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人間紹介 天薙龍悪(てんち たつお) 19歳の大学二年生。 身長180センチ。 苦学生していてバイトしながら学校に通ってる結構な苦労人。 性格はぶっきら棒で喧嘩ぱやいが、根は優しく、結構人に好かれるタイプ。 元不良学生なので煙草を吸います。 趣味は多趣味なので色々な事をやってます。(主に物を作る事が多い) その中でも料理は結構な腕前で美味しい。(一人暮らしが長いせい) それと自作で武器を作るのもかなり腕前で、その腕前は武装神姫関係の会社で働く龍悪の姉さんに認めてもらっている。 何故か雨がかなり嫌い。 ある一部の過去の記憶が欠落している。 斉藤朱美(さいとう あけみ) 29歳の武装神姫関係の仕事をしている龍悪のお姉さん。 今は結婚してしまったので苗字が違う。 性格は常に元気ハツラツな人で、たまに抜けてる部分もある。(この性格のせいなのか、龍悪が結構面倒事に巻き込まれる) たまに実家に帰ってきたら龍悪が作った物を「あ、これいいね。仕事のデータに役立つかも。これ貰うねー」とか言って龍悪に有無言わさずパクる。 十六夜婪(いざよい りん) 17歳の高校三年生、龍悪の幼馴染にして後輩。 容姿は誰もが見ても可愛い女の子。 だが、性別は男。 子供の頃は仲良く龍悪と遊んでいた。(年齢が10歳ぐらいまでのこと) 婪は身体は男でも心は女の子そのもので龍悪の事が好きになってしまった。(婪の両親は女の子として育てせい) 中学三年生頃の龍悪に婪は思い切って、龍悪をベットに押し倒し襲った事で龍悪は婪が男だと解った。 それいらいからは龍悪は婪とは全然遊ばなくなり、婪は寂しい想いをしているらしい。 それでもめげずに龍悪に好かれるように頑張る婪。 性格は相当なエロい性格でその性癖は誰にも止められない。(龍悪限定) 他人や友達に対しては普通の可愛い女の子の性格。 武装神姫もやっていて、ランクは上位に入るらしい。 武装神姫紹介 ANGELUS(アンジェラス) 天使型アーンヴァル 容姿はセミロングで美乳。 生真面目な性格で武装神姫の四人なかのリーダーである。 趣味は料理と掃除。 本当は龍悪に物凄く甘えたいが、それを表にさらけ出す事が出来ない。 過去に龍悪と出会いあり。(龍悪はこの過去が欠落している) 武装は万能型。 遠距離、中距離、近距離。 どんな状態でも攻撃できる。 因みに、このお話のメインヒロイン。 CRINALE(クリナーレ) 悪魔型ストラーフ 容姿はツインテールで貧乳。 一言でいうと生意気な性格。 趣味は身体を動かす事。 龍悪とのいがみ合いが多々あるが、それがコミュニケーションになっているのでクリナーレ自体がそれで満足している。 武装は近距離型。 敵に近づきクローで殴ったりバルムンクで斬りのが得意。 LUNA(ルーナ) 天使型アーンヴァル・B 容姿はポニーテールで巨乳。 温和かでおませな性格。 趣味は龍悪の誘惑とパソコン。 アンジェラスの妹。 龍悪を誘惑するのが日課になっている。 ただ、キレルと非常に怖い子。 武装は中距離型。 銃で撃ったり剣で斬ったり、とヒット&ウェインが得意。 PARCA(パルカ) 悪魔型ストラーフ・W 容姿はツンイテールで巨乳。 引っ込み思案な性格。 趣味はアンジェラスと同じで料理と掃除。 クリナーレの妹。 いつも龍悪と口喧嘩してる姉のクリナーレを止める役。 闘いは嫌いだけど龍悪のために頑張って闘う健気な子。 武装は遠距離型。 銃で撃って撃って撃ちまくり、とどめにミサイルを乱射するかモアイを投げつける。
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次のバトルロワイアルのために ◆TIZOS1Jprc 青い空に、青い海。 人気のない白い砂浜に椰子の木が風に揺れる、どこかの瀟洒なリゾート地みたいな南国の風景。 パラソルの下でデッキチェアに寝そべる半裸の老人がいた。 ブーメランパンツ一丁で、皺だらけの貧相な肉体を周囲に晒している。 はっきり言って、目に毒である。見る者とていないが。 否。 「ご機嫌麗しそうね、何度も死にかけた直後だって言うのに」 「ふふ、王たる者は何度窮地に追い遣られても決して取り乱したりはせぬのだよ、テスタロッサ」 何の前触れもなく、妖艶な魔女、プレシア・テスタロッサが、彼の隣に出現していた。 下手な水着よりもキワどい黒の衣装に黒のマントと言う、通常の神経の持ち主なら絶対に公衆の面前には立ちたくない格好である。 娘さんもレオタード一枚で飛び回ってるけど、このヒトの場合年齢ってモンを自覚し……ゲフンゲフン。 「脱獄の支援、感謝するぞ。さすがの私でもあのままじゃちとマズかった」 「ギブアンドテイクよ、こちらからは魔法技術とロストロギアの模造品の供与。貴方からは次元断層からの救出と未来の科学技術と秘密道具の供与。 こっちから一回は助けないと、お合い子にならないの」 実際は有用なコネクションを失いたくないと言うドライな打算に過ぎないのだが。 「タイムパトロール……だったかしらね。あの程度の連中、出し抜くのは簡単だったわ。遣口を教えられていたし」 「上長上長」 老人は機嫌良く高笑いを始めた。 「アルハザードに至る為……私の願いを叶える為に、貴方にはもっと役に立って貰わないといけないのよ」 「ん? 何か言ったのか?」 「いいえ……。それより貴方はこれからどうするつもり?」 「そうだな、しばらくはほとぼりを冷ましてから……」 老人は、ぐっと握り拳を天に掲げた。 「今度こそ、バトルロワイアルを完遂して見せる!」 「……。まだやる気なの」 「そうとも。神に等しきこの私に苦汁を飲ませたあやつらに、何としても目に物見せてやらねば。 次こそは全員絶望のどん底でむごたらしく嬲り殺しになって貰おうではないか!」 「そう」 プレシア、心底どうでも良さげに相槌。 「何でも良いけれど、今度はヘマをしないことね。私ね、無能な子は嫌いなの」 「フッフッフ、勿論だとも。同じ失敗を私が繰り返すと思うか? 次回は手心など加えん。 私自身の絶対的安全を保障した上で、奴等から反抗への手立てを完全に奪い去る。これで完璧だ。 今回の忌々しい生存者共に新たに数十人加えて第二回バトルロワイアル、開催決定だ」 無関心げなプレシアがふと興味を引かれたように老人を見た。 「どうして、そんなにその"バトルロワイアル"に拘るのかしら?」 「私の……悲願だからだ」 握り拳を己が胸に当て、断言する。 実際は今回の"興行"の取り引き相手が軒並逮捕されたおかげで、闇業者からの借金を返すアテがなくなり、首が回らんくなったからです。 いかに30世紀の未来技術を持つとは言え、表社会からも裏社会からも追われるようになっては、にっちもさっちも行かんとです。 等と、格好の悪い話は置いておく。 「まあ、そろそろほとぼりも冷めた頃合か。追手の連中がここを嗅ぎ付けるやもしれん。そろそろここを引き払って……」 「そうは行かないねぇ」 背後からの第三者の声に振り返ると同時、断続的な銃声が響く。 複数の機関銃からフルオートで撃ち出される7.92mm弾が白い砂浜に青い海と青い空が広がる平和な光景を、文字通り"粉々に吹き飛ばした"。 砕けたガラス片が一面に舞い、ホログラム装置と背景の液晶画面が機能停止する。 機械で演出されたリゾートの代替物は、数秒後には滅茶苦茶に散らかった、近代的な高層ビルの一室に過ぎないと言うその正体を暴かれていた。 「お客様の様ね」 プレシアの声に老人が顔を上げると、そこには十数名の旧ナチスドイツ親衛隊の制服を身に纏った屈強な兵士が雑多な銃火器を構えていた。 そして一列に並んだ彼等がさっと道を開けた場所を通って、後ろに控えていた三人組が悠々と歩み出てくる。 中央の、小太りというにはちょっと肥え過ぎな感じの眼鏡の中年男が語りかけてくる。 「やあ、お取り込み中の所を悪いね、ギガゾンビ君。 はじめまして。我々は、"最後の大隊"さ。 私の事は、取り合えず少佐、と呼んでくれ給え」 男の視線が、這いつくばっている老人の横で平然と立ったままでいる女の方にずれる。 「おや、確かお嬢さんは……プレシア・テスタロッサ嬢ではないかな?」 「だったら?」 プレシアの猛禽を思わせる眼が細められる。 少佐は鷹揚に笑って返した。 「いやいや、君のような美しい女性とは一度ゆっくり話がしてみたいとは思うが、今、我々の用事があるのはそこのご老体なのだよ」 老人、ギガゾンビがよろよろと立ち上がりながら、男を睨み付ける。 「貴様……。そうか、思い出したぞ。 確か、あの吸血鬼どもを引っ張って来た世界にいた、連中の宿敵……」 「宿敵は良かったな」 少佐は含み笑いを漏らした。 「そう、宿敵。君が玩具扱いした、あの素敵な化け物たちは我々の宿敵だったのだよ。 大切な、唯一無二の、何者にも代え難い。 彼等が相手でなくては、我々は、その全身全霊をかけた全力で戦争をすることが叶わないのだよ。 なにしろ、先の大戦から半世紀。我々が力を蓄えている間に、世界は我々の事を忘れ去ってしまった。 かつての英雄たちは死に絶え、のうのうと平和を甘受する先進諸国民達は、豚の群となり果てているではないか! いかん! 実にけしからん! 本当に嘆かわしい! そうは思わないかね?」 少佐は、握り拳を固めて振り回しつつ、問われてもいないのにベラベラと長ったらしい口上を、とうとうとぶった。 「我々の望みは唯一つ。戦争をすることだ。 唯の戦争、そこいらで毎日起きてる地域紛争程度では勿論良い訳がない。 司令官が地下深くに掘られた安全な指令所でボタン一つ押すだけでカタが付く、大陸間弾道ミサイルが飛び交うだけの単調極まりない、無機質で"クリーンな"未来戦争など問題外だ。 我々の望む戦争とは、もっと血飛沫騒ぎ肉片踊る、千差万別有象無象老若男女を巻き込んだ、親に合うては親を殺し仏に合うては仏を殺し神に合うては神を殺す、五臓六腑を喰い千切り阿鼻叫喚の怒号に包まれた、そんな素敵で脅威で大惨事な大戦争なのだ! それをする相手はもう、彼等しか存在しなかった! アーカードとその下僕、そして"死神"ウォルターを擁する英国国教騎士団! そして化物殺しの鬼札アンデルセンを有する法王庁特務局第十三課! 彼等しかいなかった! 彼等でなくてはならなかった! 彼等が存在しないのでは、我々の、この振り上げた拳をどこに振り降ろせば良いのだ! 半世紀もの間密かに研ぎ、磨き続けて来たこの牙を一体だれに突き立てれば良いのだ! 戦争するしか能の無い、戦争の事しか脳に無い我々が、この地球上に存在する意味が無いじゃないか! ……………………。 一体この落とし前はどう付けてくれるんだいギガゾンビ君?」 ねっとりとした和やかな笑みを浮かべながら、男はギガゾンビに対しすごんでみせる。 しかし孤立無援のはずの老人は不敵に笑って見せる。 「フン……群れねば何も出来ぬロートル共めが。貴様等の相手など下らない面倒をしていられる程、私は暇では無いわ」 言うと同時に、金属製の分厚いシャッターが彼等の間に滑り落ちてきた。 完全に遮断され、無効の物音一つこちらに届いてこない。 ちなみに、プレシアも向こう側だ。 「やれやれ、これだから礼儀を知らぬ野蛮人は。 まあ、これで十分時間は稼げる。今の内にさっさと、おさらばするとしようか……」 先程の銃撃で砕け散った窓ガラスから、外を覗き込む。 すぐ真下に小型のタイムマシン兼用クルーザーが待機している。 ギガゾンビはニヤリと笑うと、外へと一歩を踏み出そうと……、 「遅すぎですゥ」 突如耳に届く粘っこい男の声。 同時、クルーザー全体にスパークが走ったかと思うと、次の瞬間には爆発四散していた。 爆風を食らいかけて腰を抜かした老人の目の前に、白蛇を思わせる風体の男が立っていた、空中で。 オールバックの白髪、色の濃いバイザー、ぴっちりとした黒のスーツ、口元に浮かべられた皮肉げな笑み。 「ンフフフフフ……捕まえましたよォ、ギガゾンビ」 「き、キサマは、あのアルター使い共の世界での、"本土"側の能力者!」 「はいィ。本土のアルター使い、無常矜侍ですゥ」 相変わらずのスローペースで自己紹介をする男。 「い、一体私に何の用だ! 私は貴様とは何の関わりもない!」 「貴方に無くとも、私にはあるのですよォ」 腰を抜かしたまま後ろにズリ下がる老人にゆっくりと迫りながら、蛇男はとうとうと語りかけた。 「今回貴方が仕組んだ"バトルロワイアル"の全容、私はちゃーんと把握しております。 やってくれましたねェ……。 よく私の"向こう側"とのコンタクトと言う悲願を見事に打ち砕いてくれました……。 もうあそこにはアルター反応がありませんでしたねェ……ストレート・クーガーも殺されたのですか? ま、あの精製を受けてボロボロの体では、当然の事でしょうねェ……。 それにしても、あと一息のところで扉を開く鍵であるあの二人、カズマと劉鳳がお亡くなりになってしまうとは……。 ジグマールさんには残念でしたが、私はもっとでしょうか……。 はじめてですよォ……。 このわたしをここまでコケにしたおバカさんは……。 まさかこんな結果になろうとは思いませんでした……」 と、それまでの皮肉げな雰囲気が一変。俯いてなにやらドス黒いオーラを放ち始めた。 「ゆ……」 「ゆ?」 思わず聞き返したギガゾンビは、夜叉の如き憤怒の表情を見せている無常の顔をまともに見る羽目になった。 「ゆるさん……」 いつもの、常に嫌味っぽいほどマイペースな彼を知る人間ならば別人かと疑う程に、無常矜侍は激怒していた。 「ぜったいゆるさんぞこの虫ケラめが!!!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!! 塵一つ残さんぞ覚悟しろ!!!」 気圧されたギガゾンビはじりじりと下がるが、すぐに壁際まで追い詰められる。 へばりついた隔壁が突然轟音と共に揺れ動き、大きくひしゃげた。 二、三回それが続いたかと思うと、次の瞬間には壁ごとバラバラになって吹き飛ばされる。 土煙の向こうには、軍帽を目深に被り、バレルを非常識な位長く改造してあるモーゼル拳銃を腰に提げた、長身の軍人が拳を突き出していた。 「大尉、ご苦労」 ギガゾンビの背後は、あっと言う間に、SS軍人たちに取り囲まれていた。 「おやァ? これは面白い。彼等も君を帰すつもりはないようですねェ」 「フフフ、どうやら、そこの男も我々と目的は同じの様だね。 しょうがない。君も混ざり給えよ」 なにやら少佐と無常が意気投合している。 今の所は同士討ちしてくれることは有り得ない様だ。 だが背水の陣となったギガゾンビは、不敵な態度を崩さなかった。 「ククク……、身の程死らずの愚か者めが……。 生きて帰れぬのは貴様等だと知るが良い。 やれッ! テスタロッサッ! 奴等を皆殺しにしろッ!!」 声高に叫んだ。 沈黙が降りる。 壁に寄り掛かって、様子を見ていたプレシアはしかし、動かなかった。 「テスタロッサ……?」 プレシア、溜息。 「正直言うとね、貴方には失望したの」 「なんだと……!」 「"剣を持つものは、また自らも剣によって滅ぼされることを覚悟せねばならない"。 あれだけの事をしでかしたのだから、法による罰以外にも、個人的な報復なども警戒しておくのが当然でしょう。 それなのに貴方と来たら……この体たらく。付き合ってられないわ。 幸い貴方がコンタクトした科学技術の発達した世界とのコネクションは私も貰った事だし。 科学の特徴とはその再現性。 魔法と違って、知識と道具さえあれば専門家なしでも事は済ませられる。 貴方、用済みだわ。 そちらの方々、彼の処遇はご自由にどうぞ」 「なッ……! そんなッ……!」 哀れ老人は屈強な軍人二人に両脇を拘束された。 「頼むッ……! 見捨てないでくれッ……!」 誰も老人の懇願に耳を貸さない。 「そうだッ! お前達! 私の科学力は欲しくないか!? 私は二十三世紀最高の技術力と三十世紀の科学技術の両方を持っているぞ!」 「それは良いことを聞いた。ドク!」 「は」 少佐が指を鳴らすと、背後に控えていた、血濡れの白衣を纏った多重レンズ眼鏡の男が歩み出てきた。 「彼を拷問に掛け給え」 「はッ! ゲシュタポ上がりの腕利きを多数用意しております」 チャッと音が出る程に畏まって見せる男の背後から、見るからに近寄りがたい風貌をした軍人三人が現れる。 「……こ、殺すならさっさと殺せッ」 「死に損いの分際で命令するつもりか!」 「よぉし、こいつの肉はお前たちにくれてやる。好きにしろッ!」 「秘密道具さえあれば……こんな奴等に……」 「へへへ。おい、あべこべクリームってやつを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」 老人がズルズルと引き摺られていく。 それをよそに、異なる世界からやってきた三悪人達はのどかに談笑していた。 「はは、これでまた戦争が出来るかもしれない。 しかも今度は唯の戦争じゃない。宇宙を股にかけた時空戦争だよ! H・G・ウェルズもびっくりだ!」 「左様ですね、少佐」 「ほう。時空を操作する力ですかァ。興味深いですねェ。 私も同伴させて頂いてよろしいですかァ? ひょっとすると私の能力の役に立つかもしれませんし」 「私も一枚噛ませてもらっても良いんでしょう?」 もはや唯の無力な老人に過ぎないギガゾンビを顧みる者とていない。 老人は惨めに喚き散らすしか出来なかった。 「待て! 待って!! まって――――!!! テスタロッサ――――ッ! スラン! ボイド! ユービック! コンラッド! フェムト! テラ! テラテラテラテラテラテラ――――! だれか、私を助けてくれ――――!」 ああ、誰か彼をこの窮地より救い得る者がいるだろうか? そうだ、彼なら。ギガゾンビと縁浅からぬ彼ならば。 並行宇宙の一つでは物語の主人公として万人に語り継がれる彼ならば、あるいは。 だが、あれだけの事をされた彼が、この老人を助けることなど、どう考えても有り得ないこと。 しかし、それでも、藁をも縋る思いで、ギガゾンビは彼の名を叫んだ。 「ド、ド、ドラえも――――ん!!」
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登場人物 三河 宗司 26歳 結のマスター。 神姫関係の工場に勤めている。因みに班長。 仕事柄知識が豊富で持ち前の器用さを駆使し自作パーツの制作を趣味としている。自作パーツの制作サークルを立ち上げていて名前は「万屋」。 基本的に凝り性でパーツの制作の為に有給休暇を取ったりしている。更に装備には趣味性が高く遊び心に溢れている。でも無駄に高性能だったりするので侮れない。 性格は流れるままに在るようでちゃんと自身は現している。わりと熱いところがある。未婚、彼女もいない。 普段は適当に生活している。そんな人。 近藤 直子 21歳 春音、綾季のマスター。 同じ区にある神社の巫女さん。美大学生でもう直ぐ卒業。 基本的に学生をしているが時間があれば実家で巫女をしている。一応本職らしい。 三河家とは親同士が親友の為家族ぐるみで付き合いがある。宗司とは幼馴染。 「万屋」のメンバーで主にアクセサリーを制作している。美大生故に前衛芸術な物もある。 性格は穏やかで人当たりが良い。知恵が良く回り策略に長けている面もある。時折天然。 現在サードランクとセカンドランクの境目にいる。 泉谷 隆一郎 17歳 チロルのマスター。 礼儀正しい高校生。腰が低い。 チロルvs結戦を切っ掛けに宗司と交友を持つ事に。 パーツの自作に興味があり簡単な物や既存品に手を加える事はできるが一からの制作には技術不足。勉強中。 性格は努力家でチャレンジャー。ハングリー精神の下結構な博打にでる場合もある。とは言えちゃんと上限はわきまえているからヤケドはしない。 チロルに甘いサードランカー。 管原 信也 26歳 風魅のマスター。 秋葉原の片隅で神姫関係の店を営んでいる。奈良県生まれの東京育ち。 両親が田舎暮らしに憧れ東北の山に移住したのを切っ掛けに自宅を譲り受け店舗に改装している。公式店の申請中。 宗司とは工業高校からの付き合いで悪友。思い立ったが吉日と即実行に移すアクティブな奴。「万屋」立ち上げメンバー。防具から武器までなんでも造る。そして商品になる。その為平日の夜半は篭って制作に勤しんでいる。休日はバトル。 性格は陽気で結構面倒見が良い。嫌いな奴が造った物でも良品ならちゃんと褒めるし評価するところ仕事には真面目。私生活はグズグズ。 基本的にいい奴な為近所で好評。特に子供に。 金髪にピアスがトレードマークの気の良いお兄さんといったところ。セカンドランカー。 向島 明 28歳 湖幸のマスター。 名前は「あかし」と読む。 職業体育教師で剣道家。7段の段位を持っている。 出雲地方出身で教師になってから上京した。現在は中学の教師。 性格は大らかでスポコンに良くあるような熱血・・・ではなくオタク気質。でも頼られると頑張る。そんなの。 上京前から神姫を始めていて最近ファーストランカーになったそうだ。 佐々木 望 20歳 霜霞のマスター。 宗司、信也の高校の後輩で直子の大学の後輩。一人暮らししている。 宗司とは遠縁で偶に現れては寛いでいるらしい。直子、信也とも仲が良く可愛がられている。 帰国子女で6歳までドイツに住んでいた。そのわりには日本食が好き。でもビールがとても好き。向こうに居た時は未成年だった筈なのに。 性格は控えめでボーとしていて能天気でどこかズレている。見掛けによらずマニアで武装に詳しい。 「万屋」のメンバー。造るのではなく制作されたパーツに装飾を施している。その為皆から依頼が来るそうな。美大生故か装飾に作品名を付けている。 公式戦よりも草バトルばかりしているサードランカー。 斉藤 陽子 20歳 翔のマスター。 直子の高校の後輩。成人だが見た目が子供(中学生くらい) レストランで調理師をしている。店は街の洋食屋さん的な所。 勤め先の店主の要望で神姫共々職場にいる。ってか店主の神姫もいる。 性格はしっかり者で努力家。時々頑固な一面を見せるが協調性を大事にしている。 友達がとんでもなく多いらしい。「万屋」メンバー。衣装を造っている。 サードランカーだが草バトルでは結構強いらしい。 古賀 尚人 18歳 流のマスター。 泉谷の先輩にして神姫を始める切欠を与えた男。 頭は良いが使い方を間違っている。突発的に何かをしたりとか。 性格は明るく社交的。 泉谷とは中学からの付き合いで仲が良い。 バイトで稼いだ分を本と神姫に全て注ぎ込んでいるナイスバカ。 長谷川 眞澄 17歳 トルテのマスター。 泉谷の同級生の娘さん。ネットで見たバトルで興味を持ち必死のバイトを経て最近始めた。少し前に始めていた泉谷のチロルに惚れてマオチャオに決めたそうな。 性格は天然。素でボケをかます。突っ込み役は泉谷。幼馴染は伊達じゃない。 始めた記念にと友人から貰った装備で頑張っている。が、「先ずは練習!」とトレーニングばかりしている。 チロルの限定色を羨ましがったトルテの為にまた必死のバイトをして黒猫カラーにしたりと猫可愛がりしている。 谷川 逞 30歳 アロエのマスター。 寿司屋の大将。名前は「たくま」。 名前は逞しいが見た目は線の細いおっさん。 関西出身でノリが良い。担当はボケ。 ネタに気合が入るのは寿司でも神姫でも同じ。(意味合いが全く違うが) 性格は明るく楽しませるのが好き。 そんなファーストランカー。 泉谷友人ご一行 隆一郎の友達。 熱い奴が多く隆一郎達を応援している。 神姫をやっているが殆ど。 でも公式戦より草バトルばかりらしい。 その内個々に出るかも。出ないかも。 (可能性はスクラッチくらいです) 三河ご夫妻、近藤ご夫妻 神社の宮司ながら神姫バトルのファン。 結が大会などに参加するのを心待ちにしている三河家。春音、綾季を応援する近藤家。 そんな初老のおしどり夫婦達。 両家共にのほほんと生活している。平和だ。
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春夏秋冬の日々 駄文著者 3スレ目70改め 永眠者>のifな(ご都合主義とも言う)武装神姫のお話し 登場する人&神姫の紹介 平日 プロローグ 一日目 二日目午前 二日目午後 三日目午前 三日目午後 休日 一日目 ご来店有難う御座います 本日 - 昨日 - 総計 - またのお越しをお待ちしています 07/09/09現在 初めての方、いらっしゃいませ 以前からの方、本当にご無沙汰しています。申し訳ない。 本当に久しぶりの更新でございます。 バトロンやったり、バトロンやったり、仕事でテンぱったり、バトロンやったり・・・ 複数の事が同時にこなせない量になって少し現実逃避したり。 あれからさらに新たな方達が増え毎日のチェックが楽しみな日々。 そして次の更新は年内に出来るのであろうか・・・では。
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11話「永井先生のバトルロワイアル」 E-3に存在する雑居ビルの一つ。 ビルには喫茶店、生命保険会社、精神科、ダンス教室など様々な店舗や会社が入っている。 「うおわっ! 何ぞお前! そんなんで殴られたら死ぬだろ普通に!」 「殺すつもりでやってるんだ。死んでもらわなきゃ困るんだよ」 4階のダンス教室のホールで、二人の参加者が対峙していた。 一人は頭にタオルのような物を巻いた20代後半の男。 もう一人は白い着物に身を包んだ20代前半の青年。 男――永井浩二は丸腰だった。自分の支給品を確認する前に、青年――曽良に襲われたのだ。 曽良の手にはネイルハンマーが握られている。 「あんたに恨みは無いけど、少しばかり大切な人がこの殺し合いに参加させられている。 その人を生かすために、俺はこの殺し合いに乗る」 「い、いや、そんな事言っても、悪いけど俺には全然カンケーねぇし! だからって殺される理由になんねぇだろ!」 「確かにそうだな。だが、あんたや、他の参加者が納得するしないは、それこそ俺に関係無い。 ……お喋りが過ぎたな……死ね!」 ネイルハンマーを振り被り、浩二に襲い掛かる曽良。 しかし振り下ろされたネイルハンマーを浩二は間一髪で避ける。 「くっそおおおおボケがカスが! 死んでたまるかよ!!」 「チッ、逃がすか!」 ホール入口に向かって駆け出す浩二を、曽良が追いかける。 浩二はとにかく必死でこのハンマーを振り回す着物姿の男から逃げ延びようとする。 同じ頃、同ビルの1階にある喫茶店のカウンター席に、一人の学生服姿の少女の姿があった。 白いボブカットの髪に猫の耳、尻尾を持った、猫族ハーフ――シルヴィアである。 「全く、また殺し合いなんて……」 彼女は今参加させられているのとは別の殺し合いで、一度命を落としたはずだった。 しかし再び意識を取り戻した時には、セイファートと名乗る狼獣人の女性が主催する、 この殺し合いの参加者となっていた。 「だけど……やり直せるかもな、今なら」 シルヴィアは前回の殺し合いではゲームに乗っていた。 猫族ハーフである彼女はその容姿や出生で人間、獣人の両方からからかわれ続け、いじめにすら発展した事もあった。 そのため、自らを鍛え、喧嘩で勝ち上がる事で、それらは中学生の頃には無くなったが、 それから常に周りを寄せ付けない殺気を周りに振り撒いていたため、結局彼女は孤立していた。 高校生になった時、サーシャという自分と同じ猫族に、臆する事無く接っしてこられたが、 サーシャは自分と違い、外見は純粋な獣人、しかも家は裕福で、自分とは正反対の境遇である事から、 シルヴィアはサーシャに対してトラウマのようなものを持っていた。 そして始まった前回の殺し合いは、シルヴィアのクラス全員が参加者だった。 シルヴィアはゲームに乗った。 自分を見下した連中、自分を守りもせず嘲笑っていた連中が憎かったから。 しかし、途中で殺そうとしたクラスメイトの一人――森屋英太に危機を助けられ、 徐々に自分の気持ちに変化が現れていくのを、シルヴィアは感じていた。 これじゃ駄目だと、迷いを捨てろと、自分自身に言い聞かせるが――結局、襲い掛かったクラスメイトの一人に返り討ちにされた。 そして今、自分の身体の傷は全て癒え、体力も十分、まさにベストコンディションでシルヴィアはこの殺し合いの場にいる。 名簿を確認すると、何人かのクラスメイトの名前があった。 特に「サーシャ」「森屋英太」の名前には目を引かれた。 彼女にはもう殺し合いをするつもりは無い。 それまで自分が拘っていた憎しみやトラウマ。だが、それを乗り越えなければならないと、 もっと大切な事があると、サーシャと森屋英太の二人が気付かせてくれたから。 シルヴィアは二人には感謝していた。 「……ん?」 シルヴィアの猫の耳がピクリと動く。何かの音を察知したようだ。 よく耳を澄ませ音の正体を探る。獣人の血を受け継いでいる彼女の聴力は普通の人間よりも鋭い。 「男? 二人……一方が襲って、一方がそいつから逃げてる……みたいだな。 階段を伝って下りてきている……よし」 シルヴィアはカウンターの上に置いてある自分のデイパックから何かを取り出すと、 デイパックを背負い取り出したそれを装備し、喫茶店の入口付近で待ち構えた。 この喫茶店は雑居ビルのメイン階段のすぐ傍にあり、 メイン階段へは喫茶店前の廊下を通る必要があった。 つまりここで待ち伏せしていれば、上から下りてくる二人と確実に遭遇する事が出来る。 「……ろ! ……!」 「待……!」 階段を下りる音と、男二人が言い争う声がどんどん大きくなっていく。 シルヴィアは声を殺し、ドミネーター――麻酔銃を構え、静かにその時を待った。 息を切らせながら死の物狂いの形相で永井浩二は一階に降り立つ。 背後から迫る魔の手からとにかく逃げるために。 ズルッ 「ちょおおおおお!?」 ところが、廊下を数メートル走った所で、悪魔の悪戯か、足を滑らせ転倒してしまった。 前のめりになり思い切り床に身体を叩き付けてしまう浩二。 だが、激痛に悶えている暇も無く、追いかけてきた曽良が浩二に馬乗りになり、 手にしたネイルハンマーで撲殺しようと試みる。 だが、浩二もただで殺される気は無い。 即座に曽良と向き合う形になり、ネイルハンマーを振り下ろそうとする曽良の腕を掴み、必死に抵抗する。 「いい加減諦めろ」 「ふざけんなや! 殺されようとしてんのに、諦めろって言われて諦める奴なんかおるか!!」 「あまり手を焼かせ――」 その時だった。曽良は背中に小さな痛みを感じた。 何か針のような物が突き刺さった、そんな感じの痛みだった。 そして直後に、強烈な眠気が襲ってくる。 「な……」 「?? 何ぞ?」 突然攻勢を止めた曽良に目を丸くする浩二の目の前で、曽良は意識を失い、 浩二に覆い被さるように倒れ、そのまま深い睡眠状態に陥った。 「え? え?」 「大丈夫?」 状況が飲み込めない浩二の耳に、若い、少女の声が入る。 見れば、前方の喫茶店入口の扉が開き、学生服姿の白髪の少女が、銃らしき物を構えて立っている。 少女の頭の猫耳や尻尾が気にはなったが、それを考える暇も与えず少女が続ける。 「これ麻酔銃だから、その内目覚めるわ。その前に、別の場所へ移動しましょう。立てる?」 「あ、ああ。何とか……」 浩二は眠っている曽良の身体をどかして立ち上がり、床に落ちている自分のデイパックを拾い、 改めて少女と向き合う。 「私はシルヴィア。あなたは?」 「あー、俺は永井浩二って言うんだけど」 「そう、永井さん、とりあえず安全そうな場所を見つけてから、そこで色々話をしましょう。 要は情報交換ね」 「おう。分かった……」 浩二とシルヴィアは麻酔の力で完全に熟睡している曽良を残し、 雑居ビルの正面玄関へと向かった。 【一日目/深夜/E-3市街地雑居ビル1階】 【永井浩二@永井先生】 [状態]:肉体的疲労(中) [装備]:無し [所持品]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2個 [思考・行動]: 0:殺し合いなんかしたくねーよ。死にたくも無いし。 1:シルヴィアについていく。って言うか、猫耳? 尻尾!? 2:博之とかもおるのか? 3:着物の若い男(曽良)を警戒。 [備考]: ※2007年当時からの参戦です。 ※支給品の確認をまだ行っていません。 【曽良@増田こうすけ劇場ギャグマンガ日和】 [状態]:健康、麻酔による深い睡眠状態 [装備]:ネイルハンマー@SIREN [所持品]:基本支給品一式、ランダム支給品(本人確認済) [思考・行動]: 0:芭蕉さんを生き残らせる。そのために他参加者を殺す。 1:(睡眠中) [備考] ※単行本第八巻第145幕「怪談奥の細道」より後からの参戦です。 ※20分~40分後に目覚めるはずですが、麻酔の効果には個人差があるので、 数時間かかる可能性もあります。 【シルヴィア@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]:健康 [装備]:ドミネーター(0/1) [所持品]:基本支給品一式、麻酔弾(4) [思考・行動]: 0:殺し合いはしない。ゲームを潰す。 1:永井浩二と共に安全そうな場所を探し、そこで情報交換。 2:クラスメイト(特にサーシャ、森屋英太)との合流を目指す。 3:もう少し強力な武器が欲しい。 4:着物の若い男(曽良)を警戒。 [備考]: ※本編死亡後からの参戦です。 ≪支給品紹介≫ 【ネイルハンマー@SIREN】 釘抜きにも使える金槌。 ゲーム本編において打撃武器屈指の威力を誇り、使用者である宮田司郎は、 白衣姿から「撲殺天使宮田」の異名を持つ。 【ドミネーター】 いわゆる麻酔銃。拳銃タイプで単発式。 使用する専用麻酔弾は対象をおよそ20分~40分(個人差がある)、深い睡眠状態にする事が出来る。 BACK:勇者(?)の旅立ち 時系列順 NEXT:Cruel, unjust execution BACK:勇者(?)の旅立ち 投下順 NEXT:Cruel, unjust execution GAME START 永井浩二 NEXT:猫族ハーフと愛媛のチンパン GAME START 曽良 NEXT:DEMENT GAME START シルヴィア NEXT:猫族ハーフと愛媛のチンパン
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ウサギのナミダ ACT 0-7 ■ アクセスポッドが開いた。 わたしは怯えながら振り向き、見上げる。 マスターの顔は相変わらずの無表情。 だけど、小さく溜息をついた。 瞳に浮かぶのは失望。 わたしは恐怖する。 今日という今日こそ、愛想を尽かされたに違いない。 今の試合で、わたしはついに十連敗という、二桁の不名誉な大台に乗ってしまった。 いつ叱られるのだろう、お仕置きされるのだろうと、思うだけで震えが止まらない。 わたしは差し出されたマスターの手の甲に乗る。 身体の震えは止めようもなく、マスターには伝わってしまっているだろう。 バトルロンドで勝てない武装神姫なんて、パーツ取りのための素体くらいしか使い道がないんじゃないだろうか。 マスターのシャツの胸ポケットに潜り込むとすぐに、 「あのな、ティア……」 「ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」 マスターの声に、わたしはもう謝るほかに為すすべがなかった。 □ 俺にしてみれば、いまのところ勝敗は二の次だった。 素人の俺達がそう簡単に勝てるとは思ってない。 というか、ティアの装備はライトアーマー・クラスに毛が生えた程度で、フル装備でのバトルができる一般クラスの連中と戦っているのだから、すぐに勝てなくてむしろ当然なのだ。 これまでに十戦。 はじめの三戦で、ティアはまだ自分で判断して戦う術を持ち合わせていないことがよくわかった。 指示したことを終えると、途方に暮れてしまうのだ。そこは俺が細かく指示を出し続けてやることで解決した。 その後の七戦は、装備と戦い方を手探りで探しているような状況だ。 四戦目でフィールドをランダムに決定したら、森のステージに放り出され、お互いに索敵に終始してタイムアップになった。 そもそもティアは索敵は苦手だし、森の中では得意のトリックも繰り出せない。 以来、ステージを廃墟ステージに固定してバトルするようにしている。 基本的な武装は、例のレッグパーツに、胸部アーマーと肩アーマーを付けている。 レッグパーツの特性を生かすために、武器は片手用の射撃武器がほとんどだ。それをサイドボードから送り込む。 とにかく軽量、機動力重視の装備だ。 目下、俺の悩みは勝敗とは別のところだった。 どうもバトル中のティアの動きが鈍いのだ。 練習では簡単にこなせるトリックを失敗したりする。ジャンプの目測を誤ったりする。 はじめは、バトルになれていない緊張からなのかと思ったが、そうではないらしい。 全体的な動きにキレが無いように感じる。 それは何が原因なのか、俺にはわからない。 そこでティアに意見を求めているわけなのだが……。 「さっきのバトルなんだが」 「……ごめんなさい」 「ジャンプの時、届かなかったけど」 「……ごめんなさい」 「あれは、何か問題があったのか?」 「……ごめんなさい」 「いやそれじゃわからないんだが」 「……ごめんなさいぃ……」 ティアはとうとうシクシクと泣き出した。 ……これでは俺が自分の神姫を泣かしているみたいではないか。 さすがの俺も、そろそろキレるぞ? 俺は壁際に身を寄せると、胸ポケットからティアを手の甲に乗るように指示した。 のろのろとポケットから出てくるティア。 俺は顔の高さまで手を持ってくると、まっすぐにティアを見た。 「いいか、ティア。謝るのは禁止で、いまから俺の言うことを聞け」 「ご、ごめ……あぅ……は、はい……」 おそらくティアは勘違いをしているのだろう。 十連敗したから、もう自分に信用がないとか何とか。 この際、しっかり言い含めておく必要がある。 「前にも言ったとおり、俺達は他の誰もやらないようなスタイルを模索している。 新しいことを一からやろうとしてるんだ。勝てなくて当然。まだ始めたばかりで、データも経験も足りてない。基礎的なスタイルも確立していないんだからな。 だから、もしお前がバトルの結果を気にしているのなら、その必要はない。 十連敗だろうが百連敗だろうが、俺達の方向性が決まるまでは、俺はまったく気にしない。 そもそもバトルは俺とお前の二人でやるものだ。 負けの責任は俺にもあるんだから、お前が全部の責任を感じる必要はない。 負けたから、お前を怒るとか、罰を与えるとか、そんなことはありえない。 わかるか?」 ティアは震えながらも、頷いた。 「よし。それでだ、俺が気になっているのは、バトル中のお前の技だ」 「ご、ごめ……」 「謝るの禁止って言っただろ。 練習の時には確実にできているのに、バトル中にうまくいってないことがよくあるみたいだ。 妙なところで失敗したり、ジャンプの目測誤ったリな。 だが、何が原因なのかよくわからない。 バトルしているのはお前だから、お前が何か問題を感じているんじゃないかと思ってる。 それを俺は知りたい。そうしないと前に進まない。 そういうわけで、謝るのは禁止で、遠慮せず、忌憚のない意見を述べよ」 俺は辛抱強く、ティアに言い聞かせた。 バトルロンドは、神姫とマスターが協力して、二人で強くなるものだ。 ティアがバトルで問題を感じているなら、それを解決するのがマスターである俺の役目なのだ。 「えと……あの、えっと……」 「遠慮せずに言ってみろ」 「その……身体が、いつもより重い感じで……練習と走る感覚が違う気が……」 「ふむ?」 「あと、ちょっと窮屈な感じが……」 「きゅうくつ?」 「その……む、胸のパーツが……慣れなくて……」 「それは、胸部アーマーのサイズが小さいとかいうのではなく?」 「ちがいますっ」 ティアは頬を紅く染めて、速攻で否定した。 俺は内心、苦笑する。 このくらいの元気が無くてはだめだ。 落ち込んで下を向いてばかりでは前に進めない。 「それと、肩のアーマーも……動かしにくい感じで」 「ふむ……それほど変わるものなのか」 胸部および肩のアーマーは、さほど大きなものではない。軽量であることを重視して選んでいるのだが、それほどに動作に影響を及ぼすものなのか。 アーマーは練習の時には使わず、いまのところ試合の時だけ使っている。 バトルではより直感的で精密に動作を行わなくてはならないから、小さな違いであっても、ティアが大きな違和感を覚えているということなのだろう。 「……つまり、アーマーが邪魔で、いつものように動けない、ってことか」 「はい……あ、でも、練習の時にもアーマーを着けて慣らせば、出来るようになると思います」 俺は苦い顔をした。 それはそれで、また時間がかかる気がする。 そもそも、ティアに合ったアーマーを選ぶところから始めなくてはならない。 それに、アーマーといっても、気休め程度のものだ。 大型武器の直撃を食らったら、何の意味もない。 それならいっそ…… 「ティア、今日は、あと一試合だけやろう」 「は、はい……」 「装備はレッグパーツだけで、な」 「え……えぇ!?」 アーマーなんか着けなくてもいいんじゃないだろうか。 そうすれば、少なくとも、ティアは機動力を百パーセント発揮できる。 「で、でも、相手の攻撃が当たったら……」 「かわせ。当たらなければいい」 「かわすって……ぜ、全部の攻撃を、ですか!?」 「そうだ」 むしろ、ティアが技を失敗した時を狙われて、勝敗が決したことが多い。 ならば、下手な装備をさせるより、いつものレッグパーツだけで勝負した方が、より戦えるはずだ。 「あの程度のアーマーじゃほとんど気休めだ。だったらはじめからなくても同じことだろう。戦闘スタイルは変わらない」 「でも……」 「ものはためしだ。これでダメなら、また別の手を考える」 「はい……」 ティアは釈然としていないようだ。 確かに、単純な防御力は落ちる。 それが不安になるのも理解できる。 だが、それが単純に勝敗の行方を左右するわけではない。 それがバトルロンドの難しいところであり、面白いところである。 俺達は再び、空いている筐体に座り、トレーニングモードを始めようとした。 すると、すぐに対戦者の乱入があった。 相手はバッフェバニー・タイプ。 ちょうどいい。廃墟ステージなら、市街戦が得意なバッフェバニーにはお誂え向きだろう。 はたして、ステージは廃墟で設定された。 バトルスタートだ。 このバトルは実力伯仲の攻防となった。 基本的な展開は、逃げるティアと、追うバッフェバニー。 相手は、ティアが積極的に仕掛けてこないと知ると、持ち前の機動力を生かして突っ込んできた。 携帯用ガトリングガン「STR6ミニガン」を乱射する。 しかし、ティアはその攻撃をことごとくかわした。 トリックのミスもない。 やはり、無駄な装備をはずしたことが、機動力アップになっているようだ。 ティアも隙を見て応戦するが、そこは市街戦のプロともいえるバッフェバニー・タイプ。単純な攻撃ではかすりもしなかった。 ■ 戦闘中で緊張しているのに、不思議と体は軽かった。 腕を振ったときに当たっていた胸部装甲の違和感とか。 何か大きく動いたときに、がちゃがちゃとうるさかった肩のアーマーとか。 ステップでもジャンプでも、回転するときに重くて引っ張られる感じがした腰の装甲とか。 そういった一切の歯止めから解き放たれたかのような感覚。 あらゆる技が自分のものとなり、いつでも自分の意志で確実に繰り出せる。 それはとても気持ちのいいことだった。 相手のバッフェバニー・タイプは重火器を乱射しながら距離を詰めてくる。 わたしの攻撃は、相手の攻撃の合間に反撃するのが精一杯なので、バッフェバニーは姿を隠そうともせずに遠慮なしに突っ込んできた。 それでも、わたしは攻撃をかわし続ける。 ステップとジャンプを駆使し、時には路地に隠れ、時にはメインストリートいっぱいに軌跡を描き、相手の攻撃を回避する。 □ だが、相手の方が一枚上手だったようだ。 『あっ!?』 気がつくのが遅かった。 バッフェバニーはうまくティアを誘導し、路地の袋小路に追い詰めていた。 有効な手段だ。 ティアはとにかく跳ねまわって、攻撃が当てづらい。そこで、動きを制限できるところに追い詰めたというわけだ。 ティアの周囲三方向には壁がそそり立っており、正面の開いている方向には戦闘態勢のバッフェバニー。 唯一開いているのは天井のみだった。 さて、どうする……。 俺はワイヤレスヘッドセットに指を当てた。 「ティア」 『はい、マスター』 ティアの声は少し震えていた。 「怖いか?」 『す、すこしだけ……』 素直で結構。 俺はあるトリックの名前を口にする。 「できるか?」 『はい……やってみます』 「よし、相手の攻撃が合図だ。集中しろ」 『はい!』 ティアのはきはきとした返事。調子は悪くない。 相手のバッフェバニーがガトリングガンを構えた。 引き金を引き絞る、その瞬間。 いまだ。 ティアは短く跳躍する。 『……なにっ!?』 驚きの声はバッフェバニー。 彼女には一瞬、ティアが消えたように見えたかも知れない。 ジャンプの軌道を視線が追っても、そこにティアはいないのだから。 ティアはその先、ジャンプで壁に「着地」して、さらにスピンしながら壁を上っていく。 ウォールライドと呼ばれるその技は、回転開始の踏み込みをきっかけに、スピンの遠心力によって、ティアの身体を押し上げていく。 一瞬見とれていたバッフェバニーは、再度銃を構えてティアを狙う。 俺がティアに指示を出そうとヘッドセットをつまむ。 次の瞬間。 ティアの機動は俺の想像を超えた。 ティアは壁を蹴り、垂直の壁の上を駆け出した。 文字通り、壁の上を走っている! 『な……!?』 あっけに取られたバッフェバニーは、それでもガトリングガンを乱射した。 ティアの後を弾痕が追う。 しかし、地上と同じくらいの速度で壁を走るティアには当たらない。 時々ウォールライドを混ぜて垂直に移動し、狙いをかわす。 バッフェバニーは明らかに焦っていた。 袋小路に追い詰め、勝利を確信していたに違いない。 まさかいままで見たこともないような動きで翻弄されるとは思っても見なかったろう。 足を止め、走り回るティアを追いかけて首を回している。 ……と思いを巡らせたところで、俺自身がティアの妙技で放心していた意識を戻した。 呆けている場合じゃない。 これはチャンスだ。 俺はサイドボードのコンソールを操作し、ティアの手元に新しい武器を送り込む。 ブラスター。 一撃の威力が高いこの武器ならば、うまく当たればしとめられる。 当たらずとも、相手をさらに精神的に追い込むことが出来る。 俺は再度ヘッドセットに手をかけた。 「ティア、その調子でヤツの周囲を回りながら、手元のブラスターを撃て。 その袋小路から、奴を出すな」 『はい!』 そこからティアはさらに加速した。 三方壁に囲まれたその袋小路を、まさに縦横無尽に駆け回る。 ■ マスターにウォールライドを指示されたので、てっきり「壁を走ってかわし続けろ」という意味で言われたのかと思っていた。 わたしのレッグパーツに装着されているランドスピナーは、ローラーブレードと違い動力を持っている。 ホイールで壁に静止することはできないが、ホイールを回転させ、前方に進む力を加えることで、最小限の力で壁にグリップし、走ることは出来る。 要はバランスの問題。 それで壁を走って攻撃をかわしたのだけど、相手のバッフェバニーさんは、なんだか驚いた顔をしている。 壁を走るのがそんなに珍しいのかしら。 マスターの指示通り、わたしは手にしている大型のハンドガンを相手に向けて撃つ。 ブラスターは連射できないので、よく狙って撃たないとダメなのだけど、走りながらではそれもままならない。 でも、マスターの指示は「袋小路から相手を出すな」なので、当たらずとも、相手をかすめていれば大丈夫そう。 わたしはバッフェバニーさんを中心に、袋小路をぐるぐると駆け回り、ブラスターを撃ち続けた。 「くそっ」 追い詰められたバッフェバニーさんは、ついに手にしたSTR6ミニガンを捨てた。 そして、バックパックからマウントされていたバグタンド・アーミーブレードを引き抜く。 リアブースターに火が入る。 「なめるなぁっ!!」 バッフェバニーさんは一喝し、わたしに向かって突っ込んできた! 被我の距離が急速に縮まる。 あ。 既視感のように。 次になすべきことを、わたしは感じた。 「ナイフをっ!」 マスターに伝える。次に必要な武器。 わたしは初めて、自分から武器を要求していた。 そして、わたしの手の中に大振りのコンバットナイフが現れる。 バッフェバニーさんが、突いてきた。 かわす。 身を翻し、相手の刃はわたしの背を走る。 ここで。 わたしは逆手に握ったナイフを振るう。 回転している身体はそのままに。 自然に振るわれる腕も、その流れに従って。 そう、そのまま、その角度で。 はたして、ナイフの刃は、相手の後ろの首筋に吸い込まれた。 わたしは勢いのまま、壁を踏み切る。 バッフェバニーさんも勢いのまま壁に突っ込む。 交差する。 わたしは空中に身を踊らせながら、見た。 壁に激突したバッフェバニーさんが、細かなポリゴンの欠片になって崩れていくのを。 わたしが着地した時にはもう。 ポリゴンの欠片は風に吹き散らされていた。 □ ジャッジAIの勝者宣言で、初めてティアの名前が表示された。 初勝利だ。 最後の一撃は紙一重で肝を冷やしたが、ティアには確信があったようだ。 実際、要求通りにコンバットナイフを送ってやると、すれ違いざまの一撃が勝負を決したのだから。 アクセスポッドが開く。 ティアはゆっくりと俺の方を振り向いた。 「あのぅ……」 ティアは上目遣いに、伺うように俺を見る。 「勝ち……ました……?」 それは自信がなさ過ぎではないのか? 俺は小さく溜息をついた。 すると見る間に不安そうな顔をする。 おいおい。 俺はちゃんと口に出して教えてやる。 「初勝利だ。おめでとう」 すると、ちょっと驚いたような顔をした後。 「……はい!」 と言って、花のつぼみがほころぶような微笑みを見せた。 ……やばい、可愛い。 俺の方が照れくさくなって困るんだが。 俺がどんな顔をしていいかわからずに困っていると、 「ちょっとちょっと!」 と傍らから声をかけられた。 正直、助かった、と思いながら、顔を上げる。 声の主はバッフェバニーのマスターだった。 真剣な表情で俺に問いかける。 「その神姫の装備、オリジナル?」 「そ、そう、だけど……」 何を言われるのか、と俺は身構えてしまう。 すると、 「スゲエ!!」 いきなり大きな声を出して、目を輝かせた。 「あんな動き見たことない! すげえ! かっこいい!!」 俺は呆気にとられた。 これは何だ、さっきの戦い方が認められたってことで いいのだろうか……? 「あ、ありがと……」 俺は何とか絞り出すようにそれだけ言った。 すると、バッフェバニーのマスターは、にっか、と笑って言った。 「またやろうぜ」 「こちらこそ」 相手は頷くと、背中を向けて去っていった。 そうか。ティアの戦い方を認めてくれたんだ、あのマスターは。 なんだかいい気分だった。 勝ったことよりも、俺達の戦い方を認めてくれたことの方が嬉しい。 その気持ちが、その後のティアの戦闘スタイルを決めたのかも知れない。 ■ 「それにしても、だ」 マスターはわたしの方を見て言う。 さっき、初勝利を手にしたわたしに、祝福の言葉を贈ってくれた。 それはわたしにとって、本当に嬉しく、誇らしいことだった。 「お前、壁を走るなんてこと、できたんだな」 「え? あの……ご存じなかったんですか……?」 わたしの言葉に、マスターはがっくりと肩を落とした。 ええっ? 「知らなかった……」 「え……あの……わたしはもう、ご存じだとばかり……」 確かに壁を走る技は、マスターの訓練メニューにはなかった。 ウォールライドの練習中に気がついた。 ホイールの回転と前進する力、下に落ちる力、ホイールのグリップ力をうまくバランスを取れば、垂直の壁を走ることができるのではないか、と。 試しにやってみると、案外うまく出来そうだったので、ことあるごとに練習していたのだった。 そう言えばマスターに報告したことはなかったような気がするけれど、とっくに気がついていると思い込んでいた。 「それを知っていれば、いろいろな戦術を、もっと早く試すことが出来たのに……」 それは、とりもなおさず、十連敗しなくても初勝利を手にできたかも知れない、ということだ。 「あ……あぅ……ごめんなさい……」 「謝るの禁止」 マスターはちょっと鋭い口調でとがめた。 でも表情はかすかに微笑んでいた。 「これからいろいろ試せばいい。それに……これで戦闘スタイルの方向性も見えてきたしな」 「え……?」 「壁を走って戦う神姫なんて、そうそういない」 「あ……」 そう、それは マスターの夢だ。 わたしは今日、それに一歩近づくことができたんだ。 「また練習メニューを考え直す。練習して、そしてまた勝とう」 「はいっ!」 今日わたしは初めて、マスターのお役に立つことができた。 それはとてもとても嬉しくて、誇らしくて。 もっと練習したい、そしてまた勝ちたいと。 そう思うのだった。 次へ> トップページに戻る
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こちらは樫坂家の事情!の設定集となっています。 更新、追加等々があれば日時を表記しようと思ってます。 各情報にはリンクからどうぞ。 キャラ設定 樫坂家(序幕終了時まで掲載) 中央・緑木通り高校(序幕終了時まで掲載) ゲームセンター「フェザー」(無し) その他(無し) バトルロンド関連 施設・用語関連 以下余白
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第五幕。上幕。 ・・・。 新京都国際会館大ホール。薄暗い照明、設置された数台の大型筐体。 交差する小さな影を見つめる瞳。 筐体のカップホルダー。そこに描かれたMBAというオフィシャルロゴの上。 無造作に置かれたレモンイエローのケータイには大小様々なストラップが賑やかに吊るされている。 そのプレイヤーシートに座る少女。染色された髪の前髪の一部にホワイトメッシュ。細い赤縁の洒落た眼鏡。インカムを付けている耳には右には2つ、左に1つ賑やかにピアスが踊る。 その筐体の中・・・アラートウィンドウと光が踊る戦場を見つめる横顔は、軽薄そうにも見えるが、その視線は真剣そのもの。その瞳には少しの不安と自信が宿るが、絆創膏が貼られた両手を祈るように組んで、彼女はそこをじっと見続けていた。 彼女の名は山県 光。アキと読む。 やがて。 砲台型神姫フォートブラッグが携えた、大きく形状を改造されたライフルの銃弾が悪魔型ストラーフの胸部急所に直撃した。 ドクロのマークのデッドマークが赤く表示され、悔しそうな顔を浮かべながらストラーフが膝をつく。勝利を収めたフォートブラッグはバイザーを上げ、特別感慨も無さそうに・・・それが当然と言うかのように敵であった者に一瞥をくれると。自身のバトルフィールドへの侵入ゲートへ足を向けた。 『バトルロンドエンド。勝者、フォートブラッグ『ルクス』。OFMBA・・・勝敗数・・・』 電子音声と、その戦いのギャラリーであった『ライバル達』の拍手が流れる中。 そのフォートブラッグ『ルクス』は、白と黒だけで彩られた世界を見回した。 いつも通りの視界。ノイズが少し混じっているままで。 「お疲れ様。ナイスやったで、ルクス!」 関西弁が強く混じった声。嬉しそうに、アキが自分のパートナーを迎える。 「・・・ありがとうございます」 そのマスターの祝福に顔さえ上げず、腕を組み。淡々と答えるルクス。 今の戦いに満足してはいないのか、目を軽く閉じ瞑想しているかのように口はそのまま噤まれた。その喜びを表現しようともしない姿に、困ったような笑みを浮かべながら、アキが慌てて付け加える。 「あ・・・うん。どっか、壊れたとか。調子の悪いトコとか無い?」 「マスター。異常ありません」 さらっと答え、ルクスは心配そうな彼女の声を無視する。 まだ何かを言おうとしたアキだが、先のストラーフのマスターが来て、挨拶と祝福への礼を言う事に追われ、それ以上の声をかける事は出来なかった。 自分は武装神姫である。 マスターと自分の誇りの為に戦い、勝利を収める為の存在。 特にフォートブラッグは本格的なショットバトルの為に設計された『砲台型』。主とは完全にバトルパートナーとして在るべきだと、彼女は『正しく認識』していた。 主が戦略を練り、自身が戦術で勝利を収める。それこそが正しい姿である。幸いにもアキは戦略という点では問題は無い。ならば自分にはそれに答える義務がある。 そこに間違いなど・・・。 それから一時間後。これで勝てばベスト4という試合が始まった。敵はアーンヴァルタイプ限定型のカスタムモデル・・・それも随分と神戸で名の知れた実力者。 しかし此処で負けているわけにはいかない。 その戦闘の途中。 彼女は一瞬、丘陵の段差に足を取られた。 ほんのワンミスでしかない。 しかし、この戦場には、『ここまで勝ち上がってきた者』しかフィールド内にはいないのだ。それを見逃すはずもないアーンヴァルのアルヴォが火を噴き、彼女のバイザーを跳ね上げた。幸い、直撃ではなかったが・・・。 「・・・っ!」 ヂヂッという音と共に、目の前に妙な火花が舞った。いや、目の中で舞った。 視界が急速な勢いで萎み、これまでの三分の一程度まで縮小する。ダメージアラートが表示されているはずだが、それを完全に見る事が出来ない。 (ダメージ数の把握が・・・!) 見えなくなりつつある事よりも、彼女は戦闘に支障をきたす事を悔やんだ。残った視界にも大きなノイズが走っている。最早、視界のほとんどが奪われつつる状況。それでもルクスは敵をスコープに入れようとする。 (負けるわけには!) が、目が見えない重砲撃タイプなど単なる的に過ぎない。 数秒後に放たれたレーザーライフルを回避する事が出来ず、ルクスは直撃をくらった。全身から力が抜けていく。高いブザー音と共に、彼女のボディに敗北を意味するドクロが舞った。 あちこちにガツ、ゴツとぶつかりながらも、何とかルクスはゲートに辿り着いて筐体から出る。火花はまだ目の中で散っていた。 「ルクス!?」 慌てたような声が聞こえる。そこにいるのだろう。 彼女はいつも通り、視線を主に向けずに首を振った。 「申し訳ございません、マスター。私のミスで敗北しました。弁明の言葉もありません」 「そんなんはえぇねん! それより・・・大丈夫なんか!?」 何が、いいのか・・・。 オフィシャル・プロを目指しているような方が。 「異常といえば、視力が奪われました」 恥だ。主の構想を裏切り、自身のミスで負けただけではなく。挙句故障とは。何という役立たずな・・・。 そこまで思った時には。アキはルクスを引っ掴み、メディックルームに走っていた。 「・・・ありがとう、ございました」 搬送された神姫センターから、暗い表情でアキがルクスを胸に抱いて出てくる。 「・・・」 結果は・・・『ノー』だった。 そもそもが、彼女の人工眼球が、武装神姫の物ではなかったという衝撃の事実付きで。 パーツの混入・・・数百分の一か、数千か、数万か。何が起きたかは解らないが、しかし確かに起こりえた。彼女の眼は旧型神姫タイプ『ミネルヴァ』の不良品であったのだ。 武装神姫のカメラアイ部は、従来の神姫よりもガードグラスが遥かに丈夫に出来ており、それ故に人工眼球とCSCセンサーとの結合も強固になっている。ルクスが・・・生まれながらに持っていた障害をアキに伝えていれば、その時点での良品への変更は可能であっただろうと。 彼女は当初から視界が色を認識していなかった。 だが、ルクスは別段それを主であるアキに言おうともしなかったし、不便とも感じなかったのだ。全てはバトルに、戦闘に・・・必要ないからと。 その『悪い眼』でずっと暮らし、戦ってきたルクスのCSCが既に『その規格の眼球』を自身の目とする認識を、終了してしまっていた。 新品の武装神姫の眼の規格では、彼女のCSCがデータを認識しない。 とはいえ『悪い眼』と同じ程度の格である『旧式の眼』はほとんどがハンドメイドの代物だ。色も違えば、一つ一つが微妙にセッティングが違い、合う物が見つかる可能性は限りなく低いと・・・そう、伝えられた。 「・・・なんで、言わんかったん?」 合う物が見つかれば、連絡をくれると気の毒そうにドクターは言ってくれたが。期待は出来ない。 アキの言葉に、抱かれたルクスは俯いたまま何も言わなかった。 「なんで・・・色が見えないって、言わなかったん? ルクス」 もう一度。それでもどこまでも優しく、アキは言う。それが妙に苛立たしく感じられ、ルクスは僅かながら乱暴に答えた。 「必要ないと判断しました。バトルに影響はなく。むしろ、色の彩度に目を取られないだけ便利であろうと」 酷くなっていくノイズは。既に視界のほとんどを奪っている。 「そっか・・・ごめんな・・・気付かへんで」 ポツポツと聞こえる声。何故謝るのか。全ての非は私にある。 「マスターは悪くありません。状態管理・報告の義務さえ怠った、私の責任です」 「ウチは、マスターやのに・・・」 聞こえていないのか、アキは尚も呟くように言うだけだ。 ルクスは溜息をつき、淡々と言った。 「・・・マスター」 「?」 「私のCSC破棄を提案致します」 ぴたっと、足が止まった。 「え・・・?」 アキの顔さえ見ずに、ルクスは続ける。 「マスターはオフィシャル・プロを目指し、それに近い場所にいらっしゃいます。状態管理を損ない、無様にも・・・恐らくは視力を失うような神姫では貴女への期待と、高いステータスに答える働きは出来ません」 それが当然だ。 「CSCを一度破棄し、新しい眼球に取替え、そして再度起動を行ってください。名はルクスでも構わないでしょう。同一ボディとヘッドパーツならば特例としてランキング継承が認められた例があります」 私は彼女の神姫・・・所有物であり、期待に答える義務があった。 それが出来ない愚かな存在が、これ以上、類稀なる才能を持つ方の側にいる訳にはいかない。 「何・・・言って」 アキの震える声。ルクスは首を振って溜息混じりにはっきりと言った。 (・・・何を感傷的になっておられますか) 「私と貴女はパートナー。片方が『裏切り』に近い行為を行った時、貴女には切り捨てる権利があり、私にはソレを受け入れる義務がある。今日とて勝てば、日本選手権への切符を手に入れることが出来たベスト4入りを逃したのは、私の責任です」 「『裏切り』・・・?」 「何よりも、マスターはフォートブラッグの戦い方・セッティングに慣れておられるでしょうし・・・」 そこまで言って、決定的に重要な事を言う。 「CSCと眼球のみでしたら、『コスト』も、抑えられますから」 「『裏切り』・・・? 『コスト』!?」 少し、語気が強められた。 「?」 「この・・・っ! ド阿呆おっ!!」 水がパタパタッとバイザーに降ってきた。きょとんとして、ルクスは見えなくなりつつある目を上に向けた。 白黒の、小さな視界に。泣いているアキがいた。 (・・・ぁ) そういえば・・・。 「ウチはルクスじゃないと意味がない! ルクスの代わりなんておらん!」 「代わりは・・・」 私は、武装神姫。大量に生産されているタイプ。代わりなんて。 「ルクスが、好きやから! 一緒に来たのに! 裏切りなんてありえへん!! ルクスはルクスやのに、何でそんな事言うん!?」 大粒の涙が眼鏡を濡らし、首を振った時に零れ落ちる。 (・・・好き?) 泣きながら叫ぶアキを呆然と見つめながら、言葉を反芻する。 そういえば・・・マスターの顔を正面から見たのは、はじめてだったっけ・・・。 紫電が舞った。耳に届くブチッという音と共に。 視界から光が、完全に失われた。 ・・・一週間後。 昨夜、『データ規格に一致するかもしれない』眼があると電話があり、そこに連絡を入れるや平日にも関わらず、アキはルクスを連れて早朝からリニアエクスプレスに飛び乗った。 新京都駅からの通勤の人たちに混じって揺られる事一時間と少し。中央ステーションからバスに乗り換えて。 そして。彼女達はそこに降り立った。 「きょう、こく・・・?」 この一週間。泣き腫らした目でアキは、その珍しい名前をした研究所の看板を読む。ルクスは無言で俯き、そのポシェットの中で座っている。 千葉峡国神姫研究所。それなりに大型の研究所らしい。 意を決して。彼女は呼び鈴を鳴らした。 この一週間。 ルクスは一人暮らしをしているアキの部屋、机の上。言葉さえ発せず、クレイドルの上にずっと座っていた。座らされていたし、そこから動こうともしなかった。 毎朝、声をかけながらアキは優しくルクスの身体を払う。 「ごめんな・・・ごめんな?」 そう謝りながら・・・学校には行っているか解らない。 時折、机に突っ伏しているのか、くぐもった涙交じりの声が近くから聞こえるだけで。 ただ。 ルクスは、何か一つのキーワードを探し続けていた。 この、胸を蹂躙する気持ちを、はっきりとさせるワードが。あるはずなのに。 「・・・。結論から言えば。移植は可能です。それで光が戻るかは確信はありませんが・・・確率的には半々と言った所でしょうか」 様々な機械でデータを取り、その後所長室に通されたアキとルクス。 その前に座った、堅苦しそうな雰囲気を漂わせる小幡 紗枝と名乗った初老の女性は、手元のデータファイルに目を通しながら事務的な口調で言った。 「半、々・・・」 アキはぽつっと呟いて。 「あの、それで・・・」 「無論。一人でも多くの神姫と、そのマスターをお救いするのが私達の使命でもあります。お譲り致しましょう。・・・治療費は、別途頂くかもしれませんが」 「ホンマですか?」 嬉しそうに言うアキに、しかし小幡は冷静・・・冷徹とも見える表情のまま一つ頷くと、机上に直立するルクスに視線を向けた。 「さて、ルクスさん。貴女に聞いておきたい事があります」 ルクスは顔を声のする方向へ向ける。 「視力を失う前兆は当初からあったとの事ですが・・・何故、貴女は。色彩を認識していない旨をマスターに伝えなかったのですか?」 ふっと顔を下を向けたまま、答える事が出来ない。彼女は質問を理解はしていたが、それどころではなかったのだ。 ずっと探している。その単語を。今も心中を漁って。 「ウチの・・・。ウチのせいです!」 何も言わない彼女に慌てたように、アキが叫んだ。 ゆっくりと、声がした方に顔を向ける。 (マスター?) 「・・・ウチが・・・ルクスに無理をさせすぎて」 一週間聞き続けた、涙声に変わっていく声。 「構ってあげれなくて・・・そんで・・・彼女の事を何も考えてあげれなくて。色が見えてないって事さえも、気付いてあげられへんかったのは・・・」 絞り出すような声。 (何の為に・・・) 「全部・・・」 どうして? 「なるほど。・・・今の話が本当として。さて、貴女には、彼女を恨む権利があります」 別の方向から、小幡の冷静極まりない声が聞こえた。 「・・・。・・・!」 ルクスは『恨む』という単語に驚いて顔を振り向ける。 「ルクスさん? 神姫の不調さえ気付かず、戦いを強い、視力を奪い去った彼女を。それでも赦すのですね?」 それは。 赦す・・・? 「当然ですよね。貴女は、彼女の神姫なのだから」 「そ、それは! ちゃいます! ウチは!」 驚いたような、アキの声。 「お黙りなさい、山県さん」 それを封じる、厳しく、冷たい声。 「・・・これは、貴女の問題でもありますが、同時に彼女の問題でもあるのですよ?」 情に流されぬ研究者の声。 「どうですか? ・・・ルクスさん」 「・・・」 アキの、漏れるような声だけ、聞こえている沈黙の中。 (・・・あ) ルクスは、ようやく『一つの単語』に辿り着いた。 「・・・『光を失う』事」 質問の回答になっていない言葉を、彼女は紡いだ。 「これは、私への罰。・・・マスターの顔さえ直視せず。その声から耳を塞ぎ・・・『それ』から逃げ続けた」 直立したまま、淡々と。感情がほとんど込もっていない声で続ける。 「私は・・・『それ』を受け止めようとしなかった」 ふっと、自分の声調が変わった。 「大好きなネイルアートをやめてしまわれた。・・・髪が、傷つくからと」 それは誰の為に。 「パーツを持った事も無いドライバーで分解し、綺麗に洗ってくれたのも。ハンドカスタムしようとして。絆創膏だらけになってしまった指先も」 一体誰の為だったか。 「初勝利のときに誰よりも喜んでくれたのも。時間が無いのにアルバイトをして、兵装をフルチェックに出してくれたのも」 全ては。誰の為だった? 「・・・。そんな事を、何も考えずに受け止め。それが当然だと甘えながら」 それら全ては。誰に向けられていた? 「マスターの声に耳を傾けず、その瞳を真っ直ぐ見る事さえ出来ない・・・こんな」 声が揺れていた。とめどない感情の奔流が口から流れ出す。 ルクスは膝から崩れ落ち、その場にへたり込んだ。 何も見えぬ闇の世界。冷たい机の堅さだけが、足から伝わってくる。 「本当に救いようの無い、愚かな神姫の為に」 マスターは。私に。 どれほどの『それ』を注いでくれていたのか。そんな事さえ考えもしない神姫の為に。 「私は・・・」 光を照り返さない瞳を天に向ける。それも空しき抗いに過ぎず、涙が目から零れ落ちた。 「私は、きっと。愛されていた」 『愛』。 そんな簡単な単語を導くために。一体、どれほどの時間が必要だったのか。 雫が落ちる音が聞こえる。それは、誰の涙なのか。ようやく彼女は、全てを認識した。 「この光を失う事は。その愛を踏み躙り、目を伏せ続けた。愚かな私への罰」 「・・・。受け入れると?」 冷たくこちらを刺す様な小幡の声。ルクスは小さく頷き。唇をわななかせた。 当然の罰。受けるべき刑・・・。 「・・・それでも」 メモリーを埋め尽くす、最後に見た映像。 彼女は・・・マスターは。 「それでも・・・私はっ!」 何も掴めぬ指で見えぬ目を閉じ顔を覆う。消えない。その映像は消えはしない。 はじめて・・・そう、はじめて真っ直ぐに見詰め合った、陽の如き愛を注いでくれたマスターは。 泣いていたのだ。 こんな、愚か者の為に。 「マスターの姿を・・・失いたくないっ!!」 泣いていたのだ! こんな、『愛』を『涙』にしか換える事が出来ない、ガラクタの為に! このまま光を失えば。自分は、ずっとずっと知らないまま。 泣いていない、哀しみに囚われていないマスターの顔を。 愛を与え続けてくれた、いつも自分へ向けてくれていたはずの、唯一無二のマスターの顔を! 「う・・・う、ひぐっ・・・。マスタ・・・マスタぁ!」 心が無茶苦茶に掻き乱されていく。氾濫する感情。 メモリーを埋め尽くすのはアキの泣き顔。姿を見る事さえ適わぬ主を、彼女は叫ぶように呼ぶ。 あの泣き顔が・・・与えてくれた愛に出した答え。あの涙が、愛の代価として私がマスターに与えた物だ! 身を引き裂くほどの後悔と懺悔。ルクスは両手を地に付いた。 「ごめん、なさい。ごめんなさい・・・っ!」 吐き出された『想い』。赦されるとは思っていない。赦されるはずなんてない。 自身がやってきた事。自身が口にした言葉。 その須らくが、愛への『裏切り』に他ならなかった。 何本の棘をマスターの心に叩き込んだ? 果たして、どれだけの愛を捨ててきたのか? どれほどの愛を踏み躙ったのか! 考えただけで心が押し潰されそうな罪。 身動きさえ取れないルクスを、誰かがそっと抱き上げた。 「・・・。マスター・・・?」 知っているコロンの香りに、彼女は、ぽつりと呼んだ。 「・・・」 しゃくり上げる声。何も言わず。アキはルクスをぎゅっと胸に抱いた。 暖かい。知っている匂いと温もり。 ・・・初めて起動した時に、抱き上げてくれた時と同じ。 あの頃から・・・この、こんな神姫に・・・この人は、『愛』を注いでくれていたのに。 彼女は咽び泣いた。ごめんなさいと、ただ繰り返しながら。 「小幡、さん」 泣き続ける彼女を抱きながら、自身も涙でボロボロの顔を、アキは小幡に向けた。 「・・・。解りました」 小幡は静かに頷き、微笑を浮かべた。 「彼女に・・・良い『名』を、お付けになりましたね。山県さん」 「・・・! はい」 ルクスを抱き締めたアキを、小幡は奥の部屋に誘った。 再起動音が自分の耳の奥で鳴っている。とすれば。これは、夢、だろうか。 ゆっくりと眼を開ける一瞬前。ルクスは不思議な光景を見た。 どこまでも続く、晴れた風吹く草原。そこに立つ彼女の前に、一人の美しい神姫が髪を風に揺らせ立っている。 翠の髪。そして、銀色の瞳。パールと草色のスーツカラー。 その神姫はルクスに優しく微笑みかけていた。 『・・・母様?』 ふと自然と出た、その言葉。 風が吹き、草原が消えていった。 高い電子音が一度鳴る。 その瞳の色は銀色に変わっていた。焦点が合い、部屋を視界に映し出す。 「ルクスっ!?」 覗きこむ、心配そうな顔。 ルクスは小さく頷いた。 ぱっと、アキが笑顔に変わる。 (あぁ・・・) 赤い縁の洒落た眼鏡。 染めた髪にメッシュが入って何と鮮やかな。 銀のピアスで賑やかな耳元。 どことなく日本人とは違う印象を与える、顔立ち。 「マスター」 私は、こんなに近くにあった愛を。長く、見ようともしなかったのか。 「見えるな? 見えるんやな!?」 「はい・・・」 これほどまでに。美しい愛の姿を。 「・・・はい、マスター。異常ありません」 そう言い終わったときには。強く、胸に抱きしめられていた。 空はどこまでも蒼く、遠く千切れたような白い雲。 グレーのアスファルト。走る色とりどりの電気自動車。街路樹は緑の葉を萌やし、金の木漏れ日を落としている。 歩く、黒い影。肩に小さな影。 目に映る、初めての世界の色。 「ゼリスさんかぁ・・・凄いヒトもいるねんなぁ」 「はい」 あの後ディスクを見て、この『瞳』が誰の物かを知った。 きっと。夢の中で思わず口走った言葉は・・・決して間違いではなかった。 「・・・重いね」 「はい」 「頑張らな、アカンね」 「はい。マスター」 こちらに向けられた視線を真っ直ぐに見返し、ルクスは頷いて見せた。アキも嬉しげに頷き返す。 ただそれだけ。こんなに簡単な事が。今まで出来なかったのか・・・。 胸の奥でCSCが揺れて、心が熱くなる。 「・・・ん? メール?」 開いたケータイに目をやったアキの表情が一変する。 「しもたっ・・・今日絶対受講の講義が七限にあるんやったっけ。間に合うかな!?」 「・・・。時間的に一時間後までにラピッド=エクスプレスに乗れば間に合います。急ぎましょう」 脳内で時間割を的確に展開、計算してルクスはアドバイスを送る。 「・・・マスター」 「ん?」 「私の名に・・・何か、意味があるのですか?」 恐縮するようにルクスは聞く。 小幡が言っていた言葉が気になっていた。『良い名』とは。如何なる意味なのか。 「あ・・・『ルクス』ってのはな」 ストラップだらけのケータイをポケットに捻じ込むと、アキは嬉しげに笑って見せた。 「ウチと、同じ」 「?」 「『光』っていう意味やねん」 風が、吹き抜けた。 「よし、バス停まで走るで!」 「・・・。はい、マスター」 しっかりと服に掴まる。放さないように。そして離れないように。 銀の瞳をビルの間に見える天に向け、涙を浮かべている事に、気付かれないように祈りながら。 ・・・。 この愛は私には大きすぎる。 この光は私には眩しすぎる。 それでも。 こんな愚かな、ド阿呆と・・・怒られるような神姫でも。 貴女の『愛』を、『笑顔』に換えられる様に。 ・・・愛していこう、ずっと。 光溢れる天よりの旋風。鳥、舞い降りるその一迅。 海には波を誘い。空には雲を呼び。その髪を遊んで吹き抜ける。 第五幕。下幕。 第五間幕
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声優 デザイナー 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報親密度Lv1 親密度Lv100 ブーストステータス 覚えるパッシブスキル一覧早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル 神姫固有武器補正得意武器 不得意武器 神姫考察攻撃力 防御力 機動力 総評 神姫攻略方 お迎え方 アップデート履歴 コメント 声優 井上麻里奈(天元突破グレンラガン:ヨーコ・リットナー、戦場のヴァルキュリア:アリシア・メルキオット、スマイルプリキュア!:緑川なお/キュアマーチ、他) デザイナー 間垣リョウタ(塔ノ沢魔術研究会、A.O.Z 刻に抗いし者等) 神姫解説 海の神話生物、マーメイドをモチーフとした神姫。歴代の神姫の中でも露出がかなり多く、特殊軟質素材を用いた胸部アーマーパーツによってグラマラスな素体となっている。また魚の尾型機動ユニットに武装を組み合わせることで、魚型ビーグルメカへの変形も可能。AIはしっとりと落ち着いた性格で、深い包容力を持っている。 名称:マーメイド型イーアネイラ(まーめいどがたいーあねいら) メーカー 素体:Magic Market 武装:Magic Market 型番:MM09MR フィギュア発売:2007年5月31日 主な武装:おっぱい スキュラ(大剣。実際にはブレードランチャーの類らしく刀身の間に銃身が通っており、ライフル的な射撃武器としても機能する様子が漫画2036に描かれているが、こちらの機能はどのゲームでも未登場。バトコンでは双斬撃武器) ネプチューン・トリトン(水平に2つの銃口を持ち、さらに小型ミサイルポッドでもあるとギミック満載のハンドガン。バトコンでは片手ライトガンとして実装。ハンドガン機能はないが、ミサイルを連射できる) トリアイナ(三叉槍の柄を外し、切っ先だけにしたもの。バトコンでは双斬撃武器) トリアイナ・ハスタ(本来の三叉槍の姿はこちら。バトコンでは槍斬撃武器) プロテウス(武器として見た場合は、連装魚雷発射管に見えるが、バックパックと合体させたときは吸水口にも見える。特に解説がないので、詳細は不明である。バトコンでは腰持ちヘビーガン。そして前述のバックパックと合体させた状態のガラテイア・リアユニットもリアパーツとして登場している) ネプチューン・プロテウス(強化ユニットと合体させたネプチューン。バトコンでは未登場) オルフェウス(防御不可・広射程でバトロンでは猛威を振るったハープ(注:バトロンでは鈍器ではない)。武装神姫の持つ楽器としては、これが史上初登場だった。バトコンでは楽器カテゴリがないので残念ながら未実装…だったが回復・補助武装として2021/8/18のレイドバトルと同時実装された。回復武装としてはコンボ3段目が唯一2連射になったりと独自性がある。尚、通常のジェムバトルでも同モーションで攻撃武装として利用が可能だが性能はお察しである) サーペント(伝説の白子砲にも劣らぬ長大なランチャー。神姫の持つ火砲のなかでも上位に入るサイズである。バトコンでは防具用武器) メールシュトローム(上記武器を合体させた大型ランチャー。バトコンではアクティブスキルで拝見できる) オケアノス(武装を変形合体させた魚型ビークル。バトコンには水中ステージがないことと、肝心要の脚ヒレ部分がスキルでしか再現できないためか未登場) 武装神姫第5弾。エウクランテと同時期にMagic Market社が開発した、海の神話生物・マーメイドをモチーフとした神姫。 そのイメージを再現するため、歴代神姫の中でも人の肌にあたる部分の露出がかなり多く(バトコンでは未登場だが、露出で話題になったオールベルン・ルナーリアやジールベルン・アメジストにもひけをとらない露出具合である)、特殊軟質素材を用いた胸部アーマーパーツによってグラマラスなボディラインを実現した素体となっている。 イラストを見れば一目瞭然ではあるが、別格に、いや圧倒的に、で か い。 恐ろしきマジックマーケット社のこだわり。 本来の扱いとしては武装パーツなのだが、立ち絵で常備なのはもちろん、フィギュアでもデフォルトで装備されていること(他の神姫はほとんど武装胸の付いていない素体状態で入っている)、何よりデザイナーの趣向から考えてもあのサイズこそが彼女の基本なのである。 まさに武装神姫(公式)史上前人未到空前絶後。デカァァァァァいッ説明不要ッ!! 武装でもっとも特徴的なのが、下半身に装着することで水中での機動力を飛躍的に高める魚の尾型機動ユニット。これに各種武装を組み合わせることで、魚型ビークルメカへの変形も可能となっている。 武装は中~遠距離対応の各種ランチャーに三叉槍、さらにハープ型の音響兵器もそなえ、あらゆる局面に対応可能となっている。 水中用は高出力というありがちな設定を地で行く凄まじいパワーの持ち主で、人間をブッ飛ばすほどの力を持っている(被害者:大木戸 甚平) ただ、神姫バトルの戦場として水中が選ばれることがあまりなかったためか、彼女以降の水中特化型神姫は2種類(他にはイルカ型のヴァッフェドルフィン、テンタクルス型のマリーセレス)しか登場していない。 エウクランテ以降、飛鳥、ラプティアスと空戦用神姫の系譜が続いたのとは対照的である。 バトルマスターズ2作においては水中フィールドが存在しないため、機体設定はあまり反映されていなかった。 本作においても機体設定は相変わらずだが、レッグパーツの「テティス・テイルパーツ」を装備することで、まるで空中を泳いでいるかのモーションが追加された。 当然他のパーツにはないモーションであるが、装備するとエモーションが使用できなくなる事に注意。 同じ理由でオフラインジェムバトル時に設定されていたバトルミッションからも除外されていた(ただし、シーズン2ではバトルミッション自体が削除されている)。 上記の通り、実神姫の武装は組み換えをより重視したものとなり、シリーズでは初めて別表情パーツが付く等したため、この弾以降を従来と区別して「第2世代神姫」とする見方も存在する。 再生産の機会が多かったため、中古市場でも比較的頻繁に見かける神姫となっている。 各ゲーム版(ただし、バトマスではMk.2でのダウンロードコンテンツ)、ほとんどのコミック版、そしてアニメ(「イーア姉さん」と呼ばれる個体が登場)と、ほとんどの公式媒体で流石の皆勤賞。やはり魔乳は強かった しかし、2024年のパチスロ版には(発表現時点では)何故か未実装。相方は普通に実装されており、更に2023年11月時点でバトコンに実装されていないグラフィオスやウェスペリオーまでいるので、間垣神姫たちの中では唯一ハブられてしまった格好になる……。 なお、カラーバリエーションとしては黄色い髪で赤と黒を主体としたボディカラーを持つ電撃ホビーマガジン限定カラー「イーアネイラbk」が存在。輪を掛けて大胆なデザインの新規おっぱいパーツが同梱された(もちろん従来のも健在)。 バトロンでは別神姫として、バトマスではカラー変更として実装されたが、本作では未実装。 性格 紹介文通りAIはしっとりと落ち着いた性格で、母性すら感じられる深い包容力を持っている。 しっとり柔らかな物腰に鋭利な言葉の刃を備えたお姉さん神姫。 プレイヤーにも「近所の幼馴染のお姉ちゃん」といった態度で接し、挙動や反応も他の神姫たちに比べて一段年上の印象を受けるが、デザイナー的には大きく年の差があるイメージでデザインした訳ではなかったようで、年増ネタにされがちな事を哀れんでいる様子。 しかしイベントではやたらと人の若さに目を細めるような言動が多く、もはや公認ネタと考えざるをえない。 戦闘時会話では他の神姫が怒るような場面でも「あらあら悪い子」といった感じの態度をとる事が多いが、怒らないわけではなく単にそれを表に出さないタイプ。実際に怒らせると怖い。1番敵に回してはいけないタイプ。 そして本人にとっては「オバサン」と呼ばれるのは、「オモチャ」呼ばわり(どの神姫も非常に怒る)に匹敵するほどショックなのだとか。 セリフ一覧 + 今日は、なにをしましょうか? ログイン時 通常(朝) おはようございます。また来て頂けたのですね。会えて嬉しいです。 おはようございます。今日もお元気そうで何よりです。 通常(昼) こんにちは。あらあら、もうこんな時間。ランチに行かなきゃ。 こんにちは。もうバトル開始ですか?では急いで準備しますね。 通常(夕) おかえりなさい。今日も元気いっぱいですね。 こんにちは。ちょうどおやつが出来たところなんです。よろしければどうぞ。 通常(夜) こんばんは。夜遅くまでお疲れ様です。ゆっくりしていってくださいね。 こんばんは。そろそろお夕飯の支度をしますから、ちょっと待っていてくださいね。うふふ♪ 通常(深夜) おかえりなさい。ご飯にします?お風呂にします?それとも…うふふ♪ おかえりなさい。何がお望みかしら?何でも聞いてあげますよ。 年始 (プレイヤー名)。おせちを作りましたよ。あ~んしてほしいんですか?もう、甘えん坊さんですね。うふふ。 (ボイス) あけましておめでとう。…えっ、お年玉?もう子供じゃないからダメですよ。うふふ♪ バレンタイン 今日はバレンタインですねぇ。はい、どうぞぉ。たっぷり用意してますからねぇ。うふふ♪ ホワイトデー 急に甘いものが欲しくなっちゃってぇ…。ああ、今日はホワイトデーなんですねぇ。うふふ♪ エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 泳ぐのに快適な季節ですね。今日は何百キロ泳ごうかしら?うふふ♪ 水着キャンペ ただいま期間限定イベント、開催中ですよぉ~。特別に水着を着ちゃいますよぉ~。え?いつも着てるってぇ?うふふふ♪ 七夕 七夕の支度をしますから、願い事を考えておいてくださいね、うふふ。 ハロウィン かぼちゃ…?あらあら、あれってハロウィン用でしたか。お料理に使っちゃいました。うふふ。 冬季 寒くなってきましたけど、水の中はあったかいんですよ。よかったら、一緒に泳ぎます?うふふ♪ クリスマス (プレイヤー名)。今日は何をして過ごします?せっかくなので私と一緒に…、バトルに出かけましょう。うふふ♪ (ボイス) メリークリスマス。良かったら今日は、私と一緒に過ごしてもらえないかしら? 神姫の発売日 オーナーの誕生日 お誕生日おめでとうございます♪ケーキにろうそく、何本立てましょうか? 神姫ハウス 命名時 呼び方変更 (プレイヤー名)、呼び方を変えてみませんか?言ってくださればお好きな呼び方にしますよ。 (→決定後) (プレイヤー名)でいいんですね?うふふ。 レベルアップ後 MVP獲得 3連勝後 親密度Lv5後 最近、海に行っていないわね。暑い日差しに青い海…。(プレイヤー名)と過ごせたら素敵よね うふふ。 親密度Lv10後 (プレイヤー名)。お願いがあるんだけど 私、海に行きたいの。一緒に連れて行ってくれないかしら? 親密度Lv20後 ありがとう、(プレイヤー名)。一緒に海へ行けるなんてうれしいわ。じゃあ早速、準備しましょうね。 親密度Lv30後 (プレイヤー名)。せっかくだから水着を買いに行きましょう♪ 私の水着を(プレイヤー名)が選んでくれるとうれしいわ。 親密度Lv40後 素敵な水着を買ってくれてありがとう、(プレイヤー名)♪準備も整ったので早速海に行きましょう。うふふ。 親密度Lv50後 海水浴、楽しかったですね。(プレイヤー名)ってずっと水着ばかり見てませんでした?うふふ。 親密度Lv60後 そういえば(プレイヤー名)って 泳ぎも上手なんですね。私、負けちゃうかと思いました。え、全然追いつけなかったって?謙遜ですか、うふふ。 親密度Lv70後 (プレイヤー名)が食べてた焼きそば美味しかったですか?ああいう場所で食べると美味しそうに見えますね。うふふ。 親密度Lv80後 そういえばハプニングもありましたね。まさか泳いでいるときに水着が無くなっちゃうなんて思いもしませんでしたわ。 親密度Lv90後 水着を探してくれてありがとう、(プレイヤー名)。必死に探してくれたおかげで 見つかってよかったわ。この水着、思い出としてずっと大事にするわね。うふふ。 親密度Lv100後 (プレイヤー名)。この間の海水浴デート 楽しかったですね♪あんなにはしゃいだのは 初めてかも。これからも色々なところへ連れて行ってくださいね♪ 頭タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 胸タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 尻タッチ(親密度0~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 通常会話 (プレイヤー名)。眠いなら膝枕でもしましょうか?次のバトルに勝てたらね。うふふ。 武装カスタム 戦闘力Up時 戦闘力Down時 武器LvUP時 素体カスタム 親密度LvUp時 限界突破時 出撃時 入れ替え バトル開始時 バトル中 撃破時 コンテナ入手時 被弾時 あらあら。おイタをする子はどの子かしら? オーバーヒート時 あらあら、大変。ゲージが回復するまでお待ち下さいね。 スキル発動時 (能力強化系) (HP回復系) (デバフ系) (攻撃スキル)いきますよ。ケガしないように気をつけてくださいね? チャーミークリアボイス うふふ♪まだまだ 若い 子には 負けない わよー! 被撃破時 疲れちゃったわ…。休憩させてもらうわね…。 悲しませてごめんなさい…。 次出撃時 うふふ。お待たせしました。 サイドモニター 応援時 交代時 被撃破時 バトル終了時 1位 気持ちのいい、パーフェクトな結果でしたね。 → 2位 → 3位 → 4位 → コンテナ獲得時 1位 2位以下 LvUP時 神姫親密度 仲良くなれて嬉しいです。若い子が嫉妬しちゃったらごめんなさいね。うふふ。 マスターレベル 神姫ショップお迎え時 はじめまして。ようこそお越し下さいました。それでは、よろしくお願いしますね。 はじめまして。若い子にはまだまだ負けませんよ。うふふ。 ゲームオーバー時 プレイお疲れ様でした。またお会いできる日を楽しみにしてますね。うふふ。 その他 カラフルコンダクト 負けないわ。まだまだ若い娘には + リセット開始 神姫の想い、大切に。 + 選択した神姫をリセットします。よろしいですか? リセット開始 そう…貴方とは上手くやっていけてると思ってたけど…それって、私の思い込みだったのかしら… はい を押す 貴方には私が必要な筈でしょ?後悔した時は手遅れなのよ…だから、ね?もう一度考え直して… はい を押す(二回目) 笑ってお別れしたかったけど、無理みたい…では、私の事は綺麗に忘れて下さい。では、さようなら… リセット完了 はじめまして。若い子にはまだまだ負けませんよ。うふふ。 リセット取消 言葉は…簡単に心を傷付けるのよ。もう二度とこんな事言っちゃ駄目!分かった? 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・ご主人様・坊や 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N 50 30 100 300 100 R 55 35 110 350 120 SR 60 40 120 400 140 UR 65 45 130 450 160 親密度Lv100 \ ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - ブーストステータス 1/s ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 ブースト回復量 ジェム回収展開速度 N 940 85 50 20 70 160 3150 R 1030 105 70 40 90 3170 SR 1120 125 90 60 110 3190 UR 1210 145 110 80 130 3210 覚えるパッシブスキル一覧 レイジオブオケアノス【イーアネイラ専用パッシブ】応援中でBODYサイズがM以下の神姫の攻撃力アップ →応援中一定の確率で神姫の攻撃力アップ(シーズン2) 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる スピードアップ[小]移動する際のスピードアップ 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる 早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル ジェムを出させる量アップ[小]敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす 体力最大値アップ[中]体力の最大値を上げる 防御力アップ[小] *要限界突破(L110)防御力を上げる ブースト最大値アップ[中] *要限界突破(L120)ブーストゲージの最大値を上げる 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル ため威力増加[小]タメ攻撃の威力を上げる ダウン軽減[小]ダウン時の行動不能時間が短くなる 防御力アップ[小] *要限界突破(L110)防御力を上げる ため威力増加[小] *要限界突破(L120)タメ攻撃の威力を上げる 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル ジェムを出させる量アップ[小]敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす ため威力増加[小]タメ攻撃の威力を上げる ブーストアップ[小] *要限界突破(L110)ブースト時の移動スピードアップ 射撃弾数+2 *要限界突破(L120)射撃時の残り弾数を増やす 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に回復・補助は-10%、それ以外の得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +50% 回復補助 +30% 両手斬撃武器・双斬撃武器・槍斬撃武器・片手ライトガン・防具用武器 不得意武器 -30% 格闘打撃武器・片手斬撃武器 神姫考察 攻撃力 素のATKもそこそこあり成長タイプ関わらず共通で攻撃力アップ[小]を覚える等まずまず。火力が出る武器は言わずもがな、片手ライトガン等軽めの武器でもあまり問題ない。 防御力 早熟型は体力最大値アップ[中]を覚えるとLPはまずまず。他でも体力最大値アップ[小]は覚えると標準的な耐久。 機動力 ブースト系のスキルを覚えない為貧弱。平均より少し下か。 総評 他の神姫と差別化を意識するなら、槍斬撃武器と片手ライトガンの組み合わせになるか。 その場合ガブリーヌと被るが、微妙な補正の差がある。プレイスタイルと相談しよう。 専用スキルは常時発動タイプ。効果上昇量は不明。応援中とは控えにいる状態のこと。イーアネイラが控えにいれば実質常時発動になる。 縛りが対象bodyサイズがM以下(つまりL・LL以外全有効)と非常に緩く、控えにいるだけで常時発動とお手軽さは抜群だが、その分効果値は抑えられている模様。縛りは上記"だけ"なので全員小さいイーアネイラにして互いに応援しあうのも理論上可能。適正サイズが大きいので厳選は苦労するが。 →シーズン2からはサイズ制限が撤廃された代わりに確率発生となってしまった。 応援スキルは控えにいないと発動しない性質上、高レアに控えさせるよりは低レアで用意させた方が活用しやすい。無論、高レアでも上手くローテーションを管理出来るなら低レアをサポートしつつ本人にバトンタッチをするという運用も出来るなら視野に入るが。 解放パターンは早熟型と通常型はバランス型、晩成型は攻撃型となっている。どれも一長一短だが、個体値との噛み合わせを意識するなら、早熟型はLP単、通常型と晩成型は攻単が相性が良い。 神姫攻略方 専用スキルがサポート故に本体スペックは専用スキル分劣っている。とはいえ攻撃性能はそこそこあるので脆弱な機動性を突いてヒットアンドアウェイを心掛けよう。 また控えの際の専用スキルも発動すれば厄介だが、効果値はそこまでなので余程特化した運用をしていなければさほど驚異にはならないだろう。 お迎え方 稼動開始(2020/12/24~)から神姫ショップに登場 アップデート履歴 日時:2021.10.06 内容:回復・補助の補正率を30%→50%に増加。 日時:2021.6.28 内容:神姫個別調整で遠距離攻撃のダメージを軽減できるように。 解放パターン早熟型に体力最大値アップ[中]を追加。スキル最大解放数が5つから6つに。 日時:2021.3.29 内容:得意武器に「槍斬撃武器」追加 コメント 連勝した際の歌詞がまだまだ若い子に負けないって… -- 名無しさん (2021-01-10 18 57 36) ↑悲しい歌詞だなぁ… -- 名無しさん (2021-01-10 19 57 17) 早熟型で親密度110のスキル、防御アップ小だった -- 名無しさん (2022-02-19 17 28 16) イーアネイラ早熟型 lv120タメ威力アップ小 -- 名無しさん (2022-03-29 22 45 50) 名前 コメント
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自分以外の全てのプレイヤーを倒し続けるイベント。 戦争以外でのオンプレイヤーを狩れるのはこのイベントだけである。 開催に至る経緯 無双実装前は勲章や歴史に載るプレイヤーが高HPに偏りがちだったので 個人の強さをアピールするイベントとして企画された。*1) 開催歴史 第1回 2008年3月22日 第2回 2008年7月27日 第3回 2009年9月20日23日 第4回 2010年5月3日~5日(耐久仕様 第5回 2011年9月23日~25日 脚注・出典 1)オン狩りバトルロワイヤル(桃ブログ)