約 1,954,115 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2443.html
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 2」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 深夜の闇に包まれた高層ビル群・・・生暖かい風が頬をなでる。 日本の近畿地方、大阪府のほぼ中央に位置する市、大阪市 大阪市は、近畿地方の行政・経済・文化・交通の中心都市であり、市域を中心として、大阪都市圏および京阪神大都市圏が形成されている。 古代から瀬戸内海・大阪湾に面した当時の国際的な港である住吉津や難波津などのある外交に関連した港湾都市として栄え、古代の首都としての難波宮、難波京などの都城も造営された。中世には、浄土真宗の本山であった石山本願寺が置かれ、寺内町として発展した。近世初期には豊臣秀吉が大坂城を築城し、城下町が整備された。江戸時代には天領となり、江戸をしのぐ経済・交通・金融・商業の中心地として発展。 第二次世界大戦中には大規模な軍事工廠が乱立し、大口径の火砲を主体とする兵器の製造を担ったアジア最大の軍事工場地帯であった。また、戦前中の日本では重工業分野においてトップクラスの技術や設備をもっていたため、官公庁や民間の要望に応えて兵器以外のさまざまな金属製品も製造していた。 あの戦争から100年たった今でも、その名残を残すかのように工場が乱立していた・・・ 2040年代 大阪 かつての首都「東京」は度重なる震災と不況によりかつての栄光は失われ、代わりに急速に新興したMMS産業の生産拠点として商業工業大都市「大阪」が何百年かぶりに日本の経済と人口の中心地を取り戻した。 だが、MMSを使った凶悪な犯罪組織やそれに結託したMMS企業が暗躍する魔都でもあった・・・・ 大阪港の端、貨物船やフェリーが静かに停泊している。その一角に真っ黒の巨大な豪華客船が停泊していた。 豪華客船のタラップの入り口で一人の若い短いホットパンツと薄いシャツを着た女が、携帯を弄る。 傍らには、完全装備の天使型がびくびくと怯えている。 □天使型MMS「ルカ」 Sランク 二つ名「スピード・エンジェル」 オーナー名「神代 麗」♀ 20歳 職業 フリーター ルカ「あああ・・・ああの!!ま、マスター」 神代「なに?ルカ」 ルカ「神姫が壊れるまで戦わせる地下非合法バトルってのがあるらしいですけど・・・怖い話ですね ・・・」 神代は携帯をぱこぱこ打つ。 神代「なに言っているの?いまからアンタ、それに参加するのよ」 ルカ「え・・・ええええーーーー!!」 ルカは目をぱちくりさせて飛び上がる。 神代「冗談、冗談」 神代はニヤニヤして笑う。 ルカ「ふーーーあ、焦りましたよー」 神代「今日はちょっと、裏の非公式バトルロンドを覗くだけよ」 ルカ「ふわーーー、やっぱり本当にあるんですね」 神代「よし、パスワードのメール送信っと」 神代はタラップの扉の前でメールを送信する。 ゴコン・・・船の扉がゆっくりと開く。 ルカ「あれれえ!?」 肩に神姫を乗せた黒いスーツを着た若い男が出迎える。 □シスター型MMS「マリー」 Aランク オーナー名「安藤 巧」♂ 25歳 職業 ??? 安藤「いらっしゃいませ、神代様」 神代がチラッと携帯の画面を見せる。 神代「ここかい?裏の非公式バトルロンドの会場は?」 安藤はニコリと笑う。 安藤「どうぞ、こちらへ」 すっと手を伸ばし案内する安藤。 ルカ「ええええーーー!?」 真っ黒の客船の中は綺麗に整っており、シャンデリアがきらびやかに光輝き、赤い絨毯が敷かれ、何十人もの神姫やオーナーでごった返していた。 いかにも怪しい風体をしたオーナーたちはテーブルを囲み、立食をしたり神姫の話をしたりして騒いでいる。 神代「これが噂の豪華客船『アヴァロン』か・・・」 安藤「MMSクルーズ客船『アヴァロン』総トン数50,142トン全長240.96 m、定員乗客数800名乗組員数 約440名、内装はすべて一級品、船内中央には大規模バトルロンドも可能なステージを搭載しております」 神代「考えたものね、豪華客船を使って裏の非公式バトルロンドの会場にするなんて・・・」 安藤「この船の船籍はとある外国のものとなっており、中は治外法権、ここではあらゆる非合法行為が可能となっております」 神代「アヴァロンという言葉は妖精の世界、または冥界を指す・・・ふふふ、非合法の武装神姫の裏バトルロンドをするには、これ以上ないくらいのエスニックの聞いた船名じゃない」 マリー「どこかにあるとされる伝説の島『アヴァロン』都市伝説でよく語られますが、実際に存在するのが本船です」 神代「これだけ派手に豪勢にやってるってことは、スポンサーと主催者はさぞかし羽振りがいいんでしょうね」 神代の目がキラリと光る。 マリー「ご冗談を・・・」 安藤はふっと不敵に笑う。 ルカはステージの中央で開かれている非公式のバトルロンドを見る。 非公式バトルロンド それは非合法MMS犯罪組織が主催する闇のバトルロンド・・・ MMSは、社会に多大な影響をもたらしたが、そういったMMSは2030年代後半にはかなりの数が普及し、全国に相当数の神姫センターが作られるようになった。だが公式の一般的で健全なスポーツ大会などの大衆娯楽に飽きてしまったマスターや神姫が多いことも手伝って、瞬く間に地下の非合法の間に浸透していった。 リアルデスバトルというものがある。実弾入りの重火器を用いて戦う、文字通りのリアルファイト。参加する神姫のギャラも、賭けの配当が高いが、MMSを破壊するだけでなく、CSCを完全破壊することも厭わない殺し合いである。一応、観客保護用のバリケードも出てくるものの、流れ弾に当たって観客が殺傷するケースも多い。しかし、そんな危険と隣り合わせの緊張感でさえも観客に興奮と刺激を与えるものとなり、実戦での緊張感が伝わってくるといわれる。 基本的に1対1で戦うルールだが、場合によってはハンディキャップマッチも組まれることがあり、大規模バトルロンドでは強ランカーMMS1体 対 通常MMS100体 という超変則マッチが組まれるようなハンディキャップマッチが行われることも多々ある。他にも泥レスに近いダートバトルに、複数神姫のチームによるバトルロイヤルなどいろいろなものがある。また、この手の非公式バトルロンドではよくある観客や審判の目を盗んでの反則行為や、八百長によるイカサマも後を絶たない。このような非公式の地下バトルロンドはMMS企業が開発したカスタム強化したMMSや新型MMS、イリーガル神姫の実験場としても用いられた。 その内容は時としてネットの闇動画サイトに流れ、堕落した神姫オーナーの暗い欲望を満たす為に放映される。 また非公式バトルに参加するオーナーは、戦いの緊張度を高めるために「賭け」を行うことが基本ルールとなっている。賭けるものはなんでも構わない、多いのは「金」「高価な武装神姫のパーツ」等など、多種多様だが、若い女性が金銭目的で大金を賭けて、自分には金がない場合は、体を差し出す場合がある。無論そのような勝負に敗北することが、それがどういう意味かは、わざわざ語るべくもない。そのような危険な賭け試合であるが、手軽に大金を入手することができるので、若者や青少年に人気が高く、社会問題にもなっている。特に未成年の女性が勝負に負けて暴行を受けてしまう事件が後を絶たない。 まさに、金に釣られて来るオーナーを堕落へと導く非合法のショーである。 ルカ「た、たんなる下らない都市伝説のひとつだと思ったけど・・・ほ、本当に実在するなんて・・・」 ルカはごくりと唾を飲み込む。その視線の先には、激しいバトルを繰り広げる神姫たちの姿があった。 右腕を失った悪魔型神姫がばっとビルの陰から飛び出す。それに向かって巨大な戦車砲を撃つ戦車型神姫。ズンと鈍い音を立てて、ビルが粉々に崩れ落ちる。 悪魔型がハンマーを振り上げ、戦車型神姫の頭を砕く。 ぐしゃあと心地よい音を立てて、戦車型神姫の頭部がざくろのようにはじけ飛ぶ。 悪魔型神姫のオーナーがガッツポーズをする。 オーナー1「よっしゃあ!!!10万ゲットだぜ!!」 戦車型神姫のオーナーはぐしゃぐしゃと頭を掻き毟る。 オーナー2「ちくしょーーー、ついてねえーー」 神代「賭けバトルか」 安藤「はい、ルールをご説明しましょう」 安藤はすっと大画面を指す。マリーが答える。 マリー「ルールは単純です。参加する神姫のオーナーは金品を賭けます。そして戦いに勝ったオーナーはその金品を得ることができます。また戦いに参加しなくてもあちらの方のように」 神代はバトルステージの端にあるやかましく叫んでいる男たちを見る。 マリーが丁寧に説明を行う。 マリー「彼らはハンディ師です。。その人が、それぞれの試合に対して、さまざまなハンデをつけていく。例えば先ほどの悪魔型vs戦車型なら、戦車型にハンデが2点与えられるといった具合だ。そうなると、悪魔型に賭けた場合、2点差以上で悪魔型が勝たないとその賭けは負けになってしまう。このハンデが勝負の妙を演出し、非常に熱くなれるポイントです。掛け金は最低1試合1万円が相場ですね。 また、単純に『強い神姫』に賭ければいいというものでもないことをご理解ください。ほとんどの武装神姫のハンデはほとんどが1.0などに設定される場合が多い。つまり、2点差をつけて勝てば儲けが出るわけですが、これが盲点です。強い新規ほど接戦をモノにする戦いをしています。分かりやすくいえば、1点差で勝つことができるのが強い神姫の条件ともいえます。ハンデが1.0で、1点差で勝っても賭け自体は負け。そういったことが多々あるギャンブルがMMS賭博なのです」 ルカ「うわー・・・なんていうかそれって・・・・」 ルカが呆れる。 神代「昔からよくある手よ、結局、親が一番よく儲かるような仕組みになっているのよ」 安藤「はい、ですので・・・直接戦って賞金を得る方が多いのが、MMS賭博の面白いところでも、ございます」 神代「金がない場合は?」 安藤「・・・・・男がカネを賭ける、女が身体を賭ける・・・と言った行為も可能と言えば可能ですが・・・」 安藤は品定めするような目で神代を見る。神代は腕を組み、安藤を睨む。 神代「ちなみに、私だったら相場はいくらかしら?」 ルカ「ちょ、ちょっと・・・マスター」 ルカがぐいぐいと神代をつつく。 安藤がパチンと指を鳴らす。マリーが後ろを振り向き、叫ぶ。 マリー「醜男!!来なさい!!」 ぎいいと扉の後ろからのそりと背筋の曲がった醜悪な容姿をした不気味な男が這い出てきた。 醜男「ふひへへ・・・お呼びですかい?マリーさん」 つんと腐ったチーズとイカのような悪臭が男から漂う。 ルカ「ひいい!!く、臭い」 ルカが後ずさる。 神代「・・・・」 安藤はニコニコしながら喋る。 安藤「この男は『醜男』と言いまして、品定めの達人です」 醜男はじゅるりと涎を垂らしながら神代を嘗め回すように喋る。 醜男「ほほォ、うまそうな上玉のメスだなぁ・・ふひへへ、あっしの子供でも孕ませてやろうか?」 神代「ふん・・・そういうことか」 安藤が諭すように優しい口調で話す。 安藤「あなたのような綺麗な方が、戦いに負ければどうなるか・・・お分かりでしょう?悪いことは言いません。よく熟慮してください」 ルカ「ひい、ま、ますたぁ・・・」 ルカは泣きそうな目で神代にしがみつく。 醜男「金目当てだが、なんだかシラネェが・・・自分の体が大事ならとっとと帰っちまうことだなぁ!!ふひえひえへえ」 神代「・・・・いくらだ?」 安藤「?」 神代「私の体はいくらだと聞いているんだ!!」 神代はきっと睨みつける。 安藤「・・・醜男」 安藤は残念そうな顔で醜男に振り向く。 醜男「ふへええ、そうだな・・・若くて健康で孕み頃の上玉のメスだ・・・一晩、本番有りで10万・・・一週間で100万ってところかぁ?」 醜男はげひげひと、呻きながら腰に刺さった電卓を叩いて計算する。 神代「・・・そんなものか・・・」 醜男「げひ、たった数分でこんぐれもらえるんだ、贅沢言ちゃあいけねえぜェ・・・お金は大切にしないとなッげひひひ」 ルカ「ま、マスターダメですよ!!絶対ダメです!!」 神代はルカを優しくなでる。 神代「大丈夫よ、今日はどんな感じか見に来るだけっていったでしょ?」 醜男「なんでェ・・・冷やかしかよ・・・けっ・・・ツマンネェ!!」 醜男はぷいっと背中を向けると、部屋に戻っていった。 安藤「む・・・そろそろ、本日のメインイベントが始まるようですね」 神代「メインイベント?」 マリー「哀れな美人女性オーナーの成れの果てです」 マリーはにっこりと笑った。 To be continued・・・・・・・・ 次に進む>「敗北の代価 3」 前に戻る>「敗北の代価 1」 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23397.html
登録日:2012/06/19(火) 15 07 50 更新日:2022/12/17 Sat 12 35 29 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Niθ アクションフィギュア キシマさん ケンタウルス コナミ ヅカ系 トロンベ フィギュア プロキシマ 不遇 午子 巨乳 武装神姫 玩具 美人 青髪 プロキシマとはコナミの展開する武装神姫シリーズに登場するキャラクター、及び同名のフィギュアである。 通称キシマさん。 デザイナーはデモンベインで有名なNiθ氏。 製造はO.P.FことOvest Pozzo Fabbricaとなっている。 モチーフはケンタウルス。 CVは朴ロ美さんが担当。 相方に触手型マリーセレスいる。 2011年7月にはカラバリのプロキシマ スピネルも発売された。 AI設定 基本設定は男勝りな凛としたものを感じさせる、いわゆるヅカ系。 そのためか女性マスターからの人気も上昇しているようだ。ちなみに僕っ娘。 武装 ケンタウルスのモチーフ通り背部ユニットの後脚とスタビライザーを展開した際の4脚モードが最大の特徴。 4脚モードでの安定性は異常に高く跳ね馬のポーズすら可能。 モノトーンのカラーリングから他の神姫の武装とも合わせやすい。反面、デザインが単体でまとまっているためか単体での組み替えの幅が狭く不遇とも… 近接武器は2本のナイフ「ハダル&アゲナ」 射撃武器は弓っぽい展開構造を持つ銃「アルナイル」 2門のライフル「イクシオン」。背部ユニットに装備することもできる。まるでIWSP装備みたいだぁ…(直喩) 全ての武器を組み合わせることで、大鎌状の武器「ケイローン」が完成する。 「ケイローン」は組み替えることで大弓「サジタリウス」にすることもできる、 スピネルのみの武装としてランスの「ブラックネッソス」がある。 ヘルメットはマスクにすることもできるが、角っぽいデザインになる。 スピネルの角はオリジナルよりも大きく曲がっているように見える。なんか金だし紫だし聖闘士星矢じみてないか? さて、真面目な解説はこれくらいにして本題へ入ろう。 この神姫…… 美人なのだ 美人なのだ 大事なことなのでもう一度言います。 美人なのだ ヅカ系の名に恥じぬ中性的で整った顔立ちは、まさに美人という表現がしっくりくる造形である。 頭のサイズも一般的な神姫に比べ一回り小さく小顔で、tall素体もあいまって他の神姫にはない雰囲気を醸し出す。 さらにはデフォルトがL胸と地味に巨乳。 スタイル抜群である。 また、目のハイライトの入り方が絶妙で角度によって様々な表情を見せてくれる。 特にこれは神姫全般に言えることでもあるが、見上げるアングルはもはや最終兵器。 これだけでエアパスタ1週間はいける。いやマジで。 是非各自でググるなり、店頭に脚を運ぶなりして確認してほしい。 きっと諸兄の琴線に触れるものがあるハズだ。 ゲーム作品では 「バトルマスターズMk.2」に参戦。このとき 僕っ娘 であることが明らかになった。 「バトルコンダクター」には、神姫は実装されていないがボスキャラの武器として「ケイローン」のみが実装されている。 癖のなく扱いやすい性能で、爆風付きの攻撃ができる両手ライトガンという貴重なポジションにある。 追記・修正は彼女をお迎えしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2831.html
ぶそしき! これから!? 第0話 『トモダチ』 0-2 「着いたー」 自転車で行くこと15分ほど、今回の目的地の神姫センターに到着する。 入るとまず目につくのは大型のモニターだ。 新しいゲームのCMや、バトルで神姫が戦っている様子が映し出される。 改めて周りを見渡すと、大勢の人に各種のゲームに幾つもの神姫のバトル用の大型筐体、そして武装神姫の素体やパーツなども売られている広い販売コーナーが目に入る。 「おー……」 ふと筐体の映像に目を見やると、闘技場らしき場所で凶悪な手脚そして重装甲の青髪の神姫と鎧を身にまとい大剣を持った神姫が切り結び、激突する様が見られる。 別の筐体では、荒野の空に舞う神姫の姿が見える。 大きなウイングユニットを背負い、手に持った長大なレーザーライフルで他の神姫達を撃ち落としていく白い神姫の姿が映る。 どことなく似たような雰囲気の装備を身に纏い、緑の剣と赤の剣で切り結ぶ白と黒の神姫の姿も見える。 そんな幾つものバトルの様子が少年の目に映る。 「――あ、いけない」 思わずバトルに目を奪われるが、本来の目的を思い出して販売コーナーに向かう。 「う~ん……」 少年は棚を見渡しながら移動する。 神姫のパーツが単品で売られているコーナーを抜け、神姫用の服やアクセサリーなどがある場所に出てしまう。 色々と目移りしてしまうが、目的地はパーツの所ではない。 そうしていると、上から声がかけられる。 「お客様、なにかお探しでしょうか?」 「え?」 視線を上に向けると、そこにはフライトユニットを装備して、風に吹かれる風船かなにかのように穏やかに飛んで来る金髪の白い神姫がいた。 少年の近く、目線の位置まで来るとそこで静止し、高度を維持する。 「天使型MMSアーンヴァルのアリシアと言います。この神姫センターの店員神姫の1人です。 お客様、なにかお探し物がありましたら、ご案内させていただきます」 ぺこりと一礼し、にっこりとした営業スマイルで自己紹介と少年に提案する神姫のアリシア。 その提案に思わず頷いてしまう。 「あ、その、武装神姫があるところを探してる……んです」 「分かりました。こちらにどうぞ」 アリシアが場所を案内してくれる。 まずは武装と素体が一緒になったフルセットの棚に向かう。 「……」 アリシアの先導にしたがって行く。 少年はなんとなく気まずさを感じて、話しかけてみる。 「え、え~と、あのさ……」 「はい?」 「武装神姫ってバトルでレーザーや弾を撃ったり、剣で切ったりしているけど、もしかして子どもが買うのは危険だったりする?」 先ほどのバトルを見て、思いついた話題を振る。 そんな話題を振られたアリシアは、ニコニコとした営業スマイルのままだ。 「いえ、そんなことはありませんよ。もしよろしければ、少し長くなりますが説明させていただきましょうか?」 「あ、うん。頼むよ」 アリシアが少年に向き直る。 そして、小さな先生が生徒に授業をするかのように説明を始める。 「武装神姫はロボット技術の結晶とも言える商品です。 心と感情を持ったフィギアロボットであり、人間のパートナーです。ソフト面でもハード面でも安全なように考慮されています。 もちろんマスターとなった方に尽くしますし、倫理プログラムで人間に危害を加えることはありません 武装も銃弾などはあくまでゲーム上のエフェクトですし、剣も切れるのはヴァーチャルバトルの中だけで、実際には切れるような刃は付けられていません。 ここまでよろしいでしょうか?」 「う、うん」 「神姫バトルは、バーチャルとリアルがあります。 リアルも神姫センターなどで行われるものはルールにのっとって行われる健全なゲームであり、言わばマスターと神姫達のスポーツのようなものです。事故がないよう、日々努力と改善が行われた結果、今の神姫バトルがあります」 「うん。武装神姫が危険なものじゃないことは分かったよ」 アリシアの説明を聞いて、少年は武装神姫のことについて少し理解できたように思う。 そんな少年を見て、アリシアはもう少しだけ説明を続ける。 「ありがとうございます、お客様。もう少しだけ続けますね。 神姫のマスターの中には、さらに刺激を求めて通常のルールに縛られないストリートバトルを行う方々がいます。これは勿論危険ですので、もし誘われるようなことがあっても参加しないでくださいね。なにかあったら悲しむのは、マスターやその神姫ですから」 「……」 思わず黙り込んでしまう。 最後の一言に、少年はなんとなくアリシアの真摯な想いのようなものを感じる。 「長々と申し訳ありません。……あ、案内を再開しますね」 「う、うん。ありがとう」 ニコニコとした営業スマイルのアリシアを追う。 「ここです、お客様」 アリシアの案内で目的の場所に着く。 「……う~ん」 棚に置かれた商品に目をやり、その値札を見て少年は思わず腕を組んで唸る――高い。 高いだろうとは思っていたが、想像していたものよりさらに1つ桁が多い。 「お客様、なにかお困りですか?」 「あ、うん……武装神姫って高いんだね……」 声をかけてきたアリシアに思わず、素直に困っていることがこぼれ出ててしまう。 そんな言葉を聞いてアリシアも少し困ったように笑う。 「あ、あはは……、そうですね。 武装神姫はフルプライスですと、良いパソコンと同程度のお値段になります。 お客様位の年齢ですと、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃん、年上のお兄さんお姉さんなどに買ってもらうことがほとんどです。中には、お年玉とお小遣いなどを貯めて買うツワモノな方もいますけど」 「そ、そうなんだ……」 アリシアの説明を聞いて、武装神姫を買うのは、やっぱり難しいのかなーと思ってしまう。 「武装抜きの素体だけなら、もう少しお求めやすいお値段になるのですが……」 「う~ん、ちょっと安くなったぐらいじゃ……」 アリシアは少年の様子を一見する。 やはり、手持ちでは購入は難しかろうと見切る。 「失礼ですがお客様の年齢ですと、武装神姫の購入には保護者同伴か、同意書が必要となります。 購入の際にはご家族とのご相談が必要かと思います」 「え、そうなの?」 聞き返すお客様に、アリシアはさらに話を続ける。 「ご家族様に相談する前に、どんな神姫が良いか決めておくとお話しやすいかと思います。 なにかご希望の神姫はございますでしょうか?」 「そうだなぁ……」 営業スマイルを崩さず、悩むお客様をアリシアは見つめる。 「……分かんないなぁ。え~と、アリシア、さん。何かオススメはありますか?」 少し考え、具体的なイメージがわかず、少年はよく知っているだろう相手に尋ねる。 「アリシアでいいですよ、お客様。 でも、そうですね。神姫をおすすめするならば――」 一拍置く。しかし、それは逡巡によるものではなかった。 「――天使型MMSアーンヴァルがいいと思います!」 ドンと擬音がつきそうな位に言い切るアリシアさん。 営業スマイルのままだが、なにか妙な迫力を感じさせる。 「性格は真面目でマスターの言うことをよく聞く、従順で良い子たちです。愛情を注いであげれば素直に応えてくれます。 武装は高機動空戦型で、飛べるのはバトルでも日常生活でも大きなアドバンテージです。日常生活でも使えるフライトユニットはお高いですけど。 武器は近接戦のライトセイバー、近距離のハンドガン、中距離はマシンガン、遠距離は強力なレールガンにレーザーライフルとオールラウンダーでどの距離にでも対応できます。武装神姫の初期に販売されたものですが、アップグレードを繰り返されていますので最新のものに見劣りすることはありません。 初めて神姫を持つ方にとてもオススメです!」 笑顔のまま一気に説明し切るアリシアさん。 その勢いに押される少年。 「……あ、あれ! あの神姫についても教えてよ!」 直感的に話を変えた方が良いと思った少年は、公園で見た神姫と同型と思われるパッケージの説明を求める。 「あ、はい。あれは猫型MMSマオチャオです。 性格は一言で言えばネコです。 自由気ままでハイテンション、一緒にいると騒がしいけど元気になれる。そんな神姫です」 アリシアはまずは性格面での説明を行う。 今度は少年の様子を見ながら説明を行う。 「武装はクローにナックル、そしてドリルの近接戦特化の仕様です。 相手に近づいて殴り倒すという、単純明快なコンセプトがバトル初心者の方にもわかり易いです。 サブウェポンのプチマスィーンズを使ってのトリッキーな戦い方もできますけど」 今度は武装面での説明を行う。 「武装とその性質に癖はありますが、その性格で子どもの遊び相手に人気の神姫です。 中にはペット代わりとして、購入されるお客様もいます」 最後に総評して締めくくる。 今回は相手の反応を見ながらの説明のためか、神姫について初心者の少年でも理解しやすかった。 「へえ、あの時見た神姫ってマオチャオって言うんだ。……確かにテンション高かったなぁ」 少年はふと、見上げて公園で会った神姫のことを思い出す。 今アリシアに説明されたのとイメージが一致する。 「……ん?」 ちょうど上の棚が目に入る。そこにはアーンヴァルのものとは違う、鳥のような翼を持った神姫の姿があった。 「ねえ、アリシア。あの神姫なんて言うの?」 「はい、あれはセイレーン型MMSのエウクランテです。 武装が格好よくて、しかも合体変形機能付きで男の子に人気です。 性格も真面目な良い子ですよ」 少年の興味を持った神姫の簡単な説明をするアリシア。 この後、少年は他の神姫もアリシアに説明してもらい、最後には神姫購入のための保護者同意書の用紙ももらった。 ――少年が神姫のマスターになるまであと23時間 前へ / 次へ トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1456.html
武装神姫…それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。 MMSと呼ばれる基本素体にCSCチップを搭載、さらに様々なパーツを使用することで無限の能力を引き出す事ができるのである。 武装神姫と暮らす日常 第二章『べるの登場!?』 次の日… 「……き…な…さい」 (ん…誰だ…?) 気だるそうにしながら卯月は目を開け 「早く起きなさいってばっ!!」 「ぐがッ…」 よとしたところをチーグルアームで頬を思いっきり殴打された。 「………はぁ」 様子を静観していた耿が額を押さえながら溜息をつく。 「うぅ…何が起きたんだ…」 卯月は頬を押さえながら辺りを見回す。 「やっと起きたのね」 丁度胸の辺りにチーグルアームを装備したクラリスが立っていた。 「クラリスー…」 「ん?どうしたの、もしかしてあたしにお礼をいいたいのかな?」 「昨日から武装で人を殴るなっつってるだろうがッ!」 言って卯月はクラリスの頬をひっぱる。 「ふにゃっ…アンヒャこそっ、あひゃしの頬をひっぱらひゃいでっていっひぇるでしょッ!」 本日二度目の右フックが卯月の頬に決まった。 「昨日アレだけ念を押したのに、何で寝坊するのかな…」 「スイマセン…」 卯月達はある場所へと向かっていた。 「しかし、昨日の今日でいきなり実戦をするのか」 「そう言うマスターだって、僕達を起動した日にバトルやらなかったかな」 卯月の一言にすかさず耿が突っ込みを入れる。 「でしょ?なら私もやっても問題ないよね」 「まーそうだが……まぁいいか…この近くだと……雪ノ下かな」 「そうだね」 卯月の言葉に耿が頷く。 「雪ノ下って確か霜月さんが経営してるお店だよね?」 「そそ、あそこも一応神姫バトル用の筐体あるからね」 と言ってるうちに卯月達は雪ノ下の前に着いた。 「いらっしゃいませー」 卯月達が店に入ると柊が挨拶する。 「よっ、柊ーちょっとバトル用の筐体使うぞ」 「はい、どうぞどうぞ」 そう柊が答えるのを待ってから卯月達は筐体のある二階へと向かう。 「おーやってるやってるー」 筐体内では二人の神姫が戦いを行っていた。 『カッツェ、離脱して!』 『は、はいにゃ!』 一方は基本兵装に身を包んだマオチャオ 「マスター…あれって」 「極端というか何と言うか…てかあの装備量はレギュ違反じゃないのか……」 もう一方はミサイルランチャーからガドリングガンまで多種多様な重火器を全身に備えている外骨格を装備したツガルであった。 『ノエル、そんな雑魚神姫なんて早く止めをさしてあげなさい!』 『了解、マスター』 言ってノエルはカッツェに向けてミサイルによる弾幕を張る。 『にゃ?にゃにゃにゃにゃ!?』 カッツェは爆風を防ぐように防壁を構えつつその場で蹲る。 『カッツェ、足を止めちゃダメッ!』 『もう、遅いですよ』 ノエルは滑空砲をカッツェに向かって放つ。 カンッと言う軽い音と共にカッツェはアーマーの破片を撒き散らせながら吹き飛んでゆき、地面を二転三転したところで動きを止める。 『ネコガタカッツェ…コアシステムキノウテイシヲカクニン……Winner Beruno』 「マスター、勝ちましたよ」 言いながらノエルは筐体から出てくる。 「私の神姫なのですから当然のことでしょう?」 「はい、マスター」 ノエルは自らのマスターの肩へと座る。 「私に勝てるような人はここにはいないでしょうしね」 挑戦的な笑みを浮かべながらノエルのマスターは言う。 「むーなんか見ていて腹立つな~」 その様子を見てクラリスは言う。 「だなぁ…よし、ここは俺とアキで」 「私が華麗に初勝利飾ってみせましょ!」 言いながらゆかりは卯月を遮る様に前に出る。 「あらあら、初めてのバトルでこの私に挑もうなんて無謀すぎることですわよ?」 そのゆかりの姿を見てノエルのマスターは嘲笑うかのように言う。 「無謀かどうかなんてやってみなくちゃわからないじゃない!」 睨む様にしてゆかりが言い返す。 「ふん、まぁいいでしょう…行きますわよ、ノエル」 「はい、マスター」 言ってノエルは筐体の中へと入る。 「こっちも行くよ、クラリス」 「うん!」 笑顔で答え、クラリスは筐体へと入ってゆく。 「頑張ってくださいね、応援してますよ」 ゆかりの肩に乗りながらアリエスは言う。 「……俺の出番は?」 「どんまいなのにゃ」 卯月の頭に乗っかりながらラキは言う。 『サンタ型ノエル オーナー:美月べるの ランク:C 悪魔型クラリス オーナー:鴻乃ゆかり ランク:C バトルフィールド:工場跡 .........配置完了』 「やめるなら今のうちですことよ」 「その言葉そのままそっちに返すよ」 『READY』 「実戦経験も無し…装備も初期装備…それでは私には勝てませんよ?」 「そんな減らず口すぐにたたけなくしてあげるよ!」 『FIGHT』 ―次回予告― 「悪の秘密結社べるの団の卑怯な罠に瀕死の重症を負うアリエス!」 「え、何で私が重症負うんですか?」 「その仇を討つため単身べるの団本拠地に乗り込むクラリス!」 「えっ?えっ?」 「果たしてクラリスはべるのの罠の数々を突破できるのか!そして囚われの身となったゆかりの運命や如何にっ!?」 「何でマスターが囚われてるんですかっ!!」 「次回マジカルトラッパークラ☆リス第三幕『べるの団アジト火で染めて』」 「嘘ですよ!信じちゃダメですからね!」 「クラリスのトラップが起動するときまた神姫が吹き飛ぶ…」 「何しんみりした言い方してるんですかーッ!!」 続く 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1798.html
うかつだった。 そんなことをぼんやりと考える。 「どうしたのマスター?」 耳元でわめいているちび人形を無視して、もう一度思う。 うかつだった。 「どうしてマスターはボクのことを無視したがるのかなあ?」 「……うるさい、気分が悪いんだよ」 脂汗のにじむ額をぬぐって、肩にのったちび人形に毒づく。 「ひどい汗だね」 「……こんなに人がいるところにきたのは久しぶりだから、気持ちが悪くなったんだよ」 人いきれに酔った僕は壁にもたれかかりながら荒い息を吐く。 「そっか、マスターって引きこもりだもんね」 「……………」 言い返す気力も出ないまま、大勢の人間が出入りするそのビルを見上げる。 でかでかと掲げられたポスターには白いアーマーを着込んで、ジェット戦闘機のウイングのような羽を背負った少女と、つい先日、僕が部屋でいじっていたアシストアームを背負った、僕の肩に乗ったちび人形そっくりの少女が戦っているところが描かれている。 そしてそのすぐ下には看板をかねたアルファベットが立体的に浮き上がっている。 SHINKI CENTER それがこのビルの看板だった。 「あの……神姫バトルがしたいんですけど……」 受付カウンターで恐る恐る声をかけると 「はいはい、初めてですか?」 「あ、はい……」 カウンター越しに受付の女の人が愛想笑いを浮かべて言う。 「BMAだったらそのまま参加手続きができるんだけど、VBLに新しく登録する?」 「VBL……?」 BMA……武装神姫バトル管理協会については、神姫のことを調べている時に知識を得ていたけれど、VBLという言葉については聴いて記憶がなかった。 「最近できたリーグでね、バーチャルバトル専用のリーグなの」 「バーチャル……?」 「ええ、神姫バトルがいくら安全って言っても絶対ってことはないし もしかしたら神姫が壊れちゃうかもしれない。それでなくても試合の度の消耗品だって少なくないでしょ? そこで新しくできたリーグね」 僕が子供だからか、少しだけ営業スマイルを引っ込めてその人が説明する。 「……BMAのままでいいです」 少しだけ考えて、そう答えていた。 「いいの? 修理とか大変だし、まず大丈夫だとは思うけど、神姫ロストの可能性も……」 「壊しあいでしょ、神姫バトルなんて。それにバーチャルデータなんて自分の部屋でも出来ることをするために、わざわざここまで来ても仕方ないですし」 馴れ馴れしい口調に少し苛ついて、はき捨てるように言ってしまった。 「でも……」 なおも、聞き分けのない幼児を教え諭そうとする保母さんみたいな言葉がつむがれる。 「……っ!」 それにますます自分の神経がささくれ立って行くの自覚していたところで…… 「そうだね」 耳元で聞きなれた声が響く。 「ボクはここにホントの戦いをしにきたんだから、バーチャルバトルなんて、興味ないよ」 ニヤリ、と不敵な笑みを浮かべてチビ人形……ジェヴァーナが言う。 「いいの?」 心配そうな視線が僕からジェヴァーナに移動する。 「もちろん。ね? マスター」 「あ、ああ……」 「ちなみにマスターも初心者だから、Cランクでヒマの人ね。そんなに戦闘経験がない人の方がいいけど、ランクさえあえばあとはいいから。ステージはできればシティで」 毒気を抜かれてうなずく僕の代わりに、ジェヴァーナが矢継ぎ早に受付の人に言いつける。 「うーん……はい、わかりました。それじゃ手続きしておきますから、ティールームでお待ちください」 「よろしくね、お姉ちゃん♪」 僕のことは置いてけぼりな感じで、ジェヴァーナがフォローするみたいに笑顔を向ける。 「……どうも」 なんとかそれだけ答えて、申請のためにオーナーカードをチェックしてもらい、僕たちはカウンターを後にした。 ……なんだか、無駄に疲れ続けてる気がするな…… やっぱり外出なんて、するもんじゃない。 このちび人形にそそのかされて、実際のバトルでデータを取ろうなんて考えたのが、すべての間違いだ。 ……それにしてもなに考えてんだ、こいつ。 ジェヴァーナが壊れても別にかまわない。 そんな意味に取られて当然の発言に、こいつは追従した 所詮、神姫はオーナーに絶対服従するように作られているだけと言えば、そうなんだろうけど…… それでも、少しだけほっとしてしまった気がする。 なにに? ジェヴァーナが……僕を信じてくれたことに? ……ばかばかしい。 そんなこと、こいつが考えているわけないし、そもそもそう見えるようにプログラムされている神姫がオーナーに不利なことを言うはずがない。 ただそれだけの…… 「マスター、またなんかひねくれたこと考えてる?」 「……なんだよ。それ」 「だって、こーんな目してるんだもん」 ジェヴァーナのやつが、イヤミな笑みを浮かべながら、目の横に指をやって、横にひっぱる。 「そんな顔してないだろ!」 「自分の顔は自分では見れないもんね」 「見なくたってわかるさ」 「見ないとわからないから、リアルバトルをしたいんじゃないの?」 「ホントに口が減らないな、お前……」 ……だけど、こんな会話が以前ほどうっとうしくなくなっているのを感じる。 慣れって怖いな。 「まーたなんか、ひねくれたこと考えてる」 「いい加減にしてくれ……」 ほとほとあきれてそういったところで…… 「あ、マスター、あれ!」 「……?」 ジェヴァーナがティールームに設置されたディスプレイを指差していた。 そこには、僕とジェヴァーナの名前が表示されていた。 それがゆっくりとスクロールしていく。 「決まったな。お前のデビュー戦」 「違うよマスター」 横目で僕を見ながら、ジェヴァーナが否定する。 「……ジェヴァーナの」 バトル前に余計な口論をするのも面倒だったので、素直に訂正しておく。 だけど…… 「それも違う」 「……?」 再びジェヴァーナの否定が返ってきた。 「ボクのデビュー戦じゃない。ボクたちのデビュー戦なんだよ」 「……戦うのはお前だろ」 「それでも、だよ。ボクとマスターが戦うんだ。このバトル……ううん、すべての神姫バトルは神姫とそのオーナーが戦うんだよ」 「BMAかなにかの受け売りか? それともそう言えって出荷段階でプログラムされてるのか?」 「プログラムなんかじゃないってば。武装神姫だったらみんな最初から知ってる心に刻まれてることだよ」 「……それが焼きこみプログラムとどう違うんだよ」 「わからないかな。とっても簡単な事なのに」 くすり、となぜだか少し大人びて見える笑みを浮かべる。 「どういう……」 「変な名前」 聞き返そうとしたところで、とたんにその表情は消えて、いつもの少しからかうような、小生意気なだけの表情が取って代わる。 「……?」 ジェヴァーナの視線を追うとそこには僕たちの名前がスクロールアウトし終わって、その対戦者……つまり、ジェヴァーナの相手の名前が表示されていた。 「えいせん?」 「ドイツ語だろ。鉄……っていうか、クロガネってニュアンスの意味だったはずだ発音は確か……」 小説かなにかで見覚えのあるそのアルファベットの並びの発音を口にする。 「アイゼン」 視線の先、ディスプレイの対戦表には、 『U1 & Eisen』 と表示されていた。 「トップへ」/「戻る」/「次へ」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2456.html
MMS戦記 登場MMS MMS戦記に登場する主な神姫を紹介します。 戦乙女型MMS 「アルトレーネ ヴィオラ」 :ディオーネコーポレーション・アームズ・イン・ポケット社共同開発 :主兵装備 ブラオシュテルン 1本 ランドグリーズ 1本 ジークリンデ 1挺 素体部分をディオーネコーポレーション、武装部分をアームズ・イン・ポケット社という異例のタッグ体制で開発された機体。各所に配置されたクリスタルアーマー内にはそれぞれ小型コンデンサを内蔵。副腕部、脚部などへ独立したパワー供給が可能となり大柄なアーマーにも関わらず高い機動力を獲得している。また特徴的なスカートアーマーは展開して格闘用武器、変形して高機動用ウイングへと転用できる多用途なユニットとなっており、優れた攻守のバランスを実現している。さらにヴィオラでは、新規に開発された専用ライフル-ランドグリーズによって従来苦手としていたミドル~ロングレンジの戦闘にも十分に対応可能となった。 攻守ともに隙のない性能を備えた蒼い機体は対戦相手に威圧感を与えるのに十分なデザインとなった。 戦闘攻撃機型MMS 「グリフォン」 :カタリナ社第2開発局製 :主兵装備 1.2mm機関銃×1挺 3.5mmレールキャノン×1門 ショットライフル×1挺 ハンドカノン×1門 ハフ・グーファ×2発 ヒートソード×1本 プチマシーン「弾着観測猫41型」 カタリナ社第2開発局が設計、開発した戦闘航空神姫。アキュート・ダイナミックス社が開発したワシ型MMS「ラプティアス」の飛行特性はおおむね優れていたが、兵装搭載力と火力、防御力などの性能に不満がもたれていた。このためカタリナ社で強化改良機の計画が立てられて最終的にヤマネコ型とワシ型の9割のパーツの共有性を持つ同機の改型ともえいる「グリフォン」が再開発された。大型火器の運用能力が付与されて有効な戦闘攻撃機となり、バトルロンドでは対地、対艦、対大型重MMS攻撃などで有効に運用された。 戦闘機型MMSとしては優秀な性能を持つレーダーと長射程レールキャノンの装備により、近接交戦能力についても他の戦闘機型MMSに劣らぬ空戦機動と有効な重武装を持つ強力な戦闘MMSである。しかし欠点としてコストが高いことと、重いため操縦にクセがあり、左右非対称のため安定性が悪いなどの欠点があるため、少々使い手を選ぶ武装になってしまった。名前の由来は上半身は鷲、下半身は獅子の半鳥、半獣の幻獣の「グリフォン」。ワシ型とヤマネコ型を合体させたまさに本機にふさわしい名前である。 全身に装備された重装備の数々、不要になった場合は投棄可能。 突撃戦闘艦型MMS 「ヴォストーク」 :カタリナ社第5開発局製 :主兵装備 スタンダートミサイル4連装発射機×2 2mmCIWS機関砲×2 連装VSL×2 大型ヒートクロー×2 艦首魚雷発射装置×2 メガビーム砲×2 カタリナ社が開発した新鋭の突撃戦用大型MMS。 本MMSの特徴は、なんと言ってもアーンヴァルのエンジェリックスカイ以上の超高速性能(厳密な速度は不明)で水上、陸上、氷上を走り回り、多数の砲門から放たれるミサイルで獲物を追い詰め撃墜したり、接近戦用に両脇の大型クローで真っ二つに両断する。目の前のもの全てを巨体でなぎ倒し轟音を奏でながら猛スピードで突っ込み、両脇の大型クローでなんでもぶった切る姿はバトルロンドでは非常に恐れられた。 水陸両用で、特に他のMMSでは航行や走行が困難な浅瀬や湿地でも、まったく速度を落とさずに移動でき通常のMMSよりはるかに高速で機雷、魚雷、地雷などの兵器に対して反応しにくい点など特殊な長所も多いが・・・大騒音によって敵に事前に察知されやすいこと、バッテリーをドカ喰いするので行動時間が短い、整備・維持に莫大なコストが必要、運用方法が特殊すぎて扱いにくいなどがデメリットとされ、結局、特殊すぎるMMSのため本格的に運用できるオーナーも少なく、極小数が生産されただけで終わった。 大型MMSのクセにやたらと機動性と速度は速く、高機動タイプの神姫であっても機動性についていけないほどの機動性を発揮するが、その分、他の大型MMSと比べて装甲は薄い。 重邀撃戦闘機型MMS 「アステ・リオン」 :カタリナ社第2開発局製 :主兵装備 1.2mm機関銃 2門 ヒートナガマキ 1本 バーストレールガン 1挺 ミサイルランチャー 2基 カタリナ社第2軍事開発局が秘密裏に開発していた最新鋭次世代型MMS。ガーリオン型MMSをベースに最先端テクノロジーの運用と既存の信頼性の高い武装とコンセプトを加えた堅実で強力な新世代機。 野心的な重戦闘神姫。リアパーツ、副腕に新型の超強力な大出力素粒子エンジンを搭載しカナード翼を設け、加速力、高速性能、抜群の運動性、重武装と重装甲を有し長大な航続距離を兼ね備えており、数多くいる武装神姫の中でもトップクラスの性能を有する。しかし、大出力素粒子エンジンは整備、維持には莫大なコストが発生し、コストパフォーマンスは最低だったため結局、完全受注生産の高級武装神姫として極小数が販売されただけにとどまった。 圧倒的な加速性能と速度を持つ武装を生かした一撃離脱の強力な攻撃で、相手を強襲するスタイルを好む。バトルロンドでは全身に装備された強力な武装をもちいて対戦相手の武装神姫を撃ち殺している。一撃離脱の強襲攻撃の威力は凄まじく、重装甲の戦艦型MMSでさえも一撃で叩き割られるほどである。最高速度の攻撃は、音速を超え衝撃波と摩擦熱で全身が真っ赤に燃え上がり、プラズマが周囲を取り巻くとさえ言われる。 エンジンの開発製造には、高い技術を有するカタリナ社以外の外注工場で製造されたとの噂もある。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/617.html
SHINKI/NEAR TO YOU Phase01-3 一向はモノレールに乗り無事市街地へと到着した。 「ふむ、ここが摩耶市のですか。多少煩雑な趣きですが、賑やかな所ですね」 初めてくる市街地がめずらしいのか、ゼリスは駅を出るなりキョロキョロと周囲の街並みを興味深そうに眺めている。 「あちらの派手な外装の建物は? 何やら騒々しい音がしますが」 「ゲームセンター。いろんなゲーム機で遊ぶところよ、ぜっちゃん」 「あのような棒でボールを突いて……何が目的なのでしょう」 「あれはビリヤードね。テーブルの玉を脇のポケットに順番に落としていくゲームよ」 ゼリスは「人間の娯楽はよく分かりませんね」と言いながら、今度は通りの反対側を指差す。 「あれはなんですか? 人形の猫が飲食物を持っています」 「あれはピザキャットの客引き用マスコット〝ニャンキー君〟ね。帰りに寄ってこうか?」 「は~いは~い。ボクはスペシャルニャンキーセットがいいっ!」 姦しく騒ぐ少女三人組(?)の会話を、シュンはうんざりしながら聞いている。さっきから自分たちに向けられる視線が結構痛い。 「それにしてもこの辺りの人たちは神姫が珍しいようですね。道行く皆が私たちを見ていきます。シュン、どういうことでしょう?」 「お前がさっきから人の頭の上に座ってるからだろうがっ!」 思わず声を荒げたシュンは、すぐに周りの好奇の目に気がついた。仕方なくまたブスっと口をつぐんで仏頂面に戻る。モノレールを降りてから、ゼリスはよりにもよって彼の頭の上に居座っていた。 彼女いわく「この方が周囲をよく見通せていいのです」だそうだ。 「あはは。シュっちゃんて昔っから女の子にはテンで弱かったもんね~」 お前が言うなよ、お前がっ。 「ところでさ、シュっちゃんたちは今日どんなパーツを買う予定なの? 物によってオススメルートが変わるから、参考に聞かせてくれると助かるなぁ」 笑いから一転真面目な顔つきに戻った伊吹を見て、シュンも今日の目的を思い出す。そうだった、今日はただ遊びに来たんじゃない。 「え~っと、クレイドルのオプションと周辺機器の他に……。後は……そうそうメモがあったんだ」 シュンは出掛けにジーンズのポケットに突っ込んだままだったそれを取り出す。「どれどれ?」と伊吹がそのメモを興味深そうに手に取る。 「へぇ~……って、これってかなり上級者向けのパーツよ。オーナーになったばかりのシュっちゃんには難しくない?」 「そうなのか? 優のヤツから渡されただけだからよく分かんない」 「ああ、これ優ちゃんが書いたんだ」 有馬優(アリマ ユウ)はシュンの2つ年下の妹だ。最近すっかり生意気になってきたのがシュンとしては少し寂しいかぎり。どうにもよく分からないが、いわゆる思春期の反抗期ってやつだろうか。ちなみに小学校は休みじゃないので、今日は連れてきてない。 「ふ~ん、なら安心だね。優ちゃんしっかり者だしね」 「私としましても、ユウのリストアップしたものならば信頼が置けます。さらに舞さんに厳選していただければ万全ですね」 「僕への信用はゼロかよ……」 シュンの呟きを黙殺しつつ、伊吹とゼリスは早くも意気投合しつつあるようだ。 「ふふふ。ありがと、ぜっちゃん。ああ、ゼリスちゃんだからぜっちゃんで問題ないよね?」 「どの様に呼称されようとそれがそのものの本質――つまりは私自身を指すのであれば問題ありません。舞さんのお好きな呼び方で結構です」 「リョーカイ♪ それじゃあ頑張ってぜっちゃんにピッタリなパーツ選んであげるからね。今の服もカワイくていいけど、そのままじゃね~」 そう。伊吹の言う通り今のゼリスはおよそ戦いとは無縁な装いに身を包んでいる。黒地を白のレースと若草色のリボンで飾ったドレス、俗にいうゴスロリ・ファッションというヤツだ。 こんな格好した神姫が頭の上に座ってれば、そりゃ目立つよな。なんで武装神姫であるゼリスがこんな服を着ているのかは……やめよう、これ以上頭を痛めたくない。 そんなシュンの心中を知ってかしらずか。張本人であるゼリスは彼の頭上ですっかり観光モードに入っている。周りの目を気にするとかいう考えは、そもそも発想すらないのだろう。 全くこいつは、その小さな体で何考えてるんだか。 出会ってからそれなりの時間が過ぎたが、シュンには未だにゼリスが何を考え、何を思って行動しているのか分からなかった。 そもそもこいつ、僕の事を本当に自分のオーナーだと認めているのか? シュンは沸き起こる葛藤を振り切って、先を行く伊吹の後を追いかけた。とにもかくにも。何でもいいからパーツを買って、まずはせめてゼリスにもっと神姫らしい格好をさせよう。 ……この周りからの好奇の目線に、帰りも耐えられそうにないから。 * 武装神姫による対戦ゲーム「武装神姫バトル」が始まったのは、神姫タイプ発売から一年後の2032年のことだ。 武装神姫バトルは管理運営機関である「武装神姫バトル管理協会」の元、幾度ものバージョンアップ、レギュレーションの厳格化、様々なレイティング・クラス分けの導入、オフィシャル・フリーなどの興行様式の明瞭化、関連施設の充実などを経て徐々に洗練されていき、スタートから数年で国内アミューズメントとしての人気と地位を確立させた。 今や年数回開催される公式大会ともなればこぞってマスメディアに取り上げられ、その人気は日本国内だけに留まらず遠く海外にまで広がりつつある。 そうした神姫ブームの立役者が全国各地に点在する神姫専門商業施設「神姫センター」や、神姫をメインに取り扱ったMMSショップの存在だろう。 取り分け専用施設である神姫センターは施設内の各店舗によって神姫の購入、カスタマイズ、修理など様々なサポートを受けることができ、初期ユーザーにとって心強い味方となった。 神姫センターは武装神姫アミューズメントの中心として、現在もなお多くのユーザーたちが訪れる場所となっている。 「うわぁ~、すっげーなぁ」 初めて訪れる神姫センターに、シュンは素直に感嘆の息をもらした。エントランスから施設内に入るとそこはセントラルコートになっていて、平日にも関わらず多くの来客が行きかっている。 正面には大型モニターが設置され、二股の槍を構えた神姫と巨大な十字手裏剣を持った神姫の戦う姿が映し出されている。CMでお馴染みの音楽が流れ、否が応にも気分が高まる。 「ちょっと、あまりキョロキョロすると恥かしいわよ」 「シュンはおのぼりさん♪」 すでに何度も訪れている伊吹とワカナがたしなめるが、シュンは初めて味わう神姫センターの雰囲気にすっかり当てられていた。 「だってさぁ、僕は神姫センター来るの初めてだし。おお、あれなんだ?」 「シュン、それよりもあちらの奥にあるものは気になります。確かめに行きましょう」 「待て、ゼリス。あっちにはあんなのがあるぞ」 「いいえ、それよりもあの上の方に見える施設の謎を解明するのを優先すべきです」 「ああ、ゼリス。向こうから何やら楽しげな音楽が」 「ふむ、あそこの人たちは一体何をしているのでしょう? さらなる謎が……」 「むむむ……」 「なんと――っ」 「右、いや正面かっ?」 「見える……私にも敵が見え……」 「いーかげんにしなさ―――いっ!!」 伊吹のツッコミが眉間に命中し、ようやくシュンとゼリスはハッと我を取り戻した。 「僕たちは一体今何を……」 「なるほど、これが人間たちを魅了する神姫センターの魔力というヤツですか。怖ろしいものですね」 「ああ、気をつけないとな」 神妙な顔で頷きあうふたりに伊吹は呆れつつ、気を取り直し武装神姫ユーザーの先輩としてこの新人コンビの先生役に戻ることにした。 「全く……いい、ふたりとも。一通り神姫センターの施設も案内してあげるから、フラフラせずにしっかりついてくるのよ。そうじゃないと、迷子になっても知らないから」 ジト目で睨む伊吹に、シュンとゼリスに何故かワカナまでがこくこくと頷いた。 必要パーツの購入は問題もなくスムーズに進んだ。 シュンは優から渡されたメモに書かれたパーツの種類の多さから考えて、正直今日中に全て回るのは難しいと思っていた。 しかし、メモを受け取った伊吹は不慣れな彼の代わりにどのパーツをどの店舗で買えばいいのか瞬時に判断し、すぐさま最も効率的なルートを決めてくれた。おかげで途中ゆっくりとした昼食を挟みながら、余裕を持って店舗内を回ることができた。 一通り買い物を済ませたシュンたちは、センター内の軽食店で休憩がてら早めの三時のおやつを楽しんでいた。 「今日は本当に助かったよ。僕たちだけで来てたらこんなにうまくいかなかったからな」 シュンは今日見て回った神姫センターの広さを思い出しながら、素直な感想を述べた。もしゼリスとふたりだけだったら、何を何処で買ったらいいか分からずに途方に暮れるところだったろう。オマケに伊吹が行く先々での値段交渉までしてくれたおかげで、出費も覚悟していたものより軽く済んだ。 だからこそ彼は今こうして、気分良く今回の功労者である伊吹にお礼を兼ねて奢ったりできる訳だ。 「持つべきは頼れるカワイイ幼馴染ってね。シュっちゃんもこれで改めてあたしの有難みが分かったでしょ?」 パフェを口に運びつつ伊吹はご満悦。 「本日のお手並みは見事でした。ルート選択も非常に合理的で、常日頃からの蛍雪が伺えます。伊吹さんはシュンには勿体無いくらいの有徳を持った方ですね」 ほっとけ。まあ、ゼリスも買い物が順調に運んで、気分がいいようだからよかったか。 シュンは大きく伸びをする。テーブルの上ではゼリスが、伊吹がパフェを平らげていく様を見つめている。その横ではワカナが午後のお昼寝タイム中。 朝はいろいろ不安だったものの、買い物中も特に問題も起きなかったし、このままなら今日は無事に一日を終えることができそうだ。 「ふ~、さてと。お腹もふくれたことだし、さあ行こっか!」 「行くって……何処にだよ?」 伊吹はまだ寝ぼけ眼なワカナを抱きしめ勢いよく席を立つ。もう必要なところはすべて回ったはずだし、帰りの時間にはまだ早い。キョトンとするシュンとゼリスに、伊吹は不適な笑みを浮かべる。 「ふっふっふ、諸君。神姫センターといったらアレしかないでしょう?」 「ふむ。伊吹さん、アレとはなんでしょうか?」 首を傾げるゼリスとシュンの前に、彼女は店内に設置された情報モニターを指差した。 そこには次々と眩いエフェクトが切り替わりながら、ひとつのトピックが流れていた。 『NEWヴァーション武装神姫バトル筐体、登場! 美しき神姫たちの熱いバトルが君を待っている!』 ▲BACK///NEXT▼ 戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/10.html
兎型MMSヴァッフェヴァニー、固有名『フォートレス・ブラッドヘッド』。 ストラーフ型のレッグパーツ四基、アーンヴァル型の飛行ユニット四基を基盤として組み上げられた、超重量・高機動型の高位ランカーMMSである。 彼女の進む前に敵はなく、彼女の跡にはただ破壊された神姫の亡骸が残されるのみという、非情の破壊姫。 だが、噂によると……彼女の強さには誰にも知られてはいけない秘密があるとまことしやかに囁かれている。 すなわち、 『違法改造』。 武装神姫バトルサービスにおけるレギュレーション違反。 軍事兵器の技術流用。彼女のオーナーは軍と提携し、武装神姫バトルサービスという舞台を『新兵器の実験場』として使っている。 ――――あくまでも、噂である。証拠を掴んだ者はいない。 否。 証拠を掴み、生きて帰ったものはいない――――そう、噂されている。 あくまでも、噂に過ぎない。証拠がない以上、それはただの風評にすぎず…… そして、 この世界は、力が全てである。 ――故に。 ブラッドバニーを止める者は、未だ存在しない。 存在するとすれば、まだ対戦していない高位ランカーたち、そしてあるいは―――― 神姫狩人 第一話 狩人、明日香 「あなた、強いんですよね?」 天に輝く月が、街頭よりも明るくアスファルトを照らす夜。 その少女は、闇のように黒いマントを羽織り、彼の前に現れた。 「……なんだ、お前は」 男は、目の前の少女を注意深く観察する。 フードのついた黒いマントの下には、小柄な体。だがその顔を隠したフードの下から見える不適な口元は、倣岸不遜な自信の表れだろうか。 ――――無知にも程がある。 男は、内心嘲笑する。 「質問を質問で返すように教わったのですか? これだから力だけの低脳は困りますね」 少女は挑発する。 「…マスター、油断はなさらぬように。MMSの反応を感じます」 ブラッドバニーの素体が、男に話しかける。 多脚と首だけという、異質な神姫。その言葉に、男は答える。 「油断する気は毛頭ない。もっとも――どれほど油断しようが、貴様に敗北は」 「ありません、マスター」 男は、手に持っていたケースを地面に落とす。 ケースが開かれ、収納されていたパーツが組み合わさり、ブラッドバニーの素体が収納される。 超重量を支える巨大な足。 鋭い爪を持つ四本のアーム。それぞれに砲塔が備え付けられている。 胴体部分にはプロペラントタンクとウイング。 全身これ武器、と言った姿はまさに巨大な要塞であった。 それを見て、少女は笑う。 無敵の神姫要塞を目の当たりにしてなお、彼女の自信は崩れない。 「ゴテゴテすればいいってもんじゃないですけどねー。 そんなんじゃせっかくの神姫の美しさが台無し。機能美って言葉知ってます?」 そう笑いながら、マントを翻し、フードを取る。 そこに現れた顔は、黒髪の15歳ほどの少女だった。瞳だけが青く、そして挑戦的に輝いている。 「用意はいいわね? あんなデカブツ、とっととやっちゃいなさい」 少女が凛とした声で言う。マントがばさりとおおきくはためき、その中から一体の武装神姫が飛び出した。 四枚の、鳥のような翼。デフォルトの宇宙船を模した翼とは違う有機的なフォルム。 ――――それは、まさしく天使。 天使型MMS、アーンヴァル。固体名称―――― 「――マルコ! マルコ・ソロネス!!」 「了解、マイマスター、明日香=ヴァレンシア」 天使が羽ばたく。 黒い鉄の要塞へ向かい、飛翔する。 非公式試合、開始。 兎型MMS『フォートレス・ブラッドバニー』 VS 天使型MMS『マルコ・ソロネス』 このバトルは非公式試合である。 そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。 そう、非公式バトル。 公式での華やかな戦いの裏では、様々な非公式バトルが存在する。 この、マルコとブラッドバニーの戦いもまた、公式には残されない非公式のものである。 非公式バトルにかけるものは、それぞれだ。 ブラッドバニーとそのマスターのように、公式戦より強力な力の行使、破壊願望を求めて獲物を探すものもいる。 ならば、明日香とマルコの目的は何か。 だがその疑問など、男にとってはどうでもいいことだ。 もとよりただの獲物、彼にとっては狩られるだけの哀れで無力な存在である。 「行動パターン、予測完了」 ブラッドバニーのカメラがマルコを捕らえる。 数発の弾頭による攻撃。その攻撃をことごとくかわすマルコだったが、それは回避パターンを計算するための捨石。 ブラッドバニーの基本戦術は、まず相手を知る事である。 動きからデータを逆算しスペックを解析する。 そして相手の行動の限界値を導き出し、それを上回る破壊力で砕く。 それを成すだけのコンピュータを積み、それを成すだけの武装を搭載する。 そしてそこに油断はない。故に無敗、故に無敵。 「…っ! ええい、なんて弾幕だ」 マルコが追尾弾を避けながら舌打ちする。 スピードならこちらのほうが上のはず。だが、それはあくまでも本体同士の話。 データ取りのための捨石とはいえ、幾重にも射出される追尾弾と砲弾による弾幕は、マルコがブラッドバニー本体へと接敵することを防いでいる。 「防がれるなら――――」 マルコはビームソードを構え、翼を広げる。 「弾幕ごと貫くのみ!」 疾速。 幾重にも広がる弾幕にマルコは頭から突っ込み、両手の剣を振るう。 追尾してくる爆撃は高速起動により撹乱し同士討ちさせる。 目前に広がる砲弾は―――― 「ボクの剣で切り裂くのみだ!!」 一閃、二閃、そして幾閃。 光の華が咲く。 爆発、切り裂かれた弾丸が一瞬おいて破砕していく。 「そこですマルコっ!」 「路は――開けたっ!」 弾幕を抜ける。そこには無防備になった本体が―――― 「甘いな」 「予測範囲内です」 男が笑う。ブラッドバニーが冷静に告げる。 「何っ!?」 そう、それはすでに計算された勝利への解法。弾幕に閉ざされた路を切り開くため、危険を冒して突っ込んでくる事。 そしてその弾幕を抜けることも計算されていた。 勝利を確信した、その一瞬の隙を。 アームがうなり、マルコの脚部スラスターアーマーを掴む。 「ぐっ…! なんてパワーだっ!?」 規格を容易に超える出力を持つブラッドバニーのアームである。それに捉えられて脱出できた神姫はいない。 「終わりだ。なんともまあ、あっけないものだったが――」 一際巨大な主砲が動き、マルコの頭に狙いをつける。 「終わりですね」 エネルギーが充填される。 その主砲が光を放てば、マルコの頭――いや上半身は跡形もなく粉砕されるだろう。 そう、もとより力が違った。 格が違った。 勝てるはずなど、なかったのだ。 砲口に光が満ち、吐き出される。 それは、マルコの体を灼き―――― 彼女を破壊した、 はずだった。 「何――――!?」 ボルトがパージされ、マルコの脚と脚部スラスターが分離される。 「バカな!?」 有り得ない。アーンヴァル型の脚部スラスターは、完全な差し替えによる接続である。 だが目の前のアーンヴァルは――スラスター装甲の中から素体のままの脚線美を現していた。 ――――囮。 「そう、罠にかかったのはあなたです。 スラスターなんて飾りです、バカな人にはわからんとですよ、ってね」 「ブラッドバニーが掴むことを予測していたというのか――!」 そう。まさしくその通り。 そのままマルコは囮であるスラスターをアームの掌に残したまま、翼を広げて飛ぶ。 「ちなみに言うと、私はあのスラスター好きじゃないんですよね。やっぱり脚線美は大切ですよ」 心底どうでもいい。 「その主砲、一度撃てばエネルギーの再充填に時間がかかる――ならば今こそ好機!」 「くそ――再計算開始、行動補足――」 「遅い!」 ビームソードが閃く。マルコを再び捕らえようとした四本のアームは、そのことごとくが灼き斬られた。 「早い!?」 「邪魔なものがなくなったんでね! 今のボクをさっきまでと同じにするな!」 旋廻し、マルコは飛ぶ。そして、ビームソードに全エネルギーを流し込む。 柄から迸る光の刃が渦を巻く。 「光の氷柱!」 シャイニング・アイシクル。 螺旋状に輝き、天より直下に貫くその光の渦は、まるで光を受けて輝く「つらら」の如し。 「な――――」 その輝きを受け、ブラッドバニーのゴーグルが割れる。 ――初めて。 ブラッドバニーは、今までは獲物に過ぎなかった武装神姫を、 美しいと感じた。 「悪いですが、勝たせてもらいますね、この……神姫ハンター、明日香と、マルコが!」 ハンター。 狩人? 今、確かにそう言ったか。 ああ、そうか。獲物なのは、はたしてどちらだったのか。 考えるまでもない。 敗者である自分こそが、獲物に過ぎなかったということだ―――― そして、ブラッドバニーの意識は灼き切れた。 勝者、天使型MMS『マルコ・ソロネス』。 このバトルは非公式試合である。 そのため、戦闘結果によるポイントの付加・ランキングの変動は行われない。 賭け試合のため、勝者には―――― 相手の武装神姫が与えられる。 追記:以降、兎型MMS『フォートレス・ブラッドバニー』は公式戦より登録を抹消される。詳細は不明。 「はい、報酬」 「ありがと! ひーふーみー、うん確かに」 明日香が幸せそうに渡された紙幣を数える。 「明日香。いつも思うんだが、何故ポイントにしないんだ? 変換に手数料はかからないしそっちの方が楽だと思うんだが」 明日香の肩でマルコが問う。 「バカね、現金のほうが、なんか儲けたー、ってカンジがするじゃない!」 「アナログだね、明日香は」 「まったくだ」 つられて、窓口で親父が笑う。 「俺も同感だ。紙幣や硬貨の方が風情があっていいやね」 「さっすが、おじさん話がわかりますねっ。 あ、そういえばあのコはどうなりました?」 「ああ、あの違法改造の兎か。 神姫に罪はないからな、記憶データを消して規格適応に改造した後に中古品として市場に出るってさ」 「そうか、殺されるわけじゃないんだな、よかった」 マルコが胸をなでおろす。 戦った相手とはいえ、処分されると聞くことはつらい。死なないですむのならそれが一番だ。 「そりゃそうでしょ。そのためにAIを破壊せずに倒す、あんたの技なんだから。 今まで私たちが回収した違法神姫の中で機能停止したコはゼロ、どうですこの偉業!」 「ああ、たいしたもんだよお前さんたちは。ついでにその強欲ぶりもたいしたもんだが」 「…またか、明日香」 「さて、何のことですか?」 そっぽを向く明日香。 彼女たちの仕事は、武装神姫バトルサービスの本部より依頼される、違法MMSの摘発である。 そしてそれは、その違法改造された、あるいは違法行為を行ったMMSの「本体」の回収だ。 「…ガメたな。ああ、確かに実際に戦った彼女のデータと、提出した武装に違いが…」 「いいでしょ、危険手当よ。やることはやったんだからいいんですっ」 「……まったく。なんでこうキミは強欲なんだか……」 「強欲じゃありませんよーだ」 ギャアギャアとケンカをはじめる二人を、親父は制止する。 「はいはいそこまで。それよりもだ、お前さんたちにまたやって欲しい仕事があるんだがな」 「えー? さっき仕事終わらせたばかりなのにー。労働基準法さんせー、働きすぎはよくないですー」 明日香が愚痴る。 「簡単な仕事だよ。報酬に色つけるから」 「労働は尊いものです! 清く正しく働きましょうっ!!」 「明日香……なんて判りやすいんだ、キミは……」 今度はマルコが頭を抱える番だった。 「いいんです。さて、神姫ハンター、出動ですよっ!!」 親父から依頼の詳細データを受け取り、明日香はマントを翻す。 武装神姫バトルサービス。 輝かしい舞台の裏では、常に様々な問題を抱えるのはいつの時代でも同じこと。 光あるところに、闇がある。 このお話は、そんな闇とか光とかなんてそんなことはどーでもいいとばかりに、ひたすら突っ走る少女と神姫のそんなお話。 「さあ、れっつごー!」 「明日香、その前にちょっとはボクを休ませてくれよーっ」 「終わったら存分に休ませてあげますからっ!」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/959.html
―断片― 断片1―海神― 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン 神姫狩人 より設定等参照 断片2―きらり― おまかせ♪ホーリーベル ツガル戦術論 よりお名前拝借 断片3―僕とティキの番外編― リハビリ 戻る
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/354.html
アップデート履歴2009 http //www.shinki-net.konami.jp/support/updata/update-rireki.html 2010 2009 2008 2007 +一覧 Ver1.88 (2009.12.15) Ver1.87 (2009.12.08) Ver1.86 (2009.12.04) Ver1.85 (2009.12.01) Ver1.84 (2009.10.16) Ver1.83 (2009.10.08) Ver1.82 (2009.09.17) Ver1.81 (2009.08.28) Ver1.80 (2009.08.27) Ver1.79 (2009.08.25) Ver1.78 (2009.08.18) Ver1.77 (2009.08.04) Ver1.76 (2009.07.24) Ver1.75 (2009.07.23) Ver1.74 (2009.06.29) Ver1.73 (2009.06.18) Ver1.73 (2009.05.26) Ver1.72 (2009.05.25) Ver1.71 (2009.05.08) Ver1.70 (2009.04.24) Ver1.69 (2009.04.23) Ver1.68 (2009.04.06) Ver1.67 (2009.03.26) Ver1.66 (2009.03.12) Ver1.65 (2009.02.26) Ver1.64 (2009.01.29) Ver1.63 (2009.01.09) Ver1.62 (2009.01.09) Ver1.88 (2009.12.15) プレミアムオーナー特典期間中、 オーナーズルームに特典期間終了時刻を表示 プレミアムオーナー特典期間終了まで60分を切ると、特典期間終了のお知らせを表示 プレミアムオーナー特典期間終了後、プレミアムトレーニングを行うと特典期間が終了したことをお知らせし、タイトル画面に切り替わる 不具合修正プレミアムオーナー特典期間終了後バッテリーが減らない場合がある Ver1.87 (2009.12.08) 不具合修正新しく称号を獲得したときインベントリまで戻らない限り称号が表示されない場合がある プレミアムトレーニングの特級で「大成功」時に王冠が表示されない 一部の環境において装備品のアイコンが正常に表示されず装備できない場合がある バトル時に特定のキー入力を受け付けてしまう ポイントバトルランキングに存在しないコアユニットが表示される イベントミッションでの表示に関する不具合 マイ神姫バトルでの称号表示に関する不具合 「サイバーフロント攻略作戦」のBGMを修正 Ver1.86 (2009.12.04) 不具合修正イベントミッション「サイバーフロント攻略作戦」において、AGの数値が正常に表示されていない場合がある 2009.12.01以前に神姫へ装備した一部のアイテムが取り外された状態になっている場合がある Ver1.85 (2009.12.01) 神姫ショップに新商品を追加 プレミアムオーナー制導入 無限バッテリーの追加(プレミアムオーナー専用) トレーニングに「プレミアムトレーニング」を追加(プレミアムオーナー専用) 神姫センターに「イベントミッション」を追加(プレミアムオーナー専用) 神姫センターに「ポイントバトル」を追加 「称号システム」を追加 「砲台型フォートブラッグ 冬季迷彩仕様」バトルロンド対応 「火器型ゼルノグラード 冬季迷彩仕様」バトルロンド対応 マニュアルを更新 Ver1.84 (2009.10.16) 不具合修正「忍刃鎌“散梅”(金)」の攻撃スキル「真・蕾散らし」の説明文に「必要:SPLv1」を追加 レイディアントボウ(赤)の攻撃時エフェクト不具合の修正 Ver1.83 (2009.10.08) 神姫ショップに新商品を追加 「忍者型ミズキ」 バトルロンド対応 神姫ショップに「試着システム」を追加 マニュアルを更新 Ver1.82 (2009.09.17) 神姫ショップに新商品を追加 「食欲の秋!アイテムセールキャンペーン」を開始(~2009.10.01 12 00) Ver1.81 (2009.08.28) 不具合修正イベントミッションの不具合対応イベントミッションの最終ミッションポイントにおけるバトルを再開いたしました。最終ミッションポイントにおける不具合を修正いたしました。 Ver1.80 (2009.08.27) 不具合修正 イベントミッションの不具合対応イベントミッションの最終ミッションポイントにおけるバトルを停止いたしました。 Ver1.79 (2009.08.25) 「残暑を乗り切れ!アイテムセールキャンペーン」を開始(~2009.09.08 12 00) 神姫ショップに新商品を追加 Ver1.78 (2009.08.18) 新要素追加以下の神姫に対応天使コマンド型ウェルクストラ 悪魔夢魔型ヴァローナ 新規ミッションを追加 新規アチーブメントを追加 イベントミッション「サイバーテロから街を救え!」の更新※イベントミッションはサマーフェスタ期間中のみプレイ可能です。 Ver1.77 (2009.08.04) 不具合修正イベントミッション「サイバーテロから街を救え!」において、合成屋で合成アイテム「ライトトンファー」を合成することができなかった不具合の修正。※修正に伴い合成アイテム「マジックマーケットTシャツ(E)」が追加されております。こちらもあわせてご利用ください。 Ver1.76 (2009.07.24) イベントミッション「サイバーテロから街を救え!」の不具合修正合成アイテムの表記を一部修正ローズブーケ(赤)→ローズブーケ(青) AGが武装セット1以外も使用するように修正 Ver1.75 (2009.07.23) 神姫NETサマーフェスタ2009開催(~2009.09.01 12 00) 神姫ショップに新商品を追加 神姫ショップに以下のモデルを追加戦車型ムルメルティア 砂漠戦仕様 戦闘機型飛鳥 夜戦仕様 新要素追加イベントミッション「サイバーテロから街を救え!」を追加※イベントミッションはサマーフェスタ期間中のみプレイ可能です。 Ver1.74 (2009.06.29) 期間限定 特別ミッション「極秘ファイルを入手せよ!」 終了。 不具合修正『[エレガンスブラック]GK012EB 素体』の基本機動力が想定より低い値となっていた不具合を修正。※すでにセットアップ済みの神姫に関しましても、修正が適用されています。 『[エレガンスホワイト]GK011EW 素体』と『[エレガンスブラック]GK012EB 素体』がインベントリ内[素体ボディ]の項目にリストアップされていなかった不具合を修正。 Ver1.73 (2009.06.18) 新要素追加トレジャーアイランドにて「期間限定特別ミッション」を開始。 不具合修正CSCリストア時において、ノーマル武装がリセットされるタイミングを修正。 一部神姫において、戦闘中の台詞の発生条件が間違っていた不具合を修正。 1.73からバージョンアップが行われていない理由は不明。 Ver1.73 (2009.05.26) 不具合修正タイトル画面で特定操作を行った際に、クライアントが終了してしまう不具合を修正 特定コアパーツ専用のパーツ説明文が適切でない不具合を修正 Ver1.72 (2009.05.25) バトルロンド2周年感謝祭を終了ビンゴ グローバルアチーブメントの達成報酬アイテム「2ndアニバーサリーTシャツ(赤)」を配布 神姫ショップに新商品を追加 不具合修正バトルログにおいて、誤ったバトルモード名が表示されることがある不具合を修正 イリーガルマインドを装備した一部神姫において、誤った戦闘台詞が表示されることがある不具合を修正 オンラインマニュアルを更新 Ver1.71 (2009.05.08) 仕様追加新たな「ビンゴカード」を追加 仕様変更ビンゴカード「金剛カード」の出現率を増加 メインウェポン「バースデーキャンドル」のアイコンを変更 不具合修正防御トレーニングのバトルログの表記テキストを修正「対処不能、無防備です」→「防御姿勢をとります」 Ver1.70 (2009.04.24) 不具合修正ビンゴバトルのリプレイデータを選択した場合クライアントが終了する不具合を修正 Ver1.69 (2009.04.23) 神姫ショップに新商品を追加 バトルロンド2周年感謝祭を開始(~2009.05.25 12 00) 新要素追加バトルに「ビンゴバトル」を追加 仕様変更武装パーツ「ジャージボトム」のコーディネートにスクールを設定 不具合修正アチーブメント達成条件のテキストを修正「自分の神姫がCHARM状態で勝利」→「自分の神姫がCHARM状態で相手にとどめを刺して勝利」 Ver1.68 (2009.04.06) 新要素追加「[天使型]bk tr2.FL012 素体」と「[悪魔型]wh bis.FL013 素体」の性能テキストが誤っていた不具合を修正。【[天使型]bk tr2.FL012 素体】誤)LP ○ SP △ 攻 ◎ 命 △ 回 ○ 防 △ 機 ◎ 重 ○ 暗 △ 水 △ 熱 ○正)LP ○ SP ○ 攻 ○ 命 △ 回 ○ 防 △ 機 ◎ 重 ○ 暗 ◎ 水 △ 熱 ○ 【[悪魔型]wh bis.FL013 素体】誤)LP △ SP ○ 攻 ○ 命 △ 回 △ 防 ◎ 機 ◎ 重 △ 暗 ○ 水 ○ 熱 ○正)LP △ SP ○ 攻 ○ 命 △ 回 △ 防 ○ 機 ◎ 重 ○ 暗 ◎ 水 ○ 熱 ○ Ver1.67 (2009.03.26) 神姫ショップに新商品を追加忍者型ミズキ※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます 新商品「シャツパジャマボトムス」はスモールサイズ素体では装備できません 新要素追加新たに以下の素体、武装パーツに対応天使型アーンヴァルB トランシェ2 素体/追加パーツ 悪魔型ストラーフW bis 素体/追加パーツ 「ふくびきカウンター」の景品アイテムを追加 新規アチーブメントを追加 GEM/アイテム交換にアイテムを追加 仕様変更下記アチーブメント達成条件を変更自分の神姫がCHARM状態かつ距離0でオフィシャルバトルで勝利→自分の神姫がCHARM状態で勝利 不具合修正武装エディットでフィルター条件がリセットされない不具合を修正 バトル演算時に誤ってコーディネート特典が付与されてしまう場合がある不具合を修正 その他ネットカフェ公認店での下記専用サービスを終了急速バッテリー充電器使い放題 特定ミッションの自動オープン Ver1.66 (2009.03.12) 神姫ショップに新商品を追加天使型アーンヴァルB トランシェ2 悪魔型ストラーフW bis※天使型アーンヴァルB トランシェ2 素体/追加パーツ、悪魔型ストラーフW bis 素体/追加パーツは、ジオラマスタジオのみの対応となります。※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます。 不具合修正消費アイテム購入時の確認メッセージの不具合を修正 Ver1.65 (2009.02.26) 神姫ショップに新商品を追加フェレット型パーティオ リス型ポモック※ジオラマスタジオのみの対応となります。※商品付属の武装神姫アクセスコードもご利用いただけます。 新要素追加ミッションバトルにシングルミッション「トレジャーアイランド」を追加 ミッションバトルのチームミッションを追加 新規アチーブメントを追加 「ふくびきカウンター」の景品アイテムを追加 GEM/アイテム交換にアイテムを追加 仕様変更武装パーツ「ミストルテイン」にスキルを追加 Ver1.64 (2009.01.29) 神姫ショップに新商品を追加 神姫NETウインターフェスタ終了 新要素追加新アチーブメントを追加 GEM/アイテム交換に武装パーツを追加 ※「ふくびきカウンター」の景品アイテム追加は延期いたします。 仕様変更チームミッション累計勝利数アチーブメントの達成判定に、イベントミッションでのチームバトル勝利数を加味するように仕様変更 不具合修正下記イリーガルマインドを装備した神姫に勝利しても、アチーブメント『「イリーガルマインド」を装備した神姫にオフィシャルバトルで勝利』が達成できない不具合を修正イリーガルマインド(アッシュ)イリーガルマインド(イルミーナ)イリーガルマインド(シャロン)イリーガルマインド(ムーラ)イリーガルマインド(飛魅子)イリーガルマインド(ゼノン) 神姫メンテナンスメニューから、「CSCリストア」ボタンが表示されなくなる不具合を修正。 Ver1.63 (2009.01.09) 不具合修正イベントミッションで、神姫切り替え後のチームバトルブリーフィング画面において、武装データが表示されなかった不具合を修正 Ver1.62 (2009.01.09) 要素追加イベントミッション「サイバーフロント攻略作戦」の BACK-END SERVER を解放 「ふくびきカウンター」の景品アイテムを追加 仕様調整イベントミッション「サイバーフロント攻略作戦」で、制圧レベル上昇に必要な味方神姫数を調整 不具合修正悪魔型「DTリアユニットplus+GA4アーム」バリエーション2で可動ターゲットが表示されていた不具合を修正 イベントミッションのバトル終了時に「アチーブメント達成」と「データファイルによるGEM取得」が同時発生した場合、所持GEM数が誤って表示されていた不具合を修正