約 8,429 件
https://w.atwiki.jp/yurirowa/pages/25.html
一人の少女が、星空を見上げていた。 儚げで、華奢で、それでいてどこか芯の強さを感じさせる、そんな少女だ。 その周囲に他者の姿は見えない。少女はただ一人で、天を仰いでいる。そう、仰いでいる、ただそれだけ。 それだけだというのに、その姿が、その光景が。驚くほどに、すべてが様になっていた。 それはまるで、夜という舞台が少女のためだけに用意されたものであるかのように。 そんな、夜が似合う一人の少女。彼女の名はアレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク。 通称サーニャ・V・リトヴャク。第五○一統合戦闘航空団において夜間哨戒を担当する、闇を舞う夜の魔女――ナイトウィッチだ。 サーニャはこの場所に転送されてからすぐに、辺りに人がいないのを固有魔法と魔導針により確認して、星空を見始めた。誰かが近づいて来る可能性を考えて、魔法力は開放したままの状態で。 それから既に十分近く経過している。しかし、サーニャが星空を見上げる理由は星空の美しさによるものではない。 サーニャが星空を見上げる理由、それはこの満天の星空の異様さを否が応にも感じ取ったからだ。 サーニャは高緯度に位置するオラーシャの生まれであり、なおかつナイトウィッチだ。このような満天の星空は今までに幾度も見てきている。 だからこそ、サーニャはこの星空に違和感を覚えていた。 サーニャが今までに見てきた星空と、今サーニャの真上に広がる星空は非常によく似ている。 しかし、それでもどこかが違っているようにサーニャは感じていた。 星の位置か、光の強さか、瞬きか。サーニャとて全ての星を覚えているわけではないため、ここが違うと断言することはできない。 単純に、サーニャが訪れたことの無い場所から見る星空だから違和感を覚えているだけかもしれない。 むしろ、その可能性のほうが高いといえるだろう。 それでも、サーニャが士官教育の際に学んだ『起こりそうな事態を全て検討して、その対策を練っておく』という原則が、星空に覚えた違和感をサーニャの胸に留めていた。 ココは殺し合いの場だ。用心しすぎるということはない。 とはいえ、現状ではその違和感の正体を突き止めることはできない。まずは整理できることを整理していくべきだ。 そう考え、サーニャは視線を下ろして、あの教室のような部屋で起きた出来事を想起する。 見慣れぬ場所での目覚め。動かない体。壇上に立つトレヴァー・マロニーと見知らぬ少女。唐突に告げられた殺し合いの開始。そして―― (マルセイユさん……) アフリカの星、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユの死。 サーニャとマルセイユの間にはそこまで大きな繋がりはない。 しかし、サーニャはマルセイユの卓越した空戦技術やその人柄に憧れを抱いていた。 あんな風になれたらなぁ、と思ったこともあった。 エイラにはサーニャはそのままがいいと言われたけれども、マルセイユはやはりサーニャにとって憧れの存在だったのだ。 そんなマルセイユが、死んだ。 マルセイユにも、守りたかったものは、帰りたかった空はあったはずなのに。 かつて専横を働いたとはいえ、同じくネウロイと戦う同志であったはずのマロニーに、殺された。 その事実はサーニャに悲しみと怒り、そしてやりきれなさを与えていた。 こみ上げてくる涙を拭って、サーニャは心に誓う。 (マルセイユさん。あなたが守りたかったものは、私が、私達が必ず守ってみせます。 だから……安心して、ゆっくりと休んでください。私みたいなウィッチじゃ、安心できないかもしれません。 でも、私は一人じゃないから。五〇一のみんながいるから。だから、見守っていてください) 涙を拭う手が降ろされたとき、サーニャのその瞳には強い輝きが宿っていた。 両親と再会するために。ネウロイを倒すために。マルセイユの、いや、戦いで死んでいった兵士たちのために。 ウィッチであるサーニャが、戦える力を持っているサーニャが、こんなところで死ぬわけにはいかない。 そして、それはサーニャだけではない。全てのウィッチ、いや、全ての人間に言えることだ。 誰一人として、こんな殺し合いで無残に散らしてもいい生命ではない。 もちろん、全員を救えるなんて思っていない。 オラーシャで、カールスラントで、世界中で。沢山の人が死んでいった。 それでも、救える生命は救いたい。 それがサーニャの、ウィッチとしての偽らざる本心だった。 そして、それを成すためには、サーニャの力だけでは足りない。それはサーニャ自身がよくわかっている。 だからこそ、サーニャがまず成すべきことは―― (……みんなを探さなきゃ。エイラや五〇一のみんなを) 信頼出来る、最高の仲間たちとの合流。 体を自由に動かせなかったため、サーニャは最初の教室で、そこに誰か知り合いがいるのかどうかを満足に確認することができなかった。 それでも、一人だけ確認できた姿があった。 綺麗な銀髪に、見慣れた水色の軍服。 見えたのは後ろ姿だけだったが、サーニャにはそれだけで誰かを判断するに十分だった。 エイラ・イルマタル・ユーティライネン。 サーニャにとって大切な仲間であり、それ以上に特別な存在だ。 エイラにストライカーユニットのお世話をしてもらってから、サーニャとエイラはずっと一緒だった。 それはもう、いつしか当たり前のことになっていて。 エイラが隣にいないだけで、声が聞こえないだけで、どこか寂しい気持ちが心を覆って。 こうしてエイラとすぐには会えない状況になって、それを改めて認識した。 無性に、エイラに会いたい。 会って、一緒のベッドで寝て。 照れているような、でもどこか嬉しそうな『今日だけだかんなー』って声を、また聞きたい。 (エイラ、今どこにいるの……? エイラなら、大丈夫よね? 誰かに襲われたりなんて、してないよね?) まずは、エイラを探そう。エイラを見つけたら、次は他にいるかもしれない五〇一の仲間を。 それが、サーニャが定めた第一方針だった。 そして、早速行動を開始しようとしたところで、サーニャはあることに気がついた。 「あ、支給品……」 歩みだそうとした足を止め、背負ったデイバッグを地面に降ろす。 サーニャはこの場所に転送されてからずっと星空を眺めていたため、デイバッグの中身を確認していなかったのだ。 デイバッグを開け、中を覗き込む。そこには地図や筆記用具、食料や水など、マロニーが説明していた通りのものが入っていた。 サーニャはそれを一つずつ取り出し、確認していく。備蓄管理は軍人の基本だ。 そうして各支給品を取り出していくと、最終的にデイバッグの中には一つの小瓶が残った。 「これがランダム支給品……? なんなんだろう、これ……」 サーニャは、その小瓶を取り出して付属していた説明を読み、そして――蓋を開けた。 ◇ 夜の闇には何かが潜んでいるのが定番というものだ。 例えばそれはお化けや妖怪の類であったり、変質者の類であったり。 そしてこの島の闇にも、ある者が潜んでいた。 潜んでいるのはお化けや妖怪の類だろうか? 答えは否、そうではない。 それならば変質者の類だろうか? それも否。いや、一般人と比べて変質している者という意味では正しいのかもしれない。 しかし、潜んでいる少女の名誉のために、それは否定しておこう。 そう、潜んでいるのは少女なのだ。もっとも、その少女には潜んでいるつもりなどまったくないのだが。 少女はただ道を歩いているだけだ。ただそれだけだというのに、少女の輪郭はぼやけ、ともすれば今にも消えてしまいそうだ。 しかし、少女は透明になる能力を持っていたりするわけではない。 ただ人一倍影が薄いという、それだけのこと。金メダル級とまで評されるそれを人一倍という言葉で片付けてしまっていいのかは定かではないが、とにかく少女は影が薄いだけなのだ。 しかし、極限まで高められた影の薄さは、他者が少女を知覚することを許さない。 少女が自ら大きな音を立てたり、他者に触れたりしなければ、例え視界の中にいたとしても他者が少女に気付く事はないのだ。 気付けないのならばそれは隠れているのと、潜んでいるのと同じ事。 そんな、天性の影の薄さを持つ少女。彼女の名は東横桃子。 そして、彼女の戴く異名――自称ではあるが、それに異議を唱える者はいないだろう――を、ステルスモモといった。 「いやー、素敵な夜っすねー。殺し合いの真っ最中以外で先輩と一緒に見られたら最高だったんすけど」 桃子が住む長野県も山奥にいけば比較的綺麗な星空が見られるのだが、しかしそれでもこの島の星空には及ぶまい。 桃子にとって大切な、大切な先輩――加治木ゆみと一緒にこのような空の下、二人で一晩中語らう光景を思い浮かべて、桃子は笑みを漏らす。 しかし、その笑みが長く続くことはない。 「でも、もうそれも無理なんすよね……」 殺し合い。最後の一人になるまで続くデスゲーム。それは、桃子とゆみ、二人揃っての帰還が不可能なことを示していた。 ふぅっ、と桃子の口からため息が漏れる。 桃子はゆみと、合宿の際にある約束を交わしていた。 桃子とゆみ……いや、鶴賀のみんなで、いろんな所に行こう。 そんな、ささやかでどこにでもある、幸せな約束。 しかしそのささやかな約束も、この殺し合いによって叶うことはなくなった。 もっと先輩といたかった。長い時間を一緒に過ごしていきたかった。 でも、それすら叶わないのなら、せめて。 「二人一緒に帰れないのなら、せめて。せめて先輩だけでも帰って欲しいっす。 私には先輩しかいないっすけど、先輩には他にも待っててくれる人がいるんっすから。 ……だからがんばるっす。私、がんばるっすよ!」 そう呟く桃子の目に、表情に。迷いはない。 あの教室でゆみの姿を見かけた時点で、桃子の意志は固まっていた。 その意志を示すかのように、桃子の右手には月光を反射して輝く細い剣――レイピアが握られている。 生まれ持った影の薄さと、支給されたレイピア。 その二つの武器を用いて、桃子はゆみを優勝させるために殺し合いに乗ることを決意していた。 「とはいえ、まずは誰かと会わなきゃ始まらないっすよね。……ん?」 桃子の目に飛び込んできたのは、前方を移動する緑色の光だった。 自然物の発光によるものとも、全員に支給されたランタンによるものとも思えない、そんな光。 さすがに姿は見えないが、間違いなく他の参加者によるものだろう。 そう確信し、桃子は笑みを浮かべる。 「それじゃ、やってみるっすかね。ここからはステルスモモの独壇場っすよ! ……なんて」 足元に気をつけながら、慎重に、ゆっくりと移動していく光へと近づいていく。 月光のおかげで、ランタンを使わなくても足元の状態がわかるのは桃子にとって幸運だった。 いくらステルスモモとはいえ、夜にランタンを持って歩いていたらさすがに気付かれてしまう可能性が高いからだ。 相手との距離が百メートルを切った辺りで、ようやくその参加者の姿が見えてきた。 年齢は桃子の二つか三つぐらい上だろうか。優しげな雰囲気を漂わせた少女だ。 緑色に発光していたのは頭部についた針のような物で、その光が長い銀髪を照らし出している。 たわわに実った双丘は、明らかにサイズの合っていない服によってより強調されていた。 なんとも奇妙な姿であるが、それ以上に桃子の気を引いたのは、その少女の頭とお尻である。 なんと、頭には猫耳、お尻には何も穿いてない……のではなく、猫の尻尾がついているのだ。 (コスプレ……なんすかね。それにしても、あのおっぱいはおっぱいさんと同じぐらい大きい気がするっす。 まあ、どんな人だろうが関係ないっすけどね) そう桃子が考えた、そのときだ。 少女の頭部の針の色が、緑から赤へと変わったのだ。 そして、少女が振り返る。その視線は、間違いなく桃子の方を向いていた。 (気付かれた!? いくらおっぱいさんと同じくらいおっぱいが大きいからって、そこまで同じな必要はないじゃないっすか!) 気付かれた。 そう判断したときには、桃子は既に走りだしていた。 今まで自分が歩いてきた道を後戻りするかのように。 桃子の優位性は基本的に相手に気付かれないことを前提としたものである。 故に、気付かれてしまった以上桃子の優位性は存在し得ない。 支給された武器が銃だったならともかく、桃子の武器は剣だ。 近づくよりも前に逃げられるか、抵抗されるかがオチだろう。 だからこそ、桃子は逃走を選んだ。 しかし、それだけで桃子の意志が揺らぐことはない。 (あの猫耳おっぱいさんを襲うのは失敗しちゃいましたけど、次は必ずやってみせるっす。 だから……待っててくださいね、先輩) 固い決意を胸に、桃子は夜の道を駆けていった。 ◇ 「……接近者の反応、ロスト」 桃子が夜道を駆けていったころ、桃子の標的となっていた少女はそう呟いていた。 その名はサーニャ・V・リトヴャク。 サーニャが桃子の接近に気づけたのは、別におっぱいさんこと原村和と同類だったからではない。 サーニャの固有魔法、『全方位広域探査』によるものだ。 『全方位広域探査』とは、電波を発信・感知し、周囲状況を探査するというもの。 影の薄さについては他の追随を許さない桃子であっても、姿を消せるわけではない。 故に、レーダーなどの電波を利用した装置・能力にはどうしても引っかからざるを得ない。 桃子はサーニャが桃子の方を向いた時点で気付かれたと判断したが、実際にはそうではない。 サーニャはただ効果範囲内に侵入した桃子の存在を探知し、反応があった方を見ただけだ。 たとえ同じ雀卓に座っていても感知することができない桃子の姿を、サーニャも目視では捉えることができていなかったのだ。 「でも、なんであんな距離になるまで反応がなかったんだろう……」 サーニャが疑問に感じているのは、『全方位広域探査』の探査範囲だ。 本来『全方位広域探査』は、電波状況がよければ地平線の果てすらも探査範囲内となる。 しかし、接近者はサーニャの探知に引っかかった位置は、サーニャのいる位置から三十メートルかそこらだ。 その原因はサーニャに課せられた制限にあるのだが、サーニャが今その事実に気付くことはない。 そして、それ以外にももう一つ、読者諸兄には引っかかる点があるだろう。そう、サーニャの外見だ。 桃子が見た少女は桃子よりも年上という印象を与える、けしからんボディを持った少女だった。 しかし、サーニャはどう考えても桃子より年下であり、けしからんボディも持ち合わせていない。 そんな誰しもが持つ疑問を解消してくれるのが、サーニャに支給された魔法のアイテム。 その名を、年齢詐称薬といった。 「それにしても、本当に大人になるなんて……」 サーニャは育ちに育った自らの体をまじまじと見つめる。 『赤い飴玉を食べると大人に、青い飴玉を食べると子供になります』 そんなふざけた説明を読んだサーニャは、半信半疑ではあったが赤い飴玉を口にし、そしてナイスバディへと変貌を遂げたのだった。 何故サーニャが青い飴玉ではなく赤い飴玉を選んだのかは定かではない。 たまたま取り出したのが赤い飴玉だったのか、はたまた深層心理がそうさせたのか。 「……この大きさだったら、エイラも私の胸を揉みたいと思うのかな……?」 きつくなった自らの胸に手を当てながらサーニャはそう呟いた。 それがサーニャが赤を選んだ理由の、答えなのかどうか。 それもまた、定かではない。 【一日目・深夜】 【C-5/道路】 【サーニャ・V・リトヴャク@ストライクウィッチーズ】 【状態】健康、大人化 【装備】なし 【所持品】基本支給品、ランダム支給品0~1、年齢詐称薬@魔法先生ネギま! 【思考・状況】 1.この殺し合いから抜け出す 2.エイラや五○一のみんなを探す 3. 服がきつい…… ※備考 固有魔法の探査範囲には制限がかかっています 年齢詐称薬の効果がどれくらい持続するのかは後続の書き手さんにお任せします 【東横桃子@咲-saki-】 【状態】健康 【装備】基本支給品、ランダム支給品0~1、ペリーヌのレイピア@ストライクウィッチーズ 【所持品】基本支給品 【思考・状況】 1.先輩(加治木ゆみ)を優勝させる 2.おっぱいさん(原村和)や猫耳おっぱいさん(サーニャ)のような、こちらに気付ける人間を警戒 ※備考 サーニャ(大人化状態)の外見を覚えました 【支給品紹介】 【年齢詐称薬@魔法先生ネギま!】 小瓶に入った赤と青の飴玉。 赤を食べると大人に、青を食べると子供になる。 幻術の類らしいが、その割には大人になればリーチが伸びるとも言われてたりする不思議な一品。 また、薬で大きくなった姿がナイスバディだからといって、実際そのように成長していくとは限らない。 【ペリーヌのレイピア@ストライクウィッチーズ】 その名の通りペリーヌのレイピア。 レイピア自体には特殊な力はないが、ウィッチの戦闘使用に耐えうることからも相当な名剣であることが伺える。 000 《恋と、その行く末についての話》 投下順 002:決意の矛先 000 《恋と、その行く末についての話》 時系列順 002:決意の矛先 GAME START サーニャ・V・リトヴャク [[]] GAME START 東横桃子 [[]]
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/1923.html
出会い …はぁ、やっと落ち着いたみたいですね~ …はい? 仮装の小悪魔らしく、お菓子を?じゃあ… トリック・オア・トリートですよ。お菓子をくれないと、イタズラですからね? マイページ 通常 先輩、トリックオアトリートですよ♪ お菓子は笛ラムネでお願いしますね♪ 先輩はどのくらいお菓子をもらいましたか? この衣装、ライブで着たらかわいいかも~ いたずらって…何をすればいいんでしょ~? 日直 登校 朝 はわわ… これは仮装じゃなくて、ただの寝ぐせです~ [名前]先輩、ハロウィンって、何のお祭りですかぁ? 見てください~ かぼちゃランタンのシールなんですよ~ みんなのために、笛ラムネをたくさん持ってきました~ 先輩にもちゃ~んと、お菓子を用意してますからね♪ 昼 [名前]先輩、お菓子は足りてますか~? [名前]せんぱ~い、お菓子の交換しませんかぁ? あや~ クッキーの食べ過ぎで、お腹ぽんぽこりんです… この仮装にはどんなフェイスシールが似合いますかね~? ユズちゃんはどんな仮装かな? 先輩、見ました~? 夜 たくさん笛ラムネをもらいましたよぉ。ピッピ~ピ~♪ あ、写真撮影やってますよ。一緒に撮ってもらいましょ~ ふうう~ 先輩と一緒に教室で少し休憩します~ 凪子ちゃん先輩も、ハロウィンライブしたいって~♪ わたしの仮装、どうでしたかぁ? えへへ~ アルバイト ここの制服のデザイン、このままハロウィンの仮装に使えそうですよ~ 好感度レベルアップ 好感度MAX …こ、こんな感じでいいんでしょうか? 出来るだけ、小悪魔っぽく頑張ってみて…なかなかいい感じになってましたか? …もう一回? は、恥ずかしいですよぉ。それより、トリック・オア・トリートです。お菓子かイタズラかですから~…どんなイタズラをするのか、ですか? え、えっとえっと… これでツンツンとか、こっそり後ろから目隠ししちゃったりとか~ デート 約束 平気ですよ~ …後ろでかかってる曲? 陽歌ちゃん先輩が作曲したハロウィンソングです~なんだかすっかり秋みたいですよ。秋らしいところに行くのもいいですね~はい♪ わくわくですね~ その日は近所でハロウィンライブがあるみたいですよ~ もぐもぐ… ハロウィンでもらったお菓子を食べてて… ごくんっ! もう平気ですよ~遊園地のハロウィンイベントですか? わぁ、そういうのもとっても楽しそうです。わかりました~ お家にたくさんお菓子があるので、[名前]先輩にもおすそ分けしますね~ あや、[名前]先輩♪ 今、ハロウィンパレードの写真を見てたんですよぉ。商店街でも、ハロウィンをするんですよ。せっかくなので、先輩も一緒にどうですか?は~い。そうだ! ふたりとも同じ仮装してお出かけするのはどうでしょ~♪ 当日 はうう、お待たせしましたぁ…! これを作ってたら遅くなっちゃって…かぼちゃマドレーヌですよ。たくさん作ったので、あとで一緒に食べましょう♪ ボス戦 開始 先輩をこっそり連れ出そうとするなんて、そんな悪い子にはお菓子をあげませんよ~ 勝利 敗北 …先輩はいなくなるし、お菓子まで空っぽになっちゃいました… バトル 開始 勝ったらお菓子をあげますね~ 声援 イタズラでお手伝いしちゃいますね 勝利 さすが先輩ですね~ これだけ強かったらゾンビも逃げちゃいますよ♪ ピュ~♪ 先輩の勝利を祝って、笛ラムネで演奏しちゃいます~ 敗北 [名前]先輩が負けた途端、ジャックランタンの明かりが消えちゃいましたよぉ… 負けちゃいましたね~ …お菓子を食べます? …今は食べられない? あうう… タッチボーナス 小悪魔らしく、ですか? や、やってみます 落ち着いたみたいですね
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/2240.html
出会い えっと、言われた通り、着てみましたけど… やっぱり、ちょっと大き過ぎますよね~袖がこんなに余って、手が隠れちゃって… そこがいい、そこが大事、ですか? あや~ マイページ 通常 せんぱ~い。えっと、着てみましたよ~… 袖が余りすぎじゃないですか? ぶかぶかしてますね~ 日直 登校 朝 せんぱ~い、おはようございます。お元気そうですね~ 何か、嬉しい事でもありましたか? え、これから? わたしのYシャツ姿が楽しみ? あやや~ 昼 言われた通りに着てみました。これで、いいんですかぁ? あやや、ぶかぶかですね~ スースーしますよ~ ちょっと大きすぎですね~ あや、これがいいんですか? 夜 Yシャツでゆっくりできたので、元気いっぱいですよ~ えとえと… そろそろお洋服に着替えてもいいですか? この格好でお見送りをですか? は~い、いいですよ~ アルバイト あや、先輩もこれからアルバイトでしたか? えへへ、一緒に行きましょ~ 好感度レベルアップ ぶかぶかのYシャツがいい? う~ん、そういうものなんですかぁ。わかりました~ デート 約束 あ、先輩! はい、もちろん大丈夫です~ 今、軽音部の練習から帰ってきたところなんですよ~は~い、大丈夫ですよ。では、その日にお出かけですね♪ えへへ、今から楽しみですよ~ 当日 せんぱ~い、お待たせしました~ えへへ、今日はYシャツでなくてもいいんですね~先輩の好みに合わせて、ぶかぶかの服を着てきましたぁ。え、これは違うんですかぁ? ボス戦 開始 勝利 せんぱ~い、勝ちましたよ~ えへへ、これで一緒ですね~ 敗北 バトル 開始 言われた通りにいきますよ~ 声援 リズミカルに応援しちゃいますよ~ 勝利 この格好のおかげで勝てた、ですか? えへへ、それはよかったです~ 敗北 あやや、先輩が負けちゃうとは、思ってませんでした… 残念ですね~ タッチボーナス これでいいんですか? ぶらぶらですね~ ど、どうなのかなぁ…?
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/1233.html
原曲・菊池桃子 作詞・秋元康、作曲編曲・林哲司 菊池桃子による楽曲。1984年に発表された。 【登録タグ 1984年の楽曲 J-POP アイドルソング 冬の歌 菊池桃子】 カバーした声優 後藤沙緒里 野川さくら
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6092.html
第十一章【大二病アタック! 大人の女性かじゅ!】 ゆみ「~~~♪」 桃子「せ~んぱいっ!」 ゆみ「ん? モモか」 桃子「どこか行くんすか? お供するっす!!」 ゆみ「あー、構わないが……今日はスタバからの美術館コースだぞ」 桃子「うぐっ……で、でも! 先輩と二人きりなら頑張れるっすよ!」 ゆみ「私と二人きり? いや、残念だが今日は――」 タタタッ 京太郎「加治木さーん!」 ゆみ「あっ、須賀君! こっちだ!」 桃子「えっ」 ゆみ「ふふっ、今日こそはアレを頼めるといいな」 京太郎「ちゃんと覚えて来ましたよ」ニッ 桃子「せ、先輩が……男と、待ち合わせ……」フラッ 京太郎「あれ? 東横も来るんですか?」 ゆみ「いや、モモにはアレが頼めないからな」クスクス 京太郎「やっぱ無理ですね、初心者には」クスクス 桃子「ムキィー!! 何をコソコソしてるっすか!!」 ゆみ「やれやれ、しょうがないなモモ」 , '' ´ ̄ ̄ ̄ `丶、 / `丶、 \. / , -―-、 \ \ / /⌒ヽ / \ ヽ 丶 .i / { \ ', ', | l /´ ̄ ̄ヽ \ i i | l i \ ヾ\l l l l i \\ \ヽ l l/ / _\\ \、 // /_ ィ´ zニ、`ー-i- t..ヽ、 // ./ に_` ィ圻´ リ l l l l l  ̄ . // / ハ 廴ヾ 廴 ノ ,'レ i l l l. /.ィ´ . . 小 ハ`ゝー /ー‐l l l l l l | | ハ ' ∠ミヽ l リハ. l l | | l >、 ` ‐ ´ / .{ リ ', i l l l l l 从/`> - ´ l / \ヽ i. l l l l i i / __ -‐ ヾ l lⅱ ⅱ ⅳ小/_`ヽ、 ヾ、 ヾヽ { ヾヽ / \ \ yヽ ゆみ「そんなお前にはダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスをご馳走してやる」 京太郎「ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスを奢ってやるよ」 桃子「!?」 ゆみ「やっぱりダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスが一番だな」 京太郎「はい。ダブルベンティヘーゼルナッツアーモンドブラベウィズエクストラホイップウィズチョコレートソースエクストラコーヒーコーヒーフラペチーノライトアイスがいいです」 桃子「」 ゆみ「ぷっ、ふふっ」プルプル 京太郎「あははははっ!」 ※ ここまで書いていてなんですが、これは没にします
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/2868.html
出会い こんなに暑いと、プールが気持ちいいですね〜 あ、先生が何か言うみたいですよ〜…宝探しをする? 先輩、聞きましたか?なんだか、ワクワクしちゃいますね♪ マイページ 通常 日直 登校 朝 昼 夜 アルバイト 好感度レベルアップ デート 約束 当日 ボス戦 開始 勝利 敗北 バトル 開始 声援 目を大きく開けて、よ~く見ましょ~ 勝利 敗北 タッチボーナス
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/2242.html
出会い …は~い、吹きますね~ す~ は~… …ピッピ~って、今日もよく鳴ってますよ~…あやや、小鳥さんが入ってきちゃいました~ この音を、お友達だと思ったんでしょうか? マイページ 通常 す~ は~… 咥えますね~ は~い、それじゃあ吹きますよ~ ピッピ~ どうですか? 上手でしたか? あやや、見てください。小鳥さんですよ~ 笛の音をお友達だと思ったんでしょうか? 日直 登校 朝 先輩のお家でゆっくりですか? えへへ、楽しみです~ あやや、お父さんのYシャツは、必要なかったんですね~ えっと… ブラウスでは駄目なんですか? あや、もう着替えにですか? では着替えてきますね~ ちょっぴり恥ずかしい気もしますけど、行ってきます~ 昼 せんぱ~い、じゃあもう一回吹きますよ~ いいですか? あやや、何か飛び込んできました! びっくりですよ~ 驚いて、先輩に抱きついてしまいました… すみません。 笛ラムネの音をお友達と間違えたんですね~ あや、先輩。何かいいことが起こりましたか? 夜 えへへ、先輩と一緒だと何をしていても楽しいですね~ 先輩も楽しかったですか? えへへ、それは嬉しいです~ 今度もYシャツでゆっくりですか? はい、いいですよ~ えとえと、今度はわたしからお願いをしてもいいですか? パジャマパーティみたいにYシャツパーティもしましょ~ アルバイト 先輩、笛ラムネを吹きながら、アルバイトに行きませんか~? 好感度レベルアップ あやや、こんなことが起こるなんてびっくりです~ 先輩、小鳥さんですよ~ 好感度MAX …思った通り、ですか? あ、さっきの、いいことって… これだったんですね~うまく行きそうな気がした、ですかぁ。本当にそうなって、びっくりです。…あ、小鳥さんもこっちを見て、ピッピ、って鳴いてます。一緒がいいのかな?…はい、一緒に演奏… かな? 歌かな? とにかく、一緒にやってみましょうか~ せ~ので行きますよ。じゃあ、せ~のっ… デート 約束 あや、先輩にお電話しようとしたら、かかってきました… びっくりしました~お買い物に行って、お洋服を買ってくれる? そんなの悪いです…お礼、ですか? あや?わかりました~ わたしもその日で平気ですよ~ えへへ、遅刻しないように行きますね~ 当日 せんぱ~い、お待たせしました~ えへへ、今日はYシャツでなくてもいいんですね~先輩の好みに合わせて、ぶかぶかの服を着てきましたぁ。え、これは違うんですかぁ? ボス戦 開始 勝利 えへへ、先輩とゆっくりお話しができますね~ 嬉しいですよ。 敗北 バトル 開始 ピッピ~って、吹きますよ~ 声援 リズミカルに応援しちゃいますよ~ 勝利 先輩が押されているときは、ドキドキして苦しかったです~ 勝ててよかったですね~ あや、また先輩の勝ちですかぁ~ 先輩は、とても強いんですね~ 敗北 うう、最後まで際どい勝負だったのに、負けちゃったんですね… それは残念です。 先輩、どんまいですよ~ また一緒に頑張って、次こそは必ず勝ちましょ~ タッチボーナス す~ は~… ピッピ~って鳴ってます あや~ びっくりですよ~
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/1709.html
出会い …はい? 最初は真っ白だったシートが、スタンプで埋まっていくのが気持ちいい?ですよねですよね、そこが楽しいですよね。さあさあ、その気持ちで行っちゃいますよ~ マイページ 通常 先輩のシートにもペタンですよ♪えへへ~ ふぅ、休憩してお水を…先輩も飲みますか? もう一息ですよ?先輩、がんばりましょ~ 日直 登校 朝 おはようございます~ お天気でよかったですね、先輩♪ 水筒よし…笛ラムネよし…うん、準備もばっちりですよ~ ユズちゃんからメールが…あやや、もうこんな時間! 昼 笛ラムネ食べますか? 糖分補給も大事です。えっへん♪ えとえと、地図によると現在位置はですね…あや、迷子? 次が最後のスタンプです♪ ゴールは目の前ですよ~ 夜 あやや、お腹の虫が…今日はいっぱい動き回ったので… ふわぁ…電車の揺れが…先輩、駅についたら…ZZZ… わわ、先輩の肩で居眠りを!? 電車だとつい…あや… アルバイト 先輩のタイムカードも押しときますね♪ いっぱい働いて時給もアップですよ~ 好感度レベルアップ あや、チェックポイントはどこに…目印がある、ですか? わわ、さすが先輩です~ デート 約束 先輩からお電話ということは、またなにかイベントが…そうじゃない?あやや…もちろんです、行きましょ~大丈夫ですよ、先輩のお誘いならいつでもオッケーです♪ それじゃ、どこに行きましょ~? 当日 ボス戦 開始 勝利 敗北 バトル 開始 この一瞬でコンプリートですよ~ 声援 最後までファイト、ですよ 勝利 今のでシートが埋まっちゃいました♪勝利のスタンプコンプリートです~ 敗北 シートがぜんぜん埋まりませんよ~…勝利のスタンプ、いつ押せますか? タッチボーナス 可愛いですね~ 気持ちがいいです スタンプいっぱい
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/822.html
前編 後編 前編 胸騒ぎがした。 雑踏の中を、さゆみは息を切らせ必死に走る。 夕闇迫る中、照明が消えたままのリゾナント。 何が…?一体、何が…? 慎重に、恐る恐る、扉を開く。 沈みかけの夕陽の光と、唯一つけっ放しのテレビの明かりが、室内をぼんやり照らす。 その目に映ったのは、傷ついて倒れている仲間たち。 ショックの余り、膝から崩れ落ちるさゆみ。 凍りついた空気の中、テレビはのんきに喧騒を映し出していた。 “こゆビーム!” そんな喧騒も、放心状態のさゆみの耳には届かない。 その時、一番手前に倒れていた聖が、わずかに身動きをした。慌てて四つん這いで駆け寄り、聖を抱き上げる。 「フクちゃん!?」 薄目を開いた聖はさゆみを認め、柔らかく微笑んだ。 「ゴメン…なさい…ダメ…でし…た…」 「何言ってるの!?しっかりして!」 しかし、再び目を閉じた聖はそのまま動かなくなってしまう。抱きしめたまま、涙を流すさゆみ。 ひとしきり泣いた後、テレビがつけっ放しである事に気がつき、テレビに目を向けた瞬間―― バリン!! 画面が突如として破裂した――― ―――ハッ!!?? ベッドの上で目を覚ますさゆみ。 「夢か…よかった…」 凍りつきそうな悪夢から目覚め、ホッと胸を撫で下ろす。 窓からは、陽光が差し込む。 でも、なんでこんな時間に寝てたんだっけ…? ややスッキリせず、両手を見つめしばし思案顔。 思案しながら階下へ降り、リゾナント店内へ。 「あ、道重さん!もう体調大丈夫なんですか?」 「え?」 「そうですよ、気分が優れないって。あれ、なんかまだ顔色悪いですよ?」 店内で思い思いに過ごしている、仲間たち。 いつもの光景なのだが、それがとっても嬉しい。 「あ、うん大丈夫、ちょっと嫌な夢見ちゃって」 「え?どんな夢ですか?」 「んーっとねー、さゆみ以外みんなやられちゃってる夢」 一瞬、空気が止まる。 「そりゃないっすよー」 「それは聞き捨てなりませんねぇー」 そして、口々に仲間たちがさゆみの方へやってくる。 その時、窓際の席に客が1人いる事に気がついた。 外を向いていて顔は見えないが、特徴的な髪型をした女性。 「ちょ、ちょっと、みんな通して!」 仲間たちの輪の中から、女性客のもとへ歩むさゆみ。その時、女性客が振り向いた。 「!?」 さゆみは驚いた。 その女性とは、アイドルとして活躍し、テレビにも多数出演する嗣永桃子。 ニコッ 桃子が微笑んだ。 その瞬間、さゆみの背後でしていた喧騒が止んだ。 振り向くさゆみ。まるで時間が止まったかのように、そのままの体勢で動かなくなった仲間たち。 「貴方…!みんなに何をしたの!?」 「フフッw」 ただ笑うだけの桃子。そして、口を開いた。 「あっさり片付けちゃったら面白くないから、遊んで あ・げ・る♪」 「はあ!?」 その言葉の意味がわからず困惑するさゆみの前で、桃子は指をパチンと鳴らした。 「ああッ!!!?」 その瞬間、さゆみの足元が突如として崩れ、地中へと吸い込まれていった――― ―――ザブン! ハッ!!?? そこはバスルーム。 湯船に浸かりながら、いつの間にか寝ていたのか。 「え?今のも…夢…?」 釈然としない気持ちで、乳白色に濁った湯を見つめる。 ブクブクブク その時、水面がにわかに泡立つ。 湯の中から、長い髪の頭が浮かび上がってくる。 ザバァーーーー まるで貞子のような姿の女が水中から姿を表す。 「イヤあああああぁぁぁぁ!!!!」 驚き叫ぶさゆみを、女は水中へと押し込む――― ―――ハッ!!?? 気がつくと、そこはタクシーの車内。 何がなんだかわからなくなってきたさゆみ。状況を把握しようと、周囲を見回す。 ふと、バックミラーに目が止まった。そして、運転手と目が合った。 その運転手は―― 桃子だった。 さゆみの方へ振り返る桃子。 「貴方、何なの!?私を一体――」 さゆみが言い終わらないうちに前を向き直った桃子は、途端に急激な蛇行運転を始める。 後部座席で、左右へ激しく振り乱されるさゆみ。 「やめてっ…!やめてっっ…!」 その時、こちらへ向かってくる大型トラックが目の前に! “ぶつかる!” 目を覆うさゆみ――― ―――さゆ?さゆ? ハッ!!?? 名前を呼ばれ、揺り起こされるさゆみ。 その声の主は、絵里。 「あ…?え、絵里…?」 「もう、なに寝ぼけてんの?もうすぐ開店だよ?」 小洒落た内装の店内。ショーケースに並ぶたくさんのケーキ。 そうだ、2人の夢だったケーキ屋さんを開いたんだ。 窓に向かい、ブラインドを上げながら絵里が聞いてくる。 「さゆ何かうなされてたよ?どうしたの?」 「ん~、何かすっごい変な夢見てさ~」 「変な夢?どんな?」 「あの女が…あれ?誰だっけ…?」 「さゆ」 「え?」 「こんな顔でしょ?」 振り向いた絵里の顔は―― 桃子だった。 一気に血の気が引くさゆみ。 刹那、桃子はさゆみの胸ぐらを掴み上げた。微笑んだまま。 「結構遊んだから、そろそろ終わりにしちゃおっかな~」 「さゆみを…私を一体…どうするつもり…!?」 「どうせもう何もできなくなるから教えてあげよっか」 「!?」 「ももちね、夢を食べるの。夢を食べてエネルギーにするの。ボリュームがある夢ほど、Buono!なの。芸能界って、ボリューミーな夢が渦巻いてたんだけど、最近はボリュームに乏しくてさ。味も似たようなもんばっかだし」 「…!」 「そんな時たまたま貴方を見かけてさ、稀に見るボリュームと新鮮な味に、どうしても夢を食べたくなっちゃったわけ」 「私は…あんたになんか…負けない…!」 「無・駄・よ♪ももちは、夢の中を、ももちの思い通りに出来るの。誰でもね。夢の中で、ももちに勝てるわけがないから」 「私には…やらなきゃいけない事がある…!」 「おお~、この期に及んでもまだ夢が膨らんでるね~、イイよイイよ~w」 「もし私が倒れても…夢を受け継いでくれるみんながいる…!」 「う~ん、それを聞いて安心しちゃった。またこんな夢が食べられるんだね♪」 「!!」 「夢が萎まないうちに、いただきま~っす♪」 どしゅん さゆみの身体を、衝撃波が貫いた。 口から血を吐き、倒れるさゆみ。 さゆみ、もうダメみたい…。こんな最期やだな……やだよ…!! 大量の血を流しながら倒れているさゆみ。 その姿と意識が、次第にブラックアウトしてゆく。 薄れゆく意識の中、さゆみは宙に手を伸ばそうとする。 「みんな…お願い……」 そして、さゆみの意識は完全に途絶えた。 投稿日:2013/08/11(日) 22 23 21.97 0 後編 「…今、道重さんの意識が途絶えました。何も感じない…」 リゾナント店内のソファーに横たわるさゆみ。 その額に手を当てる聖。 その周りを囲む仲間たち。 聖は自らの残留思念感知と、愛から複写した精神感応の力で、さゆみの意識を読み取っていた。 「嗣永桃子…。ももち、か…」 「相手は分かったけど、どうやって会うの?」 「ももちのスケジュールを調べればいいんだろうね」 「そっか!テレビとかラジオとかの生放送や、イベントとか!」 「検索してみるんじゃ」 「あ、明日生のテレビ出るよ!」 「この時間…ハル行けないよ…」 「まさも」 「じゃあ…私達7人で…」 「やだ!」 「え?」 「ちょっと、まーちゃん…」 「まさもどぅーも、みんなで一緒にみにしげさんを取り返しに行くの!」 「そっか、それもそうだね」 「あさっても、生ラジオあるよ」 「さすが売れっ子」 「この時間は…みんな大丈夫?」 うなずく一同。 「じゃあ、あさってだね」 「道重さんの夢も、私達の夢もかかっている、大事な日ですね」 ――2日後。 ラジオ局の正面玄関に張り込む、里保とさくら。 通用口に張り込む、春菜と香音。 タクシーを待たせ、車内で待機する聖と亜佑美。 自転車に跨がり待機する、衣梨奈・優樹・遥。 各自、携帯等でラジオを聴き、生放送終了を待つ。 “それでは、本日のゲストは嗣永桃子ちゃんでした~!また来週~!” 番組が終わる。それぞれの緊張が高まってくる。 十数分後。桃子は通用口に姿を現した。 「譜久村さん、出ました!車です、シルバーのワゴンです、大通りに出ます、ナンバーは…」 「えりちゃん、出てきた!シルバーのワゴンに…」 追跡組が動き出す。 「運転手さん、あの車を追って下さい!」 「あ、それドラマや映画のセリフみたいですねぇ」 「うん、一度言ってみたかったのw」 速度で劣る自転車組も、遥の千里眼を駆使し、近道や先回りで桃子の乗るワゴン車を追いかけ続けた。 十数分走行したのち、ワゴン車はとあるコンビニの前で停まった。桃子1人が降り、コンビニ店内へ。ワゴン車は走り去っていった。 その様子を見届けた追跡組。張り込んでいた4人も、別のタクシーで追い付いた。 「お待たせ!」 「あ、ちょうど出てきた!」 歩き出す桃子の後ろを、目立たぬようそれぞれ距離をとって後をつける9人。 やがて桃子は、近くの公園へと入っていった。日暮れを迎え、人気はない。 その中心付近まで歩みを進めた時、おもむろに桃子が振り向いた。 「あのさ、バレてないとでも思ってる?局出た時から分かってたから。気配感じさせすぎ」 たじろぐ9人。桃子は話を続ける。 「そうじゃないかとは思ってたけど、やっぱりこないだ夢をいただいた人のお仲間さんね。言ってた通り、みんないい夢持ってるね~w これだけ食べられたら、お腹いっぱいで2、3年は夢食べなくてもいいかも~ウフw」 「事情は分かってるようですわね…だったら話が早い、道重さんの夢を返していただきますわ!!」 聖は桃子へ飛び掛かり、拳を繰り出す。しかし、桃子はなんなくそれを受け止めた。 「何これ?蚊でも刺したかと思っちゃったw」 受け止めた掌から衝撃波を発し、聖は突き飛ばされた。 そして、指先から光線を発し、それは9人それぞれの首筋に命中した。 「それを受けたら、たちまち夢の世界にレッツゴーよ。夢の中ではももちの力は何倍にもなるから。ゆっくり楽しんであ・げ・る♪ う~ん、誰から食べちゃおっかな~」 次々に倒れ込む一同。 「…道重、さん……」 聖は切なそうに呟き、そして力尽きた。 「夢で逢いましょうw よし、じゃあ貴方から!」 ―――ハッ!? 気がついた聖は、映画館に1人で座っていた。照明が暗くなり、上映が始まる。 スクリーンに現れたのは―― 桃子だった。 両手に拳銃を構えたカウガール姿の桃子。その銃が実際に火を噴き、聖に襲い掛かる。 堪らず客席を飛び出す聖――― ―――飛び出した先は、何故か崖っぷち。 眼下に広がる海から目を背けようと振り返ると、背後に桃子が立っていた。 「やっぱり貴方達、能力者なのね」 「だったら…何なんですか!?」 「世界の平和を夢に頑張ってるのね、立派立派w でも、自分の快楽の為に使った方が人生楽しいよ~」 「そんな事ないッ!!」 「ま、もう無駄だけどねっw」 桃子の腕がルフィのように伸び、崖から突き落とされる聖。 海へと、真っ逆さま―― その時、手足に鎖が絡み付き、落下が止まった――― ―――いつの間にかそこは、学校のグラウンド。 そこのサッカーのゴールポストに、聖は鎖で拘束されていた。 すると突然、グラウンドにブルドーザーが乱入してきた。方向転換し、ゴールポストに一直線に向かってくる。 それを運転しているのは、やはり桃子。聖に迫りくるブルドーザー。 「貴方も恐怖に震えながら、夢を食べられるのよッ!」 恐怖の余り、目を閉じる聖―― 「――なんちゃって」 怯えた表情を一瞬で消し去った聖は、なんと気合いで鎖を引きちぎった! 更に目の前に迫ったブルドーザーを、拳で撃破!! ブルドーザーは消滅し、地面に尻もちをついた桃子だけが残った。 焦りの表情を見せる桃子に、聖は言い放った。 「恐怖に震えるのは、嗣永さん貴方のほうよ!」 「…ど、どうして?ももが支配できる夢のはずなのに…」 「これが聖の実力ですわ! …なんてね♪」 聖は微笑みながら、桃子に掌を向ける。 予想だにしない事態に、腰が抜けて動けない桃子。 容赦なく聖は、愛から複写した“光”を放った――― ―――ハッ!? 気がついた桃子は、元の公園にいた。外傷の様子もない。 焦って周りを見回すと、眠らせたはずの9人が自分を見つめていた。 「ど、どうなってるの!?なんで…なんでももが…」 「聖が最初にパンチしたでしょ。わざと軽いやつにしたんだから。それにあれは攻撃じゃなくて、あの時に貴方の力を複写させて頂きましたの。そしてその瞬間、貴方に夢を見させたの」 「可愛い寝顔でしたよw」 「そんな…そんな事が…」 「その間に、道重さんの夢も取り返させて頂きましたわ。ね、はるなん?」 「…それがその~、ちょっと手違いがあったといいますか…」 「手違い?」 「よくも、さゆみに恐怖を与えてくれましたわね…」 エ?ミチシゲサン? コレハヒョットシテ… アノ、サエミサン… ナンダロウネ ワタシハジメテミマシタ… 「ちょっと、ヒソヒソうるさいんですけれど。黙っていて下さらない?」 「は、はいッ!」 「あ、それと、しばらく目をつむっていることをお薦めします」 「は、はい…」 「では、さゆみをいじめてくれたお礼をたっぷりさせてもらいましょうか」 「なっ…何なのこの人!?」 「あっ、ご挨拶が遅れました。私、さゆみの姉のさえみと申します」 そう言った瞬間『さえみ』の目が光った。 「…ぎゃあああああああ!!!足が…足がぁあああああああ!!!」 足元から崩壊してゆく桃子の身体。 力を発動させながら『さえみ』は言葉を続ける。 「人は皆、いつかは死ぬものです。そしてまた生まれる。破壊と創造は…」 「・・・」 「何だ、もう崩壊しつくしてしまったのですか。あの黒衣の方よりも脆かったですね。さて、少し疲れました。眠るとしますか」 「…終わった?」 「…みたいだね」 「それにしても、ももち明日からの仕事どうするんだろう…」 「私達はここまでするつもりじゃなかったんだけど…」 「…知ーらないっと!」 投稿日:2013/08/13(火) 21 05 04.43 0
https://w.atwiki.jp/million_live10000000/pages/77.html
環 も~!せっかく仙台まで来たのにももこが、あれはダメ、これはダメってうるさいよー、おやぶん! 桃子 環が牛タン牛タンって騒ぐからいけないのよ!桃子は業界の先輩として注意してるだけ! やよい ふたりとも、ケンカしちゃメッだよ!ちゃんと言うこと聞かないと置いてっちゃうから! 環 わわっ!ももこ、早く謝らないと置いてかれちゃうよ!?ほら、一緒に謝ろっ! 桃子 う、うん…!その、桃子も大人気なかったかな…。ご…ご、ごめんなさい。 やよい はい!よくできました!プロデュ-サ-、ふたりのことは私にバッチリ任せて下さい! 戻る