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番外編『特定のデレ対象がなくてもツンデレと呼べるのか』 ◆RFGz8y4N2E ピンポーン。 南家のチャイムが鳴る。 千秋がドアを開ける前に、その向こうからは「回覧板でーす」という可愛らしい声が聞こえていた。 「はい」 「千秋ちゃん、こんにちは!」 薄く開いたドアの隙間からぴょこんと顔を出したのは、隣に住んでいる赤木イチゴウ。 変な名前とネコ耳・しっぽを持っているが、千秋も竜に変身できる身なので深くは考えない。 「ケーキ焼いたんだよ。一緒に食べよ」 にっこり笑う姿はとても愛らしい。 本人の兄と千秋の姉の事で張り合わない限りは、二人は仲が良い方だと言えるだろう。 回覧板のついで、というよりは大きさからすると回覧板がついでのようだ。 焼き立てのシフォンケーキはおよそ二人分には見えない。姉達にもお裾分け、と考えていいらしい。 「ありがとう…春香姉さまにも言っておくよ」 受け取りながら良い匂いに思わずうっとりとする。 「うん(こうしておけばライバルの腕前を見る機会も増えような)」 「え?」 「なんでもない。お邪魔しまー…あ」 比較的軽い足音が階段を上ってくる。イチゴウはその音にピクンと耳を動かすとそちらを見やった。 「ちっちゃいお兄ちゃん、おかえりっ!」 イチゴウの13歳の兄…勿論同じ名字のアカギである。 「…ただいま…何やってる」 「ん?回覧板だよー」 「おかえり顎弟」 「あぁ…」 千秋の身も蓋もないあだ名もいつもの事なので意に介さない。 そのまま扉の前を通り過ぎようとする…が、スポーツバッグが急に重さを増した。 「ね、ちっちゃいお兄ちゃんもお邪魔しようよ。ケーキあるの」 イチゴウがバッグの肩紐を引っ張りながらそう誘うが、アカギは溜め息をつく。 「また甘ったるいんだろう」 「今日のはちゃんと甘さ控えめだもん」 「気分じゃないんで…」 そもそもこのもふもふした手でよく作れるなとぼんやり考えながら軽く肩を竦めた。 もしまた姉だ兄だと喧嘩を始めたら止めるのは自分しか居ない(と言っても止める気もないが)。ただそれが面倒臭かった。 RRRRRR… 「あ」 電子音が響く。携帯ではない…南家玄関にある電話が音を立てている。 両手が塞がっている千秋は、ケーキを下足箱に置こうかどうしようかと一瞬焦った表情を見せた。 「あ、出てあげるー」 「あ」 「おい、人の家の…」 イチゴウは千秋とアカギの声も気にせずにつっかけを脱いで上がり、受話器を取って耳(ネコ耳?)に当てた。 「もしもし南です」 『……………』 無言だった。間違い電話か悪戯かと小首を傾げる。不審人物の息遣いが微かに聞こえるのみだ。 「もしもし?」 と、一拍おいて、 『……ハァハァお嬢ちゃん…パンツ何色ハァハァ』 受話器からキョンの…もとい、謎の変質者の声が聞こえ漏れてきた。 「…………」 イチゴウの自在に動くしっぽがピンと立ち、毛が逆立っている。不機嫌の印だ。 受話器からは依然ハァハァとキョンの…もとい変態の荒い鼻息がだだ漏れている。 アカギは下足箱に手をついて身を乗り出し、イチゴウの手から受話器をひょいと取り上げた。 「―――パンツ履いてません」 言い捨てて少々乱暴に受話器を戻すと千秋に視線を向ける。 「よく掛かってくるのか…?…今みたいなやつ…」 「よく、というか…まぁたまにな」 「ふーん…」 「聞いといてなんだその返事は」 「へぇ…」 アカギは尚も興味なさげに言いながらスニーカーを脱ぎ、自宅と同じ間取りの家へ入っていく。 「もー、ちっちゃいお兄ちゃん靴揃えなよ」 千秋からケーキを再び受け取るとイチゴウもぱたぱたとリビングへ駆けていった。 残った千秋は二人を眺めながらぼそりと呟く。 「…お邪魔しますくらいちゃんと言えバカ野郎」 そうしてドアノブ上のツマミを回し、鍵をかけた。 カチャン。
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OB2 青木翼 OB1 青木さやか 3年生 飯野雄介 2年生 嘉良雄貴 1年生 小畑彩佳 飯澤健 安藤雅一 五十嵐悠真 細井彩人 村上未来子 石川智也 石居松華 植野恭平 齋藤澪 西田慶 上田剛大 市川徹 内田雄大 土橋明男 高橋愛莉 大平泉 伊藤優貴 寺田篤徳 高橋聖 今井武 小野啓斗 猪阪真子 芳賀誠 土屋知彦 武田悠 小塚勇太 岩崎泰良 萩原健人 小島由揮 湯本鉱史 小林航 薄井理力 宮城悠士郎 岡野政人 小宮山希積 斉藤順平 亀田康平 山田陽斗 狩谷昇 石川聖人 鎮目啓佑 小林基 山中雄貴 多賀谷直季 土橋優磨 清水麻衣 逆井亜耶 葭村信吾 猪狩柾貴 河原崎賢太 高橋恵一 佐藤翔弥 宮野真奈 中畑糸乃 田中竜星 内藤晃 島津由貴子 リオ 村上由華 出口捺貴 長門洋介 須田隼一 平川知乃 石川沙羅 中山大基 早乙女翔太 片岡千里 松本昴大 高村優作 武藤葵 見田裕紀 西村倭和 新田幸寛 安田直人 村上弘晃 松永美穂 吉橋和之 渡邊有沙 水上涼 山中貴義 吉原沙紀 米重美穂 森田翔太 湯川亜美 OB7 飯田彩 OB6 相庭武留 OB5 井形悠貴 OB4 飯島倫大 OB3 秋葉知弥 伊藤啓祐 池谷俊輔 石田貴昭 猪瀬安希子 海老澤亮佑 岩上知広 稲垣沙也花 今井誠太郎 五十嵐翔平 加藤康平 大橋仁 臼杵義晴 海野雅裕 井坂智 小嶋啓介 岡田聖隆 大野宏樹 掛川智之 市谷敦史 小島賢斗 加瀬大敬 沖山裕樹 川津拓也 植村多門 白岩良太 小林洋範 佐々木一洋 木内洸雲 遠藤由梨 原田翼 此川佑樹 鈴木亜弥 熊谷圭祐 加藤史哉 古橋慎吾 柴田恵実 芹沢輝久夫 鍬田友樹 金子貴英 松尾翔太 高橋明希 田之尻将 齋藤哲也 鷹島健 渡辺大輔 竹内国具 田村可己 嶋田卓也 高田一希 渡辺千尋 道正岳児 俵谷将士 鈴木寛之 高橋学 北尻優衣 中山雅俊 角川悠介 仙石琢也 中里朋美 羽鳥純弥 中田尚孝 中村俊平 町田亜侑美 右島幸一 萩原悠太 丹羽亮介 松村秀子 森啓祐 普久原朝之 御園真宏 森下萌里 若泉嘉宏 松下晴菜 森田繁良 矢作彰弘 我妻孝浩 山田麻倫奈 山本晃 横尾麻衣 渡辺将人 鷲尾修一 渡邊祥
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男性声優・サ行 所属:アトミックモンキー 1995年 新世紀エヴァンゲリオン(鈴原トウジ) 1996年 機動戦艦ナデシコ(ダイゴウジ・ガイ、白鳥九十九) 2007年 のだめカンタービレ(千秋真一) 2008年 のだめカンタービレ 巴里編(千秋真一) 2010年 のだめカンタービレ フィナーレ(千秋真一) 2011年 STEINS;GATE(橋田至) Fate/Zero(アーチャー) 2012年 Fate/Zero 2ndシーズン(アーチャー) PSYCHO-PASS サイコパス(狡噛慎也) 2013年 夜桜四重奏 -ハナノウタ-(比泉円神)
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←前へ 【千秋の日記】 私がハルカ姉さまに言われて、藤岡に電話を代わり、 その後藤岡は電話を切ると、何やらその場で時計を見て何か考え込んでいるようだった。 「藤岡、どうかしたのか?」 「…なんだか南達は、初詣で帰ってくるのが明日になるらしくて…泊って行ってくれって…」 「そうなのか…でも私なら一人でも大丈夫だぞ。お前だって自分の家が良いだろう?」 「ダメだよ! オレはハルカさんと約束しちゃったし…それに、泥棒とかが入ってくるかもしれないだろ?」 「大丈夫だ。藤岡が帰る時にちゃんと鍵を閉めるから。」 「……でも、一番の理由は…オレが千秋ちゃんと一緒に居たいだけんだ。」 「…そうか、じゃあ泊っていくと良いよ。」 藤岡め…いちいち嬉しい事を言ってくれる。 …まぁ帰ると言いだしたなら、足が痛くなってきたと言って引きとめたんだけど… 私は、ちょっと藤岡の気持ちを試してみたくなっただけだったんだ。 私は部屋に戻るため、再び藤岡に抱っこしてもらおうと手を伸ばした。 …しかしその時、タイミング悪く電話が鳴り響いた…ディスプレイを見るとそこには『内田』と出ている… 私は仕方なく、藤岡に先に居間に戻ってもらい電話に出た。 「…もしもし、千秋だけど。」 「あっ! 千秋? 私! 内田! 内田だよ!」 「知ってるよ。ディスプレイに名前出てるよバカ野郎。」 「アハハッ! そっか、それにしてもバカ野郎とは手厳しいなぁ! アハハッ! それ……」 『ガチャ…プーッ…プー……』 まったく…私の楽しみを奪っておいて、意味の分からない電話をかけてくるとは…… 万死に値するのだが…ピッピッピ……まぁ今の私は機嫌が良い、これくらいで許してやるか… そう言って私はそのまま立ち去ろうとしたが、再び電話がかかってきた…。 ディスプレイには『大バカ野郎』とでている。 「もしもし、千秋だけど。」 「ちょっと千秋、いきなり切るなんてひどいよ~!」 「あぁ、悪い。どこかの大バカ野郎がいたずら電話をかけて来たのかと思ったんだ。」 「…そっか、年末だしね。」 「あぁ、…で用件はなんだ? 私は忙しいんだけど。」 「あのね、私今日目標を達成したの! …お姫様抱っこされちゃった!」 「…そうか、それは良かったな。私はお前の電話のおかげでしてもらえなかったけどな………じゃあな。」 「ちょっ…まだ続きがあるんだってば! …私、その人の事好きになったの。」 「…そうか、片思いは大変だろうが頑張るんだぞ。………じゃあな。」 「待って、まだ片思いなんて言ってないでしょ? …デートして、キ…キスだってしたんだから!」 …これが本当なら少し驚きだ。 …相手はマコトか? …いや、そんな感じ無いし…と言う事は、シュウイチ? …もっとありえないか…… 私はしばらく黙ったまま考え込んでいた。 「…あれ? もしかして千秋…キスとかしたこと無いのかな?」 「ば…バカ野郎! 私だってキスの一つや二つした事あるよ! 内田こそ妄想なんじゃないのか?」 「えっ…妄想って……私…今日は…初めておかしな事だってしたんだから!」 「おかしな事って…お前、たった今キスの話は聞いた所だよ。」 「え?」 「だから、キスしたんだろ。」 「……えっと…千秋、おかしな事ってキスじゃないよ?」 「…え?」 なんだ? 内田の奴…何言ってるんだ? おかしな事=キスじゃないのか? 「千秋、おかしな事って…その……エッチな事だよ?」 「エッチな事って…キスじゃないのか?」 「なんて言うか…胸を触られたり、恥ずかしい所を触られたり…」 「…恥ずかしい所?」 「…うん。……下着の中…とかかな。」 「下着の中って……そ…そんな所触ったら汚いじゃないか!」 「…でも男の子って、そう言う所触るのが好きなのかも…。それに私も少しエッチな声出ちゃったし…」 私には内田の話がいまいち理解できなかった。 そもそもそんな所さわって何が嬉しいんだ? そもそも内田に胸なんて無いじゃないか。 それともその行動に何か意味があるのだろうか…? 「内田、その…おかしな事をするとどうなるんだ?」 「うーん…なんて言うか…体が熱くなって、気持ち良くって…変な汁が出てくるの。」 「…なんだそれ?」 「何かは分からないんだけど、気持ち良くなるといっぱい出てきて……だから下にタオル敷いた方がいいよ。」 「…あ、あいつは、…そんな事する奴じゃないから必要ないよ!」 「あいつ? ……まぁよく分からないけど、千秋がその気じゃなくても相手はしたいのかも知れないよ?」 「だから藤……」 「私だってそんな事されると思ってなかったけど、いきなりされて止めてくれなかったんだから!」 「…そうなのか?」 「…まぁ気持ち良かったから良いんだけど……男は狼なんだから千秋も気を付けてね! じゃぁ良いお年を!」 内田はそう言って電話を切った…。 藤岡に限ってそんな事は無いだろうけど……あっ…そう言えば藤岡…お風呂で様子が変だったな… もしかしてアレは…私の裸を見ておかしな事を考えそうに…… 「千秋ちゃん? 電話終わった?」 「……わっ…!! ふ…藤岡、どうした?」 「姫のお迎えに参りました。」 「何言ってんだバカ野郎。早く抱っこして運べ!」 …そう言えばこうして普通に抱かれてるだけでも、少し藤岡の手が胸に当たってる気がする…… それにいつも通り藤岡の前に座っても、手を回されたら胸や…恥ずかしい所を簡単に…… ……はっ…! そう言えば藤岡の高さからだと、服の隙間から私の胸元が見えるんじゃないか?! …くそっ…内田が変な事を言うから、気になって仕方ない… そもそも、エッチな声って何なんだ? 触って変な声が出たら恥ずかしいじゃないか… もしも触られた時に、変な声がでて嫌われたりしたら…… 私はそう思い、藤岡に触られる前に自分で試すことにした…。 すぐ後ろでテレビを見ている藤岡に気付かれない様に、こたつの中へ手を入れ、 私は自分のスカートの中へ手を忍ばせた。 次へ→ 内田・・・ -- 名無しさん (2013-02-05 08 58 19) 名前 コメント 3スレ目 この野郎氏 メルト 保管庫
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2011.10.26~2011.12.26 魔女くろねこハット/11JWitch and black cat hat/11J 魔女ガーリーワンピ/11J Girlish witch one-piece dress/11J 魔女くろねこブーツ/11J Witch and black cat boots/11J くろねこみみ/11J Black cat ear/11J くろねこベアトップ/11J Black cat bare top/11J くろねこショートパンツ/11J Black cat short pants/11J 魔女くろねこケープ/11J Black cat cape/11J くろねこステッキ/11J Black cat stick/11J ゴーストバッグ/11J Ghost bag/11J 2010.12.06~2011.03.07 千秋レディドレス/10LChiaki lady dress/10L 千秋レディハット/10L Chiaki lady hat/10L 千秋レディネックレス/10L◆Chiaki lady necklase/10L 千秋の令嬢ドレス/10LChiaki daughter dress/10L 千秋の令嬢ハット/10LChiaki daughter hat/10L 千秋の令嬢ピアス/10L◆Chiaki daughter earrings/10L 千秋ジンジャークッキー/10L◆chiaki ginger cookie/10L 千秋の魔法のステッキ(星)/10L◆chiaki magic stick(star)/10L 千秋の魔法のステッキ(王冠)/10L◆chiaki magic stick(crown cap)/10L 2010.06.10入荷 ドットでかリボン/rd10F Dot big ribbon/rd10F いちごカチューシャ/10F Strawberry headband/10F いちご眼帯/10F Strawberry eye patch/10F イチゴドレス/2bk10F Strawberry dress/2bk10F イチゴドレス/wh10F Strawberry dress/wh10F イチゴドレス/1bk10F Strawberry dress/1bk10F いちごブレスレット/10F◆Strawberry bracelet/10F いちごエンジニアブーツ/10F Strawberry engineer boots/10F いちごパンプス/10F Strawberry pumps/10F ドットでかリボン/bl10F Dot big ribbon/bl10F きのこカチューシャ/rd10F Mushroom headband/rd10F きのこカチューシャ/bl10F Mushroom headband/bl10F いちごTシャツ/bk10F Strawberry t-shirt/bk10F いちごTシャツ/wh10F Strawberry t-shirt/wh10F きのこのつなぎ/10F Mushroom all-in-one/10F きのこTシャツ/wh10F Mushroom t-shirt/wh10F きのこTシャツ/gn10F Muhsroom t-shirt/gn10F いちごのつなぎ/10F Strawberry all-in-one/10F きのこ眼帯/10F Mushroom eye patch/10F きのこブレスレット/10F◆Mushroom bracelet/10F ティアードスカート/rd10F Tiered skirt/rd10F 2010.03.29入荷 ドットでかリボン/bk10C Dot big ribbon/bk10C パンクなドレス/bk10C Punk dress/bk10C 眼帯/bk10C Eye patch/bk10C ドットでかリボン/pk10C Dot big ribbon/pk10C パンクなドレス/pk10C Punk dress/pk10C 眼帯/pk10C Eye patch/pk10C パンクなうさぎ/bk10C Punk bunny/bk10C パンクなうさぎ/wh10C Punk bunny/wh10C クラウン/gl10C Crown 2/gl10C ファーリボンハット/bk10C Fur ribbon hat/bk10C ミニシルクハット/bk10C Mini silk hat/bk10C 十字架/sv10C Cross/sv10C ファーリボンハット/pk10C Fur ribbon hat/pk10C ミニシルクハット/pk10C Mini silk hat/pk10C 十字架/gl10C Cross/gl10C 王冠/gl10C Crown/gl10C
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みなみけスターターデッキ 2013年11月29日発売。 BEFORE:俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎるスターターデッキ NEXT:アマガミSS+plusスターターデッキ ブースターと同時発売。 カード60枚、サインカード1枚(1種類)、プレイマット、ルールブックを封入。 サインカードが1種類しかないため、収録内容は完全に固定。 デッキコンセプトは<水着>。みなみけの【水着】関連カードが全て収録されている。 これまでのスターターと比べ、複数枚収録のカードが多い。3枚収録が存在するのはけいおん!スターターデッキPart2以来。 パッケージカードは《南 春香(043)》。 収録カードリスト ※はスターター限定カード。 ☆はサインカードあり。仕様のカードとして+1枚封入されている。 ナンバー カード名 星 枚数 01-003 《南 春香》 2 1 01-004 《南 春香》 2 2 01-012 《タケル》 2 1 01-015 《南 春香》 1 2 01-016 《南 春香》 1 2 01-017 《南 春香》 1 2 01-018 《アツコ》 1 1 01-020 《藤岡》 2 1 01-023 《南 夏奈》 2 2 01-035 《南 夏奈》 2 1 01-036 《南 夏奈》 1 1 01-037 《南 夏奈》 1 1 01-038 《マキ》 1 1 01-042 《南 千秋》 2 2 01-043 《南 春香》※☆ 3 1 01-044 《南 夏奈》※ 3 1 01-045 《南 千秋》※ 3 1 01-046 《南 冬馬》※ 3 1 01-047 《南 夏奈》 1 2 01-048 《南 千秋》 1 2 01-049 《南 春香》 1 2 01-050 《南 春香》 1 2 01-051 《南 千秋》 1 2 01-052 《南 夏奈》 1 2 01-063 《吉野》 2 1 01-073 《南 千秋》 3 1 01-075 《内田》 2 1 01-082 《保坂》 2 1 01-083 《保坂》 2 1 01-090 《内田》 1 3 01-093 《マコちゃん》 1 2 01-098 《みなみけ おかえり》 3 1 01-100 《藤岡くんの憂鬱》 1 1 01-101 《南家の日常》 1 2 01-103 《みなみけ ただいま》 3 1 01-109 《みなみけ おかわり》 3 1 01-112 《ビーチバレー》 2 2 01-115 《プールは別腹です》 1 2 01-116 《太平洋狭しと泳ぎ捲ろう》 1 2 01-117 《みなみけ》 3 1 01-124 《ふじおか》 1 1 関連項目 『みなみけ』 編集
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706 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 26 05 グアンタナモの人氏に影響を受けて、気が付けばこんな作品を書いていました。 かなり、毛色が違う作品なので、ご注意ください。 惑星日本ネタ ガール・ミーツ・ブルースフィアン 「まったく、よく作ったものね・・・。」 五条千秋はあきれともつかぬため息を吐きながら、背中まである長い黒髪を揺らし、 小さな小屋からそびえたつ8mはありそうな巨大な柱を見上げる。 柱は三本の長い棒の支えによって地上から支えられており、 柱からは平行に並ぶように金属製の棒が突き出ており先に行くほど短くなっている。 また根本からは弓状に曲げられた棒が左右に出ており、そこからも金属製の棒が突き出している。 本人は八木・宇田アンテナなどと言い張っているが、千秋からしてみれば奇怪な前衛芸術にしか見えない。 なんでも、最初はパラボラアンテナにするつもりだったものの、製作が困難で断念したらしい。 そのままあきらめてほしかったと心のなかで思いながら小屋の扉に手をかけた。 淑女としてノック位はするものかなと、心の中で一瞬だけ思ったものの、家のそばを通る国道四千三百十七号線沿いとはいえ、 せっかくの夏休みに、わざわざこんな山奥まで来る羽目になった挙句、この小屋の主に礼をするのもしゃくなので、 少しだけ力を込めて開ける。 中には電映機(テレビ)の裏側から出ているような、同軸ケーブルというらしいやたら太い導線と、その合成樹脂の被覆が散乱し、 理科の実験室にあるような、得体のしれない大きな電子機器が置いてある。 壁には、千秋の実家が廃品として捨てるというのを聞きつけた幼馴染に拝み倒されて、譲ってしまった窓がはめ込まれ、 昼前の明るい光が小屋の中に差し込んでいる。 その光にもめげずに、混沌とした部屋の真ん中で、この小屋の主は、毛布にくるまってぐっすり寝ていた。 「・・・お~い、朝だよ~。」 声をかけるも起きる気配はない。 足でゆすってやろうかと一瞬思うが、さすがに、はしたなさすぎるので、しゃがみこんで肩をつかむ。 そこで寝こけている小屋の主の顔が目に入った。 標準的な黒髪に、少し濠の薄い顔、目立たない程度にぽつぽつとしみが出ている。 幼馴染として小学校に入る前から見慣れた顔。 そういえば、昔から彼はやることなすことあんまり変わってないなと思いながら、肩をつかんで揺する。 「起きろ~。牧村博~。」 揺すられたからか、あるいは名前を呼ばれたからかぱちりと彼・・・牧村博はぱちりと眼を開けた。 「・・・おはよう。」 「おはよう。」 「え~と、なんか用事?」 目が覚めたら目の前に幼馴染がいるという状況においても、相変わらずの反応の博に安心したらよいのか、それとも女として 不機嫌になるべきかと一瞬考えるが、結局この幼馴染相手にあれこれ考えても無駄と割り切って、わざわざ山奥の小屋に 来た理由を話すことにする。 「おばさんが心配してたわよ。ちゃんと生きてるかって、」 「そのためにきてくれたの?ありがとう。 心配しなくても死ぬ要件なんてあんまりないのに、 肉食の危険な獣はこの辺りにでないし、落雷も最近はないし、病気になったり食事が足りなかったら家に帰るし、」 そう言いながら博はもぞもぞと布団から這い出す。 同世代と比べて大して変わらぬ背丈。 本人は小柄な方がいいと言っているので、小柄な千秋としては身長を少し分けてほしいと思う。 と、そこで、聞き逃せない言葉をさらっと言っていたので、聞き返す。 「雷?」 「ん、ああ。大雨の時とか、この辺りでは比較的高いから落ちるんだ。 避雷針にもなってるから支えを通って地面に流れるけど。 1週間前の大雨の時なんてセントエルモの火・・・鬼火が、アンテナ・・・空中線に出てきれいだったな。 写真に撮ろうとしたけど雨でうまく撮れなかった。」 「あの大雨の中、雷が鳴っている中、外に出たの!?」 「ああ、自然のシャワーを浴びようと思って外に出て、 あ、勿論、空中線の避雷針の保護角の中だったから安全だよ。※ 足もゴム靴はいて絶縁してたし、」 「・・・」 あいかわらずの彼の突き抜けっぷりに思わず額に手を当てる。 そんな千秋の様子に気づかず博は毛布を折りたたむ。 707 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 27 15 「他に母は何か言ってなかった?」 「・・・私が言いたいことなら今できたけど、ほかには特に何も言ってなかったよ。」 「ん?なにさ?」 「・・・やっぱりいい。」 何もわかってない幼馴染には、もはや何を言っても無駄と再確認し、あきらめる。 とそこで、彼の母親から届け物があることを思い出した。 「あ、そうそう、はい、おばさんからの預かりもの。」 そういうと、千秋は手から下げていた重箱の一番上位の大きさの弁当箱を渡す。 「お、ありがとう。」 「礼ならおばさんに言って。」 「うう~、肉親に言うには少し恥ずかしい・・・」 そんなことを話しながら博は包みを解いて大きな弁当箱をあける。 「おお~、おいしそう。」 中にはおはぎが整然と並んで、ぎっしり詰まっていた。 少し不揃いで、博の母親が手で握ったものだとわかる。 「よいしょっと、」 そういいながら、博は足が出したまま立てかけてあった大きな机を倒して、その上に弁当箱を乗せた。 そしてその中の一つを手に取りながら博は言った。 「食べなよ。」 「ええ~、おばさんに悪いよ。」 博の母親が彼のために作ったものを横から食べるのは、少々意地汚いと思う。 しかし、博は首をふって言う。 「いやいや、たぶんこれは、僕の様子を見てくる手間賃も込みだと思うよ。 あらかじめその分も含めて作ってあるはず。 でなけりゃ、こんな山奥まで来ておいて、さすがに申し訳ない。」 「ん~、それもそうね。」 彼の理屈に納得したのと、おはぎの誘惑に負けたのが一緒になって、千秋は彼と向かい合う所に座って、おはぎを手に取る。 「いただきます。」 「いただきます。」 同時に二人はおはぎを食べ始めた。 「まだ完成しないの?」 「あ~うん、もう少し。 一番の山場の、いくつかの電子レンジ・・・電波調理機から取り出したマグネトロン・・・極超短波発振真空管の同調も不安定とはいえできて、 十分な出力の極超短波も出せたし・・・ 後は空中線の組み立てと微調整かな。それが終われば蒼球大接近の日まで待つだけ。」 「・・・ねえ。もうやめない? おばさんも心配してるよ。」 「心配かけてすまないとは思うけど・・・、 何度も言っているだろ。僕がどうしてこれを作るか。」 「あの小さい頃から言ってる小さい頃の空想? こことは違う世界があって、その世界の蒼球に住んでいたけど、なにかの弾みにこの世界に転生したって。」 「そうそう、それにこの国も元々第三惑星にあったはずなんだ。 それがあの謎の災害で第四惑星に転移したみたいなんだよ。 他の国々は沈没したって言ってるけど、そんなわけない。みんな第三惑星にある。」 「日本転移説ね。 大昔、元和の大天変から少しの間、一部の学者が言ってたみたいだけど、もうありえないと否定されてるわよ。」 元和の大天変は、今では巨大な地殻変動を伴う惑星軌道の軌道の変化だと言われている。 それによって一年どころか一日の時間すら変化し、日本以外の国はことごとく海に沈み、代わりに新たな大陸が隆起した。 「うん、当時は僕みたいな転生者が活動してたみたいだから、分かったんだと思う。 僕の元いた世界の技術としか思えない技術が徳川幕府成立前後に唐突に生まれてるし。 転生者とおぼしき高度な技術を持った集団が組織だって活動していた痕跡もある。 でも今じゃあ、活動している痕跡はないし、昔の天文記録がおかしいのは元和の大天変のせいでこの星の自転公転が変化したということになってるし、 彼らが気付いた事実を事実として伝える人がいなくなったんだと思う。」 「はぁ~。」 つい千秋はため息を吐いてしまう。 いつまで博は幼き日の空想に囚われているのだろうか。 いくら知識を身につけようともそれが妄想の補強に使われているのだから救いようがない。 708 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 28 15 「せっかく頭はいいんだから、空想もその辺にすればいいのに、 そんなんだから、蒼球人とかあだ名つけられちゃうんだよ。」 そう、彼は理数系に関しては異常に頭が良い。 小学生の頃、千秋の家で一緒にやった勉強会で、いち早く自分の勉強を終わらせた博が、千秋の勉強を見ながら、 得体のしれない数式を解いていたの、よく覚えている。 中等学校に入って、やっと代数という物を知って、ようやく博のやっていたことの一部がわかった。 少なくとも高等学校レベルの微分積分法、 小学生がやれる問題ではない。 本人は前世では大学一年生だったからその記憶をたどっただけと言っているので、つい彼の空想を信じたくなってしまった。 そんな彼の異様な学力と妙な言動があわさってついたあだ名が蒼球人、千秋はこっそりぴったりだと思っている。 しかし、 「蒼球人じゃなくて正確には異世界人だって、 こっちの蒼球には日本はないし、蒼球よりこの星のこの国に帰属意識を感じるよ。」 と、相変わらず、受け入れたがらない。 「じゃあどうして、こんなものを作ってるの? 蒼球に電波で電信を送るための物でしょ?」 そう博が作っているのは電波送信機。 それも地球に電波を届けるための高出力な送信機。 「自分の記憶の検証と、蒼球にこちらを気づかせるためだ。 どっちにしろあと数十年は戦争はおろか行き来すらできないんだ。 早く双方の連絡手段が整えば、行き来できるようになった時点で、和平にしろ戦争にしろ ある程度相互理解ができているはず。」 この類の話になると途端に口調が固くなる。 「でも、何度も政府の機関が試してるよ?」 「あんな複雑なデジタル・・・計数信号なんて、今の地球に判読できるわけがないよ。 そもそも、我々と同じ復号機があると思ってるのか上は。」 すこし博は苛立った様に言う。 とはいえ、苛立ちは目の前の千秋ではなく政府に向かっていることがわかってわかるので、 千秋は気にしないことにする。 「っとごめん。 そうだ。お茶でも出そうか?」 自分の苛立ちで不快にさせてしまったかもしれないと思ったのか、博は謝りつつ、少しあわててお茶をだす。 軽銀の水筒と、二つの小さな茶碗。 「いただくよ。」 と、千秋は水筒のふたを開けて、茶碗に茶をそそぎ、水筒を置くと冷えた緑茶を飲む。 最近、普通なら温めて飲む緑茶を冷やして飲む事がはやりだした。 その流行にのったのかなと思いながら千秋は息をつく。 少し気持ちが落ち着いた。 見ると博も同じように息を吐きながら楽といった表情を浮かべている。 その顔を見ていると少しだけなぜか気分が良くなってきた。 そのため、もはや彼女にとって何度目になるのか分からない、 自分でもどうしてそんなことをいつも言うのかわからない一言を呟いた。 「ねえ・・・、手伝ってあげよっか?」 「え?いいよ。さすがに悪いし、ここまで来るの大変だったろ?」 なぜか少しあわてたように博は言う。 「なに?見られたら困ることでもあるの?」 千秋は少し不審に思いつつきく。 「ないよ。」 博は断言するように答える。 その様子に怪しさを感じた千秋は、言う。 「嘘。」 「嘘じゃないよ。」 「じゃあ手伝うついでに監視しにくる。」 「うぇ!?それは・・・」 「なによやましいことなんてないんじゃないの?」 「それは・・・」 しばらく、監視しに来ようとする千秋と、それを止めようとする止める博との間で言い合いが起こるが、 なにか覚悟を決めたような博が手伝わないことを条件に承諾して決着がついた。 709 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 28 49 「おーよしよし、いい感じだ。」 銀色に輝く博が、望遠鏡に分度器と分銅を組み合わせて作った四分儀を覗きながら言った。 そこから視線を外し、千秋は彼と一緒に作った電波送信機を見る。 内部に小型発電機と各種電装、そして角度調整のための頑丈な台座が設けられた小屋。 10mになる巨大な空中線は二本の棒に支えられつつ少し傾けられ、蒼球の方を指している。 しかし、少しのずれがあるが博が言うには時間になると一致するそうだ。 ただ送信時間にはぴったり一致せず、3分20秒後の地球の位置に一致させるらしい。 これはこの星から蒼球まで電波が届くのにそれだけ時間がかかるためだと博は言っていた。 そして、この粗雑な装置でしっかりした精度がとれるかは微妙だとも。 自分の仕事、といってもほとんど博がやったものだが、その結果に満足を覚える。 なぜか博は製作に協力するのを嫌がっていたが・・・ 何とはなしに自分の体を見る。 体中が銀色になっている。 これは電磁波を遮蔽するため合成樹脂の雨具の上に軽銀箔を隙間なく張りつけたものだ。 送信機が起動するときはこの上に顔まで隠す同じく軽銀箔を張り付けた兜を被る。 このために今日は背中まである長い黒髪を風呂に入るときのように結ってある。 ふと、千秋は今の自分の恰好が、小学生の頃の教科書のおはなしに出て来た異星人みたいだと思った。 宇宙人筆頭たる博と、自分が同じ宇宙人の格好を格好をしていることを少しおかしく思い、おもわず微笑んだ。 「どうしたんだ?」 宇宙人こと蒼球人が怪訝に思ったのか四分儀から目を離しこちらを見た。 「うんん。なんでもない。観測は順調?」 千秋は笑って言う。 「ああ、計算通り、あと5分34秒で蒼球は予定通りの地点に到達する。 そうしたら、機械が作動して全自動で10秒間信号が蒼球に照射される。」 「全自動っていうのも味気ないね。」 少し残念に思う。 漫画のように発射鍵があれば押してみたかった。 「無茶言うなよ。人間の感覚でやるとずれが激しすぎる。」 少しだけあきれたように博は言う。 「それで、これからどうするの?」 「もはや機械を点検している時間はないし、できるだけ離れよう。 いくら遮蔽しているとはいえ、超強力電子レンジ・・・電波調理機の近くには居たくない。」 「それもそうだね。」 そういうと、ここまで荷物を運んできた荷車付き自転車を二人で押しながら、小屋から離れる。 710 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 30 33 「ねえ・・・、」 「何?」 「これが終わったらさ。どうするの?」 「終わったらか・・・ 結局いつもと変わらないよ。 また好き勝手やって、千秋に迷惑かけて。」 「迷惑かけるの確定なの!?」 「かけられるうちにかけるべきさ。」 「いやぁ~。」 お互いにじゃれあう。 「けどさ、今回のこれが成功したとしてもなかなか私たちにはわからないよね。」 ふと千秋は以前から思っていたことを言う。 「わからないぞ。意外と早く反応が来るかもしれないし、」 「・・・そうだけどさ。」 いつまでも返ってこない結果を待つことになるかもしれないよ? と次の言葉を言おうとしたが、彼の表情に口を閉ざす。 「僕にはさ、目的があるんだ。 色々形は変わってしまったけど、転生先にも存在してくれた、この愛しい祖国を守りたいのと、 あと、自分のこの転生前の記憶が真実であると確かめたいんだ。」 そういうと少し儚げに微笑んだ。 あまりの彼らしからぬ表情に千秋は思わず、自転車を押す足を止めた。 「確かめたい?」 「そう。ぶっちゃけ僕の転生前の話信じてないでしょ。」 「そりゃあ、そうだけど・・・」 「うん、それが正しい。こんな荒唐無稽な話信じるべきじゃない。信じる人は変人だけだ。 僕も、時々自信がなくなってこんなことを信じ、記憶を持つ僕は気が狂っているのかと思う。」 そういうと、博は自転車を押す力を強めた。 「でも、魂が言うんだ。間違ってないって、 常識とか理性とか全部捨てたところで叫んでいるんだ。 だから・・・ それを確かめたい。 確かめる手段はなんでもいいんだ。発明でも発見でも。 あっちの世界にはあってこっちの世界にはないものを実現できれば、それは証明になるでだろう?」 「・・・そっか・・・」 こんな話を博から聞いたのは初めてだったので、何を言うべきかわからず千秋はただ相槌をうった。 711 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 31 22 「っと、そろそろ時間だぞ。」 そういうと博は、荷台に置いてある目覚まし時計を指した。 計数式の表示板は後30秒ということを示していた。 「もう?」 「ああとっととヘルメット・・・兜をかぶるぞ。」 そう言うと、博は荷台から兜をとりだして被り、千秋もそれに続いた。 「後、20秒・・・」 兜が作る暗闇の中、博の声だけが響く。 「10、9、8、・・・」 否応なく緊張が高まっていく。 「7、6、5、・・・」 ここまできてようやく千秋はなにかとてつもなく危険なことをしようとしているのではないかということに気づいた。 「4、3、2、・・・」 それでもこの不思議な昂揚感は高まっていくばかりだった。 「1、0!」 博の声が響いた瞬間、兜の中にパチッと光が見えた。 え、と思う間もなく、ジリリリリリと目覚ましの音が響き、 次にパーンと何かが破裂する音が聞こえた。 「7、6、5、4、3、2、1、0! 照射完了。 脱いでいいよ。」 博の声に促されて兜を脱ぐと、先ほどまで何事もなかったはずの目覚まし時計が破裂していた。 そして若干焦げ臭いにおいが漂っている。 「これで終わり?」 なにかすごくあっけなかった気がする。 「そうだよ。これで終わり。 あ、いや、あと数分で蒼球に電波が届くはずだからそれまで。」 「・・・」 期待外れだったという千秋の様子を察したのか博は笑いながら言った。 「残念だったな。極超短波を見る目を持っていなくて。 そうすれば空中線から地球に伸びる光の柱が見えたのに、」 言われて想像してみる。 あの小屋から一直線に蒼球まで伸びる光の柱、 その情景を思い浮かべると少しだけがっかりした気持ちが和らいだ。 712 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 32 29 「さあ撤収だ。急げ急げ。」 「?今日は遅いし、明日にすればいいんじゃない?」 「・・・実は、この国には電波法という物があってな。」 千秋はなにかすごく嫌な予感を感じた。 「勝手に通信電波飛ばしちゃいけないいんだよ。」 「っちょ!それって!」 「わかったら素早く解体して撤収だ。」 そういうと博は自転車を急いで押しながら小屋まで行く。 そうして、小屋まで来ると、博は中に入り、中から機材を運び出す。 それを千秋も手伝う。 千秋が感慨を抱く間もなく、みるみるうちに空中線と小屋は解体されていき、後には荷車に積めなかった二本の支えの棒と、 コンクリートで固められた地面しか残らなかった。 「じゃあ逃げるぞ。」 「早く。早く!」 博は荷車付きの自転車をこぎ出す。 千秋は後輪の車軸から出っぱている棒に足を乗せて博の肩に手をかける。 そうして舗装された国道四千三百十七号線を走る。 都市間の移動に使われるとはいえ、トンネルが開通して以来めっきり使われることがなくなったこの道は、いつも通り車一輌、人一人見かけない。 まるで、この世界に自分たち以外誰もいないように思える。 「ふふふふふふ。」 「あははははははは。」 気づけば二人は笑っていた。 歪んだ月(ダイモス)の狂気に影響を受けたのか、高揚する精神を抑えきれず、街に入るまで二人は笑い続けた。 あれからしばらく捕まるんじゃないかとひやひやしながら千秋は過ごしたが、とくに何事もなかった。 博が言うには、放送局や通信設備を勝手に開設して、電波を流しっぱなしにするような人間を捕まえるため運用されているので、 今回のような十秒間だけ流した位だと捕まえようがないし、自然現象と思われる可能性も高いという。 しばらくして、博が行方不明になって1週間ほどで戻ってくるという事件があった。 その間にあったことについて博は頑として語らないが、それ以来自分が異世界人であるとか言わなくなった。 蒼球人に拉致されたのかと噂になっているが、本人は気にせずに何も話そうとしない。 千秋としては幼馴染の妙な言動が減って万々歳であるが、どこか寂しさを感じた。 大人になるとはこういうことなのかと思うが、大人になってもあの日、蒼球に電波を飛ばした日のことは忘れないだろうとも思う。 そういえば、彼が蒼球に連続(アナログ)信号でなんと伝えたのか聞いてみた。 Hello, I am mars man.There are you? 何故英語?あと彼の言うことが本当だとしても火星じゃなく水星じゃないかと千秋がきくと、 博はしまったという表情を浮かべていた。 そんななんだかんだで五条千秋はこの青い星の上で生きている。 ※避雷針の保護角内にいても危険です。決して真似しないでください。 713 :名無しさん:2014/12/07(日) 16 34 13 終わりです。 長文失礼しました。 夢幻会に発見されていない転生者の中にはこんな転生者もいるんじゃないかな と思って書きました。
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キャスト キャストについてはwiki参考 西浦高校 三橋廉 声:代永翼 阿部隆也 声:中村悠一 田島悠一郎 声:下野紘? 花井梓 声:谷山紀章 栄口勇人 声:鈴木千尋 水谷文貴 声:角研一郎? 巣山尚治 声:保村真 沖一利 声:佐藤雄大? 泉孝介 声:福山潤 西広辰太郎 声:木村良平? 篠岡千代 声:福圓美里? 百枝まりあ 声:早水リサ? 志賀剛司 声:室園丈裕? 浜田良郎 声:私市淳 梅原圭介 声:疋田高志? 梶山力 声:阪口周平? 松田 声:細谷佳正? 深見 声:高本めぐみ? 家族 三橋尚江 声:半場友恵? 花井きく江 声:橘U子? 巣山英子 声:村井かずさ? 水谷きよえ 声:森夏姫? 泉恵子 声:木内レイコ? 沖久美子 声:恒松あゆみ? 田島美輪子 声:石塚理恵? 桐青高校 河合和己 声:花輪英司? 高瀬準太 声:杉山紀彰 島崎慎吾 声:日野聡? 青木毅彦 声:細井治 真柴迅 声:山本泰輔? 仲沢利央 声:宮野真守 前川俊彦 声:林勇? 監督 声:相沢正輝 武蔵野第一高校 加具山直人 声:古島清孝? 榛名元希 声:松風雅也? 秋丸恭平 声:石井真? 大河 声:高橋研二? 町田 声:疋田高志? 宮下涼音 声:佐藤利奈? 春日部市立高校 葵 声:岸尾だいすけ 涼 声:岸尾だいすけ 柴 声:飯田浩志? 三星学園 叶修悟 声:大須賀純? 畠篤史 声:大畑伸太郎? 織田裕行 声:福山潤 三橋瑠里 声:井上麻里奈? 関連画像(Amazon.co.jp) ASINを正しく入力してください。
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うーん・・・すこポイント+810! - 名無しさん (2021-05-18 09 23 37)
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【検索用 いきさま 登録タグ VOCALOID い なつめ千秋 初音ミク 曲】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:なつめ千秋 作曲:なつめ千秋 編曲:なつめ千秋 Illust:Aちき Movie:みず希 Guitar:hoki Special Thanks:倚水 唄:初音ミク 曲紹介 ありきたりな生き様じゃ足りない 曲名:『生き様』(いきざま) ボカコレ2022春参加作品。 歌詞 (配布ファイルより転載) 僕じゃないよ 信じられないでしょ? 寄ってたかって口を揃えて 牙を剥いた それだけのこと 悪者になった 悪者だった 醜いほど美しく鳴いた もうきっと帰る場所なんか無い 甘えるな 絶体絶命も あやふやな正解不正解も 飾るならいっそ鮮明に ありきたりな生き様じゃ足りない 嘘じゃないよ 信じてくれないの? 寄ってたかって口を揃えて 目を背けた それだけのこと 間違いだった 間違いになった 爛れるほど甘い夢を見た もうきっと行く当てなんか無い 諦めじゃない 闘争本能 気が触れる 一切合切もう さよならしたい さあ代償を 取り澄ました生き様はいらない ヤツらは嘯く 歓迎しても枷になる 聞こえないフリをして 迷わないように 甘えるな 絶体絶命も あやふやな正解不正解も 飾るならいっそ鮮明に ありきたりな生き様じゃ足りない 諦めじゃない 闘争本能 気が触れる 一切合切もう さよならしたい さあ代償を 取り澄ました生き様はいらない コメント 名前 コメント