約 1,954,161 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1711.html
「武装神姫」 武器・装甲を装備し、オーナーに従って戦いに赴く全高15cmのフィギュアロボ「神姫」たち。 今まで、武装神姫と呼ばれていたものは、神姫として作られたものに武装を施したものを指し示す言葉だった。 それがFrontLine、GroupeK2、そして来週にも参戦するKemotech、Vulcan Labの神姫たちによって一変する。 これから武装神姫とはこれら、「武装神姫」になるために生まれた神姫たちのことだけを指すことになるだろう。 その第一弾をいち早く調べることが僕の目的だったんだけど…… 「ねーねー暇だよ。ひーまー!! 相手しろー!」 「……うるさい」 ジェヴァーナを起動して二週間ほど、その作業はいまいち進んでいなかった。 武装神姫がこんなにうるさいものだとは知らなかった。 最新のコンピューターガジェット、人間のパートナーとなるべく開発された究極のフィギュアロボ。 ……どこが? 少なくとも僕の耳元でうるさくがなり立てるチビ人形はそんな上等なもんじゃない。 今までの僕の平穏な毎日を破壊する闖入者だ。 「それなりに高い買い物だったんだけどなあ……」 「なんの話?」 「お前の話だよ」 「お前って誰? ボクにはジェヴァーナって名前があるんだけど」 「僕がつけた名前だろうが、えらそうにするなよ……」 「そうだよ。マスターがボクにつけてくれた名前♪」 「はいはい……」 はぁ…… ああ言えばこう言うというのはこのことだな、と思わず深い溜め息をつく。 「なんだよお、わざとらしくため息なんかついてさ」 「誰のせいだと思ってるんだ……ほら、ちょっと腕、動かしてみて」 「はいはーい……よいしょっと」 僕の言葉を真似したのか、皮肉っぽいいいながらも言われるままにジェヴァーナが腕……というか、背中に繋がれたGA4アームを持ち上げる。 その鋼鉄の腕が戒めるように押さえつけている台がミシミシとたわむ。 「1056N……10㎏オーバーか、カタログスペックには偽りなし、と……」 自作のフォースゲージがパソコンに出力したデータを見て、つくづく感心する。 それ以外にも見たまんまリボルバーなモデルPHCハンドガン・ヴズルイフ、見たまんま怪しげな刀なアンクルブレードなどの装備も一通りチェックした。 その結果わかったのはこの大きさにするくらいなら、別の仕組みにした方が合理的なんじゃないかってあきれるくらい、『本物』のミニチュアだっていうこと。 実物をそのままスケールを1/10、体積を1/1000したものが武装神姫の武器だ。 つまりさっきのジェヴァーナの外腕……GA4アームの出力は人間に換算すると、ちょうど1000kg、1トンに相当する。 神姫たちにとっては、1トンの力で殴られる……車に突っ込まれるのと大体おんなじダメージになるということだ。 他の武器だって本物よりも威力は落ちているけど、使い方次第では十分人間に害を与えることができる。 18歳未満のオーナーには保護者の許可が必要なことくらいで、基本的には申請さえ出せば犯罪暦でもない限り、誰でもオーナーになれる。 その代わりというわけでもないだろうけど、武装神姫のオーナーにはオーナーカードという電磁発信機能のついたカード状の集積回路の携帯が義務付けられている。 これにはGPS機能が取り付けられていて、おおよその所在地はMMS管理局に通達されつづけていて……つまり監視されつづけているっていう事になるんだけど、それも仕方が無いことだと思う。 むしろその程度のことでいいんだろうかっていう心配の方が先だよな…… 「こんな所かな……」 なんて、そんな毒にもクスリにもならないことを考えながら、かけていた眼鏡を外す。 「やっと終わり? なんでこんな退屈なことしてるのさ?」 僕が外した眼鏡を覗き込みながら、大して興味もなさそうに、ジェヴァーナが聞いてくる。 「おまえは退屈かも知れないけど、僕は楽しいの」 「……くらい趣味だねぇ……って、おまえって言うな! ボクにはジェヴァーナって名前があるんだよ!」 「……はいはい……」 そんな何度目になるかわからないやりとりをしつつ、入力したデータを整理していく。 もう一度かけなおした眼鏡越しに、ディスプレイの反射をうっとうしく思いながら、数字の羅列を見つめる。 そのデータ自体は色々と興味深いところもあるんだけれど…… 肝心のCSCについてはほとんど調べることができなかった。 組み込む前に自前の顕微鏡やらなにやらで片っ端から調べてみたけれど、予想通り完全にブラックボックスで、大学レベルの研究設備でもその中身を調べることは不可能っていうのは、多分、デマでもなんでもないんだろう。 ……そんなものがどうやってこんな風に市場流通してるのかってのは、ますます謎だけど。 「ねえねえ、マスター!」 「……なに?」 相変わらずテンションの高いジェヴァーナに億劫さを隠しもしないで答える僕。 「そんなにボクの体を隅々まで調べて、どうするつもりなの……?」 武装をはずしたジェヴァーナが、わざとらしく、よよよと打ちひしがれた風に体を横たえて流し目をくれる。 ……こいつのプログラマーはなにを考えていたんだろう。 「別にどうもしないよ。ただ機械を調べてそれを解析したり、分解したり組み立てたりするのが好きなだけ」 「ええっ!? ボク、分解されちゃうの!?」 「……………」 それもいいな、とちょっと思ったけど…… 「しないしない。CSCとコアの連結状態を解除すると神姫は死ぬんだろ?」 「う、うん、そうだよ! だから絶対に分解なんてしちゃ駄目だからね!」 「はいはい……」 一度接続したコア、ボディ、CSCを分解するとそれまでのデータは「例えバックアップしていたとしても」失われる。 「データ以外の何か」が失われるその現象を、神姫の心が失われる……神姫の死として一般のユーザーは認識しているし、メーカーもそう喧伝している。 馬鹿馬鹿しい。 機械に「死」なんてない。 ただ壊れるだけだ。 こいつがおびえているのだって、それに対して「おびえているかのような反応」を示すよう、プログラムされているだけだ。 「でも、調べられるところはもう大体調べたかな……」 「ええっ!?」 「ああ、いや、別に調べ終わったら分解するっていうわけじゃなくて……」 思わず言いつくろうように続けてしまう。 「ホント?」 「ホントだって……別に僕だってなんでもかんでも分解するバラバラマンってわけじゃないんだからな」 「……違うの?」 「違うっ! ……多分」 「なんかいまいち信用できなてけど……よかった♪」 「………………」 心底ほっとした、というように胸をなでおろすジェヴァーナに、自分もなぜか少しだけほっとしてしまう。 「あ、でもでも、武装神姫のことを調べたいっていうんだったら、ボクの体を調べるだけじゃなくて、もっといい手があると思うよ?」 「? いい手……って?」 話題を変えたいのか、手を打ってジェヴァーナが僕へと目を向ける。 「バトルだよ。バ・ト・ル♪」 「バトルって……神姫バトル?」 「あったりまえでしょ」 「……神姫バトル……ね」 明らかに会話の矛先を変えようとしての発言だけど、いちいち時間と手間と精神的苦痛を強いられてこいつのデータを取るよりも、好きにさせた方が楽かも知れない。 「まあ……少しぐらいはつきあってやってもいいさ」 「ふふっ、素直じゃないマスターだなぁ♪」 「な、なんだよそれっ!」 「べぇっつにぃ? 言葉どおりの意味だって♪」 「……武装神姫っていうのは、みんなおまえみたいに生意気なのか?」 「さあ? 引きこもりのマスターのせいで、ほかの武装神姫がどんなのか、なんてボクは知らないよ」 「ほんっとに口が減らないやつだなおまえは……」 さっきまでのどこか不安そうな様子はなりを潜めて、途端にいつもの調子を取り戻すジェヴァーナ。 そんなこいつの様子に、少しだけほっとしている自分を感じる。 「明日にでも神姫センターに行って……バトル登録したら誰か相手してくれるって♪ それでいいよね?」 「う、うん……」 「よしよし♪ そうと決まれば、今日はしっかり休まないとね」 「あ、ああ……」 「おやすみ、マスターまた、明日ね」 「………………」 僕が答えるより先にクレイドルに横たわったジェヴァーナは、そのまま本当に人間が眠るかのように瞳を閉じて、全身の力を抜いていく。 この二週間毎日目にしていた光景を、僕は見るともなしに見つめていた。 「なにを気にしてるんだ、僕は……」 こいつは機械なのに。 人間みたいな行動をするよう、ただ、プログラムされているだけなのに。 人間の心さえ信じていない僕が、人間でさえない、ただのプログラムにしか過ぎない、人間の心があるように「見える」だけの、ジェヴァーナに気を使うなんて…… 「ばかばかしい……」 もう一度言葉に出して、僕はジェヴァーナに習って……というわけではないけれど、計測機器やパソコンを放り出したままベッドにもぐりこむ。 まどろみに逃げ込んで、何かを認めたくないような気持ちが……僕の中に生まれていた。 「トップへ」/「戻る」/「次へ」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2817.html
SHINKI/NEAR TO YOU Phase02-2 からっと澄んだ晴天となった連休最終日。 摩耶野市センター地区に位置する神姫センターは大勢の観客で賑わっている。 シュンは人波をかき分けるようにエントランスホールを進みながら、なかば辟易としていた。。 「……こんなに人が多いなんてな。普段の何倍いるんだよ?」 いつもは整然としているエントランスホールが、今は人垣で埋め尽くされている。 客層もゴールデンウィークらしく、親子連れから高校生くらいのカップル、はたはお年寄りまでと様々だ。無論、この群衆全てがトーナメント大会の参加者という訳ではない。ほとんどは観客としてやってきた人たちなのだろうが……。 「シュン、ひょっとして緊張しているのですか?」 「まさか。武者震いするぜ――って、思ってたところだよ!」 ゼリスの問いかけに憮然して返す。 その強気な態度に満足したのか、ゼリスも得意げに胸を反らす。 「ならば結構。私たちの目的は、あくまでも優勝ですからね」 さらりと言ってのける。彼女にとってこの溢れんばかりの人波も、どこ吹く風といった様子だ。 ……けれどゼリスさん。今回の目的はあくまで武装パーツの実戦データだってことを忘れていませんか? 「データを集めるついでに、優勝してしまえばよいのでしょう? 簡単な話です」 ……ああそうですか。 まあ、確かにシュンたちは公式大会に参加するのは初めてだ。今までに体験したフリー対戦とは違い、参加者も実力者揃いに違いない。 そうした実力者を相手にして、僕とゼリスは一体どこまで渡り合えるのか? 正直、シュンもさっきから緊張と期待がシェイクされたような不思議な気分を味わっていた。 今の自分たちの力を試す意味でも、この大会が絶好の機会なのは間違いない。 「シュッちゃーん、こっちこっち~!」 雑踏に混じって、彼を呼ぶ声が耳に届く。シュンが振り向くと、群衆の合間から手を振る伊吹とワカナの姿があった。 「思ったよりも早かったな」 「うん、ばっちりよ。ぜっちゃんとワカナでしっかりチーム登録してきたからね」 神姫センターに着いてから、伊吹はトーナメント参加手続きをするために別行動を取っていたのだ。 彼女を加えて、シュンたち4人は連れだって歩く。 「ワカナさん、よろしくお願いします」 「オッケ~、ボクと一緒にガンバろうなのだ~」 伊吹の肩から飛び出す猫型MMSマオチャオ――ワカナと、ゼリスは互いに挨拶を交わす。 その様子に微笑を浮かべつつ、伊吹はワカナの頭をひと撫でしたあと、右手に巻いた腕時計で時間を確認する。 「さてっ、と……そろそろトーナメントの組み合わせが発表される時間みたいね」 伊吹を先頭にしてホール内を移動する。 エントランスホールの正面には、天井から吊るされた大型スクリーンモニターが設置されている。これからこのモニターにトーナメントの組み合わせが映し出されるのだ。 ホールに流されていた音楽がフッと途切れ、合わせて照明も暗くなる。 4人(正確には2人と2体)がモニターに注目する。 するとそれまで表示されていた新商品のプロモーション映像が切り替わり、神姫BMAのロゴマークが表示された。黒字に鮮やかな赤で印されるお馴染みのマーク。 それが消えると、続いてモニターには神姫バトルのフィールドが映し出された。 荒野を思わせる、夕日に照らされた岩と砂に覆われたバトルフィールド。 その岩陰のひとつから、藤色の鎧に身を包んだ凛々しい神姫が姿を表す。リペントモデルの侍型MMS紅緒だ。 紅緒は黒髪をなびかせながら地を蹴り、そびえる岩山を一足飛びに駆け上がる。 ――その姿を追いかけるように、岩肌に弾痕が刻まれる。 切り替わったカメラが、岩山の上を滑空する別の神姫を捉えていた。黒いメカニカルな翼をはためかせ空を舞う黒い神姫、リペントモデルのセイレーン型MMSエウクランテ。 藤色の紅緒が手にした薙刀を振りかぶり、跳躍。 対する黒いエウクランテは、両手に剣を構え迎え撃つ。 夕日をバックに二体の神姫が空中で激しく切り結ぶ―― そのシルエットを背景に、モニターに文字が浮かび上がった。 <武装神姫バトル MAYANO SPRING CUP> シュンはそこで大きく息をつき――ようやく自分が、呼吸も忘れるほどモニターの中で繰り広げられるバトルに見入っていたことに気がつく。 「すげえ……公式大会って、こんなにレベルが高いのか」 「……ふむ、確かに熟練者が多く参加しているようですね」 感嘆するシュンにゼリスも同意する。 そんなふたりに伊吹が呆れた目を向けた。 「当たり前でしょ。今のは昨日開催された、マヤノスプリングカップ決勝戦の映像だもの」 「へっ……決勝?」 「そうよ、ただし一般部門のね」 一般部門って何だ? シュンが尋ねると、伊吹はトーナメント大会についていろいろ説明してくれた。 それによるとゴールデンウィーク中に開催される公式トーナメント大会――通称マヤノスプリングカップは、高校生以上の〝一般部門〟と中学生以下の〝ジュニア部門〟に参加者を分けいるらしい。 ジュニア部門は5月5日の子どもの日。一般部門はその前日の5月4日と、開催日も分かれているそうだ。 「今日のトーナメントは子どもの日にちなんでの、言わばジュニアユーザーへのファンサービスみたいなものなのよ」 なるほど。確かに武装神姫バトルには年齢や性別によるハンデはないとされるが、実際はジュニア層には不利なことも多い。 まず神姫一体の価格が高性能PC並みなのだ。 まして本格的にバトルで上位を目指すなら、装備や周辺機器を揃えるのにますますお金がかかることになる。 そのバトルを行うための筐体だって有料だ。子どものお小遣いではなかなか厳しい。 だから武装神姫ユーザーは、全体の傾向として若年層の方がどうしてもプレイ人口も数が少なくなる。加えて年齢が低いほど経験も浅い場合がほとんどなので、当然ランキングにも差がついてしまう。 そうした対策のひとつが、このトーナメントのようなに小中学生ユーザーを対象にした公式大会なのだろう。 実力が近い者同士でバトルできるようする為の、運営からの配慮といったところか。 「だから今日のトーナメントは、今見た一般トーナメントほどハイレベルにはならないわ。どう? データ取りを兼ねた腕試しには、まさにもってこいでしょう?」 「確かにそういうことなら、こいつの実戦テストにも丁度いいな」 シュンは肩から下げたバックを叩く。そのなかには、先日テストしていたハンドメイド武装一式が入っている。 このところ調整が行き詰っていたのは、自宅でのテストでは必要なデータが不足していたからだ。 ならばこうして大会に出ることで、実戦データを集めて残りの調整を一気に終わらせてしまおう――というのがあの時伊吹からされた提案だった。 またこのトーナメントには実戦的なデータを収集できる他に、タッグバトル形式というメリットもある。 「安心して、シュっちゃん。もしもの時は、私とワカナがついてるからね!」 「ワカナたちはつよいんだよ~!」 伊吹とワカナは「ふふんっ」と息ぴったりに胸を張る。 「ああ、ふたりとも期待してるよ」 もし試作武装に不具合が起こり、ゼリスが戦闘に支障をきたしたとしても、タッグバトルなら仲間にフォローしてもらえるのだ。 その意味では、上位ランカーである伊吹とワカナはこれ以上ないほど頼もしいパートナーだろう。 「ワカナさんと私が組めば、恐れることなどありません。いわゆる"鬼に金棒"ってヤツですね」 自信ありげなゼリスに、ワカナもうんうん頷く。 目指すは優勝!――二人の神姫がハイタッチを交わす背後では、モニター画面にトーナメントの組み合わせが大きく映し出されていた。シュンたちの最初のバトルは、Aブロック第一回戦の第一試合。 シュンはあらためて、バックの中にある武装パーツについて考える。 ユウ特製のゼリス専用武装――天馬型オーラシオン。 肝心の製作者本人は、現地で調整を行うための準備もあり遅れて会場入りする予定だ。 まずは武装の調子を確かめながらトーナメントを勝ち進み、問題点が見つかった場合は合流した由宇が、その場で再調整を行なう手はずになっている。 (由宇が来る前に負けちゃいました……なんて、無様なオチを見せるわけにはいかないからな) そう考えながら、シュンは気を引き締める。 ――まずは一回戦突破だ。 ▲BACK///NEXT▼ 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2650.html
神姫バトルの世界へ:第3話 「これとこれをケースに入れて、次は・・・・」 河野隆明自室にて 隆明が自室で今日のバトルで使う与一達の武装を一つ一つ専用のケースに収めている。 神姫マスターの決まりとして武装はバトルの時をのぞいて原則装着を禁止されているため、保管と持ち運びはそれぞれ専用のケースに入れておかなければならない。(アクセサリーや戦闘に関係ない私服などは別)自宅で武装状態のステータス・スキル等のチェックはパソコン等で神姫ネットに登録・アクセスしてシュミレーションを行うを行うことで把握する。 武装の取り扱いについては神姫のマスターとして遵守することが規約に記されている。隆明自身見たことはないが神姫を用いた犯罪を未然に防ぐためとのことで、違反すれば罰則をかせられることは言うまでもないので気をつけなければならない。というか、隆明からすれば大切な神姫を使って犯罪など理解できないのだが。 「マスター。今日はどんな武装にするのですか?」 与一達神姫は自分たちのまとう武装を隆明が入れやすいように並べてくれている。 「どんな人と当たるかわからないし、ある武装はひととおり持って行こうと思っているけど・・・・」 そういう隆明の傍らにはいつも仕事に行くときのショルダーバックではなくリュックサックが用意されていた。バトルを前に隆明は装備をある程度買い揃えていた。上級者はいろんな装備を組み合わせているのだそうだが、(まずは基本から)と純正装備を揃えていた。 「マスター。それでは荷物が多くなり、バイトにも差し障る。必要な物に絞るべきだ。」 キュベレーが自身の武装「コート&コーシカ」を手渡す。バトルはその日のアルバイトが終わったら甚平と店内で合流しその足でバトルにいく予定だった。バトルの前に仕事があり、自分たちのことで隆明にいらぬ負担をかける結果になるかもしれない。素っ気ない言葉にも気づいていないが、隆明を気遣ったキュベレーなりの気遣いが見えた。当の隆明は忙しく支度をしていた気づいていない。 (キュベレーなりにマスターを気遣っているのね。)そんな普段はあまり見せないキュベレーを与一はうれしく思った。普段冷静を保つために感情の起伏があまりないキュベレーだが、ささいなことに気を配れることを与一はよく知っていた。 その後与一の後押しもあり、純正武装とそれぞれ得意な武器を持っていくことで決まった。 「休憩いってきます。」 そういって隆明は仕事の合間の休憩のため、休憩所兼ロッカールームへ。戻ったところで、昼食を取り出すためにチャックをあけると、同時にアテナが飛び出す。 「マスター。バトルの時間ですね。」 省電力モードになっていたはずだが、どうやら仕事が終わったと勘違いをしているようだ。 飛び出してきたアテナに隆明が驚いていると、「グキッ」と音がならんばかりにキュベレーがアテナのポニーテールを引っ張って後ろに引き戻する。 「時間をよく見ろアテナ。まだ昼だ。」 引っ張られたアテナは首を押さえうずくまっている。キュベレーは相変わらずの様子で自分がやったことは特に気にしていない様子だったが、さすがにやりすぎと隆明は注意しようとしたその時。今度はアテナが後ろかキュベレーのツインテールの片方を引っ張る。 「キュベレーのバカバカバカバカーーー。頸が抜けるかと思ったんだからー。」 仕返しとばかりに、アテナは怒り心頭と言った様子でキュベレーの髪を引っ張っている。 するとキュベレーはアテナの頬を引っ張る。キュベレー痛みにいつもの冷静さはなくなり、アテナのような反応を見せる。傍目には子どもの喧嘩である。 「二人ともやめて。」 隆明の言葉も届かず、二人の引っ張り合いは続く。 「ドスッ」 鈍い音と共に二人の頭を鈍痛が走る。そこには箸を両手に持ち二人の脳天をたたく与一の姿があった。 「二人とも。いい加減にしなさい。」 たたく前に注意すればいいのにと思うが、こんな時に注意だけでは二人はとまらないことを与一はよく知っている。 「与一ねぇ。先に私の髪を引っ張ったのはあっちだよ。」 「与一ねぇ。私こそぼけたアテナを止めようと思っていただけだ。」 お互いに片手でたたかれたところをさすりながら、空いてた手でお互いを指さす。「ぼけてないよ。ぼけはキュベレーだよぉ。」「なんだと。」そんなところはそっくりである。そんな二人を見つめながら与一は持った箸を片手に持ち直しパンとたたく。直後二人とも(しまった。)とおし黙る。 「問答無用。マスターの貴重な休憩時間をつぶすとは言語道断。喧嘩両成敗。」 両手に持ち直した箸で再度「バシーン」と二人をたたく。二人が喧嘩をしたとき、与一はいつも同じように実力行使で止める。口答えは禁物。学ばない二人であった。 「あっ。昼飯食べなくちゃ。」 そうやってさわがしく隆明の昼は過ぎた。 仕事もあがりの時間。 更衣室で急ぎつつ、丁寧に着替えを行なう。神姫ショップではアルバイトは私服の上にエプロンを着用するのみなので、エプロンを畳むだけだが。与一達神姫が入っているリュックを肩に掛け、いつもより急いで事務所をでる。 「お疲れ様でしたー。」 「「「おつかれさまー。」」」 「おつかれー。頑張ってこいよー。」 仕事終わりの挨拶の中にも激励が飛んでくる。仕事仲間も隆明が今日から神姫バトルを始めることを知っている。中には隆明と同様に神姫のマスターもいるし、バトルをしている人もいる。彼らにしてみれば、仕事だけでなく新たに後輩ができるわけである。そんな言葉に背中を押され、急いだ歩調がさらに早くなっていくのがわかった。 (よし!いくぞ。) 「隆明こっちだ。」 「arch」2階のエスカレーター前。マスター登録をしたあの日。女の子とぶつかった場所で甚平が待っていた。 「お仕事お疲れ様ですぅ~。」 肩のたま子が労をねぎらってくれる。マスターよりもできた神姫である。 そうして合流した甚平とゲームセンターフロアへ向かった。合流してから流暢に話していた甚平がエスカレーターで階をあがっているといつの間にか無言になっていた。(甚平も緊張しているんだな。)柄にもないと思ってしまいそうにもなったが、それは自分も同じ。同じく黙ってしまっている自分も不安・緊張・期待。いろんな思いが胸中を巡っていた。 ゲームセンターフロアに到着しリュックの中から与一達神姫のみんなを外へ出す。 「ついにバトルですね。マスター。」 「誰があいてでも負けない。」 「まだ頭が痛いですぅ~。」 与一達はマスター達と違い静かに闘志を燃やしている。アテナはまだ打たれた頭をさすっている。(しっかりしなくっちゃ)そんな3人のおかげで隆明も緊張が少しほぐれた。 「じゃあ早速始めるか。行くぞたま子。」 「らじゃーです。マスター。」 まず第1戦はたま子とのバトルである。 「与一。準備はいい?」 「選んでいただき光栄です。最善を尽くします。」 まずお互いの神姫カードを筐体の読みとり部に当てる。 「認識しました。」と読みとり部分のタッチパネルに表示される。読みとり部のタッチパネルに「利用には神姫ポイント200が必要です。よろしいですか?」その下に「はい/いいえ」と表示される。当然2人とも「はい」を選択する。神姫ポイントから200が引かれ、残ポイントがパネルに表示され、「武装神姫バトル始まります。」筐体より男性の声で音声ボイスがでる。これで筐体使用の権利を得られたことになる。この音声ボイスも別の声に変更できるらしいが始めたばかりの2人にはまだ先の話である。 そして戦闘形式の選択に移る。「ライド/ロンド」の選択へと移る。 「ライド形式/ロンド形式」 ライド形式:新たに実装されたライドオンにより神姫を実際に操って戦う方式。 ロンド形式:マスターは指示などのみで神姫自ら戦う形式。以前までこの形式のみで行われていた。 2人とも「ライド」を選択し、戦闘形式が決定された。決定後操作用の装具の収納スペースのカバーが開く。 与一とたま子は神姫参戦用リフトへ移動する。 それと同時に武装搬入用ハンガーに装備する武装を一通りセットする。 神姫を乗せたリフトが下がり、2人とも武装を装着する。リフトが下がりきる。マスターもその間にヘッドギアなどライド用の装具を装着する。 神姫とマスターの準備が完了すると、筐体の中継用プロジェクターに」「Ready」と表示される。 筐体に備え付けられている「スタートボタン」を押す。「RIDE ON」と表示されバトルが開始される。 「与一ねぇ。ガンバレー」 「マスター。ふぁいとー」 神姫待機用ブースからアテナとキュベレーが声援を送る。 フィールドはコロシアム。開始から2人の神姫は積極的に間合いを詰め、接近戦を開始する。 「ま~すた~いくのにゃー。」 たま子がナックルからの連打をたたき込む。与一の接近戦で一番素早いのは小剣だが、矢継ぎ早の攻撃に防戦一方である。甚平も隆明も今始めたばかりの初心者。甚平は単純に連打しているだけであり、必ず合間はできる。その隙を攻撃すればいいのだが、隆明も初心者。普段喧嘩もしないこともあり、隆明は反撃の糸口を見つけられずに防戦一方になってしまっていた。 「とつげきなのにゃ~。」 たま子が決め手とばかりにをたたき込む 。その直後ガラスが割れるような音がして与一が吹き飛ぶ。与一は何とか踏ん張り転倒を避ける。 「与一。大丈夫か!?」 「痛(つ)っ。大丈夫です。」 さらに追撃を加えようとたま子が追いつく。先ほどの攻撃でシールドは破壊されてしまい、しばらくガードは使えない。残りのLPを見ればダメージを受けていることは一目瞭然。そんな状態で気丈に振る舞う与一に隆明は情けない気持ちでいっぱいだった。 (どうすれば、与一を痛めないで済む?) そう隆明が自問する間にもたま子は追いすがる。 「たま子。与一はガードができない。一気に決めるぞ。」 「了解なのにゃ~。」 そんな優勢なたま子が拳打をたたき込もうと拳を伸ばしたところで、腹部に与一の小剣の一撃が突き刺さり「カウンター」と表示されクリティカル分のダメージが上乗せされたダメージが加えられる。 「にゃっ!?」 たま子と甚平が驚いている隙に今度は隆明と与一の連撃が加えられる。 たま子を迎撃するために隆明が練った戦術。たま子はナックルで攻撃してきているので、与一の小剣では早さはかなわない。「なら逆に勝っているのは?」攻撃範囲(リーチ)。そう考えてたま子の攻撃が当たる前に攻撃を出して当てること。単純でナックルと小剣の攻撃時間差もよくわかっていない初心者の隆明には精一杯でぶっつけ本番の発想だったが、効果はてきめんだった。 そのまま与一が連打をたたき込み、与一の勝利となった。 筐体のスクリーンの隆明側に「WIN」甚平側に「LOSE」と表示されれる。 「マスター勝ちました。」 「ふぅっ。与一お疲れ様。」 お互い初バトル。お互い勝利を喜び合う。 対して甚平は 「後ちょっとだったなぁ。次は頑張ろうぜ。」 「そうです。あとちょっとだったですぅ。」 負けを喫したというのに2人は相変わらずの調子だった。実際後ちょっとだったのはその通りである。 「マスター。与一ねぇおめでとうございます~。」 「マスター。勝ったのはいいが、ダメージを受けすぎていると思う。」 アテナとキュベレーもそれぞれの賞賛をしてくれる。 「うん。ありがとう2人とも」 隆明は屈託のない笑顔を返す。 そんな隆明の笑顔にキュベレーは少し赤くなり顔を背ける。(なんかずるい)少しの非難も意に返さない隆明にキュベレーは毒気を抜かれる以上にかき乱されたような気がした。 バトルが終わり、筐体のスクリーンに「リザルト」が表示される。 「神姫名」「戦闘結果」「獲得経験値」などが表示される。 経験値を得て、レベルがあがっていくことでFバトルに出場するための予選や大会にでることができるようになる。 予選や大会には基本的に出場するための神姫のFバトルでのランクやレベルが設定されている。神姫が一定のレベルやランクを得ると該当神姫を所有しているマスターの神姫ネット(神姫マスターが強制的に加入しているSNSなどのインターネットサービス)に予選や大会の開催情報が届く。 そしてその予選をこなすことでFバトルに出場することができるのようになる。 さらに武装はFバトルをクリアすることでその上のグレードの武装を装備することができるようになる。 「続けてバトルしますか?」 と表示と共に10カウント表示される。続ける場合同じ神姫と同じ武装で100ポイントを消費してコンテニューできる。ただし筐体の占有を防ぐため1コンテニューまでで終了となる。 隆明も甚平も疲れたためもったいないが1回で終了する。 「いやー、負けた負けた。」 対戦を終了し、フロアの隅にある自販機コーナーのひとつに移動する。負けたのに甚平は落ち込んだ感じがない。 甚平が落ち込んだところを隆明はほとんど見たことがない。そんな甚平を隆明はとてもうらやましく思った。そんな甚平だからこそ広い交友関係を得ているのだ。基本内向きな隆明にとっては得難い物だった。 「ん、どした?」 「勝ったけど、キュベレーの言うとおりぎりぎりだった。」 バトル直後に喜んでいた隆明の様子が変わっていた。勝ったには勝ったが与一に多くのダメージを与えてしまったことを隆明は気にしていた。 (せっかく喜んでたのに。キュベレーがよけいなこと言うから。) (私は当然のことを・・・。) アテナはキュベレー昼間の仕返しとばかりに肘でこづいて非難する。 そんな2人をおいて与一が隆明へと歩み寄る。 「マスター。私のこと気にしていただきありがとうございます。初めてのバトル、マスターと勝利を得ることができて私はとてもうれしいです。」 「・・・うん。ありがとう。」 一瞬きょとんとしてしてしまったが、すぐに与一が自分を励ましてくれたのだと理解する。 (こんなんじゃいけないな。)隆明は与一の言葉に笑顔を取り戻すことができた。それは、神姫バトルを始めた目的をわずかながら一つ達成できた瞬間でもあった。 そんな2の様子にアテナとキュベレーはホッとし、甚平はにやにやしていた。 休憩もしばらくして終わり、隆明と甚平は別れ、お互い対戦相手のマスターを捜しフロアへ繰り出す。 「次は私の番だな。」 キュベレーは肩に移り静かに闘志を燃やしていた。(誰かバトルしてくれそうな人はいないかな・・・)そんな思いでフロアを散策している。積極的にバトルを申し込めばいいんだろうが、隆明にそんな度胸はない。 「あの・・・よかったら。」 そういって背後から声をかけてくる人の少年の姿があった。 製作後記 前作から時間がたってしまい申し訳ありません。隆明・甚平・与一・たま子それぞれの初バトルを書かせていただきました。 読みづらいと思います。申し訳ありません。なにぶん戦闘物を書くのは初めてなので、精進していきたいです。このあと、次の話でキュベレー、アテナと続きます。 神姫バトルの筐体についてはBLADE先生作品の「武装神姫2036」を参考にさせていただきました。 この場を借りてお礼申し上げます。 それではまた次回にて。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1640.html
人物紹介 黄昏よりの使者+α編 警告 この頁は物語の終盤に出てきた要素を、主に扱っています。 その為、所謂“ネタバレ”が含まれている恐れがあります。 【神姫オーナー】[追っかけ:向坂 光] 【武装神姫】[五女:エルナ] [二十一人目:アールヴ] 【その他MMS(オリジナル)】[残党:ロキ] 【その他MMS?(分類不能)】[縛鎖:ナイトメア] 【その他】[支援兵器:アルファル] [支援兵器:プルマージュ] 【神姫オーナー】 [追っかけ:向坂 光] 氏名:向坂 光(こうさか ひかる) 通称:じゃじゃ馬 年齢:17歳 性別:女性 CV:折笠 富美子 国籍:日本人 誕生:XXXX年03月21日 職業:学生 趣味:神姫の改造、渋谷の散策 特技:精密作業、メール打ち 食事:好きな食べ物:不明 嫌いな食べ物:不明 住所:不祥(東京都下?) 特徴:亜麻色の艶やかな髪を、肩胛骨辺りまで伸ばした娘。 当代の女学生であり、ファッションもそれに準ずる。 槇野晶のファンだという、神姫オーナー。ファッションセンスと 武装性能で、晶を目標として神姫バトルを戦っている快活な娘。 性格は“じゃじゃ馬”であり、神姫のアールヴとは何かと口論が 絶えない……と言っても、周りが見ればそれは痴話喧嘩である。 エルナとの対戦を経て、彼女もまた晶への尊敬を深めたらしい。 いずれ、エルナの宿敵として再び立ち塞がる日が来る……かも? 【武装神姫】 [五女:エルナ] 名称:MMS-FRJ-011-LUV version.1,79h[Erna(エルナ)] 通称:紫風の尖姫(アメティスト・ヴァルキュリア) 素体:独自型MMS・フレイヤ(規約内に収まる用、改造済) 年齢:再起動後数日/起動後数年(外見は少し幼めである) 性別:女性 CV:後藤 邑子 色彩:紫・銀・白・菫色を中心とする 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 階級:秋葉原神姫センターサードリーグ(順位不明) 職業:槇野晶の武装神姫、名刺上は「工房アシスタント」 趣味:歌と踊り(北欧の民族舞踏系?)、模擬戦・訓練・修行 特技:短距離走等スピードを用いる動作、歌と踊り(同上) 食事:好きな食べ物:甘味各種、B級フード(焼きそば等) 嫌いな食べ物:炭酸飲料、“臭い缶詰”(トラウマ) 特徴:物凄く長い、菫色のストレートヘアを項で束ねる。 気分や装備では、解いたりツインテールにもする。 素体の塗装は、肌色と白・銀・紫をベースに変更。 カメラアイは琥珀色のドールアイ改造品へと置換。 両耳に紫水晶のピアス、胸には水晶のペンダント。 元は犯罪結社“ラグナロク”が開発した破壊工作兵器の試作品。 流浪の末に晶と“姉”達の元へ辿り着いたが、“悪夢”の呪いと 長旅や凶行による素体への酷使によって、超AI諸共ボロボロに なってしまった為に、神姫として改造・修復の処置を受けた姿。 性格は素直でなく激昂しやすいが、その実は真面目で大人しい。 しかしながら世間一般に疎い所為か、ドジを踏む事もしばしば。 晶を「マイスター」と呼び、“五女”として晶と三姉妹を慕う。 それは決してベタベタ甘えるという意味ではない物の、信じるに 足る“御姉様”という、精神的支柱の証となっている。その反面 他の人間はなかなか信用せずに、棘のある態度で接する。神姫に 対しては素直にこそなれない物の、姿勢は相当マイルドである。 それはこれまでの経験により、人間を信じる事に畏れがある為。 装備の換装で軽量級・重量級両クラスへの参戦を可能とする為、 徒手空拳での神姫同士による格闘にも耐えうる程の強度を誇る、 レアメタル・特殊高剛性フレームへの素体置換が行われている。 以前は更に強靱なフレームを用いていたが、デチューンされた。 他にもジェネレータ等、全てがギリギリまで性能を抑えてあるが 今なお、心・技・体・速度……四要素のバランスはかなり良い。 通常時には[hmOCU_ALXXX “Electro Lolita”]の先行試作品を、 真っ赤になりながらも着用している。 (XXXに入る型番は、不定) 一方でバトルの際は、高潔ながらも一切容赦しない姿を見せる。 己の技量と存在を活かす“戦闘”が、彼女はお気に入りなのだ。 “食事機能”でのエネルギー補完が修理の際に実装されており、 変換効率に於いてアルマと並ぶ“エネルギー重視型”を用いる。 [二十一人目:アールヴ] 名称:“光霊姫”アールヴ 素体:独自型MMS・アールヴ(オリジナル素体) 年齢:不明 性別:女性 CV:国府田 マリ子 国籍:武装神姫(登録地:日本・東京) 職業:不明 趣味:賭け試合(チップは、互いの武器) 食事:なし(食事機能未実装) 武装:可変斧“セブンスムーン”/闇機竜ドヴェルグ 装備:フィオラ、独自の追加装甲 特徴:可変武装を活用した、領域を選ばない戦い方を旨とする エルナの重量級ランク初陣にして、軽量級(通常)ランクでの、 セカンド昇進試合の相手を努めた神姫。マスターの向坂光とは 性格がそっくりであり、互いのじゃじゃ馬振りはある種有名。 群を抜いたタフネスとパワー……更に不屈の精神で、エルナを 窮地に追い込む。しかし、戦いへの態度がエルナの冷たい心に 火を付けてしまい、結果圧倒的に追い詰められ敗北を喫する。 しかし、彼女がそれを恨む事はなかった。むしろ諭してくれた エルナに対して、ある種の敬愛すら持っているかの様である。 それはマスターの光が晶に抱いている、尊敬の心と似ていた。 【その他MMS(オリジナル)】 [残党:ロキ] 名称:MMS-HPS-000-TOD version.1,30a[Loki(ロキ)] 通称:“戦略級殲滅型MMS(ハザード・プリンセス)零号機” 素体:独自型MMS・フレイヤ(超剛性希少金属製フレーム) 年齢:起動後数年(但し、外見から推し量る事は出来ない) 性別:女性 CV:後藤 邑子 色彩:白・銀・灰色・黒を中心とする 国籍:破壊工作兵器(製作地:北欧) 階級:なし(登場時点では、武装神姫ではない) 職業:無職(以前はテロリスト、但し無自覚) 趣味:なし(以前は、創造主との歓談が趣味) 特技:暗殺(対人・対機械を問わず)、情報処理 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:その頭を、フルフェイスのヘルメットで覆った娘。 素体の塗装は、肌色と灰・銀・白・と黒がベース。 但し、殻の素肌を露出させている部分は殆ど無い。 両手・両脚が武装に置換されており、胸にも武装を 搭載。背部にはバックパックが直付けされている。 北欧の犯罪結社“ラグナロク”が販路開拓の為に開発していた、 テロリズム用独自MMSのプロトタイプ・零号機。神姫の試作機を その設計ベースとしており、“妹”達同様に感情を備えている。 しかし、人間という存在やそれに与する機械全てを恨んでおり、 滅びてでも“復讐”を成し遂げようという執念に囚われている。 故にヒステリック且つ短絡的・自虐的で、物事は疑って掛かる。 その躯は徹底して、社会を破壊する“テロ”の為に調整された。 爆破工作を得意としており、列車爆破を行った際には持ち込んだ TNT火薬と自前の“プラズマ・ボマー”で、破壊を遂行する。 【その他MMS?(分類不能)】 [縛鎖:ナイトメア] 名称:XXX-XXX-XXX-XXX[Nightmare(ナイトメア)] 通称:“悪夢” 素体:不明 年齢:起動後数時間(精神年齢は不明) 性別:不明 CV:なし(合成音声・女性形) 色彩:黒・紅を中心とする 国籍:なし(発生地は不明) 階級:なし(武装神姫ではない) 職業:なし(データの塊である) 趣味:なし(自我を持たない?) 特技:なし(情報操作が得意?) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:鬼とも騎士ともつかない、漆黒・単眼の虚構存在。 素体は一般的な武装神姫よりも、相当大柄である。 両腕は躯に不釣り合いな大きさの、クローアーム。 元々は、ロキの体内に潜伏していた情報機器用ワームウィルス。 テロ支援用破壊兵器として作られた時に仕込まれた“罠”だが、 本来は純粋にパソコン等のデータを破壊するだけの代物だった。 それがロキの歪んだ“憎悪”により徐々に変質していった結果、 神姫の超AIさえ侵蝕する様な、複合情報破壊システムとなる。 完全な“バグ”であり、ロキ自身でさえも存在を知らなかった。 ウィルスとして持つ情報破壊能力を、ヴァーチャルフィールドに 於いて純粋な破壊力へ転換した“悪夢”は、最凶最悪の敵として 幸福を掴みかけた“五姉妹”に、最大の試練を与える事となる。 【その他】 [支援兵器:アルファル] 名称:elVTA_AL778 [Alfar II(アルファル2)] 通称:[Sharnone(シャノン)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Donna Burke 他) 色彩:モノトーンとクロームが基調、状態により変色する 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫・エルナに仕える“騎士” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(戦闘・お手伝い等多岐に渡る) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:多種多様な変形機能を見せ、主に忠実である。 晶がエルナの為に新規開発した、ぷちマスィーンズを土台とした 戦術支援システム。基本的には従来型の“アルファル”と同様の 機体であるが、その容姿や戦闘能力は随分と異なった物である。 なおその名は、やはりケルト神話の登場人物から取られている。 [支援兵器:プルマージュ] 名称:elVDV_AL778 [Plumage II(プルマージュ2)] 通称:[Tiarmarl(ティアマル)] 年齢:数週間 性別:女性? CV:合成音声(Joanna Day 他) 色彩:白とクロームに、主たるエルナのカラー・紫が基調 国籍:ぷちマスィーンズ(登録地:日本・東京秋葉原神姫センター) 職業:槇野晶の武装神姫達に付き従う“竜” 趣味:なし 特技:神姫のサポート(主に戦闘と室内の移動) 食事:なし(食事機能未実装) 特徴:莫大な出力を持ち、八体に分離・変形する。 晶がエルナに与えた、重量級ランク用の高速機動戦闘システム。 “獣の王”という機体コンセプトを、より押し進めた龍である。 獰猛だった彼女を、エルナが力ずくで手懐けたという噂も……? なお名前の由来は、バビロニア神話の竜であるティアマトー神。 メインメニューへ戻る
https://w.atwiki.jp/busou_bm2/pages/149.html
[部分編集] パーティオ ケモテック製神姫、フェレット型パーティオ。語尾は「なの」。素体は出ていないがDL武器だけが登場している。(ウィンディツインズなど)パーティオとポモックはイベントやコナミスタイルで発売されたプロトタイプバージョンの素体はMMS 1stであり、一般販売の素体はMMS 3rdになっている。 パイルバンカー 炸薬や電磁加速装置などを使って杭を突出させ攻撃する武器。原理的には大砲と同じだが、杭は前進するだけで飛んで行かないのが特徴。某最低野郎ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。ドリルと並ぶ漢の浪漫とも。判定が強く、威力もある単発攻撃のためゲーム序盤でランクが低い頃はありがたい武装。 ハウリン ケモテック製神姫、犬型ハウリン。マスターには従順で可愛らしいが、一方で相手には非常に攻撃的な態度を取るのでそのギャップには戸惑うかもしれない。アーンヴァル ストラーフがMk.2に代替わりしているので、本作ではマオチャオと並んで最も古い神姫だが、それだけに愛用するマスターも多いようである。 バズーカ 現実世界では、携帯型のロケット弾発射装置のことで、連射できない単発式であり、そもそもカテゴリ名ではなかったりする。フィクションの世界では、発射するものがロケットだろうがミサイルだろうがビームだろうが、「とりあえず手持ちのぶっとい武器はバズーカって言っとけ」みたいな扱いであるゲーム中ではその「長もの」の役割はランチャーに譲っており、実際の使用感はグレネードランチャーという感じで、高い威力を持つが独特のクセがあり、上手く使うにはコツがいる。ぜるのん「分類上仕方ないかもしれないけど、1.2mm滑腔砲やハフ・グーファもバズーカにされているのは違和感を拭えないよ」むるちー「いや、少なくともハフ・グーファ(パンツァーファウスト)はバズーカの親戚みたいな関係だからあながち間違いじゃないぞ」 裸ナイフ アークのLOVE20イベントでの装備制限バトルの通称。装備しているのが特定のダブルナイフのみ、レールアクションすら無し、そして敵は通常通りという非常に厳しいハンデを課せられる。負けてもフル装備でリベンジできるが、ナイフだけのままで倒すと称号を獲得できる。同様の武装制限を課されるバトルはあと2つ(アークにもう一つとアルトレーネ)あり、どちらも「裸○○」と呼ばれる。(アーティルシナリオでは武装制限どころか全武装不可というバトルがあるが、これは相手も同じ素手というバトルなので、特に問題は起こっていない)どのイベントも無印・Mk2で「あるレールアクション」を獲得するためにはクリア必須。この戦闘でストレスを爆発させてソフトや本体をみぎぃさせた人もいる、らしい…。Mk2では敗北時即リトライとレールアクションの仕様変更が入っているので、難易度は前作より一応下がっている。 葉月 神姫マスターにして前回F1チャンプの竹姫葉月の事。独特な立ちポーズの為にネタにされたり。パートナーはアーンヴァルMk.2のアルテミスだが、その名前はバトロンのあるイベントで登場したラスボスと同じである・・・まったく関係なかったが。敵として戦う場合は非常に強いが、何故か仲間として戦う場合は極端に弱い印象がある。もちろん、ガイアさんをボコボコにしてる場合もあるが、そっちの印象は薄い。自分と共感する部分があるという理由だけで、赤の他人である千歳の保釈金を払っちゃう辺り、かなり裕福な家庭の娘と思われる。…両者とも所持神姫の方が常識がありそうなところは確かに似ている。バトマス2シナリオでは、主人公に協力を依頼して事件の核心へ誘導し、その上面倒な相手との戦いは全て主人公に丸投げするという見事な黒幕っぷりを披露してくれる。ガイアや四凶、千歳(inヴァルハラ)のような濃い面々の陰に隠れがちだが彼女自身も発言などを見る限り結構な変人の部類である。 バッカルコーン+E83 マリーセレスさんの専用RA。バッカルコーンは、クリオネが補食時に展開する6本の触手のことである。ネットで探してみると動画も見つかるであろうが、「流氷の天使」というネーミングにロマンを感じている人は見ないことをお勧めする。技の発動時に、あの特徴的なリアパーツをばっと広げるところが、バッカルコーンの展開を思わせるところからのネーミングであろう。後ろに付いている+E83については、O.P.F.からの公式発表はないものの、ファンの間では「イヤミ」の語呂合わせだという説がある。 バトコミ/バトコミュ モバゲーの「武装神姫 BATTLE COMMUNICATION」の略称。バトロンの終了と同時に発表された。バトロン、バトマスどちらとも違う世界観を持ち、神姫・装備の強化に他の神姫素体や武装が必要(強化素材用の素体としてNAKEDがあるが)、ベタな感じの悪の組織の存在など、ノリは他二つとは結構異なっているので注意。一時期はやけにイベントが多く行われており、イベント限定仕様(クリスマス・正月仕様など)の神姫も登場している。現在1~5弾およびそのリペイントと、ベルン姉妹、プロキシマ&マリーセレス、ビックバイパーコンビが参戦済み。Mk.2コンビやツガル・リぺアルト姉妹もいるが、これらはキャンペーン期間限定の神姫(期間終了済み)なので注意。あと、ガチャメインのソーシャルゲームの常として、他二つ以上にリアルマネーを吸い込む可能性が高い事には、特に注意されたし。一応課金ガチャさえ使わなければ基本無料なのでそこだけで楽しむこともできる。余談だが、神姫の素体カラーの違うエレガンス仕様・スポーツ仕様(要は体操服とかスク水とかそういうの)等のタイプが複数用意されている。…何か力の入れどころがおかしいような気もしないでもない。バレンタイン以降、ひな祭りと言う女の子の一大イベントにも関わらず何も起きないと思っていたら、2012年5月22日にサービスが終了することが発表(3/22更新)されてしまった。結局こっちでも出番のなさそうな神姫たちが不憫である。さらにこれによりバトマスMk.2DLCも全公開済み、フィギュアのMk.2リペイントフルアームズも発売済みなため神姫関連は公式による新しい情報も話題も無く、先が見えない状態になってしまっている。武装神姫の実際の市場規模や損得勘定はユーザーの立場からでは知る由もないが、ファンとしては今回のアニメ化が最後の打ち上げ花火にならないことを祈るばかりである・・。 バトマス PSPゲーム武装神姫バトルマスターズ(本作および前作も含む)の略称。バトロンで培った驚異の声優陣もあり、全神姫が登場するバトマス完全版を望まれていたりもする。UMDの容量では無理だと思われるため、ヴィータかPS3になるはずである。とはいっても、バトマスMk.2の全DLC神姫を入れても全神姫の半分くらいしか登場していないにも関わらず、16GBのメモリースティックが要求されるほどのボリュームとなっていることを考えると、完全版が実現したら一体どれくらいのものになることやら…。ちなみに現時点でバトマスに登場していない、武装のみ登場の神姫は以下の通りである。(一部武装・武器が登場しているものを含む)簡略化のためリペイント版とリニューアル版は除くが、書籍とバトロンのみ登場のものは含む。フィギュア発売済み/発売予定の神姫天使型アーンヴァル、悪魔型ストラーフ、兎型ヴァッフェバニー、騎士型サイフォス、侍型紅緒、砲台型フォートブラッグ、イルカ型ヴァッフェドルフィン、寅型ティグリース、丑型ウィトゥルース、建機型グラップラップ、蝶型シュメッターリング、カブト型ランサメント、クワガタ型エスパディア、天使コマンド型ウェルクストラ、悪魔夢魔型ヴァローナ、ナース型ブライトフェザー、シスター型ハーモニーグレイス、サソリ型グラフィオス、コウモリ型ウェスペリオー、忍者型ミズキ、フェレット型パーティオ、リス型ポモック、和風箸型こひる、スプーン型メリエンダ、忍者型フブキ弐型、忍者型ミズキ弐型、剣型フランベルジュ、斧型コルセスカ、鴉型アラストール、白鳥型キュクノス、MMS NAKEDバトロンに登場した神姫:イベントに登場しボスキャラを務めた。共に正確にはMMSだが神姫とは少々異なる存在全能なる者“root”、アルテミス(バトマスに同名のアーンヴァルがいるが別物)書籍(デジコミ/武装神姫マスターズブック)に登場した神姫:大半は「武装神姫 Forget-me-not」に登場狐型レラカムイ、人馬型クーフラン、犀型ディアドラ、羊型ベルスーズ、バッカルー型レイディ3、ハツカネズミ型マイキー・イースタン、舞妓型小桜、電気型リカ バトロン PCオンラインゲーム武装神姫バトルロンドの略称。2009年7月開始、2011年10月末に惜しまれつつ全サービス終了。神姫ライドシステムは無く、事前の指示を基に神姫自身が考えて行動する。そのためか、神姫所持者はオーナーと呼称されることが多い。マスターと一体化しバトルフィールドを縦横無尽に走り飛ぶバトマスと比べ、バトロンは最初にオーナーの指示を受けてからそれを基に神姫の判断で1対1で最大10ターンの攻防を順番に繰り返すというもので、ずいぶんと趣の異なるものであった。(そのため、互いの武器の射程次第では時間いっぱい追いかけっこで終わったりもした)そのせいか、同じ神姫でもバトマスとは微妙に性格・態度の違いがあったりする。(基本的なところは同じであることが多いが)神姫周りの基本的な設定は共通するが、神姫の意識をネットに送り込む技術の存在、MMS管理機構という組織、サーバー上での神姫バトルや軍事衛星をハッキングして乗っ取った神姫がいたりとバトマスとは同一世界ではないようだ。ちなみに上述の 全能なる者“root”とアルテミスはゲームでのイベントボスで、rootは神姫の武装パーツのみを寄せ集めた姿をした軍事用MMSのプロトタイプ。アルテミスは試作型の神姫の意識のみがネットワーク上に残ったもので、「軍事衛星をハッキングした(うえに街一つをサイバーテロでダウンさせた)」のは彼女。共にネットワーク上の存在として登場。 花子 花型ジルダリアの俗称の一つ。 パパン 各神姫達をデザインを行ったデザイナーたちの総称。浸透度も高いが、あくまでネットスラング。相手が神姫オーナーだからといって通用するのが当たり前と思わないこと。ちなみにママンも居る。 バルキリースカート アルトアイネスの鎧、ノインテーターの(スカート部分の)通称。元ネタは漫画(アニメ化もされた)「武装錬金」に登場するヒロインの武器から。専用RA「シザーズ・ガリアス・ドミニオール」で見せるスカート部が展開しクローが飛び出す挙動が似ているのと、アイネスが戦乙女(バルキリー)型であるという符合も相まって、すっかり定着した感がある。バトロン時代はアルトレーネのニーベルングも同じくバルキリースカートと呼ばれていたのだが、バトマスではレーネにスカート攻撃がなくなったので、アイネスの専売特許と化している。余談ながら、元ネタの方の中の人も武装神姫に砲台型フォートブラッグ役で出演しているのだが、本作には残念ながら未登場である。アイネスにも「はらわたをぶちまけろっ!」と叫んで欲しかった。まあ神姫がぶちまける事ができるのは…。 バレットカーニバル ゼルノグラードの固有レールアクション。前作での使い勝手の悪さを必要武装的な意味では改善した。でもモーションの関係上今作でも結局は…いたいッ ハンデ戦 一人で2,3人を相手にする戦闘のこと。死角からの攻撃や立っている暇もないほどの連続攻撃など、多くのマスターが苦しめられた。木を見て森を見よの精神を忘れずに、ビットで動きを止めたり速攻で頭数を減らすことが出来れば勝機はある。特に前作からあるハンデ戦の大半はメールでアレな集団に誘い出されて数に任せてフルボッコにされるという展開なため、本作のみぎぃの原因、本作に対する愚痴の代表例である。ひとまず放置して武装ランクを上げてからお礼参りに行くのが通例である。 パンドア 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。ガブリーヌと蓮華のメーカー。2人のシナリオを見る限り、神姫のAIに自分のことを神様とか地獄から来たとか、さらに人間と同じ食べ物を欲しがらせたり、と妙な初期設定を入れる傾向があるようだ。 ハンドガン 拳銃、ピストルとも。片手で撃てる銃、というのが一般的な認識だが、米国などの法律では撃つ時に肩に付ける銃床という部分がない銃とされている。ちなみに日本ではハンドガンを所有できるのは50人まで、と定められている。また、所有する銃も競技以外の非使用時は警察署に保管され、自宅に持ち帰ったりはできない。 轢き逃げアタック 装備しているパーツを分解して支援機体に変形し、体当たりを行うRAの総称。中でも特に、「地上を高速走行する」RAがこう呼ばれることが多い。現状のバトマスでは、バイク型およびトライク型の独壇場といえる。 ぴぎゅうっ クリア前ヴァルハラの伊庭寛二初戦にて、プレイヤーが負けた場合に見られるイベントのセリフ。どうなるかは「みぎぃ」を参照。 ビックバイパー コナミの名作シューティング「グラディウス」シリーズに登場する宇宙戦闘機。英語の綴りはVicViperなのでビッ「ク」バイパーである。(ちなみにVicはV字編隊のことで、オプションを引き連れて飛ぶ姿を編隊に見立てている)登場作品によって細かい形状はリファインされているが、先端が2つに分かれた形状と、白と青のカラーリングは共通である。コナミそのもののイメージキャラクター的な存在でもあり、数多くのコナミゲームに登場している。バトマスにおいても、前作の頃から主人公の部屋に模型が飾られており、さらに本作ではDLCでビックバイパー型神姫まで登場している。 ビット 某宇宙世紀ロボットアニメをルーツとする架空の兵器。遠隔操作の「飛ぶ銃」を使って攻撃する。便利な反面、制約もある。神姫的にはケモテック勢のプチマスィーンズ、アーンヴァルMk.2のリリアーヌ ココレットなどが該当する。射出前後に多大な隙が生じるものの、一度出してしまえば後はビットが勝手に相手のところまで飛んでいって射撃をしてくれる便利兵器である。マスターにニュータイプだとか特殊な空間把握能力だとかが無くても問題なく使えるが、漫画ではプチマスィーンズには自律式のAIが積んであるような描写があったり、神姫には分離変形した武装で構成される独立稼働するサポートユニットというものが結構あったりするので神姫自身そういう制御は得意なのかもしれない。ゲーム中ではこれを撃っているだけでNPCを倒してしまえるほど強力だが、ライバルに使われると非常に面倒な武装。相手を拘束するのに有用。 ひらいたりとじたり 股クールの別称。 貧乳 軽量省スペースをステータスと主張する胸部武装のこと。バトマスには未登場だがホボペタンAA(ポモックのアーマー)とかホボフラットAA(パーティオのアーマー)なんていう奥ゆかしい名前の胸部装甲もある。これら肌の見えるものとは別に、いかにもな装甲板な胸部パーツもある。「貧乳はステータスだ!希少価値だ!」というセリフが有名。本作ではハウリンが似た台詞を言うが、彼女は貧乳よりも幼児体型と言う方が正しい気も フォートブラッグ アームズインポケット製神姫、砲台型フォートブラッグ。素体は未登場だが武装(アサルトライフルやバックパックなど)だけは登場。製品では素体が付属しないEXウェポンセットであるため、同梱品だけで組むと通称「オーストリッチ」と呼ばれるクリーチャーが完成する。やめてあげてよ最近リペイントが発売された。やはりアメリカのノースカロライナ州フォートブラッグから取った名前なのだろうか(デルタフォースの基地がある)。 武装神姫 1:2006年から始まったコナミの可動フィギュアシリーズ。島田フミカネをはじめとするデザイナーや漫画家を起用して有名になった。しかし2011年にバトロンが終了し、それに続いて発表されたバトコミが2012年にサービスの終了が発表され、アーンヴァルMk.2テンペスタ フルアームズパッケージとストラーフMk.2ラヴィーナ フルアームズパッケージ以降の新作の発表がない時点でエストリル、ジルリバーズ、フランベルジュ、コルセスカが本当に発売するのか危ぶまれる状況に陥っている。コナスタがツイッターでエストリルとジルリバーズは現在発売の予定はないと公表してしまった。フランベルジュ、コルセスカも同様と思われる。このまま終了への道を・・・と思いきや、2012年にTBS系でTVアニメ化が発表され、2012年10月に放送した。今後の展開がますます混迷を極めていたが、そのアニメも放送が終わり、公式ページも縮小(ツイッターのアカウントも削除された)され、2013年6月に発売したBlu-ray DVD第7巻で有終の美を飾った。今後、武装神姫の復活はもうないと思われたが、2017年12月に再起動プロジェクトが始動。コトブキヤと角川との共同による再起動プロジェクトとなる。2:神姫という製品のうち娯楽としての戦闘ゲームを行うことを想定して設計されたモデルの総称。しかしオーナー次第なので必ず神姫バトルに使用されるとは限らない。 武装神姫 Moon Angel 「武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2」のゲーム用に配信されているアニメ。作中劇といった位置付けと思われる。コナスタでブルーレイディスク&DVDが発売中。もちろん、コナスタではアーンヴァルMk.2とストラーフMk.2のリペイントフルアームズとのセットのコナスタ限定商品もあったりする。いろいろ組み合わせているので無駄に高額。本作に登場する神姫であるアーンヴァルMk.2のかぐや(01)とストラーフMk.2の02は、神姫を模した自立戦闘用オートマトンであり神姫ではない。本作のオリジナルとしてかぐやと02のCSCを制御ユニットとした自立式汎用人型兵器アテナ(人間と同サイズ)が出てくる。 武装紳士 武装神姫のオーナーの総称でありスレ住人はその一部に過ぎない。武装神姫のもじりから。公式SS中のオーナー名で使われていたため定着し、そちらが発祥元という説もある。女性の場合は武装淑女と指す事もある。浸透度が高いとはいえあくまでネットスラングであり、神姫スレを知っているかバトロンのオーナー以外の人間は知っているとは限らないため知っていて当たり前と思ってはいけない。 フブキ グループケーツー製神姫、忍者型フブキ。もともとはバトロンオリジナルの初期神姫だったが、何度かフィギュア化もされた。デザイナーはコナミの中の人らしく公表されていない。パッケージイラストの人は名前は出ているが、デザイナーとは書かれていない。ジャンクショップに売っても不死鳥の如く帰り道に現れる現代版呪いの人形。それを売るなんてとんでもない。 フブキ弐型 グループケーツー製神姫、忍者型フブキ弐型。デザインは島田フミカネであり、アーンヴァル/ストラーフMk.2のようなフミカネ的意匠が随所に見られ(特に腕部は共通のデザインである。)、フブキとは印象が大きく異なっている。バトマスには素体は登場していないが、その武装セットがDLC第13号で登場する。そのため、「フブキ弐型装備のフブキさん」が再現可能。 フブッホ 忍者型フブキの俗称の一つ。元ネタは漫画「武装神姫2036」から。 ふぶにー フブキ弐型のこと。 フミカネ神姫 神姫デザイナー島田フミカネがデザインした神姫を指す。アーンヴァル(Mk.2)、ストラーフ(Mk.2)、飛鳥、ムルメルティア、ジールベルン、オールベルンなど最多。 フラッシングブレード エストリル専用レールアクション。バイクで走りつつ、刃物を地面にこすり付ける行動は一昔前の海外映画の悪役と同じ行動である…。まぁ、バイク使い神姫で唯一、轢き逃げアタックではないというのは、まだ良心的とも取れるが、単に「体当たりなんかして、万一バイクが壊れたら、スピード出せなくなるっしょ」ということかもしれない。 プラントプラネット 武装神姫世界における神姫製造メーカーの一つ。ジュビジー&ジルダリアのメーカーである。 プロキシマ O.P.F製神姫、ケンタウロス型プロキシマ。DL神姫。今まで居なかったタイプのヅカ系クールビューティーで、凛とした佇まいである。名前はケンタウルス座に存在する太陽系に最も近い恒星「プロキシマ・ケンタウリ」に由来し、ラテン語で「最も近い」という意味である。また、武装の名称はケンタウルス座を構成する星々の名称などから取られている。イベントでニトロヂェリー(Nitro+と描かれたアークのヂェリカンのこと。ちなみに酒類のような効果を持つ嗜好品が入っているらしい)を呑んでいる場面があるが、これはデザイナーがニトロプラスの社員であることに対するスタッフのお遊び。 プロメテウス事件 本作で追加されたメインシナリオで扱われた事件の一般的な呼び名。事件の詳細についてはプレイしていただきたい。 フロントライン 武装神姫世界における神姫製造メーカーのひとつ。シンボルマークはFとLを組み合わせたものを図案化している。主な神姫はアーンヴァル・ストラーフ系列とそのヴァリエーション、のみならずムルメルティアや飛鳥のような局地戦用神姫も開発している。神姫の種類が最も多いため、武装神姫世界においては最大手メーカーと思われる。フブキ弐型、ミズキ弐型はフミカネデザインだがグループケーツー製になっている(ただし、弐型の開発にはフロントラインが協力している、という設定あり)ため、それ以外のフミカネ神姫はほぼここ。実はここが出した神姫は全てリペイント版が存在している。 ブンドド 一種の業界用語で、フィギュアやプラモデル同士でバトルごっこをして遊ぶことを指す。語源は遊ぶときに思わず口に出してしまう擬音「ブーンドドド」からとされている。子供の頃であれば、誰しも一度はやってみたことがあるであろう。武装紳士達の中にも、入手した神姫でブンドドするのを楽しみにしているのが少なからずいる。それ自体は趣味の範疇であるが、いい歳をしたオトナが神姫を手に「ブーンドドド」とやっているところを理解のない人に見られると、社会的に問題が発生するので、遊ぶときは周囲によく気をつけていただきたい。 ベイビーラズ アヴァンフィジーク製神姫、エレキギター型ベイビーラズ。DL神姫。語尾は「じゃん」。ゲーム中では何というか、マスター運に恵まれていない。 ヘビーガン神 武装収集により得られる称号の一つ。取得により専用RAを入手できる。このRAは対人戦ではすぐに見切られてしまうが、NPC相手なら大活躍。ランチャーさえ装備していれば武装ランク、LOVE、神姫の種類に関係なく使えるという汎用性の高さも魅力。意識して早めに取得すれば、やり込みや育成をする際の大きな力になるだろう。…DLCランチャー「被虐の女神」を所持していたり、専用RAでの使用武器とか考えると、ガイアはこの称号を持っているのかもしれないという気がしてくる。 ヘリッシュクレイドル ジルリバーズの専用レールアクション。ただ単純に突撃して跳ね飛ばすアーク、イーダの専用レールアクションとは違い、ヒットするとそのまま相手の上でジャックナイフ状態で一回転した後、跳ね飛ばすという非常にえげつない技であり、ジルリバーズのヒールさ、ダーティさを垣間見れる技。バイク系レールアクションの中では唯一の多段ヒットするレールアクションでもある。 ベルン姉妹 剣士型MMSのオールベルン3種類、ジールベルン3種類を総称した名前。ただし、公式の呼称ではないので注意されたし。全て宝石の名前を冠しており、オールベルンはパール、ガーネット、ルナーリア、ジールベルンはオブディシアン、サファイア、アメジストがいる。ただし、パールとオブディシアンはそれぞれのシリーズの最初の機体であるため、宝石名ではなく単に「オールベルン」「ジールベルン」と呼ばれることが多い。このネーミングから、「宝石姉妹」とか「宝石戦隊」とか呼ばれることも。 砲子 砲台型フォートブラッグの俗称の一つ。 咆哮 ガイアがランチャーを使って放つ固有RAその1。実質NPC戦専用といっていい。対人戦で使うと、ACで至近即発できればまだしも、後退してから発射するためジャストガードの的、もしくはジャンプなどで回避される事にしかならない。 ポモック ケモテック製神姫、タヌキ型リス型ポモック。語尾は「ぽも」。素体は未登場だがDL武器だけは登場している(まんが肉)。ちなみに前述のタヌキ型というのは持っているアイテムがまんが肉なのとどことなくタヌキっぽく見えることによるが、もちろんこのネタを不快に思う人もいるのと、ちょっとしたゴタゴタが過去に起こったので注意が必要。BLADE氏によればまんが肉を持たせたのは無意識だとか。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/407.html
前へ 先頭ページへ 次へ BGM:リン・ジャクソン(戦闘妖精雪風・オリジナルサウンドトラック1より) 開催前夜 事前予告より二ヵ月後、2036年某月某日 2221時 ホビーショップ・エルゴ 二十二時の閉店直後からエルゴはいっそう騒がしくなった。 照明の落とされた売り場の奥の階段を上がった二階、武装神姫バトルスペースはまだ煌々と明かりが灯っており、壁一面に張られた「武装神姫大規模バトルイベント『ソラノカケラ』 ※協賛 ニャムコ」のポスターや、脇にどけられたバーチャルバトル機器が目に付く。こうしてみると意外にこの空間は広いことが分かる。 そんな中をせわしなく行ったり来たりする人影が三つ。正確に言うとうち二人は人間ではない。エルゴの若店長、日暮夏彦と、違法の人間サイズボディに乗り換えているジェニー、そして同じく人間ボディのラストである。 彼らは登録された人数分の特設バトルスペースの設営に追われていた。何の特設かと言えばもちろん、壁のポスターで大々的に宣伝されている明日のバトルイベントのものである。 直接ネットワークに繋げるため、バーチャルバトルスペースのオーナーブースだけを独立させたような個室がいくつも並べられようとしていた。 「こんなに慌ててやらなくたってよかったのに」 キャスター付きとはいえ重たい特設スペースをえいこら押しながら、ジェニーはぼそりと嫌味を言った。 「今日は臨時休業にしてゆっくり設営すればよかったじゃないですか。どうあがいたって私たち三人しか人員がいないんですよ」 「そうしたら、今日普通のバトルをしに来たお客さんが残念な思いをするじゃねーか」 すでに設置されているブースの陰で、夏彦が言う。 「できる限りのことをしたいんだよ。俺は」 「そないなカッコエエこと今言いはったって、カッコ付いてへんで」 コンソールのセットアップをしながら、ラストがカラカラと笑った。 夏彦が出てくる。女性二人のささやかな顰蹙を買ったのでものすごく不機嫌そうな顔である。 「うるせえな。だいたい冗長性広げすぎなんだよこのコンソール。一台で普通のブースの三倍の配線量ってどういうこっちゃ」 両手に抱えた大小さまざま色とりどりのコードを床に投げつけた。 「会社側としても一大プロジェクトですからね」 そのコードを丁寧に拾いながらジェニーが言った。 「この規模のバーチャルリアリティ空間を立ち上げるのは前代未聞。万全を期したいのも分かる気がします」 「ジェニーさんらしいな」 ポリポリと頬を掻きつつ、コード拾いを手伝う夏彦。 「ま、失敗したら損害どころの話じゃないからな。俺達に依頼が来るのも無理ねぇか」 そう、明日行われるこのイベントは、裏方にしてみればただのイベントに止まらなかった。コンピュータネットワーク上におけるバーチャルリアリティ空間の構築実験は今に始まったことではない。そもそも武装神姫のバーチャルバトルこそその商業利用の先駆である。 今回の空間構築は通常のバーチャルバトルの比ではなかった。今までに無い大人数での乱戦をラグなく処理するという理由だけでなく、将来的に「人間」の利用を見越した大容量を動かす壮大な試験である。つまりそのいわゆる動物実験を神姫でやろう、という言い方はかなり邪見しているが、あながち間違いではなかった。もちろん動物実験ほどのリスクなど無い。そうでなければまがいなりにも一般参加者を募ることのできるイベントとして開催することなどできないからだ。 その上で準備は万全を期していた。全国のマッチングのために特設スペースの冗長性確保は異常とも思えるほどだったし――そのせいでコストも設営スタッフの負担も異常に倍増したのは言うまでも無い――、裏方の機能維持にも猫の手を借りるほど多くの人員を割いていた。実際には猫ではなく兎であったが。 このイベントはそういう実験的な意義も含まれているため、それを邪魔しようとする敵対企業の妨害工作があることは目に見えている。それはマッチングの不備やネットワークのラグといった、普通当たり前に起こるような現象として現れるだろうが、前述のようにそれらへの対策は異常レベルであるから、どんな些細な障害も絶対に起こらないし、起こってはならない。Gのところに依頼が来るのもやむなしなのである。 「あ、夏はん夏はん、実はな、ウチんとこにも依頼来とるんよ」 「マジで? こりゃ・・・・・・俺達の想像以上かもな」 そして、当日は実際に彼らが裏で活躍することになる。 まあ、その話は書かない。読者には純粋に本大会のギャラリーとして楽しんでもらいたい。 「よし、セットアップ完了」 「まだですよ。あと十九台あります。本当にこれ全部三人でやるんですか?」 「まあ、そう言うだろうと思ってさ。たぶんそろそろ・・・・・・、来た」 夏彦の視線を神姫二人が追う。 二人の男が階段を上ってきた。 フォーマルカジュアルなコートを着こなした男性と、耳と鼻と口にピアスを刺しニット帽を被ったどこかの社会不適合者のような風体の男である。初対面の人間は大抵、彼らが親友だとは考えない。マイティのマスターと、シエンのマスター、ケンである。 「兎羽子さんと澟奈さんも一緒か。まだ仕事は残っているかな」 「店長もすみに置けねェなあ。こんな美女二人と夜中にこそこそと」 挨拶の言葉もまったく違う。微笑みながらトーンの低い声で言うマスターと、下卑た笑いでからかうケン。だが不思議と二人の投げた感情のボールに差は無い。ケンが不快感を与えているということは決してなく、むしろ親しみの含まれたボールだった。 「やあ、ホント助かります。早速お願いできますか」 「ジェニーさんはどうしたんですか?」 マスターの胸ポケットからひょっこりと顔を出したのはアーンヴァル、マイティである。ジェニー、兎羽子は一瞬ビクッと体を強張らせたが、 「俺の部屋でスリープ中だよ。今日はさんざ働かせちゃったからね」 という夏彦の自然なフォローにほっと胸をなでおろした。人間ボディの二人が実は神姫であることは伏せられているのである。 「だめだよマイティ、店長に迷惑かけちゃ。無理言って連れてきてもらったんだから」 と言ってケンの帽子から顔を出したのはハウリンのシエン。もちろんこの場合の「迷惑」とは余計な手間をかけさせるなと言う意味である。彼女達も言うまでもなく、目の前の二人の女性がジェニーやラストであることは知らない。 マイティもシエンも、明日のイベントに参加する。この設営はいわばボランティアのようなもので、彼女らは尋常でない量の配線を手伝うことになった。裏方作業といえど、特に参加者に有利になることはないからこのような事前作業の参加は禁じられてはいない。イベントの細かなルールは、マスター達はおろか夏彦にさえ知らされていなかった。ブリーフィングタイムに入り、コンソール前を離れられなくなってから参加者にだけ教えられるという予定である。設営側すらもアドバイザーにはなれず、また参加者同士で事前の作戦が立てられないのである。ブリーフィングタイムは三十分、出撃準備時間を除いて実質二十五分あるが、それだけの時間でモバイルを駆使しても有益な情報交換はほぼ不可能であろう。そうする暇があるならブリーフィングタイムに参加者同士で綿密に話し合ったほうがよい。 夜遅くまで二階の明かりは消えなかった。正午前までゆっくり睡眠をとって、彼らはイベントにのぞむ。 前へ 先頭ページへ 次へ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/9203.html
登録日:2012/10/14 Sun 15 36 02 更新日:2024/04/14 Sun 16 18 20 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 14弾 MMS RD エヴァンジェ「呼ばれた気がした」 ×ドミナント ×ラティアス お嬢様 かこいかずひこ アクションフィギュア オーバーフラッグ クルエルティア ユニオンフラッグ ラプティアス 武装神姫 鷲 武装神姫に登場する鷲型MMS。 似ているがユニオンフラッグ型ではない シリーズ第14弾として、山猫型アーティルと同時発売された。 素体は3rd素体を使用。デザイナーはかこいかずひこ。 メーカー:A/cute Dynamix(アキュート・ダイナミックス) 型番:Acd023 e 武装 レッドスプライト コヴァートアーマー フェザーエッジ×4 機体設定: アキュート・ダイナミックス社がAcd024_lアーティルとともに開発した、鷲をモチーフとした神姫。 本機は背部ハンガーに装備された多機能モジュールシステムが特長で、この装備はパーツの組み換えによりウエポンプラットフォーム、スラスターユニット等多くの機能を付与することが可能であり、高い拡張性を獲得している。 ラプティアスは空戦用機の原点に立ち返り装甲部位や基本搭載武装を厳選、推力重量比の向上に比重を置いた仕様となっており、対戦では機動性を重視してスパンを短縮した主翼と強化スラスターによる豪快な高G機動で敵を翻弄、ドッグファイトや対地目標攻撃に威力を発揮する。 また、フロンタルシェルと呼ばれるヘッドギアによりヘッド/フェイス部分の防御力を高めると同時に強力な内装センサーによりモチーフとなった猛禽類のような戦域情報把握能力を獲得している。 さらに本機をコマンダーと設定した場合のアーティルとのコンビネーションは非常に良好であり、タッグ戦において大きな効果をもたらす。 戦闘においては単に結果(勝利)のみならず、その内容にもこだわるAI設定で、口調などを含めてノーブルな印象をマスターに与えるだろう。 名前の由来は猛禽を意味する「Raptor(ラプター)」 また、アーティルとの早期セット購入特典として大剣「ギュリーノス」が付属した。 フィギュア自体はパーツ数こそ少ないが、組み換えのパターンはかなり豊富 最大の特徴はアーティルに採用された多機能モジュールシステムを四つ、鷲の尾羽のように連結させてあるところだろう。 因みに(素体的な意味で)相方であるアーティルより大きいのに貧乳である 相方であるアーティルより大きいのに貧乳である 大事な事なので(ry アーティルの胸がsmall素体の癖にデカ過ぎるだけで、神姫全体で見れば並の大きさなのは気にしてはいけない ともかく、多々買いして組み換えれば面白い神姫が出来上がる事間違いなしである また、発売当時、電撃ホビーマガジンにて多機能モジュールシステムをしっぽの様にして龍型という元のイメージからかけ離れた作例が掲載された すなわち、ユーザーのアイディア次第では全く違った形になるということである ○○「常識にとらわれてはいけないのですね!」 フィギュア発売に先駆けて武装神姫BATTLE MASTERSにDLCとして登場し、Mk.Ⅱにてシナリオが追加された そしてそのシナリオの内容はラプティアスがマスターと共にバトルについて考えていく物である そしてお嬢様 因みにシナリオ中に出てくるアーク型とイーダ型に殺意が湧いたマスターが多数 神姫の性格は個体ごとに異なるとは言えこの二機が好きなマスターは覚悟をもって臨んだ方がいい 以下、余談 リボルテック『ジェフティ』発売時、神姫に無改造でパーツが取り付けられることが判明したが、何故かラプティアスで試した作例しかなかった。 色と頭が似ていたからだろうか? 因みにジェフティことトートの聖獣はトキ(ジョインジョイントキィ!じゃない方)とヒヒである。 愛称の中に『らぷちー』がある。 ストラーフやイーダ程ではないがプライドが高い彼女が聞いたら怒りそうな愛称ではある。 因みにコレ、公式のアーカイブが元凶。 他にもぶっ飛んだ名前があるので見てみよう。 バトマスの頭部カラバリの中に『トリガーハート エグゼリカ』の自機の一つ『クルエルティア』としか思えないカラーがある。 また、かこいかずひこ氏とエグゼリカのキャラデザイナーのGRA氏が同一人物かどうかは今も不明である。 純正装備に何故か空中ダッシュが無い。 見た目の時点で鷲に見えないと言われているのにこれのせいで更に鷲から遠のいた。 因みにアーティルはやたらと跳ぶ。 アレ、何かがおかしいぞ? 追記・修正はレジスタンスを裏切って水先案内人になってから「あたしの歌を聴けぇぇ!」と叫びながら粉砕者に阿修羅を凌駕しつつ月光の空中斬りを叩き込み、奥義を発動して人質を取ってからアーマーン中枢にANUBISの上半身をアンカーシュートでぶん投げてからお願いします 「全部そっくりさんと中の人ネタと名前ネタじゃないですか!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] このセミロングとツインテールの髪型が紳士を狂わせる -- 名無しさん (2014-05-02 19 39 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/00805/pages/49.html
主題歌 金田一ロワでは性質上主題歌のタイトルや歌詞の引用、改変などが多くの投下作品に見られる。 原作しか知らない方には通じないが、知っていれば意外とクスリとしたりする場面や小ネタなど金田一愛を感じられるかもしれない。 歌詞を載せることは不可能であるが、簡単に主題歌の説明を入れていきます。 あくまでネタです。 主題歌の制作陣は本家からコピペしています。 アニメ映画『金田一少年の事件簿 オペラ座館新たなる殺人』 Mystery of Sound 作詞 - MARC / 作曲・編曲 - 小室哲哉 / 唄 - 円谷憂子 映画自体が結構マイナーな作品であり主題歌の中でもピンとくる人は少ないかもしれない。 上の制作陣を見てCONFUSED MEMORIESが思い浮かんだあなたは正しい。 円谷さんが映画の中で黒沢美歌役として出演している。 アニメ『金田一少年の事件簿』 CONFUSED MEMORIES 作詞 - MARC / 作曲・編曲 - 久保こーじ / プロデュース - 小室哲哉 / 歌 - 円谷憂子 OP1、1話から23話まで。 直訳して混乱させる記憶、混乱する記憶。 初代OPと言われれば大抵こちらが話題になる。 小室節。 OP小室、ED秋元というとんでもない時代である。 ラストの『自由はどこに』という歌詞の部分だけ不自然に真っ黒に途切れるバージョンが最初に何話かある。 登場人物も一、美雪、剣持のおっさんという原点の3人しかメンバーが登場しない。 映像だけ見ても推理ものというのはわかり辛い(そもそも映像だけでは何のジャンルのアニメかすらわからないかもしれない)。 セル画のあたたかみがよくわかる。 白黒写真が不気味とか雰囲気が出てるとか戦争ものっぽいなど様々な意見がある様だ。 金田一少年が走っているのはこの頃から健在。 この映像から金田一ワールドがスタートされたと思うと感慨深い。 2人 作詞 - 秋元康 / 作曲 - 松本俊明 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - ともさかりえ ED1、1話から17話まで。 ドラマ版美雪が歌っている主題歌。 公式でスーパーアイドル玲香ちゃんと人気を2分するアイドルと言った方が原作ファンには伝わるかもしれない。 幼馴染2人の微妙で甘酸っぱい過去を見ているかの様な気分になる。 ただ金田一ロワのスレ内で美雪とは昔はそんなに付き合いがないという話題が挙がったことがあった。 みんな大好き桜樹先輩の死を悲しんだ記憶を思い出させる。 歌っているともさか氏のさ行が気になるとか言われる。 Boo Bee MAGIC 作詞 - NoB / 作曲 - MASAKI / 編曲 - M.N.R.G. / 歌 - 鈴木紗理奈 ED2、18話から29話まで。 直訳してブービーマジック、そのまんまやないかい! この頃のアニメってOPとEDの交代って同時じゃなかったんですね(アニメ版金田一少年の事件簿Rを視ながら)。 やたらホラーちっくで不気味な映像である。 何個かの映像は次のEDにも使われている。 歌詞からメンヘラ曲とか言われる。 紗理奈氏はオペラ座館殺人事件のラストにちょっぴり出演している。 あとは紗理奈氏の黒歴史としていじられていた。 meet again 作詞・作曲 - aki / 編曲 - Laputa、佐藤宣彦 / 歌 - Laputa OP2、24話から42話まで。 直訳して再会。 この時点で既にアニメ版Rとほぼ同じ話数なのには驚きを隠せない。 紙飛行機と黒猫といえば大体伝わる。 ED曲と混ざってホラー作品にしか見えない演出である(初期はトラウマな話が多いのも事実ではあるが……。』異人館村?お前……)。 黒猫にはじめちゃんがびびっている? 後半の縄跳びをしているキッズの映像らへんだけ見ると相変わらず何のアニメかわからない。 推理ものである。 尚出演しているレギュラー陣は幼馴染2人のみ。 セル画最後のOP。 Mysterious night 作詞 - 川名卓馬、中田あきこ / 作曲・編曲 - 川名卓馬 / 歌 - R-ORANGE ED3、30話から42話まで。 直訳して神秘的な夜。 1クールだけで変更なんてまるで最近のアニメの様である(アニメ版金田一少年の事件簿Rを視ながら)。 一期の長い話数の中でOPとEDが唯一同時に終了になったのはこれと上の曲だけである(デジタルに変わった為)。 金田一の主題歌はMADとよく指摘されるが最初のMAD作品である。 幽霊客船と魔術列車バージョンはよく見かけるが、氷点下と雪夜叉とタロット山荘バージョンは案外見かけない。 扉の開き方がバーローだって?そんなん知らん。 君がいるから・・ 作詞・作曲・歌 - 西脇唯 / 編曲 - 水島康貴 OP3、43話から69話まで。 金田一といえばこれというくらい人気と知名度が高い。 前2つのOPの暗さがなくなり、セル画からデジタルに変更されとても明るい印象が残る。 金田一とバーローのOP曲は3番目のが1番好きというのはよく聞く話。 最終回EDにこれを起用する辺り人気の高さが伺える。 ピエロシーンだけ何故かトラウマとして語られる。 美雪の唇で歌詞をなぞってる辺りのシーンが個人的に好き。 これも幼馴染2人しか登場しない。 余談だが黒死蝶はファイル2までセル画だったので違和感が半端ない。 White page 作詞・作曲 - 佐々木亨 / 編曲 - 西平彰 / 歌 - Platinum Peppers Family ED4、43話から62話まで。 直訳して白いページ。 恋愛ソングとして歌詞がいい主題歌。 デジタルというのをフルに使っての高層ビルや影絵、フミの動きなど非常にオシャレ。 EDの中で1番力使って製作された様な気がする(個人的な感想です)。 墓場島の檜山ソングとして檜山ファンには特に人気の高い一曲(しかも声優にはこの金田一ロワでも絶賛大活躍中のノーブル由良間を熱演してくださった檜山さんを起用したスタッフGJと言わざるを得ない)。 ジーンズ 作詞 - 相田毅 / 作曲・編曲 - 朝本浩文 / プロデュース - 藤井丈司 / 歌 - 広末涼子 ED5、63話から73話まで。 まさかの広末さんである、すごい! フミとポアロファンにはたまらない一曲! BRAVE 作詞 - 早灘圭志 / 作曲 - 上峰芹 / 編曲 - 古井弘人 / 歌 - GRASS ARCADE OP4、70話から83話まで。 直訳して勇敢。 深夜の高速道路から始まるOP、無駄にかっこいい。 スタッフが高速道路を気に入ったのかこれ以降度々使い回される。 ここからOPのMAD化が始まるが、今回はまだ控えめ。 セル画も混ざっているので前回のOPよりデジタルっぽさが足りなく感じるかもしれない。 全部のMAD映像にも幼馴染2人しか映らない。 冬の事件を終えたら変わってしまった。 何故こんな遅いタイミングで異人館ホテルを放送したのか……。 まあ佐木の悲劇は回避したしOK。 犯人ソングとしてファンの間で伝わっている。 はてしなく青い空を見た 作詞・作曲・歌 - 西脇唯 / 編曲 - 柿崎洋一郎 ED6、74話から87話まで。 西脇さんの2曲目。 恋愛ソングでやはり人気が高い。 JUSTICE〜Future Mystery〜 作詞 - 永野椎菜 / 作曲 - 高山みなみ / 編曲 - TWO-MIX / 歌 - 高山美瑠 with TWO-MIX OP5、84話から105話まで。 直訳して正義、将来のミステリー。 ここからほとんど新規絵を使わなくなり、MAD系を通り越してMADになる。 しかも作曲がバーロー、歌手がバーローの従姉妹とかいうカオス。 とてもポップであり、金田一よりコナン寄りな主題歌に聞こえる。 だからといっても人気がないわけでもなく、ファンも多い。 前までの遠慮気味であった登場人部たちであったが、一気にOP内のキャラクターが増えだす。 久し振りの登場の剣持のおっさんに黒猫、ようやく明智さんや地獄の傀儡師が本格参戦。 ジェイソンや歌月や放課後の魔術師、桜樹先輩、館羽さんなどなど。 キャベツOPとしてネタにされる。 Believe myself 作詞 - 舩木基有 / 作曲 - 岩井勇一郎 / 編曲・歌 - New Cinema 蜥蜴 ED7、88話から99話まで。 直訳して自分を信じて この辺のED曲は次のED含めてすぐに変わってしまい印象が薄い。 2人とは別の形の幼馴染の映像が流れた。 Sink 作詞 - Ryutaro / 作曲 - Tadashi / 編曲 - Plastic Tree、成田忍 / 歌 - Plastic Tree ED8、99話から110話 直訳してシンク、まんまやね。 海を歩くはじめちゃん。 Why? 作詞 - 戸沢暢美 / 作曲 - KIM・CHANGHWAN / 編曲 - KIM・WOOJIN / 歌 - COLOR OP6、106話から138話まで。 直訳して何故? 1番放送された回数の多い主題歌。 30週以上も流された(マガジンで悲恋湖伝説殺人事件をプロローグからエピローグを順番に毎週載せていったとして3回悲恋湖が終わった時以上に長いといえば伝わるだろうか?)。 放課後の魔術師、招かれざる客、呪い武者(アニメ版)、幽霊船長、地獄の傀儡師、道化人形の映像が流れるが全部過去の事件なのでこのOP放送中に彼らの姿は本編では1秒も映らない(ライバル含めて)。 シルエットと止め絵、高速道路3連続とスタッフも忙しかったのかもしれない。 後半はもう彼を始めとした犯人のネタバレラッシュである。 本編見逃した人に慈悲はないんですか……。 犯人ソング、殺人ソングとして知名度と共に人気がある。 劇場版の殺戮のディープブルーは多分この頃。 コングラッチェ 作詞・歌 - CASCADE / 作曲 - MASASHI / 編曲 - CASCADE、西田マサラ ED9、111話から130話まで。 金田一史上絶対に抜かれることのない電波ソング、KYソングという名誉を持っている。 視たことがない人は視てみよう、……金田一少年の事件簿で間違いありません。 しかも111話というのが問題である。 金田一の中でも1、2を争う儚くて切ない雪影村殺人事件ファイル1の放送回からである。 ほろりとした本編後にポカンとなってしまうのは初見殺しである。 何故これでGOサインを出したのか。 映像自体はミニはじめちゃんにミニ美雪など可愛い。 可愛いけど自重しろ。 ウルトライダー 作詞 - HAKUEI / 作曲・歌 - PENICILLIN / 編曲 - PENICILLIN 本田 ED10、131話から147話まで。 ウルトラマンと仮面ライダーを混ぜたみたいなタイトル。 Never Say Why, Never Say No 作詞 - 小室みつ子、前田たかひろ / 作曲・編曲 - 小室哲哉 / 歌 - 566 feat. 中野さゆり OP7、139話から148話まで。 直訳して何故と言うことはない、ノーということはない。 10話未満で終わった放送期間の1番短かったOP。 小室で始まり小室で終わる。 金田一少年が走っているなど懐かしい要素が詰められた映像。 でもやっぱりこの人やこの人など相変わらず配慮のない犯人ネタバレである。 何故か劇場版の映像が使われたことが話題になった。 歌っている人が15歳くらいだったことも有名な話。 フルのラップは賛否両論。 ようやくメンバーは金田一、美雪、剣持、明智、フミというレギュラー陣の構図が完成され、14年後の金田一少年の事件簿Rでも引き続き彼らがOPを賑やかしていく14年後のレギュラーメンバー1人消えとるがな。 アニメ映画『金田一少年の事件簿 殺戮のディープブルー』 Justice For True Love 作詞・作曲 - 高見沢俊彦 / 唄 - THE ALFEE 直訳して本当の愛の為の正義。 本編のものとはまったく別のディープブルー。 一般人でも知ってるレベルでのメジャー曲。 アニメOVA『黒魔術殺人事件』 Road 作詞 - Haruka / 作曲 - 高取ヒデアキ / 編曲 - 籠島裕昌 / 歌 - 池田彩 直訳して道路。 アニメ『金田一少年の事件簿R』 BRAND NEW STORY 作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 渡辺徹 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - 東京パフォーマンスドール OP1、1話から14話まで(R以降はOPとEDの切り替わりが一緒なのでEDのこの部分は省略します)。 直訳して真新しいストーリー。 14年の時を経て再開した金田一少年の事件簿(2007年にもオペラ座館と吸血鬼やってたけど)にふさわしい新しい幕開けとなったOP。 映像や曲調が90年代後半っぽさがありファンもなつかしく感じたであろう。 モブキャラの道路を歩くシーンや金田一の走るシーンなどオマージュがふんだんに流された。 ポケベルを使っていた金田一がついにスマホを持ち歩きファンから『年を取ったな』と感じさせてしまったり……。 やたらスマホがキーアイテム的に押されているが、スマホのトリックを使った暗黒城はまだアニメ化していないのでなんであんなプッシュされていたのかわからない。 何気に玲香ちゃんのOP初登場である!やったね! 余談だが1話冒頭見て『あれ?2話くらい飛ばしたかな?』と疑問を持った人、ヒロインの美雪ちゃんが蘭と間違われた際『蘭ねーちゃんはまだ30分早いですよ』と突っ込んだ人、そもそもいきなり感情移入のしにくい外国での事件からのスタート(前作は身近な学校を舞台にした学園七不思議殺人事件からスタートした)、この事件自体登場人物を見た瞬間メタ的な意味で犯人こいつしかおらんやろとか、あまり評判がよくなく空気扱いされやすい事件であることを加味してところどころ突っ込みどころがあったのも既に2年も前だと思うとちょっと悲しい……。 東京パフォーマンスドールはOPが変わった後の高度100万メートルにモブで登場したがその演技は……。 パスコード4854 作詞 - Yuta Yoneyama、玉井健二 / 作曲 - 矢田亨 / 編曲 - 玉井健二、釣俊輔 / 歌 - 安田レイ ED1。 故に、摩天楼 作詞・作曲・編曲 - ミヤ / 歌 - MUCC OP2、15話から25話まで。 元気玉。 スタートライン 作詞・作曲 - MICHIRU / 編曲 - シライシ紗トリ / 歌 - 7!! ED2。 四銃士 作詞 - Satomi / 作曲 - S・ラフマニノフ、西本智実 / 編曲 - 西本智実、倉内達矢 / 歌 - NEWS OP3、26話から37話。 ここから分割して秋から冬の事件が展開される。 OPはどちらもジャニーズの起用。 四銃士とは金田一、美雪、明智、剣持のことであろう。 OPがMADは今回も見せてくれた、しかも事件毎に別の映像を流すちょっと手のかかった感じ。 わざわざ血溜まりの間専用で作ったり。 いきなり1話から原作最終回の決死行の放送が決まった際は喜びの声が多数上がった。 ……が、なんでまた外国の事件から? 瞳の奥の銀河 作詞 - 小竹正人 / 作曲 - 前迫潤哉、RUSH EYE、春川仁志 / 編曲 - RUSH EYE、春川仁志 / 歌 - Flower ED3。 まさかのFlower起用である。 大人になったあとの2人の姿という珍しい構図。 TRAGEDY 作詞 - FOREST YOUNG / 作曲 - Shunsuke Harada、TKMZ / 編曲 - Shunsuke Harada / 歌 - KAT-TUN OP4、38話から47話まで。 直訳して悲劇。 映像から雪鬼や狐火流しをすることが明かされた。 雪霊があからさまに飛ばされたのはトリックの問題なのだろうか? 決意の翼 作詞 - 斎藤仁久 / 作曲・編曲 - 斎藤仁久、小高光太郎 / 歌 - 暁月凛 ED4。 そしてまたファンは金田一のアニメ再開を願っているが果たしていつになるか……。 異人館村と首吊り学園まだですかね?
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1744.html
このページには無頼5「熱唱! 武装神姫」にて使用した各曲の歌詞を掲載します。 ご自由に使用してよろしいですが、使った後に掲示板で報告していただけるとありがたいです。 輝けバトルロンド! 作詞・作曲、歌:零牙 光り輝くステージライト 広がる無限のバトルフィールド 武装を身につけ 大地に立て! 戦闘開始だ 武装神姫 (Fight!) 火花散る 光が舞う 刃がぶつかり音立てる 戦え 戦え! ジャッジが下るまでが戦いだ! 信念ぶつけ舞いあがれ 戦う姫 その名は神姫 ○この歌は本来大会のオープニングとして使われるはずでしたが、当初と書き方を変えたために零牙の持ち歌となりました。 零牙は武人然とした性格ながらも、意外とこうゆうのが好きなのです。 偽りの声 作詞・作曲:A88(風間健人) 歌:グレース 1. あなたに伝える声はいつも 心のこもった暖かい声 だけどもそれは電子の声 紡がれるだけの偽りの声 偽りの声 偽りの愛 プラスティックに包まれたそれは 冷たく聞こえる 2. 小さな体は科学の結晶 昔から見てきた幼い頃の夢 だけどもそれは機械のかたまり 意志をもった偽りの友達 偽りの体 作られた心 だけどねそれは人の 心がこもったお人形 私は紡ぐ偽りの歌 それはホントの心の声 あなたについていきます ホントの心と偽りの体で 紡ぎたす声が嘘でも 私の心は本物です いつか紡ぎたい 本当の声で ○前バージョンではゲストのリゼに歌ってもらいましたが、アマプロのグレースの参加がぼかされているのもあり変更。 歌詞の明度はその時のノリで異なります。 いつか飛びたてあの空へ 作詞・歌:ヒカル 作曲:彩聞令佳 光が眩しいあの青空 あなたは今どこにいるでしょうか? わたしにあの高さへと届く 銀の翼があるならば 飛びたちたい あなたの場所へ 飛んでゆきたい 今すぐ! 遙かな空へ 翼翻し 光る星の彼方へと たとえあなたが見えなくても 絶対ね 抱きしめます いますぐに ○爽やかなアップテンポで歌うのが正解のこの歌。 自分の詩は「星」に関係した言葉がたびたび出てきますが、おそらく「planetarian~ちいさなほしのゆめ~」の影響があるのかと。 夕・夜・朝焼け 歌:ヒカル きらり きらり 星が瞬く 今日はおしまい 日が沈む 家に帰ろう やさしい母元へ 太陽また明日 顔見せて 空に転がる星の大イリュージョン 今日も見守るあの星は 願い星 また明日日が昇り 明るい世界 やってくる ○夕焼けと浮かび始めた星空を見てヒカルが歌った即興の歌。 なんかノリが70年代ロボットアニメのEDっぽいですが気にしない。 以上でございます。 流れ流れて神姫無頼に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/420.html
注意 各項目は順不同に並びます。また、扱われる内容によっては 専用の解説ページを設ける事もありますのでご注意下さい。 また、以下は全て妄想神姫に於ける世界設定類の解釈です。 一部皆様の解釈とは異なる点がありますが、ご了承下さい。 それでも採用してくださる場合は、遠慮無くご利用下さい。 大前提MMSショップ“ALChemist” 神姫用ファッションブランド“Electro Lolita” 食事機能 晶の得意分野 HOS(ハイパー・オペレーティング・システム) アシモフ・プロテクト ゲヒルン 情報魔導学(魔術) 2036年のネットワーク事情 人工知性心的外傷症候群(AIPTD) 人型神姫インターフェイス 万世橋無線会館 集光タワー 趣味嗜好 重量級クラス 合法ハッキング 晶の眼鏡 神姫の解析 2036年~2037年の気候 HVIFの免疫系 一応塾 “Electro Lolita”量産タイプ“Fiora” 人間用“Fiora” 祭典 薬物への耐性 3on3 ヴァーチャルバトルの舞台設定 天丼屋 魔導 晶達の日課 集光ケーブル等の増設 プロトタイプCSC 三姉妹の戦闘訓練 執事喫茶 お風呂 戦績記録カード 大江戸大風呂敷物語 設計図面 ぷちマスィーンズ(及び、その超AI) 接合 昇進を賭けた試合 エントリーゲート 玩具展示会 海上基地 バトル時の重力 階級章 電気自動車 パイプオルガン オーロラ・エフェクト 松本城 バイザー 拡張型サイドボード 超AIの個性と、その弊害 射出式のゲート フィールドの有効範囲 簡易クレイドル 牛丼屋・インドカレー屋 ブラックアウト 大前提 「妄想神姫(以下作品)」を書くにあたり、実際に発売された KONAMIのフィギュア「武装神姫」における構造等は、あまり 作品には考慮されていない事をお断りする。率直に言えば、 作品を書くにあたり実物の「武装神姫」は検証していない。 作者自身が、それを一切所持できない事情に由来している。 甘い部分があったらごめんなさい……指摘は受け付けます。 追記・07/08/07:今や実物の神姫は7人おります。(笑) MMSショップ“ALChemist” 人間側の主役・槇野晶と神姫側の主役である三姉妹が運営する店。 アキバの外れに聳えた雑居ビルの地下にある、隠れた店舗である。 神姫正規取扱店の認可を持ち、別フロアは主役達の住居も兼ねる。 その主な業務は、武装神姫達の販売・点検・修理・改造等である。 一応各種届け出の窓口もやっているが、場所柄故利用者は少ない。 神姫以外のMMS系商品に至っては、玩具店にも負けそうな勢い。 逆に神姫用ショップブランド品の開発には、目下力を入れている。 ちなみに、登記簿など法律上の“オーナー”は晶ではないらしい。 神姫用ファッションブランド“Electro Lolita” 晶がMMSショップ“ALChemist”において売り出している神姫用品。 下着からコートまで、神姫達が身につける為の各種衣料をカバー。 素材も、本格的な布地から装甲能力を持つ硬質素材までと幅広い。 そのデザインは晶とロッテの趣味嗜好が前面に押し出されており、 有り体に言えば“少女趣味”な、過剰装飾気味のデザインである。 神姫を大切に扱う一部の好事家には、ヒットを飛ばしている様子。 通販もしているが、注文には写真も含めた神姫のデータを要する。 オーダーメイドも気まぐれ次第では行う事がある。(主に常連相手) トータルコーディネイトをした場合、値段は人間用にも匹敵する。 食事機能 経緯は第四章に譲るが、(株)東杜田技研・小型機械技術研究製作部 ──通称「ちっちゃい物研」に属する者の手によって、ロッテには 同研究所が実証実験中の“食事機能”が、何故か搭載されている。 ロッテの同機能は“コミュニケーション重視型”であり、彼女には 確り好き嫌いが存在する。詳細は戦うことを忘れた武装神姫参照。 第八章の段階で、食事機能を内緒で搭載していたのがDr.CTa女史と 判明する。クララにも搭載されたこの機能を、晶は歓迎している。 クララの同機能は、ロッテ以上の“コミュニケーション重視型”。 アルマにも修理の際、Mk-Z氏によって同機能が搭載されたらしい。 Dr.CTa女史の指図なのか独自の判断かは、第十章の段階では不明。 アルマのそれは、何故だか“エネルギー重視型”気味である様子。 晶の得意分野 職人(マイスター)を名乗る晶だが、決して万能な存在ではない。 彼女の才能が強く発揮されるのは、各種の精密工作技術である。 そちらが“Electro Lolita”として一定成果を上げている反面、 データ処理等の情報処理技能は、本人が力量に納得していない。 修行の甲斐もあってそれなりの技術力は備えているが、まだまだ 研究者やその手のプロには及ばない、と自己分析しているのだ。 その為、適材適所の言葉通り他人の助力を扇ぐ事も躊躇わない。 “ホビーショップ・エルゴ”や“ちっちゃい物研”を多く頼る。 弟十九章の段階では、クララとの学習で技術力を高めつつある。 HOS(ハイパー・オペレーティング・システム) 神姫を戦闘の為に最適化する市販プログラム。一時期は大多数の バトル派ユーザーが使用したが、去年夏に通称“HOS事件”を 引き起こした事で風評が広まり、現在使用するユーザーは稀少。 事件の経緯など、詳しくはねここの飼い方・劇場版を参照の事。 なおロッテ達晶の神姫には“HOS”は全く使用されていない。 正規品をそのまま使用する行為をあまり選ばない晶の職人気質、 “HOS事件”で巻き起こった簡易設定用プログラムへの批判。 これらを勘案した結果、晶は“HOS”を使用する事を放棄して 彼女が自作した動作制御用コンポーネントを搭載する事にした。 それは喩えるなら、「軍事教本」や「取扱説明書」の様な代物。 アシモフ・プロテクト 後述する命令をメインフレームとする、電子的な動作制約。 神姫を初めとするMMSは武装が可能であるという特性上、 MMS国際法第六条にてプロテクトの実装義務が存在する。 第一項:人を傷つける事なかれ、また危機を見逃す事なかれ 第二項:前項を遵守する限りに於いて、人の命令に忠実たれ 第三項:全条項を遵守する限りに於いて、己を常に護るべし これは旧時代の有名SF作家が、自己の作品を通し定義した ロボットに対しての三原則が、バックボーンになっている。 これを思考回路に内包したロボットは、“人間にとっての” 忠実なる下僕……役に立つ道具となる事が運命付けられる。 だが作家自身があら探しする程、この機構は不完全である。 作中ではその矛盾について数多くの場面で描かれている上、 実際問題として高度な知能を備えているMMSにおいても、 “独自・創造・発展”という“三つの性”を強力に阻害する 一種の枷でしかない事が、開発段階の初期に判明している。 この為現在は、正式なユーザー登録を経て所在が確認された 神姫に対しては、解除プログラムがCSCに組み込まれる。 その一方で、各種犯罪に用いられる“違法神姫”に対しては 同プロテクトを阻害する命令を組み込むユーザーが大多数。 いずれにせよこれらのプロテクト無効化措置により、神姫は プロテクトに囚われない、自由な思考・判断が可能となる。 この事により、プロテクトの意義を疑問視する識者は多い。 一方で犯罪抑止の為にプロテクトを強化すべし、との声も。 ゲヒルン “オーバーロード”の1種。“オーバーロード”とは、通常では 持ち得ない何らかの超常的能力を備えた神姫、またはその能力。 大抵は代償を抱える。詳細は徒然続く、そんな話。を参照の事。 クララは、極めて重症の“オーバーロード”を抱えてしまった。 それが晶をして“頭脳”と名付けた、非常に特殊な症例である。 本来別の用途に割り当てられているAIの機能が、情報処理系に 置き換えられ流用されているが為に情報処理能力に秀でている。 但しその代償として本来の“別の用途”に支障を来す事となり、 クララの場合、それは火器管制系と駆動系の瞬発力制御だった。 故にクララには、通常の戦闘とは異なる戦闘体系が求められた。 情報魔導学(魔術) 英訳名は“TechnoWizardly”。“即時性仮想空間侵蝕技法”の通称。 もっと端的に言う時は、“魔術”という言い回しを用いる事が多い。 “オーバーロード”作用により戦闘力を著しく欠いているクララが、 その長所を最大限に生かした結果開発された、全く新しい戦闘体系。 “即時性仮想空間侵蝕技法”というのは、至極簡単に説明するならば 『リアルタイムでバトルフィールドに行われるハッキング』である。 燃焼実験のデータを展開すれば炎を起こし、液体窒素の原子的状態を 割り込ませれば周囲を凍結させて、電荷状態の数値を変えれば落雷。 専門知識と情報処理の能力さえ一定以上あれば、その実効性は高い。 しかしレギュレーションに則した侵食範囲を超える事はできないし、 通常の神姫では難易度が高く、バッテリーの消費もバカにならない。 普通は専用情報処理パーツと大型バッテリーが必要になる程であり、 生まれつきの才能を持ったクララだからこその、特殊な技能である。 2036年のネットワーク事情 この時代でもテキストベースの匿名的ネットワークは死んでいない。 有名な巨大掲示板やソーシャル・ネットワーキング・サービスには、 神姫話専門のコミュニティが常設されている事も決して珍しくない。 他方では匿名性を半ば犠牲とした次世代コミュニケーションツールも 広く普及しているが、どちらも“晒し・叩き”等の行為は存在する。 (特に都市部の)悪辣なオーナーは、それ故に著名である場合も多い。 人工知性心的外傷症候群(AIPTD) ぶっちゃけてしまえば、神姫等の高度人工知性体が負うトラウマ。 基本治療は人間と大差ないのだが、身体的構造が人類と異なる為に 薬物療法等は行えず、プログラムで無理矢理矯正する“荒療治”は 治療の趣旨に反する為に、治療は人間相手よりも難しいとされる。 アルマが蘇生時に見せた拒絶反応もこれに該当すると思われるが、 神姫同士による対話と晶の誠意により、軽度症状に留まった様だ。 人型神姫インターフェイス アンドロイド等、人型ヒューマノイド・マシンの一種。神姫の為に 作られた躯であり、機能や構造等は人間のそれに近くなっている。 詳細は橘明人とかしまし神姫たちの日常日記を参照の事。晶達は、 フェレンツェ・カークランド博士より実験協力の依頼を受けた為、 アルマ・クララ・ロッテの3人ともインターフェイスを利用する。 本作中では、HVIF(Human-type Valkyrie InterFaces)と略す事も。 万世橋無線会館 地上八階・地下五階の、割と大きめな雑居ビル。その名前の通り、 地上階は無線パーツの店や各種業者のオフィス等が入居している。 一方地下階……厳密には地下二階から地下四階は、晶の為にある。 地下二階にMMSショップ“ALChemist”の店舗部と晶の住居を構え、 地下三階は各種工作用の“工房”とHVIF三人の居室を設けている。 地下四階は倉庫フロアであり、地下三階から移された備品もある。 これを見越してか、エレベーターは地下二階までしか移動しない。 ちなみに地下五階が、ビル全体の為にあるライフラインの受け口。 “ALChemist”登記簿上“オーナー”の、所有ビルの1つらしい。 集光タワー 万世橋無線会館の屋上に、各種アンテナに紛れて設置されたポール。 全体が特殊なプラスチックで出来ており、効率よく太陽光を集束して 光ファイバー経由で地下のMMSショップ“ALChemist”へと伝達する。 晶がTV放送用のアンテナと一緒に、ドサクサに紛れて3本設置した。 趣味嗜好 人間と変わらない“心”をCSCとコアの配列によって会得している 神姫達にも、当然ながら好悪や趣味嗜好が存在する。人間とは大きく 生活様式が異なる為、そのバリエーションが少し人間と異なる程度。 但し、バトルマニアのユーザーはそう言った事を含め“余計な事”を 思考させない様に、神姫自身をプログラムで矯正したりするらしい。 逆に戦闘が趣味の神姫もおり、“人間同様の多様性”の証と言える。 重量級クラス KONMAI事務局が昨年末制定したばかりの、新しい神姫バトル用階級。 アムテクノロジー社が開発していたMMS専用の局地戦機動装甲服、 “バイザー”の研究が大手各社で進んだ事で、試験的に確立された。 “無秩序な恐竜的進化”という誰もが予想した問題を抑制する為に、 現在は乾燥重量と通常容積に対して、上限と下限が設けられている。 反面従来の自由性を維持する為に、自作パーツの使用も認められた。 とは言え制限は厳しく参加の為には、一定の事前審査を必要とする。 晶は序章の開始時に、自作モジュールの簡易試作品とロッテを提出。 一悶着はあった物の無事に合格し、ロッテに参加IDが発行された。 なお対義語である“軽量級ランク”とは、従来のリーグバトル形式。 重量級ランクはあくまで現状維持を優先した、実験的な階級である。 また、クララとアルマの参加IDは第十五章時点で交付されている。 合法ハッキング 2037年現在、ヴァーチャル式バトルフィールドを使用するタイプの 神姫バトルについては、神姫自身によるハッキングが許可されている。 但し幾つかの“禁則事項”があり、これを検知すると反則負けとなる。 ・瞬間移動、あるいはそれに準じたハッキングによる超光速移動 (過去に公開されたメソッドが、戦闘バランスを崩す程氾濫した) ・神姫自身のプログラムをダイレクトに破壊する“クラッキング” (幻覚を見せ幻聴を聞かせる程度ならば、現状は認められている) ・神姫自身の体内組成データのみを、接触せずに直接破壊する行為 ・戦闘領域全体を書き換える程の、大規模・無秩序なハッキング 所謂“クラッキング”は認められない為、手順には細心の注意が必要。 クララの武装には、これらを違反しない様にリミッターが課せられた。 晶の眼鏡 槇野晶の眼鏡は、普段装着するウェアラブルPCのモニターである。 画面は視界を遮らない様に半透明の状態で映し出され、画面の配色も 視界の邪魔にならない淡めのカラーパターンを採用している。OSは Winbows Viske 2036w-Professional。モバイル端末を兼ねるPHSと 連結させる事で、インターネット通信も楽々こなせる高性能モデル。 弦には超小型CCDカメラがあり、ロッテ達“晶の三姉妹”の戦闘は これを用いて録画される。その用途は戦闘パターンの、分析と改良。 MMSショップ“ALChemist”の専用サーバには、三姉妹のクレイドルと “PCのクレイドル”が接続してあり、データリンクも同時に行う。 その為神姫達のデータが、一部このウェアラブルPCに入っている。 神姫の解析 高度な人工知性体の“知性”を構成する、神姫のコアとCSCには、 当然ながらメンテナンスや検査・デバッグなどの行為が欠かせない。 当然、それを行う為の道具……精密工具やソフトウェアも存在する。 一般向けソフトは、許された範囲の数値閲覧や設定変更等を行える。 それ以上を行う場合、基本的に一般流通していない専門の物を使う。 下手にアクセスして改造してしまえば、直ちに規約違反となる為だ。 晶は、正規登録しているMMSショップであるという立場を活かして 専門のソフトを専門業者から(コネを利用した交渉の末に)安く購入。 クララ・実験台に志願した神姫と共に、短期集中的に徹底学習した。 2036年~2037年の気候 2006年が記録的な暖冬だった日本。30年後の未来、その傾向は 更に進行してしまい、猛暑が長続きする一方で冬は短くなっている。 海面上昇も顕著になっており、ニュースで騒がれない日は殆どない。 それでも人類の猛省と努力が奏功した為か、30年前の予測時よりも 温暖化現象による環境被害は、若干ながら控えめな物となっている。 エネルギーや駆動機関が化石燃料を頼らない物に移行し終えた事も、 更にそれが世界規模で押し進められた事も、十分成果を上げている。 HVIFの免疫系 人間は風邪を引くが、人の躯を模したヒューマノイド・マシンである 人型神姫インターフェイスの場合も、人間の病気とは無縁ではない。 受胎・出産すら行う位までに高機能化され、生体に近くなった為だ。 (同機能に異常を来している様な劣化コピー版の場合は、不明である) しかし人間とは違い機械的なメンテナンスを受ける事が出来る為に、 従来の病理学も併用すれば、大抵の病気は簡単に治癒できてしまう。 そう言う意味で、HVIFの免疫機構は人間の物よりも強靱である。 とは言え最初から病気にならない方がいいのは当然であり、三姉妹も 晶の影響を受けて、健康には大分気を遣っているらしい。それでも、 病気になる時はなってしまうのが、生命体という存在なのだが……。 一応塾 “塾偏重”を批判する2006年のCMで用いていた単語ではない。 慧応義塾学院と一波紫大学が共同で設立した、新派の進学塾である。 世間の流れより2年程遅れて、設備の近代化・完全ペーパーレス化が 現在進んでいる。首都圏に31校あり、規模だけは無駄に大きい塾。 とは言え大学出資だけあり学習内容は確かな品質。その一方で塾内の 気風はオープン。神姫の持ち込みも(邪魔しなければ)許可されるが、 流石に神姫自身を“一人の塾生”として認める程、開明的ではない。 クララは自身のHVIF・梓をまとって、この塾で現在学んでいる。 “Electro Lolita”量産タイプ“Fiora” “フィオラ”と劇中で呼称されている服飾類。“Electro Lolita”の 事実上初めての“量産型”シリーズである。手始めに、2037年三月の “鳳凰カップ”にて、限定生産品として先行販売される事となった。 帽子・リボン・ネクタイ・コードタイ等の小物に始まって、メインの 服部分はブラウス・スカート・ベスト・ジャケット等が製作された。 更に神姫専用アンダーまで用意されており、カラーバリエーションが 各パーツ事に3~4種類ずつ存在している。内二つは白と黒である。 外見のみならず防御性能や戦闘時の動きやすさも考慮された。しかも リボンにレーダー素子を組み込む他、ネクタイ類を強化ワイヤー製に している等、“武装神姫としての機能性”も考慮された逸品である。 なお、トータルコーディネイトの価格は普段の“Electro Lolita”の 2割安である。それでも5桁は確実で、決して安価でないのが欠点。 人間用“Fiora” 手先の器用さを生きる武器と成し、服飾を趣味とする槇野晶にとって 自分の着る服を作るという行為は、極希に行う儀式の様な物である。 大抵は気合いを入れる時や、大規模なイベントへ参加する時に行う。 第二十二章の時に晶が持っていたのは、そうして作られた服である。 プレゼンテーションの意味合いも込めてか、そのデザインは神姫用の トータルコーディネイト“フィオラ”を土台とした物になっている。 少女的な造作と振る舞いを備えた凪千空氏にも、似合っていた様子。 ちなみに晶はコスプレ趣味を備えておらず、メディア由来の服飾類を 自分の趣味において作成した経験は無い。但しデザインの方向性故、 元ネタがあるのか?と周囲の興味(主に素人カメラマン)を惹く事も。 祭典 盆と暮れの年二回、東京ビッグサイトで挙行されている“本市場”を 意味する大規模な民間イベント。創始者は既に死亡しているのだが、 彼らの志を継ぐ者達と参加者の精神、そして肥大化した欲望に伴って 弟150回を目前にする程のロングランを記録している、日本最大の イベントである。晶は数度だけ、物見遊山に行った事があるらしい。 2037年という電子化の時代を迎えてもアナログの魅力は棄てがたく、 紙媒体のそれらも多量に頒布されている。尤も環境問題もあってか、 100%再生紙や非透過フィルム紙を用いる製本が一般化しつつあるが。 その魅力と影響力たるや、鳳条院グループ総帥が自社主催イベントの 開催時期を、わざわざ春と冬(秋?)にずらしてしまう程なのである。 薬物への耐性 通常型の神姫であれば、無論アルコールを摂取する事さえ叶わない。 だが何らかの要因で飲食を可能とする神姫は、一部の物質に対しても ある程度の個性を持った反応を示す。アルコール類はその代表格だ。 二日酔いや常習性等は、大抵の場合AIの個性に依存する物である。 ロッテの様に冷静に暴走して数分で収束するタイプもいるが、大抵は 頬を桜色に染めて前後不覚になる……即ち人間同様の酔い方をする。 だが、神姫にアルコールが(生理学的に)作用している訳ではない為、 人間以上に“酒癖”は千差万別だと言える。但し研究は途上である。 3on3 神姫がある程度普及した時期に設けられた、特別レギュレーション。 そのままズバリ、二人のオーナーが各々三体ずつの神姫を持ち寄って チームで勝敗を競う。勝利ポイントは、所属神姫全員に与えられる。 バトルロイヤルや2on2等の亜種を含め公式戦でも開催されており、 これのみに全力を傾けるオーナー(及びオーナー連合)も、いるとか。 神姫達のチームワークと戦術が全ての鍵を握る、特殊な戦場である。 ヴァーチャルバトルの舞台設定 神姫バトル用ヴァーチャルフィールドには、様々な環境が存在する。 草原から都市、果ては第二十五章の様な月面から火山帯・洋上まで。 事前に選ぶ事も出来れば、ブース単位でランダムに決定する場合も。 これは今後リリースされていく神姫の活動範囲を保障する為であり、 同時に各神姫の戦術が固着化しない為の、一種のスパイスでもある。 天丼屋 知っている人なら知っている、JR秋葉原駅近所の“彼処”を示す。 2036~2037年でも、アキバを訪れる“ディープな”人々に愛される。 但し、つくばエクスプレスの開業から年月が経過した事もあってか、 “ディープでない”人々も多く訪れる様になり、益々繁盛している。 魔導 “魔術”に酷似してはいるが、現実空間でも使用出来る等不可思議な 原理を内包する特殊な技法。当然ながら、科学では説明しきれない。 三姉妹の“魔剣”がそれらの能力を備えているが、詳細な原理自体が “妄想神姫”で語られる事は無いと思われる。別な話の要素である。 晶達の日課 地下生活が基本となっている事を意識している晶は、ロッテと暮らす それ以前から、(荒天時以外)毎朝の体操を欠かさない。健康面は勿論 精神衛生上、朝焼けの空を見る事はプラスになると考えている為だ。 なおその際、実用面から冬はジャージ・夏はブルマを着用しているが 何故かこの服装パターンは、ロッテ達“三姉妹”にも伝播している。 集光ケーブル等の増設 万世橋無線会館に配置された集光用ファイバーや空調用のダクトは、 増設や模様替え・改築に対応できる様に、接続を自在に変更できる。 晶が地下に張り巡らせた分だけでもまだ相当の余裕があったらしく、 余っていた内の更に1/3程が、神姫だけの為に宛われた様である。 プロトタイプCSC ロッテ達三姉妹には、最終期試作品であるCSCが使用されている。 製品版で行われる“着色”が為されておらず、水晶の様に無色透明。 情報処理能力が2%程劣る物の、性能その物は製品版に準じている。 三姉妹はそれを誇りとして“プロト・クリスタル”という名で呼ぶ。 入手経路は現在の所不明。しかし、晶は何らかの信念を以てロッテに 六つ所持していた内の半分を搭載した。機能上は規約通りである為、 精緻な動作チェックを経た後に、事務局には事実上黙認されている。 その後クララとなる神姫を売る際、在庫不足から客に貸与した一つが そのまま彼女に組み込まれ、アルマとなる神姫が猪刈に破壊された時 CSCの保全用修理パーツとして、東杜田技研に二つ持ち込まれた。 三姉妹の戦闘訓練 MMSショップ“ALChemist”の私室には、一応ヴァーチャル式の神姫用 トレーニングマシンが存在するのだが、利用率は七割弱程度である。 つまり三回に一回は、生身……神姫素体での模擬戦やスパーリングを こなしている計算になる。これは三姉妹全員とも、同じ傾向にある。 理由は、ヴァーチャルに慣れる事での感覚の鈍りを避ける為である。 これは損傷する危険が大いに存在するが、晶が修理を引き受ける為に (金銭的なコストと引き替えに)安全で有益な戦闘訓練となっている。 なお、実空間訓練の提唱者は存在しない。神姫の自発的行為である。 執事喫茶 メイド喫茶も兼ねる、というよりそちらが主体の“平仮名三文字”の 店である。No1の店ではない物の、茶葉やサイドメニューに於いて 実に“わかっている”セレクトが、創立三十年後の今も人気である。 お風呂 MMSショップ“ALChemist”の居住区画には、ビル唯一と言ってもいい ユニットバスが存在する。バス本体と周囲一帯は風呂場となっており 晶は毎日此処で躯を磨いている。神姫達と暮らす様になってからは、 三姉妹用の洗浄剤ラックを初めとした神姫用の施設も増設している。 とは言え小柄な晶でも狭いと感じる事があるのか、月に一度は都内の 大型温泉施設に行っている。神姫は、特別許可をもらって入浴する。 設立から数十年経った為、立て替え計画が進んでいるのが悩みの種。 戦績記録カード 神姫バトルに正式登録した神姫のCSC固有IDは勿論、対戦成績や バトル傾向等、様々な情報を記録するカード。神姫センターの窓口や 受付機で主に使用する。その発行は神姫一体当たり一枚のみである。 オーナー側は販売されている専用のソフトで、内容の閲覧を行える。 発行を受けるか否かはオーナーの任意だが、その制約は少なくない。 特に記録されたデータの不正な改竄は、該当国の情報犯罪関連法及び MMS国際法弟二十七条により、厳しい罰則と共に禁じられている。 晶は、カードによって取得した各種データと自分で採取したデータを 統合して精査する事により、装備の改良を行う際の参考にしている。 大江戸大風呂敷物語 頼りない名前だが、歴とした温泉式大型公共浴場である。露天風呂や アミューズメント系のスパも完備されており、人気はそこそこある。 二十一世紀初頭の都心型温泉ブームに沿って作られた、施設の一つ。 神姫専用洗浄剤を(銘柄は限定される物の)使用させてくれる、稀少な 公共施設の一つであり、神姫オーナーの紳士淑女が神姫と連れ立って 訪れる事も偶にある。晶は、回数券を複数所持している常連である。 設計図面 “マイスター(職人)”という渾名を持つ晶だが、作成する物について 図面を引き記録を電子的に残す、という技術者的な面も持っている。 積み重ねが、将来自らが作り上げる物の礎になると信じている為だ。 しかし工業製品程精緻に引かれた図面ではない上、一部読み解くには 晶の“職人的感性による発想の転換”を必要とする箇所が多い為に、 図面自体は誰でも読める物の他人が“作品”を再現するのは難しい。 ぷちマスィーンズ(及び、その超AI) 第二弾(犬型・猫型)の神姫にて採用された、遠隔攻撃端末群の通称。 超AIによる機体制御と五基(内一基は神姫とのリンクを担当する)の 連携による全方位攻撃が売りであり、その潜在性能は計り知れない。 ぷちマスィーンズ自体は最新技術と特許権の塊である為、バラ売りの 超AIモジュールはブラックボックス化したキットのみが流通する。 それによりオリジナル装備の作成も可能だが、比較的難易度は高い。 晶は秋葉原という地の利を活かして、それらのキットを安値で入手し 様々な攻撃端末を製作した。“Valkyrja”の一部分や“EL Doll”に 使用している人工知能も、この超AIキットがベースとなっている。 接合 遠隔攻撃端末としては優秀なぷちマスィーンズだが、何らかの方法で 神姫からの指令を即座に受け取れなければ、力を十分発揮出来ない。 その為、第二弾に於いて使われている手法の一つが“接合”である。 極自然に用いられる手法の為、“接合”を認識する神姫は多くない。 上半身アーマーの背部に接続されたぷちマスィーンズが、通常これを 担当している。神姫のコアとぷちの超AIを密接にリンクさせる事で 命令を受ける速度が上昇するのだ。第二弾では、直接の指令を受けた ぷちが別のぷち四基に指令を伝達し、多次元的な攻撃を行っている。 密接なリンクさえしていれば、別に神姫と密着している必要はない。 その為に晶は、“接合”で単独の超AIと神姫をリンクさせている。 他の超AIと通信する為に用いられる情報処理機能を、機体の制御に 宛てさせる事により、“以心伝心”の連携プレーが可能となるのだ。 昇進を賭けた試合 リーグに於いて一定量の戦果を挙げた神姫が、月一回の“試験日”に 申請する事で行われるバトルである。外見上は普通のバトルと区別が つかないが、勝利した神姫には上位リーグへの移籍権が与えられる。 長く“主”としてリーグ首位に居座る神姫は、この移籍権を意図的に 行使しない場合もあるが、そもそも申請しないケースが殆どである。 マスターの都合で、毎月の“試験日”に出場しない神姫も多いのだ。 エントリーゲート 「妄想神姫」に於いて、ヴァーチャル式バトルフィールドにおいても 神姫のエントリー部分まではリアル式と共通の方式が採られている。 即ちオーナーの物理的干渉を防止する為、エレベーター風に筐体内へ “降下”し、そこからバトルフィールドへ“射出”する方式である。 ヴァーチャル式の場合、“降下”のプロセスが終わってからが違う。 筐体内でスキャンを受けた神姫は、自分自身と言うべき主幹データを バトルフィールドに転送し、疑似空間内に設けられたゲートを潜って 戦場へと“射出”されるのである。感覚的に、リアルとの差はない。 玩具展示会 毎年一回、八月に幕張の会場で催される玩具製造各社の新作発表会。 “武装神姫”も世間一般の認識は玩具である為、新作発表の場として このイベントを利用して神姫プラントの各社は宣伝に勤しんでおり、 事務局と“EDEN”を中心として、共同ブースが毎回設営される。 2037年は新作ラッシュの年であり、翌年早春までリリース予定の 試作品がブースでのコンパニオンを務める程、精力的・野心的な年。 これを契機に、オートマータ(自動人形)システムとしてのMMS達が 各界で注目を浴び始め、結果更なる発展を成し遂げていくのである。 海上基地 水中完全対応型の第五弾神姫リリースに際して、バトルフィールドに 追加された、新しいステージ群の一つ。油井プラントを彷彿とさせる 形状をしており、陸上型の神姫でも戦える様に配慮が為されている。 立体的な構成としては空半分の海半分で、足場が海面の七割である。 このステージ最大の特徴は『足場が脆い』事である。流れ弾等により 破損した足場は海中に脱落し、陸上型神姫の動きを阻害する。もしも 海中に堕ちれば沈み続けて、いずれは領域離脱にて反則負けとなる。 このデメリットに現状対抗出来るのが、水中対応型神姫なのである。 バトル時の重力 リアル式の場合、フィールドに掛かる重力は地上のそれに等しいが、 ヴァーチャル式フィールドの場合は、座標の重力を制御するデータに 沿って、神姫のセンサーに適度な負荷を与える事で重力を表現する。 これに依り、地上では有り得ない月面並みの軽重力や完全な無重力、 或いは海底の様な高圧環境さえも表現出来うる。クララの魔術には、 このデータと物質密度データを、ブラックホールの研究資料を参考に 圧縮した疑似超重力素子を展開する、“重力”攻撃魔術も存在する。 なお、クララと戦ったリュミエールの剣はエネルギーの集積と解放を 機械的・データ的に『重力操作風に見せかけ』運用しているだけで、 実際に重力や物質密度のデータを、彼女が操作している訳ではない。 階級章 電磁吸着式の装飾品。5mm角の宝石であり、ファーストリーグ用と セカンドリーグ用が存在する。該当するリーグに所属すれば、誰でも 装備が可能だが、購入が有料である為に身につける神姫は多くない。 ID認証や紛失時のGPS追尾機能等“希少性の高くなった”神姫の 安全性・利便性を補助する目的で作られた電子機器でもある為、晶は 専用の強化ネックレスを作って、褒美として妹達に与えたのである。 なおリーグ毎に形状は決まっているが、色が数種類用意されている。 電気自動車 二十一世紀当初から声高に叫ばれていた諸々の環境問題は、輸送業に 深刻な影を落とした。しかし地道に開発されていた電気自動車の類が 普及するに伴い、シェアを従来の燃焼機関系車両と二分するに至る。 重機・工事用車両程パワーを必要としないバス・トラックの類は特に 電気自動車への移行が進み、特に長距離バスは2037年現在殆どが 電気バスとなった。静粛性に優れる為、特に観光バスの人気が高い。 これにより史上空前のバス旅行ブームが起きているとかいないとか。 パイプオルガン 松本市郊外のホールに常設されている、電気駆動式の大型オルガン。 規模としては中堅だが、音楽の街として毎年イベントを開く同市の、 ある種のシンボルとして、2037年現在でも現役で駆動している。 その音色は豪奢・荘厳・雄大。人間の躯さえ震わせるそれは、神姫に とって震動による悪影響も懸念される為、晶達は後列にて拝聴した。 そんなリスクを侵してもなお神姫の“心”に良い、とは碓氷灯の弁。 オーロラ・エフェクト 事務局側が筐体の高性能化に伴い、試験的に開発した戦闘演出効果。 CSCの組み合わせと神姫及び武装の傾向に対応したホログラフを、 “CSCの機能駆動率”……即ち“気合”に応じて戦場に投影する。 筐体の情報処理能力が要求される為に、全国で散発的なロケテストが 行われているのみで、本格的な普及にはまだまだ時間が掛かる模様。 松本市の神姫センターにあるのは偶然だったが、人気は高いらしい。 松本城 国宝の指定を受けている、松本市最古にして最大の観光名所。近所に 旧開智学校等の史跡や市役所等も存在している。様々な意味に於いて 松本市の中心と言える場所であり、2037年現在も存在している。 城内の木造床を胡桃と米糠で磨き上げるのは、近所の小学生や企業の 新入社員にとっての試練と化しており、ローカル版ニュースでは毎年 取り上げられる程ポピュラーな行事として、市民に認識されている。 バイザー アムテクノロジー社が開発していたMMS専用の局地戦機動装甲服。 自社ブランドのMMS専用オプションとして、研究・開発が進んだ。 政治的理由で同社が衰退するまでに、十数種がリリースされている。 現在は、MMS全般に使えるオプションアイテムとして関係各社での 研究・開発が存続している。その結果がある程度出た事で、事務局が 重量級ランクの試験運用を決定したという噂もある、隠れた逸品だ。 現在同ランクに参加した一部オーナーが使用しているのは、主にこの “後継型”バイザーであるが、アムテクノロジー社製品の評価も未だ 高く、特に“ネオボードバイザー”は愛好者が現在も絶えないとか。 拡張型サイドボード 重量級ランク対応型のバトルロンド筐体に於いて用いられる、専用の サイドボード。間仕切りなどのオプションパーツで、従来のタイプに 復元する事も可能であり、店舗や筐体毎に選択する事が可能である。 一応は拡張型サイドボードタイプの筐体を一台以上は設置する事が、 事務局側で推奨されている為、晶は敢えて同タイプ筐体を前提として 装備を作成した。参加不能とはならない、と判断しての決断である。 超AIの個性と、その弊害 重量級ランク用の相棒“プルマージュ”は、本能的な動作をする様に その性格構造やロジック面で若干の工夫が行われた。これは達人とは まだ呼べない晶の情報処理技術故に、僅かな弊害をもたらしている。 その筆頭こそ、行動に支障を来す程の強い“個性”である。キットの 範囲内で組み上げられているとはいえ、動物(野獣)的側面を強調した それらは、晶の技術と相俟って予期しない動作の偏りを発生させた。 本来ぷちマスィーンズは“接合”(本頁参照)によって、マスターたる 神姫の命に従う構造なのだが、この“歪み”は“接合”の強制力にも 影響を及ぼした。“接合”でのAIリンク率が上昇しなかったのだ。 これらの不具合は、三姉妹の“芝居”によって無事矯正されている。 その為“個性”は残しつつ、“接合”による機体リンクや意思疎通に 発生した問題は無くなり、これ以後は戦闘訓練が可能となっている。 射出式のゲート 実の所、従来の武装レギュレーションに於いても神姫達はゲートから 射出されていた。パワーが緩やかな為に、誰も意識しなかったのだ。 しかし重量級ランクに於いては、それを流用出来ない事情があった。 それが各神姫の重量差である。レギュレーションで上下限度を幅広く 取った為に、最軽量と最重量では彼我距離の明確な“差”が生じる。 それはそのまま一方的なハンデとなりうる為、開始時だけでも距離を (一方的に奇襲されない範囲で)常に一定の感覚で保つ必要があった。 その為に事務局側は、ゲートの射出機構をパワーアップさせたのだ。 これには『重装甲・重武装の神姫達ならば耐えられる』という公算も 働いており、読み通り参加神姫達はそのエントリー方法に適合した。 フィールドの有効範囲 重量級ランクが始動する少し以前より、バトルフィールドの広大化は 要望として存在していた。一定の戦闘領域を維持しつつ、その欲求を 満たす為、新規追加された大型フィールドには有効範囲が存在する。 それは神姫が活動出来る、物理的限界である。普段は隠されているが 神姫が接近すると、その限界点はホログラフの線として表示される。 線を踏み越えた時のペナルティは、フィールドによって様々である。 例えば“高空”のフィールドならば、領域離脱と見なされ敗北する。 “軌道エレベータ”ならば、気密維持用という設定のバリアに灼かれ 大きなダメージを受けながらフィールドに戻される、という具合だ。 簡易クレイドル これは、晶の完全自作品ではない。キャリアと接続するフレーム部は 晶が三姉妹の武装キャリア専用に設計した品だが、クレイドル本体は 東杜田技研ブランド“HT-NEK”の“ポケットスタイル”を利用した。 これは製品自体の安定性が至極良好だった為であり、キャリアに半ば 固定する形で利用する晶は、クレイドル機能をこれに頼る事とした。 実際その寝心地は、バトルで消耗した三姉妹に大変好評である様子。 牛丼屋・インドカレー屋 秋葉原の本筋・昭和通から外れた裏路地の中にある、古びた牛丼屋。 チェーン店の牛丼屋からは幾分離れている立地条件が奏功したのか、 アキバを訪れているディープな人種には、隠れた店として知られる。 一方のインドカレー屋は、都内に数店を展開している。その特徴は、 “黒い”極辛のインドカレー。一口食べれば汗が出るその刺激には、 リピーターも数多い。どちらも、二十一世紀以前から存在する老舗。 ブラックアウト 神姫の思考中枢は超AIという“機械”である。となれば当然だが、 過負荷による破損も考えられるケースとして存在する。それを防ぐ為 備えられた安全機構が、意識体……即ち回路のブラックアウト機能。 この時神姫はブレーカーが落ちる様に意識を失うが、異常ではない。 むしろオーバーフローや外因性ショックから自己を守る事が可能で、 適切な手順で再起動してやれば神姫は一応平穏を取り戻す事となる。 しかし発生要因が取り除かれない限りは、何らかの事象がトリガーと なって再びブラックアウトする可能性を抱える事となる。それは大抵 神姫の“心”に出来た“トラウマ”でもあるので、治療は一応可能。 次頁へ進む メインメニューへ戻る