約 1,954,512 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1099.html
交差点の向こうに走り去る少年の背中を見て、男は静かに呟いた。 「……行っちまったか。峡次のヤツ」 腫れ上がった頬をさすりながら、ゆっくりと立ち上がる。全力で山ほど殴られた所為か、まだ頭にはわずかに揺れる感覚が残っていた。 「何とかなる……と思いたいですけれど。あの子も一緒ですし」 引き抜いた刃を白鞘に納めつつ、サイフォスタイプの少女は肩をすくめてみせる。 峡次がオーナーに向かって駆け出したとき、彼女は彼からしっかりと飛び離れていた。その代わり、鳥小に投げられて倒れ込んだ彼の元には、一番最初に駆け寄っていた。 「そうでないと、困るけどな」 辺りを見回しても姿が見えないから、今もきっと一緒にいるはずだ。 たぶん。 少々反応の鈍い娘だから、途中でふり落とされてなければいいけれど……と、少女は心の中で祈りを捧げた。 「……オーナー」 「俺もちょっとはしゃぎすぎたよ。悪かっ……」 オーナーと呼ばれた男は、自らの巨躯を腕一本であっさりと投げ飛ばした少女に笑いかけ。 「たね、じゃねえっ!」 その笑顔を貼り付けたまま、肩から来た衝撃に横殴りに吹き飛ばされた。 再び二転、三転して、容赦なくアスファルトに沈むオーナーの巨体。 「店の前でケンカするのが店長の仕事かっ!」 その前にそびえるのは、鉄塊を削りだしたかのような大剣を右手で突き、緑の髪を右側で結んだ、ツガルタイプだ。 その剣の如き視線。炎の如き怒り。十五センチの小さな体は、今は十五メートルに匹敵する威と圧を併せ持つ。 「ア、アキさん……」 鳥小はおろか、身長二メートル近いオーナーでさえ、彼女の前には言葉を失ったまま。 「なにやってんだお前ら! そこ座れ! そこ!」 「は、はいっ!」 鳥小、オーナー、サイフォスの娘。 それに加えて、騒動の成り行きを見守っていた客の少女とその神姫もがアスファルトに正座する。 「ウチが何の店か、忘れちゃいねえよなぁ? 鳥小」 「……ドールショップです」 背中にかかる『真直堂』の看板には、控えめだがしっかりと「ドール取り扱い」と記されていた。 「それから!」 「……神姫の仕事斡旋所です」 大きな体を縮こまらせて呟く、オーナー。 看板の上にある窓からは、二十を超える神姫達がひしめき合うように顔を出していた。 二階の縫製所で働いている、アルバイトの神姫たちだ。 「ウチで預かってるお嬢様がたが、変なこと覚えちまったらどう責任取るつもりだ? あぁ!?」 一番悪影響を与える存在は、目をつり上げているツガルだろう……とその場にいる誰もが思ったが。 それを口に出せるものは、誰一人としていなかった。 マイナスから始める初めての武装神姫 その7 後編 涙でにじんだ角を曲がり。 裏路地の段ボールを跳び越えて。 息を切らせた苦しさは、大通りの直線を加速して紛らわす。 人ごみで肩がぶつかって、後ろから罵声が聞こえてきたけど……吐き出す息の音で、無理やりにかき消した。 肺が痛い。 腕が痛い。 足が痛い。 喉が痛い。 目が痛い。 頬が痛い。 背中が痛い。 痛い。痛い。痛い。痛い。痛い。 その痛みで、もっと痛いところの痛みと混乱を強引に上書きして。 俺は秋葉原の街を全力で駆けていく。 「…う……ぁ……」 また誰かにぶつかったのか、女の人の声。 ごめん、と心の中で謝って、俺は速度を緩めない。 「…じ、さぁ……ん」 また? 酸欠気味で頭がクラクラしてるから、体の感覚も怪しげだ。けど、それでも肩や腕にぶつかった感触くらいは残るはず。 そういえば、さっきの声がしたときもぶつかった感じはしなかった。 「きょ……さぁ……」 ……あれ? 罵声じゃない。 俺の名前を呼ぶ声だ。 「峡次……さぁん……」 ……まさかと思いながら歩を緩めてみる。 背中に伝わってくるのは、俺のシャツの裾から伝わる妙な重み。 手を伸ばせば、小さな体がぶら下がってる。 「……ノリ!?」 ちょっと待て! 俺は慌ててノリの体をすくい上げ、人の来ない歩道の隅へ移動する。 「や、やっと……気が付いてくれたぁ……」 俺の手の中にへたり込んで、息を切らせてる小さな体。 「ご、ごめん。大丈夫!?」 こいつ、全力で走る俺の裾にずっと掴まってたのか。 「は、はぁ……何とか」 バイザーを閉じたまま、ノリは力ない笑顔でそう答えてくれた。 ……バカ。俺のバカ! 広いお寺の境内で……お寺っていう建物を初めて見るので、ホントは広いのか狭いのかは良く分かりませんでしたが……峡次さんはベンチに腰を下ろして、膝の上にわたしを乗せてくれました。 肩の上だと横顔しか見えなかったけど、ここからだと峡次さんの顔がちゃんと見渡せます。 「ほい、ノリ」 元気のない様子の峡次さんが差し出してくれたそれは、さっき入口の売店で買っていた白いクリームの塊でした。そっと口を近付けてみたら、クリームの感触よりも先に、冷たい空気が唇に触れて。 「冷たぁい」 触れたクリームは、その空気よりも冷たいのに、今まで触った何よりも柔らかくて。 舌を出してみたら、そのまま舌先ですくえちゃいました。 「美味しい?」 甘くて、冷たくて。 「はいっ! とっても!」 確か、売店の看板には『ソフトクリーム』って書いてあったっけ。 「そっか」 峡次さんはわたしの口元に付いたクリームを指先で拭って、少しだけ笑顔。そのまま口を大きく開けて、クリームの山の半分をまとめて削り取りました。 あ……。 ソフトクリーム、もっと食べてみたかったけど……峡次さんのぶんを分けてもらったんだから、もう我慢です。峡次さんはわたしの何十倍も大きいから、何十倍も食べないと同じ『おいしい』にならないんですから。 「………?」 けど峡次さんは、そんなに美味しそうじゃないみたい。ソフトクリーム、嫌いなのかな? 「ごめんな。変なところ、見せちゃって」 それが、さっき店長さんと戦ってたことだって思いつくまで、少し時間がかかりました。 「いえ……。あの店長さんは?」 少なくとも、わたしの『一般常識』のライブラリには、初対面の人と殴り合うあいさつの仕方は載ってません。地方の風習まではフォローしてないから、峡次さんはそういう習慣のある所で生まれたのかもしれませんけど。 「……兄貴」 えーっと、兄貴=お兄さん。同じ親から生まれた年上の男……って。 「そ、そうなんですか?」 お兄さんとは、殴り合うのがあいさつの仕方なんでしょうか? わたしには姉妹はいないから、良く分かりません。 でも、ベルさんやプシュケさんとは殴り合わなかったです。それとも、さっきの戦闘は神姫バトルに相当するコミュニケーション行為なんでしょうか……? 途中で鳥小さんも参戦してましたし。 「ああ」 ソフトクリームの下の、茶色いところをパリパリと食べながら、峡次さん。 あ、あの……そのパリパリも、食べて……。でも、峡次さんのだから、ダメだよね……うん。我慢、我慢。 「結構、凄い人だったんだぜ? 大学の研究室で、CSCの開発に関わったとか、神姫の素体の研究をしてたとか……」 CSCはわたしの胸に入ってる『心』の部品。 素体は、この体のこと。 っていうことは、峡次さんのお兄さんは……。 「じゃあ、わたし達の生みの親……?」 「……どこまでがホントかは知らないけどな」 峡次さんは楽しく無さそうな笑い顔を浮かべると、手の中に残った三角の紙をくしゃりと丸めて、隣のゴミ箱へ。 さようなら、ソフトクリームさん。おいしい思い出をありがとう。また、会えます……よね? 「ただ、神姫や武器作りの腕は本物だった。兄貴のハウリン……クウガは、俺が知ってる中じゃ最強の神姫だったしな」 クウガさんっていうのが、お兄さんのハウリンタイプの名前みたい。 第二期モデルの犬型神姫・ハウリン。砲戦特化のわたしとは対照的なコンセプトを持つ、オールラウンダータイプの汎用神姫。 特化した能力はないけど、銃や砲撃だけじゃなくて、剣も格闘も何でもこなせるスゴい子です。 「なら、何でそんな人にキックを……?」 峡次さんは、そんなお兄さんのことが大好きなんでしょう。クウガさんの名前を出した時の峡次さん、ソフトクリームを食べた時より嬉しそうでしたし。 「……さっきの店、見ただろ?」 寂しそうな問いに、わたしは小さく頷きました。 真直堂、ですよね。ちょっとしか見えなかったけど、可愛い服が沢山あって、すごく楽しそうなお店でしたけど。 「何か、腹が立って来ちゃってな。神姫界最速の神姫のマスターが、技術屋どころか何でドールショップなんかやってるんだって……な」 「……峡次さん」 その言い方がすごく怖くて、わたしは思わずバイザーを閉じました。 ホントは、バイザーの内側に映像なんて映らないんです。機械仕掛けのわたしの瞳の、画像情報を得る元が少し切り替わるだけ。 「ん?」 もちろん切り替わった後のセンサーもわたしの物だから、それが気のせいなのは分かってるんですけど……。バイザーひとつ挟むだけで、怖い顔を直接見なくて済む気がするんです。 「ホントは、クウガさんみたいな……ハウリンが、欲しかったんですか?」 だから、本当は言いたくなんかないことも、ゆっくりとだけど言えました。 「んー……まあ、な。最初はそう思ってた」 やっぱり。 わたしの胸のCSCが。峡次さんのお兄さんが作ってくれた部品が、きしりと嫌な音を立てた気がしました。 「なら……なんでわたしを返品しなかったんですか?」 胸が、痛い。 でも、ちゃんと言わないと。 「……返品?」 峡次さんは、わたしの言葉に首を傾げるだけ。 「私、あのお店で買われた神姫なんですよね? でしたら……」 フォートブラッグの基本スタイルは、砲戦特化。どれだけカスタマイズしても、装備を変えても、万能型になるには限界があります。あくまでも近付けるだけで、本当に万能型にはなれないでしょう。 それに、素体は戦闘用のパターン素体を展開出来ない不良品。服を着て戦うなんてイロモノの戦い方をしないと、恥ずかしくって戦うのも難しいでしょう。……主に私が、ですけど。 「……お前、返品されたいワケ?」 そんな! 「そんなわけないじゃないですか!」 CSCがかっと熱くなって、言葉が思わず流れ出ました。 返品なんてされたいわけありません。 けど、けど……! 「わたし、はだかですよ? 服を着て戦うのだって、ホントはしたくないんですよね?」 「……まあ、そうだけど」 峡次さん、昨日寝る前に通帳とにらめっこしてたの、知ってるんですよ? お金ない、バイトしなきゃって言ってたのだって、ちゃんと聞いてるんですから。 「わたし、近接戦って苦手ですよ? 峡次さん、近接戦ベースで神姫を組み立てたかったんですよね?」 「……何でその事を」 さすがにそれには峡次さんも驚いたみたい。 「峡次さんの部屋にあったの、組み立てかけの剣とか、加速用のパワーユニットとか、近接装備ばっかりじゃないですか」 わたしだって武装神姫。基本的な装備運用のシミュレートパターンくらいは入ってます。 もっとも、フォートブラッグのそれは自分で使うというよりも、相手の戦術を見極めるためのものだから……使いこなせるかどうかは別問題なんですけど。 「そう、なんだけどさ」 「たぶんわたし、クウガさんみたいな高機動戦は出来ないと思います」 わたしの脚は速度を叩き出すものじゃなく、確実に戦場を走破することと、砲撃の安定性を高めるためにある。 「だろうなぁ……」 「だろうなぁ……じゃなくて。わたし、砲撃しか出来ないんですよ?」 初期設定の戦術プログラムだって、弾道計算や弾種ごとのダメージシミュレートが主で、峡次さんがしたいような高速斬撃戦になんて対応してません。 その手の戦い方は、きっとベルさんやプシュケさんの方が得意なはず。 「何とかなるだろ」 何とかって……そんな、何とかなるなら……。 なるなら! 「わたしじゃ、マスターの期待に答えられないと思います! お役に立てないと思います!」 わたし、マスターのお役に立ちたいんです。 マスターの期待に応えて、喜んで欲しいんです。 嬉しい、ありがとう、って言って欲しいんです。 でも、バトルで一番の期待に応える方法は、これしか思いつかなくて……。 「……あのさ」 峡次さんは、わたしを向いてはぁとため息。 「はい」 嫌な音。 CSCが、何だかきしりと痛みます。 「バイザー、上げな」 「……はい?」 バイザー? 「バイザー。上げな」 「はぁ」 大きな手がいつ来るか怖かったけど、峡次さんの声に従って、バイザーを上げてみる。 バイザーモードから切り替えた視界は、ぼやけてよく見えなかった。喋りながら泣いてたんだと……わたしは、その時になって初めて気が付いた。 そして。 「ノリ……」 大きな手が、わたしに向かって延びてきて。 ああ、やっぱり……返品されるんだ。 でも、たぶんそれが一番いいんです。峡次さん。 次に来るハウリンには、わたしの分まで優しくしてあげて……。 「ん……っ」 思わず身を硬くしたわたしの目元を、峡次さんの太い指がそっと拭ってくれて……って、あれ? 「うん。ノリは、そっちのほうが可愛いよ」 峡次さんは、優しい笑顔。さっきまでの怖い感じは、もうしてません。 「……はい?」 このまま握られて、真直堂に返品に行くんじゃないんですか? 「ノリさ。今日、電車に乗っただろ」 ? 「はい」 話が良く分からなかったけど、とりあえず頷いておきました。 「すっごく喜んでたじゃない」 「……酔っちゃいましたけどね」 最初は景色がびゅんびゅん流れて、すっごく楽しかったんですけど……そのうち処理が追い付かなくなって、システムが落ちそうになっちゃいました。 「それでも、喜んでた」 「……はい」 頷くわたしに、峡次さんは笑顔。 「ソフトクリームも、美味しかった?」 「……はい、とっても」 もうちょっと食べたかったですけど。 でも……。 「後は……さっきの……」 「あぅう……」 あれはもっともっとしてほしかったですけど……。 「もちろんバトルもするよ? けどさ。そういうのも、なんかいいなーって思ったんだわ。今日」 「はぁ」 でも……。 「で、それが出来るのは、ノリだけなんだよな」 「……そんな、こと……。神姫なら、誰でも出来ることです」 ベルさんだって、プシュケさんだって。 お兄さんのタツキさんや、静香さんのココさんも……。起動したてのどんな神姫だって、さっきは怖かったもう一人のツガルさんだって、アイス食べたり、笑ったり、そんな事くらい簡単に出来るはず。 「うん。そりゃ、最初に起動させたのがハウリンだったら、そいつに同じ事を思ったかもしれないけどさ」 ですよ……ね。 だから、期待なんか……させないでください。 「でも、俺が最初に起動させたのは、ノリなんだよ」 だから……。 「砲撃しかできないなら、最高の砲撃が出来る武器を作ってみせるさ」 期待、なんか……。 「……峡次さん」 「それくらい出来なきゃ、神姫でバトルやっていきますなんて言えないしな」 バイザーを通さずに見た峡次さんの顔は、とっても優しくて。 「俺、頑張るよ。ノリが頑張れるように」 「……はい」 もぅ……。 この人は、なんで……。 「だから、ノリは……バイザーを上げて、笑っててくれ。多分、俺はそれで頑張れるから」 期待、しちゃいますよ? 「……いいん、ですか?」 「何が?」 「わたし、マスターのお側にいて」 ずっと、置いてくれるって。 返品なんか、しないって。 マスターの望んだ戦いの出来ない。砲撃しかできないダメな子でも、ずっと一緒に戦ってくれるって……望んじゃいますよ? 「ノリがいてくれなきゃ俺、どうやって神姫バトルすんのさ?」 ああ……っ! マスター! マスターっ! 「返品させる気がないなら、よろしくな。ノリ」 そう言って、マスターは手を差し出してくれて。 「……はい! はいっ!」 わたしはそう答えて、大きなその手に抱き付いていた。 マスターの手は、わたしを握り潰すことなんかしなくて……ただ、やさしく撫でてくれるだけだった。 戻る/トップ/続く
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1919.html
登校 アンジェラスの視点 私が目を覚ますと綺麗な町並みの中で立っていた。 空は晴天でとても晴れていて風も穏やか。 前にもホログラムで出来たバトルをした事がありましたが、前回よりもバージョンアップしたのか、かなりリアルになっています。 ただ前回よりも更に違うと言えば… 「何故にセーラー服?」 そうです。 今、私が着用してるのは青色のセーラー服なのです。 まるで本当に女子高生になった気分です。 今回のモニターは『武装神姫に高校生をやらせる』みたいな感じでご主人様が言ってましたが…。 なるほど、そういう事ですか。 この筐体のプログラムの中にいる時点で勝手に服を着せられる訳ですね。 で、セーラー服は多分…ご主人様の趣味ですね、絶対に。 にしても、なんか服が皮膚…ていうか素体に擦れてムズムズするよーな…。 身体は基本的に素体のままだけど今までの感覚となんか違うし。 それに本来、武装神姫の私達は服という物を着ません。 …だからといって常日頃、裸という訳じゃないですよ。 素体という身体だから、別に服を着る必要性がないだけです。 人間と違う私達だからこその理由でもあります。 って、裸うんぬんは置いといて。 …他にも武装神姫としての能力がかなり限定されてるみたい。 たとえを上げるなら武装神姫にある内臓時計なんかいい例です。 従来の武装神姫には内臓時計というものが装備されていて瞬時に現在時刻を確認できるのですが、能力限定されている上に高校生ぐらいの人間並みの能力しか使えません。 故に内臓時計は使えません。 その代わりに時刻を確認するための腕時計が私の左腕についてました。 アナグロ時計で一々針を見ないといけないし、腕を顔近くに持ってこないと針が見えづらい。 「人間とは時刻を確認するためだけに、こんなにも動作するものなのですね。何だか新鮮な気分です」 …にしてもこうやって、外部装置で時間を確認することも本当に人間になったような気がします。 多分、気分の問題としてもみられると思いますが、私達武装神姫はこれだけの事でも大いに違うのです。 所で。 「皆や他の神姫達はいったい何処にいるんでしょうか?」 キョロキョロと辺りを見渡していると。 「おーい、アンジェラスー。そこで何してるの~?」 この声はクリナーレ。 声がする方に向くとクリナーレがブンブンと左手を振っていました。 ルーナとパルカも一緒です。 そしてやっぱり皆セーラーを着ていました。 私は皆がいる所に行き合流する。 よくよく見るとクリナーレとパルカのセーラー服がピンク色ですね。 ルーナは私と同じ色のセーラー服。 あ、ローファーや靴下の色も違いました。 事細かいなぁ~、と思いながら皆の事を見てると。 「い~なぁ~…」 私の脳裏にあの声が聞こえたのです。 もう一人の『私』…シャドー=アンジェラス!? 「『私』だけズルイよ♪アタシも参加させてよー♪♪」 シャドーが脳内でそう言うと突然、私の横近くに光りの電子が渦巻き、徐々に光りは人間の形になっていき…。 「フゥ~。こんな感じかな?」 電子の光りが消えると同時にシャドー=アンジェラスが出現した。 しかもちゃっかり服も着てるし。 …て、服がセーラー服じゃない!? ラフな格好で腕にシルバーとかつけちゃってるし! なんで!? どうして!? 「アハハッ♪似合う?」 クネッと身体を動かしセクシーポーズを決めるシャドー。 私と同じ顔と身体でそんなポーズをしないでほしい! 寧ろするな! 命令形ですよ! 「なんで貴女が出てくるんですか!というか、私がここにいるのに貴女が出れるはずがないです!!」 「あら?『私』は知らないの??アタシは自由にプログラムを改ざん出来るのよ♪ここはリアル世界ではなく、電子のカタマリ…バーチャル世界。つまり『私』がこの世界にいても『アタシ』が出てこれるわけ♪♪服が違うのも制服のデータを書き換えたからよ♪♪♪」 後に『便利でしょ♪』といいながらニヤリッと笑い私達に説明するシャドー。 そうでした…シャドー=アンジェラスはネットワークや電子関係は全て操作出来るという特殊能力もありました。 ルーナもそれに似た能力がありますが、レベルが違いすぎます。 チートキャラまっしぐらですよ。 そしてなによりも今一番ヤバイ事はこの筐体のプログラムはシャドーの手に落ちたという事です。 私達を生かすのも殺すのも自由。 活殺自在とはこのことかな。 どうしよう、ヤバイ状況だわ。 「うん?あぁ~、そんなに睨みつけないでよ♪別に殺し合いしたくて来たんじゃないんだから♪♪」 「えっ!?そうなの?てっきり私はそー思ってたんだけど」 「今日はこんなにも楽しい企画があるんだもん♪そんな血生臭い事なんかしたくないよ、折角だから楽しみましょ♪♪」 ニッコリと笑いながら私を見るシャドー。 本当に殺し合いをしにきたんじゃなさそう。 たまにはシャドーも楽しみたいものなのかしら? でも私だけの判断じゃマズイ。 皆に迷惑をかけちゃう場合があるから。 「クリナーレ達はどー思う?大丈夫だと思う??」 私の疑問顔のまま皆に訊いてみる。 「ボクは別に構わないよ。楽しければいいし」 「………お姉様に従うまでですわ」 「少し怖いけど、シャドーさんが嘘言ってると思えないし…大丈夫だと思います」 クリナーレ達は大丈夫みたいな事を言う。 ルーナだけは苦い顔で不服そうだけど。 大丈夫よね? 本人も殺しをしないって言ってるし…。 でも後から半殺しにしたりしないようね? 『殺しはしていないよ~♪』とか言われたら、ひとたまりもありません。 どこまで信用していいのやら。 「ネェネェ、こんな所で話し合いするのはいいけど♪早く学校に行かないとヤバイんじゃない?」 シャドーがニッコリ笑いながら言われると、私はハッと思った。 私の左手に着いてる腕時計を見ると時刻は午前8 17でした。 ち、遅刻になっちゃいます! というか学校は何処にあるの!? 武装神姫のプログラムなら即座に分かるのに能力限定されてるから学校の場所が全然分かりません! 「プログラムによると方角はこっちよ♪ほら、早くしないと学校に遅れちゃうよ♪♪」 「流石、シャドー。プログラムの中身を見れば一発必中ですか。なんだか反則的ですけど」 「率直に解説してる場合じゃないよ、ルーナ!みんな、早く行きますよ!!」 「ランニング?よし、ボクが一番だ!」 「初日にいきなり遅刻ですか。ナンセンスですわ」 「アワワワッ!遅刻はイヤですぅ~」 私達はシャドーが教えてくれた方角に向かって学校へと急いでいった。 も~っ! 今回はいったいどいう日よー! 「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/297.html
アップデート履歴2008 http //www.shinki-net.konami.jp/support/updata/update-rireki.html 2010 2009 2008 2007 Ver1.61 (2008.12.19) Ver1.60 (2008.12.19) Ver1.59 (2008.12.19)共通 新要素追加 不具合修正 新要素追加 Ver1.58(2008.12.04)不具合修正 Ver1.57(2008.11.25)不具合修正 Ver1.56(2008.11.10)共通 不具合修正 Ver1.51(2008.10.30)共通 新要素追加 ゲームバランス調整 不具合修正 Ver1.48 (2008.09.12)共通 不具合修正 (2008.09.12)共通 新要素追加 ゲームバランス調整 その他 (2008.09.01)共通 (2008.8.29)不具合修正 Ver1.46 (2008.8.08)新要素追加 ゲームバランス調整 不具合修正 Ver1.45 (2008.7.22)不具合修正 Ver1.43 (2008.7.18)新要素追加 その他 Ver1.42 (2008.7.10)新要素追加 Ver1.41 (2008.6.20)新要素追加 Ver1.40 (2008.5.30)新要素追加 Ver1.39 (2008.5.15)不具合修正 Ver1.38 (2008.5.9)不具合修正 Ver1.37 (2008.5.7) Ver1.36 (2008.5.1)不具合修正 Ver1.35 (2008.4.30)不具合修正 Ver1.34 (2008.4.23)不具合修正 Ver1.33 (2008.4.23)新要素追加 仕様変更 不具合修正 その他 Ver1.32 (2008.3.28)不具合修正 Ver1.31 (2008.3.24)不具合修正 Ver1.30 (2008.3.21)新要素追加 仕様変更 不具合修正 その他 Ver1.29 (2008.2.28)新要素追加 不具合修正 その他 Ver1.28 (2008.1.31)新要素追加 ゲームバランス調整 その他 Ver1.27 (2008.1.11)不具合修正 その他 Ver1.26 (2008.1.7) Ver1.61 (2008.12.19) スキル「毛筆乱舞」のエフェクトが表示されない不具合を修正 Ver1.60 (2008.12.19) 「シルクハット」など、一部武装パーツの表示不具合を修正 トレーニング中にオーナーグレードが表示される不具合を修正 イベントミッションの未入手アイテムを閲覧メニューで表示できてしまう不具合を修正 Ver1.59 (2008.12.19) 共通 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加 神姫NETウインターフェスタ開催(~2009.01.19 12 00) 不具合修正 武装パーツ「ブレザー服・長袖」「プリーツスカート」が、一部グラフィック環境で黒く表示されてしまう不具合を修正。 新要素追加 ミッションバトルにイベントミッション「サイバーフロント攻略作戦」を追加※イベントミッションはウインターフェスタ期間中のみプレイ可能です。 新たに以下の武装パーツに対応†天使型アーンヴァル トランシェ2 追加パーツ†悪魔型ストラーフ bis 追加パーツ GEM交換に武装パーツを追加 Ver1.58(2008.12.04) 不具合修正 チームミッションにおいて、参加基準に満たない神姫が選べる場合がある不具合を修正 Ver1.57(2008.11.25) 不具合修正 「アニマル」「プラント」「ディゾナンス」のいずれかのコーディネートが成立している時に、コーディネート無属性の武器にコーディネートボーナス適用されていた不具合を修正。 Ver1.56(2008.11.10) 共通 ウェスタンハットを装備して保存した際、ウェスタンハットの向きが傾く不具合を修正。※装備済みの場合は、一度ウェスタンハットを装備し直す事で、修正が適用されます。 不具合修正 攻撃スキル「グランドブーストインパクト」を一部の反撃スキルで回避した際、アプリケーションが終了する問題を修正。 Ver1.51(2008.10.30) 共通 2008秋の新キャラキャンペーンアイテム「もみじの髪飾り」をログイン時に配布(2008年11月13日 12 00まで) 新要素追加 神姫ショップに以下のモデルを追加ナース型ブライトフェザーシスター型ハーモニーグレイス※ジオラマスタジオのみの対応となります。※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます。HST型アーク stHMT型イーダ st※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます。 以下の神姫に対応HST型アークHST型アーク stHMT型イーダHMT型イーダ st蝶型シュメッターリング戦車型ムルメルティア戦闘機型飛鳥火器型ゼルノグラード 新規ミッションを追加 新規アチーブメントを追加 GEM交換に武装パーツを追加 追加効果を拡張 メインウエポンに、「サプリメント」カテゴリを追加 武装エディット画面を変更 ゲームバランス調整 一部、武装パーツのパラメータを調整 コーディネート特典を調整 3種以上のコーディネート属性のパーツを含む武装に特殊コーディネート「ディゾナンス」を追加※既存の武装にディゾナンスが発生している可能性があります。ご確認ください。 不具合修正 スクール水着とレザースカートを装備しながら、ワンピースなどを装備した際、進行不能になる問題を修正 Ver1.48 (2008.09.12) 共通 神姫ショップに新商品を追加 不具合修正 チームミッションのクリア情報が誤表示される問題を修正 バトルモード「レインディアライディング」の突撃威力が著しく低下していた問題を修正 新アチーブメントの一部の出現条件を修正 (2008.09.12) 共通 二周年記念キャンペーンとしてログイン時に武装パーツ「薔薇の髪飾り」を配布(2008.09.12 11 00 - 2008.09.24 12 00) 新要素追加 神姫センターに「ふくびきカウンター」を追加 バトルにおいて、複数ターンにわたり神姫のパラメータに影響を与える「追加効果」システムを導入※詳細はマニュアルをご覧ください 新アチーブメントを追加 新チームミッションを追加 ゲームバランス調整 バトルステージ「アクア」、「ディープシー」における水中適性の有効上限値を変更 一部の武装パーツの性能を調整 以下のバトルモードの性能を調整†シェルプロテクション- 追加効果無効†グライドオンプレステイル- 神姫の素体回避性能に応じて威力が上昇- Hit時に追加効果「防御力ダウンLv3」†真鬼王光臨- 神姫の素体攻撃性能に応じてさらに威力が上昇- 追加効果無効†全てのバトルモード- 発動時に追加効果を解除 その他 ビットキャッシュで夏得!キャンペーンの対象者に以下のキャンペーンアイテムを配布†レースクイーントップス(黄)†レースクイーンスカート(黄)※ビットキャッシュで夏得!キャンペーンは終了しております。 マニュアルを更新 (2008.09.01) 共通 神姫NETサマーフェスタの終了 神姫ショップに以下のモデルを追加†フェレット型神姫パーティオ proto†リス型神姫ポモック proto※ジオラマスタジオのみの対応となります。※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます。 (2008.8.29) 不具合修正 2008年8月29日10 00に行われました臨時メンテナンス以降、GEM交換アイテムリストに追加されたアイテムが交換できないという不具合の修正 Ver1.46 (2008.8.08) 新要素追加 イベントミッション「ドッキドキ トレジャーアイランド」に追加指令を発行 ゲームバランス調整 イベントミッション「ドッキドキ トレジャーアイランド」において、同一ミッションターゲットへの敗北数に応じて相手の強さを調整する仕様を追加 武装パーツ「スーパーダイス」の性能/装備可能クラスを調整 不具合修正 公認ネットカフェからのアクセスで一部のアチーブメントが達成できなかった問題を修正 ※上記問題が発生したお客様につきましては、アチーブメント達成と褒賞アイテム追加処理を実施いたしました Ver1.45 (2008.7.22) 不具合修正 ティールームでテーブルバトルを行う際、不正終了する問題を修正 チームミッションにおいて、バッテリー消費が正しく反映されない不具合を修正 ウォーターガンの二丁拳銃モーションが正しく適用されない問題を修正 ゲーム内のアナウンスウィンドウが正しく表示されない問題を修正 Ver1.43 (2008.7.18) 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加いたしました。 新アチーブメントを追加いたしました。 GEM交換に武装パーツを追加いたしました。 ミッションバトルにイベントミッション「ドッキドキトレジャーアイランド」を追加いたしました。※イベントミッションはサマーフェスタ期間中のみプレイ可能です。 ミッションバトルにチームミッションを追加いたしました。 バトル中のバトルログ表示機能を追加いたしました。 公認ネットカフェ特典を追加いたしました。※GEM交換にて武装パーツ「ホットパンツ」の先行入手が可能です。 その他 マニュアルを更新いたしました。 Ver1.42 (2008.7.10) 新要素追加 神姫ショップに「カブト型ランサメント」「クワガタ型エスパディア」を追加 ※バトルロンドには対応いたしておりません。 Ver1.41 (2008.6.20) 新要素追加 神姫ショップにアイテムセール用商品を追加いたしました Ver1.40 (2008.5.30) 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加いたしました 新アチーブメントを追加いたしました ネットカフェ専用特典を追加いたしました Ver1.39 (2008.5.15) 不具合修正 バトル開始直前にアプリケーションが不正終了することがある問題を修正 一部の神姫において選択したオーナー呼称と実際に呼ばれる呼称が合致しないことがある問題を修正 Ver1.38 (2008.5.9) 不具合修正 「エウロス」「bk.エウロス」の攻撃時に不適切なモーションが再生される不具合を修正 一部の神姫の台詞テキストが表示枠をはみ出る不具合を修正 Ver1.37 (2008.5.7) 一周年感謝祭終了 魚拓ランキング上位者に金のシャチホコ、銀のシャチホコを配布 Ver1.36 (2008.5.1) 不具合修正 武装パーツ「天女の羽衣」の描画不具合を修正 武装パーツ「エクステンドブースター」「エクステンドブースター.bk」に対するクリック判定が正しく行われない不具合を修正 Ver1.35 (2008.4.30) 不具合修正 武装パーツ「天女の羽衣」と一緒に「胸甲・心守」または「争上衣」を装備していると、許可されていないメインウエポンが使用できてしまう問題を修正※許可されていない組み合わせを含む武装セットは、使用できませんので再度武装エディットを行ってください。 一部のグラフィックボードで、鼻メガネのレンズ部分が不透明になる問題を修正 Ver1.34 (2008.4.23) 不具合修正 ミッションバトルで表示されるミッションが間違っている問題を修正いたしました。※この問題が発生している間に達成されたアチーブメントは、有効とさせていただきます ミッションバトルにおいて、対戦相手にスタッフロゴが表示されることがある問題を修正いたしました。 Ver1.33 (2008.4.23) 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加 新アチーブメントを追加 新バトルステージを追加 メンテナンス画面での神姫のリアクションを追加 スクリーンショット機能を追加 一周年感謝祭を開始※スタッフ神姫の登場は2008.04.23 18 00からとなります 仕様変更 一部のバトルモード中の攻撃性能を調整 オーナーレコードのうち、最大魚拓サイズのみティールームでも更新されるよう変更 アチーブメントのうち、魚拓サイズ関連のもののみティールームでも達成できるよう変更 不具合修正 新オープニングムービーが環境によっては正しく再生できない問題を修正 バトル前のブリーフィング画面で装備によっては相手の神姫と重なってしまう問題に対応 「神姫6種類を成長限界まで育成する」アチーブメントの達成判定に第5・6弾神姫がカウントされていなかった問題を修正 その他 マニュアルを更新 Ver1.32 (2008.3.28) 不具合修正 武装パーツの耐熱性能が正しく反映されていなかった不具合を修正いたしました。 リアパーツ「のぼり“天下布武”」の性能説明にスキルが記載されていなかった問題を修正いたしました。 Ver1.31 (2008.3.24) 不具合修正 コナミロゴ表示中にENTERキーを押すことにより、ムービー再生をスキップする機能を追加いたしました。※ご利用のCODECによっては新オープニングムービーを再生することができず、アプリケーションが強制終了する問題が発生しております。オープニングムービーの修正には若干の時間を要しますので、本問題が発生しているお客様は対応までムービースキップ機能をご利用ください。 ステータス画面でセイレーン型とマーメイド型の素体名が一部表示されていなかった問題を修正いたしました。 「炎装殻 L/R」「モーニングスター」のパーツ説明文が一部表示されていなかった問題を修正いたしました。 セイレーン型で発生する一部のイベントのテキストを修正いたしました。 Ver1.30 (2008.3.21) 新要素追加 新オープニングムービーを追加いたしました。 以下の神姫に新たに対応いたしました。セイレーン型エウクランテセイレーン型エウクランテBマーメイド型イーアネイラマーメイド型イーアネイラBイルカ型ヴァッフェドルフィン寅型ティグリース丑型ウィトゥルース建機型グラップラップ 神姫ショップに新商品を追加いたしました。 新アチーブメントを追加いたしました。 新ミッションを追加いたしました。 新バトルステージを追加いたしました。 メンテナンス画面での神姫のリアクションにエモーションエフェクトを追加いたしました。 CSCリストア時に使用することでCSCによるパラメータ補正を再実行できる消費アイテム「CSCリアクター」を追加いたしました。※CSCリアクターの使用前より、必ずしも高いパラメータとなるとは限りません。 仕様変更 神姫の素体性能に「耐熱性能」を追加いたしました。 旧バトルステージの一部の名称を変更いたしました。 マッチング時、オーナーグレードを考慮するよう変更いたしました。 一部の武装パーツのパラメータを調整いたしました。 一部のスキルのパラメータを調整いたしました。 バトルログの記載内容を一部変更いたしました。 攻撃を受けた際の吹っ飛び距離に装備重量も影響するよう変更いたしました。 暗いバトルステージでは暗視性能によって命中力に補正がかかるよう変更いたしました。 水中ステージでは吹っ飛び距離が短くなるよう変更いたしました。 不具合修正 メールボックスが壊れることがある問題を修正いたしました。 CSC/ペリドットの効果が間違っていた問題を修正いたしました。 その他 マニュアルを更新いたしました。 Ver1.29 (2008.2.28) 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加いたしました。 新アチーブメントを追加いたしました。 バトルリプレイデータの保存/再生機能を追加いたしました。 不具合修正 CSCをGEMに交換する際、未使用のCSCの総数が3未満となるような取引ができなかった不具合を修正いたしました。 ※使用中のCSCも含め、所有しているCSCの総数が3未満となるような取引はできません。 その他 マニュアルを更新いたしました。 Ver1.28 (2008.1.31) 新要素追加 神姫ショップに新商品を追加 神姫ショップにCSC引き換えシステムを追加※詳しいご利用方法はマニュアルをご覧ください。 新アチーブメントを追加 ティールームでの情報公開設定機能を追加 バトル後評価イベントに選択肢「自分が悪かった」を追加 ゲームバランス調整 一部の武装パーツの性能を調整 短剣二刀流時の命中力上昇倍率を2倍から1.5倍に変更 以下のバトルモード(またはスキル)の性能、AIを調整レインディアライディング発動中は機動力2倍1ターンに複数回の移動行動が可能 ブルーミングガーデン発動中は強力なスキル攻撃を優先 シェルプロテクション攻撃スキル「収穫の季節」のダメージ計算式を調整 バトルモードを発動された場合の行動AIを一部調整 相手の吹っ飛びにより距離が変化した場合も、その距離で使用可能な追加攻撃スキルを再選択・発動できるよう変更 ティールーム内でのバトルのみ、実戦感覚の低下が神姫のパラメータに影響しないよう変更 その他 マニュアルを更新 Ver1.27 (2008.1.11) 不具合修正 CSC/ジェードとCSC/アンバーによって上昇する能力の一部が逆になっていた問題に対応※CSC/ジェードおよびCSC/アンバーを使用してセットアップされた神姫の性能を修正し、正しい状態に致しました。※今後セットアップされる神姫にこれらのCSCを使用した場合は、正しい性能が反映されます。 イベント終了後もイベントポイント(EP)が表示されていたため、表示しないよう変更 お気に入りに登録した武装パーツがお気に入りリストから外れてしまう問題を修正 その他 ログイン時にエラーとなった場合に、詳細なエラーコードを表示※ログインに関するお問い合わせにて、弊社サポートより表示されるエラーコードをお伺いすることがあります。 Ver1.26 (2008.1.7) 神姫NETウインターフェスタ終了に対応 イベント「イリーガルレプリカ迎撃指令」のグローバルアチーブメント褒賞アイテムを配布
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2440.html
キズナのキセキ 登場人物紹介 ●久住菜々子 19歳 大学生 本編の主人公。 『異邦人(エトランゼ)』の異名を持つ神姫マスター。 明朗快活な美人。 ●ミスティ 本編のもう一人の主人公。 菜々子の神姫。イーダ型。 ストラーフのレッグパーツを装備して戦う。 ●遠野貴樹 20歳 大学生 『ハイスピードバニー』ティアのマスター。 本編の語り部。菜々子の恋人。 ●ティア 遠野の神姫。ローラーブレードのような装備を駆使するオリジナルのバニーガール型。 本編のもう一人の語り部。 ●大城大介 21歳 フリーター 菜々子の友人。虎実のマスター。 見た目ヤンキー風だが、根はいい奴。 ●虎実 大城の神姫。ティグリース型。 ファスト・オウガを高速機動型に組み替えたエアバイクを駆使する。 ●久住頼子 年齢不詳 主婦 菜々子の祖母。三冬のマスターで、ファーストランカー。 見た目は若い。 ●三冬 頼子の神姫。ハウリン型。 礼儀正しい。 ●桐島あおい 大学生 21歳 かつて菜々子が姉と慕った女性。 凄腕の神姫マスター。 ●マグダレーナ あおいの神姫。謎に包まれている。 ●ルミナス あおいがかつて所有していた神姫。アーンヴァル型のカスタムタイプ。 ●花村耕太郎 『薔薇の刺』の異名を持つ神姫マスター。 ポーラスターの『七星』の一人。 菜々子の過去を知る人物。 ●ローズマリー 花村の神姫。ジルダリア型。 デフォルト装備にこだわる。 ●姐さん M市にあるゲームセンターのアルバイト店員。 桐島あおいの過去を知る人物。 菜々子のチームメイト 遠野がリーダーを務める、武装神姫チーム『アクセル』のメンバー。 菜々子と大城もチームに所属している。 ●八重樫美緒 高校生 17歳 高校二年生。ライトアーマー・シスターズのリーダー格。 遠野と菜々子を尊敬している。 しっかり者。 ●パトリシア 美緒の神姫。ウェルクストラ型のノーマルタイプ。 ●蓼科涼子 高校生 17歳 美緒の同級生。ライトアーマー・シスターズの一人。 自称・遠野の一番弟子。 きまじめな性格。 ●涼姫 涼子の神姫。パーティオ型。 武装手を飛ばし、ワイヤーを使った独特の機動で戦う。 ●園田有希 高校生 17歳 美緒の同級生で、ライトアーマー・シスターズの一人。 自称・菜々子の弟子。 難しいことは考えない、おおざっぱな性格。 ●カイ 有希の神姫。ヴァローナ型。 中古のストラーフ装備を使う。 ●江崎梨々香 高校生 17歳 美緒の同級生で、ライトアーマー・シスターズの一人。 バトルにあまり積極的でない非武装派。 おしゃれ上手で情報通。 ●もなか 梨々香の神姫。ポモック型。 無邪気な性格。梨々香と一緒におしゃれを楽しんでいる。 ●安藤智哉 高校生 17歳 美緒の同級生で、恋人。 顔よし、性格よしの人気者。最近武装神姫をはじめた。 ●オルフェ 安藤の神姫。ノーマルのアルトレーネ型。 今は自分の戦い方を模索中。 Topに戻る>
https://w.atwiki.jp/battleconductor/pages/109.html
レイドボスバトル 概要 マップ 難易度設定 攻略初級編近接攻撃の立ち回り 遠距離武器の立ち回り 回復・補助武器での立ち回り 上級編 WAVE1 WAVE2 WAVE3 エラー・ボス情報小型エラー初級 上級 中型エラー初級 上級 ナイトミラージュ初級 上級 サマーミラージュ初級 上級 ドロシー(レイドボス)初級 上級 エンディング(?) 報酬参加ご褒美 WAVE1、2 WAVE3 アップデート履歴 コメント レイドボスバトル 期間限定(2022.07.11~2022.09.06)イベント。前回(第四回)に引き続き、エラーが敵となる。 (※以下、やむを得ず旧情報を転用している部分があります。各自修正お願いします) 基本的には第四回と同様。 今回はヴァローナに焦点が当てられており、前回花屋のジルダリアが付いていたポジションには通常個体(個体名:「ご近所のヴァローナ」ユメ)が、ボスとしてはコナミスタイル限定アイテムのリペイント版ヴァローナ(白)の姿を引き継いだヴァローナW(個体名:ドロシー/最近近所に引っ越してきた神姫)が登場する。 マッチングに[オンラインマッチ][オフラインマッチ][店内マッチ]の三種類があり、それぞれに[初級][上級]の難易度が用意されている。 前回不評だった初級の難易度は大幅に引き下げたと公表されている。第三回の時よりもエラーの防御面は全体的に下げられている一方で、攻撃力は引き上げられている模様。 オンラインマッチ、特に上級は限界突破推奨とだけあってオフラインマッチよりも難易度が上がっている。店内マッチは記載されていないがオンラインマッチと同じ難易度になっている。 オンラインマッチのマッチングは1分。見つからなかった場合は、オンライン続投(初級/上級の難易度変更も可能)かオフラインに変更か選べる。オンラインを続投した場合、不足人数分をCOMが補うことになる。 ソロの場合はオフラインと同じ仕様。二人の場合はCOM1とCOM2がお互いのスロット2の神姫が、三人の場合はCOM3はユメが担当する(オンラインでは最初から名前が分かっている)。 オフラインマッチの仕様は、前回5戦×2周だったのが10戦×1周(画面表示上は従来のままだが、進展はきちんと10戦である)になった事を除いてはほぼ変わらず(ストーリーは新作)。 COM1はスロット2の神姫が、COM2はスロット3の神姫が、COM3はユメが担当する。 今回復活した店内マッチの仕様は、オンラインマッチの検索範囲を同一店舗内に限定した物。イベントやソロでの腕試しなどに便利。 マッチングは1分。見つからなかった場合は、不足人数分をCOMが補うことになる。 概要 あなたの神姫と、神友マスターの神姫「ユメ」はアラーム機能の不調によって遅刻しがちな日々に悩まされていた。 このままでは夏休みに海へ旅行にも行けない!これもきっとエラーのせいだ! 「あと5分!」夢魔のようにささやき睡魔を誘うエラーをユメと共に撲滅し、早起きをしよう! 最大4人のマスターと協力して、「エラー」と呼ばれる敵と戦う。 60秒×2秒にわたって襲来する集団を撃退した後、続いて240秒の時間内にボスを討伐する事が出来れば勝利となる(ゲーム時間は最大360秒)。 初級・上級を問わず、基本的にレイドボスとして出現するのはナイト(騎士ではなく夜)ミラージュだが、低確率(5~10%?)でサマー(夏)ミラージュが、それとはまた別の一定確率(30~40%?)でドロシーが出現する。いずれにしても制限時間に変更はない。 WAVE1はエラー×?体、WAVE2はエラー×?体、WAVE3はエラー×?体+レイドボス×1体。 青いエラーは近接武器、赤いエラーは遠距離武器が有効。 エラーは制限時内は常に倒された分だけリスポーンするので、実質無限湧き。前回と同様撃破しても数秒当たり判定は残っているがダメージは入らなくなった。 小型・中型エラーのサーチ範囲は片手ライトガンの射程(0.30?)と同じくらいの模様?前回よりもサーチ範囲が伸びた? 遠距離エラーがリスポーン位置から多少こちらを追尾するよう動くようになった。 ターゲット変更ボタンは通常のジェムバトルと働きが違い、 基本的にレバー上側が最も近い相手、下側が最も遠い相手からそれぞれロックオンしていく。 今回も、レイドボスのみロックオンするボタンが画面上に実装されている。 画面右下にあるボタンのタップで機能のオンオフ切り替えができる。レイドボスを直接タップしても機能がオンするが、再度直接タップしてもオフにはならないので注意。 仲間の神姫と同じ敵をロックオンすると、攻撃にダメージボーナスが追加される。 (2人で+20%、3人で+40%、4人で+60%) 回復・補助武器で仲間に攻撃を当てると、仲間のLPを回復させる事が出来るのも前回と同じ。 原則としてエラー、ボス共に「防御力ダウン」等のデバフ系スキルの効果を受けるが、今回ナイトミラージュだけはデバフ全般を反射してくるので、ナイトミラージュが出てきた時は使わないようにしていきたい。 効果量は従来と同じ(ボスのアクティブスキル発動中は無敵判定が発生している事も含めて)だが、ドロシーがボスの場合のみ、黒種ジュビ美と同様に効果値が下げられている模様。 ボスに対しては一部のスキルは効果を受けないものもある。 有効:攻撃スピードダウン、防御ダウン、ケタケタトリック(DEFダウン部分は確定) ガードで無効にされる:スタン(チャーミークリアボイスを含む) 無効:スピードダウン (記載がないものは未検証) NPCとして「ご近所のヴァローナ(ユメ)」が登場。参加プレイヤーが一人か三人の時に戦場に姿を現す。 ステータスはLV60かLV100の模様。AIは他のジェムバトルと同じ。 なお、特定の装備にエラーへの補正値(ダメージボーナスまたは耐性)がある。対象となる装備は2022.08.03に公式にて表記された。 ダメージボーナス ツガル Blue Xmas ver.武装 ヴァローナ武装 ヴァローナ リペイントver.武装 バルムンク スターライトバズーカ その他一部イベント武装、ミラージュ武装、スティールクロニクル武装 耐性 ツガル Blue Xmas ver.武装 ジュビジーB武装 ジルダリアBの武装 ヴァローナ リペイントver.武装 水着武装 日焼けビキニ フィン スティールクロニクル武装 浮き輪 その他一部イベント武装 この他、第四回(前回)にて主にポーレン以外の多段系射撃武器の下方修正が若干見直された。 そして今回も連射武器に関して、下方修正が緩和されている模様。 撃破された際の交代時間が通常ジェムバトル時より長くなっている(オフラインを除く)のも、ジェム回収ボタンで回収範囲を仲間に当てて救助(再出撃までの交代時間を短縮する)するのも前回同様。 今回は味方側の被撃破~復活までの時間が第三回におけるアプデ以前の仕様に差し戻されているので要注意。 チャットボタンのタッチによって他マスターへメッセージを送れるのも前回通り。 マップ レイドボスバトル恒例の場所(神殿)だが、時間帯は明るい昼間になった。海じゃないのか… 難易度設定 「初級」と「上級」の二種類がある。 ※所属リーグに関係なく、他のバトルモード(マッチング)と共有しない。 「初級」はエンジョイジェムバトルと同じく、武装LVが20に強制統一される。 「上級」には武装LVの強制統一などはない。敵のLVは所属リーグに影響されない。LV120相応。 攻略 同時ロックオン補正があるが、それ以上に武器補正ダメージボーナスの方が大きいです! 例) 誰もロックオンしていない近接バグに遠距離攻撃>4人全員がロックオンした近接バグ(+60%)に近接攻撃 初級編 近接攻撃の立ち回り 武器1は強い特効をもつFL015バトルスタッフやWA666アマラジェーニ、カンベーリアームドウィングが安定。死神の鎌はサマーミラージュ/ドロシーに対して極めて有効ではあるが、前述の通りナイトミラージュが出現した時だけはデバフを反射してくる為、その場合はスキルを使わない事。更に今回は通常エンカウントがナイトミラージュな為、スキルをデバフばかりにするのは危険である。 2022.08.03のバージョンアップにより、オンライン上級でナイトミラージュが出現しなくなったため、オンライン上級においてはデバフ反射を考慮する必要がなくなった。 リアは特に何でも良いがコンボを多用するなら白兵系[RW]装備を装着していくとよい。特にシェルスカートキュベレーアフェクション[RW]がオススメ。特効は特にないがスタン値が高いので2,3発当てればスタンが狙える。デバフを反射してくるナイトミラージュ相手であれば希少なスタン手段となる。他のボス相手でも普通にスタンを狙える点もよい。飛行リアなので上空に逃げられても追えるのが強み。 なお、デバフ系アクティブスキルを反射してくるナイトミラージュ対策に、スタン属性のある近接武器を使用するのも有効。具体的には片手打撃武器(アレルギーペタルやハンマーシード)や格闘打撃武器(特にスタンショッカー)。スキルは攻撃スピードアップを併用すればよりスタンを狙いやすくて良いだろう。マスタースキルで誰でも[中]は使える点も評価できる。逆に吹き飛ばし属性のある近接武器の使用は控えたほうが良い。 遠距離武器の立ち回り 前回とほぼ同じだが、今回の特効神姫(ヴァローナ)には専用装備に飛び道具がない。その代わりに(?)直近で実装されたスターライト砲やうまい棒、前回実装されたステクロ装備が有効となる。 それ以外では、引き続き多段系の射撃武器(下持ちヘビーガン、1トリガー3バースト系)のペナルティが緩和されている(ポーレンホーミングを除く。これはbkバージョンだろうと同じ事)ので、アセン次第ではそこそこ通るようになった。但しこれらは全体的にリロードが遅いものが多いので、フォートブラッグでの運用が好ましいか。 他の神姫で射撃運用するなら小回りのきくフレグランスキラーやパウダースプレイヤーのリペイントバージョンはそれなりに有効だが、これらは過去レイドボスからのドロップ品である…。 リアは射撃系[RW]装備等が良いか。第三回まで猛威を奮ったバリスティックブレイズ[RW]は依然下方されたままだが雑魚エラー相手ならばまだまだ実用レベルだったりする。更にボス格にもアセンや個体値次第ではダメージソースにもなる。ボスにも使うなら極力火力を高めておきたいところ。 一方、FB-RP3 ファイアリング・バックパック+FB256 1.2mm滑腔砲[RW]等他リアはノータッチなので、それらを選ぶのも良いだろう。ジルダリア等適性の高い神姫であれば、大きな追加ダメージを期待する事が出来る。 なお、第三回以来逆風とされてきた爆風付き腰持ちヘビーガンだが、実はWAVE3でボスへ近接戦を挑む神姫の周りに集まってくる雑魚エラーを散らすには有効なので、自分の与ダメージ自体よりも全体のDPSを高める事を念頭に置いて立ち回ってみたい。 近接された時やWAVE3でのレイドボスへの対応のために、保険として武器2を近接系武器にしておくと楽になるだろう(または武器1を近接・武器2を射撃とし、WAVE1~2の間は武器を切り替えておくのもよい)。 回復・補助武器での立ち回り いちおう有効。以前に比べるとエラーの防御面が微妙に下げられているので、少しは活躍の余地が残されている……が、元々の攻撃力の低さは相変わらずなので、それこそ緊急時に対応出来ればよしとするべきところか。 どうせ狙うなら、レアリティの高いSR・UR神姫に設定して戦線の維持に努めた方が良いだろう。 なぜなら大概の場合、NNNまたはRRR編成は「高回転のスキル放出」を意図しているからで、それを阻害すると結果的に全員の足を引っ張ってしまう可能性が高くなるからだ。このあたりは、バトル直前の画面でよく確認しておきたいところ。 なお、この武器をメインに使う場合、[RW]武器は白兵型にしておくとよい。射撃型では、せっかく回復した仲間をそのまま誤射しかねない。 今回はサマーミラージュがデバフスキルを使用してくるため、回復は状況を判断すること。 上級編 実は今回、各武装をLV60以上(にするには、限界突破が必要だが…)で固めてさえいれば、ほぼ初級編の立ち回りと同じで問題なかったりする。 これは、敵エラーが特効武器以外に対し異様なまでに硬いだけであるせい。 ただ攻撃力も初級に比べて上がっているので、落とされる頻度が高くならざるを得ないという事にも留意していきたい。特に今回はエラーの攻撃力が引き上げられているので、武装の限界突破はほぼ必須。 WAVE2以降でぼちぼち撃破されていく仲間をなるべく救援するよう立ち回っていくか、さもなくば復帰時間の速いNNN編成またはシュメッ単編成を組むといいだろう。 WAVE1 フィールドの中央に陣取り、ターゲットをこまめに変えつつ遠距離武器と射撃系[RW]装備を連打。大体の場合近付かれる前に撃破されてくれる。 それでも近付かれた場合は間合いを取って撃つか、格闘戦を挑むか。いれば白兵主体の仲間に任せてもよいだろう。 NPC(特にユメ)がいる場合、近接の間合いは彼女に任せてしまってもいい。彼女がMVPを獲得した場合でも称号はもらえるので、称号数を狙いたい向きは考慮してみてもいいだろう。 また、今回すべてのWAVEに共通する事だが赤エラーと青エラーの集団での出現率が偏っており、パターンによっては小型エラーに代わって中型エラーが出てくる事すらあるので、敵種に合わせた武器の切り替えも心掛けていきたいところ。 WAVE2 前回よりもタイムが縮まったため稼ぎは難しくなったが、相変わらず大きいので当てやすい。 ただ、流石にWAVE1よりは硬いため、飛び道具だけだと手数不足になる事もある。味方の方で格闘戦と射撃戦を分担出来るとより効率的だろう。 防御ダウン系やスタン系のアクティブスキルを、この段階から使っておくのもわりと有効。もちろん、この後に備えて温存してもいい。 WAVE3 ナイト/サマーミラージュ、ドロシーすべてに共通する事だが、なにしろ非常に硬く足が速いので、基本的には攻撃をボスにのみ集中する事が重要。 この期に及んで雑魚にかかずらっていては、時間切れする危険性が非常に高い。 基本的にアクティブスキルの発動予告が長い割に発動自体は一瞬(多段ヒットはする)なので、その場でガードを行えばよい。 全員がボスに密着して殴り続ける事を意識すれば、もし仲間が落とされたとしても、白兵戦時のジェム展開範囲の広さを利して復帰する時間を早める事が出来るだろう。 そのためにも兎に角ボスを動き回らせない事が肝要なので、攻撃スピードダウンやスタン系のアクティブスキルを使えるようなら、積極的に使っていきたい(ナイトミラージュが相手の場合は除く。理由はボスの項参照) エラー・ボス情報 小型エラー WAVE1およびWAVE3に出現。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.1? 遠距離攻撃 ? 0.25? 80? 三連射する 上級 ス 体 500? 5000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 300? 0.1? 遠距離攻撃 100? 0.25? 80? 三連射する 中型エラー WAVE2とWAVE3に出現。また、稀にWAVE1にも出現する。 初級 ス 体 500? ? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 ? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー ? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2と3で出現 上級 ス 体 500? 7500? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 近接攻撃 500? 0.07? 零神のMVソードに類似。WAVE3にも出現 レーザー 500? 0.25? 80? 貫通属性。WAVE2と3で出現 ナイトミラージュ WAVE3に出現するレイドボス。 Naked素体に様々な神姫の武装を装着した、さながら阿修羅像のような外見。従来のレイドボスに比べて圧倒的な打たれ強さを持ち、単独での撃破は至難を極める(前回に比べれば若干楽になっている、とはいえ)。 青い体躯でマントを羽織った姿のナイトミラージュ(よく間違われるが、公式の解説によれば「騎士(Knight)」ではなく「夜(Night)」である)は白兵戦寄りだが、デバフ系スキルを悉く反射してくる。 特に「死出の旅」「全員攻撃スピードダウン」は確実に反射するので、これらをアクティブスキルにセットしている場合は、絶対に使わない事を推奨する。 一方、武器攻撃によるスタンに弱い側面もあるので、スタン特性のある武器を選んでおくのもかなり有効。「攻撃スピードアップ」と合わせて殴りまくれば、延々スタン状態にさせ続ける事も可能だ。 アクティブスキルは、強力かつロックオン性能の高いビーム攻撃。ロックされたキャラがたとえ真後ろに陣取っていても即座に回転して撃って来る程だが、技の出自体は目視できる程には遅いので、狙われている者は素直にガードしておいた方が良い。その一方で、狙われていない者に対しては(アプデ前のジュビ美と同じく)背中が完全にがら空きとなるが、そもそも発動している間は無敵状態のため、攻撃しても全く無駄。よって、この間はためや救援、雑魚減らし等に回るしかない。 2022.08.03のバージョンアップにより、オンライン上級では出現しなくなった。 初級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 バルムンク(夜)[N] ケイローン(夜)[N] 二段攻撃。爆風あり ダークラジエーション アクティブスキルロックオン性能の高いビーム攻撃。発生中無敵 上級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 サマーミラージュ 一定確率でWAVE3に出現。 サマーミラージュはその名の通り、日焼け跡付き水着に浮き輪姿といかにも夏を満喫している風。 全身クリア化された武装は飛び道具にブライトフェザーのバスターシュリンジ(のリペイント版)、白兵武器にはオリジナル武器のサメバルーンを使用。 かつてのブラックミラージュと同様激しく動き回るので、遠距離武器での攻撃を命中させる事は至難となる。 背部武装と浮き輪は、ダメージを一定以上受け続けるとキャストオフするが、これによって攻撃能力が低下したりする訳ではない。 デバフ反射能力こそないものの、プレイヤー側に攻撃力・射程・防御力の三種同時ダウンという強力なデバフを掛けてくるアクティブスキルを保有している。 このスキルの効果時間中に攻撃すると、少ない与ダメージでスキルゲージを貯めさせてしまうので注意したい。 これは時間が切れるか次の神姫に交代すれば解除できるので、此方が低レアの場合は態と落とされてしまってもいいだろう。 初級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 バスターシュリンジ Blue ver. サメバルーン Blue ver. サマーバケーション アクティブスキル相手全体に対するデバフ効果。攻撃力ダウン、射程ダウン、防御力ダウン。 上級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 ドロシー(レイドボス) 一定確率でWAVE3に出現。ヴァローナのリペイントタイプ。 攻撃力が非常に高い上デバフに対する耐性が高く、特に「攻撃スピードダウン」については複数刺さってもほとんどスピードが下がらない。 ただし、過去の闇神姫や黒種ジュビ美に比べれば防御面は割と手薄。またスタンがそこそこ入りやすいので攻撃スピードアップを発動してシェルスカートキュベレーアフェクション[RW]で殴れば 効果が切れるまでっ!君を殴るのを止めないっ!みたいな芸当も可能。 初級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 wh. 赤オーラ時使用 wh. 青オーラ時使用 スリーピングディメンション アクティブスキル全方位攻撃。『震えて眠れ』 上級 総合体力 75000~100000? 攻撃名 功 射程 弾速 備考 + オフラインでの出現順は… オフラインでの出現順は、ナイトミラージュ×3→サマーミラージュ→ドロシー→ナイトミラージュ→サマーミラージュ→ドロシー→ナイトミラージュ→ドロシー。 エンディング(?) + 「そうだ…バトコンやろう!」 ドロシーは、もう少し寝たいお寝坊マスターのため、 ご近所神姫のアラーム機能に干渉していた。 神姫管理委員会に厳重注意を受けたドロシーは、 これからはマスターと共に早起きすることを約束した。 そして早起きしたドロシー、ユメ、[神姫名]は 今日も元気に[プレイヤー名]たちマスターを、 たたき起こすのであった! 毎日早起きな神姫たちのため、今何ができるのか 「そうだ…バトコンやろう!」 オフラインレイドバトルでスタンプを集め切った時に流される、エンディングめいたムービー(※終わりません!これからもバトコンをよろしくね!) 各バトルモードでの戦績に加えて、これまでの使用神姫や武装などプレー記録が表示されて行く。 + 平行して表示される画像は… 平行して表示される画像は、「ユメ」→「サマーミラージュ」→「ドロシー」→「参戦神姫(1人ずつ。背景はピンク/黄/水色の順)」→「参戦神姫3人の並び」→「ユメ&ドロシーのツーショット」 今回も第3回と同様、オフラインの進展をリセットする事ができる。 報酬 参加ご褒美 オンライン及び店内バトルの参加報酬として、初級は【Rネジ】×10個、上級は【Rネジ】×15個を獲得できる(オフラインでは各-5個) WAVE1、2 小エラー中エラーを撃破する事で、一定の確率でご褒美(コンテナ)が貰える。 2022.07.11~2022.08.02 貰える上限はオンラインで各7個、オフラインで各5個。 2022.08.03~ 貰える上限を廃止。撃破数と運次第で1つも貰えなかったり、15個を超える事も。 WAVE3 ご褒美の個数はレイドボスの撃破結果でのみで決定される。中エラーを撃破してもご褒美を貰うことはできない。 レイドボスを撃破できた場合、オンラインで7個、オフラインで5個貰える。また、その内の1個はレイドボス固有の装備をドロップする。 ミラージュを倒した場合装備をドロップするのは従来と同様だが、今回のサマーミラージュからはかなり多くの装備がドロップする。ただでさえレア枠なので、全部揃えるのは苦行そのもの。 また、ドロシーからはヴァローナのリペイント装備が手に入る。これらの装備は、オンライン時にドロシーが登場しなくても稀にドロップする事がある。 レイドボスを撃破できなかった場合、レイドボスのダメージ量に応じた個数のご褒美が貰える。 アップデート履歴 日時:2022.07.11 内容:期間限定イベントとして実装 日時:2022.08.03 内容:ウェーブ1、2のコンテナの上限を廃止 レイドバトルのボス出現率を変更 (オンライン上級にナイトミラージュは出現しなくなった) サマーミラージュを倒した際に獲得できる武器を追加 公式にてレイドバトル特効武装を記載 コメント ボス全員アレルギーペタル2打目とジュビRWかストラーフ15thRWでオフならほぼ確実オンでも高確率でスタン取れるから救援さえしっかりすれば実質サンドバッグ。夏ミラのデバフはさっさとやられて救援されれば問題無し -- 名無しさん (2022-07-16 20 27 07) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2193.html
ここに1つの計画があった。その名を『Princess Weapon計画』 神姫を兵器として利用しようとする計画だ。 当時は極秘とされていたが失敗に終わった計画 どこからか流れた情報により少し神姫を齧った程度の人でも知る所となったが、一種の都市伝説の類として今や信じる者すらいない眉つばの話だ。 少しだけ時を戻そうクロエの因縁となった7年前へと ♦ 7年前、とある国の某所 「で、どこまで進んだの?クロエ」 計画の為に用意された研究室の一室、そこには白衣を纏ったクロエがパソコンの画面を睨んでいた。 「ん?あと少しなんだけど、やっぱり強度の問題がクリア出来ない。素材の見直しが必要かもな。メティスはどうなんだ?」 メティスと呼ばれた女性が微笑んだ。計画で神姫の人工知能等のプログラムを担当している。 「私?私はもう出来ているわよ。あとはあなたの素体待ちってところ」 クロエの担当する設計はメティスに比べ大いに後れを取っていた。 「はぁ、嫌味を言いにわざわざ来たのか?」 クロエがパソコンの横に置いてあった冷めきった珈琲に口を付けると不味そうな顔をする。それを見たメティスが笑った。 「まさか、応援に来たのよ。餞別にコレ持って来てあげたんだから泣いて感謝してね」 笑顔のメティスから薄い書類の束を受け取る。それは計画の仲間であるレイドからのものだった。 「泣いて感謝するかは内容しだ・・・い・・・まさか!これ本当に?」 その書類に目を通すと信じられない、いや待ちに待った嬉しい事が書いてあった。 「1時間くらい前に届いたばっかりの報告よ。あなたが求める条件全てをクリアする新素材よ」 「さすがレイド、いつか豪華な夕食を奢ってやる。これで出来る。メティスこの素材いつ用意できる?」 「今すぐにでも出来るって聞いてるけど?」 「じゃあ今すぐ・・・って言いたい所だけど一度設計を見直さないといけないから・・・」 「見直し?どうして?設計は出来てるんじゃないの?」 不思議そうな顔をするメティス、それに含んだ笑みを返すクロエ 「出来てる事は出来てるけど、妥協して設計してたから一から設計して最高のモノを作って見せる。だから3日くれ」 「了解、それじゃ三日後を楽しみにしてるわね」 ♦ 二週間後、研究室内。 そこで彼女は生まれた。計画に必要なもの全てを積み込んだ最高にして最強を約束された美しい神姫、いや兵器として彼女は作られた。 彼女が起動し最初に見たのは二人の男女の姿。 「俺達が見えるか?」 男の声に彼女は肯き返事をした。 「はい、見えます。私のオーナーはどちらの方なのでしょうか?」 彼女の反応に二人は嬉しそうな顔をし、そして男が何か困ったような顔をした。 「あ、そうか、制作に夢中でオーナーを誰にするか決めていなかった」 「そう言えばそうだったわね」 何かを考え込む二人、先ほどの会話からどうやら目の前にいる二人はオーナーではなく彼女を作った父と母のようだ。 「あなたで良いんじゃない?私はそういうの向いてないし」 「あ~そう言えばそうだったな、確か熱帯魚プレゼントしたら三日で全滅させてたな」 「失礼な、一週間よ」 「誇る事じゃないだろ。まったく、そういう訳だ。俺が君のオーナーだ」 どうやら父が私のオーナーになるようだ。母でなくて良かったと思った事は母には秘密だ。 「初めましてオーナー、オーナーの事は何とお呼びすれば良いでしょうか?」 「堅苦しいのは嫌いだからクロエと呼んでくれ」 「私はメティスで良いわ」 「分かりましたクロエ、それにメティス、それでは私の名は?」 「君の名はネメシスだ」 「ネメシス……良い名前です」 「それでは改めてよろしく頼むネメシス」 「よろしくね、ネメシス」 「はい、よろしくお願いしますクロエ、メティス」 ♦ 起動から一ヶ月、ネメシスは神姫用の演習場でネイキッドを相手に起動の翌日から毎日、演習を重ねていた。 演習場には無残に破壊されたネイキッドが9機、転がっていた。 ネイキッドには共通点がある。全て斬り捨てられているのだ。 ネイキッドを斬り捨てた片刃の大剣一つを持って地を駆けるネメシスに狙いを定め撃たれるマシンガンの速射、その高速の牙を難なく表情一つ変える事無く避けながら接近、そしてマシンガンを斬り無力化、そこで雌雄は決したがそこで終わりではなかった。無力となったネイキッドの胸に無言で剣を突き立てた。返り血の様にネイキッドから噴き出たオイルがネメシスを染め上げる。 『ネイキッド十機ノ破壊ヲ確認、演習ヲ終了ヲシマス』 演習の終わりを告げる機械音声、ネメシスが演習場を出るとクロエがタオルを持って待っていた。 「お疲れ様、素晴らしい成績だ」 差し出されたタオルを受け取り、顔に付いたオイルを拭き取る。 「ありがとうございます」 「そろそろ演習にも飽きただろう?」 「そうですね。プログラムされたネイキッドの相手は飽きてきました」 ネメシスの言葉に苦笑するクロエ 「正直だな」 「そういう性格ですから」 「そうか、そんなネメシスにプレゼントだ」 「プレゼント?」 「あぁそうだ。君の装備が完成した」 「本当ですか?」 待ち望んでいた事に表情一つ変えないネメシス 「喜んでいるのか?」 「えぇ大変に喜んでいます」 クロエがため息を吐いた。 「はぁ、もう少し感情を表に出す努力も必要だな」 「努力します」 ♦ ネメシス起動、3ヶ月が経ったある日の事 「実戦データが欲しいな」 ネメシスの演習が終わり研究室に入るなりクロエが言った。言われたメティスと遊びに来ていたレイドがきょとんとした。 「いや、実戦データって公式のバトルロンドには出られないぞ?」 「そうそう、レギュレーションに引っ掛かって終わりよ」 レイドとメティスが問題点を指摘する。 「普通の神姫と戦ってどうするんだよ。ネメシスは兵器として作ったんだぞ?公式戦でのデータなんか採るだけ無駄だろ」 「じゃどうするんだ?」 「あるだろ、一つだけ」 二人の頭上に?が浮かぶ。 「ブラックロンドだよ。噂に聞けばかなり過激なものだそうだ。本体の破壊は当たり前、実銃と変わらない威力の武装、装甲車のような装甲を持ったものもいて、そこで使用された武装の多くは神姫犯罪に使われるという。まさに実戦データを採るのに最適の場所じゃないか」 饒舌になるクロエだが問題があった。それをレイドが指摘する。 「それは分かった。しかしどうやって入る気だ?ブラックロンドはマフィアが仕切っている事が多いらしいから場所は分かっても会員や関係者でもない限りそう簡単には入れないぞ」 クロエが苦い顔をした。 「そこまで考えなかったのか、お前は頭は良いんだが、どうも抜けている所があるな」 「仕方ないよ。天才って言っても万能じゃないんだし」 「お前らバカにしてんのか?」 「いやいや、考えは良いんだ。ただ詰めが甘い」 「そうは言ってもマフィアの知り合いなんていないぞ?」 悩むクロエとレイドを見ていたメティスが意を決したように立ち上がった。 「ふぅ、良し!私が何とかしよう」 「「なんとかってどうするんだ?」」 「蛇の道は蛇って言うでしょ、任せといて」 ♦ 一週間後、暗い路地裏でネオン看板が一際目を引く店、その中にクロエとネメシス二人の姿があった。メティスの言うとおりどうにかなった。その理由は不明だが。 クラブ・ビヨンド。表向きはただのクラブだがその地下にはある種の人間を熱狂させる施設が存在している。 地下賭博闘技場、そこでは一攫千金を狙う違法な賭けが行われる。その対象は神姫のバトルロンド、通称ブラックロンドと呼ばれている。 「酷い臭いだ」 人の波を歩くクロエの鼻を衝く煙草と人の合わせた異臭は気分を不愉快にさせる。 「ですね。私もこの場所は好きではありません」 「データ採取の為とは言え、頻繁に来たいとは思わないな」 この世の劣悪を集め煮詰めた様な地下を隠すかのような煌びやかな照明、手にチケットを握り熱狂する人々、その先にあるのは地下の中央に置かれた円形の闘技場。 スクラップ場の様な闘技場では二体の神姫が戦っている。公式のバトルロンドではない相手を撃ち、斬り、砕き、活動を停止させただのスクラップにするブラックロンド。 ♦ 「みな様お待たせいたしました!当クラブのチャンピオン、ディスデモニアの登場です!」 闘技場に一体の紅いストラーフが舞い降りた。それに熱狂する観客達 「キシシシッ」 紅いストラーフが笑う。現在五十連勝し、その全てが相手神姫のCSCを砕く完全破壊で勝利を収めている。残虐な神姫として暴虐皇帝の二つ名を持つチャンピオンだ。 「さぁ今日の挑戦者、ネメシスの登場です!」 ネメシスの入場、観客達の冷めた反応に意を返さずチャンピオンの目の前に立つ。 「キシシッ、アンタさ、せめて三分はもってよね。最近どいつもこいつも一分も持たなくてつまんないんだよね」 ディスデモニアの挑発にネメシスは何も言わない。いや聞いてすらいない。瞑想に耽っていた。 「おい、無視してんじゃねーぞ!」 渋々目を開きネメシスがディスデモニアを見る。 酷く怒った顔をしている。ネメシスがある事を思い出した。ここに来る前にレイスから授かった言葉だ。たぶんこういう時に使うのだろうとネメシスは判断した。 「喋るな、弱く見える」 短く簡潔な言葉、それはディスデモニアを激昂させるのに十分だった。 「なん・・・だと・・・この野郎!」 ネメシスに飛びかかろうとするディスデモニア、しかし一抹の理性はあったらしい。こみ上げる怒りを何とか抑え込み一際強く睨む。 「粉々に砕いてやる!」 ♦ 両者共に一度自分のコーナーに戻り、始まりの鐘が鳴るのを待つ 「クロエ、何故彼女は怒っていたのでしょうか?」 「何故って、それは相手の逆鱗に触れる様な事を言ったからだろう。それにしてもまさかネメシスがあんな事を言うとは思わなかった」 「レイスに教わったのです。そしてそれを使うのはあの時だと判断しました。何か間違っていたでしょうか?」 「いや、何も間違っていない」 「それは良かったです」 「ネメシス、コンディションはどうだ?」 この闘技場で破壊され無残な残骸を晒している神姫が敷き詰められた地面を踏み締める。ネメシスの足元に転がる顔の半分を砕かれた神姫の光を失った右目がネメシスを映す。そこから恨み辛み、憎悪と憤怒、この闘技場で死んだ神姫のあらゆる負がこちらに話しかけてくるようだ。 「ネメシス?どうした?」 「あまり、気分の良いものではありませんね」 兵器として生まれたとはいえ神姫、同じ神姫の死体の山を見て気分は良くない。 「そうか、まるで地獄の底の様な場所だものな、でもな亡霊どもにこう言ってやれ――――とな」 クロエに言われた言葉をネメシスが深呼吸し力強く吐いた。 「喚くな亡霊、我が名はネメシス、復讐の女神の名を持つ神姫なり」 不思議とネメシスの一抹の不安が打ち消された。 そうだ。私はネメシス、生まれながらに最高と最強を約束された神姫、足元で残骸を晒す神姫とは全てがネジ一本、髪の毛一筋から違うのだ。 『lady Fight』 始まりの鐘が鳴った。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1310.html
ハウリンタイプ武装神姫である私が初起動し、自身のパラメータチェックをしながらブリスターパックから身を起こしつつ周囲を見回すと、 ――目の前に、オーナーと思わしき人物が正座していました。 「はじめまして」 「……?! こ、こちらこそはじめまして!」 正座のまま深々と頭を下げるその姿に一瞬あっけにとられつつも、慌てて箱から外へでてる私。 そして床――正確には卓袱台の上のようです――で、同じように正座……は武装神姫の関節構造上不可能なので、精一杯それに近い姿勢をとり(orzな姿勢です)、負けないくらいに深々と頭を下げます。 たっぷり10秒数えて顔を上げると、同じく顔を上げたオーナー(仮)と目があいました。 「あの、あなたが私のオーナーですか?」 「はい、僕があなたのオーナーです。あなたは、僕の武装神姫ですか?」 「はい、ただいまオーナー認証登録を完了しました。私はあなたの武装神姫です」 オーナー(確)は一つ頷きました。 「なんとか起動できたようで何よりです。調子はいかがですか?」 「はい、起動時チェックはすでに済んでおります。各部異常なし、オールグリーンです」 「それは重畳です。……なんだか、中学の英会話の教科書のような会話です」 「申し訳ありません、ちょっとまだ経験不足で、適したコメントが見つかりません」 「気にしないでください。ところで、軽く確認をしたいのですが」 「はい、どうぞなんなりと」 「武装神姫は、基本、生活の手助けをしてくれるものと聞き及んでおります」 「はい、そのように設計されております」 「では、アレの扱いなども、ご助言いただけるでしょうか?」 オーナーの視線を送った先を、こちらも見てみる。 そこにあったのは…… 箱から出して、接続をしようと悪戦苦闘の挙句にさながらゴルディオスの結び目と化したと思わしき、武装神姫用のクレイドル及びPCとの接続キット。 まずは周辺機器を準備しようとしてどうにもならず、その相談のためにやむなく先に、あらかじめ購入店で『あとは箱から出すだけ』のところまで初期セットアップを済ませてもらっていた私の起動を行なった、とのこと。 私は武装神姫、ハウリンタイプ。 私のオーナーとなった方は、メッチャ機械オンチでした。 <そのに> <目次>
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/558.html
第三間幕。ぱっと光るスポットライト。 光の下にレジカウンター。その上には銀細工が誂えられたヴィネットのクレイドル。 そのクレイドルに敷かれたクッションの上にくつろぐ、先ほどとは違う服装と髪形をしたフェスタとヴィネット。 こちらに気付き、立ち上がる二人。 フェスタ「みなさん、こんにちは! お久しぶりのフェスタです。第三幕、ご覧頂きありがとうございます」 ヴィネット「Guten Tag。ヴィネットです。これにて『2036の風』第一編を終了します」 二人、クッションに腰を下ろして足を崩す。 フェスタ「ねぇ、姉さん?」 ヴィネット「?」 フェスタ「第二間幕でリカルドさんが言おうとしていたのは「いつものように怒ってる」って事だったのかな(笑) なんてね」 ヴィネット「ふふっ・・・えぇ。どうやら。そうらしいわね」 フェスタ「・・・(滝汗)」 ヴィネット。やさしげな声と裏腹に、その真紅の視線は鋭く細められている。フェスタ、慌てて口を開く。 フェスタ「えっと、とにかく。これで全12幕の四分の一が終わった事になるんだけど・・・今回のお話は私と姉さんが会った時の話」 ヴィネット「・・・確か。5月だったかしら。最初の感想は「また随分と・・・」だったけど」 フェスタ「ごめんなさい」 ヴィネット「いいのよ。あの時期、そういう『神姫』である事を無視する人が多くて・・・私も苛だっていたの」 フェスタ「・・・バトルブームだったよね。武装だけのショップとかもオープンしたし」 思い出すように言うフェスタ。苦笑するヴィネット。 ヴィネット「まぁ・・・それも悪いとは言わないけど・・・大事なことを忘れなければ」 フェスタ「うん。そうだね。私もバトルは嫌いじゃないな」 ヴィネット、ゆっくりと頷いてみせる。 ライト、少し暗く。 ヴィネット「さて・・・皆様。神姫のボディはご周知の通り、専用のファクトリーで作られております。そして、設計などはクラリネットやエレティレス、ミネルヴァといった・・・武装神姫と呼称される以前の神姫シリーズを土台とし、継続して行われております」 フェスタ「私たちは『お母さん』から、体を受け継いだけど・・・でも。そう考えると・・・」 フェスタ、嬉しそうに笑う。 風一つ。 ヴィネット「私たちのように濃い絆がなくとも・・・」 フェスタ「全ての武装神姫がたくさんの『母』から生まれた『姉妹』である。と言えるかもしれないね?」 ライト、更に暗く。 フェスタ「第二編は、ここから大分離れた場所のお話が三つ」 ヴィネット「二つと一つ。と言えるかもしれないわ」 フェスタ「うん、そうだね。でも凄いなぁ・・・二人とも」 ヴィネット「えぇ、ホント。私達よりもはるかに行動的よね」 笑い合う声が響く中。 消灯。 第三幕。了。 2036の風
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2374.html
少年と疾走姫:キャラクター紹介 天野響(あまの ひびき): クラスで一人だけ武装神姫を持たない中学二年の少年。 アークプロトタイプと出会って、彼女に百日という名前を与え、神姫の世界に足を踏み入れていくことになる。 純粋な性格をしており、神姫と仲良くなろうとする気持ちが強い。 百日(ももか): イーダプロトタイプとの戦いでリセットもされずに捨てられ、尊に道を求めたアークプロトタイプ。 研究所から抜け出して、尊の家を拠点に真の力を知るための旅をする。そんな中、響と出会い、彼に真の力とは何たるかを教えてもらおうとする。 非常にプライドの高い性格であり、力こそ全てとは今は思っていないが、勝ちにこだわる姿勢は変わらない。 青葉 健二:かつて蒼貴を捨て、それによって尊に叩き潰された高校生オーナー。ゲームセンターで特に意味もなくバトロンをしている。響と百日と出会い、なぜ蒼貴に負けたのかを見つめ直すこととなる アミー:蒼貴に負けた青葉のフォートブラッグ。何とかして彼の心の傷を治そうと奮闘するも芳しくない結果にいらだちを覚えている 黒瀬 悠(くろせ ゆう) イリーガルマインドの被害に遭い、尊に救われた少年。響とは同級生であり、百日を手に入れた響に武装神姫を教える。 エルザ: イリーガルマインドを使用してしまったアーンヴァルタイプ。今は正常に戻り、ウェルクストラベースのハイブリッドタイプとなってイリーガルマインドの症状を治したが、イリーガルになってしまった事でそのイリーガルに恐怖している。 白鷺 結(しらさぎ ゆい): Vulcan.Labの社員の娘で中学時代から自身の手で神姫を修理、改造をこなす天才技師。 神姫喫茶『リップル』で響と百日にある提案を持ちかける。 早夏: ツガルコアにヴァッフェバニーの素体で構成されるハイブリッドタイプ。 ツガルの性格通りの天真爛漫な性格をしており、無愛想な結の性格は苦手だが、彼女を信頼している。 尾上辰巳(おがみ たつみ): 深み填りと這上姫の主人公。百日が家に訪ねてきて、彼女から旅の答えを聞く事になる。 トップへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/356.html
前へ 先頭ページ 次へ 第九話 拉致 レヴ・アタッチメント、ビックバイパーを纏った飛行形態のルシフェルは、アフターバーナー全開で専用緊急出撃ダクトを飛び抜け、屋敷の前庭中心にある噴水から躍り出た。 陽動、兼、殲滅役を仰せつかったルシフェルの出撃はトンネルドンにより腹に響くような轟音を起こしたから、その存在は屋敷に対して破壊活動を働いていた一つ目ども、メタトロン・プロジェクトの試験量産素体である、ラプターと呼ばれるそれらの一躍知るところとなった。無数の赤く灯るアイボールが、ぎょろぎょろと彼女を注視する。 ファースト・トップランカー神姫である彼女でさえ、通常装備では一つ目どもと戦うどころか有効な一撃を与えることさえできなかったか知れない。 今はこの俊敏な鎧がある。レヴ、つまり活性化、回転増加、の意を持つこのアタッチメントセットの名は伊達ではない。特に既存技術の粋を集めて造られた自らのビックバイパーは、OFアタッチメントに匹敵する性能をたたき出す。 隼のように飛び回る異形の戦闘機の出現に、一つ目どものコンピュータが混乱しているのがルシフェルには分かる。なにしろ奴らにとっては普通の武装神姫がありえない高速で飛び回っているのだ。戦闘能力には感情回路が不可欠であることはルシフェルも知っている。ラプターにも簡易的であるにしろ感情回路は搭載されているはずで、この混乱によってそれが明らかになった。 勝てる。ルシフェルはあらためて確信した。強固な確信である。 ギュビィー! 二股に分かれた彼女の機首、つまり内股に当たる部分から、高電圧音とともに二条の青白い収束レーザービームが照射された。秒速三十万キロの光条は回避を許さない。 照射しながらルシフェルは急激なロールを行い、機首の向く先にある五体のラプターを撫で見る。つまりレーザーの射線がラプターを横切ったのであって、その五体の一つ目どもは瞬時に真っ二つに溶断された。切り口を赤熱させながら墜落。 仲間を撃破された光景を分析したのか周囲の一つ目どもがルシフェルの機首を避ける機動を見せた。 そのような動きは予測済みである。 パシュシュシュッ 主翼の放出口より小型の誘導弾頭を射出。機体よりもはるかに高速で推進するミサイル群は正確にいくつかのラプターに飛来。撃破する。 弱い。ルシフェルは無感動に感想を抱いた。 こんなのがメタトロン――神の代理人――とは笑わせる。自分はおろか、ましてやミカエルごときよりも上位の天使の名を持つとはおこがましいにもほどがある。自分が名乗るべきとは思わないが、少なくともこいつらが名乗ってよいはずはない。 周囲を見やる。OFイクイップメント・アージェイドを着たアーンヴァル「ミカエル」、ビックバイパーよりも下位の量産試験型レヴ・アタッチメント・ファントマ2を二セットも搭載したサイフォス「ジャンヌ」でさえ、苦戦している様子は見られない。 まったく直感的に、こいつら、ラプターどもはメタトロンなんかじゃない、とルシフェルは感じた。一つ目どもはメタトロンの中核などではないのだ。おそらくOFイクイップメントをどのように武装神姫になじませるかという実験の上で作られた、ただのボディにすぎない。 何がメタトロンかとすればここにおいてはアージェイドなのだろうが、それを着たミカエルが自分に勝てたためしは、数え切れないバーチャルバトルと幾度のリアルバトルを経たテストにおいて、数パーセントしかない。その数パーセントはランダムな要素で、ランダムな中でも挽回できる状況がほとんどであった。 実戦経験の長短を差し引いた純粋な性能アドバンテージから見ても、このビックバイパーにアージェイド・イクイップメントは対抗しきれていないのだ。あくまであれはOFアタッチメントの開発段階で派生した余剰物らしく、試供品として送られてきたのもうなづける。 では本当のメタトロンは何か。 とすれば、あのクエンティンとかいうどこの馬の骨とも知れぬセカンド風情と融合している、ジェフティでしかない。 それ以外のメタトロンは偽物だ。 だと言ってルシフェルは、クエンティンをメタトロンとは認めたくはなかった。メタトロンはあくまでジェフティ、エイダ自身であり、クエンティンはエイダの性能を完全に引き出す触媒にすぎない。触媒は武装神姫であればなんだっていいのだ。 自分であっても問題はないのである。 危険な考えだ。おそらくマスターは、鶴畑興紀はそんなことは許さないだろう。無断でクエンティンから引っぺがそうとすれば、いまの自分は廃棄される。戦闘実績や有効な装備など、あらゆるアイデンティティをもぎ取られて。その後何十体目、もしかしたら何百体目かもしれないルシフェルが、自分に取って代わるのだ。 ルシフェルのプライドが刺激されていた。そのプライドも、アイデンティティも、過去数え切れないルシフェルから引っぺがしてきた借り物にすぎなかった。装備の一つたりとも、記憶の一片でさえ他に譲渡するのは我慢がならなかったが、それらに絶対的な自己は収められなかった。 重い。過去のルシフェルの遺物を全身にくっつけられている重みだ。この重みがもどかしかった。 きっとクエンティンからエイダを引き剥がして自分に融合させたところで、ただ重みが増すに違いない。二人ぶんの重みは背負いきれない。背負うのは自分自身のだけで十分だ。 私はルシフェルであり、その名を誇りに思うのだ。いつか廃棄されるその日まで。 廃棄されること自体に恐れはない。棄てられるならば、この自分の重みをそっくり次のルシフェルにくれてやる。 むしろ気がらくだ。だからと言って今すぐに廃棄されたいという意味では決してない。いま自分は生きている。生きているならば必死になって生きるのが生きている者の義務というものだ。 生きている、か。 こんなことをマスター、鶴畑興紀に言えば、やはりその瞬間廃棄されてしまうのだろうなと、ルシフェルは思った。彼は武装神姫を生き物とはみなしていない。生き物ではない物が、「自分は生きている」などと言い出したら、バグっている、壊れているということだ。 壊れている道具など要らん。いくつか前のルシフェルがこう言い渡されて捨てられた。うっかり口を滑らしたからだ。余計なことは言わずに従うほうが面倒にならないことを今のルシフェルは知っている。捨てられる理由としてどうにもならないことだってあるが、そうした原因以外、予防できる原因はしっかり予防しておくのが一番だ。 ルシフェルはうっかりで死にたくなどないし、野良神姫にもなりたくなかった。野良神姫は駆除される。拾われることもあるが、よっぽどの強運の持ち主でなければまず無い。そんなことになるくらいだったら今の環境下が一番だ。 彼女は面倒が嫌いだった。だから自分は生きているなどと主張せず、ただ黙々と従うのである。「イエス、マスター」と連呼して。 「モードチェンジ――」 『mode change』 ルシフェルがつぶやくと同時に、ビックバイパーに内蔵された支援AIが復唱する。音声入力というわけではないが、定められたプロセスを確実に実行するためルシフェルはいちいち声に出して言うことを心がけている。 ボディ各所のロックが次々に解かれ、手足が自由になる。バックユニットが頭上を介して背中に回り、フロントアーマーがヘルメットをカバーする位置から離れて胸のところへ収まる。 くるりとスプリットSの要領で反転すると、ルシフェルはもう人型形態になっていた。 一つ目ども、ラプターが群がってくる。 「遅いわ」 垂直尾翼を兼ねていた彼女の両腕の先に金色の粒子が集まる。 最後のラプターの首をちぎり取る。 「状況終了」 興紀に報告する。 浮遊しながら、ルシフェルは屋敷を見つめる。各所が崩れ落ち、煙を上げているところもあった。建て直さねばならないだろう。老朽化していたからちょうど良いとマスターは言うだろうか。 興紀からの返答がない。いつもならすぐに「よくやった」なり「戻れ」なり言ってくるはずなのに。 眼下の二体もおろおろしている。 「マスター……?」 通信装置の感度を上げようとしたその時。 ギュバッ! 異音。 傍らに最大限の脅威。 反射的に離れようとブーストしようとする。 が、ぐぐっ、と伸びてきた二本指の腕が彼女の頭部を瞬く間に捕らえると、ルシフェルの頭はこの世のものとは思えない激痛に襲われた。 「ぐ、ああううっ!?」 頭を握りつぶされてしまいそうなほどだった。だが武装神姫は本来握りつぶされる段階で頭痛など感じないはずだ。この二本指からワームのようにただ容量を増やすだけの無駄なデータが自分の陽電子頭脳に流入し、処理を圧迫しているのだ。 二本指の主。ジェフティ――エイダに似た、狼のようなヘッドギアをかぶった神姫が目の前にいた。 こいつが、アヌビス――デルフィか。 ルシフェルはこの上ない畏怖を覚えた。あのジェフティとは比べ物にならない威圧感。 こうして対峙するだけでその性能差が絶望的であることは、百戦錬磨のルシフェルには皮肉にも手に取るように分かってしまった。 頭を拘束されただけで、勝てないと分かる相手。 ただのイクイップメントが、どうしてここまで強いのか。 アヌビスをまとっている神姫は、顔こそ見えなかったが、その雰囲気は既存の武装神姫のどれでもなかった。 ルシフェルはすぐに知った。こいつはイクイップメントなんかじゃない。 この神姫そのものがアヌビスなのだ。 相手は冥界の神の名を持っていた。神には勝てない。 「おまえが、メ、タ、ト、ロ、ン……か」 ルシフェルは今確実に、目の前の神姫がメタトロンを名乗るに相応しいことを認めた。メタトロンという名は時には、神と同義になる。 流入する負荷が限界を超え、ルシフェルの意識は強制的にシャットダウンされた。 ◆ ◆ ◆ 完全武装の兵士達に、理音たちは包囲されていた。 屋敷へ通ずるエレベータが開き、中から悠然と歩いてくる男が一人。 「ノウマンだな」 何の感動もないように、興紀は言った。 理音はその男をよく見た。 服装はどこにでもあるようなフォーマルスーツを着ていた。が、その男の大きな特長はその目にあった。 虫を見ているような目だと、理音は思った。 口をニィ、と引きつらせて、ノウマンは笑った。 「その神姫を渡してもらおう」 クエンティンを指差して、言った。 流暢な日本語だった。 こんなにも冷たさを感じる声は聞いたことがなかった。 クエンティンは激昂して飛び掛りそうだったが、理音が制した。クエンティンはその場に浮遊したまま動かなかった。 「私のクエンティンをどうするつもり?」 銃を突きつけられたまま、理音は訊いた。 「彼女、クエンティンはすばらしい個体だ」 ノウマンは言った。 「我々は武装神姫に人権を与えるために活動している」 意外な答えであった。理音はもちろんのこと、鶴畑興紀も驚きの色を隠せなかった。 「貴様らは、メタトロンプロジェクトを他社に売るために活動しているのではなかったのか」 興紀の問いに、ノウマンはにやりと笑みを浮かべることしかしなかった。 理音はノウマンに対して、意外な人間を目の当たりにしているような実感だった。 この男の言うことが本当ならば、この男は、武装神姫をれっきとした知性体として認識していた。自分と同じく。 ノウマンはクエンティンを「彼女」と呼んだ。 「こんな過激なやり方で、神姫に人権が認められるとでも思っているの?」 「過激でなければならないのだ」 ノウマンはクエンティンの方に近づきながら言った。 「このまま悠長に法律改正を待っていたら、いつまで経っても神姫には人権は認められない。神姫は商品として作られたのだ。この根本を是正しなければ、神姫の未来は無い」 理音は黙って聞いていた。 「これ以上妨害活動をされても困る。君たちにも来てもらおう」 「お姉さまたちは関係ない!」 クエンティンが叫び、飛んだ。目指す先はノウマン。 兵士達の動きがこわばった。 が、クエンティンはノウマンの目の前で止まった。 ノウマンは眉一つ動かさなかった。 「アタシだけが必要なんでしょう。お姉さまたちはこのままでも――」 言い終わる前に、クエンティンは強烈な電撃を受けていた。 「クエンティン!」 理音が兵士の拘束のなかでもがいた。クエンティンは理音の目の前で意識を失い、堅牢そうなアタッシュケースの中に入れられた。 「連行しろ」 理音と鶴畑兄弟は、まるで犯罪者のように手錠をかけられ、連れて行かれた。 エレベータに乗せられる直前、理音はふと気づいて辺りを見回した。 いつの間にか、執事の姿は消えていた。襲撃されたときには、もういなかった。 ドームは無表情な脳無し神姫たちが、何事もなかったかのように飛び回っている。 ◆ ◆ ◆ 強制リブートをかけられて、ルシフェルは覚醒した。 冷たい雪が背中の触覚センサーに感ぜられた。 自分を見下ろす一人の人間にルシフェルは気がつく。 執事が立っていた。 「ルシフェル。非常コード009発令のため、マスター権限をわたくしに緊急委譲」 「イエス、マスター」 それで、自分が停止しているあいだ何が起こったのか、大体の見当はついた。 後悔している暇など無い。 ルシフェルはむっくりと起き上がった。 つづく 前へ 先頭ページ 次へ