約 1,954,535 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1305.html
犬子さんの土下座ライフ。 武装神姫の呼称は"犬子さん"、オーナーの呼称は"マスターさん"。 ごく普通のオーナーと武装神姫は、ごく普通に購入され、 ごく普通にオーナー登録されました。 でも、ただひとつ違っていたのは、オーナーは機械オンチだったのです。 ヤマもなく、オチもなく、でも多分、意味はあるんじゃないかなーといった、ヌルめな武装神姫SSをどうぞ。 Web拍手 お気に入りいただけたら押していただけると喜びます。 更新情報 【本編】(2008-12-31) ○土下座その17 -二年参り編-を追加しました。 【その他】(2009-1-4) ○第七スレの6さまに頂き物をしたので、飾らせて頂きました。 第七スレの6さまどうもありがとうございます(深々) あわせて、TOPを少しいじってみました。 (画:第七スレの6さま。) ○登場人物および舞台設定 本編 土下座その17 -二年参り編- (2008-12-31) ○無存在 VS 同時存在……あるいは、コドモの思いつき VS コドモの屁理屈。 土下座その16 -神姫三本勝負編・結- (2008-2-4) ○マスターさんのターン → 犬子さんさんのターン。 *鋼の心 ~Eisen Herz~より、どっかで見たような方が 通りがかっています。 土下座その15 -神姫三本勝負編・転- (2008-2-4) ○佐藤君のターン → マスターさんのターン。 土下座その14 -神姫三本勝負編・承- (2008-2-3) ○そして土下座ハウリンの伝説が今、幕を開ける。 *「クラブハンド・フォートブラッグ」より、どっかで見たような方を 噂させていただいております。 土下座その13 -神姫三本勝負編・起- (2008-2-3) ○負け犬たちの作戦会議。 *「鋼の心 ~Eisen Herz~」より、どっかで見たような方を 噂させていただいております。 土下座その12 -卓袱台@楽屋裏編- (2007-10-10) ○ハウリン芸に隠された、真実に迫る! 土下座その11 -卓袱台・オン・ステージ編- (2007-10-10) ○今、新たなるハウリン48の宴会芸が明らかに! 土下座そのじゅう -初陣編・後- (2007-9-26) ○楽しかったか、否か。 土下座そのきゅう -初陣編・前- (2007-9-26) ○勝てるか、否か。 土下座そのはち -お出かけ編・後- (2007-9-21) ○されど土下座魂は消えず。 *「魔女っ子神姫 ドキドキ☆ハウリン」、「妄想神姫」、 「神姫ちゃんは何歳ですか?」「Gene Less」より、 設定を流用させていただいております。 土下座そのなな -お出かけ編・前- (2007-9-21) ○初の土下座なしエピソード。 土下座そのろく -購入秘話編- (2007-9-16) ○わりとノンフィクション。 土下座そのご -約束編- (2007-9-16) ○誰かを真剣に心配することは、美しいこと……だよね? 土下座そのよん -武装編・後- (2007-9-15) ○人と武装神姫は、違うモノ。 でも、相容れないモノってワケでもない。 土下座そのさん -武装編・前- (2007-9-15) ○戦うだけが、武装神姫じゃない。 でも、戦うことだって武装神姫。 土下座そのに -ご挨拶編- (2007-9-13) ○第一印象は大切です。 土下座そのいち -起動編- (2007-9-13) ○なにごとにも最初はあるもので。 コラボ 土下座コラボ その3 -展覧編- ○メール開通記念小ネタその3 神姫愛好者さま宛。 土下座コラボ その2 -輝魔編- ○メール開通記念小ネタその2 妄想の人さま宛。 土下座コラボその1 -遠征編- ○メール開通記念小ネタその1 ALCさま宛。 (リンクは鋼の心 ~Eisen Herz~内のページに通じています) 3Sが斬る! ……は、こちらに移動しました。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2846.html
西暦20XX年、幾らかの災害こそあれど、3度目の世界大戦も起きることなく今日に至る日本。 今、日本、いや世界中でブームとなっているホビーがあった。ガ○プラだの遊○王だのヴァ○ガー○もメジャーだが。 俗に、「武装神姫」と呼ばれる全高15cmの自律稼動する少女達。 知性と感情を備えた彼女達は、ときに生活のパートナー、ときに友人、ときに小さな家族、ときに戦場での相棒として広く普及している。 なかには小さな嫁だったり主従関係が逆転してたりある意味特殊な事例もあるが… そしてなかには、単なるバトルの道具扱いされるものもいる… これは、ひょんなことから神姫に関わることになった青年と、事情持ちの神姫の話… …の予定だ!内容?続く範囲ってことで。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/719.html
第4話 新しい家族 比較的早い時間に夕食を取ったので、小腹が空いた俺は買い物へと出かけた。 最近、俺が買い物とかで出かけると、アールがついてきたがるようになった。 今日も、アールが一緒だ。 丁度、俺の半歩くらい前の目の高さぐらいを、歩く速度に合わせて飛んでいる。 「なぁ、何がそんなに楽しいんだ?」 「マスターと出かけるのが楽しいんですよぉ~」 「食い物買いに行くだけだぞ?」 「それでもいいんです」 「そんなもんかねぇ」 「そんなもんです」 そんなやり取りをしていると、アールが空中で停止した。 「マスター! あれ!」 「ん?」 アールの指差す方を見ると黒い物体が落ちている。 「おい! あれって」 はっきりとは見えなかったが、その物体が何か直感的に分かった。 そして、その答えが間違いであってほしいと思いながら走る。 その場所に到着したが、残念なことに間違いではなかった。 「マスター……」 アールが泣きそうな顔で俺とその物を交互に見ている。 そこに落ちていたものとは、両腕、右足首、左膝から下の無い黒い人形。 特徴である長い髪も右側が引きちぎられ、身体中傷だらけになっていた。 間違いなく、ストラーフという武装神姫だった。 「……ん……あ」 ストラーフが呻き声を出した。 バッテリーがまだあり、AIが動作している。つまり、この子はまだ生きている。 俺はストラーフをやさしく手に持ち、アールのほうを向いた。 「今、何時だ!」 「9時43分です」 アールが即答する。あと17分。 「間に合ってくれよ!」 俺はアールを買ったおもちゃ屋へ走り出した。 俺は走った。当初の目的地のコンビニを通過し、なおも全速力で。 「マスター! あと13分」 横を俺と同じ速さで飛ぶアールが叫ぶ。 大通りの交差点で運悪く信号につかまった。 「はぁはぁはぁ、間に合いそうだな」 ここまで休みなしに走ってきた俺は電柱にもたれかかった。 「マスター、大丈夫ですか?」 「ああ…平気平気…」 そうアールに言ったが、正直バテバテだ。 (日頃の運動不足がひびいてるよなぁ。) そんなことを思っていると信号が変わりまた走り出す。 そして、目的地のおもちゃ屋が見えてきたが、手前の踏み切りが鳴り出した。 「くそぉ!」 俺は速度を上げ、降りてくる遮断機を睨む。 到着したとき、遮断機が完全に降りてしまった。 遮断機を掴み、くぐろうと屈む。 「マスター!! だめぇぇ!!!」 アールの悲鳴に似た絶叫が響き、俺は手を離した。 「マスター、無茶しないで……お願い」 飛んできてそのまま抱きついたアール。俺の服に顔をうずめて見せないようにしていたが確かに泣いていた。 「わかったよ…」 遮断機が上がるまで俺はアールの頭を撫で続けた。 それからはアールを落ち着かせながら、歩いて向かっていった。 店に到着したのは、9時55分。間に合った。 俺はカウンターの方へ行き、ストラーフを置いた。 昔の町工場の頑固職人のような店主がそこに居た。 「こいつを助けてやってくれ」 店主はストラーフの姿を見て驚いた様子だ。 「いったい何をした」 「何って? 俺のじゃない、拾ったんだ」 「拾った?」 「ああ。とにかく、こいつのAIは生きてるんだ。なんとかしてくれ」 「ん~、そういってもなぁ」 店主はストラーフを調べるように見ている。 それから店主はしばらく考えて俺のほうを見た。 「まあ、やるだけのことはやってやる。連絡先をここに」 そういって書類を差し出す。俺は記入を済ませてもう一度たのむと頭を下げた。 俺は、帰り道でいろいろと考えていた。 「俺は正しいことをしたんだろうか……」 「……正しいですよ」 俺の独り言がきこえたのだろう。アールが俺の頭の後ろからやさしく抱きしめてきた。 「………やさしいですもん……そんなマスターが………大好きです……」 「ん? 何か言ったか?」 しっかりと聞こえていたが、何か恥ずかしくなってそう言ってみた。 「い、いえ! べつに何も」 アールは慌てて俺の頭から離れた。 数日後、連絡がありおもちゃ屋まで出かけた。 「ほれ、これだ」 そう言って店主が取り出したものは、神姫の収められたケース。 「これって?」 「知り合いに破損した神姫を直す達人が居て、みせみたがたんだが、あのボディ破損がひどくて修理は出来ないといわれた」 「じゃぁ……」 (助けられなかったのか) がっくりと肩を落とす。 「勘違いするな、AIから取り出した情報はこっちに移してある」 「え?」 「ボディは新品だが、記憶は受け継いでいる」 「そうか、よかった……」 ほっとして、緊張がとける。 「お前さんの真剣な顔をみて、幸せに出来るだろうと思ってな。お前さんのことを説明したら、何も言わずデータ移植をしてくれた、といわけさ」 「ありがとう」 俺は深々と頭を下げた。 「それで、これも持っていけ」 ストラーフの武装セットを神姫ケースの横に置く店主。 店主は素体分の料金でいいといったが、俺は武装を含めた正式料金を置いて店を出ようとしたら、店主が呼び止めた。 「忘れものだ、持って帰れ」 そういって何かを投げてよこした。 俺はそれを掴み、見てみると、壊れたあのストラーフだった。 帰り道で考えていた。 こいつがあの日、あそこに居た理由を。 一人で出歩いて事故にあった、どこからか盗まれて部品を取られた…… いくつもの仮説を立てたが、もう一人の俺が即座に否定する。 そして、もう一人の俺が囁きかけてくる。 (ひとつだけ納得のいく説があるだろう) 俺は、それだけは考えないようにしていた。しかし、何度考えても最後にはそこへたどり着く。 『愛すべき主人に捨てられた』 そうだとしたら、こいつが起動後最初に感じるのは、捨てられた時の思い出。 その時の記憶が甦り、どうなるのか分からない。そして、それを見たアールはどう思うのだろう。 俺の頭に、笑顔のアール、怒りながらも照れているアール、泣き笑いのアール… アールの顔が浮かんでは消えていった。しかもほとんどが笑っていた。 「……アール」 俺は、家で、アールの前でこいつの起動は出来ないと思い、近くの公園へと向かった。 公園のベンチに神姫ケースを開ける。そしてストラーフを取り出し、ベンチの上に寝かせる。 「さて、どうなるか」 しばらくすると、ストラーフがゆっくり目をあける。焦点の合っていないぼんやりした顔から序々に覚醒していく。 「いやぁぁぁ!! ごめんなさい! ごめんなさい! ゆるしてください!」 覚醒するとストラーフはうずくまり、絶叫した。 (やはり……) そう思った俺は、やさしくストラーフを手で包み、持ち上げた。 「ごめんなさい! ごめんなさい!」 それでも、ストラーフは叫び暴れる。 「大丈夫だ! もう心配ない!」 ストラーフの叫び声に負けないくらいの大声でストラーフに言い聞かせた。 「……あ」 俺の声が主人と違うと分かったのだろうか、ストラーフは落ち着いたようだ。 「さて、少し話を聞かせてくれるといいんだが、大丈夫か?」 ストラーフはコクンとうなずいた。 「言いにくいかもしれないが、自分がどうなったか覚えてるか?」 「あたいは……捨てられた」 「そうか……理由は?」 「バトルの成績が良くなくて、性能の悪いのはいらないって」 「そうか……」 しばらくストラーフの話を聞いて分かったことは、前の主人は神姫バトルを徹底して研究していたこと。 たとえ勝ったとしても、それが当然で言葉をかけてもらったことが無いこと。 そして、神姫を道具としか見ていないこと。 俺は、無性に腹が立ったがなんとか怒りを静めた。 「いいか、昔の辛いことは忘れろ。今からこの俺がお前の主人だ」 「え?」 ストラーフがびっくりしたようにこっちを見た。 「もうバトルとか、そういうことは考えなくていいってこと」 ストラーフにニッコリと笑う俺。 「家にも、バトルが嫌いでダンス好きなのが居るからさ。紹介するよ」 そういって、ストラーフを持ち上げ家へ向かった。 家に着くまでに、ストラーフには昔のことをアールに話さないでくれと頼んでおいた。 「おかえりなさい」 家に着くとアールが出迎える。 「ただいま。えっと、この子がアール。君のお姉さんだ」 「……お姉さん」 「そう、同じ店で買ったんだ。本当の意味での姉妹ではないが、姉妹といってもいいだろう」 ストラーフを降ろすと、アールが抱きついた。 「よろしくね。マスター、この子の名前はなんですか?」 「ああ、そういやそうだな。名前を教えてくれるか?」 「名前?」 ストラーフはアールと俺を交互に見る。 「前の主人はつけてなかったのか?」 どういう主人か知っていたが聞いてみた。たぶん名前などつけていないだろう。 「はい……」 ストラーフは俯いてしまった。 「マスター」 アールも心配そうに俺を見る。 「んじゃ、せっかくだし、アールの時のように自分でつけてもらおうか」 「そうですね」 二人してストラーフのほうを見る。 「えっと……その……あたいの名前は……」 ん?と身を乗り出すアールと俺。 「アール姉さんの妹だから……アールの対になる文字……エル、あたいの名前はエル」 「そうか、エルか」 「よろしく~エルちゃん」 こうして、俺の家族が一人増えた。 「はい、こう、ワン、トゥー、スリー」 「えっと、ととと、あっ」 机の上では、アールがエルにダンスのレッスン中だ。 エルが家に来て、しばらくたった。 家に来たてのころは沈んだ表情をしがちだったエルも、いまでは明るくなりアールと一緒に踊るようになった。 俺は、そんな光景を微笑ましく思いながら、なにげなしにTVのチャンネルを変えた。 その時は、俺もアールもエルもまだ気づいていない。運命のスイッチを押したことを。 なにげない普段のニュースがしばらく流れていたかと思うと話題が変わり、中継現場の映像に切り替わる。 『はい! 私は今、大人気の”武装神姫”そのバトル大会の会場に来ています』 どうやら、神姫の話題らしい。そういえば、大きな大会の予選だか何かがあったような気がする。 俺はそんなことを思いながら、ちらっとアールとエル二人の方をみた。二人とも背中をこちらに向けてダンス中だった。 二人にとって微妙な話題だから、嫌がる素振りをしたら変えるつもりだったがそのまま見続けた。 『さて、参加者にインタビューしてみましょう。こんにちわ! あなたの神姫、強そうですね』 『もちろんです。ありとあらゆる研究をしてパーツを組み込んだんですから』 レポーターに、どこから見ても金持ちのぼっちゃま風の男が答えた。 歳は俺より下っぽいなと、見ているとアールの悲鳴が響く。 「マスター! エルちゃんが!」 あわてて机に駆け寄ると、エルが膝立ちになり、両手で耳を塞ぐようにしてガクガク振るえていた。 「どうした?! エル!」 「あ……ああ……」 俺はエルを抱き上げて優しく撫でてやる。 「マスター…」 「大丈夫か?」 「マスター、ごめんなさい」 エルが俺の手の中で謝る。 TVには以前としてあの男と神姫の映像が映し出されている。 「マスター……」 アールが俺を見ている。アールには、エルが落ちてた理由を、俺からなるべくやわらかく伝えてあった。 アールはピンときたんだろう。俺も多分同じ結果を導き出して、エルを降ろす。 「エル……あいつがそうなのか?」 「はい、あたいの前のマスターです……」 そう答えたエルにアールが抱きついてやさしく撫でている。 実際に見て、エルから前の主人の話を聞いたときの感情がふつふつと湧きあがってきた。 「なぁ、エル。お前の力であいつ、ぶっ倒してみないか?」 「え? あたいが?」 「そうだ」 「でも、あたいじゃ…」 俺はエルの頭を撫でる。 「大丈夫。こっちは俺もアールも居る。三人でがんばろうぜ」 「うん! 私はバトルってあんまり好きじゃないけど、エルちゃんの為なら協力するから」 「マスター……姉さん…あたいがんばってみるよ」 「そうだ、その意気だ。あいつに、エルを捨てたこと後悔させてやろうぜ!」 「オー!」 アールが元気よく腕を上げて叫ぶ。 「ほら、エルちゃんも」 「オー」 アールに言われてエルも腕を上げて叫んだ。 「ただいま~。お~い買ってきたぞ~」 「おかえりなさいマスター」 「おかえり~マスター」 玄関まで出迎えた二人を抱き上げる。 「これがそう?」 エルが俺の足元に置かれた箱を見る。 「中古品だけどな」 ヴァーチャルバトルのインターフェイスを買いにいったのだが、新品は想像以上に高かったので型落ちの中古を買った。 「よし、それじゃあ早速使ってみるか。アールはサポートたのむ」 「はい」 自室に持ち込んでパソコンに接続した。 「よし。じゃあエルの武装するか」 「お願いします」 武装し終わるとエルの様子が変だ。 呼んでも返事しないし、動かない。 「エル?」 かるくつついてみると、やっと反応があった。 「よぉぉし! バトルだぜぇ!」 「え? エル?」 「おうよ! おもいっきりいくからたのむぜ!」 性格かわってるよなとか思いながらもインターフェイスに接続した。 それからが大変だった。 「突っ込みすぎた! 距離をとって!」 「マスター、右足負傷しました」 「直線でかわすと相手に読まれる」 「射撃は正確に、煙で相手を見失う!」 「右サブアーム可動不能になりました」 アールが現状を分析しながら俺が指示を出しているが、かなり苦戦していた。 ボロボロになりながらも、どうにか相手を倒して接続を切った。 「いやぁ、失敗失敗。ひさしぶりだから熱くなりすぎたぜ。はははっ」 ヴァーチャルバトルから戻ったエルはそう言いながらも、勝てたことに喜びを感じているようだ。 武装をはずすと、エルの性格が戻る。 「マスター、ごめんなさい。あたい、うまく戦えなかった……」 「いや、それはいいけどさ。性格かわってたよな」 「うまく言えないけど、武装をつけると、変なんだ」 「変?」 「うん、なんか戦うぞ~って感じになってああなるみたい」 「そっか、まぁなれればいいと思うよ」 「うん、あたいがんばるよ」 それから、猛特訓が始まった。俺の居ない昼間はアールとダンス練習、アールが操作するヴァーチャルバトル特訓。 ダンス練習は、アールがいままでも教えていて続けた方がいいといったからだ。 俺が帰ると、俺が指示を出してヴァーチャルバトルという生活を繰り返していた。 さらに幾日か過ぎた。 エルのヴァーチャルバトルもレベルもどんどん上がっていき、複数の敵とも対等に戦えるようになっていていた。 俺は、夜食を買いにコンビニへと向かっていた。アールも一緒だ。 エルは、昼間の特訓が激しくて、AIを休めるためにスリープモードに入っている。 「アールごめんな、しばらくかまってやれなくて」 「ううん、いいんです。私もエルちゃんにダンス教えるの楽しいですし」 歩きながらそんな話をしていたが、アールの顔はやはり寂しげだった。 「アール」 俺は立ち止まり、アールのほうを向く。 「はい?」 アールもこっちを向く。 「こんなことで埋め合わせっていうのも、何なんだけどさ……」 俺はアールをやさしく掴む。 「じっとしてて」 「はい……」 アールのヘッドギアを外すと、アールと初めてのキスをした。 そして、二人して顔を赤らめて、買い物をして家へ帰っていった 戻る 次へ
https://w.atwiki.jp/figbr/pages/38.html
Ride The Wind ◆6O/b6a0evc 「ここがバトルロワイアルの世界か…なるほど、設定通りの武器が使える。殺しあいがしやすいようになってるわけだ」 世界の破壊者、通りすがりの仮面ライダー、歩くライダー図鑑。 そう呼ばれた仮面ライダーのフィギュア、ディケイドはカードを手に取り一人呟く。 「だが他の仮面ライダーへの変身は出来ないか…」 彼のモデルになった仮面ライダーディケイドの使うカメンライド。 所持しているライダーカードを使い、平成ライダーに変身しその力を発揮するというチートとも呼べる能力。 これこそがディケイドというキャラクターの魅力でもある。 しかし、このバトルロワイアルの舞台に呼ばれた彼のフィギュアはその能力を使えない。 通常のディケイド、コンプリートフォーム、そして激情体。 彼に許されたフォームチェンジはこの三つだけである。 もし他のライダーと彼のベルトが交換可能パーツであれば、話は変わったのかもしれないが。 「まあ、出来ないものは仕方ない。それよりもこれからどうするかだ」 通りすがりの仮面ライダーとして動くなら殺し合いに反抗するべきだ。 『世界の破壊者』ディケイド激情体として動くなら他のフィギュア…主に仮面ライダーを破壊するべきなのだろう。 これが本物のディケイドが殺し合いに巻き込まれたのなら迷う事はない、呼び出されたタイミングのディケイドとして動くだけだ。 だがディケイドのフィギュアである彼はどちらの姿も持ち合わせ、どちらにもなれる為自分のスタンスを決めかねていた。 「いっそのこと本物とは逆に旅も破壊も…仮面ライダーにもならないってのもありか…なあ、あんたはどう思う」 「き、気づいてたのか…」 呼びかけられたフィギュアはぎこちない動きで物陰から姿を現す。 「お前は…仮面ライダーブレイド」 「ウェッ!? あんた、俺を知ってるのか!」 「ああ、よく知っている。同じ仮面ライダーだからな。特にブレイドはな」 ディケイドの前に現れたのは仮面ライダーブレイド。 同じように仮面ライダーをモデルにしたフィギュアの一人だ。 原作のディケイドからしたらブレイドは因縁深いライダーになるのだが。 「なんだ、あんたも仮面ライダーだったのか…なら、迷う事はないだろ」 「ほう…と、いうと?」 「仮面ライダーは正義のヒーローだ。なら、俺たちはこの殺しあいを止めるべきだ!」 「…俺達が本物ではなく、ただのライダーのフィギュアだったとしてもか?」 「ああ、それでも俺たちは仮面ライダーだからだ」 仮面ライダーは子供達のヒーロー。 子供達はライダーに憧れ、そのフィギュアを手に入れライダーとして扱う。 子供達にとってはフィギュアの自分達も『仮面ライダー』なのだ。 「あんたも元の記憶があるならわかるだろ。ライダーは悪と戦い人々を守る存在なんだ。 そんな仮面ライダーが、たとえフィギュアでも殺しあいなんかにのっちゃいけないって!」 ディケイドに植え付けられた記憶にある、様々な世界の仮面ライダー達。 目の前の小柄なブレイドも彼らと同じく、熱い正義の心を持った仮面ライダーの一人だと確信した。 「まったく…説教するキャラの俺が、他のライダーに教えらえるとはな。 まあ確かに、俺もたまには普通の正義の仮面ライダーとして動くのも悪くないか」 「たまにはって…お前、本当にライダーなんだよな?」 「当たり前だろう。仮面ライダーディケイド、通りすがりの仮面ライダーだ。よろしく頼むぞブレイド」 「こっちこそよろしく頼む、ディケイド!一緒にこの殺しあいを…」 「避けろ、ブレイド!」 先ほどまで二人がいた場所には銃弾の跡が出来ている。 下手人は漆黒の武装に身を包んだ少女――悪魔型武装神姫ストラーフMk2。 「いきなり攻撃とはな。お前、殺しあいにのっているのか」 「話をするつもりはない。あたしはお前達を倒す。それだけだ」 「やめるんだ!こんな殺しあいに乗ったって…うわっ!」 「諦めろブレイド、あっちはやる気満々だ!説教するにしても動きを止めてからだ!」 突如始まったライダーと神姫の戦い。 その展開は一進一退、お互いまともなダメージを与えられず、無駄に電力を消耗していくだけだった。 ブレイドが近づこうとすればストラーフがガトリング付シールドで牽制し、 ディケイドが銃撃をすればストラーフはシールドで防御する。 逆にストラーフがどちらか片方を狙えばもう一人が妨害をする。 「このままじゃ埒があかないな…まずはあの副腕から片付けるか」 「片付けるって、どうするんだよ。右は盾があるし左はリーチの長い剣があるし」 「忘れたのか、お前が言ったんだぞ。俺達は仮面ライダーだ。ライダーなら持っていて当然の物があるだろう」 「そうか…わかった!」 「なにをごちゃごちゃと…!」 ストラーフはブレイドに向けて左の副腕に装備された大剣『グリーヴァ』を振るう。 「ウェイ!」 ブレイドはその一撃をブレイラウザーで受け止め、一枚のカードを取り出す。 ――『Thunder』―― 瞬間、武装を通じてストラーフの全身に電撃が走る。 「なっ、これは…!?」 予想外の一撃を受けたストラーフは距離を取るがその動きは精彩を欠く。 「今だ!やるぞブレイド!」 「おう!」 二人の仮面ライダーは原作と同じくカードを取り出し必殺技の動作に入る。 ――FinalAttachRide―― ――『Kick』『Thunder』―― 設定通りに再現された電子音声が戦場に響く。 電撃のショックが引いたストラーフは慌てて右副腕のシールドを使い防御態勢を取る。 「はぁぁぁぁ!!」 「ウェェェェイ!!」 ――DeDeDeDecade―― ――『Lightning Blast』―― 二人の仮面ライダーの必殺技がストラーフの構えるシールドに突き刺さる。 「くっ…そんな、馬鹿な……!?」 副腕に装備されたシールドがへしゃげ、蓄積されたエネルギーが爆発を起こし副腕が千切れ飛ぶ。 「やった!これであとは左側を!」 「おい、油断するな。あいつはまだ…」 「ハァァァッ!!」 爆煙の向こうからストラーフの左の副腕が振るわれ、ブレイドがボールのように吹き飛ばされる。 「ブレイド!?」 「まさかロークを破壊されるとは思っていなかった。だが、ここからはもう油断しない…勝つのはあたしだ」 シールドと右の副腕を失ったストラーフは大剣を収納し、新たな武器を構えていた。 「おい…なんの冗談だ、それは…そいつは」 ストラーフが構えるのは先ほど吹き飛ばされたブレイドと同じカラーリングの大剣。 ディケイドとブレイドが絆を交わした事により誕生した力。 ファイナルフォームライド・ブレイドブレード。 ブレイドが戦場から離脱させられた為、ディケイドは一人でストラーフの相手をするハメになっていた。 しかし相手をすると言っても既にディケイドは防御をするだけで精一杯だ。 やがて圧倒的な力で、手に持っていたライドブッカーを弾かれる。 「くそっ、まさか原作の俺の武器でやられるとか…最悪の展開だな」 「無駄に痛めつけるつもりはない。頭部だけ破壊させてもらうぞ」 (俺はここで終わるのか…結局俺はライダーではなくただのフィギュア。正義の味方にも破壊者にもなれないのか) 悪魔の振るう狂剣が哀れな破壊者の首を刎ねる―― だがその一撃を己の身体で受け止める正義の味方がいた。 「ぐっ…!大丈夫か、ディケイド!」 「ブレイド!?お前その姿は…」 ブレイドの身体は先ほどまでとはまるで違う姿になっていた。 ブレイラウザーより大型化した武器、全身に装着された黄金のアーマー。 これがブレイドのもう一つの姿、仮面ライダーブレイドキングフォーム。 超合金と同じ素材が全身の装甲に使われている為、並大抵の攻撃ではびくともしない。 先ほどブレイドがブレイドブレードを受けて無事だったのも、同じ素材の胸部装甲のおかげだ。 「なッ、さっきと違う姿だと!?」 「あんたがなんで殺しあいに乗ってるかはわからない…けど! これ以上、仲間を傷つけさせるわけにはいかないんだ!」 ――Royal Straight Flush―― 「ウェェェェェェイ!!」 ブレイド最強の必殺技、ロイヤルストレートフラッシュ。 ブレイドはキングラウザーにエネルギーを込めストラーフに突進していく。 「くっ…させるか!」 ストラーフ側も黙ってそれを受けるわけがない。 構え直したブレイドブレードにエネルギーを集中させ、ブレイドに叩きつける。 ロイヤルストレートフラッシュとブレイドブレード、二つのブレイドが衝突し戦場に再度爆発が起きた。 「ディケイド、あの子は…」 「わからん。だが、消し飛んでなければ逃げたんだろうな」 爆発の光が消えた後に残っていたのはブレイドとディケイド、そして破損したブレイドブレードだけだった。 使い手であるストラーフの姿は消えていた。 「やれやれ、初戦からこれか…酷い状況だな。先が思いやられる」 「だけど、諦めるわけにはいかないだろ。俺達は仮面ライダーなんだから」 【深夜/エリアG(屋外)】 【仮面ライダーディケイド@S.H.シリーズ】 【電力残量:60%】 【装備:ライドブッカー】 【所持品:クレイドル、拡張パーツ×1~2(未確認)】 【状態:ダメージ中】 【思考・行動】 基本方針:仮面ライダーとして殺しあいを止める 【備考】コンプリートフォームと激情体にフォームチェンジできます。 原作と違いクウガ~キバへのフォームチェンジはできません。 【仮面ライダーブレイド@装着変身シリーズ】 【電力残量:50%】 【装備:ブレイラウザー】 【所持品:クレイドル、拡張パーツ×1~2(未確認)】 【状態:ダメージ小】 【思考・行動】 基本方針:仮面ライダーとして殺しあいを止める 1:ストラーフMk2に殺しあいをやめさせたい 【備考】キングフォームにフォームチェンジ可能です。 ※エリアGに破損したブレイドブレード@S.H.シリーズが放置されています。 「くっ…なんて様だ…」 結論を言うと、ストラーフは破壊されていなかった。 あの爆発の瞬間、脚部用ブースターを装着して緊急離脱を果たしていた。 フルアームズパッケージのパーツはエネルギーの消耗を加速させるため使用を控えていたのだが、背に腹は代えられなかった。 あの二人はフィギュアでもモデルになったキャラクターのように動くべきだと言っていた。 なら武装神姫である自分はどうだ。 マスターに従い、共に歩むのが武装神姫の役割だ。 だが今の自分にはマスターがいない。 なら残された役目とは武装神姫のもう一つの目的…神姫バトルのみ。 そう、戦う事しかない。 このバトルロワイアルの舞台で自分はバトルを行い、勝つ事が悪魔型武装神姫ストラーフMk2としてすべきことだ。 「仮面ライダー…覚えたぞ。お前達は、あたしが倒す」 神姫と違い武装も少なく、片方は小柄な事もあって二対一でも勝てると油断していたのは確かだ。 その代償は武装の一部と強力な拡張パーツの喪失。 だが次は油断しない…全力で倒す。 悪魔型武装神姫は次の戦いを求め動きだす。 【深夜/エリアG(東側)】 【ストラーフMk.2@武装神姫】 【電力残量:50%】 【装備:背部ユニット、脚部パーツ、脚部用ブースター】 【所持品:クレイドル、拡張パーツ×0~1(未確認)】 【状態:ダメージ小】 【思考・行動】 基本方針:バトルを行い勝つ 1:もう油断はしない 2:次に仮面ライダー(ディケイド、ブレイド)に出会ったら倒す 【備考】フルアームズパッケージの武装を追加できますが、電力消費が増えます。 ローク(シールド)と右副腕が破壊されました。 ※拡張パーツの一つはブレイドブレード@S.H.シリーズでした。 前:プロジェクト 投下順に読む 次:タロウの受難 前:プロジェクト 時系列順に読む 次:タロウの受難 仮面ライダーディケイド 次:ON THE ROAD 仮面ライダーブレイド 次:ON THE ROAD ストラーフMk.2 次:Install×Soldier Dream ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3261.html
オリキャラで少人数バトルロワイアル 作者:◆H5vacvVhok氏 本編 死亡者リスト(ネタバレ)
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2388.html
中編:決断姫 即席のチームで力を発揮できた私はその力が何たるかを知るために響の家へと住むことになった。本格的な神姫としての登録はまだ住んでいないが、その辺りは…… 「やばっ!? 遅刻だぁ!!?」 学校が終わってからになりそうだ。 彼は寝坊をしてしまっていた。昨日は勉強はしていたものの、私との会話に夢中で夜遅くまで起きていた。 私は話を止めて寝るように言って、響の兄が使っていたらしいお下がりのクレイドルで寝る事で何とか彼が寝たから、何とか終わると思っていたのだが、ダメでこの有様だった。 「百日! 行くぞ!!」 響は素早く制服に着替えて私を鞄の中に入れると、嵐の様に家を出て走っていた。 私はその間の事は鞄の中にいてわからないが、鞄の中で揺さぶられ過ぎて酔いそうになり、電源を自分でオフにして耐えた。 しばらくして鞄の揺れが収まる。しばらくして私はこっそり中から見ると響はテストを受けていた。 その表情は……勉強したとこは余裕そうで、そうし損ねたものはわけがわからなさそうな顔をしている。顔に考えていることが無意識に出てきてしまうようだ。 テストが終わり、学校の授業が終わった放課後、私は鞄からやっと出された。 辺りを見回すと既に学校の外で響が彼と同じぐらいの中学生と一緒に歩いて そうされて最初に見たのは響と同じぐらいの中学生とその人の神姫らしき天使型アーンヴァルだった。 それを出された瞬間、彼らは一瞬だけ恐怖の表情を出していたのを私は見た。いったいどうしたのだろうか。 「こいつが百日! 昨日、仲良くなって俺の神姫になってくれたんだ!」 「……百日だ。よろしく」 「う、うん。その子なんだけどさ……。もしかしてイリーガル?」 「そうそう。それをお前に聞きたかったんだ。何だか百日がそう言われてたからそれを知らないとまずい気がしてさ」 「え……」 その言葉を聞いた瞬間、その子とアーンヴァルは恐怖一色の顔になった。……イリーガルに悪い思い出があるのかもしれない。 「悠、どうしたんだよ? ビビっちまって。百日は悪者じゃないぞ?」 「……イリーガルは違法パーツを装備した神姫なんだ」 悠と呼ばれた中学生は怖がるアーンヴァルを落ち着かせるように頭をなでながら、イリーガルについて語り始めた。 私の知識も後の方で教えたからそれと一緒にまとめるとイリーガルは神姫の素体そのものを違法パーツを換装し、基本性能そのものを強化した代物だ。 最近はそれが無いイリーガルもいるが、基本装備としてユニホーンという再生装備を付ける事となっている。 また、これは初めて聞いたが、悠のアーンヴァルはイリーガルマインドという装備を誤って装備してしまったために一時的とはいえ、イリーガルとなってしまい、副作用に苦しめられたことがあるのだという。 それが悠とアーンヴァルのイリーガルの恐怖の根幹となっているようだ。 話を戻すが、そうした方法により、イリーガルはノーマルの神姫よりも驚異的なスペックを持っている。また、AIも何らかの方法で変わってしまっており、基本的に好戦的な性格になるらしい。 アークの試作品である私は試験的なAIを積んだため、普通のアークとは違った性格になっている。 それでイリーガルの昨今のイメージとしては違法パーツを付けている事もあって悪い神姫が主なものだ。 イリーガルに関する事件は武装神姫が始まって以来、今も起こっており、ノーマルの神姫達を苦しめ、CSCを破壊し、殺す事さえある。 無論、私は試作品としてテストを繰り返していたに過ぎないため、テスト相手の今は紫貴と呼ばれるプロトイーダを一方的に倒していた時期はあったものの、そんな事は全くしていない。 こういった事もあって、イリーガルは悪の神姫として世の中に広く認知されることとなったのである。 「イリーガルってのは良くないものなのか……。悪かったなぁ……」 「悠にそこのアーンヴァル……」 「……エルザ」 「エルザか。二人とも悪い事を思い出させてしまったな。すまない」 「……こっちの方こそごめん。響が仲良くなった神姫ならイリーガルだったとしても悪いとは限らないよね」 私と響は悠とエルザに謝る。そうすると意外なことに逆にこちらの事も謝ってくれた。 響への信頼が多いのだろうが、イリーガルである私が素直に謝ったことが彼らにとっては意外だったのだろうか。 「なぁ。それで教えてもらいたいことがもう一つあるんだけど良いか? 百日を俺の神姫として正式に登録したいんだけど、方法がわかんないんだよ。知らないか?」 「僕は親に登録してもらったからよくわからないなぁ。……そうだ。神姫喫茶の『リップル』に行ってみようよ。ここからセンターよりも近いし、色々と聞かせてもらえるから」 「わかった! 行こうぜ!」 「うん」 話が決まり、響と悠は神姫喫茶の『リップル』に行くことにした。そこへ歩く間にそこはどう言う所なのかを悠が話してくれた。どうやらそこはどこかの研究所から引退した神姫技師がコーヒー片手に神姫の事を伝えられるように作った場所であるらしい。 そういう場所であれば神姫の登録の事だけではなく、色々なバトルロンドとしての神姫も知ることができるかもしれない。 その話は私にとっては非常に興味が持てるものだった。 話が終わる頃、丁度その『リップル』が見えてきた。そこは大きな建物の三階の一角にあり、中に入るとそこには喫茶スペースで神姫とそのマスターやら人同士やらで語り合ったり、新しく新設されたのか、バーチャルスペースにて試合に興じていたりしている光景が目に入った。 「喫茶店って割にここ、スゴいなぁ」 「とりあえず、登録について店員さんに聞こうよ。まずそれをしないと大変だし」 「ああ。誰に聞こうかな?」 入ってすぐ、情報の聞けそうな店員を二人が辺りを見回して探し始めた。 そうして少しすると響が誰かに目を留めた。その視線を追うと、そこには従業員ではなく、化粧をほとんどしていない無愛想な感じの女性だった。 「結姉! 結姉ちゃん!」 「響じゃないか。どうしたんだい? こんな所で。またあちらこちらで観戦でもしているのか?」 どうにも響の知り合いであるらしい、その女性 結は響に気づくと無愛想な顔を緩めて彼に返事をする。 「オレ、神姫のマスターになったんだ! こいつがオレの神姫の百日だ!」 「リペイント版のアーク……か? ……でもイリーガルだね、こりゃ。わかっていて自分の神姫にしたのかい?」 「当たり前だ! 悠から悪い神姫とか聞いたけど、百日はそんなんじゃないよ!」 「なるほどね……。気持ちは本物か。ならちょっと手伝ってあげようか」 「え?」 「いいかい? そのアークはイリーガルの体である限り、正式な神姫登録はできない事になってる。パーツだけじゃなく、プログラムとかでもひっかかるんだ。そこでだ。あたしがそのアークをイリーガルからノーマルに戻してやろう」 「パーツとかの代金はいらんよ。あんたのデビュー祝いにしてやる。でも慎重に決めな。イリーガルをやめるって事は性能が落ちるし、体の勝手だって違ってくると思う。そのアークのことも考えてやれ」 それを聞いた私は迷った。詰まる所、響の神姫に正式になるためにはイリーガルという力を捨てる必要があるという事だ。 この力で外を飛び出した後の敵を倒してきた。昨日も蓮華を倒した。 この力を手放すということはそういった神姫達を倒せなくなるということと同義ではないだろうか。 ただ、それは響の機転に拠る所が大きい。ランチャーが当たったのもそのおかげだ。 とすれば私は自らの力と響の機転のどちらかを選ばなくてはならない。悠やエルザの反応からしてそもそもこのまま響と一緒にいていいのかもわからない。私がいる事で響が迷惑するのではないかと思えた。 「わかった。百日と話をして決めるよ。すぐに決められる事じゃないしね」 私の不安に気づかない響はそれを了承した。果たして彼は何を考えているんだろうか。気になって仕方がなかった。そんな中で生まれて初めて私は思った。……怖いと。 その後、私と響は悠達と喫茶店内のシミュレータを観戦し、夕方頃に家に帰った。 響は母親の家事の手伝いをしていて今、この場にはおらず、彼の部屋に私は一人でいる。 その中で観戦の事を思い出すと色々なオーナーがそこで自らの神姫と共に対戦をしている彼らが羨ましかった。 そこで対戦しているのは登録している神姫達だ。その中にいる強い神姫であってもノーマルなのだ。 はたして自分はあの場に立てるのか、響と一緒にいられるのか、わからなかった。 見ているときは、やはりイリーガルを嫌う視線が痛いほど突き刺さってくる。それは戦いで傷つくよりも痛く感じられた。 響はそれに動じることもなく、無視して観戦する様に私に言うが、私は響ほど気を強くは持てなかった。 彼には迷惑をかけている事をわかっているから尚更だ。 (……私がいなくなれば彼がイリーガルで迷惑する事もない、か) そう思えた。響のオーナーとしての才能は計り知れないものがある。自分がその神姫であれるのならどんなにいいかと思う。 しかし、ノーマルになっても私のイリーガルである事の過去は消えない。それが響の足枷になってはその可能性を潰してしまうかもしれない。 「それなら、私は消えるか……」 私はそう考え、外へ出るために辺りを見回した。幸い扉が開きかけていて、そこから抜け出せそうだった。それを見た私は外へ出るためにその扉を目指した。 パーツは置いていく。売れば新しい神姫を買う足しにはなるだろう。その神姫ならば響をもっと高くまで導いてくれるはずだ。 しかし…… 「私はそれを共に感じることができないのか……」 一歩一歩足を踏み出す度に胸が締め付けられるような気持ちになっていく。響と一緒に戦いたい、響と一緒に色々なものを見たい、響と一緒に……いたい。 そんな気持ちばかりが積もってしまう。足取りが段々重くなっていくのを感じた。でも、出て行かないと……。 「ふぅっ。いやぁ、食器洗いは強敵だったぜ~……」 モタモタしている間に響が帰ってきてしまった。なんとかこっそり家を出ようとしたのにこれではダメだった。なんとか明日までにチャンスをうかがわないと…… 「あれ? 百日、どうしたんだ? なんかあったのか?」 扉の近くにいた私を見つけて不思議そうに見て、私に視線を合わせるために座り込んで私を見つめた。 「な、なんでもない」 「だったらなんでそんなつらそうな顔をしてるんだ?」 「なっ!? わ、私はそんな顔なんて……」 「してる。さてはイリーガルだから一緒にいられないとか言うんだろ?」 何とか不安を響に感づかれないように何とか誤魔化そうとするが、彼はすぐに見抜いてズカズカと私の心の中に上がりこんでくる。 君のために何とか出て行こうとしているのにどうしてそこまで気にしてくれるのか、わからなかった。 「……そうだ。私はイリーガルなんだ。だから君と一緒にいられない」 「今からノーマルに戻せばいいんじゃないの? ……ああ。百日が嫌なら戻さなくてもいいよ。俺は百日と一緒にいたいんだ」 「何でそう思うんだ!? ノーマルに戻したってイリーガルだった事は戻せないんだ!! それで響に迷惑がかかるんだ……!! そんな事になるぐらいなら私は……!!」 「どう迷惑がかかるんだ? 別に登録できればそうした時点で昔そうだったってだけじゃん。確かにそういうことを言ってくるヤツがいるかもしれないけど、もし、そんな事を言うヤツがいたらオレが胸を張って言ってやるさ! 百日はオレの神姫なんだって!!」 響はニカッと太陽みたいにまぶしい笑顔で私の迷惑をかけてしまうかもしれないという不安を払いのけて堂々として見せる。 何でそこまで曇りのないまっすぐな気持ちを持っているんだろうか。私にはわからなかった。 「本当に私が君の神姫でいいのか……?」 今にも泣きそうな気持ちで改めて聞く。眩し過ぎる気持ちに感情が溢れてきそうだった。 「当たり前じゃん! 百日、オレの事を信じてくれたからオレの神姫になってくれたんだろ? なら、オレはその期待に応えられるぐらい頑張るさ!」 迷うことなく答え、響はサムズアップしてみせる。 「バカだ……。こんな私のために……」 「少なくとも頭はよくないさ。でも、これは大事だってわかる。だから、オレの神姫になってくれ! 百日!!」 「……ああ!」 もう一度言われ、私は改めて決意する。この、本当の意味で強いマスターについていく事を、自らがイリーガルを捨て、イーダが得た真の力を掴み取って見せる事を心に刻んだ。 その時には私の中の曇り空は切り裂かれて、曇りなき青空のような気持ちに包まれていた。これがイーダの言っていた力なのかわからないが、それが一歩だと確かに感じ取れた。 そして私は結に預けられて、ボディの全面的な改造を施され、イリーガルからノーマルへと仕様変更された。 最初は私の身体を解析できるのかと心配したが、響によるとその人は世界チャンピオンだった兄を支えた天才技師であるらしい。 彼女の改造は無愛想な性格とは裏腹に完璧でイリーガルでない分、性能はいくらか落ちたが、非常に動かしやすい身体に仕上げてくれた。 「……さて、登録も完了だ」 改造が終わって響と再会した『リップル』で結とそこの店員達の指導の下、神姫の登録が行われた。 といっても大仰なものではなく、響が書類を書き、私がイリーガルでないかを確かめるスキャニングをかけるだけというシンプルなものだった。 「結姉! ありがとう!!」 「……ありがとう」 「気にしなさんな。あたしはお前の兄貴には世話になっているからね」 全ての登録が終わり、はれて正規の神姫登録をパスした私たちは結に礼を言った。 彼女は単なるおせっかいしただけだと思っているのか、くすぐったそうな顔で微笑を浮かべた。 「よっし! 百日!! バトルロンドに行こうぜ!!」 「ああ。その前にちょっといいか?」 「何だ?」 いざバトルロンドへ行こうとする前に私はある物を響に見せた。それはイリーガルの象徴であるユニホーンだ。改造の後でそのまま結からもらっておいたのだ。 そしてそれを私は……ノーマルの力でへし折り、パーツとして意味を成さなくなった折れた角を頭に付けた。 「私は元イリーガルだという事から逃げない。その証にこれを付けていていいか?」 「ああ! 隠す必要、ないもんな!」 「ありがとう。行こう! 響!!」 「おう!!」 決意を新たに私は響と共に走り出す。彼と一緒なら私に怖いものなどない。彼の前に立ちはだかる敵を打ち倒して見せよう。 私の……いや、私たちの力で。 戻る 進む
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1657.html
■オリキャラ 青木林:05 002 青木兄妹の親愛的愛情 016 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 025 揺るがぬ二人の心 031 終わり、そして始まり、そして… 036 終われ、全て 古川正人:03 004 剣に魂を乗せて 014 誰にだってトラウマはできる 028 愛する人を失った世界には(前) ニュートル:01 009 間違った約束は押し付けでしかない 津本二三也:02 002 青木兄妹の親愛的愛情 016 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 和歌山純太:01 014 誰にだってトラウマはできる 青木百合:05 002 青木兄妹の親愛的愛情 016 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 025 揺るがぬ二人の心 031 終わり、そして始まり、そして… 036 終われ、全て 039 エピローグⅢ(青木百合+?編) ウィル・レベッカ:02 013 狂いに狂った駄目な人間 032 とある悪魔の一方通行 シューマン・ロイヤル:02 016 青木兄妹の悪夢、そして憂鬱 027 言う事を聞かないとこうなります 三瀬笑子:02 007 間違った判断は誤解しか招かない 028 愛する人を失った世界には(前) 流野里子:01 015 あどけない子供の命を脅かす主催者……許せんッ! 032 とある悪魔の一方通行 ■ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生 苗木誠:03 000 希望のメンバーと絶望の殺し合い 011 それは幸運か不運か 033 超高校級の希望が残した希望 大和田紋土:02 009 間違った約束は押し付けでしかない 029 精神崩壊ゲーム 山田一二三:01 013 狂いに狂った駄目な人間 不二崎千尋:02 014 誰にだってトラウマはできる 032 とある悪魔の一方通行 大神さくら:04 003 超高校級の『幻想殺し』と『格闘家』 019 2時くらいだよ!対主催集合! 030 苦しい時でも、あきらめない 034 終わる希望と絶望の種 セレスティア・ルーデンベルク:02 017 前方のキノコの暴走に気をつけてください 029 精神崩壊ゲーム ■マリオシリーズ マリオ:05 012 とある怪異の殺人遊戯《バトルロワイアル》 022 放送前、三人の状況 026 最強の騎士、その資格を問う 036 終われ、全て 037 エピローグⅠ(マリオ編) ルイージ:03 010 超電磁砲、緑の弟の最悪の状況 020 探し人オーバーラン! 034 終わる希望と絶望の種 ヨッシー:02 013 狂いに狂った駄目な人間 024 英雄<ヒーロー>戦記 ワリオ:01 005 油断は一時の失敗。しかし進展すると死 キノピオ:03 007 間違った判断は誤解しか招かない 017 前方のキノコの暴走に気をつけてください 029 精神崩壊ゲーム ■化物語 阿良々木暦:05 006 大事な人を探しに 019 2時くらいだよ!対主催集合! 030 苦しい時でも、あきらめない 034 終わる希望と絶望の種 036 終われ、全て 戦場ヶ原ひたぎ:03 011 それは幸運か不運か 033 超高校級の希望が残した希望 036 終われ、全て 八九寺真宵:02 015 あどけない子供の命を脅かす主催者……許せんッ! 032 とある悪魔の一方通行 神原駿河:03 012 とある怪異の殺人遊戯《バトルロワイアル》 022 放送前、三人の状況 026 最強の騎士、その資格を問う ■青鬼 ひろし:03 008 ダブル『ひろし』 021 あくまで仮定の話である 033 超高校級の希望が残した希望 たけし:01 007 間違った判断は誤解しか招かない 卓郎:02 000 希望のメンバーと絶望の殺し合い 014 誰にだってトラウマはできる 青鬼:04 001 これが本当のリアル鬼ごっこ 018 鬼さんこちら、手のなる方へ 028 愛する人を失った世界には(前) 034 終わる希望と絶望の種 ■とある魔術の禁書目録 上条当麻:03 003 超高校級の『幻想殺し』と『格闘家』 019 2時くらいだよ!対主催集合! 030 苦しい時でも、あきらめない 034 終わる希望と絶望の種 御坂美琴:05 010 超電磁砲、緑の弟の最悪の状況 020 探し人オーバーラン! 034 終わる希望と絶望の種 036 終われ、全て 038 エピローグⅡ(御坂美琴編) 白井黒子:03 012 とある怪異の殺人遊戯《バトルロワイアル》 022 放送前、三人の状況 026 最強の騎士、その資格を問う 一方通行:03 005 油断は一時の失敗。しかし進展すると死 024 英雄<ヒーロー>戦記 032 とある悪魔の一方通行 ■東方project 博麗霊夢:03 011 それは幸運か不運か 021 あくまで仮定の話である 033 超高校級の希望が残した希望 霧雨魔理沙:01 017 前方のキノコの暴走に気をつけてください 魂魄妖夢:02 004 剣に魂を乗せて 028 愛する人を失った世界には(前) ■BIOHAZARDシリーズ クリス・レッドフィールド:05 006 大事な人を探しに 019 2時くらいだよ!対主催集合! 030 苦しい時でも、あきらめない 034 終わる希望と絶望の種 036 終われ、全て ジル・バレンタイン:02 010 超電磁砲、緑の弟の最悪の状況 018 鬼さんこちら、手のなる方へ ■リアル鬼ごっこ 佐藤翼:02 001 これが本当のリアル鬼ごっこ 018 鬼さんこちら、手のなる方へ 佐藤洋:02 008 ダブル『ひろし』 021 あくまで仮定の話である ■主催&見せしめ モノクマ:04 000 希望のメンバーと絶望の殺し合い 023 第一回放送(DOL2nd) 035 第二回放送(DOL2nd) 036 終われ、全て 美香:01 000 希望のメンバーと絶望の殺し合い
https://w.atwiki.jp/dbrpalpha/pages/1352.html
なまこぶし氏によるバトルロイヤルの主な攻略のページです 1:タイプと体力の見分け方(登録ページ、バトルの一番上のキャラの体力数で見られますが...) 体力重視:26~50 バランス:25 能力重視:5~22 速攻重視、攻防強化、堅守高速:5~43 それ以外:5~50 2:キャラの攻撃順位 (スピード、速攻重視、堅守攻撃:44~50)→(スピード、速攻重視、堅守高速、能力重視:26~43)→(バランス、攻撃重視、守備重視、体力重視、攻防強化:25)→(それ以外:5~24) 3:ランキングに載ったキャラの能力の確認(すでにwikiで記入されているキャラ除く) 例:20,30,10,40 初見で速度35で例のキャラより遅かったが、別のキャラ(例:速度41)は一番速かった(あくまでも例文) また、痛烈の一撃喰らわれた。 痛烈の一撃+高速対策として、次回、防御26、速度45にして、デ杯目指す まとめ:速度が低く(同速も含む)、体力も低いキャラだと、運が悪いと攻撃機会無し(又は、開幕会心喰らわれ一抜け)してしまう ※、詳しくは神敗退で
https://w.atwiki.jp/battler/pages/1259.html
『』:勘違いポイント 「最近ゲームがはやってるらしいですが」 「ああ、そうですね」 「特に最近CGIゲームに興味があるんですよ」 「そうね」 「で、ある日、インターネットの『ヤホー』っていうサイトで調べて」 「ヤフーね」 「そこであるCGIゲームを見つけたんですよ」 「何?」 「バトルロイヤルって知ってます?」 「ああ、あれね」 「キャラを登録して戦わせるゲームでしてね」 「うん、確かそれね」 「で、確か4人で戦うんだよね」 「そうね」 「最初にキャラクターの名前とパラメーターを決めて、そこで台詞を入れるんですよ」 「そうだね」 「最初は『ライス』というものがなくて」 「ライフね」 「負けると即『ガメオベラ』になってしまうんですよ」 「ゲームオーバーね、そのままローマ字読みしないで」 「で、後にバージョンアップしてライフ制が導入されて、勝ちやすくなったんですよ」 「確かにそうだね」 「更に改良されて『バトルロイヤルGT-R』ってものが生み出されて」 「GTはいらないね、なんか車みたいだわ」 「そこでは『DDR杯』という優勝戦が」 「D-BR杯だよ、これじゃダンスダンスレボリューション見たいだわ」 「いつしかそこで優勝することがプレイヤーにとって名誉みたいなものなったんですね」 「そうそうそう」 「その『バトロワ』の本家」 「バトロイね、バトルロワイアルだと厨房の殺し合いだから」 「そのバトロイの本家が栄えたころに登場したのがあの『チュチュチュネズミ』ね」 「チュチュネズミね、チュが一個多いよ」 「あの今は北風の使者が使ってるキャラで、バトロイで大活躍して、何度も『BPO杯』で優勝して」 「だからD-BR杯ね、放送倫理・番組向上機構が出るわけねぇよ」 「んで、もう一人名選手がいたんですよ。『ドッチャー・アルフェソス』とかいう」 「アルフェンスね、今は星川弘とかいう登録名だけど」 「あとその妹の『ヒッター・アルフェソス』も」 「だから同じ間違いしないで」 「他にもねこりんが登録してた『緑茶』」 「緑羽ね、あの本家史上最多勝を誇る名キャラ」 「んで、今は本家が閉鎖してしまいましたけど、『Marionet.』というサイトで」 「Marinonet.ね」 「で、そこで最近活躍しているのはあのうまかぼうさんの登録する『朧頭巾』」 「朧月夜ね、確かに今一番強いキャラの一人ね」 「で、あと、ぷよぷよに出てる『シェゾ・ツィギー』」 「シェゾ・ウィグィィね、あのイギリスの女優みたいだから」 「あと『島田真東』とか」 「島田真北ね」 「『セイラ・マス・紅牙』とか」 「聖良紅牙、マス入れたらガンダムみたいだから」 「そして、今一番勢いあるのがケータイ騎手とかいうプレイヤーで、中でも『低温戦士ピケ』が」 「低温戦士ヒクね、なんかF1レーサーみたいだわ」 「みなさん、是非、『リーガバトルロイヤル』」 「ホテルか、もういい加減にしなさい」 「ありがとうございました」 「最近ゲームがはやってるらしいですが」 「ああ、そうですね」 「特に最近CGIゲームに興味があるんですよ」 「そうね」 「で、ある日、家の『パソコソ』で」 「パソコンね」 「そこで最近とあるCGIゲームにはまってるんですよ。」 「何?」 「バトルロイヤルって知ってます?」 「またかい」 「キャラを登録して戦わせるゲームでしてね」 「うん、前にも聞いたわ」 「で、最近また強い『ガラクター』を見つけてしまって」 「キャラクターね、汚い言い方だな。」 「あの、風騎さんっていう人はかつて、ニコニコ動画で流行った『ネオナチパンツレスリング』の」 「ガチムチパンツレスリングだよ。ネオナチだとドイツの極右だよ」 「そのガチムチパンツレスリングのキャラクターを一掃して生み出したオリキャラが『ヴィルヘルム』」 「ヴィルエッジだよ、またドイツの人じゃねぇか」 「で、そのヴィルエッジがD-BR杯で5連覇して、さらに第5000回目の『ミニマム級バトル』で優勝して」 「ミレニアムバトルだよ。最小階級じゃないんだから。」 「で、また、鉄道好きのひらおさんが帰ってきて、かつての主力『0戦はやと1号』」 「0系ひかり1号ね、それだと昔のアニメだから。」 「その0系に代わって主力となりつつあるのが『200系TOKIO』」 「200系ときね、タイアップしてる路線が違うから」 「さらに鉄道キャラを新たに生み出しながら、最近飛行機まで出したんですよ。あの有名な国産旅客機のYS-11で、たちまち味方のチャンスを潰していった悪名高いキャラなんですよ」 「ほほう、」 「で、あのケータイ騎手のエース『低温戦士ピケ』」 「だからヒクだよ。F1レーサーみたいに言わないの」 「その低温戦士ヒクの対抗として高温騎士タカが出てきたんですよ。あの石橋貴明さん扮する」 「扮してねーよ。」 「それに中温魔導士ナカというのも出て来て、それは元中日ドラゴンズの中利夫さんが扮して」 「扮するわけねーよ」 「あと昨年度までステッペンウルフを名乗っていたバトロイ族さんも高温皇子タカという対抗を生み出したんですよ。こっちはガタルカナル・タカさん扮する」 「だから扮してねーって」 「あと東方projectファンの『魔理沙・ポーロ』さん」 「ポーロいらないよ、それじゃ東方違いだろ」 「その魔理沙さんが特に力を入れているキャラが霊烏路空で、」 「読みにくそうな名前だ。」 「他にも『写メール文』とか」 「射命丸文、確かに写真撮って記事書いてるけど」 「あとなぜかマリオがいたり」 「ほほう」 「さらに最近はなっしー、まあ日ハムの監督」 「なわけねーよ」 「さらにMr.Hが加わってバイパーΔというキャラを登録しているんですけど、そのバイパーΔがなかなか『DB杯、正式名称ドイツ鉄道杯』で勝てないんですよ。」 「だからD-BR杯だから」 「みなさん、ぜひ『バトルロイヤルストレートフラッシュ』を」 「ポーカーの決まり手か、いい加減にしろ」 「ありがとうございました」 「この間、『ヤホー動画』でバトロイニュースを見てた」 「ヤフー動画だよ、それとヤフー動画じゃなくてユーチューブね」 「で、今、バトルロイヤルというゲームの中でおもしろい大会が行われてるらしいんですよ」 「なになに」 「WBRって知ってますか?」 「はいはい」 「あのバトロイの世界大会なんですね、でもプレイヤーはおそらく全員日本人でしょうね。」 「へぇー」 「これまで2回行われていて、現在第3回が行われていますが、出場者も豪華ですよ。」 「ふむふむ」 「これまで2回とも優勝してきた『蝦夷・ウィグィィ』」 「シェゾ・ウィグィィだから。北海道の昔の地名か?」 「で、そのシェゾの同門の『エタン』」 「サタンだよ。ガスじゃあるまいし、失礼だ」 「で、バトロイ界の女王『オモロー月夜』」 「朧月夜だから。何?ナベアツにでも洗脳されたのか?」 「あと前回は作者の都合上で13位に終わったものの、実力者の『ヴィルヘルム』」 「ヴィルエッジだから。」 「そして前回あれだけ下位予想されながら6位に入った『江豚小百合』」 「江藤だよ、江豚とか失礼な。」 「更に最近は『セーラームーン紅牙』さんの」 「聖良紅牙だから。」 「主力となりつつある『SMAPの』草薙辰哉」 「SMAPに入ってないから。クサナギ違いだから。」 「もちろん、こういった歴戦の戦士たちだけでなく、初参加のキャラもいるわけですよ。」 「ふむふむ」 「例えばテオロさんの『星のリーリィ』とか」 「星のは余計だろうが」 「ふみちゃんさんの『ビジョンメガネ』とか(笑)」 「メガネかけてないから。ていうかメガネで笑うな」 「そして、新幹線キャラで有名のひらおさんは、なんとあの『21世紀フォックス』の」 「スターフォックスだから。21世紀フォックスの映画には出てないはずだから」 「そのスターフォックスのファルコと似て非なる『焼き芋そうめん』というキャラを」 「焼き芋じゃなくて焼き鳥ね」 「彼はかわいそうにいつも狩られてるんですよ。」 「ほうほう」 「で、前回、とてもかわいそうなことに、メディスンを出場させて惨敗を喫した東方Projectファンの魔理沙さんですが、今回代表に擁立したのキャラは『よさこい咲夜』で」 「十六夜咲夜だから」 「他にも『快傑朝ズバッ』とか」 「快傑ズバットだよ。みのもんたさんが出るとでもいうのか?」 「というわけで、あと1シーズンですが、皆さんぜひ『WBR世界ボクシング評議会』を」 「それWBCだろうが、いい加減にしろ」 「ありがとうございました。」
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2823.html
作者・◆VxAX.uhVsM氏 12/4/6 リスタートしました。 別名「冤罪ロワ」です。 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndSS目次 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndSS追跡表 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd番外編 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd参加者名簿 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd参加者詳細情報 DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2nd死亡者リスト DOLオリジナルキャラバトルロワイアル2ndルール・マップ