約 188,635 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/774.html
前 ――ゆっくり研究家○○さんの講演の準備が終了いたしました。 ――場内は大変込み合っておりますので、お早めに席にお戻り下さい。 四度目の館内アナウンスが流れ出すが、既に席はほぼ埋まっている。 先ほどの食欲実験のゆっくりの興奮をまだ忘れられない人々が、様々に話をしているからだ。 次の成果は、恐らく性欲実験。 今度は、どんなゆっくりの末路を見る事が出来るのか……会場内は、異様な興奮でざわざわと騒がしくなっている。 そんな中、研究家が姿を現す。会場内は、完全に興奮のるつぼと化した。 ――大変お待たせいたしました。これより、ゆっくり研究家○○さんの講演を再開させていただきます。 騒がしかった会場内が、アナウンスと同時に静まり返る。 講演会第三部。ゆっくりの性欲抑制実験の発表会は、声一つない静けさの中で始まった。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その3:性欲編』 「これまで、睡眠を全く取らせないゆっくりと、食事を全くしないゆっくりの二例について、映像を使って説明させていただきました」 「次は、性欲の抑制をしたゆっくりを見ていただきます……これは、最も苦労した実験です」 本当に苦労したという感情がにじみ出ている声で、研究家は語る。 その言葉に反応して、静かだった会場内にひそひそ声が広がっていった。 ――食と睡眠という大きな欲求の抑制に成功したのだから、性欲くらい大した事はないだろう。言いすぎではないだろうか。 聴衆の考えは、おおむねその様なものである。 だが、その反応は分かっていたとでも言わんばかりに軽く頷いてから、研究家は説明を始めた。 「皆さんの考える事は良く分かります。ですが、ゆっくりは普通の生物ではないのです」 「ゆっくりの弱さを考えてみて下さい。人間が軽く殴っただけでも死ぬ弱さで、更に捕食種がいてもあれほどに数がいるのは、何故でしょうか?」 何故大量にゆっくりがいるのか……疑問にすら思っていなかった質問に、ざわめく聴衆。 だが、困惑する聴衆を気にせず、研究家は説明を続けた。 「皆さんは『いわし』という生物をご存知でしょうか」 「恐らくは知らない方が多いでしょう。私も実物は見た事がありません。海に住む魚だという話を、外の世界から来た友人に聞いただけです」 「ですが、彼は非常に興味深い話をしてくれました」 「『いわし』は、多数集まる事で生存確率を上げようとする本能があり、その数は数万にも及ぶという話です」 「これほどの数がいれば、数匹が何かの理由で殺されたとしても、群れそのものには影響を及ぼしません」 「……ゆっくりに話を戻します。ゆっくりは親子兄弟を合わせてかなりの数がいます。数百を超える個体が所属している群れを見たという情報もあるほどです」 「また、最も数の多いゆっくりれいむ・まりさは、大体はペアで発見されます。一匹でいるゆっくりは、逆に珍しいと言えるでしょう」 「この事実から推測しますが、ゆっくりの数が多い理由は『いわし』と同じ事ではないでしょうか?」 「つまり、多数の群れで生活する事で、少しでも種族としての生存確率を上げるためという説です」 「これは私の推測であり、本当は違うのかもしれません。ですが補足に値する事実があります。ゆっくりが一年中発情期だという事です」 「春夏秋冬……冬は交尾しているゆっくりをあまり見ませんが、その理由は食物の消費を出来る限り減らして生き残るためでしょう」 「ゆっくりの性欲は極めて強く、いつでもどこでも交尾をします。今回は、真冬に交尾をするゆっくりについて見ていただきたいと思います」 研究家の合図で、映像が流れ始めた。 冬のある日、二匹のゆっくりまりさが寒さに震えていた。 ほほが青白く染まり、がちがちと鳴らす歯がうるさい。 「ささささ……さむいね!」 「ぶるぶるぶるぶるふるえちゃうよ!」 血が通っているワケでもないのになぜか紫色になった唇を動かし、何とか暖を取ろうと可能な限りくっ付いていく二匹。 震える事で体を動かし、少しでも温かさを得ようとする行動は人間もゆっくりも同じらしい。 くっついたままのまりさ達は、かなりの速度で震え続けた。 「ゆゆゆゆ……ゆっくりぽかぽかになってきたよ!」 「もっとぽかぽかになったらゆっくりできるね!」 しばらくすると、ほほがリンゴの様に赤くなり、血色の良い唇に戻った。 ――これでゆっくりできるよ。 ほっとした二匹は今だに周囲を包む寒さも忘れ、のんびりとくっ付き合ってゆっくりしだした。 「まりさはすごくゆっくりしてるね!」 「まりさもすごくゆっくりしてるよ!」 「「ゆっゆっゆ~♪」」 端から聞いている人にとって自画自賛をしている様に思えてしまうこの発言は、二匹ともがゆっくりまりさのためである。 発音から何から全てを含めた同種族間の違いは、恐らくゆっくりにしか分からないものなのだろう。 二匹は穏やかな表情で体を揺すり、頬をすり寄せ続けた。 「「ゆ~……ゆっ!」」 穏やかな表情でくっ付いている二匹だったが、不意にぶるぶると小刻みに震え始める。と同時に、とろんとした目つきになった。 交尾の開始である。 「「ゆっゆっゆっ……」」 ぬちゃぬちゃと、粘性の物をこすり合わせる音。 良く見ると、まりさ達のもちもちとしたほほの間に、透明の液体が糸を引いている事が分かる。 「ゆゆゆゆ……ゆっゆっゆっ……」 「ゆぅ……ゆゆゆぅ……」 ゆっくりまりさ達の動きが更に早くなり、ぬちゃぬちゃという音も更に激しくなっていく。 それに連動するかの様に、ほほだけが赤かった二匹の顔全体が真っ赤に染まっていった。 「「ゆっゆっ……んほぉぉぉぉ!!!」」 ビクンと一跳ねして、同時に動きを止めるゆっくりまりさ達。 ボトボトと音を立てて、粘液が地面を黒く濡らしていった。 「「すっきりー!!!」」 ゆっくりまりさ達の交尾は終ったらしい。 二匹は、顔を赤くしたまま余韻に浸っている。 「すごくゆっくりできたよ。ゆっくりしたあかちゃんがうまれるといいね」 「うん、がんばってゆっくりあかちゃんうむよ。まりさににてもいいし、まりさににてもいいね」 顔を見合わせ、微笑み合う二匹。 全く見分けが付かないが、どうやら画面向かって左側のゆっくりまりさが母役で、右が父役らしい。 「ゆっくりしないで、はやくうまれてほしいね」 「そうだね、でもゆっくりうまれないと、ゆっくりしたこにそだたないかもしれないよ?」 和やかに冗談を言い合う二匹の表情には、憂いの色は全くない。 寒さに包まれた中、飢餓に耐えながら子供を生み育てる事がどれだけ辛いのか、このゆっくりにはその程度の事を考える頭もないのだろう。 春まではまだ一ヶ月以上ある、冬の日。 もうすぐ親になるゆっくりまりさ達の表情は、本当にゆっくりしたものだった。 映像は、穏やかに顔を見合わせて笑うゆっくりまりさ達の様子で止まった。 幻想郷のどこでも見られるゆっくりの交尾を延々と見せられていた聴衆は、かなり不満そうにしている。 確かに冬に交尾をしているゆっくりは珍しいかもしれないが、交尾そのものはどこでも見られるのだから、その考えも当然なのかもしれない。 「まずはゆっくりの交尾について見ていただきました。どこにでもある光景ですが、この光景について一つお聞きしたい事があります」 「『ゆっくりはいつから交尾をしているのか』それについて、どなたか分かる方はおられませんか?」 ざわざわと会場内に声が響き渡る。 頬をすり寄せた時点で……いや、粘液が出た辺りから……様々な意見が出るが、確信を持てるほどのものにはならない。 そんな様子をしばらく眺めていた研究家は、一つ咳払いをしてから話し始めた。 「これについては、私にも分かりません。恐らくは、他の研究者達も完全には把握できていないでしょう」 「苦労の理由の二つ目がこれです。いつから交尾をしているのか分からなければ、やめさせる事は難しいという事です」 「いつ頃から親愛の情が性欲に変わっているかを知るためには、頬をすり寄せている時から交尾に変わる瞬間を理解しなければならないですからね」 「そのため、この性欲実験については、これまでの抑制ではない三つの方法を考えました」 「一つは、性欲の抑制ではなく、性欲そのものを潰すというやり方」 「二つ目は、不感症とでも言うのでしょうか、交尾では快感を得ないゆっくりをつがいにさせるやり方」 「三つ目は、羅切(らせつ、日本の仏僧が行う去勢の事)に処した上何度も交尾をさせて自分はもう『すっきり』できないのだと理解させるやり方です」 エグい事をさらりと言う研究家に、男性の一部は顔を青くし、その中の更に一部は赤くしている。 研究家は無表情のまま、淡々と説明を続けた。 「羅切の方が楽に出来るのですが、ゆっくりの生殖器がどこにあるのか不明だったために出来ませんでした」 「また、不感症のゆっくりを見つけられなかったため、これについても出来ませんでした」 「羅切や不感症は今後の課題としまして、ここから先は性欲を潰したゆっくりについて、映像で説明させていただきます」 研究家の合図と共に、映像が流れ出す。 それは、一匹のゆっくりまりさが黒い箱の前に固定されているものだった。 ゆっくりまりさは、怒っていた。 もしこんな状況に追いやった者が目の前にいたら、口を極めて罵り、倍に膨らんで攻撃を仕掛けるだろう。 だが、今は不満そうに眠ったゆっくり達の入った透明な箱を眺めている。 眠っているゆっくり達と話せないからではない。固定する縄が、下手に動くと饅頭の皮が破れるほど硬く縛られているためである。 ゆっくりにも生命の危険は分かる。 このまま膨らめば、もしくは下手に口を開けば、自分は中身が飛び出した饅頭だったものになると理解する程度の頭はある。 そのため、膨らむ事もできず、文句も言えず、目の前のゆっくり達を起こす事も助けを求める事もできず、まりさはただ大人しくしていた。 不意に、箱の中のゆっくり達が起き上がった。 「っ……っ!!!」 眠そうにまりさの方を眺めているのを見て、まりさはもごもごと口を動かした。恐らくは「ゆっくりたすけてね!」などと言っているのだろう。 だが、ゆっくり達はまりさが見えない様にきょろきょろと辺りを眺めだした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 目の前にいるゆっくりまりさを無視して、同じ箱に入ったゆっくり同士が挨拶をする。 まりさは、自分が苦しんでいるのに助けようともしない仲間に怒りを抱いたらしくぷくっと膨らもうとするが、縄が食い込むので途中で息を吐き出した。 「「ふたりでゆっくりしようね!」」 恨めしそうに自分達を眺めているまりさに気付いていないかの様に、ゆっくり達は箱の中で仲良く頬をすり寄せあった。 「ゆゆっ……ゆ……んんっ……ゆー!」 「ゆふぅ……ゆゆゆ、ゆっ……」 「……っ?」 突然、箱からぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえ出した。 箱のゆっくりは、目の前にいるまりさを無視して、ついに交尾を始めてしまったのである。 固定されているまりさは痛みも怒りも忘れ、呆然と目の前の痴態を眺めている。縛られていなかったなら、ぽかんと口を開けている事だろう。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 「……っ!」 箱の中で何が起こっているのかようやく気付いたらしく、もごもごとくぐもった声をあげるまりさ。 何と言っているのかは分からないが、相当に恥かしく思っているらしい。必死で目をそらそうとしている。 だが、その顔は真っ赤に火照っており、目が潤んでいる。別のゆっくりの交尾を見て、自分も昂ぶってしまっているのだろう。 交尾中のゆっくり達は、間近で見られている事を知ってか知らずか、もしくはそんな事などどうでも良いのか、どんどん動きを激しくしていった。 「「ゆっ……ゆっゆっゆっ、ほおおおおおぉぉぉ!!!」」 「っ……ゆ、ふぅ……」 ビクビクと震えるゆっくり達の顔から、音を立ててよだれ・涙・汗の様なアンコ汁が大量に流れ出し、地面がたちまちに黒に染まっていく。 それを見ているまりさは、長時間お預けを喰らった犬の様に口の端からよだれを一筋垂れ流しながら、じっとその様子を見つめていた。 先ほどまでの怒りなど忘れてしまったらしく、まりさは快楽を求めて強引に動こうとするが、当然動けない。 「ゆ……すっきぃ……たぃ……」 すっきりしたい。もはや、ゆっくりまりさの頭にはそれしかない。 まりさは、命の元でもあるアンコで縄が黒く染まっていくのも気にせず、動こうともがき続けた。 「ゆゆゆゆゆゆ! んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 突然、柔らかい物がぶちゃっと潰れる音が響くと同時に、辺りがシンと静まり返った。 先ほどまでの熱気が一瞬にして薄れ、消えていく。 白目をむき、だらしない顔をしたゆっくり達は『すっきり』する事なくいきなり潰れてしまったのである。 「んむむむ!」 だが、まりさは何が起こっているのか分らないまま、箱に寄ろうと必死に動き続けた。 ――すっきりしたい! まりさもすっきりさせてよ! つぎはまりさのばんだよ! 縄から逃れようともがく理由が、異常なこの状況を確認するためではなく、情欲に火照った体を冷ますためだという事は、欲に弱いゆっくりを象徴する様で浅ましい。 そんなまりさの目の前で、潰れたゆっくりがウィーンという機械音を立てて逆回しに膨らみ、そのまま眠り始めた。 「ゆぅ……ゆー……ゆゆっ」 「ゆ……ゆー……ゆぅ」 ほどなく起き上がったゆっくりは、隣に先ほどまで交尾をしていたゆっくりがいる事にも気付いていない様に、きょろきょろと辺りを眺め始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶をし、幸せそうに頬をすり寄せるその姿は、先ほどと全く変わらないものである。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 そのままビクビクと震えながら、顔を真っ赤にするゆっくり達。交尾を再開したらしい。 「……?」 目の前のゆっくり達の、時間が戻った様に同じ事をしている異常性にようやく気付いたらしく、まりさは不思議そうな顔をした。 にちゃにちゃと粘性の音が聞こえても、もう情欲に目を輝かせたり、顔全体が火照る事はない。 ただ、なぜか先ほど潰れたはずのゆっくりが同じ行動を繰り返す目の前の状況を眺めているだけだ。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「……ゅっ!?」 結末も全く同じで、ぶちゃっという音と共にゆっくり達は叩き潰される。 そして、また機械音が流れ、また蘇るゆっくり達。 繰り返されるそれを見て、まりさは僅かに気味悪さを感じ始めていた。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ゆっ……たすっ……っ!!!」 100回以上も絶頂に至らないまま何度も何度も潰れては蘇り、また交尾を始める饅頭達に、ゆっくりまりさは恐怖を感じていた。 ガチガチと歯を鳴らし、涙が止め処なく溢れている。 縄からは更にアンコが漏れ出し、黒く染まってきていた。 快楽を求めて動こうとしているためではなく、この場から逃げ出そうと必死にもがいているためである。 ――たすけて、ゆっくりさせてよ。このこたちはいやだよ、ゆっくりできないよ。たすけて……。 達する直前で潰れては蘇るゆっくり達が、まりさの目には不死の悪霊か何かの様に見えているのだろう。 ゆっくりまりさは、自分の身からこぼれるアンコも無視して、ただ逃げようと身をよじり続ける。 「ゆっ……! ……やっ! ……ゅ!? ゆゅ……ぁ!!!」 その間も、何度も何度も繰り返される交尾と死にとうとう神経が切れてしまったらしく、まりさは恐怖に歪んだ凄まじい形相で気絶した。 映像は、凄惨な虐待の末にアンコまみれになって殺されたと錯覚してしまう有様のゆっくりまりさが映った所で止まった。 「まずは映像による仕込みを見て頂きました。現状でも、このゆっくりは恐怖心から交尾を行おうとはしません」 「ですが、彼らは記憶力が異常に低いため、すぐに交尾出来る様になります。数日……長くても一週間程度持てば良い方でしょう」 「そのため、この後は定着作業に移りますが、これは更に二段階に分かれます。詳しい内容については映像にてご覧下さい」 「なお、これが先ほどと同じゆっくりである目印として、帽子の先端部分に塗料を塗ってあります」 研究家による簡単な説明の後、映像が再開される。 今度は縛られていないゆっくりまりさが、帽子の先を赤く塗られている事にも気付かずに眠っている様子が映し出された。 「……ゆー?」 帽子の先端を赤く塗られたゆっくりまりさは、目が覚めてすぐきょろきょろと辺りを見回した。 どこも縛られてはいないし、口もキチンと動かせる。先ほど縄でちぎれたはずの頬も元通りに治っている。 「ゆめだったんだね! うっかりー!」 何度潰れても蘇っては交尾をする異常なゆっくりなんていない。縄でぐるぐる巻きに縛られてもいない。 自分はずっと悪夢を見続けてただけなんだ。 そう思い、安心した様にほっと息をつきながら辺りを見回す赤まりさの目に、あるはずのないものが飛び込んできた。 アンコまみれの縄と、黒い四角い箱。 夢の中では透明の箱だったから大丈夫……と思いながら恐る恐る箱を覗くと、そこにはあのゆっくり達がすやすやと眠っていた。 悪夢が現実に現れる。 「あ、あ、あ……」 がくがくと震える赤まりさ。白目をむき、口の端からは黒い泡が吹き出している。 すっきりする前に潰れてはまたすっきりしようとしていたゆっくり達。 縛られて、逃げる事も交尾をやめさせる事も、潰させる事を防ぐ事も出来ずにただ見ている事しか出来なかった自分。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 不意に、バケモノ達が起き上がり、挨拶をする。この後は交尾をして、すっきりする事なく叩き潰されるのだろう。 「ごわいよぉぉぉ!!!」 挨拶に応じる事もなく、赤まりさは全速力でその場から逃げ出した。 トラウマにでもなったのか、顔は涙と良く分らない液体でぐしょぐしょになっている。 「ゆぎゅぅぅぅ!!! いやぁぁぁ!!!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりおちついてね!」 半狂乱になって跳ね回る赤まりさにかけられる鳴き声。 そのまま頬をすり寄せてくる。柔らかく心地良いその感触で、ようやく赤まりさは落ち着きを取り戻した。 「ゆっ……ゆっくりしていってね! ……だれ? まりさ?」 「まりさだよ! ゆっくりおちついてね! ゆっくりしてね!」 涙目のまま相手を眺めると、相手も同じゆっくりまりさだった。 ただし帽子はキレイに整えられているし、寒天の目は純度の高い宝石の様に美しく、もちもちとしたほっぺは見るだけでもすっきりしてしまいそうだ。 ――どんなゆっくりよりゆっくりしてて、すごくかわいいぜ。 この部屋に元々いたまりさは、素直にそう思いながら話しかけた。 「ゆっくりできたよ。ところでまっ、まりさは、なんでここにいるの?」 「まりさもつれてきてもらったの! ここは、すごくゆっくりできるおきにいりのゆっくりプレイスだよ!」 噛んでしまいつつも、問いかける赤まりさ。その顔は帽子の先端の様に赤く、緊張と恥かしさが同居している様な表情をしている。 だが、美しいまりさは赤まりさの奇妙な表情を気にもせず、無邪気に答えた。 にこにこと笑うその顔は、悪意というものがすっぽりと抜け落ちた様にさえ見える。 赤まりさは、その優しい目を見ている内に何でも話したくなった。 「ゆぅ……ここはゆっくりできないよ、だって……」 欲求に逆らわず、赤まりさは美しいまりさにこれまでの全てをぶちまけた。 「……ゆっ、そんなことがあったの」 「そうだよ! だからゆっくりしないでここをでよう! ここはゆっくりプレイスじゃないよ!」 語り終えた赤まりさは、何か考え込んでいる美しいまりさを急かす様にぐいぐいと引っ張った。 当然ながら、一緒に逃げ出すためである。 だが、美しいまりさはその美しさに似合った優雅な仕草で赤まりさを振り払った。 訳が分からずに呆然とする赤まりさだったが、すぐに気を取り直したのか、口元を引きつらせてへこへこと奇妙な屈伸運動の様な動きをする。 人間の目から見ると叩き潰したくなる有様だが、どうやら優しい笑顔を浮かべて謝っているつもりなのだろう。 「つよくひっぱっちゃったんだね! ごめんね! つぎはゆっくりひっぱるから、いっしょににげようね!」 「ちがうの、まりさはここからでたくないの。まりさのゆっくりプレイスからでたくないよ……」 だからここでお別れね、とうつむいた美しいまりさの帽子の奥の目は涙で潤んでおり、ぽたぽたと音を立てて水滴が床に落ちていく。 濡れていく床を見て申し訳ない気分になりつつ赤まりさだが、ここは『バケモノ』のいるゆっくりできない場所なのだ。 あきらめるワケにはいかない、このまりさもゆっくりして欲しいと考え、赤まりさは言葉を尽くした。 だが、もう美しいまりさはここにいると決めたらしく、赤まりさが何を言ってもうつむいて頭を振り続けた。 「ゆぅ~……じゃあ、まりさもここにいるよ! ひとりよりふたりのほうがゆっくりできるよ!」 「ゆゆっ、いいの!? まりさはここからでたいんでしょ?」 「きがかわったよ! ふたりでゆっくりしようね!」 目を丸くした美しいまりさに、赤まりさは優しくほほをすり寄せた。 赤まりさのいきなりの積極的な行動に驚きつつも、美しいまりさは目を閉じて受け入れる。 その横顔を眺める赤まりさの目には、帽子の塗料の様に赤い、決意の炎が燃え盛っていた。 「もし、ふたりでゆっくりできなくなっても……」 「ゆぅ? まりさ、なにかいった?」 「なんでもないよ! それより、きょうはゆっくりプレイスをみつけたきねんにまりさがごはんをさがしてくるよ! まりさはゆっくりしていてね!」 赤まりさはそう告げてから、いつもの緩みきった笑顔とは違う真剣な眼差しで美しいまりさを見つめた。 「……ゆぅ?」 きょとんとした美しいまりさの姿をアンコの奥に刻み込む様に硬く目を閉じてから、赤まりさは更に弾みを付けて飛び跳ねていく。 その後頭部は、守るべき者を見つけた自信と誇りに満ち溢れていた。 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/438.html
P「うちのアイドルの性に対する意識がヤバい」 執筆開始日時 2012/08/04 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344007629/ 概要 社長「今日からだね。よろしく頼むよ」 P「はい、必ずトップアイドルを出して見せます」 社長「……ウチの子たちはちょっと個性的だけど、頑張ってくれたまえ」 P「はあ……(個性的なのはいいことでは?)」 社長「今日から我が765プロは新しいプロデューサーを迎えることになった」 P「よろしくお願いします」 アイドル達「……」 P(暗い……俺、何か間違ったか……?) P(それとも第一印象で嫌われたんだろうか……?) 社長「……では、事務所周りを案内するからついてきてくれたまえ」 P「はい……」 タグ ^オールキャラ まとめサイト エレファント速報
https://w.atwiki.jp/srns/pages/137.html
1どこの情報粒度からもシステムの構築に参加できること 2回答を考えるまで答えを見せ合わない 3参加者を増やす 参加者に情報を提供し、参加者が望む整理法を選択できるようにする。 孤独と競争と寂しさ 孤独とは2の状態 寂しさとは3が少ない状態 競争とはより良い結果を出すために努力することがたのしい状態のこと 沢山の人が問題を解く 答えを決めるまで相談しない 前者がないのが寂しさ、後者が成就しているときに感じるのが孤独。矛盾しません。答えを決めるまでに相談すると、集団内の力関係が答えに影響を与え、集合知として機能しなくなります。 このような状態を作って、問題解決を大規模に行うことで寂しさで生産性が悪くなるという問題を解決できるという理由からもこのように目標を設定しました。
https://w.atwiki.jp/tkonishi73/pages/607.html
統計学(第11回) 『統計学』小テスト(2015.7.1) 1.あるクラスで試験をしたら、平均が65点で、標準偏差が8点であった。 この試験で、A君は72点であった。学力偏差値を求めよ。 2.最初のデータxを、z=ax+b という変換式でzに変換する。 平均を15、標準偏差を12にするのは、aとbをどのように決めたら良いか。 3.AクラスとBクラスで同じ試験問題を使って試験をした結果、それぞれの平均と標準偏差は、 Aクラス 平均68点、標準偏差10点 Bクラス 平均72点、標準偏差8点 であったという。 このとき、Aクラスで学力偏差値52の学生と、Bクラスで学力偏差値53の学生は、どちらがテストの点数が高いか、答えなさい。 解答例 前回の復習 相関関係とは、直線的な傾向を意味する。 右上がりのとき、正の相関、右下がりのとき、負の相関、があるという。 質問や感想があればどうぞ。 何でも良いので質問して下さい。 -- 小西 (2015-06-29 14 03 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rolc/pages/76.html
武器 分かっていること 基本的にレア度が高いほど攻撃力も高くなる。 会心率が高いほど攻撃力は低くなる。 レベルが高いほど攻撃力は高くなる。 物理魔法どちらかに偏るとその合計は小さくなる。(いくつかの傾向が存在) 同じレベルだと、同じ傾向の武器の攻撃力は大体同じになるが、元のレベルが高い武器の方が少し高くなる。 予想 計算式には、レア度・会心・レベル・物理魔法の傾向・元の装備レベル が影響する。 予備知識 攻撃力の計算式 最低攻撃力:Dex(Con)+武器攻撃力/2 最大攻撃力:Str/2(Int/2)+武器攻撃力 ※小数点以下切り捨て 調査1 武器のレベルと攻撃力の関係 (推定)A*LV^2+B*LV+C の形になる 調査中
https://w.atwiki.jp/daisei/pages/413.html
ケジラミの性(((((((つ´ω`)つみょーん 【クラシック】 萌え風声、音楽とセックスについてのんびり喋る。「セクロスは音楽」は名言 肉便器街道まっしぐら MC29との関係は? かなり頭は弱いようだ本名は「さえ」 最近ばくちゃんとスカイプで絡むも「気持ち悪い」と一蹴 ラジオ頻度 低 2010年1月に突如復活 エリート肉便器になっておりアナルセックスまで経験済み。 女性とのセックスも予定しているらしい。 栄養士かなんかの試験の勉強で忙しい。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4359.html
(ローゼ 白い砂浜、青い海・・・そして赤く燃える太陽・・・ やっぱり海は最高ですわ♪ おほほほほほほほ♪ ビーチパラソルの下、サマーベッドに寝転がり、 レモンの輪切りが飾られたティーカップに口をつける赤いビキニを着た赤い長髪のグラサン少女 「組織」のR-No.0、ローゼ・ラインハルトだ (蓮華 何考えてるんですか貴方は 上位メンバー全員で休暇だなんて前代未聞ですよ? (ローゼ まぁまぁ、細かいことはお気になさらず というか蓮華ちゃんもすっかりその気じゃありませんの♪ (蓮華 うぐ・・・こ、これは、その・・・ と、R-No.1――六条 蓮華は己の姿を恥じるように身を縮こまらせる 自分の髪と同じ緑色のワンピース水着のスカートが、頭の天辺の触角とほぼ同時に潮風に揺れていた (蓮華 ・・・き、今日だけですからね、今日だけ (ローゼ はーい♪ あ、蓮華ちゃんもあちらで遊んできては如何? 彼女はサングラスをあげて、きゃっきゃと元気な声が聞こえる海を見つめた 楽しそうに、5人の少女が水を掛け合いながら遊んでいた ウェーブのかかった長めの金髪の、黄色いスクール水着を着た胸の滑らかな少女、R-No.2――ロール・レインウォーター 首筋までの短めの茶髪、やや大きい胸を強調するような珈琲色のビキニを着た少女、R-No.6――ロベルタ・リベラ オレンジ色のツインテールに、これまたオレンジ色のスクール水着を着た少女、R-No.7――ラピーナ・レスピーギ 黒髪ポニーテールを揺らす、雪の結晶が描かれた空色のビキニを着た少女、R-No.8――乱堂 凛々 濃い青色の髪に、紺色のスクール水着を着た小学校低学年程の少女、R-No.10――ライサ・ルイプキン (ロール キャッホー♪ やっぱ夏の海はサイコーってカンジぃ♪ (ライサ ローゼお姉様ー!蓮華お姉様ー! こっちで遊ぼうyきゃあっ!? (ロベルタ えへへ、ライサちゃん仕留めたりー! (凛々 せやけどあんまりはしゃぎすぎるのも良ぅないで。海だけに、s (ラピーナ ストォップ! ダジャレ禁止なんだよー!! 微笑ましい光景に、ローゼは思わず噴き出してしまった つられて蓮華も小さく笑うが、すぐにコホン、と咳払いをし、話を変えた (蓮華 ・・・ところで、レジーヌさんはどうしたんですか? あの人がこの光景を見て大人しくしてるとは思えないんですが (ローゼ あぁ、レジーヌちゃんは――― (羅菜 心配は無用でござるよ 2人が隣のビーチパラソルに目を向けると、 淡い桃色のスクール水着を着た、長い黒髪を靡かせる少女、R-No.9――流崎 羅菜と、 その横でぐったりとしている紫色のパレオを着た、長すぎる紫の長髪の少女、R-No.5――レジーヌ・ルーフィオがいた (レジーヌ 溶ける (ローゼ あ・・・レジーヌさんは暑いところが苦手でしたわね; (蓮華 この方が平和ですけどね (羅菜 熱中症の恐れもある故、レクイエム殿に海水の用意を頼んだでござるが・・・ (レクイエム 今持ってきたぞ ちゃぷん、と音を立て、水のたっぷり入ったバケツが砂地に置かれる (羅菜 む、かたじけないでござる、レクイエム殿 (レクイエム あぁ良い、気にするな・・・ん? 貴様等どうした? (蓮華 ・・・いえ、何というか、その・・・ (ローゼ レクイエムさん・・・それは派手すぎないかしら? 胸元がばっくり開いた白のスリングショットを着ている白いセミロングの巨乳少女、R-No.4――レクイエム・リッケンバッカー その水着の所為で、いつもは見られない胸の谷間に描かれた「ヒエロニムスマシン」の設計図の刺青まで露出している (レクイエム 派手? 良いだろう別に、誰も見やしない (ローゼ そ、そう言われても・・・その、殿方もいらっしゃる事ですし (日天 オレのことは気にするな と言っているのは黒のスイミングパンツを履いた黒髪の少年、R-No.3――栄 日天 見た目は子供ばかりのR-No.上位組で、唯一の男メンバーである (蓮華 ・・・ってどこ見てるんですか。『気にするな』という台詞を吐くなら面と向かって発して下さい (日天 悪魔かあんたは!?・・・体系は子供とは言え、女性をジロジロ見るのは騎士道精神に反する (レクイエム なぁ、あいつあんなキャラだったか? (羅菜 かっかっか、女子ばかりの拙者等の中では、正しく騎士のような存在でござるからなぁ、日天殿は (ローゼ あらぁん照れてらっしゃるのぉ? こっちにおいでなさってぇ♪ 声に色気を足してローゼが呼びかけると、日天は顔を真っ赤にしてすくっと立ち上がり、 (日天 ・・・独りにさせてくれ と言って砂浜の向こうへと駆けだした (ローゼ あぁん、折角の殿方とのあまぁいビーチのひと時がぁ~・・・ (レクイエム ローゼ、貴様の脳味噌恐らく故障してるぞ (蓮華 ・・・男に戻って、溜まった分の性欲が爆発しかけたのでしょうか (レジーヌ 性欲と聞いて (羅菜 大人しく寝てるでござる ばしゃっ!とレジーヌの頭上から海水をぶちまける羅菜 直後に、ローゼが伸びをしながら立ち上がった (ローゼ ん~! よし、ワタクシも目いっぱい遊びますわよ~! (蓮華 え、日天さんは放っておいて宜しいのですか? (ローゼ あのお年頃の殿方はそっとしておいた方が良いと思いますわ♪ (蓮華 自分が誘惑した癖に・・・ そう言って、ローゼは赤い髪を風に揺らしながら、ライサ達のいる海へと駆けていった ...To be Continued 前ページ次ページ連載 - 赤い幼星
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4329.html
128 名前:ルイズとサイトの夜 1/2[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 23 05 51 ID um2Rjg+E ルイズはサイトを連れ立って町に買い物に来ていた。 「やっぱり馬は慣れないなぁ…尻が痛ぇよ!」 「ここが一番近い町なんだから!少しは我慢なさい!」 「遠すぎるんだよ!コンビニみたいなのが近くにありゃいいのに…」 「何よ?コンビニって」 「何でも売ってる店で一日中やってる便利な店だよ」 「学院にだって、たまに馬車で露天商が来るわよ」 「田舎の移動スーパーみたいなもんか…」 「何よ?スーパーって」 「いや…説明が面倒だから…もういいや」 「あっそ、だったら黙って付いて来なさい!」 横道に入り…路地裏に向うと辺りをキョロキョロと見渡しながら呟いた。 「確か…このへんだって聞いてきたんだけど…」 しばらく歩き、見慣れない看板の店の前で止まって確認する。 「ここ…かしら?」 店のドアを開ける! 「・・・」 店主はカウンターで、何かを読みながら目を伏せたまま挨拶をしなかった。 「無愛想な店だな?!」 サイトがルイズに言った。 「別に構わないわ!」 「文句を言わないなんて、お前にしちゃ珍しいな?」 「う、うるさいわね!いいのよ…黙ってなさい!」 ルイズは店内を見渡し…やがて意を決したように店主に尋ねた。 「…あるかしら?」 ん?今、ルイズは何て言ったんだ? 店主はルイズの言葉に…黙ったまま裏手に何かを取りに行って戻ってきた。 「こちらでいかがでしょう?」 ルイズはサイトの方に向き直り…しばし眺めて考えた後、店主にこう言った。 「あの時アンタ…もっと大きなのを使ってたわよねぇ…」 また武器でも買ってくれるのだろうか?今度は伝説の歌に倣って「槍」か? 「もっと大きくて太いのがいいわ」 「しかしお客様には、このくらいの大きさの方が…」 「『もっと大きくて太いのがいい』って言ったのよ!」 腰にに手を当てて高飛車に言い切るルイズの迫力に店主がたじろいだ。 「わ、わかりました…」 そう言うと、再び店主は裏手に何かを取りに行く。 「こちらでいかがでしょう?」 再び振り返り、サイトを上から下までマジマジと見つめると… 「そうね…頂くわ!おいくら?」 「2エキューで!新金貨なら3枚になります」 「ちょっと高いわね!?」 「最近の物は高性能ですんで…へへ」 背後からサイトが口を挟む。 「何だ?高いのか?いくらかなら俺も持ってるぞ」 「うるさいわね!黙ってなさい!いったい誰のせいで…ぶつぶつ…」 「え?何?」 「だから!黙ってなさい!」 「へぃへぃ」 ルイズは新金貨で支払いを済ませると、そそくさと店を後にした。 サイトはまた馬で帰路に付くかと思うとそれだけで憂鬱な気分になっていたが、 なぜかルイズは「すぐに帰りたい!」という嬉々としたオーラを発していた。 買い物帰り…電車の中で包みを開けてしまいたい衝動を必死に抑えている…。 サイトにはそんな感じに見えた。 129 名前:ルイズとサイトの夜 2/2[sage] 投稿日:2006/11/08(水) 23 07 54 ID um2Rjg+E 学院に戻る頃には既に夕刻で…部屋に落ち着いた時にはもう日が暮れていた。 部屋に戻ると…なぜかルイズがすぐに扉に鍵を掛けた。 反射的にサイトがビクッっと身構える!まさか、お仕置きタイムですかぁ〜? 「お、俺…な、何かしたかな〜?」 尻が痛いと愚痴った事か?余計な口出しをした事か? 馬に乗るとき、つかまる場所を腹と胸…間違えた事か? シエスタと昨日の夕飯を2人だけで食った事か?その後の夜のアレ(自主規制)の事か? 王宮に呼ばれたときアンリエッタとまたアレ(自主規制)しちゃった事か? あれこれ考えを巡らせていると…着替えを済ませたルイズが振り向いた。 相変わらずのスケスケネグリジェ姿が月明かりにシルエットとして浮かび上がる。 少々上気した様にも見える表情…目も潤んでいるように見えるのは気のせいか? 「ねぇ」 「わん!」 条件反射である!思わず叱られていると思い、犬モードになってしまった。 「まぁ犬でもいいけど…聞きたい事があるの」 「な、何かな?」 ちょっと怖いな…いったい何を聞かれるんだろう? 「こっちの世界に来てから…アレ…どうしてるの?」 「アレ?」 「ほ、ほら、その…健康な男の子なら…あの…その」 「何だよ?ハッキリ言えよ」 「できない時って…その…どうしてんのよ」 「はぁ?」 「ほら、その…いつも一緒に寝てるし、同じ部屋だし…」 「あぁ」 「どう…処理してんのかなぁ…て」 「な、何を聞いてるんだよ?!」 「うるさいわね!好きで聞いてるんじゃないわよ!」 「じゃ何でだよ?」 「つ、使い魔の管理は主人の務めだし…そ、それに…」 「それに?」 「使い魔が勝手に交尾しちゃったら困るじゃない!」 「交尾って…」 「だ、だから…教えなさいよ!」 「言えば管理してくれるのか?」 「え?」 「ご主人様が責任を持って、使い魔の性欲まで管理してくれんのか?ってんの」 「な、な、な、何を言ってるのかしら!」 「だってそういう事だろ?」 ルイズは耳まで顔を真っ赤にしながら黙ってしまった。そして小刻みに肩を震わせる。 しまった!言い過ぎたか?!やばい!ムチか?拘束具か? サイトの予想を裏切り…ルイズはうつむいたまま小さな消え入るような声で言った。 「そ、それも…し、仕方無いわね…」 187 名前:ルイズとサイトの夜(1/4)[sage] 投稿日:2006/11/09(木) 23 00 37 ID XAUqnM5Y 意外な答えにサイトは一瞬戸惑いを見せたが…ここは引く訳にはいかない。 「ち、ちゃんと教えるから…よ、よく聞けよ!」 「わ、わかったから!さ…さ…さ…さっさと教えなさいよ!」 売り言葉に買い言葉…どちらも話を逸らすタイミングを完全に逃してしまっていた。 「普段はお前が寝たのを確認してからだな…その…なんだ…隣で…」 「な!なんですってぇ?!」 不潔なものを見るような、蔑んだ目で睨みつけながらルイズが声を上げた! 「あ、いや…だから…」 「寝ている私の隣でしてたの?アンタ?」 そう言いながらチラリとベッドに目をやり、ルイズはその時の様子を頭の中で想像していた…。 「そっと抜け出して…トイレでしたり…とか」 「アンタ!バカじゃないの?!」 「なんだよ!お前が教えろって言うから言ったんじゃねぇか!」 「そ…そういう…意味じゃ…なくて…」 顔を真っ赤に表面上は怒りを現しながらも…何度も頭で想像を反芻しながらルイズは言った。 「私が隣にいるのに…どうして何もしないのよ!」 「はぁ?」何を言っているんだ?このご主人様は? 「だって手を出したら怒るだろ?オマエ!」 「そんなの当たり前じゃない!」 「意味わかんねぇよ!」 「だ…だから…私は…眠ってるん…でしょ…?」 どうやらこのプライドだけは高いご主人様は、自分に魅力が無いから何もされない… だから眠っていても手出しされないんだ!…そう解釈したようだった。 サイトは大きな溜息を一つ吐くと…言い切った! 「でもオカズはいつもオマエ!ルイズだ!」 その一言に思わず顔が緩むルイズだったが…ご主人様の精一杯の威厳を保ちながら言う! 「そ、そんな事が許されると思ってんの?!」 「そんなこと百も承知だけど…実を言うとだな…」 サイトのカミングアウトは更に続いた。 「たまには…その…身体を摺り寄せたり…尻を撫でたり…胸を触ったり…」 「え?え?」 「可愛い子が一緒に寝てるんだぞ!そのくらい当たり前じゃねぇか!」 「か、か、か、可愛い?…私が?」 ルイズの頭から湯気が噴出すのが見えるほどに更に顔が真っ赤に染まる。 「何度も言わせんな!」 「魅力が無いから…とかじゃ無かったの?」 「我慢してるだけだ!だから一人でしてたんじゃねぇか!」 その言葉でルイズの頭から不安要素が取り払われる。嫌われてる訳じゃ無かった…。 魅力が無いから…でも無かった。それが今しっかりと確認・理解出来た。 「私の事…考えながら…してたの?」 「そうだよ!悪いかよ?!」 「悪いなんて言って無いじゃない!」 口調こそきつかったが…ルイズの表情からは安堵の様子が見て取れた。 「なぁルイズ…?」 「な、何よ?!」 「今日は様子が変だぞ。町に行った時もそう思ったけど…」 そう切り替えされたルイズは急に落ち着きが無くなり、あたふたと手をバタバタさせた。 「な、何でも無いわよ!」 「突然、性欲処理の話なんてするし…何かあったのか?」 図星を突かれたルイズの反応は実に分り易い。サイトは過去の経験から学んでいた。 「言ってみろ」 「し、知らないわよ!」 サイトはその言葉でピーンと来た!また誰かに何かを吹き込まれな?デルフか? 「今回は誰だ?」 「だ、だ、誰…って…?」 「入れ知恵したヤツだよ!」 そんな問答を何度か繰り返す内にルイズはやっと重い口を開いた…。 188 名前:ルイズとサイトの夜(2/4)[sage] 投稿日:2006/11/09(木) 23 02 39 ID XAUqnM5Y 「キ…キュルケ…」 「はぁ…キュルケかぁ」 「…と…タバサ…」 「タバサも?」 「と…」 「まだいんのかよ!」 「モンモランシー…」 「みんなじゃねぇか!」 女の子同士で集まって、いったいどんな話をしているんだか…とサイトは少々呆れた。 「不安…だったから…」 「別に、魅力が無いから手を出さない!とか…そういうのとは違うってば!」 「あ…いや…そうじゃなくて…」 なんだ?何をモジモジしてるんだ?それだけの話じゃないのか? 「逆…」 「逆?」 何が逆なんだ?何を言っているんだ? 「わ…私が…し…してたから…」 「は?」 何度もオウム返しに聞き返すサイトに業を煮やしたルイズが声を振り絞って叫んだ! 「サイトが寝た後、私も隣で何度もしてたの!」 顔を真っ赤にして…100m全力疾走後の様に口からはハァハァと荒い息が上がっている! 「それで、俺もしてるか確認したかったのか?」 「そ、そうよ…」 「だって!私だけしてるなんてバカみたいじゃない!」 「お互いに我慢してたって訳か…」 「我慢なんかじゃないわ!私は…そう!ただ節度を保ってただけよ!」 「同じ事じゃねぇか…」 「ち、違うわよ!アンタの節操の無いオナニーとは違うんだから!」 その言葉にさすがにカチンと来たサイトはルイズに言った! 「じゃぁどう違うか見せて貰おうじゃねぇか!」 「へ?」 「さっき『使い魔の性欲まで管理してくれんのか?』って聞いたら…」 「『それも仕方無いわね』って言ってたよなぁ?」 「い、言ったかも…しれないけど…」 「さっきからこんな話をされて、俺…今やりたくて仕方ないんだ…協力してくれよ!」 そう言うとサイトは上着を脱ぎ、ズボンのベルトに手を掛ける…。 「え?え?…」 驚くルイズを尻目に一気にパンツまで脱ぐと…大きくなったモノを見せ付けた。 思わず両手で目を覆うルイズだが、指の隙間からシッカリとそれを見ていた。 「どう違うのか…お前もやって見せてくれよ」 そう言いながらサイトは自分のモノをしごきながらルイズに詰め寄った! それを見たルイズはまるで魔法にでも掛かったかのように…ベッドに腰を下ろし、 少し息を荒げながら…そっと股間に指を伸ばした。 「言われたから…するわけじゃないんだから!」 腰掛けたルイズの顔の位置と、立っているサイトの股間の高さは…ほぼ同じだった。 ルイズの眼前に近づき…モノをしごき続けるサイト…。それを見ているルイズ。 「た、ただの…使い魔の性欲処理の管理よ!」 「本当は自分がしたいだけなんだろ?」 「ち…違うわよ!やって見せてあげれば…早く処理出来ると思っただけよ!」 言葉とは裏腹に股間の指の動きはスピードを増していく…。 「直接…処理して貰っても…いいんだけどなぁ」 サイトがイタズラっぽく悪魔のように…ルイズの耳元で囁く。 一瞬ルイズの指の動きが止まり…かすかに喉をゴクリと鳴らす音が聞こえた。 無言で了承の意思を示すと…そっと片手をサイトのモノに添える…。 「いつ見ても…お、大きいわね…」 そう言いながら淫らに口を開け…舌を伸ばし…先端を優しく舐め上げる。 股間の指が再び動き始める…その動きに合わせて時折りピクリと身体に緊張が走る。 サイトのモノを唇でしごくように…吸い付くように…口内へと吸引し舌を絡める。 サイトが聞いた… 「『いつ見ても』ってどういう意味だ?」 189 名前:ルイズとサイトの夜(3/4)[sage] 投稿日:2006/11/09(木) 23 04 39 ID XAUqnM5Y 尋ねてみてもルイズの口は塞がれていて答えない!それ以前に既に夢中になっていて、 周囲の声など…もはや耳に届いていない様だった。 もどかしそうに腰をくねらせながらルイズは…器用に自ら下着を脱いでしまった。 薄い桃色の柔毛は朝露に濡れた水滴の様にキラキラと光り…指はその更に奥へと進む。 口からは唾液交じりの音が…股間からは愛液の湿った音が…淫らな二重奏を奏でていた。 「ルイズ…」 サイトのその言葉に全てを察したルイズが「ちゅぽん!」と言う音と共に口を離し… ゆっくりとした動作でベッドに横になった。その上にサイトが覆い被さる! 「サイト…」 そっと膝を曲げさせ…それを左右に広げると…そこには既に準備の整った秘部があった。 軽く先端をあてがうと…ヌルリとした感覚と共に吸い込まれる様に飲み込まれる… 一旦引き抜き…次は半分ほど埋没する…少し抵抗感があった。 「ルイズ…いくよ?」 「いちいち言わなくていいから!バカ!」 「じゃ…」 少し引き抜き…今度は一気に奥までねじ込む!途中に抵抗感があったが突き破る様に! 「い、痛い!」 「ご、ごめん!」 慌てて引き抜こうとするサイトに両足を絡め…それを阻止するルイズ。 「いいから…続けなさいよ!」 「でも…」 「構わないって言ってるの!」 「わかったよ…」 ルイズは両手で顔を覆ったまま…どうやら苦痛に顔を歪ませ痛みに耐えているようだ。 「大丈夫か?」 「黙りなさい!バカ!」 何度か繰り返す内に…苦痛の顔が…徐々に光悦の表情に変わっていく。 痛みを押し殺していた声も、いつしか悦びの喘ぎ声に変わっていた。 やがてサイトの下腹部に最終局面を告げる感覚が走る…腰の動きのスピードが上がる。 「きて…」 ルイズが両手を広げてサイトを求める。 身体を重ね密着させ…激しく唇を重ねて舌を絡め合い…呼吸困難の中…射精するサイト! 一時…時間が止まる…やっと離した口からは混ざり合った互いの唾液が長く糸を引いた。 余韻を楽しむよう身体を重ねたまま…耳元に囁くように言葉を発する。 「聞いてもいいか?」 「『どうだった?』とかマヌケな事言ったら殺すわよ!」 「さっき『いつ見ても』って言ったの、どういう意味だ?」 「あ…うぅ…」 バツが悪そうに頬を赤らめるルイズ。 「あのね…『たまに身体を摺り寄せたり…尻を撫でたり…』って言ってたでしょ?」 「あぁ言ったな」 (あえて『胸を触ったり…』の部分は削除なんだな…) 「そうしてたのは…サイトだけじゃ無いって事…」 「あ!?」 「…朝とか…凄くなってるし…」 「いつも触ったりしてたのか?」 「た…たまによ…」 サイトは少し驚いたが…ルイズも健康的な普通の女の子だったわけだ…と安心した。 「なぁ…これからはお互い我慢するのはやめないか?」 「じゃ毎日ね!日課!これ決定!」 「毎日は無理だ!俺…ほら今はシュバリエだから…王宮に泊まる事もあるし…」 ルイズは頬をふくらませて不満の意思表示をした。 「ご…ごめん…」 190 名前:ルイズとサイトの夜(4/4)[sage] 投稿日:2006/11/09(木) 23 06 59 ID XAUqnM5Y 申し訳なさそうにうなだれるサイトを見てルイズが笑顔に戻って言った。 「嘘よ!大丈夫!安心していいわ!そんな事もあろうかと…」 ルイズは仰向けにサイトを見上げたまま枕の下に手を伸ばすと、あるものを取り出した。 「今日の昼間…買いに行ったモノよ♪」 「こ、こんなモノを買ってたのかぁ!」 その手には『大きくて太い』バイブレーターが握られていた。 「稼動の魔法が掛かっていて…ほら!動くのよ♪」 良く見れば大きさも太さもサイトのモノとほぼ同じだった。わざわざ同じにしたらしい。 「これで問題は解決だわ!」 「いや…問題大有りだ!」 「な…何よ?ダメ?」 「いや…それの話じゃなくて…」 「何よ?ハッキリ言いなさいよ!」 …………… …………… …………… …………… 「中で…出しちゃった…」 「あーーーー!」 -完- 駄作にお付き合い有り難うでした!一応終わったです 120秒規制で、ちょっと投下しにくい^^; (謎の人)
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8003.html
136 通常の名無しさんの3倍2015/11/13(金) 00 39 15.96 ID IYnANBQ50 127 下ネタにつきご注意を レイン「体が大人の男性に近づくと、白いねばねばした液体が作られるようになるの。これは精子といって、赤ちゃんのもとになるものよ」 アル「玉ってそのためにあったんだ……」 レイン「何かしらエッチな刺激を受けると精子は体の外に飛び出す、これを射精と言うわ」 シュウト「しゃせい…写生?」 レイン「シュウト君、お絵描きじゃないのよ。……で、初めての射精のことを精通と言うの。これは10歳から18歳と個人差が大きいし、気付かないうちに始まる事が多いわね」 アル「へぇ~そうなんだ」 シュウト「なんか恥ずかしいなぁ…」 ドモン「………………」 8年前 ドモン「ししょお~~!!」 東方不敗「どうした?寝小便でも垂れたか」 ドモン「…おしっこじゃなくて…ぼ、ボクの褌になんか白いのがべっとり……」 東方不敗(これは…たまに出るやつだな。…そう言えばこれって一体なんなのだろうか……) ドモン「それと……朝起きたとき、ここがカチカチになってて…」 東方不敗(股間がカチカチだと?儂もなるときあるな…というか何でカチカチになるのだ?儂としたことが考えたこともあらなんだ…) 東方不敗「……………………」 ドモン(師匠、難しい顔で黙ってる……も、もしかして…) ドモン「し、師匠?ボク……何か悪い病気なんでしょうか……!?」 東方不敗(しまった、不安にさせてしまったか。正直儂もよくわからんし、適当にごまかすか) 東方不敗「ドモンよ、強くなったな」 ドモン「……へ?」 東方不敗「これは儂もよくなるのだ。つまり、お前が儂に一歩近づいたということ」 ドモン「師匠も……?つ、つまり、この白いのは強くなった証ということですか!?」 東方不敗「そうだ」 ドモン「やったー!!」 東方不敗「喝!!慢心するにはまだまだ未熟よ!ここからまた精進せい!!」 ドモン「はい!!」 ドモン「精子…って強くなった証じゃないのか!?」 レイン「何言ってるのドモン!?」
https://w.atwiki.jp/hsddmatome/pages/146.html
オリュンポス三柱神の1柱で、死を司る神。 その姿は骸骨で、司祭の着るような祭服に身を包んでおり、頭部にはミトラを被っている。 冥界の地下深くにある冥府を支配し、死神を従える。 全勢力でトップ10に入るというギリシア勢力中最強の神で、その強さはアザゼル以上。 杖から放つ黒々とした神のオーラは「魔王化」ヴァーリの「反射」でも軌道を逸らすのが精一杯という出力で、ヴァーリのスマッシャー砲撃でも仕留めきれないほどの耐久力を持つ。 人間には平常通りに接する神であり、人間界を守ろうという意思も本物だが、他の神話勢力に対して敵意を抱いているためオリュンポスの神々の中では唯一協調路線に反対しており、嫌がらせのためにはありとあらゆる手段を惜しまない。 自分たちの頭上で暮らしている冥界の住民を特に嫌っており、悪魔のことをコウモリ、堕天使のことをカラスと呼んで侮蔑している。 加えて、わずかな期間で神と戦えるほどに成長した神滅具の所有者たちのことも危険視している。 魂を管理する冥府には必要な存在であるため、敵対する側としても軽々に滅ぼすことはできない。 「禍の団」とも繋がりがあり、旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブのことを陰から支援したり、英雄派の曹操に対してサマエルの召喚を許可したりしている。 抜け殻になったオーフィスを得ようとプルートを差し向け、「魔獣騒動」による冥界の混乱の隙を狙っていたが、その度を過ぎた行動が三大勢力、特にリアスとイッセーを巻き込んだことでサーゼクスとアザゼルの怒りを買って自身が冥府から動けなくなり、ヴァーリによって腹心のプルートを失うだけでなく、彼を除くヴァーリチームの逆襲で「ハーデス神殿」を荒らされたうえ冥府にいた大多数の死神をデュリオに氷漬けにされるなど、大きな痛手を受けることとなる。 それからも懲りることはなく、クリスマス直前にはアポプスと契約してリゼヴィムの研究所にあるリリスと彼女から悪魔を産み出す方法が記された「ルシファーの書」の情報を貰い受け、クリフォトたちに天界へ侵入する方法を教える一方で、その情報を帝釈天に流して曹操をそこに向かわせている。 「邪龍戦役」後は、異世界からの侵略者を招き寄せる悪魔たちと最期の戦いに望むため、各神話の主神、全神滅具所有者、アジュカの打倒を目標として各地獄の王たちと協調すべく「アザゼル杯」の裏で暗躍し始め、「地獄の盟主連合」を結成する。 大会の予選期間中はコキュートスに篭ってリリスから計10万体の人工悪魔「リリスの子供たち(リリス・チルドレン)」を生産し続けており、被験体のうち魔王~超越者クラスはアザゼル杯に参加させ、それ以下の者は自分の命令をどの程度まで受け付けるのかを確認するため、各勢力の僻地へ送り込んで騒動を起こさせる。 当面は魔王クラスの個体を超越者に覚醒させることと、超越者を二天龍にぶつけさせることが目的であったが、タナトス配下の暴走が原因でイッセーから直に宣戦布告を受け、ほとんど時間を空けないうちに勝手に行動を起こした仲間の半数以上を討たれてしまう。 さらにはエレボスの行動が各勢力の上層部から戦争行為と見なされて「地獄事変」が始まり、「D×D」と各勢力のエージェントによって冥府をほぼ占拠されたため、ロンドンの地下深くに作り出した都市と同規模の広さがある空間に本拠地を移す。 イッセーの奇跡の元となる「乳力」を警戒し、協力者にしたメレディスに彼の性欲を封じさせるという作戦を講じるが、最終局面で力を取り戻すどころか逆に成長を促すという結果につながってしまい、二天龍をはじめとする「D×D」からの総攻撃を受けて敗北。 その後は関係者のもとへ護送されるはずだったが、突如大西洋に出現した「五邪」により拘束されたまま拉致され、ルガティムのもとで解析されることになる。