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NEXON公式サイトより全文引用【最新のお知らせ】 各種経済における延期・一時停止の可能性につきまして New この度の東北地方太平洋沖地震により、被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。 東京電力からの発表にあります通り、関東地方での計画停電実施の影響により、 各種決済において遅延もしくは一時的にご利用がいただけなくなる可能性がございます。 現時点におきましては全ての決済に影響がないことを確認しておりますが、 万が一、ご利用ができない等ございましたら、まずはご利用をいただく決済の HPをご確認ください。 ネクソンでは、被災地の一日も早い復興と 被害に見舞われた方々の回復を心より祈念致します。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、 何卒、ご理解の上、皆様のご協力をお願いいたします。 【一般】「東北地方太平洋沖地震」被災地への義援金につきましてNew この度の「東北地方太平洋沖地震」により、被災されました方々に心より お見舞い申し上げます。 ネクソンは、昨日、被災地の皆様方への復興支援にお役立て頂きたいと いう思いから、義援金を募ることを発表致しました。 そして、本日より、ポータルサイト「NEXON」に 特設ページを開設致しましたのでお知らせ致します。 募金方法は、100ポイント・500ポイント・1000ポイントの3つのNEXON ポイントの中から募金金額をお選び頂けるようになっております。 皆様からの募金総額は、義援金受付終了後にお知らせする予定です。 先ほど発表致しました1億円の義援金並びに皆様からの募金は、 日本赤十字社(予定)を通じて、被災地の皆様のために役立てられます。 【東北地方太平洋沖地震 義援金受け付けにつきまして】 義援金特設ページはこちら ※皆様からの募金総額は、義援金受付終了後に公開致します。 ※義援金受付の終了時期は追ってご案内させて頂きます。 ※NEXONポイント1ポイントにつき1円と換算します。 ※NEXONポイントの残高やポイント使用内訳についてはNEXONポイントサイトをご確認ください。 ※NEXONポイントサイトのポイント使用内訳では「義援金」として表示されます。 ※本件に関する個別のお問い合わせは、回答いたしかねる場合がございます。 弊社公式サイトのお知らせをご確認ください。 ネクソンでは、被災地の一日も早い復興と被害に見舞われた方々の回復を 心より祈念致します。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係 三人の長い一日~尾行編~ 「今日はあの子を尾行してみない?」 とある休日、いつもの喫茶店で美琴は呟いた。 先程、さも当然のようにデートの待ち合わせに遅れてきた当麻を説教した彼女はくるくるとコップを回しながら今日の行動について提案をする。 そんな唐突な提案に当麻は目を丸くする。 「は?なんだいきなり?」 「…最近知らない人からお礼言われたり、子供から『ときわだいのおねーちゃんこのまえはありがとー』って言われたりするのよ」 「んーと?それは美琴の普段の行いが良いからでは?」 「心当たりはないのよねー。それで思ったんだけど、これってあの子達が何かやってるんじゃないかと思うわけよ」 「なるほど…それはあり得るな」 あの子達…妹達かと予想した当麻はうんうんと頷く。すると美琴はコップを置いて身を乗り出すと、 「で、よくよく考えたら普段あの子達が何してるのか全然知らないのよね」 「あー、そう言われるとそうだな」 「だから、今日は妹の素行調査をするって事でどうかな?」 「お前なぁ…別に探らなくても良いだろ?」 「いいじゃない、当麻だって気になるでしょ?」 「そりゃ…でもなぁ…」 確かに普段妹達が何をしているのか知らない当麻としても気にはなる。だが、コソコソと後を付けるのはどうかと考え、悩んでいる。 「私はあの子の姉として、学園都市でちゃんと生活出来てるのか見たいわけよ」 「そんな心配しなくても大丈夫だろ、あいつ等はしっかりしてるし」 「…たまには『お礼』したいのよ!いつもいつもからかわれてばっかなんだから!」 「おいおい…結局それかよ…んで?具体的にはどうするんだ?」 「気付かれないように後を付けるだけよ。あの子の電磁波センサーに引っかかるかもしれないから当麻に協力して欲しいんだけど、ダメ?」 美琴のお願いにため息をつく。もう何を言っても無駄だと感じた当麻は仕方なくお願いを聞くことにする。 「…で?どうやってあいつ等を探すんだ?…先に言っとくけどあの手は駄目だぞ?余計な心配かけるだろうし」 「何でよ~、別に良いじゃない。元を言えばあの子が先にやったんだから」 他に妹達を呼ぶ有効な手段が思い付かなかった為、結局例の餌を使って妹を呼び出す事にした美琴は、渋る当麻を引きずるようにして喫茶店を後にする。 公園に向かって歩いていた二人だが、その途中、偶然にもお目当ての人物が姿を現した。その人物は黒い猫を抱いている。 そして、その胸元にはキラリと光るネックレスがある事から彼女が御坂妹(10032号)だと二人は理解する。 御坂妹も二人に気付き、ペコリと頭を下げる。軽く挨拶を済ませた三人はそのまま雑談へシフトする。 「こんな朝早くから散歩か?」 「いぬの散歩です、とミサカは回答します。フフ、フフフ…」 「その言い方は語弊が…というか表情が怖いぞ…」 黒猫(いぬ)を抱いた御坂妹は不気味な笑みを浮かべる。当麻はそんな彼女を見てやや引き気味にそう呟いた。 美琴はというと、いぬに心を奪われ、そわそそわと落ち着かない様子で御坂妹といぬを交互に見ている。 「猫…、ねぇ…ちょっと抱っこさせてくんない?」 「良いですよ、とミサカは即答します」 「ありがと!当麻、ちょっと右手で背中触ってて?この子が怯えちゃうから」 美琴のお願いに頷いた当麻だが、彼女が要求した背中ではなく、その頭の上に右手をぽんっと乗せる。 彼女は少し驚いた様だったが、御坂妹からいぬを受け取った為か、何も言わなかった。 「もふもふしてて気持ちいい…あ~幸せー…」 「…」 当麻に頭を撫でられながら猫を抱っこする美琴はふにゃふにゃになった顔でいぬに頬ずりを始める。するといぬが『みゃー』と鳴く。 それを聞いた美琴は『ほふっ…』という声と共により一層顔を緩める。幸せオーラを漂わせる美琴と頭を撫でながら見守る当麻。しかし… (…これは正直面白くありませんね、とミサカはお姉様に嫉妬の炎を燃やします。 …物は試しです、とミサカは咄嗟に思いついたプランを即実行してみます) 当麻はともかく、いぬまで独占され一人になってしまった御坂妹は、寂しさと共に目の前で展開される幸せオーラの発生源に嫉妬する。 その思考が1つの答えを瞬時に弾き出と、彼女はスッと当麻の左隣に立ち、こっそっと耳打ちする。 (お義兄様、ミサカは面白くないのでお姉様の真似をさせていただきます、とミサカは宣言します。 声を出すと気付かれて死ぬかもしれませんので動かない方が良いです、とミサカは釘を刺しておきます) (は?お前何言って…?…!!!!) 御坂妹は当麻の左腕にしがみつき、そのまま腕に頬ずりを始める。すると、当麻がその身を硬直させた事に気付く。 これは面白い、と考えた御坂妹は擦り寄るように身を寄せ、目を細めながら気持ちよさそうに頬ずりを続ける。 一方美琴はというといぬに夢中で全く気付いていない。 美琴がいぬの鼻をつんつんすれば御坂妹が当麻の頬をつんつんする。頭を撫でれば頭を撫でる。いぬが『みゃー』と鳴くと… (みゃー、とミサカはいぬの鳴き真似をしてみます) 上目遣いに囁かれたその言葉に不覚にも萌えてしまった当麻は、顔を真っ赤にしてしまった。 慌てて視線を逸らす当麻だが、逸らした先で見てしまった…美琴がいぬにキスをしている所を。…という事は… (仕方がありません、とミサカはお姉様の真似をする事にします) (まてまて!早まるな!落ち着け御坂妹!) 慌てる当麻を他所に御坂妹は当麻の顔に近づいていく、当麻の視線は御坂妹に釘付けとなり、動く事ができない。 そしてあと数センチ、御坂妹の唇が触れる―――そう思った瞬間にスッと顔が遠ざかり、クスクスと笑い声が発せられた。 「フフ、本気ですると思いましたか?とミサカはお義兄様の慌てっぷりにほくそ笑みます」 「へ!?お、お前なぁ…マジでするかと思ったじゃねぇか…」 「そこはミサカの演技力の勝利という事ですね、とミサカは己の演技力の高さを自画自賛してみます」 「はぁ…もういいから離れてくれないか?」 御坂妹の悪戯にしてやられた当麻はげんなりしながらも御坂妹に離れるように言う。しかし、未だにその顔は赤く、心臓はバクバクと高鳴ったままだ。 だが次の瞬間、その顔は真っ青になる事となる。何故なら… 「そうね、とりあえず離れなさい。で?今度は一体何やってんのかしら」 「はっ!み、美琴!?こ、これは違うんだ!」 「へぇ…何が違うのかしら?なんか顔が真っ赤なんだけど、何で?」 声を出したことで美琴に気付かれてしまったようだ。その状況は御坂妹に抱きつかれて真っ赤になっているという最悪の状態。 必死に言い訳しようとする当麻だが、美琴の低い声で放たれた言葉と突き刺すような視線に死を覚悟する。とその時、横から更に燃料が投下される。 「幸せのおすそ分けを貰っています、とミサカは回答します。 更に詳しく言いますと、ミサカは先程までお姉様がいぬにしていた事をお義兄様にしていただけです、とミサカは懇切丁寧に状況を説明しました」 「待て!それはちょっと違うんじゃないか!?」 「な!?ちょっと待って…っていう事は―――あ、あんた等ぁ――――!!!」 先程の行為をさらっとカミングアウトした御坂妹に慌てる当麻。 そしていぬにしていた事を思い出した美琴は真っ赤になってその怒りを爆発させる。 そんな二人の反応に満足した御坂妹はニヤリと口元を吊り上げると、 「キスはしていませんので安心してください、とミサカは重要事項を述べます。 それでは『ごちそうさまでした』とミサカはおすそ分けのお礼を述べつつ撤退を開始します!」 サッと当麻から離れた御坂妹は流れるような動きで、美琴に抱かれているいぬの首根っこをひょいっと掴み、そのまま走り出す。 「あ!この!待て―――!!」 「待てと言われて待つミサカいません、とミサカは―――――!!」 美琴の制止を無視して御坂妹は全速力でその場を離脱する。 「~~!やられた!!当麻!」 あまりの素早さに対応が遅れてしまった美琴は当麻を睨みつけるように見て、強い口調でそう言った。 すると当麻はビシィ!っと姿勢を正す。その顔は青ざめ、若干引きつっているようにも見える。 「はい!なんでしょうか姫!?」 「言い訳は後で聞くからとにかく追っかけるわよ!折角向こうから来てくれたのにこのまま逃がしたらからかわれ損だわ!」 「え!?尾行するんですか!?」 「い・い・か・ら!早くしなさい!あんにゃろう…笑ってやがった…」 真っ赤になった顔であの一瞬、いぬを掴んだ時の妹の顔を思い出す。あの一瞬で彼女が見たのは薄ら笑みを浮かべた妹の顔だった。 あの顔を見せるときは決まって悪戯が成功した時だ。そう思うと、上手い具合に乗せられてしまった事に腹が立つ。 『ふふふ…見てなさい』っと邪悪な笑みを浮かべた美琴は、直立不動になっている当麻の右手を左手で掴むと、逃げた御坂妹の追跡を始めるのだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「いたわね…あの馬鹿妹…。ふふ…」 電柱の影で美琴はそう呟いた。追跡開始から20分程たった頃、二人は御坂妹を発見することに成功する。 一旦見失ってしまった為、半ば諦めていた美琴だったが、運よく発見出来た上、妹には気付かれていないと言う事に思わず怪しげな笑みが零れる。 「美琴さーん、オーラが怖いですよー?」 「誰の所為だと思ってんのよ、ったく…毎度の事とはいえ腹立たしいわ。それに当麻も少しは抵抗しなさいよ」 「ゴメンナサイ」 「そんなに妹が好きなのかしら?」 「そんな事は無いぞ!?…ただ美琴と同じ顔で『みゃー』は正直効いた。今までのあいつ等の中で一番の破壊力だったかもしれないのは認める。 というか、あんな不意打ち食らったらどうしようもないですよ?」 冷ややかな目で見つめる美琴に言葉を返す当麻だが、先ほどの出来事を思い出し、少しだけ赤くなる。 そんな反応を見た美琴はぷくーっと頬を膨らまし、そのまま俯いてしまった。 「み、美琴?どうした?」 突然俯いてしまった美琴に慌てる当麻。左手を自分の額に置き、しまったー、まずい事言ったかなーと思っていると美琴が顔を上げた。 が、どうも様子がおかしい。少し赤くなった顔、そして上目遣いに見つめてくる視線。なんだろう?と考えていると、彼女は思いがけない言葉を放った。 「に、にゃー」 「――――――――」 予想外の事態に当麻は完全に固まった。その瞳には真っ赤になり、ちらちらと反応を窺う美琴の姿が映っている…のかどうかは怪しい。 「ちょ、ちょっと!何とか言いなさいよ!?恥ずかしかったんだからね!?」 いつまで経っても当麻の返事が無かったのが心配になった美琴は叫びながら当麻を揺する。すると、 「――――――は!?今何が起こった!?もう一回頼む!!」 「な!?出来るわけ無いでしょこの馬鹿!」 「そこを何とか!なんか凄い光景を見てしまったような気がするんだ!!」 「~~!それよりあの子を見失っちゃうから早く尾行続けるわよ!!」 意識を取り戻した当麻はその原因=にゃーをはっきりと覚えていなかった。 ただ頭には凄いものを見た!という感覚だけが残ってしまい、もう一度見たいと懇願するが却下されてしまった為、ガックリと肩を落とす。 真っ赤になっている美琴がそっぽを向いてしまった事もあり、仕方なく御坂妹を尾行する為に歩き出すと、少し歩いた所で右手が少し強く握られた。 「…そ、そんなに言うならまたいつかやってあげるわよ…」 「!!」 俯きながら小声で囁かれたその言葉に当麻のテンションは一気に跳ね上がった。美琴の方は耳まで真っ赤になってしまっている。 先ほどまでの嫉妬は何処へやら、二人は仲良く手を繋いだまま御坂妹の尾行を開始する。っとその時、御坂妹が不意に振り向いた。 「ヤバッ!」 咄嗟に看板の陰に隠れた二人は顔を覗かせて様子を窺うと、小首を傾げながらも再び歩き出した御坂妹がいた。どうやら気付かれていないようだ。 「危な所だったわね…、でも結構スリルがあって面白いわ」 「おいおい、あんまり感心できるような事じゃないからな?」 「…今日だけ目を瞑って?ね?」 美琴のお願いにため息を付いた当麻たったが、実際彼も同じ事を思っていた。 二人は付かず離れずの距離を保ちながら尾行を続ける。暫く歩くと、当麻がいつもお世話になっているスーパーの前に到着する。 御坂妹は立ち止まると、入り口の横にいぬを下ろし、そのまま店内へ入っていった。 「どうしよう?」 「中に入ると見つかるかもしれないし、いぬがそこに居るから戻ってくるの待つか」 「そうね、…それにしても大人しいわね~あのいぬって子。あ!前足舐めてる~可愛い~」 美琴は主人の帰りを大人しく待ついぬの一挙一動に釘付けになっている。そんな彼女の緩みきった表情を見て当麻も笑みを零す。 そして10分程そうしていると、御坂妹がスーパーから出てきた。その左手には小さな袋を持っている。 彼女はしゃがみ込み、右手でいぬを抱くと立ち上がり歩き出す。っと… 「うわ!こっち来た!?」 「ど、どうする!?隠れる所は―――――こっちだ!」 御坂妹の接近に気付いた二人は電柱の影から路地の狭い通路へ素早く身を隠す。そこで御坂妹が通り過ぎるのを待つ事にするのだが… 「ふー、危ない所だった…な…?」 咄嗟に美琴の体に手を回し、路地裏に連れ込んだ当麻は自分が彼女を壁に押し付け、手を繋いだまま覆いかぶさるようにしている事に気付く。 彼女の顔との距離は10cmもなく、繋いだ手からは相手の鼓動が伝わる。それは少しずつ早く大きく脈打っていく。 「ぁぅ…」 突然の事態に顔を真っ赤に染め上げた美琴は、右手を胸の辺りできゅっと握り細い声を漏らしていた。 この後一体何をされてしまうのだろう?そんな事を考えていた美琴だったが… 「わ、悪ぃ!すぐにどくから!」 「う、うん…そ、それよりあの子はもう過ぎたのかしら?」 「そ、そうだったな。え~とあいつは~」 結局何もせずに距離を取る当麻。彼は美琴の視線から逃げるように入り口の方を見る。 すると丁度御坂妹が通過する所だった。何とか見つからずに済んだのだが、思わぬハプニングにその心臓はバクバクと高鳴り、繋がれたままの手は少し汗ばんでいる。 視線を戻すと、ちらちらとこちらを見てくる美琴と目が合った。その瞬間、彼女は恥ずかしそうに俯いてしまった。 (ど、どうしたらいいんだこの状況!?しかもこんな場所で!?) なにやらもじもじしている美琴を見た当麻は、場所が場所なだけにこの空気に耐えかねていた。一旦離れて仕切り直したい所だが、 手を離せないという状況なのでそれも出来ない。無い頭をフルに活用し、打開策を考えていると――― ~♪~~♪ っと携帯電話の着信音が響き渡る。どうやら当麻の携帯電話のようだ。 (誰だか分からないがナイスタイミング!) この妙な雰囲気をぶち壊す着信音に心の中で感謝する当麻。メロディからメールだと判断した彼はポケットから携帯電話を出すと送り主と中身を確認する。 「えーっと…お?番外個体からか、何だろう?」 空気を変える助力を得た当麻は、わざとらしくそう口に出すと内容を確認する。するとそこには… Time 2010/ ×/○□ 11 25 From 番外個体 Sub Re 78 ――――――――――――― やっほう 例のスーパーで豆腐と野菜が 驚きの価格だったよ! 豆腐は一丁40円! 大根は一本45円! これは買いでしょ! 情報のお礼は今度お姉様に内 緒で…むふふ~ 「ちょっと待てぇ!最後の一文は何だぁー!!」 「ちょっと!急に大きな声出さないでよ!それでなんて書いてあったの?」 「あ~、ああ~…うん、俺も男だ。たまには潔くいこう」 「はあ?なにワケ分かんない事言って…」 あまりの内容に思わず叫んでしまった当麻。隣で覗き込もうとする美琴を見て逃げられないと感じ、メールの中身を見せる事にする。 そして差し出された携帯電話を見た美琴は固まる。すると空気が一転、緊張したものに変わる。美琴は当麻をジト目で見ると尋問を開始する。 「何これ?」 「番外個体からのメールです。今日のスーパーの目玉商品情報」 「…この返信数の78ってのは?」 「中身を見れば分かりますが概ね激安情報です。後はたまに雑談とか近況報告みたいな感じです」 「…まあいいわ、じゃあ最後の一文についてなんだけど、私に内緒で何するつもり?」 「それは分からん。というか今までそんな話一回も無かったんだが…嘘だと思うなら履歴見てもいいぞ」 「…私に何か隠してない?やましい事は何も無いって信じてもいいの?」 「信じてもらうしかないです」 当麻を真っ直ぐ見つめて言葉を続ける美琴。当麻もまた美琴を真っ直ぐ見つめて答えていく。 すると美琴は『ふー』っと軽く息を付くと、険しくなっていた表情を元に戻す。 「分かった。じゃあ今回のは不問にしてあげるわ」 「中身は見なくて良いのか?」 当麻の言葉に対して、美琴はクスッと薄く笑みを零す。 「そんな必要ないわよ。さっきはああ言ったけど、当麻と妹達の事は信じてるから」 「そっか、ありがとな」 「というかミサカネットワーク使って激安情報のやり取りってどうなのよ?」 「俺としては凄い助かってるぞ?あいつ等がいろんな店の情報くれるから何処で何が安いか分かるんだ。おかげで家計は安泰ですよ」 「むー、私だって当麻の役に立ちたいのにー」 「美琴にはこうして側にいてくれる。それだけで十分幸せを貰ってるから、気にしなくていいんだよ」 「そう言って貰えると素直に嬉しいわ。…そんじゃ、気を取り直してあの子の追跡を再開するわよ…ってもう居ないかもしれないわね…」 当麻の言葉に少し気恥ずかしくなった美琴は繋がれた手を一度だけぎゅっと強く握ると、御坂妹の追跡を続ける事にする。 しかし、今までのやり取りで随分時間をロスしてしまった為、もう居なくなってしまったのではないかと考える。 とにかくそれを確認する為に、路地裏から顔を出してみる。すると、かなり距離は離れてしまっているが、御坂妹の後ろ姿を見つけた。 そのまま路地裏から飛び出すと、その遠ざかっていく後ろ姿を追いかけるのだった。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 尾行を始めて1時間が過ぎ、時刻は12時になろうとしていた。 「ちょっと腹減ってきたな」 「私も。何か食べたいわね…」 「御坂妹は昼飯どうすんだろうな?やっぱり病院か?」 「ここからだと結構距離あるからそれは無いと思うけど…」 そう考える美琴は、ふと何かを思い出したかのように当麻を見つめる。 「ねえ、やっぱこういうのってアンパンと牛乳がしっくり来ると思わない?」 「お前…漫画の読みすぎだ…」 「な、なによぅ!ちょっと言ってみただけよ!」 図星だったのか美琴は少し赤くなって慌てる。そんな彼女から視線を御坂妹に移す。 すると御坂妹が街の一角にあるお店へ真っ直ぐ向かっていく所だった。 「お、なんか御坂妹に動きが…?あ、あれは!?」 「どうしたの?」 当麻の言葉に御坂妹の方を見ると、彼女が何かを買っている。 なるほど、当麻が驚くのも頷けると美琴は思った。何故なら彼女が買っているのは例の2000円もするホットドッグだったからだ。 「つか、あの子の手震えてないかしら?どうしたのかな?」 「そりゃ2000円のホットドッグなんてどこぞの上流階級のお嬢様しか食べれませんからね。貧乏人が無理して買えば手くらい震えますよ」 「いや、無理して買う理由が分かんないんだけど…」 「それもそうか…御坂妹の奴もお金持ちだったのかーショックだ…」 「何で当麻が落ち込むのよ。んで、どうする?私達も食べようか?」 「へ?何を?」 「ホットドッグよ。あの子はあっちのベンチに座って食べてるみたいだから今の内に買って、見やすい位置に行きましょ? ちゃんと奢ってあげるから心配しなくて良いわよ?あ、遠慮もしなくて良いからね。今日は無理やり付き合わせちゃってるからさ」 「まあ俺も結構楽しめてるから無理やりって事は無いけど、今日は美琴たんの言葉に甘えようかな」 「美琴たん言うな、んじゃ早速買いに行くわよ」 見つからないうちに…といった感じでサッとお店に近づく。 手早く注文を済ませた美琴は右手で器用に財布からお金を取り出すと、商品を当麻に持たせる。 そして道路を挟んで反対側のベンチに座っている御坂妹を見やすい位置へと移動する。 「ん~、座れると良いんだけどさすがに無理ね」 「仕方ないな、っと悪い、左手じゃ上手く取り出せないから頼むわ」 「しょうがないわね~、はい、どうぞ」 「さんきゅー、うん、やっぱ美味いわこれ…」 美琴からホットドッグを受け取った当麻は早速一口かじる。そして涙目…とまではいかないが、歓喜の声を漏らしている。 「普通でしょ?…ん~あの子が持ってた買い物袋の中身っていぬの餌っぽいんだけど、当麻はどう思う?」 普段余程良い物を口にしているのか大げさねと美琴は呟く。 そして妹を見ると何やら買い物袋から缶詰っぽい物を出している所だった。はっきりと見えなかった為、当麻に問いかけると、 「すまん、ちょっと飲み物取ってくれないか?」 自分の話を完全に無視した言葉が返ってきた。 「人の話を聞け!全く…」 その態度に文句を言いながらもドリンクのカップにストローを挿した美琴。 当麻の手が塞がっているため、飲ませてあげようと考えて、カップを近づける。その時、通りに男の声が響き渡る。 「引ったくりだ――!誰か捕まえてくれ―――!!」 「…当麻!」 「ああ!」 通りの反対側、御坂妹が座っているベンチの左側20m程の所に逃げる男の姿が目に入る、二人は言葉を掛け合い動き出そうとする。が、既に動いている者がいた。 それは自分達が今まで尾行していた人物。のんびりとした雰囲気を放っていた彼女がいつの間にか犯人の前に飛び出していた。 彼女は持っていたドリンクのカップを男に投げつける。すると男は顔を守るべく左手を盾にする。 御坂妹は相手の動きを見て能力者ではないと判断したのか、男に向かって走り出し、一気にその距離を詰める。 カップから飛び出した液体が男の左手に掛かると、御坂妹は男が怯んだその一瞬の隙を突いて姿勢を低くし、すれ違いざまに右の拳を男の腹に叩き込む。 男はビクン!と一度大きく跳ねるとそのままその場に倒れ、御坂妹はふぅっと息を付くと、倒れた男を見下ろしている。 その一部始終を見ていた二人は、御坂妹の鮮やかな動きに驚いていた。 「おー、御坂妹の奴すげぇな。一瞬の出来事ってこういうのを言うんだな。それにしても腹への一撃で落とすってどんな威力だよ…」 「動きに迷いも無駄も無かったわね。それとあのパンチだけど、電撃入りだと思う」 「うへぇ…相手大丈夫かよ…」 「私の電撃に比べたら可愛いもんよ。私だったら槍で打ち抜いてたわ」 「それも怖いな…、あれ?でもそれだったら何で最初から電撃使わなかったんだろうな?」 「さあ…大々的に能力を使う所を見られたくなかったとか?ん~こればっかりは本人に聞かないと分からないわ」 「お?御坂妹の周りに人が集まってきたな」 「当然でしょ?あの子はひったくり犯を捕まえた本人なんだから。…って、なんか困ってるような顔してるわね。 あ、逃げた…全くあの子は…もうちょっと愛想よくしてあげても良いのに…」 男を倒した御坂妹は投げつけたカップを拾いゴミ箱に捨てていた。そこに被害者の女性や協力者や野次馬やらが集まり、女性からは頭を下げられている。 礼には及ばないと言った様子で両手で頭を上げるように促す彼女だったが、 人が集まりすぎてしまったためか、ベンチにいるいぬと袋を手に取るとそのまま走り去ってしまった。 残された人たちは突然逃げ出した彼女に呆然としていたが、風紀委員が到着すると同時に野次馬は蜘蛛の子を散らすように去り、通りはいつもの風景に戻っていった。 「げ、あれは黒子…当麻、逃げるわよ」 「確かにあいつに見つかると色々面倒だ!それに御坂妹も追わないとな!」 「はっ!?そうだった!ってかいつの間にか当麻もノリノリじゃない!」 風紀委員の中に白井黒子の姿を確認してしまった二人は颯爽とその場を後にし、走り去った御坂妹を追いかける。 程無くしてターゲットを見つけた二人は、その後も街中を歩き回り、 風紀委員顔負けの治安活動や困った人を助けるといった御坂妹姿を見て、感心しつつも尾行を続けていく。 そして午後3時を回り、公園の近くまで戻ってきた御坂妹はおやつの時間だと言わんばかりにクレープを買い、公園に向かって歩いていく。 その姿背中は時折立ち止まり、手を動かしている。どうやら歩きながら食べているようだ。 「うー、ねえ当麻」 「はいはい、何にする?」 「さっすが!分かってんじゃない!」 「あれだけ物欲しそうな目してたら誰でも分かるって。ほら、早くしないと見失うぞ?」 「えーっと、じゃあね~…」 美琴の様子からその心中を読み取った当麻は彼女を促す。 すると彼女は待ってましたと言わんばかりにクレープを買い始める。そして、当麻にもクレープを強引に買わせ、御坂妹の後に続いて公園内に入っていく。 御坂妹は公園内のベンチに腰掛けると、いぬをベンチの上に降ろし、殆ど減っていないクレープを食べ始めた。 二人は御坂妹から10m程の距離にある茂みの中から顔を出して様子を窺っていた。 「ちょっと遠いわね…それに横からだから表情が見えづらいわ…」 「他にいい場所無いからな…正面だと絶対見つかっちまうし…」 「それにしても、さっきも思ったんだけど、あの子食べるの遅いわね。半分も減ってないじゃない…」 「んむ?ふぉふふぁ?(ん?そうか?)」 「行儀悪いから食べながら喋らないの。それよりそっちのちょっと貰っていい?」 「ん、ほれ。あ~ん」 「ちょ、ばか…そんなこと言わなくてもいいから…」 当麻のあ~んと言う単語にちょっぴり恥ずかしくなった美琴は、ごにゃごにょ言いつつも差し出されたチョコクレープをぱくっと食べる。 「ん、おいし。それじゃあ今度はこっちの番ね!はい、あ~~ん」 「お、おう…」 満面の笑みでいちごクレープを差し出す美琴。その仕草、言動にドキっとした当麻が一口食べようと顔を近づけた時… 『ガサガサ!』という音が聞こえた。それに驚いた二人は慌てて音のした方を見る。すると… 「みゃー」という鳴き声が聞こえてきた。どうやら猫だったようだ。その事に二人は胸を撫で下ろす。 美琴は改めてあーんを実行しようとしたのだが、当麻の頬にクリームが付いてしまっていることに気付く。どうやら先程驚いたときに付いてしまったようだ。 (えーと、単純に拭き取るべきなんだけど、手は塞がってるし、拭く物も無いわね。 …………えーっと?これってチャンス?いや、でもさすがにそれは…普通ここは指で掬って舐め取るのがセオリー…なんだけど…よし!) なにやら考え込んだ美琴は、1つの答えを出す。そして意を決すると当麻に少しずつ近づく。 「当麻、頬にクリームが付いてるから取ってあげる。そのまま動かないでね」 「!」 瞬間、美琴はスッと当麻の顔に自分の顔を寄せ、頬に付いたクリームをペロッと舐め取る。 するとその感触に気付き、美琴の方を向いた当麻と目が合う。そして二人は揃って顔を真っ赤にさせると… 「な、何をしているのですか美琴サン!?」 「だ、だって手塞がってるし他に方法無かったし…それに…ちょっとやってみたかったし…」 「…超恥ずかしいのですが…」 「…嫌だった?」 「嬉しいのですが、あまり精神衛生上よろしくないので程々にしてください」 「私も自分でやってみて恥ずかしくて死にそうだからそうするわ。でも、美味しかったわよ」 「ぶふー!な、なんつー事言い出すんだ!」 美琴の発言に驚いた当麻は口に含んでいたクレープを噴出してしまった。 「へ!?ち、違う違う!美味しかったのはクリーム!勘違いしないでよね!?」 「あ、ああ…そっちか…びっくりした…」 先ほどの行為ですっかりテンパっていた美琴は自分の言った事を理解し、慌てて誤解を解く。 当麻も自分が勘違した事を理解し、ほっと胸を撫で下ろすが、勘違いするような言い方すんなよ…と内心で突っ込むのであった。 そして気恥ずかしいおやつタイムが終了すると、改めて御坂妹の様子を窺う。すると猫じゃらしのような物でいぬと遊んでいる所だった。 左右に走り回り、ピョンピョン飛び跳ねるいぬだったが、暫く遊んでいると疲れたのか御坂妹の膝の上に乗って丸くなり、そのまま寝てしまったようだ。 そんないぬを優しく撫でる御坂妹の様子を微笑ましく見つめる二人だったのだが… 「あの子はいつもこんな事をしてたのかな…」 「…」 「ごめん、あの子に謝ってくるね。仕返しなんて考えてた私が馬鹿だったわ」 「…だな、俺も一緒に行く」 二人は尾行中に見てきた御坂妹の行動やいぬを見つめるその優しげな表情に罪悪感を感じ、尾行した事を打ち明けて、謝罪する事を決意する。 ガサガサと茂みの中から出ると、そのまま御坂妹の元に歩いて行く。そして目の前に立つと深々と頭を下げる。 「ごめんね、今朝あんたと別れてからずっと後付けてたの」 「悪かった、御坂妹」 頭を下げたまま平謝りする二人。この後何を言われるか分からない、何を言われてもおかしくは無いと不安になっていると… 「…ミサカを尾行して何が面白いのですか?とミサカは怒りを露にします」 「ご、ごめん。いつもからかわれてばっかりだから…それで…」 「そうですか、お姉様はミサカを尾行して弱みを握ろうと考えていたのすね、とミサカはお姉様の狙いを予測しつつ睨みつけます。 それでお義兄様も一緒になって面白がっていたのですか?とミサカは問いかけます」 「…すまん」 「待って!当麻は止めようとしてくれたの!悪いのは私だから当麻を怒らないで!」 「いや、実際俺も楽しんでたし、美琴だけの所為じゃないから。怒るなら一緒に怒ってくれ」 「目の前で庇い合いですか…、とミサカは嘆息します」 あまりにも冷たい妹の視線と態度に美琴は涙目になり肩を震わせている。そんな彼女の盾になるように当麻は少しだけ前に出る。 すると御坂妹は先ほどまでの険しい表情をスッと緩めると、口調を先程より柔らかくした。…いや、ニヤリと怪しい笑みを浮かべている。 「では、今日は楽しめましたか?とミサカはお二人に問いかけます。 とは言ってもお二人がミサカを尾行しながら楽しんでいたのは知っていましたが、とミサカは重大な事実を打ち明けます」 「…?」 「どういう事だ?」 先程と打って変わって怪しげな笑みを浮かべるその姿に二人は状況が理解できずにいる。 そんな二人をあざ笑うかのように御坂妹は言葉を続ける。 「ミサカは始めから気付いてました、とミサカは報告します。 その上でわざと尾行させてお二人の様子を窺いながらデートのお手伝いをしていたのです、とミサカは懇切丁寧に説明しました」 「…え?」 目を点にしている美琴を見た御坂妹はもうこれ以上無いというくらいニヤニヤした笑みを浮かべると、 「ミサカとしては先程の茂みの中での痴態(頬舐め)は正直驚きましたが、とミサカはお姉様の大胆さに頬を赤らめます」 「ちょ、ちょっと!何でそんな事知ってるのよ!?」 「フフ…どうやらお二人は気付いていないようですね、とミサカは勝ち誇ります。 ではあちらをご覧ください、とミサカは自販機を指差します」 二人は御坂妹が指差した方向を見るとそこは先程自分達がいた茂みのすぐ横だった。 そしてそこにある自販機の後ろから顔を半分だけ出した御坂妹(10039号)がじぃ…とこちらを見ているのが見えた。 「み、御坂妹!?まさか俺達つけられてた!?」 「嘘…全然気付かなかったわ…。!!もしかしてさっきの猫の鳴き声って!?」 「あのミサカ(10039号)です、とミサカは報告します。では今度はあちらをご覧ください、とミサカは更に指差します」 今度は高層ビルの屋上を指差す御坂妹。するとそこから強烈な電撃が発せられた。 「あの力…番外個体!?」 「はい、とミサカは返答します」 「なんだってあんな所に?」 「10039号は集音、番外個体は双眼鏡で映像の入手と担当があったためです、とミサカは種明かしをします」 つまり、声と映像の入手方法が別々であっても彼女達にはミサカネットワークで記憶の共有をしているので頭の中で合成してしまえば良いという事だ。 完全に予想外の事態、そして事の詳細を聞いた美琴はその場に力なく座り込む。 「…は、はは…はぁ~…よ、良かったぁ…嫌われたのかと思ったわよぉ~」 「申し訳ありません。少々悪戯が過ぎたようです、とミサカは先程の演出を謝罪します」 尾行した二人が謝罪しに来ることを10039号の情報から知っていた御坂妹は、ちょっとした意地悪をしてみたかったようだ。 だがその裏で、こういう流れにすることで自分達の尾行を有耶無耶にしようというしたたかな考えがあったりもする。 「なあ御坂妹、一体いつ気付いたんだ?」 「朝、お二人が看板の裏に隠れたときにお義兄様の髪の毛が見えましたので、とミサカは返答します」 「うぅ…もしかして全部見てたの…?」 「ええ、全部見ていました、とミサカはミサカネットワークに配信された痴態を思い出します。フフ…フフフ…」 「はぅぅ…」 尾行中のやり取りを全部見られていた上、妹達全員に知られたという事実に真っ赤になって小さくなってしまった美琴。 だが、元々自分の所為というのもあって怒ることもできない。それを知ってか知らずか…御坂妹が畳み掛ける。 「お姉様が能力を封じたおかげで動きやすかったですよ、とミサカは追い討ちをかけてみます」 「くぅぅ…」 自分の能力を封じることで尾行に気付かれないようにしていた事が逆手に取られてしまうなんて考えていなかった。 完全敗北を喫した美琴はガックリとうな垂れるが、「はは…」と小さく笑うと吹っ切れたかのように顔を上げる。 「あ~もう!あんた達には敵わないわ!ねえ、この際だからいくつか聞きたいことあるんだけどいいかな?」 「なんでしょう?とミサカはお姉様の質問事項を待ちます」 「えっと、私達があんたを見失わなかったのって、私達が来るのを待ってたの?」 「はい、番外個体の情報を元に距離を把握していましたので、とミサカは回答します」 「なるほどね、じゃあ次だけど、ホットドッグ買った時に手が震えてるように見えたんだけど何で?」 「…それはミサカのバイト代が大幅に消えてしまったからです…、とミサカは涙ながらに語ります」 「は?じゃあ何であそこで買ったんだ?」 「雰囲気作りという奴ですよ、とミサカは返答します。それにあの近くには他に店がありませんでしたので、とミサカは学園都市の不便さに嘆息します」 「それよりあんたバイトなんかしてたの?全然知らなかったんだけど、何してるの?」 「夜の労働です、日によって忙しさは違いますが、意外に儲かります、とミサカは答えます。 ですが妹達が日替わりで働いているので分け前は少ないのです、とミサカは貧乏人であることを赤裸々に告白します」 いつまでも冥土返しのお世話になるのもどうかと考えた彼女達は自分の維持費を稼ぐことにしたのだが、クローンである彼女達には正規の働き口は無い。 そこで冥土返しに仕事の紹介をしてもらい、その仕事を交替でこなし、 維持費を抜いたお金を学園都市組みで均等に割って、小遣いとしていた事を説明するのだが… 「夜の労働!?あんた変なことしてないわよね!?」 美琴は細かいことを聞き流し『夜の労働』という単語に反応する。 そんな彼女の反応に呆れた御坂妹は大きくため息を付くと補足説明を始める。 「正確には昼間出来ない学園都市内の工事や修復、発電設備の替わりに電気を供給するといったような内容です、とミサカは懇切丁寧に説明しました。 お姉様が考えているような事は無いです、とミサカはお姉様の盛大な勘違いっぷりをせせら笑います」 「そ、そうなの?私はてっきり『実験』の時みたいな事をしてるんじゃないかと思って…」 「そっちですか!とミサカは予想の遥か上空を通過したお姉様の発言に戦慄しつつも突っ込みます」 「あんたは何だと思ったのよ?」 「それは後でお義兄様にでも聞いてください、とミサカはお義兄様にパスします」 「変なところで振らないでくれますか!?それすっごい困るから!」 「それが目的ですから、とミサカはお義兄様の慌てっぷりにほくそ笑みます」 「??」 狼狽する当麻をニヤニヤ見つめる御坂妹。当麻はぬおーと唸っているが、美琴は何の事か分からずに?マークを浮かべている。 心の中で『このお子様め』と吐き捨てた御坂妹はいぬを抱きかかえると立ち上がる。すると10039号、番外個体が近づいてきた。 「ミサカの華麗な隠密スキルはどうでしたか?とミサカ10039号は己の尾行術を誇ってみます」 「ミサカもいいポジション確保の為にあちこち飛び回ったよ」 10039号は親指を立て、番外個体はVサインをもって挨拶をする。すると美琴は一気に疲れたような顔をする。 「あんた等が悪戯する時のその異常なまでの団結力には恐怖すら感じるわ…」 「…それは褒め言葉として受け取っておきましょう、とミサカ10039号は強引に褒められた事にしてみます」 「いや、どう考えても褒めてないから…というか今日はあいつ(19090号)は一緒じゃないのか?」 もしかしたらまだどこかに潜んでいるのか!?という考えに思い当たり、キョロキョロと辺りを見回す当麻。 その明らかに挙動不審な動きになってしまっている彼を見かねた番外個体が当麻に言葉をかける。 「ああ、あの個体はチェック中だからここには居ないよ、 ミサカとそのミサカ(10032号)もこれからチェックがあるからそろそろ病院に戻る事にするよ」 そう言うと御坂妹&いぬと番外個体は「では」「じゃあねー」と別れの挨拶をすると、背を向けて歩き出す。 その場に残された当麻、美琴、ミサカ10039号は二人の背中を見送る。そして二人が視界から見えなくなった所で美琴が口を開く。 「さて、私達はどうしようか?私としてはゲーセンに行きたいんだけど」 ここまで散々弄ばれた美琴は暴れたいーというオーラを周囲に撒き散らしている。 それを当麻と10039号は敏感に感じ取る。 「俺は構わないぞ?御坂妹はどうする?」 「そうですね…お二人のお邪魔でなければご一緒します、とミサカは行きたい気持ちを押さえ気を使ってみます」 「遠慮すんなよ、御坂妹なら大歓迎だ」 「そういう事。それと覚悟しなさいよ?ゲーセンでボコボコにやり返してあげるから!!さー行くわよ!」 「…ミサカは早くも後悔しています、とミサカは…」 こうして二人の尾行劇は終わりを告げる。 結果として、『また』妹達に遊ばれてしまった二人。美琴はリベンジを宣言をすると、 10039号の腕を掴み、半ば強引に引きずりながらゲーセンへと連行していくのであった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係
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2008年度後期 2009年度前期 2008年度後期 627 名前:名無しの経営 投稿日: 2009/01/31(土) 00 16 51 経営心理学B 中西 持込不可 1、用語説明 3~5行で説明 ①コンフリクト処理モデル ②交渉の戦術 ③LOHAS ④バランス理論 ⑤組織文化 ⑥学習する組織 ⑦キャリアアンカー ⑧ブランド ⑨採用試験 ⑩偏差値 2、授業で何を学んだか。具体例を挙げてかけ 2009年度前期 674 名前:名無しの経営 投稿日: 2009/07/27(月) 23 46 59 経営心理学A 中西 1.穴埋め 理論に関連する人名を書く 科学的管理法 X理論、Y理論 期待理論とか 2.リーダーシップの考えについて、ミシガン大学、オハイオ州立大学、PM理論での仕事 系と人間系の二つの軸の名称を答えよ 3.LPCモデルとSLモデルの共通点と違いを述べよ 4.意思決定についての4つのプロセスを答え、簡単に説明せよ 情報活動-設計活動-選択活動-再検討活動 5.企業の不祥事について具体的事例を挙げ経営心理学的な視点から論ぜよ 全然わからんかった…
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鯖の仕様 (鯖の仕様について説明します) できること (この鯖でできることを紹介します) レシピの追加 (この鯖でレシピが追加されているのでそれを紹介します) mcmmoについて (mcmmoについて説明します) お金の概念について (お金の概念について説明します) 土地購入について (土地購入について説明します) 使用可能コマンド (使用可能なコマンドを説明します)
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J1 1995年 年間総合 順位と得失点差の関係 1995年参加チーム(14チーム) 去年から引き続き参加チーム 鹿島アントラーズ 浦和レッドダイヤモンズ ジェフユナイテッド市原(現 ジェフユナイテッド市原・千葉) ヴェルディ川崎(現 東京ヴェルディ) 横浜マリノス(現 横浜F・マリノス) 横浜フリューゲルス(1999年に消滅) ベルマーレ平塚(現 湘南ベルマーレ) ジュビロ磐田 清水エスパルス 名古屋グランパスエイト(現 名古屋グランパス) ガンバ大阪 サンフレッチェ広島 今年昇格チーム セレッソ大阪 柏レイソル ランキング表 順位表 順位 クラブ名 順位と得失点差の関係 順位 得失点差 順位と得点の関係 順位 得点 順位と失点の関係 順位 失点 1 ヴェルディ川崎 同じ 1 44 同じ 1 106 同じ 1 62 2 横浜マリノス 得失点差は下位 4 11 得点は下位 8 86 失点は下位 3 75 3 名古屋グランパスエイト 得失点差は上位 2 17 得点は上位 2 99 失点は下位 7 82 4 浦和レッドダイヤモンズ 得失点差は上位 3 13 得点は下位 9 85 失点は上位 2 72 5 ジェフユナイテッド市原 得失点差は下位 6 6 得点は上位 3 97 失点は下位 9 91 6 ジュビロ磐田 得失点差は上位 4 11 得点は上位 5 88 失点は上位 5 77 7 鹿島アントラーズ 同じ 7 3 得点は下位 10 82 失点は上位 6 79 8 セレッソ大阪 同じ 8 -4 得点は下位 11 79 同じ 8 83 9 清水エスパルス 得失点差は下位 12 -20 得点は下位 13 77 失点は下位 10 97 10 サンフレッチェ広島 得失点差は上位 9 -7 得点は下位 14 69 失点は上位 4 76 11 ベルマーレ平塚 得失点差は上位 10 -8 得点は上位 4 94 失点は下位 12 102 12 柏レイソル 得失点差は上位 11 -13 得点は上位 6 87 失点は上位 11 100 13 横浜フリューゲルス 得失点差は下位 14 -33 得点は上位 12 78 失点は下位 14 111 14 ガンバ大阪 得失点差は上位 12 -20 得点は上位 6 87 失点は上位 13 107 トップページ ねーむ コメント すべてのコメントを見る
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J1 1999年 年間総合 順位と得失点差の関係 1999年参加チーム(16チーム) 去年から引き続き参加チーム 鹿島アントラーズ 浦和レッドダイヤモンズ ジェフユナイテッド市原(現 ジェフユナイテッド市原・千葉) 柏レイソル ヴェルディ川崎(現 東京ヴェルディ) 横浜F・マリノス ベルマーレ平塚(現 湘南ベルマーレ) ジュビロ磐田 清水エスパルス 名古屋グランパスエイト(現 名古屋グランパス) 京都パープルサンガ(現 京都サンガF.C) ガンバ大阪 セレッソ大阪 ヴィッセル神戸 サンフレッチェ広島 アビスパ福岡 ランキング表 順位表 順位 クラブ名 順位と得失点差の関係 順位 得失点差 順位と得点の関係 順位 得点 順位と失点の関係 順位 失点 1 ジュビロ磐田 得失点差は下位 8 10 得点は下位 7 52 失点は下位 5 42 2 清水エスパルス 同じ 2 20 得点は下位 4 56 同じ 2 36 3 柏レイソル 得失点差は下位 6 13 得点は下位 8 49 失点は上位 2 36 4 名古屋グランパスエイト 同じ 4 16 得点は上位 2 62 失点は下位 10 46 5 横浜F・マリノス 得失点差は上位 1 26 得点は上位 3 61 失点は上位 1 35 6 セレッソ大阪 得失点差は上位 3 19 得点は上位 1 64 失点は下位 8 45 7 ヴェルディ川崎 得失点差は下位 9 0 得点は下位 9 43 失点は上位 6 43 8 サンフレッチェ広島 得失点差は上位 7 11 得点は上位 5 54 失点は上位 6 43 9 鹿島アントラーズ 得失点差は上位 4 16 得点は上位 6 53 失点は上位 4 37 10 ヴィッセル神戸 同じ 10 -7 得点は下位 13 38 失点は上位 8 45 11 ガンバ大阪 同じ 11 -10 得点は下位 15 36 失点は上位 10 46 12 京都パープルサンガ 得失点差は下位 15 -20 得点は下位 13 38 失点は下位 13 58 13 ジェフユナイテッド市原 得失点差は上位 12 -15 得点は上位 10 41 失点は上位 12 56 14 アビスパ福岡 得失点差は上位 13 -18 得点は上位 10 41 失点は下位 15 59 15 浦和レッドダイヤモンズ 得失点差は上位 14 -19 得点は上位 12 39 失点は上位 13 58 16 ベルマーレ平塚 同じ 16 -42 同じ 16 30 同じ 16 72 トップページ ねーむ コメント すべてのコメントを見る
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第11回 単回帰分析-回帰直線を求める 相関と回帰 2つの変量が原因と結果の関係にあるかどうかで相関と回帰が決まる。 相関=2つの同等なものの関連性を示す 回帰=原因と結果の関係を示す 相関分析と回帰分析 相関分析・・・変量間の関係を解析する。両者に因果関係は無く、一方から他方の予測はできない。 回帰分析・・・原因と結果の関係を解析する。 〇説明変数=原因となる変量 〇目的変数=結果となる変量 〇回帰式=目的変数と説明変数の関係を数式で表したもの 例題1.試験をした結果、次のようなデータが得られた。 学習時間(x時間)と試験成績(y点)の間にどのようbな関係があるのかを考察したい。 単純に考えて、学習時間が多い方が試験の成績は高くなると思う。これを回帰分析してみる。 学生 学習時間(x) 試験成績(y) 川崎 3 70 河原 4 80 新城 4.5 85 津田 7 80 立川 2 40 保谷 10 90 稲毛 1 25 長沼 6 75 小杉 1 30 中原 5 55 このときに、学習時間(x)と試験成績(y)の間の関係を見出したい。 このデータをエクセルに入力し、「データ」「データ分析」「回帰分析」を選び、y範囲、x範囲、出力範囲を指定して、次の結果を得る。 回帰直線 y=ax+b のaとbを決める。 問題1.次のデータから回帰直線を求め、残差とグラフを求めなさい。
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議事録(’05年10月22日・23日定例会議) 要約 各種報告・告知・募集 今回は特にありませんでした。 復興戦保留について(22日会議にて決定) 10月8日の会議にて、復興戦を回避できる場合には保留するということが 決定されています。 駿河方面で動きがありそうですが、保留を原案として議論されました。 意見としては、早期復興と静観の2案が出されました。 それぞれの内容は下のとおりです。 【早期復興案】 ・武田家のカウンターが無くなったため。 ・復興を先延ばしすると、北条民のモチベーション低下が低下するのではないか。 ・昇進試験を控えている方のため。 【静観案】 ・大きく状況が動いているわけではないため。 ・復興後の国の維持を視野に入れると、滅亡時のほうが友好などの工作がしやすいため。 ・一旦他国へ仕官なさった方が戻ってくるまでに、30日かかるため。 ・現在は外交に集中すべき。 【決定】 今週は、復興戦について静観を推奨。 総数41(有効37)中、開戦5票、静観11票。 敵対先の絞込み(23日会議にて決定) これまでの会議にて、今まで敵対国であった上杉家・織田家とは敵対解除することが決定されております。 そこで、新たな敵対票の絞込み先をどこにするかが話し合われました。 敵対候補として、足利家・伊賀家・斎藤家・本願寺家・浅井家・徳川家の 名前が挙がっておりました。 しかしながら、 ・時間的に遅くなった(会議が長引いた)こと。 ・決を採ることができるほど案がまとまらなかったこと。 以上の理由から、翌日23日(日)の会議で再度話し合う機会を持つことになりました。 前日の会議にて、まず敵対1枠目として ・足利家敵対論 ・徳川家敵対論 ・伊賀家敵対論 以上3つの案に収束しておりましたので、雑賀衆との同盟と復興を前提としての議論が 交わされました。 ●足利敵対論 ・なぜ足利敵対を提案したのか。 ⇒雑賀同盟のための布石。 (雑賀衆の足利侵攻に対して全面的に協力することを示すため) 北条が復興する前であれば、現在敵対2国の足利とも敵対関係を結ぶことができるのではないか。 ・足利と敵対した場合の敵対枠について。 ⇒上杉家。 あるいは、上杉家がスイスのままで復興戦を興し、復興に持っていけるのであれば 伊賀や本願寺が敵対候補になるのではないか。 ・足利攻めのメリット ⇒西に戦線を置くことができる(本国を攻められる心配がないのでは?)。 上杉家が雑賀衆侵攻を行った場合、上杉家の拠点となる右京を潰すことができる。 足利家とならいい戦いが出来るのではないか(負け戦だと人が減るため)。 ・敵対をとるだけなら北条だけでもできるが、敵対同盟をお願いするとなれば相手国の同意も必要となる。 足利家は同盟交渉もしてくださるようである。 ●徳川敵対論(9月27日の議事録参照) ・三国同盟の維持必須。 ・上杉家との敵対解除&徳川・浅井敵対2国維持&上杉家をスイス封鎖政策。 ・下交渉なしに上杉家をスイス封鎖できるのか? ⇒上杉家の侵攻可能国は、浅井家・雑賀衆・北条家の3国。 浅井への侵攻は上杉が回避、雑賀衆は敵対枠の封鎖、北条は独自の政策にて実施。 ●伊賀敵対論 ・復興戦を興すと2ランク友好が下がるため、上杉家との関係を中立にまで持っていくのが優先。 ・上杉家とは再戦しないということを前提とすると、上杉家と関係ない2国を選んだほうがいいため 本願寺と敵対同盟を組めていない伊賀と徳川がいいのではないか。 票決は、「足利敵対」と「徳川敵対」の2案にて行われました。 【決定】 敵対は徳川家推奨。 徳川敵対16名、足利敵対9名、棄権は議長団を抜いて4名。 友好敵策について(23日会議にて決定) 前回会議までは、織田家敵対解除のために織田家友好一本化でした。 けれども10月23日現在、織田家との敵対解除ができております。 このことを踏まえまして、次の友好票の振り先が話し合われました。 案としては、雑賀衆との同盟推進のため「雑賀衆一本」と、 三国同盟を維持するため「武田家へも友好票を」という2案が出されました。 【意見】 ・まずは雑賀衆との同盟を優先させるべき。 ・1週で雑賀衆と同盟が組めることはないであろうから、 今回は今川家と武田家に振って、三国同盟維持でいいのではないか。 ・現時点でかなり投票をすませている方も多いため、 今週については雑賀衆への投票でいいのでは? ・復興戦までは時間との戦いになるため、着実に成果を出すためにも 雑賀友好でいいのではないか。 【決定】 雑賀衆一本化を推奨。 10月26日のメンテナンス以降の敵策は、定例会議までお待ちくださいませ。 ※一方的に同盟になるのはよくないため、雑賀衆の座談会にご挨拶に行ってはどうか、 との提案がございました。 この件につきまして、会議中に雑賀衆の座談会関係者と連絡が取れましたので ご報告いたしました。 ⇒10月27日現在、雑賀衆座談会の議長殿が(ぷち)休止中ということで、 議長役がみつからないとの連絡を受けております。 援軍先について(23日会議にて決定) 10月26日(水)のメンテナンスにて、今川家が滅亡した場合、 ・「武田家への援軍」か「援軍を派遣しない」の2択しかないこと。 ・次週合戦がないのではないかということ。 以上のことから、援軍先は各自で判断ということに決定しました。 議長団入れ替え(告知) 現在議長団は7名にて構成されており、 原則として2ヶ月に一回2名の入れ替えで現在まで運営されています。 10月23日現在、1名立候補がありました。 原則2名入れ替えという発足当時からの決定事項があるため、 最低あと1人以上の立候補を募集しております。 10月29日の入れ替えで退任するのは、紅葉鹿之助・天宮鈴香の2名です。 なお、留任は仁科光延・久瀬旭緋・ソーン大司教・榊絵美・飛影ユウの5名です。 # 敬称は略させていただきました。 ●今回の会議時間は22日が5時間1分、23日が3時間50分でした ●北条家限定検索による会議参加者は、47名まで確認できました。 会議ほぼ全文(多少の編集はしてあります)のログにつきましては 下の添付ファイルからどうぞ。 ※10月26日(水)のメンテナンスにて、東海道全域敵視以下となっております。 会議に参加なさる際は、くれぐれもお気をつけくださいませ。 また抜け道のお掃除や強行支援など、お手すきの方はよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係 三人の長い一日~対決編~ 時刻はいつの間にか午後7時を過ぎていた。辺りはもう随分暗くなってしまっているが、真っ暗というほどでもない。 そんな中、人気の無い川原で美琴と10039号は対峙している。その距離およそ25m。 当麻は二人の真ん中から10m程離れた土手で心配そうに二人の姿を見ている。 (さっきまであんなに仲良さそうにしてたのになんでこんな事になったんだ…) 先程までゲーセンで勝負勝負といいつつも笑顔を見せていた美琴と初めての経験に戸惑いながらも楽しんでいた10039号。 その二人が今、自分の目の前で激突しようとしている。 (何とかしてやりたいが…) 当麻は10039号を見る。 妹達の行動は本来なら止める必要も無い。彼女達がそれを望むなら影で支えていくのが自分達のすべき事だろう。 だが、ここは学園都市。数多くの能力者がいる都市で絶対に安全という保障はどこにもない。 特に自分や美琴の場合は闇の部分もよく知っている。だからこそ彼女達には少しでも危険な事をして欲しくないというのが正直な所だ。 (でも…) 力の有無なんて関係なく、目の前で困っている人がいたら助けたい、手を差し伸べたいと思うその気持ちが分かるからこそ彼もまた悩む。 今度は二人を交互に見る。辺りの空気は張り詰め、他人を寄せ付けない雰囲気が漂っているのを感じる。 (…今、俺があいつ等にしてやれる事は無い…か…) 苦しむ人々を幾度と無く救ってきたこの右手も、今は何の役にも立たない。その事に歯噛みし、右の拳をきつく握り締める当麻。 自分がどちらかに付いてしまえばこの戦いは避けられるかもしれない。だが、それをしてしまえば二人の絆に傷を付けてしまう可能性がある。 そう考えた彼は対峙する二人を見守る事にする。この戦いがどんな結末を迎えたとしても二人を支えていくという決意と共に。 一方、向き合う姉妹の間には緊張感が漂い、時間が経つにつれて、その表情は真剣な物に変わっていく。 それぞれがここに立つ理由を持っているからこそ二人は一歩も引かず、お互いを見据えたまま動かない。 しかし、両者にはレベル5とレベル3という圧倒的な実力差があり、単純に考えて美琴が本気を出してしまえば10039号に勝機はない。 それが分かっているから、10039号は先手を取る。 「…制限時間は5分、何でも有りの勝負でよろしいですか?とミサカは確認します」 「それでいいわ。…なんなら少しハンデあげてもいいわよ」 その実力差から、あまりにアンフェアな戦いだと感じた美琴は多少のハンデならと考え、10039号に申し出るのだが、彼女は首を横に振る。 「それは魅力的な申し出ですが遠慮しておきます、とミサカは情けは無用だということを伝えます。 お姉様の電撃がミサカに当たった場合はその時点でミサカの敗北で構いません、とミサカは自らハードルを高くします」 10039号の言葉に目を見開き驚く美琴。本気で攻撃できない自分に気を使ってくれたのだろうか?と思う。 確かに『倒す』ではなく『当てる』だけで良いなら戦いやすい上、10039号に強力な電撃を当てる必要も無い。 どんな弱い電撃だろうと、とにかく当てれば良いのだから。その事に対して美琴は、 「万に一つも無いと思うけど、あんたが勝ったら何でも言う事聞いてあげるわよ」 「それは素敵な提案ですね、とミサカはお姉様の提案に奮起します」 「…恨んでくれても構わない、…私はあんた達には安全で平和な日々を送ってもらいたいだけなんだから」 美琴の言葉にピクリと少し反応した10039号。だが、それを振り払うように首を左右に振ると再び美琴を見つめる。 「それはミサカに勝ってから言ってください、とミサカはお姉様を挑発します。 …勝負を始める前に少し準備がありますので時間をいただきます、とミサカはお姉様に少し待って欲しいことを伝えます」 10039号は二人に背を向ける。そして右手でおなかの辺りを押さえる仕草を見せると、大きく深呼吸する。 そして、おでこに着けていた軍用ゴーグルを下げて振り返ると、サブマシンガンを構える。 その様子を見ていた二人は気付く。10039号の纏っている空気が『変わった』事に。 迷いを微塵も感じさせないその姿からは『絶対に負けられない』という気迫がビリビリと伝わってくる。 (本気…なのね…。それだけ強い想いを持ってるって事か…) 普段は見せないその気迫に動揺を隠せない美琴。ここに来て『やめさせないと』『自由にさせたい』という相反する感情が迷いとなって表れる。 (…でもごめん。私はやっぱりあんた達には危険な事をしてほしくない…だから…止める―――!) 迷いを振り払った美琴と10039号が当麻を見ると準備が出来た事を手で合図する。そして、当麻が美琴から借りたコインを二人の中央に向かって高く投げる。 そのコインが地面に落ちた瞬間、美琴と妹達の真剣勝負はその幕を開ける――― ――――――――――――― ―――――― (先手必勝です―――!) コインが落ちると同時に10039号は美琴に向かって真っ直ぐ走り出す。 (な!?正面から!?舐められたもん…ね!!) 5分間逃げればいい筈の彼女が開始と同時に正面から向かってきた事に少なからず驚く美琴。 バチィ!っと電撃を発生させた美琴は10039号の足元目掛けて槍を放つ。 だが、それを読んでいたかのように10039号はサッと横に飛んで回避する。 続けざまにバチ!バチィ!と足を狙って電撃を放つが左右に軽く飛ぶだけで回避されてしまう。 (なるほど、こっちの狙いはお見通しって事ね、ならこれはどうかしらね!) ザァァっと地面から砂鉄が舞い上がり、10039号の前に壁を作る。 10039号がその足を止めると、そのまま砂鉄を制御し、彼女を砂鉄の檻に閉じ込める。 開始早々10039号はその動きを封じ込められてしまう事となった。 「さー捕まえた。それに触れると怪我するかもしれないからもう降参しなさい」 「まだまだ、この程度ではミサカは諦めませんよ、とミサカは降参の意思が無いことを告げます」 10039号の言葉を聞いた美琴の表情は曇る。 「…お願いだから降参して?私はあんたに怪我なんてしてほしくないの」 その言葉に俯き唇を噛み締める10039号。彼女は美琴の気持ちなんて最初から分かっている。 自分達の幸せを望んでくれている事も、その為にこうして止めようとしてくれている事も… でも、それが分かっていてもここでやめるわけにはいかない。 10039号は顔を上げ、砂鉄の檻の中からゴーグル越しに美琴を真っ直ぐ見つめると、 「いつまでも守られるだけの存在ではいられません、確かにお姉様に比べればミサカは弱いです、足元にも及ばないでしょう。 でも!それでも!お二人の過ごすこの世界を守りたいという気持ちは絶対に譲れないのです―――!!」 「!!」 バチィ!!叫ぶように放たれた言葉と同時に10039号が電気を発生させる。 (っ!私は…) 10039号の言葉を聞いた美琴は激しく動揺する。そしてその思考は混乱し、砂鉄の制御が大きく乱れる。 その隙を突き、砂鉄の檻に自分の電気を流して一部の制御を奪った10039号は檻から抜け出す。 (くっ…迷うな美琴…今は止める事に集中するのよ!) 先程の10039号の言葉を振り払うように首を振った美琴は前を見る。 すると、タタタタ!とサブマシンガンから弾丸を打ち出す10039号が見えた。 放たれた弾丸は2m程先の地面に数発打ち込まれ、更に頭上に向かって放たれる。 (これは…ゴム弾?それにこの軌道は…?) 足元に転がってきた弾丸がゴム製であることに気付き、その銃口の向きから当てる気は無いと直感したが狙いが分からない。 視線を戻すといつの間にか10m付近まで接近されている事に気付く。よく見ればその左手は強く握られ、帯電している。 (私を倒すつもりなの!?…これ以上は近寄らせない!) 電撃自体は当たってもダメージにはならない。だが先程のパンチ力を見る限り、左手とはいえ、直撃したら勝負が決まってしまう可能性がある。 接近戦は危険だと判断した美琴は砂鉄剣を作り出し、そのリーチの差で牽制しようと考える。 しかし、砂鉄剣を生み出す為に周囲の砂鉄を集め始めた瞬間、10039号は接近を止めるとバックステップで距離を取り始めた。 (もう下がっていく!?…時間稼ぎって事?) あっさりと引き下がっていく彼女にますます混乱した美琴は出来上がったばかりの砂鉄剣を急遽霧散させる。 伸ばして襲うことも出来るが、それはあまりにも危険すぎると判断したからだ。 そして、少しずつ距離を取っていく彼女に向かって電撃を数発放つ。だが、威力を目一杯落としている事もあり、簡単に相殺されてしまう。 (くっ!もう少し威力を上げて…でも…!) 一撃入れれば勝ち―――その事が手加減をしている美琴の能力を更に制限する。今からでも威力を上げて行動不能に追い込むのは容易いかもしれない。 だが、出来ることなら無傷で決着をつけたいと思う彼女は迷ってしまう。 (まさか…こっちがハードルを上げられてたなんて……) 今更ながらあの時、10039号が放った言葉の真意に気付いた美琴だが、もう遅い。その迷いは決定的な隙を作る事になる。 (隙ありです―――) バチィ!と10039号の全力の電撃が美琴に向かう。威力を上げるかで迷い、一瞬目を閉じてしまった彼女は反応が遅れる。 (くっ!) バチィ!美琴が反射的に相殺しようと電撃を放つ。だが、電撃を放った瞬間に彼女は気がついた。 10039号の放った電撃は自分を狙った物ではなく、2m程横を通過する軌道を取っていた事に。 (なっ…嘘でしょ!?) 相殺を狙って放った電撃は、10039号の電撃に当たる事なく真っ直ぐ彼女に向かって行く。 あんな高出力の電撃が彼女に当たってしまえばただで済むはずがない。 目を見開き、自分の電撃の行方を追う美琴の顔からは血の気が引いていく。 ――だが、その電撃の先、10039号との間に何か飛んでいる事に気付く。 (あれは…?…サブマシンガン!?) 美琴がそう気が付いた時、電撃はサブマシンガンに直撃する。更に一瞬遅れて10039号の電撃がそこに打ち込まれた。 すると、バチィィン!!っと言う甲高い音と共に美琴と10039号の電撃がぶつかった場所から眩い紫電の光が放たれる。 美琴は咄嗟に顔を逸らし、右手で前を覆う。同時に周囲の電磁波も乱れてしまい10039号の姿を完全に見失ってしまった。 (くっ、こんな事してくるなんて…でも良かった…何とかやり過ごしたみたいね…) 電撃を上手くやり過ごした事にひとまず安堵した美琴。 だが、おかしいとも思う。何故なら10039号が自身の最大の武器であるサブマシンガンを捨てたからだ。 (このタイミングでサブマシンガンを捨てたって事は、私が見失ってる内に勝負を決めに来るはず) 次の一手を予想した美琴は周囲に意識を散らしながら右手を除け、前を見る。 (何処から来――……え?) 目に飛び込んできた光景に思わず固ってしまう。 接近戦で自分を倒しに来ると予想していた彼女が予想に反して土手に移動していた上、当麻の後ろから腕を回して抱きついていたからだ。 そのあまりにも予想外の事態に口をパクパクさせていると、いつの間にかゴーグルを元の位置に戻した10039号が当麻の後ろからひょっこりと顔を覗かせる。 「勝負有りですね、とミサカは勝利宣言をします」 「…え?何?…どういう事?」 「心理戦という奴ですよ、とミサカはお義兄様に抱きつきつつ返答します」 実は距離を取り始めた10039号は徐々に当麻の方へ近づいていた。 そしてあの瞬間、美琴が見失った隙を突いて一気に接近し、当麻の後ろに回り込んでいたのだ。 美琴は状況が分からず、試しに雷撃の槍を放つと、当麻が右手でかき消す。 「おいぃ!いきなり撃ってくるなぁ!!」 「ひっ、怖いです、とミサカはわざとらしい悲鳴を上げつつ強くしがみついてみます」 そう言うと10039号はぎゅっと当麻の背中に隠れながらしがみつく。 「どわぁ!?こら!あんまり強く抱きつくなっての!?」 なんか柔らかいのが当たってるー!といった顔で10039号に抱きつかれている当麻だが、振りほどこうとはしていない。 そんな様子を見ていた美琴は俯くとブルブルと震え出した。 「…ふ…ふ……」 「み、美琴?」 「おや、限界のようですね、とミサカはお姉様の心境を冷静に分析してみます」 何やら言葉を発する美琴。バチィ!バチィ!っと強烈な空気を鳴らす音が辺りに響く。そして、その体は青白く浮かび上がり、髪の毛は逆立ち始めた。 二人はそんな彼女の様子を見てこれから自分達を襲うであろう事態に気付いてしまう。そして文字通り雷は落ちる… 「ふ・ざ・けんなぁぁぁあああ――――――!!!!!」 「どわぁぁああああ―――――!!!」 バチバチバチィィン!!と本気を出した美琴の電撃が次々と襲い掛かる。当麻は必死でかき消しているが、10039号がしがみついている所為で結構危ない。 「やめろー!死ぬ!死んじゃう!」 「お義兄様、しっかり守ってください、とミサカはお義兄様を鼓舞しつつも抱きつく手は緩めません」 「人が真剣にやってるっていうのに…何なのよアンタは――!!」 「離して!?右手が追いつかないー!!」 「お義兄様から離れたらミサカは消し炭になってしまいます!とミサカは生命の危機を感じている事を告げます!」 「うがぁぁああ!!いいから離れろやコラ――!!」 バチィ!バチィ!バチィィン!!っと連続攻撃の手を緩める気配の無い美琴。 散々その心を弄ばれた彼女は本気で怒ってしまったらしくもはやお手上げの二人は生き残る為に必死だ。 その猛攻をギリギリの所で耐えていると、ピピピ!ピピピ!と電子音が鳴る。…それは勝負が始まって5分たった合図だ。 その音を聞いた三人はピタリとその動きを止めると、 「…ミサカの勝利ですね、とミサカは勝ち誇ります」 当麻を開放した10039号はえっへんと胸を張ると勝利宣言をする。そんな彼女の姿に美琴は噛み付く。 「ちょっと!?おかしいでしょ!当麻を盾にするなんて卑怯よ!」 「ですから最初に『何でも有り』と確認したではありませんか、とミサカはしれっと言ってのけます」 美琴の言葉を素知らぬ顔で受け流す10039号。すると今度は当麻が驚いたように反応する。 「なにぃ!?じゃあ始めから俺を盾にするつもりだったのか!?」 「当然です、でなければこんな無謀な戦いはしません、とミサカはぶっちゃけてみます」 更に、前半は美琴を混乱させて隙を誘い、当麻という盾を手に入れるための動き。 そして無事盾を手に入れたら今度は美琴の冷静さを奪い、残り時間をやり過ごすという作戦を暴露する。 それを聞いた当麻は自分が戦闘に巻き込まれる…というか始めから10039号の作戦に組み込まれていた事実に唖然とし、 美琴はというと膝と両手を地面に付き、ガックリとうな垂れる。 「納得いかない…こんな…この私が始めから手の平で踊らされてたなんて…」 美琴にとって5分とは手加減しても余裕のはずだった。 だが、こうして終わってみれば10039号の言葉と動きに惑わされ、終始主導権を握られていたという事実にショックを受けているようだった。 と、そこに10039号が歩み寄る。 「…ミサカの力は大体分かってもらえたはずです、ミサカとしてはこのまま活動を続けたいと考えていますが、 お姉様の意見を聞かせてください、とミサカはお姉様に聞いてみます」 自分の持つ頭脳と力を全て発揮して勝負には勝った。だが、それはあくまで限界まで手加減していた美琴だ。 もし、彼女が本気で戦っていたら10秒と持たなかった事くらい理解している。 だから、この戦いでおおよその実力を把握したであろう彼女に意見を求める。すると、美琴は顔を上げて言葉を発する。 「…勝負に勝ったあんたが何でそんな事聞くのよ?」 勝負に勝ったら活動を続ける。そう言った10039号が意見を聞いてきたことを不思議に思った美琴がそう返すと、 「勝敗などどうでもいいです。ミサカはお姉様の意見が聞きたいのです、とミサカは再度お姉様に聞いてみます」 「……」 真剣な眼差しで美琴を見つめる10039号。 美琴は10039号のその言葉を聞き、立ち上がると、自らの疑問を口にする。 「…ねぇ、あんたはさっき二人の過ごす世界を守りたいって言ったわよね?その為に風紀委員みたいなことをしてるの?」 美琴の心を大きく揺さぶったその言葉。その真意が知りたい彼女は真っ直ぐ10039号を見つめ返す。 そして、美琴の問いに首を傾げ考えるような仕草を見せる10039号。自分達が人助けをする理由… 「勿論それもありますが、最近それとは別に、ミサカの力で困ってる人が笑顔になるなら、それはとても素晴らしい事ではないのか? と思いましたのでああいった活動を続けています、とミサカはお姉様の問いに答えます」 10039号の言葉に目を瞑る美琴。彼女が迷う事無く立ち向かってきた理由、その強い想いの根源を知った美琴は目を開き、10039号を見据える。 「…分かった。じゃあ私からはもう何も言わないわ。でも危ない事だけはしないでね? もし危ないと思ったら遠慮なく私を呼んでよね?すぐに助けに行くから」 もし、自分達の為に危険な事をするのであれば突っぱねている所だった。 だが、10039号…いや、妹達の答えを聞いた美琴は胸が温かくなる感覚を得ると、その考えを尊重し見守ることを決意する。 それでも不安は残る。だから念のため釘を刺しておくと共に、妹達の後ろには自分が付いているという事を教える。 そしてその言葉を聞いた10039号はコクリと頷くと、 「約束します、とミサカはお姉様を真っ直ぐ見つめ返答します」 元々危険な事をするつもりは毛頭ないのだが、この戦いで自分達がどれほど大切に思われているか再認識した10039号はそう答える。 すると安心したかのように美琴が息を付く。 「…あんたはちゃんと自分の力を把握してるみたいだし、当麻みたいに無茶しないだろうから大丈夫だとは思うけどね」 先程の戦いと、昼間の動きを思い出した美琴はそう呟く。 先の戦いは褒められたものではなかったが、自分の勝利条件を満たすために組み立てられた戦術、 それを実行できる力、そして無闇に突っ込まずに相手の動きを冷静に分析していた事からそう結論付けた。 その美琴の言葉を聞いた10039号は当麻の方をチラッと一度見ると美琴に言葉を返す。 「当然です、怪我をして入院などしてしまっては元も子もないですから、とミサカはしょっちゅう入院していた誰かさんの事を思い出します。 おや?ですがミサカは病院で生活していますので毎日入院している事になるのでしょうか?とミサカは混乱してみます」 首を傾げ、むむーっと唸り始めた10039号。その様子を見てふふっと笑う美琴。 …とそこに、今まで二人の様子を見守っていた当麻が近づいてきた。 「無事に終わったみたいだな。はぁ~…本当に心臓に悪かったんだぞ?」 心底安心した様子で息を付く当麻。 「心配かけてごめん。私もこの子の気持ちは分かってたんだけどね…」 当麻の言葉を聞いた美琴の顔には影が差し、そのまま俯いてしまう。 (馬鹿だなぁ…この子達の事を一番側で応援してあげなきゃいけなかった筈なのに…) きっと妹達もそうして欲しかったのだろうと思う。だが彼女達の無事を願うあまり、その前に立ち塞がる事になってしまった。 それどころか、彼女達が新しく歩き始めた道を閉ざしてしまうところだった。そう考える美琴の表情はどんどん暗いものになっていく。 その時、美琴の頭の上にぽんと手が置かれた。そして、優しく声が掛けられる。 「仕方ないだろ?誰だって自分の大切な人には平和に過ごして欲しいと思うもんなんだから。 それに、勝とうと思えばいつでも勝てたはずだ。それをしなかったのは…出来なかったのはあいつ等の気持ちを汲んでたからじゃないのか?」 「……」 「美琴は妹達の事を大切にしたかっただけなんだろ?それは決して悪いことじゃない。それに、あいつ等だって美琴の気持ちは分かってるはずだ。 だからそんな顔してないで、あいつ等の行く道を見守ってやろうぜ?なっ?」 「…うん」 右手で頭をぽんぽんとしてくる当麻の言葉とその笑顔に心が軽くなった美琴は顔を上げて10039号を見る。 すると、二人のやり取りを少し羨ましそうに見ていた10039号と目が合う。 「ミサカを差し置いて目の前でいちゃいちゃするとは…見せ付けてくれますね、とミサカはちょっぴり寂しさを感じます。 まあそれはいいとして、お二人がミサカの身を案じてくれるのは嬉しいのですが、ミサカはお二人を守れるくらい強くなりますよ、とミサカは目標を語ってみます」 胸を張り、自らの目標を語る10039号を見て、美琴はため息を一つ付く。 「…手に負えなくなりそうだから…それ以上強くならなくていいわ…」 やれやれといった感じで発した言葉に、少し笑いながら「そうだな」と言った当麻は「でもさ」と続ける。 「1万人のレベル5とかになったら凄いと思わないか?」 「おお、それはいいですね、とミサカはお義兄様の発言にノッてみます。1万人のレベル5…フフ…フフフ…」 残った妹達のレベル5移行計画を頭の中で展開する10039号は不気味に笑う。 その様子を見ていた二人は顔を見合わせ、笑みを零す。 暫くそうしていると、10039号がふと思い出したかのように美琴の顔を見る。 「そういえば、ミサカは見事勝利をもぎ取りましたので、お姉様に何を要求しましょうか、とミサカはお姉様に何をさせるか考えます」 その言葉にビクッと一度体を跳ねさせた美琴の額から冷や汗が流れる。 「うぐっ…忘れて無かったのね…。あんまり無茶な要求はしないでくれると助かるわ…」 「敗者は黙ってミサカのいう事を聞けばいいのです、とミサカはバッサリ切り捨てます」 「うぅぅ――――!」 敗者という言葉に唇を噛み締める美琴。悔しさと敗北感から再び膝を突いた彼女だったが、自分で言った手前撤回することも出来ない。 10039号は口元をニヤリと吊り上げると腕を組み、美琴を見下ろす。少しの間を置いて、では…と声を掛ける。 美琴はその言葉にゴクリ…と喉を鳴らす。この後、何を言われたとしても聞く以外に道は無い。 当麻絡みなら却下したい所だが、敗者の自分に拒否権は無い為、不安と恐怖でその表情は青ざめていく。だがそんな思考はすぐに解消される事となる。 「お義兄様とお姉様とミサカで『プリクラ』とやらを撮りに行きましょう、とミサカはお姉様に要求します」 そのあまりにも以外…というか普通の要求に暫く沈黙する美琴。そして目をパチパチさせると、 「……は?そんなんでいいの?」 「はい、とミサカは即答します。お二人と映っている写真等は持っていませんので欲しいのです、とミサカは要求の理由を述べます」 さあさあ早く、と言わんばかりに美琴を立ち上がらせると二人の手を取ってそのまま引きずる様に歩き出す。 10039号の要求に拍子抜けした美琴は薄く笑みを浮かべると、 「わかったから引っ張らないでよ!それと、当麻の手をさり気無く掴むのはやめなさいっての!」 「む、今日くらい良いではありま」「あんたの『今日くらい』は多いのよ!駄目ったら駄目!」 「敗者の癖に生意気な、とミサカは」「あんた、調子に乗るのも大概にしときなさいよ?」 「ひ、怖いです、とミサカは白々しい事を言いつつ」「はいはい、その手はもう通用しないわよ~」 「「………」」 何とかして当麻に引っ付こうとする10039号の思考を先読みして阻止する美琴。 暫く睨み合って(?)いると10039号はしょうがないですねといった感じで当麻の手を離す。 「なんだ、お前等もうすっかり元通りじゃないか、良かった良かった」 いつものやり取りを聞いて当麻がそう漏らすと、10039号が当麻の方を見て、胸を張りながら言葉を返す。 「当然です、お姉様とミサカの絆はそう簡単には壊れないのです、とミサカは誇らしげに語ります」 そう言うと10039号は美琴の右側に移動し、そのまま右腕に抱きつく。 そして、当麻の方を見て羨ましいかーといった視線を送る。すると、 「もー、暑苦しいから抱きつくなー」 と邪険に扱う美琴だが、先程の10039号の言葉が嬉しかったのか、その顔は笑っている。 「む、その言い方はあんまりです、とミサカはショックを隠しきれませんがそういう事でしたらミサカにも考えがあります」 「?」 そう言うと10039号は絡めた腕を美琴から外し、突然彼女を強く押す。 「きゃっ!」 「っと…」 10039号に押され小さく悲鳴を上げた美琴を当麻がしっかりと抱きとめる。 美琴を押した後、当麻の左側へ移動した10039号は受け止めた彼に対してグッジョブですと言わんばかりに右の親指を立てると、 「では行きましょう、とミサカは己のアシストを賞賛しつつ抱き合うお二人を促します」 「もう!突き飛ばさなくてもいいじゃない!」 「その割りに顔はニヤ付いてますが、とミサカは指摘します。 それと勝者の権限でゲーセンに付くまでは腕を組んで歩きなさい、とミサカはお姉様に命令します」 先程の言葉に加え、更に当麻に抱きとめられた事で一層顔を緩めていた美琴だが、突如放たれた追加命令に驚き、妹の方を向く。 「勝者の権限って…あんたいくつ要求する気よ!?」 「…少しは空気を読んでください、とミサカはお姉様の対応に嘆息します」 美琴の慌てぶりにため息を付いた10039号。そのくらい分かれよといった顔でふるふると首を振る。 だが、確かにあの言葉で気付けというのも酷だと思った為、仕方なく言葉を続ける。 「そこは『し、しょうがないわねぇ~』とか適当な事言ってお義兄様にしがみ付いとけばいいのです、とミサカはお姉様の真似をしつつ適当に流します」 その言葉を聞いてようやく妹の言葉の意味に気付いた美琴は顔を少し赤くする。 (全く…余計な気なんて遣わなくてもいいのに…でも…) 恐らく妹の前では過度に甘えないようにしていた自分に対してのメッセージだったのだろう。 そう考えた美琴は10039号にウインクをして『ありがとう』と合図すると、彼女も『どういたしまして』と言わんばかりに右の親指を立ててそれに答える。 そして、それを見届けた美琴は当麻の右腕に遠慮なく抱きつく。 「み、美琴!?突然引っ付かれると色々と困るのですが!?」 「命令なんだからしょうがないでしょ!ほら、行くわよ!」 「こらこら引っ張るな!それと、御坂妹もニヤニヤすんな!」 「ここにはミサカしか居ませんし、そんなに照れなくても良いのです、とミサカはもっと密着するのを心待ちにしてみます」 さあさあ遠慮なくいちゃつくのです!といった感じのオーラを醸し出す10039号。 その圧力を感じ取った美琴は、思わずたじろぐと、 「そんな期待しなくていいわよ…」 とそのオーラを受け流そうとするのだが、10039号がそれを許さなかった。 彼女はニヤリと口元を吊り上げると、『即席!お義兄様&お姉様密着作戦』を発動する。 「仕方がありません、ではお姉様の替わりにミサカがお義兄様に抱き付きま」「だから駄目だって言ってんでしょ!」 当麻の左腕にスッと近づき、抱きつこうとした10039号から当麻を遠ざけるように腕を強く引き寄せた美琴。 先程よりも密着し、その腕に美琴の柔らかさを強く感じた当麻は更に真っ赤になると、 「どわあ!?だからそんなに強く抱きつくなって!」 「おやおや、そこまでされては手が出せませんね、とミサカは抱きつくのを諦めます」 狼狽する当麻を無視し、わざとらしくため息を一つ付いた10039号は内心で自分に親指を立てる。 そしてその表情を緩めると、それを見た美琴が声を掛ける。 「…あんたもしかしてわざとやってる?」 「はて?何のことでしょう?それより遅くなるといけないので早く行きましょう、とミサカはシラを切りつつお二人を促します」 二人の対応に満足した10039号は二人の少し前を歩き出す。そして、腕を組みながらその後に付いていく当麻と美琴。 すっかりいつもの調子を取り戻した三人はゲーセンから歩いてきた道を再び歩く。 そこには賑やかな会話と、確かな笑い声が響き渡り、一度離れてしまったように見えたその心の距離もしっかりと縮まっていた。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/例えばこんな三人の関係
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ゆっくり種2 13KB パロディ 悲劇 自然界 現代 人間なし 創作亜種 独自設定 パロディなのにギャグを入れれない・・・・ 『ゆっくり種2』 希少種 パロディ 俺設定満載です 『ゆっくり種』の続きです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人の住まなくなって放棄された村、かつてはここで林業などで生活の糧を得て暮らしていた。 だが今は住む者もなくみる影もなくなっている。 『ふん・・・・』 この村でただ一つの神社の奥で胴付きのゆっくりがあぐらをかき座っている。 その雰囲気は他ゆを圧倒し恐れさせていた。 『かなこさま・・・・・・ただいまもどりました。』 奥に鎮座するゆっくりに仮面で顔を隠したまりさが帰還の報告をする。 『・・・・で首尾は?』 言語からも他のゆっくりを遥かに凌駕する胴付きのゆっくり、これが希少種を束ねる「ゆっくりかなこ」であった。 彼女は通常種を忌み嫌い憎んでいた。 通常種による希少種の迫害が続き仲間で殺されていく、現状の不遇さえも希少種のせいだと罵る無能な通常種に怒りさえ覚えていた。 しかし同じゆっくり、以前までは彼女もここまで通常種を憎んではいなかった。 だが事件は起こってしまった。それ以来彼女は通常種を憎み滅ぼす事に生きている。 『にしのもりのむれはほぼせんめついたしました・・・』 『略?逃げられたか』 『はい・・・もうしわけありません。あしつきをおさえるまえにうごかれてしまいました。』 『ふん・・・・逃げた奴に追っ手をかけよ!通常種を結束させてはならん。』 難を逃れる事ができた通常種に更なる追撃の命令を下すかなこ 『しょうちいたしました・・・・・つきましてはおねがいがあります。やつらのなかにてごわいゆっくりがいたためにさくせんはしっぱいいたしました。おってにかのじょらをおかしたただけないかと・・・・』 『・・・・さなえだけでは不足か?』 『てきにきしょうしゅがかたんしており、そいつがなかなかてごわく・・・・・』 『ふん・・・分かったさなえと後三匹連れていけ』 『ありがとうございます・・・・では。』 許可を得ると仮面まりさは社を出て行った。 『ふん・・・無能な通常種に加担するとは・・・・戯れの過ぎる希少種もいたもんだな・・・』 次の作戦に集められたメンバーはどのゆっくりも特殊な能力を与えられている者ばかりであった。 [ゆっくりさなえ] 空気を吐き出す事により風を操る能力を持つ。その威力は近距離からならばゆっくりを吹き飛ばし、石を含めば貫通する威力の礫も打てる。 [ゆっくりきめいまる] スピードに長けゆっくりからは視認しにくくなる能力も持つ。偵察や伝令に最適なゆっくりである。 [ゆっくりドスまりさ] 通常種でありながら能力の希少性でかなこの群れの一員となったゆっくり、ドススパークを連発で打つ事が出来る能力を持つ。 [ゆっくりゆうか] ドスには劣るがスパークを放つ事ができる能力を持つ。プライドが高く無能者には容赦がない。 以上の4匹が仮面まりさの指揮下に加わった。この4匹は研究所の出身でかなこによって研究所を脱出をする事が叶った為、かなこに絶大な信頼を寄せている親衛隊である。 『これよりむのうどもについげきをかける。かくじすぃーにのりわたしにつづけ』 5台のスィーが闇夜の中へと消えていった。 さなえは不安に想う、さとりと再び対峙した時に自分は戦えるかと。 なんとか説得して群れに連れてこれないかとも思う。 そんな不安を余所に追撃隊はあーくえんじぇるさんを追っていった。 『むきゅう・・・・すなさんはゆっくりできないわねぇ・・・』 追っ手が迫っている事も知らないぱちゅりー達はあーくえんぜるさんのタイヤが砂にとられて速く動けない事に悩んでいた。 これでは緊急時に対応できずやられてしまう。 『まりさみたいにいしさんをくわえてね。』 その向こうではスィまりさが生き残りのゆっくりに石礫の打ち方を教授していた。あーくえんぜるさんの上から石礫を放てば威嚇くらいになると判断された為、ぱちゅりーの命令により攻撃訓練を実施していたのだ。 『むずかしいんだぜ・・・ちいさいとごっくんしちゃうんだぜ・・・・』 『まりさはおくちのおくにいれすぎなのよ。れいむみたいにおくちいりぐちでくわえてね。』 礫を上手く打てないまりさにれいむはアドバイスをする。 れいむも辛うじて打てる程度ではあったのだが、石を咥えるとつい飲み込んでしまうまりさよりはマシと言えよう。 この様子をはるか向こうから伺っている物がいたのだがそれに気が付く者はいなかった。 『う~いたんだどぉ~やっつけるんだどぉ~』 上空からゆっくりれみりあの声がする。 事態に気が付いたぱちゅりー達は焦って迎撃体制にはいる。 『くらうんだぜぇ~ぷっ』 ポト 『どうしておそらさんいとばないんだぜぇ~』 やはり訓練時間が足らないために上手く石礫を放てないゆっくり達、上空からは3匹のれみりあが迫ってくる。 『いしさんはこうやってうつんだよ!』 バシュン! バチン 『いたいんだどぉ~おちるんだどぉ~ざぐやぁぁぁぁぁぁ!!!!』 グチャ スィまりさの石礫がれみりあを捉えて打ち落とした。れみりあは潰れ饅頭と化した。 だがいくらスィまりさでも連射はできない、残りのれみりあがあーくえんぜるさんに執りつく! 『まりさはたべてもおいしくないんだぜぇ~』 『とかいはじゃないわぁぁぁぁ!!!!』 『でいぶはじんぐるまざぁなんだよぉぉぉ!』 狂乱と化すゆっくり達 バチン 『う”ぅぅぅぅぅぅいだいんだどぉ~!!!』 グチャ 側面からの石礫によってれみりあが落ちる。後の1匹もたじろぎ動きを止めてしまった。 『こっちよ!』 砂山によって死角となった場所から5台のスィーが飛び出してきた。スィーに乗ったゆっくりは次々と石礫を放つが れみりあに上空高くへと逃げられてしまった。 敵は残り1匹となったが上空では対処のしようがなかった。 『さとりがやります。』 さとりは身体を光らすと金髪へと変化しドスまりさへと変化する。 『くらいなさい!』 ドゥゥゥ ずる ゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー!!! 砂に足をとられて上手くスパークを命中させる事ができないさとり 『それならばならばこうです!』 再び身体を光らせるさとりは今度は光る羽を生やしZUN帽を被った格好へと変化する。 煌く七色の翼を羽ばたいて高く昇って行くさとり 『うぅぅぅ・・なんだんだどぉ?まるでふらんなんだどぉ・・・・』 さとりの変化に困惑し対応に遅れるれみりあ ドッカ さとりに上空から体当たりされ墜落していく 『ざぐやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』 グチャ こうしてぱちゅりー達は危機を回避する事ができた。 あーくえんぜるさんに先程、援護の石礫を放ってくれたスィーが近寄って来る。 乗っていたのは通常種2匹とみなれないゆっくり2匹だった。 『むきゅう!たすけてくれてありがとう。このむれのおさとしてかんしゃするわ』 『かんちがいするんじゃないんだぜ!あれはまりさたちのえものだっただけなんだぜ』 感謝を述べるぱちゅりーにリーダーと思わしきまりさが答えた。 『むきゅう?れみりあがえものなの?』 捕食種に望んで近寄るゆっくりはありえない、獲物と称して戦いを挑むゆっくりにぱちゅりーは驚いた。 まりさの言う事にはあのれみりあはこの砂浜を占拠して通常種を襲う希少種の群れのゆっくりなのだそうだ。 その希少種の群れの長は通称【砂漠(笑)のぬこたん】と呼ばれるゆっくりおりん! おりんに対抗すべくまりさ達は日々この場所で戦っている。 当然、捕食種と通常種の戦力差は大きく日々仲間を亡くしていた。 『むきゅ~それはすごいわぁ!』 『てれるんだぜ~ほめてもなにもでないんだぜ』 感嘆するぱちゅりーにまりさは照れて答える。 その日はまりさの群れに泊めてもらう事となった。 まりさの群れは海岸沿いを進んだ先の浜辺にあった。古く廃棄された釣り船を住処としていて船底に開いた穴を入り口にしている。 『・・・・・・というわけでぱちゅはどすにあいにいかないといけないのよ・・・』 釣り船の群れの長に事情を説明するぱちゅりー この群れのおさはゆっくりみょんである。 先代の長がおりんにやられてしまったので戦闘力の高さから選ばれたらしい。 『それはたいへんなんだみょん!それにしてもさいきんのきしょうしゅはひどいみょん!』 希少種の蛮行に怒りを覚えるみょん。 『むきゅう・・・・みょんもたいへんなようね・・・』 ぱちゅりーはここの希少種も自分等を襲った希少種と関係あるような気がしていた。 この時さとりはこの群れにいた希少種のゆっくりと話をしていた。 『たすけてくれてありがとう。さとりはさとりよ』 『ゆっくりしていってね。こいしはこいしよ』 『こいしはどうしてこのむれに?』 通常種の群れであるはずの場所の希少種2匹が加担しているのを疑問に思い問う。 しかし何やら話せない事情があるらしく同行しているゆっくりやまめに誤魔化されて理由は聞けなかった。 翌朝、希少種同士で食料の調達にでる2匹、通常種の群れに混ざる希少種という環境が2匹に親近感を感じさせていたのでる。 『むこうのはやしにのいちごさんがはえているばしょがあるわ』 『のいちごさんはみながゆっくりできそうね』 『たくさんもちかえりましょう』 2匹短時間で昔ながらの仲間のように仲良くなった。 『あんたたちはどうしてたたかっているのかい?』 林の影から急に声をかけられ2匹は驚き戦闘体制をとる。 『そんなにけいかいしてくていいよ。おりんはきょうのところはあらそうきはないよ』 林の奥からは猫を思わす姿のゆっくり、ゆっくりおりんが出てきた。 おりんは2匹に距離を取った場所から質問する。 『1ひきはしんがおさんだね?もぅ1ひきははじめまして、おりんはおりんだよ。』 新顔?さとりはこいしが群れに最近入ったのだとこの時悟った。 争う気はないと言っていても油断出来ない、2匹はいつでも動けるように攻撃態勢は崩さなかった。 『どうしてたたかうのかとは!それはあなたたちがおそってくるからではないですか!』 『そうよ!あなたたちなんかゆるさないんだから!』 2匹はおりんの問いにそう答える。 だがおりんは溜息を1つつき再び問う。 『おりんがつうじょうしゅをおそうのはなかまのかたきだからだよ。』 おりんは話す。 かつて通常種と希少種は共に暮らしはしないが戦争に至るほど険悪では無かった。 だがその関係を通常種の方から裏切ってきた。 希少種の群れを人間に売り飛ばして駆除されそうになった自分らの安全を買う事件が起こった。 畑を襲った罪を希少種の住処を人間に教える事で免除してもらったのだ。 全てではないが沢山の仲間が研究所に捕獲されてしまった。 長であるかなこは怒り悲しみ、そして通常種を憎むようになったのだと言う。 『・・・でもさとりはみなをまもるためにたたかいます。』 『それはいつまでかな?』 『おそうのをやめてくれるまでです!』 『それはどちらかがぜんめつするまでだめだよ。』 『そんな・・・』 どちらかが滅亡するまでこの戦いは続くのだと言う。 『うったからうたれて、うたれたからうって・・・それでたたかいはおわるのかな?』 おりんは嘆き気味にさとりに問う。 『・・・・それはさとりにはわかりません。』 『おりんにもわからないよ。きょうはごめんねつぎにあうときはてきとしてたたかうことになるね。じゃあね~』 おりんはその様に言い残すと林の奥へと姿を消していった。 のこされた2匹はおりんの問いに答えを見つけ出せずにいるのであった。 群れに戻ると長であるみょんやぱちゅりーが慌しくしていた。 偵察に出していたまりさが沢山の希少種がこちらに攻めてきているのを目撃したのだと言う。 迎撃体制に全戦力を投入する長2匹 『これよりあーくえんぜるさんもみょんにかせいすることになったわ!みんなきをひきしめてね』 『『『『ゆっくりりかいしたよ!』』』』 士気が上がって行く通常種のゆっくり達 そこに見張りのありすが声を上げる。 『いなかものどもがあらわれたわ!みんなきをつけて~』 群れに緊迫感が走る。 まず住処の釣り船前にあーくえんぜるさんを配置して中へは簡単には入れないように構えた。 その上では石礫に長ける者達が待機し上空からの攻撃に備える。 後の者は周辺の守りを固めながら戦う事になる。 『うぅ~れみりあのかたきなんだどぉ~』 『でいぶぅはまだじにだくないよぉ・・・おそらをとんでるみた・・』 グチャ 空中に浚われ放り出されたれいむは落下して潰れてしまった。 やはり戦力差は大きい 『いしさんをうてー』 『『『『ゆっくりりかいしたよ!』』』』 バシュン 『『『『ざぐやぁぁぁぁぁぁぁ』』』』 グチャ 通常種の石礫部隊も敵の数を確実に減らしはいたが戦渦は一向に好転しない 一方さとりも苦戦していた。 昨日は1対1だったので勝つ事はできたのだったが、流石に複数のれみりあ相手だと分が悪い。 だが能力では負けてはいない。 4匹のれみりあを撃墜し3匹の羽を傷つけ地上戦に持ち込む。 『いきます!』 光に包まれると今度は白髪へと変化するさとり、口には光る刃が現れる。 『かくごしてください!』 ザシュ 『いだいんだどぉ・・・ざ・・・ぐ・・・や・・・』 れみりあを光の刃で切り裂いていくさとり、残った2匹のれみりあ達は恐怖して後ずさりしていく。 だが逃す訳にはいかない!一気に追い詰めていく ザシュ 『う”・・・・・う”・・・・う”・・・』 口元から切られ声も出せずに事切れる。 『う・・・うぅ・・・れみりあはこうまかんにかえるんだどぉ~』 背中を見せ逃げようとする最後のれみりあ、だがその逃亡は味方によって出来なくされてしまう。 ブス 『う?・・・なんでだどぉ?れみりあはこ・・こうまかんへ・・・・』 振り向いた瞬間におりんによって串刺しにされてしまったのだ。 『とうぼうへいはしけいなんだよ。』 部下に対して慈悲も何も無い言葉をかけるおりん。 流石にさとりもれみりあを7匹も相手にした後なので疲労困憊だったが、負ける訳にはいかないと気を引き締める。 『やはりたたかわなければなりませんか?』 『これがおりんとさとりのしゅくめいさんってやつなんだよ』 緊迫して向き合う2匹 先制しておりんが飛び掛る。 『むれをまもりたかったらかつしかないんだよ』 『さとりはおりんとたたかいたくありません!』 寸でで攻撃を避けながらさとりは言う。 『さとりはなかまをまもれないゆっくりなのかな?』 『さとりは・・・さとりは・・・・みんなを守るんだぁ!!!』 ピキーン 何かがさとりの中で弾けた。 身体を光が包むとふらんへと変化した。 上空を高く昇ると旋回して勢いをつけて地面スレスレで飛ぶ、勢いを維持したままで今度はみょんへと変化する。 ザシュ 弾丸のように飛んでくる刃をおりんは避ける事ができなかった。 自分の致命傷でる切り傷を見てさとりを向きおりんは言う 『さとり・・・ゆっくりしていてね』 ドサ おりんはこの言葉を最後に事切れて倒れた。 『おりん・・・どうしてさとりはたたかわなくてはいけなかったのですか・・・・・?』 もぅ答えとはもらえぬと知りつつもさとりは涙を流しながらおりんに聞いた。 おりんの敗北によって希少種群は一気に劣勢となった。 やがて次々と逃亡を始めこの戦いは通常種群の勝利する事ができた。 だがこの戦いはさとりの心に大きな疑問を残す。 どうして自分は戦わなければならないのか?どうやったら戦いは終わるのか? 砂浜の向こうに海を眺めながらさとりは答えを求めるのであった。 つづく 無理にキャラを増やすと動かしにくくてしょうがない・・・・・ しかし書き始めてしまったのだからなんとか頑張ります。 誤字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編 ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出 ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る SEED・・・ -- 2013-09-04 20 38 45 ようやくわかった。タイトルの"種"ってそういうことなんだね。 -- 2010-12-23 18 20 40