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欲望の向こうへと ◆dCxmZ3wO6s そこには雨が降っていた。 カードである僕にはこの状態は危険である。 「こんなに濡れたら染みになっちゃうよ~」 僕はとにかく走り続けた。 そして雨宿りが出来そうな建物を見つけ安堵した。 しかしその建物の中では、あまりにも衝撃的な光景が繰り広げられていた。 そう、二人の男女が── ────────────────────────────────────── 都合により、番組を変更してお送りしています。 ────────────────────────────────────── 【E-3/下着売り場/子の刻(AM 0時)】 【スペードのクイーン@七並べ】 【状態】健康 【装備】なし 【持ち物】なし 【思考】 1 うわあもうだめだねこのひとたち 【涼宮ハヒル@涼宮ハヒルの憂鬱】 【状態】絶頂 【装備】なし 【持ち物】なし 【思考】 1 欲求を解消する 【間宮五郎@Faith/stay knight】 【状態】快楽 【装備】なし 【持ち物】なし 【思考】 1 欲求を解消する 時系列順で読む Back ダメ、ゼッタイ Next 繋がる命 投下順で読む Back ダメ、ゼッタイ Next 繋がる命 GAME START スペードのクイーン 殺人鬼 GAME START 涼宮ハヒル 快楽の果てに GAME START 間宮五郎 快楽の果てに
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果てなき欲望(セイヨク) ◆lx1Zn8He52 皆さんこんにちは、智樹です 気付いたら広いドームの中に居ました。そして、殺し合いをしろと言われました その上二人の女の子が殺されました 訳がわかりません 頭を抱えてるうちに別の建物に跳ばされました 「そういや、この中に色々入ってるんだよな…」 とりあえず近くの階段に腰を降ろし荷物の確認をする事にしました 「なんだ?これ?」 リュックに手を入れ最初に出てきたのは、黒い長方形に金色の龍の紋章が浮かぶカードケース の様な物でした テープで貼り付けられた紙には――― [龍騎のカードデッキ 鏡に映す事で変身出来ます] ―――とだけ書かれてました よくわからない物なのでとりあえず胸ポケットに仕舞い、次を取り出す事にしましょう 「こ、これは……!?」 次にに顔を見せたのは多種多様な宝物達 様々な女神達が美しく描かれた魅惑と情熱のitem達 通称エロ本 それを手にし目にした瞬間 私、桜井智樹は、抗う事の出来ない欲望の渦に 瞬く間に支配さ れてしまったのです 健全な男子中学生の持つ最強の欲望 ―――性欲に 【一日目-日中】 【D-7/ラジオ会館二階】 【桜井智樹@そらのおとしもの】 【所属】白 【状態】健康 【首輪】100枚:0枚 【装備】龍騎のカードデッキ@仮面ライダーディケイド 【道具】大量のエロ本@そらのおとしもの、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本:殺し合いに乗らない 1.目の前のエロ本を堪能する 2.知り合いと合流したい 3.…変身って何? 【備考】 ※エロ本の量と内容は、後の書き手さんに任せます ※名簿等はまだ確認してません 000:終わりと始まりと殺し合い 投下順 002:セカイノハカイシャ 000:終わりと始まりと殺し合い 時系列順 002:セカイノハカイシャ GAME START 桜井智樹 011:いつかは今じゃないだろ
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FILE.00◇欲望の廃屋 現行スレ:欲望の廃屋を探し出して凸するスレpart4 IN広島 http //hobby9.2ch.net/test/read.cgi/occult/1187454161/l50 まとめサイト:欲望の廃屋を探し出して凸するスレまとめ http //yokubou.ninja-web.net/ 【凸の有無】佐伯区民氏など凸。写真あり。 【場所の特定】五日市IC付近 【謎の解明】概要・内部は解明。周辺調査中。 【危険度】利用者との鉢合わせ。 【その他】フル装備必要 【解決ランク】A
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――――――走る。 彼の世界、彼の宇宙、獣の夢が終わる神殿。 今にも崩壊し、落ちていきそうな断崖を"彼女"は走っていた。 全身に小さな傷を作って。苦しそうに息を切らして。 心臓は張り裂けてしまいそうなほど痛んでいるのだろう。両脚は鉛を巻きつけてるように重いのだろう。 遠くから見ているだけでも分かるほど、"彼女"はとうに満身創痍であり。同時にまだ走り続ける気力を失ってないことも分かるのだった。 彼女を見下ろす天蓋は蒼い。散らばる星々は一つ一つが煌めく命である。 惑星の記録に留めるに値する、価値ある魂。英霊達の尊厳。 平均で平凡で、何の超越性もない普通の人間であり。その在り方のままここまで走り続けてきた彼女だからこそ駆けつけた、極天の流星雨。 けれどその輝きももうない。力を振り絞り役目を果たし、英霊達は宇に還った。 彼女は孤独に走り続ける。隣に誰もいない喪失に叫びそうになりながらも足が止まることはない。 だが見るがいい。その瞳は絶望に染まっておらず、走る体は恐怖への逃避に憑かれてはいない。 進む先は帰る場所。どこにでもいる少女は戻ってこれる家がある嬉しさを知るがゆえに。 死を憎み、宇宙から死を無くそうとしたある式に拳とともに叩きつけた命の答えを示している。 生きることを諦めない意志。 あらゆる命が消え失せ、空間そのものも今まさに爆散する間際においてただひとつ残った命は、この上なく美しかった。 最後の刻が訪れる。 あと一歩で転移(シフト)を行う地点に到達するという寸前に、踏みしめた大地はひび割れて奈落に落ちた。 落ちる先は虚無の領域。秒を置かずして消滅する暗黒。 必死に手を伸ばす彼女。だが表情には生にもがく以外の、死の諦観の色。 力は尽くした。やるだけのことはやった。だからそれで終わるのなら仕方ないかな、と納得してしまう。 ―――手は虚しく空を掴む。 そうだ。奇跡は起こらない。彼女の手を掴む人は現れない。 善き人々が妥当した獣の夢が起こした奇跡は、ここにいる彼女には与えられない。 奇跡とは一握りのもの。それを受ける価値があるのは"彼"であり、彼女の運命は、彼女の世界はここで剪定される。 これもひとつのワールドエンド。ワタシは最後に、静かに目を、 「、―――――――――!」 ああ、いけない。 そんな表情(かお)をされたら、そんな声を上げられたら、どうにも昂ぶっていけない。今すぐ下半身を脱ぎ捨てたくなるではないか。 おお、アイワスよ。根源の先達よ。これが超越者(あなた)方の視点か。 この光景を目に収め、それでも救う選択を取れない全能者がゆえの縛り。 ならばワタシはやはり失格だ。この最期に、この終幕に利益を見出してしまったぞ! 彼女の運命は途絶えている。 彼女の価値はここで潰える。 彼女の存在は宇宙には不要だ。 「ならばここで、僕が奪っても何の不利益もないよね?廃品利用は現代社会の流行だというしね」 手を伸ばす。 虚無(うみ)に沈む塵(ゴミ)を拾うように掬い上げる。 細い腕を掴み、そこで、彼女の手の中にある先客に気づいた。 「なるほど、やられた」 瞬間。 制御を失った魔力の光帯が解放され、超新星に匹敵する衝撃が全てを呑み、玉座を残して神殿は崩壊した。 ◆ 「―――ゥ。ゥゥゥゥ……」 >くすぐったい…… 頬をなぞる、懐かしい感触。 脳裏で連想される、リスともネコともつかない愛らしい姿。 こうして眠ってる時、決まって頬を舐めて起こしてくれるのがあの獣だ。けど飼い主には全力で突っ込んだりと無垢でもない性格。 そういや、誰かの夢の記憶だと、かなり毒を吐いていたような気がするが。クロロホルム……マーリンシスベシ……うっ頭が。 ともあれチロチロとくすぐったい感じは実はちょっとクセに…… >って、なんかいつもよりザラザラしてない……? そこで、いつもと違う触覚の反応に気づいた。 質感は柔らかい肉のそれだが、ヤスリでなぞられてるような、おぞましいような、 「オォーーーウ!」 >犬声!? 耳元で!? 耳朶を叩く大声にバチリと瞳を開ける。 涎でべたついた頬を手で拭う。次いで頭、胸、全身を手で確かめる。 ……よし、五体揃ってる。そんな当たり前に安堵と感謝が漏れた。 そうして私―――藤丸立香の自意識はいつものように目覚めた。 ―――ええっと? <―――ここは? 血が巡らぬ頭であたりを見回す。 まず目に飛び込んできたのは、座った姿勢でいた黒い犬だ。 肩に乗るほどではない、両手に収まるぐらいの大きさ。獣の眼は、知恵あるもののように自分をじっと見つめている。 毛皮の色で済む問題じゃない、泥のように濁った黒。 ―――唐突に、嫌なイメージが流れ込む。第七の特異点で見た巨大な怪物、人類悪の一つ。触れたものを侵食し改造するおぞましい泥(ケイオスタイド)。 「――――――ゥゥ」 唸る声で、埋もれていた思考が引き上げられた。まだ頭が上手く纏まってないようだ。 ……多分、自分の気のせいだが。 美味しそうな食べ物を目の前に置かれながら、飼い主からお預けを食らって必死に耐えているような眼をしているように思った。 状況を確認しよう。どこかの廊下で眠っていた自分。隣で座る謎の犬。 身に纏うのは普段着ではなく全身を覆うスーツ。カルデア戦闘服。 カルデアが開発した、魔術を身につけてない自分でもサーヴァントを援護できる礼装。 今までの記憶が、覚えている経験が、夢(うそ)でない証のひとつ。 <そうだ、私は――― カルデアはどうなったの?ゲーティアは、人理は――― 最後の記憶は時間神殿。 人理焼却の犯人、ソロモン王を名乗る何者かを倒しカルデアへ帰還する最中。 自分は、墜ちた。 レイシフトで帰還する寸前に道は崩れ、体は底へと投げ出された。 諦めが心を満たしながらもどうにか足掻こうと手を伸ばして―――その時、何かを掴んだ気がするまでは憶えている。 そこから意識を失って、気づけばここだ。色んな場所へ飛ばされるのはもう慣れっこだが、今回はまた混乱度合いが違う。 なぜなら、 <……聖杯戦争、か 「そう。ここは聖杯戦争の舞台。君が訪れた呪われし炎上都市。 血みどろの闘争の果てに『黄金の杯(アウレア・ボークラ)』を手に取る獣の儀式だ」 胸中を代弁するのは、自分ではない男の声だった。 振り返ると、黒いローブに身を隠した男がいつの間にかそこにいた。 それが過去の英雄を霊として呼び出した最上位の使い魔、サーヴァントの霊体化を解いたことによるものだと、自分はもう知っている。 紫系の頭髪。理知的な顔立ち。頬にまで昇る禍々しい刻印。身体の所々に見える装飾品。 これみよがしな魔術師そのものの姿はカルデアで契約した数くの英霊のひとつ、キャスターのサーヴァントにいるタイプとよく似た雰囲気を想起させる。 ……即ちは、悪逆を成した者。社会を脅かす事で人類史に名を刻まれた正統なる流れにいないカテゴリの英霊だ。 「眼が覚めたかい、緋色の君」 >……緋色? 何そのネーミング。 会っていきなり、サーヴァントから変な呼び名をつけられた。 「お気に召さないかな?君の髪の色にかけたいい名だと思うんだけど。 いっそ僕の上にまたがってみるかい?そしたら「もっと踏んでください!」と叫ぶべきだろうか……」 >なるほど。アレな英霊か。 なるほど。ヤバイ英霊だ。 こういうタイプにもだいたい耐性が付いている。英霊というのは大概性格も拗れてたりしてるのが多いのである。 主に黒髭とか。 「ハハハ、言いたい放題だね。初対面の英霊に流石の胆力だ実に結構」 「……ゥグ」 自分の脇を抜けて、黒犬が男の傍にすり寄った。男は優しく顎を撫でてやる。 この英霊のペット……使い魔だろうか。 「いい仔にしてたかいエセルドレーダ。彼女の髪の一房ぐらい食べてないだろうね」 えっ? <毛っ? 思わず両手で頭を押さえた。 大丈夫、どこも噛まれていない、はず。 「さて、目も覚めて血液も回ってきたところで早速だが話を進めようか。君と僕の話をね」 眼差しを細め、サーヴァントは確認を取る。 黙って頷く。聞きたいこと、伝えたいこと、それは多くある。 それで、呼び方はキャスターでいいのだろうか? 「ああ、すまない……本来であればそう呼ぶべきなのだけど今回は事情が違くてね。クラスはキャスターではないんだ。 アルターエゴ、それがこの霊基を満たす器(クラス)だよ」 アルターエゴ……? <聞いたことがないクラスだ…… 「特殊と言っただろう?まあキャスター用のスキルは持ってきてるしさほど問題でもないさ。 呼び方についてはこれから考えればいいしね。それにはまず僕を語る必要があるが」 そこで、男の穏やかであった雰囲気は一変した。 揺るぎのない意志。普段は内に秘められし激した情動。 少なくないサーヴァントと出会い、戦いを経た今だらこそ分かる、その英霊の本質の声だ。 「先に言っておこう。少女よ。人理焼却を見事防いで見せたマスターたる緋色の君よ。 僕は最悪の魔術師だ。生前散々そう呼ばれてきたし、自分もそう在るよう生きてきた」 鋭い爪をつけた右手を翻して言葉を綴る。 「君の生きた頃より100年にも満たぬ前。偉業にせよ悪業にせよ、それが英霊へと昇華される責足り得ることは極めて稀な時代だ。 今や人は世界を簡単に破壊でき、その阻止もまた些細に済ませられる。その中で英霊の座にまで昇った僕の責は、ああ、それなりのものであると自負するよ。 そして僕には、聖杯に託す願いがある。全ての人類が意志の大元へ繋がること……魔術師たらぬ君には思い当たらぬ話だろうけど。 けれどわかるだろう?二度あの『獣』を退去せしめた、人類最後のマスターである君であれば」 ……ああ、なんとなくだけど <そんな気は、してたよ 魔術師としてはからきしな自分だ。魔力や力量から図る目なんか持ってはいない。 けど直接あの存在を目にすれば誰であろうと、それが纏う大気を肌で感じてしまう。 一度はバビロニア。全ての生態系を塗り替える混沌の海から来た原初の母。 二度目は時間神殿。ある王の肉体に巣食った、生きた魔術式。 人類悪と呼ばれる、人類の淀みであり汚点。 些細なものだけど、目の前の男を見た時、その姿が脳裏に思い起こされた。 錯覚ではなく、きっと直感として。 「そうだ。僕は人類史に仇なす原罪の名を刻んでいる。ほんの一滴の残滓だけれども、それだけでも君が不信を持つには十分過ぎる動機だ。 人類悪は連鎖的に現れる。たとえ僕が望まずとも、この因子を鎖に新たな獣が到来する可能性は無視できない」 ゆるりと、手が差し伸ばされた。 こちらを試すかのように。誘惑する蛇のように。 「そんな最悪なる者を、ただひとつの戦力であるサーヴァントにしなければならない君は。どうするか。何を選ぶか。 君の意志を問おう。全てはそれひとつで決まる」 この手を取り、我が運命とするか。選択を迫ってきた。 七つの特異点、あるいは小規模な特異点を巡る旅。 聖杯探索の源流ともいえる、冬木という地で行われる聖杯を懸けた闘争。 忘れもしない。最初の特異点で見た全てが燃えた都市の本来の場所に、立香はいる。 特異点を解決する人類最後のマスターではない、聖杯を求める多くのプレイヤーの一人としてだ。 ここに連れたったサーヴァントは一人たりともいない。 カルデアからのサポートもなく、ダ・ヴィンチちゃんの声も届かない。 一番信頼のおける、常に隣にいた少女も。 自分を守ってくれた、守り通してくれた小さな背中。それがいないだけでこんなにも不安が募る。 そして―――――― 『はーい、入ってまー ―――って、うぇええええええ!? 誰だ君は!?ここは空き部屋だぞ、ボクのさぼり場だぞ!? 誰の断りがあって入ってくるんだい!?』 「……どうして、ここで泣くんだい?」 <泣いてないよ。 目の錯覚だよ。 うつむいて、唇を噛んで、こみ上げるものを必死で堪える。 それがあの人物に向ける、当然の感謝だと信じるから。 息をして、立つ足があるのならここで止まってはいられない。 人に憐憫を抱き死を奪おうとした王に、『生きる』と叫び返しその夢を砕いた。 あの言葉を、彼の最期を、嘘にしてしまうかもしれないと思うと―――足は自然と立ち上がる。 生きてカルデアに帰りたいと、当たり前に願える。それにここが特異点だとしたらやはり放ってはおけない。 <何をするべきかはわからないけど。 手を握り返す。 精一杯の力を込めて、目を逸らさずに自分の意志を伝えた。 <もしその時になったら、止めてみせるから。 今はこの力に頼るしかない状況だからといえば、それもそうだ。 けど彼が悪かどうか、それはまだ確かな判断はつかない。 悪を成した者であっても道を違えなければ共に進める。そういう思いもある。 すぐ敵になるというわけでもない。自分のような未熟なマスター、操る手段なんて幾らでもある。 信頼できるのか、やはり敵対するしかないのか。それはこれから一緒に戦う中で見つけていけばいい。 互いの道が別れるまでの、短い間だとしても。 「―――これで契約は成立した。離別の刻が訪れるまで、この身は汝の剣とならん。 その信頼の報酬に、我が真名を教えましょう」 浮かべた笑みの意味がいかなるものか、まだ分かる時は来ない。 離された自分の掌には、二枚のカードが置かれていた。 一枚は雄々しい獅子の姿。この戦争の参加の証である星座のカード。 もう一枚は、多頭の獣に跨る女性のカード。タロットの絵札。 「アルターエゴ、アレイスター・クロウリー。 必ずや、君の運命を救ってみせよう。僕のマスター」 獣を傍らにして、そう彼は告げる。 そうして、漸く。ひとつの主従は正式に結ばれた。 先行きは変わらず見えないが、目的が定まれば自然と足も向くもので。心は少し軽くなったし、行けるとこまで行ってみよう。 まだ見ぬ出会い。まだ見ぬ戦い。 まだ見ぬ先の、地平線の景色。 ―――獣の兆しは消えずとも、胸の奥には、新しい旅の予感が残っていた。 「ところでだけど、普段もその格好でいるのかい?いや僕としては喜ばしい限りだ。 なにせ戦闘用の礼装だ。身につける価値はあるし、僕も興奮する。これは良いことずくめというやつだね?」 ………………………………………………。 全体強化 <ガンド 「あっこれが数多の英霊の一挙動を止めてみせたカルデア製のガンドかなるほど五秒足らずだがまったく動けない。 そしてエセルドレーダ、なぜそこで僕を噛むんだい?いつの間に君とマスターの間に指示もなく連携を行える信頼関係をいた、けっこう本気噛みだやめいたたたたたたた」 …やっぱり不安だ。 とりあえず、如何にいして他人の目に映らずに記憶にある家に辿り着くかが、目下の悩みなのであった。 【クラス】 アルターエゴ 【真名】 アレイスター・クロウリー 【出展】 史実(20世紀・イギリス) 【性別】 男性 【身長・体重】 177cm・66kg 【属性】 混沌・悪 【ステータス】 筋力A 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運B+ 宝具A 【クラス別スキル】 陣地作成:B 自らに有利な陣地を作り上げる。“工房”の形成が可能。 道具作成:A 魔力を帯びた器具を作成できる。 陣地作成共々、本来はキャスタークラスであった名残り。 獣の権能:E 対人類、とも呼ばれるスキル。 英霊、神霊、なんであろうと“母体”から生まれたものに対して特効性能を発揮する。 人類には持ち得ぬスキルだが何故だか低ランクで所持している。本人曰く「拾い物」とのこと。 【固有スキル】 セレマ:A 「汝の意志することを行え」。 クロウリーの扱う魔術の根幹であり、人の"真の意志"との接触こそがクロウリーの目的である。 自己暗示の上位版。魔術の成功率、威力を向上。更に特殊な追加効果を発揮することがある。 使用可能な魔術は召喚術、カバラ、黒魔術、錬金術、占星術、エジプト魔術、東洋の呪術等で広範。 啓示(偽):B "直感"と同等のスキル。 直感は戦闘における第六感だが、"啓示"は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。 ……一体何処からの"声"なのか、クロウリーが語ることはない。 魔人変生:EX マスターセリオン。聖書に弓を引く神の敵対者である『獣の魔人』。 ビーストの因子を取り込んだクロウリーの霊基は爆発的な変化をとげており、彼が規定したセレマの神格にも等しい。 アルターエゴである現在ではさほど大差ないが、再臨を繰り返すたびに本体へと近づいていく。 また時間は限定されるが、スキル『ネガ・メサイヤ』と同様の効果を得られる。 【宝具】 『汝の意志するところを為せ、それが法の全てとならん(リベル・レギス)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉:1人 正式名称をリベル・アル・ウェル・レギス。 元は守護天使アイワスとの交信を受けて、セレマの教えの真理を記したクロウリーの著書。 クロウリーはアイワスを根源の知覚と捉え、全ての人間には自らのアイワスに相当するセレマを宿していると規定した。 常時発動宝具。英霊たるクロウリーは法の書の内容を体現した存在として現界してており、自己の意志、生き様の顕現として肉体、魔術の強化がなされている。 この宝具の真の効果。それは「自己の意志を蚕食する存在への絶対抵抗権」の形成。 常時では自身の内部、魂に向けて展開している。抑え込んだ欲望・破壊・捕食衝動を、クロウリーは魔力として攻撃に転用して逃している。 『黙示咆哮(ラスト・メガセリオン)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~9 最大捕捉:1人 エセルドレーダと霊基融合した状態で使用する、暴食の原罪の具現。 バビロンの妖婦が乗る獣の権能のごく一滴。 暗黒から顕れる獣の顎は、肉体、魂、時間、空間、事象、歴史、世界、人理すら噛み喰らう。単純な筋力ダメージはEX相当。 「これでもギリギリまで絞った状態でね、然るべき代償を前提にすればランクと範囲の向上が見込めるんだ。 真の名を人理改変光線、アカシック・バスターというんだけど、どうかな?」 実に嘘くさい。 【Weapon】 『エセルドレーダ』 クロウリーのいるところに常にいる黒い犬。性別は雌。 知能は高く意地悪い。大きさは小型犬ぐらいだが環境によって成長するらしい。 クロウリーの召喚式から現出した泥を加工して生み出した、いわば人造のビースト。 零れ落ちたる神の福音。災いをもって失われた主の愛を証明する黙示録の獣(セリオン)。 人類悪と称される災厄の獣、本来在り得ざるその亜種である。 【人物背景】 エドワード・アレグザンダー・クロウリー。 20世紀のイギリスのオカルティスト。哲学者にして著述家、登山家。詐欺師。 厳格なキリスト教教育に耐えかねて魔術に傾倒、黄金の夜明け団の入団と退団を経てエジプトで新婚旅行中、 妻に憑依した超常的存在「アイワス」と接触し、自動書記で「法の書(リベル・レギス)」を執筆する。 以後セレマ―――「汝の意志することを行え」の教えと法の書の普及と出版の活動に移っていく。 セレマの再発見、トート・タロットの開発、法の書の執筆。またソロモン王の魔術について書かれた魔術書「ゲーティア」を出版している。 近代オカルティズムにおいて影響力の強い人物であり、「20世紀最大の魔術師」との呼び声もある。 しかし同時に、表社会で晒した数多の痴態や弟子のスキャンダルなどからイギリスから国外退去を命じられ、 「世界最悪の変人」「堕落の魔王」とまで罵倒されてもいる。 魔術世界におけるクロウリーの評価は、表社会における評価と概ね同じ。 つまりは「一代にして大成した魔術師」であり、「魔術の存在を社会に漏らした最悪の魔術師」である。 真の意志の発見、神との合一、星幽界との交信というクロウリーの目的は多くの魔術師同様に根源への到達であったが、 それを一般社会にも教え広めようとした点で常軌を逸していた。 人がみな持つ神の意志、全人類の根源接続。その行動を危険視した魔術協会の手で、社会の表裏双方から追われ、最期はみすぼらしい死を遂げた。 その思想と異名から聖堂教会とも血みどろの関係だった。 しかしクロウリーは魔術師の危惧よりも計算高く、また悪辣であり。そして遥かに常軌を逸していた。 ある時召喚術で呼び寄せた、破壊と捕食衝動の根源のような泥。 そして「アイワス」との交信。受け取った"啓示"で見えた黙示の光景。 己のやるべき事、向かうべき場所を確信し、だから彼はそこから始めた。 エセルドレーダと名付けた犬から採取した因子を取り込み、"獣(セリオン)"を名乗り神秘を極め、限りなく悪名を高め、死後何食わぬ顔で英霊の座に加わった。 この男は偉業をなしたことで英霊になったのではなく。英霊になるために歴史に疵を刻んだ詐欺師なのだ。 必要な霊基と宝具を手にしたクロウリーは、いずれ来たる黙示の時に己を呼ぶ声を座にて待ち続けている。 本来召喚される時はキャスターのクラスであるのだが、今回は人理焼却を食い止めたただの人間に合わせて別人格、アルターエゴを抽出してマスターと契約する。 それは気まぐれなのか、"憐憫"の原罪を打ち倒したことへの称賛なのか、あるいは新たな獣を呼び出す呼び水として利用せんとしているのか。 ―――救われる運命にない、剪定された少女に何を見たのか。 最後の時に口にしたとされる言葉、「私は当惑している(俺は困った)」の真意は。 魔術師は語らず、一度(ひとたび)のみ人の守護者としてマスターに付き従う。 秩序を破壊するがゆえ混沌、社会に反抗しているのを知るがゆえ悪。 それを自覚してるため、初対面の相手にはまず自分の正体を明かして選択を促す(本心を語るとは言ってない)。 現代の人間世界を嫌っているが憎悪してはいない。人間を救いたいという思いは(恐ろしいことに)本物である。 英霊の座の存在を認識し、そこに加わるための計画を綿密かつ長期的に立てており、信念を貫き通す情熱家でもある。 ただ、時々持て余した衝動からとんでもない珍行動を起こす時がある。 魔術は普通に使うが、どちらかというと魔術を絡めた格闘術(ボクシング)を好んで使う。 「近代魔術じゃ護身の格闘術は必修科目ではないかな?」との弁。 【特徴】 二十代前半。髪は紫。片側の房を耳にかけている。 左の頬に刻印のある艷やかな青年。美しく力強いが、同時に胡散臭い。 いかにも魔術自然といった夜色のローブの下の体は意外と鍛えられており、格闘向きの装いになっている。 双角の冠、右手の鉤爪の他、各所に獣を象った装飾を身に着けている。 【サーヴァントとしての願い】 本心はどうあれ、全人類の根源接続という目的も偽らざる願いであり、聖杯を手にすればそのための手段に用いるだろう。 【カードの星座】 獅子座。 クロウリー製作のトート・タロットにおいて、【欲望(多頭の獣にまたがる女の絵柄)】のアテュ(大アルカナ)を示す。 【マスター】 藤丸立香@Fate/Grand Order 【マスターとしての願い】 カルデアへの帰還。 【weapon】 魔術礼装・カルデア カルデア機関がより激しい戦闘に備えて試作させた魔術礼装。 味方全体の強化、敵一体の動きを止める魔術ガンド、前線の味方と控えの味方とを入れ替えるオーダーチェンジの3つのスキルが使用できる。 タイトなスーツのため、普段から着るには難儀しそうなのが悩み。 【能力・技能】 特筆すべき能力は一切持たない。 あえて挙げるなら人理修復の旅で培った胆力、善悪問わず数多の英霊と契約を結んだコミュ力が強み。 【人物背景】 人理継続保障機関・カルデアで数合わせに招かれたマスター候補。性別は女。属性は中立・善。 悪の素質がまったく無く、善を知りながら悪を成し、善にありながら悪を許し、悪に苛まれようとも、善を貫こうとする。 歪みのない平均的な善良さを持った、普通の人間。 終局特異点をふたつの命と引き換えに攻略。帰路を急ぐ途中に道が崩れ落ちゆく最中にこの地に召喚された。 ―――魔法を超える奇跡で差し伸ばされた手は、"彼女"には届かなかった。 【方針】 カルデアからのサポートもないので慎重に。クロウリーはいまいち信用ならないけど……?
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欲望の代償(アニメ) 相手がカードの効果によってカードを手札に加えた時に発動する事ができる。 手札からレベル4以下のモンスターを 手札に加えたカードの枚数分だけ特殊召喚できる。 魔法
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元ネタ:愛という名の欲望(原題Crazy Little Thing Called Love Queen) 作:ヤジタリウス Dissed by kind of mistrust you re bound with Dissed by kind of disgust you re downed with I can t maybe What I ve disposed of Dissed by (dissed by) kind of (kind of) What s tried (like a brave) In the ideal all the while It s swayed (woo woo) It s mislaid (woo woo) You ll soak up poser like a personal stuff You kinda grant it What I ve disposed of There goes your brave I know how to lock your will You ll arrive or strive Who s starving a lot of craved favor Then you believe it with fool fool stuff It s got be pooled, maxed, messed up Get in your attack Need your high luck Bring back Your lack as it should be similar strike Unless you learn What I ve disposed of It s got be ruled, fixed, trussed up Get in other lack Lead me to crack (ah huh?) Bring back (ah huh?) Your luck as it could be titular strife Unless you discern What I ve disposed of Dissed by kind of mistrust you re bound with Dissed by kind of disgust you re downed with It s not remedy ooh ooh ooh ooh What I ve disposed of What I ve disposed of yeah yeah... 検索タグ Queen その他ネタ フルコーラス ヤジタリウス 洋楽 メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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欲望を満たすためだけにオーダー~夜道と昔話 欲望を満たすためだけに極寒の食卓~緊急クエスト 欲望を満たすためだけに轟竜狩り~
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元ネタ:愛と欲望の日々(大奥 ~第一章~ サザンオールスターズ) 作:ヤジタリウス Let your pleasure take over your being now 繰り出す師走の飲み屋 嫌なこと忘る Year end party 老若男女でFool 誰もが無礼のコンセンサス 溜まった仕事の合間 Come here お疲れ気味のオジサンもほら 宴はちょいとHeat A lot more pleasure s time come 千鳥足で歩きゃいいじゃん That is your right, of course 酒精が駆け巡る More More みんなで楽しく飲みたや Sake, Sake, Keep it crunk 美味しい料理を食べたや Guzzle up, Back to back You ain t heard nothin yet, You ain t heard nothin yet, Yah I m going off on my own, sorry now んなこと言わずにCheers! 差しつ差されつでやろうよBuddy うつむきゃ景気もDown 嗚呼 くだ巻き泣いたらHold me tight 夢さえ強迫観念 No dear 互いのお身体Breakdown too 最後の電車もThrough Do you want another? ほろり酔った君の目つき Can you tell me another? 言っちゃていいよ That s it? You don t want it? 気がつきゃアンタもヘベレケ Let s get tanked tonight お医者の小言も忘れて Gonna have a great fun this time Wow!!! Make you mad good!! You did all what you could do メシの種になればいいじゃん So you better have a good time 明日はまた仕事 Make it count みんなで楽しく飲みたや Sake, Sake, Keep it crunk 美味しい料理を食べたや Guzzle up, Back to back Everybody 気団の皆様 Gonna betcha going to way もうひと踏ん張りしましょうか You ain t heard nothin yet!! Hit it!!! 検索タグ J-POP サザン フルコーラス ヤジタリウス 既男ネタ 映画ドラマ メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
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未来と欲望と思い出の欠片 ◆lkOcs49yLc 夜、街の路地裏。 其処を一人の男が走る。 紙製のバッグを右手に取り、只々走り続ける。 男は何の罪もない、ごく普通の人だった。 普通に仕事を得て、普通に妻子を得て、普通に、入った宗教の教えを守っている…… ついこないだ入った宗教は、それこそ三大宗教の様に有名ではないが、今の所は悪くない。 しかし、今、この時彼は、普通とは思えないような状況に、直面しているのであった。 「ハァ、ハァ、ハァ……」 男は走る。 ただ一目散に走る。 みっともなく、息をからしながらも、何かから逃げるように走る。 まるで、何者かから逃げるかのように。 その何者かが、男よりも10メートル程離れた位置にいながらも、ゆったりと、ゆったりと、落ち着いた動作で、男の通った所を歩いて行く。 男の後を追うそれの姿は、影こそ人であれど、全く持って異形という言葉が最も似合う様な風貌であった。 全身が紫に染まり、頭には獰猛なティラノザウルス、胸には今にも角を突きささんとするトリケラトプス、肩パッドにはプテラノドンの様な頭が付いていた。 今は暗闇でこそあれど、まるで古代の恐竜を擬人化したかのようなその恐ろしさは、凶暴さは、ふと後ろを振り向けば直ぐに目を開くほどに分かる。 ふと、その恐竜男が手を開き、視界にいる逃げまとう男に重ねだす。 するとどうだろう。 男の足に、氷が出現したのだ。 その氷は男の靴の周りを覆い、男と靴を完全に密着させた。 「ハァ、ハァ、ハァ……あ、な、何だ!?足が……!?あああああああ!!」 「追いかけっこはもうおしまいです。」 「ハッ!」 足が凍てつくことによる痛みすら感じさせる冷たさに苦しむ中、男の後ろから声が聞こえた。 ふと後ろを振り返れば、其処にいるのはやはり、先程の恐竜男。 「あ、ああああ、あああああああああああ!!」 男の顔が恐怖に染まる。 其処に迫るのは、本物の化物。 子供の頃に見に行ったお化け屋敷の見世物とは全くの別物。 紛れもない、本でしか見たことのない、化物だったのだ。 「や、やめてください……お願いします……。」 その姿に、男は恐れ慄く。 足を動かそうにも、地面と足をくっつけた氷はあまりにも硬く、剥がすことができなかった。 今でも尚己を蝕みつつあるその痛みのような冷たさを忘れるほどに、男は怯える。 しかし、恐竜男はそんなことなど意に介さないように、男に一歩、また一歩と、人形のようにゆったりとしたリズムで近づいてくる。 「助けて欲しければ、貴方のその人形をお見せ下さい。」 「へ?」 男はその言葉を聞き、恐る恐る右手に取った紙のバッグを見つめる。 この中にあるのは、自分の子供への誕生日プレゼントだった。 子供とはあまり話したことはないが、大変聡明な性格で、自分にとっては大変誇らしい存在だった。 誕生日に与えられるのは精々がケーキで、その上単身赴任であるために渡せなかったのだが、今年ようやく、家に帰られる機会が見つけられたのだ。 あまり息子の好みなど分かるはずもなく買ったこれだが、もしこれで、自分の命が助かるのなら― 「早く渡しなさい。」 「あ…ああ!」 プレゼントなどあとで買ってやればいい。 今は自分の命が最優先だ。 そう考え、男は凍えた手でバッグの中から即座にラッピングされた人形を取り出す。 男の子と女の子のようなデザインの、人形のようなミトン。 男は震える両手でそれを手に取る。 その時である。 「成る程、子供に会いたい、それが貴方の欲望ですか。」 氷のような冷たい口調で、恐竜男は男の心を見透かす。 その言葉に、男の怯えがより一層、強くなる。 しかしそれを意に介さない恐竜男が掌を開きチャリンと取り出したのは、一枚の銀貨。 「見せてもらいますよ、その欲望。」 「×」の字が刻まれたメダルを、男は軽く投げつける。 その瞬間、人形の入った袋に自販機の様なスロットが出現し、そのメダルを取り込んだ。 「え、ええ!!」 男の顔に浮かぶ恐怖が、より一層深まっていく。 だが、その瞬間、男の視界がボヤける。 (ダ、ダメだ……もう限界だ……足……が……) 男を蝕んでいるその冷たさが、彼の体力までも凍てつかせてきているのだ。 最早男の身体は限界に近づいてきている。 いや、もう限界になっているのだ。 固定されている足を除く全身がふらついてきていく。 「う……。」 男の体が75度程傾く。 最早身体を立たせていられるほど、男の体力は持たなかった。 恐らく身体が固定されていなければ地面を這いつくばっていただろう。 そして目を徐々に閉じていく男が最期に垣間見たのは、恐竜男と対面している、もう一体の、何かだった。 ◆ ◆ ◆ ―アメリカ、スノーフィールド。 白い洋風の建物が、当然の如く並び立つその地に、一件の東洋の武家屋敷が立っていた。 そしてその建物は、日本の新興宗教団体「御目方教」の物だった。 日本で信仰を伸ばしていったその宗教が寄り付いたのは、よりにもよってこの地。 しかし、未来を見据えると言うその教えは、米国によりつく日本文化への深い興味も相俟って、この国では徐々に、信仰を伸ばしてきているという。 その屋敷に有る、木製の座敷牢の中に、机に座りながら何かを考えている、着物を着た少女が入っていた。 赤い着物を着て、髪をリボンで束ねた少女の姿は、儚げでありながらも美しく見える。 少女は、名を「春日野椿」と言った。 「千里眼」を有す巫女と呼ばれた彼女は、両親の勧めで今米国に来ている。 しかしそれを思い出す時に椿が思い浮かべるは、寂しさではなく憎悪。 別段、両親を恨んでいるわけではない。 事実、椿の両親は非常に心優しい人物であった。 いつも自分のことを可愛がり、優しくしてくれた父と母は、彼女にとっては何よりの宝物でもあった。 この宗教が広まったのは、二人の人徳故でも有るとすら、椿は思っていた。 憎むとすれば、そんな「ロール」を与えたこの「ムーンセル」だ。 (何で、どうして……合わせてくれないのよ……!) 生きてるはずの両親に会えないことを悔しがり、椿は唇を噛みしめる。 そう、椿がいる世界は幻想だ。 「SE.RA.PH」とかという世界が生み出した、儚く虚しい幻想だ。 偶然にも来てしまったこの世界に有るのは、椿達の世界を模倣した偽りのもの。 事実、御目方教は米国で布教など行ってもいないし、椿の両親は既に交通事故で亡くなっている。 しかしこの世界では、「生きている」とされていた。 なのに、会うことは許されなかった。 両親がいるのは日本。 だが椿がいるのはアメリカ。 されど、日本という記述など只の形に過ぎなかった。 幾ら椿が会おうとしても、日本などに行けるはずもなかった。 せめて顔でも拝みたいと。 あの時のように、また笑い合いたいと、そう思っていたのに。 椿が会うことは許されなかった。 (聖杯を、聖杯を取ることでしか会えない……そうなのね……) 椿に更なる怒りを覚えさせた幻想世界「SE.RA.PH」。 其処で行われる催しは、「聖杯戦争」と言う物だった。 「マスター」と言う通称で呼ばれる参加者が、「サーヴァント」と呼ばれる使い魔を以ってして殺し合う戦い。 そして勝者には、如何なる願いも叶えてくれる「聖杯」と呼ばれる物が与えられるのだという。 そして椿は、この様な催しに大変よく似た物を知っている。 ―サバイバルゲーム。 数々の事象が記される「未来日記」を手にした12人の日記所有者が、未来日記と己の全てを駆使して殺し合う争い。 その勝者に与えられるのは、「神」の座。 参加者こそ多けれど、他者を蹴落として力を手に入れると言うルールに関しては、大変良く似ていた。 (まあ、神だろうと聖杯だろうと、私の望むことは変わらないけどね……) 椿が望むこととは、世界の破滅。 己の全てを奪い、犯したこの世界に対する憎悪だ。 あの日、椿の両親は死んだ。 それから始まったのは、地獄のような日々。 己の周りを這うは、人のような何か。 彼等は悍ましい表情を見せつけ、服を剥がし、舐めて、縛って― 痛みと恥だけが、只々椿を苦しめ続けた。 そして、何時の間にか自分を唯一支えてくれていた母の手毬までもが、消えてしまった。 まるで、自分を見捨ててしまったかのように。 両親以外に何もなかった自分を、唯一支えてくれてきた、母との思い出の最後の一欠片までもが。 椿の元から、消し去られてしまったのであった。 今の自分には、もう何も残されていなかった。 有るのは、自分から全てを奪い尽くしたこの世界への憎悪のみ。 それだけが、視界すらボヤけていく椿を動かす、ただ一つの思いだった。 故に椿は破滅を望む。 何もかも、全て壊してやるために。 あの時ムルムルから未来日記を受け取ったのも、世界を潰す力を手にするためだった。 もし聖杯でもそれが可能だとしたのなら、まずはそれを手に入れていくまでだ。 変わったのは所詮は過程。 椿のやることなど、変わりはしないのだ。 「只今戻りました、我がマスター。」 不意に、椿の目の前の格子の奥に光の粒子が現れる。 あちこちから出現したそれは徐々に収束していき、一つの人型を形作る。 現れたのは、眼鏡を掛けたスーツ姿の中年の男性。 彼こそがキャスター。 この「聖杯戦争」において、椿が召喚したサーヴァント。 サバイバルゲームにおける「未来日記」の様な存在である。 「お帰りなさい、キャスター。」 信者にいつも見せている、儚げな笑顔を浮かべて、椿はぼんやりとボヤけて見えるキャスターを見つめる。 「昨夜、また一体ヤミーを生みました、貴方になら分かるかと思われますが。」 キャスターは椿に向かって、淡々と自分のやったことを報告しだす。 椿からしてみて、キャスターという男は少し、異質さの様な物が感じられた。 彼はこの通り冷たい雰囲気なのだが、何処か変わっているように見られる。 これまで椿を犯し続けてきた連中とは、まるで真逆の表情を常に浮かべている。 欲といえる欲が、無いように見えるのであった。 しかしそんな疑念をさっさと隠した椿は、キャスターの報告に返事をする。 「ええ、分かっているわ、またやったのね、この宗教の人間を。」 椿はそう言い、机に置いてある巻物を更に広げる。 其処に記されているのは、これまで起こった数々の出来事。 これこそが千里眼日記。 春日野椿が、神が起こしたサバイバルゲームにおいて武器とした未来日記。 その能力とは、椿が仕切る御目方教の人間の状況を記していくことだった。 嘗て椿が、信者の行動を常日頃記してきていた巻物が日記となった物だが、お陰で彼女の情報網はかなりの物となっている。 そして今、其処に書かれているのは、全て同じような物だった。 「化物に遭遇した」 「大切な物を渡した」 どれもこれも、同じような報告ばかり。 化物にあったと言う報告ばかりが、椿の千里眼日記を埋め尽くしていた。 「ええ、貴方のその日記のお陰で、欲望の種らしき物が見つかって良かったですよ。」 「それで、どれくらいの力だと思う?」 「お世辞にも良いとは言い難いですがねぇ……やはり、人と関わったばかりの触媒では強力なヤミーは出現しないようです。」 キャスターの能力とは、「ヤミー」と呼ばれる化物を生み出し、手駒として操ると言う物だった。 そして今は、その「ヤミー」と呼ばれる存在に魔力を吸わせる「魂喰い」を行わせている所であった。 「それで、魔力はどれくらい集まっている所?」 「順調ではありますが、まだまだ魔力は足りないですね。私の宝具を起動するには、より多くの魔力が必要となるでしょう。」 「その宝具を使えば、私の願いは叶うのね?」 椿は、ボヤけているその目を開かせてそう問う。 キャスターはそれに頷く。 「ええ、その通りです。もしあの宝具が喚べれば、世界は『完成』を迎えます。」 ―完成? それが一体どういう意味なのかは、椿には分からなかった。 そもそも、あの宝具が如何なるものなのかすら、聞いてもいないのだが。 「キャスター、どういうことなの?完成するって。」 「そのままの意味ですよ、美しいものは美しい内に終わらせる、それが世界の完成への道筋です。」 「何故、それが完成だと言えるの?」 「……私の姉の言葉ですよ、もう、死んでしまいましたがね。」 キャスターは、何処か懐かしむような口調でそう言う。 そしてそれに、椿は答える。 「そう……でも私には思えないわ、この世界が美しい、だなんて。」 「ならば、尚更消し去ってやるまでです。」 「え?」 「私の姉も醜く変わり果ててしまいました、故に消えたのです。マスターの世界も同じことでしょう、美しさがサビ果てた存在に、価値などありません。」 相変わらず淡々とした口調でキャスターはそう言っているがしかし、その口調はやや強くなっているような気がした。 しかし、椿はそれを聞いて、何処かホッとした様な気持ちになり、フフフ、と口を抑えて笑った。 「……そうね、私を不幸にした世界は、本当に醜かった。だからこそ消し去るべき。有難うキャスター、少し、楽になったわ。」 「私の思想を理解してくださるマスターがいるとは、私も幸運な物です……さて、これから如何になさるおつもりで? 私はこれからヤミーを集めに向かいますので、日記の情報を教えていただければ幸いかと。」 「ええ、分かったわ。」 椿はそれに答え、千里眼日記に目を通す。 世界を壊そうと望む、二人の人間がいた。 一人は己を不幸にした世界を憎んだ。 一人は世界を醜くすることを望まなかった。 自分を自分たらしめる思い出すらかなぐり捨て、二人はこの世界を帳消しにするため、願望機に手を伸ばす。 【クラス名】キャスター 【出典】仮面ライダーオーズ/OOO 【性別】男 【真名】真木清人 【属性】混沌・悪 【パラメータ】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力A+ 幸運D 宝具EX 【クラス別スキル】 陣地作成:D+ 自らに有利な陣地を作り出す能力。 ラボを創り出せる他、宝具を己の陣地とすることも出来る。 道具作成:C 魔力を帯びた器具を作り出す能力。 彼は鴻上ファウンテーションに所属する優秀な科学者であり、メカづくりが得意である。 カンドロイド、ライドベンダー、バースドライバー等のメダルシステムの作成を得意とする。 【保有スキル】 精神汚染:B 精神が壊れている。 彼の心は深いトラウマによって抉られており、人形を手放したりすると発狂する。 精神干渉系の魔術をほぼ高確率で無効化する。 また、スキル「疑似生命・欲望結晶」の悪影響で欲が薄れているが、元々彼に欲など無いので意味がない。 疑似生命・欲望結晶:A グリードと呼称される、錬金術によって欲望の渦から作り出された疑似生命体。 セルメダルと呼ばれる欲望の結晶を人間に挿入することでヤミーを生み出す「使い魔作成」、 人間への擬態を可能とする「変化」、五感が正常に働かない「感覚喪失」などデメリットスキルを含む複数のスキルを内包する。 また、純粋な生命としての性質が薄れ、逆説的に生物的な死の概念への耐性を獲得している。 魔力放出(氷):A 自らの魔力を氷として周囲に放出する能力。 対象を凍結させることに長ける。 【宝具】 「欲核結晶・氷竜(プトティラ・コアメダル)」 ランク:B 種別:対欲宝具 レンジ:― 最大捕捉:1 動物の絵が彫られたメダルで、キャスターの本体であり核。 800年前、とある小国の王が国内の錬金術の粋を集めて生み出した欲望の力。 キャスターは「プテラ」「トリケラ」「ティラノ」の3種のメダルを持ち、合計で10枚所持しており、現状で投入しているのは5枚。 それぞれが各モチーフの動物の力を内包しており、キャスターに力を与える魔力炉として機能している。 これを9枚全て引きぬかれた瞬間、キャスターは「疑似生命・欲望結晶」「魔力放出(氷)」の2つのスキルを失う。 因みにコアメダルは人体に埋め込むことも可能だが、その場合は入れた枚数にもよるが少しずつグリード化が進んでいってしまう。 現にキャスターはこのコアメダルを投入して己をグリード化している。 尚、生前は他の色のメダルを投入して完全体となっているが、逸話の影響からか彼が持ってきたメダルは全て紫になっている。 「欲望を凍てつかせる破滅の紫竜(ギル)」 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1 キャスターが9枚のメダルを全て投入した姿。 謂わば「完全体」で、この姿のときにはベルトが金色に光る。 キャスターが「真名開放」した姿。 この姿のときにはパラメータが向上し、パラメータに補正が掛かる。 「万物を欲し飲み干す欲望の器(ヴェッセル・オブ・グリード)」 ランク:EX 種別:対欲宝具 レンジ:1000 最大捕捉:10000 キャスターが生前、グリードに大量のコアメダルを投入して誕生させた存在。 「メダルの器」とも呼ばれた存在、これを召喚する宝具。 膨大な力を持ち、万物をセルメダルに変化させ、大量の屑ヤミーを生みだす能力も持つ。 更に、この宝具が有る限りキャスターが死ぬことは決して無い。 どんな攻撃を喰らおうが、即座にこの宝具によって再生させられてしまう。 倒すには、この宝具を破壊する他無い。 発動には膨大な魔力を有するが、一度発動すれば万物を魔力に変換させる永久機関と化してしまうため、魔力切れを狙う事はできない。 【人物背景】 鴻上ファウンテーションに所属する天才科学者。 類稀なる頭脳の持ち主で、ライドベンダー、カンドロイド、メダジャリバー、バースシステム等のメダルシステムを生み出している。 しかしその目的は、「世界を破滅させることで完成へと導くこと」。 彼がその考えを持ち始めたのは、自分の姉に虐待された過去に有る。 それまで自分に優しかったはずの姉に虐待された理由を理解することが出来なかった彼は、衝動的に姉を焼殺してしまう。 それがきっかけとなり「美しいものは美しい内に壊す」と言う破滅的願望を持ち始める。 世界を壊そうとした彼は、鴻上ファウンテーションが所持するミュージアムに唯一残った「紫のコアメダル」を身体に投入する。 そして彼は鴻上ファウンテーションを去り、グリード集団にくっつく。 優れた参謀として活躍した彼は、メダルの器を探し求め、やがて見つけたのが不遇な目によく会うウヴァ。 彼を暴走させ、「メダルの器」と化させた真木は、後一歩と言う所で世界の破滅に近づいたのだが― 【聖杯にかける願い】 世界を完成させる。 【方針】 当分はヤミーに魂喰いを行わせ「万物を欲し飲み干す欲望の器」の発動に必要な魔力を確保する。 【備考】 宝具を発動するための魔力を確保するため、ヤミーに魂喰いを行わせています。 【マスター名】春日野椿 【出典】未来日記 【性別】女 【参戦経緯】 信者を経由して入手した「白紙のトランプ」を手に取った。 【Weapon】 「千里眼日記」 椿が所有する「未来日記」。 巻物を端末としており、御目方教の信者に関する情報が記される。 このロールにおいても椿は御目方教を率いているため、日記の効果は健在。 ただしこの日記が破壊されれば椿は消滅する。 【能力・技能】 弱視 彼女は目が弱い。 【人物背景】 宗教団体「御目方教」の巫女。 弱視であり、あまり物をよく見ることが出来ない。 少なくともムルムルをムルムルと認識できなかったりする程度にはボヤける。 御目方教を牛耳らんとする者の陰謀により両親を失い、新教徒の入信の代償として日々陵辱を受け続けていた。 その時に母親の形見であるまりを失くした事から光を見失い、世界を憎むようになる。 そしてある時ムルムルにより、未来日記と日記所有者による神の力を賭けたバトルロワイヤルへの参加権を貰う。 神になって世界を滅ぼそうとする彼女は日記と信者を利用して勝ちにゆこうとする。 今回は、少なくとも天野雪輝と対面するよりも前からの参戦。 【聖杯にかける願い】 世界を滅ぼす。
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【作品名】Hidden -秘められた欲望 【カテゴリ】サウンドトラック 【価格】¥2,000 □■iTMS■□