約 19,733 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3173.html
882 :影響を受ける人:2015/08/16(日) 22 31 14 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第七十二話 ―呪歌使い― 「風間をアンタの所に編入する。 あ、聞いてない? 当たり前だ。今決めたからね。 書類はこっちでどうにかするよ。アンタが心配する事じゃない。 納得いかない顔だね・・・ さっき起こした騒動で、こっちも頭痛いんだよ! さっさとその馬鹿を引き取って、基地に帰りな!! 一応能力は高いんだ。こき使っていりゃ問題ないだろうさ。 さぁ・・・ さっさといきな!!! ――――― 水瀬大佐の怒鳴り声と共に大慌てで帰ってきた北郷章香は、かなり要約した内容で隊員全員に伝えた。 そして隊員達は総隊長に引っ付く女性を見る。 「ああん隊長♪ そんな冷たい目で見つめないでくださいまし♪ 感じてしまいますわん♪」 実に楽しそうに喋る風間ランに対し、疲れ切った表情の章香。 その差に冷や汗が流れる。 「自己紹介してください。頼むから・・・」 「つれないわね・・・ でも、そこが良いの♪」 一応年上なので丁寧に言うけれど、本音は早々に離れて欲しい章香。 ランはそれを察し、腕組みを解いてそのまま優雅に一礼。 顔を上げると同時に、終始笑顔で「キャルン」と言う擬音が聞こえてきそうな感じで一回転。 「風間ラン、階級は中尉♪ 使い魔は子供時から、雛から育てた烏よ♪ 元北郷隊隊員で、困惑・愚鈍の効果が主な呪歌のレパートリーね♪ 一応、戦意向上、沈静歌も歌えるけど、自分の世界に入っちゃうから歌わないわ♪ 解散した時に後輩を育てていたんだけど、派遣部隊員に入れられちゃったのよね♪ 後輩に手を出したのがいけなかったのかしら? けど先日、大急ぎで戻ってきたのよん♪」 ハイテンションな彼女のペースに誰もついていけない。 取りあえず気になった事があるのか、一人の隊員が手を上げた。 「あの・・・ 失礼ですが、年齢は?」 「それは秘密よ「・・・28歳。」n・・・・・・ え、永遠の17s「・・・三十路前」・・・ 旗本さん。そこは黙っていてほしかったなぁ♯」 元北郷隊隊員だった旗本は、涙目で睨むランを無視した。 問題児を纏め上げた手腕は伊達ではない。 未だに振り回される章香も、もう少し成長して欲しいものだと思う。 ランは大きく溜息を吐いた後、後ろに控える学兵達を見据える。 視線が一気に捕食者のそれに代わると、学兵達は急激に変わるランの気配にビビって後ずさる。 「へええ・・・ あれが学徒兵なんだ♪ ウフ♪ 良い肌艶・・・ 髪の質・・・ いいわぁ・・・♪ グヘヘヘヘヘ♪」 「「「「「ヒイィィィィィ!!」」」」」 変態はゆっくりとその歩を進めようとする。だが、その前に壁が立ちふさがった。 旗本サエは相変わらずの無表情であるが、二人並ぶと二つ年下のサエが老けて見える。 「むぅ・・・ どいて下さいよ♪」 「・・・出来ん。」 笑顔でありつつも冷たい雰囲気になったラン。寡黙ながらも熱い雰囲気のサエ。 一触即発の事態になった事に陸軍を筆頭に全員が混乱した。 しばし沈黙が流れたが、それを破ったのは我等が総隊長。 「あー、すまないが旗本大尉。これ以上の騒動はよろしくない。 風間中尉「大尉になりました♪」・・・風間大尉も引き下がる様に。」 サエは視線で牽制しながらも一歩下がる。同時にランも下がって待機態勢に。 溜息を吐きつつも、章香は編成変更を伝えることにした。 883 :影響を受ける人:2015/08/16(日) 22 32 01 ――――― 編成替えは特務隊の解体が目的であった。 三人しかおらず、現在襲撃頻度が少なくなっているので、必要なしとの判断だ。 確かに襲撃する編隊に“アホウドリ”も含まれることもあるが、暴力的な火力を叩きつけることにより解決している。 運が良ければ、高射砲陣地の集中火力で撃ち落とす事も。 そう言うわけで解散という事になったのだ。 「がんばってね。」(チラリ) 「無茶はしない様に。」(チラリ) 「はい。今までありがとうございました。」(ビクビク) 御世話になった二人に挨拶をする坂本美緒の後ろから、変態が形容しがたい視線で恍惚と見つめている。 どうして怯えているのかと言うと、ランの護衛として学兵達が当てられたからだ。 ラン自身は歌いながら戦えるという稀有な才能の持ち主であるが、集中して歌ってもらえる方が有り難いのでこうなった。 しかし変態の言動を見た兵士達は猛反発。 「こんな変態に近付けたら可笑しくなるだろうが!」 章香としてもその意見に激しく同意したい。しかし余裕が無いのでは仕方が無かった。 出来ればサエに制御してほしかったのだが、夜間戦闘可能なウィッチは少ない。 その指揮官である彼女を引っ張ることは出来なかった。 怪しい雰囲気のランを、遠目から見る学兵達には不安しかない。 「あれが元北郷隊の一人ねえ・・・」 「想像していたのとは全く違い過ぎて、頭が痛いですわ。」 若本徹子と頭を押さえている飯島凛は「グヒヒヒ。」っと、女性らしかぬ声で嗤う。 それをみて子犬枠の竹井純子と大久保小毬が、お互いの手を握りしめてふるえる。 その二人の傍に小走りで美緒が戻ってきて、視界に変態を入れないようにした。 「うう・・・」 「美緒ちゃん。大丈夫?」 「正直言って、嫌な感じだ。」 視線の主たるランは怯える三人を十分嘗め回すように見た後、その場をゆっくり後にする。 完全に姿が見えなくなるのを見て、ホッとする学兵組。 これから一緒に出撃すると考えると頭が痛く、何も考えたくなかった。 ――――― しかしいかに嫌がっても来る時は来る。下田A・B隊と共に出撃し、戦場に向かう事になった。 敵戦力は、 “アホウドリ”×2 “ウシアブ”×3 “スズメバチ”×4 と言う物。すでにある程度漸減されているので、“アホウドリ”さえ殲滅すればどうとでもなるのだが・・・ 今回更に新種が出現したという。 思わず愚痴りたくなった徹子だが、新種の進撃速度はかなり遅いらしく、それを知っているからか最前線の手前にも来ないらしい。 取りあえず下田A隊が“アホウドリ”殲滅に向かい、新種の確認に下田B隊とランが向かう事になった。 「それにしても、また新種かよ。」 「敵も学習している。そう総隊長もおっしゃられているではありませんの。」 未だに愚痴る徹子に凛が忠告する。 その後ろからインカムを通じて醇子達も加わった。 「でも、多すぎるの問題だよね。」 「これから多種多様化するとなると、大変です・・・」 「小毬の言うとおりだね。情報によれば中型と小型みたいだけど?」 「どうも新種は、鈍足の中型を守る様に小型が護衛しているようね♪ 進撃速度が遅いし、近づくと追い払うために攻撃してくるみたいだけど、それ以外はしていない♪ どうにも思考が読めないわね♪」 美緒が言うと、更に後方に位置するランも話に加わった。 話し方もあるのだが、ランはいつも嬉しそうに話すので何とも言えない。 「あの・・・大丈夫ですよね?」 「大丈夫、大丈夫♪ 仕事はちゃんとにするから♪」 陽気に言うが、たびたび肉体的接触を図ろうと迫って着たり。 逃げられない状況で、なめかわしい視線と得物前にした猛獣の様に壁際追い込まれることもしばしば。 その度に他の隊員に見つかってはしばかれていたので、事なきはえている。 だから学兵達の心境は一つ。 (*1)))) そんな心境のまま飛行していると、目標がいる空域に到達した。 目標の中型はコウイカのような姿をしていて、“オニグモ”の親戚の様にも見受けられる。 そして護衛の小型は・・・ 884 :影響を受ける人:2015/08/16(日) 22 32 38 「なんか八つ橋みたいだな。」 「徹子ちゃん、お腹すいたの?」 違うと叫ぶ尻目に美緒の前では下田B隊の隊員達が、小型を相手にし始めていた。 小型は確かに京都名物にているが・・・より詳しく言うと、正三角形の真ん中が楕円上に膨らんでいて、翼端近くに尾翼のようなモノがあるという形。 火力はたいした事が無いのか、反撃でドンドン傷つき、落とされていく。 「こりゃ、俺達の出番ないか?」 「それはそれでいいけど・・・」 徹子に同意するが、新種の小型は圧倒的な数を持っていた。 幾ら撃っても減らないかのように、後からどんどん出来る。 『くっ! これではらちが明かない。済まないが手伝ってくれ!!』 「あ、それ却下です♪」 応援要請が来たので、すぐに答えようとしたがランが先に答えた。 なんでと思い振り返ると、彼女は相変わらず楽しそうに笑っていた。 「そいつら、中型の傍によるつと回復力が上がるみたいですね♪ そのせいでいくらやってもキリがないのですよ♪」 『な、なんだと!?』 言われて気が付いた。慌てて視線を巡らせてみる。 丁度一体の傷ついた小型が中型の傍まで撤退していくのが見えた。そして中型に十分近寄ると同時に回復速度が跳ね上がるのも。 「それじゃ♪ お仕事ですね~♪」 私達が確認するのの待っていたのか、ランは大きく静かに深呼吸をする。 そして、歌い始めた。 歌声が戦場に響き渡り始めると、小型の動きが目に見えて悪くなった。 “スズメバチ”よりも高い機動力を見せつけていた小型はギクシャクして速度が鈍り、旋回が大きくなる。 中型は飛行速度に変化は見られないが、小型種が何とか傍に寄ってきても回復速度が速くならない。 そもそも呪歌使いの歌は対人間の歌ではない。対怪異に対しての歌だった。 それは呼称がネウロイに変わっても効果が有るのは当たり前。 しかしその声音とリズムから“歌”として扱われているのだ。 小型が何体か美緒達に向かってきたが、動きの鈍い相手などできではない。 小型の掃討はあっと言う間に終わりを告げた。 中型の耐久力はあまりなく、機関砲で充分倒せるほどの装甲しかなかった。 それでも念のために墳進砲を叩き込んだが・・・ 真二つになって砕け散った。 呪歌使いの腕前は効力と、効果範囲に比例する。 それなりに離れた位置から効力を及ぼした腕前に、美緒達は認識を改めたが・・・ 「これでお姉さんの評価もうなぎのぼりね♪」 の一言で台無しとなった。 以上です。 もう少しランの活躍を描きたかった・・・
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3110.html
424 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 50 27 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第三十二話 ―異なる翼は共に飛びⅢ― 第二種目チーム対抗スピード勝負。 参加人数は四人で、最後の直線で交代していくと言うモノだ。 コースも上下運動を殆ど無くして、単純に水平飛行に絞っている。 というよりも・・・コースをそのまま流用していると言った方がいい。 最初は直線を飛行して上昇、規定高度に達したら水平になる。 緩やかなS字カーブ短い直線を飛行し、四か所のバルーンを鋭角的にWの様に曲がる。 そして円を書く様に大きく回り、最後の直線に入るのだ。 無論ただのスピード勝負では面白くない為、妨害有りとなっている。 ポイントは入らないが、飛行進路を限定する事が出来るので、どのポイントで妨害するかがカギとなる。 一番手は、どの飛行隊も最初は有名所ではない。 見どころは終盤・・・ 海軍:旭川梨奈 陸軍:加藤武子 欧州義勇飛行隊:アドルフィーネ・ガランド リベリオン義勇飛行隊:エリス・グリンフィールド 陸軍は三番手に黒江綾香を入れていることからも、気合の入れ具合がわかる。 恐らく総合優勝を狙っているのだろう事もわかった。 その為か、海軍は急遽三番手を旗本サエに切り替えている。 「そちらは本気みたいだな。」 既にストライカーの前でスタンバイして待機しているアドルフィーネは、横に座っている武子にニヤリと笑って見せる。 「まあ、やるからには本気で行きますよ。」 「そうでなくては面白くない。」 「・・・ウチは勘弁してほしいけどね。」 不敵な笑みと強烈な闘志を受けてか、エリスはげんなりと項垂れている。 「あははははぁ。気楽にいきましょうよ?」 「ありがとう・・・気休めにもならないわ。」 お気楽そうに笑っている梨奈を、恨めし気に睨んでから溜息を吐く。 エリスはスピード競技にいて、不利は否めないと思っている と言うのも扶桑両軍のストライカーは最新鋭。 リベリオンよりも最初に技術提供を受けていた欧州も最新鋭。 リベリオンは少しで遅れており、背中の発動機は無いとはいえ機動力に問題があった。 なによりも合理性を重んじる国柄である。 大国とはいえ、数少ないウィッチの生存性を高めるためにシールド補正が高い。 そのせいで加速性能と、旋回能力が完全に駄目だった。 旋回能力は扶桑が良く、加速性能は欧州が秀でている。 既に本国では、エリスの報告を受けて最新型の製造を始めているらしいが、何時になる事やら・・・ 「お、そろそろ出た方がよさそうだな。」 「いきますかねぇ。」 深く考え込んでいたエリスだが、さすがに現場の空気を読み切れないわけではない。 他のメンバーがストライカーに乗り込み始めたのを感じ取り、自分も装着する。 使い魔の耳がぴょこんと飛び出し、尻尾が飛び出る。 銃を受け取り、状態を視認で確かめた。 「問題なし。」 425 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 51 04 小さく呟くとアドルフィーネが飛び出した。 次に武子が飛び出し、梨奈も飛び出す。 「エリス・グリンフィールド。出る!」 最後にエリスも出力を上げて飛び出していく。 飛び出した順番はあっている。 先頭は欧州組が取っているからだ。 と言ってもすぐに交代するわけではない、軽く一周してタイミングを合わせるのだ。 最後の直線のみ銃撃不可となっているので、ここでお互いの手を叩いて合図を出す。 それで交代となるわけだ。 しかしなぜ欧州組が先頭にいるかと言うと、妨害がうまくいったから。 一周目は三番手に甘んじていた欧州組だが、二週目に投入した人材は“追撃戦が得意”なウィッチだったのだ。 一気に追い上げ、妨害して先頭に躍り出る・・・事はせずに先頭を飛行していた陸軍ウィッチと平行に飛んだ。 追撃戦は得意だが、後ろに向かって打つのは不得意。 故に三番手に後を任せる。 そして三番手は・・・なんと、武器無しでシールドが得意なウィッチ。 弾薬係を請け負っていたウィッチで、追撃されるのは慣れている。 更に銃撃の衝撃まで利用して逃げはじめると、綾香は銃撃できなくなってしまった。 代わりに追い上げてきたサエに執拗に攻撃され、反撃している間に距離を開けられてしまう。 そのままでは欧州組に逃げられるわけだが、サエは狙撃を敢行して欧州組の妨害も開始した。 遅延展開シールドと言う高度な魔法を銃弾に込め、いきなり出現する妨害壁として用いてきた。 こんな魔法があるなんて知らない欧州組は、慌てて回避する。 そのせいで、旋回性能が足かせとなって距離を離せなかった。 アドルフィーネとしてはこのまま逃げ切りたい。 横並びとなっているから、梨奈と武子は出し抜きたい。 エリスはもう勝負を捨てているが、ベストは尽くしたい。 それぞれの思いを抱いて三番手と交代をする。 アドルフィーネは大方の予想通りスピードを上げて逃げはじめた。 「ごめん、差が・・・!」 「ご苦労様、綾香。後は任せて!!」 悔しさを顔に出す綾香をねぎらい、追撃を開始する。 「・・・任せる。」 「まかせてねぇん♪」 サエはいつも通りの鉄仮面であるが、その顔に梨奈はニヤリとした笑顔で答える。 そしてエリスは・・・ 「すみません総隊長!」 「銃ちょうだい。」 「え? あっはい・・・どうぞ・・・・・・??」 二丁持ちとなってギラリと先頭の三人を睨んだ。 発せられた殺気に三人が振り返ると、エリスの目は赤く光っているように見え。 表情は暗い影に隠れて見えないが、喰いしばるような笑顔に戦慄する。 そして両腕の銃を前方に向けて発砲した。 「オチロォォォォォォ!!!」 「うわぁぁぁぁ!」 「うひゃぁぁぁぁ」 最初に獲物となってしまったのは梨奈と武子。 弾幕を必死に回避し、最初のコーナーに入った。 INコースで攻めていくが、防御しながらではスピードが落ちてしまう。 だからといって、しなければ弾幕に絡め取られてしまう。 何時か切れるのがわかっているとはいえ、戦闘を悠々と飛行するアドルフィーネには追いつけない。 その状況から最初に逃げ出したのは梨奈だった。 銃をしまって両手を自由にし、両手を前方に翳して円錐状のシールドを展開する。 426 :影響を受ける人:2014/10/19(日) 21 51 34 「おさきぃ~」 「え、ちょ!」 いきなり加速し始めたライバルに驚く武子を尻目に、梨奈はそのまま前方に飛んで行った。 彼女がやったのは真空空間を作る事。 前方に円錐式立体式シールドを作るが、その内側には空気が無いようにして作る。 最後に円錐の底を空気を入れる様にし、円錐部分を空気を排出するようにすれば加速装置の出来上がりだ。 これも高等テクニックであり、実戦においてはかなりの練度と魔力が必要なために、全然使われない魔法だ。 加速も急加速と言うほどではなく、+10%くらいだ。 それでもこの競技においては重用だ。 充分距離を離すことに成功し、武子を生贄にした梨奈は猛然とアドルフィーネを追いかけはじめた。 それを見ていたアドルフィーネはタラリと冷や汗を流す。 (むごい・・・) 視線の先では必死に避ける武子がいて、猛然と弾幕を張るエリスがいる。 しかしそればかりを見るわけにはいかない。 殺気を感じ取ってシールドを展開する。 「ありゃぁ。」 「ふふふ。」 攻撃を防ぎ、突き出した腕から青白い炎が上がる。 術符が燃える現象であるこの炎に熱は無い。 既に上がりを迎えつつある自分にとって、この術符は有り難い存在。 なにせ普通にシールド展開すれば10減る魔力が、術符で“増幅”“拡大”“硬化”を用いれば5の消費で同じシールドが展開できる。 弱くなっていくシールドを見て、溜息を吐いていたのが嘘のようだ。 だから自然と笑ってしまう。 それにこの国は面白い。 シールド技術が、多種多様にここまで発展しているのはこの国だけだろう。 もっと学び、もっと知りたい! 喜々と、獰猛に笑いながら梨奈に銃を向ける。 「私を越えられるか!」 「やってみましょぉ!」 以上です。 戦闘シーンを書くのはやっぱり大変だ・・・ 次はもっちゃん達書きたい。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2746.html
391 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 41 08 アドミラル級戦艦 アドミラル級戦艦とはアメリカ合衆国海軍が建造した戦艦の艦形の一つである。 アメリカ海軍が建造した最後の戦艦かつ最強の戦艦であり、日本海軍が保有した大和型戦艦と共に海軍史上四隻しか存在しないギガ・ドレッドノート級と呼ばれることもある。 また世界で唯一建造中の設計変更で航空母艦から戦艦に艦種が変更された艦でもある。 基準排水量 一一五四〇〇t 満載排水量 一五八九〇〇t 全長 三四七m 全幅 五三m 機関 重油専燃缶一二缶・オールギヤードタービン一二基六軸 出力 三八〇〇〇〇HP 最大速力 二八.〇kt 航続距離 一六kt/八〇〇〇浬 武装 Mk.11 20インチ50口径砲三連装四基 Mk.39 5インチ連装速射砲二〇基 40mm機関砲四連装五三基 20mm機関砲単装五八基 航空艤装 カタパルト二機 艦載機 水上機六機 装甲 舷側装甲 主甲帯四九〇mm/二〇度傾斜+八〇mmバックプレート 甲板装甲 主装甲甲板三六〇mm(外舷部四〇〇mm)+八〇mmバックプレート 砲塔装甲 前楯六五〇mm+八〇mmバックプレート 天蓋四一〇mm バーベット 最大六三〇mm CIC 四五〇mm 司令塔 六〇〇mm 発電機 主機:ターボ発電機二〇〇〇kw×一二基、補機:ディーゼル発電機一〇〇〇kw×二〇基 乗組員 四三九五人 同型艦 ウィリアム・S・パイ(BB‐74) マシュー・C・ペリー(BB‐75) ・建造経緯 一九四一年二月、アメリカ合衆国海軍はエセックス級航空母艦の量産と平行して、大改装を繰り返してきたとはいえ旧式化が進むユナイテッド・ステーツ級航空母艦の代艦として四隻の大型航空母艦の発注を行った。 後の軍事マニアに幻の超空母と呼ばれるプレジデント級航空母艦である。 このプレジデント級航空母艦は基準排水量九万トン、速力33ノットでアングルドデッキと島型艦橋、大型のカタパルト三機を備え、各種艦載機一三〇機を運用しようという計画で起工され、一九四二年の十二月まで建造が進められてきた。 しかし、ようやく彼女の船体が完成し内部の工事に入ろうとしたとき、ある事件が起きる。 太平洋戦争の開戦である。 ・建造中止 一九四二年一二月の開戦と同時に行われたトラック沖海戦で、アメリカ合衆国海軍空母機動部隊は事実上壊滅した。 投入した搭乗員の八割の未帰還、そして戦艦八を始めとする多数の艦艇の喪失という事実は、アメリカ海軍の軍備計画を根底から覆した。 航空母艦の喪失こそ無かったが、航空母艦の戦闘力とは艦載機であり、艦載機の無い航空母艦は置物以外の何物でもないのである。 しかも開戦直前アメリカ海軍は航空母艦の大量建造を開始しており既にエセックス級三隻が完成し訓練中、二隻が最終艤装段階まで工事が進んでいた。 そんな中でいまだ船体すら未完成の大型空母には何の価値も無く建造は無期限の中止、最悪解体して損傷した戦艦の補修資材にしようという案すら出ていた。 しかし、海軍上層部のある決定が彼女の運命を帰ることになる。 プレジデント級航空母艦の建造中止と、戦艦への設計変更である。 ・設計変更 トラック沖海戦の結果はアメリカ海軍に致命傷と言っても良い打撃を与えた。 世界平均をはるかに凌ぐ六〇%以上の命中率を誇る艦上攻撃機のパイロット達や、命中率九〇%弱の急降下爆撃機のパイロット達、そして条約切れから整備を続けてきた新鋭戦艦群、その殆どがわずか一日にして失われたのである。 しかもその対価として得られた大物は比較的旧式の戦艦五隻、航空母艦二隻と重巡洋艦二隻のみ。 航空母艦の存在意義に疑問符が突きつけられたのである。 そんな中で日本海軍が新たな超大型戦艦を建造しているという情報もそれを後押しした。 当然アメリカ海軍の航空派はそれに反発したが、確固たる実績が無いためその声は押しつぶされ、一九四三年一月プレジデント級航空母艦の建造中止と、戦艦への設計変更が決定されたのである。 392 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 42 43 ・戦艦ウィリアム・S・パイ アドミラル級戦艦はかなりの突貫工事で建造された。一九四三年の一月末に戦艦への設計変更が決定された後、一九四三年の三月頭に戦艦としての設計図を仮の文字がつくが完成させ、以降も細かい手直しを繰り返しつつ、一九四五年の二月に就役させたこと、そして建造されたアドミラル級戦艦に船としてはほとんど問題が無かった事は、アメリカ合衆国の優れた造船技術を表している。 しかし、巨大な砲塔と艦上構造物、そして艦全体に張り直された分厚い装甲により艦の安定性は悪化、それの是正のために取り付けられた大型のバルジは優れた水中防御力を艦に与えたが、速力を公試二八ノットにまで落としてしまった。 さまざまな困難を乗り越えてプレジデント級航空母艦ジョージ・ワシントン改めアドミラル級戦艦ウィリアム・S・パイは一九四五年二月一日に、エイブラハム・リンカーン改めマシュー・C・ペリーは同年二月二三日にそれぞれ完成し海軍に引き渡された。 ・Operation Dawn Hammer(夜明けの鉄槌作戦) しかし、両艦が米海軍に引き渡された一九四五年、既にアメリカ合衆国は太平洋の制海権を失っていた。 西海岸で防御戦闘を続ける米陸軍は三回にわたって日本側の上陸作戦をはじき返してきたが、日本側が新須賀航路の再確立に成功した結果、新須賀から出撃してくる日本重爆部隊による圧力が上昇した事により、次の上陸作戦があった場合守りきることは不可能であると主張していた。 太平洋側に存在する艦艇で戦闘能力を維持している主力艦はアイオワ級戦艦ミズーリただ一隻のみで、パナマ運河も出口付近で日本の潜水艦の待ち伏せを受けて大型輸送船が関門をふさぐ形で沈没して以来復旧がまったく進んでいなかった。 こんな状況下で復仇を叫ぶ国民と大統領に押し切られた海軍は最後の大博打に打って出る。 新鋭のアドミラル級戦艦を含む大西洋艦隊を太平洋に回航し、西海岸沖を遊弋する日本艦隊を撃滅、西海岸を救援するこの作戦は、戦艦ミズーリを中心に西海岸で生き残った艦艇で編成される囮艦隊とあわせて、『Operation Dawn Hammer(夜明けの鉄槌作戦)』と名づけられ、総司令官にはハルゼー中将が任じられた。 一九四五年三月一六日、戦艦七、空母四を中心とする大西洋艦隊総勢一一〇隻の艦隊がノーフォークから出撃した。 ・第二次西海岸沖海戦 一九四五年四月七日日本空母部隊が米空母部隊を発見、攻撃隊を発進させたことを合図として、太平洋戦争の終幕となる艦隊決戦が、そして世界史上最後の大規模水上艦隊決戦が幕を開いた。 ハルゼー提督の下で空母部隊を指揮するスプルーアンス提督は投入できる空母と艦載機隊の錬度から考えて、最終的に戦艦同士の砲撃戦でかたをつけるほか無いと判断し、空母の艦載機を全て戦闘機で固めて囮にすることを決断、この策は見事に的中し、スプルーアンス提督は航空母艦四隻全てを失うも戦艦部隊への攻撃を阻止することに成功した。 またこのころ戦艦ミズーリ以下十隻が日本海軍の後詰の空母部隊に対して突撃を行ったが、日本側の航空攻撃により大きな損害を出し、ミズーリが戦艦加賀、長門との砲戦に敗れたことで失敗、しかしこの混乱により後詰艦隊は主力空母部隊に合流することが困難となってしまう。 対する日本側の小沢提督は空母部隊が囮であることを認識しつつも戦艦部隊の所在が不明であったため、空母部隊に攻撃を集中させた結果、艦載機部隊に大きな被害を受け戦艦部隊への攻撃がほとんど行われない結果となってしまう。 こうして決着は戦艦同士の砲撃戦にゆだねられることとなった。 393 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 00 43 22 ・狂気(狂喜)の宴 一九四五年四月八日、山口多門中将率いる日本海軍の戦艦大和以下一二隻を中心とする日本海軍第一、第二艦隊、ウィリアム・フレデリック・ハルゼー・ジュニア中将率いるアメリカ合衆国海軍の戦艦ウィリアム・S・パイ以下七隻の戦艦を中心とするアメリカ合衆国海軍大西洋艦隊が会敵、大和の放った主砲の一撃によって最後の決戦が始まった。 後に世界最後の艦隊砲撃戦と伝えられる、東太平洋海戦の第二次戦闘の始まりである。 アメリカ側は二隻のアドミラル級が大和型を押さえている間に日本の旧式戦艦六隻を撃破して数の優勢に持ち込もうと試み、日本側は主隊が敵の本隊を抑えている間に、天城型四隻と重巡部隊でアイオワ級二隻とグアム級三隻を排除して米艦隊を挟み撃ちにしようと目論んだ。 砲撃戦は熾烈を極め、砲戦開始から二〇分、日本艦隊主隊の七番目を走っていた戦艦尾張が米ルイジアナ級戦艦ルイジアナの砲弾により轟沈。 その一五分後に今度はルイジアナが上総型戦艦上総、下総の攻撃により大火災で航行戦闘不能。 さらにその一五分後、尾張の轟沈により艦隊からはぐれる形になった八番目の紀伊がモンタナ級メインとの砲撃戦に敗れて避退。 それと時をほぼ同じくしてアイオワ級イリノイが天城型四隻に袋叩きにされて沈黙。 その三分後グアム級ハワイが阿蘇、六甲の攻撃で爆沈。 さらにその二〇分後天城型赤城と刺し違える形でアイオワ級ケンタッキーが沈没、赤城は復旧作業が続けられるもこの日の一七時頃浸水がさらに増して復旧不能と判断され、駆逐艦舞風の魚雷により撃沈処分となる。 砲戦開始一一〇分、五六センチ砲弾のもたらす衝撃に耐え続けてきたアドミラル級マシュー・C・ペリーの艦橋が倒壊、これを好機と見た山口提督は大和、武蔵の二艦による統制砲撃を実行、その一五分後マシュー・C・ペリーが大破航行不能となったことにより大勢は決した。 砲戦開始一三〇分、山口提督は水雷戦隊に肉薄攻撃を発令、水雷戦隊が突撃を開始し、上総型越後、豊後とルイジアナを始末した上総、下総にたたかれていたルイジアナ級ジョージアに肉薄雷撃を敢行しこれを撃沈。 砲戦開始一八〇分、単艦になっても大和、武蔵との戦いをやめなかったウィリアム・S・パイがついに沈黙、この段階で砲撃戦は終了、以降追撃戦に移る。 山口提督の降伏勧告に対し、ハルゼー提督は「No,thank you」と返答。 一九四五年四月八日一三四五時、アメリカ合衆国海軍最後の戦艦アドミラル=ウィリアム・S・パイはハルゼー提督と戦死した乗組員二三二〇名と共に太平洋に沈んでいった。 ・アドミラル級戦艦の評価 同級は航空母艦から設計変更されたという経緯があるものの、紛れも無くアメリカ合衆国の建造した最強にして最高の戦艦である。 戦力として明らかに格上である大和型戦艦の五六センチ砲弾の直撃を二十発以上にわたって受けても尚戦闘能力を維持し続けた、という事実は同級の設計とつぎ込まれた技術が極めて高いレベルにあったことを示している。 またバルジ装着による速力の低下も、二九ノットの大和型に遅れることなく食いついて来た事から実際それほどでもなかったと思われる。 408 :四〇艦隊の人:2014/01/15(水) 11 56 34 403 405 必ずしもそうとは限らないかも知れません。 この戦闘での日本側の大型艦の損害をまとめると ・喪失 戦艦 紀伊 尾張 赤城 重巡 湯殿 ・大破 戦艦 長門 重巡 阿蘇 ・中破 戦艦 大和 武蔵 上総 越後 天城 重巡 六甲 有珠 雲仙 となります。 さらに損傷の修理のため本土に向かっていた上総が潜水艦に雷撃を受けて沈没、下総が大破しているので事実上日本の戦艦戦力は壊滅状態になってしまいました。 ちなみに下手人の潜水艦はご想像通りのアイツです。 412 :名無しさん:2014/01/15(水) 13 19 34 下手人の潜水艦はご想像通りのアイツです ま た ア ル バ コ ア か
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3084.html
884 :影響を受ける人:2014/05/25(日) 21 59 17 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第十一話 ―真実・現実 五― 救援を受けて北郷隊は最低限の武装をし、狐火隊は最大限の準備をしてむかった。 昔はろくでもない通信機だったそれは、今では鮮明に言葉を伝えてくれる。 便利ではあるが、時には聞きたくない言葉も伝える。 『こちら〇〇陣地! 新型ネウロイの爆撃を受け、陣地は滅茶苦茶だ! 救援を乞う!!』 『くそ! 撃て、ウテェェェェェ!!』 『ギャァァァァ!』 『痛い・・・痛いよぉ・・・』 『あはははははは。腕、腕が取れ・・・あはははは』 『負傷者を下げろ! 学兵急いで逃げろ!』 『弾薬が足りない。急いで持ってきて!』 「っく・・・!」 「こりゃ、本格的に不味いわね。」 幸い、地獄の叫びを聞いていたのは隊長と副隊長のみ。 チラリと後ろを見るが、誰もが真剣な眼差しで飛行している。 視線に気が付いたサエは、速度を上げて章香の横に並ぶ。 「・・・学兵は下げるか?」 「いや。連れて行く。」 苦虫を潰した顔で答え、智子は溜息をつく。 「今から戦場の厳しさ・・・というか、“よくある光景”を見せるの?」 「ああ、早いか遅いかの違いでしかない。」 章香はきつく唇をかみしめ・・・ 「これは、ある意味通過儀礼だ。」 と言った。 その決意を見た二人は内心で「無理しちゃって」などと考えつつも否定はしなかった。 すると基地から緊急連絡を受けた圭子が声を上げる。 「爆撃隊が出撃したって! 海軍陸軍合同で、地上をはう敵を叩くらしい!」 「なら、私たちの任務は残っている航空型の排除ね。」 「頼むぞ。穴吹隊長。」 「任してよ。」 自身に満ち溢れていても油断をしていないその様子に、昔も今も頼もしく感じる。 順調に飛行していくと、頭上を通常の戦闘機隊が進撃していった。 恐らく彼等も緊急出撃したのだろう。 通常戦闘機は防御できないから、ネウロイの攻撃でたやすく落とされることもある。 だが、ウィッチが持てない大口径機銃を詰めるし、大量に弾丸をばらまけるのである意味羨ましい。 軽く手を振ると、バンクしてくれた。 そして彼等と、彼女等の向かう先に黒煙が吹き上がる戦場が見えてきた。 北郷隊は高度を下げ地上に向かう。 狐火隊は上空から落ちてきた敵をタコ殴りにする。 徹子や凛、美緒も何か言いたかったが、訓練で隊長木の言う事は聞く事をよく言い聞かせられているので、何も言わずについていく。 そして到着すると、ホバリングしながら後退する兵士たちの手伝いを開始した。 「ひどい・・・」 「これは・・・・・・」 初めて目にしたそこは、血だらけの兵士と、鉄の棺桶と化した戦車が燃え盛る台地だった。 醇子は思わず口を手で覆い、美緒は絶句する。 話には聞いていた。 新聞も見ていた。 だから知っていた・・・つもりになっていた。 886 :影響を受ける人:2014/05/25(日) 21 59 49 自分の目で見た目の前の光景は、自分の想像を絶していた。 思わず燃える戦車の中を見て、後ずさった。 「ひっ!」 「美緒、どうした?!」 「ひ、ひとが・・・」 いつの間にか震えはじめていた手で、ユックリと燃える戦車を指差し・・・ 「人が燃えてる・・・」 「え・・・」 徹子は指差した先を見た。 穿たがれた場所から燃え盛る黒いモノが見える。 それは五つの曲がった突起があって・・・ 「ぅっ・・・!!」 目を背けて口を押える。 燃えているのものがわかってしまった。 さっきから硝煙の匂いに混じっているモノの正体がわかった。 急いでその場所を離れ、負傷者を運ぶのを手伝にむかう。 「頑張って下さい!」 「ぅぅ・・・」 別の場所では醇子が、里子共に重症の陸戦ウィッチを運んでいた。 頭から血を流し、腹部の血が止まらない。 ストライカーは脱げているのにやたら重く感じる。 「すぐ、後方に下がって治療が受けられますから!」 「きばるっす! 生きるんっすよ!」 「ぁ・・・ぅ、うん・・・」 息も絶え絶えのウイッチは、何を思ったのか手を上げて呟く。 「・・・、・・・・・」 か細い声は戦場の音で消され、何も聞こえない。 しかし醇子は聞いた。聞いてしまった。 最後の力を振り絞ってあげた手は、力を失ってだらりと下がる。 「もう少し・・・もう少しなのに・・・」 目の前には衛生兵が詰める半地下の救護施設が見えていた。 しかし負傷していたウィッチには耐えられず。そのまま死亡した。 涙があふれ、何度拭っても流れ落ちる。 章香から「決して安心させるな。一度でも気を緩めさせると・・・死ぬ。」と聞いていた。 だから安心はさせなかった。 けれども間に合わずに死んでしまう兵士もいる。 醇子と里子は二人目の死亡を確認していた。 それでも運び、指定された場所に遺体を置いて手を組ませる。 死者に対してこれしか彼女等にはできない。 悲しみに暮れる二人の頭上を、弾薬を急いで運ぶ凛と小毬が通り過ぎた。 「弾薬まだか!」 倉崎製陸戦ストライカーを履いたウィッチが吠えるように叫ぶ。 「今持ってきましたわ!」 「こ、これでいいですか?」 重機関砲弾をばら撒いて敵を粉砕しているその横に、限界まで積載した二人が到着する。 「機関銃ちょうだい!」 「弾倉が足りない。十寄越して!」 「対戦車ライフルは無いのか?」 「倉庫が吹き飛んでしまって、ありませんわ。」 「ちっ・・・円盤型手榴弾があるか。これでいく。」 「携帯飲料水もありますけど・・・」 「「「「全部くれ!!」」」」 887 :影響を受ける人:2014/05/25(日) 22 00 27 集合した陸戦ウィッチは群がって、欲しい物をあらかた奪い去る様に持って行ってしまった。 その勢いに呆然とした二人だが、大急ぎで戻る。 弾薬を欲しがるのはここだけではない。 近くの弾薬庫は破壊された。だから遠くから持ってこないといけない。 その輸送に遅れが出てはいけないのだ。 前線では章香とサエが、低空飛行で見事な回避をしつつ敵を削っているが。 それでも弱くなっているこの陣地を抜こうと、敵は殺到してきていている。 撃っても、撃っても、減る気配がない。 彼女等が基地に帰れたのは、他の応援の部隊が到着し、稼働可能な機体全部をつぎ込んだ爆撃機群の爆弾の雨を降らせ始めた時だった。 ――――――――― 宿舎の一室。 空いていた部屋に海軍所属の学兵達は、詰め込まれて暮らしている。 「・・・」 「・・・はぁ・・・」 彼女等は戦場の無慈悲さ、惨劇を知った。 そして本当の過酷さも知った。 簡単に消えていく命。無慈悲な敵。 空とは違う緊迫した空気・・・ 肉体的な疲れと、精神的な疲労が蓄積し、誰もが無言だった。 静かな部屋に美緒はいない。 惨状を思い出して吐き気を催して外に出て行ったからだ。 胃の内容物を全て吐いてもなお吐き続け、頭から水をかぶって何とか気持ちを落ち着けた。 しかし部屋に戻る気も起きずに、宿舎の壁にもたれかかる。 「・・・」 ぼ~っと少しだけ暗くなり始めた空を見上げる。 「どうした。」 「・・・ぁ」 声をかけられて顔を向けると、ミチルが立っていた。 「戦場はどうだった。」 「・・・酷い所でした。」 本当は“酷い”という言葉だけでは言い表せられなかった。 もっと言いたい。叫びたい。でも言葉にできない・・・ 「そうか・・・」 一言つぶやいてミチルは去っていった。 訓練をしていた時・・・ 『ここは子供の遊び場ではない。 ここは最前線だ。即戦力だけが必要とされている。死にたくなければ・・・帰れ!』 と、言われた。 今ならわかる。自分はまだ子供だった。 まだ子供だと言い訳していたのかもしれない。 ならば除隊するか? その誘惑に、美緒の心には少しだけ迷いが生まれた。 近くの林まであるいてきて、、懐から出したのは・・・タバコ。 そこから一本取り出すと火をつけ、不機嫌そうな顔で受けつつ空を見上げる。 思い浮かべるのは前の部隊・・・泣く時も、笑う時も一緒だった仲間達、厳しくも頼りになった隊長陣。 彼女等は、もういない・・・ ミチルの顔は不機嫌そうな様子は無く、寂しくて、悲しくて、今にも泣きそうな顔だった。 888 :影響を受ける人:2014/05/25(日) 22 01 09 以上となります。 今回書きたいこと書いたら長くなってしまった・・・ そしてようやくタバコが出せたぜ! 戦場の様子が出せているかな?もうちょい グロイ ほうがよかったか? そうすると読む人選ぶし・・・だめか。 【倉崎製陸戦ストライカー】 倉崎重工初の陸戦ストライカー。モデルはエステバリスの脚部。 陸戦ストライカーは足首を後ろにまげて、キャタピラを引き出して走行するのだが、これは踵にキャタピラを集約させたタイプ。 変形させないから頑強性が売り・・・なのだが、重量があるため小回りが利かず、重量級に指定されている。 しかし出力は今出ている陸戦ストライカーでも最大級。 装備できる砲も最大級で、大戦初期の中型サイズなら一撃で仕留められる性能を誇る。 シールドも強固なので陣地に籠って、移動するトーチカ代わりに活躍している。 さらに改良・・・重量増加・出力向上して重戦ストライカーの制作を狙っている。 【円盤型手榴弾】 フリスビーの様に投げる手榴弾。 何を血迷ったのか、開発部が作った珍品。 ウィッチの向上させた馬鹿力で投げることが前提で、ピンを抜くという手榴弾らしいところもある。 自分でばら撒く地雷の様な使い方しかなく、不評で終わった。 ツワモノは全部繋げて、チェーンマインの様にして使用していたとか。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3155.html
690 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 00 19 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十五話 ―鳥は爪を研ぐ― 作戦は決まった。 次に根われる都市を囮とし、罠に嵌めると言うモノだ。 作戦の流れ自体は何時もの通り・・・しかし最後の締めが不安材料となって江藤・北郷両名の胸に残っている。 何せ急造改造品の、戦艦の主砲を用いると言うモノだ。 当初は再利用品で、もう作ってあるのかと思っていたのが、まだ作られてないらしい。 二つ目の都市を襲われ、その翌日に決まった作戦だ。 不安になるのも仕方がない。 急遽集められた一同に説明をする参謀に、何とも言えない視線が集中する。 「侵攻ルートは大まかに予想して三つです。 一つは北側ルート、二つ目は北東側ルート、三つ目は東側ルート。 一つ目は距離的に近いですが、迎撃基地が最も集中しているので避ける可能性もあります。 二つ目は少し迂回するルートです。しかし、こちらにとって防御陣地が敷きやすい地形となっています。 三つ目は・・・あまりあり得ないとおもいますが、完全な迂回ルートです。 もっとも防御が薄く、陣地もさほどではありません。 大本営としては北側ルートを支持しています。 理由は前回、前々回と同じ方角から出現し。基地や陣地を無視して突き進んでいるからです。 飛行型故に、地形に左右されずに直線行動できる強みが生かされます。 しかし大陸方面軍では二つ目を支持しています。 根拠が薄いのであまり強くは言えませんが・・・ 理由は二回の出現時に、近くの基地から発進した迎撃部隊がいるので学習しているはずだと言うモノです。 理解不能な敵相手に決めつけは良くありませんが、ネウロイにも学習能力があるという予測がありますので、それを予測してと言うのもあり。 何よりも、すでにある防衛拠点の強化だけで済む、というのもあります。 そして最後に三つ目ですが・・・ これは“切り札”を運ぶ線路がそちらにあるから、という単純な理由からです。」 そう言って、チラリと視線が水瀬ササリ大佐と北郷章香中佐を見る。 こちらを支持したのは海軍…堀井大将の一派…だ。 彼等は単純にイチャモンをつける為に支持しただけであり、一応理由として「撤収が楽だから」という子供の様な言い訳だった。 「その“切り札”ですが・・・いつごろ完成しますか?」 「全力で急がせていますが、全てを改造するならおそらく、一週間はかかると見ています。」 全員の顔が強張った。 一週間もかかるとなると、作戦に間に合わないという事だ。 「あ、あくまで“全ての大砲を”です! 数を絞り、最小限の改造で済ませるので作戦には間に合います! 自分の発言に、全員が落胆しそうになっている事に気が付き、慌てて補足する。 それによりホッとした雰囲気が流れたが、水瀬が手を上げて発言を求める。 「試射は行うのかい?」 「・・・その時間は無いと思われます。」 「つまり、ぶっつけ本番かい・・・」 背もたれに寄り掛かり内心で溜息を吐く。 「砲門の数はいくらですか?」 反対側にいた田中ウメ大佐が確認の為に聞くと、参謀は資料を捲って確認する。 691 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 00 52 「多ければ12門、少なければ9門・・・いえ、最悪8門になります。」 「仰角は付けられるのですか?」 「それは付けられるように取り計らう様に言っています。 しかし旋回をさせるのは絶望的になるでしょう。」 「戦車で強引に旋回させては?」 「そうですね・・・工作部隊に実現できるかどうか聞いてみます。」 「最大12門配備できるとして配分はどうなりますか?」 「そうですね。私達は北に6門、北東に4門、東に2門と考えています。」 「それは優先順位的にですね?」 「はい。」 「もし東に来たならば、どう対処しますか?」 矢次の質問に答えていた参謀だが、痛い所を突かれてすこし動揺する。 それは彼等も考えてはいた。 何せ急増改造品、移動も大変だ。 一度設置すれば動かすことは出来ない。 「高射砲陣地の増強しか、手が無いとおもわれます・・・」 「ふむ・・・」 考え込む田中大佐の隣から手が上がる。 「どうぞ江藤中佐。」 「2門だけ、列車砲に改造しては?」 「それも考えられましたが、線路を延ばす工事が間に合うかどうかになります。 あと、射撃の衝撃に線路が耐えきれるか・・・それも問題として残っています」 「わかりました。ありがとうございます」 笑顔で礼を言うと、参謀は少しだけ顔を赤くした。 それを、連絡網の整備をしている東条英機が目撃して「若いって良いなぁ。」と思う。 今回の会議は、大陸で主に活動している人員が集められている。 前世において、大陸で動いていた経験がある夢幻会の人員も配置についているのだ。 今度は奥の方にいる女性が手を上げる。 「なんでしょうか。エリス・グリンフィールド大佐。」 「先程から聞いていて思っていましたが、敵の出現が四日感覚だという根拠に基づいて、ですよね?」 参謀が肯定すると、エリスはもう一人の義勇軍総隊長をちらり見してから問う。 「間隔が早まるという予想は?」 「「「「・・・っ!」」」」 扶桑軍の誰もが固まる。エリスの指摘はもっともだ。 “アホウドリ”の襲撃が決まった間隔で襲いかかってきていたので、それを無意識に踏襲していた。 確かに早まれば作戦などできない。瓦解してしまう。 相手はこちらの都合などお構いなしに攻撃できるのだ。 「そうなると・・・ここの防衛は出来なくなるねぇ。」 「そうですね。そうなると、次の都市ですか?」 頭をガシガシ掻き毟る水瀬を見ないで、田中は地図を見ながら考える。 何も発言しなかった大陸方面軍司令も危機感を覚え、テーブルにしかれている地図を身を乗り出して凝視する。 参謀も顎手に手を当てて考えながら、侵攻ルートを素早く計算する。 「侵攻ルートは最低でも4つ・・・ いや、5つか!?」 「防御陣地はどうなっているんだい?」 「現在進行している撤退作戦のあおりを受けて多少は増強しています。 ですが・・・」 「こっちほどではない、と。」 エリスの指摘に全員が次々に意見を言い合い、会議はさらに伸びる兆しを見せた。 それを見つつエリスは席に座り、小声で隣のアドルフィーネ・ガランドにささやく。 「まったく、これは点数をくれたとみるべきなのかしら?」 「前向きにとればいいさ。」 そう言ってほほ笑むので、肘鉄をくれてやる。 出現間隔の問題に最初に気が付いたのはアドルフィーネだった。 しかし自分で言うのは何だと思た彼女は、それとなくエリスに気付かせると後は見ているだけとなっていた。 それに気が付きつつもエリスは先程指摘したわけなのだが、ちょっとは感謝している。 前回の防衛で出撃したリベリオン義勇飛行隊だったが、到着が遅れてさほど貢献できたとは思っていなかったのだ。 692 :影響を受ける人:2015/03/29(日) 22 01 34 被害もそんなではなく、寧ろ欧州義勇飛行隊の方が多い。 戦死者がいるわけではなく、負傷者がいるだけだが、治療に専念しなければならない。 幸い扶桑は医療技術も高いので、世界各国で悩まし始めている魔力欠乏症対策も万全だ。 「ここが踏ん張りどころよね。」 「そうだな。ただなぁ・・・」 気合を入れるエリスとは違い、アドルフィーネは少し憂鬱の様だ。 「ただ、なに?」 「大陸から叩き出された後、我々は解散するだろうな。」 「・・・そうね。」 その杞憂はわかる。 元々両義勇軍は、大陸の戦況が悪いから派兵された戦力だ。 扶桑からやってきた派遣ウィッチにより、多少はましになった欧州戦線の返礼が彼女等だ。 ここまで戦えば、もういいだろうと判断してもおかしくは無い。 リベリオンとしても様々な問題や、新しい戦術や武器などを仕入れる事が出来た。 更に言えば、貴重な戦闘経験者であるエリス達を失う前に撤収させることもあり得る。 全ての国が一丸となって対処すればいいが、国家に真の友人はいないという言葉もある。 自国の利益も考えねば生きてはいけないのだ。 しかし・・・ この地で友人を得た二人には、このままでいいのだろうか?と言う思いもある。 エリスはまだいリベリオン一国だからいい。 アドルフィーネは多国籍軍だ。問題が多すぎる。 最悪、カールスラントだけでもと思うが・・・ ここまでダメージを受けた扶桑が、再び派兵をしてくれるとは限らない。 それ上伸してみるか? そんな事を考えつつ、会議に参加するために地図に視線を落とした。 エリスも同じ様な考えを持っていると思っている。 顧客にいろいろサービスするのは悪くないはずだ。 以上です。 今日はネタが無さすぎて考えるのが大変だった。 後、前回。一人名前を間違えました。 水瀬セセリ ではなく 水瀬ササリ です。 普段書かないと間違えてしまう・・・ オリキャラも増えているしなぁ・・・
https://w.atwiki.jp/admirals/
団内HLなどの情報をまとめるwikiです。 ◆提督たちの騎空団、HLリスト (Googleスプレッドシート) 【公式】:http //granbluefantasy.jp/ 【公式Twitter】:https //twitter.com/granbluefantasy/ 【ゲームトップ】:http //game.granbluefantasy.jp/ 【ミニゴブ速報】:http //minigob-matome.blog.jp/ 【ミムメモ速報】:https //gran-matome.com/ HL戦予定一覧 イベント名 開始日時 終了予定 ○○○○ ○月○日 △月△日 ○○○○(予定) ○月○日(予定) △月△日(予定) 【HL戦予定一覧の編集】
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3151.html
307 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 40 37 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十一話 ―大人達の戦争― 新型ネウロイの被害は、先の“アホウドリ”初襲来の比ではなかった。 戦線をあっさり食い破られ。 進軍を阻止しようとしたウィッチ達を、蠅のように蹴散らした。 地上の防御陣地も蹂躙され、地上型ネウロイが我が物顔で突破して町が襲われた。 それを尻目に大型ネウロイはもっとも内陸側に有った都市に進軍、灰燼の海に沈めて去った。 この大型ネウロイ帰還と同時に一週間以上続いた襲撃は終わり、ようやく一息つける事が出来た。 もっとも、それは末端中の末端。まだ被害にあっていない民間人の感想でしかない。 前線で戦い続けた兵士達には重い現実がのしかかり、失われた戦友に涙する。 指揮官達は頭を抱え、戦力の調達と拡充を急がねばならなかった。 本土にいる政治家達もこの襲撃には驚き、軍部に大慌てで問うたが彼等もまた混乱の最中に有り、状況が錯誤しているありさま。 事態が沈静化したのは翌日の夕方・・・ その夜分、緊急招集された夢幻会上位幹部たちは、前回よりも更に暗い表情で報告し合っていた。 「・・・以上です。」 「そんなに戦車が食われたのか・・・」 「ちょうど撤退するタイミングであり。気が少し緩んでいたせいでしょう。」 「避難の呼びかけがぎりぎり間に合って、乗員が多少助かっただけでも善しとすべきか?」 「結界士のウィッチ6名が陣地ごと消滅。 予備待機の4名も、緊急展開した結界障壁の維持で魔力消失病にかかり、緊急搬送で本土に帰還している。 熟練結界士ウィッチ6人の戦死は痛すぎる。」 「・・・ぬぅ。更に、野戦病院近くに実弾攻撃が着弾、負傷者多数か。」 「まだそれは良い・・・ いや、よくは無いが・・・ 襲撃された都市部の被害状況の方が問題だ!!」 「民間人に死傷者多数発生、行方不明も含めるとなると・・・」 「強制避難で、一時的に集結していたのが裏目に出たか。 しかも鼻の効く新聞社が、こぞって政府の失策を批判している。」 「現政府に倒れられるのは困るぞ? まだ我々の影響を受ける人材の配置が終わっていない。」 「今政権を渡されても、すぐに責任を取らされて解散するのが目に見えているからな・・・」 現状の把握だけでも頭痛いのに、政治も考えなければならない。 一応政権奪取・・・と言うか、なるべく穏便に政権を頂きたい。 しかし現状では尻拭いが強いので、現政権に踏ん張ってもらわないといけないのだが・・・ 豊臣秀吉の子孫、豊臣秀文は祖先とは違って政治家にはとんと向いていないように感じる。 いや、平時ならば良い首相で終わる事が出来ただろう。 だが現状はそれを許してはくれない。日々変化する戦場について行かねばならないのだ。 更に軍部に対しても、強い意思を持って押さえてくれないと困る。 陸軍は大戦が始まって以降、人材の入れ替え等で正常化しているので問題は無い。 問題は海軍の方と言える。 「堀井一派に対しての工作は進んでいるのか?」 誰かが発現すると、矢面に立っている山本が答えた。 「以前より進んでいない。 堀井大将を含めて防御に回っているようだ。 尻尾もつかめないのではなどうしようもあるまい。」 村中も動いているが、以前より小さくなったとはいえ未だ最大派閥の堀井一派、手強い相手に変わりは無い。 九鬼嘉明大将が味方に付いていてくれたのが慰めではあるが・・・ 辻が強く咳をして空気を入れ替える。 308 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 41 09 「現状を嘆くのはやめにしましょう。 これからどうするか? それを話し合うべきです。」 「そうだな。」 杉山が同意すると東条が立ち上がる。 「敵大型ネウロイですが、取りあえず目標を“オニグモ”と呼称する事が決定しました。 大型らしく強大な火力と、高い再生能力を有しています。 わかっているだけでもレーザー発射口が34門、実弾発射口が26門です。 ほぼ胴体に集中配備されていますが、六つの足には実弾発射口は設置出来なかったのか、レーザー発射口のみです。 タコのような形状通り一瞬ですが、瞬時の加速を行えるようです。 更に、常に円心運動をしているので並行飛行しての継続ダメージが入りません。 墳進弾を四発叩き込んだという情報もありますが、効果は薄いようです。 硬さも比例して硬いのでしょう。」 聞けば聞くほど暗澹たる気持ちになっていく。 原作で中ボス的だった“アホウドリ”が雑魚に見える。 東条はそのまま報告を続ける。 「奴の行動ですが、出現から一直線で襲撃した都市まで飛行しています。 途中の基地など無視をして、です。」 「無視だと? 今までのパターンとは違うな・・・」 「はい。 今ままで“アホウドリ”を中心として陣地、もしくは基地を破壊をしていくのが通例でした。 しかし今回は、明らかに別の目的で動いていると思われます。」 「兵站潰し・・・か?」 山本が呟くと触りと周りが騒がしくなる。 「まさか・・・ 奴ら、戦術を使い始めたのか!?」 「いや、強行突破するのが目的のネウロイなのやもしれん。 戦術を使うというのは、早合点ではないか?」 「いや、あいつらの対応の速さを見誤ってはいけないぞ! マブラヴみたいに情報漏れが無いとはいえ、BETAの様に戦術を使ってきたらこっちは負けてしまう!!」 「そうだ! 危機感を持って挑むべきだ!」 「あいつ等は金属反応が強いポイントを攻めると聞く。 物資集積を担っていた都市でもあったのだ。そのせいで襲われたとは考えられないか?」 「いや、それって二次創作の設定じゃなかったか?」 「原作設定・・・だったと思う。」 「ここはアニメの世界ではない! れっきとした現実だぞ! 二次創作がどうだ、なんだと議論すべき場所ではない!!」 「なにぃ! 俺達にイチャモン付ける気か!?」 「イチャモンは付けてはいない! ただ現実を見ろと言っているのだ!!」 「そうだ! 何時までも女子に頼りきりなのは、日本男児として恥ずべきことだ!!」 喧々諤々・・・ 平成世界からの転生者が述べれば、憂鬱世界の転生者が述べる。 ここにきて双方の意識の違いが出て、殴り合いになりそうな雰囲気が出来てしまった 知識の違いが生み出した軋轢と言えよう。 怒鳴り声が会議室を占領し、怒気が膨れ上がっていく。 醜い言い争いは続き、唾を吐き双方席から立ち上がった。 もう我慢ならない・・・ 片や転生の先輩、片や古き良き昭和の人間。 辻たちは決して山本達を下に見ようとは思っていなかったはずだ。 しかし、初めて転生を経験した山本達を導くと称して上から見ていたのかもしれない。 山本達は初めて経験する転生に、少なからずストレスを感じていた筈だ。 知っていて違う故郷。見知っていて見知らぬ親類。 大の大人になって老衰し、生まれ変わったら若くなっていた。 そして溜められ続けていたのが、今回ついに噴出してしまったのだ。 見かねた山本は音を立てて立ち上がる。 「むっ!?」 「おぉ?!」 309 :影響を受ける人:2015/03/01(日) 21 41 45 驚いた双方の視線が山本五十六に集中する。 「貴様らいい加減にせんか! 大の大人が子供じみた喧嘩度するな! そんなに喧嘩がしたいのなら外でしろ!!」 「「「「「・・・・・・」」」」」 この一喝に、双方頭が冷えたのかお互いに頭を下げて謝り、静々と着席した。 怒気が去っていき、少しだけ気まずい空気が流れる。 山本は双方が矛を収めたのを見計らい、大きな音をたてて席に座る。 それを見計らい、隣に座っていた辻が小声で話しかける。 (ありがとうございます。私では上手くこの場を収められなかったでしょう。) (ふん・・・ 本当ならこの役目は、嶋田なんだがなぁ・・・) (いえいえ。中々似合っていましたよ。) 小さく笑うと、山本は苦虫を潰した顔になってげんなりする。 (・・・・・・南雲の奴め。) 天井を見上げていた視線を、南雲忠一に向ける。 この世界に転生した南雲は海軍には入らなかった。 この世界では、以前は無かった南洋島の他にも、入植している島々がある。 その為海軍の規模は前世よりも大きかった。更に海保的な組織もすでにある。 今度は大丈夫では?とは思たのだが・・・ 他の転生者の存在をして一転、海保に入る事にした。 入ったらまた海軍との調整役にされそう・・・ 被害妄想ではあったが、実際にその役目をさせられている転生者がいるので間違いではなかった。 前世での経験もありとんとん拍子に出世。 いまでは海保の重鎮の一人になっている。 そのせいで海軍に進んだ仲間内から「楽しやがって・・・」と恨まれていたりする。 山本としても使える人物であっただけに、居ないことに落胆したものだ。 居たらいろいろ擦り付けていたのに・・・ もっとも、海保との仲がいいのは彼の存在が当てこそ。そう思って置く事にする。 「それで、例の大型ネウロイ・・・“オニグモ”の対処は?」 「現行の陸戦兵器、ウィッチの武装で撃破は不可能と判断しています。」 古賀が資料を見ながら問うと、素早く答えがかえてきた。 その答えに全員が落胆する。 「エース級を揃えてもか?」 「各戦線にネウロイが現れないというなら、問題ないです。」 それは現実的な判断ではない。 ネウロイが一点のみに現れるなど、夢を見るしか方法は無いだろう。 ではどうするか? 悩み始めた一同を前にして、東条は表情も変えずに言い放った。 「本作戦において、海軍の協力が必要です。 必要な戦力は打撃艦隊・・・戦艦の主砲をもって撃破します。」 以上です。 たまには憂鬱要素も入れないと、ただ単にハードモードなストパンの二次創作になってしまうwww そして原作の作戦の前倒しです。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3149.html
763 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 55 20 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 今回長くなりました。 提督憂鬱×ストパン+零 第四十九話 ―墜ちる空Ⅺ― 戦闘中に山田里子が意識を失った。原因は魔力欠乏症による意識混濁である。 他にもストレスや、強制魔力回復薬の過剰摂取もあった。 たとえ大人であっても、戦場と言う世界は過酷極まりない世界だ。 連続した出撃は、彼女の肉体を疲弊させるには十分すぎた。 ただ、救いがあると言えば・・・生きて戦場を後にする事が出来る、という事だろう。 間一髪で里子を救出できた飯島凛は、泣きそうになりながらもそのまま戦場を離脱し、近場の地上陣地に移送した。 本当なら駐屯基地に送りたいが、いまだに戦友たちが戦っている空を後にするには憚れた。 しかしそれ以降、山田里子とは会っていない。 ただ報告で、 『無事に移送完了。治療の為に、本土に移送する事が決定』 だけが知らされただけだ。 「はぁ・・・」 櫛歯の様に欠けていく仲間達。 学兵だけではなく、ベテランと言えるウィッチ達にも被害が出始めている。 夜戦を行っている旗本隊でも二人欠け、くるしい状況だ。 ベッドに横たわり、気落ちしていると・・・誰かが入室してきたのがわかった。 「あの・・・さぁ・・・」 「なんですの?」 やってきたのは若本徹子。 昨日の出来事から朝食時まで顔を合わせず、戦場に出てもろくに会話が無かった。 彼女は何か言いたそうにしていたのだが、最初に切り出したのは問うた凛。 「昨日、ああ言った手前なのですのに。人の事、言えませんわね。」 「そんな事! なぃ、ぜ・・・」 みっともない自分自身に呆れ、侮蔑を込めた苦笑をする。 そんな凛を見て、徹子は否定しようとしたが声に力は宿らない。 凛は身を起こして徹子の顔を見詰める。 「徹子さん、ごめんなさい。」 「委員長・・・俺の方こそごめん。」 お互いに謝りあい、ちょっと可笑しかったのか小さく笑いあう。 「へへっ♪」 「ふふ・・・ それで、御用件は?」 謝りに来ただけではないのでしょう?そう言うと徹子は驚いて目を剥くが、すぐに敵わないなぁ~と言って近くの椅子を引いてきて座った。 「昨日の事なんだけど・・・黙っていてくれないか?」 「昨日の喧嘩・・・ですの?」 「いや、それはいってもいい。問題は・・・“力”についてなんだ。」 「“力”・・・特殊能力ですわね?」 「うん。私の能力は問題があって・・・」 徹子から詳しい能力の話を聞いた凛は驚き、同時に能力制限を聞いて納得。 けして口外しないと約束した。 そして同時に思う、彼女が能力を使わなければならない状況が来ない事を。 764 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 56 09 ――――― 戦場にとうとう雨が降り始めた。 忌々しい雨は風と共にやってきて、通常戦闘機隊の移動と出撃を制限する。 基地司令はまだ高角砲部隊がいるという事で残り、他の部隊は後方に移動させた。 すでに大規模後退作戦は発動されており、遅延は許されないがミスのせいで遅れは少なからず発生。 民間人の退避も事前通達して手荷物だけの移動としたが、先祖から開墾し続けた土地を見捨てる事は出来ないと、抵抗する者達も存在した。 これらの要因が重なり、全体としてみれば順調だが部分、部分で混乱が見られるという事態になりつつあった。 決死の戦闘により爆撃機部隊が稼いだ時間を無駄にしないよう、地上部隊も連動して後退し始めている。 本当なら通常戦闘機部隊も多少は援護に出撃できる計算だった・・・風雨さえなければ。 風雨の中でも行動でき、シールドを張れるウィッチの負担は増すばかりだ。 そんな中、先頭に早良ミチル、二番手中森彩子に、三番手に井沢十華、そして坂本美緒を後方に置いた雁行陣で戦場を飛び回っていた。 「美緒ちゃん、頭と目・・・大丈夫?」 「なん、とか・・・」 十華に返事をするが、実際は少し辛い。 連日の能力行使に脳が疲れ始めており、眼球にも疲労が溜まっていて痛みを訴えていた。 魔眼殺しの眼鏡は能力を制御してくれるだけなので、回復は自分で調整しなければならない。 早く睡眠をとったり、冷却用術符を張ったりしたが効果が薄く、今では以前の様に眼帯に戻っていた。 そのせいで遠近感がつかめず。度々ふらつく事が目立つようになっている。 「隊長さん、今日は早めに上がる事を考えた方がいいと思う。」 「そうだな・・・」 ミチルも内心では、もう美緒を戦わせることに抵抗を感じていた。 任務上同胞を見捨てなければならない。 その事がどうしても彼女の負担となっている。 さらに仲間が戦死、又は本土に戻されていなくなるというのもストレスとなって蓄積されているのだ。 出来うることなら代わってやりたい。 しかし、ミチルは普通のウィッチだ。代わってやることはできない。 隊長として彼女を是が非でも守る事しかできないのだ。 美緒を気遣って、一時的に並行飛行していた十華が元の場所に着くとミチルの方を見る。 「次は何体だっけ?」 「4体だ。相手も本腰を入れ始めたという事だろう。」 「うわぁ・・・ いやになるさぁ・・・」 「護衛も今までになく多いそうね。」 嫌そうに顔を歪める十華を尻目に、彩子は淡々と事実を述べる。 いままでペアーで攻めてきた“アホウドリ”だが、今回向かう戦場では4体纏めて確認されている。 別に珍しい事ではないが、この数日は2体での出現が多かったので珍しいと言える。 それに比例して護衛の数も多いのは、御愛嬌と言える・・だろうか? 「とにかく気を抜くな。坂本、お前は危ないと思ったらすぐに退避するんだ。」 「え、でも・・・」 「いつも言っているが・・・いいか、お前に代わる人材はいない。 だからこそ、生き延びねばならないんだ。」 「はぃ・・・・・・」 望んだ返事は小さい。しかしこれでいい。 こうしておけば、何かあったときには自分を恨むだろう。 優しい彼女に怒りの捌け口を用意しておけば、それだけでも負担が軽くなるはず。 前を向いて黙って飛行していたが、ふと気が付く。 「・・・そう言えば煙草。最近吸う機会が無かったな。」 「どうしたのよ?」 「いや。独り言だ。」 苦笑しながら答え。帰ったら吸えばいいと思い直す。 訳が分からなかった彩子だが、気にせず後に着いていった。 765 :影響を受ける人:2015/02/16(月) 21 56 41 ――――― 飛行する事数十分、戦場に到達した時には大乱戦が行われていた。 “スズメバチ”がウィッチを追いかけ。 別の場所では“ウシアブ”が前面に機関銃の雨を喰らって爆散する。 “アホウドリ”が凄まじい弾幕を張って寄せ付けないばかりか、弾薬係と思しきウィッチを狙うように飛行する。 この戦場には回復役の呪歌使いもいるという情報があったが、一部分でネウロイの動きが鈍い所が見受けられる。 ウィッチ達はわざとそこに誘い込み、着実に削っているようだ。 しかし圧倒的な敵の数の戦闘に、一同は気圧され、茫然としてしまう。 「っく! 思った以上に混戦だ。全員離れるなよ!」 「「「了解!!」」」 何時もの通りの作戦を決行すべく上昇を開始する。 全員が上空に駆け上がる最中、美緒は戦場を見渡す。 シールドの光が見えたり、ネウロイの爆散した跡が見えたりもする。 しかし敵の数は一向に減ったようにも見えない。 圧倒的な物量・・・これこそネウロイが人類に対して優位に立つ戦術だ。 戦いは数を揃えるのが基本。 そう教えられてはいるが、敵にするとここまで厄介なものだとは思わなかった。 「よし! じゃぁ最初にアイツから行くぞ。」 「右に旋回しているやつね。いいわさ。」 ミチルの声を聴き、思考を止めて眼下を見下ろす。 どうやら狙いは、やや右側中央部を飛行している“アホウドリ”のようだ。 観察するように眼下を見下ろす。こうして上空からみると・・・ (右と左に別れている様に見える・・・) 敵は2体ずつペアーを組んでいるようだ。この辺はかわらない。 ただ気になるのは、なぜか中央に全く寄ってこない事。 訝しんだが、すでにミチルはタイミングを計って突入すべく行動に入っている。 今言うとタイミングが無くなって、味方が苦戦するかもしれない。 それに、自分が思っているだけだから、言って混乱させるわけにもいかない。 兎に角今は何時も通りに行い。指示したがっていけばいい。 そうすればミスはないだろう。そう思い直して眼帯を外す。 未だ制御に苦心する魔眼。 何時か、これを完全に“自分の力”で制御したいと思う。 その思いを胸に秘め、銃を構え直して合図を待つ。 「作戦開始!」 ミチルの掛け声と共に、先頭の二人が最初に駆け下る。 続いて十華と美緒も急降下に入った。 眼下の敵もすぐに四人に気が付き攻撃してくるが、露払いの二人が撃破するか牽制を放つことで活路が開く。 「よし!」 うまい具合に合間を通り抜け、四人は第一目標に命中弾と目印をつけることに成功した。 続いて第二目標と行きたかったが、駆け上がる工程でぶち当たりそうなのはいない。 仕方なく敵を蹴散らしながらの上昇とした。 その後は特にこれといった問題も無く、第三第四目標共に目印を付ける事に成功。 上空で集合して眼下を見下ろすと、“アホウドリ”が一体爆散するのが見える。 「これで終りさね。」 「帰還し終わるまでが戦場よ。」 十華がおどけ、彩子が苦笑しながらも小突く。 最初はどうなるかと思われた特務隊だが、今ではいい感じだと思う。 そう思いつつミチルは美緒を見やる。 まだ少し暗い表情をしている彼女に溜息を吐き、声を掛けようとした時だった。 周囲が急に暗くなり、ネウロイ独特の異音が鳴り響き始めた。 「な、なんなのよ!?」 急激な変化に十華が慌てて銃を構える。彩子とミチルも銃を握り直し美緒を守れるように移動する。 美緒は不安に駆られ、ペイント弾しか入っていない銃を構える。 そうでもしないと、更に不安が増しそうだったのだ。 眼下でも異常を察知したウィッチ達が何事かと上空を仰ぎ見・・・ そんな彼女たちの真上から、赤い光の雨が降り注いだ。 以上です。 次回に中ボス登場。 美緒ちゃんはこの試練を超えられるか・・・ ちなみに、中ボスの形は既存の飛行機ではありません。 生物に近いかな?
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4939.html
400: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 24 16 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——―「合同信任状捧呈式Ⅰ」 信任状奉呈式、当日。 この日は東京にしては珍しく朝から雪が降るほど冷え込んだ空気であった。 雪自体は少し前から止んだとはいえ寒波は未だ健在で道行人々も寒そうにマフラーを首に巻き付けている。 しかし、それでも今日この日に行われる歴史的な一大イベントを見るべく、大勢の人々が身を刺す寒さに堪えつつ馬車が通る道の周囲に集まっていた。 テレビ番組もこのイベント、信任状捧呈式を報じた物一色で評論家やら何やらを集めて報道している。 『はい、こちら東京駅です! とても凄い人垣です、まるでハロウィンの時の新宿みたいです。 あ、トランスポーターからヤルバーンのヴェルデオ大使が降りてきました、アイランズ大使も一緒のようです。 それと続いてフェルフェリアさん、さらにサラトガさんが降りてきて歓声に手を振って答えています。 わあ、スタジオの皆さん、聞こえますか?この大歓声を、すごい熱狂です!!』 という感じで実況リポートされており、視聴率もグングンと上昇軌道を描いている。 まあ、某所ではと言えば・・・ 401: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 24 58 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 今こっちを見てくれた! つまりサラトガは俺の嫁! 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 憲兵さん、こいつです 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ それはストーカーの発想では?とボブは訝しんだ 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 金剛は俺の嫁、異論は認めない 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ 朝起きたらとなりで金剛が寝ていた。 俺は死ぬほど嬉しかった。何せ夢にまで見た金剛だ。 童貞の俺にもついに彼女が出来て幸せに暮らしていける。 そしてマイホームを買って子供をつくって毎日幸せな生活をする。 そんなことを一瞬にして考えた。 でも、金剛は「提督はどこ?神崎提督どこにいるの?」 って言うんだよ。俺のことは見向きもせずに。 そのとき分かったんだ。金剛は神崎提督と幸せになるべきだって。 だから俺は一緒に提督を探してあげた。 やっぱり金剛の笑顔は俺に向ける笑顔より神崎提督に向ける笑顔のほうが可愛い。 俺は二人が幸せになってほしいと願いながら立ち去った。 そんな夢を見た。 起きてとなりをみた。 金剛の抱き枕があった。 目から涙がこぼれた 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ ルイズのコピペやめろwwwww いや ほんとうに やめてください 名前: 名無しさん@T督たちの憂鬱 投稿日:~ おう神崎。 柏木をくれてやるから、嫁達と今すぐ離婚汁 まあ平常運転であった。 楽しそうで何よりである。 さて、再び場面を東京駅に戻ってみれば儀装馬車が丸の内口に到着しており、大使一行が馬車の方へエスコートされているが、そのエスコート役と言えば・・・。 「今日は宜しくお願いしまス、天龍サン」 「もちろんであります! 世界水準を軽く超えた警備を以て全身全霊で任務を遂行します!」 ヴェルデオ大使の言葉に応じたのは、神崎島から派遣された警備担当の艦娘代表である天龍であった。 予想以上に集まった群衆を見たせいで傍から見ても上がっているのが丸わかりである。 402: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 25 34 「ぷ、くくくく。 緊張しすぎや、天龍」 「えへへ、天龍さんもそんな反応するなんて可愛いねー」 「ああ・・・なんだ、恥ずかしいのか」 「まあ、分からなくもないな。 僕もまさかこんなに人が集まるなんて思わなかったよ。 ・・・ところでさっきから龍驤に対して妙に視線が集中しているのは僕の気のせいか?」 龍驤、皐月、菊月、初月の順でそんな天龍に対して評価を下す。 天龍と同じく警備担当の艦娘たちで全員礼服の上から艤装を背負っている。 「う、うるせーなー! それよりも仕事だ仕事。 全員馬車の四方に展開するぞ!」 天龍の呼びかけに応じて馬車の正面、側面、後方に各一名ずつが決められた位置に移動して馬車を守る。 「大使たちは・・・よし乗ったな。 龍驤!お前の出番だぜ!いっちょぶわーっとやってやれ!」 「あいよ」 龍驤が巻物を取り出し飛行甲板を展開。 巻物が空中で浮遊している光景とまさに「艦〇れ」で見られる動作に周囲の人々はどよめく。 「よっしゃあ! 艦載機のみんな!お仕事、お仕事!」 式神が飛行甲板に沿って滑空。 そしてたちまち妖精が操る航空機――――艦上攻撃機「流星」と艦上戦闘機「烈風改」がその姿を現した。 「おお、マジか!」 観客の中から様子を伺っていた柏木が口にした驚きの声がこの光景を見た人間の感情を代表していた。 たちまちスマホやカメラから連続して写真撮影のフラッシュが瞬き、歓声の声が上がる。 「ウフフフ~~コチラも負けていませんデスヨ」 馬車の中にいるフェルがそう呟くと儀装馬車進行コース沿道の空気全体が大きく歪む。 ヤルバーン技術のシールドが沿道沿いに張られたのである。 これにさらに観客はまさか自分たちが直にシールドを体験できるとは思わず、我も我もと面白がってシールドに触れ、空気の波紋が沿道を飾る。 「まあ、この後もすごい光景が見られるのだけどな」 初月が呟くと頭上から光学迷彩と音響ステルスを解除したヴァルメがぬっと現れ、さらにこの場から離れた場所から放たれた加賀の航空隊が編隊を組んで馬車の上空を飛行する。 そして止めとばかりに光柱と共にヤルバーン戦闘員30人が一斉に転送され姿を現す。 SFチックなロボットスーツ、日本語に訳せば強化外装を装備したのが艦娘が守る馬車のさらに外周から馬車を取り囲み、守りにつく。 地上は艦娘にSFチックな戦闘員。 空中にはこれまたSF世界から飛び出た機動兵器に艦載機の大編隊。 見ていた観客は唖然、茫然、呆然、驚愕。 と様々な感情が流れ、やがて称賛の意を示す盛大な拍手と何度目かになる大歓声が響き渡った。 後に歴史に名が残るこの前代未聞の信任状捧呈式の儀装馬車列が始まった。 おわり 403: 第三帝国 :2017/11/03(金) 08 26 36 以上です。 皆様が楽しんでいただけたら幸いです
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7255.html
379: 635 :2021/08/05(木) 13 26 41 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその五十三 「空母大鳳に乗り込んでいた者たちは対州要塞姫に対する切り札を喚ぶべく準備を始めました…。」 アナスタシアの切り札を喚ぶとの言葉に記者会見場の記者の多くはその表情に疑問を浮かべ、 ネットや会見場の某動画共有サイトの記者等知る者たちは如何なる決戦術式かとワクワクしていた。 『クソババアが!!何が神の怒りだ、決定事項だ!?てめえらが起こした人災だろ!!』 『こいつら世界が大変なことに成りかけてるの分かっているのか…!』 ドイツ首相の発言に自衛官と外務省の役人が悪態をつき二人を知る者は何故そこにいるのかと吹き出した。 今まで出てきたの大半創作や歴史上人物たちだった。 こちらではほぼ無名な日本総大将柏木御大は兎も角二人は同僚や知人も国内外にそこそこいる。 『柏木大臣!我々も参加させて頂こう!!』 『藤堂さん!?』 次は海上自衛隊が吹き出す番だった。 宇宙戦艦と宇宙空母が第4護衛隊群司令と共に姿現したからだ。 そりゃそうだろう第4護衛隊群しれえがうちうせんかんに乗って艦娘の援軍に駆け付けるとかどんな状況かと。 そして続いて工エエェェ(´д`)ェェエエ工となるのは艦これの提督共だ。 『我々もいるぞ柏木大臣!』 『へ?中枢棲姫さん!?深海棲艦は影響を受けてしまうんじゃ?』 『そんなことを言ってられる状況ではないのは大臣の方が詳しいだろう?それに今は日本国民の祈りによる加護もある。十分に戦えるぞ。』 先程まで聯合艦隊と戦っていた筈の深海棲艦が援軍へと駆け付けるとは如何なる状況なのか。 アナスタシアは先の深海棲艦と援軍は別物と説明する。 先の深海棲艦は対馬を覆う呪詛により生まれたプログラムで動くロボットの様なもの、この深海棲艦らは対馬の件以前より神崎島にいる者たちだ。 そして始まる時間稼ぎの戦いだが…日本側は押してはいるが決定打に欠ける。 攻撃は通るが直様再生を始め意味を成さない。 艦娘達は中破、大破に追い込まれ艦載機も消耗していく。 『チイ!削ッテル傍カラ回復シテルトハ、ドンナクソゲーダ!!』 『しかも弾幕ゲーで一発でも被弾すればミスと来たもんだ!!』 【効いてないんですけどー!?】 【カワミンの機竜ぽいの電撃やら侵食弾頭ぽいミサイルもすぐ再生されてる】 【機竜というかヴェイガンのMSじゃね】 【むしろハシュマルとかの類では?】 【しかし異星人さんガミラス人ぽくね?】 そんな中機竜やらMSやらMAやら好き勝手コメントが流れていく旭龍の戦闘シーン。 宮城の空自基地では上官が遊星爆弾降らしそうな異星人とバディ組んだ上、 某金属生命体か某チートなガンダム時代のアニメの敵の機動兵器ロボットぽいの操縦してて部下が吹き出してたり。 『うぅぅ…艤装が大破しちゃった。』 傷つき倒れながらも何度でも立ち上がる艦娘達。 彼女らが勝つのは分かっている、そうでなければこの世界に彼女らはいない。 見てるだけでつらい、だが彼女らが傷つき立ち上がる姿を見るのは見る者の胸の奥に熱いものを宿らせる。 そして那珂は吠える。ついでにまた某国防大臣が死んでおられるぞ。 『対馬に降臨した神の裁きを受け入れなさい。』 『那珂ちゃんは、私達艦娘は絶対に路線変更しないんだからぁ!!』 380: 635 :2021/08/05(木) 13 27 16 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 那珂ちゃん… 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 硝煙と血で漢前な那珂ちゃんに惚れました。那珂ちゃんのファンをやめて舎弟になります! 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ やめんのかよ!? 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 硝煙と血にまみれた艦隊のアイドル…アイドルとは一体? 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ アイドル(象徴)やぞ。間違いなく那珂ちゃんはどんな絶望にも屈しない希望のアイドル(象徴)や 名前:名無しの憂鬱な提督 投稿日:~ 那珂ちゃんが空を飛んだ!! 『ハアアアアァァァァっ!!』 那珂の拳が対州要塞姫の頬を殴りつける。 数多の守りを前にしても屈さぬその姿、人理を取り戻さんと戦うマスターらには星間都市山脈で大召喚器時間を稼いだ彼を思い出される。 ベアー号…と呟く人の姿も。 『あああああああああああああっ!?』 那珂の全身から血が吹き出し吹き飛ばされる。 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ ああっ!!全身から血が血がああああっ!? 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ そんな所までベアー号に似せるなよおおおおッ!? 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ 家の子が艦娘のお姉ちゃんがって泣いちゃってるでしょおおおおッ!! 名前:名無しの憂鬱なぐだ 投稿日:~ 愛玩の獣(仮)に吹っ飛ばされたああああっ!? 尾に吹き飛ばされた那珂、しかし落下しながらも不敵に笑いながら伊勢と五十鈴の名を呼ぶ姿をモニターが映す。 『伊勢さん!!五十鈴ちゃん!!』 『那珂、良く持ち堪えたわ!』 『ええ大丈夫、五十鈴は行けるわ!!』 『刮目しなさい!これが我ら大和の民の切り札の先触れ! 穢を流す清流の名と慈み雨の名を冠する我ら艦娘の魂魄を触媒とし 皇祖が鎮まりし神の宮とその地を禊ぐ聖流の守り手にして巫女たる艦娘による我らが皇祖の荒御魂、 祓戸大神が一柱を宿す艦娘への神降ろし!』 【そこでオリュンポス再現来るのかよおおおっ!?】 【ということは神霊ガチ召喚来るうううううっ!?】 【召喚じゃなくて神降ろし?だろおおおおお!!】 【ガチャタイムキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!】 【ガチャ言うなしww】 381: 635 :2021/08/05(木) 13 28 51 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp なんかもう動画共有サイトのコメントも絶叫しかない。 そして巫女服着た伊勢が鏡を掲げ言葉を発す。 『百歳、千歳を超え天津日嗣と我ら大和の民が守りし神の写し身、今一度お還しする時が来ました…。 天照る神よ!夜海覆いしこの地を遍く照らし、我らに光明の輝きを示し給え!!』 伊勢の言葉に掲示板や動画のコメントでは「伊勢は木精サクヤだった?」「つまり伊勢の尻は桃尻か…」 「俺の那珂の艦娘観がヤバイ」「那珂ちゃん漢前だから仕方ないね」などなどの言葉が次々に積み重なる。 映像の中、伊勢の掲げる鏡が空に浮かび上がり那珂や他の艦娘から出た光と一つになる。 そして何処からか飛んできた一際大きな光と一つになり一際輝きを増し光が対州要塞姫を突き飛ばす。 そして天照る神、その名で加速するスレもある。 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ アマ公降臨と聞いて来ますた!! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ ああ、空が晴れ太陽が昇る 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ どう見ても常闇ノ皇戦です!ありがとうございました!! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ 白野威みたいに体メッチャ光ってるけど、人型? 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ つまりアマ公擬人化やな! 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ ヒャッハー犬耳擬人化アマ公…って艦娘の金剛じゃねえか!? 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ エライ神々しい… 名前:名無しの憂鬱なイッスン 投稿日:~ どういうことなの… みんなついていけない。 なおそれ以上に事態についていけず平行宇宙の自国の惨状に怒鳴ろうとした半島の亡国(平行宇宙)の記者がいたが米中連合(即席)に止められた。 「チョ「(実写FGO見るチャンスなんだちょっと黙ってろ!!)」モガモガ!!」 隣で熱心に説明聞いてた隣のアメリカ人記者(座右の銘・Fateは文学)に口を塞がれ。 「何をす「(金剛出てきて今いいところだがら黙っとけ!!)」(コキャ!!)…コヒュー…コヒュー…」 アメリカ人記者の腕を外し叫ぼうとしたら反対の中国人記者(宝物・すずつき訪中時に撮影した艦娘パネルでの記念写真)がイイ感じにキメた。 我が米中連合の圧倒的勝利である。(GHQ発表) 記者は泡を吹き変な呼吸のままそのまま椅子に置いとかれた。 周囲の人間は画面に注目していたので誰も直ぐにそれに気づかず、記者に気づいた者もいた。 全員があの国のいつもの病気で気絶したのだろうと直ぐに興味を無くしたが。 なお意識が戻ってから暴力振るわれたと主張したが全てのカメラがゼルモニターを見ていた為に証拠もなく、その身に怪我一つなかった。 医者のカルテには精神的ストレスから来る文化結合症候群による妄想乙と記載されたとか。 382: 635 :2021/08/05(木) 13 29 29 HOST 119-171-250-56.rev.home.ne.jp 以上になります。転載はご自由にどうぞ。