約 722,866 件
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2401.html
553 :ひゅうが:2013/12/29(日) 02 02 19 大陸日本ネタSS――「米空母マフィアにアイをこめて、あるいは傾向と対策と時々喜劇」 ――西暦1920年代から30年代にかけて、アメリカ合衆国海軍は大きな苦悩に直面していた。 対日戦勃発時の海軍の戦力不足が理由である。 日本海軍の自主的軍縮宣言によって8割程度におさえられているものの、日英同盟という強固な関係が米軍の全力投入をためらわせていたのだ。 通称を「鉄血の絆」あるいは「クロスアンドライジングサン」といわれる海洋同盟の片方への対抗上、アメリカ海軍は大西洋艦隊を対日戦に全力投入できない。 そのために一度の決戦によって日本側主力艦隊を撃滅し、一気に日本本土へと侵攻する「オレンジ・プラン」といわれる作戦が策定されていた。 だが、その最終段階において日本側が用意した切り札がアメリカ海軍を大いに迷わせていた。 日本陸海軍「列車砲兵軍団」こそがその脅威の名であった。 日本本土は戦略物資のほとんどを算出するという北米大陸と同様の豊かな資源地帯である。 また、食糧自給率も150パーセントを超えており慢性的な飢餓に苦しむ中華中原への食糧供給基地としての役割を果たしているほどだった。 そのため、対日戦においては政治的中心地たる帝都東京への直接攻撃と関東地方への侵攻作戦が予定されていたのだが、そのためにはどうしても通らねばならぬ関門があったのだ。 「日本本土近海の海上交通路の遮断」 「ことに対馬・関門・豊予・紀淡・津軽・宗谷の五海峡の封鎖」 「日本の工業力の破壊」 これがその内容であった。 このためには、超大型爆撃機の集中投入がまず考えられる。 だが、日本側は本土の工業力でいくらでも迎撃機を量産できるだろうし、そのような悠長なことをしていれば英国や日本の友好国となったドイツに後ろから殴りかかられてしまう。 そのため、艦隊の投入による直接攻撃が考慮された。 だが、そこに立ちはだかったのが列車砲兵軍団と、彼らの親玉である要塞砲部隊であったのだった。 何しろ、彼らが保有するのは戦艦用の41センチ砲を改造した巨大な列車砲が約200~300門、さらには上に挙げた五海峡にはそれぞれ100門ともいわれる無数の要塞砲が配備されている。 特にやっかいなのが、日本本土の主要要塞には多くのトンネルが掘られており、そこから要塞全域を網羅するように鉄道の軌道が慎重に海からの死角になるようなところに張り巡らされていることだった。 それは、艦隊による直接攻撃を試みたとしても、すぐに鉄道を通じて全土から大量の巨砲が集結し、速やかに坑道網を通じて陣地変換を行いながら海上へ巨弾を見舞うことを意味する。 300門、数で言えば簡単だ。 しかし、それは1隻あたり12門と仮定しても25隻もの超弩級戦艦の砲撃に匹敵する。 それらが、高所からの正確な観測を得て砲撃を加えるのだ。 堅固な要塞陣地に対するには最低でもその5倍の火力を海上から投入するのが定石である。 列車砲であることを考慮したらそのハードルはいくらか下がるのだろうが、要塞陣地に集中していたらあらぬ方向から砲撃を浴びて対処不能になることは確実である。 「どうやって対処せよと?わが戦艦部隊に死ねというのか!?」 それが、日本本土における大演習で明らかになった概要を聴いた米海軍首脳の心からの叫びだった。 「戦艦のみではこれに対抗できない。」 という結論に米海軍が達するのは当然であった。 ――混乱した米海軍が、航空戦艦やロケット砲艦といういわば「ゲデモノ」に手を出したのは、こうして考えれば当然であったのかもしれない・・・ 最後に、このとばっちりを受けて苦労したことで、ようやく空母の専門家として出世することができたある人物の言葉をもって本稿を閉じたいと思う。 「我々はこうして空母機動部隊を建設することができた。しかし、それは合衆国海軍航空隊から対艦攻撃能力を大きく奪う結果となった。 英国流に言えば、『魚雷はとても高価である』 この一言、あのキング長官が忌々しそうに吐き捨てたあのくそったれな陸軍の言葉がすべてを物語っているといえるだろう。」 なお、日本側が掘った坑道は、米軍が戦前に想定した20分の1以下の距離であるという事実を付記しておく。 出口と上空から見えるレールを敷いた「見せ金」をご丁寧に敷設し、日本側は「見せ金」としての列車砲軍団の価値を大きく高めていたのだった。
https://w.atwiki.jp/grandbluewiki/pages/35.html
“黒獅子――Black Leo” エドガー・アルバート・ブリテン・ウィンザー 大英帝国の第一王位継承権を持つ女王の長男。39歳。 弱小国家に成り下がった英国を、軍事・外交の両面で力強く牽引する。 大英帝国海軍に於いては、元帥の称号を持つ(英国軍は豪国軍より1階級下に扱われる為大将相当) 腕を揮わせれば数倍の兵力差を正面から薙倒し、弁を揮わせれば絶望的な交渉を取りまとめる。 「英国に二つ過ぎたるモノあり。名だけの権威と黒獅子エドガー」とは、 かの天津晃一郎が言ったと言われる台詞として余りにも有名である。 “英国海兵隊――Royal Marine”と言う近衛隊を率いている。
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1447.html
外伝『第二の人生』 メキシコ湾 アメリカ本土の南側に広がるこの海は、アメリカ合衆国がこの世界に召喚されておよそ五年が経った今でもそう呼ばれていた。 これは元々居た世界を忘れないためにという感傷的な理由からこうなっている訳ではない。ただ単に戦争という国家挙げての大事業の最中にこれまで通用してきた地名に代わる新たな名前を考え、そして命名するという面倒なことに労力を割く余裕が無いからである。 その昔の名前で呼ばれている海の上を、一群の艦艇が陣形を組んで航行していた。 その数五隻、そのうち四隻はかつてこの国がかつて世界大戦に参戦した時に大量建造された駆逐艦、その船型からフラッシュ・デッカー(平甲板型)などと呼ばれている旧式駆逐艦である。そして陣形を組んだ彼女たちに守られるような位置にいるのはのっぺりとした全通甲板が目を引く小型空母であった。 そのシルエットはこの国が各地の造船所で次から次へと建造している様々な形式の護衛空母とさして変わりがない。船体の上に設置された長方形の飛行甲板、右舷前部に配置された小さな構造物、そのどれもがこの艦が『ジープ空母』の別名で合衆国海軍の水兵たちやこの世界の様々な人々に知られている護衛空母であることを主張していた。 だが、軍艦に詳しい者がこの艦をつぶさに観察したならばこの『空母』の奇妙さに首を傾げただろう。このような小型空母において航空機の発艦に必要不可欠な油圧カタパルトが見当たらず、さらに航空機の着艦収容に必要不可欠な拘束装置――アレスティング・ワイヤー――も存在しないのだ。航空機用エレベーターは飛行甲板後部に一基設置されていることが確認できるが、これもよく見ると飛行甲板との隙間が埋められ、飛行甲板と一体化している。着艦誘導用の設備こそ設置されているが、明らかに空母としては役に立たないシロモノだった。 四隻の駆逐艦を従え、異世界の海をゆく『空母もどき』。ずんぐりとした船体に塗られた灰色のペンキは所々剥げ落ち、そこから赤茶色の錆が糸を引いている。そしてその丸みを帯びた低い艦尾には白いペンキで艦名が記されていた。 "USS BEAVER IX-81" 合衆国海軍における非分類雑役艦(IX)、いわゆる『その他諸々の艦艇枠』の歴史はそれほど古くはない。かつて米西戦争に従軍した砲艦『アナポリス』が航海学校の練習船となった時にIX-1の分類番号を与えられたのが1921年、その後このカテゴリーには様々な船舶や艦艇が加えられていった。 有名どころでは記念艦として保存されている独立戦争の殊勲艦『コンスティチューション』(召喚後、維持費用などの諸問題により一時期海軍から除籍されていたが、のちに多くの人々の請願により再び軍艦として復活している)、米西戦争の時のマニラ湾海戦でアメリカ艦隊の旗艦を務めた防護巡洋艦『オリンピア』等があるが、そのほとんどは海軍が徴用、もしくは購入した雑多な船か第一線を退いた旧式艦であり、ぱっとしたイメージとは程遠い印象を与えるカテゴリーではあった。 そんな艦種に分類されているこの艦も最初から非分類雑役艦として艦艇名簿にその名を記されていた訳ではない。最初は民間向けの貨物船『モーマックランド』として1940年4月に竣工、その翌年の5月には合衆国海軍に徴用され英国向けの護衛空母として改装工事を受けることになる。そして同年11月にこれを終えるとBAVG-1という分類番号と『アーチャー』という新たな名前を与えられた。だが改装工事が終わった時には合衆国は異世界に召喚されており、改装終了と同時に英海軍に編入される予定であったこの艦は引き続き合衆国海軍に所属することとなる。 こうして合衆国海軍の保有する空母の一隻となったこの艦は当初姉妹艦である『ロング・アイランド』と戦隊を組む予定だった(一部の人間は英国向けの設計であることを理由にかの『ジョンブル戦隊』への配属を主張したが、鈍足の改装空母が足手まといとなることを嫌った英国側の意向によりこの案は流れた)のだが、ここで思わぬ不幸がこの艦を襲う。慣熟航海中にエンジントラブルに見まわれ、長期間のドック入りを余儀なくされたのだ。 自分たちの乗り組む艦が一度も戦うことなく『病院送り』となったことに艦長以下全ての乗組員がこの艦の運の悪さを呪った。しかしその後『ロング・アイランド』がジェリンファ沖で武運つたなくその短い生涯を終えたという報せを耳にした彼らは、この艦は一見不運そうだが、実は幸運な艦なのでは? と考えるようになる。 だが、それは修理を終えたあとの試験航海で見事なまでに裏切られた。 機関の全力テスト中に完璧に修理されたはずの機関部は再びトラブルを起こし、『アーチャー』は出てきたばかりのドックに逆戻り。業を煮やした海軍当局はこの艦の分類番号と艦名を取り上げたうえ、使えそうな装備を剥ぎとって浮かぶ倉庫として再利用することを決定。かくして『アーチャー』は一度も戦わないまま軍艦としての生涯に終止符を打つこととなった(取り上げられた艦名は後に建造されたキトカン・ベイ級護衛空母の一隻に与えられることになる)。 だが、捨てる神あれば拾う神あり。一度は軍艦としての生涯を終えたこの艦は再び軍艦として甦ることになる。 開戦後多くの若者達を受け入れ、彼らを一人前の海鷲として鍛えあげるべく日夜努力を重ねていた海軍航空隊の教官パイロットたち。彼らが訓練で自由に使える空母の必要性を声高に叫んだことから事態は動き始めた。 戦時体制下においてこの国の各地にある造船所はフル操業で様々な艦船、船舶を建造し、その中には少なからぬ数の空母も含まれていたが、それらは就役するそばから前線へと送り出されていた。この結果、数多くの海鷲のひな鳥たちは空母パイロットとして必要不可欠な着艦技術を陸上の滑走路に描かれた空母の甲板の絵で習得せざるを得ない状況に陥っていたのだ。もちろん、このような訓練で揺れる空母の甲板に着艦する技術を習得できるかといえば、答えは間違いなくノーである。 もちろん海軍の上層部がこの状況を座視していたわけではない。事実就役直後の慣熟訓練中の空母や本土で修理の終わった空母が訓練の一環としてこの役目に回され、若き海鷲たちの訓練場となっていた。だがこのような間に合わせ的な対策で関係者が満足するはずもなかったのだ。 そんな彼らの目に留まったのがこのお払い箱になった空母である。彼らは早速関係各部署に働きかけてこの装備を剥ぎ取られつつあった名無しの艦を手に入れ、一度は死んだこの艦に再び命を吹き込み始めた。もっとも着艦訓練用に使えればいい、という割り切りから空母としての機能の復活は最低限に抑えられ、撤去されたカタパルトや着艦拘束装置、整備用の機材や航空機用ガソリンタンクと言った設備は再び搭載されることはなく、航空機用エレベーターも完全に固定された。トラブル続きの機関については施設の整った基地での定期的な点検と整備の実施、そして訓練をアメリカ本土近海でのみ行い、過剰な負荷をかけないという条件でなんとか折り合いがついた。 こうして一度その生涯を終えたこの艦は新たな名を与えられて復活することになる。 合衆国軍艦ビーヴァー IX-81。それがこの艦の新たな名だった。 灰色に塗られた練習機が着艦アプローチに入る。 艦からの誘導に従ってエンジン出力を絞り、フラップを下げ、降着装置を下ろす。前席に座る訓練生は空母への着艦において基本中の基本である三点降着、すなわち二つある前輪と一つの尾輪、合わせて三つの車輪で空母の甲板を踏みしめる姿勢を乗機に取らせるべく操縦桿とフットペダル、そしてスロットルをせわしなく操作していた。だが訓練生の意志とは裏腹にふらつく練習機。『ビーヴァー』の煙突が吐き出す熱いディーゼル排気と飛行甲板後端が起こす乱流が機体を弄んでいるのだ。機体を操る当の本人は出来るかぎりうまくやってのけようとはしているようようだが、現実は残酷だった。 やがてドスン という鈍い音とともに最初に前輪が、次いで尾輪が甲板を打ち、その直後にエンジンを全開にした練習機はさして長くはない飛行甲板をレシプロエンジンの騒音と共に走りぬけ、甲板の前端を蹴って再び空へと戻っていった。 その一部始終をキャットウォークで見ていた一人の士官が遠ざかってゆく灰色の機体、制式名称ノースアメリカンSNJ――陸軍航空隊が運用しているAT6"テキサン"練習機の海軍仕様――の機影に背中を向けると、甲板上でついさっきまで着艦誘導作業を行っていた相棒にその日焼けした顔を向け、吐き捨てるような口調で話しだす。 「てんでなっちゃいねえ、ふらついてる上にケツが高過ぎだ。前が見えないのがおっかないんだろうが、きっちり機首を上げないとワイヤーを捉え損なって事故を起こすぞ……おいワーナー、あのヒヨッコ今頃は教官にさんざん怒鳴られてるな。あれじゃやり直しは確実だ」 「操縦が大雑把過ぎるんだよ。『高度を下げろ』って合図したら下げすぎるし、『左に寄り過ぎだ』ってやったら今度は右へ行き過ぎる。おいベン、ちょっくら飛んでってあのヒヨッコに空母着艦のABCを伝授してやりなよ。そうすりゃ次はもっとマシな着艦ができるはずだぜ」 「悪いな、俺はもうパイロット稼業からは足を洗ったのさ」 たった今行われた着艦訓練を船乗りならではの荒っぽい口調で容赦なく論評する士官と陽気な調子でまぜっかえす相棒。二人とも腕も顔も赤銅色に日焼けしている一方、潮風に四六時中晒されているはずの肌にはまだまだ張りと艶があるところを見るとそれほど歳は取っていないようだ。だがその纏う雰囲気はまごうことなき古強者のもの、実際視線の配り方や甲板上での足取りは長い間海上で過ごしてきた者特有のものがあり、それは日焼けした肌と相まって頼もしげな印象を見る者に抱かせた。 そんな二人の手には奇妙な道具があった。短いグリップが取り付けられたやや小型のクリップボード程度の大きさの四角い金属枠。枠の中の空いたスペースには派手な色に染められた厚手のリボンが何枚も平行に取り付けられ、まるで窓に取り付けるブラインドのような見かけになっている。遠目には球技で用いられるラケットのように見えなくもない。だがこのパドルと呼ばれるもの、LSO(空母着艦誘導士官)が空母に着艦する艦載機のパイロットに指示を出す時の必需品である手旗もどきの道具こそが、今の彼らの『武器』だった。 ベン・バスキーとワーナー・チャドウィックの二人は今の合衆国海軍では少数派となった戦前からの海軍士官だった。 かつて合衆国海軍の空母航空団における重要な対艦戦力であった爆撃航空隊(VB)、その主力であるSBD艦爆のパイロットと後席員としてレキシントン級、ヨークタウン級といった艦で勤務した二人はこの戦争が始まる直前に空母『ワスプ』の乗り組みを命じられ、かつて勤務した空母と比べて少々手狭なこの新空母の住人となっていた。 そして運命の11月12日、二人の住処である『ワスプ』はシホールアンル艦隊の不意討ちを受け、一時は沈没寸前にまで追い詰められた。乗組員たちが総出で消火作業や救助作業に駆けずり回る中、彼らもまた負傷した戦友を間に合わせの救護所となった士官食堂へ運び、麻酔無しの外科手術に悲鳴を上げて暴れるその体を力ずくで押さえつけたり、重症を負って死の恐怖に怯える男たちを言葉を尽くして励ましたりした。 その後炎の地獄と化した格納甲板を負傷者を探して再び駆けまわる途中で二人の記憶は途切れ、次に気がついた時は彼らもまたさっきまで自分たちが助け、励ましていた戦友たちに交じって呻いていた。どうやら敵艦が放った砲弾が格納甲板で炸裂し、彼らを負傷させたらしい。 そんな二人を手当した軍医いわく 「君たちは運が良い方だよ。運の悪い連中はもう呻くことすら出来ないんだからね」 その言葉を聞かされた二人は火傷や打撲の痛みに苦しみつつも心の底から自らの幸運を神に感謝した。 やがて『ワスプ』がその傷ついた躰をノーフォーク海軍工廠のドックに横たえるのと時を同じくして彼ら二人も海軍病院の住人となり、長い療養生活に入る。そしておよそ7か月後、彼らの住処であった『ワスプ』は修理と同時に行われた改装工事により見違えるような姿となって戦線復帰を果たすのだが、その艦上に彼らの姿は無かった。海軍病院での手術とそれに続く精密検査の結果下された宣告、二人の身体はもはや飛行任務に耐えられないという非情な宣告が彼らの艦爆乗りとしてのキャリアに終止符を打ったのだ。 二人は己の運命を呪った。目の前で死んでいった戦友たち、体の一部を失うほどの深傷を負った仲間たちの代わりに不意討ちを仕掛けてきた悪党どもの乗る軍艦に爆弾を叩きこみ、いつかは敵国の皇帝の脳天に強烈な一撃を食らわせることを毎夜ベッドの上で夢見てきた彼らにとって、それは死刑宣告よりも残酷なものだった。 その日以来、二人は変わった。彼らの面倒を見ていたある看護兵の言葉を借りるならこうだ。 「体は治った、でも魂が死んじまった。あのままじゃせっかく元気になった体も遠からず死んじまうだろうな」 程なくして二人は海軍病院を退院し、南部の片田舎に新設された基地での陸上勤務を命じられる。戦時体制に突入した合衆国海軍にとって彼らのような経験豊かな軍人をいつまでもベッドの上に居させるわけにはいかなかったのだ。 抜け殻のようになった二人、しかし心はうつろでも軍隊生活に慣らされた体は命令に従い、為すべきことをなす。車両を運転し、書類にサインをし、食事をし、そして眠る。しかしそんな彼らがあるものを目にしたことで彼らの運命は再び動き始めた。 LSO養成訓練課程への志願者を募るという告知。 戦時体制下でハイペースで拡張を続けていた合衆国海軍。その母艦航空隊にとって欠くべからざる存在であるLSO。限りない大海原の中にぽつんと頼りなげに存在する空母の狭い飛行甲板に戦闘や訓練で疲れきった男たちが愛機を降ろす際の手助けをする男たち。彼らの手助けがあるからこそ艦載機収容作業はスムーズに行くと言っていい。もし彼らがいなければ、合衆国海軍における空母艦載機の着艦事故数は酷いことになるだろう。そして艦爆乗りとして数えきれないほど空母への着艦を行ってきた彼らが躊躇うことなく訓練課程に志願したのもまた、当然といえば当然だった。 俺たちはもう空で戦えない、でも空で戦う仲間たちを手助けすることは出来る。その言葉を合言葉に二人は再び動き出した。 顔にニキビの跡が残る若い新米士官たちや彼ら同様『もう飛べない』男たちとともにLSOの速成訓練を受けた彼らは訓練課程修了後、最初はアメリカ本土と南大陸の間を往復する輸送船団を護衛する護衛空母で、後には新造のエセックス級正規空母などでLSOとしてのキャリアを積み上げていく。やがてマオンド共和国が降伏し、この戦争に先が見え始めてきた頃に配属されたのがこの『ビーヴァー』だった。 この戦争が終わるまで前線勤務を続けることを望んでいた彼らは当初、後方で、しかもこのような『空母もどき』での勤務に不満を隠そうとしなかったが、この艦が彼らと同じく『一度は死んだ』境遇から奇跡の復活を遂げた存在であることを知り、認識を改める。「似たもの同士ってことか。偉いさんも面白いことをするねぇ」とチャドウィックは評し、「これこそ神のお導きってやつかな」とバスキーは感慨深げにつぶやいた。 そして着任からおよそ半年が過ぎた現在まで、二人はこの艦のLSOとしてペンサコーラやウィッティングフィールド、コーパス・クリスティーといったメキシコ湾岸の海軍航空基地に拠点を置く様々な訓練航空隊に所属する訓練機の着艦訓練に関わる傍ら、『かつての自分たち』すなわちLSOとしての訓練を受けている若者たちに自分たちが身に付けた着艦誘導技術を伝授していた。 再び『ビーヴァー』艦上。長かった着艦訓練は終わり、不揃いな編隊を組んで北の空に消えてゆく練習機を眺める二人。『ビーヴァー』もまたゆるやかに回頭し、現在の母港であるペンサコーラへの進路を取りつつあった。そんな中、チャドウィックが口を開く。 「なあベン、やっぱり俺たちもうしばらくしたら失業かな?」 「またその話かよ。あれが便利な道具だってのは俺にもわかるが、ただの赤と青のランプだぜ? ランプが自分で「機首を上げろ」とか「ウェーブ・オフ(着艦やり直し)」って合図するわけじゃない。そういう合図は人間がやるもんで、それは俺たちの仕事だ。まだまだ俺たちの出番はあるぜ」 二人が話題にしているのは現在合衆国海軍の空母に配備されつつある着艦誘導灯のことだった。日本の空母は全てこれを備えており、その結果日本の母艦航空隊にはLSOがいないという話を耳にして以来、チャドウィックは自らの将来を心配するようになっていた。そんな彼を励ますバスキー。しばらく前からふさぎ込みがちの彼を励まそうと最近耳にした話題を取り上げる。 「それより聞いたか。この艦に南大陸の軍人さんたちが団体でやってくるそうだぜ、しかも皆女だ! バルランドの貴族のお嬢様に美人揃いのミスリアルのエルフ、そしてカレアントの獣人、お前もカレアントの連中が一杯飲めば脱いじまうって話は聞いたことがあるだろ。歓迎会が楽しみじゃないか!」 「将来建造する空母の乗組員をうちで訓練するって話だろう? 確かに酔っ払ったカレアントの連中が服を脱ぎだしたのは見たことがあるし、ミスリアルのエルフが美人揃いなのは知ってるが、いくらなんでも皆女性ってのは大げさすぎだろう」 「夢を持とうぜワーナー、夢があるから生きる元気が出るし人生も楽しくなる。そうだろう?」 相棒の問いかけに照れたような笑みを返すチャドウィック。そんな彼を見たバスキーもまた、安心の笑みを漏らした。 新たな世界で新たな歴史を刻み始めた国、その国の海軍で新たな名のもとに新たな役目を与えられた艦、そしてそれに乗り組む二人の男もまた、新たな任務に自分たちの生きる意味を見出していた。そんな彼らの元へやって来た異世界の客人がたっぷりの騒動とそれに負けず劣らずたっぷりの驚き、そして数えきれないほどの喜びをもたらすのであるが、それはまた、別の話である。 外伝『第二の人生』 完
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/4145.html
ジパング 大日本帝国海軍(大日本帝国) コメント かわぐちかいじによる日本の漫画作品。2000年から2009年49号(2009年11月5日発売)にかけて講談社の『モーニング』にて連載された。 2002年には第26回講談社漫画賞一般部門を受賞。また2004年10月7日から、漫画を原作としたアニメがTBS系で放送開始されたが、全26話・漫画のストーリー途中で放送を終了した。 連載終盤の2009年5月、作者骨折により休載したが、2009年26号(6月11日号)より連載が再開された。 大日本帝国 海軍(大日本帝国) オニゴーリ:立石良則 異名が「対潜の鬼」から コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/intellipedia/pages/244.html
天安(チョンアン)哨戒艦とは、2010/03/27未明に沈没した韓国の哨戒艦。以下の記事に詳しい。 ニュース系サーチエンジン(天安 哨戒)※ニュース記事がリンク切れのときは見出しをGoogleで検索 哨戒艦沈没:天安艦とは(2010/03/27) 哨戒艦沈没:天安艦とは(2010/03/27) 敵の襲撃に備え警戒する軍艦、99年の第1延坪海戦にも参戦 ペンニョン島南方海上で沈没した哨戒艦は、韓国海軍の平沢第2艦隊司令部に所属するPCC(Patrol Combat Corvette)772「天安」艦で、満載時の排水量は1200トン級。 1989年に就役し、海上で敵の襲撃に備え警戒することを任務とする。99年の第1延坪海戦に参戦した軍艦だ。 哨戒艦は排水量600-1300トン級で、大きく東海級と浦項級とに分けられるが、天安艦は東海級に改良を加えた浦項級に属する。 全長88メートル、全幅10メートルで、最大速力は32ノット(時速約57キロ)程度。艦砲および機関砲、対艦ミサイルなどを搭載しており、韓国海軍には計24隻が在籍している。 天安艦が所属する第2艦隊司令部は、駆逐艦(3500トン級)、護衛艦(2000トン級)、哨戒艦、最新鋭の誘導弾高速艦(PKG)「尹永夏(ユン・ヨンハ)」艦(440トン級)、通常の高速艇などを保有している。 李衛栽(イ・ウィジェ)記者 関連項目 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3980.html
80 :641,642:2015/02/25(水) 17 05 33 7月25日 旅順 ウラジオストック 日本陸軍を収容している輸送船団が、この五日後にフィリピンとインドシナ半島に上陸後、迎撃に出た現地連合陸軍を自軍の圧倒的火力と連山、艦載機部隊の掩護により撃砕。そして…フィリピンではマッカーサーによる巧妙な遅滞戦術、インドシナでは故郷が戦場になってパニック状態になった現地住民への対応などによってもたつきながらも…『東南アジア電撃戦』を開始している頃、憂鬱世界の祥鳳型空母を元に建造された飛鷹型航空母艦4隻が、ソ連太平洋艦隊が『開戦前に』駐留して『いた』この二港を爆撃し、護衛の巡洋艦等で艦砲射撃を行い、壊滅に追いやった後、母港に向かって帰還していた 「…艦艇は少数の駆逐艦、そして潜水艦しかいませんでしたね…」 「ウラジオと旅順の二港では無く、艦艇を取るとはな…まあ、今のソ連海軍にとっては、港よりも軍艦の方が大事なのは良く分かるが。連合軍の港も今は利用できるしな」 「我が軍がウラジオ等を上陸占領しようとしたらどうするのでしょうか?」 「その時はご自慢のソ連赤軍が喜び勇んで飛んで来るだろうさ。それに我が軍が大陸に上陸でもしたら連合軍は祝杯を挙げるだろう。なにせ自分から無謀な消耗戦に打って出たのだからな」 「…自国の港が破壊されてでも、連合軍と歩調を合わせる、と言う事ですか」 「ソ連海軍にはまともな経験が無い。だから開戦初頭で旅順やウラジオに艦隊を配備しておいて連合艦隊に速攻で袋叩きされて各個撃破されるよりもまだマシと判断したんだろう。」 そしてその選択肢の方が、日本軍に取って一番苦しい展開となる。 司令官はそう一人、心の中で呟いた。 81 :641,642:2015/02/25(水) 17 09 07 シンガポール 極東英国海軍司令部 「…では、イギリス海軍の極東に居る今作戦参加戦力は、正規空母が2隻と護衛艦艇のみ。…これだけと?」 「…。そうです。インドでのデモがかなり大きな物となっている様で、在インドの艦艇は現地を治安維持の為離れられないとの事です」 何が『デモ』だ、腐れきった帝国主義者めが。散々貴様らが利用しいたぶってきたインド人の我慢が限界を超えての、死を賭した決起だろうが。 何が『治安維持』だ。貴様らの辞書では、過酷な徴税の中止に平穏と食事を求める人民の頭に砲弾を叩き込む事とでも書かれているのか。 何が『離れられない』だ。ただ単に我らを自国植民地防衛の捨石にして高みの見物と洒落込もうとしているだけだろうが。 ソ連海軍極東艦隊司令官は表情こそ平静を保っていたが、心の中では徹底的に罵っていた。 …彼は、貧しい家庭で生まれ育った子供であった。第一次世界大戦でのロシア帝国による抑圧、その後の革命で発生した混乱の中で、彼自身はソ連海軍の軍人になる事が出来て食事には困らなくなってはいたものの、飢えに苦しむ人民は引きも切らなかった。あの時代は、正しく『生き地獄』と表現できる状況だった。 …だが、その後スターリンの神懸かり的な(転生者疑惑が浮上したレベルでの)経済対策により、多数の人民が飢え、苦しんでいた故国が急激に『人民の楽園』へと変貌して行くのを目の当たりにしていた。 その『地獄』と『楽園』の二つの姿を知っている彼からしてみれば、イギリスがインドに対して行っている事は、自国でのあの混乱で発生した地獄を面白おかしく再現しようとしている様にしか見えなかった。 ソ連軍人としての誇りと吟じで何も言ってはいないが、可能だったら徹底的に罵倒してやりたかった。他人の不幸で蜜を吸う事を是とし、仮に『将来』は別にするとしても『今の』同盟国の軍を捨石にしても何も思おうともしない、今のイギリスの有り方とやり方を。 「…では。以前打ち合わせた作戦通り、アメリカがフィリピンに迫るのとタイミングを合わせて出撃します。今回の作戦では、貴軍の機動部隊と共同作戦となります。大英帝国海軍のご活躍、期待しています」 …『ご活躍、期待しています』、か。 司令室より退席後、何の揚抑も無く呟いたその言葉について、ソ連海軍極東司令官『イワン・ユマシェフ』は一体何を思ったのか。 後世に残されている歴史書や資料には記されていない。 82 :641,642:2015/02/25(水) 17 12 26 アメリカ ハワイ パールハーヴァー 「…やっと出撃できるな」 「モンタナとニューハンプシャーが戦力外なのが痛いですけどね…」 「終わった事は仕方が無い。それより潜水艦の制圧を…フィリピンに着いて、日本海軍を叩き潰すまでにしっかりとしておかないとならんな。 また戦艦や空母を攻撃されて、仮に沈められでもしたらアメリカ海軍の永遠の恥だぞ」 そんな会話がハワイで交わされながら出撃を開始したアメリカ太平洋艦隊。本来は開戦後、モンタナ級とUS級全てを引き連れて日本の本土あたりにでも速攻を駆ける予定が有ったのだが、モンタナとニューハンプシャーが潜水艦の魚雷を5本ずつ直撃した事により大破し、その後の潜水艦制圧等のゴタゴタが有った為に時間を消費していた。 そうこうしている間に日本軍がフィリピンやインドシナに上陸を開始すると言うアクティブ過ぎる行動に打って出た事から、再編成後のアメリカ艦隊の針路は日本では無く、フィリピンへと変更を余儀なくされた。 フィリピンの味方を見捨てるような行動を取ったら、陸軍からは勿論の事、国民や身内からも何を言われるか分かった物では無い。まあ、そういう事である。 「ですが、これまで幾度と無く日本軍潜水艦と交戦していますが…一度も撃沈確実の報告は入ってきておりません。何時も確認されたのはゴミか油のみです。肉片や艦艇構造物等は、一度も…」 「…我が軍のアクティブソナーですら大して反応しない潜水艦か。良い艦持っていて羨ましいぞ日本海軍。こっちのガトー級と交換して貰いたいものだ。」 「ガトー級では交渉のテーブルにすら着けませんよ。話を聞いて貰うなら最低でもパラオ級。本気で交渉成立させたければモンタナ級あたりを持って来ないと」 そんなある意味どうでもいい雑談をがなされている中、アメリカ太平洋艦隊はハワイ、真珠湾を出港した。任務はフィリピンの救援と、日本海軍の撃滅である。 「…そういえば、ハルゼーの様子はどうだ?やはり何時も通り不機嫌か?」 「『理性と感情は別物だ』…と。納得はしている様です。」 「…まあ、『ブル・ハルゼー』に対して『防空戦と対潜哨戒だけやれ』なんて言えば、不機嫌にもなるな。」 そう言いつつ、ムスッとむくれた顔をした…恐らくこれが最後の戦闘参加になるであろう…ウィリアム・ハルゼー・ジュニアの表情を想像して思わず笑ってしまった、アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官『チェスター・ニミッツ』であった。 83 :641,642:2015/02/25(水) 17 16 00 日本海軍 第二艦隊 旗艦 戦艦『越前』 「…本国より通信です。『フジサンロクノサクラサク』。転1号作戦開始の指令です」 「…返信。『タカキヤマニモサクラサク』。まずは、始めの賭けには勝った。いよいよ…始まるか…」 「失敗すればフィリピンやインドシナの陸軍は全滅確定。成功しても戦艦や重巡等、多くの艦艇は二度と本土へは戻れない。…本土への砲撃を防ぐ為とは言え、やり切れませんな…」 …何故日本軍が開戦初頭にフィリピン、インドシナへ、米ソ海軍の艦艇を撃破する前に侵攻すると言う…一歩間違えば侵攻部隊全てが全滅する…無謀かつ危険極まりない行動に打って出たのか… 村中率いる諜報部隊は、各国の核関係の情報収集に最も力を入れてはいたが、勿論それだけでは無く各軍の動向にも注視していた。その為、開戦後アメリカ海軍は…早めに戦争を終わらせたいと言う政府の意向も有り…モンタナ級やユナイデットステーツ級に、全正規空母を引き連れて日本本土にいきなり突っ込んで来ると言う情報が入ってきたのである。 現在の日本軍には誘導爆弾(フリッツX)も対艦ミサイル(桜花)も存在しない。有るのは…炸裂量が強化された…普通の航空魚雷や対艦徹甲爆弾に艦艇用酸素魚雷…その程度である。空母や補助艦艇は問題無く撃沈出来るとしても、アメリカ艦隊がソレに構わず東京湾に突撃してきたら、その瞬間に日本の敗北は決定する。首都だけで無く、天皇陛下や皇族の方々も人質に取られるような状態で交戦継続なんて手段は取れる筈もない。 仮に北海道や台湾等の防衛を放棄して日本に存在する全戦力を叩き付けたとしても、モンタナ級六隻、ユナイデットステーツ級四隻の米軍戦艦計一〇隻を、東京、そして皇居が射程圏内に入る前に全艦確実に撃沈出来るなんて保障は欠片も存在しなかった。(東京湾要塞?僅か一年で46cmや51cm砲戦艦を追い払える要塞建設なぞ出来る筈も無し…) その為、連合国の目を日本本土では無く、別の場所…東南アジアに向けさせ、引きずり込む為に、フィリピンやインドシナに上陸すると言う賭けに出たのである。そして、『アメリカ艦隊の針路、日本本土で無くフィリピン方面なり』との通信が入って来た事により、まずは第一段階の賭けには勝利した。 無論、戦争には当然ながら相手がいる。何もかもが自軍の予想、予定通りと言う訳では無かった。 「開戦前に日本海を脱出したソ連艦隊が、英海軍の空母二隻と共にシンガポールを出港し、インドシナ在中の陸軍部隊を砲撃する為に出撃したとの事です。…本当に、英ソ艦隊にこの編成の艦隊を?」 「アメリカ艦隊にぶつける戦艦は一隻たりとも割く事は出来ない。…これは決定事項だ。」 苦悶の表情で言い放つ『日本海軍最強の鉄砲屋』宇垣纏。あまりにも理不尽な戦艦戦力差のせいで、この戦略を取らざる負えない状況に、この原因不明の『転移』を引き起こした何者かを全力で呪い殺したい……そう本気で思っている第二艦隊指揮官であった。 「頼んだぞ『雷撃戦の神様』三川軍一…こっちはこっちで何とかするからな…」 8月15日の『フィリピン沖海戦』『ウェーク島沖海戦』に向けて、全軍が動き出す。…この二つの海戦で、一体誰に軍配が上がるのかは… この時には、まだ誰にも分からなかった。 84 :641,642:2015/02/25(水) 17 18 06 英ソ連合艦隊編成 ソ連海軍極東艦隊 指揮官 イワン・ユマシェフ ソビエツキー・ソユーズ級『ソビエツキー・ソユーズ』『ソビエツカヤ・ウクライナ』(残り二隻は就役直後で連度未熟の為本国で訓練中。) モスクワ級『モスクワ』『スターリングラード』『レニングラード』『キエフ』 軽空母 カリーニン級『カリーニン』『ダゲスタン』『クイビシェフ』『ゴーリキー』 艦載機…戦闘機『艦載機型ヤコブレフYak-7』 雷爆撃機『艦載機型シュトルモビク』。総数150機強 軽巡洋艦 チャパエフ級『チャパエフ』『チカロフ』『フルンゼ』『アウローラ』 駆逐艦 オグネヴォイ級 備考…ソ連海軍の一部駆逐艦、軽巡洋艦を除いて殆どの艦艇、乗員は今戦争が初実戦。 英海軍極東艦隊 指揮官 ジェームズ・フォウンズ・サマヴィル 正規空母インプラカブル級空母『インプラカブル』『インディファティガブル』 艦載機…戦闘機『艦載機型スピットファイヤ(シーファイア)、マートレット(米軍F4F)』雷撃機『バラクーダ、アベンジャー(米軍供与機)』 爆撃機『バラクーダ』 艦載機総数 100機前後 軽巡洋艦 ダイドー級『クレオパトラ』『シラ』『アルゴノート』 駆逐艦 バトル級 任務…インドシナに上陸した日本陸軍への艦砲射撃、迎撃に出た日本海軍の撃破。 備考…対空攻撃力にやや難あり。流石にポムポム砲は全部降ろして中華地域に高値で売り付けました。 85 :641,642:2015/02/25(水) 17 21 37 米海軍編成 打撃艦隊指揮官 ウィリス・オーガスタス・リー・ジュニア 戦艦 モンタナ級『オハイオ』『メイン』『イリノイ』『ケンタッキー』 ユナイデットステーツ級『ユナイデットステーツ』『アラスカ』『ハワイ』『テキサス』 重巡洋艦 ボルチモア級『ボルチモア』『ボストン』『ピッツバーグ』『クインシー』『ピッツバーグ』『セントポール』 軽巡洋艦 ファーゴ級『ファーゴ』『ハンチントン』『ニューアーク』『ニュー・ヘブン』『バッファロー』『ウィルミントン』 駆逐艦 フレッチャー級 備考…指揮官の訓示や『モンタナ』『ニューハンプシャー』の大破により驕りの感情はやや収まってはいるが、『艦隊決戦になれば『必ず勝つ』』 とそれなりの乗員が確信している心境。実際戦艦戦力は圧倒的に優勢だし。無論油断無しに其々任務には手を抜きはしないが。 輸送船護衛部隊 アイオワ級『アイオワ』『ニュージャージー』『ミズーリ』『ウィスコンシン』 軽空母 インディペンディペンス級軽空母4隻 重巡洋艦 ニューオリンズ級『ミネアポリス』『タスカルーサ』 軽巡洋艦 ブルックリン級『ブルックリン』『フィラデルフィア』『サバンナ』『ナッシュビル』『フェニックス』 駆逐艦 フレッチャー級 備考…対潜戦闘のノウハウや実戦経験が史実と比べると少し心もとない状況。 空母機動艦隊指揮官 ウィリアム・ハルゼー・ジュニア 航空母艦 エンタープライズ級『エンタープライズ』『ヨークタウン』 エセックスシリーズ『エセックス』『イントレビッド』『バンカーヒル』『シャングリラ』『ベニントン』『レプライザル』 艦載機…戦闘機『F6Fヘルキャット』爆撃機『ヘルダイバー』雷撃機『アベンジャー』艦載機総数 800機弱 重巡洋艦 ニューオリンズ級『ニューオリンズ』『アストリア』 軽巡洋艦 アトランタ級『アトランタ』『ジュノー』『サンディエゴ』『サンフアン』 駆逐艦 フレッチャー級 任務…フィリピンの救援、並びに日本海軍の撃滅 備考…米空母艦載機の多くは戦闘機にて編成。 86 :641,642:2015/02/25(水) 17 23 17 日本海軍編成 第二艦隊 指揮官 宇垣 纏 戦艦 扶桑型『扶桑』『山城』 伊勢型『伊勢』『日向』 長門型『長門』『陸奥』 加賀型『加賀』『土佐』『越前』『讃岐』 金剛型戦艦『金剛』『比叡』『榛名』『霧島』 重巡洋艦 愛宕型『愛宕』『高雄』『鳥海』『摩耶』(イメージとしては、砲撃戦重視型の和製ボルチモア級重巡?) 神威級『神威』『雲早』『白砂』『御神楽』(青葉型、古鷹型の代艦として利根型をモチーフにして建造、就役中に転移。艤装変更し、雷撃能力が強化された重巡)(名称不確定) 重雷装巡洋艦 球磨型軽巡洋艦改装艦『大井』『北上』『木曽』(『球磨』『多摩』は海上護衛総隊にて日夜馬車馬の如く駆け回っています) 軽巡洋艦 阿賀野型『阿賀野』『能代』『矢矧』『酒匂』(九頭龍型の前級的存在。転移前は砲撃と防空重視の快速艦艇。改装後の現在は 魚雷搭載済み) 駆逐艦 島風型(史実島風改良型の大陸日本版量産型。7連装酸素魚雷装備) 任務…アメリカ太平洋艦隊の撃滅 備考…決戦援護に第一機動部隊と、対艦攻撃訓練を積んだ一個潜水艦隊が就く。 第一遊撃部隊 指揮官 三川軍一 重雷装重巡洋艦『青葉』『衣笠』『古鷹』『加古』(以前ご支援が有りました物です。前部に主砲二基、後部に魚雷発射管満載の突撃巡洋艦) 軽巡洋艦 川内型『川内』『神通』『那珂』 駆逐艦 朝潮型(島風型の前級。5連装酸素魚雷装備の艦隊決戦型駆逐艦) 任務…英ソ連合艦隊の迎撃、撃退。 備考…艦隊決戦の援護として第二機動部隊と一個潜水艦隊が就く。 87 :641,642:2015/02/25(水) 17 24 58 第一機動部隊 指揮官 小沢 冶三郎 大鳳型装甲空母『大鳳』『瑞鳳』『龍鳳』『祥鳳』 赤城型航空母艦『赤城』『天城』 翔鶴型航空母艦『翔鶴』『瑞鶴』 艦載機…戦闘機『烈風』攻撃機『流星』対潜哨戒機『98式対潜哨戒機』(98式対潜哨戒機は戦後憂鬱世界に登場したMAD搭載天山と似たような物。無論間に合わせ) 艦載機総数…750機程度 長良型防空巡洋艦『長良』『五十鈴』『名取』『由良』『鬼怒』『阿武隈』(日本初の防空巡洋艦。改装後は新型射撃管制装置に高角砲満載の 優秀艦。でもこの世界だと存在価値があんまりない) 秋月型駆逐艦 任務…一個潜水艦隊と共に第二艦隊の支援 第二機動部隊 指揮官 角田 覚治 飛龍型航空母艦『飛龍』『蒼龍』 飛鷹型航空母艦『飛鷹』『隼鷹』『天鷹』『戦鷹』 艦載機…第一機動艦隊とほぼ同様。『烈風』『流星』『98式対潜哨戒機』 艦載機総数…350機前後 妙高型重巡洋艦『妙高』『那智』『羽黒』『足柄』(憂鬱世界の物と同様。安い、早い、旨いの三原則の元建造された重巡) 秋月型駆逐艦 任務…一個潜水艦隊と共に第一遊撃部隊の支援 88 :641,642:2015/02/25(水) 17 29 02 以上になります。 以前『緩い軍縮条約だから艦艇数は大丈夫』と言いましたね? すいません、史実参考に色々やったらこんなんなっちゃいました(白目) まあ代わりに全盛期アメリカを鼻で笑える国力保有していますけどね、大陸日本 …イギリスは軽巡が、アメリカは全部の艦艇が多すぎるでしょ何じゃこれ…(史実) 95 :641,642:2015/02/25(水) 19 34 01 92 書き方とかはお気になさらないで下さいな 「角田栄治」じゃなくて「角田覚治(かくた かくじ)」 wikiで確認したのに又間違えた……(T∀) 風不死 人名と一緒で命名基準から外れてましたねコレも… 『雲早』に変更お願いします… キャンベラ oh…no… 変えようと思って忘れてました…ピッツバーグに変更で… 276 :641,642:2015/03/01(日) 15 22 05 後以前の米軍輸送船団護衛部隊にインディペンディペンス級軽空母4隻を入れるのを忘れていたので、追加お願いします。護衛空母は西海岸とハワイ辺りで蠢いています。
https://w.atwiki.jp/orikandatabase/pages/71.html
基本データ 艦級:戦?艦?、同型艦なし 建造場所:クランプ造船所 起工:1898年12月?日 進水:1900年10月23日 就役:1902年3月25日 ロシア帝国海軍レトヴィザンとして 捕獲:1905年1月1日 日本海軍により 編入:1905年9月24日 日本海軍戦艦肥前として 類別変更:1921年9月1日 戦艦→一等海防艦 除籍:1923年9月20日 実装状況:2015年6月28日現在未実装 史実情報 オリジナル艦娘の状況 2015年6月28日現在未確認。 同型艦 なし 関連項目 外部リンク Wikipediaにおける該当記事レトヴィザン 肥前 名前
https://w.atwiki.jp/legomizuho/pages/17.html
火砲 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (P1010258.JPG) 四二式山砲 四四式野砲 五七式機関砲 八四式高射機関砲 八七式山砲 八八式高射砲 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (P1010421.JPG) 九五式対戦車砲 九九式野砲 零式高射砲 一式対戦車砲
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/101.html
478. 名無しさん 2010/10/02(土) 01 03 17 初の書き込みです 攻龍さんの作品に感化され書いてみました 旧軍並み無為無策で書いてしまいましたので内容についてはご容赦のほどを 戦闘を開始してからどれほど時が経っただろうか 体の彼方此方から煙を吐き左舷に集中した死棘は確実に私を蝕んでゆく 喫水をどっぷり沈め既に纏わりつく蚊蜻蛉を振り払うこともできない 最強の矛で在れと造られ突き出すそれは何時も空を切った ズーン 今度は何処に被弾したのか 艦橋での被害報告に耳を澄ます 「注排水装置全損、復元不能」 最早自分の足で立つことも叶わない 急速に平衡感覚が失われていく 「総員退艦」 それが私が聞いた最後の言葉 その後には怒号や悲鳴 私には最早ノイズにしか聞こえない 灰色の雲が低く垂れ下がった空を見上げ思った 空が遠い 次の瞬間私の体は倒れた そして幾度かの爆発のち海底へと引きずり込まれていく 苦痛は無かった体が泡となり弾けていくような感覚 そして私の意識も底へ底へと沈んでく 私の名は「大和」大日本帝国海軍最強の矛 それからいくほど時が経っただろう 私には1分後も100年後とも感じられる曖昧な体感時間を経て急速に意識が浮き上がっていく 懐かしい音が聞こえる ドックの騒音 私にとって母親の心音にも等しいその音で私は目を覚ました 周りの状況を確認する 見えるものは呉の港ドック町並み先輩方の勇姿 そして自分の竣工式 一瞬過去に戻ったのかと思ったが違う 元より二周りは小さくなった自分の体 記憶より立派な造船所や町並み この身に刻まれた名前 そして自分の建造意図も理解した それは空母機動艦隊の盾となれ なんと意地の悪い世界の矛盾 誰も守ることの出来なかった私への中て付けなのだろうか しかしそれはそれでいいと思った 明らかに目減りした主砲の口径と門数 排水量は言うに及ばず それ故に得た快速 標準装備となった電子の目は昼夜を問わず遥か彼方の水平線と空を見渡す 少し空が近く感じた 己の身が盾ならば正に矢面 しかしそれこそ私の望むべきものに相違ない 私の名は「伊吹」大日本帝国海軍最強の盾
https://w.atwiki.jp/army2ch/pages/309.html
ここ数年、フランカーの機数にほとんど変化が無いっぽいじゃないか J-8Ⅱシリーズって中国空軍はどう位置付けているんだか 中国軍の摩托化歩兵師ってどういう部隊ですか? 中国海軍が巨大な原潜基地を中国南部の海南島に建設ってそんなにまずいんですか? かなり以前から中国が空母を保有するという話が囁かれてますが? 中国海軍が最近,潜水艦部隊にキロ級を多数配備して増強していると聞きました.噂では、P3Cはキロ級を発見できないと聞きましたが,本当ですか? 中国軍の無人戦闘機の実力は? 中国揚陸艦隊は戦車420両を日本へ揚陸できるという主張を見かけたのですが根拠のある数字なのでしょうか? 中国は原潜なんか何に使うつもりなん? 人民解放軍の海軍は沿海海軍なのになぜ攻撃型原潜を持っているのですか? 中国海軍艦艇の値段はどれぐらい? 中国の軍用機エンジンの開発状況は? 中国の次世代戦闘機開発にはどんな技術的障害があるのか? 中国で「戦闘機」は何と呼ばれてるの? 中国空軍はアメリカの空母一隻に勝てないと書かれてるけど、実際それぐらいの実力差があるの? ロシアは中国製の安価な無断コピー兵器にさんざん顧客を奪われ、これからはキモの部分は対中流出しない様に制限をかけるのでは? 中国海軍は戦後の創設時には、ソビエト海軍の協力、あるいは捕虜となった日本海軍の将校の協力を得たんでしょうか? 中国のミサイルも原型はスカッドBなのでしょうか? 中国空軍にはJ-7などの航空機がありますが、 ここ数年、フランカーの機数にほとんど変化が無いっぽいじゃないか 空軍の機数増加ペースは2000年代前半で一段落している。 FC-1に関しては、将来性の懸念から空軍自身が購入を躊躇しており現時点での調達機数は0。 現在生産している戦闘機は、J-10とJ-8Fが中心。(将来的にはJ-11Bが加わるであろう) 海軍の増強に関しても2005年以降はペースが落ちており、現在確認されている建造中の 大型水上戦闘艦は054A型(合計4~5隻)のみとなっている。 ここ数年は、装備を有効に運用するためのシステム構築に意を払っているとの話もある。 正面装備調達以外にも、情報化に対応したシステム構築や各種インフラの整備など、資金がいくらあっても足りない状態。 (中国軍総合スレ10 915) 中国が発注したフランカーは海軍航空隊向けのSu-30MK2 24機が最後。 以降は発注の動きは見られないが、スホーイの間では交渉が継続しており、Su-30MK3、Su-33、Su-35の売込みを行っている。 しかし、中国側は機体丸ごとの購入には消極的で、各種技術の移転(特に艦載機であるSu-33に関して)とライセンス認可を 求めており、この点で合意が得られていない模様。 ロシア側との兵器貿易の形も、兵器そのものの輸出からコンポーネントや技術提供へと移行しつつある。 (中国軍総合スレ10 918) J-8Ⅱシリーズって中国空軍はどう位置付けているんだか J-8Ⅱのメリットとしては、既に量産体制が整っており、中国国内で調達 されたコンポーネントを使用しているため、エンジンを外国に依存している J-10やFC-1と違い、安定した生産を確保できる点がある。 ただし、J-8Ⅱの価格は、一機3500万元とJ-10(推定二千数百万元)よりも 高額であり、価格の面ではハイの機体になる。昨年の生産数でもJ-10が 28機生産されたのに対してJ-8Fは少数発注に留まっている。 J-8Ⅱのメーカーである瀋陽飛機工業公司は、現在J-8Ⅱシリーズしか戦 闘機を量産しておらず(J-11Bはまだ量産体制には無い)、 仕事を割り振るための発注というのも見逃せない点であろう。 最新型のJ-8Fでは、空戦任務だけでなく対艦・対地攻撃など多用途戦闘 機としての性格を強めている。 (台湾海峡スレ2 279*一部修正) 中国軍の摩托化歩兵師ってどういう部隊ですか? 「摩托」は中国語で"モーター"を意味します。(発音に漢字を当てただけみたい) 例えば「摩托車」と言えば"モーターサイクル"つまり単車のことです。 ですから、いわゆる機械化歩兵師団を指していると思います。 (62 名無し軍曹) 中国海軍が巨大な原潜基地を中国南部の海南島に建設ってそんなにまずいんですか? 現状だと大陸中国の戦略原潜は渤海と黄海にしか潜める海域がなく、どちらも中国海軍が 確保できる代わり浅過ぎて潜伏させるのに向かないという欠点がある。 更に、黄海を抜けても東シナ海は日本とアメリカの勢力圏内だから、安全性が確保できない上 琉球、奄美諸島が日米の勢力圏の限り、そこから外海には出られない。 海南島に基地を作れば、渤海と黄海に閉塞させられるという状況からは逃れられる。 まぁ、それはそれで今度南シナ海に閉じ込められることにはなるが、現状では米軍は南シナ海を 完全に支配は出来ていないので、状況はずっとマシになる。 あと、インドに対して原潜による核反撃のリアクションタイムを大幅に減らすことができる。 これは結構大きい。 海南島から近い南シナ海はアメリカや日本の対潜哨戒が届きにくい場所で (P-3C哨戒機による対潜哨戒を届かせにくいので原子力潜水艦による哨戒しかできない) 戦力的に弱体な南アジア諸国ベトナムやフィリピンにとっては潜水艦に対応しにくい海域なので 少々設計的におんぼろな中国の原子力潜水艦でも比較的安全に活動しやすい場所に近い所に基地ができるので 中国にとっては潜水艦の稼働率が上がるというメリットがあり アメリカにとっては中国の潜水艦の動きが把握しにくくなるというデメリットがある (468 607,608) かなり以前から中国が空母を保有するという話が囁かれてますが? すぐには実現不可能でしょう。 中国は80年代から空母保有のための研究を行っていました。さらに 中国海軍は96年3月の台湾海峡危機の際に台湾海峡に展開した米空母機動部隊に 手も足も出せず切歯扼腕した経験から、空母保有に相当の関心があるのは 間違いありません。 しかし、政治的な判断から中央軍事委員会が空母建造を保留したとも言われています。 さらにその実現には多くの技術的・経済的困難が伴います。 そもそも中国には一万トン以上の排水量の水上戦闘艦を建造した実績が無いですし、 水上戦闘艦の儀装品の多くが輸入もしくはライセンス生産品という現状では 航空機まで含めた独自の空母用戦闘システム開発はかなり困難かと。 ただし、長期的には中国海軍は空母保有のためのプランを捨てることなく、 今後も建造への努力を続けていくものと思われます。 (165 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 中国海軍が最近,潜水艦部隊にキロ級を多数配備して増強していると聞きました.噂では、P3Cはキロ級を発見できないと聞きましたが,本当ですか? 確かに大陸中国はキロ級を導入してるけどまだ数は少なく、そのうちの半分は グレードダウンした輸出専用型なので大した戦力にはならない。 ディーゼル潜水艦は原子力潜水艦に比べて騒音が少ないから発見されづらい、のは 確かだけど、P3C、それも機器をグレードアップした最新の型なら簡単に探知できます。 なによりわが日本の海上自衛隊はディーゼル潜水艦を運用するノウハウにおいては 世界のトップに位置する実力を持っています。 その海上自衛隊潜水艦隊を演習相手に日々訓練を重ねている海上自衛隊哨戒航空隊 もまた、世界のトップに位置する実力です。 大陸中国の潜水艦隊は今だに旧ソビエトの「ロメオ級」「フォクストロット級」といった 旧式の潜水艦をコピーした物を主力にしており、数こそ多いものの戦争になったら ただの標的にしかならないでしょう。 (132 107) およその位置がわかっている際に、アクティブソナーを使えば、まず発見できるでしょう。 あるいは、掃海地域内をしっかりスキャンした際に、その範囲内のキロ級を見逃す可能性も かなり低いでしょう。 問題は海洋は広大であり、潜水艦はおよその位置など教えてくれないという事です。 そうなると、浅海域ではアクティブソナーの有効距離は短く、またキロ級は比較的 静粛であるためにパッシブにも限界があり、なかなか発見できない事になります。 「P3Cはキロ級を発見できないと聞きましたが」という質問の具体的な内容によって 上記のように回答は変わります。 (132 system ◆systemVXQ2他) 中国軍の無人戦闘機の実力は? 中国、国産の無人爆撃機が初公開(人民日報日本語版 11/5) 中国航天科技集団公司は第7回中国国際航空航天(宇宙)博覧会において 無人爆撃機「CH-3」を初公開する予定だ。 国産の無人爆撃機が一般公開されるのは今回が初めて。写真は博覧会会場で 人民網の記者が撮影したCH-3(1日)。(編集SN) http //j.people.com.cn/94471/6526242.html http //j.people.com.cn/mediafile/200811/03/F2008110311191700419.jpg http //j.people.com.cn/mediafile/200811/03/F2008110311192200420.jpg アフガンやイラクで米軍のプレデターが着々と戦果を挙げているのに刺激されたんだろうけど、 米軍の様に全地球規模のリアルタイム衛星通信ネットワークを構築している国ならともかく、 今の中国では有人攻撃機と比べて柔軟性にかなり劣るでしょう。 無論、中国軍としても精力的に進めている衛星通信ネットワークの拡充を前提にしてこの手の 機体を開発しているのでしょうが、アメリカが長年かかって蓄積してきた膨大な運用ノウハウに 追いつくのは容易では無いでしょう。 (中国軍総合スレ11 533) 中国揚陸艦隊は戦車420両を日本へ揚陸できるという主張を見かけたのですが根拠のある数字なのでしょうか? 大陸中国海軍の保有する(とされている)揚陸艦の戦車搭載数(公称)を全部足すとそのくらい。 現実に保有揚陸艦を全て同じ場所への1作戦に動員できるのだろうか、とか そういったことはさておけば「中国揚陸艦隊は戦車420両を揚陸できる」 ということにはなるな。 (514 655) 中国は原潜なんか何に使うつもりなん? シーレーン確保って中東の石油目当てなんだろうけどサウジアラビアに米軍がいて、 ペルシア湾を実効支配してるのにシーレーン確保も何もないって気が・・・ そこまでの外洋活動は、まだ考慮の枠外。 竹田 純一『人民解放軍―党と国家戦略を支える230万人の実力』 (ビジネス社、2008年) を見ると、台湾の専門家は、091型(漢型)、093型(商型)のような攻撃原潜については北海、南海艦隊に配備して、 戦時には台湾の東方海域に進出し、東側から台湾を攻撃する海上部隊を護衛するとともに、来援する米海軍の接近を 拒否する作戦に使用する、と見ているとの事。 台湾近海は推進が浅く、原潜の活動には適していないため、通常動力潜水艦が運用の主体となる。 なお094型(晋型)戦略ミサイル原潜は核兵器のトライアド体制構築に使用される。 現在は、射程の短いJL-1しか搭載していない092型(夏型)一隻しかおらず、同艦は就役以来殆ど外洋活動をした 事がなく、存在意義が乏しい。 (中国軍スレ12 591) 人民解放軍の海軍は沿海海軍なのになぜ攻撃型原潜を持っているのですか? 中国の原潜保有に関しては、毛沢東の意志が非常に強く反映されています。 中国は建国直後からソ連の軍事技術を全面的に取り入れて軍を建設しましたが、 その中でも毛沢東が強く欲したのが原子力推進を含む核技術でした。 しかしながらソ連は核技術の提供を渋り、やがて1950年代半ばからの中ソ対立で ソ連からの援助は受けられなくなりました。 しかし毛沢東は、「我々はたとえ一万年かかっても原子力潜水艦を保有しなければならない」 と述べ、核推進とSLBMを開発する野心満々の計画を承認しました。 60年代初めから始まった自力による建造計画は遅々として進まず、漢級原子力潜水艦の 完成を見たのはようやく1974年になります。 ところがこれは原子力機関のトラブルが非常に多い艦で、ようやく運用が軌道に乗ったのは 改良型の三番艦以降が進水した80年代半ば以降のことでした。 (176 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 中国海軍艦艇の値段はどれぐらい? http //bbs.news.sina.com.cn/tableforum/App/view.php?bbsid=4 subid=3 fid=144123 tbid=5979 信憑性は不明。参考に紹介。 1人民元 = 13.7 円 054A型フリゲート第一次バッジ…15.8億人民元(ミサイル含まず) 052B型駆逐艦…25~30億人民元(ミサイル込み) 052C型駆逐艦…35~40億人民元(ミサイル込み) 052D型駆逐艦(今後建造されるのではとうわさされる052Cの拡大改良型) …50億人民元を超えるのでは? 054A第二バッジ…価格高騰(具体的な理由は記述が無いが、物価高騰のためか?) 参考 16DD…700億円 あたご…1500億円 ホライズン級(仏フォルバン級?)…8億ドル 45型駆逐艦…11億ドル F-100フリゲート…7億ドル (ただし、これらはミサイル経費は含まず) ひゅうが…1000億円 カブール級空母…12億ドル オーストラリアのキャンベラ級LHD…15億オーストラリアドル (J10スレ5 571) 中国の軍用機エンジンの開発状況は? エンジン開発の状況紹介 http //www.top81.com.cn/2009/1201/2984.htm http //junshi.daqi.com/bbs/00/2770545.html (エンジン写真) 出典記載がないので真偽の程は分からないが、それほど的外れな内容で は無いので参考までに紹介。 WS-15…最初の試製エンジン2基が試験を開始。中国第四世代戦闘機(西 側でいう所の第五世代戦闘機)のエンジンはスーパークルーズ能力が求め られている。 (注:WS-15は次世代戦闘機用として開発中のエンジンで2018 懇ろの完成を目指している。推力は基本型で175KN、改良型で195KNクラス を目標としているとの情報もある。) http //bbs.cjdby.net/viewthread.php?tid=318688 WS-10シリーズ WS-10Aが少数生産開始。WS-10Aの艦載機搭載バージョンWS-10H (H は恐らく海Haiの頭文字)が初飛行。WS-10Hは推力が向上しており艦載機 のスキージャンプ発艦に必要な推力を確保している。 今後、J-11シリーズの発展型は皆WS-10シリーズのエンジンを搭載して実 用化される。 WS-10A「太行」の状態は次第に改善されてきており、品質と信頼性の問題 が解決された後に、何年か後にはAL-31に取って代わるであろう。 (注:現 時点ではまだ実用化レベルには達していないことを指摘している。) WS-13 貴陽発動機公司はWS-13(ロシアの支援の下でRD-33をベースに開発)の 開発をまもなく完了するであろう。 (中国軍スレ15 592) 中国の次世代戦闘機開発にはどんな技術的障害があるのか? 漢和防務評論2010年01月号より中国次世代戦闘機開発のネックに関する記事 印露・中露の航空機協力関係の比較…インドはFGFAの共同開発やSu-30 MKIのAL-31FPやH011Mレーダーのライセンス生産許可などロシアの新型の 戦闘機技術の提供を受けているが、中国に提供される技術はそれとは遜色 があり、今後も提供は次第に縮小すると見られる。 中国の次世代代戦闘機のネックとなっているのは超音速巡航能力の確保と AESAレーダーの開発。超音速巡航を可能とする大出力エンジンとAESAレ ーダーの開発は中国にとって大きな課題であり、技術的参考としてSu-35の 少数購入を希望している。しかしロシア側は少数機輸出には消極的。J-11B はエンジン出力やレーダーの能力格差により、中国自力でSu-35レベルに 達するのは不可能。Su-33の交渉についてもロシアは消極姿勢。インドは中 国の空母はインド洋向け装備であると見ており、同国メディアもロシアの動 向を注視している。ロシアは戦略兵器の中国への輸出はしないとしており 、空母関連技術はこの制約に引っかかるかもしれない。 (中国軍スレ16 170) 中国で「戦闘機」は何と呼ばれてるの? J-9(殲撃九型) J-10(殲撃十型) J-11(殲撃十一型・Su-27) 等、中国の戦闘機は殲撃機って呼ばれる 戰鬥機=殲撃機 ちなみに攻撃機は強撃 例:Q-5(強撃五型) 爆撃機は轟炸、例:H-6 轟炸六型 (634 268) 中国空軍はアメリカの空母一隻に勝てないと書かれてるけど、実際それぐらいの実力差があるの? 1995~96年の台湾海峡危機の際には、アメリカの空母機動部隊が台湾近海に 出動する事態になったが、それに対して政府内部では軍に対して有事の際 には空母部隊の阻止はできるのかと下問がなされた。しかし、軍の回答は 現有の戦力では米機動部隊の阻止を行うのは到底不可能という内容であった との話がある それ以降、中国軍では米機動部隊の来航をどのように防ぐ事が出来るのか という事が重要な目標として追求される事となった。 中国海軍の戦力整備において重要な役割を果たした劉華清は、海軍整備長期 計画において、2000年までを「再建時期」として中国沿岸部の防備体制の整 備、2000~2010年までを「躍進前期」として第一列島線内部での制海権確保 を目指すとしていた。 2000年代の最初の十年に行われた戦力整備では、 【攻撃手段の整備】 通常動力潜水艦23隻、Su-30MKK/MK2、JH-7/JH-7A、H-6Mなど対艦ミサイル運 用能力を有する航空機戦力の整備、022型ミサイル艇の大量建造、沿岸防衛 用地対艦ミサイルの世代交代など第一列島線内部に置ける攻撃手段の整備 【遠距離探知手段の向上】 海洋情報収集衛星の打ち上げ、OTHレーダーの整備、早期警戒管制機や哨戒 機の開発など情報収集手段が整備されると共に、得られた情報を有効活用 するための海軍でのデータリンクシステムの構築が進められる。 ここ10年間の戦力整備により、1995年段階から比べればその戦力は飛躍的に 向上したと見なす事が出来る。ただし、その戦力を有効に動かすための管制 能力、哨戒機の数や質は米海軍が圧倒している点、電子妨害への対抗策、空 母機動部隊に対抗して軍区や軍種を超えた戦力の迅速な展開と集中がどの程 度まで実現できるか、などなど解決しなければ成らない課題は山積してい るのが現状。 今後の10年間は、中国にとって本格的な装備更新期に入ると見られており 新装備調達速度の増加、情報インフラの高度化、新型巡航ミサイルや対艦弾 道ミサイルなど新たな空母攻撃手段の開発などが行われる。これがどの程度 まで推進されるかによって、海軍の目標である米空母機動部隊の来航を防止 し得る実力が付くか否かが決まると思われる。 従来、中国空軍は洋上での作戦は余り行わず、海軍航空隊がその任務を担っ ていた。そのため、中国空軍が洋上での本格的な飛行訓練を始めたのは90年 代以降とかなり最近の話。 (J10スレ9 53-54) ロシアは中国製の安価な無断コピー兵器にさんざん顧客を奪われ、これからはキモの部分は対中流出しない様に制限をかけるのでは? スホーイ社は中国が戦闘機市場でライバルになるから エンジンの再輸出を許可しないようロシア政府に求めたが ロシア政府にあっさり却下され今後も中国と円満に貿易したいと宣言された ロシアは新型の戦闘機を何タイプも中国に輸出を提案してるが (Su-35、Su-35の技術で近代化したSu-33、Su-30MK3) 中国はどれも乗り気じゃない (Su-33は空母1つ15機分買うつもりだったがラインが閉鎖してるから 50機は買わないと利益が出ないと言われウクライナから試作機購入して勝手に作った) 中国は兵器の海外依存を脱却し国産化を進めようとしてる段階で 今後ますますロシア製品の需要は落ちると思われる ちなみにロシアは中国の戦闘機市場とロシアの戦闘機市場は被らないと言ってる (中国軍19 589) 中国海軍は戦後の創設時には、ソビエト海軍の協力、あるいは捕虜となった日本海軍の将校の協力を得たんでしょうか? 日本人の協力は少しあったはずだが(旧軍艦艇の引渡し関係などで)、ソ連の援助・強力が主。 中ソ断絶後は自力更生ってことで技術の内部化というか国産化を目指したけれど、 あとあと文革の影響などもあって実質的に停滞といって差し支えない状況でした。 (281 536) 初期には、中華民国海軍の艦艇が艦毎寝返るケースがあり、それによって、海軍の知見を得ています。 また、1950年2月にソ連と30年間の軍事協定を締結して、それによって、ソ連から海軍に関する援助を引き出し、 なおかつ、2500名の人員をソ連に派遣して教育を受けさせています。 (281 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 中国のミサイルも原型はスカッドBなのでしょうか? 書かれている内容では、どのミサイルを指すのかよく分らないのですが、 いずれも提供先は1957年の協定によってソ連から提供を受けたものです。 短距離地対地ミサイルでは、P-2(R-11:ScudA)の提供を受け、これを国産化することから 開発が始まっています。 地対空ミサイルは、SA-2(S-75)の提供をソ連から受け、HQ-2として国産化しています。 空対空ミサイルは、AA-2(R-3)の提供を受け、PL-2として国産化しています。 地対艦ミサイルも、ソ連からの提供です。 弾道ミサイルについては、三段式ロケットの資料提供(多分ソユーズ)を受けましたが、直前で 中ソ対立が発生し、ソ連人技術者が引き上げたので、以後は自力開発に転じています。 (110 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 中国空軍にはJ-7などの航空機がありますが、 「J」はどういう意味を表しているのでしょうか? 「殲撃」(JIAN-JI)の頭文字。ちなみに攻撃機は「強撃」(QIANG-JI )の「Q」。 (239 364)