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32インチワイドのモニターに映し出されているのは、随分と横に膨れた少年の顔。2036年現在では中型の部類に入る液晶ディスプレイを一杯に占領したそれは、お世辞にも見栄えが良いとは言えなかった。 「ガブリエルの調整がてらに繋いでみりゃ、随分と情けないザマじゃねえか。ゲン?」 スピーカーを兼ねた液晶パネルがビリビリと揺れ。少年の奇妙に甲高い声を、5.1chサラウンドも裸足で逃げ出すほどの高音質で再生する。 「すいません、大紀サン」 科学技術の無駄遣いとしか言いようのない滑稽な光景だったが、そんな事を思う余裕も自信もなく、ゲンと呼ばれた少年はディスプレイに向かって頭を下げるだけだ。 「今日はメンバーが足りなかったんスよ。サードの連中ばっかで、仕方なく数揃えたんですが……やっぱサード程度じゃダメッスね」 通信相手の名は、鶴畑大紀。 このビル……ひいては神姫バトルミュージアムのオーナーにして、秋葉原店に所属するランカー達のスポンサーでもある、鶴畑家の御曹司だ。ついでに、このバトルミュージアム所属ランカー達の監督役も兼任している。 「サードの雑魚が負けても、お前が勝ってりゃ、問題なかったはずだよなぁ?」 もっとも彼は秋葉原に常にいるわけではなく、自宅に設置された専用の業務用筐体と専用の通信回線を介して、対戦や指示をするだけなのだが……。 それでも、ゲン少年の秋葉原店所属ランカーとしての選手生命は、彼に握られていると言っても過言ではない。 「そ、それはっ!」 醜く歪んだ大紀の瞳に、ゲンは血の気の引くざあっという音が聞こえた気がした。 「……まあいいや。どっちにしても、俺様のガブリエルの敵じゃなかったゴミだしな。機嫌がいいから、今日の失態は許してやるよ」 分厚いピザをくちゃくちゃと喰らいながら、鶴畑大紀は退屈そうに明後日の方向を眺めている。 「ありがとうございますっ!」 「じゃあな。ひひっ」 再び頭を下げるゲンに見向きもせず、鶴畑大紀はその通信を一方的に切断した。 32インチのメインモニターには、戦闘終了の文字とコンテニューのサインが踊っている。 けど、そんなものはどうでもいい。 バーチャルポッドから飛び出した私が確かめたのは、静香の姿。 「静香! 静香っ!」 メインテーブルに顔を伏せ、シートにうずくまっている。浅い息を矢継ぎ早にする静香は、私の声に反応する気配すらない。 医療系のソフトでも入っていれば、静香の症状も把握できるのだろうけれど、そんな便利なツールが入っていようはずもなく。 「どうしよう……静香ぁ!」 私一人で静香を運ぶのは当然不可能。いつものセンターやエルゴなら、十貴や近くでプレイしている人に頼ればいいけど、個室になっているここではそれも難しい。 武装神姫なんて大層な名を持ちながら、こんな時には呆れるほどに無力で……。 「……そうだ」 辺りのものを踏み台にしてパーティションに登れば、人を呼びに行けるじゃないか。狭いブースの中、パーティションまでは一メートルもない。神姫の跳躍力をもってすれば……。 こんな簡単な考えも思いつかないなんて、よっぽど慌てていたらしい。 「静香。すぐに人を呼んできますからね……」 その時だった。 「大丈夫ですか?」 扉の向こうから、こちらに呼び掛ける声が聞こえたのは。 「……すいません、助けて下さいっ!」 魔女っ子神姫ドキドキハウリン その17 「はい……事務所で休ませてもらってます。お願いします、十貴」 終話ボタンを押して通話終了。半分まで開いていた折りたたみタイプの携帯を、ぱたんと閉じる。 ひと抱えある携帯をトートバッグに放り込んで、私は彼に頭を下げた。 「ありがとうございます、興紀さん」 彼の名は、鶴畑興紀さん。あの有名なファーストランカー・ルシフェルのマスターにして、鶴畑コンツェルンの御曹司。 この辺りどころじゃない。多分、全国区レベルの有名人だろう。 ブースの前を通りかかったところで私の声を聞いて、声を掛けてくれたらしい。 「礼には及びませんよ。この店の所属ランカーと大紀が、随分と失礼したようで」 さっき最後に戦った鶴畑大紀のお兄さんだけど、とてもそうは見えない、感じのいい人だ。本人もそれを気にしているのか、鶴畑さんと呼ぶと「興紀で構いませんよ」と苦笑していたっけ。 「それにしても、戸田さんは一体どうしたんですか?」 静香は目を覚ます気配もなく、ソファーで横になったまま浅い寝息を立てている。興紀さんの話では、普通に眠っているだけで、特に気になる症状は出ていないとのことだけれど……。 「さあ……私にも」 私が静香に出会って二年になるけど、静香に持病があるなんて話は聞いたこともない。ここ最近は徹夜していた様子もないし、寝不足の線も薄いはずだ。 「そういえば静香、最後に『花姫』って……」 それも、分からないことの一つ。 最後に戦った大紀の神姫は『ガブリエル』と呼ばれていた。花型のジルダリアの事かとも思ったけど、だとしてもあのタイミングで混乱するのはおかしな話になる。 「……そうですか」 首を傾げる私に、興紀さんは視線をわずかに逸らす。 あれ? 「そういえば、興紀さん。どうして静香の名前を?」 静香と呼ぶなら分かるけど、名字の戸田は私は一度も呼んでいない。対戦も終了していたから、モニターでその名を読み取ることも出来ないはずだ。 いくらドキドキハウリンが目立っていると言っても、それはあくまでも地方大会レベルの話。ファーストリーグ屈指の有名人にまで名前が伝わっているなんて、とても思えない。 「昔、僕が負けた相手ですからね。ライバルの名前は忘れやしませんよ」 ……え? 「そんな! 私、ルシフェルと戦った事なんか……」 慌てる私の言葉に、興紀さんは穏やかに笑う。 「あなたじゃありませんよ。あなたの前の、彼女の神姫……『花姫』の話です」 花姫? それって……。 「不幸な事故でしたけどね。いずれにせよ、戸田さんがプレイヤーとして再起出来て良かった」 静香は眠ったまま。 「興紀さん」 「はい?」 起きている気配は、ない。 「良かったらその話……詳しく聞かせてもらえませんか?」 静香が目を覚ましたのは、興紀さんが姿を消して三十分ほどしてからのことだった。 「ここ……は?」 ソファーの上で半身を起こし、不思議そうに辺りを見回している。 「ミュージアムの事務所です。静香、気を失ったところを運んでもらったんですよ?」 興紀さんは去り際に、飲み物の準備をしてくれていた。ジュースの入ったコップを渡しながら、静香が倒れてからの簡単な経緯を説明する。 「あぁ……何だか心配かけたわね」 ひと眠りして落ち着いたのか、ジュースのコップを私に戻す静香の顔色はいつもと同じ。 「大丈夫ですか? 静香」 「多分ね。寝不足かなぁ?」 軽く乱れた髪を整えながら。最近はちゃんと寝てたんだけど……と呟く静香は、普段の調子を取り戻しているように見えた。 トートバッグに手を伸ばし、そのまますっと立ち上がろうとして……。 「その前に、ちょっといいですか?」 私の言葉に、膝の力を緩め直す。 静香の細い体が、ぽす、とソファーに沈み込んだ。 「なぁに?」 トートバッグから手を離し、テーブルの上に立つ私の顔を覗き込む。 「静香。花姫って……誰ですか?」 「……花姫?」 私の問いに、静香は首を傾げるだけ。 「ジルダリアなら……」 「とぼけないでください! 興紀さんから全部聞いてるんですよ!」 花姫は静香の初めての神姫。リアルリーグしかなかった当時の神姫バトル中、不慮の事故で存在をロストしたのだという。 「……そっか。あの人が介抱してくれたんだ」 どうやら、私のひと言で全てを悟ったらしい。何だかバツの悪そうな表情で、軽くため息をつく。 「何で黙ってたんですか? それに、静香が昔、ファーストランカーだったって……」 花姫がいたのは神姫のプレイヤー数が今ほど多くない頃、今の三リーグ制に分かれる前のことらしい。 けど、三リーグ制しか知らない私の基準に当てはめれば、全国百位以内なんてファーストランカー以外の何者でもなかった。 「何? そんな事まで話したの?」 静香は驚くどころか、むしろ呆れ顔。テーブルからコップを取り、ジュースをひと口流し込む。 「静香、前に言ってくれたじゃないですか。私が初めての神姫だって……」 「そうね」 忘れるはずもない。私が起動し、静香をマスターと呼んだあの日のことだ。 静香は間違いなく、神姫は初めてと言っていたはず。 「あれは、嘘だったんですか……?」 「まあ……そういうことになるわね」 震える私の問い掛けを、静香はあっさりと肯定した。 私の中の何かが、ぴしりと鳴る。 「そうだ。あかねさんは? にゃー子は? 十貴とジルは、私が静香の二人目の神姫だって知ってるんですか?」 私が静香と会う前から、彼女の周りにずっといた人達だ。その誰からも、静香の神姫の話なんか聞いたことがない。 ジルは私のお姉ちゃんみたいな神姫で……十貴は初めて会った時、「よろしくね」って優しく笑ってくれて。あかねさんもにゃー子も、みんな私に良くしてくれて、たまにエッチな目にもあったけど、大切な……。 「姫はジルの妹分だったのよ。当たり前でしょ」 みんな……。 静香の否定に、私の大切なものが音を立てて崩れていく。 みん……な。 「じ、じゃあ……エルゴのみんなは? 店長さんは? ねここちゃんや、リンさんは? 花姫のこと、知ってるん……ですか?」 みんな……。 「ねここちゃんやリンさんは知らないだろうけど…………店長さんや岡島さんは知ってるでしょうね」 視界が揺らぐ。 私の過ごした全ての世界には、私じゃない、もう一人の神姫がいて……。 私の居場所にいるべきは、彼女であるはずで……。 否定の言葉の連なりに、私の見ていた全ての世界が、嘘で作られているように見えて。 「静香……」 崩れていく世界の中。 私が伸ばし、掴めたものは、たった一つ残された、小さな小さな手掛かりだった。 「私は、花姫の代わり……なんですか?」 私も花姫も同じ神姫。 そして神姫はモノだ。 なら、花姫を失った静香が、その悲しみを埋めるため、代替品として私を買った可能性は極めて高い。 そいつの代わりでも何でもいい。 静香に望まれてさえ、いるのなら……。 この世界の全てが、嘘で作られていたとしても……。 その一言で、私は……。 「まさか」 私の最後の問い掛けを、静香は笑って否定した。 「じゃあ……!」 じゃあ! 私は花姫の代わりじゃない。 私は私。 ココという、静香のたった一つの神姫で。 花姫の代わりなんかじゃなくて……。 「あなたなんかが、姫の代わりになれるはずないじゃない」 吐き捨てられた静香の言葉に、私の掴んだ最後の手掛かりは、あっけなく崩れ落ちた。 「え……あ……」 「だって、花姫を殺したのはハウリンなのよ。そんな相手を好きになんて、なれると思う?」 静香の表情はいつもと同じ。 「なら、何で私なんか……! 代用品にもなれない私を……大嫌いなハウリンなんかを、どうして!」 穏やかな、淡い笑みを湛えた……。 「決まってるでしょ」 深い怒りと、嫌悪を隠した……。 「花姫を殺したのが、アナタだからよ」 その敵意の矛が私に向けられた時。 「!」 私は、その場から逃げ出していた。 「静姉、大丈夫かな?」 仕事から帰ってきたばかりの父さんに無理を言って車を出してもらい。ボクとジルが秋葉原に着いたのは、日が暮れてからのことだった。 「大丈夫だろ。ココも付いてるんだし」 ドアの向こうは小雨模様。ボクは大きめの傘を広げると、ジルを肩に乗せ、伝えられたセンターへと駆け込んだ。 受付で確認してもらって、奥へ通してもらえば……。 「……どうしたの? 二人とも」 静姉はまだ調子が良くないのか、ソファーに横になったままだった。 いつもの徹夜続きで貧血にでもなったんだろうか。まったく、無理ばっかりするんだから……。 「ココから電話があったんだよ。静姉が倒れたから、迎えに来てって」 その電話を掛けてきた本人の姿が見当たらない。お店の人に、水でももらいにいったのかな……? 「ココは?」 「ああ。どこかに行っちゃった」 さらりと答えた静姉の言葉に、ボクは言葉を失った。 「……え?」 あのココが体調不良の静姉を放ってどこかに行くなんてありえない。ジルならともかく……と思った瞬間、肩に座っていた当人が口を開く。 「……話したのかい。静香」 ジルの口ぶりは重い。 「ええ。全部ね」 あ……。 「話したって……まさか!」 頷く静姉に、ため息を一つ。 そりゃ、あの話をいきなり出されればショックだろうけど……何でまた、このタイミングで。 「もうすぐあのコが起動して二年目だったしね。……ちょうど良かったのよ」 そっか。もう、ココが来て二年になるんだ。花姫と過ごした時間と、同じだけの時間が……。 って、そんな感慨に浸るのは後でも十分出来る! 「帰るわよ、十貴。起こして」 静姉はゆっくりと身を起こし、脇に置いてあったいつものバッグを取り上げた。 その中にココはいない。彼女をこの街に置き去りにしたまま、静姉は家に帰るつもりなんだ。 「静姉……。ココを探しに行って」 静姉の両手をそっと取って、立ち上がらせながらそう言ってみる。 「だから、もういいんだってば」 もう、強情なんだから。 「なら……何で泣いてるんだよ……」 「な、泣いてなんか……っ!」 潤んだ目元を拭おうとしてももう遅い。静姉の両手は、ボクが封じてるんだから。 潤んだ瞳が泣いた後なのは、バレバレだ。 「本当は静姉だって、分かってるんだろ?」 どうせ、ホントに全部を話してる……ってわけでもないんだろうし。込み入った話の詳細をこっちの想像に押し付けるのは、静姉の悪いクセだ。 「……付き合いが長すぎるってのも、考え物ね。まったく」 良かったこともあるけどね。 面倒なことも多いけど。 「余計なコトした?」 「まったくだわ」 ぷぅと頬を膨らませて、静姉は視線を逸らす。 「こんな奴を呼びつけたお節介にもひと言文句言わないと、治まらないわ」 やれやれ。とりあえず、ひと段落か。 次は、ココをどうやって探すか考えないと……。 「それで……さ」 「なに?」 立ち上がり、ボクを見下ろす静姉に、ボクは首を傾げた。静姉は、どう間違ってもここでお礼を言うようなタイプじゃないんだけど。 いや。 この意地の悪い表情は……。 「急いで来た割には、しっかり女の子の格好なのねぇ」 っ! 「だ、だって! この格好じゃないと周りに通じないし!」 受付で見せた登録カードには、鋼月十貴子と書いてある。男の格好でいきなりそう名乗っても、誰も信じてはくれないだろう。 ……いや、信じられたら、それはそれで切ないんだけどさ。 「っていうか、さっさとココ探しに行きなよー!」 ああもう! 「そりゃあ行くけど、どこから探そうかな……と」 その時だった。 マナーモードの静姉の携帯が、着信を示す規則正しい振動を放ち始めたのは。 戻る/トップ/続く
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伝説の騎士エルロンド 機種:FC 作曲者:David Wise 開発元:Rare 発売元:アクイレム,ジャレコ(日本) 発売年:1987,1988(日本) 概要 レア社開発の横スクロールアクションゲーム。原題は『Wizards Warriors』。 日本版ではNMKが移植を担当。海外では続編が発売されている。 音楽はデビッド・ワイス氏によるもの。タイトル画面の曲は短いが美しく耳に残る。 収録曲(仮曲名) 曲名 補足 順位 Title タイトル画面/エンディング Forest of Elrond Level 1 Inside Tree Theme 木の中のエリア Boss ボス戦 Ice Caves Level 2 Fire Caverns Level 3/Level 4 Inside the Big Tree Level 5 Outside the Castle Level 6(城壁) Castle Ironspire Level 6(城内)/Level 7 Low Health 体力減少時 Invincibility Potion 無敵(赤い水薬使用)時 Level Clear ステージクリア時 Register Your Initials ネームエントリー
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私と彼女、小さな小さな“幸せ”を 対戦相手に名刺を渡して意気揚々と帰る、私・槇野晶と神姫・ロッテ。 とは言えそろそろ、夕食の時間であるな……。買い物を手早く済ませ、 外食へ赴く事にしようか。たった2人のささやかな祝宴だが、十分だ。 「マイスターっ、わたしチキンのサンドが食べたいですの♪ねっ?」 「む?遠出になるが……よし、今日は頑張ったからな!いいだろう」 「やった!マイスター、マイスター、大好きですの。えへへ~……」 「わぷ、こらっ。すりすりするなっ!?うぅ、しょうがない娘だッ」 我々が帰りの足で向かったのは、神田神保町にあるサブウェイである。 少し秋葉原からは離れているが、ロッテの好物なのだ。仕方あるまい? 何、「神姫の食事って電気じゃないか」だと?……その筈、なのだが。 「いっただ~きま~すの~、マイスターっ!!チキン、チキンっ」 「冷めはしても逃げはせん、落ち着いて食べろ……って、もうッ」 「はむ、はむ、はむっ……もっきゅ、もっきゅ、もっきゅ……♪」 「相変わらずおいしそうに食べるなぁ、ロッテ。可愛い“妹”だ」 「はみゅう?ふぁいすふぁ~、んぎゅっ……どうかしましたの?」 「う゛ぁ……そ、そのな。ほら、ドレッシングを零すんじゃない」 この通り、ロッテは平然と“人間用の”チキンサンドを食べている。 飲んですぐに「嫌いですの」と言い放った、炭酸飲料や辛い物以外は 食料ならなんでも食べてしまう。無論、15cmの体格に見合った量しか 食べられぬ故、自然と私と半分ずつシェアする事になるのだが……。 「そう言えば、ロッテや。お前がその様に食事するようになったのは」 「えっと……確か、以前定期メンテナンスにお出かけしてからですの」 「む、そうか……あの時頼んだ先は、確か“ちっちゃい物研”だな?」 「はい♪あれからなんだか、とても快調ですの。お腹は空きますけど」 東杜田技研。そう大きな会社ではないが、マイクロマシン分野に強い。 そこの一部署が“ちっちゃい物研”と自らを名乗っている。そして以前 メンテを依頼する際、知人を頼って同部署を指名した覚えがあるのだ。 あれは研究員……“Dr.CTa”の技術論文を読み、感銘を受けたからか? 実際同社の手際は見事な物だ、私に解決できない不調は全て解消した。 特に補助バッテリーの持続性が、30%程伸びているのは驚きだった。 「だが、ううむ……その時の事は、まだ思い出せないのかロッテ?」 「えと、あ。そう言えば……白衣のお姉さんが嬉しそうに手を……」 「ふむなるほど、そういう事か。感謝せねばならんな、ある意味で」 なんとなく掴めた。が、追求はするだけ無意味であるとも理解が及ぶ。 “Dr.CTa”か仲間の誰かが、実験の為ロッテに改造を施したのだろう。 となればロッテからそれを取り外すのは、かなりの大手術になる筈だ。 そもそも、だな?こんな可愛く物を食べるのに……外すなどとはな?! せっかくの“妹”から、食を取り上げるという冷酷な行為はなッ!?! 「……マイスター?なんだか顔が紅いですの、どうしました~?」 「な、なんでもないっ!……そう言えば、こんなビラがあるぞッ」 「武装神姫・第五弾?セイレーンにマーメイドに、イルカ……?」 「うむ。今度は海シリーズらしい……水着も開発せねばならんか」 と私が水着のデザインを思案し始めた横で、何やらロッテが唸り出す。 あからさまに縦線が入る程の、負のオーラさえ背負っている様だった。 何事?と顔を近づけ、ロッテの様子を伺ってみる。そして出た言葉は。 「……マイスター。なんだかこの妹達、胸がおっきいですの」 ホットティーを噴いた。見ればなるほど、確かにキャンペーンガール…… 正確にはキャンペーン神姫か。彼女らの胸部は、至上類を見ない豊かさ。 成長期なのに躯が小さい私も、アーンヴァルタイプのロッテも心は同じ。 どちらから切り出そうかと悩んでいたが、先行したのはやはりロッテだ。 「マイスターも、わたしの胸大きい方がやっぱり……いいですの?」 「ぐ!?……いいんだ。ロッテは今のロッテが一番可愛いからな!」 「てへ……マイスターも、今のマイスターが一番大好きですの~♪」 そう言って肩に飛び乗ったロッテに、私は頬を寄せ頭を預けさせてやる。 嫉妬心が無いわけではないし、今後は豊満な躯用の服も作らねばならん。 我々としてもいろいろネガティブな物は感じるが、それはそれであるッ! 別に胸の善し悪しで全ての価値が決まるわけではない、気楽に構えよう。 彼女は大切なパートナーであり、彼女にとって私もそうであるのだから。 「あ。マイスター、紅茶が付いてますの。んっ……♪」 「わ゛!?こ、こらっ、頬にとはいえキスするなっ!」 「えへへ~、大好きって言ってくれたご褒美ですのッ」 ──────この笑顔があればね、別にいいじゃないの。 次に進む/メインメニューへ戻る
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リーグジェムバトル 概要 アップデート履歴 コメント リーグジェムバトル 全国のプレイヤーとオンラインで本気でバトル。めざせプロリーグ。 2021.3.10から実装された。良成績で勝ち進むめば所属リーグが上がる。現状プロリーグまで。 マッチングの時間は2分。 バトル参加追加報酬として【URネジ】×10個が追加される。 ※所属リーグに関係なく、他のバトルモード(マッチング)と共有しない。 概要 ■クラスについて ゲージが満タンになるとクラス昇格、ゲージが空になった状態で、次のバトルでゲージが減るとクラス降格。 ビギナークラスからスタートし、Dクラスまでは負けてもゲージは減らない。 自分よりも格上のクラスのマスターに勝利すると、より多くゲージが増える。 上位のリーグに行くほど負けた時のゲージの減少量は多くなる。 連勝するとゲージ増加ボーナスが入る。現状3連勝or5連勝で頭打ちの模様。 ■マッチング帯について 現状「ビギナークラスのみ」「Eクラス、Dクラス」「Cリーグ、Bリーグ、Aリーグ」「Sリーグ、SSリーグ、SSSリーグ、プロリーグ」となっている。 マッチング帯については随時調整予定とのこと。 ■報酬について 通常報酬は1位→20個 2位→16個 3位→12個 4位→10個となっている。 更に順位に関係なく自身のリーグとマッチした中で一番高いリーグのプレーヤーとの差が1つ空く毎に2個づつ増加するようになっている。逆に自分よりリーグが低いプレーヤーが居ても、減ると言ったペナルティもない。 例 自S他S,SS,SSS→SSSのプレーヤーと2つ差があるので+4個報酬が増える 例2 自SSS他S,SS,プロ→プロのプレーヤーと1つ差があるのて+2個報酬が増える。 昇格時に限定武装を獲得できる。取得済の限定武装はリザルト報酬で一定確率で獲得できるようになる。 ■COMについて 所属リーグが上がるほどCOMのマスターLVが強くなっていく。最高でLV100を確認。 COMが参戦した場合、勝敗におけるゲージの増減が少なくなる。(Sリーグからは特に増減が少なくなる。) アップデート履歴 日時:2022.01.10 内容:通常報酬の変更 1位10個→20個 2位8個→16個 3位6個→12個 4位5個→10個。 日時:不明 内容:参加した際のご褒美アイテムのレアリティを【SR】×10個 →【UR】×10個に変更。 日時:2021.09.06 内容:参加した際のご褒美アイテムのレアリティを【R】×10個 →【SR】×10個に変更。 プロリーグのゲージ上限を2倍に変更。現在MAXの方は変更後のゲージ半分に相当。 日時:2021.07.28 内容:一部のクラスの一回のバトルで獲得・喪失する数を従来から変動するよう変更。 日時:2021.05.26 内容:各リーグの勝敗におけるゲージの増減を調整。勝てばより上がりやすく、負ければより下がりやすくなった。 日時:2021.03.10 内容:新規実装 コメント リーグについて -- 名無しさん (2021-08-23 23 25 53) 名前 コメント
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アナザールート・バトルロワイアル 書き手紹介 3267 :やってられない名無しさん:2013/02/17(日) 00 06 45 ID ???0 ・その他トキワ荘の書き手さん達(全員 1) 【渾名】結ばれし末を転がし覆す 【所属ロワ】アナザールート・バトルロワイアル 【トリップ】◆5Kdjgy1wTM 【投下数】18 【代表作】「彼の為のアナザーストーリー」「ほむらの世界事情」「爆ぜろ、リアル」 驚異的なスピードを誇る書き手、時には深夜に予約して同日中の夕方には投下するほどである。 ロワのタイトルにもなっている「アナザーストーリー」に重点を置いており、原作とは違った選択を取る、取らされるキャラクターたちが明確に描写されている。
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概要 マップ エラー・ボス情報小型エラー「α型エラー400」「β型エラー401」初級 上級 小型エラー・「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」「エプシロン」初級 上級 中型エラー「γ型エラー500」「δ型エラー501」初級 上級 中型エラー・「プサイ」「カイ」「ファイ」「ウプシロン」初級 上級 大型バグ・オメガ初級 上級 闇神姫(レイドボス)初級 上級 エンディング(?) 報酬参加ご褒美 アップデート履歴 コメント 概要 倒したはずのエラー達が!? 今まで倒してきたはずのエラー達が突如蘇ってきた!? このままではまた世界に悪影響を及ぼしてしまう! みんなで協力してエラーを殲滅せよ! 正式名称「復刻レイドボスバトル」。期間限定(2023.09.14~2023.11.14)イベント。 昨年も同時期に行われているが、今回はオメガと闇神姫がボスとなるため、実質的に第二回の復刻といってもいいだろう。 (※以下、やむを得ず旧情報を転用している部分があります。各自修正お願いします) 基本的には昨年の復刻と同様なので、オフラインレイドのスタンプ/ストーリーはないと考えられる。 専属NPCは謎エーデル……ではなく、種村ジュビ子。相変わらずのハードワークぶりである。 また、今回は出現する雑魚敵によって、WAVE3に出現するボスの種類が確定するのも大きな特徴。 通常の赤青エラーであるなら「大型バグ・オメガ」(便宜上表記を「従来パターン」とする)が、灰色に赤青の光を纏ったエラーであるなら「闇神姫」(同「旧バグパターン」とする)が、それぞれボスとして出現する。 なお、ボスの出現率は均等と公表されている。 なお、今回も特定の装備にエラーへの補正値(ダメージボーナスまたは耐性)があると見られているが、シーズン1の頃と違ってシーズン2のレイドボスバトルでは特に公開されていないため、過去(特に直近)のレイドでの傾向も照らし合わせながら試してみるといいだろう。 とりあえず、前回あまりにも猛威を振るい過ぎたティファレトロッドが名指しでナーフされている上、オトカドール武装の対エラー補正もなくなっているようなので、前回オトカドール武装を主軸に使っていたマスターは気をつけておこう。 ステクロ武装は通常のエラー相手なら引き続き有効だが、旧バグ型のものには効きが悪いという声もある。範囲攻撃/回復が出来るポッド系は微妙にナーフされているのでこれまた要注意。 アクティブスキルに付いては、今回反射してくるようなボスがいないので、基本に立ち返った運用で良いだろう。 「状態異常スタン」系はオメガには通用しないが、闇神姫には刺さる事がある。ただし効果時間が異様に短いので要注意。 シーズン1の頃に比べて普通に(運次第で、だが)入手可能になった死神の鎌での「死出の旅」は、度々ナーフされているとはいえ、オメガ/闇神姫を問わず相変わらず有効となっている。 前回猛威を振るった「バッカルコーン+E83」は加速度と追尾性能が下方修正されたものの、威力はまだまだ健在。ただしオメガはまだしも闇神姫が相手の場合は、そもそも当てられるのかどうかの方が問題になってくるかもしれない。 マップ レイドボスバトル恒例の場所(神殿)。 時間帯は第九回と同様、明るい昼間となっている。 エラー・ボス情報 小型エラー「α型エラー400」「β型エラー401」 従来パターンのWAVE1およびWAVE2に出現。おなじみの小型エラー。 WAVE1では、フィールドの向かって右側から出現する。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.1? 遠距離攻撃 ? 0.25? 80? 三連射する 上級 ス 体 500? 5000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 300? 0.1? 遠距離攻撃 100? 0.25? 80? 三連射する 小型エラー・「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」「エプシロン」 旧バグパターンのWAVE1およびWAVE2に出現。かつて出現した「小型バグ」の形態をとる小型エラー。 WAVE1では、フィールドの真正面から出現する。 従来パターンの小型エラーより攻撃手段が多彩な上に打たれ強いので、同じ感覚で仕掛けるとたっぷり反撃を貰ってしまう事が多い。 攻撃は通常パターンのエラーに対するよりも、気持ち多目に叩き込もう。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.1? 遠距離攻撃 ? 0.25? 80? 上級 ス 体 500? 5000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 300? 0.1? 遠距離攻撃 100? 0.25? 80? 中型エラー「γ型エラー500」「δ型エラー501」 従来パターンに出現するおなじみの中型エラー。 WAVE1では向かって左側から少数、WAVE2~3ではまんべんなく出現する。 白兵タイプの攻撃範囲の広さと、射撃タイプが放つレーザーの射程の長さは相変わらず。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー ? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2と3で出現 上級 ス 体 500? 7500? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 500? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー 500? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2と3で出現 中型エラー・「プサイ」「カイ」「ファイ」「ウプシロン」 旧バグパターンのWAVE2~3に出現する、これまたかつて出現した「中型バグ」の形態をとる中型エラー。 こちらも、従来パターンの中型エラーに比べてより攻撃手段が多彩な上に打たれ強いので、かなり厄介な相手となっている。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー ? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2ではMAP左下と右下を担当。WAVE3にも出現 ヘビーガン ? 0.25? 60? WAVE2ではMAP右上を担当。誘導が良い ガトリング ? 0.25? 60? WAVE2ではMAP左上を担当 上級 ス 体 500? 7500? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 500? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー 500? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2ではMAP左下と右下を担当。WAVE3にも出現 ヘビーガン 400? 0.25? 60? WAVE2ではMAP右上を担当。誘導が良い ガトリング 100? 0.25? 60? WAVE2ではMAP左上を担当 大型バグ・オメガ 従来パターンのWAVE3に出現。前回の復刻以来久々登場のレイドボス。 仕様は以前登場した時と同じとみられる。 非常に打たれ強い反面、当たり判定が各部位にある為、大きい爆風なら一度に複数ダメージを与える事も可能。 ボディ以外の部位に一定量ダメージを与えると破壊でき、一定時間転倒して行動不能になるので、壊せる部位は極力壊していきたい。全員で同一部位にロックを掛けて仕掛ければ、ダメージ補正であっという間に壊して行く事が出来る。 なお前述した通り「状態異常スタン」「全員攻撃スピードダウン」は通用しないため、他のアクティブスキルを採用するのが望ましい。 初級 部位 体 備考 右脚 30000? 近接武器でダメージボーナス有り 左脚 30000? 近接武器でダメージボーナス有り ボディ ? ウェポン 30000? 遠距離武器でダメージボーナス有り 頭 30000? 遠距離武器でダメージボーナス有り 総合体力 120000~200000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 後ろ足で蹴る ? ? 右足で後ろに蹴りを二回。蹴り一回ごとに判定がある。この後に高確率で突進を出す。 回し蹴り ? ? 少しため動作をした後、左足を軸に右足で時計回りに一回転回し蹴り。 突進 ? 0.5? ? まっすぐ突っ込む。二回連続突進はしなくなった ジャンピングストンプ ? ? ? はるか高く上昇した後ストンプ攻撃。上昇時にも攻撃判定有り。 ミサイル一斉射 ? ∞ 60? 頭をかがめる動作をした後、ボディとウェポンの接続部からミサイルを全員に3連射。ダメ誘導ともにかなり良い。180度回転することも。 垂直ミサイル集中 ? ∞ 60? 頭をかがめる動作をした後、ボディとウェポンの接続部からミサイルを特定の神姫一人に8~12連射。ダメ誘導ともにかなり良い。180度回転することも。 主砲 ? ∞ 80? 頭をかがめる動作をした後、アクティブスキルハイパーブラストの当たり判定が極太になった版を撃つ。貫通属性。数HIT。銃口補正がそこそこある。 上級 部位 体 備考 右脚 150000? 近接武器でダメージボーナス有り 左脚 150000? 近接武器でダメージボーナス有り ボディ ? ウェポン 150000? 遠距離武器でダメージボーナス有り 頭 150000? 遠距離武器でダメージボーナス有り 総合体力 600000~750000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 後ろ足で蹴る ? ? 右足で後ろに蹴りを二回。蹴り一回ごとに判定がある。この後に高確率で突進を出す。 回し蹴り ? ? 少しため動作をした後、左足を軸に右足で時計回りに一回転回し蹴り。 突進 ? 0.5? ? まっすぐ突っ込む。二回連続突進はしなくなった ジャンピングストンプ ? ? ? はるか高く上昇した後ストンプ攻撃。上昇時にも攻撃判定有り。 ミサイル一斉射 ? ∞ 60? 頭をかがめる動作をした後、ボディとウェポンの接続部からミサイルを全員に3連射。ダメ誘導ともにかなり良い。180度回転することも。 垂直ミサイル集中 ? ∞ 60? 頭をかがめる動作をした後、ボディとウェポンの接続部からミサイルを特定の神姫一人に8~12連射。ダメ誘導ともにかなり良い。180度回転することも。 主砲 ? ∞ 80? 頭をかがめる動作をした後、アクティブスキルハイパーブラストの当たり判定が極太になった版を撃つ。貫通属性。数HIT。銃口補正がそこそこある。 闇神姫(レイドボス) 旧バグパターンのWAVE3に出現。前回の復刻レイドでは登場していないため、第2回以来本当に久々の登場となった。 その攻撃はダメージ・当たり判定・攻撃速度・リキャスト・追尾性能全てが優秀で、しかもスタン属性付きなので簡単にハメ技となるレベル。 近接モードでは紫のオーラを、遠距離モードでは青いオーラを出す。いずれの攻撃も事前にいちおう警告音を出すが、事前動作が無さ過ぎな上攻撃頻度が高すぎて、ほぼ意味を成していない。 更に機動力も高く、遠距離攻撃を当てるのは至難。しかも遠くにいる神姫を追う→倒す→また遠くにいる神姫を追う、のループで暴れ回ってくれるので、ガードの上から削り落としてくる破壊力激甚なアクティブスキルとも相俟って、いつの間にか全員撃墜されてしまっているような状況もザラ。 こんな奴相手に、ミラージュ・シリーズや悪神姫たちと戦っていた頃の感覚そのままでボスガン無視&ヂェリカン目当ての雑魚狩りばかりやっていると、とてもじゃないが間に合わなくなるだろう。 ただ、唯一と言ってもいい弱点が「守勢に回ると比較的脆い」という事。 全員でロックしてダメージ補正率を上げたうえで、構成神姫全員が玉砕覚悟で密着し近接武器を振り回しまくり+ありとあらゆるアクティブスキルを叩き込めば、結果的に速く楽に倒せる事が多い。 また、意外に有効なのがスピードダウン系アクティブスキル。特に「全員スピードダウン」は周辺のエラー達諸共遅くなってくれるので、白兵戦はもとより遠距離攻撃も当てやすくなる。 初級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.15? 次元斬を高スタン値高ダメージ高追尾で繰り出す。 遠距離攻撃 ? ? 60 腰持ちヘビーガンと似た挙動だが、弾の誘導が良い。三連射することも。 ダークディメンション ? 0.20? ? アクティブスキル大きく振りかぶった後その場から全方位に衝撃派で攻撃。 上級 総合体力 150000~250000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.15? 次元斬を高スタン値高ダメージ高追尾で繰り出す。 遠距離攻撃 ? ? 60 腰持ちヘビーガンと似た挙動だが、弾の誘導が良い。三連射することも。 ダークディメンション ? 0.20? ? アクティブスキル大きく振りかぶった後その場から全方位に衝撃派で攻撃。 エンディング(?) 今回は復刻なので、存在しない。 報酬 参加ご褒美 オンライン及び店内バトルの参加報酬として、初級は【Rネジ】×10個、上級は【Rネジ】×15個を獲得できる(オフラインでは各-5個) また、入手できるコンテナは20+レイドボス武装1個に固定されている。 今回はオメガ討伐の際に、フレッシュミラージュ用の各種装備を入手可能。開始後10/9朝まではYellow ver.、10/9朝以降最終日まではBlue ver.となる。 更に、小エラー中エラーを撃破する事で、一定の確率でご褒美(ヂェリカン)が貰える(wave1~3までの雑魚撃破数と運次第)。 なお貰える上限はなく、レアリティもN・R・SR・URでまちまち。 アップデート履歴 日時:2022.09.14 内容:期間限定イベントとして実装 コメント 名前 コメント
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<主人公> ●ミラ・ツクモ(Mila Tsukumo/九十九 御良)female age 20 浮世離れした天才型大学生にして大学講師。黒い髪の日系三世で、両親は既に他界した。 鳳条院グループが主催する大会で爆弾テロが行われる事を知り、日本に向かった。 UCLAに在学していたが現在は鳳条院家に居候中。UCLAが出した特例で、まだ学生の身ながら日本の私立龍ノ宮大学で文系学問の講師を勤める破目になってしまった。 普段着は黒い喪服、トライアンフのROCKET(Over2000ccの化け物サイズ)を駆り、巨大な神姫収容トランク所持する。背丈が極めて低めなのが悩みだが実はトランジスターグラマー。最近は白いワンピースを着たりしておしゃれもするらしい。 やや男勝りな自信家。冷淡でやや狡猾で何を考えているのか分かりにくい。慇懃無礼そうに見えるが礼を尽くす相手にはきちんとした態度は取る。 アメリカでは神姫BMAに認定された違法神姫の調査官で、彼女の所持する神姫達は恐ろしい程に高い戦闘力を有する。 <神姫> ●『烈風』(Reppuu) Type-Dog ミラが所有する神姫。汎用・特殊戦闘特化。 こげ茶の髪と赤く光る目が特徴。素体は肌の部分がやや白めで少し筋肉質。 情緒不安定でやや破綻した性格な上に毒舌。 腹が立ったり気に入らない事があれば近くのものを蹴っ飛ばす悪い癖がある。が、人間のマナーの悪さから来る憤りもあり、UCLAではBruins(ブルーインズ)の番犬とも呼ばれている。 戦闘スタイルは割と基本的だがやや力任せな感がある。また空中戦が上手い。だが、相手の神姫やオーナーに罵声を浴びせたり、相手の武装を奪ったり、弱った相手に試合終了判定されるギリギリまで加虐したり、悪質なフィニッシュで決めたりと、多くの神姫やオーナーから嫌われている。 震電の冷淡な性格が気に食わないらしく大いに嫌っているが、禁断の関係の連山には何だかんだ言って甘えている。小言や説教が多いエステラが大の苦手。 『ふぅ、もうめんどくさいからチャッチャとくたばってくれる?』 ●『震電』(Shinden) Type-Devil ミラが所有する二体目の神姫。遠距離強行戦闘特化。 常にゴーグルを付けている為、瞳の色は不明。髪と素体は藍色に近い。原型に比べやや細身。 偶にミラの命令を無視したり、冷徹すぎて相手に悪い印象を与える程度。それでも、他の2体よりも遥かに良識的である。また銃器に関してうるさいところがある。 障害物に身を隠しての遠距離からの超精密射撃や、専用ユニット”フレスヴェルグ”を駆ってのミサイル爆撃・十字砲火・強行突撃が多いが、中~近距離でのアルヴォLP4の二丁拳銃で戦うスタイルが定着している。因みに嘗て、『ガ○=○タ』をマスターしたメジャークラスの神姫を、赤子の手を捻るように叩きのめした事があり、『ガ○=○タ』を完全否定している……つもりなのだが、拳銃を使った格闘がそれに近くなっていることに薄々感付いている。 ある秘密兵器を『ヘキサ』のラルフと一緒に共同制作しているとか。 絶対に口にはしないが、烈風の事はそれなりに信頼している様子。連山は笑顔と笑い声が鬱陶しくて嫌っている。『ヘキサ』の店長のラルフとは、オーダーやカスタム銃を共同制作する程に気が合っている。 『動くと撃つ、止まっても撃つ。抗うなら終わりにする』 ●『連山』(Renzan) Type-Santa ミラが所有する三体目の神姫。超近接高速戦闘特化。 金色の瞳を持つが常にニコニコ笑っている為、確認出来ない。素体は無駄に豊満でやや赤黒い。ストッキングではなくガーターベルトを付けておりより黒めの色合い。 どんな時でも楽しそうに笑っており、天真爛漫で無邪気で何を考えているか分からない。一日の殆どはクレイドルで眠っている為、烈風は『眠り姫』と呼んでいる。不謹慎な夢を見ていることが多いとか。 何故か射撃戦闘はまるでダメだが白兵戦能力だけは驚異的に高く、意外にも超高速戦闘にも長けている。また、レーザーやビーム兵器の発射角度を見て避ける程の反応力と運動能力を持つ。その外神姫としてはありえない怪力を発揮する事も可能。 自分が気に入った相手には積極的にくっつきたがり、気に入った相手なら神姫も人間も皆が大好き。『シラギク』とは厳しい師弟の関係で流石に頭が上がらず、べたべたくっついたりはしない。 『あははは。君、意外と強いんだね!』 ●『シーミュー』(Seamew) Type-Shinobi 神姫ショップ『ヘキサ』のオーナーであるラルフの神姫で、少し珍しい忍者タイプである。 基本的に忠実だがちゃっかりした一面もある。そんなところでラルフとかなり気が合う良き合方。 無表情な忍者型MMSに店番をやらせても看板娘にはならないので、一時代理や裏方活動や怪しい客の見張りをやらせているらしい。 どんなお客様が相手でも常に平等だが、自分達の神姫にも容赦ないミラには少し恐れつつも、内面では目的の為に強く生きているその姿に憧れている。震電とは同じ職場(?)仲間。 『偶に来るんですよね、御自分の神姫のスペックを考えないオーナーさんって』 ●『アムリタ』(Amrita) Medical-Specification Nurse-TypeMMS 神姫の新たな実用性を見出し、医療活動及びそのアシスタントとして開発された神姫。 既存の医療用ロボットには無い人間臭さと、武装神姫をベースとした事の有効性をテストする為に開発され、11体が加州L.A.聖サンタモニカ病院に導入された。 医療活動における判断力が求められる為にオーナーと言う概念がなく、集団のアムリタの意思統合により役割分担やその時に適した行動が決められる。また、コアユニット・CSC・素体は単一である。 通常状態は基本的な医学知識がプログラミングされており、三種の医療用パックを換装する事でそのパックにプリセットされているデータを一時的に使用する。(通常時に於ける記憶視野の拡張とコスト削減の為) 尚、名前は一般名称であり、基本的に個々に割り当てられたIDで呼ばれる。 通常の神姫とは開発思想も構造も異なり、医療機関の要求に合わせた受注生産となる為、1体だけでも医療用精密機械並み(推定:140万ドル)の価格を誇る。また、厳密的には神姫ではなく医療用機器に分類される為、世間一般への販売は禁じられている。 ●『パンドラ』(Pandora) Type-Angel ミラにとって初めての神姫。本編未登場(?)。 嘗ては米・オフィシャルバトルのマスタークラス8位、2396戦2396勝0敗と言う脅威の記録を打ち立てたという。 『METEOR』と言う会社の懸賞に当たった神姫で、オリジナルパーツや部品などで固められており、一般的な天使型MMSの性能を遥かに凌駕するものと思われる。 数年前のとある事件により現在は行方不明。出所不明な情報筋によれば、『神となった神姫』と言われているらしいが……?
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「スッチーって呼び方は…もはや死語なのだろうか」 「たぶんそうなんじゃない?」 この日記はいきなり突拍子の無い始まり方が毎度のことなのだが、今回のそれはいつもに増して意味不明っぽくてスマン なぜ俺とミコの会話の話題が女性客室乗務員なのかというと、それが今、目の前を通り過ぎているからなのだ。 季節はすっかり冬 そんな寒い日の昼前に俺とミコは空港に来ていた どっかへ旅行に行こうってわけじゃない 今日は俺の親友であり幼馴染の花菱 昴が帰国するって言うんで迎えに来たのだ ちなみにノアとユーナは俺の家で葉月や香憐ねぇたちと帰国歓迎会の準備を手伝っている 神姫素体なのに役にたつのかと疑問なのだが、ノアなら問題なく出来てしまいそうな気がする… 「少し早く来すぎちまったかな」 「予定の飛行機が来るまでどれぐらいあるの?」 「ん~と…」 俺は出国ロビーにでかでかと表示されている電子掲示板で昴の乗るはずの飛行機の到着時間を確かめる 「あ~、あと45分ぐらいか…」 「うええ~、そんなに?」 これには俺も同感だ なんか面白いもんでもあるのなら別なんだが、空港のロビーで45分も無駄にボケーとしておくのは暇すぎる…… ん? なんか面白いもん… 「そうだ、ここって確か隣の建物に神姫センターがあったよな?」 「あ、そういえば来るときにみたね」 そうなのだ 今の御時世、国際空港となれば土産屋やコンビニなど多少のものはあるのだが、ここの空港にはレスティクラムセンターや神姫センターがあったんだった 日本の情報技術や映像関係の技術は世界に誇るものがあるからなぁ… 30年前だって世界の先進国では「OTAKU」や「MANGA」って言葉が通じてるんだから……なんか日本って凄い国なのかどうだかわからんな; 「行ってみるか?」 「もっちろん! にゃはは~、リーグ戦以外の試合は久々だから腕がなるよ~w」 「そんでもって今のトコ10連勝ってか」 あれから時間にして25分ほどたった リーグ戦でもないのでフリーバトルで匿名参加 外国人観光客ならまだしも日本のリーグランカー相手に俺とミコの名前を出してたら対戦相手が減っちまう。こちらとしても自分より格下の相手をいびりたいわけじゃないので手加減はしているんだが……… わざと負けるのも悔しいので、せめて『瞬殺はなし』ぐらいのハンデでやっている(ハンデになるかどうかは別問題) 「にゃははのはぁ~w ご主人様、褒めて褒めて~~」 「あ~はいはい、ヨクデキマシタ」 「むぅ~。心がこもってなさスギ~」 そういってむくれるミコ 「アホタレ。空港みたいな辺境じゃ、お前レベルの神姫なんてそうそう出てくるわけ無いだろうが。勝って当然なんだから見返りも当然少ねーの。ハイリスク、ハイリターンならぬロウリスク、ロウリターンなのだよミコ君」 「ちぇ~。………んじゃさ、ご主人様」 「あん?」 なんか上目遣いでモジモジしながらこちらを見ておられますな… 「もしもファーストランクの神姫とマスターが挑戦してきて勝ったらさ………私のお願い…なんでも…聞いてくれる?」 いきなり何を言い出すんだこの娘さんは…なんでもってなぁ… 「なんでもって…どの位の?」 空港なんでこのままハワイへ二泊三日! なんてのは無理があるぞ? 「ん~そだね~、……今日は私と一緒に寝てくれる…とか」 「………はい?」 「ね、ね、いいでしょ? もしもだよ、もしも!」 なんかそのお願いは微妙にしょぼいような気がするが…ハワイより現実的だわな 「…挑戦してきたらな」 「ホント!? 約束だよ! ゼッッタイだからね!!」 「あ、ああ……」 「よーし!!」 …なんかウチのミコさんが燃えていらっしゃいます 凄いです 119に連絡した方がいいでしょうか? んでもって20分後 「おい、ミコ、そんな名残惜しそうに見るなってば」 「だって、だってぇ~;」 あの後ミコは鬼神の如く挑戦者を千切っては投げ、千切っては投げの総計34連勝 途中はムキになった挑戦者同士でチームを組んで挑んだりしてきたがそれでもミコの怒涛の勢いを殺すことはかなわなかったわけなのだが… 「結局、みんな初心者かサード、よくてセカンドの上ってところだったな…」 「む~ぅ…ご主人様、もう一回、もう一回だけぇ!!」 「だからファーストランカーはそうそうこんなとこに来ないって言ったろ? おまえ、今日はなんでこんなとこにいるのか忘れてないか? もうすぐ時間なんだって」 「それは…そうだけどぉ…(せっかくノアねぇ達がいない今がチャンスなのにぃ…)」 「ファースランカーの神姫と戦いたいなら登録ID使って全国ネットとつながにゃならんし、大体今日はただの時間潰しなんだから…」 「そっか! その手があったね。それじゃあID使おうよ、ご主人様!」 「いや、だからおまえ時間が…」 「ダイジョーブ!! 今の私を止められるのなんてノアねぇぐらいしか思い当たらないよ!!」 ノアには止められるんだな… こんなことなら連れて来るべきだったか… 「ちなみにノアねぇ連れてきててもノアねぇも私と同じこと言うと思うよ。ご主人様はどっちの道こうなる運命なんだってば」 「…ショボイ運命なんだな」 仕方なく俺はバトルシステムのコンソールに入るとIDを入力する MASTER NAME 橘 明人 MASTER ID ************ これでいつものセットアップ画面に繋がる 登録神姫選択では勿論ミコを選択 条件はフリーバトル、ファーストランカー希望で『お遊び感覚の練習試合』ということを掲示しておく 「これでいいな?」 「うん! OKだよ。物分かりのいいご主人様ってス・テ・キ♡」 ゲンキンなやっちゃなぁ~ 「言っておくが5分以内に挑戦者が現れなかったら中断するからな。昴を待たせちゃなんのために早めに来たのかわかんねぇだ…」 「きたよ?」 「ろ?」 画面を見ると “CHALLENGER”の表示 「…マジかよ」 「私達がリーグ戦以外で試合するなんてエルゴ以外じゃあんまりないもん。私だって伊達に「ガンブレイダー」で通ってないんだから、普通興味が出るでしょ?」 それはそうだろうが… なんなんだろうか…なんだか嫌な予感がする…… 気のせいか? 「それより待たせちゃ悪いよ。早く終わらせるんでしょ? ご主人様、GO! GO!」 「あ、ああ……」 ミコに促されるかたちで俺は決定ボタンを押した 案の定俺の勘ってのは当たりやすいって事が証明された 「右方向からミサイル4!」 「うそ? また!?」 言ってる間にも接近してくるミサイル ホーミングモードが精密なタイプだ さっきからうっとおしいことこの上ない 「逃げ切れん…迎撃しろ!!」 「りょ、了解!」 すかさず両手のサブマシンガンで迎撃するミコ 一つ、二つ、三つ…もう一本は… “シュン!” ミコが打ち落としたミサイルの爆炎の中から残りの一機が飛び出してくる 「クッ!!」 この距離では打ち落としても爆風にやられる被害が大きい ひきつけてから緊急回避に移るミコ 間に合うか!? “ドガァァン!”っと地面にぶつかり爆発するミサイル ミコは!? 「きゃあ!!」 「ミコ!!」 何とか直撃は避けたようだがミコは爆風で地面をゴロゴロと転がる 「大丈夫か!?」 「う、うん…なんとかね…でも今までとは全然レベルが違いすぎるよぅ…」 確かにそうだがやはり少しおかしい これだけのレベルなのに俺はこの神姫をリーグ戦では見たことがなかった 普通高いランクの神姫とマスターには戦闘における特徴や癖という戦闘パターンがあるものなのだが…俺の経験上、これほどの実力をもつリーグランカーの戦闘パターンとはどれも一致しない しかも… 「こっちは名前を明かしているのに相手が匿名とは…」 そう、相手のマスターは名前を匿名設定にしている 俺はファーストランカーのマスター達とはけっこう顔見知りなので彼らが俺相手に匿名設定にするとは考えにくい… 「非公式バトルでならしたランカーか…あるいは…」 「…久しぶりだな…スケイス…」 「!!」 「え?」 俺が二の句を上げないうちに先ほどの爆煙の中からミサイルを撃ち込んできた相手が姿を現す タイプストラーフ 背中に背負った六連式ミサイルポッド以外は基本武装は通常のストラーフのものと変わらないんだが…一つひとつの装備のパワーや移動速度が通常の非じゃない…しかし違法改造でもないみたいだ その横のウィンドウには俺のよく見知った顔が映し出されていた 「……アル」 「……その呼び方はやめろ。ゴレに聞いたのだろう? 私はお前の敵だ」 ウィンドウに映ったエメラルドグリーンの目が俺のことを睨みつける 「お前にとって私は八相の『マハ』だ。それ以上でも以下でもない…」 まるで俺とは言葉での和解はありえないとでも言っているような目だ 「ご主人様…『マハ』って…」 「ああ…第六相、誘惑の恋人-マハー」 「誘惑の恋人…か。…今となってはその呼び名も意味を成さないが」 そういいながらマハは目を閉じた 「一つだけ聞いておいてやろう……どうして私を捨てた?」 「え?」 マハの言葉にミコは自分の横、俺が映っているウィンドウ方を振り返り、俺の顔を見てくる 無言だが「本当に?」というような不安そうな顔だ… 「…………」 「…五年前…どうしてお前は私に何も告げず、レスティクラムの世界から…私の前から去ったのだ……答えろ…スケイス!!」 「…………」 俺は何も言わない いや、何もいえなかった…ただ一言 「……お前には…関係ない…」 そうとしか言えない 「……なるほど、関係ない…か。それがお前の答えなのだな?」 そう言うとマハは再び目を閉じ、鼻で不敵に笑った 「言い訳ぐらいは聞いてやろうかと思ったのだが……いいだろう。宣戦布告を兼ねて貴様のそのオモチャ、叩き壊してくれる!!」 “ブィーーン”“ブィーーン”“ブィーーン” 「!!」 マハが言葉を言い終えるや否や、バトルシステムの異常を伝えるアラームが俺のコンソールスピーカーより流れ出した 「ご、ご主人様!?」 「これは…システムハックか!」 「ご名答、しかしこのオモチャのバトルシステムもレスティクラムと同等のレベルの対システムハック用のファイヤーウォールがあるようだな…。フィドヘル特製のハックシステムなのだが、お前のオモチャが一発でオシャカにならんとは…」 そりゃそうだろう 簡単に破られるようなファイヤーウォールなら神姫バトルはこんなに進化を遂げるもんかよ 「しかしスタンモードは解除できたようだ。これならお前のオモチャの運命はすでに決まったも同然だな…」 スタンモードの解除…か…。確かにそいつはちとヤバイかもな 「どういうことなの? ご主人様…」 不安そうに俺のことを見てくるミコ 「通常、武装神姫のネットワーク対戦、及び電脳戦ではバトル中こそダメージや損傷はあっても、本来のリアルの素体や元のデータには影響を及ぼさない…これが『スタンモード』だ。これはレスティクラムのナノロットユーザー同様、神姫自体の危険性を考慮した上でのシステムなんだ。ようするに、その役割は人で言うところの生命安全装置、神姫で言えばデータ保存システムになる。これが作動しなかった場合…」 「し、しなかった場合…」 「ナノロットユーザーは精神リンクで脳波を伝って本来の体にもダメージが現れる。大分昔の映画に『マトリックス』ってのがあってな、それと似たようなもんだ。神姫の場合はデータブレイク、つまり『削除』される…最悪のケースなら神姫も人も……死に至る」 「え…」 ミコの顔色が一気に蒼白になっていく 「オモチャ相手に死を語るか…お前の二つ名も落ちたものだな…スケイスよ…」 あくまでマハの顔は冷徹だった 「無論、途中棄権など生温い終わり方もナンセンスだ。離脱規制をかけさせてもらった。しかし、お前とてそこまで腰抜けになってはいないだろうがな…」 逃げ道まで塞ぐ…か なんちゅうえげつない… 「よくもまぁこんなことが出来たもんだぜ。お前だってそこのストラーフのマスターなんだろ?」 俺はさっきから何も言わずにうつむいているマハのストラーフを見ながら言った。武装神姫はただロボットやAIなんかじゃない。感情だってあるし自我だって存在するんだ。マスターであるなら誰だって分かる事だろうが!! 「ああ、これか…こいつもただのオモチャに過ぎん。私の言う通りにお前のオモチャとの対決のときのために訓練を積んでやったのだが…所詮はAI……なにがそんなに楽しいのか私には理解できん…こいつら武装神姫も…私達を…私を捨てこいつらにかまうおまえもな!!」 言うと同時にストラーフはこっち目掛けて突っ込んで来る 「チッ、接近戦に持ち込むつもりか!」 こちらとしては接近戦はまずかった いくらミコが接近戦も出来るとしてもそれはセカンドリーグレべルでのこと 相手のストラーフはファーストレベルの神姫、それに上位に食い込むぐらいの…だ 正直、分が悪すぎる 「くっ、ミコ! 相手の実力はノアクラスだ! 俺の指示をよーく聞かないとホントにオダブツものだぞ!!」 「の、ノアねぇと同じって…そ、そんな…」 そりゃびびるだろうよ…お前はこれまで何千回とノアと模擬戦やって一回だってまともに勝ったことはなかったもんな… しかも今回はへたすりゃ死んじまうんだから だけどな… 「ミコ、俺を信じろ」 「ご主人様…」 「俺がお前を死なすわけねぇだろ?」 そうさ、死なすわけにはいかない…ミコは俺の大切な神姫…俺の家族なんだから 「……うん!!」 そういってにっこり笑うミコ …やっぱりお前は笑顔の方が似合うな 「フッ!!」 相手のストラーフの斬撃がミコを貫かんと迫る 「一歩半下がる!」 「了解!!」 “ビュアッッ!!”っと鋭い音と共にストラーフの突きが空を切る 「フッ! ハァッ! ヤァァァァッ!!」 「右! 斜め左下! しゃがめぇ!!」 俺の読み通りの斬撃の軌道 俺の指示に忠実に従うミコ 「クッ!」 そして絶え間ない斬撃を何とかかわしていく しかし、それで精一杯なので反撃に出ることはできない これじゃジリ貧だ…何とか手を打とうにも俺も指示する為にストラーフの斬撃から集中を切らすことが出来ない まいったな… 「ほんと参ってるみたいだな、明人」 ああ、ほんとにまいったよ……… って、ん? スピーカー越しじゃなくてリアルな音声で聞こえるこの声は… “CHALLENGER” 「ハァァァァァァッ!!」 「!!」 「え?」 突如ミコとストラーフの上から聞こえてきた第三者の声 間髪いれずにいきなり現れた影は手に持った剣をストラーフ目掛けて振り下ろした 「クッ!!」 突然のことに焦りながらもバックステップで斬撃をかわすストラーフ 「かわしましたか。流石にやるようですね…」 ミコの前にあった影はそういいながら立ち上がった 銀色の鎧を纏った騎士だった その姿はまるで… 「『問おう。あなたが私のマスターか…』なんてお約束のボケはかましてくれないからな。俺のランは」 今度はスピーカー越しに聞こえてくる声 どうやらこの神姫のマスターのようだ 「……言わんでも分かってる」 「嘘つけ。ほんとはそっくりだと思ったくせに」 「どうでもいいが、せっかくの再会の第一声がそんなどうでもいいつっこみかよ…」 「俺は野郎との再会まで感動的にするほどカッコつけでも暇人でもない」 「……それは親友相手でも有効なのか? 昴」 そう、さっきの声の主、この銀色のサイフォスのマスターは昴だったみたいだ 「え…この人がご主人様の幼馴染で親友の花菱 昴さん?」 サイフォスの横に映っているスバルを見ながらミコが俺に質問する 「ああ、そうさ。俺が明人の初代パートナー、花菱 昴だ。君は…ミコちゃんだね?」 「え? どうして私のこと…」 「とりあえず話は後だ。今はこっちのシャレにならない痴話ゲンカを止めないとな…」 「痴話ゲンカって…」 「よう、アル! 久しぶりだな!」 そういってマハとストラーフの方に視線を戻す昴 「……メイガス…か」 「え? メイガスって……そしかして八相の-メイガス-!?」 驚くミコ そういやそれも言ってなかったな… 「フッフッフ~、サインは後からにしてくれよ? ミコちゃんw」 余裕だなコイツは… 「ともかく! アル…いや、今はマハのほうがいいか……今日のところは引き上げてくれないか? 俺は無駄な殺し合いはしたくない主義なんだ。それが昔なじみならなおさら…な」 「昔馴染み…だと? キサマもスケイス同様、こちらの世界を捨てておきながら勝手な言い草だな」 「…確かにそうだ。弁解しょうもねぇよ」 大袈裟に肩を上げてジェスチャーする昴 「………興ざめだ。今日のところは見逃してやろう…」 マハがそう言うと踵を返すストラーフ 「ありがたいね。こんなハプニング、時差ボケには結構くるもんだからw」 何でお前はそこで茶化すかなぁ… 「……次はないと思え…スケイス…」 そういい残すとマハとストラーフは俺たちの前から姿を消してログアウトした 「始めまして。モデルサイフォスのランスロットです」 「……………」 「……………」 そう言いながら笑顔で握手を求めてきた金髪美女に俺とミコは唖然としていた 口なんかホゲ~っとあいてふさがらねぇ 「あ、あのぉ~……;」 なかなか握手に応じようとせずに固まっている俺たちに金髪美女の笑顔はだんだん不安げな顔になっていく 「えっと、昴君。どっからつっこめばいいんだ?」 「だからさっきも言ったろ? 俺のランはボケやジョークとかは苦手なんだって」 「じゃあ…この人がさっき私を助けてくれた…銀色の騎士さん!?」 「はいw」 あ~あ~あ~ なんだか訳が分からん こんがらがりそうだ なんだ、要するにあれか? このランスロットって子も、つまりは… 「人型神姫インターフェイスの試作機…ってことなのか?」 「大当たりー!」 あ、そう……当たっちゃったのね…… 「なんだよ、お前の爺様から聞いてないのか? 俺はてっきりもう知ってるものだと…」 「いやいやいやいや!! つうかお前が神姫のマスターになったってのも今、始めて知ったから!!」 「だってお前の爺さんがモニターになってくれって頼むもんだから…」 「…どれぐらい前だ?」 「三ヶ月前」 あのジジイ… わざとだな… 「じゃあ私の妹になるわけだね? ヨロシク! ランスロットちゃんw」 「えっと、まぁとりあえずヨロシクな、ランスロット」 「ええ、よろしくお願いします。それと…私のことはランとお呼びください。明人様、ミコ姉様」 「そか、ならそう呼ばせてもらうけど…俺のことも明人でかまわないよ。『様』なんてつけられるのはやっぱり…がらじゃないんだ」 「そう仰っていただけるのなら…では『明人さん』でw」 う……なんちゅう上品な微笑ですか!! イギリスの上級貴族って感じだな 正直、サイフォスにはいい思い出は無いのだが…いやいや、こりゃまたマジで綺麗…… 「言っておくが…惚れるなよ?」 「あ、アホタレ。いきなり何を言い出すんだ…」 「いや、いまのは明らかに見とれてたぞ。ランは俺のだからな」 「ンなわけないだ…いたっ! いたたたたたたた!?」 何か知らんが左胸が突然痛い!! “ダダダダダダダダダダ!!”と少し小さめの銃声 「っておい! ミコお前何やって…っていたたたたたた!! そ、そんな至近距離からマシンガン打ち込むな!!」 俺の胸ポケットにいたミコは俺の方を向きながら無言で黙々とマシンガンをフルオートで打ち続けていた… 追記 「そういえばご主人様」 「いたたたたたっ…あん? なんだ?」 「あれってさ、あたし達の勝ちだよね?」 「は? 何のことだ」 「だから、マハさんとのバトルだよ」 「いやおまえ…明らかに劣勢だったろ…」 「じゃあこれは?」 そういって一枚の紙切れを俺の手に差し出すミコ 「なんだこれ?」 「勝敗記録のレシート」 「どこでこんなもん…」 「センターの受付のお姉さんに貰っといたんだよ。そんなことよりさ、そこ見てよ」 俺はミコが指差すところには… 「んーと……『相手の戦闘離脱によりギブアップとみなし勝利』……」 「ね? ね? ほら! 勝利って、勝ちって書いてあるでしょ!?」 「いやでもおまえ…」 「どんなことでも勝ちは勝ちだよ! 勝負の世界は現実だけを求めるんだよ!! そうでしょ!」 ここぞとばかりに捲くし立てやがって……ん? 「ご・主・人・様ぁ~? 約束どおり、お願いきいてくれるんだよねぇ~? ん~?」 「……残念だったなミコ」 「へ? なにが?」 「レシート、良く見てみろって」 「良く見てみろって…どこを?」 「ここだよ、ここ」 「ええっと……『対戦相手……匿名……サードランクぅぅ!?』」 「そ、あいつらはサードランカーなんだよ」 「だ、だってだって! おかしいよ! あんなに強かったのに!!」 「あいつにとって今日のバトルは宣戦布告だって言ってただろ? ようするにネットワークサービス用のIDさえ手に入れられればリーグランクなんてどうでもいいってことさ。確か約束は『ファーストランクの神姫とマスターに勝ったら』…だったよな?」 「そ、そんなぁ……で、でもでもぉ!! ご主人様だってあのストラーフのことノアねぇレベルだって言ってたじゃない!!」 「残念だったなぁミコ君。 勝負の世界は現実だけを求めるんだよ 」 「そ、そんなのないよぉぉぉ~~~!!」 続く メインページへ このページの訪問者 -
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