約 664,679 件
https://w.atwiki.jp/idolversus/pages/63.html
0001-028 カード名:【小さな英雄】南条光 カテゴリ:アイドル タイプ:パッション 参加可能イベント:【ツアー】【マッチフェス】【サバイバル】 開催イベント 【マッチフェス】【サバイバル】【ロワイヤル】 ポイント:4 特徴:《オタク》 特訓可能 【控室に出る】このアイドルを自分のメダルエリアへ送る。山札から『【小さな英雄】南条光+』を探し自分の控室にだす。それは、このターン全てのイベントに参加できる。その後、自分の山札をシャッフルする。 illust.ちょぽた 通常、特訓で召喚する【小さな英雄】南条光+をスキルで山札から特殊召喚できる変わったカード。 【小さな英雄】南条光+は特訓限定スキルを持たないので、自身がメダルエリアに行ってしまう以外のリスクはなく、 さらにこの方法で呼び出すと参加イベントの制約が消えるためメリットが大きい。 特訓後はメダルエリアを犠牲に一気に勝負を賭けるカードなので多用はできないが、ここぞという時に頼れるのは間違いない。 特訓後 【小さな英雄】南条光+ 対象カード 【小さな英雄】南条光+ 原典情報 モバマスでのパッションタイプ親愛度MAXボーナスで加入する。実は稼働最初期に4日間だけプラチナガチャに投入されたこともある。 同じ親愛度MAXボーナスの[秘めた輝き]原田美世、[博識子女]古澤頼子と比べ性能的には振るわないものの、最初からキャラは濃かった。 なお、原典では当初背景にバンダイが関係している2011年時点の本物のヒーロー(海賊戦隊ゴーカイジャー、仮面ライダーオーズ&フォーゼなど)が映っていた。 後にイラストが差し替えられ背景はオリジナルのヒーローになったが、本作のカードイラストでは差し替え前の方を尊重し、 背景に映っているものが2013年時点での本物のヒーロー(獣電戦隊キョウリュウジャー、仮面ライダー鎧武)となっている。
https://w.atwiki.jp/toragaku2/pages/120.html
Handle ガチャピン Name 杜樅・スフィア(ともみ) Alias 【キャプテンビヨンド(彼方の長)】 Age 15 学年 四九年度入学 予科程四年修了 本科三年目 予科を四年というハイペースで修了した優等生で、現在は、ランキング244位に位置するトップランカーの一人。 【キャプテンビヨンド(彼方の長)】のエイリアスを有するが、掲示板ではハンドルネームを使っているので、今のところムック以外には正体を知られていない。 のんびりとした性格であるが、物事に関しては冒険心旺盛でスポーツマンである。 予科で必ず体験する格闘技以外にも、スキー、ロッククライミング、ハンググライダー、スクーバダイビング、ボウリング、フィギュアスケートを得意とし、果ては宇宙飛行にまで興味があるらしい。 今は、ムックの影響で地球環境問題に興味を持っている。 ムックとは予科時代からの師弟関係であり、彼女はムックの弟子である。 師よりランキングが高くなった現在でも、色々なことをムックから学んでおり、彼女にとってムックは、何者にも変え難く、誰よりも信頼している先輩なのだとか。 休日には、ムックと共に都市を離れて、山や海などでキャンプをして過ごすのが趣味。 自然好きのムックとスポーツ好きの杜樅は、どこへ出かけても飽きることがないのという。 もっとも、ムックはもっぱら自然の中で今時珍しい紙媒体の本を読んで静かに過ごし、杜樅は身体を動かして過ごすから、一緒に出かけてもやってることはバラバラだ。 しかし、それでも一緒に出掛けるということは、男女という枠を超越して、互いの存在を心地よく思っているのだろう。 男性としてというより、一人の人間として、ムックのことが大好きだが、彼の趣味であるプラズモンのことは、何がいいのか解らないらしく、プラズモンファンクラブに入会したムックに呆れた視線を送っている。 ともすれ、ムックのプラズモン話を苦笑しながら聞いてあげるなど、優しい一面を持つ。 杜樅という珍しい名前は、彼女の生まれがクリスマスであるために付けられたらしい。 因みに、樅とはクリスマスツリーに使われる木である。 彼女曰く、「小さな身体には、勇気と力が溢れてる」らしい。 掲示板では、男性口調で話すが、日常は女性口調である。
https://w.atwiki.jp/lolitamovie/pages/188.html
606 名前:名無シネマさん:02/08/07 12 33 ID oTal04J3 「小さな恋のメロディ」のトレーシー・ハイドが可愛かった( ;´∀`)
https://w.atwiki.jp/minnadeshousetu/pages/37.html
ジャンケン・・・・・。 それは、運ですべてが決まるのか。 ちょっと変わった中学生の達也は、小さい頃からジャンケンを するのが好きで、ジャンケンの事をいつも考えていた。 ________________________________________________________________________________ 学校で一人が欠席していたある日、給食の時間がやけに盛り上がっていた。 その日の給食で、ケーキが出ていたのだ。 先生が欠席者の分のケーキを持って、勢いよく言った。 「このケーキ欲しい人!!」 クラスの30人ほどが、声も出しながら手をあげた。とても騒がしくなった。 あまりにも人数が多いので最初は混乱したが、 結局、30人ほどが先生とジャンケンをすることになった。 騒がしかったが、急に教室全体が緊張感に包まれた。 達也は相手の手の動きを見れば、次に何を出すかだいたい分かるのだった。 最初のジャンケンで達也は軽々と先生に勝った。 他にも勝ち残った生徒が数人いた。負けた生徒は悔しがってはいたが、 だんだんとクラスを盛り上げ始めた。 クラスのみんなは誰が勝つか、騒ぎながら注目していた。 そしてジャンケンが始まり、数回あいこが続いた。 その結果、達也一人だけが勝って、ケーキをゲットした。 クラスのみんなは、達也をうらやましい目で見た。 達也はケーキを貰って、自分の席へ戻った。 そこで、友達が達也のところへ駆けつけた。 「達也っていつもジャンケン強いよなぁ。」 達也はケーキを食べていたが、手を休めて言った。 「だって俺は・・・世界で一番ジャンケンの強い人になるんだ!!」 友達は達也の言葉を聞いて、プッと吹きだした。 「ジャンケンなんて運だろ?」 その後、達也が少し間をおいて言った。 「そうかもしれない。でも俺にとってはジャンケンは 相手の心を読む勝負なんだ。ジャンケンの研究もしている。 だからこんなに俺は、みんなと違って勝つことができるんだよ。」 それを聞いていた他のクラスメイトが近寄ってきて、疑うように言った。 「どうせ後出しとかしてるんだろ。それなら、今から俺とジャンケンしてみろよ。 俺が10回中、10回負けたら、達也の言ったことを認めてやるよ。」 そしてジャンケンが始まり、クラスのほとんどの人が注目した。 しかし達也は、4勝しかできなかった。 「ほらな。俺の言ったとおりだろ?ジャンケンなんか運だって。 もう世界一になろうなんて考えないほうがいいぞ!」 達也は何も答えられなかった。いつもとは何か違う感覚だった。 「もう少しマシな希望を持てよ。」と言ってその生徒はさっていった。 達也は、それがきっかけでジャンケンで世界一になるという希望 をあきらめかけていた。 ある日、校内で賞品つきのジャンケン大会が開かれることになった。 ルールは、ジャンケンのトーナメントをして優勝したら 賞品がもらえるというものだった。 「参加したい人は、今日の放課後に体育館に集まってください。」 先生が朝の時間にみんなに伝えた。 そこで、ある生徒が質問をした。 「賞品ってなんですか?」 「賞品は一本で2000円程度するシャープペンです。」 みんなは、このシャープペンが欲しくてたまらなかった。 「俺が、手に入れてやる!」 「いや、ゲットするのは俺だ!」 教室全体が騒がしくなった。 そこで、ある冷静な女子がこういった。 「他のクラスもたくさん参加するんでしょ?こんなの優勝できるわけ ないじゃん。」 「それもそうか・・・」 しかしある男子生徒が、その静けさを断ち切るように言った。 「達也に頼めばいいじゃん!」 「でも、達也だからって勝てるわけじゃ・・・」 「いや達也を信じようよ!このままじゃ優勝なんてできないだろうし。 そしてクラスのみんなで、使い合えばいいじゃん。」 達也はとても嬉しかったが、プレッシャーもかなり重かった。 そこで達也は決断した。 「俺やってみる。勝てるか分からないけど、みんなが応援してくれるなら やるしかないよ。」 そしてジャンケン大会が始まった。 達也はみんなの想いを背負い、ジャンケンに勝っていたときの感覚の思い出した。 「この調子なら勝てる!」 達也は決勝戦まで勝ち上がっていった。 クラスの生徒はみんな達也を信じて応援していた。 そして決勝戦は・・・・・・・ 達也はグーをだして勝ったのだった。 「うわぁ~!勝ったぁ!!」 達也のクラスはものすごい盛り上がった。 達也はクラスのみんなから教室に戻ってから 「ありがとう。」といわれた。 「さすが達也だ!」 達也は今までになかったぐらいに、嬉しい気持ちになった。 達也はもうジャンケンで世界一になんてならなくていいと思った。 いや、すでに世界一になった気分だった。 おわり
https://w.atwiki.jp/akazunoma/pages/54.html
702 名前: 読み人シラズ [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 19 43 24 ID JhxUCA0kO 自分の家のあかずの間じゃなくても良いのかな。 じゃあ、今も鮮明に思い出せる俺の体験した話を…。 今から10年以上前、俺がまだ小学2年くらいの頃の話。俺と俺の家族は夏休みを利用してA県にある親父の実家に遊びに行った。 山奥って言っても良いくらいの山間部、そこにじいちゃんばあちゃんは住んでいた。 じいちゃんばあちゃんはめちゃくちゃ歓迎してくれたんだけど、子供だった俺は山の中での遊びに想いをはせてて早く外に飛び出したくて仕方なかった。 でも土地感もない子供に山の中を一人歩きさせるような爺婆はいないわけで。 従兄弟が帰ってくるのを待ってようやく遊びに出かけられた。 山の中での虫とり、川での水遊び。都会っ子の俺には見るもの全てが新鮮で、俺の心はときめいていた。 そんな日々はあっと言う間に過ぎ、帰る日の前日。 いつものように従兄弟と川に遊びに行く途中の道、ふと見た道沿いの林の奥の方、山の中へ続く石造りの階段を見付けた。 703 名前: 読み人シラズ [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 19 47 41 ID JhxUCA0kO 何であんなところに?どうして今まで気付かなかったんだろう? そんなことを考えているうちに幼心の中俺の冒険心に火がついた。 立ち止まった俺の様子を見に来た従兄弟にその階段は何なのかを聞いてみたが、従兄弟は知らない、近付かない方がいい、と言うだけだった。 そう言われては逆に好奇心が増してしまう。 止める従兄弟を振り切って俺は林を突っ切り石造りの階段を登り始めた。後ろから聞こえる足音で、従兄弟も恐々と後をついてくるのがわかった。 徐々に濃さを増す林の緑の中、長い長い石段を登りつめると、そこには小さな洞窟のようなものが口を開けていた。辺りを見回してみても木々の葉に隠されて外からは見えないような場所だ。 いよいよ怪しい。 704 名前: 読み人シラズ [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 19 50 28 ID JhxUCA0kO 俺はワクワクしながらその洞窟に足を踏み入れた。その時地面に落ちていた太くて古くて腐ったような縄を跨いだんだけど、今思うとあれは明らかにしめ縄だった。 従兄弟は洞窟の入り口で声を震わせながら俺の名前を呼んでいた。でもそれを無視して俺は進んだ。 中は薄暗くてじめじめしていた。絶対に何かある。好奇心に支配されていた俺は怖いなんて全く思わずに洞窟の中を探索した。でも一本道の洞窟はすぐに行き止まりになった。 何だ?これだけか?薄暗くよく見えない洞窟の行き止まり。壁を触ってみると明らかにその行き止まりの部分だけ触感が違う。俺は目を凝らして見るとそれは大きな古い鉄の扉だった。 705 名前: 読み人シラズ [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 19 52 05 ID JhxUCA0kO いつの物だろう。表面には青い錆びのようなものが浮き、最近開けられた形跡など全くなかった。何でこんなところに。いよいよおかしい。だが我ながら子供と言うのは恐ろしい。 俺はその扉の取っ手に手をかけ、おもいっきり引っ張った。だがびくともしない。押しても引いても駄目だった。鍵がかかってるのか…。開けることを諦めかけた俺は、取っ手の下に子供の指が入るくらいの鍵穴があることに気が付いた。(薄暗い中よく見付けたと思う) 中が見えるかもしれない。そう思ったのか俺はその鍵穴を覗きこんだ。 でも見えたのは真っ白な目。 自分の物と思われる目だけだ。 鍵穴の向こうに鏡でも置いて塞いであるのか、そう考えて顔を離して気が付いた。 この光もろくに射し込まない洞窟の中、顔をつけて覗きこんだ鍵穴。もし鏡が向こう側にあったとしてそんなに鮮明に見えるものだろうか。 俺は震えながら顔を扉から離したまま鍵穴を見た。 鍵穴にあったのは、じっとこちらを見たまま見開かれている目だった。 706 名前: 読み人シラズ [sage] 投稿日: 2006/11/10(金) 19 53 39 ID JhxUCA0kO それからどう実家に帰ったか覚えていない。従兄弟と一緒に泣きながら帰ってきたと親父は言っていた。 落ち着いた後そういう場所に行ったとばあちゃんに言ったら物凄く叱られて、神棚に謝らされた記憶はある。 あれから鍵穴を見る度その目を思い出してしまうが、今のところ何もないところを見ると許してもらえた(?)のかもしれない。 ちなみにその洞窟があったところは、数年前台風の直撃で発生した土砂崩れで跡形も残ってはいないそうだ。
https://w.atwiki.jp/pawapuro12/pages/1052.html
舞-HiMEより 「小さな星が降りる時」 あああ ばきあ ぐびあ むよあ ちえだ たほむ もぞど ろけぶ らそあ まりら そばた やくご ざだそ ほほし りばし ぶねざ ざみれ ぬぐへ でへす うどく よあひ ちりむ かやひ けぬこ がぎあ ぶへす るきる ああな あては うこぶ ほれび るごぶ ぜこん さやせ だじよ げせお ふあ
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/9292.html
今日 - 合計 - 小さな巨人 ミクロマンの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時09分45秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/1025.html
雪茶◆yukichanHA氏の作品です。 終業式。 体育館での長々しい校長の謎の例え話も聞き終えて、教室に戻る。 体育会系の体付きの担任が、クラスの生徒に通知表を一言添えて渡して行く。 私は貰ってから隣の席の友達と少し慰めあったり、休みの話をする。 「ではこれで、このクラス最後の授業を終わる」 少し体育会系の担任が私達に「お疲れ様」と付け加えて、挨拶した。 廊下で、友達に手を振って別れを告げる。 他のクラスの様子を見てみたけど、まだ何処も終わってないみたい。 待つにしても廊下で喋ってる人が多い。 仕方なく1人で元文芸部室に行くことにした。前みたく人波に飲まれたくはないし。 まだ何処も部活やってないみたいで、静かだった。 私の足音だけが部室棟に響く。 時期が時期なだけに、誰もいないこの空間は寒い。 部室にはストーブがある。 小走りで部室に向かう。 少し傷んだ木製扉を押して部室に入ると、微弱な熱気が顔に当たった。 扉を閉めて、中央にある大きなテーブルに鞄を置く。 中には誰もいなかった。朝比奈さんも。 微かにファンが回っている音が聞こえる。 ストーブの方を見てみれば、案の上ストーブが点いていた。 誰もいないのに…。 「不用心だなぁ」 小さく溜め息を吐く。まぁ寒くなかったからいいけど。 イスに座って、ペットボトルのお茶を飲む。 キャップを閉めて、胸に溜まった息を吐き出す。 暇だし、宿題でもしよう。 鞄を開けて、貰いたてのワークブックを取り出す。 ページを開いて、筆箱から出したシャーペンをノックする。 羅列された文字を1つ1つ読んで、問題に取り掛かる。 「……疲れた」 30分はやったんじゃないか、と思ったけどまだ10分くらいだった。 前フリの長い文章題はややこしい。 図も描いていく度に滅茶苦茶になって、描き直すのも億劫になった。 目蓋が次第に落ちていく。 そういや、昨日は借りた漫画を読んでてあまり寝てないんだっけ。 少し寝ようかな…、というかみんな遅いな。 まぁいいや。多分起こしてくれるだろう。 ノートは畳み、筆記具は筆箱に仕舞って、机に腕を重ねて枕にして頭を置く。 ストーブが発する熱気が足先から耳朶まで温もりを与えてくれるのが解る。 目蓋を下ろして、意識を途絶えさせた。 ―――…さ… 意識だけが起きてる感覚が伝わる。 ―――起き… 誰かが肩を揺する。 待って。あと5分…5分あれば身体も動かせるから… ―――何言ってんだ。早く起きろ?もう昼飯時だ あれ、男の人の声? 「おーい? 起きろよー家じゃないぞー」 やっと頭が理解した。 目の前にはキョンくんがいた。 額にはアイマスクを付けてる。 「……おはよう」 彼は横のイスに座って、アイマスクを机に置く。 「おはようじゃない、何でいるんだ」 「…何で、って?」 「早速質問を質問で返すな。……忘れてんのか」 「何が?」 彼は一度溜め息を吐いて「やっぱりか」と小さく言う。 そして、一度咳き込んでから、 「……『明日は私忙しいから部活無し!』って団長様が言ったのを」 と言う。 私は暫く昨日を振り返る。 「…あっ」 「忘れてたのか…」 「じゃあ、なんでキョンくんは?」 「最近睡眠不足でな、ゆっくり寝たかったんだ。 部室は今日使わないからな。家だと妹がやかましくて困る 気のせいかと思ってそのまま寝入ってたが、気のせいじゃなかったのかよ…」 ――ということは、キョンくんが先に来てストーブを点けてたのか。 「何処にいたの?」 「朝比奈さんの衣装掛けの影。隅っこで暗い所で寝るのが楽でな」 指さした所を見ると、ちょうど本棚と壁の間が1.5人分くらいのスペースがある。 ポケットに入れた携帯を見ると、着信履歴が1件、メールが1件。 そういやマナーモードにしてたっけ。 メールの宛先は"柊かがみ" 「えっと…『友達と遊ぶのはいいけど、早く帰って来てね』、か」 もしかして遊びに行ってると思ってるのかな。 「メール?」 首を鳴らしながら聞かれる。 「あ、うん」 『もうすぐ帰るよ』とだけ送って携帯をポケットに入れる。 「そうか …で、帰るのか?」 キョンくんはイスから立ち上がり、ストーブを切る。 「そだね」 部室の電気を消して、廊下に出ると生徒の姿が見えなかった。 「誰もいないな…少しはいるか、とも思ってたが」 「あはは、2人きりだね」 …って、えええ!2人きり!? 「だな」 彼は軽く笑う。 いや、ちょっとは照れ臭そうに…ってそんなのもおかしいか。 彼の横を並行しながら、少し体を寄せる。 「…どした?」 平淡な表情で問い掛けてくる。 「寒くて…」 「ストーブ結構かけてたからな。すまん」 「あ、いや、キョンくんが悪いんじゃ」 キョンくんは私が少し触れてた右腕を回して、私の右肩に回す。 「へっ?」 「こうすりゃちょっとは温いかなって。――つかさの方が温いぞ?」 「そ、そうかな…」 そりゃ急にそんなコトされたら……。 「耳も紅くなってるしな」 思わず右手で耳に触れる。…本当だ…。 「誰もいないし、このまま学校出ていいか?…温かいし」 「え、あ、うん……へ?」 「どっちだ」 「え、や……いい…よ」 「そうか」 そのまま廊下を渡り、階段を下る。 彼の太い腕から温かい柔らかさが伝わる。 ――これ程ずっと続いて欲しい時間はないだろうな…作品の感想はこちらにどうぞ
https://w.atwiki.jp/touhourowa/pages/64.html
小さな鬼の不安 ◆Ok1sMSayUQ 風が吹きさらし、無限に連なる星と夜天が見下ろす草原に、ひとつの影が立っていた。 背の丈は子供ほど。しかしその半分はあろうかという角が彼女がただの童ではないということを表している。 伊吹萃香。それが彼女の名前であり、幻想郷最強の種族とも言われる『鬼』という存在でもあった。 だが、しかし。本来なら常に陽気で騒がしいはずの萃香もじっと押し黙ったままで、頭をうな垂れている。 いつも酔っ払っているはずの顔はどことなく青褪め、瞳の色は途方に暮れていた。 こんなことになってしまったのが未だに信じられず、 けれどもそれを証明するかのような自身の変調とがない交ぜになって生み出されたものだった。 殺し合いをしてもらう。 心中で反芻するたびに言葉が重く圧し掛かり、絞殺するかのように絞めつける。 お祭り騒ぎや催しは好きだけど……こんなのってないよ。 確かに自分は鬼で、妖怪の一種だ。人間を襲い、攫い、畏れられていることもあった。 だが意味も無く命を奪ったりすることもなければ、増して友や同胞を殺したりすることなんて出来ない。 そもそも鬼という種族自体が他者との関わり合いなくしては生きられないようなものだ。 古くから自分達鬼は人間の生活を脅かす一方、力を持った人間に懲らしめられて大人しくなり、 時が経てば性懲りも無くまた荒らしては退治される、そうして信頼関係を築いてきたのであり、 間違っても憎しみや怨みで戦いあってはこなかった。 これは違う。何の意味もなく、理由もなく殺しあうのは獣と何ら変わりない。 スペルカードルールという公正な戦いでもなければ、何かを得るための戦いでもない。 誠実にして実直、それに優しい萃香にしてみればこんなものは言語道断。受け入れられるはずがない。 だが現実問題として自分の力はほぼ完膚なきまでに封じられている。 密と疎を操る力。物理的なものから意識、無意識に至るまで操作を可能にするはずの力が全く引き出せない。 息をするように扱えるはずだった自分の疎密化ですら行えないのだ。 妖力の行使はどうにか行えるようだが、用途がかなり限定されてしまっている。 すなわち、他者に対する攻撃という形でしか力を扱えなくなっているのだ。 なるほど確かに自らが霧状になれたりすれば首輪は意味を持たないし、萃めて巨大になっても話は同じだ。 殺し合いを抜け出せるようなことは出来ないのだと自覚させられるだけだった。 いったいどんな術を使えばこんなことが出来るのだろうか。 思いのままに力を封じ込め、殺し合わせるという形に整えられていることにゾッとする。 それは萃香という鬼が抱いた、初めての恐怖という感情だった。 今はまだここに来る直前まで飲んでいた酒の酔いが残っていて、 まだどうにか平静を保ててはいるが、裏を返せば酔いが醒めてしまえば今以上の恐怖に蝕まれるということ。 そうなると冷静でいられるのかという焦りと不安が過ぎる。 これも感じたことのないものだ。常に強者であり、余裕を保てていた者が立場をひっくり返された状況に既に参りかけている。 こんなに脆かったのかと自嘲したくなるほど萃香は心細く感じていた。 無論こんな状況に陥っているのは自分だけではない。 友人の八雲紫だって境界を操る力は封じられているだろうし、鬼仲間の星熊勇儀だってあの怪力は大幅に力を削がれているはず。 勇儀はともかく紫ですら簡単にどうにかできるようなものではない。 だとするなら、結局殺し合いからは逃れられない。そういうことなのか? 先程頭に浮かべた勇儀や紫、さらには霊夢や見知った面々が殺しあっている様を思い描いてしまう。 一度想像してしまうとそれは留まるところを知らず加速を続ける。 ひょっとすると、一部の妖怪連中は既にやりあっているのではないだろうか。 強者に対して復讐できる状況だと思い至った人間が虎視眈々と殺す機会を狙っているのではないか。 いや、殺して優勝さえすれば生きて帰れるのが保障されるのなら寧ろ乗り気な連中の方が多いのではないだろうか。 自分も元々はかなり強い力の持ち主だとはいえここまで弱体化していては、 本気でやったことはないが例えば紫、勇儀のような同族、または大妖怪連中ともし戦う羽目になれば無事では済まない。 最悪なことに己の能力はほぼ使えなくなっているのだから。 もしかすると、殺し合いなんて意味がない、やりあう必要がないなんて思っているのは自分だけで、他は全員既に…… 「……っ!」 友を裏切るような想像をしてしまった自分を強く恥じるように萃香は激しく首を振り、その想像をかき消す。 どうやら酒の酔いも急速に薄れているようだと思い、いつも携帯している瓢箪筆の酒を呷りたくなったが、 それも没収されてしまっていることに気付く。今の自分は酔っぱらう権利さえ奪われたらしいと知覚し、 萃香は乾いた笑いを吐き出す以外になかった。 こんなの鬼じゃない、自分じゃないと思いながらも弱気に駆られる己を止められる術はなかった。 殺せないわけじゃない。ただこんな意味もない殺しなんてしたくはないだけなのに。 何もかもが嫌になってくる。 酔わなければ平静を保てない己の脆弱さも、この状況に無策でしかいられない自分の力も。 「どこかに酒でもあればいいんだろうけどね」 言ったところで、ふと萃香は足元にあるスキマ袋のことを思い出した。 話半分ほどにしか聞いていなかったが、確かアイテムが各々に配られているというのは覚えている。 基本的に武器が入っているらしいが、萃香は使う気など元よりなかったし、 使わなくとも持ち前の怪力でそれなりの妖怪くらいならどうにでもなる。 あくまでもそれなりの妖怪くらいなら、だが。 萃香が確認したかったのは配られたものの中に自分の瓢箪筆が入っているかどうかだった。 無限に酒が湧き出してくる萃香の愛用品。これがあれば少しは元気を取り戻せるだろう。 たとえそれがただの逃避的な行動だったとしても、呑まずにはいられない。 初めて感じた恐怖をこれ以上知りたくないという気持ちがあった。 ほんの僅かな期待を込めてスキマ袋に手を入れてみたが、出てきたのは微妙に期待はずれのものだった。 「……いやがらせかなぁ」 盃。それなりに大きなサイズの盃が出てきたのだった。 が、肝心の酒はなく、何かないかと探っても出てきたのはいかにも美味しくなさそうなパンと水、 他には地図やら方針儀、電気提灯といったものばかりだった。 酔い覚ましにしかならないと思った萃香は失笑を通り越して落胆するしかなかった。 「とりあえず、お酒でも探そう……」 それと出来るなら、紫や霊夢のような知り合いにも会っておきたい。 自分ひとりではどうにも出来ない。だが彼女たちなら……そんな思いも含みながら。 大丈夫。きっと大丈夫。 すぐにこんな事件は終わって、また元ののんびりとした暮らしが始まる。 そうしたら、今度は自分の好きな宴会だってやれる。 「やだね、本当に、もう……しっかりしないと……」 それでも拭い去ることの出来ない不安を胸の内に抱えたまま、萃香は歩き出した。 小さな百鬼夜行の過酷な宴会が、始まろうとしていた―― 【E-5 平原・一日目 深夜】 【伊吹萃香】 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式 盃 [思考・状況]基本方針:意味のない殺し合いはしない 1.お酒を探しに行く 2.紫や霊夢などの異変を解決してくれそうな知り合いに助力を頼む 3.能力を封じ込めた連中に対して若干恐怖、弱気 ※酔いが醒めかけているようです 10 玩具箱の銃 時系列順 12 矛盾~ほこたて 10 玩具箱の銃 投下順 12 矛盾~ほこたて 伊吹萃香 28 長い夜の終わり
https://w.atwiki.jp/vipperld/pages/41.html
機工王国ギムリアース。その一角に、その工房はあった。 俺はこの工房の助手を勤めている。助手と言う名の、世話係を。 ここで一人篭っている、偏屈な年寄り博士の、身の回りの世話係。 工房とは言っても、別に宝石細工をするわけでもなければ、 剣や鎧などを作ったりするわけでもない。年寄りの博士が一人、来る日も来る日も役に立ちそうもないものを開発しているだけだ。 例えば、持ち主の魔力を注いでやるだけで、卵を調理する機械。 名前だけは聞こえがいいが、その実態はただ卵を割り、殻ごとかき混ぜて焼くだけのポンコツである。 とても食べれたものではないし、どんなに料理が下手な人でも、これよりはマシなものが作れるだろう。 住居提供・三食付という高待遇でもなければ、俺はさっさとこんな工房から出て行っているだろう。 先日、「NYT新聞」を読みながら朝食をとっていた彼が、突然立ち上がり 「これからは人間が空を飛ぶ時代じゃ!わしはその先駆けとなってやるぞ!」 と叫んで、工房に飛び込んでいった。新聞が投げ捨てられていたので拾って見てみると、「時計塔に方舟が突っ込んだ!!」と書かれた記事が。 さらに読み進めていくと、「翼を持つ船が時計塔に突っ込んだ」と、大体そんなことが書かれていた。 まあ多分、博士はこれに影響されたのだろう。 工房からは作業の音が聞こえてくる。数日後には、使えもしないガラクタが工房に一つ増えるのだろう。 ――数日後。 「おい!起きるのじゃ助手!ついに空を飛ぶ機械が完成したぞ!」 普段より興奮した博士の、耳障りな声で、普段起きるより数時間早く、目を覚ますこととなった。 「画期的な、新発明じゃ。これが実用化されれば、人類が空を飛ぶ時代が来るぞ!」 博士に案内され、埃だらけの工房に入ると。 そこに、軽い大きな羽根を持つ、まるで鳥のような機械が。 「ここにな、使用者の魔力を注いでやるとな、自動で推進力に変換され、空を飛べるのじゃよ!」 こんなことがあるのだろうか。 博士が、実用化に値する、『役に立つ機械』を作成する、なんてことが。 「さあ、実際に飛行テストをするぞ。この機械を、ここから引っ張り出すのを手伝ってくれ」 博士は、これから外のスペースを使って、実際に飛行をしてみるらしい。 博士はその機械を自分の身体に取り付け、 「行くぞ助手よ!よく見ておくのじゃ。人類の新たなる技術が、ついに完成したのじゃ!」 そして。 博士は助走をつけ、走り出した。 機械の後部に取り付けられた機関から、おそらく変換された魔力であろう『何か』が、放出されている。 博士の身体は宙に浮き、そしてどんどん高度を増し。 そこで博士は機械の異常に気付いたらしい。 機械から自分の身体を慌てて取り外し、何とか地面に着地する。 なんらかの異常を起こしたらしいその機械は、さらに高く高く上昇して行き、 爆発を起こして、ばらばらになって墜落した。 結局、今回も失敗作だったらしい。 博士は自分の部屋でしょげているし、俺はいつもどおり、食事の準備をしている。 人類の技術革新、とやらは失敗だったようだ。 少し期待した俺が、間違いだったのかもしれない。 機工王国ギムリアースに存在する、小さな工房。 そこから生まれた飛行技術が、もっと、ずっと先の時代に、 何らかの形で日の目を浴びることになるのを、まだ誰も知らない。