約 8,428 件
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/1793.html
【ミリマスSS】可愛い娘へのお説教とお祝い 執筆開始日時 2016/11/06 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1478358018/ 概要 こちらのSSの続きものとなってますよー(◯・▽・◯) 【ミリマス】可愛い姪の家出奮闘記 http //ex14.vip2ch.com/i/responce.html?bbs=news4ssnip dat=1471015667 というわけで、申し訳ないですがこれ単体で読むと少しわけわかめなとこがあるかもしれません。 あと、一部『リコッタ』のエピソードが含まれています。 あとオリキャラ注意報です。 桃子「桃子もう決めたの!じゃあね!」 そう言って、家出した娘が憎かった。 桃子のためを思い、桃子を役者にするために自分の人生の全てを捧げた。 しかし桃子は役者を辞め、私の人生を捨て、アイドルに転向すると言った。 あまりの怒りに卒倒しそうになったことを、今でも鮮明に思い出せる。 タグ ^周防桃子 関連SS 【ミリマス】可愛い姪の家出奮闘記 まとめサイト アイマスSSまとめサイト 456P あやめ2nd えすえすゲー速報 えすえすりんくす えすえすMode エレファント速報 おかしくねーしSSまとめ だる速 ひとよにちゃんねる プロデューサーさんっ!SSですよ、SS! ポチッとSS!! SSまとめ みりえす!-ミリマスSSまとめブログ- SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SSマンション SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 しんみり シリアス ミリオンライブ モブ視点 作者◆uYNNmHkuwIgM氏 周防桃子 誕生日
https://w.atwiki.jp/combo-br/pages/23.html
たった1つの思い ◆YYVYMNVZTk 気付いたときには、もう手遅れだった。 左の脇腹に鋭い熱を感じ、同時に頭の芯から重い靄が広がっていく。 懸命に振り向こうとしても、もう首が回らない。 おそらくは即効性の麻酔薬――身体の自由が奪われていく。 気を抜いていたのは確かだった。けれど決して油断していたわけではない。 気配も殺気もまるで感じない相手だったのだ。……言い訳にもならないけれど。 目の前には赤い絨毯。あと一秒もしないうちに顔面で床とキス。 しかし、それよりも早くシンシア・ロウは意識を手放した。 ◆ 「……っ、くはぁっ!」 知らず知らずのうちに止まっていた呼吸。 大きく息を吸い、吐き出した。荒れたままの呼吸は、まだまだ戻りそうにない。 だけど―― 「やった……んすよね」 呟く少女の手に握られていたのは、三十センチほどの長さの針だった。 その先端には倒れ伏した少女の血がこびりついている。 いや、針をよく見てみればそこに塗られているものが血だけではないことに気付くだろう。 薄く白みがかった液体が血と混じりながら白と赤の斑模様を作っている。 塗られていたのは、ぽたりと垂れる一滴だけで巨象を昏倒させるに十分な麻酔薬である。 薬も過ぎれば毒薬だとよく言ったものだ。人体に処方すれば即座に永久の眠りに導かれてもおかしくない。 少女は、東横桃子は液体の効力を知っていながら、それでもそれを使用した。 込められていたのは、積極的では無いにせよ、相手が死んでもいいという未必の殺意である。 そう、桃子は――この殺し合いに乗っているのだ。 東横桃子には短所とも長所とも言える、一つの体質がある。 どうやら桃子の存在は他者にとっては薄く、淡く、まるで空気のようなものであるらしい。 隣に座っていても、喋りかけられることはない。他の人の「普通」で桃子が喋りかけても、気付かれることなく無視される。 懸命に他者の気を引いて、それでようやく気が付いてもらえる。 逆に言えば――その気になれば、誰にも気付かれることなく、一生独りで過ごすことも出来る。 誰のレーダーにも補足されることなく、独りでいられるステルス性が、桃子の性質だったのだ。 シンシアに気付かれることなく針を刺すことが出来たのも、ステルス能力を最大限に発揮したおかげである。 気配を、存在を消し忍び寄る――ステルスモモの本領発揮。 幸い状況も桃子の味方をしていた。 桃子が目を覚ましたのはF-6に位置する教会だった。 桃子が支給品を確認するためにひとまず礼拝堂の椅子と椅子の間に身を隠し、物品を検分していたときに現れたのがシンシアだった。 ギギギとしわがれた音を立てながら突然開かれた扉に、桃子の心音は高鳴り――そして、ここが分岐点になるのだと直感した。 現れたのは広く大きなおでこが特徴的な小柄な少女だった。 少女は礼拝堂の内装にいたく感動している様子だった。 確かにこんな状況でさえなければゆっくりと雰囲気に浸りたくなるような厳かさと神秘性が、この場所にはある。 少女は赤絨毯の上を踏みしめ、最奥にそびえるマリア像へ向かい歩を進める。 桃子のすぐ二メートル横を、少女は歩いていく。それでも桃子の方には一瞥すらない。まったく気付いていないようだった。 思わず息を止めた。少女に自分の存在を気付かれてはいけない。心臓の音さえも止めてしまいたいほどだった。 ここが殺し合いの場所であるということを差し引いても、桃子の反応は過敏に過ぎた。 ……おそらく、桃子の中では既に予感があったのだろう。この先、自分が何をしてしまうのか。 少女がマリア像の前で立ち止まり、両手を祈りの形に組んだ。 目をつぶり、祈りの言葉らしき何かを呟いている。 決して気取られぬように、桃子はその背後へと近付いていく。 そろりそろりと音を立てず、自らを隠し通したまま慎重に。 そして、そのまま全体重をかけて、少女の身体に針を刺した。 あまりにも呆気無く、単純な作業だった。 それだけで少女は倒れ、無防備な姿を桃子の前に晒している。 桃子はいつでも、この少女を殺すことが出来る――もう一つの支給品である肉厚のサバイバルナイフを、この背中から心臓にかけて突き刺せば、いつでも。 やってしまえば、いい。 頭の中では分かっている。いや、分かってないのかも、知れない。 少なくとも現代日本においては、やってしまえばいいなどという思考のもとに殺人を犯してしまえば、一般的な生活には別れを告げなければいけない。 そんな当たり前のセーフティ、倫理観は桃子だって当然のように備えている。 だが、十数年という決して短くはない時間をかけて培ってきた価値観がいとも容易く壊れようとしている。 やってはいけない、から、やってしまえばいい、に変化してしまいそうになっている。 桃子の手は血で濡れていた。もう乾きかけのそれは、目前の少女のものではなく――見せしめとして殺された、少年のものだ。 クロノ・ハラオウンが首を爆破されたその時、彼の最も近くにいた人間というのが、他ならぬ東横桃子であったのだ。 転がった首。溢れ出る血液。呆然と座り込んだ桃子の手を濡らした赤は、温かかった。 SFXやCGなんかじゃない。現実だ。現実に起こった人の死なのだ。 だからきっと――本当に最後の一人になるまで、自分たちは殺し合いを続けるしかないのだろうと、諦めてしまった。 使用済みの針を床に置き、ナイフと持ち替える。 重い。気を抜けばそのまま取り落としてしまいそうな重みがある。 ごくり、と息を飲む。自分は、今から、明確な殺意を以て――この刃を、突き刺す。 その光景を想像したら足が震えた。まるで漫画かドラマかというくらいに、膝が笑っている。 自分は、自分は――どうしたいのだろう? 「攻撃」は出来た。でも、その先にあるものは出来ない。 これは甘えなのだろうか。生き残れるのはたった一人だというのに、自分の手を汚したくないだなんて。 分からない。考える時間が欲しかった。 何をすれば正解なのか、自分はそれを選べるのか。 けれどこの躊躇は長くは持たない。 分岐点は、今この時なのだ。 ――起きるはずのない少女が、身じろぎし、声にならない声を上げた。 東横桃子は与り知らぬことであるが、シンシア・ロウは姉であるシベール同様に、暗殺者としての訓練を受けている。 その中の一つが、恒常的な毒物の摂取による毒抗生の強化だ。 幼少の頃より密かに食事に混ぜられてきた多種多様な毒物は、シンシアの身体を変化させていった。 多少の毒性ならばその効果を打ち消し、キャパシティを超える強度のものはただちに体外に排出し、リカバリを図る。 暗殺者としての体質が、本来ならばあり得ない短時間での覚醒を可能としたのである。 半開きの眼は焦点も定まらず、全身の痺れもまだ取れていない。 だが両手を地に着き、立ち上がろうとしている。――否、立ち上がりかけている。 医学知識など皆無の桃子であっても、この少女が尋常ではない速度で回復しているということくらいは分かる。 起き上がるまでの猶予、更には桃子を捕捉する猶予も長くない。 ――分岐点は、今この時なのだ。 殺さなければ、殺されるかもしれない。 桃子は、無我夢中の内にナイフを少女の身体に突き立てた。 少女は死んだ。 そうなれば、どんなに良かったことか。 こんな時だというのに、自分の体はまったく動いてくれない。 いや、動かそうと思えば、動かせるのだ。 だけど、意識しなければ――能動的でなければ、この身体は動いてはくれない。 意識して。 このナイフを。 少女の身体に。 突き立てる。 殺したくないんだと、自分の本当の思いがようやく形になって大きな声を上げる。 こんなナイフなんか握りたくなかった。 私が握りたかったのは―― せんぱいの、て。 もっと一緒に過ごしたかった。 部に入ってから麻雀ばかりしてきたけれど、もっと女の子らしい会話もしたかった。 泳ぎを教える約束だって残ってる。 鶴賀学園麻雀部員としての繋がりは、もうすぐ消えてしまうのかもしれない。 だけど、女の子同士として、友達として、もっと加治木ゆみと触れ合いたかった。 40ほどの名前の中に、東横桃子と加治木ゆみの名前はあった。 どうやらそれが、この殺し合いに巻き込まれた人間たちの名簿らしい。 生き残れるのは一人だけらしい。絶対に、桃子かゆみのどちらか――あるいは両方が、死ぬことになるらしい。 私は人を殺したくなんかない。 でもそれ以上に――先輩に、生きていて欲しい。死んで欲しくなんかない。 だから、私は。 ナイフを、少女の身体に、突き立てた。 途中で肋骨に引っかかってナイフの刃が止まった。 一度引きぬいて、今度は引っかからないように刃と骨が平行になるように向きを変えて、もう一度刺した。 生きている肉の感触は、スーパーに並んでる豚肉なんかとはまるで違って。 うちの包丁よりよっぽど切れ味がいいはずのこのナイフでも、なかなか奥深くまで刺すことが出来なくて私は全体重をかけなければいけなかった。 少女が暴れると肉の弾力はより強くなり、ナイフを握る手が振り飛ばされそうになってしまう。 決して強くない握力で、必死にナイフを押さえ込んだ。 鉄の匂いが鼻腔に広がっていく。血の臭いだ。 少女の身体から熱と赤が流れ出て行く。抵抗は、次第に大人しくなっていく。 心臓を狙って刺したけれど、私は心臓の正確な位置なんか分からなかったから、確実を期すためにナイフを前後左右に動かした。 少女はやがて動かなくなって、傷口は背中一面に広がっていた。 「あ……」 声が漏れた。 なんでだろう。私は、殺さなきゃいけない相手を、ちゃんと殺せたのに…… 先輩を最後の一人にするために、頑張れたのに…… なんで、涙が止まらないんだろう。 「ぅ……あ、あ……」 あと、37もの命を奪わなければいけないというのに。 まだまだ先は長いのに。 「せんぱ、い……」 涙が止まるまで、私はそこを動くことが出来なかった。 【シンシア・ロウ@CYNTHIA_THE_MISSION 死亡】 【F-6 教会】 【東横桃子@咲-Saki-】 状態:健康 道具:支給品一式×2、針×2(麻酔薬塗布済み)、大型サバイバルナイフ、不明支給品×1~3 【残り38人】 back 蒼天の戦場~ファーストコンタクト~ next 自閉探索 シンシア 桃子
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7080.html
桃子「今週も笑点のお時間がやってきたッすよ。まずは恋人いなくて心も寒い、みなしご達のご挨拶から」 久「えー、こうも寒くて乾燥してるとお肌が引きつりますねぇ。ケアは大事でして、私は毎日お手入れしているせいか肌年齢が10歳なんですよ。清澄の壇蜜、竹井久です」 和「内裏びな 少し離して また近づけて 女がひとり ひなまつり とまぁ、節分も終わり次はひな祭りですね。恋人募集中、原村和です」 優希「この間、タコスを訪ねて街をうろついていたら甘いタコスというのが言うってたじぇ。興味津々で食べてみたら… ほとんどただのクレープ… 片岡優希だじぇ」 まこ「カメに魚に哺乳類、日本で外来種が問題になっとるが、いったい日本はどうなるんじゃろうか… 日本の自然を守る会名誉会員の染谷まこじゃ」 京太郎「笑点にワカメですか…」 まこ「(# ゚Д゚) ムッ!」 京太郎「侵略的外来生物100選にも選ばれる厄介者ですが、味噌汁、若竹煮、酢の物と美味しく栄養満点。私が上手に調理します。お口の恋人、須賀京太郎です」 咲「得意技は嶺上開花、決して嶺上崩壊ではございません、清澄一の美少女・文学少女、宮永咲デース!」 桃子「点棒5万点のキーワード『ゲイは身を助く』これを目指して頑張ってくださいっす。では第一問! 笑点度量衡! 皆さんね、重さでも長さでもなんでも測ってください」 桃子「そして私が尋ねるのでさらに続けてくださいっす… おっ、咲さん早かった」 咲「うーん… 大体5センチくらいかな…」 桃子「何の長さっすか?」 咲「京ちゃんのイチモツの長さ」 京太郎「おいぃ!!」 久「ぷぷっ、平時か、有事かどっちかしらね~」 京太郎「要らないこと言わない!!」 桃子「ククッ… 粗末っすね~、ハギヨシさん粗末すぎて可哀そうなので京さんの1万点持って行ってください。はい次、京さん」 京太郎「う~ん、9センチくらいか」 桃子「何の長さっすか?」 京太郎「咲のトップとアンダーの差」 咲「ちょっとーーー!」 桃子「これもまた見事にペタンコっすね~、ハギヨシさん哀れなので咲さんの1万点持って行ってください。はい次、まこさん」 まこ「うーん、100%くらいじゃな」 桃子「何の割合っすか?」 まこ「対局での京太郎がぶっ飛び焼き鳥になる確率」 京太郎「止せよ!!」 桃子「これは哀れすぎるっすね~、ハギヨシさん、まこさんに100点あげてください。はい次、京さん」 京太郎「大体5人くらいかな」 桃子「なんの人数っすか?」 京太郎「まこ先輩の葬式の参加者」 以下。桃子ジェノサイド発動まで殴り合い)
https://w.atwiki.jp/namata-kame/pages/45.html
でも、絵里は絵里らしくいこうと思った。 「嗣永さんは、昔から努力家ですし、頑張り屋じゃないですか。えりから言うことなんてありませんよ。だって、嗣永さんが今心配してることは、心配しなくても大丈夫なことですよ。えりには、嗣永さんが上手くいく光景しか想像できません。」 「なんか、えりぽん良いこと言うね。なんかわからないけど、やれる気がしてきたよっ。よし、ももち頑張っちゃう~~♪」 「あはは・・・、はい・・・。」 「な~に、ひいてんのよ~!」 「エヘヘ。エヘヘヘヘ。」 「ウフフ、なんだかえりぽん、しばらく話さない間に雰囲気変わったね。先輩っぽくなったっていうか、うーん、なんか去年の12月に卒業した先輩みたいな雰囲気。」 「え・・・それって・・・。」 「わかるでしょ?か・め・い・さ・ん!亀井さんだよ。」 まずい、桃子ちゃんにも気づかれてる?! でもまさかえりぽんと入れ替わってるなんて思わないよね。 この生活に少しずつ慣れてきた絵里は、小さなことでは動じなくなっていた。 じゃあ、ちょっと質問してみても・・・良いよね? 「あ、嗣永さん。亀井さんってどんな人だったんですか?」 「んー、亀井さんはねー、私には出来ないことが出来る人かな。」 そんなこと言われたら照れるよ、桃子ちゃん。でも、絵里が出来ないことを桃子ちゃんは出来ること、絵里知ってるよ。 「みっしげさんも亀井さんのこと良く話すけど、私も亀井さんはすごい人だなーって思うんだ。ちょっとしたことで人を感動させられる人だし、人の気持ちを自然とくみ取ることが出来る人。いつもはなんだか抜けてる感じだけどね。」 絵里はだんだん目頭があつくなってきて、自然と涙があふれ出てきた。 「ちょっと、えりぽん!ももなんか変なこと言った?」 桃子ちゃんが目の前で動揺して焦っている。 でも、そんな桃子ちゃんを見てなんだか微笑ましかった。 「大丈夫です。大丈夫です。エヘヘ、なんか変ですね、えり。勝手に涙が、エヘヘ。」 「んもう、心配したじゃなーい。でも、さっきの話に戻るけど、亀井さんはキッズのときからお世話になったし、Berryz工房になってからもね、えりぽんは知らないだろうけどエリック亀造とか懐かしいなー。」 わかるよ、桃子ちゃん・・・。絵里もあの頃が懐かしい。 別に昔に未練があるわけじゃないのに、なんだが切ない気持ちになった。 Berryz工房のみんなとももっと話しておけば良かったかな。なーんてちょっと後悔。 自分らしくないかな・・・。 「いろんな先輩を見てきたけど、亀井さんの言葉ってなぜだか重みがあるの。なんでなんだろー。卒業のコンサートの亀井さんの言葉とかホントに感動した。 もも、お仕事のこととかで色々悩んでたこともあったけど、あの言葉を聞いて亀井さんの分まで頑張ろうって思ったもん。」 「・・・」 絵里は間近でこんなことを言われて、言葉が出るはずが無かった。 桃子ちゃん、ありがとう。 絵里も今、桃子ちゃんに元気をもらったよ。 また、亀井絵里の姿で桃子ちゃんとお話したいな。 桃子ちゃんは来年には二十歳だし、桃子ちゃんとお酒でも飲みに行きたいな。 「えりぽん、大丈夫?亀井さんの話したら泣けてきちゃった?ウフフ。」 「エヘヘ、大丈夫です。」 「そっか。じゃあ、そろそろリハに戻ろっか。色々ありがとね。」 午後のリハも終わり、今日は早めに帰ることが出来るようだった。 最近は色々あって忙しかったし、今日は家でゆっくり休もう。 でも、今日は桃子ちゃんと話せて良かったな。 入れ替わっても良いことだってあるんだなーと感じた一日だった。 絵里は鼻歌をうたいながら衣梨奈の待つ亀井家へと帰宅した。 ~桃子編①終わり~
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/2024.html
【ミリマスSS】P「お尻ペンペンしよ」 執筆開始日時 2017/02/26 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488109452/ 概要 続きです。 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487590822/ 【ミリマスSS】P「これからは悪いことしたらお尻ペンペンだからな!」 急にお尻を叩きたくなったので 「・・・・」ハァ 小鳥「どうしたんですか?ため息なんてついて」 育「それでね!困ってたら桃子ちゃんが助けてくれたの!」 桃子「別に、桃子は当然のことをしただけだよ」 エミリー「桃子さん、御立派です!」 星梨花「偉いね桃子ちゃん」ナデナデ 桃子「ちょっと!頭撫でないで!」 P「お尻ペンペンしたいな」 小鳥「!?」 タグ ^周防桃子 ^中谷育 ^エミリー スチュアート ^箱崎星梨花 ^音無小鳥 ^馬場このみ ^佐竹美奈子 ^伊吹翼 ^北沢志保 ^ジュリア ^望月杏奈 ^松田亜利沙 ^木下ひなた ^矢吹可奈 関連SS 【ミリマスSS】P「未来!お尻ペンペンの刑だ!」未来「ひーん!」 【ミリマスSS】P「これからは悪いことしたらお尻ペンペンだからな!」 まとめサイト エレファント速報 ポチッとSS!! SSでレッツゴー SSびより SSまとめプラス SS 森きのこ! wiki内他頁検索用 エミリー スチュアート コメディ ミリオンライブ 中谷育 伊吹翼 作者◆ivbWs9E0to氏 作者◆x/qHVlqcBo氏 北沢志保 周防桃子 望月杏奈 木下ひなた 松田亜利沙 矢吹可奈 箱崎星梨花 馬場このみ
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1091.html
探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件 Part52-225~227 225 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 13 39 ID SjXt1+fh0 では『探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』から。 【ファミコン版シナリオ】 新宿中央公園で高田桃子が殺されていた。 警部の『熊野』から捜査協力を頼まれて捜査を開始する。 桃子はバーのホステスだが、彼女が勤めるバーの店長は、ヤクザの組長から300万の借りがあり、 桃子は大金持ちの『柏木』の隠し子で、しかも彼女と同日に柏木も死んでいたから 店長が犯人かと思ったが違ったぜ。 真犯人は桃子の彼氏と、柏木の秘書。 共犯で殺して、ハンググライダーで空から公園に捨てた。(だから犯人の痕跡が残らなかった) 彼の目的は、彼女から別れ話を持ちかけられたから。 秘書の目的は柏木の遺産。 (家族がいない柏木の遺産は秘書が受け取るはずだったのに、突然隠し子発覚で遺産は桃子に行くことになったから桃子が邪魔だった) (ヤクザの組長と店長にまで桃子の出生を知られてしまい、遺産を受け取るには完全犯罪で消したかった) 226 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 15 17 ID SjXt1+fh0 【携帯アプリ版シナリオ】 新宿中央公園で高田桃子が殺されていた。 警部の『熊野』から捜査協力を頼まれて捜査を開始する。 桃子は心臓疾患を抱えていたが、数年前に担当主治医が手術をしても治らなかった。 病院を変えて調べてみると、手術ミスで悪化していることが発覚する。 担当主治医がそれを隠そうとして桃子を殺害、遺棄。 目撃者はいないことになってたが、本当はホームレスが見ていた。 主治医がホームレスの援助活動資金を出しているので、 主治医がいなくなることで生活に困窮するのは困ると、目撃をいい出せなかった。 227 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 18 25 ID SjXt1+fh0 【機種違いでの変更点】 ・そもそも話が全く違う。 ・登場人物にシリーズおなじみのメンバーが登場する。 (鑑識の三好や小林刑事など。FC版だと鑑識のかの字も出てこない) ・携帯アプリ版は、雰囲気や解決に至るまでが近作に近い。 ・秘書?誰それ。 ・彼氏?すげーショック受けてますが何か? ・店長?借金など知りません。 ・柏木?同姓同名の主治医なら・・・。 ちなみに携帯版のヤクザとの絡みは、主治医が薬を横流ししてた相手が組員ってとこだけ。 ハンググライダーで完全犯罪!っていうトンデモトリックも出てきません。 以上。次回作横浜港連続殺人事件はまた明日。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1465.html
探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件 Part52-225~227 225 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 13 39 ID SjXt1+fh0 では『探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』から。 【ファミコン版シナリオ】 新宿中央公園で高田桃子が殺されていた。 警部の『熊野』から捜査協力を頼まれて捜査を開始する。 桃子はバーのホステスだが、彼女が勤めるバーの店長は、ヤクザの組長から300万の借りがあり、 桃子は大金持ちの『柏木』の隠し子で、しかも彼女と同日に柏木も死んでいたから 店長が犯人かと思ったが違ったぜ。 真犯人は桃子の彼氏と、柏木の秘書。 共犯で殺して、ハンググライダーで空から公園に捨てた。(だから犯人の痕跡が残らなかった) 彼の目的は、彼女から別れ話を持ちかけられたから。 秘書の目的は柏木の遺産。 (家族がいない柏木の遺産は秘書が受け取るはずだったのに、突然隠し子発覚で遺産は桃子に行くことになったから桃子が邪魔だった) (ヤクザの組長と店長にまで桃子の出生を知られてしまい、遺産を受け取るには完全犯罪で消したかった) 226 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 15 17 ID SjXt1+fh0 【携帯アプリ版シナリオ】 新宿中央公園で高田桃子が殺されていた。 警部の『熊野』から捜査協力を頼まれて捜査を開始する。 桃子は心臓疾患を抱えていたが、数年前に担当主治医が手術をしても治らなかった。 病院を変えて調べてみると、手術ミスで悪化していることが発覚する。 担当主治医がそれを隠そうとして桃子を殺害、遺棄。 目撃者はいないことになってたが、本当はホームレスが見ていた。 主治医がホームレスの援助活動資金を出しているので、 主治医がいなくなることで生活に困窮するのは困ると、目撃をいい出せなかった。 227 :探偵神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件:2010/06/30(水) 19 18 25 ID SjXt1+fh0 【機種違いでの変更点】 ・そもそも話が全く違う。 ・登場人物にシリーズおなじみのメンバーが登場する。 (鑑識の三好や小林刑事など。FC版だと鑑識のかの字も出てこない) ・携帯アプリ版は、雰囲気や解決に至るまでが近作に近い。 ・秘書?誰それ。 ・彼氏?すげーショック受けてますが何か? ・店長?借金など知りません。 ・柏木?同姓同名の主治医なら・・・。 ちなみに携帯版のヤクザとの絡みは、主治医が薬を横流ししてた相手が組員ってとこだけ。 ハンググライダーで完全犯罪!っていうトンデモトリックも出てきません。 以上。次回作横浜港連続殺人事件はまた明日。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/10134.html
GF/W33-035 カード名:笑顔快晴 葉月柚子 カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《ガール》?・《スポーツ》? 【自】 このカードがアタックした時、あなたは他の自分のカード名に「桃子」?を含むキャラを1枚選び、そのターン中、ソウルを+1。 あれ、今日はラクロス部の見学ですか? …通りすがり? あはは、本当かなぁ レアリティ:C 友情コンボということでアタック時に「桃子」?1枚にソウルパンプをかけられる。 ノーコストでソウルが増えるのは強いのだが、このレベル帯で出せる「桃子」?は後列向けであったり助太刀であったりと前列には向かないカードが大半である。 唯一前列向けであるスキー教室 朝比奈桃子も使いきりのキャラなので盤面に維持しづらく、維持する理由もあまりない。 加えてレベル2以降の「桃子」?は単色推奨のカードである為そもそもこのカードが噛み合わない、と相性が散々である。 総じて待遇の悪い1枚。せめてこのカード自身が赤のキャラであるか、他タイトルに「桃子」?がいればまだ活躍できたのだが… ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 振袖 朝比奈桃子 0/0 500/1/0 赤 絆
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/1710.html
出会い では、ぺたんっ、と… はい、押せました。ふう… ほらほら先輩、見てくださ~い。スタンプが全部、集まっちゃいましたぁ。先輩とみんなで一緒に回ったおかげですね~ マイページ 通常 最後のスタンプですか? わーい、やった~ えとえと、先輩はどのグッズにしましたか? 参加賞のシール?わ、先輩とお揃いです♪ あや、景品にも種類が…どれにしようかな~ これで景品のグッズも…先輩のお陰です~ 日直 登校 朝 朝ご飯は食べましたか? バテちゃうと大変ですよ~ 電車の時間ですか? えっと、時刻表時刻表…あやや~ えへへ、やりました先輩♪ 最初のスタンプですよ~ シートはなくさないように、と…先輩は大丈夫ですか? 目指せコンプリート。張り切っていきましょ~ おーっ♪ 昼 景品のグッズも色々ですね…どれがいいかな、えとえと… あや、参加賞ですか? わぁ、このシール可愛いです~♪ わーい、最後のポイントですよ~ スタンプを…ペタン♪ ユズちゃんですか? …あや? そういえばどこに?? 景品で迷いすぎ? でも、せっかくの記念なわけですし… 夜 ふぅ、今日はもうクタクタです…おやすみなさい…先輩… じつは手紙にもスタンプを…大切な記念です♪ えへへ~ あやや、先輩の袖にインクが…ほら、ここですよ。ここ… お疲れ様でした、先輩♪ 今日は楽しかったですよ~ いっぱい汗をかいたので、今夜のお風呂はゆっくりです♪ アルバイト バイト代が出たら、またスタンプラリーに?やったぁ!約束ですよ、先輩♪ 好感度レベルアップ やりました、スタンプコンプリートです♪ えへへ…先輩のシートにもポン、ですよ~ 好感度MAX …あやや~ 景品の交換のところが、人でいっぱいですね~ 少し待たないと……早くしないと、なくなっちゃうかも?あや~、それも困っちゃいますね。でも、今はちょっと大変そうなので、もうちょっとだけ待ってから、行きましょ~…代わりに好きな物を貰ってきてくれる?だ、大丈夫ですよぉ。…あ、今ならほら、行けるかも?自分で頑張ってみますね。 デート 約束 先輩、ちょうどいいところに♪ じつは参加賞のシールがですね…あや、その前にご用が?先輩のオススメスポット巡りですか?わぁ、それは期待しちゃいますよ~え~っと、大丈夫みたいですね…はい、シールですか?わわ、そうでしたそうでした… 当日 ボス戦 開始 勝利 敗北 バトル 開始 勝ったら景品はもらえますか? 声援 最後までファイト、ですよ 勝利 あや、電車が出る前に勝っちゃいましたか?さすが先輩、カッコよかったですよ~ 先輩はやっぱりすごいです。次のチェックポイントも、この調子でいっちゃいましょ~ 敗北 あや! 電車が行っちゃいました…先輩先輩、落ち込んでる場合じゃないですよ~ 次は、ぜったい大丈夫です。先輩ならできるって信じてますよ~ タッチボーナス では、ぺた~ん ほら、見てくださ~い 完成ですよ~♪
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/703.html
ぽかぽか時間 ◆aCs8nMeMRg D-5エリア、政庁7階の情報管理室。 魔術師──荒耶宗蓮と、剣士の英霊──セイバーとの戦いによって滅茶苦茶になったその部屋で、 東横桃子とルルーシュ・ランペルージは、名簿や筆記用具などを取り出し、桃子が聞いたという放送の内容を確認していた。 「……っと、放送の内容は以上っすね。こんな感じで大丈夫っすか?」 桃子の話は、声色などの細かいニュアンスが伝わらないのは致し方ないが、ルルーシュに放送内容を理解させるには十分だった。 「ああ、荒耶の事と言い、よくやった桃子」 あの黒い魔術師は、通常取り得る手段ではルルーシュ達に情報を与えることなど無かっただろう。 情報を入手するためにはルルーシュが持つ絶対遵守の力、ギアスを使う必要があった。 しかし、情報を聞きたいがためにギアスを温存し、その結果自分達が死んでしまっては元も子もない。 左腕を切り落とされてなお魔術を使用してきたその時点で、ルルーシュは作戦を生け捕りから抹殺に切り替え、 一人に対して一回しか効かないギアスの使用を決断したのだ。 その後の桃子が取った行動は、ルルーシュの意図通りであったとも言える。 (またそのセリフっすか……でも、今度は真面目な顔っすね) 桃子はタワーで車のパスワードを当てた時にも同じようなセリフで褒められた。 その時はルルーシュが胡散臭いほどの爽やかな笑顔だったため、かえって信用できないと思ったが、 今回はルルーシュが考え事をしながらであったが故に、その言葉は真剣な表情で発せられ、以前と違う印象を桃子に与えたのだ。 それはともかく、桃子は放送の中でも特に気になっていた部分に関して、ルルーシュの意見を聞いてみる事にした。 「えーっと、今回の新ルールっすけど、ルルさんはどう思うっすか?」 「そうだな……」 ゲーム開始時からこれまで、一度も思考を止めていなかったルルーシュの頭の中では、既に主催者についての考察は数十種に及び、脱出プランも十種類近くを検討していた。 今は、その中から今回の放送内容と合わせて、可能性が高そうなもの選別したりしているところだ。 その考察の内容自体は、桃子に語ってもいいのだが……。 (……魔術とやらを、直に見せられたからな) ルルーシュは最初から、音声などは首輪を通して主催者側に筒抜け、なお且つ監視カメラ等による映像情報も主催者側は得ているだろうと予想していた。 島全体が、ブリタニアの機密情報局に監視されていたころのアッシュフォード学園のような状態だ。 しかし、本物の魔術を目の当たりにしたおかげで、それ以外の可能性も考慮せざるを得なくなった。 遠藤という男が最初に言っていた「魔法」について気にはなっていたが、内容があまりにも不明瞭だったため、 これまで実在するかどうかは半信半疑だったのだが、これからは、魔術による監視、 すなわち、透視や千里眼のような力で監視されている可能性も考えなくてはならない。 盗聴や監視カメラに対する対策なら幾つか思いつくルルーシュだが、魔術に関してはフィクションの物しか知らず、 現存する魔術に対して、どういった対策を取ればいいのかは分からない。 細かい文字での筆談すら無効の可能性も否定はできないのだ。 先ほどの戦闘で見た限りでは、おとぎ話のような万能の力というわけでもなさそうだったが。 (……その辺りも、荒耶から聞き出したいところだったな) 無論、脱出を企てる参加者がいることなどは主催者側も想定しているはず。 プロフィールなども把握されているなら、ルルーシュなどはゲームに反逆するであろうことも主催者側は予想済みだろう。 だからこそ、ルルーシュは自身の言動から主催者への敵対心を隠さない。 むしろ、ルルーシュが脱出できるかどうかさえ、賭けの対象にでもなっているかもしれない。 だが、あまりにも真に迫った言動を見せすぎると、さすがに主催者から警戒はされるだろう。 何せ、ルルーシュの考えではこの主催者は……。 「恐らく、帝愛とやらがこんなゲームを主催するのは、今回が初めてか精々1,2度ある程度なのだろう。 ゲームのルールや運営方法を模索中と考えれば、辻褄も合う」 とりあえずルルーシュは、桃子でも予想のつきそうな範囲で推論を話した。 今までの主催者側の言動から、このゲームが回数を重ねて成熟された物であるとは考えにくい。 参加者の思考をそちら側へ誘導するためである可能性も考えられなくはないが、わざわざそんな事をしても主催者側のメリットは少ないはずだ。 だから付け入る隙はあると言った事や、首輪の解除に関してはとりあえず触れずに、ルルーシュはそこで一旦言葉を切った。 (もっとも、帝愛の裏にいる者に関しては、まだ情報が少なすぎて分からないが……) ルルーシュは、帝愛の他にこのゲームに関わる者が裏にいることを確信していたが、その事をここで話す事はしなかった。 桃子も、それ以上主催者側の意図に興味は無いらしく、二つの首輪を取り出して話題を変えにかかった。 「それでこの首輪、どうするっすか?」 「フム、少し見てもいいか? 汚れの無い方がセイバーのものだな?」 桃子が取りだした二つの首輪。 一つは荒耶宗蓮の首輪。 拭ってはあるが、七天七刀で荒耶から切り取って一度血塗れになったため、多少の汚れは残っていた。 もう一つはセイバーの首輪。 こちらは、セイバーの死と共に彼女の体が消滅したため、血糊が付く事も無く綺麗だった。 ルルーシュはその二つの首輪を持ち上げ、回し、裏側を覗いたりして首輪の構造を確かめていった。 (やはり、荒耶の首輪の方が少し軽いか) ルルーシュの思った通り、持ち上げてみると荒耶の血で汚れた首輪の方が、セイバーの首輪よりも若干軽く感じた。 これは、主催者側の人間である荒耶の首輪が、爆破機構などが付いていないダミーである為と推測できる。 逆に、正規の参加者である者の首輪にはそういった機構が搭載されていることの証明にもなる訳だ。 「換金した方がいいっすかね?」 「いや」 ルルーシュは首輪をコトッと置くと、桃子に視線を移して答えた。 ルルーシュとしては、今後首輪を解除するためにも、解析用に首輪のサンプルは確保しておきたいところだ。 ダミーの方も、爆発を心配しなくて済む分、本命の首輪を解析するための手掛かりになるかも知れない。 しかし、優勝を目指している桃子にそれを言っても納得はしないだろう。 他の理由が必要だった。 「結論は交換機とやらに用意されているラインナップ次第だが、武器なら元々持っていた他に、 荒耶とセイバーから回収した分もある」 そう言ってルルーシュは、自分が目を覚ますまでに桃子が調べていた支給品の数々を眺めた。 「それに、時間経過で商品が追加されるのなら、今から焦って交換する事も無いだろう。 島の各所に交換ボックスがあるのだから、それまでは首輪の状態で持っていた方が何かと都合もいい」 「でも、武器は多いに越したこと無いんじゃないっすか?」 桃子は、デイパックにはいくらでも物が入るのだから、多すぎて困ることは無いと反論した。 「そうでもない。確かに、武装が豊富ならば戦いを有利に進めることは出来るだろう……」 「それなら」 話の途中で口を開いた桃子を、ルルーシュはまあ待てとなだめる様なジェスチャーで制する。 「だが、もし何かの理由で敵対する者にデイパックを奪われたら、今度はそれが大きな脅威となる」 相手の武器やKMFを奪うのは、ゼロとしてブリタニアと戦っていた頃からルルーシュの常套手段だったし、 兄であるシュナイゼルとの決戦では、それまで自分の部下であった黒の騎士団に苦戦したという経験もある。 そんなルルーシュだから、武器を奪われたときの危険性も重々承知していた。 「んー、分かったっす」 桃子としても、自分が荒耶のようにビームサイズで両断されるようなことになるのは御免だ。 その後も多少の問答はあったが、とりあえず作戦を考えるのはルルーシュに任せ、桃子は首輪をルルーシュに預けることにした。 そうして首輪の話がまとまったところで、どこからか別の人物の声が聞こえてきた。 『ザザッ──もしもし、聞こえますか?』 「ん?」 桃子は少し驚いたようで、辺りをキョロキョロと見回していたが、ルルーシュが慣れた手つきで通信機を装着するのを見て、 そういう事かと、ルルーシュにならって通信機を取り出す。 今のは平沢憂の声だ。阿良々木暦の死体を確認しに下へ行っていたはずだが、向こうで何かあったのだろうか? 「憂か、どうした?」 『あ、ルルーシュさん。目が覚めたんですね。あの、桃子ちゃんは……』 ルルーシュが応答した瞬間は、通じた事に安心した為か明るい様子だったが、すぐにその声色は曇った。 「はい、なんすか?」 ルルーシュと同じ様に通信機を装着し終えた桃子が、憂の声に答えた。 『えっと、阿良々木さんは窓から落っこちたんだよね?』 「そうっすよ」 桃子の返答にしばしの沈黙の後、再び通信機を通して憂の困ったような声が聞こえてきた。 「いないの。……阿良々木さんが何処にも」 「何?」 「……はい?」 それを聞いて初めて、ルルーシュと桃子は阿良々木暦が突き破った窓を覗き込み、下の様子を確認した。 確かに、阿良々木の死体らしきものは、ルルーシュと桃子からは見えない。 憂の乗った大きな蟹がのそのそと動く、どこかシュールな光景が見えるだけだ。 その蟹の様子が困惑しているように見えるのは、操っている憂の心情を反映しているのかも知れない。 「憂、地面には何か無いか? 血の跡や、何かが落ちたような痕跡は?」 『えっと、割れたガラスの破片だけです。他には何も……場所は合っていますよね?』 そう言って、憂はそれまで地面に向けていた視線を上げ、窓から突き出ているルルーシュ達の頭を見て手を振った。 「憂、ともかく一度戻って来い」 『え、でも……』 ルルーシュの言葉に、憂は不満気な声を上げた。 この距離では表情は分からないが、阿良々木を捜したいという意思はありありと見てとれる。 「あまり独りで外にいるのは危険だ。敵は阿良々木だけでは無いのだぞ」 『あ…、はい』 ルルーシュに言われ、憂は阿良々木に拘るあまり失念していた、自分が殺し合いの舞台におり、 何時、誰に狙われるのか分からないという事を思い出し、そそくさと政庁の中へ戻って行った。 「一体……、どういう事っすか?」 「その話は憂が戻ってからだ。まずは支給品を片付けるぞ」 一方、桃子も阿良々木の死体が無い事に動揺しているようだったが、ルルーシュはそんな桃子を軽くなだめると、 ひとまず、出しっぱなしだった支給品を片付けだした。 その際、ルルーシュは破壊されたPCのパネルやフレームなども一部回収していたようだ。 そうして、荒耶の支給品はルルーシュが、セイバーの支給品は桃子が、それぞれ自分のデイパックに入れ終えたところで、 おもし蟹に乗った憂が情報管理室に戻って来た。 「ただいまでーす」 そして、三人は消えた阿良々木について話し合う。 「まず、阿良々木がこの窓から落ちたのは間違いない。そうだな?」 「はい、間違いないっす」 ルルーシュの問いに、桃子が頷く。 「だが、下には阿良々木の死体どころか、痕跡すら無かった……」 「はい。ああもう! 阿良々木さんは何処に行ったんですか!?」 今度は憂がルルーシュに答え、更にイライラした様子で感情をむき出しにしていた。 (ん? 阿良々木に何かされたのか?) ただ取り逃がしただけにしては、憂の反応は感情的すぎる気がしたルルーシュは、内心首を捻った。 「空でも飛んだっすかね?」 「状況から考えると、その通りかも知れないな」 「空……」 桃子が何気なく発した一言に、ルルーシュは割と真剣に答え、憂は窓から空を見上げた。 「阿良々木自身がそういった能力を持っていたか、あるいは何らかの道具を持っていたのか……」 「飛んで行ったとしたら、あっちですよね!?」 唐突に憂が窓の外を指さしてそう言ったかと思うと、返答も待たずおもし蟹に飛び乗り、部屋から出て行った。 どうやらかなりイライラが募っていたようで、大人しく議論などしていられなくなったのだろう。 「おい、待て憂!」 「ちょっと、どこ行くっすかー」 ルルーシュと桃子も制止を呼び掛けながら部屋を出たが、憂は二人の声などまるで聞こえないかのように、 おもし蟹を操ってズンズンと進んでいく。 「チッ」 ルルーシュは右腕を押さえながらその後を追ったが、少し追いかけて追い付きそうにないと判断すると、 一つ舌打ちをして、荒耶の持っていた支給品からS W M10 “ミリタリー&ポリス”を取り出した。 「え、ちょっとルルさん?」 後を追いかけてきた桃子がそれに驚くのを横目に、ルルーシュは手にしたリボルバーの引き金を引き絞る。 パン! 乾いた音が、廊下に鳴り響いた。 「きゃ!?」 この音には憂も肩をビクッとさせて驚き、走らせていたおもし蟹を止めて後ろを振り返った。 そうして憂が目にしたのは、自分に対し拳銃を向けているルルーシュの姿だった。 「あ……」 その姿に、ルルーシュと初めて出会った時、いきなり機関銃で撃たれた記憶が憂の脳裏に蘇り、憂の身体が竦み上がった。 それまで襲う側だった憂にとって、あれはかなり応えたのだ。 もっとも、ルルーシュが今手にしているのは、その時の機関銃とは比べ物にならないほどチャチな拳銃だったが、 ルルーシュが──自分に──銃を向けている、というこの状況だけで、憂にとっては十分だった。 「やめて…!撃たないで……!」 色々な事が吹っ切れた今の憂でも、その時と同じ様にか弱く抗議をするのが精いっぱいのようだ。 「蟹から降りろ」 そんな憂に対し、ルルーシュは冷たい瞳と低く抑えられた声で威圧する。 「は、はい」 憂はルルーシュの言う通りにするしか無く、慌てて手綱から手を放し、おもし蟹から降りた。 「蟹を仕舞え」 次のルルーシュの命令に、憂はあたふたとおもし蟹をデイパックに入れると、 そのデイパックを足元に置いて両手を上げて、懸命に抵抗する意思が無い事を示そうとした。 「あ、あ、あの……」 しかし、何か言おうとして口を開いてもうまく言葉にならず、憂はハンズアップの姿勢のままその場で固まってしまった。 「お前は二度、阿良々木と戦い、そして二度敗れた。これが現実だ、受け入れろ」 「でもあれは、ちょっと油断し、て……」 言い終わらない内にルルーシュが、銃を構えたままツカツカと歩み寄って来るのを見て、憂はしまったと思った。 何とか銃を下ろしてもらいたかったのに、阿良々木の名前を出され、つい反応してしまったのだ。 この状況でルルーシュに反抗しても、何もいい事など無いのは分かっていたのに。 「…憂」 「……っ!」 とうとう、手を伸ばせば届く距離にまでルルーシュが近づいて来て、憂は体の姿勢はそのままに顔を背け、ギュッと目を瞑る。 そんな憂の前に立ったルルーシュは、構えていた拳銃を下ろし、口を開いた。 「すまなかった」 ルルーシュの口から出てきたのは謝罪の言葉だった。 「ごめんなさい!!……え?」 撃たれはしなくとも、殴られるくらいは覚悟していた憂にとって、完全に予想外の展開だ。 「今回の事は、それだけの装備があれば策など不要と阿良々木を侮り、何の作戦も無しにお前を行かせた俺のミスだ」 「そ、そんな。ルルーシュさんのせいじゃありません!」 銃をしまい、申し訳なさそうに自分の非を説明するルルーシュに、憂は今まで上げていた手を顔の前でブンブンと交差させ、フルフルと首を振った。 「あれは私が悪かったんです。何度も殺すチャンスはあったのに、油断して……本当にごめんなさい!!」 改めて振り返ると自分がとても愚かだったように思え、憂は深々と頭を下げる。 そんな憂に対し、ルルーシュはこれまでから一転、優しげな声を発した。 「顔を上げろ、憂。もしまた阿良々木と出会ったら、次は俺からももっと指示を出す。 大丈夫だ、悪いようにはしない。…………ぐっ!」 言い終わると、ルルーシュは骨折している右腕を押さえ、顔を歪めて苦悶の声を上げた。 「ルルーシュさん? もしかして腕が……」 「ああ、折れている。手当てがしたいんだが、手伝ってくれるか?」 「あ、はい!」 そんなルルーシュの言葉に、憂の表情がパァっと明るくなり、勢いよく頷いた。 「やれやれっすね」 ルルーシュが発砲してからずっと黙って一歩引き、成り行きを見守っていた桃子が、 そんな二人のやり取りを見て、小声でつぶやいた。 (ルルさんって、すごい女ったらしなんじゃないっすかね?) 桃子がそんな事を考えながら、先ほどルルーシュが撃って空いた天井の穴を見上げていると、 ルルーシュが桃子に振り返った。 「どうした、桃子。行くぞ」 「あ、はいっす」 名前を呼ばれて桃子は、落ち着ける場所で手当てをするために歩き出していた二人の後を追いかけた。 そうして三人は近くにあった、テーブルや椅子、ソファ、観葉植物などが置かれた休憩室のような部屋に入ると、 ルルーシュと憂はテーブルの上に応急処置セットや現地調達の医薬品を出し、ルルーシュの腕の応急処置を始めた。 ルルーシュが先ほど回収したPCのパネルやフレームの中から、ちょうど良い大きさの物を選んで添え木代わりにする。 「よし、まずはこっちを結んでくれ……そうだ。次は…………」 「はい、こうですか…………」 その間、桃子はソファに座ってセイバーの支給品にあったデバイスのような端末を調べることにした。 これには説明書が附属されており、さらに阿良々木達が作ったと思われるメモも添えられていた。 (表示されるのは……死んだ人と、その瞬間に最も近くにいた生存者の写真っすか) 一通り説明書に目を通し、端末に目を移すと、画面には【1日目午前6:00~正午12:00】との表示。 そして次に画面が切り替わると、【死亡者】にあの黒衣の魔術師、荒耶宗蓮の写真が、 【おくりびと】には桃子自身の顔写真が表示された。 (あ……これは誰かに渡っちゃうと、私の顔が割れちゃうっすかね) そんな事を思いつつ、桃子は死亡者・おくりびと表示端末の確認を続けた。 【死亡者】/【おくりびと】 荒耶宗蓮/桃子 カチューシャをしたショートヘアの少女/長い黒髪の少女 鎧兜の巨漢武者/黒肌の巨漢(メモによるとバーサーカー) 耳の尖った女性/長い白髪の男 次に表示されたのが、金髪さん(セイバー)/桃子、だった。 (どうも、表示される順番はバラバラみたいっすね) 時間的には立て続けに死んだ事になる荒耶とセイバーの順番がこれだけ離れるのは、時系列順ではあり得ないだろうし、 名簿の順番というわけでも無いようだ。 【死亡者】/【おくりびと】 セイバー/桃子 白髪混じりの男性/鼻や顎の尖った青年 赤いバンダナとジャケットの青年/紫がかった長い髪の少女 眼光の鋭い青年/黒肌の巨漢(バーサーカー) 眼鏡をかけた優男風の青年/長い白髪の男 髪を二つに纏めた少女(メモによると八九寺真宵)/白髪混じりの男性 クチビルさん(船井譲次)/眉毛さん(琴吹紬) 桃髪の外国人少女/黒肌の巨漢(バーサーカー) 眉毛さん(琴吹紬)/長い白髪の男 (これで、13人っすね) ここまでで、今回の放送に登場した13人の死者とそのおくりびとを確認した事になる。 (クチビルさんのところに居た人以外で、私に分かる人はいないっすね。 後で、ルルさんとゴスロリさんにも見てもらわないと) そう考えながら、桃子は更に端末の確認を進める。 次に画面に表示されたのは【1日目午前0:00~午前6:00】の文字だった。 どうやら、ここからは第1回の放送時に呼ばれた死者と、そのおくりびとが表示されるようだ。 という事は、これから死亡者側に加治木ゆみが表示される瞬間がやって来るという事だ。 桃子は、バクバクと心臓が高鳴るのを感じながらメモを片手に、端末の表示に目を通していった。 (先輩!!) 果たして、加治木ゆみの写真はすぐに端末の画面に表示された。 おくりびと側に映っている少女は、メモによると千石撫子と言うらしい。 しかし、そんな事は桃子にはどうでもよかった。 (ああ…先輩、……加治木先輩!!) 画面に加治木ゆみの写真が表示された瞬間、桃子の感情が爆発したのだ。 自分を欲しいと言ってくれた先輩。 自分の事を一番だと言ってくれた先輩。 デートをしてくれた先輩。 一緒に温泉に入ってくれた先輩。 一緒に旅行に行った先輩。 (先輩……私、人を殺してしまいました) 心の中で、桃子は加治木ゆみに報告する。 それと同時に手足が震えだし、体が芯から急速に冷えて行くような感覚が桃子を襲った。 それなのに目頭ばかり熱くて、涙がぽろぽろと零れる。 (なんで、こんな……) 「…はい、こんな感じで良いですか?」 「ああ、ありがとう、憂」 「いえ、そんな……」 どうやらルルーシュと憂の方は、ルルーシュの腕の手当てが終わったらしい。 今の自分の状態を見られたくなかった桃子は、嗚咽を押さえてフラフラと立ち上がり、休憩室を出て行こうとした。 しかし、休憩室の扉を開けようとしたところで後ろから腕を掴まれ、止められてしまった。 「桃子」 「ひあ!?」 自分から人の腕(主に加治木ゆみだが)を掴むことはあっても、自分が人から腕を掴まれるなどという経験のほとんど無い桃子は、変な悲鳴を上げて驚いた。 桃子が振り向くと、右腕を三角巾で釣ったルルーシュが、左手で桃子の腕を掴んでいた。 「どこへ行く?」 「放してください! ちょっと独りになりたいんすよ!」 「駄目だ。阿良々木がどこに行ったのかも分からないんだ。独りにはさせられない」 顔を伏せて独りになりたいと言う桃子を、ルルーシュが掴んだ腕を放さずに引きとめる。 桃子は何とか振りほどこうとするが、さすがにルルーシュも単純な握力や腕力で桃子に負けているわけではないので、 片手といえどもそう簡単には振りほどかれない。 「桃子ちゃん」 二人がもみ合いになりかけたその時、憂が後ろから桃子にパフッと抱き付いた。 そして「いい子いい子~」と、桃子の頭を撫でる。 「憂、そんなことで収まるわけが……」 「はぁぁ……」 「って、収まった!?」 見ると、桃子は今までで一番緩んだ表情でため息をついていた。 「ま、まあ、落ち着いたのなら良かった」 そう言いながら、ルルーシュは桃子顔にある涙の跡を拭ってやった。 「ん、すみません、取り乱したっす…………あ、あれ?」 「も、桃子ちゃん?」 恥ずかしそうに謝罪の言葉を述べ、落ち着きを取り戻したかに見えた桃子だったが、 今度はその場で膝から崩れ落ちそうになり、まだ抱きついていた憂が何とか脇から桃子の体を支えた。 「どうしたの?」 「いや、ちょっと、疲れたっすかね?」 ともかく桃子をソファで休ませることにし、憂が左脇で桃子の体を支え、ルルーシュが桃子の右手を引いて、 二人は桃子を部屋のほぼ中央にある大きなソファまで連れて行き、座らせた。 そのまま憂とルルーシュも桃子の両脇に座り、様子を伺う。 「何かあったのか?」 「いえ、えっと、その」 ルルーシュの問いに何か答えようとする桃子だが、その声は明らかに震えている。 「いや、いいんだ。無理に言わなくていい」 ルルーシュは、落ち着くまで待った方がいいと判断すると、そう言って立ちあがろうとし、軽く手を引かれた。 桃子の手を引いてここまで連れてきたときのまま、手が繋ぎっぱなしだったのだ。 反対側の憂も、桃子の体を支えていた時の状態とほとんど変わらず、桃子の左腕を抱いている。 「…………」 ルルーシュは立ちあがるのを止め、そのまま無言で座り直す。 「…………」 「…………」 「…………」 そのまましばらく、三人は無言でソファに座っていた。 「……私、孤独っすかね?」 「孤独? この状況、傍から見たら全く逆に見えるんじゃないか?」 「孤独なんかじゃないよ。こんなに近くに友達がいるんだから」 そんな中、桃子がポツリと発した言葉に、ルルーシュが逆の状況だと返せば、憂も友達だと続いた。 「と、友達っすか?」 「え、違うの?」 「うーん、良く分からないんすよ。私、同い年の友達いないんで」 桃子は、加治木ゆみ以外でも麻雀部のメンバーとはそれなりに仲良くなったと言ってもいいかもしれないが、 鶴賀学園麻雀部は桃子以外全員上級生であり、桃子に同い年の友達と呼べる相手はいなかった。 「どうしたら友達ってことになるんすか?」 「簡単だよ。名前を呼んで」 「え?」 「桃子ちゃん、まだ私の名前呼んでくれてないでしょ。憂って、名前で呼んで」 「えっと……」 戸惑う桃子だったが、自分が振った話の流れの中でのことであり、呼ばないわけにはいかなかった。 「う、憂さん、で良いっすか?」 「うーん、憂ちゃんでも良いよ」 「そ、それは勘弁して欲しいっす。こういうの慣れてないんすよ」 少し不満そうな表情を作った憂だったが、次の瞬間にはニッコリと笑顔になった。 「うん、それじゃあよろしくね。桃子ちゃん」 そういって、憂は頬ずりするほどピッタリと桃子に体を密着させる。 「う、憂さん?」 「へへっ、暖かいでしょ」 「……そうっすね」 そのまましばらくジッとしていると、いつしか桃子はすぅすぅと寝息をたて始めた。 「眠ったか」 「そうみたいです」 ルルーシュと憂が桃子を挟み、小声で確認し合うと、ルルーシュはそっと桃子の手を放し、憂に預けた。 そして、身に着けていたマントを脱ぐと、それを桃子の肩に掛ける。 「ルルーシュさん?」 「憂も疲れただろう? 休んでいいぞ」 ルルーシュはそう言いながら、デイパックの中から自分が最初に着ていた皇帝の衣装のマント取り出し、桃子と同様に憂にもそれを掛けてやった。 桃子も、憂も、二人ともこれまでの人生で殺し合いなどの経験が無い、ただの高校一年生だ。 それが、この島に来てから12時間余り、今までずっと張りつめていたはずなのだ。 ルルーシュと合流してからは、ルルーシュが多少はその辺りも気を使って緩急をつけてきたつもりだったが、 それも、もう限界だった。 そろそろ休ませないと、肝心な時に使い物にならなくなる。 「あ、はい。そうしていいですか? 実は私もさっきから眠くて……」 そんなルルーシュの意図など知らない憂が、しかしルルーシュの意図通りそう言って目を閉じるのを確認し、 ソファを離れようとしたルルーシュを、一度だけ憂の声が引きとめた。 「あの、ルルーシュさん、さっきの話なんですけど」 「ん? 何だ?」 ルルーシュが首だけ振り返り返事をする。 「次に阿良々木さんと会ったらルルーシュさんの指示通りにしますけど、止めは私にやらせてくれませんか?」 「そのことか。分かった、なるべく憂が止めを刺せるように考慮しよう」 「えへへ、ありがとうございます」 それだけ言うと、憂は再び目を閉じた。 その後、ルルーシュは桃子が落していた死亡者・おくりびと表示端末を拾い上げ、 別の椅子に腰かけると、同じく落ちていたメモと説明書を見ながら内容を確認した。 「フム、おくりびと、か。憂にも見せて確認する必要はあるが……」 憂は眠りについたばかりだ。今はやめておこう。 次に、ルルーシュは荒耶の持っていたパソコンと、ホールで手に入れたUSBメモリを取り出した。 パソコン自体の中身も確認する必要はあるだろうが、まずはUSBメモリの内容確認から取りかかることにする。 あのようにホールに置いてあったのだ。まさか単純にパソコンを壊すウイルスが入っているわけでもあるまい。 「地図か」 そうして確認できたUSBメモリの中身は、この島の地図だった。 しかし、ただ単純に支給品の中にもある地図の画像データが入っているわけではない。 地図をズームしていくと、どんどん表示が詳細になって行き、支給品の地図では確認できない細かい路地なども一目瞭然となる。 「ほう、これは……」 さらに、ある程度ズームしてから地図上の建物をクリックすると、その建物の図面が表示されるようだ。 ルルーシュは、試しに今いる政庁を画面上でクリックし、政庁の図面を表示させる。 そうして表示されたその図は、ルルーシュがこれまで見てきた政庁の構造と綺麗に合致する。 どうやら、信用に足るデータのようだ。 なるほど、これは使えそうだと、他の場所も確認してみる。 建物の図面は、支給品の地図に記載されている施設だけでなく、建物であればどの建物の図面でも見ることが出来るようだ。 このUSBメモリには、島全体の設計図が入っているようなものなのかも知れない。 (さて、もう少し見たいところだが……) それが分かったところで、ルルーシュはいったん手を止めた。 残念ながら、いつまでもこのパソコンばかり見ているわけにはいかない。 桃子と憂が眠ってしまった今、この政庁がセイバーや荒耶並の者に襲撃されたときのことを考え、 何か備えを施しておく必要があるし、この政庁で荒耶が何をしていたのかも、まだ調査できていない。 やることは山積みなのだ。 D-6の駅に向かったと見られるスザクも気になるが、その場所が禁止エリアに指定されてしまった今、いつまでも留まってはいないだろう。 放送で名前が呼ばれなかったのだから無事ではあるらしいが、スザクがどこに居るのか分からない以上、 スザクに関しては、ルルーシュが今打てる手は無い。 (ふぅ) さすがにルルーシュも多少の疲労を感じ、ソファで寝息を立てている二人を横目でチラッと見て呟いた。 「まったく、手間がかかる駒達だ」 【D-5/政庁7階休憩室/1日目/日中】 【東横桃子@咲-Saki-】 [状態]:ステルス解除、疲労(小)、睡眠中 [服装]:鶴賀学園女子制服(冬服)、ポンチョのようなマント@オリジナル(現地調達) [装備]:FN ブローニング・ハイパワー(自動拳銃/弾数15/15/予備30発)@現実、果物ナイフ@現実(現地調達) [道具]:デイパック、基本支給品×2(-水1本)、FENDER JAPAN JB62/LH/3TS Jazz Bass@けいおん! 蒲原智美のワゴン車@咲-Saki-(現地調達)、小型ビームサイズ@オリジナル(現地調達) 七天七刀@とある魔術の禁書目録、通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、不明支給品(0~1)、 [思考] 基本:加治木ゆみを蘇生させる。 1:ルルーシュを利用し(利用され)、優勝する。 2:もう、人を殺すことを厭わない。 3:覚悟完了。ステルスを使う時は麻雀で対局相手の当り牌を切る時の感覚を大事にする。 4:先輩が好きだ。それだけは譲らない。 5:う…憂さん。 [備考] ※登場時期は最終話終了後。 ※カギ爪の男からレイに宛てて書かれた手紙は中身を確認せずに破り捨てました。 ※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。 ※自分の起源を知りました。 【平沢憂@けいおん!】 [状態]:拳に傷、重みを消失、ぽかぽか時間、睡眠中 [服装]:ゴスロリ@現実、皇帝ルルーシュのマント [装備]:ギミックヨーヨー@ガンソード、騎英の手綱@Fate/stay night、拳の包帯、おもし蟹@化物語 [道具]:基本支給品一式、日記(羽ペン付き)@現実、桜が丘高校女子制服、カメオ@ガン×ソード、 COLT M16A1/M203(突撃銃・グレネードランチャー/(20/20)(1/1/)発/予備40・10発)@現実、 包帯と消毒液@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor、双眼鏡@現実(現地調達) 通信機@コードギアス反逆のルルーシュ、遠坂凛の魔力入り宝石@Fate/stay night×10個、洗濯紐 [思考] 基本:ルルーシュとバンドを組みたい。皆を殺す。阿良々木さんはもう絶対殺す。 1:ルルーシュさんの作戦、言う事は聞く。お姉ちゃんは無理には殺さない。 2:桃子ちゃんは友達。 3:阿良々木さんをブチ殺して、お姉ちゃんのギー太を返して貰う。 [備考] ※ルルーシュの「俺を裏切るなよ」というギアスをかけられました。 ※中野梓についていた「おもし蟹」と行き遭いました。姉である平沢唯に対する『思い』を失っています。 ※第2回放送をほとんど把握していません。 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(中)、右腕の骨折 [服装]:歩く教会@とある魔術の禁書目録、 [装備]:イヤホン@現地制作、S W M10 “ミリタリー&ポリス”(6/6) [道具]:基本支給品一式×2、ゼロの剣@コードギアス反逆のルルーシュR2、ミニミ軽機関銃(183/200)@現実 ゼロのマント@コードギアス 反逆のルルーシュR2、“狐”“泥眼”“夜叉”の面@現実 サクラダイト爆弾(小)×9、サクラダイト爆弾(灯油のポリタンク)×2@コードギアス反逆のルルーシュR2 盗聴機、発信機×9@現地制作、単三電池×大量@現実、通信機×5@コードギアス反逆のルルーシュ アッシュフォード学園男子制服@コードギアス反逆のルルーシュR2、USBメモリ@現実(現地調達)、阿良々木暦のMTB@化物語 パソコン、ククリナイフ@現実、.38spl弾×52、ゼロスイッチ(仮)@コードギアス反逆のルルーシュR2、 CDプレイヤー型受信端末、リモコン、鉈@現実、首輪、首輪(ダミー) 死亡者・おくりびと表示端末、【第1回放送までのおくりびと】のメモ、不明支給品(0~1) [思考] 基本思考:枢木スザクは何としても生還させる 1:政庁で襲撃に備える。 2:政庁を調べて、荒耶宗蓮が何をしていたか調べる。 3:東横桃子、平沢憂と行動を共にする。 4:殺しも厭わない。東横桃子、平沢憂、スザク、C.C.、ユフィ以外は敵=駒。利用できる物は利用する。 5:スザク、C.C.、ユフィと合流したい。 6:偽ゼロの放送を利用して、混乱を起こし戦いを助長させる。 7:“金で魔法を買った”というキーワードが気になる。 8:首輪の解除方法の調査、施設群Xを調査する? [備考] ※R2の25話、スザクに刺されて台から落ちてきてナナリーと言葉を交わした直後からの参戦です。 死の直前に主催者に助けられ、治療を受けたうえでゲームに参加しています。 ※参加者が異なる時間平面、平行世界から集められている可能性を考察しています。 ※モモから咲の世界の情報を得ました。主要メンバーの打ち筋、スタイルなどを把握しました。 ※自分のギアスも含めて能力者には制限が掛っていると考えています。 ※おもい蟹が怪異たる力を全てルルーシュに預けました。どんな力を使うかは後の人にお任せします。 ※モデルガン@現実、手紙×2、遺書、カギ爪@ガン×ソード、ミサイル×4発@コードギアス反逆のルルーシュ シティサイクル(自転車)、ジャージ(上下黒)、鏡×大量、キャンプ用の折り畳み椅子、消化器、ロープ、カセットコンロ、 混ぜるな危険と書かれた風呂用洗剤×大量、ダイバーセット、その他医薬品・食料品・雑貨など多数@ALL現実 揚陸艇のミサイル発射管2発×2機、皇帝ルルーシュの衣装(マント無し)@コードギアス反逆のルルーシュR2、 現在支給品バッグに入れています。 ※揚陸艇の燃料…残り10キロ分 (E-5に放置されています) ※荒耶宗蓮が主催者側の魔術師である事を知りました。 ※Fー7ホールの平和の広間にてUSBメモリを入手しました。 ※第2回放送を聞き逃しましたが、桃子によって補完されました。 【死亡者・おくりびと表示端末@オリジナル】 死亡者とその死亡者の死亡した瞬間、最も近くにいた人物【おくりびと】の顔写真のみが並んで表示される。 第2回放送の死亡者、おくりびとの対応、表示順番は以下の通り。 死亡者/おくりびと 荒耶宗蓮/東横桃子 田井中律/秋山澪 本多忠勝/バーサーカー キャスター/明智光秀 セイバー/東横桃子 利根川幸雄/伊藤開司 真田幸村/浅上藤乃 刹那・F・セイエイ/バーサーカー 黒桐幹也/明智光秀 八九寺真宵/利根川幸雄 船井譲次/琴吹紬 アーニャ・アールストレイム/バーサーカー 琴吹紬/明智光秀 第1回放送までの死亡者、おくりびとの対応、表示順番は以下の通り。 死亡者/おくりびと 竹井久/中野梓 リリーナ・ドーリアン/バーサーカー 加治木ゆみ/千石撫子 プリシラ/一方通行 片倉小十郎/ライダー 池田華菜/平沢憂 中野梓/荒耶宗蓮 カギ爪の男/安藤守 玄霧皐月/田井中律 月詠小萌/バーサーカー 安藤守/平沢憂 兵藤和尊/八九寺真宵 御坂美琴/C.C. 千石撫子/琴吹紬 時系列順で読む Back secret faces Next The Hollow Shrine(前編) 投下順で読む Back secret faces Next The Hollow Shrine(前編) 177 状況説明と亀甲縛りの構造に関する考察 平沢憂 197 受け継がれる想い/あるいは霊長の抑止力 177 状況説明と亀甲縛りの構造に関する考察 ルルーシュ・ランペルージ 197 受け継がれる想い/あるいは霊長の抑止力 177 状況説明と亀甲縛りの構造に関する考察 東横桃子 197 受け継がれる想い/あるいは霊長の抑止力