約 1,954,415 件
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/301.html
逸話 武装神姫・BATTLE_RONDOで発生したさまざまな逸話をまとめるページです。用語・略語の中でも時事ネタの色が強いものはこちらで。 各々のイベントの公式ページについては、キャンペーンを参照。 ウインターフェスタ2007 サマーフェスタ2008 ウインターフェスタ2008 バトルロンド2周年感謝祭 サマーフェスタ2009 西園寺アイランド? バトルロンド3周年感謝祭 その他 ウインターフェスタ2007 項目 逸話 復讐のジュデッカ WF 07で最弱に設定されていた、種型ジュビジーのイリーガル・ジュデッカのレプリカは、イベントポイント(ep)稼ぎのために多くのオーナーにターゲットにされ、最終的に勝利数180,872回(18万872)、総与ダメージ400,670,715(4億67万715)という数字が記録された。そして、その事実に立腹したオリジナルのジュデッカはイベント終了後、シークレットⅢ(3)で復讐のジュデッカとして登場したのである。→用語・略語 復讐のジュデッカ 上へ戻る サマーフェスタ2008 項目 逸話 リップル SF最初のステージ『冒険の始まり』の対戦相手である猫型リペイント。もともとはエキストラミッションⅩⅥ(16)のターゲット。→用語・略語 リップル参加制限無しのミッションとしては異例の低レベルとなるLv25で登場し、ドロップアイテムがジオラマスタジオで利用しやすい『小判』。その小判や、CSC、GEM、ふくびきチケット集め、さらに距離適正調整やAS習得、さらにさらに「全オーナー累計5億ダメージでレアミッションターゲット追加」の指令の追加、そして追加されたレアミッションターゲット探しの途中に…と、あらゆる理由によって多くのオーナーにターゲットにされた。最終的には9億399万4654ダメージ、LP2112なので単純計算で約42万8028回と、WF 07のジュデッカの倍以上倒された。そして大方の予想通り、シークレットミッションⅤ(5)で大きな波に乗って再びやってきた。なおSF 08終盤に「敗北数に応じて弱体化される」という修正が入った際、「勝利数に応じて強化される」修正は入っていないのだろうか?という一部の紳士の勘違いの疑問から、「鬼神の如き強さを身に付けたリップル」略して鬼神リップルという妄想ネタが生まれた。SF期間中に強化はされなかったが、これを反映したのか、シークレットでは『鬼のツノ』『雷神太鼓』を装備している。 上へ戻る ウインターフェスタ2008 項目 逸話 産卵 オート・ガーディアン(AG)と呼ばれる強化プログラムが、陣地に敵神姫の補充を行う様を表した言葉。産卵力は自身のenemy数に比例し、最大で30分間に数千姫という凄まじさを見せるが一時は紳士達が乱暴に扱い過ぎだために産卵力が弱るという事態にも陥った。SF 09でも引き続き用いられている。 ドリュアス亭 WF 08に登場したFRONT-END SERVERでのAG/ドリュアスの本拠地、エリア14及び直下エリア12のこと。ドリュアスの行動パターンは12⇔14の往復で、タイミングを読んだ上での強行突破以外の手段がなかった。難攻不落の要塞を思わせるこのエリアに名前をつけようと提案され、「ドリュアス亭」が満場一致で採用された。ドリュアスが悠々と『キャッチアンドリリース』を仕掛けてきたり、このエリアで出現するイー姉が出現することから「生簀」とも呼ばれたり、とにかく色んな意味で「亭」であった。SF 09ではこれと同じ行動パターンのAGとその巣を、後の悲劇を思い出してしまうせいか「ドリュアス型」と呼称する紳士もいた。 ドリュアスの悲劇 2008年12月22日に起きた、WF 08の最初にして最大の悲劇。ドリュアス亭を落とさんと本気を出した紳士達と6000を超えるといわれる神姫の総攻撃により、FRONT-END SERVERどころかKONAMI(バトルロンド)サーバーまでが落とされた。別名:スキル:鯖落とし ダメージ∞ある紳士曰く「我々が攻撃していたのはFRONT-ENDサーバーではなくKONAMIサーバーだったというのか」亭を落とされることを恐れたドリュアスがサーバーを落としたという説もある。ちなみにエリア14侵攻~サーバ落ちの間のスレ(PART_204)の勢いは12000を超えていた。なお当時のスレッドはリンク「過去ログ倉庫」から確認できる。 ガイアの夜明け/ガイアの奇跡 2008年12月27日のWF 08の奇跡。平日(といっても土曜前だが)の深夜3時に団結した武装紳士と淑女と神姫達がゲリラ的強行軍で奥地までの道を切り開き、10000ものenemyを削りきった。その際AG/ガイアが空気を読み(?)巣に帰ったことからこう呼ばれることとなった。実は裏で西園寺が動いていたとかなんとか言われてたが真相は謎である。冬の午前3時では夜は明けないので、元ネタはテレビ東京「ガイアの夜明け」。 ウロボロ巣 2009年1月13日、BACK-END SERVERエリア19の制圧後、瀕死のAG/ウロボロスが巣に戻ると同時に巣が再生した。1分足らず(49秒)でウロボロスごと巣が制圧されたことで消滅したが、彼も語り継がれる何かを成し遂げたかったのだろう、と察した紳士たちによって名付けられた。これによって「巣の再生」という重要な情報が判明したこともあり、WF 08で巣が再生したのは、後にも先にもこの時のみとなった。 上へ戻る バトルロンド2周年感謝祭 項目 逸話 ビンゴ バトルロンド2周年感謝祭の企画であった「揃えてGET!ビンゴバトル!」では、対戦した神姫によって対応する神姫の絵のマスに穴が開くという仕様上、バトロン上で起動している神姫たちの分布が明確になるという側面を持ち合わせていた。そのため、対戦したい神姫を募集する「出会い系神姫」や、なかなか遭遇しにくい神姫を放流するオーナーによって、対戦相手の調整が行われていた。イベント開始直後から建子の遭遇しにくさが予想されており、ジャーナルでもネタにされてしまっていた。 グロアチ 二周年感謝祭終了まで二週間を切った頃に突然発表されたグローバルアチーブメント。総ビンゴ数300000の達成が目標で、発表された時点で半分も達成できておらず、絶望の声が大多数を占めていた。しかし、グロアチのビンゴカードに穴が開いていき、ビンゴボーナスポイントの存在が発覚すると一気に加速し、終了日の09/05/25の朝に達成された。 上へ戻る サマーフェスタ2009 項目 逸話 ガイア溺死/ガイア水没 今回は各マップを瞬間移動するオレンジのAGとして登場。地下鉄を封鎖しているという情報が事前にあったため、出現直後から白黒両軍からの集中攻撃を受けていたが、同じタイミングでCancerにてAGが復活。白黒両軍の起点の接続ポイントとなるCancerを制圧し戦力を分断、ガイア捜索の手を緩めさせた。その後も移動を繰り返し、Geminiではディープシーと同等のVRディープブルーに出現したのだが、なんと水中評価×で持ち味の機動力を失い、そのまま黒組に撃破されてしまった。Cancerと連携するという徹底した行動タイミングからはとても想像出来ない、「溺死」という間抜けな最期を遂げた。…が、彼女(?)は思わぬ形で復活を果たした。 8.02の悪夢/黄泉がえり 8月2日10時46分頃、不調のためかサーバーが突如ダウン、数分後再度ログイン可能になるが、紳士たちの目の前に広がっていたのは、enemy40000になったCancerのAGベースをはじめ、全てのMAPに赤と紫のAG、溺死したはずのガイアまで復活するという、正に悪夢のような光景だった。8月2日21時55分頃、臨時メンテナンスを8月3日に行う事が公式に発表され、1日限りの悪夢となった。お盆には10日早かったせいもあってか「悪夢」という表現が目立つ。 建機の錬金術師/アルケミストリョーコ SF開始後、18日に行われたアップデートにより地上マップに解体屋が出現。不要な素材パーツを神姫NETジャーナルの建機型グラップラップのリョーコさんが解体、ジャンクチップ・ジャンクパーツにしてくれるというものだったが、バグだったのか救済処置だったのかは不明だが、Jチップ・Jパーツを渡すことができる上、渡した数よりも多く作れてしまう…つまりジャンク増殖が可能になってしまった。減るのは兎も角、何故か物が増えるのはまさに錬金術師の所業。畏敬の念を持って建機の錬金術師、アルケミストリョーコと呼ばれてしまうのは仕方ない事だった。なお、これ幸いとばかりに、手持ちの余った素材を元手にJパーツを無限に増やす紳士達が多く、やり過ぎた為に所持上限を突破し(オーバーフロー)、数が0個になってしまう珍事も見られた。その後の25日のアップデートにて、ジャンクに限っては数が増えるという事は無くなった。 ミラージュの夜明け/ガイアの幻影 締め切りが迫る8月26日夜、本気モードになった武装紳士・淑女たちは夜を徹しての侵攻作戦を決行。手始めにSagittarius・射手座のAGベースに残るenemy3000以上を撃破、続いて強敵AGミラージュが守るCapricornus・山羊座ベースのenemy5000以上を一夜にして殲滅した。作戦は27日の明け方まで続いたが、ベース陥落直前には早朝5 40という時刻にも関わらず、約30enemy/minという恐るべき侵攻速度が出ていたという。また、山羊座の占拠を完了してもなおオーナーたちの勢いは止まることを知らず、最終マップSatelliteの第2ポイントに存在するenemy1000(ガイアLv180)をも数十分で葬り去った。このガイア殲滅のスピードには、今まで発見されていなかった「不死鳥の翼」の素材がSatelliteでようやく発見されたことによる物欲パワーも影響していたと思われる。 アルテミスの悲劇 WF 08に続いてSF 09でも起きてしまった悲劇。夜明けから止むことなく侵攻を続ける紳士・淑女は27日14 26頃SatelliteのAGベースをも制圧。ついに最終ステージに到達したオーナー達が、期待を胸にイベントメッセージを読み進めかけた瞬間、非情にもサーバーがダウンしてしまった。危なくなったら鯖落とし、これが不敗伝説の正体か。十数分後に復旧するも、その間に初期値500を上回る1500で復活していたAGミラージュLv270が侵攻。巣へ引き返すまでに倒すことが出来なければ振り出しよりも悪化するという状況に、絶望する声も上がった。しかし希望を捨てない紳士淑女の勢いは次第に加速し、平日の昼間にもかかわらず、2時間足らずでAG1200弱の撃破に成功した。その後、17 30のメンテナンス情報でサーバーダウンの原因がアルテミス戦での不具合と告知される。最終戦への挑戦を停止され、完全制圧後もお預けを食らう羽目になった アルテミスの岩戸 27日のお預け後、28日18 45頃に19~20時のメンテナンスによる最終戦の開放、および1週間のイベント延長が告知されたが、なかなかメンテナンスが終了せず焦らしに焦らされたオーナー達がログイン可能になったのは結局22 45となった。その後は当然アクセス集中により動作が重くなり、またもや焦らされることに。バトル中のアルテミス自身も殻に閉じこもったような姿であり、更にプレミアム用のイベントバトルでは、アルテミスの前に自分のコピーと戦う。もはや完全に引き篭りのイメージが定着してしまった。噂では開催当時にもコピー戦は存在したようで、ここで発生したバグが一連の事件の発端だったと思われる。なお、神話で「天岩戸」に隠れたのは「アマテラス」である。 なんでスピカすぐ死んでしまうん? Virgoの赤AGスピカの儚さ(弱さ)と、自然の残酷さを嘆いた言葉。8月9日のScorpio制圧に伴うVirgo Taurusの復活後、Virgoの巣は合成素材「乙女回路」を入手できる唯一の場所だったものの、接続に支障のない場所にあったため、再制圧は放棄するというのが大多数の見解だった。それでも小規模に攻撃が行われていたのだが、スピカを加減できずに撃破してしまい、最大値で復活しては産卵を繰り返されるという悪循環に陥っていた。このせいで疑心暗鬼と反感が増長され、醜い言い争いも展開されていた。後にアルテミス戦という最終目的が28日に達成されたことにより、次なる目標としてVirgo再制圧の意見も挙がったのだが、依然として十分な戦力が集まらず、消滅と産卵は繰り返された。結局制圧には成功したものの、それはイベント終了を2日後に控えた9月6日、日曜の夜のことであった。ちなみに元ネタのアニメ映画「火垂るの墓」のこの年の放送日は8月14日。 上へ戻る 西園寺アイランド? 項目 逸話 竜巻バグ(仮称) 2010年3月25日、3度目となるトレジャーアイランドで、「竜巻」が膨大な値で復活した出来事。「極秘ファイルを入手せよのリメイク」要は使い回しにも関わらず開催が1日遅れ、雨雲と竜巻はそのまま、新規アイテムのドロップも無いという仕様であった。それでも地道に雨雲・竜巻カードを集め続け、不自然に早かった雨雲2回目の移動を経て、25日14 20頃、ついに竜巻を消滅させた。(2回目については、雨雲の数を一人用のイベントミッションのものと混同して設定していたという説が有力)…ところが17 15頃、突如として竜巻が「65535」の残数で復活。竜巻の復活により、以降に解放されるステージ(城内、雲の上)ではバトルができなくなった。またこれに伴い、ある操作方法で自分のポインタを画面外の座標に追いやる方法も発見された。(このポインタは通称「つれてけ」。アクセサリー「つれてけご主人様」に似ているため)「対戦相手を変えなければカード配置が変わらない」という仕様上、竜巻消滅後に竜巻カードを揃えてしまった結果、竜巻の残数がアンダーフローを起こし逆転した…という説が有力。19 30-20 00に竜巻を消滅させるメンテナンスが行われたものの、20 30頃にはまたしても「65535」で復活。その後、26日の夕方頃に再度メンテナンスが行われ、今度こそ消滅した。この頃に度重なった不具合の連続、更に今回の「数値管理」と推察される初歩的なバグには、多くのオーナーから不満の声が上がり、逸話の名称も定まらないまま終わった。 上へ戻る バトルロンド3周年感謝祭 項目 逸話 神姫プラネット バトルロンド3周年感謝祭の特別ミッション「神姫プラネットを開拓せよ!」は、チームミッション形式を採ることで、オーナー間の協力が図られた。しかし他オーナーの神姫を貸し出しポイントを分け与えるシステムはサーバーに多大な負荷を掛け、ピークタイムにはアクセスが極めて遅く、画面右下で回り続けるCSCアイコンは「車輪眼」とも揶揄された。このため開催初日、2010年4月22日からメンテナンスやイベントの中断が度々行われたのだが、遂には28日、アクセスの遅さを修正したはずのメンテナンスすらも失敗に終わり、無期限延期が発表された。その後、5月27日のアップデートで「神姫プラネット」の名を含んだアチーブメントは消滅。イベントを完全達成できないということは以前にもあったが(WF07グロアチ、SF09水瓶座制圧)、今回は「イベントそのものの無期限延期(事実上の中止)」という前代未聞の残念な結果に終わった。この補填としてなのか、28日の無期限延期発表から間もなく、プレミアムチケット1日権が配布された。焦らされ続けた末に自棄を起こしたオーナーたちは、翌29日が祝日だったとはいえ、深夜にも関わらず、オフィシャルバトル、ポイントバトル、イベントミッション、各々の戦場へと赴いていった。特にEXクラスでのオフィシャルバトルが盛況だったようである。一方、プレミアムチケットは「入手した時点(購入する・配布される)」からの時間経過、今回は4月28日22時頃から24時間で消滅するものであり、このシステムを理解していなかったり、時間の都合が合わなかったオーナーたちからは、不満の声も上がっていた。余談だがアルトアイネスの実装=7月1日頃からバグとメンテナンスが頻発しており、7月3日分のメンテナンスではこの件についての対応を反省したのか、急速充電バッテリー×1が配布された。 上へ戻る その他 項目 逸話 SPバグ バトルロンド黎明期(サービス開始~07/04/26)に存在した、SPLv20以上でオフィシャルバトルを1戦終えるたびにSPLvが2~3上がるというバグ。今では考えられないSP経験値の上昇量だった。また、SPLv19以上で一切のスキルが出なくなる現象も同時に発生していたため、過剰なSPをまったく生かせず非常に歯がゆい思いをしていた。 感染拡大 2007年10月2日~3日にかけて行われた、大規模なぷちモアイ配布祭をさした言葉。ぷちモアイの入手条件が「それを所持する神姫を倒す」という正に感染するアチの達成だったため、スーパーノアを感染源に、それを倒したオーナーから更に次のオーナーへ、次のオーナーへと感染していった。既にほとんどのオーナーが感染しており、該当クラスへ行けば感染は時間の問題だろう。由来は単純に感染拡大、または「.hack」のサブタイトル。 兎の呪い/兎レーネ 2010年5月27日~6月3日にかけて発生していた、戦乙女型アルトレーネに関するバグ。5月27日のフィギュア発売と同時にバトルロンドに対応したアルトレーネのコアユニットと素体は、剣や大剣が得意、短銃などは苦手、という自己申告とは全く逆の武器の取り扱い、攻撃◎の割に合わない不自然なダメージの低さ、明らかに表記より高い回避と機動と暗視、本来の性能とは異なり、なぜか兎型ヴァッフェバニーと全く同じ性能であった。後に不具合であると告知され、5月29日に修正が行われたのだが、コアの得意・不得意と素体のLPSPのセンス・初期値を再設定したのみであり、完全には修正されていなかった。更に6月3日、2回目の修正を経て、アルトレーネはようやく本来の表記通りの性能になった。しかし素体の性能は「セットアップ」時点で決定されるものであり、「リセット(の後のセットアップ)」「リアクター」では本来の表記通りに修正されるのだが、「そのまま育成」「リストア」では修正が行われず、リアクターの提供も行われなかった。兎にまったく罪は無いのだが、あえて称するなら「兎の呪い」だろうか。「アルトレーネのコスプレをしたヴァッフェバニー」略して?兎レーネとも。3周年感謝祭に続き、またしても残念な結果に終わってしまった。発売と同時にジオラマスタジオだけでなくバトルロンドにも対応ということで、久しぶりのリペイント以外の対応については期待されていた。またフィギュアとしてもライトアーマー以外では久しぶりの新作発売であり、アクセスコードを使用した場合、24時間のプレミアムオーナー期間もプレゼントされている。一方、発売順を完全に無視したバトルロンド対応への疑問・糾弾、常態化しているバグへの懸念などのネガティブな意見もあった。6月15日の臨時メンテで、まさかのバグ大復活。翌16日には修正されたが、度重なる無様な失態にあきれるオーナーも多かった。 (大)切断祭 アルトレーネに引き続き、アルトアイネス、アーンヴァルMk.2、ストラーフMk.2の3体も2010年7月にフィギュアが発売され、同日にバトルロンド対応、アクセスコード使用による24時間のプレミアム権も付与されていた。しかし「兎の呪い」と並行して5月29日頃から、7月27日頃までサーバーダウンが多発した。例えば「ティールームでオーナーのレコードを確認する」など、極簡単かつ正常な操作を行ったにも関わらず、オーナー側の操作が原因でサーバーがダウンしてしまう不具合があったのも、多発した一因と考えられる。あまりに多発したため、一部では仮面ライダーアマゾンの必殺技の名を借りたのか「大切断」の名も用いられている。過去2年間にサマーフェスタが告知・開催されていた時期に起きるのが「切断祭」とは皮肉なものである。7月20日にメンテナンスが行われたものの、それ以前はプレイすることもままならなかったため、7月23日午後12時から全オーナーに72時間のプレミアム権が付与された。この期間中も切断が皆無だったわけではないが大規模なものではなく、オフィシャルバトルは盛況を見せていた。しかし、期間がちょうど終了した26日夜には、見計らったかのように再び切断が多発しており、故意を疑う意見もある。その後は沈静化を見せているが、万一紳士淑女諸君が切断条件を発見した場合、故意にサーバーをダウンさせることは、マナー・モラルの問題はもちろん、神姫NET運営方針に抵触する可能性もある。速やかに運営者に問い合わせ、また悪用される危険性も考えて口外しないように注意してもらいたい。 チケットの大乱舞 2011年4月21日から27日まで開催されたPB「新型神姫出撃杯-002-」での出来事。エントリーチケットが貰える入賞条件が「最終ランキング3000位以内」だったが新型神姫はそんなに居なかったため参加すればチケットが貰える状態だった。しかしこのPB終了後、入賞したオーナー達の手元に届いたメールに記されていた入賞賞品は「エントリーチケット3000枚」。実質的には255枚のカンストに陥った。 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4186.html
◆ロックマンエグゼ6 光熱斗:00 ロックマン:01 03 うさぎ散る 伊集院炎山:00 ブルース:00 バレル:00 カーネル:01 02 その面影を ◆CONCEPTION 俺の子供を産んでくれ! 弓削イツキ:00 粉月マヒル:00 ルカ:00 ユズハ:01 02 その面影を レオーネ:00 ◆メグとセロン シュトラウスキー・メグミカ:00 セロン・マクスウェル:01 04 危険信号~とある少年のバトルロワイアル~ ラリー・ヘップバーン:00 ナタリア・スタインベック:00 ニコラス・ブラウニング:00 ◆暗殺教室 潮田渚:01 03 うさぎ散る 茅野カエデ:00 赤羽業:00 杉野友人:00 烏間惟臣:00 ◆スーパーダンガンロンパ2-さよなら絶望学園- 日向創:01 01 希望の翼-despair- 狛枝凪斗:01 04 危険信号~とある少年のバトルロワイアル~ 終里赤音:00 弐大猫丸:00 罪木蜜柑:00 ◆サムライうさぎ 宇田川伍助:01 03 うさぎ散る 摂津正雪:00 千代吉:00 本間魯山:00 松山桐之進:00 ◆密室のサクリファイス ミキ:01 01 希望の翼-despair- アナスタシア:00 クロエ:00 オルガ:01 03 うさぎ散る イトカ:00
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2160.html
人気者にあこがれて 「うりゃああああっ!!」 フィールドに高らかにこだまする声。 ここは神姫たちが全力を尽くして戦う場所、バトルフィールド。そこでは二人の神姫が対戦していた。 一人は天使コマンドタイプの装備をつけた緑の長髪の神姫。 そしてもう一人はフェレットタイプの神姫。 ふたりは荒野のステージで小細工なしの決闘を繰り広げていた。 「ふっ、甘いですね。これで全国制覇だなんて笑わせます」 フェレットの攻撃を余裕でかわすコマンドタイプ。しかしフェレットは必死になって拳を当てようとする。 『どうしたんだリリィ、いつもと様子が違うぞ』 フェレット=リリィのマスターが心配そうに声をかける。 「心配ないよ翔にいちゃん、リリィは負けないから」 大丈夫なことを言いつつ、リリィはコマンドタイプに攻撃を続ける。しかしその攻撃は空回りするだけだ。 「それに、ここで負けたら、あの人と戦うなんて夢のまた夢だもの」 リリィはかまわずに攻撃を続ける。彼女の決意の理由は、ある神姫の出会いによるものだった。 話は数ヶ月前にさかのぼる。学校から帰ってきた九重翔は、自分の部屋にあるパソコンのモニターにかじりついているリリィに声をかけた。 「ただいまリリィ、何見てるんだ」 「あ、お帰り、翔にいちゃん」 どうやらリリィはモニターの記事を見ていたようだ。 「これって、バトルロンドの記事じゃないか。何か気になるものでも?」 「うん、この神姫なんだけど…」 リリィは記事の画面を指差した。そこにはツガルタイプの神姫が映っていた。 「これはサンタ型のツガルだな。このタイプの神姫がすきなのか」 翔はそれを参照にツガルタイプでどの神姫がすきなのか探してみた。 「ええと、これかな?たしか、シルヴィアっていうツガル型」 ツガルタイプが載っている画面を表示し、翔はかっこよさそうなものを選んでみた。しかしリリィは首を横に振った。 「ううん、この神姫じゃないよ。同じサンタでも、もっとかわいいの」 どうやらリリィは別のツガルタイプを探しているようだった。 「じゃあ、これかな?きらりっていうけど、これじゃないかい?」 翔は別のツガルを指差したが、リリィは首を横に振るばかり。 「違うよ、もっとニコニコしてるの。何ていうか、ツガルっぽくなくて、どこかツガルっぽいの」 ニコニコねえ…。翔はそれをキーワードにツガルというツガルを探してみた。そして数十分後、リリィがあるツガルタイプを指差した。 「これだよ、このツガル。この神姫の動画を見て気になったんだ」 画面には、ホーリーベルという名前のツガルタイプが映し出されていた。 「へえ、お前も変わった奴を好きになったもんだな。たしか、この神姫は去年の記事に大々的に載ってたな」 翔はホーリーベルの詳しいデータを検索サイトで探してみた。 「ええと、この神姫は今から2年ほど前にデビューしてある大会をきっかけに有名になった。ファイトネームは、『幸せを呼ぶクリスマス』…まあ、サンタ型だしな」 「ある大会って?」 「ブラッククリスマスっていう神姫がいたんだけど、それを倒したことで実力が認められたらしい。それから年が明けた後、彼女を指名する相手が増えて、雑誌からもオファーが来たそうなんだ」 ホーリーの記事を見つつ、翔は別のウィンドウを開いた。 「転機になったのは、この大会に参加したときからだな。これは全国規模の大会だから、ホーリーベルも注目されたんだろう」 翔は記事を見つつ、試合の内容について話し始めた。 彼の話によると、この大会は1年に一度開催する『ワールドロボットフェスティバル』というイベントで、全国各地から集まる名うての神姫やバトルロボットが参加している。ここでは総勢200体以上ものロボットが集結する、国内で最大のロボットイベントで、ある大会に参加して高得点を得たものは名を残すことができるという。 「もちろんそれだけが目的じゃなくて、最新のロボット技術を披露する場所でもあるし、各メーカーが全世界にアピールする場所でもある。まあ、簡単に言うと、おもちゃショーやモーターショーみたいなものだと思えばいい」 「へえ~、そんなにすごいところなの」 目を輝かせて翔の話を聞くリリィ。それほど気になる内容なのだろう、ワクワクがとまらない状態だった。 「その中のイベントに『ロボイドバトル』という異種格闘戦があってね、そこにホーリーベルが参戦したんだ。とはいっても、当時の全国レベルではまだ中の下くらいのホーリーだから、このバトルでは苦戦したらしい」 翔は別のサイトから、その大会の様子を記録した動画を再生させた。 「第8回ロボイドバトル第4試合、アジャンテVSホーリーベルの対戦が始まります。前回に続いて2回目の出場となるアジャンテは鎧を装着しての登場です。対するホーリーベルは、意外にもノーマルに近い武装スタイルで登場しています」 画面には、ロボイドバトルの第8回大会の様子が映し出されていた。そこにはホーリーの姿があった。 「あっ、ホーリーだ~」 「対戦相手は神姫じゃないな、オリハルコンシリーズ…だったかな」 オリハルコンシリーズとは、とある企業で開発した専用素体をベースにしたもので、神姫ほどではないものの、手足を交換したりアーマーを装着することによりカスタマイズできる、神姫とコンセプトが似通っているシリーズの名称である。そのうちの一体がこの大会に参加しているのだ。 「こいつは神姫を発売しているメーカーの対抗馬だろう。だからこの機会にアピールしたいんだろうな。オリハルコンを発売してるメーカーは、女性型以外にもリアルロボットなどのマシンやビークルなども発売しているところだから、神姫に対抗して新ジャンルを作ったんだろう」 「と、いうことは、ほかのメーカーも同じものを出してくるの?」 「そうだろうな、現にいろいろなメーカーからコミュニケーション機能を持つロボットモデルを販売しているからね。その先陣を切ったのが『武装神姫』といわれているんだ」 確かに神姫は美少女型ミニチュアロボットのはしりとなってはいるものの、元々のコンセプトがオーナーとのコミュニケーションが取れる『成長するフィギュア』であり、個々の自我をもつため、様々な目的に対応できる可能性を秘める『フィギュアの枠を超えた多目的ロボット』でもある。当初はそれに対抗するフィギュアは存在しなかった。もっとも、美少女型以外のロボットはいたが、どちらかというと対戦等を目的としたバトルフィギュアが主だったのである。 「神姫の登場は、今までのロボットフィギュアの考え方を変えた。今まではバトルすることは出来ても、フレキシブルに考えて行動することなんて出来なかったからね。…って、リリィにはちょっと難しすぎたかな」 翔の説明を聞いているリリィは、ちょっと困った表情になっていた。 「う~ん、リリィにはあんまりよくわからないけど、神姫があったからいろんなところから同じものが出てきてるんだね。それって、いろんなロボットが増えるっていうことだよね」 「まあ、そういうことかな。おっと、試合が始まるぞ」 それぞれがカプセルに入り、バトルの準備が完了する。そしてステージ上に二人の選手が現れた。 「それでは、ロボイドバトル、レディゴー!!」 「リリィは誓ったんだから…、ホーリーさんと会うまでは、ぜったい負けないもん!!」 力を振り絞り、リリィはコマンドタイプに立ち向かっていく。 (何て気迫なの、このままだと本気出さないといけないかも…) コマンドタイプは防御にはいり、リリィの攻撃に備える。練習試合のはずだったこの試合は、もはや両者とも本気を出しかねない空気に包まれていた。 『シラユキ、落ち着きなさい』 コマンド=シラユキの耳元からオーナーらしき声が聞こえた。 『これはあくまでお互いの実力を調べるための闘いです、もっとリラックスして挑まないと』 「ですが美由紀、相手は本気で私に攻撃を仕掛けてきます。このままではこちらが負けてしまいますよ」 シラユキはオーナーの佐和田美由紀に反論しようとする。しかしこれは練習であり、実戦ではない。あくまでお互いの利点と欠点を調べる為の試合である。それに、ある程度の実力を持っているシラユキと、バトルにおいてはまだ初心者であるリリィとではレベルが違いすぎる。それを考慮して、美雪はシラユキに手加減するように言っているのだった。 しかし今のシラユキにとって、その指示は苦痛に近かった。なぜなら、手加減するということは、彼女が思うように闘えないことを意味していたからである。 「…美由紀、リリィが闘う意味がわかりますか。今のあの子は全力で戦いたがっている。ですから、私もそれに答えてあげたいのです」 おそらく、シラユキにとってこの行為は、美由紀の指示を無視することなのかもしれない。それでも彼女は、純粋に闘いたいということを美雪に伝えようとしていたのだ。 『そうですね、リリィはあのホーリーベルと同じステージに立ちたいと思っていますものね。いいでしょうシラユキ、相手の失礼のないように、思い存分闘いなさい』 美由紀はシラユキの想いを受け入れ、パートナーに対して改めて指示を出した。たとえ、それがどのような結果であっても、お互い全力を尽くして戦うのならば後悔はしない、美由紀はそう思った。 (…そういえば、前にもそんなことがありましたね。いつのことでしたか) 美由紀は昔のことを思い出していた。 (たしか、1年ほど前のこと、ワールドロボットフェスティバルでしたかしら…) ワールドロボットフェスティバル開催の日、会場の下見にやってきた美由紀は、会場内の混雑のせいで道に迷ってしまっていた。 「おかしいですね、こんなところに出てしまうなんて…」 いつの間にか裏通路に迷い込んでいた美由紀は、近くにいる人に会場内に出るためのルートを教えてもらうことにした。 「あの…すいません、イベントブースにはどこへ行けばよろしいのでしょうか?」 美由紀は通路に歩いている男性に、思わず声をかけてしまった。 「この先は関係者以外立ち入り禁止なんだけど、もしかして道に迷ったのかい?」 美由紀は顔を赤くして無言でうなずいた。顔を上げた美由紀は、彼がどこかで見たことのある人物に似ていることに気づいた。 「もしかして、貴方はホーリーベルのオーナーの、都村いずるさん?」 「え?そうだけど、君はもしかして、ホーリーのファン?」 出会った相手とは、ホーリーのオーナーである、都村いずるであった。美由紀は雑誌などで彼のことを知ってはいたものの、実際に対面したことはなかった。もちろん、いずる本人も同じだろう。 「い、いいえ、私は、雑誌で貴方の顔を偶然見たから…」 動揺する美由紀に、いずるはやさしく声をかけた。 「そうか、私も結構有名になったんだな。2年前はそんなことなかったのに」 「2年前…って、確か、ホーリーベルがバトルデビューした年でしたよね。あの時の試合は覚えています。私もそこにいましたから」 当時高校生だった美由紀は、バトルロンドのことを詳しく知るために地方のバトルアリーナ大会まで足を運んでいた。そこでホーリーの試合を間近で見たのだ。 「ということは、君も神姫に興味があるんだね?」 「は、はい。私も神姫を購入するつもりでいます。でも…どうするのかわからないんです。確かに私は神姫に興味はありますが、いざ神姫を育てるとなると不安になるんです。もしいなくなったりしたらどうするのか…」 美由紀の顔が急に不安な表情になった。その様子を見たいずるは、当時の自分の心境を語った。 「私もホーリーを拾ったとき、どうするのかわからなかった。でも、友人の恒一や研究所の小百合さんたちのおかげでここまでくることが出来た。もちろんそれがホーリーのためでもあるんだけどね」 「拾った、って?」 「君だけに話すけど、実はホーリーは川から流されてきたのを私が拾い上げたんだ。どうして流れてきたのかというと、小百合さんが起動した直後に川へ落としたのが原因だったんだ」 美由紀はくすくす笑った。なぜなら、起動した直後に川に落とすなんて、普通ならありえないからだ。 「小百合さんって方は、どうして川原で神姫を起動したのでしょうね。普通なら部屋でするものですのに」 「まあ、小百合さんの性格ならやりかねないと思うけど。もし私がホーリーを見つけなかったら、ホーリーは流されて行方不明になっていただろうね」 二人の話ははずみ、僅かな時間も矢のように過ぎていった。 話が盛り上がっている最中に、携帯電話の着信音が鳴り響いた。 「あら、着信音」 美由紀は着信音がいずるのポケットから聞こえているのに気づいた。 「ちょっとごめん」 いずるは話を中断し、自分の携帯を取り出した。 「はい、都村ですが」 『おいいずる、もう時間だぞ、どこで道草食ってるんだよ』 どうやら電話の主はいずるの友人らしい。いずるはすぐに行くことを伝えると、電話を切った。 「ごめん、もう時間なんだ。イベントに行かないと」 「それって、ロボイドバトルのことですか?」 美由紀がロボイドバトルの名前を口にしたとき、いずるはにこっと笑った。 「そうだよ、もしよかったら君も応援に来てくれないか?ホーリーの勇姿を君に見せたいんだ」 いずるはロボイドバトルの応援に美由紀を誘った。そんなに親切にしてくれる相手に、美由紀には断る理由などなかった。 「はい、ぜひ応援に行かせていただきます」 ぎごちない美由紀の返答に、いずるは喜んだ顔で答えた。 「試合が終わったらまた会えるといいね」 いずるは美由紀が来た反対の方向へと急ぎ足で歩き始めた。 「あ、あの」 急いでいるいずるに、美由紀は何かを言おうとした。 「ん?」 「…私、必ず貴方がいる場所へ辿り着きます。いいえ、絶対に辿り着いてみせます。それまで待っていてください」 いずるはちょっと恥ずかしそうに微笑み、控え室へと消えていった。控えめに手を振る美由紀はその直後、肝心なことを聞くのを思い出した。 「…あ、道を聞くのを忘れました…」 (…結局ほかの人に通路を教えていただいてイベント会場にいくことは出来ましたけれども、試合終了後は人が多くて再びお会いすることはかないませんでした。でも、あのときいずるさんに出会うことがなかったら、今の私は存在しなかったでしょうね) 美由紀はオーナールームであのときのことを思い出して、一人微笑んでいた。彼女にとっていずるは自分を導いてくれた、かけがいのない存在なのだ。 (だから私はあのひとと同じ場所まで駆け上がって、自分の本当の気持ちを伝えたいのです。そのためにも、まずは経験をつまないといけませんね) ヘッドセットのマイクから、美由紀はパートナーであるシラユキに指示を出す。 「シラユキ、貴方の得意技、見せて御覧なさい」 シラユキはそれを待ちかねていたかのように、それに答える。 『了解、マイマスター!!』 そして、対戦相手であるリリィの下へと向かっていった。 それぞれの思い、それぞれの願い…。今はそれが叶わずとも、いつかは必ず成し遂げるときがくる。ふたつの物語は、今始まったばかりだ。 もどる 第二話へいくの!
https://w.atwiki.jp/infinitas/pages/17.html
主題歌 あちゃさんが知り合いに頼んで貰えるらしいので詳細待ち
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/715.html
戦うことを忘れた武装神姫・番外編 ちっちゃい物研・鳳凰カップ編-01 鳳凰カップ特別編便乗企画(マテ <東杜田技研・イベント出展のご案内> このたび、弊社では鳳凰カップにおきまして、企業ブースとして 出展することとなりました。 出展内容は主に武装神姫向け機器 (HT-NEK)のご紹介となりますが、他にも各種機器や製品の展示 やデモを予定しておりますので、ご来場の際にはぜひお立ち寄り いただきたく存じます。 また、物販コーナーも設置いたします ので、一部商品はその場でお買い求めいただけます。(十分な数 を用意いたしますが、品切れの際はご容赦ください。) 出展予定内容は下記のとおりです。 ~鳳凰カップ・企業ブースへの出展内容(予定)~ ■HT-NEK・武装神姫向け製品の展示 >現在までに発売した製品の展示・デモを行います。 和(なごみ)壱型 さわやかしんさつしつ ぬくぬくこたつ ふたごのおひめさま デラックスふにふに抱き枕型診断機 神姫といっしょ・神姫用端末 ・・・ほか >今後予定製品の試作品展示をいたします。 おっきいぬくぬくこたつ DMH-SP(オプションパーツも同時展示) レブリミット(仮称)シリーズ各種 ポケットスタイル 和(なごみ)弐型 ・・・ほか ■弊社各部門の紹介(企業案内) >リクルートコーナーも設置する予定です。 ■物販コーナー >弊社製品と、一部提携ブランド商品のの販売をいたします。 (販売予定商品) 和(なごみ)壱型 さわやかしんさつしつ ぬくぬくこたつ ふたごのおひめさま(直送になります) 各種オプション・周辺機器 TODA-Design・プリンセスドレス エルゴ・DXベッド型クレイドル ・・・ほか ■神姫メンテナンス相談 >小型機械技術研究製作部をはじめとした、弊社スタッフがあなた の神姫の日常メンテナンスから、リアルバトルによる損傷の補修 まで、ありとあらゆる質問にお答えいたします。 (時間枠あり・整理券方式、無料です。) ※内容は、随時HP等で更新いたしますので、ご確認ください。 ※弊社は協賛企業としまして鳳凰カップに協力いたしております。 今大会の副賞を、弊社より提供いたしました。 優 勝:クレイドル・ふたごのおひめさまフルセット および小型機械技術研究製作部による1年間 メンテナンスプログラム利用権(2体分) 準優勝:クレイドル・さわやかしんさつしつフルセット および小型機械技術研究製作部による1年間 メンテナンスプログラム利用権(1体分) 3 位:弊社・小型機械技術研究製作部による1年間 メンテナンスプログラム利用権(1体分) ほか、リザルトによる副賞に、下記の副賞を提供しました。 ぬくぬくこたつ、デラックスふにふに抱き枕型診断機、など 参加者全員に「神姫みかんストラップ」を用意いたしました。 以上 ※追加案内※ 本イベントにおきまして、クレイドル「ポケットスタイル」を先行 限定販売いたします。 数量限定となりますので、整理券方式にて 販売をさせていただきます。ご了承ください。 <<トップ へ戻る<<
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/72.html
武装神姫のリン 第3話 「イベントへ」 最近はリンは俺の買ってきた服(あの日以来、月に1度ほど新しい服を買ってやることにしている) を着て、休日は出かけたりする。 で、今日も目的地へ向かう電車に俺は乗っているわけだが、今回は少し事情が違う。 今までは普通の繁華街へ行くぐらいだったのだが、今日は武装神姫のプロモーションも兼ねた大々的なイベントが開催されるということで一度行ってみようということになった。 イベントは基本的に新モデルの発表があったり、『舞装神姫』コンテストの成績優秀者の神姫によるファションショーやら、バトル方面ではS、Aランカーによるエキシビジョンマッチ等がある。 そんな中でも今回のイベントは格が違うらしく、イベントの会場が某オタクの祭典と同じらしい。 もちろんエキシビジョンもあるのだが、今回はメーカーからの販売基準をクリアした『同人』武装パーツや衣装(こちらは主にゲームやアニメの会社が自社の版権作品のキャラの衣装を販売するそうだ)の即売会も会場の1/3ほどのスペースを使って行われる。 マニアの間ではこちらの方がメインらしく、有名企業のゲームキャラの衣装等は一般販売があと半年は無い予定でプレミアが付くという情報が飛び交ったりしたそうで徹夜で並ぶ者もいたらしい。 と、なんで俺がこんな情報を知っているかというと…… 俺をこの世界に引き込んだ友人は一般的にオタクと呼ばれる人であり、彼はこういったイベントの情報はどこからかは知らないが最速レベルで手に入れてくる。 そんな彼は昨夜から有給を取り、徹夜で即売会入り口に並んでいる。 なんでも、リンの分も服を買ってくれるそうなので俺はそのための軍資金と判断基準(1着の値段や、特殊な趣味のモノは避けるなど)を書いたメモを渡しておいた。 今日が一般の給料日の週の日曜という条件がなければ軍資金を渡すことなどできなかっただろう。 企業も考えているということだけは分かった。 で俺はリンと一緒にイベント会場の入り口にいるわけだが、こちらも結構人が多い。 子供連れの親子や、結構年配な夫婦などが見られる。 だいたいそういった客は「舞装神姫」のファッションショーが目当てのようで既に第1回ショーの開催時間が近づいているためか、皆足早にステージへ足を運んでいる。 で180度反対方向はエキシビジョンマッチのステージであり、コチラは大体俺と同じような10代から20代半ばの男性ユーザーが多い。 女性のグループもしばしば見られる、ファッションショーよりこっちが好きという女性も多いようだ。 取り合えずエキシビジョンマッチの方が人が少なく、ステージが良く見えるのでまずはコチラを優先した。 さすがにこちらのステージにいるユーザーの神姫は服を着ていることが少ない。 「マスター、アレを。」 リンに促されてステージのバックにある大型スクリーンに目を移す。 エキシビジョンマッチの第1戦が始まったようだ。 対峙するのはストラーフモデルとマオチャオモデル。ストラーフモデルは基本セットのアームやレッグに多様改良が加えられ、スラスターも追加されている。武器はハンドメイドらしい刃物を各部にマウントしている。中、近戦専門でロングレンジでの戦闘は全く考えていないセッティングだ。 一方マオチャオモデルも同じく両腕にドリルということで接近戦主体らしいが、アーンヴァルのパーツを身につけていて、相手のストラーフモデルに比べ、飛行もしくは滑空が可能のようだ。 戦闘が開始される。 先に仕掛けたのはストラーフ。 スラスターの出力全開で一気に距離をつめ、セカンドアームのナイフで切りつける。 が相手のマオチャオは冷静に右手のドリルで迎撃、開始数秒でいきなり2体の間で火花が散る。 密着した状態からストラーフはメインユニットが腰にマウントされたリボルバーを抜き取った、と次の瞬間銃声。 だがマオチャオは宙返りの要領でそれをかわすと共にストラーフの後ろを取り、強烈なキックをお見舞いしていた。 体勢の崩れたストラーフにマオチャオが追撃のドリルを放つ。 がストラーフもソレを紙一重で避けセカンドアームで反撃。 マオチャオはスラスターの逆噴射でそれをギリギリで回避し距離をとる。 気が付くと周りの観客は歓声を上げている。 それほどに見入っている自分が不思議に思えたがそれはリンも同じようだった。 「……彼女達はすごいですねマスター、私が思っていた『バトル』とは次元が違います」 「まああのモデルは全国大会で入賞が当たり前のレベルのランカーだからな。あんなふうになるには相当は時間が掛かってるはずだ、訓練とか入念なパーツのメンテナンスがあってこそだろうな。」 「私も、あんなふうに闘えたら……」 「おい、お前バトルに興味あったのか??」 「…はい。最近TVでもバトルの中継が増えてますし、『武装』神姫は基本的に戦闘が主の目的で作られていますので」 「オシャレだけじゃ物足りないか…」 「いえ、決してそういうわけではありませんがこういうのも見るとなんだか身体を動かしたくなってくるんです」 なんというか、コレは血が騒ぐという現象なのだろうか? やはり武装神姫という名前が付いているだけあってやはり闘争本能(?)は抑えられないということなのだろう。 「そうか、ま今日は無理だろうけど今度、な」 「でも、マスターが争いを嫌うということであれば無理をしていただかなくても…」 「いや、俺は最初はバトルメインで神姫を扱おうとおもってたけどお前がピ○チュー好きだとか言うもんだからてっきりそういうのは苦手だと思ってた。」 「じゃあ、マスターも?」 「そりゃそうだ。仮に着飾ったりするだけならおまえを買ってきたときに一緒に買えばいいんだし。 ということで今度から大会も視野に入れてがんばってみるか?」 「はい、マスター」 そんなこんなで俺とリンは新たな決意をしたわけだ。せっかくのバトルのお手本が目の前にいるのでそちらに視線を戻す。 さすがにガチの接近戦だとセカンドアームのパワーの分不利と踏んだのか、マオチャオが戦闘スタイルを変えた様だ。 アーンヴァルのパーツの飛行能力を駆使して縦横無尽に戦闘フィールド内を翔ける。 そしてマオチャオの特殊武装。 プチマスィーンが姿を現した。こいつで牽制をして決め手のドリルをお見舞いするようだ。 一方ストラーフはこのスピードに対抗することが出来ないので構えを正し、ドコからの攻撃にも反応できるように神経を集中している様だ。 いつの間にかストラーフの右のセカンドアームに黒い刀身の大剣が握られている。 見たところ装備されていたサーベル等を組み合わせると一振りの大剣になるらしい。 コイツのオーナーはFF7ACに感化されていると見た。 しかしほかに装備は無い。コイツだけで勝負を決めるつもりだ。 マオチャオが急旋回して突っ込んでくる。そして反対からはプチマスィーンが砲撃をしてくる。 プチマスィーンの砲撃は1発当たりのダメージこそ少ないものの、確実に集中力を奪い、かつダメージも塵も積もれば山となるといった感じで馬鹿に出来ない。 ストラーフは後方から来るプチマスィーンには目もくれずマオチャオに向かって跳ぶ。 が右手にはあの大剣は見当たらない。と思った瞬間に爆発音。 後方でプチマスィーンが爆発していた。残骸に突き刺さっていたのは無数の刃。 あの大剣は瞬時に分解可能らしく、分解途中の状態で投げればバラバラになりながら刃の壁ができるというわけだ。 しかしストラーフ本体にはあのドリルに対抗しうる武装が無い。しかし2体の距離はゼロに近づく。 ストラーフはセカンドアームを。マオチャオは両腕のドリルをお互いに叩きつけようとする。 そのまま2体が正面からぶつかり、お互いにフッ飛ばされて着地した。 が立ち上がったのはストラーフの方だけだ。 セカンドアームは完全に砕け、ヒジから先がなくなっていた。 マオチャオモデルはドリルこそ無事だがメインユニットの胸部に小さなナイフが刺さっている。 同時に今までで一番大きな歓声と拍手が起こる。 決着のシーンのスロー映像が再生される。 2体が激突する前。ストラーフの左のレッグパーツから例のナイフが飛び出した。それはマオチャオの胸に向かっていく。 マオチャオの右腕のドリルもまっすぐにストラーフのメインユニットの腹部を狙っていた。 がストラーフのセカンドアームが右腕のドリルに生拳突きを食らわす。もちろんセカンドアームは破壊されたがドリルの軸がずれた。 マオチャオの左腕のドリルも反対側のセカンドアームで空手の受けの形で何とかそらす。が左腕のドリルはストラーフのリボン、武装マウントを完全に破壊、そのままセカンドアームの基部も綺麗に抉っていた。 普通ナイフがぶつかる程度ではマオチャオの胸部装甲は貫けないが2体のスピードが余りに速かっためか、ナイフはストラーフのメインユニットがその腕で少し力をかけるだけで簡単にソレを貫通していた。 今回の勝敗の分かれ目はマオチャオはドリルに頼りすぎたこと、あとはセカンドアームを犠牲に、しかも運に結果は左右される戦法を選択したストラーフの度胸だろう。 やはりS級同士の勝負となると迫力が違う。 こんな感じで『舞装神姫』は最後のステージを見ると決め。残りのエキシビジョンマッチも食い入るように見ていた俺とリンだったが、全てのエキシビジョンマッチが終わったところでステージにコンパニオンと思われる女性が立ち、こう言った。 「エキシビジョンマッチはいかがでしたでしょうか? コレを見てバトルに興味を持たれた方もいらっしゃると思います。 今回はエキシビジョンマッチの展開が速く、予定時間より1時間も早く終了してしまいましたので急遽ビギナーユーザー様限定の新人戦トーナメントを行いたいと思います。参加は6名まで。 まだバトルユーザー登録されていない方、もしくは登録したがまだ大会には出たことが無いというユーザー様限定になります。今回はデータを使用してのバーチャルマッチになりますのでお客様の神姫やパーツに傷が付くことはありませんのでお気軽にご参加ください。」 これを聞いたリンが俺に顔を向けてくる。 「マスター!!」 「ヤル気だな。いっちょ参加してみるか。」 こうして俺とリンのバトルユーザーとしての第1歩が踏み出されることとなった。 ~燐の4 「予想外の初陣」~
https://w.atwiki.jp/kakiterowa4/pages/187.html
未来への系譜/仮面ライダーミライは、悲しみに沈んでいた。 ホラゲロワで活動している書き手達を救えなかったこと。彼らが死ぬ未来を変えられず、それどころか命を奪ってしまったこと。宇宙戦艦内部で起こった悲劇が、ミライの心に悲しみを植えつけていた。 もっと力さえあればこんなことにはならなかった。平成ライダーロワでも、天の道を継いだ擬態天道はみんなを守った仮面ライダーになれたのに、その姿をした自分は守れなかった。 これではホラゲロワの書き手達だけでなく、未来を変えた彼すらも愚弄していることになってしまう。 あの時、もしもハイパーゼクターさえあればこんな未来にはならなかったはず…… (いや、違う。ハイパーゼクターがあってもなくても関係ない。オレが、オレ自身の力でホラゲロワのみんなを助けなければいけなかった……こんな弱音を吐いたら、ハイパーゼクターがあったとしても……力を貸してくれる訳がない) 仮面ライダーカブト本編におけるハイパーゼクターは、絶対なる強さを持つ天道総司を認めた。彼はどんな絶望的状況を前にしても決して弱音を吐かず、世界総てを守るという揺るぎない信念を持ったからこそ、カブトになれた。 平成ライダーロワの擬態天道も数えきれない絶望を味わったが、仲間達を信頼して立ち上がった。だからこそ、天道とゼクター達は擬態天道を認めたのだ。 だが、今の自分は何だ。ホラゲロワの書き手達を守れなかったのを、違う何かのせいにしようとしている。そんな男が仮面ライダーとして未来を変えるなんて、出来る訳がない。 今、自分にできることは何か? これ以上、犠牲を増やさないことだ。書き手がいなくなってしまっては、同じロワで活動している書き手……更には、そのロワの読み手達も悲しむ。 だからこそ、これから起こる悲劇を変えなければならなかった。 その為にもカブトエクステンダーのハンドルを強く握りしめるが、やはり罪悪感を拭いきることはできない。疑似宇宙空間から脱出してから時間が経つが、心の中に宿る悲しみは消えなかった。 (自分に負けちゃダメだ。自分の弱さから逃げて、全てを諦めるなんてあっちゃいけない。彼らだってこの辛さを乗り越えた! だから、俺も戦わないといけないんだ!) それでも、ミライは折れたりしない。 ウルトラマンコスモスの主題歌には『自分にだけは決して負けない』という歌詞があった。 仮面ライダーキバに登場する名護啓介のキャラクターソングには『強さのため、自分の弱さから逃げるな』という歌詞があった。 これら以外にも、心の強さを示すような歌詞が多く使われているヒーローソングがたくさんある。そんな歌が使われている番組に登場したヒーロー達を書いたのだから、彼らのような心を持ちたかった。 自分自身の悲しい運命を変えた、平成ライダーロワに登場した彼らのように。 自分が書いたキャラクター達の活躍を脳裏に思い浮かべながら、ミライはハンドルを握り続ける。その最中だった。 突如、雷鳴のような轟音が鼓膜を刺激する。それに驚いてカブトエクステンダーを急停止させて、ミライはそちらを振り向いた。すると、ここから数メートル先に離れた場所で黒煙が立ち上っているのが見える。 空気を震わせるほどの爆発音が鳴り止むことはない。それにより、すぐ近くで戦いが起こっていることをミライは察した。 「そんな……! 書き手同士で戦うなんて駄目だ!」 ミライはハンドルを握り直して、戦いが起こっている場所に向かって走る。 パロロワ書き手は物語の中でキャラクター同士の殺し合いを書くことはあっても、実際に書き手同士で争うことなんてあってはならない。ロワ書き手同士で殴り合っては、ロワにとってダメージになる。書き手一人の行動が原因で議論になり、ロワのイメージが下がってしまうケースが多くあった。 だから、書き手同士の戦いなんて止めなければならない。そんなことをしたって、何かが生まれる訳がないのだから。 このままでは、悲しい未来が生まれてしまうだけ。それを変える為にも、彼は走り続けていた。 【1日目・黎明/B-2】 【未来への系譜/仮面ライダーミライ(◆MiRaiTlHUI)@平成ライダーロワ】 【状態】健康、一人称“オレ”、深い悲しみと怒り、30分カブトに変身不可 【外見】天の道を往き、全てを司る男を継ぐ者@平成ライダーロワ 【装備】エクスカリバー・ガラティーン@二次聖杯、カブトエクステンダー@平成ライダーロワ 【持物】不明支給品0~1(ハイパーゼクター以外)、パロロワメモリについての考察メモ 【思考】基本:主催者の思惑も、変えられてしまった自分自身も、自分の手で変えてみせる 0:この先で起こっている戦いを止めて、悲しい未来を変えてみせる。 1:未来を変えるためにも主催者の思惑を探りたい 2:爆弾機能もだが、自他のメモリによる精神汚染をどうにかしたり、警告することを最優先 ※変身制限により10分間しか変身できず、同じ変身アイテムを使えるのは二時間ごとです。 ※作品再現によりタキオン粒子を魔力の代わりに使用出来ます ※パロロワメモリについての考察・体感まとめ ※使い回し不可。ただし同じトリップなどの同一の書き手なら、別ロワ所属でも使いまわせるかも。ただし別ロワの記憶は曖昧になっている ※マキシマムブレイクなどの必殺技によるメモリブレイク、強制排出不可。適合者死亡時に共に消滅 ※強度の精神汚染あり。書き手としてのエゴや信念に飲み込まれがちに。一般人離れした物語の登場人物のような精神状態に ※過剰適合により、チート能力を使えうる反面、使えば使うほど、精神汚染及びメモリの一体化・強化が進行 ※ある種、書き手たちは常時キャラクターへと変身状態なため特殊能力を使わないでも徐々に汚染は進行 ◆ 今から、ほんの少しだけ時間が遡る。 多ジャンルバトルロワイアルに参加している【ライダー】エウーゴという名の書き手は、北岡修一の姿になってニヤリと笑っていた。 つい先程、ミラーワールドで戦っていた35人の参加者に向かってエンド・オブ・ワールドを放ったことで、その大乱戦を強制的に終了させられたのが大満足だった。 恐らく、現時点でのキルスコアはトップだろう。ランキングでは全員分のカウントがされているかはわからないが、それでもたくさん殺せた。 そこでふと【ライダー】エウーゴは考える。他の多ジャンルロワの書き手達は、どれだけ殺せているのだろうかと。 多ジャンルロワから他に参加しそうな書き手は誰か? ジェレミア・ゴットバルトの姿になりそうな【誓約者】ダブルエックス。後藤の姿になりそうな【寄生獣】イーボゥ。狭間偉出夫の姿になりそうな【魔人皇】ジーヴ。枢木スザクの姿になりそうなU1。そして、シャドームーンの姿になりそうな【世紀王】K.K.……この5人が有力候補かもしれない。 恐らく、多ジャンルロワ書き手の大半がマーダーとなるだろう。彼らのほとんどは殺る気とロワへの熱意に溢れているので、会場は血の海になるのは火を見るより明らかだ。 実際に【ライダー】エウーゴ自身だって、ここに来てから多くの書き手を殺した。もっとも、それはこれからも変えるつもりはない。正統派のマーダーになる為にも殺し合いを更に加速させる気だ。 そう考える【ライダー】エウーゴは今、ここから少し離れた場所でバイクが走っている音を察知していた。それはどんどん大きくなっていくので、参加者が近づいてきていると考えている。 今は絶好の機会だと確信して、【ライダー】エウーゴは懐からゾルダのカードデッキを手にして構えを取った。 「変身!」 その力強い掛け声と共に、彼の周囲には人型の虚像が幾つも現れる。それらは【ライダー】エウーゴの身体を包みこむと、一瞬で緑と銀に彩られていった。 変身を終えた彼の手元に一丁の銃が顕在する。そうして【ライダー】エウーゴは仮面ライダーゾルダへの変身を果たしたのだった。 ゾルダに変身した彼はカードデッキに手を伸ばして、そこから一枚のカードを取り出す。 『SHOOT VENT』 それをマグナバイザーに読みこませると、電子音声が響き渡る。距離が離れているおかげで、この声は標的に聞こえていないだろう。 案の定、相手には気付かれていない。向こうから近付いてくる中、虚空より巨大な大砲・ギガランチャーが現れる。ゾルダはそれを掴み、標準をバイクの持ち主に向けた。 「あんたには悪いけどこれもロワだからね。ここで華々しく散って貰うよ?」 ギガランチャーのAPは2000。変身もしていない状態でその一撃を受けては、細胞一つ残らないだろう。バイクや支給品も吹き飛ぶだろうが、キルスコアが稼げるならば構わない。 パロロワでは『ズガン』と同意義に捕えられやすい狙撃による死。それを、これからゾルダはやろうとしている。 最近のロワでは煙たがられるかもしれないが、昔はよく行われていた。それにゾルダだって、さっきエンド・オブ・ワールドをやって何人も殺している。 マーダーをやるなら手段なんて選んでいられない。ロワは殺さなければ話が進まないのだから、罵られようとも受け止めなければならない時がある。 ならば、ここで彼を不意打ちで仕留めるのもロワの定め。文句を言われる謂れなどない。殺されたくないなら、最初からロワに出さなければいいのだから。 「それじゃ、さようなら……!」 「影から大砲で不意打ちしようなんて、随分といい度胸してるのね?」 ギガランチャーの引き金を引こうとした瞬間、後ろから声が聞こえてくる。 気付かれた!? そんな思考が芽生えたことで、心臓が跳ね上がるような衝撃をゾルダは感じた。 一人の書き手を殺すことに集中しすぎて周囲の注意を怠りすぎた。そんな迂闊さをゾルダは呪うが、もうどうにもならない。 「その姿は仮面ライダーゾルダ……もしかして、ライダー系のロワ書き手かしら? あるいは多ジャンルロワかロワイヤル×ロワイヤルの書き手。でも、何処の書き手にしてもあなたはマーダーであることは確実のようね」 仮面ライダーオーズに登場するグリードの一人・メズールのような声から感じられるのは、確かな敵意。 現れた書き手は全てを察しているのだ。ゾルダに変身して、そこから遠くにいる書き手を不意打ちで殺そうとしていたことを。こうなっては言い逃れなど難しいだろう。いくら原作の北岡秀一がどんな裁判でも勝ってきたスーパー弁護士でも、こんな状況を見られた上で善人だと言い張るなんてできない。 いや、もしかしたらできるのかもしれないが、それは相手が城戸真司のような超が付くほどのお人好しで馬鹿な人間だけ。秋山蓮のように疑わしかったら、速攻でバレてしまう。 ここに現れたのはメズールのようなキャラだとすると、切り抜ける方法はただ一つしかない。 「大正解……ってことで、ご褒美をあげるよ!」 素早く振り向いたゾルダは、ギガランチャーのトリガーを引いて弾丸を放つ。 すると刹那の時間もかからずに大爆発が起きて、辺りの木々を容赦なく吹き飛ばした。それだけでは飽き足らず、ギガランチャーの砲弾を発射して破壊を続ける。 ここは書き手バトルロワイアル。一発の砲弾だけでは死なない書き手もいるかもしれない。幹部怪人のメズールもその一人だから、念には念を入れる必要があった。 連鎖的に起こる爆発の炎がどんどん広がっていき、周囲が煉獄の赤で染まっていく。凄まじい熱気がアーマーとスーツに突き刺さるが、中にいる【ライダー】エウーゴは表情を顰めたりなどしない。 ただ、燃え盛る炎を仮面越しから見つめているだけだった。 「メズール……ってことは、オーズロワの書き手だったのかな? そういや、俺も最近あそこで書き始めたっけ。でも、今の俺は多ジャンルロワの書き手だから関係ないか……あちらさんには悪いと思うけど」 【ライダー】エウーゴこと◆ew5bR2RQj.は、何も多ジャンルバトルロワイアルだけで執筆している訳ではない。仮面ライダーオーズバトルロワイアルを始めとした、様々な余所のロワにも参加しているのだ。 同郷の書き手を殺してしまった。その結果に若干の蟠りが芽生えるも、すぐにそれを振り払う。今の自分は多ジャンルロワの書き手なのだから、他のロワに配慮する必要などない。奉仕マーダーをやるにしても、その対象は多ジャンルロワ書き手だけだ。 オーズロワの書き手には悪いが、ここは書き手ロワだから仕方がない。戦わなければロワじゃないのだから。 「もしかして、◆l.qOMFdGV.だったのかな? 今となっちゃ、確かめられないけど」 「……正解よ、◆ew5bR2RQj.」 「何っ!?」 燃え上がる炎の勢いが増す中、ゾルダの耳に声が響く。 次の瞬間、視界の外側から空気を裂くような音が発せられ、その方向より何者かが接近してくる気配を感じた。反射的に振り向くと、紅く彩られた装甲を纏った少女が二本の剣を構えながら突貫してくるのを見る。 ギガランチャーの砲口を向けて引き金を引こうとするが、遅い。一瞬の間で懐まで迫った少女が剣を振るい、そのままゾルダの胸部は切り裂かれた。 斬撃によって装甲から火花が飛び散らせながら、呻き声を漏らすゾルダは吹き飛ばされていく。しかしそれだけで終わることはなく、少女は同じ箇所を狙うように刀を振るい続けてきた。 やがてゾルダはその衝撃に耐えることができなくなってしまい、勢い良く吹き飛ばされてしまう。受け身も取れないまま地面に激突してしまい、ギガランチャーを手放してしまった。 数回ほど土の上をバウンドするが、ゾルダは素早く立ち上がって相手を見据える。この時、ようやく現れた書き手の姿を目に収めることができた。 「いいえ、もしかしたら今のあなたはこう呼ぶべきかしら……? 【ライダー】エウーゴ」 「ご名答だよお嬢さん……いや、◆l.qOMFdGV.」 不敵に笑いながらも、視線に敵意を込めている少女の姿はオーズに出てくるメズールと同じ。やはり、オーズロワの書き手だった。 その華奢な体に纏われている重厚な武装は、オーズロワに参戦しているIS〈インフィニット・ストラトス〉という作品に登場するスーツだ。向こうのロワにも参加しているので、ISという武器の詳細を知っている。だからこそ、ゾルダは溜息を吐いた。 (これはちょっと、厄介な相手に見つかっちゃったかな……?) ゾルダは己の不運を呪う。 不意打ちで他ロワの書き手を殺そうとしたら、更にまた別のロワ書き手に見つかってしまった。しかもその書き手すらも殺せず、それどころか真っ向から戦う羽目になる。 だがこうなってしまった以上、嘆いていても仕方がない。むしろ、マーダーとしてのスタンスを全うできると喜ぶべきなのだ。 厄介な相手だからこそ殺す価値がある。最初に出会った麻雀超人という新々漫画ロワの書き手みたいに、楽しい戦いができるかもしれない。 そうだ。それがいい。それでこそ、王道マーダーのあるべき姿なんだ! どんな手段を取ろうとも、邪魔な奴らは殺しまくる……これこそ、マーダーだ! 「さあ……思いっきり戦おうじゃないの!」 仮面ライダーゾルダに変身した【ライダー】エウーゴの叫びが、◆l.qOMFdGV.との戦いのゴングとなった。 ◆ (あまりバトル系の話を書いてなかった私が、まさか本当にバトルをすることになるなんてね) オーズロワで見せしめにされた(厳密に言うと、後から実は生きていて主催陣営によって人質にされてしまった)篠ノ之箒というヒロインの武器・紅椿を装備した◆l.qOMFdGV.は、浮遊しながら仮面ライダーゾルダを睨んでいる。 彼女は◆MiRaiTlHUIと◆z9JH9su20Qのコンビを目撃してから、単独行動を選んだ。あそこで声をかけてチーム結成もできたが、そんなことをしたら惨劇が起こってしまう。 前話でも言ったように、パロロワでは同作キャラのジンクスというものが存在する。その法則が書き手ロワでも作用するなら、こんな序盤から同ロワ書き手同士で固まるのは得策ではなかった。そういう意味ではあの二人を放置するのは危険だったが、だからといって◆l.qOMFdGV.に何かができるわけでもなかった。 別れてと言っても聞いてもらえるかどうかわからないし、それ以前に姿を見せた時点で危険だ。だから今できることは、気付かれないように別れるしかない。 それから単独行動を続けていたら、仮面ライダーゾルダが遠くにいる書き手を狙撃しようとしているのを見つける。そんな不躾なことをしている彼の正体は、やはり【ライダー】エウーゴだった。 【ライダー】エウーゴは、ついこの間からオーズロワに参加するようになった書き手の一人。だから義理はあるものの、よりにもよって不意打ちで余所のロワの書き手を殺すという外道行為を行おうとしている。 このまま黙っていたら、もしかしたらオーズロワの書き手達も殺そうとするかもしれない。例え、彼が同じロワで書いている◆ew5bR2RQj.であろうとも、断じて許す訳にはいかなかった。 だから、ギガランチャーの砲弾が発射された直後、支給された紅椿を装備してゾルダを斬った。そういえば、オーズロワでもメズールには紅椿が支給されていたなと、◆l.qOMFdGV.は思い出す。 (案の定、彼は私を殺そうとした。違うロワで一緒に書いている私だろうとも……でも、素敵だわ。それが彼なりの「愛」なんだから) ギガランチャーの砲弾を放ち、殺害という形で口封じをしようとしたゾルダを責めるつもりなどない。むしろ、褒めてすらいた。 マーダーとして戦うことで、多ジャンルロワにはこんな凄い書き手がいるんだというアピールになる。その結果、多ジャンルロワはもっと色んな人に読んでもらえるかもしれない。 それもまた「愛」の一種。「愛」という感情を求める本物のメズールが【ライダー】エウーゴを見たら、きっと歓喜するだろう。 無論、◆l.qOMFdGV.も興味を持っていて、出来ることなら【ライダー】エウーゴを応援したい。しかしだからといって、黙って殺されるわけにはいかなかった。 (決めたわ。私は仮面ライダーオーズバトルロワイアルを守り、イメージアップをする……そして、そのイメージを下げる奴らを倒してみせる! それこそが私の「愛」よ!) ◆l.qOMFdGV.の中で、そんな想いが燃え上がっていく。 原作のメズールだったらこんなことを考えないかもしれない。もしもオーズロワでメズールがこんなことを考えるようになったら、それはただキャラ崩壊だ。説得力のある描写を書けば別だが、そうでないなら100%叩かれてしまう。 でもここは書き手ロワ。メズールであってメズールではない。仮面ライダーオーズバトルロワイアルという企画の為に動く、◆l.qOMFdGV.というトリップを持つ一人の書き手だった。 その途中でオーズロワ書き手と出会うかもしれないが、出来るなら中盤以降が望ましい。出会ってしまったら、それはそれで仕方がないが。 今は【ライダー】エウーゴを倒し、それからオーズロワのイメージアップをする。その為にも、負けるわけにはいかなかった。 ◆l.qOMFdGV.と【ライダー】エウーゴは睨み合う。多ジャンルロワとオーズロワ……強い因縁で結ばれているかもしれない二つのロワ書き手が、こうしてまた出会った。 ここにいる二人は知らないが、数時間前にも多ジャンルロワとオーズロワの書き手による戦いが起こっていた。【世紀王】K.K.と◆QpsnHG41Mgによる戦いが。 その戦いは圧倒的な実力を誇る【世紀王】K.K.の勝利で終わったが、この二人の戦いがどんな結果で終わるのかはまだ誰にもわからない。どちらかが勝つのか、両者相打ちで終わるのか、それともまた違う結末が待ち構えているのか。 『綿棒』というキーワードによって芽生えた因縁による戦いが、こうして始まった。 【一日目・黎明/B-3 市街地】 【【ライダー】エウーゴ(◆ew5bR2RQj.)@多ロワ】 【状態】肩に傷、仮面ライダーゾルダに変身中 【装備】仮面ライダーゾルダのデッキ@多ロワ、仮面ライダー王蛇のデッキ@多ロワ 【持物】基本支給品×4、麻雀牌セット@新々漫画ロワ 四次元トートバッグ@川崎宗則ロワ、パニッシャー@TRIGUN×13、バット、グローブ、ボール、不明支給品1~8 【思考】 基本:マーダーをやっちゃおうかな。 0:◆l.qOMFdGV.を倒す。 1:無差別か扇動かステルスか奉仕か……まあ、後は流れで。 2:だが、乱戦には嬉々として、混ざる。 [備考] ※変身についての制限は後続の書き手に任せます。 【◆l.qOMFdGV.@仮面ライダーオーズバトルロワイアル】 【状態】健康、紅椿を装備中 【装備】紅椿@仮面ライダーオーズバトルロワイアル 【持物】基本支給品、不明支給品0~1 【思考】 基本:仮面ライダーオーズバトルロワイアルというロワのイメージアップをする為に動く。 1:【ライダー】エウーゴを倒す。 2:ジンクスを避ける為にも同じロワの書き手と出会うのは、出来れば中盤以降がいい。でも会った時は仕方がない。 ※外見はメズール@仮面ライダーOOOです。 094 鯖味噌昇天 ◆時系列順に読む 096 ライブ感が大事な話 094 鯖味噌昇天 ◆投下順に読む 096 ライブ感が大事な話 060 When They Cry 未来への系譜/仮面ライダーミライ 088 End of World 【ライダー】エウーゴ 056 欲望と絆と集う書き手達 ◆l.qOMFdGV.
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/578.html
前へ 先頭ページへ 次へ ? コンタクトイエロー~第一ラウンド終了 1312時 諸島沖合 B3甲板上(VR空間) 「そんなに私の貞操が奪いたいんですかっ!?」 乱れた髪をなおしつつ素っ頓狂な内容で声を裏返して、途端に自分の言った言葉にマイティは顔を真っ赤にして口元を押さえた。自分はまだ混乱したままなのか。それにしても貞操がどうのとか、そんな言動がでてしまうなんて、自分は変人、いや変神姫なんじゃなかろうか? 「やっぱりマイティはシュリーク(金切り声)だよね」 ねここと一緒に正座して小さくなっていたシエンがおずおずと申し出て、マイティは再び叫んだ。内容は覚えていない。 オービルのおかげでフルコンディションになった装備を纏って、その場から逃げるように再出撃。クリムゾンヘッドに乗り込んだシエンと、簡易装備のシューティングスターのねここが僚機として後方についた。 ◆ ◆ ◆ 同時刻 11番コンソールルーム 誰が見ても一連の光景は単なるコメディにしか受け取れない。 だがマスターだけは、素直に笑えない状況にあった。 マイティはまだこの状況に適応し切れていないのではないか。その上にねこことのドタバタやシエンのどさくさにまぎれた告白が重なって、彼女は不安定になっているに違いない。そんな状態で、いま戦場で幅を利かせているという黄色い翼の五体と戦えるのだろうか。疲労は問題にならないほど回復しているし、装備もオービルという優秀なメカニックのおかげで新品同様になった。一見なにも不都合は無い。 アクセス直後に垣間見せたマイティの新たな問題。おそらく、新しい環境に適応するのに時間がかかる、という問題。これは自分が感じている以上に深刻なのではないだろうか? 神姫としてプリセットで含まれている人間そして人間空間との交流行動、武装神姫としてプリセットされているバトルという環境。 それら以外の部分で、マイティは戸惑う。今まで体験したことの無いほど多くの神姫がいる空間、同じ神姫から間接的にとはいえ「好きだ」と告白された状況。出てくればまだまだあるだろう。バトル自体に問題は無くとも、それ以外の混乱要素がバトルに影響を与えることは十分にありうる。 棄権、という選択肢がマスターの脳裏に現れかかった。 「――とにかく、まずは戦ってみる、か」 誰にともなく呟いて、マスターは椅子にもたれて画面を見つめる。 判断材料が足りない。危ないが――ここは様子を見ることにしよう。 ◆ ◆ ◆ 1315時 諸島上空(VR空間) レッド、ブルーどちらのチームも、すでにその戦力の半分を切っていた。 さっきより閑散としている。もう目と鼻の先に迫っている戦闘空域を望遠で眺めて、マイティは無感動にそう思った。 かといって、先ほどよりも戦いやすくなったわけではないだろう。後に残った者ほど、つまりは運が良い、強いということなのだから。それに双方ともにターゲッティングするべき敵が少なくなった分、自分が狙われる割合も高くなる。 結局、こうむる手間はそれほど低減しない。 しかしあと十五分ちょっとだ。 さすがに、もう過労でぶっ倒れることなどないだろう。 件の五機はすぐに見つかった。戦場の真っ只中で悠々と飛んでいる。うち一機がスノーボウを追いかけている。翼のマーキングまで判別できる距離に近づいていた。白い文字で大きく「4」。 シーカー、ターゲッティング。 「散開。黄色を狙うときはなるべくツーマンセルでやりましょう」 素直にシエンとねここが揃って離れる。二体とも重攻撃戦闘スタイルだが、コンビならその速度の遅さもカバーできるだろう。 マイティはぐんぐん距離を詰めて、イエローの後ろにつける。 BGM Sitting Duck(エースコンバット04・シャッタードスカイ オリジナルサウンドトラックより) 1317時 コンタクトイエロー 「サレンフェイス、援護します」 スノーボウのTACネームを呼ぶ。しかしどうしてサレンフェイス(仏頂面)なのだろうとマイティは疑問に思う。マイティは彼女の普段の性格を見たことがない。マイティと接したときだけ、スノーボウの感情は若干豊かになる。口数も増える。その事実をマイティはまだ知らないし、ましてやなぜスノーボウが感情を表に出さないのかなど思い当たるはずも無い。 《ラジャー、シュリーク。そいつは後ろに撃ってくるわ。マニューバーに気をつけて》 「了解・・・・・・」 といい終える間もなく、そのイエローの顔がこちらを向いた。 いや、全身ごと真後ろにくるりと反転しているのだ。航行軌道を変えずに。 「うっ!?」 ミサイルと機銃弾の雨あられが真正面から殺到してくる。推進力を前方に返して急激なエアブレーキ、武装神姫であるがゆえの機動。慣性を利用し機首を真下に振り向け、ブースト。ぎりぎりのところで射線から逃れる。 アラートが止まない。放たれた四発のミサイルのうち、二発が執拗に追いかけてきている。避けられた二発はノーマルのスティレットミサイルらしかったが、追いかけてきたほうは姿かたちは似ていても高機動にチューンされたまるきりの別物だった。以前の巡航装備ならその推力で振り切れるほどの速度だが、今の機動重視構成では逃げることはできない。迎撃するかミサイルの燃料切れを待つしかない。 が、迎撃しようにもマグネティックランチャーを後ろに向けることができない。自分の最大推力プラス大G旋回でなんとか相対距離を維持できるのである。頭を傾けて後ろを確認しようとすれば空気抵抗が増して危ない。シロにゃんに後ろを向かせてロックオン。スティレットミサイルを迎撃にあてる。 ガラガラガラガラン。翼に出ている四発を全部後ろ向きに落として断続的に発射。 しかし、 「だめです、全然当たってません」 シロにゃんが報告する。 今度はハンドガンで牽制射撃。アルヴォは速射性、カロッテは威力で補い合う。両方、ワンマガジンを撃ち切る。だめだ、当たっていない。 マガジンチェンジはしない。セミアクティブのサイドボードから直接、銃へ装弾される。銃の中からチキ、チキ、と弾が「生えて」くる。バーチャルだからこそできる芸当。 さらに撃つ。撃ち切る。当たらない。急旋回。一瞬ミサイルは目標を見失うが、すぐに振り返って追いかける。 再装弾。撃つ。撃ち切る。当たらない。 追いかけながら回避運動もしている、あのミサイルは。 特殊装備の絶対的な性能アドバンテージ。 マイティの意識に影が差す。 いやな感覚を振り切って、もう一度、再装弾。撃つ。 五発目で一発に命中、迎撃。間を置いて撃ち切る寸前で、もう一発に命中。ミサイルは爆散。 その間にシロにゃんが黄色の4を探し当てていた。推力全開、インメルマンターン。イエロー4は執拗にスノーボウを追い掛け回している。自分が寝ている間に敵から恨みでも買ったのだろうか。 再びイエロー4の後方につく。さすがのスノーボウといえど、そろそろ引き剥がさなければまずい。 《・・・・・・チッ》 通信混戦。それを分かっているかのような舌打ち。まん前の黄色から。 今度は目を離さない。相手がくるりと体をこちらに向けるのが分かった。 その回転している一瞬が大きな隙だった。 この距離ならば当たる。 スティレットミサイルを四発全弾発射。 黄色はちょうど背中を見せている。 当たった。マイティは確信した。 その確信を打ち砕く信じられない光景が、マイティの目の前で繰り広げられた。 相手の反転速度がいきなり上がった。あの速度ではこちら、真後ろで止まれない。止まる必要が無いのだとすぐに分かった。 イエロー4の両手から赤い光条が伸びたかと思うと、迫り来るミサイルをひと撫でした。ライトセイバーだった。 あっけなく四発のミサイルが真っ二つに切られ爆発。 炎の合間から、鬼のような形相をした色黒のアーンヴァルの顔が覗いた。 背筋が凍った。 同時にマイティは、不思議なことにイエロー4の顔を事細かに捉えていた。 インド系に整形されたマスク。つややかなブルーブラックのウィッグ。よく手入れされた整形。オーナーの愛情が込められている。 が、マイティはその愛情がイエロー4自身ではなく、どこかあさっての方向を向いているような気がしていた。 相対距離が同調し、二体の間がぴたりと止まる。 しまった、隙を与えた!? 気づいたときにはイエロー4は赤いライトセイバーを振りかざして、マイティの目前にいた。 やられる! 間に何者かが割り込んだ。 ヘッドセンサー・アネーロの後ろに白い猫の耳が隠してあった。彼女がねこみみを付けていることを、マイティはいまさら知った。 セイバーの熱。切り裂かれる音。マイティは間近で感じた。あまりにもリアリティのあるエフェクト。VRの高性能。 スノーボウがマイティの目の前でポリゴンの塵と化し、消えた。 マイティの瞳から戦意が消えた。 もはや倒す価値も無い。そう判断したらしいイエロー4は、フンと鼻を鳴らして飛び去った。 その後のことは、マイティは覚えていない。ただ、生き延びたことは確かだった。第一ラウンド終了の合図がけたたましく鳴って、われに返った。 世界が消失する。次に出るのはまたあのブリーフィングルームだろう。だがマイティは、このまま消えてしまいたい心持ちだった。 1330時 第一ラウンド終了 中間制空権報告 レッドチームの若干有利 第二ラウンドフィールド選定 「海岸線」 前へ 先頭ページへ 次へ ?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2718.html
レバー一回転+C 7月27日(水) 三回目であっても、やはり慣れないものはなれないらしい。私はこの煙草の臭いが嫌いだ。 「慣れてるあたしはもう終わってるってことかしらね?」 「そうとは言ってない」 笑いながら、今日も私はゲームセンターへとやって来ていた。昨日華凛に言われたのもそうだが、私もここで神姫バトルをするのは好きだった。私もなんだかんだ言って私も終わってるのかもしれない。 「今日もやってるわねー」 モニターには、現在プレー中のバトルが映し出されている。 今やっているのは、アーク型とミズキ型のバトルだった。ミズキは忍者のような神姫だった。鶴をイメージされているらしいが、ものすごい旧型らしい。 対するアークはトライク(三輪のバイク)になれるらしく、現在ハイウェイを疾走している。 ミズキの名前はミヤビ。そしてアークの名前は…… 「『紅葉』……?」 「どしたの樹羽?」 「ううん、なんでもない」 もしかしたら、あの人なのだろうか? 思わず筐体を見回してしまう。 「シリア、紅葉って名前のアーク型がバトルしてる」 バックの中にいるシリアに話かける。シリアは顔だけバックから出した。 「それって、もしかして楓さんの?」 「かもしれない」 私はもう一度モニターを見た。たった今、バトルが終わったらしい。画面には『winner アーク型 紅葉』のテロップ。重要なところを見逃したみたいだ。 「見損ねた」 「すごかったよ。こう、ギュイギュイってやって、ズバズバっていって、最後にギュガァァァってえげつなかった」 よくわからないが、フィニッシュは総大だったらしい。 その時、一台の筐体が空く。一人は中年のおじさん、たぶんミズキのマスターだろう。もう一人は、昨日見た長ラン姿だった。 「すいませんね、手加減が効かなかったもんで」 「く、お嬢ちゃん強いね」 「あったり前だ! 姉貴とあたしのコンビは最強なんだよ!」 「紅葉、それは相手に失礼だ」 落ち着いて紅葉に注意した楓さんは、相手に軽く会釈した。 「すいませんね、熱くなるといつもこうで……」 なんだか、口調や物腰が服装とはマッチしているんだが、何か違う気がする。『けっ、話にならねぇな』とか言いそうなのに。 「いや、構わんよ。それより……」 中年マスターは楓さんに近付く。なんだか目が怪しい。 「この後、一緒に食事でも……」 そう言って、肩に手を伸ばす。 「ば、ちょ、待っ!」 紅葉が何か言おうとするも、その手は肩に触れ 「あたしに……」 た。 「触るなぁっ!!!」 次の瞬間、中年マスターはダクトが露出していた天井すれすれまで飛んだ。 手をバタバタさせもせず(たぶん失神しているのだろう)背中から地面に落下する。 周りからはため息混じりの声。 「あーあ、今のはおっさんが悪いな」 「だよな、ていうか姉さんに手ぇ出そうってのがなぁ……」 「ま、初見の奴はみんな飛ぶさ。今のはむしろダクトに突っ込まなかっただけましだぜ?」 どうやら、今のはもはや日常らしい。人ひとり投げ飛ばしてもスタッフの一人も出てこないというのは、そういうことだろう。 「くそ、遅かったか。ミヤビさん、だっけ? ごめんね、姉貴、男性恐怖症でさ、触れられただけでああなるんだよ」 「いえ、問題ありません。今のはマスターが悪いのですから、謝るのはむしろ私たちの方です。マスターに代わりまして、不快な思いをさせてしまって、申し訳ありませんでした」 ミヤビさんは利口だったらしい。 その後ペコリと頭を下げると、失礼しますと一言断り、その小さな手で中年マスターの首筋にパシッと手刀を当てた。 「は、私は何を?」 「帰宅しますよマスター。後、そちらの楓さんにはちゃんと謝ってくださいね」 「? なにやら無礼があったようで、申し訳ありませんでした」 落下の衝撃で記憶が飛んだのか、中年マスターはあまり理解がいかない様子で頭を下げる。その後、観客をかきわけ帰っていった。 「シリア、やっぱり楓さんだよ」 「みたいだね、あんな豪快な投げっぷりは、間違いなくあの人だ」 シリアは去っていく中年マスターを見送りながら呟いた。 「相変わらずね、楓さん」 気付けば後ろに華凛がいた。腕を組んで、一人頷いている。 「知ってるの?」 「そりゃ、あんだけ派手に人を飛ばしてりゃ有名にもなるわよ」 聞けば2年程前からいるマスターらしい。現在大学2年生。極度の男性恐怖症で触られただけでああなるそうだ。 「樹羽も知ってたんだ」 「うん、昨日知り合った」 不良の件は伏せた。華凛のことだ、下手をするとその場で卒倒しかねない。 楓さんがバトルし終えると、次は私の番だった。楓さんは私を見るとすぐに声をかけてくれた。 「ああ、昨日の女の子! 確か名前は……あれ、なんだっけ?」 「樹羽です。奏萩樹羽」 言っていなかったから、知らなくて当然だ。 「樹羽ちゃんか、大丈夫だったかい? あの後は」 「はい、大丈夫でした。紅葉もこんにちは」 「はいよー、樹羽ちゃんもゲーセン来るんだねぇ。なんかイメージと違うや」 「こら紅葉、そういうことは思っても言うんじゃないよ」 どっちかと言えば、楓さんの方がイメージと違う。もっとこう、我が道を行く番長のような感じかと思ったら、その実礼儀正しい人だ。なんだってこんな格好をしているんだろう。 「バトルするんだろ? じゃ、さっそく用意しようか」 互いに筐体を挟んで座る。華凛は私の右後ろに立っていて、なんだかセコンドみたいだった。 「樹羽、あの人は強いからね。油断しないように」 「わかってるよ、華凛」 元より相手を舐めてかかったことなど一度もない。 シリアが筐体に滑り込む。それを見て、私もヘッドギアをつけた。 『準備完了、いつでもいけるよ樹羽』 「わかった」 さっそくボタンを押す。アナウンスが流れ始めそして―― 『……3、2、1、0、RideOn―――』 今日はあたしが口を挟む余裕はなかった。昨日知り合っていたらしいとはいえ、やっぱりこれは快挙だったと言えるだろう。 (着実に樹羽は人との付き合い方を覚えてる) いや、もしかしたらただたんに自分に自信が持てなかったり、無意識に相手を遠ざけていただけかもしれない。なんにせよ良い方向に向かっているのは確かだ。このまま行けば、遠からず樹羽は人付き合いを覚える。出来れば定着が望ましいが、あまり欲を言っていられない。 (時間は限られてる……この夏休みの間に、なんとか……) 時間は容赦なく迫り来る。私たちはそれに乗り、流されるしかないのだ。 第七話の2へ トップへ戻る
https://w.atwiki.jp/togazakura/pages/178.html
主題歌 オープニング 「緋色の空」 (第1話〜第16話) 作詞:川田まみ 作曲・編曲:中沢伴行 歌:川田まみ 「being」 (第17話〜第24話) 作詞・作曲:KOTOKO 編曲:高瀬一矢 歌:KOTOKO エンディング 「夜明け生まれ来る少女」 (第1話〜第14話) 作詞:高橋洋子 作曲・編曲:大森俊之 歌:高橋洋子 「紅の静寂」 (第15話〜第23話) 作詞:石田燿子 作曲・編曲:村上正芳 歌:石田燿子 「緋色の空」(24話) ※「being」はドレミ楽譜出版社発行『アニメソング・マニア! ピアノ曲集』にピアノ用譜面が収録されている。 灼眼のシャナへ戻る