約 19,733 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3159.html
820 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 45 23 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五十九話 ―黒雲来たりてⅣ― 最終的に敵戦力は、 “オニグモ”×1 “アホウドリ”×2 “スズメバチ”×12 と言う風に激減している。 誘引が上手く行ったというのもあるだろうが、“オニグモ”が自分勝手に進むのも要因としてあげられる。 だが残ったネウロイは護衛と言う意識を強く持っているのか、全く離れようとはせず。 着かず離れずの距離を保っている この報告を受けた北郷章香と江藤敏子は、すぐに着替えを開始した。 「今回はお前も出るか。」 「そうしないと戦力的に厳しいもの。」 軍服を脱ぎ捨て、サラシを強く巻きつける。 「大丈夫か? 戦場を離れて久しいだろう?」 「そう言う貴方こそ、訓練していたの?」 軽口を叩きつつ籠手の手袋の両腕を透して首元で止める。 次に筒状にした術符を、籠手に設けたソケットに入れていく。 「一応素振りはしていたぞ?」 「銃撃はどうしたのよ・・・・・・」 呆れながらも敏子は上着を着て、袴の様なスカートを装着する。 章香は既に速度計などを付けたベルトを装着していた。 「そちらも、それなりにだな・・・」 「おい。どこを見て言ってんのよ。」 明後日の方向を見上げる仲間をじろりと睨みつけつつ、イヤホン型の通信機を耳に嵌めた。 二人は交互に身なりをチェックし、そのまま部屋から出ていく。 廊下に出て、スタスタと部下たちが待つ待機室に向かう。 既に敵が接近している事は知らせてある。もう彼女等は武器を手にして自分達を待っている事だろう。 気合を入れる為、少し頬を叩いておく。 「うっし!」 気合を入れなおした敏子の後ろで、章香も大きく息を吸い、ゆっくり吐いて意識を切り替えた。 待機室の扉を開くと全員が準備万端で待機しており、その目には力強い意思が垣間見える 全員の視線を受けつつ敏子は全員の前に立つ。そして目を閉じて軽く吸うと、キッと見開く。 「獲物は“オニグモ”ただ一体! 護衛を蹴散らし、絶対に仕留めるぞ!!」 「「「「「了解!!!」」」」」 敏子の号令に全員が一気に駆け出した。 第一陣は狐火隊・狸釜隊だ。直接江藤敏子が指揮をする。 第二陣は水蛇隊・淵猿隊。 第三陣は北郷章香が直接指揮を執る下田隊A・B両隊と特務隊だ。 ストライカーの順番もそうなっているので順次乗り込んでいく。 格納庫の扉が開き、ストライカーを固定している台ごとフォークリフトが運び出す。 その先頭にいる敏子は久々のストライカーの感覚に、ちょっとだけ嬉しくなった。 ああ、やっぱり自分は空が好きなのだと思う。 生身で空を飛ぶ・・・ これは通常戦闘機などでは味わえない解放感がある。 821 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 46 10 空を飛ぶ少女たちは最初は国を守るためと思うだろう。しかしこの感覚を知れば空の方に比重が傾いてしまう。 きっと嫌いな空戦ウィッチなどいないだろう。 その雰囲気を察したのか、穴吹智子が声をかけてきた。 「なんか、うれしそうですね。」 「そう見える?」 「ええ。口元が笑っています。」 加東圭子の指摘に「えっ?!」と思って顔に手を当てて確認してしまう。 が、すぐにからかいだと気が付く。 思わず睨むが、自分でも気が付かない内に大分緊張していた事に気が付いた。 それを察して二人は声をかけてきたのだろう。 「それにしても久々ですね。」 「綾香たちも、総隊長と空を飛べると聞いて張り切っていました。」 「そうね・・・ 本当に久しぶり。」 今でこそ狐火隊・狸釜、二つに分かれているが、最初は隊長陣ともう二人合わせて一つの隊だった。 智子等の階級が上がると同時に部下を持つようになり、敏子は陸軍に所属する空戦ウィッチの殆どを統括する存在になってしまった。 ここにはいない二人も隊長となり、最前線で戦っている。 もう一度組んで戦う事はもうないだろうが・・・ フォークリフトが所定の場所についた衝撃で物思いから帰り、気合を入れなおして魔力を活性化させる。 使い魔の尻尾と耳がピクピクと動き、活力が体に満ち溢れる。 今の作戦において全てのウィッチに魔道マフラーを支給された。 製作機構が特殊で、手織り以外効力が無いという代物だ。 しかしその効果は絶大であり、一同使用がしたことがあるでもんだいない。 「それじゃぁ。 狐狸部隊出撃!!」 「いきますか!」 「智子、気合入れ過ぎないでね。」 「圭子貴方、交流会で落ちそうになったでしょ。」 「その辺にしておきなさい綾香。加藤武子、出る!」 ――――― 最後に出撃する美緒は、ペイント弾が入った弾倉をじっと見る。 去来するのは早良ミチルの最後。 目標に印をつけた後は、遊撃兵となって戦う予定だ。 出来ればそのまま仇を取りたい。しかしそれは、先輩は喜ばない。 それを横で出撃を待っていた井沢十華が、ジッと見つめ続ける美緒の頬をつつく。 「うひゃぁあ!」 「なに見詰めているのさ。」 「え、えっと・・・」 「出撃前なんだから、困らせないの。」 ちょっと混乱して答えに窮するが、中森彩子が助け舟を出す。 ニヤニヤしていた十華はそのままの笑みで「はぁ~い。」と答えると銃器を構えて前を向く。 ホッとして美緒は彩子に礼を言うと、軽く手を振って答えてくれた。 この様子を前の方にいた徹子は感じ取っていたが、どういう事が起こっているかは具体的にはわからなかった。 「むぅ・・・」 「何むくれているんですの?」 「美緒の奴。なんか気を許しているなと思ってよ。」 「短い期間とはいえ、背中を守ってもらった同僚ですのよ? 信頼すると思いますわ。」 凛の物言いに納得がいかない徹子であったが、クスクスと笑う親友を見てさらにむくれる。 「なんだよ。」 「徹子ちゃんは、美緒ちゃんが取られたと思っているんだよね?」 「・・・へ?」 822 :影響を受ける人:2015/05/03(日) 22 46 57 そう言われてキョトンとする。 しばらくすると羞恥心で顔が赤くなり、プルプル震えだした。 「あら、そうでしたの。」 「徹子ちゃんって、以外と寂しがり屋さんだから。」 「はわぁ~ そうなんですか。」 「う、うるせえ!」 怒鳴る事で会話を終わらせようとするも、凛はニヤリと笑い。 小毬と醇子は微笑ましく見ている。 聞き耳していた下田は、神経に太さに呆れつつも頼もしく思ってしまう。 章香としては意識の切り替えが済んでいることに安堵している。 「もう、一人前の戦士ですね。」 「・・・ふむ。」 出撃前に声を掛けようときていたサエは、学兵のこじゃれ合いを内心で微笑ましく見ていた。 「・・・気を付けろ。」 「ええ、旗本さんも。」 旗本サエは休息を取りつつも予備戦力として残る。 夜間戦闘も出来るベテランで固められた旗本隊は、この部隊の中で最も強いと言っていいが、連日の戦闘で最も疲労している。 そんな戦力でも、いるといないとでは違う。 「・・・増援は、間に合わんな。」 「もとより承知の上です。」 「・・・風間が居れば、楽になるのだが。」 「そ、そうですね。」 元北郷隊で最も苦手な人物の名前が出てきて、顔が引きつってしまう。 そんな章香の肩を叩くと、サエは台から飛び降りて見送る整備員達の中に入る。 上空では編隊を組んでいる最中の敏子たちが舞っている。 しばらくして全員が出撃していくのを見届け。帽振れをしている整備員達を後にして隊舎に戻る。 歩いていく先には宇田新軍曹が舞っていた。 ふと上空を見上げると、編隊を組み終えた部隊が進撃していくのが見える。 それを、ただひたすらに祈る。 (・・・無事に帰ってこい。) 以上です。 中ボス出すことは考えていたけど、途中のネタが無い事に気が付かなかった。 書くのが大変だ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3606.html
53 :第三帝国:2016/08/09(火) 22 13 20 艦これ×神崎島ネタSS————閑話「未来俯角」 ようやく、解放された。 先ほどまであちこちで料理を食べる暇もなく、 ベタ金の将官や佐官相手をしていた野中五郎中尉は、 ジョッキのビールを飲み干し、安堵の溜息を吐いた。 連合航空艦隊演習を終えての合同慰労会。 本来ならばたかが中尉に過ぎないが注目されることはなかったが、 中攻隊の壊滅、加えて本土に対し爆撃を許すなど帝国の惨敗とも言える結果の中。 結果的に撃墜判定を受けたとはいえ、 敵旗艦への攻撃を成功させるなど神崎島に一矢を報いたことで。 上層部からは大いに注目され、ゆっくり食べるはずが将官佐官との会話で埋め尽くされた。 「それに比べ、アイツらは・・・」 翻って部下達は気楽だ。 何せ偉い人間を相手しなくてならないのは将校である自分なのだから。 現在部下たちはグラーフ・ツェペリンと名乗る金髪の少女に話かけられ、 鼻の下を伸ばしに伸ばしているが、まあ今日は多めに見ておこう。 あるいは、自分も誰かに声でもかけてみるか? 「よう、楽しんでいるか?」 「あ、ああ・・・」 と、思ったがこれまでの人生でも最も驚愕した存在がやって来た。 自分とそっくり――――いや、違う。 自身にとって未来人である存在、野中五郎少佐だ。 「何せ今日は鳳翔だけでなく間宮、伊良湖の参加。 それにドイツ、イタリア艦所属の連中が腕を振るったからな、食べるだけでも楽しいだろ?」 「・・・確かに、」 今回は立食式で自由に選んで食べることができ、 肉じゃが、豚の煮物、刺身といった和の料理だけでなく、 ドイツのソーセージ、イタリアの生ハムを始め多様な料理が揃っており、 慰労会に招待された陸海軍の人間は美食を堪能し、猛烈な勢いで胃袋を満たしつつあった。 酒も葡萄酒に焼酎、 それにビールまで複数種類が取りそろっており、 足りないのは強いていうなれば女だけだと野中は考える。 「ああ、そうだ。 あの別嬪さん達に挑戦しても無駄だ。 何せみーんな、おれたちの大将に惚れているからな、つけ入る隙間もないぜ」 「何!?」 思わず、神崎提督がいる所に視線を向ける。 そこでは丁度海軍次官と神崎提督の逆立ち耐久競争に周囲の人間が盛り上がっており、 艦娘たちは熱心に黄色い歓声で神崎提督を応援しており、彼女らが浮かべる表情で察する。 くそ、キザな野郎だとは思ったが・・・。 「まあ、料理だけを楽しんでおけ。 こんな機会はなかなかないからな」 そう未来の自分が言うと、 エビチリソースという料理を皿に盛りつけ食事を始める。 ぼんやりと美味しそうに頬張る自分の姿を眺め、ふと思いつく。 54 :第三帝国:2016/08/09(火) 22 13 54 「その、」 「やることは変わらなかったぜ、 魚雷を抱いて海面スレスレに飛行し敵艦への肉薄攻撃。 爆弾を抱いて周囲に炸裂する対空砲火への恐怖を抑え、敵陣へ爆弾を運ぶ」 出会った時。 最初に言っていた前の戦争。 すなわち大東亜戦争で最後はどうなったのか? そう尋ねようとした時、未来の自分は語り始めた。 「だが、クソみたいな作戦指導に、クソみたいな戦局。 おれは死ぬことを怖くなかったが最後はクソの役にも立たない自殺行為で部下を道づれにしちまった」 吐き捨てるように言葉を綴る。 その重く苦しい表情から最後は直ぐに察せられた。 「だが、ここの大将は違う。 引くことを恥とせず、いくら追い詰められたかと言って、 十死零生のようなクソな作戦を立案するようなことは決してない、許さない。 それにおれたちの大将は『史実』が辿ったような未来を歩むことを良しとしていない。 ・・・だから、おれは帝国海軍ではなく今の提督に付いて行く、あの人の指揮なら必ず生きて帰れる」 じっと自分を見つめる未来の己。 自分に見つめられていることもあって居心地の悪さを野中は覚えた。 「後悔するような選択をするなよ、 後悔する中で死んじまったおれが言うのだから・・・じゃあな」 こちらの沈黙を余所に未来の己はそう言うと颯爽と去った。 「未来、か」 残された野中が呟く。 俯角して覗くことができた未来の己。 それとその先にたどり着いたものに思考に浸る。 柄じゃねぇ、感傷に浸るなんて。 しかし、直ぐに思考を打ち消す。 奴が語る未来は奴だけの物で過去の物。 おれの未来はおれだけが作り出す――――ふん、せいぜい足掻いてやるさ。 と、そこまで思考に浸っていた時。 部下たちが野中の周囲に駆けつけて来た。 「親分ぅううううんん!!」 って、何だ!? この後血涙を流して神崎提督を呪う部下たちの呪い酒に巻き込まれるとはこの時は思わなかった。 おわり 56 :第三帝国:2016/08/09(火) 22 17 58 以上だす。 神崎島との演習後に慰労会が開催されたんじゃないか? 後、野中一家といえば艦これにもいるし、もしも本人が対面したら? という妄想から生まれました。 しかし今回は会話のテンポが悪かった・・・。 あと、キャラの把握がむずい。 それでも楽しんで頂けたら嬉しいです。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3095.html
696 :影響を受ける人:2014/06/30(月) 21 11 04 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第十七話 ―大人たちの考察― 「撤退作戦は順調ですか・・・」 「ええ、先の迎撃戦。および撤退作戦の為の一時的な攻勢により、ネウロイ共の戦線が下がったのか、少数の小型ネウロイ襲来ぐらいで平穏なものです。」 何時もの倉崎重工にある秘密の会議室で、夢幻会が会議を開いていた。 資料をめくりながら辻が呟くと、杉山が答える。 陸軍の浸透は比較的スムーズで、要職に夢幻会メンバーがすでについている。 それに大陸戦線で士官が淘汰されたおかげで優秀な者達ばかりだ。 中には生き汚いのもいるが・・・それは危機をすぐにかぎ分け有れると思えば貴重でもある。 「まぁ、計画通りに事が進むのは良い事です。」 費用もばかにできませんからね。と言うと皆苦笑する。 「それはそうと・・・陸軍の方々には、本当に迷惑をお掛けした。」 山本五十六が立ち上がると、小沢治三郎・山口多聞・堀貞吉・古賀峯一と言った海軍所属メンバーも立ち上がって、一様に首を垂れる。 慌てて陸軍側は頭を上げるようにお願いした。 「いや、あれは山本さん達のせいではないですよ。」 「東條さん、そうは言いますが・・・」 「想定通りではありましたけどね。堀井大将一派の頑迷さは何ともしがたいです。」 呆れて溜息をつくと、皆溜息をつく。 この会合が行われる前に、実は皇族の前で御前会議をしている。 陸軍は夢幻会メンバーと、この世界で知り合い、信頼できる者達が座り。 政府関係者も、辻を筆頭に数名夢幻会がいた。 そして海軍なのだが・・・堀井海軍大将を筆頭に主流派が殆どを占め、何とか山本五十六と他三名がいる程度だった。 最初は順調だったのだが・・・撤退の説明に入ると、堀井大将を筆頭にヤジが飛んだ。 『腰抜け陸軍。』 『祖先が開拓した土地を放棄するのか。』 『せめて大連の油田基地は守れ。』 『こちらも兵を出しているんだ。結果を出せ。』 とまぁ・・・言いたい放題。 陸軍は、大陸戦線を引き下げているという事実の手前、何も言えない。 だが、好い気になった堀井大将のエスカレートしていく発言に、いい加減堪忍袋の緒が切れそうになる。 その寸前で山本が堀一派に突っ込みを入れ。更に、 『わたくしめはこんな醜い言い分を聞きに、来ているのではない。』 という、皇女の発言に黙らされた。 『陸軍は良くやっていると思っておる。 戦線を引き下げるのは確かに祖先に申し訳ないが、国民の命を守るのも大事なことであると、わたくしは考える。』 肯定的な発言に、ようやく堀井大将はその口をつぐんだ。 一応陸軍に謝りを入れたのだが、機嫌が悪くなったせいで口調が強くなってしまっている事に気が付いていないようだった。 山本が代わりにと言うように深く謝罪すると、陸軍側の態度もある程度軟化した。 この様子を、九曜と天皇陛下が別の部屋で見ていた。 697 :影響を受ける人:2014/06/30(月) 21 11 39 使っているのは巨大な銅鏡。 皇女に小さな白い狐(チビ九曜・獣モード)を膝の上に置いてもらい、それを中継として投影していたのだ。 音声は微振動シールドの応用で、スピーカーの様にしているから問題ない。 九曜としては、 (はぁ・・・九鬼さんや、信長公が見たら。嘆くか、怒り狂うな。) と、内心あきれ返り。嘆いていた。 この世界で、海外遠征等における技術関連は、大体彼女が前世での【嶋田繁太郎】としての知識を、うろ覚えながらも伝えている。 それを元に、信長は海外を目指していくのだが・・・本人は病にかかってしまい。 息子の信雄に権力を譲り渡してから、海外に打って出ている。 その時に中華大陸方面にも出ているのだが、荒廃が進み、統治する政権もなく(地方を抑えている軍閥ぐらいはあった。)、内陸部に行くほど荒野が広がっていて、当時は何の旨味もなかった。 大陸に見切りをつけて南に下り、例の資源大陸【南洋島】をどこよりも早く見つけて開拓していく。 他にも緑の改革に通じる事柄を、長い年月を掛けてやったりしているのだが・・・話がずれているので戻す。 組織が組まれれば最初は良くても後々に腐っていくものだ。 九曜自身は天皇家に仕える侍従長になっている為、強くは言えない立場。 その所為で軍令部総長に推薦されていた永野修身が嵌められた時、動く事が出来なかった。 幸い通常の退役ですんだが、あまりにも狡猾で陰湿なやり方に、夢幻会は恐れると同時に怒りが込みあがった。 完全に堀井大将一派は、夢幻会に排除すべきモノとして、ブラックリスト上位に載る事となる。 九曜は扶桑海事変を終えてから身を明かす予定を変更し、夢幻会を陛下にそれとなく教えて補助してもらう事とした。 又、己が使う分体を用いての敵情索敵も開始し、今では拮抗するくらいになっている。 「過ぎたことは良しとしましょう。」 辻が音頭をとって会議を再開させる。 「陸軍海軍の戦闘機共通化計画は順調です。 まだ固定脚ですが、将来は馬力上昇と共に引き込み足になる予定です。 襲撃機も艦載用爆撃機との共通化が進められています。」 「うちで製造できないのは悔しいが、ストライカーの製造を主に引き受けているから問題ない。」 東条の横に座っていた倉崎翁が楽しげに言うと、全員が大丈夫だよなぁ?と、内心心配した。 なにしろオタッキーな技術者共が大量に所属しているのだ。 さらに宮藤一郎が彼等に感化されたのか、「ヒャッハー!」しているという話も聞いている。 不安にならないはずがない。 「ま、まぁ・・・こちらも共通化のお蔭で整備が楽ですからね。 【鍾馗】も、前線からの評判はいいですよ。」 「うむ! 本来は迎撃用だったのだがな。高馬力の御蔭で弾薬を迅速に運ぶ役目を負うとは思わなかった。」 「そうだな。無限に弾が出る銃なんて本来ありえないし、こればっかりは仕方がない。」 「彼女等を・・・女性を戦場に出している以上。最大限のサポートをせねばならん。」 「山本さんの言うとおりですね。 本来ならば、まだ学校で学んでいるべき女学生が、戦場で銃を手に取って戦う・・・ 嘆かわしい事です。」 先の中型ネウロイ殲滅作戦は概ね成功に終わっている。 やってきた八体の内、五体を撃墜させて撤退に追い込んだ。 資料を纏めてみると、核の位置は同型でもまちまちであり、原作の攻勢がうまくいかなかったのも頷けるものであった。 再び来襲した際にはおおよその位置が判明していたので、六体襲撃してきて六体とも殲滅した。 それを期に、一気に攻勢に出て敵に大ダメージを当てることにも成功し、今では一部のウィッチ部隊を後方に下げて休養をとらせる事が出来ている。 良い事ではあるが、夢幻会メンバーの表情は暗いままだ。 「だがなぁ・・・」 698 :影響を受ける人:2014/06/30(月) 21 12 20 負傷者は確実に出ている。 戦死者も学兵にも出ている。 魔力を損失して、後方に下がる者達もいる。 魔力云々に関しては、九曜葛葉が長い年月を掛けて再生させる事が出来ると調べてある。 なので、もう一度ウィッチになれるが・・・心が保てるかわからない。 カウンセラーを用意してはいるが、強制はできない。 確実に前線で動ける数は減っているのだ。 リベリオン義勇飛行隊・欧州義勇飛行隊という原作にはない味方がいるにはいるが・・・ 「クヨクヨしていても仕方がりません。」 「そうだな・・・ それで、扶桑海での迎撃作戦だが・・・あれでいいか?」 山本が全員の顔を見渡す。 顔を見る限り、どうやら異論はないようだ。 「古賀さんが紀伊型戦艦四隻を率いる立場になり、計画は盤石なものとなりました。」 「だが、長門型等を纏めた第二艦隊は連中の配下だ。うまくいくか?」 「最新鋭の重巡部隊の一部も、だ。」 「以前のとはいえ、こちらも重巡部隊を・・・」 「ハンタースイープをするから、やはり正規空母には戦闘機を多めに・・・」 「ロケット弾が開発終了間近で・・・」 夢幻会は夜遅くまで会議を続けた。 全ては障害を乗り越えるために・・・ オマケとして、会議に参加できずにいた九曜が、鰯の御茶漬けを持ってきてくれて皆ハイテンションになったと言っておこう。 ついでに、同日の夕食時・・・皇居では週一の、目の前で調理する九曜の手料理・・・十割蕎麦と山菜の天ぷら・・・を食べていたという事記しておく。 以上で、最初の夢幻会ターンを終了しました。 永野さん・・・犠牲にしちゃってごめんね。一応貿易会社を持って、ウハウハな状態になっているから許して。 この後は少女たちのキャッキャッ・ウフフフな展開だぜ! 主にミチルとの絡みを書きたいなぁ・・・ 批判・不評・指摘待っています。 しかし・・・政治関連書くと短くなるな(汗
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3137.html
272 :影響を受ける人:2014/12/21(日) 21 55 32 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第四十一話 ―墜ちる空Ⅲ― 襲撃終了の夕食後、決められた部隊配置を発表したところ、案の定反発が発生した。 しかし、戦場を知っているが故に賛同する面も有った。 あまり変わらなかった部隊はともかくとして、北郷隊・・・美緒や徹子達はお互いに顔を見合わせて困惑し、自分達の隊長を見る。 章香は真剣な表情のままで、質疑応答に答えたのは敏子の方。 結局彼女は何も話さないままその場を去った。 すぐに食事を終えた早良ミチルは、敏子に食って掛かるために司令室を襲撃し、大声で怒鳴りあった後に出ていく。 彼女としても今までの編成ではだめだとはわかる。 だからと言って“学兵のみの部隊”には反対だ。 しかも自分が隊長となり、坂本美緒を護衛するなんて・・・ 「はぁ・・・」 司令室から出てしばらく歩き、外に出た所で溜息を吐いた。 そしてそのまま外を歩く事にする。 気分的に、風に当たりたかったのだ。 普段なら銃器の点検をするのだが・・・そんな気も起きない。 そしてふと気が付いた。 何時もの 儀式 をしていないと。 袖をまさぐると、すぐにタバコとマッチが出てくる。 視線がタバコの銘柄を見続ける。 あまり好きではないと言っていたのに、好んで吸っていた風変りの隊長・・・ 自分と同じく志願していた仲間・・・ 頼りになった先輩たち・・・ 彼女達はもういない。 自分が・・・殺したも同然。 「ッ・・・!」 あらためて噛み締める罪に、力のこもった手で握った紙の箱がひしゃげる。 今度はミスをしない。 今度は自分が・・・自分が命がけで守るのだ。 坂本美緒を。 ――――― 「・・・以上だ。 ・・・何か質問はあるか?」 「「「「「「・・・・・・」」」」」」 食事が終わり、告げられたことに動揺していいた学兵一同は旗本サエに連れられて詳しい話を聞いた。 それでもなお、彼女達は事実を受け入れがたかった。 そんな中、美緒が手を上げる。 「えっと・・・つまり自分はまた部隊を離れる。で、合っていますよね?」 「・・・そうだ。」 「また美緒は大忙しか」 徹子が苦笑して言うと、美緒はちょっと困惑気味であったが同意する。 「北郷隊長も、部隊掌握で忙しくなりますし。 階級が上がると言うのは大変ですのよ?」 「そうですね。」 273 :影響を受ける人:2014/12/21(日) 21 56 04 軍人の家系である凛と醇子、小毬も頷く。 まだ軍の事をよく知らない徹子は、「そんなもんか?」と納得しておくことにする。 それよりも気になるのは、新しい上司だ。 「それで、下田隊長はどういう人なんですか?」 「・・・北郷よりは厳しい。 ・・・技量は比べるな。」 簡略して言ったが、目の前には困惑しか浮かぶ少女たちしかいない。 簡略し過ぎたか?と思ったので、不安を和らげるために苦手な会話を再開する。 「・・・勝手が変わるから不安だろうというのはわかる。 ・・・下田は腕というよりも指揮能力が良い。 ・・・従っていれば、まぁ・・・間違いはない。」 「なんか不安だ。」 何と言っていいかわからない複雑な表情で、徹子は皆を見渡す。 やっぱり不安と困惑しかない。 とりあえず納得はしないといけないのはわかる。 納得した事を述べると、サエは美緒以外に就寝するように言った。 これにも困惑した一同だが、彼女の強い視線に押されて渋々退出した。 外に出てすぐに徹子と里子は聞き耳をしようとしたが、里子は凛に耳を引っ張られて、徹子は出てきたサエに睨まれて逃げるように去った。 そして二人きりとなった美緒は、緊張により生唾を飲み込んで目の前に座りなおしたサエを見上げる様にみる。 「・・・さて。坂本美緒一飛曹。」 「ひゃ、ひゃい!」 緊張して変な返事になってしまった。 アワアワしているの余所に、サエは何時も通りだ。 「・・・これから言うのは、あいつらには言うな。」 「えっ?」 「・・・先の襲撃。・・・“アホウドリ”が確認されただけで、最低でも31体以上いるとの事だ。」 「そ、そんなに!?」 “アホウドリ”は最初の頃に出てきたのでも最大8体。 迎撃が成功したその後はあまり見かけなくなっていた。 見かけても1体が多く、最大でも2体。 つまりは・・・戦力として溜め込んでいたといことだろう。 「・・・撃墜できたのは、たった3体だ。」 「そんな・・・」 一日中襲撃してきて確認できたのは31体、そのうち3体撃墜出来たとはいえまだ多い。 しかも戦場は錯誤していた。数はさらに多くなる可能性もある。 「・・・ここからが本題だ。坂本美緒一飛曹。」 「は、はい!」 あらためて名を呼ばれ、今度はちゃんと返事が出来た。 しかし告げられたのは耳を疑うものであった。 「・・・状況によるが、敵の “核”を発見次第次の敵に向かえ。」 「・・・・・・・・・それってどういう事ですか?」 恐る恐る尋ねる。 「・・・敵が、前回の様に襲撃してきたならば。 ・・・“核”の発見のみに注力しろと言っている。」 「攻撃に参加しなくていいんですか?」 否定してほしかった。 「・・・そうだ。」 しかし目の前の人は肯定した。 「でも、それじゃ・・・」 「・・・お前の任務は、“核”の発見だけだ。」 274 :影響を受ける人:2014/12/21(日) 21 56 47 悩むように頭を抱えた美緒の前で、無表情のサエは変わらぬ声音で言い放つ。 「味方・・・味方を援護しちゃいけないと言うんですか!?」 「・・・そうだ。」 「皆が苦しい思いで戦っているはずなのに、「見捨てろ。」って言うんですか!」 「・・・そうだ。」 「そんなの出来ません! 他の魔眼使いの人だっているはずです!!」 「・・・確かにいる。「だったら!」・・・お前ほどの精度は無い。」 重い沈黙が場を支配した。 「・・・確かに、他の魔眼使いは8人いる。 ・・・陸戦ウィッチに3人、中央に1人。 ・・・空は、陸軍海軍合わせ4名。 ・・・1人は重傷を負い、本土に帰還している。 ・・・2人は夜間哨戒に必要。 ・・・最後は、お前だ。」 「以前、共闘したアドルフィーネ・ガランド大佐は・・・?」 「・・・上がりを迎えつつある人物。 ・・・更にいえば、他国の隊員を纏める総隊長だ。 ・・・無理は言えん。」 縋りつく様に言うが、現状には勝てない。 サエとしても、負担の大部分を担う事になる美緒をフォローしたいとは思っている。 しかし己の使い魔がフクロウのせいか、夜間戦闘も難なくこなせる技量があった。 章香としても信用できる人物であり、確実に任務をこなせられる旗本サエは必要不可欠。 外れるなどできない。 そこで昼間を中心として活動してもらう事にし、遊撃部隊として運用する事で決着を見た。 しかしこの命令は彼女には重すぎる。 章香は最初自分が言うと言ったが、それをサエが押しとどめて代わりに恨まれ役となったのだ。 友さえ見捨てろと言う命令・・・ 貴重な魔眼使いを保護するためとはいえ、やるせない思いが渦巻く。 その後、二三ほど話したが上の空の様な返事があるだけ。 話し終った時には、小さな学兵は更に小さくなって項垂れていた。 かけるべき言葉が見つからない、その言葉を書ける資格もないと、サエはその場を後にする。 しばらく俯いていた美緒は、力なく席から立つとフラフラと部屋から出ていく。 自室に割り当てられている部屋に戻ろうとしたが、先程の話を思い出してしまう。 今、会いたくない。 そう思った美緒は、そのまま基地をフラフラと歩きまわる。 別にどこに行くとかは決めていない。 ただ、気持ちの整理をしたかった。 当てもなく、フラフラ・・・フラフラ・・・歩いていく。 そんな時だった。声を掛けられたのは。 「坂本、大丈夫か?」 「・・・ぇ?」 声のした方を見ると、隊長に任命された早良ミチルがベンチに座っていた。 タバコを吸いながら。 「せ、先輩・・・タバコ・・・・・!」 「ん? ・・・ああ、これか。」 ワナワナ震えはじめたのを見て、視線が自分が吸っているタバコに注がれているのに気が付いたミチルだが、気にせず一服吸う。 「まだ、未成年ですよね?」 「そうだな。」 「駄目じゃないですか!!」 驚く様に大声で咎めると、ミチルは苦笑しつつも一本吸い終えた。 そのまま近くの灰皿に入れて消すと、もう一本引きだす。 「・・・これはな、私の再確認なんだ。」 「さい、かくにん・・・ですか?」 「ああ・・・私の罪の、な。」 「・・・・・・罪。」 急に黙り込む美緒にミチルは視線だけ投げかけ、手で座るように促す。 それに対して恐る恐ると彼女の隣に腰を下ろした。 「知っているんだろ?」 「な、なにがですか?」 唐突に話を振られて、動揺する。 見た目からも丸解りの態度に、ミチルはただ笑う。 「私の経歴さ。」 「・・・詳しくは聞いていませんでしたけど、それなりには。」 小さく肯定した後輩の頭を乱暴に撫でる。 最初は叩かれると思っていた美緒は、不意打ちに動揺して目をグルグルさせた。 「あわわわわわ!」 「あっははははは! とりあえず、隊長達には黙っていてくれよ?」 代わりに話をしてやるから。そう言ってミチルはタバコをゆっくり吸った。 以上です。 以前、扶桑国には魔眼使いが9人いると言いました。 九曜さんも入れて9名です。なので作中の8名はあっています。 次回はミチルの過去の御話を入れようかと思っていますです。 ナハト様・・・大丈夫ですよね(汗
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3102.html
689 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 00 11 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第二十四話 ―乙女の休日Ⅶ― 「悪かったな。」 「いや・・・お前と話せて良かったよ。」 旅館の玄関で草鞋(体が大きいため自作)を履く志麻に、少しだけ申し訳なさそうな表情の章香が立っていた。 「なんつう顔してんだ。お前らしくねえぞぉぅ。」 「いや、だがな・・・」 「俺がそんなことを気にするたちだと思うがぁ!」 獣のように嗤う同期に、苦笑して頭を掻く。 掻いていた手を下すといつも通りの章香がいて、嬉しくなってしまう。 「ぎひひひ! それじゃ、いくぜ。」 「ああ、戦場で会えたら会おう。」 「おうよぉ!」 御互いに手を出し合って〔パンッ!〕と叩き合い、そのまま握手する。 力のこもった握手はちょっと痛かったが、背向けて立ち去る志麻が見えなくなるまで痛みは続き。 見えなくなると同時に引いていった。 名残惜しそうに玄関を見ていた章香だが、すぐに学兵達のいる部屋に向かう。 「さて、夕飯は何かな?」 「・・・刺身だ。」 「船盛ですか? 良いですね~」 質素になってしまう前線とは違い、旨い物を喰えるというのは誰でも嬉しくなるもの。 ルンルンと足取り軽く歩く、彼女の後ろ見ながらサエは呟いた。 「・・・そうだな。 ・・・・・・章香。」 「なんですか?」 「・・・学兵達の様子がおかしかった。 ・・・恐らく ・・・聞かれた。」 二人の歩みが止まった。 後ろ姿なので顔は見えないが、緩んでいた章香の顔は苦虫を潰したようになっているはず。 容易に想像できるが、そのまま続けた。 「・・・水風呂から上がってから、話に夢中で気付かなかっただろうが。 ・・・大人しくなり過ぎていた。 ・・・それにさっさと去った事からの推測でしかないが。 ・・・・・・間違いないだろう。」 「そう、ですか・・・」 答えた声は平淡なモノ。 志麻に言われていたが、いざばれると胸が苦しくなる。 あの話の後、いずれは話そうと思うようになってはいた。 息を一度大きく吸い、吐き出す。 「自分が何とかします。」 「・・・そうか。 ・・・多少はフォローしよう。」 「ははは。お願いしますね。」 歩みを再開し、大部屋に向かう。 そんなに距離は無い為、すぐについた。 軽くノックすると『どうぞ。』と言われたので遠慮なく扉を開く。 「またせたな。」 「いえ、そんなに待ってはおりませんわ。」 「うんうん。」 690 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 00 46 凛と醇子が答えるが、二人以外の視線は前に固定されているかのように動かない。 更に、普段正座をあまりしない徹子が正座をしている時点でおかしい。 凛・サエ・章香・醇子 里子・徹子・美緒・小毬 の順番で座って箸をとる。 「頂きます。」 「「「「「「・・・「頂きます!」」」」」」」 章香は、まず最初に船盛の刺身をとる。 見たかんじからして、恐らく鯛だと思う。 醤油にチョンとつけ、刺身に山葵をつけて食べる。 最初に魚の旨味が出てきて、醤油が更に味を引き立てる。 最後に山葵の絡みが味を引き締め始めた。 そこに白い熱々のご飯を入れると、旨さが更に倍増する。 ああ、生きていてよかった。 この一杯の為に頑張っているようなもの。 食べている物は違うが、美緒達も同じなのか幸せそうな顔になっている。 その後、一心不乱に食事をとり続ける。 ご飯を二度ほどおかわりしてから、ようやく話を切り出そうという気になった。 遅くなったのは、決して刺身の魔力に囚われたからではない。 「ふぅ・・・ さてお前達。「・・・ご飯粒が付いているぞ。」あ、すみません。」 整えた威厳は崩壊した。 ご飯粒を全て食べると、咳払いをして姿勢を正す。 それにつられて食べるのをやめた学兵達。 「どの辺から聞いていた?」 「えっと・・・その・・・」 副リーダー的な醇子は口を開いたが、言葉が出てこない。 アワアワしながらも懸命に話そうとする。が、その前に凛が体を章香の方に向けて口を開く。 「ほぼ、最初からですわ。」 「どの辺からだ?」 「真嶋志麻大尉が、隊長を同期の中で一番だという所からですわ。」 「そうか・・・」 腕を組んで一同を見渡す。 いずれも悪戯をして怒られる子供の様に委縮している。 いや、彼女等はまだ子供なのだ。こうなって仕方がない一面もある。 だが・・・同時に彼女等は軍人でもある。 「上官の話はほぼ機密扱いだ。それを知っての事か?」 「はい、そうd「さ、最初に言い出したのはアタイッス!」里子さん!?」 里子は後ろに下がり、深々と畳に額を擦りつける。 里子にとって凛は恩人だ。彼女がいなければウィッチになれたかどうかわからない。 その恩人が自ら罪をかぶろうとしているのを、ただ黙って見過ごすことはできなかった。 「アタイが術符を持ち込んで聞いたんッス!」 「それなら俺だって同罪です!」 その隣に、同じ様に土下座をする徹子。 「顔を上げろ。」 「お願いします! お嬢は悪くないッス!」 「美緒達は悪くn「顔を上げろと言っている!!」ヒウッ!」 訓練中でも聞いたことのない怒声が部屋中に響き渡った。 よほど大きな声だったのだろう。女中が何事かとやってきたので、サエが ―何でもない、ただお仕置きしているだけ― と説明してかえす。 その間に恐る恐る顔を上げた二人は、目を瞑って腕を組んでいる鬼隊長を見上げるように見た。 691 :影響を受ける人:2014/08/17(日) 22 01 21 「さて。お前たち全員、ミチルの話を聞いたんだな?」 「はい・・・聞きました。」 美緒が呟くように肯定すると、全員が頷いた。 それを片目を開いて確認し、内心で溜息を吐く。 「これはアイツの問題だ。だから深くは詮索するなよ。 他言も無用だ。いいな?」 「「「「「「・・・はい!」」」」」」 とは言ったものの・・・逆に情報を求めて動くかも知れない。 横目でサエを窺うと、小さく頷くのが見えた。 「と言っても、気になって仕方がないだろうから、簡単に言うことにする。」 「へ?」 「い、いいんですか?」 前言を撤回する用の事を言われて学兵等は唖然とし、慌てて美緒が確認をとる。 章香は頷いて一同を見渡す。 「構わん。だが他言無用、言いふらすな・・・守れるな?」 真剣な表情になり、姿勢を正したのを見て、彼女等なりの誠意を見た。 これ無ば良いだろうと思い口を開く。 「私は詳しくは知らない。ただわかっているのは、彼女ともう一人が生き残っている。 ミチルの隊は飯井オトメ少佐が率いる部隊で、なかなかの実力者で撃墜数も多かった。 私も最初の頃お世話になった・・・ だが・・・その日は連戦で弾薬が少なくなっていた上に、追撃のしすぎで奥の方に移動してしまっていた。 その期間途中で、多数の敵に包囲されたらしい。 救援要請を送ったが、運悪くどの部隊も下がるか、ちょうど上がってくる途中だった。 何とか近くにいた狐狸部隊の面々が駆け付けた。 ・・・上空にウィッチは誰もいなかった。有るのは地面から立ち上る黒煙のみ。 せめて遺品でも回収しようと地上でホバリングしていたら、不時着していたミチルを発見した。 自分を庇って重症を負ったウィッチを抱えてな・・・」 そこまで言って、御猪口の御酒を飲み干す。 「唯一助かった彼女は事情聴収を受け、傷が癒えた所で現場に復帰した。 軍隊と言うのは意外と縁起担ぎが多くてな。 一人だけ生き残ったミチルを誰も受け入れようとはしなかった。」 「そんな・・・」 「酷いですわ・・・」 「そうだな。 しかしちょうど退役するウィッチがいた狐狸部隊が彼女を受け入れ、今に至るというわけだ。」 話し終えると皆顔を伏せていた。 無理もない、戦場ではよく起きてしまう悲劇。 もし彼女等が軍人を目指すならば、必ずぶつかる壁だ。 これをどう導くか・・・章香は休められない思考に、溜息を吐くしかなかった。 以上です。 ミチルの詳しい(?)事件内容がわかりました。 基地に帰る前に整理がつくのでしょうか?
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6857.html
18: 194 :2021/01/23(土) 17 05 30 HOST ai126164122017.72.access-internet.ne.jp 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件セカンドシーズン?その20 共産支那の暴走 さて、正式に侵攻作戦を発した中国軍だが、実際にはその2日前から行動を開始していた。 既に準備が整っていた事も有り、中国海軍は速やかに出港。それぞれの目的地へと侵攻を開始した。 艦隊は主に二派に分離。一方は台湾へ。もう一方は尖閣諸島へと向かった。 戦力配分だが、近場で本土からの手厚い支援が受けられる台湾侵攻艦隊は、空母遼寧を中心とした機動部隊が。南西諸島侵攻艦隊は、より日本本土に近いという理由から 山東及び003型航空母艦こと「海南」を中心とした二個機動部隊が投入される事となった。 海南はまだ竣工してから日が浅く、実用化したとされる電磁式カタパルトも故障続きである等、様々な不具合を抱えている状態だったが、相手を考えると少しでも有力な戦力を 投入したいとの考えから、急遽投入される事となった。 主力艦載機はJ15及びJ15T(海南のみ)だが、極少数J20やJ31の艦載機型が投入されている。日本側がステルス機であるF-3A及びC型を大量導入する事を決定した事を受けて、急遽開発・実戦投入 されている。 もっとも、元が陸上機という事も有り性能面でどうしても見劣りがしてしまうが、それでも有ると無いのとでは大違いで有り、相応の戦果を期待されている。 その他にも、075型揚陸艦や崑崙山級揚陸艦をはじめとする上陸作戦を展開する輸送部隊や、複数の護衛艦艇等が展開している。潜水艦に関しては、言うまでもないだろう。 さて、まずは南西諸島への侵攻から見ていこう。崑崙山級揚陸艦から726型エアクッション揚陸艇が吐き出され、まずは無人の尖閣諸島を占拠。対空・対艦ミサイルを揚陸して守りを固めると、 西表島をはじめとする有人島の制圧の為に、空挺部隊の投入を決定。Y-9輸送機が空挺部隊を降下させるべく低速で与那国空港へと侵入する。 だが、自衛隊も座して降下を許す事無く反撃を開始した。 中降下兵「ミサイル!!」 秘かに展開していた歩兵による、91式携帯地対空誘導弾を使用した対空攻撃だ。狙われたY-9輸送機は慌ててチャフとフレアをばら撒きながら回避するが、空挺降下の為に速度を落としていたのが災いし、 右主翼内側のエンジンに直撃。エンジンを完全破壊するだけに留まらず、右主翼に大きな亀裂を走らせた。回避の為に主翼に大きな負荷がかかっている状態でのこの被害は致命的であり、主翼は呆気無く破断。 空挺隊員達を乗せたまま海上へと墜落した。 2号機機長「いかん!!降下を中止する!!」 後続の機体の機長は降下作戦の中止を決断。退避行動へと移る。結論から言うと、この判断は正しかった。 他の島々の陸自隊員達も、同じ様に91式携帯地対空誘導弾を構えて待ち構えていたからだ。もし空挺作戦を強行していたら、無為に兵士と機材を失う結果となっていただろう。 19: 194 :2021/01/23(土) 17 06 00 HOST ai126164122017.72.access-internet.ne.jp 海南艦長「自衛隊の反撃です。空挺作戦は、中断されました」 中提督A「・・・甘く見過ぎていた様だな。艦載機部隊に奴等の駐屯地を叩かせろ。貯蔵庫を叩けば、連中は抵抗出来なくなる。急げ!!」 海南レーダー員「報告!水上レーダーに反応、敵らしき物を発見!!」 海南艦長「正確に報告しろ。敵らしき物とは何だ?」 海南レーダー員「そ、それが・・・艦船にしてはレーダー反射が酷く小さいのです」 海南艦長「何だと!?」 今一つ要領を得ない報告に、首を傾げる艦長。だが、彼が嘘を言うタイプで無いのはよく分かっている。 念の為に哨戒ヘリを向かわせようとしたその時、驚きの報告が入る。 海南レーダー員「こ、今度は対空レーダーに反応。敵機です!!高度は・・・10メートル以下の超低空です!!」 海南艦長「何!?」 いきなりの敵機による空襲に驚きの声を上げる艦長。一体、どんな魔法だというのだ!?と驚きを隠せないでいる。 この一連の現象の正体、それはUS-2に搭乗して敵レーダー範囲外に展開後、最大戦速で突っ込んで来た神崎島の艦娘達だったのだ。 南西諸島の攻略に取り掛かる中国軍に横合いから奇襲をかけるべく、艦娘形態のまま突入して来たのだ。 中提督A「どういうトリックかは分からんが、敵機が来ているのは確かだ!対空戦闘!敵機を撃ち落とせ!!」 中提督Aの号令の元、急いで対空戦闘に取り掛かる中国海軍。だが、準備が完了する前に蒼龍・飛龍の二隻から飛び立ったF-3C(妖精さんサイズ)から発射された25式空対艦誘導弾(ASM-3改)多数が 中国海軍に襲い掛かった。 妖精さんサイズとはいえ、その破壊力は変わらない。36機のF-3Cから実に216発もの25式空対艦誘導弾が放たれた。 それでも、中華イージスこと蘭州級駆逐艦や昆明級駆逐艦が懸命に対空射撃をするも、全てを撃ち落とす事は出来ず被弾が相次ぐ。 蘭州級駆逐艦二隻にそれぞれ二発と一発が直撃し、二発直撃した方は消火に失敗し沈没。より小型の江凱型フリゲートや056型コルベットは一発でも致命傷で有り、計4隻を喪失。 昆明級駆逐艦二隻の内一隻にも、撃墜したミサイルの破片が多数刺さり、探知・迎撃能力が大幅に減少。 何より致命的だったのは、海南に1発・山東に至っては実に3発直撃した事だ。海南の方は火災が発生し、懸命に消火活動が行われている状態で有り、山東に至っては燃料タンクと弾薬庫が誘爆して 手が付けられなくなり、総員対艦が命じられている。 大損害を被り、航空機の運用能力を喪失した中国海軍。そこに、艦娘達が襲い掛かった。 残存艦艇は懸命に反撃を行うも、人と変わらないサイズの艦娘に攻撃を直撃させるのは困難であり、加えてパーソナルシールドも展開しているのだ。損害を与える事が不可能に近い。 逆に、大和や長門の大口径主砲や酒匂や那珂ちゃんの軽巡洋艦の主砲の雨が降り注ぎ、次々直撃弾を浴びせて来る。 護衛艦艇が全滅した所で、海南及び揚陸部隊は白旗を挙げて降伏。尖閣諸島も、陸上用ホバーユニットを展開して上陸した長門に主砲を突きつけられて、此方も敢え無く降伏。 南西諸島侵攻は、大失敗に終わったのだった。 20: 194 :2021/01/23(土) 17 06 30 HOST ai126164122017.72.access-internet.ne.jp さて、もう一方の台湾侵攻部隊だが、台湾空海軍との間に短くも激しい戦闘が展開され、双方大きな被害を出すも数の差で共産支那側が押し切り、沙崙海水浴場一帯にエアクッション揚陸艇を多数展開して 侵攻部隊を揚陸している所だった。 遼寧艦長「閣下。陸上部隊の揚陸が完了、これより台北へ向けて進行するとの事です」 中提督B「そうか。思った以上に順調だったな。・・・・・南西諸島侵攻部隊からの連絡はどうなっている?」 遼寧艦長「・・・残念ながら、緊急通信後は連絡が有りません。魚釣島に上陸した部隊も、連絡が取れません・・・」 中提督B「・・・どうやら、そちらは失敗したみたいだな。ならば猶更、台湾は手中に収めなければな」 遼寧レーダー員「艦長!レーダーに反応、飛行物体です!とてつもなく大きい・・・!!」 遼寧艦長「何だと!?距離は?」 遼寧レーダー員「き、距離は・・・・・艦隊から東方、僅か5キロの地点です!!」 中提督B「何!?」 慌ててその方向を見やる中提督達。すると・・・。 探知偽装を解除したフリンゼ・サーミッサが、その姿を現した。 ニヨッタ「中国艦隊ニ告ぐ。こちらはティ連所属人型機動攻撃艦・フリンゼ・サーミッサである。貴艦隊は、台湾国ニ対して不当な侵略行為ヲ行っている。今スグ部隊を引き上げなければ、我々は友好国である 台湾国ヲ守る為の、軍事行動を起こさねばならない。賢明なる判断を下されたし」 表面上は撤退勧告だが、見た目的には完全な恫喝である。 突然のティ連艦艇の出現と勧告に驚愕した中提督Bだったが、正気に戻るとティ連側に猛抗議をしだした。 中提督B「ティ連艦艇に告ぐ。これは侵略では無い。台湾は我が国固有の領土であり、不当に制圧している反逆者達を倒す為の内政事項である。反乱鎮圧は我が国における内政問題であり、ティ連が口を出す資格は無い。 これ以上口出しするのならば、『一つの中国』を否定し反逆者達を支援するテロ国家と見なし、断固たる対応をとる。其方こそ、即急に『我が国の領海』外へと退避せよ。然らずんば、自衛の為に攻撃する!!」 互いの主張は完全に平行線状態で有り、どちらも一切引こうとしない。 一触即発状態。と、いきなりシールド表面に爆発が。どうやら、任務失敗後の処分を恐れた056型コルベットの艦長が独断で攻撃を命じ、攻撃を開始した様だ。 中提督B「なっ!?何をやっている!?今すぐ射撃を止めさせろ!!」 21: 194 :2021/01/23(土) 17 07 00 HOST ai126164122017.72.access-internet.ne.jp 慌てて叫ぶ中提督B。だが、遅かった。 中国艦隊からの攻撃を受けて、フリンゼ・サーミッサ側が自衛の為の戦闘を開始したからだ。 まず、攻撃を仕掛けて来た056型コルベットに固定オート・メラーラ127ミリ砲で穴だらけにして沈黙させ、次に蘭州級駆逐艦を2連装中型重粒子・斥力切替兼用砲で瞬時に轟沈させる。 極めつけは、遼寧の艦橋を掌部粒子トーチで真っ二つに切り裂いたのだ。中提督B以下艦隊首脳部は呆気無く全滅し、残存艦隊の統制が取れなくなってしまった。 海上の蹂躙劇を目撃して、上陸した部隊も浮足立つ。しかし、陸上からも攻撃の手が迫りつつあった。 攻撃が始まる少し前に、橋頭保近くに秘かに国防陸軍の機甲部隊を転送しており、戦闘開始と共にそれ等が襲い掛かったのだ。 内訳は、36式可変機動戦車が3両と38式超重可変機動砲戦車が一両となっている。この部隊と、台湾陸軍の戦車隊が橋頭保に突っ込んで来た。 日戦車隊隊長「戦闘が始まった。各車、敵橋頭保に突入。仇敵を蹂躙せよ」 日戦車兵達「「「了解!!」」」 台戦車隊隊長「凄い戦車ですな。味方として、これ以上無い程心強い」 日戦車隊隊長「なに。友人を見捨てる様な真似はしませんよ。こちらこそ、宜しく」 台戦車隊隊長「・・・本当に、有り難い限りです。では、突撃!!」 号令と共に突入する日台戦車連合。僅かに導入されたM1A2Tが4両(黒人女性大統領のせいで、これだけしか導入出来なかった)とCM11が12両。これらが日本戦車達の支援の下、上陸した人民解放軍を撃破していく。 99式戦車が36式可変機動戦車の120㎜ヘビーマシンガンの乱打を受けて爆散し、05式水陸両用戦車がM1A2TとCM11の集中攻撃を受けて撃破される。38式超重可変機動砲戦車が部隊から少し離れたデポに主砲弾を 撃ちこむと、周りを巻き込む大爆発を起こす。 だが、敵もさるもの。初期の混乱を無理矢理終息させ、反撃に転じて来た。 日戦車隊隊長「フン、来たな。戦争を教えてやる・・・」 そう呟きながら、此方へ攻撃を仕掛けようとしていた戦車小隊のど真ん中に主砲を撃ちこむ。 戦艦の主砲並みの大口径砲である305㎜砲弾をまともに浴びた99式戦車が欠片も残さずに消し飛び、直ぐ近くに居た僚車2両も305㎜砲弾の爆発の衝撃でゴロゴロ転がって擱座。 見た目は無事だったが、中の人間が耐え切れずにミンチより酷い状態と化していた。 これ等の光景を見て、辛くも生き残っていた司令部を始めとした残存部隊は戦意を喪失。あっさりと白旗を挙げた。 海上の方も、昆明級駆逐艦の次席指揮官が降伏を申し出た事で、戦闘は呆気無く終結。なお最初にやらかした056型コルベットはというと、その後のダメコンに失敗して火災が収まらず、ティ連側の手を借りて鎮火した ものの、損傷が酷過ぎる為に結局は廃艦にせざるを得なかったのだった。 かくして、乾坤一擲の覚悟で行われた台湾及び南西諸島への侵攻作戦は、目を覆わんばかりの大失敗という結果に終わった。 侵攻用の戦力の大半を失った以上、最早手打ちにするしかない。誰もがそう思っていた。だが・・・・・。 かの国家主席は日本及びティ連の介入と迎撃に怒り狂うと共に、失敗の責で自国民に吊るされるのを恐れた結果、禁断の手を使用して来た。 日本本土の軍事拠点に対する核攻撃である。 22: 194 :2021/01/23(土) 17 07 30 HOST ai126164122017.72.access-internet.ne.jp 以上です。日本やティ連による共産支那の侵攻部隊の迎撃の様子でした。 最初の艦娘の戦闘シーンがまんま635氏が書いたのと同じになってしまい、本当に申し訳有りません(汗)。可能な限り違いを見せようと努力はしましたが、これが限界でしたorz で、尖閣に長門さんが着上陸をかましましたが、これは久々の戦闘で血が滾ってしまって先走りしてしまった結果です。この後、大和さんに怒られました(ヲイ) そして台湾の戦闘ですが、空海軍は残念ながら描写ならず(コラ)。一応、共産支那側にも相応の損害を与えていますので(汗) そして、フリンゼ・サーミッサ無双と日台連合部隊によるパーティーと相成りました。なお初期プロットでは、フリンゼ・サーミッサの戦闘のみとなっていましたが、ガン〇ッドのパーティーが見たいという声を受けて、 急遽陸上戦闘シーンを追加。更に台湾の機甲部隊と、日本戦車隊の指揮車両として38式超重可変機動砲戦車も投入。結果、上陸を果たした部隊が酷い目に遭う事に(汗) 完全に大失敗となった侵攻作戦ですが、共産支那が遂に核の使用に踏み切る事に。次回は、その迎撃の様子の描写となります。 wiki掲載は、自由です。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7148.html
364: 弥次郎 :2021/05/29(土) 23 45 28 HOST softbank126066071234.bbtec.net 神崎島支援SS 「聖ウァレンティヌスの日エトランゼ」 さて、2月に入ると艦娘たちも妖精たちも忙しなくなってくる。島の外、昭和の人間達にはまだなじみの薄い行事ではあるがバレンタインデーというのがあるためだ。 無論、送る側の艦娘は深海棲艦含みで600以上いるのに対し、送られる側は提督一人という凄まじいアンバランスさであったが。 とはいえ、送られる側の神崎提督も送られるばかりでなく、海外出身の艦娘に対して何かしらの品を送ることもあった。 そも、チョコレートを女性が男性に贈るというのはぶっちゃければ製菓メーカーのいんb…ゲフンゲフン。 ともあれ、本来の意味では男性が女性に贈ろうが女性が男性に贈ろうがまったく関係のない話なのである。 そして、神崎島が現世に帰還してからのバレンタインというのは、それまで以上のイベントと相成ったわけである。 それは、島外から来訪した大日本帝国の人員、殊更に、艦娘たちにとって自分達の艦長や提督となった人物にプレゼントというのも発生したためだ。 一人の艦娘に関わった軍人というのは山のようにいるものだ。軽巡洋艦の五十鈴など良い例であるが、歴代艦長の中には有名な提督や軍人がいる場合も多い。 まあ、彼女の場合、海軍内部でさえも貴族船と揶揄されるレベルで集まっているのがある種異常というか。 実際、神崎島に赴任している堀悌吉中将は五十鈴から直接チョコレートを贈られるという名誉に預かることになった。 また、単に艦長というだけでなく将官が前線指揮のために座乗するというケースもあり、あるいは艦載機のパイロットというパターンもある。 有名どころのパイロットというのは、それこそのちの戦史においてクローズアップされるようなエースたちはこの時代でも存命であったりするのだ。 陸軍の所属の艦娘のあきつ丸に神州丸にまるゆらもその例に漏れない。 そんなわけで、神崎島と本土を結ぶ定期便には多くの荷物---というよりはプレゼントが満載されることになったため、いつもより船足が遅かったことをここに記す。 しかし、これだけの騒ぎになることを当事者となった堀は大いに戸惑いながらも受け入れることになった。 仮にも軍事組織の中でこういったことを大々的にやることを許可して、日常業務に支障をきたすのではないかと。 「まあ、それはそうですね」 それを何の気なしに神崎にぶつけたところ、苦笑と共にそんな返事が返ってきた。 「ですが、単なる軍艦ではなく、人の姿と心を持つのですから、そういった方面でのケアも必要なのです」 艦娘がそういう存在として作られたからか、それとも「軍艦」でありながらも人の「娘」として習慣を自然と持つからか。それは判然とはしない。 「ケア、ですか」 「いかに強力な力を持つといえども、彼女たちは一面『人』でもありますから。 むしろ、常人離れした力を有しているからこそ、そのコントロールに関わる要素は慎重にならざるを得ません。 軍務ということで規律を守り、風紀を保つことも重要でしょう。何しろ、国を守る盾であり矛であるというのは国の威信を背負うことですから」 その言葉には同意しかない。軍艦というのは戦略兵器であり、国家としての実力を測るための目安になるもの。 故にこそ苛烈なまでの訓練を重ね、日々鍛錬を行い、万が一がないように力を磨き続けているのだ。 「ただ……締め付けるだけでは、重荷を背負わせ続けるだけでは、やがて崩れます。 だからこうして羽目を外させてやるのも、この島を背負う者、艦隊を指揮するものとして必要と考えております」 さしずめ、締め付けすぎたボルトが割れてしまうように、あるいは、膨らませすぎた風船が破裂してしまうように。 負荷をかけすぎたものはやがて、限界を超え、来るべき破滅を迎えてしまうことになるのである。 「なまじ人である以上、誰かが不調となれば、それが伝播してしまうものです。殊更、この島ではそれが致命的になりかねませんので」 「なるほど」 これがただの軍艦ならば、人員を入れ替えればそれで済む話だ。だが、艦娘には限りがある。 姉妹間や戦隊間あるいはそれ以上の枠組みでの絆で結ばれている彼女らの誰かが欠ければ、それは大きすぎる影響が出るだろう。 「まぁ、お堅いことは抜きとして、今日は楽しみましょう」 「提督も、お気をつけて…」 堀の目は、執務室の机のわきで山積みとなったチョコレートを見ていた。 艦娘たちが業務の合間に持ってくるそれは、逐次秘書艦の大淀や妖精さんによって運び出されている。 だが、汲めども尽きぬ泉のように、あるいは沸き上がる活火山のようにまた積みあがる。 これを残らず食べてお礼をするという仕事が待ち受けている神崎に、ハレムとは苦労するものだなと、堀は月並みな言葉しか浮かばなかった。 365: 弥次郎 :2021/05/29(土) 23 46 02 HOST softbank126066071234.bbtec.net 以上、wiki転載はご自由に。 季節感0で今更な感じですが、書いてみました。 ご笑納ください。 373: 弥次郎 :2021/05/30(日) 00 15 37 HOST softbank126066071234.bbtec.net 修正を… ×有名どころのパイロットというのは、それこそのちの戦史においてクローズアップされるようなエースたちは 〇有名どころのパイロットというのは、それこそのちの戦史においてクローズアップされるようなエースたちはこの時代でも存命であったりするのだ。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3080.html
439 :影響を受ける人:2014/04/20(日) 22 13 29 この作品にはTS要素が含まれています。 オリキャラ化が含まれています。と言うかオリキャラが出てきます。 最低系である最強要素があります。 それでも良い、という方のお読みください。 提督憂鬱×ストパン+零 第五話 ―大人達の苦悩― 「・・・以上が“舞鶴海軍基地ネウロイ襲撃”の顛末です。」 充分な明かりの会議室で、山本五十六は目の前にいる夢幻会メンバーに報告していた。 話合いの内容は今回の襲撃騒ぎだ。 「ふぅむ・・・迎撃に出た部隊に戦死者は無し、ですか。」 資料をめくりながら喋る辻正信の顔には、どことなく笑みがある。 戦闘で死者が出るのは前世からわかりきっている事だ。 だが、今回は負傷者こそ出たが死者が0人。喜ぶのは間違いではない。 「お葬式でお金が出て行ってしまいますからね。」 「・・・冗談と言えど、あまり良いとは思えませんよ。」 彼らしいセリフに、隣に座っている近衛文麿が苦言を言うと、さすがに悪いと思った辻は謝った。 「しかし、このネウロイ達はどこから?」 「うむ。推測ではあるが、報告によると敵はこのルートで来たらしい。」 そう言って山本はテーブルに置かれた地図を指揮棒で指し示し、動かしていく。 「韓国・・・失礼、高句麗半島を迂回してですか。」 「えらい大回りだな。」 確かにその通りだ。 この世界の韓国・・・高句麗半島と呼ばれる地域は、不毛の荒野と砂漠であるが地下資源はそのままであることがわかり、開発が進められている地域でもある。 人の住める場所が極端に少なっているとはいえ、ここを通過しようとすればどこかしらで気付くはずだ。 だが今回はそんな事は無く、舞鶴を襲撃された。 「原作、補正でしょうか・・・?」 辻の言葉に会議室の雰囲気が暗くなる。 もしそうならば、自分達は勝てない戦いを挑んでいる事になる。 いくら強化しても、相手もそれ以上に強化されて反撃してくる。 悪夢以外の何ものでもない。 沈黙がその場を支配していたが、不意に扉が叩かれた。 「む、だれだ・・・?」 この場所は倉崎翁が苦心して作り上げた場所だ。 関係者以外立ち入り不可能であり、扉を叩くとなると緊急事態でも起きた時にしかない。 戦闘力の無いメンバーを隠し通路から逃がすため、軍人組が腰を浮かせて扉を睨む。 しかしその警戒は杞憂に終わる。 『済みません。遅れました。』 「嶋田か・・・入っていいぞ。」 近衛が安堵するように大きく息を吐くと、扉を開いて白い女性が入ってきた。 九尾の尾をもつウィッチ。九曜葛葉は、何時もの御茶のお供を持ってきていた。 「どうぞ、試食ですが・・・」 「おお!まってました!!」 「一人暮らしだと、こういう手料理が恋しいからな・・・」 「実家帰れよ。」 「嫁さん、この世界でも欲しいなぁ・・・」 「俺は前の嫁に操を立てている。「お前、この間結婚したろうが!」親の強制にはかなわんのよ。」 440 :影響を受ける人:2014/04/20(日) 22 14 03 欠食児童共がさっそく群がって取り合っていく。 もっとも、食べ物を不始末にはしない。やったら九曜の雷撃が待っているからだ。(経験済み そんな夢幻会メンバーを苦笑しつつ、ちゃっかり自分の分を確保した山本は、最初の頃の夢幻会の醜態を思い出してちょっと頭を抱えた。 まさか自分が転生して、前世で転生者が作ったアニメに酷似した世界に生まれるとは思ってもいなかった。 一応彼等の秘密を転生してから教えてもらい、一応は納得していたが・・・ 山本の隣に座った九曜は、置かれている資料をパラパラめくる。 首相時代に培われた流し読みだ。これでしっかり記憶されているというのはさすがだと思う。 「ふむ、戦死者ゼロは良いな。」 「ああ、現場には頭が下がるよ・・・(この沢庵旨いな)」 山本の前だと以前の男口調で喋る癖があるが、これは親友であるという特権のような気がして、少しだけ嬉しい。 決してヤマシイ気持ちは無い。 資料をめくりつつ、器用に能力で全員分の御茶を入れていると、あるページで眉間に皺が寄った。 「この迂回ルート・・・もしかしたら私のせいかもしれん。」 「どういうことだ?」 「いや。へぃ・・・私用で九州の方に行っていてな。自分を感知して進路を変更したのかもしれない。」 「そうなのか・・・ん?ちょっとまて、それはどういう事だ?」 「そうですね。私も知りたいです。」 「「うぉ!」」 急に割り込んできた辻に驚いて振り向く。 「急に出てこないで下さいよ・・・」 「いいじゃないですか。〔ポリポリ〕」 「食べながら言うな。旨いのはわかりきっているが・・・」 「そんな事より、先程“嶋田さんを感知して避けた。”と、仰っていましたが?」 「・・・そうですね。これは機密でしたが、このメンバーであるならば大丈夫でしょう。」 「機密?皇族の秘密になるのか?」 「いや、この国に住む者達に秘密にしてきた事だ。」 彼女から説明された事実は、原作を知るメンバーにとって衝撃的であった。 過去にネウロイ襲撃があったのもさることながら、それをたった一人で迎撃し続けた九曜に対しても驚きがあった。 ネウロイが起こした三度の渡海行動。 国民に要らぬ心配と、不安を起こさせないために秘匿された事実。 皇族が代々秘密にしていた事。 「なるほど、だから彼等は貴方を避けた。敵わないと知っているから。」 「ええ。後、報告書には書いてありませんが、その時に敵の補給を担当していた新型も潰しています。」 襲撃を知り、急いで海上に出たら居たそうだ。 飛行船型のずんぐりした奴で、飛行速度は遅かったらしい。 護衛もいたらしいのだが・・・ 「相手になりませんでしたが。」 「ははは、そうでしょうね」 (*1))) ――――― 軽い食事を終え、席に着いたのを確認して会議を進める。 「現政府が学徒召集を命じたのは痛いですね・・・」 「・・・そうですね。ウィッチ派遣が、裏目に出るとは思っていませんでした。」 視線を落として九曜は呟く。 この命令に、天皇陛下は猛反対していた。 年ゆかない子供達を戦場に出すとは何事か! 九曜も同じ思いを抱いているが故によくわかっている。だが必要であるという事は、冷徹な政治家としての思考でわかっていた。 441 :影響を受ける人:2014/04/20(日) 22 14 50 ネウロイの圧力は今年に入って急激に上がっている。 その速さに遠い戦線から戦力を引き抜く事が、どうしても間に合わないのだ。 それに呪歌使い・結界士・は他の国には無く、治療師にいたっては世界最高レベル。 現場が欲しがり離そうとせず、国によっては臨時のウィッチ育成の先生をお願いしている。 現状を訴えれば返して貰えるだろうが、印象は悪くなる。 それでも多少は帰ってきていている。雀の涙ほどではあるが・・・ そんな中、義勇軍を派遣してくれるという話が持ち上がっていた。 「義勇軍ですか・・・原作にはない事ですが、将来の大陸反攻の事を考えると必要な事ですね。」 「ええ、リベリオンからは飛行部隊を主に派遣して頂く予定です。」 「カールスラントからも少数だが来るそうだ。」 観戦武官として赴任している、アドルフィーネ・ガランド大尉が働きかけてくれたおかげだと、山本は笑っていった。 「それに、防衛戦には空母【祥鳳】【瑞鳳】の二隻も投入できる。」 「紀伊級戦艦四隻の砲塔改装も済んでいますしね」 ストパン世界で問題のあった紀伊級戦艦は、砲塔製造経験のある転生者のテコ入れで一年の待ちを無くして就役しており、一番艦・二番艦の砲塔改装も済んでいる。 その砲塔改造を容認する代わりに、夢幻会からの強い押しで和製コロッサス級空母建造を認めさせていた。 この空母は海外転売も視野に入れた空母で、前世でも建造経験がある。 更にその製造を指揮していた転生者数人が関わっている為、建造は思っていたよりも早い。 資金に余裕のあるこの世界では、何隻か同時建造していて、数隻の転売が確定している。 すでに建造されている【祥鳳】【瑞鳳】は完熟訓練を終えており、戦力に問題は無い。 問題があるとすれば・・・ 「海軍上層部掌握はまだ無理なのか?」 「うむ・・・奴さんら。権利がよほど惜しいと見える。陸には迷惑をこうむるが・・・」 「なに、こちらとしても大陸を抑えられてないですからね。」 東条英樹が言うと、同じ陸軍所属のメンバーが頷く。 その後も会議は進み、原作で推測される1938年8月31日を目指しての準備が進んでいく。 その様子を見つつ九曜は改めて思う。 今ままでは自分が撃退してきた、だが科学技術が進んだ今ならば、もう自分は必要なくなる。 今はまだ無理でも将来的には大丈夫だろう。 自分に依存してもらっては困るのだ。 確かに自分は強い・・・だが死なないわけでない。 過去の文献で強大な力持っていた卑弥呼が死去した後、邪馬台国はわずか一年で消滅した。 そうなってはいけない。 そう・・・自分は、必要なくならなければならないのだから・・・ 以上です。 政治関連は難しい・・・グダグダになったような気がする。 一応義勇軍派遣を決めてみました。 陸戦は将来的に撤退を視野に入れているので無しの方向にしていますが、入れた方がいいですかね? 陸戦ストライカーの名前もどうしようかな。何か言いのありませんかね?
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2352.html
ウィキ登録についての注意 2014年3月9日、アットウィキでユーザ用の管理情報およびデータの流出が確認されました。 提督Wikiではニュースで流れた当日に更新の停止と全ユーザー登録情報の抹消を行って安全を確認できるまで更新停止しました。 ※www18サーバーである提督wikiではデータの流出はしていませんでしたが不安払拭のため登録ユーザーのメールアドレスをすべて消去しました。 【お詫び】ユーザ情報流出に関するお知らせ(2014年03月14日 22時00分追記 有り) 2週間ほど様子見し、アットウィキの対策がなされたので更新再開をしますが、Wikiに登録するメールアドレス、よく使う誕生日などのパスワードは変更してご自身でも安全をはかってください。 登録申請にて、[メールアドレス]と[メンバーID][パスワード]を入力してください。ROMでも歓迎します。ウィキ主が掲載作業出来ないときに更新していただければ幸いです。匿名でも編集作業は出来ますが、「ウィキ登録メンバー」などは閲覧を制限しています。 ウィキ登録メンバーは現在ウィキ主を含めて、111名です。メンバーになって、掲示板のログを読みやすく整理できるウィキになるよう、ご協力お願いします。※ウィキ登録承認メールが来ないという方は、登録システムページにて申請ID確認が無いか、ご確認お願いします。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/6716.html
860: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 25 52 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 銀河連合日本×神崎島ネタSS――——――外伝「イゼイラ訪問記Ⅰ」 ーーーーーーデロニカ・クラージェ船内、格納庫 イゼイラへ向けて順調に航行中のクラージュであるが、 乗員の間で現在話題沸騰中の施設が格納庫に出来ていた。 それは入浴施設。 すなわちお風呂である。 しかも災害時に自衛隊が展開させる簡易的な物ではなく、 フェルが以前城崎温泉のホテルで入浴した温泉施設を再現している。 宇宙船で温泉施設レベルのお風呂に入れるとはなかなか贅沢である。 これも全て神様仏様ハイクァーン様様のお陰であり、 柏木に吹雪、駆逐棲鬼は何でもアリなのに呆れると同時に、 風呂好きな平たい顔の民族として宇宙船でお風呂とウキウキしていたが・・・。 「なんでこうなったんですか!!?」 「俺だって聞きたい!」 顔を赤くした吹雪の叫び声に柏木が同じくらい顔を赤くしつつ大声で叫んだ。 「いいじゃないか、 減るもんじゃないし」 「ウム、ソノ通リ」 「減るデスヨ! というか減ったデスヨ、恋人の時間が!」 激オコなフェルがシャルリとリアッサに詰め寄る。 今にでも口から内閣総辞職ビームを発射しそうな勢いである。 「えっとエっと・・・少し恥ずかしいですう」 「・・・アウアウ、ハイ」 ニーラと駆逐棲鬼、もとい黒雨がチラチラと柏木に視線を向ける。 2人とも柏木と同じ湯船に入っているため素っ裸である。 というか、全員素っ裸である。 ぶっちゃけ、現在野郎1人(柏木)と女性6人で混浴していた。 神崎提督の爛れた日常生活、もとい性活とは規模的に劣るが、 世の中の一般な男性諸君からすれば羨ましいことこの上ないシチュエーションである。 おお、ブッタ!寝ておられるのですか!(憤怒) 「・・・どうしてこうなったし」 柏木はまさか自分が「い○ご100%」や「To○ove」のようにラブコメ物にある定番中の定番。 すなわちラッキースケベな温泉回を実体験するなど未だ信じられず、頭を抱えて再度疑問を口にした。 思えばフェルと一緒にこの浴場で過ごしていたのがまずかったかも知れない。 深夜の浴場なら人が来ないから大丈夫、だなんて他の人も思いつく発想でありエンカウントすることだって十分あり得た。 結果、フェルと一緒に温泉を楽しんでいる最中。 女性陣が大勢入浴して来た上に見られても気にしないシャルリとリアッサがいたのが運の尽きであった。 回れ右で慌てて出ようとした他3人をシャルリとリアッサが強引に湯船に放り込んだ結果、今に至る。 861: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 26 31 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「しっかし、ハルマのデルンって私らと大差ないんだなぁ」 「タシカニ」 「ちょ、」 などと言って柏木をガン見するシャルリとリアッサ。 異星人からの逆セクハラに思わずフェルの背後に隠れる。 「フェル、俺を守ってくれ頼む!」 「無論デスヨ!マサトさんの裸を見て良いのは私だけデスから!」 腕を広げてキシャー、と鳥みたいに威嚇するフェル。 これには見ていた面々はこの微笑ましい光景に思わずクスリ、と笑みが零れる。 そしてフェルの裸云々の件で同時に2人の関係が婚約者であることを改めて認識する。 「ひゅーひゅー、 見せつけてくれるじゃナイか、熱いねー。 思わず大使をフェルから奪いたくなっちゃうじゃないか」 その婚約者を即座に煽る獣人系宇宙人がいた。 というかシャルリであった。 「ふ、ふ~ん、残念デス! 『付き合ってくれ』と告白したのはマサトサンの方デスしー。 し・か・も、手を出したのもマサトサンからなので、 シャルリが奪ったり、入り込む余地なんてこれっぽちもないデスヨ!!」 これ以上無い程ドヤ顔でフェルが宣言した。 自分の方から研修という名の押しかけ女房をした事実を言っていないがそれ以外は概ね事実である。 「え、マジ」 まさか柏木の方からフリンゼに対して積極的だったとは予想外であり、流石のシャルリも真顔になる。 自然と視線はフェルの背後に隠れている突撃一番(意味深)な某馬鹿に向かう。 「あ、うん。 まあ、大体合っている・・・」 事実なので肯定する他ない柏木。 「ま、ままままま、マジかーーーー!!?」 「オオゥ・・・」 「フェえええええ!!?」 「きゃー、 大胆ですね柏木さん! いいなー、提督は夕立ちゃんには手を出した癖に、 私の時は姉妹で襲うまで全然駄目だったのに、いいなー」 「提督モ柏木サンヲ見習ウベキデス、ハイ!」 柏木の回答に質問したシャルリを始めとする女性陣が驚愕すると同時に大いに場が盛り上がる。 「ん、今さら思い出したけどそう言えば噂ではアンタら確か結婚しているとか」 「噂じゃなくて事実です! この証拠に・・・ほら!」 シャルリの疑問に吹雪が自信満々で指に嵌めたケッコン指輪を見せびらかせた。 ティ連に結婚指輪の習慣こそないが、それとは違う形で婚姻の関係を表明する文化がある。 なので吹雪が見せた指輪の意味について理解できた宇宙人女性陣一同が「おお~」と盛り上がる。 (胃、胃が痛い・・・) なおこの場における唯一の男性こと柏木は人妻と混浴、 しかもあの神崎提督の艦娘という事実を突きつけられて青ざめていた。 どうかバレませんように、 と神様仏様蛭子様と柏木は内心で祈りを捧げる。 862: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 28 22 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 「・・・後、1人のデルンに対してかなりの嫁さんと結婚しているとか」 「愛サエアレバ関係ナイデス、ハイ!」 「姉妹5人、10人同時だって『私たちの提督』なら逝けますから問題ありません!」 黒雨と吹雪が誇らしげに重婚を語る。 『私たちの提督』と表現している辺りが一夫多妻、 ではなく多妻一夫な力関係であることが伺える・・・。 「え、姉妹同時?5人、10人も?え、エエ??」 種族の間で寿命差があるため、 年の差結婚について理解があるティ連の獣人系宇宙人シャルリであるが、 流石に「姉妹同時」「5人、10人」という単語には困惑しか覚えなかった。 「・・・なあ、ハルマのデルンって皆その、 そうなのか?そんなに凄いのか?そんなにスケベなのか?」 「断じて違います」 「フーン、研修初日に私を押し倒したのが誰だったデスかー?」 赤面を浮かべ、気恥ずかしそうにもじもじするシャルリの問いかけに柏木が即座に否定する。 が、突撃一番の否定に対してフェルがジト目で自らの体験を口にする。 「研修初日に異星人を押し倒すなんて・・・それなんてエロ同人?」 「夜ノ研修デスネ、分カリマス、ハイ」 「エッチなのはいけないと思います!!」 「ヘンタイダナ」 「やっぱり、スケベじゃないか!」 女性陣からフルボッコにされる柏木、自業自得である。 これに対して柏木が選択した対応はと言えば、 「お、俺。先に出るから! 流石にこの状況は色々不味いし!」 転進である。 撤退ではなく転進である(大本営発表)。 これ以上この場にいれば碌な事にならないと勘が囁いていた。 「マア、待テ。 コンナ機会早々ナイシ、ユックリ話ソウジャナイカ」 「一緒にガーグと戦った戦友ダロ。 もう少し大使の話を聞かせてくれないか?」 ニヨッタとシャルリが逃げようとした柏木を捕まえる。 「というか・・・へー。 コッチもあんま変わらないナー」 「興味深イ」 「ヒゃああああ!?」 「マサトサン・・・」 タオルや手拭いを体に巻いて湯船に浸かる習慣は日本にない。 なので当然湯船から立ち上がれば丸見えな訳で・・・。 「あ、提督より小さい」 「小サイデス、ハイ」 「ぐふぉ!?」 顔を手で隠しつつもチラ見した吹雪と黒雨の率直な感想に柏木は精神的打撃を受ける、こうかはばつぐんだ! (お、男として色々完敗したぜ・・・神崎提督) 男のプライドと精神的防壁が毎度のイベントにて、 三式弾で毎度キャンプファイアーされる集積地棲姫のごとく燃やし尽くされ、 柏木は頭部にフェルの実り(意味深)を感じつつ、そのまま意識が闇へと沈んで行った。 なお余談であるが、 後日この混浴について日本、神崎の双方にバレてしまい、 地球への帰還後、某突撃馬鹿は二水戦旗艦「神通」主催の地獄のブートキャンプでたっぷり「可愛がられた」事をここに記す。 863: 第三帝国 :2020/12/15(火) 23 31 26 HOST 58x4x169x209.ap58.ftth.ucom.ne.jp 以上です。 最近シリアスな話が多かったので思いっきりネタに走りました。 それと行間の設定を誤ってしまい読みにくてすみません。 では