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「「ゆっくりしていってね!」」 「……」 男は、無言でゆっくり二匹を抱えて道を急ぐ。 いきなり捕まえられたゆっくりは、口々に「ゆっくりやめてね!」「ゆっくりはなしてね!」などと言うが、男はゆっくりの言う事など聞かない。 それ以前に、これらのゆっくりがどのゆっくりかにすら興味がない男にとっては、ゆっくりが何を言おうと気にもならないのである。 ――ゆっくりれいむとかまりさとかみょんとかちぇんとか、帽子とかリボンとか、そんな個体識別はいらない。ゆっくりはゆっくりで良い。 この男の持論である。 男は、全く融通が利かない上に頑固という、友人の少ないタイプの人間だった。 余談はさておき、男は急ぐ事もゆっくりする事もなく、普通の足取りで自分の家に入った。 『詰め替えゆっくり』 「ユックリシテイッテネ! ユユ! コノユックリタチハユックリデキルコ!?」 (ゆっくりしていってね! ゆゆ! このゆっくりたちはゆっくりできるこ?) 男が玄関口で靴を脱いでいると、ブレて見えるほどのスピードのゆっくりが現れた。 「なにこのこwww ぜんぜんゆっくりしてないよw」 「ゆくりちていてねだってーw なにじんよ(pgr」 二匹にとって、異常なまでのスピードのゆっくりは嘲笑の対象らしく、好き勝手な事を言う。 「ユユ! マリサヲバカニスルコハユックリシネ! シネ! シネ!」 (ゆゆ! まりさをばかにするこはゆっくりしね! しね!) 「ちねだってさ」 「おお、したたらずしたたらず」 あまりに高速で飛び跳ねているために空中に浮いている様に見えるゆっくりを見ても、全く動じないどころかうざい対応をとるゆっくり二匹。 「ヘンナコトヲイウバカナユックリタチハユックリシネ!!」 (へんなことをいうばかなゆっくりたちはゆっくりしね!!) 「ゆぎゅ!? きもいよ! ぎもいよぉぉぉ!!!」 「きもいこはどっかいけ! ごっぢぐるなぁぁぁ!!!」 弾丸の様な速度で二匹のゆっくりに突っ込んでいくゆっくり。 このままぶつかれば、普通のゆっくり達は顔面からアンコを放出させて死ぬ事になるだろう。 普通のゆっくり達は、うざい顔を泣き顔に変えた。 「……」 その時、靴を脱ぎ終わった男が突然素早いゆっくりを踏んだ。 足には絶妙な力加減がかかっているらしく、素早いゆっくりは潰れてはいないものの動けずにもがいている。 「ユギュウッ!? オジザンナニズルノォォォ!?」 (ゆぎゅうっ!? おじざんなにずるのぉぉぉ!?) 「まりさたちをいじめようとしたけっかがこれだよwww」 「きもいこはそこでおとなしくしててね~www」 「「ばーかばーか♪」」 泣いたゆっくりがもう笑ったとでも言えば良いのだろうか。 普通のゆっくり達は反撃できない相手に対して暴言を吐き、素早いゆっくりはその言葉を聞いて男の足から逃れようと必死にうごめく。 目は血走り、口の端からアンコまみれの泡を吹いて凄まじい抵抗をする素早いゆっくり。完全に頭に血が上っている。 「オジザンユッグリバナジデネ! ゴイヅラユッグリデギナグジデヤルガラユッグリバナジデネ!!! ユギュッ!?」 (おじざんゆっぐりばなじでね! ごいづらゆっぐりでぎなぐじでやるがらゆっぐりばなじでね!!! ゆぎゅっ!?) 「うるさい」 もう止められないと判断したらしく、男はため息をついてそのまま素早いゆっくりを踏み潰した。 「ゆ……ゆっぐりじだがっだよ……」 素早かったゆっくりは、最期だけははっきり分かる言葉を呟いた。 「ばーかばーか、きもいこはゆっ!?」 「ゆっくりしたけっかがこれだよぉ!?」 死んだゆっくりへ罵声を浴びせている途中、男がゆっくり二匹を持ち上げた。 中途半端なところで強制的に口をふさがれた形になった二匹は、男に文句を言おうとするが何も出来ず、そのまま奥へ持って行かれる。 奥の部屋では、一般的にはゆっくりれいむ・まりさと呼ばれる種類のゆっくり数匹が動き回っていた。 「「ゆぎゅぅっ!?」」 二匹のゆっくりはいきなり手を離されたため、無防備なまま床に叩きつけられる。 すぐさま起き上がろうとするも、顔面から硬い床に落とされたのだ。二匹は、痛みを訴える様に泣き出した。 「「いだいよぉぉぉ!!!」」 「……」 泣き叫ぶ二匹を無表情で見ながら、男は飾りに何かの印を付け、部屋を後にした。 パタンとドアを閉めた音と同時に、突然二匹は起き上がり、ドアに向かってツバを吐きかける。 「れいむたちがないてるのにぜんぜんこっちみてなかったよ! ばかなじじいだね!」 「ほんとだね! まりさはこんなにかわいいのに、みるめがないじじいだね! しんじゃえばいいよ!」 そう言ってゲラゲラと笑う二匹。ウソ泣きだった様で、その顔は男への嘲笑に満ち溢れている。 ひとしきり男への文句を言い合ってから、改めて二匹は辺りを見渡した。 「たくさんゆっくりがいるね!」 「いち、に……かぞえきれないよ!」 実際は10に満たない数しかいないが、ゆっくりの頭では多数いる様に見えるのだろう。 二匹は、ここに閉じ込められている事すら忘れてしまったように、ゆっくりゆっくりと楽しそうに仲間のいる方に飛び跳ねた。 「「ゆっくりしていってね!」」 二匹はちょうど近くに来たゆっくりに声をかける。相手のゆっくりは、時間をかけて振り返った。 「ゆ~っ~く~り~し~て~……」 (ゆっくりしていってね! こんにちは、あなたたちはゆっくりできるゆっくり?) 「ゆぅ!? すごくゆっくりしてるゆっくりだよ!」 「いいなー、うらやましいなー、いっしょにゆっくりしたいよ!」 やたら素早いゆっくりは嘲笑の対象だったが、遅いゆっくりは尊敬の対象らしく、二匹は目をキラキラさせて擦り寄っていく。 だが、スローゆっくりはたっぷりと時間をかけて嘲りを含んだ顔へと変わっていく。 「ゆ~っ~く~り~や~め~……」 (ゆっくりやめて! ちかよらないでね! ふたりともぜんぜんゆっくりできてないからきもいよ!) 普通のゆっくりにとっては素早いゆっくりが気持ち悪く思う様に、遅いゆっくりにとっては普通のゆっくりが嫌悪感を催すものらしい。 スローゆっくりは、触りたくないとでも言う様にじりじりと後ずさっていく。 追うゆっくりと、避けようとするゆっくり。 先ほどの素早いゆっくりとの一件を、かなり速度を遅くして繰り返している様な状況。 スローゆっくりが嫌がっている事を知ってか知らずか、二匹の前に別のゆっくりが飛び込んできた。 「8zhldwezw,! 3uqqa,8zhlw@gjrt?」 (ゆっくりしていってね! あなたたち、ゆっくりできますか?) 「なにこのゆっくり! ゆっくりわかることばしゃべってね!」 「ふつうのことばしゃべってね! にほんごでおけ!」 「uibk8zhl! 0toue,bsf@0toue9!」 (なにこのゆっくり! わからない、ことばわからないよ!) ゆっくりなのにゆっくりの言葉をしゃべらないゆっくり。 これは、単純に通じないだけなので、別に好悪どちらにも当てはまらないらしい。 最終的には、身振りだけであるていどの会話らしきものをしていた。 無言で伸び縮みを繰り返すゆっくりにはかなりの気持ち悪さがあるが、男には気にならないらしい。 言葉を忘れてしまった様に伸びているゆっくり二匹を抱えて、別の部屋へと歩いていった。 その部屋には、甘い匂いが染みこんでいた。 先ほどの部屋と同じ形でゆっくりが数匹いる事も同じだが、その部屋にいるゆっくり達は、全てが丈夫な縄で押さえつけられ、頭頂部がぱっくりと開いていた。 「ゆ……ゆぅ、ごろじで、もう……ごろじで……」 「ゆふあははははははははははは」 「ぐぞじじい! れいむのあんごがえぜ! まりざのもがえぜ! み”ん”な”を”も”どに”も”どぜぇぇぇぇぇ!!!」 頭に黒い穴が開いた様にぽっかりとアンコが取り出されたゆっくりが、早く楽になりたいと呟く。 奇妙な色の何かを詰められているゆっくりは、壊れたテープレコーダーの様に、平坦な笑い声をあげ続けている。 ほとんど取られていないゆっくりは、目で表情で声で、憎悪を男にぶつけている。 そんな、ゆっくりにとっての地獄絵図を、抱えられたゆっくり達は無言で見つめていた。 先ほどの部屋でボディランゲージに慣れたためではなく、恐怖によって言葉が出ないのである。 男は、怯えるゆっくり達を、他のものと同じ様に縄でくくりつけた。 あまりの恐怖に動く事すらできない二匹は、無抵抗のまま縛り上げられる。 「かっこいいおにいさん、れいむをたすけてください。おねがいします」 「すごくゆっくりしたおにいさん、まりさもたすけてください。おねがい……」 ガチガチと歯を鳴らし、涙を流しながら助けを求める二匹。 人間で言えばあごの下にあたる部分から黒い液体を漏らしている。アンコを失禁している様だ。 だが、男は無言で見つめている。当然、許すつもりはない。 なぜなら、それがこの男の仕事だからだ。 じっと見つめている内にあまりのプレッシャーからか白目をむいて気絶した二匹を眺めつつ、男は仕事を始めた日の事を思い出していた。 「そこの貴方、ちょっと良いかしら」 ある日、男は赤と青の交差した服を着た女に声をかけられた。 男は、ちょっと周囲を眺めてから自分だと気付き、端的に用件を聞く。 男のあまりの無愛想さに苦笑しつつも、女は細い指をちょいちょい、と動かした。 「ちょっとお話があるのだけど……少し時間空けられるかしら?」 女は、笑顔で男を誘う。男は、無表情のまま女に付いていった。 美人だけれど服のセンスは最悪の女。 男の女……八意永琳への第一印象は、その程度のものだった。 「実験?」 「そう、実験に協力して欲しいのよ」 人間の里唯一の喫茶店で、風景にそぐわない怪しい会話をする男女。 二人の前に置かれたコーヒーは、手付かずのままでそこにあった。もう湯気は立っていない。 永琳はまずそうにコーヒーを一口飲み、淡々と話を続ける。 男にある実験の手伝いをして欲しいという事。 実験の内容は、ゆっくりの中身を入れ替えるとどんな変化が起こるのかについてという事。 報酬は、家と金と実験を終えたゆっくりは好きな様にして良い事。 「……ゆっくりの提供はするし、貴方自身が捕まえても良いわ。その代わり、定期的な報告と、新種を作る事に成功したら直接見せて欲しいのよ」 お願いできる? と、胸の前で手を合わせる永琳。 男は、ほとんど間を置かずに承諾した。 それからしばらく、男は送られてくるゆっくりの中身を様々な物に詰め替え続けた。 送られてくるゆっくりは様々な種族だったが、男は特に関心を持たなかった。ゆっくりはゆっくりでしかないからだ。 固体・液体・気体……食材だけではなく、ありとあらゆる物を試し続けた。 時には、わざと腐らせたものも入れてみたが、大体は数分生き延びるかどうかといった所だった。 たまに永琳が様子を見に来たが、順調だという所を見せると僅かに輝く視線を向け「この調子でお願いします」とだけ言って去っていった。 春が来て夏が過ぎ秋を越えて冬が終わり、一年が瞬く間に過ぎていった。 この頃には、一日の半分近くはゆっくりの中身を入れ替えて過ごす事が、男の日課となっていた。 ふと顔を上げると、ゆっくり二匹は口の端から黒い泡を吹き「ゆっ……ゆっ……」とうめくだけの存在に成り果てている。 男はそんなゆっくりを放置し、自分の部屋に戻る。 棚には大量の帳面が置いてあり、中には多数の中身を詰め替えたゆっくりの報告がまとめられている。 河童製だという、ゆっくりのアンコの核部分のみを残して全て抜き取る機械は、既に5台目に突入しているが、それもアンコまみれで酷い状況だ。 6代目への取替えはもうすぐだろう。 詰め替える物置き場は、男にしか分からないほどに雑然としている。 部屋の中は人間の内面を表すと言われているが、それが本当なら、男は相当に混沌とした性格をしているのだろう。 ――さて、あいつらの中は何にするかな。 男は、未だに白目をむいているだろうゆっくり二匹を思い浮かべ、これまでずっと表情のなかった顔に、初めて笑みを浮かべた。 饅頭生命体のゆっくりは中身に左右されるのではないかという考えから発展した結果、こうなりました。 最初は中身を入れ替えるだけの単純な話だったんですが……なぜこうなったんだろう。 感想フォームについてですが、捨てアド用意しましたので何かありましたらこちらにお願いします。最初から用意しておけば良かった……。 319_breeder@excite.co.jp by319 このSSに感想を付ける
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692 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 27 51.57 ID ZUE4s1y3 Be 『世にも不幸な女の話』 中国の都が洛陽というところにあり、権威は失せていたものの皇帝が健在だったそんな時代のこと。 都の街を取り締まる警察の長官にあたる職に就いていたオウインという男の私邸に盗賊団が押し入 り、撃退されて、その首領の女が捕縛された。 女の名はキョウコといい、凶女の二つ名で悪名を知られる四十半ばの大背肥満だった。赤黒く日焼 けした顔の至る所には新旧とりまぜて無数の刀傷がはしっており、その形相をさらに恐ろしいものに 演出していた。 縄を打たれてオウインの前に連れ出されても、キョウコはまるで恐れた様子も見せずに、平然と鼻 歌を楽しむ始末だった。 「おい、お前さんはこれから棒で叩かれて、それから全身に墨を入れられてしまうというのに、なん でそんなに平気な様子なのだ?」 不思議に思うオウインは、片手に髭をもてあそびながら興味深げにゴザの上に胡坐するキョウコに 問いかけていた。 「いやさ、おっさんよう。あたしもこれまで数えきれねえほどいろんな奴らからぶっ叩かれてここま で来たもんだからよう、そんなくらいじゃまるで堪えねえって、そういうことなのさ」 キョウコはにいっ、と反っ歯を見せて笑っていた。 「それに、この赤黒い肌と来た日にゃあ、かえって入れ墨のほうが気の毒なぐれえだぜよ」 その言葉を裏付けるように、彼女の太い二の腕には、無数の入墨の輪の跡が付いているのだが、な るほど、まるで目立った様子をみせないのである。せいぜいが薄い縞模様に見えるくらいだった。 ほう、とオウインは感心してさらにキョウコへと言葉を投げかけていた。 「聞けばお前さんたちは、奪った金品や穀物を貧しい者たちに分け与えるようなことをしているそう だが、それではお前さんたちは義賊ということなのかね?」 丸い目でのぞきこむオウインの質問がおかしかったのか、それとも真面目な顔がおかしかったのか、 キョウコはぶはっ、と吹き出すように笑って答えていた。 「いやいやいや、笑ってすまねえな、おっさんよ。あたしたちは白浪(当時はやっていた黄巾族とい う盗賊のこと)みてえに高尚なお題目で働いてるわけじゃねえさ。ただ、うちの下っ端の奴らはいつ でも食うに困ってるものだから、結果としてそんなふうに見えちまうだけなのさ」 しかし、そのキョウコの言葉にオウインはますます興味を深めた様子であった。 「なるほどなあ、それでそんな噂になっているということなのか、いや勉強になった」 「いや、さ。遠慮なしついでに言っちまうとだけどさ、あんたがたにもっと取り締まってもらいたい ような腹黒い奴らはもっと他にいるみたいなんだけどねえ」 キョウコは太い眉をしかめて嫌味を言った。 693 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 28 45.24 ID ZUE4s1y3 Be 「ロクに働きもしないくせにさ、やたらと立派なお屋敷に住んで、きれいな服を着て旨いものを食べ る奴らさ。生まれついての高貴なお方がたは、どんなにあたしらが腹を空かせていてもおかまいなし に贅沢を重ねているじゃありませんかね」 言葉はなおも続く。 「同じ貧しい女でも器量のいいのは可愛がられていい思いができるさ、でもあたしみたいにびっくり なご面相じゃ男に甘えることもできやしない。せいぜい、ゆすりかかっぱらいなんかで生計を立てて いくのが関の山。どうだい、あたしがいい例じゃないか」 言葉は流暢に紡がれるようでも、口調には熱がこもっていた。 「誰もが心安く生きられる世の中を、作ることができるのに、それをしようとしない、むしろさせな いなんて、そんな不届きな奴らこそ、あんたがぶっ叩かなけりゃならない相手じゃねえのかい?」 ふざけたような口振り素振りでも、言っている言葉は真実であった。 「まあ……そうだな。まったくもってお前さんの言う通りだ」 オウインは面目ないとばかりに頭をぽりぽりと掻いていた。 「だがさ、わかっておくれよキョウコさんよ。私ていどの力では取り締まれないような怖い奴らがこ の都にはごろごろ巣食っているんだよ。そいつらをやっつけようとするのには、もっともっと大きな 力がほしくなってくるんだよ」 しかし、キョウコの返答もすげない。 「だからって、おっかない兵隊を増やせば増やすほど街は息苦しくなってくるし、それに畑を打った り狩りも釣魚さえもしないような奴らを養うために、もっともっと貧乏な奴らは苦しくなってくるん だよ。そりゃ、どういうことだい?」 これには、オウインには返す言葉もない。 「力でどうこうしようなんて考えじゃなくて、知恵でやり返すのさ。弱い奴らはみんな工夫して生き てるんだ。弱いからこそどうにかしようって気持ちが湧いてくるんだよ」 縄に縛られても自分の考えをずけずけと言うキョウコの大した肝の太さに触れて、オウインの中に は彼女に対する不思議な同調が生まれていた。 この女は、自分が助かりたいからと縦横の能弁を講じているのではない。もっと、純粋に自分に対 して社会への強い憤りをぶつけているのだ、と。 「……わかった。わかったよ、キョウコさん。あんたの言いたいことは私に通ったよ」 オウインはゆっくりとキョウコに近づいていき、手ずから縄を解いてやった。 「私は、これからこの乱れた世の中の歪みをなんとかしていこうと思うんだ。それこそ骨組みから、 替えていくような、ね、だが、それには強い協力者が必要なんだよ」 「ぶはっ、こんな、あたしみたいな凶女をかい?」 目を丸くしてオウインに見入るキョウコ。 「もちろん、そのままではいけないね。あんたは顔が売れすぎているし、なにより見た目でしか人を 判断できないような呆け者たちに取り入るのには、失礼だがそのナリでは無理だろう?」 ぶすっと口をへの字に曲げながらも、オウインの言葉には頷くしかないキョウコだった。 694 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 29 42.74 ID ZUE4s1y3 Be ついておいで、と中庭から長い渡り廊下を抜けて、オウインの簡素な私室へとキョウコは連れられ ていった。 オウインは、部屋の隅に調度として飾ってあった小ぶりな壺をどけると、その下の空洞に隠してあ った小さな箱を取り出していた。 「ああ、とうとうこいつを使うときが来たんだなあ」 小さな感慨をこめて箱の鍵をがちりと開けるオウイン。そして、その中に並んでいたものをキョウ コに向けて指し示していた」 「こいつは……ヒスイか何かかい?」 五つ並んだ小さなそろばん玉のような白い塊を、キョウコはしげしげと見ていた。 「いいや、こいつは骨さ。それも人間のね」 わざと何事もない様子で言うオウイン。 「へえ、そうかい、そういやそんな色だねえ」 怯えた様子など微塵もみせないキョウコは、さすがに胆が据わっていた。その様子に満足してオウ インは説明を続けていた。 「うん、こいつはね、女の骨を磨いたものなんだ。それも当代古代に名高い五人の才媛や美姫のね」 白い骨の粒の表面には、小さく幾何学的な文様が篆刻されている。 「へえ、それでそれで」 「これを飲み下せばたちどころにその女たちの魂がその女に宿って、どんな醜貌も絶世の美女へと早 変わりってなもんなんだよ」 オウインはその骨粒の一つをつまみ出して、キョウコの手のひらに乗せてやった。 「まずは、一つめさ。皇帝のお気に入りだった芸妓のうちでも際立っていた娘のだよ」 「わかった、さっそくやってみるかい」 キョウコは、それを躊躇なくガリっと咀嚼して、胃の腑へと収めてしまっていた。 変化は、なかなか現れなかった。 「……おかしいなあ、効き目がないはずはないんだがね」 オウインが不服そうな顔をする。 「あははは、何だよ気を持たせやがって、まがい物をつかまされたんじゃないかよ」 にやにやとしていたキョウコの顔がびくん、と引き攣った。 「うひゃ、ひゃ、なんだ、これは」 突然キョウコの肌の上に浮き出してきたほくろのようなものは、あっという間に面積を押し広げて 顔と言わず体と言わず、彼女のその全体を黒いかさぶたのようなもので覆ってしまっていた。 「うげっ、ぺっ、ぺっ。なんだよこりゃあ、バカにしてるぅ」 びり、びり、とかさぶたを剥ぎ取るキョウコだったが、別に痛みは感じられなかった。 「……ほう、つまりはこういうことだったか」 感心して声を出すオウイン。 キョウコは下穿きまでも脱ぎ去って全身に生じたかさぶたを除去していた。隣に人がいようとも、 まるで羞恥もない。あられもないどっしりとした大柄の裸身をさらしていた。 「はあ、なんだよこりゃあ」 かさぶたの下から現れたのは、シミや皺、もちろん刀傷などまるでない絹布のように白く輝く若い 肌だった。 「その子は色の白くて綺麗な肌で評判だったからね、その魂が作用すればこうなるというわけだ」 姿見の金属鏡を持ち出して、オウインはキョウコにその姿を見せてやっていた。しかし、キョウコ はそれにも浮かない顔で、 「なんだよ、美人になれるってならまだしも、ただ色が白くなったってだけじゃあ猪豚が白豚になっ ただけじゃないか。生っ白くなっちまって、かえって箔が無くなったようなもんだ」 鏡を覗き込んで、不平を口にしていた。 695 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 30 36.51 ID ZUE4s1y3 Be 「いやいや、それでも一度に変身するよりは面白いじゃないか、それ次をいってごらんよ」 オウインが二つめの粒を投げつけると、それをキョウコはぱくりと口で受け止める。 「まあ、それもそうなんだがねえ……」 もがもがと複雑な表情でキョウコはそれを飲み下していた。 次なる変化は、わりと早く現れていた。 「……あ、ああっ、らっ、ららっ?」 「ほう、次のはたしか、楽人のうちの一人で美声の持ち主だった娘じゃな」 うんうん、と一人頷くオウインだった。 「……ううん、こんな声なんてどうだっていいんだからさぁ、もうちょっと大事な部分をどうにかし てくれないかしらぁ」 玉を転がす透き通った少女の声で、熊のような大女は甘えた口ぶりをみせていた。 「うん、悪くないよ。なかなかに可憐じゃないか……ぷふっ」 思わず吹き出してしまうオウインを責めることはできないほどのアンバランスさであった。 「いやぁん、もう、バカにしてぇ……」 口調がまるで変わってしまうのだ。よほど意識して発声しなければこんな話し方になってしまう。 「ま、ま、謝るから気を取り直しておくれよ。そして、私の考えが正しければ、お前さんにはもう、 歌舞や音曲に関する達者の技能が備わっているはずだからね、それもゆくゆく役に立ってくれるだろ うよ」 少しだけ拗ねた様子をみせていたキョウコだったが、それでも気を取り直して、 「じゃあ、次のを頂戴。もっとそう、ぱっ、と美人になれるのとか、この固肥りの体をすっきりとさ せてくれるのとか、私、そういうのがいいわ」 「物事には万事、順序があるさ。それを弁えずに急流に逆らうからこそ、人は溺れる憂き目に遭う。 少しずつ変わっていくからこそ心を保っていることができるのだよ。わかるね?」 オウインは三つめを差し出しながらも、はやるキョウコに釘を刺していた。 キョウコにも、オウインの言葉の意味は伝わっていた。なにしろ、これはただの変身薬ではなく、 魂の塊なのだ。うかつに服用していけば、自らの自我を乗っ取られてしまう。そうなったら美人どこ ろの騒ぎではない。心を低く鎮めつつ、三つめの粒を静かに服用していた。 次なる変化は頭部に現れた。 「いやっ、何よぉ、これぇ!」 するする、と抜け落ちる髪は床に散らばり、あっと言う間もなくキョウコは完全な禿頭になってし まっていた。ぺたぺたと手の触れるところは全てつるつるになっていた。 「ああ、大丈夫だよ。これは医師どのの若死にされた奥方のものだ。だとすれば、すぐに、ほら」 みるみるうちに、新しい黒髪が生え伸びていく。腰まで届くような艶やかな髪は、癖もなく揃って 広がり、青い輝きを周囲に放っていた。そのこぼれ落ちる様は、まさに流水のごとし、だった。 「いいわ、ね。これは。私はいつもぼっさぼさの赤毛を気にしていたんですもの」 キョウコは気に入った様子で髪に手櫛を梳く。 そして、彼女は知覚した。彼女の中に医師の妻としての知識や技術、そして感情までもが流入して きていくことを。 696 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 33 48.97 ID ZUE4s1y3 Be 「どうだね、少し休みをとってから続きにしようか?」 額に脂汗を浮かべるキョウコにオウインは声を掛ける。 「ううん、大丈夫。なんとなく、変化の癖っていうのか、なにかが掴めてきた気がするから」 五つの骨粒は、単なる変身薬などではなく、女たちの執念の塊だった。この世の最期に強い無念を 残した女たちの死に様が、そこに凝縮しているのであった。 オウインが差し出した四つ目の骨粒は他のものと比べると、やや黄ばんでいて年月を経た様子を示 相するものであった。 それを口にして噛み下したキョウコの全身に激痛が奔る。 「ふ……ぐわっ!」 かがめた背中に瘤のように盛り上がった筋肉が密度を高めていく。猪のようだった手や足はしなや かさを増していき、腰は柳のように細められ、胸は形よく隆起し、尻は若々しい丸みを帯びていく。 「かつて、楚の将軍に寵姫がいたのだが、これはその女の骨だよ」 将軍とともに非業の死を遂げたその女は、後に草花の名となって知られるほどの美姫だったという。 みるみるうちに熊のようだった体格の女は牝鹿のように軽やかな乙女へと姿を転じていた。 「あ、ははぁ、すごいすごい、すごいよぉ」 帯の身ごろを半分ほどに締め直し、ぶかぶかになった衣服を整えて身体を軽く揺すると、ふわりと 花のような立ち姿である。あくまでも顔を隠せば、という限定ではあったが。 「しかし、なんだね。お前さんのせっかくの鍛錬された膂力を失わせることは惜しいことではあるが なぁ」 すると、にやり、と笑ったキョウコは右手をすっと差し出して、オウインに握手を求める格好をと った。 何事か、と同じく右手を差し出したオウインの手を掴むと、そのままに力み寸毫発することなく、 「そうれっ、と」 そのままオウインの身体を片手で持ち上げてしまっていた。それほどに巨漢ではなくとも、成人男 性の身体を片手の力のみでやすやすと持ち上げたのである。 「わわっ、おろしてくれよ」 慌てたオウインに、にやり、と黄色い歯を剥きだして凶悪な笑みを漏らすキョウコ。 「力は無くしちゃいないの。ただ、その上に新しい姿が重ねられただけ」 謎掛けるように呟き、とん、とオウインを床に下ろしながら、キョウコは最後の骨粒を要求した。 「さあ、それじゃあ最後のひとつ……頂戴」 697 名無しさん@ピンキー [sage] 2012/03/10(土) 23 34 45.98 ID ZUE4s1y3 Be ふう、と息を整えたオウインが最後の骨粒を手にした時、その表情に複雑なものが瞬間奔ったこと を、キョウコは視認して、あえてそれを黙っていた。 「ああ、それじゃあこいつが最後の一つだよ、さあ……いってみようか」 うっすらと桜色がかったその骨粒を染めていたのは、おそらくは染みついた血の赤だった。 かりっ、と音を立ててキョウコはそれを咀嚼する。 うっ、と口元を覆うキョウコの口からばらばらと黄色い歯が抜け落ちた。 「うくぐっ、くっ」 苦痛に押さえていた顔をようやく上げたキョウコの顔は、もはやそこにはなかった。 代替として生え揃う白玉のように整った歯。そしてごつごつとしていた輪郭は、小さくうりざねの 形に整い、あぐらをかいていた鼻が形よく隆起して、口元が涼しく引き締まり、笹の葉のように青々 しい眉が一条整った下には、長く濡れた睫毛の奥で、青く輝く瞳の色が冴えていた。 鏡に向かって微笑めば四季の花が恥じらい、哀愁に表情を曇らせれば、そこには深い湖のほとりを 覗くような神秘的な憂いが形作られていた。 「これが……私なんだぁ」 男の庇護欲をかき立てる甘やかな口調も、ここに至ってようやく真価を発揮していた。 オウインは、キョウコの作り変えられた顔をしばし放心の態で眺めていたが、 「ああ、この娘はね、皇帝の後宮に入れられるのを嫌って、逃げ出そうとして、そしてついには処刑 された、そう……かわいそうな子なんだ」 すると、キョウコはそのオウインの言葉を受けて、 「……ええ、そしてあなたがこの世で唯一愛した女性なんでしょう」 口調、というよりも声までもまるで別人に変えて、一言を発していた。 石のように表情を凍りつかせるオウイン。 「ねえ、あなた……どうしてあのとき、私のことを連れて逃げてくださらなかったの?」 責めるような口調で、キョウコに宿った女は声を発していた。 顔を蒼白にして、額に汗を玉のように浮かべるオウインに、キョウコは微笑んで一言。 「いやいや、悪かったねえ。どうにもあたしは意地が悪いもんだから、ついこんな悪戯をしちまう」 生来の太い声でキョウコは詫びを口にした。 「……大概にしてくださいね」 オウインはやっとそう返答するのがいっぱいだった。 五人の女から長所を受け継いだキョウコは、今や光の女神もかくや、という美しさである。 「それで、私はこれからどうしたらいいのかしら」 手近な樽に腰掛けたキョウコは髪を指先でもてあそびながらオウインに尋ねた。 うん、とオウインはひとつ頷いて、 「美人はそれだけで万人の兵にも勝る強力な兵器だよ」 そして、キョウコを自らの養女に仕立てて、しかるべき機会を得て権力者のもとへと送り込もうと いう筋書きをキョウコに教えたのだった。 「と、いったところなんだが……ん、聞いていたのかね、キョウコさん」 「ええ、ごめんなさい。ちょっとだけ、ぼうっとしていたかしら」 絶世の美貌を手に入れながらも、キョウコの心は今、不安ゆえの暗灰色に翳っていた。 彼女は、醜く生まれたために、ろくな生き方ができなかった。今までずっと、そうだった。 ところが彼女が取りこんだ女たちは皆、すばらしい美女揃いであったにも関わらず、佳人薄命の例え を具現して一人残らずろくな死に方をしていなかったのである。 きっと、美女に生まれ変わった彼女もまた、同じ末路をたどるのだろう。ろくな生き方も、そして 死に方も与えられない自分は、もしかしたらこの世で一番の不幸な女なのではないか、と。 まあ、それでもいいかもね、と覚悟が決まったら再び彼女の瞳には強い光が戻っていた。 「それじゃあ、お父様。私、可愛い名前が欲しいわ。何か考えてくださらないの?」 「うん、そうだね……それじゃあ、こんなのはどうだろうね」 その後、彼女たちが本懐を遂げる事ができたのか、それともむざむざとその方策を破られてしまっ たのか。 厚く積み重なる歴史の層に圧縮されては、それらの事実を確認する術は今となっては何も残っては いないのである。ただ、曲がり曲がった口伝で、物語が伝承されるばかりなのである。 了
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2020年にTAKETAKA氏が「世界史替え歌リレー」を初開催して以降世界史替え歌投稿者の定番イベントとなっている。投稿ルールは各参加者に1日毎に投稿日を振り分け順番に世界史替え歌動画を投稿するというもの。 戦間期、第二次世界大戦、政変、冷戦時代など、戦争や期間などを固定のテーマにするのが主流。 ※編集・追加の際の投稿者名に関して、特に断りがない場合は投稿日時点でのアカウント名で表記してください。 世界史替え歌リレー 期間 2020年 8/16〜8/31 題材 戦間期 主催 TAKETAKA 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PLPrdMUzxyi4jfBNgGQZSU6IxsqaSKVdDy si=xBJKnJGi3R3Gnm73 参加者&題材 投稿日 投稿者 題材 1日目 TAKETAKA 二・二六事件 2日目 siorin フランス 3日目 YUTANPO アメリカ 4日目 清血球 スペイン 5日目 鶴の剣 スイス 6日目 かさじぞう イタリア 7日目 西ドイツ 不明 8日目 田中デストロイ オーストリア 9日目 ゆえ/シノ 不明/ドイツ 10日目 湯ゆっくり ポーランド 11日目 松茸スタジアム 不明 12日目 EHAo 不明 13日目 ゆーさん 中華民国 14日目 ふろんと インドネシア 15日目 やよいどき チェコスロバキア 16日目 ベーコンエッグ 不明 革命期替え歌リレー 期間 2021年 3/8〜3/14 題材 革命 主催 スロヴェーネ 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PL2dLr_Br2YCqJoHhyFGhfI6tzCVpi-KQo si=CGJL_xPo45LPKUa4 投稿日 投稿者 題材 1日目 TAKETAKA アジア・アフリカ諸国 2日目 すてなば 毛沢東 3日目 田中デストロイ 平将門 4日目 やよいどき ソ連崩壊 5日目 てるチキ トルコ革命 6日目 ストラナー 国共内戦 7日目 sio rin フランス革命 大戦期替え歌リレー 期間 2021年 6/22〜7/3 題材 第二次世界大戦 主催 かさじぞう 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PL4nkUSyZ9VZ2UZq4hFtRkSXDSsUOTwuwp si=YJabiKmIesnfEhMl 投稿日 投稿者 題材 1日目 sio rin ドイツ 2日目 すてなば ソ連 3日目 Noum フランス 4日目 田中デストロイ ハンガリー 5日目 近衛おじさん 満洲国 6日目 Noum イタリア 7日目 かさじぞう ルーマニア 8日目 江戸川檸檬 イギリス 9日目 ねこみかん 中華民国 10日目 宮西すいか タイ 11日目 てるチキ 日本 12日目 投稿者全員による合作 アメリカ 帰ってきた世界史替え歌リレー 期間 2022年 8/14〜8/27 題材 19世紀〜20世紀 主催 TAKETAKA 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PLUIGnBzZbO6tbR9ugWdrnLB7VlJGuXEwW si=619elgvTwATWROQ2 投稿日 投稿者 題材 1日目 笠地蔵 ナポレオン戦争 2日目 江戸川檸檬 1848年革命 3日目 みなし趣味者 パクス・ブリタニカ 4日目 まるりん ドイツ統一 5日目 レイシア 日露戦争 6日目 てるチキ 第一次世界大戦 7日目 TAKETAKA 戦間期前半 8日目 愛新かくら 戦間期後半 9日目 氷雨/霞ヶ関京 第二次世界大戦/第二次世界大戦 10日目 すてなば 冷戦開始 11日目 やよいどき 雪解け 12日目 近衛おじさん オイルショック 13日目 田中デストロイ 東欧革命 14日目 チェコスロバキア 歴史の終わり 古今東西政変リレー 期間 2023年 4/8〜4/18 題材 政変 主催 ダス・ライヒ 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PLf3LwBbZ2VyKbI3vU_HUMQ-wJXOzxX6eZ si=erBdSFHXpBqpu1Q5 投稿日 投稿者 題材 1日目 近衛おじさん 新体制運動 2日目 アカラメル グラン・サッソ襲撃 3日目 The✩イクラ イタリア内戦 4日目 ゆっくり澄元 宮城事件 5日目 国体復古期成同盟 反党グループ事件 6日目 氷雨 キューバ革命 7日目 フレンチボール 五月危機 8日目 みやみや イラン革命 9日目 フォスフォ連邦 東欧革命 10日目 オンス 8月クーデター 11日目 ダス・ライヒ 2022年ドイツクーデター未遂 日本中世史替え歌リレー 期間 2023年 6/28〜7/4 題材 日本中世史 主催 ゆっくり澄元 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PL2eiJaVsu5XcsOhiV6ZWgKgKBBfBxUFT3 si=J3rx2zrjE1kFqyyD 投稿日 投稿者 題材 1日目 ひこ 源義経 2日目 The✩イクラ 鎌倉時代 3日目 レイシア 元寇 4日目 ゆっくり澄元 南北朝時代 5日目 ぶるくおし 宇喜多直家 6日目 アドリス 小田原征伐 7日目 マルりん 執権北条氏 冷戦時代替え歌リレー 期間 2023年 8/13〜8/30 題材 冷戦 主催 TAKETAKA 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PLUIGnBzZbO6t7MxcxIHJV4wxW4STcgIjC si=RbQ6WGYqQi8z0pyG 投稿日 投稿者 題材 1日目 釣りキチサム 前日譚 2日目 sio rin フランス 3日目 レイシア 戦後日本 4日目 氷雨 戦後インド 5日目 アドリス ベトナム戦争 6日目 フォスフォ連邦 戦後イタリア 7日目 フレンチボール 朝鮮半島 8日目 キャピタル 第四次中東戦争 9日目 愛新かくら サッカーと冷戦史 10日目 田中デストロイ 北朝鮮八月宗派事件 11日目 近衛おじさん ポルトガル・カーネーション革命 12日目 みやみや キューバ危機 13日目 あがさ 中華民国 14日目 TAKETAKA 朴正煕 15日目 The✩イクラ 東欧冷戦史 16日目 チェコスロバキア アフガン侵攻 17日目 ダス・ライヒ 東欧革命 18日目 やよいどき 戦後アメリカ 新春南欧替え歌リレー 期間 2024年 1/3〜1/11 題材 南欧諸国 主催 スロベニアのおじさん 1日目 カイオフ ルドルフ・ハプスブルク 2日目 バトル三国 ギリシャ独立 3日目 ゆっくり澄元 ポルトガル近現代史 4日目 フォスフォ連邦 教皇領史 5日目 フレンチボール チトー 6日目 マルりん バルカン半島 7日目 大炎帝国&ショコレーノ イタリア共産党 8日目 SOVIET−8 フランコ独裁 9日目 スロベニアのおじさん ユーゴスラビア紛争 末期史替え歌リレー 期間 3/29〜4/7 題材 国家、政権の滅亡 主催 ゆっくり澄元 再生リスト https //youtube.com/playlist?list=PL2eiJaVsu5Xc075HKC2iOeBwdYVE52vaD si=vsOWJxvI2tg-DrgL 投稿日 投稿者 題材 1日目 フレンチボール 東ドイツ 2日目 にちえー オーストリア=ハンガリー 3日目 Yoropi ドイツ帝国 4日目 フォン・ゼークト アメリカ経済 5日目 革命ハクタク ユーゴスラビア 6日目 カイオフ ビザンツ帝国 7日目 ゆっくり澄元 江戸幕府 8日目 田中デストロイ 琉球王国 9日目 亜希 大日本帝国 10日目 ペプシコーラ 第三帝国 11日目 フォスフォ連邦/マルりん イタリア/ポーランド
https://w.atwiki.jp/wamanchi/pages/106.html
【迷宮嵐】 部屋/休憩/発見 GMはそのマップの中から部屋を2つ選ぶ(中略)その2つの部屋の位置が入れ替わる 【迷宮嵐】を発動しないと行けない部屋をつくるのも面白い とも書かれている【迷宮嵐】である。 面倒なことに「位置が入れ替わる」としか書かれていない。 ここに置ける「部屋」と言うのは、部屋内のデータであり、モンスターやトラップなども含む。 部屋の絶対位置を入れ替えるのである。C言語でいうとポインタを変えるのである。 おそらく宮廷は含む。 これって【迷宮嵐】がない部屋を対象にとっていいの? とっていい。そのマップ野中から二つ自由に選択するのである。 【迷宮嵐】が発動しても宮廷のいない全然関係のない部屋が入れ替わることも行ってもよい。 これって探索済みと未探索の部屋が入れ替わったりするんだよねえ。 公開情報と非公開情報の齟齬が発生するねえ。 【迷宮嵐】で入れ替える部屋に【シークレットドア】がある場合 最もやっかいなパターンである。そんなマップつくんな。 【迷宮嵐】で入れ替わったがために【シークレットドア】で対象にとっていた通路が対象にとれなくなる。 と考えると【シークレットドア】は設置していない通路も対象にとっていいのか? 【シークレットドア】を根底から見直そう。 【幻の路】だとどうなるの? 【幻の路】は通路であり、部屋では無いので入れ替わったところで問題はない。そのままである。 【迷宮嵐】と【テレポーター】の発動の順番 【迷宮嵐】の発動は休憩、【テレポーター】の発動は未発見であるので、【迷宮嵐】が先である。 【リセットスイッチ】の発動後 【リセットスイッチ】でシナリオ開始時に戻るので、【迷宮嵐】でどこがどう入れ替わっていようが関係ない。
https://w.atwiki.jp/hvbrvv/pages/16.html
基本事項 パーティキャラの入れ替えは馬車を入手してから。 メインキャラは入れ替え不可。 スキルツリーはメインキャラのみ持つ。 サブキャラは、パッシブスキルと連携スキルをひとつづつ持つ。 仲間モンスターの同一種族は3体まで。 馬車の入れないダンジョンの経験値は、馬車に置いてきたメンバーにも入る。 人間キャラ メインキャラ 主人公 タバサ レックス トリエラ サブキャラ コリンズ ナタリア クラリス ドリス カデシュ マーテル サンチョ ピピン リュカ パパス サラス システィ 仲間モンスター ベビーパンサー
https://w.atwiki.jp/monnsuta-han/pages/15.html
性格 攻撃手段 回復傾向 標的選択 普通 バランス ふつう 両方
https://w.atwiki.jp/jansou765/pages/275.html
第八回社長さん杯規定 大会参加条件 1.[IRC :wide系 #架空戦記麻雀倶楽部]に接続すること。 2.大会期間中は上記IRCのchを必ずチェックする。 3.大会会場で対戦予約を入れる際には、必ずIRCの上記chに接続する。 決勝戦の日時決定、緊急のレギュレーション変更など、運営からの連絡はIRCを通じて行います。 円滑な運営のため、IRCへの接続と参加も大会の参加条件とさせていただきます。 IRCへの参加のないプレーヤーは失格となりますので、ご了承下さい。 また、IRCに来られていない方の対局は無効試合とさせていただきます。 予選 2011年5月7日(土)0 00 ~ 2011年5月13日(金)24 00 * Bグループ(基本どなたも参加OK) 個室にて(会場URLはIRCのトピックにてご確認ください。) 三人打ち東南喰あり赤ありで 10戦 以上打ち、平均順位を競う。 平均順位が同じ場合、平均点を競う。 成績上位者は次回よりAグループに昇格となる。 ※昇格人数はAグループからの降格人数により変動します(次項を参照のこと!)。 ※※Aグループ参加資格者の参加はできません Bグループ最終結果(5/14 0 45) +... ■平均順位ランキング(サンマ/10戦以上) 順位 通算得点 平均得点 対戦 1位/2位/3位 平均順位 プレーヤ名 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 294.0 29.40 10 8/ 1/ 1 1.30 よしゃく 2 293.0 29.30 10 5/ 5/ 0 1.50 石狩 3 241.0 24.10 10 5/ 5/ 0 1.50 アオキP ―――――――――――――――昇格ボーダー――――――――――――――― 4 309.0 30.90 10 6/ 2/ 2 1.60 スピナーp 5 260.0 26.00 10 5/ 4/ 1 1.60 negiP 6 313.0 20.87 15 7/ 7/ 1 1.60 yattakun ―――――――――――――――入れ替え戦ボーダー――――――――――――――― 7 246.0 20.50 12 7/ 2/ 3 1.67 tiba 8 189.0 17.18 11 6/ 2/ 3 1.73 ほっぺた 9 128.0 9.85 13 6/ 3/ 4 1.85 mimigami 10 434.0 8.19 53 21/19/13 1.85 ゆうきちゃん 11 275.0 7.64 36 14/12/10 1.89 雪真正義 12 72.0 2.67 27 8/14/ 5 1.89 じゃき. 13 167.0 15.18 11 4/ 4/ 3 1.91 日和P 14 36.0 3.27 11 5/ 2/ 4 1.91 攻略病 15 27.0 2.45 11 4/ 4/ 3 1.91 大仏13 16 345.0 7.84 44 15/17/12 1.93 はるかっか! 17 -17.0 -0.71 24 7/11/ 6 1.96 生3つ 18 -21.0 -1.11 19 6/ 7/ 6 2.00 (。・x・。) 19 -25.0 -1.32 19 7/ 5/ 7 2.00 ステゴ 20 -128.0 -4.92 26 7/11/ 8 2.04 ひまじん@釘宮病 21 -48.0 -1.20 40 13/12/15 2.05 Dricas 22 -32.0 -0.65 49 17/11/21 2.08 tyomero 23 -177.0 -17.70 10 3/ 3/ 4 2.10 北斗織姫 24 -184.0 -7.36 25 7/ 8/10 2.12 らんせるさん 25 -104.0 -9.45 11 2/ 5/ 4 2.18 ten 26 -519.0 -14.03 37 4/21/12 2.22 wosamu 27 -391.0 -14.48 27 7/ 6/14 2.26 山本昌P 28 -75.0 -7.50 10 3/ 1/ 6 2.30 jigyakuP 29 -314.0 -20.93 15 2/ 6/ 7 2.33 kikaitok 30 -303.0 -30.30 10 1/ 3/ 6 2.50 LitzP * Aグループ 参加資格のある24名(下記)が 大会部屋 http //tenhou.net/0/?C10994477 にて 三人打ち東南喰あり赤ありで 10戦 以上打ち、平均順位を競う。 平均順位が同じ場合、平均点を競う。 成績上位2名が決勝へと進出する。 ☆降格について☆ 1. 規定の対戦数10戦を未達成の選手は無条件で降格とする。 2. 規定達成者のうち成績下位3名も降格となる。ただし、 降格者の総数は10名を超えない。 3. さらに、降格とされた選手を除いた者のうち成績下位者3名は入れ替え戦に回る。 入れ替え戦は(A1・B1・B2)と(A2・A3・B3)の2卓に別れて行う。 (A1・B1・B2)の2位までと(A2・A3・B3)の1位が次回Aグループとなる。 ※A1・A2・A3とB1・B2・B3はそれぞれのグループの入れ替え戦候補者の成績順に割り振る。 降格者は次回よりBグループに所属する。 参加資格者は以下の24名(敬称略) 前回の決勝進出者:asap yomite 前回の残留者:DAIS hua@ masy S&W Serika.A まつリー Halkakka ether1 siun くたーP Sawanova Hi-Ge Gouki もこっしゅ 前回の昇格者:ごじゃっぺ☆ 高嶋ぽんず T.bonta 天野まり kitoku 入れ替え戦の勝者:黒紅 Lurker multiP Aグループ最終結果(5/14 0 45) +... ■平均順位ランキング(サンマ/10戦以上) 順位 通算得点 平均得点 対戦 1位/2位/3位 平均順位 プレーヤ名 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 314.0 28.55 11 6/ 4/ 1 1.55 Sawanova 2 202.0 14.43 14 7/ 6/ 1 1.57 T.bonta ―――――――――――――――決勝進出ボーダー――――――――――――――― 3 545.0 18.79 29 13/14/ 2 1.62 hua@ 4 317.0 14.41 22 11/ 7/ 4 1.68 siun 5 167.0 16.70 10 5/ 2/ 3 1.80 S&W 6 122.0 8.71 14 6/ 4/ 4 1.86 masy 7 250.0 14.71 17 8/ 3/ 6 1.88 くたーP 8 66.0 6.60 10 4/ 3/ 3 1.90 もこっしゅ 9 -2.0 -0.20 10 4/ 3/ 3 1.90 黒紅 10 55.0 2.75 20 5/10/ 5 2.00 Lurker 11 14.0 1.40 10 4/ 2/ 4 2.00 ごじゃっぺ☆ 12 5.0 0.50 10 3/ 4/ 3 2.00 まつリー 13 4.0 0.40 10 4/ 2/ 4 2.00 kitoku 14 -14.0 -1.00 14 3/ 8/ 3 2.00 ether1 15 -22.0 -1.57 14 5/ 4/ 5 2.00 multiP 16 -47.0 -3.36 14 4/ 6/ 4 2.00 Gouki 17 -157.0 -7.48 21 8/ 4/ 9 2.05 yomite 18 -146.0 -5.21 28 8/10/10 2.07 天野まり ―――――――――――――――入れ替え戦ボーダー――――――――――――――― 19 -39.0 -1.70 23 7/ 7/ 9 2.09 DAIS 20 -70.0 -2.12 33 10/10/13 2.09 asap 21 -288.0 -15.16 19 3/ 7/ 9 2.32 Halkakka ―――――――――――――――降格ボーダー――――――――――――――― 22 -458.0 -17.62 26 4/ 9/13 2.35 Hi-Ge 23 -463.0 -24.37 19 3/ 6/10 2.37 高嶋ぽんず 24 -355.0 -22.19 16 3/ 3/10 2.44 Serika.A こんなんじゃわかんないよ!って人のために 昇格/降格早見表 例1:A組の規定対戦数未消化が2名の場合 →A組の未消化2名は無条件で降格。残り22名のうち下位3名(20位~22位)も無条件降格。 17位・18位・19位が入れ替え戦へ回る。 B組は1位~5位までが無条件で昇格。6位・7位・8位が入れ替え戦へ進む。 例2 A組の規定対線数未消化が9名の場合 →A組の未消化9名は無条件で降格。残り15名のうち下位1名も無条件降格。 B組は1位~10位までが無条件で昇格。 この場合入れ替え戦はなし。(降格者は10名を超えない) 決勝戦進出者 Sawanova T.bonta Aグループからの降格者 Hi-Ge 高嶋ぽんず Serika.A Aグループからの入れ替え戦 DAIS asap Halkakka Bグループからの昇格者 よしゃく 石狩 アオキP Bグループからの入れ替え戦 スピナーp negiP yattakun となりました。 入れ替え戦 2011年5月14日(土)~ Aグループ19~21位とBグループ4~6位が二組に分かれ、 大会部屋 http //tenhou.net/0/?C92692354 にて 三人打ち東南喰あり赤ありで1戦打ち、順位を競う。 入れ替え戦結果 A1DAIS B1スピナーp B2negiP http //tenhou.net/0/?log=2011051500gm-0019-19269-75bd4637 tw=0 negiP(+53.0) スピナーp(-8.0) DAIS(-45.0) 次回Aへ negiP スピナーp 次回Bへ DAIS A2asap A3Halkakka B3yattakun http //tenhou.net/0/?log=2011051523gm-0019-19269-c6f60f82 tw=1 asap(+65.0) Halkakka(-3.0) yattakun(-62.0) 次回Aへ asaP 次回Bへ Halkakka yattakun 決勝 2011年5月14日(土)~ 前回優勝者とAグループ上位2名が 大会部屋 http //tenhou.net/0/?C92692354 にて 三人打ち東南喰あり赤ありで5戦打ち、平均順位を競う。 平均順位が同じ場合、平均点を競う。 優勝者が八代目社長さんとなる。 決勝2,3位は次回のAグループに参加する。 決勝結果 http //tenhou.net/0/?log=2011051422gm-0019-19269-1a229604 tw=0 T.bonta(-61.0) みなせん(-5.0) Sawanova(+66.0) http //tenhou.net/0/?log=2011051422gm-0019-19269-78a3bb44 tw=0 Sawanova(-42.0) みなせん(0.0) T.bonta(+42.0) http //tenhou.net/0/?log=2011051423gm-0019-19269-1e7a9391 tw=0 Sawanova(-11.0) みなせん(-44.0) T.bonta(+55.0) http //tenhou.net/0/?log=2011051423gm-0019-19269-34eb076d tw=0 Sawanova(+72.0) みなせん(-24.0) T.bonta(-48.0) http //tenhou.net/0/?log=2011051500gm-0019-19269-ea7f622d tw=0 みなせん(-72.0) Sawanova(+78.0) T.bonta(-6.0) 順位 通算得点 平均得点 対戦 1位/2位/3位 平均順位 プレーヤ名 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 163.0 32.60 5 3/ 1/ 1 1.60 Sawanova 2 -18.0 -3.60 5 2/ 1/ 2 2.00 T.bonta 3 -145.0 -29.00 5 0/ 3/ 2 2.40 みなせん * アイドル対抗戦 獲得ポイント 社長さん就任 15pt 決勝2~3位 8pt Aグループ残留 3~6位 6pt, 7~12位 5pt, 13~21位 4pt Aグループ昇格 5pt ※A組で規定試合数の未消化者がでた場合、21位だとしても残留できないのでptは獲得できません。 ※※入れ替え戦での扱いは、勝者がA組の場合は4pt、B組の場合は5ptの獲得になります。 その他 何かありましたら下のコメントかIRC #架空戦記麻雀倶楽部 にて運営っぽい人までご連絡ください。 名前 コメント
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システム変更 レベルアップで覚える技が増える 覚えてる技のソート、並び替えができる 戦闘画面が3Dになる 技にエフェクトがつく 戦闘パートでボイスが追加 戦闘システム変更 属性値が敵味方で共通になる(前作では敵味方別々) マスターの特殊能力が3つ以上選択できる(ただしポイントによる制限あり) クリーチャーのステータスを底上げできる クリーチャーは得意技を設定できそれにより技を強化できる。 風、光、闇属性が追加される 風属性は遠距離技や対象を移動させる技が得意 光属性は状態変化や補助、回復を使える子が多い 闇属性は高威力の技や状態異常、SPダウン技などが得意 新職業、新マスター イルセ ニカ リーア ペナルゥ 呪術師…弱体や状態異常で相手を無力化させるのが得意 幻術師…ステータスや状態を入れ替えたりと、トリッキーな戦術が得意。 死霊使い…不死のファミリアを呼び出し、強化して数で押す戦法が得意。 精霊纏繞士 いろんな属性をまとったモードに変身 狂戦士 降霊術師 憑依術師 新クリーチャー 鎌鼬……烈神速というダメージを与えた時に移動回数+1される能力を持つ フォルトゥナ……運命の女神 志那都比古……新しい風属性のクリーチャー サヴィトリ……光属性で味方強化が得意 ミノタウロス……無属性の脳筋、足止め能力がある アスクレーピオス……光属性で回復とかが得意、死者蘇生が可能 ライラ……マスターの召喚を手助けする能力を持つ カンヘル……光属性のドラゴン アプロディーテ……木属性、クセがある 新ファミリア ゾンビ 精霊の子供 新技 幻術師 「攻防転換」…対象の攻撃力と防御力を入れ替える。 「アトラクト」…敵ファミリアに命中。対象を味方にする。 「エンボイ」…味方クリーチャー、ファミリアに命中。対象を敵にする。 「エクスチェンジ」…対象を[待機]のクリーチャーと入れ替える。 「チェンジオーバー」…自分の位置をランダムで他のキャラと入れ替える。 風属性 「吸引」…対象を自分の隣に移動させる。 「ダウンバースト」…対象を4マス後退させる。
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投稿日:2010/02/13(土) 「あの人のことをお願いね、ソフィア」 それは、昔から母に言い聞かされてきたことだった。 だから〝この夢〟が、自分が何歳の時の出来事なのか、ソフィアにはわからなかった。 だが、目の前にいる母を見れば、なんとなく予想はつく。自分がまだ幼児だった時の記憶だろう。 昔の母は、とても美しい人だった。それが、ソフィアの成長に合わせるかのように、 彼女に若さを吸い取られるかのように、みすぼらしく、やつれていった。 今の母は、目の前にいる追憶の母とは似ても似つかない――いや、ソフィアは否定した。 母の瞳は――強い意志がこもったその瞳だけは、変わらない。 あの人――ソフィアが父と、呼ばせられている男だけを見つめている、その瞳だけは。 ◆◇◆◇◆ 結婚式を明後日に控えた、ソフィア・メイスンの目下の悩み事は、 母――ヘレン・メイスンのことだった。 「じゃあ、おばさんはまだ反対してるの?」 親友のアニーには、度々そのことを話していた。そんな愚痴をこぼせるのは、 彼女くらい(夫になるアランを除けば)のものだったから。 「反対っていうか、ここまできたら、もうどうしようもないじゃない?だから、無視って感じね」 本当に頭が痛い。このままでは、式当日に参加してもらえるかどうか…… 「大変ねぇ……なにがそんなにダメなのかしら?」 「それが分かれば苦労はないわよ……」 だから思わず、ため息が漏れ出るのも、仕方のないことではないか。今は幸せいっぱいで あるはずなのだ。愛する人と結ばれる、娘の女の幸せを、母親が曇らせてどうする。 (こういうのもマリッジブルーに入るのかしら……) 「おばさん、昔からそういうのにお堅いって感じだったけど、まさか結婚式直前までとはねぇ」 「あたしも、どこかで折れるだろう、折れるだろうと期待――って言っちゃあなんだけど、 思ってたんだけどなぁ」 そう、昔からなのだ。ソフィアの結婚や男女交際はおろか、そもそも彼女が男の子と 親しくなることにさえ、ヘレンはヒステリックに反対していた。 なにが彼女をそこまでさせるのか――ソフィアも何度か問いただしたのだが、 母は結局口を割らず、頑として譲らなかった。 そのせいで、アランとの仲をここまで持ってくるまで、ソフィアは並々ならぬ 苦労と努力をかせられたのだった。 「普通、こういうのって父親が反対するもんなんじゃないの!?」 だから思わず、怒鳴ってしまうのも、また仕方のないことではないか。聞かされる アニーには悪いが。 だが彼女は、賞賛すべき忍耐でそれを受け止めてくれた。多少、苦笑はしているが。 「じゃあ、おじさんは許してくれてるんだ?」 「うん……ただ、式には参加できないかもしれないって、残念がってたけど」 「昼間なら、多少は大丈夫なんじゃなかったっけ。おじさんの病気って」 「そうだけど、あんまり長い時間はって、母さんがね……」 また母だ。それはともかく、ソフィアの父――コーネリアスは、彼女が生まれる前から ずっと重い病気を患っている。なんの病かは、ソフィアは知らなかったが。 医学の心得があるという母ヘレンは、村で診療所を構えつつ、常に父の面倒を見ている。 そもそもこの村に両親がやってきたのも、父の治療のためだと、ソフィアは聞かされていた。 それにしても、父に対する母の献身は、恐ろしいものがある。 身体に障るからと、娘のソフィアでさえ、昼間の決められた時間の中でしか、 父に会うことを許されないくらいだ。 「ま、なるようになるんじゃない?」 うつむいて、考え事に耽っていた自分を心配してくれたのか、声が聞こえて顔をあげると、 アニーがこちらを労るような顔で覗き込んできていた。 心の中で彼女に最大限の感謝を送りつつ、 「……だといいんだけどね」 ソフィアは不安感は拭いきれずにいた。 ◆◇◆◇◆ 薄暗い夜道を歩くのは、慣れ親しんだ道とはいえ、恐怖を喚起させる。 灯りもなく、大した舗装もされていない道を、つまずくことなく歩くことはできても。 (遅くなっちゃったなぁ) あれからアニーとすっかり話し込んでしまった。 帰り際、扉の向こうにある暗闇を見つめ、アニーが泊まることをすすめてくれて、 本当はその申し出に飛びついてしまいたかった。 話し込んで遅くなったのは、正直に言って、雰囲気が悪い家に帰りたくなかった という心理があったからだろう。でも、 (それじゃあダメだ。ちゃんと認めてもらって、祝福してもらわなきゃ) 胸の前で小さく手を握ると、やっと村はずれに位置する、我が家が見えてきた。 だが妙だ。灯りがまるでついていない。確かにもう暗いが、寝入るほどの時間ではないのに。 不思議に思いながら近づいていくと、ほのかな灯りが、カーテン越しに見えた――両親の寝室だ。 灯りが分かるのはそこだけだった。あとはすべて――玄関さえも――暗かった。 (なによ。帰ってくるなってこと?) 顔をしかめて、両親――特に母親がそばにいるであろう灯りをにらんでから、扉へ向かう。 鍵をことさらゆっくりと開けて、静かに扉を開く。 今日はもう寝てしまおう。こんなことで喧嘩して、結婚についてまで色々言われるなど、 まっぴらごめんだ。 室内に入り、両親の寝室へと続く扉をにらみつけると、わずかな隙間が見えた。 ドアに、鍵がかかっていない――中が、見れるかもしれない? 両親の寝室がどうなっているのか。それは、ソフィアには全くの未知だった。 その部屋に入った記憶はないし、実際入ったことはないのだろう。 部屋には常に鍵がかけられ、窓はない。見る機会は、一生ないものだと思っていた。 それが、見れるかもしれない?足は、自然とそちらに向かっていた。 早足にならないように気をつけて、音がしないように扉をかすかに開ける。 中を覗くと、そこには―― (なんだ……) 普通の部屋があり、ベッドには父が、その側には母が立っている。軽い落胆とともに、 ソフィアはため息を吐き出した。 中を覗いてしまった軽い罪悪感に押され、その場から離れようとしたが、空気が 漏れ出る音が聞こえて、ソフィアは足を止めた。 「……ソ……フィ……ァ…」 いや、違った。自分の名前を呼ぶ声だ。呼んだのは、父のようだ。 その声から、果てしない疲労を感じて、ぎょっとする。昼間見た父からは、そんなひどいものは 感じなかった。 「なあに、父さん」 ベッドで、息も絶え絶え寝転がる父の手を握り、返した母の言葉に、ソフィアはまた驚いた。 (父さん……ですって……?) 死にそうな父と、ソフィアの名を騙り、夫を父と呼ぶ母。わけもわからず、ソフィアは 事態を見守っていたが、やっと気づいた。 ――ベッドに寝ているのが、父ではないことに。 その男は、父ではなかった。父によく似ているが、もっと老いている。死にそうなほどに。 見ているだけで、刻一刻と老いていくように。いや、 「ひっ――」 その男は、〝刻一刻と老いていた〟 見ている間に、皺がどんどん深くなり、頬がこけ、目がよどんでいく。 母が握る左腕は痩せこけ、皮と骨だけになっていった。 そして、かすかに聞こえていた、紙風船から空気が漏れ出るような音が――止まった。 「おやすみなさい……」 母は、握っていた男の手を置くと、彼にキスをして――逃げようとして、音を立てた ソフィアに気づき、目を見開いて、視線だけをこちらに向けてきた。 「ぃっ、ひぃぃぃぃ――」 その、殺意すら感じられる視線から逃れるために、抜けそうな腰を抱えて、 ソフィアは家を飛び出した。 ◆◇◆◇◆ ほの暗い、夜明け前。 ソフィアは自宅前に戻ってきていた。 森の中で見つけた、彼女でも振り回せる棒を杖のように抱え、震えて逃げ出したくなる身体を、 必死に地面につなぎ止めていた。 (確認……しなきゃ) あれはなんだったのか。 すべて、自分の幻覚だったのではないか。見間違いだったのではないか。 森の中を走り回るうちに、そう思ったのだ――いや、そうであってほしかった。 家に帰れば、普段の父と母がいてほしかった。 もうすぐ、結婚して出て行く家だとしても。いや、だからこそ。 勇気を振り絞って、ソフィアは、扉を開いた。のぞき込むが、見える範囲には誰もいない。 恐る恐る、中を進む。家の中は、出た時同様、真っ暗だった。 少し歩き、ついに何もないまま、両親の寝室の前にたどり着いてしまった。 扉は、今度はちゃんと閉まっていた。ドアノブに触れて、回す――開いた。鍵はかかっていない! ゆっくりと――人生の中で一番ゆっくりと、扉を開く。部屋の中の灯りも、消えていた。 中に、何も見逃さないように頭を振りながら、入っていく。 身体が、いっそう震えて止まらない。気をつけているのに、足音が鳴る。それが、 やけに響いて聞こえる。 怖い。怖い怖い怖い怖い―― 頭を文字が埋め尽くす頃、永い永い時を経て、先ほど男が寝ていたベッドにたどり着いた。 唾を飲み(その音もやけに大きかった)、目線だけを下に向ける。そこにいたのは、 「あか……ちゃん……?」 わけがわからない。なぜこんな所に―― 「そうよ」 後ろから聞こえた声に、ソフィアはすぐ向き直り、身構えた。案の定、母がこちらを見ている。 首に刃物を当てて―― 「わたしと――あなたの愛する人よ」 「っ!ダメぇぇえええええ」 叫び声をあげて、棒を捨て去り、母に駆け寄ろうとしたが――遅かった。 母は、何事か話してすぐ、刃物を引いた。 溢れ出る鮮血。母が倒れ、血だまりができる。ソフィアは、汚れるのもかまわずに、 母を抱き上げた。 うつろな目をした母の顔にしずくが落ちるのを見て、気がついた。泣いている。自分が。 なぜ。なぜこんなことを。 「なんで!母さんっ、どうして!?」 だが、疑問をぶつけても、母が答えられるとは思わなかった。首の傷は深い。 吐息に変な音が混じっている。 「あの人のことを、お願いね、ソフィア」 だから、はっきりと聞き取れる声で、母に告げられた時は、幻聴かと思った。 思ったが、幻では、なかった。 「母さん!今そんな――」 ことを。言葉は声にならなかった。 総毛立つとはこのことだと、全身に寒気を感じながら、ソフィアは思った。 「あっ……う……あ……?」 背筋が、自分の意志とは無関係に伸びる。口も勝手に開き、意味のない声が紡がれていく。 異変は身体だけではなかった。精神に、絵の具が垂らされていくように、何かが、 自分の心を染めていく。 (う、あ、あ、あ、あ、) 血塗られた手でもかまわず頭を抱えて、吐き気がする臭いの中にうずくまる。 今まで生きてきた二十数年の出来事。結婚して、これから送るはずだった半世紀の予想。 その価値。 すべてが塗り替えられていく。 身体が、今まで以上に大きく震えた。 大きく震えて――震えはやっと止まった。それまでに、長い時間が過ぎたわけではない。 だが、一生分とも思える時間を経て、彼女は立ち上がった。 部屋を少し見渡し、ベッドの位置を確認する。方向感覚が一度おかしくなったせいだ。 その確認した方向に歩みを進めながら、彼女は、自然と頬がほころぶのを感じた――当然のことだ。 すぐに到着し、布団を覗き込む――当然のことだ。愛しい人がそこにいるのだから。 気持ちよさそうに眠る彼を見つめて、彼女は微笑みかけた。 ◆◇◆◇◆ 背中に感じる重みが、いっそう増した上に動くのを感じて、彼女は背中に目をやった。 彼女に負ぶされた少年は、ちょうど目を開けたところだった。 「ま……ぶしぃ……なに……?」 「あれは日の光よ、コーネリアス」 「日の……光……久しぶり……見た……」 その言葉を聞いて、彼女はにやりと笑った。ほんとは笑い転げたかったが、 あやすように優しい声で少年に告げた。 「そうね。でも、もう一度寝たほうがいいわ、コーネリアス」 少年は、素直に目を閉じて、半ば寝息のような声を出した。 「はい……ママ……」 「おやすみ、愛しいコーネリアス」 しばらく、彼の寝顔を見ながら彼女は微笑んでいたが、身体を横に開き、遥か下にある、 家々を見つめた。 「さようなら、あたしの故郷」 その声は、駆け下りる風に紛れて消えていく。 再び前に――丘に向き直る。 それほど急なわけではない。若さ溢れるこの身体なら、次第に重くなる少年を 背負って行けるだろう。 それに、もし無理になったら、自分で歩いてもらえばいい。 今は、そんなことは苦にならない。むしろ、喜びが全身を満たしていた。 (今朝は……記憶がすべて失われなかった) それは、彼にかけられた呪いが解けつつある証拠だ。 解けるのがいつかは分からない。彼女が彼女であるうちでは、ないかもしれない。 だが、解けつつある。だから、他のことなどどうでもいい。どうでも―― 我知らず零れた一筋の涙は、風に吹き飛ばされ、村へと流されていった。
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ジャンプ→武器入れ替え(SGorMG+RL)→ダッシュ→ジャンプ→武器入れ替え(SGorMG+RL)→ダッシュ.... メインをSGorMG、サブをRLにするとジャンプの頂点あたりで無音ダッシュすることができます。 それを利用してジャンプ→無音ダッシュを高速で繰り返す技です。