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次の日・・・ ピンポーン 上条「はーーい。今出まーーーす」 美琴「へぇー・・・ここがアンタの部屋かー・・・」 上条はずっこけた 上条「はやっ!昨日分かれたばかりだろ!連絡ぐらいよこせよ!」 美琴「ム、いいじゃない別に。もう付き合ってるんだから」 上条「それでも部屋が分かるのはおかしくないか?」 美琴「あんたが言ったんじゃない。舞花の隣だって」 上条(無理やり聞き出したんじゃないだろうな?) 内心心配しながら 上条「まぁ入れよ。少し散らかってるけどさ」 美琴「おじゃましまーす」 結局美琴は上条の家に入った。 _________________________________ そのころ隣の部屋では・・・ 元春「にゃー。ついに入っちまったぜー」 冥土帰しのおかげで1日で退院できた。土御門と 舞花「いいムードになればいいねー」 実はわざと美琴に自分の部屋を教えた舞花が隣の部屋から聞き耳を立てていた。 元春「まぁキスはもうしちゃってるからにゃー。案外変わらないかもしれないにゃー」 舞花「いいや。オンナノコが男の部屋に入るって事は自分のことを好きにしてもいいって事の表れだとおもうよ」 元春「いずれにしてもこうしてることがばれないことに尽きるにゃー」 2人は一応上条×美琴を応援していた その頃、向かいの棟では 「くぅーっ!!お姉さまったらあんなに頬を染めてぇーっ!!!!ぐやじーっ!!!!!!!!!」「白井はん、落ち着きなはれ。」 「この状況で落ち着いていられますか!!」「……まあお茶でも…。」 「……では、いただきますわ。………(一杯飲んで)ふぅー。」「ところで御坂はんも白井はんも何で今日は私服なん?常盤台っていつでもかつでも制服着てるんやーおもてましてんけど。」 「校則で『外出時は制服を着用』となっていますのよ。」「ほな、なおさらなんで?」 「殿方の寮に行くのに制服だとまずいと思われたのでしょう。それで私もお姉さまを付けるために私服にいたしましたの。」「……で、何でうちの部屋に??」 「っ!!!いや、あの、その最初は常盤台に来ている土御門の御嬢さんの部屋に行こうとしたのですけれど……。」「土御門はんの部屋でんな。カミやんの隣でっせ。」 「そ、そうなのですか?…ところがあの舞夏という小娘の奴・・・・・」「兄貴がいるから言うたんやろ。」 「だったらまだ良かったのです!!あの小娘、『二人の仲を邪魔する輩はたとえご主人様であろうと舞夏はゆるさないのだー』とかほざきよったのです!!!!……って何にやけてますの?」「『ご主人様』かぁー。ええ響きやわぁ…」 「このドアホ!!!!!」「ぐはっ!やめて白井はん人をいたぶるのがお好きなお嬢様はうちのキャパシティーにも入らへんでぇー!!!」 「誰があなたのキャパシティーに入るものですか!!!」「ぎゃぁあああああああ!!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「あの二人なんだかんだ言ってデレデレじゃん。」「美琴に言われるのは心外だろうなぁー。って痛たたた!!」 「一言多いわよー。」「御免!!前言撤回するからそんなにつねらないでー!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「だぁー青ピの奴―」「隣の二人でも十分暑いのになぁー」 「にゃー。さて舞夏、隣と向かいどっちがおもしろそうかにゃー??」「デレデレならお隣、ツンデレなら向かいってとこだなー」 「さすが我が義妹だぜい。よーく分かってるにゃー。」「女心のわからぬ兄貴に言われたくないなー」 「ひゃい??」「おっとそろそろ研修に行かねば。……そういえば白雪さんが今日ここに来るかも知れないぞー」 「にゃ、にゃ、何でにゃー!?」「んー?うちが住所教えといたからなのだー。せいぜい年頃の女の子を味わうがいいー!!」 「にゃんて事を言ってんだにゃー!!!!」「じゃあなー!」 舞夏を追って出ようとした土御門だったが、開こうとしたドアが勝手に開かれた。 「や、やあ白雪。」「う、うん」 「二人ともみずくさいなあー………白雪、うちの兄貴に倒れかかっちゃいな!!」 「きゃっ!!」「うわっ、舞夏、何してんにゃー……あ」 玄関先で土御門が白雪の下敷きという状態が完成。作り上げた張本人は… 「おおー、暑い暑い。さーて研修に戻るとすっかなー。」 バタン 玄関が閉められた。折り重なって真っ赤の二人を残して。 その頃上琴は……。 「今度のデートなんだけどさあ…」「ん、何?」今日は土曜日、つまりデートは1週間後である。 「当麻ってまともな私服もってない様な気がするんだけど…」「ギクッ!!……まあ、確かに…。」 「でさ、あたしがコーディネートしてあげるから買い行かない?」「へっ?んーと……」 上条さんの心配はただ一つ。(そんなことしたら!デートのときとか金がない!!!)上条さんは男であるから、デートの時くらいおごらねばならないのである。 するとそんな上条さんの心配を見透かしたように美琴が言う。 「大丈夫大丈夫。ちょーっと早めの誕生日プレゼントということでうちが買ってあげっから。」「お、おう。ありがとな。…ん?何でおれの誕生日知ってんだ?」 「舞夏が教えてくれたの。お兄さんから聞いたんじゃないかしら。」「あー、そうなのか。って事はあいつ去年俺の誕生日祝ってくれたってことなんだろうなあ………。」 「……そう言えばアンタ記憶喪失だったわよね…」「…あ、ああ」 「変なこと思い出させちゃったわね・・」「問題ねーよ。」「う、うん」 「記憶がないってどんな感じ?悲しくなったりとかしない?」「いや、しないな。」「ホントに??」悲しそうな顔の美琴。 「ところでいつ頃からの記憶があんの?」「んーと、……二千円事件。」 「…あっ!……クク、ククク」「思い出し笑いすんじゃねー」 「ゴメンゴメン、嫌あの時ホント面白かったから……御免、我慢できない。」思い出して大笑いする美琴。「お前なあ……」 「ようはあたしの事とかはほとんど覚えてるんだ。良かった良かった。」「そーなのか?てか俺らいつ頃からの知合いなんだ?」 「6月くらいだったわねー。チンピラに絡まれてる私をお節介にも助けようとしたのよ,アンタ。」「へぇー。」 「恋人同士でこんな話って普通しないよね。」「しないな、間違いなく。まあとりあえず記憶がなくても俺は全然幸せだし。」 「ホントにー??」笑いながら聞く美琴。「おう、美琴みたいな美人の彼女がいて不幸なわけねーだろ。」 「・・・・・・・・め、面と向かって言わないでよ。・・・・・・・・・んじゃ、行こっか。」「ん?ああ、買い物か、良し行こう。美琴のおごりだしな。」 「でもデートの時はあんたのおごりよー。」立ち上りながら言う。「それにその分あたしの誕生日プレゼントとか…クリスマスプレゼントはしっかり買ってもらうんだからねー。」 「うぎゃー!忘れてたー。」 二人して笑いながら玄関へ向かう。楽しそうに。 「むっ、あの二人がでてきました!」「どれ、うむ。そのようなのよな。プリエステスによればあのお嬢さんは御坂美琴というのよ。」 「五和を差し置いて上条当麻のハートを射止めたる美少女とはいかほどなのか」「見せてもらわねばならんのよな」 「・・・建宮さんうちらこんな事してていいのか?」「いーのよな。何か問題でもあったかな?」 「うぉい!!ロンドンで色々あってインデックスが召喚されたって言うのに『問題ない』みたいに言っていいんですか!!??」「んー?あっちは我らがプリエステス率いる新生天草式で十分なのよ。わしと浦上はあのレディの正体を探らねばならん。」 「そ、そういうもんなんですか!?」「おうよ、聞くところによれば来週土曜日にデートをするそうなのよ。それもしっかり見ねばの。」 「ってどんだけじっくり観察するつもりなんですか!!??」「必要な分だけよ!!」 ひえぇええええええっと言う浦上彼らが建っているところの数メートル下では… 「白井はん、冗談や言うてんのに……」「す、すみません。ですがあなたが変なことを仰るものですからつい…」 「まあええわ。おっ、カミやんたちどっか行くで。追いかけまひょ。」「はい!」 2組のカップルと1組の魔術師が去ったとある学生寮では…… 「…さっきはごめんね。」「いや、良いけど……お茶でも飲むか?」 「う、うん」「んじゃ、ついでくるにゃー。」 残りの2カップルと違ってぎこちない白雪&土御門。 「……ところで何で今日はうちに来たの?」「舞夏さんに…その…」 「なに?」「おいしいかき氷の作り方教えてあげるって言われて…」 「はいぃぃぃぃいいいいいいい!!!!?????」「……やっぱりそういうリアクションかー。」 「いや、済まないにゃー。でも今秋だぜい。」「そーなんだけどねー。」 ようやっといつもの口調に戻ってきた二人。 「うちのあだ名が雪女っていうの知ってるでしょー」「にゃ、にゃー。」 「今ではいろんな理由が付いてんだけど、最初は年中かき氷を食べてるってのが理由なんだー。」「マジで??」 「マジで。」「冬でもか?」「元日とかに食べたこともあったなー……って!!」 大笑いする土御門。 「……そんなに大笑いする事かなー??」「ゴメン、いやでも驚いたにゃー。」 「で?」「で、とは?」 「この後どうすんのにゃー…」「んーと……とりあえずこの部屋にいよっかなー」 「うちは構わんけど……」「じゃ、まずはこの部屋片付けよっか♪」 「ひゃい??」「散らかりすぎー、どおりで舞夏さん言ってたわけだ『私が3日いかないとあの部屋にはキノコが生える』って」 「舞夏の野郎……」「まあいいじゃん、これでも整理は得意な方だから手伝ったげるー。」 「あ、ありがと」「どういたしまして」 白雪流接近術なのかなぜか土御門の部屋片付けを始める二人、これが白土流桃色空間なのかもしれない。がその桃色空間はものの10秒で崩壊した。 白雪が雑誌を拾い上げた時、一緒になっていたとある本が下に落ちた。 「……」「……。」 「…これってさー」「い、いや白雪、読んでるからってその人がいかがわしい性癖を持ってるとは限らんのだぞ!!だから吹雪を起こすな!!や、やめてえぇぇえええ!!!!」 「このエロ親父がぁあああああ!!!凍えちまえぇええええ!!!!!」「ぎゃぁああああ!!!!」 さすがに凍らすのはまずいと思ったか、白雪は吹雪を少し起こすだけでやめ、そして……。 「土御門君、どーゆー事か説明してもらおーかー?」「いやー、あのー、そのー……………。」 当然答えられない土御門。 「ハァ。土御門君ってふざけてるけど根は善人だと思ってたんだけどなー」「失望しないで白雪!!と、とりあえず片づけ再開するにゃー」 そのころ第七学区にある『Seventh mist』 では…… 「ねえ、これなんかどう?」「ちょっと派手すぎじゃねーか??」 「当麻ちょっと地味すぎー。これ絶対にあうって。とりあえず試着してみてー。」「はーい。」 1分後。 「やっぱりちょっと派手すぎじゃね?」「んー、派手すぎたかー、ハハハ。んじゃこっちはどう?」「おっ、それならいいんじゃね?」 上条の服をコーディネートしたりして楽しんでいる美琴と振り回されながらもかなり楽しんでいる当麻。どうみても完全なるバカップルである。 「お、お姉さまったら!私が何度お誘いしてもしてくださらなかったショッピングをあの類人猿とはあんなに楽しそうになさるなんてっ!!」「ええやん白井はん、もうあの二人ラブラブやし。邪魔するのは野暮ってもんでっせー。」 「くっ!では私はどうなりますの?」「はい?」 「この一年間、お姉さまに捧げてまいりました私の純情はどうなりますの?」「いや、それって百合とちゃうん?」 「百合だろうがなんだろうが関係ありませんの!!あぁ、私はこれからどうすれば?」「新しい恋でも見つけたらええんちゃう??ハハハハ。」 他人事のように笑う青ピ。 白井がビクッとして(な、なぜこの殿方にこう言われてドキドキしてるんですの?私。)と真っ赤になっている事には全く気が付いてなかった。 「まあとりあえず作戦finalだけは止めとこな」「は、はい…ですの。」 「あんちゃんがカミやんとくっついたら悲しむ男がおるんやでー」「は、はい???」 青ピの言う男とは「世間一般の男ども」だが白井は真っ赤っ赤。もう沸点到達、絶賛大混乱、頭真っ白状態。 「あれ、白井はん?どないしたん?」「ハッ、い、いえ何でもありませんの。」(私ったら何でこんな殿方の発言で振り回されてるんですの???) 自分の感情に気が付けていない?白井であった。 「フーム、どうも上条&御坂のみならずもう一つカップルができてるみたいですねー。」「そうなのよな。ただそのもう一つはカップルかどうか微妙なのよ。上条らを付けてるだけみたいなのよな。」 「でもしっかりくっついてますよ。おしゃべりに夢中で何度か上条たちを見失ってますし。」「それにしても上条はなぜあの女子を?なのよな。」 「間違いなく五和より小さいですよね。」「よな。」「対馬にも負けてます。」「それなのよな。」 「もしかしてプリエステスと同じで上条も年下をリードするのがお好みとか!?」「ヌッ!!その可能性を考えてなかったのよな!!通りでプリエステスのエロメイドを見ても陥落しなかったのかもしれんのよ!!」 勝手に想像し、ストーリーを作っている2人 「「「ハックション!!」」」 ロンドンでは戦闘中にもかかわらず3人の女性がくしゃみをしていた事も追記しておく。
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次の日・・・ ピンポーン 上条「はーーい。今出まーーーす」 美琴「へぇー・・・ここがアンタの部屋かー・・・」 上条はずっこけた 上条「はやっ!昨日分かれたばかりだろ!連絡ぐらいよこせよ!」 美琴「ム、いいじゃない別に。もう付き合ってるんだから」 上条「それでも部屋が分かるのはおかしくないか?」 美琴「あんたが言ったんじゃない。舞花の隣だって」 上条(無理やり聞き出したんじゃないだろうな?) 内心心配しながら 上条「まぁ入れよ。少し散らかってるけどさ」 美琴「おじゃましまーす」 結局美琴は上条の家に入った。 _________________________________ そのころ隣の部屋では・・・ 元春「にゃー。ついに入っちまったぜー」 冥土帰しのおかげで1日で退院できた。土御門と 舞花「いいムードになればいいねー」 実はわざと美琴に自分の部屋を教えた舞花が隣の部屋から聞き耳を立てていた。 元春「まぁキスはもうしちゃってるからにゃー。案外変わらないかもしれないにゃー」 舞花「いいや。オンナノコが男の部屋に入るって事は自分のことを好きにしてもいいって事の表れだとおもうよ」 元春「いずれにしてもこうしてることがばれないことに尽きるにゃー」 2人は一応上条×美琴を応援していた その頃、向かいの棟では 「くぅーっ!!お姉さまったらあんなに頬を染めてぇーっ!!!!ぐやじーっ!!!!!!!!!」「白井はん、落ち着きなはれ。」 「この状況で落ち着いていられますか!!」「……まあお茶でも…。」 「……では、いただきますわ。………(一杯飲んで)ふぅー。」「ところで御坂はんも白井はんも何で今日は私服なん?常盤台っていつでもかつでも制服着てるんやーおもてましてんけど。」 「校則で『外出時は制服を着用』となっていますのよ。」「ほな、なおさらなんで?」 「殿方の寮に行くのに制服だとまずいと思われたのでしょう。それで私もお姉さまを付けるために私服にいたしましたの。」「……で、何でうちの部屋に??」 「っ!!!いや、あの、その最初は常盤台に来ている土御門の御嬢さんの部屋に行こうとしたのですけれど……。」「土御門はんの部屋でんな。カミやんの隣でっせ。」 「そ、そうなのですか?…ところがあの舞夏という小娘の奴・・・・・」「兄貴がいるから言うたんやろ。」 「だったらまだ良かったのです!!あの小娘、『二人の仲を邪魔する輩はたとえご主人様であろうと舞夏はゆるさないのだー』とかほざきよったのです!!!!……って何にやけてますの?」「『ご主人様』かぁー。ええ響きやわぁ…」 「このドアホ!!!!!」「ぐはっ!やめて白井はん人をいたぶるのがお好きなお嬢様はうちのキャパシティーにも入らへんでぇー!!!」 「誰があなたのキャパシティーに入るものですか!!!」「ぎゃぁあああああああ!!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「あの二人なんだかんだ言ってデレデレじゃん。」「美琴に言われるのは心外だろうなぁー。って痛たたた!!」 「一言多いわよー。」「御免!!前言撤回するからそんなにつねらないでー!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「だぁー青ピの奴―」「隣の二人でも十分暑いのになぁー」 「にゃー。さて舞夏、隣と向かいどっちがおもしろそうかにゃー??」「デレデレならお隣、ツンデレなら向かいってとこだなー」 「さすが我が義妹だぜい。よーく分かってるにゃー。」「女心のわからぬ兄貴に言われたくないなー」 「ひゃい??」「おっとそろそろ研修に行かねば。……そういえば白雪さんが今日ここに来るかも知れないぞー」 「にゃ、にゃ、何でにゃー!?」「んー?うちが住所教えといたからなのだー。せいぜい年頃の女の子を味わうがいいー!!」 「にゃんて事を言ってんだにゃー!!!!」「じゃあなー!」 舞夏を追って出ようとした土御門だったが、開こうとしたドアが勝手に開かれた。 「や、やあ白雪。」「う、うん」 「二人ともみずくさいなあー………白雪、うちの兄貴に倒れかかっちゃいな!!」 「きゃっ!!」「うわっ、舞夏、何してんにゃー……あ」 玄関先で土御門が白雪の下敷きという状態が完成。作り上げた張本人は… 「おおー、暑い暑い。さーて研修に戻るとすっかなー。」 バタン 玄関が閉められた。折り重なって真っ赤の二人を残して。 その頃上琴は……。 「今度のデートなんだけどさあ…」「ん、何?」今日は土曜日、つまりデートは1週間後である。 「当麻ってまともな私服もってない様な気がするんだけど…」「ギクッ!!……まあ、確かに…。」 「でさ、あたしがコーディネートしてあげるから買い行かない?」「へっ?んーと……」 上条さんの心配はただ一つ。(そんなことしたら!デートのときとか金がない!!!)上条さんは男であるから、デートの時くらいおごらねばならないのである。 するとそんな上条さんの心配を見透かしたように美琴が言う。 「大丈夫大丈夫。ちょーっと早めの誕生日プレゼントということでうちが買ってあげっから。」「お、おう。ありがとな。…ん?何でおれの誕生日知ってんだ?」 「舞夏が教えてくれたの。お兄さんから聞いたんじゃないかしら。」「あー、そうなのか。って事はあいつ去年俺の誕生日祝ってくれたってことなんだろうなあ………。」 「……そう言えばアンタ記憶喪失だったわよね…」「…あ、ああ」 「変なこと思い出させちゃったわね・・」「問題ねーよ。」「う、うん」 「記憶がないってどんな感じ?悲しくなったりとかしない?」「いや、しないな。」「ホントに??」悲しそうな顔の美琴。 「ところでいつ頃からの記憶があんの?」「んーと、……二千円事件。」 「…あっ!……クク、ククク」「思い出し笑いすんじゃねー」 「ゴメンゴメン、嫌あの時ホント面白かったから……御免、我慢できない。」思い出して大笑いする美琴。「お前なあ……」 「ようはあたしの事とかはほとんど覚えてるんだ。良かった良かった。」「そーなのか?てか俺らいつ頃からの知合いなんだ?」 「6月くらいだったわねー。チンピラに絡まれてる私をお節介にも助けようとしたのよ,アンタ。」「へぇー。」 「恋人同士でこんな話って普通しないよね。」「しないな、間違いなく。まあとりあえず記憶がなくても俺は全然幸せだし。」 「ホントにー??」笑いながら聞く美琴。「おう、美琴みたいな美人の彼女がいて不幸なわけねーだろ。」 「・・・・・・・・め、面と向かって言わないでよ。・・・・・・・・・んじゃ、行こっか。」「ん?ああ、買い物か、良し行こう。美琴のおごりだしな。」 「でもデートの時はあんたのおごりよー。」立ち上りながら言う。「それにその分あたしの誕生日プレゼントとか…クリスマスプレゼントはしっかり買ってもらうんだからねー。」 「うぎゃー!忘れてたー。」 二人して笑いながら玄関へ向かう。楽しそうに。 「むっ、あの二人がでてきました!」「どれ、うむ。そのようなのよな。プリエステスによればあのお嬢さんは御坂美琴というのよ。」 「五和を差し置いて上条当麻のハートを射止めたる美少女とはいかほどなのか」「見せてもらわねばならんのよな」 「・・・建宮さんうちらこんな事してていいのか?」「いーのよな。何か問題でもあったかな?」 「うぉい!!ロンドンで色々あってインデックスが召喚されたって言うのに『問題ない』みたいに言っていいんですか!!??」「んー?あっちは我らがプリエステス率いる新生天草式で十分なのよ。わしと浦上はあのレディの正体を探らねばならん。」 「そ、そういうもんなんですか!?」「おうよ、聞くところによれば来週土曜日にデートをするそうなのよ。それもしっかり見ねばの。」 「ってどんだけじっくり観察するつもりなんですか!!??」「必要な分だけよ!!」 ひえぇええええええっと言う浦上彼らが建っているところの数メートル下では… 「白井はん、冗談や言うてんのに……」「す、すみません。ですがあなたが変なことを仰るものですからつい…」 「まあええわ。おっ、カミやんたちどっか行くで。追いかけまひょ。」「はい!」 2組のカップルと1組の魔術師が去ったとある学生寮では…… 「…さっきはごめんね。」「いや、良いけど……お茶でも飲むか?」 「う、うん」「んじゃ、ついでくるにゃー。」 残りの2カップルと違ってぎこちない白雪&土御門。 「……ところで何で今日はうちに来たの?」「舞夏さんに…その…」 「なに?」「おいしいかき氷の作り方教えてあげるって言われて…」 「はいぃぃぃぃいいいいいいい!!!!?????」「……やっぱりそういうリアクションかー。」 「いや、済まないにゃー。でも今秋だぜい。」「そーなんだけどねー。」 ようやっといつもの口調に戻ってきた二人。 「うちのあだ名が雪女っていうの知ってるでしょー」「にゃ、にゃー。」 「今ではいろんな理由が付いてんだけど、最初は年中かき氷を食べてるってのが理由なんだー。」「マジで??」 「マジで。」「冬でもか?」「元日とかに食べたこともあったなー……って!!」 大笑いする土御門。 「……そんなに大笑いする事かなー??」「ゴメン、いやでも驚いたにゃー。」 「で?」「で、とは?」 「この後どうすんのにゃー…」「んーと……とりあえずこの部屋にいよっかなー」 「うちは構わんけど……」「じゃ、まずはこの部屋片付けよっか♪」 「ひゃい??」「散らかりすぎー、どおりで舞夏さん言ってたわけだ『私が3日いかないとあの部屋にはキノコが生える』って」 「舞夏の野郎……」「まあいいじゃん、これでも整理は得意な方だから手伝ったげるー。」 「あ、ありがと」「どういたしまして」 白雪流接近術なのかなぜか土御門の部屋片付けを始める二人、これが白土流桃色空間なのかもしれない。がその桃色空間はものの10秒で崩壊した。 白雪が雑誌を拾い上げた時、一緒になっていたとある本が下に落ちた。 「……」「……。」 「…これってさー」「い、いや白雪、読んでるからってその人がいかがわしい性癖を持ってるとは限らんのだぞ!!だから吹雪を起こすな!!や、やめてえぇぇえええ!!!!」 「このエロ親父がぁあああああ!!!凍えちまえぇええええ!!!!!」「ぎゃぁああああ!!!!」 さすがに凍らすのはまずいと思ったか、白雪は吹雪を少し起こすだけでやめ、そして……。 「土御門君、どーゆー事か説明してもらおーかー?」「いやー、あのー、そのー……………。」 当然答えられない土御門。 「ハァ。土御門君ってふざけてるけど根は善人だと思ってたんだけどなー」「失望しないで白雪!!と、とりあえず片づけ再開するにゃー」 そのころ第七学区にある『Seventh mist』 では…… 「ねえ、これなんかどう?」「ちょっと派手すぎじゃねーか??」 「当麻ちょっと地味すぎー。これ絶対にあうって。とりあえず試着してみてー。」「はーい。」 1分後。 「やっぱりちょっと派手すぎじゃね?」「んー、派手すぎたかー、ハハハ。んじゃこっちはどう?」「おっ、それならいいんじゃね?」 上条の服をコーディネートしたりして楽しんでいる美琴と振り回されながらもかなり楽しんでいる当麻。どうみても完全なるバカップルである。 「お、お姉さまったら!私が何度お誘いしてもしてくださらなかったショッピングをあの類人猿とはあんなに楽しそうになさるなんてっ!!」「ええやん白井はん、もうあの二人ラブラブやし。邪魔するのは野暮ってもんでっせー。」 「くっ!では私はどうなりますの?」「はい?」 「この一年間、お姉さまに捧げてまいりました私の純情はどうなりますの?」「いや、それって百合とちゃうん?」 「百合だろうがなんだろうが関係ありませんの!!あぁ、私はこれからどうすれば?」「新しい恋でも見つけたらええんちゃう??ハハハハ。」 他人事のように笑う青ピ。 白井がビクッとして(な、なぜこの殿方にこう言われてドキドキしてるんですの?私。)と真っ赤になっている事には全く気が付いてなかった。 「まあとりあえず作戦finalだけは止めとこな」「は、はい…ですの。」 「あんちゃんがカミやんとくっついたら悲しむ男がおるんやでー」「は、はい???」 青ピの言う男とは「世間一般の男ども」だが白井は真っ赤っ赤。もう沸点到達、絶賛大混乱、頭真っ白状態。 「あれ、白井はん?どないしたん?」「ハッ、い、いえ何でもありませんの。」(私ったら何でこんな殿方の発言で振り回されてるんですの???) 自分の感情に気が付けていない?白井であった。 「フーム、どうも上条&御坂のみならずもう一つカップルができてるみたいですねー。」「そうなのよな。ただそのもう一つはカップルかどうか微妙なのよ。上条らを付けてるだけみたいなのよな。」 「でもしっかりくっついてますよ。おしゃべりに夢中で何度か上条たちを見失ってますし。」「それにしても上条はなぜあの女子を?なのよな。」 「間違いなく五和より小さいですよね。」「よな。」「対馬にも負けてます。」「それなのよな。」 「もしかしてプリエステスと同じで上条も年下をリードするのがお好みとか!?」「ヌッ!!その可能性を考えてなかったのよな!!通りでプリエステスのエロメイドを見ても陥落しなかったのかもしれんのよ!!」 勝手に想像し、ストーリーを作っている2人 「「「ハックション!!」」」 ロンドンでは戦闘中にもかかわらず3人の女性がくしゃみをしていた事も追記しておく。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/36.html
次の日・・・ ピンポーン 上条「はーーい。今出まーーーす」 美琴「へぇー・・・ここがアンタの部屋かー・・・」 上条はずっこけた 上条「はやっ!昨日分かれたばかりだろ!連絡ぐらいよこせよ!」 美琴「ム、いいじゃない別に。もう付き合ってるんだから」 上条「それでも部屋が分かるのはおかしくないか?」 美琴「あんたが言ったんじゃない。舞花の隣だって」 上条(無理やり聞き出したんじゃないだろうな?) 内心心配しながら 上条「まぁ入れよ。少し散らかってるけどさ」 美琴「おじゃましまーす」 結局美琴は上条の家に入った。 _________________________________ そのころ隣の部屋では・・・ 元春「にゃー。ついに入っちまったぜー」 冥土帰しのおかげで1日で退院できた。土御門と 舞花「いいムードになればいいねー」 実はわざと美琴に自分の部屋を教えた舞花が隣の部屋から聞き耳を立てていた。 元春「まぁキスはもうしちゃってるからにゃー。案外変わらないかもしれないにゃー」 舞花「いいや。オンナノコが男の部屋に入るって事は自分のことを好きにしてもいいって事の表れだとおもうよ」 元春「いずれにしてもこうしてることがばれないことに尽きるにゃー」 2人は一応上条×美琴を応援していた その頃、向かいの棟では 「くぅーっ!!お姉さまったらあんなに頬を染めてぇーっ!!!!ぐやじーっ!!!!!!!!!」「白井はん、落ち着きなはれ。」 「この状況で落ち着いていられますか!!」「……まあお茶でも…。」 「……では、いただきますわ。………(一杯飲んで)ふぅー。」「ところで御坂はんも白井はんも何で今日は私服なん?常盤台っていつでもかつでも制服着てるんやーおもてましてんけど。」 「校則で『外出時は制服を着用』となっていますのよ。」「ほな、なおさらなんで?」 「殿方の寮に行くのに制服だとまずいと思われたのでしょう。それで私もお姉さまを付けるために私服にいたしましたの。」「……で、何でうちの部屋に??」 「っ!!!いや、あの、その最初は常盤台に来ている土御門の御嬢さんの部屋に行こうとしたのですけれど……。」「土御門はんの部屋でんな。カミやんの隣でっせ。」 「そ、そうなのですか?…ところがあの舞夏という小娘の奴・・・・・」「兄貴がいるから言うたんやろ。」 「だったらまだ良かったのです!!あの小娘、『二人の仲を邪魔する輩はたとえご主人様であろうと舞夏はゆるさないのだー』とかほざきよったのです!!!!……って何にやけてますの?」「『ご主人様』かぁー。ええ響きやわぁ…」 「このドアホ!!!!!」「ぐはっ!やめて白井はん人をいたぶるのがお好きなお嬢様はうちのキャパシティーにも入らへんでぇー!!!」 「誰があなたのキャパシティーに入るものですか!!!」「ぎゃぁあああああああ!!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「あの二人なんだかんだ言ってデレデレじゃん。」「美琴に言われるのは心外だろうなぁー。って痛たたた!!」 「一言多いわよー。」「御免!!前言撤回するからそんなにつねらないでー!!」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「だぁー青ピの奴―」「隣の二人でも十分暑いのになぁー」 「にゃー。さて舞夏、隣と向かいどっちがおもしろそうかにゃー??」「デレデレならお隣、ツンデレなら向かいってとこだなー」 「さすが我が義妹だぜい。よーく分かってるにゃー。」「女心のわからぬ兄貴に言われたくないなー」 「ひゃい??」「おっとそろそろ研修に行かねば。……そういえば白雪さんが今日ここに来るかも知れないぞー」 「にゃ、にゃ、何でにゃー!?」「んー?うちが住所教えといたからなのだー。せいぜい年頃の女の子を味わうがいいー!!」 「にゃんて事を言ってんだにゃー!!!!」「じゃあなー!」 舞夏を追って出ようとした土御門だったが、開こうとしたドアが勝手に開かれた。 「や、やあ白雪。」「う、うん」 「二人ともみずくさいなあー………白雪、うちの兄貴に倒れかかっちゃいな!!」 「きゃっ!!」「うわっ、舞夏、何してんにゃー……あ」 玄関先で土御門が白雪の下敷きという状態が完成。作り上げた張本人は… 「おおー、暑い暑い。さーて研修に戻るとすっかなー。」 バタン 玄関が閉められた。折り重なって真っ赤の二人を残して。 その頃上琴は……。 「今度のデートなんだけどさあ…」「ん、何?」今日は土曜日、つまりデートは1週間後である。 「当麻ってまともな私服もってない様な気がするんだけど…」「ギクッ!!……まあ、確かに…。」 「でさ、あたしがコーディネートしてあげるから買い行かない?」「へっ?んーと……」 上条さんの心配はただ一つ。(そんなことしたら!デートのときとか金がない!!!)上条さんは男であるから、デートの時くらいおごらねばならないのである。 するとそんな上条さんの心配を見透かしたように美琴が言う。 「大丈夫大丈夫。ちょーっと早めの誕生日プレゼントということでうちが買ってあげっから。」「お、おう。ありがとな。…ん?何でおれの誕生日知ってんだ?」 「舞夏が教えてくれたの。お兄さんから聞いたんじゃないかしら。」「あー、そうなのか。って事はあいつ去年俺の誕生日祝ってくれたってことなんだろうなあ………。」 「……そう言えばアンタ記憶喪失だったわよね…」「…あ、ああ」 「変なこと思い出させちゃったわね・・」「問題ねーよ。」「う、うん」 「記憶がないってどんな感じ?悲しくなったりとかしない?」「いや、しないな。」「ホントに??」悲しそうな顔の美琴。 「ところでいつ頃からの記憶があんの?」「んーと、……二千円事件。」 「…あっ!……クク、ククク」「思い出し笑いすんじゃねー」 「ゴメンゴメン、嫌あの時ホント面白かったから……御免、我慢できない。」思い出して大笑いする美琴。「お前なあ……」 「ようはあたしの事とかはほとんど覚えてるんだ。良かった良かった。」「そーなのか?てか俺らいつ頃からの知合いなんだ?」 「6月くらいだったわねー。チンピラに絡まれてる私をお節介にも助けようとしたのよ,アンタ。」「へぇー。」 「恋人同士でこんな話って普通しないよね。」「しないな、間違いなく。まあとりあえず記憶がなくても俺は全然幸せだし。」 「ホントにー??」笑いながら聞く美琴。「おう、美琴みたいな美人の彼女がいて不幸なわけねーだろ。」 「・・・・・・・・め、面と向かって言わないでよ。・・・・・・・・・んじゃ、行こっか。」「ん?ああ、買い物か、良し行こう。美琴のおごりだしな。」 「でもデートの時はあんたのおごりよー。」立ち上りながら言う。「それにその分あたしの誕生日プレゼントとか…クリスマスプレゼントはしっかり買ってもらうんだからねー。」 「うぎゃー!忘れてたー。」 二人して笑いながら玄関へ向かう。楽しそうに。 「むっ、あの二人がでてきました!」「どれ、うむ。そのようなのよな。プリエステスによればあのお嬢さんは御坂美琴というのよ。」 「五和を差し置いて上条当麻のハートを射止めたる美少女とはいかほどなのか」「見せてもらわねばならんのよな」 「・・・建宮さんうちらこんな事してていいのか?」「いーのよな。何か問題でもあったかな?」 「うぉい!!ロンドンで色々あってインデックスが召喚されたって言うのに『問題ない』みたいに言っていいんですか!!??」「んー?あっちは我らがプリエステス率いる新生天草式で十分なのよ。わしと浦上はあのレディの正体を探らねばならん。」 「そ、そういうもんなんですか!?」「おうよ、聞くところによれば来週土曜日にデートをするそうなのよ。それもしっかり見ねばの。」 「ってどんだけじっくり観察するつもりなんですか!!??」「必要な分だけよ!!」 ひえぇええええええっと言う浦上彼らが建っているところの数メートル下では… 「白井はん、冗談や言うてんのに……」「す、すみません。ですがあなたが変なことを仰るものですからつい…」 「まあええわ。おっ、カミやんたちどっか行くで。追いかけまひょ。」「はい!」 2組のカップルと1組の魔術師が去ったとある学生寮では…… 「…さっきはごめんね。」「いや、良いけど……お茶でも飲むか?」 「う、うん」「んじゃ、ついでくるにゃー。」 残りの2カップルと違ってぎこちない白雪&土御門。 「……ところで何で今日はうちに来たの?」「舞夏さんに…その…」 「なに?」「おいしいかき氷の作り方教えてあげるって言われて…」 「はいぃぃぃぃいいいいいいい!!!!?????」「……やっぱりそういうリアクションかー。」 「いや、済まないにゃー。でも今秋だぜい。」「そーなんだけどねー。」 ようやっといつもの口調に戻ってきた二人。 「うちのあだ名が雪女っていうの知ってるでしょー」「にゃ、にゃー。」 「今ではいろんな理由が付いてんだけど、最初は年中かき氷を食べてるってのが理由なんだー。」「マジで??」 「マジで。」「冬でもか?」「元日とかに食べたこともあったなー……って!!」 大笑いする土御門。 「……そんなに大笑いする事かなー??」「ゴメン、いやでも驚いたにゃー。」 「で?」「で、とは?」 「この後どうすんのにゃー…」「んーと……とりあえずこの部屋にいよっかなー」 「うちは構わんけど……」「じゃ、まずはこの部屋片付けよっか♪」 「ひゃい??」「散らかりすぎー、どおりで舞夏さん言ってたわけだ『私が3日いかないとあの部屋にはキノコが生える』って」 「舞夏の野郎……」「まあいいじゃん、これでも整理は得意な方だから手伝ったげるー。」 「あ、ありがと」「どういたしまして」 白雪流接近術なのかなぜか土御門の部屋片付けを始める二人、これが白土流桃色空間なのかもしれない。がその桃色空間はものの10秒で崩壊した。 白雪が雑誌を拾い上げた時、一緒になっていたとある本が下に落ちた。 「……」「……。」 「…これってさー」「い、いや白雪、読んでるからってその人がいかがわしい性癖を持ってるとは限らんのだぞ!!だから吹雪を起こすな!!や、やめてえぇぇえええ!!!!」 「このエロ親父がぁあああああ!!!凍えちまえぇええええ!!!!!」「ぎゃぁああああ!!!!」 さすがに凍らすのはまずいと思ったか、白雪は吹雪を少し起こすだけでやめ、そして……。 「土御門君、どーゆー事か説明してもらおーかー?」「いやー、あのー、そのー……………。」 当然答えられない土御門。 「ハァ。土御門君ってふざけてるけど根は善人だと思ってたんだけどなー」「失望しないで白雪!!と、とりあえず片づけ再開するにゃー」 そのころ第七学区にある『Seventh mist』 では…… 「ねえ、これなんかどう?」「ちょっと派手すぎじゃねーか??」 「当麻ちょっと地味すぎー。これ絶対にあうって。とりあえず試着してみてー。」「はーい。」 1分後。 「やっぱりちょっと派手すぎじゃね?」「んー、派手すぎたかー、ハハハ。んじゃこっちはどう?」「おっ、それならいいんじゃね?」 上条の服をコーディネートしたりして楽しんでいる美琴と振り回されながらもかなり楽しんでいる当麻。どうみても完全なるバカップルである。 「お、お姉さまったら!私が何度お誘いしてもしてくださらなかったショッピングをあの類人猿とはあんなに楽しそうになさるなんてっ!!」「ええやん白井はん、もうあの二人ラブラブやし。邪魔するのは野暮ってもんでっせー。」 「くっ!では私はどうなりますの?」「はい?」 「この一年間、お姉さまに捧げてまいりました私の純情はどうなりますの?」「いや、それって百合とちゃうん?」 「百合だろうがなんだろうが関係ありませんの!!あぁ、私はこれからどうすれば?」「新しい恋でも見つけたらええんちゃう??ハハハハ。」 他人事のように笑う青ピ。 白井がビクッとして(な、なぜこの殿方にこう言われてドキドキしてるんですの?私。)と真っ赤になっている事には全く気が付いてなかった。 「まあとりあえず作戦finalだけは止めとこな」「は、はい…ですの。」 「あんちゃんがカミやんとくっついたら悲しむ男がおるんやでー」「は、はい???」 青ピの言う男とは「世間一般の男ども」だが白井は真っ赤っ赤。もう沸点到達、絶賛大混乱、頭真っ白状態。 「あれ、白井はん?どないしたん?」「ハッ、い、いえ何でもありませんの。」(私ったら何でこんな殿方の発言で振り回されてるんですの???) 自分の感情に気が付けていない?白井であった。 「フーム、どうも上条&御坂のみならずもう一つカップルができてるみたいですねー。」「そうなのよな。ただそのもう一つはカップルかどうか微妙なのよ。上条らを付けてるだけみたいなのよな。」 「でもしっかりくっついてますよ。おしゃべりに夢中で何度か上条たちを見失ってますし。」「それにしても上条はなぜあの女子を?なのよな。」 「間違いなく五和より小さいですよね。」「よな。」「対馬にも負けてます。」「それなのよな。」 「もしかしてプリエステスと同じで上条も年下をリードするのがお好みとか!?」「ヌッ!!その可能性を考えてなかったのよな!!通りでプリエステスのエロメイドを見ても陥落しなかったのかもしれんのよ!!」 勝手に想像し、ストーリーを作っている2人 「「「ハックション!!」」」 ロンドンでは戦闘中にもかかわらず3人の女性がくしゃみをしていた事も追記しておく。
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その頃、第一五学区にはパスワークの練習をしている真夜と真昼が到着していた。 実はこの2人、友愛高校からここまで一度もサッカーボールを落とさず、一般人に触れることなく辿り着いたのだ。 「この調子なら本番も大丈夫かな。真昼さん、疲れたなら休んでもいいけどどうする?」 「へーきへーき♪ この練習も結構楽しいし、それより何より真夜と一緒だからな。俺としてはもっとこうしていたいぜ」 屈託の無い真昼の笑顔を心から綺麗と思った真夜、内心でドキドキしながらも彼女の気持ちを汲み取り休憩を取り止めようとしたのだが、 「ゴメン真昼さん、ちょっと中断させて」 「ああ、それは別にいいんだけどよ、何かあったのか?」 目に飛び込んできたものが気になってサッカーボールを手で持った真夜が練習を中断させた。 気になった真昼が理由を尋ねると、真夜は言葉の代わりに指であるものを指した。 「ありゃあ浜面と服部じゃねーか。何キョロキョロしてんだ? それにあいつ等の少し前に居るのって」 「姫神さん、だよね。3人ともバスケ組だからきっと練習だと思うけど」 「とりあえず浜面がキョドって見えっから大人しくさせるか。真夜、ボール」 井ノ原ツインズの視線の先に居たのは姫神の存在感を感じ取る特訓中の浜面と半蔵、その2人のやや前方にいる姫神だった。 しかし事情を知らない真昼は浜面の必死で探す姿が不審者に見えてしまい、このままだと通報されかねないと思って浜面の頭目掛けてシュートした。 「ぐおっ! だ、誰だよ! 俺の頭に攻撃しやがって……い、井ノ原姉? それに井ノ原弟も。何やってんだ? ここで」 「俺と真夜はパスの練習だ。ここならもっとコンビネーションが鍛えられっからな♪ つーかお前らこそ何やってんだよ?」 「練習って言えば練習だな。俺と浜面は姫神の存在感を感じ取る特訓をしてんだよ。あいつの特性を活かす為にな。ちなみについさっき制限時間の一時間切った」 「マジかよ! だーっちくしょーっ! 俺と半蔵、2人がかりでも見つかんねーってどんだけ影薄いんだよ姫神のやつ!」 浜面と半蔵は結局一時間以内に姫神を見つけ出すことは叶わなかった。 悔しがってる浜面と半蔵を見て、井ノ原ツインズが2人にとって意外な言葉を投げかける。 「なあ浜面、半蔵。姫神さん探してるって言ってたけどさ……居るぞ、目の前に」 「……は? し、真夜、お前もしかして姫神のことが見えてるのか?」 「真夜だけじゃなくて俺にも見えてるぜ。今も俺と真夜に手を振ってるし」 真昼が声を発した次に浜面の横から声が聞こえてきた 「お疲れ様。浜面。半蔵。結局。私を見つけられなかったね。ふふ。やっぱり。我スルーされる故に我あり。なのかな?」 「うおっ!!本当にいやがった!」 「特定の人間にだけ影が薄くなるようになったのか?まじで俺達には見つけられなかったぜ」 いきなり現れた姫神に浜面と半蔵はただただ驚いた様子だった 「とりあえず、浜面たちに見つからないのは何故か考えるより、俺達は練習を続けるからがんばれよ」 「おう! がんばれよ。半蔵、姫神、俺達はどうするよ?」 「待て、浜面。また姫神がいなくなった」 「なにー!?めんどくせえぇぇぇ!」 「さっきメールで『これからもう1時間。続けてもらう』って言ってたぞ」 「めんどくせえよおおおおおおぉぉぉぉ!!」 真夜と真昼は練習を続行、浜面と半蔵は姫神の存在感感知練習を1時間プラスして進めることになった 特に存在感感知練習では浜面の絶叫が響いたとか 浜面が絶叫を上げている中、エツァリの寝ている保健室に練習を中断してショチトルが来ていた 「エツァリ、生きてるか?」 「ん…その声はショチトルですね。 どうかしましたか?」 ショチトルが来た時にはちょうどよく起きていたエツァリは上半身だけ起こしてショチトルの方を向いた。 「とりあえず大丈夫そうだな。」 「ええ。 ただ、上条当麻にまたトラウィ(略)を壊されてしまいましたが」 「そのことでひとつ話がある。」 「何ですか、ショチトル。」 「エツァリ、お前はこの学校にいる間、トラウィ(略)は持つな。」 「な…! そ、そうしたら、御坂さんを上条当麻から守れないじゃないですかぁぁ!」 エツァリがあまりにも大きな声を出したのでショチトルは驚いたが、そのまま口調を変えずに自らの考えを告げた。 「私が見たところ、上条当麻はそんな男ではない。 少しは信頼してやっても……」 「甘いです、ショチトル! そんなことを言っていたらいつかあの男は御坂さんと間違いを……」 エツァリはその先の言葉を言えなかった。 なぜなら、その先の言葉を言おうとした瞬間、ショチトルがエツァリの唇を塞いだからであった。 「本心ではお前もそんなことは思っていないはずだ。上条当麻の御坂美琴に対する想いが真摯なものだと解っているだろう」 キスを終えたショチトルの言葉もエツァリの耳には入っていない、何せ不意打ちなのだから。 ボーっとしてるエツァリの態度が気に食わなかったショチトルは容赦なく彼の頬をパンッパンッ! と平手打ちした。 「なっ、何をするんですか! そ、それに先ほどのキ、キスは……」 「別に初めてでもないだろう、いちいちオタオタするな。とにかくトラウィ(以下略)は持つな、分かったか?」 「……すみませんショチトル。こればかりは貴女の頼みでも聞けません」 エツァリの態度に納得いかないショチトルが詰め寄ろうとするがエツァリがそれを手で制止させ、自分の決意を彼女に告げる。 「正直、自分は上条当麻を信用しています。だからこそ、この球技大会で見極めたいのです。本当に御坂さんを安心して任せられるのかどうかを」 「エツァリお前……」 「これで最後にします、上条当麻を敵視するのも御坂さんを想うのも。そしてショチトル、その時は自分は貴女の気持ちと向き合いたんむっ」 エツァリの決意の跡に自分との関係を前進させる言葉を聞いたショチトル、ベッドに乗っかると彼の唇を優しく塞いだ。 10秒ほどして唇を離したショチトルは花の咲いたような笑顔をエツァリに向ける。 「分かったよエツァリ。そうゆうことならトラウィ(以下略)を使うのを許可しよう。ただし人には向けるな、絶対に。それと……ありがとう」 「い、いえ、自分は別に……。それに人に向ける気なんて最初からありませんよ。言っておきますがショチトル、貴女も球技大会当日は使って下さいね」 「あんな物騒極まりないものを野球の為に使うというのか? 一体どのような使い道があるというのだ?」 「バッターの時にボールを打った後でそれとなくトラウィ(以下略)を使ってボールを分解するんですよ。相手がもたついている間にホームインするというわけです」 エツァリの作戦に思うところはあれど、効果的だと判断したショチトルはエツァリの提案を受け入れた。 なお守備の時はトラウィ(以下略)は使えないので普通にプレイすることを2人は確認し合うと、ショチトルからある提案がなされる。 「そうするとこちらの戦力は心許ないぞ。一番の敵であろう土御門のチームには土御門、上条当麻、一方通行、自称淡希の恋人、他の奴らも中々のものだった。勝つには厳しいぞ?」 「成程、クラスの皆さんを悪く言うわけではありませんが彼ら相手では頼りない……ショチトル、さっき妙な事を言いませんでしたか? 自称結標さんの恋人とか」 「ああ、それはあまり気にするな。それよりもエツァリ、あと1人くらいは奴らに抵抗できる人材を入れるべきではないか?」 「(あの露出狂ショタコンに恋人、自称だとしても気になりますね……)分かりました。気は全く進みませんが上条当麻が居るとなればあの人も参加してくれるでしょう」 そう言うとエツァリはジャージのポケットから携帯を取り出して、嫌そうな表情をしながらもある人物に電話をかける。 念の為、ショチトルが相手を確認するとエツァリの携帯に『五和さん』と表記されているのが見えた。 「ショチトル、おまけでエツァリ。ちゃんとやってる?」 「2人なら保健室に行ってるけど。あ、怪我とかじゃないから心配しなくていいよ」 「そ、ありがと」 美琴が体育館にやって来たのを見た結標は避難ついでにエツァリとショチトルの様子見、そして翔太ウォッチングの為に野球場に来ていた。 エツァリとショチトルの様子を確認し終えた結標は土御門を見つけると、【座標移動】で彼の近くへと飛んだ。 「うおっ! いきなり現れんで欲しいにゃー!」 「何よ、そんなに驚かなくてもいいじゃない、失礼ね。それより翔太は?」 「翔太なら疲れて休んでるぜい。あそこでベースランニングしてる奴以外は全員へばってるぜよ、アクセラも含めてな」 結標が土御門の視線の先を追うと、そこにはへたり込んで休んでいる一方通行、翔太、その他の野球組の姿が見えた(情報屋以外)。 ボロボロな翔太の姿に結標が殺気全開で土御門に詰め寄るが、今日の練習は終わりだと告げられると殺気を引っ込めた。 「じゃあ、私は翔太を連れて帰るわね」 「おぉ。行ってらっしゃいにゃー」 結標は【座標移動】を使い、翔太の傍まで行くと驚いている翔太に何も言わず抱きしめて消えていった 「お、俺も帰っていいんだよな?」 「情報屋。お前は追加があるにゃー」 「やだー!俺も帰るんだー!」 「子供みたいに駄々こねてないでさっさと次移るぜい」 「やだー!」 情報屋は叫んだが、結局、そこから1時間プラスの練習をすることになった 食堂で建宮に飲み物をねだった白雪は体育館に来て驚くべき(?)ものを目の当たりにしていた 「な、なんでみんな、そんなに緩んでるのー!?」 月夜が驚くのも無理は無い、何せ体育館の生徒全員が球技大会の練習をせずにまったりと休憩しているのだから。 そこにこの事態を自覚は無いながらも作り上げた赤音が月夜に気付いて駆け寄るが、それが更に月夜を驚かせることになる。 「あー、づぎよぢゃんだー♪ どうじだの? もじがじでれんじゅうおわっだー?」 「あ、あああああ赤音ちゃんこそどうしたの、そのガラガラの濁声! いやそもそもこのまったり空間は何? もうワケ分かんないよ!」 「わだじのガラガラごえはボイズジャッドのいやじバージョンづがっだがらー。まっだりぐうがんもだぶんわだじのぜいだとおもう」 「説明ありがとう赤音ちゃん……って言いたいけどゴメン、濁声がひどすぎてよく分かんない」 言いたいことが上手く伝わらずに落ち込んだ赤音を慰めている月夜の所に青ピ、滝壺、郭、麦野が合流。 滝壺以外がいつもより穏やかというよりゆるく見えた月夜が不思議に思っていると、滝壺からこの状況と赤音の濁声の理由を聞かされた。 「ふーん、美琴ちゃんと吹寄さんのギスギスした雰囲気を無くす為に【鼓膜破砕】のヒーリング効果のある音を出して赤音ちゃんが声を嗄らして、その音の影響でみんなの闘争心静められたんだね」 「ビンボンビンボン~♪ づぎよぢゃんぜいがい~」 「赤音ちゃん無理しなくていいよ、ホント。言いたいこと滝壺さん経由で教えてくれればいいから。ところでこのまったり空間っていつ無くなるの?」 月夜の質問に赤音は考えたことも無かったような表情を浮かべ、少し思案したあとで滝壺に耳打ちして滝壺が答えた。 このやり取りを見ていた青ピ、郭、麦野が内心で「めんどくさっ」とか思っているのは内緒の話である。 「あかねがわ本人もよく分からないって。でも深刻に考えなくていいと思う。もう練習時間、終わってるもの」 「分からないんじゃしょうがない……ってもうそんな時間? 何だかんだでそんなに練習出来なかったな~。上条くんも同じ……ねえみんな、上条くんは?」 「カミやん? 来てへんけど?」 自分よりも先に食堂を出たはずの当麻が来ていない事を不思議に思う月夜は、とりあえず事情をその場に居る全員に話した。 「吹寄氏と御坂氏の諍いを止めに出て行った上条氏が来ていないとは……。ここに来たら脱力するのは間違い無いですね」 「けど修羅場になるよりは遥かにマシだろうね。今の私だとビームすら撃つ気が無いし」 「私としてはかみじょうのリアクションが気になる。見た感じ、意気投合し始めてるみさかとふきよせはちょっと面白い」 練習時間が終わったので緩んだ状態で帰る準備をし始めた生徒達、ちなみに明日には全員いつもの調子に戻っていたりする。 生徒の大半が体育館を出て行く中、必死で体育館に入ってきた当麻の姿があった。 「だあっ! や、やっと着いた……。美琴、美琴は? まさか吹寄のおでこの餌食に……」 「カミやんカミやん落ち着きぃな。そないなことにはなっとらんから安心しい。てか何で白雪はんより遅く着いとんの?」 「白雪が? あ、ホントだ……って遅くなったのも元はと言えば青ピ! お前の彼女の白井とお前と白井のミニチュア共が……ちくしょう」 「あー、なんやよう分からんけどゴメンなカミやん。そないなことよりもやることがあるやろ?」 遅くなった理由が黒子、それに赤見と白子にあったことが分かっただけだが、当麻の不機嫌そうな表情を見て不幸な目に遭ったんだろうとそこに居る全員が推測した。 気を取り直した当麻が愛しの美琴を見つけ、すぐさま駆け寄ろうとしたが、 (あれ……? どうして美琴と吹寄が仲良くこっちを、しかも笑顔で見てるんだ? 吹寄はともかく美琴の笑顔……何で怖いって思ってんだ? 俺) 自分に見せる美琴と吹寄の笑顔(特に美琴)に違和感というか明らかに怒りを孕んでいると感じて足を止めてしまう。 そして足並み揃えて自分の所にやって来る美琴と吹寄を見て当麻は思った、久々に特大の不幸が待っていると。
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※以前、まとめzipにて配布したものに加筆、修正を加えました。 その他、抜け部分などが有りましたら情報提供をお願いします。 \ 嵐 掲 示 板 / 斎藤に関して「本当に彼女なのか?」「本当に嵐と関係があるのか?」ということを検証するために「二宮和也斎藤萌熱愛」というタイトルでスレッドが立てられた掲示板。 スレッドが立てられた当初では「どうやって斎藤は二宮と知り合ったのか?」「本当に二宮及び嵐と関係があるのか?」などに論点が置かれていた。 その際に書かれた嵐との関係性を示すまでの流れは決まって以下のようであった。 2007年のバレーボールで司会をしている櫻井翔の後ろ(人によっては真横とか言っていたが…)に斎藤が映っていた。 (ちなみに映っていたと言われる試合は日本VSポーランド戦) ↓ 当初から「あの女は誰だ?」という風に話題になっていた。 ↓ 2009年に斎藤が始めたブログに載っていた斎藤の写真と、バレーボールに映っていた女の顔が一致。 ↓ 櫻井の繋がりであると確定。 ↓ 櫻井が二宮に斎藤を紹介。 以上を根拠としていたため、掲示板の住民では「櫻井との繋がりから二宮へ紹介され、交際へ至る」という流れになっていた。 その為か当初は二宮との交際だけが論点だったのにも関わらず、時を経て「二宮斎藤櫻井」の図式になっていった。 (※ちなみにバレーボールの映像には斎藤らしき人物は映っていなかった) 以降も二宮だけではなく、櫻井との目撃情報も書かれるようになった。 以下がその目撃情報である。 ・2009年7月23日に舞台「見知らぬ乗客」で小倉智昭の横で観劇。 ・2009年8月9日に浜松町の駅裏にて赤キャップをかぶった二宮が黄色ワンピースをきた斎藤を車で迎えにきていた。 ・2009年8月28日に国立にて関係者席に座る斎藤と、斎藤に対して二宮があからさまなお手ふりと目線送り。 ・2009年8月21日に櫻井が国立霞ヶ丘競技場まで斎藤を送迎していた。 以上が主な目撃情報である。(後述の斎藤が嵐会に参加していたという事実を考えると嘘の目撃情報だったと確認できる。) 様々な目撃情報や憶測が飛び交う中で12月下旬頃に「嵐会 めいちゃん」で検索したところ、斎藤らしき人物が参加していた嵐会のブログを発見。 (ちなみにそのブログは「チェスト魂」、管理人はえびち。既に閉鎖済み) 斎藤が7月末に更新した「誕生日会」の記述とケーキの写真が合致、更にはめいと名乗る人物のコメントの中で「斎藤めい、本名です」や「『萌』と書いて『めい』と読む」という記述があったため本人だと確定。 中には櫻井翔と結婚するのは自分だけと豪語しているコメントや、当時櫻井翔と交際していると噂されていた小林麻央に対するアンチ活動を行っていたようなコメントがあった。 掲示板に次々と斎藤が残したコメントが転載されていく中、そのブログで斎藤らしき人物のコメントが消されていき、より嵐会ブログ上での「めい=斎藤」が確立されていった。 その後は多少落ち着いていたものの突然掲示板が閉鎖。 以降は「嵐・噂掲示板」に引き継がれた。 大まかな概要は以上だが、この掲示板では嵐のイメージダウン及びファン離れに繋がるような ガセネタなどが多く投稿されていたという事実があるため、それらも掲載しておく。 ・二宮 まず、二宮に関しては女子高生に手を出したなどと騒がれ淫行だ、などと書かれていた。 噂を信じていた人々もいたために「国立などでの二宮の斎藤へ対する行いは最低だ」「10周年を控えているのに女子高生に手を出すなんて…」などと発言する人も。 また、二宮が周囲の人間に斎藤の写真を見せて惚気ており、スキャンダルなどがあれば結婚するなどの嘘の情報も流れた。 また、2009年8月20日に放送された「ひみつの嵐ちゃん」にて二宮が明太子に関してコメントしているのを見て「斎藤がブログで『明太子は神!』って宣教している影響では?」などといわれていた。 更には二宮がパーソナリティを務めるラジオ「BAY STORM」内で2009年5月某日二宮が「最近は変わった読み方をする名前が多い。例えば萌と書いてめいと読むとか。」などと発言したという情報が流れた。勿論嘘の情報である。 ・櫻井 後付けになりながらも櫻井とも関係があるのではないかと噂されたため、櫻井に関しても何らかの情報が流された。 まず、櫻井にとって斎藤は妹のような存在であると言われていた。 他にも斎藤は櫻井好みの顔をしており、櫻井は斎藤に好意を持っていたが二宮と交際し始めて諦めたなどといわれていた。 また、そもそも斎藤と櫻井が付き合っていたにも関わらず斎藤が櫻井をフッたとも噂されていた。 ・二宮櫻井 斎藤の噂を受けて「斎藤を巡って二宮と櫻井の仲が悪化した」、「二宮と櫻井は斎藤を通じた穴兄弟」などとも書かれていた。 また、嵐の楽曲である「時計じかけのアンブレラ」の櫻井が手がけたラップ詞に対して 「これは斎藤のことである」などという投稿が多数見られた。 以下は実際の投稿の一部である。 ――――― 357 :それなんだよ。:2009/10/28(水) 01 37 53 ラップ、わざわざ「大人で…」ってのがさ? 例えば櫻井が歳上女性と付き合ってた(すきだった)とする。 そしたら心理的に「まだまだ子供で…」みたいな歌詞を書くと思うんだ。 同年代でも、「我慢知らぬ」ってフレーズ自体が幼さを表すから、基本的に枕詞的な流れで「子供で…」の類のフレーズに繋がると思う。 憶測だと言われたらそれまでだけど、やっぱ歌詞ってダイレクトに心中が表れるから。 わざわざそこで「我慢知らぬ大人」って書いてきたのは、比較対象、または「我慢」の対象が自分より子供じゃないと不思議じゃん。 わざとなのか意図的なのかわからないけど、今回のサクラップには間違いなく斎藤がいるよね。 358 :同じく:2009/10/28(水) 01 39 59 348 わかる ガチだったらやりきれないよー 今まで、スキャンダル出るたんびに打ちのめされてきたけど、やっぱ好きだしここまで付いてきたでも、この件がガチなら もうたぶん無理だ 359 :超納得。:2009/10/28(水) 01 41 26 357すげえ。言われてみたら確かにその通りだわ。 360 :確かに:2009/10/28(水) 01 47 11 357 納得。 同時に撃沈。 ヘコむわ~ 368 :櫻井は:2009/10/28(水) 10 09 43 別に女居るから安心しろ。キャスターやるようになって大好きなクラブ通いも控 えてるんだから、ましてや女関係でヘマなんかしないよ。 369 :出たよ知ったかぶり。:2009/10/28(水) 10 21 53 そんな翔くんだからこそ皆ショックなわけで。 ショックだけど、そんな翔くんがあんな風に分かりやすく困ったちゃん化してる から生々しいんじゃない。 370 :しかし:2009/10/28(水) 10 24 38 357心理カウンセラーなったらいい! あなた素質あるよ! 歌詞って本当に書いてる人の心理状態表すからね~ 642 名前:それは :2009/11/02(月) 23 08 08 もともと櫻井繋がりの子だったから。 だからって櫻井の心模様まで想像して三角関係だとか、 我慢できない筈!とか ラップの内容まで分析するのには私も疑問。 無関係は勿論無いと思ってるし、妹みたいに可愛がってる…くらいは理解できる けど。 643 名前:641もしつこいね。 :2009/11/02(月) 23 10 21 斎藤ネタの発信源は櫻井との関係だよ。 一時期は櫻井と付き合ってる?って話もあったほど。 何せバレーボールの関係者席に映ってるからね。生中継で。 644 名前:そうそう! :2009/11/02(月) 23 23 02 643 の言う通り! それに 641は今頃何を?って感じです。 最初春頃には既に櫻井の彼女か!?と騒ぎになってた。 急に出てきた話じゃない。 スレのはもう無いけど、からでも見てみることをおすすめします。 すこしは理解できるんじゃない? ・(「二宮和也斎藤萌熱愛!」のキャッシュから。以下コピペ) 1951 :え?!:2009/09/24(木) 20 09 43 1950さん! あの報道信じてたの?! へーそんな人いたんだぁー… あれは元々あのタレントの出演番組視聴率不調から東宝がある意味の番宣でリークしたただのデマだからね。 1952 :いい女に:2009/09/24(木) 20 09 45 有名も無名もないいんじゃないの。 まぁ〜斎藤さんがいい女かどうかは知りませんが。 1953 :そう?:2009/09/24(木) 20 24 27 オリキさんの話、 必死でもないし、おかしくもないよね… 情報として有り難いよ。 確かに、アンチオリキはいるからね〜。 気にせずまた情報お願いしたいです! 1954 :うーん…:2009/09/24(木) 20 28 21 1945やっぱり例え恋愛関係でも性的行為にまで及んでたら法に触れるのは確かだね。 ニノとめいがどこまでいってるのかはわからんが… 未成年との淫行で警察沙汰なんてカッコ悪いことはしないで欲しいな。 まああんだけ溺愛しててニノが手を出してないなんて考えにくいけど。 1955 :じゃあせめて:2009/09/24(木) 20 31 24 エッチはしてない二人であってほしいな…わたしだけ? 1956 :えっ:2009/09/24(木) 20 42 25 これってマジな話? 155:1192012 05/23 22 48 154続き 1957 :え〜:2009/09/24(木) 20 45 22 1956いまさら?w 証拠まである完全なまじですが? 1958 :どらま始まるね:2009/09/24(木) 20 46 17 二人で一緒にみるのかな? 1959 :ブログの…:2009/09/24(木) 20 54 48 ラッシュの『浮気なキャンディ』ってラメ入りなんだけど… ちなみに商品の説明は… 「まぁ、なんてキラキラでフワフワなのかしら!こっちへきてさわってみて…」 んで、昨日の『セクシー・ダイナマイト』は 豆乳パウダーでお肌をスベスベに! だってさ。 今夜はどこ泊まり? 1960 :ままんー(笑):2009/09/24(木) 21 00 12 じゃないな。 ニノだな。 1961 :だめだ:2009/09/24(木) 21 07 09 ニノ見たら萌しか出てこん 1962 :え〜:2009/09/24(木) 21 14 55 1957確たる証拠ではないよね。 発言が被る・匂わせ・証拠のない(写真など)目撃情報… 黒に近いかもしれないけど、熱愛宣言も写真もないのは 証拠とはいわないのでは? 別に現実逃避しているわけではないからね〜笑 事実を述べてみました。 1963 :1961:2009/09/24(木) 21 18 27 同じくorz 悔しいけど萌しか出てこない… 今日のドラマ見るのやめたよ DVD買うしそれまで待つ… へんな刷り込みされてるみたいで余計腹立つorz もうヤダ… 1964 :ふーん:2009/09/24(木) 21 23 48 1962それはそれで意見だよね。 そう思う人はそう思えばいいんじゃない? 1965 :だよね:2009/09/24(木) 21 29 21 1963だよね… ニノの唇見たら萌とチューすんのかなとか、手みたら、指みたら、胸みたら… そんなんばっかり考えちゃう… 1966 :今ごろ:2009/09/24(木) 21 37 56 一緒にいるのかな… 1967 :一緒にいたとすれば:2009/09/24(木) 21 44 39 肩〜…とかってヤキモチ妬いて、ニノにベタベタしてるんだろうね 1968 :分からないけど:2009/09/24(木) 21 50 11 あのブログに乗ってるケーキ一緒に食べながらドラマ見てるんじゃん? んでドラマ終わってセックスパターン 少し落ち着いてうちらのこうゆうコメントみて優越感浸って 考えると嫌になるけど、嫌でも考えちゃうよ 今日のドラマ発表があった日から何時放送なんだろうって楽しみにしてたけど まさかこんななるとは思ってなかった 雑念ばっか入っちゃって全く面白くないし疲れるorz 1969 :あああ!!!:2009/09/24(木) 21 55 21 だから! だから先週生理でタイミングよかったんだ!!! 1970 :ケーキ:2009/09/24(木) 21 57 11 あのテーブル、どこかのホテルというより自宅に見えないか?会うとしたらどこで会ってるんだろ… ニノもリアルタイムでドラマ見るとか言ってたもんね。 1971 :てか高校生が…:2009/09/24(木) 21 59 28 夜中出かけるか…?? 1972 :リコピン:2009/09/24(木) 22 00 06 トマトの写真と同じテーブル。 1973 :明日:2009/09/24(木) 22 01 12 学校あるしね。 1974 :うん:2009/09/24(木) 22 02 43 だから自宅でしょ、斎藤。 会ってないんじゃない? それか正月相武の自宅行った長瀬のようにニノが自宅に… 1975 :ケーキは:2009/09/24(木) 22 03 53 ままんが買ってきたの?ニノなの? 1976 :どこなんだろう…:2009/09/24(木) 22 05 23 斎藤が二宮の新居にいるってのは可能性低いよね… 流石にコンサートあるしわざわざ東京まで呼ばないだろうし 斎藤の自宅?それとも大阪にアパートか何か借りてるとか? いっそ二宮が斎藤を孕ませれば良いのに… 流石に高校生を妊娠させたら何かリアクションとるでしょお互い 取り返しの付かないような事して最早二宮が干されちゃえよ とか思っちゃう自分がいる それでも事務所が揉み消しそうだけどorz 1977 :!:2009/09/24(木) 22 06 23 それか過去写メ使ってアリバイ偽装? ブログ記事が全部本当とは限らないよね? 1978 :自宅:2009/09/24(木) 22 07 41 だよ。 妄想しすぎはかえってシラケる。 1979 :しゅん:2009/09/24(木) 22 08 24 ダチに聞かれたんだけど『ず』から始まることばしらねぇーか? できるだけ早くたのむ しり取りらしーからよ… 1980 :確かにあの写メは自宅だよ。:2009/09/24(木) 22 09 03 けど、あの写メがリアルタイムかはわからない。 1981 :いくらなんでも:2009/09/24(木) 22 11 05 1974それはナイでしょ〜笑 ニノが斎藤家に居たらビックリだけど〜笑 1982 :1978:2009/09/24(木) 22 13 04 一部冷やかしもあるからスルーしましょう。 付き合ってるという事実があるから、話しが膨らむのは仕方ないことです。 要は付き合ってるという事実だけが重要だから。 1983 :けど確かにいずれ…:2009/09/24(木) 22 15 15 紹介しなきゃな… 1984 :別に:2009/09/24(木) 22 17 27 今日会うとは限らないよね。明日もあさってもあるんだから・・ 1985 :うん:2009/09/24(木) 22 18 47 ニノはまだ東京で会ってない 大阪にアパートもちで二人 大阪のホテルで二人 斎藤の自宅で二人 1986 :けど萌溺愛ニノなら:2009/09/24(木) 22 24 36 遠距離で会えない分、会えるなら会える分だけ会いたいだろうし… 1987 :名無し:2009/09/24(木) 22 43 33 ずわいがに。 ニノ わかんねーよ プライベート ヤリちんなんだから。 1988 :昔はね:2009/09/24(木) 22 47 03 椎名以来の本気だからね〜… やりちんは克服したはず また斎藤とわかれたらやりちんに戻るだろうがな 1989 :あの:2009/09/24(木) 22 50 45 匂わしとか恋愛に対しての価値観の変化は本気を意味するしね。 ニノは今まで散々遊んできたけど、遊びじゃアイドル像は崩れなかった。 今や本気過ぎてぼろぼろだもん。 あとお迎えね。 ニノ遊び相手はお迎え行かないから。 ニノは、一途だよ。 本気になればなるほど一途だよ。 1990 :ニノ…:2009/09/24(木) 22 52 08 オリキさんかヤラカシさん知らないの?! 今、関西か関東か!! 1991 :それより:2009/09/24(木) 23 10 21 二宮と付き合ってるなら 櫻井と2人で会ってほしくない。 いくら仲良くてもさあー… こっちはやだ!! 斎藤がうらやましすぎる 1992 :まあ、、、:2009/09/24(木) 23 11 45 やましいことがないならいいんじゃない? ニノにとっても近いとこだし。 1993 :けど明日明後日しあさって:2009/09/24(木) 23 17 16 いつか翔ちゃんとも会うでしょ。 1994 :ドラマ…:2009/09/24(木) 23 27 54 見てたんだろな 1995 :翔ちゃんに:2009/09/24(木) 23 40 38 可愛がられてんのがムカつくわー 1996 :なんだあれ!:2009/09/24(木) 23 41 55 斎藤のブログ。 何じゃあれ!? 恋愛成績表? ただのお遊びとは言え、 舐めとんのか! 自分がどんだけいい女か 自慢か? ここや、色んなスレで ボロカス言われ、 あんな女のどこがいいの?とか、趣味悪すぎとか… そんなにいいのか斎藤! とか等々 云われてる事に対する ある意味返事のようなもん。 叩かれてるの分かった上で敢えてわざわざ コレをUPすると言う… 負けず嫌いな挑戦的な女やね〜斎藤。 煽りまくりで、全くもって嫌な女だね〜。 それと、 大阪市内と斎藤の学校はアクセス良いから、 今夜一緒も有りうるね。 朝直で学校余裕で可能! 長瀬と相武の話も出てたけど、斎藤は相武の後輩だからさ!笑ってしまったよ。 1997 :うちは:2009/09/24(木) 23 42 05 むしろニノより翔さんと付き合っててほしいw 1998 :1996:2009/09/24(木) 23 43 32 けどあれ占い結果捏造は無理だよ 1999 :斎藤擁護するつもりはないが:2009/09/24(木) 23 45 35 あまりに嫌な女嫌な女って言ってたらこっちの方か僻んでるかわいそうな女に見えるからやめない?? 2000 :お願いだから:2009/09/24(木) 23 45 43 翔くんとは付き合わないで ――――― 以上が実際の投稿の一部である。 掲示板に自称嵐のヤラカシであるという林檎という人物のブログのURLが貼られた。(既に閉鎖済み。) 内容は「ヤラカシの目前で二宮が『萌』と呼んだ」、「櫻井と斎藤が一緒にいるところを見た」などといった具合だった。 また、このブログで「二宮と櫻井は穴兄弟」などという記述が見られ、より噂が過激化した。 このブログは斎藤が嵐の熱狂的ファンだということが暴露された瞬間に閉鎖している。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の帰還記念祭 第9話『走れ、上条』 「……あーそうそう結標のやつが私のテーブルに来たのよ。そっからもう記憶がない……かな?うん、覚えてないわね。はい、じゃあここから説明して?ほら早く。」 ソファに座っている美琴はかなり早口で隣の上条にそう言い放った。 だが上条は質問に答えずに美琴を見る。 「……お前さ…なんでそう急かすわけ?」 「な、なんでって……早く真相が知りたいからよ!他に急かす理由なんてないでしょっ!」 「ふっふ~ん、上条さんをなめるなよ?」 そう言いながら上条はニヤリと笑う。 美琴は全身でこのままではまずいと感じたが遅かった。 「俺のキスの権利をほしがったことを思い出したからだろ?んでそれについて俺に聞かれたくなくて早く話を進めようとしたんだろ?」 「………あぅ…」 思いっきり図星、今日の上条はキレキレだった。 せっかくバレないようにしていたのに意味がない、美琴は上条と目を合わせないようにするのが精一杯だ。 そうやって美琴が必死に平常心を保とうとしているのに、上条は相変わらずとんでもないことを言い出す。 「もう可愛いなミコッちゃんは~!!そうだキスしてやろうか?」 「ッッ!?ミコッちゃ……って何言ってんのよ!キスもしていらないから!!それより私はここまでしかちゃんとした記憶がないんだから早く何があったか話してよねっ!!」 迫ろうとする上条と両手で押し、必死に貞操を守る美琴。 相手が上条なのだから別に嫌というわけではないが、もうちょっといいムードの方が嬉しいに決まっている。 美琴に押された上条はというと、ここはおとなしく引き下がった。 と、思ったら…… 「わかったわかった。全く……夜は素直だったのに……」 「…………ちょっと待った。」 美琴の耳におかしな単語が聞こえた。それは上条から発せられた言葉。 それは『上条が言った』からおかしいのではなく、それ自体がおかしい言葉だ。 「?どうしたんだ?」 「いや、あのさ……『夜は素直だった』……って、どういう意味?」 「…………」 上条はその問いかけに対し何も答えない。少し顔を赤くするだけだ。 それが余計に美琴を混乱に陥れる。 「ちょ、ちょっとなんとか言いなさいよ!!まさかアンタ私を抱いたって言うんじゃないでしょうね!!」 混乱するあまりとんでもないことを口にしてしまったが美琴は気づけていない。それほどテンパっているのだ。 すると上条は少し顔を赤くして 「え……抱いたって…そりゃ、まあ………抱いたけど…」 「抱いっ!………わかったぁ!!!アンタ偽物でしょ!!!!!!!」 美琴は勢いよく立ち上がり、上条を指差した。 上条は何を言おうと口を開きかけたが、美琴はそれよりも早かった。 「まず私とアンタがこ2人でね、寝てたってこの状況が怪しいわよ!!それに妹とか麦野とかが倒れてた理由、黒子が番外個体と寝てたこと、制服が濡れてたことも全部怪しいわ!!」 「………」 「それに一番怪しいのは今日のアンタよ!!頭なでたり妙に勘が良かったり、抱きしめようとしてきたり、挙げ句の果てには私のことだ、だ、だ……………ぃたって言ったり絶対偽物でしょ!?さあ正体を見せなさい!!さあ早くっ!!!」 怒鳴りちらしたため息を切らす美琴。 美琴が怒鳴っている間上条は黙って聞いており終わった後もしばらく黙ったままだった。 あまりにも上条が何も言わないので落ち着きを取り戻した美琴は (え……?なんで何も言わないの…?てっきり『偽物ってそんなわけねーだろ!』とか言ってくると思ってたのに……まさか…ほんとに…!?) 美琴としては恥ずかしさをごまかすための冗談だった。 だがその冗談が現実になってしまうのかと思ったとたん、美琴の心拍数は過去最大級に上昇し額に冷や汗が浮き出るのを感じた。 そして上条は言う。 「正体ねぇ……わかりましたよ、その前に昨日何があったか全部話しますよ。御坂さん?」 言い終わった上条はもう一度ニヤリと笑った――――― ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 上条「あー……えらい目に遭った…」 上条はぐったりとした様子で舞台裏の隅っこのベンチに腰をかけていた。 寮監に首を刈られてから1時間が経過、しかし大きく削られたHPは全くと言っていいほど回復していない上、何度もフルボッコに遭っているので体中が痛い。 まだ倒れないの自分自身でを賞賛したくなる。まあさっきまで気絶していたのだが。 上条「それにしても……みんな元気だな。」 11時を回ったというのに会場内はまだまだ騒がしい。 会場内のいたる所で騒ぎ声が聞こえ、酒で酔っぱらった人も大勢いるようだ。パーティの参加者は未成年が大半だが、当然のようにアルコールの入ってる飲み物を飲んでる。 また舞台上ではカラオケ大会が始まっており、今現在は建宮がウルフ○ズの『ガッ○だぜ』を熱唱している。結構うまいほうだ。 もはや主役そっちのけで盛り上がりまくっている状態で、このままだとこのパーティは朝まで続くだろう。 ちなみにこれまでの最高得点は97点、闇咲逢魔が歌った『千の風に○って』だ。かなりうまかった。 こうして騒ぎまくる参加者たちだが、上条にはもう騒ぐ元気なんてない。 上条「俺は体力残ってないしもう無理だな……てか今日何回ボコボコにされたっけ?確か…御坂の手を握ったとき、プレゼントタイムのラスト、質問タイムではしびれて倒れて……んでビンゴ大会のラストでは首を刈られた、と………あれ?今日って俺を祝うパーティだったんじゃ?」 今日1日を振り返ってみるとかなり不幸だった気がしてならない。 確かにプレゼントは嬉しかったし料理は豪華で美味しかった。 だが冷静に考えれば祝ってもらった以上にボコボコにされた気がする。つまり釣り合っていないということだ。 さらに上条は今日の目的を未だ達成できていない。 上条「つーかあれだけのことがあったのにまだ御坂にお礼言ってない……」 そう、美琴に手を握られさらには抱きしめる、などといろいろあったにも関わらず今だまともに話していない。 ロシアまで来てもらったお礼を言えていないのだ。 上条はため息をつく。 上条「はぁ……あんなことしちまったし絶対御坂怒ってるよな……でもお礼言わないわけにはいかないし…」 あんなこと、とは当然誤って美琴を抱きしめてしまったことだ。 上条はもちろん美琴が嬉しすぎて気絶したなんてこれっぽっちも思っていない。 自分に抱きしめられたことが嫌で嫌で仕方がないから気絶したのだと勘違いしていた。 まああのタイミングで気絶されたら鈍感な上条が勘違いするのも無理はない。 上条は悩んだ。 今日美琴にもう1度会うべきか、会わないべきか。 美琴は抱きしめられたことに対して怒っている。(本当は怒っていないが…) 怒っているのなら今日は会ってもろくに話を聞いてくれないかもしれない。 だが今日会わなければ、昨日までのように避けられ続けてまた会えない日々が続くかもしれない。 悩んだ末、上条が出した結論は 上条「……よし!!いつまでもグダグダ考えててもしょーがねーし、礼言いに行くか!!」 上条は張り切って立ち上がり、舞台裏から会場内へと飛び出した。 しかしすぐ1つ問題があることに気づいた。 上条「……御坂って…どこにいるんだ?」 これだけ大勢の人がいるのだ。上条が移動している間に美琴も移動していてはどても会えるとは思えない。 それに上条は本日の主役、適当に歩けば歩いただけ話しかけられたりして美琴を探すどころではなくなるだろう。 上条「……残された方法は電話…って怒ってたら出るわけないよ「あー上条さんなのー。」な…………誰でせう?」 一歩目を踏み出した途端に名前を呼ばれた。 声がした方向に顔を向けるとそこには見知らぬ少女がこちらを指差して立っていた。 まさか記憶喪失前の知り合いか?などと思い、緊張しかけたがその緊張はすぐに解けることになった。 初春「え?あ!春上さんお手柄ですよ!!どうも初めまして、私は初春飾利といって御坂さんの友達です!!あ、こっちは佐天涙子さんと春上衿衣さんです。」 佐天「ちょっと初春!自己紹介くらい自分でするって!!どうも初めまして佐天涙子です!!」 春上「そうなの、私御坂さんの友達なのー。」 上条「御坂の……?どうもはじめまして。上条当麻です。」 なんだかよくわからないがとりあえず挨拶はしておく上条。 そんな上条を前に初春と佐天のテンションは上がりまくっていた。 初春「それでですね!今ちょっとお時間ありますか?」 上条「え?いや俺今から御坂に会いに行こうと思ってたんだけど……」 佐天「ッ!!?そ、それ本当ですか!?」 上条「え?ほんとだけど……なんかまずかった?」 やっぱり美琴は尋常じゃないほど怒っているのか、上条は一瞬にして怖くなった。 しかし初春は笑みを浮かべると 初春「まずくありません丁度いいです!御坂さんも上条さんに話があるって言ってたんですよ。じゃ、早速御坂さんがいるところに案内するんで付いてきてください。」 上条「ほんとか!?いや~助かるよ。ありがとな。」 こうして上条は初春、佐天、春上の後ろについて美琴の元へと向かった。 主役が会場を歩いているのだから引き止められたりするのではないかと上条は思ったが、 今はカラオケでかなり盛り上がっていたり飲んだくれて酔っぱらっている人が多いのでそういうことはほぼなかった。 また上条は知らない、初春たちががうまいことやって美琴に告白させようとしていることを。 初春「はい!あそこです!」 少し会場内を歩いてから到着した丸テーブルを初春が指差す。 確かにそこには美琴の後ろ姿があった。 初春「じゃ、私達はこれで失礼します!」 春上「失礼しますなのー。」 佐天「思う存分話しちゃってください!!それではっ!!」 上条「ああ、ありがとな。」 上条を美琴の元に送り届けた美琴の友人3人は人ごみへと去っていった。 これは初春と佐天の作戦だった。 少しの間上条と美琴を2人っきりで話をさせいい雰囲気になれば3人が美琴の元へ行き少し助言をして上条に告白させようというものだ。 そんなことを知る余地もない上条は1つ咳払いをしてから美琴の右隣のイスに座る。 相変わらず会場内はうるさいが、上条はそれを気にせずに美琴に話しかける。 上条「御坂……怒ってるか?」 美琴「………」 上条「ごめん、そりゃ怒ってるよな。あれだけ多くの人前で抱きついちまったんだもんな。でもわかってくれ、あれはわざとじゃないんだ。」 上条はまず抱きしめてしまったことを謝った。だが美琴は俯いたまま何も反応してくれない。 正直かなり気まずいがそれでも上条は話すことを止めない。 上条「それからもう1つ言いたいことがあったんだ。ほら、ロシアまで来てくれただろ?ごめんな、あの助けを断っちまって。それから―――」 これは上条が美琴にずっと言いたかったこと。ようやく言えたからか上条は安堵の表情を見せた。 そしてもう1つ。 上条「ありがとな、わざわざ俺のために来てくれて嬉しかったよ。だからお礼とお詫びが言いたくて常盤台の寮にまで行ったんだ。こんなに遅くなっちまったけど……本当にありがとう。」 上条は心から美琴にお礼を言った。 だがやはり美琴は何も反応しない。ただただ俯いて黙っている。 上条「………まあ、言いたかったのはそれだけだ。抱きついたことは……ほんとにごめんな。」 何も反応してくれないということはかなり怒っているのだと上条は解釈した。 そして上条は立ち上がりその場を後にする――― 上条「ッ!」 だが何か腰に違和感を感じ美琴のほうに振り返った。 美琴「待ちなさいよ……」 美琴は座ったまま右手で上条の服の裾をつまんでいた。 だがやはりうつむいたままでどんな表情をしているのかは上条にはわからない。 上条「御坂……怒って…ないのか…?」 美琴「怒ってる……?そんなわけないでしょ?」 上条「ほ、ほんとか!?……よかった…」 上条はほっと胸をなで下ろした。 しかしここで上条は美琴の様子がおかしいことに気づいた。 上条「……?御坂、お前なんか顔赤いぞ?」 俯いているといっても頬くらいは見える。その頬が明らかに赤く染まっている。 もちろん血とかじゃない。 美琴「そりゃ……赤くもなるわよ。だって……」 上条「だって……?」 そして美琴は勢いよく顔を上げ――――― 美琴「私は当麻のことがだーい好きなんだもん♪」 上条「…………………………は?」 まさかの告白、しかも満面の笑みだ。 そんな美琴を前にした上条は体を美琴とは逆方向に向ける。 上条(いやいやそりゃねーよ。今のは幻覚幻聴。御坂が俺に告白なんてありえねーって。) ありえないこと現実に頭を軽く左右に振る。 また上条は知らないが人ごみでは初春、佐天が呆然としている。2人にもなぜこうなったのか全くわからないのだ。 美琴「ちょっと~当麻~?無視しないでよ~。顔が赤いのは当麻の側にいるとドキドキが止まらないからなのよっ!」 上条「さて……俺も一曲歌ってくるかな…」 上条が現実逃避に走ろうとしていると美琴は不満に思ったようで両手で上条の右腕を掴み 美琴「いいからここに座りなさいってば!」 上条「おおぅ!?」 上条は強引に腕を引っ張られイスに座らされた。 すると美琴は目を輝かせ上条の左腕に抱きつく。 美琴「えへへ~当麻好き好き~だ~い好き♪」 上条「ちょ、御坂サンっ!?」 上条はわけがわからなかった。今の美琴は誰がどう見てもおかしい。まず普段上条は名前で呼ばれることはないし、デレデレすることもありえない。 上条「な、何がどうなって……ん?」 上条がふとテーブルの上に視線をやると、そこには何本かのビンが置かれていた。 ビンのほとんどは栓が空いておりグラスにはまだ液体が残っている。 ここに到着したときにはただのジュースだと思って全く気にしなかったがよく見てみると…… 上条「まさかお前……………酒飲んだのか…?」 美琴「な~に?当麻も飲みたいの?これ美味しいのよ~。」 そう言って美琴は左手で未開封のビンを1本手に取り、上条に渡した。 上条が渡されたビンの注意書きを読んでみると『学泉都市製でなんとなんと!いくら飲んでも酒臭くなりません!』とか書いてある。 確かに美琴から酒の臭いは一切しなかった。 むしろこう抱きつかれるとなんだか良い匂いがする。 上条「……なんで酒なんか飲んだんだよ…」 美琴「なんでってあわきが親切に持って来てくれたのっ!ね!あわき?」 と、美琴が声をかけた先には 上条「結標!?大丈夫かおい!!」 結標「ふぇい?あーらいしょーふよ~。私をたれたとおも……グー…」 そこには相当酔っぱらった様子の結標がいた。 美琴が気絶して寝ていたベンチで横になっていたため上条の位置からは見えず、今まで気がつかなかった。 これだけ酔っていては今日はもう復活できないだろう。 本当は結標は美琴を酔わせてその隙に上条を狙おうと思っていたのだが、ミイラ取りがミイラになったいうわけだ。 それはともかくすべて問題は解決した。美琴は酒を飲んでいた。 だから酔っぱらってこの状態になってしまったのだとわかった。 そして上条は安心した。 安心した理由は簡単、美琴の性格がおかしくなったことに事件性がなかったからだ。 上条(魔術かなんかかと思ったら酒かよ……好きっていうのも酔ってるからか。ていうかこの様子だと俺の話全く聞けてねーな。) さっき言ったお礼と謝罪の言葉が無駄になったかと思うと少し悲しくなる。 しかし上条はもっと早く気づくべきだった。 何も問題は解決していないということを――― 浜面「ああーーーー!!!!!!!!!!!何してんだ上条!!!!!」 上条「はっ!?」 スピーカーから大音量で浜面の声が会場内に響き渡った。とりあえずうるさい。 上条がベンチに座ったまま舞台上を見るとそこには今から歌うところだったらしい浜面仕上がマイク片手にこちらを指さしていた。 問題は上条を指さしているということ。 それによって一斉に上条に視線が集まった。 上条「あ」 上条は全力でまずいと思った。 なぜならば 美琴「当麻~好きー、もう離れたくなーい♪」 今上条の右腕には酔っぱらって性格が180°変わってしまっている御坂美琴がくっついているのだから。 上条「……俺死んだな。」 今日1番の殺気を当てられ冷や汗が吹き出す。 一方通行と番外個体が仲良く爆笑してるの見ると若干殺意が湧く。 そんな上条の元にあの人物が現れた。 黒子「お姉様!!??!?」 上条「げっ!白井……」 まるで般若のような形相の黒子は美琴と上条の側にテレポートしてきた。素で怖い。 鉄の矢でも投げられるのではないかと上条が恐怖に怯えていると、黒子は顔をいつもの表情に戻してから誰もが予想しない言葉を発した。 黒子「……お姉様……わかりましたわ、そんな幸せそうな顔を見せられてはもう無理ですわね。2人の仲を認めますわ。」 上条「へ?」 黒子のセリフにざわつく場内、黒子を知らない人からは『認めるってお前にそんな権利ないだろ』的な言葉が聞こえてくる。 また上条の位置からは美琴の友人である初春、佐天が目が飛び出すほど驚いているのが見えた。 だが上条は黒子の言っている意味がわからない。 上条「認めるってどういうこと?」 黒子「……そういえば上条さんはまだお姉様の気持ちに気づいていないのでしたわね。」 やはりわからない。 上条の頭の上にはクエスチョンマークが何個も浮かんでいた。それだけ黒子の言うことの意味が分かっていないのだ。 上条は黒子の言うことの意味を必死に考える。 上条(御坂の気持ち……どういうことだ?考えられることと言えば、友達でいたい、ライバルでいたい……ひょっとして嫌われてる?) そう考えるのが上条クオリティ。 明らかに間違ったことを考えたということは黒子にもわかったようで大きなため息をついていた。 黒子「まぁ…いずれ気づいてくれることを願ってますわ。そういえばお姉様は酔っているようですがフボッ!!?」 ふいに黒子の口にビンが突き刺さった。 美琴「ほら~黒子~アンタも飲みなさいってば~、遠慮いらないわよ~?」 美琴だ。美琴がテーブルの上にあったまだ中身の残っているビンを直接黒子の口につっこみ飲ませている。 黒子は若干の抵抗は見せたが抵抗むなしくビンに入っていた酒半分をすべて飲み干した。 飲み干したのを確認した美琴はビンを黒子の口から抜きそこらへんに投げ、再び上条の腕に抱きついた。 黒子「おにぇーしょま?な、なにょおなしゃるんで……?」 もはや日本語になっていない。せっかくのいい場面が台無しになった。 黒子はふらふらと千鳥足で数歩歩いたかと思うと、結標が寝ているベンチに倒れ込んだ。当然結標の上に、だ。 上条「白井!?大丈夫か?おい御坂お前いくらなんでもやり―――――」 そこまで言って上条の言葉は途切れた。 黒子を心配して隣のベンチに視線を移したところで上条の頬に何か柔らかいものが触れたからだ。 その柔らかいものはゆっくりと離れた。 美琴「いっちゃダーメ!当麻は私のモノなんだから♪」 上条「み、み、み、美琴サン……イマナニヲ……」 美琴「何って……キスよ~♪ほんとは口にしたいんだけね。って当麻今私のこと名前で呼んでくれた?嬉しい!!」 美琴は勢いよく上条の体に抱きついた。抱きつかれた上条は顔を真っ赤にして硬直する。 頬にキスなら以前インデックスにもされたことはあったがあれは事故、こうやって意図的に可愛い女の子に抱きつかれほっぺにキスなんてされれば、いくら鈍感な上条でも心は揺れ動く。 上条「御坂まずいって……は、離れて……ん?」 青ピ「か~み~や~ん~……人前で何をいちゃいちゃしとるんや~?」 ただならぬ殺気軍団の中から戦陣をきったのはデルタフォースの一角、青髪ピアス。 その特徴的な青髪が逆立って見えるのは気のせいだろうか。 青ピは指をボキボキと鳴らしながらゆっくりと近寄ってくる。 上条「待て!冗談抜きでマジで待て青ピ!今のは誤解だ!御坂は酔ってるだけで俺たちはそういう関係じゃない!」 青ピ「酔ってる?」 上条「ああ!ほらビンとか落ちてるだろ?だから御坂が俺を好きだっていうのはウソでキスしたもの酔っぱらった勢「そんなことないわ」い……」 美琴「私は本気で当麻のことが大好きよ?それに好きじゃない人にキスするわけないでしょ?」 上条が必死に難を逃れようとしているところに水をさす美琴。そして美琴は上条に抱きつく力を強めラブラブ光線を発射する。 そんなことをすれば皆さんの機嫌は最高潮に悪くなるに決まっている。 上条「は、はは………逃げるぞ御坂っ!!」 美琴「ふえ?わっ!」 上条は美琴をお姫様だっこすると一目散に走り出した。 一番近い出口まで約30メートル、決して長い距離ではないが上条にとってはその少しの距離が何十キロにも感じられた。 後ろからは嫉妬と憤怒の感情を露にした集団がものすごい勢いで迫っている。 捕まったら、死ぬ。 上条「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 上条は全力で走った。 しかしさすがの上条も人1人だっこして走っているのだ。追いつかれないほうがおかしい。 出口まで残り10メートルというところまできて神裂に追いつかれた。無言なのが余計怖い。 上条「うおっ!」 その聖人の右手はがっちりと上条の服を掴んだ。もう逃げることはできない。 上条(ああ……終わった……) 上条は死を覚悟した、しかし次の瞬間 神裂「ッ!?」 上条「おおお!!?な、なんだ!?」 突然の複数のイスやテーブルが神裂を襲い、それらを神裂が弾いたので手が上条から離れた。 さらに上条と美琴を守るかのようにどこからかとんできたテーブルが追っ手の道を塞ぐ。 建宮「な、何が起こったのよ!?」 レッサー「イスにテーブル!?どこから飛んできたんですか……!?」 ??「そのテーブルなどはわたくしの能力、『空力使い(エアロバンド)』で操作しましたわ。」 青ピ「!?だ、誰や…?」 驚いている一同がその声のした方向を見てみると、そこに立っていたのはなんともド派手なドレスを来て手に扇子を持っている少女。 だが助けてもらった上条はその少女に見覚えがなかった。 上条「えーと……どちら様…?」 婚后「常盤台中学2年、婚后光子ですわ!御坂さんはわたくしの大切な友人……少し手助けさせていただきました。」 なんとここでまさかの婚后光子。なんともド派手な登場である。 婚后の後ろには心配そうに湾内と泡浮が見守っている。 また人ごみの中には 佐天「婚后さん……むちゃするなぁ……」 初春「まあ婚后さんのおかげで御坂さんは逃げられたからいいじゃないですか!上条さん、早く逃げてくださーい!!」 上条と美琴を応援する初春と佐天、無言だが春上も2人に急げ的な手振りをしている。 上条「なんかわかんないけどものすごく助かった……ありがとなっ!!」 婚后「お礼はいいから早く行ってくださいませんか?いくらこのわたくしでもこの人数を長く抑えることはできませんので。」 上条「わ、わかった!」 美琴「ありがとー!」 そして自由になった上条は再び走りだす。 残り7メートルを一気に走りきりドアを足で蹴って開け、会場を飛び出した。 上条「よしこのまま……え?」 上条は思わず止まってしまった。なぜならばなんとそこには 小萌「だからタバコはダメだと言っているのですよ~!!早くアナタが大量にゲットしたタバコを含めて全部渡すのです!!」 ステイル「うん……やはりこのタバコが1番うまい。あ、貴女もどうです1本?」 タバコをスパスパ吸っているステイルと、それを必死で止めようとしている小萌先生の姿があった。ステイルは全く小萌先生を相手にしていない。 いつからここにいたんだ?と、思ったが2人を見た上条に名案が閃いた。 上条「先生!ステイル!!」 小萌「あれー?上条ちゃんじゃないですか。あ、そうだ聞いてください!ビンゴ大会でタバコをゲットしたことを含めてタバコについて注意しているのですが全く聞いてくれないのですよ!!」 上条「ステイル、いい加減やめとけ。(絶対止めないだろうけどな…)」 なんだか小萌先生がかわいそうに思えた上条はステイルに注意をしてみるが、赤髪の神父は聞く耳を持たずにタバコを吸い続ける。 そんなステイルを小萌先生は睨む。だが残念ながら全然怖くない。 小萌「……先生は諦めませんからね。……そういえば上条ちゃん、今カラオケしてるんじゃなかったんですか?それにその女の子は一体…?」 美琴「どうも!当麻の彼「違うから。」女………グスッ……」 上条「な、泣くな!!って、それどころじゃないんですよ先生。悪漢に追われているんです!!それでもうすぐこの扉から出てくる人を少しでいんで食い止めといてください!!ステイルもな!」 小萌「あ、悪漢!?ま、任せてください上条ちゃん!可愛い生徒さんを守るためならなんてことないのですよ!ほらアナタも協力するのですよー!!」 ステイル「なんでボクが……と言いたいところだけど今日はものすごく気分がいい。手伝ってあげないこともないよ。」 上条「ありがとうございます!!あ、俺は外へ行ったって言っといてください!!」 ステイルにまで敬語でお礼を言う上条、それほどありがたかった。 ちなみにステイルが機嫌がいいのはタバコをゲットできたからだけではなく、インデックスとかなり話をすることができたからだ。 そして上条は美琴を抱え、頭の王冠を揺らし再び走りだす。 美琴「??どこ行くの当麻?」 上条「舞台裏だよ!外に出たと見せかけてこっちに隠れるんだ!」 上条は自分で自分のことを超頭いいと思った。 実はこのロビーからでも舞台裏に行ける通路があるのだ。 こうして大慌てで舞台裏へ移動、意外なことに移動している間に会場内から人がなだれ出たような音や声は聞こえなかった。 また舞台裏は誰もいなかったためか電気は少ししか灯っておらず、結構薄暗い。 上条「あー…疲れた…にしても俺を追いかけて外に出てくると思ったのに…みんなは何してんだ?これじゃせっかくの俺の作戦が…」 美琴をイスに座らせ自分は舞台裏からこっそりと会場内の様子を観察する。 とりあえず尋常じゃないくらい殺気立っていることはわかった。 上条(見つかったら確実に死ぬな……ずっとここに隠れとこ。) とりあえず舞台裏で待機することを決定、美琴にそれを伝えるために振り返ると 美琴「ねーねーとーま!どう?このメガネ?似合う?」 上条「え…あ、お前それは…」 風斬がくれたメガネをかけて遊んでいた。 実はプレゼントタイムの時にもらったモノは全て舞台裏においてあるのだ。 美琴「ねぇ…どうなの?」 美琴はメガネをかけたまま上条に迫り、可愛らしく首を傾げる。 その仕草に上条の中で何か電撃が走った。 上条「に、似合ってるよ…」 不覚にも美琴を可愛いかも、と思ってしまった。いや不覚にもって別に悪いことではないのだが。 言われた美琴はというとものすごく嬉しそうだ。 美琴「ほんとに!?えへへ~嬉しーなー…」 満面の笑みを見せて頬を紅く染める美琴。 なんだか和む。 しかしそんな時間は長く続かない。 ??「いたぞー!!上条だーっ!!!!!」 上条「っ!?」 どこからかはわからないが上条を見つけたという叫び声が聞こえた。 それと同時にものすごい轟音が鳴り響く。なんの音かはわからないがとりあえず身の危険を感じる。 上条(こ、こえぇぇぇぇぇぇえええー!つーかなんで見つかった!?どこにも人影は見えないし……) 改めて舞台裏を見渡してみたがやはり誰もいるように思えない。 だが見つかったことは確実、どうするかを瞬時に思いめぐらせる……前に美琴が心配そうに声をかけてきた。 美琴「見つかっちゃったの…?」 上条「え、ああそうっぽい。だから逃げるしか…ってお前何してんの?」 美琴「何ってここに隠れることできないかな~と思って。2人くらい入れるっぽいし♪」 上条「いやそれは……無理だろ甲冑の中は……」 なんと美琴は上条がアックアにもらった甲冑の中に隠れようというのだ。しかも2人で。 そんなことを言われてはいろいろと想像してしまう。 上条(いや確かにこの甲冑はかなりでかいよ?でもな、2人は絶対きついだろ……し、しかも御坂と入るってことはいろいろと当たったり……) 酔っているせいで超笑顔で無邪気な美琴、そしてその前で顔を真っ赤に紅潮させ鼻血を出しかける上条。思わず美琴から顔を背けた。 すると美琴が不思議に思ったのかふらふらしながら近づいてきて 美琴「ん~……何よ顔真っ赤じゃない!!も~当麻ったら照れちゃってかわい~♪ほらもう1回キスしてあげるっ!」 上条「い、い、いいやいいから!!上条さん別にそんなことしてほしくないからっ!いいから逃げようぜ!」 頬にキスしようとする美琴から逃げるように遠ざかった。 そんな上条に美琴は不満な表情を見せる。 美琴「むー……」 上条「むー、じゃねぇよ。まず逃げないと……にしても誰も来ない……?」 確かにおかしい、もう上条を見つけたという声が聞こえてから2分は経っている。 それなのに一向に誰も舞台裏には現れなかった。 美琴「みんな私たちを2人っきりにしようと思って空気読んでくれてるんだね!」 上条「絶対違う。何かの間違いで実はバレてませんでしたー、ってオチなのか―――」 上条は気づいた。誰かが舞台裏に入って来た。入り口は薄暗く、上条が立っている位置からははっきりと見ることができない。 すると上条より早く美琴がその入ってきた人物を認識した。 だが美琴が口にしたのはここに今入ってくるのはまずありえない人物。 美琴「え……?当麻…?」 上条「な、何?俺?」 上条は美琴の言葉に耳を疑い目を凝らす。 だが上条の目に映った人物は当然のごとく自分とは違った。 薄暗い入り口付近から光が当たるところまで歩いてきたのは紙袋を持った1人の優男。 上条はその男を知っていた。 上条「……海原…お前か…」 海原「どうも、お久しぶりですね。」 男の名は海原光貴、中身はアステカの魔術師エツァリで美琴に好意を持っている少年だ。 彼はさらに上条と美琴に近づき、10メートル前くらいの所で立ち止まった。 上条は突然現れた海原に少し驚きつつも尋ねる。 上条「みんなに見つかったと思ったんだけど……ひょっとしてお前が何かしてくれたのか?それになんでここに?」 海原「会場内の人についてはその通りです。まあ時間もないことですし詳しいことは今度話すとしましょう。そしてボクがここに来た理由ですが……単刀直入に言いますよ。」 そこで海原は一旦言葉を切る。 そして少し間を空けてから上条に一言。 海原「―――――御坂さんを渡してください。」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少年の帰還記念祭
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とある四人に絡まれた。 「御坂さん、もう大人の女になったんですね…」 「まさか超この二人が超そんな関係だったとは…」 「どういうところまでいったの?」 「お前は男になったのか!?」 「「ハ、ハイ?」」 意味不明だった。 そこへ残りの二人も現れた。 「そンなンじゃねえよ。上条はなァ、そういうところだけ紳士的だぞォ。」 「限定!?上条さんそれ以外のところではどういう評価されてますか!?」 「ン~と、デレデレ?」 「「否定できない……」」上琴は認める。 と、 「紳士的?超押し倒しておいてどこが?」「ですよね~。」 「そのあとしばらくフェードアウトしてたし。」「かみじょうさん、押し倒してたよね。」 さんざんに言う4人。 「とぼけなくていいんです! 私はそんなことで御坂さんを軽蔑したりしませんから! だからっ!」 暴走気味の佐天に窮地に追い込まれた上琴を救ったのは、初春から佐天への着信だった。 慌てた佐天はアイテム一行と共にその場を離れて、初春と話始めた。 「もう初春ったら! せっかくいい所だったのに邪魔しないでよ!」 「そうです佐天さんの超言うとおりです! あの二人が超大人になったのかを聞いてた所なんですから!」 「そうだそうだ! 普段は女にそれなりに優しい俺でも怒るぞ!」 「もうちょっと後でかけて欲しかった」 『は、はい?』 状況が全く飲み込めていない初春に4人は上琴に起こった出来事を報告した。 佐天は初春ならパニックになると思っていたのだが、初春の反応は意外にもドライだった。 『お二人がキスをして押し倒した、ですか。それだけでどうして肉体関係を持ったって思うんです?』 「え? だって大人のキスして押し倒したら後は……ねえ?」 「そうなったらヤルこたぁ一つだあべしっ!」 「浜面はしばらく超黙ってて下さい、発言が超下品です。でもあの二人がすることを超していたのは超明白です」 「きぬはたの言うとおり。わたしもそう思う」 絹旗が浜面を殴る以外は息の合って来たアイテム+佐天はなおも自分達が正しいと主張する。 しかし初春はそんな4人に物怖じすることなく、自分の考えで4人を追い込んでいく。 『じゃあ聞きますけどその間、観覧車が揺れたりしてましたか? 二人がそうゆうことをしてるのなら揺れてないと不自然です」 「ゆ、揺れてなかったけど……」 「でもあの二人が超巧みの技で揺らさないようにしてる可能性だって超あります!」 『それも考えられます。でもみなさん、お二人が裸になったのを見たんですか? 実際にしている所を見たんですか?』 「み、見てねえけど、それで何も無かったって方が不自然だろ!」 『確たる証拠も無いのに想像だけで物事を推し量ろうとしないで下さい。それって自分達がHだってことを主張してるようなものですよ』 初春の優しさゼロの口撃に黙り込んでしまった佐天、絹旗、浜面。 そこへ滝壺がこんなことを提案した。 「じゃあ二人に直接聞いた方がはやい。でも聞くのはういはるにお願いする」 『分かりました。では滝壺さん、御坂さんではなく上条さんに携帯を渡して下さい』 滝壺はこくんと頷くと携帯を当麻に渡した。 そして初春が今日、一番(現段階で)衝撃的な言葉を口にする。 『上条さん、御坂さんと観覧車の中で子作りしてましたか?』 その場にいる滝壺以外の面々は盛大に吹き出した。 当麻が落ち着いたのを確認した後で、初春は当麻に問いかける。 『私は上条さんは立派な人だと思ってます。その上でもう一度聞きます。勢いまかせに子作りしてませんよね?』 「してない! してないから! そういったことはちゃんと責任が取れるようになってからって美琴とも決めてるの!」 『やっぱり上条さんは私の思った通りの人です。御坂さんが選んだだけのことはありますね。御坂さんのこと、幸せにして下さい』 「えーっと、初春さんだっけ。君に言われるまでもなく俺は美琴を幸せにする。この誓いだけは絶対に消させやしない」 当麻の熱い言葉に美琴は聞き惚れ、一方通行と打ち止めはうんうんと頷き、アイテム一行+佐天は感動していた。 初春は少しの沈黙の後、当麻に「ありがとうございます」と言って佐天に代わるように頼んだ。 先程までの当麻に対する優しさを消して、初春は佐天に告げる。 『佐天さん、今から私がいる○○ホテルまで来て下さい。佐天さんの脚なら走って10分の所ですから8分で来て下さい』 「無理無理無理! 2分もタイム縮めるなんて無理だから!」 『四の五の言わず来て下さい。人間、やってやれないことは無いんですから』 そう言い終えた初春が電話を切ると、佐天は慌てた様子で皆に頭を下げた後で初春の所へと走って行った。 佐天がいなくなったことで解放されたと思っていた絹旗だったが、一通のメールがその幻想をぶち壊す。 (あれ? 超初春さんからですか? いったい超いつの間に私のメアドを?) 初春からのメールに目を通していた絹旗はメールに目を通しているうちにみるみる顔色が青くなっていた。 メールを読み終えることには顔は蒼ざめ、冷や汗ダラダラ状態の絹旗が浜面と滝壺に告げる。 「私、今から初春さんの所へ行って超協力してきます! 浜面と滝壺さんは私からの連絡を超待ってて下さい! いいですか、超余計なことはしないように!」 「ちょ、ちょっと待てって! 絹旗、一体何が書いてあった!」 「話すと長くなるから超簡単に言います! アイテムの超ピンチなことが超ビッシリでした!」 絹旗は佐天を追いかけるように猛ダッシュでその場を後にした。 取り残された上琴、一打、浜滝のバカップルは…… 絹旗、佐天から切り離された 浜面&滝壺。 一方通行がニヤリと切り出す。 「浜面クゥウウン!そこの滝壺さンと付き合ってンのかなーッ?」 「え、いや、あの、その」当然しどろもどろになる浜面達。一方通行の詰問は続く。 「そういえばこの間なンかそいつのために俺に立ち向かったよなァ!?」 今までだったら思い出して殺るところだが、いじる楽しみを覚えた一方通行はそうしない。 さらに浜面にとって不幸なことに。 「はまづら、それほんと?/////」滝壺さん!?覚えてないの?…ああ、そういや意識混濁してらっしゃいましたね。 「い、いや、あの、そのー/////」 そこへさらに上琴までもが乱入する! 「ほうほうほう、自分の惚れた女は死んでも守る、かあ、くーカッコイーねぇ」 「学園都市最強に向かっていくなんてまるでどっかの誰かさんみたい。」 「まァ技は格下だがいい悪党だなァ!!」 「はまづらは悪党じゃない。私の為にむぎのと戦ってくれた。」ちょっとムキになる滝壺 「むぎのってあの第四位かァ?」 「そう、私の為に半殺しにしてくれたの。」 一瞬の沈黙、そして、 「「「「嘘だ!!」」」」 「なんで全員で否定するんだよ!!」 「「「「だってさあ(ァ)」」」」 「見た感じありふれたレベル0だろォ。」「右手に何かある様でもねえし。」 「もしかして左手とか??」「普通のレベル0がレベル5を倒せるわけないってミサカはミサカは結論付けたり。」 「なんかコテンパンに言われてるな、俺……。」 「大丈夫、わたしはそんなはまづらを応援してる。」 「滝壺ぉおおゴギュッ!」「はまづら、場所を考えて。」体晶なしでも浜面をひねりつぶすくらいはできる。 「痛テテテ…。まあ武器使ったんだけどさ。」「「「「「何を?」」」」」 「レディース用拳銃。」 一瞬の沈黙。 そして 「「「「ま、まさかのオカマ!?」」」」 「突っ込むのそこ!?って滝壺まで引かないで~!!!!!」 「しっかしまァそンなもンでよくやれたなァ・・・。」正直に驚きを表明する一方通行。 そのころとあるホテルに集まった(もしくは初春に集められた)面々はというと……、 「し、死ぬかと思った……。でも、な、何とか8分以内にホ、ホテルに着けたぁ……。に、人間、や、やれば何とかなるもんだ……」 「わ、私もこ、今回ばかりはちょ、超寿命がち、縮まりました……。う、初春さん、超怖い、です……」 「二人ともご苦労さま~。まずは呼吸を整えて、お水を飲みましょうね~」 ギリギリではあったが指定の8分以内に目的地のホテルに到着した佐天と絹旗だったが、疲れは相当なものだった。 そして美鈴と詩菜を見つけて合流すると、乱れた息を整えて気持ちを落ち着かせた。 「ぷはぁ! あ~生き返る~」 「ホテルの超普通の水がここまで美味しいなんて超発見です」 「さて、二人が元気になった所で聞きたいことがあるんだけどいいかな?」 「「はい?」」 「飾利ちゃんってさ、ドンチャン騒ぎが好きってだけでこんなパーティーを企画するような子?」 着いて早々、美鈴から初春について尋ねられた佐天と絹旗。 絹旗は初春とは当然ながら親しいとは言えないので、親友の佐天が一人で答える。 「確かにあの子、意外と騒ぐのは好きですけどそれだけってことはないと思います。優しくて、でも芯が強く、他人の為に一生懸命頑張る、それが初春です」 「そんなの超嘘っぱちです! だって初春さん、超恐ろしい手で私達を超脅しましたし、超私達に厳しかったですよ!」 「いや~、まあ今日の初春は今までとは違うから私からは何とも……。でも普段はいじり甲斐のある子だよ、初春は」 「ふ~ん、やっぱりそっかー。あれで全部じゃないって感じてたけどもしかしたらもしかする? 詩菜さん」 佐天の初春についての説明を聞いていた美鈴は、初春があの時言ったパーティーの動機が全てではないと確信した。 それは詩菜も同じで、少し考え込んだ後でこんな提案を3人にした。 「美鈴さん的には私と同じ結論だったりするようね~。じゃあいっそのこと私達の家にお持ち帰りして飾利さんに聞いてみようかしら」 「さっすが詩菜さん! 話が分かるー。というわけで二人も飾利ちゃんと一緒に私達の家にお泊りしましょ♪ いいわよね?」 「私は別に大丈夫ですけど、絹旗さんは?」 「絹旗で超いいです。佐天さんとは苦楽を超共にする仲になりそうなので。私も超大丈夫なので超お世話になります」 「よし決定ー♪ じゃあ飾利ちゃんが帰ってきたらすぐに向かうわよー」 流れるままに上条&御坂家にお世話になることが決定した初春、佐天、絹旗。 ちょうどその頃、席を外していた初春は…… 「大丈夫、私は大丈夫。御坂さんも上条さんも私の大切な人。だから笑って祝福出来る。大丈夫、明日のパーティーは成功させる……」 トイレの個室に籠もっていた初春は、祈るように自分に言い聞かせていた。 そして頬を『パンッ!』と叩いて気合を入れ直して美鈴達の所へと戻っていった。 隣の個室からの「え、えらいことを聞いちまったのよ……」という呟きには気付かずに。 「すみませーん美鈴さん、詩菜さん。あ、佐天さんも絹旗さんもちゃんと来てくれたんですねー」 「へへーん、ちゃんと8分以内にホテルに着いたわよー」 「私もちゃんと初春さんに言われて超来ましたから、私達を超褒め称えなさい」 「私のお願いも果たしてないのにどこをどう褒めるんですか? やることをやってからそうゆうことは言いましょうね♪」 (*1) 言われた通りに時間内に到着したのに労いの言葉一つかけて貰えない初春に佐天と絹旗は泣きそうになった。 しかし初春の言う通り、当初の目的の上琴の馴れ初めとか日常を聞き出せていないので何も言い返せない。 「さて、みんな揃った所で今から飾利ちゃんをお持ち帰りしましょー♪」 「「「おーっ♪」」」 「え? え? ええええええええええっ!」 美鈴のお持ち帰り発言にいつものいじり甲斐溢れる初春に戻ったことを確信した佐天は、絹旗とアイコンタクトして初春を引っ張り出した。 こうしてパーティー主催者一行+佐天+絹旗は上条家&御坂家へと向かうのだった。 その頃、遊園地で上琴一打にいじられ続ける浜面(滝壺はいじられていない)はというと…… 「だから、話さねえって言ってるだろ!!!!」 珍しく浜面が本気である。 「馴れ初めを話すだけでイイってンだろォ。それともうちの学校で変な噂立てられたいかァ?」 「ウゲッ!じゃ、じゃあアンタから先に話せよ!」 「このガキとはそういう仲じゃねえンだよ。」「ひどい!!ってミサカはmゴギュ!!」 「だからガキは黙ってろてっンだろォ?それに聞くなら上条達だろォがよォ。」 「ヒャイッ!?何でこっちに話し振りますか!?」 浜面も同調し、一方通行たちの話を聞くという流れになると踏んでいた上条だったが… 「「んじゃあそれで♪」」 お忘れではないだろう。録音機のことを。 浜面達も忘れてはいない。故に乗った。 「「えええええっ!?」」 上琴が叫んだのも無理はない… 「おィ最弱ゥ、吐いて楽になっちまえよォ♪」「私も聴きたーいってミサカはミサカは乗ってみたり!」 「い、いや、あの、その…」「いいじゃん当麻、5秒で終わるし。」 ??????となる面々。 美琴は5秒で終わらせる。 「6月に不良に絡まれてたら当麻が助けようとしました、以上!!」 一瞬沈黙。 「「「「短っ!!」」」」 「実際そうなんだからしょうがないじゃん。」「にしても短すぎだろォ……」 「だよなぁ……ん?『助けようとした』だと?」 「いやー…知り合う前でなんか助けようとしたらしいんだけど私の事ガキ呼ばわりしたから不良もろとも電撃を食らわせましたーハハハハハ…」 「「「おいっ!(ってミサカはミサカは突っ込んでみる。)」」」 「んでこの右手のおかげで黒こげにならずに済んだわけですよーハハハ。」 美琴からあらすじしか聞いていないので上条は適当に話を合わせていた。 そのころ『お持ち帰り軍団』はというと……… 「ふぇえ~……佐天さん達ひどすぎですぅ~…」 「いやー、ゴメンゴメン。別に今日走り回らされたお返しじゃないからね~。」 「超そうです。ただ楽しかったから超やっただけです。ですよね佐天さ~ん♪」 初春いじりという『エンターテイメント』を得たたことで急速に仲良くなった二人。 するとそこへ美鈴が顔を出して……… 「おー楽しそうなことやってるじゃない。」 「止めないですか!?そういえばそう言うひとでした!!」 その頃の天草式は… 「大変なのよね!!」 「健宮、今騎士団長と連絡してるんです。あとにして下さい。」 「そんなことよりも、明日例の二人が御坂嬢の家でパーティーをするそうなのよね!!」 「「「「何いいいいいいいいいい!!!」」」」 聞いていた者全てが驚いた。それには勿論パーティー好きの騎士団長も聞いてたわけで… 「まずい!!」と思ったがもう遅かった。 『ムムム、パーティーとな?これは行かなくてはなるまい。それに上条とか言ったなその少年。フムあなたが惚れたとい…』ガタガタッ!! 「そっそんなのではありません騎士団長!ってなにか凄い音今しませんでした!?」 『いやなに、旅行用の一揃えと女王陛下への休暇願を1秒で書きあげただけのこと。』 騎士派の持つ魔術と騎士団長の力をもってすればそんなの造作ではない。 「何こっち来る気満々になってるんですか!?私たちだって出るとは言ってませんよ!!」 「なーっ!プリエステス!ここは行かねば天草式の存在意義が失われるのよってゴギュ!!」 「建宮は黙ってなさい!!」 『なんだかんだ言って天草式はどうせ参加するのだろう?それなら私が参加しても何ら不思議ではあるまい。ウィリアムも呼ぼうかな…』 クリスマスですのでもう魔術関連のごたごたが収まった設定でお願いします。 「…いや…あの無口な方が来ても困ると…ハッ!そうではありません!騎士団長、早まらないでください!あなたには英国王室を守る使命が!!」 『スマンもう遅い。今まさに女王陛下に手渡すところだ。では。』 ブツッ 回線が切られた。 「…女王陛下はさすがに来ないとは思いますが…騎士団長が来たら…」 「わしらも行くしかないのよな。それに女王陛下と旧知の仲のアークビショップが来るかもなのよな。」 それを聞いた一同。 一瞬沈黙し… 「「「「「「救われぬ者に救いの手をおおおおおおおおおおおお!!」」」」」」 神裂まで心の奥底から願った。
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「わー、お空からの眺めってとっても気持ちがいいのー。ありがとうなの白雪さん、あたしのワガママに付き合ってくれて」 「いーよいーよ、私も少し気分転換したかったし、そろそろ練習を切り上げようかと思ってたから。それより衿衣ちゃん、高さや飛ぶ速さは今のままで平気?」 「大丈夫なの。これくらいなら平気なの。白雪さんも土御門さんみたいに優しくしてくれてとっても嬉しいの。まるでお姉ちゃんみたいなの」 「おねっ……!」 春上にいきなりお姉ちゃん呼ばわりされたことで心が乱れた月夜、一瞬バランスを崩すが何とか持ちこたえた。 突然のことに驚いた春上が心配そうに見つめてきたので、月夜は何でもないという意味を込めて笑顔を見せる。 「ご、ゴメンね衿衣ちゃん。ちょっとビックリしただけだから心配いらないよ」 「良かったの、白雪さんの体調が悪くなったと思って心配だったの。白雪さん、あたしもう少しお空の散歩したいの」 「分かった、じゃあもう少し飛んでいようか(お姉ちゃんって言われて萌えるなんて……。私は昔の元春や初春ちゃんのお姉ちゃん達と同じ人種じゃないよ!)」 こうして月夜と春上は友愛高校上空の空中散歩を楽しむが、地上の生徒達の殆どが二人に注目していることは本人達は気付いていなかった。 ―――――――――― 「月夜も春上ちゃんも楽しそうだにゃー。さしもの俺もやきもちを焼かざるを得ないですたい」 月夜と春上を眺めている土御門、口ではああ言っているが実際はやきもちなど焼いておらずただ微笑ましく眺めていた。 すると隣に居た佐天が意地悪な質問を土御門に投げかける。 「土御門さん、さっき春上さんにお兄ちゃんって言われて喜んでましたよね? もしかして噂に聞いていたシスコン軍曹の血が」 「騒いだりしてないぜよ! 俺はもうシスコンは卒業したんだぜい!」 若干ムキになっているのを見て佐天は土御門の言葉を半分だけ信じることにすると、一打と朝陽がやって来た。 「相変わらず騒がしいな元春」 「あ、朝陽さんも相変わらずの鋭い足技の冴えで……。ところでここには何用で?」 「美咲華の転入初日にお前らカップルにうちのクラスの子供達の相手をしてもらっただろう。その時に渡そうと思っていた昼飯代を渡しに来たんだよ」 朝陽がこうして友愛高校に足を運んだのには理由があり、あの日、土白は自分達が質問に全て答えた後で恥ずかしさのあまり急いで逃げてしまったのだ。 土白は空を飛んで、残る上琴、浜滝、半郭、一方通行、真昼もすでに逃げた後で結局渡しそびれてしまって今に至る。 「それだったらわざわざ朝陽さんが来なくても自分の子供達に渡すように頼んでも良かった気がするぜよ」 「お礼は必ず家族や他人任せじゃなくて本人が直接返すってのがウチのルールなんだよ。私としてもお前達とまた会いたかったってのが理由だけどな」 「土御門さん、この人って誰かのお母さんなんですか?」 そこで朝陽とは初対面の佐天に気付いた土御門が朝陽に彼女を紹介、朝陽も礼儀正しく自己紹介をした。 「(この人があの噂のカップルのお母さんなんだ。見た目黄泉川先生と変わらないのに41歳って凄いなぁ)よろしくお願いします朝陽さん」 「こちらこそよろしくな涙子。最初に何を考えていたのかは聞かないでおいてやろう。何となく分かってるしな。さて元春、これがお前達に渡す昼飯代、まあバイト代だ」 「一枚、二枚、三ま……い。あの~朝陽さん、もらっておいて何なんですけど3万円は多いと思うんだにゃー?」 「気にするな、渡すのが遅れた分の色を付けた結果だ」 太っ腹な性格の朝陽にビックリしている土御門、佐天、一方通行に朝陽の太っ腹な一面を知っている打ち止めがこんなことを言ってのける。 「じゃあじゃあ毎日ミサカの送り迎えをしてるあなたもアサヒ先生に何か貰ったらってミサカはミサむぐっ! むーっ! むーっ!」 「余計なこと言ってンじゃねェ! ……おい土御門に佐天。他の誰にもこのことを言うンじゃねェぞォ、分かったな!」 「「分かってる分かってる♪」」 (あいつら多分言いふらしそうだな。美咲華とまとめて口止めしといてやるか、アクセラの為にも) 一方通行をからかう材料をゲットしたことを喜ぶ土御門と佐天、しかし朝陽から打ち止めも含めてきつく口止めをされてしまう。 とはいえ他に誰も居ない場合なら一方通行をからかうネタとして使ってもいいとは言ってくれたのだが。 そこへ変則ノックを終えた当麻が美琴にかいがいしく汗を拭かれながらこちらにやって来た。 「あ、朝陽さん、こんにちは」 「こんにちは、朝陽さん」 「当麻に美琴じゃないか久しぶりだな」 上条と美琴の二人はまず朝陽に挨拶した そして一方通行に攻撃を開始した 「おい、アクセラ。さっきラス……美咲華にキスしようとしてなかったか?」 「な、なんのことだァ?俺はァそンなことしてねェぞ?」 「私も見えたわよ。しようとしてたよね?」 「グッ……」 そこから上琴(+一方通行の周りにいた人間)のいじり攻撃が始まった ―――――――――――――――――――――――――――――― そのころ上空を飛んでいる白雪と春上はというと地上かの視線を感じていた 「む、みんなこっち見てるね。特に男子がスカートの中を見ようしてるよ」 「え!?ホントなの、白雪さん!?」 「うん、ホントだよ。ちょっとお仕置きするから、落ちないように気をつけてね♪」 そういいながら白雪は雪玉クラスターをつくり土御門たちにあたらないように投下した 「月夜のやつ、凄いな。流石に第五位といったところか」 「まったくですにゃー。我が恋人ながら恐ろしくも可愛いですたい……」 月夜の空襲を安全圏から眺めていたのは朝陽と土御門、残る上琴、佐天、何故か打ち止めは今も一方通行をいじっている。 一方通行たちを楽しそうな笑顔で眺めた後で朝陽は土御門に後のことを任せて移動しようとする。 「じゃあ私は学校を見て回るついでに白子と善萌のアホを回収してくる」 「ご苦労なことですにゃー。後のことは安心して俺に任せていいぜよ」 「そうだな、お前なら安心だ。と言いたい所だがな元春」 その瞬間、顎を目掛けた鋭い蹴りが土御門を襲うが間一髪かわしてみせる、ただしサングラスは宙へと飛ばされる。 宙に舞ったサングラスを手にして、土御門の顔にかけたのは蹴りを放った朝陽だった。 「さっきの3万円、がめたりしたら次は本気で当てるからな。ちゃんとあの時居たカップル達と飯を食うことに使うんだぞ、分かったな?」 「……サ、サーイエッサー」 「まあ返事が少し物足りないがまあいいだろう。とりあえずじゃあな」 引きつった笑みを作りながらも自分の言ったことを了承してくれた土御門に納得した朝陽は、友愛高校巡りのついでに白子&赤見の回収へと繰り出すのだった。 それから少しして空襲を終えた月夜が安全な場所に春上を降ろした後で、土御門に容赦なく氷の剣で斬りかかる。 「土御門くん、さっきの女の人は誰かな? 顔は良く見えなかったけど楽しそうな雰囲気だったよ? 浮気? つまり自殺したいの?」 「ぜんっぜん違うぜよ! さっきのは朝陽さんだぜい! 話してたのは打ち止めの転入日にやらされたQ&Aのバイト代3万円のことですたい!」 「朝陽さんって井ノ原くんと井ノ原さんのお母さんの? なーんだ、心配して損したよ♪ ……ん? バイト代3万円? 元春まさか」 「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺はその3万円を一人で」 「やっぱり独り占めする気なんだね! 許せないよ! みんなーっ、元春が朝陽さんがみんなにって貰った3万円、独り占めする気だよーーーーっ!」 真剣白刃取りしながらの必死の弁明で納得してくれた月夜を見て土御門は、このやきもち焼きをどうにかして直そうかと思った。 しかしそうする間もなく今度は謂れの無い3万円独り占めの濡れ衣を着せられ、一方通行いじりしていた当麻達から責められることに。 ―――――――――― 一方のバスケ組、あれから練習を再開させており神裂、絹旗、そして麦野と滝壺は彼らを見学していた。 「ふーん、浜面もやる時は超やるもんですね」 「そーだろそーだろー♪ 絹旗、もっと浜面のこと褒めていいんだぞ、私の浜面をさぁ♪」 「むぎの、寝言は寝て言うものだよ」 滝壺のさらっとした毒舌に怒った麦野が滝壺とにらみ合いを始めたのを見て絹旗はただただ呆れるばかりだった。 そろそろ次の場所に行きたいと思っていた絹旗、初春たちに相談しようと思ったがようやくあることに気付く。 「飾利、そろそろ別の所も超見学したいから移動を……あれ? 神裂さん、飾利知りませんか?」 「えっ? 飾利ならちゃんと私の隣で可愛く……居ないっ! ああっ、いつの間にかシェリーまで! 抜け駆けとは卑怯な!」 「神裂さんは超言いすぎですけど黙って飾利を連れて行ったのはいただけません! 外を超探す前にまずは周囲を見て……っ!」 体育館から姿を消した初春(ついでにシェリー)が心配で見学どころじゃない神裂と絹旗は彼女を探し始める。 ちなみに初春は「シェリーさんと一緒に建宮さんの仕事ぶりを見てきます」と滝壺に言伝をしていたのだが、滝壺がそれどころじゃないので事実を知るのは後のことである。 「どうしたのですか絹旗。ありえないものを見たような顔をして。あちらに何か……な、何ですかあれはーーーっ!」 「おぞましい、超おぞましいです……。青髪と白井さんの色違いがこの世に超実在するなんて……」 絹旗と神裂が見て驚いたもの、それは青ピの特訓を目をキラキラさせながら見学している白子と赤見の姿だった。 神裂の叫び声にビックリしてこちらに気付いた浜滝、麦野、半郭、姫神も白子と赤見を目にして驚くことになった。 「……どっかで見たことあるような?」 「デジャブウ」 「なんじゃありぁ?クローンか何か?」 「そこは妥当に兄弟だろ」 「妥当に兄弟ですよね」 「私達は。見てはいけないものを。見てしまった」 各々がそれぞれの反応をするが、白子と赤見は気にせず目を輝かせている。 ついには赤見が立ち上がり応援しはじめた。 「ガンバレー!!変態先生!!」 「それを言うなら変態紳士の方が正しくては?」 その光景を目にしたもの達は思った。あぁ、この子達も変態予備軍だなと。 「だから言ってるやろ!?うちは変態ちゃいまグルデバ!?」 災呉に飛ばされている青髪ピアスをみて思う。お前は正真正銘変態だと。 ―――――――――――――――――――――――――――― そのころグラウンドで責められていた土御門はくたくたになっていた 「わかったかにゃー?俺は独り占めするつもりはないぜよ。月夜はもうちょっと彼氏を信用してほしいぜよ」 「ご、ごめんね、元春。私の早とちりでみんなに責められて」 「もういいぜよ……。さてこの3万円をどうするかにゃー」 土御門は必死に弁明して誤解を解いていた そして次の問題について考えていた 「俺はもうみんなから信じてもらえてないぜい……だから誰か信用できるやつに渡すぜい」 「ごめんね、元春。そんなに卑屈にならないで……」 土御門はかなりへこたれていた そこに白雪が謝ったりして永遠に終わらないので上条が意見を出した 「そうだな……アクセラならいいんじゃないか?それで今週末にでも他の4人も連れてどこか食事でも行こう」 「そうね、私も当麻に賛成。こいつなら美咲華がいるから使おうとはしなはずよ」 「いいぜ。俺が持ってやる。使ってお前らにたたかれるのはいやだからなァ。なによりこのガキに信用されてェし」 そういうことで3万円は一方通行が持つ事になった 「あれ? 白雪さんがこっちに来てるってことは今日の練習はもう終わりなんだね」 「今日は疲れたなー。けどま、真夜と練習がてらのデートが出来て楽しかったけどな♪」 「う、うん、そうなんだけどね井ノ原くん、井ノ原さん。二人は今、何してるの……?」 「「練習だけど」」 校外での人混みの中でのパス回しの練習を終えて帰って来た井ノ原ツインズ、月夜の姿が見えたことで野球グラウンドに来ていた。 そんな二人の足元ではサッカーボールが行き来しており、足元も見ずに話しながらパスを繋いでることに月夜は唖然とした。 月夜に指摘されたことでようやくサッカーボールを止めた真夜、美琴が居ることに気付くといきなり頭を下げて謝り出す。 「前々から会ったらちゃんと謝らないとって思ってたんだ。ゴメンね御坂さん、サバイバル合宿の時に感情に流されたとはいえ上条の足を脱臼させて」 「そ、そのことなら私はもう全然気にしてませんし、後で当麻からも事情は聞いてます! それに謝るならあの時お二人にした制裁した私の方で……」 「真昼さんと赤音さんと恋人になって分かったんだ。大事な人を傷付けられたら誰だって激昂するって。だから御坂さんが怒るのは当然のこと。ホントにゴメンね」 「あ、いや、その……。じゃ、じゃあ痛み分けということで! その話はもうおしまいにしましょう! これからはお互い仲良くやりましょう!」 美琴は真夜と和解の握手をしながら失礼なことを思っていた、当麻の学校の知り合いにここまで真面目な人が居るなんてと。 握手をしている美琴と真夜を当麻と真昼は微笑ましく見ていた、特に当麻はやきもちを全く焼いていない状態で。 「意外だな上条。お前が真夜にやきもち焼かないなんてな。ま、俺は真夜のことを信頼してるからやきもちなんざ焼かないけどな」 「相手が真夜だからかな、あいつならそんな気にならないんだ、これが。ていうか俺の足を脱臼させれくれた張本人は謝ってはくれないのか?」 「俺の分も真夜がちゃんと謝ったから問題無し!」 真昼の態度を見て当麻は思わずにはいられなかった、この姉は微妙にダメ人間かもと。 握手を終えた美琴と真夜がそれぞれの恋人の所へ戻ると、土御門が井ノ原ツインズに朝陽がここに来てることを報告する。 「母さんが? そっか、その美咲華ちゃんのことを心配して付いて来たんだ。母さんらしいや」 「しょーがねー、今日は母ちゃんも一緒に連れて帰るか。赤音と放課後のシャワーはまた今度に」 「が、学校じゃそうゆうことはしないからね……。とりあえず母さん探して、それから赤音さんと合流して帰るよ。じゃあ上条たち、お先に」 井ノ原ツインズが朝陽を探す為に校舎へと向かった後で、当麻たちも今日の練習は終了として各自で帰ろうとしたが、 「ンじゃあ俺達も帰るぞ打ち止め……打ち止め?」 「春上さん、初春のことは神裂さん達に任せてあたし達は先に帰ろっか……春上さん?」 「「居ないっ!!!」」 いつの間にか打ち止めと春上が居なくなったことで慌てる一同、すぐさま解散とはいかず急遽迷子の二人を探すことに。 一緒に行動していない可能性も踏まえて上琴と一方通行は打ち止めを、土白と佐天は春上を探すことにして行動を開始するのだった。
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スクリーンの中に映る一方通行。どうやら『隠れ家』に到着したようだ。 一方通行「はァ・・・・・・」コツコツ 一方通行「一応顔は見せたっつっても、あれじゃァなァ」 一方通行「今度しっかり埋め合わせしてやンねェとなァ」 一方通行「とりあえず早いとこ、天使の件を片付けねェと」 一方通行「・・・・・・」 一方通行「まァそンな急ぐことでもねェンだがよォ」 一方通行「いつまでもこのまま・・・・・・ってワケにはいかねェしなァ」 一方通行「・・・・・・(もっとも)」 一方通行「(このままでもいいかもしンねェと思ってる俺もいる・・・・・・)」 一方通行「・・・・・・って、ンなわけねェっつゥの」ハッ 一方通行「くっだらねェ、俺みたいなクソッタレが何をほざいてンだか」 一方通行「あいつらと一緒にいるせいで頭おかしくなっちまったンかねェ」 ガチャ 一方通行「おゥ、待たせたな」 一方通行がドアを開け部屋に入ると、そこには風斬とガブリエルが居た。 ただし。状況が少し普通ではない。 ガブリエルが手に服を持ち、風斬から遠ざけるように腕を上げている。 それを追うように風斬がガブリエルの持つ服に腕を伸ばしていた。 どうやらガブリエルが風斬の服を奪い、それを自分で着ようとして行動に出たようだ。 風斬はブラジャーとパンツのみ着用というフリーダムな格好で、一方通行の方へ目を向けていた。 豊満な胸と、モデルのように引き締まった腰と、艶めかしい太ももが、嫌でも網膜に焼きつく。 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ガブリエル「iofll願gmro着nfwkeh」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「・・・・・・・あァー・・・・・・・・・・・」ポリポリ 風斬「あ・・・・・・ァ・・・・・・/////」カァァ ガブリエル「wjfewj危機,wekg」 一方通行「(ここで失礼な発言しちまったら、セブンスミストの二の舞だろォなァ)」 一方通行「そのー、なンだ」 一方通行「いい身体つきしてンじゃねェか、思わず見惚れちまったぜェ」キリッ ガブリエル「―――――」ビキキ 風斬「」 風斬「み、見ないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」バサァ 一方通行「!? な、なンで―――」 グシャ ――第七学区・グループの『隠れ家』 風斬「そ、その・・・・・・ごめんなさい」シュン 一方通行「げっほ・・・・・・いや、問題無ェ・・・・・・」ボロッ 一方通行「(その場の空気を読みきった、完璧な発言だったはずだァ。 どこで間違えた・・・・・・)」 風斬「天使さんが急に私の服を脱がせてきて・・・・・・着たかったんでしょうか?」 ガブリエル「mlg所望etryi」 一方通行「この天使だきゃァ大概に・・・・・・つかちょっと待て」 一方通行「この部屋にはこンなに服は無かったはずだぞ。 そもそもそンな女物の服なんて俺が持ってるはずがねェだろ」 風斬「あ、これはあの時セブンスミストで天使さんが―――」 一方通行「まァァァァァたパクってきたンですかァァァァァ!? 手癖悪すぎンだろォが!!! お前本当は『万引き』を司る天使なンじゃないですかァァァァァァァ!!!?」 ガブリエル「gjiwg誤解f,le」 風斬「違うんです一方通行さん! ここにある服はちゃんとお金を払ってるんです! 天使さんが私に服を渡してきて、それと一緒に財布も・・・・・・ なのでとりあえず放心状態の店員さんに支払っておきました」 一方通行「はァ!? 財布持ってたンかよ!? ンじゃ最初から本とかもそれで買えよ!! つか財布持ち歩いてる天使ってのもなンかイメージダウンっつーか・・・・・」 ガブリエル「fjoe店内,fgeg発見mlg」スッ 一方通行「いやそれ俺の財布ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!! 万引きの次はスリかよこの怪盗エンジェルがァァァァァァァァ!!!」 風斬「いえ、どうやらセブンスミストの瓦礫の山から拾ったらしく・・・・・・」 一方通行「変わンねェよ!! スろうが拾おうが俺の財布だろォがァ!!!」 風斬「ほ、ほら・・・・・・やっぱり怒られたじゃないですか・・・・・・もう」 ガブリエル「nfeiw反省mvl;」 一方通行「ったくよォ・・・・・・、はァ・・・・・・もういいわ、財布返せ。 もう金輪際ゴメンだぞこんな事ァ」 風斬「本当にすみません・・・・・・でもいいんですか? 結構しましたよこの服・・・・・・」 一方通行「所詮服だ、こンなもンで俺の財産は揺らがねェ」 ガブリエル「jgrjh謝罪mgrek」 一方通行「・・・・・・お前にも今度なンか買ってやっからよォ、 二度とこンなマネすンじゃねェぞ」 ガブリエル「mglgj感謝fm,e」ダッ 一方通行「抱・き・つ・く・な」バシッ 風斬「本当に優しいんですね、一方通行さん」 一方通行「くだらねェ事言ってンじゃねェ。 まァそれに・・・・・・ 見ちまったこともあるしなァ、これでチャラにしとけ」 風斬「あ、あれはもう忘れてくださいっ!///」 一方通行「はいはい・・・・・・ンじゃ、行くか」 風斬「あ、はい」 ガブリエル「jgorj出発mgerh宴hpk」 ――第七学区・地下街 一方通行「確かこの辺に・・・・・・お、ここだ」 ガブリエル「jiewtj古風ekp/」 風斬「なんというか・・・・・・風情があって良い雰囲気のお店―――」 一方通行「こうしてみると何かボロっちい店だなァおい」 風斬「」 ガブリエル「fmoj早急fm,epw」ソワソワ 一方通行「まァこの際なンでもいいか、こいつも待ちきれねェみてェだし」カラカラ 女店員「いらっしゃいませー!」 一方通行「二人と一匹で」 ガブリエル「―――――」ビシッ 一方通行「いてっ、・・・・・・三人で。 (こいつにツッコミ入れられる日が来るたァ・・・・・・)」 女店員「かしこまりました! 空いてる席へどうぞー!」 「またお客さん来たよー! 今日は最高の一日だぁー!」 「今いる団体さんもどんどん注文くれるし、こりゃ海外旅行も夢じゃないぞー!」 一方通行「・・・・・・大丈夫かよこの店」スタスタ 風斬「何かすごい盛り上がってるお客さんたちがいますね」 ガブリエル「――――――」ジー 一方通行「どォしたよガブリエル? あのバカみてェに騒いでる客が気になるか?」 ガブリエル「ngkw濃mgo魔力jlkmgfll」ジー 一方通行「何て言ってンだ?」 風斬「それが・・・・・・私にも天使さんの言葉がわからなくなってて・・・・・・」 一方通行「何? じゃァいよいよ持ってこいつが何言ってるか わかンなくなっちまったってことか」 風斬「お役に立てなくてすみません・・・・・・」 一方通行「気にすンな。 とりあえずその事については保留だ、ここ座るぞ。 おいアホ天使、お前も来い」 ガブリエル「pougbn早急mdlw」ズズイッ 一方通行「暑苦しいから離れろ隣りに座ンな風斬の隣行け」グイッ ガブリエル「kgrgk渋々dsrew」シュン 女店員「お待たせしました、こちらがメニューになります! 先にお飲み物からお伺いします!」 一方通行「あー、ここ飲み放題あるかァ?」 女店員「もちろんございます! あ、お車を運転してきている方はいますか?」 一方通行「いやいねェ。 車なンざなくても飛べるしなァ」 女店員「かしこりました! では飲み放題で承ります!(飛べる・・・・・・?)」 風斬「す、凄い・・・・・・こんなにビールがたくさん・・・・・・」 ガブリエル「mgeroj所望g,lfklas」トン 一方通行「即決かよ・・・・・・」 女店員「コエドブルワリーの 漆黒 -Shikkoku- をお一つ、大きさはいかが致しますか?」 ガブリエル「gnmkwr中mglrh」 女店員「?」 一方通行「あーすまねェ、ンじゃこいつのは中で頼む」 女店員「かしこまりました! 漆黒 -Shikkoku- の中がお一つ」カキカキ 一方通行「どォなってンだこの店は・・・・・・地ビールだけで二十・・・・・・いや三十種類はあンぞ」 女店員「それがウチの自慢ですから!」エヘヘ 一方通行「普通の生無ェの?」 女店員「もちろんございますよ!」 一方通行「ンじゃ生中」 女店員「生ビールの中がお一つ」カキカキ 風斬「え、えーっと・・・・・・(ど、どうしよう、お酒なんて飲んだことないし・・・・・・)」 風斬「あ」 一方通行「?」 風斬「じゃ、じゃあ私はこのAIM拡散力酒を・・・・・・ちゅ、ちゅー? で」アセアセ 女店員「AIM拡散力酒の中がお一つ」カキカキ 一方通行「なンだそりゃァ・・・・・・」 風斬「えへへ・・・・・・なんか親近感湧いちゃって///」 ガブリエル「bdf最適mglw選択」 一方通行「あっそォ・・・・・・とりあえず以上で」 女店員「かしこまりました! 少々お待ちください」タタッ ガブリエル「―――――」キョロキョロ ガブリエル「―――――」バンバン 一方通行「机叩くなうっとォしィ。 店員を呼ぶスイッチはここには無ェよ、そンなに気に入ったのかあれ」 ガブリエル「cvewr快感fgneig」 風斬「お酒かぁ・・・・・・今さらだけど本当に飲んじゃっていいんでしょうか」ドキドキ ガブリエル「gnro無礼講mle無礼講ndkw」 ※未成年の飲酒は法律で禁止されています。お酒は20歳になってから嗜みましょう。 一方通行「ホントに今更だなァ、お前あンだけ飲む飲むって張り切ってたじゃねェか」 風斬「うぅ~・・・・・・」 ガブリエル「jgkgj無問題fghk」 一方通行「一度飲みだしたら気にならなくなるぜ。 ま、強制はしねェがな」 女店員「お待たせしました! 生中と 漆黒 -Shikkoku- と・・・・・・AIM拡散力酒になります」コトッ 風斬「よ、よぉ~し・・・・・・」 風斬「これ飲んだら悩みとか吹き飛ぶんですよね?」 一方通行「まァ・・・・・・一概にそうとは言い切れねェがな」 ガブリエル「tohp乾杯mglwegj」スッ 一方通行「あン? 何してンだ」 風斬「もしかして・・・・・・乾杯?」 一方通行「はァ? 何に対して乾杯すンだよ」 天使は二人と自分を順に指さし、ノイズ混じりの声で言った。 ガブリエル「gmopwj我々,me出会,hetk」 風斬「・・・・・・私たちの、出会いに?」 一方通行「はっ、くっだらねェ・・・・・・」 風斬「・・・・・・いいんじゃないでしょうか」 一方通行「本気かよ」 風斬「だって私たち、立場上こうしてわいわい楽しめるような事って絶対なかったはずです」 風斬「でも、天使さんが学園都市に来てから一方通行さん、楽しそうじゃないですか」 一方通行「それを本気で言ってンのならお前病院行ったほうがいい」 風斬「私も・・・・・・まだ今日一日しか遊んでませんけど、すごく楽しいですよ」 ガブリエル「mfoeg同意fwel」 一方通行「セブンスミストの店員がそれ聞いたらブチ切れそォだな」 風斬「私たち、まだ出会ってほとんど日数経ってませんけど」 風斬「一方通行さんは、楽しくないですか・・・・・・?」 ガブリエル「―――――」ジー 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 風斬「・・・・・・・・・・・・」 一方通行「・・・・・・まァ」 一方通行「楽しくねェっつったら、嘘になるかもしンねェなァ」 風斬「! ですよね!」パァァ ガブリエル「gjihje嬉々dklnf」バッ 一方通行「抱き(ry」ゲシッ 一方通行「ちィ・・・・・・俺も本格的にヤキがまわっちまったかァ?」 風斬「私は、この先もこの三人で集まって遊びたいです」 ガブリエル「ndtri同意xasrt」 一方通行「はっ・・・・・・さしずめ、天使同盟(アライアンス)ってとこか」 ガブリエル「njkewu同盟bhdrfg」 風斬「いいじゃないですか、それ!」 一方通行「いや、冗談のつもりで言ったンだが・・・・・・」 一方通行「・・・・・・まァ、悪くはねェ、認めるぜ」 風斬「ふふっ、それじゃあ私たちの出会いに」スッ 一方通行「ン」スッ ガブリエル「―――――」スッ 「「「乾杯!!!!!!!nirghirhlfmlqegj」」」ガシャーン ――こうして、一方通行・風斬氷華・大天使ガブリエルの三人による『天使同盟(アライアンス)』は結成された。 学園都市最強の超能力者、レベル5第一位。 学園都市の技術が凝縮された、本物に匹敵する人工天使。 そして正真正銘、『水』を司る本物の大天使。 その場のノリで結成された天使同盟は、その気になれば本当に世界を征服出来る組織かもしれない。 この様子をスクリーンで見ていた学園都市総括理事長は、頭痛と吐き気で意識を失いかけていた。 余談だが、乾杯の際ガブリエルは力加減を間違えグラスは粉々に。 三人は本当に酒を浴びてしまっていた。 女店員「お待たせしました! 生中と 漆黒 -Shikkoku- 、AIM拡散力酒になります。 お鍋の方はもう少々お待ちください!」 一方通行「ったく・・・・・・また注文するハメになっただろォが」フキフキ 風斬「(服までびしょびしょにならなくてよかったぁ・・・・・・)」フキフキ ガブリエル「rugvn不覚begjo謝罪nefo」フキフキ 一方通行「おら、改めて乾杯だァ」キン 風斬「はい」キン ガブリエル「―――――」キン 一方通行「ンぐ・・・・・・ンぐ・・・・・・ぷはっ」コトッ ガブリエル「―――――」グビグビグビグビグビグビ ドンッ 一方通行「お前いけるクチだなァ・・・・・・」 風斬「・・・・・・・・・・・・」 風斬「えいっ」クイッ ゴクッ 風斬「んぐっ・・・・・・んっ・・・・・・はぁ・・・・・・」トン 一方通行「どォよ」 風斬「美味しい・・・・・・」 ガブリエル「mgojgo卑猥vnkwh」 風斬「?」 一方通行「な、飲ンでみりゃァどォってことねェだろ」クカカッ 風斬「はい! こんなに美味しかったんだ・・・・・・」 ガブリエル「gjhg所望mfoej」トン 女店員「はい! 伽羅 -Kyara- の大をお一つ、かしこまりました!」 一方通行「もう二杯目かよ、こいつとンでもねェ酒豪かもしれねェ」 風斬「ん・・・・・・んぐ・・・・・・ぷはっ」←お酒を飲んでいます 一方通行「さて、その天使同盟(笑)の活動予定なンだが・・・・・・」 風斬「活動予定って・・・・・・まるで組織みたいですね」 一方通行「間違いじゃねェだろ。 天使級が三人も集まっといて仲良しクラブってワケにゃいかねェ」 ガブリエル「wjgmm少数fekp精鋭mflwj」グビグビグビグビグビグビ 風斬「それもそうかも・・・・・・それで、予定は決めてあるんですか?」クピクピ 一方通行「とりあえず、ガブリエルについて詳しそォなやつをあたる」グビグビ 風斬「と、言いますと・・・・・・」 一方通行「あの水ゴリラとか」 風斬「後方のアックア・・・・・・さん、ですか、今はどこにいるんでしょう」 ガブリエル「mfgjor所望mfwj」トン 女店員「五稜郭の星(ヴァイツェン)の大をお一つですね、かしこまりました!」 一方通行「拘束具常備のド変態痴女とか」 風斬「確かサーシャ・クロイツェフ、でしたっけ」 一方通行「あァ、まァそンな感じであちこち回ってみようと考えてる」 一方通行「当然お前も来るンだぞ」 ガブリエル「gmrrrj御意mfo貴方mgpk同行mwfel」グビビビビ 風斬「私も着いていっていいですか?」 一方通行「構わねェが・・・・・・いいのかよ?」 風斬「私も天使同盟の一員です!」フンスッ 一方通行「じゃあお前も来い。 ついでに観光なンかもしてみてェな」 風斬「いいですね、一方通行さんは海外へ行ったことあるんですか? ロシア以外で」 一方通行「アビニョンで爆撃ミサイルごっこをしたなァ」 風斬「へぇ・・・・・・(危なそうな遊び、さすが海外だなぁ)」クピクピ ガブリエル「ngkpp英国cwjf露西亜dfmkj仏蘭西iyuisk」 ガブリエル「―――――――――」 ガブリエル「mflgl違mlr私gomvl還mdfw違mfo」 一方通行「ン、どォした?」 ガブリエル「mjgom宇宙dfgh」 一方通行「?」 風斬「ふい~、もう一杯頂いちゃおうかな」 女店員「大変お待たせしました! お鍋でございます。 熱くなってますのでご注意ください」グツグツ 一方通行「お、来やがったぜ肉が」 ガブリエル「―――――」 一方通行「どォしたおい、肉だぞ肉。 さっきからボーっとしやがって」 ガブリエル「wrjowr待望gyhuj」ジュルリ 風斬「すみません、さっきのちゅーをもう一杯・・・・・・」 女店員「AIM拡散力酒の中ですね、かしこまりました!」 一方通行「おら、お前も食えよ」ガツガツ 風斬「いただきます~、すき焼きなんて初めて食べるから楽しみ―――」 ガブリエル「―――――」ゴキュ ゴキュ ゴキュ 一方通行「何やってンですかァァァァァァ!!!!? 鍋ごと掴ンで飲ンでンじゃねェよ!! ちょ、おい、てめェ肉まで飲むなァァァァァァァァァ!!!!!!」 風斬「あははは、凄いですね! すみませーん、お鍋追加でお願いしまーす」 一方通行「凄いですねじゃねェだろォが!!!クソッタレ・・・・・・ ほらみろ、あっちの団体さンに思いっきり見られたぞ今の」 「女教皇様! 見ましたか今の!」 「え、えぇ、お鍋を素手で持って一気飲みとは・・・・・・」 「とんでもない芸当なのよな・・・・・・」 ガブリエル「gmrlgj美味tjrkj」モグモグ 一方通行「あァ・・・・・・久々の肉マジ美味ェ・・・・・・」シミジミ 風斬「白滝も美味しいれすよ、歯ごたえがたまりません」シャキシャキ 風斬「すみませーん、AIM拡散力酒追加くらさーい」 一方通行「お前けっこう飲むなァ」 風斬「ハマっちゃいそうですー」エヘヘ 一方通行「(・・・・・・若干口調が怪しくなってきた気がするが、大丈夫だよな)」 一方通行「? っておい、お前ら」 風斬「どうしました?」 ガブリエル「uytir何事nkghf」 一方通行「何で卵使ってねェンだよ」 風斬「これですか? これっていわゆる シメ ってやつに使うのでは?」 ガブリエル「bhjbh総括,mnbv」 一方通行「違ェよ。 ほら、こうやって取皿に入れて具材につけて食うンだ」 風斬「お肉に生卵をつけて食べるんですか!? 何か奇妙ですね・・・・・・」 ガブリエル「uyjd把握iyubvd」パカッ 一方通行「まァ人それぞれだがな、とりあえずあるンだからやってみろよ」 風斬「割って・・・・・・混ぜて・・・・・・」カチャカチャ ガブリエル「―――――」カチャチャチャチャチャ 一方通行「おいィ・・・・・・ンな高速でかき混ぜたらよォ」 ガブリエル「fghui不可思議mgf」フワフワ 一方通行「ほら見ろメレンゲになっちまったじゃねェか・・・・・・ 黄身や油分も一緒にメレンゲにするとかどうなってンだよ・・・・・・」 風斬「あ、美味しい。 まろやかな感じになりますねこれ」ムグムグ 一方通行「だろ。 俺も最初は抵抗あったが食ってみりゃ割と美味かった」 風斬「どうして生卵なんですかね?」 ガブリエル「,kkqfn考察rtue火傷防止mrlmx」 一方通行「詳しいことは知らねェが、直接食ったら火傷しちまう恐れがあるから、 とかって聞いたなァ」 風斬「へぇー・・・・・・」グビグビ ガブリエル「――――――」フフン 一方通行「なンだよその誇らしげな仕草は・・・・・・、すンませン、生一つ」グビグビ 「嫌です~~!! そんなもの着たくありません!!」ギャー 一方通行「(? ・・・・・・なンだあれ)」 「そんな事言わずに!! 五和のために仕立てたこの『守護天使モロメイド』を 是非装着して欲しいのよなー!!!」ダダダッ 五和と呼ばれた少女「モロメイドって・・・・・・イギリスの時の『大精霊チラメイド』より ひどくなってるじゃないですかーーーーーー!!!!」 「建宮・・・・・・五和も嫌がっています、その辺にしておきなさい」ハァ 建宮と呼ばれた男「女教皇様だってツンツン頭のヒーローにぃ、 あの『堕天使メイド』を披露したじゃないで――」 女教皇と呼ばれた女「七閃」 建宮だった物「じょ、冗談でげべふぅっ!!!」グシャア 風斬「す、すごい服ですねあれ」ヒソヒソ ガブリエル「utnfk堕天使iuoubm似gy非afad」 一方通行「それよりあのクワガタ、肉塊になっちまったが、鍋に入れて食うンかな」 女教皇様「あ、すみません、騒がしくてしまって・・・・・・」 一方通行「いや、構わねェよ」 ガブリエル「gjgl聖人jvh」ジー 女教皇様「・・・・・・!?(なんでしょう、あの方から何か物凄い威圧感が・・・・・・)」ゴクリ 一方通行「そォいや今ツンツン頭のヒーローがどォとかって そこの肉塊が言ってたが」 風斬「!!!」 女教皇様「え、あぁ。 あなたは上条当麻の御友人か何かでしょうか?」 一方通行「ちっ、やっぱあの三下の事かァ。 友人なんかじゃねェが 顔見知りってとこだァ」 女教皇様「そうでしたか。 まぁ我々もそれみたいなものです」 ガブリエル「mgrjho魔力nelg濃gtisj感thsf」トントン 一方通行「(ン、やっぱこいつも感づいてンのか) お前ら、魔術師ってやつか?」 女教皇様「! 何故それを?」 一方通行「胸に圧迫感が・・・・・・つってもわかンねェか、まァなンとなく」 女教皇様「・・・・・・その通りです、我々は 天草式十字凄教 という宗派の者です。 私は神崎火織、この宗派の女教皇を務めています」 ガブリエル「ktfgu十字教kdsg」 一方通行「はっ、まさかこンなとこで魔術師軍団に出くわすとはなァ それもすげェ数」 神崎「このお店に来たのも、上条当麻に奨められたからなんです。 あなた方は?」 一方通行「俺に名前は無ェ。 呼びたきゃ一方通行(アクセラレータ)と呼べ」 風斬「あ、風斬氷華です・・・・・・」オズ 神崎「よろしくお願いします、一方通行、風斬氷華。 ・・・・・・あなたは?」 ガブリエル「―――――」 一方通行「あァー・・・・・・なンて紹介したらいいンだ」 神崎「見たところ・・・・・・『神の力』に酷似しているような・・・・・・ 容姿の特徴を聞いただけなので断言できませんが」 一方通行「・・・・・・ (魔術師に向かってこいつは天使だ、なンて言うのもマズいよなァ)」 ガブリエル「hrugh許容mlfgk天使fewgj」コクリ 一方通行「あァ? 天使って言っちまっていいってことか?」ヒソ ガブリエル「yugk許容bafnk」コクン 神崎「?」 一方通行「・・・・・・。 そォいうこった、こいつは『神の力』だ」 神崎「なっ・・・・・・!? 本物の大天使!?」チャキ 風斬「ひっ・・・・・・!」 一方通行「まァ聞けよ、ンな物騒なもン収めてよォ」 神崎「いったいどういう事なんですか・・・・・・!! あなた達は・・・・・・!?」 一方通行は終戦後から今までの経緯を説明した。 後方のアックアによってこの天使は本来の力を失っていること。 そして終戦後、天使が自分に着いてきたこと。 その意図がわからないこと。 正直この天使が来てから自分の生活が乱されまくっているこということ。 天使が学園都市に来てからの行動。 天使同盟(アライアンス)を結成した事。 風斬氷華については特に説明しなかった。話す必要がないと判断したためだ。 神崎「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「つまり、こいつが学園都市の、いや世界中の人間に害を及ぼす心配は無い。 そォいうこった。 納得してくれ」 神崎「・・・・・・にわかには信じられませんが、確かに彼女からは敵意は感じられませんね」 ガブリエル「mgrero私dgjt貴方uoior必要kegj」 一方通行「まァ今のも俺に話しかけてるンだろォが・・・・・・何言ってるかわかンねェンだわ」 神崎「申し訳ありませんが、私にもよくわかりません・・・・・・」 風斬「私たちは、天使さんの目的を知るために一緒に行動しているんです」 神崎「事情はわかりました、ですが我々では何も力添えをすることが出来なさそうですね」 一方通行「アテはある」 神崎「天使に関する情報を持つ人物、ですか?」 一方通行「さっき言った後方のアックアってやつに会ってみよォと思う」 神崎「・・・・・・・・・・・・!!」 神崎は後ろで馬鹿騒ぎをしている仲間たちの方に目を向けると、話を聞かれないようにするためか ぼそっと小声で話す。 神崎「なるほど・・・・・・『神の力』の属性を持つ者に接触を・・・・・・」 一方通行「それで解決するとは思ってねェけどな」 風斬「・・・・・・」 神崎「少々危険な気もしますが、大きな手がかりを掴める可能性もありますね」 一方通行「ヤツが今どこにいるか知ってるか?」 神崎「恐らくイギリスにいるのだと思います、英国第三王女ヴィリアン様の護衛として」 一方通行「やっぱイギリスか・・・・・・しかし王女サマの護衛とは、厄介だな」 風斬「簡単には会えそうにありませんね・・・・・・」 神崎「事情を話せば謁見の場を与えてくださるかも知れません」 一方通行「今から『神の力』連れてくるンで茶菓子用意して待ってろ、ってか? それだけで英国軍が戦闘準備をしかねねェな」クカカッ 神崎「私の方から騎士団長(ナイトリーダー)を通して話をつけてもいいのですが」 一方通行「いやいい。 会ったばかりのお前らにそこまで面倒かける気もねェよ」 神崎「しかし・・・・・・」 一方通行「あくまでこれは俺達が受け入れた問題だ。 自分のケツくらい自分で拭けらァ、 そォだろお前ら」 風斬「例えがアレですが、その通りですね」 ガブリエル「mguyoc同意dgftlaml」 一方通行「水ゴリラの居場所がわかっただけでも儲けもンだ、感謝するぜ」 神崎「いえ、何のお役にも立てずに申し訳ありません」 ガブリエル「―――――」 神崎「ミーシャ・クロイツェフも、先程は申し訳ありませんでした」 ガブリエル「uvmsd無問題nmcfj」 神崎「しかし 天使同盟 とは・・・・・・ノリで結成したにしては戦力が驚異的すぎませんか」 一方通行「ぎゃはっ、くだらねェ戦争の抑止力にでもなりゃァいいンだがな」 神崎「笑い事ですか全く・・・・・・、本物の大天使に、 一方通行 というと確か 学園都市最強の超能力者だと耳にしたことがあります。 それと、あなたは・・・・・・」 風斬「あ、私も一応能力者、です・・・・・・」 神崎「もしこれが公式的に結成された組織なら、各国が頭を抱える事態になるところですね」 一方通行「別に世界を取って食おうだなンて考えてねェから安心しろよ」ギャハハ 五和と呼ばれた少女「女教皇様ー、そろそろ帰りましょう! もうみんな完全に酔いつぶれてますー」アタフタ 神崎「ん、それじゃあそろそろ御暇しましょうか」 一方通行「ンだよ、もォ帰ンのか」 神崎「アニェーゼ達、失礼、仲間達が帰りを待っていますので」 一方通行「・・・・・・ (帰りを待ってる・・・・・・)」 風斬「あの、今日はありがとうございました」 ガブリエル「dfukg謝々brulel」 神崎「いえ、とんでもない。 あなた達も頑張ってください」 一方通行「イギリスの無事を祈ってなァ」 神崎「シャレになってませんよ、それ」 程なくして神崎率いる天草式十字凄教の面々は店から引き上げていった。クワガタ頭の男は無事なのだろうか。 ともかく、神崎の情報のおかげで次の行動予定を組むことは出来た、イギリス行き決定だ。 だが後方のアックアと会うには、どうしても王家の人間との接触は避けられないようだ。 すんなりと通してくれとは思えない、ましてやこっちはガチの天使を引き連れている。 風斬「難しい事になりそうですね・・・・・・」 一方通行「最悪の場合、イギリスvs天使同盟だなァ」ギャハ 風斬「そ、そんな・・・・・・」ゾッ 一方通行「冗談だよ、ンなことにならねェようにはしてやる。 まァ、英国王女様のお心が寛大であることを祈るしかねェな」 ガブリエル「mgiri呑ljtrtf」グビグビ 一方通行「ン、そォだな。 とにかく今は飲もォぜ」グビ 風斬「心配だなぁ・・・・・・」クピ 一方通行「しっかし、天草式十字凄教ねェ・・・・・・妙な連中だったな」 風斬「あの人達も、戦争に参加してたんでしょうか?」 一方通行「ロシアじゃあンなやつら見かけなかったが、まァ普通に考えて参加してたンじゃねェの」 ガブリエル「mgjjhlmd所望sfmaog」 女店員「はい、なんでしょう」 ガブリエル「rjgahpsa彼saug,h同物udfpwg」クイッ 一方通行「あン? 俺と同じもの飲みたいってか?」 ガブリエル「―――――」コクン 女店員「かしこまりました!」 風斬「あ・・・・・・私もAIM拡散力酒を一つ、大で・・・・・・」 女店員「かしこまりました、少々お待ちくださいませ!」 女店員「お待たせしましたー、生中とAIM拡散力酒の大になります」コト コトッ 一方通行「そォいや、さっきの神崎とかいう女も三下と知り合いだったみてェだなァ」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グビグビ 一方通行「あの野郎、俺が暗部で色々やってた間に魔術サイドとの人脈を広げてたってわけか」 風斬「そうですね・・・・・・」 一方通行「・・・・・・お前よォ」 風斬「は、はい」 一方通行「どォも三下の話題になると黙りこむよなァ」 風斬「え・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そんなこと」 一方通行「間が空き過ぎだァ、図星ってとこだろ」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」グビ・・・・・・ ガブリエル「yfnii我々khgfci相談,tkh,bc」ポン 風斬「え・・・・・・?」 一方通行「こいつも相談に乗るってよ、そォ言いてェンだろ?」 ガブリエル「―――――」グッ 一方通行「サムズアップなンてどこで覚えやがったァ・・・・・・」 風斬「別に・・・・・・相談するほどの事じゃないですよ」ニコッ 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 風斬「心配してくれてありがとうございます、本当に何でもないですから」 ガブリエル「―――――」ハァー 風斬「な、なんで溜息つくんですか! というかそんな仕草も出来るんですね!」 一方通行「お前、ここ来たときに言ってたな」 風斬「え・・・・・・?」 一方通行「俺達はまだ出会って間も無いだのなンだのって」 風斬「は、はい・・・・・・そんなことも言ったような」 一方通行「それは事実だ。 だがよォ」 一方通行「それでもお前が今、無理して笑ってるってことくらいわかンだよ」 風斬「・・・・・・!!!」ビクッ ガブリエル「mabd同意mtyfhos」コクン 一方通行「あンま俺を見くびってンじゃねェぞ」 風斬「わ、私は別に・・・・・・無理してなんか・・・・・・」 一方通行「いいか」 一方通行「さっきも言ったが、俺達はこいつについて、ガブリエルについて調べるために これからあちこち飛ばなきゃならねェンだ」 一方通行「そンで、あるかどォかもわからねェ手掛かりをつかンでいかなきゃならねェ」 一方通行「風斬、そン時はお前も手伝ってくンなきゃ話になンねェ、 俺ひとりじゃ不可能なことだ」 一方通行「第一位だろォがなンだろォが、俺一人じゃ出来ねェことだってあるンだ」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「そンな状況でお前がそォやって一人で何か抱え込ンだままじゃ、 何も進まねェだろォが」 一方通行「それに、少なくともこいつにゃ隠し事は不可能だぜ、 多分ガブリエルはもっと早くお前の悩みに気付いてる」 ガブリエル「todnkKAZAKIRIodgih」ポン 風斬「あ・・・・・・」 一方通行「・・・・・・ま、ガラにもなく説教臭くなっちまって悪ィが、そォいうこった」 一方通行「天使同盟(アライアンス)で隠し事は不可能、ってなァ。 言えよ、聞くぐらいなら俺だって出来らァ」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 風斬「ホント、大したことじゃないんですけどね・・・・・・」 一方通行「三下と何かあったンだろ? ケンカでもしたか、 お前ら確か友達だったよなァ」 風斬「ケンカとかじゃ、ないです。 ただ・・・・・・」 風斬「彼女・・・・・・」 一方通行「あン? インデックス・・・・・・あの暴食シスターか? あいつも友達だろ」 風斬「はい・・・・・・彼も彼女も大事な『友達』です」 一方通行「ロシアから帰る一日前くらいだったよなァ会ったのは。 はっ、三下のやつがボロッボロの瀕死状態になってまで助けたあのガキ」 一方通行「帰る直前までベタベタくっついてやがったっけなァ、そンなに助けたのが、 助けてもらったのが嬉しかったンだろォな、見せつけやがって」 風斬「・・・・・・そう、でしょうね」 一方通行「ン、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「(まさか・・・・・・そォいうことかァ?)」 ガブリエル「―――――」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(あァー、そっち系の話、か)」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「(ちっ、まいったな・・・・・・俺そォいうのは疎いンだよなァ)」 風斬「ロシアで二人に再開したとき、すぐわかっちゃいました」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 風斬「彼も彼女も、凄く幸せそうで・・・・・・見ている私まで嬉しくなっちゃって。 これは本当です」 風斬「ただ、その・・・・・・なんて言ったらいいんだろう」 風斬「もしかしたら私は、二人の事が・・・・・・」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・羨ましいの、かな」 一方通行「羨ましい、だと?」 風斬「・・・・・・うん。 やっぱりちょっと、羨ましいって思ってる部分もあるんです・・・・・・きっと。 二人には帰る場所も、帰りを待ってくれてる人がいる」 一方通行「・・・・・・!」 風斬「私には、それが無いから・・・・・・」グスッ 一方通行「・・・・・・帰る場所、待ってくれてる人・・・・・・」 ―――― 黄泉川「お前がどこの誰とほっつき歩いてるかは知らないけど」 黄泉川「早く帰ってくるじゃんよ。 桔梗も打ち止めもワーストも、みんな待ってるじゃん」 黄泉川「もちろん、私もね」 ―――― 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ガブリエル「―――――」 ガブリエル「KAZAKIRI」ギュ 風斬「え・・・・・・!? きゃっ・・・・・・!」 一方通行「!? (今、こいつ・・・・・・)」 風斬「え、あ、て、天使さん・・・・・・? ど、どうしたんですか? そんな抱きしめられると苦し・・・・・・」 ガブリエル「―――――」ギュー ガブリエル「gndsr我々ytobmfd」 ガブリエル「bkjhp帰還uygm居場所oeym我々mgrehk」 ガブリエルはノイズ混じりの声でそう言いながら、一方通行と風斬の手を取る。 そして風斬を抱きしめながら自分も手を出すと、三人の手を重ね合わせた。 ガブリエル「gmthk常時ukwdn一緒bmlh我々oyudn居場所lguycstu」 風斬「天使、さん・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ」 一方通行「酔った勢いかと思ったが、どォやらこいつが一番わかってるみてェじゃねェか、参ったぜ」 風斬「え・・・・・・」 一方通行「俺達は出会ってまだ日が浅い。 だからどォしたってンだ」 一方通行「三下や暴食シスターがそれを作ったよォに」 一方通行「俺達だってそれを作りゃァいいだろォが。 いや、もう作ったンだよ」 一方通行「帰る場所を、そンで帰りを待ってくれるヤツがいる環境をよ」 一方通行「そのための天使同盟でもあるンだ」 一方通行「俺達が、お前の帰りを待ってやる。 天使同盟が、お前の帰るべき場所だ」 風斬「一方通行、さん・・・・・・」 一方通行「無けりゃ作ればいいだけの話だろォが、簡単なこった」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 風斬「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぇ、」 風斬「うぇえええええええん・・・・・・・・・・・・・・・・・ううぅ」グスッ ガブリエル「―――――」ポンポン ギュー 風斬「うぅぅ・・・・・・あり、がとう、うぅ、ぐすっ、ございます・・・・・・」ポロポロ ガブリエル「yvmdf貴方ucsgt格好sdd良dgriv」グッ 一方通行「(ああああああああああ何を言ってンだ俺ァァああああああああああああ)」 一方通行「(最っ高に恥ずかしいこと言ってやがる・・・・・・黒歴史ってレベルじゃねェぞ)」カァァ 一方通行「(穴があったら挿れた・・・・・・入りたいぜクソッタレェェェェェェェェ!!!!!)」ジタバタ 風斬「うぅぅぅ・・・・・・ぐすっ、えぅ・・・・・・ふぇぇ・・・・・・」グスッグスッ 一方通行「(さ、酒だ、アルコールのせいだァ、酔いが回っちまってるせいであンなことを・・・・・・)」 一方通行「・・・・・・ま、まァ今俺が言ったことはだなァ、その、忘れてくれても」 風斬「ぐすっ・・・・・・、ううん、忘れません」 一方通行「い、いやそンな」 風斬「凄く嬉しいです・・・・・・本当にありがとう、二人共」グスッ ガブリエル「fmerj貴方iurm惚mgrjg直ppdnf」ムニュ ギュウゥゥゥ 一方通行「が、ァ・・・・・・俺にまで抱きつく、な・・・・・・ァ!!!」ミシベキボキ 風斬「ふふふ・・・・・・ぐすっ」クスッ ガブリエル「mfrgj改iybd乾杯,tuwdydw」スッ 一方通行「っは・・・・・・はァ、てンめェ、俺の時は力加減適当だろクソッタレ・・・・・・」コキコキ 風斬「あ・・・・・・乾杯、ですか?」 ガブリエル「―――――」コクン 一方通行「言葉がわかンなくても仕草で意思疎通は出来てきてるな・・・・・・ま、いい傾向だァ」スッ 風斬「それじゃ・・・・・・」スッ 「「「かんぱーい!!mghjodwdak」」」キンッ 一方通行「――ていうかな、お前抱きつくときに俺の顔に胸押し付けンのやめろォ、 お前にも羞恥心ってモンがあるだろォが」 風斬「(帰る場所・・・・・・)」 ガブリエル「itibk接吻mhthk」ンー 風斬「(帰りを待ってくれる人・・・・・・)」 一方通行「おいバカなンだァ!? なンで顔を近づけてきやがる!? それに気のせいか口を窄めて・・・・・・!!!」グググッ 風斬「(私の大切な友達・・・・・・、『彼』と・・・・・・『彼女』がそれを作ったように)」 ガブリエル「―――――」ンー 風斬「(二人がそれを作ってくれた・・・・・・)」 一方通行「や、やめろ、やめて・・・・・・、ギャァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」 風斬「(私ももう、 独り じゃない―――)」 ―――そして二時間が過ぎた頃、 風斬が引きずっていた 悩み も一方通行とガブリエルが吹き飛ばし、飲み会は本格的になっていた。 彼らの他には客は二、三人ほどしか居なかったが、それぞれですき焼きやお酒を楽しんでいるようだ。 女店員「お待たせしました、湘南ゴールドに、生中、AIM拡散力酒になりまーす、 それにしてもお客さん達、ホントよく飲みますねー!」 一方通行「・・・・・・飲まなきゃやってらンねェ状況だろォが、見てわかンねェか」 一方通行が生ビールを口にしながらボヤくと、巨乳で可愛い女店員は変わり果てた二人に目をやる。 風斬「んくっ・・・・・・んくっ・・・・・・ぷはぁ、それでですねぇー、あくせられぇたさんったらぁー、 わたしが奥でコスチュームに着替えてるときにぃ・・・・・・無理矢理・・・・・・」グデー ガブリエル「yifm主役的affkm行事dmwdl」グデー 風斬「カーテンひっぱってぇーですねぇ、私の裸見たんですよぉ? どぉ思いますこれぇ」ヒック 一方通行「・・・・・・何の話だァ、そもそもお前とゲーセンなンざ行ってねェだろォが」 風斬「あー、まぁたそーやってごまかすんですからぁ・・・・・・、責任取れー責任ー」ウガー ガブリエル「uhbwd認知ybfmbd認知sdcfm」ドンドン 一方通行「・・・・・・こォなっちまったか、ガブリエルはともかく、風斬までこンなになっちまうたァ・・・・・・」 風斬氷華とガブリエルは完全に泥酔していた。風斬の場合、どうもさっきから注文している AIM拡散力酒 というお酒が 彼女との相性バッチリなようだった。普段の彼女のキャラはもはや完璧に崩壊している。 というのも、風斬はさっきからそのお酒しか注文していない。 一方通行「このAIM拡散力酒とかいう酒、なンかヤバいもンでも入ってんじゃねェの?」 女店員「いえそんな。 というかですね、そもそもこのAIM拡散力酒、いわゆる学園都市製の地ビール といったところなんですが、誰が飲んでも酔わないんですよなぜか」 一方通行「はァ・・・・・・? ノンアルコールとかいうあれかァ?」 女店員「成分表では普通の生ビールと同じくらいアルコールは入っているんですが・・・・・・不思議なものでして。 でも車を運転している方などから極稀に注文が入るんですよ」 一方通行「ふゥン・・・・・・でもこの女、完全にベロベロなンですけどォ」グビ 女店員「相性が良かったとか、そんな感じじゃないですかね?」アハハ 一方通行「笑い事じゃねェよ・・・・・・どォすりゃいいンだこれ」 女店員「まぁ、お酒は程々にということで! では失礼します」ペコッ 風斬「こらぁー! 聞いてるんですかあくせられぇたさぁーん・・・・・・」フラフラ 一方通行「あァあァ聞いてますからこっち来ないでくれま・・・・・・お前フラフラじゃねェか、 もォそれ以上飲まねェほうがいいンじゃないですかァ?」 風斬「んぎゅー」ギュッ 一方通行「んぶっ!? お前まで抱きついてんじゃねェよ!! 天使ってのはデフォでハグ癖でも付いてんのかァ!?」 風斬「らきしめてー、ぎんがの、はちぇまれー」ギュー 一方通行「駄目だこいつ・・・・・・早くなンとかしないと」ゲンナリ ガブリエル「―――――」イラッ ガブリエル「ugmdd貴方tohmb」ムギュー 一方通行「ちょ、おいィ!! てめェまで抱きついたらマジで息が―――」ムググ 一方通行は風斬とガブリエルに挟まれる形で抱きつかれていた。サンドイッチの具のように押し潰されかけている。 二人の超豊満な胸の脂肪が、一方通行の呼吸を乱していく(窒息的な意味で)。 男性から見たら殺意が湧くほど羨ましい状況だが、一方通行にとってはそれどころではない。 一方通行「(こ、殺される・・・・・殺されるゥゥ・・・・・・)」 風斬「あー・・・・・・あくせられぇたさん、やっらしーんだー」ムギュー ガブリエル「omlfmgwlgrjlm助gfhm平nkkhure」ギュゥゥゥ 一方通行「(学園都市最強の第一位が女の胸に圧迫されて窒息死・・・・・・なンて間抜けすぎるだろォがァ!! クソッタレ・・・・・・が・・・・・・)」グググ グイッ ガブリエル「―――――」パッ 風斬「あんっ」パッ 一方通行「ぷっは・・・・・・はァ、はァ・・・・・・お前らなァ、マジで悪酔いしすぎだっつの・・・・・・」ゼェゼェ 風斬「ふひー・・・・・・今なら私、なんでもできそうれす・・・・・・」ゴクゴク 一方通行「そンじゃとりあえずもォ酒はやめてくれ」 ガブリエル「ijfdmvlaf不満足leirgjsdkvsf」 風斬「ぶれいこーぶれいこー」 一方通行「アホ天使共がァ・・・・・・、ン、もうこんな時間か」 女店員「すみません、そろそろラストオーダーの時間ですー」パタパタ 一方通行「いや、もォ帰るわ、ごちそォさン」 風斬「こらー、勝手に決めないでくださーい、まだまだ飲めますよー・・・・・・っと」ヒック ガブリエル「irthlbm不hlrmlrn満足hlmdlf;w,f不満glgbb.sldfjif」ヒック 女店員「あぁ言ってますけど・・・・・・」 一方通行「放っといていいンで、会計」 女店員「ありがとうございましたー! またのご来店を!」 ガラガラー ピシャン 一方通行「あァーくそ、こォなるってわかってりゃ飲ませなかったンだがなァ・・・・・・」フラフラ 風斬「わたしもおぶってくらさいよぉー」フラフラ ガブリエル「rgjkkfnafkgjolbm」グデー 一方通行「二人も背負えるかっつゥの、こっちは杖付いてンだぞ」 風斬「てんしさん、もうホントにあくせられぇたさんにベタぼれですねぇ・・・・・・」 一方通行「頼むからそォいう冗談はやめてくれ」 風斬「私のフラグ説、当たってますねぇこりゃ」ヒック 一方通行「それだけは断じて・・・・・・認めざるを得ねェかもしれねェ」ゾッ 風斬「絶対そうですよぉ」 一方通行「カンベンしてくれマジで・・・・・・」 ガブリエル「rgjmvlweiwgj貴方rjgolddbknglm」zzz- 一方通行「・・・・・・で、お前らどこで寝るンだよ」 風斬「なーに言ってるんですか、もちろん『隠れ家』ですよぉ」 一方通行「いいのかよあンなとこで」 風斬「あくせられぇたさんが言ってくれたじゃないですか、私の帰るところはここだって」 風斬「だから私・・・・・・、いえ、私と天使さんの帰る場所は、あなたのいるところれす」 一方通行「・・・・・・そォかよ」 風斬「ふふ」 ガブリエル「―――――」グイー 一方通行「頬引っふぁンにゃアフォ」グイイ ――第七学区・グループの隠れ家 一方通行「おら、ソファーで寝てろ」ポイ ガブリエル「dkndlf乱暴fjfmlsfm」ドサッ 風斬「ふいー・・・・・・熱いですねー・・・・・・」ヌギヌギ 一方通行「飲み過ぎなンだよボケが・・・・・・っておい」 風斬「んあー・・・・・・なんらかふらふらしまふ・・・・・・」ヌギヌギ ポイポイ 一方通行「風斬さァン、一応上下一枚くらいは着てくンないですかねェ、 お前今下着しか無ェ状態だぞォ」 風斬「らって熱いんだもん・・・・・・」 一方通行「あァおい下着まで取るンじゃねェ、起きたとき面倒な事になりそォだ」 風斬「ふぁーい・・・・・・。ん・・・・・・」ポスッ 一方通行「寝ちまいやがった・・・・・・、床で寝たら風邪引くぞ、ったく・・・・・・」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「こンなほぼ全裸状態になられたら運べもしねェだろォがよ・・・・・・」ハァ ガブリエル「ruojgdlsvm負fjif,訳gojlm」ググググ 一方通行「なァにやってンだてめェまで、お前は元々全裸みてェなもンだろォが。 (ってヤベ、こいつに向かってこの発言は―――)」 ガブリエル「hgvsdgmobn不gifndmsd覚gkg,g.,s;g」ガクッ 一方通行「ワケわかンねェ・・・・・・、っと、いけねェ、俺も少し飲み過ぎたかァ」フラッ 一方通行「悪いがベッドは独占させてもらうぜェ、風斬は・・・・・・もォ知らン」ドサッ 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ガブリエルゥ」 ガブリエル「―――――」クルッ 一方通行「お前の帰る場所も・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここだかンなァ」 ガブリエル「―――――」 一方通行「お前の帰りも・・・・・・俺と風斬が待ってる」 一方通行「お前も・・・・・・独りなンかじゃねェぞォ。 俺達 が、お前の帰る場所だ」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すまねェな、お前の言ってることが伝わらなくて・・・・・・」 一方通行「けどいつか・・・・・・絶対ェわかってみせるから・・・・・・これだけは約束・・・・・・する」 一方通行「お前の気持ち・・・・・・俺と風斬がいりゃァ・・・・・・楽勝だ」 一方通行「だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 ガブリエル「―――――」 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・黙ってどっか行くンじゃねェぞ」 一方通行「わかっ・・・・・・たなァ・・・・・・んみゅ・・・・・・」スー 一方通行「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・」 ガブリエル「―――――」 酔った勢いで言ったのかどうかは定かではないが、一方通行は言いたいことだけ言うとそのままベッドで就寝してしまった。 「―――――」 帰る場所、帰りを待っている者。風斬氷華がその事で悩んでいたのを、一方通行は自分たちがそうだと言って解決させた。 彼らしくない言葉かもしれないが、AIM拡散力場の集合体である彼女はそれで救われたのだ。 そして人間界には本来居場所の無い大天使も、彼が居場所を作ってくれた。 「―――――」 ガブリエルは下着のみというほぼ全裸状態の風斬にそっと毛布をかけてやると、一方通行の方をじっと見据えた。 今は自分が伝えたいことはわからないけど、いつか必ず理解してやる。風斬氷華と力を合わせて。 彼は意識朦朧の中でも、確かに約束してくれた。 次に目が覚めた時、彼はその事を忘れているかも知れない。 だがガブリエルは信じた。信じることが出来た。彼はそんな人間ではない、必ず約束を果たしてくれると。 ロシアでの出来事 で、それはもう分かっていた。 なぜなら彼女は、他でもないその ロシアでの出来事 があったらこそ、こうして彼の側にいるのだから。 「―――――」 天使同盟(アライアンス)。その場のノリで結成された組織だが、ガブリエルはとても嬉しかった。 自分のような化物を、快く受け入れてくれたのだから。 ガブリエルはベッドで眠る一方通行にも布団をかけてやると、誰にも聞こえないような、 しかしノイズが一切混じってない、透き通った美しい声で呟いた。 「―――――感謝」 そして彼女は部屋の隅にある椅子に腰掛けると、目の前にある机の引き出しから一枚の紙とペンを取り出す。 彼女は一方通行に隠れて、こうして毎日一枚の紙と格闘していた。 言葉で伝えられないのなら、文字で伝えればいい。 だが上手く文章にできない、自分の伝えたいことをどのように書けば一方通行に伝わるのかよくわからないでいた。 やがて彼女は慣れない手つきで何かを紙に書いていく。 そして一分もしないうちにペンを置き、元の場所に片付けた。 こうして少しずつ書いていき、時間をかけて完成させ、読んでもらえばいいと考えているのだ。 彼女はソファーに腰掛け、一方通行と風斬に目を向ける。 そして本来睡眠を必要としない彼女も、この幸福で満たされた隠れ家の一室の静寂を楽しむかのように、 ゆっくりと目を閉じて、就寝した。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/鶴の恩返し ~プロローグ~ 「はぁ…」 上条当麻はいつもの公園で大きく溜息をついた いつもの…そういつもビリビリ中学生こと御坂美琴と出会う、あのお金を飲み込む自販機がある公園だ。 日差しはそれほど厳しいわけでもなく、むしろ優しさすら感じるほどのものでしかない それでも上条当麻は目を細めながら天を仰いでいる… 何故なら昨日から今に至るまでの不幸(きおく)を思い出しているからである □ □ □ 季節は春 高校二年に進む事のできた上条は危なげなかった進級をものにした事により少しながら幸せを感じていた。 戦争は終わり、戦争の傷跡はまだまだ回復したとは言えないがいずれ癒えるだろう 同居人のインデックスはまだイギリスで療養している フィアンマの使った霊装により多大な負荷がかかった為、しばらく療養する事になった 心配かと言われれば心配だが、神裂やステイル、天草式の建宮等が任せてくれと言ってくれた。 インデックスの状態は五和や神裂の送ってくる便りで知る事もできている。 「はぁ…今日から二年か、そーいう実感がわかないんですがね…」 上条は始業式を終え、人もまばらになった教室で一人ぼやく… そこへ見慣れた2人が寄って来る 「かみやんと同じクラスになるなんてどうしたもんかにゃー」 「いやいや、かみやんと同じクラスになる事でまた小萌先生が担任やから幸せやで~」 そう青ピと土御門、デルタフォース(三バカ)は進級しても継続される事が決定しました 「俺と小萌先生が何故セットにされてるか激しく疑問なんだが、これからもよろしくな」 そう言ってよくよく考えれば吹寄も姫神もこのクラスの一員だ… またアクの強いメンバーが揃ったものだ 「それでかみやん、この後予定はあるのかにゃ?あるんだったら急いで帰った方がいいぜよ」 不適な笑みを浮かべた土御門はこちらを遠くから睨みつけている吹寄をチラッと見た 「どうやら役員が足りなくて俺らを捕まえたいらしいのにゃー」 軽く言ってるが逃げる気満々と言った土御門の態度が吹寄を煽っている気がする… 「な、なあかみやん、そろそろ射程範囲に入ることやし…逃げへんか?」 「そ、そうだな」 「それじゃ、俺は舞夏との約束があるんで先に失礼するぜよ」 土御門が脱兎の如く走り出した瞬間を合図に3人は走り出した。 □ □ □ 「はぁ、はぁ、はぁ…なんとか逃げ切ったか」 吹寄の追跡を振り切っていつもの公園まで来ていた 「いつもなら御坂に追いかけられるのに今日は吹寄か… まさかこの後御坂にも追いかけられるとかって言うんじゃねえだろうな…」 ベンチに背を預けグッタリしている上条は「不幸だ…」と呟いた 「・・・・・・ん?」 ふと誰かの視線に気付いたが…公園にはひとっこひとり見当たらない 「???誰かいんのか?」 誰も見当たらないが気配は感じるので、一応声を出して確認してみた するとベンチの後ろ、つまり背後から小さい声が聞こえてきた 「あ、すいません。驚かしてしまいました?」 少年の声のような少女のような声といった感じの声だった、つまり若いが少し高い音域の声だ 「いや、そういうわけじゃないが視線を感じたもので・・・」 そう言っている間に後ろからごそごそと起き上がる音がして上条の前に出てきた 「こんにちは、上条さん」 「?あ、どうも」 あれ?こんなやつ知り合いにいたっけ・・・ 上条はもしや『数ヶ月ぶりに再会した記憶喪失前の知り合い』の可能性に焦った しかし… 「いやですね~上条さん、今日から同じクラスになった人に敬語はないですよ?」 笑いながらそう言った彼?彼女?は私服も容姿も中性的で結論からしてどっち?の状態だ 「あー、すまん、まだ新しいクラスのメンバー全員名前は覚えてないんだ…悪いな」 本当にすまなそうにしていた上条を見てか彼?彼女?は 「あーごめんごめん、馴れ馴れしかったかな?私は汰鶴、縁田(えにしだ)汰鶴(たつる)」 彼女?彼?は縁田汰鶴と名乗った 「縁田か、一応知ってるかもしれないけど自己紹介するか、上条当麻だよろしくな」 そういって縁田をよく見ると中性的過ぎてまだどっちかよく判らなかった そんな首をかしげている上条を見て縁田が 「なんですか、人をジロジロ見て…まさかそっちの気があるんじゃないですよね?」 と言ってきたのを聞きはっきり分かった 「いや~ははは、なんと言うか中性的過ぎてどっちか迷ってたんだが…男か」 上条は安堵の溜息をついた 女性だったらジロジロ見たことを謝らなければならないと思っていたからだ しかし縁田には違う意味で捉えられたらしい… 「女じゃなくて悪かったですね、個人的にはこういう中途半端な容姿っていうか中性的過ぎるのが嫌いなわけであっちの気がある奴から見たらそれはもう極上の獲物と言われる位で…そういえばフラグ体質でモテモテなんですよね上条さん?」 前半早口な上非常に暗い顔をされたので困ったが話は別方向へ流して消したいらしい… 「へ?」 縁田の話を聞いてていきなりの自分への質問に対応できなかった 「上条さんの仲間の方で…名前はまあいいです忘れました 青い髪のピアス君が『かみやんはフラグ体質で女の子の敵なんやでー』 って言ってましたからプレイボーイかなんかかと思ってたんですが違うみたいですね」 青ピの声マネを織り交ぜ、あははと軽く笑う彼を見て上条は好感が持てると思った そしてふとまた誰かの視線を感じた □ □ □ 少し時間をさかのぼり 御坂美琴は例の公園に向かって歩いてた 「まったく、アイツはどこであぶらうってんのかしら」 そう呟いて彼女は周りから見てもイライラしてるのが分かるような雰囲気を出している しかも、あぶらをうるもなにもアイツと呼ばれた人物こと上条当麻は美琴とは約束らしい約束もしてないのでどこにいようが自由のはずである 「電話は電池切れだし、やっぱりいつもの公園で待ち伏せしかないか」 そう御坂美琴は上条当麻に惚れていて今週の週末の予定を聞きだしてデートにでもなればなぁ… なんて淡い期待を鈍感男上条に求めているのである 鈍感な時点で気付くはずも無く、大覇星祭や罰ゲーム、一端覧祭にクリスマスとバレンタイン…すべて空振りに終ってしまった。 「まあ、楽しかった事は楽しかったけどさ…ブツブツ」 思い出に浸りながらも懸命に上条を探さんとする今の美琴を後輩の白井や初春、佐天らが見たら不自然だとツッコムだろうが今はその知り合いは近くにいない 常盤台の制服で目立つが余りにも行動が怪しく誰もが避けるような感じである そうこうしているうちに公園に着いたが… 「アイツは…あ、いたいた…ってアイツ誰と喋ってんのよ」 後半は若干イライラが入ったが同じクラスとか聞こえてきたのでクラスメイトだと理解した 盗み聞きは悪いと思いながらもこっそりと木陰から木陰へと移り話が聞こえるところまで来た 「…プレイボーイかなんかかと思ってたんですが違うみたいですね」 あははと笑っているアイツの隣の…男?女?は普通に上条と話しているのだが… 美琴はそんな上条の普通に話している顔をそれほど見た事がないような気がする… 「なによアイツ…私といる時はあんな顔あまりしないのに…」 それはそうであろうなにかあれば電撃を飛ばし、一方的に怒ったりもすれば上条はゲンナリする方が多いだろう。しかも、周りの雰囲気がそうさせない場合もある絶対能力進化計画や大覇星祭初日、戦争などである。 「ああいうふうに落ち着いて話せたら、ああいう顔もたくさん見れるのかな…ってやば」 いいなぁと羨望の眼差しを送っていた所為か上条がふとこちらに視線を向けそうになり隠れた 「ん?気の所為か?」 「どうしたんです?上条さん」 「いや、誰かに見られてたような…」 と会話が続いていたが美琴は隠れてしまった事への葛藤があり今ばかりは聞いてる場合ではない あーもう!なんで素直に出て行けないのよ、罪悪感があるなら謝れば済む事でしょうが と一人葛藤と戦っていたが落ち着いてきたところで重大な話を聞いてしまう 「上条さんは好きな方がいますか?」 □ □ □ 「「へ?」」 間抜けな声が出た もちろん美琴は二人に聞こえない程度に声を抑えた 「ちょっとまて、上条さんはいきなり過ぎてどうして聞かれてるか分からないのですが…」 上条はローテンションのままゆるーいツッコミを入れる 「理由ですか?それは簡単ですよ上条さん、私は上条さんに助けられた恩返しですよ」 縁田はさらっと引っかかるような謎めいた一言を言った 「まぁ、覚えてないのも無理はありませんか…なんせこの姿じゃなかったですし」 そう言うと彼は話してくれた、彼を助けた時の話を… 「いいですか、上条さん…私は上条さんに先月2度も救われているんですよ」 彼の顔は真剣で嘘ではない事を物語っている 「にしても、本当に覚えてないんだが…」 上条は本当にすまなそうにしているが記憶にないものはない 「あーそれはですね、私が女装してたからで…」 「へ?」 驚愕の事実で上条は本日3度目の間抜けな声を上げた 「えっとですね、彼女の趣味で…そのまま放置されまして…」 どんよりと忘れ去られた姫神のような暗さが漂ってきた… 「縁田…お前も苦労してるんだな…」 上条は縁田の肩に手を置き涙を流した 「まぁ、一回目は不良に囲まれた所を助け出してもらったのですが…二回目は…」 そこで縁田は詰まったこれは言ってもいいものだろうかと… 「あ、そうでした二回目の話も聞いてもらうのが一番なんですが… 彼女に呼び出されてたのを忘れてました…というか忘れたいんですがね… まぁ、変なところを除けばどこに出しても恥ずかしくない(主に私)彼女なんですが」 「それじゃまた明日会いましょう」と言い残し縁田は去っていった。 「縁田か…いい奴だと思うが…苦労してそうだな…」 最後に聞いたところは涙がまたでそうになった 「そういえば…質問に答えるの忘れてたような… というか恩返しとあの質問の接点が分からないのですが…」 □ □ □ 少し時間を戻してみる 美琴は先程は自分を抑えて声を小さくしたが結構危ないところだったと自覚している 「理由ですか?それは簡単ですよ上条さん、私は上条さんに助けられた恩返しですよ」 アイツ私の知らないところで人助けをしてたのか… 「まぁ、覚えてないのも無理はありませんか…なんせこの姿じゃなかったですし」 目の前にいるあの人は中性的過ぎて分からないが… 実は女の人でアイツのためにイメチェンしましたとか言われてもアイツのフラグ体質からすれば驚きはない 「いいですか、上条さん…私は上条さんに先月2度も救われているんですよ」 二度も…かそれはフラグが建つんでしょうね… 美琴は少し暗くなる、もしこのまま彼女が告白してしまうようなら… そして、結ばれてしますなら自分はこの後アイツにどういう顔で会えばいいのだろうか 「あーそれはですね、私が女装してたからで…」 「へ?」 こちらも変な声が出た…多分聞こえてはないと思う… どういうこと?あの人は…女の人じゃないの? だったらさっきまで落ち込んでた私が馬鹿みたいじゃない と急に顔が羞恥で赤くなる 「えっとですね、彼女の趣味で…そのまま放置されまして…」 なんか…アイツほどじゃないけど可哀相になってきたわ 「縁田…お前も苦労してるんだな…」 上条は縁田の肩に手を置き涙を流した 美琴も心の中ではあるが上条と同じ行動を取った 「まぁ、話は戻るんですが私が救われた一回目は不良に囲まれた所を助け出してもらったのですが…二回目は…」 そこで縁田はふと思い出したように詰まった 美琴はそんな事には気付くはずもなく まあ、あの容姿で女装すれば男は多分コロッと騙されるだろう それどころかアイドルとしてもバレない限りはやっていけるんではないかと思うほど綺麗な顔立ちをしているとか考えていた 「あ、そうでした二回目の話も聞いてもらうのが一番なんですが… 彼女に呼び出されてたのを忘れてました…というか忘れたいんですがね… まぁ、変なところを除けばどこに出しても恥ずかしくない(主に私)彼女なんですが」 「それじゃまた明日会いましょう」と言い残し縁田は去っていった。 「ふう…これでアイツに…ってこっちに来るじゃない」 あわあわと美琴は焦ったがふと気付いた事がある 「あれ?今こっちに手招きしたような…?」 そうこうしている内に彼は美琴の横を見もせず通り過ぎ公園から出て行った 「うーん、アイツには会いたいけど…うぅー」 と結局上条を一旦諦め気になる行動を取った彼の後を追う事にした それほど時間もかからずに彼を見つけて追いつく事ができた なぜなら公園を出て少し行った所でこっちを見て待っていたからだ 「説明してもらいましょうか?」 言える立場ではないのは分かっていたが気になったので言ってしまった 「まぁまぁ、立ち話も…って事だけど、君にはそんな余裕はないよね?」 スッと目を細めたがいやらしいというのではなくなにやら優しい眼差しを受けた 「私は縁田汰鶴、話をどこから聞いていたか分からないけど一応男だよ」 そういって一つ小さな溜息をつく 「えっと、盗み聞きしてたのは謝りますけど…」 美琴は女装のことを思い出して目をそらしたそして… 「なんだ、結構初めから聞いていたんだね…」 とどんよりとしたオーラを出した 「いや、まあそれはどうでもいいんだ、君の気になっていることは上条当麻の好きな人」 すぐに体勢を直し、直球ストレートで聞いてきた 「なっ、ちょ、えぇと、その…ち、ちがいます」 いきなりの事で慌て耳まで真っ赤にしたことがそれを物語っているが美琴は否定してみる 「ま、私が勝手に喋るから勝手に聞いているといいよ」 縁田は気楽にそういうと独り言のように語りだした 「彼、上条当麻は今現在好きな人はいない。ちなみに彼の場合気になる女性もいないみたいだよ…興味はあるみたいだけど今のところ完全フリーだね」 「ちょっと待ってさっきはそんな話してなかったじゃない」 美琴も言うのも間違いではない、さっきは好きな人は?と聞いてはいたが 誰がとかはアイツは答えていないはずだ 「私の能力『質疑分析(Lv3)』ってのがあるんだけどね」 読心能力者ですと縁田は言ってくれた 「効果はマンツーマンでの質問をして答えてくれるだけでフラッシュバックで顔や名前が分かるだけの能力なんですけど…上条さんからは顔も名前も出てきませんでしたね」 と溜息… 「実は今日上条さんと同じクラスになって話は聞いたのですがフラグ体質なのに彼女はいないうえ、不幸体質だと聞きます…私は上条さんに彼女を作ってあげたいと思います」 そこには真剣に言い切る彼女に女装を共用される中性的な男 これって、アイツにとって不幸…な要因なんじゃないのかしら と思わないでいられない美琴ではあったが彼女を作るという点では彼女の敵になりそうだ 「それはそうと君は上条さんにいたく惚れてるようだけど告白はしないのかい?」 一番痛いところを射抜かれました… 「そ、そそそ、そんなこと軽い気持ちでい、言えるわけないじゃないですか!」 後半は若干叫んでしまった…ただそんな自分を見て縁田はふっと優しく笑った 「なら手伝いますよ?君の名前を上条さんに聞いてどう思っているのかや、その他諸々…」 聞いていれば縁田は私を応援してくれるらしいが… 「いえ…あの、まずは自分で何とかしてみます…」 ありがたい話だったが何故そこまでしてくれるのが分からない為一応断るようなことを言った 「そう…わかったよ、でもね二回目に助けられた時は君と上条さんになんだから君にも恩返ししたいんだよ…まあ、いつでも見かけたら言ってくれても構わないよ手伝うからさ」 そう言って軽く手を挙げ彼は去っていった、美琴は逆に上条の元へ戻るように歩き出す 縁田が少し行った所で美琴の見知らぬ少女に掴まり連行されて行ったのは別の話 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/鶴の恩返し