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人類帝国 / The Imperium of Man (第572話-第628話) 人類帝国 / The Imperium of Man 【構成員】【皇帝】 【幹部】 【帝国軍】【士官待遇】(名有り) 【下士官待遇】(半名有り) 【組織の概要】【アロウズ】 【これまでの流れ】 【拠点】【帝都】 【勢力範囲(あくまで目安)】 【軍事拠点】 【戦力】【アロウズ(ARROWS)所属MS】 【通常MS部隊】 【その他機動兵器】 【鹵獲機】 【構成員】 【皇帝】 三輪防人 ※皇帝の正式称号は「一にして全なる者、宇宙の唯一の霊長たるホモ・サピエンスの第一人者、全ての人類の全ての国家の元首、地球及び宇宙の全ての惑星・恒星・衛星・彗星の領主」だが、あまりにも長ったらしいし舌を噛みそうなので「人類帝国皇帝」と公式に略称されている 【幹部】 神隼人《帝国軍最高司令官(元帥)・皇位継承順位第1位》 森宋意軒 柳生但馬守宗矩 黒のカリスマ《帝国行政最高位・執政官》 RESIDENT EVIL(黒のカリスマ直属) 室戸文明 【帝国軍】 【士官待遇】(名有り) コクボウガーチーム《皇帝直属親衛隊筆頭》 ドレッドノート ジャック・O 二見瑛理子 紅月カレン 蒼星石 本田忠勝(ホンダム) Mr.ブシドー Mr.テツドー ロキ 【下士官待遇】(半名有り) ホランド・ノヴァク(通称「ひろし」) パトリック・コーラサワー【版権フリー。どなたでも(ry】 ジョシュア【版権フリー。どなたでも(ry】 【組織の概要】 第572話にて誕生した議長スレで最も新しい組織。 国際連合軍の高級将校であった三輪防人が国連を乗っ取り、自身を皇帝に戴く(より厳密に言えば、国連軍内部の極右分子が三輪を旗印に担ぎ上げて)軍事独裁国家として再編した。その支配は帝都ジュネーブが置かれている旧EU圏を始め、北米の旧アメリカ合衆国、更には中華連邦や日本といった極東地域にまで及ぶ。 思想的な特徴としては、人類の中でも地球に居住する人類(いわゆるアースノイドないしはナチュラル)を至上の存在とし、それ以外の生命体の排斥を標榜する極端な選民思想がある。帝国内部ではスペースノイドやコーディネーター、ミュータントはもちろん、吸血鬼・人狼などの非人類有機生命体や無機生命体、精神(不可視)生命体に対する差別や迫害は日常的に行われており、最終的には全宇宙からの地球人類以外の生命体の絶滅もしくは家畜化を目指しているものと思われる。 その版図に比べて実働戦力が少ないという欠点も国連から引き継いでおり(多少は増備されているが)、国連軍実験部隊を前身とする一部精鋭に頼っているのも事実である。だが、徹底した排他政策を採り、地球人類以外の生命体との対話すら拒絶する彼らの存在は、武力紛争と並行して外交的取引がなされ、諸勢力間で暗黙の安全保障条約が交わされてきた議長スレ世界の構造を一変させる可能性を秘めている。 ある意味では議長スレ史上最も危険な集団と言えるかも知れない。 設定上の元ネタは「Warhammer40000」のインペリウムであるが、組織誕生の経緯から「機動戦士ガンダム00」のユニオン・AEU・人革連・国連及び地球連邦もベースとしている。 【アロウズ】 新しく人類帝国に設立された独立特殊部隊。 通常の軍や異端審問局では対応が難しい大規模な暴動や反政府活動の鎮圧を主任務とする。核融合炉を搭載した最新鋭のMSが優先的に配備される部署でもあり、単なる治安維持部隊の枠組みを超えた装備と権限を有している。 アロウズという部隊名は原作『機動戦士ガンダム00』では「A-LOWS」と表記されるが、議長スレにおいては「ARROWS」という表記が正式なものと思われる。これは部隊設立時に三輪皇帝が行った政見放送において、アロウズという部隊名が毛利元就がその息子達に説いた「三本の矢」の故事に由来する事を明言している為である。 「Abiding Regulations of Race Observant Warriors=人類に関する永続的な法規を守護する闘士達」の頭文字を取ってA.R.R.O.Wsと命名されたという説も存在する。 【これまでの流れ】 国際連合内で地球人類以外の存在を排斥する勢力の活動が活発になったのは、安全保障理事会の下部組織で平時における国連軍の統率機関である軍事参謀委員会のメンバーに三輪防人が入ってからである。 国連軍内で地球人類至上主義の立場をとる将校たちの一部は、その目的のために十数名からなる秘密の司令部を組織し、三輪を支持すると共に、「15年前の戦争」の英雄の一人神隼人の協力を取り付けた。その司令部は「IOM」と呼ばれた。「IOM」とは「Imperium Of Man」の略である。 ロゴスやブルーコスモスなどの極右団体やバイオネットなどの犯罪組織はこぞってIOMに賛同し、支援した。神の声望はこれらの組織を引きつけるのに充分であったし、特にバイオネットは、勇者新党壊滅のためにフェイクGSライド技術を提供したにも関わらず、一向に新党討伐に動こうとしないイブラヒム・ガンバリ執行部への苛立ちから、三輪や神、IOMに深入りした。三輪の指揮の下コクボウガーを建造するにあたり応用された勇者ロボの技術は、バイオネットが新党から強奪し三輸に供与したものである。また極秘裏に、後に「スペースマリーン」と呼ばれることになる部隊の編成も進め、柳生宗矩や森宋意軒といった忍者・妖術使いの取り込みにも成功した。 だが、コクボウガー公開に際して三輪が漏らした不用意な一言は、かねてからグランショッカー(GS)やバイオネットなどの地下結社との訣別と一掃を図っていたガンバリや、その有力側近であるマリナラ国王パタリロ・ド・マリネール8世らの疑念を招き、国連最高評議会は三輪派を「民主主義と多様性を容認する社会の敵」と判断、その逮捕を準備した。 しかし三輪派の動きはガンバリらの予測をはるかに上回っていた。最高評議会の意思を察知した三輪派は、ブリュッセルで行われた国連総会に合わせて全加盟国領土で一斉に蜂起した。演説中だったガンバリをはじめとする総会出席者を射殺、加盟国に対しても政府首脳の逮捕・殺害、議会の強制閉鎖、戒厳令布告などの実力行使を行い、国連と加盟国政府は完全に崩壊した。同時に最高評議会の上前をはねるがごとく、それまで手を結んでいた地下結社も暴力的に弾圧。バイオネットは再建不能なまでに壊滅、ロゴスとブルーコスモスは注意深いごく少数の最高幹部が連邦に逃れたに過ぎず、組織の存立に響かなかったのはGSぐらいのものであった(GSはライス政権のアメリカを介して国連とつながりを持っていたが、上海攻防戦の最中、国連・連邦を一掃し地球圏の完全掌握を目論む木星帝国と密約を交わし、国連から距離を置きつつあった)。 その後はシン・アスカよりデスティニーガンダムを鹵獲。そのパイロットとして黒のカリスマを使い、同時に帝国の参謀としても起用した。彼らは参謀部主導の下旋風寺財閥の買収・占拠を行うと共に、三輪皇帝自ら作戦指揮を行いメキシコにあるGSの大規模秘密基地を攻め国連事変後にも生き延びたGSを壊滅させた。これで国連事変より続く人類帝国と国連の暗部である地下組織の関係を解消した上、ほとんどを地上から追い出した。 黒のカリスマや公安部の室戸など参謀を多く抱えた人帝は好機とばかりにその版図を拡大。当初はジュネーブを中心としたヨーロッパ全体に影響力を持つ組織であったがアメリカ、メキシコ、北欧諸国を平定した。(ベルリン付近は最後の大隊との緊張状態が続いている) さらにスエズ運河での決戦では連邦軍のムスカ中佐を討ち取り、連邦軍をヨーロッパから一掃。返す刀で中東へ親征し、アザディスタン攻略戦では乱入したメガトロンを焼き払いこれを攻略。さらに中華連邦に兵を伸ばし、政治を裏から操る大宦官を処分・追放した。その一方で天子による中華連邦の自治も承認し、帝国の支配体制を磐石とする事にも成功している。 瞬く間に世界の半分近くを制圧した人帝は留まる所を知らなかった。 しかし第627話にて、ミケーネ帝国・連邦が同時多発的に仕掛けた大攻勢により、帝都ジュネーブが陥落。 続く第628話にて、それを好機と見て決戦を挑んできたZEUTHとアザディスタン近郊の砂漠地帯で激突。 双方、総力をかけた死闘の末、Mr.ブシドーとしての仮面を外し、正体を明かしたグラハム・エーカーの手により三輪皇帝が戦死を遂げ、人類帝国は終焉を迎えた。 しかし、黒のカリスマをはじめとする人類帝国の残存戦力がキラ・ヤマトを総帥とする新興勢力イノベイターとして移行したことを踏まえると、完全に滅んではいないといえる。 【拠点】 【帝都】 ジュネーブ 【勢力範囲(あくまで目安)】 欧州全域 北欧諸国 アメリカ・メキシコ地域 スエズ運河(地中海南岸) 中東地域 ロシア南部(シベリア鉄道) 中華連邦(属領) 【軍事拠点】 国際宇宙ステーション「ミール」 エンデュミオン基地(月面) 小惑星基地 軌道エレベーター『天柱』(ソロモン諸島に存在。戦闘により損壊) スペースコロニー『全球』 【戦力】 【アロウズ(ARROWS)所属MS】 型式番号 機体名 主な搭乗者 GNX-704T 「アヘッド」 アロウズ一般兵 GNX-704T 「アヘッド指揮官型」 《Mr.ブシドー専用機》 GNX-609T 「GN-XⅢ」 アロウズ一般兵 【通常MS部隊】 型式番号 機体名 主な搭乗者 GNX-603T 「GN-X(ジンクス)」 人類帝国一般兵 SVMS-01 「フラッグ(Flag)」 〃 VMS-15 「リアルド(Reald)」 〃 AEU-09 「イナクト(Enact)」 〃 AEU-05 「ヘリオン(Hellion)」 〃 MSJ-06Ⅱ-A 「鉄人(ティエレン) 地上型(陆战型铁人式)」 〃 MSJ-06Ⅱ-E 「ティエレン宇宙型(宇宙型铁人式)」 〃 MSJ-06Ⅱ-ET 「ティエレン宇宙指揮官型(宇宙司令员型铁人式)」 〃 MSJ-06Ⅱ-C 「ティエレン高機動型(高机动型铁人式)」 〃 MSJ-06Ⅱ-LC 「ティエレン長距離射撃型(远距狙击型铁人式)」 〃 MSJ-06Ⅱ-SP 「鉄人桃子(ティエレンタオツー)(铁人桃子)」 〃 MSJ-04 「Phantom(ファントン)(幽灵式)」 〃 【その他機動兵器】 機体名 主な搭乗者 タイタン 三輪防人 ゲッター2 神隼人 ZGMF-X42S 「デスティニー」 黒のカリスマ コクボウガー コクボウガーチーム ゲッターアーク 二見瑛理子 紅蓮弐式(聖天八極式) 紅月カレン ゲイザム 柳生但馬守宗矩 バルディオス 量産型ゲッターロボ部隊 スペースマリーン保有各種兵器(ドレッドノート、センテニアルなど) 【鹵獲機】 ZGMF-X42S 「デスティニー」(戦闘により全損) SL-1200MkII 「月光号」
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1945年 1月 Player 1 017 Prelude to Catastrophe 1/16 Player 2 139 9SS at Sterpigny 1/17 2月 Player 1 300 A Place Without Mercy 2/10 062 The Plains Before the Rhine 2/28 Player 2 3月 Player 1 228 Death of General Rose 03/30 4月 Player 1 410 Destruction of NORD 4/2 304 This Evil Upland 4/26 5月 6月 7月 8月
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第一部 一九三七年十二月十四日より一九三八年一月七日まで ※この文書群は序文に掲げた資料集のP167~P180による。Tはティンパーリーの「戦争とは何か」を参照という意味。 第一号文書 T 第二号文書 T 第三号文書 T 第四号文書 T 第五号文書 T 第六号文書 T 第七号文書 T 第八号文書 安全区における日本兵暴行事件記録 一九三七年十二月十六日提出 注記 以下はわれわれが念入りに点検する時間があった特例にすぎない。 もっと多くの事件が委員会職員に報告されている。 第一件 T 第二件 十二月十五日午後四時、米を積んだ荷馬車が金陵女史文理学院の門の近くで日本兵に奪われた。 第三件 安全区内の第二分区の数人の住人が十二月十四日の依る、自宅からひったてられ、いっさいを奪われた。分区長は二回も日本兵による強奪をうけた。 第四~八件 T 第九件 十二月十五日、金陵女史文理学院の職員住宅は裏側の塀を乗り越えドアを破って押し入った日本兵に襲われた。十二月十三日以来この建物内部の家具家財は全部奪いさられていたので、何一つ盗まれたものはなかった! 第十件 T 第十一件 十二月十五日の午後、日本兵が寧海路にある当委員会の米屋にやってきて米袋を三つ(三.七五担)を購入したが、たった五ドルしか支払わなかった。米の並値は一担あたり九ドルであるから、日本帝国陸軍は委員会にたいしこれにつき二十八ドル七五セントの負債を負うものとなる。 第十二件 T 第十三件 十二月十四日に日本兵がアメリカ人宣教師ミス・グレース・ボーアー(Miss Grace Bauer)の家に押入り、毛皮でふち取りした手袋を奪い、テーブルの上にあった牛乳を飲み、手づかみで砂糖をもちさった。 第十四件 第九号文書 第十号文書 第十一号文書 第十二号文書 第十三号文書 第十四号文書 第十五号文書 第十六号文書 第十七号文書 第十八号文書 第十九号文書 第二十号文書 第二十一号文書 第二十二号文書 第二十三号文書 第二十四号文書 第二十五号文書 第二十六号文書 第二十七号文書 第二十八号文書 第二十九号文書 第三十号文書 第三十一号文書 第三十二号文書 第三十三号文書 第三十四号文書
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私は で、アッカーマン=アカマツだと書きました。 別冊少年マガジン今月号(5月号)の表紙を見てください。 https //cdn-scissors.shonenmagazine.com/image/scale/772081acfc1c1279e233b075d54a0b28b2120497/enlarge=0;height=998;quality=90;version=1;width=696/https%3A%2F%2Fcdn-img.pocket.shonenmagazine.com%2Fpublic%2Fmagazine-thumbnail%2F10834108156632098361-c86099a53b6f77e8e8fff8c2aea67a0f%3F1554360452 ミカサが口に当てている赤いマグカップに、パイナップルの絵が描いてあります。 パイナップル(pineapple)は、元は松(pine)の果実(apple)という意味です。 すなわち「マツカサ」(松ぼっくり)の事です。 ちなみに、英語のアップルは、元は「果実一般」を指す言葉だったそうです。 そして、マグカップは赤い。 合わせると「アカマツカサ」になります。 この片仮名を変化させると、「アカマ/ツカサ」=「アクマ(悪魔)/ミカサ」になります。 そして、軍事史に詳しい人なら「松(パイン)」という言葉から思い出すことがあるでしょう。 かつて大日本帝国海軍が行きつけにした料亭「小松」の、海軍内での通称が『パイン』だったのです。 その「小松」は2016年に放火と思われる火災で焼失。 「小松」に残っていた大日本帝国海軍の貴重な資料も一緒に焼失したそうです。 さらに、実は今の海上自衛隊は、大日本帝国海軍そのままなのです。 意外に知られていないのですが、徹底的に解体された大日本帝国陸軍と違い、大日本帝国海軍はそのまま残されたのです。 そのため、朝鮮戦争にも実は日本軍が参戦しており、それについては韓国側の将軍の著書でも触れられています。 朝鮮戦争で李承晩と連合国軍は釜山(プサン)まで追いつめらますが、中国・北朝鮮軍の後方に奇襲上陸し、一気に形勢逆転に成功します。 この大逆転を生んだ仁川上陸作戦(クロマイト作戦)は、実は大日本帝国軍人が立案したとも言われています。 なぜかと言うと、そもそも米軍や白人国家は朝鮮半島に詳しくなく、もっとも朝鮮半島の地勢に精通していたのは、統治していた大日本帝国軍だったからです。 前述のように大日本帝国海軍が参戦し、機雷除去や兵員物資の輸送を担当。 実は李承晩は実戦経験豊かな日本軍出身の朝鮮人を冷遇し、重職に就けていなかったのですが、それが朝鮮戦争前半での敗退につながったとも言われています。 しかし釜山まで追い詰められた連合国軍の要請により、はじめて大日本帝国軍出身の朝鮮人将兵が、釜山で中国・北朝鮮軍を迎え撃ったのです。 この時、指揮を執ったのが、満州事変や支那事変で蒋介石の国民党軍を殲滅した金錫源(キム・ソグォン)将軍。 連合国軍の軍議に出席した金将軍は大笑し、「日本軍を破った男が日本軍を指揮するのか。よろしい、日本軍が味方にまわればどれほど頼もしいか、存分にみせつけてやりましょう」と言って刀の柄を叩いて決意を示したそうです。 仁川上陸作戦は、元日本軍の朝鮮人将兵の奮戦により成功。 以後、今の38度線付近まで中国・北朝鮮軍を押し返します。 軍事に詳しい人は、金錫源将軍こそが韓国の英雄と呼ぶにふさわしい人物だと口をそろえて言うのですが、信じられないことに、現在の韓国では犯罪者にされているのです。 金錫源 https //ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E9%8C%AB%E6%BA%90#%E6%AD%BB%E5%BE%8C%E3%81%AE%E8%A9%95%E4%BE%A1 >2002年に「民族の精気を立てる国会議員の集い」が発表した親日派708人名簿と、2005年に民族問題研究所で親日人名辞書に収録する為に整理した親日人名辞書収録予定者1次名簿に、長男の金泳秀と共に選定された。また、2002年に親日派708人名簿に掲載された際には、城南高等学校の敷地内にある金の銅像を撤去しようとする活動が起こり、翌2003年に撤去されたというエピソードがある。 さて、今月号の116話「天地」では、ラストで奇襲が行われます。 果たして金錫源将軍はいるのでしょうか?
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このページでは、舞羅帝国陸海空軍が保有する航空機・ミサイルについて解説します。 攻撃機 + ... 地上への攻撃を目的とした固定翼機がここに分類される。 ある程度の空戦能力を持った戦闘攻撃機もここに含まれる。 名称 画像 保有数 解説 QA-1無人多目的攻撃機 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 50 QA-1無人多目的攻撃機は大統領府技術開発局(門州連邦)が設計、航空機工廠(門州連邦)が製造した武装AUVである。本機は陸軍・海軍共通の装備として大統領府が自ら設計した機体であり、陸上海上のあらゆる目標を遠隔で探知・攻撃可能なマルチロール性能を有している。無人というだけあって、制御は全てコマブロ通信によって行われ乗員は必要としない。しかも、主翼は分解可能で輸送効率が高く、強力なエンジン出力を生かしたV/STOL性能にも優れているため、あらゆる場所での運用が可能である。重量:1099B兵装:50D可変クロックキャノン、10弾頭爆雷投下機、トライデントHACミサイル×2、アドラーHACミサイル×2、その他HACミサイル×2定員:―(地上オペレータ2名) B-26戦略爆撃機「ヨルムンガンド」 10 わが軍の次世代型戦略爆撃機です。この機体は全長83b、全幅123b、全高19b、総重量7000bを誇る超大型戦略爆撃機で、機体設計は多くの部分を旧式の20式戦略爆撃機から引き継いでいます。武装は高高度から地表を完全に破壊する「22連TNTトロッコ投下機」、38個のディスペンサーからFCを発射し地上を焼き払う「焼夷弾投下機」、戦艦ですら一撃で大破させる「225弾頭HACミサイル×2」、一発で村一つが消し飛ぶ「300弾頭拡散TNTキャノン」、並の戦闘機を寄せ付けない旋回FC機銃「ティッピー君」×2となっております。尚、愛称の「ヨルムンガンド」は漫画と間違えやすいという理由から殆ど使われておらず、部隊内ではその居住性の良さから「ホテルさん」と呼ばれているとか・・ FA-27特殊戦闘攻撃機「バリスタ」 5 我が国の戦闘機である。誰がなんと言おうと戦闘機である。 CFA-04E-M「ミサイルキャリア」 5 クラフティン共和国から供与されたファルコンを改造した戦闘雷撃機。CF-04Eの強大な積載容量に注目した連合帝国軍部が「車輪をピストン格納式にする」「翼下にTNTキャノンを増設する」「FC機銃を自動機銃にする」そして「25式航空ロケット誘導弾アドラーを機内に積載する」のをはじめとした各種改造を施して完成した。敵艦隊への攻撃能力が期待されている。重量:549b兵装:21弾頭14装薬対空拡散砲×2TNT投下ディスペンサー×125式航空ロケット誘導弾(アドラー)×1FC機銃×2 CF-07MAジェピタスMA 77 クラフティン共和国(スギヤンMAX様)が開発したCF-07「ジュピタス」をライセンス生産した機体。オリジナルと違い主脚はピストン式となっているほか、機内にはTNTトロッコ格納用チェストが増設されている。舞羅では純粋な爆撃機として運用されており、戦略爆撃から強行精密爆撃まで手広くこなす。重量:670B武装FC機銃×2TNTトロッコ投下機×6+8(ハードポイント) MF/A-31カラミティ・バスター 40 クラフティン共和国(スギヤンMAX様)が開発したCF-07「ジュピタス」をベースに、同国と共同開発した戦闘攻撃機。翼下のハードポイントには大型対艦ミサイル2発を搭載可能でり、強力な対地対艦攻撃能力を持つうえ、良好な視界と胴体の連装キャノンによって戦闘機としても十分な空戦性能を確保している。重量: B武装FC機銃×2 退役機 + ... 名称 画像 保有数 解説 FA-27戦闘攻撃機「ドゲランD」 0 我が国の戦闘攻撃機で、主に制空任務と対戦車攻撃任務をこなす。海軍の艦載機から転進してきた異色の機体で元となった艦載機型と比較して機体が大型化、同時に両翼のミサイルが撤去されたことによりコストパフォーマンスと機動性が大幅に向上している。武装:91弾頭TNTキャノン×2、自動FC機銃×2、耐水弾投下機(3連砂弾倉)、対艦HACミサイルorTNTトロッコ投下機or増設FC機銃×4→耐用年数が過ぎ退役 FA-26戦闘攻撃機「モルダウ」 0 2015年度の国家方針に基づき陸軍の航空戦力強化を行うためにモダン連邦共和国様の技術協力の下で新型陸上戦闘機の開発を平龍戦争終結直後から行ってきたが、その努力が遂に実ることになった。 本機には拡散無水TNTキャノンを初めとする様々な新機軸が使用され、爆発事故を初めとする様々な困難に見舞われながらも軍令部の想像以上の性能をもつものに仕上がった。 公式愛称は「モルダウ」であるが誰も使ってくれない。部隊内ではその高価格故に「箱入り娘のように大事にされている」ことと、その外観より「イカ娘」が定着している。 それでいいのかお前ら・・・武装:175弾頭無水TNTキャノン、25弾頭速射砲×2、9弾頭無水TNTロケット弾×2、4連FC機銃、TNT投下機×2→耐用年数が過ぎ退役 MYS-20式戦略爆撃機 0 敵の工業地帯への攻撃や長距離進撃の際の編隊指揮を行うための大型機であり、その内装は我が国の航空機の中で最も豪華絢爛である(なんと風呂付!)。装備は若干旧式化したがその火力は圧巻である。武装:TNTトロッコ投下機×20、爆撃ディスペンサー×60、旋回FC機銃×2→ヨルムンガンドに世代交代し退役 戦闘機 + ... 航空機への攻撃を主目的とした固定翼機がここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 F-1戦闘機 1500 F-1戦闘機は航空機工廠(門州連邦)が設計・製造した戦闘機である。本機は門州連邦軍の物量・人員不足を解消するべく開発された機体であり、機体性能よりも操縦の簡易さと製造価格に安さに重点が置かれている。そのため、操縦・武装系統はT-23初等練習機のものが流用されており、初頭練習を終了したパイロットでも簡単に飛ばすことができる。しかし、カートキャノンすら搭載されていないため、性能では諸外国の戦闘機に全く及ばないと考えられる。ただし、T-23譲りのマルチロール性能と軽快さは健在であり、質さえ問わなければ幅広い任務に利用可能な機体ともいえる。重量:300B兵装:3弾頭TNT爆発式キャノン、FC機銃×8、TNT投下機×2定員:乗員2名(1名でも運用可能) F28「ガーディアン」 20 これまで陸軍が配備していたMF27Gロングランスはくろびん空軍のフィリムに対抗するためのその場しのぎの機体であり、純粋な高装薬戦闘機に比べて機動力が劣悪であった。このMF28ガーディアンは初めから純粋な制空戦闘機として開発された機体であり、MF27Gに比べて補助兵装が削減された代わりに格段に機動性が改善されている。 F29「コア」 100 F29コアは我が国の開発した新型基幹戦闘機である。近年諸外国の戦闘機では28装薬砲が標準になりつつあるが、我が国は今まで14装薬機と84装薬機という極端な性能の機体しか保有していなかった。これでは最も激しい戦闘が予想される中間距離の航空戦において我が国が不利になってしまう。その解決策として開発されたのがこの機体である。この機体の特徴は28装薬機としては異例の3b幅の連装キャノンである。これにより胴体を引き締め、翼下ハードポイントに多種多様な装備を搭載するためのスペースを確保することに成功した。HACミサイルやガンポッド、トロッコ爆弾を搭載した機体も存在する。 CF-04E「ファルコン」 15 クラフティン共和国から供与された戦闘機。戦闘機という分類であるが、攻撃能力と機動性にも優れるため、戦闘攻撃機的な扱いをしている。そのままでも十分優れた航空機だが、わが国での運用に合わせる改装作業も進んでいる。 CF-04Mスーパーファルコン 117 クラフティン共和国(スギヤンMAX様)が開発したCF-04「ファルコン」をライセンス生産した機体。時代と共に改造が繰り返され、すでに原型機の面影はなくなりつつあるが、これも基礎設計の優秀さ故であろう。舞羅では主に格闘戦に特化した制空戦闘機として運用されているが、機体後部のレバーを切り替えることで装薬数を絞ることが可能であり、状況によっては対地攻撃機としても活躍できる。武装FC機銃×235弾頭14/7装薬砲×221弾頭14装薬拡散砲×2 CF09Mハーピーイーグル 15 クラフティン共和国(スギヤンMAX様)から輸入した制空戦闘機。本土防空用として首都に集中配備されている。 QF-1コンドル 50 無人攻撃機QA-1のノウハウをもとに開発されたコマブロC4I制御の無人戦闘機。戦闘機としては大柄だが、その薄い全翼機形状は高いステルス性と機動性を提供している。主砲には可変クロックキャノンが採用されており、地上の送信機から砲の弾道特性を制御することができる。また、QA-1同様、主翼は分解可能であり、折りたためば7幅車両用輸送機で迅速に前線に展開することができる。重量:959B武装96弾頭14装薬対空拡散砲×215D可変クロックキャノン×2定員:―(地上オペレータ2名) 退役機 + ... 名称 画像 保有数 解説 F27G「ロングランス」 0 このF27G「ロングランス」は我が国の仮想敵国の1つである「くろびん小国連邦」の新型戦闘機「フィリム」に対抗すべく開発された機体である。くろびん驚異のメカニックが生み出した戦闘機「フィリム」は84装薬210弾頭砲2門という恐るべき性能を持っており、これが南米の空を飛び始めたことに対して14装薬機しか持たない我が国の軍令部は戦々恐々としていた。このままでは一方に虐殺されてしまう・・・そこで彼らはDEPCEMとMYS社に対して「大至急、これに対抗できる戦闘機を作れ」という指令を出し、完成したのがこのF27Gである。F27GはF27Dを原型として製作された機体で、F27Dから耐水弾投下装置を撤去することで、射程”だけ”はフィリムと同等の84装薬砲を2門装備することに成功した。これでアウトレンジ攻撃により全滅する可能性は減少したと軍令部はご満悦の様子だ。また、万が一敵戦闘機に接近されても対処できるように両翼に低火力低射程の砲を2門装備しているため、低射程砲に慣れたパイロット達にも割りと好評とのことである。→耐用年数が過ぎ退役 艦載機 + ... 航空母艦への積載を前提とした小型、軽量な機体がここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 DA-1軽攻撃機 20 DA-1は我が国最初期のジェット戦闘機である。設計は旧式であり、装薬数も7つと極めて短射程ではあるが、その弾道特性は良好であり、ドッグファイトや対地攻撃に適した機体である。また、機体サイズもコンパクトで扱いやすいため、未だに練習機や攻撃機として運用され続けている。武装:77弾頭砲×2、3連TNT投下機、6連FC機銃 DAF-2艦上戦闘攻撃機「スーパードゲラン」 150 この機体は性能を詰め込みすぎて失敗したドゲランの改良型としてDEP社舞羅支部が開発した新鋭艦載機である。翼下のハードポイントの装備転換能力、コックピットからの車輪格納能力などドゲランで評価されていたものはそのままに、無駄な弾頭をそぎ落とすことで主砲間の距離を5から3に短縮し、後部の耐水弾投下機の削除によって全長を5bも短縮することに成功している。これにより空戦能力と空母への積載能力を大幅に向上させた他、コストの大幅な削減にも成功している。武装:35弾頭砲×2、FC機銃×2、翼下ハードポイント(HACミサイルor連装TNTカート投下機orFCガンポッド)×4 DF-3艦上戦闘機 200 DF-3は、旧連合帝国時代にMYS社によって設計開発された、軽量な艦上戦闘機である。これまで主力戦闘機であったDF2はマルチロール機であり、様々な任務に対応可能である代わりに純粋な空戦能力において他国戦闘機に劣るという欠点を抱えていた。 MYS社はこの問題を解決するために(国交断絶前の)フェニキア共和国連邦の技術支援を受けながら試作機の開発を進め、本機の完成にこぎつけた。本機は以前の国産戦闘機と比べ軽量化、多砲化されていることが特徴であり、遅延回路の敷設方法などからフェニキア共和国のVw-235「ラファール」軽制空戦闘機の影響が見て取れる。無難で保守的な設計ではあるが、その分信頼性と扱いやすさには定評があり、長期に渡って戦闘能力を保持し続けている。 退役機 + ... 名称 画像 保有数 解説 DA-1 艦上攻撃機 0 23式軽戦闘機の系統を受け継ぐ海軍唯一のレシプロ機である。その特徴は何といっても両翼の巨大ミサイル!こいつは一発で半径100Bを消滅させる破壊力を持ち、アウトレンジによって敵に大ダメージを与えることができる。その任務の特徴からさほどの高速性は要求されず、むしろ高い信頼性と積載能力が求められたためレシプロ機が採用された。武装:546弾頭誘導弾×2、3弾頭TNTキャノン、3連手動FC機銃、TNT投下機→耐用年数が過ぎ退役 DB-1 艦上爆撃機 DB-1は軽快なジェット爆撃機である。主兵装は爆雷投下機であり、水流装甲を貫通する破壊力があるほか潜水艦に対する攻撃でも活躍が期待される。武装:63弾頭爆雷投下機、4連FC機銃→耐用年数が過ぎ退役 回転翼機 + ... ヘリコプタがここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 AH-2A戦闘ヘリコプタ 50 AH-2A戦闘ヘリコプタは航空機工廠(門州連邦)が設計・製造した戦闘ヘリコプタである。本機は旧帝国時代に製造されたAH-26対地攻撃ヘリコプタ「ワルキューレ」の後継として、同機をベースに開発された機体である。AH-26と比較して、25弾頭速射砲に自動中排水機能が追加されたほか、機種に俯角調整可能な耐水弾砲が装備されるなど、対戦車戦を意識した近代的な改装が施されている。また、両翼には対空拡散砲も装備されているため、戦闘ヘリ相手の対空戦闘も意識されている。陸軍では、主に戦闘ヘリ部隊の指揮官機として運用されている。重量:1417B兵装:28弾頭拡散対空砲×2、49弾頭耐水弾砲(俯角調整可能)、25弾頭速射砲×2、2弾頭爆雷投下機×2、TNTカート投下機×1、自動FC機銃×2定員:2名 AH-2D攻撃ヘリコプタ 150 AH-2D攻撃ヘリコプタは航空機工廠(門州連邦)が設計・製造したAH-2Aの派生型戦闘ヘリコプタである。A型からの変更点としては、テールの造形変更や主砲速射砲の射程延長などがあるが、両翼の対地拡散速射砲が最も大きな差異であろう。全ての兵装が対地兵器となったため、A型よりも攻撃機としての性格が強くなったといえる。陸軍では、主力の対地攻撃ヘリとして運用されている。重量:1583B兵装:8弾頭対地拡散速射砲×2、49弾頭耐水弾砲(俯角調整可能)、25弾頭速射砲×2、2弾頭耐水爆雷投下機×2、TNTカート投下機×1、自動FC機銃×2定員:2名 H-25輸送ヘリコプタ 80 我が国は初のヘリコプタ。海軍が開発したものだが陸軍も輸送機として使用している。武装:FC機銃、TNT投下機×3、アドラーミサイル×2 RH-1偵察ヘリコプタ 70 RH-1は航空機工廠(門州連邦)が設計・製造した偵察・観測用の戦闘ヘリコプタである。本機は主に砲兵部隊と戦闘ヘリコプタ部隊で運用されており、砲兵部隊では索敵・弾着観測に、戦闘ヘリコプタ部隊では指揮官機として偵察・対ヘリコプタ戦闘に用いられている。これらの任務に特化するため、細い機体にダブルクロック拡散砲という強力な対空兵器とコマブロ通信機を内蔵する構造になっており、危険な前線での活動に耐えうる機体に仕上がっている。兵装:5D14装薬ダブルクロック拡散砲×2、手動FC機銃×1、4連TNT投下機×1通信機:コマブロ発信機×1重量:612B VZ-7K 対潜哨戒ヘリコプタ 55 中華連邦(kobakobav2様)から輸入した攻撃用回転翼機。標準的な艦載機として海軍艦艇に広く配備されている。 退役機 + ... 名称 画像 保有数 解説 AH-26対地攻撃ヘリコプタ(ワルキューレ) 0 我が国初の大型攻撃ヘリコプタ。神聖大ヒトラント帝国から輸入したヘリコプタに影響されて開発された攻撃ヘリコプタであるが構造は我が国の独自設計で行われており、仕様は大きく違っている。ヘリコプタでありながら大洋を越えて進撃する能力があり、居住スペースも確保されている他各種武装を満載されており、中には某国の発案に共感した開発部が巨大スピーカーを装備したものまである。愛称もそのことからきている。余談だが、本機から機体名称に愛称がつくようになった。武装:20弾頭迫撃砲×2、42弾頭爆雷、TNT投下機×4、3連FC機銃、(アドラーミサイル×2)もしくは(超大型スピーカー×2+ウォークマン)→AH-2A戦闘ヘリコプタに置き換わり退役 輸送機 + ... 物資・車両の運搬を目的とした固定翼機がここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 C-1A標準型戦術輸送機 300 C-1A標準型戦術輸送機は航空機工廠(門州連邦)が設計・製造した輸送機である。舞蔵戦争で輸送機の能力不足を痛感した陸軍の依頼により、5幅規格の空挺車両を効率的に輸送する目的で開発された輸送機であり、空挺規格(5幅、高さ7b、長さ16b以下)の各種車両一個小隊、4両輸送可能である。舞蔵戦争停戦直前に量産が開始されたが、北側にあった工場は舞羅連合帝国(北舞羅)が接収したため、北舞羅も29式中型輸送機「カーゴ」として全く同じ設計の機体を製造・運用していた。舞羅帝国軍成立後は、全機がC-1Aの名称に統一された。重量:6100B兵装:―定員:乗員3+便乗者10名 C-1D中型戦術輸送機 150 C-1D中型輸送機は航空機工廠(門州連邦)が設計・製造した輸送機である。本機は陸軍即応展開部隊の車両運搬を目的とし、5幅車両用輸送機であるC-1Aをベースに開発された7幅車両用輸送機であり、MSPG-1であれば3両程度積載可能である。舞羅連合帝国(北舞羅)が同様に29式中型輸送機「カーゴ」(C-1と同一の設計)をベースに開発したスーパーカーゴと比較し、1B高い車両を輸送可能という特徴を持っている。車両以外では、無人機であるQA-1の分解輸送も可能である。重量:7010B兵装:―定員:乗員3+便乗者10名 C-25重輸送機 5 戦車や重自走砲を2両積載することができ、空中からそれらを投下することもできる。機内は長距離侵攻に備えて大規模な居住区画をそなえ快適な空の旅を楽しむことができる。自衛装備も旋回FC機銃やフレアを備え、強行突入もお手の物である。武装:旋回FC機銃 DM-10C「ミニキャリア」 95 連合帝国が開発した小型輸送機。元々はDEP社舞羅支部が旅客機として設計した機体であり、軍用にはほとんど原型のままの設計の人員輸送機DM-10Aと後部キャビンを空中投下可能な貨物室に改造したDM-10Cが配備されている。DM-10Cの場合、貨物室には3×3ブロックのコンテナを積載可能であり、ラージチェスト9個×8個を積載し空中投下できる。輸送量は少ないが、小型で機動性が高くコストが安いため、人員の空挺降下や部隊への補給用として大量に配備されている。全長:54ブロック全幅:57ブロック重量:2350ブロック C-2重輸送機「モスコイ」 20 C-2重輸送機は陸軍兵器工廠(門州連邦)が設計・製造した7幅車両用輸送機である。幅7B×長さ84B×高さ11Bと高車高の貨物を輸送可能であり、車両用スロープを積載するなど、運用効率も向上している。また、輸送機でありながら固定武装を有しており、ガンシップとしての運用も考慮されている。前世代のC-1中型輸送機(29式輸送機)を代替する目的で開発されたが、重量がC-1の2倍近くもあり、C-1で輸送できる装備であればC-1で輸送したほうが効率的であるため、少数生産にとどまっている。重量:13300B兵装:7弾頭対地速射拡散砲×4 定員:乗員2+便乗者20名 退役機 + ... 名称 画像 保有数 解説 C-29S「29式中型輸送機改:スーパーカーゴ」 0 連合帝国が開発した中型輸送機。スティーブ・クラフタリア同盟連邦への輸出用にC-29を改造した派生型の機体であり、原型機と異なり幅7ブロック、高さ8ブロックの車両を輸送できるようになっている。連合帝国ではC-29とほぼ同じ扱いで運用されている。全長:104ブロック全幅:97ブロック重量 6684ブロック→全機C-1Dへと改装された。 練習機 + ... 訓練用の航空機がここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 T-23初等練習機 50 我が国の練習機である。元々は戦闘機として大量に製造された機体だったが、2015年1月に発生した平竜戦争において時代遅れと判明(むしろ今までなぜ気づかなかった・・)したためその座を退いた。しかしながら、あまりに大量に作られたためにすべて処分するのは勿体ないということになり、暴徒やテロ鎮圧用のCOIN機として今なお活躍し続けている。また、近年ではその軽快な運動性能と扱いやすさを買われて練習機となり、新人パイロットを育てるべく大空を飛びお続けている。兵士からは「先生」と呼ばれて親しまれている。武装:3弾頭クロックディスペンサー砲、自動FC機銃×6、TNT投下機 T-4M高等練習機「スラッシュM」 20 クラフティン共和国から供与された練習機。原型のT-4にピストン式引込脚を取り付ける改造を施し運用している。 ミサイル + ... HACミサイルがここに分類される。 名称 画像 保有数 解説 トライデントHACミサイル 2500 トライデントHACミサイルは海軍造船局(門州連邦)が設計・製造したカートTNT式HACミサイルである。このミサイルは元々潜水艦用のHAC魚雷として採用されたが、高い装甲貫徹能力を持っているため、陸軍でも対戦車ミサイルとして大量配備された。この貫徹力は“どろかがく様"が開発されたピストン貫通技術(http //seiga.nicovideo.jp/seiga/im6634348?track=seiga_illust_keyword)がもたらしたものであり、ミサイルが敵戦車に命中すると外周上に付けられたピストンが展開され、目標の多重水流装甲を押しつぶした後、弾頭が炸裂する仕組みとなっている。陸軍では主に5幅高機動車やMCV-2機動戦闘車の上部に本ミサイル専用のランチャーが搭載されており、簡易な対戦車兵器として運用している。 24式ロケット誘導弾(クロウ) 200 我が国を代表するミサイル兵器。先端部の下側からHACを起動できるため「艦載用」「移動式」「施設用」など陸海問わず広く使用されている。我が国にはロケットを目標に正確に当てる技術が存在しないため周囲一帯を破壊し尽くすことで対応している。対空・対地・対水上あらゆる目標に有効打を与えることが可能である。 25式航空ロケット誘導弾(アドラー) 80 クロウの改良型ミサイル。威力は1.5倍増しになっているが上からHACを起動させる方式のため航空機でしか運用できない。こちらも陸海問わず運用されている。 GR-1B-M 50 GR-1B-Mはシランナ共和国から輸入したGR-1Bミサイルを改造した短距離弾道ミサイルである。戦場支援用ミサイルたるGR-1Bの最大射程は本来60km程度だが、弾頭重量を削減し、燃料タンクを増設するなどの大改造を施したGR-1B-Mは実に150km近い射程を誇っている。 退役弾頭 + ... 名称 画像 保有数 解説 ミステル 0 某ドイツ軍の兵器を元に開発されたわが国最大の誘導爆弾。乗員の退避や発射するまでの期待の制御は上の戦闘機で行われる。非常にコスパが悪い兵器として有名。
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※ここには漫画『ONE PIECE』の最新話の内容を含むネタバレ考察が書かれています。ネタバレが嫌いな方はここより下の内容を読まないでください。 ベガパンクは「頭が大きい」「医学にも長けている(第1107話)」「軍に協力している」点から見て、モデルは日本の幕末が生んだ天才「大村益次郎」でしょう。 もちろんユダヤ人であるアインシュタインもモデルです。 ユダヤ人を悪い言い方で言うと「ジュウ Jew」。 数字の「10、十」や「獣」「銃」に通じています。 ちなみに、かつてNHKの磯村尚徳アナウンサーがエッセイ『ちょっとキザですが』(講談社文庫)で、次のように書いています。 P.40 日本人商社員とイレヴン (中略)アジアでの”日本人ぎらい”には、ユダヤ人排斥と共通する点も多く、いやな気持にさせられるのです。 ニューヨークの日本商社員のことを、俗に、”イレヴン(十一)”といいます。 十 ジュー (英語のユダヤ人をあらわすJewと同じ発音)より一つよけいにあくどいというわけです。 日本人への人種差別とイレブンというと、アニメの『コードギアス』を思い出す人も多いでしょう。 実はあのアニメは、文字通り「日本人への人種差別アニメ」なのです。 監督は谷口悟朗さん。 映画『ONE PIECE FILM RED』の監督でもありますが、作品に反日本・反天皇的な要素を入れることでも知られる人物です。 また、私の考察では、なぜ谷口監督が『FILM RED』の監督をしたのか?という理由がちゃんとあります。(書くかどうかは決めていません) 加えて、このアニメのプロデューサーは、アニメージュのインタビューで「自分は北朝鮮の工作船「万景峰(マンギョンボン)号」に複数回乗ったことがある」と発言しているような人物です。 「万景峰(マンギョンボン)号」は最近ニュースでも報道が急増し、北朝鮮のキム・ヨジョン氏が言及した、横田めぐみさんたちを誘拐して北朝鮮に連れ去り奴隷にしている「拉致事件」にも関係したと言われている船です。 大村益次郎は長州出身の医師であり、軍師であり、戊辰戦争で作戦立案し、官軍(薩摩、長州、土佐、肥前の連合軍)を勝利に導いた中心人物。 大日本帝国陸軍の創始者であり、軍の近代化した功績が大きい。 侍の解体を含め、近代化のために旧幕府の制度を大きく改編したため、最後は反感を持つ旧藩士たちに1869年9月4日に襲撃され、暗殺される。1869年11月5日逝去。 最新1107話で、ベガパンクはサターン聖に殺されかけ、瀕死の状態です。 ベガパンクが大村益次郎なら、くまやジニー、ボニーたちのモデルも分かります。 バーソロミュー・くまは「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」。 ドイツ人の医者で博物学者・植物学者なのですが、生涯33回もの決闘をしたほどの武闘派で、いわば”戦う学者”。 くまはソルベ王国で老人の苦しみを取り除く牧師 兼 ”医者”をしていたし、戦えば強い「気は優しくて力持ち」のくまにもイメージが合います。 オハラのクローバー博士も思い出しますね。 当時未知の国だった日本を研究するため、日本と国交があったオランダの船でオランダ人に偽装して長崎出島に入国。 (私はガイモンの珍獣島を長崎だという仮説を立てている) 医者として働き、動植物の研究をしながら、当時の日本の軍事的政治的機密情報情報やその資料を国外に持ち出していることから、現在では単なる学者ではなかったと見られています。 そしてくま=シーボルト=ドイツ人であれば、ベガパンクのモデルの一人、アインシュタインがユダヤ系ドイツ人なのでキレイに繋がります。 くまの”妻”であるジニーは、シーボルトの日本人妻となった「楠本滝」こと「お滝さん」。 (楠(クス)はシャンクスに関係する。もしかしたらシャンクス出生の秘密の相似形かもしれない) シーボルトはお滝さんの名前を飼っていたオウムに覚えさせており、そのオウムが「お滝さん」を「オタケサン」と訛って発生していました。 シーボルトはそのオウムを外出時に連れて行ったので、近隣で「オタケサンとしゃべる鳥」が有名になり、そこから「オウムにはオタケサンと教えるものだ」と常識化。 この常識は最近まで残っており、アニメ『タイムボカン』では、作中の重要キャラクターであるオウムの「ペラ助」の妻は「オタケさん」という名前でした。 ボニーは2人の娘の「楠本イネ」(別名:オランダおいね、シーボルト・いね)。 日本人女性で初めての産科医として有名です。 イネの出生地は長崎市銅座町で、「銅」が付きます。 イネという名前は、私の「米の伏線」「金=菌、禽、筋…等」説にも繋がります。
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マブラヴオルタネイティブ~暁の空へ~ 番外編 “Days” 2002年6月8日 AM1:00 極東国連軍百里基地301訓練部隊 どんな組織であれ階級が上がるほど書類が増えるというが軍隊でも同じらしい。 夕食後から始めた書類整理だが、301訓練部隊の全訓練生の考査表に目を通し終わった時 既に日付が変わっていた。 だが重要な日課が残っている、まだ休むわけにはいかなかった。 部屋を片付けて人気の無い暗い廊下に出ると、月明りを頼りに格納庫に併設された 装備室へと向かう。 学生時代、猫のようだと級友からからかわれたつり目だが、 夜目が利くという点では間違ってないようだ。 外に光が漏れないようドアの施錠を確認、慣れた手つきで強化装備を身につける。 ジャケットを羽織り一息ついたとき、ロッカーの扉裏に留められた写真が目に入った。 写真の中の3人の男女、その笑顔は今の私には眩しく輝いて見える・・・ 私が今こうしてここにいる理由、それは“あの日”から始まった。 1994年1月7日 10:00 帝国陸軍横田基地 教導隊演習場 “あの日”私は年初の異動で帝国陸軍教導隊に配属となった。 米海軍のTOPGUNと並び称される帝国最優秀の衛士集団、その一員に選ばれたのだ。 誇りに思わぬ筈がない。 指定日に手荷物一つで教導隊に出頭した私だったが、到着早々先任達の手荒い歓迎を受けた。 実機による3対3の模擬戦、「常在戦場」をモットーとする教導隊の伝統だという。 どうやら非公式の“入隊試験”、相応の実力を示さないと一員と認めないということらしい。 私と同時に着任した新任二人と即席の小隊を組み先任達に挑む事となった。 当時の私は、原隊で“雪の女王”の二つ名で呼ばれ、自分の技量にも自信があった。 しかも先任の乗機が旧式の撃震に対して、私達は最新鋭の陽炎が与えられた。 負けるとは思えなかった、しかし・・・ 「撃墜3、当方の損害なしか。教本通りの各個撃破、まさか「8分間」持たないとは。 正直この結果には失望している」 編隊長を中心とした先任達の巧みな連携に全く歯が立たなかった。 ここまで一方的な結果では弁明の余地がない。 顎鬚を蓄えた件の編隊長から、明日10:00より再度の模擬戦を行う旨を言い渡された。 それまで部隊長への着任の報告も必要ないという。 結果如何では原隊への送還もありうるという含みをもたせた発言に私達は途方にくれた。 先任達は必要事項だけ告げると早々に隊舎に引き上げた。 その場に残されたのは私達"選ばれしひよっ子”達のみ・・ 「向こうから呼んどいて今更試験とは気に入らないな。 とはいえ原隊からは“もう戻ってくるな!”と言われてるし。」 そういってぼやくのは櫻木忠利、徴兵入隊で私より年上の筈だ。 しかしその言動は年長者らしさを微塵も感じさせない。 訓練中でも軽口を叩いては教官に睨まれていた。 「氷室、神宮時、久しぶりだな。 何しろいきなり模擬戦だ、ろくな挨拶も出来なかったが元気だったか? 俺はしばらく大陸でうろうろしてたんだが、今回の転属で中尉になった。 そっちはどうだ?」 私と櫻木、そして神宮司の3人は一時期、帝国軍横浜衛士訓練学校に在籍していたことがあった。 もっとも、将来の衛士の大量養成を睨み、各地に訓練校が創設された際、 私と櫻木は第一期生としてそれぞれ別の訓練校に引き抜かれた。 最後まで横浜にいたのは神宮司だけだ。 「どうやら私の方が先任ね、原隊の第2師団で中尉に任官したから」 「第2師団?もしかして去年の“戦競”の“雪の女王”って」 「そう呼ばれてるみたいね」 「噂は聞いたぜ、相当暴れたらしいな。 他には確か、季節外れのブリザード、北海産の台風とか。」 「・・・それって褒めことば、それとも嫌味?」 「俺が言ったんじゃないぞ・・・多分褒めてんじゃないか? 相変わらずきつい性格だな、神宮寺は?」 神宮寺まりも、彼女は大学を中退して志願したという変り種で、私たちの中では最年長となる。 今では随分落着いた雰囲気だが、訓練生時代はいつも主席の座を巡って同分隊の新井と 張り合っていていた記憶がある。 「私も内地は久しぶりよ、この転属で中尉に昇進したのは櫻木中尉と一緒ね。 みんな同期なんだし堅苦しいのは抜きにしましょう。 私はまりもでいいわ、氷室中尉、法子と呼んでいい?」 そういって手を差し出す神宮司だったが、その時の私は彼女の手を握ることが出来なかった・・・ 「神宮寺、済まないけどファーストネームで呼ばれるのはあまり好きじゃないの」 「そうだったわね・・ごめんなさい」 宙に浮いた手を握って神宮司を救ったのは櫻木だった。 「また宜しく頼む神宮時、おい氷室、これから同じ部隊だろ。 長い付き合いになるのに、そう硬いこというな。俺の事は・・」 「チェリ-でしょ。」 神宮司が苦笑いしながら後を続けた。 「なっ何故それを?」 途端にうろたえる櫻木。 「私も噂は聞いてるわ、あなたもちょっとした有名人みたいよ」 そういう神宮寺の表情からから察するに、どうやらあまり良い評判ではないようだ 「ふ-ん、チェリ-なんだ。」 私も追い討ちをかける。 「だからそれは誤解だ、ったくクソ先任共め~!」 空に吠える櫻木。 「言っとくけどこれは俺の名前から来たTACネームであって・・」 櫻木が弁明を始めたがどうも長くなりそうだ、私は話を打ち切るべく先任として宣言した。 「はいそこまで、長い付き合いになるか、それとも原隊に送還されるか、明日の“追試”次第。 なら時間は有効に使うべきよ」 1994年1月7日 13:00 帝国陸軍横田基地 格納庫 さすがに練習で実機は使わせてもらえない、私達はシュミレーターによる訓練を開始した。 89式戦術歩行戦闘機“陽炎”、米国製の第二世代戦術機F-15のライセンス生産機だ。 当時でも就役数が少ない機体が優先的に配備される事からでも、この部隊がいかに 上層部から重要視されているか判ろうというものだ。 後に最強の第二世代機と呼ばれるだけの事はある。在来機の撃震に比して機動力、反応速度の 向上は著しい、シュミレーターでさえ新世代の機体だと実感できた。 今朝の模擬戦では、慣れない機体ゆえ支援OSの助けを借りながらの機動で戸惑いもあった。 だが私達とて教導隊に選ばれるだけの技量がある、慣熟には時間は掛からなかった。 しかし・・ “動かす“事と、”使いこなす“事とは話が違う、個々の機動は良くても連携が全く取れなかった。 私達それぞれが得意とする“距離”があり、反りが合わないのだ。 私から見れば格闘戦を得意とはいえ櫻木は突出しすぎだ、あれでは今朝の二の舞だ。 もっとも櫻木に言わせると射撃中心の私は“腰が引けている”ということになるらしい。 どちらかが歩み寄るべきなのだが双方自分の技量に自信があるだけに簡単に譲れるものではない。 神宮司は訓練校時代と違い、なぜか一歩ひいた姿勢で積極的に前に出ようとしなかった。 その時の私は、まだその理由を知る由もなかった。 1994年1月7日 17:00 帝国陸軍横田基地 夕刻、連携機動について何の進展が見られないままシュミレーター室を追い出された。 もしかしたら明日には原隊に強制送還という身だが、今日の寝床ぐらいは確保しないといけない。 後刻、PXで落ち合う約束をして2人と別れると、その足で基地の総務科を訪ねた。 私の私物が届いてないか尋ねたが未着だと言う。私より先に原隊を出た筈なのに・・ とはいえ物見遊山に来たわけではない、最低限必要な物をPXで調達するするしかなさそうだ。 とりあえず指定された官舎に行くとドアの下から櫻木からの伝言が投げ込まれていた。 今日のデブリーフィングをするので街に出て来いという。 指定された時刻まで時間がない、軽くため息をつくと外出の準備を始めた・・・ 1994年1月7日 18:00 東京都福生市『イエローフラッグ』 「ここに間違いないようだけど・・」 指定された場所は基地近くの古ぼけたビルの地階だった。 いかにも曰く有り気だが辺りに二人の姿はない、仕方なく薄暗い階段の奥のドアを押した。 そこは外国映画でしか見たことがない光景が広がっていた。 落とした照明に紫煙が煙る店内、聞こえてくるBGMはジャズピアノ。 幾つものテーブルやカウンターから聞こえてくる会話は英語が多い。 客の大部分は駐留米軍の兵士のようだ。 西部劇や探偵活劇に出てくるような酒場だ、帝国陸軍尉官の制服は明らかに場違いな 気がしたが今更どうしようもない、二人の姿を探す。 「おいこっちだ」 声がする方を見ると奥のテーブルで手を振る櫻木が居た。 帝国軍人というよりむしろ周囲の米兵に馴染むような実にラフな格好。 一方の神宮寺は彼女らしく落着いた感じのセーター姿だ。 外地にいた彼らの方が先に荷物が届くとは帝国の流通形態はどうなっているのだろう。 「なんだ制服か、私服で来いと伝言しただろう?」 「まだ私物が届いてないもの、BDUよりはましでしょ。 だいたいデブリーフィングだというのに、こんな所呼び出してどういうつもり?」 「基地で整備の連中に聞いたんだ、米軍経由で“本物”が入ってくるって。 御覧の通りなかなかのもんだろ?」 先に着いた櫻木が頼んでいたのだろう、円卓には既に幾つかの料理が並んでいた。 合成食品特有の臭いはない、食欲を誘う匂いは確かに天然食材のようだ。 当時既に、BETAの侵攻による世界的な耕作地の減少は慢性的な食糧不足を引き起こしていた。 軍のPXでも天然食材が供されることは少なくなっていた。 周囲の米兵に聞かれぬよう櫻木に小声で尋ねる、 「この店大丈夫なんでしょうね、保安上の問題はないの?」 「仮にも同盟国だ、問題ないだろ。教導隊や整備の連中も結構来るらしいぞ」 「全く、格納庫でなに熱心に話してたかと思えば、てっきり機体のセッティングの話とばかり・・」 「だから硬いこというなって、俺達の連携がうまく云ってないのは認めるだろ、 ここは軽く一杯やりながら再会を祝し相互理解を深めるということで」 釈然としないが確かに彼の云うのも一理ある、現状を打破する糸口になるかもしれない。 納得しているのか神宮寺も苦笑するのみだ。 示された席に着くと琥珀色の液体が入ったグラスを渡された。 「じゃとりあえず“今日の再開と明日の勝利の為に”」 そういってグラスを掲げる桜木、私もグラスに口をつけた。 芳醇な香りに灼くような喉越し、胃が熱くなる感覚。 だが当時の私はそれを味わうより先にアルコール度数の高さに一瞬むせそうになった。 「ちょっとこれって!?」 「その通り、合成じゃないぞ、本物のウィスキーだ。氷室も飲めない口じゃないんだろ」 確かに飲めない事はない、強いとも思えなかったが。 だがこの場ではなんとなく言い出しにくかった。 「明日に響くようなこと無いでしょうね?知らないわよ、どうなっても」 私の懸念は後に的中する事になる・・・ 1994年1月7日 21:00 東京都福生市『イエロ-フラッグ』 最初の内こそ今日の連携や陣形の問題点について話していた筈だったが・・ 普段飲みなれない“本物”のせいだろうか、何時しか雑談に華が咲いていた 「ねぇ、もし戦争が終わったら二人は何をしたい?」 ほのかに赤い顔の神宮司が尋ねる 「私本当はね、教師になりたかったの」 神宮寺には中学時代忘れられない恩師がいるという。 彼女のような教師になりたい、その想いから教師を目指し大学に入った。 だが戦時体制下の社会では彼女の目指す理想の教育が出来ないと実感し、 一刻も早く戦争を終わらせるべく大学を中退し自ら軍に志願したという。 「ほぉ~凄いじゃないか、ちなみに専攻はなんだ?」 「英語よ、こう見えても成績良かったんだから」 素直に感心する櫻木に対し自慢げに答える神宮司、 「それは・・・本当か?熱意は買うが難しいだろうな・・・」 その櫻木の懸念はもっともだ。 先の敗戦以来、帝国臣民の反米意識は決して低くない、 櫻木のように全く気にしない人間のほうが珍しい。 「なんですって~」 「そんな事無いと思う・・」 私からそんな答えが返ってくるとは思わなかったのか、 神宮時と櫻木は意表を突かれた様だが、私はかまわず続けた。 「同じ人間同士、自らの言葉で意思を通じ合う、意義のある事だと思う。 ・・・私の祖父も先の大戦で米国と戦った。 でも戦後、米国人と交流を持つ内に、もし開戦前に本気で話し合えば あの戦いを避ける道もあったかもしれないと感じたそうよ。 いつか神宮司の教え子達が帝国と世界との架け橋になる、そんな日が来るといいわね・・」 普段なら一笑に付していただろう、一人の力で一体なにができるというのかと。 だが私には出来なかった、何故ならそう語る彼女の目を見たからだ。 彼女は本気だった、理想の為に戦場に身を投じる覚悟、私にはないものだ・・・ 彼女の理想を笑う資格など私にあろう筈がない。 「そういってくれるのは氷室中尉、あなただけよ~」 神宮寺が私の手をひしっと握る、なんだか目が潤んでいるような・・・ (なっ神宮司、あなたもう完全に出来上がってない?) 「それに引き換え、櫻木中尉、人のこと言うからにはあなたの夢はなんなのよ!」 ここぞとばかり反撃に出る神宮司、櫻木をビシッと指差した 「俺はこれだな」 ジャケットから古びた小型カメラを取り出した。 「独逸のライカというカメラだ。ガキの頃に爺さんに仕込まれてね、 いまやもう一つの眼だな。 この眼を通して俺が見た美しいものや大切なものを多くの人と分かち合う、 そんな写真を撮りたいね」 そういえば訓練校時代も櫻木は教官達に隠れて同期生の写真を撮っていた。 私もモデルを頼まれた事があった、応じたことはなかったが。 「なによ、写真ってまさかヌードでも撮りたいなんて言うんじゃないでしょうね?」 胡散臭そうな物を見るような神宮司の目 「神宮司がよければいつでも撮るぞって、あが~」 神宮司に思いっきり足を踏まれて悶絶する。 「なにを言うかと思えば・・・」 私もあきれて冷たい目を向ける。 「冗談がわからん奴だな、今は風景を中心に撮ってる。 実は能天気にも大陸行きが決まった時、期待もしてたんだ。 見た事のない世界が拡がっているんじゃないかってな・・だけど」 急に口調が重くなる 「まさか“あんな事”を・・・」 “あんな事”そう言った時、神宮司の顔が一瞬強張ったのに気づいた、櫻木も言葉に詰まる。 内地にいたとはいえ私も軍に身を置く者だ。 大陸派兵がうまくいってない事は噂には聞いていた・・・ 「すまん、こんな席でする話じゃないな。」 「大丈夫よ、気にしないで、えっと則っじゃない氷室中尉、今度はあなたの番よ」 神宮司が話題をかえようと私に話を振ってきた。 「俺達は素直に話したんだ、是非氷室の夢を聞きたいね」 ほっとした表情で話に乗る櫻木 (夢か・・)私は戸惑わずに入られなかった。 神宮司のような理想や櫻木のような夢が思いあたらない事に気づいたからだ。 私は幼い頃、軍人の父を喪った、詳しい事情は軍機という事で判らないが“事故”という話だ。 “戦死”ではない、その為、軍から遺族に支給された恩給は少ないものだった。 私は士官候補生を育成する予科学校に進学することにした。 別に強制されたわけではない、職業軍人の家系に育った私にとってごく自然な選択だった。 (だけど・・)私にも幼い日に夢に見たことがなかったわけではない、それは・・・・・ 「そうね・・二人のように是非というわけではないけど、もし適うのなら・・空を飛びたい。」 「・・・・はい?」 「空?」 「私の父は空軍の飛行士だった。幼い頃に殉職した父の事はよく憶えてない、 でも父が話してくれた空の話をはっきりと覚えている。 父をそこまで惹きつけたもの、私はそれを自分の目で見てみたい・・・」 刻々と変わる夜明けの空、幻想的な月下の雲海や成層圏の蒼さ、 いつしか私は父が話してくれた“空”について語っていた。 この思いを口にしたのは初めてだった。 普段口にしないアルコールに酔っていたからか、 それとも二人の“夢”に私も共感するものがあったからか? ふと気づくと二人とも黙って私の話を聞いている、急に恥ずかしくなった。 「二人ともその・・長々と変な話をしたようね。」 「BETAの野郎から空を取り戻す、いいじゃないか」 「そのときは私も連れて行ってもらえる?」 「な、何言ってるの、さぁ明日の話をしましょう、その為に集まったんだから」 口では強がりを言いながらも、最後まで話を聞いてくれた二人に感謝していた。 1994年1月8日 0:00 東京都福生市『イエロ-フラッグ』 筈だったが・・・・ この店に入って既に5時間が経過した。 (・・・・早く帰りたい)これが私の偽らざる本心だった。 目の前に転がる空の酒瓶は1ダースに届こうとしていた。 その大半が神宮司の“戦果”とは誰が信じてくれるだろうか? 早朝に遠路到着して以来、予期せぬ模擬戦に始まり終日の訓練、そしてこの“酒宴”だ、 さすがに疲れていた。 「おい、飲みすぎじゃないのか、そろそろお開きにしようぜ」 私の様子を見取ったのだろう、櫻木がと提案したのだが 「誰が酔ってるって、酔ってませんよ~♪」 ・・・・・酔っ払いはどうして自分は“酔ってない”と主張するのだろう? 神宮司は全く聞かなかった、泣くわ笑うわ、終いには怒り出す始末で全く手が付けられない。 「二人とも勝手に帰っちゃらめよ~♪」 神宮寺が洗面所に行くといって席を立った隙に櫻木に尋ねる。 「なにが軽く一杯よ・・・ここの支払い大丈夫なの?言っとくけど私、着任早々で持合せないから 」 「・・聞くな、認識票でツケが効かないかなぁ、しかしまぁ神宮寺の奴よくあんなに飲めるな、 いや大したもんだ。」 「感心しないで、こんな調子じゃ明日の・・あっもう今日じゃない、模擬戦どうなっても・・?」 なにやら急に後ろが騒がしくなった、男女が揉めているらしく英語の口論が聞こえる。 どうせ酔った米兵同士の喧嘩だろう、この種の店ではよくあることだ。 そう思い最初は大して気にも掛けなかった。 だが女の方の声、流暢な英語だが聞き覚えがあるような・・ 「櫻木、もしかしてあの声は・・・」 だがその言葉を言い終らぬ内に“雌叫び”が店内に轟いた。 「なにさらすんじゃボケ~」 「あっ・・・・・」 「神宮寺の奴、言うだけあって上手いじゃないか英語」 そこには数人の米兵を相手に荒れ狂う一匹の“狂犬”の姿があった。 ・・・・それから後のどうなったのかあまり覚えていない、というか思い出したくないのだと思う。 1994年1月8日 7:00 帝国陸軍横田基地 隊員官舎 翌朝、私が目覚めた場所は見知らぬ部屋だった。私の宿舎と同様殺風景な部屋だ。 部屋の隅に梱包したままの荷物が転がっている、目を引くものといえば壁に貼られた風景写真。 (そういえば櫻木は確か写真を・・) 大平原に沈む夕日、雪の古都、そして月夜に浮かぶ桜、今まさに地上から失われつつある風景。 透明感のある繊細な写真からふと昨日の演習での櫻木の機動を思い出す。 無謀で大胆な近接戦闘、だがその間合いは実に絶妙。その力量は認めざるをえない。 この写真は彼の本質を表しているのかもしれない、だがある事に気づいた。 人物の写真が一枚もない、訓練校時代に撮っていた写真はどうしたのだろうか? ぼんやりと壁の写真を見渡すうちに、部屋に備え付けの鏡に写る自分と目が合った。 身に着けているのは下着のみ、よく見るとベットの周りに見覚えのある制服が散らばっている。 「なっ!?」 頭の中が真っ白になった、二日酔いの頭で必死に昨晩からの記憶をたどる。 (まさかこれって“酒の上の過ち”というものでは・・・) 引いた血の気が一気に頭に上る 「さ・く・ら・ぎ------っ」 私の声に反応して部屋の隅から毛布を被った櫻木が半身を起こした。 「なんだ朝っぱらから元気だな、まったく」 「そこに居たか、貴様----」 手近に転がっていたカメラの一脚を手にゆらりと立ち上がる、 もし夜なら櫻木の目には北斗七星の横に小さく輝く“あの星”が見えていただろう。 「ちょっ、ちょっと落ち着け、なんか誤解してるぞ」 私のただならぬ気配を感じ、後ずさりながらも必死になだめる櫻木 「問答無用、酔いに乗じて部屋に連れ込んで・・」 ガッキィィィ-ン!! 私が振り下ろした一脚を櫻木は傍に転がっていたマグライトでなんとか受け止めた。 「往生際の悪い、覚悟を決めろ!」 「お前まだ酔ってるだろ、誤解で殺されてたまるか! 昨日店から暴れる神宮寺を二人で連れ出しただろう。 神宮司を部屋に送ろうにもあの調子で何処か判らんし、また騒ぎだすわで、 このままじゃMPに見つかるから俺の部屋に隠れようと言ったのは氷室だぞ、 覚えてないのか!」 ・・・・そう言わればそんな気がする。 神宮司が客の米兵と酔った勢いから口論となり乱闘騒ぎに発展、 通報で駆けつけた米軍のMPを蹴散らして、街中を逃げ廻ったような・・・・ 「部屋に入るなり“もう眠いから寝る”といってお前、自分で服を脱いだんだ、 俺は指一本触れてないからな!」 どうもその辺りの記憶があいまいだ、どうやら走り回っているうちに酔いが廻ったらしい。 「第一そのなんだ、何かされたというなら判るだろ、色々と」 そういって口ごもる 言わんとすることに気づいて私も赤くなった、確かにどこにもそんな気配は無いようだ。 「お前らにベットを取られて床で寝た俺の身にもなってくれ」 「じゃ、神宮寺はどこ?」 「そこにいるだろ」 指差す先には神宮寺がベットと壁の間に転げ落ち熟睡していた。 馴れない状況で妙な誤解をしたのは間違いない。 気まずい沈黙の中、とりあえず腕を下ろしてベットに腰掛ける。 「・・・まぁ誤解したのは謝るわ、ところであなた神宮寺の酒癖の事、知らなかったの?」 「当然だ、知ってたらあんなに飲ませるもんか、折角いい店だったのにもう行けないな・・ だいたい昨日の飲み会の発起人は神宮寺なんだ、本人も自覚してないんじゃないか?」 「てっきりあなたの発案かと」 「神宮司がな、氷室が俺達になんか“壁”がある様だから、打ち解ける方法ないかってな。」 「そう、神宮司が・・」 「納得したところで、そろそろ服を着てくれないか」 そういって目を逸らす櫻木 自分の姿に気づき慌てて毛布で体を隠す 「なぜそれを早くいわないの!!」 「あれだけ暴れといて何を今更、 それに強化装備の方がよっぽど恥ずかしい格好じゃないか、 気にしてないのかと思ったんだが、まあ礼儀として一声掛けたんだが・・」 なぜか感慨深げな櫻木 「・・・なによ?」 「かの“雪の女王”でも慌てる事があるんだな、安心した。」 柄にもなく慌てたのは事実だが認めるのも癪なので強引に話題を変えた。 「ところでこれはあなたの写真?」 「まあな、そういえば俺の写真見るの初めてか。どう思う?」 「私に写真の良し悪しがわかると思う?・・でも悪くないと思う」 「・・・なんだか微妙な答だが褒め言葉でいいんだよな?」 「でも人物の写真が一枚もないのはどうして?」 「・・気づいたか」櫻木の声の調子が沈んだ。 「俺が写真に取った連中で今も衛士を続けている奴はもう何人もいない・・・」 「!!」 「一緒に大陸に渡った仲間も一人欠け、二人欠け・・・・遺された写真は遺族に渡したんだ、 俺達が共に生きた証を伝える、衛士としての義務だと思って。 でもある作戦の後、記録の為とはいえ仲間の遺体を撮るよう上官に命じられてな・・」 「情けない話だが人にカメラを向けるのに躊躇するようなった。 風景ばかり撮っているのはそういう訳さ。」 寂しげに笑う櫻木、決して表に見せなかったが、櫻木も又戦場で傷ついていたのか・・ 「櫻木・・」 「愚痴なんか聞かせて済まなかった、忘れてくれ。」 私に気をかけさせまいと思ったのだろう、櫻木はいつもの軽い調子にもどった 「氷室、気持ちの整理がついたら今度こそ撮らせてもらうぞ、 モデルの話まだあきらめてないからな」 「まさか私の寝顔を撮ったりしてないでしょうね」私も調子を合わせる。 「信用無いな、パパラッチじゃあるまいし。俺の撮影は被写体との真剣勝負だ。 氷室とならいい勝負ができそうだ。」 そういって私の顔を見つめる真摯な表情に思わず言葉に詰まる。 「えっと・・」 おそらく顔は耳まで真っ赤な筈だ。 こんな状況と昨日のアルコールの所為だと自分に言い聞かせる。 「うゎ~二人いつからそんな関係だったの♪」 「「えっ」」振り返ると寝ぼけた神宮司が嬉しそうに私たちを見ている。 元はといえば神宮司が暴れなければこんな恥をさらさずに済んだはずだ。 我ながら理不尽とは思うが無性に怒りが込上げてきた。 どうやら櫻木も同じようなことを考えたらしい、二人して叫んでいた。 「「神宮寺--------!!」」 思えば始めて私と櫻木が息があった瞬間かもしれない。 Days後編へつづく
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《帝国軍概要》 当帝国軍は、三国志Onlineの廬山サーバー内で活動する蜀部曲です。基本は仲良く、楽しく活動しています。ただ私部曲長のローエングラム卿は名前の通り銀英伝好きです(笑)。よって当帝国軍にも役職制度も導入し、能力のある人には実際に合戦等一部隊の指揮を任せています。 当帝国軍は基本的には仲良く、楽しく活動していますが、合戦に積極的に参加してすばらしい武勲を立てることを目標としています。合戦好きな人も、みんなでワイワイ楽しくプレイをしたい人も、ぜひ当帝国軍へ入って欲しいです。もし少し気があったり、説明だけでも聞きたいなという方がいましたら、ゲーム内にて私ローエングラム卿へ連絡ください。
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10 名前:635[sage] 投稿日:2023/08/14(月) 21 18 35 ID 119-171-217-110.rev.home.ne.jp [3/11] 日蘭支援ネタ テキサス共和国・M36狙撃銃 M36狙撃銃は1980年代後半にテキサス共和国軍により制式採用された狙撃銃である。 M36狙撃銃の原型となったのはFFRサン=テティエンヌ造兵廠にて試作されたブルパップ方式のMAS82小銃である。 ブルパップ方式特有の問題や独自戦術に適合しない故にFFRでは不採用となったが、短小かつ軽量な同小銃はテキサス共和国にとって魅力的だった。 不倶戴天の敵であるアメリカ合衆国と接し広い荒野を戦場とする同国にとって長射程・高威力の小火器…、 すなわち狙撃銃は必要不可欠であったが斯様な火器は基本的に長大かつ重量級であった。 そして長大な国境線の警備を行う兵士にとってその様な火器は大きな負担となる上、 M1小銃改修型の自動小銃では命中精度に限界があった…後兎に角調達すべき陸戦兵器多いしあまりお金をかけられなかった。 そこで同国陸軍が目を付けたのがFFRでは不採用となったMAS82である。 このMAS82の重量は通常の小銃並の重量かつ並の小銃より短く取り回しも良くその機関部を始めとする部品の多くは頑丈さと実績と流通量のあるMAS50のものである。 懐の寒いテキサス共和国にとっては有り難いことであった。 ちなみにFFRで欠点とされた連射のしにくさはテキサス共和国においては狙撃銃、それもボルトアクションにそこまで求めていないので欠点足り得ない。 実際にテキサス共和国に試作後に保管されていたMAS82小銃が持ち込まれFFR陸軍兵による指導の後、同陸軍狙撃手により(実戦含む)テストされた。 そして全ての射撃テストにおい予想を上回る結果を示した上、極東支那の温帯、地中海気候、緑化前の北アフリカ砂漠地帯からアフリカ及び南米熱帯雨林まで、 ありとあらゆる環境で運用され地道な改良が施されたMAS50と同じ機関部は想像以上の堅牢さを示した。 なおFFR陸軍兵はやはり発射速度と速射時の耳元の音がご不満だったそうだが…。 その後、数種の改修を経てテキサス共和国陸軍の選抜射手、全軍の狙撃銃として採用された。 以下バリエーションを示す XM36 テストの為に購入されたMAS82に割り振られた番号 M36 正式採用されたMAS82のテキサス共和国向けモデル。 銃身の肉厚化、折りたたみ二脚の標準化、調整可能な銃床の採用などが行われた。 M36 SRS(Stealth Recon Scout) 偵察、特殊部隊向けモデル。銃身の短小化、二脚の取り外しを可能とした。 M36A1 サン=テティエンヌ造兵廠の協力を得てフルフリーフロート化、ボルトのプルストレート化及びFFR規格のマウントレールを実装したモデル。 射撃、狙撃速度が劇的に向上し…FFR兵が撃つとスゴイことになったが耳もスゴイことになる。 M36A1 HTI(Hard Target Interdiction) 2000年代に入りMAS50 bisと同じの技術を導入、加え新型の油圧式緩衝器を備え新型弾を運用可能にしたモデル。 対戦車火器や大型対物ライフルなどの対物火器と歩兵火器の間を埋める歩いていどの対装甲火力を持つ軽量対物火器としてテキサス陸軍では重宝されている。 輸出も好調で朝鮮王国など中立国において取り回しの良い軽量(対物も出来る)長射程狙撃銃として軍警察、ノルウェー・エチオピアの自然保護官に採用されている。 変わった所では日本でもマタギなどの職種で対大型獣用途に少数であるが個人輸入などがされている。 M36A2 上記HTIの技術をA1に一部導入した改良型。 11 名前:635[sage] 投稿日:2023/08/14(月) 21 28 42 ID 119-171-217-110.rev.home.ne.jp [4/11] 短いですが以上になります。 モントゴメリー氏の投下したブルパップライフルを見てテキサス共和国は合衆国との間に長大な国境線を有し、 その大半が遮蔽物の少ない平野なので巡回する歩兵部隊向けに小銃の射程保管する現実の選抜射手や純粋なスナイパー向けの軽量で扱いやすい狙撃銃の需要あるのでは?と思ったのがそもそものネタの始まり。 加えMASシリーズからの狙撃銃への改修はネタ元がありましてMAS36から狙撃銃へと改修され長らく一線級であったFR-F1狙撃銃が現実にございます。 選抜射手はセミオートじゃね?というご意見もあると思いますがますが現実のイスラエル陸軍において選抜射手はボルトアクション式で選果を上げた例もあります。
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184 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 18 59 11 「サラエボ事件は史実通り発生しました。各国の動きも概ね史実通りです」 「しかしオーストリア皇太子の警備が史実以上にずさんであるとは……」 「オーストリアの疲弊は、どうやらナポレオン戦争以来続いているようですよ。あれだけの動員をやって損耗したので当然でしょうが」 「貧すれば鈍するといいますが、手段をもう少し選ぶべきでしょうに」 「幸い我々は巻き込まれない可能性が高い。我々は精々稼がせてもらうとしましょう」 日仏ゲート世界 有為転変2 -Ordeal by Innocence- サラエボ事件の勃発から、オーストリアはサラエボに宣戦布告。連鎖的にイギリスとロシアの英露協商と、独土墺の同盟が ぶつかり合うことになった。この時点における主な中立国は日本 フランス スペイン イタリア アメリカ アカディア大公国 アウスタリ大公国 オランダ スイス スウェーデンなどであった。 アメリカはモンロー主義をとっていたことと経済圏に飲み込みつつあった中南米への対処、さらに参戦理由がこの段階では まだ存在しないことから中立を選んでいた。とはいえ、アメリカの経済界やホワイトハウス内の意見としては参戦による 戦争特需を期待する声が大きかったことは間違いない。実際、アメリカが参戦したのも戦争の流れが協商側に傾いてからであった。 それによる軍の動員は国内にかなりの経済効果をもたらしたし、第一次世界大戦の戦訓を獲得した軍はそれに対応するために 多くの予算を獲得することができた。少々軍部と軍事会社のつながりがあったとしても、それもある意味仕方がないことだろう。 建前的に潜水艦による民間船への被害を例に挙げ、「ドイツが欧州の平和を乱そうとしているため」などと表明していた。 しかし、それはあくまでも建前であるのは参戦国でも中立国の間でも半ば公然の秘密となっていた。史実と異なり ドイツはUボートによる無制限潜水艦作戦を承認しておらず、むしろ国際法を順守して戦争を行っていた。 アメリカの言う『民間船』もイギリスなどに徴用されて兵員輸送船となっている船ばかり。病院船や中立国の捕虜引き渡し船などには 一切手を出しておらず、撃墜されたと主張するアメリカ国籍の船も中立国としては国際法違反の仕事をしていたとの疑惑もある。 しかしながら、戦争末期の混乱によって資料が散逸したために、戦後の現在においても明確な証拠については存在していない。 その証拠はたどろうとしても途中で途切れていたり、何となく腑に落ちない結論が出されてお終いとなっていた。 185 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 00 02 一つ確かなこととしては、新たな消費活動にアメリカは飢えていたということが挙げられる。中南米諸国に資金を ばらまきながら開発し、その地域の資源を、食料であれ労働力であれアメリカ経済のエンジンとして飲み込んでモノカルチャー化し、 『アメリカの延長』へと変化させたがまだ国内の欲求を満たすには足りなかった。そこで新たな市場として参戦による 軍需品の需要拡大を期待していた。アメリカは、実際の所戦争経験が少なかったこともある。モンロー主義によって 欧州に干渉せず干渉されずを維持していたため、精々がメキシコなどをはじめとした中南米の国々での治安維持が精々。 だが、イギリスなどに観戦武官を送る中で経済界は気が付いたのだ。総力戦というのは、すさまじい消費活動だと。 だが、彼らが火遊びによって思わぬ大やけどをすることになるのは、それから数年の内であった。 この世界において、本来三国協商を構成しているはずのフランスは述べたように中立を宣言していた。 とはいえ、協商にも同盟にもどちらにも因縁やつながりを持っているために、何時参戦するかは未知数に近かった。 どちらに味方するかは、どちらかといえば同盟側への参戦も予測された。しかし、それは協商側がフランスと敵対関係にある ためという消去法による判断である。イギリスなどと手を組むということもアロー戦争などを考えればありえなくもないため、 ドイツをスケープゴートとする形で協商と協力できるとも予測される。 この戦争に参戦しない中立国はフランスの動向に注視していた。イギリスもドイツもロシアも欧州圏における強力な プレイヤーであるが、明確に状況を一変させることが可能なプレイヤーは誰かと聞かれれば、誰もがフランスと口をそろえて 証言する。それだけ欧州におけるパワーバランスに食い込んでいるのだ。高い工業力、高い農業生産、高度な軍事力、 膨大な人口と植民地。そしてそれらを束ねる強力な集権体制。おまけにゲートという非常識な手段で固く結ばれた同盟国の 大日本帝国がいるという反則ぶりである。その精強ぶりはナポレオン戦争以来欧州では半ば伝説として語られているし、 フランスは常に戦争に備えていることは明らか。故に、最強の国家と言えるだろう。 参戦国にしても同様である。肩入れを表明せず、実際そのように行動するならば医療品と食料を除けばフランスは貿易を 制限する可能性が出てくる。かなりストイックに国家間の条約や取り決めを守る傾向にあるフランスなので、そこら辺は 覚悟する必要がある。また、戦時ということで値を高く設定されることも予想される。これに関しては想定しているので ある程度は許容できるだろう。しかし、もっと重要なのはフランスの参戦を招かないこと。特に国境が接するドイツはそれに 注意する必要があったし、植民地や航路がブッキングしやすいイギリスも注意を払う必要があった。 186 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 00 47 よって、開戦した際に戦場となったのは、史実と異なり東部戦線が主体となった。 元々ドイツの西側はフランスとオランダとルクセンブルクの3か国で占められている。そうなれば陸軍の出番があるのは ロシア帝国の方が主体であった。もう一つが協商側に参戦していたギリシャだった。元々イギリスが経済的に進出して 地中海でのプレゼンスの維持を行っていたこの国は、嘗てオスマン帝国領であり、そこからの独立を果たした地域である。 さらにギリシャはドイツと同盟を結ぶブルガリアとも接しており、イスタンブールにも距離的に非常に近い。 よって、西部戦線に布陣するはずであったイギリス陸軍はこのギリシャ方面へと進出することになった。ここには戦後に イギリスの企業がいくつか進出して経済的・軍事的な支援を行うなどの契約が交わされていたとされる。 イギリスの動きを読んでいたドイツとオスマン帝国は陸軍をロシア方面へ割り当てつつも、ギリシャ方面に割り当てた。 ここにはイギリス海軍が投入されるかと思われたが、オスマン帝国が日仏独3か国の支援の下で海軍を十分にそろえており、 さらにドイツ海軍の一部が合流しているために、被害を受けることを考えるとイギリス本国の艦隊を結構割いたうえで イギリスが有利になる状況にしなければならなかった。そして、それだけの主力艦隊を動かせば地中海方面でも通商破壊を 実施しているドイツ帝国の哨戒網に引っかかり、オスマン帝国と殴り合っている間に本国が攻撃を受ける可能性がある。 かといって、ドイツ海軍を片手間に倒せるほど余裕があるわけでもない。そんな都合もありイギリスは海軍の護衛の下で 陸軍をギリシャへと派遣するにとどめた。この際に何度かの遭遇戦が発生したり、無防備すぎる輸送艦や護衛艦に対して 潜水艦が打撃を与えたりしたのだが、それはまた別な話である。イギリスは決戦時まで艦隊を保全することを決定。 オスマン帝国とオーストリア=ハンガリー帝国は通商破壊をしながらも艦隊決戦が起こるのではと不安ながらも待機していた。 ドイツ帝国にとっても地中海は活動しやすいようで活動しにくい場所だった。オスマン帝国とオーストリア=ハンガリー帝国 の支援で母港には困らないのだが、潜水艦による通商破壊を行う場合、流れ弾ならぬ流れ魚雷が中立国の船舶に命中しては 大惨事である。アフリカと本国を行き来するフランスの船舶は多いし、それに紛れようとイギリスの輸送艦なども うまく逃げ回る。さらにイタリアが史実同様に中立を表明しており、通商破壊を行うには若干窮屈となっていた。 その為、地中海方面の情勢はイタリアがどちらに転ぶかも重要事項となりつつあった。 187 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 01 28 さて、次にロシアについてみていこう。 この世界線において、ナポレオンはロシア遠征を結局行わなかった。このことはロシアがヨーロッパにおいて図らずも 国力的に上位に上り詰めることができるきっかけとなった。あくまで相対値ではあるがナポレオン戦争で生じるはずだった 国力の損耗はなかったということは戦争技術の発達が遅れることと引き換えに、ロシアに余裕を持たせることに成功していた。 しかし産業革命の遅れはかなり響いていたし、産業革命への理解が広まるのも遅くなってしまった。 武器や弾薬についての理解は進んでいたし、イギリスが友好価格で販売してくれるものをライセンス生産したり前線に 訓練させたうえで配備することで装備の面では何とかなっていた。一方でそれを運用するノウハウに関しては疑問符がつけられた。 はっきり言ってしまえば、ロシア帝国は近代戦の経験があまりなかったのだ。最近やった戦争といえばクリミア戦争があるが、 その際には工業の遅れや技術発達が他国の後方にいることを明確に示すものであった。この世界線において、日露戦争は 朝鮮王国の永世中立化で想定していた場所とは違う場所で戦闘を強いられ、おまけに陸軍も海軍も大きな損害を受けて、 復旧に時間を取られ、軍そのものの近代化を進めることがかなり難しい状況だった。斯くしてロシア帝国は、旧世代の 戦術や兵器へ重きを置いたままに近代戦へと突入していった。もし少しでもナポレオンとの戦闘や、日露戦争時における 戦訓をきちんと生かす意思があれば、もしくは戦訓を生かすだけの国力があれば。しかし、戦時においてそんなたらればは 現在においては全く通用しない。 そのロシアと激突したのは積極的な戦闘こそ少ないものの、フランスを意識した軍備拡張を進めてきたドイツ帝国と 日仏の支援を受けたオスマン帝国なのだ。そのオスマン帝国との交流の中で断片的ながらもその戦術について研究することができ、 近代戦において不確かながらもメソッドを確立しつつある国であった。後の研究においてはこのメソッドの確立こそが 寡兵で地理的に包囲状態にあったドイツ帝国が薄氷の引き分けをつかむことができた原動力となったと評価された。 逆に言えばロシアは、その人海戦術と物量による押し潰しに対して抵抗力を身に着けていたドイツ軍を破るために、 通常の比ではない出血を強いられることになったのであった。東部戦線において効果的な防御陣地と防衛線の構築に 成功したドイツ軍は、何度も押し寄せるロシア軍の数にあきれながらも効率的な迎撃を行いつづけた。さらに本家と言える フランスにこそ劣るが逆侵攻時には機動力を生かした電撃戦の展開によって、ロシア帝国陸軍をすりつぶしながら 自国側に徐々に引きずり込んでくるという、柔らかい防衛線を用いた泥沼の戦線を展開。ロシア側をうまく翻弄していた。 188 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 02 12 一応ロシア皇帝なども前線視察でこれを見ていたのだが戦術的・戦略的理解が乏しく、「前線が押しているならば、 ドイツに対して勝利を重ねているはずだ」と更なる進軍を指示していた。前線で潰される兵士にとってはたまったものでは ないのだが、傍目にはドイツが負けて見えるのだからそれはもう厄介であった。そしてイギリスから購入する兵器の量も 増加し、その負担は当然のように国内に押し付けられていく。男は戦場に行き、女子供は工場で働かされる。 税率は明らかに上昇していき、ロシア帝国は徐々に戦争という巨大な消費に耐えきれないほどに疲弊を重ねていく。 密かに国内に革命の灯火がともるのも、無理からぬことであった。 しかし、ドイツもモスクワまで兵を推し進めることができるほど有利なわけではない。 あくまで有利に戦闘を進めているだけであり、ドイツ軍にも被害は出ていた。勿論オスマン帝国の支援と派兵でだいぶ楽であるが、 それでもロシアの人海戦術には損耗を強いられていた。そこでドイツは無理に戦線を拡大することなく塹壕戦によって 戦線を停滞させた。バルト艦隊が日露戦争で損害を受けているロシア帝国に対してはオスマン帝国海軍でも十分対応可能だった。 それを理解していたロシア帝国海軍も無理な攻勢にはほとんど出ることはなかった。 一方イギリスとギリシャはオスマン帝国の首都であるイスタンブールへの攻撃を考えていた。 幸いギリシャが味方に引き込まれ、イタリアが事実上の中立を選んでいることから、一時的にでも海軍を切り抜けられれば というイギリス側の楽観があった。軍事交流の名目でギリシャに駐留していたイギリス軍は平時に派遣したものでそこまで多くはない。 しかし、少々押してやれば簡単肉ので歯とも考えていた。 オスマン帝国もそれに備えてダーダネルス海峡の要塞化を進めていた。この海峡要塞は、アフリカの地中海に 面する地帯や東南アジアにフランスが構築してきた沿岸要塞群を参考にしつつ構築されたもので、上陸してくる敵に備えて 予め陣地の構築も進められていた。オスマン帝国側が目論んだのは、史実の第二次世界大戦末期のノルマンディー上陸作戦に 対するロンメルの対応策と奇しくも酷似していた。即ち、上陸してこようとしてきた敵軍を水際で叩いて数を大きく 減らすというものだ。しかし、軍事顧問としてオスマン帝国に出向していたオットー・リーマン・フォン・ザンデルス中将は イギリスが無理やり力押しで上陸してくることを恐れた。確かにオスマン帝国海軍も前弩級戦艦を保有し、さらには補助艦艇も そろえていたのだが、真っ向から殴り合ったときにはオスマン帝国がオーストリア=ハンガリー帝国と共に維持している地中海の 制海権が揺らぐという懸念があった。この時代戦艦の艦砲射撃の威力は十分に信頼されていた。既にドレッドノート級の 登場から前弩級戦艦の価値は下がりつつある中で、前弩級戦艦を多く建造していたイギリスが使い潰してもいい 戦力として まとめて差し向けてくることもありえたのだ。使い潰せる戦力をいきなりぶつけられると少々厳しい。 そこでリーマン中将は艦隊決戦ではなく、機雷や要塞砲そして潜水艦を使った散発的な攻撃を目論んだ。 イギリス海軍が海軍力による決着を試みて、ヴェンジャンス オーシャン イレジスティブルを中核とした艦隊を 送り込んだのだが、史実同様にオスマン帝国は機雷敷設と要塞砲による砲撃を実施して撤退に追い込んだ。 そこで上陸しての戦いを目論んだのだが、協商は上陸をして橋頭堡を築いた時点でオスマン帝国の綿密な十字砲火に 前線を動かすことが出来ず、損耗ばかりを重ねてしまったのだ。 概ね史実通りというべきだろう。 189 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 03 16 イギリスとしては、オスマン帝国が対ロシアに派遣している兵士の吸引を狙っていたのだが、むしろ寡兵でうまく大軍に 対して持ちこたえられてしまう結果となった。オスマン帝国の放った潜水艦による積極的な護衛艦隊への攻撃は 対潜兵器の発達が遅れていたイギリスの艦隊に被害をかなり与えることに成功した。実のところ、潜水艦研究は何も ドイツでしか行われていなかったわけではない。一番最初の潜水艦の活躍もアメリカ独立戦争でのものであったし、 日本においても研究は進められていた。ただ、艦隊決戦の補助戦力ではなく通商破壊という場面に組織的に応用したのは ドイツが有名であるというだけだ。そしてそのドイツから潜水艦の供与を受けていたオスマン帝国は、艦隊決戦では 勝てずともイギリスなどにダメージを与える手段としてこれに着目した。 潜水艦のメリットは、やはり排水量や人員に対しての期待できる戦果の多さである。ヨーロッパの国々より先に常備軍を 持っていたオスマン帝国だが、やはり潜水艦という未知の船舶への理解は全体として見れば進んでいなかった。 潜水艦の一つの欠点として、乗組員の訓練が通常とはやや異なり、適正と育成時間が必要というものがある。史実の 太平洋戦争時に日本とアメリカの潜水艦の建造数は人口や国力と比較しても、それほど比率が変わらない。 つまり、アメリカという膨大な人口を抱える国家でさえ、潜水艦を運用する人員の育成には一定の限度があるのだ。 しかし、逆に言えば通常戦力での差が大きすぎるときには潜水艦という戦力に頼ると逆転する可能性があるということだ。 そして、十数隻という少数ながらも組織的に運用された潜水艦はギリシャへの物資を運ぶ輸送艦へとドイツ海軍と連携して 襲い掛かり、少なくはない出血を敷いた。当然、ダーダネルス海峡をめぐる争いにも何とか用意した潜水艦で抵抗。 結果、このダーダネルス海峡をめぐる協商と同盟の陸海をまたいだ戦いは、史実同様にオスマン帝国側の勝利となった。 さて、手詰まりに見えたイギリスだったが並行してオスマン帝国内部のアラブ人への接触を図った。 戦前からオスマン帝国は過激な民族主義者の摘発に力を注いでいた。多民族の複合国家として国家を維持している オスマン帝国にとっては、地方の自治権をめぐる問題は非常に厄介であった。オスマン帝国は史実と比べる緩やかな 近代化を進めていた。しかし、史実においても伝統的な宗教と近代化の激突というのはどこかしらで発生する。 主導者であるオスマン帝国側もかなり気を使って、長い目で見た近代化の推進に努めていたのだが、やはり問題は浮上した。 特に顕著だったが、議会の設置についてである。投票権を宗派に関わらず与えることに関しては一致した見解ではあったが、 国民の多くを占めるイスラム教への理解が必須となるために、『イスラム教徒枠』を設けるべきではという意見があった。 これはやや極端な提案ではあったが、カリフやイスラム教徒を政治的な地位から除くべきであるという意見が存在し、 それへのカウンタープランとしての提案だった。実際の所、スルタン=カリフ制は現在の所うまく回っていた。近代化を 進める中で列強国のフランス イギリス ドイツらと交渉し、国内事情とうまく擦り合わせを行えるように尽力したのは 憲法と議会の構築を進めているオスマン帝国のスルタンであったためだ。その地位によって国内の改革は進んだといってよい。 190 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 04 23 しかし、当時のオスマン帝国の議会の議席を見ると、先に近代化へと舵を切った青年トルコ党かスルタンの支持者から 固められた統一トルコ党(※)を除けば、他の勢力が政治や議会制への理解が十分ではない弱小勢力ばかりであったのだ。 図らずも、スルタンによる君主制を改めるはずの近代化の結果が、スルタンかそれに近いグループによる政治を生んでしまった。 分かりやすく言えば、国民投票の結果一党独裁になってしまったのだ。野党が構築されるだけの下地が無くなってしまったのだ。 民主制において、市民の意思は何物にも妨げられない。だが、それは果たしてどこまで有効であるかが議論の種となった。 これまでのイスラム教の国家はイスラム教という宗教が色濃く残る中で政治が行われてきた。というより、宗教があっての 政治や生活が営まれてきた。つまり極端に言えば宗教を信仰するために生活するというわけだ。だが、この投票という 概念によってイスラム教が排除されるのではと懸念する意見が存在した。その考えは政党こそ違えどもすべての人々に 共通する懸念事項であった。彼らは祖国の飛躍を願っていたのであり、まかり間違っても文化の破壊を願っていたのではない。 しかし、傍目から見れば中央の意思ばかりが優先されて、地方の権利が阻害されているようにも見えた。 イギリスはこの動きを密かに利用し、フサイン・イブン・アリーらを支援してアラブ系国家の建国をそそのかした。 イギリスの考えとしては、スエズ運河そのものを掌握できなくとも、地中海からインド洋方面に抜ける出口を抑えることで 大西洋への出口を抑えているフランスに対して対抗するという動きがあった。そして、フランスなどの手が届きにくく、 尚且つ戦争に乗じた動きで勢力下に収められると考えられたのがオスマン帝国の南部で見られた独立を求めるアラブ人であった。 実際、フサイン・イブン・アリーの動きはスルタンの動きを懸念してのものだった。メッカの太守という地位も、 権限が徐々にイスラムではない人々の投票によって奪われるのではという彼なりの憂慮もあった。伝統と格式からなる その地位が人々が賛成したからという理由で捨てるか、あるいは地位を理解しない人の手に渡ることを宗教的な意味からも 懸念していた。彼なりの心配に、例によってイギリスがつけ込んだというべきだろうか。 191 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 05 35 しかし、アリーの考えが現実的と言えなかったのも確かである。 彼の考えとしてはイスラム教の国家を丸ごと含んだ統一国家の樹立をと構想していたのだが、すでにイスラム教徒の 宗派間の考え方の違いはかなり明確になりつつあった。無理な統一を図ろうとするよりも、互いの領域や考え方を穏便に すり合わせる行動こそが、現実に即した意味での統一には必要なのだった。 実際、イギリスとアリーの誤算は既にいくつも生じていた。 まず一つ目に、紅海の制海権をいまだにオスマン帝国が維持していたことだった。ギリギリ均衡状態といってもよい。 確かに艦隊戦においてオスマン帝国が不利ではあったが、ドイツから提供された潜水艦が狭い紅海を一杯に動き回り 通商破壊によってダメージを着実にイギリスに与えていたのだ。この戦時においても日本とフランスを結ぶ通商路は スエズ運河を通じて行われており、両国がイギリスに対して圧をかけていたこともイギリス海軍が我が物顔で活動することを 一定程度妨げていた。これによって、イギリスは支援するための物資を史実のように自由には運べなかった。 さらに、アリーの考えていた統一国家への支持者が、予想以上に少なかったのだ。 オスマン帝国同様に日仏の支援を受けていたガージャール朝ペルシャ帝国は権力基盤が弱いながらも、統一国家として 領土を統治するだけの能力を持っていた。曲がりなりにも近代化の推進や列強の圧力を受け、時に不平等条約を 押し付けられながらも致命的なところに踏み込まれることがなかったのは、ガージャール朝イラン帝国の努力の結晶であった。 つまり、ペルシャ帝国は弱いながらもこれから成長の時を迎えようとする有望株であったのだ。石油産業の発達から 開始した近代化によって工業の発達も進み、オスマン帝国との戦争なども日仏の仲介で回避できたことなどで国力が そがれることも回避できた。それによって権力こそ危ういが民衆の支持を集めるガージャール朝への非難の声は、 言いがかりレベルの物でなければあまり存在していなかった。さらに石油を求める日仏がこれの援助をしているということも ペルシャ帝国に対する過激な行動を抑止していた。 これらによって、ガージャール朝に迂闊に手を突っ込むことは危険な行為となっていた。実際、石油産業が国の屋台骨の 一つとなり、協商・同盟のどちらにも味方しない中立国となったことは石油を大量消費する近代戦を行う各国にとっては かなりの懸念事項となった。イギリスも懸念したのだが、もしこれがヒジャーズ王国を介して行われたイギリスの侵略行為と みなされた場合、日本とフランスを含めて中東を丸ごと敵に回す。戦後のことを考えると最悪の場合石油を正規レートで 得られなくなることもあり得た。しかし、支援を表明した手前、アリーを切り捨てるのは簡単ではなかった。 このアラブの反乱は緒戦こそ勝利を収め、多くの捕虜を得ることができた物の、そこから先の行動については正直なところ 行き当たりばったりとなっていた。後方攪乱といえば聞こえは良いのだが、ヒジャーズ鉄道への破壊活動を行っていたのだが、 この鉄道が史実と異なりきちんとメッカまで伸びており、さらには日仏から得られる工業品や食料の交易をおこなうための 必需インフラと化していたことで、逆にヒジャーズ王国への非難の声を盛り上げてしまう結果となった。 こうしてゲリラ戦を仕掛けていたアリーと軍事顧問のロレンスは逆にゲリラから逃げ隠れしながらの戦いを強いられた。 192 :弥次郎@帰省中:2016/07/07(木) 19 06 16 あとから見れば、ここでアリーはゲリラ戦で鉄道を狙うべきではなかったと考えるのも当然であった。 しかし、ヒジャーズ王国の兵力はオスマン帝国のそれと比べて少数で、鉄道を利用した迅速な兵力展開を可能としていた オスマン帝国陸軍に対抗するためには、どうやっても鉄道を狙わざるを得なかった。イギリスが史実よりも支援の余裕が なかったことで生じた皺寄せで武器などが少ないヒジャーズ王国は鉄道の破壊によってオスマン帝国陸軍の補給物資を 積極的に得なければならなかった。実際、史実において5万人ほどの戦力を持っていながらもライフルの数は合計1万丁ほど。 つまり、5人に1人しか支給していなかった。つまり、ライフルを正規兵のほぼ全体にきちんと配り切れてたオスマン帝国と 比較すれば、真っ向で勝負するには力不足だった。 また、オスマン帝国は少数ながらも戦車を有していた。史実ルノーFT-17を乾燥地帯での運用を前提に改良したもので、 そのほかにも装甲車両・バイク・牽引式の野戦砲の積極的な採用など随所にフランスの陸軍のメソッドの影響がみられていた。 砂漠という環境に対してフランスも日本も適した戦術や技術について不足しがちだったこともあり、両国にとっても 非常に良いモデルケースであったようだ。オスマン帝国にとっても工業化を進めてきており、さらに国内インフラの整備が 着実に進んでいたこともあってそれらの導入と普及はスムーズに進んでいた。 しかし、鉄道への被害が出ていることを察知したオスマン帝国はラジオやビラまきをヒジャーズ鉄道周辺はもちろん、 国内にプロパガンダを広めていった。鉄道の被害はイギリスとイギリスにそそのかされたヒジャーズ王国が行ったもので、 オスマン帝国を侵略しようとするものだと、やや誇張気味ながら広めた。そして、旧式の銃火器を弾薬などとともに 揃えてすぐに提供できるようにした。結果はすぐに出た。鉄道に沿った地域に住むアラブ人たちがオスマン帝国への協力を 申し出てきたのだ。オスマン帝国はゲリラ戦を展開するアリーらへの注意を呼びかけた。しかし彼らに言うまでもなく、 外国にこびている(様に見える)アリーへの怒りを持っていたアラブ人たちは自らのネットワークでゲリラ戦への抵抗を始めた。 本来ゲリラ戦は、現地勢力を敵に回してできるものではない。斯くして損害を大きく出し始めたヒジャーズ王国はイギリスへの 援助を求め、イギリスもこれに応じて兵力を何とか派遣して援助しようと努力を重ねた。しかし、その戦力の供給方法は 一番避けるべき戦力の逐次投入であった。こうして、オスマン帝国はあまり兵力を割くことなくじわじわとヒジャーズ王国を 追い詰めていった。イギリスにとっては戦力吸引に見事に失敗した形となり、戦果を出そうと多くの兵力や資金を投じてしまった ために逆に戦力を分散させてしまう結果となった。 各地で戦いは新兵器を投入しながらの凄惨極まるものとなった。 そして、長い停滞を打ち破るべく、イギリスはついに海軍を動かした。 受けて立つのは、建造競争によって建造されたドイツ帝国海軍の大艦隊。 両者の相対場所は、デンマーク ユトランド半島の沖合。 血戦は、ほぼ目前に迫っていた。 ※青年トルコ党が比較的若い世代を中心に民主主義的な改革を掲げるのに対して、統一トルコ党は日本やフランスとの つながりを得たこれまでの権利者(スルタンなどを含む)が自らのあり方を改めていこうと動くグループで、 アブデュルハミト2世の支援の下で比較的広い層に支持者が集まっていた。 青年トルコ人党が地方分権や自治制度の導入など地方分権的な政策を訴える一方で、統一トルコ党は集権的な体制を 維持しながら改革を進めていくべきだと主張していた。因みに、この世界線においてアブデュルハミト2世はミドハド憲法を 停止していないため、青年トルコ人党は専制政権の打倒は訴えてはいなかった 次話:有為転変3 -Dumb Witness-」