約 492,596 件
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/142.html
雲はふらりとやってきた と思うと何処かへ去る 今日は何処へ行くのかな 今日は何処まで行くのかな
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/56.html
はい、どうもでさぁ。 dulcitoneといいます。 いちおう私学行ってる高校生です、はい。 変人・ひねくれ者・根性ひん曲がっている 三点揃った輩です。 解体作業、競馬、ドラム、エレクトーン、弓道に手を染めてます。 あと、重度のゲーム狂人でさぁ、誰かタスケテくださいな…… とまあ、こんなもんでしょうかね。 なんか足りんなおもたら、適当に追加しましょうか。 では、さいならー。
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/186.html
クレアにとって最後の夏が終わる。 そして、クレアも。 【タイムリミット-3-】 「あーあ、ドクターも嘘なんてつかなくてもよかったのに」 「へ?」 絶望に強いられている心に呆然としながら、俺は素っ頓狂な声を出した。 「余命のことよ。そう長くもたないって、もう自分でわかってたのにね」 「……そう、なのか」 「うん」 ごほごほと咳を大きくするクレア。もう、限界のようだと俺でもわかった。 「大丈夫か?」 「平気って言えば平気だけど……ちょっと、苦しいかな」 「そっか……。……治りたいか?」 「そりゃあ、治せるものならね。でも、もう……」 「もう……?」 「もう、ダメみたい」 「……! そ、そんなこと言うなよな!」 クレアはコップを手に取り、口に含む。呆然としていた俺は止める事すらままならず、ただ 「ぁ……」 と呟く事しかできない。 クレアが重い口を開く。 「だってほんとだもの。段々、体が重くなってきてる」 「……そんな……」 「ね、グレイ?」 「なんだよ」 「わた……っ」 咳き込むクレア。服が少し赤く染まるのを見て、俺は愕然とした。 「……っ。私がいなくなっても、ランやクリフくんたちと、がんばって生きていってね」 「あ…ぅ……」 なんで、俺はしどろもどろしてしまったんだろう。 なんで、何も言えなかったんだろう。 「バイバイ……グレイ……」 目を閉じ、息を吐いたクレア。 そしてもう動かなくなった体を見て、俺はただ一言つぶやいた。 「…っ……クレア…」 二度と、クレアが目を開けることはなかった。 俺は、何もできなかった。 何も言えなかった。 力になんて、なれなかった。 クレアを抱き寄せ、ぎゅっと抱きしめる。力のないその抜け殻は、冷たかった。 「クレア……クレア……っ」 ただそれだけを言い続ける。一体どのくらいそうしていたのだろうか。 目尻から流れる、一筋の涙。それはフローリングの床に、乾いたシーツに、小さな染みを作って、消えた。 クレアにとっての最後の夏は、クレアと共に、終わりを告げた。 月の光が、クレアを照らした。
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/629.html
「救いたいもの」 救いたいもの たくさんあるけど それを全部 救えるわけじゃない 最初から救えないものもあると そう知っていないと 最初から最後まで こんなことやってらんない ただのお人好しだと 言われるけど 違うんだよ 見てらんないんだ その人のこれからを 考えてみたら 僕はまだ 光の差すところに居るから その人を まだ救えるんじゃないかと 思ってしまうんだから しょうがないよ 自分が誰かの上に立ってるとは思わない ただ単に 少し生きてる場所が違うだけ 何も知らないくせにとか 自分だけ偉そうにするなとか いつも幸せなくせにとか 色々と言われるけど 君はまだ ひねくれてるだけ 君はまだ 知らないだけ 何かを背負っていない人なんて この世界にはいないんだ 気付いてくれよ 自分だけじゃないんだ いつまでも 闇を怖いと思っててよ 僕もまだ 闇を怖いと思っているから 触らせてくれよ 君の心の中を 意外とピュアな 心なんだろう? 照れ隠しなんか しなくても良いよ 弱い場所があって当然 知らないことがあって当然 くだらないプライドなんか 僕が砕いてあげるよ 救えるものは 救ってやりたい そう思うのは 僕だけなのかな
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/400.html
混沌の闇 光の射さぬ原 其処より響く 夢幻歌奏 歌謡いは誰やら 鈴の声主 それに合わせ弾く 奏主達 世界に響くかは 別にして 彼らは彼らの 音に酔う 音に酔いしれ この音が 夢か現か わからぬままに 其れはまさに 彼らの為の 彼らによる 光の三原色 そして 其れは世界に色与える
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/364.html
否定 早い じゃあ 誰 見捨てた 何 形 ありえない 探せ 迷った 崩れる どうして 逃さない 嘘吐き 正面 笑み 剥がす 次 居ない 廻れ 閉じた 届かない 麻痺 手拍子 敵 舞う 損傷 でも 枷 見せしめ 始め 追え 助けた 揚げろ 不安定 もう 続かない
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/278.html
『ずっとそばにいるよ』 無理して笑顔であなたは言う わたしがたまたまそばにいたから あなたは過去の傷を癒したいから 頼ってくれただけ 甘えてくれただけ だからあなたのその笑顔が とても悲しかった あなたの傷が癒えれば わたしなんか必要とされなくなることも 手放さなければならないことも わかりきっているから ただ ずるいのはわかってるけど 今はまだ -あなたのそばにいさせて下さい-
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/392.html
瞑る瞳に 頭上の両手 君はそんなに 僕が怖い? 僕は君を こんなに愛してるのに 僕は君を こんなに大事してるのに 君は僕を 拒絶するの? 君は僕を 恐れるの? 認めない認めない ミトメナイ キミもボクから 逃げテクノ? だっタら キみのアシ斬っチャおうカ そうすレバ ぼクの愛から きミはゼったイ 逃げラレないもンね さアボくの愛 受け止めてクレるよネ?
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/41.html
「オギャアァァ、オギャァァァ」 静まり返った室内に、自らの誕生を天地にしらしめるが如く、泣き声が響き渡る。 またひとつ、新たな命がこの世に生を受けた。 しかし、その誕生に盛大な拍手や歓声を送る者は誰1人としていない。 1組の男女が、自分たちの赤子の顔を覗き込む。 しかし、その顔に愛情という感情など微塵も浮かんでおらず、ただただ嫌悪の念があらわれているだけだった。 自らの赤子の顔を見るのも早々に、男は1枚の紙をとりだし、なにかを記入し始めた。 その紙には【クーリング・オフ】と書いてある。 しばらくボールペンを走らせたあと、男は女の腕の中から赤子を取り上げ、さきほどまで記入していた紙と共に看護師に渡した。 その動作には1点の迷いもなく、赤子への愛情のなさを、改めて、明確に表していた。 赤子は自らが捨てられたのを悟っているかのように、看護師の腕の中で、大声で泣きじゃくる。 しかし、男女はその泣き声に未練をかんじるような様子はまったくなく、むしろ不快そうな表情を浮かべただけだった。 にぶい音とともに、扉が開けられ、赤子は連れ出されていく。 狭まっていく扉の隙間から、赤子の声が尾を引くように、いつまでも室内へと流れていく。 しかし、扉が閉まりきるとともに、その声も届くことはなくなり、再び室内に静寂がおとずれた・・・
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/355.html
うそ 本当? うそ? 本当 どちらなの? こっちが私 あっちが僕 本当 うそ? 本当よ? うそだよ 好き 嫌 い? 好き? 嫌 い おかし いね なんか おかし い どこが? 色々と そうかな? 君は ゆが んでる? 僕は ゆが んでいるよ 私は普通? 君は異 常 何かが ずれてる 何も ずれてないけど? 私はあの子が好き 僕はあの子が嫌 い なんで? なんで? 私はあの子に好意を抱いてるのに 僕はあの子に嫌 意を抱いてるけど うそでしょ? 本当だけど 私は普通 僕はおか しい? んー どうだろ? それじゃ わかんない 私は明るい 僕は暗 い 例えれば 月 例えれば 夜 そういえば あなたの名前はなに? そういえば 君の名前は夜だね なんか雰囲気と違うって言われるの 僕は 月って言うんだ なんか正反対だね なんかあってるね 何が答え? 何が間違い? あぁ 私の存 在が 間 違 い あぁ 僕の存 在が 正 解 また会おうね もう会わない 楽しかったよ 楽しくなかった 実はあなたのことが好きだったの 実は君のことが 大 ッ 嫌 い そう そうだよ あは やっと反対じゃなかったね――