約 61,787 件
https://w.atwiki.jp/earthquakematome/pages/52.html
ページ最終更新日時:2011/07/30 19 19 05 原発情報 地震と津波により東京電力・東北電力・日本原子力発電の原子力発電所に影響が生じ、福島第一原子力発電所では原子力事故が起きています。刻々と状況が変化しているため、最新情報は公式発表や報道でご確認ください。 原発情報 原子力発電所関連情報 福島第一原発 状況一覧(3/27 9 00現在) 避難指示 近隣の方の対応 他の原発・関連施設福島第二原子力発電所(4/6現在停止中) 女川原子力発電所(4/6現在 冷温停止中) 東通原子力発電所(停止中) 東海第二発電所(3/28現在 冷温停止中) 柏崎刈羽原子力発電所(運転中) 日本原燃 六ヶ所再処理工場など 日本原子力研究開発機構 wikilist 日本の原子力発電所一覧 公式情報首相官邸 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ 原子力資料情報室の記者会見 電力会社による発表 報道 公的機関データ原子力発電所関係(主に福島原発) 国際機関による情報 専門団体による情報 モニタリング関係 非公式情報注意事項 Togetter・ブログ等のまとめ記事 ウィキペディア コメント 関連ページ 放射線モニタリング / 放射線予測シミュレーション 日本の原子力発電所一覧(ウィキペディア) 原子力発電所関連情報 NHK福島第一・第二原発ニュース(携帯サイト版はこちら) ↓古い↑新しい 3月21日 21時55分 東電 煙と放射線量の関連調査 3月21日 19時25分 東京消防庁の放水 20時間余 3月21日 19時52分 3号機煙収まる 2号機から煙 3月21日 19時25分 福島第一原発2号機でも白煙 3月21日 18時16分 第一原発3号機“灰色”の煙 3月21日 19時5分 2号機 電源復旧へ作業急ぐ 3月21日 17時12分 “現地調整所 自衛隊が指揮” 3月21日 17時42分 首相“危機脱する光明が見える” 3月21日 12時58分 東京消防庁 夜も放水行うか調整 3月21日 12時20分 外部電源 復旧に向け作業再開 3月21日 15時36分 原発敷地内線量 注意深く監視 3月21日 8時42分 自衛隊 4号機への放水を実施 3月21日 4時33分 東京消防庁 3号機の放水終了 3月21日 4時9分 自衛隊 21日も4号機放水へ 3月21日 0時1分 1~6号機の表面 100度未満 過去の報道まとめ 避難指示の最新情報については常にTVやラジオ等で確認してください。 ※コメント欄での情報提供ありがとうございます 福島第一原発 状況一覧(3/27 9 00現在) 東電プレスリリース([3月27日9時 )を元に更新 原子炉名 1号機(46万kW) 2号機(78.4万kW) 3号機(78.4万kW※MOX燃料) 4号機(78.4万kW) 共有プール 5号機(78.4万kW) 6号機(110万kW) 炉心の燃料棒 有・露出中 有・露出中 有・露出中 なし なし なし 炉心の冷却機能 喪失中 喪失中 喪失中 復旧。冷温停止状態 復旧。冷温停止状態 炉心内の水位 低下して燃料棒が露出。海水に代わり25日より淡水注入開始 燃料棒が露出。海水注入中 燃料棒が露出。海水に代わり25日より淡水注入開始 通常 通常 格納容器の損傷 格納容器の圧力測定不能 下部の圧力調整プールが破損 破損 不明 - 無事 無事 燃料プール内の燃料 使用済292本、新100本 済587本、新28本 済514本、新52本 使用中を含め783本 6400本 有り 有り 燃料プール水位 不明。24日時点白い湯気が出ているため蒸発中と推測 不明。 不明 不明 通常より数十cm低下 水位通常 水位通常 燃料プール冷却状態 未実施? 25日より冷却材浄化系で海水、26日より淡水注入開始。 冷却材浄化系による海水注入と、外からの放水を継続 外からの放水を継続中 24日より冷却ポンプ作動 非常用発電機より冷却機能回復 非常用発電機より冷却機能回復 現状の問題点 接近困難。中央制御室が高放射性濃度で常駐できない 接近困難。中央制御室が高放射性濃度で常駐できない 接近困難。中央制御室が高放射性濃度で常駐できない 接近困難。中央制御室が高放射性濃度で常駐できない 現状安定 現状安定 現状安定 その他 避難指示 福島第一原発から半径20km圏内半径20~30km圏内に屋内退避指示 福島第二原発から半径10km圏内 の10の市町村(南相馬市・・・田村市) (3/12 20 20 NHKで確認) http //www3.nhk.or.jp/news/html/20110312/k10014631571000.html 近隣の方の対応 放射線物質が放出された場合は、空気に乗って飛散します。物質が肌についたり、呼吸や食料などで体内に取り込まれると長期間の被ばくの可能性がありますので、それらを避けて下さい。 なるべく室内に入る。ドア、窓を閉め、換気扇も止める。エアコンは使わない 外にいなければならない時は、肌の露出を抑える。水に濡らしたタオルなどを口鼻に当てる。 だそうです(3/12 21 20 NHKで確認) 風は現在南から吹いており、夜に向けて西からの風に変わる見込み。(3/12 18 10 NHKで確認) 洗濯物は外に干さない。(風向きによって考えるべき)すでに干してしまっている場合は、取り込まない。 (3/15 11 00会見より) ヨウ素を含む消毒液などを飲んではいけません http //www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014rmq.html 近隣で栽培している野菜は取らない。風向きも考えて順次対応を。 原子力災害発生時の住民としての対応 原子力災害発生時に住民が取るべき行動(原子力安全・保安院) 防災のしおり 事故が発生し放射性物質が放出された場合にとるべき行動。緊急事態の連絡、屋内退避の指示がだされたら、コンクリート屋内退避又は避難の指示がだされたら (原子力安全・保安院) 他の原発・関連施設 福島第二原子力発電所(4/6現在停止中) 原子炉 3/11 自動停止、3/15までに全号冷温停止(*1) 原子炉除熱機能 3/11 1・2・4号機で喪失、3/14 残留熱除去系(B)により復帰。残留熱除去系(A)は津波により使用不可(全機) 圧力抑制機能 3/11 1・2・4号機喪失、3/14 水温低下により復帰 (東京電力 - 原子力>福島第二原子力発電所(原子力ページに運転状況、プレスリリースに各機の状況をまとめた表あり)) 女川原子力発電所(4/6現在 冷温停止中) 原子炉 3/11 自動停止、冷温停止中 屋外重油タンク倒壊により重油漏れ 燃料プールから水溢れ、原子炉建屋・タービン建屋等で水漏れ。3/31までに抜き取りを完了、除染 2号機地下に浸水、排水済み 1号機タービン建屋から発煙、消化済み 発電所の電源は外部電源から供給中 非常用発電機と補機冷却系ポンプの一部が故障するも、別系統により電源・冷却機能に問題なし 放射線量の一時的な上昇は当発電所によるものではない 4/7の強い余震により外部電源3系統のうち2系統が繋がらなくなり、残る1系統で冷却中。(4/7 NHK) (東北電力 対応中の問題 / 3/31までに対応済みの問題) 東通原子力発電所(停止中) 定期検査のため停止中。地震による問題は対応済み 外部電源供給が停止したが非常用発電機により供給。海水漏洩(ろうえい)は停止済み。一部モニタリングポストがバッテリー切れにより停止、復旧。 工事は当面見合わせ。 (東北電力) 東海第二発電所(3/28現在 冷温停止中) 原子炉 地震により自動停止、冷温停止中 非常用発電機用海水ポンプ電動機が津波により水没、自動停止 管理区域からバッテリー室に水が漏洩、別の非管理区域へ排水 日本原子力発電 日本原子力発電㈱東海第二発電所における管理区域外への微量の放射性物質の放出について(経済産業省) 柏崎刈羽原子力発電所(運転中) 使用済み燃料プールから水溢れ、拭き取り清掃 TEPCO 柏崎刈羽原子力発電所 | 東北地方太平洋沖地震後の発電所状況 日本原燃 六ヶ所再処理工場など 重油供給配管から運転予備用発電機への漏洩(ろうえい) 使用済燃料受入れ・貯蔵建屋におけるプール水の漏洩 再処理工場、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、ウラン濃縮工場の外部電源が喪失、非常用電源により給電、その後外部電源に切替え 加熱設備の停止(3/11、時刻表記がないため地震によるものかは不明) 低レベル放射性廃棄物の輸送延期 東北地方太平洋沖地震による当社各施設の状況及び対応について(3/17) 使用済燃料受入れ・貯蔵施設 第1非常用ディーゼル発電機Aの停止について~外部電源からの受電に切り替え~(3/15) 日本原子力研究開発機構 一部の設備・機器等に損傷 J-PARC リニアック自動停止。建物と周辺に大きな分離が発生、4/5現在、施設内の加速器の状況を確認できず。復旧までに長期間を要する可能性あり (東北地方太平洋沖地震発生に伴う対応状況について / 過去分の発表資料) wikilist 日本の原子力発電所一覧 公式情報 首相官邸 http //www.kantei.go.jp/ 首相官邸-地震への対応 原発情報だけでないため、上記ページを作り移動しました。 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ http //kinkyu.nisa.go.jp/ 03/23 19 23 地震による原子力施設への影響について(19時20分現在) 03/23 15 55 【第45報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(23日12時30分現在) 03/23 10 28 【第44報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(23日8時00分現在) 03/23 08 01 地震による原子力施設への影響について(8時00分現在)(第2報) 03/23 07 40 地震による原子力施設への影響について(7時25分現在) 03/23 01 02 福島第一発電所周辺の海水分析結果に関する原子力安全委員会の助言について 原子力安全・保安院 緊急時情報のアーカイブ 原子力資料情報室の記者会見 http //www.ustream.tv/recorded/13269582 電力会社による発表 東京電力 - 原子力 福島第一、第二、柏崎刈羽 東北電力 - 原子力情報 女川、東通地震発生による原子力発電所の状況について 日本原子力発電 報道 福島県 ←こちらに経過などが書いてあります。 NHKのPC向けサイトで関連ニュースがまとまっています(http //www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/) 公的機関データ 原子力発電所関係(主に福島原発) 首相官邸 首相官邸災害対策ページ 福島原発・放射能関連情報 福島第1・第2原子力発電所関連のURL一覧(PDF) 原子力安全・保安院 東京電力 東京電力のプレスリリース 東京電力 原子力 福島県原子力センター 福島原子炉周辺 環境放射線の現状データ 福島県 原子力安全対策課トップ 福島第一原子力発電所1号機の安全確認の状況について(PDF) 原子力安全・保安院 緊急時情報ホームページ(原発点検情報随時更新) 経済産業省 福島原子力発電所等について 経済産業省資源エネルギー庁 なるほど!原子力AtoZ 気象庁 風向き e-Gov原子力損害の賠償に関する法律 国民生活センター 放射性物質への不安につけこむ広告や勧誘にご注意を! 国際機関による情報 WHO(日本語) IAEA(英語)IAEA HP日本語訳(非公式) 専門団体による情報 社団法人 サイエンスメディアセンター 東北地方太平洋沖地震の関連情報:専門家コメント(サイエンスアラート) 原発に関するQ Aまとめ 東北関東大震災:有用リンク等 緊急被ばく医療研修のホームページ 安定ヨウ素剤 取扱いマニュアル 安定ヨウ素剤 取扱いマニュアル(PDF版) 原子力災害時における心のケア対応の手引き-周辺住民にどう応えるか- 放射線医学総合研究所 東北地方太平洋沖地震に伴い発生した原子力発電所被害に関する放射能分野の基礎知識 日本保健物理学会 専門家が答える 暮らしの放射線Q A 東京大学医学部附属病院 放射線科 放射線治療部門2011/03/17 福島原発における放射線被ばくの解説 Twitter @team_nakagawa team nakagawa(東大病院放射線治療チーム(@team_nakagawa)のブログ) Twitterまとめ 社団法人 日本小児科学会東北地方太平洋沖地震について 「食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な指標値 100Bq/キログラムを超過する濃度の放射性ヨウ素が測定された水道水摂取」に関する、日本小児科学会、日本周産期・新生児医学会、日本未熟児新生児学会の共同見解(PDF) 2011/3/17 現在において子どもに対する甲状腺ブロックは不要です(PDF) 日本医学放射線学会妊娠されている方、子どもを持つご家族の方へ-水道水の健康影響について-(2011/3/24) 日本核医学界一般市民の方へ 医療従事者の皆様へ 福島県立医科大学 震災特設ページ #311care_被災者向け医療情報まとめサイト 東日本大震災・津波の被災者ならびに支援者向けに医療情報を提供するためのサイト。原発関連情報もあり。医療者/支援者向けには医療関連の文献、データベース情報あり。 岩手県立図書館 東日本大震災関連リンク集 岩手の津波史など、岩手県のみならず震災・原発関連の情報全般が充実。電子資料では震災・原発関連の文献を公開している書店などへのリンクがされています。 saveMLAK 被災地の図書館発情報提供サービスに原発、医療関係のデータベースや文献へのリンクあり。 大阪科学技術センター みんなのくらしと放射線展 モニタリング関係 東北電力 女川原子力発電所 モニタリングポスト 放射線テレメータ・インターネット表示局 空間線量率・風向・風速 測定結果・一覧 非公式情報 注意事項 あくまで非公式の情報なので鵜のみにしないでください。 災害時で一番怖いのはよく分からない情報に流されることです。 公式に発表されたものを信用し、そちらの指示に従ってください。 Togetter・ブログ等のまとめ記事 @hayano氏関係東大原子力系卒業生および有志協力チームから原子力まとめ @hayano氏の原発に関する情報のまとめ(一問一答形式) MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説日本語版 英語版 放射線関連情報まとめサイトTRSC日本語版 福島原子力発電所第一号炉からの距離をMap上にプロットしたもの 被ばくすると,人体に何が起きるのか? TogetterTogetter - タグ「原発」のTwitterまとめ 「原発放射線1000倍」報道の詳細 福島第一原子力発電所の状態と地震の影響 沸騰水型原子炉の透視図 地震に伴う原発情報リンク作ってみた 平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震について(PDF) 沸騰水型原子炉に用いられる8行8列型の燃料集合体について(PDF) 原子力業界人だけど、質問ある? 『福島原発事故 メディア報道のあり方』(ニュースの深層 by 広瀬隆) Wikipediaセシウム 破損した外壁(建屋)と原子炉の設計について:5重の壁 東北関東大震災(東北地方太平洋沖地震)@ウィキ非公式測定情報まとめ FAQ 外部まとめみんなでがんばろう日本(Yahoo!)原発情報 NAVER全国放射能情報 #311care_被災者向け医療情報まとめサイト(wiki)放射線と健康 映画などポレポレ東中野(東京) 『特集上映 25年目のチェルノブイリ』で原発関連の映画公開中。 シアターセブン(大阪) 『緊急上映 福島第一レベル7の現在から』で原発関連の映画公開中。 福島の子どもを守れキャンペーン上映ツアー 森の映画社・札幌編集室 福島での上映会 ユーロスペース(東京)あしたが消える どうして原発? 任意団体・NPO・NGO福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト DAYS放射能測定器支援募金 子どもを放射能から守る全国ネットワーク準備会 福島原発事故緊急会議 ウィキペディア 東日本大震災 - 原子力発電所 原子力事故 - 2011年3月11日 福島第一原子力発電所事故 福島第一原子力発電所福島第一原子力発電所事故 事故の経緯(時系列) 女川原子力発電所 - 2011年 東北地方太平洋沖地震 東海第二発電所 - 2011年東北地方太平洋沖地震 日本の原子力発電所 - 一覧 原子力災害対策特別措置法 コメント (ここに情報を書いてもらえれば、Wikiでまとめやすくなります。) 多くなってきたのである程度アーカイブしました。 過去のコメント 避難指示に関しては指示された時間を書くようにした方が良いかもしれませんね。 (2011-03-15 13 10 37) 気象庁の風向きも載せると良いかと http //www.jma.go.jp/jp/amedas/206.html?elementCode=1#explain (2011-03-15 16 38 09) 天皇はもう疎開してるらしい。 (2011-03-15 22 11 02) 一番上のニュースサイトで、RSSの自動生成が出来れば原発関連ニュースの情報も更新しやすくなるかな、と思ったのですがどのRSS生成ソフトでもうまくいかず…こういうときにニュースサイトならRSSをつけてくれればな、と思わずにはいられません。 (2011-03-19 13 52 47) https //aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/sWh2otqZz6 『《東日本大震災》 チェルノブイリで治療したロバート・ゲイル博士会見』 情報としてお役に立てれば。 (2011-03-23 21 53 16) 今回の地震は今までのとは大違いなので原発の情報にしても、今までの情報や専門家が考えるスケールをはるかに超えていると思われる!一刻も早く、事が収まればよいと思う次第だ! (2011-03-26 05 48 28) 名取市の避難所になっていますが、三条市から応援にきたという人たちが、原発のニュースと共にあっという間にいなくなりました。 (2011-04-02 09 50 00) 僕は小学6年生なんですが。何か被災者の手伝いになると思い、募金をしました。 (2011-05-05 20 05 33) コメント
https://w.atwiki.jp/antinuclearpower/pages/21.html
放射性物質の暫定規制値 暫定(ざんてい)とは、仮に決めた値。 政府は、これまでこの暫定基準は一生食べ続けた場合の数値と説明してきましたが、実際には放射性物質が次第に減少することを前提とした 一時的なものであることが分かりました。 政府の発表やテレビに出てくる解説者=原発推進派の専門家は、「ただちに健康被害は無い」と言っていますが、それは短期間の摂取について。 長期間摂取したときの被害を想定していない。これも「想定外」で済ませるんだろうか? 放射性ヨウ素 各国基準(リットル) アメリカ・・・・・・・・・・・0.111ベクレル ドイツ・・・・・・・・・・・・・0.5ベクレル WHO(通常時)・・・・・1ベクレル WHO(緊急時)・・・・・10ベクレル 日本(~3/17)・・・・・10ベクレル 日本(3/17~)・・・・・300ベクレル(乳児は100ベクレル) 日本(3/22千葉)・・・336ベクレル 日本の規制値がずば抜けて高いのだが、一部の農家などはこの規制値を緩和してほしいと要望しているとか。(生活は大変だが、他人の健康より金儲けしか考えていない。こんな人たちが産地偽装するんだろうな)
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/6618.html
原子力発電 ■ 安倍政権推進の原発輸出ビジネスに暗雲? 三菱重工製米原発事故の紛争で露呈したリスク 「ビジネスジャーナル(2013.9.4)」より / 安倍晋三首相は外遊の度に原子力発電所を売り込んでいるが、2012年1月、米国の電力会社、南カリフォルニア・エジソン(SCE)のサンオノフレ原子力発電所3号機(三菱重工業製)で、加圧水型軽水炉(PWR)の主要部品である蒸気発生器の配管に摩耗が発生。放射性物質を含む微量の水が漏れた。定期点検中の2号機にも同様の摩耗があり、米原子力規制委員会が稼働を禁じた。 SCEは12年10月に2号機の再稼働を米原子力規制委員会に申請したが、カリフォルニア州の地元住民や環境団体が再稼働の申請に反発、再稼働計画は暗礁に乗り上げ、13年6月7日に「2号機と3号機を廃炉にする方針」を示した。再稼働できるかどうかわからない宙ぶらりんの状態では、投資家も納得しないと判断したわけだ。 6月の時点でSCEの親会社は、「検査や補修などの費用」として三菱重工に1億3900万ドル(約140億円)を請求している。さらに7月18日、SCEのロン・リッチンガー社長は「全面的な損害賠償を求める」という声明を出した。 一方、三菱重工は「賠償責任の上限額は契約で明記された1億3700万ドル(約138億円)と決まっている」としている。この金額は今後の決算に損失として計上されることになっている。しかし、エジソン社は「欠陥があまりに基本的かつ広範な場合、賠償責任の上限は無効」と主張する。 +続き 米メディアによると、原発の停止に伴う代替燃料費や、発電できないままになっている原発の維持費用などは数十億ドルに上るという。さらに廃炉に伴う経費の賠償を求めるとすると、天文学的な数字になる。日本の原子力プラントメーカーの技術者は「請求額がどこまで膨らむか想像もつかない」と語る。廃炉の経費の中には不要となったウラン燃料のコストも含まれることになりそうだ。 三菱重工は「米原子力規制委員会はサンオノフレ原発の再稼働の是非について結論を出していない。廃炉はSCEが経済性などを考慮して(独自に)決めたもの」と反論する。「SCEが自主的な判断で廃炉を決めたのだから、それを賠償額に反映させることはできない(無理がある)」との立場を取る。 三菱重工とSCEは今後、賠償額について具体的な協議に入るが、難航は必至だ。訴訟に発展する可能性が高い。 ●今後の米国市場におけるビジネスにも影響 三菱重工は仏アレバと連合を組み、米国で原発の受注やメンテナンスを手掛ける計画だ。SCEとの紛争が泥沼化すれば、米国市場で原発ビジネスは事実上できなくなる。廃炉に至る責任が三菱重工にどこまであるかが、今後の争点となるだろう。三菱重工としては契約上の賠償の上限を基本線として、早期に解決したいところだ。 日本国内での原発の新設は見込めない。東芝-WH(ウェスチングハウス)、日立製作所(ゼネラル・エレトリック)-GE、三菱重工-アレバの海外市場における受注合戦は激しさを増している。 原子炉本体ではない蒸気発生器のトラブルでこれだけの賠償リスクが発生することに、原発メーカーは驚きを隠さない。「欧米の先進国への輸出は契約がはっきりしていて賠償の範囲もきちんと決められているはず」というこれまでの常識が、SCEの巨額賠償の提起で、完全に覆ろうとしている。 だが、いつまでも想定外のリスクとは言ってはいられない。商慣習や法制度の違う外国での原発トラブルをどう乗り切っていくのか。今後の日本の原発ビジネスを占う意味でも、SCEと三菱重工の紛争の行方に注目が集まっている。 (文=編集部) ■ 【開催報告】 緊急来日集会「倫理なき原発輸出を許さない インド、トルコの現地の声」 「国際環境NGOグリーンピース(2013.6.22)」より / トルコ、サウジアラビア、インド…安倍首相が猛烈に原発を売り込んでいます。 東京電力福島第一原発事故により、16万人がふるさとに帰れず、 また現場では、たまり続ける汚染水に悩まされるなど綱渡りの状態が続いているというのに。 6月にはヨーロッパにも原発セールスに行くとのこと。 輸出先となっているインド、トルコなどでは、長期に渡る原発反対運動があります。 トルコもインドも地震国です。 現地の声を日本に伝えるための緊急来日です。 トルコ、インドの事情だけでなく、ヨーロッパでいまだに原発建設や原発輸出入などが許される構造についてもお伝えします。 この機会に、ぜひ、生の声を聴いてください。 ■ ベトナムへ原発輸出 ⇒ 核廃棄物は日本が引き取り 「長谷川 美樹のブログ(2013.2.26)」より / 間もなく、福島原発事故から丸2年が来ようとしている。原発事故が起きた3.11のわずか2週間後には、自民党はもう原発を輸出しようと画策していた。 ところが日本がベトナムに原発を輸出し、原発稼働による「核のゴミ」である使用済み核燃料は全て日本が引き取ることになっている。 それは、「核不拡散条約」で核保有国の大国が世界の小国に核物質を保有させないためであり、それを許していないから。ましてや僅30年前にベトナムはアメリカと戦争をし、アメリカに勝ったベトナムに核物質を持たせることをアメリカ自身が許さず、日本がベトナムに原発を輸出するとなれば、ベトナムで生じた使用済み核燃料は日本が引き取る義務を負うことになる。 こうなれば、今でさえ日本にはこれまでに溜りにたまった使用済み核燃料を処理できずにその危険が増している現状の上、さらに次々とベトナムから危険な使用済み核燃料が持ち込まれることになる。 ベトナムへ原発を輸出しようとしている財界は、安倍自民党政権には何としても原発再稼働(今年の参議院選挙後)をさせ、国民には命の危険にさらさせながら、莫大な利益を上げようと狙っている。 残念ながら、このことをマスコミは全く報道していない! (「NHK問題を考える会での東京新聞特報部元デスク・坂本充孝氏の講演の一部) ーーーーーーーーーー ◆ 〈原発輸出の真実〉①輸出先の核廃棄物を日本が引き受ける②原発事故が起きたら日本の税金で補償③原発稼動の費用も税金から融資 「阿修羅♪(2013.8.6)」より / 安倍首相は「原発輸出で外貨獲得」とか言っていますが、原発輸出政策をちゃんと調べてみると、国民全員が反対をせざるを得ないほど酷い内容となっています。 例えば、売り込んだ原発の放射性廃棄物は日本が全部引き受けることになっている事を皆さんは御存知でしょうか? 日本は今も自国の核廃棄物を処理するための場所がないのに、海外の核廃棄物も引き取ろうとしているのです。この時点で安倍首相の掲げている原発輸出は破綻していることが分かります。 更に酷いのは、海外で日本の売った原発が事故を起こした場合、その費用はすべて日本国民の税金から支払う約束になっていることです。実際、アメリカでは三菱重工が販売した原発が欠陥品だったことから、アメリカは三菱重工に損害賠償を請求しています。 ■ 本物の憂国者 山田正彦元農水相 71才。熱弁! 「飯山一郎のLittleHP(2013.9.10)」より ーーーーーーーーーー ■ ベトナムの原発開発計画と日本の原発輸出 「メコン・ウォッチ」より / ベトナム政府が2011年までに発表している電力マスター・プランによると、ベトナム国内の電力需要は2005年から20年までの間で年率10%増加し続け、電力供給は逼迫するとされています。ベトナム政府は、現在、総発電量の3割以上を占める水力発電は建設可能な水域が少なくなり、火力発電は資源価格の高騰や二酸化炭素排出の問題を考慮すると増設は困難となっていると分析しています。 そのため、ベトナム政府は2010年6月、2030年までに原子力発電所を8カ所、計14基(計1500万~1600万キロワット)建設・稼働するとした原発開発方針を承認しました。既に同国国会が承認済みの投資計画では、ニントゥアン省の2カ所に2基ずつ、計4基(計400万キロワット)が建設予定となっています。同国初の原発となる予定のフォック・ディン地区の2基はロシアへの発注が決まっています(2014年着工、2020年の稼働予定)。また残るビンハイ地区の2基は同年10月31日の日越首脳会談で日本へ発注されることが決まりました。 日本政府は、パッケージインフラ輸出の一環としてベトナムへの原発輸出を強力に推進してきました。 .
https://w.atwiki.jp/naniwaarms/pages/396.html
産業廃棄物に関するお知らせ このたび国内の環境汚染防止の為、産業廃棄物処理場を建設致しました。 今後はこちらの処理場以外での産業廃棄物処理は禁止とし、産業廃棄物の処理を業とする場合は、既存業者、新規参入業者を問わず政府の認可が必要となります。 廃棄物の処理に関する法律 ナニワ国内において生じた廃棄物は、国内において適正に処理されなければならない。 国外において生じた廃棄物は、その輸入により国内における廃棄物の適正な処理に支障が生じないよう、その輸入が抑制されなければならない。 廃棄物の処理は政府指定の処理場以外で処理してはならない。 廃棄物の運搬、処理、処分を行うのは政府から認可を受けた産業廃棄物処理事業者でなければならない。 産業廃棄物は、一般廃棄物用の処理施設での処理・処分することはできない。政府より産業廃棄物を処理・処分できる許可を受けた産業廃棄物処理事業者へ処理・処分委託すること。 その事業活動に伴い産業廃棄物を生ずる事業者は、産業廃棄物の処理事業者への引渡しと同時に産業廃棄物の種類及び数量、運搬又は処分を受託した者の氏名又は名称を記載した産業廃棄物管理票を交付しなければならない。 産業廃棄物の処分を受託した者は、当該処分を終了したときは、産業廃棄物管理票に処分が終了した旨を記載し、当該管理票に関する報告書を作成し、これを政府に提出しなければならない。 処分受託者は、受託した産業廃棄物の処分を終了していないにもかかわらず、第5項の報告をしてはならない。 報告書が虚偽の内容を含むときは、速やかに産業廃棄物の運搬、処分の状況を把握するとともに、適切な措置を講じなければならない。 尚、今回の制定に対して違反があった場合、措置命令や罰則の対象となります。 皆様の健康と環境を守る為の制定となります。 何卒、ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。 また、これに伴いまして、政府の支援活動の一環として、軍が廃棄物の撤去作業にあたります。 作業中、いろいろとご迷惑をお掛けする事になるかと思いますが、よろしくお願い致します。
https://w.atwiki.jp/save_children/
原子力発電所の危機に対する対策 現在、様々な情報が錯綜しています。実際、私たちがどのような対策をすればよいか分からない状況です。 この中で、一刻も速く日本が復興し、私たちが健康な状態で過ごせる日を祈りながら、このホームページを立ち上げました。 将来の原発の危機の際にも、微々たる物かもしれませんが、お役に立つかと思います。 疑問に思えば、すぐに当人が修正できる形態のこのホームページにて、情報を共に共有できればと思いました。 水道の中の放射性物質への対策) 逆浸透膜浄水器: 0.0001マイクロメーターの穴が開いており、それよりも大きいヨウ素(0.0002マイクロメーター)や、セシウム(0.0005マイクロメーター)を90%程度取り除くことができる。水の中では、ヨウ素やセシウムはイオン化された状態で存在しているため、実際はこの大きさよりも大きい。また、逆浸透膜フィルター後にイオン交換フィルター(アニオン(-)、カチオン(+))を用いることで、このイオン化されたヨウ素・セシウムを理論上99%取り除くことができる。 逆浸透膜について: http //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%86%E6%B5%B8%E9%80%8F%E8%86%9C 逆浸透膜浄水器メーカーの一覧 アクアカルテック: http //www.aqua-cultech.com/ Coway: http //www.coway.co.jp/ 逆浸透膜浄水器による放射性物質の除去性能の実験結果: Cowayの2005年のアメリカでの環境保護庁での実験結果: http //www.coway.co.jp/news/news/010018.html 寺岡精工の福島県の水道水からの放射性物質の除去報告: http //www.teraokaseiko.com/news/topics/11_3_30/index.html 空気中の放射性物質への対策) N95,N100(アメリカの基準)マスクをする。 3Mの防塵マスクの規格についてのホームページ: http //www.mmm.co.jp/ohesd/support/sup05.html 防じんマスクの区分と作業内容 防じんマスク12種類の分類(DS1-----RL3) 防じんマスクの分類のされ方は次のようになっています。まず形状により、使い捨て式と取替え式の2種類に大きく分かれています。また、それぞれを粒子捕集効率により3段階に分類し、最も捕集効率の高いものを区分3、低いものを区分1としています。 さらに、その粒子捕集効率試験を固体粒子である塩化ナトリウム(NaCl)で行うか、液体粒子であるフタル酸ジオクチル(DOP)で行うかにより、合計12種類に分類されています。 この試験は、粒径、流量、試験時間とも改正前に比べ、より厳格な試験となっています。
https://w.atwiki.jp/ahr-people/pages/55.html
Q A 2.放射性物質について ルート記事いいなさんへのQ&A 2.原発事故に関わる一般的なものについて Q. 3/15、すごくたくさん放射性物質が飛んでいるようです!体は大丈夫なんでしょうか。 A. 100 倍の放射線と聞いて周りに慌ててる人がいたら、通常の温泉でも通常の200倍、有馬温泉とか4万倍以上の放射線が出てるから大丈夫って教えてあげて下さい。色々資料はあるけどわかりやすいページをhttp //t.co/U0WSqMG Q. 放射性物質をどれぐらい浴びると害があるのでしょうか。 A. 瞬時に100ミリSv を浴びると、一瞬立ちくらみします。それくらいです。ヨウ素-131 の半減期は8日です。汚染は、入浴や皮膚の代謝交換によって除かれると考えられます。1500マイクロシーベルト/時の原子炉の正門前で、口をパクパクしながら1時間立ち尽くすとかしない限り、問題ないです。 Q. 3/18、いま市民の私たちが出来ることはなんでしょうか。 A.原発関係で市民がすべきことは公的機関、NHKの話を聞き、不安なら信頼できる専門家の情報を複数見比べ自己責任により必要と思われる措置を行うべきです。素人が自己解釈を情報で広げるとパニックを誘発する恐れがあります。責任追及は事態鎮静化の後、合法的手段で。 Q. 3/19、ヨウ素剤を用意しなければいけないと思うのですが。 A. 日本人は、ヨウ素不足でない為、中和ヨウ素剤が必要ありません。必要なのは、カンボジアとか、栄養の足りていない、ヨウ素が元々足りていない国のみ。そもそも日本人はヨウ素満タンなので、放射性ヨウ素が入る余地がないです。 Q. セシウムは臓器でどこが危険になるんですか? A. セシウムはカリウムと置き換わるから、体の細胞全部かと思われます。ヨウ素は、甲状腺に行くけど、日本人は、ヨウ素が元々豊富であるから、貯まらずに(貯まるところが無い)排出されると思います。 Q.プルトニウムが猛毒だと騒ぎになっていますが。 A. 外国ではプルトニウム被曝の例がいくつかあるけど、それが原因での死者はいません。摂取形態も、粉末吸引だったり有機化合物の注射だったり様々で、角砂糖5 個云々より遥かに多い量を摂取していても、それが原因で死ぬということはありません。私たちも、昔の核実験で散乱したプルトニウムが普通にあって、それをずっと吸ってきてるわけですよ。今もなお。中国なんかは核実験や事故で、今の福島レベルの放射線が、もう何年も前からある訳です。 Q. 半減期が非常に長いことも気になります。 A. 半減期が二万四千年って事は、全量のうちの半分の量が崩壊して放射線を出す確率が二万四千年ごとって事なのです。だから、かなり安全な部類です。もし一億年くらい生きてる人がいれば有害かもしれません。ああ! 二万四千年ずっと放射線を出し続けてるってイメージがあるようですね。むしろ半減期30 秒とかの方が怖いです。30 秒ごとに出すって事なのです。 A. しかも、プルトニウムは、アルファ線メインで出します。空気中で二センチくらいしか飛ばない。体内では、数マイクロメートル。ガンマ線とか、中性子線とか、ゲッター線よりめちゃくちゃ安全なのです。1965 年のアメリカで起こった事故で、25 名の人が酸化プルトニウムの微粒子を吸い込みました。吸い込んだ量は、放射線の作業をする人として認められている許容値のさらに10 倍程度であり、かなりの量を被曝しました。当時、プルトニウムは非常に毒性が強いと言われていたので、この25 人は直ちに肺癌になると予想されていましたが、事故後20 年たった1985 年の健康診断でも健康上の被害は認められていません。このほかに事故例は10 ぐらいあるが、いずれも軽度の被曝で重篤な症状は見られていません。結論としては許容量の10倍の量のプルトニウムを吸い込んでも、死んだ人はいないということになります。そして、ビビりすぎてストレスが原因で病気になった人は数えきれないくらい多いです。検出ギリギリレベルの今のプルトニウムを吸い込むより、黄砂を吸い込んだほうが癌になる確率は高いかもしれません。 Q.この福島の事故で、地球は大きく汚染されたのでは? A. 実際にはチェルノブイリや、核保有国が繰り返してきた核実験で、大量の放射性物質が地球を被っているのです。これが現実。北海道から沖縄まで、汚染されてない所はありません。人間の体にもあります。 Q. 汚染水を海に流すことに疑問を感じます。 A.海水に流して希釈することはむしろ普通です。希釈は有毒物質を浄化するための常識です。ガスくさいときに、窓を開けるのと同じで、海に放出しても問題ない、無毒化された濃度になります。普通、危険物は一箇所に集めずに、希釈するんですよ。そうすることによって、毒性がなくなります。海に放棄するのがベスト。このまま陸においておくと、永遠に、そこから30kmくらいは立ち入れなくなってしまいます。 【Yasushi】難しいところですが、大筋で同感。環境汚染対策で仕事をした事のある者として、集めた後どうすんの?は、PCBなどのときに一度懲りてるし、生物濃縮論が汎用的な現象で無く、生物種特異性を持つことは、ダイオキシンとマグロ、あるいは貝毒、ふぐ毒(これらは餌から来る生物濃縮)ではっきりしてきてる。希釈は、社会的に理解されないかも知れないけど、科学的にはより確実な処理の一つだと思います Q. 吸着させて纏めた方が、拡散させるよりマシなのでは? A. 素人目にはそう思われるかもしれませんが、濃縮は絶対にやってはいけない愚策です。何故なら、濃縮されてできたものをどうするの?って問題が出てくるからです。やるなら無限に希釈するのが妥当です。 Q. 半減期とはどういうことですか?また、いま取りざたされている放射性物質の害の違いはなんでしょう? A. 8 日の半減期のものが100 個あれば、8 日後までに、必ず、50 個(半分)が放射線を出すって事です。その次の8 日後は、25 個(50 個の半分)が放射線を出します。半分になっていくから半減期です。確率なので、一気に出す訳ではないです。今出ている主要な放射性物質では、ヨウ素が1 番放射線を出す頻度が高いですが、身体に取り込む場合は、甲状腺にしか行きませんので、比較的安全です。甲状腺のガンは、予後も良好であまり怖くないからです。セシウムは、生体内においては、生体内に沢山あるカリウムと置き換わります。半減期は体内では90 日くらいだったかな? 恐らく、三種の中では1番危険かも。ただ、報道されている量なんかでは、100 年たっても死ねません。プルトニウムですが、口から取り込んでも、体内には2%くらいしか残りませんし、半減期が長いから安心です。角砂糖一個くらい食べた人もいますが、ガンになってません。厳密に言えば半減期は期待値で、一個一個の原子それぞれが独立に一定確率で崩壊したりしなかったりします。理論上は突然一度に崩壊するということも起こりえますが、実際にはモル数単位(6.02x10 の23 乗)の物凄く沢山の原子があるため、大数の法則でほぼ収束半減期にきっかり半減するといえます。 Q. 日本が今回、こんなにも放射性物質を出してしまったことに、罪悪感を覚えます。 A. 核保有国の核ミサイルや、原潜がたくさん海に放棄されており、過去にビキニ環礁だけで60回を越える核実験が行われているという現実を、もっと直視したほうがいいです。日本だけが垂れ流しているわけではないし、あんな量で地球が終わるわけもありません。 Q.実際に具合が悪くなった方もいるのではないですか? A.現在の人類において、100mSv 以下で、嘔吐、めまいなどの症状が現れた人はいません。ブラジルのガラパリでは、毎年10mSv の被曝を自然から受けているが、ガンの発生率には影響がない、などの知見を無視しないで欲しいと思います。しかしながら、可能性はゼロではありません。 Q. 放射性物質はそれぞれ臓器のどこにたまりますか? A. セシウムはカリウムと置き換わるから、全部かな。ヨウ素は、甲状腺に行くけど、日本人は、ヨウ素が元々豊富であるから、貯まらずに(貯まるところが無い)排出されると思います。ストロンチウムはカルシウムに似ているので骨に行くでしょうね。今の飛散状況ならどんだけ吸っても内部被ばくなんてしませんが。 【balsamicose】ヨウ素やストロンチウムが「置き換わる」というのはイメージできるのですが、カリウムについては体内で化合物を作っている印象が薄いため、「セシウムがカリウムに置き換わる」というイメージが沸きません。体じゅうの体液中にイオンとして漂っているイメージがあるのですが、如何がなものでしょう? [2011/07/25(月)] [00 14 26] Q. 低レベルの被曝の害についてまとめた論文はありませんか? A. 低いレベルの放射線をずっと浴びつづけても問題無いので、それが論文になるかは知りませんが、自然放射線や、ラジウム泉などで、健康になったという報告はあっても、ガンになったという報告はありませんラジウム温泉やラドン温泉には通常の200倍以上の放射線を含んでおり、日本では島根県の池田、山梨県の増富、鳥取県の三朝、兵庫県の有馬などでは40,000倍以上の放射線が含まれています。また、広島や長崎での原爆に対する研究は50年間行われていますが、ガンが有意に増えたという報告はありません。 Q. たまり続ける汚染水の処理、本当はどうするのが一番いいと思われますか? A. 一番いいのは、アメリカの50万tの水をいれてきた船を買い上げて、汚染水を載せて、誰もいない公海上でフィルター通したり、ちょっと漏らしたりしながらうまいこと処理する事かなとおもいます。なかなか政治家でも難しいと思いますが。 Q. 今後できたお米の汚染状態などが気になります。 A. 精米した時の基準値があるから見ればいいです。玄米の時点で放射線でてるんだったら、精米して、胚芽をとればいい。放射性物質は胚芽にたまります。 Q. 放射性物質はフィルターを通すとどうなりますか? A. 特殊なフィルターを通しても除去できます。でも、フィルターに貯まります。空気清浄機でもエアコンでも、フィルターにヤニがついてるでしょ? あれを掃除しないとダメです。汚染水の場合、貯まって濃縮された放射性物質を誰がどうやって処理する?って問題があります。 【Yasushi】 捕捉:これはツィッター上で繰り返しかなり話題になっていて、その度に、コメントを出しているのですが、再掲です。平成14年にダイオキシン絡みで、全国の焼却施設や排煙設備(休眠火力を含む)は、新規制に従っていないものは設備更新しない限り動いてないことになっています。(各自治体マターになるので、もれがないとはいえないが、それいぜんから煤塵には厳しい規制があったので、洗濯物に小さな黒い煤の粒がつくような町はないはずです。ダイオキシン対策では、焼却炉の投入ゴミフラックス(小分けにして単位時間当たりの投入量を制御する)から、高い燃焼温度(ダイオキシンおよび前駆体の発生を抑える)、さらには炉から出て集塵ユニットに通す前に冷却(基本200℃)することで炉外再生成ダイオキシンの煤塵への沈着をさせた上で、バグフィルター(高温の排煙を通すと燃えるので冷却しておく必要がある)ないしは電気集塵器(EP)で、排煙中の微粒子を捕集するようになっています。がれき焼却の際に問題になるのはセシウムです。(希ガス類の放射性核種はとっくにがれきから飛んでる)セシウムは200℃まで冷却すると物理凝縮を起こすので、煤塵混在化では不均一核生成という、手近にある固体に凝結するという現象が起こります。つまり、放射能を放射線を頼りに除去するフィルターというものは科学的にあり得ません。集塵は、あくまで、狙ったサイズ以上の固体粒子や液滴を捕集するものです。しかし、結果的に、冷却されることで、フィルターのカット径や、電気集塵の荷電を受けて、トラップされることになります。この、集塵ユニットのメンテがきちんとされていないと、粒子ごと、排煙を外に逃がすということはあります。しかし、きちんとした性能を出す集塵ユニットであれば、放射性核種は結果的に、煙突から「殆ど」(ここでゼロリスクを求めるかということになるが)出ません。 Q. 放射能はどうやったら漏れるのですか? A. 放射性物質は、喋る花粉みたいなものだと思ってください。風にも雨にも混じります。そして、大量の花粉が喋るとうるさいです。ですが、普通は花粉を出す前に元の木を閉じ込めます。今回は地震と津波と、爆発を防ぐ為に、水蒸気と一緒にちょっと出ただけです。で、肝心の、声はどれくらい遠くまで届くの?ってことですが、アルファ線で数センチです。ガンマ線で、30 センチくらいです。だから、原子炉から1kmも離れてたら、どんだけ騒いでも聞こえません。 Q. 乳幼児の甲状腺への蓄積の点が気になっています。一度貯まったものはずっとそのままになってしまうのでしょうか? また、放射線フリーなところで静養させるという話はどうなのでしょう? A. ぶっちゃけ、たまりませんし、貯まったとしても影響ないし、排出されます。もし、甲状腺ガンになっても80%くらい治ります。あと、放射性物質フリーなとこなんて、地球上に存在しません。 Q. 「0から5 歳までの子がチェルノブイリで…」みたいなのは、本当はどういうことなんですか? A. 解説します。まず、旧ソ連では、栄養状態が悪く、ヨウ素不足でした。日本人は、お味噌汁とか飲むので、ヨウ素満タンです。むしろ、取りすぎ。そして、現地では、ミルクが高濃度汚染されていましたが、ソ連政府は測りもせずに飲ませてました。それが主な原因です。濃度は、忘れましたが、数ミリシーベルトレベルだったかな。汚染ミルクを飲んだ子供は、ヨウ素不足なので、放射性ヨウ素が甲状腺にたまりました。また、健康診断なんてない国でしたので、発見も遅れました。 【Balsamicose】チャチャレベルの発言をしますが、「旧ソ連では、栄養状態が悪く、ヨウ素不足でした」の記述には注意を要すると思います。旧ソ連では栄養状態が悪かったことは正しいと考えて良いでしょうが、ヨウ素不足に関しては大陸に住む人には概して見られる傾向ではないでしょうか? [2011/07/25(月)] [00 14 26] Q. 4/20、「母乳からヨウ素検出」のニュースが駆け巡っています。いますべきことはなんでしょうか? A. 母親の事を考える団体が、母親のことを考えていなかった事実を認識し、福島では未検出なのに、何故茨城だけででたのかを考える必要があるでしょう。しかも、甲状腺にたまるはずのヨウ素が、母乳からでたのなら、血液に乗っていることになります。そうなれば、その人はかなりの被曝してるだろうから、精密検査をするレベルになります。→実際は、少ない量で安心だ、という結論の報告であったことが明らかになった。 Q. 公式の線量の計測が、地上からはるか離れた上空でなされています。実態とかけ離れているのではないですか? A. 空中線量を測るなら、平らな場所の上、1.8 メートルのとこで測るのが常識です。地上20mはたかすぎると思われる方は、他のビルの風の影響とかを受けない、19mの高さのビルの屋上の平らな土地の1.8m上のほうが正確に計れることをご存知ないと思います。ちなみに、なぜ地上から1.8mの高さで測るの? というのは、ベータ線が空気中では1mくらい飛ぶためです。地上間近で測ると、ベータ線と測りたいガンマ線が混ぜ合わさって、正確に測れないのです。だから、地上スレスレのとこの方が数値が高くなります。 Q. 5月、兆ベクレルなんていう恐ろしい量の放射性物質がばら撒かれていますが。 A. 具体的にいいます。15 兆べクレルはヨウ素0.03g ですよ。広島では、60kg のウランがばらまかれました。今回は、ヨウ素だけなら数十g 程度と思われます。しかも、既に半減期の関係で放射性ではなくなっています。私はね、安心しろって言ってるんじゃないんですよ。正しく恐れろ!って言ってるんですよ。長崎の原爆では、プルトニウムが約10kg ばらまかれました。奇形児はどのくらい産まれましたか?今回の事故での排出量はいくらですか? 全ての原子は放射性やで。安定度が違うだけで。全ての原子は放射線を出す可能性を持っています。半減期が100 億年かもしれないという違いだけです。 Q. 雨樋や側溝など、非常に高いレベルの線量が出ている部分があるようですが。 A. わかりやすく言うと、体温計をこすって摩擦熱で42 度が出た!って騒いでるようなものです。 Q. とはいえ、人工の放射性物質の方が天然のものより危険なのではないですか? A. その認識は100%間違っています。天然と人工の差とかはありません。ワカメなどに含まれるヨウ素も、放射線を出しますよ。しかもその区別はありません。 【Balsamicose】天然のヨウ素は安定な127Iがほとんどですから「ワカメなどにヨウ素も、放射線を出します」という表現には少々疑問を感じます。放射線そのものに違いが無いことには同意ですが「天然が安全」という説には「生体が体内で貯め込む物質は天然での同位体組成が安定なものが多い」という理論に基づいているようです。[2011/07/25(月)] [00 14 26] Q. 行政の、個人被曝に関する対応が疑問です。 A. 行政は、避難所でスクリーニングする暇があるんならフィルムバッチくらい配ればいいのです。絶対に、【どれくらい被曝したのか知りたい!】って人は出てくるし、後で検査してくれるっていう安心感もでるでしょう? 安心感を与えるべき。事件は会議室で起こってるんじゃないんだよ。現場で起こってるんだよ。検査して、【今日は大丈夫】でも、明日はどうかわからないはず。だから、一ヶ月後に合計どれだけ被曝したかがわかるフィルムバッチを、配布するべき。放射線は目に見えなくて、機械が無いと測れない!って思っていませんか?実はね、放射線はフィルムを感光させます。写真と一緒。だから、どれくらい被曝したかは、フィルムがどれくらい感光したかでわかります。そのフィルムをバッチにしたのがフィルムバッチ。後で、感光の度合いを調べることができる。不安は言葉だけでは解消されないのです。信じている人の言葉と、裏付けされた【目に見える】データが必要なのです。お医者さんと一緒にレントゲン写真を診て、大丈夫ですね。なんの影もないです。って言われて初めて安心するわけです。フィルムなんて、安い。だから、避難所の皆に配って、一人一人つけてもらえばいい。で、一ヶ月毎に、貴方の被曝量はこれだけです。ってやればいい。被曝量の多い人は、適切に対応してくれるしね。物資よりも、心のケア。これに行政が気づけばいいと思いますが。私が菅さんだったなら、フィルムバッチを配って、最低何年家に帰れないかを言って、持ち出したいものがある人には、きちんと検査しながら時間制限をして持ち出してもらう許可を出します。そして、もんじゅの話もします。 Q. 今回の事故による被曝で、健康面の被害が心配でなりません。 A. あの放射能の量で、健康被害に会うのは、宝くじで一等を二連続で当てるくらい難しいです。当然、宝くじを買うお金が多ければ多いほど当たりやすい訳ですが、それは、被曝量と同じで、今回の20km 圏外では、一枚だけ買ったくらいのもの。たとえ当たっても、前後賞はもらえない。みんな、1000 個くらいガン細胞を持ってますよ。気にしても仕方ない。一般市民、近隣住民、作業者、すべての方に言えることですが、被ばくそのものよりも、「被ばくしたのでは?」といった心のキズや、「がんになるのでは?」といった不安の方が心配です。とくに、近隣住民の方への心のケアの問題は、大変重要です。 Q. 胎児に奇形が現れるのではないでしょうか。 A. 奇形が現れるのは、体が出来上がる迄の間、つまり、お腹にいる時期であってその間に体内濃縮による被曝があるとすれば、精子、卵子、体液に放射性物質が無くてはならないけど、残念ながら、人の身体には濃縮される場所がないし、被曝しようがない。あるとすれば、体外被曝になるね。 Q. やっぱいわき、もうだめですかねえ・・・ A. いや、土地や放射能はいけるけど、精神的ストレスの方が。。。阪神淡路大震災では、地震だけであんだけストレスやったのに、原発もやもんね。。。 Q. 3/18、いま市民の私たちが出来ることはなんでしょうか。 A. 原発関係で市民がすべきことは公的機関、NHKの話を聞き、不安なら信頼できる専門家の情報を複数見比べ自己責任により必要と思われる措置を行うべきです。素人が自己解釈を情報で広げるとパニックを誘発する恐れがあります。責任追及は事態鎮静化の後、合法的手段で。
https://w.atwiki.jp/hamaosenmatome/pages/161.html
2012年3月3日 朝刊 処分場建設時「県内廃棄物に限る」住民に説明 がれき受け入れ 神奈川 手探り http //www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012030302000193.html 東日本大震災の被災地のがれき処理が進まない中、神奈川県の黒岩祐治知事が昨年末、可燃性がれきの受け入れを表明して二カ月余がたつ。東京都は本格的な受け入れを始めたが、同県では、がれき焼却灰を埋め立てる予定の産廃最終処分場がある横須賀市の住民などが反発し、難航している。根底に放射性物質への不安があるが、これに加え、処分場の建設時に「県内の廃棄物に限る」と県が地元住民に約束した経緯があり、震災がれき受け入れのネックになっている。 (新開浩、中沢佳子) ■反 発 「国の原発政策はうそばかり。安全基準は信じられない」 黒岩知事が一月、横須賀市などで三回開いた住民向けの説明会。岩手県の担当者が「復興を早く進めるため、ご協力をお願いしたい」と懸命に訴えたが、来場者からは受け入れ反対の声が相次いだ。 県は当初、横浜、川崎、相模原の三市で震災がれきを焼却した後、そこから出た焼却灰を横須賀市芦名の県の産廃最終処分場に埋め立てる計画だった。 この処分場の周囲一キロには、住宅や小中学校、農地や漁港が点在。十年前に処分場を建設する際にも反発が起きた。地元町内会は二〇〇二年に「県内の廃棄物に限定して受け入れる」という協定を県と結び、建設を認めた。 県外のがれきの焼却灰は「例外」に当たる。地元住民らとの入念な調整が必要だったが、黒岩知事は昨年末、地元への事前説明なしに、県議会で震災がれきの受け入れを表明。その後も「議会で先に言ったことを、反省すべきだとは思わない」と発言し、住民感情を刺激した。 ■陳 謝 地元町内会は二月十七日、灰に含まれる放射性物質による子どもの健康被害や、農水産物の風評被害の懸念を理由に、受け入れ撤回を文書で要請した。 横須賀市の大楠連合町内会の長谷川俊夫会長は「被災地を支援したい思いは同じ」としながらも「がれきを燃やすのは一時的だが、埋めた灰は永久に残る。県の説明は大ざっぱで、こちらの問い掛けにも納得いく返事がない」と反発する。 結局、反対を突き付けられた黒岩知事は「地元の方に『受け入れよう』と言ってもらえるまで、知恵を絞りたい」と陳謝し、計画の修正を明言した。 ■根 拠 そもそも、県が受け入れを予定していたのは、放射性セシウムの濃度が一キログラム当たり一〇〇ベクレル以下の可燃性がれき。濃度は原子炉等規制法が「放射性物質として扱う必要がない」と定める水準だ。 黒岩知事は「福島第一原発事故の前からあった厳しい基準。住民の理解を得やすいのではないか」と、当初は自信を示していた。 計画の修正では、こうした基準に変わる安全性の根拠を、住民に示す必要がある。 黒岩知事は、がれきに含まれる放射性物質の安全基準について国に法整備を求める方針。「国の責任で、国民に安全性を説明してほしい」と強調する。 県の担当幹部は「地元には、がれきの焼却灰が飛散したり、地下水に漏れ出したりすることへの不安が強い」と指摘。灰をセメントで固めて埋める案などを検討している。 県内では、川崎市の阿部孝夫市長も、焼却灰を受け入れる構想を示すなど、がれき処理に向けた自治体側の模索が続いている。
https://w.atwiki.jp/monosepia/pages/3857.html
サイトトップページへ ■ 震災から3日目 - 自衛隊の人命救助、県の災害対策、テレビの論者(2011.3.13) 「世に倦む日日」より ・8千人という最初の計画は、津波被害の発生直後に背広(防衛省)と制服(幕僚監部)から上がったものだ。こんな規模では小さすぎて、満足な救助活動など不能だという認識と判断を最初から持ちながら。不思議なのは、特に宮城県と福島県で陸自部隊の活動が遅く疎らである点である。 ・以上は人命救助について、特に陸自の2日間の消極行動への疑問と不審である。陸自の不作為の責任とそれを報道しないマスコミを追及する必要がある。それに関連して、今回、特に強く感じるのは、各県の災害対策本部と本部長である県知事が登場しない問題である。被害の特に大きな宮城県、岩手県、福島県の県知事が顔を出さない。各県の災害対策本部とその動きがマスコミ報道の話題に出ない。 ・直感として、もう二度と、3・11の前には戻れないような気がする。政治も経済も、統制の時代に入った感がする。節電と称した生活統制は永遠に続き、他にもあれやこれや政府に統制を受け、次々と重税を課せられ、そして選挙で国民が民意を示す機会などは、もう二度と訪れないのではないか。避難民は内陸に作ったキャンプに押し込められ、三陸海岸は無人地帯と化すのではないか。そのまま、冷戦状態にある隣の大国(ユーラシア)との戦争に半永久戦争に突入するのではないか。一瞬で新しい時代にワープしたと思うのは、この私だけだろうか。 ■ @yoniumuhibiさんのツイート ----------- ■ 福島第一3号炉で巨大爆発(その3)2011.3.14 16 50 40 「原子力資料情報室(CNIC)」より ・現時点では原子炉の冷却を継続するための必死の努力が行われている模様で、まだまだ安心できる状況ではありませんが、現状が継続する限りは、大規模な炉心溶融は避けられると思われます。 ----------- ■ 日本原燃:使用済み燃料プール建屋に大量の放射性廃棄物を放置(2009.10.15) 「原子力資料情報室(CNIC)」より ---------- ■ エネルギー体感教室 関連施設/見学報告in東海地域(2010.9.13) 「[らでぃ] エネルギー体感教室」より ・見学者用ギャラリーを歩きながら、タービン発電機、原子炉建屋の使用済み燃料プールの様子、中央制御室など、定期検査中の5号機に関連する施設をひと通り見学した。 ---------- ■ 志賀原子力発電所1号機 使用済燃料貯蔵プールからの水飛散についてpdf. 「北陸電力」より ・平成19年3月25日9時42分に発生した能登半島沖地震に伴い、発電所建屋、機器の巡視点検を実施したところ、1号機原子炉建屋4階において、使用済燃料貯蔵プール周辺に水が飛散しているのを発見しました。 ■ @yoniumuhibiさん 「Twitter」より ・米国が大使館機能を京都へ移転したという話があります。そのうち、座間や横須賀の人間も沖縄や佐世保へ移す話になる可能性もあります。日本政府にも「付き合えよ」と言って、政府機能を京都に移させるかも知れませんね。箱根から東を切り捨てて、西日本だけの片肺で日本を回すなんて事態になるかも。 ---------- ■ 【当サイト関係者に緊急避難命令】 「nikaidou.com」より ・当サイト関係者は緊急避難せよ。福島第一原発の三号機は、吹き飛んだ場合、関東まで放射線の影響がでる可能性がある。仕事や学校のない方は今すぐに関西以西に避難しろ。何もなければいいが、何かあってからでは避難不可能である。 あなたは、政府発表を信じられますか?最初からウソばっかり。隠蔽ばかり。安全なはずではなかったですか?違いますよね。最初から危なかったのに、自分たちのせいだと言われるのがイヤで隠蔽しましたよね。 福島の三号機はプルトニウムですよ。爆発したら関東も死の大地です。 ☆ 2号機、燃料棒全体が一時露出 空だきの状態か(2011.3.14 21 16) 「asahi.com」より ☆ 福島第一2号機、燃料棒が露出…漏出の恐れ(2011.3.14 20 02) 「読売新聞」より ☆ 地震で自動停止の原発、安定停止は3基のみ(2011.3.13) 「読売新聞」より 【mono - コメント】 ・何か得体の知れぬ、見えているもの聞こえてくるものを遥かに超えた恐ろしいことが起きている・・・。 【避難所一覧】 ☆ 内閣官房 国民保護ポータルサイト 全国の避難所の施設・住所の一覧 ☆ 東日本巨大地震 - 避難所情報 「Google Crisis Response」より ☆ 【携帯用】地震情報サイト トイレ・給水・炊き出し・ガソリン・充電など情報充実 / サイト作成者ツイート ☆ Twitter〔避難〕#hinanのリアルタイム結果 【「福島原発」Twitter】 chibadojo RT @NamicoAoto 父が明日、福島原発の応援に派遣されます。半年後定年を迎える父が自ら志願したと聞き、涙が出そうになりました。「今の対応次第で原発の未来が変わる。使命感を持っていく。」家では頼りなく感じる父ですが、私は今日程誇りに思ったことはありません。無事の帰宅を祈ります 約12時間前 Twitter for iPhoneから ☆ 東京電力福島第一原子力発電所〔言葉で検索〕 【鉄道運行状況】 ■ 地震関連交通情報〔首都圏〕 「提供 ジョルダン(株)」より (3/14 07 20現在の情報) (mono-注:情報収集力良好) / webページ保護 〔参考〕 ☆ 運行情報(東京都) 「NAVITIME」より (mono-注:情報収集力弱い) / webページ保護 各鉄道website はアクセス集中のためか、当方からは接続不可。 【monosepia 独り言 0 35】 当方、停電時間帯がふたつある。両方とも停電するのかな? ま、明日になれば分かること。 MONOSEPIAサイト更新滞ることになります。 積読を読んどく。 1056 link_trackback
https://w.atwiki.jp/goyo/pages/442.html
反原発文化人リスト 山田孝男 山田孝男2 山田孝男3 斗ケ沢秀俊 斗ヶ沢秀俊 毎日新聞 797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(大阪府)[] 投稿日:2011/05/16(月) 08 37 16.28 ID u2DyLYpG0 [1/2] 既出かもしれんが、毎日新聞のコラム『風知草』が悪くない。 http //mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/index.html 浜岡原発の全原子炉が止まったが、核燃料の冷却は今後とも続けなければならない。 危険は去っていない。福島は好転するどころか、日々、悪材料が噴き出している。 原発は怖いと思い知った素人の過剰反応とは言わせない。 それでも安心と言いつのる専門家の過信こそ不思議と言わねばならない。 アーカイブにもこの手の議論がけっこうある。 わりときちんとしてると思う。 ただ…。 新聞のコラムの影響力なんて、 ワイドショーにくらべたら鼻クソみたいなもんなんだよな…。 風知草 浜岡原発を止めよ=山田孝男 2011年04月18日 中部電力の浜岡原子力発電所を止めてもらいたい。安全基準の前提が崩れた以上、予見される危機を着実に制御する日本であるために。急ぎ足ながら三陸と福島を回り、帰京後、政府関係者に取材を試みて、筆者はそう考えるに至った。 福島に入った私の目を浜岡へ向かわせたのは佐藤栄佐久・前福島県知事(71)だった。 郡山に佐藤を訪ねて「首都圏の繁栄の犠牲になったと思うか」と聞いたとき、前知事はそれには答えず、こう反問した。 「それよりネ、私どもが心配しているのは浜岡ですから。東海地方も、東京も、まだ地震が来てないでしょ?」 5期18年(5期目半ばで辞任後、収賄で逮捕・起訴。1、2審とも有罪で上告中)。 国・東京電力との蜜月を経て原発批判に転じた佐藤が、恨み節を語る代わりに首都圏の油断を指摘してみせたのである。 浜岡原発は静岡県御前崎市にある。その危うさは反原発派の間では常識に属する。 運転中の3基のうち二つは福島と同じ沸騰水型で海岸低地に立つ。それより何より、東海地震の予想震源域の真上にある。 「原発震災」なる言葉を生み出し、かねて警鐘を鳴らしてきた地震学者の石橋克彦神戸大名誉教授(66)は、 月刊誌の最新号で、浜岡震災の帰結についてこう予測している。 「最悪の場合、(中略)放射能雲が首都圏に流れ、一千万人以上が避難しなければならない。日本は首都を喪失する」 「在日米軍の横田・横須賀・厚木・座間などの基地も機能を失い、国際的に大きな軍事的不均衡が生じる……」 (「世界」と「中央公論」の各5月号) これが反原発派知識人の懸念にとどまらないことを筆者は先週、思い知った。 旧知の政府関係者から「浜岡は止めなくちゃダメだ。新聞で書いてくれませんか」と声をかけられたのである。 原発輸出を含む新成長戦略を打ち出した内閣のブレーンのひとりが、浜岡に限っては反原発派と不安を共有し、 「原発を維持するためにこそ止めるべきなのに、聞く耳をもつ人間が少ない」と慨嘆した。 福島のあおりで中部電力は浜岡原発の新炉増設の着工延期を発表したが、稼働中の原子炉は止まらない。 代替供給源確保のコストを案じる中電の視野に休止はない。ならば国が、企業の損得や経済の一時的混乱を度外視し、 現実の脅威となった浜岡原発を止めてコントロールしなければならないはずだが、 政府主導の原発安全点検は表層的でおざなりである。 なるほど民主党政権は無残だが、自民党ならみごと制御できたとも思わない。 空前の大災害であり、しかもなお収束のめどが立っていない。 向こう1000年、3・11ほどの大地震や津波がこないとは言えないだろう。 列島周辺の地殻変動はますます活発化しているように見える。 そういうなかでGDP(国内総生産)至上主義のエネルギー多消費型経済社会を維持できるかと言えば、まず不可能だろう。 いま、首相官邸にはあまたの知識人が参集し、「文明が問われている」というようなことが議論されている。 ずいぶんのんきな話だと思う。 危機は去っていない。福島の制御は当然として、もはやだれが見ても危険な浜岡原発を止めなければならない。 原発社会全体をコントロールするという国家意思を明確にすることが先ではないか。(敬称略) 風知草 「原発への警鐘」再び=山田孝男 2011年04月25日 先週、浜岡原発を止めてもらいたいと書いたが、止まる気配はない。あらためて警鐘を鳴らさなければならない。そう考えていた折、 30年来、原発への警鐘を打ち鳴らし続けてきた経済評論家、内橋克人(かつと)(78)の話を聞く機会を得た。 神戸新聞の経済記者からフリーに転じて44年。モノづくりの現場を歩いた豊富な取材経験に基づき、経済技術大国・日本の過信と、 現代資本主義の人間疎外を鋭く問う評論活動に定評がある。 NHKテレビ「クローズアップ現代」で登場回数最多の常連解説者と言ったほうが通りがいいだろうか。 この人は米スリーマイル島原発事故(79年)後の84年、週刊現代の連載ルポをベースに講談社から 「日本エネルギー戦争の現場」を出版した。どのくらい読まれたか記録がないが、 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(86年)直後に「原発への警鐘」と改題して文庫化。これは5万3000部売れた。 やがて地球温暖化防止と原発ルネサンスの20年が訪れ、労作は忘れられる。が、3・11を経て先週、一部復刻版 「日本の原発、どこで間違えたのか」(朝日新聞出版)が出た。 福島第1原発ルポに始まり、このままでは亡国に至ると結ぶ原著には予言書の趣がある。 内橋はこう言っている。原発安全神話には根拠がない。原発推進の是非が国会やメディアを通じ、 文字通り国民的議論に付されたためしがない。あくなき利益追求という経済構造に支配されているのが実態だ。 その危うさを問うべき学者も、メディアも、利益構造の中に埋没している。 その現実が、地震と津波であらわになったというのが内橋の確信である。 原発は維持拡大か、縮小廃止か。世論は割れている。毎日新聞の調査(18日朝刊)では「原発依存は、やむを得ない」が40%。 「原発は減らすべきだ」が41%で「全廃すべきだ」は13%だった。 「原発は今後どうしたらよいか」と聞いた朝日新聞の調査(同)では、 「増やす」5%、「現状程度」51%、「減らす」30%、「やめる」11%という分布になった。 日本は二つの領域に分断された。引き続き原発依存型の経済成長と繁栄を求める人々の日本と、 今度という今度はそこから脱却しなければならないと考える人々の日本に。 この亀裂を埋め、まとめるのは政府の役割のはずだが、国策の根幹に斬り込む議論を寡聞にして知らない。 福島の制御と三陸の復興に忙殺されているのは分かるが、首都圏や東海地方に第2撃の巨大地震が来ないと言えるか。 来てもマグニチュード7程度という中央防災会議の想定内と言えるか。 内橋は、「原発への警鐘」の終盤で、第二次大戦の敗因を分析した戦争史家の文章から以下を引用している。 「有利な情報に耳を傾け、不利な情報は無視する(日本政府固有の)悪癖に由来するが、 日本的な意思決定方式の欠陥を暴露したものであろう。会して議せず、議して決せず……。 意思決定が遅く、一度決定すると容易に変更できない。変化の激しい戦争には最悪の方式で、 常に手遅れを繰り返し、ついに命取りになった……」 日本には現在、54基の原発があり、総電力供給量の3割を賄っている。2030年までに14基増やし、 原発依存率を5割にあげるという政府のエネルギー基本計画は妥当か。大胆な議論に期待する。(敬称略) 風知草 再び「浜岡原発」を問う=山田孝男 2011年05月02日 4月28日朝、首相と関係閣僚が顔をそろえる「経済情勢に関する検討会合」で、出席者の一人が 「浜岡原発(中部電力)は止めるべきだ」と発言した。電気事業を所管する経済産業相は反論を避けた。その他の出席者も、 不意の問題提起に応答をためらい、沈黙をまもった。 議論は回避されたが、政府要人による浜岡原発停止要求は、この問題に敏感な霞が関と電力業界に強い衝撃を与えた。 いま、政府は、福島以外の原発の制御は考えていないように見えるが、実情は違う。 楽屋裏では、散発的に次のような会話が交わされている。 「浜岡はあぶない」「そうは言っても、他の原発と区別して止める(法令上の)根拠がないでしょう」 「予見しうる危険を防ぐのが政治では」「不用意に踏み込めば自治体を刺激し、全原発に波及して収拾がつかなくなりますぞ」−−。 政府内でも、ついに浜岡原発停止論が広がるか、そうは問屋が卸さぬか、まさしく微妙な段階にさしかかった。 浜岡原発は静岡県御前崎市にある。何が問題か。まず、東海地震の予想震源域の真上に建っている。 地震学者の石橋克彦神戸大名誉教授(66)に聞けば、揺れを生む断層面が真下の浅い所にあり、地盤が軟弱。 巨大地震がくれば激しい地盤隆起が避けられず、立地条件の悪さという点で突出している。 一方、政府の地震調査研究推進本部は「今後30年間にマグニチュード(M)8クラスの東海地震が起きる確率は87%」 と予測(08年)、東海を最重点に地震防災を進めてきた。 それでも浜岡原発は動き、増設され、運転差し止め請求訴訟でも原発行政が勝った。 「M8に見合う耐震安全性は十分」という司法判断だが、3・11並みのM9ならどうか。 浜岡は、制御設備の「外部電源の信頼性が福島より格段に高い」から、福島と同じにはならないと元科学技術庁原子力局長が 主張している(東京新聞4月29日朝刊)。この人は「潜在的リスクがあるから停止」は短絡という意見である。 筆者は先週、霞が関の技術系官僚2人(いずれも専門は原子力以外)に取材したが、 うち1人は、こちらが驚くほど強い調子で原子力官僚の経済優先・安全軽視を批判した。 「彼らは外部電源としか言わないですね。福島も『電源さえつながれば』と言って50日たつけど、何も変わらない。 結局プラント(機械設備)の中しか見ていない。自然によってガードを崩されるという想像力、安全思想が欠けている」 2人とも要職を占めるベテラン。政権の司令塔不在を嘆いたあたりは予想通りだが、 「浜岡は止めるべきです」と異口同音に語った点が意外だった。 環太平洋地域では過去50年にM9クラスの巨大地震が5回起き、うち3回は最近7年間に集中している。 浜岡の海岸には高さ10メートルの砂丘があるとか、12メートルの防波壁を新設するとかいうけれども、 福島原発は十数メートルの津波に洗われている。 折も折、中部電力は、点検休止中の浜岡原発3号機を7月に再開したいと言い出した。 真夏の電力不足による混乱回避へ布石を打ったのだろうが、民間企業に大局判断は無理というなら、政府が出るしかない。 安全を守る国家意思を明確にして政治をリセットするためにも、日本の技術に対する国際的不信をぬぐうためにも、 まず浜岡原発を止めてもらいたい。 風知草 暴走しているのは誰か=山田孝男 2011年05月09日 なるほど、浜岡原発の全面停止は中部圏の生産や雇用にマイナスの影響を与えるだろう。 脱原発の世論に弾みをつけ、他の原発に波及するに違いない。だが、それはとんでもない暴走だろうか。 「何がなんでも電力消費」の本末転倒こそ暴走というべきではないか。 いま、福島では、原発周辺の10万人近くが住み慣れた土地を追われ、職を失い、途方に暮れている。 残った人々も放射性物質による空気と水と土壌の汚染におびえ、農作物も魚も肉も売れない。 風評被害は近県どころか全国に及び、しかもなお、原発は制御不能だ。 なるほど、福島とチェルノブイリは違う。チェルノブイリは核分裂進行中の事故だが、福島は核分裂の停止後だ。 核燃料の余熱の冷却ができないケースである。だが、この余熱がクセものだった。たかが余熱のはずがこの騒ぎだ。 電気が通い、冷却さえできれば大丈夫と東京電力は言う。福島原発震災の最大の教訓は冷却電源の喪失だというのが、 原子力安全・保安院と東電の一貫した考え方である。 一方、多くの国民は、無言のうちに別の教訓を学んだ。原発から生まれる放射性廃棄物の害毒と制御の難しさである。 それは、かねて反原発派の常識ではあったが、いまや国民世論に広く深く浸透した。 いま、各地で、フィンランドの放射性廃棄物・最終埋蔵処分施設「オンカロ」に迫るドキュメンタリー映画 「100,000年後の安全」(09年、原題「into eternity」)をやっている。 宣伝なしの緊急公開だが、配給元の予想を上回る反響で、連日満員の盛況という。 オンカロは世界で唯一、現実に建設が進む使用済み核燃料の最終処分施設である。 エネルギーをロシアに頼るフィンランドにとって原発は安全保障上の選択であり、廃棄物永久埋蔵の国民合意に達した。 だが、高レベルの放射性廃棄物が無害になるまでには10万年の歳月を要するという。 かつて、それほどの時間に耐えた建造物はなかった。戦争、内乱はもとより地殻変動や洪水が起きないと誰が言えるか。 第一、数百年先の文明、言語さえ想像を超えている。埋蔵物の危険を子孫にどう伝えるか。 やはり、無理な計画ではないのか。カメラは執拗(しつよう)にこの主題を掘り下げてゆく。 日本は使用済み燃料の再利用循環(核燃料サイクル)と、その過程で出る廃棄物の最終処理をめざしているが、道筋はついていない。不確定という点でフィンランドよりはるかに無責任な状況なのに、大量の使用済み燃料を吐き出している。それでいいのだろうか。 なるほど、首相の発表は唐突だった。「ウケ狙いのパフォーマンス」「奇策で政敵の機先を制した」などの解説は 政局の機微に触れてはいるが、問題の核心とは言えない。 問題の核心は、何がなんでも電気をつくり、使い続けようという人々と、流れを変えようとする人々の綱引きだ。 全原発の即時停止が非現実的だということは誰も知っている。「危険な原発は他にもあるから浜岡を止めるな」は通らない。 危険なら他の原発も中期的に抑制するのが当たり前だろう。 これは、福島の、あれだけの惨状を直視して原発依存を見直そうという常識と、 福島を見くびり、過去の惰性に開き直る時代錯誤との戦いである。首相の次の一手に注目する。 風知草 原発に頼らぬ幸福=山田孝男 2011年05月16日 浜岡原発停止の電撃発表に怒った日本経団連会長が「首相の思考過程はブラックボックスだ」と毒づいた。 では聞こう。原発推進を探る専門家集団の思考過程は透明と言えるか。 毎日新聞は「モンゴルに核処分場計画」を特報した(9日朝刊)。米エネルギー省と日本の経済産業省が組み、 モンゴルに使用済み核燃料などの国際的な貯蔵・処分施設をつくるという極秘計画を暴いた。 この構想は原発ビジネスと経産省が入れ込み、外務省は乗らず、しかも露見した。バレた以上は立ち消えということらしいが、 ああそうですかと聞き流すわけにはいかない。このような専門家の思いつきと、浜岡を止めた首相の思いつきは、 どちらが罪深いだろうか。 用地提供の見返りとして、モンゴルは原発をつくるはずだった。日米の技術支援で。 このしくみ、過去半世紀の日本国内の原発立地と似ている。 福島県の双葉町が、電源3法交付金と引き換えに原発を引き受けた構図とそっくりである。 当初こそ双葉町は開発特需で潤った。農林漁業がすたれて建設業が伸びたが、原発始動から38年後の09年、 財政悪化で「早期健全化団体」に指定され、町長は無給。揚げ句に原発震災で土地をまるごと失い、町民は四散、流浪している。 原発も、使用済み燃料の処分場はなおさら、制御が難しい高レベル放射性廃棄物を抱えている。モンゴルの原発建設予定地は 無人の荒野ではない。数十年後、草原の村に「××、土下座しろ」と悲憤する住民の罵声が響く恐れはないか。 いかな「原子力村」エリートであろうと、3・11を見てなお、それに想像がおよばないということはありえまい。 俗に言う原子力村とは、経産省、特殊法人、電力会社、原子炉メーカーなどにいる、 主として東大工学部原子力工学科卒のエリートの総称だ。 反原発急進派に言わせれば原発利権をむさぼる悪党一味だが、そういう悪口を並べても、原子力エリートはギャフンとは言わない。 自前のエネルギーを確保して国の独立を守り、安定的電力供給で国内総生産(GDP)を押し上げ、 経済大国の発展を支えてきたという強烈な自負があるからである。 この視点に立てば、「モンゴル核処分場計画」も思いつきではなく、国策の追求ということになる。 が、3・11を経たいま、原発ルネサンス便乗の「経済大国再び」路線の国策は問い直さなければなるまい。 浜岡原発の全原子炉が止まったが、核燃料の冷却は今後とも続けなければならない。危険は去っていない。 福島は好転するどころか、日々、悪材料が噴き出している。原発は怖いと思い知った素人の過剰反応とは言わせない。 それでも安心と言いつのる専門家の過信こそ不思議と言わねばならない。 なるほど、経済大国路線の転換は容易ではない。問題が大き過ぎる。なまじの節電や半端な代替エネルギーでは実現できない。 だが、放射性物質による環境汚染を免れるためには、変わるしかない。原発に頼らない幸福を探すしかない。 「絵空事」と原子力エリートは笑うだろうか。ならば「それでも原発」の説得的な説明を聞こう。 専門家は「脱原発」「反原発」勢力を愚民視する悪癖をあらため、大衆的な議論の場に身をさらすべきだ。 もはや民衆の理解と共感のない国策こそ絵空事である。 風知草 「電力消費増大神話」=山田孝男 2011年05月23日 「原発を造ったのはみんなです」。そう訴える小6男児の手紙(本紙19日東京本社夕刊)の書きっぷりに感心した。 「僕のお父さんは東電(東京電力)の社員です」で始まるその投書は先月、毎日小学生新聞編集部に舞い込んだ。 「原発を造ったのはもちろん東電ですが、きっかけをつくったのは日本人、いや、世界中の人々です。 その中には、僕もあなたも入っています」 「発電所を増やさなければならないのは、日本人が夜遅くまでスーパーを開けたり、ゲームをしたり、 無駄に電気を使ったからです」と続く。 子ども離れした目配りで、エネルギー浪費型文明の構造の根幹に斬り込んで鋭い。 毎日新聞の世論調査(16日朝刊)によれば、浜岡原発停止を評価する人は66%だが、「浜岡以外は止める必要なし」が54%。 原発の将来については、「減らす」47%、「全廃」12%に対して「依存やむなし」が31%。世論は割れている。 割れてはいるが、政府・原子力関連業界と、そこから排除された一般大衆の分裂という見方は必ずしも的確でない。 大都市と原発立地自治体の対立という見方も一面的だ。 原発推進派と反対派の確執は田舎にも都会にもある。同じ1人の人間の心のなかで既に割れている。 放射性物質による環境汚染は困るが、冷暖房やデジタル家電の便利さは手放せないという矛盾である。 日本のエネルギー政策は、人口は減っていくにせよ、電力消費は増え続けるという前提で議論されてきた。 自然エネルギーでは無理、原発は止められませんという意見が幅を利かせてきたが、この主張の前提はだいぶあやしくなった。 なにしろ「原発安全神話」が崩れた。 しかも日本列島周辺の地殻変動はますます活発で、原発震災による放射性物質飛散の脅威は「なんとなく怖い」という段階を超えた。 「電力消費無限増大神話」もあやしい。 電気を湯水のように使い続けなければ、われわれは文明以前の暗黒に突き落とされてしまうのか。違うのではないか。 電力中毒の先に潜む原発震災が住民から文明を奪い、脅威はさらに拡大しつつあるという実態ではないか。 われわれの内なる矛盾を整理するためには、福島の同胞が何を失い、何を取り戻そうとしているかを見ればよい。 それは土地であり、家族と先祖のつながりの記憶である。 原発20キロ圏内ゆえに故郷を追われ、先日、一時帰宅を許された川内村の人々が避難先へ持ち帰ったものは、 母親の位牌(いはい)、アルバム、ヒツジの品評会の賞状とトロフィーなどだった(本紙11日東京本社朝刊)。 この村には国指定天然記念物モリアオガエルの繁殖地として知られる平伏(へぶす)沼があり、 カエルの詩人として親しまれる草野心平の歌碑がある。 「うまわるや森の蛙は阿武隈(あぶくま)の平伏の沼べ水楢(みずなら)のかげ」 うまわるは「蕃殖る」で、繁殖すること。詩人は隣村(現在は、いわき市)の生まれ。 沼べの緑は原発の大熊町、双葉町へつながっている。 繁栄とは何か。発展とは、幸福とは何か−−。 菅直人首相は今週後半、フランス北西部の保養地ドービルへ飛び、主要国首脳会議(サミット)に出席する。 最大のポイントは、原発震災を踏まえ、原発の今後をどう語るかだ。歴史的発信に期待する。 風知草 安らぎを取り戻す=山田孝男 2011年05月30日 与党も、野党も、官庁も、企業も、労組も、マスコミも、原発に揺れている。 きのうまで左翼の専売特許だった「脱原発」が、いまや自民党、公明党、経済産業省、経済界、保守論壇の一部からも噴き出した。 「原発ルネサンス」を夢見た推進体制の亀裂は、菅直人首相の進退をめぐる民主党内の亀裂より深く、重要な変化であると私は思う。 福島原発事故に対する東京電力の賠償を免責するかしないかをめぐり、政府部内は割れている。 電気代値上げで国民に負担を求めるかどうか。金融機関に東電向け債権の放棄を求めるかどうか。 これらはすべて、「原発依存型経済は今後とも成り立つか」という同じ問題のさまざまな側面である。 米クリントン政権の国防副長官だったハムレという人が、東電に無限責任を負わせれば日本の原子力産業全体が倒れてしまうから、 アメリカのプライス・アンダーソン法を参考に免責したらどうだと言っている(日経新聞12日朝刊)。 プライス・アンダーソン法は原子力事故の事業者責任を限定し、賠償額の大半は国が払うと請け合う法律だ。1957年にできた。 これで原発ビジネスが飛躍的に伸びた。 これに触発されて日本も原子力損害賠償法をつくった(61年公布)が、 大蔵省(いまの財務省)の猛烈な抵抗で国の負担は明記されなかった。 従来は大事故がなかったからそれでも間に合ったが、これからは米国流しかありませんよ、というのがハムレ提案である。 ハムレ案に共感するかしないかの分かれ道は、「原発の欠陥を人類の英知が克服する」 という物語を信じられるかどうかという点にある。 原発依存の無限成長という未来図をのみ込めるかのみ込めないか、その判断の違いともいえる。 私は信じないし、のみ込めない。使用済み核燃料の処分技術は未完成にして不安定だ。 英知で克服というが、人類はすでに排出した放射性廃棄物の制御に困りぬいている。 そこから出る放射線は生物のDNAを傷つけ、子々孫々に至るまで害毒をもたらす。 そういう廃棄物を大量に抱え、天変地異の恐怖にさらされている現状に居直るのか、そこから脱出するのか。 DNAがどうなろうと賠償金はたんまり出ますという繁栄でいいか。そんな日本、そんな世界にしてしまっていいのかという問題だ。 国の電気事業審議会委員を長く務めた経済学者の伊東光晴京都大名誉教授(83)が、 チェルノブイリ原発事故の直後、月刊誌に寄せた原発批判の文章にこんな一節がある。 「資本主義は節倹の美徳の上に、その若き時代の理念を作った。それはミレーの『晩鐘』のように、 敬虔(けいけん)な安らぎの心を伝えてくれるものであった。 原子力発電の精神は、敬虔な安らぎとは逆に、(中略)廃棄物その他についての将来的不安定性を不安定技術の中に秘め、 明日よりも今日の1キロ(ワット)の電力を求めているのである……」(「世界」86年7月号) 画家ミレーの郷里に近いドービルのG8サミット(主要国首脳会議)で、菅直人首相はぎこちなく、原発安全提言は退屈で、 並み居る外国人記者たちは拍子抜けしたらしい。 首相の進退を争う政局が鳴動しているが、争うべきは原発の是非だ。 推進体制が緩んだ今こそ、安らぎの日本を取り戻す絶好の機会である。 風知草 党より地球の存続を=山田孝男 2011年06月06日 ペテン師と宇宙人の仲たがいに関心はない。問題は原発だ。エネルギーの選択と未来だ。 日本を、世界を、どこへもっていくのか。守るも攻めるも根本方針がぼやけている。 被災地から戻った旧知の自衛隊幹部が言った。 「自然災害は、起きてしまえばそれ以上動きませんが、原発事故は戦争と同じです。 こちらの対応次第で状況がどんどん変わっていく。対応を間違えれば命を取られます」 NHK・BS放送のドキュメンタリー番組に登場したロシアの科学ジャーナリストが同じことを言っていた。 「チェルノブイリ事故は20世紀の戦争だ。これまでとは姿を変えた戦争だ。 これによって多くの人々が死に、これからも死に続けるだろう」 原発事故の奥底は計り知れない。福島の原子炉は今も崩壊し続けている。 命がけの冷却作業と果てしない住民避難が続いている。原子力の平和利用は戦争と紙一重だった。 「経済大国」幻想も崩壊し続けている。原発による電力の安定供給と一体の「工業製品輸出立国」路線は行き詰まった。 日本は国際繁栄競争から脱落したのか。 政財界と経済論壇の主流はますます「経済大国護持」を唱えてやまないが、別の視点が重要ではないか。 この落日は、全地球をニューヨークや東京並みの繁栄へ駆り立てる暴走資本主義からの、名誉ある離脱の好機である。 この落日を、果てしない欲望の刺激、競争と対立、環境破壊をもたらすグローバリゼーション(地球規模の経済統合) の行き過ぎをあらためるきっかけにしなければならない−−。 問題は、戦争と紙一重の原発に依存した繁栄競争の暴走を食い止めることだ。にもかかわらず、 政界の話題は首相の延命と民主党の分裂回避だった。 「無敵陸海軍」の体面上、だれも停戦を言い出せず、迷走に迷走を重ねた第二次大戦の末期とよく似ていると思う。 2日、筆者は、国会で内閣不信任案の採決を見る代わりに、渋谷で映画を見た。 「幸せの経済学」(The Economics of Happiness)というドキュメンタリーである。 スウェーデン生まれの言語学者で環境活動家のヘレナ・ノーバーグ・ホッジ(65)がつくった。 この人は75年からインド最北部でヒマラヤに近いラダックに住み、近代化の進行・暴走と地域再生の日々を観察して 「ラダック/懐かしい未来」(03年山と渓谷社。原題=Ancient Futures)を書いた。 「懐かしい未来」という邦訳がいい。ラダックの家畜といえばヤクだが、徐々に牛が取って代わった。 ヤクは日に3リットルしか乳を出さないが、ジャージー牛なら30リットル。それがグローバルな近代化の帰結だ。 人々はわざわざ低地に牛舎を建て、エサをつくり、牛乳を売ってカネを稼ぐ。 高地でヤクを放牧し、燃料、食料、衣料、労働力として家畜を活用する伝統はすたれた。それでラダックは幸福になったか−−。 この逸話は、漁業の復興再建のため、企業化・近代化を提案した宮城県知事に対し、 県漁協幹部が「会社は経営がダメになったら撤退する」と反発したという報道(朝日新聞5月15日朝刊)と通じ合う。 首相の退陣がようやく煮詰まって政局は第2幕へ向かう。 民主党ではなく「地球の存続が第一」の権力形成であってもらわなければ困る。(敬称略) 風知草 株価より汚染防止だ=山田孝男 2011年06月20日 そろそろ原発以外の話題をとり上げたらどうかと心配してくださる向きもあるが、そうもいかない。 福島原発震災は収束どころか、拡大の兆しが見える。この大事と無関係に政局を展望することはできない。 京大原子炉実験所の小出裕章助教(61)といえば、いま最も注目されている反原発の論客の一人だ。 原発が専門だが、名利を求めず、原発に警鐘を鳴らし続けてきた不屈の研究者として脚光を浴びている。 その小出が16日、テレビ朝日の番組に登場し、こう発言して反響がひろがった。 「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、 圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。 一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」 さっそく政府高官に聞いてみると、いかにも地下ダムの建設を準備中だという。 ところが、さらに取材すると、東電の反対で計画が宙に浮いている実態がわかった。 原発担当の馬淵澄夫首相補佐官は小出助教と同じ危機感を抱き、地下ダム建設の発表を求めたが、東電が抵抗している。 理由は資金だ。ダム建設に1000億円かかる。国が支払う保証はない。 公表して東電の債務増と受け取られれば株価がまた下がり、株主総会を乗り切れぬというのである。 筆者の手もとに、東電が政府に示した記者発表の対処方針と応答要領の写しがある。 6月13日付で表題は「『地下バウンダリ』プレスについて」。バウンダリ(boundary)は境界壁、つまり地下ダムだ。 プレスは記者発表をさしている。 対処方針は5項目。要約すれば 「馬淵補佐官ご指導の下、検討を進めているが、市場から債務超過と評価されたくないので詳細は内密に」だ。 応答要領の中でも愚答の極みは「なぜ早く着工せぬ」という質問に対するもので、ぬけぬけとこう書いている。 「地下水の流速は1日5センチメートルから10センチメートルなので、 沿岸に達するまで1年以上の時間的猶予があると考えている」 記者発表は14日のはずだったが、東電の株主総会(28日)の後へ先送りされた。 福島原発の崩壊は続き、放射性物質による周辺の環境汚染が不気味に広がっている。 株価の維持と汚染防止のどちらが大切か。その判断もつかない日本政財界の現状である。 政府当局者の一人がこう言った。 「あの(太平洋)戦争でなぜ、指導部が的確、着実に作戦を遂行できなかったか。いまは分かる気がします」 誰も信じない、東電の「収束に向けた工程表」という大本営発表が続いている。 菅直人を東条英機になぞらえる向きがある。万事に細かく部下を怒鳴るからだ。 東条はサイパン島陥落で敗戦濃厚となった1944年7月退陣。後継首相の小磯国昭が8カ月半。 さらに鈴木貫太郎に代わり、原爆を二つ落とされ、天皇の聖断を仰いで戦争は終わった。 なぜ、早く停戦して戦禍の拡大を防げなかったか。 無理筋の戦局打開案が飛び交い、常識が見失われ、国の意思決定が遅れたからだ。今と似ている。 いま最も大事な課題は放射能汚染阻止だ。空論に惑わされず、核心へ集中するリーダーシップが求められている。(敬称略) 風知草 水に流せ、ではすまぬ=山田孝男 2011年06月27日 菅直人首相が「脱原発」で衆院解散・総選挙に挑むという怪説がある。話題自体が永田町ボケの極みだと思う。 もとより、原発の是非を国民に聞いて悪いということはない。 だが、今は原発震災鎮圧と環境汚染防止に全力を傾けなければならない非常時だ。 中長期の政策を悠然と論じ、解散をめぐる駆け引きや選挙対策にうつつをぬかすヒマはない。 天下太平の政局妄想にとりつかれるのは、事故が曲がりなりにも収束に向かっていると思うからだ。 放射性物質の影響は軽微と見るからだ。だが、収束に向かってなどいない。 この環境汚染が、人間とそのDNAをどのくらい傷つけるか、まだわからない。無害と信ずるに足る確証はどこにもない。 福島原発でメルトダウン(炉心溶融)が進み、溶け出した核燃料が地下水に迫っている。汚染された地下水の海洋流出を 食い止める地中の防護壁が必要だ。専門家が急を告げ、政府もその気になったが、東京電力が「待ってくれ」と言う。 この問題は先週20日の当コラムで書いた。すると、その日の原子力安全・保安院の定例記者会見で質問が出て、 西山英彦審議官がこう答えた。 「根本的な対策を実行してまいりますが、急ぐ必要はないと認識しております」 株主総会乗り切りのために東電が準備した応答要領に沿っている。なぜか。 原発事故をめぐる東電と政府の責任の線引きがあいまいだからだ。 空前の原発震災の後始末を民間企業である東電に押しつけているという負い目が、政府側にある。 「株価対策も考えて」と東電に泣かれれば配慮せざるを得ない弱みがある。 歴史的大事件に直面しているというのに、なぜ、及び腰ともたれ合いの態勢しかとれないのか。 問題が大き過ぎ、その広がりと深刻さをとらえきれないからだと筆者は思う。 東電は4月、福島原発の施設の亀裂から、6日間に4700テラベクレルの放射性物質を含む520トンの汚染水が 海へ漏れ出したと発表した。これは、これまで史上最悪の海洋放射能汚染とみなされてきた70年代の、 イギリスのセラフィールド核燃料施設による放射性廃液放出の年間総量に匹敵するという。 しかも、福島で表面化した流出は氷山の一角だ。それ以外に炉心冷却に使った汚染水があふれ、 さらに汚染地下水が押し寄せている。空前の海洋汚染が始まろうとしている。 考えてみれば、当然ともいえる。福島原発は経済大国・日本の心臓だった。 トラブルを起こした原子炉の総出力は300万キロワットに近く、チェルノブイリ原発の3倍に達する。 チェルノブイリは核分裂中の爆発で急性放射線障害による死者が多数出た。 旧ソ連末期の退廃を背景にした事故と侮る気分が日本社会にあった。が、人間を徐々にむしばむ毒の潜在量は福島が上ではないか。 海に流せば毒は薄まると安直に考える向きが多い。それですむなら苦労はない。 専門家は、放射性物質を含む史上空前の汚染水排出が、 水俣病やアスベスト禍のように、数十年後の大事に発展する可能性を指摘している。 地下防護壁の建設先送りは株主総会シーズンの幕あいのエピソードではない。 表向き「企業の社会的責任」を高唱する東電の本質を問う大事だ。着工へ首相の指導力が求められていることは言うまでもない。 風知草 50年来の無責任=山田孝男 2011年07月04日 原発震災の賠償は東京電力の責任か、政府の責任か。「東電に決まっているが、政府としても東電のお手伝いはします」 というのが、今週から国会で審議が始まる原子力損害賠償支援機構法案である。成立の見通しは立っていない。 この法案の頼りない存在感と前途多難は、原発推進と脱原発の波間をただよう日本の不安を象徴している。 原発推進か、脱原発か。推進なら、もはや国営しか引き合わないことが明白だが、国の方針がはっきりしない。 法案は、国が電力会社を「援助」するという微妙な言い回しだ。東電を生かさず殺さず、国がカネを出すとも出さぬとも読める、 急場しのぎの玉虫色。それが支援機構法案の特徴だ。 法案の作成に先立って閣僚間にバトルがあった。与謝野馨経済財政担当相(72)と枝野幸男官房長官(47)である。 既にある原子力損害賠償法の3条は、電力会社に事故の賠償責任を負わせる一方、「異常に巨大な天災地変」は 例外として免責と定めている。 「今回は当然、免責だ」と与謝野が言い、枝野が「法改正しない限り、そういう解釈は無理です」と反対した。 与謝野は日本の原子力政策のパイオニア・中曽根康弘元首相の愛弟子だ。 大学卒業後、中曽根の勧めで創立間もない「日本原子力発電」に入り、保険を担当した。枝野は弁護士。玄人同士のケンカである。 結局、枝野が押し切った。そうなると、債務超過必至の東電は新たな資金調達ができず、電力の安定供給が揺らぐ。 そこで支援機構法案をひねり出したという流れだ。 矛を収めた理由を与謝野に聞くと、こう答えた。 「国は被災者の補償はしないから、東電を免責すると賠償の主体がなくなっちゃう。財務省にそう言われてね」 バトルの根は深い。調べてみると、次のような経緯が分かった。1958年、原子力の平和利用へアクセルを踏んだ岸内閣は、 高名な民法学者・我妻栄をトップとする専門家チームを設け、原子力災害の損害賠償について助言を求めた。 先進国事情を調べた専門家チームは「万一の場合は国家補償が必要」と答申したが、 それを踏まえた原子力損害賠償法(61年施行)の立法過程で国家補償は骨抜きにされた。 それは大蔵省(現財務省)の意向だったと、法案作成にかかわった通商産業省(現経済産業省)の課長が、 法律雑誌「ジュリスト」(61年10月15日号)の座談会で暴露している。 「明治以来、被害者の直接賠償責任を国が負ったことはない」と財政当局が押し切った。 座談会の中で、裏話を知った司会の我妻が嘆いている。 「事業者も責任がないから国家にも責任がない、そして災害救助でやる、伊勢湾台風と同じに取り扱うという。 非常に残念で、こうなるのだったら、もっと考えておくべきだったという気持ちもするのです……」 原発震災をめぐる政府・東電の無責任体制のルーツは50年前にあった。当時は原発の構想段階だったが、 いまや原発依存社会だ。それなのに無責任体制は続き、その延長線上に支援機構法案の漂流がある。 首相の「辞任3条件」は補正予算、特例公債法案、再生可能エネルギー法案の成立だ。支援機構法案は入ってない。 問題意識が感じられない。首相の感覚を私は疑う。(敬称略) 風知草 どうにも止まらない=山田孝男 2011年07月18日 東京朝刊 先週末、文部科学相が、高速増殖原型炉「もんじゅ」をめぐる自分の発言を伝えた報道に神経をとがらせ、 記者会見をやり直す騒ぎがあった。この逸話は、関係当事者の利害に遠慮し、国政の大局を見失った日本の混迷をよく表している。 もんじゅは、原発から出る使用済み核燃料を再利用して発電する「夢の原子炉」である。 まだ研究開発段階だから、文科省が所管している。 15日朝、文科相の定例記者会見で「首相の脱原発発言は、もんじゅに影響するか」という質問が出た。 文科相は「今後の議論で、おのずと結論が出る」と答えた。それが「中止の可能性も」という報道になり、 もんじゅの地元・福井県の知事が「本当か」と聞いてきた。あわてた文科相が再度記者を集め、 「中止とは一言も言ってません」と繰り返した−−。 この騒ぎで最も印象深いのは、当たり前のことを言い、当たり前の観測が流れたにもかかわらず、 「中止でない」とフォローに汗だくの、文科相の神経質な対応ぶりである。 もんじゅは見果てぬ夢だ。国の土台をむしばむ虚構と言っていい。 開発史を顧みれば、誰が見たって砂上の楼閣、やめて当たり前の計画である。 にもかかわらず政府は、関係業界、立地自治体、関連予算で生計を立てる人々の利害を優先し、 やめると言えずにいる。 もんじゅは敦賀(つるが)市にある。 その名は、同じ若狭(わかさ)湾に面した天橋立(あまのはしだて)・智恩寺の本尊、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)に由来する。 高速増殖炉は1967年に起案された。80年代に実用化へ進むはずが、ずるずる延び、今は「2050年」がメドと言っている。 起動して間もない95年に火災で運転休止。昨年、14年半ぶりに動かしたら、また事故で休止。 お先真っ暗のお荷物に政府は延べ1兆円の税金をつぎ込み、なお毎年二百数十億円ずつ拠出しようとしている。 もんじゅには、原発から出る危険きわまりない使用済み核燃料の引き受け施設という含みがある。 だが、もんじゅは動かない。原発依存社会は、実現しない計画に「希望」を託して不気味に漂流している。 ダメとわかりきった作戦で亡国に至った歴史があった。太平洋戦争だ。航空決戦の時代と知りながら、 日本は大艦巨砲主義に固執して負けた。 なぜか。戦後も生き延びた元航空参謀、源田実(89年、84歳で死去)の回想が興味ぶかい。 「大砲がなかったら自分たちは失業するしかない。多分そういうことでしょう。兵術思想を変えるということは、 単に兵器の構成を変えるだけでなく、大艦巨砲主義に立って築かれてきた組織を変えるということになるわけですから。 人情に脆(もろ)くて波風が立つのを嫌う日本人の性格では、なかなか難しいことです」 (94年プレジデント社「日本海軍の功罪」) わかっちゃいるけど、やめられない。もんじゅの背後に原発があり、電力会社がある。重電メーカーが寄り添う。 気前のいい電力会社は銀行の高利安全の融資先。商社が調達した燃料も電力会社なら高値で買ってくれる。 この構造に連なる膨大な人々の利害が経済成長の大艦巨砲主義の基盤である。 首相の「脱原発」宣言自体を批判するわけにはいかない。だが、戦法と陣立てがない。そもそも閣僚が従わず、官僚が動かない。 官僚批判のアジ演説だけでは、大艦巨砲主義の構造は変えられない。(敬称略) 風知草 みんな直人が悪いのか=山田孝男 2011年07月25日 四代目・柳亭痴楽(りゅうていちらく)の「綴(つづ)り方狂室」に 「〓郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、みんな痴楽が悪いのヨ」という自虐ギャグがあった。 いまの国会論戦がそれだ。震災も、政争も、円高も、財政赤字も、みんな菅直人が悪いのヨである。 野党も与党も「菅さえやめれば万事解決」の胸算用。菅の反論がまた、伏し目がちで言いわけがましい。 今は原発推進の国策を問い直す時だ。なのになぜ、大政党は原発リスクを正面から論じないのか。リスクを追及するのはなぜ、 いつも共産党と社民党なのか。これはイデオロギーではなく、科学技術の問題ではないのか。そこを問いたい。 早い話が「ベトナム原発」問答だ。日本は昨秋、ベトナムから原発を2基受注した。菅のトップセールスだった。 その菅が脱原発へ動いた。 先週20日の衆院予算委で、自民党が「危ない原発を輸出していいのか」と追及した。菅は経過説明の揚げ句、 「エネルギー政策と成長戦略を含めた中で議論が必要」とかわした。賢問愚答には違いないが、 攻める側も最後まで自分の考えは明かさず、当然の帰結として、論戦そのものが浅くなった。 「経済技術大国=輸出立国主義」路線と「脱原発」路線の調和は歴史的な課題である。 首相が鮮やかに説明できれば理想的だが、もたついたから無能、不実とも言えない。 もしも野田佳彦首相や、仙谷由人首相や、谷垣禎一首相であれば、説明しきれるか。そうもいくまい。 首相の顔を代えれば答えが出る問題ではない。「ベトナム原発」問答の背景は大きく、根は深い。 ベトナムへの原発輸出の是非を問うなら、まず、何が危険かという根源の問題から整理しなければならない。 原発リスクに関する科学者の見解は割れているが、保険業界の見立ては均質で客観的だと言われている。 元日本興亜損保社長、品川正治(86)=現同社相談役、経済同友会終身幹事=がこう言っている。 「原子力事業は、損害保険という側面から見ても、通常の経済的営みとは別枠でしか存在しえない」 (「世界」5月号「原子力と損害保険」) なぜなら原発災害は、テストできないので発生の確率が読めず、最悪の規模も損害も見当がつかないからだ。 被害は空間的、社会的のみならず、子孫の遺伝子を傷つけて時間的にも広がる。同じ巨大技術でも、 ジャンボジェットやマンモスタンカーとは全く異質だというのである。 原発推進派は「安全性を高めればいい」と言うが、そもそも何を基準とし、何をもって安全と見るのか。 福島原発震災で思い知らされた使用済み燃料の処分はどうするか。展望なき核燃料サイクルをどうするか。 「もんじゅ」はどうか。ベトナムとの契約で使用済み燃料の処理をどう決めたのか。 国会論戦に付すべきことは山ほどあるが、そういう流れになっていない。なぜか。首相はすでに退陣表明したことになっている。 もうちょっとで辞めると思うから、野党は本論より揺さぶりに精を出す。 菅は粘りが身上だ。粘りながら「道化師」を演じ、国民に考える時間を与えているという 武田徹・恵泉女学園大教授の見立て(本紙21日朝刊)が面白いが、国会は明らかに時間を空費している。 菅より原発リスクを論じてもらいたい。(敬称略) 風知草 経済成長、誰のため?=山田孝男 2011年08月01日 「脱原発もいいが、経済成長をどうしてくれる」という声を聞くたびに、思い浮かぶ顔がある。 「経済成長の条件がないのに成長を求めるな」と説いたエコノミスト・下村治(89年、78歳で死去)である。 その生涯は、沢木耕太郎「危機の宰相」(08年文春文庫)や水木楊(よう)「思い邪(よこしま)なし」(92年講談社) にくわしい。 下村は戦後を代表するエコノミストだ。60年代には自民党の高度成長政策を支える最大の理論家だった。 石油ショック(73年)以降は「ゼロ成長」論の旗手。変化を読み、新時代への適応を果敢に論じた。 原発が次々に止まる現状は石油輸出国機構(OPEC)の生産調整で原油の輸入が止まった70年代に似ている。 あの時、下村は、成長からゼロ成長へ、アッという間に変身した。「変節」を問われた下村は、「考え方が変わったわけではない。 経済に与えられた条件が変化したのだ」と答えた(下村「ゼロ成長/脱出の条件」76年東洋経済新報社)。 いまはどうか。政官財の指導的な立場の人々も、主流のエコノミストも、引き続き経済成長を求めてやまない。 原発の危険は思い知ったものの、成長を妨げる根本的な環境変化とまでは考えない。原発リスクと成長をはかりにかけ、 針路を自在に選べると思っている。 そこがおかしい。私自身、3月11日まで気づかなかったけれども、天変地異が続く今日、原発は急迫の脅威だ。 成長が大事だから危険を低めに見ようというわけにいかない。低レベル放射性物質の影響は軽微と強調する向きがあるが、 使用済み燃料を含む肝心の高レベル核廃棄物処理は展望ゼロだ。 もし下村が元気だったら、原発リスクを根本的な条件の変化と受け止め、 原発依存の成長論者をたしなめたのではないかと思うゆえんである。 下村は晩年、「日本は悪くない/悪いのはアメリカだ」(87年ネスコ刊、09年文春文庫)を著し、 アメリカの強欲資本主義と、日本の卑屈な追随を徹底批判した。日米協調優先の論壇主流からは黙殺されたが、 時間の経過とともに再評価され、文庫版が読まれている。 「物事が発展し、複雑になると、いつの間にか基本的なことを忘れてしまいがちである」と下村は切り出す。 経済活動は何のためにあるか。国民が生きていくためだ。ところが、現実には、国民経済・国民生活よりも グローバル企業の経営効率が優先されがちだ。 「現実の人間を見ず、人間のいない経済を想定して、いったい、どういう意味があるのだろうか」。 下村の憂憤は、24年を経てますます新鮮だ。 マネーゲームが幅を利かせる強欲資本主義は今日、全地球を席巻している。原発は経済成長の強力な基盤だ。 中国は2020年までに100万キロワット換算で70基の原発をつくるという。 猛スピードで突き進む経済発展のほころびの一つが中国高速鉄道の事故に違いない。 原発停止は江戸時代に戻ることを意味しない。5年前、10年前の電力消費水準に戻ったとしても、日本はつぶれまい。 立ち止まって原発依存を見直し、安全な社会、健全な経済を再建するという意志さえ明確であれば、 「脱原発」でも「減原発」でも同じことだろう。 集団ヒステリー状態に陥っているのは「脱原発」志向の世論ではない。経済成長に妄執する指導者層である。(敬称略) 風知草 どこに安全があるのか=山田孝男 2011年08月08日 「世界の主流は原発推進」という新聞の見出しを見て、「多いことは正しいことか」というソクラテスの疑問を思い出した。 哲人は自答する。「僕は常々、熟考の結果、最善と思われるような主義以外は、内心のどんな声にも従わないことにしている」(岩波文庫「ソクラテスの弁明 クリトン」) ちかごろ、激越な首相批判などめずらしくもないが、それにしても日立製作所会長の次の発言には恐れ入った。 「首相が何を言おうと原子力の海外展開を進めたい」(日経新聞7月23日朝刊) 軽井沢の経団連フォーラムで「脱原発」首相への不満が爆発したらしい。商売熱心、経済大国を背負う責任感の発露には 違いあるまいが、福島原発事故が映し出した問題の基本が見失われている。原発は安全ではないという基本が。 安全なら問題はない。「だから安全な原発をつくろう」と主張する人に聞きたい。どうやってつくりますかと。 防波堤をかさ上げし、高圧電源車を常駐させ、非常用発電機を空冷式にする……。 いずれも政府が検討している新安全基準の一端だが、それで安全と言えますかと問いたい。 「科学技術を信頼せよ」と主張する人に聞きたい。この期に及んで「核燃料サイクル」(使用済み燃料の再利用循環)の 完成を信じますかと。展望なき核燃料再処理工場や高速増殖炉をどうやって動かすのか。ついに矛盾が露見した今、 現実を見る代わりに、目をつぶって進むのですかと尋ねたい。 折しも原爆忌から終戦記念日へ向かう今、1945年8月を思わないわけにはいかない。終戦を探る鈴木貫太郎首相に対し、 陸軍武官の一団がクーデターをかまえて抵抗した。 「神州不滅」「国体護持」を叫んだ当時の軍人と、「何が何でも原発を」と息巻く今日の財界人は似ている。 軍人が固執した国体は天皇と無敵陸海軍だった。今日の国体は経済大国である。経済大国の武装解除などありえぬと財界主流は言う。66年前と違い、ついに終戦には至らないかもしれない。 いま仮に、原発の安全性には目をつぶり、輸出促進へゴーサインが出たとしよう。 その場合でも使用済み核燃料の最終処分という問題が残る。 毎日新聞7月31日朝刊にモンゴル核処分場計画の続報が出ていた。日米主導でゴビ砂漠に国際共同処分場をつくる。 計画を本紙がすっぱ抜き(5月9日朝刊)、地元メディアの批判も高じて立ち消えになったかと思ったら、生きていた。 続報によれば、6月16日、訪米中のモンゴル大統領がオバマ大統領と計画推進で合意。これに先立ち、 米エネルギー省の副長官が、訪米中の細野豪志首相補佐官(当時)に計画推進の意向を伝えたという。 使用済み燃料は高レベル放射性廃棄物だ。無害になるまで10万年かかる。地中深く埋めて管理しなければならないが、 先進国では住民の反対が強くてつくれない。日本はもちろん、米国も、ラスベガス北西のネバダ州ユッカマウンテンに つくりかけたが、あきらめた。 だからモンゴル。見返りは原発だ。このやり方は、札束を積んで農村部に原発を並べた日本の70年代と似ている。 日本国民は3・11で誤りに気がついたが、外国なら問題なしと言えるだろうか。アメリカも一緒、モンゴルも喜んでいる、 ですむか。熟考が問われている。(敬称略) 風知草 かすみ始めた「脱原発」=山田孝男 2011年08月22日 「脱原発」がかすみ始めた。菅直人首相の退陣が秒読みに入り、原発の維持・推進に理解を示す後継候補が増殖している。 民主党代表選は、候補者の器量がB級かどうかよりも、この側面が重要だと思う。 高名な文芸評論家が「疑問だらけの菅降ろし」と題する一文を毎日新聞に寄せ、 脱原発首相に対する批判勢力の言葉の貧しさを酷評した(加藤典洋、11日夕刊東京本社版)。 それによれば、いま最大の政治課題は原発である。首相は脱原発という新しい価値を明示したが、 反対派は現状維持(原発推進)以外に提案がない。足りぬ電力をどうするかは経済の問題だ。 反対派は真に必要な政治論戦をサボり、首相の政治努力を空洞化しようとしているにすぎない−−という。 実際、後継候補たちは原発の維持に理解を示している。「原子力技術を蓄積することが現実的」(野田佳彦)、 「世界最高の安全基準を策定する」(馬淵澄夫)、「短絡的な脱原発というイメージの独り歩きは危険」(海江田万里)……。 脱原発志向の候補もいるにはいるが、菅をしのぐまでの執念は感じられない。 原発と政治を描いて話題の近未来小説「コラプティオ」(真山仁著、文芸春秋7月新刊)は、震災後の日本で政界再編が起き、 原発推進派の連立政権が生まれるという話だ。このイメージがあながち荒唐無稽(むけい)とも言えない現状なのである。 菅はどう見ているのか。知人の問いにこう答えた。 「もう逆戻りできないところまできたとは思うんですよ。ただ、これ(脱原発)は、社会構造全部にかかわる大政策ですからね。 そういう意味では、まだまだこれからですよ」 政権に未練はないかという質問には、「そんなこと言ったら10年やってなくちゃいけない」。 先に引いた加藤典洋の文章にも目を通しており、「見てくれている人は、見てくれている」と自負を語ったという。 「ポスト菅」候補の面々も脱原発を否定しているわけではない。脱原発とも原発推進ともつかぬ玉虫色へ逃げ込むことが 選挙対策になっている。代表(首相)の座も票次第。察しはつくが、それで原発推進の官産複合体と相撲が取れるか。 原発推進派の世界観にしたがえば「世界の主流は原発推進であり、青臭く迷っているのは日本だけ」である。 だが、米露英仏といえども国内で原発不信がくすぶっている。 なにしろ、世界3位の経済大国で世界最大級の原発(出力でチェルノブイリの3倍)が崩壊したのだ。 世界注視の中、強制退去と自主避難を合わせ、10万人が故郷を追われて流浪している。 「世界の主流」の皆様に気兼ねして小声で将来を語る必要など、どこにもない。 「脱原発は決まった、後はスケジュールの問題だ」という訳知り顔の解説もひっかかる。 ごもっともだが、そのスケジュールを誰が詰めるのか。刻限が5年と50年では、脱原発と原発推進ほどの違いがある。 党内最大グループを率いて代表選を左右する小沢一郎元代表の原発観が不明な点も気になる。明確にしてほしい。 これは「非常識な菅」の代わりに常識家を選ぶ選挙ではない。元代表の操り人形を選ぶ選挙でもない。 原発推進の官産複合体に挑み、改革する意志と実力を備えた指導者を選ぶ。 その国家意思を世界に示す機会にしなければならない。(敬称略) 山田孝男2へ
https://w.atwiki.jp/info_fukushima/pages/112.html
リンク:食品の放射線・放射性物質検査 食品の放射能検査データの閲覧 by (財)食品流通構造改善促進機構 厚労省公表の『食品中の放射性物質の検査結果について』をデータベースに逐次情報追加を行い検索可能な状態にしたもので、(財)食品流通構造改善促進機構がボランティアで運用しています。