ー-、_________ , -tイ| ハ´ .∧ | / / / / / // ,r≧. __/´ いヽ. \ . ∧ |' / / / / / .// / \, x<´ ヘ \\\ \ ∧ |'// l / / / / ヽ 【名前】緑間真太郎(AA出典:『黒子のバスケ』より「緑間真太郎」) 育成:A+= 卓越した育成力。 【サポーター】 _,. -‐''"´ ̄`゙''ー 、_ / ,. ,ィ 、 、 ヾ、- 、 /,. /〃/li / li lヽiト、ヽ、ヾヽ、ヽ、 ,'i!lil il/li/_li/l! |li! |l!、_ト、|li!l、|li、 \ ,'l!|li!lハ「リ l| |l ヾ! ヾ!ヽ「|li!l、リli、 ! il!l| l| ,;==z、 ,.z==トト|l|、|lil、 |l | !i' l!っ。,l} '!っ。,;i}` !| |liトヾ、 |i | |l. ゞ=ぐ ゞ=ぐ /l!| ||!|i、!ヽ |l |l |li. , , , ' , , /-'| ||i!|ト|!、 \ |i || |l!ト、 ‐ ,イ|l!| | |l!i|ト、!ヽ ヽ、 {l ||l |li!|ト 、 .イ|iリ|ハ |l |!i|リヾiリ ! ヾ!lr |li |--‐-ァ‐'" ̄ ̄ ̄`ヽ、´^|l!! r'´ |li!|_,.ぐ´ 」、 }リ ___K´ ̄|li!| _,. -‐‐'" ̄ /メ、/  ̄`>ヾリ‐‐‐<_ 〃 i 【名前】草摩杞紗(AA出典:『フルーツバスケット』より「草摩杞紗」) 統率:A+= 卓越した統率力。 【サポート効果】 『呪われし森の怪憑き』… 本田透サポート効果。 T終了時、低確率で相手を「草」タイプにする。 【手持ちのポケモン】 __ -=ミ、 .ィ≦ニニニ-=ミ、< }} .r――- /ニニニニヽ_ニニニ}}ニ/八 Vニニ/ニニニ{ニ/ ィミ、ノ彡イニY ∨_{ニニ{ニニУ / / `ヾヽ_} . -- 、 .Уニ八ニ/ / { { } Y ハ V>r=≦-=≦ ̄ ヽ .′ニニニУ x≠ミ、V}、八 / _ }{ (⌒)}-―r< {ニ≧=-′ 《Vrソ ィ巧} .ーヽ.\ー=イ-=彡 人ニニニl{ { 乂_ '`¨.} Yハrァ`-  ̄`ヽ { \ ⌒\ニ从人 ミ=-` ´ 人八ゞ==-___ 〈ヽ ノ ./≧=-Y ミ、 ≧=-<>.、ハ}ヽ |ilil| ハ 〈 } `ヽ ./ニニニ{ `\⌒≧=ァ―く―‐< lilil|《 ヾ! .ノ ヽニ.∧ \⌒Y -= ハ Ⅵlil|. ≧=-< _r 、_/⌒ヽ }/⌒ヽ ー=ヽく _ _ ゝ}―ァイ}.|lilil__{ |^Y⌒Yーノ´ )ー/{ 八ィ≠ミ、 l{ ∨ _ _ ノ \´\ 「、_ソ.|lili| ! .|ニニニニ-=ニニニニ/.人 /´ {-=ハ、 / { ̄ニ{ _ ヽニニ八( ¨|lili|=‐--.く_.ィ≦ニニニニニ/ (⌒ヽ) .八`Y } ./ ∨ニ八/ニニニニニニ∨|ilil|ニニ> ´ニニニニニニニ./-=ミ、ノ、\__ノ 八_ノ l{`ヽノ´)ノ) .}ニニニニニニニニニニニ`|ilil|_/ニニニニニニニニニ./Y⌒ヽ Y{ ノ{__ノ 廴fヽくヽ〈__ノ`_<ニニニニニニニYニ|ilil|ニニニニニニニニニニ/ `ヽノ`ヽ_ノ .Y `ヽ| しヘ}ノ)ノ、 ィヽニニニニニニ}ニ.|ilil|ニニニニニニニ{ \(`\ノ | } rく/ニニ.V_{ニヽニニニニレァ{_ニニニニニニニ|\ ー_ノ`Yノ |  ̄ </ニニ/´ ―ァ>_´-=≦.|_ニニニニニニニニニニト、_.\( (_》_ | `¨/ .Y‐く .ニニニアl|ニニニニニニニ八  ̄⌒)ヽ_ノ ./≧=‐- _} { } --=≦=|ilil|ニニニニニニニニヽ イ、ノ( __./ニニニニニニ/乂 .l__ノ》|ニニニニl|ilil|ヽニニニニニニニニlトr‐.、 ヽr=く⌒__/ニニニニニニ/ニニニニニニl|ニニニニl|ilil|ニ∨ニニニニニニl}八 乂_ノ{/´ ̄ {ニニニニニニニニニ/ニニニニニニニl|ニニニニl|ilil|ニニ∨ニニニニニ.八 \ {乂 lニニニニニニ/ニニニニニニニニl|ニニニニl|ilil|ニニニ.∨ニニニニニニ./ YV }_ノ´ |ニニニニニニニ/ニニニニニニニニ.リニニニニl|ilil|ニニニニ∨ニニニニ/ _ノ_廴V ∨ニニニニニ/ニニニニニニニニニ/ニニニニニ》.《ニニニニニ}/⌒)/⌒)/ヽ ヽf⌒Y\ニニニニl{ニニニニニニニニ./ニニニニニ人_ノr―v―{ 、 八.ィ(乂ノ´) ヽ .} ( ̄ヽ、_fヽニニニニニニ/ニニニニニニニ./{ 八_ノ⌒ヾーく_ノ_ノ 八 \ }__ノ {\ニニニ(⌒ハニニf ̄7ヽノ.人_(__ノ `ヽ_ノ ヽ_ノ(´ ≧=f ⌒ヽ乂_ノ乂 ̄乂イ⌒Y ヽ__ノ´ ーく ⌒ゝ-<ゝ_ノY {⌒ ー< 【名前】木之本桜(AA出典:『CLAMP作品/カードキャプターさくら/』より「木之本桜」) 【タイプ】くさ/ひこう 【特性】はやてのつばさ… 『ひこう』タイプの技の優先度を+1する。 【もちもの】 【技x4:エナジーボール、エアスラッシュ、マジカルフレイム、めいそう】 こうげき:A ぼうぎょ:C とくこう:A とくぼう:A すばやさ:C 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『天賦の才』… 「サクラ」種の頂点たる『固有種』 『エース』になるとトレーナーの「統率」が1ランク上がる。 『桜少女の歩法』… 自身の『回避』を『極』める。稀に相手の攻撃を回避する。 『桜少女の武術』… 自身の『耐性』を『極』める。自身の『耐性』が中確率で「こうかばつぐん」の技にも適用される。 『桜少女の魔砲』… 自身の『撃』を『極』める。稀に自身の技のダメージが2倍になる。 『ケルベロス』… 1/試 技「ブラストバーン」を繰り出すことが出来る。 『愛の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『極草回避』… 相手の「草」技を低確率で回避する。 『極草耐性』… 相手の「草」技のダメージを半減する。 『極草反撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、中確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『カウントアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「避」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『エキスパンション(飛)』… 場の天候のデメリットを受けない。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『吹き荒れる魔法の嵐』…1/試/先行 木之本桜専用ポテンシャル。 自身の「特殊技」のダメージを2倍にする。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz , -| | /ニニニニニ_-_-ニニニニニニ; 'ニニヘ、r┬.{ ヽ───γ', ', , 、 !/ニニニヘヽ、-ニラマ二二r===ニ; ' ,ラニニ_-,_ヘ V二ヘ.Υ〉, ヘ\ !ニ、二二ヘ 、ヽ; ; ;-; ;.マ二| ; ;ィ;_ヽ, '.,';ニ//_ー'ゝ- ヘ ∨___ ヽヾf´ 、〉_|ニヘ <=λ\ ̄; ; ヘマL'; ;'; ;, ' ,'`丶./ニ-_', .| r,' | | ヘ, 、ヾ, |ニ_二 !; .;.;.; 'ヘ \ ,' ; ; ;i ; };.; ' ,'; i_ 'vニニ-ヘ | |ニ‐i ! ̄ ̄ ̄く ヽ/_-二リ; /; ;rヘ ,'; ; ; ;!¬. ', ,A__ヘ.ヽ-二-ヘ}ー| 「´. /=_二= ア . };. ; . ー.'、 ; ; ;V. . . `¨´ . . . . V マ二ニニヘj .h /二_-ニ7. . //. . . . . . 'ヘ; ;ヘ. . . . . . . . . . . . . .W二二-V. ,'ニニ_二W; . . ' . . . . . . . . . ,'; /. . . . . . , -、. . . . .i二ニニ_,' i_ニニ-二{;. . . . .γ´ `ヽ . ヽ〈 . . . . . ,' /. . . . !二ニニ_/. V_ニ二二;. , . . .ヘ、 ,i . . .リ. . . . . .ー- イ. . . / ;ニニ-/、 ヽ,二二二; ; , . . . `¨´. . . . . . . . . . . . . . . . .,イ';.;二_-_/ニ_! /_ヽ_ニニム; ; ;ィix. . ,、. . . . . . . .,、. . ィx.,イi7゙;./ニ_-_/ニ_!><_ ',_二ヽ_ニ二\;ヾ'" 圭x,ィ圭txt圭tx少ア゙;.;/_-_ニ7ニニ_iニニ-_-ヘ_ /_',_ニニヽ-_-ニ>_ ,_゙'";ヾ'"`ヾ'゙; ;`'"_; ;ィi゙○_-ニ7ニニ_i二ニニ_-_', /_=ニヘ_ニ-_ニへー_-○二=──‐=ニニ-ニ○ニニニニ-iニニニニ-!.─/_-ニニニヽ_V_、ニ二二○ニニニニニニ_-_=ニニ○二二二ニニニ_二ニニ_| i-_-ニニニニヽニヘ-=ニニ○ニニ二_-_-_-_-ニニ○二二二ニニ-二ニニ-| |-ニニニニ二二二二ヘ-_ニ○ニニニ-ニ-_-_ニニ○ニニニニニ-ニニニ-| 【名前】ハロウィン(AA出典:『M/MAR - Marchen Awakens Romance』より「ハロウィン」) 【タイプ】くさ/ほのお 【特性】ほのおのからだ… 相手の「接触技」を受けた時、3割「火傷」。 【もちもの】 【技x6:だいもんじ、シャドーボール、リーフストーム、のろい、おにび、ニードルガード】 こうげき:D ぼうぎょ:B とくこう:A とくぼう:D すばやさ:C+ 【ポテンシャル】 『アヴェンジャー』… 死に出しで場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『炎南瓜の束縛』… 自身の『役割』発動時、中確率で相手を「しめつける」状態にする。 『炎南瓜の劫火』… 自身の『役割』発動時、中確率で相手を「火傷」状態にする。 『炎南瓜の怨念』… 自身が「瀕死」状態になった時、中確率で相手を「呪い」状態にする。 『ウォーゲーム』… 相手の『戦闘続行』が発動しない。自身の『戦闘続行』の発動率が上がる。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草狙撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技が「必中」する。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『リベンジヒール』… 死に出しで場に出た時、中確率で自身の体力を1/4回復する。 『エキスパンション(炎)』… 「凍り」状態にならない。 「炎」技の追加効果発生率が2割上がる。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。 ,. z=──- 、 ∧ / / >、 | | /《__r=' ハ | ∨ l! | ハ ハ / ヽ __, l{ l! ___ / } | 、___|} /´ { __,ノ)ノj'} / ̄  ̄`ー―‐-、____| ( 、ト、 | `! / ) /´ ̄ ,ノ/ _. / '´ ̄ ̄ ̄`ヽ x< r大 ヽハ 「ト、 V_ /-─< r'ノ ,レ'´ノ | / / })´ヽ V,_V⌒㍉ーァ'^ヽ _/ ‐// イ { / / ノヽ l 'ヘ,_ノj //⌒ ̄__,ィ / 「リ/ | _/|__/ \_/ ハー´'^'^' く/ ,ィ'⌒マ〈 /_ノ _ 人 ヽ  ̄ // ヽ | V 、 , ^`冖f´r / ̄ | / ヽ| ヽ \ ./ 《 ノ / ヘ.i ヽ--、 j/ /. / │ | / ̄j ̄\ /| \ \\ ー'__ ⊥ィ´/⌒Y^i´ | | ! ! ./ / l\__ ヽ `ヽ \ ̄ /__/ ,} ! l ', ∧/ / / ハ `> 、__ x‐‐く´ ̄ ̄}ノ│. / \ \. / i __/ | |--‐ '´  ̄ ̄ / / ヽ./ 〈 ヽ __, | r─- ニ ___ ,l 、__ノ | /\___,ハ.__ / / j ヽ l \∧ \ , ヽ|ー人ノく_ノ ヽ ヽー/_ /. UJJJ、j ヽ/`  ̄ヽ.__ノー' \__ ヽ,ノヽ ( ( ̄ヽ'´ (__,ノ─く_ノ l _ {__{ ̄) \ ` ̄l`ー' / ̄} ノ /.  ̄ \ {_ / 〈_ノ ̄ヽ--一'´ \ー/ / (__/! (_/ 【名前】GGGH(AA出典:『ジョジョの奇妙な冒険/6部 ストーンオーシャン』より「緑色の赤ん坊(グリーン・グリーン・グラス・オブ・ホーム)」) 【タイプ】くさ/エスパー 【特性】ふゆう… 宙に浮かび上がる。 設置技の効果を無視する。 【もちもの】 【技x5:かえりざく、サイコキネシス、くさかり、やどりぎのたね、テレキネシス】 こうげき:E ぼうぎょ:AA とくこう:C とくぼう:AA すばやさ:E 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『緑骨児の距離』… 相手の「こうかばつぐん」の技のダメージを軽減(0.67倍)する。 『緑骨児の緑壁』… 「草」タイプの相手から受けるダメージを軽減(0.67倍)する。 『緑骨児の永遠』… 相手の攻撃を受けた時、味方と任意交代することが出来る。 『ストーンオーシャン』… 相手の「霊」「悪」技が「こうかいまひとつ」になる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草反撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『エキスパンション(超)』… 「混乱」状態にならない。 「超」技の追加効果発生率が2割上がる。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『近づくと半分になる』… GGGH専用ポテンシャル。 場を離れる時、任意の能力をガクッと下げる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz /ヽ,,、、__,、,、 ,. ヘ | |ヽ `''v'/| i ! _ ` ' .| / '´,,,ヽ し;;;''^'、 i / ∂ ___∂ | ,. -'''‐"´ ̄,-─-'=--、 | / ノ ( `ヽ`ヽ!. i ヽ;;;; / `‐、 ノ ヽ''‐、. | ,,.. -───-- 、 ̄ i ヽ,,;;≡. ヽ''" ``''‐、 ノ ヽ ̄ ,,.. -‐\ / i.;''"ヽ, \ ``'、- 、___,,,... -'" ノ,ヽ、. \ `ヽ ヽ, \,. -‐=''、 / ヽ i ``'‐、,ヽ!-‐''/``''ー-、 \ / / !/ \ \ i ∠-,--,'--‐'''" \__,...,_ヽ/ヽ∠/ 【名前】ミドリマキバオー(AA出典:『みどりのマキバオー』より「ミドリマキバオー」) 【タイプ】くさ/じめん 【特性】グラスメイカー… 場に出た時、5Tの間全体の場を「グラスフィールド」状態にする。 【もちもの】 【技x5:ウッドホーン、10まんばりき、ヒートスタンプ、ワイルドボルト、でんこうせっか】 こうげき:B ぼうぎょ:B とくこう:D とくぼう:C すばやさ:A 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『緑駿馬の適応』… 場が「グラスフィールド」の時、自身の「速」を強化(1.5倍)する。 『緑駿馬の鉄蹄』… 1/試/自動 場に出た時、自陣の設置技を除去する。 『緑駿馬の疾走』… 相手より先に行動した時、自身の全能力値を強化(1.33倍)する。 『リトルホース』… 相手の「おいうち」効果を受けない。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草追撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技に「おいうち」効果を付与する。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『スターター』… 『先発』が発動した時、自身の全能力値を強化(1.05倍)する。 『エキスパンション(地)』… 設置技の影響を受けない。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。 r.< <_ .ー- 、 ` .、 、 ヾ .、 ,z――――-、/ / \ \ \ _/.} ヾ 、 ̄ ̄ ̄ ̄ヾ ヽ ,. ヽ ヽ ヽ_ ヽ_{i ノ-、 ヾ 、 ヾ .、{O。 }、_ノ ヽ / lー ' ヾ 、 マ }ヾ ノ _ _ }ノ , | ヾ 、 }ン ノ ̄`,ー-.イ l'",.、 ヾ二二二ノ'" ,′ ∨ 、 > '"´ , , -┐ ヾ / / ー,---/γ⌒ヽ 弋_j/ゝ-' .>、 i l 乂 ノ / ) `¨¨¨¨¨ゝ _ノ'´ - ' l ヽ ヽ二) ヽ__ノ 【名前】フライゴン(AA出典:『ポケットモンスター/ポケモン/03ルビーサファイア/RS320~』より「フライゴン」) 【タイプ】くさ/ドラゴン 【特性】おみとおし… 場に出た時、相手の「持ち物」が分かる。 【もちもの】 【技x6:じしん、ストーンエッジ、とんぼがえり、だいもんじ、フェイント】 こうげき:B ぼうぎょ:C とくこう:C とくぼう:C すばやさ:B 【ポテンシャル】 『スカウター』… 場にいる限り、トレーナーの指示の前に相手のデータを解析する事が出来る。 『デルタ種』… 「フライゴン」のδ適応種。 『オールドタイプ』を無効化する。 『蜻蛉龍の連撃』… 相手の「まもる」等の技を解除した時、中確率で追加行動を得る。 『蜻蛉龍の響天』… 「とんぼがえり」で味方と任意交代するとき、自陣を2Tの間「おいかぜ」状態にする。 『蜻蛉龍の旋回』… 場に出て2T目のT終了時、味方と任意交代する事が出来る。 『デルタフォース(地)』… 自身のタイプ不一致の「地」技の威力を強化(1.5倍)する。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草狙撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技が「必中」する。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『タクティスコープ』… 敵陣にデータ解析済みの相手がいる時、自身の「避/命中」を強化(1.1倍)する。 『エキスパンション(龍)』… 「体力」の種族値が少し増加する。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。 {. . ./ \ | ' V, // '. . /. . . '!' V, /' ' __ V. ',. . . ' , 、、 /! /, ' ' ´. . . . .ト,ヽ ヽハ. . ,' _、ヽ } } 「{/ j{__ ./, ' , 丶. . /Vニメ{ Vア´ }) }∧ { / , ' / ,' /. . (. . Vニム、 j' / ノ ノ⌒ ⌒´ / ̄く / 冖⌒ ゝ_,. r七 米 (レvレ' レ 、( { _ヽ' 斗r≦ニニニア ) } , ヘ ィ~ヽへ } \ V\{ ヽ  ̄ ̄ノ {/ ∨ / }∧ `ヽ{`ヽ{ \ .∧_\ フ /,.ィ j/| | ├‐', { ! |`ヽ{ ∧ / ノ 7 || | ',| 从{ミ ',{\ |V | }', ∧ -=≦ / / !| | Yf'んハ` ` 笊ミV 八,'八 ヾ、 /_ 7 .i | | |` `~’ vタ )レィ /、 \{ \ /´ / 斗rァ _j | | 八 、 ´, /' | | /| \ .\ レ^ /_,レ'" ヾ! ! | }\ _, ィ/ | | ハ ! --ミ {ヽ {⌒ヽ ノ /´ V r‐, } | ! }ノト,≧≦{ ! レ | | { ヽ _ Y \ ヽ -= ァ冖、 r 、V ! ,ノ^ヽ!ヽ `ー‐ ' `メ' j | { ) ) / } ノ⌒ヽ .≧=- ノ / ヽ V V/ヽ | /7「! '^~´ 乂斗Vrく/ /´ /} )ー 、 `ヽ / 人 く\/ `ヽ{' ` // L! ( ) /イ ヽ/ / / _ } ヽ \ 7 { ーrヽ} レ, ノ,、,、 ~,. ,、,、 \ 7T 、 { //~/ } .人 ( ヽ ≧=- レ 人__く\ ノ7{斗竺≧==='='竺竺≧ヘ,、, | ∧ ヘ _ /_,ノ ‐ァノ 〉 ヽ{ ,.ィフ  ̄ ハ{ ,f{-=-','XXXX//-=-77≧xア | }∧ V -=≦' V( ヽ{ ヽ ノ レ / / | ! , .} !-={ {XXXX,' ,'-=ニ' 7ニニ/ , }', }\ /__/ j{ \ }ー, ,' 〈 レ|レ /人V-V',XXXX,{-=ニ{ {ニニ/ / ,リ }ノ{ ヽ' レ'\{、 ー-=( 【名前】姫山賊イメリア(AA出典:『千年戦争アイギス』より「姫山賊イメリア」) 【タイプ】くさ/かくとう 【特性】もりのけがわ… 場が「グラスフィールド」の時、自身の「防」を強化(1.5倍)する。 【もちもの】 【技x4:ウッドハンマー、ばかぢから、アイスハンマー、はたきおとす】 こうげき:B ぼうぎょ:AA+ とくこう:D とくぼう:C すばやさ:D 【ポテンシャル】 『チェイサー』… 自身の攻撃技に「おいうち」効果を付与する。 『姫山賊の襲撃』… 場に出て最初に繰り出す技の威力を強化(1.5倍)する。 『姫山賊の力尽』… 自身の技が「通常技」になる。 『姫山賊の圧潰』… 自身の攻撃命中時、中確率で相手の「持ち物」を破壊する。 『千年戦争アイギス』… 1/試 技「キングシールド」を繰り出すことが出来る。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草迫撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『アサルト』… 自身の技の「おいうち」効果の発動時、自身の技の威力を強化(1.5倍)する。 『エキスパンション(闘)』… 「闘」技が相手の防護ポテンシャルを無視する。 『ドレインシード』… T終了時、「草」タイプの相手からHPを1/8ドレインする。 『パラライズシード』… 相手の「草」タイプのポケモンの「速」を半減する。
https://w.atwiki.jp/doruota/pages/1077.html
僕の考えたトレーナー . -≠ ニ ニ =- . ///__ ./ _/ / } ヽ .\ ///i i i ヽ//´/ { / } ハ ト、 Yミ、 ./// i i i i i〉 _ _′ | {.ィz=ミ} リィ } 八 \ ///i i i i《≪くl} 从Vリ } / 〈j 乂}}`ヽ >=- ///フi 八\八 个 ' } . -=ニニニニニニY/i//人 ー∨ 乂 ー= '.-=ニニニニニニノニニ}′ { i i {i ≧=-\ /´ニニニニニ/ヽニイ |i i八 i i\ }≧=/_{ニニニニニ.<_ /// |i i i ∧ i i i 〉 V/ニ八ニニニィく/⌒丶Y 八i i i ∧i/ 〈/ニニニ>-くニニニヽ ./// __ {i i i /{ l{ニニニニニニニニ\/ . -= ヽ_八i/i人 {ニニニニニニニニニヽ /{_\ . -= '. `ヽi( 人ニニニニニニニニニニ∨_ ./_{ニ=- } 〈 \ニニニニニニニ|ニニニ=- 丶 <-=ニ{ニ{/ `ヽ _ _ -―― ┴ -、 ∧ -=ニニニニ}ニ// -=ニニO=/´八-― < } / / `V ̄={≧=- }l// ./ニニニニニニ/{ニニ.∧ `ヽ / 八 ./′ .}ニニ| .///.〈{ /ニニニニニニニ.′ニニニ∧ ∨ / / / ./- |ニ.八/// 人 /ニニニニニニ0ニニニニニ〉 V / / /=- |ニニニ∨ 〈ニニニニニニニニ/{ ノ/ / '_=- 人ニニニノ 人ニニニニニニニ/ '. /ニ`ヽ /_'ニ=- ./_ -.、 .〉 ヽニニニニニニ< _ '._ .イニニニニ》‘_|.'ニ=- /ニニ} / \ニニニニニニニニニ=-_V ./ニニニニニニ/ニl||ニニ=- 〉ニV '.\ニニニニニニニニニニ} .′ニニニニ/ニニニ||ニニニ=- /ニニニ} ∧=\ニ}\ニニニニ/ ′ニニニニ/}ニニニl||ニニニニニ=‐‐ァ 〈ニニ=- / ∧ニニ人 \./ ′ニニニ/ 八ニニニ{ 【名前】柊シノア(AA出典:『終わりのセラフ』より「柊シノア」) 【トレーナーステータス】 指示:A+= 卓越した指示力。その中でも特に高い。 育成:B+(C+)= 平均的な育成力。その中でも特に高い。BDにより向上している。 統率:B+(C+)= 平均的な統率力。その中でも特に高い。SPにより向上している。 能力:B= 「急所」をキーとした「回復」の固有を持つ。 【固有ポテンシャル】 『血啜り肉食む四鎌童子』… 柊シノア固有ポテンシャル。 味方の技が急所に当たった時、味方の体力を1/4回復する。 【サポーター】 i、 _)Y、_ /} {ー 、ノ ノノ{ ノ) )'(yぃ{ {、`ヽ(、 ( {人 ヾ{ ゝ )Y し} }j } }! )/r、 )γ´ ̄`ヽ{'i r、Y丿 ノ{〈 { じ' , {! {i⌒) リ}ヾ.じリ}) {_ ヾヾrー=ミ、`ー'' .ノ"^T/ / `}ヽ し ``''´ _{ノ{' l´∨(ヾミ、、j x彡 }`, _ ,い}! 弋戎 }! 代戎 jリノ { (ッヽ_ノT´`ーi { " ゛ i !'´ `ミニ({{_ノ_>==i、 ヽ.ノ .ム // ̄ | \ `こ ´ /イ }、______ { {' /}. ` イ/(ソ{三ヽ三三三ヽ\ //'≧爪\ {' i {{_ソリ三三三三三=ヽ ハ ィ仏/三三三三 ノ i {{し彡三三三三三三=}=}! {三=!三>―<_/_` ーヽ、 ; ゞ=-ヾ∨三三三三三三} _/三ム三{=ノ ´,. ‐ '='-、 、 __, }8}三三三三三三=ハ _ -=≦三三三=ヾソ、 _ノ-〈 ;, ノ.リ三㌢てぇ三三;'三ハ _ -=≦三三三三三=-=三ニ 、 _ - _ ) イ /タ三//o £}三/,'=三ハ三=-<三三>==≦三ヽ\三三=} - ´_ノ´ ,,.. /タ´三={ { oノo,'三,三三=ハ三三三ニニ三三三三三=} }三三リー―=≦二二二ミヽ‐{{彡三三ヾヽくoノ三=/三三=ハ三三三三三三三三三ヅノ=-rくo ヾヽ三三三ミ三三ミ[L]ミ三三三三}}三三Ⅳ三ノ,三=ハ三三三三三三三=シ¨´ {)\O } }三ミ三ミ三三ミ} },三三三三=}}三三j、三=ノノ三,ハ三三三三二=‐ ¨´ `¨ヽ三三三ヾ三三三ヾツ{i、ニ三三ニ}}三三リ }三彡三三ハ  ̄ ̄ ̄ Ⅵ三三三三三ニ=ト}三i、三三三}}三三リ .辷彡三三三} Ⅵ三三三三三ニト{三三三三=}}三三;' .ノ三三三三} 【名前】ジョルノ・ジョバーナ(AA出典:『ジョジョの奇妙な冒険』より「ジョルノ・ジョバーナ」) 統率:A+= 卓越した統率力。追加任命は『エンチャンター』。 【サポート効果】 『埋め合わせの黄金体験』… ジョルノ・ジョバァーナのサポート効果。 味方が「持ち物」を消費した時、味方の体力を1/8回復する。 【手持ちのポケモン】 ,ィi{/ ,ィi{ iア ,ィi{ i ア ∧.、 ,ィi{ i iア ∧ ヽ ,ィi{ i i ア ∧ i iヽ ,ィi{ i i iア ∧ i i i\ / ,ィi{i i i iア ヽ i i i i\ /{ .,ィi{ i i i i ア >=ニニ=< i i\_ {ハ ,ィi{ i i i i i iア / . . .ヾ ヽ===ミh、。。。。ノ}ノ/\ i i i iア / . . /=i} }i ∨/////////////} i i/ゞ''´ i { //) ノ / ∨ .∨-=========<//´ ノ{ ///=(ノィッノ i }/}-=ニ/ i/二二二ニニ=- 。。。。。,,,,,_ /\i{ノイ >''~、 /''}/ .リ/}-=/ i/二二二二二二二二二二二< / . . /ク ア=イニア从 .///!-/ i/二二二二二二二二二二二二二≧s。ノ≧s。.〔 .>''~ { {__アノ |└ヽ≦///// ∥/ /-=ニ二二二二二ニ=====ニ二二二二ニ{/////}ミh、 ,、、-=ニⅥ//\ノ_{ \-== 从乂// ∥ i/ . . . . . . ̄ ̄ ̄ . .>==========<-=ニニ{//// }~~{__}i ィ、__ ノ i iニ=ー-=ニ=Ⅵ////ア ~''<-=ニ二ヽ{ i i/-=ニ二二二二ノ/Ⅵム//////////∧~''< ////} { 7ゝ‐==イノ=彡 iゞ~~ゝ=、、,,-=ニ二`''<ア  ̄ ̄^^^、∨~~~~~~Ⅵ-= /////ヾム、、-=ニ.////∧ ~''</{ {、 ∥ > i i i iゞヾ)、、、 `~~ ̄ ̄ ∧∨ リ-=.∥//////} /ヾ >=====ミh、 ~''<八、 { i i i i i i i i ミh、 }) ~''<''</-=ニi{//{//// }ヽ/-=,二二二二}/ミh、 ヽ 、 i i i i i i i i i i i i ミh、 ~''<[{__i{//∨///.}ノ-=ニニ、二二二二、///ミh、 ヽ)ゝ i iゝ'< i i i i i i iミh、 -=-ヾヾ{///∨//リ-=ニ二二、二二二二\///} (( ヾ、_ノ)~''< i i i iミh、 }二ニニ=- ____。s≦二二二二.ノ}// . . `~~~\-=ニ二二、二二二ニリ.\リ `` `~~´ ~''< i iミh、 }二二二二二ニ=- -=ニ二二二二ニノ . i/-=ニ二二ニ\-=ニニニ、二二二∨=={ ~''< iミh、 .ノ二二二二二二二ミh、-=ニ二二ニ/ヽ-=ニ二二二ニノ\-=ニニ、二二二∨== ~''<ミh、 【名前】ヴィルヘルム・エーレンブルグ(AA出典:『Dies irae』より「ヴィルヘルム・エーレンブルグ」) 【タイプ】どく/かくとう 【特性】てつのトゲ… 直接技を受けると相手の体力を1/8減少する。 【もちもの】 【技x5:ヘドロばくだん、クロスチョップ、きゅうけつ、パイルバンカー、こらえる】 こうげき:B+ ぼうぎょ:C 「パイルバンカー」… 物/鋼/50/100/単/○/必ず急所に当たる。 とくこう:B+ とくぼう:B すばやさ:C+ 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『串刺公の串刺』… 自身の体力が満タンの時、自身の技が急所に当たりやすくなる。(C+2) 『串刺公の鬼牙』… 低確率で技「きゅうけつ」による追加攻撃を繰り出す。 『串刺公の歩法』… 自身の体力が回復した時、味方と任意交代する事が出来る。 『ヴァンピリック』… 自身の体力が回復した時、相手の体力を1/8ドレインする。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対超回避』… 敵陣に「超」ポケモンがいる時、相手の「超」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対超耐性』… 敵陣に「超」ポケモンがいる時、相手の「超」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対超迫撃』… 敵陣に「超」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『スラッグアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「命中」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『黄金讃える闇の不死鳥』… ヴィルヘルム・エーレンブルグ専用ポテンシャル。 1/試/任意 相手の技のダメージを半減し、必ず耐える。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz , /( 、 ., , 〈.ハ ト、l∨!ハ-――--、 ヽ、.! ,. '",-, ( .r r- 、 ヽ´ -ーニ/-‐'"_ 、 ヾ; ゝ- ' .. > ‐=/ ,. - 、 ィ.ヽ. ( ,' / / ( ゝ _,ノ } ヾ、 入._, l/ `ー-/-‐'ヽ 、 !i \ヽ./ } ),.イ/- 、/ ,. -‐, , '"// =-ミ ヾ、 , ィ (_,. ,.ィ// .{ ミ、` 、 __/ .{ '-ヽ._// _,..ィヾ 、 ヽ ゝ / ̄ , -‐_, ̄/ // ' /´ ヽ ー _、 ゞ < ,./ -'゙イ,、f゙ヽ、 { {/_-ヾソjノヾ ゝ;;;;;;;;;;;,ヾ ヽ _,.. 、''" _,..-;ハ 、_、 ヽミ;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;, ヽ;、、ゝ\ r;/ / ,..-―`ミゝ;;;;;;;イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;' ( ヽ、` ) f / 、 ミ;;;;ヽ ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ. \ー- -- ';ヾィ"´/ ヽ、 ヾ ゝ;;;;;;;〉 );;;;;;;;;;;;;;; ' ` __!、 '" ,.. <´、 ー= .};;;;;;;/ .{;;;;;;;;;;;;;ノ ヽ_,ィ ヾ、ミ /;;;i;;;;;} ';;;;;;;;;;/ / .Y⌒j ';;;;;;;;;ヽ ( ,.イ ./ ';;;;;;;;;;;, ` ヽ/ .ノ;;;;;;;;;;ヽ j/ヽ;;;;;/ ヽ 〈 .l. . ' `'"  ̄ ` 【名前】オウガテイル(AA出典:『GOD EATER』より「オウガテイル」) 【タイプ】あく/はがね 【特性】あくまのしっぽ… 体力満タン時、必ず耐える。 「しっぽ」等の技の命中を強化(1.3倍)する。 【もちもの】 【技x6:ふくろだたき、アイアンテール、ドラゴンテール、アクアテール、とんぼがえり、ステルスロック】 こうげき:AA- ぼうぎょ:B とくこう:D とくぼう:E すばやさ:B 【ポテンシャル】 『鬼人』… 先発で場に出ると、「こうげき」が上がる。 『鬼面荒神の鬼面』… 自身へのデータ解析を無効化する。 『鬼面荒神の群勢』… 自身の体力が回復した時、中確率で自身の「攻」が上がる。 『鬼面荒神の狩猟』… 自身の「攻」が上がった時、自身の「C」が上がる。 『オラクル細胞』… 相手を倒した時、自身の体力を1/4回復する。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対闘回避』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対闘耐性』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、相手の「闘」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対闘反撃』… 敵陣に「闘」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『スターター』… 『先発』が発動した時、自身の全能力値を強化(1.05倍)する。 {_ノ }二<}iト., ,、丶`⌒ア__ \/〕iト二〕iト〕iト., ,、丶` ,ィi〔 ノ Ⅵ二〕iト.,=〕iト,\ ,、丶` ) ,.ィi〔ア ,、丶` __ Ⅵ=/<ニ〕iト., }マ/, /ィi〔 {/ >''”ア /i i i〉 __ ‐={ “''<二)}iト.., / |>''”_∠ >〈 {i i, | | rミ ‐={ {⌒〕iト.,“''<r< / /⌒^ / 〕iト.., ,、丶` / // 7 i| | | | Ⅵ乂 〕iト..,{二〈 / ,/ /( /{ ⌒ 7 /',| | | | Ⅵ=〕iト., /, 乂ノニニ}< / ___/_ / 7 ア}ィi〔_ア^, / {乂!i| |_ Ⅵ二ニ∧ ∧ ,/ 〕iトく“''< r==<__ア二ニ=‐,〈{_//, } / \ i{ /, Ⅵニニ=∧ ∧/ ィi〔 F(ア<ノ二ニ/冖宀, √ il__,|!(__ノ \〕iト, /, Ⅵニニ∧ /, ィi〔 r<^L〕iト.,< 辷辷ハ/, ノliア||L癶_..斗ァニ/7ハ /, Ⅵ二ニ∧ /, 、丶 ,、丶{ ∨ 〕iト.,<{二Ⅵ{ { r,|ア)廴__/ }/,// } /, \{ ‐=ニ,}_ \,、丶`} _八 Ⅵ __〕iト,<,廴〈込ア≧=‐ァ, /} イ } /i\ \ \/ / {=癶 Ⅵ /二二ア込〕iト,“''< }>''”} ア|ニ|⌒i| | /i i/ \ 〕iト.,__〕iト乂≧=‐二二,/二 /_/ }宀 =〕iト.,<〈_,/ ノニ| i| | /i i/ 、丶\ ∧ ⌒Ⅵ二--- r‐=≦{ {i i} √ゝ( __) 〕iト..,く |ニ| i| | /i i/,、丶` //(`、 `、 \二∠ __ハ ]{ 乂 ,/_/ ∨ 〉ィi〔 〕iト.., | i| | //ィ //ニ/ )\ \ \ }⌒}入__ィi〔二ア〕iトノ 〈癶\〉| |ニ| / | ゝく //ニ/ ィi〔ニ}\ \ \⌒ ⌒^ 乂辷ノ ⌒{二ア__/_/ |ニ| , } //⌒^r<廴 __rく 〕iト., 〕iト., 乂二} _/| i|ニ| / / //{ ゝ<⌒ ⌒^ 〕iト., 〕iト., 〕iト., 〕iト.(<`,| i|ニ|, , √/ニ/ `~、 `~、`~、 ⌒^| i|ニ| / {__{/ ``~、、`~、 `~、 | i|ニ| ``~、`~、 `~、 | i|ニ| / ⌒^ ≧=‐ ≧=― |ニ|⌒^ 乂_| 【名前】フォビドゥンガンダム(AA出典:『機動戦士ガンダムSEED』より「フォビドゥンガンダム」) 【タイプ】みず/いわ 【特性】シェルアーマー… 相手の技が急所に当たらなくなる。 【もちもの】 【技x6:ハイドロポンプ、ダイヤカッター、かまをかける、しにがみのかま、こうそくスピン、まもる】 こうげき:A ぼうぎょ:A 「ダイヤカッター」… 物/岩/50/100/単/○/必ず急所に当たる。 とくこう:B(C) とくぼう:C+ 「しにがみのかま」… 物/霊/-/90/単/○/相手の体力を半分にする。 すばやさ:C+ 【ポテンシャル】 『エースキラーβ』… 『エース』から受けるダメージを半減する。 『エース』の「攻/特攻」の上昇(強化)を無視する。 『適応種』… 古代種「カブトプス」の進化系。 『オールドタイプ』を無効化する。 『禁断兜の大鎌』… 「まもる」等の技で自身の「物理技」が無効化された時、相手の体力を1/4減少させる。 『禁断兜の魔甲』… 「まもる」等の技で相手の「特殊技」を無効化した時、相手の「特殊技」を反射する。 『禁断兜の歪曲』… 相手の体力が1/2以下の時、自身の「特殊技」が相手に「必中」する。 『ブーステッドマン』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク下げる。 自身の最も低い種族値を1ランク上げる。 『対の先』… 相手の「すばやさ」の種族値が自分と同ランクの時、中確率で自身の技の優先度を+1する。 『対草回避』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対草耐性』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、相手の「草」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対草迫撃』… 敵陣に「草」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『チャレンジ』… 敵陣に『エース』がいる時場に出ると、T終了時まで自身の技の優先度を+1する事が出来る。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『命蝕む禁忌の刃』… フォビドゥンガンダム専用ポテンシャル。 1/試/先行 自身の技に「おいうち」効果を付与し、相手に「必中」させる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz r~┐/ ̄(__ _rに廴 j___, -=ミ、 /ー‐ 、 r⌒ア゜ /  ̄`ヽ ` < ノヽ _r⌒ア゜ / { \ \ ,ノヽ r⌒ア゜ i {、 \ノヽ r⌒ア゜. / / { | / 、 \_} 厂ア゜ |j |___{_ { ,ィくl\} } \_ {__/ / i{ ´|レ _,j__`! l|,ィ笊㍉j } i ヾ ̄~ / / l{ |,ィ笊㌘ヾ\i|弌_ソ人 ハ {\ \. / l{ ,〃弋,ノ ヽl} ⌒/ / /、| \ }、 / // i ヽ 八'′ '′ "//}/ レ レ\.∠ ' .//! } \ ミ " / (Y) r \`ヽ). /' 八 !\) (Y)i.、 '⌒ .イ (Y) / |\) \) / /{ / (Y) >.。 _ ' ! レ (Y)// ー ' レ'| / (Y) |\l } _j__レl/ (Y)、/{/ヽ \ l (Y)| _/ ̄`アヽ V__r=Ⅵうλ__ノ __ ヽr=Ⅵう) {示'i} /ニ\ノ) `Υ/ \ { r‐ァ , \ / ̄ ー‐x、,入ノハ' /ハハ }. /ニニニ{ハノ/ ー 、⊂トV / , \ { λ \_,`} { | ー' { {{ | }ー' ⌒マ{/ ) _ } \〈 /'/ ヽ )ー/ { ヽ`} `ノ ヾ八} ヾ⌒{/ \ _,人_ ` ー `ト-- } \} ⌒ヽヽ,}i/ 〈/|j Y´ ⌒、メ \) ' ; У { }' __{o-==ニニニニ/ _ヽ) / ̄\ / . / __う{ _ -=ニニニニ}ニニニニニ/ /// / \., ′ ' {_/ __Vニニニニニニ}ニニニニア /└<> 、 / ' _)∨ Vニニニニニニ}oニニ= '" r ' \ { / \∧ Vニニニニニ=- '" _ -={ ` / 【名前】十六夜咲夜(AA出典:『東方Project』より「十六夜咲夜」) 【タイプ】どく/くさ 【特性】テクニシャン… 自身の「威力:60」以下の技の威力を強化(1.5倍)する。 【もちもの】 【技x8:どくづき、ギガドレイン、ねこだまし、ナイフなげ、 ばらぞの、リフレクター、ひかりのかべ、おまじない】 こうげき:C+ ぼうぎょ:C+ 「ナイフなげ」… 物/悪/15/100/単体/×/優先度+1 2~5回の連続技。 とくこう:C+ とくぼう:C+ すばやさ:A+ 【ポテンシャル】 『エースアシストγ』… 場を離れる時、味方『エース』の任意の能力値を上げる。 『幽体種』… 「十六夜咲夜」が死後に『固有種』として生まれ変わったことで、相手の「ノ」「闘」技を無効化する。 『冥土長の支援』… 味方と交代する時、中確率で味方の『エース』が場に出て最初に繰り出す技の威力を2倍にする。 『冥土長の援護』… 味方と交代する時、中確率で味方の『エース』が場に出て最初に受ける技の威力を半減にする。 『冥土長の給仕』… T終了時、味方の『エース』と任意交代する事が出来る。 『ルナダイヤル』… 1/試/自動 相手が「怯み」状態になった時、一番最後に「変化技」による追加行動を得る。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対飛回避』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、相手の「飛」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対飛耐性』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、相手の「飛」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対飛反撃』… 敵陣に「飛」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『陣地作成』… 自陣に展開する技の継続T数を+1する。 『リターンキュア』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の状態異常を治癒する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『完璧で瀟洒な従者』… 十六夜咲夜専用ポテンシャル。 場を離れる時、味方の『エース』を発動させる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ___ -=ニ二二二ニ\ -==ニ二二二二二二}ニ\ \二二二二ニニニニニ}二\ヽ Y二二二二二ニニ/二二// |-=ニニニニニニニ/二二/ / \二ニ=-=ニ((⌒))ニニ} / | -斧ミニニニニニ/ / /`| |圦Vソ -==ニイ | | / / 人^| | | , 从 | {// イ l | | l、_ __ イ l | )/) / 从 | lニニ} /lニニ∨ 〉 イ/\从 lニニ}7=|ニニ∨,、 / / / / /\ニニlニニ|二二///\ _{ / / / / / /\= } =∧ニ//////,\ { 厂` ー< /\7////////∧//∧ rイ二二二二/ ` <\////////`ヽ//∧ {二二二ニニ/イ/ 〉ニ` \ ///////∧//∧ /{ニニニニ/ |k/二二ニニ∨ //////∧//∧ // /ニニニニ/l |/)二二ニニ∨///////,}///∧ / / / ,{二二ニニ/∧ |//)__ニニニV///////}////∧ // / / //ニニニ/={ \\//ニニニニ}.////////////∧ // / / //ニ二二∧〈ヘ } 〉イト-----//////イ///////∧\_______// / / / /ニニニニ/ /}〈/) } /_/-----/{////////////////,\ , / / / / / / / / / / / / / / /ニニニニ/ / }〈/{ /二二二二///////////////////,〉 / / / / / / / / / / / / / / /二二二ニ// / /__/二ニニニニニニ{///////////////////} 【名前】あきつ丸(AA出典:『艦隊これくしょん』より「あきつ丸」) 【タイプ】ゴースト 【特性】てったいせん… 味方と交代する時、相手の「速」ががくっと下がる。 【もちもの】 【技x7:シャドーダイブ、とんぼがえり、おにび、のろい、あやしいひかり、みちづれ、あらいながす】 こうげき:C ぼうぎょ:A- とくこう:E とくぼう:AA- すばやさ:E 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『秋津丸の輸送』… 味方と交代して場に出た時、相手の攻撃を受けると味方と任意交代する事が出来る。 『秋津丸の甲板』… 味方と交代して場に出た時、T終了時まで相手の技の威力を半減する。 『秋津丸の観測』… 味方と交代する時、相手のデータを解析する。 『バトルシップ』… 1/試 技「なみのり」を繰り出す。 この時、自身の「特攻」を最も高い種族値と同ランクにする。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対霊回避』… 敵陣に「霊」ポケモンがいる時、相手の「霊」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対霊耐性』… 敵陣に「霊」ポケモンがいる時、相手の「霊」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対霊迫撃』… 敵陣に「霊」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『軍略』… 自身の「全体技」の威力を強化(1.2倍)し、相手の「全体技」の威力を低下(0.8倍)させる。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『集中高める御禁制の秘薬』… あきつ丸専用ポテンシャル。 味方と交代する時、味方を「とぎすます」状態にする。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz / l / ヽ `ヽ ヽ ヘ /l / l / ∧ ̄ ̄ / .l_ノ} | ∧ l ∧ / | \l ∧ _ -─-< | _ - 、 ∧ /⌒ヽ´  ̄`ヽ┐ | f⌒ヽ / ∨ |i r}// /l l ',ソ ∨l /ヽl / ∨ |iゝ//.__// l l l l ∨ |l ∨ |i〈/ 弋ヽ l__l__l__l {\ /`ヽ ', |i 彡 ミ /l ノl `ヽ / l≧_ノ l ∨ ', | ソ v、__' ノ /| / ヘ 二r‐、 ,’ニミ{ニ} .l ∨ ', ヾ_ \__/l / / ー-≧ /‐ ヽ ヽ f ミ | | l ∨. l | 〕〔 | / )l / ノ | l `_/ ‐、` _ノ │ / | | ノl/ /∨ l l 〕〔 | l、 ノ/ ノ l | l ,ィ} _r }〕 | // | ト、 / /、 ∨.l | ̄ ̄ / l l/乂/ f´ } f己 ≦ |H| | i!| ー、二ノ / .l l l. l | -≦/ l|| l/ l ノ / 拒} _||_ /| i!|ヘ ニ ソ l二ニ l l |ニニ} l、 |/ / .f己 |H| l i!| ¨_||_ ./ ー-、 l l !─‐ヘ ,l / ,拒} _||_ l i!| |H| / ーヽl l ! 、__ノ `ヽ ,',. f己 |H| l i!| _||_ /─=≦ |l ! / ̄\} \ ,拒} || l i!| / |H|" \ヽ \ | !ー-≦/ \ \f己 ○ ∧ i!|/ /_||_──ヽ | ! /. \ ,拒}. / ヘ / |H| `ー-|/-‐≦. f己 / /¨¨ _||_ / l ,拒} ヽ 【名前】鎌壱太刀(AA出典:『遊戯王アークファイブ』より「妖仙獣 鎌壱太刀」) 【タイプ】ノーマル/フェアリー 【特性】てきおうりょく… タイプ一致技の強化率を2倍にする。 【もちもの】 【技x5:かまいたち、じゃれつく、しんくうは、ふきとばし、まきびし】 こうげき:B ぼうぎょ:D とくこう:B とくぼう:C すばやさ:A 【ポテンシャル】 『妖仙獣の鎌鼬』… 自身の技「かまいたち」を溜めなしで繰り出す事が出来る。 『妖仙獣の転倒』… 優先度-7/自身の技「かまいたち」の命中時、T終了時まで相手を「行動不能」状態にする。 『妖仙獣の召喚』… 場に出て2T目のT終了時、味方と任意交代する事が出来る。 『デュエルモンスター』… 自身(相手)が攻撃を行っていない時、相手(自身)の技のダメージを緩和(強化)する。(0.9倍/1.1倍) 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対鋼回避』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対鋼耐性』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、相手の「鋼」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対鋼迫撃』… 敵陣に「鋼」ポケモンがいる時、低確率で自身の技のダメージが2倍になる。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。
https://w.atwiki.jp/for_orpheus/pages/86.html
【1】 私は、王子様と出会って運命が変わったお姫様だったと思う。 得意なことは勉強で、苦手なことは友達作り。そんな風に生きてきたから、偏差値の高い大学に合格できた学年唯一の生徒として上京して、当然のように孤立した。 数々の失敗の記憶に浸り、泣きなくなりながら夕暮れの公園で座っていた、ある春の夜のことだった。私を心配して話しかけてくれたのが、彼だった。見知らぬ異性には警戒しろとよく言われるが、線が細くて気弱そうな印象をまず受ける彼には、警戒心が働かなかった。 彼は、ホストだと名乗った。華やかさの化身というイメージの職業だが、彼には全くそぐわない気がする。率直にそう伝えたら、言われ慣れていると彼は苦笑した。 東京での生活に悩んでいた頃、顔立ちは悪くないからという理由で友達に誘われてこの仕事を始めた。他に仕事のあてもなく、女手一つで育ててくれたお母さんへの仕送りがしたくて金を早く稼ぎたいという気持ちもあり続けているものの、なかなか成果は上がらないという。 その日は名刺だけを貰って別れ、一晩悩んで。ちょっとした応援のつもりで、ジュース一杯だけのつもりで、縁のない街だと思っていた夜の新宿へ足を運んでみることにした。 私を出迎えた時の、涙ぐむほどに喜んでくれた彼の顔に、胸の奥が温かくくすぐられたような気がした。同じ苦しみを持つ彼を、こんな私が救えたのだ。 シンパシー。それが私と、『王子』の源氏名を持つ彼との日々の始まりだった。 生活の傍らで『王子』を応援するため、両親からの仕送りを切り詰めて、講義への出席日数を減らしてアルバイトを増やして、店に通うようになった。推し活、ということになるのだろうか。 『王子』も少しずつ指名をもらえるようになってきたというが、一番熱心に応援してくれているのは私なのだという。他の女子の存在に少しだけ苛立ちを覚え、すぐに安堵して、私の中にも独占欲という感情があったのかと今更知った。 二十歳になった日、応援への恩返しだと言って、『王子』は私を店外へと連れ出した。昼の繁華街を並んで歩き、おしゃれな服を買ってくれて、帰りにハグもしてくれた。正真正銘のデート。一人で寂しく生きていたら、きっと永遠に経験できなかったことだ。そういえば、ホテルに誘われるようなことはないまま別れたと後から気付いて、邪な欲望のないところにまた好感を持った。 彼に会う回数をもっと増やしたくて、夏季休業期間は帰省しことにした。両親には、勉強だけでなくやっとできた友達と遊ぶ予定も詰まっていると伝えた。大学生活を満喫する愛娘なんて、本当はどこにもいないのに。 秋が終わる頃には、『王子』を支えるための生活を続けるのが難しくなってきた。後期の単位はほとんど落としそうな見通しで、両親に頼んで借りたお金も底を尽きそうだ。 そんな悩みを打ち明けた時、『王子』がふと零した。店に通うため、風俗店で身体を売っている子もいると。すぐに否定して、俺のために無理はしないでと忠告してくれたけれど。順位が上がってきた王子が、すごく頑張って日々接客していることを私は知っている。 彼を支える一番の女の子に、どうしてもなりたくて。人生で一番の幸せな時間を、他の女なんかに渡したくなくて。 私は、身体を売る女になることを決めた。父よりも年上の男に純潔を捧げた瞬間は、嘔吐しそうなほどに気持ち悪かったけど、『王子』のために必死に耐えた。 そして私は、両親がくれた名前ではない、『ひめ』という名前を得た。彼がすぐそばにいる新宿という街の中だけの、もう一つの私の顔だ。 新しい生活のルーティンを築いて、冬を越した。 幸薄そうな顔、小さな身長、しかし実は着痩せしているのだと脱げばわかる、豊かな身体。庇護欲をそそらせる素質があるのだという紹介と評判のおかげか、程なくしてそれなりに指名を取れるようになった。 知らない男達と連日まぐわう、慣れたら慣れたでつまらない時間。お金のためと割り切って乗り切れば、待望の『王子』と過ごす時間。その繰り返し。大学に関係することは、生活のルーティンから除外した。 ありがたいことに、リピーターの客もできた。三月に入ってから店に通い始めた彼は、過去に色々と辛い経験をしてきたのか、私を聖女か何かのように崇め、執着していた。寂しがり屋はこうやって慰めれば喜びそうだなあと冷静に考えて放った言葉が好感触だったことも、一因だろう。 何故か『勇者』を自称する彼は、右手の甲に入れ墨を入れていたのが印象的だった。何の意匠なのかと聞いてみたら適当にはぐらかされたが、まあ、そこまで彼という人間に興味も無いので話を終わらせた。 三月の上旬も終わる頃、大奮発してシャンパンコールというものをやってみた。店中のホスト達が私達を囲んで斉唱する様は、なかなかの高揚感だった。ネット上でごみのように群がっては訳知り顔で界隈を語る連中に、この楽しさはわかるまい。 浮かれた気分のまま、思い切って『王子』の部屋まで行ってもいいかと言ったら、なんと快諾してくれた。招かれた『王子』の質素な部屋。初めて入る、男の子の部屋。 テーブルの上には、袋に入ったカラフルな錠剤のようなものが置かれていた。毎日の仕事を乗り切るためにここ最近お世話になっている特別な栄養剤のようなもの、恥ずかしいからみんなには言わないでほしいと弁解しながら慌てて薬を棚に彼の姿を見て、ああ、本当にいつも頑張っているんだとわかって。 これまでの色々な思いが溢れて、耐えられなくなり、私は身体を売ってでもずっと彼のために頑張ってきたことを打ち明けた。 沈痛な表情の彼に、泣きじゃくりながら縋りつく。その想いに応えるように、『王子』は、私を抱いてくれた。心から好きな人と一つになれたこと、せっかく覚えたテクニックで彼に尽くせたこと、すべてが本当に嬉しかった。 体力の限界を迎えてからは、ベッドの中で裸のままとりとめもなくお喋りをした。その中で例の『勇者』の話もしたら、意外にも『王子』は興味を示した。なんでも、彼の知人があの入れ墨を街の密かなトレンドとして調べているとのことだった。 店の守秘義務に反するとは思ったけど、彼との会話を途切れさせたくなくて、明後日の朝一で指名が入っていることまでつい喋ってしまった。大丈夫だ、ここは二人きりの空間だから。 勤め先のサイト内にある私の紹介ページを見てみたら、間違いなくあの『勇者』だろうコメントが書き込まれていた。本当に良い子だと私をくどくどと褒め称えているが、ファンタジーみたいな彼の身の上話は相変わらずよくわからない。キモいね、と一緒に笑う私は、悪い子だ。 ああ、私は『王子』のことが好きだった。 だから、今の彼の姿が、信じられない。 『勇者』とまた会う日の午前七時。私は『王子』に呼び出された。 今度は何の用だろう、今抱かれるのはさすがにちょっと困るかな、なんて思っていた私は、強引に部屋へと連れ込まれた。 正直、ちょっと怖いなと思ったすぐ後に、私はベッドへ押し倒される。彼は馬乗りになって、私の首を絞め上げる。両腕も器用に抑えられて、身動きが取れない。そういう遊びなのかという私の楽観を、彼の両目の冷たさが、首に込められる力が絶対的に否定する……私は、殺される? なんで、と発しようとした声すら空気に溶けていく。意識が、遠のいていく。 にたにたと嗤う彼の片手が、首から離れる。もがき苦しむ私の顔を、私を手にかける自分の姿を、スマートフォンで撮っているのだとわかった。 視界の端に、脚が見えた。それは横たわっている『王子』の脚だとすぐにわかった。どういうわけか、この部屋に『王子』が二人いる。 だから、言える。あなたなんか、『王子』じゃない、優しくて健気で愛おしかった彼が、非道な人間であるわけがない。もうすぐ私を殺してしまう、私の上に跨る男。彼と同じ顔と声だけど、彼であるはずのない男。 次々と思い浮かぶ『王子』との思い出、走馬灯に浸りながら、最期に私は問う。 あなたは一体、誰なの? 【2】 僕は、姫と一生の愛を誓える勇者になりたかったんだと思う。 魔王の死と共に平和を取り戻した祖国で、『勇者』の僕に居場所はなかった。 幼い頃から想いを寄せていた僧侶は、幸せそうな顔で王子に娶られて王妃になった。相棒で親友だと思っていた戦士は、莫大な財産と家族の栄華の約束に釣られて王子の側についた。王子は、僕の存在が心底疎ましかったらしい。 内心で謀反を企てていたとか、泣いて許しを請う魔王に唾を吐きかけて嬲り殺しにしたとか、所詮は性根の浅ましいみなしごか等、覚えのない風評を撒き散らされて。『勇者』を名乗るのも烏滸がましい鬼畜として、僕は国を追われた。 それからの年月は、魔族の生き残りを倒して回るだけの、記憶に残すほどでもないものだ。『勇者』としての名残に依存していただけの気もする。どうせ、人々からの感謝などもう貰えないのに。 聖杯戦争と呼ばれる儀式へ放り込まれたのは、国を追われてから三年後のことだった。 親友だった戦士が女の体に転身したらこのような風貌になるのかもな、と思うようなランサーを従えての争いに、気乗りはしなかった。あの日、二人は僕を引き留めてくれなかった。とっくに破綻してしまった青春を、取り戻す気にはなれなかったから。 ランサーには好きにしろと命じて見送り、街を彷徨う。トウキョウの、シンジュク。そういえば、親友は歓楽街が好きな男だった。 客引きに呼び止められ、女と寝ないかと提案された。金で女体を買う。憎むべき王子の所業を思い出して脳が煮えそうになったが、そんな王子に負けた己の惨めさを鑑みれば、今更高潔さに執着するのも余計に無様に思えた。 髪も瞳も色が違うが、あの日恋焦がれた僧侶の雰囲気をどこか思い出させる女を指名した。仮の名を『ひめ』というらしい。 二人きりの浴室で情事が始まる前の、緊張を解きほぐすための他愛ない会話。楽しかった十代の日々に戻ったような気がして、気づけば口からは嗚咽が漏れていた。そんな僕を『ひめ』は慰め、慈しみ、その人肌と唇の温かさに浸るうちに、いつの間にか『ひめ』は僕の上で腰を振っていた。その日、二十三歳になって初めて、僕は女を抱いた。 『ひめ』は、純朴な子だった。大学に通うための金が無くて、今はやむを得ず性風俗に従事しているが、いつか貯めたお金で素敵な未来を掴むことが夢だと語るその顔は、今でも鮮明に思い出せる。 幸いにも貯蓄がある身分を与えられていたので、次の日にもすぐに『ひめ』に会いに行くことにした。たった一夜で、僕は『ひめ』の虜になっていた。 主よ、莫迦なのか。ただの作り物、舞台装置でしかない女に入れ込むなど虚無が過ぎる。私が命懸けで戦っている間に、貴方は呑気にも性欲に溺れていたのか。 そのようにランサーが激昂したのは、『ひめ』との出会いから十日を過ぎたあたりの頃で、僕が初めて人の命を手にかけたのは、そのまた翌日のことだった。 他のサーヴァントと対決するランサーに同行し、敵のマスターを殺してやった。腕は鈍っていないだけあって、相対した男に魔術など使わせる暇もなく喉笛を斬り裂くなど余裕だった。敗北を悟り、破れかぶれに襲ってくるサーヴァントの方も斬り伏せる。ずっと手放さなかった聖剣は、サーヴァントだろうと殺せるのだ。 これで文句ないだろうとランサーに吐き捨てて、尚も晴れない鬱憤を晴らすために敵だったマスターの亡骸を剣で嬲る。絶句するランサーの視線で我に返った時、硝子に移った僕の姿は、かつて着せられた汚名に合致する鬼畜そのものの形相だった。 僕という『勇者』は、一体どこへ消えたのだ。まさかこんなものが、シンジュクの街を訪れたことで遂に曝け出された、『勇者』という薄皮の下の醜悪な本性だとでもいうのか。 帰ってすぐに、『ひめ』と会うための予約の電話を入れた。最短でも明後日の朝一番だという。一日空くが、堪えよう。 『ひめ』に会って、この苦しみをすべて『ひめ』の身体に受け止めてほしい。胸の内で暴れる絶望を聞き届けてほしい。前に会った時には令呪について聞かれてしまったのでつい誤魔化したが、今度は包み隠さず真相を打ち明けてしまいたい。 あの風呂付きの寝室こそが、神聖にして至高の領域だ。意地汚い王子も、不埒な僧侶も短慮な戦士も、一蓮托生の関係を強制されているランサーにさえ、踏み入ることは許さない。二人だけの秘密の共有で、愛はより大きく育まれるのだ。 いや。いっそ聖杯に願ってしまおう。生きて帰った僕の世界で、生者としての受肉を果たした『ひめ』と生きたいと。もう他の汚い男共に『ひめ』を抱かせはしない。こんな下品な灯りに満ちた街を抜け出して僕と家族になろう、そのための奇跡をランサーと共に勝ち取ってみせようと、僕は『ひめ』の前で誓うのだ。 予行演習として、以前『ひめ』に言われたコメント投稿というものをしてみた。文中には、『ゆうしゃ』の生い立ちや聖杯戦争に関することを示唆する内容を敢えて含ませた。文面を見る場末の連中共め、妄言と見下すがいい。世界で唯一、『ひめ』だけが僕の真意を理解できるのだから。 ああ、僕は『ひめ』を心から愛していた。 だから、今の彼女の姿が、信じられない。 やっと訪れた予約日の午前八時過ぎ。いつものように淡い笑顔で出迎えられ、柔らかい掌で部屋へと導かれる。扉が閉まり、談笑し、一枚ずつ衣服と下着を脱がされて全裸になる。 恥じらうようなはにかみの後、首元に手を絡ませて接吻しようとする『ひめ』の顔を、目を閉じて待ち構える。 突如、鈍く響く音。全身が痺れるような違和感、纏わりつく死の気配……首を、へし折られた? 聖剣は手元に無い。令呪を以てランサーに命ずることは叶わない。魔王にも勝利した『勇者』にあるまじき、油断と隙による敗死。冥府への堕落。 呂律も回らない僕を見下ろす『ひめ』が、嘲笑う。 最後にいいこと教えてあげる。私、本当は別の男にガチ恋してるの。今までありがとう、勇者気取りのお財布さん。 瞬間、全身が憎悪に滾るのを自覚した。 お前が、『ひめ』であるものか。理屈はわからないが、何らかの異能によるなりすましに決まっている。偽物ごときが『ひめ』を貶めるな。この身よ動け。一瞬のうちに奴の皮を剥いだ上で、血飛沫より細かく肉を刻んでやるのだ。 『ひめ』は、本当に良い子なんだ。その尊厳を犯す罪深さが、お前にはわからないのか。 お前は一体、何者だ? 【3】 俺という「影」が何者であるかを、どのように語ったらよいものだろうか。 サーヴァントとは、人類史で生涯を遂げた英雄の生き写しだという。即ち、俺は「影」だ。 千年以上に渡って中国で愛される文学作品「水滸伝」に登場する、百八人の豪傑。そのうちの一人の姿形と魂を受け継いだサーヴァントとして、俺は『アサシン』の冠名を携えて召喚された。 願いはただ一つ。主への忠義を遂行できなかった生前の未練の、払拭。この地で善き従者として働くことで、俺の願いは果たされるはずなのだ。 ――なんと白々しいことを述べるのだろうと、己に失笑する。 今は亡き英雄の生き写し? その人物が生きた事実など、最初から存在していないのに? サーヴァントとしての肉体と共に、自己に関する情報を叩き込まれたからわかる、わかるのだ。「水滸伝」は、純然たる創作物。架空の物語。本人ではないがモデルとなった人物なら実在しているとか、そんな言い訳の余地もない代物。 天巧星を背負いし侠客『燕青』など、実態はただの虚構なのだ。 不義への悔恨に囚われる俺の有様を、人々に消費されるための物語に呑まれて酔った一人だと冷徹に俯瞰する、もう一人の俺が詠う。 実体のない幻を依り代にして降り立った俺は、英霊と呼ぶに値するのか? 本物の勇者が放つ威光に搔き消される、幽かな「影」に過ぎないのではないか? そんな長ったらしい問いを、眼前のランサーへ投げかけるのは億劫だ。 天井をぶち破って降り立ったランサーは、全裸の死に様を晒す主を一瞥し、顔面を赤く染める。この世の全方位へ向けんばかりの怒りだ。可哀想に。せめてあと十秒早く来ていれば、主をみすみす死なせずに済んだろうに。 彼女の激情に、泰然の態度で応える。突き出された槍の柄を握りながら、彼女の主を舌で貶める。 どんな強豪との戦を強いられるかと震えたものだが、惚れた娼女の皮を借りれば実に簡単、秒未満で決着がついた。己の死に場所となる檻を、この男は自ら紙幣三枚で買ったのだ。此度の戦屈指の痴れ者として、しかと覚えておこう。尤も、くだらなすぎて明日には忘れるだろうが。 ならば、我が主の恥部にわざわざ付け入った貴様も、同程度には恥知らずだ。一端の武術家のような身なりで、やることは薄汚い暗殺ときた。さながら、貴様は闇の侠客か。その磨き上げられた拳法は後世の民にさぞ崇拝されているだろうに、他でもない貴様自身が持ち腐れる有様では、彼らに到底顔向けできまい。 手痛い反論だ、返す言葉もないなあと、俺は豪快に笑った。 俺が為したのは暗殺拳の行使ではなく、謀りによる暗殺。これを成功させたのは、俺の肉体に混じった幻霊の力によるものだ。 現代まで語り継がれる怪異、『ドッペルゲンガー』。他者の容貌、さらには記憶も転写して完全に成り代わる権能が、俺の身に宿っていた。名が示す通りの、「影」の力だ。 『ドッペルゲンガー』と融合した状態で現界した肉体は、一千万人超の人間が蔓延る都市での暗躍には好都合であった。何人何十人の特徴を脳味噌に詰め込み続ける気色悪さに四六時中囚われていることにも見合う、当然の恩恵だと思いたい。 何故、縁もゆかりもない『燕青』と『ドッペルゲンガー』が結びつけられたのか。その理由も知っている。俺の一つ前のアサシンのせいだ。 とある世界の日本で発生した、新宿幻霊事件。特異な環境下で二者は合体し、かろうじて一丁前のサーヴァントとして成立した。悪の怪人、『新宿のアサシン』の誕生だ。 既に敗れて消滅したはずの奴の記憶が、何故か、この地に召喚された時点で忠実に引き継がれていた。つまり、『新宿のアサシン』をこそ原点とした「影」が、今の俺ということか。 俺とお前は、別の存在だ。そうでなければ、サーヴァントは永劫に罪を重ね続ける運命を背負ってしまうではないか……なんて理屈さえ誰にも聞き届けられず、故にただ、在るがまま現状を受け入れざるを得なかった。 俺の諦念も、ランサーには理解できまい。彼女に共感を求めもしない。再契約のあてもないランサーは、どうせ数刻後には消滅する。 しかし。最後くらい、一角の戦士として散らせてやるのが手向けではないかと、俺の中で吹き上がる熱がある。気づけば、俺は名乗りを上げていた。 我が宿星は、天巧星。梁山泊百八傑が一人、浪子燕青。推して参る。 勇名の口上は、真名の開示であり、必殺の宣言。ランサーが好みそうな礼儀に、ここは沿ってやることにした。外道のくせに何を今更、煽りのつもりかと受け取られようと、構わない。 真正面からの殴り合い殺し合いに興じる間くらい、いかにも武人らしい振る舞いに没頭すれば束の間の充足感が得られるのではないかという、要は我欲だ。 莫迦な主を持ってしまった苦しみを知る同士として、もはや報われないその矜持に介錯をしてやるのだから、文句など言われる筋合いがない。 ああ、我ながら不明瞭なことである。 俺は強者なのか卑怯者なのか、義理固い好漢なのか、悪辣な無頼漢なのか。 ごちゃ混ぜになった自我の中を漂いながら、何者へ向けてということもなく、無声の叫びを上げる。 俺は一体、誰なんだ? 【4】 「おっほ~、まだ燃えとるわ。正義の鉄槌の打ち放題やん」 「民衆は怖いねぇ」 新宿区内の、とあるレンタルオフィスの一室で。電脳の海の片隅を賑わせる話題を、アサシンはマスターの持つスマートフォンを通じて眺める。 都内で活動していた『王子』という源氏名のホストが、昨日の朝方に一人の女子大学生を殺害した容疑で、昨晩逮捕された。これだけならただのありふれた殺人事件だが、報道されるよりも前に、彼は別の形で注目を浴びていた。 あろうことか、『王子』は自らが女性を絞殺する姿の写真を、自分の持つSNSアカウント上にアップロードしたのである。いくらかの時間が経ってから削除したようだが、一度放流した以上、画面の複製が無軌道に出回るのはもはや止められない。 ホストとしては界隈で多少売れ筋だったこともあり、拡散もとい炎上は日中のうちに勢いを増し、彼の本名を含めた詳しい素性もすぐに特定された。警察の動きが早かったのも、それが要因だろう。 今は、『王子』の犯行動機を皆が好き勝手に推理する段階である。最有力説は「恋人との倒錯的なプレイに勤しむ様の記録を、誤って鍵垢ではなく本垢にアップしてしまい、さらに勢い余って恋人を殺してしまった迂闊な男」のようだ。両親は公務員らしいがこれで退職かもな、なんて揶揄まで飛んでいる。 無数の仮面のヒーロー達が悪を踏みつけながら舞い踊るパーティーの様相を、アサシンはにやにやと見つめる。真犯人の、高みの見物だ。 「便利なもんやな。ドッペルゲンガーの力は」 「つってもさ、今回妙に手間かかったじゃん。 普通に正面からあいつらとやり合っても俺は別に良かったよ? ほんとはこの力あんまり使いたくないんだけどなあ」 「念には念を、って言うやん」 仕掛け人であるアサシンがマスターの指示のもとに取った行動は、やや煩雑だ。 一、『王子』の自宅を訪問し、軽く襲って気絶させた。 二、彼の客である『ひめ』という女性を呼び出し、首を絞めて殺した。 三、彼女を絶命させる己の姿を撮影し、事が済んでから不特定多数へ向けて発信した。 四、『ひめ』に成り代わり、彼女の客である『勇者』を殺害した。彼こそが、本命である聖杯戦争のマスターであった。 五、『勇者』のランサーもこの手で始末した……というのは無駄なお遊びだが、勝ったしええわでお咎めなしとなった。 「ま、バレなきゃ問題ないってのはその通りだろうけどな」 今頃、目が覚めたら被せられていた罪で捕まった『王子』は、警察に無実を訴えていることだろうが。 大変ご優秀な日本の警察のことだ。件の写真がデジタル技術による改竄など施されていないことも、すぐに突き止めてくれるだろう……とは、マスターの弁だ。あとは、容疑を否認だとか、意味不明な供述だとかまで省略された『王子』の証言が世に出るのみだ。 「ところでさ、『ひめ』ちゃんって今どうなってる? お店は追悼の一つでもしてくれたかい?」 「サイト見てみるわ、どれどれ……」 『勇者』を殺害した容疑者として扱われるべきはずの『ひめ』。しかし、実際には一時間以上前に別の場所で死亡していたのだから、彼女に犯行は不可能だ。 部屋が破壊された痕跡があるとのことなので、どうせその怪力の持ち主が犯人だろう……と、思われるのだろう。非力な女の子を疑うのはお門違いの、警察には捕えようがない相手だ。 いや、確かに『ひめ』は出勤していたはずだが……と腑に落ちない点はあるにしても、ひとまずの話として。店内の面々で適当に口裏を合わせて証言しておけば、少なくとも「あの店ではキャストが客を殺したらしい」という最悪の風評だけは避けられたまま翌日以降も営業可能となることは、店側としても幸運だったろう。 幸運といえば、まさに『ひめ』が死ぬ原因となった事件に皆が注目しているおかげで、風俗店で死んだ名も無き男のことになど興味を持たれづらいだろうことも同様だ。悪役が明確な話題の方が、外野からしても語りやすい。 もしかしたら、短い報道でこの件を知った者の一部は「人智を超えた暴力の行使に無辜の市民を巻き込むとは、非道な主従もいるものだ」などと思うかもしれないが、その程度だ。 そして、念には念を押されるものである。 「残念! 『ひめ』ちゃんのページもう消えとるわ」 「マジか。あの『ゆうしゃ』のコメント、ウケるからもう一回読んどきたかったんだけどなー」 「しゃーないしゃーない。お姫様、のっとふぁう~んど」 『ひめ』の紹介が賑やかに掲載されていたはずのページには、簡素なテキストだけが遺されていた。 ご指定のページが見つかりません。 『ひめ』という女の子が、見つかりません。 『王子』に殺された罪のない女性と、本名不明の風俗嬢『ひめ』との関連性が、見つかりません。 『ゆうしゃ』を名乗る客が『ひめ』へ向けて語った愛のメッセージが、見る人が見れば聖杯戦争の関係者が遺したとわかる言葉の数々が、見つかりません。 こうして、もう一つの殺人の真相を知るための手がかりは抹消された。アサシンの潜入や、マスターの手によるクラッキングなど行うまでなく、店側が勝手にやったことだ。 「あの子、それなりに人気あったんじゃん? 店も稼ぎが減って大変そうだよなあ」 「気持ちはわかるわ。俺もリピーターが一人減ったし。購入履歴いじるのも面倒なんやで~?」 気慰みのように、マスターは透明な袋を摘まみ上げてふるふると振る。袋の中のカラフルな錠剤は、マスターが仕事で取り扱う商品であり、アサシンが『王子』の部屋から回収したものだ。 巷の人気者も実は愛用している、世間に隠れた人気商品である。表に出ないのは、これがいわゆる違法薬物であるためなのだが。 マスターは売人として活動する都合上、時には対面で接客し、世間話で顧客との親睦を深めることもあるという。情報収集の機会にも便利とのことだ。 たとえば。 男慣れしていなそうな女の子にも刺さる奥手なキャラで営業するのも一苦労だが、そろそろあの子とも自然にヤれそうな頃合いなので楽しみだ、風呂に沈めた甲斐もあるなどと愚痴じみた自慢話をするホストとの談笑の中で、奇妙な入れ墨をしている人物が周囲にいないかと尋ねてみる……だとか。 「別の子が客を取れば済む話やろなあ。『ひめ』ちゃんは店辞めた思われて、どうせすぐ忘れられてまう」 「言えてる。一時の退屈凌ぎだもんな」 無抵抗の『王子』を囲んで義憤に燃える、有象無象のことを思い出す。 『王子』をいかに上手く罵れるかと競い合う彼ら彼女らは、別に本気で真相を知りたいわけでもないだろう。だから、ふと疑問に思ってもよいはずの点など、誰も気に留めない。 たとえば。 今月できたばかりの有象無象のアカウントの一つでありながら、『王子』の投稿に誰よりも早く反応しては界隈内外に知らしめる火付け役としての役目を果たし、かと思えば今朝には既にアカウントごと消え失せてしまった『垃圾(laji_404)』とは何者だったのか……だとか。 「まあ、かけあしワンワンとしましまワンワンが嗅ぎつけてくれれば、ワンチャンあるかもしれへんけど」 「何それ?」 「ここにおらん犬二匹の話」 今でこそ騒がれている『王子』の悪行。しかし、数日も経てば別の流行と事件の波に追いやられて語られる勢いが衰え、四月に入る頃にはもう誰も思い出さないことだろう。 こうして、幾つかの死は忘れられる運命へと収束していく。 人がせわしなく行き交う喧騒の中へ。聖杯を巡る一大戦争が巻き起こす戦火の中へ。歴戦の英雄の実在を葬者達が己の目でしかと確かめながら、その一方で『ドッペルゲンガー』などただの都市伝説に過ぎないと一笑に付す、そんな東京の街の中へ溶けていく。 「……もう二十四時間経ったし、考えるだけ無駄やな。くぅ~ん……」 そして、アサシンとマスターもまた、彼らへの興味を失くすのだ。 一組の主従が影から人を操り、誰にも知られず敵を破った話。 または、愛に飢えた男と女が、幻想に溺れて死んだ話。 または、或る一人の屑が見捨てられた話。 少しは楽しい気分を味わえたところもあるが、大切な思い出と呼ぶほどでもない、些末な出来事だ。 ところで。 今に至っても尚、アサシンにはよくわからないことがある。 「マスターさあ」 「んー?」 「あんたって、結局何者なの?」 アサシンは、己の主となった男の人間性を未だに理解できていないと自認している。 聖杯戦争に勝ち残ろうという意思はあるようで、その点について対立の余地は無いため、ただ仕える分には特に不都合も無いのだが。 いくつかの営みや企みに付き合ってみたものの、彼について判明していることは少ない。 「当ててみ? 今何がわかってる?」 「そうだなあ……日本人で、男で、年は見た感じ三十になるかならないかくらいで、関西弁? で喋ってて」 「おうおう」 「ヤクの売人やったり、他にもやばい仕事請け負ってたりの悪い奴で、その辺の都合で名前を何個も使い分けてたり」 「ええよええよお」 「で。最初に俺に名乗った『久住(くずみ)』ってのも、偽名でしょ?」 不敵に笑う様子を見るに、推測は当たりなのだろう。 だが、ここまでだ。知っている情報を適当に並べてみたが、次のステップには繋がらない。 マスターは、自分自身のことをほとんど話さない。本名すらアサシンに教えてくれない。情報漏洩のリスクに気を遣う男だった。 「ああーー、駄目! なあマスター、俺の力であんなに成り代わっちゃっていい? そうすりゃ全部一発で筒抜けっしょ」 「やってもええけど……その時には、俺も交換条件を突き付けなあかんなあ。たとえば……自慢の拳で、自分の顔面ぶち抜いてみ? とか」 「……」 「誰にでもなれるアサシンが、最後の最後に誰なのかわからんなって死ぬいうオチ。どう? おもろくない?」 感情の宿らない瞳で、マスターは手の甲の令呪を見つめる。 マスターは、何の躊躇も感慨もなく他人を死に追いやれる男だった。 「…………いやいやいや、冗談やって! そんな殺気立てんでええやん」 「あ、ごめん。漏れちゃってた? さっきのは撤回しておくよ」 「なんや、ここは喧嘩のしどころちゃう? お試しでやってみいひん?」 洒落にならないから、それはやめておこう。二人で仲良く、乾いた笑いを上げる。 マスターは、冗談が面白くない男だった。 「でも……ここはアサシンの日頃の働きに免じて。俺の願いを大発表したるわ」 「ひゅう、待ってました! さあてご清聴」 「聞いて驚きや、俺の願いは……」 がさごそと、手元のビニール袋を漁る。中から出てきたのは、彼が先程コンビニで調達してきたメロンパンだった。 「飯を食うことや。葬者とかいう字面からして辛気臭い状態じゃなく、ちゃーんとした生身の体でな」 「……一応聞くけど、それってなんかの比喩?」 「いやいや、大マジやって」 「じゃあ、贅沢三昧したりないってこと? あ、本場の中華まだ食えてないなあとか」 「ちゃうちゃう、せやなあ……白飯、味噌汁、焼き鯖、海苔……」 「質素だなあ……美味いの?」 「不味くて、臭いわなあ」 そう言いながら、マスターはメロンパンをむしゃむしゃと頬張る。 特にこだわりの逸品を謳っていない安物のそれは、本物のメロンが素材に使われているわけでもない。案の定、マスターの表情はちっとも至福を感じていない。 とりあえず、彼が生きて帰りたいと思っていることはわかった。そんなことはもう知っている。要は、今喋ったこともただのつまらない、煙に巻くための冗談というわけだ。 「ちぇっ。マスターのこと、今日もよくわかんねえままだ」 「ええやんええやん。これでも俺ら相棒やってけてるんやから」 「わかっててもさ、気味が悪いんだよ」 「心外やなあ。あんたも人のこと言えん……ていうか、みんな同じや」 窓の外、新宿という都市を二人で見下ろす。 塵よりも細かい何百何千何万の人々が、コンクリートの上で社会を形成している風景だ。 今この瞬間にも街のどこかで、誰かが罪を犯しているのだろう。自分達がそう仕向けたためかもしれないし、自分達とは全く無関係に発生しているのかもしれない。 それでも、東京は平然とした様相を保ち続ける。無限にも思えるほどの数の人々が、隣人は善い存在だと信じ合えているから。 「人間なんて、みーんな怪人みたいなもんとちゃうん?」 呟くマスターの横顔は、どこか厭世的なようにも見えた。 彼は、いかなる心境でこの都市の中に生きているのだろうか。 そんな疑問をなんとしても解きほぐしたいと言えるほど、マスターとの絆の深さを感じているわけでもないので、やっぱり忘れることにした。 あんたが誰でも、別にいいか。そんなことを思いながら。 【CLASS】 アサシン 【真名】 燕青@Fate/Grand Order 【ステータス】 筋力B 耐久D 敏捷A+ 魔力D 幸運B 宝具D 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ能力。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 無頼漢:A 騎乗・単独行動の複合スキル。おまけとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。 【保有スキル】 中国拳法:EX 中華の合理。宇宙と一体になる事を目的とした武術をどれだけ極めたかを表す。 修得の難易度が最高レベルのスキルで、他のスキルと違ってAランクでようやく「修得した」と言えるレベル。 原点である「水滸伝」に拳法の具体的なエピソードはないが、現存する様々な拳法の開祖として信仰されている(伝説の好漢を拳法の開祖とするのはある種の伝統)。 諜報:A 気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。親しい隣人、無害な石ころ、最愛の人間などと勘違いさせる。 ただし直接的な攻撃に出た瞬間、このスキルは効果を失う。 天巧星:A+ 災いを為すという百八の星が転生した者たちの一人。 魔星の生まれ変わり、生まれついて災厄と業を背負う。 燕青は巧緻に極めて優れた天巧星である。 【宝具】 『十面埋伏・無影の如く』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~3 最大捕捉:1人 じゅうめんまいふく・むえいのごとく。 燕青拳独特の歩法による分身打撃。 魔法の域にこそ達していないものの、第三者の視覚ではまず捉えられぬ高速歩法による連撃。 その様はまさに影すら地面に映らぬ有様だったとか。 【人物背景】 天に星、地には悪漢。 幻想であるはずの男は、拳法と共に創成された。 さあて、俺様は誰でしょう!? 【サーヴァントとしての願い】 自分が何者であるかを確信できるような、何か。 【マスターへの態度】 理想的な主になってくれたら、誉れかもしれないねぇ。 【マスター】 久住@MIU404 【マスターとしての願い】 生還する。 【能力・技能】 「ドーナツEP」と呼ばれる違法ドラッグの売買を手掛けていた。 その他、デジタル技術によるクラッキング、虚偽情報の流布による扇動、複数の経歴の詐称などといった手段によって犯罪に手を染めていた。 【人物背景】 俺は久住。五味。トラッシュ。バスラー、スレイキー。 何がいい? 不幸な生い立ち? ゆがんだ幼少期の思い出? いじめられた過去? うん? どれがいい? 俺は、お前たちの物語にはならない。 【方針】 最後の一人になる。 【サーヴァントへの態度】 吹けば消し飛ぶ塵同士、仲良くしよな。 【0】 『こんな世界にしたお前を、俺は一生許さない。許さないから殺してやんねえ』 『そんな楽さしてたまるか。生きて、俺たちとここで苦しめ』 ある日、目を開けたら、そこは死の世界だった。 生きるということを全うした者達だけが、辿り着くことを許される世界だった。 .