約 19,730 件
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/71.html
「ん? なんだろこれ」 出撃先で資源を入手することはままある。 燃料、鋼材、弾薬、ボーキサイト しかしたまにそれらに混じって瓶詰めの船体模型やら開封されていない酒や調味料など そういうものもたまにおまけで付いてくることがある。 この時海中の船の残骸からイムヤが拾ったのは防水パッケージングされた小瓶だった。 「え~と……なんとか……スパイス?」 表面の字が多少読みにくかったがSpiceの文字だけは何とか読めた。 「まぁいっか、せっかくだし持って帰ろっと」 セーラー服のポケットに小瓶を放り込み、イムヤ任務へと戻っていった。 「ワオ! 今日のカレーも美味しそう!!」 「だなぁ、出来ることなら食堂でゆっくり食べたかったところだ」 出撃から帰ってきたイムヤ達を迎えてくれたのは金曜日の名物夕飯カレーライス。 そして仕事から話せない提督用にと執務室にイムヤがカレーを持ってきてくれたのだった。 「いいのか? 食堂で食べてきても良かったんだぞ」 「一人で食べるなんて淋しいじゃない、イムヤも一緒に食べてあげる!」 そう言って食べようとしたイムヤが思い出したように手を叩く。 「あ、そうそう。今日出撃中にスパイス拾ったんだった」 「へぇ、珍しいものが落ちてるものだな」 相槌を打つとポケットから瓶を取り出し封を開けるイムヤ。 少し匂いを嗅いでみるが特に異臭はしない。 「う~ん。ま、大丈夫よねっ」 そう言うと軽くスパイスをかけてカレーを食べ始める。 「おいおい、大丈夫なのか」 「ムグムグ、ゴクン。スパイスみたいだし大丈夫じゃない? 司令官もかける?」 そう言って差し出された瓶を受け取り多少の不安を感じつつ多少かけようとしたが…… バサッ 「あ」 いかにもスパイスらしい灰色の粉がカレールーの上にかかる。 「手元が狂った……」 「あーもったいない」 「仕方ないだろ。まぁまだ残ってるみたいだし」 そう言って瓶を机に置くと恐る恐る匂い位を嗅いでみる。 特に異臭はしない。 少し口に入れてみるが特に変わった様子もない。 「これ時間経ちすぎて風味が飛んでるんじゃないのか?」 「そうかなぁ、ちょっと残念」 そんなやりとりをしながら二人はカレーを食べ終わった。 (なんだか少しボーっとするな……食いすぎたか……) そんなことを考えながら仕事の続きをしているとイムヤから声がかかる。 「あっ、そういえば司令官。前に届いた予備の浮き輪ってどこに置いたっけ?」 「ん……? ああ……確かそこの一番下の棚の奥に放り込んだ気がするな……」 「一番下の段の奥ね、ちょっと探してみる!」 そう言うとイムヤは荷物置きの中に体を突っ込んで浮き輪の予備を探し始めた。 「……………」 意識がますますボンヤリしてくる。 ふとイムヤの方を見ると上半身は物置に隠れ、水着に包まれた形のいいお尻がこちらを向いている。 それはまるでこちらを誘っているかのようにフリフリと揺れ、健康的な色気を振りまいている。 イムヤが身動ぎするたびに尻の割れ目と股間の部分の水着にシワが寄ったりするのが何故かはっきりと見え 混迷とした意識の中、その扇情的な光景に体がフラフラとそちらに向かって歩き出す。 「見つからないなー、んーアレかな? ってキャア!」 イムヤが悲鳴を上げる。 その原因は光のない目でイムヤのお尻を掴んだ提督であった。 「え!? え!? し、司令官!!?」 ゴツン!! 「イ、イタタ……ってな、何!?」 ビックりして飛び上がろうとして頭をぶつけて涙目になるイムヤだが 提督の手はおかまいなしとばかりに水着の上からイムヤの尻を揉みしだく。 「や、やだ! やめてよ!! だ、誰かぁー!!」 声を張り上げるが物置に上半身が入り込んでいるため、声が篭って全く響かない。 足をばたつかせるが提督の体はイムヤの両足の間に入り込んでいるため全く意味がない。 その間にもイムヤのお尻を揉む手つきは大胆かついやらしく彼女を責め立てる。 「あっ……や、やだぁ……し、司令官……お願い……やめてよぉ」 だがそんな懇願は聞こえないとばかりに生暖かい感触がイムヤの尻に当たる。 それが舌の感触と分かるまで数秒かかったイムヤは自分がされている光景を想像して真っ赤になる。 提督の舌が水着の上から、そして水着に包まれていない部分も含めてネットリと味わうように絡みつく。 嫌悪感とそれを上回る羞恥心がイムヤを襲う。 「やッ! やだ! 舐めないでぇ!!」 だが全く聞く耳を持たずに続けられる行為にさらに新たな刺激が加わる。 「だ、だめだめだめだってば! そこ触らないでぇ!!」 指が水着の上からイムヤの割れ目をなぞるように往復する。 彼女の意思とは関係なくビクビクと反応してしまう体。 指は執拗にイムヤの秘裂を味わうようになぞり、徐々に水着が割れ目に食い込んでゆく 「あっ……やぁ……やだぁ……」 さらに指はイムヤのクリトリスの場所を探し当て、執拗にこすり始める。 歯を食いしばってその感覚に耐えようとするイムヤだが、快感に抗いきれずに秘所が熱くなっていくのがわかる。 「……し……れいかん……お、お願い……だからぁ……」 イムヤの涙声に反応したのか舌と指が離れる。 (よ……よかった) イムヤがそう思った瞬間、水着がずらされ丸見えになったであろうそこが指でクパァっと開かれた。 「!!!???」 何が起こったのか分からず混乱した次の瞬間 レロォ……と暖かく柔らかいものがイムヤの秘裂を舐め上げた。 「~~~~~!!??」 声にならない叫びをあげながらビクンと体をはねさせてまたもや頭をぶつけるイムヤ。 提督の舌はそんなイムヤを気にもせず、湧き始めた愛液をすくい取り さらにそれを掘り起こそうと彼女の中に刺し込まれる。 なまじ様子が見えなことで状況を実際より過激に想像してしまい イムヤの意思に反して体は敏感に反応してしまう。 「あぁ……ん……!……司令……かん……ほんとに……やめ…!」 イムヤの下半身全体を貪り尽くすように再び手が尻を揉みしだき 秘所からはジュルジュルと愛液をすする音が部屋に響く。 「や……だぁ……それ以上…されたら…んぅ!……おかしくなっちゃう……よぉ……」 すでに腰はガクガクと震え力が入らなくなっているが、手と舌は容赦なくイムヤを責め続ける。 もはやされるがままのイムヤ、暗い荷物置き場の中で必死に快感に耐えるだけの状態が続く。 するとまた手と舌がイムヤの体から離れた。 同時にカチャカチャいう金属音、それを聞いたイムヤの顔が青くなる。 抵抗できない下半身に熱い何かが押し付けられる。 さすがにそれがなんなのかイムヤにもわかった。 (こ……これって司令官のお、おちんちん……!?) 暴れる前に腰を掴まれ、肉棒が徐々に入ってゆく…… 激痛に備え身を固くするイムヤだったが…… (……え?……い、痛くない……ってふぁっ!?) 肉棒はイムヤの秘裂と水着の間に差し込まれていた。 緩慢な動きでぷっくりと充血した柔肉とクリトリスを欲望が蹂躙していく。 刺し込まれるたびに肉棒から出るカウパーとイムヤの愛液が混ざり合い 水着の中でグチュグチュと卑猥な音が響く。 (やだっ……私水着と一緒に犯されちゃってる……!) 動きこそゆっくりだがじっくりと味わうように擦り付けられる肉棒の与える感触に イムヤの下半身は自然に反応し、どこにそんな力が入るのかというくらい太ももを閉じ 水着の上から提督のモノを挟み込んでしまう。 (ヤ、ヤダッ…! こんな……私の体じゃないみたいに……はぅん!) ピストンの速度が上がり、気づかないうちにイムヤもそれに合わせるように腰を動かす。 パンパンパンとお互いの肉がぶつかる音だけが部屋に響き…… 「あっ…! らめぇ…! 司令官……わらひ……おかしく……あっ…あぁぁぁぁぁぁぁ!!」 イムヤがビクリと体を震わせ絶頂に至った瞬間 ビュルルルル!!と欲望の先端から大量の白濁液がイムヤの水着と腹の間にぶちまけられた。 「ぅ……」 バタン! 何かが倒れたような音を聞きながらイムヤは放心状態で絶頂の余韻に浸っていた。 ───数分後 「う……うぅ……足がうまく動かない」 我に返ったイムヤはようやく荷物置き場から抜け出した。 そして涙ながらに提督を怒鳴りつけようとしたのだが…… 「あ、あれ……?」 そこには下半身の装備を中途半端に出したまま昏倒している提督の姿があった。 「え……? ……え!?」 大混乱に陥るイムヤ。 (え!? だ、だって司令官が私が動けなくなったところであ、あんなこと。で、でも……え!?) よく観察すると顔色が変色しており、苦しげな呻き声を漏らしている。 「……ど、どうしよう?」 あんなことされたのはショックだったがそれにしたってこの苦しみ方は尋常ではない。 お腹に出されたモノが絡みついて不快だったがぐっとこらえて とにかく執務室用の布団に運んで待つこと数分。 「ぅ……ぁ……イムヤ……?」 微かに目を開ける提督を見て一応安堵の息を漏らすイムヤ。 さすがにあそこまでされたとは言え、このまま目を覚まさなかったら一大事だ。 一息ついてから抗議しようとした瞬間 「……なんで俺……布団で寝てるんだ……?」 「……へっ?」 提督の言葉にイムヤが素っ頓狂な声を上げる。 「し……司令官……覚えて……ないの?」 「……え?……だって……確かカレー食った後気持ち悪くなって……あれ?」 「ほ、本当に……お……覚えてないの?」 だるそうに起き上がる提督に対し、ヘナヘナと力が抜けるイムヤ。 「意識が……イマイチはっきりせん……。俺……何かしたのか?」 盛大にヘタリ込むイムヤを怪訝そうに見てから考え込む提督。 「……まさかあの薬……」 そう呟き、机に向かって重そうに体を向かわせる。 そして瓶に顔を近づけて一言 「……げ」 「え?」 「……Philtrum Spiceだと?」 「な、何それ?」 「媚薬だ……それも男に使うやつらしい」 「ヘ……? ち、調味料じゃなかったの?」 「Spiceの字だけはっきり残ってるからな……気づかなかった……」 提督から投げ渡された瓶を呆然と眺めるイムヤ。 気づくと提督から不審気な視線が向けられている。 「……お前まさか知ってて」 「そ、そんなわけないでしょ!! そ、それにあのあと大変だったんだからね!?」 「は?」 顔を真っ赤にして反論するイムヤの様子を見て何かを察したらしい。 提督の顔色がサーっと青くなっていく 「一応聞くが……もしかして俺がお前に手を出したとか……?」 赤い顔のまま視線をそらして頷くイムヤ。 「ス……スマン」 「あ…あうぅ……わ、私もよく知らないで変な薬飲ませてごめんなさい」 お互いに謝るがさすがにバツが悪そうに提督がイムヤに尋ねる。 「そ、その……無礼ついでに確認しておきたいんだが……ま、まさか最後までしたのか?」 「そ、それは大丈夫だったけど……」 「そ……そうか」 さすが顛末を一から十まで自分の口から説明するなんて口が裂けても言えず赤面したまま口をつぐんでしまうイムヤだったが 「イ、イムヤ……それは……」 提督が震える指をイムヤの太ももに向ける。 見ると白い液体が水着から漏れてツーッっと太ももを伝っている。 「あっ…こ、これは!」 「す、すまんイムヤ! 本当に悪かった!!」 完全にイムヤが自分を気遣って嘘をついたと思い込んだ提督が土下座して頭を床に擦り付ける。 「ち、違うから! そ、その……実は……」 ──イムヤ説明中 「どっちにしろ悪かった」 イムヤが顔を真っ赤にしながら事のあらましを(省けるところは可能な限り省きながら)説明し終わったあと 改めて提督が頭を下げる。 「も、もういいってば! で、でも……その……本当に悪いと思ってるんなら こ、今度の休みの時に服とか買ってほしいな」 照れ隠しで言った台詞に瞬時に反応する提督。 「わ、わかった! 買いに行こう!」 「え…ほ、ホントに? ワォ! やったぁ!」 その言葉に無邪気に喜ぶイムヤをみて、提督はホッと胸をなでおろしたのであった。 媚薬事件から数週間後、ようやく休暇申請が通った提督とイムヤは 約束通り街に買い物に行くことになった。 ちなみに今日の買い物はイムヤにゲームで負けた罰ゲーム、という理由になっている。 さすがにあんなことのお詫びとは両者とも言えない。 (ふう……しかし普段制服ばかりだったから私服に慣れんな) ちなみに提督の姿は地味なシャツとスラックスで、どこにでもいそうな青年風である。 待ち合わせの鎮守府入口に行くまでの間3回ほど不法侵入者と間違われた。 「いくら制服姿ばかり見ているからといって失礼な気がするんだが…」 そんな不平を呟きながら門に着くと既に待っていたらしいイムヤの声が聞こえた 「あっ、司令官遅いわよー!」 少し抗議地味た口調が混じったその声に視線を向けると 「……え?」 他の艦娘のような制服姿に髪を下ろしたイムヤが待っていた(イムヤ jk で画像検索)。 「も~、しょうがないなぁ~!……ってあれ? 司令官どうしたの?」 服と髪型を変えるだけでこんなにも印象が変わるものだろうか。 というより普段の姿を見慣れてしまっていただけかもしれないが (ヤバイ……可愛い) とっさに視線をそらしつつ熱くなる頬を隠すように手で口の周りを覆う。 (よく考えたらコイツすごい美形なんだよな……) 慣れとは怖いものだ、と思いつつわざとらしく咳払いをして視線を戻す。 「今日は服が違うんだな」 「だって街に行くのに水着は着ていけないでしょ?」 「それはまぁ……そうだな」 「でも司令官服地味すぎー」 「仕方ないだろ、普段着ないんだから……」 なるべく意識しないようにしながら街へと足を向ける。 1時間ほど乗り物を乗り継ぎ、街へたどり着くと真っ先に約束した服屋へ向かう二人。 「わぉ、どれがいいかな?」 たくさんの服を前にして目をキラキラさせながら聞いてくるイムヤ。 「そ、そうだな。店員に聞きながら選んでみたらどうだ?」 「え~司令官は選んでくれないの?」 ぷぅ~っと頬を膨らませるイムヤに慌てて言い訳をする。 「ふ、服は専門外だからな。専門家の意見を聞いたほうがいいいと思うぞ、うん」 「そうかなぁ~。あ、すみませ~ん」 店員の姿を見つけ、声をかけるイムヤ。 「……ふう(助かった)」 街についてから始めて緊張の糸を切れさせた提督であった。 しばらく所在無さげに男物の服を眺めながら時間を潰す、と。 「あ、いたいた。しれいか~ん! この服どう?」 イムヤの声に振り向くとそこには(イムヤ ティータイム で画像検索) な姿をしたイムヤの姿があった。 (おい……破壊力ありすぎだろ……) またしてもとっさに視線をそらす提督。 その様子を見たイムヤが小首をかしげて不安げな声を出す。 「あ……その……やっぱり、似合わないかな?」 「い、いやっ!そんなことはないぞ。と、というかだな…す、すごく似合ってると思うぞ」 「えっ、ほんとに?」 満面の笑顔になるイムヤだが、それがまた提督の心をざわつかせる。 「えっへへー、じゃあこれこのまま着ていってもいい?」 「あ、ああ。それは全然構わん」 支払いを済ませ、店を出る二人。 軽く昼食をとって再び鎮守府に向かったのだが…… ……チラッ 「??」 サッ…! チラチラとイムヤを横目で見て、イムヤが視線に気づくと慌てて目をそらす。 という状況がかれこれ数十分続いている。 (くっ……気まずい) そもそもこの空気の重さは自分のせいなのだが数十分が数時間にも思えてくる。 イムヤも行きの時こそ色々話しかけてきたが 帰りはおそらくは提督の不審な態度のせいで無言が続いている。 とはいえそんなこんなでも時間はすぎるもので、ようやく二人は鎮守府に帰還した。 「お、テートクにイムヤおっかえりナサイー!! ってoh! イムヤすごくかわいいネー!!」 「え? そ、そう?」 「さ、さて! じゃあ俺は執務室に戻るからな!」 「テートクー! ワタシも今度服買って欲しいナー!」 「そ、そのうちな!そのうち!」 逃げるようにその場を去っていく提督を複雑な視線で見送るイムヤだったが その視界は金剛の声で二人に気づいた他の艦娘たちによって遮られる。 「キャー可愛いー!」 「すごく似合ってて、なんだか羨ましいのです」 「わ、私もああいう格好すれば男が寄ってくるかしら…」 「姉さん……」 「な……なによ……北上さんの方が」 「いや、わけわかんない」 盛大な出迎えを受けたあとみんなのリクエストでその服装のまま夕食を食べ イムヤは一人で食堂に残り椅子に座って頬を机に乗せていた。 「あら~、どうしたの~? せっかく可愛いお洋服買ってもらったのに仏頂面しちゃって~」 「あ……愛宕さん」 ニコニコと笑いながらイムヤの隣に座る愛宕。 「あのね……この服本当に似合ってるのかなぁ」 「あら、すごく似合ってるわよ~、私が男の人だったら絶対放っておかないわね~」 「そう……かな?」 「あら、何かあったの?」 「うん、あのね……」 尋ねてきた愛宕に今日のことを話すイムヤ。 朝から提督の様子がおかしかったこと。 似合うとは言ってくれたものの帰ってくるまでの間、ほとんどまともに自分を見てくれなかったこと。 その様子を聞いていた愛宕ははじめの方こそ多少真剣な眼差しで聞いてくれていたのだが 「あらあら……クスクス」 話が進むにつれておかしくてしょうがないという顔になってきた。 「む~真面目に聞いてよ~」 「ふふ……あらあらごめんなさい。でも多分全然逆だと思うわよ?」 「逆?」 「ええ、どうせだから提督に直接聞いてみましょうか?」 そういうとさっさと執務室の方へ向かう愛宕をイムヤも慌てて追うのだった。 「提督~、今よろしいですか~?」 「ああ、愛宕か。入れ」 扉を開けて愛宕が執務室に入る、そして扉も締めずに一言 「提督ったらひどいですね~」 「な、何の話だ」 「イムヤちゃんったら泣いてましたよ~?」 ビクっと反応する提督。 「……え?」 「提督のお気持ちもわかりますけどね~ 大方イムヤちゃんがあんまり可愛いから逆に声をかけづらくなっちゃったんでしょ~?」 図星なので言い返せない提督にさらに追撃が放たれる。 「ま~提督の普段着とさっきのイムヤちゃんじゃ釣合いませんしね~」 「うぐっ……」 「それとももしかして本当に似合わないと思ってたとか?」 「いや……その……お前の言っていることで大体合ってる」 「つまり~?」 笑顔のまま言質を引き出そうとしてくる愛宕。 「くっ……そ、そうだよ。服もすごく似合ってたし そ、その……あんまりにも照れくさかったんで喋れなかっただけだ」 「そうなんですか~、じゃあちゃんと本人に謝ってあげてくださいね~」 提督の言葉にニッコリと頷くと愛宕が背後に向かって声をかける。 「ですってよ~イムヤちゃん?」 「はい?」 愛宕がクスクスと笑いながらその場をどくと 影になって見えなかった場所から顔を真っ赤にしたイムヤが現れる。 「~~~~~!!」 (ぜ…全部聞かれてたのか!?) 無言で抗議の視線を愛宕に送るが、それを笑顔でかわしながら 「それじゃあね~」 と彼女はイムヤを執務室に押し込み扉を閉めて去ってしまった。 部屋に気まずい雰囲気が流れる。 「そ、その……イムヤ……」 「……………のに…」 「え?」 「ちゃんと……言ってくれればよかったのに……」 いつの間にかイムヤが少し涙目になっている。 「……買い物に行くの……すっごく楽しみにしてたのに…… グスッ……嫌われちゃったのかと思って……」 慌ててイムヤに駆け寄り所在無さげに動かしていた手を恐る恐る肩に置く。 ビクリと一瞬体が浮くが拒絶はされていない。 「すまない……その……言い訳にもならないかもしれんが 普段と違うイムヤが新鮮に見えてな……それが態度に出てしまった」 「じゃ……じゃあ」 「わかった……白状する……あまりにもイムヤがかわいくて不審な態度をとってしまった」 その言葉を聞いた瞬間顔から湯気が出そうになるくらい真っ赤になるイムヤ。 「ほ、本当に?」 「こ、こんな恥ずかしい嘘が付けるか!」 思わずタガが外れかけ、イムヤを抱き寄せてしまう。 「(あ……し、しまった)」 しかしイムヤは全く抵抗せずに提督の胸に黙って顔を埋めている。 先日自分がしてしまったであろうことが頭をよぎり、 慌てて体を離そうとしたがイムヤは提督の服をギュッと握って離さない。 「……あのね、司令官」 「な、なんだ?」 「私、司令官のこと好きだよ……だからこの間あんなことされた時……すごくショックだった」 「う……」 いくら薬のせいで意識がなかったとは言え、ひどいことをしてしまったことには変わりない。 「でもね……司令官が私のことかわいいって思ってくれて それであんなことしたいって思ってくれるんなら……私嬉しいから……ダメ……かな?」 そう言って潤んだ瞳で切なげに自分の顔を見つめてきたイムヤを見た時点で 「しない」という選択肢は頭から排除されていたのだった。 ゆっくりと布団にイムヤを横たえると顔を赤くしたイムヤが予想外の言葉を放ってきた。 「あ、あのね司令官……その……イヤじゃなかったら……前と同じことをして欲しいんだけど……」 「い、いや……だがそれは」 「あの時はイヤだったけど……今の司令官に同じことしてもらえればイヤな記憶も消えるかなって……」 「あ……ああ……それなら」 そう答えるとイムヤはうつ伏せになり、真っ赤になりながらこちらにお尻を向ける。 確かあの時イムヤに話してもらった記憶を思い出す…… ゆっくりと優しくイムヤのお尻に手を這わせ、ほぐす様に揉んでやる。 「ん……ふぅ……」 触れた瞬間こそ一瞬ビクっと反応したが、そこからは提督のなすがままになるイムヤ。 しばらくすると緊張がほぐれてきたようで体の力が抜けていっているのがわかる。 「あ……あのね……あの時はもっとエッチな手つきで司令官は触ってきてたの」 その言葉に反応するように少し激しめに、いやらしくイムヤの尻を揉む。 下着がイムヤの尻に食い込み、まるで競泳水着でも着ているかのように彼女の尻がほとんど丸出しになる 「……この後は……どうしたんだ?」 「はんっ……そ、その……お尻を舐めて……あぁっ……!」 イムヤの言葉を聞いた次の瞬間、すぐに舌を尻に這わせる。 自分の尻が睡液に犯されるのを感じながら あの時とは違う愛情のある舌使いにイムヤの秘所が反応してしまう。 じんわりとシミの出来てきた下着に指を伸ばしたい衝動を抑えながら 「次は……?」 提督はイムヤに次の指示を送るように急かす。 「そ、その……私のアソコを指でなぞっ……ひゃん!」 その言葉を待っていましたとばかりに指が下着の上からワレメをなぞる。 下着がワレメに押し付けられるたびにじんわりとシミが広がってゆく。 その光景を見てゴクリと喉を鳴らしつつ 「この次は?」 「あ……あの……そこじゃなくて……もう少し上の……きゃう!?」 「ここか?」 イムヤのクリトリスを軽くつまんでやる。 体が一際大きく跳ね、布団を握り締めながらイムヤが必死に言葉を漏らす。 「う…ん! うん! ……そこ……そこぉっ…!」 快感に翻弄されるイムヤのクリトリスを夢中で弄りながら 「イムヤ……次は?」 と急かす。 「あっ…あっ! ず、ずらして…クパァってして……! ……司令官の舌が私の中に! あんッ!!」 大体わかった。 下着をずらすと既にグッショリと濡れているイムヤの秘裂、そこを指で広げて舐め上げる。 「や……ぁ……! 司令官……うん……それ!……あんっ…!気持ちいいよぉ!!」 既に一度快楽を知ってしまった身体は柔らかい舌に敏感に反応し蜜壷からどんどん愛液が溢れてくる。 一滴たりとも逃さぬようイムヤの体を持ち上げ、顔に秘所を密着させて愛液をすすり上げていると 不意に股間にイムヤの手が当たる。 体を自分の方に引き寄せたせいで、ちょうど股間がイムヤの顔のあたりに来るような姿勢になっていた。 張り詰めたテントを恐る恐る触るイムヤに一旦口を止め 「イムヤ……俺のも……その、してくれないか?」 と頼んでみる。 こちらを向いたイムヤが上気した顔でコクンと頷くとジッパーが引き下げられ、ブルンと勢いよく中身が外に飛び出す。 「こ……これが司令官のお…おちんちん……」 あの時は暗闇で犯され、事が終わった後のモノしか見ていないイムヤにとって 臨戦態勢での主砲は初めて見るものだった。 すでに先走り汁が出ているそれは、イムヤの手が触れるとビクビクと痙攣しさらに先端からカウパーを滲ませる。 「うぁ……イムヤ……気持ちいいぞ」 両手で懸命に刺激を与えようとするイムヤに声をかけ、再び秘所への責めを再開する提督。 (すごい……ヌルヌルする……男の人も気もちよくなると濡れるんだ…) ボーっとした頭でそんなことを考える。 (あうっ……気持ちいいよぉ……もしかして……男の人も舐めてあげたらもっと気持ちよくなるのかな?) スマホで見たことのあるフェラチオというものが脳裏に浮かび、おずおずと提督のモノに舌を這わすイムヤ。 すると竿がビクンと跳ね上ってイムヤの顔を叩き、同時に提督が快楽に耐える呻き声を上げる。 (あ……気持ち……いいんだ……) それが嬉しくて貪るように舌を這わすイムヤ、提督も負けじとイムヤの膣内やクリトリスを舌で舐めまわす。 お互いが無言で相手を気持ちよくしようと性器を刺激し続け─── 「グッ……!!」 うめき声と同時に肉棒の先端から白濁液が飛び出し、イムヤの顔を汚す。 「あぁっ……!!」 すでに数回イッて意識が飛びかけていたイムヤはそれを避けもせずに顔中に浴びてしまう。 ぼーっと顔にこびりついた精液を指ですくい取り、舌で舐めとるイムヤ (これが……赤ちゃんの素なんだ……苦いけど……変な感じ……匂い嗅いでると頭がフワフワする……) 多少萎えている肉棒に舌を這わせ、こびりついている精液を舐め取っていると それはムクムクと元気になり、あっという間に先ほどと同じ姿を取り戻した。 (すごい……また大きくなった……) そんなことを思いながらなおも舐め続けていると提督が慌ててイムヤに声をかける。 「イ、イムヤ! も、もういい! その……いいか?」 舐めるのをやめ、提督の方を向いたイムヤがその言葉の意味を察しコクンと頷く。 「うん……でもね……その……ちゃんと司令官の顔を向いてしたいの……ダメ?」 「……ダメなわけがあるか」 そう言ってイムヤの体を自分の方に向け、持ち上げる。 ちなみに脱がせたのは下着のみだ。 可愛い衣装をまとったイムヤが顔を精液で汚しながら自分の手によって乱れてくれている。 下手に脱がすよりもよほど興奮する。 イムヤの体を持ち上げて秘裂と肉棒の位置を合わせ、そして少しずつ体を落としてく。 ズブズブと肉棒が徐々に自分の中に飲み込まれていくのを イムヤは多少の痛みとゾクゾクとした快感を感じながら受け入れていった。 すでに何回もイったイムヤの中は、初めてにしては比較てスムーズに欲望を飲み込んでいく。 ビクビクと体を痙攣させる彼女の体を落としていくと、やがて抵抗にぶつかる。 僅かな躊躇の後さらに腰を落とすとプチっという感触とともに処女膜が破れ 初めての証である血が結合部から流れ出す。 (本当に……薬にやられてる時にしなくてよかった……) 安堵の息を吐きながらさらにイムヤの体を落とし、やがて先端がコツンと子宮に到達する。 「イムヤ……全部入ったぞ」 「う……ん……司令官の……すごく熱くて、おっきい……」 少し苦しそうだがイムヤは目尻に少し涙を浮かべながら微笑む。 その顔がたまらなく愛しくなり、精液で汚れていることなど構わず思わず唇を塞ぐ。 「ん!……んんん……ちゅぷ……」 ゆっくりと唇を割って舌を入れるとイムヤも躊躇いがちに舌を絡ませてくる。 しばらくの間夢中になってお互いの舌を貪り合う。 「ぷはっ……」 ようやく口を離すと二人の口から伸びた睡液がお互いのあいだに細い橋を作る。 名残惜しそうなイムヤに声をかける 「じゃあ、動かすぞ……」 「うん……」 多少残っていた強張りも今の口づけで消えたようだ。 ゆっくりとイムヤの体を持ち上げ、そして再び落としてゆく。 柔らかいヒダが肉棒全体を包み込んで強めに圧迫し、気を抜いたらすぐにでも果ててしまいそうなところを歯を食い縛って我慢する。 「ふぁっ…! あぁぁぁぁ!」 イムヤの方は自身が強く咥え込んでいるモノから与えられる快感の方が既に優っているようで 往復させるたびに小刻みにイッているようだ。 少しずつ抽送のスピードを上げてゆく。 スカートの下で結合部がグチャグチャと卑猥な音を立て 直接見えずに音だけが聞こえることが逆に二人の興奮をより一層高めていく。 「あぁん! やっ! し、司令官…!司令官!!」 イムヤがこちらを呼ぶたびに膣がキュンキュンと肉棒を締め上げ絶頂に誘ってくる。 なおも我慢し、さらに勢いを強めて中に打ち込むと イムヤのほうは腰が抜けたのか、完全にこちらに体重を預けて首筋に抱きついている。 髪から漂ってくるフワっとしたイムヤの香りがより一層脳髄と股間を刺激しさらに血が集まってゆき 限界が近いことを知覚する。 もはや欲望の赴くままに手でイムヤの腰をつかみ、荒々しく自分の腰を打ち付け先端を子宮に押し付けると 声にならない喘ぎ声を上げながらイムヤの中がもう逃がさないとばかりに締め付け─── ドクン!! 今までこらえていた大量の精がイムヤの一番奥で解き放たれた。 熱いモノが大量に自分の中に流れ込んでくる感覚をイムヤは背をのけぞらしながら受け止める 最後の一滴まで搾り取るかのように絶頂を迎えた膣内は肉棒を締め上げ その刺激に勢いは一度だけでは収まらず、何度も痙攣しながらイムヤの中に白濁液を流し込む。 入りきらなかった精液が逆流して結合部から漏れ出すが、さらに数秒間彼女の中に精を注ぎ続けた。 そしてお互い糸の切れた人形のように倒れ込み、疲労の極致にあった二人は繋がったまま抱き合って眠ってしまった。 「ど……どうしよう……」 「す……すまん」 翌早朝、目をさましようやく正気に戻った二人が現在の惨状に気づく。 買ったばかりの服、いろいろくっついて大破 執務室の敷布団、、シーツ、同じく大破 「か……買ったばかりなのに……」 昨晩とは違う意味で涙目になるイムヤ。 「と、とりあえず気づかれないうちに洗濯してしまおう」 「う…うん」 提督が大急ぎで布団からシーツを引っペがしたり部屋の中を片付けているあいだに イムヤはこっそりと部屋に戻り、いつもの水着に着替えて服を洗濯所に持っていった……のだが 「あらあら~」 「えっええ~~!?」 「こんな朝早くからお洗濯~?」 「な、なんで愛宕さんが……?」 「うふふ~今日の当番は私だからね~ってあら、その服もう洗うの?」 「え、え~と。その、ほら、新しく買った服は一回洗っておいたほうがいいみたいなことをこの間スマホで……」 「その割にはなんだかすごいことになってるみたいだけど~?」 「うっ……ううう~~」 顔を真っ赤にして服を抱きしめるイムヤ。 「ほら、洗っておくからこっちにちょうだいね~ うふふ、他の娘達には黙っておいてあげるから安心して」 服を渡して脱兎のごとく逃げるイムヤをクスクス笑いながら見送ったあと 「でも提督にはお説教かしらね~」 と、数分後に現れた提督は床に座らされて他の艦娘が起床して奇異の目で見る中、 朝食までお説教されました。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/41.html
「そろそろトドメを……刺しちゃおっかなあ!」 自信に満ちた号令一下、迷彩カラーのカラクリ飛行甲板が寄せ木細工のように複雑な変形をみせる。 中から飛び立った艦爆隊は、千代田の操り糸に導かれ華麗に空を舞い、敵旗艦を西方海域の藻屑と変えた。 「やったぁ! この艦載機運用能力、正規空母並みよね! 千歳お姉っ、ちゃんと見てた?」 「もう、千代田ったら。調子に乗るな、っていつも私に言ってるくせにはしゃいじゃって……」 「ごめんごめん。でも千歳お姉の艦攻隊もすごかったよね~。先制打撃で敵、もうボロボロだったもん」 実際、“改二”に改造されてからの彼女たち姉妹の活躍はめざましいものだ。 水上機母艦から甲標的母艦を経ての長い道のりだったが、ここまで育ててきて良かったと心から思える。 うむ……しかし、それにしても……。 「現海域に残存敵戦力、認められず。付近の警戒を続けつつ母港に帰投しますね、提督」 『……あ、う、うん。ご苦労様』 そう呼ばれて、思わず返事がワンテンポ遅れてしまったのは、 哨戒機から送られてくるリアルタイム映像にいつのまにやら見入っていたからだ。 それが偶然映し出していたのは―――千歳と千代田、ふたりの胸部装甲部分のアップだった。 たゆん。 ぽゆん。 (大きくなってる……よな) 元々肉付きのいい千代田は勿論、千歳もスレンダーな体に比して胸はしっかりある方とは思っていたが。 こと航改二になってからというものの、どうも今まで以上の重量感、威圧感を感じるというか……。 戦闘中の“揺れ”や、秘書艦として働いて貰っている様子を見るにつけ、どうもそんな考えがぬぐえない。 (はっ……いかんいかん。何を考えてるんだ俺は。欲求不満なのか?) いや確かに、最近は夜遅くまで執務をしている上に、大抵そばには秘書艦の千歳がいる状態だから、 セルフ処理する機会があまりなくて溜まっていると言えばそりゃ溜まっているのだが……。 ともあれ、くだらない考えは脳裏から追い払って、雑務に戻りつつ艦隊の帰りを待つことにしたのだった。 「今日のぶんはこれで一段落……か。すまんな千歳、いつも遅くまで付き合わせて」 「お気になさらず。提督こそ、毎日お疲れ様です」 片付けた書類の山を前に、あくび半分で伸びをすると、千歳がすかさず旨そうな煎茶を淹れてくれる。 ありがとな、と礼を言ってそれを啜っていると、執務室のドアがノックされ、意外な訪問者がやってきた。 「ん、千代田か。千歳を迎えに来たのか? それならちょうど終わった所だ」 仲が良すぎるほどに仲の良い姉妹のことだから、その行動自体に不思議はなかったが、 後ろ手に扉を閉めた千代田の、ややうつむいて頬を染めた奇妙な表情が、おや? と俺に不審を抱かせた。 こんな態度の彼女を見るのははじめてだった。 「ち、千歳お姉……夕方言ってたこと、ほ、ほんとにするの……?」 「ええ、もちろんよ。気が進まないなら、千代田は無理に参加しなくてもいいんだけど?」 「そ、それはもっと嫌なの! 二人きりでさせたら提督、お姉に何するかわかったもんじゃないし!」 俺の方をちらちら見ながら、なんだか妙に余裕のない妹と、マイペースにそれをいなす姉。 「ええと……すまん、まったく話が見えないんだが」 「あ、置いてきぼりにしちゃってごめんなさい提督。実は私たち―――」 座ったまま呆然としていた俺に、いきなり千歳が笑顔で距離を詰めてきて……次の瞬間。 ぽふっ……むにゅうぅっ。 布ごしに触る大きな水風船のような、ウォーターベッドのような……それともエアバッグ? えもいわれぬ心地よいまろやかさが突然、俺の頭部をすっかり覆うと同時に、視界を奪っていた。 ……な、なんだこれは、何が起こったんだ!? 「―――提督の欲求不満、その処理のお手伝いをさせてもらおうかなぁと思ったんです」 「うう……あ、あたしは千歳お姉がやろうって言うから、付き合ってあげるだけだからね!?」 「わかったから、千代田もはやくこっち来なさい、ほら」 「……っ! ああもう、なんであたしが提督相手にこんな……!」 む、むにゅにゅっ……と、新たなふたつの圧迫感がためらいがちに後頭部からやってきた。 服ごしにもはっきりわかる、計4つの柔らかな大ボリューム。 俺の顔は今、姉妹の乳房、予想以上のサイズのそれらに全方位から余すところなく包まれているのだ。 しかもこの感触、間違いない。前から疑っていたがふたりとも、ノーブラ……! 「ふふ、提督。改二になってからずっと、私たちの胸、ちらちら見てたでしょう?」 「いやらしい目つき、わかってたんだからね!? だから注意しなきゃってお姉に言ったのに……」 ……な、ば、バレてたのか!? と、予想外すぎる現状に半ば金縛り状態になっていた俺は、 心地よいゆりかごのような感触と良い香りにぼんやり酔いかけた頭で、今更ながらマヌケに驚く。 「ずっと我慢してるんだから無理もないですよね、提督? だったらこれも秘書艦の務めかなって」 もにゅもにゅと押しつけられる柔球が、顔の輪郭にあわせて縦横無尽に形を変え、 「あ、あたしは関係ないのに……ともあれ、やるからにはちゃっちゃと終わらせるから!」 千歳が抱き寄せているのか、不服そうな声とは裏腹に千代田の肉感はむにむにと後頭部を強く圧迫する。 「すぐ済むかしら? 提督が満足するまでたっぷり搾り取ってあげないといけませんからね―――」 いきなり二人が身を離し、天国のような拷問から解放される。 どこか楽しそうに微笑んで双球を手で持ち上げる千歳、不満げに顔を赤らめつつ腕で胸を寄せる千代田。 ゆさっ……ぽゆん、と目の前で、それぞれの巨乳が形をゆがめつつ蠱惑的に揺れた。 「―――この、わたしたち姉妹の……おっぱいで」 「あら提督、お疲れかと思ったらこんなに元気じゃないですか……すごい」 「う、うわぁ、なにこれ、グロっ!」 椅子に座る俺の前にかがみ込んだ千歳が、はちきれそうに反り返った肉棒を見て微笑む。 隣に立つ千代田の方は顔をそむけたが、ちらちらと股間に視線をやっているあたり興味はあるようだ。 面目ないことだが、この状況とこれからへの期待に、俺の高射砲はかつてないほどの仰角を見せていた。 「じゃあ、まずは……」 濃紺に金の模様をあしらったジャケット状の上衣は羽織ったまま、 一見着物風だがその実シャツのような構造をした白い服のボタンが、ぷちぷちと胸の下側だけ外される。 わずかに開いたその隙間から、白くすべすべした双丘の作る、むっちりした魅惑の谷間がのぞいた。 「ここから、千歳の生おっぱいの感触を楽しんでくださいね、提督」 そう言って俺の肉砲をそっと握ると、ぴとっ……と、下乳の“入り口”に赤黒い先端をあてがい、 早くも漏れている先走りを、ぬるぬると“穴”の周辺に塗りのばしていく千歳。 「うっ……! ち、千歳っ……」 敏感な亀頭がすべらかな肉の上を這う感触だけでもたまらなく気持ち良く、ビキビキと主砲が硬度を増す。 「はい、準備OK。じゃあ私のドックに“乳渠”させちゃいますよ、提督のおちんぽ艦……んっ」 ぬぶ、ぶ、ぬぷっっっ……! オスのローションをまぶされた肉棒が、極上のおっぱいオナホールに埋没していく不思議な快感。 女性器とは違う、かすかに汗ばみしっとりしたきめ細かな柔肌がまるで吸い付くように密着して、 もちもちした弾力を伴って左右から硬い男根を押し返してくる……他では味わえない未知の快楽だった。 「こんなに熱く、硬くなって……ふふっ、気持ちいいですか? 提督」 「もうっ……千歳お姉のおっぱいを好きにしていいのは、あたしだけなのに……!」 千歳がもにゅもにゅと服の上から両球をこねるたび、柔らかな、しかしずっしりした圧力がランダムに襲う。 なにやら不穏なことを言う千代田を気にする余裕すらない。気を抜くとこれだけで射精してしまいそうだ。 「次は千代田の番なんだから、ちゃんと見て参考にしないとダメよ?」 「わ、わかってるわよお姉……う~、こんなのの何が楽しいのか全然わかんない」 千歳のコントロールが、左右よりの圧迫から、上下にユサユサ揺する運動にギアチェンジした。 服を着たままというのも相俟って、手で握る以上の乳圧がみっちりと容赦なく、 そしてあくまで優しく、勃起主砲を包み込みシゴきあげてくる。 「くっ……くうっ……おぉっ……こ、この感触はっ……!」 たぱっ、たぱっと乾いた音が繰り返すたび、にちゅ、にゅちゅっと湿った音がそこに混じっていく。 極上の着衣パイズリにチンポが流す歓喜の涙が潤滑液になり、新しい刺激がまぶされるのだからたまらない。 「あら、提督。ふふふ、腰が動いてますよ?」 気付かないうちに、乳ズリに合わせて自分もピストン運動を始めていたらしい。 ギシギシと椅子が揺れ、硬く勃起した先端が胸元の布を破らんばかりに押し上げ、じわりと染みを広げる。 「む、無理もないだろ……千歳の、むねっ……気持ち、よすぎる……っ!」 「嬉しい、じゃあもっとサービスしちゃいますね? ほら千代田、提督にアレをやってあげて」 いつしか食い入るように姉の痴態を見つめていた妹が、びくっと反応し、 ぶつぶつ不満をこぼしながら、自分も服のボタンをはずして前をはだけた。 「……目、つぶっててよね。お姉以外に胸とか、見せたくないんだから」 「いやだからそれはどういう意味か詳し……わぷっ!?」 チンポを包んでいるのと同じ柔らかな手応え、いや顔応え? が俺の顔を直に包む。かすかな汗のにおい。 どこかヤケになったような動作で、ぱふぱふと巨大な生肉の水風船に挟まれ、こねくりまわされる。 姉のしっとりした美巨乳にパイズられながら、妹のたっぷりした生意気乳に顔をうずめている……! その贅沢な事実が、俺に残っていたなけなしの理性を吹き飛ばした。 「や、ちょっ……!? お、おっぱい舐める、なぁっ……! て、提督のバカぁ……っ!」 思わずすべすべした極上の肉に舌を這わせ、吸い、甘噛みする。驚きつつも逃げるまではしない千代田。 おっぱいに思う存分甘えるってのは、こんなに気持ち良く癒されることだったのか―――! 「ふふっ、提督ったら子供みたい。こっちの悪い子もい~っぱい、甘やかしてあげますね」 ラストスパートとばかりに、俺の興奮に合わせて、にゅぶっにゅぶっと激しく乳肉を上下させる千歳。 ぱちゅっ、ぬぶ、ぶぷっ―――と下品な音をたてて、天国の拷問具に追い詰められていく肉の主砲。 こみあげてくる射精感に必死で堪えながら、やや乱暴に千代田の広大な乳世界を探索する俺の舌が、 「……や、そっそこだめっ! そこだけはダメぇ~っ!!」 ほかと感触の違う部分……乳輪を越えて先端に到達した。だが、そこにあったのは、突起ではなく。 「千代田は、陥没乳首なんですよ、提督。舌でほじくり出してあげると、よろこぶと思います」 「なっ何教えてるのよお姉っ!? ……ひっ!? や、あっあッ、だめぇっ、舌でほじらないでぇぇ!?」 俺は下半身の爆発から気をそらそうと無我夢中で、穴に隠れた可愛い肉突起を探り当てた。 制止も聞かず、指が埋もれるような柔乳房を鷲掴みにして、両の乳首を交互にねぶり、吸い出す。 とたん、抵抗しようとしていた千代田から力が抜け、がくがくと背をそらしながら、されるがままになる。 「よ、弱いのそこぉ! だ、だからダメって言ったのにぃぃ……お姉のばか、提督のばかぁぁ……!」 「千代田ったら、いつも乳首いじりですぐイッちゃうんですよ。提督、一緒にイッてあげてください」 あっ、でも……と、叩き付けるように暴れる俺の腰を、柔らかな双乳で受け止めながら微笑む。 「―――濃ゆぅい精液をたぁっぷり出すのは、私のおっぱいの中に、してくださいね?」 「ううっ! ち、千代田、千歳……っ! 出すぞ、千歳の胸に、乳内射精(なかだし)するぞっ!」 「ふあ、んあぁぁ! お姉っ、あたしもきちゃう、おっぱいでイッちゃうよぉ! て、提督ぅぅっ!」 どぐんっ! と、背筋を痛いほどの快感が走り抜け、爆ぜた。 柔らかな谷間でとどめの乳圧を浴びせられた肉砲からの初弾が、胸元の布をその勢いで内側から押し上げた。 くぐもった音をたてて千歳の乳肉に、谷間に、服の中に……濃厚な白濁液がどきゅどきゅと撃ち出される。 「んっ、熱っ! て……提督の、すごくいっぱい射精してますよぉっ……! すご、まだ止まらない……」 「やっあっああっっ!? お、おっぱいイッてるのぉ、イッてりゅから、ゆ、ゆるひてぇぇ……!」 若鮎のように背をそらして絶頂する妹を乱暴に抱き寄せ、こりこりと勃起した乳首を強く吸う度に、 まるでそこから存在しないミルクが俺の体を上から下に通過でもしているかのように、 姉のたわわな乳性器の中へと、ぐつぐつ煮えたぎった数週間ものの大量スペルマがぶちまけられていく。 「う、くぅぅっ! うぉ……ち、千歳っ、ま、まだ出るっ……!」 「うふふ、提督ったらこんなに……千歳のおっぱいおまんこ、妊娠させるつもりなんですか?」 長い長い放出を終え、肉幹に残ったぶんまでを器用に乳圧で搾り取った千歳が、ゆっくり胸を持ち上げた。 にちゃあぁっ……と糸を引く谷間から、プルプルした白濁が震えながら押し出されて垂れる様子は、 まさに女性器の中に思う存分欲望を生出しした後の光景のようだった。 「はぁ、はぁ……う、うそ、まだあんなに大きいままなの……!?」 驚くべきことに、あれほど射精したにもかかわらず、湯気と粘液にまみれた俺の欲望は天を突いたままだ。 「やっぱり一回出したくらいじゃ全然みたいね。ほら千代田、交代よ」 「……ふえ? あ、あたしもやっぱやらなきゃダメ……? あうぅ……」 激しい乳絶頂の余韻にもはや抵抗の気力もなくしたのか、 上気してうっすらと汗の浮いたふたつの重々しい乳房を、千代田は無防備に俺の前へと差し出した。 すっかり引っ張り出された乳首が俺の唾液に濡れ、だらしなく尖っているのをもう隠そうともしない。 そんな妹の乳を姉に続いて犯すべく、肉の主砲に再び新鮮な血が流れ込むのを俺は感じていた―――。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/1310.html
流離提督ニンブル・ミキッタ C 光文明 (4) クリーチャー:グレートメカオー 2500 ■相手のターン中に、このクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体タップする。 作者:赤烏 フレーバーテキスト DMW-08 「超越編 第4弾 終焉聖典(グリモワール・スパーク)」ここは通さんと、倒産した父さんが言っていた! ――流離提督ニンブル・ミキッタ DMWC-14 「デュエリスト・スペシャル2 ロード・オブ・ディメンションズ」「ここは通さん!」 ――倒産した父さん 収録 DMW-08 「超越編 第4弾 終焉聖典(グリモワール・スパーク)」 DMWC-14 「デュエリスト・スペシャル2 ロード・オブ・ディメンションズ」93/140 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1266.html
125 :4:2012/07/28(土) 23 33 21 本編時系列 提督たちの憂鬱 第4話 1/6 1927年 夢幻会会合 嶋田繁太郎:海軍大学校校長。 会合出席。 夢幻会の組織力を改めて実感。カップ麵の試食会に頭を痛める。 海軍大学の教育改革推進。陸海軍の協調を目指す文化祭、運動会共に成功。 『ひょっとして自分だけが異常なんだろうか…… 嶋田は人知れずそんな不安を感じた。』本編4話より抜粋 伏見宮博恭王、大角岑生、南雲忠一:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。 辻政信:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。聖ペテロ女学院設立。 『「東京近郊の学校には、やたらとロシア系美少女が多いようですが? ああ、モンゴロイド系もコーカソイド系もいましたね」』本編4話より抜粋 三菱代表:会合出席。新発売されるカップ麵を試食。政財界に絶大な影響力を持つ。 『「まあ憲政会の政治家たちにも飴は与えてあります。 イザというときには役に立つでしょう」』本編4話より抜粋 伊藤博文、山県有朋:死去。 126 :4:2012/07/28(土) 23 34 02 2/6 若槻禮次郎:名前だけ登場。若槻内閣不成立。 『「片岡を外して作ることも出来たが、 別に若槻内閣を作る必要なかったからな」』 『「政友会でうまくやっている。 わざわざ憲政会に組閣をさせてやる必要はないだろう」』本編4話より抜粋 片岡直温:名前だけ登場。 若槻内閣大蔵大臣。 史実では失言で金融恐慌が発生していたが本編では任命されず金融恐慌も防ぐ。 インスタントラーメン:新発売されるカップラーメン。 トランジスタ開発:コンピュータ開発でのアドバンテージを得るために必要。 1932年から開始する予定の第二次五ヵ年計画の中で開発を進める。 満州:『第一次世界大戦後、連盟の監視下で満州は合法的に日本の影響下にあった。 連盟(列強)の監視もあって治安も安定しておりわざわざ張作霖を排除するような機運はなかった。 さらに米もあまり反日を煽れば連盟の警戒と日本による武力介入を呼ぶ可能性があるとして 極端な日中離反工作はできないでいた。さらに21ヵ条要求などをしていないので反日機運もそこまで高くは無く、 むしろ反英機運が高かった。』本編4話より抜粋 聖ペテロ女学院:亡命ロシア人子女の為に設立。 陸軍:『米国企業を馬賊、そして最近出没するようになった共産ゲリラなどから護ると同時に、 米財界とのコネクション作りを着々と進めていた。』本編4話より抜粋 127 :4:2012/07/28(土) 23 34 46 3/6 1928年 嶋田繁太郎:球磨型軽巡洋艦弐番艦「多摩」艦長就任。 張作霖:暗殺を免れる。 『史実では国民党の北伐による北京制圧と満州某重大事件と呼ばれる張作霖暗殺事件が起こった。 しかしながらこの世界ではそれらのイベントは発生していなかった。 米国の支援を受けた張作霖は依然として華北部を中心に強力な戦力を保持し、 国民党相手に一歩も引くことなく北京を維持していたのだ。 これによって張作霖は中華民国の正統政府は自分達であると主張して止まなかった。 勿論、国民党の蒋介石はこれに反発したが、 米国(+日本)をバックに持つ張作霖に真っ向から戦うことはできず、 華南での足固めに終始していた。』本編4話より抜粋 128 :4:2012/07/28(土) 23 35 16 4/6 1929年 世界恐慌前 嶋田繁太郎:天城型航空母艦「天城」艦長就任。航空無線を取り入れた集団戦法の研究を進める。 『後々に、この集団戦法は日本軍の航空部隊の基本戦術となっていく。』 『嶋田は、海軍有数の派閥の一員なのだ。尤もそれだけ色々と苦労も多い。 妬む奴もいれば、媚を売ってくる奴もいて、人間関係で気がめいることが多いのだ。』 『嶋田は新たな戦術を研究すると共に、 赤城型空母『赤城』の艦長となった山本五十六と航空機の未来について話す機会を多々設けた。 彼等は飲み屋や寮などで大いに話を盛り上げた。 尤も嶋田は海軍有数の名将と呼ばれる事になる山本五十六を前にして 緊張のあまり背中で汗を流していたが。』本編4話より抜粋 山本五十六:赤城型航空母艦「赤城」艦長就任。嶋田さんと航空機の未来について語り合う。 129 :4:2012/07/28(土) 23 36 13 5/6 1929年10月24日 暗黒の木曜日 世界恐慌 夢幻会会合 『この恐慌の発生を予め知っていた日本は、 むしろこの大暴落を利用して莫大な資金を稼ぎ出した。 それは各省庁の裏金や、皇室財産からも資金をひねり出して 仕掛けた夢幻会一世一代の大博打だった。尤も彼らの行為は、 インサイダー取引なんて目じゃないほどのインチキだが、 インチキはばれなければ問題ない。』本編4話より抜粋 『世界恐慌によって世界各国で生産縮小、企業の倒産が相次いでいた。 その中で日本は巧みな金融政策、経済政策でその打撃を最小限に抑えた。』本編4話より抜粋 嶋田繁太郎:会合出席。辻~んの爆弾発言に思わず持っていた湯のみを落とした。 東条さんの股間に零れる。 南雲忠一:会合出席。嶋田さんを宥める。 『「南雲さん。今、私は5.15や2.26事件を引き起こした将校たちの気分が わかったような気がしますよ」』本編4話より抜粋 辻政信:MMJ幹部。会合出席。黒ニーソ派。爆弾発言で会合が大荒れ。 『世界恐慌で荒稼ぎした金の総額を見た辻が、 喜びのあまり何やら高笑いをしていた。』 『「そうです化学繊維を作るためです。 ぶっちゃけ、高オクタンのガソリンは二の次です!」』本編4話より抜粋 化学繊維開発:デュポン社より早く特許を押さえ莫大な利益を得る為辻~んが推進。 130 :4:2012/07/28(土) 23 37 04 6/6 1930年1月 ロンドン銀相場暴落 ロンドン銀相場暴落でも荒稼ぎ。 1930年 ロンドン軍縮会議 1月21日~4月22日 日英同盟:駆逐艦の排水量制限を緩和させることを条件に対米戦争参戦義務削除。 米国国務省は外交での勝利と考えたが、実際には日本のシナリオどおりであった。
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/19.html
「提督にお手紙があるみたい・・・」 「お?そうか、ありがとう」 扶桑から手紙を受け取る いつもの戦績報告書だろうとおもったら・・・母さんからか [元気にしてるか] あぁ、してるよ [飯は食ってるか] 間宮さんの飯はうめえさ、心配いらねぇよ [早く嫁さん見つけてきな、孫が見たい] そう、か・・・いや、心に決めたやつはいるんだけどな・・・ [うだうだ考えてないでぶつかってきな。どうせフラれやしないかとビクビクしてるんだろう?] なぜお見通しェ・・・ まぁ、そうだな・・・踏み出さないと掴めないもんもあるってもんだよなぁ 「提督・・・?あの、どうかしました?」 心配そうに覗き込んでくる扶桑 「なぁ、扶桑」 「・・・?」 きょとんと首をかしげる彼女に 「好きだ、結婚を前提に付き合ってほしい」 「へ・・・?け、結婚・・・?えっと・・・えぇーーーー!?」 思わず驚嘆の声を上げさせるほどの爆弾発言を行った 「え、あの?提督?結婚?結婚ってその、男女が夫婦になって、あの、その、え?え?」 いつものおっとりした彼女が一転してあたふたしている。これはこれで非常にかわいいと思うのだが、少しかわいそうかな 「扶桑、落ち着いてくれ、深呼吸だ」 「あ、はい・・・。すー、はー、すー、はぁ~」 落ち着いたようだ 大げさに深呼吸したようでおっぱいが強調されて実にスバラシイ! ・・・失礼 「あの・・・提督、ほんとうに・・・?本当に私でいいの・・・?」 「あぁ、一目見たときからずっと思っていたんだ。一目ぼれってやつだな・・・」 「でも・・・きれいな子やかわいい子は他にいっぱいいるわ・・・私なんて・・・」 「それに、私たち姉妹がなんて言われているか知っているわよね?あなたまで不幸だなんて呼ばれたら、私は・・・っ!?」 信じられない、そんな風にネガティブな発言をする彼女を抱きしめて黙らせた 「実力行使にでるが・・・俺がこんなことをしたい、と思うやつはお前しかいない」 言いながらぎゅっと抱きしめる 俺よりも背の低い彼女は胸板に顔を付けるようにすっぽりと埋まっている ふわり、と長い髪からいい匂いが流れてくる 背中に背負った砲塔が頭にぶつかってすごい音がしたがまぁ問題ない。鉄板に顔の熱を奪われて意識がぶっ飛ばないで済む 「ぁ・・・、すごい、ドキドキしてる・・・」 「わかるか?これ結構勇気だしてやってるからな?」 「わかるわ・・・顔が真っ赤だもの・・・」 そういってひんやりとした手をこちらの頬に添えて見つめてくる扶桑 その少しうるんだ瞳に吸い込まれそうになる 「ほかの奴?確かにいろいろいるだろう」 「だが、それがどうした?俺はお前に一番心を惹かれてる」 「あだ名は知ってる、不幸姉妹・・・だろう?ふざけるな」 「俺が提督である以上お前らを絶対不幸になんてしてやるものか。過去がなんだっつーのそんなもん鼻で笑って俺の鉄拳という名の主砲でぶっとばしてやる」 普段から思っていたことを一気にまくし立てる そして目をぱちくりさせている彼女にしっかりと目を合わせてもう一度 「俺はお前が好きだ、お前の素直な気持ちを教えてほしい」 馬鹿正直に告白してやった。これでフラれたら俺は回天にでも乗って敵本拠地に突撃してこようと思う 「・・・はい、私でいいなら喜んで」 彼女は涙をたたえながら微笑み、答えてくれた──そして 「私もずっとずっと好きでした・・・もう、離れません」 嬉しさ爆発と言わんばかりに抱きつき返してきた 「~~♪」 ご機嫌な様子でほおずりしてくる扶桑 こんな一面もあるらしい。すごいふにゃふにゃしてる、かわいい、なんだこの生き物 「・・・」 頭に手を置き、髪を梳くように通しながら撫でてやると 「はぁ・・・♪」 恍惚の表情を浮かべてしなだれかかってきた お、おう、その、なんだ、やべぇこっちもドキドキしすぎていろいろと我慢がきかんっ 「扶桑」 「はい?」 「キスしたい」 節操ないな、俺。畜生悪いか初彼女で童貞だったら暴走するしか道はないだろう! 「───」 固まった。まずい、がっつきすぎたか── 「はい♪」 幸せそうにはにかんで答えると 「──どうぞ」 目を閉じて迎えてくれた 一見落ち着いているように見えるが耳まで真っ赤になっているし、肩もふるふると震えている ここで応えなきゃ漢じゃねぇっ! 「──んっ」 「ん、んむ、ちゅっ」 腰と頭に手を回し、抱き寄せてキスをすると彼女から積極的に吸い付いてきた 「ちゅっちゅ、ぁむ、む、ちゅ、ちゅっちゅ──んぅ!?」 「ん、んむむ、ん、ちゅるっ」 負けじと舌をねじ込む。最初は驚いた彼女もすぐに順応してお互いの口内を蹂躙する 「ぷぁ、は・・・っ」 「はっ、ふぅ・・・」 息が続かなくなり離れると、二人の間に唾液で橋ができ、月明かりを受けてきらり、と光る 「いきなり激しかったな」 「だって・・・ほしかったんだもの」 指を合わせてもじもじする扶桑。本当にどこまで俺を萌えさせれば気が済むのだろうこの子は もうあれだ、我慢できん。最後まで行ってもいいよな? みなさんお分かりのことだとは思うが、童貞ボーヤ(愛宕にとてもいい笑顔で言われた)がこんなことをしたら下半身は見事に反応するわけで 扶桑も顔を真っ赤にして所在なさげにしている 「提督・・・あの・・・何か、あたって」 うん、だよね・・・というわけで 「すまん扶桑、抱きたい・・・というか抱く」 「・・・はい///」 ぱんぱかぱーん!すごい、こんな気持ち初めて!もう何も怖くない! 我、夜戦ニ突入ス! いたすにはちょっと邪魔な装備を一旦はずし、お姫様抱っこで布団まで運ぶ。 「あ・・・」 寝かせてやると、恥ずかしさと嬉しさと期待を込めたまなざしで見つめてくる 「その、ゆっくりできないと思うから先に謝っとくな、ごめん」 「・・・ふふっ、大丈夫よ。それだけあなたが想ってくれているってわかっているもの」 やさしく応えられてしまった。さすがはお姉さんか 「じゃあその・・・脱がすよ」 言って彼女の服に手をかける 彼女の手伝いもあり、するりと簡単に脱げ、一糸まとわぬ彼女の身体は 「きれいだ・・・」 「~~~~~っ///」 飾った言葉なんて考えられないほど美しかった 胸や秘所を隠そうとする手を上にのけて、その姿を目に焼き付けながら おもむろに胸に手を伸ばした 「───んっ」 ふにゅっと手でつかんだ分形を変える胸──あたたかくて、柔らかい。 そのままこねるように、また、ふにふにと感触を楽しむように揉んでいく 「ん、ぁ、ひゃ、やん、あ、あ・・・っ」 切なげに声を漏らす扶桑、どうやら痛くはないようだ そのまま触り続けていると、先端部分が固くなってきた。どうやらちゃんと感じてくれているらしい ので、こりっとつまんでみた 「ふああっ!?あ、やっ・・・!?」 ビクン、と大きく跳ねたちょっと刺激が強かったか・・・? 「あぁ・・・ん、ぁ・・・」 少し弱めながらくりくりすると甘い声を上げながらもだえる彼女、どうやらこれくらいがいいらしい おっぱいを刺激すること約10分ほど さっきからもじもじと太ももをすり合わせていることには気づいていたのでそちらも触ることにした 「ぁ・・・ひゃ!?」 胸は一度解放し、両手で閉じた脚を開かせると彼女の秘部からあふれたもので敷布団のカバーにシミができていた 「やぁ・・・みないで・・・」 恥ずかしいとばかりに顔を覆ってしまった扶桑、そのいじらしさに感動を覚えつつ くちゅ・・・ 「ひあぁっ!」 「濡れてるな、ここ・・・」 水源を指でなぞっていった 「あ、あ、だめ・・・そんな・・・はあぁ・・・」 「気持ち良くなってる証拠だよ、俺としては嬉しいな・・・」 「そう、なの・・・?」 「あぁ、だからもっと力を抜いて・・・」 少しいやいやと首をふる彼女をなだめ、本番のための準備を開始するべく指を侵入させる 「あ、あぁ、あ・・・ひゃぁ、あ・・・っ!」 くちゅくちゅと中を刺激してみる奥からとろり、とろりと愛液があふれてくる 「あ、あぁ、ふあ、あああ・・・っ」 「よく濡らさないと痛いらしいからな・・・」 言い訳しながら彼女を攻めたてる 部屋には水音と彼女の喘ぎ声だけが静かに響く 「あ、ぁ・・・提督、なにか、なにか・・・くるの・・・」 「いいよ、そのまま身を任せて・・・」 限界が近いらしい彼女をイかせるために少しスパートをかける 「あ、あ、あ、あああ、あああああああぁ~~~っ!!!」 布団をぎゅっとつかみながらピンとのけぞり硬直する扶桑 どうやら無事イったらしい 「はぁ、はぁ、あ・・・」 脱力し、ぼんやりと中空を見つめる扶桑を前に自らも裸になり覆いかぶさる 「あ・・・」 「本番、するからな」 「はい・・・あなたを、ください・・・」 ギンギンに屹立したモノをあてがい ずぷり 「~~~~っ!!」 彼女の中に侵入した 「くぁ、きっつ・・・」 「う、くぅ・・・っ」 十分準備したつもりだが初めてってのはこんなにきっついもんなのか・・・ 「大丈夫・・・じゃないよな、すまん・・・」 「いいえ、だいじょう、ぶ、です・・・だから、さいごまで・・・っぅ」 痛みに耐え、涙を浮かべながらも受け入れようとしてくれる彼女 「わかった、一気にいくから少し我慢な・・・!」 感謝をしながら、せめて痛みは一瞬に、と腰を突出し一気に突き進む 「くぅあ、あっ・・・!」 みち、ぶち、と肉を引き裂いて行き止まりまで押し込んだ 「はいった・・・!」 「は・・・い・・・」 ふるふると震えながらも笑顔をうかべてくれる彼女 そして、それとは別にぎちぎちと締め付けてくる内部に我慢をできずに 「動くな・・・」 「はい・・・!」 彼女を貪る 「うくっ、あ、あぁ・・・!」 苦悶の表情を浮かべる彼女だったが、こちらが心配して腰を止めると 「大丈夫ですよ・・・?この痛みも、あなたとつながっていることを教えてくれて、うれしいのです・・・」 嬉しいのだと、大丈夫なのだと受け入れられてしまった こうなったら男としてはもう甘える他無く 「んく、あ、うぁっ、あぁぁ・・・っ!」 彼女の身体におぼれていった 彼女と交わり始めてどれくらい経っただろうか 「ん、あ、あぁ、あんっ、ぁ・・・っ」 痛みは薄れてきたようで、甘い喘ぎ声を上げてくるようになった 中の反応も、押し出すような締め付けではなく、もっと奥へ、奥へと引き込むように変化していた こちらの限界は近い。おそらくこれ以上我慢は効かないだろう 「すまない、先に・・・」 「はい、あなたのお好きなように・・・」 情けない話だがその言葉を受け取って 少し乱暴に腰の動きを速めて、俺は限界に達した どぷっ、どくっ、どくんびゅるっ! 「あああっ、あ、ひゃああっ!」 最奥部に押し付け、全部中に放つ 彼女も逃がすまいというように背中に腕を回し、脚で身体を挟みこんで受け止めてきた いわゆるだいしゅきホールドとかいうやつだ 「あぁ、あ・・・あついのが、なかに・・・」 「う、うぅ、くっ」 全部出し切ると彼女の上に突っ伏し 「ありがとうございます・・・」 「それはこっちのセリフだよ・・・」 嬉しそうに抱きとめて頭を撫でてくる彼女に身を任せ、二人一緒に軽い眠りについた 「しちゃい・・ましたね」 「あぁ、そうだなぁ・・・」 「みなさんにご報告はどうしましょう」 「遠征組が帰ってきたらまとめて全員にしよう・・・ただ、山城には先にな」 「えぇ、あの子には祝福してほしいのたけれど・・・」 「難しいかもな・・・でも、認めてもらうさ。俺は二人の仲を引き裂くつもりはまったくないしな」 「わかりました、お任せします」 少しして目を覚まし、抱き合ったままの姿でそんなことを話し今後の騒動をどう収めようか考えたあと せめて今だけはと事後の余韻にひたりいちゃつくのであった
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/87.html
ちょっと修羅場系なので、苦手な人は注意をお願いします。 『出口がない』 真っ赤な夕日が、ラバウルの海原を鮮烈な赤に染めていた。 「中世のポーランドでは、貴婦人に貴族はこう挨拶した」 暮色に染まった執務室で、若い士官は、駆逐艦・吹雪の前に跪き、彼女の手を取った。吹雪が彼 の行動に驚き戸惑っていると、目を閉じた彼は艦娘の手に顔を近づけ、柔らかい手の甲へ唇を落と した。雪のような白い頬を赤くした吹雪を見上げ、彼女の司令官――提督は言った。 「私の礼節をすべて貴女に捧げる、という意味だ。……これからも一緒に戦ってくれ」 吹雪と提督が初めて、鎮守府周辺の敵艦隊を初めて殲滅した後のことだった。あの時、確か吹雪 は、提督が新しく建艦した駆逐艦とともに初めての任務を終えたのだった。 あの時建艦されたのは誰だったか、もう思い出せない。 「司令官。戦果のご報告に参りました」 「吹雪か。入れ」 提督の執務室に入ると、吹雪は柳眉を曇らせた。 机の上の書類に目を向けている司令官の傍らには、吹雪と同じように秘書艦を務める艦娘たちが いた。歴戦の実力者である彼女たちは、入れ替わり立ち代わり旗艦を交替し、提督の艦隊の先頭で 戦っている。 「うざい。うざい。マジうざい」 何やら抗議の声を上げているのは、重巡洋艦・摩耶。戦況が激化してきたころ、吹雪に代わって旗 艦の任に就き、吹雪よりも早く改造を受けた艦娘だった。彼女は、提督の艦隊で最初に戦艦や空母 を打ち沈めた主力艦だった。 摩耶は提督がペンを握っていない方の肩に縋り付き、提督が彼女の足の間に差し入れた手を動か すたび、上気した顔で提督を罵っていた。とはいえ、物欲しげに緩んだ唇や、提督の服をつかむ指 先は、彼女の科白とは不釣り合いだった。 ペンを置いた提督は、侍従のごとく傍らに侍る長身の美女に目を向けた。 「金剛が改造を完了し、空母や戦艦もだいぶ数が揃ってきた。長門、沖ノ島海域の突破を試してみよ うと思うが、どう思う?」 戦艦・長門は、怜悧な美貌を提督に向けると、提督のペンを置いた右手を取り、艶めかしく自分の 腰や胸元へ誘った。彼の手に愛撫を受けながら、彼女は熱のこもった目で提督に囁いた。 「同意する、造物主殿。あなたの命を受ければ、私はいかなる海域にも赴き、いかなる敵艦も沈めて みせよう」 長門は“造物主”と提督を呼んだ。 平然と。“青い空”とでも言うかのように。 この艦隊の、提督自ら資源を割いて建艦した、“建艦組”の艦娘たちにままあることだった。“建艦 組”のうち、第一線で戦い続けている艦娘たちは、自ら挙げた武勲と、司令官と戦いの中で築いた 絆、そして提督の手によって作り出されたという自負を同一視し、提督を唯一無二の指導者と仰いで いた。 「頼もしい。アレクサンドル・ネフスキー勲章ものだ」 長門に、提督は肉付きの薄い頬に皮肉な笑みを浮かべて応えた。提督は長門から手を戻すと、硬 直した吹雪が両手で持ったままの報告書へ差しのべた。慌てて吹雪が差し出した報告書を受け取る と、若い士官は静かな笑顔で言った。 「ありがとう、吹雪」 その笑顔が、吹雪がはじめて彼に出会ったころとまったく同じで、吹雪は見るに堪えなかった。 「いえ、提督、私は」 彼の顔から眼をそらし、口の中で声にならない声をつぶやく吹雪の前で、提督は書面に目を落とし ながら平然と言った。 「とはいえ、弾薬が枯渇してきた。もう少し資源を確保してからだな」 「長門の言った通りだぞ、提督」 いつの間にか床に腰を下ろした摩耶が、提督の膝にそろそろと手を這わせながら言った。 「お前が指令を下してくれれば、あたしは……」 摩耶は言いながら提督のベルトを緩めた。白いズボンの中から、充血した陰茎がはね出ると、摩耶 はそれを見つめて陶然とため息をついた。吹雪が見ている前で、摩耶は醜悪な肉の塊にためらうこ となく口づけ、雄の体臭を吸い込み、黒々とした怒張に舌を這わせた。 吹雪はしばらく、この異様な肉の宴の前で立ち尽くしていた。 「どうした?」 提督は茫然と立つ吹雪に目を向けた。 摩耶の奉仕を受けていた提督は、摩耶の柔らかい髪を撫で、彼女の白い耳朶に何事か囁いた。摩 耶は不満そうに提督を見上げたが、喉まで飲み込んでいた男根から唇を離すと、静かに体をひい た。提督は濡れた男根をしまうと、立ち上がって吹雪の前に歩いてきた。 「吹雪?」 提督は膝を折ると、頭一つ背が低い吹雪の顔を覗き込んだ。吹雪は、摩耶の憎悪に満ちた瞳から 床へ目をそらしていた。吹雪の顔を見て、眉をひそめた提督は白い手袋を彼女の頬へやった。 「具合が悪そうだ」 「な、何でもないんです!」 吹雪は反射的に彼の手を払いのけた。目を見開く提督の顔を見て、吹雪はまるで自分が平手打ち されたかのように愕然とした。茫然と彼女を見ている提督に、吹雪は慌てて弁解した。 「あっ……こ、これは違うんです、提督、私は……」 提督が口を開く前に吹雪は踵を返し、執務室の入口へ駆け出した。 後ろから、摩耶の怒りに満ちた声と、いつも冷静な長門の声が聞こえてきた。 「なんだ! 最初の秘書艦だか何だか知らねえけど、バカにしやがって! 提督、なんであんな駆逐 艦をいつまでも置いておくんだ? あたしや隼鷹の近代化材料にしちまえばいいんだ!」 「やめろ、摩耶。吹雪は造物主殿を最も長く支えた、最古参の戦士だ。造物主殿には造物主殿のお 考えがある」 鎮守府の海岸で、提督は砂の上に座って夜の真っ黒な海を眺めていた。その背後に何者かが立 つ気配を感じると、彼は振り返りもせずに言った。 「吹雪」 こちらに顔も向けないまま声をかけてきた提督に、吹雪は自嘲するように言った。 「司令官……私も、あなたを神と呼んだ方がいいですか?」 「次にそんなことを言えば、君を解体する」 提督は間髪入れずに吐き捨てた。吹雪は微笑して、司令官の横に座った。吹雪は、彼女に目もく れずに夜の海を見ている提督の横顔を見た。 「構いませんよ。普通の女の子になって、本当の秘書になりましょうか」 「君は秘書艦だ。初めて就任した時からの戦友だ。対等な存在だ」 嘆息すると、提督は軍帽の庇で顔の半分を隠した。 「摩耶を許してやってくれ」 「提督に、近代化を重ねていただきましたけど、もう私は沖ノ島海域では戦力になれませんから」 苦々しげに言う提督に、吹雪は悪びれずに言った。提督の顔を見つめたまま、膝を抱いた吹雪は 彼に問いかけた。 「なぜ建艦した艦娘たちを特別扱いするのです?」 「別に、入渠や補給の順に差をつけたことはない」 「なぜ抱くのです?」 静かに答えた提督に、吹雪は質問を重ねた。 「あなたの閨に行ったことがあるのは、赤城ではなく加賀です。羽黒や愛宕ではなく、摩耶や高雄。 龍驤ではなく、飛鷹と隼鷹。比叡や金剛は一度もないのに、長門だけ。私や島風ではなく、響。な ぜ、彼女たちにだけお情けを?」 吹雪は膝を抱いた腕に力を込めた。 「それに、あんな呼び方は、本来あなたなら許さないはずです」 提督は黙っていた。 南海の星空の下で、吹雪はただ彼の答えを待っていた。無理矢理に聞き出す話題ではないと思っ たからだ。吹雪は潮騒と、夜風と、提督の息遣いだけを耳にしながら、彼が口を開くのをずっと待って いた。 彼女の司令官は、やがて軍帽を脱いで、帽子の内側に目を落としながら言った。 「俺は二度も建艦した船を沈めた。千代田が轟沈した時、俺は二度と同じ愚を踏まんと誓った。しか し木曾までも沈めた。千代田の時も、木曾の時も、君たちは俺のせいじゃないと言ってくれた。だが、 俺のせいだ。一生忘れられない、おぞましい記憶だ」 提督は吹雪に初めて顔を向けた。若い士官は、目だけが不釣り合いな真っ黒な目をしていた。 「俺は、一緒に戦ってくれと君に頼んだ。なのに、俺は君たちを使い潰した。俺は、せめて彼女たち には、轟沈した二人にしてやれなかったことをしてやりたい。して欲しいことは何でもするし、呼び方 ぐらいで目くじらを立てたりはしない。……任務中でなければ」 彼は吹雪の顎に手をやった。 「提督、私は」 吹雪が何かを言おうとする前に、提督は吹雪の顎から手を離した。彼は吹雪に背を向け、砂の上を 歩いていった。やがて、鎮守府の砂浜の上には、吹雪だけが取り残されていた。彼女は暗い海を背 にしながら、姿を消した司令官のことを思った。 塩気の混じった風が、吹雪の黒髪を揺らした。 彼女は呟いた。 「愛しています」 Das Ende/конец/おわり
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/558.html
前回の話 『提督を信じてた僕が、とても馬鹿みたいだよ』 …………。 『あんなに提督を慕っていたのに、最低ですわ』 ……五月蝿い。 『私、感情表現は苦手ですけど、もう提督には嫌悪の感情しか出ないわ』 五月蝿い。 『大井っちが言った筈だよね? 裏切ったら沈めるって。まあ今の提督には弾薬使うのも勿体無いんだけどさ……』 五月蝿い! 『だからさ、沈んだ大井っちのいる海は触らないで、どこかで飛び降りてよ』 五月蝿いっ!! …………………… ………… …… 「……っ! ……っ」 口をぱくぱくさせるが、思うように声が出なかった。 自分の意識が静かに浮上した今、既に動悸は不健康なまでに著しく激しい物になっている。 自分の中では悪夢に分類されたそれは、不本意ながら脳に深く刻み込まれてしまった。 大勢の艦娘らに糾弾され、下衆を見るかのように酷く濁らせた目で自分を見限ったのち向こうへ行ってしまう夢。 背景もまた自分の今の精神状態を表すような、荒んだ灰色であった。 勿論これは実際に起きた事ではないのだが、これから起きる正夢と言う奴なのではないかと勝手に恐怖する。 ――唯の夢じゃないか。馬鹿馬鹿しい―― 精一杯の虚勢を張ってそう自分に言い聞かせ、 目から距離のある真っ暗闇が広がる天井から逃げるように寝返りを打ち、布団を頭まで被る。 明日も仕事なのだ。睡眠時間は今しかない。 それなのに……。 ――"飛び降りてよ"―― 虚勢は虚勢にしかならなかった。 布団を被ろうが瞼を閉じようが、夢の余韻は絶たれず、瞼の裏で尚再生し続ける。 寝付こうと数分そうしていても動悸は収まらない。 耐え切れなくなった自分はやがて飛び起きて軍服を羽織り、 私室を飛び出し執務室箪笥の一番動きの悪い引き出しに組み付く。 その中のまた一番奥の陰った隅に置いている物に手をつけた。 そして、多くの艦娘が眠る庁舎を抜け出した。 …………………… ………… …… 「……あら?」 大破入渠から復帰し、どうせなら添い寝でもしてあげようかと思い立ったがマルヨンマルマル。 支援艦隊として敵艦隊の隅から忍び寄るくらいに気をつけて一切の音を殺して扉を開けたが、 その向こうにはまず音を立てる物が何もなかった。 ベッドの中がもぬけの殻だ。 その文字通り脱皮でもしたみたいに、布団が乱雑に床に放られている。 今の時間はマルヨンマルマルを過ぎた頃。 休養の時間真っ只中のこの時間に私室にいないとなると。 ――いた―― 魚雷発射管を外した代わりに足に装着した探照灯が、寂れたベンチを照らす。 誰もいない、空高くそびえる敷地内の明かりが届かないそのベンチに、その人はくたびれたように腰掛けて項垂れていた。 軍帽を被らない提督が、面倒臭そうに座ったままでゆっくりとこちらへ振り向く。 「…………」 元からなのか、探照灯が眩しすぎるのか、提督は弾薬よりも目を細めて眉間の皺の明暗を強く表していた。 背もたれからは紫煙がくゆり、一層この人の今の状態が良くないことを表す。 「修復が終わったなら寝なさい」 口を開けば、普段の調子に靄がかった声が発せられた。 そんな声の提督の追い払う命令は、私の耳には届かない。 傍まで近づくと足に装備した探照灯がこの人を照らさなくなり、 月明かりさえも雲で塞がれているので視界はほぼ漆黒の青に染まるが、 見下ろすとベンチの上で小さな火が灯っているのが分かるので、それを取り上げるのに難はなかった。 案外この人は抵抗しない。 私はそれを地面に叩きつけて、艦底である丈夫な靴で踏みにじる。 「何のつもりだ」 この人の声に静かな憤りが含まれた。 玩具を取り上げられただけでそんな声に変わるなんて、子供みたい。 「また買ったんですか」 「……さあね」 この人は私の追求には応じようとしない。 斜に構えている、ように見せかけている証拠だ。 「提督が煙草なんか吸っているようじゃ、私達が提督を守る意味がなくなるんですよ」 「お前等が守っているのは国民だろ」 「提督は国民ではないと言うんですか?」 立って向き合おうとしない提督に追求はやめない。やめてはいけない。 確かに国民を守るのが私達の使命だけど、それ以上に守りたいものがあってもいいじゃないですか。 駄目だと言うのならそれは私達艦に自我を持たせた神様にでも言って欲しい。 理論の伴っていない言葉しか返せないこの人は今虚勢だけで保っている。 この姿勢を撃ち崩すべく、私は敢えて辛辣な言葉を並べ立てる。 「提督のこんな姿を他の艦が見たら、どう思うんでしょうね」 「五月蝿い」 「悩むのは誰しもあると思いますけど、それを誰にも打ち明けないで自分の体を傷つける提督は、軟弱で臆病者です。 なんでこんな人が提督なんかやっているのか甚だ疑問です」 「……っ」 斜に構えているというか、この人は逃避しているだけ。 遂にはこうして顔さえも逸らして再び項垂れてしまったこの人は、ただ臆病なだけなのだ。 この人のこういったところは呆れるし腹立たしいけど、一番気に入らないのはまた別のところにある。 「結婚までしたのに水臭くありませんか」 「お前にぶつけたって何もならん」 「提督にとって結婚とはなんなんですか。強い絆を結んだのは私の思い上がりだったんですか」 「…………」 「……はあ」 溜息が零れる。 以前からも度々提督のこうしけた姿は見てきたけど、 今のような関係ではないそれまでは煮え切らない思いのままあまり注意してこなかった。 しかし今は違う。 もうそれまでとは違い、嫌な事悲しい事をぶつけ合っても何ら問題はないはずですよね。 もっと私を頼ったらどうなんですか。 仕事の補佐をするだけの秘書以上に頼ったらどうなんですか。 「こっちを向いてください」 「……? んむっ……」 …………。 「ぷぁっ、おま、いきなり……!」 「何かあったら煙草に当たるのはもうやめてください」 「キスの味が煙草臭いのは嫌ですから」 悲しみに暮れる夜もそろそろ更けてきた。 水平線から顔を出そうとする日の淡い光の下、 隙だらけな提督の驚いた顔を尻目に、提督のポケットの中の紙の箱を力の限り握り潰した。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/629.html
839 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 50 33 ID YUPE4SWA 流れ豚切ですいません投下します。 ※一部メタい 「姉様?何をなさっているのですか」 「あら山城」 夜更けの鎮守府、扶桑姉妹の部屋にて。 妹の問いに、姉は声を潜めて語り出す。 「……提督を盗撮したわ」 「!?」 突然の告白に驚きのあまり声が出ない山城。それを見て扶桑は続ける。 「やはり驚くわよね…。無理もないわ」 そう言って山城の目をじっと見据え、言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡ぐ。 「でもね、これは仕方のない事。こうしなければならなかったのよ」 「え?」 「いい山城?考えてみて。私達の存在感を」 言われて山城はふと考える。 視覚的インパクトという点では自分たちの巨大な艤装は非常に大きな存在感を示しているだろう。 しかし他の戦艦に比べて突出している部分があるかと言われれば、その点では圧倒的火力と耐久を誇る大和型や、 高速かつ戦艦としては燃費のいい金剛型ほど目立った点は無い。 航空戦艦という新たな道もあるが、それに関しては伊勢型が元祖である。 (言われてみれば……。いえ!有るわ!他の誰も、そう私自身も到底及ばない扶桑姉様という神々しいまでに完全無欠の存在が!!) 「何をおっしゃいます姉様。姉様は姉様であるという事だけで、他の何者も並び立つことなど不可能です!」 そう断言する山城の目は、そこに一切疑念の余地はないと光り輝いている。 扶桑は恥ずかしそうに少し頬を赤らめてはにかんだ。 「ありがとう。そう言ってもらえる私は幸せ者ね」 「姉様……っ!」 山城の目に涙が浮かぶ。 今まで不幸だと思っていた。良い事なんて無いと思っていた。 そんな自分が姉を、憧れの姉を、自分と同じように不幸だと思っていた姉を幸せにすることができた。 これこそ妹冥利、不幸冥利に尽きるというもの。 姉様が幸せならば私も幸せです。そんな言葉が出かかった時、扶桑は言葉をつづけた。 「でもね山城、世間はそうは思ってくれなかった。これを見て」 扶桑は懐から折りたたんだ紙を取出して山城の前に広げる。 何重にも折られたそれは、広げるとかなり大きく、扶桑は壁に画鋲でとめて講義するようにそこに書かれた表を指して説明する。 840 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 53 55 ID YUPE4SWA 「これは昨年の年末に行われたあるイベント―イベント海域ではなく秋雲と漣と夕張がはりきっていた方のイベント―と某書店における同人誌の取り扱いに関する表よ」 扶桑が示す表は表1と題され次のように書かれていた。 同人誌登場頻度(艦種別) 空母(正・軽):史実並みの活躍 重巡洋艦:ワシントン条約下レベルにお盛ん 軽巡洋艦:夜戦の花形(意味深) 駆逐艦:最高だぜ! ※あくまで扶桑さんの主観です 「次にこっちの表をみて」 そう言って表1の下、表2と題された表に移動する。 同人誌登場頻度(戦艦) 金剛型:史実並みの活躍 長門型:八八艦隊級の量産体制 大和型:最大最強だし、多少はね? ビスマルク:おっぱいプルンプルン!! ※繰り返しますがあくまで扶桑さんの主観です 「そして私達は……ほとんど見なかったわ」 「そんな!?」 山城には理解できなかった。自分はともかくとして、扶桑姉様がそんな扱いの筈がない。 だって姉様はこれほどまでに魅力的で素晴らしいのに、世の男達が放っておく訳がない。 そんな理不尽への憤りにも似た疑問が浮かんできたが、同時にあることに気付いた。 「あっ、姉様。この表、伊勢と日向が載ってませんけど」 「良いところに気付いたわね山城。あの二人も私たち同様、それほど多くはなかったわ」 ここにきて、扶桑は問題の中核に触れる。 「今私達はあの二人に並んでいる。そしてあの二人に改二がない今こそ、私達が存在感を示す絶好のチャンスなのよ」 扶桑には確信があった。 改二の実装された今であれば、伊勢日向を引き離して、自分たちの人気を確立し、提督のハートを掴めるはず。 だが同時に焦りもあった。 ただの改である相手に改二でスペック面では一部勝った。 これは言い換えれば、改の相手に改二を使ってしまったということ。 伊勢型に改二が実装されれば、スペックでは引き離されてしまう可能性が高い。 ならば尚更、今のうちに手を打たねばならない。 841 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 22 58 44 ID YUPE4SWA そこで冒頭に話は戻る。 「対策を練るため、青葉さんに頼んで提督と伊勢の行動を盗撮してもらいました」 「流石です姉様!敵を知り己を知れば百戦して危うからずですね!」 姉に関することで、山城に倫理観や冷静な判断というものは存在しない。 早速テレビを準備し、青葉からもらったという映像を再生する。 部屋の電気を消し、二人とも布団に潜って頭だけ出している姿は、こっそり入手したAVを見る中学生のそれである。 映像は提督の執務室を映し出す。 どうやったのかかなり高い位置に設置されているカメラは、室内のほぼ全体を見下ろしている。 室内には提督が一人机に向かっていたが、やがて伊勢が入ってきた。 「ただいま戻りました。あぁ~寒かった」 「おう、お疲れさん」 伊勢は両手をすり合わせながら提督の方へと近づいていく。 画面端には窓が映っていて、外の枯れ木が海からの風に揺れているのが見える。 画面下に書かれている撮影時間は既に東の空が紫から黒に変わり始める頃だ。この時期のこの辺りで日が沈んだなか冷たい海風に吹かれるのは大層寒いだろう。 伊勢は不意に両手をすり合わせるのをやめると、ゆっくりと提督の後ろに回り、彼の両頬を包み込んだ。 「冷たっ!!」 「あはは、提督温か~い」 最初こそびくりとした提督だったが、満更ではないようで伊勢のしたいように任せている。 伊勢はするすると両腕を提督の首に回し、それによって上半身を提督の背中に密着させ、頭を彼の横に並べる。 「……しよっか」 「何を?」 顔のすぐ横にある伊勢の頭を撫でながら提督が答える。 「何をするのか、お前の口から具体的に教えてほしいな」 「……意地悪」 頬をほんのり赤らめてちょっとむくれたようにそう言う伊勢の頭を提督はポンと軽くたたき、首に回った両腕をほどくと立ち上がる。 「冗談だよ」 一度画面外へ提督が消えたと同時に扉に鍵をかける音がして再び現れる。 戻ってきた提督はカーテンを閉めて机の前に移動していた伊勢を戻る勢いのまま抱きしめた。 伊勢の両腕も、今度は提督の背中に回る。 「伊勢も温かいじゃないか」 体の真ん中に伊勢の体温を感じながら、より強くしっかりと抱きしめる。 密着した二人は体に続いて顔も近づけていき、やがて唇が重なり合う。 お互いを求めるように、その形のまま伊勢の腕がぎゅっと提督を抱きしめる。 842 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 23 02 02 ID YUPE4SWA やがて口が離れると、提督は伊勢を抱きかかえ、さっきまで使っていた机に彼女を仰向けに寝かせて、その短い袴に手を伸ばす。 刀と床がカシャンと音を立てる。 するすると衣擦れの音をさせ、袴と下着がおろされて床に落ちる。 露わになった伊勢の秘所に提督の指がそっと触れる。 「んっ…」 指が伊勢をこすりながら少し進み、戻り、また進み、また戻る。 「あっ、んっ、あっ、うぅっ」 伊勢の顔はカメラの位置からは提督の背中に隠れて見えないが、指の動きに合わせて上がる彼女の切ない声が、彼女の状態をしっかりと伝えている。 伊勢の中に入った指が、生温かい彼女の中に入り込んでその感触を確かめるように動く。 「ああっ、ひんっ、んああっ」 伊勢の声が先程より大きくなり、湿って強張りのとれた膣から指が引き抜かれると、今度は怒張した一物がそれに換わる。 「あっ!ああっ!ひああっ!」 指の通ったルートを一物がなぞり、伊勢が嬌声と呼ぶべき声を上げる。 指の時とは違い、伊勢の体は一物を受け止めようとするように膣全体が吸い付いていく。 その中をさらに奥まで突っ込んでいく提督。 「ふぁっ!!ひゃん!!あああっ!!」 やがて最奥を突かれ、伊勢が大きく喘ぐ。 カメラには机に向かって一心に腰を動かす提督と、その両脇に伸びて、時折ビクビクと動く伊勢の両足が映っている。 「あひっ、ふぁあ!!ああーっ!!」 伊勢が声を張り上げ、両足がぴんと硬直する。 やがて提督も腰の動きが止まり、伊勢から離れると、カメラに初めて伊勢の姿が映し出される。 先程ぴんと張った両足はだらりと力を抜いて自然に折れ曲がり、机の上で仰向けのまま胸を上下させて荒い息をしている。 「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」 急に静かになった室内に、伊勢の息が響く。 映像が終わって、テレビの前で扶桑と山城は固まっていた。 「ね、ね、姉様……」 「す、すごいものを見てしまったわね……」 二人の仲がいいことは知っていたし、もしかしたらとも思った。 青葉が気まずそうに「視聴は自己責任で」と言っていたので、なんとなく予想はしていた。 だが実物は違った。 考えてみれば、これは登場人物全員顔見知りの無修正AVである。なんのリアクションもするなと言う方が無理だ。 暫しの沈黙の後、扶桑は深呼吸を一つ。 「でも、怖気づいてはいられないわ」 「姉様!?」 こくりと山城の白い喉が動く。全て言葉にしなくとも姉の決意はびりびりと伝わってきた。 「…伊勢・日向には、負けたくないの!」 845 :名無しの紳士提督:2015/01/25(日) 23 04 29 ID YUPE4SWA 翌日。 一人執務室にいた提督は、ふと窓の外を見る。 あの日と同じどんよりと鉛色の空の下、静かで寒々しい冬の海が見える。 不意に、誰かが扉をノックする音が聞こえた。 「どうぞ」 視線を扉の方に移すと、視界の下端に数日前伊勢と行為に及んだ机が見える。 (あれは結局気のせいだったのか?) あの時、提督も伊勢も誰かに見られているような気がしたがあの日あの場所には二人しかいなかった。 扉に鍵をかける時も外に誰もいない事を確認したし、窓もカーテンを閉めていた。 そして昨日、自室で伊勢と再度及んだ時は何も異常は無かった。 やはり気のせいだったのだろうと結論付けようとして、提督はその認識が誤りであること、自分たちの感覚が正しかったことを理解した。 その証拠に、開かれた扉の向こうには机と提督に交互に目をやりながら胸元をはだけさせ、黒インナーを見せつけている扶桑がいて…… 終 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/363.html
128 :スターリン:2014/04/28(月) 21 25 49.96 ID SsCgXSYY ビスマルクです。例によって腹黒いので御注意ください。 『ブロンドVSブルネット』 1. 提督の執務室では、第一艦隊の旗艦を勤めた艦娘が報告を終えたところだった。 ラバウル赤旗艦隊の提督は、報告書の戦果に目を通している。若い面差しに似合わず、彼の肩の階級章は大将の位を示していた。 彼は英国・ダンヒル社製のパイプへ煙草を詰めた。パイプは、火を点じてから煙が出てくるまで時間がかかる。 たっぷり時間をかけて紫煙をくゆらせてから、若い軍人は帰投した艦娘を褒め称えた。 「素晴らしい戦果だ。よくやった、ビスマルク」 「当然でしょう! もっと褒めてもいいのよ」 戦艦の艦娘ビスマルクは喜色満面に胸を張った。 自慢げに鼻を鳴らす彼女の前で、司令官は机から腰を上げる。 紺碧の瞳で彼を情熱的に見つめるビスマルクに近寄ると、提督は白い手袋を外した。 艦娘の頬に手をやり、彼女の金糸のような美しい髪を指先に梳った。 「君の勇敢さは言葉では表現できない。アレクサンドル・スヴォーロフ勲章ものだ」 提督が艦娘ビスマルクの白い頬を撫でると、彼女は長い睫毛を伏せ、じゃれつく猫のように自分の手を男の手に添える。 心地よさげに吐息をこぼす艦娘の目を見つめ、提督は静かに言った。 「君の力をこれからも俺のため役立ててほしい」 「Wie Sie meinen. お望みのままに、提督」 提督が彼女の腰を抱き寄せると、ビスマルクは生け贄のように首筋を彼へ差し出す。 すでに艤装を外した首許に手をやり、提督は留め具を外していった。 ビスマルクの目が生きたサファイアのように輝いて見る前で、提督は緋色の錠を取り出した。 「勲章をやることはできないが、信頼の証を与える」 蕩然とビスマルクが見る前で、彼女のミルク色の首に首輪が嵌められた。 甘くため息をつき、ビスマルクは自分の首に揺れるハート型の錠に目を落とす。 満ち足りた顔で胸元を撫でる彼女を、提督は酷薄に見下ろした。 「これで君は、俺の許可なく解体されることも、近代化のエサにされることもない」 「失敬ね。私を誰かの材料にするですって?」 提督の不遜な発言に、ビスマルクは面白そうに唇の端を吊り上げた。 提督はいたって平静たる声で口にした。 「この鍵は俺以外には解けない。もし俺が死んでも、君たちは消えない」 無言のまま、ビスマルクは錠を指先でなぞった。 幼子のように目を輝かせて感触を確かめる美女の額に、提督はキスした。 2. 澄みきった蒼穹に陽光が煌いて、ラバウルの浜辺を照らしている。 浜辺に面したドックの壁に腕を組んで寄りかかった長門は、長い黒髪を潮風に揺らせていた。 彼女は玲瓏たる美貌の眉間に皺を寄せ、唇を一文字に引き結んでいる。 左右対称の凛然とした美貌は、なにやら不機嫌なオーラを放っていた。 「旗艦は、またあの新入りか」 燻るような口調で呟く長門に、加賀は静かな目を向けた。 彼女の周囲には、艦載機を操る妖精たちが羽虫のように緩やかに浮遊している。 彼らを白魚のような指先で労わってやりながら、加賀は指摘した。 「仕方ないわ。先程の演習でも、貴女は調子が出なかったもの。忖度するところではないわ」 いつも冷静な長門は、憎々しげに拳をドックの壁に叩きつけた。 長門の拳の形に凹んだ壁の穴を、加賀は無感情に眺めた。 「不機嫌そうね」 「当たり前だ! 私は、提督がお作りになった最初の戦艦だぞ!」 長い黒髪の美女は怒りを露にした。 長門や加賀にとって、沈んだ彼女たちを“建艦”して艦娘として復活させた提督は、単なる軍司令官ではなかった。 彼女たちは提督を上官ではなく、神にもツァーリにも等しい存在として崇めていた。 「私は、あの新入りより少ない資源で作られ、はるかに多くの戦果を挙げている! 奴とは比較にもならん!」 長門のビスマルクに対する怒りは、さまざまな要素が絡まったものだった。 戦艦ビスマルクは、第一次世界大戦を経たドイツ第三帝国の技術をつぎ込まれ、イギリス王立海軍との熾烈な戦闘の中で轟沈した。 一方、長門の前世になった戦艦は、長く出し惜しみされ、性能を発揮できなかったばかりか、敗戦後に敵だった国に引き渡された。 役立たずどもが、長門に力を振るわせず、あまつさえ敵の新兵器の実験台にさせたのだ。 建艦され、現世に転生したとき、長門が覚えていたのは、彼女を作った人間どもへの怒りだった。 辱めを受けた長門を、黄泉から呼び戻したのは提督だった。彼が長門に新しい命と、新しい戦場と、勝利を与えた。 提督とは長門にとって王であり、主であり、父であり、すべてだった。 ビスマルクは、前世の長門ができなかったことをした許しがたい存在というのみならず、王の寵愛を奪おうとする存在だった。 「お父様は、いったい何をしている? 最近はあの新入りと潜水艦の育成ばかりだ」 「我々はすでに南方海域の奥まで手をかけました。深海棲艦どもの巣に一発喰らわせるのも近いはず」 苛立たしげに舌打ちする同僚に、加賀は先程の長門のように腕を組んでみせる。 珍しく怒りを発露させている姉妹を前に、加賀は風に揺れる自分の黒髪を指先に絡めながら声を発した。 「来たるべき総攻撃を前に、造物主様は全員を戦力とすることをお考えなの」 「お父様の艦隊に、我々以外は不要だ!」 加賀の懇切丁寧な解説に、長門は柳眉を吊り上げ激昂した。 胸の前に突き出した拳を震えさせ、長門は忌々しげに太平洋を見やった。 「深海棲艦どもも新型を出してきたそうではないか。早く戦って殺したい!」 「ずいぶん彼女たちが憎いのね」 「とんでもない。私は連中が大好きだ」 長門は加賀に向き直ると、唇を冷酷な形に歪めた。 「殺せば殺すほど、お父様に愛してもらえるからな!」 南海の明るい陽光はラバウル全体に降り注いでいる。 長門の紅玉色の瞳は、その光を照り返して宝石のように煌いていた。 そこに燃え盛っているのは盲愛と、沈んだ艦船の怨恨だった。 姉妹の目を見て、加賀も薄く笑った。 「それは、同感ね」 真っ白な砂浜には、黒ずんだ案山子のような歪なものが突き立てられている。 杭に縛り付けられた、深海棲艦たちの死骸だった。 建艦された艦娘たちが、提督に忠誠を示すと称して、海から引きずって来たのだ。 彼女たちの中には、すでに骨になった者もいて、空の眼窩から故郷の海に悲しげな視線を送っている。 折り重なる深海棲艦たちに混じって、制服を着た骸骨がひとつあった。 潮風に晒され、すっかり色褪せてしまっているが、彼の腕章は“憲兵”と読めた。 ここはラバウル基地。 死の基地。 3. 執務室には男女の音と匂いに満ちていた。 「はぁ……ふぅ……」 壁に背を預けたビスマルクは、創造主と睦み合っていた。 重ねた唇から、男の舌が彼女の口腔へ差し入れられ、形のよい歯を舌先でなぞる。 絡まった白い指に力をこめ、金髪の美女は切なげに喘いだ。 「て、いとく……」 艦娘が提督の下腹部を繊手で探ると、すでに男は服を押し上げ昂ぶっていた。 彼を服の上から撫でさすって宥めながら、ビスマルクは必死に主の舌を吸った。 「ちゅ……んちゅ、ちゅぷ」 提督はそれに応じ、ビスマルクの胸の優しい脹らみに手を乗せた。 完璧な彫刻のような乳房を、彼女が自分にしているのと同じように、服の上から弄ぶ。 心臓の鼓動を確かめるように愛撫すると、ビスマルクは彼を慰めるのを止め、提督にしがみついた。 「あ……」 「お前は、実に優秀な艦娘だ」 ビスマルクの金色の髪を撫でながら、彼女の主は鉄のように熱く硬くなった陰茎を外気に晒した。 「ふ、ふん、こんなもの見せるなんて……本当に規律が緩んでいるわね」 欲望のはけ口を求めて反り返っている男根が現れるや、金髪の美女は醜悪な肉塊へ愛しげに頬をすり寄せた。 柔らかい頬の感触に、男根はますます刺激を求めて猛り狂った。 口では反抗的な科白を言いつつ、ビスマルクは茎に接吻した。 陰茎を頬張って、男を悦ばせる動きを始める艦娘の頬を、提督は撫でた。 「お前が優秀だから、こうなった」 「あら、そう? では、私が事態を収拾するのは当然ね」 鈴口に悪戯っぽくキスすると、ビスマルクは背を壁に預ける。 ビスマルクのすでにボタンを外した襟を、提督は人形でも着せ替えるように広げた。 豊かに張り出たミルク色の乳房が露になる。 自分の長い脚を肩にかけていく提督に、ビスマルクは微笑した。 提督は、彼女の唾液にまみれた男根の先端を、彼女の金色の草叢にあてがった。 ビスマルクが自信ありげに唇を嘗める。 期待に満ちて待ちわびる彼女の中へ、提督は侵入していった。 怒張した男の体が艦娘の中にずるずると滑り込んでいく。 「ん、あ、ああ……」 自分を犯しぬいていく提督を感じ、彼女は碧眼を虚空に向けて頤を震わせる。 完全に提督が体の中に収まってしまうと、金髪の艦娘はだらしなく顔を蕩けさせた。 軽く突き上げられると、ビスマルクは長い脚を提督に絡めた。 ビスマルクの中に入るのは、極上のオイルの中に入るようなものだった。 彼女に飲み込まれた男根の四方八方から、滑らかな快感が下腹部に伝わってくる。 提督は顔をしかめて濃厚な衝撃に耐えた。 抱えあげた艦娘を壁に押しつけ、提督は美女の奥を突き上げる。 かすかに眉間にしわを寄せ、確かめるように動き始める提督に、ビスマルクは問いかけた。 「ん……どうかしら、提督?」 彼女の勝気な科白と表情の奥に、提督はかすかな不安の響きを聞き取った。 提督はビスマルクの上気した頬に手をやった。 とたんに驚いて目を見開くビスマルクに顔を傾け、提督は彼女へ唇を重ねた。 最初は安心させるように唇を啄ばみ、続けて舌で口の中をなぞる。 逃げようとする舌を絡め取り、彼女に自分の唾液を送り込む。 彼に貫かれたまま、ビスマルクは一心に提督の唾液を嚥下していった。 提督が彼女から口を離すと、ビスマルクは飲みきれなかった提督と自分の涎を唇の端から溢れさせる。 潤んだ紺碧の瞳を見返し、提督は囁いた。 「素敵だ」 「も、もう、馬鹿ね……」 提督は息を荒くするビスマルクの胸元に手を伸ばし、ミルク色の乳房をつかんだ。 指に吸いついて押し返す乳房を揺すり、桜色の頂をいじってやると、ビスマルクは期待に満ちた息をこぼす。 「ん……あ……」 長い脚を震えさせ、彼女は腕を提督の首に回す。 ビスマルクは汗で顔に貼りつく髪をなで上げ、自信ありげに笑った。 「ていとく……私がやってあげてもよくってよ」 ビスマルクは提督の胸に手をやり、彼女を抱えあげていた男を後ろへ押しやる。 促されるまま押された提督は、艦娘と結合したまま床に尻をついた。 提督が冷淡な目で見上げる前で、金髪の美女はニヤリと笑った。 主に跨って、彼をくわえ込んだビスマルクは腰を妖艶に揺らせた。 提督を見下ろし、ビスマルクは唇を嘗めた。 彼の下腹部をしとど溢れる液で濡れさせ、ビスマルクは提督の上で腰を躍らせ始める。 豪奢な金髪を柔らかく髪を振り乱し、形のよい乳房を揺らして、ビスマルクは提督を味わった。 提督はビスマルクの腰に手をやり、ゆっくりと彼女に合わせ始める。 「ああ」 提督の耳元で、彼にしがみつくような格好のビスマルクは歓喜の鳴き声を漏らす。 ビスマルクは提督を喰らう動きを早めていった。 提督は、高みへ上っていく彼女の背に腕を回して抱き寄せた。そして、ビスマルクの子宮を思い切り突いた。 ビスマルクは悲鳴を上げた。それを無視し、提督は腰を思う様ビスマルクの子宮に叩き込む。 濃すぎる快楽から逃げようとする尻をしっかりと押さえ、提督はビスマルクの中を掻き回した。 「てっ、ていとくっ、強すぎるわっ」 よがり狂うビスマルクの乳房に顔を埋め、形のよい吸いやすい大きさの乳首に吸いつく。 充血した頂を歯で挟んで舌で転がすと、ビスマルクはより激しく悶えた。 ビスマルクの中が男の体に吸いついてくる。 滾った肉の剣を打ち込まれ、欲情した艦娘の体が熱い迸りを求めていた。 淫蕩に耽る艦娘を散々に責めさいなめ、提督は彼女へ欲望のたけを注ぎ込んだ。 「あ、ああ、あ……」 134 :スターリン:2014/04/28(月) 21 30 47.63 ID SsCgXSYY 提督が自分の中で力強く痙攣するのを感じて、金髪の美女は淫靡に歌った。 彼に脱力した身を預け、ビスマルクは涙まで流した。提督の懐にすがりつき、戦艦の艦娘はむせび泣いた。 「提督、熱いわ……」 提督は無言のまま、彼女の金糸の髪を撫でた。 4. 「あの子達がそんなことを? 仕方のない連中だ。俺に似たのか」 机の上に乗った妖精となにやら話し込む提督の背後の壁には、旧ソ連の映画『戦艦ポチョムキン』のポスターが貼り付けられている。 ビスマルクが同僚たちから聞いたことには、かつては第六駆逐艦の艦娘たちが描いた掛け軸が掲げられていたのだそうだ。 だが、彼はその掛け軸をしまい込んで誰にも見せなくなってしまったらしい。 とはいえ、そのようなことはビスマルクにとっては瑣末なことだった。 すでに艤装を身に着けたビスマルクは、机の前に侍り、提督を見上げて微笑していた。 傾いた太陽の光が支配する、この茜色の世界で彼と過ごすことに比べれば、そんなことは取るに足らない問題だった。 「ありがとう。下がっていい」 妖精は光になって机上より舞い上がり、部屋から消失した。 ビスマルクが見つめる前で、提督は壁の戦略地図へ目をやった。 「南西海域に深海棲艦どもが戦力を集結させている」 提督は揺らがない目でビスマルクを見下ろした。 侍るビスマルクは、敬愛の目で提督を見返す。 若い軍人は彼が創った艦娘に言った。 「摩耶や木曾たちを随伴させる。行って俺を喜ばせてくれ、ビスマルク」 「お任せを、造物主殿!」 不敵な笑顔とともに、ビスマルクは颯爽と立ち上がった。 提督の前で拳を握り締め、ビスマルクは宣言した。 「この私、戦艦ビスマルクが出る以上、深海棲艦どもの行き先は唯一つ、地獄よ!」 身を翻し、ビスマルクは意気揚々と執務室を退出した。 扉を閉めると、彼女は提督に気づかれないよう、音を出さないようにしてドアへ凭れた。そして、自分の首筋を艤装の上から撫でる。 服の上から、提督に嵌められた錠の感触を確かめる。何度確かめても飽きなかった。 ビスマルクは信頼の証を受け取った喜びに震えた。 その場に立ち止まって、次に執務室へ呼ばれるのはいつか考えていると、廊下の奥から向かってくる人影が目の端に入った。 二つの人影が誰か理解するや、金髪の美女は形のよい唇を綻ばせる。 「あら? 旧式の戦艦さんね」 ビスマルクの揶揄に、長門は動じた風もなく彼女を見返した。 彼女の隣の加賀には見向きもせず、ビスマルクは長い黒髪の美女へ、無遠慮に視線を走らせる。 面白そうに桃色の唇に指先を這わせると、ビスマルクは長門を眺め、毒に満ちた猫撫で声を放った。 「ねえ、古い姉妹。日本には、むざむざ敵国に引き渡され、原爆の的にされた船がいるそうね」 加賀は大気が一瞬で張り詰めるのを感じた。張り詰めるどころか、凍りつき、ひび割れる音さえ聞こえそうだ。 黙っている長門の前で、ビスマルクは花のように唇を綻ばせた。 「そんな情けない船は提督に相応しくないわ。そう思わないかしら」 「虫ケラ姉妹が」 静かに煮え立つ殺意を露に、長門はビスマルクを見下ろす。紅玉色の瞳には冷たい火が燃えていた。 ビスマルクは意に介した風もなく、険しく強張った美貌を紺碧の瞳で傲然と見返した。 長門は、たいていの男を凌駕する長身をわずかに傾け、ビスマルクを睨めつけた。 「造物主殿の前で恥をかかんよう用心することだ」 「古い姉妹。吠え面かかないよう気をつけるのね」 剥き身の刃のような応酬が終わると、ビスマルクは自信ありげに鼻を鳴らし、踵を返した。 軍靴の硬い足音が回廊に反響する中、背を向け合った二人の艦娘は炎の目を燃やしていた。 das Ende/koniec/кoнец/おわり + 後書き 136 :スターリン:2014/04/28(月) 21 35 51.24 ID SsCgXSYY ビスマルクと聞くとおっさんしか思い浮かばなかったのにビスマルクちゃんが来てから悪い影響が出始めました 山本長官か誰かが、兵器の名前に個人名つけるのよくないって言ったらしいですけど本当にそう思います ビスマルク育成中、うちの長門とビスマルクちゃんがこんな会話をしてませんように
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/103.html
コン……コン。 控えめなノックが、執務室に漂う夜の静寂を打ち破った。 「入りたまえ」 僕は努めてぶっきらぼうに、ドアの向こうの気配へと声をかける。 「て、提督、失礼……します」 おどおどした様子のひとりの少女が、月明かりだけが照らす執務室の扉を開いた。 「い、磯波……です。ご、ご命令により……出頭いたしました」 消え入りそうな声で彼女は名乗り、執務室の入り口で敬礼をした。 僕が黙って頷くと、磯波は真鍮のドアノブを回し、静かに扉を閉めた。 しばし僕は、青白い月の光に浮かぶ磯波の姿をしげしげと観察する。 穏やかな波間を思わせる、三つ編みの黒髪。日々、遠征の任に駆り出されながらも白さを保つ若々しい肌。 膝より少しだけ高い、吹雪型のセーラー服から垣間見える、柔らかそうな太腿――。 普段彼女が足を踏み入れることも、いや、直接的に話したことさえも殆どない僕の部屋に 招かれた彼女は、いつにも増して小さく、儚く見える。兵装が完全に解かれている今は尚更だ。 現に、この部屋の中にいるのは磯波と僕だけだというのに、彼女は一向に僕と目を合わせようとしない。 照明が完全に落とされた執務室の中、磯波の長いまつ毛の奥にある瞳は、内股に寄せられたブーツへと 所在なさげに落とされたままだ。 ふぅ、と僕が大きくため息をつくと、それだけで磯波は細い肩をぴくっと躍らせた。 それでも僕は黙ったまま、磯波に更に視線を注ぎ込む。 「……ぅう」 磯波は、吹雪型が揃って纏うセーラー服の胸元の紐をいじりながら、チラチラと僕を見た。 僕からの一言を引き出そうと、必死のようだった。 海から吹き込む穏やかな風が窓から吹き込み、白いカーテンを揺らす。重たい空気の中、 時が確かに進んでいることを示すかのように。 だが、それでも僕は革張りの椅子に深く腰をかけたまま、彼女をじっ……と見つめたままだ。 磯波は、震えているようにさえ見えた。 「あっ……あのう……提督」 部屋の隅と僕の間を、まるでげっ歯類の動物のように素早く、しかし居場所なさげに視線を 揺らしながら、磯波がようやく唇を開いた。 「磯波に……何かご用でしょうか?」 彼女がこの鎮守府に配属されて2週間。僕は初めて、その声をまともに聞いたような気がした。 それは、本当に女の子らしく、か細く……そして消え入りそうな声だった。 仮に月が雲に隠れていて、磯波の実体が目の前に映し出されていなければ、耳に届いてさえ いなかったかもしれない。 磯波はそれ程までに控えめな声で、ようやく言葉を口にしたのだった。 僕はその声の余韻を耳に感じながら、彼女を手招きする。 部屋に入ってからというもの、一歩たりとその場を動かなかった磯波が、ようやく小股で 執務机へと近づいてきた。しかし絨毯が敷いてあるとはいえ、足音がほとんどしない。 意識的に音を殺しているのだとすれば、どれだけ自分に自信がないのだろうか。 ――もっとも、僕が彼女をこの部屋に呼んだ理由は、まさにそれなのだけど。 磯波は思った通り、執務机の前にたっぷり1メートルの間を取って、僕の正面に立った。 僕からは机を挟んで、ほとんど2メートルも離れていることになる。 「はぁ……」 予想はしていたことだが、僕は思わず2度目のため息をつき―― 「磯波?」 ようやく彼女の名前を口にした。 優しく名前を呼んだつもりが、彼女は身体を強張らせ、両目をぎゅっと閉じてしまった。 言い訳もできず、叱られるのを待つだけの子供のようだ。 「自分がどうしてこの部屋に呼ばれたか、分かっているかい?」 首を縦にも、横に振るでもなく、ますます磯波は体を小さく、固くしてしまう。 僕はほの暗い中、デスクの書類受けに手を伸ばした。 「磯波、配属されてどれくらいになった?」 「えっ?」 「二週間だ」 忠実な秘書艦娘が纏めた数枚のレポートをぱらぱらと捲り、そのうちの一枚を彼女の方へと差し向ける。 「見たまえ」 磯波はまるで危険な生き物にでも触れるかのように、コピー用紙におどおどと手を伸ばす。 暗闇の中では読みづらいのだろう、柔和そうな垂れ気味の目が細められ、書類を走った途端―― 「あ……ぅ……!」 磯波は驚愕とも恐怖ともつかない顔になり、そのまま硬直した。 「それは君の、ここ二週間の成績を纏めたものだが、見てのとおりだよ。残念ながら 、先輩諸氏のような戦績を残せてはいない。遠征にしても、作戦にしても、だ。分かるね?」 「は……はい……」 磯波はがっくりと肩を落としたまま、細い首を小さく縦に振った。 「同じ吹雪型と比較すると、なおのこと顕著だ。どうしてこんなに差が出るんだろうな? ん?」 月明かりのせいでなく、磯波の顔は、真っ青だった。 「あのっ……あの、提督……!」 磯波はレポートを持つ両手を強張らせながら、何かを伝えようと必死だった。 「これは……そのっ、私……」 「それに聞いたところによれば、何度か他の艦娘と衝突しかけたとか?」 意見しかけた磯波を、僕はより強い言葉で一蹴してやる。 「その衝突が原因で隊は陣形を乱し、結果的に燃料と弾薬を海中に失ったそうじゃないか……」 磯波は口を開いたまま、自分の意見を完全に失っていた。息をするのさえ忘れていそうだった。 「あの日は悪天候だったからな。遠征の報告書には、荒天に伴う高波の影響で物資を消失した、 とされていたよ。正式な報告書には、君の不始末はひとつも上がってきていない。言った通り、 あくまで『噂』だ」 磯波は魂が抜けたような、愕然とした表情のまま、何も映ってはいないであろう瞳をレポート用紙に 落としている。提督である僕と会話していることさえ、否定するかのように。 「だが、君の成績を見るにつけ、一度直接に確認しておかねばと思ってね。磯波、衝突は真実か?」 答える代わりに磯波は、よろけるように半歩、後ろに下がった。 「どうした磯波、答えたまえ」 「……う……わ、わた……」 「磯波! はっきり答えたまえ!」 焦れた僕は、少しだけ語気を荒げ彼女の言葉を再び遮った。それだけで―― 「くぅ、 う……」 どこまでも静まり返った部屋に、たっ、たっ……と、絨毯に雫が落ちる音が響いた。 磯波の、涙だった。 磯波は薄い唇を噛みしめ、必死に涙を堪えようとしている。しかしその意志とは裏腹に、 熱い雫が白い頬に幾重もの軌跡を描いては、カーテンを透かす星の光に輝いた。 「それが貴艦の答えか、磯波?」 僕は椅子から立ち上がると、磯波の方へとゆっくり近づいていく。 「その涙が、僕に対する答えだというんだな?」 静かな僕の怒声に、ひんっと磯波が子犬のように鳴いた。 そしてまるで磁石の同極のように、僕が近づいた分だけ離れようとする。 だが、逃がすつもりは毛頭ない。 「どこへ行くんだ」 磯波の細い手首を、僕はがっしりと掴む。 「いや……あっ!」 磯波はレポートを取り落とし、僕から逃れようと顔を背けた。 「その涙が何で出来ているか、分かって泣いてるのか! 答えろ磯波!」 「うぅっ、は、放してぇ!」 「貴艦が目からこぼしているそれは、何だと聞いてるんだ、僕は!」 抵抗しようとする磯波の手を振り払い、僕はもう片方の手で磯波のきれいに編み込まれた おさげを掴み、容赦なく引っ張った。 「きゃあぁぁ!?」 磯波の悲鳴と散らした涙がきらめいて、暗黒の絨毯へと吸い込まれていく。 「提督ッ! うあっ、痛い、いたいですぅっ!」 「まだ『無駄』にする気か、その涙を、あぁ?」 悲鳴を上げるのも構わず、僕は磯波の小さな耳を引き寄せて、息さえかかるであろう距離で言い放つ。 「貴艦が流しているそれは、戦列を同じくしている駆逐艦娘達が運んできた『燃料』だろうが!?」 抵抗する磯波の体から、ふっと力が抜けたのが、良く分かった。 「日々危険な海域を掻い潜り、やせ細る兵站を何とか維持しているのに……何だ貴艦は? 燃料一滴持ち帰れもせず、ロクな戦果も無いくせに、のうのうと補給まで受けて、更に無駄遣いか!」 返事がない中、「ふっ」と僕は小さく鼻で笑い、もう一言。 「磯波……我が鎮守府はね、常に逼迫しているんだよ。燃料も弾薬も……それに鋼材も」 力の抜け切った磯波の腕を放し、僕は頬を伝う涙を指で掬った。人間のそれと同じく、熱い。 「この涙さえ、一滴も無駄にはできないんだぞ?」 言って、朴は磯波の雫を口に含んで見せた。 塩辛く、ほのかに甘い味が舌に広がり、消えた。 「常勝無敗、そんなもの僕は端から求めていやしないさ。だがね、子供のお使いにも劣るような 近海の輸送任務も果たせず、あまつさえ味方に損害を与えてしまうような艦は……僕の手には 少々余ってしまってね」 「あ……あ、ぁ……」 「君の処遇は、試験運用期間の終わりを待つまでもなく決まりそうだ、磯波。貴艦の意向は既に伺ったしな」 「え……?」 顔を背けたままの磯波が、怯えきった表情で僕を見つめた。 「わたし……まだ、何も」 「何を言ってるんだ、貴艦は。僕は確かに『聞いた』よ?」 磯波の細い肩にぽんと手を突き、僕は笑顔で首を横に振った。 「僕の質問に対して、磯波。貴艦は無言だった。即ち衝突の一件は申し開きの余地無し、と。そうだな?」 ただでさえ青白かった磯波の顔から、さああっと音を立てて血が引いていった。 「ち、ちが――」 「磯波、貴艦は最期に正しい判断をした。衝突した艦を修理するために、自ら一肌脱いで――」 「だめっ……提督! い、嫌……いやあぁ……ッ!」 僕の最後通告は、磯波のか細い悲鳴にかき消された。 硬直したままだった磯波の身体が急にがくがくっ! と震えたかと思うと―― ぽたっ、ぱたぼた……っ。 スカートの下から漏れ出した雫が、絨毯に染みを広がらせていく。やがてその波は勢いを増し―― しゅわああ、あああ……。 あふれ出した温かな金色の流れが、湯気を上げながら絨毯へと降り注いだ。 太腿にも幾筋もの細かな流れが至り、紺のハイソックスをしとどに濡らしている。 「うぅっ、うううう~ッ……」 磯波は絶望とも、解放ともつかない声で呻いた。きつく閉ざされた瞼の間からも、まだ涙が溢れている。 僕がおさげを放してやると、磯波は自分の作った水たまりの上に膝を折りへたり込んだ。 まだ全てが出切らないのだろう。細い肩を震わせ、磯波は両手で顔を覆い、すすり泣いている。 「ふっ、何だ貴艦は。燃料タンクにも欠陥があるのか?」 たった今、体を離れたばかりの生暖かく、そして若々しい磯波のにおいを吸い込みながら、僕は笑う。 「貴艦の姉さん達が聞いたら、さぞ悲しむだろうね。それこそ姉妹などとはもう――」 「いゃ……です……! て、と……く……!」 磯波は顔を覆っていた両手で濡れたスカートの裾を握りしめ、僕を食い入るように見つめていた。 「提……督……! 磯波の、お願いです……!」 そして涙に揺れる瞳に、ありったけの哀願と崩壊寸前の理性を浮かばせ、 「か、解体だけは……どうか……許してください……! えぐ……ひうっ……うぅぅ……」 何とかそれだけを言い切ると、磯波は天井を仰ぎ、静かにすすり泣き始めてしまった。 「すんっ……まだっ、まだ、磯、波は……うあぁ……あぁ……ぁぁ……」 僕の乱暴な扱いに抗ったからだろう。セーラー服はすっかり着崩れ、さらけ出た肩が夜風に震えている。 月夜に照らされながら細い顎を上げて涙にくれる磯波は、船首をもたげて静かに沈んでいく軍艦を思わせた。 磯波は、完全に堕ちかけていた。このまま放っておけば、手を下さずとも次の作戦あたりで 沈むかもしれない。 静かに彼女が朽ち果てる姿を見ていることもできる。だが、僕はそうはしなかった。 ――そうしては、意味が無いのだからね。 「磯波……解体は、嫌か?」 磯波はうっすらと黒い瞳を開き、言葉を知らぬ子供のようにこくっと頷いた。 まだ、魂は生きているようだ。そこは艦娘、歴戦の軍用艦の名を引き継ぐ少女達である。 「そうか……だが磯波、僕は貴艦を今のまま運用することはできない。故に『改造』する」 「かい、ぞう?」 「あぁ、そうだ」 言いながら、僕は磯波の前にしゃがみ込んで視線を同じくした。 「磯波……人にも艦にも、『向き不向き』がある。僕は貴艦らのようには戦えない。しかし、 貴艦らを率い、深海棲艦に立ち向かう術を与えることはできる。『適材適所』とでも言おうか」 「はい……」 磯波は時折しゃくりあげながら、涙声で応じる。僕はゆ磯波が落ち着くのを待ち、続ける。 「磯波、君は艦娘ではあるが、今はたまたま、戦いに『向いていない』だけかもしれない。 ならば、貴艦は生まれ変わらねばならない。貴艦が建造され、進水され、この鎮守府に就役した ことに、意味を持たせる。それは貴艦を『改造』する事のみによって成し得ることだ。分かるね?」 「は、はい……!」 磯波は若い。蒼白だった頬に血色が戻り、何も知らない子供同然の瞳に、月と星の光が再び 差し込んでいる。暴れて着崩れたセーラー服の奥で止まりかけていた心臓が強く動き出して いるのが手に取るように分かった。 僕はよし、と小さく頷く。 「磯波、では早速だが、改造の儀式に移る。深呼吸して、息を整えろ」 「はい、提督!」 磯波は袖で顔を拭うと、言われた通り、二度、三度と胸を開いて大きく息を吸い、少しむせながら 吐き出した。 「よおし、いいだろう」 僕は人差し指を柔らかな磯波の頬に寄せ、拭いきれなかった涙をそっ……と掬い取る。 そしてその指を、ゆっくりと磯波の鼻先へ。 「磯波……目を離すな。僕の、貴艦の提督の、人差し指から」 「はい……」 磯波の黒目がちな瞳が、しっかりと、僕の指先を捉えている。 「貴艦を改造する第一歩、それは、貴艦自信をよりよく知ることに他ならない」 「はい……」 僕はその視線を試すように、ほんの僅かに指を右へ、左へと動かしながら、静かに囁く。 「磯波、僕はこれからひとつ質問をするが」 「はぃ」 「貴艦はその答えを、もう知っている。僕は既に、貴艦に答えを与えている。磯波……いいね?」 「は…………ぃ」 極度の集中からか、磯波の表情は虚ろになりつつも、その唇は既に僕がこれから命じようと してることを鋭敏に察していた。 僕は磯波の正中で、ぴたりと指を止め、問う。 「磯波……貴艦の身体から零れた『これ』は、何だ?」 磯波は答えるよりも早く、そっと唇を開き―― 「んっ……」 僕の指を、優しく暖かな口の中へと運んで、ちゅぱっと涙を舐めとった。 「ん……ふっ……。『これ』は、皆が運んでくれた……燃料、です……提督」 「良い娘だぞ、磯波」 優しく頭を撫でてやると、雲間を抜けた月の光が、ふっと強まった。 カーテン越しに届くその静かで鮮やかな白に照らされた磯波の表情を見て、僕は少し驚いた。 磯波は、笑顔を浮かべていた。 「あ、ありがとうございます、提督……」 思わず細められた磯波の眼から、悲しみや恐怖とは違う涙がこぼれる。 「おっと、磯波?」 「も、申し訳ありません……れろ……んちゅ」 咄嗟に僕が手で受け止めたそれに、磯波は躊躇なく滑らかな舌を這わせ、丹念に舐め取る。 「は、初めて……だったので、つい」 「何がだい?」 「そのっ、提督に……褒められたのが」 磯波は僕の手を取ったまま、はにかむように小さく、口もとだけで笑った。 瞳からまた涙がこぼれるのを防いだつもりだったのかもしれない。 ――成程、健気で……想像以上に早い『仕上がり』だな。 「磯波……!」 次の段階の到来を感じた僕は、へたりこんだままの磯波の足元へと手を伸ばした……。磯波ちゃん×提督6-853に続く